(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-18
(54)【発明の名称】男性患者用身体小便器
(51)【国際特許分類】
A61F 5/453 20060101AFI20241111BHJP
【FI】
A61F5/453
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527847
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-12
(86)【国際出願番号】 KR2021018564
(87)【国際公開番号】W WO2023106450
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0174113
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524146767
【氏名又は名称】メディランズ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,ボン ジュ
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA09
4C098CC32
4C098CC38
4C098CD01
4C098CE05
4C098CE07
(57)【要約】
本発明は、患者が横たわったり、移動したりしても着用が容易であるだけでなく、異物感や痛みに伴う不便がなく長時間着用時にも通気性は勿論、内蔵された赤外線消毒器で消毒および治療が可能であり、自然な排尿とともに衛生的なメンテナンスができるようにする男性患者用身体小便器に関する。本発明は、男性の身体性器を固定するホルダからなる身体連結固定具と;球状の内側空間を有する上側の集水部と、上記集水部の一側上端に貫通形成されるランプホルダと、他側に上記身体連結固定具が連結されるように開放形成される連結部と、集水部から下方に形成して小便を排出する排水部に形成し、小便が集水されるようにする小便収集カップと;上記小便集水カップのランプホルダに結合装着される遠赤外線消毒器と;上記小便集水カップに集水される小便を排出する小便排出ホースと;上記小便排出ホースを連結して小便を一時的に貯蔵する小便筒を;含むように構成され、上記身体連結固定具は、外側の両側端に連結固定され、患者用おむつのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されるためのベルクロ(登録商標)取付バンドをさらに含むように構成されることを特徴とする男性患者用身体小便器を開示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
男性の身体性器を固定するホルダからなる身体連結固定具と;
球状の内側空間を有する上側の集水部と、前記集水部の一側上端に貫通形成されるランプホルダと、他側に前記身体連結固定具が連結されるように開放形成される連結部と、集水部から下方に形成して小便を排出する排水部で形成し、小便が集水されるようにする小便集水カップと;
前記小便集水カップのランプホルダに結合装着される遠赤外線消毒器と;
前記小便集水カップに集水される小便を排出する小便排出ホースと;
前記小便排出ホースを連結し、小便を一時的に貯蔵する小便筒を;
含むように構成され、
前記身体連結固定具は、
外側の両側端に連結固定され、患者用おむつのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されるためのベルクロ(登録商標)取付バンドをさらに含むように構成されることを特徴とする、
男性患者用身体小便器。
【請求項2】
前記身体連結固定具は、
前記小便集水カップの連結部に外周縁の一端が分離可能に結合されるための連結カップリングと;
前記連結カップリングの内周縁の端部に沿って中心部に一定直径と長さに突出して延びながら、複数個に分離される伸縮性の周縁環部からなり、
端部に向かって厚さが薄くなって皮膚表面に密着され、大きさに関係なく伸縮調節されて漏れがないように身体性器を合わせて密着させて形成した分割パッキンキャップを含むように構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の男性患者用身体小便器。
【請求項3】
前記連結カップリングの外周縁の両側には、突出形成されてベルクロ(登録商標)取付バンドを連結固定する突出環部がさらに形成されることを特徴とする、
請求項2に記載の男性患者の身体小便器。
【請求項4】
前記遠赤外線消毒器は、
前記小便集水カップの一側上端に穴が形成されるランプホルダと結合され、
前記ランプホルダには、ソケットとケーブルで連結される赤外線ランプを備えるように構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の男性患者用身体小便器。
【請求項5】
前記小便筒は、一側に区画形成され、小便排出ホースから流入する小便が検査できるようにする小便検査瓶と小便検査スティックからなる診断検査キットを備えるように構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の男性患者用身体小便器。
【請求項6】
前記身体連結固定具のベルクロ(登録商標)取付バンドは、患者が着用する患者用おむつパンツのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されることを特徴とする、
請求項1に記載の男性患者用身体小便器。
【請求項7】
前記患者用おむつパンツは、
両側に突出形成され、ベルクロ(登録商標)構造を有する左右両翼部を有する背板を包み込むように形成される背板バンドと;
背板バンドと1つの連結バンドで連結形成され、前方に一定幅を有するように形成され、患者の身体性器をカバーするように形成される前板遮蔽バンドを含むように構成され、
前板遮蔽バンドは、その前面部位がベルクロ(登録商標)取付部位で構成されるが、その中央部には患者の身体性器を連結する穴が形成されるように構成することを特徴とする、
請求項5に記載の男性用身体用小便器。
【請求項8】
前記小便集水カップの排水部の下端部位には、外側に一定幅が突出形成される連結係止突起を有するように構成され、
小便集水カップの排水部に着脱可能に装着される小便筒を形成するが、前記連結係止突起に対応して結合固定される袋固定ホルダと;
上側に袋固定ホルダに袋が付けられてねじ締結される袋固定キャップと;
下側に形成され、小便を一時的に貯蔵するための小便ビニール袋と;
歩行中やリハビリ中に小便ビニール袋を付けて脚に固定する袋ガイドバッグと;
袋ガイドバッグの上端、中間および下端に各々連結形成されてベルクロ(登録商標)で固定される構造で提供する複数の脚固定バンドと;
袋ガイドバッグの最上端に連結形成され、患者おむつパンツのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されるための身体小便器の位置固定バンド;を
含むように構成されることを特徴とする、
請求項1に記載の男性用身体用小便器。
【請求項9】
前記小便集水カップの排水部は、ニップル構造で小便ビニール袋とストロー構造の小便排水管に連結され、小便を排出するように構成されることを特徴とする、
請求項8に記載の男性患者用身体小便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性患者用身体小便器に関し、より詳細には、患者が横たわったり、移動したりしても着用が容易であるだけでなく、異物感や痛みに伴う不便がなく長時間の着用時にも通気性は勿論、内蔵された赤外線消毒器で消毒および治療が可能であり、自然な排尿とともに衛生的なメンテナンスを可能にする男性患者用身体小便器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、高齢患者や外傷患者、車いす患者、手術患者、尿失禁患者は、自ら小便を解決することができない。
【0003】
特に、病院で重症患者に分類される患者は、自分で何もできないため、他人の助けが必ず必要である。
【0004】
また、手でも使用可能な患者は、重症患者に分類されないが、挙動が不可能であるなら、自分でできることがほとんどない。
【0005】
このような患者にとって、大小便の処理は、食べることと同じくらい患者の世話において非常に重要である。
【0006】
このために最も多く使用されるのがおむつである。
【0007】
おむつは、長時間着用していると発疹などが発生する弊害とともに、おむつ替え時期を正確に分からないため、尿毒が発生して患者をより苦しめる原因にもなる。
【0008】
また、おむつは一回性であるため、1日に数回行われる小便処理のために1日にも数個のおむつを使用しなければならない非経済的な弊害がある。
【0009】
そこで、最近、病院などでは別途の身体小便器を使用するようにし、衛生的な小便処理が行われるようにしている。
【0010】
このような小便処理のための最も汎用する身体小便器としては、韓国登録特許第10-0940031号公報「患者用身体小便器」があるものの、これは単に小便の流入時に騒音防止と内部に流入した小便の臭い逆流が防止されるようにするだけであり、これは患者が小便の排出意思を知らせたり、自ら小便を処理したりするときにのみ使用可能であるため、意識のない患者や寝ている状態には使用することはできない限界がある。
【0011】
かかる限界を解決するために提案された身体小便器のうち、韓国登録実用新案第20-0461172号公報「男性患者の小便を受け取る装置」は、肌着パンツの穴を通して陰茎挿入体と小便を受け取る容器が相互に結合されるように構成され、小便を受け取る容器は、容器の蓋によって開閉可能にすることにより、パンツを着た状態で陰茎挿入体を通して陰茎が挿入されるようにして、小便が排出されると小便を受け取る容器に収集されて一側の小便排出ホースを介して外部へ排出されるようにし、外部では小便収集筒へより収集されるようにするものである。
【0012】
しかしながら、上記従来技術では、排尿時に小便に汚染される陰茎挿入体、および小便を受け取る容器と容器の蓋を洗浄するためには、洗浄する度にパンツを脱いだり、パンツからこれらの構成を分離しなければならないという不便さとともに、メンテナンスが難しいという問題点があった。
【0013】
したがって、近年に本出願人が先出願して登録された大韓民国登録特許公報第10-2224322号「男性患者用身体小便器」を提案したことがあるが、患者の快適な着用および衛生面では未だ不備な点が発生した。したがって、患者が安定して快適に着用することは勿論、衛生的な男性患者用身体小便器の改良を必要とした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0940031号公報
【特許文献2】韓国登録実用新案第20-0461172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、上記のような従来の問題点を解決するための本発明は、身体性器を包む固定具を分割されるように形成することにより、陰茎のサイズにかかわらず、伸縮的な調節が可能であり、固定バンドを利用して衛生おむつに安定した固定および着用を可能にする男性患者用身体小便器を提供するためである。
【0016】
本発明の他の目的は、身体性器を固定し、小便を集水する所に遠赤外線ランプを設けて消毒および治療を可能にする男性患者用身体小便器を提供するためである。
【0017】
本発明の別の目的は、小便を貯蔵する小便収集筒に診断検査キットを提供して血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして、健康状態が確認できるようにする男性患者用身体小便器を提供するためである。
【0018】
本発明の別の目的は、1つの身体性器固定具の構造で、横たわっていたり、動いたりする患者の状態に応じ、小便収集筒または小便袋の形態に直ちに交換が容易な男性患者用身体小便器を提供するためである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、上述の目的を達成するために、男性の身体性器を固定するホルダからなる身体連結固定具と;球状の内側空間を有する上側の集水部と、上記集水部の一側上端に貫通形成されるランプホルダと、他側に上記身体連結固定具が連結されるように開放形成された連結部と、集水部から下方に形成して小便を排出する排水部に形成し、小便が集水されるようにする小便収集カップと;上記小便集水カップのランプホルダに結合装着される遠赤外線消毒器と;上記小便集水カップに集水される小便を排出する小便排出ホースと;上記小便排出ホースを連結して小便を一時的に貯蔵する小便筒を;含むように構成され、上記身体連結固定具は、外側の両側端に連結固定され、患者用おむつのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されるためのベルクロ(登録商標)取付バンドをさらに含むように構成されることを特徴とする、男性患者用身体小便器を開示する。
【0020】
また、上記身体連結固定具は、上記小便集水カップの連結部に外周縁の一端が分離可能に結合されるための連結カップリングと;上記連結カップリングの内周縁の端部に沿って中心部に一定直径と長さに突出して延びながら、複数個に分離される伸縮性の周縁環部からなり、身体性器を合わせて密着するように形成した分割パッキンキャップを含むように構成されることを特徴とすることができる。
【0021】
また、上記連結カップリングの外周縁の両側には、突出形成されてベルクロ(登録商標)取付バンドを連結固定する突出環部がさらに形成されることを特徴とすることができる。
【0022】
また、上記遠赤外線消毒器は、上記小便集水カップの一側上端に穴が形成されるランプホルダと結合され、上記ランプホルダには、ソケットとケーブルで連結される赤外線ランプを備えるように構成されることを特徴とすることができる。
【0023】
また、上記小便筒は、一側に区画形成されて小便排出ホースから流入する小便が検査できるようにする小便検査瓶と小便検査スティックからなる診断検査キットとを備えるように構成されることを特徴とすることができる。
【0024】
また、上記身体連結固定具のベルクロ(登録商標)取付バンドは、患者が着用する患者用おむつパンツのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されることを特徴とすることができる。
【0025】
また、上記患者用おむつパンツは、両側に突出形成され、ベルクロ(登録商標)構造を有する左右両翼部を有する背板を包み込むように形成される背板バンドと;背板バンドと1つの連結バンドで連結形成され、前方に一定幅を有するように形成され、患者の身体性器をカバーするように形成される前板遮蔽バンドを含むように構成され、前板遮蔽バンドは、その前面部位がベルクロ(登録商標)取付部位で構成されるが、その中央部には患者の身体性器を連結する穴が形成されるように構成することを特徴とすることができる。
【0026】
また、上記小便集水カップの排水部の下端部位には、外側に一定幅が突出形成される連結係止突起を有するように形成され、小便集水カップの排水部に着脱可能に装着される小便筒を形成するが、上記連結係止突起に対応して結合固定される袋固定ホルダと;上側に袋固定ホルダにねじ締結される袋固定キャップと;下側に形成され、小便を一時的に貯蔵するための小便ビニール袋と;小便ビニール袋の上端、中間および下端に各々連結形成されてベルクロ(登録商標)で固定される構造で提供する複数の脚固定バンドと;小便ビニール袋の最上端に連結形成され、患者おむつパンツのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されるための身体小便器の位置固定バンドをさらに含むように構成されることを特徴とすることができる。
【0027】
また、上記小便集水カップの排水部は、ニップル構造で小便ビニール袋とストロー構造の小便排水管に連結され、小便を排出するように構成されることを特徴とすることができる。
【0028】
また、上記小便筒の一側に診断検査キットを備えるが、上記診断検査キットは、小便筒の本体から上端の一側に貫通挿入装着される小便検査瓶と;小便検査瓶の内側に入れられ、小便を付けるように設けられる小便検査スティックで構成されることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、身体性器を包む固定具を分割されるように形成することにより、陰茎のサイズにかかわらず、伸縮的な調節が可能であり、固定バンドを利用して衛生おむつに安定した固定および着用を可能にする男性患者用身体小便器を提供することができる。
【0030】
また、本発明は、身体性器を固定し、小便を集水する所に遠赤外線ランプを設けて消毒および治療を可能にする効果がある。
【0031】
また、本発明は、小便を貯蔵する小便収集筒に診断検査キットを提供して血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして健康状態が確認できるようにする効果がある。
【0032】
また、本発明は、1つの身体性器固定具の構造で、横たわっていたり、動いたりする患者の状態に応じ、小便収集筒または小便袋の形態に直ちに交換が容易な男性患者用身体小便器を提供することができる。
【0033】
すなわち、認知症、麻痺、がんなどで横たわって治療を受ける外傷患者のおむつを外し、エアロクールおむつパンツを着せた後、遠赤外線身体小便器を着用して、横たわった状態で小便を受け取って処理した後、内蔵された低温赤外線消毒器で10~20分間消毒および治療する。また、排尿時に小便筒に内蔵された検査診断スティックで血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして健康状態を確認することができる一種の医療機器であり、患者の状態に応じて1~2回/日の赤外線消毒および治療することができる。
【0034】
現在、患者の保護者が1日に4~5回ずつ患者と対面しておむつを替える大変な行為がなくなり、おむつによる窮屈や臭い、漏れ、ゴミ発生が少なく、1~2回/日の低温消毒治療となり、尿路感染症、炎症、褥瘡および痛みがよくなる環境にやさしい医療機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1~
図6は、本発明による男性患者用身体小便器を示す実施例であり、
【0036】
【
図1】本発明による男性患者用身体小便器の据置状態での使用例示図である。
【
図3】本発明による男性患者用身体小便器の着用状態での使用例示図である。
【
図5】本発明による男性患者用身体小便器の着用状態を示す例示図である。
【
図6】本発明による男性患者用身体小便器に併用される成人用おむつと着用を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができるため、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明に詳述する。しかしながら、これは本発明を特定の実施例に限定することを意図するものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むことを理解されたい。
【0038】
本発明は、以下に開示される実施例に限定されるのではなく、互いに異なる様々な形態で実施することができ、単に本実施例は、本発明の開示が完全になるようにし、通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。
【0039】
以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。まず、各図面の構成要素に参照符号を付するにあたって、同一の構成要素については、たとえ異なる図面上に示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意されたい。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本考案の要旨をくもらす可能性があると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0040】
図1~
図5は、本発明による男性患者用身体小便器を示す実施例である。
【0041】
図1~
図4を参照すると、本発明による男性患者用身体小便器100は、男性身体の性器を固定するホルダからなる身体連結固定具110と;上記身体連結固定具110が連結設置され、小便が集水されるようにする小便集水カップ120と;上記小便集水カップ120に結合装着される遠赤外線消毒器130と;小便集水カップ120に集水される小便を排出する小便排出ホース140と;上記小便排出ホース140を連結し、小便を一時的に貯蔵する小便筒150を含むように構成される。
【0042】
また、上記身体連結固定具110は、外側の両側端に連結固定されてベルクロ(登録商標)に取付結合されるためのベルクロ(登録商標)取付バンド115をさらに含むように構成することができる。
【0043】
身体連結固定具110は、上記小便集水カップ120の連結部に外周縁の一端が分離可能に結合されるための連結カップリング111と;上記連結カップリング111の内周縁の端部に沿って中心部に一定直径と長さに突出して延びながら、複数個に分離される伸縮性の周縁環部からなり、身体性器を合わせて密着させて形成した分割パッキンキャップ113と;上記連結カップリング111の一端の両側に連結設置されてベルクロ(登録商標)取付部位に結合されるベルクロ(登録商標)取付バンド115を含むように構成することができる。
【0044】
また、上記連結カップリング111の外周縁の両側には、突出形成されてベルクロ(登録商標)取付バンド115を連結固定する突出環部117をさらに形成することができる。
【0045】
好ましくは、身体連結固定具110はシリコーン材質であり、連結カップリング111から中心に延びる管状の周面を小便集水カップ120方向に形成される端部から一定長さが一定幅に複数個に切開されるように形成する分割パッキンカップ113の内部に挿入される陰茎のサイズに応じて伸縮性を有するように形成することができる。
【0046】
また、分割パッキンカップ113は、先端から一定長さの外周面をより小さな直径を有するように縮小させた形状に形成することによって、直径が縮小された部位が陰茎の亀頭境界部で陰茎へより密着されるように形成することができる。特に、分割パッキンカップ113の外周面は、一定長さから先端部方向へ徐々に厚さが薄くなるようにして、陰茎の挿入時に長さ方向に伸びながら、陰茎の挿入をよりスムーズに行われるようにするとともに、陰茎との密着力がさらに向上するように形成することができる。
【0047】
すなわち、分割パッキンカップ113は、先端が小便集水カップ120方向に外径が広がるラッパ状に形成されるようにして、亀頭の後方側表面に分割パッキンカップ113の先端を密着させることにより、さらに陰茎との密着力を増大させることができる。これにより、締め付けの程度は、陰茎にまったく痛みを与えない程度に維持することができる。
【0048】
小便集水カップ120は、球状の内側空間を有する上側の集水部121と、上記集水部の一側上端に貫通形成されるランプホルダ122と、他側に上記身体連結固定具が連結されるように開放形成される連結部123と、集水部から下方に形成されて小便を排出する排水部124を含むように構成することができる。
【0049】
好ましくは、上記集水部121は、内部が空の球状の形態であり、空の内部は、性器から噴出される小便が集まるように形成することができる。球状の集水部121の一側には、一定直径と長さに外部へ開放されるようにして連結部123が形成され、このような集水部121は、下側に一定直径と長さに下方へ開放されるようにして小便を排出する排水部124が形成され、排水部124の下部には、より小さな直径で一定長さが下方に延びて突出するニップル125で形成することができる。
【0050】
ここで、ランプホルダは、赤外線消毒時のみランプを装着したり、解体したりする脱着式で、ランプを外して消毒をしない場合には、ホルダの下端の穴に空気が通る換気口の役割をし、患者が左右に横たわるときは、小便集水カップを連結部によって左右に回すことができ、仮に横たわりすぎてランプホルダ側に小便が溜まっていても、ランプホルダの穴の高さを超えなければ小便が漏れない構造であるため、小便が漏れにくい構造を提供することができる。
【0051】
一方、上記排水部124の下端部位には、外径で一定幅が突出形成される連結係止突起126が形成されるようにして直接連結される小便筒や小便袋の上端部が排水部124の外周面を包み込むようにして、ベルクロ(登録商標)バンドやゴムバンドなどの固定手段を利用して小便回収袋の上端部が固定できるようにすることも可能である。
【0052】
また、上記集水部121は、一側上端に貫通形成されるところに嵌合するランプホルダ123をさらに形成することができるが、このようなランプホルダ123には、ソケット131とケーブル133で連結される赤外線ランプ135を有する遠赤外線消毒器130を備えることができる。これにより、遠赤外線消毒器によって横たわった状態で小便を受け取って処理した後、内蔵された低温赤外線消毒器で10~20分間消毒および治療を可能にすることができる。
【0053】
小便排出ホース140は、小便を小便筒150に排出する移動通路であり、反り変形が容易で折れても復元力が良好な材質として形成されるようにすることがより好ましい。
【0054】
小便筒150は、本体151と、内部に一定容量の小便が収容できる小便収容空間152と、本体151の一側には、上記小便排出ホース140の他端が連結されるように嵌合固定されるドレインキャップ153と、本体151の他側には、内部に満たされる小便を外部へ排出できるようにする排出口154を形成しながら、排出口はドレインエアホール155によって開閉可能に塞がれるように形成することができる。
【0055】
一方、小便筒150の一側には、診断検査キット160を備えるように構成することができる。
【0056】
上記診断検査キット160は、小便筒150の本体151から上端の一側に貫通挿入装着される小便検査瓶161と、小便検査瓶161の内側に入れられ、小便を付けるように設けられる小便検査スティック162を備えることができる。このとき、小便検査瓶161は、上端部が両側に貫通穴161aが形成され、小便が流れることができるように両側が開いており、小便検査スティックを浸して検査を行うことができ、小便検査瓶を小便筒から取り出し、移送採取瓶に入れて病理室に送ることもできる。また、小便検査瓶は、上部に周縁突起161bが形成されており、アヒル形態の小便筒上部の挿入部に嵌合されて下に抜けないように据え置き、小便が流れるように前後両側に開放されており、片側には小便ホースが挟まれている。上蓋を開けて検査スティックを収納して検査を行うことができ、または検査瓶を取り出し、採取用瓶に入れて病理室に送られて精密検査を行うことも可能である。
【0057】
また、小便筒150は、少なくとも1回以上の小便量を十分に収容できるサイズであり、小便収容空間152が形成されるようにし、底面はどこでも安定した着地が可能に十分なサイズの平面で形成されるようにすることがより好ましい。このために、小便筒150は、より親しみのある様々な動物や家畜の形状に形成されるようにし、例示図に示されるようにアヒル形状に形成することはできるが、これらに限定されない。
【0058】
したがって、小便筒150は、小便排出ホース140の形成された長さに応じ、患者から近接して形成することもでき、より遠い距離に形成することもできる。
【0059】
図2は、本発明による男性患者用身体小便器の着用状態での使用例示図であり、
図3は、
図2の「A」部分を拡大した要部拡大例示図であり、
図4は、本発明による男性患者用身体小便器の着用状態を示す例示図である。
【0060】
図2~
図4を参照すると、上記小便集水カップ120の排水部124の下端部位には、外側に一定幅が突出形成される連結係止突起126を有するようになっており、小便筒150Aを形成するが、上記連結係止突起126に対応して結合固定される袋固定ホルダ150-1と;上側に袋固定ホルダ150-1に袋が付けられてねじ締結される袋固定キャップ150-2と;下側に形成され、小便を一時的に貯蔵するための小便ビニール袋150-3と;歩行中やリハビリ中に小便ビニール袋150-3を付け、脚に固定する袋ガイドバッグ150-4と;袋ガイドバッグ150-4の上端、中間および下端に各々連結形成されてベルクロ(登録商標)で固定される構造で提供する複数の脚固定バンド150-5と;袋ガイドバッグ150-4の最上端に連結形成され、患者おむつパンツのベルクロ(登録商標)取付部位に取付固定されるための身体小便器位置固定バンド150-6;を含むように構成することができる。
【0061】
ここで、袋ガイドバッグは、患者の歩行中やリハビリ中、車いす患者の小便ビニール袋のだぶつきやはちきれ、破損、漏れを防止するために袋ガイドバッグに小便袋を付け、上端入口はベルクロ(登録商標)バンドを患者のおむつパンツにV型で貼り付けて固定し、中間と下端部の弾力的なベルクロ(登録商標)バンドを膝の上の太ももに締め付けて固定して活動を自由にしながら、排尿ができるようにする。
【0062】
小便器位置固定バンドのベルクロ(登録商標)テープは、患者のおむつパンツに貼り付けて固定し、下端部のベルクロ(登録商標)テープである脚固定バンドは、膝の上の太ももに弾力ベルクロ(登録商標)バンド形態で締め付けて固定することができる。
【0063】
一方、上記小便集水カップ120から排水部124の下部には、より小さな直径で一定長さが下方に延びて突出するニップル125で形成されるが、上記ニップル125には、ストロー構造の小便排水管170で連結構成することができる。
【0064】
一方、上記身体連結固定具110のベルクロ(登録商標)取付バンド115は、患者が着用する患者用おむつパンツ180のベルクロ(登録商標)取付部位201に取付固定されるように形成することができる。
【0065】
図5を参照すると、上記患者用おむつパンツ180は、両側に突出形成され、ベルクロ(登録商標)構造を有する左右両翼部181aおよび181bを有する背板を包み込むように形成される背板バンド181と;背板バンド181と1つの連結バンドで連結形成され、前方に一定幅を有するように形成され、患者の身体性器をカバーするように形成される前板遮蔽バンド183を含み、前板遮蔽バンド183は、その前部部位がベルクロ(登録商標)取付部位183aからなるものの、その中央部には患者の身体性器を連結する穴185が形成されるように構成することができる。
【0066】
ここで、身体性器が突出する上記穴185内の周辺に男性患者用身体小便器100を設けるが、上記身体連結固定具110のベルクロ(登録商標)取付バンド115を上記前板遮蔽バンド183のベルクロ(登録商標)取付部位183aに密着固定することができる。
【0067】
以下、本発明の男性患者用身体小便器による作用および効果を説明すると次の通りである。以下の説明は、上記構造説明にしたがう。
【0068】
まず、本発明の男性患者用身体小便器100において、身体連結固定具110に男性身体の陰茎を連結して着用する。
【0069】
次いで、身体連結固定具110を小便集水カップ120に脱着して装着する。
【0070】
その後、患者は、患者用おむつパンツ180を着用した状態で、身体連結固定具110に連結固定されるベルクロ(登録商標)取付バンド115の両端をつかんで患者用おむつパンツ180のベルクロ(登録商標)取付部位183aに取付固定されるようにして着用を終わらすことができる。
【0071】
このような着用状態で患者が横たわったりする様々な姿勢でも、小便集水管の連結部を左右に回して小便がよく流れるように安定した固定状態を維持しながら、尿道を通る排尿が安定的に行うことができる。
【0072】
患者の尿道から放出される小便は、性器の亀頭前方の球状に形成される小便集水カップ120の集水部121に噴出され、周面に沿って直に排水部124を介してニップル125に連結される小便排出ホース140から排出される。
【0073】
小便排出ホース140を介して小便集水カップ120から排出される小便は小便筒150に回収され、小便筒150では少なくとも2~3回分以上の小便が集まるようにする。
【0074】
一旦小便が集められると、小便筒150から小便排出ホース140の端部を分離した後、排出口154を塞いだドレイン栓155を分離させ、トイレなどで小便を排出することができる。
【0075】
内部に満たされる小便を排出する小便筒150は、水洗浄によって再使用されるようにする。
【0076】
一方、小便集水カップ120に装着される遠赤外線消毒器130により、患者の尿道周辺を状態に応じ、1~2回/日(10~20分間)の消毒および滅菌治療することができる。
【0077】
さらに、小便筒に内蔵された診断検査キット160により、小便検査スティックで血尿、蛋白尿および糖尿などをチェックして健康状態を確認することができ、または、精密検査時には、内蔵された検査用ボトルを取り出して移し替えて病理室に送れる環境にやさしい医療機器が提供できるようになるのである。
【0078】
また、重症患者用または一般患者が夜間に使用時には、据置用として使用される小便排出ホースを用いた据置型の男性患者用身体小便器は、排水部ニップルに小便排出ホースを連結し、下側の小便筒に連結して排尿する。これにより、身体連結固定具のシリコーンパッキンの中央に長方形に切開される翼構造で尿道に挿入時に柔らかく、大きさに関係なく伸縮かつ調節されて性器を包み込み、漏れを防止し、排尿時に直ちに小便集水カップに流れ込み、逆流を防止しながら、使用できるようになるのである。
【0079】
一方で、一般患者用または車いす患者、あるいは歩行中やリハビリ中に使用される移動型の男性患者用の身体小便器は、小便筒をビニール袋の形態で提供して使用するものであり、ガイドバッグを使用して患者おむつパンツを着た患者の太ももに弾力的なベルクロ(登録商標)バンドを着用して安定的に使用することができる。
【0080】
現在、認知症やがん、および交通事故などで入院している外傷患者は、一字型小便おむつを2枚着用し、その上に便おむつおよびカバーおむつを着用して排便するが、複数層の防水コーティングおむつを着用しているため、空気が通らず、窮屈で排尿後には、保護者は状態が分からず放置しておくことによって、大小便がそのまま放置されて褥瘡、尿道炎および膀胱炎などの原因となり、患者は話すこともできずに苦しんでいる。このような問題を解決するために赤外線内蔵身体小便器を使用して臭い、漏れ、褥瘡、尿道感染症および痛みなどがなくなり、特に、ゴミ発生、4~5回/日のおむつの履き替えおよび療養保護士などの疲労が軽減できるようになるのである。
【0081】
本発明は、以上のように好ましい実施例を示して説明したが、以上の実施例に限定されるものではなく、本発明の精神から逸脱しない範囲内で、当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって、本発明の技術思想と以下に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で様々な修正および変形が可能であることは勿論である。
【国際調査報告】