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特表2024-542911フェーズにわたるグルコース監視及び対応するフェーズ化された情報表示
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】フェーズにわたるグルコース監視及び対応するフェーズ化された情報表示
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/145 20060101AFI20241112BHJP
   G16H 20/10 20180101ALI20241112BHJP
【FI】
A61B5/145
G16H20/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579581
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 US2022042191
(87)【国際公開番号】W WO2023075924
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】63/263,186
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】504016422
【氏名又は名称】デックスコム・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー・マイケル・ディーナー
(72)【発明者】
【氏名】ステーシー・リン・フィッシャー
(72)【発明者】
【氏名】ハリー・ショウ・ストロザーズ
(72)【発明者】
【氏名】チャド・エム・パターソン
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン・ユアン
(72)【発明者】
【氏名】アプルヴ・ユー・カマス
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・メリル・テリー
(72)【発明者】
【氏名】マーガレット・エー・クロフォード
(72)【発明者】
【氏名】マーク・デルジンスキー
(72)【発明者】
【氏名】サラ・ケイト・ピッカス
(72)【発明者】
【氏名】ローレン・エイチ・ジェプソン
(72)【発明者】
【氏名】アダム・ジー・ノア
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス・エス・カンター
(72)【発明者】
【氏名】ソニヤ・アン・フランゴプロス
【テーマコード(参考)】
4C038
5L099
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL02
4C038KL09
4C038KX01
5L099AA25
(57)【要約】
フェーズにわたるグルコース監視及び対応するフェーズ化された情報表示が説明される。少なくとも第1のフェーズ及び第2のフェーズを含むマルチフェーズグルコース監視プログラムが開始される。ユーザの第1のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に取得される。グルコース監視ユーザインターフェースにおける第1のグルコースデータの出力が、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に防止される。次いで、ユーザの第2のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に取得される。第2のグルコースデータは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいてリアルタイムで出力される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実装方法であって、
少なくとも第1のフェーズ及び第2のフェーズを含むマルチフェーズグルコース監視プログラムを開始することと、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第1のフェーズ中にユーザの第1のグルコースデータを取得することと、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第1のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおける前記第1のグルコースデータの出力を防止することと、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第2のフェーズ中に前記ユーザの第2のグルコースデータを取得することと、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第2のフェーズ中に、前記グルコース監視ユーザインターフェースにおいて前記第2のグルコースデータをリアルタイムで出力することと、を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記第1のグルコースデータが、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第1のフェーズ中に、前記ユーザによって装着された第1のグルコースセンサによって収集され、前記第2のグルコースデータが、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第2のフェーズ中に、前記ユーザによって装着された第2のグルコースセンサによって収集される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項3】
前記第1のグルコースデータ及び前記第2のグルコースデータの各々が、前記グルコース監視ユーザインターフェースを表示するコンピューティングデバイスに通信可能に結合された単一の送信機から取得される、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項4】
前記第1のフェーズの完了を示す完了イベントを検出することと、前記第1のフェーズの前記完了を検出した後に、前記グルコース監視ユーザインターフェースにおいて前記第1のグルコースデータに基づいた情報を出力することと、を更に含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項5】
前記完了イベントが、
前記第1のフェーズ中に、前記ユーザによって装着された前記第1のグルコースセンサの取り外しを検出すること、
前記第2のフェーズに対して前記第2のグルコースセンサの挿入を検出すること、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第1のフェーズに関連付けられたグルコース監視期間の満了を検出すること、又は
前記第1のフェーズを終了する若しくは前記第2のフェーズを開始するためのユーザ入力を、前記グルコース監視ユーザインターフェースを介して検出すること、のうちの1つを含む、請求項4に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項6】
前記第1のグルコースデータ及び前記第2のグルコースデータが、単一のグルコースセンサによって収集される、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項7】
システムであって、
マルチフェーズグルコース監視プログラムのためのセンサキットであって、少なくとも、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中にグルコースを監視するための第1のグルコースセンサと、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中にグルコースを監視するための第2のグルコースセンサと、を含む、センサキットと、
マルチフェーズエンジンであって、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラム中にグルコース監視ユーザインターフェースを制御し、
前記センサキットの前記第1のグルコースセンサから、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第1のフェーズ中にユーザの第1のグルコースデータを取得し、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第1のフェーズ中に、前記グルコース監視ユーザインターフェースにおける前記第1のグルコースデータの出力を防止し、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第2のフェーズ中に前記ユーザの第2のグルコースデータを取得し、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第2のフェーズ中に、前記グルコース監視ユーザインターフェースにおいて前記第2のグルコースデータをリアルタイムで出力する、ように構成されている、マルチフェーズエンジンと、を含む、システム。
【請求項8】
前記センサキットが、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの第3のフェーズ中にグルコースを監視するための第3のグルコースセンサと、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中にグルコースを監視するための第4のグルコースセンサと、を更に含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記マルチフェーズエンジンが、
前記センサキットの前記第3のグルコースセンサから、前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第3のフェーズ中に前記ユーザの第3のグルコースデータを取得し、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第3のフェーズ中に、前記グルコース監視ユーザインターフェースにおいて前記第3のグルコースデータを1つ以上のグルコースの洞察又は推奨とともにリアルタイムで出力し、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第4のフェーズ中に前記ユーザの第4のグルコースデータを取得し、
前記マルチフェーズグルコース監視プログラムの前記第4のフェーズ中に、前記グルコース監視ユーザインターフェースにおいて前記第4のグルコースデータを1つ以上の追加のグルコースの洞察又は推奨とともにリアルタイムで出力する、ように更に構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記グルコース監視ユーザインターフェースを表示するコンピューティングデバイスとの無線接続を形成するように構成された送信機を更に含み、前記送信機は、前記第1のグルコースデータ、前記第2のグルコースデータ、前記第3のグルコースデータ、及び前記第4のグルコースデータを前記コンピューティングデバイスに通信するように構成されている、請求項9に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年10月28日に出願され、「Glucose Monitoring Over Phases and Corresponding Phased Information Display」と題された米国特許仮出願第63/263,186号の利益を主張し、その開示全体が、参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、数億人の人々に影響を及ぼす代謝状態である。これらの人々にとって、血中グルコースレベルを監視し、それらのレベルを許容可能な範囲内に調節することは、心疾患及び視力喪失などの長期的な問題を緩和するためだけでなく、高グルコース及び低グルコースの影響を回避するためにも重要である。血中グルコースレベルは、時間の経過とともに、かつ食事又は運動などの日常的な出来事に応じてほぼ常に変化するため、そのレベルを許容可能な範囲内に維持することは困難であり得る。医療技術の進歩は、実質的にリアルタイムでグルコース濃度を測定及び記録する連続グルコース監視(continuous glucose monitoring、CGM)システムを含む、血糖を監視するための様々なシステムの開発を可能にした。CGMシステムは、測定されたグルコース値が許容範囲内にあることを確実にするために、これらのシステムのユーザにとって重要なツールである。
【0003】
グルコース監視システムは、ユーザの皮膚に挿入してグルコースを監視することができるセンサを含み、かつ、例えば、ユーザインターフェースを介して、グルコースデータをユーザに出力することができるように、ユーザデバイス(例えば、ユーザのスマートフォン)に結合される、装着型デバイスを利用する。しかしながら、多くの場合、ユーザは、ユーザに提供されるグルコースデータの量及び/又は複雑さによって圧倒される可能性がある。結果として、一部のユーザ(特に新しいユーザ)は、自分のグルコースデータを理解するのが困難となり、したがって、自分の健康を改善するための有意義な行動をとることができない場合がある。他のユーザは、グルコースデータの出力を制御しようとして自分の挙動を変更することがある。一例として、一部のユーザは、自分のグルコース値を範囲内に保つために、炭水化物がより少ない食品を食べることがある。結果として、従来のCGMシステムによって捕捉されたグルコースデータは、ユーザの典型的な挙動及び結果として生じるグルコース測定値の実態を描写しない場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
これらの問題を克服するために、フェーズにわたるグルコース監視及び対応するフェーズ化された情報表示が活用される。少なくとも第1のフェーズ及び第2のフェーズを含むマルチフェーズグルコース監視プログラムが開始される。ユーザの第1のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に取得される。グルコース監視ユーザインターフェースにおける第1のグルコースデータの出力が、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に防止される。次いで、ユーザの第2のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に取得される。第2のグルコースデータは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいてリアルタイムで出力される。
【0005】
この発明の概要は、以下の発明を実施するための形態で更に記載される概念の選択を簡略化された形態で紹介している。したがって、この発明の概要は、特許請求される主題の本質的な特徴を識別することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることも意図していない。
詳細な説明は、添付の図を参照して記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本明細書に説明される技術を使用するために動作可能である例示的な実装態様における環境の図である。
図2図1の装着型グルコース監視デバイスの更に詳細な例を示す。
図3】マルチフェーズグルコース監視プログラム中に人のグルコースデータを取得し、異なるフェーズ中に異なるそれぞれの情報を表示させるシステムの例を示す。
図4】マルチフェーズグルコース監視プログラムのフェーズ中に取得されたグルコースデータの出力が防止されているユーザインターフェースの例示的な実装態様を示す。
図5】マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズに移行するための指示を表示するユーザインターフェースの例示的な実装態様を示す。
図6】マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズ中に取得されたグルコースデータを表示するユーザインターフェースの例示的な実装態様を示す。
図7】マルチフェーズグルコース監視プログラムの1つ以上のフェーズについてのより詳細な情報を見るために選択可能なユーザインターフェース要素を表示するユーザインターフェースの例示的な実装態様を示す。
図8】マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズ中に取得されたグルコースデータを表示し、グルコースデータに関連する追加情報を表示するユーザインターフェースの例示的な実装態様を示す。
図9】マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズ中に取得されたグルコースデータを表示し、グルコースデータに関連する追加情報を表示するユーザインターフェースの別の例示的な実装態様を示す。
図10】マルチフェーズグルコース監視プログラムの例示的な実装態様での手順を示す。
図11】マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1、第2、第3、及び第4のフェーズ中に取得されたグルコースデータに基づいてグルコースレポートが生成される例示的な実装態様での手順を示す。
図12】本明細書に説明される技法の実施形態を実装するための、図1図11を参照して説明及び/又は利用されるあらゆるタイプのコンピューティングデバイスとして実装することができる、例示的なデバイスの様々な構成要素を含むシステムの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
概要
フェーズにわたるグルコース監視及び対応するフェーズ化された情報表示が説明される。マルチフェーズエンジンは、グルコース監視プログラムの複数のフェーズにわたってグルコースデータ(例えば、グルコース測定値)を取得するように構成されている。一例として、マルチフェーズエンジンは、グルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に第1のグルコースデータを取得し、グルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に第2のグルコースデータを取得し、グルコース監視プログラムの第3のフェーズ中に第3のグルコースデータを取得し、グルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に第4のグルコースデータを取得し得る。マルチフェーズグルコース監視プログラムは、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、より少ないフェーズ(例えば、2つ)又はより多くのフェーズ(例えば、5つ以上)を有し得ることを理解されたい。
【0008】
1つ以上の実装態様では、各フェーズは、グルコースデータを取得するために異なる装着型グルコースセンサを利用する。このシナリオでは、フェーズ間の移行は、ユーザが前のフェーズに関連付けられたグルコースセンサを新しいグルコースセンサと交換することに対応し得る。換言すれば、ユーザは、第1のフェーズ中に第1のグルコースセンサを装着し、次いで、第2のフェーズを開始するために、第1のグルコースセンサを第2のグルコースセンサと交換する。しかしながら、ユーザは、全体を通してより詳細に議論されるように、異なるイベントの発生又は異なる条件の満足に基づいて、マルチフェーズグルコース監視プログラムの異なるフェーズに進んでもよいことを理解されたい。
【0009】
グルコースデータを取得することに加えて、マルチフェーズエンジンは、マルチフェーズグルコース監視プログラム中に、取得されたグルコースデータに関する情報の表示を制御するように構成されている。特に、マルチフェーズエンジンは、プログラムの各フェーズ中及びその後に異なる情報が表示されるように、情報の表示を制御する。1つ以上の実装態様では、例えば、マルチフェーズエンジンは、各フェーズ中及びその後に、もしあればどの情報が表示されるかを定義するルールに基づいて、情報の表示を制御する。一例として、マルチフェーズエンジンは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1、第2、第3、及び第4のフェーズ中に及びそれらの間に、第1、第2、第3、及び第4のグルコースデータにそれぞれ関連するどの情報が表示されるかを制御することができる。
【0010】
異なるフェーズ中にどの情報が表示されるかを決定することの一部として、マルチフェーズエンジンは、フェーズの終了を決定するように構成され得る。例えば、マルチフェーズエンジンは、フェーズの終了を示す完了イベントを検出するように様々な方法で構成され得る。第1のフェーズに関連して、例えば、マルチフェーズエンジンは、第1のフェーズの完了を示す完了イベントを検出し得る。マルチフェーズエンジンによって検出され得る完了イベントの例は、いくつか例を挙げると、フェーズ終了のそれぞれのグルコースセンサの除去を検出すること、フェーズ終了の後のフェーズのためのグルコースセンサの挿入を検出すること、フェーズ終了に関連付けられたグルコース監視期間の満了を検出すること、並びに終了しているフェーズを終わりにするための及び/又は次のフェーズを開始するためのユーザ入力を検出することを含む。
【0011】
マルチフェーズエンジンは、取得されたグルコースデータについての情報を、ユーザのコンピューティングデバイス、例えば、ユーザのスマートウォッチ又はスマートフォン、のディスプレイデバイス上に表示されるユーザインターフェースを介して表示するように構成されている。第1のフェーズでは、例えば、マルチフェーズエンジンは、第1のフェーズ中に取得された第1のグルコースデータの、ユーザインターフェースを介した表示を防止し得る。換言すれば、グルコースデータは、図示された第1のフェーズにおいてユーザインターフェースを介して表示されない。そうすることは、ユーザが装着型グルコース監視デバイスを装着していない場合と同様に振る舞うように、ユーザが第1のフェーズ中に「正常に行動する」ことを促し得る。このようにして、第1のグルコースデータは、ユーザの挙動についての様々な洞察を導出するために後続のフェーズのデータと比較され得るベースラインを提供し得る。
【0012】
対照的に、マルチフェーズエンジンは、第2のフェーズ中に取得された第2のグルコースデータの少なくとも一部、例えば、ユーザの現在のグルコースレベルを、ユーザインターフェースを介して表示し得る。特に、ユーザの現在のグルコースレベルは、マルチフェーズエンジンが第1のフェーズ中に表示されるのを防止した情報に対応し得る。代替的に又は追加的に、マルチフェーズエンジンは、第2のグルコースデータから導出された限定された洞察及び/又は限定された推奨を、ユーザインターフェースを介して表示し得る。各フェーズで表示される情報は、所与のマルチフェーズグルコース監視プログラムの設計(例えば、ルール)に応じて変化し得ることを理解されたい。しかしながら、概して、マルチフェーズエンジンは、グルコース監視プログラムの後続のフェーズにおいて異なる情報(例えば、より多くの情報及び/又はより詳細な情報)を徐々に明らかにする。同様に、グルコース監視プログラムの第3のフェーズ及び/又は第4のフェーズにおいて、マルチフェーズエンジンは、ユーザへの異なる情報、例えば、第2のフェーズにおいて表示される情報よりも多くの情報を表示するようにユーザインターフェースを制御することができる。
【0013】
監視されているユーザに、従来のグルコース監視システムのようにプログラムの最初から情報を提示するのではなく、情報を徐々に明らかにすることにより、マルチフェーズエンジンは、ユーザを「怖がらせ」てユーザに通常の挙動とは異なる挙動をさせる情報が出力されないため、ユーザがどのように「正常に」挙動するかを学習し得る。マルチフェーズエンジンはまた、ユーザインターフェースを介して出力された情報が何を意味するかに関してユーザをより効果的に教育することもでき、これは、ユーザには各フェーズにおいて一定量の新しい情報しか示されず、その結果、ユーザは、追加の及び/又はより詳細な情報が後続のフェーズにおいて出力される前に、情報について学ぶ時間があるからである。換言すれば、マルチフェーズエンジンは、情報を徐々に明らかにすることによって、人が時間とともに自分の知識を積み上げるのを助ける。
【0014】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、少なくとも第1のフェーズ及び第2のフェーズを含むマルチフェーズグルコース監視プログラムを開始することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中にユーザの第1のグルコースデータを取得することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおける第1のグルコースデータの出力を防止することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中にユーザの第2のグルコースデータを取得することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいて第2のグルコースデータをリアルタイムで出力することとを含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0015】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に、ユーザによって装着された第1のグルコースセンサによって収集され、第2のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、ユーザによって装着された第2のグルコースセンサによって収集される、コンピュータ実装方法に関する。
【0016】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のグルコースデータ及び第2のグルコースデータの各々が、グルコース監視ユーザインターフェースを表示するコンピューティングデバイスに通信可能に結合された単一の送信機から取得される、コンピュータ実装方法に関する。
【0017】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のフェーズの完了を示す完了イベントを検出することを更に含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0018】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のフェーズの完了を検出した後に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいて第1のグルコースデータに基づいた情報を出力することを更に含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0019】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、完了イベントが、第1のフェーズ中に、ユーザによって装着された第1のグルコースセンサの取り外しを検出すること、第2のフェーズに対して第2のグルコースセンサの挿入を検出すること、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズに関連付けられたグルコース監視期間の満了を検出すること、又は第1のフェーズを終了する若しくは第2のフェーズを開始するためのユーザ入力を、グルコース監視ユーザインターフェースを介して検出すること、のうちの1つを含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0020】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のグルコースデータ及び第2のグルコースデータが、単一のグルコースセンサによって収集される、コンピュータ実装方法に関する。
【0021】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のグルコースデータ及び第2のグルコースデータに少なくとも部分的に基づいて、マルチフェーズグルコース監視プログラムの完了時にユーザのためのグルコースレポートを生成することを更に含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0022】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に第1のグルコースセンサを使用してユーザの第1のグルコースデータを取得することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に第2のグルコースセンサを使用してユーザの第2のグルコースデータを取得することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第3のフェーズ中に第3のグルコースセンサを使用してユーザの第3のグルコースデータを取得することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に第4のグルコースセンサを使用してユーザの第4のグルコースデータを取得することと、第1のグルコースデータ、第2のグルコースデータ、第3のグルコースデータ、及び第4のグルコースデータに基づいてグルコースレポートを生成することとを含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0023】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のグルコースデータ、第2のグルコースデータ、第3のグルコースデータ、及び第4のグルコースデータに基づいた情報を徐々に明らかにすることによって、マルチフェーズグルコース監視プログラム中にグルコース監視ユーザインターフェースを制御することを更に含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0024】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、マルチフェーズグルコース監視プログラム中にグルコース監視ユーザインターフェースを制御することが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースの第1の構成における第1のグルコースデータの出力を防止することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースの第2の構成において第2のグルコースデータをリアルタイムで出力することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第3のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースの第3の構成において第3のグルコースデータを1つ以上のグルコースの洞察又は推奨とともにリアルタイムで出力することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースの第4の構成において第4のグルコースデータを1つ以上の追加のグルコースの洞察又は推奨とともにリアルタイムで出力することとを更に含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0025】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に取得された第1のグルコースデータに基づいてベースラインを生成することであって、1つ以上のグルコースの洞察又は1つ以上の追加のグルコースの洞察がベースラインに少なくとも部分的に基づいて生成されることを更に含む、コンピュータ実装方法に関する。
【0026】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のグルコースデータ、第2のグルコースデータ、第3のグルコースデータ、及び第4のグルコースデータの各々が、グルコース監視ユーザインターフェースを表示するコンピューティングデバイスに通信可能に結合された単一の送信機から取得される、コンピュータ実装方法に関する。
【0027】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、単一の送信機が、第1のフェーズ、第2のフェーズ、第3のフェーズ、及び第4のフェーズ中に、それぞれ、第1のグルコースセンサ、第2のグルコースセンサ、第3のグルコースセンサ、及び第4のグルコースセンサに結合されている、コンピュータ実装方法に関する。
【0028】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、マルチフェーズグルコース監視プログラムのためのセンサキットであって、少なくとも、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中にグルコースを監視するための第1のグルコースセンサと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中にグルコースを監視するための第2のグルコースセンサとを含む、センサキットと、マルチフェーズグルコース監視プログラム中にグルコース監視ユーザインターフェースを制御し、センサキットの第1のグルコースセンサから、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中にユーザの第1のグルコースデータを取得し、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおける第1のグルコースデータの出力を防止し、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中にユーザの第2のグルコースデータを取得し、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいて第2のグルコースデータをリアルタイムで出力するように構成されているマルチフェーズエンジンとを含むシステムに関する。
【0029】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、センサキットが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第3のフェーズ中にグルコースを監視するための第3のグルコースセンサと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中にグルコースを監視するための第4のグルコースセンサとを更に含む、システムに関する。
【0030】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、マルチフェーズエンジンが、センサキットの第3のグルコースセンサから、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第3のフェーズ中にユーザの第3のグルコースデータを取得し、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第3のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいて第3のグルコースデータを1つ以上のグルコースの洞察又は推奨とともにリアルタイムで出力し、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中にユーザの第4のグルコースデータを取得し、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいて第4のグルコースデータを1つ以上の追加のグルコースの洞察又は推奨とともにリアルタイムで出力するように更に構成されている、システムに関する。
【0031】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、グルコース監視ユーザインターフェースを表示するコンピューティングデバイスとの無線接続を形成するように構成された送信機を更に含むシステムに関し、送信機は、第1のグルコースデータ、第2のグルコースデータ、第3のグルコースデータ、及び第4のグルコースデータをコンピューティングデバイスに通信するように構成されている。
【0032】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、記憶された命令を含むコンピュータ可読記憶デバイスに関し、記憶された命令は、1つ以上のプロセッサによる実行に応じて、少なくとも第1のフェーズ及び第2のフェーズを含むマルチフェーズグルコース監視プログラムを開始することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中にユーザの第1のグルコースデータを取得することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおける第1のグルコースデータの出力を防止することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中にユーザの第2のグルコースデータを取得することと、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいて第2のグルコースデータをリアルタイムで出力することとを含む動作を実行する。
【0033】
いくつかの態様では、本明細書に説明される技法は、第1のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に、ユーザによって装着された第1のグルコースセンサによって収集され、第2のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、ユーザによって装着された第2のグルコースセンサによって収集される、コンピュータ可読記憶デバイスに関する。
【0034】
以下の説明では、最初に、本明細書に説明される技法を使用することができる例示的な環境が説明される。次いで、例示的な環境、並びに他の環境において実行され得る実装態様の詳細及び手順の例が説明される。例示的な手順の実行は、その例示的な環境に限定されるものではなく、また、その例示的な環境は、その典型的な手順の実行に限定されるものではない。
【0035】
環境の例
図1は、本明細書に記載のフェーズにわたるグルコース監視及び対応するフェーズ化された情報表示を用いるように動作可能な例示的な実装態様における環境100の図である。図示された環境100は、装着型グルコース監視デバイス104を着用して示された人102を含み、その例は、それぞれ第1、第2、及び第3のグルコースセンサを有する装着型グルコース監視デバイス104(a)、装着型グルコース監視デバイス104(b)、及び装着型グルコース監視デバイス104(c)を含む。図示される環境100はまた、マルチフェーズエンジン108を有するように示されたコンピューティングデバイス106を含む。装着型グルコース監視デバイス104及びコンピューティングデバイス106は、ネットワーク(図示せず)を介することを含めて、通信可能に結合されている。
【0036】
装着型グルコース監視デバイス104及びコンピューティングデバイス106は、1つ以上の無線通信プロトコル又は技法を使用するなど、様々な方法で通信可能に結合され得る。例として、装着型グルコース監視デバイス104及びコンピューティングデバイス106は、無線、セルラー、Wi-Fi、Bluetooth(例えば、Bluetooth Low Energyリンク)、近距離無線通信(NFC)、5Gなどのうちの1つ以上を使用して互いに通信し得る。
【0037】
本記載の技術によれば、装着型グルコース監視デバイス104は、人102のグルコースの測定値を提供するように構成されている。本明細書では、装着型グルコース監視デバイスが論じられるが、フェーズにわたるグルコース監視が、グルコース測定値を提供することができる他のデバイス、例えば、非装着型グルコースデバイス(指穿刺を必要とする血糖測定器など)、パッチなどとともに使用され得ることを理解されたい。追加的に又は代替的に、マルチフェーズ監視プログラムは、グルコースに加えて、及び/又はグルコースとは異なる、人102の特性、例えば、いくつか例を挙げると、温度、他の分析物(例えば、乳酸、ナトリウム、インスリンなど)、血中酸素、心拍数、及び心拍数変動性に関して測定値を生成する又は判定を行うことが可能なデバイスと関連して使用され得る。しかし、装着型グルコース監視デバイス104を含む実装態様では、その装着型グルコース監視デバイスは、人102のグルコースを示す分析物を検出して、上記及び下記に説明するように、グルコース測定値の生成を可能にするグルコースセンサを用いて構成され得る。
【0038】
1つ以上の実施態様では、装着型グルコース監視デバイス104は、連続グルコース監視(「CGM」)システムである。本明細書で使用される場合、グルコース監視に関連して使用される「連続」という用語は、実質的に連続して測定値を生成するデバイスの能力を指し得、したがって、デバイスは、異なるデバイスとの通信結合を確立すること(例えば、コンピューティングデバイス106が、測定値のうちの1つ以上を取り出すために、装着型グルコース監視デバイス104との無線接続を確立するとき)などに応じて、規則的又は不規則な時間間隔(例えば、約1時間毎、約30分毎、約5分毎など)でグルコース測定値を生成するように構成され得る。この機能は、装着型グルコース監視デバイス104の構成の更なる態様とともに、図2に関連してより詳細に説明される。
【0039】
更に、装着型グルコース監視デバイス104は、無線接続などを介して、グルコース測定値をコンピューティングデバイス106に送信する。装着型グルコース監視デバイス104は、例えば、これらの測定値がグルコースセンサを使用して生成されたときに、それらの測定値をリアルタイムで通信することができる。代替的に又は追加的に、装着型グルコース監視デバイス104は、設定された時間間隔でグルコース測定値をコンピューティングデバイス106に通信することができる。例えば、装着型グルコース監視デバイス104は、グルコース測定値をコンピューティングデバイス106に(それらの測定値が生成されているときに)約5分毎に通信するように構成することができる。確実に、グルコース測定値が通信される時間間隔は、本記載の技術の趣旨又は範囲から逸脱することなく、上記の例とは異なってもよい。それらの測定値は、コンピューティングデバイス106からの要求に基づくなど、本記載の技法による他の基礎に従って、装着型グルコース監視デバイス104によってコンピューティングデバイス106に通信することができる。いずれにしても、コンピューティングデバイス106は、人102のグルコース測定値を少なくとも一時的に、例えば、コンピューティングデバイス106のコンピュータ可読記憶媒体内に維持することができる。
【0040】
コンピューティングデバイス106は、本記載の技術の趣旨又は範囲から逸脱することなく、様々な方法で構成され得る。限定されない例として、コンピューティングデバイス106は、いくつかのフォームファクタを挙げると、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、装着型デバイス若しくはタブレットデバイス)、デスクトップコンピュータ、又はラップトップコンピュータとして構成され得る。1つ以上の実装態様では、コンピューティングデバイス106は、グルコース監視プラットフォーム(図示せず)に関連付けられた専用デバイスとして構成され得る。グルコース監視プラットフォームに関連付けられた専用デバイスは、装着型グルコース監視デバイス104からグルコース測定値を取得し、グルコース測定値に関連する様々な計算を実行し、グルコース測定値及びグルコース監視プラットフォームに関連する情報を表示し、グルコース測定値をグルコース監視プラットフォームに通信するなどのための機能を用いて構成され得る。
【0041】
更に、コンピューティングデバイス106は、本記載の技法による2つ以上のデバイスを表すことができる。1つ以上のシナリオでは、例えば、コンピューティングデバイス106は、装着型デバイス(例えば、スマートウォッチ)と携帯電話との両方に対応することができる。そのようなシナリオでは、これらのデバイスの両方は、装着型グルコース監視デバイス104からグルコース測定値を受信し、ネットワークを介してそれらの測定値をグルコース監視プラットフォームに通信し、グルコース測定値に関連する情報を表示するなどのために、同じ動作のうちの少なくともいくつかを実行することが可能であり得る。代替的に又は加えて、異なるデバイスは、他のデバイスが有しないか、又はコンピューティング命令を通じて指定されたデバイスに限定される、異なる能力を有することができる。
【0042】
コンピューティングデバイス106が別個のスマートウォッチ及び携帯電話に対応するシナリオでは、例えば、スマートウォッチは、人102の様々な生理学的マーカー(例えば、心拍数、心拍数変動性、呼吸、血流速度など)及び活動(例えば、歩行又は他の運動)を測定するための様々なセンサ及び機能を備えて構成され得る。このシナリオでは、携帯電話は、これらのセンサ及び機能を備えて構成されなくてもよいか、又はその機能の限定された量を含むことができる-ただし、他のシナリオでは、携帯電話は、同じ機能を提供することが可能である場合がある。この特定のシナリオを用いて続けると、携帯電話は、グルコース監視に関連付けられた画像を取り込むためのカメラ、及びその携帯電話がグルコース測定値に関連する計算をより効率的に実行することを可能にするコンピューティングリソース(例えば、バッテリー及び処理速度)の量など、スマートウォッチが有しない能力を有することができる。スマートウォッチがそのような計算を実行することができるシナリオにおいても、コンピューティング命令は、それらの計算の実行を携帯電話に限定して、両方のデバイスに負担をかけず、利用可能なリソースを効率的に利用することができる。この程度まで、コンピューティングデバイス106は、本記載の技術の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されたものとは異なる方法で構成され、かつ異なる数のデバイスを表すことができる。
【0043】
説明される技法によれば、マルチフェーズエンジン108は、監視プログラムの複数のフェーズ、例えば、グルコース監視プログラムの複数のフェーズにわたってグルコースデータ(例えば、グルコース測定値)を取得するように構成されている。図示された環境100は、グルコース監視プログラムの第1のフェーズ110、第2のフェーズ112、及び第3のフェーズ114を示す。マルチフェーズ監視プログラムは、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、より少ないフェーズ(例えば、2つ)又はより多くのフェーズ(例えば、4つ以上)を有し得ることを理解されたい。実際、図示された環境100において第3のフェーズ114の下に描かれた省略記号は、そのようなプログラムがより多くのフェーズを含み得ることを示す。図示された環境100はまた、上から下への時間の経過を示す、図示されたフェーズの左にある矢印を含む。したがって、この例では、第1のフェーズ110は第2のフェーズ112に時間的に先行し、第2のフェーズ112は第3のフェーズ114に時間的に先行する。よって、第2のフェーズ112は第1のフェーズ110の後に続き、また第3のフェーズ114は第1及び第2のフェーズ110、112の後に続く。
【0044】
環境100において、マルチフェーズエンジン108は、第1のフェーズ110中に第1のグルコースデータ116を取得し、第2のフェーズ112中に第2グルコースデータ118を取得し、第3のフェーズ114中に第3グルコースデータ120を取得する。ここで、異なるフェーズはそれぞれ、異なる装着型グルコース監視デバイス104に対応し、例えば、第1のフェーズ110中に、第1のグルコースデータ116が装着型グルコース監視デバイス104(a)から取得され、第2のフェーズ112中に、第2のグルコースデータ118が装着型グルコース監視デバイス104(b)から取得され、第3のフェーズ114中に、第3のグルコースデータ120が装着型グルコース監視デバイス104(c)から取得される。環境100の異なるフェーズはそれぞれ、異なる装着型グルコース監視デバイス104の装着及び使用に対応するが、ユーザは、以下でより詳細に説明するように、異なるイベントの発生又は異なる条件の満足に基づいてマルチフェーズ監視プログラムの異なるフェーズに進み得ることを理解されたい。
【0045】
グルコースデータを取得することに加えて、マルチフェーズエンジン108は、マルチフェーズグルコース監視プログラム中に、取得されたグルコースデータに関する情報の表示を制御するように構成されている。特に、マルチフェーズエンジン108は、プログラムの各フェーズ中及びその後に異なる情報が表示されるように、情報の表示を制御する。1つ以上の実装態様では、例えば、マルチフェーズエンジン108は、各フェーズ中及びその後に、もしあればどの情報が表示されるかを定義するルールに基づいて、情報の表示を制御する。図示された環境100の文脈において、マルチフェーズエンジン108は、第1、第2、及び第3のグルコースデータ116、118、120にそれぞれ関連するどの情報が、マルチフェーズ監視プログラムの第1、第2、及び第3のフェーズ110、112、114中に及びそれらの間に表示されるかを制御する。
【0046】
異なるフェーズ中にどの情報が表示されるかを決定することの一部として、マルチフェーズエンジン108は、フェーズの終了を決定するように構成され得る。例えば、マルチフェーズエンジン108は、フェーズの終了を示す完了イベントを検出するように様々な方法で構成され得る。第1のフェーズ110に関連して、例えば、マルチフェーズエンジン108は、第1のフェーズ110の完了を示す完了イベントを検出し得る。マルチフェーズエンジン108によって検出され得る完了イベントの例は、いくつか例を挙げると、フェーズ終了のそれぞれのグルコースセンサの除去を検出すること、フェーズ終了の後のフェーズのためのグルコースセンサの挿入を検出すること、フェーズ終了に関連付けられたグルコース監視期間の満了を検出すること、並びに終了しているフェーズを終わりにするための及び/又は次のフェーズを開始するためのユーザ入力を検出することを含む。
【0047】
図示された環境100において、マルチフェーズエンジン108は、取得されたグルコースデータに関する情報を、コンピューティングデバイス106のディスプレイデバイス上に表示されたユーザインターフェース122を介して表示するように構成されている。例として、ユーザインターフェース122は、コンピューティングデバイスにダウンロードされたアプリケーション、例えば、グルコース監視プラットフォームによって提供されるマルチフェーズグルコース監視プログラムに関連付けられたアプリケーションに対応し得る。代替的に又は追加的に、ユーザインターフェース122は、ブラウザアプリケーション又はサードパーティアプリケーションなどの異なるアプリケーションに対応し得る。いずれにしても、マルチフェーズエンジン108は、異なるフェーズの各々について、ユーザインターフェース122を介して異なる情報を表示するように構成されている。
【0048】
第1のフェーズ110では、例えば、マルチフェーズエンジン108は、第1のフェーズ110中に取得された第1のグルコースデータ116の、ユーザインターフェース122を介した表示を防止し得、グルコースデータは、図示された第1のフェーズ110においてユーザインターフェース122を介して表示されない。第1のグルコースデータ116の表示を防止する1つの理由は、人102が装着型グルコース監視デバイス104(a)を装着していない場合と同様に振る舞うように、人102が第1のフェーズ110中に「正常に行動する」ように促すことであり得る。このようにして、第1のグルコースデータ116は、人102の挙動についての様々な洞察を導出するために後続のフェーズのデータと比較され得るベースラインを提供し得る。
【0049】
対照的に、マルチフェーズエンジン108は、第2のフェーズ112中に取得された第2のグルコースデータ118の少なくとも一部、例えば、人102の現在のグルコースレベル124を、ユーザインターフェース122を介して表示し得る。この例では、人102の現在のグルコースレベル124は、マルチフェーズエンジン108が第1のフェーズ110中に表示されるのを防止した情報に対応し得る。代替的に又は追加的に、マルチフェーズエンジン108は、第2のグルコースデータ118から導出された限定された洞察及び/又は限定された推奨を、ユーザインターフェース122を介して表示し得る。各フェーズで表示される情報は、所与のマルチフェーズ監視プログラムの設計(例えば、ルール)に応じて変化し得ることを理解されたい。しかしながら、概して、マルチフェーズエンジン108は、プログラムの後続のフェーズにおいて異なる情報(例えば、より多くの情報及び/又はより詳細な情報)を徐々に明らかにする。
【0050】
図示された第3のフェーズ114において、マルチフェーズエンジン108は、ユーザインターフェース122を介して異なる情報、例えば、第2のフェーズ112において表示された情報よりも多くの情報を表示させる。ここで、ユーザインターフェース122は、第3のフェーズ114において、現在のグルコースレベル124、傾向インジケータ126、及びグルコーストレース128を含めて示されている。特に、マルチフェーズエンジン108は、傾向インジケータ126及びグルコーストレース128が第1及び第2のフェーズ110、112において提示されることを防止し、次いで、第3のフェーズ114においてその情報を明らかにした。確実に、マルチフェーズエンジン108は、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、様々な方法で、各後続のフェーズにおいて異なる情報及び様々な量の情報を徐々に明らかにし得る。グルコースを、例えば、連続して測定して、そのような測定値を記述するグルコースデータを取得するという文脈において、図2の以下の説明を検討する。
【0051】
図2は、図1の装着型グルコース監視デバイス104の実施態様のより詳細な例200を示している。特に、図示された例200は、装着型グルコース監視デバイス104の上面図及び対応する側面図を含む。装着型グルコース監視デバイス104は、本記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、以下の説明から、実装態様において、様々な方法で変更を行うことができることを理解されたい。上述したように、例えば、フェーズにわたるグルコース監視は、非装着型デバイス(例えば、指穿刺を必要とする血糖測定器)、パッチなど、グルコース監視のための他のタイプのデバイスと関連して、使用することができる。
【0052】
この例200では、装着型グルコース監視デバイス104は、グルコースセンサ202及びセンサモジュール204を含むように図示されている。ここでは、グルコースセンサ202は、例えば、人102の皮膚206中の皮下に挿入されている側面図に示してある。センサモジュール204は、上面図に破線長方形として図示してある。装着型グルコース監視デバイス104はまた、図示された例200において送信機208も含む。センサモジュール204について破線長方形を使用することにより、そのセンサモジュールが送信機208のハウジング内に収容されるか、又はそうでなければ実装され得ることが示されている。この例200では、装着型グルコース監視デバイス104は、接着パッド210及び取り付け機構212を更に含む。1つ以上の実装形態では、ユーザは、監視プログラムの異なるフェーズの各々について異なるセンサ202及びセンサモジュール204を利用し得る。しかしながら、これらの例では、異なるフェーズの各々のために同じ送信機208が使用され得る。代替的に、各フェーズのために新しいセンサを取り外したり挿入したりする必要なく、単一のセンサ202が複数のフェーズのために利用され得る。1つ以上の実装態様では、装着型グルコース監視デバイス104は、送信機208と、異なるフェーズの各々のための複数の異なるセンサ202とを含むセンサキットの一部であり得る。例えば、センサキットは、1つの送信機208と、グルコース監視プログラムの4つのフェーズの各々のための4つの異なるセンサ202とを含み得る。
【0053】
動作中、グルコースセンサ202、接着パッド210、及び取り付け機構212は、貼り付けアセンブリを形成するように組み立てられ得、貼り付けアセンブリは、描写されているようにセンサ202が皮下挿入されるように皮膚206に適用されるように構成されている。そのようなシナリオでは、送信機208は、取り付け機構212を介して皮膚206に貼り付けた後、アセンブリに取り付けられ得る。あるいは、送信機208は、貼り付けアセンブリの一部として組み込まれ得、その結果、グルコースセンサ202、接着パッド210、取り付け機構212、及び送信機208(センサモジュール204を有する)は、皮膚206に一度に全て貼り付けることができる。1つ以上の実装形態では、この貼り付けアセンブリは、別個のセンサ貼り付け具(図示せず)を使用して皮膚206に貼り付けられる。従来の血糖測定器によって必要とされる指穿刺とは異なり、装着型グルコース監視デバイス104の、ユーザが開始する貼り付けは、ほぼ無痛であり、血液の採取を必要としない。更に、自動センサ貼り付け具により、一般に、臨床医又は医療サービス提供者の支援なしに、人102がグルコースセンサ202を皮膚206中の皮下に埋め込むことが可能になる。
【0054】
この貼り付けアセンブリはまた、接着パッド210を皮膚206から剥離することによって取り外すこともできる。図示されているように、装着型グルコース監視デバイス104及びその様々な構成要素は、単純に、1つの例示的なフォームファクタであり、装着型グルコース監視デバイス104及びその構成要素は、本記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、異なるフォームファクタを有することができることを理解されたい。
【0055】
動作中、グルコースセンサ202は、無線接続又は有線接続とすることができる少なくとも1つの通信チャネルを介して、センサモジュール204に通信可能に結合されている。グルコースセンサ202からセンサモジュール204への伝達、又はセンサモジュール204からグルコースセンサ202への通信は、能動的又は受動的に実施され得、これらの通信は、連続的(例えば、アナログ式)又は離散的(例えば、デジタル式)とすることができる。
【0056】
グルコースセンサ202は、デバイス、分子、及び/又は化学物質であってもよく、それらは、グルコースセンサ202とは少なくとも部分的に独立している事象に応答して変化するか又は変化を引き起こす。センサモジュール204は、グルコースセンサ202に対する変化の指示、又はグルコースセンサ202によって引き起こされた変化の指示を受信するように実装されている。例えば、グルコースセンサ202は、グルコース及び酸素と反応して、電極を含み得るセンサモジュール204によって電気化学的に検出可能である過酸化水素を形成するグルコースオキシダーゼを含むことができる。この例では、グルコースセンサ202は、1つ以上の測定技術を使用してグルコースレベルを示す、血液又は間質液中の分析物を検出するように構成されたグルコースセンサとして構成され得るか、又はグルコースセンサを含み得る。1つ以上の実施態様では、グルコースセンサ202はまた、乳酸塩レベルなどの他のマーカーを示す血液又は間質液中の分析物も検出するように構成され得、これは、グルコースベースの事象を識別又は予測する際の精度を向上することができる。追加的に又は代替的に、装着型グルコース監視デバイス104は、他のマーカーを示すそれらの分析物を検出するための、グルコースセンサ202への追加のセンサを含むことができる。
【0057】
別の例では、グルコースセンサ202(又は装着型グルコース監視デバイス104の追加の図示されていないセンサ)は、第1及び第2の導体を含むことができ、センサモジュール204は、グルコースセンサ202のその第1及び第2の導体の両端の電位の変化を電気的に検出することができる。この例では、センサモジュール204及びグルコースセンサ202は、電位変化が温度変化に対応するように、熱電対として構成されている。いくつかの例では、センサモジュール204及びグルコースセンサ202は、単一の分析物、例えば、グルコースを検出するように構成される。他の例では、センサモジュール204及びグルコースセンサ202は、複数の分析物、例えば、ナトリウム、カリウム、二酸化炭素、及びグルコースを検出するように構成される。代替的に又は追加的に、装着型グルコース監視デバイス104は、1つ以上の分析物(例えば、ナトリウム、カリウム、二酸化炭素、グルコース、及びインスリン)だけでなく、1つ以上の環境条件(例えば、温度)も検出するための複数のセンサを含む。したがって、センサモジュール204及びグルコースセンサ202(及びあらゆる追加のセンサ)は、1つ以上の分析物の存在、1つ以上の分析物の不在、及び/又は1つ以上の環境条件の変化を検出し得る。
【0058】
1つ以上の実装態様では、センサモジュール204は、プロセッサ及びメモリ(図示せず)を含むことができる。このセンサモジュール204は、プロセッサを活用することによって、上述した変化を示すグルコースセンサ202との通信に基づいて、グルコース測定値214を生成することができる。グルコースセンサ202からの上述の通信に基づいて、センサモジュール204は、少なくとも1つのグルコース測定値214を含む通信可能なデータパッケージを生成するように更に構成されている。この例200では、グルコースデータ216は、これらのデータパッケージを表す。1つ以上の実装態様では、第1のグルコースデータ116、第2のグルコースデータ118、及び第3のグルコースデータ120は、グルコースデータ216の1つ以上のそのようなパケットを含み得る。追加的に又は代替的に、センサモジュール204は、例として、補足センサ情報218を含む、追加のデータを含むようにグルコースデータ216を構成し得る。補足センサ情報218には、センサ識別子、センサステータス、グルコース測定値214に対応する温度、グルコース測定値214に対応する他の分析物の測定値などが含まれ得る。補足センサ情報218は、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、少なくとも1つのグルコース測定値214を補足する様々なデータを含むことができることを理解されたい。
【0059】
装着型グルコース監視デバイス104が無線送信用に構成されている実装態様では、送信機208は、グルコースデータ216をデータストリームとしてコンピューティングデバイスに送信することができる。代替的に又は追加的に、センサモジュール204は、グルコース測定値214及び/又は補足センサ情報218を(例えば、センサモジュール204のメモリ、及び/又は装着型グルコース監視デバイス104の他の物理的コンピュータ可読記憶媒体に)バッファリングし、後に様々な規則的又は不規則な間隔、例えば、時間間隔(約1秒毎、約30秒毎、約1分毎、約5分毎、約1時間毎など)、記憶間隔(バッファリングされたグルコース測定値214及び/又は補足センサ情報218がデータの閾値量又は測定値の数に到達したとき)などで、そのバッファリングされたグルコースデータ216を送信機208に送信させることができる。
【0060】
環境の例、及び装着型グルコース監視デバイスの例を検討してきたが、ここで、1つ以上の実施態様による、フェーズにわたるグルコース監視及びフェーズ化された情報表示のための技法の詳細のいくつかの例に関する説明について検討する。
【0061】
フェーズにわたるグルコース監視及びフェーズ化された情報表示
図3は、マルチフェーズグルコース監視プログラム中に人のグルコースデータを取得し、異なるフェーズ中に異なるそれぞれの情報を表示させるシステムの例300を示す。図示された例300は、図1から、マルチフェーズエンジン108を含む。
【0062】
例300において、マルチフェーズエンジン108は、フェーズ決定モジュール302及びユーザインターフェース構成モジュール304を含む。図示されたシステムはまた、ディスプレイモジュール306も含む。実装態様において、例300のシステムは、説明される技法の精神又は範囲から逸脱することなく、マルチフェーズ監視プログラム(例えば、マルチフェーズグルコース監視プログラム)を実装するより多くの、より少ない、又は異なる構成要素を含み得る。上述したように、マルチフェーズエンジン108は、マルチフェーズグルコース監視プログラム中にグルコースデータを取得し、またプログラムの異なるフェーズ中に、取得したグルコースデータに関する情報の表示を制御するように、構成されている。
【0063】
ここで、マルチフェーズエンジン108は、グルコースデータ308を取得することが示されている。例として、グルコースデータ308は、第1のグルコースデータ116(例えば、第1のフェーズ110中)、第2のグルコースデータ118(例えば、第2のフェーズ112中)、第3のグルコースデータ120(例えば、第3のフェーズ114中)、又はそれぞれのフェーズの他のグルコースデータに対応し得る。
【0064】
マルチフェーズエンジン108はまた、マルチフェーズ監視プログラム310及びフェーズ関連データ312を取得することも示されている。一般に、マルチフェーズ監視プログラム310は、プログラムの態様を記述し、マルチフェーズエンジン108は、これを使用して、グルコースデータ308に関連する情報が、もしあれば、どれであるかを判定し、判定された情報を(例えば、プログラムに参加している)ユーザに出力し、グルコース監視プラットフォーム(例えば、サービスプロバイダ)に提供し、及び/又はプログラムの結果を観察する他のエンティティ(例えば、医師又は他の医療サービス提供者、配偶者、親、又は子)に提供する。マルチフェーズ監視プログラム310はまた、プログラムに参加しているユーザが1つのフェーズから次のフェーズにどのように移行し得るか、例えば、ユーザが第1のフェーズ110から第2のフェーズ112にどのように移行し得るかを記述してもよい。
【0065】
例300において、次フェーズ基準314は、マルチフェーズ監視プログラム310内のユーザが1つのフェーズから次のフェーズにどのように移行するかを記述するデータに対応する。ユーザは、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、1つ以上のイベントの発生又は不発生など、様々な基準に基づいて後続のフェーズに移行し得ることを理解されたい。一例では、例えば、フェーズは、人102によって装着されるグルコースセンサに基づいて定義され得、その結果、人102が第1のセンサ(例えば、装着型グルコース監視デバイス104(a)に含まれる)を装着することから第2のセンサ(例えば、装着型グルコース監視デバイス104(b)に含まれる)を装着することに変化するとき、次フェーズ基準314は、マルチフェーズ監視プログラム310の次のフェーズ(例えば、第2のフェーズ112)が始まることを記述する。換言すれば、マルチフェーズ監視プログラム及びフェーズ中に装着される(例えば、人102の皮膚に適用される)グルコースセンサ間には1対1の対応がある。
【0066】
確実に、後続のフェーズへの移行は、異なるセンサを装着するように移行することとは異なる基準に基づき得る。それぞれのセンサに対応するのではなく、例えば、新しいフェーズへの移行は、1つ以上のセンサを装着しているユーザの挙動に基づき得る。これらの例では、単一のセンサが、複数のフェーズに対して、例えば、監視プログラムの複数のフェーズの各々に対して使用可能であり得る。例として、移行は、ユーザが1つ以上の行動を実行すること、例えば、しきい値回数、又は指示されたパターン(特定の頻度又はシーケンス)に従って、行動を実行することに対応し得る。1つのシナリオでは、例えば、次フェーズ基準314は、ユーザが行動を何回か実行した後にマルチフェーズ監視プログラム310の次のフェーズに移行することを定義し得る。そのような行動の例としては、ユーザによって消費された食事の写真を(コンピューティングデバイス106を用いて)キャプチャ及びアップロードすること、マルチフェーズ監視プログラム310に関連付けられたコンピューティングアプリケーション(又はユーザインターフェース)にアクセスすること、及びユーザインターフェースを介して、日中のユーザの挙動又は状態の観察の様々な態様を記述する入力を提供すること(例えば、運動、睡眠、又はストレスを記述すること)、換言すれば、ユーザの挙動及び観察をログ記録すること、が挙げられ得る。そのような行動の追加の例としては、(連続して又はフェーズの過程にわたって何日か)特定の時間までに眠ること、(連続して又はフェーズの過程にわたって)閾値時間数、閾値日数にわたって眠ること、1日当たり特定の歩数を歩くことなどが挙げられ得る。確実に、次フェーズ基準314は、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、行動の組合せ(例えば、挙動をログ記録すること及び何歩か歩くこと)を含む、後続のフェーズに移行する(例えば、後続のフェーズを「ロック解除する」)ための異なる方法を定義し得る。
【0067】
一般に、フェーズ関連データ312は、これらの行動を記述し、その結果、記述された行動は、ユーザがマルチフェーズ監視プログラム310の後続のフェーズに移行するかどうかを判定するための基準と比較され得る。移行を引き起こし得る上述の例示的な行動によれば、例えば、フェーズ関連データ312は、ユーザによってキャプチャ及びアップロードされた(例えば、ユーザの食事の)写真、ユーザがマルチフェーズ監視プログラム310に関連付けられたコンピューティングアプリケーション(又はユーザインターフェース)にアクセスした回数を記述するアプリケーションデータ、及び/又は(そのような情報を入力するためのユーザ入力に基づいて)日中のユーザの挙動若しくは状態の観察の様々な態様を記述する保存データに対応し得る。代替的に又は追加的に、フェーズ関連データ312は、1つ以上のデバイス(例えば、スマートウォッチ)から収集されたデータなど、ユーザの睡眠及び/又は運動を記述する追跡データに対応し得る。実際に、フェーズ関連データ312は、様々なソースから生じ得、マルチフェーズ監視プログラム310のフェーズ間の移行に関連するユーザ又は環境条件の様々な態様を記述し得る。
【0068】
この例300において、マルチフェーズエンジン108は、マルチフェーズ監視プログラム310のフェーズ316(例えば、現在のフェーズ)を決定するように構成されたフェーズ決定モジュール302を含む。フェーズ決定モジュール302は、フェーズ関連データ312を次フェーズ基準314と比較することによってフェーズ316を決定し得る。フェーズ決定モジュール302が、フェーズ関連データ312が次フェーズ基準314を満たすと判定した場合、フェーズ決定モジュール302は、フェーズ316が次のフェーズに移行することを決定する。一方、フェーズ決定モジュール302が、フェーズ関連データ312が次フェーズ基準314を満たさないと判定した場合、フェーズ決定モジュール302は、フェーズ316が同じフェーズに留まることを決定する。
【0069】
マルチフェーズエンジン108はまた、ユーザインターフェース構成モジュール304も含む。説明される技法によれば、ユーザインターフェース構成モジュール304は、マルチフェーズ監視プログラム310に参加しているユーザへの情報の出力を制御し、マルチフェーズ監視プログラム310を観察している任意の他のエンティティへの情報の出力(例えば、医療サービス提供者又はグルコース監視プラットフォームへの通信)を制御するように構成されている。1つ以上の実装態様では、例えば、ユーザインターフェース構成モジュール304は、情報を含むようにユーザインターフェース122を構成することによって、及び/又はユーザインターフェース122が情報を含むことを防止することによって、マルチフェーズ監視プログラム310に参加しているユーザに出力される情報を制御するように構成されている。説明される技法によれば、例えば、ユーザインターフェース構成モジュール304は、ユーザインターフェース122が第1のフェーズ110中に第1のグルコースデータ116を含むことを防止し得る。
【0070】
1つ以上の実装態様では、ユーザインターフェース構成モジュール304は、フェーズベースの表示ルール318を使用して、マルチフェーズ監視プログラム310の各フェーズにおいてどの情報を表示するかを決定する。マルチフェーズ監視プログラム310とは別個に示されているが、フェーズベースの表示ルール318は、マルチフェーズ監視プログラム310にその一部として含まれ得るか、又は別様に関連付けられ得る。ここで、フェーズベースの表示ルール318は、第1のフェーズルール320、第2のフェーズルール322、及び第Nのフェーズルール324を有するものとして示されている。
【0071】
第1のフェーズルール320は、グルコースデータ308についてのどの情報が、もしあれば、マルチフェーズ監視プログラムの第1のフェーズ、例えば、第1のフェーズ110中に表示されるかを指定する。例えば、第1のフェーズルール320は、第1のフェーズ中に表示されることを許可される情報を指定し、また更に、第1のフェーズ中に表示されることを許可されない情報を指定してもよい。ユーザインターフェース構成モジュール304は、第1のフェーズ中に表示されることを許可されないと第1のフェーズルール320が指定している情報の表示を防止する。第1のフェーズ110の文脈において、例えば、第1のフェーズルール320は、グルコースデータが第1のフェーズ110中に表示されないと指定し得る。そのようなルールに基づいて、ユーザインターフェース構成モジュール304は、例えば、ユーザインターフェース122を介して、第1のフェーズ110中に第1のグルコースデータ116の表示を防止する。このようにして、ユーザインターフェース構成モジュール304は、プログラムの第1のフェーズ中に着信データをフィルタリングして、システムに着信する様々な量のデータ、例えば、様々な量(ゼロから実質的にゼロより多い量)のグルコースデータ308、フェーズ関連データ312、並びにそのデータから導出することができる洞察及び/又は推奨を選択的に表示し得る。
【0072】
同様に、第2のフェーズルール322は、グルコースデータ308についてのどの情報が、もしあれば、マルチフェーズ監視プログラムの第2のフェーズ、例えば、第2のフェーズ112中に表示されるかを指定する。例えば、第2のフェーズルール322は、第2のフェーズ中に表示されることを許可される情報を指定し、また更に、第2のフェーズ中に表示されることを許可されない情報を指定してもよい。ユーザインターフェース構成モジュール304は、第2のフェーズ中に表示されることを許可されないと第2のフェーズルール322が指定している情報の表示を防止する。第2のフェーズ112の文脈において、例えば、第2のフェーズルール322は、第2のフェーズ112中にグルコースデータは表示されることが許可されるが、推奨及び/又は洞察は表示されないと指定し得る。そのようなルールに基づいて、ユーザインターフェース構成モジュール304は、例えば、ユーザインターフェース122を介して、第2のフェーズ112中に第2のグルコースデータ118を表示させ、推奨及び/又は洞察の表示を防止する。このようにして、ユーザインターフェース構成モジュール304は、プログラムの第2のフェーズ中に着信データをフィルタリングして、システムに着信する様々な量のデータ、例えば、様々な量(ゼロから実質的にゼロより多い量)のグルコースデータ308、フェーズ関連データ312、並びにそのデータから導出することができる洞察及び/又は推奨を選択的に表示し得る。
【0073】
説明される技法によれば、「マルチフェーズ監視プログラム」は、2つのフェーズのみ、したがって2セットのフェーズルールのみを有し得ることを理解されたい。マルチフェーズ監視プログラムが、例えば、2つのフェーズのみを有する場合、フェーズベースの表示ルール318は、第1のフェーズルール320及び第2のフェーズルール322のみを含み得る。このシナリオでは、フェーズベースの表示ルール318は、第Nのフェーズルール324、例えば、第3のフェーズルールを含まなくてもよい。しかしながら、マルチフェーズ監視プログラムが3つ以上のフェーズを含む場合、フェーズベースの表示ルール318は、フェーズ毎にそれぞれのルールセットを含み得る。例えば、マルチフェーズ監視プログラムが3つのフェーズを含む場合、フェーズベースの表示ルール318は、3つのルールセット、例えば、第1のフェーズルール320、第2のフェーズルール322、及び第Nのフェーズルール324を含み得る。マルチフェーズ監視プログラムが4つのフェーズを含む場合、フェーズベースの表示ルール318は、4つのルールセット、例えば、第1のフェーズルール320、第2のフェーズルール322、第3のフェーズルール、及び第Nのフェーズルール324を含み得る。図示された例では、第Nのフェーズルール324は、それらが任意選択であることを示すために破線で示されている。換言すれば、1つ以上の実装態様は、例えば、マルチフェーズ監視プログラム310が2つのフェーズのみを含むとき、第Nのフェーズルール324を含むことも、別様に使用することもない可能性がある。フェーズベースの表示ルール318はまた、第2のフェーズルール322と第Nのフェーズルール324との間に省略記号を含んでおり、これは、第2のフェーズルール322と第Nのフェーズルール324との間に追加のルールセットがなくてもよいこと、又は第2のフェーズルール322と第Nのフェーズルール324との間に1つ以上の追加のルールセットがあってもよいことを示す。例えば、第1のフェーズルール320及び第2のフェーズルール322に加えて、0個又はいくつかの追加のルールセットが存在するかどうかは、マルチフェーズ監視プログラム310のフェーズの数に依存し得る。
【0074】
一般に、フェーズベースの表示ルール318は、どのデータがマルチフェーズ監視プログラム310の各フェーズ中及び各フェーズ間に表示されるかを定義し、ユーザインターフェース構成モジュール304は、フェーズ中及びフェーズ間にそれらのルールを着信情報(例えば、フェーズ316及びグルコースデータ308)とともに処理して、どの着信情報をユーザインターフェース122の一部として組み込むか、どの着信情報がユーザインターフェース122の一部として含まれることを防止するか、及び出力が許可されている情報を表示するためにユーザインターフェース122のグラフィカル要素をどのように構成するかを決定する。
【0075】
図示された例300では、ユーザインターフェース構成モジュール304は、ユーザインターフェース122をディスプレイモジュール306に出力するように示されており、ディスプレイモジュール306は、ディスプレイデバイス326、例えば、コンピューティングデバイス106のディスプレイデバイス又は何らかの他のディスプレイデバイスを介してユーザインターフェース122を表示させるように構成されている。ユーザインターフェース122は、異なる方法又は追加の方法でディスプレイから出力され得ることを理解されたい。例えば、ユーザインターフェース構成モジュール304は、ネットワークを介した通信のために、例えば、いくつか例を挙げると、グルコース監視プラットフォームへの通信のために、医療サービス提供者(遠隔医療)のためのポータルへの通信のために、及び/又は電子メールを介した通信のために、ユーザインターフェースを構成し、出力させ得る。代替的に又は追加的に、ユーザインターフェース構成モジュール304は、スピーカを介した、例えば、ボイスアシスタントデバイスを介した可聴出力のためにユーザインターフェースを構成し得る。
【0076】
この例では、ユーザインターフェース122は、グルコースデータ308(第1のフェーズである第1のフェーズ110中の第1のグルコースデータである第1のグルコースデータ116など、それぞれのフェーズのグルコースデータに対応し得る)、洞察328、推奨330、及び他のグラフィカル要素332を含む。グルコースデータ308、洞察328、推奨330、及び他のグラフィカル要素332の各々は、破線で示されている。それらの破線は、グルコースデータ308、洞察328、推奨330、及び他のグラフィカル要素332が、マルチフェーズ監視プログラム310の異なるフェーズにおいてユーザインターフェース122の一部として任意選択的に含まれることを示す。ユーザインターフェース122に対するそれらの包含及び除外は、異なるフェーズに対して指定されたフェーズベースの表示ルール318と、マルチフェーズ監視プログラム310のステージ中及びステージ間にユーザインターフェース122を生成するためのそれらのルールのユーザインターフェース構成モジュール304の処理とに依存する。
【0077】
一般に、グルコースデータ308は、装着型グルコース監視デバイス104によって生成された1つ以上のグルコース測定値を含み得るか、又はそうでなければそれに対応し得る。例えば、グルコースデータ308は、1つ以上の数値(例えば、人102の現在のグルコースを表す数)として、又はそれらの値の表現(例えば、グラフ上にプロットされたインジケータ)として、ユーザインターフェース122内に表され得る。洞察328は、グルコースデータ308(及び/又はフェーズ関連データ312)を使用して計算された1つ以上の統計値、及び/又はグルコースデータ308(及び/又はフェーズ関連データ312)に基づいて生成された1つ以上の予測に基づいて導出された推論又は結論を含む。
【0078】
確実に、ユーザインターフェース122は、それぞれのフェーズベースの表示ルール318に応じて、所与のフェーズに関連する任意の数の洞察328を含むように、ユーザインターフェース構成モジュール304によって構成され得る。洞察の例は、いくつか例を挙げると、傾向(例えば、人のグルコースが、最後のいくつかの測定にわたって、又はある量の時間にわたって、上昇している、低下している、又は同じままであること、人の血圧(又は心拍数変動性)が、ある量の時間にわたって上昇している、低下している、又は同じままであること)、前の時間間隔にわたるグルコース値の範囲内又は範囲外にある時間の量(例えば、「Time in Range」)、将来起こる何らかのイベントの可能性(例えば、血糖のイベント及び/又は所与のグルコースレベルの発生)、経時的な何らかの値又はメトリックの相対的変化(例えば、平均グルコースの低下、現在のフェーズ中のTime in Rangeが前のものよりも増加など)、値又はメトリックの予測(例えば、A1C)、及び人の特性の相対的変化(例えば、ストレスの増加又は減少の知覚、睡眠の改善又は悪化)を含み得る。
【0079】
推奨330は、人のデータを改善する、観察された「健康な」データを維持する、及び/又は他の方法で行動方針を提案する(例えば、医療サービス提供者に連絡する)など、人のために出力されるアドバイスを含む。洞察328と同様に、ユーザインターフェース122は、それぞれのフェーズベースの表示ルール318に応じて、所与のフェーズに関連する任意の数の推奨330を含むように、ユーザインターフェース構成モジュール304によって構成され得る。推奨の例は、いくつか例を挙げると、例えば、活動(例えば、1日若しくは1週間に数分間、1つ以上の運動に従事すること、又は1日に閾値の歩数を歩くこと)、摂食挙動(例えば、食べる食品の種類を指定すること、食べない食品を指定すること、食べる食品の量を指定すること、いつ食べるかを指定することなど)、睡眠挙動(例えば、少なくともある時間だけベッドに横になること、又は平均して1晩あたりの閾値睡眠時間をとること)、デバイスエンゲージメント挙動(例えば、閾値回数だけアプリを操作すること、それぞれの閾値回数だけ1つ以上の挙動を記録すること、スクリーン時間の量を減らすことなど)、及び投薬挙動(例えば、スケジュールに従って1つ以上の薬剤又はサプリメントを服用すること)に関する提案を含み得る。
【0080】
1つ以上の実装態様では、ユーザインターフェース構成モジュール304は、洞察328及び/又は推奨330を生成するように構成された分析エンジン(図示せず)を含むか、又はさもなければそれへのアクセスを有し得る。そのような分析エンジンがグルコース監視プラットフォームによって維持され、ウェブベースのサービスプロバイダとして構成されている実装態様では、プラットフォームは、コンピューティングデバイス106よりも著しく多くのコンピューティングリソースへのアクセスを有し得る。これらのリソースは、多数のサーバを含み得、ユーザの母集団についてのグルコースデータ及び健康データ、例えば、数千又は数百万時間のユーザデータを記憶するデータベースを含み得る。この膨大な量のデータは、グルコースデータと健康データとの間のパターン(例えば、対応関係)がユーザの母集団にわたって識別されることを可能にする。追加的に、このデータ量は、データ内の識別可能なパターンが信頼され、プラットフォームが少量のデータのみへのアクセスを有するときに「正常な」対応関係として現れ得る異常から区別されることを可能にする。これらのパターンは、グルコースデータ又は健康データが、他方の観察(入力)を用いて予測されることを可能にし得る。
【0081】
更に、グルコース監視プラットフォームは、(例えば、1つ以上のアルゴリズム及び履歴を使用して)それらのパターンを「学習」し、洞察328又は推奨330を生成するために使用される予測を生成するために、1つ以上の機械学習モデルを展開するためのコンピューティングリソース(例えば、記憶及び処理能力)を含み得る。代替的に又は追加的に、そのようなグルコース監視プラットフォームは、母集団のデータを使用して1つ以上の機械学習モデルを構築(例えば、訓練)し、訓練された(又は別様に学習された)機械学習モデルをコンピューティングデバイス106などの遠隔デバイス上にロードさせ得る。例として、訓練された機械学習モデルは、コンピューティングデバイス106によってプラットフォームからダウンロードされ得る。次いで、コンピューティングデバイス106は、プラットフォームレベルで訓練された(又は別様に学習された)機械学習モデルをコンピューティングデバイスにおいてローカルに展開して、データをコンピューティングデバイス106において処理し得る。マルチフェーズエンジン108は、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、ユーザインターフェース122を構成するために使用される情報を生成する様々な機械学習モデルを含むか、又はさもなければそれらへのアクセスを有し得る。
【0082】
上述したように、ユーザインターフェース122は、他のグラフィカル要素332も含む。一般に、他のグラフィカル要素332は、ユーザインターフェース122の一部として表示され得る様々な構成要素のいずれかを含む。他のグラフィカル要素332のいくつかの例としては、テキスト内のメッセージ、テキスト見出し、メニュー、アイコン、ボタン、画像、ビデオなどが挙げられる。ただし、これらの他のグラフィカル要素332は、グルコースデータ308、洞察328、及び推奨330とは別個であり、したがって、ユーザインターフェース122を介して表示されるメッセージのテキストがグルコースデータ308を含む場合、そのメッセージは他のグラフィカル要素332のうちの1つと見なされないことがあり、代わりにグルコースデータ308と見なされ得る。異なるフェーズにおいてユーザインターフェースに含まれ得る情報、及び異なるフェーズにおいてそれらのユーザインターフェースに含まれることが防止され得る情報の文脈において、図4図9に関連して説明されるユーザインターフェースの以下の例を検討する。
【0083】
図4は、マルチフェーズグルコース監視プログラムのフェーズ中に取得されたグルコースデータの出力が防止されているユーザインターフェースの実装態様の例400を示す。
【0084】
図示された例400は、ディスプレイデバイス326を介してユーザインターフェース122を表示するコンピューティングデバイス106を示す。ここで、ユーザインターフェース122は、他のグラフィカル要素332、すなわち、ラベル402(例えば、「グルコース監視プログラム」)及びメッセージ404(例えば、「フェーズ2になるまでグルコースデータの出力を防止中」)のみを提示して描写されている。グルコースデータ308は、ユーザインターフェース122の一部として含まれていない。むしろ、ユーザインターフェース構成モジュール304は、ユーザインターフェース122を介したグルコースデータ308の出力を防止する。ユーザインターフェース構成モジュール304は、例えば、マルチフェーズ監視プログラムの第1のフェーズ中、例えば、図1のマルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ110中に、このようにしてユーザインターフェース122を構成し得る。したがって、図1の文脈では、ユーザインターフェース構成モジュール304は、第1のフェーズ110中に第1のグルコースデータ116なしでユーザインターフェース122を構成することによって、第1のフェーズ110中の第1のグルコースデータ116の出力を防止する。
【0085】
1つ以上の実装態様では、ユーザインターフェース構成モジュール304はまた、第1のフェーズ110と第2のフェーズ112との間又はその移行期間中の第1のグルコースデータ116の出力を、例えば、そのような期間中に第1のグルコースデータ116なしでユーザインターフェース122を構成することによって防止し得る。図示された例400では、ユーザインターフェース122はまた、洞察328又は推奨330のいずれも含まない。したがって、ユーザインターフェース構成モジュール304は、ユーザインターフェース122の一部として洞察328及び/又は推奨330を含めないことによって、第1のフェーズ110中にそれらの表示を防止し得る。第1のフェーズ110と第2のフェーズ112との間に表示され得る例示的なユーザインターフェースの文脈において、図5の以下の説明を検討する。
【0086】
図5は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズに移行するための指示を表示するユーザインターフェースの実装態様の例500を示す。
【0087】
図示された例500は、ディスプレイデバイス326を介してユーザインターフェース122を表示するコンピューティングデバイス106を示す。ここで、ユーザインターフェース122は、再び、他のグラフィカル要素332、すなわち、ラベル502(例えば、「グルコース監視プログラム」)、第1のメッセージ504(例えば、「フェーズ1が完了しました!」)、及び第2のメッセージ506(例えば、「使用中のセンサを取り外し、新しいセンサを挿入してフェーズ2に進んでください」)のみを提示して描写されている。この例500では、第2のメッセージ506は、少なくとも部分的に、マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズにどのように移行するかに関してユーザに教示する指示を含む。したがって、ユーザインターフェース構成モジュール304は、第1のフェーズ110と第2のフェーズ112との間でグルコースデータ308、洞察328、及び推奨330のうちの1つ以上の出力を防止することを続け得る。しかしながら、異なる実装態様では、ユーザインターフェース122は、第1のフェーズ110と第2のフェーズ112との間を移行するときに異なる及び/又は追加の情報を表示するように構成され得ることを理解されたい。
【0088】
例として、ユーザインターフェース構成モジュール304は、第1のグルコースデータ116、第1のグルコースデータ116に基づいて導出された洞察328、並びに/又は第1グルコースデータ116に基づいて及び/若しくは洞察328に基づいて導出された推奨330のうちの1つ以上を含み得る、人102のプログラムの第1のフェーズ110に関するレポートを表示することを選択可能であるボタン(例えば、他のグラフィカル要素332)を含むようにユーザインターフェース122を構成し得る。そのような実装態様では、したがって、ユーザインターフェース構成モジュール304は、グルコースデータ308(又は洞察328及び推奨330)が、第1のフェーズである第1のフェーズ110の後かつ第2のフェーズ112の前に表示されることを防止しない場合がある。ユーザインターフェース構成モジュール304が、フェーズ間(又はフェーズ中)にグルコースデータ308が表示されることを防止するかどうかは、フェーズベースの表示ルール318に依存し得る。マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ110の後に続くフェーズ中に表示され得るユーザインターフェースの文脈において、以下の例を検討する。
【0089】
図6は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズ中に取得されたグルコースデータを表示するユーザインターフェースの実装態様の例600を示す。
【0090】
図示された例600は、ディスプレイデバイス326を介してユーザインターフェース122を表示するコンピューティングデバイス106を示す。ここで、ユーザインターフェース122は、グルコースデータ308及び他のグラフィカル要素332を含んで示されている。特に、ユーザインターフェース122を介して表示されるグルコースデータ308は、現在のグルコース602を含み、ユーザインターフェース122を介して表示される他のグラフィカル要素332は、単位インジケータ604(例えば、「Mg/dL」)及び値ラベル606を含み、このラベルは、表示される数値が、何らかの他の測定値、例えば、心拍数に対応するのではなく、人の現在のグルコースであることを示す。1つ以上の実装態様では、現在のグルコース602は、例えば、グルコースデータ308が装着型グルコース監視デバイス104から受信されると、ユーザインターフェース122によってリアルタイムで表示される。このようにして、現在のグルコース602は、直近に受信されたグルコース測定値、すなわち、装着型グルコース監視デバイス104によって直近に生成され、装着型グルコース監視デバイス104から、例えば、無線接続を介してコンピューティングデバイス106に通信されたグルコース測定値に対応し得る。
【0091】
この情報又は同様の情報を有するユーザインターフェースが、図1のマルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ112中に表示され得る。第1のフェーズ110中に実質的に図4で示されるように(例えば、グルコースデータ308の出力を防止することによって)ユーザインターフェース122を構成した後に、第2のフェーズ112中に実質的にこの例600で示されるように(例えば、グルコースデータ308を含めることによって)ユーザインターフェース122を構成することによって、ユーザインターフェース構成モジュール304は、マルチフェーズプログラム中に取得及び決定された情報を徐々に明らかにし得る。
【0092】
監視されている人102に、プログラムの最初から情報を提示するのではなく、情報を徐々に明らかにすることにより、マルチフェーズエンジン108は、人を「怖がらせ」て人に通常の挙動とは異なる挙動をさせる情報が出力されないため、人102がどのように「正常に」挙動するかを学習し得る。マルチフェーズエンジン108はまた、ユーザインターフェース122を介して出力された情報が何を意味するかに関して人102をより効果的に教育することもでき、これは、人102には各フェーズにおいて一定量の新しい情報しか示されず、その結果、人は、追加の及び/又はより詳細な情報が後続のフェーズにおいて出力される前に、情報について学ぶ時間があるからである。換言すれば、マルチフェーズエンジン108は、情報を徐々に明らかにすることによって、人102が時間とともに自分の知識を積み上げるのを助ける。マルチフェーズエンジン108は、集約された情報など、フェーズ中とは異なるフェーズ間の情報を出力するか、又はその情報へのアクセスを提供し得る。この文脈において、図7の以下の説明を検討する。
【0093】
図7は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの1つ以上のフェーズについてのより詳細な情報を見るために選択可能なユーザインターフェース要素を表示するユーザインターフェースの実装態様の例700を示す。
【0094】
図示された例700は、ディスプレイデバイス326を介してユーザインターフェース122を表示するコンピューティングデバイス106を示す。ここで、ユーザインターフェース122は、ラベル702(例えば、「グルコース監視プログラム」)、第1のメッセージ704(例えば、「フェーズXが完了しました!」)、及び第2のメッセージ706(例えば、「グルコースレポートをレビューできます」)を含む、他のグラフィカル要素332を提示して描写されている。この例700では、他のグラフィカル要素332はまた、人102の(例えば、フェーズXにわたる)グルコースのレポートを取得するためにコンピューティングデバイス106のユーザによって選択可能である、レビューボタン708も含む。したがって、レビューボタン708の選択に応じで提示され得るレポートは、グルコースデータ308を表示し得る。これは、グルコースデータ308にアクセスするための機能を含まなかった、図5の例示的なユーザインターフェースとは対照的である。フェーズ中に出力されるユーザインターフェースと同様に、フェーズ後に(又は後続フェーズへの移行中に)出力されるユーザインターフェースもまた、情報を徐々に明らかにし得る。
【0095】
この例700において、「グルコースレポート」は、少なくとも直近に完了したフェーズ(例えば、フェーズX)からのグルコースデータ308に対応し得るか、又はそうでなければそれを含み得る。追加的に又は代替的に、「グルコースレポート」は、直近に完了したフェーズに先行する1つ以上のフェーズからのグルコースデータ308に対応し得るか、又はそうでなければそれを含み得る。「フェーズX」が第2のフェーズ112に対応するシナリオでは、例えば、レビューボタン708の選択に基づいて提示されるグルコースレポートは、第2のグルコースデータ118の少なくとも一部を含み得るか、又は第1のグルコースデータ116及び第2のグルコースデータ118の少なくとも一部を含み得る。1つ以上の実装態様では、グルコースレポートは、グルコース監視プログラムの第1のフェーズ110中に収集された第1のグルコースデータ116、グルコース監視プログラムの第2のフェーズ112中に収集された第2のグルコースデータ118、グルコース監視プログラムの第3のフェーズ114中に収集された第3のグルコースデータ120、及びグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に収集された第4のグルコースデータに基づいて生成され得る。特に、したがって、様々なフェーズ中に収集されたグルコースデータが上記フェーズ中に出力されないことがあっても(例えば、第1のグルコースデータ116は第1のフェーズ110中に出力されることが防止され得る)、このデータは依然として、例えば、グルコースレポートを介して、後で利用及び出力することができる。そのようなレポートに含まれる情報は、完了したフェーズ中に表示された情報に部分的に基づき得る。例えば、直近に完了したフェーズ中に現在のグルコースが表示されたシナリオでは、マルチフェーズエンジン108は、直近に完了したフェーズ(及び/又は任意の先行するフェーズ)の過程にわたる人の測定されたグルコースのみを含むようにレポートを生成し得る。実際に、マルチフェーズ監視プログラムのフェーズの完了後に表示される情報は、説明される技法の趣旨及び範囲内において変化し得る。
【0096】
図8は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズ中に取得されたグルコースデータを表示し、グルコースデータに関連する追加情報を表示するユーザインターフェースの実装態様の例800を示す。
【0097】
図示された例800は、ディスプレイデバイス326を介してユーザインターフェース122を表示するコンピューティングデバイス106を示す。ここで、ユーザインターフェース122は、グルコースデータ308、推奨330、及び他のグラフィカル要素332を含んで示されている。特に、ユーザインターフェース122を介して表示されるグルコースデータ308は、現在のグルコース802を含む。1つ以上の実装態様では、現在のグルコース802は、例えば、グルコースデータ308が装着型グルコース監視デバイス104から受信されると、ユーザインターフェース122によってリアルタイムで表示される。このようにして、現在のグルコース802は、直近に受信されたグルコース測定値、すなわち、装着型グルコース監視デバイス104によって直近に生成され、装着型グルコース監視デバイス104から、例えば、無線接続を介してコンピューティングデバイス106に通信されたグルコース測定値に対応し得る。
【0098】
図6と同様に、ユーザインターフェース122を介して表示される他のグラフィカル要素332は、単位インジケータ804(例えば、「Mg/dL」)及び値ラベル806を含み得、このラベルは、表示される数値が、何らかの他の測定値、例えば、心拍数に対応するのではなく、人の現在のグルコースであることを示す。しかし、図6とは対照的に、ユーザインターフェース122は、推奨330を表示して示されている。
【0099】
ユーザインターフェース122は、グルコースデータ308が最初に表示された時間(例えば、フェーズ)の後の1つ以上の時間(例えば、フェーズ)においてグルコースデータ308とともに追加情報(例えば、推奨330又は洞察328)を含むように構成され得る。代替的に、グルコースデータ308が表示される前に、1つ以上の推奨330及び/又は洞察328が、ユーザインターフェース122を介して表示され得る。したがって、いくつかのシナリオでは、ユーザインターフェース122は、推奨330及び/又は洞察328が最初に表示された時間(例えば、フェーズ)の後の1つ以上の時間(例えば、フェーズ)において1つ以上の推奨330及び/又は洞察328とともにグルコースデータ308を含むように構成され得る。図示された推奨330は、マルチフェーズ監視プログラムに関連付けられた人に提示され得る推奨の単なる一例である。実際、推奨は、マルチフェーズ監視プログラム中に、説明される技法に従って様々な様式で提示され得る。
【0100】
図9は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの後続のフェーズ中に取得されたグルコースデータを表示し、グルコースデータに関連する追加情報を表示するユーザインターフェースの実装態様の例900を示す。
【0101】
図示された例900は、ディスプレイデバイス326を介してユーザインターフェース122を表示するコンピューティングデバイス106を示す。ここで、ユーザインターフェース122は、グルコースデータ308、洞察328、及び他のグラフィカル要素332を含んで示されている。特に、ユーザインターフェース122を介して表示されるグルコースデータ308は、現在のグルコース902を含む。上述したように、現在のグルコース902は、例えば、グルコースデータ308が装着型グルコース監視デバイス104から受信されると、ユーザインターフェース122によってリアルタイムで表示され得る。このようにして、現在のグルコース902は、直近に受信されたグルコース測定値、すなわち、装着型グルコース監視デバイス104によって直近に生成され、装着型グルコース監視デバイス104から、例えば、無線接続を介してコンピューティングデバイス106に通信されたグルコース測定値に対応し得る。
【0102】
現在のグルコース902に加えて、ユーザインターフェース122を介して表示されるグルコースデータ308はまた、この例900におけるグルコーストレース904を含む。この例900において表示される洞察328は、傾向の指示、例えば、経時的な人102のグルコースの傾向を示すグラフィカル要素である。
【0103】
図示された例900において、傾向の指示は、現在のグルコース902を囲んでおり、傾向の方向、例えばグルコースの増加を指し示す三角形部分を有するほぼ円形である。グルコースが減少している場合、傾向の指示の三角形部分は、概ね下向きであり得る。概して、グルコースがより急速に増加していることが観察されると、三角形部分はより上向きになり、グルコースがより急速に減少していることが観察されると、三角形部分はより下向きになる。グルコースが実質的にレベルを維持しているシナリオでは、傾向インジケータは実質的に水平を向き得る。確実に、ユーザインターフェース122は、説明される技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、グルコース傾向のインジケータとは異なる洞察328を提示するように構成され得る。追加的に、グルコース傾向のインジケータは、描かれた例とは異なる方法でグルコースの傾向を指示し得る。
【0104】
グルコースデータ308(例えば、現在のグルコース902及びグルコーストレース904)に加えて、ユーザインターフェース122はまた、他のグラフィカル要素332も含む。この例900では、他のグラフィカル要素332は、通知ボタン906と、様々な選択可能なオプションを有するメニュー908とを含む。通知ボタン906は、いくつか例を挙げると、アラート、表示された情報に関する更なる詳細、更なる洞察328、及び表示された情報に関連する推奨330など、図示された例からの追加情報を提示するために、コンピューティングデバイス106のユーザによって選択可能であり得る。説明される技法によれば、図示された例900に示されるユーザインターフェース122は、一般に、図4図8に示されるユーザインターフェースよりも多くの情報を含む。これは、図9に示されるユーザインターフェース122が、先の例によって表されるフェーズよりも後のフェーズに対応することを示す。これは更に、後続のフェーズにおいて表示されるユーザインターフェースが、追加の情報及び/又はマルチフェーズ監視プログラムの先行するフェーズにおいて提示されるよりもより詳細な情報を含み得ることを実証する。
【0105】
センサ移行のためのデータストリームブリッジングのための技術の例示的な詳細を説明したが、ここで、技術の追加的態様を示すために手順のいくつかの例を検討する。
【0106】
例示的な手順
このセクションは、フェーズにわたるグルコース監視及び対応するフェーズ化された情報表示のための手順の例を説明する。手順の態様は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せにおいて実装され得る。手順は、1つ以上のデバイスによって実行される動作を指定するブロックのセットとして示され、必ずしもそれぞれのブロックによって動作を実行するために示される順序に限定されない。少なくともいくつかの実装態様では、手順は、マルチフェーズエンジン108などのマルチフェーズエンジンによって実行される。
【0107】
図10は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの例示的な実装態様での手順1000を示す。
【0108】
少なくとも第1のフェーズ及び第2のフェーズを含むマルチフェーズグルコース監視プログラムが開始される(ブロック1002)。例として、マルチフェーズエンジン108は、少なくとも第1のフェーズ110及び第2のフェーズ112を含むマルチフェーズグルコース監視プログラムを開始する。
【0109】
ユーザの第1のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に取得される(ブロック1004)。例として、マルチフェーズエンジン108は、グルコース監視プログラムの第1のフェーズ110中に第1のグルコースデータ116を取得する。
【0110】
グルコース監視ユーザインターフェースにおける第1のグルコースデータの出力が、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に防止される(ブロック1006)。例として、第1のフェーズ110において、マルチフェーズエンジン108は、ユーザインターフェース122を介して第1のフェーズ110中に取得された第1のグルコースデータ116の出力を防止する。換言すれば、第1のフェーズ110中、グルコースデータは、ユーザインターフェース122を介して表示されない。第1のグルコースデータ116の表示を防止する1つの理由は、ユーザが装着型グルコース監視デバイス104(a)を装着していない場合と同様に振る舞うように、ユーザが第1のフェーズ110中に「正常に行動する」ように促すことであり得る。このようにして、第1のグルコースデータ116は、ユーザの挙動についての様々な洞察を導出するために後続のフェーズのデータと比較され得るベースラインを提供し得る。
【0111】
ユーザの第2のグルコースデータが、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に取得される(ブロック1008)。例として、マルチフェーズエンジン108は、グルコース監視プログラムの第2のフェーズ112中に第2のグルコースデータ118を取得する。
【0112】
第2のグルコースデータは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に、グルコース監視ユーザインターフェースにおいてリアルタイムで出力される(ブロック1010)。例として、マルチフェーズエンジン108は、第2のフェーズ112中に取得された第2のグルコースデータ118の少なくとも一部、例えば、人102の現在のグルコースレベル124を、ユーザインターフェース122を介して表示し得る。特に、したがって、第2のフェーズ中に表示される第2のグルコースデータ(例えば、ユーザの現在のグルコースレベル124)は、マルチフェーズエンジン108が第1のフェーズ110中に表示されることを防止した情報に対応し得る。代替的に又は追加的に、マルチフェーズエンジン108は、第2のグルコースデータ118から導出された限定された洞察及び/又は限定された推奨を、ユーザインターフェース122を介して表示し得る。
【0113】
特に、異なるフェーズはそれぞれ、異なる装着型グルコース監視デバイス104に対応し得、例えば、第1のフェーズ110中に、第1のグルコースデータ116が装着型グルコース監視デバイス104(a)から取得され、第2のフェーズ112中に、第2のグルコースデータ118が装着型グルコース監視デバイス104(b)から取得される。図示された環境100の異なるフェーズはそれぞれ、異なる装着型グルコース監視デバイス104の装着及び使用に対応するが、ユーザは、全体を通して説明されるように、異なるイベントの発生又は異なる条件の満足に基づいてマルチフェーズ監視プログラムの異なるフェーズに進み得ることを理解されたい。
【0114】
図11は、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1、第2、第3、及び第4のフェーズ中に取得されたグルコースデータに基づいてグルコースレポートが生成される例示的な実装態様での手順1100を示す。
【0115】
ユーザの第1のグルコースデータは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第1のフェーズ中に第1のグルコースセンサを使用して取得され(ブロック1102)、ユーザの第2のグルコースデータは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第2のフェーズ中に第2のグルコースセンサを使用して取得され(ブロック1104)、ユーザの第3のグルコースデータは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第3のフェーズ中に第3のグルコースセンサを使用して取得され(ブロック1106)、ユーザの第4のグルコースデータは、マルチフェーズグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に第4のグルコースセンサを使用して取得される(ブロック1108)。例として、マルチフェーズエンジン108は、グルコース監視プログラムの第1のフェーズ110中に第1のグルコースデータ116を取得し、グルコース監視プログラムの第2のフェーズ112中に第2のグルコースデータ118を取得し、グルコース監視プログラムの第3のフェーズ114中に第3のグルコースデータ120を取得し、グルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に第4のグルコースデータを取得する。
【0116】
グルコースレポートが、第1のグルコースデータ、第2のグルコースデータ、第3のグルコースデータ、及び第4のグルコースデータに基づいて生成される(ブロック1110)。例として、マルチフェーズエンジン108は、グルコース監視プログラムの第1のフェーズ110中に収集された第1のグルコースデータ116、グルコース監視プログラムの第2のフェーズ112中に収集された第2のグルコースデータ118、グルコース監視プログラムの第3のフェーズ114中に収集された第3のグルコースデータ120、及びグルコース監視プログラムの第4のフェーズ中に収集された第4のグルコースデータに基づいてグルコースレポートを生成する。特に、したがって、様々なフェーズ中に収集されたグルコースデータが上記フェーズ中に出力されないことがあっても(例えば、第1のグルコースデータ116は第1のフェーズ110中に出力されることが防止され得る)、このデータは依然として、例えば、グルコースレポートを介して、後で利用及び出力することができる。
【0117】
1つ以上の実施態様による手順の例について説明してきたため、ここで、本明細書に説明される様々な技法を実装するために利用され得るシステム及びデバイスの例を検討する。
【0118】
例示的なシステム及びデバイス
図12は、概して1200において、システムの例を示しており、このシステムには、本明細書に説明される様々な技法を実装することができる1つ以上のコンピューティングシステム及び/又はデバイスを表すコンピューティングデバイス1202の例が含まれる。これは、マルチフェーズエンジン108を含めることを通じて図示されている。コンピューティングデバイス1202は、例えば、サービスプロバイダのサーバ、クライアントに関連付けられたデバイス(例えば、クライアントデバイス)、オンチップシステム、及び/又は任意の他の好適なコンピューティングデバイス若しくはコンピューティングシステムであり得る。
【0119】
図示されているような例示的なコンピューティングデバイス1202は、処理システム1204、1つ以上のコンピュータ可読媒体1206、及び互いに通信可能に結合されている1つ以上のI/Oインターフェース1208を含む。図示されていないが、コンピューティングデバイス1202は、様々な構成要素を互いに結合するシステムバス又は他のデータ及びコマンド転送システムを更に含み得る。システムバスは、メモリバス若しくはメモリコントローラ、ペリフェラルバス、ユニバーサルシリアルバス、及び/又は多様なバスアーキテクチャのいずれかを利用するプロセッサ若しくはローカルバスなどの異なるバス構造のうちの任意の1つ又は組合せを含み得る。制御ライン及びデータラインなど、多様な他の例も企図されている。
【0120】
処理システム1204は、ハードウェアを使用して1つ以上の動作を実行するための機能を表す。したがって、処理システム1204は、プロセッサ、機能ブロックなどとして構成され得るハードウェア要素1210を含むものとして例示されている。これは、1つ以上の半導体を使用して形成された特定用途向け集積回路又は他のロジックデバイスとして、ハードウェア内の実装態様を含み得る。ハードウェア要素1210は、それらが形成される材料、又はその中に採用される処理機構によっては限定されない。例えば、プロセッサは、半導体及び/又はトランジスタ(例えば、電子集積回路(electronic integrated circuits、IC))で構成され得る。このような文脈では、プロセッサ実行可能な命令は、電子的に実行可能な命令であり得る。
【0121】
コンピュータ可読媒体1206は、メモリ/記憶装置1212を含むものとして例示されている。メモリ/記憶装置1212は、1つ以上のコンピュータ可読媒体に関連付けられたメモリ/記憶容量を表す。メモリ/記憶装置1212は、揮発性媒体(ランダムアクセスメモリ(RAM)など)及び/又は不揮発性媒体(読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスクなど)を含み得る。メモリ/記憶装置1212は、固定媒体(例えば、RAM、ROM、固定ハードドライブなど)、並びに取り外し可能媒体(例えば、フラッシュメモリ、取り外し可能ハードドライブ、光ディスクなど)を含み得る。コンピュータ可読媒体1206は、以下で更に説明されているように、様々な他の方法で構成され得る。
【0122】
入力/出力インターフェース1208は、ユーザが、コマンド及び情報をコンピューティングデバイス1202に入力することを可能にし、また、様々な入力/出力デバイスを使用して情報がユーザ及び/又は他の構成要素若しくはデバイスに提示されることを可能にする機能を表す。入力デバイスの例としては、キーボード、カーソル制御デバイス(例えば、マウス)、マイクロフォン、スキャナ、タッチ機能(例えば、物理的接触を検出するように構成されている容量型センサ又は他のセンサ)、カメラ(例えば、可視波長、又は赤外線周波数などの非可視波長を採用して、非接触ジェスチャーとして動きを認識することができる)などが挙げられる。出力デバイスの例は、ディスプレイデバイス(例えば、モニタ又はプロジェクタ)、スピーカ、プリンタ、ネットワークカード、触覚応答デバイスなどを含む。したがって、コンピューティングデバイス1202は、以下に更に説明されているように、様々な方法で構成されて、ユーザ相互作用をサポートすることができる。
【0123】
本明細書では、ソフトウェア、ハードウェア要素、又はプログラムモジュールの一般的なコンテキストで様々な技法が記載され得る。一般に、そのようなモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーティン、プログラム、オブジェクト、エレメント、コンポーネント、データ構造などを含む。本明細書で使用される場合、「モジュール」、「機能」、及び「構成要素」という用語は、一般に、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組合せを表す。本明細書に記載の技法の特徴は、プラットフォームに依存せず、つまり、この技法は、多様なプロセッサを有する多様な商用計算プラットフォームに実装され得ることを意味する。
【0124】
記載されるモジュール及び技法の実装態様は、何らかの形式のコンピュータ可読媒体に記憶されるか、又はそれを介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス1202によってアクセスされ得る様々な媒体を含み得る。限定ではなく、例として、コンピュータ可読媒体は、「コンピュータ可読記憶媒体」及び「コンピュータ可読信号媒体」を含み得る。
【0125】
「コンピュータ可読記憶媒体」とは、単なる信号送信、搬送波、又は信号それ自体とは対照的に、情報の永続的及び/又は非一時的記憶を可能にする媒体及び/又はデバイスを指し得る。したがって、コンピュータ可読記憶媒体は、非信号担持媒体を指す。コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性及び非揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体などのハードウェア、並びに/又はコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、論理要素/回路、若しくは他のデータなどの情報の記憶に好適な方法若しくは技術で実装された記憶デバイスを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)若しくは他の光記憶装置、ハードディスク、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶デバイス、若しくは他の記憶デバイス、有形媒体、又は所望の情報を記憶するのに好適であり、コンピュータによってアクセスされ得る製品を含み得るが、これらに限定されない。
【0126】
「コンピュータ可読信号媒体」とは、ネットワークなどを介して、コンピューティングデバイス1202のハードウェアに命令を送信するように構成されている信号担持媒体を指し得る。信号媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波、データ信号、若しくは他の輸送機構などの変調されたデータ信号における他のデータを具体化し得る。信号媒体は、任意の情報送達媒体も含む。「変調されたデータ信号」という用語は、信号における情報を符号化するような様式で設定又は変更されたその特性のうちの1つ以上を有する信号を意味する。限定ではないが例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、及び音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0127】
以前に説明されているように、ハードウェア要素1210及びコンピュータ可読媒体1206は、いくつかの実施形態において採用されて、1つ以上の命令を実行するためなどの、本明細書で説明される技法の少なくともいくつかの態様を実装することができる、ハードウェア形態で実装されるモジュール、プログラマブルデバイスロジック、及び/又は固定デバイスロジックを表す。ハードウェアは、集積回路又はオンチップシステムの構成要素、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、及びシリコン又は他のハードウェアにおける他の実装態様を含み得る。この文脈において、ハードウェアは、ハードウェアによって具現化された命令及び/又はロジックによって定義されるプログラムタスク、並びに、実行のための命令を格納するために利用されるハードウェア、例えば、以前説明されたコンピュータ可読記憶媒体、を実行する処理デバイスとして動作することができる。
【0128】
前述の組合せを用いて、本明細書に記載の様々な技法を実装し得る。したがって、ソフトウェア、ハードウェア、又は実行可能モジュールは、何らかの形態のコンピュータ可読記憶媒体上に、かつ/又は1つ以上のハードウェア要素1210によって具現化された1つ以上の命令及び/又はロジックとして実装され得る。コンピューティングデバイス1202は、ソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールに対応する特定の命令及び/又は機能を実装するように構成され得る。したがって、コンピューティングデバイス1202によって、ソフトウェアとして実行可能であるモジュールの実装態様は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、及び/又は処理システム1204のハードウェア要素1210の使用を介して、少なくとも部分的にハードウェア内で達成され得る。命令及び/又は機能は、本明細書で説明される技法、モジュール、及び例を実装するための1つ以上の製造物品(例えば、1つ以上のコンピューティングデバイス1202及び/又は処理システム1204)によって実行可能/動作可能であり得る。
【0129】
本明細書で説明される技法は、コンピューティングデバイス1202の様々な構成によってサポートされ得、本明細書で説明される技法の特定の例に限定されない。この機能はまた、以下に説明されるように、プラットフォーム1216を介した「クラウド」1214上などでの分散システムの使用を通じて、全て又は部分的に実装され得る。
【0130】
クラウド1214は、リソース1218のためのプラットフォーム1216を含み、かつ/又は表す。プラットフォーム1216は、クラウド1214のハードウェア(例えば、サーバ)及びソフトウェアリソースの基礎となる機能を抽象化する。リソース1218は、コンピューティングデバイス1202から遠隔にあるサーバ上でコンピュータ処理が実行されている間に利用することができるアプリケーション及び/又はデータを含み得る。リソース1218はまた、インターネットを介して、かつ/又はセルラーネットワーク若しくはWi-Fiネットワークなどの加入者ネットワークを介して提供されるサービスも含むことができる。
【0131】
プラットフォーム1216は、コンピューティングデバイス1202を他のコンピューティングデバイスと接続するためのリソース及び機能を抽象化することができる。プラットフォーム1216はまた、リソースのスケーリングを抽象化して、プラットフォーム1216を介して実装されている、リソース1218が直面した需要に対応するスケールレベルを提供する役割も果たすことができる。したがって、相互接続されたデバイスの実施形態では、本明細書に説明されている機能の実装態様は、システム1200全体にわたって分散することができる。例えば、機能は、部分的にコンピューティングデバイス1202上に、並びにクラウド1214の機能を抽象化するプラットフォーム1216を介して、実装され得る。
【0132】
結論
システム及び技法は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に固有の言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲で定義されるシステム及び技法は、必ずしも記載される特定の特徴又は行為に限定されないと理解するべきである。むしろ、特定の特徴及び行為は、特許請求される主題を実装するための例示的な形態として開示されている。
【符号の説明】
【0133】
100 環境
102 人
104 装着型グルコース監視デバイス
106 コンピューティングデバイス
108 マルチフェーズエンジン
110 第1のフェーズ
112 第2のフェーズ
114 第3のフェーズ
122 ユーザインターフェース
124 現在のグルコースレベル
126 傾向インジケータ
128 グルコーストレース
200 例
202 グルコースセンサ
204 センサモジュール
206 皮膚
208 送信機
210 接着パッド
212 取り付け機構
1202 コンピューティングデバイス
1204 処理システム
1206 コンピュータ可読媒体
1208 I/Oインターフェース
1210 ハードウェア要素
1212 メモリ/記憶装置
1214 クラウド
1216 プラットフォーム
1218 リソース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】