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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-18
(54)【発明の名称】女性患者用身体小便器
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/455 20060101AFI20241111BHJP
【FI】
A61F5/455
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523570
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 KR2021018568
(87)【国際公開番号】W WO2023106451
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0174114
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524146767
【氏名又は名称】メディランズ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,ボン ジュ
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA09
4C098CC32
4C098CD01
4C098CE05
4C098CE07
(57)【要約】
本発明は、患者が横たわったり、移動したりしても着用が容易であるだけでなく、異物感や痛みに伴う不便がなく長時間の着用時にも通気性は勿論、内蔵された赤外線消毒器で消毒および治療が可能であり、自然な排尿とともに清潔かつ衛生的なメンテナンスを可能にする女性患者用身体小便器に関する。本発明は、女性の排尿を密着ガイドする排尿カップと;上記排尿カップの前方に締結されるように設けられる連結アダプタと;一端は上記連結アダプタに締結され、他端に球状の内側空間を有し、空間内で下方に傾斜する排水部を通って小便を排出するように設けられる小便集水管と;上記小便集水管から集水される小便を排出するように連結設置される小便排出管と;上記小便排出管を連結して小便を一時的に貯蔵する小便筒を;含むように構成されるが、上記小便集水管の上側一端に貫通装着され、消毒および治療を行うように設けられる遠赤外線消毒器と;上記小便筒に一側に挿入結合され、小便の検査診断のための診断検査キットをさらに含むように構成されることを特徴とする、女性患者用身体小便器を開示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
女性の排尿を密着ガイドする排尿カップと;
前記排尿カップの前方に締結されるように設けられる連結アダプタと;
一端は前記連結アダプタに締結され、他端に球状の内側空間を有し、空間内で下方に傾斜する排水部を通って小便を排出するように設けられる小便集水管と;
前記小便集水管から集水される小便を排出するように連結設置される小便排出管と;
前記小便排出管を連結して小便を一時的に貯蔵する小便筒を含むように構成されるが、
前記小便集水管の上側一端に貫通装着され、消毒および治療を行うように設けられる遠赤外線消毒器と;前記小便筒に一側に挿入結合され、小便の検査診断のための診断検査キットをさらに含むように構成されることを特徴とする、女性患者用身体小便器。
【請求項2】
前記排尿カップは、
楕円形で後方が女性の小陰唇をカバーするように開放形成される本体と;
前記本体の一端から突出して女性の膣内に挿入が行われ、角度および位置を取るようにするガイド部と;
前記本体の一側の内周面にねじ状に形成され、連結アダプタとねじ締結される格子状雌雄締結部と;
前記本体の一端の両側に連結設置され、ベルクロ(登録商標)取付部位に結合されるベルクロ取付バンドと;
前記本体の外周縁の両側には、突出形成され、前記ベルクロ取付バンドを連結固定する突出環部をさらに含むように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項3】
前記ガイド部の一端は一定の長さが延びて形成され、女性の膣内に挿入が行われ、
前記ガイド部の他端は隔膜で構成され、排尿時の膣内の小便流入および横漏れを防止するように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項4】
前記連結アダプタは、
前/後方が完全に開放形成され、外側に段差がつく楕円形の本体と、
前記本体の外側に段差がつく複数の格子突起締結部とを含み、
前記排尿カップと小便集水管を格子突起締結部に収容されるように結合して固定するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項5】
前記小便集水管は、
球状の内側空間を有する上側の集水部と;
前記集水部の一側上端に貫通形成されるランプホルダと;
一側で前記連結アダプタが連結されるように開放形成されるねじ連結部と;
前記集水部から下方に形成され、小便を排出する排水部と;
前記排水部の端部に形成され、小便排出管が挿入されるためのニップルで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項6】
前記遠赤外線消毒器は、
前記小便集水カップの一側上端に形成されるランプホルダと結合され、
前記ランプホルダには、ソケットとケーブルで連結される赤外線ランプを備えるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項7】
前記診断検査キットは、
小便筒の本体から上端一側に貫通挿入して装着される小便検査瓶と;
小便検査瓶の内側に入れられ、小便を付けるように設けられる小便検査スティックで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項8】
前記小便検査瓶は、上部両側が貫通して小便排出管の一側端部を挿入連結できるようにする貫通穴がさらに形成されることを特徴とする、請求項7に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項9】
前記排尿カップのベルクロ取付バンドは、患者が着用する患者用おむつパンティのベルクロ取付部位に取付固定されることを特徴とする、請求項1に記載の女性患者用身体小便器。
【請求項10】
前記小便集水管の排水部の下端部位には、外側に一定幅が突出形成される連結係止突起を有するようになっており、
小便集水管の排水部に脱着可能に装着される小便筒を形成するが、
前記連結係止突起に対応して結合固定される袋固定ホルダと;
上側に袋固定ホルダに袋が付けられてねじ締結される袋固定キャップと;
下側に形成され、小便を一時的に貯蔵するための小便ビニール袋と;
歩行中やリハビリ中に小便ビニール袋を付け、脚に固定する袋ガイドバッグと;
袋ガイドバッグの上端、中間および下端に各々連結形成されてベルクロで固定される構造で提供する複数の脚固定バンドと;
袋ガイドバッグの最上端に連結形成され、患者おむつパンティのベルクロ取付部位に取付固定されるための身体小便器位置固定バンド;を含むように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の女性患者用身体小便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、女性患者用身体小便器に関し、より詳細には、患者が横たわったり、移動したりしても着用が容易であるだけでなく、異物感や痛みに伴う不便がなく長時間の着用時にも通気性は勿論、内蔵された赤外線消毒器で消毒および治療が可能であり、自然な排尿とともに清潔かつ衛生的なメンテナンスを可能にする女性患者用身体小便器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、高齢患者や外傷患者、車いす患者、手術患者、尿失禁患者は、自ら小便を解決することができない。
【0003】
特に、病院で重症患者に分類される患者は、自分で何もできないため、他人の助けが必ず必要である。
【0004】
その中で、手でも使用可能な患者は、重症患者に分類はされないが、挙動が不可能である場合、自分でできることがほとんどない。
【0005】
このような患者にとって、大小便の処理は、食べることと同じくらい患者の世話において非常に重要である。
【0006】
このために最も多く使用されるのがおむつである。
【0007】
おむつは、長時間着用していると発疹などが発生する弊害とともに、おむつ替え時期を正確に分からないため、尿毒が発生して患者をより苦しめる原因にもなる。
【0008】
また、おむつは一回性であるため、1日に数回行われる小便処理のために1日にも数個のおむつを使用しなければならない非経済的な弊害がある。
【0009】
そこで、最近、病院などでは別途の身体小便器を使用するようにし、衛生的な小便処理が行われるようにしている。
【0010】
このような小便処理のための最も汎用する身体小便器としては、韓国登録実用新案第0177867号公報「患者用身体小便器」の従来技術で紹介されているような男性患者用身体小便器の上部に女性専用集尿管を備えて、集尿管の結合溝が男性患者用身体小便器の流入管に連結されるようにしながら、集尿管の流入口はラッパ管状に形成されるようにして、女性が流入口に安着して排尿が行われるようにするものである。
【0011】
しかしながら、上記の従来技術は、流入口が女性の身体にきちんと密着していないため、排尿時に漏れの問題があるだけでなく、患者が排尿の意思を表現するときにのみ使用可能な限界がある。
【0012】
また、最近では、韓国登録特許第1208691号公報「患者用身体小便器」を介して女性の身体に密着して横漏れを防止する接触部を形成する身体小便器を紹介したこともあるが、これもまた患者が排尿の意思を表現するときにのみ本人や他人が取っ手を把持して女性の身体に密着させるようにするものであるため、排尿の意思が表現できない患者には使用が不可能な問題点がある。
【0013】
したがって、近年に本出願人が先出願して登録された韓国登録特許第10-2300942号公報「女性患者用フリー身体小便器」を提案したことがあるが、患者の快適な着用および衛生面では未だ不備な点が発生した。したがって、患者が安定して快適に着用することは勿論、衛生的な女性患者用身体小便器の改良を必要とした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国登録実用新案第0177867号公報
【特許文献2】韓国登録特許第1208691号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10-2300942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、上記のような従来の問題点を解決するための本発明は、身体性器に密着固定されるように身体小便器を取り付けることにより、固定バンドを用いて衛生おむつに安定した固定および着用を可能にする女性患者用身体小便器を提供するためである。
【0016】
本発明の他の目的は、ベルクロ(登録商標)脱着が可能な患者用パンティにベルクロバンドを用いて誰でも容易に着脱を可能にする使用の便宜とともに、患者が横たわっている状態でも異物感と圧迫感を除去し、安全な使用を可能にする女性患者用身体小便器を提供するためである。
【0017】
本発明の別の目的は、小便を貯蔵する小便収集筒に診断検査キットを提供して血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして、健康状態が確認できるようにする女性患者用身体小便器を提供するためである。
【0018】
本発明の別の目的は、1つの身体に固定される構造で、横たわっていたり、動いたりする患者の状態に応じ、小便収集筒または小便袋の形態に直ちに交換が容易な女性患者用身体小便器を提供するためである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、上述の目的を達成するために、女性の排尿を密着ガイドする排尿カップと;上記排尿カップの前方に締結されるように設けられる連結アダプタと;一端は上記連結アダプタに締結され、他端に球状の内側空間を有し、空間内で下方に傾斜する排水部を通って小便を排出するように設けられる小便集水管と;上記小便集水管から集水される小便を排出するように連結設置される小便排出管と;上記小便排出管を連結して小便を一時的に貯蔵する小便筒を;含むように構成されるが、上記小便集水管の上側一端に貫通装着され、消毒および治療を行うように設けられる遠赤外線消毒器と;上記小便筒に一側に挿入結合され、小便の検査診断のための診断検査キットをさらに含むように構成されることを特徴とする、女性患者用身体小便器を開示する。
【0020】
また、上記排尿カップは、楕円形で後方が女性の小陰唇をカバーするように開放形成される本体と;上記本体の一端から突出して女性の膣内に挿入が行われ、角度および位置を取るようにするガイド部と;上記本体の一側の内周面にねじ状に形成され、上記連結アダプタとねじ締結される格子状雌雄締結部と;上記本体の一端の両側に連結設置され、ベルクロ取付部位に結合されるベルクロ取付バンドと;上記本体の外周縁の両側には、突出形成され、上記ベルクロ取付バンドを連結固定する突出環部をさらに含むように構成されることを特徴とすることができる。
【0021】
また、上記ガイド部の一端は一定長さが延びて形成され、女性の膣内に挿入が行われ、上記ガイド部の他端は隔膜で構成され、排尿時の膣内の小便流入および横漏れを防止するように構成されることを特徴とすることができる。
【0022】
また、上記連結アダプタは、前/後方が完全に開放形成され、外側に段差がつく楕円形の本体と、上記本体の外側に段差がつく複数の格子突起締結部とを含み、上記排尿カップと小便集水管を格子突起締結部に収容するように結合して固定するように構成されることを特徴とすることができる。
【0023】
また、上記小便集水管は、球状の内側空間を有する上側の集水部と;上記集水部の一側上端に貫通形成されるランプホルダと;一側で上記連結アダプタが連結されるように開放形成されるねじ連結部と;上記集水部から下方に形成され、小便を排出する排水部と;上記排水部の端部に形成され、小便排出管が挿入されるためのニップルで構成されることを特徴とすることができる。
【0024】
また、上記遠赤外線消毒器は、上記小便集水カップの一側上端に形成されるランプホルダと結合され、上記ランプホルダには、ソケットとケーブルで連結される赤外線ランプを備えるように構成されることを特徴とすることができる。
【0025】
また、上記診断検査キットは、小便筒の本体から上端一側に貫通挿入して装着される小便検査瓶と;小便検査瓶の内側に入れられ、小便を付けるように設けられる小便検査スティックで構成されることを特徴とすることができる。
【0026】
また、小便検査瓶は、片側に貫通して小便排出管の一側端部を挿入連結を可能にする貫通穴がさらに形成されることを特徴とすることができる。
【0027】
また、上記排尿カップのベルクロ取付バンドは、患者が着用する患者用おむつパンティのベルクロ取付部位に取付固定されることを特徴とすることができる。
【0028】
また、上記小便集水管の排水部の下端部位には、外側に一定幅が突出形成される連結係止突起を有するようになっており、小便集水管の排水部に脱着可能に装着される小便筒を形成するが、上記連結係止突起に対応して結合固定される袋固定ホルダと;上側に袋固定ホルダに袋が付けられてねじ締結される袋固定キャップと;下側に形成され、小便を一時的に貯蔵するための小便ビニール袋と;歩行中やリハビリ中に小便ビニール袋を付け、脚に固定する袋ガイドバッグと;袋ガイドバッグの上端、中間および下端に各々連結形成されてベルクロで固定される構造で提供する複数の脚固定バンドと;袋ガイドバッグの最上端に連結形成され、患者おむつパンティのベルクロ取付部位に取付固定されるための身体小便器位置固定バンド;を含むように構成されることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、身体性器に密着固定されるように身体小便器を取り付けることにより、固定バンドを用いて衛生おむつに安定した固定および着用を可能にする女性患者用身体小便器を提供することができる。
【0030】
また、本発明は、ベルクロ脱着が可能な患者用パンティにベルクロバンドを用いて誰でも容易に着脱を可能にする使用の便宜とともに、患者が横たわっている状態でも異物感や圧迫感を除去し、安全な使用を可能にする女性患者用身体小便器を提供することができる。
【0031】
また、本発明は、小便を貯蔵する小便収集筒に検査診断キットを提供して血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして、健康状態が確認できるようにする効果がある。
【0032】
また、本発明は、1つの身体に固定される構造で、横たわっていたり、動いたりする患者の状態に応じ、小便収集筒または小便袋の形態に直ちに交換が容易な女性患者用身体小便器を提供することができる。
【0033】
また、本発明は、身体性器を固定し、小便を集水する所に遠赤外線ランプを設けて消毒および治療を可能にする効果がある。
【0034】
すなわち、認知症、麻痺、がんなどで横たわって治療を受ける外傷患者のおむつを外し、エアロクールおむつパンティを着せた後、遠赤外線身体小便器を着用して、横たわった状態で小便を受け取って処理した後、内蔵された低温赤外線消毒器で10~20分間消毒および治療する。また、排尿時に小便筒に内蔵された検査診断スティックで血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして、健康状態を確認することができる1種の医療機器であり、患者の状態に応じて1~2回/日の赤外線消毒および治療することができる。
【0035】
現在、患者の保護者が1日に4~5回ずつ患者と対面しておむつを替える大変な行為がなくなり、おむつによる窮屈や臭い、漏れ、ゴミ発生が少なく、1~2回/日の低温消毒治療となり、尿路感染症、炎症、褥瘡および痛みがよくなる環境にやさしい医療機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明による女性患者用身体小便器の据置状態での使用例示図である。
図2図1の要部拡大例示図である。
図3】本発明による女性患者用身体小便器の着用状態での使用例示図である。
図4図3の要部拡大例示図である。
図5】本発明による女性患者用身体小便器の着用状態を示す例示図である。
図6】本発明による女性患者用身体小便器に併用される成人用おむつと着用を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができるため、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明に詳述する。しかしながら、これは本発明を特定の実施例に限定することを意図するものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むことを理解されたい。
【0038】
本発明は、以下に開示される実施例に限定されるのではなく、互いに異なる様々な形態で実施することができ、単に本実施例は、本発明の開示が完全になるようにし、通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。
【0039】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。まず、各図面の構成要素に参照符号を付するにあたって、同一の構成要素については、たとえ異なる図面上に示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意されたい。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本考案の要旨をくもらす可能性があると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0040】
図1図6は、本発明による女性患者用身体小便器を示す実施例である。
【0041】
図1図5を参照すると、本発明による女性患者用身体小便器100は、女性の排尿を密着ガイドする排尿カップ110と;上記排尿カップ110の前方に締結されるように設けられる連結アダプタ120と;一端は上記連結アダプタ120に締結され、他端に球状の内側空間を有し、空間内で下方に傾斜する排水部を通って小便を排出するように設けられる小便集水管130と;上記小便集水管から集水される小便を排出するように連結設置される小便排出管140と;上記小便排出管140を連結して小便を一時的に貯蔵する小便筒150;を含むように構成され、上記小便集水管の上側一端に貫通装着され、消毒および治療を行うように設けられる遠赤外線消毒器160と;上記小便筒に一側に挿入結合され、小便の検査診断のための診断検査キット170を含むように構成されることになる。
【0042】
上記排尿カップ110は、楕円形で後方が女性の小陰唇をカバーするように開放形成される本体111と;上記本体111の一端から突出して女性の膣内に挿入が行われ、角度および位置を取るようにするガイド部113と;上記本体111の一側の内周面にねじ状に形成され、上記連結アダプタ120とねじ締結される格子状雌雄締結部115と;上記本体111の一端の両側に連結設置され、ベルクロ取付部位に結合されるベルクロ取付バンド117と;上記本体111の外周縁の両側には、突出形成され、上記ベルクロ取付バンド117を連結固定する突出環部118をさらに含むように構成することができる。
【0043】
好ましくは、上記排尿カップ110はシリコーン材質の柔らかい楕円形であり、女性性器側に向かう入口端部の周縁はU字型形状であり、その端部には滑らかなガイド部113が突出されており、隔膜119で構成することができる。
【0044】
ここで、排尿カップ110のU字形端部は、接触皮膚面に密着して接触するように、鰭状に外側に薄くカッティングされ、横漏れ防止および痛みを防止することができる。さらに、排尿カップ110とガイド部113は、女性の膣および小陰唇の内部へ同時に挿入され、ガイドバーは小陰唇の排尿カップの角度および位置を取り、排尿時に密着した排尿カップに集水され、直ちに排出管に抜けて漏れが少なく、排尿カップの上部にエアホールがあって真空が防止され、排水が直ちに行われることもできる。また、排尿カップの隔膜は、膣内に小便の流入防止および漏れ防止の効果がある。
【0045】
上記連結アダプタ120は、上記排尿カップ110の前方に締結されるように設けられ、上記小便集水管130を連結するように設けられるものであって、段差がつく楕円形の本体121と、上記本体121の外側に段差がつく複数の格子突起締結部123で形成され、その前/後方は完全に開放形成されるように構成することができる。
【0046】
ここで、段差がつく片側の格子突起締結部123には、上記排尿カップ110がねじ締結で結合され、段差がつく他側の格子突起締結部123には、小便集水管130がねじ締結で結合されるように構成することができる。
【0047】
一方、連結アダプタ120は、楕円形で外側は雌雄格子型突起形態に形成され、一方には排尿カップ110の内側を嵌合し、他方は小便集水管130の内側に嵌合されるようにする構造である。ただし、外側に嵌合される排尿カップおよび小便集水管は、弾力のあるゴム材質で嵌合時に内側を引き伸ばして組み立てることができる。また、排尿カップの内側に嵌合される薄い楕円形の連結アダプタは、小便器が小陰唇に挿入時に柔らかい排尿カップの狭まりを防止する役割で、尿道から小便が出るときに詰まることなく受け取られるように内側の骨格として若干は弾力のある材質が好ましい。
【0048】
上記小便集水管130は、球状の内側空間を有する上側の集水部131と、上記集水部131の一側上端に貫通形成されるランプホルダ132と、他側に上記連結アダプタ120が連結されるように開放形成されるねじ連結部133と、集水部131から下方に形成されて小便を排出する排水部134と、上記排水部134の端部に形成されて小便排出管140が挿入されるためのニップル135で構成することができる。
【0049】
好ましくは、上記集水部131は、内部が空の球状の形態であり、空の内部は、性器から噴出される小便が集まるように形成することができる。球状の集水部131の一側には、一定直径と長さに外部に開放され、連結アダプタ120とねじ締結されるねじ連結部133が形成され、このような集水部131は、下側に一定直径と長さに下方に開放されるようにして小便を排出する排水部134が形成され、排水部134の下部には、より小さな直径で一定長さが下方に延びて突出するニップル125で形成することができる。
【0050】
また、上記排水部134の下端部位には、外側に一定幅が突出形成される連結係止突起136がさらに形成されるようにして直接連結される小便筒や小便袋の上端部が排水部134の外周面を包み込むようにして、ベルクロバンドやゴムバンドなどの固定手段を用いて小便回収袋の上端部が固定できるようにすることも可能である。
【0051】
また、上記集水部131は、一側上端に貫通形成されるところに嵌合するランプホルダ132をさらに有するが、このようなランプホルダ132には、ソケット161とケーブル163で連結される赤外線ランプ165を有する遠赤外線消毒器160を備えることができる。これにより、遠赤外線消毒器によって横たわった状態で小便を受け取って処理した後、内蔵された低温赤外線消毒器で10~20分間消毒および治療を可能にすることができる。
【0052】
ここで、上記ランプホルダ132は、赤外線消毒時のみランプを装着したり、解体したりする脱着式で、ランプを外して消毒をしない場合には、ホルダの下端の穴に空気が通る換気口の役割をし、患者が左右に横たわるときは、小便集水管を連結部によって左右に回すことができ、仮に横たわりすぎてランプホルダ側に小便が溜まっていても、ランプホルダの穴の高さを超えなければ小便が漏れない構造であるため、小便が漏れにくい構造を提供することができる。
【0053】
小便排出管140は、小便を小便筒150に排出する移動通路であり、反り変形が容易で折れても復元力が良好な材質として形成されるようにすることがより好ましい。
【0054】
小便筒150は、本体151と、内部に一定容量の小便が収容できる小便収容空間152と、本体151の一側には、上記小便排出管140の他端が連結されるように嵌合固定されるドレインキャップ153と、本体151の他側には、内部に満たされる小便を外部へ排出できるようにする排出口154と、排出口154を開閉可能に装着されるドレインエアホール155と、使用者が手を把持できる取っ手156を含むように構成することができる。
【0055】
ここで、ドレインキャップの中央のパイプには、小便排出管を精巧に嵌合して抜けないようにし、排尿できるように安定して誘導することができる。
【0056】
上記診断検査キット170は、小便筒150の本体151から上端一側に貫通挿入して装着される小便検査瓶171と、小便検査瓶171の内側に挿入されて小便を付けるように設置される小便検査スティック173を備えることができる。このとき、小便検査瓶171は、上部両側に貫通穴171aが形成され、小便排出管140の一側端部を挿入連結して小便が流れるように構成することができる。
【0057】
一方、小便筒150は、少なくとも2回以上の小便量を十分に収容できるサイズであり、小便収容空間152が形成されるようにし、底面はどこでも安定した着地が可能に十分なサイズの平面で形成されるようにすることがより好ましい。このために、小便筒150は、より親しみのある様々な動物や家畜の形状に形成されるようにし、例示図に示されるようにアヒル形状に形成することはできるが、これらに限定されない。
【0058】
したがって、小便筒150は、小便排出管140の形成された長さに応じて患者から近接して形成されるようにしてもよく、より遠い距離に形成されるようにしてもよい。
【0059】
図3は、本発明による女性患者用身体小便器の着用状態での使用例示図であり、図4は、図3の要部拡大例示図であり、図5は、本発明による女性患者用身体小便器の着用状態を示す例示図である。
【0060】
図3図5を参照すると、上記小便集水管130の排水部134の下端部位には、外側に一定幅が突出形成される連結係止突起136を有するようになっており、小便筒150Aを形成するが、
【0061】
上記連結係止突起136に対応して結合固定される袋固定ホルダ150-1と;上側に袋固定ホルダ150-1に袋が付けられてねじ締結される袋固定キャップ150-2と;下側に形成され、小便を一時的に貯蔵するための小便ビニール袋150-3と;歩行中やリハビリ中に小便ビニール袋150-3を付け、脚に固定する袋ガイドバッグ150-4と;袋ガイドバッグ150-4の上端、中間および下端に各々連結形成されてベルクロで固定される構造で提供する複数の脚固定バンド150-5と;袋ガイドバッグ150-4の最上端に連結形成され、患者おむつパンティのベルクロ取付部位に取付固定されるための身体小便器位置固定バンド150-6;を含むように構成することができる。
【0062】
ここで、袋ガイドバッグ150-4は歩行中やリハビリ中、車いす移動中に小便ビニール袋を袋ガイドバッグに付け、脚に固定する袋であり、入口上部の小便器位置固定バンドはおむつパンティに貼り付けて固定し、下端部と中間部には脚固定バンドの弾力的なベルクロバンドを用いて、膝の上の太ももにバンドを締め付けて固定して活動を自由にしながら、だぶつき、漏れおよび離脱を防止して排尿ができるようにする。
【0063】
一方、上記小便集水管130から排水部134の下部には、より小さな直径で一定長さが下方に延びて突出するニップル135で形成されるが、上記ニップル135には、ストロー構造の小便排水管140で連結構成することができる。
【0064】
一方、上記排尿カップ110のベルクロ取付バンド117は、患者が着用する患者用おむつパンティ200のベルクロ取付部位201に取付固定されるように形成することができる。
【0065】
図5を参照すると、上記患者用おむつパンティ200は、両側に突出形成され、ベルクロ構造を有する左右両翼部201aおよび201bを有する背板を包み込むように形成される背板バンド201と;背板バンド201と一つの連結バンドで連結形成され、前方に一定幅を有するように形成され、患者の身体性器をカバーするように形成される前板遮蔽バンド203を含み、前板遮蔽バンド203は、その前面部位がベルクロ取付部位203aからなるものの、その中央部には患者の身体性器をオープンする穴205を形成するように構成することができる。
【0066】
ここで、身体性器がオープンされる上記穴205の周辺に女性患者用身体小便器100を設置するが、上記排尿カップ110のベルクロ取付バンド117を上記前板遮蔽バンド203のベルクロ取付部位203aに密着固定することができる。
【0067】
以下、本発明の女性患者用身体小便器による作用および効果を説明すると次の通りである。以下の説明は、上記構造説明にしたがう。
【0068】
まず、本発明の女性患者用身体小便器100において、排尿カップ110を女性身体の小陰唇部分に挿入して着用する。
【0069】
次いで、排尿カップ110を小便集水管120に脱着して装着する。
【0070】
その後、患者は、患者用おむつパンティ200を着用した状態で、排尿カップ110に連結固定されるベルクロ取付バンド117の両端をつかんで患者用おむつパンティ200のベルクロ取付部位203aに取付固定されるようにして着用を終わらすことができる。
【0071】
このような着用状態で患者が横たわったりする様々な姿勢でも安定した固定状態を維持しながら、尿道を通る排尿が安定的に行うことができる。
【0072】
患者の尿道から放出される小便は、尿道前方の球状に形成される小便集水管130の集水部131に噴出され、周面に沿って直に排水部134を介してニップル135に連結される小便排出管140から排出される。
【0073】
ここで、排尿カップに排尿され、小便集水管に小便初期の排出量をしばらく溜めさせた後、小便が弱くなれば全量排出させることができる構造で、小便集水管の容量は、初期の小便流入量が集水できる大きさであれば好ましい。
【0074】
小便排出管140を介して小便集水管130から排出される小便は、小便筒150に回収され、小便筒150では、少なくとも2回分以上の小便が集まるようにする。
【0075】
一旦、小便が集められると、小便筒150から小便集水管140の端部を分離した後、排出口154を塞いだドレイン栓155を分離させ、トイレなどで小便が排出されるようにする。
【0076】
内部に満たされる小便を排出する小便筒150は、水洗浄によって再使用されるようにする。
【0077】
一方、小便集水管130に装着される遠赤外線消毒器160により、患者の尿道周辺を状態に応じ、1~2回/日(10~20分間)の消毒および滅菌治療することができる。
【0078】
さらに、小便筒に内蔵された診断検査キット170により、小便検査スティックで血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして、健康状態を確認することができ、または、精密検査時には、内蔵された検査用ボトルを取り出して移し替えて病院に送れる環境にやさしい医療機器が提供できるようになるのである。
【0079】
また、重病患者用または一般患者が夜間に使用時には、据置用として使用される小便集水管を用いた据置型の女性患者用身体小便器は、排水部ニップルに小便集水管を連結し、下側のビニール小便筒に連結して排尿する。これにより、ガイド部と排尿カップは、膣および小陰唇の内部へ同時に挿入され、ガイドは小陰唇排尿カップの角度および位置を取り、排尿時に密着した排尿カップに集水され、直ちに排出管に抜けて漏れが少なく、排尿カップの上部にエアホールがあって真空が防止され、排水が直ちに行われる。排尿カップの隔膜は、膣内に小便の流入防止および漏れ防止の効果がある。集水管は、小便を集めて送るサービスタンクの役割をし、小便の逆流を防止する。排水時にエアホールで「プ」という音がして排尿状態が分かる。
【0080】
一方で、一般患者用または車いす患者、あるいは歩行中やリハビリ中に使用される移動型の女性患者用身体小便器は、小便筒をビニール袋の形態で提供して使用するものであり、患者おむつパンティを着た患者の太ももにベルクロバンドを着用して安定的に使用することができる。
【0081】
現在、一般患者は、そのまま横たわらずに左右に動いたり、足を多く動いたり、または歩行中やリハビリ中に紐を使用したりするときには、まつわり付くため、小便ビニール袋を使用する。また、車いす患者の移動時にもビニール袋の使用が便利であるだけでなく、袋キャップにビニール袋を付けて固定ホルダにキャップを回して固定して小便を受け取る。活動の少ない夜間就寝時には小便を多く受け取ることが可能な小便筒に変更使用して排尿することができるのである。
【0082】
本発明は、以上のように好ましい実施例を示して説明したが、以上の実施例に限定されるものではなく、本発明の精神から逸脱しない範囲内で、当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術思想と以下に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で様々な修正および変形が可能であることは勿論である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】