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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】動的飲用システム
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/12 20060101AFI20241112BHJP
   B01F 35/71 20220101ALI20241112BHJP
   B01F 35/82 20220101ALI20241112BHJP
   B01F 23/45 20220101ALI20241112BHJP
   A23L 2/00 20060101ALI20241112BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20241112BHJP
   B67D 1/10 20060101ALI20241112BHJP
   A47J 31/46 20060101ALI20241112BHJP
   B01F 101/14 20220101ALN20241112BHJP
【FI】
B67D1/12
B01F35/71
B01F35/82
B01F23/45
A23L2/00 W
B67D1/08 Z
B67D1/10
A47J31/46 117
B01F101:14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507984
(86)(22)【出願日】2022-10-11
(85)【翻訳文提出日】2024-04-05
(86)【国際出願番号】 US2022046238
(87)【国際公開番号】W WO2023064246
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】63/254,312
(32)【優先日】2021-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391026058
【氏名又は名称】ザ コカ・コーラ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Coca‐Cola Company
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ムニョス,ブラッド アーネスト
(72)【発明者】
【氏名】シャハト,レイモンド
(72)【発明者】
【氏名】モタマヨール,ジュアン カルロス
(72)【発明者】
【氏名】ポッター,アンドリュー ロバート
(72)【発明者】
【氏名】マッケオン,ジャック
(72)【発明者】
【氏名】スミス,アントニア キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】スペンガー,メイト
(72)【発明者】
【氏名】キルビー,チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ドブソン,バリー
(72)【発明者】
【氏名】ルーダン,ウィリアム
【テーマコード(参考)】
3E082
4B104
4B117
4G035
4G037
【Fターム(参考)】
3E082AA02
3E082AA03
3E082BB01
3E082CC03
3E082DD09
4B104AA30
4B104BA02
4B104BA21
4B104CA07
4B104DA03
4B104EA30
4B117LE10
4B117LP17
4G035AB37
4G035AE02
4G035AE13
4G037AA02
4G037AA18
4G037BB02
4G037BC03
4G037BD06
4G037BD10
4G037EA01
(57)【要約】
飲用容器は、第1流体を収容する流体リザーバと、流体リザーバから第1チューブの遠端における出口まで延在し且つユーザーが飲用容器から飲用することに応答して第1流体を出口まで搬送するように構成された第1チューブと、流体リザーバと出口の間において第1チューブに沿って位置決めされた混合チャンバと、混合チャンバと流体結合され、第1流体と混合されるように混合チャンバ内に1つ又は複数の添加物を分注するように構成された1つ又は複数のポンプと、ユーザーが飲用容器から飲用していることを検出するように構成されたエアフローセンサと、ユーザーが容器から飲用していることを検出するのに応答して選択された投与プロファイルに従って1つ又は複数のポンプの少なくとも1つを起動するように構成されたコントローラと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲用容器であって、
第1流体を収容する流体リザーバと、
第1チューブであって、前記流体リザーバから前記第1チューブの遠端における出口まで延在しており、前記ユーザーが前記飲用容器から飲用することに応答して前記第1流体を前記出口まで搬送するように構成された第1チューブと、
前記流体リザーバと前記出口の間において前記第1チューブに沿って位置決めされた混合チャンバと、
前記混合チャンバと流体的に結合され、記第1流体と混合されるように1つ又は複数の添加物を前記混合チャンバ内に分注するように構成された1つ又は複数のポンプと、
前記ユーザーが前記飲用容器から飲用していることを検出するように構成されたエアフローセンサと、
前記エアセンサ及び前記1つ又は複数のポンプと通信自在に結合されたコントローラであって、前記ユーザーが前記容器から飲用していることを検出するのに応答して選択された投与プロファイルに従って前記1つ又は複数のポンプの少なくとも1つを起動するように構成されたコントローラと、
を有する飲用容器。
【請求項2】
無線通信インターフェイスを更に有し、前記選択された投与プロファイルは、前記ユーザーのユーザー装置から前記無線通信インターフェイスを介して受け取られる、請求項1に記載の飲用容器。
【請求項3】
前記1つ又は複数の添加物の少なくとも1つをそれぞれが収容している1つ又は複数の交換可能なカートリッジを更に有し、前記1つ又は複数のポンプは、前記1つ又は複数の添加物を前記1つ又は複数の交換可能なカートリッジから前記混合チャンバに転送するように構成される、請求項1~2のいずれか1項に記載の飲用容器。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記1つ又は複数の交換可能なカートリッジのそれぞれのものの充填レベルを判定するように、及び、
前記1つ又は複数の交換可能なカートリッジのそれぞれのものの前記充填レベルの通知を前記ユーザーのユーザー装置に送信するように、
更に構成される、請求項3に記載の飲用容器。
【請求項5】
前記1つ又は複数のポンプは、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、ダイアフラムポンプ、及び制御されたギアポンプからなるポンプの群から選択される、請求項1~4のいずれか1項に記載の飲用容器。
【請求項6】
前記1つ又は複数の添加物のタイプ、前記1つ又は複数の添加物を収容する1つ又は複数のカートリッジの充填レベル、及びエラー状態の通知の少なくとも1つを表示するように構成されたユーザーインターフェイスを更に有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の飲用容器。
【請求項7】
前記混合チャンバと前記第1チューブの前記出口の間において位置決めされた導電度センサ又は光学センサの少なくとも1つを更に有し、前記コントローラは、
前記導電度センサ又は前記光学センサの前記少なくとも1つからのデータに基づいて混合後の前記第1流体の組成を判定し、前記組成が、前記第1流体と混合された前記1つ又は複数の添加物の量を通知するように、及び、
混合の後の前記第1流体の前記組成に更に基づいて前記混合チャンバ内に分注された前記1つ又は複数の添加物の前記量を継続的に調節するように、
更に構成される、請求項1~6のいずれか1項に記載の飲用容器。
【請求項8】
前記1つ又は複数の添加物は、フレーバー濃縮物、甘味料、酸、ビタミン、プロバイオティクス、ミネラル、電解質、ファイバ、アミノ酸、タンパク質、乳製品、コーヒー濃縮物、茶濃縮物、ジュース濃縮物、アルコール、薬剤、又はサプリメントの少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の飲用容器。
【請求項9】
携帯型飲用容器内において添加物によって流体を向上させる方法であって、
プロセッサにより、前記流体に追加する少なくとも1つの添加物のユーザー選択を受け取ることと、
前記プロセッサにより、ユーザーが前記携帯型飲用容器から飲用していることを第1センサからの第1データに基づいて検出することであって、前記流体は、前記ユーザーが前記携帯型飲用容器から飲用していることに応答してメイン流体リザーバから出口に転送される、ことと、
前記プロセッサにより、1つ又は複数の流体転送装置が、前記流体と混合するように前記少なくとも1つの添加物を混合チャンバ内に分注するようにすることであって、前記混合チャンバは、前記メイン流体リザーバと前記出口の間において位置決めされる、ことと、
を有する方法。
【請求項10】
前記プロセッサにより、第2センサからの第2データに基づいて前記流体と混合された前記少なくとも1つの添加物の量を判定することと、
前記プロセッサにより、前記少なくとも1つの添加物の前記量が前記ユーザー入力と関連する閾値を充足しているかどうかを判定するために前記流体と混合された前記少なくとも1つの添加物の前記量を比較することと、
前記流体と混合された前記少なくとも1つの添加物の前記量が前記閾値を充足していないという判定に応答して自動化された応答プロセスを開始することと、
を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記自動化された応答プロセスは、
前記プロセッサにより及びユーザーインターフェイスを介して、前記流体と混合された前記少なくとも1つの添加物の前記量が前記閾値を充足していないことを通知するアラートを提示すること、又は、
前記混合チャンバ内に分注される前記少なくとも1つの添加物の前記量を自動的に調節すること、
の少なくとも1つを有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2センサは、前記混合チャンバと前記出口の間において位置決めされた導電度センサ又は光学センサの少なくとも1つである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
第1センサは、エアフローセンサである、請求項9~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザー選択は、投与プロファイルから判定されており、前記投与プロファイルは、前記ユーザーと関連するユーザー装置から受け取られ、複数の異なる添加物比率を有する、請求項9~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ又は複数の流体転送装置は、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、ダイアフラムポンプ、及び制御されたギアポンプからなるポンプ群から選択されたポンプである、請求項9~14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記1つ又は複数の流体転送装置は、1つ又は複数の交換可能カートリッジから前記混合チャンバに前記少なくとも1つの添加物を転送するように構成される、請求項9~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記プロセッサにより、前記1つ又は複数の交換可能カートリッジのそれぞれのものの充填レベルを判定することと、
前記プロセッサにより、前記1つ又は複数の交換可能なカートリッジのそれぞれのものの前記充填レベルの通知を前記ユーザーのユーザー装置に送信することと、
を更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記プロセッサにより及び前記携帯型飲用容器上において位置決めされたユーザーインターフェイスを介して、前記少なくとも1つの添加物のタイプ、前記少なくとも1つの添加物を収容する1つ又は複数のカートリッジの充填レベル、及びエラー状態の通知の少なくとも1つを表示することを更に含む、請求項9~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの添加物は、フレーバー濃縮物、甘味料、酸、ビタミン、プロバイオティクス、ミネラル、電解質、ファイバ、アミノ酸、タンパク質、乳製品、コーヒー濃縮物、茶濃縮物、ジュース濃縮物、アルコール、薬剤、又はサプリメントの少なくとも1つを含む、請求項9~18のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月11日付けで出願された米国仮特許出願第63/254,312号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この特許文献の内容は、引用により、そのすべてが本明細書に包含される。
【背景技術】
【0002】
背景
本開示は、一般に、個人飲用システムに関し、且つ、更に詳しくは、携帯型飲用容器(即ち、飲料コンテナ)に関する。従来の飲用容器(例えば、瓶、フラスコ、カン、など)は、しばしば、静的な飲用経験をユーザーに対して提供する単一のタイプ及び/又はフレーバーの飲料のみを収容している。換言すれば、多くの瓶詰め及び分注されている飲料において、最初の啜りの味は、最後のものと同じである。但し、最近の消費者は、自身が自身の飲料を異なるフレーバー、ビタミン、ミネラル、などによってカスタマイズすることを許容する相対的に個人化された飲用経験を評価する場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
本開示の一実装形態は、第1流体を収容する流体リザーバと、流体リザーバから第1チューブの遠端における出口まで延在する第1チューブであって、ユーザーが飲用容器から飲用することに応答して第1流体を出口まで搬送するように構成された第1チューブと、流体リザーバと出口の間において第1チューブに沿って位置決めされた混合チャンバと、混合チャンバと流体結合され、1つ又は複数の添加物を第1流体と混合されるように混合チャンバ内に分注するように構成された1つ又は複数のポンプと、ユーザーが飲用容器から飲用していることを検出するように構成されたエアフローセンサと、エアセンサ及び1つ又は複数のポンプと通信自在に結合されたコントローラであって、ユーザーが容器から飲用していることを検出するのに応答して、選択された投与プロファイルに従って1つ又は複数のポンプの少なくとも1つを起動するように構成されたコントローラと、を含む飲用容器である。
【0004】
いくつかの実施形態において、飲用容器は、無線通信インターフェイスを更に含み、この場合に、選択された投与プロファイルは、ユーザーのユーザー装置から無線通信インターフェイスを介して受け取られている。
【0005】
いくつかの実施形態において、飲用容器は、1つ又は複数の添加物の少なくとも1つをそれぞれが収容する1つ又は複数の交換可能なカートリッジを更に含み、且つ、1つ又は複数のポンプは、1つ又は複数の添加物を1つ又は複数の交換可能なカートリッジから混合チャンバに転送するように構成されている。
【0006】
いくつかの実施形態において、コントローラは、1つ又は複数の交換可能なカートリッジのそれぞれのものの充填レベルを判定するように且つ1つ又は複数の交換可能なカートリッジのそれぞれのものの充填レベルの通知をユーザーのユーザー装置に送信するように更に構成されている。
【0007】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数のポンプは、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、及び制御されたギアポンプから構成されたポンプの群から選択されている。
【0008】
いくつかの実施形態において、飲用容器は、1つ又は複数の添加物のタイプ、1つ又は複数の添加物を収容する1つ又は複数のカートリッジの充填レベル、及びエラー状態の通知の少なくとも1つを表示するように構成されたユーザーインターフェイスを更に含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、飲用容器は、混合チャンバと第1チューブの出口の間において位置決めされた導電度センサ又はカラーセンサの少なくとも1つを更に含み、コントローラは、導電度センサ又はカラーセンサの少なくとも1つからのデータに基づいて、混合の後の第1流体の組成を判定し、組成が、第1流体と混合された1つ又は複数の添加物の量を通知するように、及び、更に混合の後の第1流体の組成に基づいて混合チャンバ内に分注される1つ又は複数の添加物の量を継続的に調節するように、更に構成されている。
【0010】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の添加物は、フレーバー濃縮物、甘味料、酸、ビタミン、プロバイオティクス、ミネラル、電解質、ファイバ、アミノ酸、タンパク質、乳製品、コーヒー濃縮物、茶濃縮物、ジュース濃縮物、アルコール、薬剤、又はサプリメントの少なくとも1つを含む。
【0011】
本開示の別の実装形態は、プロセッサにより、流体に対して追加する少なくとも1つの添加物のユーザー選択を受け取ることと、プロセッサにより、ユーザーが第1センサからの第1データに基づいて携帯型飲用容器から飲用しており且つユーザーが携帯型飲用容器から飲用するのに応答して流体がメイン流体リザーバから出口に転送されることを検出することと、プロセッサにより、1つ又は複数の流体転送装置が、流体と混合するように少なくとも1つの添加物を混合チャンバ内に分注するようにすることであって、混合チャンバは、メイン流体リザーバと出口の間において位置決めされていることと、を含む携帯型飲用容器内において添加物によって流体を向上させる方法である。
【0012】
いくつかの実施形態において、方法は、プロセッサにより、第2センサからの第2データに基づいて流体と混合された少なくとも1つの添加物の量を判定することと、プロセッサにより、少なくとも1つの添加物の量がユーザー入力と関連する閾値を充足しているかどうかを判定するために流体と混合された少なくとも1つの添加物の量を比較することと、流体と混合された少なくとも1つの添加物の量が閾値を充足していないという判定に応答して自動化された応答プロセスを開始することと、を更に含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、自動化された応答プロセスは、プロセッサにより及びユーザーインターフェイスを介して、流体と混合された少なくとも1つの添加物の量が閾値を充足していないことを通知するアラートを提示すること又は混合チャンバ内に分注された少なくとも1つの添加物の量を自動的に調節することの少なくとも1つを有する。
【0014】
いくつかの実施形態において、第2センサは、混合チャンバと出口の間において位置決めされた導電度センサ又はカラーセンサの少なくとも1つである。
【0015】
いくつかの実施形態において、第1センサは、エアフローセンサである。
【0016】
いくつかの実施形態において、ユーザー選択は、投与プロファイルから判定されており、この場合に、投与プロファイルは、ユーザーと関連するユーザー装置から受け取られており、且つ、複数の異なる添加物比率を有する。
【0017】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の流体転送装置は、シリンジポンプ、蠕動ポンプ、及び制御されたギアポンプから構成されたポンプの群から選択されたポンプである。
【0018】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の流体転送装置は、1つ又は複数の交換可能なカートリッジから混合チャンバに少なくとも1つの添加物を転送するように構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態において、方法は、プロセッサにより、1つ又は複数の交換可能なカートリッジのそれぞれのものの充填レベルを判定することと、プロセッサにより、1つ又は複数の交換可能なカートリッジのそれぞれのものの充填レベルの通知をユーザーのユーザー装置に送信することと、を更に含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、方法は、プロセッサにより及び携帯型飲用容器上において位置決めされたユーザーインターフェイスを介して、少なくとも1つの添加物のタイプ、少なくとも1つの添加物を収容する1つ又は複数のカートリッジの充填レベル、及びエラー状態の通知の少なくとも1つを表示することを更に含む。
【0021】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの添加物は、フレーバー濃縮物、甘味料、酸、ビタミン、プロバイオティクス、ミネラル、電解質、ファイバ、アミノ酸、タンパク質、乳製品、コーヒー濃縮物、茶濃縮物、ジュース濃縮物、アルコール、薬剤、又はサプリメントの少なくとも1つを含む。
【0022】
図面の簡単な説明
本開示の様々な目的、態様、特徴、及び利点については、同一の参照符号が対応する要素を全体を通じて識別している添付図面との関連において提供される詳細な説明を参照することにより、更に明らかとなり、且つ、更に理解することができる。図面においては、同一の参照符号は、一般に、同一の、機能的に類似した、及び/又は構造的に類似した要素を示している。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】いくつかの実施形態による動的飲用システムのブロック図である。
図2】いくつかの実施形態による更なる詳細を伴って示されている図1の動的飲用システムのブロック図である。
図3】いくつかの実施形態による図1の動的飲用システム用のコントローラのブロック図である。
図4】いくつかの実施形態によるユーザーによって消費される流体の特性を動的に変更するための例示用の投与プロファイルを示す。
図5】いくつかの実施形態によるユーザーによって消費される流体の特性を動的に変更するためのプロセスのフロー図である。
図6A】一実施形態による図1の動的飲用システムを含む飲用容器を示す。
図6B】一実施形態による図1の動的飲用システムを含む飲用容器を示す。
図7】いくつかの実施形態による図6A及び図6Bの飲用容器の内部コンポーネントを示す図である。
図8】いくつかの実施形態による添加物を選択するための及び/又は添加物プレイリストを定義するための例示用のインターフェイスである。
図9】いくつかの実施形態による添加物選択及び/又はプレイリストが成功裡に実装されたことをユーザーに通知するための例示用のインターフェイスである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
詳細な説明
図を全般的に参照すれば、いくつかの実施形態による動的飲用システムが示されている。具体的には、動的飲用システムは、ベース流体(例えば、水道水)及びフレーバー、ビタミン、ミネラル、などのような複数の添加物を保持するための携帯型飲用容器を含み得る。動的飲用システムは、ユーザーが携帯型飲用容器から飲用している際を検出するように構成することができると共に、相応して複数の添加物の1つ又は複数を分注することができる。更なるカスタマイズを提供するために且つ相対的に直観的なユーザー経験を提供するために、動的飲用システムは、ユーザーと関連する装置(例えば、スマートフォン又はタブレット)に通信自在に結合されており、これにより、ユーザーが、消費量、添加物レベル、充填レベル、などのようなデータを追跡するのみならず、任意の時点において特定の添加物又は添加物の組合せを選択することを許容することができる。
【0025】
いくつかのケースにおいて、ユーザーは、ユーザーの飲用経験を時間に伴って動的に調節する投与プロファイル又は「プレイリスト」を提供することができる。例えば、ユーザーは、ユーザーが容器から飲用するのに伴って継続的に提供される単一の添加物又は添加物の組を選択することができる。これに加えて、添加物は、動的飲用経験を提供するように、時間に伴って変更又は循環させることもできる。例えば、「ループモード」においては、添加物は、啜りごとに予め定義されたパターンにおいて変更することができる。利便及び使用の容易性を目的として、ユーザーは、携帯型飲用容器上において直接的に提供され得るユーザーインターフェイスを介して及び/又は演算装置上のアプリケーション(例えば、スマートフォンアプリケーション)を介して、添加物を選択し及び/又は投与プロファイルを定義することが可能であり得る。動的飲用システムの更なる特徴及び利点については、以下において更に詳細に説明することとする。
【0026】
動的飲用システム
最初に図1を参照すれば、いくつかの実施形態による動的飲用システム100のブロック図が示されている。上述のように、システム100は、ベース流体コンテナ102内において保存されている(即ち、収容されている)ベース流体(例えば、水、ジュース、ミルク、など)を1つ又は複数の添加物によって自動的且つ動的に向上させることができる。本明細書において記述されている「添加物」は、出力流体混合物を生成するためにベース流体と混合され得る任意の物質を意味し得る。添加物は、限定を伴うことなしに、フレーバー濃縮物、甘味料、酸、ビタミン、プロバイオティクス、ミネラル、電解質、ファイバ、アミノ酸、タンパク質、乳製品(例えば、ミルク、クリーム、など)、コーヒー濃縮物、茶濃縮物、ジュース濃縮物、アルコール、薬剤、サプリメント、及びこれらに類似したものを含むことができる。いくつかの実施形態において、添加物は、ベース流体内への十分な内蔵を保証するための形態(例えば、液体、ゲル、溶液、懸濁液、コロイド、など)を有する。添加物は、溶解可能又は非溶解可能であってよい。ベース流体コンテナ102は、水道水、炭酸水、コーヒー、ミルク、茶、ジュース、などのようなベース流体の任意の量(例えば、12オンス、16オンス、24オンス、32オンス、など)を保持するように構成されたコンテナであってよい。例えば、ベース流体コンテナ102は、ステンレス鋼、食品グレードプラスチック、又はその他の適切な材料から形成することができると共に、いくつかの実施形態においては、汚染を防止するために封止することができる。いくつかのこのような実施形態において、ベース流体コンテナ102は、気密封止を形成するためのガスケット又はその他の材料を有する着脱自在の蓋を含むことができる。
【0027】
動作の際に、ユーザーは、システム100の出口128(例えば、ストロー又はチューブ)において吸引力を生成する(即ち、真空を引く)ことにより、システム100から飲用することができる。更に詳しくは、ユーザーは、システム100から飲用する際に、一回又は複数回の啜りを実行することができる。本明細書において記述されている「啜り」は、ユーザーからの吸引力によって生成される流体の個々の塊であってよい。例えば、数秒のみ継続する飲用を啜りと見なすことができる及び/又は、啜りは、ユーザーが出口128において吸引力を生成する際と吸引力を解放する際の間の期間として定義することもできる。ユーザーが出口128において真空を維持する状態における一連の1回又は複数回の啜りは、「飲用セッション」と見なすことができる。
【0028】
システム100は、出力センサ108の後において位置決めされたストローを含んでいてもよく、ユーザーは、これを通じて飲用している。システム100の出口部分を通じた飲用の動作は、空気が、入口126(例えば、入口チューブ)などを通じてベース流体コンテナ102内に流入することをもたらし得る。図示のように、システム100は、ベース流体コンテナ102内への空気のフローを検出するように構成されたエアフローセンサ104を含むことができる。いくつかの実施形態において、エアフローセンサ104は、エアフローを検出するためにのみ構成されており、これにより、ユーザーがシステム100から飲用していることを通知している。例えば、エアフローセンサ104は、ユーザーが飲用している(即ち、啜りを実行している)ことを通知するゼロ又は局所的最小値からのエアフローの変動を検出することができる。いくつかの実施形態において、エアフローセンサ104は、ベース流体コンテナ102内に通過する空気の量及び/又は速度を検出するように構成することができる。例えば、エアフローセンサ104は、ユーザーが低速の又は少量の啜りを実行しているのか又はユーザーが迅速に飲用しているのかを検出するように構成することができる。様々な実施形態において、エアフローセンサ104は、容積式フローセンサ、マスフローセンサ(例えば、サーマルマスフローセンサ、コリオリフローメータ、など)又は速度フローセンサ(例えば、機械的フローセンサ、タービン、プロペラ、パドルホイール、電磁フローセンサ、超音波フローセンサ、など)であってよい。添加物の適切な量が提供されることを保証するために、ユーザーが消費している流体の量及び/又は速度を判定することが有益であり得る。
【0029】
システム100は、エアフローセンサ104からデータを受け取り及び/又は分析するように構成されたコントローラ110を含むことができる。例えば、コントローラ110は、ユーザーが飲用している際のベース流体コンテナ102内へのエアフロー、ユーザーが飲用している流体の量又は容積、及び/又はユーザーが飲用している速度を検出するためにエアフローセンサ104からアナログ及び/又はデジタル信号を受け取ることができる。その後に、コントローラ110は、検出されたエアフローに基づいて分注する1つ又は複数の添加物の量に関する決定を実施することができる。前記添加物を分注するために、コントローラ110は、ポンプ112~116として示されている1つ又は複数のポンプに制御信号を提供することができる。ポンプ112~116のそれぞれは、少なくとも1つの添加物を分注するように構成することができる。いくつかの実施形態において、添加物は、再充填可能及び/又は交換可能であり得るカートリッジ118~122内において保存されている。図示のように、例えば、ポンプ112(「ポンプA」)は、カートリッジ118(「カートリッジA」)から添加物を分注するように構成することができると共に、ポンプ114(「ポンプB」)は、カートリッジ120(「カートリッジB」)から添加物を分注するように構成することができる。従って、システム100は、添加物を分注するための任意の数のポンプ及び/又はカートリッジを含み得ることを理解されたい。
【0030】
上述のように、カートリッジ118~122のそれぞれは、ポンプ112~116の対応するものによって混合チャンバ106に転送され得る(例えば、液体、ゲル、などの形態における)少なくとも1つの添加物を含むことができる。具体的には、添加物は、ベース流体コンテナ102によって提供されるベース流体と混合するように混合チャンバ106に転送することができる。従って、コントローラ110は、添加物を不必要に混合チャンバ106内に分注することを回避するために、ユーザーが飲用していることを検出するのに応答して、ポンプ112~116を作動させ、これにより、前記添加物を分注するように構成することができる。いくつかの実施形態において、混合チャンバ106を通じたベース流体の運動は、1つ又は複数の添加物とベース流体が混合するようにするために十分なものである。その他の実施形態において、混合チャンバ106は、ベース流体と添加物が混合するようにするための更なるコンポーネント(例えば、バッフル、静的ミキサ、混合装置、など)を含む。
【0031】
いくつかの実施形態において、添加物は、ユーザーからの(例えば、単一又は複数の添加物の)選択に基づいて及び/又はユーザーによって選択された又は定義された投与プロファイルに基づいて分注されている。投与プロファイルは、分注する1つ又は複数の添加物の量を通知することができると共に、いくつかの実施形態においては、更に詳細に後述するように、1つ又は複数の添加物を分注するためのパターンを定義することができる。一例として、ベース流体は、ミネラル、ビタミン、又は薬剤添加物によって向上させてもよく、これは、さもなければサプリメント及び/又は薬剤の摂取においてトラブルを有し得るユーザーにとって有益であり得る。別の例において、コーヒーなどのベース流体は、甘味料、フレーバー、クリーマ、などによって向上させることができる。更に別の実施形態において、ベース流体(例えば、水道水)は、フレーバー、甘味料、及びこれらに類似したものによって向上させることができる。従って、当業者は、システム100が任意の適切なベース流体及び添加物を収容することができると共に、本明細書において記述されているベース流体及び添加物が限定を意図したものではない例に過ぎないことを理解するであろう。
【0032】
いくつかの実施形態において、(例えば、混合チャンバ106の後において位置決めされた)出力センサ108は、ベース流体及び添加物の混合物を評価するように構成されている。更に詳しくは、出力センサ108は、ベース流体と混合された1つ又は複数の添加物の量及び/又は1つ又は複数の添加物とベース流体の比率を検出するように構成することができる。例えば、出力センサ108は、出力流体混合物を評価するための導電度センサ又は光学センサであってよい。従って、コントローラ110は、出力流体混合物を評価するために且つ従って分注されている1つ又は複数の添加物の量に対する調節を実施するために、出力センサ108からデータを受け取ることができる。例えば、コントローラ110は、予想される出力流体混合物の量又は比率を充足するために、(例えば、制御信号をポンプ112~116に提供することによって)分注される1つ又は複数の添加物の量を増大又は減少させるように構成することができる。但し、いくつかの実施形態において、コントローラ110は、出力センサ108を伴うことなしに添加物の量及び/又は添加物に対するベース流体の比率を推定するように構成されている。例えば、コントローラ110は、転送レート、サイクルレート又はサイクルカウント、電流消費量、電力消費量、などのようなポンプ112~116の既知のパラメータに基づいて分注されるそれぞれの添加物の量を判定することができる。様々な実装形態において、出力センサ108は、存在していなくてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、システム100は、混合チャンバ106へのベース流体のフローを制御するための逆止弁124を含む。具体的には、逆止弁124は、ベース流体コンテナ102内に戻るベース流体及び/又は添加物のフローを防止するように構成することができる。いくつかの実施形態において、逆止弁124は、ベース流体のフローレートを操作するために手動的に又は自動的に調節され得る比例弁又はその他の類似のコンポーネントであってよい。いくつかの実施形態において、図1には明示的に図示されていないが、逆止弁124は、コントローラ110によって電子的に制御することができる。このような実施形態においては、コントローラ110は、ベース流体フローレートを増大又は減少させるために逆止弁124を作動させるための制御信号を提供してもよく、これは、ベース流体及び1つ又は複数の添加物の適切な混合の保証を支援し得る。これに加えて、システム100は、ベース流体コンテナ102の後にシステム内への空気を許容するための第2弁(図示されてはいない)を含むこともできる。但し、様々な実装形態において、逆止弁124及び/又は任意の更なる弁は、存在していなくてもよい。
【0034】
次に図2を参照すれば、いくつかの実施形態によるシステム100のブロック図が更に詳細に示されている。具体的には、図2に示されているシステム100の構成は、混合チャンバ204の後に位置決めされた出口チューブ202を含む。出口チューブ202は、例えば、システム100から飲用するためにユーザーによって使用され得るストローであってよい。いくつかの実施形態において、出口チューブ202は、ピックアップチューブ206に流体結合されており、これは、ベース流体がベース流体コンテナ102から出口チューブ202に転送され得るように、ベース流体コンテナ102内に延在している。いくつかのこのような実施形態においては、出口チューブ202及びピックアップチューブ206は、混合チャンバ204によって中断され得る同一のコンポーネント(例えば、ストロー)の一部分である。その他の実施形態においては、出口チューブ202及びピックアップチューブ206は、混合チャンバ204によって接続された別個のコンポーネントである。例えば、出口チューブ202及びピックアップチューブ206は、その上部へのねじ止めや圧入などにより、混合チャンバ204に着脱自在に接続されていてもよく、或いは、出口チューブ202及びピックアップチューブ206のクリーニングを許容するように、混合チャンバ204にその他の方法で着脱自在に接続されていてもよい。これに加えて、着脱自在の出口チューブ202及びピックアップチューブ206の提供は、混合チャンバ204のアクセス及びクリーニングをも許容している。
【0035】
複数の流体コンジット212が、ポンプ112~116のそれぞれを混合チャンバ204に流体結合しているものとして示されている。流体コンジット212のそれぞれは、例えば、添加物がポンプ112~116から混合チャンバ204に転送されることを許容するチュービング又はその他の材料のセクションであってよい。これに加えて、空気コンジット210が、ベース流体コンテナ102の蓋内に延在するものとして示されている。いくつかの実施形態において、空気コンジット210及び/又は流体コンジット212は、システム100のハウジング214に結合されていてもよく、及び/又は、コネクタ208を介して、出力チューブ202、混合チャンバ204、及び/又はベース流体コンテナ102から分離されていてもよい。図示のように、例えば、空気コンジット210及び/又は流体コンジット212は、衛生管理ラインにおいて、出力チューブ202、混合チャンバ204、及び/又はベース流体コンテナ102から分離することができる。いくつかの実施形態において、流体コンジット212は、混合チャンバ204へのベース流体が流体コンジット212に進入することを防止するためにのみならず、流体コンジット212からの添加物の分注又はキャリーオーバーを防止するために、一連のカモノハシ弁又はその他の適切な逆止弁を介して混合チャンバ204に結合されている。
【0036】
図示の例においては、ポンプ112~116は、1つ又は複数の添加物を流体コンジット212を通じて混合チャンバ204に強制するために対応する(例えば、それぞれが添加物を収容する)シリンジを作動させるシリンジポンプ(例えば、シリンジドライバ)として表されている。この結果、それぞれのシリンジは、空である又はほぼ空である際に容易に交換することができる。但し、ポンプ112~116は、流体を交換可能なカートリッジから混合チャンバ204に転送する能力を有する任意のタイプの装置であり得ることを理解されたい。また、例えば、ポンプ112~116は、蠕動ポンプ、制御されたギアポンプ、ローラーポンプ、ダイアフラムポンプ、又はこれらに類似したものであってもよい。従って、本明細書においては、添加物「カートリッジ」として一般的に呼称されているが、添加物は、任意の適切なコンテナ内において保存することができると共にこれから分注することができる。例えば、添加物は、添加物を分注するようにポンプ112~116によって圧搾される圧縮可能なカートリッジ、パウチ、又はスリーブ内において保存することができる。上述のように、ポンプ112~116は、コントローラ110によって作動させられてもよく、或いは、その他の方法で制御されてもよい。これに加えて、コントローラ110は、ユーザーがシステム100から飲用している際を判定するために、エアフローセンサ104からデータを受け取ることもできる。
【0037】
次に図3を参照すれば、いくつかの実施形態によるコントローラ110のブロック図が更に詳細に示されている。上述のように、コントローラ110は、ユーザーがシステム100から飲用している際を検出するように、及び、これに応答して、ベース流体と混合するように混合チャンバ内に1つ又は複数の添加物の制御された量を分注するように、構成することができる。これに加えて、コントローラ110は、添加物及び/又はベース流体の充填レベルを追跡するように構成することができると共に、投与プロファイル又は「プレイリスト」に従って分注される添加物のタイプ及び/又は量を変更することにより、ユーザーの飲用経験を自動的且つ動的に調節することができる。
【0038】
コントローラ110は、プロセッサ304及びメモリ310を含む処理回路302を含むものとして示されている。プロセッサ304は、汎用プロセッサ、用途固有の集積回路(ASIC)、1つ又は複数のフィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、処理コンポーネントの群、又はその他の適切な電子的処理コンポーネントであり得る。いくつかの実施形態において、プロセッサ304は、コントローラ110が1つ又は複数の動作を実行するようにするためにメモリ310内において保存されているプログラムコードを実行するように構成されている。メモリ310は、本開示において記述されている様々なプロセスを完了及び/又は促進するためのデータ及び/又はコンピュータコードを保存するための1つ又は複数の装置(例えば、メモリユニット、メモリ装置、ストレージ装置、など)を含むことができる。
【0039】
いくつかの実施形態において、メモリ310は、プロセッサ304によって実行可能であるコード又は命令を保存する有体のコンピュータ可読媒体を含む。有体のコンピュータ可読媒体は、コントローラ110(即ち、機械)が特定の方式によって動作するようにするデータを提供する能力を有する任意の媒体を意味している。例示用の有体のコンピュータ可読媒体は、限定を伴うことなしに、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又はその他のデータなどの情報のストレージ用の任意の方法又は技術において実装された揮発性媒体、不揮発性媒体、着脱自在の媒体及び非着脱自在の媒体を含むことができる。従って、メモリ310は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードドライブストレージ、一時的ストレージ、不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、光学メモリ、又はソフトウェアオブジェクト及び/又はコンピュータ命令を保存するための任意のその他の適切なメモリを含むことができる。メモリ310は、本開示において記述されている様々な活動及び情報構造をサポートするデータベースコンポーネント、オブジェクトコードコンポーネント、スクリプトコンポーネント、又は情報構造の任意のその他のタイプを含むことができる。メモリ310は、処理回路302などを介してプロセッサ304に通信自在に接続することが可能であり、且つ、本明細書において記述されている1つ又は複数のプロセスを(例えば、プロセッサ304によって)実行するためのコンピュータコードを含むことができる。
【0040】
個々のコンポーネントとして示されているが、プロセッサ304及び/又はメモリ310は、プロセッサ及びメモリの様々な異なるタイプ及び量を使用して実装され得ることを理解されたい。例えば、プロセッサ304は、単一の処理装置又は複数の処理装置を表し得る。同様に、メモリ310も、単一のメモリ装置又は複数のメモリ装置を表し得る。これに加えて、いくつかの実施形態において、コントローラ110は、単一の演算装置(例えば、1つのサーバー、1つのハウジング、など)内において実装することもできる。その他の実施形態において、コントローラ110は、(例えば、分散した場所に存在し得る)複数のサーバー又はコンピュータに跨って分散させることができる。例えば、コントローラ110は、動作を実行するために協働する相互に通信状態にある複数の分散した演算装置(例えば、複数のプロセッサ及び/又はメモリ装置)を含むことができる。例えば、限定を伴うことなしに、アプリケーションは、アプリケーション命令の同時及び/又は並行処理を許容するような方式でパーティション化することができる。或いは、この代わりに、アプリケーションによって処理されたデータも、2つ以上のコンピュータによるデータセットの異なる部分の同時及び/又は並行処理を許容するような方式でパーティション化することができる。例えば、コントローラ110内のコンピュータの数に直接的に拘束されてはいない複数のサーバーの機能を提供するために、仮想化ソフトウェアをコントローラ110によって利用することができる。
【0041】
メモリ310は、データ及びその他の制御信号を受信及び送信するように構成された入出力(I/O)マネージャ312を含むものとして示されている。いくつかの実施形態において、I/Oマネージャ312は、更に詳細に後述するユーザー装置332からデータを受け取るように構成されている。一例として、ユーザー装置332は、ユーザーによって操作されるスマートフォン又はタブレットであってもよく、或いは、ユーザーが、コントローラ110と、且つ、これにより、システム100と、やり取りすることを許容する別個のユーザーインターフェイスであってもよい。いくつかの実施形態において、ユーザー装置332が、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを有する演算装置であるなどの際には、ユーザー装置332は、システム100に関係するソフトウェアアプリケーションを実行するように構成することができる。従って、I/Oマネージャ312は、(例えば、ソフトウェアアプリケーションによって表示された)ユーザーインターフェイスに対するユーザー入力に基づいてユーザー装置332からデータを受け取ることができる。例えば、I/Oマネージャ312は、特定の添加物のユーザー選択又はベース流体(例えば、水)と混合する添加物の量を受け取ることができる。
【0042】
また、いくつかの実施形態において、I/Oマネージャ312は、1つ又は複数のセンサ334及び/又は1つ又は複数のポンプ336からデータを受け取り及び/又はこれを分析することができる。例えば、I/Oマネージャ312は、センサデータを受け取り且つこれを解釈してもよく、これは、コントローラ110の動作に影響を及ぼすように使用することができる。別の例において、I/Oマネージャ312は、それぞれのポンプが正しく動作していることを保証するために又は分注される1つ又は複数の添加物の量、電力消費量、電流消費量、ポンプサイクルレート又はサイクルカウント、などのようなその他の動作データポイントを推定するために、1つ又は複数のポンプ336の操作データを受け取ることができる。これに加えて、I/Oマネージャ312は、ポンプの動作に影響を及ぼすために、1つ又は複数のポンプ336に制御信号を送信するように構成することができる。例えば、I/Oマネージャ312は、(例えば、1つ又は複数のポンプ336の1つ又は複数のもの用の)別個のモーターコントローラが動作(例えば、速度、パワー、サイクルレート、など)を調節するようにする制御信号を送信してもよく、或いは、I/Oマネージャ312は、動作に影響を及ぼすために1つ又は複数のポンプ336に対する添加物分注レートを直接的に調節してもよい。I/Oマネージャ312は、例えば、(例えば、ポンプのモーターの回転又は運動を減速させる又はポンプのサイクルレートを変更することにより)添加物が分注されるレートを低減するために、1つ又は複数のポンプ336に提供される電圧又は電流を引き下げることができる。いくつかの実施形態において、システム100は、添加物を分注するために、1つ又は複数のポンプ336ではなく複数の電子的に制御された弁を含むことができる。このような実施形態においては、添加物は、電子弁が添加物を分注するためにコントローラ110によって制御(例えば、開放又は閉鎖)され得るように、圧縮されたカートリッジ内において保存することができる。例えば、カートリッジは、電子弁が開放された際に収容されている添加物が分注されるように、ガス、スプリングを使用することにより、或いは、別の手段により、加圧することができる。
【0043】
また、メモリ310は、分注する1つ又は複数の添加物の量を判定するように構成された投与エンジン314を含むものとして示されている。いくつかの実施形態において、投与エンジン314は、特定の添加物又は複数の添加物の選択などのユーザー入力に基づいて1つ又は複数の添加物の量を判定することができる。例えば、ユーザーは、自身のスマートフォン上において動作するアプリケーションなどを介して、フレーバー添加物(例えば、「チェリー」)を選択することができると共に、投与エンジン314は、添加物の濃度、(例えば、ユーザーによって選択された)強度レベル、ベース流体プロパティ(例えば、水道水、炭酸水、など)、などのような様々な既知のパラメータに基づいて分注するフレーバー添加物の量を判定することができる。従って、いくつかの実施形態において、投与エンジン314は、制御信号を1つ又は複数のポンプ336に送信するためにI/Oマネージャ312と通信することができる。
【0044】
いくつかの実施形態において、投与エンジン314は、本明細書において「プレイリスト」とも呼称されている投与プロファイルに基づいて1つ又は複数の添加物の量を判定することができる。投与プロファイルは、単一の添加物用のパラメータ(例えば、タイプ、強度、など)を定義してもよく、或いは、複数の添加物用のパラメータを定義してもよい。例えば、基本投与プロファイルは、ユーザーが飲用するのに伴って継続的に分注される単一の添加物又は添加物の群を通知することができる。いくつかの実施形態において、投与プロファイルは、複数の添加物又は添加物のサイクルに基づいている。例えば、投与プロファイルは、時間に伴って自動的に分注される添加物のサイクルを定義することができる。この例においては、投与エンジン314が次の添加物又は添加物の組に切り替える前に、それぞれの添加物又は添加物の組を予め定義された期間にわたって分注することができる。
【0045】
いくつかの実施形態において、投与は、プレイリスト322として示されている保存された投与プロファイルに基づいて判定されている。ユーザーは、ユーザー装置332などを介してプレイリスト322を構成することができると共に、更には、使用又は変更のために保存されているプレイリスト322を取得可能であり得る。いくつかの実施形態において、プレイリスト322は、オンラインデータベースなどの外部ソースから受け取ることができる。例えば、ユーザーは、(例えば、オンラインウェブサイトを介して又は直接的に)その他のユーザーと共有され得る固有のプレイリスト322を生成可能であってよい。従って、投与エンジン314は、任意の時点において、保存されているプレイリスト322を取得することができる。
【0046】
図4を更に参照すれば、いくつかの実施形態による例示用の添加物プレイリスト(即ち、投与プロファイル)が示されている。上述のように、プレイリストは、予め定義及び/又は生成されてもよく、且つ、ユーザーによってカスタマイズされてもよい。例えば、ユーザーは、図8との関係において後述するように、対応するスマートフォンアプリケーションを介してプレイリストを定義することができる。基本プレイリストは、時間に伴って連続的に(即ち、それぞれの啜りに伴って)分注される単一の添加物の組合せのみを含むことができる。図示の例においては、それぞれの啜りは、液滴によって表され得る。従って、例示用の「基本モード」においては、ユーザーが実行するそれぞれの啜りには、混合されたベリーレモネード添加物によって風味が与えられることになり、これは、単一の添加物であってもよく、或いは、複数の添加物(例えば、ベリーフレーバー+レモネードフレーバー)から生成されてもよい。
【0047】
更に高度な「ループモード」においては、例えば、それぞれの啜りに伴って又は時間の量に基づいて異なる添加物の予め定義されたサイクルを分注することができる。この例においては、ベース流体は、2回の啜りにわたってレモネードフレーバーによって向上させてもよく、次いで、次の2回の啜りにわたって、ストロベリーレモネードフレーバー(例えば、ストロベリーフレーバー+レモネードフレーバー)によって向上させてもよい。これに加えて、又はこの代わりに、添加物は、時間インターバル(例えば、分ごと、時間ごと、など)において循環させることもできる。
【0048】
「フリースタイルモード」においては、ユーザーは、(例えば、リアルタイムで)添加物を手動的に選択してもよく、これらの添加物は、現時点の啜りにおいてのみ、或いは、ユーザーが添加物を切り替える又は添加物を含まないことを選択する時点まで、分注されている。例えば、ユーザーは、図示のように、特定の啜りについてのみ、レモンフレーバーを追加するように選択することができる。最後に、「ストリーミングモード」においては、例えば、それぞれの啜りに伴って又は既定の時間インターバルにおいて、時間に伴って分注するように、様々な添加物を予め定義することができる。この例においては、システム100は、それぞれの啜りに伴って、レモネードから、混合されたベリーレモネードに、ストロベリーに、そして、プレーンなベース流体(例えば、水)に戻るように、循環している。従って、「ストリーミングモード」は、ユーザーのトレーニング、歌、テレビ番組、などのような現実世界のイベントに対応するように設計することができる。
【0049】
また、いくつかの実施形態において、投与エンジン314は、品質保証のために出力流体混合物(例えば、ベース流体と1つ又は複数の添加物の混合物)を監視するように構成されている。具体的には、投与エンジン314は、ベース流体の組成(例えば、添加物に対するベース流体の比率)を判定するために及び/又は分注された添加物の実際の量を判定するために、ベース流体と混合された添加物の量を判定するように構成することができる。いくつかの実施形態において、投与エンジン314は、出力流体混合物を分析するように構成された出力センサからデータを受け取っている。例えば、混合物を評価するために、出力流体混合物の色又は総溶解固形物(TDS)を計測することができる。その他の実施形態において、投与エンジン314は、1つ又は複数のポンプ336が流体を転送するレートなどのその他の計測又は既知のデータに基づいて出力流体混合物のパラメータを判定することができる。具体的には、1つ又は複数のポンプ336は、流体を(例えば、印加された電力、電流、サイクルレート、などに基づいて)既知のレートにおいて転送してもよく、従って、投与エンジン314は、1つ又は複数の添加物を分注するための1つ又は複数のポンプ336の分注レートに基づいて出力流体混合物を推定することができる。
【0050】
また、メモリ310は、1つ又は複数の添加物カートリッジの使用法及び/又は充填レベルを追跡するように構成されたカートリッジトラッカ316を含むものとして示されている。いくつかの実施形態において、カートリッジトラッカ316は、添加物カートリッジ内において含まれているセンサ334又はその他のセンサなどからのセンサデータに基づいてそれぞれの添加物カートリッジの充填レベルを判定することができる。その他の実施形態において、カートリッジトラッカ316は、既知の開始容量に基づいて、且つ、ポンプ336などからのポンプデータに基づいて時間に伴って分注された添加物の量を追跡することにより、時間に伴うカートリッジ充填レベルを監視又は追跡することができる。例えば、カートリッジトラッカ316は、時間に伴って分注されるそれぞれの添加物の合計量を判定してもよく、これを初期充填容量から減算して現時点の充填レベルを推定することができる。いくつかのこのような実施形態において、それぞれの添加物カートリッジの充填レベルは、カートリッジが設置される時点において既知であり得る(即ち、予め定義することができる)。
【0051】
また、メモリ310は、本明細書において記述されているグラフィカルユーザーインターフェイスの任意のものを生成するように構成されたユーザーインターフェイス(UI)生成器320を含むものとして示されている。いくつかの実施形態において、UI生成器320は、上述のように且つ図8において詳細に示されているように、ユーザーが投与プロファイルを確立することを許容するユーザーインターフェイスを生成するように構成されている。また、UI生成器320は、個々の添加物を選択するための、予め定義された投与プロファイルを選択するための、投与プロファイルを共有するための、且つ、更なることを実行するための選択肢をユーザーに提示することができる。いくつかの実施形態において、UI生成器320によって生成されたユーザーインターフェイスは、後述するユーザー装置332などのユーザー装置を介して提示されている。UI生成器320は、ユーザー装置332が、例えば、画面上においてユーザーインターフェイスを表示するようにすることができる。いくつかの実施形態において、システム100は、(例えば、図6A及び図6Bにおいて示されているように)UI生成器320によって制御され得る別個の及び/又はビルトインされたユーザーインターフェイスを含むことができる。例えば、UI生成器320は、ユーザーインターフェイスが画像、グラフィックス、などを表示するようにすることが可能であり、且つ、また、情報をユーザーに中継するようにインジケータライト(例えば、LED)又はその他のコンポーネント(例えば、スピーカ)を操作することもできる。
【0052】
また、更に図3を参照すれば、コントローラ110は、通信インターフェイス330を含むものとして示されている。通信インターフェイス330は、コントローラと任意の外部コンポーネント又は装置の間の通信を促進することができる。例えば、通信インターフェイス330は、1つ又は複数のセンサ334及び1つ又は複数のポンプ336へのデータの送信又はこれからのデータの受信のための手段を提供することができる。従って、通信インターフェイス330は、データ通信を伝導するための有線又は無線通信インターフェイス(例えば、ジャック、アンテナ、トランスミッタ、レシーバ、トランシーバ、ワイヤ端子、など)であることが可能であり又はこれを含むことができる。また、いくつかの実施形態において、通信インターフェイス330は、電力を様々な外部コンポーネントに提供することもできる。例えば、コントローラ110は、通信インターフェイス330を介してセンサ334に電力供給することができる。
【0053】
様々な実施形態において、通信インターフェイス330を介した通信は、直接的なものであってもよく(例えば、局所的な有線又は無線通信)、或いは、ネットワークを介したものであってもよい(例えば、WAN、インターネット、セルラーネットワーク、など)。例えば、通信インターフェイス330は、無線通信ネットワークを介して通信するためのWiFiトランシーバを含むことができる。別の例において、通信インターフェイス330は、セルラー又は携帯電話通信トランシーバを含むことができる。更に別の例においては、通信インターフェイス330は、低パワー又は近距離無線トランシーバを含むことができる(例えば、Bluetooth(登録商標))。
【0054】
いくつかの実施形態において、センサ334は、上述したように、システム100に進入する空気及び更に詳しくはベース流体コンテナ102に進入する空気のフローレートを検出するように構成されたエアフローセンサ104などの少なくとも1つのエアフローセンサを含む。また、いくつかの実施形態において、センサ334は、出力流体混合物の色及び/又は組成を評価するための導電度及び/又はカラー(即ち、光電)センサを含むことができる。例えば、カラーセンサは、1つ又は複数の添加物の適切な量が存在しているどうかを判定するように出力流体混合物の色を判定するために使用することができる。また、センサ334は、システム100の様々な動作に関係する情報を提供するための任意の数のその他の適切なセンサを含むこともできる。例えば、センサ334は、ユーザーが飲用している際(例えば、ユーザーが飲用容器を傾けている際)を検出するための位置/モーションセンサ及び/又は1つ又は複数の添加物カートリッジ及び/又はベース流体コンテナの充填レベルを検出するための充填レベルセンサを含むことができる。
【0055】
上述のポンプ112~116の任意のものと同一であり得る又はこれに類似したものであり得る1つ又は複数のポンプ336は、(例えば、液体、ゲル、溶液、懸濁液、コロイド、などの形態における)添加物をカートリッジ(例えば、シリンジ、折り畳み可能なコンテナ、など)から混合チャンバに転送するのに適した任意の装置を含むことができる。例えば、1つ又は複数のポンプ336は、1つ又は複数のシリンジポンプ、蠕動ポンプ、ローラーポンプ、ダイアフラムポンプ、制御されたギアポンプ、などを含むことができる。1つ又は複数のポンプ336は、制御信号の受取りなどにより、コントローラ110によって電子的に制御することができる。例えば、コントローラ110は、そのモーションを制御するために可変電力を1つ又は複数のポンプ336に提供することができる。その他の例において、1つ又は複数のポンプ336は、コントローラ110から信号を受け取っている別個のコントローラ(例えば、モーターコントローラ)によって電力供給することができる。この例においては、コントローラ110は、回転速度、距離、電力、などのような命令を含むデータを単純に送信することができる。
【0056】
いくつかの実施形態において、コントローラ110は、通信インターフェイス330を介して(例えば、無線ネットワークを介して)ユーザー装置332に通信自在に結合されている。ユーザー装置332は、メモリ(例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスクストレージ、など)、プロセッサ(例えば、汎用プロセッサ、用途固有の集積回路(ASIC)、1つ又は複数のフィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、処理コンポーネントのグループ、又はその他の適切な電子処理コンポーネント)、及びユーザーがコントローラ110とやり取りすることを許容するユーザーインターフェイス(例えば、タッチスクリーン)を含む演算装置であってよい。ユーザー装置332は、例えば、携帯電話機、電子タブレット、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、車両ダッシュボード、及びその他のタイプの電子装置を含むことができる。更に一般的には、ユーザー装置332は、ユーザーが、ユーザーインターフェイスを通じてユーザー入力を提示及び/又は受領することにより、コントローラ110と、且つ、更に広範にはシステム100と、やり取りすることを許容する任意の電子装置を含むことができる。いくつかの実施形態において、ユーザー装置332は、図6A及び図6Bとの関係において後述するように、システム100それ自体上において位置決めされたユーザーインターフェイスを表している。いくつかの実施形態において、ユーザー装置332は、本明細書において記述されている様々なユーザーインターフェイスを提示するソフトウェアアプリケーションを実行するように(即ち、稼働させるように)構成されている。
【0057】
次に図5を参照すれば、いくつかの実施形態によるユーザーによって消費される流体の特性を動的に変更するためのプロセス500のフロー図が示されている。簡潔に上述したように、プロセス500は、1つ又は複数の添加物によってベース流体又は飲料(例えば、水、コーヒー、など)を自動的且つ動的に向上させることにより、ユーザーの飲用経験を向上させることができる。これに加えて、ユーザーが単一の添加物を選択することのみを許容し得るその他の方法とは異なり、プロセス500は、ユーザー入力及び/又は選択された添加物プレイリストに基づいて時間に伴って添加物を調節している。いくつかの実施形態において、プロセス500は、上述のように、コントローラ110によって実装されている。プロセス500の特定のステップは、任意選択であり得ると共に、いくつかの実施形態において、プロセス500は、ステップのすべて未満を使用して実装され得ることを理解されたい。
【0058】
ステップ502において、投与プロファイルを定義する第1入力が受け取られている。上述のように、投与プロファイル又は添加物プレイリストは、分注する1つ又は複数の添加物の量を通知しており、且つ、いくつかのケースにおいては、(例えば、啜りごと、秒ごと、などのような)定期的なインターバルにおいて1つ又は複数の添加物を分注するためのパターンを定義することができる。いくつかの実施形態において、第1入力は、ユーザーインターフェイスに提供されるユーザー入力である。例えば、ユーザーは、ソフトウェアアプリケーションを稼働させるスマートフォンなどのユーザー装置上において投与プロファイルを定義することができる。いくつかのこのような実施形態において、ユーザーは、特定の添加物を選択することができる及び/又は添加物の間において切り替えるためのインターバルを選択することができる。例えば、ユーザーは、それぞれの啜りに伴って分注される単一の添加物のみを選択してもよく、或いは、ユーザーは、時間に伴って添加物を変更するプレイリストを定義してもよい。
【0059】
ステップ504において、ユーザーが動的飲用容器(例えば、システム100)から飲用していることを通知する判定が実施されている。換言すれば、システム100は、ユーザーが飲用していることを検出している。いくつかの実施形態において、エアフローセンサは、ベース流体コンテナ内への空気のフローを計測するために使用されており、これは、ユーザーが飲用していることを通知し得る。例えば、空気は、(例えば、出力チューブ上において吸引力を生成することにより)ユーザーが飲用することに応答してベース流体を変位させるようにベース流体コンテナに進入し得る。従って、システムは、エアフローデータに基づいてユーザーが飲用していることを検出することができる。その他の実施形態においては、飲用を検出するために、代替の又は更なるセンサが使用されている。例えば、モーション検知装置が飲用容器の位置を判定することができる。この例においては、容器が特定の角度において傾けられた場合に、ユーザーが容器から飲用していると判定することができる。
【0060】
ステップ506において、1つ又は複数の添加物の量が投与プロファイルに基づいて分注されている。上述のように、1つ又は複数の添加物は、通過するベース流体(例えば、水、コーヒー、など)と混合するように混合チャンバ内に分注することができる。例えば、コントローラ110は、1つ又は複数の添加物が対応するカートリッジから分注されるようにするために、制御信号を1つ又は複数のポンプ又は電子弁に送信することができる。いくつかの実施形態においては、添加物は、一度に単一のカートリッジのみから分注されている一方で、その他の実施形態においては、複数の添加物が同時に分注されている。いくつかの実施形態においては、添加物の量が既定されている。例えば、それぞれの添加物の濃度が既知であってもよく、従って、所与のベース流体と混合するそれぞれの添加物の量は、希釈比率(例えば、3:1、5:1、10:1、15:1、50:1、75:1、100:1、150:1、など)に基づいて既知であり得る。
【0061】
ステップ508において、1つ又は複数の添加物とベース流体の混合物(即ち、出力流体混合物)が品質保証のために評価されている。具体的には、添加物の量又はベース流体に対する添加物の比率が予め定義されている閾値以内に含まれていることを保証するために、分注された添加物の量を判定することができる。例えば、閾値は、出力流体混合物が消費のために理想的であることを通知する受け入れ可能な値の範囲であってよい。この観点において、閾値を超過した値は、過剰に弱い(即ち、希釈されている)又は強い混合物を通知し得る。いくつかの実施形態において、出力流体混合物は、出力流体混合物の導電度、TDS、色、又はその他のパラメータを計測することにより、評価されている。例えば、カラー(即ち、光学的)センサは、混合物の色が受け入れ可能であるかどうかを判定するために出力流体混合物を評価することができる。いくつかの実施形態においては、分注された添加物の量は、ポンプ又はシステム100のその他のコンポーネントの特性に基づいて既知である。例えば、1つ又は複数のポンプ336は、入力電流又は電圧に基づいて既知のレートにおいて添加物を転送することができ、従って、既知の入力パラメータ(例えば、電圧、電流、時間、など)に基づいて添加物の量又は比率を算出することにより、出力流体混合物を評価することができる。
【0062】
ステップ510において、分注されている添加物の量が、投与プロファイル又は出力流体混合物の評価のいずれか又は両方に基づいて継続的に調節されている。例えば、出力流体混合物が適切に混合されている(例えば、適切な量の添加物を含んでいる)と判定された場合に、システム100は、添加物を調節するために投与プロファイルに準拠することを継続し得る(例えば、異なる添加物に切り替える、強度を増大又は減少させる、など)。但し、出力流体混合物に伴う不一致(例えば、過大又は過少な添加物)が存在している場合には、分注されている添加物の量を調節することができる。また、いくつかの実施形態において、ユーザーに警告するために、アラート又はエラーメッセージが(例えば、ユーザーインターフェイスを介して)表示されてもよく又はユーザーの装置に送信されてもよい。
【0063】
これに加えて、選択されたプレイリストのための十分な容量を保証するために、それぞれの添加物カートリッジの充填レベルを時間に伴って監視することもできる。例えば、システム100は、既知の分注レート及び初期充填レベルに基づいてそれぞれの添加物カートリッジの充填レベルを追跡してもよく、或いは、センサデータに基づいてそれぞれのカートリッジの充填レベルを単純に判定してもよい。カートリッジが空である又はほぼ空である場合には(例えば、カートリッジの充填レベルが予め定義された閾値以下である場合には)、対応するカートリッジの交換を要求するアラートを表示してもよく又はユーザーの装置に送信してもよい。これに加えて、いくつかの実施形態において、システム100は、カートリッジ充填レベルに応答してカートリッジを自動的に再発注することもできる。例えば、カートリッジが特定の充填レベル(例えば、40%)未満である際には、交換カートリッジを自動的に発注及び出荷させることができる。
【0064】
次に図6A及び図6Bを参照すれば、いくつかの実施形態によるシステム100を含む例示用の飲用容器600が示されている。具体的には、飲用容器600は、コントローラ110、センサ334、及び1つ又は複数のポンプ336を含む上述のシステム100の様々なコンポーネントを収容するように構成されたボディを含むものとして示されている。いくつかの実施形態において、飲用容器600のボディは、前記コンポーネントを収容する上部半体と、ベース流体を収容する下部半体と、を含む2つの半体に分離されている。この観点において、飲用容器600の下部半体は、ベース流体コンテナ102と同一であってもよく又はこれに機能的に等価であってもよい。
【0065】
飲用容器600のボディは、任意の適切な材料から又は複数の異なる材料から形成されてもよく、これらは、食品安全性を有するのみならず洗浄可能である。例えば、ボディの上部半体は、アルミニウムから形成されていてもよく、且つ、ボディの下部半体(即ち、ベース流体コンテナ102)は、プラスチック、ガラス、などから形成されていてもよい。いくつかの実施形態において、ボディは、飲用容器600の一方又は両方の半体が食器洗浄機内において洗浄され得るように、耐熱性を有する及び/又は食器洗浄機にとって安全な材料から形成されている。但し、その他のケースにおいては、飲用容器600は、少なくとも手で洗浄されるように設計することができる(例えば、コントローラ110を防水エンクロージャ内において収容することができる)。いくつかの実施形態においては、図6Bにおいて示されているように、飲用容器600の上部(例えば、注ぎ口及び/又は出力チューブ202)は、1つ又は複数の添加物カートリッジ606へのアクセスを目的として着脱自在であってよい。このような実施形態において、飲用容器600の上部は、ねじ山又は封止体によって装着することができる。従って、ユーザーは、添加物カートリッジ606の任意のものを容易に交換可能であり得る。
【0066】
また、飲用容器600は、ユーザーインターフェイス602を含むものとして示されており、これは、表示画面、ボタン、又はこれらに類似したものを含むことができる。図示の例において、ユーザーインターフェイス602は、特定の添加物をそれぞれが表す再構成可能なアイコンを提示するデジタルタッチスクリーンディスプレイである。この結果、ユーザーは、ユーザーインターフェイス602上において対応するアイコンを接触することにより、1つ又は複数の添加物を選択可能であり得る。その他の実施形態において、ユーザーインターフェイス602は、ユーザーによって選択され得る物理的ボタンを含むことができる。いくつかの実施形態において、ユーザーインターフェイス602は、電池レベル、カートリッジ充填レベル、選択された添加物、選択されたプレイリスト、などのような更なる情報を表示するように構成することができる。これに加えて、飲用容器600は、インジケータ604を含んでいてもよく、これは、更なるユーザーインターフェイスとして機能し得るライト又はライトのリングであってよい。例えば、インジケータ604は、飲用容器600が正常に動作していることを通知するためのグリーンライトとして、或いは、飲用容器600が誤動作している際又は電池レベルが閾値未満である(即ち、電池がロー状態にある)際のレッドライトとして、発光させることができる。いくつかの実施形態において、インジケータ604は、1つ又は複数の選択された添加物に対応し得る。例えば、インジケータ604の色は、選択されている添加物に基づいて出力流体混合物の色に対応し得る。
【0067】
次に図7を参照すれば、いくつかの実施形態による飲用容器600の内部コンポーネントを示す図が示されている。具体的には、飲用容器600は、ベース流体コンテナ102を収容するハウジング702を含むものとして示されている。ベース流体コンテナ102を取り囲んでいるのは、複数の添加物カートリッジ704である。この例においては、添加物カートリッジ704は、ベース流体コンテナ102の周囲の周りにおいて規則的なインターバルにおいて位置決めされているが、図7に示されている添加物カートリッジ704の位置決めは一例に過ぎず、且つ、図7に示されているコンポーネントの任意のものは、任意の実現可能な方式で位置決めされ得ることを理解されたい。また、ユーザーが(例えば、吸引力を生成することによって)容器から飲用することを許容するためにベース流体コンテナ102内に延在するストロー706も示されている。これに加えて、飲用容器600は、ベース流体に炭酸ガス又は窒素を注入するための二酸化炭素又は窒素カートリッジなどのガスカートリッジ708を含むこともできる。また、いくつかの実施形態においては、添加物カートリッジ704の1つ又は複数のものに圧力を提供するために、ガスカートリッジ708を使用することもできる。その他の実施形態においては、圧力を生成するために、スプリング又はその他のコンポーネントを使用することにより、添加物カートリッジ704の流体を圧縮することができる。従って、いくつかのこのような実施形態においては、(例えば、コントローラ110により)駆動ポンプではなく電子弁を作動させることにより、添加物を分注することができる。
【0068】
ユーザーインターフェイス
次に図8を参照すれば、いくつかの実施形態による添加物を選択し及び/又は添加物プレイリストを定義するための例示用のインターフェイス800(即ち、投与プロファイル)が示されている。具体的には、インターフェイス800は、「トレーニングルーチン1」という名称の例示用のプレイリストを示しており、これは、ユーザーによって生成されてもよく且つユーザー装置332によって表示されてもよい。インターフェイス800は、添加物プレイリスト自体を表す第1グラフィカル要素802を含むものとして示されている。この例においては、ユーザーは、4つの別個のセクションに分離された添加物プレイリストを定義しており、これらは、秒、啜り、又はその他のインターバルに対応し得る。具体的には、添加物プレイリストは、チェリーフレーバー添加物の1つのインターバル、バニラフレーバー添加物の1つのインターバル、ライムフレーバー添加物の1つのインターバル、並びに、バニラ及びチェリーフレーバー添加物の組合せの1つのインターバルを含む。いくつかの実施形態において、特定の添加物の選択の前に、それぞれのインターバルは、特定の添加物を後から識別するために選択され得るブランクスペース又は空の「ブロック」を含む。例えば、添加物は、(例えば、飲用容器内において設置されたカートリッジに基づいて又はすべての利用可能な添加物に基づいて)リストから選択されてもよく、或いは、メニュー804から選択されてもよく且つ利用可能なブロック内にドラッグされてもよい。
【0069】
いくつかの実施形態において、メニュー804は、飲用容器内において設置されているカートリッジなどに基づいてプレイリストを生成するために利用可能な添加物を表示している。この例において、チェリー、ライム、及びバニラフレーバー添加物が示されている。いくつかの実施形態においては、ユーザーは、単一の添加物を分注するために、入力要素802ではなく、或いは、これに加えて、メニュー804から、添加物の1つを選択することができる(例えば、図4に示されている「基本モード」)。また、インターフェイス800は、プレイリスト内において特定の位置に運動させるように選択され得るスライダとして示された第2グラフィカル要素806をも含む。従って、要素806は、有効であるプレイリストの部分を識別するために、動作の際に(例えば、ユーザーが飲用しているのに伴って)プレイリストを追跡することができる。例えば、要素806は、ユーザーの第2の啜りの後に又は3秒の後に、「バニラ添加物」ブロックに運動することができる。これに加えて、ユーザーは、特定の位置にスキップするように、要素806を手動的に運動させることが可能であり得る。例えば、ユーザーは、チェリーフレーバーによって自身の飲料を手動的に向上させるために、要素806を「チェリー添加物」ブロックに摺動させることができる。
【0070】
プレイリストが定義及び/又は選択された後に又は特定の添加物が選択された後に、「瓶に送る」ボタン808を選択することにより、プレイリスト/選択をシステム100に送信することができる。これに加えて、ユーザーは、ハートとしてここでは示されているアイコン810を選択することにより、プレイリストを保存することもできる。また、いくつかの実施形態において、ユーザーがオンラインデータベースからプレイリストを取得した又は別のユーザーからプレイリストを受け取ったなどの際に、ユーザーは、プレイリストを「お気に入り」にするためにアイコン810を選択してもよく、これにより、前記プレイリストを後からの選択のためにフォルダ又はメニューに追加することができる。また、インターフェイス800は、生成されたプレイリストを共有するための第2アイコンを含むものとして示されている。例えば、プレイリストは、直接的に又はソーシャルメディアを介してその他の使用と共有されてもよく、或いは、ウェブサイト又はその他のオンラインデータベースにポスティングされてもよい。
【0071】
次に図9を参照すれば、いくつかの実施形態による添加物選択及び/又はプレイリストが成功裡に実装されたことについてユーザーに通知するための例示用のインターフェイス900が示されている。いくつかのケースにおいて、インターフェイス900は、プレイリスト又は選択を飲用容器に送信するために、上述のように、ユーザーがボタン808を選択することに応答して表示することができる。インターフェイス900は、利用可能な/設置されている添加物カートリッジと共に、飲用容器(例えば、飲用容器600)の電池レベルを表示するメニュー902を含むものとして示されている。この例において、ユーザーは、ライムフレーバー添加物によって自身の飲料を向上させることを選択している。ユーザーは、「継続」ボタン904を選択することにより、ホームスクリーン、メニュー、又はインターフェイス800に戻るようにナビゲート可能であり得る。また、いくつかの実施形態においては、図示されてはいないが、インターフェイス800及び900の一方又は両方は、システム100に関係するエラーメッセージを表示するように構成することもできる。例えば、エラーメッセージは、飲用容器の電池がロー状態にある際に、カートリッジが空である又は誤動作している際に、又は出力流体混合物が予め定義されている閾値(例えば、比率、色、など)以内にない際に表示することができる。
【0072】
例示用の実施形態の構成
様々な例示用の実施形態において示されているシステム及び方法の構造及び構成は、例示を目的としたものであるに過ぎない。いくつかの実施形態のみが本開示においては詳細に開示されているが、多くの変更(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状、及び比率、パラメータの値、取付構成、材料における使用、色、向き、などにおける変形)が可能である。例えば、要素の位置は、逆転されてもよく又はその他の方法で変更されてもよく、且つ、別個の要素の特性又は数又は位置が変更又は修正されてもよい。従って、すべてのこのような変更は、本開示の範囲に含まれるものと解釈されたい。任意のプロセス又は方法ステップの順序又はシーケンスは、代替実施形態に従って変更又は再順序付けされてもよい。本開示の範囲を逸脱することなしに、例示用の実施形態の設計、動作状態、及び構成において、その他の交換、変更、変化、又は省略を実施することができる。
【0073】
本開示は、様々な動作を実現するための任意の機械可読媒体上における方法、システム、及びプログラムプロダクトを想定している。本開示の実施形態は、既存のコンピュータプロセッサを使用することにより、或いは、この又は別の目的のために内蔵された適切なシステム用の特殊目的コンピュータプロセッサにより、或いは、配線されたシステムにより、実装することができる。本開示の範囲内の実施形態は、その上部において保存されている機械実行可能命令又はデータ構造を担持する又は有する機械可読媒体を含むプログラムプロダクトを含む。このような機械可読媒体は、汎用又は特殊目的コンピュータ又はプロセッサを有するその他の機械によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。例として、このような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、CD-ROM、又はその他の光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、又はその他の磁気ストレージ装置、或いは、機械実行可能命令又はデータ構造の形態において望ましいプログラムコードを担持又は保存するように使用され得る且つ汎用又は特殊目的コンピュータ又はプロセッサを有するその他の機械によってアクセスされ得る任意のその他の媒体を有することができる。
【0074】
情報がネットワーク又は別の通信接続(配線、無線、或いは、配線又は無線の組合せ)上において装置に転送又は提供される際には、装置は、接続を機械可読媒体として適切に見なしている。従って、任意のこのような接続も、機械可読媒体と適切に呼称される。また、以上のものの組合せも、機械可読媒体の範囲に含まれている。機械実行可能命令は、例えば、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、又は特殊目的処理装置が特定の機能又は機能のグループを実行するようにする命令及びデータを含む。
【0075】
図は、特定の順序の方法ステップを示しているが、ステップの順序は、描かれているものとは異なり得る。また、2つ以上のステップが同時に又は部分的に同時に実行されてもよい。このような変形は、選択されているソフトウェア及びハードウェアシステムに且つ設計者の選択肢に依存することになる。すべてのこのような変形は、本開示の範囲に含まれている。同様に、様々な接続ステップ、処理ステップ、比較ステップ、及び決定ステップを実現するために、規則に基づいたロジック及びその他のロジックを有する標準的プログラミング技法により、ソフトウェア実装形態を実現することもできよう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
【国際調査報告】