(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】液体生検によって検出される新規キナーゼ融合
(51)【国際特許分類】
C12Q 1/6813 20180101AFI20241112BHJP
C12Q 1/6869 20180101ALI20241112BHJP
C12Q 1/6876 20180101ALI20241112BHJP
C12Q 1/686 20180101ALI20241112BHJP
C07K 16/18 20060101ALI20241112BHJP
C12Q 1/6841 20180101ALI20241112BHJP
C12N 15/12 20060101ALI20241112BHJP
C12N 15/63 20060101ALI20241112BHJP
C12N 1/15 20060101ALI20241112BHJP
C12N 1/19 20060101ALI20241112BHJP
C12N 1/21 20060101ALI20241112BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20241112BHJP
C12M 1/34 20060101ALI20241112BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20241112BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20241112BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20241112BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20241112BHJP
A61K 35/17 20150101ALI20241112BHJP
A61K 35/15 20150101ALI20241112BHJP
A61K 31/7105 20060101ALI20241112BHJP
A61K 31/713 20060101ALI20241112BHJP
G01N 33/53 20060101ALI20241112BHJP
G01N 33/574 20060101ALI20241112BHJP
C40B 40/06 20060101ALN20241112BHJP
C12N 15/113 20100101ALN20241112BHJP
C12N 5/0783 20100101ALN20241112BHJP
C12N 5/0786 20100101ALN20241112BHJP
C12N 5/0781 20100101ALN20241112BHJP
C12N 5/0784 20100101ALN20241112BHJP
C12N 15/62 20060101ALN20241112BHJP
【FI】
C12Q1/6813 Z
C12Q1/6869 Z ZNA
C12Q1/6876 Z
C12Q1/686 Z
C07K16/18
C12Q1/6841 Z
C12N15/12
C12N15/63 Z
C12N1/15
C12N1/19
C12N1/21
C12N5/10
C12M1/34 Z
A61K45/00 101
A61P35/00
A61P35/02
A61P43/00 111
A61K35/17
A61K35/15
A61K31/7105
A61K31/713
G01N33/53 M
G01N33/574 A
C40B40/06
C12N15/113 Z
C12N5/0783
C12N5/0786
C12N5/0781
C12N5/0784
C12N15/62 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524983
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-14
(86)【国際出願番号】 US2022078934
(87)【国際公開番号】W WO2023077104
(87)【国際公開日】2023-05-04
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517192663
【氏名又は名称】ファウンデーション・メディシン・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジェシカ ケー.
(72)【発明者】
【氏名】シュロック, アレクサ ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ハザー-レシナム, メリカ
(72)【発明者】
【氏名】オックスナード, ジェフリー アール.
【テーマコード(参考)】
4B029
4B063
4B065
4C084
4C086
4C087
4H045
【Fターム(参考)】
4B029AA07
4B029BB20
4B029FA12
4B063QA01
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4B063QA19
4B063QQ42
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4B063QR08
4B063QR32
4B063QR35
4B063QR55
4B063QR62
4B063QS25
4B063QS34
4B065AA01X
4B065AA01Y
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4B065AA72X
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4B065AB01
4B065AC14
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4B065CA46
4C084AA17
4C084NA14
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4C084ZB261
4C084ZB271
4C084ZC202
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4C086ZB26
4C086ZB27
4C087AA01
4C087AA02
4C087BB63
4C087NA14
4C087ZB26
4C087ZB27
4H045AA10
4H045AA30
4H045AA40
4H045BA41
4H045CA40
4H045DA75
4H045EA50
4H045FA72
4H045FA74
(57)【要約】
キナーゼ融合核酸分子及びポリペプチド、がんにおけるキナーゼ融合核酸分子及びポリペプチドの検出に関連する方法、並びにそれらに関連する治療方法及び使用が、本明細書で提供される。キナーゼ融合核酸分子又はポリペプチドの検出は、抗がん療法での治療から利益を得ることができる個体を特定するために使用され得る。
【選択図】
図2B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗がん療法を含む治療から利益を得ることができるがんを有する個体を特定する方法であって、前記方法が、前記個体からの試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含み、
前記試料における前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの検出が、前記個体を、前記抗がん療法を含む前記治療から利益を得ることができる個体として特定する、方法。
【請求項2】
がんを有する個体のための治療を選択する方法であって、前記方法が、前記個体からの試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含み、
前記試料における前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの検出が、前記個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する、方法。
【請求項3】
がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定する方法であって、
(a)前記個体からの試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、
(b)前記試料における前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの検出に少なくとも部分的に基づいて前記個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することであって、前記1つ以上の治療選択肢が、抗がん療法を含む、生成することと、を含む、方法。
【請求項4】
がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定する方法であって、
(a)前記個体からの試料における融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することと、
(b)前記知識に少なくとも部分的に基づいて、前記個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することであって、前記1つ以上の治療選択肢が抗がん療法を含む、レポートを生成することと、を含む、方法。
【請求項5】
がんを有する個体のための治療を選択する方法であって、前記方法が、前記個体からの試料における融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
前記知識の前記取得に応答して、(i)前記個体が、抗がん療法を含む治療を受容する候補として分類され、かつ/又は(ii)前記個体が、抗がん療法を含む治療に応答する可能性が高いとして特定される、方法。
【請求項6】
がんを有する個体の生存を予測する方法であって、前記方法が、前記個体からの試料における融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
前記知識の前記取得に応答して、前記個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測される、方法。
【請求項7】
抗がん療法を含む治療で治療されたがんを有する個体の生存を予測する方法であって、前記方法が、前記個体からの試料における融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
前記知識の前記取得に応答して、前記個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドを示さないがんを有する個体と比較してより長い生存を有すると予測される、方法。
【請求項8】
がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料における融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することと、
(b)前記知識に応答して、有効量の抗がん療法を含む治療を前記個体に投与することと、を含む、方法。
【請求項9】
がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、前記方法が、がんを有する個体に、有効量の抗がん療法を含む治療を投与することを含み、前記抗がん療法が、前記個体からの試料における融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することに応答して投与され、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法。
【請求項10】
がんを有する個体を監視、評価、又はスクリーニングする方法であって、前記方法が、前記個体からの試料における融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
前記知識の前記取得に応答して、前記個体が、前記個体に投与された以前の抗がん療法に対する獲得抵抗性を有すると予測され、前記個体が、抗がん療法に応答すると予測され、かつ/又は前記個体が、前記融合核酸分子若しくは前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体と比較して予後不良を有すると予測される、方法。
【請求項11】
個体におけるがんにおける融合核酸分子又は融合ポリペプチドを評価する方法であって、
(a)前記個体からの試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、
(b)前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの評価を提供することと、を含む、方法。
【請求項12】
融合核酸分子又は融合ポリペプチドを検出する方法であって、がんを有する個体からの試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含む、方法。
【請求項13】
個体におけるがんの存在又は非存在を検出する方法であって、前記方法が、
(a)前記個体からの試料における前記がんの存在又は非存在を検出することと、
(b)前記個体からの試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することであって、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、を含む、方法。
【請求項14】
前記個体からの試料における前記がんの存在を検出することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記個体からの試料において、前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの存在を検出することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
個体におけるがんの進行又は再発を監視するための方法であって、前記方法が、
(a)第1の時点で前記個体から得られた第1の試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、
(b)前記第1の時点後の第2の時点で前記個体から得られた第2の試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、
(c)前記第1の試料及び/又は前記第2の試料における前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの存在又は非存在に少なくとも部分的に基づく前記個体におけるがん進行又はがん再発の評価を提供することと、を含み、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法。
【請求項17】
前記第1の試料及び/又は前記第2の試料における前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの存在が、前記個体を、がん進行又はがん再発の増加したリスクを有するとして特定する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、前記第1の試料及び/又は前記第2の試料における前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、前記個体のための治療を選択すること、前記個体に治療を投与すること、前記個体のための治療を調整すること、前記個体のための治療の用量を調整すること、又は前記個体に治療を適用することを更に含み、前記治療が、抗がん療法を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
融合核酸分子を検出する方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料から得られた複数の核酸分子を提供することであって、前記複数の核酸分子が、融合核酸分子に対応する核酸分子を含み、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、提供することと、
(b)任意選択的に、1つ以上のアダプターを、前記複数の核酸分子からの1つ以上の核酸分子上に連結することと、
(c)任意選択的に、前記複数の核酸分子からの1つ以上の連結された核酸分子を増幅することと、
(d)任意選択的に、増幅された核酸分子から前記増幅された核酸分子を捕捉することと、
(e)シーケンサーによって、前記捕捉された核酸分子を配列決定して、前記捕捉された核酸分子を表す複数の配列リードを得ることであって、前記複数の配列リードのうちの1つ以上が、前記融合核酸分子に対応する、得ることと、
(f)前記複数の配列リードを分析することと、
(g)前記分析に基づいて、前記試料における前記融合核酸分子の存在又は非存在を検出することと、を含む、方法。
【請求項20】
1つ以上のプロセッサにおいて、前記複数の配列リードについての配列リードデータを受信することを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記複数の配列リードを前記分析することが、前記1つ以上のプロセッサを使用して、前記融合核酸分子に対応する配列リードの存在又は非存在を特定することを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記増幅された核酸分子が、1つ以上のベイト分子とのハイブリダイゼーションによって捕捉される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
融合核酸分子を検出する方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料を提供することであって、前記試料が、複数の核酸分子を含む、提供すること、
(b)前記試料における前記複数の核酸分子から核酸配列決定ライブラリを調製すること、
(c)前記ライブラリを増幅すること、
(d)前記ライブラリにおける融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸分子を選択的に濃縮して、濃縮された試料を産生することであって、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、産生すること、
(e)前記濃縮された試料を配列決定し、それによって、複数の配列リードを生成すること、
(f)前記複数の配列リードを前記融合核酸分子の存在について分析すること、
(g)分析ステップに基づいて、前記個体からの前記試料における前記融合核酸分子の存在又は非存在を検出すること、を含む、方法。
【請求項24】
前記複数の核酸分子が、がん核酸分子と非がん核酸分子との混合物を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記がん核酸分子が、不均一組織生検試料の腫瘍部分に由来し、前記非がん核酸分子が、前記不均一組織生検試料の正常部分に由来する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記試料が、液体生検試料を含み、前記がん核酸分子が、前記液体生検試料の循環腫瘍DNA(ctDNA)画分に由来し、前記非がん核酸分子が、前記液体生検試料の非腫瘍及び/又はセルフリーDNA(cfDNA)画分に由来する、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記1つ以上のアダプターが、増幅プライマー、フローセルアダプター配列、基質アダプター配列、又は試料インデックス配列を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記選択的に濃縮することが、(a)1つ以上のベイト分子を前記ライブラリと組み合わせ、それによって、前記1つ以上のベイト分子を、前記融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸分子にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)前記核酸ハイブリッドを単離して、前記濃縮された試料を産生することと、を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記捕捉された核酸分子が、1つ以上のベイト分子へのハイブリダイゼーションによって前記増幅された核酸分子から捕捉される、請求項19に記載の方法。
【請求項30】
前記増幅することが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅技法、非PCR増幅技法、又は等温増幅技法を実行することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項31】
前記配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項32】
前記配列決定が、超並列配列決定技法を含み、前記超並列配列決定技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記シーケンサーが、次世代シーケンサーを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項34】
前記融合核酸分子の存在又は非存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、前記個体についてのゲノムプロファイルを生成することを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項35】
前記個体についての前記ゲノムプロファイルが、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記個体についての前記ゲノムプロファイルが、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記方法が、前記生成されたゲノムプロファイルに基づいて、前記個体のための治療を選択すること、前記個体に治療を投与すること、又は前記個体に治療を適用することを更に含み、前記治療が、抗がん療法を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記試料における前記融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項39】
前記1つ以上のプロセッサによって、前記試料における前記融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む、請求項21に記載の方法。
【請求項40】
前記レポートを医療提供者に送信することを更に含む、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記レポートが、コンピュータネットワーク又はピアツーピア接続を介して送信される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
がんのための候補治療を特定することを必要としている個体においてそれを行う方法であって、前記方法が、前記個体から得られた試料においてDNA配列決定を実行して、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1のうちの1つ以上、又はそれらの任意の組み合わせを含む遺伝子の群における配列決定変異プロファイルを決定することを含み、前記配列決定変異プロファイルが、融合核酸分子の存在又は非存在を特定し、
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法。
【請求項43】
前記候補治療が、抗がん療法を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記試料における前記融合核酸分子の存在が、前記個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記試料における前記融合核酸分子の存在が、前記個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、前記融合核酸分子を含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測する、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記配列決定が、超並列配列決定技法を含み、前記超並列配列決定技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記配列決定変異プロファイルが、切断点又は融合接合部を含む前記融合核酸分子の断片の存在又は非存在を特定する、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料において、融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(i)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、
(b)有効量の抗がん療法を含む治療を前記個体に投与することと、を含む、方法。
【請求項50】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子が、表3に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、請求項1に記載の方法。
【請求項51】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である、請求項1に記載の方法。
【請求項52】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、固形腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項53】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、血液悪性腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項54】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、B細胞がん、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵がん、胃がん(stomach cancer)、卵巣がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん(thyroid gland cancer)、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、真性多血症、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、髄様がん、気管支原性肺がん、腎細胞がん、肝細胞腫、胆管がん、絨毛がん、精上皮腫、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、膀胱がん(bladder carcinoma)、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、乏突起神経膠腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん(thyroid cancer)、胃がん(gastric cancer)、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性過好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である、請求項1に記載の方法。
【請求項55】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能(NOS)乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである、請求項1に記載の方法。
【請求項56】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表4に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、請求項1に記載の方法。
【請求項57】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表5に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、前記融合核酸分子が、表5に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、請求項1に記載の方法。
【請求項58】
請求項1に記載の方法であって、
(i)前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、
(ii)前記融合核酸分子が、表6に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、請求項1に記載の方法。
【請求項59】
前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項1に記載の方法。
【請求項60】
前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項1に記載の方法。
【請求項61】
前記抗がん療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、前記融合核酸分子若しくは前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドを含むがんのための治療、臨床治験において試験されているがんのための治療、標的療法、前記融合核酸分子若しくは前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドを含むがんのための臨床治験において試験されている治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項1に記載の方法。
【請求項62】
前記抗がん療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項1に記載の方法。
【請求項63】
前記キナーゼ阻害剤が、マルチキナーゼ阻害剤、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、NTRK1、RET、若しくはROS1特異的阻害剤である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
前記核酸が、前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項61に記載の方法。
【請求項66】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は小ヘアピンRNA(shRNA)を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項67】
前記個体からの試料において、1つ以上の遺伝子における塩基置換、短い挿入/欠失(インデル)、コピー数変化、又はゲノム再編成の知識を取得すること、又はそれを検出することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項68】
前記個体が、以前の抗がん治療を受容したことがあるか、又は抗がん治療で治療されている、請求項1に記載の方法。
【請求項69】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、前記抗がん治療に対する前記がんの抵抗性を付与する、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記抗がん治療が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、臨床治験において試験されているがんのための治療、免疫療法、化学療法、標的療法、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項68に記載の方法。
【請求項71】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は小ヘアピンRNA(shRNA)を含む、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるALK融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項74】
前記ALK融合核酸分子が、ALK融合ポリペプチドをコードする、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
コードされたALK融合ポリペプチドが、ALKキナーゼドメイン、又はALKキナーゼ活性を有するALKキナーゼドメインの断片を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記コードされたALK融合ポリペプチドが、ALKキナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記ALKキナーゼ活性が、構成的である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記コードされたALK融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
前記コードされたALK融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
前記個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、R748K、T790M、C797S、及び/若しくはD761Nアミノ酸置換をもたらす変異、EGFR遺伝子増幅、又はそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;
(c)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;
(d)MET遺伝子における変異であって、任意選択的に、MET遺伝子増幅、コードされたMETポリペプチドにおけるD1228Hアミノ酸置換をもたらす変異、又は両方である、変異;
(e)NF1遺伝子における変異であって、任意選択的に、NF1トランケーションである、変異;
(f)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12V及び/若しくはA146Pアミノ酸置換をもたらす、変異;
(g)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるI103_K104del変異をもたらす変異である、変異;
(h)ALK変異であって、任意選択的に、前記ALK変異が、ALK抵抗性変異であり、任意選択的に、前記ALK抵抗性変異が、コードされたALKポリペプチドにおけるG1269A、G1202R、I1171S、I1171T、L1196M、T1151M、S1206Y、I1171N、D1203N、F1174C、L1152R、F1174L、L1198F、C1156Y、T1151_L1152insT、V1180L、G1202L、及び/若しくはS1206Aアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす、ALK変異;あるいは
(a)~(h)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記方法が、前記個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858Rアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、前記ALK融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるALK-PLEKHA7融合核酸分子である、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
前記がんが、非小細胞肺がん(NSCLC)である、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記個体が、エルロチニブ、アファチニブ、及び/又はオシメルチニブでのがんの治療を以前に受容していた、請求項80に記載の方法。
【請求項83】
前記個体が、エルロチニブでの治療の部分奏効を示し、かつ/又は前記個体が、オシメルチニブでの治療の部分奏効を示した、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、請求項73に記載の方法。
【請求項85】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、請求項73に記載の方法。
【請求項86】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、NF1標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与する、請求項73に記載の方法。
【請求項87】
前記方法が、前記個体からの試料において、
(a)ALK抵抗性変異であって、任意選択的に、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L、I1171N、L1196M、D1203N、若しくはI1171Tアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす、ALK抵抗性変異;及び/あるいは
(b)KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Vアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記ALK融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるALK-HIP1融合核酸分子である、請求項73に記載の方法。
【請求項88】
前記試料が、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L及びI1171Nアミノ酸置換、又はコードされたALKポリペプチドにおけるD1203N及びI1171Tアミノ酸置換をもたらす1つ以上のALK遺伝子変異を含む、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記試料が、KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Vアミノ酸置換をもたらす、変異を含む、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記がんが、原発不明がん腫である、請求項87に記載の方法。
【請求項91】
前記抗がん療法が、ALK標的療法である、請求項73に記載の方法。
【請求項92】
前記ALK標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているALK標的療法、臨床治験において試験されているALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記ALK標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
前記ALK標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項91に記載の方法。
【請求項95】
前記ALK標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はALK特異的阻害剤である、請求項93に記載の方法。
【請求項96】
前記キナーゼ阻害剤が、ALKポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項93に記載の方法。
【請求項97】
前記ALK標的療法が、クリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、ロルラチニブ、ブリグチニブ、エンサルチニブ(X-396)、レポトレクチニブ(TPX-005)、エヌトレクチニブ(RXDX-101)、AZD3463、CEP-37440、ベリザチニブ(TSR-011)、ASP3026、KRCA-0008、TQ-B3139、TPX-0131、TAE684(NVP-TAE684)、CT-707、WX-0593、アルコチニブ、SIM1803-1A、PLB1003、SAF-189s、PF03446962、TQ-B3101、APG-2449、X-376、CEP-28122、及びGSK1838705Aのうちの1つ以上を含む、請求項91に記載の方法。
【請求項98】
前記核酸が、前記ALK融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項92に記載の方法。
【請求項99】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項92に記載の方法。
【請求項100】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項92に記載の方法。
【請求項101】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるBRAF融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項102】
前記BRAF融合核酸分子が、BRAF融合ポリペプチドをコードする、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記コードされたBRAF融合ポリペプチドが、BRAFキナーゼドメイン、又はBRAFキナーゼ活性を有するBRAFキナーゼドメインの断片を含む、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記コードされたBRAF融合ポリペプチドが、BRAFキナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記BRAFキナーゼ活性が、構成的である、請求項102に記載の方法。
【請求項105】
前記コードされたBRAF融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項102に記載の方法。
【請求項106】
前記コードされたBRAF融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項102に記載の方法。
【請求項107】
前記個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFR遺伝子増幅、並びに/又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G、S492R、及び/若しくはG465E/Rアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;
(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12F、G12V、G12C、G13D、及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるG13D及び/又はQ61K/Lアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)MET遺伝子における変異であって、任意選択的に、MET遺伝子増幅である、変異;
(e)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるQ58del若しくはE102_I103del変異、及び/又はI111T若しくはK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;
(f)MAP2K2遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K2ポリペプチドにおけるF57Vアミノ酸置換をもたらす、変異;
(g)NF1遺伝子における変異であって、任意選択的に、F945fs*9変異である、変異;
(h)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは
(i)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、請求項101に記載の方法。
【請求項108】
前記方法が、前記個体からの試料において、
EGFR遺伝子増幅;並びに
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12F及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-SND1融合核酸分子である、請求項101に記載の方法。
【請求項109】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465E/Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異;
コードされたNRASポリペプチドにおけるG13D及び/又はQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;並びに
MET遺伝子増幅の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-ZC3HAV1融合核酸分子である、請求項101に記載の方法。
【請求項110】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12V及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61K/Lアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるQ58del変異及び/又はI111Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;
コードされたMAP2K2ポリペプチドにおけるF57Vアミノ酸置換をもたらすMAP2K2遺伝子における変異;並びに
NF1遺伝子におけるF945fs*9変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-MKRN1融合核酸分子である、請求項101に記載の方法。
【請求項111】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、
前記BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-DENND2A融合核酸分子である、請求項101に記載の方法。
【請求項112】
前記がんが、フォリン酸、フルオロウラシル(5-FU)、及びオキサリプラチン(FOLFOX);5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI);並びに/又はレゴラフェニブで以前に治療されていた、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記方法が、前記個体からの試料において、
野生型KRAS遺伝子;及び
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-TRIM24融合核酸分子である、請求項101に記載の方法。
【請求項114】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項108に記載の方法。
【請求項115】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子;
コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記BRAF融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるBRAF-GOLGA3融合核酸分子である、請求項101に記載の方法。
【請求項116】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記がんが、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた、請求項115に記載の方法。
【請求項118】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-AKAP9融合核酸分子である、請求項101に記載の方法。
【請求項119】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
前記がんが、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた、請求項118に記載の方法。
【請求項121】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、請求項101に記載の方法。
【請求項122】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、請求項101に記載の方法。
【請求項123】
前記抗がん療法が、BRAF標的療法である、請求項101に記載の方法。
【請求項124】
前記BRAF標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、BRAF再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているBRAF標的療法、臨床治験において試験されているBRAF再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記BRAF標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項123に記載の方法。
【請求項126】
前記BRAF標的療法が、セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である、請求項123に記載の方法。
【請求項127】
前記BRAF標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はBRAF特異的阻害剤である、請求項123に記載の方法。
【請求項128】
前記キナーゼ阻害剤が、BRAFポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項125に記載の方法。
【請求項129】
前記BRAF標的療法が、ソラフェニブ、PLX4720、PLX-3603、ダブラフェニブ(GSK2118436)、エンコラフェニブ(LGX818)、GDC-0879、RAF265、XL281、ARQ736、BAY73-4506、ベムラフェニブ、コビメチニブ、ビニメチニブ、レゴラフェニブ、セルメチニブ、トラメチニブ、又はBAY 43-9006のうちの1つ以上を含む、請求項123に記載の方法。
【請求項130】
前記核酸が、前記BRAF融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項124に記載の方法。
【請求項131】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項124に記載の方法。
【請求項132】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項124に記載の方法。
【請求項133】
前記融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるEGFR融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項134】
前記EGFR融合核酸分子が、EGFR融合ポリペプチドをコードする、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記コードされたEGFR融合ポリペプチドが、EGFRキナーゼドメイン、又はEGFRキナーゼ活性を有するEGFRキナーゼドメインの断片を含む、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記コードされたEGFR融合ポリペプチドが、EGFRキナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記EGFRキナーゼ活性が、構成的である、請求項134に記載の方法。
【請求項137】
前記コードされたEGFR融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項134に記載の方法。
【請求項138】
前記コードされたEGFR融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項134に記載の方法。
【請求項139】
前記個体からの試料において、
(a)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12A及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(b)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるG12Dアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは
(c)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、請求項133に記載の方法。
【請求項140】
前記方法が、前記個体からの試料において、
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12A及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたNRASポリペプチドにおけるG12Dアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;並びに/あるいは
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるEGFR-PDE7A融合核酸分子である、請求項133に記載の方法。
【請求項141】
前記抗がん療法が、EGFR標的療法である、請求項133に記載の方法。
【請求項142】
前記EGFR標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、EGFR再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているEGFR標的療法、臨床治験において試験されているEGFR再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記EGFR標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項141に記載の方法。
【請求項144】
前記EGFR標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項141に記載の方法。
【請求項145】
前記EGFR標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はEGFR特異的阻害剤である、請求項141に記載の方法。
【請求項146】
前記キナーゼ阻害剤が、EGFRポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項143に記載の方法。
【請求項147】
前記EGFR標的療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ、又はエルロチニブのうちの1つ以上を含む、請求項141に記載の方法。
【請求項148】
前記核酸が、前記EGFR融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項142に記載の方法。
【請求項149】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項142に記載の方法。
【請求項150】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項142に記載の方法。
【請求項151】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるERBB2融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項152】
前記ERBB2融合核酸分子が、ERBB2融合ポリペプチドをコードする、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記コードされたERBB2融合ポリペプチドが、ERBB2キナーゼドメイン、又はERBB2キナーゼ活性を有するERBB2キナーゼドメインの断片を含む、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記コードされたERBB2融合ポリペプチドが、ERBB2キナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記ERBB2キナーゼ活性が、構成的である、請求項152に記載の方法。
【請求項155】
前記コードされたERBB2融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項152に記載の方法。
【請求項156】
前記コードされたERBB2融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項152に記載の方法。
【請求項157】
前記抗がん療法が、ERBB2標的療法である、請求項151に記載の方法。
【請求項158】
前記ERBB2標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ERBB2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているERBB2標的療法、臨床治験において試験されているERBB2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項157に記載の方法。
【請求項159】
前記ERBB2標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項157に記載の方法。
【請求項160】
前記ERBB2標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項157に記載の方法。
【請求項161】
前記ERBB2標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はERBB2特異的阻害剤である、請求項157に記載の方法。
【請求項162】
前記キナーゼ阻害剤が、ERBB2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項159に記載の方法。
【請求項163】
前記ERBB2標的療法が、アファチニブ、TAK-285、ネラチニブ、ダコミチニブ、BMS-690514、BMS-599626、ペリチニブ、CP-724714、ラパチニブ、TAK-165、ARRY-380、AZD8931、AV-203、AMG-888、MM-111、MM-121、MM-141、LJM716、REGN1400、MEHD7945A、RG7116、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン(T-DM1)、ペルツズマブ、又はAPC 8024のうちの1つ以上を含む、請求項157に記載の方法。
【請求項164】
前記核酸が、前記ERBB2融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項158に記載の方法。
【請求項165】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項158に記載の方法。
【請求項166】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項158に記載の方法。
【請求項167】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR1融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項168】
前記FGFR1融合核酸分子が、FGFR1融合ポリペプチドをコードする、請求項167に記載の方法。
【請求項169】
前記コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、FGFR1キナーゼドメイン、又はFGFR1キナーゼ活性を有するFGFR1キナーゼドメインの断片を含む、請求項168に記載の方法。
【請求項170】
前記コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、FGFR1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記FGFR1キナーゼ活性が、構成的である、請求項168に記載の方法。
【請求項171】
前記コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項168に記載の方法。
【請求項172】
前記コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項168に記載の方法。
【請求項173】
前記抗がん療法が、FGFR1標的療法である、請求項167に記載の方法。
【請求項174】
前記FGFR1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR1標的療法、臨床治験において試験されているFGFR1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項173に記載の方法。
【請求項175】
前記FGFR1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項173に記載の方法。
【請求項176】
前記FGFR1標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項173に記載の方法。
【請求項177】
前記FGFR1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR1特異的阻害剤である、請求項173に記載の方法。
【請求項178】
前記キナーゼ阻害剤が、FGFR1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項175に記載の方法。
【請求項179】
前記FGFR1標的療法が、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ(JNJ-42756493)、ASP5878、TAS-120、PRN1371、パゾパニブ、レゴラフェニブ、又はPKC412のうちの1つ以上を含む、請求項173に記載の方法。
【請求項180】
前記核酸が、前記FGFR1融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項174に記載の方法。
【請求項181】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項174に記載の方法。
【請求項182】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項174に記載の方法。
【請求項183】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR2融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項184】
前記FGFR2融合核酸分子が、FGFR2融合ポリペプチドをコードする、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
前記コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、FGFR2キナーゼドメイン、又はFGFR2キナーゼ活性を有するFGFR2キナーゼドメインの断片を含む、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、FGFR2キナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記FGFR2キナーゼ活性が、構成的である、請求項184に記載の方法。
【請求項187】
前記コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項184に記載の方法。
【請求項188】
前記コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項184に記載の方法。
【請求項189】
前記個体からの試料において、EGFR遺伝子変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、L833V、及び/又はT790Mアミノ酸置換をもたらす、EGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、請求項183に記載の方法。
【請求項190】
前記個体が、エルロチニブでのがんの治療を以前に受容したことがある、請求項189に記載の方法。
【請求項191】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、請求項183に記載の方法。
【請求項192】
前記融合核酸分子及び/又は前記コードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、請求項183に記載の方法。
【請求項193】
前記抗がん療法が、FGFR2標的療法である、請求項183に記載の方法。
【請求項194】
前記FGFR2標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR2標的療法、臨床治験において試験されているFGFR2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項193に記載の方法。
【請求項195】
前記FGFR2標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項193に記載の方法。
【請求項196】
前記FGFR2標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項193に記載の方法。
【請求項197】
前記FGFR2標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR2特異的阻害剤である、請求項193に記載の方法。
【請求項198】
前記キナーゼ阻害剤が、FGFR2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項195に記載の方法。
【請求項199】
前記FGFR2標的療法が、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ、ASP5878、TAS-120、PRN1371、ホルモノネチン、RO4383596、Ki23057、SU5402、RLY-4008、パゾパニブ、レゴラフェニブ、又はPKC412のうちの1つ以上を含む、請求項193に記載の方法。
【請求項200】
前記核酸が、前記FGFR2融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項194に記載の方法。
【請求項201】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項194に記載の方法。
【請求項202】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項194に記載の方法。
【請求項203】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR3融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項204】
前記FGFR3融合核酸分子が、FGFR3融合ポリペプチドをコードする、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
前記コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、FGFR3キナーゼドメイン、又はFGFR3キナーゼ活性を有するFGFR3キナーゼドメインの断片を含む、請求項204に記載の方法。
【請求項206】
前記コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、FGFR3キナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記FGFR3キナーゼ活性が、構成的である、請求項204に記載の方法。
【請求項207】
前記コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項204に記載の方法。
【請求項208】
前記コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項204に記載の方法。
【請求項209】
前記個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M、C797G、V441G、G465R、E709K、若しくはL858Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)AKT1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)~(e)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、請求項203に記載の方法。
【請求項210】
前記方法が、前記個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R、V441G、G465R、E709K、若しくはL858Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C、G13D、及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)AKT1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;
(f)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異;
(g)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;
(h)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)~(h)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である、請求項203に記載の方法。
【請求項211】
前記がんが、結腸直腸がん、非小細胞肺がん、又は乳がんである、請求項210に記載の方法。
【請求項212】
前記試料が、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失を含む、請求項210に記載の方法。
【請求項213】
前記試料が、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R及び/又はE709Kアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異を含む、請求項210に記載の方法。
【請求項214】
前記個体が、アファチニブ及び/又はセツキシマブでのがんの治療を以前に受容していた、請求項210に記載の方法。
【請求項215】
前記個体が、アファチニブ及び/又はセツキシマブでの治療中に又はその後に、安定した疾患を経験した、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子;
コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である、請求項203に記載の方法。
【請求項217】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項216に記載の方法。
【請求項218】
前記がんが、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた、請求項216に記載の方法。
【請求項219】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である、請求項203に記載の方法。
【請求項220】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項219に記載の方法。
【請求項221】
前記がんが、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた、請求項219に記載の方法。
【請求項222】
前記試料が、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異を含み、前記がんが、結腸直腸がんである、請求項211に記載の方法。
【請求項223】
前記試料が、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びに野生型KRAS遺伝子を含み、前記がんが、結腸直腸がんである、請求項211に記載の方法。
【請求項224】
前記個体が、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブでのがんの治療を以前に受容していた、請求項222に記載の方法。
【請求項225】
前記個体からの試料において、SNRNP70-MET遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、請求項222に記載の方法。
【請求項226】
前記試料が、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異、並びにコードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらすAKT1遺伝子変異を含み、前記がんが、乳がんである、請求項211に記載の方法。
【請求項227】
前記がんが、エストロゲン受容体陽性(ER+)及び/又はプロゲステロン受容体陽性(PR+)である、請求項226に記載の方法。
【請求項228】
前記がんが、エベロリムス、デノスマブ、及び/又はフルベストラントで以前に治療されていた、請求項226に記載の方法。
【請求項229】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、ホルモン抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与する、請求項203に記載の方法。
【請求項230】
前記方法が、前記個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/若しくはC797Gアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)及び(b)の両方の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-ADD1融合核酸分子である、請求項203に記載の方法。
【請求項231】
前記がんが、非小細胞肺がん(NSCLC)である、請求項230に記載の方法。
【請求項232】
前記試料が、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はC797Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子変異を含む、請求項231に記載の方法。
【請求項233】
前記個体が、オシメルチニブでのがんの治療を以前に受容していた、請求項232に記載の方法。
【請求項234】
前記個体が、オシメルチニブでの治療中に又はその後に、安定した疾患を経験した、請求項233に記載の方法。
【請求項235】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、請求項203に記載の方法。
【請求項236】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、請求項203に記載の方法。
【請求項237】
前記抗がん療法が、FGFR3標的療法である、請求項203に記載の方法。
【請求項238】
前記FGFR3標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR3再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR3標的療法、臨床治験において試験されているFGFR3再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項237に記載の方法。
【請求項239】
前記FGFR3標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項237に記載の方法。
【請求項240】
前記FGFR3標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項237に記載の方法。
【請求項241】
前記FGFR3標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR3特異的阻害剤である、請求項237に記載の方法。
【請求項242】
前記キナーゼ阻害剤が、FGFR3ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項239に記載の方法。
【請求項243】
前記FGFR3標的療法が、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ、ASP5878、TAS-120、PRN1371、PKC412、ボファタマブ(B-70)、パゾパニブ、又はMFGR1877Sのうちの1つ以上を含む、請求項237に記載の方法。
【請求項244】
前記核酸が、前記FGFR3融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項238に記載の方法。
【請求項245】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項238に記載の方法。
【請求項246】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項238に記載の方法。
【請求項247】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるMET融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項248】
前記MET融合核酸分子が、MET融合ポリペプチドをコードする、請求項247に記載の方法。
【請求項249】
前記コードされたMET融合ポリペプチドが、METキナーゼドメイン、又はMETキナーゼ活性を有するMETキナーゼドメインの断片を含む、請求項248に記載の方法。
【請求項250】
前記コードされたMET融合ポリペプチドが、METキナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記METキナーゼ活性が、構成的である、請求項248に記載の方法。
【請求項251】
前記コードされたMET融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項248に記載の方法。
【請求項252】
前記コードされたMET融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項248に記載の方法。
【請求項253】
前記個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/若しくはG465Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;並びに/あるいは
(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、請求項247に記載の方法。
【請求項254】
前記方法が、前記個体からの試料において、
EGFR遺伝子増幅;コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異;並びに
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記MET融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるMET-SNRNP70融合核酸分子である、請求項247に記載の方法。
【請求項255】
前記個体からの試料において、FGFR3-TACC3遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、請求項254に記載の方法。
【請求項256】
前記個体が、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブでのがんの治療を以前に受容していた、請求項254に記載の方法。
【請求項257】
前記方法が、前記個体からの試料において、EGFR遺伝子増幅;及び野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、前記MET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるMET-CAPZA2融合核酸分子である、請求項247に記載の方法。
【請求項258】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項254に記載の方法。
【請求項259】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、請求項247に記載の方法。
【請求項260】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、請求項247に記載の方法。
【請求項261】
前記抗がん療法が、MET標的療法である、請求項247に記載の方法。
【請求項262】
前記MET標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、MET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているMET標的療法、臨床治験において試験されているMET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項261に記載の方法。
【請求項263】
前記MET標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項261に記載の方法。
【請求項264】
前記MET標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項261に記載の方法。
【請求項265】
前記MET標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はMET特異的阻害剤である、請求項261に記載の方法。
【請求項266】
前記キナーゼ阻害剤が、METポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項263に記載の方法。
【請求項267】
前記MET標的療法が、PHA-665752、クリゾチニブ、カボザンチニブ、又はカプマチニブ(INC280)を含む、請求項261に記載の方法。
【請求項268】
前記核酸が、前記MET融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項262に記載の方法。
【請求項269】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項262に記載の方法。
【請求項270】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項262に記載の方法。
【請求項271】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるRAF1融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項272】
前記RAF1融合核酸分子が、RAF1融合ポリペプチドをコードする、請求項271に記載の方法。
【請求項273】
前記コードされたRAF1融合ポリペプチドが、RAF1キナーゼドメイン、又はRAF1キナーゼ活性を有するRAF1キナーゼドメインの断片を含む、請求項272に記載の方法。
【請求項274】
前記コードされたRAF1融合ポリペプチドが、RAF1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記RAF1キナーゼ活性が、構成的である、請求項272に記載の方法。
【請求項275】
前記コードされたRAF1融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項272に記載の方法。
【請求項276】
前記コードされたRAF1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項272に記載の方法。
【請求項277】
前記個体からの試料において、
(a)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;
(b)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/若しくはG13Dアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは
(f)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、請求項271に記載の方法。
【請求項278】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子;
コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記RAF1融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるRAF1-SYN2融合核酸分子である、請求項277に記載の方法。
【請求項279】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項278に記載の方法。
【請求項280】
前記がんが、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた、請求項278に記載の方法。
【請求項281】
前記方法が、前記個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
前記RAF1融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRAF1-TRAK1融合核酸分子である、請求項277に記載の方法。
【請求項282】
前記がんが、結腸直腸がんである、請求項281に記載の方法。
【請求項283】
前記がんが、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた、請求項281に記載の方法。
【請求項284】
前記抗がん療法が、RAF1標的療法である、請求項271に記載の方法。
【請求項285】
前記RAF1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RAF1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRAF1標的療法、臨床治験において試験されているRAF1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項284に記載の方法。
【請求項286】
前記RAF1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項284に記載の方法。
【請求項287】
前記RAF1標的療法が、セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である、請求項284に記載の方法。
【請求項288】
前記RAF1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はRAF1特異的阻害剤である、請求項284に記載の方法。
【請求項289】
前記キナーゼ阻害剤が、RAF1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項286に記載の方法。
【請求項290】
前記RAF1標的療法が、ソラフェニブ(BAY49-9006)、ビニメチニブ、コビメチニブ、レゴラフェニブ、トラメチニブ、又はRAF265のうちの1つ以上を含む、請求項284に記載の方法。
【請求項291】
前記核酸が、前記RAF1融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項285に記載の方法。
【請求項292】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項285に記載の方法。
【請求項293】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項285に記載の方法。
【請求項294】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるRET融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項295】
前記RET融合核酸分子が、RET融合ポリペプチドをコードする、請求項294に記載の方法。
【請求項296】
前記コードされたRET融合ポリペプチドが、RETキナーゼドメイン、又はRETキナーゼ活性を有するRETキナーゼドメインの断片を含む、請求項295に記載の方法。
【請求項297】
前記コードされたRET融合ポリペプチドが、RETキナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記RETキナーゼ活性が、構成的である、請求項295に記載の方法。
【請求項298】
前記コードされたRET融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項295に記載の方法。
【請求項299】
前記コードされたRET融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項295に記載の方法。
【請求項300】
前記個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790Mアミノ酸置換をもたらす変異、あるいは両方である、変異;
(b)PIK3CA遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)PTEN遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)~(e)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、請求項294に記載の方法。
【請求項301】
前記方法が、前記個体からの試料において、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、前記RET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRET-ERC1融合核酸分子である、請求項294に記載の方法。
【請求項302】
前記方法が、前記個体からの試料において、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、及びコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790Mアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、前記RET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRET-NCOA4融合核酸分子である、請求項294に記載の方法。
【請求項303】
前記個体が、オシメルチニブで以前に治療されていた、請求項302に記載の方法。
【請求項304】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、請求項294に記載の方法。
【請求項305】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する前記がんの抵抗性を付与し、任意選択的に、前記EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、請求項294に記載の方法。
【請求項306】
前記方法が、前記個体からの試料において、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらすPIK3CA遺伝子変異;コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異;コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異;並びにコードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらすPTEN遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、前記RET融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるRET-BAIAP2L1融合核酸分子である、請求項294に記載の方法。
【請求項307】
前記がんが、乳がんである、請求項306に記載の方法。
【請求項308】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、PI3K標的療法に対する前記がんの抵抗性を付与する、請求項294に記載の方法。
【請求項309】
前記方法が、前記個体からの試料において、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はL858Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、前記RET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRET-CCDC6融合核酸分子である、請求項294に記載の方法。
【請求項310】
前記抗がん療法が、RET標的療法である、請求項294に記載の方法。
【請求項311】
前記RET標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRET標的療法、臨床治験において試験されているRET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項310に記載の方法。
【請求項312】
前記RET標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項310に記載の方法。
【請求項313】
前記RET標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項310に記載の方法。
【請求項314】
前記RET標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はRET特異的阻害剤である、請求項310に記載の方法。
【請求項315】
前記キナーゼ阻害剤が、RETポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項312に記載の方法。
【請求項316】
前記RET標的療法が、セルペルカチニブ、プラルセチニブ、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、レゴラフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、又はバンデタニブのうちの1つ以上を含む、請求項310に記載の方法。
【請求項317】
前記核酸が、前記RET融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項311に記載の方法。
【請求項318】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項311に記載の方法。
【請求項319】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項311に記載の方法。
【請求項320】
前記融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるROS1融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項321】
前記ROS1融合核酸分子が、ROS1融合ポリペプチドをコードする、請求項320に記載の方法。
【請求項322】
前記コードされたROS1融合ポリペプチドが、ROS1キナーゼドメイン、又はROS1キナーゼ活性を有するROS1キナーゼドメインの断片を含む、請求項321に記載の方法。
【請求項323】
前記コードされたROS1融合ポリペプチドが、ROS1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記ROS1キナーゼ活性が、構成的である、請求項321に記載の方法。
【請求項324】
前記コードされたROS1融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項321に記載の方法。
【請求項325】
前記コードされたROS1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項321に記載の方法。
【請求項326】
前記個体からの試料において、PIK3CA遺伝子変異であって、任意選択的に、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE545Kアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、請求項320に記載の方法。
【請求項327】
前記ROS1融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるROS1-GOPC融合核酸分子であり、前記試料が、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE545Kアミノ酸置換をもたらすPIK3CA遺伝子変異を含む、請求項326に記載の方法。
【請求項328】
前記融合核酸分子及び/又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドが、PI3K標的療法に対する前記がんの抵抗性を付与する、請求項320に記載の方法。
【請求項329】
前記抗がん療法が、ROS1標的療法である、請求項320に記載の方法。
【請求項330】
前記ROS1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ROS1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているROS1標的療法、臨床治験において試験されているROS1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項329に記載の方法。
【請求項331】
前記ROS1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項329に記載の方法。
【請求項332】
前記ROS1標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項329に記載の方法。
【請求項333】
前記ROS1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はROS1特異的阻害剤である、請求項329に記載の方法。
【請求項334】
前記キナーゼ阻害剤が、ROS1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項331に記載の方法。
【請求項335】
前記ROS1標的療法が、クリゾチニブ、ロルラチニブ、TQ-B3139、レポトレクチニブ(TPX-0005)、ブリグチニブ、カボザンチニブ、セリチニブ、又はエヌトレクチニブのうちの1つ以上を含む、請求項329に記載の方法。
【請求項336】
前記核酸が、前記ROS1融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項330に記載の方法。
【請求項337】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項330に記載の方法。
【請求項338】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項330に記載の方法。
【請求項339】
前記融合核酸分子が、表2及び6のうちのいずれかに列挙されるNTRK1融合核酸分子である、請求項1に記載の方法。
【請求項340】
前記NTRK1融合核酸分子が、NTRK1融合ポリペプチドをコードする、請求項339に記載の方法。
【請求項341】
前記コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、NTRK1キナーゼドメイン、又はNTRK1キナーゼ活性を有するNTRK1キナーゼドメインの断片を含む、請求項340に記載の方法。
【請求項342】
前記コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、NTRK1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、前記NTRK1キナーゼ活性が、構成的である、請求項340に記載の方法。
【請求項343】
前記コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、発がん性である、請求項340に記載の方法。
【請求項344】
前記コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、請求項340に記載の方法。
【請求項345】
前記抗がん療法が、NTRK1標的療法である、請求項339に記載の方法。
【請求項346】
前記NTRK1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、NTRK1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているNTRK1標的療法、臨床治験において試験されているNTRK1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、請求項345に記載の方法。
【請求項347】
前記NTRK1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、請求項345に記載の方法。
【請求項348】
前記NTRK1標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項345に記載の方法。
【請求項349】
前記NTRK1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はNTRK1特異的阻害剤である、請求項345に記載の方法。
【請求項350】
前記キナーゼ阻害剤が、NTRK1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、請求項347に記載の方法。
【請求項351】
前記NTRK1標的療法が、アルチラチニブ(DCC-2701)、AG 879(チロホスチンAG 879)、抗TrK抗体、ARRY 954、AR523、AZ-23、AZ623、ベンゾトリアゾール、CEP-2563、ダヌセルチブ(PHA-739358)、エヌトレクチニブ、DS-6051、GNF 5837、GW 441756、インデノピロロカルボアゾール12a、イソチアゾール5n、ラロトレクチニブ、レスタウルチニブ(CEP-701)、セリトレクチニブ(LOXO-195)、大環状化合物、ONO-5390556、オキシインドール3、ペグカントラチニブ(SNA-120)、PHA-848125、PLX7486、ピラゾール誘導体、ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、ピリドカルバゾール、ピリドキナゾリニル、ピリドトリアゾール、ピロリジニルチオ尿素、ピロリジニル尿素、ピロロ[2;3-d]ピリミジン、キナゾリニル、レポトレクチニブ(TPX-0005)、Ro 08-2750、置換ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、シトラバチニブ(MGCD516)、SNA-125、タビレルミド、チアゾール20h、F17752、カボザンチニブ(XL184)、メレスチニブ(LY2801653)、ベリザチニブ(TSR-011)、ドビチニブ、ONO-7579、又はVMD-928のうちの1つ以上を含む、請求項345に記載の方法。
【請求項352】
前記核酸が、前記NTRK1融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの発現を阻害する、請求項346に記載の方法。
【請求項353】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、請求項346に記載の方法。
【請求項354】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項346に記載の方法。
【請求項355】
前記治療又は前記1つ以上の治療選択肢が、追加の抗がん療法を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項356】
前記追加の抗がん療法が、小分子阻害剤、化学療法剤、がん免疫療法、抗体、細胞療法、核酸、手術、放射線療法、抗血管新生療法、抗DNA修復療法、抗炎症療法、抗腫瘍剤、成長阻害剤、細胞傷害性剤、ワクチン、小分子アゴニスト、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む、請求項355に記載の方法。
【請求項357】
前記細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、請求項356に記載の方法。
【請求項358】
前記核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は小ヘアピンRNA(shRNA)を含む、請求項356に記載の方法。
【請求項359】
前記個体からの前記試料を得ることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項360】
前記試料が、前記がんから得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項361】
前記試料が、組織生検試料、液体生検試料、又は正常対照を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項362】
前記試料が、腫瘍生検、腫瘍検体、又は循環腫瘍細胞からのものである、請求項361に記載の方法。
【請求項363】
前記試料が、液体生検試料であり、かつ血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項364】
前記試料が、前記がんからの細胞及び/又は核酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項365】
前記試料が、前記がんからのmRNA、DNA、循環腫瘍DNA(ctDNA)、セルフリーDNA、又はセルフリーRNAを含む、請求項364に記載の方法。
【請求項366】
前記試料が、液体生検試料であり、かつ循環腫瘍細胞(CTC)を含む、請求項363に記載の方法。
【請求項367】
前記試料が、液体生検試料であり、かつセルフリーDNA(cfDNA)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、又はそれらの任意の組み合わせを含む、請求項363に記載の方法。
【請求項368】
前記個体からの組織生検試料、液体生検試料、又は組織生検試料及び液体生検試料の両方において、前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項369】
前記知識を取得することが、前記試料において、前記融合核酸分子又は前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドを検出することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項370】
前記検出することが、切断点又は融合接合部を含む前記融合核酸分子の断片を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項371】
前記融合核酸分子が、前記試料において、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、増幅ベースのアッセイ、ポリメラーゼ連鎖反応制限断片長多型(PCR-RFLP)アッセイ、リアルタイムPCR、スクリーニング分析、蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)、スペクトル核型決定、多色FISH(mFISH)、比較ゲノムハイブリダイゼーション、インサイツハイブリダイゼーション、配列特異的プライミング(SSP)PCR、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、質量分析遺伝子型決定、又は配列決定のうちの1つ以上によって検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項372】
前記配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法を含み、任意選択的に、前記超並列配列決定(MPS)技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、請求項371に記載の方法。
【請求項373】
前記融合核酸分子によってコードされた前記融合ポリペプチドを検出することが、切断点又は融合接合部を含む前記融合核酸分子の断片によってコードされた前記融合ポリペプチドの一部分を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項374】
前記融合ポリペプチドが、前記試料において、イムノブロッティング、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫組織化学、又は質量分析のうちの1つ以上によって検出される、請求項1に記載の方法。
【請求項375】
前記方法が、前記融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む前記試料における1つ以上の核酸を選択的に濃縮することを更に含み、前記選択的に濃縮することが、濃縮された試料を産生する、請求項1に記載の方法。
【請求項376】
前記選択的に濃縮することが、(a)1つ以上のベイト分子を前記試料と組み合わせ、それによって、前記1つ以上のベイト分子を、前記融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む前記試料における1つ以上の核酸にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)前記核酸ハイブリッドを単離して、前記濃縮された試料を産生することと、を含む、請求項375に記載の方法。
【請求項377】
前記1つ以上のベイト分子が、前記融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列にハイブリダイズするように構成された捕捉核酸分子を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項378】
前記捕捉核酸分子が、約10~約30個のヌクレオチド、約50~約1000個のヌクレオチド、約100~約500個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、又は約100~約200個のヌクレオチドを含む、請求項377に記載の方法。
【請求項379】
前記1つ以上のベイト分子が、アフィニティー試薬又は検出試薬にコンジュゲートしている、請求項22に記載の方法。
【請求項380】
前記アフィニティー試薬が、抗体、抗体断片、若しくはビオチンであるか、又は前記検出試薬が、蛍光性マーカーである、請求項379に記載の方法。
【請求項381】
前記捕捉核酸分子が、DNA、RNA、又は混合DNA/RNA分子を含む、請求項377に記載の方法。
【請求項382】
前記選択的に濃縮することが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して、前記融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む前記1つ以上の核酸を増幅して、濃縮された試料を産生することを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項383】
前記濃縮された試料を配列決定することを更に含む、請求項375に記載の方法。
【請求項384】
前記個体が、ヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項385】
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するためのプローブ又はベイトを含む、キット。
【請求項386】
表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を含む、核酸分子。
【請求項387】
請求項386に記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項388】
請求項387に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項389】
表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分に特異的に結合する、抗体又は抗体断片。
【請求項390】
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分を、表2又は6に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための抗体又は抗体断片を含む、キット。
【請求項391】
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチドのインビトロ使用。
【請求項392】
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチドを含む、キット。
【請求項393】
システムであって、
1つ以上のプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記1つ以上のプログラム命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備え、前記1つ以上のプログラム命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、
(a)1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、前記1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)前記複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である、分析することと、
(c)前記分析に基づいて、前記試料において前記融合核酸分子を検出することと、を行うように構成されている、システム。
【請求項394】
方法を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
(a)前記1つ以上のプロセッサを使用して、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、前記1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)前記1つ以上のプロセッサを使用して、前記複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である、分析することと、
(c)前記1つ以上のプロセッサを使用して、前記分析に基づいて、前記試料において前記融合核酸分子を検出することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項395】
前記試料が、がんを有する個体からのものである、請求項393に記載のシステム。
【請求項396】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子が、表3に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、請求項393に記載のシステム。
【請求項397】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である、請求項395に記載のシステム。
【請求項398】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、固形腫瘍である、請求項395に記載のシステム。
【請求項399】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、血液悪性腫瘍である、請求項395に記載のシステム。
【請求項400】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、B細胞がん(多発性骨髄腫)、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵がん、胃がん(stomach cancer)、卵巣がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん(thyroid gland cancer)、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、真性多血症、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、髄様がん、気管支原性肺がん、腎細胞がん、肝細胞腫、胆管がん、絨毛がん、精上皮腫、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、膀胱がん(bladder carcinoma)、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、乏突起神経膠腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん(thyroid cancer)、胃がん(gastric cancer)、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性過好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である、請求項395に記載のシステム。
【請求項401】
前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能NOS乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである、請求項395に記載のシステム。
【請求項402】
(a)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表4に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんであるか、又は
(b)前記融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表5に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんであり、前記融合核酸分子が、表5に列挙される前記ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/若しくは切断点2を含むか、若しくはそれらからもたらされる、請求項395に記載のシステム。
【請求項403】
システムであって、
1つ以上のプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記1つ以上のプログラム命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備え、前記1つ以上のプログラム命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、
(a)1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、前記1つ以上の核酸分子が、がんを有する個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)前記複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、分析することと、
(c)前記分析に基づいて、前記試料において前記融合核酸分子を検出することと、を行うように構成されている、システム。
【請求項404】
方法を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法が、
(a)前記1つ以上のプロセッサを使用して、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、前記1つ以上の核酸分子が、がんを有する個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)前記1つ以上のプロセッサを使用して、前記複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、前記融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、前記がんが、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、分析することと、
(c)前記1つ以上のプロセッサを使用して、前記分析に基づいて、前記試料において前記融合核酸分子を検出することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項405】
前記融合核酸分子が、表6に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、請求項403に記載のシステム。
【請求項406】
前記複数の配列リードが、配列決定によって得られ、任意選択的に、前記配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含み、任意選択的に、前記超並列配列決定技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、請求項393に記載のシステム。
【請求項407】
前記1つ以上のプログラム命令が、前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記検出に少なくとも部分的に基づいて、前記試料についてのゲノムプロファイルを生成するように更に構成されている、請求項393に記載のシステム。
【請求項408】
前記方法が、前記検出に少なくとも部分的に基づいて、前記試料についてのゲノムプロファイルを生成することを更に含む、請求項394に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項409】
前記個体が、前記ゲノムプロファイルに少なくとも部分的に基づく治療を投与される、請求項407に記載のシステム。
【請求項410】
前記ゲノムプロファイルが、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む、請求項407に記載のシステム。
【請求項411】
前記ゲノムプロファイルが、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む、請求項407に記載のシステム。
【請求項412】
がんを治療する又はその進行を遅らせる方法における使用のための抗がん療法であって、前記方法が、個体に前記抗がん療法を投与することを含み、
(a)表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、前記個体から得られた試料において検出されるか、あるいは
(b)表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、前記個体から得られた試料において検出され、前記個体が、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する、抗がん療法。
【請求項413】
がんを治療する又はその進行を遅らせるための医薬の製造における使用のための抗がん療法であって、前記医薬が、個体に投与され、
(a)表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、前記個体から得られた試料において検出されるか、あるいは
(b)表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は前記融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、前記個体から得られた試料において検出され、前記個体が、表2に列挙される前記ALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する、抗がん療法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月29日に出願された米国特許仮出願第63/273,794号の利益を主張し、これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
電子配列表の参照
電子配列表の内容(197102007640seqlist.xml;サイズ:78,680バイト;及び作成日:2022年10月26日)は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
キナーゼ融合核酸分子及びポリペプチド、そのようなキナーゼ融合核酸分子及びポリペプチドの検出に関連する方法、並びにそれらに関連する診断/治療方法及び使用が、本明細書で提供される。
【背景技術】
【0004】
遺伝子融合によって活性化されるキナーゼは、確立された発がん性ドライバー及び治療標的であり、造血器悪性腫瘍及び固形腫瘍の両方に関連している。例えば、いくつかのチロシンキナーゼ遺伝子融合(例えば、NTRKファミリーのもの)は、いくつかのがんにわたって特定されている。最近、NTRK阻害剤の認可は、多くのがんタイプにわたるNTRK融合のための常用診断試験をもたらしている(Cocco et al.(2018)Nat Rev Clin Oncol,15:731-747)。
【0005】
キナーゼ融合はまた、標的療法での初期治療後の患者において観察されており、これは、キナーゼ融合が、獲得抵抗性(AR)機構であり得、そのような融合を有する患者が、獲得キナーゼ融合を標的とする戦略から利益を得ることができることを示唆する。例えば、Xu et al.,Cancer Manag Res(2019)11:6343-51、Piotrowska et al.,Cancer Discov(2018)8(12):1529-39、Schrock et al.,J Thorac Oncol(2018)13(9):1312-23、及びSchrock et al.,J Thorac Oncol 2019;14(2):255-64)を参照されたい。
【0006】
ゲノムプロファイリングのための液体生検は、腫瘍不均一性への洞察を潜在的にもたらしつつ、従来の組織生検よりも侵襲的でないという利点を有する(Bettegowda et al.(2014)Sci Transl Med,6:224ra24、Gerlinger et al.(2012)N Engl J Med,366:883-892、Piotrowska et al.(2015)Cancer Discov,5:713-722、Diaz et al.(2012)Nature,486:537-540、Kwak et al.(2015)Cancer Discov,5:1271-1281、及びRusso et al.(2016)Cancer Discov,6:147-153)。しかしながら、キナーゼ融合は、液体生検、例えば、循環腫瘍(ctDNA)において検出することが困難であり得、組織及び液体の一致が広範に変動する(例えば、Paweletz et al.(2016)Clin Cancer Res,22:915-922、Muller et al.(2017)J Thorac Oncol,12:1503-1511、Supplee et al.(2019)Lung Cancer,134:96-99、及びGupta et al.(2020)Oncologist,25:235-243を参照されたい)。
【0007】
したがって、当該技術分野では、キナーゼ融合の汎がんランドスケープを特徴付ける必要性があり、そのような融合、例えば、液体生検(例えば、ctDNAにおいて)及び/又は組織生検を介して検出される融合を有する患者を評価及び治療するための方法、組成物、及びアッセイを開発する必要性がある。
【0008】
特許、特許出願、及び刊行物を含む本明細書で引用される全ての参照文献は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。参照により援用される参考文献が本開示と矛盾する限り、本開示が優先するものとする。
【発明の概要】
【0009】
一部の態様では、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができるがんを有する個体を特定する方法であって、方法が、個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含み、試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出が、個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する、方法が、本明細書で提供される。
【0010】
別の態様では、がんを有する個体のための治療を選択する方法であって、方法が、個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含み、試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出が、個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する、方法が、本明細書で提供される。
【0011】
別の態様では、がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定する方法であって、(a)個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、(b)試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出に少なくとも部分的に基づいて個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することであって、1つ以上の治療選択肢が、抗がん療法を含む、生成することと、を含む、方法が、本明細書で提供される。
【0012】
別の態様では、がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定する方法であって、(a)個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することと、(b)当該知識に少なくとも部分的に基づいて個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することであって、1つ以上の治療選択肢が、抗がん療法を含む、生成することと、を含む、方法が、本明細書で提供される。
【0013】
別の態様では、がんを有する個体のための治療を選択する方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、当該知識の取得に応答して、(i)個体が、抗がん療法を含む治療を受容する候補として分類され、かつ/又は(ii)個体が、抗がん療法を含む治療に応答する可能性が高いとして特定される、方法が、本明細書で提供される。
【0014】
別の態様では、がんを有する個体の生存を予測する方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、当該知識の取得に応答して、個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測される、方法が、本明細書で提供される。
【0015】
別の態様では、抗がん療法を含む治療で治療されたがんを有する個体の生存を予測する方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、当該知識の取得に応答して、個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを示さないがんを有する個体と比較してより長い生存を有すると予測される、方法が、本明細書で提供される。
【0016】
別の態様では、がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、(a)がんを有する個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することと、(b)当該知識に応答して、個体に、有効量の抗がん療法を含む治療を投与することと、を含む、方法が、本明細書で提供される。
【0017】
別の態様では、がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、方法が、がんを有する個体に、有効量の抗がん療法を含む治療を投与することを含み、抗がん療法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することに応答して投与され、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法が、本明細書で提供される。
【0018】
別の態様では、がんを有する個体を監視、評価、又はスクリーニングする方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、当該知識の取得に応答して、個体が、個体に投与された以前の抗がん療法に対する獲得抵抗性を有すると予測され、個体が、抗がん療法に応答すると予測され、かつ/又は個体が、融合核酸分子若しくは融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体と比較して予後不良を有すると予測される、方法が、本明細書で提供される。
【0019】
別の態様では、個体におけるがんにおける融合核酸分子又は融合ポリペプチドを評価する方法であって、(a)個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、(b)融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの評価を提供することと、を含む、方法が、本明細書で提供される。
【0020】
別の態様では、融合核酸分子又は融合ポリペプチドを検出する方法であって、がんを有する個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含む、方法が、本明細書で提供される。
【0021】
別の態様では、個体におけるがんの存在又は非存在を検出する方法であって、(a)個体からの試料におけるがんの存在又は非存在を検出することと、(b)個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することであって、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、を含む、方法が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるがんの存在を検出することを含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在を検出することを含む。
【0022】
別の態様では、個体におけるがんの進行又は再発を監視するための方法であって、方法が、(a)第1の時点で個体から得られた第1の試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、(b)第1の時点後の第2の時点で個体から得られた第2の試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、(c)第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在に少なくとも部分的に基づく個体におけるがん進行又はがん再発の評価を提供することと、を含み、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在は、個体を、がん進行又はがん再発の増加したリスクを有するとして特定する。一部の実施形態では、方法は、第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、個体のための治療を選択すること、個体に治療を投与すること、個体のための治療を調整すること、個体のための治療の用量を調整すること、又は個体に治療を適用することを更に含み、治療は、抗がん療法を含む。
【0023】
別の態様では、融合核酸分子を検出する方法であって、(a)がんを有する個体からの試料から得られた複数の核酸分子を提供することであって、複数の核酸分子が、融合核酸分子に対応する核酸分子を含み、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、提供することと、(b)任意選択的に、1つ以上のアダプターを、複数の核酸分子からの1つ以上の核酸分子上に連結することと、(c)任意選択的に、複数の核酸分子からの1つ以上の連結された核酸分子を増幅することと、(d)任意選択的に、当該増幅された核酸分子から増幅された核酸分子を捕捉することと、(e)シーケンサーによって、捕捉された核酸分子を配列決定して、捕捉された核酸分子を表す複数の配列リードを得ることであって、複数の配列リードのうちの1つ以上が、融合核酸分子に対応する、得ることと、(f)複数の配列リードを分析することと、(g)分析に基づいて、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を検出することと、を含む、方法が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、方法は、1つ以上のプロセッサにおいて、複数の配列リードについての配列リードデータを受信することを更に含む。一部の実施形態では、複数の配列リードを分析することは、1つ以上のプロセッサを使用して、融合核酸分子に対応する配列リードの存在又は非存在を特定することを含む。一部の実施形態では、増幅された核酸分子は、1つ以上のベイト分子とのハイブリダイゼーションによって捕捉される。
【0024】
別の態様では、融合核酸分子を検出する方法であって、(a)がんを有する個体からの試料を提供することであって、試料が、複数の核酸分子を含む、提供すること、(b)試料における複数の核酸分子から核酸配列決定ライブラリを調製すること、(c)当該ライブラリを増幅すること、(d)当該ライブラリにおける融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸分子を選択的に濃縮して、濃縮された試料を産生することであって、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、産生すること、(e)濃縮された試料を配列決定し、それによって、複数の配列リードを生成すること、(f)複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析すること、(g)分析ステップに基づいて、個体からの試料における融合核酸分子の存在又は非存在を検出すること、を含む、方法が、本明細書で提供される。
【0025】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、複数の核酸分子は、がん核酸分子と非がん核酸分子との混合物を含む。一部の実施形態では、がん核酸分子は、不均一組織生検試料の腫瘍部分に由来し、非がん核酸分子は、不均一組織生検試料の正常部分に由来する。一部の実施形態では、試料は、液体生検試料を含み、がん核酸分子は、液体生検試料の循環腫瘍DNA(ctDNA)画分に由来し、非がん核酸分子は、液体生検試料の非腫瘍及び/又はセルフリーDNA(cfDNA)画分に由来する。いくつかの実施形態では、1つ以上のアダプターは、増幅プライマー、フローセルアダプター配列、基質アダプター配列、又は試料インデックス配列を含む。一部の実施形態では、選択的に濃縮することは、(a)1つ以上のベイト分子をライブラリと組み合わせ、それによって、1つ以上のベイト分子を、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸分子にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)核酸ハイブリッドを単離して、濃縮された試料を産生することと、を含む。いくつかの実施形態では、捕捉された核酸分子は、1つ以上のベイト分子へのハイブリダイゼーションによって増幅された核酸分子から捕捉される。一部の実施形態では、増幅することは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅技法、非PCR増幅技法、又は等温増幅技法を実行することを含む。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定技法を含み、超並列配列決定技法は、次世代配列決定(NGS)を含む。いくつかの実施形態では、配列決定は、次世代シーケンサーを含む。一部の実施形態では、方法は、融合核酸分子の存在又は非存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、個体についてのゲノムプロファイルを生成することを更に含む。一部の実施形態では、個体についてのゲノムプロファイルは、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む。一部の実施形態では、個体についてのゲノムプロファイルは、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む。一部の実施形態では、方法は、生成されたゲノムプロファイルに基づいて、個体のための治療を選択すること、個体に治療を投与すること、又は個体に治療を適用することを更に含み、治療は、抗がん療法を含む。一部の実施形態では、方法は、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、1つ以上のプロセッサによって、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む。いくつかの実施形態では、方法は、レポートを医療提供者に送信することを更に含む。いくつかの実施形態では、レポートは、コンピュータネットワーク又はピアツーピア接続を介して送信される。
【0026】
別の態様では、がんのための候補治療を特定することを必要としている個体においてそれを行う方法であって、方法が、個体から得られた試料においてDNA配列決定を実行して、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1のうちの1つ以上、又はそれらの任意の組み合わせを含む遺伝子の群における配列決定変異プロファイルを決定することを含み、配列決定変異プロファイルが、融合核酸分子の存在又は非存在を特定し、(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、候補治療は、抗がん療法を含む。一部の実施形態では、試料における融合核酸分子の存在は、個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する。一部の実施形態では、試料における融合核酸分子の存在は、個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子を含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測する。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定技法を含み、超並列配列決定技法は、次世代配列決定(NGS)を含む。一部の実施形態では、配列決定変異プロファイルは、切断点又は融合接合部を含む融合核酸分子の断片の存在又は非存在を特定する。
【0027】
別の態様では、がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、(a)がんを有する個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、(b)個体に、有効量の抗がん療法を含む治療を投与することと、を含む、方法が、本明細書で提供される。
【0028】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、表3に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0029】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である。
【0030】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、固形腫瘍である。
【0031】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、血液悪性腫瘍である。
【0032】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、B細胞がん、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵がん、胃がん(stomach cancer)、卵巣がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん(thyroid gland cancer)、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、真性多血症、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、髄様がん、気管支原性肺がん、腎細胞がん、肝細胞腫、胆管がん、絨毛がん、精上皮腫、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、膀胱がん(bladder carcinoma)、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、乏突起神経膠腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん(thyroid cancer)、胃がん(gastric cancer)、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性過好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である。
【0033】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能(NOS)乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである。
【0034】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである。
【0035】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子は、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0036】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子は、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0037】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、発がん性である。上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0038】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、抗がん療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、融合核酸分子若しくは融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含むがんのための治療、臨床治験において試験されているがんのための治療、標的療法、融合核酸分子若しくは融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含むがんのための臨床治験において試験されている治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。一部の実施形態では、核酸は、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は小ヘアピンRNA(shRNA)を含む。
【0039】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、抗がん療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、マルチキナーゼ阻害剤、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、NTRK1、RET、若しくはROS1特異的阻害剤である。
【0040】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、1つ以上の遺伝子における塩基置換、短い挿入/欠失(インデル)、コピー数変化、又はゲノム再編成の知識を取得すること、又はそれを検出することを更に含む。
【0041】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、個体は、以前の抗がん治療を受容したことがあるか、又は抗がん治療で治療されている。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、抗がん治療に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん治療は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、臨床治験において試験されているがんのための治療、免疫療法、化学療法、標的療法、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)を含む。
【0042】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、ALK融合核酸分子は、ALK融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたALK融合ポリペプチドは、ALKキナーゼドメイン、又はALKキナーゼ活性を有するALKキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたALK融合ポリペプチドは、ALKキナーゼ活性を有し、任意選択的に、ALKキナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたALK融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたALK融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、R748K、T790M、C797S、及び/若しくはD761Nアミノ酸置換をもたらす変異、EGFR遺伝子増幅、又はそれらの任意の組み合わせである、変異;(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;(c)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;(d)MET遺伝子における変異であって、任意選択的に、MET遺伝子増幅、コードされたMETポリペプチドにおけるD1228Hアミノ酸置換をもたらす変異、又は両方である、変異;(e)NF1遺伝子における変異であって、任意選択的に、NF1トランケーションである、変異;(f)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12V及び/若しくはA146Pアミノ酸置換をもたらす、変異;(g)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるI103_K104del変異をもたらす変異である、変異;(h)ALK変異であって、任意選択的に、ALK変異が、ALK抵抗性変異であり、任意選択的に、ALK抵抗性変異が、コードされたALKポリペプチドにおけるG1269A、G1202R、I1171S、I1171T、L1196M、T1151M、S1206Y、I1171N、D1203N、F1174C、L1152R、F1174L、L1198F、C1156Y、T1151_L1152insT、V1180L、G1202L、及び/若しくはS1206Aアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす、ALK変異;あるいは(a)~(h)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858Rアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、ALK融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるALK-PLEKHA7融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、非小細胞肺がん(NSCLC)である。上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、個体は、エルロチニブ、アファチニブ、及び/又はオシメルチニブでのがんの治療を以前に受容していた。一部の実施形態では、個体は、エルロチニブでの治療の部分奏効を示し、かつ/又は個体は、オシメルチニブでの治療の部分奏効を示した。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、NF1標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)ALK抵抗性変異であって、任意選択的に、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L、I1171N、L1196M、D1203N、若しくはI1171Tアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす、ALK抵抗性変異;及び/あるいは(b)KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Vアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、ALK融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるALK-HIP1融合核酸分子である。一部の実施形態では、試料は、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L及びI1171Nアミノ酸置換、又はコードされたALKポリペプチドにおけるD1203N及びI1171Tアミノ酸置換をもたらす1つ以上のALK遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、試料は、KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Vアミノ酸置換をもたらす、変異を含む。一部の実施形態では、がんは、原発不明がん腫である。一部の実施形態では、抗がん療法は、ALK標的療法である。一部の実施形態では、ALK標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているALK標的療法、臨床治験において試験されているALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ALK標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ALK標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ALK標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はALK特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ALKポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ALK標的療法は、クリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、ロルラチニブ、ブリグチニブ、エンサルチニブ(X-396)、レポトレクチニブ(TPX-005)、エヌトレクチニブ(RXDX-101)、AZD3463、CEP-37440、ベリザチニブ(TSR-011)、ASP3026、KRCA-0008、TQ-B3139、TPX-0131、TAE684(NVP-TAE684)、CT-707、WX-0593、アルコチニブ、SIM1803-1A、PLB1003、SAF-189s、PF03446962、TQ-B3101、APG-2449、X-376、CEP-28122、及びGSK1838705Aのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、ALK融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0043】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるBRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、BRAF融合核酸分子は、BRAF融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたBRAF融合ポリペプチドは、BRAFキナーゼドメイン、又はBRAFキナーゼ活性を有するBRAFキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたBRAF融合ポリペプチドは、BRAFキナーゼ活性を有し、任意選択的に、BRAFキナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたBRAF融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたBRAF融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFR遺伝子増幅、並びに/又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G、S492R、及び/若しくはG465E/Rアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12F、G12V、G12C、G13D、及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;(c)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるG13D及び/又はQ61K/Lアミノ酸置換をもたらす、変異;(d)MET遺伝子における変異であって、任意選択的に、MET遺伝子増幅である、変異;(e)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるQ58del若しくはE102_I103del変異、及び/又はI111T若しくはK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;(f)MAP2K2遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K2ポリペプチドにおけるF57Vアミノ酸置換をもたらす、変異;(g)NF1遺伝子における変異であって、任意選択的に、F945fs*9変異である、変異;(h)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは(i)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子増幅;並びに野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12F及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、BRAF融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるBRAF-SND1融合核酸分子である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465E/Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異;コードされたNRASポリペプチドにおけるG13D及び/又はQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;並びにMET遺伝子増幅の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、BRAF融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるBRAF-ZC3HAV1融合核酸分子である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12V及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61K/Lアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるQ58del変異及び/又はI111Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;コードされたMAP2K2ポリペプチドにおけるF57Vアミノ酸置換をもたらすMAP2K2遺伝子における変異;並びにNF1遺伝子におけるF945fs*9変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、BRAF融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるBRAF-MKRN1融合核酸分子である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたKRASポリペプチドにおけるG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、BRAF融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるBRAF-DENND2A融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、フォリン酸、フルオロウラシル(5-FU)、及びオキサリプラチン(FOLFOX);5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI);並びに/又はレゴラフェニブで以前に治療されていた。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子;及びコードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、BRAF融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるBRAF-TRIM24融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;野生型KRAS遺伝子;コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びにコードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、BRAF融合核酸分子は、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるBRAF-GOLGA3融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びにコードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、BRAF融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるBRAF-AKAP9融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである。一部の実施形態では、抗がん療法は、BRAF標的療法である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、BRAF再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているBRAF標的療法、臨床治験において試験されているBRAF再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はBRAF特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、BRAFポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、ソラフェニブ、PLX4720、PLX-3603、ダブラフェニブ(GSK2118436)、エンコラフェニブ(LGX818)、GDC-0879、RAF265、XL281、ARQ736、BAY73-4506、ベムラフェニブ、コビメチニブ、ビニメチニブ、レゴラフェニブ、セルメチニブ、トラメチニブ、又はBAY 43-9006のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、BRAF融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0044】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるEGFR融合核酸分子である。一部の実施形態では、EGFR融合核酸分子は、EGFR融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたEGFR融合ポリペプチドは、EGFRキナーゼドメイン、又はEGFRキナーゼ活性を有するEGFRキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたEGFR融合ポリペプチドは、EGFRキナーゼ活性を有し、任意選択的に、EGFRキナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたEGFR融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたEGFR融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12A及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;(b)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるG12Dアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは(c)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12A及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;コードされたNRASポリペプチドにおけるG12Dアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;並びに/あるいはコードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、融合核酸分子は、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるEGFR-PDE7A融合核酸分子である。一部の実施形態では、抗がん療法は、EGFR標的療法である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、EGFR再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているEGFR標的療法、臨床治験において試験されているEGFR再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はEGFR特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、EGFRポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ、又はエルロチニブのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、EGFR融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0045】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるERBB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、ERBB2融合核酸分子は、ERBB2融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたERBB2融合ポリペプチドは、ERBB2キナーゼドメイン、又はERBB2キナーゼ活性を有するERBB2キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたERBB2融合ポリペプチドは、ERBB2キナーゼ活性を有し、任意選択的に、ERBB2キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたERBB2融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたERBB2融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、抗がん療法は、ERBB2標的療法である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ERBB2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているERBB2標的療法、臨床治験において試験されているERBB2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はERBB2特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ERBB2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、アファチニブ、TAK-285、ネラチニブ、ダコミチニブ、BMS-690514、BMS-599626、ペリチニブ、CP-724714、ラパチニブ、TAK-165、ARRY-380、AZD8931、AV-203、AMG-888、MM-111、MM-121、MM-141、LJM716、REGN1400、MEHD7945A、RG7116、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン(T-DM1)、ペルツズマブ、又はAPC 8024のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、ERBB2融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0046】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR1融合核酸分子である。一部の実施形態では、FGFR1融合核酸分子は、FGFR1融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたFGFR1融合ポリペプチドは、FGFR1キナーゼドメイン、又はFGFR1キナーゼ活性を有するFGFR1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたFGFR1融合ポリペプチドは、FGFR1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、FGFR1キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたFGFR1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたFGFR1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、抗がん療法は、FGFR1標的療法である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR1標的療法、臨床治験において試験されているFGFR1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ(JNJ-42756493)、ASP5878、TAS-120、PRN1371、パゾパニブ、レゴラフェニブ、又はPKC412のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、FGFR1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0047】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR2融合核酸分子である。一部の実施形態では、FGFR2融合核酸分子は、FGFR2融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたFGFR2融合ポリペプチドは、FGFR2キナーゼドメイン、又はFGFR2キナーゼ活性を有するFGFR2キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたFGFR2融合ポリペプチドは、FGFR2キナーゼ活性を有し、任意選択的に、FGFR2キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたFGFR2融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたFGFR2融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、L833V、及び/又はT790Mアミノ酸置換をもたらす、EGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、個体は、エルロチニブでのがんの治療を以前に受容したことがある。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又はコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対する抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである。一部の実施形態では、抗がん療法は、FGFR2標的療法である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR2標的療法、臨床治験において試験されているFGFR2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR2特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ、ASP5878、TAS-120、PRN1371、ホルモノネチン、RO4383596、Ki23057、SU5402、RLY-4008、パゾパニブ、レゴラフェニブ、又はPKC412のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、FGFR2融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0048】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR3融合核酸分子である。一部の実施形態では、FGFR3融合核酸分子は、FGFR3融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたFGFR3融合ポリペプチドは、FGFR3キナーゼドメイン、又はFGFR3キナーゼ活性を有するFGFR3キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたFGFR3融合ポリペプチドは、FGFR3キナーゼ活性を有し、任意選択的に、FGFR3キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたFGFR3融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたFGFR3融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M、C797G、V441G、G465R、E709K、若しくはL858Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;(c)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;(d)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらす、変異;(e)AKT1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは(a)~(e)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R、V441G、G465R、E709K、若しくはL858Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C、G13D、及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;(c)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらす、変異;(d)AKT1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらす、変異;(e)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;(f)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異;(g)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;(h)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは(a)~(h)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、FGFR3融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がん、非小細胞肺がん、又は乳がんである。一部の実施形態では、試料は、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失を含む。一部の実施形態では、試料は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R及び/又はE709Kアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、個体は、アファチニブ及び/又はセツキシマブでのがんの治療を以前に受容していた。一部の実施形態では、個体は、アファチニブ及び/又はセツキシマブでの治療中に又はその後に、安定した疾患を経験した。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;野生型KRAS遺伝子;コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びにコードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、FGFR3融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びにコードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、FGFR3融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、試料は、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異を含み、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、試料は、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びに野生型KRAS遺伝子を含み、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、個体は、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブでのがんの治療を以前に受容していた。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、SNRNP70-MET遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、試料は、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異、並びにコードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらすAKT1遺伝子変異を含み、がんは、乳がんである。一部の実施形態では、がんは、エストロゲン受容体陽性(ER+)及び/又はプロゲステロン受容体陽性(PR+)である。一部の実施形態では、がんは、エベロリムス、デノスマブ、及び/又はフルベストラントで以前に治療されていた。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、ホルモン抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/若しくはC797Gアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは(a)及び(b)の両方の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、FGFR3融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるFGFR3-ADD1融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、非小細胞肺がん(NSCLC)である。一部の実施形態では、試料は、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はC797Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、個体は、オシメルチニブでのがんの治療を以前に受容していた。一部の実施形態では、個体は、オシメルチニブでの治療中に又はその後に、安定した疾患を経験した。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対する抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである。一部の実施形態では、抗がん療法は、FGFR3標的療法である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR3再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR3標的療法、臨床治験において試験されているFGFR3再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR3特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR3ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、E3810(ルシタニブ)、
AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ、ASP5878、TAS-120、PRN1371、PKC412、ボファタマブ(B-70)、パゾパニブ、又はMFGR1877Sのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、FGFR3融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0049】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるMET融合核酸分子である。一部の実施形態では、MET融合核酸分子は、MET融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたMET融合ポリペプチドは、METキナーゼドメイン、又はMETキナーゼ活性を有するMETキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたMET融合ポリペプチドは、METキナーゼ活性を有し、任意選択的に、METキナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたMET融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたMET融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/若しくはG465Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;並びに/あるいは(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子増幅;コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異;並びに野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、MET融合核酸分子は、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるMET-SNRNP70融合核酸分子である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、FGFR3-TACC3遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、個体は、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブでのがんの治療を以前に受容していた。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子増幅;及び野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、MET融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるMET-CAPZA2融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである。一部の実施形態では、抗がん療法は、MET標的療法である。一部の実施形態では、MET標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、MET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているMET標的療法、臨床治験において試験されているMET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、MET標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、MET標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、MET標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はMET特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、METポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、MET標的療法は、PHA-665752、クリゾチニブ、カボザンチニブ、又はカプマチニブ(INC280)を含む。一部の実施形態では、核酸は、MET融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0050】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるRAF1融合核酸分子である。一部の実施形態では、RAF1融合核酸分子は、RAF1融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたRAF1融合ポリペプチドは、RAF1キナーゼドメイン、又はRAF1キナーゼ活性を有するRAF1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたRAF1融合ポリペプチドは、RAF1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、RAF1キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたRAF1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたRAF1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;(b)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらす、変異;(c)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/若しくはG13Dアミノ酸置換をもたらす、変異;(d)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異;(e)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは(f)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;野生型KRAS遺伝子;コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びにコードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、RAF1融合核酸分子は、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるRAF1-SYN2融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びにコードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、RAF1融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるRAF1-TRAK1融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、抗がん療法は、RAF1標的療法である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RAF1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRAF1標的療法、臨床治験において試験されているRAF1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はRAF1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、RAF1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、ソラフェニブ(BAY49-9006)、ビニメチニブ、コビメチニブ、レゴラフェニブ、トラメチニブ、又はRAF265のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、RAF1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0051】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるRET融合核酸分子である。一部の実施形態では、RET融合核酸分子は、RET融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたRET融合ポリペプチドは、RETキナーゼドメイン、又はRETキナーゼ活性を有するRETキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたRET融合ポリペプチドは、RETキナーゼ活性を有し、任意選択的に、RETキナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたRET融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたRET融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790Mアミノ酸置換をもたらす変異、あるいは両方である、変異;(b)PIK3CA遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらす、変異;(c)KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらす、変異;(d)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらす、変異;(e)PTEN遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは(a)~(e)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるRET-ERC1融合核酸分子である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、及びコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790Mアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるRET-NCOA4融合核酸分子である。一部の実施形態では、個体は、オシメルチニブで以前に治療されていた。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらすPIK3CA遺伝子変異;コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異;コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異;並びにコードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらすPTEN遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子は、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるRET-BAIAP2L1融合核酸分子である。一部の実施形態では、がんは、乳がんである。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、PI3K標的療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はL858Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるRET-CCDC6融合核酸分子である。一部の実施形態では、抗がん療法は、RET標的療法である。一部の実施形態では、RET標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRET標的療法、臨床治験において試験されているRET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、RET標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RET標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RET標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はRET特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、RETポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、RET標的療法は、セルペルカチニブ、プラルセチニブ、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、レゴラフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、又はバンデタニブのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、RET融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0052】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1~6のうちのいずれかに列挙されるROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、ROS1融合核酸分子は、ROS1融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたROS1融合ポリペプチドは、ROS1キナーゼドメイン、又はROS1キナーゼ活性を有するROS1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたROS1融合ポリペプチドは、ROS1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、ROS1キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたROS1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたROS1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、PIK3CA遺伝子変異であって、任意選択的に、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE545Kアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、ROS1融合核酸分子は、表2又は6に列挙されるROS1-GOPC融合核酸分子であり、試料は、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE545Kアミノ酸置換をもたらすPIK3CA遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドは、PI3K標的療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん療法は、ROS1標的療法である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ROS1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているROS1標的療法、臨床治験において試験されているROS1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はROS1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ROS1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、クリゾチニブ、ロルラチニブ、TQ-B3139、レポトレクチニブ(TPX-0005)、ブリグチニブ、カボザンチニブ、セリチニブ、又はエヌトレクチニブのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、ROS1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0053】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表2及び6のうちのいずれかに列挙されるNTRK1融合核酸分子である。一部の実施形態では、NTRK1融合核酸分子は、NTRK1融合ポリペプチドをコードする。一部の実施形態では、コードされたNTRK1融合ポリペプチドは、NTRK1キナーゼドメイン、又はNTRK1キナーゼ活性を有するNTRK1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、コードされたNTRK1融合ポリペプチドは、NTRK1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、NTRK1キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、コードされたNTRK1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、コードされたNTRK1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。一部の実施形態では、抗がん療法は、NTRK1標的療法である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、NTRK1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているNTRK1標的療法、臨床治験において試験されているNTRK1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、キナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、チロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、マルチキナーゼ阻害剤又はNTRK1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、NTRK1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、アルチラチニブ(DCC-2701)、AG 879(チロホスチンAG 879)、抗TrK抗体、ARRY 954、AR523、AZ-23、AZ623、ベンゾトリアゾール、CEP-2563、ダヌセルチブ(PHA-739358)、エヌトレクチニブ、DS-6051、GNF 5837、GW 441756、インデノピロロカルボアゾール12a、イソチアゾール5n、ラロトレクチニブ、レスタウルチニブ(CEP-701)、セリトレクチニブ(LOXO-195)、大環状化合物、ONO-5390556、オキシインドール3、ペグカントラチニブ(SNA-120)、PHA-848125、PLX7486、ピラゾール誘導体、ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、ピリドカルバゾール、ピリドキナゾリニル、ピリドトリアゾール、ピロリジニルチオ尿素、ピロリジニル尿素、ピロロ[2;3-d]ピリミジン、キナゾリニル、レポトレクチニブ(TPX-0005)、Ro 08-2750、置換ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、シトラバチニブ(MGCD516)、SNA-125、タビレルミド、チアゾール20h、F17752、カボザンチニブ(XL184)、メレスチニブ(LY2801653)、ベリザチニブ(TSR-011)、ドビチニブ、ONO-7579、又はVMD-928のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、NTRK1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。
【0054】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、治療又は1つ以上の治療選択肢は、追加の抗がん療法を更に含む。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は、小分子阻害剤、化学療法剤、がん免疫療法、抗体、細胞療法、核酸、手術、放射線療法、抗血管新生療法、抗DNA修復療法、抗炎症療法、抗腫瘍剤、成長阻害剤、細胞傷害性剤、ワクチン、小分子アゴニスト、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は小ヘアピンRNA(shRNA)を含む。
【0055】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、方法は、個体からの試料を得ることを更に含む。上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、試料は、がんから得られる。上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、試料は、組織生検試料、液体生検試料、又は正常対照を含む。一部の実施形態では、試料は、腫瘍生検、腫瘍検体、又は循環腫瘍細胞からのものである。いくつかの実施形態では、試料が、液体生検試料であり、かつ血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液を含む。一部の実施形態では、試料は、がんからの細胞及び/又は核酸を含む。一部の実施形態では、試料は、がんからのmRNA、DNA、循環腫瘍DNA(ctDNA)、セルフリーDNA、又はセルフリーRNAを含む。いくつかの実施形態では、試料が、液体生検試料であり、循環腫瘍細胞(CTC)を含む。いくつかの実施形態では、試料が、液体生検試料であり、かつセルフリーDNA(cfDNA)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0056】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、方法は、個体からの組織生検試料、液体生検試料、又は組織生検試料及び液体生検試料の両方において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。
【0057】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、知識を取得することは、試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することを含む。
【0058】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、検出することは、切断点又は融合接合部を含む融合核酸分子の断片を検出することを含む。
【0059】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、試料において、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、増幅ベースのアッセイ、ポリメラーゼ連鎖反応制限断片長多型(PCR-RFLP)アッセイ、リアルタイムPCR、スクリーニング分析、蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)、スペクトル核型決定、多色FISH(mFISH)、比較ゲノムハイブリダイゼーション、インサイツハイブリダイゼーション、配列特異的プライミング(SSP)PCR、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、質量分析遺伝子型決定、又は配列決定のうちの1つ以上によって検出される。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法を含み、任意選択的に、超並列配列決定(MPS)技法は、次世代配列決定(NGS)を含む。
【0060】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することは、切断点又は融合接合部を含む融合核酸分子の断片によってコードされた融合ポリペプチドの一部分を検出することを含む。
【0061】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合ポリペプチドは、試料において、イムノブロッティング、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫組織化学、又は質量分析のうちの1つ以上によって検出される。
【0062】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、方法は、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む試料における1つ以上の核酸を選択的に濃縮することを更に含み、選択的に濃縮することは、濃縮された試料を産生する。一部の実施形態では、選択的に濃縮することは、(a)1つ以上のベイト分子を試料と組み合わせ、それによって、1つ以上のベイト分子を、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む試料における1つ以上の核酸にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)核酸ハイブリッドを単離して、濃縮された試料を産生することと、を含む。
【0063】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、1つ以上のベイト分子は、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列にハイブリダイズするように構成された捕捉核酸分子を含む。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約10~約30個のヌクレオチド、約50~約1000個のヌクレオチド、約100~約500個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、又は約100~約200個のヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、1つ以上のベイト分子は、アフィニティー試薬又は検出試薬にコンジュゲートしている。一部の実施形態では、アフィニティー試薬は、抗体、抗体断片、若しくはビオチンであるか、又は検出試薬は、蛍光マーカーである。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、DNA、RNA、又は混合されたDNA/RNA分子を含む。
【0064】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、選択的に濃縮することは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸を増幅して、濃縮された試料を産生することを含む。
【0065】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、方法は、濃縮された試料を配列決定することを更に含む。
【0066】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、個体は、ヒトである。
【0067】
別の態様では、(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するためのプローブ又はベイトを含む、キットが、本明細書で提供される。
【0068】
別の態様では、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を含む、核酸分子が、本明細書で提供される。
【0069】
別の態様では、本明細書に記載される核酸を含む、ベクターが、本明細書で提供される。
【0070】
別の態様では、本明細書で提供されるベクターを含む、宿主細胞が、本明細書で提供される。
【0071】
別の態様では、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分に特異的に結合する、抗体又は抗体断片が、本明細書で提供される。
【0072】
別の態様では、(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分、あるいは(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための抗体又は抗体断片を含む、キットが、本明細書で提供される。
【0073】
別の態様では、(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチドのインビトロ使用が、本明細書で提供される。
【0074】
別の態様では、(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチドを含む、キットが、本明細書で提供される。
【0075】
別の態様では、1つ以上のプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、1つ以上のプログラム命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備える、システムあって、1つ以上のプログラム命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、(a)1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、(b)複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である、分析することと、(c)分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を行うように構成されている、システムが、本明細書で提供される。
【0076】
別の態様では、方法を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、方法が、(a)1つ以上のプロセッサを使用して、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、(b)1つ以上のプロセッサを使用して、複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である、分析することと、(c)1つ以上のプロセッサを使用して、分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、本明細書で提供される。
【0077】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、試料は、がんを有する個体からのものである。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、表3に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、固形腫瘍である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、血液悪性腫瘍である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、B細胞がん(多発性骨髄腫)、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵がん、胃がん(stomach cancer)、卵巣がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん(thyroid gland cancer)、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、真性多血症、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、髄様がん、気管支原性肺がん、腎細胞がん、肝細胞腫、胆管がん、絨毛がん、精上皮腫、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、膀胱がん(bladder carcinoma)、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、乏突起神経膠腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん(thyroid cancer)、胃がん(gastric cancer)、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性過好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能NOS乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである。一部の実施形態では、(a)融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんは、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんであるか、又は(b)融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんは、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子は、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/若しくは切断点2を含むか、若しくはそれらからもたらされる。
【0078】
別の態様では、1つ以上のプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、1つ以上のプログラム命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備える、システムあって、1つ以上のプログラム命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、(a)1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、がんを有する個体から得られた試料に由来する、得ることと、(b)複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、分析することと、(c)分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を行うように構成されている、システムが、本明細書で提供される。
【0079】
別の態様では、方法を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、方法が、(a)1つ以上のプロセッサを使用して、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、がんを有する個体から得られた試料に由来する、得ることと、(b)1つ以上のプロセッサを使用して、複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、分析することと、(c)1つ以上のプロセッサを使用して、分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、本明細書で提供される。
【0080】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、融合核酸分子は、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0081】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、複数の配列リードは、配列決定によって得られ、任意選択的に、配列決定は、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含み、任意選択的に、超並列配列決定技法は、次世代配列決定(NGS)を含む。
【0082】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、1つ以上のプログラム命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、検出に少なくとも部分的に基づいて、試料についてのゲノムプロファイルを生成するように更に構成されている。
【0083】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、方法は、検出に少なくとも部分的に基づいて、試料についてのゲノムプロファイルを生成することを更に含む。
【0084】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、個体は、ゲノムプロファイルに少なくとも部分的に基づく治療を投与される。
【0085】
上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む。上記の態様又は実施形態のうちのいずれかと組み合わされ得る一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む。
【0086】
別の態様では、がんを治療する又はその進行を遅らせる方法における使用のための抗がん療法であって、方法が、個体に抗がん療法を投与することを含み、(a)表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出されるか、あるいは(b)表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出され、個体が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する、抗がん療法が、本明細書で提供される。
【0087】
別の態様では、がんを治療する又はその進行を遅らせるための医薬の製造における使用のための抗がん療法であって、医薬が、個体に投与され、(a)表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出されるか、あるいは(b)表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出され、個体が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する、抗がん療法が、本明細書で提供される。
【0088】
本明細書に記載の様々な実施形態の特性の1つ、いくつか、又は全てを組み合わせて、本発明の他の実施形態を形成することができることを理解されたい。本発明のこれら及び他の態様は、当業者に明らかになるであろう。本発明のこれら及び他の実施形態は、以下の詳細な説明によって更に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【
図1A-1B】実施例1~3に記載される、多様ながんタイプにわたる循環腫瘍DNA(ctDNA)におけるキナーゼ融合を検出するためのハイブリッド捕捉ベースの包括的ゲノムプロファイリング(CGP)アッセイの結果を示す。
図1Aは、y軸に示されるがんタイプの各々におけるctDNAにおいて検出されたキナーゼ融合の頻度(x軸に示される百分率)を示す。各々のバーにおける数は、この腫瘍タイプにおけるキナーゼ融合を有する固有の試料の総数を示す。
図1Bは、示されるがんタイプにおいて検出されたキナーゼ融合のヒートマップを示す。右側の図レジェンドにおける陰影(「融合カウント」)は、横軸のがんタイプにおいて特定された縦軸のキナーゼの各々についての融合の数を示す。胆管=胆管がん;NSCLC=非小細胞肺がん;CUP=原発不明のがん腫;CRC=結腸直腸がん;NOS=特定不能。
【
図2A-2B】多様ながんタイプにわたるctDNAにおいて特定された最も頻繁なキナーゼ融合パートナーの概要、及び特定された融合切断点位置を提供する。
図2Aは、示されるがんタイプの各々において特定された最も頻繁な融合を表す円グラフを示す。
図2Bは、示されるキナーゼにおいて特定された融合切断点位置のロリポッププロットを示す。
【
図3】NSCLCにおける組織生検(y軸に示される百分率)及び液体生検(x軸に示される百分率)において特定された、示されるキナーゼ(FGFR2、BRAF、FGFR3、ROS1、RET、及びALK)を含むキナーゼ融合の頻度を示す。矢印は、統計的有意性を示す(p≦0.05)。
【
図4】実施例2に記載される、ctDNA(液体生検;n=571)及び組織(組織生検;n=7,599)において特定されたキナーゼ融合間の一致の分析の概要を提供する。
【
図5】x軸の群の各々についての組織及び液体生検結果の両方を有する症例におけるキナーゼ融合の検出についての感度(陽性一致率[PPA])(y軸)を示す。4,722個の組織-ctDNA一致対のうち、169個の対が、組織又は液体検体のいずれかにおいて融合を保有した。少なくとも20個の対を有する疾患及びキナーゼ特異的サブセットについてのPPAが示される。BBLB1=血液ベースの液体生検アッセイ#1。
【
図6】液体及び組織生検において特定されたキナーゼ融合の一致へのctDNA画分の影響を示す。y軸は、x軸に記載される群の各々についての推定ctDNA画分(百分率として;実施例2に記載されるように計算されたもの)を示す。「一致」とは、同じキナーゼ融合が液体及び組織生検の両方において特定された症例を指す。「組織陰性」とは、キナーゼ融合が液体生検のみにおいて特定された(組織生検において特定されなかった)症例を指す。「液体陰性」とは、キナーゼ融合が組織生検のみにおいて特定された(液体生検において特定されなかった)症例を指す。矢印は、ctDNA画分中央値を示す。
【
図7A-7B】組織及び液体生検CGP結果の両方を有する症例におけるキナーゼ融合検出についての感度(陽性一致率[PPA])を示す。
図7Aは、いずれかのがんタイプ(「全ての対」;n=169)又はNSCLC(n=103)におけるx軸に示される液体生検における各々の推定ctDNA画分におけるctDNAにおけるキナーゼ融合の検出についての感度(PPA)(y軸)を示す。各々のバーの上部の数は、組織又は液体生検において特定された融合を有する組織及び液体生検対の数を示す。
図7Bは、いずれかのがんタイプ(「全ての対」;n=106)又はNSCLC(n=59)におけるx軸に示される組織及び液体検体収集間の各々の時間枠(1年未満又は1年以上の組織及び液体生検試料の収集間の時間枠)におけるctDNAにおけるキナーゼ融合の検出についての感度(PPA)(y軸)を示す。各々のバーの上部の数は、組織又は液体生検において特定された融合を有する組織及び液体生検対の数を示す。
【
図8】液体及び組織生検において特定されたキナーゼ融合間の一致への検体収集間の時間の影響を示す。y軸は、x軸に記載される群の各々についての、実施例2に記載されるように計算された液体及び組織生検検体収集間の日数を示す。「一致」とは、同じキナーゼ融合が液体及び組織生検の両方において特定された症例を指す。「組織陰性」とは、キナーゼ融合が液体生検のみにおいて特定された(組織生検において特定されなかった)症例を指す。「液体陰性」とは、キナーゼ融合が組織生検のみにおいて特定された(液体生検において特定されなかった)症例を指す。矢印は、検体収集間の日数中央値を示す。
【
図9】既知のALK抵抗性変異を有する液体生検検体において特定されたALK融合を示す。レジェンド及び図の上部は、遺伝子融合パートナーを示す(例えば、「EML4」は、ALK-EML4キナーゼ融合を示す)。示されるALK融合の各々を含む試料において特定されたALK変異は、陰影ボックスとして示される。星印は、EGFR L858R変異の存在を示す。
【
図10】一部の実施形態による例示的なデバイスを示す。
【
図11】一部の実施形態による例示的なシステムを示す。
【
図12】一部の実施形態による、融合核酸分子を検出するための例示的なプロセスのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0090】
本開示は、概して、がんにおけるキナーゼ融合の検出、並びにそれに関連する治療方法及び使用に関する。
【0091】
キナーゼ融合は、重要なクラスの標的可能な発がん性ドライバーバリアントである。本開示は、循環腫瘍DNA(ctDNA)試料及び腫瘍組織試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1/2/3、MET、NTRK1/2/3、PDGFRA/B、RAF1、RET、及びROS1キナーゼを含むキナーゼ融合の汎がんランドスケープを特徴付けた高品質な確証されたハイブリッド捕捉ベースの次世代配列決定(NGS)結果を含む実世界のデータセットの研究を記載する。本明細書に記載されるように、本出願人らは、多様ながんタイプ、がん遺伝子、及び切断点にわたる多数のキナーゼ融合を発見し、予想外にも、ctDNA試料において少なくとも571個のキナーゼ融合を見出した。例えば、実施例1を参照されたい。有利にも、ctDNAのゲノムプロファイリングは、組織ベースの試験の結果を精密に再現し、組織及びctDNA結果間の不一致の大部分は、生物学的及び/又は分析的因子の組み合わせに起因した。例えば、実施例2を参照されたい。本出願人は、予想外にも、ctDNAの分析、例えば、液体生検によるctDNAの分析が、抗がん療法に対する獲得抵抗性に関連する標的可能なキナーゼ融合を特定したことを更に発見した。例えば、実施例3を参照されたい。したがって、理論によって拘束されることを望むことなく、がんを有する個体からの試料、例えば、ctDNAを含む液体生検試料、及び/又は組織試料、例えば、腫瘍生検における本明細書に記載されるキナーゼ融合の存在は、抗がん療法、例えば、標的抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものでの治療に応答する可能性が高いがん患者を特定し得ることが考えられる。
【0092】
I.一般的な技法
本明細書に記載又は参照される技法及び手順は、概して、従来の方法論、例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual 3d edition(2001)Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.、Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel,et al.編集,(2003))、シリーズMethods in Enzymology(Academic Press,Inc.):PCR 2:A Practical Approach(M.J.MacPherson,B.D.Hames and G.R.Taylor編集(1995))、Harlow and Lane編集(1988)Antibodies,A Laboratory Manual、及びAnimal Cell Culture(R.I.Freshney編集(1987))、Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait編集,1984)、Methods in Molecular Biology,Humana Press、Cell Biology:A Laboratory Notebook(J.E.Cellis編集,1998)Academic Press、Animal Cell Culture(R.I.Freshney)編集,1987)、Introduction to Cell and Tissue Culture(J.P.Mather and P.E.Roberts,1998)Plenum Press、Cell and Tissue Culture:Laboratory Procedures(A.Doyle,J.B.Griffiths,and D.G.Newell編集,1993-8)J.Wiley and Sons、Handbook of Experimental Immunology(D.M.Weir and C.C.Blackwell編集)、Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells(J.M.Miller and M.P.Calos編集,1987)、PCR:The Polymerase Chain Reaction,(Mullis et al.編集,1994)、Current Protocols in Immunology(J.E.Coligan et al.編集,1991)、Short Protocols in Molecular Biology(Wiley and Sons,1999)、Immunobiology(C.A.Janeway and P.Travers,1997)、Antibodies(P.Finch,1997)、Antibodies:A Practical Approach(D.Catty.編集,IRL Press,1988-1989)、Monoclonal Antibodies:A Practical Approach(P.Shepherd and C.Dean編集,Oxford University Press,2000)、Using Antibodies:A Laboratory Manual(E.Harlow and D.Lane(Cold Spring Harbor Laboratory Press,1999)、The Antibodies(M.Zanetti and J.D.Capra編集,Harwood Academic Publishers,1995)、並びにCancer:Principles and Practice of Oncology(V.T.DeVita et al.編集,J.B.Lippincott Company,1993)に記載されている広範に使用されている方法論を使用して、当業者によって十分に理解され、一般に使用される。
【0093】
II.定義
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の言及を含む。したがって、例えば、「1つの分子(a molecule)」との言及は、任意選択的に、2つ以上のそのような分子の組み合わせなどを含む。
【0094】
本明細書に記載される「約」という用語は、当該技術分野で当業者にとって容易に知られるそれぞれの値についての通常の誤差範囲を指す。本明細書における「約」値又はパラメータとの言及は、その値又はパラメータ自体を対象とする実施形態を含む(及び説明する)。
【0095】
本明細書に記載される本発明の態様及び実施形態は、態様及び実施形態「を含む」、「からなる」及び/又は「から本質的になる」を含むことが理解される。
【0096】
「がん」及び「がん性」という用語は、典型的には、未調節の細胞成長によって特徴付けられる、哺乳動物における生理学的状態を指すか、又はそれを記載する。この定義には、良性及び悪性のがんが含まれる。
【0097】
本明細書で使用される場合、「腫瘍」という用語は、悪性又は良性にかかわらず、全ての新生物性細胞成長及び増殖、並びに全ての前がん性及びがん性細胞及び組織を指す。「がん」、「がん性」及び「腫瘍」という用語は、本明細書について言及される場合、相互に排他的なものではない。
【0098】
本明細書で互換的に使用される場合、「ポリヌクレオチド」、「核酸」、又は「核酸分子」とは、いずれかの長さのヌクレオチドのポリマーを指し、DNA及びRNAを含む。ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、修飾ヌクレオチド若しくは塩基、及び/又はそれらの類似体、あるいはDNA若しくはRNAポリメラーゼによって、又は合成反応によってポリマーに組み込まれ得る任意の基質であり得る。したがって、例えば、本明細書で定義されるポリヌクレオチドとしては、限定されないが、一本鎖及び二本鎖DNA、一本鎖及び二本鎖領域を含むDNA、一本鎖及び二本鎖RNA、一本鎖及び二本鎖領域を含むRNA、一本鎖であってもよく、又は典型的には二本鎖であってもよいか、又は一本鎖及び二本鎖領域を含むDNA及びRNAを含むハイブリッド分子が挙げられる。加えて、本明細書で使用される「ポリヌクレオチド」という用語は、RNA又はDNA、又はRNA及びDNAの両方を含む三本鎖領域を指す。そのような領域中の鎖は、同じ分子由来であってもよく、又は異なる分子由来であってもよい。領域は、分子のうちの1つ以上の全てを含んでもよいが、より典型的には、分子のいくつかの領域のみを伴ってもよい。三重らせん領域の分子の一方は、多くの場合、オリゴヌクレオチドである。「ポリヌクレオチド」という用語は、具体的には、cDNAを含む。
【0099】
ポリヌクレオチドは、修飾ヌクレオチド、例えば、メチル化ヌクレオチド、及びそれらの類似体を含み得る。ヌクレオチド構造に対する修飾は、存在する場合、ポリマーの組み立て前又は組み立て後に付与され得る。ヌクレオチドの配列は、非ヌクレオチド成分によって中断されていてもよい。ポリヌクレオチドは、合成後に、例えば、標識とのコンジュゲーションによって、更に修飾され得る。他のタイプの修飾としては、例えば、「キャップ」、類似体、ヌクレオチド間修飾による、天然に存在するヌクレオチドのうちの1つ以上の置換、例えば、帯電していない結合(例えば、メチルホスホネート、ホスホトリエステル、ホスホアミデート、カルバメートなど)を有するもの、及び帯電した結合(例えば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエーテオなど)を有するもの、ペンダント部分、例えば、タンパク質(例えば、ヌクレアーゼ、毒素、抗体、シグナルペプチド、ポリ-L-リジンなど)を含有するもの、インターカレーター(例えば、アクリジン、ソラレンなど)を有するもの、キレーター(例えば、金属、放射性金属、ホウ素、酸化金属など)を含有するもの、アルキレーターを含有するもの、修飾結合を有するもの(例えば、アルファアノマー性核酸)、並びにポリヌクレオチドの非修飾形態が挙げられる。更に、糖内に通常存在するヒドロキシル基のいずれかが、例えば、ホスホネート基、ホスフェート基によって置き換えられ、標準的な保護基によって保護され、又は追加のヌクレオチドに対する追加の結合を調製するために活性化されてもよく、又は固体若しくは半固体の支持体にコンジュゲートされてもよい。5’末端及び3’末端のOHは、リン酸化されてもよく、又は1~20個の炭素原子のアミン又は有機キャッピング基部分で置換されてもよい。他のヒドロキシルもまた、標準的な保護基へと誘導体化されてもよい。ポリヌクレオチドはまた、例えば、2’-0-メチル-、2’-0-アリル-、2’-フルオロ-、又は2’-アジド-リボース、炭素環糖類似体、a-アノマー性糖、エピマー性糖、例えば、アラビノース、キシロース又はリキソース、ピラノース糖、フラノース糖、セドヘプツロース、非環状類似体、及びメチルリボシドなどの脱塩基ヌクレオシド類似体を含む、当該技術分野で一般に既知のリボース又はデオキシリボース糖の類似形態を含有し得る。1つ以上のホスホジエステル結合は、代替的な結合基によって置き換えられてもよい。これらの代替的な結合基は、ホスフェートが、P(0)S(「チオエート」)、P(S)S(「ジチオエート」)、「(0)NR2(「アミデート」)、P(0)R、P(0)OR’、CO又はCH2(「ホルムアセタール」)によって置き換えられており、式中、各々のR又はR’が、独立して、H、又は任意選択的に、エーテル(-0-)結合、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、若しくはアラルジル(araldyl)を含有する置換若しくは非置換アルキル(1~20C)である、実施形態を含むが、これらに限定されない。ポリヌクレオチド中の全ての結合が同一である必要はない。ポリヌクレオチドは、本明細書に記載の1つ以上の異なるタイプの修飾及び/又は同じタイプの複数の修飾を含有し得る。前の記載は、RNA及びDNAを含む、本明細書で言及される全てのポリヌクレオチドに適用される。
【0100】
本明細書で使用される場合、「オリゴヌクレオチド」とは、概して、短い一本鎖ポリヌクレオチドであって、必ずしもではないが、約250ヌクレオチド長未満である、ポリヌクレオチドを指す。オリゴヌクレオチドは、合成であってもよい。「オリゴヌクレオチド」及び「ポリヌクレオチド」という用語は、相互に排他的なものではない。ポリヌクレオチドについての上の記載は、オリゴヌクレオチドと等しく、かつ完全に適用可能である。
【0101】
本明細書での「抗体」という用語は、最も広い意味で使用され、様々な抗体構造を包含し、抗体構造は、所望の抗原結合活性を示す限り、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、及び抗体断片を含むが、これらに限定されない。
【0102】
「単離された」抗体は、その自然環境の構成要素から特定及び分離され、かつ/又は回収されたものである。その天然環境の汚染成分は、抗体の研究、診断、及び/又は治療的使用を妨害し得る材料であり、酵素、ホルモン、及び他のタンパク質性又は非タンパク質性溶質を含み得る。一部の実施形態では、抗体は、(1)例えば、Lowry方法によって決定される場合、抗体の95重量%より多く、一部の実施形態では、99重量%より多くなるまで、(2)例えば、スピニングカップ配列決定装置の使用によって、N末端又は内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を得るのに十分な程度まで、あるいは(3)例えば、クマシーブルー又は銀染色を使用して、還元又は非還元条件下でSDS-PAGEによって均一性になるまで、精製される。単離された抗体は、抗体の天然環境の少なくとも1つの成分が存在しないため、組換え細胞内にインサイツで抗体を含む。しかしながら、通常は、単離された抗体は、少なくとも1つの精製ステップによって調製される。
【0103】
「天然抗体」は、通常、2つの同一の軽(L)鎖及び2つの同一の重(H)鎖から構成された約150,000ダルトンのヘテロ四量体糖タンパク質である。各軽鎖は、1つの共有ジスルフィド結合によって重鎖に結合し、一方、ジスルフィド結合の数は、異なる免疫グロブリンアイソタイプの重鎖によって変化する。各々の重鎖及び軽鎖はまた、規則的に離間された鎖内ジスルフィド架橋を有する。各重鎖は、一方の末端に可変ドメイン(VH)を有し、その後に、いくつかの数の定常ドメインを有する。各軽鎖は、一方の末端に可変ドメイン(VL)と、その他方の末端に定常ドメインと、を有し、軽鎖の定常ドメインは、重鎖の第1の定常ドメインと整列し、軽鎖可変ドメインは、重鎖の可変ドメインと整列する。特定のアミノ酸残基は、軽鎖可変ドメインと重鎖可変ドメインと間の界面を形成すると考えられる。
【0104】
いずれかの哺乳類種からの抗体(免疫グロブリン)の「軽鎖」は、それらの定常ドメインのアミノ酸配列に基づいて、カッパ(「κ」)及びラムダ(「λ」)と称される2つの明確に異なるタイプのうちの1つに割り当てられ得る。
【0105】
「定常ドメイン」という用語は、抗原結合部位を含有する免疫グロブリンの他の部分である可変ドメインに対してより保存されたアミノ酸配列を有する免疫グロブリン分子の一部分を指す。定常ドメインは、重鎖のCH1、CH2、及びCH3ドメイン(まとめてCH)と、軽鎖のCHL(又はCL)ドメインと、を含有する。
【0106】
抗体の「可変領域」又は「可変ドメイン」とは、抗体の重又は軽鎖のアミノ末端ドメインを指す。重鎖の可変ドメインは、「VH」と称されてもよい。軽鎖の可変ドメインは、「VL」と称されてもよい。これらのドメインは、一般に、抗体の最も可変性の部分であり、抗原結合部位を含有する。
【0107】
「可変」という用語は、可変ドメインのある特定の部分が、抗体のうち配列において広範囲に異なり、各々の特定の抗体の特定の抗原へのその結合及び特異性において使用されることを指す。しかしながら、可変性は、抗体の可変ドメイン全体に均一に分布しているわけではない。軽鎖及び重鎖の可変ドメインの両方において、超可変領域(HVR)と呼ばれる3つのセグメントに集中する。可変ドメインのより高度に保存された部分は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。ネイティブ重鎖及び軽鎖の可変ドメインは、各々、大部分がベータシートの構成を採用し、接続するループを形成する3つのHVRによって接続され、一部の場合では、ベータシート構造の一部を形成する、4つのFR領域を含む。各鎖内のHVRは、FR領域に近接して一緒に保持され、他の鎖からのHVRとともに、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,National Institute of Health,Bethesda,Md.(1991))。定常ドメインは、抗原に対する抗体の結合に直接的には関与しないが、例えば、抗体依存性細胞傷害性への抗体の関与など、様々なエフェクター機能を示す。
【0108】
本明細書で使用される場合、「超可変領域」、「HVR」、又は「HV」という用語は、配列において超可変であり、かつ/又は構造的に画定されたループを形成する、抗体可変ドメインの領域を指す。概して、抗体は、6つのHVRを含み、VHにおける3つのHVR(H1、H2、H3)、及びVLにおける3つのHVR(L1、L2、L3)を含む。ネイティブ抗体では、H3及びL3は、6個のHVRのうちで最大の多様性を示し、特に、H3は、抗体に対する精密な特異性を与える際に固有の役割を果たすと考えられる。例えば、Xu et al.,Immunity 13:37-45(2000)、Methods in Molecular Biology 248:1-25におけるJohnson and Wu(Lo編集,Human Press,Totowa,N.J.,2003)を参照されたい。実際に、重鎖のみからなる天然に存在するラクダ抗体は、機能的であり、軽鎖の非存在下で安定である。例えば、Hamers-Casterman et al.,Nature 363:446-448(1 993)、Sheriff et al.,Nature Struct.Biol.3:733-736(1996)を参照されたい。
【0109】
HVRの数の概要説明を使用し、これは本明細書に包含される。Kabat相補性決定領域(CDR)は、配列多様性に基づき、最も一般に使用される(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1 991))。Chothiaとは、代わりに、構造的ループの位置を指す(Chothia and Lesk J.Mol.Biol.196:901-917(1987))。AbM HVRは、Kabat HVRとChothia構造ループとの間を補完するものを表し、Oxford MolecularのAbM抗体モデリングソフトウェアによって使用される。「コンタクト(contact)」HVRは、利用可能な複雑な結晶構造の分析に基づく。これらのHVRの各々からの残基を以下に示す。
【表1】
【0110】
HVRは、以下のように「伸長されたHVR」を含み得る。VL内に、24-36若しくは24-34(L1)、46-56若しくは50-56(L2)、及び89-97若しくは89-96(L3)、並びにVH内に、26-35(H1)、50-65若しくは49-65(H2)、及び93-102、94-102、若しくは95-102(H3)。可変ドメイン残基は、Kabat et al.上記に従って、これらの定義の各々についてナンバリングされる。
【0111】
「フレームワーク」又は「FR」残基は、本明細書で定義されるHVR残基以外の可変ドメイン残基である。
【0112】
「Kabatにおける可変ドメイン残基ナンバリング」、又は「Kabatにおけるアミノ酸位置ナンバリング」、及びそれらの変形は、Kabat et al.上記における抗体の集録の重鎖可変ドメイン又は軽鎖可変ドメインのために使用されるナンバリングシステムを指す。このナンバリングシステムを使用して、実際の線形アミノ酸配列は、可変ドメインの短縮、又は可変ドメインのFR若しくはHVRへの挿入に対応して、それより少ないアミノ酸又は追加のアミノ酸を含有し得る。例えば、重鎖可変ドメインは、H2の残基52後の単一アミノ酸挿入(Kabatに従って残基52a)、及び重鎖FR残基82後に挿入された残基(例えば、Kabatに従って残基82a、82b、及び82cなど)を含み得る。残基のKabatナンバリングは、抗体の配列の相同性の領域で、「標準的な」Kabatナンバリングされた配列とのアラインメントによって、所与の抗体について決定され得る。
【0113】
Kabatナンバリングシステムは、概して、可変ドメイン内の残基(軽鎖のおよそ残基1~107、及び重鎖の残基1~113)を指すときに使用される(例えば、Kabat et al.,Sequences of Immunological Interest.5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1991))。「EUナンバリングシステム」又は「EUインデックス」は、一般に、免疫グロブリン重鎖定常領域中の残基を参照する際に使用される(例えば、Kabat et al.(前出)に報告されるEUインデックス)。「Kabatと同様のEUインデックス」は、ヒトlgG1 EU抗体の残基ナンバリングを指す。
【0114】
「完全長抗体」、「インタクト抗体」、及び「全抗体」という用語は、本明細書で互換的に使用され、以下に定義される抗体断片でなく、実質的にインタクトな形態での抗体を指す。この用語は、特に、Fc領域を含有する重鎖を有する抗体を指す。
【0115】
「抗体断片」は、その抗原結合領域を含むインタクト抗体の一部分を含む。一実施形態では、本明細書に記載の抗体断片は、抗原結合断片である。抗体断片の例としては、Fab、Fab’、F(ab’)2、及びFv断片;ダイアボディ;線形抗体;単鎖抗体分子;並びに抗体断片から形成された多重特異性抗体が挙げられる。
【0116】
本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均質な抗体集団から得られる抗体を指し、例えば、集団を構成する個々の抗体は、少量で存在し得る可能性変異、例えば、自然発生の変異を除いて同一である。したがって、「モノクローナル」という修飾語は、別個の抗体の混合物ではない抗体の特徴を示す。ある特定の実施形態では、そのようなモノクローナル抗体は、典型的には、標的に結合するポリペプチド配列を含む抗体を含み、標的結合ポリペプチド配列は、複数のポリペプチド配列からの単一の標的結合ポリペプチド配列の選択を含むプロセスによって得られた。例えば、選択プロセスは、複数のクローン、例えば、ハイブリドーマクローン、ファージクローン、又は組換えDNAクローンのプールからの固有のクローンの選択であり得る。選択された標的結合配列は、更に変化し、例えば、標的に対する親和性を改善し、標的結合配列をヒト化し、細胞培養物におけるその産生を改善し、インビボでのその免疫原性を低減し、多重特異性抗体を作成することなどができること、また、変化した標的結合配列を含む抗体も、本発明のモノクローナル抗体であることを理解すべきである。典型的には異なる決定因子(エピトープ)に対して指向する異なる抗体を含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、モノクローナル抗体調製物の各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定因子に対して指向する。それらの特異性に加えて、モノクローナル抗体調製物は、それらが典型的には他の免疫グロブリンによって汚染されていないという点で有利である。
【0117】
「モノクローナル」という修飾語は、実質的に均質な抗体集団から得られるものとしての抗体の特徴を示し、いずれかの特定の方法による抗体の産生を必要とすると解釈されるべきでない。例えば、本発明に従って使用されるモノクローナル抗体は、例えば、ハイブリドーマ方法(例えば、Kohler and Milstein,Nature 256:495-97(1975)、Hongo et al.,Hybridoma 14(3):253-260(1995)、Harlow et al.,Antibodies:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988)、Hammerling et al.,in:Monoclonal Antibodies and T-Cell Hybridomas 563-681(Elsevier,N.Y.,1981))、組換えDNA方法(例えば、米国特許第4,816,567号を参照されたい)、ファージディスプレイ技術(例えば、Clackson et al.,Nature,352:624-628(1991)、Marks et al.,J.Mol.Biol.222:581-597(1992)、Sidhu et al.,J.Mol.Biol.338(2):299-31 0(2004)、Lee et al.,J.Mol.Biol.340(5):1073-1093(2004)、Fellouse,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101(34):12467-12472(2004)、及びLee et al.,J.Immunol.Methods 284(1-2):1 1 9-132(2004)を参照されたい)、及びヒト免疫グロブリン配列をコードするヒト免疫グロブリン遺伝子座又は遺伝子の部分又は全てを有する動物においてヒト又はヒト様抗体を産生するための技術(例えば、WO1998/24893、WO1996/34096、WO1996/33735、WO1991/10741、Jakobovits et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:2551(1993)、Jakobovits et al.,Nature 362:255-258(1993)、Bruggemann et al.,Year in Immunol.7:33(1 993)、米国特許第5,545,807号、同第5,545,806号、同第5,569,825号、同第5,625,126号、同第5,633,425号、及び同第5,661,016号、Marks et al.,Bio/Technology 10:779-783(1992)、Lonberg et al.,Nature 368:856-859(1994)、Morrison,Nature 368:812-813(1994)、Fishwild et al.,Nature Biotechnol.14:845-851(1996)、Neuberger,Nature Biotechnol.14:826(1996)、及びLonberg et al.,Intern.Rev.Immunol.13:65-93(1995)を参照されたい)を含む、様々な技術によって作製され得る。
【0118】
「ヒト抗体」は、ヒト若しくはヒト細胞によって産生される抗体、又はヒト抗体レパートリー若しくは他のヒト抗体コード配列を使用する非ヒト供給源に由来する抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を有するものである。このヒト抗体の定義は、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体を特定的に排除する。
【0119】
「ヒト化」抗体とは、非ヒトHVRからのアミノ酸残基、及びヒトフレームワーク領域(FR)からのアミノ酸残基を含むキメラ抗体を指す。ある特定の実施形態では、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的に全てを含み、HVR(例えば、CDR)の全て又は実質的に全てが、非ヒト抗体のものに対応し、FRの全て又は実質的に全てが、ヒト抗体のものに対応する。ヒト化抗体は、任意選択的に、ヒト抗体に由来する抗体定常領域の少なくとも一部分を含み得る。
【0120】
抗体、例えば、非ヒト抗体の「ヒト化形態」とは、ヒト化に供された抗体を指す。
【0121】
「遮断」抗体又は「アンタゴニスト」抗体は、これが結合する抗原の生物学的活性を阻害又は低減するものである。例えば、ブロッキング抗体又はアンタゴニスト抗体は、抗原の生物学的活性を実質的又は完全に阻害する。
【0122】
本明細書で使用される場合、「結合する」、「に特異的に結合する」、又は「に特異的」であるという用語は、測定可能及び再現可能な相互作用、例えば、標的及び抗体間の結合であって、生物学的分子を含む分子の不均一集団の存在下で、標的の存在を決定する、結合を指す。例えば、標的(エピトープであってもよい)に結合するか、又は特異的に結合する抗体は、より容易には、より大きな親和性、アビディティを有し、かつ/又は他の標的に結合するよりも大きな持続時間で、この標的に結合する抗体である。一実施形態では、無関係の標的への抗体の結合の程度は、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)によって測定された場合、標的への抗体の結合の約10%未満である。ある特定の実施形態では、標的に特異的に結合する抗体は、1μM未満、100nM未満、10nM未満、1nM未満、又は0.1nM未満の解離定数(Kd)を有する。ある特定の実施形態では、抗体は、異なる種からのタンパク質間で保存されているタンパク質上のエピトープに特異的に結合する。別の実施形態では、特異的な結合は、排他的な結合を含み得るが、必須ではない。
【0123】
本明細書で特定されるポリペプチド配列に対する「パーセント(%)アミノ酸配列同一性」は、比較されているポリペプチドにおけるアミノ酸残基と同一である候補配列におけるアミノ酸残基の百分率であって、配列をアラインメントし、必要な場合、ギャップを導入して、最大パーセント配列同一性を達成した後の百分率であり、いずれもの保存的置換を、配列同一性の一部分として考慮しない、百分率として定義される。パーセントアミノ酸配列同一性を決定する目的でのアラインメントは、当該技術分野での技能の範囲内である様々な様式で達成され得、例えば、一般に入手可能なコンピュータソフトウェア、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、ALIGN-2、又はMegalign(DNASTAR)ソフトウェアを使用して達成され得る。当業者は、比較される配列の全長にわたって最大アラインメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含め、アラインメントを測定するための適切なパラメータを決定することができる。
【0124】
「検出」という用語は、直接的及び間接的検出を含むいずれかの検出手段を含む。本明細書で使用される場合、「バイオマーカー」という用語(例えば、本明細書に記載されるキナーゼ融合、又は融合核酸分子若しくはポリペプチドなどの「バイオマーカー」)は、試料において検出され得る指標、例えば、予測、診断、及び/又は予後指標を指す。バイオマーカーは、ある特定の分子特徴、病的な特徴、組織学的特徴、及び/又は臨床特徴(チェックポイント阻害剤を含む療法に対する応答性)を特徴とする、疾患又は障害(例えば、がん)の特定のサブタイプのインジケータとして機能し得る。一実施形態では、バイオマーカーは、遺伝子の集合、又は遺伝子の集合における変異/変化(例えば、体細胞変異)の集合数である。バイオマーカーとしては、限定されないが、ポリヌクレオチド(例えば、DNA及び/又はRNA)、ポリヌクレオチド変化(例えば、ポリヌクレオチドコピー数変化、例えば、DNAコピー数変化)、ポリペプチド、ポリペプチド及びポリヌクレオチドの修飾(例えば、翻訳後修飾)、炭水化物、及び/又は糖脂質系の分子マーカーが挙げられる。
【0125】
本明細書で使用される場合、「増幅」とは、概して、所望の配列の複数のコピーを産生するプロセスを指す。「複数のコピー」は、少なくとも2つのコピーを意味する。「コピー」とは、テンプレート配列との完全な配列相補性又は同一性を必ずしも意味しない。例えば、コピーは、デオキシイノシンなどのヌクレオチド類似体、意図的な配列変化(例えば、テンプレートに対してハイブリダイズ可能であるが、テンプレートに対して相補的ではない配列を含むプライマーによって導入される配列変化)、及び/又は増幅中に生じる配列エラーを含み得る。
【0126】
本明細書で使用される場合、「ポリメラーゼ連鎖反応」又は「PCR」の技法とは、概して、少量の特異的核酸、RNA、及び/又はDNA片が、例えば、米国特許第4,683,195号に記載されているように増幅される、手順を指す。一般に、目的の領域の末端から、又はそれを超えた配列情報が入手可能である必要があり、その結果、オリゴヌクレオチドプライマーを設計することができ、これらのプライマーは、増幅されるテンプレートの反対側の鎖に対して配列が同一であるか、又は類似している。2つのプライマーの5’末端ヌクレオチドは、増幅された材料の末端と一致していてもよい。PCRを使用して、特定のRNA配列を、全ゲノムDNAから特定のDNA配列を、また、全細胞RNA、バクテリオファージ、又はプラスミド配列などから転写されたcDNAを増幅させることができる。一般に、Mullis et al.,Cold Spring Harbor Symp.Quant.Biol.51:263(1987)、及びErlich編集,PCR Technology(Stockton Press,NY,1989)を参照されたい。本明細書に使用される場合、PCRは、プライマーとしての既知の核酸(DNA又はRNA)の使用を含み、核酸ポリメラーゼを使用して特定の核酸片を増幅させるか、若しくは生成するか、又は特定の核酸に相補的である特定の核酸片を増幅させるか、若しくは生成する、核酸試験試料を増幅させるための核酸ポリメラーゼ反応方法の唯一の例ではないが、一例であると考えられる。
【0127】
「診断」という用語は、分子的又は病理学的状況、疾患、又は状態(例えば、がん)の特定又は分類を指すために本明細書で使用される。例えば、「診断」は、特定のタイプのがんの特定を指し得る。「診断」はまた、例えば、病理組織学的基準によって、又は分子特徴(例えば、バイオマーカーの1つ又は組み合わせ(例えば、特定の遺伝子、又は当該遺伝子によってコードされるタンパク質)の発現を特徴とするサブタイプ)によって、がんの特定のサブタイプの分類を指し得る。
【0128】
「診断を援助する」という用語は、疾患又は障害(例えば、がん)の特定のタイプの症状又は状態の存在又は性質に関する臨床的決定を行うことを支援する方法を指すために本明細書で使用される。例えば、疾患又は状態(例えば、がん)の診断を補助する方法は、個体からの生物学的試料においてある特定の体細胞変異を測定することを含み得る。
【0129】
本明細書で使用される場合、「試料」という用語は、目的の対象及び/又は個体から得られるか又はそれらに由来する組成物であって、例えば、物理的、生化学的、化学的、及び/又は生理学的特徴に基づいて特徴付けられ、かつ/又は特定される細胞及び/又は他の分子実体を含有する、組成物を指す。例えば、「疾患試料」という語句及びその変形は、特徴付けられる細胞及び/又は分子実体を含有すると予想されるか又はそれらを含有することが既知である目的の対象から得られるいずれかの試料を指す。試料としては、限定されないが、組織試料、初代若しくは培養された細胞若しくは細胞株、細胞上清、細胞溶解物、血小板、血清、血漿、硝子体液、リンパ液、滑液、卵胞液、精液、羊水、乳、全血、血漿、血清、血液由来の細胞、尿、脳脊髄液、唾液、痰、涙、汗、粘液、腫瘍溶解物、及び組織培養培地、組織抽出物、例えば、均質化された組織、腫瘍組織、細胞抽出物、及びそれらの組み合わせが挙げられる。場合によっては、試料は、全血試料、血漿試料、血清試料、又はそれらの組み合わせである。一部の実施形態では、試料は、腫瘍からのもの(例えば、「腫瘍試料」)、例えば、生検からのものである。一部の実施形態では、試料は、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)試料である。
【0130】
本明細書に使用される「腫瘍細胞」は、腫瘍又はその試料中に存在する任意の腫瘍細胞を指す。腫瘍細胞は、当該技術分野で既知の及び/又は本明細書に記載される方法を使用して、腫瘍試料において存在し得る他の細胞、例えば、間質細胞及び腫瘍浸潤性免疫細胞から区別され得る。
【0131】
本明細書で使用される場合、「参照試料」、「参照細胞」、「参照組織」、「対照試料」、「対照細胞」、又は「対照組織」とは、比較目的で使用される試料、細胞、組織、標準、又はレベルを指す。
【0132】
「相関する」、又は「相関すること」とは、いずれにせよ、第1の分析又はプロトコルの性能及び/又は結果を、第2の分析又はプロトコルの性能及び/又は結果と比較することを意味する。例えば、第2のプロトコルを実行する際に第1の分析又はプロトコルの結果を使用してもよく、かつ/又は第2の分析又はプロトコルを行うべきかどうかを決定するために、第1の分析又はプロトコルの結果を使用してもよい。ポリペプチド分析又はプロトコルの実施形態に関して、ポリペプチド発現分析又はプロトコルの結果を使用して、特定の療法レジメンを行うべきかどうかを決定してもよい。ポリヌクレオチド分析又はプロトコルの実施形態に関して、ポリヌクレオチド発現分析又はプロトコルの結果を使用して、特定の療法レジメンを行うべきかどうかを決定してもよい。
【0133】
「個体の応答」又は「応答」は、個体への利益を示すいずれかのエンドポイントを使用して評価され得、エンドポイントは、(1)疾患進行(例えば、がん進行)のある程度までの阻害であって、減速若しくは完全な停止を含む、阻害、(2)腫瘍サイズにおける低減、(3)隣接する末梢器官及び/若しくは組織内へのがん細胞浸潤の阻害(すなわち、低減、減速、又は完全な中止)、(4)転移の阻害(すなわち、低減、減速、又は完全な中止)、(5)疾患若しくは障害(例えば、がん)に関連する1つ以上の症状のある程度までの軽減、(6)全生存及び無進行生存を含む生存の長さにおける増加若しくは延長、並びに/又は(7)治療後の所与の時間点での減少した死亡率を含むが、これらに限定されない。
【0134】
医薬での治療への患者の「有効応答」又は患者の「応答性」、及び同様の表現は、疾患又は障害、例えば、がんのリスクがあるか又はそれを患っている患者に付与される臨床的又は治療的利益を指す。一実施形態では、そのような利益は、生存(全生存及び/又は無進行生存を含む)を延長すること;客観的な応答(完全奏効又は部分奏効を含む)をもたらすこと;又はがんの徴候若しくは症状を改善することのうちのいずれか1つ以上を含む。
【0135】
「有効量」とは、哺乳動物における疾患又は障害を治療又は予防するための治療剤の量を指す。がんの場合、治療有効量の治療剤は、がん細胞の数を低減し得、原発性腫瘍サイズを低減し得、末梢器官内へのがん細胞浸潤を阻害し得(すなわち、ある程度まで遅くし得、一部の実施形態では、中止し得)、腫瘍転移を阻害し得(すなわち、ある程度まで遅くし得、一部の実施形態では、中止し得)、腫瘍成長をある程度まで阻害し得、かつ/又は障害に関連する症状のうちの1つ以上をある程度まで緩和し得る。薬物が、存在するがん細胞の成長を防止し、かつ/又は死滅させ得る程度まで、薬物は、細胞増殖抑制性及び/又は細胞傷害性であってもよい。がん療法の場合、インビボでの有効性は、例えば、生存持続期間、疾患進行までの時間(TTP)、奏功率(例えば、CR又はPR)、応答の持続期間、及び/又は生活の質を評価することによって測定することができる。
【0136】
「薬学的製剤」という用語は、その中に含有された活性成分の生物学的活性が有効であることを可能にするような形態であり、製剤が投与される対象に許容されない毒性がある追加の構成要素を含有しない調製物を指す。
【0137】
「薬学的に許容される担体」とは、対象に無毒である、活性成分以外の薬学的製剤中の成分を指す。薬学的に許容される担体としては、限定されないが、緩衝液、賦形剤、安定剤、又は防腐剤が挙げられる。
【0138】
本明細書で使用される場合、「治療」(及びその文法的な変形、例えば、「治療する」又は「治療すること」)とは、治療されている個体の自然の経過を変化させる試みでの臨床的介入を指し、予防のために実行され得るか、又は臨床病理学の経過中に実行され得るかのいずれかである。治療の望ましい効果は、疾患の発生又は再発の予防、症状の軽減、疾患のいずれかの直接的又は間接的病理学的帰結の減弱、転移の予防、疾患進行の速度の減少、疾患状況の寛解又は緩和、及び緩解又は改善された予後を含むが、これらに限定されない。
【0139】
本明細書で使用される場合、「個体」、「患者」、又は「対象」という用語は、互換的に使用され、治療が所望されるいずれかの単一動物、例えば、哺乳動物(非ヒト動物、例えば、イヌ、ネコ、ウマ、ウサギ、動物園の動物、ウシ、ブタ、ヒツジ、及び非ヒト霊長類を含む)を指す。特定の実施形態では、本明細書の患者は、ヒトである。
【0140】
本明細書で使用される場合、「投与すること」とは、対象(例えば、患者)に、投薬量の薬剤又は薬学的組成物(例えば、薬剤を含む薬学的組成物)を与える方法を意味する。投与は、非経口、肺内、及び経鼻を含み、及び所望な場合には、局所治療、病変内投与のための任意の好適な手段によるものであってもよい。非経口注入としては、例えば、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下投与が挙げられる。投薬は、一部には投与が一時的であるか長期であるかに応じて、例えば、注射(例えば、静脈内又は皮下注射)による、任意の好適な経路によるものであってもよい。限定されないが、様々な時間点にわたる単回又は複数回の投与、ボーラス投与、及びパルス注入を含む、様々な投薬スケジュールは、本明細書で企図される。
【0141】
「同時に」という用語は、2つ以上の治療剤の投与であって、投与の少なくとも一部分が時間的に重複する、投与を指すために本明細書で使用される。したがって、同時投与は、1つ以上の薬剤の投与が1つ以上の他の薬剤の投与を中断した後に継続するときの投薬レジメンを含む。
【0142】
「添付文書」という用語は、治療製品の市販パッケージ内に通例含まれる説明書であって、そのような治療製品の使用に関する適応症、使用、投薬量、投与、併用療法、禁忌、及び/又は警告についての情報を含む、説明書を指すために使用される。
【0143】
「製造物品」は、少なくとも1つの試薬、例えば、疾患若しくは障害(例えば、がん)の治療のための医薬、又は本明細書に記載されるバイオマーカー(例えば、本明細書に記載されるキナーゼ融合、又は融合核酸分子若しくはポリペプチド)を特異的に検出するための試薬を含むいずれかの製造品(例えば、パッケージ又は容器)又はキットである。ある特定の実施形態では、製造物又はキットは、本明細書に記載の方法を行うためのユニットとして販売促進され、配布され、又は販売される。
【0144】
本明細書で使用される場合、「に基づく」という語句は、1つ以上のバイオマーカー(例えば、本明細書に記載されるキナーゼ融合、又は融合核酸分子若しくはポリペプチド)についての情報が、治療決定、添付文書上で提供された情報、又はマーケティング/販売促進ガイダンスなどを通知するために使用されることを意味する。
【0145】
「アレル頻度」及び「アレル画分」という用語は、本明細書では互換的に使用され、ゲノム遺伝子座に対する配列リードの総数に対する特定のアレルに対応する配列リードの画分を指す。「バリアントアレル頻度」及び「バリアントアレル画分」という用語は、本明細書では互換的に使用され、ゲノム遺伝子座の配列リードの総数に対する特定のバリアントアレルに対応する配列リードの画分を指す。
【0146】
III.方法、システム、及びデバイス
ある特定の態様では、がんを有する個体のための治療を選択するための方法;がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定するための方法;がんを有する個体の生存を予測するための方法;がんを治療する又はその進行を遅らせるための方法;がんを有する個体を監視、評価、又はスクリーニングするための方法;個体におけるがんにおけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを評価するための方法;ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出するための方法;個体におけるがんの存在又は非存在を検出するための方法;個体におけるがんの進行又は再発を監視するための方法;がんのための候補治療を特定することを必要としている個体においてそれを行うための方法;抗がん療法を含む治療から利益を得ることができるがんを有する個体を特定するための方法;及び抗がん療法を含む治療で治療されたがんを有する個体の生存を予測するための方法が、本明細書で提供される。
【0147】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、個体、例えば、がんを有する個体、がんを有すると疑われる個体、がんの治療を受容している個体、又はがんについて試験されている個体からの試料において、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することを含む。一部の実施形態では、試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出は、個体を、抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む治療から利益を得ることができる個体として特定する。一部の実施形態では、方法は、例えば、試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出に応答して、抗がん療法を、がんを有する個体のための治療として選択することを含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出に少なくとも部分的に基づいて個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することを含む。一部の実施形態では、1つ以上の治療選択肢は、本明細書に記載される抗がん療法を含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出に応答して、個体に、有効量の抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む治療を投与することを含む。一部の実施形態では、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出に応答して、個体は、抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む治療で治療されたときに、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測される。一部の実施形態では、方法は、例えば、試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在の検出に応答して、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの評価を提供することを含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるがんの存在若しくは非存在を検出すること、又はその存在若しくは非存在の知識を取得することを含む。一部の実施形態では、方法は、第1の時点で個体から得られた第1の試料において、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、第1の時点後の第2の時点で個体から得られた第2の試料において、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在に少なくとも部分的に基づく個体におけるがん進行又はがん再発の評価を提供することと、を含む。一部の実施形態では、方法は、個体から得られた試料においてDNA配列決定を実行して、遺伝子における配列決定変異プロファイルを決定することを含み、配列決定変異プロファイルは、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の存在又は非存在を特定する。一部の実施形態では、方法は、遺伝子における配列決定変異プロファイルに少なくとも部分的に基づいて、候補治療を特定することを含む。一部の実施形態では、候補治療は、本明細書に記載される抗がん療法を含む。一部の実施形態では、候補治療は、配列決定変異プロファイルにおいて特定されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の存在に少なくとも部分的に基づいて特定される。
【0148】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、個体、例えば、がんを有する個体、がんを有すると疑われる個体、がんの治療を受容している個体、又はがんについて試験されている個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することを含む。一部の実施形態では、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在の知識は、個体を、抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む治療から利益を得ることができる個体として特定する。一部の実施形態では、方法は、例えば、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在の知識に応答して、抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを、がんを有する個体のための治療として選択することを含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在の知識に少なくとも部分的に基づいて個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することを含む。一部の実施形態では、1つ以上の治療選択肢は、本明細書に記載される抗がん療法を含む。一部の実施形態では、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在の知識の取得に応答して、個体は、抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む治療を受容する候補として分類される。一部の実施形態では、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在の知識の取得に応答して、個体は、抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む治療に応答する可能性が高いとして特定される。一部の実施形態では、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在の知識の取得に応答して、個体は、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、例えば、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測される。一部の実施形態では、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在の知識の取得に応答して、個体は、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを示さないがんを有する個体と比較してより長い生存を有すると予測される。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識の取得に応答して、個体に、有効量の抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む治療を投与することを含む。一部の実施形態では、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識の取得に応答して、個体は、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体と比較して、抗がん療法での治療への改善された応答を有すると予測される。一部の実施形態では、方法は、例えば、個体からの試料におけるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在の知識の取得に応答して、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの評価を提供することを含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるがんの存在若しくは非存在を検出すること、又はその存在若しくは非存在の知識を取得することを含む。
【0149】
他の態様では、システムが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本開示のシステムは、1つ以上のプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、1つ以上のプログラム命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備える。一部の実施形態では、1つ以上のプログラム命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、(a)1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、(b)複数の配列リードをALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の存在について分析することと、(c)分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を行うように構成されている。一部の実施形態では、試料は、がんを有する個体、がんを有すると疑われる個体、がんの治療を受容している個体、又はがんについて試験されている個体からのものである。
【0150】
他の態様では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本開示の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、方法を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを含む。一部の実施形態では、方法は、(a)1つ以上のプロセッサを使用して、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、(b)1つ以上のプロセッサを使用して、複数の配列リードをALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の存在について分析することと、(c)1つ以上のプロセッサを使用して、分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を含む。一部の実施形態では、試料は、がんを有する個体、がんを有すると疑われる個体、がんの治療を受容している個体、又はがんについて試験されている個体からのものである。
【0151】
本明細書で提供される方法、システム、又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、表3に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、固形腫瘍である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、血液悪性腫瘍である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、B細胞がん、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵がん、胃がん(stomach cancer)、卵巣がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん(thyroid gland cancer)、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、真性多血症、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、髄様がん、気管支原性肺がん、腎細胞がん、肝細胞腫、胆管がん、絨毛がん、精上皮腫、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、膀胱がん(bladder carcinoma)、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、乏突起神経膠腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん(thyroid cancer)、胃がん(gastric cancer)、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性過好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能(NOS)乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子は、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0152】
本明細書で提供される方法、システム、又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子は、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子は、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0153】
A.キナーゼ融合
本開示のある特定の態様は、キナーゼをコードする遺伝子、例えば、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1遺伝子を含むゲノム再編成に関する。本開示のALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1再編成は、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1遺伝子の遺伝子座を含むいずれかの染色体転座、融合、又は再編成に関連し得る。一部の実施形態では、本開示の再編成は、別の遺伝子の少なくとも一部分に融合したALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1遺伝子の少なくとも一部分を含む融合核酸分子をもたらす。したがって、本開示のある特定の態様は、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子、及びそのような融合核酸分子によってコードされたALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合ポリペプチドに関する。
【0154】
一部の態様では、ALK遺伝子、並びにALK融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0155】
本明細書で使用される場合、「未分化リンパ腫キナーゼ」又は「ALK」とは、ALK mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ALK遺伝子は、ALK受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。ALKはまた、CD246、NBLST3、未分化リンパ腫受容体チロシンキナーゼ、及びALK受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、ALK遺伝子は、ヒトALK遺伝子である。例示的なALK遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号238によって表される。例示的なALK mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004304によって表され、これは、配列番号1として以下で提供される。ALKポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004295によって表される。
TCAAGAAACCTGTTTGAGAGAAACCCAAACAAGGAGCTGAAACCCGGGGAAAATTCACCAAGACAGACCCCCATCTTTGACCCTACAGTTCATTGGCTGTTCACCACATGTGGGGCCAGCGGGCCCCATGGCCCCACCCAGGCACAGTGCAACAACGCCTACCAGAACTCCAACCTGAGCGTGGAGGTGGGGAGCGAGGGCCCCCTGAAAGGCATCCAGATCTGGAAGGTGCCAGCCACCGACACCTACAGCATCTCGGGCTACGGAGCTGCTGGCGGGAAAGGCGGGAAGAACACCATGATGCGGTCCCACGGCGTGTCTGTGCTGGGCATCTTCAACCTGGAGAAGGATGACATGCTGTACATCCTGGTTGGGCAGCAGGGAGAGGACGCCTGCCCCAGTACAAACCAGTTAATCCAGAAAGTCTGCATTGGAGAGAACAATGTGATAGAAGAAGAAATCCGTGTGAACAGAAGCGTGCATGAGTGGGCAGGAGGCGGAGGAGGAGGGGGTGGAGCCACCTACGTATTTAAGATGAAGGATGGAGTGCCGGTGCCCCTGATCATTGCAGCCGGAGGTGGTGGCAGGGCCTACGGGGCCAAGACAGACACGTTCCACCCAGAGAGACTGGAGAATAACTCCTCGGTTCTAGGGCTAAACGGCAATTCCGGAGCCGCAGGTGGTGGAGGTGGCTGGAATGATAACACTTCCTTGCTCTGGGCCGGAAAATCTTTGCAGGAGGGTGCCACCGGAGGACATTCCTGCCCCCAGGCCATGAAGAAGTGGGGGTGGGAGACAAGAGGGGGTTTCGGAGGGGGTGGAGGGGGGTGCTCCTCAGGTGGAGGAGGCGGAGGATATATAGGCGGCAATGCAGCCTCAAACAATGACCCCGAAATGGATGGGGAAGATGGGGTTTCCTTCATCAGTCCACTGGGCATCCTGTACACCCCAGCTTTAAAAGTGATGGAAGGCCACGGGGAAGTGAATATTAAGCATTATCTAAACTGCAGTCACTGTGAGGTAGACGAATGTCACATGGACCCTGAAAGCCACAAGGTCATCTGCTTCTGTGACCACGGGACGGTGCTGGCTGAGGATGGCGTCTCCTGCATTGTGTCACCCACCCCGGAGCCACACCTGCCACTCTCGCTGATCCTCTCTGTGGTGACCTCTGCCCTCGTGGCCGCCCTGGTCCTGGCTTTCTCCGGCATCATGATTGTGTACCGCCGGAAGCACCAGGAGCTGCAAGCCATGCAGATGGAGCTGCAGAGCCCTGAGTACAAGCTGAGCAAGCTCCGCACCTCGACCATCATGACCGACTACAACCCCAACTACTGCTTTGCTGGCAAGACCTCCTCCATCAGTGACCTGAAGGAGGTGCCGCGGAAAAACATCACCCTCATTCGGGGTCTGGGCCATGGCGCCTTTGGGGAGGTGTATGAAGGCCAGGTGTCCGGAATGCCCAACGACCCAAGCCCCCTGCAAGTGGCTGTGAAGACGCTGCCTGAAGTGTGCTCTGAACAGGACGAACTGGATTTCCTCATGGAAGCCCTGATCATCAGCAAATTCAACCACCAGAACATTGTTCGCTGCATTGGGGTGAGCCTGCAATCCCTGCCCCGGTTCATCCTGCTGGAGCTCATGGCGGGGGGAGACCTCAAGTCCTTCCTCCGAGAGACCCGCCCTCGCCCGAGCCAGCCCTCCTCCCTGGCCATGCTGGACCTTCTGCACGTGGCTCGGGACATTGCCTGTGGCTGTCAGTATTTGGAGGAAAACCACTTCATCCACCGAGACATTGCTGCCAGAAACTGCCTCTTGACCTGTCCAGGCCCTGGAAGAGTGGCCAAGATTGGAGACTTCGGGATGGCCCGAGACATCTACAGGGCGAGCTACTATAGAAAGGGAGGCTGTGCCATGCTGCCAGTTAAGTGGATGCCCCCAGAGGCCTTCATGGAAGGAATATTCACTTCTAAAACAGACACATGGTCCTTTGGAGTGCTGCTATGGGAAATCTTTTCTCTTGGATATATGCCATACCCCAGCAAAAGCAACCAGGAAGTTCTGGAGTTTGTCACCAGTGGAGGCCGGATGGACCCACCCAAGAACTGCCCTGGGCCTGTATACCGGATAATGACTCAGTGCTGGCAACATCAGCCTGAAGACAGGCCCAACTTTGCCATCATTTTGGAGAGGATTGAATACTGCACCCAGGACCCGGATGTAATCAACACCGCTTTGCCGATAGAATATGGTCCACTTGTGGAAGAGGAAGAGAAAGTGCCTGTGAGGCCCAAGGACCCTGAGGGGGTTCCTCCTCTCCTGGTCTCTCAACAGGCAAAACGGGAGGAGGAGCGCAGCCCAGCTGCCCCACCACCTCTGCCTACCACCTCCTCTGGCAAGGCTGCAAAGAAACCCACAGCTGCAGAGATCTCTGTTCGAGTCCCTAGAGGGCCGGCCGTGGAAGGGGGACACGTGAATATGGCATTCTCTCAGTCCAACCCTCCTTCGGAGTTGCACAAGGTCCACGGATCCAGAAACAAGCCCACCAGCTTGTGGAACCCAACGTACGGCTCCTGGTTTACAGAGAAACCCACCAAAAAGAATAATCCTATAGCAAAGAAGGAGCCACACGACAGGGGTAACCTGGGGCTGGAGGGAAGCTGTACTGTCCCACCTAACGTTGCAACTGGGAGACTTCCGGGGGCCTCACTGCTCCTAGAGCCCTCTTCGCTGACTGCCAATATGAAGGAGGTACCTCTGTTCAGGCTACGTCACTTCCCTTGTGGGAATGTCAATTACGGCTACCAGCAACAGGGCTTGCCCTTAGAAGCCGCTACTGCCCCTGGAGCTGGTCATTACGAGGATACCATTCTGAAAAGCAAGAATAGCATGAACCAGCCTGGGCCCTGAGCTCGGTCGCACACTCACTTCTCTTCCTTGGGATCCCTAAGACCGTGGAGGAGAGAGAGGCAATGGCTCCTTCACAAACCAGAGACCAAATGTCACGTTTTGTTTTGTGCCAACCTATTTTGAAGTACCACCAAAAAAGCTGTATTTTGAAAATGCTTTAGAAAGGTTTTGAGCATGGGTTCATCCTATTCTTTCGAAAGAAGAAAATATCATAAAAATGAGTGATAAATACAAGGCCCAGATGTGGTTGCATAAGGTTTTTATGCATGTTTGTTGTATACTTCCTTATGCTTCTTTCAAATTGTGTGTGCTCTGCTTCAATGTAGTCAGAATTAGCTGCTTCTATGTTTCATAGTTGGGGTCATAGATGTTTCCTTGCCTTGTTGATGTGGACATGAGCCATTTGAGGGGAGAGGGAACGGAAATAAAGGAGTTATTTGTAATGACTAA(配列番号1)
【0156】
一部の態様では、BRAF遺伝子、並びにBRAF融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0157】
本明細書で使用される場合、「B-Rafがん原遺伝子セリン/スレオニンキナーゼ」又は「BRAF」とは、BRAF mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。BRAF遺伝子は、BRAFセリン/スレオニンキナーゼをコードする。BRAFはまた、NS7、B-raf、BRAF1、RAFB1、B-RAF1、及びB-Rafがん原遺伝子セリン/スレオニンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、BRAF遺伝子は、ヒトBRAF遺伝子である。例示的なBRAF遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号673によって表される。例示的なBRAF mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004333によって表され、これは、配列番号2として以下で提供される。BRAFポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004324によって表される。
CTTCCCCCAATCCCCTCAGGCTCGGCTGCGCCCGGGGCCGCGGGCCGGTACCTGAGGTGGCCCAGGCGCCCTCCGCCCGCGGCGCCGCCCGGGCCGCTCCTCCCCGCGCCCCCCGCGCCCCCCGCTCCTCCGCCTCCGCCTCCGCCTCCGCCTCCCCCAGCTCTCCGCCTCCCTTCCCCCTCCCCGCCCGACAGCGGCCGCTCGGGCCCCGGCTCTCGGTTATAAGATGGCGGCGCTGAGCGGTGGCGGTGGTGGCGGCGCGGAGCCGGGCCAGGCTCTGTTCAACGGGGACATGGAGCCCGAGGCCGGCGCCGGCGCCGGCGCCGCGGCCTCTTCGGCTGCGGACCCTGCCATTCCGGAGGAGGTGTGGAATATCAAACAAATGATTAAGTTGACACAGGAACATATAGAGGCCCTATTGGACAAATTTGGTGGGGAGCATAATCCACCATCAATATATCTGGAGGCCTATGAAGAATACACCAGCAAGCTAGATGCACTCCAACAAAGAGAACAACAGTTATTGGAATCTCTGGGGAACGGAACTGATTTTTCTGTTTCTAGCTCTGCATCAATGGATACCGTTACATCTTCTTCCTCTTCTAGCCTTTCAGTGCTACCTTCATCTCTTTCAGTTTTTCAAAATCCCACAGATGTGGCACGGAGCAACCCCAAGTCACCACAAAAACCTATCGTTAGAGTCTTCCTGCCCAACAAACAGAGGACAGTGGTACCTGCAAGGTGTGGAGTTACAGTCCGAGACAGTCTAAAGAAAGCACTGATGATGAGAGGTCTAATCCCAGAGTGCTGTGCTGTTTACAGAATTCAGGATGGAGAGAAGAAACCAATTGGTTGGGACACTGATATTTCCTGGCTTACTGGAGAAGAATTGCATGTGGAAGTGTTGGAGAATGTTCCACTTACAACACACAACTTTGTACGAAAAACGTTTTTCACCTTAGCATTTTGTGACTTTTGTCGAAAGCTGCTTTTCCAGGGTTTCCGCTGTCAAACATGTGGTTATAAATTTCACCAGCGTTGTAGTACAGAAGTTCCACTGATGTGTGTTAATTATGACCAACTTGATTTGCTGTTTGTCTCCAAGTTCTTTGAACACCACCCAATACCACAGGAAGAGGCGTCCTTAGCAGAGACTGCCCTAACATCTGGATCATCCCCTTCCGCACCCGCCTCGGACTCTATTGGGCCCCAAATTCTCACCAGTCCGTCTCCTTCAAAATCCATTCCAATTCCACAGCCCTTCCGACCAGCAGATGAAGATCATCGAAATCAATTTGGGCAACGAGACCGATCCTCATCAGCTCCCAATGTGCATATAAACACAATAGAACCTGTCAATATTGATGACTTGATTAGAGACCAAGGATTTCGTGGTGATGGAGGATCAACCACAGGTTTGTCTGCTACCCCCCCTGCCTCATTACCTGGCTCACTAACTAACGTGAAAGCCTTACAGAAATCTCCAGGACCTCAGCGAGAAAGGAAGTCATCTTCATCCTCAGAAGACAGGAATCGAATGAAAACACTTGGTAGACGGGACTCGAGTGATGATTGGGAGATTCCTGATGGGCAGATTACAGTGGGACAAAGAATTGGATCTGGATCATTTGGAACAGTCTACAAGGGAAAGTGGCATGGTGATGTGGCAGTGAAAATGTTGAATGTGACAGCACCTACACCTCAGCAGTTACAAGCCTTCAAAAATGAAGTAGGAGTACTCAGGAAAACACGACATGTGAATATCCTACTCTTCATGGGCTATTCCACAAAGCCACAACTGGCTATTGTTACCCAGTGGTGTGAGGGCTCCAGCTTGTATCACCATCTCCATATCATTGAGACCAAATTTGAGATGATCAAACTTATAGATATTGCACGACAGACTGCACAGGGCATGGATTACTTACACGCCAAGTCAATCATCCACAGAGACCTCAAGAGTAATAATATATTTCTTCATGAAGACCTCACAGTAAAAATAGGTGATTTTGGTCTAGCTACAGTGAAATCTCGATGGAGTGGGTCCCATCAGTTTGAACAGTTGTCTGGATCCATTTTGTGGATGGCACCAGAAGTCATCAGAATGCAAGATAAAAATCCATACAGCTTTCAGTCAGATGTATATGCATTTGGAATTGTTCTGTATGAATTGATGACTGGACAGTTACCTTATTCAAACATCAACAACAGGGACCAGATAATTTTTATGGTGGGACGAGGATACCTGTCTCCAGATCTCAGTAAGGTACGGAGTAACTGTCCAAAAGCCATGAAGAGATTAATGGCAGAGTGCCTCAAAAAGAAAAGAGATGAGAGACCACTCTTTCCCCAAATTCTCGCCTCTATTGAGCTGCTGGCCCGCTCATTGCCAAAAATTCACCGCAGTGCATCAGAACCCTCCTTGAATCGGGCTGGTTTCCAAACAGAGGATTTTAGTCTATATGCTTGTGCTTCTCCAAAAACACCCATCCAGGCAGGGGGATATGGTGCGTTTCCTGTCCACTGAAACAAATGAGTGAGAGAGTTCAGGAGAGTAGCAACAAAAGGAAAATAAATGAACATATGTTTGCTTATATGTTAAATTGAATAAAATACTCTCTTTTTTTTTAAGGTGAACCAAAGAACACTTGTGTGGTTAAAGACTAGATATAATTTTTCCCCAAACTAAAATTTATACTTAACATTGGATTTTTAACATCCAAGGGTTAAAATACATAGACATTGCTAAAAATTGGCAGAGCCTCTTCTAGAGGCTTTACTTTCTGTTCCGGGTTTGTATCATTCACTTGGTTATTTTAAGTAGTAAACTTCAGTTTCTCATGCAACTTTTGTTGCCAGCTATCACATGTCCACTAGGGACTCCAGAAGAAGACCCTACCTATGCCTGTGTTTGCAGGTGAGAAGTTGGCAGTCGGTTAGCCTGGGTTAGATAAGGCAAACTGAACAGATCTAATTTAGGAAGTCAGTAGAATTTAATAATTCTATTATTATTCTTAATAATTTTTCTATAACTATTTCTTTTTATAACAATTTGGAAAATGTGGATGTCTTTTATTTCCTTGAAGCAATAAACTAAGTTTCTTTTTATAAATTTTGAGTGCAGGTGACCAAAAATATTGCTGAGGAGTGGCACGTTTGACATGAGTAAAATGTCTTAACTTCGGATTTTTAGCGGGAAAATGTTATAAATTGGAGTTTCTTTTAAATAGCTTTTTTTAAAATACATTAAGGATGTCTCGCTCATGTAGAAGTCAAATTTTGTTGCAAACGCATTGCTCCCTTCACACCCAATCTCTCCCCTGCAAAAAATCTTCACAGAATTCTGTGAGAACTTTTAGGTGTGTTTTTCTTTGAGATACCTCTGGTTGCCAAACACCAGGTAATAGATTTTTTAAAGTTGTTATTAGATTATTCTTACCTCTCATGATGCATATTTTAGCAATCACCTTATCATTGTGTCTCATGTTCTGTCCTCCTTATATTCTTTGCCCAGCAAGATTCTACTTATGATGAATGAATGCTCTTCTCCTTTTTTCATTCAATGGTATGAAGTATTTGTTAGGGTTCTTTAGTACTTACACTTTGTTGTGTAGAAAATGACTGTAATGTGGTGGTCAGTGTATTCTTACTGTGATTCAGAGGGAATCAAAAGTAGAAAGCAACAGCACGTGGTCCTATCAAAGATTTGGCCATCTCTGCTTCACTGTCAGCCTCTTAACTATATCTTCACTTACTCAATTTGGTTTTGTCATGATTTTTAAATGTAGCCAATAGATCAAGGTTCTTCCAGTAAACACATATCTGCATAAATGCCTCCTTGAAGTCAATAAAGAAGGAAATTGAGAAGACTTTAAATTAATGATAATTTAGTTTTTAAGTACCCACAAATAAATTTTTGAAACATTTTCTTTATTTGAATACTTAGATGTCATCCAGGAAAATCACTCAATAATAATTACGGCAAATCTTTAACCCCTCATTTGGGTAGCTTAAGATAAGTAATGCCATTATGAATCAGAATTGATTCATGACTTTAGTTAAGAAAATGAAAAGGAACATTTCACGTATTTTTAAAAATGATACTAAGGAATAAAGAAGTACAACTATTGGAAAATATCTAAGTATATGATTTTTAAATCCTCCAGTGGCATTAAATATATGATTATTAGTAATTGTTAGATAGGGTTTTATTCATTCACAAATAGAAGACTAGCAAGCATGTAACTAACAAAGTTTTTACAAAATTGACTTTGTGGAATGCTCCAAATGTTTGGCCATTTTGAGGCACAAGGTCAGGGGTCTCTTTATTGATAGAGCTCCTTCTATAATTTCCCAGCATACCTGCCTCACAGTTATCTTCCTTTCATTGTTCACTCTCTTTTTCTTCTCAATGCCATCCTGCCTAGGCTCCCATCATCTGCATCTGACACCTTTCCTTTCTTTCTTTACTAGTCTCCTTTGCGATGGGTGTGGCTAAGCTCTGTAGAGCCACTCAGAAACTCATTGTTCCATTCTGTAGCCAGTAAAACATGCCTCCAAAGTGTCACAGAGTAATTCTACTCTCTCTTTTAAATTAGGTCCACCGGAAATGTTAGTGAAAGGACATTAAAAATGTGACAGGTGACATGTTTAGCTAACATGGATCTGGAGAAATAGGAAGCAGTAGAATTAAATGTTTCCCTTTCAGGTTTAATTGTATTTGTTCTTGGGTTTTGTTTTATACTGAGTTTTAAATATATTCTCCAAATAAAAACATTATTTTTTCTAACCATATGTAGAGTTAATCTCTTTGACTAAGTAATTGAAACAAAAGAACATTTGTTCTTTTGTGACTGCTTTTTTCCTAAAACCTGAGCCCTCTTTTTTTTTTTTGAAATTAAAGTTGATTTCCTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTGAGACAGAGTCTCGCTCTGTCGCCCAGGCTGGAGTGCAGTGGCGGGA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【0158】
一部の態様では、EGFR遺伝子、並びにEGFR融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0159】
本明細書で使用される場合、「上皮成長因子受容体」又は「EGFR」とは、EGFR mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。EGFR遺伝子は、EGFR受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。EGFRはまた、ERBB、ERRP、HER1、mENA、ERBB1、PIG61、NISBD2、上皮成長因子受容体、及びEGFR受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、EGFR遺伝子は、ヒトEGFR遺伝子である。例示的なEGFR遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号1956によって表される。例示的なEGFR mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005228によって表され、これは、配列番号3として以下で提供される。EGFRポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005219によって表される。
AGACGTCCGGGCAGCCCCCGGCGCAGCGCGGCCGCAGCAGCCTCCGCCCCCCGCACGGTGTGAGCGCCCGACGCGGCCGAGGCGGCCGGAGTCCCGAGCTAGCCCCGGCGGCCGCCGCCGCCCAGACCGGACGACAGGCCACCTCGTCGGCGTCCGCCCGAGTCCCCGCCTCGCCGCCAACGCCACAACCACCGCGCACGGCCCCCTGACTCCGTCCAGTATTGATCGGGAGAGCCGGAGCGAGCTCTTCGGGGAGCAGCGATGCGACCCTCCGGGACGGCCGGGGCAGCGCTCCTGGCGCTGCTGGCTGCGCTCTGCCCGGCGAGTCGGGCTCTGGAGGAAAAGAAAGTTTGCCAAGGCACGAGTAACAAGCTCACGCAGTTGGGCACTTTTGAAGATCATTTTCTCAGCCTCCAGAGGATGTTCAATAACTGTGAGGTGGTCCTTGGGAATTTGGAAATTACCTATGTGCAGAGGAATTATGATCTTTCCTTCTTAAAGACCATCCAGGAGGTGGCTGGTTATGTCCTCATTGCCCTCAACACAGTGGAGCGAATTCCTTTGGAAAACCTGCAGATCATCAGAGGAAATATGTACTACGAAAATTCCTATGCCTTAGCAGTCTTATCTAACTATGATGCAAATAAAACCGGACTGAAGGAGCTGCCCATGAGAAATTTACAGGAAATCCTGCATGGCGCCGTGCGGTTCAGCAACAACCCTGCCCTGTGCAACGTGGAGAGCATCCAGTGGCGGGACATAGTCAGCAGTGACTTTCTCAGCAACATGTCGATGGACTTCCAGAACCACCTGGGCAGCTGCCAAAAGTGTGATCCAAGCTGTCCCAATGGGAGCTGCTGGGGTGCAGGAGAGGAGAACTGCCAGAAACTGACCAAAATCATCTGTGCCCAGCAGTGCTCCGGGCGCTGCCGTGGCAAGTCCCCCAGTGACTGCTGCCACAACCAGTGTGCTGCAGGCTGCACAGGCCCCCGGGAGAGCGACTGCCTGGTCTGCCGCAAATTCCGAGACGAAGCCACGTGCAAGGACACCTGCCCCCCACTCATGCTCTACAACCCCACCACGTACCAGATGGATGTGAACCCCGAGGGCAAATACAGCTTTGGTGCCACCTGCGTGAAGAAGTGTCCCCGTAATTATGTGGTGACAGATCACGGCTCGTGCGTCCGAGCCTGTGGGGCCGACAGCTATGAGATGGAGGAAGACGGCGTCCGCAAGTGTAAGAAGTGCGAAGGGCCTTGCCGCAAAGTGTGTAACGGAATAGGTATTGGTGAATTTAAAGACTCACTCTCCATAAATGCTACGAATATTAAACACTTCAAAAACTGCACCTCCATCAGTGGCGATCTCCACATCCTGCCGGTGGCATTTAGGGGTGACTCCTTCACACATACTCCTCCTCTGGATCCACAGGAACTGGATATTCTGAAAACCGTAAAGGAAATCACAGGGTTTTTGCTGATTCAGGCTTGGCCTGAAAACAGGACGGACCTCCATGCCTTTGAGAACCTAGAAATCATACGCGGCAGGACCAAGCAACATGGTCAGTTTTCTCTTGCAGTCGTCAGCCTGAACATAACATCCTTGGGATTACGCTCCCTCAAGGAGATAAGTGATGGAGATGTGATAATTTCAGGAAACAAAAATTTGTGCTATGCAAATACAATAAACTGGAAAAAACTGTTTGGGACCTCCGGTCAGAAAACCAAAATTATAAGCAACAGAGGTGAAAACAGCTGCAAGGCCACAGGCCAGGTCTGCCATGCCTTGTGCTCCCCCGAGGGCTGCTGGGGCCCGGAGCCCAGGGACTGCGTCTCTTGCCGGAATGTCAGCCGAGGCAGGGAATGCGTGGACAAGTGCAACCTTCTGGAGGGTGAGCCAAGGGAGTTTGTGGAGAACTCTGAGTGCATACAGTGCCACCCAGAGTGCCTGCCTCAGGCCATGAACATCACCTGCACAGGACGGGGACCAGACAACTGTATCCAGTGTGCCCACTACATTGACGGCCCCCACTGCGTCAAGACCTGCCCGGCAGGAGTCATGGGAGAAAACAACACCCTGGTCTGGAAGTACGCAGACGCCGGCCATGTGTGCCACCTGTGCCATCCAAACTGCACCTACGGATGCACTGGGCCAGGTCTTGAAGGCTGTCCAACGAATGGGCCTAAGATCCCGTCCATCGCCACTGGGATGGTGGGGGCCCTCCTCTTGCTGCTGGTGGTGGCCCTGGGGATCGGCCTCTTCATGCGAAGGCGCCACATCGTTCGGAAGCGCACGCTGCGGAGGCTGCTGCAGGAGAGGGAGCTTGTGGAGCCTCTTACACCCAGTGGAGAAGCTCCCAACCAAGCTCTCTTGAGGATCTTGAAGGAAACTGAATTCAAAAAGATCAAAGTGCTGGGCTCCGGTGCGTTCGGCACGGTGTATAAGGGACTCTGGATCCCAGAAGGTGAGAAAGTTAAAATTCCCGTCGCTATCAAGGAATTAAGAGAAGCAACATCTCCGAAAGCCAACAAGGAAATCCTCGATGAAGCCTACGTGATGGCCAGCGTGGACAACCCCCACGTGTGCCGCCTGCTGGGCATCTGCCTCACCTCCACCGTGCAGCTCATCACGCAGCTCATGCCCTTCGGCTGCCTCCTGGACTATGTCCGGGAACACAAAGACAATATTGGCTCCCAGTACCTGCTCAACTGGTGTGTGCAGATCGCAAAGGGCATGAACTACTTGGAGGACCGTCGCTTGGTGCACCGCGACCTGGCAGCCAGGAACGTACTGGTGAAAACACCGCAGCATGTCAAGATCACAGATTTTGGGCTGGCCAAACTGCTGGGTGCGGAAGAGAAAGAATACCATGCAGAAGGAGGCAAAGTGCCTATCAAGTGGATGGCATTGGAATCAATTTTACACAGAATCTATACCCACCAGAGTGATGTCTGGAGCTACGGGGTGACTGTTTGGGAGTTGATGACCTTTGGATCCAAGCCATATGACGGAATCCCTGCCAGCGAGATCTCCTCCATCCTGGAGAAAGGAGAACGCCTCCCTCAGCCACCCATATGTACCATCGATGTCTACATGATCATGGTCAAGTGCTGGATGATAGACGCAGATAGTCGCCCAAAGTTCCGTGAGTTGATCATCGAATTCTCCAAAATGGCCCGAGACCCCCAGCGCTACCTTGTCATTCAGGGGGATGAAAGAATGCATTTGCCAAGTCCTACAGACTCCAACTTCTACCGTGCCCTGATGGATGAAGAAGACATGGACGACGTGGTGGATGCCGACGAGTACCTCATCCCACAGCAGGGCTTCTTCAGCAGCCCCTCCACGTCACGGACTCCCCTCCTGAGCTCTCTGAGTGCAACCAGCAACAATTCCACCGTGGCTTGCATTGATAGAAATGGGCTGCAAAGCTGTCCCATCAAGGAAGACAGCTTCTTGCAGCGATACAGCTCAGACCCCACAGGCGCCTTGACTGAGGACAGCATAGACGACACCTTCCTCCCAGTGCCTGAATACATAAACCAGTCCGTTCCCAAAAGGCCCGCTGGCTCTGTGCAGAATCCTGTCTATCACAATCAGCCTCTGAACCCCGCGCCCAGCAGAGACCCACACTACCAGGACCCCCACAGCACTGCAGTGGGCAACCCCGAGTATCTCAACACTGTCCAGCCCACCTGTGTCAACAGCACATTCGACAGCCCTGCCCACTGGGCCCAGAAAGGCAGCCACCAAATTAGCCTGGACAACCCTGACTACCAGCAGGACTTCTTTCCCAAGGAAGCCAAGCCAAATGGCATCTTTAAGGGCTCCACAGCTGAAAATGCAGAATACCTAAGGGTCGCGCCACAAAGCAGTGAATTTATTGGAGCATGACCACGGAGGATAGTATGAGCCCTAAAAATCCAGACTCTTTCGATACCCAGGACCAAGCCACAGCAGGTCCTCCATCCCAACAGCCATGCCCGCATTAGCTCTTAGACCCACAGACTGGTTTTGCAACGTTTACACCGACTAGCCAGGAAGTACTTCCACCTCGGGCACATTTTGGGAAGTTGCATTCCTTTGTCTTCAAACTGTGAAGCATTTACAGAAACGCATCCAGCAAGAATATTGTCCCTTTGAGCAGAAATTTATCTTTCAAAGAGGTATATTTGAAAAAAAAAAAAAGTATATGTGAGGATTTTTATTGATTGGGGATCTTGGAGTTTTTCATTGTCGCTATTGATTTTTACTTCAATGGGCTCTTCCAACAAGGAAGAAGCTTGCTGGTAGCACTTGCTACCCTGAGTTCATCCAGGCCCAACTGTGAGCAAGGAGCACAAGCCACAAGTCTTCCAGAGGATGCTTGATTCCAGTGGTTCTGCTTCAAGGCTTCCACTGCAAAACACTAAAGATCCAAGAAGGCCTTCATGGCCCCAGCAGGCCGGATCGGTACTGTATCAAGTCATGGCAGGTACAGTAGGATAAGCCACTCTGTCCCTTCCTGGGCAAAGAAGAAACGGAGGGGATGGAATTCTTCCTTAGACTTACTTTTGTAAAAATGTCCCCACGGTACTTACTCCCCACTGATGGACCAGTGGTTTCCAGTCATGAGCGTTAGACTGACTTGTTTGTCTTCCATTCCATTGTTTTGAAACTCAGTATGCTGCCCCTGTCTTGCTGTCATGAAATCAGCAAGAGAGGATGACACATCAAATAATAACTCGGATTCCAGCCCACATTGGATTCATCAGCATTTGGACCAATAGCCCACAGCTGAGAATGTGGAATACCTAAGGATAGCACCGCTTTTGTTCTCGCAAAAACGTATCTCCTAATTTGAGGCTCAGATGAAATGCATCAGGTCCTTTGGGGCATAGATCAGAAGACTACAAAAATGAAGCTGCTCTGAAATCTCCTTTAGCCATCACCCCAACCCCCCAAAATTAGTTTGTGTTACTTATGGAAGATAGTTTTCTCCTTTTACTTCACTTCAAAAG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【0160】
一部の態様では、ERBB2遺伝子、並びにERBB2融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0161】
本明細書で使用される場合、「erb-b2受容体チロシンキナーゼ2」又は「ERBB2」とは、ERBB2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ERBB2遺伝子は、ERBB2受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。ERBB2はまた、NEU、NGL、HER2、TKR1、CD340、HER-2、VSCN2、MLN 19、HER-2/neu、上皮成長因子、及びERBB2受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、ERBB2遺伝子は、ヒトERBB2遺伝子である。例示的なERBB2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2064によって表される。例示的なERBB2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004448によって表され、これは、配列番号4として以下で提供される。ERBB2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004439によって表される。
CCCCTCCATTGGGACCGGAGAAACCAGGGGAGCCCCCCGGGCAGCCGCGCGCCCCTTCCCACGGGGCCCTTTACTGCGCCGCGCGCCCGGCCCCCACCCCTCGCAGCACCCCGCGCCCCGCGCCCTCCCAGCCGGGTCCAGCCGGAGCCATGGGGCCGGAGCCGCAGTGAGCACCATGGAGCTGGCGGCCTTGTGCCGCTGGGGGCTCCTCCTCGCCCTCTTGCCCCCCGGAGCCGCGAGCACCCAAGTGTGCACCGGCACAGACATGAAGCTGCGGCTCCCTGCCAGTCCCGAGACCCACCTGGACATGCTCCGCCACCTCTACCAGGGCTGCCAGGTGGTGCAGGGAAACCTGGAACTCACCTACCTGCCCACCAATGCCAGCCTGTCCTTCCTGCAGGATATCCAGGAGGTGCAGGGCTACGTGCTCATCGCTCACAACCAAGTGAGGCAGGTCCCACTGCAGAGGCTGCGGATTGTGCGAGGCACCCAGCTCTTTGAGGACAACTATGCCCTGGCCGTGCTAGACAATGGAGACCCGCTGAACAATACCACCCCTGTCACAGGGGCCTCCCCAGGAGGCCTGCGGGAGCTGCAGCTTCGAAGCCTCACAGAGATCTTGAAAGGAGGGGTCTTGATCCAGCGGAACCCCCAGCTCTGCTACCAGGACACGATTTTGTGGAAGGACATCTTCCACAAGAACAACCAGCTGGCTCTCACACTGATAGACACCAACCGCTCTCGGGCCTGCCACCCCTGTTCTCCGATGTGTAAGGGCTCCCGCTGCTGGGGAGAGAGTTCTGAGGATTGTCAGAGCCTGACGCGCACTGTCTGTGCCGGTGGCTGTGCCCGCTGCAAGGGGCCACTGCCCACTGACTGCTGCCATGAGCAGTGTGCTGCCGGCTGCACGGGCCCCAAGCACTCTGACTGCCTGGCCTGCCTCCACTTCAACCACAGTGGCATCTGTGAGCTGCACTGCCCAGCCCTGGTCACCTACAACACAGACACGTTTGAGTCCATGCCCAATCCCGAGGGCCGGTATACATTCGGCGCCAGCTGTGTGACTGCCTGTCCCTACAACTACCTTTCTACGGACGTGGGATCCTGCACCCTCGTCTGCCCCCTGCACAACCAAGAGGTGACAGCAGAGGATGGAACACAGCGGTGTGAGAAGTGCAGCAAGCCCTGTGCCCGAGTGTGCTATGGTCTGGGCATGGAGCACTTGCGAGAGGTGAGGGCAGTTACCAGTGCCAATATCCAGGAGTTTGCTGGCTGCAAGAAGATCTTTGGGAGCCTGGCATTTCTGCCGGAGAGCTTTGATGGGGACCCAGCCTCCAACACTGCCCCGCTCCAGCCAGAGCAGCTCCAAGTGTTTGAGACTCTGGAAGAGATCACAGGTTACCTATACATCTCAGCATGGCCGGACAGCCTGCCTGACCTCAGCGTCTTCCAGAACCTGCAAGTAATCCGGGGACGAATTCTGCACAATGGCGCCTACTCGCTGACCCTGCAAGGGCTGGGCATCAGCTGGCTGGGGCTGCGCTCACTGAGGGAACTGGGCAGTGGACTGGCCCTCATCCACCATAACACCCACCTCTGCTTCGTGCACACGGTGCCCTGGGACCAGCTCTTTCGGAACCCGCACCAAGCTCTGCTCCACACTGCCAACCGGCCAGAGGACGAGTGTGTGGGCGAGGGCCTGGCCTGCCACCAGCTGTGCGCCCGAGGGCACTGCTGGGGTCCAGGGCCCACCCAGTGTGTCAACTGCAGCCAGTTCCTTCGGGGCCAGGAGTGCGTGGAGGAATGCCGAGTACTGCAGGGGCTCCCCAGGGAGTATGTGAATGCCAGGCACTGTTTGCCGTGCCACCCTGAGTGTCAGCCCCAGAATGGCTCAGTGACCTGTTTTGGACCGGAGGCTGACCAGTGTGTGGCCTGTGCCCACTATAAGGACCCTCCCTTCTGCGTGGCCCGCTGCCCCAGCGGTGTGAAACCTGACCTCTCCTACATGCCCATCTGGAAGTTTCCAGATGAGGAGGGCGCATGCCAGCCTTGCCCCATCAACTGCACCCACTCCTGTGTGGACCTGGATGACAAGGGCTGCCCCGCCGAGCAGAGAGCCAGCCCTCTGACGTCCATCATCTCTGCGGTGGTTGGCATTCTGCTGGTCGTGGTCTTGGGGGTGGTCTTTGGGATCCTCATCAAGCGACGGCAGCAGAAGATCCGGAAGTACACGATGCGGAGACTGCTGCAGGAAACGGAGCTGGTGGAGCCGCTGACACCTAGCGGAGCGATGCCCAACCAGGCGCAGATGCGGATCCTGAAAGAGACGGAGCTGAGGAAGGTGAAGGTGCTTGGATCTGGCGCTTTTGGCACAGTCTACAAGGGCATCTGGATCCCTGATGGGGAGAATGTGAAAATTCCAGTGGCCATCAAAGTGTTGAGGGAAAACACATCCCCCAAAGCCAACAAAGAAATCTTAGACGAAGCATACGTGATGGCTGGTGTGGGCTCCCCATATGTCTCCCGCCTTCTGGGCATCTGCCTGACATCCACGGTGCAGCTGGTGACACAGCTTATGCCCTATGGCTGCCTCTTAGACCATGTCCGGGAAAACCGCGGACGCCTGGGCTCCCAGGACCTGCTGAACTGGTGTATGCAGATTGCCAAGGGGATGAGCTACCTGGAGGATGTGCGGCTCGTACACAGGGACTTGGCCGCTCGGAACGTGCTGGTCAAGAGTCCCAACCATGTCAAAATTACAGACTTCGGGCTGGCTCGGCTGCTGGACATTGACGAGACAGAGTACCATGCAGATGGGGGCAAGGTGCCCATCAAGTGGATGGCGCTGGAGTCCATTCTCCGCCGGCGGTTCACCCACCAGAGTGATGTGTGGAGTTATGGTGTGACTGTGTGGGAGCTGATGACTTTTGGGGCCAAACCTTACGATGGGATCCCAGCCCGGGAGATCCCTGACCTGCTGGAAAAGGGGGAGCGGCTGCCCCAGCCCCCCATCTGCACCATTGATGTCTACATGATCATGGTCAAATGTTGGATGATTGACTCTGAATGTCGGCCAAGATTCCGGGAGTTGGTGTCTGAATTCTCCCGCATGGCCAGGGACCCCCAGCGCTTTGTGGTCATCCAGAATGAGGACTTGGGCCCAGCCAGTCCCTTGGACAGCACCTTCTACCGCTCACTGCTGGAGGACGATGACATGGGGGACCTGGTGGATGCTGAGGAGTATCTGGTACCCCAGCAGGGCTTCTTCTGTCCAGACCCTGCCCCGGGCGCTGGGGGCATGGTCCACCACAGGCACCGCAGCTCATCTACCAGGAGTGGCGGTGGGGACCTGACACTAGGGCTGGAGCCCTCTGAAGAGGAGGCCCCCAGGTCTCCACTGGCACCCTCCGAAGGGGCTGGCTCCGATGTATTTGATGGTGACCTGGGAATGGGGGCAGCCAAGGGGCTGCAAAGCCTCCCCACACATGACCCCAGCCCTCTACAGCGGTACAGTGAGGACCCCACAGTACCCCTGCCCTCTGAGACTGATGGCTACGTTGCCCCCCTGACCTGCAGCCCCCAGCCTGAATATGTGAACCAGCCAGATGTTCGGCCCCAGCCCCCTTCGCCCCGAGAGGGCCCTCTGCCTGCTGCCCGACCTGCTGGTGCCACTCTGGAAAGGCCCAAGACTCTCTCCCCAGGGAAGAATGGGGTCGTCAAAGACGTTTTTGCCTTTGGGGGTGCCGTGGAGAACCCCGAGTACTTGACACCCCAGGGAGGAGCTGCCCCTCAGCCCCACCCTCCTCCTGCCTTCAGCCCAGCCTTCGACAACCTCTATTACTGGGACCAGGACCCACCAGAGCGGGGGGCTCCACCCAGCACCTTCAAAGGGACACCTACGGCAGAGAACCCAGAGTACCTGGGTCTGGACGTGCCAGTGTGAACCAGAAGGCCAAGTCCGCAGAAGCCCTGATGTGTCCTCAGGGAGCAGGGAAGGCCTGACTTCTGCTGGCATCAAGAGGTGGGAGGGCCCTCCGACCACTTCCAGGGGAACCTGCCATGCCAGGAACCTGTCCTAAGGAACCTTCCTTCCTGCTTGAGTTCCCAGATGGCTGGAAGGGGTCCAGCCTCGTTGGAAGAGGAACAGCACTGGGGAGTCTTTGTGGATTCTGAGGCCCTGCCCAATGAGACTCTAGGGTCCAGTGGATGCCACAGCCCAGCTTGGCCCTTTCCTTCCAGATCCTGGGTACTGAAAGCCTTAGGGAAGCTGGCCTGAGAGGGGAAGCGGCCCTAAGGGAGTGTCTAAGAACAAAAGCGACCCATTCAGAGACTGTCCCTGAAACCTAGTACTGCCCCCCATGAGGAAGGAACAGCAATGGTGTCAGTATCCAGGCTTTGTACAGAGTGCTTTTCTGTTTAGTTTTTACTTTTTTTGTTTTGTTTTTTTAAAGATGAAATAAAGACCCAGGGGGAGAATGGGTGTTGTATGGGGAGGCAAGTGTGGGGGGTCCTTCTCCACACCCACTTTGTCCATTTGCAAATATATTTTGGAAAACA(配列番号4)
【0162】
一部の態様では、FGFR1遺伝子、並びにFGFR1融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0163】
本明細書で使用される場合、「線維芽細胞成長因子受容体1」又は「FGFR1」とは、FGFR1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。FGFR1遺伝子は、FGFR1受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。FGFR1はまた、CEK、FLG、HH2、OGD、ECCL、FLT2、KAL2、BFGFR、CD331、FGFBR、FLT-2、HBGFR、N-SAM、FGFR-1、HRTFDS、bFGF-R-1、線維芽細胞成長因子受容体1、及びFGFR1受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、FGFR1遺伝子は、ヒトFGFR1遺伝子である。例示的なFGFR1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2260によって表される。例示的なFGFR1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_015850によって表され、これは、配列番号5として以下で提供される。FGFR1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_056934によって表される。
AGATGCAGGGGCGCAAACGCCAAAGGAGACCAGGCTGTAGGAAGAGAAGGGCAGAGCGCCGGACAGCTCGGCCCGCTCCCCGTCCTTTGGGGCCGCGGCTGGGGAACTACAAGGCCCAGCAGGCAGCTGCAGGGGGCGGAGGCGGAGGAGGGACCAGCGCGGGTGGGAGTGAGAGAGCGAGCCCTCGCGCCCCGCCGGCGCATAGCGCTCGGAGCGCTCTTGCGGCCACAGGCGCGGCGTCCTCGGCGGCGGGCGGCAGCTAGCGGGAGCCGGGACGCCGGTGCAGCCGCAGCGCGCGGAGGAACCCGGGTGTGCCGGGAGCTGGGCGGCCACGTCCGGACGGGACCGAGACCCCTCGTAGCGCATTGCGGCGACCTCGCCTTCCCCGGCCGCGAGCGCGCCGCTGCTTGAAAAGCCGCGGAACCCAAGGACTTTTCTCCGGTCCGAGCTCGGGGCGCCCCGCAGGGCGCACGGTACCCGTGCTGCAGTCGGGCACGCCGCGGCGCCGGGGCCTCCGCAGGGCGATGGAGCCCGGTCTGCAAGGAAAGTGAGGCGCCGCCGCTGCGTTCTGGAGGAGGGGGGCACAAGGTCTGGAGACCCCGGGTGGCGGACGGGAGCCCTCCCCCCGCCCCGCCTCCGGGGCACCAGCTCCGGCTCCATTGTTCCCGCCCGGGCTGGAGGCGCCGAGCACCGAGCGCCGCCGGGAGTCGAGCGCCGGCCGCGGAGCTCTTGCGACCCCGCCAGGACCCGAACAGAGCCCGGGGGCGGCGGGCCGGAGCCGGGGACGCGGGCACACGCCCGCTCGCACAAGCCACGGCGGACTCTCCCGAGGCGGAACCTCCACGCCGAGCGAGGGTCAGTTTGAAAAGGAGGATCGAGCTCACTGTGGAGTATCCATGGAGATGTGGAGCCTTGTCACCAACCTCTAACTGCAGAACTGGGATGTGGAGCTGGAAGTGCCTCCTCTTCTGGGCTGTGCTGGTCACAGCCACACTCTGCACCGCTAGGCCGTCCCCGACCTTGCCTGAACAAGCCCAGCCCTGGGGAGCCCCTGTGGAAGTGGAGTCCTTCCTGGTCCACCCCGGTGACCTGCTGCAGCTTCGCTGTCGGCTGCGGGACGATGTGCAGAGCATCAACTGGCTGCGGGACGGGGTGCAGCTGGCGGAAAGCAACCGCACCCGCATCACAGGGGAGGAGGTGGAGGTGCAGGACTCCGTGCCCGCAGACTCCGGCCTCTATGCTTGCGTAACCAGCAGCCCCTCGGGCAGTGACACCACCTACTTCTCCGTCAATGTTTCAGATGCTCTCCCCTCCTCGGAGGATGATGATGATGATGATGACTCCTCTTCAGAGGAGAAAGAAACAGATAACACCAAACCAAACCCCGTAGCTCCATATTGGACATCCCCAGAAAAGATGGAAAAGAAATTGCATGCAGTGCCGGCTGCCAAGACAGTGAAGTTCAAATGCCCTTCCAGTGGGACCCCAAACCCCACACTGCGCTGGTTGAAAAATGGCAAAGAATTCAAACCTGACCACAGAATTGGAGGCTACAAGGTCCGTTATGCCACCTGGAGCATCATAATGGACTCTGTGGTGCCCTCTGACAAGGGCAACTACACCTGCATTGTGGAGAATGAGTACGGCAGCATCAACCACACATACCAGCTGGATGTCGTGGAGCGGTCCCCTCACCGGCCCATCCTGCAAGCAGGGTTGCCCGCCAACAAAACAGTGGCCCTGGGTAGCAACGTGGAGTTCATGTGTAAGGTGTACAGTGACCCGCAGCCGCACATCCAGTGGCTAAAGCACATCGAGGTGAATGGGAGCAAGATTGGCCCAGACAACCTGCCTTATGTCCAGATCTTGAAGACTGCTGGAGTTAATACCACCGACAAAGAGATGGAGGTGCTTCACTTAAGAAATGTCTCCTTTGAGGACGCAGGGGAGTATACGTGCTTGGCGGGTAACTCTATCGGACTCTCCCATCACTCTGCATGGTTGACCGTTCTGGAAGCCCTGGAAGAGAGGCCGGCAGTGATGACCTCGCCCCTGTACCTGGAGATCATCATCTATTGCACAGGGGCCTTCCTCATCTCCTGCATGGTGGGGTCGGTCATCGTCTACAAGATGAAGAGTGGTACCAAGAAGAGTGACTTCCACAGCCAGATGGCTGTGCACAAGCTGGCCAAGAGCATCCCTCTGCGCAGACAGGTAACAGTGTCTGCTGACTCCAGTGCATCCATGAACTCTGGGGTTCTTCTGGTTCGGCCATCACGGCTCTCCTCCAGTGGGACTCCCATGCTAGCAGGGGTCTCTGAGTATGAGCTTCCCGAAGACCCTCGCTGGGAGCTGCCTCGGGACAGACTGGTCTTAGGCAAACCCCTGGGAGAGGGCTGCTTTGGGCAGGTGGTGTTGGCAGAGGCTATCGGGCTGGACAAGGACAAACCCAACCGTGTGACCAAAGTGGCTGTGAAGATGTTGAAGTCGGACGCAACAGAGAAAGACTTGTCAGACCTGATCTCAGAAATGGAGATGATGAAGATGATCGGGAAGCATAAGAATATCATCAACCTGCTGGGGGCCTGCACGCAGGATGGTCCCTTGTATGTCATCGTGGAGTATGCCTCCAAGGGCAACCTGCGGGAGTACCTGCAGGCCCGGAGGCCCCCAGGGCTGGAATACTGCTACAACCCCAGCCACAACCCAGAGGAGCAGCTCTCCTCCAAGGACCTGGTGTCCTGCGCCTACCAGGTGGCCCGAGGCATGGAGTATCTGGCCTCCAAGAAGTGCATACACCGAGACCTGGCAGCCAGGAATGTCCTGGTGACAGAGGACAATGTGATGAAGATAGCAGACTTTGGCCTCGCACGGGACATTCACCACATCGACTACTATAAAAAGACAACCAACGGCCGACTGCCTGTGAAGTGGATGGCACCCGAGGCATTATTTGACCGGATCTACACCCACCAGAGTGATGTGTGGTCTTTCGGGGTGCTCCTGTGGGAGATCTTCACTCTGGGCGGCTCCCCATACCCCGGTGTGCCTGTGGAGGAACTTTTCAAGCTGCTGAAGGAGGGTCACCGCATGGACAAGCCCAGTAACTGCACCAACGAGCTGTACATGATGATGCGGGACTGCTGGCATGCAGTGCCCTCACAGAGACCCACCTTCAAGCAGCTGGTGGAAGACCTGGACCGCATCGTGGCCTTGACCTCCAACCAGGAGTACCTGGACCTGTCCATGCCCCTGGACCAGTACTCCCCCAGCTTTCCCGACACCCGGAGCTCTACGTGCTCCTCAGGGGAGGATTCCGTCTTCTCTCATGAGCCGCTGCCCGAGGAGCCCTGCCTGCCCCGACACCCAGCCCAGCTTGCCAATGGCGGACTCAAACGCCGCTGACTGCCACCCACACGCCCTCCCCAGACTCCACCGTCAGCTGTAACCCTCACCCACAGCCCCTGCTGGGCCCACCACCTGTCCGTCCCTGTCCCCTTTCCTGCTGGCAGGAGCCGGCTGCCTACCAGGGGCCTTCCTGTGTGGCCTGCCTTCACCCCACTCAGCTCACCTCTCCCTCCACCTCCTCTCCACCTGCTGGTGAGAGGTGCAAAGAGGCAGATCTTTGCTGCCAGCCACTTCATCCCCTCCCAGATGTTGGACCAACACCCCTCCCTGCCACCAGGCACTGCCTGGAGGGCAGGGAGTGGGAGCCAATGAACAGGCATGCAAGTGAGAGCTTCCTGAGCTTTCTCCTGTCGGTTTGGTCTGTTTTGCCTTCACCCATAAGCCCCTCGCACTCTGGTGGCAGGTGCCTTGTCCTCAGGGCTACAGCAGTAGGGAGGTCAGTGCTTCGTGCCTCGATTGAAGGTGACCTCTGCCCCAGATAGGTGGTGCCAGTGGCTTATTAATTCCGATACTAGTTTGCTTTGCTGACCAAATGCCTGGTACCAGAGGATGGTGAGGCGAAGGCCAGGTTGGGGGCAGTGTTGTGGCCCTGGGGCCCAGCCCCAAACTGGGGGCTCTGTATATAGCTATGAAGAAAACACAAAGTGTATAAATCTGAGTATATATTTACATGTCTTTTTAAAAGGGTCGTTACCAGAGATTTACCCATCGGGTAAGATGCTCCTGGTGGCTGGGAGGCATCAGTTGCTATATATTAAAAACAAAAAAGAAAAAAAAGGAAAATGTTTTTAAAAAGGTCATATATTTTTTGCTACTTTTGCTGTTTTATTTTTTTAAATTATGTTCTAAACCTATTTTCAGTTTAGGTCCCTCAATAAAAATTGCTGCTGCTTCATTTATCTATGGGCTGTATGAAAAGGGTGGGAATGTCCACTGGAAAGAAGGGACACCCACGGGCCCTGGGGCTAGGTCTGTCCCGAGGGCACCGCATGCTCCCGGCGCAGGTTCCTTGTAACCTCTTCTTCCTAGGTCCTGCACCCAGACCTCACGACGCACCTCCTGCCTCTCCGCTGCTTTTGGAAAGTCAGAAAAAGAAGATGTCTGCTTCGAGGGCAGGAACCCCATCCATGCAGTAGAGGCGCTGGGCAGAGAGTCAAGGCCCAGCAGCCATCGACCATGGATGGTTTCCTCCAAGGAAACCGGTGGGGTTGGGCTGGGGAGGGGGCACCTACCTAGGAATAGCCACGGGGTAGAGCTACAGTGATTAAGAGGAAAGCAAGGGCGCGGTTGCTCACGCCTGTAATCCCAGCACTTTGGGACACCGAGGTGGGCAGATCACTTCAGGTCAGGAGTTTGAGACCAGCCTGGCCAACTTAGTGAAACCCCATCTCTACTAAAAATGCAAAAATTATCCAGGCATGGTGGCACACGCCTGTAATCCCAGCTCCACAGGAGGCTGAGGCAGAATCCCTTGAAGCTGGGAGGCGGAGGTTGCAGTGAGCCGAGATTGCGCCATTGCACTCCAGCCTGGGCAACAGAGAAAACAAAAAGGAAAACAAATGATGAAGGTCTGCAGAAACTGAAACCCAGAC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CCCAGATCGTCCTTCCTGTATCCATGTGACCAGACTGTATTTGTTGGGACTGTCGCAGATCTTGGCTTCTTACAGTTCTTCCTGTCCAAACTCCATCCTGTCCCTCAGGAACGGGGGGAAAATTCTCCGAATGTTTTTGGTTTTTTGGCTGCTTGGAATTTACTTCTGCCACCTGCTGGTCATCACTGTCCTCACTAAGTGGATTCTGGCTCCCCCGTACCTCATGGCTCAAACTACCACTCCTCAGTCGCTATATTAAAGCTTATATTTTGCTGGATTACTGCTAAATACAAAAGAAAGTTCAATATGTTTTCATTTCTGTAGGGAAAATGGGATTGCTGCTTTAAATTTCTGAGCTAGGGATTTTTTGGCAGCTGCAGTGTTGGCGACTATTGTAAAATTCTCTTTGTTTCTCTCTGTAAATAGCACCTGCTAACATTACAATTTGTATTTATGTTTAAAGAAGGCATCATTTGGTGAACAGAACTAGGAAATGAATTTTTAGCTCTTAAAAGCATTTGCTTTGAGACCGCACAGGAGTGTCTTTCCTTGTAAAACAGTGATGATAATTTCTGCCTTGGCCCTACCTTGAAGCAATGTTGTGTGAAGGGATGAAGAATCTAAAAGTCTTCATAAGTCCTTGGGAGAGGTGCTAGAAAAATATAAGGCACTATCATAATTACAGTGATGTCCTTGCTGTTACTACTCAAATCACCCACAAATTTCCCCAAAGACTGCGCTAGCTGTCAAATAAAAGACAGTGAAATTGACCTGAAAAAAAAAAAAAAAAA(配列番号5)
【0164】
一部の態様では、FGFR2遺伝子、並びにFGFR2融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0165】
本明細書で使用される場合、「線維芽細胞成長因子受容体2」又は「FGFR2」とは、FGFR2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。FGFR2遺伝子は、FGFR2受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。FGFR2はまた、BBDS、BEK、BFR-1、CD332、CEK3、CFD1、ECT1、JWS、K-SAM、KGFR、TK14、TK25、線維芽細胞成長因子受容体2、及びFGFR2受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、FGFR2遺伝子は、ヒトFGFR2遺伝子である。例示的なFGFR2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2263によって表される。例示的なFGFR2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_000141によって表され、これは、配列番号6として以下で提供される。FGFR2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_000132によって表される。
GAGAGCGCGGTGGAGAGCCGAGCGGGCGGGCGGCGGGTGCGGAGCGGGCGAGGGAGCGCGCGCGGCCGCCACAAAGCTCGGGCGCCGCGGGGCTGCATGCGGCGTACCTGGCCCGGCGCGGCGACTGCTCTCCGGGCTGGCGGGGGCCGGCCGCGAGCCCCGGGGGCCCCGAGGCCGCAGCTTGCCTGCGCGCTCTGAGCCTTCGCAACTCGCGAGCAAAGTTTGGTGGAGGCAACGCCAAGCCTGAGTCCTTTCTTCCTCTCGTTCCCCAAATCCGAGGGCAGCCCGCGGGCGTCATGCCCGCGCTCCTCCGCAGCCTGGGGTACGCGTGAAGCCCGGGAGGCTTGGCGCCGGCGAAGACCCAAGGACCACTCTTCTGCGTTTGGAGTTGCTCCCCGCAACCCCGGGCTCGTCGCTTTCTCCATCCCGACCCACGCGGGGCGCGGGGACAACACAGGTCGCGGAGGAGCGTTGCCATTCAAGTGACTGCAGCAGCAGCGGCAGCGCCTCGGTTCCTGAGCCCACCGCAGGCTGAAGGCATTGCGCGTAGTCCATGCCCGTAGAGGAAGTGTGCAGATGGGATTAACGTCCACATGGAGATATGGAAGAGGACCGGGGATTGGTACCGTAACCATGGTCAGCTGGGGTCGTTTCATCTGCCTGGTCGTGGTCACCATGGCAACCTTGTCCCTGGCCCGGCCCTCCTTCAGTTTAGTTGAGGATACCACATTAGAGCCAGAAGAGCCACCAACCAAATACCAAATCTCTCAACCAGAAGTGTACGTGGCTGCGCCAGGGGAGTCGCTAGAGGTGCGCTGCCTGTTGAAAGATGCCGCCGTGATCAGTTGGACTAAGGATGGGGTGCACTTGGGGCCCAACAATAGGACAGTGCTTATTGGGGAGTACTTGCAGATAAAGGGCGCCACGCCTAGAGACTCCGGCCTCTATGCTTGTACTGCCAGTAGGACTGTAGACAGTGAAACTTGGTACTTCATGGTGAATGTCACAGATGCCATCTCATCCGGAGATGATGAGGATGACACCGATGGTGCGGAAGATTTTGTCAGTGAGAACAGTAACAACAAGAGAGCACCATACTGGACCAACACAGAAAAGATGGAAAAGCGGCTCCATGCTGTGCCTGCGGCCAACACTGTCAAGTTTCGCTGCCCAGCCGGGGGGAACCCAATGCCAACCATGCGGTGGCTGAAAAACGGGAAGGAGTTTAAGCAGGAGCATCGCATTGGAGGCTACAAGGTACGAAACCAGCACTGGAGCCTCATTATGGAAAGTGTGGTCCCATCTGACAAGGGAAATTATACCTGTGTAGTGGAGAATGAATACGGGTCCATCAATCACACGTACCACCTGGATGTTGTGGAGCGATCGCCTCACCGGCCCATCCTCCAAGCCGGACTGCCGGCAAATGCCTCCACAGTGGTCGGAGGAGACGTAGAGTTTGTCTGCAAGGTTTACAGTGATGCCCAGCCCCACATCCAGTGGATCAAGCACGTGGAAAAGAACGGCAGTAAATACGGGCCCGACGGGCTGCCCTACCTCAAGGTTCTCAAGGCCGCCGGTGTTAACACCACGGACAAAGAGATTGAGGTTCTCTATATTCGGAATGTAACTTTTGAGGACGCTGGGGAATATACGTGCTTGGCGGGTAATTCTATTGGGATATCCTTTCACTCTGCATGGTTGACAGTTCTGCCAGCGCCTGGAAGAGAAAAGGAGATTACAGCTTCCCCAGACTACCTGGAGATAGCCATTTACTGCATAGGGGTCTTCTTAATCGCCTGTATGGTGGTAACAGTCATCCTGTGCCGAATGAAGAACACGACCAAGAAGCCAGACTTCAGCAGCCAGCCGGCTGTGCACAAGCTGACCAAACGTATCCCCCTGCGGAGACAGGTAACAGTTTCGGCTGAGTCCAGCTCCTCCATGAACTCCAACACCCCGCTGGTGAGGATAACAACACGCCTCTCTTCAACGGCAGACACCCCCATGCTGGCAGGGGTCTCCGAGTATGAACTTCCAGAGGACCCAAAATGGGAGTTTCCAAGAGATAAGCTGACACTGGGCAAGCCCCTGGGAGAAGGTTGCTTTGGGCAAGTGGTCATGGCGGAAGCAGTGGGAATTGACAAAGACAAGCCCAAGGAGGCGGTCACCGTGGCCGTGAAGATGTTGAAAGATGATGCCACAGAGAAAGACCTTTCTGATCTGGTGTCAGAGATGGAGATGATGAAGATGATTGGGAAACACAAGAATATCATAAATCTTCTTGGAGCCTGCACACAGGATGGGCCTCTCTATGTCATAGTTGAGTATGCCTCTAAAGGCAACCTCCGAGAATACCTCCGAGCCCGGAGGCCACCCGGGATGGAGTACTCCTATGACATTAACCGTGTTCCTGAGGAGCAGATGACCTTCAAGGACTTGGTGTCATGCACCTACCAGCTGGCCAGAGGCATGGAGTACTTGGCTTCCCAAAAATGTATTCATCGAGATTTAGCAGCCAGAAATGTTTTGGTAACAGAAAACAATGTGATGAAAATAGCAGACTTTGGACTCGCCAGAGATATCAACAATATAGACTATTACAAAAAGACCACCAATGGGCGGCTTCCAGTCAAGTGGATGGCTCCAGAAGCCCTGTTTGATAGAGTATACACTCATCAGAGTGATGTCTGGTCCTTCGGGGTGTTAATGTGGGAGATCTTCACTTTAGGGGGCTCGCCCTACCCAGGGATTCCCGTGGAGGAACTTTTTAAGCTGCTGAAGGAAGGACACAGAATGGATAAGCCAGCCAACTGCACCAACGAACTGTACATGATGATGAGGGACTGTTGGCATGCAGTGCCCTCCCAGAGACCAACGTTCAAGCAGTTGGTAGAAGACTTGGATCGAATTCTCACTCTCACAACCAATGAGGAATACTTGGACCTCAGCCAACCTCTCGAACAGTATTCACCTAGTTACCCTGACACAAGAAGTTCTTGTTCTTCAGGAGATGATTCTGTTTTTTCTCCAGACCCCATGCCTTACGAACCATGCCTTCCTCAGTATCCACACATAAACGGCAGTGTTAAAACATGAATGACTGTGTCTGCCTGTCCCCAAACAGGACAGCACTGGGAACCTAGCTACACTGAGCAGGGAGACCATGCCTCCCAGAGCTTGTTGTCTCCACTTGTATATATGGATCAGAGGAGTAAATAATTGGAAAAGTAATCAGCATATGTGTAAAGATTTATACAGTTGAAAACTTGTAATCTTCCCCAGGAGGAGAAGAAGGTTTCTGGAGCAGTGGACTGCCACAAGCCACCATGTAACCCCTCTCACCTGCCGTGCGTACTGGCTGTGGACCAGTAGGACTCAAGGTGGACGTGCGTTCTGCCTTCCTTGTTAATTTTGTAATAATTGGAGAAGATTTATGTCAGCACACACTTACAGAGCACAAATGCAGTATATAGGTGCTGGATGTATGTAAATATATTCAAATTATGTATAAATATATATTATATATTTACAAGGAGTTATTTTTTGTATTGATTTTAAATGGATGTCCCAATGCACCTAGAAAATTGGTCTCTCTTTTTTTAATAGCTATTTGCTAAATGCTGTTCTTACACATAATTTCTTAATTTTCACCGAGCAGAGGTGGAAAAATACTTTTGCTTTCAGGGAAAATGGTATAACGTTAATTTATTAATAAATTGGTAATATACAAAACAATTAATCATTTATAGTTTTTTTTGTAATTTAAGTGGCATTTCTATGCAGGCAGCACAGCAGACTAGTTAATCTATTGCTTGGACTTAACTAGTTATCAGATCCTTTGAAAAGAGAATATTTACAATATATGACTAATTTGGGGAAAATGAAGTTTTGATTTATTTGTGTTTAAATGCTGCTGTCAGACGATTGTTCTTAGACCTCCTAAATGCCCCATATTAAAAGAACTCATTCATAGGAAGGTGTTTCATTTTGGTGTGCAACCCTGTCATTACGTCAACGCAACGTCTAACTGGACTTCCCAAGATAAATGGTACCAGCGTCCTCTTAAAAGATGCCTTAATCCATTCCTTGAGGACAGACCTTAGTTGAAATGATAGCAGAATGTGCTTCTCTCTGGCAGCTGGCCTTCTGCTTCTGAGTTGCACATTAATCAGATTAGCCTGTATTCTCTTCAGTGAATTTTGATAATGGCTTCCAGACTCTTTGGCGTTGGAGACGCCTGTTAGGATCTTCAAGTCCCATCATAGAAAATTGAAACACAGAGTTGTTCTGCTGATAGTTTTGGGGATACGTCCATCTTTTTAAGGGATTGCTTTCATCTAATTCTGGCAGGACCTCACCAAAAGATCCAGCCTCATACCTACATCAGACAAAATATCGCCGTTGTTCCTTCTGTACTAAAGTATTGTGTTTTGCTTTGGAAACACCCACTCACTTTGCAATAGCCGTGCAAGATGAATGCAGATTACACTGATCTTATGTGTTACAAAATTGGAGAAAGTATTTAATAAAACCTGTTAATTTTTATACTGACAATAAAAATGTTTCTACAGATATTAATGTTAACAAGACAAAATAAATGTCACGCAACTTATTTTTTTAA(配列番号6)
【0166】
一部の態様では、FGFR3遺伝子、並びにFGFR3融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0167】
本明細書で使用される場合、「線維芽細胞成長因子受容体3」又は「FGFR3」とは、FGFR3 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。FGFR3遺伝子は、FGFR3受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。FGFR3はまた、ACH、CEK2、JTK4、CD333、HSFGFR3EX、線維芽細胞成長因子受容体3、及びFGFR3受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、FGFR3遺伝子は、ヒトFGFR3遺伝子である。例示的なFGFR3遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2261によって表される。例示的なFGFR3 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_000142によって表され、これは、配列番号7として以下で提供される。FGFR3ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_000133によって表される。
AGTGCGCGGTGGCGGCGGCGTCGCGGGCAGCTGGCGCCGCGCGGTCCTGCTCTGCCGGTCGCACGGACGCACCGGCGGGCCGCCGGCCGGAGGGACGGGGCGGGAGCTGGGCCCGCGGACAGCGAGCCGGAGCGGGAGCCGCGCGTAGCGAGCCGGGCTCCGGCGCTCGCCAGTCTCCCGAGCGGCGCCCGCCTCCCGCCGGTGCCCGCGCCGGGCCGTGGGGGGCAGCATGCCCGCGCGCGCTGCCTGAGGACGCCGCGGCCCCCGCCCCCGCCATGGGCGCCCCTGCCTGCGCCCTCGCGCTCTGCGTGGCCGTGGCCATCGTGGCCGGCGCCTCCTCGGAGTCCTTGGGGACGGAGCAGCGCGTCGTGGGGCGAGCGGCAGAAGTCCCGGGCCCAGAGCCCGGCCAGCAGGAGCAGTTGGTCTTCGGCAGCGGGGATGCTGTGGAGCTGAGCTGTCCCCCGCCCGGGGGTGGTCCCATGGGGCCCACTGTCTGGGTCAAGGATGGCACAGGGCTGGTGCCCTCGGAGCGTGTCCTGGTGGGGCCCCAGCGGCTGCAGGTGCTGAATGCCTCCCACGAGGACTCCGGGGCCTACAGCTGCCGGCAGCGGCTCACGCAGCGCGTACTGTGCCACTTCAGTGTGCGGGTGACAGACGCTCCATCCTCGGGAGATGACGAAGACGGGGAGGACGAGGCTGAGGACACAGGTGTGGACACAGGGGCCCCTTACTGGACACGGCCCGAGCGGATGGACAAGAAGCTGCTGGCCGTGCCGGCCGCCAACACCGTCCGCTTCCGCTGCCCAGCCGCTGGCAACCCCACTCCCTCCATCTCCTGGCTGAAGAACGGCAGGGAGTTCCGCGGCGAGCACCGCATTGGAGGCATCAAGCTGCGGCATCAGCAGTGGAGCCTGGTCATGGAAAGCGTGGTGCCCTCGGACCGCGGCAACTACACCTGCGTCGTGGAGAACAAGTTTGGCAGCATCCGGCAGACGTACACGCTGGACGTGCTGGAGCGCTCCCCGCACCGGCCCATCCTGCAGGCGGGGCTGCCGGCCAACCAGACGGCGGTGCTGGGCAGCGACGTGGAGTTCCACTGCAAGGTGTACAGTGACGCACAGCCCCACATCCAGTGGCTCAAGCACGTGGAGGTGAATGGCAGCAAGGTGGGCCCGGACGGCACACCCTACGTTACCGTGCTCAAGACGGCGGGCGCTAACACCACCGACAAGGAGCTAGAGGTTCTCTCCTTGCACAACGTCACCTTTGAGGACGCCGGGGAGTACACCTGCCTGGCGGGCAATTCTATTGGGTTTTCTCATCACTCTGCGTGGCTGGTGGTGCTGCCAGCCGAGGAGGAGCTGGTGGAGGCTGACGAGGCGGGCAGTGTGTATGCAGGCATCCTCAGCTACGGGGTGGGCTTCTTCCTGTTCATCCTGGTGGTGGCGGCTGTGACGCTCTGCCGCCTGCGCAGCCCCCCCAAGAAAGGCCTGGGCTCCCCCACCGTGCACAAGATCTCCCGCTTCCCGCTCAAGCGACAGGTGTCCCTGGAGTCCAACGCGTCCATGAGCTCCAACACACCACTGGTGCGCATCGCAAGGCTGTCCTCAGGGGAGGGCCCCACGCTGGCCAATGTCTCCGAGCTCGAGCTGCCTGCCGACCCCAAATGGGAGCTGTCTCGGGCCCGGCTGACCCTGGGCAAGCCCCTTGGGGAGGGCTGCTTCGGCCAGGTGGTCATGGCGGAGGCCATCGGCATTGACAAGGACCGGGCCGCCAAGCCTGTCACCGTAGCCGTGAAGATGCTGAAAGACGATGCCACTGACAAGGACCTGTCGGACCTGGTGTCTGAGATGGAGATGATGAAGATGATCGGGAAACACAAAAACATCATCAACCTGCTGGGCGCCTGCACGCAGGGCGGGCCCCTGTACGTGCTGGTGGAGTACGCGGCCAAGGGTAACCTGCGGGAGTTTCTGCGGGCGCGGCGGCCCCCGGGCCTGGACTACTCCTTCGACACCTGCAAGCCGCCCGAGGAGCAGCTCACCTTCAAGGACCTGGTGTCCTGTGCCTACCAGGTGGCCCGGGGCATGGAGTACTTGGCCTCCCAGAAGTGCATCCACAGGGACCTGGCTGCCCGCAATGTGCTGGTGACCGAGGACAACGTGATGAAGATCGCAGACTTCGGGCTGGCCCGGGACGTGCACAACCTCGACTACTACAAGAAGACGACCAACGGCCGGCTGCCCGTGAAGTGGATGGCGCCTGAGGCCTTGTTTGACCGAGTCTACACTCACCAGAGTGACGTCTGGTCCTTTGGGGTCCTGCTCTGGGAGATCTTCACGCTGGGGGGCTCCCCGTACCCCGGCATCCCTGTGGAGGAGCTCTTCAAGCTGCTGAAGGAGGGCCACCGCATGGACAAGCCCGCCAACTGCACACACGACCTGTACATGATCATGCGGGAGTGCTGGCATGCCGCGCCCTCCCAGAGGCCCACCTTCAAGCAGCTGGTGGAGGACCTGGACCGTGTCCTTACCGTGACGTCCACCGACGAGTACCTGGACCTGTCGGCGCCTTTCGAGCAGTACTCCCCGGGTGGCCAGGACACCCCCAGCTCCAGCTCCTCAGGGGACGACTCCGTGTTTGCCCACGACCTGCTGCCCCCGGCCCCACCCAGCAGTGGGGGCTCGCGGACGTGAAGGGCCACTGGTCCCCAACAATGTGAGGGGTCCCTAGCAGCCCACCCTGCTGCTGGTGCACAGCCACTCCCCGGCATGAGACTCAGTGCAGATGGAGAGACAGCTACACAGAGCTTTGGTCTGTGTGTGTGTGTGTGCGTGTGTGTGTGTGTGTGTGCACATCCGCGTGTGCCTGTGTGCGTGCGCATCTTGCCTCCAGGTGCAGAGGTACCCTGGGTGTCCCCGCTGCTGTGCAACGGTCTCCTGACTGGTGCTGCAGCACCGAGGGGCCTTTGTTCTGGGGGGACCCAGTGCAGAATGTAAGTGGGCCCACCCGGTGGGACCCCCGTGGGGCAGGGAGCTGGGCCCGACATGGCTCCGGCCTCTGCCTTTGCACCACGGGACATCACAGGGTGGGCCTCGGCCCCTCCCACACCCAAAGCTGAGCCTGCAGGGAAGCCCCACATGTCCAGCACCTTGTGCCTGGGGTGTTAGTGGCACCGCCTCCCCACCTCCAGGCTTTCCCACTTCCCACCCTGCCCCTCAGAGACTGAAATTACGGGTACCTGAAGATGGGAGCCTTTACCTTTTATGCAAAAGGTTTATTCCGGAAACTAGTGTACATTTCTATAAATAGATGCTGTGTATATGGTATATATACATATATATATATAACATATATGGAAGAGGAAAAGGCTGGTACAACGGAGGCCTGCGACCCTGGGGGCACAGGAGGCAGGCATGGCCCTGGGCGGGGCGTGGGGGGGCGTGGAGGGAGGCCCCAGGGGGTCTCACCCATGCAAGCAGAGGACCAGGGCCTTTTCTGGCACCGCAGTTTTGTTTTAAAACTGGACCTGTATATTTGTAAAGCTATTTATGGGCCCCTGGCACTCTTGTTCCCACACCCCAACACTTCCAGCATTTAGCTGGCCACATGGCGGAGAGTTTTAATTTTTAACTTATTGACAACCGAGAAGGTTTATCCCGCCGATAGAGGGACGGCCAAGAATGTACGTCCAGCCTGCCCCGGAGCTGGAGGATCCCCTCCAAGCCTAAAAGGTTGTTAATAGTTGGAGGTGATTCCAGTGAAGATATTTTATTTCCTTTGTCCTTTTTCAGGAGAATTAGATTTCTATAGGATTTTTCTTTAGGAGATTTATTTTTTGGACTTCAAAGCAAGCTGGTATTTTCATACAAATTCTTCTAATTGCTGTGTGTCCCAGGCAGGGAGACGGTTTCCAGGGAGGGGCCGGCCCTGTGTGCAGGTTCCGATGTTATTAGATGTTACAAGTTTATATATATCTATATATATAATTTATTGAGTTTTTACAAGATGTATTTGTTGTAGACTTAACACTTCTTACGCAATGCTTCTAGAGTTTTATAGCCTGGACTGCTACCTTTCAAAGCTTGGAGGGAAGCCGTGAATTCAGTTGGTTCGTTCTGTACTGTTACTGGGCCCTGAGTCTGGGCAGCTGTCCCTTGCTTGCCTGCAGGGCCATGGCTCAGGGTGGTCTCTTCTTGGGGCCCAGTGCATGGTGGCCAGAGGTGTCACCCAAACCGGCAGGTGCGATTTTGTTAACCCAGCGACGAACTTTCCGAAAAATAAAGACACCTGGTTGCTAA(配列番号7)
【0168】
一部の態様では、MET遺伝子、並びにMET融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0169】
本明細書で使用される場合、「間葉上皮移行」又は「MET」とは、MET mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MET遺伝子は、MET受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。METはまた、HGFR、AUTS9、RCCP2、c-Met、DFNB97、間葉上皮移行、及びMET受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、MET遺伝子は、ヒトMET遺伝子である。例示的なMET遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号4233によって表される。例示的なMET mRNA配列は、NCBI参照配列NM_000245によって表され、これは、配列番号8として以下で提供される。METポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_000236によって表される。
AGACACGTGCTGGGGCGGGCAGGCGAGCGCCTCAGTCTGGTCGCCTGGCGGTGCCTCCGGCCCCAACGCGCCCGGGCCGCCGCGGGCCGCGCGCGCCGATGCCCGGCTGAGTCACTGGCAGGGCAGCGCGCGTGTGGGAAGGGGCGGAGGGAGTGCGGCCGGCGGGCGGGCGGGGCGCTGGGCTCAGCCCGGCCGCAGGTGACCCGGAGGCCCTCGCCGCCCGCGGCGCCCCGAGCGCTTTGTGAGCAGATGCGGAGCCGAGTGGAGGGCGCGAGCCAGATGCGGGGCGACAGCTGACTTGCTGAGAGGAGGCGGGGAGGCGCGGAGCGCGCGTGTGGTCCTTGCGCCGCTGACTTCTCCACTGGTTCCTGGGCACCGAAAGATAAACCTCTCATAATGAAGGCCCCCGCTGTGCTTGCACCTGGCATCCTCGTGCTCCTGTTTACCTTGGTGCAGAGGAGCAATGGGGAGTGTAAAGAGGCACTAGCAAAGTCCGAGATGAATGTGAATATGAAGTATCAGCTTCCCAACTTCACCGCGGAAACACCCATCCAGAATGTCATTCTACATGAGCATCACATTTTCCTTGGTGCCACTAACTACATTTATGTTTTAAATGAGGAAGACCTTCAGAAGGTTGCTGAGTACAAGACTGGGCCTGTGCTGGAACACCCAGATTGTTTCCCATGTCAGGACTGCAGCAGCAAAGCCAATTTATCAGGAGGTGTTTGGAAAGATAACATCAACATGGCTCTAGTTGTCGACACCTACTATGATGATCAACTCATTAGCTGTGGCAGCGTCAACAGAGGGACCTGCCAGCGACATGTCTTTCCCCACAATCATACTGCTGACATACAGTCGGAGGTTCACTGCATATTCTCCCCACAGATAGAAGAGCCCAGCCAGTGTCCTGACTGTGTGGTGAGCGCCCTGGGAGCCAAAGTCCTTTCATCTGTAAAGGACCGGTTCATCAACTTCTTTGTAGGCAATACCATAAATTCTTCTTATTTCCCAGATCATCCATTGCATTCGATATCAGTGAGAAGGCTAAAGGAAACGAAAGATGGTTTTATGTTTTTGACGGACCAGTCCTACATTGATGTTTTACCTGAGTTCAGAGATTCTTACCCCATTAAGTATGTCCATGCCTTTGAAAGCAACAATTTTATTTACTTCTTGACGGTCCAAAGGGAAACTCTAGATGCTCAGACTTTTCACACAAGAATAATCAGGTTCTGTTCCATAAACTCTGGATTGCATTCCTACATGGAAATGCCTCTGGAGTGTATTCTCACAGAAAAGAGAAAAAAGAGATCCACAAAGAAGGAAGTGTTTAATATACTTCAGGCTGCGTATGTCAGCAAGCCTGGGGCCCAGCTTGCTAGACAAATAGGAGCCAGCCTGAATGATGACATTCTTTTCGGGGTGTTCGCACAAAGCAAGCCAGATTCTGCCGAACCAATGGATCGATCTGCCATGTGTGCATTCCCTATCAAATATGTCAACGACTTCTTCAACAAGATCGTCAACAAAAACAATGTGAGATGTCTCCAGCATTTTTACGGACCCAATCATGAGCACTGCTTTAATAGGACACTTCTGAGAAATTCATCAGGCTGTGAAGCGCGCCGTGATGAATATCGAACAGAGTTTACCACAGCTTTGCAGCGCGTTGACTTATTCATGGGTCAATTCAGCGAAGTCCTCTTAACATCTATATCCACCTTCATTAAAGGAGACCTCACCATAGCTAATCTTGGGACATCAGAGGGTCGCTTCATGCAGGTTGTGGTTTCTCGATCAGGACCATCAACCCCTCATGTGAATTTTCTCCTGGACTCCCATCCAGTGTCTCCAGAAGTGATTGTGGAGCATACATTAAACCAAAATGGCTACACACTGGTTATCACTGGGAAGAAGATCACGAAGATCCCATTGAATGGCTTGGGCTGCAGACATTTCCAGTCCTGCAGTCAATGCCTCTCTGCCCCACCCTTTGTTCAGTGTGGCTGGTGCCACGACAAATGTGTGCGATCGGAGGAATGCCTGAGCGGGACATGGACTCAACAGATCTGTCTGCCTGCAATCTACAAGGTTTTCCCAAATAGTGCACCCCTTGAAGGAGGGACAAGGCTGACCATATGTGGCTGGGACTTTGGATTTCGGAGGAATAATAAATTTGATTTAAAGAAAACTAGAGTTCTCCTTGGAAATGAGAGCTGCACCTTGACTTTAAGTGAGAGCACGATGAATACATTGAAATGCACAGTTGGTCCTGCCATGAATAAGCATTTCAATATGTCCATAATTATTTCAAATGGCCACGGGACAACACAATACAGTACATTCTCCTATGTGGATCCTGTAATAACAAGTATTTCGCCGAAATACGGTCCTATGGCTGGTGGCACTTTACTTACTTTAACTGGAAATTACCTAAACAGTGGGAATTCTAGACACATTTCAATTGGTGGAAAAACATGTACTTTAAAAAGTGTGTCAAACAGTATTCTTGAATGTTATACCCCAGCCCAAACCATTTCAACTGAGTTTGCTGTTAAATTGAAAATTGACTTAGCCAACCGAGAGACAAGCATCTTCAGTTACCGTGAAGATCCCATTGTCTATGAAATTCATCCAACCAAATCTTTTATTAGTGGTGGGAGCACAATAACAGGTGTTGGGAAAAACCTGAATTCAGTTAGTGTCCCGAGAATGGTCATAAATGTGCATGAAGCAGGAAGGAACTTTACAGTGGCATGTCAACATCGCTCTAATTCAGAGATAATCTGTTGTACCACTCCTTCCCTGCAACAGCTGAATCTGCAACTCCCCCTGAAAACCAAAGCCTTTTTCATGTTAGATGGGATCCTTTCCAAATACTTTGATCTCATTTATGTACATAATCCTGTGTTTAAGCCTTTTGAAAAGCCAGTGATGATCTCAATGGGCAATGAAAATGTACTGGAAATTAAGGGAAATGATATTGACCCTGAAGCAGTTAAAGGTGAAGTGTTAAAAGTTGGAAATAAGAGCTGTGAGAATATACACTTACATTCTGAAGCCGTTTTATGCACGGTCCCCAATGACCTGCTGAAATTGAACAGCGAGCTAAATATAGAGTGGAAGCAAGCAATTTCTTCAACCGTCCTTGGAAAAGTAATAGTTCAACCAGATCAGAATTTCACAGGATTGATTGCTGGTGTTGTCTCAATATCAACAGCACTGTTATTACTACTTGGGTTTTTCCTGTGGCTGAAAAAGAGAAAGCAAATTAAAGATCTGGGCAGTGAATTAGTTCGCTACGATGCAAGAGTACACACTCCTCATTTGGATAGGCTTGTAAGTGCCCGAAGTGTAAGCCCAACTACAGAAATGGTTTCAAATGAATCTGTAGACTACCGAGCTACTTTTCCAGAAGATCAGTTTCCTAATTCATCTCAGAACGGTTCATGCCGACAAGTGCAGTATCCTCTGACAGACATGTCCCCCATCCTAACTAGTGGGGACTCTGATATATCCAGTCCATTACTGCAAAATACTGTCCACATTGACCTCAGTGCTCTAAATCCAGAGCTGGTCCAGGCAGTGCAGCATGTAGTGATTGGGCCCAGTAGCCTGATTGTGCATTTCAATGAAGTCATAGGAAGAGGGCATTTTGGTTGTGTATATCATGGGACTTTGTTGGACAATGATGGCAAGAAAATTCACTGTGCTGTGAAATCCTTGAACAGAATCACTGACATAGGAGAAGTTTCCCAATTTCTGACCGAGGGAATCATCATGAAAGATTTTAGTCATCCCAATGTCCTCTCGCTCCTGGGAATCTGCCTGCGAAGTGAAGGGTCTCCGCTGGTGGTCCTACCATACATGAAACATGGAGATCTTCGAAATTTCATTCGAAATGAGACTCATAATCCAACTGTAAAAGATCTTATTGGCTTTGGTCTTCAAGTAGCCAAAGGCATGAAATATCTTGCAAGCAAAAAGTTTGTCCACAGAGACTTGGCTGCAAGAAACTGTATGCTGGATGAAAAATTCACAGTCAAGGTTGCTGATTTTGGTCTTGCCAGAGACATGTATGATAAAGAATACTATAGTGTACACAACAAAACAGGTGCAAAGCTGCCAGTGAAGTGGATGGCTTTGGAAAGTCTGCAAACTCAAAAGTTTACCACCAAGTCAGATGTGTGGTCCTTTGGCGTGCTCCTCTGGGAGCTGATGACAAGAGGAGCCCCACCTTATCCTGACGTAAACACCTTTGATATAACTGTTTACTTGTTGCAAGGGAGAAGACTCCTACAACCCGAATACTGCCCAGACCCCTTATATGAAGTAATGCTAAAATGCTGGCACCCTAAAGCCGAAATGCGCCCATCCTTTTCTGAACTGGTGTCCCGGATATCAGCGATCTTCTCTACTTTCATTGGGGAGCACTATGTCCATGTGAACGCTACTTATGTGAACGTAAAATGTGTCGCTCCGTATCCTTCTCTGTTGTCATCAGAAGATAACGCTGATGATGAGGTGGACACACGACCAGCCTCCTTCTGGGAGACATCATAGTGCTAGTACTATGTCAAAGCAACAGTCCACACTTTGTCCAATGGTTTTTTCACTGCCTGACCTTTAAAAGGCCATCGATATTCTTTGCTCTTGCCAAAATTGCACTATTATAGGACTTGTATTGTTATTTAAATTACTGGATTCTAAGGAATTTCTTATCTGACAGAGCATCAGAACCAGAGGCTTGGTCCCACAGGCCACGGACCAATGGCCTGCAGCCGTGACAACACTCCTGTCATATTGGAGTCCAAAACTTGAATTCTGGGTTGAATTTTTTAAAAATCAGGTACCACTTGATTTCATATGGGAAATTGAAGCAGGAAATATTGAGGGCTTCTTGATCACAGAAAACTCAGAAGAGATAGTAATGCTCAGGACAGGAGCGGCAGCCCCAGAACAGGCCACTCATTTAGAATTCTAGTGTTTCAAAA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CCAGGGCTGTAGTGCAGTGGTGTGATCATAGCTCACTGCAACCTCCACCTCCCAGGCTCAAGCCTCCCGAATAGCTGGGACTACAGGCGCACACCACCATCCCCGGCTAATTTTTGTATTTTTTGTAGAGACGGGGTTTTGCCATGTTGCCAAGGCTGGTTTCAAACTCCTGGACTCAAGAAATCCACCCACCTCAGCCTCCCAAAGTGCTAGGATTACAGGCATGAGCCACTGCGCCCAGCCCTTATAAATTTTTGTATAGACATTCCTTTGGTTGGAAGAATATTTATAGGCAATACAGTCAAAGTTTCAAAATAGCATCACACAAAACATGTTTATAAATGAACAGGATGTAATGTACATAGATGACATTAAGAAAATTTGTATGAAATAATTTAGTCATCATGAAATATTTAGTTGTCATATAAAAACCCACTGTTTGAGAATGATGCTACTCTGATCTAATGAATGTGAACATGTAGATGTTTTGTGTGTATTTTTTTAAATGAAAACTCAAAATAAGACAAGTAATTTGTTGATAAATATTTTTAAAGATAACTCAGCATGTTTGTAAAGCAGGATACATTTTACTAAAAGGTTCATTGGTTCCAATCACAGCTCATAGGTAGAGCAAAGAAAGGGTGGATGGATTGAAAAGATTAGCCTCTGTCTCGGTGGCAGGTTCCCACCTCGCAAGCAATTGGAAACAAAACTTTTGGGGAGTTTTATTTTGCATTAGGGTGTGTTTTATGTTAAGCAAAACATACTTTAGAAACAAATGAAAAAGGCAATTGAAAATCCCAGCTATTTCACCTAGATGGAATAGCCACCCTGAGCAGAACTTTGTGATGCTTCATTCTGTGGAATTTTGTGCTTGCTACTGTATAGTGCATGTGGTGTAGGTTACTCTAACTGGTTTTGTCGACGTAAACATTTAAAGTGTTATATTTTTTATAAAAATGTTTATTTTTAATGATATGAGAAAAATTTTGTTAGGCCACAAAAACACTGCACTGTGAACATTTTAGAAAAGGTATGTCAGACTGGGATTAATGACAGCATGATTTTCAATGACTGTAAATTGCGATAAGGAAATGTACTGATTGCCAATACACCCCACCCTCATTACATCATCAGGACTTGAAGCCAAGGGTTAACCCAGCAAGCTACAAAGAGGGTGTGTCACACTGAAACTCAATAGTTGAGTTTGGCTGTTGTTGCAGGAAAATGATTATAACTAAAAGCTCTCTGATAGTGCAGAGACTTACCAGAAGACACAAGGAATTGTACTGAAGAGCTATTACAATCCAAATATTGCCGTTTCATAAATGTAATAAGTAATACTAATTCACAGAGTATTGTAAATGGTGGATGACAAAAGAAAATCTGCTCTGTGGAAAGAAAGAACTGTCTCTACCAGGGTCAAGAGCATGAACGCATCAATAGAAAGAACTCGGGGAAACATCCCATCAACAGGACTACACACTTGTATATACATTCTTGAGAACACTGCAATGTGAAAATCACGTTTGCTATTTATAAACTTGTCCTTAGATTAATGTGTCTGGACAGATTGTGGGAGTAAGTGATTCTTCTAAGAATTAGATACTTGTCACTGCCTATACCTGCAGCTGAACTGAATGGTACTTCGTATGTTAATAGTTGTTCTGATAAATCATGCAATTAAAGTAAAGTGATGCAA(配列番号8)
【0170】
一部の態様では、NTRK1遺伝子、並びにNTRK1融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0171】
本明細書で使用される場合、「神経栄養受容体チロシンキナーゼ1」又は「NTRK1」とは、NTRK1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。NTRK1遺伝子は、NTRK1チロシンキナーゼタンパク質をコードする。NTRK1はまた、MTC、TRK、TRK1、TRKA、Trk-A、p140-TrkA、及び神経栄養受容体チロシンキナーゼ1として既知である。一部の実施形態では、NTRK1遺伝子は、ヒトNTRK1遺伝子である。例示的なNTRK1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号4914によって表される。例示的なNTRK1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002529によって表され、これは、配列番号12として以下で提供される。NTRK1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002520によって表される。
GGAGGCCTGGCAGCTGCAGCTGGGAGCGCACAGACGGCTGCCCCGCCTGAGCGAGGCGGGCGCCGCCGCGATGCTGCGAGGCGGACGGCGCGGGCAGCTTGGCTGGCACAGCTGGGCTGCGGGGCCGGGCAGCCTGCTGGCTTGGCTGATACTGGCATCTGCGGGCGCCGCACCCTGCCCCGATGCCTGCTGCCCCCACGGCTCCTCGGGACTGCGATGCACCCGGGATGGGGCCCTGGATAGCCTCCACCACCTGCCCGGCGCAGAGAACCTGACTGAGCTCTACATCGAGAACCAGCAGCATCTGCAGCATCTGGAGCTCCGTGATCTGAGGGGCCTGGGGGAGCTGAGAAACCTCACCATCGTGAAGAGTGGTCTCCGTTTCGTGGCGCCAGATGCCTTCCATTTCACTCCTCGGCTCAGTCGCCTGAATCTCTCCTTCAACGCTCTGGAGTCTCTCTCCTGGAAAACTGTGCAGGGCCTCTCCTTACAGGAACTGGTCCTGTCGGGGAACCCTCTGCACTGTTCTTGTGCCCTGCGCTGGCTACAGCGCTGGGAGGAGGAGGGACTGGGCGGAGTGCCTGAACAGAAGCTGCAGTGTCATGGGCAAGGGCCCCTGGCCCACATGCCCAATGCCAGCTGTGGTGTGCCCACGCTGAAGGTCCAGGTGCCCAATGCCTCGGTGGATGTGGGGGACGACGTGCTGCTGCGGTGCCAGGTGGAGGGGCGGGGCCTGGAGCAGGCCGGCTGGATCCTCACAGAGCTGGAGCAGTCAGCCACGGTGATGAAATCTGGGGGTCTGCCATCCCTGGGGCTGACCCTGGCCAATGTCACCAGTGACCTCAACAGGAAGAACGTGACGTGCTGGGCAGAGAACGATGTGGGCCGGGCAGAGGTCTCTGTTCAGGTCAACGTCTCCTTCCCGGCCAGTGTGCAGCTGCACACGGCGGTGGAGATGCACCACTGGTGCATCCCCTTCTCTGTGGATGGGCAGCCGGCACCGTCTCTGCGCTGGCTCTTCAATGGCTCCGTGCTCAATGAGACCAGCTTCATCTTCACTGAGTTCCTGGAGCCGGCAGCCAATGAGACCGTGCGGCACGGGTGTCTGCGCCTCAACCAGCCCACCCACGTCAACAACGGCAACTACACGCTGCTGGCTGCCAACCCCTTCGGCCAGGCCTCCGCCTCCATCATGGCTGCCTTCATGGACAACCCTTTCGAGTTCAACCCCGAGGACCCCATCCCTGTCTCCTTCTCGCCGGTGGACACTAACAGCACATCTGGAGACCCGGTGGAGAAGAAGGACGAAACACCTTTTGGGGTCTCGGTGGCTGTGGGCCTGGCCGTCTTTGCCTGCCTCTTCCTTTCTACGCTGCTCCTTGTGCTCAACAAATGTGGACGGAGAAACAAGTTTGGGATCAACCGCCCGGCTGTGCTGGCTCCAGAGGATGGGCTGGCCATGTCCCTGCATTTCATGACATTGGGTGGCAGCTCCCTGTCCCCCACCGAGGGCAAAGGCTCTGGGCTCCAAGGCCACATCATCGAGAACCCACAATACTTCAGTGATGCCTGTGTTCACCACATCAAGCGCCGGGACATCGTGCTCAAGTGGGAGCTGGGGGAGGGCGCCTTTGGGAAGGTCTTCCTTGCTGAGTGCCACAACCTCCTGCCTGAGCAGGACAAGATGCTGGTGGCTGTCAAGGCACTGAAGGAGGCGTCCGAGAGTGCTCGGCAGGACTTCCAGCGTGAGGCTGAGCTGCTCACCATGCTGCAGCACCAGCACATCGTGCGCTTCTTCGGCGTCTGCACCGAGGGCCGCCCCCTGCTCATGGTCTTTGAGTATATGCGGCACGGGGACCTCAACCGCTTCCTCCGATCCCATGGACCTGATGCCAAGCTGCTGGCTGGTGGGGAGGATGTGGCTCCAGGCCCCCTGGGTCTGGGGCAGCTGCTGGCCGTGGCTAGCCAGGTCGCTGCGGGGATGGTGTACCTGGCGGGTCTGCATTTTGTGCACCGGGACCTGGCCACACGCAACTGTCTAGTGGGCCAGGGACTGGTGGTCAAGATTGGTGATTTTGGCATGAGCAGGGATATCTACAGCACCGACTATTACCGTGTGGGAGGCCGCACCATGCTGCCCATTCGCTGGATGCCGCCCGAGAGCATCCTGTACCGTAAGTTCACCACCGAGAGCGACGTGTGGAGCTTCGGCGTGGTGCTCTGGGAGATCTTCACCTACGGCAAGCAGCCCTGGTACCAGCTCTCCAACACGGAGGCAATCGACTGCATCACGCAGGGACGTGAGTTGGAGCGGCCACGTGCCTGCCCACCAGAGGTCTACGCCATCATGCGGGGCTGCTGGCAGCGGGAGCCCCAGCAACGCCACAGCATCAAGGATGTGCACGCCCGGCTGCAAGCCCTGGCCCAGGCACCTCCTGTCTACCTGGATGTCCTGGGCTAGGGGGCCGGCCCAGGGGCTGGGAGTGGTTAGCCGGAATACTGGGGCCTGCCCTCAGCATCCCCCATAGCTCCCAGCAGCCCCAGGGTGATCTCAAAGTATCTAATTCACCCTCAGCATGTGGGAAGGGACAGGTGGGGGCTGGGAGTAGAGGATGTTCCTGCTTCTCTAGGCAAGGTCCCGTCATAGCAATTATATTTATTATCCCTTG(配列番号12)
【0172】
一部の態様では、RAF1遺伝子、並びにRAF1融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0173】
本明細書で使用される場合、「急速加速線維肉腫」又は「RAF1」とは、RAF1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。RAF1遺伝子は、RAF1セリン/スレオニンキナーゼをコードする。RAF1はまた、NS5、CRAF、Raf-1、c-Raf、CMD1NN、及び急速加速線維肉腫として既知である。一部の実施形態では、RAF1遺伝子は、ヒトRAF1遺伝子である。例示的なRAF1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5894によって表される。例示的なRAF1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002880によって表され、これは、配列番号9として以下で提供される。RAF1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002871によって表される。
AATCGCGGGCGCTTGGGCCGCCATCTTAGATGGCGGGAGTAAGAGGAAAACGATTGTGAGGCGGGAACGGCTTTCTGCTGCCTTTTTTGGGCCCCGAAAAGGGTCAGCTGGCCGGGCTTTGGGGCGCGTGCCCTGAGGCGCGGAGCGCGTTTGCTACGATGCGGGGGCTGCTCGGGGCTCCGTCCCCTGGGCTGGGGACGCGCCGAATGTGACCGCCTCCCGCTCCCTCACCCGCCGCGGGGAGGAGGAGCGGGCGAGAAGCTGCCGCCGAACGACAGGACGTTGGGGCGGCCTGGCTCCCTCAGGTTTAAGAATTGTTTAAGCTGCATCAATGGAGCACATACAGGGAGCTTGGAAGACGATCAGCAATGGTTTTGGATTCAAAGATGCCGTGTTTGATGGCTCCAGCTGCATCTCTCCTACAATAGTTCAGCAGTTTGGCTATCAGCGCCGGGCATCAGATGATGGCAAACTCACAGATCCTTCTAAGACAAGCAACACTATCCGTGTTTTCTTGCCGAACAAGCAAAGAACAGTGGTCAATGTGCGAAATGGAATGAGCTTGCATGACTGCCTTATGAAAGCACTCAAGGTGAGGGGCCTGCAACCAGAGTGCTGTGCAGTGTTCAGACTTCTCCACGAACACAAAGGTAAAAAAGCACGCTTAGATTGGAATACTGATGCTGCGTCTTTGATTGGAGAAGAACTTCAAGTAGATTTCCTGGATCATGTTCCCCTCACAACACACAACTTTGCTCGGAAGACGTTCCTGAAGCTTGCCTTCTGTGACATCTGTCAGAAATTCCTGCTCAATGGATTTCGATGTCAGACTTGTGGCTACAAATTTCATGAGCACTGTAGCACCAAAGTACCTACTATGTGTGTGGACTGGAGTAACATCAGACAACTCTTATTGTTTCCAAATTCCACTATTGGTGATAGTGGAGTCCCAGCACTACCTTCTTTGACTATGCGTCGTATGCGAGAGTCTGTTTCCAGGATGCCTGTTAGTTCTCAGCACAGATATTCTACACCTCACGCCTTCACCTTTAACACCTCCAGTCCCTCATCTGAAGGTTCCCTCTCCCAGAGGCAGAGGTCGACATCCACACCTAATGTCCACATGGTCAGCACCACCCTGCCTGTGGACAGCAGGATGATTGAGGATGCAATTCGAAGTCACAGCGAATCAGCCTCACCTTCAGCCCTGTCCAGTAGCCCCAACAATCTGAGCCCAACAGGCTGGTCACAGCCGAAAACCCCCGTGCCAGCACAAAGAGAGCGGGCACCAGTATCTGGGACCCAGGAGAAAAACAAAATTAGGCCTCGTGGACAGAGAGATTCAAGCTATTATTGGGAAATAGAAGCCAGTGAAGTGATGCTGTCCACTCGGATTGGGTCAGGCTCTTTTGGAACTGTTTATAAGGGTAAATGGCACGGAGATGTTGCAGTAAAGATCCTAAAGGTTGTCGACCCAACCCCAGAGCAATTCCAGGCCTTCAGGAATGAGGTGGCTGTTCTGCGCAAAACACGGCATGTGAACATTCTGCTTTTCATGGGGTACATGACAAAGGACAACCTGGCAATTGTGACCCAGTGGTGCGAGGGCAGCAGCCTCTACAAACACCTGCATGTCCAGGAGACCAAGTTTCAGATGTTCCAGCTAATTGACATTGCCCGGCAGACGGCTCAGGGAATGGACTATTTGCATGCAAAGAACATCATCCATAGAGACATGAAATCCAACAATATATTTCTCCATGAAGGCTTAACAGTGAAAATTGGAGATTTTGGTTTGGCAACAGTAAAGTCACGCTGGAGTGGTTCTCAGCAGGTTGAACAACCTACTGGCTCTGTCCTCTGGATGGCCCCAGAGGTGATCCGAATGCAGGATAACAACCCATTCAGTTTCCAGTCGGATGTCTACTCCTATGGCATCGTATTGTATGAACTGATGACGGGGGAGCTTCCTTATTCTCACATCAACAACCGAGATCAGATCATCTTCATGGTGGGCCGAGGATATGCCTCCCCAGATCTTAGTAAGCTATATAAGAACTGCCCCAAAGCAATGAAGAGGCTGGTAGCTGACTGTGTGAAGAAAGTAAAGGAAGAGAGGCCTCTTTTTCCCCAGATCCTGTCTTCCATTGAGCTGCTCCAACACTCTCTACCGAAGATCAACCGGAGCGCTTCCGAGCCATCCTTGCATCGGGCAGCCCACACTGAGGATATCAATGCTTGCACGCTGACCACGTCCCCGAGGCTGCCTGTCTTCTAGTTGACTTTGCACCTGTCTTCAGGCTGCCAGGGGAGGAGGAGAAGCCAGCAGGCACCACTTTTCTGCTCCCTTTCTCCAGAGGCAGAACACATGTTTTCAGAGAAGCTGCTGCTAAGGACCTTCTAGACTGCTCACAGGGCCTTAACTTCATGTTGCCTTCTTTTCTATCCCTTTGGGCCCTGGGAGAAGGAAGCCATTTGCAGTGCTGGTGTGTCCTGCTCCCTCCCCACATTCCCCATGCTCAAGGCCCAGCCTTCTGTAGATGCGCAAGTGGATGTTGATGGTAGTACAAAAAGCAGGGGCCCAGCCCCAGCTGTTGGCTACATGAGTATTTAGAGGAAGTAAGGTAGCAGGCAGTCCAGCCCTGATGTGGAGACACATGGGATTTTGGAAATCAGCTTCTGGAGGAATGCATGTCACAGGCGGGACTTTCTTCAGAGAGTGGTGCAGCGCCAGACATTTTGCACATAAGGCACCAAACAGCCCAGGACTGCCGAGACTCTGGCCGCCCGAAGGAGCCTGCTTTGGTACTATGGAACTTTTCTTAGGGGACACGTCCTCCTTTCACAGCTTCTAAGGTGTCCAGTGCATTGGGATGGTTTTCCAGGCAAGGCACTCGGCCAATCCGCATCTCAGCCCTCTCAGGGAGCAGTCTTCCATCATGCTGAATTTTGTCTTCCAGGAGCTGCCCCTATGGGGCGGGGCCGCAGGGCCAGCCTTGTTTCTCTAACAAACAAACAAACAAACAGCCTTGTTTCTCTAGTCACATCATGTGTATACAAGGAAGCCAGGAATACAGGTTTTCTTGATGATTTGGGTTTTAATTTTGTTTTTATTGCACCTGACAAAATACAGTTATCTGATGGTCCCTCAATTATGTTATTTTAATAAAATAAATTAAATTTAGGTGTAA(配列番号9)
【0174】
一部の態様では、RET遺伝子、並びにRET融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0175】
本明細書で使用される場合、「トランスフェクション中再編成」又は「RET」とは、RET mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。RET遺伝子は、RET受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。RETはまた、PTC、MTC1、HSCR1、MEN2A、MEN2B、CDHF12、CDHR16、RET-ELE1、トランスフェクション中再編成、及びRET受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、RET遺伝子は、ヒトRET遺伝子である。例示的なRET遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5979によって表される。例示的なRET mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020630によって表され、これは、配列番号10として以下で提供される。RETポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_065681によって表される。
AGTCCCGCGACCGAAGCAGGGCGCGCAGCAGCGCTGAGTGCCCCGGAACGTGCGTCGCGCCCCCAGTGTCCGTCGCGTCCGCCGCGCCCCGGGCGGGGATGGGGCGGCCAGACTGAGCGCCGCACCCGCCATCCAGACCCGCCGGCCCTAGCCGCAGTCCCTCCAGCCGTGGCCCCAGCGCGCACGGGCGATGGCGAAGGCGACGTCCGGTGCCGCGGGGCTGCGTCTGCTGTTGCTGCTGCTGCTGCCGCTGCTAGGCAAAGTGGCATTGGGCCTCTACTTCTCGAGGGATGCTTACTGGGAGAAGCTGTATGTGGACCAGGCGGCCGGCACGCCCTTGCTGTACGTCCATGCCCTGCGGGACGCCCCTGAGGAGGTGCCCAGCTTCCGCCTGGGCCAGCATCTCTACGGCACGTACCGCACACGGCTGCATGAGAACAACTGGATCTGCATCCAGGAGGACACCGGCCTCCTCTACCTTAACCGGAGCCTGGACCATAGCTCCTGGGAGAAGCTCAGTGTCCGCAACCGCGGCTTTCCCCTGCTCACCGTCTACCTCAAGGTCTTCCTGTCACCCACATCCCTTCGTGAGGGCGAGTGCCAGTGGCCAGGCTGTGCCCGCGTATACTTCTCCTTCTTCAACACCTCCTTTCCAGCCTGCAGCTCCCTCAAGCCCCGGGAGCTCTGCTTCCCAGAGACAAGGCCCTCCTTCCGCATTCGGGAGAACCGACCCCCAGGCACCTTCCACCAGTTCCGCCTGCTGCCTGTGCAGTTCTTGTGCCCCAACATCAGCGTGGCCTACAGGCTCCTGGAGGGTGAGGGTCTGCCCTTCCGCTGCGCCCCGGACAGCCTGGAGGTGAGCACGCGCTGGGCCCTGGACCGCGAGCAGCGGGAGAAGTACGAGCTGGTGGCCGTGTGCACCGTGCACGCCGGCGCGCGCGAGGAGGTGGTGATGGTGCCCTTCCCGGTGACCGTGTACGACGAGGACGACTCGGCGCCCACCTTCCCCGCGGGCGTCGACACCGCCAGCGCCGTGGTGGAGTTCAAGCGGAAGGAGGACACCGTGGTGGCCACGCTGCGTGTCTTCGATGCAGACGTGGTACCTGCATCAGGGGAGCTGGTGAGGCGGTACACAAGCACGCTGCTCCCCGGGGACACCTGGGCCCAGCAGACCTTCCGGGTGGAACACTGGCCCAACGAGACCTCGGTCCAGGCCAACGGCAGCTTCGTGCGGGCGACCGTACATGACTATAGGCTGGTTCTCAACCGGAACCTCTCCATCTCGGAGAACCGCACCATGCAGCTGGCGGTGCTGGTCAATGACTCAGACTTCCAGGGCCCAGGAGCGGGCGTCCTCTTGCTCCACTTCAACGTGTCGGTGCTGCCGGTCAGCCTGCACCTGCCCAGTACCTACTCCCTCTCCGTGAGCAGGAGGGCTCGCCGATTTGCCCAGATCGGGAAAGTCTGTGTGGAAAACTGCCAGGCATTCAGTGGCATCAACGTCCAGTACAAGCTGCATTCCTCTGGTGCCAACTGCAGCACGCTAGGGGTGGTCACCTCAGCCGAGGACACCTCGGGGATCCTGTTTGTGAATGACACCAAGGCCCTGCGGCGGCCCAAGTGTGCCGAACTTCACTACATGGTGGTGGCCACCGACCAGCAGACCTCTAGGCAGGCCCAGGCCCAGCTGCTTGTAACAGTGGAGGGGTCATATGTGGCCGAGGAGGCGGGCTGCCCCCTGTCCTGTGCAGTCAGCAAGAGACGGCTGGAGTGTGAGGAGTGTGGCGGCCTGGGCTCCCCAACAGGCAGGTGTGAGTGGAGGCAAGGAGATGGCAAAGGGATCACCAGGAACTTCTCCACCTGCTCTCCCAGCACCAAGACCTGCCCCGACGGCCACTGCGATGTTGTGGAGACCCAAGACATCAACATTTGCCCTCAGGACTGCCTCCGGGGCAGCATTGTTGGGGGACACGAGCCTGGGGAGCCCCGGGGGATTAAAGCTGGCTATGGCACCTGCAACTGCTTCCCTGAGGAGGAGAAGTGCTTCTGCGAGCCCGAAGACATCCAGGATCCACTGTGCGACGAGCTGTGCCGCACGGTGATCGCAGCCGCTGTCCTCTTCTCCTTCATCGTCTCGGTGCTGCTGTCTGCCTTCTGCATCCACTGCTACCACAAGTTTGCCCACAAGCCACCCATCTCCTCAGCTGAGATGACCTTCCGGAGGCCCGCCCAGGCCTTCCCGGTCAGCTACTCCTCTTCCGGTGCCCGCCGGCCCTCGCTGGACTCCATGGAGAACCAGGTCTCCGTGGATGCCTTCAAGATCCTGGAGGATCCAAAGTGGGAATTCCCTCGGAAGAACTTGGTTCTTGGAAAAACTCTAGGAGAAGGCGAATTTGGAAAAGTGGTCAAGGCAACGGCCTTCCATCTGAAAGGCAGAGCAGGGTACACCACGGTGGCCGTGAAGATGCTGAAAGAGAACGCCTCCCCGAGTGAGCTTCGAGACCTGCTGTCAGAGTTCAACGTCCTGAAGCAGGTCAACCACCCACATGTCATCAAATTGTATGGGGCCTGCAGCCAGGATGGCCCGCTCCTCCTCATCGTGGAGTACGCCAAATACGGCTCCCTGCGGGGCTTCCTCCGCGAGAGCCGCAAAGTGGGGCCTGGCTACCTGGGCAGTGGAGGCAGCCGCAACTCCAGCTCCCTGGACCACCCGGATGAGCGGGCCCTCACCATGGGCGACCTCATCTCATTTGCCTGGCAGATCTCACAGGGGATGCAGTATCTGGCCGAGATGAAGCTCGTTCATCGGGACTTGGCAGCCAGAAACATCCTGGTAGCTGAGGGGCGGAAGATGAAGATTTCGGATTTCGGCTTGTCCCGAGATGTTTATGAAGAGGATTCCTACGTGAAGAGGAGCCAGGGTCGGATTCCAGTTAAATGGATGGCAATTGAATCCCTTTTTGATCATATCTACACCACGCAAAGTGATGTATGGTCTTTTGGTGTCCTGCTGTGGGAGATCGTGACCCTAGGGGGAAACCCCTATCCTGGGATTCCTCCTGAGCGGCTCTTCAACCTTCTGAAGACCGGCCACCGGATGGAGAGGCCAGACAACTGCAGCGAGGAGATGTACCGCCTGATGCTGCAATGCTGGAAGCAGGAGCCGGACAAAAGGCCGGTGTTTGCGGACATCAGCAAAGACCTGGAGAAGATGATGGTTAAGAGGAGAGACTACTTGGACCTTGCGGCGTCCACTCCATCTGACTCCCTGATTTATGACGACGGCCTCTCAGAGGAGGAGACACCGCTGGTGGACTGTAATAATGCCCCCCTCCCTCGAGCCCTCCCTTCCACATGGATTGAAAACAAACTCTATGGTAGAATTTCCCATGCATTTACTAGATTCTAGCACCGCTGTCCCCTCTGCACTATCCTTCCTCTCTGTGATGCTTTTTAAAAATGTTTCTGGTCTGAACAAAACCAAAGTCTGCTCTGAACCTTTTTATTTGTAAATGTCTGACTTTGCATCCAGTTTACATTTAGGCATTATTGCAACTATGTTTTTCTAAAAGGAAGTGAAAATAAGTGTAATTACCACATTGCCCAGCAACTTAGGATGGTAGAGGAAAAAACAGATCAGGGCGGAACTCTCAGGGGAGACCAAGAACAGGTTGAATAAGGCGCTTCTGGGGTGGGAATCAAGTCATAGTACTTCTACTTTAACTAAGTGGATAAATATACAAATCTGGGGAGGTATTCAGTTGAGAAAGGAGCCACCAGCACCACTCAGCCTGCACTGGGAGCACAGCCAGGTTCCCCCAGACCCCTCCTGGGCAGGCAGGTGCCTCTCAGAGGCCACCCGGCACTGGCGAGCAGCCACTGGCCAAGCCTCAGCCCCAGTCCCAGCCACATGTCCTCCATCAGGGGTAGCGAGGTTGCAGGAGCTGGCTGGCCCTGGGAGGACGCACCCCCACTGCTGTTTTCACATCCTTTCCCTTACCCACCTTCAGGACGGTTGTCACTTATGAAGTCAGTGCTAAAGCTGGAGCAGTTGCTTTTTGAAAGAACATGGTCTGTGGTGCTGTGGTCTTACAATGGACAGTAAATATGGTTCTTGCCAAAACTCCTTCTTTTGTCTTTGATTAAATACTAGAAATTTAAAAAAAAAAAAAAA(配列番号10)
【0176】
一部の態様では、ROS1遺伝子、並びにROS1融合核酸分子及びポリペプチドを含む再編成が、本明細書で提供される。
【0177】
本明細書で使用される場合、「c-rosがん遺伝子1」又は「ROS1」とは、ROS1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ROS1遺伝子は、ROS1受容体チロシンキナーゼタンパク質をコードする。ROS1はまた、ROS、MCF3、c-ros-1、c-rosがん遺伝子1、及びROS1受容体チロシンキナーゼとして既知である。一部の実施形態では、ROS1遺伝子は、ヒトROS1遺伝子である。例示的なROS1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6098によって表される。例示的なROS1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002944によって表され、これは、配列番号11として以下で提供される。ROS1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002935によって表される。
GCACTTCTAAGAACTAACCTTTAGTCACTGGGTGACTTTATGGGAGTAAAAGGAAGCTGTTATGAAATAGCTCTTATGGAACTGTTACAAGCTTTCAAGCATTCAAAGGTCTAAATGAAAAAGGCTAAGTATTATTTCAAAAGGCAAGTATATCCTAATATAGCAAAACAAACAAAGCAAAATCCATCAGCTACTCCTCCAATTGAAGTGATGAAGCCCAAATAATTCATATAGCAAAATGGAGAAAATTAGACCGGCCATCTAAAAATCTGCCATTGGTGAAGTGATGAAGAACATTTACTGTCTTATTCCGAAGCTTGTCAATTTTGCAACTCTTGGCTGCCTATGGATTTCTGTGGTGCAGTGTACAGTTTTAAATAGCTGCCTAAAGTCGTGTGTAACTAATCTGGGCCAGCAGCTTGACCTTGGCACACCACATAATCTGAGTGAACCGTGTATCCAAGGATGTCACTTTTGGAACTCTGTAGATCAGAAAAACTGTGCTTTAAAGTGTCGGGAGTCGTGTGAGGTTGGCTGTAGCAGCGCGGAAGGTGCATATGAAGAGGAAGTACTGGAAAATGCAGACCTACCAACTGCTCCCTTTGCTTCTTCCATTGGAAGCCACAATATGACATTACGATGGAAATCTGCAAACTTCTCTGGAGTAAAATACATCATTCAGTGGAAATATGCACAACTTCTGGGAAGCTGGACTTATACTAAGACTGTGTCCAGACCGTCCTATGTGGTCAAGCCCCTGCACCCCTTCACTGAGTACATTTTCCGAGTGGTTTGGATCTTCACAGCGCAGCTGCAGCTCTACTCCCCTCCAAGTCCCAGTTACAGGACTCATCCTCATGGAGTTCCTGAAACTGCACCTTTGATTAGGAATATTGAGAGCTCAAGTCCCGACACTGTGGAAGTCAGCTGGGATCCACCTCAATTCCCAGGTGGACCTATTTTGGGTTATAACTTAAGGCTGATCAGCAAAAATCAAAAATTAGATGCAGGGACACAGAGAACCAGTTTCCAGTTTTACTCCACTTTACCAAATACTATCTACAGGTTTTCTATTGCAGCAGTAAATGAAGTTGGTGAGGGTCCAGAAGCAGAATCTAGTATTACCACTTCATCTTCAGCAGTTCAACAAGAGGAACAGTGGCTCTTTTTATCCAGAAAAACTTCTCTAAGAAAGAGATCTTTAAAACATTTAGTAGATGAAGCACATTGCCTTCGGTTGGATGCTATATACCATAATATTACAGGAATATCTGTTGATGTCCACCAGCAAATTGTTTATTTCTCTGAAGGAACTCTCATATGGGCGAAGAAGGCTGCCAACATGTCTGATGTATCTGACCTGAGAATTTTTTACAGAGGTTCAGGATTAATTTCTTCTATCTCCATAGATTGGCTTTATCAAAGAATGTATTTCATCATGGATGAACTGGTATGTGTCTGTGATTTAGAGAACTGCTCAAACATCGAGGAAATTACTCCACCCTCTATTAGTGCACCTCAAAAAATTGTGGCTGATTCATACAATGGGTATGTCTTTTACCTCCTGAGAGATGGCATTTATAGAGCAGACCTTCCTGTACCATCTGGCCGGTGTGCAGAAGCTGTGCGTATTGTGGAGAGTTGCACGTTAAAGGACTTTGCAATCAAGCCACAAGCCAAGCGAATCATTTACTTCAATGACACTGCCCAAGTCTTCATGTCAACATTTCTGGATGGCTCTGCTTCCCATCTCATCCTACCTCGCATCCCCTTTGCTGATGTGAAAAGTTTTGCTTGTGAAAACAATGACTTTCTTGTCACAGATGGCAAGGTCATTTTCCAACAGGATGCTTTGTCTTTTAATGAATTCATCGTGGGATGTGACCTGAGTCACATAGAAGAATTTGGGTTTGGTAACTTGGTCATCTTTGGCTCATCCTCCCAGCTGCACCCTCTGCCAGGCCGCCCGCAGGAGCTTTCGGTGCTGTTTGGCTCTCACCAGGCTCTTGTTCAATGGAAGCCTCCTGCCCTTGCCATAGGAGCCAATGTCATCCTGATCAGTGATATTATTGAACTCTTTGAATTAGGCCCTTCTGCCTGGCAGAACTGGACCTATGAGGTGAAAGTATCCACCCAAGACCCTCCTGAAGTCACTCATATTTTCTTGAACATAAGTGGAACCATGCTGAATGTACCTGAGCTGCAGAGTGCTATGAAATACAAGGTTTCTGTGAGAGCAAGTTCTCCAAAGAGGCCAGGCCCCTGGTCAGAGCCCTCAGTGGGTACTACCCTGGTGCCAGCTAGTGAACCACCATTTATCATGGCTGTGAAAGAAGATGGGCTTTGGAGTAAACCATTAAATAGCTTTGGCCCAGGAGAGTTCTTATCCTCTGATATAGGAAATGTGTCAGACATGGATTGGTATAACAACAGCCTCTACTACAGTGACACGAAAGGCGACGTTTTTGTGTGGCTGCTGAATGGGACGGATATCTCAGAGAATTATCACCTACCCAGCATTGCAGGAGCAGGGGCTTTAGCTTTTGAGTGGCTGGGTCACTTTCTCTACTGGGCTGGAAAGACATATGTGATACAAAGGCAGTCTGTGTTGACGGGACACACAGACATTGTTACCCACGTGAAGCTATTGGTGAATGACATGGTGGTGGATTCAGTTGGTGGATATCTCTACTGGACCACACTCTATTCAGTGGAAAGCACCAGACTAAATGGGGAAAGTTCCCTTGTACTACAGACACAGCCTTGGTTTTCTGGGAAAAAGGTAATTGCTCTAACTTTAGACCTCAGTGATGGGCTCCTGTATTGGTTGGTTCAAGACAGTCAATGTATTCACCTGTACACAGCTGTTCTTCGGGGACAGAGCACTGGGGATACCACCATCACAGAATTTGCAGCCTGGAGTACTTCTGAAATTTCCCAGAATGCACTGATGTACTATAGTGGTCGGCTGTTCTGGATCAATGGCTTTAGGATTATCACAACTCAAGAAATAGGTCAGAAAACCAGTGTCTCTGTTTTGGAACCAGCCAGATTTAATCAGTTCACAATTATTCAGACATCCCTTAAGCCCCTGCCAGGGAACTTTTCCTTTACCCCTAAGGTTATTCCAGATTCTGTTCAAGAGTCTTCATTTAGGATTGAAGGAAATGCTTCAAGTTTTCAAATCCTGTGGAATGGTCCCCCTGCGGTAGACTGGGGTGTAGTTTTCTACAGTGTAGAATTTAGTGCTCATTCTAAGTTCTTGGCTAGTGAACAACACTCTTTACCTGTATTTACTGTGGAAGGACTGGAACCTTATGCCTTATTTAATCTTTCTGTCACTCCTTATACCTACTGGGGAAAGGGCCCCAAAACATCTCTGTCACTTCGAGCACCTGAAACAGTTCCATCAGCACCAGAGAACCCCAGAATATTTATATTACCAAGTGGAAAATGCTGCAACAAGAATGAAGTTGTGGTGGAATTTAGGTGGAACAAACCTAAGCATGAAAATGGGGTGTTAACAAAATTTGAAATTTTCTACAATATATCCAATCAAAGTATTACAAACAAAACATGTGAAGACTGGATTGCTGTCAATGTCACTCCCTCAGTGATGTCTTTTCAACTTGAAGGCATGAGTCCCAGATGCTTTATTGCCTTCCAGGTTAGGGCCTTTACATCTAAGGGGCCAGGACCATATGCTGACGTTGTAAAGTCTACAACATCAGAAATCAACCCATTTCCTCACCTCATAACTCTTCTTGGTAACAAGATAGTTTTTTTAGATATGGATCAAAATCAAGTTGTGTGGACGTTTTCAGCAGAAAGAGTTATCAGTGCCGTTTGCTACACAGCTGATAATGAGATGGGATATTATGCTGAAGGGGACTCACTCTTTCTTCTGCACTTGCACAATCGCTCTAGCTCTGAGCTTTTCCAAGATTCACTGGTTTTTGATATCACAGTTATTACAATTGACTGGATTTCAAGGCACCTCTACTTTGCACTGAAAGAATCACAAAATGGAATGCAAGTATTTGATGTTGATCTTGAACACAAGGTGAAATATCCCAGAGAGGTGAAGATTCACAATAGGAATTCAACAATAATTTCTTTTTCTGTATATCCTCTTTTAAGTCGCTTGTATTGGACAGAAGTTTCCAATTTTGGCTACCAGATGTTCTACTACAGTATTATCAGTCACACCTTGCACCGAATTCTGCAACCCACAGCTACAAACCAACAAAACAAAAGGAATCAATGTTCTTGTAATGTGACTGAATTTGAGTTAAGTGGAGCAATGGCTATTGATACCTCTAACCTAGAGAAACCATTGATATACTTTGCCAAAGCACAAGAGATCTGGGCAATGGATCTGGAAGGCTGTCAGTGTTGGAGAGTTATCACAGTACCTGCTATGCTCGCAGGAAAAACCCTTGTTAGCTTAACTGTGGATGGAGATCTTATATACTGGATCATCACAGCAAAGGACAGCACACAGATTTATCAGGCAAAGAAAGGAAATGGGGCCATCGTTTCCCAGGTGAAGGCCCTAAGGAGTAGGCATATCTTGGCTTACAGTTCAGTTATGCAGCCTTTTCCAGATAAAGCGTTTCTGTCTCTAGCTTCAGACACTGTGGAACCAACTATACTTAATGCCACTAACACTAGCCTCACAATCAGATTACCTCTGGCCAAGACAAACCTCACATGGTATGGCATCACCAGCCCTACTCCAACATACCTGGTTTATTATGCAGAAGTTAATGACAGGAAAAACAGCTCTGACTTGAAATATAGAATTCTGGAATTTCAGGACAGTATAGCTCTTATTGAAGATTTACAACCATTTTCAACATACATGATACAGATAGCTGTAAAAAATTATTATTCAGATCCTTTGGAACATTTACCACCAGGAAAAGAGATTTGGGGAAAAACTAAAAATGGAGTACCAGAGGCAGTGCAGCTCATTAATACAACTGTGCGGTCAGACA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AATTTCCAAATGGAAGGCTCACTCTCCTTGTTACTAGACTGTCTGGTGGAAATATTTATGTGTTAAAGGTTCTTGCCTGCCACTCTGAGGAAATGTGGTGTACAGAGAGTCATCCTGTCACTGTGGAAATGTTTAACACACCAGAGAAACCTTATTCCTTGGTTCCAGAGAACACTAGTTTGCAATTTAATTGGAAGGCTCCATTGAATGTTAACCTCATCAGATTTTGGGTTGAGCTACAGAAGTGGAAATACAATGAGTTTTACCATGTTAAAACTTCATGCAGCCAAGGTCCTGCTTATGTCTGTAATATCACAAATCTACAACCTTATACTTCATATAATGTCAGAGTAGTGGTGGTTTATAAGACGGGAGAAAATAGCACCTCACTTCCAGAAAGCTTTAAGACAAAAGCTGGAGTCCCAAATAAACCAGGCATTCCCAAATTACTAGAAGGGAGTAAAAATTCAATACAGTGGGAGAAAGCTGAAGATAATGGATGTAGAATTACATACTATATCCTTGAGATAAGAAAGAGCACTTCAAATAATTTACAGAACCAGAATTTAAGGTGGAAGATGACATTTAATGGATCCTGCAGTAGTGTTTGCACATGGAAGTCCAAAAACCTGAAAGGAATATTTCAGTTCAGAGTAGTAGCTGCAAATAATCTAGGGTTTGGTGAATATAGTGGAATCAGTGAGAATATTATATTAGTTGGAGATGATTTTTGGATACCAGAAACAAGTTTCATACTTACTATTATAGTTGGAATATTTCTGGTTGTTACAATCCCACTGACCTTTGTCTGGCATAGAAGATTAAAGAATCAAAAAAGTGCCAAGGAAGGGGTGACAGTGCTTATAAACGAAGACAAAGAGTTGGCTGAGCTGCGAGGTCTGGCAGCCGGAGTAGGCCTGGCTAATGCCTGCTATGCAATACATACTCTTCCAACCCAAGAGGAGATTGAAAATCTTCCTGCCTTCCCTCGGGAAAAACTGACTCTGCGTCTCTTGCTGGGAAGTGGAGCCTTTGGAGAAGTGTATGAAGGAACAGCAGTGGACATCTTAGGAGTTGGAAGTGGAGAAATCAAAGTAGCAGTGAAGACTTTGAAGAAGGGTTCCACAGACCAGGAGAAGATTGAATTCCTGAAGGAGGCACATCTGATGAGCAAATTTAATCATCCCAACATTCTGAAGCAGCTTGGAGTTTGTCTGCTGAATGAACCCCAATACATTATCCTGGAACTGATGGAGGGAGGAGACCTTCTTACTTATTTGCGTAAAGCCCGGATGGCAACGTTTTATGGTCCTTTACTCACCTTGGTTGACCTTGTAGACCTGTGTGTAGATATTTCAAAAGGCTGTGTCTACTTGGAACGGATGCATTTCATTCACAGGGATCTGGCAGCTAGAAATTGCCTTGTTTCCGTGAAAGACTATACCAGTCCACGGATAGTGAAGATTGGAGACTTTGGACTCGCCAGAGACATCTATAAAAATGATTACTATAGAAAGAGAGGGGAAGGCCTGCTCCCAGTTCGGTGGATGGCTCCAGAAAGTTTGATGGATGGAATCTTCACTACTCAATCTGATGTATGGTCTTTTGGAATTCTGATTTGGGAGATTTTAACTCTTGGTCATCAGCCTTATCCAGCTCATTCCAACCTTGATGTGTTAAACTATGTGCAAACAGGAGGGAGACTGGAGCCACCAAGAAATTGTCCTGATGATCTGTGGAATTTAATGACCCAGTGCTGGGCTCAAGAACCCGACCAAAGACCTACTTTTCATAGAATTCAGGACCAACTTCAGTTATTCAGAAATTTTTTCTTAAATAGCATTTATAAGTCCAGAGATGAAGCAAACAACAGTGGAGTCATAAATGAAAGCTTTGAAGGTGAAGATGGCGATGTGATTTGTTTGAATTCAGATGACATTATGCCAGTTGCTTTAATGGAAACGAAGAACCGAGAAGGGTTAAACTATATGGTACTTGCTACAGAATGTGGCCAAGGTGAAGAAAAGTCTGAGGGTCCTCTAGGCTCCCAGGAATCTGAATCTTGTGGTCTGAGGAAAGAAGAGAAGGAACCACATGCAGACAAAGATTTCTGCCAAGAAAAACAAGTGGCTTACTGCCCTTCTGGCAAGCCTGAAGGCCTGAACTATGCCTGTCTCACTCACAGTGGATATGGAGATGGGTCTGATTAATAGCGTTGTTTGGGAAATAGAGAGTTGAGATAAACACTCTCATTCAGTAGTTACTGAAAGAAAACTCTGCTAGAATGATAAATGTCATGGTGGTCTATAACTCCAAATAAACAATGCAACGTTCCTGATTTCTAATCTTGGTTCTGAGAGCCATTTGGTTTCAGTTGTAGCAATCCCCATACCAGCTGCCTGACTTTCAGTAGAATTATGAGATGAACACTAAGCATGTGGAAAGCTTAGGAAGACTCAGAAGTCTGGAAGGGAAACACTGCTCTCCCTTCTCCCTTGAGGTGCTTTAGGCTCTTACCCACCTTTCAGTTTGGGCTGTAATAAAAATATCTTGGCCACATGTTTAGAGACAGAATAGGTGTGTTCAGCGATATAAAGAAGAGGCTAAGGAGTAGGCTCAGGGGGGTCAACTGAACTACAGATAATCTCAAATGGGACCAAGGAAATGAGAAATAATTTCACACATACAGAAGAAACCAGCACCTGTGACTTGAGAAATCACTTGGAAAGCTGTTACTGCAATGATATATATATTATCTTTTTTTAATTTTTTTTTTTTTTTTTTGAGACGAAGTCTTGCTCTGTTGCCCAGGCTGGAGTTCAATGGCACGATCTCGGCACTGCAAACTCCACCTCCTGGGTTCAAGCAATTCTCGTGCCTCAGCCTCCTAAGTAGCTGGGATTACAGGCGTGTGCCACCACGCCCGGCTAATTTTTGTATTTTTAGTAGAGATGAGGTTTCACCATATTGGCCAGGCTGGTCTAGAACTCCTGACCTCGGGATCCACCTGCCTTGGCCTCCCAAAGTGCTGGATTACAGGTGTGAGCCACCATGCCTAGCCGATATATATTGTCTTTAATCACTACTGTAAAATATTTTGTAGTTTTGAGGCTTACAACAGTAGATTCAGTCATGTTGAAAATAAGACTGTGAAGATCTTTTAAGTCCTGAAGTTTTGCATTCTGTAATCTTCAGTTGTATAAAATCACTCTGACTTGTGTGCTATTATGGAAATTAACTAGTATAAAGATTGCTATTTGCCATATCTATTTTATGTATAAAATACTTAAGATTACATTTTGTATCAAATTATGCTTAAAATTAAATATAAATGATTATACAATGTTAA(配列番号11)
(i)キナーゼ融合核酸分子
【0178】
一部の実施形態では、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1再編成は、遺伝子融合をもたらし、遺伝子融合は、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1遺伝子の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、融合核酸分子をもたらす。
【0179】
一部の態様では、ALKの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、ALK融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0180】
一部の実施形態では、本開示のALK融合核酸分子は、ALKの少なくとも一部分と、AGAP1、ARHGEF7、BRE、EPS8、GPR113、HDAC9、MIPOL1、PELI1、SLC39A10、VKORC1L1、PLEKHA7、SPINK5、GCC2、HIP1、KANK1、KLC1、PPFIBP1、SORBS1、TFG、又はTPM3の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、ALK融合核酸分子は、AGAP1-ALK、ARHGEF7-ALK、BRE-ALK、EPS8-ALK、GPR113-ALK、HDAC9-ALK、MIPOL1-ALK、PELI1-ALK、SLC39A10-ALK、VKORC1L1-ALK、ALK-SORBS1、ALK-SPINK5、GCC2-ALK、HIP1-ALK、KANK1-ALK、PLEKHA7-ALK、KLC1-ALK、TFG-ALK、TPM3-ALK、又はPPFIBP1-ALKから選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なALK融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0181】
本明細書で使用される場合、「AGAP1」とは、AGAP1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。AGAP1遺伝子は、GTPアーゼ、ANKリピート、及びPHドメイン含有タンパク質1を有するArf-GAPをコードする。AGAP1はまた、CENTG2及びKIAA1099として既知である。一部の実施形態では、AGAP1遺伝子は、ヒトAGAP1遺伝子である。例示的なAGAP1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号116987によって表される。例示的なAGAP1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_014914によって表される。AGAP1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055729によって表される。
【0182】
本明細書で使用される場合、「ARHGEF7」とは、ARHGEF7 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ARHGEF7遺伝子は、Rhoグアニンヌクレオチド交換因子7タンパク質をコードする。ARHGEF7はまた、P50、P85、PAK3、PIXB、COOL1、P50BP、COOL-1、P85SPR、BETA-PIX、P85COOL1、及びNbla10314として既知である。一部の実施形態では、ARHGEF7遺伝子は、ヒトARHGEF7遺伝子である。例示的なARHGEF7遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8874によって表される。例示的なARHGEF7 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_145735によって表される。ARHGEF7ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_663788によって表される。
【0183】
本明細書で使用される場合、「BRE」とは、BRE mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。BRE遺伝子は、脳及び生殖器官発現タンパク質をコードする。BREはまた、BABAM2、BRCC4、及びBRCC45として既知である。一部の実施形態では、BRE遺伝子は、ヒトBRE遺伝子である。例示的なBRE遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9577によって表される。例示的なBRE mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004899によって表される。BREポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004890によって表される。
【0184】
本明細書で使用される場合、「EPS8」とは、EPS8 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。EPS8遺伝子は、上皮成長因子受容体経路基質8タンパク質をコードする。EPS8はまた、DFNB102として既知である。一部の実施形態では、EPS8遺伝子は、ヒトEPS8遺伝子である。例示的なEPS8遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2059によって表される。例示的なEPS8 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004447によって表される。EPS8ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004438によって表される。
【0185】
本明細書で使用される場合、「GPR113」とは、GPR113 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GPR113遺伝子は、Gタンパク質共役型受容体113タンパク質をコードする。GPR113はまた、ADGRF3及びPGR23として既知である。一部の実施形態では、GPR113遺伝子は、ヒトGPR113遺伝子である。例示的なGPR113遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号165082によって表される。例示的なGPR113 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_153835によって表される。GPR113ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_722577によって表される。
【0186】
本明細書で使用される場合、「HDAC9」とは、HDAC9 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。HDAC9遺伝子は、ヒストンデアセチラーゼ9タンパク質をコードする。HDAC9はまた、HD7、HD9、HD7b、HDAC、HDRP、MITR、HDAC7、HDAC7B、HDAC9B、及びHDAC9FLとして既知である。一部の実施形態では、HDAC9遺伝子は、ヒトHDAC9遺伝子である。例示的なHDAC9遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9734によって表される。例示的なHDAC9 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_058176によって表される。HDAC9ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_478056によって表される。
【0187】
本明細書で使用される場合、「MIPOL1」とは、MIPOL1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MIPOL1遺伝子は、鏡像多指症1タンパク質をコードする。MIPOL1はまた、CCDC193として既知である。一部の実施形態では、MIPOL1遺伝子は、ヒトMIPOL1遺伝子である。例示的なMIPOL1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号145282によって表される。例示的なMIPOL1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_138731によって表される。MIPOL1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_620059によって表される。
【0188】
本明細書で使用される場合、「PELI1」とは、PELI1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PELI1遺伝子は、鏡像多指症1タンパク質をコードする。一部の実施形態では、PELI1遺伝子は、ヒトPELI1遺伝子である。例示的なPELI1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号57162によって表される。例示的なPELI1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020651によって表される。PELI1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_065702によって表される。
【0189】
本明細書で使用される場合、「SLC39A10」とは、SLC39A10 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SLC39A10遺伝子は、溶質輸送体ファミリー39メンバー10タンパク質をコードする。SLC39A10はまた、LZT-Hs2として既知である。一部の実施形態では、SLC39A10遺伝子は、ヒトSLC39A10遺伝子である。例示的なSLC39A10遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号57181によって表される。例示的なSLC39A10 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020342によって表される。SLC39A10ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_065075によって表される。
【0190】
本明細書で使用される場合、「VKORC1L1」とは、VKORC1L1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。VKORC1L1遺伝子は、ビタミンKエポキシドレダクターゼ複合体サブユニット1様1タンパク質をコードする。一部の実施形態では、VKORC1L1遺伝子は、ヒトVKORC1L1遺伝子である。例示的なVKORC1L1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号154807によって表される。例示的なVKORC1L1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_173517によって表される。VKORC1L1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_775788によって表される。
【0191】
本明細書で使用される場合、「SORBS1」とは、SORBS1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SORBS1遺伝子は、ソルビン及びSH3ドメイン含有1タンパク質をコードする。SORBS1はまた、CAP、FLAF2、R85FL、SH3D5、SORB1、及びSH3P12として既知である。一部の実施形態では、SORBS1遺伝子は、ヒトSORBS1遺伝子である。例示的なSORBS1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10580によって表される。例示的なSORBS1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006434によって表される。SORBS1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006425によって表される。
【0192】
本明細書で使用される場合、「SPINK5」とは、SPINK5 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SPINK5遺伝子は、セリンペプチダーゼ阻害剤カザール型5タンパク質をコードする。SPINK5はまた、NS、NETS、LEKTI、LETKI、及びVAKTIとして既知である。一部の実施形態では、SPINK5遺伝子は、ヒトSPINK5遺伝子である。例示的なSPINK5遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号11005によって表される。例示的なSPINK5 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006846によって表される。SPINK5ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006837によって表される。
【0193】
本明細書で使用される場合、「GCC2」とは、GCC2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GCC2遺伝子は、GRIP及びコイルドコイルドメイン含有2タンパク質をコードする。GCC2はまた、REN53、GCC185、及びRANBP2L4として既知である。一部の実施形態では、GCC2遺伝子は、ヒトGCC2遺伝子である。例示的なGCC2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9648によって表される。例示的なGCC2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_181453によって表される。GCC2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_852118によって表される。
【0194】
本明細書で使用される場合、「HIP1」とは、HIP1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。HIP1遺伝子は、ハンチンチン相互作用タンパク質1タンパク質をコードする。HIP1はまた、SHON、HIP-I、ILWEQ、SHONベータ、及びSHONガンマとして既知である。一部の実施形態では、HIP1遺伝子は、ヒトHIP1遺伝子である。例示的なHIP1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号3092によって表される。例示的なHIP1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005338によって表される。HIP1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005329によって表される。
【0195】
本明細書で使用される場合、「KANK1」とは、KANK1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KANK1遺伝子は、KNモチーフ及びアンキリンリピートドメイン1タンパク質をコードする。KANK1はまた、KANK、CPSQ2、及びANKRD15として既知である。一部の実施形態では、KANK1遺伝子は、ヒトKANK1遺伝子である。例示的なKANK1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号23189によって表される。例示的なKANK1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_015158によって表される。KANK1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055973によって表される。
【0196】
本明細書で使用される場合、「PLEKHA7」とは、PLEKHA7 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PLEKHA7遺伝子は、プレクストリン相同性ドメイン含有A7タンパク質をコードする。PLEKHA7はまた、DKFZp686M22243として既知である。一部の実施形態では、PLEKHA7遺伝子は、ヒトPLEKHA7遺伝子である。例示的なPLEKHA7遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号144100によって表される。例示的なPLEKHA7 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001329630によって表される。PLEKHA7ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001316559によって表される。
【0197】
本明細書で使用される場合、「KLC1」とは、KLC1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KLC1遺伝子は、キネシン軽鎖1タンパク質をコードする。KLC1はまた、KLC、KNS2、及びKNS2Aとして既知である。一部の実施形態では、KLC1遺伝子は、ヒトKLC1遺伝子である。例示的なKLC1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号3831によって表される。例示的なKLC1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005552によって表される。KLC1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005543によって表される。
【0198】
本明細書で使用される場合、「TFG」とは、TFG mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TFG遺伝子は、ERからゴルジへの輸送調節タンパク質をコードする。TFGはまた、TF6、HMSNP、SPG57、及びTRKT3として既知である。一部の実施形態では、TFG遺伝子は、ヒトTFG遺伝子である。例示的なTFG遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10342によって表される。例示的なTFG mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006070によって表される。TFGポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006061によって表される。
【0199】
本明細書で使用される場合、「TPM3」とは、TPM3 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TPM3遺伝子は、トロポミオシン3タンパク質をコードする。TPM3はまた、TM3、TM5、TRK、CFTD、NEM1、TM-5、TM30、CAPM1、TM30nm、TPM3nu、TPMsk3、hscp30、HEL-189、HEL-S-82p、及びOK/SW-cl.5として既知である。一部の実施形態では、TPM3遺伝子は、ヒトTPM3遺伝子である。例示的なTPM3遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7170によって表される。例示的なTPM3 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_152263によって表される。TPM3ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_689476によって表される。
【0200】
本明細書で使用される場合、「PPFIBP1」とは、PPFIBP1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PPFIBP1遺伝子は、PPFIA結合タンパク質1タンパク質をコードする。PPFIBP1はまた、L2、SGT2、hSGT2、及びhSgt2pとして既知である。一部の実施形態では、PPFIBP1遺伝子は、ヒトPPFIBP1遺伝子である。例示的なPPFIBP1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8496によって表される。例示的なPPFIBP1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003622によって表される。PPFIBP1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003613によって表される。
【0201】
一部の態様では、BRAFの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、BRAF融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0202】
一部の実施形態では、BRAF融合核酸分子は、BRAFの少なくとも一部分と、CCDC88C、COBLL1、CREB3L2、DLC1、GOLGA3、MSI2、TNS3、DOCK4、RAD51、AKAP9、ARMC10、DENND2A、JHDM1D、KIAA1549、MKRN1、NRF1、SLC45A3、SND1、ZC3HAV1、ZNF277、又はTRIM24の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、BRAF融合核酸分子は、CCDC88C-BRAF、COBLL1-BRAF、CREB3L2-BRAF、DLC1-BRAF、GOLGA3-BRAF、MSI2-BRAF、TNS3-BRAF、BRAF-DOCK4、BRAF-RAD51、AKAP9-BRAF、ARMC10-BRAF、DENND2A-BRAF、JHDM1D-BRAF、KIAA1549-BRAF、MKRN1-BRAF、NRF1-BRAF、SLC45A3-BRAF、SND1-BRAF、BRAF-TRIM24、ZC3HAV1-BRAF、又はZNF277-BRAFから選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なBRAF融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0203】
本明細書で使用される場合、「CCDC88C」とは、CCDC88C mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CCDC88C遺伝子は、コイルドコイルドメイン含有88Cタンパク質をコードする。CCDC88Cはまた、HYC1、DAPLE、HKRP2、SCA40、及びKIAA1509として既知である。一部の実施形態では、CCDC88C遺伝子は、ヒトCCDC88C遺伝子である。例示的なCCDC88C遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号440193によって表される。例示的なCCDC88C mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001080414によって表される。CCDC88Cポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001073883によって表される。
【0204】
本明細書で使用される場合、「COBLL1」とは、COBLL1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。COBLL1遺伝子は、コルドンブルーWH2リピートタンパク質様1タンパク質をコードする。COBLL1はまた、COBLR1及びKIAA0977として既知である。一部の実施形態では、COBLL1遺伝子は、ヒトCOBLL1遺伝子である。例示的なCOBLL1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号22837によって表される。例示的なCOBLL1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_014900によって表される。COBLL1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055715によって表される。
【0205】
本明細書で使用される場合、「CREB3L2」とは、CREB3L2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CREB3L2遺伝子は、cAMP応答配列結合タンパク質3様2タンパク質をコードする。CREB3L2はまた、BBF2H7及びTCAG_1951439として既知である。一部の実施形態では、CREB3L2遺伝子は、ヒトCREB3L2遺伝子である。例示的なCREB3L2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号64764によって表される。例示的なCREB3L2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_194071によって表される。CREB3L2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_919047によって表される。
【0206】
本明細書で使用される場合、「DLC1」とは、DLC1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。DLC1遺伝子は、DLC1 RhoGTPアーゼ活性化タンパク質をコードする。DLC1はまた、HP、ARHGAP7、STARD12、及びp122-RhoGAPとして既知である。一部の実施形態では、DLC1遺伝子は、ヒトDLC1遺伝子である。例示的なDLC1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10395によって表される。例示的なDLC1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_024767によって表される。DLC1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_079043によって表される。
【0207】
本明細書で使用される場合、「GOLGA3」とは、GOLGA3 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GOLGA3遺伝子は、ゴルジンA3タンパク質をコードする。GOLGA3はまた、MEA-2及びGCP170として既知である。一部の実施形態では、GOLGA3遺伝子は、ヒトGOLGA3遺伝子である。例示的なGOLGA3遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2802によって表される。例示的なGOLGA3 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005895によって表される。GOLGA3ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005886によって表される。
【0208】
本明細書で使用される場合、「MSI2」とは、MSI2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MSI2遺伝子は、musashi RNA結合タンパク質2タンパク質をコードする。MSI2はまた、MSI2Hとして既知である。一部の実施形態では、MSI2遺伝子は、ヒトMSI2遺伝子である。例示的なMSI2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号124540によって表される。例示的なMSI2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_138962によって表される。MSI2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_620412によって表される。
【0209】
本明細書で使用される場合、「TNS3」とは、TNS3 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TNS3遺伝子は、テンシン3タンパク質をコードする。TNS3はまた、TEM6、H_NH0549I23.2、FLJ13732、及びTENS1として既知である。一部の実施形態では、TNS3遺伝子は、ヒトTNS3遺伝子である。例示的なTNS3遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号64759によって表される。例示的なTNS3 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_022748によって表される。TNS3ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_073585によって表される。
【0210】
本明細書で使用される場合、「DOCK4」とは、DOCK4 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。DOCK4遺伝子は、細胞質分裂の献呈者4タンパク質をコードする。DOCK4はまた、FLJ34238及びKIAA0716として既知である。一部の実施形態では、DOCK4遺伝子は、ヒトDOCK4遺伝子である。例示的なDOCK4遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9732によって表される。例示的なDOCK4 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_014705によって表される。DOCK4ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055520によって表される。
【0211】
本明細書で使用される場合、「RAD51」とは、RAD51 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。RAD51遺伝子は、RAD51リコンビナーゼタンパク質をコードする。RAD51はまた、RECA、BRCC5、FANCR、MRMV2、HRAD51、RAD51A、HsRad51、及びHsT16930として既知である。一部の実施形態では、RAD51遺伝子は、ヒトRAD51遺伝子である。例示的なRAD51遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5888によって表される。例示的なRAD51 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002875によって表される。RAD51ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002866によって表される。
【0212】
本明細書で使用される場合、「AKAP9」とは、AKAP9 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。AKAP9遺伝子は、Aキナーゼアンカータンパク質9タンパク質をコードする。AKAP9はまた、LQT11、PRKA9、AKAP-9、CG-NAP、YOTIAO、AKAP350、AKAP450、PPP1R45、HYPERION、及びMU-RMS-40.16Aとして既知である。一部の実施形態では、AKAP9遺伝子は、ヒトAKAP9遺伝子である。例示的なAKAP9遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10142によって表される。例示的なAKAP9 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005751によって表される。AKAP9ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005742によって表される。
【0213】
本明細書で使用される場合、「ARMC10」とは、ARMC10 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ARMC10遺伝子は、アルマジロリピート含有10タンパク質をコードする。ARMC10はまた、SVH、PNAS112、PNAS-112、及びPSEC0198として既知である。一部の実施形態では、ARMC10遺伝子は、ヒトARMC10遺伝子である。例示的なARMC10遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号83787によって表される。例示的なARMC10 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_031905によって表される。ARMC10ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_114111によって表される。
【0214】
本明細書で使用される場合、「DENND2A」とは、DENND2A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。DENND2A遺伝子は、DENNドメイン含有2Aタンパク質をコードする。DENND2Aはまた、FAM31D及びKIAA1277として既知である。一部の実施形態では、DENND2A遺伝子は、ヒトDENND2A遺伝子である。例示的なDENND2A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号27147によって表される。例示的なDENND2A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_015689によって表される。DENND2Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_056504によって表される。
【0215】
本明細書で使用される場合、「JHDM1D」とは、JHDM1D mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。JHDM1D遺伝子は、十文字Cドメイン含有ヒストンデメチラーゼ1相同体Dタンパク質をコードする。JHDM1Dはまた、KDM7Aとして既知である。一部の実施形態では、JHDM1D遺伝子は、ヒトJHDM1D遺伝子である。例示的なJHDM1D遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号80853によって表される。例示的なJHDM1D mRNA配列は、NCBI参照配列NM_030647によって表される。JHDM1Dポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_085150によって表される。
【0216】
本明細書で使用される場合、「KIAA1549」とは、KIAA1549 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KIAA1549遺伝子は、KIAA1549タンパク質をコードする。KIAA1549はまた、RP86として既知である。一部の実施形態では、KIAA1549遺伝子は、ヒトKIAA1549遺伝子である。例示的なKIAA1549遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号57670によって表される。例示的なKIAA1549 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020910によって表される。KIAA1549ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_065961によって表される。
【0217】
本明細書で使用される場合、「MKRN1」とは、MKRN1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MKRN1遺伝子は、マコリンリングフィンガータンパク質1タンパク質をコードする。MKRN1はまた、RNF61として既知である。一部の実施形態では、MKRN1遺伝子は、ヒトMKRN1遺伝子である。例示的なMKRN1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号23608によって表される。例示的なMKRN1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_013446によって表される。MKRN1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_038474によって表される。
【0218】
本明細書で使用される場合、「NRF1」とは、NRF1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。NRF1遺伝子は、核呼吸因子1タンパク質をコードする。NRF1はまた、ALPHA-PAL及びEWGとして既知である。一部の実施形態では、NRF1遺伝子は、ヒトNRF1遺伝子である。例示的なNRF1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号4899によって表される。例示的なNRF1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005011によって表される。NRF1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005002によって表される。
【0219】
本明細書で使用される場合、「SLC45A3」とは、SLC45A3 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SLC45A3遺伝子は、溶質輸送体ファミリー45メンバー3タンパク質をコードする。SLC45A3はまた、PRST、IPCA6、IPCA-2、IPCA-6、IPCA-8、PCANAP2、PCANAP6、及びPCANAP8として既知である。一部の実施形態では、SLC45A3遺伝子は、ヒトSLC45A3遺伝子である。例示的なSLC45A3遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号85414によって表される。例示的なSLC45A3 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_033102によって表される。SLC45A3ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_149093によって表される。
【0220】
本明細書で使用される場合、「SND1」とは、SND1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SND1遺伝子は、ブドウ球菌ヌクレアーゼ及びtudorドメイン含有1タンパク質をコードする。SND1はまた、p100、TDRD11、p100 EBNA2コアクチベーター、及びTudor-SNとして既知である。一部の実施形態では、SND1遺伝子は、ヒトSND1遺伝子である。例示的なSND1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号27044によって表される。例示的なSND1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_014390によって表される。SND1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055205によって表される。
【0221】
本明細書で使用される場合、「TRIM24」とは、TRIM24 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TRIM24遺伝子は、三要素モチーフ含有24タンパク質をコードする。TRIM24はまた、PTC6、TF1A、TIF1、RNF82、TIF1A、hTIF1、及びTIF1ALPHAとして既知である。一部の実施形態では、TRIM24遺伝子は、ヒトTRIM24遺伝子である。例示的なTRIM24遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8805によって表される。例示的なTRIM24 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003852によって表される。TRIM24ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003843によって表される。
【0222】
本明細書で使用される場合、「ZC3HAV1」とは、ZC3HAV1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ZC3HAV1遺伝子は、亜鉛フィンガーCCCH型含有抗ウイルス1タンパク質をコードする。ZC3HAV1はまた、ZAP、ZC3H2、ARTD13、PARP13、FLB6421、及びZC3HDC2として既知である。一部の実施形態では、ZC3HAV1遺伝子は、ヒトZC3HAV1遺伝子である。例示的なZC3HAV1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号56829によって表される。例示的なZC3HAV1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020119によって表される。ZC3HAV1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_064504によって表される。
【0223】
本明細書で使用される場合、「ZNF277」とは、ZNF277 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ZNF277遺伝子は、亜鉛フィンガータンパク質277タンパク質をコードする。ZNF277はまた、NRIF4及びZNF277Pとして既知である。一部の実施形態では、ZNF277遺伝子は、ヒトZNF277遺伝子である。例示的なZNF277遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号11179によって表される。例示的なZNF277 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_021994によって表される。ZNF277ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_068834によって表される。
【0224】
一部の態様では、EGFRの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、EGFR融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0225】
一部の実施形態では、EGFR融合核酸分子は、EGFRの少なくとも一部分と、ABCB1、PDE7A、EZH2、FLJ45974、又はZNF479の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、EGFR融合核酸分子は、ABCB1-EGFR、PDE7A-EGFR、EGFR-EZH2、EGFR-FLJ45974、又はEGFR-ZNF479から選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なEGFR融合核酸分子は、本明細書、並びに/又は表1及び3~5、並びに/又は本明細書での実施例に記載される。
【0226】
本明細書で使用される場合、「ABCB1」とは、ABCB1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ABCB1遺伝子は、ATP結合カセットサブファミリーBメンバー17タンパク質をコードする。ABCB1はまた、CLCS、MDR1、P-GP、PGY1、ABC20、CD243、GP170、及びp-170として既知である。一部の実施形態では、ABCB1遺伝子は、ヒトABCB1遺伝子である。例示的なABCB1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5243によって表される。例示的なABCB1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_000927によって表される。ABCB1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_000918によって表される。
【0227】
本明細書で使用される場合、「PDE7A」とは、PDE7A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PDE7A遺伝子は、ホスホジエステラーゼ7Aタンパク質をコードする。PDE7Aはまた、HCP1及びPDE7として既知である。一部の実施形態では、PDE7A遺伝子は、ヒトPDE7A遺伝子である。例示的なPDE7A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5150によって表される。例示的なPDE7A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002603によって表される。PDE7Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002594によって表される。
【0228】
本明細書で使用される場合、「EZH2」とは、EZH2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。EZH2遺伝子は、zeste 2ポリコーム抑制複合体2サブユニットのエンハンサータンパク質をコードする。EZH2はまた、EZH1、WVS、ENX1、KMT6、WVS2、ENX-1、EZH2b、及びKMT6Aとして既知である。一部の実施形態では、EZH2遺伝子は、ヒトEZH2遺伝子である。例示的なEZH2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2146によって表される。例示的なEZH2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004456によって表される。EZH2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004447によって表される。
【0229】
本明細書で使用される場合、「FLJ45974」とは、FLJ45974 ncRNAをコードする遺伝子を指す。FLJ45974遺伝子は、長い遺伝子間非タンパク質コードRNA 1446をコードする。FLJ45974はまた、LINC01446として既知である。一部の実施形態では、FLJ45974遺伝子は、ヒトFLJ45974遺伝子である。例示的なFLJ45974遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号401337によって表される。例示的なFLJ45974 ncRNA配列は、NCBI参照配列NR_038371によって表される。
【0230】
本明細書で使用される場合、「ZNF479」とは、ZNF479 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ZNF479遺伝子は、亜鉛フィンガータンパク質479タンパク質をコードする。ZNF479はまた、KR19及びHKr19として既知である。一部の実施形態では、ZNF479遺伝子は、ヒトZNF479遺伝子である。例示的なZNF479遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号90827によって表される。例示的なZNF479 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_033273によって表される。ZNF479ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_150376によって表される。
【0231】
一部の態様では、ERBB2の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、ERBB2融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0232】
一部の実施形態では、ERBB2融合核酸分子は、ERBB2の少なくとも一部分と、FBXL20、GRB7、MSI2、RANBP10、SEC14L1、WIPF2、PRKCA、又はPPP1R1Bの少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、ERBB2融合核酸分子は、FBXL20-ERBB2、GRB7-ERBB2、MSI2-ERBB2、RANBP10-ERBB2、SEC14L1-ERBB2、WIPF2-ERBB2、ERBB2-GRB7、ERBB2-PRKCA、又はERBB2-PPP1R1Bから選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なERBB2融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0233】
本明細書で使用される場合、「FBXL20」とは、FBXL20 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。FBXL20遺伝子は、Fボックス及びロイシンリッチリピートタンパク質20タンパク質をコードする。FBXL20はまた、Fbl2及びFbl20として既知である。一部の実施形態では、FBXL20遺伝子は、ヒトFBXL20遺伝子である。例示的なFBXL20遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号84961によって表される。例示的なFBXL20 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_032875によって表される。FBXL20ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_116264によって表される。
【0234】
本明細書で使用される場合、「MSI2」とは、MSI2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MSI2遺伝子は、musashi RNA結合タンパク質2タンパク質をコードする。MSI2はまた、MSI2Hとして既知である。一部の実施形態では、MSI2遺伝子は、ヒトMSI2遺伝子である。例示的なMSI2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号124540によって表される。例示的なMSI2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_138962によって表される。MSI2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_620412によって表される。
【0235】
本明細書で使用される場合、「RANBP10」とは、RANBP10 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。RANBP10遺伝子は、RAN結合タンパク質10タンパク質をコードする。RANBP10はまた、KIAA1464として既知である。一部の実施形態では、RANBP10遺伝子は、ヒトRANBP10遺伝子である。例示的なRANBP10遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号57610によって表される。例示的なRANBP10 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020850によって表される。RANBP10ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_065901によって表される。
【0236】
本明細書で使用される場合、「SEC14L1」とは、SEC14L1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SEC14L1遺伝子は、SEC14様脂質結合1タンパク質をコードする。SEC14L1はまた、SEC14L及びPRELID4Aとして既知である。一部の実施形態では、SEC14L1遺伝子は、ヒトSEC14L1遺伝子である。例示的なSEC14L1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6397によって表される。例示的なSEC14L1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003003によって表される。SEC14L1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002994によって表される。
【0237】
本明細書で使用される場合、「WIPF2」とは、WIPF2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。WIPF2遺伝子は、WAS/WASL相互作用タンパク質ファミリーメンバー2タンパク質をコードする。WIPF2はまた、WICH及びWIREとして既知である。一部の実施形態では、WIPF2遺伝子は、ヒトWIPF2遺伝子である。例示的なWIPF2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号147179によって表される。例示的なWIPF2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_133264によって表される。WIPF2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_57357によって表される。
【0238】
本明細書で使用される場合、「GRB7」とは、GRB7 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GRB7遺伝子は、成長因子受容体結合タンパク質7タンパク質をコードする。一部の実施形態では、GRB7遺伝子は、ヒトGRB7遺伝子である。例示的なGRB7遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2886によって表される。例示的なGRB7 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005310によって表される。GRB7ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005301によって表される。
【0239】
本明細書で使用される場合、「PRKCA」とは、PRKCA mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PRKCA遺伝子は、タンパク質キナーゼCアルファタンパク質をコードする。PRKCAはまた、AAG6、PKCA、PRKACA、PKCI+/-、PKCα、及びPKC-αとして既知である。一部の実施形態では、PRKCA遺伝子は、ヒトPRKCA遺伝子である。例示的なPRKCA遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5578によって表される。例示的なPRKCA mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002737によって表される。PRKCAポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002728によって表される。
【0240】
本明細書で使用される場合、「PPP1R1B」とは、PPP1R1B mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PPP1R1B遺伝子は、タンパク質ホスファターゼ1調節阻害剤サブユニット1Bタンパク質をコードする。PPP1R1Bはまた、DARPP32、DARPP-32、及びFLJ20940として既知である。一部の実施形態では、PPP1R1B遺伝子は、ヒトPPP1R1B遺伝子である。例示的なPPP1R1B遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号84152によって表される。例示的なPPP1R1B mRNA配列は、NCBI参照配列NM_032192によって表される。PPP1R1Bポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_115568によって表される。
【0241】
一部の態様では、FGFR1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、FGFR1融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0242】
一部の実施形態では、FGFR1融合核酸分子は、FGFR1の少なくとも一部分と、ADAM32、SLC12A8、ADAM18、BAG4、又はTACC1の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、FGFR1融合核酸分子は、FGFR1-ADAM32、FGFR1-SLC12A8、ADAM18-FGFR1、BAG4-FGFR1、又はFGFR1-TACC1から選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なFGFR1融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0243】
本明細書で使用される場合、「ADAM32」とは、ADAM32 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ADAM32遺伝子は、ADAMメタロペプチダーゼドメイン32タンパク質をコードする。一部の実施形態では、ADAM32遺伝子は、ヒトADAM32遺伝子である。例示的なADAM32遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号203102によって表される。例示的なADAM32 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_145004によって表される。ADAM32ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_659441によって表される。
【0244】
本明細書で使用される場合、「SLC12A8」とは、SLC12A8 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SLC12A8遺伝子は、溶質輸送体ファミリー12メンバー8タンパク質をコードする。SLC12A8はまた、CCC9として既知である。一部の実施形態では、SLC12A8遺伝子は、ヒトSLC12A8である。例示的なSLC12A8遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号84561によって表される。例示的なSLC12A8 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_024628によって表される。SLC12A8ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_78904によって表される。
【0245】
本明細書で使用される場合、「ADAM18」とは、ADAM18 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ADAM18遺伝子は、ADAMメタロペプチダーゼドメイン18タンパク質をコードする。ADAM18はまた、ADAM27及びtMDCIIIとして既知である。一部の実施形態では、ADAM18遺伝子は、ヒトADAM18である。例示的なADAM18遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8749によって表される。例示的なADAM18 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_14237によって表される。ADAM18ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055052によって表される。
【0246】
本明細書で使用される場合、「BAG4」とは、BAG4 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。BAG4遺伝子は、BAGコシャペロン4タンパク質をコードする。BAG4はまた、SODD及びBAG-4として既知である。一部の実施形態では、BAG4遺伝子は、ヒトBAG4である。例示的なBAG4遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9530によって表される。例示的なBAG4 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004874によって表される。BAG4ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004865によって表される。
【0247】
本明細書で使用される場合、「TACC1」とは、TACC1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TACC1遺伝子は、形質転換酸性コイルドコイル含有タンパク質1タンパク質をコードする。TACC1はまた、Ga55として既知である。一部の実施形態では、TACC1遺伝子は、ヒトTACC1である。例示的なTACC1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6867によって表される。例示的なTACC1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006283によって表される。TACC1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006274によって表される。
【0248】
一部の態様では、FGFR2の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、FGFR2融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0249】
一部の実施形態では、FGFR2融合核酸分子は、FGFR2の少なくとも一部分と、AARSD1、ARMS2、ATF7、BAIAP2L1、CCAR1、CCSER2、CGNL1、EBF1、FANK1、FOXP1、CAMK2G、FLJ40288、GUCY2D、IQGAP2、PAWR、FLNB、IKZF2、KHDRBS1、MYOZ1、PCDH15、PRKAR1A、PRRC2A、RABGAP1、SCIN、STAU1、STK4、TIFA、TLK1、TRIM54、APIP、ATE1、BICC1、TFEC、GRB2、KIAA1217、KIAA1598、MACF1、MYH9、NRAP、RBM20、SPICE1、TACC2、VTI1A、WAC、WARS、又はZMYM4の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、FGFR2融合核酸分子は、FGFR2-AARSD1、FGFR2-ARMS2、FGFR2-ATF7、FGFR2-BAIAP2L1、FGFR2-CCAR1、FGFR2-CCSER2、FGFR2-CGNL1、FGFR2-EBF1、FGFR2-FANK1、CAMK2G-FGFR2、FLJ40288-FGFR2、GUCY2D-FGFR2、IQGAP2-FGFR2、PAWR-FGFR2、FGFR2-FLNB、FGFR2-FOXP1、FGFR2-IKZF2、FGFR2-KHDRBS1、FGFR2-MYOZ1、FGFR2-PCDH15、FGFR2-PRKAR1A、FGFR2-PRRC2A、FGFR2-RABGAP1、FGFR2-SCIN、FGFR2-STAU1、FGFR2-STK4、FGFR2-TIFA、FGFR2-TLK1、FGFR2-TRIM54、FGFR2-APIP、FGFR2-ATE1、FGFR2-BICC1、TFEC-FGFR2、FGFR2-GRB2、FGFR2-KIAA1217、FGFR2-KIAA1598、FGFR2-MACF1、FGFR2-MYH9、FGFR2-NRAP、FGFR2-RBM20、FGFR2-SPICE1、FGFR2-TACC2、FGFR2-VTI1A、FGFR2-WAC、FGFR2-WARS、又はFGFR2-ZMYM4から選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なFGFR2融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0250】
本明細書で使用される場合、「AARSD1」とは、AARSD1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。AARSD1遺伝子は、アラニル-tRNAシンテターゼドメイン含有1タンパク質をコードする。AARSD1はまた、MGC2744及びAlaXpとして既知である。一部の実施形態では、AARSD1遺伝子は、ヒトAARSD1である。例示的なAARSD1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号80755によって表される。例示的なAARSD1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001261434によって表される。AARSD1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001248363によって表される。
【0251】
本明細書で使用される場合、「ARMS2」とは、ARMS2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ARMS2遺伝子は、加齢黄斑症感受性2タンパク質をコードする。ARMS2はまた、ARMD8及びLOC387715として既知である。一部の実施形態では、ARMS2遺伝子は、ヒトARMS2である。例示的なARMS2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号387715によって表される。例示的なARMS2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001099667によって表される。ARMS2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001093137によって表される。
【0252】
本明細書で使用される場合、「ATF7」とは、ATF7 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ATF7遺伝子は、活性化転写因子7タンパク質をコードする。ATF7はまた、ATFAとして既知である。一部の実施形態では、ATF7遺伝子は、ヒトATF7である。例示的なATF7遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号11016によって表される。例示的なATF7 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006856によって表される。ATF7ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006847によって表される。
【0253】
本明細書で使用される場合、「BAIAP2L1」とは、BAIAP2L1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。BAIAP2L1遺伝子は、BAR/IMDドメイン含有アダプタータンパク質2様1タンパク質をコードする。BAIAP2L1はまた、IRTKSとして既知である。一部の実施形態では、BAIAP2L1遺伝子は、ヒトBAIAP2L1である。例示的なBAIAP2L1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号55971によって表される。例示的なBAIAP2L1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018842によって表される。BAIAP2L1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_061330によって表される。
【0254】
本明細書で使用される場合、「CCAR1」とは、CCAR1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CCAR1遺伝子は、細胞分裂周期及びアポトーシス調節1タンパク質をコードする。CCAR1はまた、FLJ10590、CARP-1、及びCARP1として既知である。一部の実施形態では、CCAR1遺伝子は、ヒトCCAR1である。例示的なCCAR1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号55749によって表される。例示的なCCAR1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018237によって表される。CCAR1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_060707によって表される。
【0255】
本明細書で使用される場合、「CCSER2」とは、CCSER2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CCSER2遺伝子は、コイルドコイルセリンリッチタンパク質2タンパク質をコードする。CCSER2はまた、Gcap14、FAM190B、KIAA1128、及びbA486O22.1として既知である。一部の実施形態では、CCSER2遺伝子は、ヒトCCSER2である。例示的なCCSER2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号54462によって表される。例示的なCCSER2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018999によって表される。CCSER2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_061872によって表される。
【0256】
本明細書で使用される場合、「CGNL1」とは、CGNL1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CGNL1遺伝子は、シングリン様1タンパク質をコードする。CGNL1はまた、JACOP、FLJ14957、KIAA1749、及びPCINGとして既知である。一部の実施形態では、CGNL1遺伝子は、ヒトCGNL1である。例示的なCGNL1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号84952によって表される。例示的なCGNL1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_032866によって表される。CGNL1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_116255によって表される。
【0257】
本明細書で使用される場合、「EBF1」とは、EBF1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。EBF1遺伝子は、EBF転写因子1タンパク質をコードする。EBF1はまた、EBF、COE1、OLF1、及びO/E-1として既知である。一部の実施形態では、EBF1遺伝子は、ヒトEBF1である。例示的なEBF1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号1879によって表される。例示的なEBF1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_024007によって表される。EBF1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_076870によって表される。
【0258】
本明細書で使用される場合、「FANK1」とは、FANK1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。FANK1遺伝子は、フィブロネクチンIII型及びアンキリンリピートドメイン1タンパク質をコードする。FANK1はまた、HSD13として既知である。一部の実施形態では、FANK1遺伝子は、ヒトFANK1である。例示的なFANK1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号92565によって表される。例示的なFANK1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_145235によって表される。FANK1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_660278によって表される。
【0259】
本明細書で使用される場合、「FOXP1」とは、FOXP1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。FOXP1遺伝子は、フォークヘッドボックスP1タンパク質をコードする。FOXP1はまた、MFH、QRF1、12CC4、hFKH1B、及びHSPC215として既知である。一部の実施形態では、FOXP1遺伝子は、ヒトFOXP1である。例示的なFOXP1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号27086によって表される。例示的なFOXP1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_032682によって表される。FOXP1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_116071によって表される。
【0260】
本明細書で使用される場合、「CAMK2G」とは、CAMK2G mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CAMK2G遺伝子は、カルシウム/カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼIIガンマタンパク質をコードする。CAMK2Gはまた、CAMK、CAMKG、MRD59、及びCAMK-IIとして既知である。一部の実施形態では、CAMK2G遺伝子は、ヒトCAMK2Gである。例示的なCAMK2G遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号818によって表される。例示的なCAMK2G mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001222によって表される。CAMK2Gポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001213によって表される。
【0261】
本明細書で使用される場合、「FLJ40288」とは、FLJ40288 ncRNAをコードする遺伝子を指す。一部の実施形態では、FLJ40288遺伝子は、ヒトFLJ40288遺伝子である。例示的なFLJ40288遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号286023によって表される。例示的なFLJ40288 ncRNA配列は、NCBI参照配列NR_046323によって表される。
【0262】
本明細書で使用される場合、「GUCY2D」とは、GUCY2D mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GUCY2D遺伝子は、グアニル酸シクラーゼ2Dタンパク質をコードする。GUCY2Dはまた、LCA、CG-E、CYGD、LCA1、RCD2、CACD1、CORD5、CORD6、GUC2D、ROSGC、retGC、CSNB1I、GUC1A4、RETGC-1、及びROS-GC1として既知である。一部の実施形態では、GUCY2D遺伝子は、ヒトGUCY2Dである。例示的なGUCY2D遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号3000によって表される。例示的なGUCY2D mRNA配列は、NCBI参照配列NM_000180によって表される。GUCY2Dポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_000171によって表される。
【0263】
本明細書で使用される場合、「IQGAP2」とは、IQGAP2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。IQGAP2遺伝子は、IQモチーフ含有GTPアーゼ活性化タンパク質2タンパク質をコードする。IQGAP2はまた、LCA、CG-E、CYGD、LCA1、RCD2、CACD1、CORD5、CORD6、GUC2D、ROSGC、retGC、CSNB1I、GUC1A4、RETGC-1、及びROS-GC1として既知である。一部の実施形態では、IQGAP2遺伝子は、ヒトIQGAP2である。例示的なIQGAP2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10788によって表される。例示的なIQGAP2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006633によって表される。IQGAP2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006624によって表される。
【0264】
本明細書で使用される場合、「PAWR」とは、PAWR mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PAWR遺伝子は、アポトーシス促進WT1調節タンパク質をコードする。PAWRはまた、PAR4及びPar-4として既知である。一部の実施形態では、PAWR遺伝子は、ヒトPAWRである。例示的なPAWR遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5074によって表される。例示的なPAWR mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002583によって表される。PAWRポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002574によって表される。
【0265】
本明細書で使用される場合、「FLNB」とは、FLNB mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。FLNB遺伝子は、フィラミンBタンパク質をコードする。FLNBはまた、AOI、FH1、SCT、TAP、LRS1、TABP、FLN-B、FLN1L、ABP-278、及びABP-280として既知である。一部の実施形態では、FLNB遺伝子は、ヒトFLNBである。例示的なFLNB遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2317によって表される。例示的なFLNB mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001457によって表される。FLNBポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001448によって表される。
【0266】
本明細書で使用される場合、「IKZF2」とは、IKZF2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。IKZF2遺伝子は、IKAROSファミリー亜鉛フィンガー2タンパク質をコードする。IKZF2はまた、ANF1A2、HELIOS、ZNF1A2、及びZNFN1A2として既知である。一部の実施形態では、IKZF2遺伝子は、ヒトIKZF2である。例示的なIKZF2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号22807によって表される。例示的なIKZF2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001079526によって表される。IKZF2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001072994によって表される。
【0267】
本明細書で使用される場合、「KHDRBS1」とは、KHDRBS1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KHDRBS1遺伝子は、KH RNA結合ドメイン含有シグナルトランスダクション関連1タンパク質をコードする。KHDRBS1はまた、p62、p68、及びSam68として既知である。一部の実施形態では、KHDRBS1遺伝子は、ヒトKHDRBS1である。例示的なKHDRBS1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10657によって表される。例示的なKHDRBS1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006559によって表される。KHDRBS1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006550によって表される。
【0268】
本明細書で使用される場合、「MYOZ1」とは、MYOZ1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MYOZ1遺伝子は、ミオゼニン1タンパク質をコードする。MYOZ1はまた、p62、p68、及びSam68として既知である。一部の実施形態では、MYOZ1遺伝子は、ヒトMYOZ1である。例示的なMYOZ1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号58529によって表される。例示的なMYOZ1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_021245によって表される。MYOZ1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_067068によって表される。
【0269】
本明細書で使用される場合、「PCDH15」とは、PCDH15 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PCDH15遺伝子は、プロトカドヘリン関連15タンパク質をコードする。PCDH15はまた、USH1F、CDHR15、及びDFNB23として既知である。一部の実施形態では、PCDH15遺伝子は、ヒトPCDH15である。例示的なPCDH15遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号65217によって表される。例示的なPCDH15 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_033056によって表される。PCDH15ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_149045によって表される。
【0270】
本明細書で使用される場合、「PRKAR1A」とは、PRKAR1A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PRKAR1A遺伝子は、タンパク質キナーゼcAMP依存性I型調節サブユニットアルファタンパク質をコードする。PRKAR1Aはまた、CAR、CNC、CNC1、PKR1、TSE1、ADOHR、PPNAD1、PRKAR1、及びACRDYS1として既知である。一部の実施形態では、PRKAR1A遺伝子は、ヒトPRKAR1Aである。例示的なPRKAR1A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5573によって表される。例示的なPRKAR1A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001278433によって表される。PRKAR1Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001265362によって表される。
【0271】
本明細書で使用される場合、「PRRC2A」とは、PRRC2A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PRRC2A遺伝子は、プロリンリッチコイルドコイル2Aタンパク質をコードする。PRRC2Aはまた、CAR、CNC、CNC1、PKR1、TSE1、ADOHR、PPNAD1、PRKAR1、及びACRDYS1として既知である。一部の実施形態では、PRRC2A遺伝子は、ヒトPRRC2Aである。例示的なPRRC2A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7916によって表される。例示的なPRRC2A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004638によって表される。PRRC2Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004629によって表される。
【0272】
本明細書で使用される場合、「RABGAP1」とは、RABGAP1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。RABGAP1遺伝子は、RAB GTPアーゼ活性化タンパク質1タンパク質をコードする。RABGAP1はまた、GAPCENA及びTBC1D11として既知である。一部の実施形態では、RABGAP1遺伝子は、ヒトRABGAP1である。例示的なRABGAP1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号23637によって表される。例示的なRABGAP1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_012197によって表される。RABGAP1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_036329によって表される。
【0273】
本明細書で使用される場合、「SCIN」とは、SCIN mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SCIN遺伝子は、シンデリンタンパク質をコードする。SCINはまた、KIAA1905として既知である。一部の実施形態では、SCIN遺伝子は、ヒトSCINである。例示的なSCIN遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号85477によって表される。例示的なSCIN mRNA配列は、NCBI参照配列NM_033128によって表される。SCINポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_149119によって表される。
【0274】
本明細書で使用される場合、「STAU1」とは、STAU1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。STAU1遺伝子は、スタウフェン二重鎖RNA結合タンパク質1タンパク質をコードする。STAU1はまた、STAU及びPPP1R150として既知である。一部の実施形態では、STAU1遺伝子は、ヒトSTAU1である。例示的なSTAU1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6780によって表される。例示的なSTAU1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004602によって表される。STAU1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004593によって表される。
【0275】
本明細書で使用される場合、「STK4」とは、STK4 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。STK4遺伝子は、セリン/スレオニンキナーゼ4タンパク質をコードする。STK4はまた、KRS2、MST1、及びYSK3として既知である。一部の実施形態では、STK4遺伝子は、ヒトSTK4である。例示的なSTK4遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6789によって表される。例示的なSTK4 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006282によって表される。STK4ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006273によって表される。
【0276】
本明細書で使用される場合、「TIFA」とは、TIFA mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TIFA遺伝子は、フォークヘッド関連ドメインを有するTRAF相互作用タンパク質タンパク質をコードする。TIFAはまた、T2BP、T6BP、及びTIFAAとして既知である。一部の実施形態では、TIFA遺伝子は、ヒトTIFAである。例示的なTIFA遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号92610によって表される。例示的なTIFA mRNA配列は、NCBI参照配列NM_052864によって表される。TIFAポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_443096によって表される。
【0277】
本明細書で使用される場合、「TLK1」とは、TLK1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TLK1遺伝子は、tousled様キナーゼ1タンパク質をコードする。TLK1はまた、PKU-ベータとして既知である。一部の実施形態では、TLK1遺伝子は、ヒトTLK1である。例示的なTLK1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9874によって表される。例示的なTLK1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_012290によって表される。TLK1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_036422によって表される。
【0278】
本明細書で使用される場合、「TRIM54」とは、TRIM54 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TRIM54遺伝子は、三要素モチーフ含有54タンパク質をコードする。TRIM54はまた、MURF、MURF-3、RNF30、及びmuRF3として既知である。一部の実施形態では、TRIM54遺伝子は、ヒトTRIM54である。例示的なTRIM54遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号57159によって表される。例示的なTRIM54 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_032546によって表される。TRIM54ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_115935によって表される。
【0279】
本明細書で使用される場合、「APIP」とは、APIP mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。APIP遺伝子は、APAF1相互作用タンパク質タンパク質をコードする。APIPはまた、APIP2、CGI-29、CGI29、MMRP19、及びhAPIPとして既知である。一部の実施形態では、APIP遺伝子は、ヒトAPIPである。例示的なAPIP遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号51074によって表される。例示的なAPIP mRNA配列は、NCBI参照配列NM_015957によって表される。APIPポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_057041によって表される。
【0280】
本明細書で使用される場合、「ATE1」とは、ATE1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ATE1遺伝子は、アルギニントランスフェラーゼ1タンパク質をコードする。ATE1はまた、APIP2、CGI-29、CGI29、MMRP19、及びhAPIPとして既知である。一部の実施形態では、ATE1遺伝子は、ヒトATE1である。例示的なATE1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号11101によって表される。例示的なATE1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_007041によって表される。ATE1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_008972によって表される。
【0281】
本明細書で使用される場合、「BICC1」とは、BICC1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。BICC1遺伝子は、BicCファミリーRNA結合タンパク質1タンパク質をコードする。BICC1はまた、BICC及びCYSRDとして既知である。一部の実施形態では、BICC1遺伝子は、ヒトBICC1である。例示的なBICC1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号80114によって表される。例示的なBICC1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001080512によって表される。BICC1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001073981によって表される。
【0282】
本明細書で使用される場合、「TFEC」とは、TFEC mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TFEC遺伝子は、転写因子ECタンパク質をコードする。TFECはまた、TCFEC、TFE-C、TFEC-L、TFECL、bHLHe34、及びhTFEC-Lとして既知である。一部の実施形態ではまた、TFEC遺伝子は、ヒトTFECである。例示的なTFEC遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号22797によって表される。例示的なTFEC mRNA配列は、NCBI参照配列NM_012252によって表される。TFECポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_036384によって表される。
【0283】
本明細書で使用される場合、「GRB2」とは、GRB2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GRB2遺伝子は、成長因子受容体結合タンパク質2タンパク質をコードする。GRB2はまた、ASH、EGFRBP-GRB2、Grb3-3、MST084、MSTP084、及びNCKAP2として既知である。一部の実施形態では、GRB2遺伝子は、ヒトGRB2である。例示的なGRB2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号2885によって表される。例示的なGRB2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002086によって表される。GRB2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002077によって表される。
【0284】
本明細書で使用される場合、「KIAA1217」とは、KIAA1217 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KIAA1217遺伝子は、KIAA1217タンパク質をコードする。KIAA1217はまた、ETL4及びSKTとして既知である。一部の実施形態では、KIAA1217遺伝子は、ヒトKIAA1217である。例示的なKIAA1217遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号56243によって表される。例示的なKIAA1217 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_019590によって表される。KIAA1217ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_062536によって表される。
【0285】
本明細書で使用される場合、「KIAA1598」とは、KIAA1598 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KIAA1598遺伝子は、KIAA1598タンパク質をコードする。KIAA1598はまた、shootin-1及びSHTN1として既知である。一部の実施形態では、KIAA1598遺伝子は、ヒトKIAA1598である。例示的なKIAA1598遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号57698によって表される。例示的なKIAA1598 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018330によって表される。KIAA1598ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_060800によって表される。
【0286】
本明細書で使用される場合、「MACF1」とは、MACF1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MACF1遺伝子は、微小管アクチン架橋因子1タンパク質をコードする。MACF1はまた、ABP620、ACF7、LIS9、Lnc-PMIF、MACF、及びOFC4として既知である。一部の実施形態では、MACF1遺伝子は、ヒトMACF1である。例示的なMACF1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号23499によって表される。例示的なMACF1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_012090によって表される。MACF1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_036222によって表される。
【0287】
本明細書で使用される場合、「MYH9」とは、MYH9 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MYH9遺伝子は、ミオシン重鎖9タンパク質をコードする。MYH9はまた、BDPLT6、DFNA17、EPSTS、FTNS、MATINS、MHA、NMHC-II-A、NMMHC-IIA、及びNMMHCAとして既知である。一部の実施形態では、MYH9遺伝子は、ヒトMYH9である。例示的なMYH9遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号4627によって表される。例示的なMYH9 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002473によって表される。MYH9ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002464によって表される。
【0288】
本明細書で使用される場合、「NRAP」とは、NRAP mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。NRAP遺伝子は、ネブリン関連アンカータンパク質タンパク質をコードする。NRAPはまた、N-RAPとして既知である。一部の実施形態では、NRAP遺伝子は、ヒトNRAPである。例示的なNRAP遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号4892によって表される。例示的なNRAP mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006175によって表される。NRAPポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006166によって表される。
【0289】
本明細書で使用される場合、「RBM20」とは、RBM20 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。RBM20遺伝子は、RNA結合モチーフタンパク質20タンパク質をコードする。一部の実施形態では、RBM20遺伝子は、ヒトRBM20である。例示的なRBM20遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号282996によって表される。例示的なRBM20 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001134363によって表される。RBM20ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001127835によって表される。
【0290】
本明細書で使用される場合、「SPICE1」とは、SPICE1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SPICE1遺伝子は、紡錘体及び中心小体関連タンパク質1タンパク質をコードする。SPICE1はまた、CCDC52及びSPICEとして既知である。一部の実施形態では、SPICE1遺伝子は、ヒトSPICE1である。例示的なSPICE1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号152185によって表される。例示的なSPICE1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_144718によって表される。SPICE1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_653319によって表される。
【0291】
本明細書で使用される場合、「TACC2」とは、TACC2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TACC2遺伝子は、形質転換酸性コイルドコイル含有タンパク質2タンパク質をコードする。TACC2はまた、AZU-1及びECTACCとして既知である。一部の実施形態では、TACC2遺伝子は、ヒトTACC2である。例示的なTACC2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10579によって表される。例示的なTACC2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006997によって表される。TACC2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_008928によって表される。
【0292】
本明細書で使用される場合、「VTI1A」とは、VTI1A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。VTI1A遺伝子は、t-SNAREとの相互作用を介する小胞輸送1Aタンパク質をコードする。VTI1Aはまた、MMDS3、MVti1、VTI1RP2、及びVti1-rp2として既知である。一部の実施形態では、VTI1A遺伝子は、ヒトVTI1Aである。例示的なVTI1A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号143187によって表される。例示的なVTI1A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_145206によって表される。VTI1Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_660207によって表される。
【0293】
本明細書で使用される場合、「WAC」とは、WAC mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。WAC遺伝子は、コイルドコイルを有するWWドメイン含有アダプタータンパク質をコードする。WACはまた、BM-016、DESSH、PRO1741、及びWwp4として既知である。一部の実施形態では、WAC遺伝子は、ヒトWACである。例示的なWAC遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号51322によって表される。例示的なWAC mRNA配列は、NCBI参照配列NM_016628によって表される。WACポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_057712によって表される。
【0294】
本明細書で使用される場合、「WARS」とは、WARS mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。WARS遺伝子は、トリプトファニルtRNAシンテターゼタンパク質をコードする。WARSはまた、TrpRS、WRS、及びWars1として既知である。一部の実施形態では、WARS遺伝子は、ヒトWARSである。例示的なWARS遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7453によって表される。例示的なWARS mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004184によって表される。WARSポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004175によって表される。
【0295】
本明細書で使用される場合、「ZMYM4」とは、ZMYM4 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ZMYM4遺伝子は、亜鉛フィンガーMYM型含有4タンパク質をコードする。ZMYM4はまた、CDIR、MYM、ZNF198L3、及びZNF262として既知である。一部の実施形態では、ZMYM4遺伝子は、ヒトZMYM4である。例示的なZMYM4遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9202によって表される。例示的なZMYM4 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005095によって表される。ZMYM4ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005086によって表される。
【0296】
一部の態様では、FGFR3の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、FGFR3融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0297】
一部の実施形態では、FGFR3融合核酸分子は、FGFR3の少なくとも一部分と、CCT5、CNOT4、TNIP2、IGH、TACC3、ADD1、又はWHSC1の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、FGFR3融合核酸分子は、FGFR3-CCT5、FGFR3-CNOT4、FGFR3-TNIP2、FGFR3-ADD1、FGFR3-IGH、FGFR3-TACC3、又はFGFR3-WHSC1から選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なFGFR3融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0298】
本明細書で使用される場合、「CCT5」とは、CCT5 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CCT5遺伝子は、シャペロニン含有TCP1サブユニット5タンパク質をコードする。CCT5はまた、CCT-イプシロン、CCTE、HEL-S-69、PNAS-102、及びTCP-1-イプシロンとして既知である。一部の実施形態では、CCT5遺伝子は、ヒトCCT5である。例示的なCCT5遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号22948によって表される。例示的なCCT5 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_012073によって表される。CCT5ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_036205によって表される。
【0299】
本明細書で使用される場合、「CNOT4」とは、CNOT4 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CNOT4遺伝子は、CCR4-NOT転写複合体サブユニット4タンパク質をコードする。CNOT4はまた、CLONE243、NOT4、及びNOT4Hとして既知である。一部の実施形態では、CNOT4遺伝子は、ヒトCNOT4である。例示的なCNOT4遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号4850によって表される。例示的なCNOT4 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_013316によって表される。CNOT4ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_037448によって表される。
【0300】
本明細書で使用される場合、「TNIP2」とは、TNIP2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TNIP2遺伝子は、TNFAIP3相互作用タンパク質2タンパク質をコードする。TNIP2はまた、ABIN2、FLIP1、及びKLIPとして既知である。一部の実施形態では、TNIP2遺伝子は、ヒトTNIP2である。例示的なTNIP2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号79155によって表される。例示的なTNIP2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_024309によって表される。TNIP2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_077285によって表される。
【0301】
本明細書で使用される場合、「IGH」とは、IGH mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。IGH遺伝子は、免疫グロブリン重鎖遺伝子座タンパク質をコードする。IGHはまた、IGD1、IGHとして既知である。1@、IGH@、IGHD@、IGHDY1、IGHJ、IGHJ@、IGHV、及びIGHV@として既知である。一部の実施形態では、IGH遺伝子は、ヒトIGHである。例示的なIGH遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号3492によって表される。例示的なIGH DNA配列は、NCBI参照配列NG_001019によって表される。
【0302】
本明細書で使用される場合、「TACC3」とは、TACC3 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TACC3遺伝子は、形質転換酸性コイルドコイル含有タンパク質3タンパク質をコードする。TACC3はまた、ERIC-1、ERIC1、Tacc4、及びmaskinとして既知である。一部の実施形態では、TACC3遺伝子は、ヒトTACC3である。例示的なTACC3遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10460によって表される。例示的なTACC3 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006342によって表される。TACC3ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006333によって表される。
【0303】
本明細書で使用される場合、「ADD1」とは、ADD1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ADD1遺伝子は、アデュシング1タンパク質をコードする。ADD1はまた、ADDAとして既知である。一部の実施形態では、ADD1遺伝子は、ヒトADD1である。例示的なADD1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号118によって表される。例示的なADD1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001119によって表される。ADD1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001110によって表される。
【0304】
本明細書で使用される場合、「WHSC1」とは、WHSC1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。WHSC1遺伝子は、ウォルフ-ヒルショルン症候群候補1タンパク質をコードする。WHSC1はまた、KMT3F、KMT3G、MMSET、REIIBP、TRX5、WHS、及びNSD2として既知である。一部の実施形態では、WHSC1遺伝子は、ヒトWHSC1である。例示的なWHSC1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7468によって表される。例示的なWHSC1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_133330によって表される。WHSC1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_579877によって表される。
【0305】
一部の態様では、METの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、MET融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0306】
一部の実施形態では、MET融合核酸分子は、METの少なくとも一部分と、LDHA、CNTNAP2、HBP1、SNRNP70、CAPZA2、又はST7の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、MET融合核酸分子は、MET-LDHA、CNTNAP2-MET、HBP1-MET、SNRNP70-MET、MET-CAPZA2、又はST7-METから選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なMET融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0307】
本明細書で使用される場合、「LDHA」とは、LDHA mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。LDHA遺伝子は、乳酸デヒドロゲナーゼAタンパク質をコードする。LDHAはまた、GSD11、HEL-S-133P、LDHM、及びPIG19として既知である。一部の実施形態では、LDHA遺伝子は、ヒトLDHAである。例示的なLDHA遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号3939によって表される。例示的なLDHA mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005566によって表される。LDHAポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005557によって表される。
【0308】
本明細書で使用される場合、「CNTNAP2」とは、CNTNAP2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CNTNAP2遺伝子は、コンタクチン関連タンパク質2タンパク質をコードする。CNTNAP2はまた、AUTS15、CASPR2、CDFE、NRXN4、及びPTHSL1として既知である。一部の実施形態では、CNTNAP2遺伝子は、ヒトCNTNAP2である。例示的なCNTNAP2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号26047によって表される。例示的なCNTNAP2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_014141によって表される。CNTNAP2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_054860によって表される。
【0309】
本明細書で使用される場合、「HBP1」とは、HBP1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。HBP1遺伝子は、HMGボックス転写因子1タンパク質をコードする。一部の実施形態では、HBP1遺伝子は、ヒトHBP1である。例示的なHBP1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号26959によって表される。例示的なHBP1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_012257によって表される。HBP1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_036389によって表される。
【0310】
本明細書で使用される場合、「SNRNP70」とは、SNRNP70 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SNRNP70遺伝子は、核内低分子リボ核タンパク質U1サブユニット70タンパク質をコードする。SNRNP70はまた、RNPU1Z、RPU1、SNRP70、Snp1、U1-70K、U170K、U1AP、及びU1RNPとして既知である。一部の実施形態では、SNRNP70遺伝子は、ヒトSNRNP70である。例示的なSNRNP70遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6625によって表される。例示的なSNRNP70 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003089によって表される。SNRNP70ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003080によって表される。
【0311】
本明細書で使用される場合、「CAPZA2」とは、CAPZA2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CAPZA2遺伝子は、筋肉Z線のキャッピングアクチンタンパク質サブユニットアルファ2タンパク質をコードする。CAPZA2はまた、CAPPA2及びCAPZとして既知である。一部の実施形態では、CAPZA2遺伝子は、ヒトCAPZA2である。例示的なCAPZA2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号830によって表される。例示的なCAPZA2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006136によって表される。CAPZA2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006127によって表される。
【0312】
本明細書で使用される場合、「ST7」とは、ST7 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ST7遺伝子は、腫瘍形成能の抑制7タンパク質をコードする。ST7はまた、ETS7q、FAM4A、FAM4A1、HELG、RAY1、SEN4、及びTSG7として既知である。一部の実施形態では、ST7遺伝子は、ヒトST7である。例示的なST7遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7982によって表される。例示的なST7 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018412によって表される。ST7ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_060882によって表される。
【0313】
一部の態様では、NTRK1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、NTRK1融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0314】
一部の実施形態では、NTRK1融合核酸分子は、NTRK1の少なくとも一部分と、MEF2Dの少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、NTRK1融合核酸分子は、NTRK1-MEF2D融合核酸分子であり、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なNTRK1融合核酸分子は、本明細書、並びに/又は表2及び6、並びに/又は本明細書での実施例に記載される。
【0315】
本明細書で使用される場合、「MEF2D」とは、MEF2D mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MEF2D遺伝子は、筋細胞エンハンサー因子2Dタンパク質をコードする。一部の実施形態では、MEF2D遺伝子は、ヒトMEF2Dである。例示的なMEF2D遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号4209によって表される。例示的なMEF2D mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005920によって表される。MEF2Dポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005911によって表される。
【0316】
一部の態様では、RAF1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、RAF1融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0317】
一部の実施形態では、RAF1融合核酸分子は、RAF1の少なくとも一部分と、POC1A、SYN2、TRAK1、又はZFYVE20の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、RAF1融合核酸分子は、POC1A-RAF1、SYN2-RAF1、ZFYVE20-RAF1、又はRAF1-TRAK1から選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なRAF1融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0318】
本明細書で使用される場合、「POC1A」とは、POC1A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。POC1A遺伝子は、POC1中心子タンパク質Aタンパク質をコードする。POC1Aはまた、PIX2、SOFT、及びWDR51Aとして既知である。一部の実施形態では、POC1A遺伝子は、ヒトPOC1Aである。例示的なPOC1A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号25886によって表される。例示的なPOC1A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_015426によって表される。POC1Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_056241によって表される。
【0319】
本明細書で使用される場合、「SYN2」とは、SYN2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SYN2遺伝子は、シナプシンIIタンパク質をコードする。SYN2はまた、SYNIIとして既知である。一部の実施形態では、SYN2遺伝子は、ヒトSYN2である。例示的なSYN2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6854によって表される。例示的なSYN2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003178によって表される。SYN2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003169によって表される。
【0320】
本明細書で使用される場合、「TRAK1」とは、TRAK1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TRAK1遺伝子は、輸送キネシンタンパク質1タンパク質をコードする。TRAK1はまた、DEE68、EIEE68、MILT1、及びOIP106として既知である。一部の実施形態では、TRAK1遺伝子は、ヒトTRAK1である。例示的なTRAK1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号22906によって表される。例示的なTRAK1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_014965によって表される。TRAK1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055780によって表される。
【0321】
本明細書で使用される場合、「ZFYVE20」とは、ZFYVE20 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ZFYVE20遺伝子は、ラベノシン-5タンパク質をコードする。ZFYVE20はまた、ラベノシン-5及びRBSNとして既知である。一部の実施形態では、ZFYVE20遺伝子は、ヒトZFYVE20である。例示的なZFYVE20遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号64145によって表される。例示的なZFYVE20 mRNA配列はNCBI参照配列NM_022340によって表される。ZFYVE20ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_071735によって表される。
【0322】
一部の態様では、RETの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、RET融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0323】
一部の実施形態では、RET融合核酸分子は、RETの少なくとも一部分と、ADCY1、NPY4R、PAWR、ALOX5、ARID5B、DHX32、PDE5A、ZNF365、BAIAP2L1、CSGALNACT2、GPHN、NCOA4、RASGEF1A、KIAA1217、CCDC6、ERC1、KIF5B、TRIM24、又はVCLの少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、RET融合核酸分子は、RET-ADCY1、RET-NPY4R、RET-PAWR、ALOX5-RET、ARID5B-RET、DHX32-RET、PDE5A-RET、ZNF365-RET、BAIAP2L1-RET、RET-CSGALNACT2、RET-GPHN、NCOA4-RET、RET-RASGEF1A、KIAA1217-RET、CCDC6-RET、ERC1-RET、KIF5B-RET、TRIM24-RET、又はVCL-RETから選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なRET融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0324】
本明細書で使用される場合、「ADCY1」とは、ADCY1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ADCY1遺伝子は、アデニル酸シクラーゼ1タンパク質をコードする。ADCY1はまた、AC1及びDFNB44として既知である。一部の実施形態では、ADCY1遺伝子は、ヒトADCY1である。例示的なADCY1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号107によって表される。例示的なADCY1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_021116によって表される。ADCY1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_066939によって表される。
【0325】
本明細書で使用される場合、「NPY4R」とは、NPY4R mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。NPY4R遺伝子は、ニューロペプチドY受容体Y4タンパク質をコードする。NPY4Rはまた、NPY4-R、PP1、PPYR1、及びY4として既知である。一部の実施形態では、NPY4R遺伝子は、ヒトNPY4Rである。例示的なNPY4R遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5540によって表される。例示的なNPY4R mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005972によって表される。NPY4Rポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005963によって表される。
【0326】
本明細書で使用される場合、「PAWR」とは、PAWR mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PAWR遺伝子は、アポトーシス促進WT1調節タンパク質をコードする。PAWRはまた、PAR4及びPar-4として既知である。一部の実施形態では、PAWR遺伝子は、ヒトPAWRである。例示的なPAWR遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5074によって表される。例示的なPAWR mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002583によって表される。PAWRポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002574によって表される。
【0327】
本明細書で使用される場合、「ALOX5」とは、ALOX5 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ALOX5遺伝子は、アラキドン酸5-リポキシゲナーゼタンパク質をコードする。ALOX5はまた、5-LO、5-LOX、5LPG、及びLOG5として既知である。一部の実施形態では、ALOX5遺伝子は、ヒトALOX5である。例示的なALOX5遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号240によって表される。例示的なALOX5 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_000698によって表される。ALOX5ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_000689によって表される。
【0328】
本明細書で使用される場合、「ARID5B」とは、ARID5B mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ARID5B遺伝子は、ATリッチ相互作用ドメイン5Bタンパク質をコードする。ARID5Bはまた、5 DESRT、MRF-2、及びMRF2として既知である。一部の実施形態では、ARID5B遺伝子は、ヒトARID5Bである。例示的なARID5B遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号84159によって表される。例示的なARID5B mRNA配列は、NCBI参照配列NM_032199によって表される。ARID5Bポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_115575によって表される。
【0329】
本明細書で使用される場合、「DHX32」とは、DHX32 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。DHX32遺伝子は、DEAHボックスヘリカーゼ32タンパク質をコードする。DHX32はまた、DDX32及びDHLP1として既知である。一部の実施形態では、DHX32遺伝子は、ヒトDHX32である。例示的なDHX32遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号55760によって表される。例示的なDHX32 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018180によって表される。DHX32ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_060650によって表される。
【0330】
本明細書で使用される場合、「PDE5A」とは、PDE5A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。PDE5A遺伝子は、ホスホジエステラーゼ5Aタンパク質をコードする。PDE5Aはまた、CGB-PDE、CN5A、及びPDE5として既知である。一部の実施形態では、PDE5A遺伝子は、ヒトPDE5Aである。例示的なPDE5A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8654によって表される。例示的なPDE5A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001083によって表される。PDE5Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001074によって表される。
【0331】
本明細書で使用される場合、「ZNF365」とは、ZNF365 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ZNF365遺伝子は、亜鉛フィンガータンパク質365タンパク質をコードする。ZNF365はまた、Su48、UAN、及びZNF365Dとして既知である。一部の実施形態では、ZNF365遺伝子は、ヒトZNF365である。例示的なZNF365遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号22891によって表される。例示的なZNF365 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_014951によって表される。ZNF365ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_055766によって表される。
【0332】
本明細書で使用される場合、「BAIAP2L1」とは、BAIAP2L1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。BAIAP2L1遺伝子は、BAR/IMDドメイン含有アダプタータンパク質2様1タンパク質をコードする。BAIAP2L1はまた、IRTKSとして既知である。一部の実施形態では、BAIAP2L1遺伝子は、ヒトBAIAP2L1である。例示的なBAIAP2L1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号55971によって表される。例示的なBAIAP2L1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018842によって表される。BAIAP2L1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_061330によって表される。
【0333】
本明細書で使用される場合、「CSGALNACT2」とは、CSGALNACT2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CSGALNACT2遺伝子は、コンドロイチン硫酸N-アセチルガラクトサミニルトランスフェラーゼ2タンパク質をコードする。CSGALNACT2はまた、CHGN2、ChGn-2、GALNACT-2、GALNACT2、PRO0082、及びベータ4GalNAcTとして既知である。一部の実施形態では、CSGALNACT2遺伝子は、ヒトCSGALNACT2である。例示的なCSGALNACT2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号55454によって表される。例示的なCSGALNACT2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018590によって表される。CSGALNACT2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_061060によって表される。
【0334】
本明細書で使用される場合、「GPHN」とは、GPHN mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GPHN遺伝子は、ゲフィリンタンパク質をコードする。GPHNはまた、GEPH、GPH、GPHRYN、HKPX1、及びMOCODCとして既知である。一部の実施形態では、GPHN遺伝子は、ヒトGPHNである。例示的なGPHN遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10243によって表される。例示的なGPHN mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020806によって表される。GPHNポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_065857によって表される。
【0335】
本明細書で使用される場合、「NCOA4」とは、NCOA4 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。NCOA4遺伝子は、核内受容体コアクチベーター4タンパク質をコードする。NCOA4はまた、ARA70、ELE1、PTC3、及びRFGとして既知である。一部の実施形態では、NCOA4遺伝子は、ヒトNCOA4である。例示的なNCOA4遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8031によって表される。例示的なNCOA4 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005437によって表される。NCOA4ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005428によって表される。
【0336】
本明細書で使用される場合、「RASGEF1A」とは、RASGEF1A mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。RASGEF1A遺伝子は、RasGEFドメインファミリーメンバー1Aタンパク質をコードする。RASGEF1Aはまた、CG4853として既知である。一部の実施形態では、RASGEF1A遺伝子は、ヒトRASGEF1Aである。例示的なRASGEF1A遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号221002によって表される。例示的なRASGEF1A mRNA配列は、NCBI参照配列NM_145313によって表される。RASGEF1Aポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_660356によって表される。
【0337】
本明細書で使用される場合、「CCDC6」とは、CCDC6 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。CCDC6遺伝子は、コイルドコイルドメイン含有6タンパク質をコードする。CCDC6はまた、D10S170、H4、PTC、TPC、及びTST1として既知である。一部の実施形態では、CCDC6遺伝子は、ヒトCCDC6である。例示的なCCDC6遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8030によって表される。例示的なCCDC6 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_005436によって表される。CCDC6ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_005427によって表される。
【0338】
本明細書で使用される場合、「ERC1」とは、ERC1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ERC1遺伝子は、コイルドコイルドメイン含有6タンパク質をコードする。ERC1はまた、Cast2、ELKS、ERC-1、及びRAB6IP2として既知である。一部の実施形態では、ERC1遺伝子は、ヒトERC1である。例示的なERC1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号23085によって表される。例示的なERC1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_178039によって表される。ERC1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_829883によって表される。
【0339】
本明細書で使用される場合、「KIAA1217」とは、KIAA1217 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KIAA1217遺伝子は、KIAA1217タンパク質をコードする。KIAA1217はまた、ETL4及びSKTとして既知である。一部の実施形態では、KIAA1217遺伝子は、ヒトKIAA1217である。例示的なKIAA1217遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号56243によって表される。例示的なKIAA1217 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_019590によって表される。KIAA1217ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_062536によって表される。
【0340】
本明細書で使用される場合、「KIF5B」とは、KIF5B mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。KIF5B遺伝子は、キネシンファミリーメンバー5Bタンパク質をコードする。KIF5Bはまた、HEL-S-61、KINH、KNS、KNS1、及びUKHCとして既知である。一部の実施形態では、KIF5B遺伝子は、ヒトKIF5Bである。例示的なKIF5B遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号3799によって表される。例示的なKIF5B mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004521によって表される。KIF5Bポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004512によって表される。
【0341】
本明細書で使用される場合、「TRIM24」とは、TRIM24 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TRIM24遺伝子は、三要素モチーフ含有24タンパク質をコードする。TRIM24はまた、PTC6、TF1A、TIF1、RNF82、TIF1A、hTIF1、及びTIF1ALPHAとして既知である。一部の実施形態では、TRIM24遺伝子は、ヒトTRIM24遺伝子である。例示的なTRIM24遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号8805によって表される。例示的なTRIM24 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003852によって表される。TRIM24ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003843によって表される。
【0342】
本明細書で使用される場合、「VCL」とは、VCL mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。VCL遺伝子は、ビンキュリンタンパク質をコードする。VCLはまた、CMD1W、CMH15、HEL114、MV、及びMVCLとして既知である。一部の実施形態では、VCL遺伝子は、ヒトVCL遺伝子である。例示的なVCL遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7414によって表される。例示的なVCL mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003373によって表される。VCLポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003364によって表される。
【0343】
一部の態様では、ROS1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、ROS1融合核酸分子が、本明細書で提供される。
【0344】
一部の実施形態では、ROS1融合核酸分子は、ROS1の少なくとも一部分と、ABR、ASCC3、ELOVL4、QKI、REV3L、MED23、SLC30A8、SLC38A11、TLN1、SLC26A2、SYNGR1、EZR、GOPC、MYO5C、TPD52L1、又はTRPC6の少なくとも一部分と、を含む。例えば、一部の実施形態では、ROS1融合核酸分子は、ROS1-ABR、ROS1-ASCC3、ROS1-ELOVL4、ROS1-QKI、ROS1-REV3L、MED23-ROS1、SLC30A8-ROS1、SLC38A11-ROS1、TLN1-ROS1、ROS1-SLC26A2、ROS1-SYNGR1、ROS1-TRPC6、EZR-ROS1、GOPC-ROS1、MYO5C-ROS1、又はROS1-TPD52L1から選択され、遺伝子の順序は、5’から3’方向である。例示的かつ非限定的なROS1融合核酸分子は、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載される。
【0345】
本明細書で使用される場合、「ABR」とは、ABR mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ABR遺伝子は、RhoGEF及びGTPアーゼのABRアクチベータータンパク質をコードする。ABRはまた、MDBとして既知である。一部の実施形態では、ABR遺伝子は、ヒトABR遺伝子である。例示的なABR遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号29によって表される。例示的なABR mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001092によって表される。ABRポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001083によって表される。
【0346】
本明細書で使用される場合、「ASCC3」とは、ASCC3 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ASCC3遺伝子は、活性化シグナルコインテグレータ1複合体サブユニット3タンパク質をコードする。ASCC3はまた、ASC1p200、HELIC1、及びRNAHとして既知である。一部の実施形態では、ASCC3遺伝子は、ヒトASCC3遺伝子である。例示的なASCC3遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号10973によって表される。例示的なASCC3 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006828によって表される。ASCC3ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006819によって表される。
【0347】
本明細書で使用される場合、「ELOVL4」とは、ELOVL4 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。ELOVL4遺伝子は、ELOVL脂肪酸エロンガーゼ4タンパク質をコードする。ELOVL4はまた、ADMD、CT118、ISQMR、SCA34、STGD2、及びSTGD3として既知である。一部の実施形態では、ELOVL4遺伝子は、ヒトELOVL4遺伝子である。例示的なELOVL4遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号6785によって表される。例示的なELOVL4 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_022726によって表される。ELOVL4ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_073563によって表される。
【0348】
本明細書で使用される場合、「QKI」とは、QKI mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。QKI遺伝子は、QKI KHドメイン含有RNA結合タンパク質をコードする。QKIはまた、Hqk、QK、QK1、QK3、及びhqkIとして既知である。一部の実施形態では、QKI遺伝子は、ヒトQKI遺伝子である。例示的なQKI遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9444によって表される。例示的なQKI mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006775によって表される。QKIポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006766によって表される。
【0349】
本明細書で使用される場合、「REV3L」とは、REV3L mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。REV3L遺伝子は、REV3様DNA指向性ポリメラーゼゼータ触媒サブユニットタンパク質をコードする。REV3Lはまた、POLZ及びREV3として既知である。一部の実施形態では、REV3L遺伝子は、ヒトREV3L遺伝子である。例示的なREV3L遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号5980によって表される。例示的なREV3L mRNA配列は、NCBI参照配列NM_002912によって表される。REV3Lポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_002903によって表される。
【0350】
本明細書で使用される場合、「MED23」とは、MED23 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MED23遺伝子は、MED23様DNA指向性ポリメラーゼゼータ触媒サブユニットタンパク質をコードする。MED23はまた、ARC130、CRSP130、CRSP133、CRSP3、DRIP130、MRT18、SUR-2、及びSUR2として既知である。一部の実施形態では、MED23遺伝子は、ヒトMED23遺伝子である。例示的なMED23遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9439によって表される。例示的なMED23 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004830によって表される。MED23ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004821によって表される。
【0351】
本明細書で使用される場合、「SLC30A8」とは、SLC30A8 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SLC30A8遺伝子は、溶質輸送体ファミリー30メンバー8タンパク質をコードする。SLC30A8はまた、ZNT8及びZnT-8として既知である。一部の実施形態では、SLC30A8遺伝子は、ヒトSLC30A8遺伝子である。例示的なSLC30A8遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号169026によって表される。例示的なSLC30A8 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_001172811によって表される。SLC30A8ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_001166282によって表される。
【0352】
本明細書で使用される場合、「SLC38A11」とは、SLC38A11 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SLC38A11遺伝子は、溶質輸送体ファミリー38メンバー11タンパク質をコードする。SLC38A11はまた、AVT2として既知である。一部の実施形態では、SLC38A11遺伝子は、ヒトSLC38A11遺伝子である。例示的なSLC38A11遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号151258によって表される。例示的なSLC38A11 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_173512によって表される。SLC38A11ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_775783によって表される。
【0353】
本明細書で使用される場合、「TLN1」とは、TLN1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TLN1遺伝子は、タリン1タンパク質をコードする。TLN1はまた、ILWEQ、TLN、及びタリン-1として既知である。一部の実施形態では、TLN1遺伝子は、ヒトTLN1遺伝子である。例示的なTLN1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7094によって表される。例示的なTLN1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_006289によって表される。TLN1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_006280によって表される。
【0354】
本明細書で使用される場合、「SLC26A2」とは、SLC26A2 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SLC26A2遺伝子は、溶質輸送体ファミリー26メンバー2タンパク質をコードする。SLC26A2はまた、D5S1708、DTD、DTDST、EDM4、MST153、及びMSTP157として既知である。一部の実施形態では、SLC26A2遺伝子は、ヒトSLC26A2遺伝子である。例示的なSLC26A2遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号1836によって表される。例示的なSLC26A2 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_000112によって表される。SLC26A2ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_000103によって表される。
【0355】
本明細書で使用される場合、「SYNGR1」とは、SYNGR1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。SYNGR1遺伝子は、シナプトギリン1タンパク質をコードする。一部の実施形態では、SYNGR1遺伝子は、ヒトSYNGR1遺伝子である。例示的なSYNGR1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号9145によって表される。例示的なSYNGR1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004711によって表される。SYNGR1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004702によって表される。
【0356】
本明細書で使用される場合、「EZR」とは、EZR mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。EZR遺伝子は、シナプトギリン1タンパク質をコードする。EZRはまた、CVIL、CVL、HEL-S-105、及びVIL2として既知である。一部の実施形態では、EZR遺伝子は、ヒトEZR遺伝子である。例示的なEZR遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7430によって表される。例示的なEZR mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003379によって表される。EZRポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003370によって表される。
【0357】
本明細書で使用される場合、「GOPC」とは、GOPC mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。GOPC遺伝子は、ゴルジ関連PDZ及びコイルドコイルモチーフ含有タンパク質をコードする。GOPCはまた、CAL、FIG、GOPC1、PIST、及びdJ94G16.2として既知である。一部の実施形態では、GOPC遺伝子は、ヒトGOPC遺伝子である。例示的なGOPC遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号57120によって表される。例示的なGOPC mRNA配列は、NCBI参照配列NM_020399によって表される。GOPCポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_065132によって表される。
【0358】
本明細書で使用される場合、「MYO5C」とは、MYO5C mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。MYO5C遺伝子は、ミオシンVCタンパク質をコードする。一部の実施形態では、MYO5C遺伝子は、ヒトMYO5C遺伝子である。例示的なMYO5C遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号55930によって表される。例示的なMYO5C mRNA配列は、NCBI参照配列NM_018728によって表される。MYO5Cポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_061198によって表される。
【0359】
本明細書で使用される場合、「TPD52L1」とは、TPD52L1 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TPD52L1遺伝子は、TPD52様1タンパク質をコードする。TPD52L1はまた、D53及びTPD53として既知である。一部の実施形態では、TPD52L1遺伝子は、ヒトTPD52L1遺伝子である。例示的なTPD52L1遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7164によって表される。例示的なTPD52L1 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_003287によって表される。TPD52L1ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_003278によって表される。
【0360】
本明細書で使用される場合、「TRPC6」とは、TRPC6 mRNA又はポリペプチドをコードする遺伝子を指す。TRPC6遺伝子は、一過性受容体電位カチオンチャネルサブファミリーCメンバー6タンパク質をコードする。TRPC6はまた、FSGS2及びTRP6として既知である。一部の実施形態では、TRPC6遺伝子は、ヒトTRPC6遺伝子である。例示的なTRPC6遺伝子は、NCBI遺伝子ID番号7225によって表される。例示的なTRPC6 mRNA配列は、NCBI参照配列NM_004621によって表される。TRPC6ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列は、NCBI参照配列NP_004612によって表される。
【0361】
例示的なALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、及びROS1融合核酸分子は、以下の表1及び2で提供される。
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【0362】
一部の態様では、ALKの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、ALK融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29446320及び/又はchr2:236984410内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるAGAP1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448192及び/又はchr13:111796690内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるARHGEF7-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448094~29448239及び/又はchr2:28431656~28431790内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるBRE-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448033及び/又はchr12:15811779内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるEPS8-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448344及び/又はchr2:26546664内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGPR113-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29420593及び/又はchr7:18908783内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるHDAC9-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29446669及び/又はchr14:37906366内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMIPOL1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448116及び/又はchr2:64360629内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるPELI1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448047及び/又はchr2:196583393内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSLC39A10-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29447360~29447477及び/又はchr7:65386539~65386741内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるVKORC1L1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29447840及び/又はchr10:97287128内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるALK-SORBS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448698及び/又はchr5:147513014内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるALK-SPINK5融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29447157及び/又はchr2:109110640内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGCC2-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29447938~29448138及び/又はchr7:75171619~75171750内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるHIP1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29449486~29449674及び/又はchr9:723093~723285内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKANK1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448020~29448230及び/又はchr14:104141458~104141626内の切断点を含むか、又はそれからもたらされる、KLC1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29447358~29447625及び/又はchr12:27813429~27813685内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるPPFIBP1-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448437~29448765及び/又はchr11:16803216~16803516内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるPLEKHA7-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29449097及び/又はchr3:100450538内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるTFG-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr2:29448196及び/又はchr1:154135477内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるTPM3-ALK融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるALK融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるALK融合核酸分子である。
【0363】
一部の態様では、BRAFの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、BRAF融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140489237及び/又はchr14:91742455内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるCCDC88C-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140489195及び/又はchr2:165542493内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるCOBLL1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140482515及び/又はchr7:137655487内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるCREB3L2-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140434573及び/又はchr8:13242758内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるDLC1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140494157及び/又はchr12:133360988内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGOLGA3-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140484314及び/又はchr17:55727394内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMSI2-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140483070及び/又はchr7:47407649内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるTNS3-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140482165及び/又はchr7:111379645内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるBRAF-DOCK4融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr15:41023127及び/又はchr7:140501694内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるBRAF-RAD51融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140493457及び/又はchr7:91701220内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるAKAP9-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140481643及び/又はchr7:102730767内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるARMC10-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140487304及び/又はchr7:140243015内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるDENND2A-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140488072及び/又はchr7:139800753内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるJHDM1D-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140485311及び/又はchr7:138564061内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKIAA1549-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140481605及び/又はchr7:140157871内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMKRN1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140485113及び/又はchr7:129373037内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるNRF1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140499628及び/又はchr1:205639559内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSLC45A3-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140487680及び/又はchr7:127715943内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSND1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140491295及び/又はchr7:127399380内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSND1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140481458~140481757及び/又はchr7:127356978~127357015内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSND1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140490521及び/又はchr7:138224175内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるBRAF-TRIM24融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140485942及び/又はchr7:138765898内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるZC3HAV1-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:140481495及び/又はchr7:111929341内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるZNF277-BRAF融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるBRAF融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるBRAF融合核酸分子である。
【0364】
一部の態様では、EGFRの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、EGFR融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるEGFR融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:55269027及び/又はchr7:87226070内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるABCB1-EGFR融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるEGFR融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:55222346及び/又はchr8:66656455内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるPDE7A-EGFR融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるEGFR融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:55268176及び/又はchr7:148565978内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるEGFR-EZH2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるEGFR融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:55268138及び/又はchr7:53830747内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるEGFR-FLJ45974融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるEGFR融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:55269394及び/又はchr7:57202770内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるEGFR-ZNF479融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるEGFR融合核酸分子は、表3又は5のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3又は5に列挙されるEGFR融合核酸分子である。
【0365】
一部の態様では、ERBB2の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、ERBB2融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37876145~37876247及び/又はchr17:37472082~37472213内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFBXL20-ERBB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37881861~37882182及び/又はchr17:37896410~37896567内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGRB7-ERBB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37872528及び/又はchr17:55725868内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMSI2-ERBB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37865475及び/又はchr16:67790631内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRANBP10-ERBB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37879770及び/又はchr17:75181466内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSEC14L1-ERBB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37881750及び/又はchr17:38419094内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるWIPF2-ERBB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37881373~37881485及び/又はchr17:37902966~37903081内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるERBB2-GRB7融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37872883及び/又はchr17:64588788内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるERBB2-PRKCA融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr17:37883936及び/又はchr17:37789550内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるERBB2-PPP1R1B融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるERBB2融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるERBB2融合核酸分子である。
【0366】
一部の態様では、FGFR1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、FGFR1融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr8:38271185及び/又はchr8:39031195内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR1-ADAM32融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr8:38285341及び/又はchr3:124897236内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR1-SLC12A8融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr8:38271241及び/又はchr8:39537661内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるADAM18-FGFR1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr8:38272085~38272258及び/又はchr8:38036460~38036578内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるBAG4-FGFR1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr8:38273440及び/又はchr8:38622825内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR1-TACC1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR1融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるFGFR1融合核酸分子である。
【0367】
一部の態様では、FGFR2の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、FGFR2融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240088及び/又はchr17:41114482内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-AARSD1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240028及び/又はchr10:124215085内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-ARMS2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241999及び/又はchr12:53951727内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-ATF7融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123243016~123243349及び/又はchr7:98025564~98025703内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-BAIAP2L1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240191及び/又はchr10:70499696内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-CCAR1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241043及び/又はchr10:86165140内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-CCSER2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242868及び/又はchr15:57824138内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-CGNL1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239923~123240116及び/又はchr5:158518930~158519130内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-EBF1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241189及び/又はchr10:127587833内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-FANK1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr3:71189036~71189121及び/又はchr10:123242151~123242274内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-FOXP1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241878~123241987及び/又はchr10:75603526~75603626内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるCAMK2G-FGFR2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242192及び/又はchr7:132389880内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFLJ40288-FGFR2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242050~123242262及び/又はchr17:7910782~7911004内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGUCY2D-FGFR2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241258及び/又はchr5:75977315内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるIQGAP2-FGFR2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241205及び/又はchr12:80080770内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるPAWR-FGFR2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242707~123242915及び/又はchr3:58121075~58121276内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-FLNB融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240801及び/又はchr3:58143720内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-FLNB融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242151~123242274及び/又はchr3:71189036~71189121内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-FOXP1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241884及び/又はchr2:214016023内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-IKZF2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242626及び/又はchr1:32497117内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-KHDRBS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242901及び/又はchr10:75400338内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-MYOZ1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123257992~123258171及び/又はchr10:55668437~55668600内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-PCDH15融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240937及び/又はchr17:66496703内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-PRKAR1A融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242694及び/又はchr6:31595369内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-PRRC2A融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241892及び/又はchr9:125850348内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-RABGAP1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239291及び/又はchr7:12640299内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-SCIN融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240764及び/又はchr20:47762803内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-STAU1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239784及び/又はchr20:43702262内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-STK4融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242222及び/又はchr4:113200693内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-TIFA融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239464及び/又はchr2:171931100内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-TLK1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240717及び/又はchr2:27516917内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-TRIM54融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240839及び/又はchr11:34921475内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-APIP融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241676及び/又はchr10:123551234内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-ATE1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241383及び/又はchr10:60410103内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-BICC1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241708及び/又はchr10:60428801内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-BICC1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239702及び/又はchr10:60429695内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-BICC1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240329及び/又はchr7:115606014内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるTFEC-FGFR2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241875及び/又はchr17:73384322内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-GRB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242159及び/又はchr17:73365008内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-
GRB2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241180及び/又はchr10:24605241内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-KIAA1217融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242758~123242929及び/又はchr10:118708900~118709045内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-KIAA1598融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241285及び/又はchr1:39918104内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-MACF1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123240474~123240649及び/又はchr22:36695796~36695923内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-MYH9融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241635及び/又はchr10:115380780内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-NRAP融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241293及び/又はchr10:112580773内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-RBM20融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239840~123239995及び/又はchr3:113207848~113207958内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-SPICE1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239675~123239796及び/又はchr10:123988441~123988546内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-TACC2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241654~123241788及び/又はchr10:123989561~123989655内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-TACC2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239631及び/又はchr10:123988734内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-TACC2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241742及び/又はchr10:123987953内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-TACC2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239845及び/又はchr10:114543839内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-VTI1A融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242151~123242331及び/又はchr10:28905673~28905852内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-WAC融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123239968及び/又はchr14:100834590内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-WARS融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123242027~123242147及び/又はchr14:100829090~100829181内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-WARS融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:123241846及び/又はchr1:35851725内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR2-ZMYM4融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR2融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるFGFR2融合核酸分子である。
【0368】
一部の態様では、FGFR3の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、FGFR3融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808801及び/又はchr4:2882826内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-ADD1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808575~1808796及び/又はchr5:10252744~10252900内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-CCT5融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1805827~1805962及び/又はchr7:135079969~135080300内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-CNOT4融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808845及び/又はchr4:2754775内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TNIP2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808551及び/又はchr14:106005444内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-IGH融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808563~1808711及び/又はchr4:1730156~1730288内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808845及び/又はchr4:1739165内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808751及び/又はchr4:1739667内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808710及び/又はchr4:1740755内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808729及び/又はchr4:1739043内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808705及び/又はchr4:1739261内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808678及び/又はchr4:1738998内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808911及び/又はchr4:1739886内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808671及び/又はchr4:1741144内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-TACC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr4:1808442~1808709及び/又はchr4:1949176~1949445内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるFGFR3-WHSC1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるFGFR3融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるFGFR3融合核酸分子である。
【0369】
一部の態様では、METの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、MET融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:116411832~116411915及び/又はchr11:18429175~18429254内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMET-LDHA融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:116398519及び/又はchr7:145963989内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるCNTNAP2-MET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:116339469~116339610及び/又はchr7:106814702~106814833内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるHBP1-MET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:116412044~116412245及び/又はchr19:49598459~49598574内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSNRNP70-MET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:116435955及び/又はchr7:116506109内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMET-CAPZA2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:116399431及び/又はchr7:116726687内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるST7-MET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr7:116399373及び/又はchr7:116803090内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるST7-MET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるMET融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるMET融合核酸分子である。
【0370】
一部の態様では、NTRK1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、NTRK1融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるNTRK1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr1:156843853及び/又はchr1:156441602内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるNTRK1-MEF2D融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるNTRK1融合核酸分子は、表6に列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表6に列挙されるNTRK1融合核酸分子である。
【0371】
一部の態様では、RAF1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、RAF1融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRAF1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr3:12642793及び/又はchr3:52175928内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるPOC1A-RAF1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRAF1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr3:12645756及び/又はchr3:12210717内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSYN2-RAF1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRAF1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr3:12641467及び/又はchr3:15112103内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるZFYVE20-RAF1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRAF1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr3:12645483及び/又はchr3:42231967内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRAF1-TRAK1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRAF1融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるRAF1融合核酸分子である。
【0372】
一部の態様では、RETの少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、RET融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610900~43611038及び/又はchr7:45724501~45724758内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRET-ADCY1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610040~43610258及び/又はchr7:97943769~97943957内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるBAIAP2L1-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611694及び/又はchr10:47084409内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRET-NPY4R融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610049~43610142及び/又はchr12:80001152~80001299内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRET-PAWR融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610115及び/又はchr10:45884309内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるALOX5-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610699及び/又はchr10:63843922内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるARID5B-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610814~43610918及び/又はchr10:127554102~127554221内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるDHX32-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611716及び/又はchr4:120458646内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるPDE5A-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610404及び/又はchr10:64337727内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるZNF365-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43609615~43609862及び/又はchr10:43651937~43652250内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRET-CSGALNACT2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611481及び/又はchr14:67585496内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRET-GPHN融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611605~43611729及び/又はchr10:51586055~51586121内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるNCOA4-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611515及び/又はchr10:51588839内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるNCOA4-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43597874及び/又はchr10:43705242内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるRET-RASGEF1A融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610121及び/又はchr10:24816841内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKIAA1217-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610721及び/又はchr10:61653627内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるCCDC6-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610931及び/又はchr10:61639079内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるCCDC6-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610879及び/又はchr12:1346557内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるERC1-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610513~43610815及び/又はchr10:24813557~24813833内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKIAA1217-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611407及び/又はchr10:24816256内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKIAA1217-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43610514~43610659及び/又はchr10:32313549~32313707内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKIF5B-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43609418及び/又はchr10:32304634内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKIF5B-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611132~43611473及び/又はchr10:32312409~32312729内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるKIF5B-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611376~43611543及び/又はchr7:138250812~138251052内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるTRIM24-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr10:43611112~43611316及び/又はchr10:75861515~75861716内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるVCL-RET融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるRET融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるRET融合核酸分子である。
【0373】
一部の態様では、ROS1の少なくとも一部分と、別の遺伝子の少なくとも一部分と、を含む、ROS1融合核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117650357~117650571及び/又はchr17:939714~939902内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-ABR融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117648934及び/又はchr6:101139960内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-ASCC3融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117647991及び/又はchr6:80634367内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-ELOVL4融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117646322及び/又はchr6:163894840内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-QKI融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117647122及び/又はchr6:111770010内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-REV3L融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117644495及び/又はchr6:131914175内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMED23-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117645825及び/又はchr8:118126691内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSLC30A8-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117644675及び/又はchr2:165777489内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるSLC38A11-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117642549及び/又はchr9:35698416内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるTLN1-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117646090及び/又はchr5:149340716内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-SLC26A2融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117649561及び/又はchr22:39776088内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-SYNGR1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117647981及び/又はchr11:101444124内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-TRPC6融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117645920~117646133及び/又はchr6:159191019~159191124内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるEZR-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117643144及び/又はchr6:117886533内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGOPC-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117643807及び/又はchr6:117885081内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGOPC-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117641972及び/又はchr6:117894977内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGOPC-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117645121及び/又はchr6:117885917内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるGOPC-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117642709~117642959及び/又はchr15:52512166~52512328内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるMYO5C-ROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、5’から3’方向に、染色体座標chr6:117647493及び/又はchr6:125568358内の切断点を含むか、又はそれからもたらされるROS1-TPD52L1融合核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるROS1融合核酸分子は、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙される対応する染色体座標内の切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、表3、5、又は6のうちのいずれかに列挙されるROS1融合核酸分子である。
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【表4-4】
【表4-5】
【表5-1】
【表5-2】
【表5-3】
【表6-1】
【表6-2】
【表6-3】
【表6-4】
【表6-5】
【表6-6】
【表6-7】
【表7-1】
【表7-2】
【表7-3】
【表7-4】
【表7-5】
【表7-6】
【0374】
本明細書で提供される融合核酸分子のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子は、ゲノム核酸分子(すなわち、ゲノムDNA又はその断片)、あるいは転写核酸分子、例えば、RNA、例えば、mRNA、若しくはcDNA、又はその断片である。
【0375】
本明細書で提供される融合核酸分子のうちのいずれかの一部の実施形態では、本明細書に記載される切断点のうちのいずれかに対応する染色体座標は、Homo sapiens(ヒト)ゲノムアセンブリGRCh37(hg19)に対応する。
【0376】
(ii)キナーゼ融合ポリペプチド
ある特定の態様では、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本開示の融合ポリペプチドは、本明細書で提供されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチド、又はその一部分である。
【0377】
一部の態様では、ALKポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、AGAP1、ARHGEF7、BRE、EPS8、GPR113、HDAC9、MIPOL1、PELI1、SLC39A10、VKORC1L1、PLEKHA7、SPINK5、GCC2、HIP1、KANK1、KLC1、PPFIBP1、SORBS1、TFG、又はTPM3ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、ALK融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のAGAP1-ALK、ARHGEF7-ALK、BRE-ALK、EPS8-ALK、GPR113-ALK、HDAC9-ALK、MIPOL1-ALK、PELI1-ALK、SLC39A10-ALK、VKORC1L1-ALK、ALK-SORBS1、ALK-SPINK5、GCC2-ALK、HIP1-ALK、KANK1-ALK、PLEKHA7-ALK、KLC1-ALK、TFG-ALK、TPM3-ALK、又はPPFIBP1-ALK融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、ALK融合ポリペプチドは、ALKキナーゼドメイン、又はALKキナーゼ活性を有するALKキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、ALK融合ポリペプチドは、ALKキナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、ALK融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、ALK融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0378】
一部の態様では、BRAFポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、CCDC88C、COBLL1、CREB3L2、DLC1、GOLGA3、MSI2、TNS3、DOCK4、RAD51、AKAP9、ARMC10、DENND2A、JHDM1D、KIAA1549、MKRN1、NRF1、SLC45A3、SND1、ZC3HAV1、ZNF277、又はTRIM24ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、BRAF融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のCCDC88C-BRAF、COBLL1-BRAF、CREB3L2-BRAF、DLC1-BRAF、GOLGA3-BRAF、MSI2-BRAF、TNS3-BRAF、BRAF-DOCK4、BRAF-RAD51、AKAP9-BRAF、ARMC10-BRAF、DENND2A-BRAF、JHDM1D-BRAF、KIAA1549-BRAF、MKRN1-BRAF、NRF1-BRAF、SLC45A3-BRAF、SND1-BRAF、BRAF-TRIM24、ZC3HAV1-BRAF、又はZNF277-BRAF融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるBRAF融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、BRAF融合ポリペプチドは、BRAFキナーゼドメイン、又はBRAFキナーゼ活性を有するBRAFキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、BRAF融合ポリペプチドは、BRAFキナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、BRAF融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、BRAF融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0379】
一部の態様では、EGFRポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、ABCB1、PDE7A、EZH2、FLJ45974、又はZNF479ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、EGFR融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のABCB1-EGFR、PDE7A-EGFR、EGFR-EZH2、EGFR-FLJ45974、又はEGFR-ZNF479融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、並びに/又は表1及び3~5のうちのいずれか、並びに/又は本明細書での実施例に記載されるEGFR融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、EGFR融合ポリペプチドは、EGFRキナーゼドメイン、又はEGFRキナーゼ活性を有するEGFRキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、EGFR融合ポリペプチドは、EGFRキナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、EGFR融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、EGFR融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0380】
一部の態様では、ERBB2ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、FBXL20、GRB7、MSI2、RANBP10、SEC14L1、WIPF2、PRKCA、又はPPP1R1Bポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、ERBB2融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のFBXL20-ERBB2、GRB7-ERBB2、MSI2-ERBB2、RANBP10-ERBB2、SEC14L1-ERBB2、WIPF2-ERBB2、ERBB2-GRB7、ERBB2-PRKCA、又はERBB2-PPP1R1B融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるERBB2融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、ERBB2融合ポリペプチドは、ERBB2キナーゼドメイン、又はERBB2キナーゼ活性を有するERBB2キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、ERBB2融合ポリペプチドは、ERBB2キナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、ERBB2融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、ERBB2融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0381】
一部の態様では、FGFR1ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、ADAM32、SLC12A8、ADAM18、BAG4、又はTACC1ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、FGFR1融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のFGFR1-ADAM32、FGFR1-SLC12A8、ADAM18-FGFR1、BAG4-FGFR1、又はFGFR1-TACC1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるFGFR1融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、FGFR1融合ポリペプチドは、FGFR1キナーゼドメイン、又はFGFR1キナーゼ活性を有するFGFR1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、FGFR1融合ポリペプチドは、FGFR1キナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、FGFR1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、FGFR1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0382】
一部の態様では、FGFR2ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、AARSD1、ARMS2、ATF7、BAIAP2L1、CCAR1、CCSER2、CGNL1、EBF1、FANK1、FOXP1、CAMK2G、FLJ40288、GUCY2D、IQGAP2、PAWR、FLNB、IKZF2、KHDRBS1、MYOZ1、PCDH15、PRKAR1A、PRRC2A、RABGAP1、SCIN、STAU1、STK4、TIFA、TLK1、TRIM54、APIP、ATE1、BICC1、TFEC、GRB2、KIAA1217、KIAA1598、MACF1、MYH9、NRAP、RBM20、SPICE1、TACC2、VTI1A、WAC、WARS、又はZMYM4ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、FGFR2融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のFGFR2-AARSD1、FGFR2-ARMS2、FGFR2-ATF7、FGFR2-BAIAP2L1、FGFR2-CCAR1、FGFR2-CCSER2、FGFR2-CGNL1、FGFR2-EBF1、FGFR2-FANK1、FGFR2-FOXP1、CAMK2G-FGFR2、FLJ40288-FGFR2、GUCY2D-FGFR2、IQGAP2-FGFR2、PAWR-FGFR2、FGFR2-FLNB、FGFR2-IKZF2、FGFR2-KHDRBS1、FGFR2-MYOZ1、FGFR2-PCDH15、FGFR2-PRKAR1A、FGFR2-PRRC2A、FGFR2-RABGAP1、FGFR2-SCIN、FGFR2-STAU1、FGFR2-STK4、FGFR2-TIFA、FGFR2-TLK1、FGFR2-TRIM54、FGFR2-APIP、FGFR2-ATE1、FGFR2-BICC1、TFEC-FGFR2、FGFR2-GRB2、FGFR2-KIAA1217、FGFR2-KIAA1598、FGFR2-MACF1、FGFR2-MYH9、FGFR2-NRAP、FGFR2-RBM20、FGFR2-SPICE1、FGFR2-TACC2、FGFR2-VTI1A、FGFR2-WAC、FGFR2-WARS、又はFGFR2-ZMYM4融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるFGFR2融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、FGFR2融合ポリペプチドは、FGFR2キナーゼドメイン、又はFGFR2キナーゼ活性を有するFGFR2キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、FGFR2融合ポリペプチドは、FGFR2キナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、FGFR2融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、FGFR2融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0383】
一部の態様では、FGFR3ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、CCT5、CNOT4、TNIP2、IGH、TACC3、ADD1、又はWHSC1ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、FGFR3融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のFGFR3-CCT5、FGFR3-CNOT4、FGFR3-TNIP2、FGFR3-ADD1、FGFR3-IGH、FGFR3-TACC3、又はFGFR3-WHSC1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるFGFR3融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、FGFR3融合ポリペプチドは、FGFR3キナーゼドメイン、又はFGFR3キナーゼ活性を有するFGFR3キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、FGFR3融合ポリペプチドは、FGFR3キナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、FGFR3融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、FGFR3融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0384】
一部の態様では、METポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、LDHA、CNTNAP2、HBP1、SNRNP70、CAPZA2、又はST7ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、MET融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のMET-LDHA、CNTNAP2-MET、HBP1-MET、SNRNP70-MET、MET-CAPZA2、又はST7-MET融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるMET融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、MET融合ポリペプチドは、METキナーゼドメイン、又はMETキナーゼ活性を有するMETキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、MET融合ポリペプチドは、METキナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、MET融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、MET融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0385】
一部の態様では、NTRK1ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、MEF2Dポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、NTRK1融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のNTRK1-MEF2D融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、並びに/又は表2及び6のうちのいずれか、並びに/又は本明細書での実施例に記載されるNTRK1融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、NTRK1融合ポリペプチドは、NTRK1キナーゼドメイン、又はNTRK1キナーゼ活性を有するNTRK1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、NTRK1融合ポリペプチドは、NTRK1キナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、NTRK1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、NTRK1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0386】
一部の態様では、RAF1ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、POC1A、SYN2、TRAK1、又はZFYVE20ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、RAF1融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のPOC1A-RAF1、SYN2-RAF1、ZFYVE20-RAF1、又はRAF1-TRAK1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるRAF1融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、RAF1融合ポリペプチドは、RAF1キナーゼドメイン、又はRAF1キナーゼ活性を有するRAF1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、RAF1融合ポリペプチドは、RAF1キナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、RAF1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、RAF1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0387】
一部の態様では、RETポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、ADCY1、NPY4R、PAWR、ALOX5、ARID5B、DHX32、PDE5A、ZNF365、BAIAP2L1、CSGALNACT2、GPHN、NCOA4、RASGEF1A、KIAA1217、CCDC6、ERC1、KIF5B、TRIM24、又はVCLポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、RET融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、RET-ADCY1、RET-NPY4R、RET-PAWR、ALOX5-RET、ARID5B-RET、DHX32-RET、PDE5A-RET、ZNF365-RET、BAIAP2L1-RET、RET-CSGALNACT2、RET-GPHN、NCOA4-RET、RET-RASGEF1A、KIAA1217-RET、CCDC6-RET、ERC1-RET、KIF5B-RET、TRIM24-RET、又はVCL-RET融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるRET融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、RET融合ポリペプチドは、RETキナーゼドメイン、又はRETキナーゼ活性を有するRETキナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、RET融合ポリペプチドは、RETキナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、RET融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、RET融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0388】
一部の態様では、ROS1ポリペプチドの少なくとも一部分と、別の遺伝子によってコードされたポリペプチド、例えば、ABR、ASCC3、ELOVL4、QKI、REV3L、MED23、SLC30A8、SLC38A11、TLN1、SLC26A2、SYNGR1、EZR、GOPC、MYO5C、TPD52L1、又はTRPC6ポリペプチドの少なくとも一部分と、を含む、ROS1融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。例えば、一部の実施形態では、本開示のROS1-ABR、ROS1-ASCC3、ROS1-ELOVL4、ROS1-QKI、ROS1-REV3L、MED23-ROS1、SLC30A8-ROS1、SLC38A11-ROS1、TLN1-ROS1、ROS1-SLC26A2、ROS1-SYNGR1、ROS1-TRPC6、EZR-ROS1、GOPC-ROS1、MYO5C-ROS1、又はROS1-TPD52L1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドであって、遺伝子の順序が、5’から3’方向である、融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書、及び/又は表1~6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に記載されるROS1融合核酸分子のうちのいずれかによってコードされた融合ポリペプチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、ROS1融合ポリペプチドは、ROS1キナーゼドメイン、又はROS1キナーゼ活性を有するROS1キナーゼドメインの断片を含む。一部の実施形態では、ROS1融合ポリペプチドは、ROS1キナーゼ活性を有する。一部の実施形態では、キナーゼ活性は、構成的である。一部の実施形態では、ROS1融合ポリペプチドは、発がん性である。一部の実施形態では、ROS1融合ポリペプチドは、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する。
【0389】
(iii)がん及びそれらに関連する方法
本開示のある特定の態様は、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができるがんを有する個体を特定するための方法、がんを有する個体のための治療を選択するための方法、がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定するための方法、がんを有する個体の生存を予測するための方法、がんを治療する若しくはその進行を遅らせるための方法、がんを有する個体を監視、評価、若しくはスクリーニングするための方法、個体におけるがんにおける融合核酸分子若しくはポリペプチドを評価するための方法、個体におけるがんの存在若しくは非存在を検出するための方法、個体におけるがんの進行若しくは再発を監視するための方法、又はがんのための候補治療を特定することを必要としている個体においてそれを行うための方法に関する。
【0390】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法のうちのいずれかのうち、方法は、がんを有する個体からの試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。他の実施形態では、方法は、がんを有する個体からの試料において、本開示の融合ポリペプチド、例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。
【0391】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、試料における本開示の融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の検出は、個体を、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する。
【0392】
一部の実施形態では、方法は、第1の時点で個体から得られた第1の試料において、本開示の融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の存在又は非存在を検出することを含む。一部の実施形態では、方法は、第1の時点後の第2の時点で個体から得られた第2の試料において、本開示の融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の存在又は非存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又はポリペプチドの存在又は非存在に少なくとも部分的に基づく個体におけるがん進行又はがん再発の評価を提供することを更に含む。一部の実施形態では、第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又はポリペプチドの存在は、個体を、がん進行又はがん再発の増加したリスクを有するとして特定する。一部の実施形態では、方法は、第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又はポリペプチドの存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、個体のための治療を選択すること、個体に治療を投与すること、個体のための治療を調整すること、個体のための治療の用量を調整すること、又は個体に治療を適用することを更に含み、治療は、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む。
【0393】
一部の実施形態では、方法は、個体から得られた試料においてDNA配列決定を実行して、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1のうちの1つ以上、又はそれらの任意の組み合わせを含む遺伝子の群における配列決定変異プロファイルを決定することを含み、配列決定変異プロファイルは、本開示の融合核酸分子(例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子)の存在又は非存在を特定する。一部の実施形態では、方法は、配列決定変異プロファイルに少なくとも部分的に基づいて、個体におけるがんのための候補治療を特定することを更に含む。一部の実施形態では、候補治療は、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む。一部の実施形態では、配列決定変異プロファイルは、切断点又は融合接合部、例えば、本明細書に記載される対応する切断点のうちの1つ以上を含む融合核酸分子の断片の存在又は非存在を特定する。一部の実施形態では、試料における融合核酸分子の存在は、個体を、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する。一部の実施形態では、試料における融合核酸分子の存在は、個体が、抗がん療法(例えば、本明細書で提供される抗がん療法)を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子を含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測する。
【0394】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、試料における融合核酸分子又はポリペプチドの検出に少なくとも部分的に基づいて個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することを更に含み、1つ以上の治療選択肢は、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む。
【0395】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、個体からの試料における本開示の融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の知識の取得に応答して、(i)個体は、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む治療を受容する候補として分類され、かつ/又は(ii)個体は、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む治療に応答する可能性が高いとして特定される。一部の実施形態では、個体からの試料における融合核酸分子又はポリペプチドの知識の取得に応答して、個体は、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子又はポリペプチドを含まない又は示さないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測される。一部の実施形態では、個体からの試料における融合核酸分子又はポリペプチドの知識の取得に応答して、個体は、個体に投与された以前の抗がん療法に対する獲得抵抗性を有すると予測され、個体は、抗がん療法(例えば、本明細書で提供される抗がん療法)に応答すると予測され、かつ/又は個体は、融合核酸分子若しくはポリペプチドを含まないがんを有する個体と比較して予後不良を有すると予測される。
【0396】
一部の実施形態では、個体からの試料における融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の知識の取得に応答して、方法は、個体に、有効量の抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む治療を投与することを含む。
【0397】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、個体からの試料における融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の知識に少なくとも部分的に基づいて個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することを更に含み、1つ以上の治療選択肢は、抗がん療法、例えば、本明細書で提供される抗がん療法を含む。
【0398】
一部の実施形態では、試料における本開示の融合核酸分子又ポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の知識を取得することは、試料において融合核酸分子又ポリペプチドを検出することを含む。
【0399】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子を検出することは、切断点又は融合接合部、例えば、本明細書に記載される対応する切断点のうちの1つ以上を含む融合核酸分子の断片を検出することを含む。
【0400】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、本開示の融合ポリペプチドを検出することは、切断点又は融合接合部、例えば、本明細書に記載される対応する切断点のうちの1つ以上を含む融合核酸分子の断片によってコードされた融合ポリペプチドの一部分を検出することを含む。
【0401】
一部の実施形態では、方法は、本開示の融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の評価を提供することを更に含む。
【0402】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、抗がん療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、融合核酸分子若しくはポリペプチドを含むがんのための治療、臨床治験において試験されているがんのための治療、標的療法、融合核酸分子若しくはポリペプチドを含むがんのための臨床治験において試験されている治療、又はそれらの任意の組み合わせ、例えば、更に詳細に以下に記載されるものである。一部の実施形態では、抗がん療法は、キナーゼ阻害剤、例えば、本明細書に記載される又は当該技術分野で既知のキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、細胞療法は、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である。一部の実施形態では、核酸は、本開示の融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の発現を阻害する。一部の実施形態では、核酸は、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)、例えば、本明細書に記載されるものを含む。
【0403】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、1つ以上の遺伝子における塩基置換、短い挿入/欠失(インデル)、コピー数変化、又はゲノム再編成の知識を取得すること、又はそれを検出することを更に含む。
【0404】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のALK融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、EGFR変異は、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失である。一部の実施形態では、EGFR変異は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、R748K、T790M、C797S、及び/又はD761Nアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、EGFR変異は、EGFR遺伝子増幅である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、BRAF遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、BRAF変異は、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、NRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、NRAS変異は、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MET遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MET変異は、MET遺伝子増幅である。一部の実施形態では、MET変異は、コードされたMETポリペプチドにおけるD1228Hアミノ酸置換をもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、NF1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、NF1変異は、NF1トランケーションである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、KRAS変異は、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12V及び/又はA146Pアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MAP2K1変異は、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるI103_K104del変異をもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、ALK変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、ALK変異は、ALK抵抗性変異である。一部の実施形態では、ALK抵抗性変異は、コードされたALKポリペプチドにおけるG1269A、G1202R、I1171S、I1171T、L1196M、T1151M、S1206Y、I1171N、D1203N、F1174C、L1152R、F1174L、L1198F、C1156Y、T1151_L1152insT、V1180L、G1202L、及び/若しくはS1206Aアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす。一部の実施形態では、ALK抵抗性変異は、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L、I1171N、L1196M、D1203N、若しくはI1171Tアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L及びI1171Nアミノ酸置換をもたらす1つ以上のALK遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたALKポリペプチドにおけるD1203N及びI1171Tアミノ酸置換の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、本開示のALK融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、本開示のALK融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、本開示のALK融合核酸分子又はポリペプチドは、NF1標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、フォリン酸、フルオロウラシル(5-FU)、及びオキサリプラチン(FOLFOX)、カペシタビン、lonsurf、ラムシルマブ、ベバシズマブ、並びに/又はパニツムマブに対するがんの抵抗性を付与する。本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、抗がん療法は、ALK標的療法、例えば、本明細書に記載される又は当該技術分野で既知のものである。一部の実施形態では、ALK標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているALK標的療法、臨床治験において試験されているALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ALK標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ALK標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ALK標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はALK特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ALKポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ALK標的療法は、クリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、ロルラチニブ、ブリグチニブ、エンサルチニブ(X-396)、レポトレクチニブ(TPX-005)、エヌトレクチニブ(RXDX-101)、AZD3463、CEP-37440、ベリザチニブ(TSR-011)、ASP3026、KRCA-0008、TQ-B3139、TPX-0131、TAE684(NVP-TAE684)、CT-707、WX-0593、アルコチニブ、SIM1803-1A、PLB1003、SAF-189s、PF03446962、TQ-B3101、APG-2449、X-376、CEP-28122、及びGSK1838705Aのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、ALK融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、がんは、非小細胞肺がんである。一部の実施形態では、がんは、原発不明がん腫である。一部の実施形態では、がんは、エルロチニブ、アファチニブ、及び/又はオシメルチニブで以前に治療されていた。
【0405】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のBRAF融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、EGFR変異は、EGFR遺伝子増幅である。一部の実施形態では、EGFR変異は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G、S492R、及び/又はG465E/Rアミノ酸置換をもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、KRAS変異は、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12F、G12V、G12C、G13D、及び/又はQ61Hアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、NRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、NRAS遺伝子における変異は、コードされたNRASポリペプチドにおけるG13D及び/又はQ61K/Lアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MET遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MET遺伝子における変異は、MET遺伝子増幅である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MAP2K1遺伝子における変異は、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるQ58del若しくはE102_I103del変異、及び/又はI111T若しくはK57Tアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MAP2K2遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MAP2K2遺伝子における変異は、コードされたMAP2K2ポリペプチドにおけるF57Vアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、NF1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、NF1遺伝子変異は、F945fs*9変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、BRAF遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、BRAF遺伝子変異は、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、HRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、HRAS遺伝子変異は、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子増幅、並びに野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12F、G12V、G12C、G13D、及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又はコードされた融合ポリペプチドは、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるEGFR標的抗がん療法、例えば、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はコードされた融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)と、例えば、ベバシズマブとの組み合わせ;ベバシズマブ;又はレゴラフェニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、FOLFIRIと、例えば、セツキシマブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)と、例えば、ベバシズマブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、ペムブロリズマブと、例えば、レゴラフェニブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、アダグラシブ及び/又はセツキシマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、アダグラシブ及び/又はセツキシマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、フォリン酸、フルオロウラシル(5-FU)、及びオキサリプラチン(FOLFOX);5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI);並びに/又はレゴラフェニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、FOLFIRIとベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、アダグラシブ、又はアダグラシブと、例えば、セツキシマブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるBRAF標的療法である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、BRAF再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているBRAF標的療法、臨床治験において試験されているBRAF再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はBRAF特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、BRAFポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、ソラフェニブ、PLX4720、PLX-3603、ダブラフェニブ(GSK2118436)、エンコラフェニブ(LGX818)、GDC-0879、RAF265、XL281、ARQ736、BAY73-4506、ベムラフェニブ(例えば、Zelboraf(登録商標))、コビメチニブ(例えば、Cotellic(登録商標))、ビニメチニブ(例えば、Mektovi(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、セルメチニブ(例えば、Koselugo(登録商標))、トラメチニブ(例えば、Mekinist(登録商標))、又はBAY 43-9006のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、BRAF融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、フォリン酸、フルオロウラシル(5-FU)、及びオキサリプラチン(FOLFOX);5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI);並びに/又はレゴラフェニブで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた。
【0406】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のEGFR融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1、3~5のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、KRAS変異は、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12A及び/又はQ61Hアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、NRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、NRAS遺伝子における変異は、コードされたNRASポリペプチドにおけるG12Dアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MAP2K1遺伝子における変異は、E102_I103del変異をもたらす。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるEGFR標的療法である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、EGFR再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているEGFR標的療法、臨床治験において試験されているEGFR再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はEGFR特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、EGFRポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、EGFR融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0407】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のERBB2融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるERBB2標的療法である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ERBB2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているERBB2標的療法、臨床治験において試験されているERBB2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はERBB2特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ERBB2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、アファチニブ、TAK-285、ネラチニブ、ダコミチニブ、BMS-690514、BMS-599626、ペリチニブ、CP-724714、ラパチニブ、TAK-165、ARRY-380、AZD8931、AV-203、AMG-888、MM-111、MM-121、MM-141、LJM716、REGN1400、MEHD7945A、RG7116、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン(T-DM1)、ペルツズマブ、又はAPC 8024のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、ERBB2融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0408】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のFGFR1融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるFGFR1標的療法である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR1標的療法、臨床治験において試験されているFGFR1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はFGFR1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ(例えば、Pemazyre(登録商標)、INCB054828)、エルダフィチニブ(例えば、JNJ-42756493、Balversa(登録商標))、ASP5878、TAS-120、PRN1371、パゾパニブ(例えば、Votrient(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、又はPKC412のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、FGFR1融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0409】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のFGFR2融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、EGFR遺伝子変異は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、L833V、及び/又はT790Mアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブに対する抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるFGFR2標的療法である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR2標的療法、臨床治験において試験されているFGFR2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はFGFR2特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ(例えば、Pemazyre(登録商標)、INCB054828)、エルダフィチニブ(例えば、JNJ-42756493、Balversa(登録商標))、ASP5878、TAS-120、PRN1371、ホルモノネチン、RO4383596、Ki23057、SU5402、RLY-4008、パゾパニブ(例えば、Votrient(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、又はPKC412のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、FGFR2融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、がんは、エルロチニブで以前に治療されていた。
【0410】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のFGFR3融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、EGFR変異は、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失である。一部の実施形態では、EGFR変異は、EGFR遺伝子増幅である。一部の実施形態では、EGFR変異は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M、C797G、V441G、G465R、E709K、S492R、若しくはL858Rアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、BRAF遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、BRAF変異は、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、KRAS変異は、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C、G13D、及び/又はQ61Hアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、HRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、HRAS変異は、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、NRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、NRAS変異は、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、ESR1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、ESR1変異は、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、AKT1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、AKT1変異は、コードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、試料は、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失を含む。一部の実施形態では、試料は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R及び/又はE709Kアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、試料は、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、試料は、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びに野生型KRAS遺伝子を含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MAP2K1変異は、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、SNRNP70-MET遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、試料は、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異、並びにコードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらすAKT1遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、試料は、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はC797Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子変異を含む。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、ホルモン抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、エベロリムス、デノスマブ、及び/又はフルベストラントに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、アダグラシブ及び/又はセツキシマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)と、例えば、ベバシズマブとの組み合わせ;ベバシズマブ;又はレゴラフェニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、FOLFIRIと、例えば、セツキシマブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)と、例えば、ベバシズマブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、ペムブロリズマブと、例えば、レゴラフェニブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、アダグラシブ及び/又はセツキシマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるFGFR3標的療法である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR3再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR3標的療法、臨床治験において試験されているFGFR3再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はFGFR3特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR3ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ(例えば、Pemazyre(登録商標)、INCB054828)、エルダフィチニブ(例えば、JNJ-42756493、Balversa(登録商標))、ASP5878、TAS-120、PRN1371、PKC412、ボファタマブ(B-70)、パゾパニブ(例えば、Votrient(登録商標))、又はMFGR1877Sのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、FGFR3融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、がんは、非小細胞肺がんである。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、アファチニブ及び/又はセツキシマブで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、乳がん、例えば、ER+及び/又はPR+乳がんである。一部の実施形態では、がんは、エベロリムス、デノスマブ、及び/又はフルベストラントで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、非小細胞肺がんである。一部の実施形態では、がんは、オシメルチニブで以前に治療されていた。
【0411】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のMET融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、EGFR変異は、EGFR遺伝子増幅である。一部の実施形態では、EGFR変異は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、変異は、コードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、FGFR3-TACC3遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、融合核酸分子又は融合ポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるMET標的療法である。一部の実施形態では、MET標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、MET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているMET標的療法、臨床治験において試験されているMET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、MET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、MET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、MET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はMET特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、METポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、MET標的療法は、PHA-665752、クリゾチニブ、カボザンチニブ、及び/又はカプマチニブ(INC280)を含む。一部の実施形態では、核酸は、MET融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブで以前に治療されていた。
【0412】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のNTRK1融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/あるいは表2若しくは6のうちのいずれか、及び/又は本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるNTRK1標的療法である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、NTRK1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているNTRK1標的療法、臨床治験において試験されているNTRK1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はNTRK1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、NTRK1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、アルチラチニブ(DCC-2701)、AG 879(チロホスチンAG 879)、抗TrK抗体、ARRY 954、AR523、AZ-23、AZ623、ベンゾトリアゾール、CEP-2563、ダヌセルチブ(PHA-739358)、エヌトレクチニブ(RXDX-101又はNMS-E628としても既知)、DS-6051、GNF 5837、GW 441756、インデノピロロカルボアゾール12a、イソチアゾール5n、ラロトレクチニブ(LOXO-101又はARRY-470として以前に既知)、レスタウルチニブ(CEP-701)、セリトレクチニブ(LOXO-195)、大環状化合物、ONO-5390556、オキシインドール3、ペグカントラチニブ(SNA-120)、PHA-848125、PLX7486、ピラゾール誘導体、ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、ピリドカルバゾール、ピリドキナゾリニル、ピリドトリアゾール、ピロリジニルチオ尿素、ピロリジニル尿素、ピロロ[2;3-d]ピリミジン、キナゾリニル、レポトレクチニブ(TPX-0005)、Ro 08-2750、置換ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、シトラバチニブ(MGCD516)、SNA-125、タビレルミド、チアゾール20h、F17752、カボザンチニブ(XL184)、メレスチニブ(LY2801653)、ベリザチニブ(TSR-011)、ドビチニブ、ONO-7579、及び/又はVMD-928のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、NTRK1融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0413】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のRAF1融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、EGFR変異は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R若しくはV441Gアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、BRAF遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、BRAF変異は、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、野生型KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、KRAS変異は、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、HRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、HRAS変異は、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、NRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、NRAS変異は、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、MAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、MAP2K1変異は、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、アダグラシブ及び/又はセツキシマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)と、例えば、ベバシズマブとの組み合わせ;ベバシズマブ;又はレゴラフェニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、FOLFIRIと、例えば、セツキシマブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)と、例えば、ベバシズマブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、ペムブロリズマブと、例えば、レゴラフェニブとの組み合わせに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、アダグラシブ及び/又はセツキシマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるRAF1標的療法である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RAF1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRAF1標的療法、臨床治験において試験されているRAF1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はRAF1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、RAF1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、ソラフェニブ(BAY49-9006)、ビニメチニブ(例えば、Mektovi(登録商標))、コビメチニブ(例えば、Cotellic(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、トラメチニブ(例えば、Mekinit(登録商標))、又はRAF265のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、RAF1融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。一部の実施形態では、がんは、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた。
【0414】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のRET融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、EGFR変異は、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失である。一部の実施形態では、EGFR変異は、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はL858Rアミノ酸置換をもたらす変異である。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、PIK3CA遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、PIK3CA変異は、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、KRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、KRAS変異は、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、ESR1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、ESR1変異は、コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、PTEN遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、PTEN変異は、コードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、及びコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790Mアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるEGFR標的抗がん療法、例えば、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、EGFR標的抗がん療法、例えば、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブに対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらすPIK3CA遺伝子変異;コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異;コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異;並びにコードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらすPTEN遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、PI3K標的療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるRET標的療法である。一部の実施形態では、RET標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRET標的療法、臨床治験において試験されているRET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、RET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はRET特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、RETポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、RET標的療法は、セルペルカチニブ(例えば、Retevmo(登録商標))、プラルセチニブ(例えば、Gavreto(登録商標))、アレクチニブ(例えば、Alecensa(登録商標))、カボザンチニブ(例えば、Cabometyx(登録商標))、レンバチニブ(例えば、Lenvima(登録商標))、ポナチニブ(例えば、Iclusig(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、ソラフェニブ(例えば、Nexavar(登録商標))、スニチニブ(例えば、Sutent(登録商標))、又はバンデタニブ(例えば、Caprelsa(登録商標))のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、RET融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、がんは、オシメルチニブで以前に治療されていた。一部の実施形態では、がんは、乳がんである。
【0415】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、本開示のROS1融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に記載されるもの、並びに/又は表1~6のうちのいずれか及び/若しくは本明細書での実施例に列挙されるものである。一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、PIK3CA遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、PIK3CA変異は、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE545Kアミノ酸置換をもたらす。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、PI3K標的療法に対するがんの抵抗性を付与する。一部の実施形態では、抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるROS1標的療法である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ROS1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているROS1標的療法、臨床治験において試験されているROS1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はROS1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ROS1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、クリゾチニブ(例えば、Xalkori(登録商標))、ロルラチニブ(例えば、Lorbrena(登録商標))、TQ-B3139、レポトレクチニブ(TPX-0005)、ブリグチニブ(例えば、Alunbrig(登録商標))、カボザンチニブ(例えば、Cabometyx(登録商標))、セリチニブ(例えば、Zykadia(登録商標))、又はエヌトレクチニブのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、ROS1融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0416】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、治療又は1つ以上の治療選択肢は、追加の抗がん療法を更に含む。本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、治療又は1つ以上の治療選択肢は、個体に、追加の抗がん療法を投与することを更に含む。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるいずれかの抗がん療法である。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は、小分子阻害剤、化学療法剤、がん免疫療法、抗体、細胞療法、核酸、手術、放射線療法、抗血管新生療法、抗DNA修復療法、抗炎症療法、抗腫瘍剤、成長阻害剤、細胞傷害性剤、ワクチン、小分子アゴニスト、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0417】
一部の実施形態では、個体は、がんのための治療、例えば、本明細書に記載される抗がん療法、又は当該技術分野で既知のいずれかの他の抗がん療法若しくは治療でのがんの治療を以前に受容したことがあるか、又はそれを受容している。一部の実施形態では、融合核酸分子及び/又は融合ポリペプチドは、がんのための治療に対するがんの抵抗性を付与する。
【0418】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、がんは、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である。一部の実施形態では、がんは、固形腫瘍である。一部の実施形態では、がんは、血液悪性腫瘍である。いくつかの実施形態では、がんは、B細胞がん、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵臓がん、胃がん、卵巣がん、膀胱がん、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、赤血球増加症Vera、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ血管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭状がん、乳頭状腺がん、髄様がん、気管支原性がん、腎細胞がん、肝がん、胆管がん、絨毛がん、精上皮がん、胎児性がん、ウィルムス腫瘍、膀胱がん、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体細胞腫、神経膠芽腫、聴神経芽腫、乏突起膠腫、髄膜腫、神経芽腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん、胃がん、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、無形成性骨髄化生、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である。
【0419】
一部の実施形態では、がんは、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能(NOS)乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである。
【0420】
一部の実施形態では、方法は、個体からの試料におけるがんの存在又は非存在を検出することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、個体に、有効量の抗がん療法、例えば、本明細書に記載される抗がん療法を投与することを更に含む。
【0421】
一部の実施形態では、本明細書に記載されるがんのうちのいずれかは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子のうちのいずれかを含む。他の実施形態では、本明細書に記載されるがんのうちのいずれかは、本開示の融合ポリペプチド、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドのうちのいずれかを含む。
【0422】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、当該技術分野で既知のいずれかのがん又は本明細書に記載されるがんのうちのいずれかを有する個体からの試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子のうちのいずれかの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、当該技術分野で既知のいずれかのがん又は本明細書に記載されるがんのうちのいずれかを有する個体からの試料において、本開示の融合ポリペプチド、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドのうちのいずれかの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。
【0423】
一部の実施形態では、表2で提供されるがんは、表2に列挙される対応するALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含む。
【0424】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。
【0425】
一部の実施形態では、表6で提供されるがんは、表6に列挙される対応するALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含む。
【0426】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。
【0427】
一部の実施形態では、表4で提供されるがんは、表4に列挙される対応するALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含む。
【0428】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。
【0429】
一部の実施形態では、表5で提供されるがんは、表5に列挙される対応するALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含む。
【0430】
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む。
【0431】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、試料は、以下に記載される試料である。一部の実施形態では、試料は、個体又はがんから得られる。一部の実施形態では、方法は、試料、例えば、個体又はがんからの試料を得ることを更に含む。一部の実施形態では、試料は、組織生検試料、液体生検試料、又は正常対照を含む。一部の実施形態では、試料は、腫瘍生検、腫瘍検体、又は循環腫瘍細胞からのものである。一部の実施形態では、試料は、液体生検試料であり、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液を含む。一部の実施形態では、試料は、がんからの細胞及び/又は核酸を含む。一部の実施形態では、試料は、がんからのmRNA、DNA、循環腫瘍DNA(ctDNA)、セルフリーDNA、又はセルフリーRNAを含む。一部の実施形態では、試料は、液体生検試料であり、循環腫瘍細胞(CTC)を含む。一部の実施形態では、試料は、液体生検試料であり、セルフリーDNA(cfDNA)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、又はそれらの任意の組み合わせを含む。一部の実施形態では、融合核酸分子又はポリペプチドは、個体からの組織生検試料、液体生検試料、又は組織生検試料及び液体生検試料の両方において検出される。
【0432】
B.融合核酸分子及びポリペプチドの検出
本開示のある特定の態様は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子、例えば、患者試料の検出に関する。一部の実施形態では、融合核酸分子は、インビトロで検出される。
【0433】
本開示の他の態様は、本開示の融合ポリペプチド、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド、例えば、患者試料の検出に関する。一部の実施形態では、融合ポリペプチドは、インビトロで検出される。
【0434】
(i)融合核酸分子の検出
本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を検出するための方法は、当該技術分野で既知である。例えば、一部の実施形態では、融合核酸分子は、融合核酸分子に関与する遺伝子、例えば、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子の一部分若しくは全て、及び/又は本明細書に記載される対応する融合パートナー遺伝子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)を、DNA、RNA、又はcDNAの次世代又は他の配列決定によって配列決定することによって検出される。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、DNA、RNA、又はcDNAのPCR増幅によって検出される。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、融合核酸分子に関与する遺伝子座、例えば、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子座、及び/又は本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載される対応する融合パートナー遺伝子遺伝子座にハイブリダイズする1つ以上のポリヌクレオチドを使用するインサイツハイブリダイゼーションによって、例えば、蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)を使用して検出される。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、がん若しくは腫瘍細胞において、例えば、腫瘍組織、例えば、腫瘍生検若しくは他の腫瘍検体からのものを使用して検出されるか、循環がん若しくは腫瘍細胞において、例えば、液体生検、例えば、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、若しくは唾液からのものを使用して検出されるか、又は循環腫瘍DNA(ctDNA)において、例えば、液体生検、例えば、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、若しくは唾液からのものを使用して検出される。
【0435】
本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を検出するための例示的かつ非限定的な方法が、以下で提供される。
【0436】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、当該技術分野で既知のいずれかの好適な方法、例えば、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、増幅ベースのアッセイ(例えば、ポリメラーゼ連鎖反応、PCR)、PCR-RFLPアッセイ、リアルタイムPCR、配列決定(例えば、サンガー配列決定又は次世代配列決定)、スクリーニング分析(例えば、核型方法を使用して)、蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)、分離FISH、スペクトル核型決定、多重FISH、比較ゲノムハイブリダイゼーション、インサイツハイブリダイゼーション、単一特異的プライマー-ポリメラーゼ連鎖反応(SSP-PCR)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、又は質量分析遺伝子型決定を使用して検出される。試料を分析して、例えば、核酸分子を検出する方法は、米国特許第9,340,830号及びWO2012/092426A1に記載されており、これらは、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、配列決定によって検出される。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法を含む。一部の実施形態では、超並列配列決定(MPS)技法は、次世代配列決定(NGS)を含む。
【0437】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、インサイツハイブリダイゼーション方法、例えば、蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)方法を使用して検出される。
【0438】
一部の実施形態では、FISH分析は、本明細書に記載される融合核酸分子をもたらす染色体再編成を特定するために使用される。一部の実施形態では、FISH分析は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を含むか、又はそれをコードするRNA分子を特定するために使用される。FISHを行うための方法は、当該技術分野で既知であり、ほぼあらゆるタイプの組織で使用することができる。FISH分析において、検出可能に標識された核酸プローブ、例えば、蛍光標識された核酸プローブは、DNAの特異的領域、例えば、染色体、又はRNA、例えば、mRNAに結合することが可能にされ、次いで、例えば、顕微鏡を介して調査される。例えば、米国特許第5,776,688号を参照されたい。まず、DNA又はRNA分子をスライド上に固定し、次いで、標識されたプローブをDNA又はRNA分子にハイブリダイズし、次いで、例えば、当該技術分野で既知の酵素結合した標識ベースの検出方法を使用して、視覚化が達成される。一般に、FISH分析の解像度は、おおよそ、DNAの60~100000個のヌクレオチド、例えば、60個の塩基対(bp)から最大100キロベース対までの検出である。FISH分析で使用される核酸プローブは、一本鎖核酸を含む。そのようなプローブは、典型的には、少なくとも約50個のヌクレオチド長である。一部の実施形態では、プローブは、約100~約500個のヌクレオチドを含む。セントロメアDNA、及び遺伝子座特異的DNA又はRNAとハイブリダイズするプローブは、例えば、Vysis,Inc.(Downers Grove,Ill.)、Molecular Probes,Inc.(Eugene,Oreg.)、又はCytocell(Oxfordshire,UK)から市販されている。あるいは、プローブは、染色体若しくはゲノムDNA又は核酸の他の供給源から、標準的な技法によって非商業的に作製され得る。プローブ、標識化及びハイブリダイゼーション方法の例は、当該技術分野で既知である。
【0439】
FISH方法のいくつかの変形は、当該技術分野で既知であり、本開示の方法による使用に好適であり、単一分子RNA FISH、ファイバーFISH、Q-FISH、フローFISH、MA-FISH、分離FISH、ハイブリッド融合FISH、及び多蛍光FISH又はmFISHを含む。一部の実施形態では、「分離FISH」は、本明細書で提供される方法において使用される。分離FISHにおいて、融合接合部又は切断点を標的とする少なくとも1つのプローブ、並びに融合の個々の遺伝子、例えば、遺伝子の1つ以上のエクソン及び又はイントロンを標的とする少なくとも1つのプローブが使用される。正常細胞(すなわち、本明細書に記載される融合核酸分子を有さない細胞)において、両方のプローブが観察され(又は、二次色が、遺伝子融合の2つの遺伝子の密接な近接に起因して観察され)、本明細書に記載される融合核酸分子を有する細胞において、単一遺伝子プローブのみが、融合核酸分子をもたらす再編成の存在に起因して観察される。
【0440】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、アレイベースの方法、例えば、アレイベースの比較ゲノムハイブリダイゼーション(CGH)方法を使用して検出される。アレイベースのCGH方法において、核酸の第1の試料(例えば、試料からのもの、例えば、腫瘍、又は組織若しくは液体生検からのもの)は、第1の標識で標識され、核酸の第2の試料(例えば、対照、例えば、健常な細胞/組織からのもの)は、第2の標識で標識される。一部の実施形態では、等量のこの2つの試料を混合し、数千の均一に空間があけられたクローンDNA断片又はオリゴヌクレオチドのDNAマイクロアレイに共ハイブリダイズし、このアレイに三重でスポッティングされた。ハイブリダイゼーションの後、デジタル撮像システムを使用して、ハイブリダイズされたフルオロフォアの各々の相対蛍光強度を捕捉し、定量化する。得られた蛍光強度の比は、この2つの試料におけるDNA配列のコピー数の比に比例する。一部の実施形態では、染色体の欠失又は重複が存在する場合、2つの標識からのシグナルの比の差を検出し、その比は、コピー数の尺度を提供する。アレイベースのCGHは、単色標識化により行うこともできる。単色CGHにおいて、対照(例えば、対照核酸試料、例えば、健常な細胞/組織からのもの)は、標識され、1つのアレイにハイブリダイズし、絶対シグナルが読み取られ、試験試料(例えば、個体、又は腫瘍、又は組織若しくは液体生検から得られた核酸試料)は、標識され、(同一の含有物を有する)第2のアレイにハイブリダイズし、絶対シグナルが読み取られる。コピー数の差は、2つのアレイからの絶対シグナルに基づいて計算される。
【0441】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、増幅ベースの方法を使用して検出される。当該技術分野で既知であるように、そのような増幅ベースの方法において、核酸の試料、例えば、個体、腫瘍、又は組織若しくは液体生検から得られた試料は、1つ以上のオリゴヌクレオチド又はプライマー、例えば、本明細書で提供される1つ以上のオリゴヌクレオチド又はプライマーを使用する増幅反応(例えば、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR))におけるテンプレートとして使用される。試料における本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の存在は、増幅産物の存在又は非存在に基づいて決定され得る。定量的増幅方法も、当該技術分野で既知であり、本明細書で提供される方法に従って使用され得る。定量的PCR分析を使用する、マイクロサテライト遺伝子座におけるDNAコピー数の測定方法は、当該技術分野で既知である。遺伝子の既知のヌクレオチド配列は、当業者が、遺伝子の任意の部分を増幅するためのプライマーを一般的に選択することが可能なほど十分である。蛍光原性定量的PCRも使用することができる。蛍光原性定量的PCRでは、定量化は、例えば、TaqMan及びSybrグリーンなどの蛍光シグナルの量に基づく。
【0442】
本明細書で提供される方法に従って使用するのに好適な他の増幅方法としては、例えば、リガーゼ連鎖反応(LCR)、転写増幅、自家持続配列複製、ドットPCR、及びリンカーアダプターPCRが挙げられる。
【0443】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、配列決定方法を使用して検出される。当該技術分野で既知のいずれかの配列決定方法が、本明細書で提供される融合核酸分子を検出するために用いられ得る。本明細書で提供される融合核酸分子を検出するために使用され得る例示的な配列決定方法は、マクサム及びギルバート、又はサンガーによって開発された技法に基づくものを含む。例えば、質量分析による配列決定を含む、自動化された配列決定手順も使用可能である。
【0444】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、例えば、アダプター連結ベースのライブラリを使用するハイブリッド捕捉ベースの配列決定(ハイブリッド捕捉ベースのNGS)を使用して検出される。例えば、Frampton,G.M.et al.(2013)Nat.Biotech.31:1023-1031を参照されたく、これは、参照により本明細書に組み込まれる。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子は、次世代配列決定(NGS)を使用して検出される。次世代配列決定は、個々の核酸分子、又は個々の核酸分子についてのクローン的に伸長したプロキシのいずれかのヌクレオチド配列を、高度に並列な様式で決定する(例えば、105個超の分子が、同時に配列決定され得る)いずれかの配列決定方法を含む。本明細書で提供される発明に従って使用するのに好適な次世代配列決定方法は、当該技術分野で既知であり、限定されないが、超並列処理ショートリード配列決定、テンプレートベースの配列決定、パイロシーケンシング、DNA合成中に色素標識ヌクレオチドの連続組み込みの撮像を含むリアルタイム配列決定、ナノポア配列決定、ハイブリダイゼーションによる配列決定、ナノトランジスタアレイベースの配列決定、ポロニー配列決定、走査型トンネル顕微鏡(STM)ベースの配列決定、又はナノワイヤ分子センサベースの配列決定が挙げられる。例えば、Metzker,M.(2010)Nature Biotechnology Reviews 11:31-46を参照されたく、これは、参照により本明細書に組み込まれる。本明細書で提供される融合核酸分子を検出するために使用され得る例示的なNGS方法及びプラットフォームは、Helicos BioSciences(Cambridge,MA.,USA)からのHeliScope遺伝子配列決定システム、Pacific Biosciences(Menlo Park,CA,USA)からのPacBio RSシステム、超並列短リード配列決定、例えば、Illumina Inc.(San Diego,CA,USA)からのSolexaシーケンサー、並びに他の方法及びプラットフォーム、454 LifeSciences(Branford,CT,USA)からの454配列決定、ThermoFisher(Waltham,MA,USA)からのIon Torrent配列決定、又はApplied Biosystems(Foster City,CA,USA)からのSOLiDシーケンサーを含むが、これらに限定されない。本明細書で提供される融合核酸分子を検出するために使用され得る追加の例示的な方法及びプラットフォームは、Roche(Basel,CHE)からのGenome Sequencer(GS)FLX System、G.007 polonatorシステム、Illumina Inc.(San Diego,CA,USA)からのSolexa Genome Analyzer、HiSeq 2500、HiSeq3000、HiSeq 4000、及びNovaSeq 6000プラットフォームを含むが、これらに限定されない。
【0445】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、(i)個体(例えば、がんを有すると疑われる又は決定された個体)からの試料を得るステップと、(ii)核酸分子(例えば、腫瘍又はがん核酸分子と非腫瘍又は非がん核酸分子との混合物)を試料から抽出するステップと、(iii)1つ以上のアダプター(例えば、1つ以上の増幅プライマー、フローセルアダプター配列、基質アダプター配列、又は試料インデックス配列)を、試料から抽出された核酸分子に連結するステップと、(iv)核酸分子を(例えば、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅技法、非PCR増幅技法、又は等温増幅技法を使用して)増幅するステップと、(v)増幅された核酸分子から核酸分子を(例えば、1つ以上のベイト分子へのハイブリダイゼーションであって、ベイト分子が各々、1つ以上の核酸分子(例えば、捕捉核酸分子)を含み、1つ以上の核酸分子が各々、捕捉された核酸分子の領域と相補的である領域を含む、ハイブリダイゼーションによって)捕捉するステップと、(vi)試料から抽出された核酸分子(又はそれらに由来するライブラリプロキシ)を、例えば、次世代(超並列)配列決定技法、全ゲノム配列決定(WGS)技法、全エクソーム配列決定技法、標的配列決定技法、直接配列決定技法、又はサンガー配列決定技法)を使用して、例えば、次世代(超並列)シーケンサーを使用して配列決定するステップと、(vii)レポート(例えば、電子レポート、ウェブベースのレポート、又は紙レポート)を、個体(又は患者)、介護者、医療提供者、医師、腫瘍学者、電子診療記録システム、病院、診療所、第三支払者、保険会社、又は官庁に生成、表示、送信、及び/又は送達するステップとのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの例では、レポートは、本明細書に記載の方法からの出力を含む。一部の事例では、レポートの全て又は一部分は、オンライン又はウェブベースの医療ポータルのグラフィカルユーザインターフェースにおいて表示され得る。いくつかの例では、レポートは、コンピュータネットワーク又はピアツーピア接続を介して送信される。
【0446】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、(a)個体(例えば、がんを有すると疑われる又は決定された個体)からの試料から得られた複数の核酸分子を提供するステップであって、複数の核酸分子が、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する核酸分子を含む、提供するステップと、(b)1つ以上のアダプターを、複数の核酸分子からの1つ以上の核酸分子上に連結するステップと、(c)複数の核酸分子からの1つ以上の連結された核酸分子を増幅するステップと、(d)当該増幅された核酸分子から増幅された核酸分子を捕捉するステップと(e)シーケンサーによって、捕捉された核酸分子を配列決定して、捕捉された核酸分子を表す複数の配列リードを得るステップであって、複数の配列リードのうちの1つ以上が、融合核酸分子に対応する、得るステップと、(f)複数の配列リードを分析するステップと、(g)分析に基づいて、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を検出するステップとのうちの1つ以上を含み得る。一部の実施形態では、方法は、1つ以上のプロセッサにおいて、複数の配列リードについての配列リードデータを受信することを更に含む。一部の実施形態では、複数の配列リードを分析することは、1つ以上のプロセッサを使用して、融合核酸分子に対応する配列リードの存在又は非存在を特定することを含む。一部の実施形態では、増幅された核酸分子は、1つ以上のベイト分子とのハイブリダイゼーションによって捕捉される。
【0447】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、(a)個体(例えば、がんを有すると疑われる又は決定された個体)からの試料を提供するステップであって、試料が、複数の核酸分子を含む、提供するステップと、(b)試料における複数の核酸分子から核酸配列決定ライブラリを調製するステップと、(c)当該ライブラリを増幅するステップと、(d)当該ライブラリにおける本開示の融合核酸分子(例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子)に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸を選択的に濃縮して、濃縮された試料を産生するステップと、(e)濃縮された試料を配列決定し、それによって、複数の配列リードを生成するステップと、(f)複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析するステップと、(g)分析ステップに基づいて、個体からの試料における融合核酸分子の存在又は非存在を検出するステップとのうちの1つ以上を含み得る。
【0448】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、複数の核酸分子は、がん核酸分子と非がん核酸分子との混合物を含む。一部の実施形態では、がん核酸分子は、不均一組織生検試料の腫瘍部分に由来し、非がん核酸分子は、不均一組織生検試料の正常部分に由来する。一部の実施形態では、試料は、液体生検試料を含み、がん核酸分子は、液体生検試料の循環腫瘍DNA(ctDNA)画分に由来し、非がん核酸分子は、液体生検試料の非腫瘍画分、又は液体生検試料のセルフリーDNA(cfDNA)画分に由来する。
【0449】
方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、1つ以上のアダプターは、増幅プライマー、フローセルアダプター配列、基質アダプター配列、又は試料インデックス配列を含む。一部の実施形態では、選択的に濃縮することは、(a)1つ以上のベイト分子をライブラリと組み合わせ、それによって、1つ以上のベイト分子を、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸分子にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)核酸ハイブリッドを単離して、濃縮された試料を産生することと、を含む。一部の実施形態では、捕捉された核酸分子は、1つ以上のベイト分子へのハイブリダイゼーションによって、増幅された核酸分子から捕捉される。一部の実施形態では、増幅することは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅技法、非PCR増幅技法、又は等温増幅技法を実行することを含む。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定技法を含み、超並列配列決定技法は、次世代配列決定(NGS)を含む。一部の実施形態では、シーケンサーは、次世代シーケンサーを含む。
【0450】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、本開示の融合核酸分子(例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子)に対応するヌクレオチド配列を含む試料における1つ以上の核酸を選択的に濃縮することを更に含む。一部の実施形態では、選択的に濃縮することは、濃縮された試料を産生する。一部の実施形態では、選択的に濃縮することは、(a)1つ以上のベイト分子を試料と組み合わせ、それによって、1つ以上のベイト分子を、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む試料における1つ以上の核酸にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)核酸ハイブリッドを単離して、濃縮された試料を産生することと、を含む。一部の実施形態では、選択的に濃縮することは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸を増幅して、濃縮された試料を産生することを含む。一部の実施形態では、方法は、濃縮された試料を配列決定することを更に含む。
【0451】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、融合核酸分子の存在又は非存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、個体又は試料についてのゲノムプロファイルを生成することを更に含む。一部の実施形態では、個体又は試料についてのゲノムプロファイルは、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む。
【0452】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、生成されたゲノムプロファイルに基づいて、個体のための治療を選択すること、個体に治療を投与すること、又は個体に治療を適用することを更に含み、治療は、抗がん療法、例えば、本明細書に記載されるものを含む。
【0453】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、1つ以上のプロセッサによって、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む。一部の実施形態では、方法は、レポートを医療提供者に送信することを更に含む。一部の実施形態では、レポートは、コンピュータネットワーク又はピアツーピア接続を介して送信される。
【0454】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、個体からの試料において、1つ以上の遺伝子における塩基置換、短い挿入/欠失(インデル)、コピー数変化、又はゲノム再編成の知識を取得すること、又はそれを検出することを更に含む。
【0455】
開示される方法は、様々な試料のうちのいずれか、例えば、更に詳細に以下に記載されるものとともに使用され得る。例えば、いくつかの例では、試料は、組織生検試料、液体生検試料、又は正常対照を含み得る。いくつかの例では、試料は、液体生検試料であり得、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液を含み得る。いくつかの例では、試料は、液体生検試料であり得、循環腫瘍細胞(CTC)を含み得る。いくつかの例では、試料は、液体生検試料であり得、セルフリーDNA(cfDNA)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0456】
一部の事例では、試料から抽出された核酸分子は、腫瘍又はがん核酸分子と非腫瘍又は非がん核酸分子との混合物を含み得る。いくつかの例では、腫瘍核酸分子は、不均一組織生検試料の腫瘍部分に由来することができ、非腫瘍核酸分子は、不均一組織生検試料の正常部分に由来することができる。一部の事例では、試料は、液体生検試料を含み得、腫瘍又はがん核酸分子は、液体生検試料の循環腫瘍DNA(ctDNA)画分に由来し得、非腫瘍又は非がん核酸分子は、液体生検試料の非腫瘍又は非がんセルフリーDNA(cfDNA)画分に由来し得る。
【0457】
本明細書で提供される方法のうちのいずれかの一部の実施形態では、方法は、液体生検試料、例えば、本明細書に実施例1に記載されるものの循環腫瘍DNA(ctDNA)画分を決定することを更に含む。
【0458】
(ii)融合ポリペプチドの検出
また、本開示の融合ポリペプチド又はその断片、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)によってコードされた融合ポリペプチド、又はその断片を検出する方法が、本明細書で提供される。
【0459】
本明細書で提供される融合ポリペプチド又はその断片は、例えば、個体から得られた試料において、当該技術分野で既知のいずれかの方法、例えば、抗体(例えば、本明細書に記載される抗体)、質量分析(例えば、タンデム質量分析)、レポーターアッセイ(例えば、蛍光ベースのアッセイ)、イムノブロット、例えば、ウエスタンブロット、イムノアッセイ、例えば、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫組織化学、他の免疫学的アッセイ(例えば、流体又はゲル沈降反応、免疫拡散、免疫電気泳動、ラジオイムノアッセイ(RIA)、免疫蛍光アッセイ)、及び分析生化学的方法(例えば、電気泳動、キャピラリー電気泳動、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、薄層クロマトグラフィー(TLC)、超拡散クロマトグラフィー)を使用して検出又は測定され得る。
【0460】
一部の実施形態では、本明細書で提供される融合ポリペプチド又はその断片は、参照ポリペプチド、例えば、非変異型又は野生型タンパク質又はポリペプチドと区別され得、抗体又は抗体断片は、参照タンパク質又はポリペプチドと比較して、変異型タンパク質又はポリペプチド(例えば、本明細書で提供される融合ポリペプチド又はその断片)と異なって反応する。一部の実施形態では、本開示の融合ポリペプチド又はその断片は、検出試薬、例えば、基質、例えば、触媒活性のための基質、例えば、リン酸化のための基質との反応によって、参照ポリペプチド、例えば、非変異型又は野生型タンパク質又はポリペプチドと区別され得る。
【0461】
一部の態様では、本開示の融合ポリペプチド(例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子、例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるものによってコードされた融合ポリペプチド)又はその断片の検出方法であって、試料、例えば、本明細書に記載される融合ポリペプチドを含む本明細書に記載される試料を、本明細書で提供される検出試薬(例えば、本開示の抗体)と接触させることと、融合ポリペプチドが試料において存在するかを決定することと、を含む、方法が提供される。
【0462】
(iii)検出試薬
一部の態様では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はその断片を、例えば、本明細書で提供される検出方法により検出するための試薬が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供される検出試薬は、標的核酸分子、例えば、本明細書に記載される融合核酸分子、又はその断片若しくは一部分であるか、又はそれを含む核酸分子上のヌクレオチド配列と相補的であるヌクレオチド配列を含む核酸分子、例えば、DNA、RNA、又は混合DNA/RNA分子を含む。
【0463】
他の態様では、本開示の融合ポリペプチド又はその断片、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)によってコードされた融合ポリペプチド、又はその断片を、例えば、本明細書で提供される検出方法により検出するための試薬が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供される検出試薬は、本開示の融合ポリペプチド又はその断片に特異的に結合する抗体又は抗体断片を含む。
【0464】
ベイト
一部の実施形態では、本明細書に記載される融合核酸分子に関与する遺伝子、例えば、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子、及び/又は本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載される対応する遺伝子融合パートナーに対応する核酸は、ベイト分子とのハイブリダイゼーションによって(例えば、増幅された核酸から)捕捉される。本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の検出に好適なベイト分子が、本明細書で提供される。
【0465】
一部の実施形態では、ベイト分子は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はその断片若しくは一部分を含む標的核酸分子にハイブリダイズするように構成された捕捉核酸分子を含む。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、標的核酸分子のALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子にハイブリダイズするように構成されている。
【0466】
一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の断片にハイブリダイズするように構成されている。一部の実施形態では、断片は、約5~約25個のヌクレオチド、約5~約300個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、約130~約230個のヌクレオチド、又は約150~約200個のヌクレオチドを含む(か、又はそれらである)。一部の実施形態では、断片は、約100個のヌクレオチド、約125個のヌクレオチド、約150個のヌクレオチド、約175個のヌクレオチド、約200個のヌクレオチド、約225個のヌクレオチド、約250個のヌクレオチド、約275個のヌクレオチド、又は約300個のヌクレオチドの長さを含む(か、又はその長さである)。一部の実施形態では、断片は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の切断点又は融合接合部を含む。
【0467】
一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約5~約25個のヌクレオチド、約5~約300個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、約130~約230個のヌクレオチド、又は約150~約200個のヌクレオチドを含む(か、又はそれらである)。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約100個のヌクレオチド、約125個のヌクレオチド、約150個のヌクレオチド、約175個のヌクレオチド、約200個のヌクレオチド、約225個のヌクレオチド、約250個のヌクレオチド、約275個のヌクレオチド、又は約300個のヌクレオチドの長さを含む(か、又はその長さである)。
【0468】
一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の切断点にハイブリダイズするように構成されており、切断点のいずれかの側に隣接する約10~約100個又はそれ以上のヌクレオチド、例えば、約10~約20個、約20~約30個、約30~約40個、約40~約50個、約50~約60個、約60~約70個、約70~約80個、約80~約90個、若しくは約90~約100個、又はそれ以上のヌクレオチドのうちのいずれかに更にハイブリダイズし得る。
【0469】
一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子のイントロン若しくはエクソンにおけるヌクレオチド配列、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子のイントロン若しくはエクソンを別の遺伝子(例えば、本明細書、例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に記載される対応する遺伝子融合パートナー)のイントロン若しくはエクソンに接合する切断点におけるヌクレオチド配列(例えば、プラス又はマイナス約10~約20個、約20~約30個、約30~約40個、約40~約50個、約50~約60個、約60~約70個、約70~約80個、約80~約90個、若しくは約90~約100個、又はそれ以上のヌクレオチドのうちのいずれか)にハイブリダイズするように構成されている。
【0470】
一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、DNA、RNA、又はDNA/RNA分子である。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約50~約1000個のヌクレオチド、約50~約500個のヌクレオチド、約100~約500個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、約130~約230個のヌクレオチド、又は約150~200個のヌクレオチドのうちのいずれかを含む。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約50個のヌクレオチド~約100個のヌクレオチド、約100個のヌクレオチド~約150個のヌクレオチド、約150個のヌクレオチド~約200個のヌクレオチド、約200個のヌクレオチド~約250個のヌクレオチド、約250個のヌクレオチド~約300個のヌクレオチド、約300個のヌクレオチド~約350個のヌクレオチド、約350個のヌクレオチド~約400個のヌクレオチド、約400個のヌクレオチド~約450個のヌクレオチド、約450個のヌクレオチド~約500個のヌクレオチド、約500個のヌクレオチド~約550個のヌクレオチド、約550個のヌクレオチド~約600個のヌクレオチド、約600個のヌクレオチド~約650個のヌクレオチド、約650個のヌクレオチド~約700個のヌクレオチド、約700個のヌクレオチド~約750個のヌクレオチド、約750個のヌクレオチド~約800個のヌクレオチド、約800個のヌクレオチド~約850個のヌクレオチド、約850個のヌクレオチド~約900個のヌクレオチド、約900個のヌクレオチド~約950個のヌクレオチド、又は約950個のヌクレオチド~約1000個のヌクレオチドのうちのいずれかを含む。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約10~約30個のヌクレオチド、約50~約1000個のヌクレオチド、約100~約500個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、又は約100~約200個のヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約150個のヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約150個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約170個のヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、捕捉核酸分子は、約170個のヌクレオチドである。
【0471】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、DNA、RNA、又はDNA/RNA分子を含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、標識、タグ、又は検出試薬を含む。一部の実施形態では、標識、タグ、又は検出試薬は、放射性標識、蛍光性標識、酵素標識、配列タグ、ビオチン、又は別のリガンドである。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、蛍光性マーカーなどの検出試薬を含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、アフィニティータグ又は試薬、例えば、ベイトとベイトにハイブリダイズする核酸分子とによって形成されたハイブリッドの捕捉及び単離を可能にするアフィニティータグ又は試薬を含む(例えば、それにコンジュゲートしている)。一部の実施形態では、アフィニティータグ又は試薬は、抗体、抗体断片、ビオチン、又は当該技術分野で既知のいずれかの他の好適なアフィニティータグ又は試薬である。一部の実施形態では、ベイトは、溶液相ハイブリダイゼーションに好適である。
【0472】
ベイトは、当該技術分野で既知の方法、例えば、WO2012/092426A1、及び/又はFrampton et al(2013)Nat Biotechnol,31:1023-1031に記載されている方法により産生及び使用され得、これらの文献は、参照により本明細書に組み込まれる。例えば、ビオチン化ベイト(例えば、RNAベイト)は、マイクロアレイ上で最初に合成された、合成された長いオリゴヌクレオチドのプールを得て、オリゴヌクレオチドを増幅してベイト配列を生成することによって生成することができる。一部の実施形態では、ベイトは、ベイト配列の一端にRNAポリメラーゼプロモーター配列を付加し、RNAポリメラーゼを使用してRNA配列を合成することによって生成される。一実施形態では、合成オリゴデオキシヌクレオチドのライブラリを、Agilent Technologies,Inc.などの商業的供給業者から入手し、既知の核酸増幅方法を用いて増幅することができる。
【0473】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、約100個のヌクレオチド~約300個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、約130個のヌクレオチド~約230個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、約150個のヌクレオチド~約200個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、標的特異的ベイト配列(例えば、本明細書に記載の捕捉核酸分子)と、各末端にユニバーサルテールと、を含む。一部の実施形態では、標的特異的配列、例えば、本明細書に記載される捕捉核酸分子は、約40個のヌクレオチド~約300個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、標的特異的配列、例えば、本明細書に記載される捕捉核酸分子は、約100個のヌクレオチド~約200個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、標的特異的配列、例えば、本明細書に記載される捕捉核酸分子は、約120個のヌクレオチド~約170個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、標的特異的配列、例えば、本明細書に記載される捕捉核酸分子は、約150個のヌクレオチド又は約170個のヌクレオチドである。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、約200個のヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドを含み、そのうちの約150個のヌクレオチド又は約170個のヌクレオチドは、標的特異的であり(例えば、本明細書に記載の捕捉核酸分子)、他の50個のヌクレオチド又は30個のヌクレオチド(例えば、ベイトの各末端の25個又は15個のヌクレオチド)は、例えば、PCR増幅に好適な、汎用的な任意のテール部である。
【0474】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるベイトは、本明細書に記載される融合分子の他の遺伝子(例えば、本明細書、例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載される対応する遺伝子融合パートナー)のイントロン若しくはエクソン、並びに/又はイントロン及び/若しくはエクソンを接合する切断点における、本明細書に記載される融合分子の1つの遺伝子(例えば、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1遺伝子)のイントロン又はエクソンに対応するヌクレオチド配列にハイブリダイズする。
【0475】
本明細書に記載のベイトは、エクソン及び短い標的配列の選択に使用することができる。
【0476】
一部の実施形態では、本開示のベイトは、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点、例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるものを有する核酸分子、例えば、ゲノム又は転写核酸分子、例えば、cDNA又はRNAを、参照ヌクレオチド配列、例えば、切断点を有さないヌクレオチド配列と区別する。
【0477】
一部の実施形態では、ベイトは、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点、例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの、及び切断点のいずれかの側における配列(例えば、切断点のいずれかの側における1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又は10個のヌクレオチドのうちのいずれか、あるいは切断点のいずれかの側における1~約5つ、約5つ~約10個、約10~約15個、約15~約20個、約20~約25個、約25~約30個、約30~約35個、約35~約40個、約40~約45個、約45~約50個、約50~約55個、約55~約60個、約60~約65個、約70~約75個、約75~約80個、約80~約85個、約85~約90個、約90~約95個、若しくは約95~約100個、又はそれ以上のヌクレオチドのうちのいずれか)にハイブリダイズする。
【0478】
プローブ
また、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の検出に好適なプローブ、例えば、核酸分子が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるプローブは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はその断片若しくは一部分であるか、又はそれを含む標的核酸分子にハイブリダイズするように構成された核酸配列を含む。一部の実施形態では、プローブは、標的核酸分子の本開示の融合核酸分子、又はその断片若しくは一部分にハイブリダイズするように構成された核酸配列を含む。一部の実施形態では、プローブは、標的核酸分子の融合核酸分子の断片又は一部分にハイブリダイズするように構成された核酸配列を含む。一部の実施形態では、断片又はその一部分は、約5~約25個のヌクレオチド、約5~約300個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、約130~約230個のヌクレオチド、又は約150~約200個のヌクレオチドを含む。
【0479】
一部の実施形態では、プローブは、本開示の融合核酸分子の切断点、例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるものにハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含み、切断点のいずれかの側に隣接する約10~約100個又はそれ以上のヌクレオチド、例えば、約10~約20個、約20~約30個、約30~約40個、約40~約50個、約50~約60個、約60~約70個、約70~約80個、約80~約90個、若しくは約90~約100個、又はそれ以上のヌクレオチドのうちのいずれかにハイブリダイズするように更に構成され得る。
【0480】
一部の実施形態では、プローブは、本明細書に記載される融合核酸分子に関与する遺伝子、例えば、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子のイントロン若しくはエクソンにおけるヌクレオチド配列、又は遺伝子のイントロン若しくはエクソンを別の遺伝子(例えば、本明細書、例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載される対応する遺伝子融合パートナー)のイントロン若しくはエクソンに接合する切断点におけるヌクレオチド配列(例えば、プラス又はマイナス約10~約20個、約20~約30個、約30~約40個、約40~約50個、約50~約60個、約60~約70個、約70~約80個、約80~約90個、若しくは約90~約100個、又はそれ以上のヌクレオチドのうちのいずれか)にハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含む。
【0481】
一部の実施形態では、プローブは、DNA、RNA、又はDNA/RNA分子である核酸分子を含む。一部の実施形態では、プローブは、約10~約20個のヌクレオチド、約12~約20個のヌクレオチド、約10~約1000個のヌクレオチド、約50~約500個のヌクレオチド、約100~約500個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、約130~約230個のヌクレオチド、又は約150~約200個のヌクレオチドのうちのいずれかを含む核酸分子を含む。一部の実施形態では、プローブは、10個のヌクレオチド、11個のヌクレオチド、12個のヌクレオチド、13個のヌクレオチド、14個のヌクレオチド、15個のヌクレオチド、16個のヌクレオチド、17個のヌクレオチド、18個のヌクレオチド、19個のヌクレオチド、20個のヌクレオチド、21個のヌクレオチド、22個のヌクレオチド、23個のヌクレオチド、24個のヌクレオチド、25個のヌクレオチド、26個のヌクレオチド、27個のヌクレオチド、28個のヌクレオチド、29個のヌクレオチド、又は30個のヌクレオチドのうちのいずれかを含む核酸分子を含む。一部の実施形態では、プローブは、約40個のヌクレオチド~約50個のヌクレオチド、約50個のヌクレオチド~約100個のヌクレオチド、約100個のヌクレオチド~約150個のヌクレオチド、約150個のヌクレオチド~約200個のヌクレオチド、約200個のヌクレオチド~約250個のヌクレオチド、約250個のヌクレオチド~約300個のヌクレオチド、約300個のヌクレオチド~約350個のヌクレオチド、約350個のヌクレオチド~約400個のヌクレオチド、約400個のヌクレオチド~約450個のヌクレオチド、約450個のヌクレオチド~約500個のヌクレオチド、約500個のヌクレオチド~約550個のヌクレオチド、約550個のヌクレオチド~約600個のヌクレオチド、約600個のヌクレオチド~約650個のヌクレオチド、約650個のヌクレオチド~約700個のヌクレオチド、約700個のヌクレオチド~約750個のヌクレオチド、約750個のヌクレオチド~約800個のヌクレオチド、約800個のヌクレオチド~約850個のヌクレオチド、約850個のヌクレオチド~約900個のヌクレオチド、約900個のヌクレオチド~約950個のヌクレオチド、又は約950個のヌクレオチド~約1000個のヌクレオチドのうちのいずれかを含む核酸分子を含む。一部の実施形態では、プローブは、約12~約20個のヌクレオチドを含む核酸分子を含む。
【0482】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるプローブは、DNA、RNA、又はDNA/RNA分子を含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるプローブは、標識又はタグを含む。一部の実施形態では、標識又はタグは、放射性標識(例えば、放射性同位体)、蛍光性標識(例えば、蛍光性化合物)、酵素標識、酵素補因子、配列タグ、ビオチン、又は別のリガンドである。一部の実施形態では、本明細書で提供されるプローブは、蛍光性マーカーなどの検出試薬を含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるプローブは、アフィニティータグ、例えば、プローブとプローブにハイブリダイズする核酸分子とによって形成されたハイブリッドの捕捉及び単離を可能にするアフィニティータグを含む(例えば、それにコンジュゲートしている)。一部の実施形態では、アフィニティータグは、抗体、抗体断片、ビオチン、又は当該技術分野で既知の任意の他の好適なアフィニティータグ又は試薬である。一部の実施形態では、プローブは、溶液相ハイブリダイゼーションに好適である。
【0483】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるプローブは、本明細書で提供される融合核酸分子の検出方法により使用され得る。例えば、本明細書で提供されるプローブは、試料、例えば、個体から得られた試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を検出するために使用され得る。一部の実施形態では、プローブは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を発現する細胞又は組織を、例えば、融合核酸分子のレベルを測定することによって特定するために使用され得る。一部の実施形態では、プローブは、個体からの細胞の試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子のレベル、例えば、mRNAレベルを検出するために使用され得る。
【0484】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるプローブは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子をもたらす再編成(例えば、欠失、逆位、挿入、重複、又は他の再編成)含む核酸分子に特異的にハイブリダイズする。
【0485】
一部の実施形態では、本開示のプローブは、本開示の融合核酸分子の切断点、例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるものを有する核酸、例えば、ゲノム又は転写核酸、例えば、cDNA又はRNAを、参照ヌクレオチド配列、例えば、切断点を有さないヌクレオチド配列と区別する。
【0486】
また、アレル特異的プローブの単離対であって、例えば、対の第1のプローブが、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に特異的にハイブリダイズし、対の第2のプローブが、対応する野生型配列(例えば、野生型ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1核酸分子、並びに/又は本明細書、例えば、表1~6及び/若しくは本明細書での実施例に記載される遺伝子融合パートナーに対応する野生型核酸分子)に特異的にハイブリダイズする、アレル特異的プローブの単離対が、本明細書で提供される。プローブ対は、本明細書に記載される融合核酸分子のうちのいずれかのために設計及び産生され得、試料における体細胞変異の検出において有用である。一部の実施形態では、対の第1のプローブは、変異(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子をもたらす変化、再編成、逆位、重複、欠失、挿入、又は転座の切断点)に特異的にハイブリダイズし、対の第2のプローブは、変異の上流又は下流の配列に特異的にハイブリダイズする。
【0487】
一部の実施形態では、本明細書で提供される1つ以上のプローブは、インサイツハイブリダイゼーション方法、例えば、上記のもの、例えば、FISHにおける使用に好適である。
【0488】
(例えば、本明細書に記載のFISH方法で使用するための)染色体プローブは、典型的には、約50~約105個のヌクレオチド長である。より長いプローブは、典型的には、約100~約500個のヌクレオチドのより小さな断片を含む。セントロメアDNA及び遺伝子座特異的DNAとハイブリダイズするプローブは、例えば、Vysis,Inc.(Downers Grove,Ill.)、Molecular Probes,Inc.(Eugene,Oreg.)、又はCytocell(Oxfordshire,UK)から市販されている。あるいは、プローブは、染色体若しくはゲノムDNAから、標準的な技法によって非商業的に作製され得る。例えば、使用可能なDNAの供給源としては、ゲノムDNA、クローンDNA配列、宿主の正常な染色体補体とともに1つの染色体、又は1つの染色体(例えば、ヒト染色体)の一部分を含有する体細胞ハイブリッド、並びにフローサイトメトリー若しくはマイクロダイセクションによって精製された染色体が挙げられる。目的の領域は、クローニングによって、又はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による部位特異的増幅によって、単離され得る。本開示のプローブはまた、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であるか、又はそれを含むRNA分子、例えば、mRNA、例えば、RNAにハイブリダイズし得る。
【0489】
一部の実施形態では、プローブ、例えば、本明細書に記載されるFISH方法における使用のためのプローブは、細胞遺伝学的異常が、1つ以上の細胞において、例えば、本明細書で提供される1つ以上のプローブが結合した染色体又はRNAの領域において存在するかを決定するために使用される。細胞遺伝学的異常は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子をもたらす細胞遺伝学的異常であり得る。そのような細胞遺伝学的異常の例としては、欠失(例えば、染色体全体の欠失、又は1つ以上の染色体の断片の欠失)、重複(例えば、染色体全体の重複、又は染色体全体よりも小さい領域の重複)、転座(例えば、非相互転座、均衡転座、相互転座)、染色体内逆位、点変異、欠失、遺伝子コピー数変化、生殖細胞系列変異、及び遺伝子発現レベル変化が挙げられるが、これらに限定されない。
【0490】
一部の実施形態では、プローブ、例えば、本明細書に記載されるFISH方法における使用のためのプローブは、プローブがハイブリダイズする染色体領域又はRNA上の領域が検出され得るように標識される。プローブは、典型的には、フルオロフォアで直接的に標識され、二次検出分子がなくてもプローブを可視化することが可能になる。プローブは、ニック翻訳、ランダムプライマー標識化、又はPCR標識化によって標識化することもできる。標識化は、蛍光性(直接)又はハプテン(間接的)標識化されたヌクレオチドを使用して達成され得る。標識の代表的で非限定的な例としては、AMCA-6-dUTP、CascadeBlue-4-dUTP、フルオレセイン-12-dUTP、ローダミン-6-dUTP、TexasRed-6-dUTP、Cy3-6-dUTP、Cy5-dUTP、ビオチン(BIO)-11-dUTP、ジゴキシゲニン(DIG)-11-dUTP、及びジニトロフェニル(DNP)-11-dUTPが挙げられる。プローブはまた、プローブを可視化するために、ビオチン若しくはジゴキシゲニンで間接的に標識されてもよく、又は放射性同位体、例えば、32P及び3Hで標識されてもよく、二次検出分子が使用されてもよく、又は更なる処理が実行されてもよい。例えば、ビオチンで標識されたプローブは、検出可能なマーカーにコンジュゲートされたアビジンによって検出することができ、例えば、アビジンを、アルカリホスファターゼ又はセイヨウワサビペルオキシダーゼなどの酵素マーカーにコンジュゲートしてもよい。酵素マーカーは、酵素の基質及び/又は触媒を使用して、標準的な比色反応で検出されてもよい。アルカリホスファターゼの触媒としては、5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリルホスフェート及びニトロブルーテトラゾリウムが挙げられる。ジアミノベンゾエートを、セイヨウワサビペルオキシダーゼの触媒として使用することができる。プローブはまた、プローブをその標的にハイブリダイゼーションした後に、蛍光性標識又は他の標識が添加され、そのプローブが標的にハイブリダイズされたことを検出するように、調製され得る。例えば、ヌクレオチド配列に組み込まれた抗原性分子を有するプローブを使用することができる。ハイブリダイゼーションの後、これらの抗原性分子を、例えば、抗原性分子と反応性の特異的抗体を使用して、検出する。そのような抗体は、例えば、それ自身が蛍光色素を組み込んでいてもよく、又は結合した蛍光色素を有する第2の抗体を使用して検出することができる。蛍光性プローブの場合(例えば、FISH技法に使用される)、各フルオロフォアに適したフィルタを備えた蛍光顕微鏡を用いて、又は複数のフルオロフォアを観察するために二重若しくは三重のバンドパスフィルタセットを使用することによって、蛍光を見ることができる。あるいは、フローサイトメトリーなどの技法を使用して、染色体プローブのハイブリダイゼーションパターンを試験することができる。
【0491】
一部の実施形態では、プローブは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の切断点(例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)、及び切断点のいずれかの側における配列(例えば、切断点のいずれかの側における1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又は10個のヌクレオチドのうちのいずれか、あるいは切断点のいずれかの側における1~約5つ、約5つ~約10個、約10~約15個、約15~約20個、約20~約25個、約25~約30個、約30~約35個、約35~約40個、約40~約45個、約45~約50個、約50~約55個、約55~約60個、約60~約65個、約70~約75個、約75~約80個、約80~約85個、約85~約90個、約90~約95個、若しくは約95~約100個、又はそれ以上のヌクレオチドのうちのいずれか)にハイブリダイズする。
【0492】
オリゴヌクレオチド
一部の態様では、オリゴヌクレオチド、例えば、プライマーとして有用なオリゴヌクレオチドが、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチド、例えば、プライマーは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はその断片若しくは一部分であるか、又はそれを含む標的核酸分子にハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、標的核酸分子の融合核酸分子にハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、標的核酸分子の融合核酸分子の断片又は一部分にハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含む。
【0493】
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチド、例えば、プライマーは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子の切断点(例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)にハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含み、切断点のいずれかの側に隣接する約10~約12個、約12~約15個、約15~約17個、約17~約20個、約20~約25個、若しくは約25~約30個、又はそれ以上のヌクレオチドにハイブリダイズするように更に構成され得る。
【0494】
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチド、例えば、プライマーは、本開示の融合核酸モルに関与する遺伝子(例えば、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1遺伝子)のイントロン若しくはエクソンにおけるヌクレオチド配列、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点(例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)、及び/又は別の遺伝子(例えば、本明細書、例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載される対応する遺伝子融合パートナー)のイントロン若しくはエクソンにハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含む。
【0495】
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、融合核酸分子の断片又は一部分に対応するヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、断片又はその一部分は、約10~約30個のヌクレオチド、約12~約20個のヌクレオチド、又は約12~約17個のヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、本明細書で提供される融合核酸分子と相補的なヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、本明細書で提供される融合核酸分子の断片又は一部分と相補的なヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、断片又はその一部分は、約10~約30個のヌクレオチド、約12~約20個のヌクレオチド、又は約12~約17個のヌクレオチドを含む。
【0496】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチド(例えば、プライマー)は、例えば、高ストリンジェンシー条件下で、オリゴヌクレオチドが、標的ヌクレオチド配列を含む核酸分子に特異的にハイブリダイズするように、その標的ヌクレオチド配列に十分に相補的であるヌクレオチド配列を含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチド(例えば、プライマー)は、重合反応(例えば、PCR)を行うことを可能にする条件下で、オリゴヌクレオチドが、標的ヌクレオチド配列を含む核酸分子に特異的にハイブリダイズするように、その標的ヌクレオチド配列に十分に相補的であるヌクレオチド配列を含む。
【0497】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチド(例えば、プライマー)は、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)又は配列決定方法によってDNA合成を開始するのに有用であり得る。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はその断片であるか、又はそれを含む核酸分子を、例えば、PCRを使用して増幅するために使用され得る。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、本明細書で提供される融合核酸分子又はその断片であるか、又はそれを含む核酸分子を配列決定するために使用され得る。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点(例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)を含む核酸分子を、例えば、PCRを使用して増幅するために使用され得る。一部の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点(例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)を含む核酸分子を配列決定するために使用され得る。
【0498】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)、又はその断片であるか、又はそれを含む核酸分子にハイブリダイズするように構成されている、オリゴヌクレオチドの対、例えば、プライマーの対が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、本開示のオリゴヌクレオチドの対は、融合核酸分子又はその断片の増幅、例えば、PCR反応を使用するその増幅を指示するために使用され得る。一部の実施形態では、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点(例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)を含む核酸分子にハイブリダイズするように構成されているオリゴヌクレオチドの対、例えば、プライマーの対であって、例えば、対応する融合核酸分子又はその断片の増幅、例えば、PCR反応を使用するその増幅の指示における使用のためのオリゴヌクレオチドの対が、本明細書で提供される。
【0499】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチド(例えば、プライマー)は、例えば、配列決定又は増幅方法において使用するための、一本鎖核酸分子である。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、二本鎖核酸分子である。一部の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、例えば、配列決定又は増幅方法において使用する前に、処理され、例えば、変性され、その2つの鎖を分離する。本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、例えば、PCR又は配列決定中に、それらの標的、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)、又はその断片にハイブリダイズし、伸長産物の合成をプライミングするのに十分な長さのヌクレオチド配列を含む。
【0500】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチド(例えば、プライマー)は、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100個、又はそれより多くのデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、少なくとも約8個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、少なくとも約10個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、少なくとも約12個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、少なくとも約15個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、少なくとも約20個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、少なくとも約30個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、約10~約30個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、約10~約25個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、約10~約20個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、約10~約15個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、約12~約20個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドは、約17~約20個のデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、本明細書で提供されるオリゴヌクレオチドの長さ及びヌクレオチオド配列は、例えば、特定の用途(例えば、PCR、配列決定ライブラリ調製、配列決定)、反応条件(例えば、緩衝液、温度)、及びオリゴヌクレオチドのヌクレオチド配列又はその標的相補配列のヌクレオチド組成などの因子に基づいて、当該技術分野で既知の方法に従って決定される。
【0501】
一部の実施形態では、本開示のオリゴヌクレオチド、例えば、プライマーは、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点(例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)を有する核酸、例えば、ゲノム又は転写核酸、例えば、cDNA又はRNAを、参照ヌクレオチド配列、例えば、切断点を有さないヌクレオチド配列と区別する。
【0502】
一態様では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)をもたらす細胞遺伝学的異常、例えば、変化、再編成、染色体逆位、欠失、転座、重複、又は他の再編成を含む核酸分子を増幅するためのプライマー又はプライマーセットが、本明細書で提供される。別の態様では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)をもたらす変化、再編成、染色体逆位、挿入、欠失、転座、重複、又は他の再編成を含む核酸分子を増幅するためのプライマー又はプライマーセットが、本明細書で提供される。ある特定の態様では、アレル特異的オリゴヌクレオチド、例えば、アレル特異的プライマーであって、対の第1のオリゴヌクレオチドが、変異(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点、例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)に特異的にハイブリダイズし、対の第2のオリゴヌクレオチドが、変異の上流又は下流の配列に特異的にハイブリダイズする、アレル特異的オリゴヌクレオチドが、本明細書で提供される。ある特定の態様では、オリゴヌクレオチドの対、例えば、プライマーの対であって、対の第1のオリゴヌクレオチドが、変異(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点、例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの)の上流の配列に特異的にハイブリダイズし、対の第2のオリゴヌクレオチドが、変異の下流の配列に特異的にハイブリダイズする、オリゴヌクレオチドの対が、本明細書で提供される。
【0503】
一部の実施形態では、オリゴヌクレオチド、例えば、プライマーは、本明細書に記載される融合核酸分子の切断点、例えば、表3又は5~6のうちのいずれかに記載されるもの、及び切断点のいずれかの側における配列(例えば、切断点のいずれかの側における1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、又は10個のヌクレオチドのうちのいずれか、あるいは切断点のいずれかの側における1~約5つ、約5つ~約10個、約10~約15個、約15~約20個、約20~約25個、約25~約30個、約30~約35個、約35~約40個、約40~約45個、約45~約50個、約50~約55個、約55~約60個、約60~約65個、約70~約75個、約75~約80個、約80~約85個、約85~約90個、約90~約95個、若しくは約95~約100個、又はそれ以上のヌクレオチドのうちのいずれか)にハイブリダイズする。
【0504】
抗体
本開示の融合ポリペプチド又はその断片、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)によってコードされた融合ポリペプチド、又はその断片に特異的に結合する、抗体又は抗体断片が、本明細書で提供される。
【0505】
抗体は、いずれかの好適なタイプの抗体のものあり得、好適なタイプの抗体は、抗体又は抗体断片が、特異的抗原結合活性、例えば、本開示の融合ポリペプチド又はその断片、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)によってコードされた融合ポリペプチド、又はその断片に結合する特異的抗原結合活性を示す限り、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、又は抗体断片を含むが、これらに限定されない。
【0506】
一部の実施形態では、本開示の融合ポリペプチド又はその断片、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)によってコードされた融合ポリペプチド、又はその断片は、本開示の1つ以上の抗体を、例えば、ポリクローナル及びモノクローナル抗体調製のための標準的な技法を使用して生成するための免疫原として使用される。一部の実施形態では、本明細書で提供される融合ポリペプチドは、本開示の1つ以上の抗体を、ポリクローナル及びモノクローナル抗体調製のための標準的な技法を使用して生成するための免疫原としての使用のための抗原ペプチド断片(例えば、少なくとも約8つ、少なくとも約10個、少なくとも約15個、少なくとも約20個、少なくとも約30個、又はそれ以上のアミノ酸のうちのいずれかを含むもの)を提供するために使用される。当該技術分野で既知であるように、本開示の抗体は、好適な(すなわち、免疫適格性)対象、例えば、ウサギ、ヤギ、マウス、又は他の哺乳動物若しくは脊椎動物を免疫化することによって調製され得る。適切な免疫原性調製物は、例えば、組換え発現又は化学合成ポリペプチド、例えば、本開示の融合ポリペプチド又はその断片、例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子(例えば、表1~6のうちのいずれか及び/又は本明細書での実施例に記載されるもの)によってコードされた融合ポリペプチド、又はその断片を含有することができる。調製物は、アジュバント、例えば、完全若しくは不完全フロイントアジュバント、又は同様の免疫刺激剤を更に含み得る。
【0507】
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、ポリクローナル抗体である。ポリクローナル抗体を産生する方法は、当該技術分野で既知である。一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、モノクローナル抗体であり、抗体分子の集団は、特定のエピトープ、例えば、本明細書で提供される融合ポリペプチド上のエピトープと免疫反応又は結合することが可能である1種の抗原結合部位のみを含有する。モノクローナル抗体の調製方法は、当該技術分野で既知であり、例えば、Kohler and Milstein(1975)Nature 256:495-497によって最初に記載された標準的なハイブリドーマ技法、ヒトB細胞ハイブリドーマ技法(Kozbor et al.,1983,Immunol.Today 4:72を参照されたい)、EBV-ハイブリドーマ技法(Cole et al.,pp.77-96 In Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy,Alan R.Liss,Inc.,1985を参照されたい)、又はトリオーマ技法を使用する。ハイブリドーマを産生するための技術は、周知である(概して、Current Protocols in Immunology,Coligan et al.編集,John Wiley&Sons,New York,1994を参照されたい)。本開示のモノクローナル抗体はまた、目的のポリペプチド、例えば、本明細書で提供される融合ポリペプチド又はその断片を有する組換えコンビナトリアル免疫グロブリンライブラリ(例えば、抗体ファージディスプレイライブラリ)をスクリーニングすることによって特定及び単離され得る。ファージディスプレイライブラリを生成及びスクリーニングするためのキットは、市販されている(例えば、Pharmacia Recombinant Phage Antibody System、カタログ番号27-9400-01、及びStratagene SurfZAP Phage Display Kit、カタログ番号240612)。加えて、抗体ディスプレイライブラリの生成及びスクリーニングにおける使用に特に適した方法及び試薬の例は、例えば、米国特許第5,223,409号、国際公開第92/18619号、国際公開第91/17271号、国際公開第92/20791号、国際公開第92/15679号、国際公開第93/01288号、国際公開第92/01047号、国際公開第92/09690号、国際公開第90/02809号、Fuchs et al.(1991)Bio/Technology 9:1370-1372、Hay et al.(1992)Hum.Antibod.Hybridomas 3:81-85、Huse et al.(1989)Science 246:1275-1281、及びGriffiths et al.(1993)EMBO J.12:725-734に見出され得る。一実施形態では、本開示のモノクローナル抗体は、ヒト部分及び非ヒト部分の両方を含む、組換え抗体、例えば、キメラ及びヒト化モノクローナル抗体である。そのようなキメラ及び/又はヒト化モノクローナル抗体は、当該技術分野で既知の組換えDNA技法によって、例えば、国際公開第87/02671号、欧州特許出願第184,187号、欧州特許出願第171,496号、欧州特許出願第173,494号、国際公開第86/01533号、米国特許第4,816,567号、欧州特許出願第125,023号、Better et al.(1988)Science 240:1041-1043、Liu et al.(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:3439-3443、Liu et al.(1987)J.Immunol.139:3521-3526、Sun et al.(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:214-218、Nishimura et al.(1987)Cancer Res.47:999-1005、Wood et al.(1985)Nature 314:446-449、Shaw et al.(1988)J.Natl.Cancer Inst.80:1553-1559、Morrison(1985)Science 229:1202-1207、Oi et al.(1986)Bio/Techniques 4:214、米国特許第5,225,539号、Jones et al.(1986)Nature 321:552-525、Verhoeyan et al.(1988)Science 239:1534、及びBeidler et al.(1988)J.Immunol.141:4053-4060に記載されている方法を使用して産生され得る。一部の実施形態では、本開示のモノクローナル抗体は、ヒトモノクローナル抗体である。一実施形態では、ヒト化モノクローナル抗体は、当該技術分野で既知の方法を使用して、例えば、外因性免疫グロブリンの重鎖及び軽鎖遺伝子を発現することはできないが、ヒト重鎖及び軽鎖遺伝子を発現することができるトランスジェニックマウスを使用して、調製される。ヒト抗体を産生するためのこの技術の概要について、Lonberg and Huszar(1995)Int.Rev.Immunol.13:65-93を参照されたい。ヒト抗体及びヒトモノクローナル抗体を産生するためのこの技術、並びにそのような抗体を産生するためのプロトコルの詳細な考察について、例えば、米国特許第5,625,126号、米国特許第5,633,425号、米国特許第5,569,825号、米国特許第5,661,016号、及び米国特許第5,545,806号を参照されたい。
【0508】
一部の実施形態では、本開示の抗体又は抗体断片は、単離された抗体又は抗体断片であり、その天然環境又は抗体若しくは抗体断片を産生するために使用される細胞培養物の成分から分離されている。一部の実施形態では、本開示の抗体は、例えば、電気泳動(例えば、SDS-PAGE、等電点電気泳動(IEF)、キャピラリー電気泳動)、又はクロマトグラフィー(例えば、イオン交換又は逆相HPLC)方法によって決定される場合、95%又は99%を超える純度まで精製される。
【0509】
一部の実施形態では、本開示の抗体は、標準的な技法、本明細書で提供される融合ポリペプチド又はその断片を、標準的な技法、例えば、アフィニティークロマトグラフィー又は免疫沈降によって単離するために使用され得る。一部の実施形態では、本開示の抗体は、例えば、組織試料、細胞可溶化物、又は細胞上清において、本明細書で提供される融合ポリペプチド又はその断片を検出して、融合ポリペプチドの発現のレベル及び/又はパターンを評価するために使用され得る。検出は、検出可能な基質に抗体をカップリングすることによって促進することができる。したがって、一部の実施形態では、本開示の抗体を、検出可能な基質、例えば、酵素、補欠分子族、蛍光性材料、発光性材料、生物発光性材料、及び放射性材料にカップリングする。好適な酵素の非限定的な例としては、例えば、セイヨウワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β-ガラクトシダーゼ、又はアセチルコリンエステラーゼが挙げられ、好適な補欠分子族複合体の例としては、例えば、ストレプトアビジン/ビオチン及びアビジン/ビオチンが挙げられ、好適な蛍光性材料の例としては、例えば、ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、ローダミン、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリド、又はフィコエリトリンが挙げられ、発光性材料の例としては、ルミノールが挙げられるが、これに限定されず、生物発光性材料の例としては、例えば、ルシフェラーゼ、ルシフェリン、及びエクオリンが挙げられ、好適な放射性材料の例としては、例えば、125I、131I、35S、又は3Hが挙げられる。
【0510】
本開示の抗体又は抗体断片はまた、診断的に使用され得、例えば、組織又は体液において(例えば、腫瘍細胞含有組織又は体液において)、タンパク質レベル(例えば、本明細書で提供される融合ポリペプチドのタンパク質レベル)を、例えば、本明細書で提供される方法により検出及び/又は監視するため使用され得る。
【0511】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、1μM以下、100nM以下、10nM以下、1nM以下、0.1nM以下、0.01nM以下、又は0.001nM以下(例えば、10-8M以下、例えば、10-8M~10-13M、例えば、10-9M~10-13M)の解離定数(Kd)を有する。抗体親和性(例えば、Kd)を測定する方法は、当該技術分野で既知であり、放射性標識抗原結合アッセイ(RIA)及びBIACORE(登録商標)表面プラズモン共鳴アッセイを含む、これらに限定されない。一部の実施形態では、抗体親和性(例えば、Kd)は、本開示の抗体のFabバージョン及びその抗原(例えば、本明細書で提供される融合ポリペプチド)を使用して決定される。一部の実施形態では、RIAは、本開示の抗体のFabバージョン及びその抗原(例えば、本明細書で提供される融合ポリペプチド)で実行され得る。
【0512】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、抗体断片である。抗体断片は、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)2、Fv、及び単鎖抗体分子(例えば、scFv)断片、並びに本明細書に記載される又は当該技術分野で既知の他の断片を含むが、これらに限定されない。
【0513】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、ダイアボディである。ダイアボディは、二価又は二重特異性であり得る2つの抗原結合部位を有する抗体断片である。ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、トリアボディ又はテトラボディである。
【0514】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、シングルドメイン抗体である。シングルドメイン抗体は、抗体の重鎖可変ドメインの全て若しくは一部分、又は軽鎖可変ドメインの全て若しくは一部分を含む抗体断片である。ある特定の実施形態では、シングルドメイン抗体は、ヒトシングルドメイン抗体である。
【0515】
抗体断片は、当該技術分野で既知であり、また、本明細書に記載されるように、限定されないが、インタクト抗体のタンパク質分解消化、及び組換え宿主細胞(例えば、E.coli又はファージ)による産生を含む、様々な技法によって作製され得る。
【0516】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、キメラ抗体である。一例では、キメラ抗体は、非ヒト可変領域(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、又は非ヒト霊長類、例えば、サルに由来する可変領域)と、ヒト定常領域と、を含む。更なる例では、キメラ抗体は、「クラススイッチした」抗体であり、抗体のクラス又はサブクラスが、親抗体のクラス又はサブクラスから変化している。キメラ抗体は、その抗原結合断片を含む。
【0517】
ある特定の実施形態では、キメラ抗体は、ヒト化抗体である。典型的には、非ヒト抗体は、親非ヒト抗体の特異性及び親和性を保持しつつ、ヒトに対する免疫原性を低減するようにヒト化されている。一般に、ヒト化抗体は、HVR、例えばCDR(又はその一部分)が非ヒト抗体に由来し、フレームワーク領域(FR)(又はその一部分)がヒト抗体配列に由来する、1つ以上の可変ドメインを含む。ヒト化抗体はまた、任意選択的に、ヒト定常領域の少なくとも一部分を含む。一部の実施形態では、ヒト化抗体中の一部のFR残基は、非ヒト抗体(例えば、HVR残基の由来となる抗体)からの対応する残基で置換され、例えば、抗体特異性又は親和性を回復するか、又は改善する。ヒト化抗体、及びそれを作製する方法は、当該技術分野で既知である。ヒト化に使用され得るヒトフレームワーク領域としては、限定されないが、「ベストフィット(best-fit)」方法を使用して選択されたフレームワーク領域、軽鎖若しくは重鎖可変領域の特定のサブグループのヒト抗体のコンセンサス配列に由来するフレームワーク領域、ヒト成熟(体細胞変異した)フレームワーク領域、又はヒト生殖細胞系列フレームワーク領域、及びFRライブラリのスクリーニングに由来するフレームワーク領域が挙げられる。
【0518】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、ヒト抗体である。ヒト抗体は、当該技術分野で既知の様々な技法を使用して産生され得る。例えば、ヒト抗体は、抗原曝露に応答してインタクトなヒト抗体、又はヒト可変領域を有するインタクトな抗体を産生するように改変されたトランスジェニック動物に、免疫原を投与することによって調製され得る。そのような動物は、典型的には、ヒト免疫グロブリン遺伝子座の全て若しくは一部分を含有し、それらは内因性免疫グロブリン遺伝子座を置き換えているか、又は染色体外で存在するか、又は動物の染色体に無作為に組み込まれ得る。そのようなトランスジェニック動物(例えば、マウス)では、内因性免疫グロブリン遺伝子座は、一般に、不活性化されている。そのような動物によって生成されるインタクト抗体からのヒト可変領域は、例えば、異なるヒト定常領域と組み合わせることによって、更に修飾され得る。ヒト抗体はまた、当該技術分野で既知のハイブリドーマベースの方法によって、例えば、ヒトモノクローナル抗体の産生のための既知のヒト骨髄腫及びマウス-ヒトヘテロ骨髄腫細胞株を使用して作製され得る。ヒト抗体はまた、ヒト由来のファージディスプレイライブラリから選択されるFvクローン可変ドメイン配列を単離することによって生成され得る。次いで、そのような可変ドメイン配列を、所望のヒト定常ドメインと組み合わせてもよい。ヒト抗体を抗体ライブラリから選択するための技法は、当該技術分野で既知であり、本明細書に記載される。
【0519】
本開示の抗体は、所望の1つ以上の活性を有する抗体について、コンビナトリアルライブラリをスクリーニングすることによって単離され得る。例えば、ファージディスプレイライブラリを生成し、所望の結合特徴を保有する抗体について、そのようなライブラリをスクリーニングするための様々な方法が、当該技術分野で既知である。ある特定のファージディスプレイ方法では、VH及びVL遺伝子のレパートリーをポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって別個にクローニングし、ファージライブラリにおいて無作為に組み合わせ、次いで、抗原結合ファージについてスクリーニングすることができる。ファージは、典型的には、一本鎖Fc(scFv)断片として、又はFab断片として、抗体断片を提示する。免疫付与された供給源からのライブラリは、ハイブリドーマを構築する必要なく、免疫原に対する高親和性抗体を提供する。あるいは、天然抗体のレパートリーは、単一の抗体源から多種多様な非自己、また自己の抗原を免疫付与することなく提供するように(例えば、ヒトから)クローン化され得る。天然ライブラリはまた、幹細胞から再配列されていないV-遺伝子セグメントをクローニングし、ランダム配列を含有するPCRプライマーを使用して、高度に可変性のCDR3領域を増幅させ、インビトロでの再配列を達成することによって、合成的に作製され得る。ヒト抗体ライブラリから単離された抗体又は抗体断片は、本明細書のヒト抗体又はヒト抗体断片とみなされる。
【0520】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、多重特異性抗体、例えば、二重特異性抗体である。多重特異性抗体は、少なくとも2つの異なる部位又は少なくとも2つの異なる抗原に対する結合特異性を有するモノクローナル抗体である。例えば、結合特異性のうちの1つは、本開示の融合ポリペプチドへの結合特異性であることができ、他の結合特異性は、いずれかの他の抗原への結合特異性であることができる。多重特異性抗体は、完全長抗体として、又は抗体断片として、調製され得る。多重特異性抗体を作製するための技法は、当該技術分野で既知であり、限定されないが、異なる特異性を有する2つの免疫グロブリン重鎖-軽鎖対の組換え共発現、及び「ノブインホール(knob-in-hole)」操作が挙げられる。多重特異性抗体はまた、ヘテロダイマーFcを作製するために静電的ステアリング効果を操作すること(例えば、定常領域内に変異を導入することによって)、2つ以上の抗体又は断片を架橋させること、ロイシンジッパーを使用して二重特異性抗体を生成すること、二重特異性抗体断片を作製するための「ダイアボディ」技術を使用すること、一本鎖Fv(scFv)ダイマーを使用すること、及び三重特異性抗体を調製することによって、作製され得る。「オクトパス抗体」を含む、3つ以上の機能的抗原結合部位を有する操作された抗体も、本開示に含まれる。本開示の抗体又は抗体断片はまた、「二重作用性FAb」又は「DAF」、例えば、本開示の融合ポリペプチド及び別の異なる抗原に結合する抗原結合部位を含むDAFを含む。
【0521】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体のアミノ酸配列バリアントが企図される。例えば、抗体の結合親和性及び/又は他の生物学的特性を改善することが望ましい場合がある。本開示の抗体のアミノ酸配列バリアントは、抗体をコードするヌクレオチド配列に適切な修飾を導入することによって、又はペプチド合成によって、調製され得る。そのような修飾としては、例えば、抗体のアミノ酸配列内の残基の欠失、及び/又は挿入、及び/又は置換が挙げられる。最終的な抗体に到達するように、欠失、挿入、及び置換の任意の組み合わせを作製することができるが、最終抗体が所望な特徴(例えば、抗原結合)を有する場合に限る。
【0522】
ある特定の実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を有する抗体バリアントが提供される。置換変異のための目的の部位としては、HVR及びFRが挙げられる。アミノ酸置換は、目的の抗体に導入されてもよく、産物を、所望の活性、例えば、保持/改善された抗原結合、減少した免疫原性、又は改善若しくは低減した抗体依存性細胞媒介性細胞傷害性(ADCC)、及び/又は補体依存性細胞傷害性(CDC)についてスクリーニングし得る。
【0523】
ある特定の実施形態では、本開示の抗体を、抗体がグリコシル化される程度を増加又は減少するように変化させる。抗体へのグリコシル化部位の付加又は欠失は、抗体のアミノ酸配列を変化させることによって簡便に達成されてもよく、その結果、1つ以上のグリコシル化部位が作成されるか、又は除去される。二等分オリゴ糖を有する抗体バリアントが更に提供され、例えば、抗体のFc領域に接続した二分岐オリゴ糖が、GlcNAcによって二等分される。一部の実施形態では、本開示の抗体バリアントは、増加したフコシル化を有し得る。一部の実施形態では、本開示の抗体バリアントは、低減したフコシル化を有し得る。一部の実施形態では、本開示の抗体バリアントは、改善されたADCC機能を有し得る。一部の実施形態では、本開示の抗体バリアントは、減少したADCC機能を有し得る。Fc領域に接続したオリゴ糖内に少なくとも1つのガラクトース残基を有する抗体バリアントも提供される。そのような抗体バリアントは、改善されたCDC機能を有し得る。一部の実施形態では、本開示の抗体バリアントは、増加したCDC機能を有し得る。一部の実施形態では、本開示の抗体バリアントは、減少したCDC機能を有し得る。
【0524】
ある特定の実施形態では、1つ以上のアミノ酸修飾は、本開示の抗体のFc領域に導入されてもよく、それによって、Fc領域バリアントが生成する。Fc領域バリアントは、1つ以上のアミノ酸位置におけるアミノ酸修飾(例えば、置換)を含むヒトFc領域配列(例えば、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4 Fc領域)を含み得る。
【0525】
ある特定の実施形態では、本開示は、一部ではあるが全てではないエフェクター機能を保有し、インビボでの抗体の半減期が重要であるが、特定のエフェクター機能(例えば、CDC及びADCC)は不必要であるか、又は有害である用途にとって望ましい候補になる、抗体バリアントを企図する。インビトロ及び/インビボでの細胞傷害性アッセイを行い、CDC及びADCC活性の低減/喪失を確認することができる。例えば、Fc受容体(FcR)結合アッセイを行い、抗体が、Fc-ガンマ-R結合を欠く(したがって、ADCC活性を欠く可能性が高い)が、FcRn結合能力を保持することを確実にし得る。ADCCを媒介する初代細胞(例えば、NK細胞)は、Fc-ガンマ-RIIIのみを発現し、一方、単球は、Fc-ガンマ-RI、Fc-ガンマ-RII及びFc-ガンマ-RIIIを発現する。低減したエフェクター機能を有する抗体としては、Fc領域残基238、265、269、270、297、327及び329のうちの1つ以上の置換を有するものが挙げられる。そのようなFc変異体は、アミノ酸位置265、269、270、297、及び327のうちの2つ以上における置換を有するFc変異体を含み、これらのFc変異体は、アラニンへの残基265及び297の置換を有するいわゆる「DANA」Fc変異体を含む。FcRへの改善又は低減した結合を有する抗体バリアントも、本開示に含まれる。ある特定の実施形態では、抗体バリアントは、ADCCを改善する1つ以上のアミノ酸置換(例えば、Fc領域の位置298、333、及び/又は334での置換)を有するFc領域を含む。一部の実施形態では、Fc領域残基のナンバリングは、残基のEUナンバリングに従う。一部の実施形態では、変化した(例えば、改善又は低減した)C1q結合及び/又はCDCを生じる変化が、Fc領域において作製される。一部の実施形態では、本開示の抗体は、例えば、RcRnに対するFc領域の結合を改善する1つ以上の置換を含む、増加した半減期、及び新生児Fc受容体(FcRn)に対する改善された結合を有する抗体を含む。そのようなFcバリアントとしては、Fc領域残基238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424、又は434のうちの1つ以上における置換、例えば、Fc領域残基434の置換を有するものを含む。また、Fc領域バリアントの他の例について、Duncan&Winter,Nature 322:738-40(1988)、米国特許第5,648,260号、米国特許第5,624,821号、及びWO94/29351を参照されたい。
【0526】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体は、抗体の1つ以上の残基がシステイン残基で置換されている、システイン操作された抗体、例えば、「チオMAb」である。一部の実施形態では、置換された残基は、抗体のアクセス可能な部位で起こる。これらの残基をシステインで置換することによって、反応性チオール基は、それによって抗体のアクセス可能な部位に配置され、これを使用して、他の部分(例えば、薬物部分又はリンカー-薬物部分)に抗体をコンジュゲートし、例えば、本明細書に更に記載されるように、免疫コンジュゲートを作成し得る。ある特定の実施形態では、以下の残基のうちの任意の1つ以上が、システインで置換されてもよい。軽鎖のV205(Kabatナンバリング)、重鎖のA118(EUナンバリング)、及び重鎖Fc領域のS400(EUナンバリング)。システイン操作された抗体は、当該技術分野で既知の任意の好適な方法を使用して生成され得る。
【0527】
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体又は抗体断片は、標識又はタグを含む。一部の実施形態では、標識又はタグは、放射性標識、蛍光性標識、酵素標識、配列タグ、ビオチン、又は他のリガンドである。標識又はタグの例としては、6xHisタグ、ビオチンタグ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)タグ、緑色蛍光タンパク質(GFP)タグ、c-mycタグ、FLAGタグ、チオレドキシンタグ、Gluタグ、Nusタグ、V5タグ、カルモジュリン結合タンパク質(CBP)タグ、マルトース結合タンパク質(MBP)タグ、キチンタグ、アルカリホスファターゼ(AP)タグ、HRPタグ、ビオチンカボキシルキャリアータンパク質(BCCP)タグ、カルモジュリンタグ、Sタグ、Strepタグ、ヘムオグルチニン(HA)タグ、ジゴキシゲニン(DIG)タグ、DsRed、RFP、ルシフェラーゼ、短いテトラシステインタグ、Halo-tag、及びNusタグが挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、標識又はタグは、検出剤、例えば、蛍光性分子、又はアフィニティー試薬若しくはタグを含む。
【0528】
一部の実施形態では、本明細書で提供される抗体又は抗体断片は、薬物分子、例えば、本明細書に記載の抗がん剤、又はメルタンシン若しくはモノメチルアウリスタチンE(MMAE)などの細胞傷害性剤にコンジュゲートされる。
【0529】
ある特定の実施形態では、本明細書で提供される抗体又は抗体断片は、更なる非タンパク質性部分を含有するように更に修飾され得る。そのような部分は、抗体の誘導体化に好適なものであってもよく、例えば、限定されないが、水溶性ポリマーを含む。水溶性ポリマーの非限定的な例としては、限定されないが、ポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ-1,3-ジオキソラン、ポリ-1,3,6-トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、ポリアミノ酸(ホモポリマー又はランダムコポリマーのいずれか)、及びデキストラン又はポリ(n-ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、プロプロピレン(propropylene)グリコールホモポリマー、プロイルプロピレンオキシド(prolypropylene oxide)/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒド、及びそれらの混合物が挙げられる。ポリマーは、任意の分子量のものであってもよく、分枝又は非分枝であってもよい。抗体に接続したポリマーの数は、変化してもよく、1つより多いポリマーが接続する場合、ポリマーは、同じ又は異なる分子であってもよい。一般に、誘導体化に使用されるポリマーの数及び/又はタイプは、限定されないが、改善される抗体の特定の特性若しくは機能、又は抗体誘導体が、定義された条件下で療法に使用されるかどうかを含む考慮事項に基づいて決定され得る。一部の実施形態では、例えば、抗体に近接する細胞が死滅される温度までの放射線を使用して、抗体を選択的に加熱するための方法で使用するために、カーボンナノチューブにコンジュゲートされた抗体が本明細書で提供される。
(iv)試料
【0530】
様々な材料が、本開示の方法のうちのいずれか、例えば、本開示の融合核酸分子若しくは融合ポリペプチド、又はその断片の検出方法における使用のための試料の供給源であってもよく、又はこれらの試料として機能してもよい。
【0531】
例えば、試料は、固形組織、例えば、新鮮、凍結、及び/若しくは保存器官、組織試料、生検(例えば、腫瘍、組織、又は液体生検)、切除、スメア、又は吸引液からの固形組織;擦過物;骨髄又は骨髄検体;骨髄吸引液;血液又はいずれかの血液構成物;血液細胞;体液、例えば、脳脊髄液、羊水、尿、唾液、痰、腹膜液、又は間質液;胸水;腹水;組織又は細針生検試料;手術検体;細胞含有体液;浮動核酸;便;リンパ液;婦人科学的流体;皮膚スワブ;腟スワブ;口腔スワブ;鼻腔スワブ;洗液又は洗浄液、例えば、管洗浄液又は気管支肺胞洗浄液;個体の妊娠又は発達におけるいずれかの時点からの細胞;がん又は腫瘍からの細胞;他の体液、分泌物、及び/若しくは排泄物、並びに/又はそれらからの細胞であってもよく、又はそれらに由来してもよい。一部の実施形態では、試料は、個体から得られた細胞であるか、又はそれを含む。一部の実施形態では、試料は、血液又は血液構成物、例えば、液体生検から得られたものであるか、又はそれに由来する。一部の実施形態では、試料は、腫瘍試料であるか、又はそれに由来する。一部の実施形態では、試料は、生体組織若しくは生体液であるか、又はそれを含む。一部の実施形態では、試料は、自然における試料の供給源と自然に混合されない化合物、例えば、保存剤、抗凝固剤、緩衝液、固定剤、栄養剤、又は抗生物質などを含有することができる。一部の実施形態では、試料は、凍結試料として、又はホルムアルデヒド若しくはパラホルムアルデヒド固定パラフィン包埋(FFPE)組織調製物として保存される。一部の実施形態では、試料は、循環腫瘍細胞(CTC)を含む。
【0532】
一実施形態では、試料は、腫瘍に関連する1つ以上の細胞、例えば、腫瘍細胞又は腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を含む。一実施形態では、試料は、1つ以上の前悪性細胞又は悪性細胞を含む。一実施形態では、試料は、血液悪性腫瘍(又は前悪性腫瘍)、例えば本明細書に記載の血液悪性腫瘍(又は前悪性腫瘍)から取得される。一実施形態では、試料は、がん、例えば、本明細書に記載のがんから取得される。一部の実施形態では、試料は、固形腫瘍、軟部組織腫瘍、又は転移性病変から取得される。他の実施形態では、試料は、手術縁からの組織又は細胞を含む。一実施形態では、試料は、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液であるか、又はそれの液体生検から取得される。一部の実施形態では、試料は、セルフリーDNA(cfDNA)及び/又は循環腫瘍DNA(ctDNA)、例えば、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液の生検からのものを含む。別の実施形態では、試料は、1つ以上の循環腫瘍細胞(CTC)(例えば、血液試料から取得されたCTC)を含む。一実施形態では、試料は、腫瘍又はがんに関連しない細胞、例えば、非腫瘍若しくは非がん細胞、又は末梢血リンパ球である。
【0533】
一部の実施形態では、試料は、いずれかの適切な手段によって目的の供給源から直接得られた一次試料である。例えば、一部の実施形態では、一次生物学的試料は、生検(例えば、細針吸引若しくは組織生検)、手術、又は体液の採取(例えば、血液、リンパ液若しくは糞便)などから選択される方法によって得られる。一部の実施形態では、文脈から明らかなように、「試料」という用語は、一次試料を処理(例えば、1つ以上の成分を除去することによって、及び/又は1つ以上の薬剤を添加することによって)することによって得られる調製物を指す。そのような処理された試料は、例えば、試料から抽出された核酸(例えば、本明細書で提供される融合核酸分子の検出方法のうちのいずれかにおける使用のためのもの)又はタンパク質(例えば、本明細書で提供される融合ポリペプチドの検出方法のうちのいずれかにおける使用のためのもの)、あるいは一次試料を、増幅方法、mRNAの逆転写、又はある特定の構成要素、例えば、核酸及び/若しくはタンパク質の単離及び/若しくは精製などの技法に供することによって得られた核酸又はタンパク質を含み得る。
【0534】
一部の実施形態では、試料は、核酸、例えばゲノムDNA、cDNA、又はmRNAを含む。一部の実施形態では、試料は、セルフリーDNA(cfDNA)を含む。一部の実施形態では、試料は、セルフリーRNA(cfRNA)を含む。一部の実施形態では、試料は、循環腫瘍DNA(ctDNA)を含む。ある特定の実施形態では、核酸は、精製又は単離される(例えば、それらの自然状態から除去される)。一部の実施形態では、試料は、腫瘍又はがん核酸、例えば、腫瘍若しくはがん試料からの核酸、例えば、ゲノムDNA、RNA、若しくはRNAに由来するcDNA、又は液体生検からの核酸、例えば、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、若しくは唾液からのctDNAを含む。ある特定の実施形態では、腫瘍若しくはがん核酸試料、又はctDNA試料は、精製又は単離される(例えば、それは、その自然状態から除去される)。
【0535】
一部の実施形態では、試料は、腫瘍又はがんタンパク質又はポリペプチド、例えば、腫瘍若しくはがん試料からのタンパク質若しくはポリペプチド、又は液体生検、例えば、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、若しくは唾液からのタンパク質若しくはポリペプチドを含む。ある特定の実施形態では、タンパク質又はポリペプチドは、精製又は単離される(例えば、それらの自然状態から除去される)。
【0536】
一部の実施形態では、試料は、がん(例えば、本明細書に記載のがん)を有する個体から得られる。一部の実施形態では、試料は、本開示の融合核酸分子又は融合ポリペプチドを含む。
【0537】
一部の実施形態では、試料は、対照試料又は参照試料、例えば、本明細書に記載される融合核酸分子又は融合ポリペプチドを含有しないものである。ある特定の実施形態では、参照試料は、精製又は単離される(例えば、それは、その自然状態から除去される)。ある特定の実施形態では、参照又は対照試料は、本明細書に記載される融合核酸分子又は融合ポリペプチドのうちのいずれかの野生型又は非変異型核酸分子又はポリペプチド対応物を含む。他の実施形態では、参照試料は、同じ又は異なる個体からの非腫瘍又はがん試料、例えば、血液対照、正常隣接腫瘍(NAT)、又はいずれかの他の非がん試料からのものである。
【0538】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子は、個体から得られた試料、例えば、腫瘍若しくはがん試料、正常隣接組織(NAT)試料、組織試料、又は血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、若しくは唾液試料から単離されたゲノム若しくはサブゲノムDNA断片、又はRNA(例えば、mRNA)を含む試料において検出される。一部の実施形態では、試料は、mRNA試料に由来するか、又はmRNAを含む試料に由来するcDNAを含む。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子は、セルフリーDNA(cfDNA)、セルフリーRNA、及び/又は循環腫瘍DNA(ctDNA)を含む試料において検出される。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子は、セルフリーDNA(cfDNA)及び/又は循環腫瘍DNA(ctDNA)を含む試料において検出される。一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子は、循環腫瘍DNA(ctDNA)を含む試料において検出される。
【0539】
C.抗がん療法
本開示のある特定の態様は、抗がん療法、及び抗がん療法を含む治療から利益を得ることができるがんを有する個体を特定するための方法、がんを有する個体のための治療を選択するための方法、がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定するための方法、がんを有する個体の生存を予測するための方法、がんを治療する若しくはその進行を遅らせるための方法、がんを有する個体を監視、評価、若しくはスクリーニングするための方法、個体におけるがんの存在若しくは非存在を検出するための方法、個体におけるがんの進行若しくは再発を監視するための方法、又はがんのための候補治療を特定することを必要としている個体においてそれを行うための方法に関する。本開示はまた、抗がん療法のための使用(例えば、個体におけるがんを治療する若しくはその進行を遅らせる方法、又はがんを治療する若しくはその進行を遅らせるための医薬を製造するための方法におけるそれらのための使用)を提供する。一部の事例では、本開示の方法は、生成されたゲノム及び/又は配列決定変異プロファイルに基づいて、個体に抗がん療法を投与すること又は抗がん療法を適用することを含むことができる。抗がん療法とは、がん細胞の治療において有効である化合物を指し得る。抗がん剤又は抗がん療法の例としては、アルキル化剤、代謝拮抗薬、自然産物、ホルモン、化学療法、放射線療法、免疫療法、手術、又は特異的細胞シグナル伝達経路における欠陥、例えば、DNAミスマッチ修復(MMR)経路における欠陥を標的とするように構成された療法が挙げられるが、これらに限定されない。
【0540】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、本開示の融合核酸分子若しくはポリペプチドを含むがんのための治療、臨床治験において試験されているがんのための治療、標的療法、本開示の融合核酸分子若しくはポリペプチドを含むがんのための臨床治験において試験されている治療、又はそれらの任意の組み合わせ、例えば、更に詳細に以下に記載されるものである。一部の実施形態では、抗がん療法は、キナーゼ阻害剤、例えば、本明細書に記載される又は当該技術分野で既知のキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、核酸は、本開示の融合核酸分子又はポリペプチド(例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド)の発現を阻害する。
【0541】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、ALK標的療法、例えば、本明細書に記載される又は当該技術分野で既知のものである。一部の実施形態では、ALK標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているALK標的療法、臨床治験において試験されているALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ALK標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ALK標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ALK標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はALK特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ALKポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ALK標的療法は、クリゾチニブ、アレクチニブ(AF802、CH5424802)、セリチニブ、ロルラチニブ、ブリグチニブ、エンサルチニブ(X-396)、レポトレクチニブ(TPX-005)、エヌトレクチニブ(RXDX-101)、AZD3463、CEP-37440、ベリザチニブ(TSR-011)、ASP3026、KRCA-0008、TQ-B3139、TPX-0131、TAE684(NVP-TAE684)、CT-707、WX-0593、アルコチニブ、SIM1803-1A、PLB1003、SAF-189s、PF03446962、TQ-B3101、APG-2449、X-376、CEP-28122、及びGSK1838705Aのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のALK融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。一部の実施形態では、ALK標的療法は、ALKキナーゼ阻害剤、例えば、WO2005/016894の実施例3~39に記載されているものであり、この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0542】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるBRAF標的療法である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、BRAF再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているBRAF標的療法、臨床治験において試験されているBRAF再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はBRAF特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、BRAFポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、BRAF標的療法は、ソラフェニブ、PLX4720、PLX-3603、ダブラフェニブ(GSK2118436)、エンコラフェニブ(LGX818)、GDC-0879、RAF265、XL281、ARQ736、BAY73-4506、ベムラフェニブ(例えば、Zelboraf(登録商標))、コビメチニブ(例えば、Cotellic(登録商標))、ビニメチニブ(例えば、Mektovi(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、セルメチニブ(例えば、Koselugo(登録商標))、トラメチニブ(例えば、Mekinist(登録商標))、又はBAY 43-9006のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のBRAF融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0543】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるEGFR標的療法である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、EGFR再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているEGFR標的療法、臨床治験において試験されているEGFR再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はEGFR特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、EGFRポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、EGFR標的療法は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のEGFR融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0544】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるERBB2標的療法である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ERBB2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているERBB2標的療法、臨床治験において試験されているERBB2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はERBB2特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ERBB2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ERBB2標的療法は、アファチニブ、TAK-285、ネラチニブ、ダコミチニブ、BMS-690514、BMS-599626、ペリチニブ、CP-724714、ラパチニブ、TAK-165、ARRY-380、AZD8931、AV-203、AMG-888、MM-111、MM-121、MM-141、LJM716、REGN1400、MEHD7945A、RG7116、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン(T-DM1)、ペルツズマブ、カネルチニブ(CI-1033)、又はAPC 8024のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のERBB2融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0545】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるFGFR1標的療法である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR1標的療法、臨床治験において試験されているFGFR1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はFGFR1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR1標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ(例えば、Pemazyre(登録商標)、INCB054828)、エルダフィチニブ(JNJ-42756493、例えば、Balversa(登録商標))、ASP5878、TAS-120、PRN1371、パゾパニブ(例えば、Votrient(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、又はPKC412のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のFGFR1融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0546】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるFGFR2標的療法である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR2標的療法、臨床治験において試験されているFGFR2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はFGFR2特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR2標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ(例えば、Pemazyre(登録商標)、INCB054828)、エルダフィチニブ(JNJ-42756493、例えば、Balversa(登録商標))、ASP5878、TAS-120、PRN1371、ホルモノネチン、RO4383596、Ki23057、SU5402、RLY-4008、パゾパニブ(例えば、Votrient(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、又はPKC412のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のFGFR2融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0547】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるFGFR3標的療法である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR3再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR3標的療法、臨床治験において試験されているFGFR3再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はFGFR3特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、FGFR3ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、FGFR3標的療法は、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ(例えば、Pemazyre(登録商標)、INCB054828)、エルダフィチニブ(JNJ-42756493、例えば、Balversa(登録商標))、ASP5878、TAS-120、PRN1371、PKC412、ボファタマブ(B-70)、パゾパニブ(例えば、Votrient(登録商標))、又はMFGR1877Sのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のFGFR3融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0548】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるMET標的療法である。一部の実施形態では、MET標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、MET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているMET標的療法、臨床治験において試験されているMET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、MET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、MET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、MET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はMET特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、METポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、MET標的療法は、チバンチニブ、カボザンチニブ、クリゾチニブ、PHA-665752、及び/又はカプマチニブ(INC280)を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のMET融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0549】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるNTRK1標的療法である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、NTRK1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているNTRK1標的療法、臨床治験において試験されているNTRK1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はNTRK1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、NTRK1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、アルチラチニブ(DCC-2701)を含む。一部の実施形態では、NTRK1標的療法は、アルチラチニブ(DCC-2701)、AG 879(チロホスチンAG 879)、抗TrK抗体、ARRY 954、AR523、AZ-23、AZ623、ベンゾトリアゾール、CEP-2563、ダヌセルチブ(PHA-739358)、エヌトレクチニブ(RXDX-101又はNMS-E628としても既知)、DS-6051、GNF 5837、GW 441756、インデノピロロカルボアゾール12a、イソチアゾール5n、ラロトレクチニブ(LOXO-101又はARRY-470として以前に既知)、レスタウルチニブ(CEP-701)、セリトレクチニブ(LOXO-195)、大環状化合物、ONO-5390556、オキシインドール3、ペグカントラチニブ(SNA-120)、PHA-848125、PLX7486、ピラゾール誘導体、ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、ピリドカルバゾール、ピリドキナゾリニル、ピリドトリアゾール、ピロリジニルチオ尿素、ピロリジニル尿素、ピロロ[2;3-d]ピリミジン、キナゾリニル、レポトレクチニブ(TPX-0005)、Ro 08-2750、置換ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、シトラバチニブ(MGCD516)、SNA-125、タビレルミド、チアゾール20h、F17752、カボザンチニブ(XL184)、メレスチニブ(LY2801653)、ベリザチニブ(TSR-011)、ドビチニブ、ONO-7579、及び/又はVMD-928のうちの1つ以上を含む。
【0550】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるRAF1標的療法である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RAF1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRAF1標的療法、臨床治験において試験されているRAF1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はRAF1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、RAF1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、RAF1標的療法は、ソラフェニブ(BAY49-9006)、ビニメチニブ(例えば、Mektovi(登録商標))、コビメチニブ(例えば、Cotellic(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、トラメチニブ(例えば、Mekinit(登録商標))、又はRAF265のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のRAF1融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0551】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるRET標的療法である。一部の実施形態では、RET標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRET標的療法、臨床治験において試験されているRET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、RET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、RET標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はRET特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、RETポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、RET標的療法は、セルペルカチニブ(例えば、Retevmo(登録商標))、プラルセチニブ(例えば、Gavreto(登録商標))、アレクチニブ(例えば、Alecensa(登録商標))、カボザンチニブ(例えば、Cabometyx(登録商標))、レンバチニブ(例えば、Lenvima(登録商標))、ポナチニブ(例えば、Iclusig(登録商標))、レゴラフェニブ(例えば、Stivarga(登録商標))、ソラフェニブ(例えば、Nexavar(登録商標))、スニチニブ(例えば、Sutent(登録商標))、又はバンデタニブ(例えば、Caprelsa(登録商標))のうちの1つ以上を含む。
【0552】
一部の実施形態では、核酸は、本開示のRET融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0553】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるROS1標的療法である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ROS1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているROS1標的療法、臨床治験において試験されているROS1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるチロシンキナーゼ阻害剤である。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるマルチキナーゼ阻害剤又はROS1特異的阻害剤である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、ROS1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する。一部の実施形態では、ROS1標的療法は、クリゾチニブ(例えば、Xalkori(登録商標))、ロルラチニブ(例えば、Lorbrena(登録商標))、TQ-B3139、レポトレクチニブ(TPX-0005)、ブリグチニブ(例えば、Alunbrig(登録商標))、カボザンチニブ(例えば、Cabometyx(登録商標))、セリチニブ(例えば、Zykadia(登録商標))、又はエヌトレクチニブのうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、核酸は、本開示のROS1融合核酸分子又はポリペプチドの発現を阻害する。
【0554】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、追加の抗がん療法との組み合わせで投与される。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるいずれかの抗がん療法である。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は、小分子阻害剤、化学療法剤、がん免疫療法、抗体、細胞療法、核酸、手術、放射線療法、抗血管新生療法、抗DNA修復療法、抗炎症療法、抗腫瘍剤、成長阻害剤、細胞傷害性剤、ワクチン、小分子アゴニスト、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む。
【0555】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、CDK阻害剤は、CDK4を阻害する。一部の実施形態では、CDK阻害剤は、サイクリンD/CDK4を阻害する。一部の実施形態では、CDK阻害剤は、(a)CDK4の1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)CDK4の1つ以上の活性を(例えば、CDK4に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、CDK4に結合し、その発現を阻害すること、及び/又はCDK4を発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)CDK4の発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、CDK阻害剤は、CDK4及びCDK6を阻害する。一部の実施形態では、CDK阻害剤は、CDK4の小分子阻害剤(例えば、競合的又は非競合的阻害剤)である。CDK阻害剤の非限定的な例としては、パルボシクリブ、リボシクリブ、及びアベマシクリブ、並びにそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。
【0556】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、マウス二重微小2相同体(MDM2)阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、MDM2阻害剤は、(a)(例えば、p53に結合する)MDM2の1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)MDM2の1つ以上の活性を(例えば、MDM2に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、MDM2に結合し、その発現を阻害すること、及び/又はMDM2を発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)MDM2の発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、MDM2阻害剤は、MDM2の小分子阻害剤(例えば、競合的又は非競合的阻害剤)である。MDM2阻害剤の非限定的な例としては、ヌトリン-3a、RG7112、イダサヌトリン(RG7388)、AMG-232、MI-63、MI-291、MI-391、MI-77301(SAR405838)、APG-115、DS-3032b、NVP-CGM097、及びHDM-201(シレマドリン(siremadlin))、並びにそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。一部の実施形態では、MDM2阻害剤は、MDM2とp53との間の相互作用を阻害するか、又は破壊する。
【0557】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、代謝拮抗薬、DNA損傷剤、若しくは白金含有治療薬(例えば、5-アザシタジン、5-フルオロウラシル、アカデシン、ブスルファン、カルボプラチン、シスプラチン、クロラムブシル、CPT-11、シタラビン、ダウノルビシン、デシタビン、ドキソルビシン、エトポシド、フルダラビン、ゲムシタビン、イダルビシン、放射線、オキサリプラチン、テモゾロミド、トポテカン、トラベクテジン、GSK2830371、又はルカパリブ);アポトーシス促進剤(例えば、BCL2阻害剤若しくは下方調節因子、SMAC模倣物、あるいはTRAILアゴニスト、例えば、ABT-263、ABT-737、オリドニン、ベネトクラクス、ベネトクラクスと抗CD20抗体、例えば、オビヌツズマブ若しくはリツキシマブとの組み合わせ、1396-11、ABT-10、SM-164、D269H/E195R、又はrhTRAIL);チロシンキナーゼ阻害剤(例えば、本明細書に記載されるもの);RAS、RAF、MEK、若しくはMAPK経路の阻害剤(例えば、AZD6244、ダブラフェニブ、LGX818、PD0325901、ピマセルチブ、トラメチニブ、又はベムラフェニブ);PI3K、mTOR、若しくはAktの阻害剤(例えば、本明細書に記載されるもの);CDK阻害剤(例えば、本明細書に記載されるもの);PKC阻害剤(例えば、LXS196又はソトラスタウリン);抗体ベースの治療薬(例えば、抗PD-1若しくは抗PDL1抗体、例えば、アテゾリズマブ、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、若しくはスパルタリズマブ;抗CD20抗体、例えば、オビヌツズマブ若しくはリツキシマブ;又は抗DR5抗体、例えば、ドロジツマブ);プロテアソーム阻害剤(例えば、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、又はMG-132);HDAC阻害剤(例えば、SAHA又はVPA);抗生物質(例えば、アクチノマイシンD);亜鉛含有治療薬(例えば、亜鉛又はZMC1);HSP阻害剤(例えば、ゲルダナマイシン);ATPアーゼ阻害剤(例えば、アルカゾリド);有糸分裂阻害剤(例えば、パクリタキセル又はビンクリスチン);メトホルミン;メトトレキサート;タンシノンIIA;及び/又はP5091のうちの1つ以上を(単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで)含む。
【0558】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、チロシンキナーゼ阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、チロシンキナーゼ阻害剤は、(a)チロシンキナーゼの1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)チロシンキナーゼの1つ以上の活性を(例えば、チロシンキナーゼに結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、チロシンキナーゼに結合し、その発現、例えば、その細胞表面発現を阻害すること、及び/又はチロシンキナーゼを発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)チロシンキナーゼの発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、チロシンキナーゼ阻害剤は、チロシンキナーゼの小分子阻害剤(例えば、競合的又は非競合的阻害剤)である。チロシンキナーゼ阻害剤の非限定的な例としては、イマチニブ、クレノラニブ、リニファニブ、ニネテダニブ(ninetedanib)、アキシチニブ、ダサチニブ、イメテルスタット、ミドスタウリン、パゾパニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、モテサニブ、マシチニブ、バタラニブ、カボザニチニブ(cabozanitinib)、チボザニブ、OSI-930、Ki8751、テラチニブ、ドビチニブ、チルホスチンAG 1296、及びアムバチニブ、並びにその薬学的に許容される塩が挙げられる。
【0559】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、MEK阻害剤は、MEK1及び/又はMEK2の1つ以上の活性を阻害する。一部の実施形態では、抗がん療法/MEK阻害剤は、(a)MEKの1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)MEKの1つ以上の活性を(例えば、MEKに結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、MEKに結合し、その発現を阻害すること、及び/又はMEKを発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)MEKの発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、MEK阻害剤は、MEKの小分子阻害剤(例えば、競合的又は非競合的阻害剤)である。MEK阻害剤の非限定的な例としては、トラメチニブ、コビメチニブ、ビニメチニブ、CI-1040、PD0325901、セルメチニブ、AZD8330、TAK-733、GDC-0623、レファメチニブ、ピマセルチブ、RO4987655、RO5126766、WX-544、及びHL-085、並びにその薬学的に許容される塩が挙げられる。一部の実施形態では、抗がん療法は、Raf、MEK、及び/又はERKの阻害剤を含む、Raf/MEK/ERK経路の1つ以上の活性を阻害する。
【0560】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、哺乳類ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、(a)mTORの1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)mTORの1つ以上の活性を(例えば、mTORに結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、mTORに結合し、その発現を阻害すること、及び/又はmTORを発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)mTORの発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、mTORの小分子阻害剤(例えば、競合的阻害剤、例えば、ATP競合的阻害剤、又は非競合的阻害剤、例えば、ラパマイシン類似体)である。mTOR阻害剤の非限定的な例としては、テムシロリムス、エベロリムス、リダホロリムス、ダクトリシブ、GSK2126458、XL765、AZD8055、AZD2014、MLN128、PP242、NVP-BEZ235、LY3023414、PQR309、PKI587、及びOSI027、並びにその薬学的に許容される塩が挙げられる。一部の実施形態では、抗がん療法は、Akt及び/又はmTORの阻害剤を含む、Akt/mTOR経路の1つ以上の活性を阻害する。
【0561】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、PI3K阻害剤又はAkt阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、PI3K阻害剤は、PI3Kの1つ以上の活性を阻害する。一部の実施形態では、抗がん療法/PI3K阻害剤は、(a)PI3Kの1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)PI3Kの1つ以上の活性を(例えば、PI3Kに結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、PI3Kに結合し、その発現を阻害すること、及び/又はPI3Kを発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)PI3Kの発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、PI3K阻害剤は、PI3Kの小分子阻害剤(例えば、競合的又は非競合的阻害剤)である。PI3K阻害剤の非限定的な例としては、GSK2636771、ブパリシブ(BKM120)、AZD8186、コパンリシブ(BAY80-6946)、LY294002、PX-866、TGX115、TGX126、BEZ235、SF1126、イデラリシブ(GS-1101、CAL-101)、ピクチリシブ(GDC-094)、GDC0032、IPI145、INK1117(MLN1117)、SAR260301、KIN-193(AZD6482)、デュベリシブ、GS-9820、GSK2636771、GDC-0980、AMG319、パゾバニブ、及びアルペリシブ(BYL719、Piqray)、並びにそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。一部の実施形態では、AKT阻害剤は、AKT(例えば、AKT1)の1つ以上の活性を阻害する。一部の実施形態では、AKT阻害剤は、(a)AKT1の1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)AKT1の1つ以上の活性を(例えば、AKT1に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、AKT1に結合し、その発現を阻害すること、及び/又はAKT1を発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)AKT1の発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、AKT1阻害剤は、AKT1の小分子阻害剤(例えば、競合的又は非競合的阻害剤)である。AKT1阻害剤の非限定的な例としては、GSK690693、GSK2141795(ウプロセルチブ)、GSK2110183(アフレセルチブ)、AZD5363、GDC-0068(イパタセルチブ)、AT7867、CCT128930、MK-2206、BAY 1125976、AKT1及びAKT2-IN-1、ペリフォシン、及びVIII、並びにその薬学的に許容される塩が挙げられる。一部の実施形態では、AKT1阻害剤は、汎Akt阻害剤である。
【0562】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、ヘッジホッグ(Hh)阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、Hh阻害剤は、(a)Hhの1つ以上の酵素活性を阻害する小分子、(b)Hhの1つ以上の活性を(例えば、Hhに結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、Hhに結合し、その発現を阻害すること、及び/又はHhを発現する細胞に結合し、その1つ以上の活性を阻害すること、例えば、抗体依存性細胞性細胞傷害性ADCC若しくは抗体依存性細胞性食作用ADCPを誘導することによって)阻害する抗体、又は(c)Hhの発現を阻害する核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、miRNA、siRNA、モルホリノ、及びCRISPRベースの治療薬など)である。一部の実施形態では、Hh阻害剤は、Hhの小分子阻害剤(例えば、競合的又は非競合的阻害剤)である。Hh阻害剤の非限定的な例としては、ソニデジブ、ビスモデギブ、エリスモデギブ、サリデギブ、BMS833923、PF-04449913、及びLY2940680、並びにその薬学的に許容される塩が挙げられる。
【0563】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、熱ショックタンパク質(HSP)阻害剤、MYC阻害剤、HDAC阻害剤、免疫療法、ネオ抗原、ワクチン、又は細胞療法を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。
【0564】
一部の実施形態では、抗がん療法は、免疫チェックポイント阻害剤、化学療法、VEGF阻害剤、インテグリンβ3阻害剤、スタチン、EGFR阻害剤、mTOR阻害剤、PI3K阻害剤、MAPK阻害剤、又はCDK4/6阻害剤のうちの1つ以上を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。
【0565】
一部の実施形態では、抗がん療法は、キナーゼ阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、クリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、ロルラチニブ、ブリグチニブ、エンサルチニブ(X-396)、レポトレクチニブ(TPX-005)、エントレクチニブ(RXDX-101)、AZD3463、CEP-37440、ベリザチニブ(TSR-011)、ASP3026、KRCA-0008、TQ-B3139、TPX-0131、又はTAE684(NVP-TAE684)である。一部の実施形態では、キナーゼ阻害剤は、例えば、参照により本明細書に組み込まれるWO2005016894の実施例3~39に記載されるような、ALKキナーゼ阻害剤である。
【0566】
一部の実施形態では、抗がん療法は、熱ショックタンパク質(HSP)阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、HSP阻害剤は、KNK423などの汎HSP阻害剤である。一部の実施形態では、HSP阻害剤は、cmHsp70.1、ケルセチン、VER155008、又は17-AADなどのHSP70阻害剤である。一部の実施形態では、HSP阻害剤は、HSP90阻害剤である。一部の実施形態では、HSP90阻害剤は、17-AAD、Debio0932、ガネテスピブ(STA-9090)、レタスピマイシン塩酸塩(レタスピマイシン、IPI-504)、AUY922、アルベスピマイシン(KOS-1022、17-DMAG)、タネスピマイシン(KOS-953、17-AAG)、DS 2248、又はAT13387(オナレスピブ)である。一部の実施形態では、HSP阻害剤は、アパトルセン(OGX-427)などのHSP27阻害剤である。
【0567】
一部の実施形態では、抗がん療法は、MYC阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、MYC阻害剤は、MYCi361(NUCC-0196361)、MYCi975(NUCC-0200975)、Omomyc(ドミナントネガティブペプチド)、ZINC16293153(Min9)、10058-F4、JKY-2-169、7594-0035、又はMYC/MAX二量体化及び/若しくはMYC/MAX/DNA複合体形成の阻害剤である。
【0568】
一部の実施形態では、抗がん療法は、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、HDAC阻害剤は、ベリノスタット(PXD101、例えば、Beleodaq(登録商標))、SAHA(ボリノスタット、スベロイルアニリドヒドロキサミン、例えば、Zolinza(登録商標))、パノビノスタット(LBH589、LAQ-824)、ACY1215(Rocilinostat)、キシノスタット(JNJ-26481585)、アベキシノスタット(PCI-24781)、プラシノスタット(SB939)、ギビノスタット(ITF2357)、レスミノスタット(4SC-201)、トリコスタチンA(TSA)、MS-275(エチノスタット)、ロミデプシン(デプシペプチド、FK228)、MGCD0103(モセチノスタット)、BML-210、CAY10603、バルプロ酸、MC1568、CUDC-907、CI-994(タセジナリン)、Pivanex(AN-9)、AR-42、チダミド(CS055、HBI-8000)、CUDC-101、CHR-3996、MPT0E028、BRD8430、MRLB-223、アピシジン、RGFP966、BG45、PCI-34051、C149(NCC149)、TMP269、Cpd2、T247、T326、LMK235、C1A、HPOB、Nexturastat A、ベフェキサマク、CBHA、フェニルブチレート、MC1568、SNDX275、スクリプタイド、Merck60、PX089344、PX105684、PX117735、PX117792、PX117245、PX105844、Li et al.,Cold Spring Harb Perspect Med(2016)6(10):a026831によって記載されている化合物12、又はPX117445である。
【0569】
一部の実施形態では、抗がん療法は、VEGF阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、VEGF阻害剤は、ベバシズマブ(例えば、Avastin(登録商標))、BMS-690514、ラムシルマブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、ゴルバチニブ、バンデタニブ、カボザンチニブ、レバンチニブ、アキシチニブ、セジラニブ、チボザニブ、ルシタニブ、セマキサニブ、ニンデンタニブ、レゴラフィニブ、又はアフリベルセプトである。
【0570】
一部の実施形態では、抗がん療法は、インテグリンβ3阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、インテグリンβ3阻害剤は、抗avb3(クローンLM609)、シレンギチド(EMD121974、NSC、707544)、siRNA、GLPG0187、MK-0429、CNTO95、TN-161、エタラシズマブ(MEDI-522)、インテツムマブ(CNTO95)(抗アルファVサブユニット抗体)、アビツズマブ(EMD 525797/DI17E6)(抗アルファVサブユニット抗体)、JSM6427、SJ749、BCH-15046、SCH221153、又はSC56631である。一部の実施形態では、抗がん療法は、αIIbβ3インテグリン阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、αIIbβ3インテグリン阻害剤は、アブシキシマブ、エプチフィバチド(例えば、Integrilin(登録商標))、又はチロフィバン(例えば、Aggrastat(登録商標))である。
【0571】
一部の実施形態では、抗がん療法は、mTOR阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、mTOR阻害剤は、テムシロリムス(CCI-779)、KU-006379、PP242、トリン1、トリン2、ICSN3250、ラパリンク-1、CC-223、シロリムス(ラパマイシン)、エベロリムス(RAD001)、ダクトシリブ(NVP-BEZ235)、GSK2126458、WAY-001、WAY-600、WYE-687、WYE-354、SF1126、XL765、INK128(MLN012)、AZD8055、OSI027、AZD2014、又はAP-23573である。
【0572】
一部の実施形態では、抗がん療法は、スタチン又はスタチンベースの薬剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、スタチン又はスタチンベースの薬剤は、シンバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、又はセリバスタチンである。
【0573】
一部の実施形態では、抗がん療法は、MAPK阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、MAPK阻害剤は、SB203580、SKF-86002、BIRB-796、SC-409、RJW-67657、BIRB-796、VX-745、RO3201195、SB-242235、又はMW181である。
【0574】
一部の実施形態では、抗がん療法は、EGFR阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、EGFR阻害剤は、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ(例えば、Portrazza(登録商標))、又はエルロチニブである。一部の実施形態では、EGFR阻害剤は、ゲフィチニブ又はセツキシマブである。
【0575】
一部の実施形態では、抗がん療法は、がん免疫療法、例えば、チェックポイント阻害剤、がんワクチン、細胞ベースの療法、T細胞受容体(TCR)ベースの療法、アジュバント免疫療法、サイトカイン免疫療法、及び腫瘍溶解性ウイルス療法を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、がん免疫療法は、小分子、核酸、ポリペプチド、炭水化物、毒素、細胞ベースの薬剤、又は細胞結合剤を含む。がん免疫療法の例は、本明細書により詳細に記載されているが、限定することを意図するものではない。一部の実施形態では、がん免疫療法は、免疫系の1つ以上の態様を活性化して、ネオ抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原を発現する細胞(例えば、腫瘍細胞)を攻撃する。本開示のがん免疫療法は、医学的判断の対象となる、単剤療法としての使用、又は任意の組み合わせ若しくは数の2つ以上を含む組み合わせアプローチでの使用が企図される。がん免疫療法のいずれも(任意選択的に、単独療法として、又は本明細書に記載の別のがん免疫療法又は他の治療剤と組み合わせて)、本明細書に記載の方法のうちのいずれにも使用することができる。
【0576】
一部の実施形態では、がん免疫療法は、がんワクチンを、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。がんに対する免疫応答を促進するための異なるアプローチを用いた様々ながんワクチンが試験されている(例えば、Emens L A,Expert Opin Emerg Drugs 13(2):295-308(2008)及びUS20190367613を参照されたい)。アプローチは、腫瘍に対するB細胞、T細胞、又は専門的な抗原提示細胞の応答を増強するように設計されてきた。がんワクチンの例示的なタイプとしては、DNAベースのワクチン、RNAベースのワクチン、ウイルス形質導入ワクチン、ペプチドベースのワクチン、樹状細胞ワクチン、腫瘍溶解性ウイルス、全腫瘍細胞ワクチン、腫瘍抗原ワクチンなどが挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、がんワクチンは、予防的又は治療的であり得る。一部の実施形態では、がんワクチンは、ペプチドベースのワクチン、核酸ベースのワクチン、抗体ベースのワクチン、又は細胞ベースのワクチンとして製剤化される。例えば、ワクチン組成物は、カチオン性脂質製剤中のネイキッドcDNA、リポペプチド(例えば、Vitiello,A.et al,J.Clin.Invest.95:341,1995)、例えば、ポリ(DL-ラクチド-コ-グリコリド)(「PLG」)マイクロスフェアに封入された裸のcDNA若しくはペプチド(例えば、Eldridge,et ah,Molec.Immunol.28:287-294,1991:Alonso et al,Vaccine 12:299- 306,1994、Jones et al,Vaccine 13:675-681,1995を参照)、免疫刺激複合体(ISCOM)中に含有されるペプチド組成物(例えば、Takahashi et al,Nature 344:873-875,1990、Hu et al,Clin.Exp.Immunol.113:235-243,1998)、又は多重抗原ペプチドシステム(MAP)(例えば、Tam,J.P.,Proc.Natl Acad.Sci.U.S.A.85:5409-5413,1988、Tam,J.P.,J.Immunol.Methods 196:17-32,1996を参照されたい)を含むことができる。一部の実施形態では、がんワクチンは、ペプチドベースのワクチン又は核酸ベースのワクチン(核酸がポリペプチドをコードする)として製剤化される。一部の実施形態では、がんワクチンは、抗体ベースのワクチンとして製剤化される。一部の実施形態では、がんワクチンは、細胞ベースのワクチンとして製剤化される。一部の実施形態では、がんワクチンは、ペプチドがんワクチンであり、一部の実施形態では個別化ペプチドワクチンである。一部の実施形態では、がんワクチンは、多価長鎖ペプチド、複数ペプチド、ペプチド混合物、ハイブリッドペプチド、又はペプチドパルス樹状細胞ワクチンである(例えば、Yamada et al,Cancer Sci,104:14-21,2013を参照されたい)。一部の実施形態では、そのようながんワクチンは、抗がん応答を増強する。
【0577】
一部の実施形態では、がんワクチンは、ネオ抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原をコードするポリヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、がんワクチンは、ネオ抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原をコードするDNAを含む。一部の実施形態では、がんワクチンは、ネオ抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原をコードするRNAを含む。一部の実施形態では、がんワクチンは、ネオ抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原をコードするポリヌクレオチドを含む。一部の実施形態では、がんワクチンは、抗原提示及び/又は免疫応答を促進する1つ以上の追加の抗原、ネオ抗原、又は他の配列を更に含む。一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは、リポソーム又はリポプレックスなどの1つ以上の追加の薬剤と複合体を形成する。一部の実施形態では、ポリヌクレオチドは、抗原提示細胞(APC)によって取り込まれて翻訳され、次いで、APC細胞表面上のMHCクラスIを介してネオ抗原を提示する。
【0578】
一部の実施形態では、がんワクチンは、無症候性又は最小症候性転移性去勢抵抗性(ホルモン不応性)前立腺がんの治療のために認可されているシプロイセルT(例えば、Provenge(登録商標)、Dendreon/Valeant Pharmaceuticals)、並びに黒色腫における切除不能な皮膚、皮下、及び結節病変の治療のために認可された遺伝子改変腫瘍溶解性ウイルス療法であるタリモジーンラハーパレプベック(例えば、Imlygic(登録商標)、T-VECとして以前に既知のBioVex/Amgen)から選択される。一部の実施形態では、がんワクチンは、腫瘍溶解性ウイルス療法、例えば、肝細胞がん(NCT02562755)及び黒色腫(NCT00429312)のための、GM-CSFを発現するように操作されたチミジンキナーゼ(TK)欠損ワクシニアウイルスであるペキサスチモジンデバシレプベク(PexaVec/JX-594、SillaJen/以前にJennerex Biotherapeutics);結腸直腸がん(NCT01622543)、前立腺がん(NCT01619813)、頭頸部扁平上皮がん(NCT01166542)、膵臓腺がん(NCT00998322)、及び非小細胞肺がん(NSCLC)(NCT 00861627)を含む多数のがんにおける、RAS活性化されない細胞において複製しない呼吸器腸管オーファンウイルス(レオウイルス)のバリアントであるペラレオレプ(例えば、Reolysin(登録商標)、Oncolytics Biotech);卵巣がん(NCT02028117)、転移性若しくは進行上皮性腫瘍、例えば、結腸直腸がん、膀胱がん、頭頸部扁平上皮がん、及び唾液腺がん(NCT02636036)における、完全長CD80及びT細胞受容体CD3タンパク質に特異的な抗体断片を発現するように操作されたアデノウイルスであるエナデノツシレフ(NG-348、ColoAdlとして以前に既知のPsiOxus);黒色腫(NCT03003676)、及び腹膜疾患、結腸直腸がん、若しくは卵巣がん(NCT02963831)における、GM-CSFを発現するように操作されたアデノウイルスであるONCOS-102(Targovax/以前にOncos);腹膜がん腫症(NCT01443260)、卵管がん、卵巣がん(NCT 02759588)において研究された、ベータガラクトシダーゼ(ベータgal)/ベータグルコロニダーゼ、若しくはベータgal/ヒトナトリウムヨウ素共輸送体(hNIS)をそれぞれ発現するように操作されたワクシニアウイルスであるGL-ONC1(GLV-1h68/GLV-1h153、Genelux GmbH);又は膀胱がん(NCT02365818)における、GM-CSFを発現するように操作されたアデノウイルスであるCG0070(Cold Genesys);抗gp100;STINGVAX;GVAX;DCVaxL;並びにDNX-2401から選択される。一部の実施形態では、がんワクチンは、JX-929(SillaJen/以前のJennerex Biotherapeutics)(プロドラッグ5-フルオロシトシンを細胞傷害性薬物5-フルオロウラシルに変換することができるシトシンデアミナーゼを発現するように設計されたTK欠損及びワクシニア増殖因子欠損ワクシニアウイルスである)、TGO1及びTG02(Targovax/旧Oncos)(治療が困難なRAS変異を標的とするペプチドベースの免疫療法剤である)、TILT-123(TILT Biotherapeutics)Ad5/3-E2F-デルタ24-hTNFα-IRES-hIL20と称される操作されたアデノウイルス;並びにリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)の糖タンパク質(GP)を発現するように操作されており、抗原特異的CD8+ T細胞応答をもたらすように設計された抗原を発現するように更に操作され得る水疱性口内炎ウイルス(VSV)であるVSV-GP(ViraTherapeutics)から選択される。一部の実施形態では、がんワクチンは、ベクターベースの腫瘍抗原ワクチンを含む。ベクターベースの腫瘍抗原ワクチンは、抗腫瘍免疫応答を刺激するための抗原の安定した供給を提供する方法として使用することができる。一部の実施形態では、腫瘍抗原をコードするベクターを個体に注射し(おそらく、炎症促進剤又はGM-CSFなどの他の誘引剤物質とともに)、インビボで細胞に取り込まれて特定の抗原を生成し、次いで、所望の免疫応答を誘発する。一部の実施形態では、ベクターを使用して一度に1つより多い腫瘍抗原を送達して、免疫応答を増加させることができる。更に、組換えウイルス、細菌、又は酵母ベクターは、それ自体免疫応答を引き起こす可能性があり、これが全体的な免疫応答を増強する可能性もある。
【0579】
一部の実施形態では、がんワクチンは、DNAベースのワクチンを含む。一部の実施形態では、DNAベースのワクチンを用いて、抗腫瘍応答を刺激することができる。抗原タンパク質をコードするDNAを直接注射して防御免疫応答を誘発する能力は、多数の実験系で実証されている。抗原タンパク質をコードするDNAを直接注射して防御免疫応答を誘発することによるワクチン接種は、多くの場合、細胞性応答と体液性応答の両方を引き起こす。また、様々な抗原をコードするDNAへの再現性のある免疫応答が、マウスにおいて報告されており、これは、本質的に動物の生涯にわたって持続する(例えば、Yankauckas et al.(1993)DNA Cell Biol.,12:771-776を参照されたい)。一部の実施形態では、遺伝子発現に必要とされる調節エレメントに動作可能に結合したタンパク質をコードする配列を含むプラスミド(又は他のベクター)DNAが、個体(例えば、ヒト患者、非ヒト哺乳動物など)に投与される。一部の実施形態では、個体の細胞が、投与されたDNAを取り込み、コード配列が発現される。一部の実施形態では、そのように産生された抗原は、免疫応答の対象となる標的になる。
【0580】
一部の実施形態では、がんワクチンは、RNAベースのワクチンを含む。一部の実施形態では、RNAベースのワクチンは、抗腫瘍応答を刺激するために使用され得る。一部の実施形態では、RNAベースのワクチンは、自己複製RNA分子を含む。一部の実施形態では、自己複製RNA分子は、アルファウイルス由来のRNAレプリコンであり得る。自己複製RNA(又は「SAM」)分子は、当該技術分野で周知であり、例えば、アルファウイルスに由来する複製要素を使用し、構造ウイルスタンパク質を、目的のタンパク質をコードするヌクレオチド配列で置き換えることによって生成することができる。自己複製RNA分子は、典型的には、細胞への送達後に直接翻訳され得る+鎖分子であり、この翻訳により、送達されたRNAからアンチセンス転写物とセンス転写物の両方を生成するRNA依存性RNAポリメラーゼが提供される。したがって、送達されたRNAは、複数の娘RNAの生産つながる。これらの娘RNA、並びに同一鎖上の(collinear)サブゲノム転写物は、それ自体翻訳されて、コードされたポリペプチドのインサイツ発現を提供するか、又は転写されて、送達されたRNAと同じセンス鎖の更なる転写物(翻訳されて抗原のインサイツ発現を提供する)を提供することができる。
【0581】
一部の実施形態では、がん免疫療法は、細胞ベースの療法を含む。一部の実施形態では、がん免疫療法は、T細胞ベースの療法を含む。一部の実施形態では、がん免疫療法は、養子療法(例えば、養子T細胞ベースの療法)を含む。一部の実施形態では、T細胞は、レシピエントに対して自己又は同種である。一部の実施形態では、T細胞は、CD8+T細胞である。一部の実施形態では、T細胞は、CD4+T細胞である。養子免疫療法とは、がん又は感染症を治療するための治療的アプローチを指し、細胞ががん細胞に対して直接的又は間接的な特異的免疫を媒介する(すなわち、それに対する免疫応答を開始する)ことを目的として、免疫細胞が宿主に投与される。一部の実施形態では、免疫応答は、腫瘍細胞及び/又は転移細胞の成長及び/又は増殖の阻害をもたらし、関連する実施形態では、腫瘍細胞の死及び/又は再吸収をもたらす。免疫細胞は、異なる生物/宿主に由来し得るか(外因性免疫細胞)、又は対象生物から得られた細胞であり得る(自己免疫細胞)。一部の実施形態では、免疫細胞(例えば、自己又は同種T細胞(例えば、制御性T細胞、CD4+T細胞、CD8+T細胞、又はガンマデルタT細胞)、NK細胞、インバリアントNK細胞、又はNKT細胞)は、操作されたTCR及び/又はキメラ抗原受容体(CAR)などの抗原受容体を発現するように遺伝子操作され得る。例えば、宿主細胞(例えば、自己又は同種T細胞)は、がん抗原に対する抗原特異性を有するT細胞受容体(TCR)を発現するように改変される。一部の実施形態では、NK細胞は、TCRを発現するように操作される。NK細胞は、CARを発現するように更に操作され得る。異なる抗原などに対する複数のCAR及び/又はTCRを、T細胞又はNK細胞などの単一の細胞型に加えることができる。一部の実施形態では、細胞は、1つ以上の抗原受容体をコードする遺伝子工学を介して導入された1つ以上の核酸/発現構築物/ベクター、及びそのような核酸の遺伝子操作された産物を含む。一部の実施形態では、核酸は、異種である。すなわち、別の生物又は細胞から得られたものなど、細胞又は細胞から得られる試料には通常存在せず、例えば、操作される細胞及び/又はそのような細胞が由来する生物には通常見出されない。一部の実施形態では、核酸は、自然発生せず、例えば、自然において見出されない核酸(例えば、キメラ)である。一部の実施形態では、免疫細胞の集団は、療法を必要としている対象、又は免疫細胞の活性の低減に関連する疾患に罹患している対象から得ることができる。したがって、細胞は、療法を必要としている対象にとって自己由来である。一部の実施形態では、ドナー(例えば、組織適合性が一致したドナー)から免疫細胞の集団を得ることができる。一部の実施形態では、免疫細胞集団は、当該対象又はドナーにおいて免疫細胞が存在する末梢血、臍帯血、骨髄、脾臓、又は任意の他の臓器/組織から採取することができる。一部の実施形態では、免疫細胞は、対象及び/又はドナーのプール(例えば、プールされた臍帯血)から単離することができる。一部の実施形態では、免疫細胞の集団が対象とは異なるドナーから得られる場合、得られた細胞が対象に導入され得るという点で対象適合性である限り、ドナーは同種であり得る。一部の実施形態では、同種ドナー細胞は、ヒト白血球抗原(HLA)適合性であってもなくてもよい。一部の実施形態では、対象適合性にするために、同種細胞を処理して免疫原性を低減することができる。
【0582】
一部の実施形態では、細胞ベースの治療は、T細胞ベースの療法を含み、自己細胞、例えば、腫瘍浸潤リンパ球(TIL);自己DC、リンパ球、人工抗原提示細胞(APC)若しくはT細胞リガンド及び活性化抗体でコーティングされたビーズ、又は標的細胞膜を捕捉することによって単離された細胞を使用してエクスビボで活性化されたT細胞;抗宿主腫瘍T細胞受容体(TCR)を自然に発現する同種細胞;並びに腫瘍反応性TCR若しくはキメラTCR分子(「Tボディ」として知られ、抗体様腫瘍認識能を示す)を発現するように遺伝的に再プログラム若しくは「リダイレクト」された非腫瘍特異的自己又は同種細胞などを含む。機能的な抗腫瘍エフェクター細胞の単離、誘導、操作又は改変、活性化、及び増殖のためのいくつかのアプローチが過去20年間に記載されており、本明細書に提供される方法のうちのいずれかに従って使用することができる。一部の実施形態では、T細胞は、血液、骨髄、リンパ、臍帯、又はリンパ器官に由来する。一部の実施形態では、細胞は、ヒト細胞である。一部の実施形態では、細胞は、対象から直接単離された細胞及び/又は対象から単離されて凍結された細胞などの初代細胞である。一部の実施形態では、細胞は、T細胞又は他の細胞型、例えば、全T細胞集団、CD4+細胞、CD8+細胞、並びにそれらの亜集団、例えば、機能、活性化状態、成熟度、分化への潜在性、増殖、再循環、局在化、及び/若しくは持続性能力、抗原特異性、抗原受容体のタイプ、特定の器官若しくは区画における存在、マーカー若しくはサイトカイン分泌プロファイル、並びに/又は分化の程度によって定義されるものの1つ以上のサブセットを含む。一部の実施形態では、細胞は、同種及び/又は自己であり得る。既製の技術などの一部の実施形態では、細胞は、人工多能性幹細胞(iPSC)などの幹細胞など、多能性(pluripotent)及び/又は多能性(multipotent)である。
【0583】
一部の実施形態では、T細胞ベースの療法は、キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞ベースの療法を含む。このアプローチには、CARの操作が含まれる。CARは、目的の抗原に特異的に結合し、T細胞活性化のための1つ以上の細胞内シグナル伝達ドメインを含む。CARは、次いで、操作されたT細胞(CAR-T)の表面に発現され、患者に投与され、抗原を発現するがん細胞に対するT細胞特異的な免疫応答をもたらす。一部の実施形態では、CARは、ネオ抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原に特異的に結合する
【0584】
一部の実施形態では、T細胞ベースの療法は、組換えT細胞受容体(TCR)を発現するT細胞を含む。このアプローチには、目的の抗原に特異的に結合するTCRの特定が含まれる。次いで、これを使用して、操作されたT細胞の表面の内在性又は天然のTCRを置き換える。これを患者に投与すると、抗原を発現しているがん細胞に対して、T細胞特異的な免疫応答がもたらされる。一部の実施形態では、組換えTCRは、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原に特異的に結合する。
【0585】
一部の実施形態では、T細胞ベースの療法は、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を含む。例えば、TILは、本開示の腫瘍又はがんから単離することができ、次いで、単離し、インビトロで増殖させることができる。これらのTILの一部又は全部は、本開示の腫瘍又はがんによって発現される抗原を特異的に認識することができる。一部の実施形態では、TILは、1つ以上のネオ抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原、例えば、単離後のインビトロでのネオ抗原に曝露される。次いで、TILが患者に投与される(任意選択的に、1つ以上のサイトカイン又は他の免疫刺激物質と組み合わせて)。
【0586】
一部の実施形態では、細胞ベースの療法は、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法を含む。ナチュラルキラー(NK)細胞は、様々な腫瘍細胞、ウイルス感染細胞、並びに骨髄及び胸腺の一部の正常細胞に対して自発的な細胞傷害性を有するリンパ球の亜集団である。NK細胞は、形質転換細胞及びウイルス感染細胞に対する初期の自然免疫応答の重要なエフェクターである。NK細胞は、ヒトのCD16、CD56、CD8などの特定の表面マーカーによって検出することができる。NK細胞は、T細胞抗原受容体、汎TマーカーCD3、又は表面免疫グロブリンB細胞受容体を発現しない。一部の実施形態では、NK細胞は、当該技術分野で周知の方法によって、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)、未刺激白血球除去産物(PBSC)、ヒト胚性幹細胞(hESC)、人工多能性幹細胞(iPSC)、骨髄、又は臍帯血から得られる。
【0587】
一部の実施形態では、細胞ベースの治療は、樹状細胞(DC)ベースの療法(例えば、樹状細胞ワクチン)を含む。一部の実施形態では、DCワクチンは、患者又はドナーから採取される、特異的T細胞免疫を誘導することができる抗原提示細胞を含む。一部の実施形態では、次いで、DCワクチンをインビトロでペプチド抗原に曝露することができ、そのためのT細胞が患者において生成される。一部の実施形態では、抗原が負荷された樹状細胞は、次いで、患者に注射して戻される。一部の実施形態では、必要に応じて、免疫化を複数回繰り返すことができる。樹状細胞を、採取、増殖、及び投与する方法は、当該技術分野で既知である(例えば、WO2019/178081を参照されたい)。樹状細胞ワクチン(例えば、APC8015及びPROVENGE(登録商標)としても知られているSipuleucel-T)は、患者の免疫系に1つ以上のがん特異的抗原を提示するAPCとして機能する樹状細胞の投与を伴うワクチンである。一部の実施形態では、樹状細胞は、レシピエントにとって自己又は同種である。
【0588】
一部の実施形態では、がん免疫療法は、TCRベースの療法を含む。一部の実施形態では、がん免疫療法は、本開示のがんによって発現される抗原、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドに対応するネオ抗原に特異的に結合する1つ以上のTCR又はTCRベースの治療薬の投与を含む。一部の実施形態では、TCRベースの治療薬は、T細胞表面タンパク質又は受容体に特異的に結合する抗体若しくは抗体断片(例えば、抗CD3抗体若しくは抗体断片)などの、免疫細胞(例えば、T細胞)に結合する部分を更に含み得る。
【0589】
一部の実施形態では、免疫療法は、アジュバント免疫療法を含む。アジュバント免疫療法は、自然免疫系の構成要素を活性化する1つ以上の薬剤、例えば、TLR7経路を標的とするHILTONOL(登録商標)(イミキモド)の使用を含む。
【0590】
一部の実施形態では、免疫療法は、サイトカイン免疫療法を含む。サイトカイン免疫療法は、免疫系の構成要素を活性化する1つ以上のサイトカインの使用を含む。例としては、アルデスロイキン(例えば、PROLEUKIN(登録商標);インターロイキン-2)、インターフェロンアルファ-2a(例えば、ROFERON(登録商標)-A)、インターフェロンアルファ-2b(例えば、INTRON(登録商標)-A)、及びペグインターフェロンアルファ-2b(例えば、PEGINTRON(登録商標))が挙げられるが、これらに限定されない。
【0591】
一部の実施形態では、免疫療法は、腫瘍溶解性ウイルス療法を含む。腫瘍溶解性ウイルス療法では、遺伝子改変ウイルスを使用してがん細胞で複製し、それを殺傷して、免疫応答を刺激する抗原を放出する。一部の実施形態では、腫瘍抗原を発現する複製可能な腫瘍溶解性ウイルスは、任意の天然に存在する(例えば、「フィールドソース」からの)又は改変された複製可能な腫瘍溶解性ウイルスを含む。一部の実施形態では、腫瘍溶解性ウイルスは、腫瘍抗原を発現することに加えて、がん細胞に対するウイルスの選択性を高めるために改変され得る。一部の実施形態では、複製能力のある腫瘍溶解性ウイルスには、ミオウイルス科、サイフォウイルス科、ポドウイルス科、テシウイルス科、コルチコウイルス科、プラズマウイルス科、リポスリクスウイルス科、フセロウイルス科、ポキシイリダ科、イリドウイルス科、フィコドナウイルス科、バキュロウイルス科、ヘルペスウイルス科、アドノウイルス科、パポバウイルス科、ポリドナウイルス科、イノウイルス科、ミクロウイルス科、ジェミニウイルス科、サーコウイルス科、パルボウイルス科、ヘパドナウイルス科、レトロウイルス科、サイトウイルス科、レオウイルス科、ビルナウイルス科、パラミクソウイルス科、ラブドウイルス科、フィロウイルス科、オルソミクソウイルス科、ブニヤウイルス科、アレナウイルス科、レビウイルス科、ピコルナウイルス科、セキウイルス科、コモウイルス科、ポティウイルス科、カリシウイルス科、アストロウイルス科、ノダウイルス科、テトラウイルス科、トンブスウイルス科、コロナウイルス科、グラビウイルス科、トガウイルス科、及びバルナウイルス科のメンバーである腫瘍溶解性ウイルスが含まれるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、複製能力のある腫瘍崩壊ウイルスには、アデノウイルス、レトロウイルス、レオウイルス、ラブドウイルス、ニューカッスル病ウイルス(NDV)、ポリオーマウイルス、ワクシニアウイルス(VacV)、単純ヘルペスウイルス、ピコルナウイルス、コクサッキーウイルス、及びパルボウイルスが含まれる。一部の実施形態では、腫瘍抗原を発現する複製性の腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、ウイルスのがん選択性を高めるために、1つ以上の機能的な遺伝子を欠くように操作され得る。一部の実施形態では、腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、チミジンキナーゼ(TK)活性を欠くように操作される。一部の実施形態では、腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、ワクシニアウイルス増殖因子(VGF)を欠くように操作され得る。一部の実施形態では、腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、VGF及びTK活性の両方を欠くように操作され得る。一部の実施形態では、腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、E3L、K3L、B18R、又はB8Rなどの宿主インターフェロン(IFN)応答の回避に関与する1つ以上の遺伝子を欠くように操作され得る。一部の実施形態では、複製性の腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、Western Reserve株、Copenhagen株、Lister株、又はWyeth株であり、機能的なTK遺伝子を欠いている。一部の実施形態では、腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、機能的なB18R及び/又はB8R遺伝子を欠くWestern Reserve株、Copenhagen株、Lister株、又はWyeth株である。一部の実施形態では、腫瘍抗原を発現する複製腫瘍溶解性ワクシニアウイルスは、対象に、例えば、腫瘍内、腹腔内、静脈内、動脈内、筋肉内、皮内、頭蓋内、皮下、又は鼻腔内投与を介して局所的又は全身的に投与され得る。
【0592】
一部の実施形態では、抗がん療法は、免疫チェックポイント阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、有効量の免疫チェックポイント阻害剤を個体に投与することを含む。当該技術分野で既知であるように、チェックポイント阻害剤は、少なくとも1つの免疫チェックポイントタンパク質を標的として、免疫応答の調節を変化させる。免疫チェックポイントタンパク質は、例えば、CTLA4、PD-L1、PD-1、PD-L2、VISTA、B7-H2、B7-H3、B7-H4、B7-H6、2B4、ICOS、HVEM、CEACAM、LAIR1、CD80、CD86、CD276、VTCN1、MHCクラスI、MHCクラスII、GALS、アデノシン、TGFR、CSF1R、MICA/B、アルギナーゼ、CD160、gp49B、PIR-B、KIRファミリー受容体、TIM-1、TIM-3、TIM-4、LAG-3、BTLA、SIRPアルファ(CD47)、CD48、2B4(CD244)、B7.1、B7.2、ILT-2、ILT-4、TIGIT、LAG-3、BTLA、IDO、OX40、及びA2aRを含む。一部の実施形態では、免疫チェックポイントの調節に関与する分子には、以下が含まれるが、これらに限定されない:PD-1(CD279)、PD-L1(B7-H1、CD274)、PD-L2(B7-CD、CD273)、CTLA-4(CD152)、HVEM、BTLA(CD272)、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)、LAG-3(CD223)、TIM-3(HAVCR2)、CEACAM、CEACAM-1、CEACAM-3、CEACAM-5、GAL9、VISTA(PD-1H)、TIGIT、LAIR1、CD160、2B4、TGFRベータ、A2AR、GITR(CD357)、CD80(B7-1)、CD86(B7-2)、CD276(B7-H3)、VTCNI(B7-H4)、MHCクラスI、MHCクラスII、GALS、アデノシン、TGFR、B7-H1、OX40(CD134)、CD94(KLRD1)、CD137(4-1BB)、CD137L(4-1BBL)、CD40、IDO、CSF1R、CD40L、CD47、CD70(CD27L)、CD226、HHLA2、ICOS(CD278)、ICOSL(CD275)、LIGHT(TNFSF14、CD258)、NKG2a、NKG2d、OX40L(CD134L)、PVR(NECL5、CD155)、SIRPa、MICA/B、及び/又はアルギナーゼ。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤(すなわち、チェックポイント阻害剤)は、例えば、T細胞活性化及び/又は抗がん免疫応答を増強するために、免疫細胞機能を負に調節するチェックポイントタンパク質の活性を減少させる。他の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、例えば、T細胞活性化及び/又は抗がん免疫応答を増強するために、免疫細胞機能を正に調節するチェックポイントタンパク質の活性を増加させる。一部の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、抗体である。チェックポイント阻害剤の例としては、限定されないが、PD-1軸結合アンタゴニスト、PD-L1軸結合アンタゴニスト(例えば、抗PD-L1抗体、例えば、アテゾリズマブ(MPDL3280A))、共抑制分子に対するアンタゴニスト(例えば、CTLA4アンタゴニスト(例えば、抗CTLA4抗体)、TIM-3アンタゴニスト(例えば、抗TIM-3抗体)、若しくはLAG-3アンタゴニスト(例えば、抗LAG-3抗体))、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、小分子、組換え形態のリガンド若しくは受容体、又は抗体(例えば、ヒト抗体)などの薬物を含む(例えば、国際特許公開第WO2015/016718号、Pardoll,Nat Rev Cancer,12(4):252-64,2012を参照されたい。両方とも参照により本明細書に組み込まれる)。一部の実施形態では、免疫チェックポイントタンパク質又はその類似体の既知の阻害剤を使用することができ、特に、キメラ化、ヒト化、又はヒト形態の抗体を使用することができる。
【0593】
一部の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、PD-L1軸結合アンタゴニストである。PD-1(プログラム死1)は、当該技術分野では「プログラム細胞死1」、「PDCD1」、「CD279」、及び「SLEB2」とも称される。例示的なヒトPD-1は、UniProtKB/Swiss-Prot受託番号Q15116に示されている。PD-L1(プログラム死リガンド1)は、当該技術分野では「プログラム細胞死1リガンド1」、「PDCD 1LG1」、「CD274」、「B7-H」、及び「PDL1」とも称される。例示的なヒトPD-L1は、UniProtKB/Swiss-Prot受託番号Q9NZQ7.1に示されている。PD-L2(プログラム死リガンド2)は、当該技術分野では「プログラム細胞死1リガンド2」、「PDCD1 LG2」、「CD273」、「B7-DC」、「Btdc」、及び「PDL2」とも称される。例示的なヒトPD-L2は、UniProtKB/Swiss-Prot受託番号Q9BQ51に示されている。場合によっては、PD-1、PD-L1、及びPD-L2は、ヒトのPD-1、PD-L1、及びPD-L2である。
【0594】
場合によっては、PD-1結合アンタゴニストは、PD-1のそのリガンド結合パートナーへの結合を阻害する分子である。特定の実施形態では、PD-1リガンド結合パートナーは、PD-L1及び/又はPD-L2である。別の例では、PD-L1結合アンタゴニストは、PD-L1のその結合リガンドへの結合を阻害する分子である。特定の実施形態では、PD-L1結合パートナーは、PD-1及び/又はB7-1である。別の例では、PD-L2結合アンタゴニストは、PD-L2のそのリガンド結合パートナーへの結合を阻害する分子である。特定の実施形態では、PD-L2結合リガンドパートナーは、PD-1である。アンタゴニストは、抗体、その抗原結合断片、イムノアドヘシン、融合タンパク質、又はオリゴペプチドであり得る。一部の実施形態では、PD-1結合アンタゴニストは、小分子、核酸、ポリペプチド(例えば、抗体)、炭水化物、脂質、金属、又は毒素である。
【0595】
場合によっては、PD-1結合アンタゴニストは、例えば、下記の抗PD-1抗体(例えば、ヒト抗体、ヒト化抗体、又はキメラ抗体)である。一部の事例では、抗PD-1抗体は、MDX-1 106(ニボルマブ)、MK-3475(ペムブロリズマブ、例えば、Keytruda(登録商標))、MEDI-0680(AMP-514)、PDR001、REGN2810、MGA-012、JNJ-63723283、BI 754091、又はBGB-108のうちの1つ以上である。他の実施例では、PD-1結合アンタゴニストは、イムノアドヘシン(例えば、定常領域(例えば、免疫グロブリン配列のFc領域)に融合されたPD-L1又はPD-L2の細胞外又はPD-1結合部分を含むイムノアドヘシンである)。場合によっては、PD-1結合アンタゴニストは、AMP-224である。抗PD-1抗体の他の例としては、MEDI-0680(AMP-514;AstraZeneca)、PDR001(CAS登録番号1859072-53-9;Novartis)、REGN2810(例えば、LIBTAYO(登録商標)又はセミプリマブ-rwlc;Regeneron)、BGB-108(BeiGene)、BGB-A317(BeiGene)、BI 754091、JS-001(Shanghai Junshi)、STI-A1110(Sorrento)、INCSHR-1210(Incyte)、PF-06801591(Pfizer)、TSR-042(ANB011としても既知である;Tesaro/AnaptysBio)、AM0001(ARMO Biosciences)、ENUM 244C8(Enumeral Biomedical Holdings)、又はENUM 388D4(Enumeral Biomedical Holdings)が挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、PD-1軸結合アンタゴニストは、チスレリズマブ(BGB-A317)、BGB-108、STI-A1110、AM0001、BI 754091、シンチリマブ(IBI308)、セトレリマブ(JNJ-63723283)、トリパリマブ(JS-001)、カムレリズマブ(SHR-1210、INCSHR-1210、HR-301210)、MEDI-0680(AMP-514)、MGA-012(INCMGA 0012)、ニボルマブ(BMS-936558、MDX1106、ONO-4538)、スパルタリズマブ(PDR00l)、ペムブロリズマブ(MK-3475、SCH 900475、例えば、Keytruda(登録商標))、PF-06801591、セミプリマブ(REGN-2810、REGEN2810)、ドスタルリマブ(TSR-042、ANB011)、FITC-YT-16(PD-1結合ペプチド)、APL-501若しくはCBT-501若しくはジェノリムズマブ(GB-226)、AB-122、AK105、AMG 404、BCD-100、F520、HLX10、HX008、JTX-4014、LZM009、Sym021、PSB205、AMP-224(PD-1を標的とする融合タンパク質)、CX-188(PD-1 probody)、AGEN-2034、GLS-010、ブディガリマブ(ABBV-181)、AK-103、BAT-1306、CS-1003、AM-0001、TILT-123、BH-2922、BH-2941、BH-2950、ENUM-244C8、ENUM-388D4、HAB-21、H EISCOI 11-003、IKT-202、MCLA-134、MT-17000、PEGMP-7、PRS-332、RXI-762、STI-1110、VXM-10、XmAb-23104、AK-112、HLX-20、SSI-361、AT-16201、SNA-01、AB122、PD1-PIK、PF-06936308、RG-7769、CAB PD-1 Abs、AK-123、MEDI-3387、MEDI-5771、4H1128Z-E27、REMD-288、SG-001、BY-24.3、CB-201、IBI-319、ONCR-177、Max-1、CS-4100、JBI-426、CCC-0701、又はCCX-4503、あるいはそれらの誘導体を含む。
【0596】
一部の実施形態では、PD-L1結合アンタゴニストは、PD-1を阻害する小分子である。一部の実施形態では、PD-L1結合アンタゴニストは、PD-L1を阻害する小分子である。一部の実施形態では、PD-L1結合アンタゴニストは、PD-L1及びVISTA又はPD-L1及びTIM3を阻害する小分子である。一部の実施形態では、PD-L1結合アンタゴニストは、CA-170(AUPM-170としても知られている)である。一部の実施形態では、PD-L1結合アンタゴニストは、抗PD-L1抗体である。一部の実施形態では、抗PD-L1抗体は、ヒトPD-L1(例えば、UniProtKB/Swiss-Prot受託番号Q9NZQ7.1に示されるヒトPD-L1)又はそのバリアントに結合することができる。一部の実施形態では、PD-L1結合アンタゴニストは、小分子、核酸、ポリペプチド(例えば、抗体)、炭水化物、脂質、金属、又は毒素である。
【0597】
場合によっては、PD-L1結合アンタゴニストは、例えば、下記の抗PD-L1抗体である。場合によっては、抗PD-L1抗体は、PD-L1とPD-1との間の結合、及び/又はPD-L1とB7-1との間の結合を阻害することができる。場合によっては、抗PD-L1抗体は、モノクローナル抗体である。場合によっては、抗PD-L1抗体は、Fab、Fab’-SH、Fv、scFv、又は(Fab’)2断片から選択される抗体断片である。場合によっては、抗PD-L1抗体は、ヒト化抗体である。場合によっては、抗PD-L1抗体は、ヒト抗体である。場合によっては、抗PD-L1抗体は、YW243.55.S70、MPDL3280A(アテゾリズマブ)、MDX-1 105、MEDI4736(デュルバルマブ)、又はMSB0010718C(アベルマブ)から選択される。一部の実施形態では、PD-L1軸結合アンタゴニストは、アテゾリズマブ、アベルマブ、デュルバルマブ(imfinzi)、BGB-A333、SHR-1316(HTI-1088)、CK-301、BMS-936559、エンバフォリマブ(KN035、ASC22)、CS1001、MDX-1105(BMS-936559)、LY3300054、STI-A1014、FAZ053、CX-072、INCB086550、GNS-1480、CA-170、CK-301、M-7824、HTI-1088(HTI-131、SHR-1316)、MSB-2311、AK-106、AVA-004、BBI-801、CA-327、CBA-0710、CBT-502、FPT-155、IKT-201、IKT-703、10-103、JS-003、KD-033、KY-1003、MCLA-145、MT-5050、SNA-02、BCD-135、APL-502(CBT-402又はTQB2450)、IMC-001、KD-045、INBRX-105、KN-046、IMC-2102、IMC-2101、KD-005、IMM-2502、89Zr-CX-072、89Zr-DFO-6E11、KY-1055、MEDI-1109、MT-5594、SL-279252、DSP-106、Gensci-047、REMD-290、N-809、PRS-344、FS-222、GEN-1046、BH-29xx、若しくはFS-118、又はそれらの誘導体を含む。
【0598】
一部の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、CTLA4のアンタゴニストである。一部の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、CTLA4の小分子アンタゴニストである。一部の実施形態では、チェックポイント阻害剤は、抗CTLA4抗体である。CTLA4は、T細胞活性化、特に、CD28依存性T細胞応答を負に調節するように作用する、免疫チェックポイント分子のCD28-B7免疫グロブリンスーパーファミリーの一部分である。CTLA4は、CD80(B7-1)及びCD86(B7-2)などのCD28と共通のリガンドへの結合に対して競合し、CD28よりも高い親和性でこれらのリガンドに結合する。CTLA4活性を(例えば、抗CTLA4抗体を使用して)遮断することは、CD28媒介性共刺激を増強し(増加したT細胞活性化/プライミングをもたらし)、T細胞発生に影響し、かつ/又はTreg、例えば、腫瘍内Tregを枯渇させると考えられる。一部の実施形態では、CTLA4アンタゴニストは、小分子、核酸、ポリペプチド(例えば、抗体)、炭水化物、脂質、金属、又は毒素である。一部の実施形態では、CTLA-4阻害剤は、イピリムマブ(IBI310、BMS-734016、MDX010、MDX-CTLA4、MEDI4736)、トレメリムマブ(CP-675、CP-675、206)、APL-509、AGEN1884、CS1002、AGEN1181、アバタセプト(Orencia、BMS-188667、RG2077)、BCD-145、ONC-392、ADU-1604、REGN4659、ADG116、KN044、KN046、又はその誘導体を含む。
【0599】
一部の実施形態では、抗PD-1抗体又は抗体断片は、MDX-1106(ニボルマブ)、MK-3475(ペムブロリズマブ、例えば、Keytruda(登録商標))、MEDI-0680(AMP-514)、PDR001、REGN2810、MGA-012、JNJ-63723283、BI 754091、BGB-108、BGB-A317、JS-001、STI-A1110、INCSHR-1210、PF-06801591、TSR-042、AM0001、ENUM 244C8、又はENUM 388D4である。一部の実施形態では、PD-1結合アンタゴニストは、抗PD-1イムノアドヘシンである。一部の実施形態では、抗PD-1イムノアドヘシンは、AMP-224である。一部の実施形態では、抗PD-L1抗体又は抗体断片は、YW243.55.S70、MPDL3280A(アテゾリズマブ)、MDX-1105、MEDI4736(デュルバルマブ)、MSB0010718C(アベルマブ)、LY3300054、STI-A1014、KN035、FAZ053、又はCX-072である。
【0600】
一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、LAG-3阻害剤(例えば、抗体、抗体コンジュゲート、又はその抗原結合断片)を含む。一部の実施形態では、LAG-3阻害剤は、小分子、核酸、ポリペプチド(例えば、抗体)、炭水化物、脂質、金属、又は毒素を含む。一部の実施形態では、LAG-3阻害剤は、小分子を含む。一部の実施形態では、LAG-3阻害剤は、LAG-3結合剤を含む。一部の実施形態では、LAG-3阻害剤は、抗体、抗体コンジュゲート、又はその抗原結合断片を含む。一部の実施形態では、LAG-3阻害剤は、エフチラギモドアルファ(IMP321、IMP-321、EDDP-202、EOC-202)、レラトリマブ(BMS-986016)、GSK2831781(IMP-731)、LAG525(IMP701)、TSR-033、EVIP321(可溶性LAG-3タンパク質)、BI754111、IMP761、REGN3767、MK-4280、MGD-013、XmAb22841、INCAGN-2385、ENUM-006、AVA-017、AM-0003、iOnctura抗LAG-3抗体、Arcus Biosciences LAG-3抗体、Sym022、その誘導体、又は前述のいずれかと競合する抗体を含む。
【0601】
一部の実施形態では、抗がん療法は、免疫調節分子又はサイトカインを、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。免疫調節プロファイルは、効率的な免疫応答を誘発し、対象の免疫のバランスをとるために必要である。好適な免疫調節サイトカインの例としては、インターフェロン(例えば、IFNα、IFNβ、及びIFNγ)、インターロイキン(例えば、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-12、及びIL-20)、腫瘍壊死因子(例えば、TNFα及びTNFβ)、エリスロポエチン(EPO)、FLT-3リガンド、gIp10、TCA-3、MCP-1、MIF、MIP-1α、MIP-1β、Rantes、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、又は顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、並びにそれらの機能的断片が挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、ケモカイン受容体(すなわち、CXC、CC、C、又はCX3Cケモカイン受容体)に結合する任意の免疫調節性ケモカインを、本開示との関連で使用することができる。ケモカインの例としては、MIP-3α(Lax)、MIP-3β、Hcc-1、MPIF-1、MPIF-2、MCP-2、MCP-3、MCP-4、MCP-5、エオタキシン、Tarc、Elc、I309、IL-8、GCP-2 Groα、Gro-β、Nap-2、Ena-78、Ip-10、MIG、I-Tac、SDF-1、又はBCA-1(Blc)、並びにそれらの機能的断片が挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、免疫調節分子は、本明細書に提供される治療のいずれかに含まれる。
【0602】
一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、一価及び/又は単一特異性である。一部の実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、多価及び/又は多特異性である。
【0603】
一部の実施形態では、抗がん療法は、本開示の融合核酸分子若しくはその一部分、又は本開示の融合ポリペプチド若しくはその一部分を含むか、又はそれをコードする核酸の発現を阻害する抗がん剤を含む。一部の実施形態では、抗がん療法は、dsRNA、siRNA、又はshRNAなどの核酸分子を含む。当該技術分野で既知であるように、二本鎖構造を有するdsRNAは、RNA干渉(RNAi)を誘導するときに効果的である。一部の実施形態では、抗がん療法は、低分子干渉RNA分子(siRNA)を含む。dsRNA及びsiRNAを使用して、哺乳動物細胞(例えば、ヒト細胞)における遺伝子発現をサイレンシングすることができる。一部の実施形態では、本開示のdsRNAは、約5~約10個の塩基対、約10~約12個の塩基対、約12~約15個の塩基対、約15~約20個の塩基対、約20~23個の塩基対、約23~約25個の塩基対、約25~約27個の塩基対、又は約27~約30個の塩基対のうちのいずれかを含む。当該技術分野で既知であるように、siRNAは、任意選択的にオーバーハングを含む低分子dsRNAである。一部の実施形態では、siRNAの二本鎖領域は、約18~25個のヌクレオチド(例えば、18、19、20、21、22、23、24、又は25個のヌクレオチドのうちのいずれか)である。siRNAはまた、短ヘアピンRNA(shRNA)、例えば、およそ29塩基対のステムと、2-ヌクレオチドの3’オーバーハングとを有するものである。一部の実施形態では、本開示のdsRNA、siRNA、又はshRNAは、本開示の融合核酸分子、又は切断点を含むその一部分を含むか、又はそれをコードする核酸にハイブリダイズするように構成されたヌクレオチド配列を含む。dsRNA、siRNA、又はshRNAを設計し、最適化し、産生し、使用するための方法は、当該技術分野で既知である。
【0604】
一部の実施形態では、抗がん療法は、化学療法を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。化学療法剤の例としては、アルキル化剤(例えば、チオテパ及びシクロホスファミド)、アルキルスルホネート(例えば、ブスルファン、インプロスルファン、ピポスルファン)、アジリジン(例えば、ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ、及びウレドーパ)、エチレンイミン及びメチルアメラミン(アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、及びトリメチロールメラミンを含む)、アセトゲニン(特に、ブラタシン及びブラタシノン)、カンプトテシン(合成類似体トポテカンを含む)、ブリオスタチン、カリスタチン、CC-1065(アドゼレシン、カルゼレシン、及びビゼレシン合成類似体を含む)、クリプトフィシン(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8)、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成類似体KW-2189及びCB1-TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンジスタチン、ナイトロジェンマスタード(例えば、クロラムブシル、クロマファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、及びウラシルマスタード)、ニトロソウレア(カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、及びラニムスチン)、抗生物質(例えば、エンジイン抗生物質(カリケアマイシン、特に、カリケアマイシンガンマll及びカリケアマイシンオメガllなど)、ダイネミシン(例えば、ダイネミシンAを含む)、ビスホスホネート(例えば、クロドロネート)、エスペラミシン、並びにネオカルジノスタチン発色団及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アウトラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン(モルホリノドキソルビシン、シアノモルホリノドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン(例えば、マイトマイシンC)、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、及びゾルビシン))、代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート及び5-フルオロウラシル(5-FU))、葉酸類似体(例えば、デノプテリン、プテロプテリン、トリメトレキサート)、プリン類似体(例えば、フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン)、ピリミジン類似体(例えば、アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、及びフロクスウリジン)、アンドロゲン(例えば、カルステロン、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピチオスタノール、メピチオスタン、及びテストラクトン)、抗副腎剤(例えば、ミトタン及びトリロスタン)、葉酸補充剤(例えば、葉酸)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトラキサート、デフォアミン、デメコルシン、ジアジコン、エルホルミチン、酢酸エリプチニウム、エポチロン、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシ尿素、レンチナン、ロニダイニン、マイタンシノイド(例えば、マイタンシン及びアンサマイトシン)、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、ポドフィリン酸、2-エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK多糖複合体、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”-トリクロロトリエチルアミン、トリコテセン(特に、T-2トキシン、ベラクリンA、ロリジンA、及びアンギジン)、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド(「Ara-C」)、シクロホスファミド、タキソイド(例えば、パクリタキセル及びドセタキセルゲムシタビン)、6-チオグアニン、メルカプトプリン、白金配位錯体(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、及びカルボプラチン)、ビンブラスチン、白金、エトポシド(VP-16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、ゼローダ、イバンドロネート、イリノテカン(例えば、CPT-l l)、トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000、ジフルオロメチルオルニチン(DMFO)、レチノイド(例えば、レチノイン酸)、カペシタビン、カルボプラチン、プロカルバジン、プリコマイシン、ゲムシタビン、ナベルビン、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、トランスプラチナム、並びに上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸、又は誘導体が挙げられる。
【0605】
本開示の抗がん療法と組み合わせることができる化学療法薬のいくつかの非限定的な例は、カルボプラチン(Paraplatin)、シスプラチン(Platinol、Platinol-AQ)、シクロホスファミド(Cytoxan、Neosar)、ドセタキセル(Taxotere)、ドキソルビシン(Adriamycin)、エルロチニブ(Tarceva)、エトポシド(VePesid)、フルオロウラシル(5-FU)、ゲムシタビン(Gemzar)、メシル酸イマチニブ(Gleevec)、イリノテカン(Camptosar)、メトトレキサート(Folex、Mexate、Amethopterin)、パクリタキセル(Taxol、Abraxane)、ソラフィニブ(Nexavar)、スニチニブ(Sutent)、トポテカン(Hycamtin)、ビンクリスチン(Oncovin、Vincasar PFS)、及びビンブラスチン(Velban)である。
【0606】
一部の実施形態では、抗がん療法は、キナーゼ阻害剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。キナーゼ阻害剤の例としては、1つ以上の受容体チロシンキナーゼ、例えば、BCR-ABL、B-Raf、EGFR、HER-2/ErbB2、IGF-IR、PDGFR-a、PDGFR-β、cKit、Flt-4、Flt3、FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4、CSF1R、c-Met、ROS1、RON、c-Ret、若しくはALK;1つ以上の細胞質チロシンキナーゼ、例えば、c-SRC、c-YES、Abl、若しくはJAK-2;1つ以上のセリン/スレオニンキナーゼ、例えば、ATM、オーロラA及びB、CDK、mTOR、PKCi、PLK、b-Raf、c-Raf、S6K、若しくはSTK11/LKB1;又は1つ以上の脂質キナーゼ、例えば、PI3K若しくはSKIを標的とするものが挙げられる。小分子キナーゼ阻害剤には、PHA-739358、ニロチニブ、ダサチニブ、PD166326、NSC743411、ラパチニブ(GW-572016)、カネルチニブ(CI-1033)、セマキシニブ(SU5416)、バタラニブ(PTK787/ZK222584)、スーテント(SU1 1248)、ソラフェニブ(BAY43-9006)、又はレフルノミド(SU101)が含まれる。チロシンキナーゼ阻害剤の追加の非限定的な例としては、イマチニブ(Gleevec/Glivec)及びゲフィチニブ(Iressa)が挙げられる。
【0607】
一部の実施形態では、抗がん療法は、抗血管新生剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。血管新生阻害剤は、腫瘍が生存するために必要な血管の広範な増殖(血管新生)を防ぐ。本開示の方法で使用され得る血管新生媒介分子又は血管新生阻害剤の非限定的な例としては、可溶性VEGF(例えば、VEGFアイソフォーム、例えば、VEGF121及びVEGF165;VEGF受容体、例えば、VEGFR1、VEGFR2;並びに共受容体、例えば、ニューロピリン1及びニューロピリン2)、NRP-1、アンジオポエチン2、TSP-1及びTSP-2、アンジオスタチン及び関連分子、エンドスタチン、バソスタチン、カルレティキュリン、血小板因子4、TIMP及びCDAI、Meth-1及びMeth-2、IFNα、IFN-β及びIFN-γ、CXCL10、IL-4、IL-12、及びIL-18、プロトロンビン(クリングルドメイン2)、アンチトロンビンIII断片、プロラクチン、VEGI、SPARC、オステオポンチン、マスピン、カンスタチン、プロリフェリン関連タンパク質、レスチン、並びに薬物、例えばベバシズマブ、イトラコナゾール、カルボキシアミドトリアゾール、TNP-470、CM101、IFN-a血小板因子4、スラミン、SU5416、トロンボスポンジン、VEGFRアンタゴニスト、抗血管新生ステロイド、及びヘパリン、軟骨由来血管新生阻害因子、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、2-メトキシエストラジオール、テコガラン、テトラチオモリブデート、サリドマイド、トロンボスポンジン、プロラクチナν β3阻害剤、リノミド、又はタスキニモドが挙げられる。一部の実施形態では、本開示の方法に従って使用され得る既知の治療薬候補としては、天然に存在する血管新生阻害剤が挙げられ、アンジオスタチン、エンドスタチン、又は血小板因子-4が含まれるが、これらに限定されない。別の実施形態では、本開示の方法に従って使用され得る治療薬候補には、TNP-470、サリドマイド、及びインターロイキン-12などの内皮細胞の増殖の特異的阻害剤が含まれるが、これらに限定されない。本開示の方法に従って使用され得る更に他の抗血管新生剤としては、血管新生分子を中和するものが挙げられ、線維芽細胞増殖因子に対する抗体、血管内皮増殖因子に対する抗体、血小板由来増殖因子に対する抗体、あるいはEGF、VEGF、若しくはPDGFの受容体の抗体又は他のタイプの阻害剤が含まれるが、これらに限定されない。一部の実施形態では、本開示の方法に従って使用され得る抗血管新生剤には、スラミン及びその類似体、並びにテコガランが含まれるが、これらに限定されない。他の実施形態では、本開示の方法に従って使用され得る抗血管新生剤としては、限定されないが、血管新生因子の受容体を中和する薬剤、又は血管基底膜及び細胞外マトリックスを妨害する薬剤が挙げられ、限定されないが、メタロプロテアーゼ阻害剤及び血管新生抑制ステロイドが含まれる。本開示の方法に従って使用され得る抗血管新生化合物の別の群には、インテグリンアルファvベータ3に対する抗体などの抗接着分子が含まれるが、これらに限定されない。本開示の方法に従って使用され得る更に他の抗血管新生化合物又は組成物には、キナーゼ阻害剤、サリドマイド、イトラコナゾール、カルボキシアミドトリアゾール、CM101、IFN-α、IL-12、SU5416、トロンボスポンジン、軟骨由来血管新生抑制因子、2-メトキシエストラジオール、テトラチオモリブデート、トロンボスポンジン、プロラクチン、及びリノミドが含まれる。1つの特定の実施形態では、本開示の方法に従って使用され得る抗血管新生化合物は、Avastin(登録商標)/ベバシズマブ(Genentech)などのVEGFに対する抗体である。
【0608】
一部の実施形態では、抗がん療法は、抗DNA修復療法を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、抗DNA修復療法は、PARP阻害剤(例えば、タラゾパリブ、ルカパリブ、オラパリブ)、RAD51阻害剤(例えば、RI-1)、又はDNA損傷応答キナーゼの阻害剤(例えば、CHCK1(例えば、AZD7762)、ATM(例えば、KU-55933、KU-60019、NU7026、若しくはVE-821)、及びATR(例えば、NU7026))である。
【0609】
一部の実施形態では、抗がん療法は、放射線増感剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。例示的な放射線増感剤には、低酸素放射線増感剤(例えば、ミソニダゾール、メトロニダゾール)、及び低酸素腫瘍組織への酸素の拡散を増加させるのに役立つ化合物であるトランス-クロセチン酸ナトリウムが含まれる。放射線増感剤はまた、相同組換え(HR)及び非相同末端結合(NHEJ)及び直接修復機構を含む、塩基除去修復(BER)、ヌクレオチド除去修復(NER)、ミスマッチ修復(MMR)を妨害するDNA損傷応答阻害剤であり得る。一本鎖切断(SSB)修復メカニズムには、BER、NER、又はMMR経路が含まれるが、二本鎖切断(DSB)修復メカニズムは、HR及びNHEJ経路で構成される。放射線は、修復されなければ致命的なDNA切断を引き起こす。SSBは、インタクトのDNA鎖をテンプレートとして使用して、BER、NER、及びMMRメカニズムの組み合わせを介して修復される。SSB修復の主な経路はBERであり、ポリ(ADPリボース)ポリメラーゼ(PARP)と呼ばれる関連酵素のファミリーを利用する。したがって、放射線増感剤は、PARP阻害剤などのDNA損傷応答阻害剤を含むことができる。
【0610】
一部の実施形態では、抗がん療法は、抗炎症剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。一部の実施形態では、抗炎症剤は、炎症又は炎症性シグナル伝達経路からのシグナル伝達を遮断、阻害、又は低減する薬剤である。一部の実施形態では、抗炎症剤は、以下のいずれかの1つ以上の活性を阻害又は低減する:IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-12、IL-13、IL-15、IL-18、IL-23、インターフェロン(IFN)(例えば、IFNα、IFNβ、IFNγ、IFN-γ)誘導因子(IGIF)、形質転換増殖因子-β(TGF-β)、形質転換増殖因子-α(TGF-α)、腫瘍壊死因子(例えば、TNF-α、TNF-β、TNF-RI、TNF-RII)、CD23、CD30、CD40L、EGF、G-CSF、GDNF、PDGF-BB、RANTES/CCL5、IKK、NF-κB、TLR2、TLR3、TLR4、TL5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR8、TLR9、及び/又はそれらの同族受容体。一部の実施形態では、抗炎症剤は、IL-1若しくはIL-1受容体アンタゴニスト、例えば、アナキンラ(例えば、Kineret(登録商標))、リロナセプト、又はカナキヌマブである。一部の実施形態では、抗炎症剤は、IL-6若しくはIL-6受容体アンタゴニスト、例えば、抗IL-6抗体若しくは抗IL-6受容体抗体、例えば、トシリズマブ(例えば、ACTEMRA(登録商標))、オロキズマブ、クラザキズマブ、サリルマブ、シルクマブ、シルツキシマブ、又はALX-0061である。一部の実施形態では、抗炎症剤は、TNF-αアンタゴニスト、例えば、抗TNFα抗体、例えば、インフリキシマブ(Remicade(登録商標))、ゴリムマブ(Simponi(登録商標))、アダリムマブ(例えば、Humira(登録商標))、セルトリズマブペゴル(例えば、Cimzia(登録商標))、又はエタネルセプトである。一部の実施形態では、抗炎症剤は、コルチコステロイドである。例示的なコルチコステロイドは、コルチゾン(ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、例えば、Ala-Cort(登録商標)、Hydrocort Acetate(登録商標)、リン酸ヒドロコルトンLanacort(登録商標)、Solu-Cortef(登録商標))、デカドロン(デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、例えば、Dexasone(登録商標)、Diodex(登録商標)、Hexadrol(登録商標)、Maxidex(登録商標))、メチルプレドニゾロン(6-メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、例えば、Duralone(登録商標)、Medralone(登録商標)、Medrol(登録商標)、M-Prednisol(登録商標)、Solu-Medrol(登録商標))、プレドニゾロン(例えば、Delta-Cortef(登録商標)、ORAPRED(登録商標)、Pediapred(登録商標)、Prezone(登録商標))、及びプレドニゾン(例えば、Deltasone(登録商標)、Liquid Pred(登録商標)、Meticorten(登録商標)、Orasone(登録商標))、及びビスホスホネート(例えば、パミドロネート(Aredia(登録商標))、及びゾレドロン酸(例えば、Zometac(登録商標))を含むが、これらに限定されない。
【0611】
一部の実施形態では、抗がん療法は、抗ホルモン剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。抗ホルモン剤は、腫瘍に対するホルモン作用を調節又は阻害するように作用する薬剤である。抗ホルモン剤の例としては、抗エストロゲン及び選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)、例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標)タモキシフェンを含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、及びFARESTON(登録商標)トレミフェンを含む抗エストロゲン及びSERM;副腎におけるエストロゲン産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGACE(登録商標)酢酸メゲストロール、AROMASIN(登録商標)エキセメスタン、フォルメスタニ、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)ボロゾール、FEMARA(登録商標)レトロゾール、及びARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール);抗アンドロゲン薬、例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、リュープロリド、及びゴセレリン;トロキサシタビン(1,3-ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体);アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、異常な細胞増殖に関与するシグナル伝達経路における遺伝子の発現を阻害するもの、例えば、PKC-アルファ、Raf、H-Ras、及び上皮成長因子受容体(EGF-R);ワクチン、例えば、遺伝子療法ワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)ワクチン、LEUVECTIN(登録商標)ワクチン、及びVAXID(登録商標)ワクチン;PROLEUKIN(登録商標)rIL-2;LURTOTECAN(登録商標)トポイソメラーゼ1阻害剤;ABARELIX(登録商標)rmRH;並びに上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、酸、又は誘導体が挙げられる。
【0612】
一部の実施形態では、抗がん療法は、代謝拮抗化学療法剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。代謝拮抗化学療法剤は、代謝産物に構造的に類似しているが、体内で生産的に使用することができない薬剤である。多くの代謝拮抗化学療法剤は、RNA又はDNAの生成を妨げる。代謝拮抗化学療法剤の例としては、ゲムシタビン(例えば、GEMZAR(登録商標))、5-フルオロウラシル(5-FU)、カペシタビン(例えば、XELODA(商標))、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、6-チオグアニン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、アラビノシルシトシンARA-Cシタラビン(例えば、CYTOSAR-U(登録商標))、ダカルバジン(DTIC-DOMED)、アゾシトシン、デオキシシトシン、ピリドミデン、フルダラビン(例えば、FLUDARA(登録商標))、クラドラビン、及び2-デオキシ-D-グルコースが挙げられる。一部の実施形態では、代謝拮抗化学療法剤は、ゲムシタビンである。ゲムシタビンHClは、Eli Lillyによって商標GEMZAR(登録商標)で販売されている。
【0613】
一部の実施形態では、抗がん療法は、白金ベースの化学療法剤を、例えば、単独で、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1標的療法との組み合わせで含む。白金ベースの化学療法剤は、分子の不可欠な部分として白金を含有する有機化合物を含む化学療法剤である。一部の実施形態では、化学療法剤は、白金剤である。一部のそのような実施形態では、白金剤は、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、四硝酸トリプラチン、フェナントリプラチン、ピコプラチン、又はサトラプラチンから選択される。
【0614】
一部の態様では、本明細書で提供される抗がん療法と、薬学的に許容される担体、賦形剤、又は安定剤と、を含む、治療用製剤が本明細書で提供される。本明細書で提供される製剤は、1つより多い活性化合物、例えば、本明細書で提供される抗がん療法及び1つ以上の追加の薬剤(例えば、抗がん剤)を含有し得る。
【0615】
許容される担体、賦形剤、又は安定剤は、用いられる投薬量及び濃度で、レシピエントに対して非毒性であり、例えば、リン酸塩、クエン酸塩、又は他の有機酸などの緩衝液;アスコルビン酸及びメチオニンを含む抗酸化剤;保存剤、例えば、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ヘキサメトニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド、ベンゼトニウムクロリド、フェノール、ブチル又はベンジルアルコール、アルキルパラベン、例えば、メチル又はプロピルパラベン、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3-ペンタノール、又はm-クレゾール;低分子量ポリペプチド(例えば、約10個未満の残基);タンパク質、例えば、血清アルブミン、ゼラチン、又は免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、又はリジン;グルコース、マンノース、又はデキストリンを含む、単糖、二糖、及び他の炭水化物;EDTAなどのキレート化剤;糖、例えば、スクロース、マンニトール、トレハロース、又はソルビトール;ナトリウムなどの塩形成対イオン;金属複合体(例えば、Zn-タンパク質複合体);界面活性剤、例えば、非イオン性界面活性剤;又はポリマー、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)が挙げられる。
【0616】
活性成分は、マイクロカプセルに包まれていてもよい。そのようなマイクロカプセルは、例えば、コアセルベーション技法によって、又は例えば、それぞれヒドロキシメチルセルロース若しくはゼラチン-マイクロカプセル、及びポリ(メタクリル酸メチル)マイクロカプセルの界面重合によって;コロイド状薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミン微小球、マイクロエマルション、ナノ粒子及びナノカプセル)で;又はマクロエマルションで、調製され得る。そのような技法は、当該技術分野で既知である。
【0617】
持続放出組成物を調製してもよい。持続放出組成物の好適な例としては、本開示の抗がん療法を含有する固体疎水性ポリマーの半透過性マトリックスが挙げられる。そのようなマトリックスは、成形された物品、例えば、膜、又はマイクロカプセルの形態であってもよい。持続放出マトリックスの例としては、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリレート)、又はポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド、L-グルタミン酸とγ エチル-L-グルタメートとのコポリマー、非分解性エチレン-酢酸ビニル、分解性乳酸-グリコール酸コポリマー、例えば、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸-グリコール酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドから構成される注射可能な微小球)、及びポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
【0618】
本明細書で提供される製剤はまた、1つより多い活性化合物、例えば、互いに有害な影響を与えない相補的な活性を有するものを含有し得る。そのような医薬のタイプ及び有効量は、例えば、製剤中に存在する活性化合物の量及びタイプ、並びに対象の臨床パラメータに依存する。
【0619】
製剤に関する全般的な情報について、例えば、Gilman et al.(編集)The Pharmacological Bases of Therapeutics,8th ed.,Pergamon Press,1990、A.Gennaro(編集),Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Edition,Mack Publishing Co.,Pennsylvania,1990、Avis et al.(編集)Pharmaceutical Dosage Forms:Parenteral Medications Dekker,New York,1993、Lieberman et al.(編集)Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets Dekker,New York,1990、Lieberman et al.(編集),Pharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems Dekker,New York,1990、及びWalters(編集)Dermatological and Transdermal Formulations(Drugs and the Pharmaceutical Sciences),Vol 1 19,Marcel Dekker,2002を参照されたい。
【0620】
インビボ投与に使用される製剤は、滅菌である。このことは、滅菌濾過膜による濾過、又は当該技術分野で既知の他の方法によって容易に達成される。
【0621】
一部の実施形態では、本開示の抗がん療法は、単独療法として投与される。一部の実施形態では、抗がん療法は、1つ以上の追加の抗がん療法又は治療、例えば、本明細書に記載されるものとの組み合わせで投与される。一部の実施形態では、1つ以上の追加の抗がん療法又は治療は、本明細書に記載の1つ以上の抗がん療法を含む。一部の実施形態では、本開示の方法は、本明細書で提供される抗がん療法のうちのいずれかの任意の組み合わせの投与を含む。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は、手術、放射線療法、化学療法、抗血管新生療法、抗DNA修復療法、及び抗炎症療法のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、追加の抗がん療法は、抗腫瘍剤、化学療法剤、成長阻害剤、抗血管新生療法、放射線療法、細胞傷害性剤、又はそれらの組み合わせを含む。一部の実施形態では、抗がん療法は、化学療法又は化学療法剤と組み合わせて投与され得る。一部の実施形態では、化学療法又は化学療法剤は、白金ベースの薬剤(限定されないが、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、及びスタラプラチンを含む)である。一部の実施形態では、抗がん療法は、放射線療法と組み合わせて投与され得る。一部の実施形態では、本明細書に記載の方法のうちのいずれかにおいて使用するための抗がん療法(例えば、単剤療法として、又は別の療法若しくは治療と組み合わせて)は、参照により本明細書に組み込まれるPietrantonio et al.,J Natl Cancer Inst(2017)109(12)及び/又はWang et al.,Cancers(2020)12(2):426によって記載される抗がん療法又は治療である。
【0622】
D.報告
一部の実施形態では、本明細書で提供される方法は、レポートを生成すること、及び/又はレポートを当事者に提供することを含む。
【0623】
一部の実施形態では、本開示によるレポートは、本開示の融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド;本開示のがん、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドを含むがん;あるいはがん、例えば、本開示のがん(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子又はポリペプチドを含むがん)を有する個体のための治療、療法、又は1つ以上の治療選択肢のうちの1つ以上についての情報を含む。
【0624】
一部の実施形態では、本開示によるレポートは、個体、例えば、がんを有する個体、例えば、本明細書で提供されるがんを有する個体から得られた試料における本開示の融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在についての情報を含む。一実施形態では、本開示によるレポートは、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドが、個体から得られた試料において存在することを示す。一実施形態では、本開示によるレポートは、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドが、個体から得られた試料において存在しないことを示す。一実施形態では、本開示によるレポートは、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドが、個体から得られた試料において検出されていることを示す。一実施形態では、本開示によるレポートは、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドが、個体から得られた試料において検出されていないことを示す。一部の実施形態では、レポートは、試料が得られた個体についての識別子を含む。
【0625】
一部の実施形態では、レポートは、疾患、例えば、がんにおける本開示の融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチド、あるいはその野生型対応物の役割についての情報を含む。そのような情報は、がん、例えば、本明細書で提供されるがん、例えば、本明細書に記載される融合核酸分子若しくはポリペプチドを含むがんの予後についての情報;1つ以上の治療に対するがん、例えば、本明細書で提供されるがん、例えば、本明細書に記載される融合核酸分子若しくはポリペプチドを含むがんの抵抗性についての情報;潜在的若しくは示唆される治療選択肢(例えば、本明細書で提供される抗がん療法、又は本明細書で提供される方法により選択若しくは特定される治療)についての情報;又は回避されるべき治療選択肢についての情報のうちの1つ以上を含むことができる。一部の実施形態では、レポートは、がん、例えば、本明細書で提供されるがん、例えば、本明細書に記載される融合核酸分子又はポリペプチドを含み、レポートにおいて特定されるがんを有する個体への治療選択肢(例えば、本明細書で提供される抗がん療法、又は本明細書で提供される方法により選択若しくは特定される治療)の適用の高い可能性がある有効性、許容性、及び/又は得策についての情報を含む。一部の実施形態では、レポートは、治療(例えば、本明細書で提供される抗がん療法、又は本明細書で提供される方法に従って選択又は特定された治療)の投与に対する情報又は推奨を含む。一部の実施形態では、情報又は推奨は、治療の投薬量及び/又は治療計画(例えば、第2の治療薬剤などの他の治療と組み合わせた)を含む。一部の実施形態では、レポートは、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、又はそれより多くの治療についての情報又は推奨を含む。
【0626】
また、本開示に従ってレポートを生成する方法が本明細書で提供される。一部の実施形態では、本開示によるレポートは、以下のステップ、個体、例えば、がんを有する個体、例えば、本明細書で提供されるがんを有する個体からの試料、例えば、本明細書に記載される試料を得るステップと、試料において、本開示の融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出するステップ、あるいは試料における本開示の融合核酸分子又はポリペプチドの存在の知識を取得するステップと、レポートを生成するステップとのうちの1つ以上を含む方法によって生成される。一部の実施形態では、本明細書で提供される方法により生成されたレポートは、試料における本開示の融合核酸分子又はポリペプチド、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はそのような融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在についての情報;試料が得られた個体についての識別子;疾患(例えば、がん)における本開示の融合核酸分子若しくはポリペプチド、又はその野生型対応物の役割についての情報;予後、抵抗性、又は潜在的若しくは示唆される治療選択肢(例えば、本明細書で提供される抗がん療法、又は本明細書で提供される方法により選択若しくは特定される治療)についての情報;個体への治療選択肢(例えば、本明細書で提供される抗がん療法、又は本明細書で提供される方法により選択若しくは特定される治療)の適用の高い可能性がある有効性、許容性、又は得策についての情報;治療(例えば、本明細書で提供される抗がん療法、又は本明細書で提供される方法により選択若しくは特定される治療)の投与についての推奨又は情報;あるいは治療(例えば、本明細書で提供される抗がん療法、又は本明細書で提供される方法により選択若しくは特定される治療)と、例えば、他の治療(例えば、第2の治療剤)との組み合わせの投薬又は治療レジメンについての推奨又は情報のうちの1つ以上を含む。一部の実施形態では、生成されるレポートは、個人に合わせたがんレポートである。
【0627】
本開示によるレポートは、電子形態、ウェブベースの形態、又は紙形態であってもよい。レポートは、個体若しくは患者(例えば、がん、例えば、本明細書で提供されるがん、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドを含むがんを有する個体又は患者)、あるいは個体、又は個体若しくは患者以外の実体(例えば、がんを有する個体又は患者以外の実体)、例えば、介護者、医師、腫瘍学者、病院、診療所、第三支払者、保険会社、又は官庁のうちの1つ以上に提供され得る。一部の実施形態では、レポートは、個体(例えば、がんを有する個体)から試料を得てから約1日以上、約7日以上、約14日以上、約21日以上、約30日以上、約45日以上、又は約60日以上のうちのいずれかの間に個体又は事業体に提供されるか、又は届けられる。一部の実施形態では、レポートは、個体(例えば、がんを有する個体)から得られた試料における本開示の融合核酸分子又はポリペプチドの検出から約1日以上、約7日以上、約14日以上、約21日以上、約30日以上、約45日以上、又は約60日以上のうちのいずれか内に、個体又は実体に提供又は送達される。一部の実施形態では、レポートは、個体(例えば、がんを有する個体)から得られた試料における本開示の融合核酸分子又はポリペプチドの存在の知識の取得から約1日以上、約7日以上、約14日以上、約21日以上、約30日以上、約45日以上、又は約60日以上のうちのいずれか内に、個体又は実体に提供又は送達される。
【0628】
E.ソフトウェア、システム、及びデバイス
一部の他の態様では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が本明細書に提供される。一部の実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行される1つ以上のプログラムを含み、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる方法をデバイスに実行させる命令を含む。
【0629】
図
図10は、一実施形態によるコンピューティングデバイス又はシステムの例を例示する。デバイス900は、ネットワークに接続されたホストコンピュータとすることができる。デバイス900は、クライアントコンピュータ又はサーバとすることができる。
図10に示されるように、デバイス900は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ、又はハンドヘルド計算デバイス(携帯電子デバイス、例えば、電話又はタブレット)などの任意の好適なタイプのマイクロプロセッサベースのデバイスであり得る。デバイスは、例えば、1つ以上のプロセッサ910、入力デバイス920、出力デバイス930、メモリ又は記憶デバイス940、通信デバイス960、及び核酸シーケンサー970を含み得る。メモリ又は記憶デバイス940内に存在するソフトウェア950は、例えば、オペレーティングシステムと、本明細書に記載される方法を実行するためのソフトウェア、例えば、本開示の融合核酸分子を検出するためのソフトウェアと、を含み得る。入力デバイス920及び出力デバイス930は、一般に、本明細書に記載のものに対応していてもよく、コンピュータと接続可能であってもよく、又はコンピュータと一体化していてもよい。
【0630】
入力デバイス920は、タッチスクリーン、キーボード若しくはキーパッド、マウス、又は音声認識デバイスなどの入力を提供する任意の好適なデバイスであってもよい。出力デバイス930は、タッチスクリーン、触覚デバイス、又はスピーカなど、出力を提供する任意の好適なデバイスであってもよい。
【0631】
記憶装置940は、記憶装置(例えば、RAM(揮発性及び不揮発性)、キャッシュ、ハードドライブ、又はリムーバブル記憶ディスクを含む電気、磁気、又は光学メモリ)を提供するいずれかの好適なデバイスであることができる。通信デバイス960は、ネットワークインターフェースチップ又はデバイスなどのネットワークを介してシグナルを送受信し得る任意の好適なデバイスを含み得る。コンピュータの構成要素は、いずれかの好適な様式で、例えば、有線媒体(例えば、物理システムバス980、イーサネット接続、又はいずれかの他の有線伝達技術)を介して、又は無線(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、又はいずれかの他の無線技術)で接続され得る。
【0632】
記憶装置940内に実行可能な命令として記憶され得、プロセッサ910によって実行され得るソフトウェアモジュール950は、例えば、オペレーティングシステム、及び/又は本開示の方法、例えば、本開示の融合核酸分子を検出するための方法の機能(例えば、本明細書に記載されるデバイスにおいて具現化されるもの)を具現化するプロセスを含むことができる。
【0633】
ソフトウェアモジュール950はまた、命令実行システム、デバイス、若しくはデバイス(例えば、本明細書に記載のもの)によって、又はそれらと接続して使用するための任意の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内に記憶及び/又は転送することができ、命令実行システム、デバイス、若しくはデバイスからの、ソフトウェアに関連付けられた命令をフェッチし、命令を実行することができる。本開示の文脈において、コンピュータ可読記憶媒体は、ストレージ940などの任意の媒体であり得、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらと接続して使用するためのプロセスを含む若しくは記憶することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、単一の機能ユニットとして動作するハードドライブ、フラッシュドライブ、及び配信モジュールなどのメモリユニットを挙げることができる。また、本明細書に記載の様々なプロセスは、上記の実施形態及び技法に従って動作するように構成されたモジュールとして具現化され得る。更に、プロセスは別個に示され、かつ/又は説明され得るが、当業者は、上記のプロセスが他のプロセス内のルーチン又はモジュールであり得ることを理解するであろう。
【0634】
ソフトウェアモジュール950はまた、命令実行システム、装置、若しくは上述したものなどのデバイスによって、又はそれらと接続して使用するための任意の伝送媒体内に伝播され得、命令実行システム、装置、若しくはデバイスからの、ソフトウェアに関連付けられた命令をフェッチし、命令を実行し得る。本開示の文脈において、伝送媒体は、任意の媒体とし得、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらと接続して使用するための伝送プログラミングを通信、伝播、又は伝送し得る。伝送可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、若しくは赤外線の有線又は無線伝播媒体を含み得るが、これらに限定されない。
【0635】
デバイス900は、ネットワーク(例えば、
図11に示され以下に記載されるネットワーク1004)に接続され得、ネットワークは、いずれかの好適なタイプの相互接続された通信システムであることができる。ネットワークは、任意の好適な通信プロトコルを実装し得、任意の好適なセキュリティプロトコルによって保護され得る。ネットワークは、無線ネットワーク接続(T1若しくはT3回線)、ケーブルネットワーク、DSL、又は電話回線などの、ネットワークシグナルの送受信を実装し得る任意の好適な配置のネットワークリンクを含み得る。
【0636】
デバイス900は、いずれかのオペレーティングシステム、例えば、ネットワーク上で動作するのに好適なオペレーティングシステムを使用して実装され得る。ソフトウェアモジュール950は、C、C++、Java、又はPythonなどの任意の好適なプログラミング言語で書くことができる。様々な実施形態では、本開示の機能を具現化するアプリケーションソフトウェアは、異なる構成で(例えば、クライアント/サーバ配置で、又はウェブベースのアプリケーション若しくはウェブサービスとしてのウェブブラウザを介して)展開され得る。一部の実施形態では、オペレーティングシステムは、1つ以上のプロセッサ、例えば、プロセッサ910によって実行される。
【0637】
デバイス900は、任意の適切な核酸配列決定機器とすることができるシーケンサー970を更に含むことができる。例示的なシーケンサーは、限定されないが、Roche/454のGenome Sequencer(GS)FLX System、Illumina/SolexaのGenome Analyzer(GA)、IlluminaのHiSeq 2500、HiSeq 3000、HiSeq 4000、及びNovaSeq 6000配列決定システム、Life/APGのSupport Oligonucleotide Ligation Detection(SOLiD)システム、PolonatorのG.007システム、Helicos BioSciencesのHeliScope Gene配列決定システム、又はPacific BiosciencesのPacBio RSシステムを含む。
【0638】
図
図11は、一実施形態によるコンピューティングシステムの例を例示する。コンピューティングシステム1000において、デバイス900(例えば、
図10に示される上記のデバイス)は、ネットワーク1004に接続されており、ネットワーク1004はまた、デバイス1006に接続されている。いくつかの実施形態では、デバイス1006は、シーケンサーである。例示的なシーケンサーは、限定されないが、Roche/454のGenome Sequencer(GS)FLX System、Illumina/SolexaのGenome Analyzer(GA)、IlluminaのHiSeq 2500、HiSeq 3000、HiSeq 4000、及びNovaSeq 6000配列決定システム、Life/APGのSupport Oligonucleotide Ligation Detection(SOLiD)システム、PolonatorのG.007システム、Helicos BioSciencesのHeliScope Gene配列決定システム、又はPacific BiosciencesのPacBio RSシステムを含む。
【0639】
デバイス900及び1006は、例えば、好適な通信インターフェースを使用して、ネットワーク1004、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、又はインターネットを介して通信し得る。いくつかの実施形態では、ネットワーク1004は、例えば、インターネット、イントラネット、仮想プライベートネットワーク、クラウドネットワーク、有線ネットワーク、又は無線ネットワークとすることができる。デバイス900及び1006は、イーサネット、IEEE802.11b無線などの無線又は有線通信を介して、部分的又は全体的に通信することができる。加えて、デバイス900及び1006は、例えば、好適な通信インターフェースを使用して、第2のネットワーク、例えば、移動通信/移動体通信ネットワークを介して通信し得る。デバイス900と1006との間の通信は、メールサーバ、モバイルサーバ、メディアサーバ、電話サーバなどの様々なサーバを更に含むか、それらと通信することができる。一部の実施形態では、デバイス900及び1006は、(ネットワーク1004を介する通信の代わりに又はそれに加えて)、例えば、無線又はハードワイヤード通信、例えば、イーサネット又はIEEE 802.11b無線などを介して直接通信することができる。一部の実施形態では、デバイス900及び1006は、通信1008を介して通信し、通信1008は、直接接続であってもよく、又はネットワーク(例えば、ネットワーク1004)を介して発生してもよい。
【0640】
デバイス900及び1006のうちの一方又は全ては、概して、ローカル若しくはリモートのデータベース、又はデータ及びコンテンツの他のソースからアクセスされて、本明細書に記載される様々な例によりネットワーク1004を介して情報を提供及び/又は受信するためのロジック(例えば、httpウェブサーバロジック)を含むか、又はそのようなデータをフォーマットするようにプログラムされている。
【0641】
図12は、本開示の一部の実施形態による、試料において本開示の融合核酸分子を検出するための例示的なプロセス1200を示す。プロセス1200は、例えば、ソフトウェアプログラムを実装する1つ以上の電子デバイスを使用して実行される。一部の実施例では、プロセス1200は、クライアント-サーバシステムを使用して実行され、プロセス1200のブロックは、サーバとクライアントデバイスとの間で、任意の方法で分割される。他の実施例では、プロセス1200のブロックは、サーバと複数のクライアントデバイスとの間で分割される。したがって、プロセス1200の一部は、クライアント-サーバシステムの特定のデバイスによって実行されるものとして本明細書に記載されているが、プロセス1200はそのように限定されないことを理解されたい。一部の実施形態では、実行されるステップは、多くのシステムにわたって、例えば、クラウド環境において実行され得る。他の実施例では、プロセス1200は、クライアントデバイスのみ、又は複数のクライアントデバイスのみを使用して実行される。プロセス1200では、いくつかのブロックが、任意選択的に結合され、いくつかのブロックの順序が、任意選択的に変更され、いくつかのブロックが、任意選択的に省略される。一部の実施例では、プロセス1200と組み合わせて追加のステップを実行することができる。したがって、図示されている(及び以下により詳細に説明されている)動作は、本質的に例示的なものであり、したがって、限定するものとみなされるべきではない。
【0642】
ブロック1202において、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードが得られ、1つ以上の核酸分子は、個体、例えば、本明細書に記載される個体から得られた試料に由来する。一部の実施形態では、試料は、がん(例えば、本明細書に記載のがん)を有する個体から得られる。一部の実施形態では、配列リードは、シーケンサー、例えば、本明細書に記載されるもの又は当該技術分野で既知の他のものを使用して得られる。一部の実施形態では、核酸分子は、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は本開示の融合核酸分子に関与する遺伝子、あるいはその断片に対応する1つ以上の核酸分子を含む。任意選択的に、配列リードを得る前に、試料は、精製され、濃縮され(例えば、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は本開示の融合核酸分子に関与する遺伝子、あるいはその断片に対応する核酸が濃縮され)、かつ/又はPCR増幅に供される。ブロック1204において、例示的なシステム(例えば、1つ以上の電子デバイス)は、複数の配列リードを、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はその断片の存在について分析する。ブロック1206において、システムは、(例えば、分析に基づいて)試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書に(例えば、表1~6及び/又は本明細書での実施例に)記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又はその断片を検出する。
【0643】
一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子は、表3に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。一部の実施形態では、がんは、本明細書に記載されるがん、例えば、上記のがんのうちのいずれかである。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子は、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0644】
一部の実施形態では、融合核酸分子は、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんは、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである。一部の実施形態では、融合核酸分子は、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる。
【0645】
本開示の方法、システム、デバイス、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、又はプロセスのうちのいずれかの一部の実施形態では、複数の配列リードは、本明細書に記載される試料のうちのいずれか、例えば、組織及び/又は液体生検などから得られた核酸を配列決定することによって得られる。一部の実施形態では、試料は、がんから得られる。いくつかの実施形態では、試料が、組織生検試料、液体生検試料、又は正常対照を含む。一部の実施形態では、試料は、腫瘍生検、腫瘍検体、又は循環腫瘍細胞からのものである。いくつかの実施形態では、試料が、液体生検試料であり、かつ血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液を含む。一部の実施形態では、試料は、がんからの細胞及び/又は核酸を含む。一部の実施形態では、試料は、がんからのmRNA、DNA、循環腫瘍DNA(ctDNA)、セルフリーDNA、又はセルフリーRNAを含む。いくつかの実施形態では、試料が、液体生検試料であり、循環腫瘍細胞(CTC)を含む。いくつかの実施形態では、試料が、液体生検試料であり、かつセルフリーDNA(cfDNA)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0646】
本開示の方法、システム、デバイス、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、又はプロセスのうちのいずれかの一部の実施形態では、複数の配列リードは、配列決定によって得られる。一部の実施形態では、配列決定は、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む。一部の実施形態では、超並列配列決定技法は、次世代配列決定(NGS)を含む。
【0647】
本開示の方法、システム、デバイス、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、又はプロセスのうちのいずれかの一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子の存在又は非存在を決定するための開示される方法は、個体に由来する試料における1つ以上の遺伝子座におけるバリアント配列の存在の特定を、特定の疾患、例えば、がんの検出、その監視、そのリスク因子の予測、又はそのための治療の選択の一部分として含むゲノムプロファイリングプロセスの一部分として実装され得る。いくつかの例では、ゲノムプロファイリングのために選択されるバリアントパネルは、選択された遺伝子座セットにおけるバリアント配列の検出を含み得る。いくつかの例では、ゲノムプロファイリングのために選択されるバリアントパネルは、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)、単一のアッセイで数百の遺伝子(関連するがんバイオマーカーを含む)を評価するために使用される次世代配列決定(NGS)アプローチを介して、いくつかの遺伝子座でのバリアント配列の検出を含み得る。本開示の融合核酸分子の存在又は非存在を決定するための開示される方法をゲノムプロファイリングプロセスの一部分として含めることは、ゲノムプロファイルに基づいて、例えば、所与の患者試料における本開示の融合核酸分子の存在を独立して確認することによって行われる妥当性、例えば、疾患検出コールの妥当性を改善することができる。
【0648】
いくつかの例では、いくつかの例では、ゲノムプロファイルは、個人のゲノム及び/又はプロテオームにおける遺伝子(又はそのバリアント配列)、コピー数変異、エピジェネティック形質、タンパク質(又はその改変)、及び/又は他のバイオマーカーの存在に関する情報、並びに個人の対応する表現型形質、並びに遺伝的又はゲノム形質、表現型形質、及び環境因子の間の相互作用に関する情報を含み得る。
【0649】
一部の事例では、個体についてのゲノムプロファイルは、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、核酸配列決定ベースの試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を含み得る。
【0650】
したがって、本開示の方法、システム、デバイス、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、又はプロセスのうちのいずれかの一部の実施形態では、試料又は個体についてのゲノムプロファイルは、試料における本開示の融合核酸分子又はその断片の検出に少なくとも部分的に基づいて生成される。一部の実施形態では、個体は、ゲノムプロファイルに少なくとも部分的に基づく治療、例えば、本明細書に記載される治療を投与される。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、1つ以上の追加の遺伝子、例えば、既知のがん遺伝子及び/又は腫瘍抑制因子のパネルにおける変異の存在又は非存在についての情報を更に含む/示す/含む。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、ゲノムプロファイリングアッセイ(例えば、がん又は腫瘍関連ゲノムプロファイリングアッセイ)から得られ、例えば、本明細書に記載される配列決定方法論のうちのいずれかを使用して得られる。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、全ゲノム又は全エクソーム配列決定からの情報を含む。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、標的配列決定からの情報を含む。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、NGSからの情報を含む。一部の実施形態では、ゲノムプロファイルは、1つ以上の遺伝子、例えば、既知のがん遺伝子及び/又は腫瘍抑制因子のパネルの変異、例えば、短いバリアント変化(例えば、塩基置換、挿入、又は欠失)、コピー数変化(例えば、増幅又はホモ接合型欠失)、及び/又は再編成(例えば、遺伝子融合、又は他のゲノム若しくは染色体再編成)の存在又は非存在についての情報を含む/示す/含む。
【0651】
本明細書に記載の本方法の方法ステップは、異なる意味が明示的に提供されるか、又は文脈から明らかでない限り、1つ以上の他の当事者又は事業体にステップを実行させる任意の好適な方法を含むことを意図している。そのような当事者又は事業体は、他の当事者又は事業体の指示又は管理下にある必要はなく、特定の管轄区域内に位置する必要はない。したがって、例えば、「第1の数を第2の数に足す」という記述又は列挙は、1つ以上の当事者又は事業体に2つの数を一緒に加えさせることを含む。例えば、人Xが人Yと対等な取引を行って、2つの数を足し、人Yが実際に2つの数を足した場合、人X及び人Yの両者は、人Yが、実際に数を足したという事実によって、人Xが、人Yに数を加えさせたという事実によって、示されたステップを実行する。更に、人Xが米国内に位置し、人Yが米国外に位置する場合、方法は、人Xがステップを実行させることに関与することによって米国において実行される。
【0652】
IV.製造物品又はキット
試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は本開示の融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出するための1つ以上の試薬を含む、キット又は製造物品が、本明細書で提供される。
【0653】
一部の実施形態では、キット又は製造物品は、試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を、例えば、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるいずれかの検出方法により検出するための本開示の1つ以上のプローブを含む。一部の実施形態では、キット又は製造物品は、試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を、例えば、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるいずれかの検出方法により検出するための本開示の1つ以上のベイト(例えば、1つ以上のベイト分子)を含む。一部の実施形態では、キット又は製造物品は、試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を、例えば、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるいずれかの検出方法により検出するための本開示の1つ以上のオリゴヌクレオチド(例えば、1つ以上のプライマー)を含む。本明細書で提供されるキット又は製造物品のうちのいずれかの一部の実施形態では、キット又は製造物品は、本開示の融合核酸分子の野生型対応物(例えば、野生型ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子、並びに/又は本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載される野生型融合パートナー遺伝子)を検出するための試薬(例えば、本開示の1つ以上のオリゴヌクレオチド、プライマー、プローブ、又はベイト)を含む。一部の実施形態では、1つ以上のオリゴヌクレオチド、プライマー、プローブ、又はベイトは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は融合核酸分子の野生型対応物(例えば、野生型ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子、並びに/又は本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載される野生型融合パートナー遺伝子)にハイブリダイズすることが可能である。一部の実施形態では、本開示の1つ以上のオリゴヌクレオチド、プライマー、プローブ、又はベイトは、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子を、融合核酸分子の野生型対応物(例えば、野生型ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1遺伝子、並びに/又は本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載される野生型融合パートナー遺伝子)から区別することが可能である。一部の実施形態では、キットは、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載される融合核酸分子を検出するいずれかの方法、例えば、配列決定、PCR、インサイツハイブリダイゼーション方法、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、増幅ベースのアッセイ、PCR-RFLPアッセイ、リアルタイムPCR、配列決定、次世代配列決定、スクリーニング分析、FISH、スペクトル核型決定、MFISH、比較ゲノムハイブリダイゼーション、インサイツハイブリダイゼーション、配列特異的プライミング(SSP)PCR、HPLC、及び質量分析遺伝子型決定による使用のためのものである。一部の実施形態では、本明細書で提供されるキットは、本開示の融合核酸分子を、例えば、本開示の1つ以上のオリゴヌクレオチド、プライマー、プローブ、又はベイトを使用して検出することについての説明書を更に含む。
【0654】
一部の実施形態では、キット又は製造物品は、試料において、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/又は表1~6、及び/又は本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを、例えば、当該技術分野で既知の又は本明細書に記載されるいずれかの検出方法により検出するための本開示の1つ以上の抗体又は抗体断片を含む。一部の実施形態では、キット又は製造物品は、本明細書で提供される融合ポリペプチドの野生型対応物(例えば、野生型ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1ポリペプチド、並びに/又は本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載される融合パートナー遺伝子によってコードされた野生型ポリペプチド)を検出するための試薬(例えば、本開示の1つ以上の抗体)を含む。一部の実施形態では、キット又は製造物品は、本明細書で提供される融合ポリペプチド、又は本明細書で提供される融合ポリペプチドの野生型対応物(例えば、野生型ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1ポリペプチド、並びに/又は本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載される融合パートナー遺伝子によってコードされた野生型ポリペプチド)に結合することが可能である本開示の1つ以上の抗体を含む。一部の実施形態では、キットは、当該技術分野で既知であるか、又は本明細書に記載の任意のタンパク質又はポリペプチド検出アッセイ、例えば、質量分析法(例えば、タンデム質量分析法)、レポーターアッセイ(例えば、蛍光ベースのアッセイ)、ウエスタンブロットなどのイムノブロット、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)などのイムノアッセイ、免疫組織化学、他の免疫学的アッセイ(例えば、流体若しくはゲルの沈降素反応、免疫拡散、免疫電気泳動、ラジオイムノアッセイ(RIA)、免疫蛍光アッセイ)、及び分析生物化学的方法(例えば、電気泳動、キャピラリー電気泳動、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、薄層クロマトグラフィー(TLC)、超拡散クロマトグラフィー)に従って使用するためのものである。一部の実施形態では、キットは、本開示の融合ポリペプチドを、例えば、本開示の1つ以上の抗体を使用して検出することについての説明書を更に含む。
【0655】
抗がん療法、例えば、本明細書に記載される抗がん療法と、例えば、本開示の融合核酸分子又はポリペプチドを含む試料が得られた個体への投与によってがんを治療する又はその進行を遅らせる方法における抗がん療法の使用についての説明書を含む添付文書と、を含む、キット又は製造物品が、本明細書で更に提供される。一部の実施形態では、抗がん療法は、本開示のがんを治療する又はその進行を遅らせるための方法のうちのいずれかにおける使用のための本明細書に記載される抗がん療法のうちのいずれかである。
【0656】
キット又は製造物品は、例えば、容器と、容器上の又はそれに付随した標識又は添付文書と、を含み得る。好適な容器としては、例えば、瓶、バイアル、シリンジなどが挙げられる。容器は、ガラス又はプラスチックなどの様々な材料から形成され得る。容器は、本開示の融合核酸分子若しくはポリペプチドを検出するための1つ以上の試薬(例えば、本開示の1つ以上のオリゴヌクレオチド、プライマー、プローブ、ベイト、抗体、又は抗体断片)、又は本開示の1つ以上の抗がん療法を含む組成物を保持又は収容する。一部の実施形態では、容器は、本開示の1つ以上の抗がん療法を含む組成物を保持又は収容し、滅菌アクセスポートを有し得る(例えば、容器は、皮下注射針によって穿孔可能なストッパを有する静脈内溶液バッグ又はバイアルであり得る)。
【0657】
キット又は製造物品は、第2の容器を更に含み得、第2の容器は、希釈剤又は緩衝液、例えば、薬学的に許容される希釈剤緩衝液、例えば、静菌性注射用水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル溶液、及び/又はデキストロース溶液を収容する。製造物品は、他の緩衝液、希釈剤、フィルタ、針、及びシリンジを含む、商業的観点及びユーザの観点から望ましい他の材料を更に含んでいてもよい。
【0658】
本開示のキット又は製造物品はまた、1つ以上の試薬及び/又は抗がん療法が、本開示の融合核酸分子若しくはポリペプチドを検出するために、又は本明細書に記載されるがんを治療するために使用されることを示す情報又は説明書を、例えば、添付文書の形態で含む。文書又はラベルは、紙又は電子媒体、例えば、磁気記録媒体(例えば、フロッピーディスク)、CD-ROM、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブなどの任意の形態をとっていてもよい。文書又はラベルはまた、キット又は製造物品において、薬学的組成物及び剤形に関する他の情報を含んでいてもよい。
【0659】
V.発現ベクター、宿主細胞、及び組換え細胞
本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は本明細書に記載されるベイト、プローブ、若しくはオリゴヌクレオチド、あるいはその断片を含むか、又はそれをコードする、ベクターが、本明細書で提供される。
【0660】
一部の実施形態では、本開示の融合核酸分子、例えば、本明細書、及び/若しくは表1~6、及び/若しくは本明細書での実施例に記載されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は本明細書に記載される融合ポリペプチドをコードする核酸分子を含むか、又はそれをコードする、ベクターが、本明細書で提供される。
【0661】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるベクターは、それが結合した別の核酸(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子、ベイト、プローブ、若しくはオリゴヌクレオチド、又はその断片)を輸送することが可能である核酸分子である。一部の実施形態では、ベクターは、プラスミド、コスミド、又はウイルスベクターである。ベクターは、自律複製が可能であってもよく、又は宿主DNAに組み込まれてもよい。また、ウイルスベクター(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子、ベイト、プローブ、若しくはオリゴヌクレオチド、又はその断片を含むもの)が、本明細書で企図され、例えば、複製欠損レトロウイルス、アデノウイルス、及びアデノ随伴ウイルスを含む。
【0662】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるベクターは、本開示の融合核酸分子、ベイト、プローブ、又はオリゴヌクレオチドを、宿主細胞におけるその発現に好適な形態で含む。一部の実施形態では、ベクターは、発現されるヌクレオチド配列に作動的に結合される1つ以上の調節配列を含む。一部の実施形態では、1つ以上の調節配列は、プロモーター(例えば、ポリオーマ、アデノウイルス2、サイトメガロウイルス、及びサルウイルス40に由来するプロモーター)、エンハンサー、及び他の発現制御エレメント(例えば、ポリアデニル化シグナル)を含む。一部の実施形態では、調節配列は、ヌクレオチド配列(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子、ベイト、プローブ、若しくはオリゴヌクレオチド、又はその断片)の構成的発現を指示する。一部の実施形態では、調節配列は、ヌクレオチド配列(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子、ベイト、プローブ、若しくはオリゴヌクレオチド、又はその断片)の組織特異的発現を指示する。一部の実施形態では、調節配列は、ヌクレオチド配列(例えば、本明細書に記載される融合核酸分子、ベイト、プローブ、若しくはオリゴヌクレオチド、又はその断片)の誘導性発現を指示する。誘導性調節配列の例としては、限定されないが、ステロイドホルモンによって、ポリペプチドホルモンによって、又は異種ポリペプチドによって調節されるプロモーター、例えば、テトラサイクリン誘導性プロモーターが挙げられる。組織又は細胞のタイプに特異的な調節配列の例としては、限定されないが、アルブミンプロモーター、リンパ球特異的プロモーター、T細胞受容体若しくは免疫グロブリンのプロモーター、ニューロン特異的プロモーター、膵臓特異的プロモーター、乳腺特異的プロモーター、及び発生学的に調節されているプロモーターが挙げられる。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベクターは、センス又はアンチセンス配向で、本開示の融合核酸分子、ベイト、プローブ、又はオリゴヌクレオチドを含むか、又はそれをコードする。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベクター(例えば、発現ベクター)は、宿主細胞内に導入され、それによって、ポリペプチド、例えば、本明細書に記載される融合ポリペプチド、又はその断片若しくは変異型を産生する。
【0663】
一部の実施形態では、本明細書で提供されるベクターの設計は、形質転換される宿主細胞の選択、所望な発現のレベルなどの因子に依存する。一部の実施形態では、発現ベクターは、原核若しくは真核細胞、例えば、E.coli細胞、昆虫細胞(例えば、バキュロウイルス発現ベクターを使用する)、酵母細胞、又は哺乳類細胞における本明細書に記載される融合核酸分子、ベイト、プローブ、若しくはオリゴヌクレオチド、又はその断片の発現のために設計されている。一部の実施形態では、本明細書に記載されるベクターは、例えば、T7プロモーター調節配列及びT7ポリメラーゼを使用してインビトロで転写及び翻訳される。一部の実施形態では、本明細書で提供されるベクター(例えば、発現ベクター)は、本明細書に記載される融合核酸分子を含むか、又はそれをコードし、本明細書に記載される融合核酸分子のヌクレオチド配列は、各々のコードされたアミノ酸についての個々のコドンが、宿主細胞において優先的に使用されるものであるように変化している(例えば、コドン最適化されている)。
【0664】
宿主細胞であって、例えば、本開示の融合核酸分子、融合ポリペプチド、ベイト、プローブ、ベクター、又はオリゴヌクレオチドを含む、宿主細胞が、本明細書で提供される。一部の実施形態では、宿主細胞(例えば、組換え宿主細胞又は組換え細胞)は、本明細書に記載のベクター(例えば、本明細書に記載の発現ベクター)を含む。一部の実施形態では、本明細書で提供される融合核酸分子、ベイト、プローブ、ベクター、又はオリゴヌクレオチドは、それが宿主細胞のゲノム内に(例えば、特異的部位における相同組換えを介して)組み込まれるのを可能にする配列を更に含む。一部の実施形態では、本明細書で提供される宿主細胞は、原核生物細胞又は真核生物細胞である。宿主細胞の非限定的な例としては、細菌細胞(例えば、E.coli)、昆虫細胞、酵母細胞、又は哺乳類細胞(例えば、ヒト細胞、げっ歯類細胞、マウス細胞、ウサギ細胞、ブタ細胞、チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)、又はCOS細胞、例えば、COS-7細胞、CV-1起源SV40細胞)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載の宿主細胞には、特定の宿主細胞、及びそのような細胞の子孫が含まれる。ある特定の修飾は、変異又は環境的影響のいずれかに起因して、後の世代で生じる場合があるため、そのような子孫は、実際に、親宿主細胞と同一ではない可能性がある。
【0665】
本開示の融合核酸分子、ベイト、プローブ、ベクター、又はオリゴヌクレオチドは、当該技法分野で既知のいずれかの好適な方法、例えば、従来の形質転換又はトランスフェクション技法を使用して(例えば、リン酸カルシウム又は塩化カルシウム共沈殿、DEAE-デキストラン媒介性トランスフェクション、リポフェクション、又はエレクトロポレーションを使用して)宿主細胞内に導入され得る。
【0666】
また、本開示の融合ポリペプチドを産生する方法であって、例えば、本明細書に記載される宿主細胞(例えば、ポリペプチドをコードする組換え発現ベクターが導入されている宿主細胞)を好適な培地中で培養し、これにより、融合ポリペプチドを産生することによる、方法が、本明細書で提供される。別の実施形態では、方法は、融合ポリペプチドを培地又は宿主細胞から単離することを更に含む。
【0667】
VI.例示的な条項
以下の例示的な条項は、本発明の一部の態様の代表的なものである。
例示的な条項1:抗がん療法を含む治療から利益を得ることができるがんを有する個体を特定する方法であって、方法が、個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含み、
試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出が、個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する、方法。
【0668】
例示的な条項2:がんを有する個体のための治療を選択する方法であって、方法が、個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含み、
試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出が、個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する、方法。
【0669】
例示的な条項3:がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定する方法であって、
(a)個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、
(b)試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの検出に少なくとも部分的に基づいて個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することであって、1つ以上の治療選択肢が、抗がん療法を含む、生成することと、を含む、方法。
【0670】
例示的な条項4:がんを有する個体のための1つ以上の治療選択肢を特定する方法であって、
(a)個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することと、
(b)当該知識に少なくとも部分的に基づいて、個体について特定された1つ以上の治療選択肢を含むレポートを生成することであって、1つ以上の治療選択肢が抗がん療法を含む、レポートを生成することと、を含む、方法。
【0671】
例示的な条項5:がんを有する個体のための治療を選択する方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
当該知識の取得に応答して、(i)個体が、抗がん療法を含む治療を受容する候補として分類され、かつ/又は(ii)個体が、抗がん療法を含む治療に応答する可能性が高いとして特定される、方法。
【0672】
例示的な条項6:がんを有する個体の生存を予測する方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
当該知識の取得に応答して、個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測される、方法。
【0673】
例示的な条項7:抗がん療法を含む治療で治療されたがんを有する個体の生存を予測する方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
当該知識の取得に応答して、個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを示さないがんを有する個体と比較してより長い生存を有すると予測される、方法。
【0674】
例示的な条項8:がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することと、
(b)当該知識に応答して、有効量の抗がん療法を含む治療を個体に投与することと、を含む、方法。
【0675】
例示的な条項9:がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、方法が、がんを有する個体に、有効量の抗がん療法を含む治療を投与することを含み、抗がん療法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することに応答して投与され、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法。
【0676】
例示的な条項10:がんを有する個体を監視、評価、又はスクリーニングする方法であって、方法が、個体からの試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得することであって、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、取得することを含み、
当該知識の取得に応答して、個体が、個体に投与された以前の抗がん療法に対する獲得抵抗性を有すると予測され、個体が、抗がん療法に応答すると予測され、かつ/又は個体が、融合核酸分子若しくは融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含まないがんを有する個体と比較して予後不良を有すると予測される、方法。
【0677】
例示的な条項11:個体におけるがんにおける融合核酸分子又は融合ポリペプチドを評価する方法であって、
(a)個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、
(b)融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの評価を提供することと、を含む、方法。
【0678】
例示的な条項12:融合核酸分子又は融合ポリペプチドを検出する方法であって、がんを有する個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することを含む、方法。
【0679】
例示的な条項13:個体におけるがんの存在又は非存在を検出する方法であって、方法が、
(a)個体からの試料におけるがんの存在又は非存在を検出することと、
(b)個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することであって、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、を含む、方法。
【0680】
例示的な条項14:個体からの試料におけるがんの存在を検出することを含む、条項13に記載の方法。
【0681】
例示的な条項15:個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在を検出することを含む、条項13又は14に記載の方法。
【0682】
例示的な条項16:個体におけるがんの進行又は再発を監視するための方法であって、方法が、
(a)第1の時点で個体から得られた第1の試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、
(b)第1の時点後の第2の時点で個体から得られた第2の試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在を検出することと、
(c)第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在又は非存在に少なくとも部分的に基づく個体におけるがん進行又はがん再発の評価を提供することと、を含み、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法。
【0683】
例示的な条項17:第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在が、個体を、がん進行又はがん再発の増加したリスクを有するとして特定する、条項16に記載の方法。
【0684】
例示的な条項18:方法が、第1の試料及び/又は第2の試料における融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、個体のための治療を選択すること、個体に治療を投与すること、個体のための治療を調整すること、個体のための治療の用量を調整すること、又は個体に治療を適用することを更に含み、治療が、抗がん療法を含む、条項16又は17に記載の方法。
【0685】
例示的な条項19:融合核酸分子を検出する方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料から得られた複数の核酸分子を提供することであって、複数の核酸分子が、融合核酸分子に対応する核酸分子を含み、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、提供することと、
(b)任意選択的に、1つ以上のアダプターを、複数の核酸分子からの1つ以上の核酸分子上に連結することと、
(c)任意選択的に、複数の核酸分子からの1つ以上の連結された核酸分子を増幅することと、
(d)任意選択的に、当該増幅された核酸分子から増幅された核酸分子を捕捉することと、
(e)シーケンサーによって、捕捉された核酸分子を配列決定して、捕捉された核酸分子を表す複数の配列リードを得ることであって、複数の配列リードのうちの1つ以上が、融合核酸分子に対応する、得ることと、
(f)複数の配列リードを分析することと、
(g)分析に基づいて、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を検出することと、を含む、方法。
【0686】
例示的な条項20:1つ以上のプロセッサにおいて、複数の配列リードについての配列リードデータを受信することを更に含む、条項19に記載の方法。
【0687】
例示的な条項21:複数の配列リードを分析することが、1つ以上のプロセッサを使用して、融合核酸分子に対応する配列リードの存在又は非存在を特定することを含む、条項20に記載の方法。
【0688】
例示的な条項22:増幅された核酸分子が、1つ以上のベイト分子とのハイブリダイゼーションによって捕捉される、条項19~21のいずれか一項に記載の方法。
【0689】
例示的な条項23:融合核酸分子を検出する方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料を提供することであって、試料が、複数の核酸分子を含む、提供すること、
(b)試料における複数の核酸分子から核酸配列決定ライブラリを調製すること、
(c)当該ライブラリを増幅すること、
(d)当該ライブラリにおける融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸分子を選択的に濃縮して、濃縮された試料を産生することであって、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、産生すること、
(e)濃縮された試料を配列決定し、それによって、複数の配列リードを生成すること、
(f)複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析すること、
(g)分析ステップに基づいて、個体からの試料における融合核酸分子の存在又は非存在を検出すること、を含む、方法。
【0690】
例示的な条項24:複数の核酸分子が、がん核酸分子と非がん核酸分子との混合物を含む、条項19~23のいずれか一項に記載の方法。
【0691】
例示的な条項25:がん核酸分子が、不均一組織生検試料の腫瘍部分に由来し、非がん核酸分子が、不均一組織生検試料の正常部分に由来する、条項24に記載の方法。
【0692】
例示的な条項26:試料が、液体生検試料を含み、がん核酸分子が、液体生検試料の循環腫瘍DNA(ctDNA)画分に由来し、非がん核酸分子が、液体生検試料の非腫瘍及び/又はセルフリーDNA(cfDNA)画分に由来する、条項24に記載の方法。
【0693】
例示的な条項27:1つ以上のアダプターが、増幅プライマー、フローセルアダプター配列、基質アダプター配列、又は試料インデックス配列を含む、条項19~22及び24~26のいずれか一項に記載の方法。
【0694】
例示的な条項28:選択的に濃縮することが、(a)1つ以上のベイト分子をライブラリと組み合わせ、それによって、1つ以上のベイト分子を、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸分子にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)核酸ハイブリッドを単離して、濃縮された試料を産生することと、を含む、条項23~27のいずれか一項に記載の方法。
【0695】
例示的な条項29:捕捉された核酸分子が、1つ以上のベイト分子へのハイブリダイゼーションによって、増幅された核酸分子から捕捉される、条項19~22及び24~27のいずれか一項に記載の方法。
【0696】
例示的な条項30:増幅することが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅技法、非PCR増幅技法、又は等温増幅技法を実行することを含む、条項19~29のいずれか一項に記載の方法。
【0697】
例示的な条項31:配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む、条項19~30のいずれか一項に記載の方法。
【0698】
例示的な条項32:配列決定が、超並列配列決定技法を含み、超並列配列決定技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、条項31に記載の方法。
【0699】
例示的な条項33:シーケンサーが、次世代シーケンサーを含む、条項19~22及び24~32のいずれか一項に記載の方法。
【0700】
例示的な条項34:融合核酸分子の存在又は非存在を検出することに少なくとも部分的に基づいて、個体についてのゲノムプロファイルを生成することを更に含む、条項19~33のいずれか一項に記載の方法。
【0701】
例示的な条項35:個体についてのゲノムプロファイルが、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む、条項34に記載の方法。
【0702】
例示的な条項36:個体についてのゲノムプロファイルが、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む、条項34又は35に記載の方法。
【0703】
例示的な条項37:方法が、生成されたゲノムプロファイルに基づいて、個体のための治療を選択すること、個体に治療を投与すること、又は個体に治療を適用することを更に含み、治療が、抗がん療法を含む、条項34~36のいずれか一項に記載の方法。
【0704】
例示的な条項38:試料における融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む、条項19~37のいずれか一項に記載の方法。
【0705】
例示的な条項39:1つ以上のプロセッサによって、試料における融合核酸分子の存在又は非存在を示すレポートを生成することを更に含む、条項21又は22に記載の方法。
【0706】
例示的な条項40:レポートを医療提供者に送信することを更に含む、条項38又は39に記載の方法。
【0707】
例示的な条項41:レポートが、コンピュータネットワーク又はピアツーピア接続を介して送信される、条項40に記載の方法。
【0708】
例示的な条項42:がんのための候補治療を特定することを必要としている個体においてそれを行う方法であって、方法が、個体から得られた試料においてDNA配列決定を実行して、ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1のうちの1つ以上、又はそれらの任意の組み合わせを含む遺伝子の群における配列決定変異プロファイルを決定することを含み、配列決定変異プロファイルが、融合核酸分子の存在又は非存在を特定し、
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(b)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、方法。
【0709】
例示的な条項43:候補治療が、抗がん療法を含む、条項42に記載の方法。
【0710】
例示的な条項44:試料における融合核酸分子の存在が、個体を、抗がん療法を含む治療から利益を得ることができる個体として特定する、条項43に記載の方法。
【0711】
例示的な条項45:試料における融合核酸分子の存在が、個体が、抗がん療法を含む治療で治療されたときに、融合核酸分子を含まないがんを有する個体の生存と比較してより長い生存を有すると予測する、条項43又は44に記載の方法。
【0712】
例示的な条項46:配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含む、条項42~45のいずれか一項に記載の方法。
【0713】
例示的な条項47:配列決定が、超並列配列決定技法を含み、超並列配列決定技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、条項46に記載の方法。
【0714】
例示的な条項48:配列決定変異プロファイルが、切断点又は融合接合部を含む融合核酸分子の断片の存在又は非存在を特定する、条項42~47のいずれか一項に記載の方法。
【0715】
例示的な条項49:がんを治療する又はその進行を遅らせる方法であって、
(a)がんを有する個体からの試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することであって、
(i)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であるか、又は
(ii)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんである、検出することと、
(b)有効量の抗がん療法を含む治療を個体に投与することと、を含む、方法。
【0716】
例示的な条項50:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子が、表3に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、条項1~49のいずれか一項に記載の方法。
【0717】
例示的な条項51:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である、条項1~50のいずれか一項に記載の方法。
【0718】
例示的な条項52:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、固形腫瘍である、条項1~51のいずれか一項に記載の方法。
【0719】
例示的な条項53:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、血液悪性腫瘍である、条項1~51のいずれか一項に記載の方法。
【0720】
例示的な条項54:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、B細胞がん、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵がん、胃がん(stomach cancer)、卵巣がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん(thyroid gland cancer)、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、真性多血症、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、髄様がん、気管支原性肺がん、腎細胞がん、肝細胞腫、胆管がん、絨毛がん、精上皮腫、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、膀胱がん(bladder carcinoma)、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、乏突起神経膠腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん(thyroid cancer)、胃がん(gastric cancer)、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性過好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である、条項1~51のいずれか一項に記載の方法。
【0721】
例示的な条項55:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能(NOS)乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである、条項1~51のいずれか一項に記載の方法。
【0722】
例示的な条項56:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、条項1~51のいずれか一項に記載の方法。
【0723】
例示的な条項57:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子が、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、条項1~51のいずれか一項に記載の方法。
【0724】
例示的な条項58:
(i)融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんであり、
(ii)融合核酸分子が、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、条項1~49のいずれか一項に記載の方法。
【0725】
例示的な条項59:融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、発がん性である、条項1~58のいずれか一項に記載の方法。
【0726】
例示的な条項60:融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項1~59のいずれか一項に記載の方法。
【0727】
例示的な条項61:抗がん療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、融合核酸分子若しくは融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含むがんのための治療、臨床治験において試験されているがんのための治療、標的療法、融合核酸分子若しくは融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを含むがんのための臨床治験において試験されている治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項1~10、18、37~41、及び43~60のいずれか一項に記載の方法。
【0728】
例示的な条項62:抗がん療法が、キナーゼ阻害剤である、条項1~10、18、37~41、及び43~61のいずれか一項に記載の方法。
【0729】
例示的な条項63:キナーゼ阻害剤が、マルチキナーゼ阻害剤、又はALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、NTRK1、RET、若しくはROS1特異的阻害剤である、条項62に記載の方法。
【0730】
例示的な条項64:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項61~63のいずれか一項に記載の方法。
【0731】
例示的な条項65:核酸が、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項61~64のいずれか一項に記載の方法。
【0732】
例示的な条項66:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)を含む、条項61~65のいずれか一項に記載の方法。
【0733】
例示的な条項67:個体からの試料において、1つ以上の遺伝子における塩基置換、短い挿入/欠失(インデル)、コピー数変化、又はゲノム再編成の知識を取得すること、又はそれを検出することを更に含む、条項1~66のいずれか一項に記載の方法。
【0734】
例示的な条項68:個体が、以前の抗がん治療を受容したことがあるか、又は抗がん治療で治療されている、条項1~67のいずれか一項に記載の方法。
【0735】
例示的な条項69:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、抗がん治療に対するがんの抵抗性を付与する、条項68に記載の方法。
【0736】
例示的な条項70:抗がん治療が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、臨床治験において試験されているがんのための治療、免疫療法、化学療法、標的療法、又はそれらの任意の組み合わせである、条項68又は69に記載の方法。
【0737】
例示的な条項71:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項70に記載の方法。
【0738】
例示的な条項72:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)を含む、条項70に記載の方法。
【0739】
例示的な条項73:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるALK融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0740】
例示的な条項74:ALK融合核酸分子が、ALK融合ポリペプチドをコードする、条項73に記載の方法。
【0741】
例示的な条項75:コードされたALK融合ポリペプチドが、ALKキナーゼドメイン、又はALKキナーゼ活性を有するALKキナーゼドメインの断片を含む、条項74に記載の方法。
【0742】
例示的な条項76:コードされたALK融合ポリペプチドが、ALKキナーゼ活性を有し、任意選択的に、ALKキナーゼ活性が、構成的である、条項74又は75に記載の方法。
【0743】
例示的な条項77:コードされたALK融合ポリペプチドが、発がん性である、条項74~76のいずれか一項に記載の方法。
【0744】
例示的な条項78:コードされたALK融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項74~77のいずれか一項に記載の方法。
【0745】
例示的な条項79:個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、R748K、T790M、C797S、及び/若しくはD761Nアミノ酸置換をもたらす変異、EGFR遺伝子増幅、又はそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;
(c)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;
(d)MET遺伝子における変異であって、任意選択的に、MET遺伝子増幅、コードされたMETポリペプチドにおけるD1228Hアミノ酸置換をもたらす変異、又は両方である、変異;
(e)NF1遺伝子における変異であって、任意選択的に、NF1トランケーションである、変異;
(f)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12V及び/若しくはA146Pアミノ酸置換をもたらす、変異;
(g)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるI103_K104del変異をもたらす変異である、変異;
(h)ALK変異であって、任意選択的に、ALK変異が、ALK抵抗性変異であり、任意選択的に、ALK抵抗性変異が、コードされたALKポリペプチドにおけるG1269A、G1202R、I1171S、I1171T、L1196M、T1151M、S1206Y、I1171N、D1203N、F1174C、L1152R、F1174L、L1198F、C1156Y、T1151_L1152insT、V1180L、G1202L、及び/若しくはS1206Aアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす、ALK変異;あるいは
(a)~(h)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、条項73~78のいずれか一項に記載の方法。
【0746】
例示的な条項80:方法が、個体からの試料において、EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858Rアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、ALK融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるALK-PLEKHA7融合核酸分子である、条項73~78のいずれか一項に記載の方法。
【0747】
例示的な条項81:がんが、非小細胞肺がん(NSCLC)である、条項80に記載の方法。
【0748】
例示的な条項82:個体が、エルロチニブ、アファチニブ、及び/又はオシメルチニブでのがんの治療を以前に受容していた、条項80又は81に記載の方法。
【0749】
例示的な条項83:個体が、エルロチニブでの治療の部分奏効を示し、かつ/又は個体が、オシメルチニブでの治療の部分奏効を示した、条項82に記載の方法。
【0750】
例示的な条項84:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、条項73~83のいずれか一項に記載の方法。
【0751】
例示的な条項85:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、条項73~83のいずれか一項に記載の方法。
【0752】
例示的な条項86:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、NF1標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与する、条項73~85のいずれか一項に記載の方法。
【0753】
例示的な条項87:方法が、個体からの試料において、
(a)ALK抵抗性変異であって、任意選択的に、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L、I1171N、L1196M、D1203N、若しくはI1171Tアミノ酸置換、又はそれらの任意の組み合わせをもたらす、ALK抵抗性変異;及び/あるいは
(b)KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Vアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
ALK融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるALK-HIP1融合核酸分子である、条項73~78のいずれか一項に記載の方法。
【0754】
例示的な条項88:試料が、コードされたALKポリペプチドにおけるV1180L及びI1171Nアミノ酸置換、又はコードされたALKポリペプチドにおけるD1203N及びI1171Tアミノ酸置換をもたらす1つ以上のALK遺伝子変異を含む、条項87に記載の方法。
【0755】
例示的な条項89:試料が、KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Vアミノ酸置換をもたらす、変異を含む、条項88に記載の方法。
【0756】
例示的な条項90:がんが、原発不明がん腫である、条項87~89のいずれか一項に記載の方法。
【0757】
例示的な条項91:抗がん療法が、ALK標的療法である、条項73~90のいずれか一項に記載の方法。
【0758】
例示的な条項92:ALK標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているALK標的療法、臨床治験において試験されているALK陽性若しくはALK再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項91に記載の方法。
【0759】
例示的な条項93:ALK標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項91又は92に記載の方法。
【0760】
例示的な条項94:ALK標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項91~93のいずれか一項に記載の方法。
【0761】
例示的な条項95:ALK標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はALK特異的阻害剤である、条項93又は94に記載の方法。
【0762】
例示的な条項96:キナーゼ阻害剤が、ALKポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項93~95のいずれか一項に記載の方法。
【0763】
例示的な条項97:ALK標的療法が、クリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブ、ロルラチニブ、ブリグチニブ、エンサルチニブ(X-396)、レポトレクチニブ(TPX-005)、エヌトレクチニブ(RXDX-101)、AZD3463、CEP-37440、ベリザチニブ(TSR-011)、ASP3026、KRCA-0008、TQ-B3139、TPX-0131、TAE684(NVP-TAE684)、CT-707、WX-0593、アルコチニブ、SIM1803-1A、PLB1003、SAF-189s、PF03446962、TQ-B3101、APG-2449、X-376、CEP-28122、及びGSK1838705Aのうちの1つ以上を含む、条項91~96のいずれか一項に記載の方法。
【0764】
例示的な条項98:核酸が、ALK融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項92~97のいずれか一項に記載の方法。
【0765】
例示的な条項99:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項92~98のいずれか一項に記載の方法。
【0766】
例示的な条項100:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項92~99のいずれか一項に記載の方法。
【0767】
例示的な条項101:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるBRAF融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0768】
例示的な条項102:BRAF融合核酸分子が、BRAF融合ポリペプチドをコードする、条項101に記載の方法。
【0769】
例示的な条項103:コードされたBRAF融合ポリペプチドが、BRAFキナーゼドメイン、又はBRAFキナーゼ活性を有するBRAFキナーゼドメインの断片を含む、条項102に記載の方法。
【0770】
例示的な条項104:コードされたBRAF融合ポリペプチドが、BRAFキナーゼ活性を有し、任意選択的に、BRAFキナーゼ活性が、構成的である、条項102又は103に記載の方法。
【0771】
例示的な条項105:コードされたBRAF融合ポリペプチドが、発がん性である、条項102~104のいずれか一項に記載の方法。
【0772】
例示的な条項106:コードされたBRAF融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項102~105のいずれか一項に記載の方法。
【0773】
例示的な条項107:個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFR遺伝子増幅、並びに/又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G、S492R、及び/若しくはG465E/Rアミノ酸置換をもたらす変異である、変異;
(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12F、G12V、G12C、G13D、及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるG13D及び/又はQ61K/Lアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)MET遺伝子における変異であって、任意選択的に、MET遺伝子増幅である、変異;
(e)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるQ58del若しくはE102_I103del変異、及び/又はI111T若しくはK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;
(f)MAP2K2遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K2ポリペプチドにおけるF57Vアミノ酸置換をもたらす、変異;
(g)NF1遺伝子における変異であって、任意選択的に、F945fs*9変異である、変異;
(h)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは
(i)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0774】
例示的な条項108:方法が、個体からの試料において、
EGFR遺伝子増幅;並びに
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12F及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-SND1融合核酸分子である、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0775】
例示的な条項109:方法が、個体からの試料において、
コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465E/Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異;
コードされたNRASポリペプチドにおけるG13D及び/又はQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;並びに
MET遺伝子増幅の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-ZC3HAV1融合核酸分子である、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0776】
例示的な条項110:方法が、個体からの試料において、
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12V及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61K/Lアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるQ58del変異及び/又はI111Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;
コードされたMAP2K2ポリペプチドにおけるF57Vアミノ酸置換をもたらすMAP2K2遺伝子における変異;並びに
NF1遺伝子におけるF945fs*9変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-MKRN1融合核酸分子である、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0777】
例示的な条項111:方法が、個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、
BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-DENND2A融合核酸分子である、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0778】
例示的な条項112:がんが、フォリン酸、フルオロウラシル(5-FU)、及びオキサリプラチン(FOLFOX);5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI);並びに/又はレゴラフェニブで以前に治療されていた、条項111に記載の方法。
【0779】
例示的な条項113:方法が、個体からの試料において、
野生型KRAS遺伝子;及び
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-TRIM24融合核酸分子である、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0780】
例示的な条項114:がんが、結腸直腸がんである、条項108~113のいずれか一項に記載の方法。
【0781】
例示的な条項115:方法が、個体からの試料において、
コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子;
コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
BRAF融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるBRAF-GOLGA3融合核酸分子である、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0782】
例示的な条項116:がんが、結腸直腸がんである、条項115に記載の方法。
【0783】
例示的な条項117:がんが、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた、条項115又は116に記載の方法。
【0784】
例示的な条項118:方法が、個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
BRAF融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるBRAF-AKAP9融合核酸分子である、条項101~106のいずれか一項に記載の方法。
【0785】
例示的な条項119:がんが、結腸直腸がんである、条項118に記載の方法。
【0786】
例示的な条項120:がんが、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた、条項118又は119に記載の方法。
【0787】
例示的な条項121:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、条項101~120のいずれか一項に記載の方法。
【0788】
例示的な条項122:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、条項101~120のいずれか一項に記載の方法。
【0789】
例示的な条項123:抗がん療法が、BRAF標的療法である、条項101~122のいずれか一項に記載の方法。
【0790】
例示的な条項124:BRAF標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、BRAF再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているBRAF標的療法、臨床治験において試験されているBRAF再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項123に記載の方法。
【0791】
例示的な条項125:BRAF標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項123又は124に記載の方法。
【0792】
例示的な条項126:BRAF標的療法が、セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である、条項123~125のいずれか一項に記載の方法。
【0793】
例示的な条項127:BRAF標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はBRAF特異的阻害剤である、条項123~126のいずれか一項に記載の方法。
【0794】
例示的な条項128:キナーゼ阻害剤が、BRAFポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項125~127のいずれか一項に記載の方法。
【0795】
例示的な条項129:BRAF標的療法が、ソラフェニブ、PLX4720、PLX-3603、ダブラフェニブ(GSK2118436)、エンコラフェニブ(LGX818)、GDC-0879、RAF265、XL281、ARQ736、BAY73-4506、ベムラフェニブ、コビメチニブ、ビニメチニブ、レゴラフェニブ、セルメチニブ、トラメチニブ、又はBAY 43-9006のうちの1つ以上を含む、条項123~128のいずれか一項に記載の方法。
【0796】
例示的な条項130:核酸が、BRAF融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項124~129のいずれか一項に記載の方法。
【0797】
例示的な条項131:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項124~130のいずれか一項に記載の方法。
【0798】
例示的な条項132:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項124~131のいずれか一項に記載の方法。
【0799】
例示的な条項133:融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるEGFR融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0800】
例示的な条項134:EGFR融合核酸分子が、EGFR融合ポリペプチドをコードする、条項133に記載の方法。
【0801】
例示的な条項135:コードされたEGFR融合ポリペプチドが、EGFRキナーゼドメイン、又はEGFRキナーゼ活性を有するEGFRキナーゼドメインの断片を含む、条項134に記載の方法。
【0802】
例示的な条項136:コードされたEGFR融合ポリペプチドが、EGFRキナーゼ活性を有し、任意選択的に、EGFRキナーゼ活性が、構成的である、条項134又は135に記載の方法。
【0803】
例示的な条項137:コードされたEGFR融合ポリペプチドが、発がん性である、条項134~136のいずれか一項に記載の方法。
【0804】
例示的な条項138:コードされたEGFR融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項134~137のいずれか一項に記載の方法。
【0805】
例示的な条項139:個体からの試料において、
(a)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12A及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(b)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるG12Dアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは
(c)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、条項133~138のいずれか一項に記載の方法。
【0806】
例示的な条項140:方法が、個体からの試料において、
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるG12A及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたNRASポリペプチドにおけるG12Dアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異;並びに/あるいは
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるEGFR-PDE7A融合核酸分子である、条項133~138のいずれか一項に記載の方法。
【0807】
例示的な条項141:抗がん療法が、EGFR標的療法である、条項133~140のいずれか一項に記載の方法。
【0808】
例示的な条項142:EGFR標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、EGFR再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているEGFR標的療法、臨床治験において試験されているEGFR再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項141に記載の方法。
【0809】
例示的な条項143:EGFR標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項141又は142に記載の方法。
【0810】
例示的な条項144:EGFR標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項141~143のいずれか一項に記載の方法。
【0811】
例示的な条項145:EGFR標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はEGFR特異的阻害剤である、条項141~144のいずれか一項に記載の方法。
【0812】
例示的な条項146:キナーゼ阻害剤が、EGFRポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項143~145のいずれか一項に記載の方法。
【0813】
例示的な条項147:EGFR標的療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、ネシツムマブ、又はエルロチニブのうちの1つ以上を含む、条項141~146のいずれか一項に記載の方法。
【0814】
例示的な条項148:核酸が、EGFR融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項142~147のいずれか一項に記載の方法。
【0815】
例示的な条項149:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項142~148のいずれか一項に記載の方法。
【0816】
例示的な条項150:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項142~149のいずれか一項に記載の方法。
【0817】
例示的な条項151:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるERBB2融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0818】
例示的な条項152:ERBB2融合核酸分子が、ERBB2融合ポリペプチドをコードする、条項151に記載の方法。
【0819】
例示的な条項153:コードされたERBB2融合ポリペプチドが、ERBB2キナーゼドメイン、又はERBB2キナーゼ活性を有するERBB2キナーゼドメインの断片を含む、条項152に記載の方法。
【0820】
例示的な条項154:コードされたERBB2融合ポリペプチドが、ERBB2キナーゼ活性を有し、任意選択的に、ERBB2キナーゼ活性が、構成的である、条項152又は153に記載の方法。
【0821】
例示的な条項155:コードされたERBB2融合ポリペプチドが、発がん性である、条項152~154のいずれか一項に記載の方法。
【0822】
例示的な条項156:コードされたERBB2融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項152~155のいずれか一項に記載の方法。
【0823】
例示的な条項157:抗がん療法が、ERBB2標的療法である、条項151~156のいずれか一項に記載の方法。
【0824】
例示的な条項158:ERBB2標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ERBB2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているERBB2標的療法、臨床治験において試験されているERBB2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項157に記載の方法。
【0825】
例示的な条項159:ERBB2標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項157又は158に記載の方法。
【0826】
例示的な条項160:ERBB2標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項157~159のいずれか一項に記載の方法。
【0827】
例示的な条項161:ERBB2標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はERBB2特異的阻害剤である、条項157~160のいずれか一項に記載の方法。
【0828】
例示的な条項162:キナーゼ阻害剤が、ERBB2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項159~161のいずれか一項に記載の方法。
【0829】
例示的な条項163:ERBB2標的療法が、アファチニブ、TAK-285、ネラチニブ、ダコミチニブ、BMS-690514、BMS-599626、ペリチニブ、CP-724714、ラパチニブ、TAK-165、ARRY-380、AZD8931、AV-203、AMG-888、MM-111、MM-121、MM-141、LJM716、REGN1400、MEHD7945A、RG7116、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン(T-DM1)、ペルツズマブ、又はAPC 8024のうちの1つ以上を含む、条項157~162のいずれか一項に記載の方法。
【0830】
例示的な条項164:核酸が、ERBB2融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項158~163のいずれか一項に記載の方法。
【0831】
例示的な条項165:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項158~164のいずれか一項に記載の方法。
【0832】
例示的な条項166:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項158~165のいずれか一項に記載の方法。
【0833】
例示的な条項167:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR1融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0834】
例示的な条項168:FGFR1融合核酸分子が、FGFR1融合ポリペプチドをコードする、条項167に記載の方法。
【0835】
例示的な条項169:コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、FGFR1キナーゼドメイン、又はFGFR1キナーゼ活性を有するFGFR1キナーゼドメインの断片を含む、条項168に記載の方法。
【0836】
例示的な条項170:コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、FGFR1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、FGFR1キナーゼ活性が、構成的である、条項168又は169に記載の方法。
【0837】
例示的な条項171:コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、発がん性である、条項168~170のいずれか一項に記載の方法。
【0838】
例示的な条項172:コードされたFGFR1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項168~171のいずれか一項に記載の方法。
【0839】
例示的な条項173:抗がん療法が、FGFR1標的療法である、条項167~172のいずれか一項に記載の方法。
【0840】
例示的な条項174:FGFR1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR1標的療法、臨床治験において試験されているFGFR1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項173に記載の方法。
【0841】
例示的な条項175:FGFR1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項173又は174に記載の方法。
【0842】
例示的な条項176:FGFR1標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項173~175のいずれか一項に記載の方法。
【0843】
例示的な条項177:FGFR1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR1特異的阻害剤である、条項173~176のいずれか一項に記載の方法。
【0844】
例示的な条項178:キナーゼ阻害剤が、FGFR1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項175~177のいずれか一項に記載の方法。
【0845】
例示的な条項179:FGFR1標的療法が、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ(JNJ-42756493)、ASP5878、TAS-120、PRN1371、パゾパニブ、レゴラフェニブ、又はPKC412のうちの1つ以上を含む、条項173~178のいずれか一項に記載の方法。
【0846】
例示的な条項180:核酸が、FGFR1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項174~179のいずれか一項に記載の方法。
【0847】
例示的な条項181:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項174~180のいずれか一項に記載の方法。
【0848】
例示的な条項182:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項174~181のいずれか一項に記載の方法。
【0849】
例示的な条項183:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR2融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0850】
例示的な条項184:FGFR2融合核酸分子が、FGFR2融合ポリペプチドをコードする、条項183に記載の方法。
【0851】
例示的な条項185:コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、FGFR2キナーゼドメイン、又はFGFR2キナーゼ活性を有するFGFR2キナーゼドメインの断片を含む、条項184に記載の方法。
【0852】
例示的な条項186:コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、FGFR2キナーゼ活性を有し、任意選択的に、FGFR2キナーゼ活性が、構成的である、条項184又は185に記載の方法。
【0853】
例示的な条項187:コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、発がん性である、条項184~186のいずれか一項に記載の方法。
【0854】
例示的な条項188:コードされたFGFR2融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項184~187のいずれか一項に記載の方法。
【0855】
例示的な条項189:個体からの試料において、EGFR遺伝子変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R、L833V、及び/又はT790Mアミノ酸置換をもたらす、EGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、条項183~188のいずれか一項に記載の方法。
【0856】
例示的な条項190:個体が、エルロチニブでのがんの治療を以前に受容したことがある、条項189に記載の方法。
【0857】
例示的な条項191:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、条項183~190のいずれか一項に記載の方法。
【0858】
例示的な条項192:融合核酸分子及び/又はコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、条項183~190のいずれか一項に記載の方法。
【0859】
例示的な条項193:抗がん療法が、FGFR2標的療法である、条項183~192のいずれか一項に記載の方法。
【0860】
例示的な条項194:FGFR2標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR2再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR2標的療法、臨床治験において試験されているFGFR2再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項193に記載の方法。
【0861】
例示的な条項195:FGFR2標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項193又は194に記載の方法。
【0862】
例示的な条項196:FGFR2標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項193~195のいずれか一項に記載の方法。
【0863】
例示的な条項197:FGFR2標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR2特異的阻害剤である、条項193~196のいずれか一項に記載の方法。
【0864】
例示的な条項198:キナーゼ阻害剤が、FGFR2ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項195~197のいずれか一項に記載の方法。
【0865】
例示的な条項199:FGFR2標的療法が、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ、ASP5878、TAS-120、PRN1371、ホルモノネチン、RO4383596、Ki23057、SU5402、RLY-4008、パゾパニブ、レゴラフェニブ、又はPKC412のうちの1つ以上を含む、条項193~198のいずれか一項に記載の方法。
【0866】
例示的な条項200:核酸が、FGFR2融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項194~199のいずれか一項に記載の方法。
【0867】
例示的な条項201:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項194~200のいずれか一項に記載の方法。
【0868】
例示的な条項202:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項194~201のいずれか一項に記載の方法。
【0869】
例示的な条項203:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるFGFR3融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0870】
例示的な条項204:FGFR3融合核酸分子が、FGFR3融合ポリペプチドをコードする、条項203に記載の方法。
【0871】
例示的な条項205:コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、FGFR3キナーゼドメイン、又はFGFR3キナーゼ活性を有するFGFR3キナーゼドメインの断片を含む、条項204に記載の方法。
【0872】
例示的な条項206:コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、FGFR3キナーゼ活性を有し、任意選択的に、FGFR3キナーゼ活性が、構成的である、条項204又は205に記載の方法。
【0873】
例示的な条項207:コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、発がん性である、条項204~206のいずれか一項に記載の方法。
【0874】
例示的な条項208:コードされたFGFR3融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項204~207のいずれか一項に記載の方法。
【0875】
例示的な条項209:個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M、C797G、V441G、G465R、E709K、若しくはL858Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)AKT1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)~(e)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、条項203~208のいずれか一項に記載の方法。
【0876】
例示的な条項210:方法が、個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R、V441G、G465R、E709K、若しくはL858Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C、G13D、及び/若しくはQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)AKT1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;
(f)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異;
(g)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;
(h)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)~(h)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である、条項203~208のいずれか一項に記載の方法。
【0877】
例示的な条項211:がんが、結腸直腸がん、非小細胞肺がん、又は乳がんである、条項210に記載の方法。
【0878】
例示的な条項212:試料が、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失を含む、条項210又は211に記載の方法。
【0879】
例示的な条項213:試料が、コードされたEGFRポリペプチドにおけるL858R及び/又はE709Kアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異を含む、条項210又は211に記載の方法。
【0880】
例示的な条項214:個体が、アファチニブ及び/又はセツキシマブでのがんの治療を以前に受容していた、条項210~213のいずれか一項に記載の方法。
【0881】
例示的な条項215:個体が、アファチニブ及び/又はセツキシマブでの治療中に又はその後に、安定した疾患を経験した、条項214に記載の方法。
【0882】
例示的な条項216:方法が、個体からの試料において、
コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子;
コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である、条項203~208のいずれか一項に記載の方法。
【0883】
例示的な条項217:がんが、結腸直腸がんである、条項216に記載の方法。
【0884】
例示的な条項218:がんが、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた、条項216又は217に記載の方法。
【0885】
例示的な条項219:方法が、個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-TACC3融合核酸分子である、条項203~208のいずれか一項に記載の方法。
【0886】
例示的な条項220:がんが、結腸直腸がんである、条項219に記載の方法。
【0887】
例示的な条項221:がんが、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた、条項219又は220に記載の方法。
【0888】
例示的な条項222:試料が、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異を含み、がんが、結腸直腸がんである、条項211に記載の方法。
【0889】
例示的な条項223:試料が、EGFR遺伝子増幅、コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びに野生型KRAS遺伝子を含み、がんが、結腸直腸がんである、条項211に記載の方法。
【0890】
例示的な条項224:個体が、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブでのがんの治療を以前に受容していた、条項222又は223に記載の方法。
【0891】
例示的な条項225:個体からの試料において、SNRNP70-MET遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、条項222~224のいずれか一項に記載の方法。
【0892】
例示的な条項226:試料が、コードされたESR1ポリペプチドにおけるY537N及び/又はD538Gアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異、並びにコードされたAKT1ポリペプチドにおけるE17Kアミノ酸置換をもたらすAKT1遺伝子変異を含み、がんが、乳がんである、条項211に記載の方法。
【0893】
例示的な条項227:がんが、エストロゲン受容体陽性(ER+)及び/又はプロゲステロン受容体陽性(PR+)である、条項226に記載の方法。
【0894】
例示的な条項228:がんが、エベロリムス、デノスマブ、及び/又はフルベストラントで以前に治療されていた、条項226又は227に記載の方法。
【0895】
例示的な条項229:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、ホルモン抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与する、条項203~228のいずれか一項に記載の方法。
【0896】
例示的な条項230:方法が、個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/若しくはC797Gアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;
(b)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)及び(b)の両方の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
FGFR3融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるFGFR3-ADD1融合核酸分子である、条項203~208のいずれか一項に記載の方法。
【0897】
例示的な条項231:がんが、非小細胞肺がん(NSCLC)である、条項230に記載の方法。
【0898】
例示的な条項232:試料が、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はC797Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異、並びにコードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子変異を含む、条項231に記載の方法。
【0899】
例示的な条項233:個体が、オシメルチニブでのがんの治療を以前に受容していた、条項232に記載の方法。
【0900】
例示的な条項234:個体が、オシメルチニブでの治療中に又はその後に、安定した疾患を経験した、条項233に記載の方法。
【0901】
例示的な条項235:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対する抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、条項203~234のいずれか一項に記載の方法。
【0902】
例示的な条項236:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、条項203~234のいずれか一項に記載の方法。
【0903】
例示的な条項237:抗がん療法が、FGFR3標的療法である、条項203~236のいずれか一項に記載の方法。
【0904】
例示的な条項238:FGFR3標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、FGFR3再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているFGFR3標的療法、臨床治験において試験されているFGFR3再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項237に記載の方法。
【0905】
例示的な条項239:FGFR3標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項237又は238に記載の方法。
【0906】
例示的な条項240:FGFR3標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項237~239のいずれか一項に記載の方法。
【0907】
例示的な条項241:FGFR3標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はFGFR3特異的阻害剤である、条項237~240のいずれか一項に記載の方法。
【0908】
例示的な条項242:キナーゼ阻害剤が、FGFR3ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項239~241のいずれか一項に記載の方法。
【0909】
例示的な条項243:FGFR3標的療法が、E3810(ルシタニブ)、AZD4547、ドビチニブ(TKI258)、ポナチニブ、デラザンチニブ(ARQ 087)、ニンテンダニブ(BIBF1120)、ロガラチニブ(BAY 1163877)、3D185、SOMCL-085、ブリバニブ(BMS582664)、レンバチニブ(E7080)、オランチニブ(TSU-68)、PRN1371、XL-228、AZ12908010(AZ8010)、デビオ-1347(CH5183284)、FIIN-2、LY2874455、インフィグラチニブ(BGJ398、NVP-BGJ398)、ペミガチニブ、エルダフィチニブ、ASP5878、TAS-120、PRN1371、PKC412、ボファタマブ(B-70)、パゾパニブ、又はMFGR1877Sのうちの1つ以上を含む、条項237~242のいずれか一項に記載の方法。
【0910】
例示的な条項244:核酸が、FGFR3融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項238~243のいずれか一項に記載の方法。
【0911】
例示的な条項245:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項238~244のいずれか一項に記載の方法。
【0912】
例示的な条項246:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項238~245のいずれか一項に記載の方法。
【0913】
例示的な条項247:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるMET融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0914】
例示的な条項248:MET融合核酸分子が、MET融合ポリペプチドをコードする、条項247に記載の方法。
【0915】
例示的な条項249:コードされたMET融合ポリペプチドが、METキナーゼドメイン、又はMETキナーゼ活性を有するMETキナーゼドメインの断片を含む、条項248に記載の方法。
【0916】
例示的な条項250:コードされたMET融合ポリペプチドが、METキナーゼ活性を有し、任意選択的に、METキナーゼ活性が、構成的である、条項248又は249に記載の方法。
【0917】
例示的な条項251:コードされたMET融合ポリペプチドが、発がん性である、条項248~250のいずれか一項に記載の方法。
【0918】
例示的な条項252:コードされたMET融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項248~251のいずれか一項に記載の方法。
【0919】
例示的な条項253:個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFR遺伝子増幅、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/若しくはG465Rアミノ酸置換をもたらす変異、あるいはそれらの任意の組み合わせである、変異;並びに/あるいは
(b)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、条項247~252のいずれか一項に記載の方法。
【0920】
例示的な条項254:方法が、個体からの試料において、
EGFR遺伝子増幅;コードされたEGFRポリペプチドにおけるV441G及び/又はG465Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異;並びに
野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
MET融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるMET-SNRNP70融合核酸分子である、条項247~252のいずれか一項に記載の方法。
【0921】
例示的な条項255:個体からの試料において、FGFR3-TACC3遺伝子融合の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、条項254に記載の方法。
【0922】
例示的な条項256:個体が、FOLFOXIRI(フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチン、及びイリノテカン)、ベバシズマブ、及び/又はパニツムマブでのがんの治療を以前に受容していた、条項254又は255に記載の方法。
【0923】
例示的な条項257:方法が、個体からの試料において、EGFR遺伝子増幅;及び野生型KRAS遺伝子、又はコードされたKRASポリペプチドにおけるQ61Hアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、MET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるMET-CAPZA2融合核酸分子である、条項247~252のいずれか一項に記載の方法。
【0924】
例示的な条項258:がんが、結腸直腸がんである、条項254~257のいずれか一項に記載の方法。
【0925】
例示的な条項259:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、条項247~258のいずれか一項に記載の方法。
【0926】
例示的な条項260:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、条項247~258のいずれか一項に記載の方法。
【0927】
例示的な条項261:抗がん療法が、MET標的療法である、条項247~260のいずれか一項に記載の方法。
【0928】
例示的な条項262:MET標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、MET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているMET標的療法、臨床治験において試験されているMET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項261に記載の方法。
【0929】
例示的な条項263:MET標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項261又は262に記載の方法。
【0930】
例示的な条項264:MET標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項261~263のいずれか一項に記載の方法。
【0931】
例示的な条項265:MET標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はMET特異的阻害剤である、条項261~264のいずれか一項に記載の方法。
【0932】
例示的な条項266:キナーゼ阻害剤が、METポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項263~265のいずれか一項に記載の方法。
【0933】
例示的な条項267:MET標的療法が、PHA-665752、クリゾチニブ、カボザンチニブ、又はカプマチニブ(INC280)を含む、条項261~266のいずれか一項に記載の方法。
【0934】
例示的な条項268:核酸が、MET融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項262~267のいずれか一項に記載の方法。
【0935】
例示的な条項269:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項262~268のいずれか一項に記載の方法。
【0936】
例示的な条項270:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項262~269のいずれか一項に記載の方法。
【0937】
例示的な条項271:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるRAF1融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0938】
例示的な条項272:RAF1融合核酸分子が、RAF1融合ポリペプチドをコードする、条項271に記載の方法。
【0939】
例示的な条項273:コードされたRAF1融合ポリペプチドが、RAF1キナーゼドメイン、又はRAF1キナーゼ活性を有するRAF1キナーゼドメインの断片を含む、条項272に記載の方法。
【0940】
例示的な条項274:コードされたRAF1融合ポリペプチドが、RAF1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、RAF1キナーゼ活性が、構成的である、条項272又は273に記載の方法。
【0941】
例示的な条項275:コードされたRAF1融合ポリペプチドが、発がん性である、条項272~274のいずれか一項に記載の方法。
【0942】
例示的な条項276:コードされたRAF1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項272~275のいずれか一項に記載の方法。
【0943】
例示的な条項277:個体からの試料において、
(a)BRAF遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらす、変異;
(b)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)野生型KRAS遺伝子、又はKRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/若しくはG13Dアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)HRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)MAP2K1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらす、変異;並びに/あるいは
(f)NRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、条項271~276のいずれか一項に記載の方法。
【0944】
例示的な条項278:方法が、個体からの試料において、
コードされたBRAFポリペプチドにおけるV600Eアミノ酸置換をもたらすBRAF遺伝子における変異;
コードされたEGFRポリペプチドにおけるS492R及び/又はV441Gアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子における変異;
野生型KRAS遺伝子;
コードされたHRASポリペプチドにおけるQ61Lアミノ酸置換をもたらすHRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異及び/又はK57Tアミノ酸置換をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
RAF1融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるRAF1-SYN2融合核酸分子である、条項277に記載の方法。
【0945】
例示的な条項279:がんが、結腸直腸がんである、条項278に記載の方法。
【0946】
例示的な条項280:がんが、5-FU;フォリン酸、5-FU、及びイリノテカン(FOLFIRI)とベバシズマブとの組み合わせ;FOLFIRIとセツキシマブとの組み合わせ;フォリン酸、5-FU、及びオキサリプラチン(FOLFOX)とベバシズマブとの組み合わせ;並びに/又はペムブロリズマブとレゴラフェニブとの組み合わせで以前に治療されていた、条項278又は279に記載の方法。
【0947】
例示的な条項281:方法が、個体からの試料において、
コードされたKRASポリペプチドにおけるG12C及び/又はG13Dアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子における変異;
コードされたMAP2K1ポリペプチドにおけるE102_I103del変異をもたらすMAP2K1遺伝子における変異;並びに
コードされたNRASポリペプチドにおけるQ61Kアミノ酸置換をもたらすNRAS遺伝子における変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、
RAF1融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRAF1-TRAK1融合核酸分子である、条項277に記載の方法。
【0948】
例示的な条項282:がんが、結腸直腸がんである、条項281に記載の方法。
【0949】
例示的な条項283:がんが、アダグラシブ、又はアダグラシブとセツキシマブとの組み合わせで以前に治療されていた、条項281又は282に記載の方法。
【0950】
例示的な条項284:抗がん療法が、RAF1標的療法である、条項271~283のいずれか一項に記載の方法。
【0951】
例示的な条項285:RAF1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RAF1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRAF1標的療法、臨床治験において試験されているRAF1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項284に記載の方法。
【0952】
例示的な条項286:RAF1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項284又は285に記載の方法。
【0953】
例示的な条項287:RAF1標的療法が、セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤である、条項284~286のいずれか一項に記載の方法。
【0954】
例示的な条項288:RAF1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はRAF1特異的阻害剤である、条項284~287のいずれか一項に記載の方法。
【0955】
例示的な条項289:キナーゼ阻害剤が、RAF1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項286~288のいずれか一項に記載の方法。
【0956】
例示的な条項290:RAF1標的療法が、ソラフェニブ(BAY49-9006)、ビニメチニブ、コビメチニブ、レゴラフェニブ、トラメチニブ、又はRAF265のうちの1つ以上を含む、条項284~289のいずれか一項に記載の方法。
【0957】
例示的な条項291:核酸が、RAF1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項285~290のいずれか一項に記載の方法。
【0958】
例示的な条項292:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項285~291のいずれか一項に記載の方法。
【0959】
例示的な条項293:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項285~292のいずれか一項に記載の方法。
【0960】
例示的な条項294:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるRET融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0961】
例示的な条項295:RET融合核酸分子が、RET融合ポリペプチドをコードする、条項294に記載の方法。
【0962】
例示的な条項296:コードされたRET融合ポリペプチドが、RETキナーゼドメイン、又はRETキナーゼ活性を有するRETキナーゼドメインの断片を含む、条項295に記載の方法。
【0963】
例示的な条項297:コードされたRET融合ポリペプチドが、RETキナーゼ活性を有し、任意選択的に、RETキナーゼ活性が、構成的である、条項295又は296に記載の方法。
【0964】
例示的な条項298:コードされたRET融合ポリペプチドが、発がん性である、条項295~297のいずれか一項に記載の方法。
【0965】
例示的な条項299:コードされたRET融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項295~298のいずれか一項に記載の方法。
【0966】
例示的な条項300:個体からの試料において、
(a)EGFR遺伝子における変異であって、任意選択的に、EGFRのエクソン19若しくはその一部分の欠失、又はコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790Mアミノ酸置換をもたらす変異、あるいは両方である、変異;
(b)PIK3CA遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらす、変異;
(c)KRAS遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらす、変異;
(d)ESR1遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらす、変異;
(e)PTEN遺伝子における変異であって、任意選択的に、コードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらす、変異;あるいは
(a)~(e)の任意の組み合わせの存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含む、条項294~299のいずれか一項に記載の方法。
【0967】
例示的な条項301:方法が、個体からの試料において、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRET-ERC1融合核酸分子である、条項294~299のいずれか一項に記載の方法。
【0968】
例示的な条項302:方法が、個体からの試料において、EGFRのエクソン19又はその一部分の欠失、及びコードされたEGFRポリペプチドにおけるT790Mアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRET-NCOA4融合核酸分子である、条項294~299のいずれか一項に記載の方法。
【0969】
例示的な条項303:個体が、オシメルチニブで以前に治療されていた、条項302に記載の方法。
【0970】
例示的な条項304:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、第1、第2、又は第3世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤である、条項294~303のいずれか一項に記載の方法。
【0971】
例示的な条項305:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、EGFR標的抗がん療法に対するがんの抵抗性を付与し、任意選択的に、EGFR標的抗がん療法が、セツキシマブ、パニツムマブ、ラパチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、ダコミチニブ、イコチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、アファタニブ、オルムチニブ、EGF816(ナザルチニブ)、アビチニブ(AC0010)、ロシレチニブ(CO-1686)、BMS-690514、YH5448、PF-06747775、ASP8273、PF299804、AP26113、又はエルロチニブである、条項294~303のいずれか一項に記載の方法。
【0972】
例示的な条項306:方法が、個体からの試料において、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE542Kアミノ酸置換をもたらすPIK3CA遺伝子変異;コードされたESR1ポリペプチドにおけるE380Qアミノ酸置換をもたらすESR1遺伝子変異;コードされたKRASポリペプチドにおけるG12Cアミノ酸置換をもたらすKRAS遺伝子変異;並びにコードされたPTENポリペプチドにおけるS59*及び/又はM134Iアミノ酸置換をもたらすPTEN遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はそれらの存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子が、表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるRET-BAIAP2L1融合核酸分子である、条項294~299のいずれか一項に記載の方法。
【0973】
例示的な条項307:がんが、乳がんである、条項306に記載の方法。
【0974】
例示的な条項308:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、PI3K標的療法に対するがんの抵抗性を付与する、条項294~307のいずれか一項に記載の方法。
【0975】
例示的な条項309:方法が、個体からの試料において、コードされたEGFRポリペプチドにおけるT790M及び/又はL858Rアミノ酸置換をもたらすEGFR遺伝子変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含み、RET融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるRET-CCDC6融合核酸分子である、条項294~299のいずれか一項に記載の方法。
【0976】
例示的な条項310:抗がん療法が、RET標的療法である、条項294~309のいずれか一項に記載の方法。
【0977】
例示的な条項311:RET標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、RET再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているRET標的療法、臨床治験において試験されているRET再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項310に記載の方法。
【0978】
例示的な条項312:RET標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項310又は311に記載の方法。
【0979】
例示的な条項313:RET標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項310~312のいずれか一項に記載の方法。
【0980】
例示的な条項314:RET標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はRET特異的阻害剤である、条項310~313のいずれか一項に記載の方法。
【0981】
例示的な条項315:キナーゼ阻害剤が、RETポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項312~314のいずれか一項に記載の方法。
【0982】
例示的な条項316:RET標的療法が、セルペルカチニブ、プラルセチニブ、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、レゴラフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、又はバンデタニブのうちの1つ以上を含む、条項310~315のいずれか一項に記載の方法。
【0983】
例示的な条項317:核酸が、RET融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項311~316のいずれか一項に記載の方法。
【0984】
例示的な条項318:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項311~317のいずれか一項に記載の方法。
【0985】
例示的な条項319:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項311~318のいずれか一項に記載の方法。
【0986】
例示的な条項320:融合核酸分子が、表1~6のうちのいずれかに列挙されるROS1融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【0987】
例示的な条項321:ROS1融合核酸分子が、ROS1融合ポリペプチドをコードする、条項320に記載の方法。
【0988】
例示的な条項322:コードされたROS1融合ポリペプチドが、ROS1キナーゼドメイン、又はROS1キナーゼ活性を有するROS1キナーゼドメインの断片を含む、条項321に記載の方法。
【0989】
例示的な条項323:コードされたROS1融合ポリペプチドが、ROS1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、ROS1キナーゼ活性が、構成的である、条項321又は322に記載の方法。
【0990】
例示的な条項324:コードされたROS1融合ポリペプチドが、発がん性である、条項321~323のいずれか一項に記載の方法。
【0991】
例示的な条項325:コードされたROS1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項321~324のいずれか一項に記載の方法。
【0992】
例示的な条項326:個体からの試料において、PIK3CA遺伝子変異であって、任意選択的に、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE545Kアミノ酸置換をもたらす、変異の存在の知識を取得すること、又はその存在を検出することを更に含む、条項320~325のいずれか一項に記載の方法。
【0993】
例示的な条項327:ROS1融合核酸分子が、表2又は6に列挙されるROS1-GOPC融合核酸分子であり、試料が、コードされたPIK3CAポリペプチドにおけるE545Kアミノ酸置換をもたらすPIK3CA遺伝子変異を含む、条項326に記載の方法。
【0994】
例示的な条項328:融合核酸分子及び/又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、PI3K標的療法に対するがんの抵抗性を付与する、条項320~327のいずれか一項に記載の方法。
【0995】
例示的な条項329:抗がん療法が、ROS1標的療法である、条項320~328のいずれか一項に記載の方法。
【0996】
例示的な条項330:ROS1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、ROS1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているROS1標的療法、臨床治験において試験されているROS1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項329に記載の方法。
【0997】
例示的な条項331:ROS1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項329又は330に記載の方法。
【0998】
例示的な条項332:ROS1標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項329~331のいずれか一項に記載の方法。
【0999】
例示的な条項333:ROS1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はROS1特異的阻害剤である、条項329~332のいずれか一項に記載の方法。
【1000】
例示的な条項334:キナーゼ阻害剤が、ROS1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項331~333のいずれか一項に記載の方法。
【1001】
例示的な条項335:ROS1標的療法が、クリゾチニブ、ロルラチニブ、TQ-B3139、レポトレクチニブ(TPX-0005)、ブリグチニブ、カボザンチニブ、セリチニブ、又はエヌトレクチニブのうちの1つ以上を含む、条項329~334のいずれか一項に記載の方法。
【1002】
例示的な条項336:核酸が、ROS1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項330~335のいずれか一項に記載の方法。
【1003】
例示的な条項337:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項330~336のいずれか一項に記載の方法。
【1004】
例示的な条項338:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項330~337のいずれか一項に記載の方法。
【1005】
例示的な条項339:融合核酸分子が、表2及び6のうちのいずれかに列挙されるNTRK1融合核酸分子である、条項1~72のいずれか一項に記載の方法。
【1006】
例示的な条項340:NTRK1融合核酸分子が、NTRK1融合ポリペプチドをコードする、条項339に記載の方法。
【1007】
例示的な条項341:コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、NTRK1キナーゼドメイン、又はNTRK1キナーゼ活性を有するNTRK1キナーゼドメインの断片を含む、条項340に記載の方法。
【1008】
例示的な条項342:コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、NTRK1キナーゼ活性を有し、任意選択的に、NTRK1キナーゼ活性が、構成的である、条項340又は341に記載の方法。
【1009】
例示的な条項343:コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、発がん性である、条項340~342のいずれか一項に記載の方法。
【1010】
例示的な条項344:コードされたNTRK1融合ポリペプチドが、がん細胞生存、血管新生、がん細胞増殖、及びそれらの任意の組み合わせを促進する、条項340~343のいずれか一項に記載の方法。
【1011】
例示的な条項345:抗がん療法が、NTRK1標的療法である、条項339~344のいずれか一項に記載の方法。
【1012】
例示的な条項346:NTRK1標的療法が、小分子阻害剤、抗体、細胞療法、核酸、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、NTRK1再編成がんのための治療、臨床治験において試験されているNTRK1標的療法、臨床治験において試験されているNTRK1再編成がんのための治療、又はそれらの任意の組み合わせである、条項345に記載の方法。
【1013】
例示的な条項347:NTRK1標的療法が、キナーゼ阻害剤である、条項345又は346に記載の方法。
【1014】
例示的な条項348:NTRK1標的療法が、チロシンキナーゼ阻害剤である、条項345~347のいずれか一項に記載の方法。
【1015】
例示的な条項349:NTRK1標的療法が、マルチキナーゼ阻害剤又はNTRK1特異的阻害剤である、条項345~348のいずれか一項に記載の方法。
【1016】
例示的な条項350:キナーゼ阻害剤が、NTRK1ポリペプチドのキナーゼ活性を阻害する、条項347~349のいずれか一項に記載の方法。
【1017】
例示的な条項351:NTRK1標的療法が、アルチラチニブ(DCC-2701)、AG 879(チロホスチンAG 879)、抗TrK抗体、ARRY 954、AR523、AZ-23、AZ623、ベンゾトリアゾール、CEP-2563、ダヌセルチブ(PHA-739358)、エヌトレクチニブ、DS-6051、GNF 5837、GW 441756、インデノピロロカルボアゾール12a、イソチアゾール5n、ラロトレクチニブ、レスタウルチニブ(CEP-701)、セリトレクチニブ(LOXO-195)、大環状化合物、ONO-5390556、オキシインドール3、ペグカントラチニブ(SNA-120)、PHA-848125、PLX7486、ピラゾール誘導体、ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、ピリドカルバゾール、ピリドキナゾリニル、ピリドトリアゾール、ピロリジニルチオ尿素、ピロリジニル尿素、ピロロ[2;3-d]ピリミジン、キナゾリニル、レポトレクチニブ(TPX-0005)、Ro 08-2750、置換ピラゾロ[1;5a]ピリミジン、シトラバチニブ(MGCD516)、SNA-125、タビレルミド、チアゾール20h、F17752、カボザンチニブ(XL184)、メレスチニブ(LY2801653)、ベリザチニブ(TSR-011)、ドビチニブ、ONO-7579、又はVMD-928のうちの1つ以上を含む、条項345~350のいずれか一項に記載の方法。
【1018】
例示的な条項352:核酸が、NTRK1融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの発現を阻害する、条項346~351のいずれか一項に記載の方法。
【1019】
例示的な条項353:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)である、条項346~352のいずれか一項に記載の方法。
【1020】
例示的な条項354:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項346~353のいずれか一項に記載の方法。
【1021】
例示的な条項355:治療又は1つ以上の治療選択肢が、追加の抗がん療法を更に含む、条項1~9、18、37、38、及び40~354のいずれか一項に記載の方法。
【1022】
例示的な条項356:追加の抗がん療法が、小分子阻害剤、化学療法剤、がん免疫療法、抗体、細胞療法、核酸、手術、放射線療法、抗血管新生療法、抗DNA修復療法、抗炎症療法、抗腫瘍剤、成長阻害剤、細胞傷害性剤、ワクチン、小分子アゴニスト、ウイルスベースの療法、抗体-薬物コンジュゲート、組換えタンパク質、融合タンパク質、自然化合物、ペプチド、標的タンパク質分解キメラ(PROTAC)、又はそれらの任意の組み合わせのうちの1つ以上を含む、条項355に記載の方法。
【1023】
例示的な条項357:細胞療法が、養子療法、T細胞ベースの療法、ナチュラルキラー(NK)細胞ベースの療法、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法、組換えT細胞受容体(TCR)T細胞療法、マクロファージベースの療法、誘導多能性幹細胞ベースの療法、B細胞ベースの療法、又は樹状細胞(DC)ベースの療法である、条項356に記載の方法。
【1024】
例示的な条項358:核酸が、二本鎖RNA(dsRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、又は低分子ヘアピン型RNA(shRNA)を含む、条項356に記載の方法。
【1025】
例示的な条項359:個体からの試料を得ることを更に含む、条項1~358のいずれか一項に記載の方法。
【1026】
例示的な条項360:試料が、がんから得られる、条項1~359のいずれか一項に記載の方法。
【1027】
例示的な条項361:試料が、組織生検試料、液体生検試料、又は正常対照を含む、条項1~360のいずれか一項に記載の方法。
【1028】
例示的な条項362:試料が、腫瘍生検、腫瘍検体、又は循環腫瘍細胞からのものである、条項361に記載の方法。
【1029】
例示的な条項363:試料が、液体生検試料であり、血液、血漿、脳脊髄液、痰、便、尿、又は唾液を含む、条項1~361のいずれか一項に記載の方法。
【1030】
例示的な条項364:試料が、がんからの細胞及び/又は核酸を含む、条項1~363のいずれか一項に記載の方法。
【1031】
例示的な条項365:試料が、がんからのmRNA、DNA、循環腫瘍DNA(ctDNA)、セルフリーDNA、又はセルフリーRNAを含む、条項364に記載の方法。
【1032】
例示的な条項366:試料が、液体生検試料であり、かつ循環腫瘍細胞(CTC)を含む、条項363に記載の方法。
【1033】
例示的な条項367:試料が、液体生検試料であり、かつセルフリーDNA(cfDNA)、循環腫瘍DNA(ctDNA)、又はそれらの任意の組み合わせを含む、条項363に記載の方法。
【1034】
例示的な条項368:個体からの組織生検試料、液体生検試料、又は組織生検試料及び液体生検試料の両方において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドの知識を取得すること、又はそれを検出することを含む、条項1~367のいずれか一項に記載の方法。
【1035】
例示的な条項369:知識を取得することが、試料において、融合核酸分子又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することを含む、条項4~10及び50~368のいずれか一項に記載の方法。
【1036】
例示的な条項370:検出することが、切断点又は融合接合部を含む融合核酸分子の断片を検出することを含む、条項1~3、11~41、及び49~369のいずれか一項に記載の方法。
【1037】
例示的な条項371:融合核酸分子が、試料において、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、増幅ベースのアッセイ、ポリメラーゼ連鎖反応制限断片長多型(PCR-RFLP)アッセイ、リアルタイムPCR、スクリーニング分析、蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)、スペクトル核型決定、多色FISH(mFISH)、比較ゲノムハイブリダイゼーション、インサイツハイブリダイゼーション、配列特異的プライミング(SSP)PCR、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、質量分析遺伝子型決定、又は配列決定のうちの1つ以上によって検出される、条項1~3、11~41、及び49~370のいずれか一項に記載の方法。
【1038】
例示的な条項372:配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法を含み、任意選択的に、超並列配列決定(MPS)技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、条項371に記載の方法。
【1039】
例示的な条項373:融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドを検出することが、切断点又は融合接合部を含む融合核酸分子の断片によってコードされた融合ポリペプチドの一部分を検出することを含む、条項1~3、11~41、及び49~369のいずれか一項に記載の方法。
【1040】
例示的な条項374:融合ポリペプチドが、試料において、イムノブロッティング、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、免疫組織化学、又は質量分析のうちの1つ以上によって検出される、条項1~3、11~41、49~369、及び373のいずれか一項に記載の方法。
【1041】
例示的な条項375:方法が、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む試料における1つ以上の核酸を選択的に濃縮することを更に含み、選択的に濃縮することが、濃縮された試料を産生する、条項1~3、11~18、及び42~372のいずれか一項に記載の方法。
【1042】
例示的な条項376:選択的に濃縮することが、(a)1つ以上のベイト分子を試料と組み合わせ、それによって、1つ以上のベイト分子を、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む試料における1つ以上の核酸にハイブリダイズさせ、核酸ハイブリッドを産生することと、(b)核酸ハイブリッドを単離して、濃縮された試料を産生することと、を含む、条項375に記載の方法。
【1043】
例示的な条項377:1つ以上のベイト分子が、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列にハイブリダイズするように構成された捕捉核酸分子を含む、条項22、28~41、及び376のいずれか一項に記載の方法。
【1044】
例示的な条項378:捕捉核酸分子が、約10~約30個のヌクレオチド、約50~約1000個のヌクレオチド、約100~約500個のヌクレオチド、約100~約300個のヌクレオチド、又は約100~約200個のヌクレオチドを含む、条項377に記載の方法。
【1045】
例示的な条項379:1つ以上のベイト分子が、アフィニティー試薬又は検出試薬にコンジュゲートしている、条項22、28~41、及び376~378のいずれか一項に記載の方法。
【1046】
例示的な条項380:アフィニティー試薬が、抗体、抗体断片、若しくはビオチンであるか、又は検出試薬が、蛍光マーカーである、条項379に記載の方法。
【1047】
例示的な条項381:捕捉核酸分子が、DNA、RNA、又は混合DNA/RNA分子を含む、条項377~380のいずれか一項に記載の方法。
【1048】
例示的な条項382:選択的に濃縮することが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して、融合核酸分子に対応するヌクレオチド配列を含む1つ以上の核酸を増幅して、濃縮された試料を産生することを含む、条項23~27、30~41、及び50~375のいずれか一項に記載の方法。
【1049】
例示的な条項383:濃縮された試料を配列決定することを更に含む、条項375~382のいずれか一項に記載の方法。
【1050】
例示的な条項384:個体が、ヒトである、条項1~383のいずれか一項に記載の方法。
【1051】
例示的な条項385:
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するためのプローブ又はベイトを含む、キット。
【1052】
例示的な条項386:表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を含む、核酸分子。
【1053】
例示的な条項387:条項386に記載の核酸分子を含む、ベクター。
【1054】
例示的な条項388:条項387に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【1055】
例示的な条項389:表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分に特異的に結合する、抗体又は抗体断片。
【1056】
例示的な条項390:
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片によってコードされた融合ポリペプチド又はその一部分を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための抗体又は抗体断片を含む、キット。
【1057】
例示的な条項391:
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチドのインビトロ使用。
【1058】
例示的な条項392:
(i)表1及び3~5のうちのいずれかに列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、あるいは
(ii)表2若しくは6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片を、表2又は6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する個体からの試料において検出するための1つ以上のオリゴヌクレオチドを含む、キット。
【1059】
例示的な条項393:システムであって、
1つ以上のプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、
1つ以上のプログラム命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備え、1つ以上のプログラム命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、
(a)1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である、分析することと、
(c)分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を行うように構成されている、システム。
【1060】
例示的な条項394:方法を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、方法が、
(a)1つ以上のプロセッサを使用して、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)1つ以上のプロセッサを使用して、複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子である、分析することと、
(c)1つ以上のプロセッサを使用して、分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1061】
例示的な条項395:試料が、がんを有する個体からのものである、条項393に記載のシステム、又は条項394に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1062】
例示的な条項396:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子が、表3に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、条項393若しくは395に記載のシステム、又は条項394若しくは395に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1063】
例示的な条項397:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、骨髄腫、胚細胞がん、又は芽細胞腫である、条項395又は396に記載のシステム又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1064】
例示的な条項398:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、固形腫瘍である、条項395~397のいずれか一項に記載のシステム又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1065】
例示的な条項399:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、血液悪性腫瘍である、条項395~397のいずれか一項に記載のシステム又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1066】
例示的な条項400:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、B細胞がん(多発性骨髄腫)、黒色腫、乳がん、肺がん、気管支がん、結腸直腸がん、前立腺がん、膵がん、胃がん(stomach cancer)、卵巣がん、膀胱がん(urinary bladder cancer)、脳がん、中枢神経系がん、末梢神経系がん、食道がん、子宮頸がん、子宮がん、子宮内膜がん、口腔のがん、咽頭のがん、肝臓がん、腎臓がん、精巣がん、胆道がん、小腸がん、虫垂がん、唾液腺がん、甲状腺がん(thyroid gland cancer)、副腎がん、骨肉腫、軟骨肉腫、血液組織のがん、腺がん、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、結腸がん、多発性骨髄腫(MM)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性障害(MPD)、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、真性多血症、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、軟部組織肉腫、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、扁平上皮がん、基底細胞がん、腺がん、汗腺がん、脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、髄様がん、気管支原性肺がん、腎細胞がん、肝細胞腫、胆管がん、絨毛がん、精上皮腫、胚性がん腫、ウィルムス腫瘍、膀胱がん(bladder carcinoma)、上皮がん、神経膠腫、星状細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫瘍、乏突起神経膠腫、髄膜腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、肝細胞がん、甲状腺がん(thyroid cancer)、胃がん(gastric cancer)、頭頸部がん、小細胞がん、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症、好酸球増加症候群、全身性肥満細胞症、家族性過好酸球増加症、慢性好酸球性白血病、神経内分泌がん、又はカルチノイド腫瘍である、条項395~397のいずれか一項に記載のシステム又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1067】
例示的な条項401:融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、虫垂腺がん、膀胱腺がん、膀胱尿路上皮(移行上皮)がん、特定不能NOS乳がん(breast cancer)、NOS乳がん(breast carcinoma)、浸潤性乳管がん(IDC)、乳房浸潤性小葉がん(ILC)、子宮頸部扁平上皮がん(SCC)、結腸腺がん(CRC)、食道腺がん、NOS食道がん、食道扁平上皮がん(SCC)、眼球内黒色腫、胆嚢腺がん、胃食道接合部腺がん、肝内胆管がん、NOS腎臓がん、肝臓肝細胞がん(HCC)、NOS肺がん、肺腺がん、肺大細胞がん、NOS肺非小細胞肺がん(NSCLC)、肺未分化小細胞がん、肺扁平上皮がん(SCC)、NOS卵巣がん、NOS膵がん、膵管腺がん、膵胆管がん、NOS前立腺がん、前立腺腺房腺がん、前立腺管腺がん、直腸腺がん(CRC)、皮膚黒色腫、小腸腺がん、NOS軟部組織肉腫、NOS胃腺がん、NOS原発不明がん、原発不明腺がん、NOS原発不明がん腫(CUP)、原発不明神経内分泌腫瘍、原発不明扁平上皮がん(SCC)、又はNOS子宮内膜腺がんである、条項395~397のいずれか一項に記載のシステム又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1068】
例示的な条項402:
(a)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表4に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんであるか、又は
(b)融合核酸分子が、表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子であり、がんが、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応するがんであり、融合核酸分子が、表5に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/若しくは切断点2を含むか、若しくはそれらからもたらされる、条項395~397のいずれか一項に記載のシステム又は非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1069】
例示的な条項403:システムであって、
1つ以上のプログラム命令を記憶するように構成されたメモリと、
1つ以上のプログラム命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を備え、1つ以上のプログラム命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、
(a)1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、がんを有する個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、分析することと、
(c)分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を行うように構成されている、システム。
【1070】
例示的な条項404:方法を実行するための1つ以上のコンピュータプロセッサによって実行可能な1つ以上のプログラムを含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、方法が、
(a)1つ以上のプロセッサを使用して、1つ以上の核酸分子の複数の配列リードを得ることであって、1つ以上の核酸分子が、がんを有する個体から得られた試料に由来する、得ることと、
(b)1つ以上のプロセッサを使用して、複数の配列リードを融合核酸分子の存在について分析することであって、融合核酸分子が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子であり、がんが、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんである、分析することと、
(c)1つ以上のプロセッサを使用して、分析に基づいて、試料において融合核酸分子を検出することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1071】
例示的な条項405:融合核酸分子が、表6に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応する切断点1及び/又は切断点2を含むか、又はそれらからもたらされる、条項403に記載のシステム、又は条項404に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1072】
例示的な条項406:複数の配列リードが、配列決定によって得られ、任意選択的に、配列決定が、超並列配列決定(MPS)技法、全ゲノム配列決定(WGS)、全エクソーム配列決定、標的配列決定、直接配列決定、又はサンガー配列決定技法の使用を含み、任意選択的に、超並列配列決定技法が、次世代配列決定(NGS)を含む、条項393、395~403、及び405のいずれか一項に記載のシステム、又は条項394~402、404、及び405のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1073】
例示的な条項407:1つ以上のプログラム命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、検出に少なくとも部分的に基づいて、試料についてのゲノムプロファイルを生成するように更に構成されている、条項393、395~403、405、及び406のいずれか一項に記載のシステム。
【1074】
例示的な条項408:方法が、検出に少なくとも部分的に基づいて、試料についてのゲノムプロファイルを生成することを更に含む、条項394~402及び404~406のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1075】
例示的な条項409:個体が、ゲノムプロファイルに少なくとも部分的に基づく治療を投与される、条項407に記載のシステム、又は条項408に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1076】
例示的な条項410:ゲノムプロファイルが、包括的ゲノムプロファイリング(CGP)試験、遺伝子発現プロファイリング試験、がんホットスポットパネル試験、DNAメチル化試験、DNA断片化試験、RNA断片化試験、又はそれらの任意の組み合わせからの結果を更に含む、条項407若しくは409に記載のシステム、又は条項408若しくは409に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1077】
例示的な条項411:ゲノムプロファイルが、核酸配列決定ベースの試験からの結果を更に含む、条項407、409、及び410のいずれか一項に記載のシステム、又は条項408~410のいずれか一項に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【1078】
例示的な条項412:がんを治療する又はその進行を遅らせる方法における使用のための抗がん療法であって、方法が、個体に抗がん療法を投与することを含み、
(a)表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出されるか、あるいは
(b)表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出され、個体が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する、抗がん療法。
【1079】
例示的な条項413:がんを治療する又はその進行を遅らせるための医薬の製造における使用のための抗がん療法であって、医薬が、個体に投与され、
(a)表1に列挙されるALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出されるか、あるいは
(b)表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、若しくはROS1融合核酸分子、又は切断点若しくは融合接合部を含むその断片、又は融合核酸分子によってコードされた融合ポリペプチドが、個体から得られた試料において検出され、個体が、表2に列挙されるALK、BRAF、ERBB2、FGFR1、FGFR2、FGFR3、MET、NTRK1、RAF1、RET、又はROS1融合核酸分子に対応するがんを有する、抗がん療法。
【1080】
本明細書に記載の本発明の方法ステップは、異なる意味が明示的に提供されるか、又は文脈から明らかでない限り、1つ以上の他の当事者又は事業体にステップを実行させる任意の好適な方法を含むことを意図している。そのような当事者又は事業体は、他の当事者又は事業体の指示又は管理下にある必要はなく、特定の管轄区域内に位置する必要はない。したがって、例えば、「第1の数を第2の数に足す」という記述又は列挙は、1つ以上の当事者又は事業体に2つの数を一緒に加えさせることを含む。例えば、人Xが人Yと対等な取引を行って、2つの数を足し、人Yが実際に2つの数を足した場合、人X及び人Yの両者は、人Yが、実際に数を足したという事実によって、人Xが、人Yに数を加えさせたという事実によって、示されたステップを実行する。更に、人Xが米国内に位置し、人Yが米国外に位置する場合、方法は、人Xがステップを実行させることに関与することによって米国において実行される。
【1081】
本明細書で説明される様々な実施形態の説明で使用される用語は、特定の実施形態を説明することだけを目的としており、限定することを意図していない。説明される様々な実施形態及び添付の特許請求の範囲の説明で使用されるように、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書で使用される「及び/ま又は」という用語は、関連する列挙された項目のうち1つ以上のあらゆる可能な組み合わせを指し、包含することも理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「含む(includes)」、「含む(including)」、「含む(comprises)」、及び/又は「含む(comprising)」という用語は、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は成分の存在を明示するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、成分、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。
【1082】
本明細書は、当業者が本発明を実施することが可能なほど十分なものであると考えられる。本明細書に示され、記載されるものに加えて、本発明の様々な修正は、前述の記載から当業者には明らかなものとなり、添付の特許請求の範囲に入る。本明細書で引用される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、あらゆる目的のために、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。参照により援用される参考文献が本開示と矛盾する限り、本開示が優先するものとする。
【実施例】
【1083】
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されるであろう。しかしながら、それらは本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。本明細書に記載された例及び実施形態は、例示のみを目的としており、それに照らして様々な修正又は変更が当業者に提案され、本出願及び添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内に含まれることが理解される。
【1084】
実施例1:多様な範囲のがんタイプからの循環腫瘍DNA(ctDNA)において検出されたキナーゼ融合
キナーゼ融合は、重要なクラスの標的可能な発がん性ドライバーバリアントであり、また、標的療法に対する獲得抵抗性(AR)を媒介することができる。キナーゼ融合は、ハイブリッド捕捉DNA配列決定を使用して検出可能であるが、循環腫瘍DNA(ctDNA)において検出することが困難であり得る。この実施例において、ctDNAの次世代配列決定(NGS)を使用して、キナーゼ融合の汎がんランドスケープを特徴付けた。
【1085】
方法
ハイブリッド捕捉ベースのNGSを、臨床ケアの経過において405,847人の患者から前向きに収集されたホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)腫瘍組織又は血液/血漿試料(すなわち、それぞれ、組織生検又は液体生検)において実行した。腫瘍組織試料について、DNAを、FFPE検体から抽出し、NGSを、ハイブリダイゼーション捕捉アダプター連結ベースのライブラリによって、最大324個のがん関連遺伝子の全てのコードエクソン及び選択されたイントロンについて高い均一のカバレッジ(500×超)まで実行した(例えば、Frampton et al.(2013)Nat Biotechnol,31:1023-1031を参照されたい)。ctDNAのNGSを、血漿から抽出された20ng以上のctDNAにおいて実行して、適応した配列決定ライブラリを作成し、その後、ハイブリッド捕捉及び試料多重配列決定を、最大324個の遺伝子について6,000×超の固有エクソンカバレッジ深度中央値まで行った(例えば、Clark et al.(2018)J Mol Diagn 20:686-702;Woodhouse et al.(2020)PLoS One 15:e0237802を参照されたい)。塩基置換、短い挿入及び欠失(インデル)、コピー数変化、及び再編成を評価した。発がん性融合に関与する16個のキナーゼ(ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1/2/3、MET、NTRK1/2/3、PDGFRA/B、RAF1、RET、及びROS1)の全てのエクソン及び選択されたイントロンを配列決定して、融合を捕捉した。
【1086】
血漿セルフリーDNAにおけるctDNA画分を、2つの相補的方法を使用して推定した。ctDNA画分が十分であるときに、腫瘍画分(TF)推定値を、所与の試料についてのゲノムにわたるカバレッジにおける観察された偏差を組み込んだ腫瘍異数性の尺度に基づいて計算した。このメトリックについての計算値を、明確に定義されたTFを有する試料に基づいて訓練セットに対して較正して、TFの推定値が生成した。ctDNA含有量がより低いときに、最大体細胞アレル頻度(MSAF)を、ある特定のコモン及びレア生殖系列バリアントを除いて、全ての既知の体細胞塩基置換、高い可能性がある体細胞塩基置換、及び意義不明のバリアント(VUS)塩基置換についてのアレル画分を計算することによって決定した。推定ctDNA画分は、入手可能なときにTF推定値に基づき、推定ctDNA画分を、腫瘍異数性の欠如が情報価値のあるTF推定値を返す能力を制限したときにMSAFから生成した。
【1087】
フィッシャー正確確率検定を使用して、カテゴリー関係の有意性を評価し、ベンジャミン-ホッホバーグ手順を使用して、偽発見率について制御した。連続変数間の差を、マン-ホイットニーU検定によって評価した。
【1088】
ctDNAバリアントの証拠を有さない液体生検結果を、本明細書に記載される研究から除外した。
【1089】
融合産物が、標的がん遺伝子(ALK、BRAF、EGFR、ERBB2、FGFR1/2/3、MET、NTRK1/2/3、PDGFRA/B、RAF1、RET、及びROS1)の完全キナーゼドメインを含み、予測されたキメラタンパク質が、N末端及びC末端の両方を含む場合、検出されたキナーゼ融合を、本明細書に記載される研究において考慮した。
【1090】
結果
36,916個の血漿試料のうち、32,492個(88%)が、検出可能なctDNAを有した。全体的に、これらの試料のうちの571個(1.8%)が、ctDNAにおいて検出されたキナーゼ融合を特徴とした(循環腫瘍DNAについての血液ベースのアッセイ[BBACTD]を使用して131個、血液ベースの液体生検アッセイ#1[BBLB1]を使用して203個、血液ベースの液体生検アッセイ#2[BBLB2]を使用して237個;表7及び10)。胆管がん試料は、最も高いキナーゼ融合頻度(4.2%)を示し、膀胱がん(3.6%)及び非小細胞肺がん(NSCLC、3.1%)が続いた(
図1A及び表8)。296件のNSCLC症例において検出された297個の融合のうち、最も頻繁に再編成されたキナーゼは、ALK(171、58%)、RET(54、18%)、及びROS1(38、13%)であった(
図1B)。胆管がんにおいて、FGFR2(85%、28/33)が、最も一般に再編成されたキナーゼであり、膀胱がんにおいて、FGFR3が、最も一般に再編成されたキナーゼであった(92%、12/13)(
図1B)。
【1091】
NSCLCにおいて、キナーゼ融合は、多様なパートナーを含み、EML4-ALK(n=159)、KIF5B-RET(n=34)、及びCD74-ROS1(n=22)を最も一般に含み、膀胱がんにおいて、FGFR3が、TACC3と排他的にパートナーになった(
図2A)。胆管がんにおいて、FGFR2が、BICC1(n=8)と最も一般に融合した(
図2A)。EML4-ALKを含むALK融合は、多数の腫瘍タイプにおいて特定されている(例えば、Lipson et al.(2012)Nat Med 18:382-384、Perot et al.(2014)PLoS One 9:e87170、Debelenko et al.(2011)Mod Pathol 24:430-442、Lin et al.(2009)Mol Cancer Res 7:1466-1476を参照されたい)。表9に示されるように、ALK融合陽性症例の9.6%(20/209)が、非肺であり、EML4-ALK融合を有する1件の胆管がん症例を含んだ。210個のALK融合のうち、188個(90%)が、イントロン19における切断点を有して発生した。切断点はまた、エクソン20(4.8%)、イントロン18(1.9%)、エクソン19(1.9%)において観察された(
図2B)。
【1092】
NSCLCを有する患者(n=296)からのctDNA試料において検出された16個のキナーゼ融合の頻度を、一致する疾患オントロジーを有する患者の組織において検出された同じ融合の頻度と比較した。いくつかのキナーゼについて、キナーゼ融合の全体的な発生率は、組織試料において、ctDNA試料における発生率と比較してわずかに上昇し、いくつかのキナーゼは、ALK(2.4%対1.8%、p=0.003)、RET(0.83%対0.56%、p=0.02)、BRAF(0.14%対0.03%、p=0.02)、及びNTRK1(0.07%対0%、p=0.02)を含んだ(
図3)。これは、アッセイバージョン間のイントロンベイティングにおける差に部分的に起因し得る。この実施例において使用されたctDNAアッセイは、9つの遺伝子(ALK、RET、ROS1、FGFR2、FGFR3、EGFR、NTRK1、NTRK2、及びPDGFRA)についてのイントロンベイティングを含んだことにより、他のイントロン、又はイントロンベイティングを有さない関与する遺伝子における非標準切断点を有する再編成が過小評価され得る。
【表8-1】
【表8-2】
【表8-3】
【表8-4】
【表8-5】
【表8-6】
【表8-7】
【表9】
【表10】
【1093】
結論
この実施例に記載される結果は、ctDNAアッセイが、がんタイプにわたる標的可能なキナーゼ融合を確実に特定したことを示す。したがって、ctDNAのゲノムプロファイリングは、原発性腫瘍の分子ドライバーを定義するために、かつ療法に対する獲得抵抗性(AR)の機構を検出するために使用され得る。
【1094】
ctDNAの分析は、非常に多様な融合パートナーを特定し、これは、多様なキナーゼ融合をctDNAにおけるDNA配列決定で検出する能力を強調した。加えて、多様なキナーゼ融合が、これらが一般に見出されないいくつかの腫瘍タイプにおいて検出され、したがって、これは、まれながんドライバーを、例えば、ctDNAにおけるキナーゼ融合のプロファイリングによって特定するためのゲノムプロファイリングの重要性を実証した。重要なことに、標的療法への応答が、キナーゼ融合をこれらが以前に観察されていない腫瘍タイプにおいて有する患者において実証されており、これは、一部のキナーゼ融合が汎腫瘍適応症について評価され得ることを示唆する(例えば、Wang et al.(2017)Oncologist 22:768-773、Singhi et al.(2017)J Natl Compr Canc Netw 15:555-562、Ross et al.(2017)Oncologist 22:1444-1450を参照されたい)。
【1095】
実施例2:同じ患者からの組織及び液体生検検体において特定されたキナーゼ融合についての高い一致
この実施例は、ctDNA及び組織生検において特定されたキナーゼ融合間の一致を決定するために使用された分析の結果を記載する。
【1096】
方法
ハイブリッド捕捉ベースのNGSを、FFPE腫瘍組織又は血液試料において、実施例1に記載されるように実行した。
【1097】
キナーゼ融合一致分析のために、同じ疾患における(循環腫瘍DNAについての血液ベースのアッセイ[BBACTD]、血液ベースの液体生検アッセイ#1[BBLB1]、又は同じ疾患における血液ベースの液体生検アッセイ#2[BBLB2]を使用する;表10)少なくとも1つの腫瘍NGS結果及び少なくとも1つの液体生検NGS結果を有する患者を特定し、両方は、十分な腫瘍含有量及びカバレッジを有した。組織アッセイでカバーされた遺伝子及びエクソン、並びに液体アッセイにおける同じエクソン及び遺伝子を含む融合のみを、一致分析に含めた。1つ超の液体検体が一致分析のために入手可能である患者について、最も高い推定ctDNA画分を有する液体試料を選択した。1つ超の組織検体が入手可能である患者について、液体検体の収集の時間の最も近くに収集された組織検体を選択した。また、提出された病理学レポートのマニュアル再調査を実行して、患者治療歴を、入手可能な場合、収集した。
【1098】
組織及び液体生検間のキナーゼ融合検出の感度のために、陽性一致率(PPA)を、組織包括的ゲノムプロファイリング(CGP)を参照として使用して、真陽性/真陽性+偽陰性として計算した。陰性一致率(NPA)を、真陰性/真陰性+偽陽性として計算した。
【表11】
【1099】
結果
ctDNAの液体生検配列決定が組織試料において特定されたキナーゼ融合をどの程度精密に再現したかを決定するために、組織及び液体結果の両方が入手可能であり、結果において、少なくとも1つの試料がキナーゼ融合を保有した169件の症例を調査した(
図4)。組織において検出された融合を有する137件の症例のうち、融合はまた、96件の症例におけるctDNAにおいて検出された(PPA=70%)。
【1100】
ALK及びRET融合検出についての感度は、それぞれ、73%及び71%であった。
図5及び表11を参照されたい。
【1101】
ROS1融合は、歴史的に、ctDNAにおいて検出することが困難であったが、この分析において、組織試料において特定された13個のROS1融合のうちの10個はまた、液体生検において検出された。加えて、組織試料において特定された5つのROS1融合のうちの5つはまた、液体生検において検出され、1%超の推定ctDNA画分を有した。
【1102】
可変ctDNAシェッドは、ctDNA遺伝子型決定の感度に影響することが既知であるため(例えば、Bieg-Bourne et al.(2020)Mol Oncol 14:1242-1251、Li et al.(2019)J Gastrointest Oncol 10:831-840を参照されたい)、ctDNA画分の推定が感度に影響するかを評価した。ctDNA画分中央値は、一致するctDNA試料(2.2%)において、不一致のctDNA試料(0.37%、p<0.001)よりも高かった(
図6)。組織において特定された融合との対において、ctDNA検出が改善され、ctDNA画分がより高かった。また、液体生検検体のPPA及びctDNA画分間の直接的な関係が観察された。1%未満の推定ctDNA画分を有する液体検体において、融合は、1%以上のctDNA画分を有するctDNA検体についての64/75個の試料(PPA=85%)と比較して、組織において検出された融合が有する32/62個の試料(PPA=52%)において検出された(p<0.001)(
図7A)。
【1103】
また、CGP分析間の延長した時間は、アッセイ一致に影響する潜在性を有する(例えば、Li et al.(2019)J Gastrointest Oncol 10:831-840を参照されたい)。組織及び液体試料収集間の時間中央値は、206日であった(四分位範囲:26~696日)。推定血漿ctDNA画分が1%超であった対のうち、1年未満の間隔で収集された対についてのPPAは、1年以上の間隔で収集された対よりも高く(92%対71%、p=0.03)(
図7B)、一致する対及び不一致の対のための検体収集間の時間中央値は、それぞれ、110日及び426日であった(p<0.001)(
図8)。一致する組織及び液体結果が、組織及び液体検体の収集間の時間がより短い事例においてより頻繁に観察された。1年未満の間隔で収集され1%超のctDNA画分を有する時間的に一致する対のうち、融合は、47/51個の試料において検出され、組織における融合であった(PPA=92%)(
図5、表11)。
【表12】
【1104】
次に、組織において検出されたが、液体において検出されなかった融合を有する41件の症例を更に分析した(
図4)。30/41個の融合(73%)は、融合検出についての感度が損なわれていた可能性が高く、推定腫瘍画分は、1%未満であった。5/41個の融合(12%)は、より古いアッセイの使用又は可能性クローン性造血の存在に起因して、1%超の疑い偽陽性推定腫瘍画分を有する試料において存在しなかった。4/41個の不一致の融合(9.8%)は、腫瘍内又は時間的不均一性に起因する可能性が高かった。これらの融合のうちの3つは、高い腫瘍含有量の組織検体(50%超の腫瘍)において低いリードカウント(70個未満のリード)で検出された。したがって、これらの3つは、液体生検における検出の限界未満のサブクローン事象であり得る。更に、2つの融合は、一次組織生検の3年超後に収集された液体検体において検出されなかった。2/41個の融合(4.9%)は、一次EGFR変異型液体検体後に組織において検出された推定獲得抵抗性(AR)機構であった(表12)。
【表13】
【1105】
キナーゼ融合についての偽陰性結果のリスクをより良好に理解するために、結果を、ドライバーALK融合の存在下で不変に検出されるべきALK抵抗性変異を保有する症例についてクエリーした。文献におけるいくつかの報告は、キナーゼ融合の非存在下でctDNAにおいて検出されたALK抵抗性変異を有する再発症例を記載しており、これは、必要とされる事前ドライバー融合事象の検出におけるギャップを示唆する(例えば、Aggarwal et al.(2019)JAMA Oncol 5:173-180、Odegaard et al.(2018)Clin Cancer Res 24:3539-3549;McCoach et al.(2018)Clin Cancer Res 24:2758-2570を参照されたい)。疑いALK抵抗性変異(バリアントアレル頻度(VAF)0.10%~97%)が検出された50件の症例が特定され、48件(96%)において、対応するALKキナーゼ融合もまた特定された(
図9及び表13)。融合が検出されなかった1件の症例において、EGFRドライバー変異が検出され、これは、サブクローンALK再編成事象を潜在的に示唆した。
【表14-1】
【表14-2】
【1106】
結論
ctDNA画分は、腫瘍DNAシェディングに影響する因子によって影響され得、因子は、腫瘍タイプ、位置、サイズ、ステージ、又は血管分布を含み、これらは、循環への腫瘍の到達性に影響し得る(例えば、Bettegowda et al.(2014)Sci Transl Med 6:224ra24、Jahr et al.(2001)Cancer Res 61:1659-1665、Ignatiadis et al.(2014)Ann Oncol 25:2304-2313を参照されたい)。これらの生物学的因子は、血液内への腫瘍DNAの放出に影響し、これは、ctDNAにおけるキナーゼ融合の提示及び検出可能性に潜在的に影響する(例えば、Grasselli et al.(2017)Ann Oncol 6:1294-1301、Bando et al.(2019)Br J Cancer 10:982-986を参照されたい)。しかしながら、この実施例に記載される結果は、ctDNAのゲノムプロファイリングが、組織ベースの試験の結果を精密に再現し、不一致の大部分が、生物学的及び/又は分析的因子(例えば、低いctDNA画分、時間的因子、獲得抵抗性(AR)の発展、サブクローン変異、及び多発性原発性腫瘍)の組み合わせに起因し得たことを示した。
【1107】
実施例3:ctDNAにおける獲得キナーゼ融合は、薬物抵抗性を媒介し得る
この実施例は、同じ患者からのctDNAにおいてのみ検出され、組織生検において検出されなかったキナーゼ融合の分析を記載する。
【1108】
方法
ハイブリッド捕捉ベースのNGSを、FFPE腫瘍組織又は血液試料において、実施例1に記載されるように実行した。
【1109】
結果
キナーゼ融合が液体生検において排他的に検出された患者からの32個の検体を評価した(
図4)。これらの症例のうちの6/32件(19%)において、組織及び液体結果の比較は、不一致についての潜在的な機構として多発性原発性腫瘍の可能性をもたらした。例えば、会陰肉腫の臨床診断を有する1人の対象は、明細胞肉腫に強く関連するドライバー事象であるEWSR1-ATF1融合を明らかにした組織試験を有し、液体試験は、NSCLCにおいて最も頻繁に見出される高信頼度EML4-ALK融合を示した。
【1110】
32個の融合のうちの4つ(13%)は、低いリードカウント(10個未満のリード)で観察された。これらの4つは、液体生検によって捕捉された腫瘍内不均一性を表し得る。1/32個の融合(3.1%)は、一次組織検体の2年超後に収集された前立腺がん液体検体におけるRET融合であり、時間的不均一性及び神経内分泌前立腺がんへの発展を表し得た(例えば、VanDeusen et al.(2020)Mol Cancer Res 18:1176-1188を参照されたい)。
【1111】
残りの21/32件の症例(66%)において、同時発生のEGFR(n=10)、又は他のドライバー変異(n=3)、又は他の同時発生の確立された抵抗性機構(n=8)の検出に基づいて、融合が推定獲得抵抗性を表したという証拠があった(表14)。そのような獲得キナーゼ融合は、EGFRドライバー変異を保有するNCSLC患者におけるEGFRチロシンキナーゼ阻害剤を含む標的療法に対する抵抗性機構として記載されている(例えば、Xu et al.(2019)Cancer Manag Res 11:6343-6351、Piotrowska et al.(2018)Cancer Discov 8:1529-1539、Schrock et al.(2018)J Thorac Oncol 13:1312-1323、Schrock et al.(2019)J Thorac Oncol 14:255-264を参照されたい)。
【1112】
表14(1~5、7、8、10、11、及び13~21行目)に示されるように、これらの症例のうちの18/21件において、組織生検は、ctDNA検体収集日に先立った(813日の差中央値、75~2,959日の範囲)。残りの3/21件の症例は、対の組織生検前に収集された液体検体を有し(表14;6、9、及び12行目)、組織及び液体CGPの両方によって検出された活性化ドライバー変化と同時発生したキナーゼ融合を保有した。これらの融合は全て、低いリードカウント(3つ~62個の範囲)で検出された。これらの融合は全て、組織CGPによって検出不可能であったサブクローン獲得抵抗性を表し得る。
【1113】
表14(1~10行目)に示されるように、10/21件の症例が、NSCLC検体であり、NSCLC検体において、活性化EGFR変異が、一連のctDNA検出キナーゼ融合と同時発生し、ctDNA検出キナーゼ融合は、ALK(n=4)、FGFR3(n=3)、RET(n=2)、及びFGFR2(n=1)を含んだ(例えば、Schrock et al.(2018)J Thorac Oncol 13:1312-1323、Leonetti et al.(2019)Br J Cancer 121:725-737を参照されたい)。重要なことに、これらの獲得融合のうちの一部が、第1、第2、又は第3世代のEGFR TKIでの治療後に検出された(Schrock et al.Receptor Tyrosine Kinase Fusions and BRAF Kinase Fusions are Rare but Actionable Resistance Mechanisms to EGFR Tyrosine Kinase Inhibitors.J Thorac Oncol.2018)。また、これらの融合は、他の抵抗性機構と頻繁に同時発生した。例えば、2人の患者は、C797Gを有する及び有さない十分に特徴付けられたEGFR抵抗性変異T790Mを保有し、これらは、それぞれ、FGFR3及びFGFR2融合と同時発生した。1つの試料は、加えて、治療後の試料においてFGFR3融合と同時発生したBRAF V600E変異を獲得した。これらの症例のうちの7/21件は、KRAS野生型(WT)結腸直腸がん(CRC)試料であった。ALK、BRAF、EGFR、FGFR3、MET、及びRAF1融合は、抗EGFR療法に対する可能性獲得抵抗性として特定され、EGFR変化及びRAS変異を含む他の推定抵抗性変化とともに発生した(表14;11~13、15~17、及び19行目)(例えば、Clifton et al.(2019)JCO Precis Oncol 3、Stangl et al.(2020)Mol Cancer Res 18:537-548、Zhao et al.(2017)Oncotarget 8:3980-4000を参照されたい)。21個の検体のうちの2つは、レゴラフェニブ及びアダグラシブに対する抵抗性を媒介し得る可能性獲得BRAF、FGFR3、及びRAF1融合を有するKRAS変異型CRC試料であった(表14;14、18行目)。21個の検体のうちの2つは、獲得RET及びFGFR3融合を有する乳房試料であった。(表14、20~21行目)。FGFR3融合は、ホルモン受容体陽性検体において存在し、2つのESR1変異とともに見出された。FGFR3融合は、ホルモン療法に対する不均一獲得抵抗性を表し得る(例えば、Liu et al.(2020)Cancer Research 80:5280を参照されたい)。RET融合は、活性化PIK3CA変異とともに観察された。RET融合は、同様に、PI3K標的療法に対する抵抗性を付与し得る。加えて、ctDNAのみの融合を有する6件の症例において、キナーゼ融合は、別個の原発性の可能性を示し、これは、ctDNA試験が、単一の患者において共存する多発性原発性腫瘍を検出するための組織試験を超える付加価値を提供し得ることを強調した(
図4)。
【1114】
総括して、これらの知見は、ARの潜在的に標的可能な機構を特定するための液体生検CGPの臨床的妥当性が強調する。
【表15-1】
【表15-2】
【表15-3】
【1115】
結論
液体生検によってのみ見出され、組織試験において見出されなかったキナーゼ融合は、しばしば、獲得抵抗性に関連した。したがって、液体生検は、患者の腫瘍における経時的な動的変化を正確に捕捉することができ、標的療法に対する抵抗性を克服する課題を解明することができる。まとめると、これらの結果は、原発性及び再発性腫瘍の両方についてのctDNAプロファイリングの臨床的妥当性を支持する。
【配列表】
【国際調査報告】