(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】車両オーディオ出力
(51)【国際特許分類】
H04R 3/12 20060101AFI20241112BHJP
G10K 15/04 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H04R3/12
G10K15/04 302F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524617
(86)(22)【出願日】2022-10-20
(85)【翻訳文提出日】2024-06-17
(86)【国際出願番号】 US2022047304
(87)【国際公開番号】W WO2023076101
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510192916
【氏名又は名称】テスラ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スモール,イヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ラティ,サウバギャ
(72)【発明者】
【氏名】モハメド,シャミ
(72)【発明者】
【氏名】シー,チャールズ
【テーマコード(参考)】
5D208
5D220
【Fターム(参考)】
5D208DA06
5D220AA12
(57)【要約】
本出願の態様は、外部スピーカシステムに対応する車両メディア出力の管理を組み込んだものである。例示的に述べるならば、車両は、一般に内部スピーカと呼ばれる、車両の内部キャビンに対するオーディオ出力を主に生成するように構成されたスピーカのセットを用いて構成され得る。さらに、車両は、一般に外部スピーカと呼ばれる、車両の外部へのオーディオ出力を生成するように主に構成された1つ又は複数のスピーカでさらに構成され得る。本出願の1つ又は複数の態様は、メディア生成の一環として外部スピーカを統合するための様々な実施形態を容易にするアクションの管理に対応する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両におけるメディア再生を管理するためのシステムであって、
プロセッサと、処理コンポーネントを実装するためにコンピュータ実行可能命令を実行するためのメモリとに関連付けられた1つ又は複数の外部コンピューティングデバイスを備え、
前記処理コンポーネントは、
選択されたメディアの再生のためのローカルメディアアプリケーションの選択を取得し、
外部スピーカメディアアプリケーションをインスタンス化し、ここで前記外部メディアアプリケーションは車両の外部スピーカシステムのための出力信号を生成するように構成されており、
前記選択されたメディアにアクセスし、
前記選択されたメディアの再生に関連付けられた同期構成を判定し、
前記同期構成に従って前記再生を生成する、ように構成されている、システム。
【請求項2】
前記ローカルメディアアプリケーションの選択は、ユーザに関連付けられたモバイルデバイスを介した選択に対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ローカルメディアアプリケーションの選択は、メディア再生属性の指定を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ローカルメディアアプリケーションの前記選択は、動的に作成されたメディアの受信を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記処理コンポーネントは、短距離無線通信チャネルを介して前記選択されたメディアにアクセスする、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記処理コンポーネントは、内部メディア生成アプリケーションとの共有記憶場所を介して前記選択されたメディアにアクセスする、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記処理コンポーネントは、ネットワーク接続を介して前記選択されたメディアにアクセスする、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記同期構成は、少なくとも1つの追加のオーディオコンテンツ生成コンポーネントによる協調再生に対応する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの追加のオーディオコンテンツ生成コンポーネントは、追加の車両に対応する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
車両と関連付けられた外部スピーカシステム上でメディアを生成するためのコンピュータ実装の方法であって、前記外部スピーカシステムは、外部メディアアプリケーションによって制御されており、前記方法は、
選択されたメディアの再生のためのローカルメディアアプリケーションの選択を取得するステップと、
外部スピーカメディアアプリケーションにアクセスするステップであって、前記外部メディアアプリケーションは車両の前記外部スピーカシステムのための出力信号を生成するように構成されている、アクセスするステップと、
同期構成に従って選択されたメディアの再生を生成するステップと、を含む、コンピュータ実装の方法。
【請求項11】
前記ローカルメディアアプリケーションの選択は、ユーザと関連付けられたモバイルデバイスを介した選択に対応する、請求項10に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項12】
前記ローカルメディアアプリケーションの選択は、メディア再生属性の指定を含む、請求項10に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項13】
前記ローカルメディアアプリケーションの前記選択は、動的に作成されたメディアの受信を含む、請求項10に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項14】
選択されたメディアにアクセスするステップをさらに含む、請求項10に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項15】
前記メディアにアクセスするステップは、短距離無線通信チャネルを介して前記選択されたメディアにアクセスすることを含む、請求項14に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項16】
前記メディアにアクセスするステップは、内部メディア生成アプリケーションとの共有記憶場所を介して前記選択されたメディアにアクセスすることを含む、請求項14に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項17】
前記メディアにアクセスするステップは、ネットワーク接続を介することを含む、請求項14に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項18】
前記同期構成は、少なくとも1つの追加のオーディオコンテンツ生成コンポーネントによる協調再生に対応する、請求項10に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項19】
車両と関連付けられた外部スピーカシステム上でメディアを生成するためのコンピュータ実装の方法であって、前記外部スピーカシステムは、外部メディアアプリケーションによって制御されており、前記方法は、
選択されたローカルメディアアプリケーションに応答して外部スピーカメディアアプリケーションにアクセスするステップであって、前記外部メディアアプリケーションは車両の前記外部スピーカシステムのための出力信号を生成するように構成されている、アクセスするステップと、
同期構成に従って選択されたメディアの再生を生成するステップと、を含む、コンピュータ実装の方法。
【請求項20】
前記ローカルメディアアプリケーションの選択は、ユーザと関連付けられたモバイルデバイスを介した選択に対応する、請求項19に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項21】
前記ローカルメディアアプリケーションの選択は、メディア再生属性の指定を含む、請求項19に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項22】
前記ローカルメディアアプリケーションの前記選択は、動的に作成されたメディアの受信を含む、請求項19に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項23】
選択されたメディアにアクセスするステップをさらに含む、請求項19に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項24】
前記メディアにアクセスするステップは、短距離無線通信チャネル、内部メディア生成アプリケーションとの共有記憶場所、又はネットワーク接続のうちの少なくとも1つを介して、前記選択されたメディアにアクセスすることを含む、請求項23に記載のコンピュータ実装の方法。
【請求項25】
前記同期構成は、少なくとも1つの追加のオーディオコンテンツ生成コンポーネントによる協調再生に対応する、請求項19に記載のコンピュータ実装の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年10月25日に出願された「車両オーディオ出力(VEHICLE AUDIO OUTPUTS)」と題する米国仮特許出願第63/271,483号の通常出願であり、その優先権を主張し、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
一般的に述べるならば、電気自動車、燃焼機関搭載車、ハイブリッド車、商用車などの様々な車両は、種々のコンポーネントから構成され得る。特定の状況では、そのような車両は、車両によるオーディオ及びビデオメディアコンテンツの生成を容易にする様々なメディアコンポーネントを用いて構成される場合がある。例えば、車両には、車両の内部スピーカを通してメディア再生アプリケーションによってレンダリングされ得るオーディオメディアへのアクセスが提供される場合がある。
【0003】
例示的に述べるならば、コンピューティングデバイス及び通信ネットワークを利用して、データ及び/又は情報を交換することができる。一般的なアプリケーションでは、コンピューティングデバイスは、通信ネットワークを介して別のコンピューティングデバイスからコンテンツを要求又は送信することができる。例えば、モバイルコンピューティングデバイスのユーザは、アプリケーションを利用して、車両にコンテンツを要求又は送信することができる。別の実施形態では、メディアコンテンツは、通信ネットワークを介してコンピューティングデバイスにおける1つ又は複数のアプリケーションにアクセス可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示は、特定の実施形態の図面を参照して本明細書で説明されるが、本開示を例示することを意図し、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本明細書に開示された概念を例示する目的のものであり、縮尺通りではない場合があることを理解されたい。
【0005】
【
図1A】本出願の1つ又は複数の態様による、ネットワークサービスとの車両通信を提供するための例示的な環境を示すブロック図である。
【0006】
【
図1B】本出願の態様による、管理コンポーネントを実装する車両の例示的なアーキテクチャを示すブロック図である。
【0007】
【
図2】本出願の態様による、メディアの再生を構成するためにユーザと管理コンポーネントとの間のインタラクションを示す
図1Aの例示的な環境のブロック図である。
【0008】
【
図3】本出願の態様による、車両動作パラメータに従ってメディアの再生を構成するためにユーザと管理コンポーネントとの間のインタラクションを示す
図1Aの例示的な環境のブロック図である。
【0009】
【
図4】本出願の態様による、車両の外部スピーカの管理のためのルーチンを説明するフローチャートである。
【0010】
【
図5】本出願の態様による、車両の外部スピーカの管理のためのルーチンを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一般的に述べるならば、本開示の1つ又は複数の態様は、車両によって実装されるアクションの構成及び管理に関する。説明のための例として、本出願の態様は、外部スピーカシステムに対応する車両メディア出力の管理を包含する。例示的に述べるならば、車両は、一般に内部スピーカと呼ばれる、車両の内部キャビンに対するオーディオ出力を主に生成するように構成されたスピーカのセットを用いて構成され得る。さらに、車両は、一般に外部スピーカと呼ばれる、車両の外部へのオーディオ出力を主に生成するように構成された1つ又は複数のスピーカを用いてさらに構成され得る。本出願の1つ又は複数の態様は、メディア生成の一環として外部スピーカを組み入れるための様々な実施形態を容易にするアクションの管理に対応する。
【0012】
一般的に述べるならば、車両は、エアホーンなどの何らかの形態の外部オーディオ生成コンポーネントを用いて構成されてきた。電気自動車との関連では、通常、電気モータは、車両への動力供給の一環としてはいかなる形のサウンドも発生させない。したがって、いくつかの電気自動車は、電気自動車の存在について歩行者に警告するように構成された様々なサウンドを発する追加の外部向けサウンド生成装置を用いて構成されてきた。例えば、電気自動車は、歩行者が電気自動車の存在を認知するように意図された燃焼エンジン模倣サウンド又は可聴音(例えば、安全サウンド)を発するように構成されたスピーカを用いて構成される場合がある。具体的には、電気自動車によって生成されたサウンドは、非電気自動車によって生成されたサウンドに対応するように選択されることが多い。
【0013】
そのような実施形態では、外部スピーカシステムは、専用の安全コンポーネントに限定され、メディアプレーヤなどの任意の内部メディア生成コンポーネントからは分離している。そのような外部スピーカは、典型的には、専用の安全コンポーネント以外の他の車両システムによってアクセスできず、それ以外では、意図された安全サウンド以外の出力を生成するようには構成されていない。さらに、そのような典型的な実施形態では、外部オーディオ生成コンポーネントは、情報を交換するように構成可能とはなっておらず、それ以外でも、追加のスタンドアロン型外部スピーカ、他の車両の外部オーディオ生成コンポーネント及び同様のものなどの他のオーディオ生成コンポーネントと統合するように構成可能とはなっていない。
【0014】
上で示した非効率さの少なくとも一部に対処するために、本出願の1つ又は複数の態様は、車両におけるメディアコンテンツの生成のためのメディア管理システム及び関連のコンポーネント(複数可)に対応する。例示的に述べるならば、一実施形態では、車両は、車両の内部キャビン内の搭乗者に対してオーディオサウンドを生成するように構成されたオーディオスピーカのセットなどの内部オーディオコンポーネントを用いて構成される。内部オーディオコンポーネントは、内部スピーカメディアアプリケーション及び関連のハードウェアコンポーネントを介してオーディオ信号が提供される。車両はまた、車両の外部のオーディオサウンドを生成するように構成された1つ又は複数のオーディオスピーカなどの外部オーディオコンポーネントを用いて構成される。外部オーディオコンポーネントは、外部スピーカメディアアプリケーション及び関連のハードウェアコンポーネントを介してオーディオ信号が提供される。
【0015】
例示的に述べるならば、内部スピーカメディアアプリケーション及び外部スピーカメディアアプリケーションの両方は、車両内に局所的に保持されたメディア、モバイルデバイス若しくは他の車両などの短距離無線接続を介して提供されたメディア、又はネットワーク接続を介して提供されたメディアにアクセスすることができる。本出願の態様によれば、外部オーディオコンポーネントを介したメディアの生成/再生は、内部スピーカメディアアプリケーション、他の車両に関連する他の内部/外部メディアアプリケーション、追加の外部メディアデバイス及び同様のものを含む他のメディアアプリケーションとさらに同期されてもよい。本出願の他の態様によれば、外部オーディオコンポーネントを介したメディアの生成/再生は、車両動作パラメータに従ってメディアサウンドの生成を容易にするムーブメントメディアプロファイルを用いてさらに構成されてもよい。例えば、外部オーディオコンポーネントを介したメディアの生成は、再生の属性が車両の速度又は速度閾値、地理的位置、車両の指定された機能及び同様のものなどの車両動作パラメータに依存する選択されたメディア(例えば、曲)を、車両が再生できるように構成されてもよい。さらに別の例では、メディアの生成/再生は、車両に関連付けられた状態(status)インジケータなどの1つ又は複数の車両の動作状態(例えば、ドアロック状態、搭乗者検出など)に基づいて車両が選択されたメディア(例えば、サウンドクリップ)を再生できるように構成されてもよい。
【0016】
様々な態様を例示的な実施形態及び特徴の組合せに従って説明するが、当業者は、例及び特徴の組合せが本質的に例示的であり、限定的なものとして解釈されるべきではないことを理解するであろう。より具体的には、本出願の態様は、様々なタイプのメディア、車両、又は車両プロセスに適用可能であり得る。例えば、本出願の態様による説明のための例は、可聴サウンドの生成と共に説明されるが、他のタイプの出力が生成されてもよい。したがって、当業者は、本出願の態様が必ずしも任意の特定のタイプのメディア又は例示的なインタラクションへの適用に限定されないことを理解するであろう。さらに、本出願の態様は、メディアコンテンツの再生又は再生に関して適用可能であってもよい。さらに、本出願の態様はまた、追加のソフトウェア又はハードウェア機能(例えば、ユーザインターフェース)を介してなど、メディアコンテンツの生成に関して適用可能であってもよい。したがって、メディアの再生又は生成への言及は、任意の特定の実施態様にのみ限定されることを意図するものではない。本明細書に記載されるそのようなインタラクションはすべて、限定的なものとして解釈されるべきではない。
【0017】
図1Aは、本出願の1つ又は複数の態様による、外部オーディオコンポーネントを介してメディアを生成するように構成され得る複数の車両102A、102B、102C、102Dにおける環境100を示す。
図1Bは、
図1Aに示すような車両102A、102B、102C、102Dなどの車両102の個々のコンポーネント/アーキテクチャを示す。
【0018】
図1Bを参照すると、個々の車両102は、その車両102に関連する機能を容易にする管理コンポーネント104を含む。管理コンポーネント104は、例示的に述べるならば、複数の通信メディア及び通信プロトコルのうちの1つを介したインタラクションを容易にするハードウェア及びソフトウェアを有する通信機能を含むことができる。さらに、管理コンポーネント104は、様々な機能を実装するために様々なタイプの実行可能コード又はコマンドを実装することができ、かかる機能は、1つ又は複数のメディアプレーヤによるメディア再生/生成の構成、車両102と他の外部オーディオ生成コンポーネント又は他の車両などの他のデバイスとの間のメディア再生の構成又は協働、メディア再生プロファイル/構成の実行及び同様なものを含む。管理コンポーネント104は、管理コンポーネントの実行に関連する1つ又は複数のプロセッサ、メモリ、及び他のコンピューティングデバイスのリソースに従って実装されてもよい。管理コンポーネント104はまた、特殊な又は専用の処理コンポーネントに従って実装されてもよい。さらに、管理コンポーネント104は、他の実施形態では、管理コンポーネント104に関連する様々な機能を実装するために、分散方式などの処理コンピュータのセットにおいて実装されてもよい。例えば、管理コンポーネント104はまた、いくつかの態様では、外部スピーカメディアアプリケーション及び外部スピーカシステムを介したメディアの再生に関連付けられたムーブメントプロファイル(又はメディアプロファイル)を取得し実装するように構成され得る。そのようなプロファイルは、データストア116に記憶されてもよい。
【0019】
さらに、車両102は、動作データを含む車両データを取得、生成、及び維持するための複数のセンサ106、コンポーネント、及びデータストア116を含む。いくつかの実施形態では、コンポーネントによって提供される情報は、処理済みの情報を含むことができ、この処理済みの情報において、コントローラ、論理ユニット、プロセッサ及び同様なものが、センサ情報を処理しており、また、1つ又は複数のカメラセンサからの入力を利用して出力(例えば、生のカメラ画像データの処理及び生のカメラ画像情報の処理に対応する出力の生成)を提供することができるビジョンシステムなどの追加情報を生成している。カメラセンサは、車両の動作状態、環境状態、又は他の情報を判定するためのビジョンシステムに関連付けられたセンサコンポーネントであってもよい。他の実施形態では、カメラセンサは、非カメラセンサコンポーネント、又は複数のカメラセンサを有する車両のためなどのセンサコンポーネントから分離することができる。さらに別の例では、管理コンポーネント104は、測位システム、カレンダーシステム、又は時間ベースのシステムなどの他のセンサ106から取得された追加情報、それ以外では関連付けられた追加情報を利用することができる。さらに、センサ106は、速度センサ、搭乗者検出システム、伝送状況(state)検出システム、温度センサ、HVACセンサ又は状況システムなどの車両動作パラメータ用に構成されたセンサを含むことができる。当業者は、センサ106が様々なタイプのセンサ又は検知システム、及びセンサ又は検知システムの組合せを含むことができることを理解するであろう。したがって、上述の例は、限定的なものとして解釈されるべきである。
【0020】
図1Bに示すように、個々の車両102は、例示的に述べるならば、内部スピーカシステム114にアクセスするように構成された内部スピーカメディアアプリケーション112を含むことができる。内部スピーカシステム114は、メディアの再生に利用することができるスピーカなどの複数のメディア生成デバイスに対応してもよい。内部スピーカメディアアプリケーション112は、例示的に述べるならば、ローカル記憶装置、車両内のインターフェースに物理的に接続されたデバイス、短距離無線接続(例えば、Bluetooth接続)又はインターネットサービスなどのネットワーク接続を介して利用可能であるデバイス、及び同様なものを介して、再生に利用可能であるメディアにアクセスすることができる。個々の車両102は、例示的に述べるならば、外部スピーカシステム110にアクセスするように構成された外部スピーカメディアアプリケーション108を含むことができる。内部スピーカシステム110は、メディアの再生に利用され得るスピーカなどの1つ又は複数のメディア生成デバイスに対応してもよい。いくつかの実施形態では、内部スピーカシステム114及び外部スピーカシステム110は、単一のメディアアプリケーション(108又は112)が内部及び外部スピーカシステム110、114の両方にアクセスできないように、物理的に分離することができる。外部スピーカメディアアプリケーション112は、例示的に述べるならば、ローカル記憶装置、車両内のインターフェースに物理的に接続されたデバイス、短距離無線通信チャネル又は無線接続(例えば、Bluetooth接続)又はインターネットサービスなどのネットワーク接続を介して利用可能であるデバイス、及び同様なものなどを介して、再生に利用可能であるメディアにアクセスすることができる。内部及び外部メディアアプリケーション112、108は、車両102、モバイルアプリケーション及び同様なものにおいて生成されたインターフェースを介してユーザによってアクセスされてもよい。
【0021】
図1Aに示すように、いくつかの実施形態では、ユーザは、モバイルアプリケーション132(例えば、132A、132B、132C、及び132D)を含むモバイルデバイス130(例えば、130A、130B、130C、130D)を介してメディア再生にアクセスし、又はメディア再生を構成することができるようにしてもよい。さらに、ネットワークサービス150は、例示的に述べるならば、内部メディアアプリケーション、外部メディアアプリケーション、及びそれらの組合せによるアクセスのためのメディアを提供するためのネットワークサービスをホスティングするように動作可能である1つ又は複数のコンピューティングデバイスに対応する。一態様では、ネットワークサービス150はまた、本明細書で説明されるようなムーブメントプロファイルを提供するように構成されてもよい。例えば、乗車シェア又はタクシーサービスの実施態様によれば、ネットワークサービス150は、乗車シェア/タクシーサービスに参加する一人又は複数の搭乗者にムーブメントプロファイル(例えば、乗車、移動、下車などの間のカスタムメディア再生プロファイル)を提供するように構成されてもよい。別の態様では、ネットワークサービス150は、個々の車両と、他の車両又はスピーカシステムなどの他の外部オーディオ生成コンポーネントとの間でメディアの再生/生成を調整するための情報を提供するように構成されてもよい。本開示は、車両の台数を限定するものではない。
【0022】
図1Aに示すように、ネットワーク140は、車両102(車両のデバイス、コンポーネント、及び/又はモジュールなど)に接続することができる。ネットワーク140は、任意の数の車両を接続することができる。いくつかの実施形態では、車両102及びネットワークサービス150は、ネットワーク140を介してデータを通信又は交換すること(例えば、1つ又は複数の通信チャネルの確立)ができる。いくつかの実施形態では、ネットワークサービス150は、ネットワーク140を介して車両102にネットワークベースのサービスを提供する。ネットワークサービス150は、ネットワークベースのサービスを実装することができ、ネットワークアクセス可能なコンピューティングリソース(コンピューティング、記憶、又はネットワーキングリソース、アプリケーション、又はサービスなど)の大きな共有プールを指し、これらは仮想化されたもの又はベアメタルであり得る。ネットワークサービス150は、顧客コマンドに応答してプログラム的にプロビジョニング及びリリースすることができる構成可能なコンピューティングリソースの共有プールへのオンデマンドネットワークアクセスを提供することができる。これらのリソースは、可変負荷に対して調整するために動的にプロビジョニング及び再構成することができる。したがって、「クラウドコンピューティング」又は「ネットワークベースのコンピューティング」という概念は、ネットワークを介してサービスとして配信されるアプリケーションと、それらのサービスを提供するネットワークサービスにおけるハードウェア及びソフトウェアとの両方と考えることができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、ネットワーク140は、インターネットを介してネットワークサービス150と安全に通信するローカルエリアネットワークなどの安全なネットワークとすることができる。ネットワーク140は、任意の有線ネットワーク、無線ネットワーク、又はそれらの組合せを含んでもよい。例えば、ネットワーク140は、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、無線放送ネットワーク(例えば、ラジオ又はテレビ用のネットワーク)、ケーブルネットワーク、衛星ネットワーク、携帯電話ネットワーク、又はそれらの組合せであってもよい。さらなる例として、ネットワーク150は、インターネットなどの様々な異なる関係者によって運用されるであろう、互いにリンクされたネットワークにおける公的にアクセス可能なネットワークであってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク150は、企業又は大学のイントラネットなどのプライベート又はセミプライベートネットワークであってもよい。ネットワーク150は、例えばグローバル移動体通信システム(GSM:Global System for Mobile Communications)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)ネットワーク、5G(5世代無線通信)、又はその他の任意のタイプの無線ネットワークなどの1つ又は複数の無線ネットワークを含んでもよい。ネットワーク140は、インターネット又は他の前述のタイプのネットワークのいずれかを介して通信するためのプロトコル及びコンポーネントを使用することができる。例えば、ネットワーク140によって使用されるプロトコルは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:Hypertext Transfer Protocol)、HTTPセキュア(HTTPS:HTTP Secure)、メッセージキューテレメトリトランスポート(MQTT:Message Queue Telemetry Transport)、制約付きアプリケーションプロトコル(CoAP:Constrained Application Protocol)及び同様のものを含んでもよい。インターネット又は他の前述のタイプの通信ネットワークのいずれかを介して通信するためのプロトコル及びコンポーネントは、当業者に周知であり、したがって、本明細書ではより詳細には説明していない。
【0024】
ここで
図2を参照して、モバイルデバイス130上で実行されるモバイルアプリケーション132を介したユーザと、メディアの再生を構成するための車両102の管理コンポーネント104との間の例示的なインタラクションを説明する。インタラクションのセットが示されているが、本出願は、メディアの再生の特定の構成に限定されない。これに関して、「ユーザ」に起因するアクションは、モバイルデバイス130などのコンピューティングデバイスとのインタラクションと関連していると考えてもよい。
【0025】
(1)において、ユーザは、メディアの再生(例えば、サウンドの生成)のためのローカルメディアアプリケーションを選択する。例示的に述べるならば、ユーザは、モバイルデバイス130上のメディアアプリケーション又は制御アプリケーション132にアクセスしてもよい。ユーザは、再生されるべきメディアと、オーディオレベル、速度、効果及び同様なものを含む再生の属性とを指定することができる。他の実施形態では、ユーザは、タッチスクリーンインターフェースなどの車両102内で生成されたインターフェースにアクセスしてもよい。いくつかの実施形態では、ローカルメディアアプリケーションの選択は、動的に作成されたメディアの受信を含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、ネットワークベースの記憶装置、デバイス上のローカル記憶装置、車両上のローカル記憶装置、ピアデバイスなどの様々な場所に記憶されたメディアを選択又は指定することができる。他の実施形態では、ユーザ入力は、車両102によって再生又はレンダリングされるコンテンツの生成を含むことができる。例えば、ユーザは、入力デバイス(例えば、マイクロフォン)を介してオーディオ入力を取り込み、処理し、次いで再生のためのメディアとして提供することができる車両ディスプレイ又はモバイルデバイスを介して機能が提供されてもよい。一実施形態では、オーディオ入力の取込みは、ユーザコンテンツを増幅、補足、又は処理して、安全性の問題をそばにいる人に知らせ、車両の外部の個人に警告し、又はそれらの組合せを行うことができるセキュリティ/安全アプリケーションに対応することができる。ヘッドライトの点滅などのような追加の外部出力が選択されてもよい。別の実施形態では、オーディオ入力の取込みは、歌唱(例えば、カラオケ)、楽器演奏及び同様なものなどの音楽演奏活動に対応することができる。
【0027】
さらに他の実施形態では、ユーザには、再生のための特定のメディアファイルの選択を必要とせずにユーザがメディアのタイプを選択することができる様々なシチュエーション入力コントロール/オブジェクトが提示され得る。例えば、ユーザは、所定のサウンド、オーディオトラックなど、及び再生についての関連する属性の選択をもたらすことができる安全コントロール又は安全タイプを選択することができる。別の例では、ユーザは、選択されたコントロールに対応するメディアの再生に基づいて感情又は所望の結果を表す感情コントロール又は気分コントロールを選択することができる。ユーザは、再生のためのメディアを選択しないが、ユーザに代わって特定のメディアを選択させることに決めている。選択は、選択されたコントロールがユーザにとって驚きであり得、少なくとも部分的に変化し得るように動的とすることができる。
【0028】
さらに、(2)において、ユーザは、内部スピーカシステム114を介して(内部メディアアプリケーション112を介して)、外部スピーカシステム110を介して(外部メディアアプリケーション108を介して)、又はそれらの組合せを介して、メディア(例えば、オーディオ)の再生を選択することができる。いくつかの実施形態では、再生を生成するためのメディアプレーヤを選択しないユーザは、内部スピーカシステム114、外部スピーカシステム110、又はこれらの組合せなどの所望のオーディオ出力システムを単に指定することができる。ユーザ選択は、モバイルデバイスから車両102へのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介するなど、ネットワーク接続を介して管理コンポーネントに送信されてもよい。他の実施形態では、ユーザは、管理コンポーネント104によって解釈(interpret)されたオーディオコマンドを提供するためにオーディオ入力(例えば、マイクロフォン)を利用することができる。
【0029】
例示の目的で、例示的な実施形態では、ユーザ入力が、少なくとも外部メディアスピーカ110でのメディア再生の選択、又は車両102による再生のためのライブコンテンツの生成に対応すると仮定する。(3)において、管理コンポーネント104は、外部スピーカメディアアプリケーション108をインスタンス化する。例示的に述べるならば、外部スピーカシステムを介した選択されたメディアの再生は、内部スピーカシステム114での再生を制御する任意の内部スピーカメディアアプリケーション112とは別個のインスタンス化された外部スピーカメディアアプリケーション108によって制御される。外部スピーカメディアアプリケーション108は、再生のためのメディアの選択時にインスタンス化されてもよい。いくつかの実施形態では、外部スピーカメディアアプリケーション108は、以前の再生に基づくなど、事前にインスタンス化されてもよく、インスタンス化ステップは省略されてもよい。
【0030】
(4)において、インスタンス化された外部スピーカメディアアプリケーション108は、直接アクセス(例えば、物理的に接続されたメディアデバイス又はローカルメディア記憶装置)又はネットワークアクセスを介するなど、選択されたメディアにアクセスする。選択されるが、以前に取り込まれていない動的コンテンツでは、外部スピーカメディアアプリケーション108は、モバイルデバイス又は車両入力デバイスとインターフェースで接続して動的コンテンツ(例えば、話し言葉)を取り込んでもよい。例えば、一実施形態では、動的コンテンツは、オーディオ(例えば、歌唱)を引き出すために、ユーザインターフェースが歌詞又は他のキュー(合図)を有するグラフィック/ディスプレイをユーザに提示することができるカラオケタイプの機能を含むことができる。別の実施形態では、動的コンテンツは音楽生成をふくむことができ、この音楽生成において、ユーザは従来の楽器(例えば、キーボード)とインターフェースで接続してもよく、又はユーザは楽器若しくは音楽生成アプリケーションに対応するユーザインターフェースで提示される。
【0031】
(5)において、管理コンポーネント104は、同期構成を判定する。いくつかの実施形態では、選択された外部スピーカシステムを介したメディアの再生は、メディア再生が内部スピーカシステム114を介しても行われるように調整してもよい。一例では、その場合、内部スピーカメディアアプリケーション112及び外部スピーカメディアアプリケーション108は、再生の属性(例えば、音量及び再生速度)及びタイミング(例えば、マッチングタイミング又はオフセット)に関して同期される。各メディアアプリケーション108、112は、独立して動作し続けることができるが、情報を交換することができ、又は同時再生を容易にするための情報で構成され得る。別の実施形態では、複数の車両がメディアの協調再生を実装することができるように、複数の外部スピーカメディアアプリケーション108を同期させてもよい。そのような協調は、ボリューム設定及びタイミングなどの再生の属性を含むことができる。さらに、かかる協調は、ステレオ効果、サラウンドサウンドなどのためなど、コンポーネントの特定の部分を個々の外部スピーカメディアアプリケーションに割り当てることを含むことができる。車両102はそれぞれ(6)で構成されてもよく、外部スピーカメディアアプリケーションは同期構成に従って再生を生成する。
【0032】
ここで
図3を参照して、車両動作パラメータに従ってメディアの再生を構成するために管理コンポーネント104によって実装される例示的な機能について説明する。(1)において、管理コンポーネント104は、車両の動作中にメディア再生の生成を引き起こすトリガを判定する。例示的に述べるならば、これは、モバイルデバイス130のインターフェース又はモバイルアプリケーション132を介してなど、ユーザによって開始される選択を含むことができる。別の例では、トリガは、地理的基準(例えば、車両の位置)、時間的基準、環境的基準(例えば、温度)及び同様なものに基づくことができる。
【0033】
(2)において、管理コンポーネント104は、ムーブメントプロファイルを選択する。例示的に述べるならば、ムーブメントプロファイルは、再生のためのメディアの仕様のための、及び、車両102の動作パラメータに例示的に結び付けられるメディア再生の属性のための制御命令に対応する。一例では、ムーブメントプロファイルは、再生の開始又は再生の停止のタイミングを示す1つ又は複数の車両速度閾値を指定することができる。別の例では、ムーブメントプロファイルは、速度、温度、風の有無若しくは強さ、ビジョンシステム及び同様のものなどの動作パラメータに応じて、音量の設定及び調整を指定することができる。さらに別の例では、ムーブメントプロファイルは、フルメディアの代わりに再生のための、ループなどのメディアファイルのサブセットを定義することができるメディアセグメントをさらに含むことができる。プロファイルはムーブメントプロファイルと呼ばれるが、プロファイルは、再生のためのメディアの仕様、再生に関連付けられた属性、メディア又はメディア再生属性を選択するために利用することができる追加の基準、及びタイミング情報(開始、停止、一時停止)に対応することができることが当業者には理解されよう。したがって、いくつかの実施形態では、車両の動作パラメータは、車両の動きを示すものでなくてもよく、動作状態の一部としてのムーブメントを包含しなくてもよい。例えば、乗車シェア又はタクシーの状況では、ムーブメントプロファイルは、車両102内のビジョンシステムセンサデータを介したユーザの識別/認識に基づいて生成された固有のサウンド又は他のメディアを指定してもよい。
【0034】
(3)において、管理コンポーネント104は、メディア再生を開始する。上述したように、実施形態では、管理コンポーネント104は、外部スピーカメディアアプリケーション108をインスタンス化する。例示的に述べるならば、外部スピーカシステムを介した選択されたメディアの再生は、内部スピーカシステム114での再生を制御する任意の内部スピーカメディアアプリケーション112とは別個のインスタンス化された外部スピーカメディアアプリケーション108によって制御される。外部スピーカメディアアプリケーション108は、再生のためのメディアの選択時にインスタンス化されてもよい。いくつかの実施形態では、外部スピーカメディアアプリケーション108は、以前の再生に基づくなど、事前にインスタンス化されてもよく、インスタンス化ステップは省略されてもよい。
【0035】
(4)において、管理コンポーネント108は、車両動作パラメータを取得する。例示的に述べるならば、管理コンポーネントは、車両の1つ又は複数の動作パラメータを要求することができ、それ以外ではアクセスすることができる。管理コンポーネントは、ムーブメントプロファイルにおいて識別される動作パラメータを選択することができる。あるいは、管理コンポーネントは、動作パラメータのセットを受信し、関連する動作パラメータをフィルタリングすることができる。前述したように、動作パラメータは、コンポーネントによって提供される情報を含むことができ、コントローラ、論理ユニット、プロセッサ及び同様のものがセンサ情報を処理した処理済み情報を含むことができる。動作情報は、例示的に述べるならば、ドア状態(例えば、開、閉、ロック解除、ロック)、フード状態、トランク状態、コンパートメント状態、搭乗者状態(例えば、存在する、存在しない、サイズなど)、リソースレベル(例えば、動力又は燃料)、温度又は環境測定値及び同様のものを含むがこれらに限定されない様々なコンポーネントの状態情報又は状況情報を含むことができる。
【0036】
動作状態は、1つ又は複数のカメラセンサからの入力を利用し、出力(例えば、生カメラ画像データの処理及び生カメラ画像情報の処理に対応する出力の生成)を提供することができるビジョンシステムなどの、生成された追加情報をさらに含むことができる。カメラセンサは、車両の動作状態、環境状態、又は他の情報を判定するためのビジョンシステムに関連付けられたセンサコンポーネントであってもよい。他の実施形態では、カメラセンサは、非カメラセンサコンポーネント、又は複数のカメラセンサを有する車両のためなどのセンサコンポーネントから分離することができる。さらに別の例では、制御コンポーネントは、測位システム、カレンダーシステム、又は時間ベースのシステムから取得された、そうでなければ関連付けられた追加情報を利用することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、ムーブメントプロファイルは、車両の動作パラメータに基づいてメディアを識別及び再生することに起因すると考えられ得る。一例では、ドアロック状態(例えば、ロック解除又はロック状況)は、再生のための特定のメディア、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報/近接情報)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報と関連付けられてもよい。別の例では、車両ホーン状態(押された、押されていない、迅速押下、一連の押下など)は、再生のための特定のメディア、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報、速度情報、近接情報など)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報と関連付けることができる。さらに別の例では、様々な環境条件(例えば、雨、雪、氷、霧など)の存在を検出するための温度センサ及びビジョンシステムは、再生のための特定のメディア、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報/近接情報)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報と関連付けられてもよい。さらに別の例では、ビジョンシステム又は別の1つ又は複数の識別システムは、再生のための特定のメディア(例えば、識別された搭乗者の好みの曲)、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報/近接情報)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報に関連付けられてもよい。
【0038】
(5)において、管理コンポーネント104は、ムーブメントプロファイルを処理し、指定された調整を行うことができる。例えば、管理コンポーネントは、再生属性の変更、変更タイミング情報及び同様のものを指定することができる。その後、再生が終了するか、又はムーブメントプロファイルが再生を続行すべきでないことを示すまで、プロセスを繰り返すことができる。
【0039】
図4は、メディア再生のユーザ要求を処理するために車両によって実装される例示的なプロセス(
図2で参照される)を示すフロー図である。ルーチン400は、例示的に述べるならば、車両102の管理コンポーネント104によって実装される。ブロック402において、ユーザは、メディアの再生(例えば、サウンドの生成)のためのローカルメディアアプリケーションを選択する。例示的に述べるならば、ユーザは、モバイルデバイス130上のメディアアプリケーション又は制御アプリケーション132にアクセスしてもよい。ユーザは、再生されるべきメディア、並びにオーディオレベル、速度、効果及び同様のものを含む再生の属性を指定することができる。他の実施形態では、ユーザは、タッチスクリーンインターフェースなどの車両102内で生成されたインターフェースにアクセスしてもよい。いくつかの実施形態では、ローカルメディアアプリケーションの選択は、動的に作成されたメディアの受信を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力は、ネットワークベースの記憶装置、デバイス上のローカル記憶装置、車両上のローカル記憶装置、ピアデバイスなどの様々な場所に記憶されたメディアを選択又は指定することができる。他の実施形態では、ユーザ入力は、車両102によって再生又はレンダリングされるコンテンツの生成を含むことができる。例えば、ユーザは、入力デバイス(例えば、マイクロフォン)を介してオーディオ入力を取り込み、処理し、次いで再生のためのメディアとして提供することができる車両ディスプレイ又はモバイルデバイスを介して、機能を提供されてもよい。一実施形態では、オーディオ入力の取込みは、ユーザコンテンツを増幅、補足、又は処理して、安全性の問題をそばにいる人に知らせ、車両の外部の個人に警告し、又はそれらの組合せを行うことができるセキュリティ/安全アプリケーションに対応することができる。ヘッドライトの点滅などのような追加の外部出力が選択されてもよい。別の実施形態では、オーディオ入力の取込みは、歌唱(例えば、カラオケ)、楽器演奏及び同様なものなどの音楽演奏活動に対応することができる。
【0041】
さらに他の実施形態では、ユーザには、再生のための特定のメディアファイルの選択を必要とせずにユーザがメディアのタイプを選択することができる様々なシチュエーション入力コントロール/オブジェクトが提示され得る。例えば、ユーザは、所定のサウンド、オーディオトラックなど、及び再生についての関連する属性の選択をもたらすことができる安全コントロール又は安全タイプを選択することができる。別の例では、ユーザは、選択されたコントロールに対応するメディアの再生に基づいて感情又は所望の結果を表す感情コントロール又は気分コントロールを選択することができる。ユーザは、再生のためのメディアを選択しないが、ユーザに代わって特定のメディアを選択させることに決めている。選択は動的であり得るので、選択されたコントロールはユーザにとって驚きであり得、少なくとも部分的に変化し得る。
【0042】
さらに、ブロック402において、ユーザは、内部スピーカシステム114を介して(内部メディアアプリケーション112を介して)、外部スピーカシステム110を介して(外部メディアアプリケーション108を介して)、又はそれらの組合せを介して、メディア(例えば、オーディオ)の再生を選択することができる。いくつかの実施形態では、再生を生成するためのメディアプレーヤを選択しないユーザは、内部スピーカシステム114、外部スピーカシステム110、又はこれらの組合せなどの所望のオーディオ出力システムを単に指定することができる。ユーザ選択は、モバイルデバイスから車両102へのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介するなど、ネットワーク接続を介して管理コンポーネントに送信されてもよい。他の実施形態では、ユーザは、管理コンポーネント104によって解釈されたオーディオコマンドを提供するためにオーディオ入力(例えば、マイクロフォン)を利用することができる。
【0043】
ブロック404において、管理コンポーネント104は、外部スピーカメディアアプリケーション108をインスタンス化する。例示的に述べるならば、外部スピーカシステムを介した選択されたメディアの再生は、内部スピーカシステム114での再生を制御する任意の内部スピーカメディアアプリケーション112とは別個のインスタンス化された外部スピーカメディアアプリケーション108によって制御される。外部スピーカメディアアプリケーション108は、再生のためのメディアの選択時にインスタンス化されてもよい。いくつかの実施形態では、外部スピーカメディアアプリケーション108は、以前の再生に基づくなど、事前にインスタンス化されてもよく、インスタンス化ステップは省略されてもよい。
【0044】
ブロック406において、インスタンス化された外部スピーカメディアアプリケーション108は、直接アクセス(例えば、物理的に接続されたメディアデバイス又はローカルメディア記憶装置)又はネットワークアクセスを介するなど、選択されたメディアにアクセスする。選択されるが、以前に取り込まれていない動的コンテンツでは、外部スピーカメディアアプリケーション108は、モバイルデバイス又は車両入力デバイスとインターフェースで接続して動的コンテンツ(例えば、話し言葉)を取り込むことができる。例えば、一実施形態では、動的コンテンツは、オーディオ(例えば、歌唱)を引き出すために、ユーザインターフェースが歌詞又は他のキュー(合図)を有するグラフィック/ディスプレイをユーザに提示することができるカラオケタイプの機能を含むことができる。別の実施形態では、動的コンテンツは音楽生成を含むことができ、この音楽生成において、ユーザは従来の楽器(例えば、キーボード)とインターフェースで接続してもよく、又はユーザは楽器若しくは音楽生成アプリケーションに対応するユーザインターフェースで提示される。
【0045】
ブロック408において、管理コンポーネント104は、同期構成を判定する。いくつかの実施形態では、選択された外部スピーカシステムを介したメディアの再生は、メディア再生が内部スピーカシステム114を介しても行われるように調整してもよい。一例では、その場合、内部スピーカメディアアプリケーション112及び外部スピーカメディアアプリケーション108は、再生の属性(例えば、音量及び再生速度)及びタイミング(例えば、マッチングタイミング又はオフセット)に関して同期される。各メディアアプリケーション108、112は、独立して動作し続けることができるが、情報を交換することができ、又は同時再生を容易にするための情報で構成され得る。別の実施形態では、複数の車両がメディアの協調再生を実装することができるように、複数の外部スピーカメディアアプリケーション108を同期させてもよい。そのような協調は、ボリューム設定及びタイミングなどの再生の属性を含むことができる。さらに、かかる協調は、ステレオ効果、サラウンドサウンドなどのためなど、コンポーネントの特定の部分を個々の外部スピーカメディアアプリケーションに割り当てることを含むことができる。
【0046】
ブロック410において、外部スピーカメディアアプリケーションは、同期構成に従って再生を生成する。ルーチン400はブロック412で終了する。
【0047】
図5は、車両動作パラメータに従ってメディアを再生するために車両によって実装される例示的なプロセス(
図3で参照される)を示すフロー図である。ルーチン500は、管理コンポーネント104によって実装される例示的なものである。
【0048】
決定ブロック502において、管理コンポーネント104は、車両102の動作中にメディア再生の生成を引き起こすトリガが発生したかどうかを判定する。例示的に述べるならば、これは、モバイルデバイス130のインターフェース又はモバイルアプリケーション132を介してなど、ユーザによって開始される選択を含むことができる。別の例では、トリガは、地理的基準(例えば、車両の位置)、時間的基準、環境的基準(例えば、温度)及び同様なものに基づくことができる。
【0049】
ブロック504において、管理コンポーネント104は、ムーブメントプロファイルを選択する。例示的に述べるならば、ムーブメントプロファイルは、再生のためのメディアの仕様のための、及び、車両102の動作パラメータに例示的に結び付けられるメディア再生の属性のための制御命令に対応する。一例では、ムーブメントプロファイルは、再生の開始又は再生の停止のタイミングを示す1つ又は複数の車両速度閾値を指定することができる。別の例では、ムーブメントプロファイルは、速度、温度、風の有無若しくは強さ、ビジョンシステム及び同様のものなどの動作パラメータに応じて、音量の設定及び調整を指定することができる。さらに別の例では、ムーブメントプロファイルは、フルメディアの代わりに再生のための、ループなどのメディアファイルのサブセットを定義することができるメディアセグメントをさらに含むことができる。プロファイルはムーブメントプロファイルと呼ばれるが、プロファイルは、再生のためのメディアの仕様、再生に関連付けられた属性、メディア又はメディア再生属性を選択するために利用することができる追加の基準、及びタイミング情報(開始、停止、一時停止)に対応することができることが当業者には理解されよう。したがって、いくつかの実施形態では、車両の動作パラメータは、車両の動きを示すものでなくてもよく、動作状態の一部としてのムーブメントを包含しなくてもよい。例えば、乗車シェア又はタクシーの状況では、ムーブメントプロファイルは、車両102内のビジョンシステムセンサデータを介したユーザの識別/認識に基づいて生成された固有のサウンド又は他のメディアを指定することができる。
【0050】
ブロック506において、管理コンポーネント104は、指定されたメディアを選択し、メディア再生を開始する。上述したように、実施形態では、管理コンポーネント104は、外部スピーカメディアアプリケーション108をインスタンス化する。例示的に述べるならば、外部スピーカシステムを介した選択されたメディアの再生は、内部スピーカシステム114での再生を制御する任意の内部スピーカメディアアプリケーション112とは別個のインスタンス化された外部スピーカメディアアプリケーション108によって制御される。外部スピーカメディアアプリケーション108は、再生のためのメディアの選択時にインスタンス化されてもよい。いくつかの実施形態では、外部スピーカメディアアプリケーション108は、以前の再生に基づくなど、事前にインスタンス化されてもよく、インスタンス化ステップは省略されてもよい。
【0051】
ブロック508において、管理コンポーネント108は、車両動作パラメータを取得する。例示的に述べるならば、管理コンポーネントは、車両の1つ又は複数の動作パラメータを要求することができ、それ以外ではアクセスすることができる。管理コンポーネントは、ムーブメントプロファイルにおいて識別される動作パラメータを選択することができる。あるいは、管理コンポーネントは、動作パラメータのセットを受信し、関連する動作パラメータをフィルタリングすることができる。前述したように、動作パラメータは、コンポーネントによって提供される情報を含むことができ、コントローラ、論理ユニット、プロセッサ及び同様のものがセンサ情報を処理した処理済み情報を含むことができる。動作情報は、例示的に述べるならば、ドア状態(例えば、開、閉、ロック解除、ロック)、フード状態、トランク状態、コンパートメント状態、搭乗者状態(例えば、存在する、存在しない、サイズなど)、リソースレベル(例えば、動力又は燃料)、温度又は環境測定及び同様のものを含むがこれらに限定されない様々なコンポーネントの状態情報又は状況情報を含むことができる。
【0052】
動作状態は、1つ又は複数のカメラセンサからの入力を利用し、出力(例えば、生のカメラ画像データの処理及び生のカメラ画像情報の処理に対応する出力の生成)を提供することができるビジョンシステムなどの、生成された追加情報をさらに含むことができる。カメラセンサは、車両の動作状態、環境状態、又は他の情報を判定するためのビジョンシステムに関連付けられたセンサコンポーネントであってもよい。他の実施形態では、カメラセンサは、非カメラセンサコンポーネント、又は複数のカメラセンサを有する車両のためなどのセンサコンポーネントから分離することができる。さらに別の例では、制御コンポーネントは、測位システム、カレンダーシステム、又は時間ベースのシステムから取得された、そうでなければ関連付けられた追加情報を利用することができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、ムーブメントプロファイルは、車両の動作パラメータに基づいてメディアを識別及び再生することに起因すると考えられ得る。一例では、ドアロック状態(例えば、ロック解除又はロック状況)は、再生のための特定のメディア、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報/近接情報)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報と関連付けられてもよい。別の例では、車両ホーン状態(押された、押されていない、迅速押下、一連の押下など)は、再生のための特定のメディア、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報、速度情報、近接情報など)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報と関連付けることができる。さらに別の例では、様々な環境条件(例えば、雨、雪、氷、霧など)の存在を検出するための温度センサ及びビジョンシステムは、再生のための特定のメディア、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報/近接情報)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報と関連付けられてもよい。さらに別の例では、ビジョンシステム又は他の識別システムは、再生のための特定のメディア(例えば、識別された搭乗者の好みの曲)、再生の属性/設定、再生の態様を制御するための追加の基準(例えば、位置情報/近接情報)及び同様のものを識別することができるメディア再生情報に関連付けられてもよい。
【0054】
ブロック510において、管理コンポーネント104は、ムーブメントプロファイルを処理し、指定された調整を行うことができる。例えば、管理コンポーネントは、再生属性の変更、変更タイミング情報及び同様のものを指定することができる。その後、再生が終了するか、又はムーブメントプロファイルが再生を続行すべきでないことを示すまで、プロセスを繰り返すことができる。
【0055】
前述の開示は、本開示を開示された正確な形態又は特定の使用分野に限定することを意図していない。したがって、本明細書に明示的に記載されているか暗示されているかにかかわらず、本開示に対する様々な代替の実施形態及び/又は修正が本開示に照らして可能であると考えられる。このように本開示の実施形態を説明してきたが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく形態及び詳細部に変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、本開示は特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0056】
上記の明細書では、特定の実施形態を参照して本開示を説明した。しかしながら、当業者が理解するように、本明細書に開示される様々な実施形態は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、修正され、それ以外では様々な他の方法で実装され得る。したがって、この説明は、例示とみなされるべきであり、開示された換気アセンブリの様々な実施形態を作成し使用する態様を当業者に教示する目的のためのものである。本明細書に示され説明される開示の形態は、代表的な実施形態として解釈されるべきであることを理解されたい。同等の要素、材料、プロセス又はステップは、本明細書に代表的に示され記載されたものに置き換えられてもよい。さらに、本開示の特定の特徴は、本開示のこの説明の利益を得た後に当業者に明らかになるように、他の特徴の使用とは無関係に利用することができる。本開示を記載及び特許請求するために使用される「含む(including)」、「備える(comprising)」、「組み込まれる(incorporating)」、「からなる(consisting of)」、「有する(have)」、「である(is)」などの表現は、非排他的な態様で解釈されること、すなわち、明示的に記載されていない項目、構成要素又は要素も存在することを可能にすることを意図している。また、単数形への言及は、複数形に関連すると解釈されるべきである。
【0057】
さらに、本明細書に開示された様々な実施形態は、例示的かつ説明的な意味で解釈されるべきであり、決して本開示を限定するものと解釈されるべきではない。すべての接合に関する言及(例えば、取付け、固定、結合、接続など)は、読み手の本開示の理解を助けるためにのみ使用され、特に本明細書に開示されるシステム及び/又は方法の位置、向き、又は使用に関して限定を生じさせるものではない。したがって、接合についての言及がある場合、それは広く解釈されるべきである。さらに、そのような接合についての言及は、2つの要素が互いに直接接続されていることを必ずしも意味しない。
【0058】
さらに、限定するものではないが、「第1(first)」、「第2(second)」、「第3(third)」、「一次(primary)」、「二次(secondary)」、「主要な(main)」などのすべての数値用語、又は任意の他の通常の及び/又は数値用語もまた、本開示の様々な要素、実施形態、変形例及び/又は修正例の読み手の理解を助けるために、識別子としてのみ解釈されるべきであり、特に、任意の要素、実施形態、変形例及び/又は修正例の、別の要素、実施形態、変形例及び/又は修正例に対する、又は別の要素、実施形態、変形例及び/又は修正例を超える、順序又は好みに関して、いかなる限定も生じない。
【0059】
また、特定の用途に応じて有用であるように、図面/図に示された要素のうちの1つ又は複数は、より分離又は統合された態様で実装されてもよく、又は特定の場合には除去されても、又は動作不能とされてもよいことも理解されよう。
【国際調査報告】