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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】微細時間測定を用いた屋内測位
(51)【国際特許分類】
   G01S 5/02 20100101AFI20241112BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20241112BHJP
【FI】
G01S5/02 A
H04W84/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519879
(86)(22)【出願日】2022-09-26
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 US2022076998
(87)【国際公開番号】W WO2023069824
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】17/451,565
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.Blu-ray
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン、ゴビンド
(72)【発明者】
【氏名】シン、スダンシュ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャオシン
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA08
5J062BB05
5J062CC11
5J062FF01
5J062FF04
5J062FF06
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ52
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための技術が開示される。一態様では、第1のステーション(STA)は、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信し得る。第1のSTAは、前記第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させてもよく、前記第1のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第1のパケットを受信することと、
前記第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化することと、を含み、前記第1のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、方法。
【請求項2】
前記第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に前記第2のパケットを前記第2のSTAに送信することと、
前記第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、前記ストローブ信号をアクティブ化することと、を更に含み、前記第2のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、
前記第2のパケットが、前記微細時間測定パケットの肯定応答である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のパケットが前記第2のSTAから送信された第2の出発時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信することを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定することを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のSTAの前記位置を決定することが、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行することと、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行するは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得することと、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行することと、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行することと、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別することと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
第1の出発時間において第1のパケットを送信することと、
前記第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化することと、を含み、前記第1のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、方法。
【請求項13】
第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第2のパケットを受信することと、
前記第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化することと、を更に含み、前記第2のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、
前記第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定することを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のSTAの前記位置を決定することが、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行することと、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得することと、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行することと、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行するは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行することと、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別することと、を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
第1のステーション(STA)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第1のパケットを受信し、
前記第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する、ように構成されており、前記第1のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に前記第2のパケットを前記第2のSTAに送信し、
前記第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、前記ストローブ信号をアクティブ化し、前記第2のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、ように更に構成されている、請求項23に記載の第1のSTA。
【請求項25】
前記第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、
前記第2のパケットが、前記微細時間測定パケットの肯定応答である、請求項24に記載の第1のSTA。
【請求項26】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記第1のパケットが前記第2のSTAから送信された第2の出発時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信するように更に構成されている、請求項25に記載の第1のSTA。
【請求項27】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定するように更に構成されている、請求項26に記載の第1のSTA。
【請求項28】
前記第1のSTAの前記位置を決定するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサを含む、請求項27に記載の第1のSTA。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行し、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得することと、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行するように更に構成されている、請求項24に記載の第1のSTA。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行し、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行する、ように更に構成されている、請求項29に記載の第1のSTA。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行し、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別する、ように更に構成されている、請求項24に記載の第1のSTA。
【請求項32】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項23に記載の第1のSTA。
【請求項33】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項23に記載の第1のSTA。
【請求項34】
第1のSTAであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第1の出発時間において第1のパケットを送信し、
前記第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する、ように構成されており、前記第1のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第2のパケットを受信し、
前記第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化する、ように更に構成されており、前記第2のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、請求項34に記載の第1のSTA。
【請求項36】
前記第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、
前記第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、請求項35に記載の第1のSTA。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記第1のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信するように更に構成されている、請求項36に記載の第1のSTA。
【請求項38】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定するように更に構成されている、請求項37に記載の第1のSTA。
【請求項39】
前記第1のSTAの前記位置を決定するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行するように構成された前記少なくとも1つのプロセッサを含む、請求項38に記載の第1のSTA。
【請求項40】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行し、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得することと、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行する、ように更に構成されている、請求項35に記載の第1のSTA。
【請求項41】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行し、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行する、ように更に構成されている、請求項40に記載の第1のSTA。
【請求項42】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行し、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別する、ように更に構成されている、請求項35に記載の第1のSTA。
【請求項43】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項34に記載の第1のSTA。
【請求項44】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項34に記載の第1のSTA。
【請求項45】
第1のステーション(STA)であって、
第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第1のパケットを受信する手段と、
前記第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する手段と、を備え、前記第1のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【請求項46】
前記第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に前記第2のパケットを前記第2のSTAに送信する手段と、
前記第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、前記ストローブ信号をアクティブ化する手段と、を更に備え、前記第2のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、請求項45記載の第1のSTA。
【請求項47】
前記第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、
前記第2のパケットが、前記微細時間測定パケットの肯定応答である、請求項46に記載の第1のSTA。
【請求項48】
前記第1のパケットが前記第2のSTAから送信された第2の出発時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信する手段を更に備える、請求項47に記載の第1のSTA。
【請求項49】
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定する手段を更に備える、請求項48に記載の第1のSTA。
【請求項50】
前記第1のSTAの前記位置を決定する前記手段が、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行する手段を含む、請求項49に記載の第1のSTA。
【請求項51】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得する手段と、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行する手段と、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得する手段と、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に備える、請求項46に記載の第1のSTA。
【請求項52】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得する手段と、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、前記第1の到着時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行する手段と、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得する手段と、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に備える、請求項51に記載の第1のSTA。
【請求項53】
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行する手段と、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別する手段と、を更に備える、請求項46に記載の第1のSTA。
【請求項54】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項45に記載の第1のSTA。
【請求項55】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項45に記載の第1のSTA。
【請求項56】
第1のSTAであって、
第1の出発時間において第1のパケットを送信する手段と、
前記第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する手段と、を備え、前記第1のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【請求項57】
第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第2のパケットを受信する手段と、
前記第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化する手段と、を更に備え、前記第2のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、請求項56に記載の第1のSTA。
【請求項58】
前記第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、
前記第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、請求項57に記載の第1のSTA。
【請求項59】
前記第1のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信する手段を更に備える、請求項58に記載の第1のSTA。
【請求項60】
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定する手段を更に備える、請求項59に記載の第1のSTA。
【請求項61】
前記第1のSTAの前記位置を決定する前記手段が、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行する手段を含む、請求項60に記載の第1のSTA。
【請求項62】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得する手段と、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行する手段と、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得する手段と、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に備える、請求項57に記載の第1のSTA。
【請求項63】
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得する手段と、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、前記第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行する手段と、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得する手段と、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に備える、請求項62に記載の第1のSTA。
【請求項64】
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行する手段と、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別する手段と、を更に備える、請求項57に記載の第1のSTA。
【請求項65】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項56に記載の第1のSTA。
【請求項66】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項56に記載の第1のSTA。
【請求項67】
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、第1のステーション(STA)によって実行されたとき、前記第1のSTAに、
第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第1のパケットを受信させ、
前記第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、前記第1のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項68】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に前記第2のパケットを前記第2のSTAに送信させ、
前記第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、前記ストローブ信号をアクティブ化させ、前記第2のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、請求項67に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項69】
前記第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、
前記第2のパケットが、前記微細時間測定パケットの肯定応答である、請求項68に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項70】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1のパケットが前記第2のSTAから送信された第2の出発時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信させる、請求項69に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項71】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定させる、請求項70に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項72】
前記第1のSTAの前記位置を決定するための前記コンピュータ実行可能はコンピュータ実行可能命令を含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されたとき、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行させる、請求項71に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項73】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行させ、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得することと、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行させる、請求項68に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項74】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行させ、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第2の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行させる、請求項73に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項75】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行させ、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別させる、請求項68に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項76】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項67に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項77】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項67に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項78】
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されたとき、前記第1のSTAに、
第1の出発時間において第1のパケットを送信させ、
前記第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、前記第1のセンサデータが、前記第1の出発時間における前記第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、前記1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項79】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから前記第2のパケットを受信させ、
前記第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化させ、前記第2のセンサデータが、前記第1の到着時間における前記1つ又は複数のセンサの前記センサ出力に対応する、請求項78に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項80】
前記第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、
前記第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、請求項79に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項81】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1のパケットが前記第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、前記第2のパケットが前記第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を前記第2のSTAから受信させる、請求項80に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項82】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータに少なくとも基づいて、前記第1のSTAの位置を決定させる、請求項81に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項83】
前記第1のSTAの前記位置を決定するための前記コンピュータ実行可能命令はコンピュータ実行可能命令を含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されたとき、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間、前記第1の出発時間、前記第2の到着時間、前記第2の出発時間、前記第1のセンサデータ、及び前記第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行させる、請求項82に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項84】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第1のセンサデータを取得することと、
前記第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の到着時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行させ、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記センササブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記1つ又は複数のセンサから前記第2のセンサデータを取得することと、
前記第2のセンサデータを前記1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第1の割り込みルーチンを実行させる、請求項79に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項85】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
前記第1の到着時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、
前記第1のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行させ、
前記第1の出発時間において、前記ストローブ信号に応答して前記第1のSTAの前記WLANサブシステムにおいて前記第1の割り込みルーチンを実行することは、
前記第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、
前記第2のタイムスタンプを前記1つ又は複数のシャドウレジスタ内の前記第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、前記第1の出発時間において、前記第2の割り込みルーチンを実行させる、請求項84に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項86】
コンピュータ実行可能命令を更に含み、前記コンピュータ実行可能命令は、前記第1のSTAによって実行されると、前記第1のSTAに、
パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、
パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、
これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、前記ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行させ、
前記第1の複数のセンサデータ、前記第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別させる、請求項79に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項87】
前記第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、請求項78に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項88】
前記第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、請求項78に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
1.開示の分野
[0001] 本開示の態様は、概して、ワイヤレス通信に関する。
【0002】
2.関連技術の説明
[0002] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(first-generation、1G)、第2世代(second-generation、2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5G及び2.75Gネットワークを含む)、第3世代(third-generation、3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、及び第4世代(fourth-generation、4G)サービス(例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)又はWiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステム及びパーソナル通信サービス(personal communications service、PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例としては、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(advanced mobile phone system、AMPS)、及び符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communications、GSM)などに基づくデジタルセルラーシステムが挙げられる。
【0003】
[0003] New Radio(NR)と呼ばれる第5世代(5G)無線規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、及びより良好なカバレッジを可能にする。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、以前の規格と比較してより高いデータレート、より正確な測位(例えば、ダウンリンク、アップリンク又はサイドリンク測位基準信号(PRS)など、測位のための基準信号(RS-P)に基づく)、及び他の技術的強化を提供するように設計される。これらの強化は、より高い周波数帯域の使用、PRSプロセス及び技術における進歩、並びに5G用の高密度展開と同様、高度に正確な5Gベースの測位を可能にする。
【0004】
[0004] Wi-Fiは、ワイヤレス通信システムの別の形態である。Wi-Fiネットワークは、スタンドアロン容量で動作し得るか、又は測位動作のために別のワイヤレスネットワークタイプと統合し得る。Wi-Fiは、IEEE802.11規格ファミリーに基づくワイヤレスネットワークプロトコルのファミリーであり、デバイスのローカルエリアネットワーキング及びインターネットアクセスのために一般に使用され、近くのデジタルデバイスが電波によってデータを交換することを可能にする。Wi-Fiネットワークは、世界中で最も広く使用されているコンピュータネットワークの一部であり、デスクトップ及びラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートTV、プリンタ、並びにスマートスピーカを一緒にリンクするために、家庭及び小規模オフィスネットワークにおいて世界的に使用されている。そのようなデバイスは、それらをインターネットに接続するためにワイヤレスルータにリンクすることができる。
【0005】
[0005] Wi-Fiは、IEEE802プロトコルファミリの複数の部分を使用し、その有線兄弟イーサネットとシームレスに相互作用するように設計されている。互換性のあるデバイスは、ワイヤレスアクセスポイントを介して互いに、並びに有線デバイス及びインターネットにネットワーク接続することができる。Wi-Fiの異なるバージョンは、様々なIEEE802.11プロトコル規格によって指定され、異なる無線技術が、無線帯域、最大レンジ、及び達成され得る速度を決定する。Wi-Fiは、最も一般的には、2.4ギガヘルツ(120mm)のUHF無線帯域及び5ギガヘルツ(60mm)のSHF無線帯域を使用し、これらの帯域は、複数のチャネルに細分される。チャネルは、ネットワーク間で共有され得るが、1つの送信機のみが、任意の瞬間にチャネル上でローカルに送信することができる。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 以下は、本明細書で開示する1つ又は複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、全ての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、全ての企図される態様に関する主要な若しくは重要な要素を特定するものとして、又は任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものとして見なされるべきでない。したがって、以下の概要の唯一の目的は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書において開示される機構に関する1つ又は複数の態様に関するある特定の概念を、簡略化された形態で提示することである。
【0007】
[0007] 一態様において、第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信することと、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化することと、を含み、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0008】
[0008] 一態様において、第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、第1の出発時間において第1のパケットを送信することと、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化することと、を含み、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0009】
[0009] 一態様において、第1のステーション(STA)は、メモリと、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信し、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する、ように構成されており、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0010】
[0010] 一態様において、第1のSTAは、メモリと、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1の出発時間において第1のパケットを送信し、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する、ように構成されており、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0011】
[0011] 一態様において、第1のステーション(STA)は、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信する手段と、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する手段と、を含み、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0012】
[0012] 一態様において、第1のSTAは、第1の出発時間において第1のパケットを送信する手段と、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する手段と、を含み、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0013】
[0013] 一態様において、非一時的コンピュータ可読媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令は、第1のステーション(STA)によって実行されたとき、第1のSTAに、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信させ、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0014】
[0014] 一態様において、非一時的コンピュータ可読媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されたとき、第1のSTAに、第1の出発時間において第1のパケットを送信させ、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0015】
[0015] 本明細書で開示する態様に関連する他の目的及び利点は、添付の図面及び詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
[0016] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
図1】[0017] 本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
図2A】[0018] 本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す。
図2B】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す。
図3A】[0019] ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図4】[0020] 本開示のいくつかの態様による、測位プロトコルが実現され得る例示的な測位環境を示す。
図5】[0021] 本開示のいくつかの態様による、微細タイミング測定プロトコルにおける例示的なメッセージ交換の図である。
図6】[0022] 本開示のいくつかの態様による、例示的なヌルデータパケット(NDP)の図である。
図7】[0023] 本開示のいくつかの態様による、NDPを使用する測距測定手順における例示的なメッセージ交換の図である。
図8A】[0024] 本開示の特定の態様による、基準ボディフレームの例を示すモバイルデバイスの一例を示す図である。
図8B】[0025] 本開示のいくつかの態様による、適応チルト技術を使用するときのモバイルデバイスの配向及び結果として生じる向首方向推定の一例を示す図である。
図9】[0026] 本開示のいくつかの態様による、センササブシステムデータをタイミング測定値と同期させるための例示的なシステムのブロック図である。
図10】[0027] 本開示のいくつかの態様による、微細時間測定プロトコルに適用されたときの時間測定データと動き/向首方向/配向センサデータとの間の同期を示す例示的なメッセージフローである。
図11】[0028] 本開示のいくつかの態様による、NDP測距測定プロトコルに適用されたときの時間測定データと動き/向首方向/配向センサデータとの間の同期を示す例示的なメッセージフローである。
図12】[0029] 本開示の態様による第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
図13】[0030] 本開示の態様による第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0031] 本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明及び関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案されてもよい。追加として、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されない、又は省略される。
【0018】
[0032] 本明細書で「例示的」及び/又は「例」という語は、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」及び/又は「例」として説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましかったり又は有利であったりすると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示の全ての態様が、論じる特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0019】
[0033] 以下で説明する情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解するであろう。例えば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、具体的な用途、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表され得る。
【0020】
[0034] 更に、多くの態様について、例えば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されることになるアクションのシーケンスに関して説明する。本明細書で説明する様々な活動が、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC))によって、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、又はその両方の組み合わせによって実施され得ることが認識されよう。加えて、本明細書で説明するアクションのシーケンス(単数又は複数)は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実施させるか又は実施するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内にその全てが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明する態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、例えば、説明するアクションを実施する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0021】
[0035] 本明細書で使用する「ユーザ機器」(UE)及び「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(radio access technology、RAT)に固有であること、又はそうでなければ、それに限定されることは、意図されない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(例えば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、一般消費者向け位置特定デバイス、ウェアラブル(例えば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)ヘッドセットなど)、車両(例えば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイスなど)であり得る。UEは可動であってもよく、又は(例えば、ある特定の時間に)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)と通信してもよい。本明細書で使用する「UE」という用語は、「アクセス端末」若しくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」若しくは「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、又はそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークと、かつ他のUEと接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、(例えば、米国電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)ネットワークなどを介するなど、コアネットワーク及び/又はインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。
【0022】
[0036] 基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じてUEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替として、アクセスポイント(access point、AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型NodeB(evolved NodeB、eNB)、次世代eNB(next generation eNB、ng-eNB)、New Radio(NR)ノードB(gNB又はgノードBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ、音声、及び/又はシグナリング接続をサポートすることを含めて、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局はエッジノードシグナリング機能だけを提供してもよいが、他のシステムでは、基地局は、追加の制御及び/又はネットワーク管理機能を提供してもよい。UEが信号を基地局へ送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(例えば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局が信号をUEへ送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)又は順方向リンクチャネル(例えば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書において使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、又はダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0023】
[0037] 「基地局」という用語は、単一の物理送受信ポイント(transmission-reception point、TRP)又はコロケートされてもされなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。例えば、「基地局」という用語が単一の物理TRPを指す場合、その物理TRPは、基地局のセル(又は、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が複数のコロケートされた物理TRPを指す場合、物理TRPは、基地局の(例えば、多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)システムの場合のような、又は基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が複数のコロケートされていない物理TRPを指す場合、物理TRPは、分散アンテナシステム(distributed antenna system、DAS)(トランスポート媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、又はリモートラジオヘッド(remote radio head、RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替として、コロケートされていない物理TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局、及びその基準無線周波数(radio frequency、RF)信号をUEが測定している近隣基地局であってよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信及び受信するポイントであるので、本明細書で使用する場合、基地局からの送信又は基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0024】
[0038] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがあるが(例えば、UEのためのデータ接続、音声接続、及び/又はシグナリング接続をサポートしないことがあるが)、代わりにUEによって測定されるように基準信号をUEに送信してもよく、かつ/又はUEによって送信された信号を受信して測定してもよい。そのような基地局は、(例えば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコン、及び/又は(例えば、UEからの信号を受信及び測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0025】
[0039] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報を伝搬する所与の周波数の電磁波を含む。本明細書で使用する送信機は、単一の「RF信号」又は複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝播特性に起因して、送信される各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信することがある。送信機と受信機との間の異なる経路で送信される同じRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用するRF信号は、「信号」という用語がワイヤレス信号又はRF信号を指すことが文脈から明確である場合、「ワイヤレス信号」又は単に「信号」と呼ばれることもある。
【0026】
[0040] 図1は、本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(wireless wide area network、WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102(「BS」と標示されている)と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)及び/又はスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでよい。ある態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB及び/若しくはng-eNB、又はワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組み合わせを含んでよく、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0027】
[0041] 基地局102は、RANを集合的に形成し得、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(例えば、発展型パケットコア(evolved packet core、EPC)又は5Gコア(5G core、5GC))と、かつコアネットワーク170を通じて1つ又は複数のロケーションサーバ172(例えば、ロケーション管理機能(location management function、LMF)又はセキュアユーザプレーンロケーション(secure user plane location、SUPL)ロケーションプラットフォーム(SUPL location platform、SLP))に、インターフェースし得る。ロケーションサーバ(単数又は複数)172は、コアネットワーク170の一部であってよく、又はコアネットワーク170の外部にあってもよい。ロケーションサーバ172は、基地局102と統合され得る。UE104は、直接又は間接的にロケーションサーバ172と通信し得る。例えば、UE104は、そのUE104に現在サービスしている基地局102を介して、ロケーションサーバ172と通信し得る。UE104はまた、アプリケーションサーバ(図示せず)を介してなど、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)(例えば、以下で説明するAP150)を介してなど、別のネットワークを介してなど、別の経路を通じてロケーションサーバ172と通信し得る。シグナリングの目的のために、UE104とロケーションサーバ172との間の通信は、(例えば、コアネットワーク170などを通じた)間接接続、又は(例えば、直接接続128を介して図示するような)直接接続として表され得、介在するノード(もしあれば)は、明快のためにシグナリング図から省略される。
【0028】
[0042] 他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化及び解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(例えば、ハンドオーバ、デュアルコネクティビティ)、セル間干渉協調、接続のセットアップ及び解放、負荷分散、非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージの配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(multimedia broadcast service、MBMS)、加入者及び機器のトレース、RAN情報管理(RAN information management、RIM)、ページング、測位、並びに警告メッセージの配信のうちの1つ又は複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、有線又はワイヤレスであってよいバックホールリンク134を介して直接的又は間接的に(例えば、EPC/5GCを通じて)互いと通信し得る。
【0029】
[0043] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に関する通信カバレッジを提供することができる。ある態様では、1つ又は複数のセルは、各地理的カバレッジエリア110内の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(例えば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じか又は異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(例えば、物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)、拡張セル識別子(enhanced cell identifier、ECI)、仮想セル識別子(virtual cell identifier、VCI)、セルグローバル識別子(cell global identifier、CGI)など)に関連付けられてよい。場合によっては、異なるセルは、異なるタイプのUEのためのアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(例えば、マシンタイプ通信(machine-type communication、MTC)、狭帯域IoT(narrowband IoT、NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)、又は他のもの)に従って構成され得る。セルが特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、文脈に応じて、論理通信エンティティ及びそれをサポートする基地局のうちの一方又は両方を指すことがある。加えて、TRPは通常、セルの物理的な送信点であるので、「セル」及び「TRP」という用語は互換的に使用されることがある。場合によっては、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出されること及び地理的カバレッジエリア110のある部分内での通信に使用されることが可能である限り、基地局の地理的カバレッジエリア(例えば、セクタ)を指すこともある。
【0030】
[0044] 近隣マクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110は、(例えば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複することがあり、地理的カバレッジエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレッジエリア110によって実質的に重複されることがある。例えば、スモールセル基地局102’(「スモールセル」に対して「SC」と標示されている)は、1つ又は複数のマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110と大幅に重複する地理的カバレッジエリア110’を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、ヘテロジニアスネットワークとして知られることがある。異種ネットワークは、限定加入者グループ(closed subscriber group、CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得る、ホームeNB(home eNB、HeNB)も含み得る。
【0031】
[0045] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、及び/又は基地局102からUE104へのダウンリンク(DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、及び/又は送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つ又は複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割り当ては、ダウンリンク及びアップリンクに関して非対称であり得る(例えば、アップリンク用よりもダウンリンク用により多い又はより少ないキャリアが割り当てられ得る)。
【0032】
[0046] ワイヤレス通信システム100は、アンライセンス周波数スペクトル(例えば、5GHz)の中の通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(station、STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150を更に含み得る。アンライセンス周波数スペクトルにおいて通信するとき、WLAN STA152及び/又はWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(clear channel assessment、CCA)又はリッスンビフォアトーク(listen before talk、LBT)手順を実施し得る。
【0033】
[0047] スモールセル基地局102’は、ライセンス周波数及び/又はアンライセンス周波数スペクトルにおいて動作し得る。アンライセンス周波数スペクトルにおいて動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTE技術又はNR技術を利用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHzアンライセンス周波数スペクトルを使用し得る。アンライセンス周波数スペクトルにおいてLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレッジを拡大し、かつ/又はアクセスネットワークの容量を増大させ得る。アンライセンススペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれ得る。アンライセンススペクトルにおけるLTEは、LTE-U、ライセンス支援アクセス(licensed assisted access、LAA)、又はMulteFireと呼ばれることがある。
【0034】
[0048] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信しているミリメートル波(millimeter wave、mmW)周波数及び/又は準mmW周波数の中で動作し得るmmW基地局180を更に含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲、及び1ミリメートル~10ミリメートルの波長を有する。この帯域の中の電波は、ミリメートル波と呼ばれることがある。準mmWは、100ミリメートルの波長を有する3GHzの周波数に至るまで低下し得る。超高周波(SHF)帯域は、3GHz~30GHzに及び、センチメートル波とも称される。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失及び比較的短い距離を有する。mmW基地局180及びUE182は、極めて大きい経路損失及び短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介したビームフォーミング(送信及び/又は受信)を利用し得る。更に、代替構成では、1つ又は複数の基地局102も、mmW又は準mmW及びビームフォーミングを使用して送信を行い得ることを理解されよう。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示する様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことを理解されよう。
【0035】
[0049] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集中させるための技術である。従来、ネットワークノード(例えば、基地局)は、RF信号をブロードキャストするとき、その信号を全ての方向に(全指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いて、ネットワークノードは、(送信ネットワークノードに対して)所与のターゲットデバイス(例えば、UE)がどこに位置するのかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向で発射し、それによって、(データレートの観点から)より高速かつより強力なRF信号を受信デバイス(単数又は複数)に提供する。送信するときにRF信号の指向性を変化させるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つ又は複数の送信機の各々において、RF信号の位相及び相対振幅を制御することができる。例えば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向に向けるために「ステアリング」され得るRF波のビームを作り出すアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」又は「アンテナアレイ」とも呼ばれる)を使用し得る。具体的には、別個のアンテナからの電波が一緒に合成されて、望ましくない方向における放射を抑圧するように消去しながら所望の方向における放射を大きくするように、送信機からのRF電流が適切な位相関係を伴って個々のアンテナに供給される。
【0036】
[0050] 送信ビームは、擬似コロケートされてもよく、これはネットワークノード自体の送信アンテナが物理的にコロケートされているか否かにかかわらず、受信機(例えば、UE)には送信ビームが同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(quasi-co-location、QCL)関係がある。具体的には、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号についてのいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、及び遅延拡散を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及びドップラースプレッドを推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及び平均遅延を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定することができる。
【0037】
[0051] 受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。例えば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を増大させ、かつ/又は位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(例えば、その利得レベルを増大させる)ことができる。したがって、受信機がいくつかの方向においてビームフォーミングするといわれるとき、それは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得に比べて高いこと、又はその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能な全ての他の受信ビームの、その方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(例えば、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、信号対干渉雑音比(signal-to-interference-plus-noise ratio、SINR)など)をもたらす。
【0038】
[0052] 送信ビーム及び受信ビームは、空間的に関係していることがある。空間関係とは、第2の基準信号のための第2のビーム(例えば、送信ビーム又は受信ビーム)に対するパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(例えば、受信ビーム又は送信ビーム)についての情報から導出され得ることを意味する。例えば、UEは、特定の受信ビームを使用して、基地局から基準ダウンリンク基準信号(例えば、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB))を受信し得る。UEは、次いで受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS))を送るための送信ビームを形成することができる。
【0039】
[0053] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。例えば、基地局が基準信号をUEに送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それはダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得る。例えば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0040】
[0054] 電磁スペクトルはしばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどへと再分割される。5G NRでは、2つの初期の動作帯域が、周波数範囲の呼称FR1(410MHz-7.125GHz)及びFR2(24.25GHz-52.6GHz)として特定されている。FR1の一部分は6GHzよりも高いが、FR1は、しばしば、様々な文書及び記事において(互換的に)「サブ6GHz」帯域と呼ばれることを理解されたい。同様の命名法上の問題がFR2に関して生じることがあり、これは、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリ波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書及び記事において、しばしば、「ミリ波」帯域と(互換的に)呼ばれることがある。
【0041】
[0055] FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、中間帯域周波数と呼ばれる。最近の5G NR研究では、これらの中間帯域周波数のための動作帯域を、周波数範囲指定FR3(7.125GHz~24.25GHz)として特定している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性及び/又はFR2特性を継承してもよく、したがって、事実上、FR1及び/又はFR2の特徴を中間帯域周波数に拡張してもよい。更に、より高い周波数帯域が、52.6GHzを超えて5G NR動作を拡張するために現在探求されている。例えば、3つのより高い動作帯域が周波数範囲指定FR4a又はFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、及びFR5(114.25GHz~300GHz)として特定されている。これらのより高い周波数帯域の各々は、EHF帯域内に入る。
【0042】
[0056] 上記の態様を念頭において、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得るか、FR1内であり得るか、又は中間帯域周波数を含み得る周波数を広く表す場合があることを理解されたい。更には、別段に明記されていない限り、「ミリ波」などの用語は、本明細書で使用される場合には、中間帯域周波数を含み得る周波数、FR2、FR4、FR4-a若しくはFR4-1、及び/又はFR5の範囲内であり得る周波数、あるいはEHF帯域の範囲内であり得る周波数を、広範に表す場合がある点を理解されたい。
【0043】
[0057] 5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「プライマリキャリア」若しくは「アンカーキャリア」又は「プライマリサービングセル」若しくは「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「セカンダリキャリア」又は「セカンダリサービングセル」若しくは「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182によって利用されるプライマリ周波数(例えば、FR1)上で、かつUE104/182が初期無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続確立手順を実施するか又はRRC接続再確立手順を開始するかのいずれかであるセル上で動作するキャリアである。プライマリキャリアは、全てが共通の及びUE特有の制御チャネルを搬送し、免許周波数の中のキャリアであり得る(しかしながら、常にそうであるとは限らない)。セカンダリキャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成され得、かつ追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(例えば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合、セカンダリキャリアは、アンライセンス周波数の中のキャリアであり得る。プライマリアップリンクキャリアとプライマリダウンリンクキャリアの両方は、通常、UE固有であるので、セカンダリキャリアは、必要なシグナリング情報及び信号のみを含んでよく、例えば、UE固有であるシグナリング情報及び信号は、セカンダリキャリアの中に存在しなくてよい。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンクプライマリキャリアを有してもよいことを意味する。同じことがアップリンクプライマリキャリアに当てはまる。ネットワークは、任意のUE104/182のプライマリキャリアをいつでも変更することができる。このことは、例えば、異なるキャリア上での負荷を分散させるために行われる。(PCell又はSCellにかかわらず)「サービングセル」は、いくつかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は互換的に使用され得る。
【0044】
[0058] 例えば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つはアンカーキャリア(又は「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102及び/又はmmW基地局180によって利用される他の周波数はセカンダリキャリア(「SCell」)であってもよい。複数のキャリアの同時送信及び/又は同時受信は、UE104/182がそのデータ送信及び/又は受信レートを著しく高めることを可能にする。例えば、マルチキャリアシステム内でアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、理論上は、単一の20MHzキャリアによって達成されるデータレートと比較してデータレートの2倍の増加(すなわち、40MHz)につながることになる。
【0045】
[0059] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、かつ/又はmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信することがあるUE164を更に含んでもよい。例えば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCell及び1つ又は複数のSCellをサポートしてよく、mmW基地局180は、UE164のために1つ又は複数のSCellをサポートしてよい。
【0046】
[0060] 場合によっては、UE164及びUE182は、サイドリンク通信が可能であり得る。サイドリンク対応UE(SL-UE)は、Uuインターフェース(すなわち、UEと基地局との間のエアインターフェース)を使用する通信リンク120を介して、基地局102と通信することができる。SL-UE(例えば、UE164、UE182)はまた、PC5インターフェース(すなわち、サイドリンク対応UEの間のエアインターフェース)を使用する無線サイドリンク160を介して、互いと直接通信してもよい。無線サイドリンク(又は、単に「サイドリンク」)は、通信が基地局を通る必要なく2つ以上のUE間の直接通信を可能にする、コアセルラー(例えば、LTE、NR)規格の適合である。サイドリンク通信は、ユニキャスト又はマルチキャストであってもよく、デバイス間(device-to-device、D2D)媒体共有、車対車間(V2V)通信、ビークルツーエブリシング(V2X)通信(例えば、セルラーV2X(cV2X)通信、拡張V2X(eV2X)通信など)、緊急救助アプリケーションなどのために使用され得る。サイドリンク通信を利用するSL-UEのグループのうちの1つ又は複数は、基地局102の地理的カバレッジエリア110内にあり得る。そのようなグループの中の他のSL-UEは、基地局102の地理的カバレッジエリア110の外にあるか、又は場合によっては基地局102からの送信を受信できないことがある。場合によっては、サイドリンク通信を介して通信するSL-UEのグループは、各SL-UEが、グループ内の全ての他のSL-UEに送信する、1対多(1:M)システムを利用し得る。場合によっては、基地局102が、サイドリンク通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、サイドリンク通信は、基地局102が関与することなく、SL-UE間で実行される。
【0047】
[0061] 一態様では、サイドリンク160は、対象のワイヤレス通信媒体上で動作し得、関係する通信媒体は、他の車両及び/又はインフラストラクチャアクセスポイント、並びに他のRATの間の他のワイヤレス通信と共有され得る。「媒体」は、1つ又は複数の送信機/受信機ペアの間のワイヤレス通信に関連付けられた、(例えば、1つ又は複数のキャリアにわたる1つ又は複数のチャネルを包含する)1つ又は複数の時間、周波数、及び/又は空間通信リソースから構成され得る。一態様では、対象の媒体は、様々なRATの間で共有されるアンライセンス周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。異なるライセンス周波数帯域が、(例えば、米国における連邦通信委員会(Federal Communications Commission、FCC)などの政府機関によって)いくつかの通信システムのために確保されているが、これらのシステム、特にスモールセルアクセスポイントを採用するシステムは、最近、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)技術、最も著しくは、一般に「Wi-Fi」と呼ばれるIEEE802.11x WLAN技術によって使用される、アンライセンス国内情報インフラストラクチャ(Unlicensed National Information Infrastructure、U-NII)帯域などのアンライセンス周波数帯域に動作を拡張している。このタイプの例示的なシステムとしては、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)システムなどの様々な変形態が挙げられる。
【0048】
[0062] 図1は、UEのうちの2つのみをSL-UE(すなわち、UE164及び182)として示すが、図示されるUEのいずれがSL-UEであってもよいことに留意されたい。更に、UE182のみがビームフォーミング可能であると説明されたが、UE164を含む、図示されるUEのいずれがビームフォーミング可能であってもよい。SL-UEは、ビームフォーミング可能である場合、互いへ向けて(すなわち、他のSL-UEへ向けて)、他のUE(例えば、UE104)へ向けて、基地局(例えば、基地局102、180、スモールセル102’、アクセスポイント150)へ向けて、などのようにビームフォーミングし得る。したがって、場合によっては、UE164及びUE182は、サイドリンク160を介して、ビームフォーミングを利用し得る。
【0049】
[0063] 図1の例では、図示したUE(簡単のために単一のUE104として図1に示す)のうちのいずれかは、1つ又は複数の地球周回スペースビークル(space vehicle、SV)112(例えば、衛星)からの信号124を受信し得る。一態様では、SV112は、UE104がロケーション情報の独立したソースとして使用することができる、衛星測位システムの一部であり得る。衛星測位システムは、通常、送信機から受信される測位信号(例えば、信号124)に少なくとも部分的に基づいて、受信機(例えば、UE104)が地球上又は地球の上方のそれらのロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステム(例えば、SV112)を含む。そのような送信機は、通常、設定されたチップ数の繰り返し擬似ランダム雑音(pseudo-random noise、PN)コードを用いてマークされた信号を送信する。通常はSV112の中に位置するが、送信機は、時々、地上ベースの制御局、基地局102、及び/又は他のUE104上に位置することがある。UE104は、SV112からのジオロケーション情報を導出するための信号124を受信するように特に設計された1つ又は複数の専用受信機を含んでよい。
【0050】
[0064] 衛星測位システムでは、信号124の使用は、1つ又は複数の世界的及び/若しくは地域的なナビゲーション衛星システムを伴う使用に関連し得るか、又はそうした使用のために別のやり方で有効化され得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(satellite-based augmentation system、SBAS)によって補強され得る。例えば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(Wide Area Augmentation System、WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(European Geostationary Navigation Overlay Service、EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(Multi-functional Satellite Augmentation System、MSAS)、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーション、又はGPS及びジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GPS and Geo Augmented Navigation system、GAGAN)などの、完全性情報、差分補正などを提供するオーグメンテーションシステム(単数又は複数)を含んでもよい。したがって、本明細書で使用する衛星測位システムは、そのような1つ又は複数の衛星測位システムに関連する、1つ又は複数の世界的及び/又は地域的なナビゲーション衛星の任意の組み合わせを含んでよい。
【0051】
[0065] 一態様では、SV112は、追加として又は代替として、1つ又は複数の非地上波ネットワーク(non-terrestrial network、NTN)の一部であり得る。NTNでは、SV112は、地上局(earth station)(地上局(ground station)、NTNゲートウェイ、又はゲートウェイとも呼ばれる)に接続され、地上局は次に、(地上波アンテナなしの)修正された基地局102、又は5GCにおけるネットワークノードなど、5Gネットワークにおける要素に接続される。この要素は次に、5Gネットワークにおける他の要素への、並びに最終的に、インターネットウェブサーバ及び他のユーザデバイスなど、5Gネットワークの外部のエンティティへのアクセスを提供することになる。そのようにして、UE104は、地上波基地局102からの通信信号の代わりに、又はそれに加えて、SV112から通信信号(例えば、信号124)を受信し得る。
【0052】
[0066] ワイヤレス通信システム100は、1つ又は複数のデバイス間(device-to-device、D2D)ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)リンク(「サイドリンク」と呼ばれる)を介して1つ又は複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つ又は複数のUEを更に含んでよい。図1の例では、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとの(例えば、UE190がそれを通じてセルラー接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク192、及びWLAN AP150に接続されたWLAN STA152との(UE190がそれを通じてWLANベースのインターネット接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク194を有する。一例において、D2D P2Pリンク192及び194は、LTE Direct(LTE-D)、Wi-Fi Direct(Wi-Fi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0053】
[0067] 図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。例えば、5GC210(次世代コア(Next Generation Core、NGC)とも呼ばれる)は、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(例えば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)及びユーザプレーン(Uプレーン)機能212(例えば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と機能的に見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(user plane interface、NG-U)213及び制御プレーンインターフェース(control plane interface、NG-C)215は、gNB222を5GC210に、具体的には、それぞれ、ユーザプレーン機能212及び制御プレーン機能214に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215及びユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210にも接続されてよい。更に、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、次世代RAN(Next Generation RAN、NG-RAN)220は1つ又は複数のgNB222を有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つ又は複数を含む。gNB222又はng-eNB224のいずれか(又は、その両方)は、1つ又は複数のUE204(例えば、本明細書で説明するUEのうちのいずれか)と通信し得る。
【0054】
[0068] 別の任意選択的な態様は、UE(単数又は複数)204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されてよく、又は代替として、各々が単一のサーバに相当してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、5GC210を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つ又は複数のロケーションサービスをサポートするように構成されてもよい。更に、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に組み込まれてもよく、又は代わりに、コアネットワークの外部にあってもよい(例えば、相手先ブランド製造(OEM)サーバ又はサービスサーバなどの、サードパーティサーバ)。
【0055】
[0069] 図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(図2Aの中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)264によって提供される制御プレーン機能、並びにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、1つ又は複数のUE204(例えば、本明細書で説明するUEのうちのいずれか)とセッション管理機能(SMF)266との間でのセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証及びアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポート、並びにセキュリティアンカー機能性(SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(authentication server function:AUSF)(図示せず)及びUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム(universal mobile telecommunications system))加入者識別モジュール(UMTS subscriber identity module:USIM)に基づく認証の場合には、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(security context management:SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能性はまた、規制上のサービスのためのロケーションサービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、NG-RAN220とLMF270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、発展型パケットシステム(EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割り振り、及びUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project))アクセスネットワークのための機能もサポートする。
【0056】
[0070] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータ単位(PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティング及び転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則施行(例えば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(例えば、アップリンク/ダウンリンクレート実施、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガリング、並びに1つ又は複数の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送ること及び転送することを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0057】
[0071] SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(Internet protocol:IP)アドレス割り振り及び管理、ユーザプレーン機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー施行及びQoSの一部の制御、並びにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0058】
[0072] 別の任意選択的な態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されてよく、又は代替として、各々が単一のサーバに相当してもよい。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、かつ/又はインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続することができるUE204のための、1つ又は複数のロケーションサービスをサポートするように構成されてもよい。SLP272は、LMF270と類似の機能をサポートし得るが、その一方で、LMF270は、制御プレーンを介して(例えば、音声又はデータではなくシグナリングメッセージを伝達することを意図するインターフェース及びプロトコルを使用して)AMF264、NG-RAN220、及びUE204と通信してよく、SLP272は、ユーザプレーンを介して(例えば、伝送制御プロトコル(TCP)及び/又はIPのような音声及び/又はデータを搬送することを意図するプロトコルを使用して)UE204及び外部クライアント(例えば、サードパーティのサーバ274)と通信してよい。
【0059】
[0073] また別の随意の態様は、UE204についてのロケーション情報(例えば、ロケーション推定値)を取得するために、LMF270、SLP272、5GC260(例えば、AMF264及び/又はUPF262を介して)、NG-RAN220、及び/又はUE204と通信していることがあるサードパーティのサーバ274を含んでよい。したがって、場合によっては、サードパーティのサーバ274は、ロケーションサービス(LCS)クライアント又は外部クライアントと呼ばれることがある。サードパーティのサーバ274は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得、又は代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。
【0060】
[0074] ユーザプレーンインターフェース263及び制御プレーンインターフェース265は、5GC260を、詳細にはUPF262及びAMF264を、それぞれ、NG-RAN220の中の1つ又は複数のgNB222及び/又はng-eNB224に接続する。gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、gNB(単数又は複数)222及び/又はng-eN(単数又は複数)B224とUPF262との間のインターフェースは、「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220のgNB(単数又は複数)222及び/又はng-eNB(単数又は複数)224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222及び/又はng-eNB224のうちの1つ又は複数は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つ又は複数のUE204と通信し得る。
【0061】
[0075] gNB222の機能性は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と、1つ又は複数のgNB分散ユニット(gNB-DU)228と、1つ又は複数のgNB無線ユニット(gNB-RU)229との間で分割され得る。gNB-CU226は、gNB-DU(単数又は複数)228に排他的に割り振られるそれらの機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む、論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は一般に、gNB222の無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをホストする。gNB-DU228は、gNB222の無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)レイヤを一般にホストする論理ノードである。その動作はgNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228が、1つ又は複数のセルをサポートすることができ、1つのセルが、ただ1つのgNB-DU228によってサポートされる。gNB-CU226と1つ又は複数のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB222の物理(PHY)レイヤ機能性は概して、電力増幅及び信号送信/受信などの機能を実行する1つ又は複数のスタンドアロンgNB-RU229によってホストされる。gNB-DU228とgNB-RU229との間のインターフェースは、「Fx」インターフェースと呼ばれる。したがって、UE204は、RRC、SDAP、及びPDCPレイヤを介してgNB-CU226と、RLC及びMACレイヤを介してgNB-DU228と、並びにPHYレイヤを介してgNB-RU229と通信する。
【0062】
[0076] 図3A図3B、及び図3Cは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのうちのいずれかに対応し得る)UE302、(本明細書で説明される基地局のうちのいずれかに対応し得る)基地局304、及び(ロケーションサーバ230及びLMF270を含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のうちのいずれかに対応し得る若しくはそれを具現し得る、又は代替として、プライベートネットワークなどの、図2A及び図2Bで描写するNG-RAN220及び/若しくは5GC210/260基盤から独立し得る)ネットワークエンティティ306の中に組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態で(例えば、ASIC内で、システムオンチップ(system-on-chip、SoC)内で、など)異なるタイプの装置において実装され得ることを理解されよう。示された構成要素はまた、通信システムの中の他の装置に組み込まれてもよい。例えば、システムの中の他の装置が、同様の機能を提供するために、説明する構成要素と同様の構成要素を含んでもよい。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つ又は複数を含んでもよい。例えば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作することかつ/又は異なる技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバ構成要素を含んでもよい。
【0063】
[0077] UE302及び基地局304は、各々、1つ又は複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310及び350を含み、それぞれNRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つ又は複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310及び350は、各々、対象のワイヤレス通信媒体(例えば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(例えば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ316及び356に接続され得る。WWANトランシーバ310及び350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。具体的には、WWANトランシーバ310及び350は、それぞれ、信号318及び358を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ又は複数の送信機314及び354を含み、それぞれ、信号318及び358を受信及び復号するために、それぞれ、1つ又は複数の受信機312及び352を含む。
【0064】
[0078] UE302及び基地局304はまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ1つ又は複数の短距離ワイヤレストランシーバ320及び360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ326及び366に接続されてよく、当該ワイヤレス通信媒体を介して少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、Wi-Fi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(dedicated short-range communications、DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(wireless access for vehicular environments、WAVE)、近距離無線通信(near-field communication、NFC)など)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。具体的には、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、信号328及び368を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ又は複数の送信機324及び364を含み、それぞれ、信号328及び368を受信及び復号するために、それぞれ、1つ又は複数の受信機322及び362を含む。具体例として、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、Wi-Fiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、Zigbee(登録商標)及び/若しくはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、又は車対車間(vehicle-to-vehicle、V2V)及び/若しくはビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)トランシーバであってもよい。
【0065】
[0079] UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星信号受信機330及び370を含む。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ336及び376に接続され得、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び/又は測定するための手段を提供し得る。衛星信号受信機330及び370が、衛星測位システム受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、全地球測位システム(GPS)信号、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、Galileo信号、Beidou信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、Quasi-Zenith衛星システム(QZSS)などであり得る。衛星信号受信機330及び370が、非地上波ネットワーク(NTN)受信機である場合、衛星測位/通信信号338及び378は、5Gネットワークから発信する(例えば、制御及び/又はユーザデータを搬送する)通信信号であり得る。衛星信号受信機330及び370は、それぞれ、衛星測位/通信信号338及び378を受信及び処理するための、任意の好適なハードウェア及び/又はソフトウェアを備えてよい。衛星信号受信機330及び370は、適宜に他のシステムに情報及び動作を要求し、少なくとも場合によっては、任意の好適な衛星測位システムアルゴリズムによって、取得された測定値を使用して、UE302及び基地局304のロケーションをそれぞれ決定するために計算を実行し得る。
【0066】
[0080] 基地局304及びネットワークエンティティ306は各々、他のネットワークエンティティ(例えば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する、それぞれ、1つ又は複数のネットワークトランシーバ380及び390を含む。例えば、基地局304は、1つ又は複数の有線又はワイヤレスのバックホールリンクを介して他の基地局304又はネットワークエンティティ306と通信するための、1つ又は複数のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つ又は複数の有線若しくはワイヤレスのバックホールリンクを介して1つ又は複数の基地局304と、又は1つ又は複数の有線若しくはワイヤレスのコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するための、1つ又は複数のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
【0067】
[0081] トランシーバは、有線リンク又はワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(有線トランシーバ又はワイヤレストランシーバにかかわらず)トランシーバは、送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)及び受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)を含む。トランシーバは、いくつかの実装形態では、(例えば、単一のデバイスの中で送信機回路構成及び受信機回路構成を具現する)集積デバイスであってよく、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路構成及び別個の受信機回路構成を備えてよく、又は他の実装形態では、他の方法で具現されてもよい。有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態におけるネットワークトランシーバ380及び390)の送信機回路構成及び受信機回路構成は、1つ又は複数の有線ネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明するように、それぞれの装置(例えば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。同様に、ワイヤレス受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明するように、それぞれの装置(例えば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。一態様では、送信機回路構成及び受信機回路構成は、それぞれの装置が所与の時間において受信又は送信のみができ、同じ時間においてその両方はできないような、複数の同じアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(例えば、WWANトランシーバ310及び350、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360)はまた、様々な測定を実行するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含んでよい。
【0068】
[0082] 本明細書で使用する様々なワイヤレストランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、トランシーバ310、320、350、及び360、並びにネットワークトランシーバ380及び390)及び有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、ネットワークトランシーバ380及び390)は、一般に、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、又は「1つ又は複数のトランシーバ」として特徴付けられてよい。したがって、特定のトランシーバが有線トランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。例えば、ネットワークデバイス又はサーバの間のバックホール通信は、一般に、有線トランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(例えば、UE302)と基地局(例えば、基地局304)との間のワイヤレス通信は、一般に、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
【0069】
[0083] UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306はまた、本明細書で開示するような動作と連携して使用され得る他の構成要素を含む。UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、それぞれ、例えば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、及び他の処理機能を提供するために、1つ又は複数のプロセッサ332、384及び394を含む。したがって、プロセッサ332、384、及び394は、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、指示するための手段などの処理手段を備えることができる。一態様において、プロセッサ332、384、及び394は、例えば、1つ又は複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイス若しくは処理回路、又はそれらの様々な組み合わせを含むことができる。
【0070】
[0084] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(例えば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを指示する情報)を維持するために、(例えば、各々メモリデバイスを含む)メモリ340、386、及び396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。したがって、メモリ340、386、及び396は、記憶手段、検索手段、維持手段等を備えることができる。場合によっては、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、測位構成要素342、388、及び398をそれぞれ含み得る。測位構成要素342、388、及び398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれプロセッサ332、384、及び394の一部であるか又はそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、測位構成要素342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394の外部にあり得る(例えば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、測位構成要素342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394(又はモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ340、386、及び396に記憶されたメモリモジュールであり得る。図3Aは、例えば、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つ又は複数のプロセッサ332、又はそれらの任意の組み合わせの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素342の可能なロケーションを示す。図3Bは、例えば、1つ又は複数のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つ又は複数のプロセッサ384、又はそれらの任意の組み合わせの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素388の可能なロケーションを示す。図3Cは、例えば、1つ又は複数のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つ又は複数のプロセッサ394、又はそれらの任意の組み合わせの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素398の可能なロケーションを示す。
【0071】
[0085] UE302は、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、1つ又は複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、及び/又は衛星信号受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動及び/又は配向の情報を検知又は検出するための手段を提供するために、1つ又は複数のプロセッサ332に結合された1つ又は複数のセンサ344を含み得る。例として、センサ(単数又は複数)344は、加速度計(例えば、微小電子機械システム(micro-electrical mechanical systems、MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(例えば、コンパス)、高度計(例えば、気圧高度計)、及び/又は任意の他のタイプの動き検出センサを含んでもよい。更に、センサ(単数又は複数)344は、複数の異なるタイプのデバイスを含んでもよく、動き情報を提供するためにそれらの出力を組み合わせてもよい。例えば、センサ(単数又は複数)344は、2次元(two-dimensional、2D)及び/又は3次元(three-dimensional、3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサとの組み合わせを使用し得る。
【0072】
[0086] 加えて、UE302は、ユーザに表示(例えば、音響及び/又は視覚表示)を提供するための、かつ/又は(例えば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの感知デバイスのユーザ作動時などに)ユーザ入力を受け取るための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。示されていないが、基地局304及びネットワークエンティティ306もまた、ユーザインターフェースを含んでよい。
【0073】
[0087] より詳細に1つ又は複数のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つ又は複数のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実現し得る。1つ又は複数のプロセッサ384は、システム情報(例えば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスト、RRC接続制御(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、及びRRC接続解放)、RAT間モビリティ、及びUE測定報告のための測定構成と関連付けられたRRCレイヤ機能;ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、及びハンドオーバサポート機能に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、自動再送要求(automatic repeat request、ARQ)による誤り訂正、RLCサービスデータユニット(service data unit、SDU)の連結、セグメント化、及び再組み立て、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、スケジューリング情報報告、誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能とを提供し得る。
【0074】
[0088] 送信機354及び受信機352は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1(Layer-1、L1)機能を実現し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(forward error correction、FEC)コーディング/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、及びMIMOアンテナ処理を含んでもよい。送信機354は、様々な変調方式(例えば、二位相偏移変調(binary phase-shift keying、BPSK)、四位相偏移変調(quadrature phase-shift keying、QPSK)、M位相偏移変調(M-phase-shift keying、M-PSK)、M相直交振幅変調(M-quadrature amplitude modulation、M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。次いで、符号化され変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され得る。次いで、各ストリームは、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間及び/又は周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(inverse fast Fourier transform、IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディング及び変調方式を決定するために、並びに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信された基準信号及び/又はチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、1つ又は複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0075】
[0089] UE302において、受信機312は、そのそれぞれのアンテナ(単数又は複数)316を通じて信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ又は複数のプロセッサ332に提供する。送信機314及び受信機312は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実現する。受信機312は、UE302に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に向けられている場合、それらは受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。次いで、受信機312は、高速フーリエ変換(fast Fourier transform、FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリア毎に別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、及び基準信号は、基地局304によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元及び復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。次いで、軟判定は、復号及びデインターリーブされて、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータ信号及び制御信号を復元する。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)及びレイヤ2(L2)機能を実現する1つ又は複数のプロセッサ332に提供される。
【0076】
[0090] アップリンクでは、1つ又は複数のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ又は複数のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
【0077】
[0091] 基地局304によるダウンリンク送信に関連して説明した機能と同様に、1つ又は複数のプロセッサ332は、システム情報(例えば、MIB、SIB)取得、RRC接続、及び測定報告に関連するRRCレイヤ機能;ヘッダ圧縮/解凍、及びセキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連付けられたPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQによる誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、及びリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、並びにRLCデータPDUの並べ替えに関連付けられたRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(transport block、TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)による誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能とを提供する。
【0078】
[0092] 基地局304によって送信された基準信号又はフィードバックからチャネル推定器によって導出されたチャネル推定値は、適切なコーディング及び変調方式を選択するために、かつ空間処理を容易にするために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ(単数又は複数)316に提供され得る。送信機314は、送信のために個別の空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0079】
[0093] アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法で基地局304において処理される。受信機352は、そのそれぞれのアンテナ(単数又は複数)356を介して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ又は複数のプロセッサ384に提供する。
【0080】
[0094] アップリンクでは、1つ又は複数のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ又は複数のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つ又は複数のプロセッサ384は誤り検出も担当する。
【0081】
[0095] 便宜上、UE302、基地局304、及び/又はネットワークエンティティ306は、図3A図3B、及び図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることを理解されよう。詳細には、図3A図3Cにおける様々な構成要素は、代替構成では任意選択的であり、様々な態様は、設計選択、コスト、デバイスの使用、又は他の考慮事項に起因して変わることがある構成を含む。例えば、図3Aの場合、UE302の特定の実装形態が、WWANトランシーバ(単数又は複数)310を省略し得る(例えば、ウェアラブルデバイス又はタブレットコンピュータ又はPC又はラップトップが、セルラー能力なしのWi-Fi及び/又はBluetooth能力を有し得る)、又は短距離ワイヤレストランシーバ(単数又は複数)320を省略し得る(例えば、セルラーのみなど)、又は衛星信号受信機330を省略し得る、又はセンサ(単数又は複数)344を省略し得る、などである。別の例では、図3Bの事例において、基地局304の特定の実装形態が、WWANトランシーバ(単数又は複数)350を省略し得る(例えば、セルラー機能なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、又は短距離ワイヤレストランシーバ(単数又は複数)360を省略し得る(例えば、セルラーのみなど)、又は衛星受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の例示は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であるはずである。
【0082】
[0096] UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、及び392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、及び392は、それぞれ、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、又はそれらの一部であり得る。例えば、異なる論理エンティティが同じデバイス内で具現される場合(例えば、同じ基地局304内に組み込まれたgNB及びロケーションサーバ機能性)、データバス334、382、及び392は、それら同士の間の通信を提供し得る。
【0083】
[0097] 図3A図3B、及び図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A図3B、及び図3Cの構成要素は、例えば、1つ又は複数のプロセッサ及び/又は(1つ又は複数のプロセッサを含み得る)1つ又は複数のASICなど、1つ又は複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報又は実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用してもよく、かつ/又はそれを組み込んでもよい。例えば、ブロック310~346によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によってかつ/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)UE302のプロセッサ及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によってかつ/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)基地局304のプロセッサ及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によってかつ/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)ネットワークエンティティ306のプロセッサ及びメモリ構成要素(単数又は複数)によって実装され得る。簡単にするために、本明細書では、様々な動作、行動、及び/又は機能が、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」実行されるものなどとして説明される。しかしながら、理解されるように、そのような動作、行動、及び/又は機能は、実際には、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、及び360、メモリ340、386、及び396、測位構成要素342、388、及び398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素又は構成要素の組み合わせによって実行されてもよい。
【0084】
[0098] いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装されてよい。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワークインフラストラクチャ(例えば、NG RAN220及び/又は5GC210/260)のネットワーク事業者又は運用とは別個であってよい。例えば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介してUE302と通信するように、又は(例えば、Wi-Fiなどの非セルラー通信リンクを介して)基地局304から独立して構成され得る、プライベートネットワークの構成要素であってよい。
【0085】
[0099] 屋内測位環境などの測位環境は、例えば、モバイルデバイス(例えば、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)及びワイヤレスアクセスデバイス(例えば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、又はフェムトセル)など、様々なタイプのトランシーバデバイスの複数のステーション(STA)を含み得る。測位環境におけるSTA間のレンジの効果的かつ効率的な測定を可能にするために、そのような環境において使用され得る異なるタイプの測位プロトコルがある。いくつかの測位プロトコルは、STAによって送信された信号のラウンドトリップ時間(RTT)又は飛行時間(TOF)の測定を容易にするメッセージフロー、メッセージフレーム、及びメッセージフィールドを含む。そのような測定は、STA間のレンジの決定を可能にする。例えば、より少ないメッセージを使用する。そのような測定されたレンジは、例えば、測位動作を含むいくつかのアプリケーションのうちのいずれか1つにおいて使用され得る。
【0086】
[0100] 図4は、本開示のいくつかの態様による、測位プロトコルが実現され得る例示的な測位環境400を示す。図4では、例示的な測位環境400(例えば、屋内環境)は、複数のモバイルデバイス402a、402bと、複数のローカルトランシーバ404a、404b、及び404cとを含む。ローカルトランシーバ404は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN、例えば、IEEE Std.802.11ネットワーク)又はワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN、例えば、Bluetoothネットワーク)へのアクセスを提供し得る。別の例示的な実装形態において、ローカルトランシーバ404のうちの1つ又は複数は、セルラー通信プロトコルに従うワイヤレス通信リンク406上での通信を容易にする能力があるフェムトセルトランシーバとして実装形態されてもよい。本開示の教示に基づいて、本開示の様々な態様は、より多くの若しくはより少ない、及び/又は異なるタイプのデバイスを有する広範囲の測位環境で使用され得ることが認識されよう。図4は、非限定的な例として提供される。
【0087】
[0101] 例示的な測位環境400では、ローカルトランシーバ404は、通信リンク416に沿ってネットワーク414を介して1つ又は複数のサーバ408、410、及び/又は412と通信し得る。本開示のいくつかの態様によれば、ネットワーク414は、有線又はワイヤレス通信リンクの任意の組み合わせを含み得る。例えば、ネットワーク414は、ローカルトランシーバ404のうちの1つ又は複数を介したモバイルデバイス402とサーバ408、410又は412との間の通信を容易にすることができるインターネットプロトコル(IP)インフラストラクチャを備えることができる。別の実装形態において、ネットワーク414は、モバイルデバイス402とのモバイルセルラー通信を容易にするために、有線又はワイヤレス通信ネットワークインフラストラクチャを備え得る。
【0088】
[0102] 本開示のいくつかの態様によれば、モバイルデバイス402のうちの1つ又は複数は、ローカルトランシーバ404から収集された信号に少なくとも部分的に基づいて位置測定を計算することが可能である。本開示のいくつかの態様によれば、モバイルデバイス402は、測位環境400中の知られているロケーションに位置するローカルトランシーバ404(例えば、ワイヤレスアクセスポイント)の3つ以上の屋内までのレンジを測定することによって位置測定を取得し得る。特定の実装形態において、モバイルデバイス402又はローカルトランシーバ404は、サーバ408、410、又は412から、屋内測位動作のための測位支援データを受信し得る。そのような測位支援データは、モバイルデバイス402のうちの1つ又は複数が、TOF測定値に少なくとも部分的に基づいて、ローカルトランシーバ404に対するそれのレンジを決定することを可能にするために、ローカルトランシーバ404の識別情報とそれらの知られているロケーションとを含み得る。
【0089】
[0103] 本明細書で説明するように、様々な測位プロトコルは、STA間のRTT送信の測定値を取得するためのワイヤレスSTA間のメッセージの交換を定義する。このようなメッセージの交換は、モバイルデバイスと据え置き型のトランシーバ(例えば、ワイヤレスリンク406を介してモバイルデバイス402とローカルトランシーバ404との間で)との間、ピアモバイルデバイス間(例えば、ワイヤレスリンク420を介したモバイルデバイス402aと402bとの間)、又は据え置き型のトランシーバ間(例えば、ワイヤレス通信リンク422を介してローカルトランシーバ404a、404b、及び404cの間)間で行われ得る。本開示のいくつかの態様によれば、本明細書で説明する様々な測位プロトコルは、公衆に利用可能であるIEEE規格802.11-2016及び/又はIEE規格802.11ax(総称して「IEEE規格802.11」)のいくつかの態様又は特徴を組み込み得る。
【0090】
[0104] そのような測位プロトコルの1つは、微細時間測定プロトコルとして知られている。微細タイミング測定プロトコルの一例は、図5に示されるメッセージフロー500に関連して説明される。図5に示される例示的なメッセージフロー500は、「イニシエータ」STA(ISTA)502と「応答」STA(RSTA)506とを含むワイヤレスステーションSTA間のメッセージの交換である。このコンテキストにおいて、ISTA502又はRSTA506は、モバイルデバイス(例えば、モバイルデバイス402)又は据え置き型のアクセストランシーバデバイス(例えば、ローカルトランシーバ404)を含むいくつかのトランシーバデバイスのうちのいずれか1つを備え得る。ISTA502は、ISTA502とRSTA506との間で送信されるメッセージ又はフレームのタイミングに少なくとも部分的に基づいて、1つ又は複数のRTT測定値を取得又は計算し得る。本明細書で使用される場合、「メッセージ」及び「フレーム」という用語は、互換的に使用される。この例では、ISTA502は、微細タイミング測定要求メッセージ又はフレーム504をRSTA506に送信し、いくつかの態様では、それに応答してRSTA506によって送信されたオプションの微細タイミング要求メッセージ肯定応答メッセージ又はフレーム(ACK)508を受信し得る。本開示のいくつかの態様によれば、微細タイミング測定要求メッセージ504の内容は、IEEE std.802.11として示されてもよい。いくつかの態様では、ACKフレーム508は、単に、前に送信されたメッセージの受信の指示を提供し得る。
【0091】
[0105] 測定されるメッセージの交換は、RSTA506によるFTMフレーム510の送信から始まる。RSTA506は、FTMフレーム510の指定された部分(例えば、プリアンブル)がRSTAのアンテナから送信される時間(例えば、出発時間)に対応するタイムスタンプtを記録する。ISTA502は、FTMフレーム510を受信し、指定された部分(例えば、プリアンブル)がISTAのアンテナにおいて受信される時間(例えば、到着時間)に対応するタイムスタンプtを記録する。FTMフレーム510の受信に応答して、ISTA502は、ACKフレーム512を送信し、ACKフレーム512の指定された部分がISTA502のアンテナにおいて送信される時間に対応するタイムスタンプtを記録する。RSTA506は、ACKフレーム512を受信し、ACKフレーム512の指定された部分がRSTA506のアンテナにおいて受信された時間に対応するタイムスタンプtを記録する。いくつかの態様では、RSTA506は、RSTA506によって記録されたタイムスタンプ値t及びtを含むFTM報告(FTM_R)フレーム514をISTA502に送る。タイムスタンプ値t、t、t、及びtを使用して、ISTA502は、RSTA506とのメッセージ交換のためのRTT測定値(例えば、RTT=(t-t)-(t-t))を決定し得る。次に、RTT測定値は、ISTA502とRSTA506との間のレンジを決定する際にISTA502によって使用され得る。
【0092】
[0106] 本開示のある態様によれば、メッセージ交換は、往復K毎に追加のタイムスタンプ値(t、t、t、t)を取得するために、複数回n回反復され得る。メッセージ交換のこのような複数回反復は、測定精度を向上させるために使用され得、RTTは、n回の往復の平均によって決定され、以下のように表される。
【0093】
【数1】
【0094】
[0107] 次に、ISTA502とRSTA506との間のレンジ(例えば、距離)dは、d=RTT・c/2として計算することができ、ここで、cは、電磁波伝搬の速度である。イニシエータクロック及びレスポンダクロックは、同じクロックによって取られた読取り値間の時間差が計算に組み込まれるので、同期される必要はない。
【0095】
[0108] STA間の距離を決定する際に使用するための別の測位プロトコルは、TOF及び/又はRTT測定値を決定するためにヌルデータパケット(NDP)の交換を使用する。図6は、IEEE802.11ax(HE)規格によって定義されたNDPに概して対応する例示的なNDP600の図である。NDP600は、レガシーショートトレーニングフィールド(legacy short training field、L-STF)604と、レガシーロングトレーニングフィールド(legacy long training field、L-LTF)606と、レガシーシグナルフィールド(legacy signal field、L-SIG)608とを有するレガシー部分404を含む。
【0096】
[0109] L-STF604は、i)パケット検出、ii)初期同期、及びiii)自動利得制御(AGC)調整など、1つ又は複数の機能をSTAが実行することを可能にするように構成された信号(例えば、トレーニング信号)を含む。一態様では、L-LTF606は、STAがi)チャネル推定及びii)微細同期などの1つ又は複数の機能を実行することを可能にするように構成された信号(例えば、トレーニング信号)を含む。L-STF604及びL-LTF606の内容は、通信プロトコルによって規定されており、パケット毎に同一である。
【0097】
[0110] L-SIG608は、i)レートサブフィールド、及びii)長さサブフィールドなどの物理レイヤ情報を含む。レートサブフィールド及び長さサブフィールドの内容は、レガシー通信デバイスが少なくともNDP600の持続時間を決定することができるように、NDP600の持続時間を示すように設定される。
【0098】
[0111] NDP600はまた、反復L-SIG(RL-SIG)610と呼ばれる、L-SIG608の別のインスタンスを含む。NDP600はまた、NDP600がそれを介して送信される空間ストリームの数を指定するサブフィールド、NDP600の帯域幅を指定するサブフィールド、i)NDP600中のトレーニングフィールドの持続時間と、ii)トレーニングフィールドの各々とともに含まれるガードインターバル(GI)の持続時間とを指定するサブフィールドなど、サブフィールド内のNDP600のフォーマットについての情報を概して搬送する高効率Wi-Fi信号フィールド(HE-SIG-A)612を含む。
【0099】
[0112] 高効率Wi-Fiショートトレーニングフィールド(HE-STF)614は、STAがAGC改良などの機能を実行することを可能にするように構成された信号を含む。高効率Wi-Fiロングトレーニングフィールド(HE-LTF)616は、STAが複数の空間ストリームを採用するMIMOチャネルのためのチャネル推定などの機能を実行することを可能にするように構成された信号を含む。一態様では、NDP600中のHE-LTF616の数(N)は、NDP600がそれを介して送信される(HE-SIG-A612中で指定される)空間ストリームの数に対応する。一態様では、HE-LTF616の各々の持続時間、及びHE-LTF616の各々とともに使用されるガードインターバル持続時間は、HE-SIG-A612中で指定される。
【0100】
[0113] 各NDP600は、STAがNDP600を受信する時間とSTAがNDP600を送信する時間とを決定するための基礎として使用され得る1つ又は複数の信号を含む。いくつかの態様では、HE-LTF616などのトレーニング信号は、測距測定手順中にNDPの受信の時間(例えば、到着時間)を決定するために使用され得る。いくつかの態様では、NDPの送信の時間(例えば、出発時間)は、測距測定手順中の、HE-LTF616などのトレーニング信号の送信を参照して決定され得る。一般に、STAから送信された特定の信号に関して出発時間が決定される場合、別のSTAにおいて受信された同じ特定のトレーニング信号に関して到着時間が決定される。一態様では、到着時間は、特定のトレーニング信号がSTAのアンテナにおいて受信される時間に対応し、出発時間は、特定のトレーニング信号がSTAのアンテナから送信される時間に対応する。
【0101】
[0114] 一態様では、NDP600は、受信機デバイスによって処理される必要がない任意の情報を含むパケット拡張フィールド(PE)618を随意に含む。PE618は、NDP600の受信の終了から定義された期間(例えば、ショートフレーム間スペース(SIFS))後に後続のパケットを送信するより前に、HE-LTF616を処理するための追加の時間を受信機デバイスに与える。例えば、以下で図7を参照しながら説明するような測距測定交換では、STAは、NDPAフレーム、測距フィードバックフレーム、別のNDPなど、NDPの受信の終了後に定義された期間(例えば、SIFS)パケットを送信し得る。
【0102】
[0115] L-STF604、L-LTF606、L-SIG608、RL-SIG610、HE-SIG-A612、VHT-STF614、及びN個のVHT-LTF616、並びにPE618の各々は、1つ又は複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを備える。単に説明のための例として、HE-SIG-A612は、2つのOFDMシンボルを備える。
【0103】
[0116] 図6の例示では、NDP600は、L-STF604、L-LTF606、L-SIG608、RL-SIG610、及びHE-SIG-A612の各々のうちの1つを含む。NDP600が、複数のサブチャネル(例えば、複数の20MHzサブチャネル)を含む累積帯域幅に及ぶとき、L-STF604、L-LTF606、L-SIG608、RL-SIG610、及びHE-SIG-A612の各々は、一態様では、パケットの帯域幅全体の対応する数のサブチャネル(例えば、20MHzサブチャネル)にわたって繰り返される。例えば、NDP600が80MHz帯域幅を占有する一態様では、NDP600は、L-STF604、L-LTF606、L-SIG608、RL-SIG610、及びHE-SIG-A612の各々のうちの4つを含む。HE-STF614及びHE-LTF616は、NDP600の累積帯域幅全体に及ぶように生成される。
【0104】
[0117] 図7は、IEEE規格802.11axのいくつかの態様による、NDPを使用する測距測定手順における例示的なメッセージ交換700の図である。図7に示される例は、トリガされない単一ユーザ(SU)手順である。しかしながら、本開示のいくつかの態様によれば、手順は、IEEE規格802.11axに示されているものなど、マルチユーザ(MU)環境及び/又はトリガされる測距手順に拡張され得る。
【0105】
[0118] メッセージ交換700は、ISTA702とRSTA704との間の測距手順のコンテキストにおいて示されている。メッセージ交換700は、NDP交換部分706と、NDP送信部分708と、フィードバックフレーム交換部分710とを含む。別の態様では、メッセージ交換700はまた、図7に示されていない追加の随意のフィードバックフレーム交換(例えば、ISTA702からRSTA704へのフィードバック)を含み得る。
【0106】
[0119] NDP交換部分706において、ISTA702は、NDPアナウンスフレーム712を含む物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信する。NDPAフレーム712は、測距測定手順の一部として、RSTA704に、ISTA702からNDPを受信する準備をさせるように構成される。いくつかの態様では、PPDU中のNDPAフレーム712は、測距メッセージ交換700に参加するときにRSTA704が使用するためのパラメータを含む。測距測定のためのNDPAフレーム712は、図6に示されているNDP600の形態であり得る。
【0107】
[0120] ISTA702は、少なくとも1つのNDP714を有するPPDUを生成し、NDPアナウンスフレーム712を有する先行するPPDUの終了後、定義された期間716、NDP714を有するPPDUを送信し始める。一態様では、定義された期間はショートフレーム間スペース(SIFS)である。いくつかの態様では、別の適切な期間が利用され得る。
【0108】
[0121] NDP714は、図6に示されているものなど、1つ又は複数のSTFと、1つ又は複数のLTFと、1つ又は複数の信号フィールドとを有するプリアンブルを含む。一態様では、NDP714のプリアンブルは、i)L-STFと、L-LTFと、L-SIGとを有するレガシー部分と、ii)HE-STFと、1つ又は複数のHE-LTFと、1つ又は複数のHE-SIGとを有する非レガシー部分とを含む。いくつかの態様では、複数のNDP714がPPDU中で送信され、異なるNDP714が異なる周波数帯域幅部分中で送信される。複数のNDP714が送信されるいくつかの態様では、NDP714のうちの2つ以上が、異なる空間ストリームを使用して同じ周波数帯域内で送信される(例えば、NDP714のうちの2つ以上が同じ周波数帯にわたる)(例えば、2つ以上のNDP714がMU-MIMOを使用して送信される)。
【0109】
[0122] 図7に示されている例では、NDP714は、測距測定手順に特有の信号を含む、図6に示され説明されているフォーマットなどのフォーマットを有する測距NDPである。したがって、NDP714は、測距測定以外の目的のために使用されるNDPとは異なるフォーマットを有し、及び/又はチャネル測定を実行することに関連して使用されるNDP、ビームフォーミング測定を実行することに関連して使用されるNDPなど、測距測定以外の目的のために使用されるNDPとは異なる信号を含む。
【0110】
[0123] NDP714を送信するとき、ISTA702は、第1の通信デバイスが、ISTA702のアンテナにおいてNDP714の特定の部分(例えば、NDP714中の特定のHE-LTF)を送信し始めた時間に対応するタイムスタンプtを記録する。同様に、RSTA704がNDP714を受信するとき、RSTA704は、RSTA704が、RSTA704のアンテナにおいてNDP714の特定の部分(例えば、NDP714中の特定のHE-LTF)を受信し始めた時間に対応するタイムスタンプtを記録する。
【0111】
[0124] NDP714を受信したことに応答して、RSTA704は、NDP718がRSTA704において受信された後の定義された期間SIFS 720において、NDP714を含むPPDUを送信し始める。NDP718を送信するとき、RSTA704は、RSTA704がそのアンテナからNDP718の特定の部分(例えば、NDP718中の特定のHE-LTF)を送信し始めた時間に対応するタイムスタンプtを記録する。同様に、ISTA702がNDP718を受信するとき、ISTA702は、ISTA702がそれのアンテナにおいてNDP718の特定の部分(例えば、NDP718中の特定のHE-LTF)を受信し始めた時間に対応するタイムスタンプtを記録する。
【0112】
[0125] FBフレーム交換部分710は、フィードバック(FB)フレーム722を有するPPDUを含む。いくつかの態様では、FBフレーム722を含むPPDUは、NDP718を含むPPDUが送信されてから、定義された期間SIFS724後に送信される。FBフレーム722は、記録されたタイムスタンプt及びtを含む。いくつかの態様では、FBフレーム722は、NDP714の受信に基づいてRSTA704によって決定されたチャネル推定情報を随意に含み得る。
【0113】
[0126] FBフレーム722の受信後、ISTA702は、記録された時間t、t、t、及びtを使用して、ISTA702とRSTA704との間のRTT測定値を決定する。記録された時間t、t、t、及びtを使用してRTT測定値を決定するために、任意の適切な技術が利用され得る。ISTA702とRSTA704との間の距離は、d=RTT・c/2として計算され得、ここで、cは、電磁波伝搬の速度である。
【0114】
[0127] いくつかの態様では、ISTA702は、測定されたRTTを使用して、ISTA702の推定位置及び/又はRSTA704の推定位置を決定する。一態様では、ISTA702は、推定位置を計算するために三角測量技術を使用することができる。
【0115】
[0128] 多くのモバイルデバイスは、モバイルデバイスに関する動き及び配向の情報を提供するために複数のセンサを含むセンササブシステムを含む。本開示のいくつかの態様は、そのような動き及び配向の情報が、モバイルデバイスの位置のより正確な決定を与えるために、本明細書で説明する測距決定を補足するために使用され得るという認識で実装される。一態様では、歩行者デッドレコニング(PDR:pedestrian dead reckoning)が、モバイルデバイスの動き、向首方向、及び配向を決定するために使用され得る。PDR、及びモバイルデバイスの動き、向首方向、及び配向を監視する他の技術は、ナビゲーションフレームとボディフレームとを伴う。ナビゲーションフレームは、絶対基準フレームとして定義され、ボディフレームは、電話の画面及びそのデフォルトの配向で定義される。図8Aは、本開示のいくつかの態様による、1つのそのようなボディフレームを示すモバイルデバイス802の図800である。この例におけるボディフレームは、x軸804、y軸806、及びz軸808を有する右手デカルト座標系を使用する。ベクトルがナビゲーションフレームからボディフレームにどのように変換されるかを記述するために、それぞれx軸804、y軸806、及びz軸808の周りの回転を示すピッチ810、ロール812、及びヨー814についてのオイラー角による座標変換が実行され得る。図8Aはまた、モバイルデバイスの現在のコンパス方向(例えば、z軸808に沿った)と磁北818との間の角度に対応するモバイルデバイス802の方位角816配向を示す。
【0116】
[0129] 向首方向推定はまた、PDR並びに他の動き及び配向技術において使用され得る。一般に、モバイルデバイスは、磁力計から絶対方向を取得し、ジャイロスコープから相対方向を取得することができる。屋内環境では、磁力計はバイアスを受けることがある。屋内測定の場合における磁力計のバイアスの補償は、既知の適応チルト技術を使用して達成され得る。チルトは、ナビゲーションフレームの水平面と、オペレータによって自然に把持されたときのモバイルデバイスの画面平面との間の角度を指す。
【0117】
[0130] 図8Bは、モバイルデバイス802の配向及び結果として生じる向首方向を示す図820である。適応チルト技術を使用するときの推定。モバイルデバイス802-1は、ナビゲーションフレームの水平面とモバイルデバイスの画面平面との間の角度822にあり、0°の推定向首方向を与える。矢印828によって示されるように90°回転されたとき、モバイルデバイス802-2は、ナビゲーションフレームの水平面とモバイルデバイスの画面平面との間の角度824にあり、90°の推定された向首方向を与える。矢印830によって示されるように、更に90°回転されたとき、モバイルデバイス802-3は、ナビゲーションフレームの水平面とモバイルデバイスの画面平面との間の角度826にあり、180°の推定された向首方向を与える。図8Bに示される角度以外の角度は、他の推定向首方向値を生じさせる。モバイルデバイス802のセンサは、推定された向首方向を取得するために適応チルト以外の技術を使用して処理され得、適応チルト技術は、単にそのような向首方向推定技術の1つである。
【0118】
[0131] 本開示のいくつかの態様によれば、センササブシステムからのデータは、Wi-Fi RTT測定値を使用して決定された測距推定値を補足するために使用され得る。本開示のいくつかの態様は、既存の技術においてセンササブシステムから取得されたピッチ/ロール/ヨー/向首方向情報が、Wi-Fi RTT測定値とは無関係に生成されることを認識する。そのような既存の技術では、生センサデータは、Wi-Fi RTT測定値とともに使用される前に、モバイルデバイスの動き及び配向についての処理された値を取得するために完全に処理される。したがって、センササブシステムによって提供されるセンサ情報は、Wi-Fi RTT測定値と同期されず、Wi-Fi RTT測定値から決定された距離と、センササブシステムによって提供される動き及び配向決定との無効な相関関係をもたらし得る。
【0119】
[0132] 本開示のいくつかの態様によれば、Wi-Fi RTT測定値は、センサデータ出力と、Wi-Fi RTTを決定するために取得されるタイミング測定値との間に直接相関があるように、センササブシステムから取得されたデータと同期される。図9は、本開示のいくつかの態様による、センササブシステムデータをタイミング測定値と同期させるためのシステム900のブロック図である。
【0120】
[0133] 図9に示される例示的なシステム900は、センササブシステム902及びWLANサブシステム904を含む。センササブシステム902は、対応するモバイルデバイスの配向、動き、及び向首方向を決定するために使用され得るデータ出力を提供する複数のセンサを含む。ここで、センササブシステム902は、x軸に沿ったモバイルデバイスの加速度ax、y軸に沿ったモバイルデバイスの加速度ay、及びz軸に沿ったモバイルデバイスの加速度azに対応するデータを提供するように構成された複数の加速度計906を含む。
【0121】
[0134] 例示的なシステム900のセンササブシステム902はまた、複数の磁力計センサ908を含む。一態様では、磁力計センサ908は、モバイルデバイスのx軸に沿った磁場hx、モバイルデバイスのy軸に沿った磁場hy、及びモバイルデバイスのz軸に沿った磁場hzに対応するデータを提供するように構成される。
【0122】
[0135] 例示的なシステム900のセンササブシステム902は、複数のジャイロスコープセンサ910を更に含む。一態様では、ジャイロスコープセンサ910は、モバイルデバイスのピッチα、ロールβ、及びヨー
【0123】
【数2】
【0124】
の配向に対応するデータを提供するように構成される。
【0125】
[0136] Wi-Fi RTT測距中に、WLANサブシステム904は、測距パケットの到着時間及び出発時間を検出する。WLANサブシステムは、そのような時間毎にWLANタイムスタンプ(TS)を提供する。本開示のいくつかの態様によれば、WLANサブシステム904は、測距パケットの各到着時間及び出発時間においてストローブ信号912を生成するように構成される。一態様では、ストローブ信号912は、加速度計906、磁力計センサ908、及びジャイロスコープ910の出力に存在するデータを、データが対応する到着時間及び出発時間に存在するときにキャプチャするために、センササブシステム902に提供される。キャプチャされたセンサデータは、測距パケットの到着時間及び出発時間に対応するWLAN TSと相関されて、センサデータを測距動作において使用される時間測定値と概して同期させる。
【0126】
[0137] 本開示のいくつかの態様によれば、WLANサブシステム904は、WLANサブシステム904において使用されるマイクロコントローラ又は他のプロセッサの汎用入力/出力(GPIO)においてストローブ信号912を生成し得る。特定の態様において、ストローブ信号912は、センササブシステム902のプロセッサによる割り込みルーチンの実行を呼び出すセンササブシステム902への割り込みを生成する。割り込みルーチンに従って、センササブシステム902は、ストローブ信号912が生成された時間WLAN TS(t)に存在する生センサデータ{axt,ayr,azt}、{hxt,hyt,hzt}、及び
【0127】
【数3】
【0128】
値をキャプチャする。いくつかの態様によれば、ストローブ信号912は、生センサデータをキャプチャするためにセンササブシステム902のファームウェアをアクティブ化し得る。
【0129】
[0138] 次いで、時間tにおいてキャプチャされたセンサデータは、センササブシステム902とWLANサブシステム904によって取得されたWi-Fi RTT時間測定値との間の時間同期データを与えるために、記憶され、時間tにおけるWLAN TSと相関され得る。結果として生じる相関されたセンサデータは、センサデータがWi-Fi RTT時間測定値と相関されなかった場合に他の方法で利用可能な測位決定よりも正確な測位決定を取得するために、Wi-Fi RTT時間測定値と相関されたセンサデータとを融合する測位技術の入力に与えられ得る。
【0130】
[0139] 本開示のいくつかの態様によれば、センサデータは、キャプチャされ、センササブシステム902のマイクロコントローラの1つ又は複数のシャドウレジスタ914に記憶され得る。シャドウレジスタ914などのシャドウレジスタは、高優先度割り込みに応答して迅速な記憶動作を実施するために、特定のマイクロコントローラによって使用される。いくつかの態様では、ストローブ信号912は、時間t(例えば、測距パケットの到着時間及び/又は出発時間)においてWLANサブシステム904によって生成され得、時間tに存在する生センサデータ{axt,ayr,azt}、{hxt,hyt,hzt}、
【0131】
【数4】
【0132】
をシャドウレジスタ914に迅速に記憶するマイクロコントローラにおいて高優先度割り込みを呼び出すために使用され得る。いくつかの態様では、時間tに対するWLAN TSは、WLANサブシステム904によって与えられ、シャドウレジスタ914中に生センサデータとともに記憶され得る。追加又は代替として、生センサデータは、シャドウレジスタ914から取り出され、他のメモリ(例えば、シャドウレジスタ914以外のメモリ)中に記憶するためにWLAN TSと相関され得、ここで、相関されたデータは、後続の測位及び/又は測距処理のためにアクセスされ得る。
【0133】
[0140] 図9は、WLANサブシステム904によって決定される測距パケットの到着時間及び/又は出発時間に各々対応する3つの時点t1、t2、t3におけるシャドウレジスタ914内の生センサデータの記憶装置を示す。時間t1において、WLANサブシステム904は、センササブシステム902へのストローブ信号912を生成し、これは、生センサデータ{ax1,ay1,az1}、{hx1,hy1,hz1}、
【0134】
【数5】
【0135】
をキャプチャし、生センサデータをシャドウレジスタ914に記憶する割り込みを呼び出す。いくつかの態様では、WLANサブシステム904は、時間t1に対応するタイムスタンプWLAN TS(1)を与え、それを時間t1においてキャプチャされた生センサデータとともにシャドウレジスタ914に記憶し得る。追加又は代替として、生センサデータは、シャドウレジスタ914から取り出され、別個のデータ相関動作において他のメモリ(例えば、シャドウレジスタ914以外のメモリ)に記憶するためにWLAN TS(1)と相関され得る。
【0136】
[0141] 時間t2において、WLANサブシステム904は、センササブシステム902へのストローブ信号912を再び生成し、これは、生センサデータ{ax2,ay2,az2}、{hx2,hy2,hz2}、
【0137】
【数6】
【0138】
をキャプチャし、生センサデータをシャドウレジスタ914に記憶する割り込みを呼び出す。いくつかの態様では、WLANサブシステム904は、時間t2に対応するタイムスタンプWLAN TS(2)を与え、それを時間t2においてキャプチャされた生センサデータとともにシャドウレジスタ914に記憶し得る。加えて、又は代替として、生センサデータは、シャドウレジスタ914から取り出され、別個のデータ相関動作においてメモリ記憶装置(例えば、シャドウレジスタ914以外のメモリ)内のWLAN TS(2)と相関され得る。同様のプロセスが時間t3に関して行われ、時間t3における生センサデータ{ax3,ay3,az3}、{hx3,hy3,hz3}、
【0139】
【数7】
【0140】
がキャプチャされ、時間t3に対応するタイムスタンプWLAN TS(3)との相関のためにシャドウレジスタ914に記憶される。いくつかの態様では、古い生センサデータ(及びシャドウレジスタ914に記憶されている場合、WLAN TS)は、必要なときに新しい生センサデータのための空間を作るために、他のメモリに移動され、シャドウレジスタ914からフラッシュされ得る。前述のストローブトリガ機構は、WLAN TSとセンサデータとの間の高い相関を確実にすることを支援する。
【0141】
[0142] 様々な態様では、生センサデータは、モバイルデバイスの線加速度A、角加速度M及び磁気向首方向Hのベクトルを取得するために後で処理され得る。一例として、加速度ベクトルAは、生センサデータから生成されてもよく、A=f({ax,ay,az})。角加速度ベクトルMは、生センサデータから決定されてもよく、M=f(α,β,γ)。向首方向ベクトルHは、生センサデータから生成されてもよく、
【0142】
【数8】
【0143】
であり、Hy=f(hyn)はy軸に沿った磁気ベクトルであり、Hx=f(hxn)はx軸に沿った磁気ベクトルである。
【0144】
[0143] 測距データと、モバイルデバイスの対応する動き/向首方向/配向センサデータとを実質的に同期させるための技術は、様々な測位プロトコルに適用され得る。図10は、微細時間測定プロトコルに適用されたときの時間測定データと動き/向首方向/配向センサデータとの間の同期を示す例示的なメッセージフロー1000である。図10に示される例示的なメッセージフロー1000は、ISTA1002とRSTA1004との間のメッセージの交換である。このコンテキストでは、ISTA1002又はRSTA1004は、モバイルデバイス又は据え置き型のアクセストランシーバデバイスを含む、いくつかのトランシーバデバイスのうちのいずれか1つを備え得る。この例では、ISTA1002は、微細タイミング測定要求メッセージ又はフレーム1006をRSTA1004に送信し、いくつかの態様では、それに応答してRSTA1004によって送信されたオプションの微細タイミング要求メッセージ肯定応答メッセージ又はフレーム(ACK)を受信する(図10に図示せず)。
【0145】
[0144] 測定されるメッセージの交換は、RSTA1004によるFTM_1フレーム1008の送信から始まる。RSTA1004のWLANサブシステム1010は、FTM_1フレーム1008の指定された部分(例えば、プリアンブル)がRSTA1004のアンテナから送信される時間(例えば、出発時間)に対応するtにおいてタイムスタンプWLAN TS(t1)を生成する。WLANサブシステム1010はまた、RSTA1004のセンササブシステム1014へのストローブ信号1012を生成し、それは、センササブシステム1014をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t1))をキャプチャし、RSTA1004のメモリ1016(例えば、シャドウレジスタ又は他のメモリ)に記憶させる。更に、タイムスタンプWLAN(t1)は、メモリ1016内のセンサデータSensors(t1)と相関付けられる。
【0146】
[0145] ISTA1002は、FTM_1フレーム1008を受信し、ISTA1002のWLANサブシステム1018は、FTM_1 1008の指定された部分(例えば、プリアンブル)がISTA1002のアンテナにおいて受信される時間(例えば、到着時間)に対応するtにおいてタイムスタンプWLAN TS(t2)を生成する。時間tにおいて、WLANサブシステム1018はまた、ISTA1002のセンササブシステム1022へのストローブ信号1020を生成し、これは、センササブシステム1022をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t2))をキャプチャし、ISTA1002のメモリ1024(例えば、シャドウレジスタ又は他のメモリ)に記憶させる。更に、タイムスタンプWLAN(t2)は、メモリ1024内のセンサデータSensors(t2)と相関付けられる。
【0147】
[0146] FTM_1フレーム1008の受信に応答して、ISTA1002はACKフレーム1026を送信し、WLANサブシステム1018は、ACKフレーム512の指定された部分がISTA502のアンテナにおいて送信される時間に対応するtにおいてタイムスタンプWLAN TS(t3)を生成する。時間tにおいて、WLANサブシステム1018はまた、センササブシステム1022へのストローブ信号1028を生成し、それは、センササブシステム1022をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t3))をキャプチャし、メモリ1024に記憶する。更に、タイムスタンプWLAN(t3)は、メモリ1024内のセンサデータSensors(t3)と相関付けられる。
【0148】
[0147] RSTA506は、ACKフレーム512を受信し、ACKフレーム1026の指定された部分がRSTA1004のアンテナにおいて受信された時間に対応するtにおいてタイムスタンプWLAN TS(t4)を記録する。時間tにおいて、WLANサブシステム1010はまた、センササブシステム1014へのストローブ信号1030を生成し、それは、センササブシステム1014をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t4))をキャプチャし、メモリ1016に記憶する。更に、タイムスタンプWLAN(t4)は、メモリ1016内のセンサデータSensors(t4)と相関付けられる。
【0149】
[0148] いくつかの態様では、RSTA1004は、RSTA506によって生成されたタイムスタンプ値WLAN TS(t1)及びWLAN TS(t4)を含むFTM報告(FTM_R)フレーム1032をISTA1002に送る。時間t、t、t、及びtに対応するタイムスタンプ値WLAN TS(t1)、WLAN TS(t2)、WLAN TS(t3)、WLAN TS(t4)を使用して、ISTA1002は、RSTA1004とのメッセージ交換のためのRTT測定値(例えば、RTT=(WLAN TS(t4)-WLAN TS(t1))-(WLAN TS(t3)-WLAN TS(t3))=(t-t)-(t-t))を決定し得る。次に、RTT測定値は、ISTA1002とRSTA1004との間のレンジを決定する際にISTA1002によって使用され得る。更に、ISTA1002は、センサ測定値Sensors(t2)及びSensors(t3)を使用して、ISTA1002の動き/向首方向/配向を決定することができる。
【0150】
[0149] 本開示のいくつかの態様によれば、ISTA1002及びRSTA1004は、時間t、t、t、tにおいてキャプチャされたセンサデータを随意に交換し得る。この目的のために、RSTA1004は、随意に、センサデータセンサ(t1、t4)及び対応するタイムスタンプWLAN TS(t1、t4)を含むセンサ及びタイムスタンプフレーム1034をISTA1002に送信することができる。ISTA1002は、測位決定を更に精緻化するために、センサ測定値Sensors(t1、t4)を使用してRSTA1004の動き/向首方向/配向を決定し得る。追加又は代替として、ISTA1002は、随意に、センサデータセンサ(t2、t3)と、対応するタイムスタンプWLAN TS(t2、t3)とを含むセンサ及びタイムスタンプフレーム1036をRSTA1004に送信し得る。RSTA1004は、それ自体の位置を正確に決定するために、センサ測定値Sensors(t1、t4)を使用してRSTA1004の動き/向首方向/配向を決定し、センサ測定値Sensors(t2、t3)を使用してISTA1002の動き/向首方向/配向を決定し、時間測定値WLAN TS(t1)、WLAN TS(t2)、WLAN TS(t3)、及びWLAN TS(t4)を決定し得る。本開示のいくつかの態様によれば、生センサデータは、動き/向首方向/配向値を決定し、フレーム1034及び/又はフレーム1036の交換中に生センサデータの代わりに決定された動き/向首方向/配向値を送るために、ISTA1002及び/又はRSTA1004によって処理され得る。ISTA1002又はRSTA1004のうちの1つだけが本明細書で説明するセンサキャプチャ能力を有するシステム構成があり得るので、センサデータのそのような交換の前に、ISTA1002及びRSTA1004は、各々がそのようなセンサデータを互いにキャプチャする能力を有するかどうかを示し得る。指示は、ISTA1002とRSTA1004との間のデバイス能力の交換中にシグナリングされ得る。
【0151】
[0150] 図11は、本開示のいくつかの態様による、NDP測距測定プロトコルに適用されたときの時間測定データと動き/向首方向/配向センサデータとの間の同期を示す例示的なメッセージフロー1100である。図11に示される例示的なメッセージフロー1100は、ISTA1102とRSTA1104との間のメッセージの交換である。このコンテキストでは、ISTA 1102又はRSTA 1104は、モバイルデバイス又は据え置き型のアクセストランシーバデバイスを含む、いくつかのトランシーバデバイスのうちのいずれか1つを備え得る。図11に示されているように、ISTA1102は、NDPアナウンスフレーム1106を含む物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信する。NDPAフレーム1106は、測距測定手順の一部として、RSTA1104に、ISTA1102からNDPを受信する準備をさせるように構成される。いくつかの態様では、PPDU中のNDPAフレーム1106は、測距メッセージフロー1100に参加するときにRSTA1104が使用するためのパラメータを含む。測距測定のためのNDPAフレーム1106は、図6に示されているNDP600の形態であり得る。
【0152】
[0151] ISTA1102は、少なくとも1つのNDP1108を有するPPDUを生成し、時間tにおいてNDP1108を有するPPDUの送信を開始し、これは、NDPアナウンスフレーム1106を有する先行するPPDUの終了後の定義された期間SIFSにおいて生じる。一態様では、定義された期間はショートフレーム間スペース(SIFS)である。いくつかの態様では、別の適切な期間が利用され得る。NDP1108は、図6に示されているものなど、1つ又は複数のSTFと、1つ又は複数のLTFと、1つ又は複数の信号フィールドとを有するプリアンブルを含む。一態様では、NDP1108のプリアンブルは、i)L-STFと、L-LTFと、L-SIGとを有するレガシー部分と、ii)HE-STFと、1つ又は複数のHE-LTFと、1つ又は複数のHE-SIGとを有する非レガシー部分とを含む。いくつかの態様では、複数のNDP1108がPPDU中で送信され、異なるNDP1108が異なる周波数帯域幅部分中で送信される。複数のNDP1108が送信されるいくつかの態様では、NDP1108のうちの2つ以上が、異なる空間ストリームを使用して同じ周波数帯域内で送信される(例えば、NDP1108のうちの2つ以上が同じ周波数帯にわたる)(例えば、2つ以上のNDP1108がMU-MIMOを使用して送信される)。
【0153】
[0152] 図11に示されている例では、NDP1108は、測距測定手順に特有の信号を含む、図6に示され説明されているものなどのフォーマットを有する測距NDPである。したがって、NDP1108は、測距測定以外の目的のために使用されるNDPとは異なるフォーマットを有し、及び/又はチャネル測定を実行することに関連して使用されるNDP、ビームフォーミング測定を実行することに関連して使用されるNDPなど、測距測定以外の目的のために使用されるNDPとは異なる信号を含む。
【0154】
[0153] NDP1108を送信するとき、ISTA1102のWLANサブシステム1118は、ISTA1102がISTA1102のアンテナにおいてNDP1108の特定の部分(例えば、NDP714中の特定のHE-LTF)を送信し始めた時間に対応する時間tにおいてタイムスタンプWLAN TS(t1)を生成する。WLANサブシステム1118はまた、ISTA1102のセンササブシステム1122へのストローブ信号1112を生成し、それは、センササブシステム1122をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t1))をキャプチャし、ISTA1102のメモリ1124(例えば、シャドウレジスタ又は他のメモリ)に記憶させる。更に、タイムスタンプWLAN(t1)は、メモリ1124内のセンサデータSensors(t1)と相関付けられる。
【0155】
[0154] 同様に、RSTA1104がNDP1108を受信するとき、RSTA1104のWLANサブシステム1110は、RSTA1104がRSTA1104のアンテナにおいてNDP1108の特定の部分(例えば、NDP1108中の特定のHE-LTF)を受信し始めた時間に対応する時間tにおいてタイムスタンプWLAN TS(t2)を生成する。WLANサブシステム1110はまた、RSTA1104のセンササブシステム1114へのストローブ信号1126を生成し、それは、センササブシステム1114をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t2))をキャプチャし、RSTA1104のメモリ1116(例えば、シャドウレジスタ又は他のメモリ)に記憶させる。更に、タイムスタンプWLAN(t2)は、メモリ1116内のセンサデータSensors(t2)と相関付けられる。
【0156】
[0155] NDP1108を受信したことに応答して、WLANサブシステム1110は、NDP1128がRSTA1104において受信された後の定義された期間SIFSにおいて、NDP1108を含むPPDUを送信し始める。NDP1128を送信するとき、WLANサブシステム1110は、RSTA1104がそれのアンテナからNDP1128の特定の部分(例えば、NDP1128中の特定のHE-LTF)を送信し始めた時間に対応する時間tにおいてタイムスタンプWLAN TS(t3)を生成する。WLANサブシステム1110はまた、RSTA1104のセンササブシステム1114へのストローブ信号1130を生成し、それは、センササブシステム1114をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t3))をキャプチャし、RSTA1104のメモリ1116(例えば、シャドウレジスタ又は他のメモリ)に記憶させる。更に、タイムスタンプWLAN(t3)は、メモリ1116内のセンサデータSensors(t3)と相関付けられる。
【0157】
[0156] ISTA1102がNDP1128を受信するとき、ISTA1102は、ISTA1102がそのアンテナにおいてNDP1128の特定の部分(例えば、NDP1128中の特定のHE-LTF)を受信し始めた時間に対応する時間tにおいてタイムスタンプWLAN TS(t4)を生成する。WLANサブシステム1118はまた、センササブシステム1122へのストローブ信号1132を生成し、それは、センササブシステム1122をトリガして、そのセンサの出力(センサ(t4))をキャプチャし、メモリ1124に記憶する。更に、タイムスタンプWLAN(t4)は、メモリ1124内のセンサデータSensors(t4)と相関付けられる。
【0158】
[0157] いくつかの態様では、RSTA1104は、NDP1128を含むPPDUが送信されてから定義された期間SIFS後に、フィードバック(FB)フレーム1134を含むPPDUを送信する。FBフレーム1134は、時間t及びtにそれぞれ対応する記録されたタイムスタンプWLAN TS(t2)及びWLAN TS(t3)を含む。いくつかの態様では、FBフレーム1134は、NDP1108の受信に基づいてRSTA1104によって決定されたチャネル推定情報を随意に含み得る。
【0159】
[0158] FBフレーム1032の受信後、ISTA1102は、記録された時間t、t、t、及びtを使用して、ISTA1102とRSTA1104との間のRTT測定値を決定する。記録された時間t、t、t、及びtを使用してRTT測定値を決定するために、任意の適切な技術が利用され得る。ISTA702とRSTA704との間の距離は、d=RTT・c/2として計算され得、ここで、ciは、電磁波伝搬の速度である。いくつかの態様では、ISTA1102は、測定されたRTTを使用して、ISTA1102の推定位置及び/又はRSTA1104の推定位置を決定する。一態様では、ISTA1102は、推定位置を計算するために三角測量技術を使用することができる。更に、ISTA1102は、測距及び/又は測位決定を更に精緻化するために、センサデータSensors(t1)及びSensors(t4)を使用することができる。
【0160】
[0159] 本開示のいくつかの態様によれば、ISTA1102及びRSTA1104は、時間t、t、t、tにおいてキャプチャされたセンサデータを随意に交換し得る。このために、RSTA1104は、随意に、センサデータSensors(t2、t3)及び対応するタイムスタンプWLAN TS(t2、t3)を含むセンサ及びタイムスタンプフレーム1136をISTA1102に送信することができる。ISTA1102は、測位決定を更に精緻化するために、センサ測定値Sensors(t2、t3)を使用してRSTA1004の動き/向首方向/配向を決定することができる。追加又は代替として、ISTA1102は、随意に、センサデータセンサ(t1、t4)と対応するタイムスタンプWLAN TS(t1、t4)とを含むセンサ及びタイムスタンプフレーム1138をRSTA1104に送信し得る。RSTA1104は、それ自体の位置を正確に決定するために、センサ測定値Sensors(t1、t4)を使用してRSTA1104の動き/向首方向/配向を決定し、センサ測定値Sensors(t2、t3)を使用してISTA1102の動き/向首方向/配向を決定し、時間測定値WLAN TS(t1)、WLAN TS(t2)、WLAN TS(t3)、及びWLAN TS(t4)を決定し得る。本開示のいくつかの態様によれば、生センサデータは、動き/向首方向/配向値を決定し、フレーム1136及び/又はフレーム1138の交換中に生センサデータの代わりに決定された動き/向首方向/配向値を送るために、ISTA1102及び/又はRSTA1104によって処理され得る。ISTA1102又はRSTA1104のうちの1つだけが本明細書で説明するセンサキャプチャ能力を有するシステム構成があり得るので、センサデータのそのような交換の前に、ISTA1002及びRSTA1004は、各々がそのようなセンサデータを互いにキャプチャする能力を有するかどうかを示し得る。指示は、ISTA1102とRSTA1104との間のデバイス能力の交換中にシグナリングされ得る。
【0161】
[0160] 測距パケット(例えば、FPMフレーム、NDPフレームなど)の交換と、図10及び図11に示されるセンササブシステムのセンサデータの対応するキャプチャとは、測位目的のために使用され得る複数の測定値を取得するために複数回繰り返され得る。本開示のいくつかの態様によれば、タイミング及び/又はセンサ測定データセットの平均/標準偏差をチェックすることによって、外れ値タイミング及び/又はセンサ測定を識別することができる。外れ値は、測距及び/又は測位決定の前に除去され得る。最終データセットは、例えば、屋内三角測量アルゴリズムに供給することができる。
【0162】
[0161] 図12は、本開示の態様による、第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法1200の例を例示する。動作1202において、第1のSTAは、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信する。一態様では、動作1202は、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、1つ又は複数のプロセッサ332、メモリ340、及び/又は測位構成要素342によって実行されてもよく、それらのうちのいずれか又は全てが、この動作を実行するための手段と見なされてもよい。
【0163】
[0162] 動作1204において、第1のSTAは、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。一態様では、動作1204は、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、1つ又は複数のプロセッサ332、メモリ340、及び/又は測位構成要素342によって実行されてもよく、それらのうちのいずれか又は全てが、この動作を実行するための手段と見なされてもよい。
【0164】
[0163] 図13は、本開示の態様による、第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法1300の例を例示する。動作1302において、第1のSTAは、第1の出発時間において第1のパケットを送信する。一態様では、動作1302は、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、1つ又は複数のプロセッサ332、メモリ340、及び/又は測位構成要素342によって実行されてもよく、それらのうちのいずれか又は全てが、この動作を実行するための手段と見なされてもよい。
【0165】
[0164] 動作1304において、第1のSTAは、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む。一態様では、動作1304は、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、1つ又は複数のプロセッサ332、メモリ340、及び/又は測位構成要素342によって実行されてもよく、それらのうちのいずれか又は全てが、この動作を実行するための手段と見なされてもよい。
【0166】
[0165] 理解されるように、方法1200及び1300の技術的利点は、測距パケットの時間測定データ(例えば、到着時間及び/又は出発時間)との動き/向首方向/配向センサデータの同期を含む。時間及びセンサデータを同期させることによって、ステーションは、その測距決定において時間測定データ及びセンサデータの両方を使用するとき、他のステーションに対するそのレンジ及び/又は位置をより正確に決定することができる。
【0167】
[0166] 上記の発明を実施するための形態では、各例において様々な特徴が互いにグループ化されることが分かる。開示のこの方式は、例示的な条項が、各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有するという意図として、理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項の全ての特徴よりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の条項は、説明に組み込まれるものと見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組み合わせに言及し得るが、その従属条項の態様(単数又は複数)は、その特定の組み合わせに限定されない。他の例示的な条項も、任意の他の従属条項若しくは独立条項の主題との従属条項の態様(単数又は複数)の組み合わせ、又は他の従属条項及び独立条項との任意の特徴の組み合わせを含み得ることが理解されよう。特定の組み合わせが意図されないこと(例えば、絶縁体と導体の両方として要素を規定することなどの、矛盾する態様)が明示的に表現されないか又は容易に推測され得ない限り、本明細書で開示される様々な態様は、これらの組み合わせを明確に含む。更に、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることも意図される。
【0168】
[0167] 以下の番号付きの条項において、実装例について説明する。
【0169】
[0168] 条項1.第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信することと、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化することと、を含み、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、方法。
【0170】
[0169] 条項2.第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に第2のパケットを第2のSTAに送信することと、第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化することと、を更に含み、第2のセンサデータが、第1の出発時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、条項1に記載の方法。
【0171】
[0170] 条項3.第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、第2のパケットが、微細時間測定パケットの肯定応答である、条項2に記載の方法。
【0172】
[0171] 条項4.第1のパケットが第2のSTAから送信された第2の出発時間と、第2のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信することを更に含む、条項3に記載の方法。
【0173】
[0172] 条項5.第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定することを更に含む、条項4に記載の方法。
【0174】
[0173] 条項6.第1のSTAの位置を決定することが、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行することを含む、条項5に記載の方法。
【0175】
[0174] 条項7.方法が、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得することと、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行することと、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得することと、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、条項2から6のいずれかに記載の方法。
【0176】
[0175] 条項8.方法は、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行することと、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の出発時間において、第2の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、条項7に記載の方法。
【0177】
[0176] 条項9.方法が、パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行することと、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別することと、を更に含む、条項2から8のいずれかに記載の方法。
【0178】
[0177] 条項10.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0179】
[0178] 条項11.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0180】
[0179] 条項12.第1のステーション(STA)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、第1の出発時間において第1のパケットを送信することと、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化することと、を含み、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、方法。
【0181】
[0180] 条項13.方法は、第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第2のパケットを受信することと、第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化することと、を更に含み、第2のセンサデータが、第1の到着時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、条項12に記載の方法。
【0182】
[0181] 条項14.第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、条項13に記載の方法。
【0183】
[0182] 条項15.第1のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、第2のパケットが第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信することを更に含む、条項14に記載の方法。
【0184】
[0183] 条項16.第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定することを更に含む、条項15に記載の方法。
【0185】
[0184] 条項17.第1のSTAの位置を決定することが、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行することを含む、条項16に記載の方法。
【0186】
[0185] 条項18.方法が、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得することと、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行することと、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得することと、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、条項13から17のいずれかに記載の方法。
【0187】
[0186] 条項19.第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行することと、記第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行することと、を更に含む、条項18に記載の方法。
【0188】
[0187] 条項20.パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行することと、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別することと、を更に含む、条項13から19のいずれかに記載の方法。
【0189】
[0188] 条項21.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項12から20のいずれかに記載の方法。
【0190】
[0189] 条項22.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項12から20のいずれかに記載の方法。
【0191】
[0190] 条項23.第1のステーション(STA)であって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信し、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する、ように構成されており、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【0192】
[0191] 条項24.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に第2のパケットを第2のSTAに送信し、第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化し、第2のセンサデータが、第1の出発時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、ように更に構成されている、条項23に記載の第1のSTA。
【0193】
[0192] 条項25.第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、第2のパケットが、微細時間測定パケットの肯定応答である、条項24に記載の第1のSTA。
【0194】
[0193] 条項26.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のパケットが第2のSTAから送信された第2の出発時間と、第2のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信するように更に構成されている、条項25に記載の第1のSTA。
【0195】
[0194] 条項27.少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定するように更に構成されている、条項26に記載の第1のSTA。
【0196】
[0195] 条項28.第1のSTAの位置を決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える、条項27に記載の第1のSTA。
【0197】
[0196] 条項29.少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得することと、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行し、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得することと、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行する、ように更に構成されている、条項24から28のいずれかに記載の第1のSTA。
【0198】
[0197] 条項30.少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行し、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の出発時間において、第2の割り込みルーチンを実行する、ように更に構成されている、条項29に記載の第1のSTA。
【0199】
[0198] 条項31.少なくとも1つのプロセッサが、パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行し、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別する、ように更に構成されている、条項24から30のいずれかに記載の第1のSTA。
【0200】
[0199] 条項32.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項23から31のいずれかに記載の第1のSTA。
【0201】
[0200] 条項33.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項23から31のいずれかに記載の第1のSTA。
【0202】
[0201] 条項34.第1のSTAであって、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、を備え、少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1の出発時間において第1のパケットを送信し、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する、ように構成されており、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【0203】
[0202] 条項35.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第2のパケットを受信し、第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化する、ように更に構成されており、第2のセンサデータが、第1の到着時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、条項34に記載の第1のSTA。
【0204】
[0203] 条項36.第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、条項35に記載の第1のSTA。
【0205】
[0204] 条項37.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、第1のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、第2のパケットが第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信するように更に構成されている、条項36に記載の第1のSTA。
【0206】
[0205] 条項38.少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定するように更に構成されている、条項37に記載の第1のSTA。
【0207】
[0206] 条項39.第1のSTAの位置を決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える、条項38に記載の第1のSTA。
【0208】
[0207] 条項40.少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得することと、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行し、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得することと、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行する、ように更に構成されている、条項35から39のいずれかに記載の第1のSTA。
【0209】
[0208] 条項41.少なくとも1つのプロセッサが、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行し、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の出発時間において、第2の割り込みルーチンを実行する、ように更に構成されている、条項40に記載の第1のSTA。
【0210】
[0209] 条項42.少なくとも1つのプロセッサが、パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行し、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別する、ように更に構成されている、条項35から41のいずれかに記載の第1のSTA。
【0211】
[0210] 条項43.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項34から42のいずれかに記載の第1のSTA。
【0212】
[0211] 条項44.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項34から42のいずれかに記載の第1のSTA。
【0213】
[0212] 条項45.第1のステーション(STA)であって、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信する手段と、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する手段と、を備え、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【0214】
[0213] 条項46.第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に第2のパケットを第2のSTAに送信する手段と、第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化する手段と、を更に備え、第2のセンサデータが、第1の出発時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、条項45記載の第1のSTA。
【0215】
[0214] 条項47.第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、第2のパケットが、微細時間測定パケットの肯定応答である、条項46に記載の第1のSTA。
【0216】
[0215] 条項48.第1のパケットが第2のSTAから送信された第2の出発時間と、第2のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信する手段を更に備える、条項47に記載の第1のSTA。
【0217】
[0216] 条項49.第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定する手段を更に備える、条項48に記載の第1のSTA。
【0218】
[0217] 条項50.第1のSTAの位置を決定する手段が、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行する手段を備える、条項49に記載の第1のSTA。
【0219】
[0218] 条項51.第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得する手段と、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行する手段と、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得する手段と、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に含む、条項46から50のいずれかに記載の第1のSTA。
【0220】
[0219] 条項52.第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得する手段と、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行する手段と、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得する手段と、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、第1の出発時間において、第2の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に含む、条項51に記載の第1のSTA。
【0221】
[0220] 条項53.パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行する手段と、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別する手段と、を更に含む、条項46から52のいずれかに記載の第1のSTA。
【0222】
[0221] 条項54.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項45から53のいずれかに記載の第1のSTA。
【0223】
[0222] 条項55.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項45から53のいずれかに記載の第1のSTA。
【0224】
[0223] 条項56.第1のSTAであって、第1の出発時間において第1のパケットを送信する手段と、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化する手段と、を含み、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、第1のSTA。
【0225】
[0224] 条項57.第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第2のパケットを受信する手段と、第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化する手段と、を更に備え、第2のセンサデータが、第1の到着時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、条項56に記載の第1のSTA。
【0226】
[0225] 条項58.第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、条項57に記載の第1のSTA。
【0227】
[0226] 条項59.第1のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、第2のパケットが第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信する手段を更に含む、条項58に記載の第1のSTA。
【0228】
[0227] 条項60.第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定する手段を更に備える、条項59に記載の第1のSTA。
【0229】
[0228] 条項61.第1のSTAの位置を決定する手段が、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行する手段を備える、条項60に記載の第1のSTA。
【0230】
[0229] 条項62.第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得する手段と、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行する手段と、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行ことは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得する手段と、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶する手段と、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に含む、条項57から61のいずれかに記載の第1のSTA。
【0231】
[0230] 条項63.第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得する手段と、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行する手段と、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得する手段と、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付ける手段と、を含む、第1の出発時間において、第2の割り込みルーチンを実行する手段と、を更に含む、条項62に記載の第1のSTA。
【0232】
[0231] 条項64.パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータ、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせを記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行するための手段と、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別するための手段とを更に備える、条項57から63のいずれかに記載の第1のSTA。
【0233】
[0232] 条項65.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項56から64のいずれかに記載の第1のSTA。
【0234】
[0233] 条項66.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項56から64のいずれかに記載の第1のSTA。
【0235】
[0234] 条項67.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、第1のステーション(STA)によって実行されたとき、第1のSTAに、第1のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第1のパケットを受信させ、第1の到着時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、第1のセンサデータが、第1の到着時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0236】
[0235] 条項68.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1のパケットを受信したことに応答して、第2のパケットの第1の出発時間に第2のパケットを第2のSTAに送信させ、第1の出発時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化させ、第2のセンサデータが、第1の出発時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、条項67に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0237】
[0236] 条項69.第1のパケットが、微細時間測定パケットであり、第2のパケットが、微細時間測定パケットの肯定応答である、条項68に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0238】
[0237] 条項70.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1のパケットが第2のSTAから送信された第2の出発時間と、第2のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信させる、条項69に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0239】
[0238] 条項71.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定させる、条項70に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0240】
[0239] 条項72.第1のSTAによって実行されたとき、第1のSTAに、第1のSTAの位置を決定するためのコンピュータ実行可能命令はコンピュータ実行可能命令を含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されたとき、第1のSTAに、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行させる、条項71に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0241】
[0240] 条項73.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得することと、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行させ、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得することと、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行させる、条項68から72のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0242】
[0241] 条項74.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行させ、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第2の割り込みルーチンを実行することは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の出発時間において、第2の割り込みルーチンを実行させる、条項73に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0243】
[0242] 条項75.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行させ、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別させる、条項68から74のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0244】
[0243] 条項76.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項67から75のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0245】
[0244] 条項77.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項67から75のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0246】
[0245] 条項78.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、STAによって実行されたとき、第1のSTAに、第1の出発時間において第1のパケットを送信させ、第1の出発時間に第1のセンサデータを記憶するためにストローブ信号をアクティブ化させ、第1のセンサデータが、第1の出発時間における第1のSTAの1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応し、1つ又は複数のセンサが、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、又はそれらの任意の組み合わせを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0247】
[0246] 条項79.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第2のパケットの第1の到着時間において第2のSTAから第2のパケットを受信させ、第1の到着時間に第2のセンサデータを記憶するために、ストローブ信号をアクティブ化させ、第2のセンサデータが、第1の到着時間における1つ又は複数のセンサのセンサ出力に対応する、条項78に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0248】
[0247] 条項80.第1のパケットがヌルデータパケット(NDP)であり、第2のパケットが、第2のSTAから受信されたNDPである、条項79に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0249】
[0248] 条項81.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1のパケットが第2のSTAにおいて受信された第2の到着時間と、第2のパケットが第2のSTAによって送信された第2の出発時間とを少なくとも示す報告を第2のSTAから受信させる、条項80に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0250】
[0249] 条項82.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータに少なくとも基づいて、第1のSTAの位置を決定させる、条項81に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0251】
[0250] 条項83.第1のSTAによって実行されたとき、第1のSTAに、第1のSTAの位置を決定するためのコンピュータ実行可能命令はコンピュータ実行可能命令を含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されたとき、第1のSTAに、第1の到着時間、第1の出発時間、第2の到着時間、第2の出発時間、第1のセンサデータ、及び第2のセンサデータを少なくとも使用して、三角測量測位動作を実行させる、条項82に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0252】
[0251] 条項84.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第1のセンサデータを取得することと、第1のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の到着時間において、第1の割り込みルーチンを実行させ、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのセンササブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、1つ又は複数のセンサから第2のセンサデータを取得することと、第2のセンサデータを1つ又は複数のシャドウレジスタに記憶することと、を含む、第1の出発時間において、第1の割り込みルーチンを実行させる、条項79から83のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0253】
[0252] 条項85.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、第1の到着時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行することは、第1の到着時間に対応する第1のタイムスタンプを取得することと、第1のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第1のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の到着時間において、第2の割り込みルーチンを実行させ、第1の出発時間において、ストローブ信号に応答して第1のSTAのWLANサブシステムにおいて第1の割り込みルーチンを実行するlことは、第1の出発時間に対応する第2のタイムスタンプを取得することと、第2のタイムスタンプを1つ又は複数のシャドウレジスタ内の第2のセンサデータに関連付けることと、を含む、第1の出発時間において、第2の割り込みルーチンを実行させる、条項84に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0254】
[0253] 条項86.コンピュータ実行可能命令を更に含み、コンピュータ実行可能命令は、第1のSTAによって実行されると、第1のSTAに、パケット送信の対応する第1の複数の出発時間における第1の複数のセンサデータと、パケット送信の対応する第2の複数の到着時間における第2の複数のセンサデータ、又は、これらの任意の組み合わせ、を記憶するために、ストローブ信号の複数のアクティブ化を実行させ、第1の複数のセンサデータ、第2の複数のセンサデータ、又はそれらの任意の組み合わせにおける外れ値を識別させる、条項79から85のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0255】
[0254] 条項87.第1のSTAが、イニシエータSTA(ISTA)である、条項78から86のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0256】
[0255] 条項88.第1のSTAが、応答STA(RSTA)である、条項78から86のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0257】
[0256] 情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0258】
[0257] 更に、本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はその両方の組み合わせとして実装され得ることを、当業者は理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップについて、それらの機能に関して概略的に上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか又はソフトウェアとして実装されるのかは、具体的な適用例及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明する機能を特定の用途毎に様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0259】
[0258] 本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programable gate array:FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0260】
[0259] 本明細書で開示する態様に関して説明した方法、シーケンス、及び/又はアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、又はその2つの組み合わせで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能プログラマブルROM(erasable programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること及び記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に存在してもよい。ASICは、ユーザ端末(例えば、UE)の中に存在してもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在し得る。
【0261】
[0260] 1つ又は複数の例示的な態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実現され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ又は複数の命令若しくはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、又はコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送若しくは記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(compact disc:CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc:DVD)、フロッピーディスク(disk)、及びBlu-rayディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0262】
[0261] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、及び/又は行動は、なんらかの特定の順序で実行される必要はない。更に、本開示の要素は、単数形で説明又は特許請求されることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。

図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
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図12
図13
【国際調査報告】