(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】HARQフィードバックを有効または無効にするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20241112BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20241112BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20241112BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/231
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518360
(86)(22)【出願日】2022-11-02
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2022129124
(87)【国際公開番号】W WO2024092536
(87)【国際公開日】2024-05-10
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ツイ, ファンユー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ナン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジュンリー
(72)【発明者】
【氏名】イン, ヤチャオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを有効または無効にするためのシステムおよび方法が提示される。無線通信デバイス(例えば、UE)は、無線通信ノード(例えば、BS)から第1の信号伝達および第2の信号伝達を受信し得る。無線通信デバイスは、第1の信号伝達および第2の信号伝達に従って、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスによって、無線通信ノードから、第1の信号伝達および第2の信号伝達を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、前記第1の信号伝達および前記第2の信号伝達に従って、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが無効であるかどうかを決定することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の信号伝達は、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達を備えている;
前記第2の信号伝達は、上位層信号伝達を備えている;または、
前記上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)信号伝達、またはシステム情報ブロック(SIB)信号伝達のうちの少なくとも1つを備えている
のうちの少なくとも1つ、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCI信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが少なくとも1つのトランスポートブロックに関して無効であるかどうかを示すための1ビット値を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記DCI信号伝達は、複数のトランスポートブロックのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記DCI信号伝達は、複数のHARQプロセスのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記無線通信デバイスによって、HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドが前記DCI信号伝達において存在しないことに応答して、
前記少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が変更されていないこと、
前記少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が存在しないこと、または
前記HARQフィードバックが有効であること
を決定することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの前記指示は、前記無線通信デバイス、または前記少なくとも1つのHARQプロセスのうちの各々のうちの少なくとも1つに特有である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信ノードから第3の信号伝達を受信することを含み、前記第3の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第3の信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を備えている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の信号伝達が、前記第3の信号伝達の指示にかかわらず前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきであることを示すとき、前記無線通信デバイスによって、前記第1の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の信号伝達が、前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきであることを示し、HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドが前記第1の信号伝達に存在しないとき、前記無線通信デバイスによって、前記第3の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきではないことを前記第2の信号伝達が示すとき、前記無線通信デバイスによって、前記第3の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの指示を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項15】
前記DCI信号伝達は、少なくとも1つのトランスポートブロックのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかの前記第2の信号伝達の指示を反転させるべきかどうかを示すための1ビット値を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項16】
前記DCI信号伝達は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、複数のトランスポートブロックのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての前記第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転させるべきかどうかを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項17】
前記DCI信号伝達は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、複数のHARQプロセスのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての前記第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転させるべきかどうかを示す、請求項2に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの前記第2の信号伝達の指示を反転または維持するためのフィールドが前記DCI信号伝達において存在しないとき、前記無線通信デバイスによって、前記第2の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
方法であって、前記方法は、無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを無効にすべきかどうかを示すための第1の信号伝達および第2の信号伝達を送信することを含む、方法。
【請求項20】
命令を記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1から19のいずれか一項項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項21】
請求項1から19のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備えている装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、HARQフィードバックを有効または無効にするためのシステムおよび方法を含むがこれらに限定されない無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
標準化団体である第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新無線(5G NR)と呼ばれる新しい無線インターフェース、および次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)の規定を進めている。5G NRは、3つの主要な構成要素:5Gアクセスネットワーク(5G-AN)、5Gコアネットワーク(5GC)、およびユーザ機器(UE)を有する。異なるデータサービスおよび要件の有効化を容易にするために、ネットワーク機能とも呼ばれる5GCの要素は簡略化されており、それらの一部はソフトウェアベースであり、一部はハードウェアベースであるので、必要に応じて適合され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示された例示的な実施形態は、従来技術において提示された1つ以上の課題に関連する問題を解決すること、および添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって容易に明らかになるさらなる特徴を提供することを対象とする。様々な実施形態によれば、例示的なシステム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が本明細書に開示されている。しかしながら、これらの実施形態は、例として提示され、限定するものではないことが理解され、開示された実施形態に対する様々な修正が、本開示の範囲内に留まりながら行われ得ることが本開示を理解した当業者に明らかであろう。
【0004】
少なくとも1つの側面は、以下のシステム、方法、装置、またはコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。無線通信デバイス(例えば、UE)は、無線通信ノード(例えば、BS)から、第1の信号伝達(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達)および第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)を受信し得る。無線通信デバイスは、第1の信号伝達および第2の信号伝達に従って、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0005】
いくつかの実施形態において、第1の信号伝達は、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達を含み得る。第2の信号伝達は、上位層信号伝達を含み得る。上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)信号伝達、またはシステム情報ブロック(SIB)信号伝達のうちの少なくとも1つを含み得る。DCI信号伝達は、少なくとも1つのトランスポートブロックおよび/または少なくとも1つのHARQプロセスに関して、少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すための1ビット値を含み得る。
【0006】
いくつかの実施形態において、DCI信号伝達は、複数のトランスポートブロックのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含み得る。DCI信号伝達は、複数のHARQプロセスのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドがDCI信号伝達において存在しないことに応答して、少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が変更されていない、少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が存在しない、またはHARQフィードバックが有効であると決定し得る。第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)は、少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含み得る。少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示は、無線通信デバイス、または少なくとも1つのHARQプロセスのうちの各々のうちの少なくとも1つに特有であり得る。
【0008】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、無線通信ノードから第3の信号伝達を受信し得る。第3の信号伝達は、少なくとも1つのHARQプロセスのための少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示し得る(そのために使用され得る)。第3の信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、第3の信号伝達の指示にかかわらずHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきであることを第2の信号伝達が示すとき、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが第1の信号伝達に従って無効であるかどうかを決定し得る。
【0010】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきであることを第2の信号伝達が示し、HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドが第1の信号伝達に存在しない(例えば、検出されない)とき、第3の信号伝達に従って、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0011】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきではないことを第2の信号伝達が示すとき、第3の信号伝達に従って少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0012】
いくつかの実施形態において、第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)は、少なくとも1つのHARQプロセスのための少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの指示を含み得る。DCI信号伝達は、少なくとも1つのトランスポートブロックのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかの第2の信号伝達の指示を反転(例えば、逆にする、または反対にする)すべきかどうかを示すための1ビット値を含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、DCI信号伝達は、複数のトランスポートブロックのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転すべきかどうかを示すためのビットマップを含み得る。いくつかの実施形態において、DCI信号伝達は、複数のHARQプロセスのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転すべきかどうかを示すためのビットマップを含み得る。無線通信デバイスは、少なくとも1つのHARQプロセスのための少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの第2の信号伝達の指示を反転または維持するためのフィールドがDCI信号伝達において存在しないとき、第2の信号伝達に従って少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0014】
いくつかの実施形態において、無線通信ノード(例えば、BS)は、第1の信号伝達(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達)および第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)を無線通信デバイス(例えば、UE)に送信し得る。第1の信号伝達および第2の信号伝達は、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを無効にすべきかどうかを(例えば、集合的に)示し得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本解決策の様々な例示的な実施形態が、以下の図または図面を参照して以下に詳細に記載される。図面は、例示のみを目的として提供されており、読者の本解決策の理解を容易にするために本解決策の例示的な実施形態を単に描写している。したがって、図面は、本解決策の広がり、範囲、または適用性を限定するものと見なされるべきではない。例示を明確かつ容易にするために、これらの図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。
【0016】
【
図1】本開示の実施形態による本明細書に開示された技術が実装され得るセルラ通信ネットワークの一例を示す。
【0017】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による基地局およびユーザ機器デバイスの一例のブロック図を示す。
【0018】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による非地上系ネットワーク(NTN)の実装の一例を示す。
【0019】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態によるハイブリッド自動再送要求(HARQ)ストールおよびHARQフィードバック無効化の表示の一例を示す。
【0020】
【
図5】本開示の一実施形態によるHARQフィードバックを有効または無効にする方法の一例のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(1.移動通信技術および環境)
図1は、本開示の実施形態による本明細書に開示された技法が実装され得る例示的な無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を示している。以下の説明では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)ネットワークなどの任意の無線ネットワークであり得、本明細書では「ネットワーク100」と呼ばれる。そのような例示的なネットワーク100は、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して互いに通信し得る基地局102(以下「BS102」、無線通信ノードとも呼ばれる)およびユーザ機器デバイス104(以下「UE104」、無線通信デバイスとも呼ばれる)と、地理的領域101に重なるセル126、130、132、134、136、138、および140のクラスタとを含む。
図1では、BS102およびUE104は、セル126のそれぞれの地理的境界内に含まれている。他のセル130、132、134、136、138および140の各々は、意図されたユーザに適切な無線通信有効範囲を提供するために、その割り当てられた帯域幅において動作する少なくとも1つの基地局を含み得る。
【0022】
例えば、BS102は、UE104に適切な有効通信範囲を提供するために、割り当てられたチャネル送信帯域幅において動作し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信し得る。各無線フレーム118/124は、データシンボル122/128を含み得るサブフレーム120/127にさらに分割され得る。本開示では、BS102およびUE104は、一般に、本明細書に開示された方法を実践し得る「通信ノード」の非限定的な例として本明細書に記載されている。そのような通信ノードは、本解決策の様々な実施形態に従って、無線および/または有線通信を行うことが可能であり得る。
【0023】
図2は、本解決策のいくつかの実施形態による無線通信信号(例えば、OFDM/OFDMA信号)を伝送および受信するための例示的な無線通信システム200のブロック図を示している。システム200は、本明細書に詳細に記載される必要がない既知または従来の動作特徴をサポートするように構成された構成要素および要素を含み得る。例示的な一実施形態において、システム200は、前述したように、
図1の無線通信環境100などの無線通信環境においてデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用され得る。
【0024】
システム200は、一般に、基地局202(以下、「BS202」)およびユーザ機器デバイス204(以下、「UE204」)を含む。BS202は、BS(基地局)トランシーバモジュール210、BSアンテナ212、BSプロセッサモジュール214、BSメモリモジュール216、およびネットワーク通信モジュール218を含み、各モジュールは、データ通信バス220を介して必要に応じて互いに結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)トランシーバモジュール230、UEアンテナ232、UEメモリモジュール234、およびUEプロセッサモジュール236を含み、各モジュールは、データ通信バス240を介して必要に応じて互いに結合および相互接続される。BS202は、通信チャネル250を介してUE204と通信し、通信チャネルは、本明細書に記載されたようなデータの伝送に適した任意の無線チャネルまたは他の媒体であり得る。
【0025】
当業者によって理解されるように、システム200は、
図2に示すモジュール以外の任意の数のモジュールをさらに含み得る。当業者は、本明細書に開示された実施形態に関連して記載された様々な例示的なブロック、モジュール、回路、および処理ロジックが、ハードウェア、コンピュータ読み取り可能なソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の実際的な組合せで実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの互換性および適合性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して全体的に記載されている。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ファームウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途およびシステム全体に課された設計制約に依存し得る。本明細書に記載の概念に精通した者は、各特定の用途に適した方法においてそのような機能を実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない
【0026】
いくつかの実施形態によれば、UEトランシーバ230は、本明細書では、各々がアンテナ232に結合された回路を備えている無線周波数(RF)伝送機およびRF受信機を含む「アップリンク」トランシーバ230と呼ばれ得る。複信スイッチ(図示せず)が、代替として、アップリンク伝送機または受信機をアップリンクアンテナに時間複信方式で結合し得る。同様に、いくつかの実施形態によれば、BSトランシーバ210は、本明細書では、各々がアンテナ212に結合された回路を備えているRF伝送機およびRF受信機を含む「ダウンリンク」トランシーバ210と呼ばれ得る。ダウンリンク複信スイッチが、代替として、ダウンリンク伝送機または受信機をダウンリンクアンテナ212に時間複信方式で結合し得る。2つのトランシーバモジュール210および230の動作は、ダウンリンク伝送機がダウンリンクアンテナ212に結合されると同時に、アップリンク受信機回路が無線送信リンク250を介した伝送の受信のためにアップリンクアンテナ232に結合されるように、時間調整され得る。反対に、2つのトランシーバ210および230の動作は、アップリンク伝送機がアップリンクアンテナ232に結合されると同時に、ダウンリンク受信機が無線送信リンク250を介した伝送の受信のためにダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間調整され得る。いくつかの実施形態において、複信方向の変化中に最小ガード時間を有する打ち切り時間同期がある。
【0027】
UEトランシーバ230と基地局トランシーバ210とは、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調方式をサポートし得る適切に構成されたRFアンテナ装置212/232と協働するように構成される。いくつかの例示的な実施形態において、UEトランシーバ210および基地局トランシーバ210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新興の5G規格などの業界規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、特定の規格および関連するプロトコルへの適用に必ずしも限定されないことが理解される。むしろ、UEトランシーバ230および基地局トランシーバ210は、将来の規格またはその変形を含む代替的または追加的な無線データ通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0028】
様々な実施形態によれば、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、ターゲットeNB、フェムトステーション、またはピコステーションであり得る。いくつかの実施形態において、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイスなどの様々なタイプのユーザデバイスにおいて具現化され得る。プロセッサモジュール214および236は、汎用プロセッサ、コンテンツアドレス可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の適切なプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実現され得る。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械などとして実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0029】
さらに、本明細書に開示された実施形態に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、ファームウェア、各々がプロセッサモジュール214および236によって実行されるソフトウェアモジュール、またはそれらの任意の実際的な組み合わせで直接具現化され得る。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当該技術分野において知られている任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。これに関連して、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、それらに情報を書き込むことができるように、プロセッサモジュール210および230に結合され得る。メモリモジュール216および234は、それぞれのプロセッサモジュール210および230に統合され得る。いくつかの実施形態において、メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行中に一時変数または他の中間情報を記憶するためのキャッシュメモリを含み得る。メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令を記憶しているための不揮発性メモリも含み得る。
【0030】
ネットワーク通信モジュール218は、一般に、基地局トランシーバ210と、基地局202と通信するように構成された他のネットワーク構成要素および通信ノードとの間の双方向通信を可能にする基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理ロジック、および/または他の構成要素を表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXのトラフィックをサポートするように構成され得る。典型的な配置では、限定されないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局トランシーバ210が従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動通信交換局(MSC))に接続するための物理インターフェースを含み得る。指定された動作または機能に関して本明細書で使用される「ために構成された」、「ように構成された」という用語、およびそれらの活用形は、指定された動作または機能を実施するように物理的に構成、プログラム、フォーマット、および/または配置されたデバイス、構成要素、回路、構造、機械、信号などを指す。
【0031】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では「開放型システム間相互接続モデル」と呼ばれる)は、他のシステムとの相互接続および通信に開放されたシステム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する概念的かつ論理的なレイアウトである。モデルは、7つのサブコンポーネントまたは層に分割され、それらの各々は、その上および下の層に提供されるサービスの概念上の集合を表す。OSIモデルは、論理ネットワークも定義し、異なる層プロトコルを使用することによってコンピュータパケット転送を効果的に記述する。OSIモデルは、7層OSIモデルまたは7層モデルと呼ばれ得る。いくつかの実施形態において、第1の層は、物理層であり得る。いくつかの実施形態において、第2の層は、媒体アクセス制御(MAC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第3の層は、無線リンク制御(RLC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第4の層は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)層であり得る。いくつかの実施形態において、第5の層は、無線リソース制御(RRC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第6の層は、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層であり得、第7の層は、他の層である。
【0032】
当業者が本解決策を作製および使用することを可能にするために、本解決策の様々な例示的な実施形態が添付の図面を参照して以下に記載される。当業者にとって明らかなように、本開示を読んだ後、本明細書に記載された例に対する様々な変更または修正が、本解決策の範囲から逸脱することなく行われることができる。したがって、本解決策は、本明細書に記載および例示された例示的な実施形態および用途に限定されない。さらに、本明細書に開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、単なる例示的な手法である。設計の選好に基づいて、開示された方法またはプロセスのステップの特定の順序または階層は、本解決策の範囲内に留まりながら並べ替えることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示された方法および技法が、サンプルの順序で様々なステップまたは動作を提示し、本解決策が、特に明記しない限り、提示された特定の順序または階層に限定されないことを理解されよう。
(2.HARQフィードバック有効化-無効化構成のためのシステムおよび方法)
【0033】
地上系ネットワーク(TN)では、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)機構が伝送信頼性を向上させることができる。伝送後、伝送機は、受信機からHARQ確認応答(ACK)フィードバック(例えば、送信の受信/非受信に関する確認応答/応答)を受信した後、同じHARQプロセスで新しい伝送または再伝送を実行し得る。HARQ-ACKフィードバックは、送信されたデータが正常に受信されたかどうかを確認するために使用され得る。例えば、非地上系ネットワーク(NTN)では、伝搬遅延が長い場合、HARQプロセスは、次の伝送の前、フィードバックを長時間待つことができる。全てのHARQプロセスが送信を完了したが、大きなラウンドトリップ時間(RTT)(例えば、往復遅延)のためにフィードバックのいずれも受信されない場合、伝送機は、伝送を停止し、HARQストールが、発生し得る。HARQストールを回避し、スループットを向上させるために、HARQフィードバック無効化(HARQプロセスの一部(例えば、フィードバックを待つことおよび/またはフィードバックの処理に関連する)を無効にすること)が、新しい無線(NR)-NTNシステムに適用され得る。
【0034】
しかしながら、HARQフィードバックの無効化は選択的であり得る。通信有効範囲を強化し、検出性能を高めるために、反復が、例えば、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)またはNTN上の拡張マシンタイプ通信(eMTC)におけるデータ伝送に適用され得る。1つのHARQプロセスが有効にされると、HARQフィードバックを無効にすることは、フィードバックが提供されないこともあることを示し得、それは、いくつかの問題を引き起こし得る(例えば、変調次数および/または電力制御が、チャネル条件に適合されないこともある)。したがって、HARQフィードバックの有効化/無効化の動的構成は、スループットと検出性能との間のトレードオフを行うために有益であり得る。
【0035】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による透過的NTNの例示的な構造を示す。UE(例えば、ユーザ機器、UE104、UE204、モバイルデバイス、無線通信デバイス、端末など)と衛星との間のリンクは、サービスリンクであり得る。BS(例えば、基地局、BS102、BS202、gNB、eNB、無線通信ノードなど)と衛星との間のリンクは、フィーダリンクであり得、同じセル内の全てのUEに共通であり得る。衛星の高度が高いので、伝搬遅延が大きくあり得る。NTNに関して、特に静止赤道軌道(GEO)にある航空ビークルエンティティの場合、UEとBSとの間のRTTは、長い(信号伝送/伝搬)距離のために数百ミリ秒もの長さになり得る。低地球軌道(LEO)では、UEとBSとの間のRTTは、数ミリ秒~数十ミリ秒であり得る。
【0036】
図4は、本開示のいくつかの実施形態によるHARQストールおよびHARQフィードバック無効化の表示を示す。HARQフィードバック無効化は、準静的構成に基づいて、少なくとも新たな無線(new radio)(NR)-NTNのために実装され得る。ネットワークは、無線リソース制御(RRC)信号伝達を介して少なくとも1つのHARQプロセスのフィードバックを無効にし得る。1つのHARQプロセスのHARQフィードバックを無効にすることによって、UEは、
図4の(2)に示すように、停止および待機手順を実行することなく、新しいトランスポートブロック(TB)を連続的に伝送し得る。その結果、大きなRTTによるHARQストールを回避し、スループットを向上させることができる。しかしながら、HARQ再伝送がないとき、検出性能が、同時に低下し得る。したがって、HARQフィードバック無効化が、スループットと検出性能との間のトレードオフを行うために、NR-NTNにおいて構成され得る。
【0037】
受信機における検出性能を向上させるために、反復が、データ伝送(例えば、IoT-NTNまたはeMTCにおいて)において適用され得る。(データ伝送の)反復数が十分に大きい場合、1TBを送信する持続時間は、RTTより長くなり得る。そのような場合、
図4の(3)に示すようにHARQフィードバックが有効にされていても、HARQストールの可能性は低くあり得る。単一のHARQプロセスUEに関して、HARQフィードバックを無効にすることは、フィードバック情報がないことに起因するリンク適応を妨げ得る。したがって、HARQフィードバック無効化のための動的構成機構が、調査され得る。
(実装例1:DCI構成に基づくHARQフィードバックの有効化/無効化)
【0038】
スループットと性能との間のトレードオフを行うために、HARQフィードバックの有効化/無効化の動的構成がIoT-NTNで構成され得る。ダウンリンク制御情報(DCI)が、伝送の各スケジューリングに関して伝送され得る。DCIは、構成情報を搬送するための適切な信号伝達であり得る。そのためには、構成に関して、例えば、以下の例のうちの少なくとも1つが考えられる。
【0039】
例-1:DCIにおけるビットフィールド(例えば、長さが1ビット以上のフィールド)が、DCIによってスケジュールされた少なくとも1つのトランスポートブロックにおけるHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すように規定され得る。例えば、1ビットフィールドを規定し得る。ネットワークによってビットフィールドに「1」が示される場合、HARQフィードバックが、無効にされ得る。ネットワークによってビットフィールドに「0」が示される場合、HARQフィードバックが、有効にされることができ、または、その逆も言える。ビットフィールドは、DCIにおける既存のビットフィールド(予約ビットフィールドを含む)から新たに規定または再解釈され得る。
【0040】
例-2:複数のトランスポートブロックがDCIによってスケジュールされるとき、ビットマップが、複数のトランスポートブロックのうちのどれがHARQフィードバックを無効化されるかを構成するために、DCIにおいて示され得る。例えば、2つのTBがスケジュールされる場合、2ビットが、それぞれ、HARQフィードバック有効化/無効化の構成を示すために、2つのTBに関して規定され得る。ビットフィールドは、DCIにおける現在/既存のビットフィールド(予約ビットフィールドを含む)から新たに規定または再解釈され(例えば、再利用され)得る。
【0041】
例-3:複数のHARQプロセスが使用される場合、ビットマップが、どのHARQプロセスがHARQフィードバックを無効にされるかを構成するために、DCIにおいて示され得る。例えば、2つのHARQプロセスが使用される場合、2ビットが、それぞれ、HARQフィードバック有効化/無効化の構成を示すために、2つのHARQプロセスに関して規定され得る。ビットフィールドは、DCIにおける現在/既存のビットフィールド(予約ビットフィールドを含む)から新たに規定または再解釈され得る。
【0042】
例-4:DCIにおいてHARQフィードバック有効化/無効化構成のためのビットフィールドが存在しない場合、HARQフィードバック構成は、不変更であることができる(例えば、以前のDCI構成と同じ)。
【0043】
例-5:DCIにおいてHARQフィードバック有効化/無効化構成のためのビットフィールドが存在しない場合、UEは、HARQフィードバック有効化/無効化のためのDCI構成がないと決定し得る。RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が、適用され得る。
【0044】
例-6:DCIにおいてHARQフィードバック有効化/無効化構成のためのビットフィールドが存在しない場合、HARQフィードバックが、有効にされ得る。
【0045】
上記の例から、UEは、第1の信号伝達、第2の信号伝達、および/または第3の信号伝達を受信し得る。UEは、第1の信号伝達、第2の信号伝達、または第3の信号伝達のうちの少なくとも1つに従って、少なくとも1つのHARQプロセス(および/または少なくとも1つのトランスポートブロック)の少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。いくつかの実施形態において、BSは、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを無効にするか否かを決定し得る。BSは、少なくとも1つのHARQプロセスフィードバックが無効であるか否かを示すために、第1の信号伝達、第2の信号伝達、または第3の信号伝達のうちの少なくとも1つを送信し得る。HARQフィードバック有効化/無効化構成のためのビットフィールドは、新たに規定され得るか、または、既存のビットフィールドを再解釈することによって取得され得る。DCIの誤った解釈を回避するために、DCIベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成機能が有効にされるかどうかが、構成され得る。この機能の有効化は、上位層信号伝達によって準静的に構成され得る。上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)信号伝達、またはシステム情報ブロック(SIB)信号伝達のうちの少なくとも1つを含み得る。HARQフィードバックが無効であるかどうかの指示は、UEごとまたはHARQプロセスごとのうちの少なくとも1つで、構成され得る。例えば、HARQフィードバックが無効であるかどうかの指示が第1のUEに対して無効にされる場合、第1のUEは、第1のUEについてのHARQプロセスの全てのHARQフィードバックを無効にし得る。DCIベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成機能は、UEごとまたはHARQプロセスごとに有効にされ得る。例えば、DCIベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成機能がUEごとに有効化されている場合、UEは、どのHARQプロセスが使用されてもDCI構成に従い得る。機能がHARQプロセスごとに有効にされる場合、UEは、DCI構成機能を有効にしたHARQプロセスに関してのみDCI構成に従い得る。
(実装例2:RRCベース構成とDCIベース構成との間の相互作用)
【0046】
NR-NTNでは、HARQフィードバックの有効化/無効化に基づくRRCベースの構成がサポートされ得る。RRCベースの方法では、ネットワークは、HARQプロセスごとにHARQフィードバックが無効であるかどうかをUEに示し得る。したがって、IoT-NTNのためのRRCベースの構成方法を設計することが、考慮され得る。RRCベースの構成とDCIベースの構成との両方がサポートされている場合、2つの構成が競合している場合をどのように処理するかが、考慮され得る。
【0047】
RRCベースの解決策はNR-NTNで使用されるデフォルトの解決策であり得るが、DCIベースの解決策は、IoT-NTNが特定のケースを処理するように設計され得るので、両方の構成が存在する場合、DCIベースの解決策が、より高い優先度を有し得る。以下の例のうちの少なくとも1つが考えられ得る。
【0048】
例-1:DCIベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成機能が有効化されていない(例えば、示されていない)場合、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が、採用され得る。DCIベースの構成とRRCベースの構成との両方が示されていない場合、HARQフィードバックは、有効にされる。
【0049】
例-2:DCIベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成機能が有効化されている場合、DCIベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成より高い優先度を有し得る。RRCベースの構成が適用されない場合、DCIベースの構成が、適用され得る。RRCベースの構成が存在する場合、DCI構成はRRC構成より優位に立ち得る/優先され得る(例えば、DCI構成は、RRC構成より高い優先度/優先度であり得る)。DCIベースの構成とRRCベースの構成との間に衝突がある場合、RRCベースの構成は、無視され得る。
【0050】
例-3:DCIベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成機能が有効にされているが構成されていない場合、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が、採用され得る。DCIベースの構成およびRRCベースの構成が示されていない場合、HARQフィードバックが、有効にされる。
【0051】
さらに、UEは、RRC信号伝達とDCI信号伝達との両方の情報に基づいて、HARQフィードバックを無効にするかどうかを決定し得る。例えば、RRC信号伝達が、HARQフィードバックがデフォルトで無効であるかどうかを構成するために、使用され得る。DCI信号伝達が、反転/変更/逆にされるべきかどうかを示すために、使用され得る。以下の例のうちの少なくとも1つが考えられ得る。この方法は、前述の例と異なり得る。前述の例は、DCIを介してフィードバックが無効であるかどうかを直接示し得る。この方法では、RRCベース構成がベースラインであることができ、DCI信号伝達は、構成が反転される(例えば、「有効化」から「無効化」、または「無効化」から「有効化」にされる)かどうかを示し得る。
【0052】
例-4:DCIにおけるビットフィールドが、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成がDCIによってスケジュールされた少なくとも1つのトランスポートブロックに関して反転/変更されるかどうかを示すために、規定され得る。例えば、1ビットフィールドを規定することができ、「1」は、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が反転/変更されることを示し得、「0」は、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が維持されることを示し得、または、その逆も言える。ビットフィールドが存在しない場合、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成(有効または利用可能な場合)は、保たれ/維持され得る。
【0053】
例-5:複数のトランスポートブロックがDCIによってスケジュールされている場合、トランスポートブロックに対応するHARQプロセスのうちのどれに関して、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が反転/変更され得るかを示すために、ビットマップが、DCIにおいて示され得る。例えば、2つのTBがスケジューリングされている場合、2つのHARQフィードバック有効化/無効化の対応するRRCベースの構成が反転/変更されるかどうかを示すために、2ビットが、それぞれ、2つのHARQプロセスに関して規定され得る。ビットフィールドが存在しない場合、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が、保たれ/維持され得る。
【0054】
例-6:複数のHARQプロセスが使用される場合、どのRRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が反転/変更されるかを構成するために、ビットマップが、DCIにおいて示され得る。例えば、2つのHARQプロセスが使用される場合、2ビットが、それぞれ、HARQフィードバックの有効化/無効化の構成を示すために、2つのTBに関して規定され得る。ビットフィールドが存在しない場合、RRCベースのHARQフィードバック有効化/無効化構成が、保たれ/維持され得る。
【0055】
上記の実装例からの1つ以上の特徴は、特定の実装例に限定されず、任意の側面(例えば、任意の優先順位および/または順序で、同時にまたは他の方法で)で組み合わせることができることが、理解されるべきである。
【0056】
図5は、HARQフィードバックを有効または無効にする方法500のフロー図を示す。方法500は、
図1-
図4に関連して本明細書に詳述されている構成要素およびデバイスのうちの任意の1つ以上を使用して実施され得る。概要として、方法500は、いくつかの実施形態において、無線通信デバイス(例えば、UE)によって実行され得る。実施形態に応じて、方法500では、追加の、より少ない、または異なる動作が実行され得る。動作の少なくとも1つの側面は、システム、方法、装置、またはコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【0057】
無線通信デバイス(例えば、UE)は、無線通信ノード(例えば、BS)から、第1の信号伝達(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達)および第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)を受信し得る。無線通信デバイスは、第1の信号伝達および第2の信号伝達に従って、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0058】
いくつかの実施形態において、第1の信号伝達は、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達を含む/ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達であり得る。第2の信号伝達は、上位層信号伝達を含み得る/上位層信号伝達であり得る。上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)信号伝達、またはシステム情報ブロック(SIB)信号伝達のうちの少なくとも1つを含む/であり得る。DCI信号伝達は、少なくとも1つのトランスポートブロックに関する少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すための1ビット値を含み得る。
【0059】
いくつかの実施形態において、DCI信号伝達は、複数のトランスポートブロックのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含み得る。DCI信号伝達は、複数のHARQプロセスのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含み得る(例えば、HARQプロセスのそれぞれの1つのHARQフィードバックに対応するビットマップの各ビット)。
【0060】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドがDCI信号伝達において存在しない(例えば、検出されない)ことに応答して、少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が変更されていないこと、少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が存在しないこと、またはHARQフィードバックが有効であることを決定し得る。第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)は、少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含み得る。少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示は、無線通信デバイス、または少なくとも1つのHARQプロセスのうちの各々のうちの少なくとも1つに特有であり得る。
【0061】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、無線通信ノードから第3の信号伝達を受信し得る。第3の信号伝達は、少なくとも1つのHARQプロセスのための少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示し得る。第3の信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を含み得る。
【0062】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、第3の信号伝達の指示にかかわらずHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきであることを第2の信号伝達が示すとき、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが第1の信号伝達に従って無効であるかどうかを決定し得る。
【0063】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、(i)HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきであることを第2の信号伝達が示すとき、および(ii)HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドが第1の信号伝達に存在しないとき、第3の信号伝達に従って少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0064】
いくつかの実施形態において、無線通信デバイスは、HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて第1の信号伝達が使用されるべきではないことを第2の信号伝達が示すとき、第3の信号伝達に従って少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0065】
いくつかの実施形態において、第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)は、少なくとも1つのHARQプロセスのための少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの指示を含み得る。DCI信号伝達は、少なくとも1つのトランスポートブロックのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかの第2の信号伝達の指示を反転(例えば、逆にする、または反対にする)すべきかどうかを示すための1ビット値を含み得る。
【0066】
いくつかの実施形態において、DCI信号伝達は、複数のトランスポートブロックのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転すべきかどうかを示すためのビットマップ(例えば、複数のビット)を含み得る(例えば、ビットの各々は、トランスポートブロックのうちのそれぞれの1つに対応する)。いくつかの実施形態において、DCI信号伝達は、複数のHARQプロセスのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転すべきかどうかを示すためのビットマップを含み得る。無線通信デバイスは、少なくとも1つのHARQプロセスのための少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの第2の信号伝達の指示を反転または維持するためのフィールドがDCI信号伝達において存在しないとき、第2の信号伝達に従って少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定し得る。
【0067】
いくつかの実施形態において、無線通信ノード(例えば、BS)は、第1の信号伝達(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達)および第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)を無線通信デバイス(例えば、UE)に送信し得る。第1の信号伝達および第2の信号伝達は、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを無効にすべきかどうかを示し得る(例えば、示すために集合的に使用され得る)
【0068】
本解決策の様々な実施形態が前述されてきたが、それらは限定ではなく例としてのみ提示されていることを理解すべきである。同様に、様々な図は、当業者が本解決策の例示的な特徴および機能を理解することを可能にするために提供される例示的なアーキテクチャまたは構成を描写し得る。しかしながら、そのような当業者であれば分かるように、解決策が示された例示的なアーキテクチャまたは構成に限定されず、様々な代替のアーキテクチャおよび構成を使用して実装され得る。さらに、当業者によって理解されるように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に記載された別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせることができる。したがって、本開示の広がりおよび範囲は、前述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
【0069】
「第1」、「第2」などの呼称を使用する本明細書における要素へのいかなる言及も、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解される。むしろ、これらの呼称は、本明細書では、2つ以上の要素または要素の例を区別する便利な手段として使用し得る。したがって、第1および第2の要素への言及は、2つの要素のみを使用し得ること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0070】
さらに、当業者であれば分かるように、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができる。例えば、上記の説明において言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁気粒子、光場または光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
【0071】
当業者であれば分かるように、本明細書に開示された側面にとともに記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれも、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、または2つの組合せ)、ファームウェア、(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ぶことができる)命令を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード、またはこれらの技法の任意の組合せによって実装される得る。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して一般的に前述されている。そのような機能がハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるか、またはこれらの技法の組合せとして実装されるかは、特定の用途およびシステム全体に課された設計制約に依存する。当業者は、記載された機能を特定の用途ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装判断は、本開示の範囲から逸脱するものではない。
【0072】
さらに、当業者であれば分かるように、本明細書に記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、デバイス、構成要素、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、またはそれらの任意の組合せを含み得る集積回路(IC)内に実装され得るか、またはそれによって実行され得る。論理ブロック、モジュール、および回路は、ネットワーク内またはデバイス内の様々な構成要素と通信するためのアンテナおよび/またはトランシーバをさらに含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ、または、本明細書に記載された機能を行うための任意の他の適切な構成として実装されることもできる。
【0073】
ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ読み取り可能な媒体上の1つ以上の命令またはコードとして記憶されることができる。したがって、本明細書に開示された方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されたソフトウェアとして実装し得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムまたはコードを転送することを可能にし得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスし得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、または命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスし得る任意の他の媒体を含み得る。
【0074】
本明細書で使用される「モジュール」という用語は、本明細書で説明される関連する機能を行うためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびこれらの要素の任意の組み合わせを指す。さらに、説明の目的で、様々なモジュールは個別のモジュールとして記載されるが、当業者に明らかであるように、2つ以上のモジュールは、本解決策の実施形態による関連機能を実行する単一のモジュールを形成するために組み合わされ得る。
【0075】
さらに、本解決策の実施形態において、メモリまたは他の記憶装置、ならびに通信構成要素が使用され得る。明確にするために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本解決策の実施形態を記載していることが理解され得る。しかしながら、本解決策を損なうことなく、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能の任意の適切な配分が使用され得ることは明らかである。例えば、別々の処理論理要素またはコントローラによって行われるように示されている機能は、同じ処理論理要素またはコントローラによって行われ得る。したがって、特定の機能ユニットへの言及は、厳密な論理的または物理的な構造または編成を示すのではなく、記載された機能を提供するための適切な手段への言及にすぎない。
【0076】
本開示に記載された実施形態に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用し得る。したがって、本開示は、本明細書に示された実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲に記載されるように、本明細書に開示された新規の特徴および原理と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、前記方法は、
無線通信デバイス
が、無線通信ノードから、第1の信号伝達および第2の信号伝達を受信することと、
前記無線通信デバイス
が、前記第1の信号伝達および前記第2の信号伝達に従って、少なくとも1つの
ハイブリッド自動再送要求(HARQ
)プロセスの少なくとも1つ
のHARQ
フィードバックが無効であるかどうかを決定することと
を含
み、
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の信号伝達は、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達を備えている
、
前記第2の信号伝達は、上位層信号伝達を備えている
、または、
前記上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達
を備えている
のうちの少なくとも1つ、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記DCI信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが
、前記DCI信号伝達によってスケジュールされた少なくとも1つのトランスポートブロックに関して無効であるかどうかを示す
、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記無線通信デバイス
が、前記無線通信ノードから第3の信号伝達を受信することを含み、前記第3の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第3の信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を備えている、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の信号伝達が、前記第3の信号伝達の指示にかかわらず前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきであることを示すとき、前記無線通信デバイス
が、前記第1の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきではないことを前記第2の信号伝達が示すとき、前記無線通信デバイス
が、前記第3の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項8】
方法であって、前記方法は、
無線通信ノード
が、無線通信デバイスに、少なくとも1つの
ハイブリッド自動再送要求(HARQ
)プロセスの少なくとも1つ
のHARQ
フィードバックを無効にすべきかどうかを示すための第1の信号伝達および第2の信号伝達を送信すること
を含
み、
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含む、方法。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサを備えている無線通信デバイスであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
無線通信ノードから、受信機を介して、第1の信号伝達および第2の信号伝達を受信することと、
前記第1の信号伝達および前記第2の信号伝達に従って、少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することと
を行うように構成されており、
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含む、無線通信デバイス。
【請求項10】
前記第1の信号伝達は、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達を備えている、
前記第2の信号伝達は、上位層信号伝達を備えている、または、
前記上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を備えている
のうちの少なくとも1つ、請求項9に記載の無線通信デバイス。
【請求項11】
前記DCI信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが、前記DCI信号伝達によってスケジュールされた少なくとも1つのトランスポートブロックに関して無効であるかどうかを示す、請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記無線通信ノードから、前記受信機を介して、第3の信号伝達を受信するように構成されており、前記第3の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示す、請求項9に記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
前記第3の信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を備えている、請求項12に記載の無線通信デバイス。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の信号伝達が、前記第3の信号伝達の指示にかかわらず前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきであることを示すとき、前記第1の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定するように構成されている、請求項12に記載の無線通信デバイス。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサを備えている無線通信ノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
伝送機を介して、無線通信デバイスに、少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの少なくとも1つのHARQフィードバックを無効にすべきかどうかを示すための第1の信号伝達および第2の信号伝達を送信すること
を行うように構成されており、
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含む、無線通信ノード。
【請求項16】
前記第1の信号伝達は、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達を備えている、
前記第2の信号伝達は、上位層信号伝達を備えている、または、
前記上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を備えている
のうちの少なくとも1つ、請求項15に記載の無線通信ノード。
【請求項17】
前記DCI信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが、前記DCI信号伝達によってスケジュールされた少なくとも1つのトランスポートブロックに関して無効であるかどうかを示す、請求項16に記載の無線通信ノード。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記伝送機を介して、前記無線通信デバイスに、第3の信号伝達を送信するように構成されており、前記第3の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示す、請求項15に記載の無線通信ノード。
【請求項19】
前記第3の信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を備えている、請求項18に記載の無線通信ノード。
【請求項20】
前記第2の信号伝達が、前記第3の信号伝達の指示にかかわらず前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきであることを示すとき、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかは、前記第1の信号伝達に従って、決定される、請求項18に記載の無線通信ノード。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
いくつかの実施形態において、無線通信ノード(例えば、BS)は、第1の信号伝達(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達)および第2の信号伝達(例えば、上位層信号伝達)を無線通信デバイス(例えば、UE)に送信し得る。第1の信号伝達および第2の信号伝達は、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを無効にすべきかどうかを(例えば、集合的に)示し得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスによって、無線通信ノードから、第1の信号伝達および第2の信号伝達を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、前記第1の信号伝達および前記第2の信号伝達に従って、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックが無効であるかどうかを決定することと
を含む、方法。
(項目2)
前記第1の信号伝達は、ダウンリンク制御情報(DCI)信号伝達を備えている;
前記第2の信号伝達は、上位層信号伝達を備えている;または、
前記上位層信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達、媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)信号伝達、またはシステム情報ブロック(SIB)信号伝達のうちの少なくとも1つを備えている
のうちの少なくとも1つ、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記DCI信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが少なくとも1つのトランスポートブロックに関して無効であるかどうかを示すための1ビット値を含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
前記DCI信号伝達は、複数のトランスポートブロックのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含む、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記DCI信号伝達は、複数のHARQプロセスのうちの各々に対応するそれぞれのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すためのビットマップを含む、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記無線通信デバイスによって、HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドが前記DCI信号伝達において存在しないことに応答して、
前記少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が変更されていないこと、
前記少なくとも1つのHARQフィードバックの構成が存在しないこと、または
前記HARQフィードバックが有効であること
を決定することを含む、項目2に記載の方法。
(項目7)
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの指示を含む、項目2に記載の方法。
(項目8)
前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきかどうかの前記指示は、前記無線通信デバイス、または前記少なくとも1つのHARQプロセスのうちの各々のうちの少なくとも1つに特有である、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信ノードから第3の信号伝達を受信することを含み、前記第3の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを示す、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記第3の信号伝達は、無線リソース制御(RRC)信号伝達を備えている、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記第2の信号伝達が、前記第3の信号伝達の指示にかかわらず前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきであることを示すとき、前記無線通信デバイスによって、前記第1の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、項目9に記載の方法。
(項目12)
前記第2の信号伝達が、前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきであることを示し、HARQフィードバックを有効または無効にするためのフィールドが前記第1の信号伝達に存在しないとき、前記無線通信デバイスによって、前記第3の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、項目9に記載の方法。
(項目13)
前記HARQフィードバックが無効であるかどうかを示すことにおいて前記第1の信号伝達が使用されるべきではないことを前記第2の信号伝達が示すとき、前記無線通信デバイスによって、前記第3の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、項目9に記載の方法。
(項目14)
前記第2の信号伝達は、前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの指示を含む、項目2に記載の方法。
(項目15)
前記DCI信号伝達は、少なくとも1つのトランスポートブロックのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかの前記第2の信号伝達の指示を反転させるべきかどうかを示すための1ビット値を含む、項目2に記載の方法。
(項目16)
前記DCI信号伝達は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、複数のトランスポートブロックのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての前記第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転させるべきかどうかを示す、項目2に記載の方法。
(項目17)
前記DCI信号伝達は、ビットマップを含み、前記ビットマップは、複数のHARQプロセスのうちのそれぞれの1つのためのHARQフィードバックが無効であるかどうかについての前記第2の信号伝達からのそれぞれの指示を反転させるべきかどうかを示す、項目2に記載の方法。
(項目18)
前記少なくとも1つのHARQプロセスのための前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかの前記第2の信号伝達の指示を反転または維持するためのフィールドが前記DCI信号伝達において存在しないとき、前記無線通信デバイスによって、前記第2の信号伝達に従って、前記少なくとも1つのHARQプロセスの前記少なくとも1つのHARQフィードバックが無効であるかどうかを決定することを含む、項目2に記載の方法。
(項目19)
方法であって、前記方法は、無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、少なくとも1つのHARQプロセスの少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを無効にすべきかどうかを示すための第1の信号伝達および第2の信号伝達を送信することを含む、方法。
(項目20)
命令を記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、項目1から19のいずれか一項項に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体。
(項目21)
項目1から19のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備えている装置。
【国際調査報告】