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特表2024-543038交差分割二重(XDD)のためのダウンリンク(DL)電力調整及びUE挙動/手順のための、方法、装置、及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】交差分割二重(XDD)のためのダウンリンク(DL)電力調整及びUE挙動/手順のための、方法、装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241112BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241112BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20241112BHJP
   H04W 16/28 20090101ALN20241112BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/0446
H04W72/23
H04W16/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024526769
(86)(22)【出願日】2022-11-01
(85)【翻訳文提出日】2024-06-18
(86)【国際出願番号】 US2022048543
(87)【国際公開番号】W WO2023081133
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】63/275,114
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/395,133
(32)【優先日】2022-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パーク、ジョンヒュン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ムーン イル
(72)【発明者】
【氏名】マリニエール、ポール
(72)【発明者】
【氏名】クワク、ヨン ウー
(72)【発明者】
【氏名】カーン ベイギ、ナズリ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
方法、装置、及びシステムが、開示される。一実施形態では、方法は、第1の無線送受信ユニット(WTRU)によって実装され得る。方法は、CSI-RS測定を実施するためのRBの第1のセットを示す構成情報を受信することと、RBの第2のセットを示す指示を受信することと、シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式の特定のタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式のこの特定のタイプのために構成されていることを示す指示を受信することと、を含み得る。方法はまた、シンボル若しくはスロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定することと、RBの第1のセット及びRBの第2のセットの両方にあるRB中のシンボル若しくはスロットの第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定することと、第1のCSI-RS及び第2のCSI-RSの測定に基づいて、CSIを決定することと、CSIを報告することと、を含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実装される方法であって、前記方法が、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信することと、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定することと、を含み、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの前記第1のセットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの前記第2のセットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることになっているという条件で、前記方法が、
RBの前記第1のセット及びRBの前記第2のセットの両方において重複しているRB中のシンボル若しくはスロットの前記第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定することと、
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)を決定することと、
前記CSIを報告することと、を含む、方法。
【請求項2】
ネットワークノードから、前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実装される方法であって、前記方法が、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信することと、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定することと、を含み、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることになっていないという条件で、又は前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を、前記WTRUが受信しないという条件で、前記方法が、
前記第1のCSI-RSに基づいて前記CSIを決定することと、前記CSIを報告することと、を含む、方法。
【請求項4】
二重方式の前記タイプが、非重複サブバンド全二重(SBFD)又は交差分割二重(XDD)のいずれかを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて前記CSIを前記決定することが、前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定を平均化することを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット及び/又はシンボル若しくはスロットの前記第2のセットがいつ適用されるかを示すための、時間ドメインパターン又はタイムスタンプのいずれかを含む、タイミング情報を受信することを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
RBの前記第2のセット中の前記RBのうちの1つ以上が非連続である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
決定された前記CSIが、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、又はレイヤ1(L1)基準信号受信電力(RSRP)のうちのいずれか1つ以上を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
トランシーバであって、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信し、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信し、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信する、ように構成された、トランシーバと、
プロセッサであって、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定し、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの前記第1のセットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの前記第2のセットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることになっているという条件で、
RBの前記第1のセット及びRBの前記第2のセットの両方において重複しているRB中のシンボル若しくはスロットの前記第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定し、
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)を決定し、
前記CSIを報告する、ように構成された、プロセッサと、を備える、WTRU。
【請求項10】
前記トランシーバが、ネットワークノードから、前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を受信するように構成されている、請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
トランシーバであって、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信し、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信し、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信する、ように構成された、トランシーバと、
プロセッサであって、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定し、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることになっていないという条件で、又は前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を、前記WTRUが受信しないという条件で、前記プロセッサが、前記第1のCSI-RSに基づいて前記CSIを決定し、前記CSIを報告する、ように構成された、プロセッサと、を備える、WTRU。
【請求項12】
二重方式の前記タイプが、非重複サブバンド全二重(SBFD)又は交差分割二重(XDD)のいずれかを含む、請求項9~11のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項13】
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて前記CSIを決定するために、前記プロセッサが、前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定を平均化するように構成されている、請求項9~12のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項14】
前記トランシーバが、シンボル若しくはスロットの前記第1のセット及び/又はシンボル若しくはスロットの前記第2のセットがいつ適用されるかを示すための、時間ドメインパターン又はタイムスタンプのいずれかを含む、タイミング情報を受信するように構成されている、請求項9~13のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項15】
RBの前記第2のセット中の前記RBのうちの1つ以上が非連続である、請求項9~14のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項16】
決定された前記CSIが、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、又はレイヤ1(L1)基準信号受信電力(RSRP)のうちのいずれか1つ以上を含む、請求項9~15のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項17】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信するための手段と、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて第1のCSI-RSを測定するための手段と、を備え、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの前記第1のセットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの前記第2のセットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることになっているという条件で、前記WTRUが、
RBの前記第1のセット及びRBの前記第2のセットの両方において重複しているRB中のシンボル若しくはスロットの前記第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定するための手段と、
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)を決定するための手段と、
前記CSIを報告するための手段と、を備える、WTRU。
【請求項18】
ネットワークノードから、前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を受信するための手段を備える、請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信するための手段と、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて第1のCSI-RSを測定するための手段と、を備え、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることになっていないという条件で、又は前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を、前記WTRUが受信しないという条件で、前記WTRUが、前記第1のCSI-RSに基づいて前記CSIを決定するための手段を備え、前記CSIを報告する、WTRU。
【請求項20】
二重方式の前記タイプが、非重複サブバンド全二重(SBFD)又は交差分割二重(XDD)のいずれかを含む、請求項17~19のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項21】
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて前記CSIを決定するための前記手段が、前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定を平均化するための手段を含む、請求項17~20のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項22】
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット及び/又はシンボル若しくはスロットの前記第2のセットがいつ適用されるかを示すための、時間ドメインパターン又はタイムスタンプのいずれかを含む、タイミング情報を受信するための手段を備える、請求項17~21のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項23】
RBの前記第2のセット中の前記RBのうちの1つ以上が非連続である、請求項17~22のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項24】
決定された前記CSIが、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、又はレイヤ1(L1)基準信号受信電力(RSRP)のうちのいずれか1つ以上を含む、請求項17~23のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項25】
請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実施するためのプログラム命令を記憶した、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年11月3日に出願された米国特許仮出願第63/275,114号及び2022年8月4日に出願された米国特許仮出願第63/395,133号に対する優先権を主張する。これらの出願の各々の全内容は、あらゆる目的のために、それらのそれぞれの全体が本明細書に完全に記載されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本明細書で開示される実施形態は、概して、無線通信に関し、例えば、非重複サブバンド全二重(subband non-overlapping full duplex、SBFD)若しくはXDDのための、DL電力調整及びUE挙動/手順のための方法、装置、及びシステムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0003】
より詳細な理解は、以下の詳細な説明から、例示として添付の図面と併せて与えられ得る。説明中の図は、実施例である。したがって、図及び詳細な説明は限定的であるとみなされるべきではなく、その他の同様に効果的な実施例が可能であり、その可能性が高い。更に、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示している。
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解する、システム図である。
図1B】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を例解する、システム図である。
図1C】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解する、システム図である。
図1D】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解する、システム図である。
図2】一実施形態による、スロットと関連付けられた代表的なスロットフォーマットを例解する表である。
図3A】一実施形態による、全二重基地局及び半二重UEを使用する、代表的なセルを例解する図である。
図3B】一実施形態による、図3Aのセルの代表的な送信方式を例解する図である。
図4A】一実施形態による、代表的な非重複サブバンド全二重を例解する図である。
図4B】一実施形態による、SBFD動作における代表的なCSI-RS測定及びCSI報告を例解する図である。
図5】一実施形態による、SBFD動作におけるCSI-RS測定及びCSI報告のための例示的な方法を例解するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0004】
実施形態の実施のための代表的なネットワーク
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンク多重キャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を用いてもよい。
【0005】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112と、を含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが、理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも「局」及び/又は「STA(station)」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定加入者ユニット又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、無線呼出し、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Thing、IoT)デバイス、ウォッチ又は他の着用式の、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術用)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用無線ネットワーク及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを、含んでもよい。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0006】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(base transceiver station、BTS)、Node-B、eNode B(end)、ホームNode B(HNB)、ホームeNode B(HeNB)、gNB、NR Node B、サイトコントローラ、アクセスポイント(Access Point、AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114a、114bは、各々単一の要素として図示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されよう。
【0007】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、中継ノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上の搬送波周波数で無線信号を送信、かつ/又は受信するように、構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトルと未認可スペクトルとの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか、又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を採用し得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信、かつ/又は受信してもよい。
【0008】
基地局114a、114bは、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得、この無線インターフェースは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。無線インターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0009】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得るが、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得るが、これは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用して、無線インターフェース115/116/117を確立してもよい。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含んでもよい。
【0010】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0011】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、この技術は、新たな無線(NR)を使用して無線インターフェース116を確立し得る。
【0012】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用される無線インターフェースは、複数の種類の基地局(例えば、eNB及びgNB)との間で送信される複数の種類の無線アクセス技術及び/又は送信によって、特徴付けられ得る。
【0013】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(Interim Standard、IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0014】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNode B、又はアクセスポイントであり得るが、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0015】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得るが、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意の種類のネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し得る、かつ/又は、ユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施し得る。図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが、理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を用いて、別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0016】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たしてもよい。PSTN108は、従来型電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、伝送制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている、有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT、又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0017】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード機能を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を採用し得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を採用し得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0018】
図1Bは、一例示のWTRU102を例解するシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0019】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他の種類の集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境において動作することが可能になる任意の他の機能を実施し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして図示するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一体に統合され得るということが理解されよう。
【0020】
送信/受信要素122は、無線インターフェース116を介して、基地局(例えば、基地局114a)との間で信号を送信するか、又は受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得ることが理解されよう。
【0021】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに図示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用し得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、無線インターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0022】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード機能を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0023】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得るが、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意の種類の好適なメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他の種類のメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスして、当該メモリにデータを記憶し得る。
【0024】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得、WTRU102における他の構成要素に電力を分配し、かつ/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0025】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得るが、これは、WTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、又はその代わりに、WTRU102は、無線インターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近接基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その位置を決定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置決定方法によって位置情報を取得し得ることが理解されよう。
【0026】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得るが、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0027】
WTRU102のプロセッサ118は、本明細書で開示される代表的実施形態を実装するために、例えば、1つ以上の加速度計、1つ以上のジャイロスコープ、USBポート、その他の通信インターフェース/ポート、ディスプレイ及び/又はその他の視覚/音声インジケータのうちのいずれかを含む様々な周辺機器138と、動作可能に通信してもよい。
【0028】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が、並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含んでもよい。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介した信号処理のいずれかを介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全てのうちの、どれかの送信及び受信のための、半二重無線機を含んでもよい。
【0029】
図1Cは、一実施形態による、RAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を採用して、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0030】
RAN104は、eNodeB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeNodeBを含んでもよいということが、理解されよう。eNodeB160a、160b、160cは、それぞれ、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信するための、1つ以上のトランシーバを含んでもよい。一実施形態では、eNodeB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNodeB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信する、及び/又はWTRU102aから無線信号を受信してもよい。
【0031】
eNodeB160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように、構成されてもよい。図1Cに示すように、eNodeB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して、互いに通信してもよい。
【0032】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含んでもよい。前述の要素の各々は、CN106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、CN事業者以外の事業体によって所有及び/又は運用され得ることが、理解されよう。
【0033】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeNodeB160a、160b、160cのそれぞれに接続され得、制御ノードとして機能してもよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0034】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNode-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cとの間でルーティングして、転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実施し得る。
【0035】
SGW164は、PGW166に接続され得るが、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0036】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0037】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、このような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的又は永久的に)使用し得ることが企図される。
【0038】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0039】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上の局(STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、及び/又はBSSから出るトラフィックを搬送する、別のタイプの有線ネットワーク/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを、有してもよい。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先へ生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを通って送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、これらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)を使用して送信され得る。ある特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はこれを使用するSTA(例えば、STAの全て)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0040】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得るが、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて、実装されてもよい。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知/検出及び/又は決定された場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信され得る。
【0041】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0042】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び/又は80MHzチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理、及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別個に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzのチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信されてもよい。受信STAの受信器では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0043】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及び搬送波は、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、特定の能力、例えば、特定の帯域幅及び/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、これらのためのみのサポート)を含む、限定された能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0044】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP、及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、これのみをサポートする)STA(例えば、MTC型デバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク割り当てベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルのステータスに依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであるとみなされ得る。
【0045】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0046】
図1Dは、一実施形態による、RAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を採用して、無線インターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0047】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、180bは、ビーム形成を利用して、gNB180a、180b、180cに、信号を送信及び/又は受信してもよい。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aとの間で無線信号を送信、かつ/又は受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数の要素搬送波をWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらの要素搬送波のサブセットは、未認可スペクトル上にあり得るが、残りの要素搬送波は、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0048】
WTRU102a、102b、102cは、スケーラブルなニューメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、及び/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な又は拡張性のある長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信してもよい。
【0049】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、その他のRAN(例えば、eNodeB160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信してもよい。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可帯域における信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eNodeB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続してもよい。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeNodeB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するための、DC原理を実装してもよい。非スタンドアロン構成では、eNodeB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービスするための、追加のカバレッジ及び/又はスループットを、提供してもよい。
【0050】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータの経路指定、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報の経路指定などを処理するように、構成されてもよい。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。「gNB」、「ネットワークエンティティ」、「基地局」、及び/又は「アクセスポイント」という用語は、いずれも互換的に使用されてもよい。
【0051】
図1Dに示すCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素のそれぞれは、CN115の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが、理解されよう。
【0052】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションの処理)、登録のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(Non-Access Stratum、NAS)信号伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たしてもよい。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低呼出し時間通信(ultra-reliable low latency communication、URLLC)アクセスに依存するサービス、拡張モバイル(例えば、大規模モバイル)大能力(enhanced mobile broad Band、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス、及び/又は同様のものなどの、異なる使用事例のために、確立されてもよい。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)と、の間で交換するための、制御プレーン機能を提供してもよい。
【0053】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理して割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシ施行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなどの、他の機能を実施し得る。PDUセッション種別は、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0054】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続することができ、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシを施行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなどの、他の機能を実施し得る。
【0055】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はこれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、この他のネットワークは、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運用されている他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに、接続されてもよい。
【0056】
図1A図1D、及び図1A図1Dの対応する説明を鑑みると、WTRU102a-d、基地局114a~b、eNodeB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載される任意のその他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書に記載される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって、実行されてもよい。エミュレーションデバイスは、本明細書に記載される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又は、ネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートしてもよい。
【0057】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又は事業者ネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装及び/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施してもよい。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得る、及び/又は地上波無線通信を使用して試験を実施し得る。
【0058】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素の試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0059】
UEには、(XDDによる自己干渉に起因して)基地局及び/又はgNBによって完了されたDL電力調整(DL Power Adjustment、DPA)、例えば、DL電力バックオフ(Power Back-Off、PBO)が通知され得る。UEは、(1)(例えば、CSIを導出/決定するための)電力レベル補償、(2)シンボル/スロットのための自動測定制限(measurement restriction、MR)=ON、(3)1つ以上の測定における/1つ以上の測定と関連付けられた、挙動/手順をスキップすること、及び/又は(4)例えば示されたDPAに基づく、UEトリガ自動利得制御(automatic gain control、AGC)調整のうちの少なくとも1つを適用してもよく、かつ/又は適用するように構成されてもよい。
【0060】
通知されるDPAの例としては、以下のいずれかが挙げられる:
(1)非XDDスロット/シンボル上のDL送信(transmit、Tx)電力に適用され得るDPAの絶対量(例えば、dB単位)、
(2)DLリソースブロック(resource block、RB)(例えば、1つ以上のDL RB)の数と、(i)UL RB(例えば、1つ以上のUL RB)の数若しくは(ii)非DL RB(例えば「フレキシブル」RBを含む、例えば1つ以上の非DL RB)との間の比を、XDDスロット/シンボルについて考慮することによって、スケーリングされたDL Tx電力レベルに適用され得る追加のDPAの絶対量(例えば、dB単位)、
(3)非XDDスロット/シンボルと関連付けられた(例えば、非XDDスロット/シンボル上の)DL Tx電力に適用され得るDPAの量と関連付けられた(例えば、その量に対する)比率値/パラメータ、
(4)XDDスロット/シンボルについて、DL RBの数とUL RB及び/若しくは非DL RB(例えば、「フレキシブル」RBを含む)の数との間のリソースワイズの比率を考慮することによって、スケーリングされたDL Tx電力レベルに適用され得る追加のDPAの量と関連付けられた(例えば、その量に対する)比率値/パラメータ、並びに/又は
(5)DPAがDL-REごとに、又はREのグループごとに適用可能であるかどうか(例えばこれは、例えばいくつのREがDL用に割り当てられるかと組み合わされもよい。
【0061】
UEは、例えば、周期的/半永続的チャネル状態情報基準信号(Channel State information Reference Signal、CSI-RS)を測定するときに、(例えば混合UL/DLスロット/シンボルフォーマットを使用することによって、例えばXDDシンボル/スロットとして示される)特定のシンボルに/スロットにわたって、(例えば、DPAに基づく)電力レベル補償を適用し得る。例えば、UEは、例えばDPAに起因して、例えば電力量を低減するために、電力量を変化させることを補償してもよく、かつ/又は補償するように構成されてもよい。低減は、DPAとともに適用されていない1つ以上の他のインスタンスに相当する量であってもよい。次いで、測定値は、CSIを導出するために時間ドメインにわたって平均化され得る。
【0062】
UEは、DPAが通知/適用されるとき、測定制限「MR=ON」(例えば、第1のMRモード)を適用してもよい。例えば、UEは、DPA指示が(例えば、ダウンリンク制御情報(Downlink Control information、DCI)によって)与えられる/取得されるときにインスタンスに(例えば、インスタンスのみに)第1のMRモード(例えば、「MR=ON」)を適用してもよく、その後、UEは、例えば、測定値平均化ウィンドウをリセットすることによって、第2のモード(例えば、「MR=OFF」)を適用してもよい。
【0063】
UEは、周期的/半永続的CSI-RSを測定するときに、(例えば混合UL/DLスロット/シンボルフォーマットによって、例えばXDDシンボル/スロットとして示される)特定のシンボルに/スロットにわたって、(例えば、DPAに基づく)1つ以上の測定に対してスキップ動作/挙動を適用し得る。いくつかの例では、UEは、DPA指示が与えられない/取得されない時間ドメインにおける複数の測定にわたって、例えばそれのみにわたって、測定値平均化を実施してもよく、かつ/又は測定値平均化を実施するように構成されてもよい。
【0064】
UEは、DPAが通知/適用されるとき、AGC調整(例えば、UEトリガAGC調整)を適用してもよい。例えば、UEは、(例えばXDD関連指示、例えばDPA指示に基づく)AGCギャップ(例えば、時間ドメインギャップ)値/パラメータの指示によって構成されてもよく、かつ/又はそれを有してもよい。UEは、示されたDPAに基づいてAGC差を補償し得る。(例えば、事前に定義されたルール及び/又は事前に構成されたルールに基づく)AGCシンボルは、XDDシンボル/スロットの前に送信され得る。
【0065】
UEは、(例えば、CSI-RS測定を実施するための)RBの第1のセットを示す構成情報を受信するように構成され得る。UEはまた、RBの第2のセットを示す指示を受信するように構成され得る。RBの第2のセットは、DL RBとして示され得る。第2のセットは、RBの第1のセットのサブセットを含んでもよく、第1のセット中の全てのRBを含まなくてもよい。UEは、シンボル若しくはスロット(シンボル/スロット)の第1のセットがXDDのために意図されず(例えば、非XDDシンボル/スロットである)、シンボル/スロットの第2のセットがXDDのために意図されている(例えば、XDDシンボル/スロットである)ことを示す指示を受信し得る。
【0066】
UEは、シンボル/スロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定し得る。UEが、XDDシンボル/スロット及び非XDDシンボル/スロットからのCSI-RS測定を組み合わせることを許可されるという条件で、UEは、RBの第1のセット及びRBの第2のセットの両方にあるRB中のシンボル/スロットの第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定し得る。UEは、第1のCSI-RS及び第2のCSI-RSの測定値(例えば、平均)に基づいて、CSI(例えば、CQI、PMI、RI、L1-RSRP)を決定し、そのCSIを基地局又はgNBに報告し得る。
【0067】
一例では、UEは、UEがXDDシンボル/スロット及び非XDDシンボル/スロットからのCSI-RS測定値を組み合わせることを許可されることを示す指示を受信し得る。UEが、XDDシンボル/スロット及び非XDDシンボル/スロットからのCSI-RS測定値を組み合わせることを許可されない(又はUEがそれを許可されることを示す指示を受信しない)という条件で、UEは、第1のCSI-RSに基づいてCSIを決定し、そのCSIを基地局又はgNBに報告し得る。本明細書に記載されるように、XDDは、代替的にSBFDと称され得、逆もまた同様であることに留意されたい。
【0068】
図2は、スロットと関連付けられた代表的なスロットフォーマットを例解する表である。NRは、tdd-UL-DL-config-common/dedicatedの準静的構成に加えて、例えば、スロットフォーマットを示す図2に示される表11.1.1-1のように、グループ共通(group-common、GC)DCIフォーマット2_0によって動的時分割二重(time division duplex、TDD)をサポートする。各スロット/シンボルは、「DL」スロット/シンボル、「UL」スロット/シンボル、又は「フレキシブル」スロット/シンボルのうちの1つであり得る。
【0069】
図3Aは、全二重基地局及び半二重UEを使用する、代表的なセルを例解する図である。図3Bは、図3Aのセルの代表的な送信方式を例解する図である。
【0070】
図3A及び図3Bを参照すると、セルは、基地局/gNBと、カバレッジエリア内のいくつかのUEとを含み得る。特定の代表的な実施形態では、方法、装置、及びシステムは、交差分割二重(cross division duplex、XDD)(例えば、サブバンドレベル全二重(full duplex、FD))及び/又はSBFDのために実装され得る。図3A及び図3Bでは、例えば、少なくとも送信機において(例えば、基地局/gNBにおいて)自己干渉(self-interference、SI)をキャンセルし、クロスリンク干渉(cross-link interference、CLI)を軽減する観点から、低減された(例えば、大幅に低減された)FD実装の複雑さを提供する代表的な送信方式が示されている。
【0071】
gNB側のXDDが適用される特定の例では、gNBは、例えば、gNBにおける自己干渉(SI)に対処する(例えば、それを低減する)ために、時間ドメインにわたって(例えば、異なるXDDスロット/シンボル及び/又は非XDDスロット/シンボルにわたって)異なる送信電力でDLを送信してもよく、かつ/又は送信することを必要としてもよい。例えば、非XDDスロット/シンボル上では、DL Tx電力の決定はレガシー決定の場合と同じであってもよいが、XDDスロット/シンボル上では、例えばgNBにおけるSIに起因して、電力バックオフ(PBO)を適用することによってDL Tx電力が低減されてもよい。適用されたこのPBOは、UEのDL測定挙動/手順に影響を及ぼす可能性があり、かつ/又はUEが、例えば雑音抑制などのために、時間ドメインにわたって測定値平均化を実施する可能性があるので、測定性能を劣化させる可能性がある。いかにして、XDD動作におけるgNB側のSIを軽減しながら、UE測定性能の低下を軽減しかつそのような測定挙動/手順を効率的に管理するかについての解決策はないと考えられる。
【0072】
特定の代表的な実施形態では、方法、装置、及びシステムは、FD gNB及び半二重(half duplex、HD)UEの事例をサポートするために、UE測定及び報告挙動/手順のために実装され得る。
【0073】
「サブバンド」という用語は、周波数ドメインリソースを指すために使用され、以下のうちの少なくとも1つによって特徴付けられ得る:(1)リソースブロック(RB)のセット、(2)リソースブロックセット(RBセット)のセット(例えば、キャリアがセル内ガードバンドを有するとき)、(3)インターレースされたリソースブロックのセット、(4)帯域幅部分若しくはその一部分、及び/又は(5)キャリア若しくはその一部分。例えば、サブバンドは、開始RBと、帯域幅部分内の連続するRBのセットについてのRBの数と、によって特徴付けられ得る。サブバンドは、周波数ドメインリソース割り当てフィールド及び帯域幅部分インデックスの値によって、定義され得る。
【0074】
「XDD」及び/又は「SBFD」という用語は、サブバンドワイズ二重(例えば、サブバンドごとにUL又はDLのいずれかが使用される)を指すために使用され、以下のうちの少なくとも1つによって特徴付けられ得る:
(1)クロス分割二重(例えば、TDD帯域内のサブバンドワイズFDD)、
(2)サブバンドベースの全二重(例えば、シンボル/スロット上でUL及びDLの両方が使用/混合される全二重であるが、シンボル/スロット上のサブバンドごとにUL又はDLのいずれかが使用される)、
(3)TDDスペクトル内のDL/UL送信の周波数ドメイン多重化(frequency-domain multiplexing、FDM)、
(4)非重複全二重を有するサブバンド(例えば、非重複サブバンド全二重)、
(5)同相(例えば、スペクトル共有、サブバンドワイズ重複)全二重以外の全二重、及び/又は
(6)例えば、(純粋な)TDD又はFDD以外の高度な二重方式。
【0075】
「MCS調整」という用語は、UL(又はDL)リソースのためのスケジューリングされた、構成された、かつ/又は示されたMCSレベルからの(例えば、UE主導型/指向型)変調コーディング方式(modulation coding scheme、MCS)変更及び/又は調整を指すために使用され得る。本明細書で言及されるように、「MCS調整」は、(例えば、UE主導型/指向型)MCS変更及び/又は調整の代表名として使用され得るが、特定の例のみに限定されない。
【0076】
例えば、「MCS調整」という用語は、(例えば、UL(又はDL)リソースと関連付けられてスケジューリングされた/構成された/示された)第1のMCSと、第2の(又は代替の)MCSとの間のMCS変更を暗示し得る。UEは、(必ずしもそうではないが)MCS調整から第2のMCSを決定してもよい。一例では、第1のMCSは、(ULのための)構成されたグラント(configured grant、CG)タイプ1若しくは2のために構成若しくはアクティブ化されたMCS、又は(DLのための)半永続的スケジューリング(semi-persistent scheduling、SPS)アクティブ化コマンドにおけるMCS、又は動的グラント若しくは動的割り振りのためにDCIにおいて示されたMCSなどであってもよい。
【0077】
「動的(又はフレキシブル)TDD」という用語は、時間インスタンス(例えば、スロット、シンボル、サブフレームなど)上で通信方向(例えば、ダウンリンク、アップリンク、又はサイドリンクなど)を動的に(かつ/若しくはフレキシブルに)変更、調整、及び/若しくは切り替えることができるTDDシステム並びに/又はセルを指すために使用され得る。一例では、動的/フレキシブルTDDを採用するシステムにおいて、コンポーネントキャリア(component carrier、CC)又は帯域幅部分(bandwidth part、BWP)は、スロットフォーマットインジケータ(slot format indicator、SFI)を備えるグループ共通(GC)-DCI(例えば、フォーマット2_0)による指示に基づいて、かつ/又はtdd-UL-DL-config-common/dedicated構成に基づいて、シンボル/スロット上で「D」、「U」、及び「F」の中から1つの単一タイプを有し得る。所与の時間インスタンス、スロット、及び/又はシンボル上で、動的/フレキシブルTDDを採用する第1のgNB(例えば、セル、TRP)は、第1のgNBによって構成及び/又は示される第1のSFI及び/又はtdd-UL-DL-configに基づいて、第1のgNBと通信しているかつ/又は関連付けられた第1のUEにダウンリンク信号を送信することができ、動的/フレキシブルTDDを採用する第2のgNB(例えば、セル、TRP)は、第2のgNBによって構成及び/又は示される第2のSFI及び/又はtdd-UL-DL-configに基づいて、第2のgNBと通信しているかつ/又は関連付けられた第2のUEから送信されたアップリンク信号を受信することができる。一例では、第1のUEは、ダウンリンク信号の受信がアップリンク信号によって干渉されていると判断することがあり、ここで、アップリンク信号によって引き起こされる干渉は、UE間クロスレイヤ干渉(cross-layer interference、CLI)を指し得る。
【0078】
UEは、少なくとも1つの空間ドメインフィルタに従って、物理チャネル及び/又は基準信号を送信及び/又は受信し得る。「ビーム」という用語は、空間ドメインフィルタを指すために使用され得る。
【0079】
UEは、RS(CSI-RSなど)又は同期信号(Synchronization Signal、SS)ブロック(SS block、SSB)を受信するために使用される空間ドメインフィルタと同じ空間ドメインフィルタを使用して、物理チャネル及び/又は信号を送信し得る。このUE送信は、「ターゲット」と称され得、受信されたRS又はSSBは、「参照」又は「ソース」と称され得る。そのような場合、UEは、そのようなRS又はSSBを参照とした空間的関係に従って、ターゲット物理チャネル又は信号を送信すると記載することができる。
【0080】
UEは、第2の物理チャネル又は信号を送信するために使用される空間ドメインフィルタと同じ空間ドメインフィルタに従って、第1の物理チャネル又は信号を送信し得る。第1及び第2の送信は、それぞれ「ターゲット」及び「参照」(又は「ソース」)と呼ばれ得る。そのような場合、UEは、第2の(参照)物理チャネル及び/又は信号を参照とした空間的関係に従って、第1の(ターゲット)物理チャネル及び/又は信号を送信すると記載することができる。
【0081】
空間的関係は、暗黙的であってもよく、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)によって構成されてもよく、MAC制御要素(Control Element、CE)及び/又はDCIによってシグナリングされてもよい。例えば、UEは、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)(例えば、PUSCH送信)及び/又は制御シグナリング(例えば、送信におけるPUSCHと関連付けられた1つ以上の復調基準信号(Demodulation Reference Signal、DM-RS))を、DCIにおいて示されたSRSリソースインジケータ(SRS resource indicator、SRI)によって示された、かつ/又はRRCによって構成された1つ以上のサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)と同じ空間ドメインフィルタに従って、送信(例えば、暗黙的に送信)し得る。いくつかの例では、空間的関係は、SRIに対してRRCによって構成されてもよく、かつ/又は物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)に対してMAC CEによって信号伝達されてもよい。このような空間的関係は、「ビーム指示」と称され得る。
【0082】
UEは、第2の(参照)DLチャネル及び/又は信号と同じ、空間ドメインフィルタ及び/又は1つ以上の空間受信パラメータに従って、第1の(ターゲット)DLチャネル及び/又は信号を受信し得る。例えば、そのような関連付けは、PDCCH及び/又はPDSCHなどの物理チャネルと、それぞれの1つ又は複数のチャネルのためのDM-RSとの間に存在し得る。少なくとも第1及び第2の信号が基準信号であるとき、そのような関連付けは、UEが、対応するアンテナポート間の擬似コロケーション(quasi-colocation、QCL)仮定タイプDが構成される場合に存在し得る。この関連付けは、送信構成インジケータ(transmission configuration indicator、TCI)状態として構成され得る。UEは、RRCによって構成される、かつ/又はMAC CEによって信号伝達されるTCI状態のセットへのインデックスによって、CSI-RS又はSSBと、DM-RSとの間の関連付けを指示し得る。このような指示は、「ビーム指示」と称され得る。
【0083】
本明細書に記載される例示的な実施形態との一貫性を保ちながら、TRP(例えば、送信及び受信ポイント)は、送信ポイント(transmission point、TP)、受信ポイント(reception point、RH)、リモート無線ヘッド(remote radio head、RRH)、分散アンテナ(distributed antenna、DA)、基地局(BS)、(BSの)セクタ、及び/又はセル(例えば、BSによってサービス提供される地理的セルエリア)、のうちの1つ以上と互換的に称され得る。加えて、依然として例示的な実施形態との一貫性を保ちながら、マルチTRPは、MTRP、M-TRP、及び複数のTRP、のうちの1つ以上と互換的に称され得る。
【0084】
UEは、チャネル状態情報(CSI)コンポーネントのサブセットを報告し得、CSIコンポーネントは、少なくともCSI-RSリソースインジケータ(CSI-RS resource indicator、CRI)、SSBリソースインジケータ(SSBRI)、UEにおける受信に使用されるパネルの指示(例えば、パネル識別情報又はグループ識別情報)、SSB若しくはCSI-RSから得られたL1-RSRP、L1-SINRなどの測定値(例えば、cri-RSRP、cri-SINR、ssb-Index-RSRP、ssb-Index-SINR)、及び/又は少なくともランクインジケータ(rank indicator、RI)、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator、PMI)、レイヤインデックス(Layer Index、LI)などの他のチャネル状態情報などに対応し得る。
【0085】
UEは、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/physical broadcast channel、SS/PBCH)ブロックを受信し得る。SS/PBCHブロック(SSB)は、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(secondary synchronization signal、SSS)、及び/又は物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を、含み得る。UEは、初期アクセス、初期同期、無線リンク監視(radio link monitoring、RLM)、セル探索、セル切り替えなどの間に、SSBを監視し得、受信し得、かつ/又は復号しようと試み得る。
【0086】
UEは、CSIを測定及び報告し得、各接続モードのためのCSIは、CSI報告構成、CSI-RSリソースセット、及び/又はNZP CSI-RSリソースのうちの1つ以上を含むか、それらで構成され得る。
【0087】
CSI報告構成は、以下のうちの1つ以上を含み得る:(1)CSI報告量、例えば、チャネル品質インジケータ(CQI)、ランクインジケータ(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、レイヤインジケータ(Layer Indicator、LI)など、(2)CSI報告タイプ、例えば、非周期的、半永続的、周期的、(3)CSI報告コードブック構成、例えば、タイプI、タイプII、タイプIIのポート選択など、及び/又は(4)CSI報告頻度。
【0088】
CSI-RSリソースセットは、以下のCSIリソース設定のうちの1つ以上を含み得る:(1)チャネル測定のためのNZP-CSI-RSリソース、(2)干渉測定のためのNZP-CSI-RSリソース、及び/又は(3)干渉測定のためのCSI-IMリソース。
【0089】
NZP CSI-RSリソースは、以下のうちの1つ以上を含み得る:(1)NZP CSI-RSリソースID、(2)周期性及びオフセット、(3)QCL情報及びTCI状態、並びに/又は(4)リソースマッピング、例えば、ポート数、密度、CDMタイプなど。
【0090】
UEは、1つ以上の基準信号を示し、決定し、かつ/又はそれを用いて構成され得る。UEは、それぞれの基準信号に基づいて、1つ以上のパラメータを監視、受信、及び/又は測定し得る。例えば、1つ以上のパラメータは、基準信号測定値に含まれてもよい。以下のパラメータは、基準信号測定値に含まれ得るパラメータの非限定的な例である。SS基準信号受信電力(SS reference signal received power、SS-RSRP)、CSI-RSRP、SS信号対雑音及び干渉比(signal-to-noise and interference ratio、SINR)、CSI-SINR、受信信号強度インジケータ(received signal strength indicator、RSSI)、クロスレイヤ干渉受信信号強度インジケータ(CLI-RSSI)、並びに/又はサウンディング基準信号RSRP(SRS-RSRP)。しかしながら、他のパラメータが追加的に又は代替的に含まれてもよいことに留意されたい。
【0091】
SS-RSRPは、同期信号(例えば、PBCH又はSSS中の復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS))に基づいて測定され得る。SS-RSRPは、それぞれの同期信号を搬送するリソース要素(resource elements、RE)の電力寄与にわたる線形平均として定義され得る。RSRPを測定する際に、基準信号のための電力スケーリングが必要とされてもよい。SS-RSRPがL1-RSRPのために使用される場合では、測定は、同期信号に加えて、CSI基準信号に基づいて達成され得る。
【0092】
CSI-RSRPは、それぞれのCSI-RSを搬送するリソース要素(RE)の電力寄与にわたる線形平均に基づいて、測定され得る。CSI-RSRP測定は、構成されたCSI-RSオケージョンのための測定リソース内で、構成され得る。
【0093】
SS-SINRは、同期信号(例えば、PBCH又はSSS中のDMRS)に基づいて、測定され得る。SS-RSRPは、雑音及び干渉電力寄与の線形平均によって除算された、それぞれの同期信号を搬送するリソース要素(RE)の電力寄与にわたる線形平均として定義され得る。SS-SINRがL1-SINRのために使用される場合では、雑音及び干渉電力測定は、上位レイヤによって構成されたリソースに基づいて、達成され得る。
【0094】
CSI-SINRは、雑音及び干渉電力寄与の線形平均によって除算された、それぞれのCSI-RSを搬送するリソース要素(RE)の電力寄与にわたる線形平均に基づいて、測定され得る。CSI-SINRがL1-SINRのために使用される場合では、雑音及び干渉電力測定は、上位レイヤによって構成されたリソースに基づいて、達成され得る。そうでない場合では、雑音及び干渉電力は、それぞれのCSI-RSを搬送するリソースに基づいて、測定され得る。
【0095】
RSSIは、構成されたOFDMシンボル及び帯域幅における総電力寄与の平均に基づいて、測定され得る。電力寄与は、異なるリソース(例えば、同一チャネルサービングセル及び非サービングセル、隣接チャネル干渉、熱雑音など)から受信され得る。
【0096】
CLI-RSSIは、構成された時間リソース及び周波数リソースの構成されたOFDMシンボルにおける総電力寄与の平均に基づいて、測定され得る。電力寄与は、異なるリソース(例えば、クロスレイヤ干渉、同一チャネルサービングセル及び非サービングセル、隣接チャネル干渉、熱雑音など)から受信され得る。
【0097】
SRS-RSRPは、それぞれのSRSを搬送するリソース要素(RE)の電力寄与にわたる線形平均に基づいて、測定され得る。
【0098】
グラント又は割り振りのプロパティは、以下のうちの1つ以上を含み得る:周波数割り当て、持続時間などの時間配分の態様、優先度、変調及び符号化方式、トランスポートブロックサイズ、空間レイヤの数、トランスポートブロックの数、TCI状態、CRI若しくはSRI、反復回数、再送方式が、タイプAであるか若しくはタイプBであるか、グラントが、構成されたグラントタイプ1、タイプ2、若しくは動的グラントであるかどうか、割り振りが、動的割り振りであるか、若しくは半永続的スケジューリング(構成)割り振りであるか、構成グラントインデックス若しくは半永続的割り当てインデックス、構成グラント若しくは割り当ての周期性、チャネルアクセス優先順位クラス(channel access priority class、CAPC)、及び/又は、グラント(許可)若しくは割り当てをスケジューリングするために、MACによって、若しくはRRCによって、DCIにおいて提供される任意のパラメータ。
【0099】
DCIによる指示は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:PDCCHのCRCをマスクするために使用されるDCIフィールド若しくはRNTIによる明示的指示、及び/又はDCIフォーマット、DCIサイズ、CORESET若しくは探索空間、アグリゲーションレベル、受信されたDCIの第1のリソース要素(例えば、第1の制御チャネル要素のインデックス)などの暗示的指示であって、プロパティと値との間のマッピングがRRC若しくはMACによって信号伝送され得る、暗示的指示。
【0100】
「RS」という用語は、(1)1つ以上のRSリソース、(2)1つ以上のRSリソースセット、(3)1つ以上のRSポート、及び/又は(4)1つ以上のRSポートグループ、のうちの1つ以上と互換的に使用され得る。また、RSは、例えば、異なるRSのタイプとして、(1)SSB、(2)CSI-RS、(3)SRS、及び/又は(4)DM-RSのうちの1つ以上と互換的に使用され得る。
【0101】
DL電力調整(DPA)指示を使用する代表的な手順
特定の代表的な実施形態では、UEは、例えば基地局/gNBによって送信される、1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用される又は適用されるべき、DPA(例えば、DL Tx電力バックオフ(PBO)、DL Tx電力ブースティング、DL Tx電力変更、DL Tx電力変動など)の量を表す1つ以上のパラメータ及び/若しくは値(例えば、情報コンテンツ)を示す/含む情報を、受信し得、取得し得、かつ/又は(例えば、ネットワークエンティティ/gNB/基地局を介して)通知され得る。
【0102】
UEは、指示の受信から(例えば、受信の後の)第1の時間オフセットの後に、1つ以上のXDDシンボル/スロット上で適用されるべき情報コンテンツの指示を受信してもよい。第1の時間オフセットは、構成され、事前定義され、かつ/又はUEに示され得る。特定の例では、1つ又は複数の情報コンテンツは、XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示と関連付けられ得る(例えば、それを用いて構成され、かつ/又はそれを用いて示され得る)。XDDのために示された1つ以上のスロット/シンボル(例えば、サブバンドワイズで、かつ/又は1つ以上の混合されたUL RB及びDL RBとともに共存し得る)。様々な例では、1つ又は複数の情報コンテンツは、例えば、XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示が含まれ、指示され、かつ/又は関連付けられ得るtdd-UL-DL-configパラメータと関連付けられ得る(例えば、それを用いて構成され、かつ/又はそれを用いて示され得る)。
【0103】
UEは、例えば、明示的シグナリングによって(例えば、RRC、MAC-CE、及び/又はDCIを介して)、1つ以上のXDDシンボル/スロット上で適用されるべき情報(例えば、コンテンツ)の指示を受信してもよい。UEが明示的シグナリングによって情報(例えば、コンテンツ)の指示を受信した後又は受信すると、UEは、例えば第2の明示的シグナリングによって情報(例えば、コンテンツ)の次の指示を受信するまで、情報(例えば、コンテンツ)の指示を適用してもよい。UEは、パラメータを受信してもよく、パラメータを示す指示を受信してもよく、パラメータを用いて構成されてもよく、かつ/又はDPA適用時間のためのパラメータを決定してもよい。DPA適用時間のためのパラメータは、受信された明示的シグナリングをいつ適用すべきかを決定する(例えば、正確に決定する)ために使用され得る。UEは、サポートされるDPA適用時間のUE能力パラメータを示す情報を報告し得る。DPA適用時間のためのパラメータは、UE能力パラメータを示す報告された情報に依存し得る。UEは、情報(例えば、コンテンツ)の指示を含み得る明示的シグナリングを正常に受信した後に、肯定応答(acknowledgement、ACK)を送信してもよく、かつ/又は送信するように構成されてもよい。DPA適用時間のためのパラメータは、ACK送信タイミングに基づいて(例えば、それに依存して、それと関連付けられて、又はその後に)適用され得る。DPA適用時間のためのパラメータは、複数のCC/BWPに対して(例えば、それにわたって)同時にかつ/又は並行して適用されてもよく、かつ/又は適用されるように構成されてもよい。
【0104】
様々な例では、UEは、1つ以上のXDDシンボル/スロットの基地局及び/又はgNBの送信された第1のDL電力レベルが、示された情報に基づいて、1つ以上の非XDDシンボル/スロットの第2のDL電力レベルから(例えば、それと比較して)調整(例えば、変更、シフト、及び/又は変動)され得ると決定(例えば、識別、計算、及び/又は仮定)し得る。決定の後に、又は決定に応じて、UEは、(例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロットの)第1のDL電力レベルの、(1つ以上の非XDDシンボル/スロットの)第2のDL電力レベルに対する電力比を識別(例えば、決定、計算、及び/又は仮定)し得る。電力比に基づいて(例えば、使用して)、かつ/又は情報に基づいて、UEは、(1)(例えば、CSIを導出するための)電力レベル補償、(2)シンボル/スロットのための(例えば、XDDシンボル/スロットのための)自動測定制限(MR)、例えば、MR=ON、(3)例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロットのための測定スキップ動作/挙動、及び/又は(4)例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロットのためのUEトリガ自動利得制御(AGC)調整、のいずれかを含む1つ以上のDL受信挙動/手順を、1つ以上のXDDシンボル/スロットに対して実施し得る(例えば、適用し得るかつ/又は行い得る)。
【0105】
情報(例えば、情報コンテンツ)は、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:
(1)例えば第1のDL電力レベルとして、1つ以上のXDDシンボル/スロットの調整/変更/シフトされたDL電力レベルを決定/導出/計算/識別するために、UEが、例えば第2のDL電力レベルとして、1つ以上の非XDDシンボル/スロットのDL電力レベルに適用してもよい、かつ/又は適用するように構成されてもよい、DPAの絶対量(例えば、dB単位)。特定の例では、第1のDL電力レベルは、第2のDL電力レベルからDPAの絶対量を引いたものとして識別(例えば、決定、計算、及び/又は仮定)されてもよい。特定の例では、1つ以上の非XDDスロット/シンボル上のDL Tx電力レベルが値Pに決定/設定された場合、UEは、1つ以上のXDDシンボル/スロットのDL Tx電力レベルを決定(例えば、識別及び/又は計算)するために、DPAの示された絶対量をPに適用してもよい。
(2)スケーリングされた(例えば、決定された、から/又は計算された)DL Tx電力レベルに適用される又は適用されるべき追加のDPAの絶対量(例えば、dB単位)。スケーリングされたDL Tx電力レベルは、1つ以上のXDDスロット/シンボルの第2のRBの数に対するDL RBの数の比に基づいて決定されてもよい。特定の例では、1つ以上の第2のRBは、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:(1)システム帯域幅(例えば、現在のシステム帯域幅及び/若しくは動作帯域幅)の1つ以上の全RB、1つ以上のBWP、1つ以上のコンポーネントキャリア(CC)、1つ以上のBWP中の1つ以上のRB、1つ以上のCC中の1つ以上のRB、1つ以上のサブバンド中の1つ以上のRB、決定された第2のDL電力レベルを有するリソースに対応する1つ以上のRB(例えば、1つ以上の非XDDシンボル/スロット)、及び/又は(2)示された/構成された1つ以上の非DL RBの数(例えば、ここで、1つ以上の非DL RBは、少なくとも示された/構成されたUL RBの数、及び/若しくは示された/構成された「フレキシブル」RBの数を含み得る)。いくつかの例では、DL RBの数は、DL BWPの数を含み得、1つ以上の第2のRBは、少なくともUL BWPの数を含んでもよい。例えば、UEは、1つ以上のXDDシンボル/スロットの調整/変更/シフトされたDL電力レベルを、例えば第1のDL電力レベルとして決定/導出/計算/識別するために、追加のDPAの絶対量(例えばdB単位)を、1つ以上の非XDDシンボル/スロットからのスケーリングされたDL電力レベル、例えば第2のDL電力レベルからのスケーリングされたDL電力レベルに適用してもよく、かつ/又は適用するように構成されてもよい。例えば、スケーリングされたDL電力レベルは、第2のRBの数に対するDL RBの数の比に基づいて決定されてもよい。いくつかの例では、第1のDL電力レベルは、(第2のDL電力レベルからの)スケーリングされたDL電力レベルから追加のDPAの絶対量を引いたものとして識別(例えば、決定、計算、及び/又は仮定)されてもよい。特定の例では、非XDDスロット/シンボルのDL Tx電力レベルが値Pであり(例えば、値Pであると仮定/決定され)、かつ(例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロットの)第2のRBの数に対するDL RBの数の比が値1/2である場合、若しくはそれを条件として、UEは、(例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロットの)DL Tx電力レベルを決定する(例えば、識別及び/又は計算する)ために、追加のDPAの示された絶対量をP/2に適用してもよい。
(3)例えば第1のDL電力レベルとして、第1の比率値/パラメータに基づいて、1つ以上のXDDシンボル/スロットの調整/変更されたDL電力レベルを決定/導出/計算/識別するために、UEが、例えば第2のDL電力レベルとして、1つ以上の非XDDシンボル/スロットのDL電力レベルに適用してもよい、かつ/又は適用するように構成されてもよい、DPAを表す第1の比率値及び/又はパラメータ。特定の例では、第1のDL電力レベルは、第1の比率値/パラメータによって乗算された第2のDL電力レベルとして識別(例えば、決定、計算、及び/又は仮定)されてもよい。いくつかの例では、1つ以上の非XDDスロット/シンボルのDL Tx電力レベルが値Pである(例えば、値Pであると仮定/決定される)場合、及び/若しくはそれを条件として、UEは、1つ以上のXDDシンボル/スロットのDL Tx電力レベルを決定する(例えば、識別及び/又は計算する)ために、(例えば、示された第1の比率値/パラメータにPを乗算することによって)示された第1の比率値/パラメータを適用してもよい。
(4)スケーリングされた(例えば、決定及び/又は計算された)DL Tx電力レベルに基づいて適用されるかつ/又は適用されるべき追加のDPAを表す、第2の比率値及び/又はパラメータ。例えば、スケーリングされたDL Tx電力レベルは、1つ以上のXDDスロット/シンボルの第2のRBの数に対するDL RBの数の比に基づいて決定されてもよい。いくつかの例では、1つ以上の第2のRBは、以下のうちの少なくとも1つを含み得る:システム帯域幅(例えば、現在のシステム帯域幅及び/若しくは動作帯域幅)の1つ以上の全RB、例えば1つ以上のBWP、1つ以上のCC、1つ以上のBWP中の1つ以上のRB、1つ以上のCC中の1つ以上のRB、1つ以上のサブバンド中の1つ以上のRB、決定された第2のDL電力レベルを有するリソースに対応する1つ以上のRB(例えば、1つ以上の非XDDシンボル/スロット)、及び/又は示された/構成された非DL RBの数、例えば、ここで、1つ以上の非DL RBは、少なくとも示された/構成されたUL RBの数、及び/若しくは示された/構成された「フレキシブル」RBの数を含み得る。いくつかの例では、DL RBの数は、DL BWPの数を含み得、1つ以上の第2のRBは、少なくともUL BWPの数を含んでもよい。いくつかの例では、UEは、1つ以上のXDDシンボル/スロットの調整/変更されたDL電力レベルを、例えば第1のDL電力レベルとして決定/導出/計算/識別するために、第2の比率値/パラメータを、1つ以上の非XDDシンボル/スロットからのスケーリングされたDL電力レベル、例えば、第2のDL電力レベルからのスケーリングされたDL電力レベルに適用してもよく、かつ/又は適用するように構成されてもよい。特定の例では、スケーリングされたDL電力レベルは、第2のRBの数に対するDL RBの数の比に基づいて決定されてもよい。いくつかの例では、第1のDL電力レベルは、第2の比率値/パラメータによって乗算された(例えば、第2のDL電力レベルからの)スケーリングされたDL電力レベルとして識別(例えば、決定、計算、及び/又は仮定)されてもよい。例えば、1つ以上の非XDDスロット/シンボルのDL Tx電力レベルが値Pであり(例えば、値Pであると仮定/決定され)、かつ(例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロットの)第2のRBの数に対するDL RBの数の比が値1/2である場合、UEは、(例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロットの)DL Tx電力レベルを決定する(例えば、識別及び/又は計算する)ために、示された第2の比率値/パラメータをP/2に適用してもよい(例えば、示された第2の比率値/パラメータにP/2を乗算してもよい)。
(5)例えば、1つ以上のXDDシンボル/スロット上のDLに対していくつのREが割り当てられる(例えば、割り振られる、かつ/若しくは示される)かを示す第2の情報と組み合わされる(例えば、付随してシグナリングされる、かつ/若しくは一緒にシグナリングされる)、リソース要素(RE)ごとに(例えば、DL-REごとに)適用可能なDPA値及び/又はパラメータ。特定の例では、REごとに適用可能なDPA値/パラメータ及び第2の情報が、1つ以上のXDDシンボル/スロット上で、値Q(例えば、dB単位、若しくは比率パラメータなど)及び72個のRE(例えば、6個のRBとして)としてUEに与えられる(例えば、決定される、識別される、構成される、かつ/若しくは示される)場合、又はそれを条件として、UEは、値Qに72を乗算した値に基づいて(例えば、値Q及び影響を受けたREの数を使用して、1つ以上のシンボル/スロットのDL電力レベルをスケーリングすることによって)、1つ以上のXDDシンボル/スロットの調整/変更/シフトされたDL電力レベルを、例えば第1のDL電力レベルとして決定してもよい。1つ以上のシンボル/スロットのDL電力レベルは、例えば、第2のDL電力レベルとして、1つ以上の非XDDシンボル/スロット上のDL電力レベルであってもよい。
【0106】
特定の代表的な実施形態では、1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用されているDPAの量を表すパラメータ及び/又は値の情報(例えば、情報コンテンツ)は、1つ以上の隣接するUL RBがスケジューリングされる(例えば、実際にスケジューリングされる)かどうかに基づいて、含まれ得る。
【0107】
特定の例では、情報コンテンツに基づいて適用される(例えば、関連付けられる、かつ/又は影響を受ける)DL RBとUL RBとの間のRBレベル距離及び/又は周波数ドメイン距離が閾値X1(例えば、X1=5RB)を下回るときに、情報コンテンツ中に含まれる上記の例のうちの少なくとも1つが適用され得る。
【0108】
(例えば、情報コンテンツに基づいて適用され、関連付けられ、かつ/又は影響を受ける)DL RBとUL RBとの間のRBレベル距離が閾値X2(例えば、X2=3RB)を下回るときに、情報コンテンツに含まれる上記の例のうちの少なくとも1つは、追加の電力調整のための第2のパラメータを適用することに基づいて適用され得る。追加の電力調整のための第2のパラメータは、事前定義され、事前構成され、かつ/又は示され得る。追加の電力調整のための第2のパラメータは、例えば、RBレベル距離が減少するにつれて、情報コンテンツによって決定されたDL電力レベルを低減(例えば、更に低減)し得る。例えば、追加の電力調整は、(例えば、隣接距離が閾値X2を下回ることに基づいて)DL RBがUL RBに隣接するときに、DL電力レベルを低減することによって自己干渉を緩和することに効率的に対処するための利益をもたらし得る。
【0109】
(例えば、情報コンテンツに基づいて適用される、関連付けられる、かつ/又は影響を受ける)DL RBとUL RBとの間のRBレベル距離が閾値X1(例えば、X1=5RB)を上回るときに、情報コンテンツに含まれる上記の例のうちの少なくとも1つは、適用し得ず、かつ/又は電力ブースティングとして適用され得る。例えば、電力ブースティングは、gNBが、1つ以上のXDDシンボル/スロットの1つ以上の割り当てられた/スケジューリングされたDL RBのDL電力レベルをブーストするために、1つ以上のXDDシンボル/スロットのDLのための1つ以上の未使用RBを利用する(例えば、未使用電力/エネルギーを借用する)ことができるので、UEにおけるDL受信性能を改善するための利益を提供することができる。
【0110】
特定の例では、1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用されるかつ/若しくは適用されるべきDPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツは、サブバンドワイズで(例えば、サブバンドごとに、又は1つ以上の選択的サブバンドについて)示され得る。特定の例では、情報コンテンツに基づくDPA指示は、サブバンドごとに変化し得る。いくつかの例では、(例えば、情報コンテンツに基づく)DPA指示は、DL領域/RBのサブセット(例えば、1つ以上のBWP/CC内の、例えば、1つ以上のDL RBのエッジ領域のみ)に適用され得る(例えば、のみに適用され得る)。情報コンテンツを使用して適用される(例えば、関連付けられる、かつ/若しくは影響を受ける)1つ以上のDL RBのエッジ領域(例えば、エッジ領域のみ)は、第1のX個のRB(例えば、1つ以上のDL RB内の最も低いX個のRB)及び/又は第2のY個のRB(例えば、1つ以上のDL RB内の最も高いY個のRB)として定義、構成、識別、決定、及び/又は示されてもよい。X及び/又はYは、事前定義され、事前構成され、かつ/又は示され得る。いくつかの例では、情報コンテンツに基づくDPA指示は、隣接周波数ギャップ(frequency gap、FG)(例えば、情報コンテンツに基づいて、若しくはそれを使用して適用される(例えば、関連付けられる、かつ/若しくは影響を受ける)1つ以上のDL RBと、1つ以上のXDDシンボル/スロットの1つ以上のUL RBとの間のRBレベル距離、REレベル距離、又は周波数ドメイン距離)に基づく、かつ/又はそれに依存する1つ以上のマルチレベルDPA値を含み得る/示し得る。
【0111】
例えば、UEは、全二重(FD)動作のための1つ以上のモードを示す(例えば、基地局/gNBからの)指示で構成されてもよく、かつ/又はその指示が送られもよく、モードには以下が含まれる:
(1)基地局/gNBについて完全重複周波数ドメインFDが存在し(例えば、基地局/gNBからのDL送信のための1つ以上の第1のRBと、基地局/gNBにおけるUL受信のための1つ以上の第2のRBとが重複又は少なくとも部分的に重複され得る)、かつ例えば、情報コンテンツに基づくUEへのDPA指示が、シンボル/スロットワイズで(例えば、シンボル/スロットごとに)含まれ得るか又は示され得る、第1のFDモード(例えば、モード1)、及び/又は
(2)(例えば、XDDを使用する)非重複サブバンドワイズFDが存在し、かつ例えば、情報コンテンツに基づくDPA指示が、サブバンドワイズに(例えば、サブバンドごとに)含まれ得る、かつ/又は示され得る、第2のFDモード(例えば、モード2)。
【0112】
特定の例では、例えば、モード2の場合、DPA指示は、例えば、1つ以上のBWP/CC内で、DL領域/RBのサブセット(例えば、情報コンテンツに基づいて適用される、かつ/又はそれを使用して適用される1つ以上のDL RBのエッジ領域のみ)上で適用され得る(例えば、のみに適用され得る)。
【0113】
非重複サブバンド全二重(SBFD)手順における代表的なCSI-RS測定及びCSI報告
一例では、NR二重動作(例えば、NR二重、XDDなど)は、ULカバレッジを拡張すること、容量を改善すること、レイテンシを低減することなどによって、従来のTDD動作を改善するための良好な基礎となり得る。従来のTDD動作は、アップリンクとダウンリンクとの間で時間ドメインを分割することに基づく。全二重、又はより具体的には、従来のTDD帯域内で(例えば、gNBにおいて)非重複サブバンド全二重(SBFD)を可能にする実現可能性が考慮され得る。例えば、図4Aは、「DL SB」と「UL SB」との組み合わせに基づく周波数リソース割り当てを含む、「SBFDスロット」を例解する。これは、例えば混合UL/DLスロット/シンボルタイプなどを含む拡張tdd-UL-DL-configによって、XDD及び/又はSBFD(XDD/SBFD)のスロット/シンボルタイプ指示の一例を表し得る。一例では、「混合(UL/DL)スロット/シンボルタイプ」は、DL及びULの両方のために使用することができるスロット/シンボルを示し得、各々は、例えば、(例えば、gNB側における)XDD/SBFDのためのスロット/シンボル上で(非重複の)独立したRBを割り当てられる。gNBは、ULリソース及びDLリソースを、それぞれ、UL非重複サブバンド及びDL非重複サブバンド内のUEに、スケジューリングし得る。本明細書に記載されるように、XDD及びSBFDは互換的に使用され得ることに留意されたい。
【0114】
「SBFDスロット」に基づく動作は、少なくともgNBにおいて、FDにおける実装の複雑さを低減し得る。スケジューリングの柔軟性が著しく制限されない限り、gNBにおけるFDは、CSI-RS送信への干渉をもたらし得、その結果、CSI測定精度に影響を及ぼし得る。本明細書で考察される1つ以上の手順は、gNBスケジューリングの柔軟性を犠牲にすることなく、CSI-RS測定精度に対するgNB FDの潜在的な影響を緩和する利益を少なくとも提供することができる。
【0115】
図4Bの例に例解されるように、一実施形態では、UEは、(CSI-RS測定を実施するための)RBの第1のセットの構成を受信し得る。UEは、RBの第2のセットの指示を(例えば、XDD/SBFDシンボルに適用可能なDL RBとして)受信し得、ここで、RBの第2のセットは、RBの第1のセットのサブセットを含んでもよく、RBの第1のセット中の全てのRBを含まなくてもよい。例えば、RBの第2のセットは、少なくとも、SBFD構成の利用可能なDL RB及び/又はサブバンド(又はULサブバンドではない)を示してもよく、それは、BWP(ペア)において、かつ/若しくはCC/セルレベルにおいて(例えば、CC/セル構成とともに)、又はシステム情報ブロック(system information block、SIB)において、かつ/若しくはマスタ情報ブロック(master information block、MIB)において示されかつ/又は構成されてもよい。図4Bの例に例解されるように、RBの第2のセットは非連続的なRBを含み得、ここで、非連続的なRBは、RBの第2のセット内で(例えば、その中央で)割り当てられているかつ/又は示されている(SBFD構成の)ULサブバンド及び/又はRBに基づき得る。一例では、RBの第1のセットは、(例えば、非連続である)RBの第2のセット内に備えられるか、又は含まれてもよく、ここで、RBの第1のセットは(もまた)、非連続であってもよい。一実施形態では、UEは、非連続RBであり得る(例えば、CSI-RS測定を実施するための)RBの第1のセットで直接構成され得る。CSI-RS測定を実施するための非連続RBを受信する(例えば、非連続RBで構成される)ことに応じて、UEは、例えば、本開示全体にわたって提示される少なくとも1つの実施形態に基づいて、(例えば、RBの第1のセット及び/又はRBの第2のセットに基づいて)非連続RB上でCSI-RSを測定し、CSIを導出し、CSIを報告又は送信し得る。非連続RBに基づくこのCSI-RS測定及びCSI報告挙動は、独立挙動、又はCSI-RS測定がXDD(若しくはSBFD)シンボル/スロットのセット上で実施されるという条件、並びに/又はUEがXDD(若しくはSBFD)シンボル/スロット及び非XDD(若しくは非SBFD)シンボル/スロットからのCSI-RS測定値を組み合わせることを許可されるという条件に基づいて、UEに構成及び/又は示され得る。UEは、非XDD(若しくは非SBFD)シンボル/スロットのセット及びXDD(若しくはSBFD)シンボル/スロットのセットを示す指示、並びに/あるいは非XDD(若しくは非SBFD)シンボル/スロット及びXDD(若しくはSBFD)シンボル/スロットの指示が適用され得るときの時間オフセット又は時間ドメインパターンを示す指示を受信し得る。
【0116】
UEは、CSI-RSを、例えば第1のCSI-RS測定として、RBの第1のセット中の非XDD(又は非SBFD)シンボルにおいて(例えば、非XDDシンボル/スロットのセットに基づいて)測定し得る。(例えば、別個の指示に基づく)測定の組み合わせが許可される場合、UEは、CSI-RSを、例えば第2のCSI-RS測定として、RBの第1のセット及びRBの第2のセット中にあるRB中のXDD(又はSBFD)シンボルにおいて測定し得る。UEは、測定の組み合わせが許可される場合、第1のCSI-RS測定と第2のCSI-RS測定とに基づいて、例えば、合成、平均化、加重平均化、事前定義された/事前構成された関数に基づく組み合わせなどに基づいて、CSIを決定及び/又は報告し得る。測定の組み合わせが許可されない場合、UEは、XDD(若しくはSBFD)シンボルにおいてCSI-RSを測定することをスキップしてもよく、かつ/又はUEは、第1のCSI-RS測定に基づいてCSIを決定及び/又は報告してもよい。
【0117】
図4Bに基づく例で記載されるように、UEは、(例えば、CSI-RS測定を実施するための)RBの第1のセットを示す構成情報を受信するか、又は受信するように構成され得る。UEは、RBの第2のセットを示す指示を受信し得、RBの第2のセットは、DL RBとして示される。一実施形態では、RBの第2のセットは、RBの第1のセットのサブセットを含んでもよく、例えば、RBの第2のセットは、第1のセット内の全てのRBを含まなくてもよい。UEは、シンボル若しくはスロット(シンボル/スロット)の第1のセットがXDDのために意図されず(すなわち、非XDDシンボル/スロットである)、シンボル/スロットの第2のセットがXDDのために意図されている(すなわち、XDDシンボル/スロットである)ことを示す指示を受信し得る。
【0118】
UEは、シンボル/スロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定し得る。UEが、XDD(又はSBFD)シンボル/スロット及び非XDD(又は非SBFD)シンボル/スロットからのCSI-RS測定を組み合わせることを許可されるという条件で、UEは、RBの第1のセット及びRBの第2のセットの両方に重複するか又はそれに含まれるRBにおけるシンボル/スロットの第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定し得る。UEは、第1のCSI-RSと第2のCSI-RSの測定とに基づいて、CSI(例えば、CQI、PMI、RI、L1-RSRP)を決定し(例えば第1のCSI-RSと第2のCSI-RSとを平均化し)、このCSIを報告し得る。
【0119】
一例では、UEは、UEが、XDD(又はSBFD)シンボル/スロット及び非XDD(又は非SBFD)シンボル/スロットからのCSI-RS測定値を組み合わせることを許可されることを示す指示を受信し得る。UEが、XDD(又はSBFD)シンボル/スロット及び非XDD(又は非SBFD)シンボル/スロットからのCSI-RS測定を組み合わせることを許可されない(又はUEがそれを許可されることを示す指示を受信しない)という条件で、UEは、第1のCSI-RSに基づいてCSIを決定し、そのCSIを報告し得る。
【0120】
図5は、一実施形態による、SBFDにおけるCSI測定及び/又はCSI報告のための例示的な方法を例解するフローチャートである。いくつかの実施形態では、図5の方法は、例えば、WTRUによって実装され得る。図5の例に例解されるように、方法は、510において、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信することを含み得る。一実施形態によれば、方法は、520において、RBの第2のセットを示す指示を受信することを含み得る。RBの第2のセットは、ダウンリンク(DL)RBとして示されてもよく、RBの第2のセットは、RBの第1のセットのサブセットを含んでもよい。特定の実施形態によれば、RBの第2のセット中のRBのうちの1つ以上は、非連続であり得る。
【0121】
一実施形態では、方法は、530において、シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式のそのタイプのために構成されていることを示す指示を受信することを含み得る。一実施形態によれば、二重方式のタイプは、例えば、SBFD及び/又はXDDであってもよい。特定の実施形態によれば、本明細書で考察されるように、受信又は送信されるメッセージ又は指示のいずれも、単一のメッセージ又は指示に組み合わせられ得ることに留意されたい。
【0122】
図5の例に更に例解されるように、方法は、540において、シンボル若しくはスロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定することを含み得る。一実施形態では、550に例解されるように、方法は、WTRUが二重方式のそのタイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの第1のセットからのCSI-RS測定値と、二重方式のそのタイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの第2のセットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができるか、又は組み合わせることを許可されるかどうかを判断することを含み得る。例えば、一実施形態では、方法は、ネットワークノードから、WTRUが二重方式のそのタイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式のそのタイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができる(又は組み合わせることを許可される)ことを示す指示を受信することを含み得る。
【0123】
特定の実施形態によれば、WTRUが二重方式のそのタイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの第1のセットからのCSI-RS測定と、二重方式のそのタイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの第2のセットからのCSI-RS測定とを組み合わせることとなるという条件で、方法は、560において、RBの第1のセット及びRBの第2のセットの両方に重複するか又は両方に含まれるRB中のシンボル若しくはスロットの第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定することを含み得る。570において、方法は、第1のCSI-RS及び第2のCSI-RSの測定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)を決定することと、580において、CSIをネットワーク又はネットワークノード(例えば、基地局又はgNB)に報告することと、を含み得る。一実施形態において、第1のCSI-RS測定と第2のCSI-RS測定とに基づいてCSIを決定すること570は、第1のCSI-RS及び第2のCSI-RSの測定を平均化することを含み得る。
【0124】
WTRUが二重方式のそのタイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式のそのタイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることになっていないという条件で、又はWTRUが二重方式のそのタイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式のそのタイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を、WTRUが受信しないという条件で、方法は、590において、第1のCSI-RSに基づいてCSIを決定することと、CSIをネットワークに報告することと、を含み得る。
【0125】
特定の実施形態によれば、方法は、二重方式のそのタイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの第1のセット、及び/又は二重方式のそのタイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの第2のセットがいつ適用されるであろうかを示すための、時間ドメインパターン及び/又は時間オフセットなどのタイミング情報を受信することを含み得る。言い換えれば、一実施形態によれば、時間オフセットは、シンボル若しくはスロットの第1のセットと、シンボル若しくはスロットの第2のセットとを示す指示が適用されるであろう時間期間であってもよい。いくつかの実施形態では、決定されたCSIは、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、又はレイヤ1(layer 1、L1)基準信号受信電力(RSRP)のうちの1つ以上を含み得る。
【0126】
DPA指示に従った代表的なプリコーディングリソースブロックグループ(Precoding Resource Block Group、PRG)ベースのUE手順/挙動
特定の例では、UEは、DCI、MAC-CE、及び/又はRRCのうちの1つ以上に基づくPRGのサイズを受信し得る。例えば、(例えば、DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づく)DPA指示のための動作モードは、PRG指示に基づき得る。例えば、UEに第1のPRG値(例えば、2又は4)が示される場合、UEは、例えば、DPA指示に基づく少なくとも1つの挙動/手順に従って、DPAを使用する(例えば、適用する)ことを決定してもよい。UEに(例えば、広帯域と関連付けられた)第2のPRG値が示される場合、UEは、(例えば、固定電力割り当てに基づいて)第2のDL電力関連挙動/手順を使用する(例えば、適用する)ことを決定してもよい。
【0127】
例えば、(例えば、1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用されている)DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づくDPA指示は、以下のうちの少なくとも1つに基づいて変化し得る(例えば、動的であり得る、シグナリングされ得る、かつ/又は示され得る):(1)PRG、(2)1つ以上のPRGのグループごと、及び/又は(3)PRBバンドルごと(例えば、サイズワイズでPRBバンドリングを使用する、PRBバンドリングサイズワイズを使用するなど)。
【0128】
特定の実施形態では、UEは、示されたPRGに基づくPDSCH受信のために適用すべきDPA構成のセットを示す情報を受信し得、かつ/又はそのようなセットを決定し得る。例えば、UEは、1つ以上のPRG(例えば、各PRG)と関連付けられたDPA構成のセットを示す情報を受信し得る。DPA構成のセットに基づいて、UEは、PDSCH受信に適用すべきDPA構成のセットを決定し得る。例えば、UEが第1のPRGと関連付けられた指示/値(例えば、2)を受信する場合、UEは、第1のPRGのための指示された値と関連付けられたDPA構成の第1のセットを決定してもよい。UEが第2のPRG(例えば、4)と関連付けられた指示/値を受信する場合、UEは、第2のPRGのための示された値と関連付けられたDPA構成の第2のセットを決定してもよい。
【0129】
様々な実施形態では、UEは、DPA指示に基づいてPRGを決定し得る。UEは、電力調整なしにPDSCHを受信するように指示された場合、PDSCH受信のためにPRGの指示された値を使用し得る。UEは、DPAを用いてPDSCHを受信するように示される場合、以下のうちの1つ以上に基づいてPDSCH受信のためのPRGを決定し得る:(1)PRGの示された値がPRGの第1の値(例えば、2若しくは4)である場合、UEは、PDSCH受信のための対応するPRGを使用し得る。(2)PRGの示された値がPRGの第2の値(例えば、「広帯域」として、又は広帯域と関連付けられるなど)である場合、UEは、PDSCH受信のためのデフォルトPRGを使用し得る(例えば、デフォルトPRGは2PRB若しくは4PRBであり得、かつ/又はデフォルトPRGは、(i)事前定義された値、及び/若しくは(ii)基地局/gNB構成値のうちの1つ以上に基づき得る)。
【0130】
DPA指示に基づく代表的なUE測定手順/挙動
以下により、DL電力調整がCSI-RS、SSB、及び/又はPRSなどの信号上で、又は信号の少なくとも1つのオケージョンで適用され得るときに、UEがそのような信号の正確な測定を実施することが可能となり得る。測定の目的/測定からの結果は、(1)CSI報告、(2)追跡、(3)RSRP若しくはRSRQなどの測定決定、(4)ビーム障害監視、(5)無線リンク監視、及び/又は(6)測位のうちの少なくとも1つを含み得る。信号のオケージョン(又はインスタンス)は、例えば、そのような信号が周期的に繰り返されるとき、特定の時間期間内及び/又は周波数範囲内の信号のサブセットからなり得る。そのような信号は、以下ではDL RSと称され得る。
【0131】
いくつかの例では、UEは、DL電力調整が信号又はそれのオケージョンに適用されると決定し得る。そのようなDL電力調整は、以下のうちの少なくとも1つに対応し得る:(1)構成された基準送信電力と、例えば、UEが経路損失を推定するときにUEがDL RSオケージョンのために決定/推定/仮定する送信電力との間の差及び/若しくはオフセット、並びに/又は(2)例えば、UEがCSIを計算するときの、DL RSのために決定/推定/仮定された送信電力と、PDSCH若しくはDM-RSなどの別の信号若しくはチャネルとの間の差及び/若しくはオフセット。
【0132】
UEは、以下のうちの少なくとも1つを使用して、DL RSオケージョンに適用可能なDL電力調整を決定し得る。UEは、DL RSオケージョンのための明示的なDL電力調整を示すシグナリングを受信し得る。例えば、UEは、PUCCH上で半永続的CSI-RSをアクティブ化するMAC CEから、又はPUSCH上で半永続的若しくは非周期的CSI-RSをアクティブ化及び/又はトリガするDCIから、そのようなシグナリングを受信し得る。別の例として、UEは、シンボル及び/又はスロットのセットなどの時間間隔に適用可能なDL電力調整を示すシグナリングを受信してもよく、そのようなDL電力調整を、時間間隔中に発生するDL RSオケージョンに適用してもよい。DL電力調整の指示は、例えば、XDD動作が時間間隔に適用可能であるかどうかを示すスロットフォーマット指示から導出され得る。例えば、UEは、(例えば、1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用される)DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づいて、DPA指示を受信してもよい。適用可能なシグナリングが受信されない場合、UEは、DL RSに適用可能なDL電力調整がゼロ(0)dBであると決定し得る。
【0133】
UEは、(例えば、XDD動作のための)以下のDL測定手順/挙動のうちの少なくとも1つを適用してもよく、かつ/又は適用する(例えば、実施する)ように構成されてもよい。
(1)UEは、電力レベル補償を適用し得る(例えば、UEは、少なくとも1つの信号オケージョンと、それぞれの少なくとも1つの信号オケージョンに適用可能な少なくとも1つのDL電力調整とから測定量(例えば、CSI)を決定し得る。例えば、UEは、CSI-RSオケージョンからCSIを計算してもよい(例えば、このCSI-RSオケージョンとPDSCHとの間の送信電力オフセットを仮定/決定することは、DL電力調整に対応することになる)。UEは、PDSCHがCSI-RSオケージョンの受信電力よりもDL電力調整に対応する量だけ大きい電力で受信されるであろうと、かつ/又は受信されるべきであると仮定/決定して、CSIを計算し、報告し得る。測定が、少なくとも第1のDL RSオケージョン及び第2のDL RSオケージョンなど、2つ以上のDL RSオケージョンから決定及び/若しくは推定される場合、又はそれを条件として、UEは、第1及び/又は第2の信号オケージョンに適用可能なDL電力調整を補償する(例えば、エミュレートする)ことによって、第1のDL RSオケージョン及び第2のDL RSオケージョンのための、第1の測定値及び/又は第2の測定値を決定し得る。UEは、測定量を導出するために測定値(例えば、第1及び第2の測定値)を平均化してもよい。並びに/又は
(2)UEは測定スキップを適用し得る。例えば、測定量(例えば、CSI)を導出するときに、UEは、適用可能なDL電力調整が存在する、かつ/又はそのような調整が0dBではない、1つ以上のオケージョンで、DL RSの測定をスキップしてもよい。UEは、測定量を導出するために、適用可能なDL電力調整が存在しない、かつ/又はそのような調整が0dBである、他のオケージョンから導出された他の測定値を平均化(例えば、のみを平均化)してもよい。
【0134】
代表的な電力レベル補償手順/挙動
UEは、1つ以上の周期的及び/又は半永続的DL RSリソース、例えば、1つ以上のSSB、CSIのための1つ以上のCSI-RSリソース、ビーム管理リソース、モビリティリソース、測位リソース、及び/又は追跡リソースを用いて構成され得る。特定の例では、基地局/gNBは、周期的及び/又は半永続的DL RSを介した測定のためのDPA指示を適用する(例えば、選択的に適用する若しくは適用しない)ように、パラメータ並びに/又はインジケータを(例えば、周期的及び/若しくは半永続的DL RSを構成するときに)構成し得る。
【0135】
例えば、(例えば、周期的及び/若しくは半永続的DL RSに構成されたかつ/若しくは関連付けられた)パラメータ並びに/又はインジケータは、(例えば、スロット/シンボルタイプにかかわらず、かつ/又はスロット/シンボルがXDDスロット/シンボル若しくは非XDDスロット/シンボルに対応するかどうかにかかわらず)周期的及び/又は半永続的DL RSの受信の任意のインスタンス(例えば、任意の時間/スロット/シンボル)上で、DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づいて、DPA指示を適用するように示してもよい。(例えば、周期的及び/若しくは半永続的DL RSに構成された又は関連付けられた)パラメータ/インジケータは、特定のスロット及び/又はシンボルタイプ(例えば、XDDスロット及び/又はシンボルタイプ)に対応するある特定のインスタンス(例えば、インスタンス/時間/スロット/シンボルのみ)上で、DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づいて、DPA指示を適用するように示してもよい。
【0136】
(例えば、周期的及び/若しくは半永続的DL RSに構成された又は関連付けられた)パラメータ及び/又はインジケータは、例えば、1つ以上の事前定義された又は事前構成された時間ドメインパターンなどによって識別/決定される、具体的に示された1つ以上のインスタンス/時間/スロット/シンボル上で、DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づいて、DPA指示を適用するように示してもよい。
【0137】
UEが、例えば1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用される、DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づくDPA指示を(例えば、基地局/gNBから)受信するとき、UEは、測定量を導出するために、(例えば、DPA指示に基づいて)電力レベル補償を適用してもよく、かつ/又は適用する(例えば、実施する)ように構成されてもよい。特定の例では、測定量はとりわけ、以下のうちの1つ以上であり得る:(1)CSI(例えば、ランクインジケータ(RI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、レイヤインジケータ(LI)、CSI-RSリソースインジケータ(CRI)、SS/PBCHリソースブロックインジケータ(SSBRI)、チャネル品質情報(CQI)、レイヤ1(L1)-RSRP、及び/若しくはL1-SINR)、(2)1つ以上のビーム管理報告量(例えば、L1-RSRP、及び/若しくはL1-SINR)、(3)例えばモビリティ管理のための1つ以上のRRM報告量(例えば、RSRP、RSRQ、レイヤ3(layer-3、L3)-RSRP、及び/若しくはL3-RSRQ)、及び/又は(4)測位のためのPRSからの受信信号強度。
【0138】
特定の例では、UEが(例えば、パラメータ/インジケータに基づいて)DPAを適用するためのDPA指示を受信し、取得し、かつ/若しくは通知される周期的及び/又は半永続的DL RSを受信するインスタンス(例えば、全てのインスタンス)について、UEは、それぞれのインスタンスを、DPAを適用しない(例えば、対応するDPA指示を有する)1つ以上の他のインスタンスの測定値に相当するものとするように、DPA指示に基づいて調整された電力の量を補償してもよく、かつ/又は補償するように構成されてもよい。補償後、UEは、測定量を導出するために、時間ドメインにわたって測定値を平均化してもよい。
【0139】
様々な例では、UEは、第1の測定値を、1つ以上の第2のシンボル/スロット上で(例えば、適用されたDPA指示を有しない同じ周期的及び/又は半永続的DL RSを測定するために)決定された第2の測定値に相当するものとするために、DPA指示に基づいて(例えば、周期的及び/又は半永続的DL RSを測定することによって1つ以上のXDDシンボル/スロット上で)調整された電力の量を補償する(例えば、エミュレートする)ことによって、第1の測定値を決定してもよい。補償後、UEは、測定量(例えば測定量がCSIに対応する場合は、例えばCSIのためのチャネル測定部分)を導出するために、時間ドメインにわたって測定値(例えば、第1及び第2の測定値)を平均化してもよい。CSI(例えば、CQI)は、チャネル測定部分及び干渉測定部分に基づいて導出され得、例えば、ここで、CQIは、干渉測定部分に対応する第2の電力値によって除算されたチャネル測定部分に対応する第1の電力値に基づいて導出され得る。
【0140】
例えば、CSIを導出するために、(例えば、DPA指示が適用されるときにチャネル測定部分を実施/計算することとは異なり得る)干渉測定部分を実施/計算するために構成/指示された任意のインスタンス(例えば、任意の時間/スロット/シンボル)にDPA指示を適用することなく、(例えば、1つ以上の構成/指示された干渉測定リソースを測定することに基づいて)干渉測定部分に対応する第2の電力値が決定(例えば、計算及び/又は導出)され得る。DPA指示をUEに通知することは、少なくとも、UEの複雑さの低減及びCSIを導出するためのロバスト性の増加の観点から利益をもたらし得る。UEは、チャネル測定部分についてのDPA指示に基づいて調整された電力の量を補償し、時間ドメインにわたってチャネル測定部分についての他の測定値と平均化するために1つ以上の補償された測定値を使用することが可能であり得る。
【0141】
代表的な測定スキップ手順/挙動
UEは、周期的及び/又は半永続的DL RSリソース、例えば、1つ以上のSSBリソース、CSIのための1つ以上のCSI-RSリソース、1つ以上のビーム管理リソース、1つ以上のモビリティリソース、及び/又は1つ以上の追跡リソースを用いて構成され得る。いくつかの例では、基地局/gNBは、(例えば、周期的及び/若しくは半永続的DL RSを構成するときに)周期的及び/若しくは半永続的DL RS上での測定のためのDPA指示を適用するか又は適用しない(例えば、選択的に適用する)ように、測定スキップ手順/挙動のための第2のパラメータ及び/又はインジケータを構成し得る。例えば、(例えば、周期的及び/若しくは半永続的DL RSに構成された又は関連付けられた)第2のパラメータ及び/又はインジケータは、例えば、測定スキップ手順/挙動の観点から、特定のスロット/シンボルタイプ(例えば、XDDスロット/シンボルタイプ)に対応するある特定のインスタンス(例えば、インスタンス/時間/スロット/シンボルのみ)上で、DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づいて、DPA指示を適用するように示してもよい。(例えば、周期的及び/若しくは半永続的DL RSに構成された又は関連付けられた)第2のパラメータ及び/又はインジケータは、例えば、測定スキップ手順/挙動の観点から、例えば、1つ以上の事前定義された又は事前構成された時間ドメインパターンなどによって識別/決定される、1つ以上の具体的に示されたインスタンス/時間/スロット/シンボル上で、DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づいて、DPA指示を適用するように示してもよい。
【0142】
UEが、(例えば、1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用されている)DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づいてDPA指示を(例えば、基地局/gNBから)受信するとき、UEは、測定量を導出するために、(例えば、DPA指示に対応する、かつ/又は1つ以上のシンボル/スロットがXDDシンボル/スロットとして決定されるときなどに)1つ以上のシンボル/スロット上のDPA指示に基づいて測定スキップ手順挙動を適用してもよく、かつ/又は適用する(例えば実施する)ように構成されてもよい。いくつかの例では、測定量はとりわけ、以下のうちの1つ以上であり得る:(1)CSI(例えば、RI、PMI、LI、CRI、SSBRI、CQI、L1-RSRP、及び/若しくはL1-SINR)、(2)1つ以上のビーム管理報告量(例えば、L1-RSRP、及び/若しくはL1-SINR)、並びに/又は(3)例えば、モビリティ管理のための1つ以上のRRM報告量(例えば、RSRP、RSRQ、L3-RSRP、及び/若しくはL3-RSRQ)。
【0143】
様々な例では、UEが、DPA指示に基づいて(例えば、第2のパラメータ/インジケータに基づいて)スケーリング及び/又は補償を適用するように受信し、取得し、かつ/又は通知される周期的及び/若しくは半永続的DL RSを受信する1つ以上のインスタンスについて、UEは、1つ以上のインスタンス上のDL RSの測定をスキップしてもよく、かつ/又はスキップするように構成されてもよく、例えば、測定量を導出するために、DPA指示が時間ドメインにわたって適用されない1つ以上の他のインスタンスから導出された1つ以上の他の測定値を平均化(例えば、のみを平均化)してもよい。
【0144】
UEにDPA指示を通知することは、少なくとも、測定スキップ手順/挙動に従って時間ドメインにわたる選択的平均化に基づいて測定量を導出するための、UE複雑さの低減及び増大されたロバスト性の観点から利益をもたらし得る。
【0145】
DPA指示に基づく代表的な測定制限手順/挙動
UEは、とりわけ、1つ以上の周期的及び/又は半永続的DL RSリソース、例えば、1つ以上のSSBリソース、CSIのための1つ以上のCSI-RSリソース、1つ以上のビーム管理リソース、1つ以上のモビリティリソース、及び/又は1つ以上の追跡リソースを用いて構成され得る。UEは、例えば、1つ以上の周期的及び/又は半永続的DL RSリソースと関連付けられ得る、測定制限(measurement restriction、MR)のためのパラメータ(例えば、timeRestrictionForChannelMeasurements)を用いて構成され得る。
【0146】
例えば、MRのためのパラメータが第1の値(例えば、「オン」に対応する)を示す、かつ/又は第1の値になるように構成/設定されるとき、UEは、時間ドメイン平均化を適用することなく、1つ以上の測定量(例えば、CSI、CQI、RSRP、SINR、L1-RSRP、L1-SINR、及び/又はRSRQなど)を導出するために、単一のインスタンス、時間、スロット、及び/又はシンボルのDL RSを測定することによって、単一の(例えば、ワンショット)測定値を適用し得る。特定の例では、単一の測定値は、直近のインスタンス、時間、スロット、及び/又はシンボル上でDL RSを測定することによって導出された測定値であってもよい。
【0147】
MRのためのパラメータが第2の値(例えば、「オフ」に対応する)を示す、かつ/又は第2の値になるように構成/設定されるとき、UEは、測定量(例えば、CSI、CQI、RSRP、SINR、L1-RSRP、L1-SINR、及び/又はRSRQなど)を導出するために、DL RSを測定し、1つ以上のインスタンス、時間、スロット、及び/又はシンボル上で測定された複数の測定値を平均化することによって、時間ドメイン平均化を適用し得る。
【0148】
UEが、(例えば、1つ以上のDLシンボル/信号/チャネル上で適用される)DPAの量を表すパラメータ及び/又は値を示す情報コンテンツに基づくDPA指示を(例えば、基地局/gNBから)受信するとき、UEは、(DL RSで構成された/示された/それと関連付けられた)MRのためのパラメータの値にかかわらず、MRを「オン」として適用(例えば、自動的に適用)し得る。
【0149】
(例えば、DL RSで構成された/示された/それと関連付けられた)MRのためのパラメータの値が「オフ」に設定され、DPA指示が動的シグナリングによって(例えば、DCIを介して)取得される場合、UEは、取得されたDPA指示に基づいて、報告(例えば、CSI報告)の単一インスタンスに対して、MR=「オン」と関連付けられた手順/挙動を適用してもよく、かつ/又は適用する(例えば、のみを適用する)ように構成されてもよい。報告後、UEは、MRのためのパラメータに基づいて、MR=「オフ」を適用するように適用及び/又はフォールバックしてもよい。特定の例では、UEは、(例えば、フォールバックとして)MR=「オフ」を適用することとともに、平均化時間ドメインウィンドウをリセットしてもよく、かつ/又はリセットするように構成されてもよい。平均化時間ドメインウィンドウのリセットは、限定されないが、平均化時間ドメインウィンドウのための開始時間インスタンスのUE挙動/手順を管理する基地局/gNBの効率的な制御に基づいて精度及びレイテンシ性能を改善することなどの利益をもたらし得る。
【0150】
他の例では、MR構成は、DPAの使用に基づいて制限又は限定され得る。例えば、DPA指示がBWP、セル、又はUEに対して有効化される場合(例えば、(1)DPA指示がサポートされ、(2)(i)DPA指示フィールドがDCIフォーマットにおいて有効化され、かつ/又は(ii)暗黙的DPAが有効化及び/若しくはアクティブ化される場合)、MRは、「オン」状態に制限又は限定されてもよい。そうでない場合、MRは、「オフ」又は「オン」のいずれかに構成及び/又は設定されてもよい。以下のうちの1つ以上が適用され得る:(1)UEは、例えば、DPA指示が無効化されているときに、CSI報告のための1つ以上のMR構成を示す情報を受信してもよく、UEは、示されたMR構成のうちの少なくとも1つに基づいて1つ以上の測定を実施してもよい、(2)UEは、例えば、DPA指示が有効化されているときに、CSI報告のための1つ以上のMR構成を示す情報を受信してもよく、UEは、MR=「オン」(例えば、MRがオンに設定される)という仮定/決定に基づいて1つ以上の測定を実施してもよい、かつ/又は(3)UEは、DPA指示が有効化されているときに、CSI報告のための1つ以上のMR構成を示す情報を受信することを予期しないことがあり、UEはとりわけ、MR=「ON」であるという仮定/決定に基づいて1つ以上の測定を実施してもよい。
【0151】
特定の例では、1つ以上のCSI報告構成は、1つ以上の事前定義されたかつ/又はシグナリングされた条件に基づいて、スロット中でトリガするように制限又は限定され得る。例えば、MR=「オフ」を含むCSI報告構成は、DPAレベルが閾値を超える(例えば、閾値よりも低い又は高い)ときに、制限されることがある、許可されないことがある、かつ/又はトリガすることが予想されないことがある。代替的に、MR=「オフ」を含むCSI報告構成は、DPAレベルがデフォルトDPAレベル(例えば、0dB)でないときに、制限されることがある、許可されないことがある、かつ/又はトリガすることが予想されないことがある。以下のうちの1つ以上が適用され得る:(1)デフォルトDPAレベルが使用されることがあり、(例えば、フルDL電力を生成するために)DL電力調整を参照しないことがある、(2)デフォルトのDPAレベル(例えば、-1dB、-2dB、-3dBなど)からどれだけのDL電力が調整されるかを示すために、1つ以上のDPAレベルが使用されることがある(例えば、追加で使用されることがある)、かつ/又は(3)UEは、CSI報告トリガリングと関連付けられた測定基準信号が、示されたDPAレベルが閾値よりも低い/高い、又はデフォルトDPAレベルとは異なるスロット中で受信される場合、CSI報告トリガリングを受信することを予期しないことがある。
【0152】
他の例では、UEは、トリガされたCSI報告と関連付けられた、以前に測定された基準信号及び/又は現在の測定基準信号のDPAレベルに基づいて、トリガされたCSI報告構成(例えば、CSI報告構成識別情報)についてのMRレベル及び/又は状態(例えば、MR=「オン」であるかMR=「オフ」であるか)を決定し得る。例えば、トリガされたCSI報告構成と関連付けられた、以前に測定された1つ以上の基準信号のための示されたDPAレベルが、現在の測定基準信号のための示されたDPAレベルと同じであるとき、UEは、例えば、CSI報告構成のための構成されたMRがオフに設定される(例えば、MR=「オフ」)とき、MRがオフに設定される(例えば、MR=「オフ」)と決定してもよい。以下のうちの1つ以上が適用され得る:(1)UEは、同じDPAレベルを有する測定基準信号がMR=「オフ」に使用され得ると仮定/決定し得る、(2)UEは、(i)CSI報告構成のためのMR構成(例えば、CSI報告構成識別情報)、又は(ii)同じCSI報告構成のための以前に測定された基準信号のDPAレベル(例えば、CSI報告構成識別情報)のうちの少なくとも1つに基づいてトリガされたCSI報告について、オン又はオフ(例えば、MR=「オン」又は「オフ」)であることを決定し得る。
【0153】
レガシー報告設定に関連する代表的なDPAベースのUE報告手順
いくつかの例では、本明細書で開示される少なくとも1つの代表的な手順(例えば、電力レベル補償手順/挙動、測定スキップ手順/挙動、及び/又は1つ以上のXDD関連動作)に基づいて導出された測定量(例えば、CSI、CQI、RSRP、SINR、L1-RSRP、L1-SINR、及び/又はRSRQなど)に基づく第1の報告は、1つ以上の既存/レガシー報告機構/手順に基づく第2の報告から、UEによって独立してかつ/又は別個に実施され(例えば、行われ、報告され、かつ/又は送信され)得る。
【0154】
例えば、(例えば、CSI-ReportConfigの複数の別個のパラメータに基づく)複数の別個の報告設定を用いて、UEが構成されてもよく、かつ/又はそれを用いて、指示が(例えば、基地局/gNBから)送られてもよい。複数の別個の報告設定のうちの1つは、第1の報告に対応し得(例えば、第1の報告のために使用され得)、複数の別個の報告設定のうちの別の1つは、第2の報告に対応し得る(例えば、第2の報告のために使用され得る)。
【0155】
UEは、本明細書で開示される少なくとも1つの手順(例えば、電力レベル補償手順/挙動、測定スキップ手順/挙動、及び/又は1つ以上のXDD関連動作)に基づく第1の報告に基づいて導出された、第1のCSIを報告してもよく、かつ/又は報告するように構成されてもよい。UEは、1つ以上の既存/レガシー報告機構/手順に基づく第2の報告に基づいて導出された第2のCSIを報告してもよく、かつ/又は報告するように構成されてもよい。
【0156】
第1のCSIを導出するために使用される(例えば、1つ以上のDL RS、例えば、CSI-RSに基づく)1つ以上の第1の測定サンプルと、第2のCSIを導出するために使用される(例えば、1つ以上のDL RS、例えば、CSI-RSに基づく)1つ以上の第2の測定サンプルとは、互いに素であり得る(例えば、時間ドメインにおいて重複しない)。
【0157】
いくつかの例では、第1のCSIを導出するために使用される1つ以上の第1の測定サンプルと、第2のCSIを導出するために使用される1つ以上の第2の測定サンプルとは、基地局/gNBから送られた/示された1つ以上の構成/指示に基づいて(例えば、依存して)、時間ドメインにおいて重複(例えば、部分的に重複)することができ、例えば、これは、基地局/gNBから見て、送られた/示された構成を報告する際の柔軟性を増加させるという観点から利益をもたらし得る。
【0158】
特定の例では、第1のCSI及び第2のCSIは、同時にかつ/又は並行して、例えば、同じULチャネル(例えば、PUCCH、又はPUSCHなど)を介して同じ時間に報告されてもよく、かつ/又は報告されるように構成/指示されてもよい。他の例では、第1のCSI及び第2のCSIは、例えば、別個のかつ/又は独立したULチャネルを介して、別個にかつ/又は独立して報告されてもよく、及び/又は報告されるように構成/指示されてもよい。
【0159】
測定リソース(例えば、CSI-RSリソース、SSBインデックスなど)は、(複数の分離された報告設定のために)別個に構成されてもよく、その場合、測定リソースのうちの1つ以上の第1の測定リソースは、第1のCSIを導出するために使用され、測定リソースのうちの1つ以上の第2の測定リソースは、第2のCSIを導出するために使用される。
【0160】
特定の代表的な例では、UEは、例えば、第1の報告及び第2の報告の両方に対応し得る(例えば、それらのために使用され得る)、単一の(例えば、統合されたかつ/又は共通の)報告設定(例えば、CSI-ReportConfigに基づく)を用いて、(例えば、基地局/gNBからの情報を使用して)構成され得る。
【0161】
UEは、本明細書で開示される少なくとも1つの手順(例えば、電力レベル補償手順/挙動、測定スキップ手順/挙動、及び/又は1つ以上のXDD関連動作)に基づく第1の報告に基づいて導出された第1のCSIと、1つ以上の既存/レガシー報告機構/手順に基づく第2の報告に基づいて導出された第2のCSIとの両方を、単一の報告設定を介して報告してもよく、かつ/又は報告するように構成されてもよい。第1のCSIは、第1の測定条件(例えば、特定の/事前定義された/事前構成された、時間並びに/又は周波数ウィンドウ及び/若しくはパターン、並びに/又は1つ以上のXDD関連構成/指示、において制限された測定)に基づいて導出されてもよい。第2のCSIは、第2の測定条件(例えば、特定の/事前定義された/事前構成された、時間並びに/又は周波数ウィンドウ及び/若しくはパターン、並びに/又は1つ以上の非XDD関連構成/指示、において制限された測定)に基づいて導出されてもよい。
【0162】
いくつかの例では、単一の(例えば、統合されたかつ/又は共通の)報告設定は、少なくとも1つの手順/挙動(例えば、電力レベル補償手順/挙動、測定スキップ手順/挙動、及び/若しくは1つ以上のXDD関連動作)に基づき得る第1の報告に基づいて第1のCSIを導出するように、又は1つ以上の既存/レガシー報告機構/手順に基づく第2の報告に基づいて第2のCSIを導出するように、UEに通知/指示する選択パラメータを含み得る、かつ/又は使用し得る。例えば、選択パラメータは、単一の報告設定に含まれなくてもよく、UEに対して、第1のCSI又は第2のCSIのいずれかを導出するために単一の報告設定が使用されるべきかどうかが(例えば、構成について)明示的又は暗黙的に示されてもよい。例えば、選択パラメータは、1つ以上のXDD関連パラメータ、挙動、及び/又はモードのうちの少なくとも1つに基づいて暗黙的に示されてもよい。所与のかつ/又は特定のスロット/シンボルが(例えば、XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示、XDDのためのtdd-UL-DL-configパラメータ、DPA指示、及び/又は1つ以上のFD関連パラメータに基づいて)XDDスロット/シンボルに対応するとき、所与の/特定のスロット/シンボルは、単一の報告設定に基づいて第1のCSIを導出するために使用され得る。所与の/特定のスロット/シンボルが(例えば、非XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示、XDDのためのtdd-UL-DL-configパラメータ、DPA指示、及び/又は1つ以上のFD関連パラメータに基づいて)XDDスロット/シンボルに対応するとき、所与の/特定のスロット/シンボルは、単一の報告設定に基づいて第2のCSIを導出するために使用され得る。
【0163】
特定の例では、測定リソース(例えば、1つ以上のCSI-RSリソース、及び/又は1つ以上のSSBインデックスなど)は、(単一の報告設定のために)共通に構成されてもよく、また本明細書で開示される少なくとも1つの手順/挙動(例えば、電力レベル補償手順/挙動、測定スキップ手順/挙動、及び/又は1つ以上のXDD関連動作)に基づき得る第1の報告に基づく第1のCSI、及び/又は1つ以上の既存/レガシー報告機構/手順に基づく第2の報告に基づく第2のCSIを導出するために、選択パラメータがUEに対して明示的又は暗黙的に通知/指示されてもよい。
【0164】
例えば、選択パラメータは、1つ以上のXDD関連パラメータ/挙動/モードのうちの少なくとも1つに基づいて暗黙的に示されてもよい。所与の/特定のスロット/シンボルが(例えば、XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示、XDDのためのtdd-UL-DL-configパラメータ、DPA指示、及び/又は1つ以上のFD関連パラメータに基づいて)XDDスロット/シンボルに対応するとき、所与の/特定のスロット/シンボルは、単一の報告設定に基づいて、所与の/特定のスロット/シンボルと関連付けられた1つ以上の測定リソース(例えば、1つ以上の共通に構成された測定リソース)を測定することに基づいて第1のCSIを導出するために使用され得る。例えば、所与の/特定のスロット/シンボルが(例えば、XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示、XDDのためのtdd-UL-DL-configパラメータ、DPA指示、及び/又は1つ以上のFD関連パラメータに基づいて)非XDDスロット/シンボルに対応するとき、所与の/特定のスロット/シンボルは、単一の報告設定に基づいて、所与の/特定のスロット/シンボルと関連付けられた測定リソース(例えば、共通に構成された測定リソース)を測定することに基づいて第2のCSIを導出するために使用され得る。
【0165】
DPA指示に基づく代表的な広帯域報告手順/挙動
UEは、(1)広帯域報告、(2)サブバンド報告、(3)1つ以上の測定リソース、例えば、1つ以上のCSI-RSリソース、1つ以上のSSBインデックス、及び/又は1つ以上のCSI-干渉管理(Interference Management、IM)リソースなどのうちの少なくとも1つを示し得る(例えば、含み得る)、(例えばCSI-ReportConfigに基づく)CSI/ビーム報告の指示(及び/又は構成)を受信し得る。
【0166】
1つ以上の測定リソースのうちの第1の測定リソースは、第1の測定リソースが(基地局/gNBから)送信され、UEによって受信及び/又は測定される第1の周波数ドメインリソース割り当て情報コンテンツ(例えば、第1の1つ以上のRB)とともに示され(例えば、それに含まれかつ/又は関連付けられ)得る。
【0167】
第1の測定リソースが送信されるスロット/シンボルが、(例えば、XDDに対するスロット/シンボルタイプ指示、XDDに対するtdd-UL-DL-configパラメータ、DPA指示、及び/又は1つ以上のFD関連パラメータに基づいて)XDDスロット/シンボルに対応するとき、UEは、スロット/シンボルに対して、CSI/ビーム報告のための第1の測定リソースをUEが測定し得る第2の周波数ドメインリソース割り当て情報コンテンツ(例えば、第2の1つ以上のRB)を決定してもよく、かつ/又は決定(例えば、識別、仮定、及び/若しくは適用)するように指示/構成されてもよい。いくつかの例では、第2の1つ以上のRBは、1つ以上の示されたDL RBのXDDのためのスロット/シンボルタイプ指示に基づいて決定されてもよい。
【0168】
特定の例では、第2の1つ以上のRBは、第1の1つ以上のRB中に含まれ得(例えば、そのサブセットであり得)、これは、第2の1つ以上のRBが(第1の1つ以上のRBに基づいて測定される代わりに)UEによって測定されるので、スロット/シンボルについて、第1の測定リソースがトランケートされる(例えば、短縮される、かつ/又は部分的に測定されるなど)ことを意味し得る(例えば、暗示し得る、そのように解釈され得る)。基地局/gNBは、スロット/シンボルの第2の1つ以上のRB上で第1の測定リソースを送信する(例えば、のみを送信する)ために、第1の1つ以上のRB上でトランケーション(例えば、パンクチャリング、及び/又は短縮など)を適用することによって、スロット/シンボルを使用して、(例えば、第1の1つ以上のRB上ではなく)第2の1つ以上のRB上で第1の測定リソースを送信し得る。これは、第1の測定リソースが(例えばトランケーションによって)送信されない(例えば、第1の1つ以上のRBのうちの)第3の1つ以上のRBが、無線通信の他の目的のために利用及び/又は再使用され得るという点で、リソース利用効率を改善するための利益をもたらし得る。基地局/gNBは、UEが、(例えば、指示によって、かつ/又はシグナリングによって)いくつかのRBにわたって(例えば、DPA指示が適用されない、かつ/又はXDDのためのスロット/シンボルタイプ指示が適用されない第2の1つ以上のRBの一部として)取得された測定値/推定値を平均化することを可能にし得る。これは、リソース利用の柔軟性及びネットワーク動作の柔軟性/効率の観点から利益をもたらし得る。
【0169】
いくつかの例では、UEは、1つ以上のCSI-RSが送信されるシンボル/スロットが(例えば、XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示、XDDのためのtdd-UL-DL-configパラメータ、DPA指示、及び/又は1つ以上のFD関連パラメータに基づいて)XDDシンボル/スロットであるとして示されるときに、(例えば、少なくとも広帯域報告のための)1つ以上の測定リソースの構成されたCSI-RSが、周波数ドメインにおいてトランケートされ得ると仮定(例えば、識別及び/又は決定)し得る。UEは、例えば、CSI(例えば、広帯域CSI)を導出するための測定値平均化のために、トランケートされた周波数領域(例えば、トランケートされた周波数領域のみ)のCSI-RSを測定し得る。
【0170】
例えば、基地局/gNBは、広帯域CQI/CSIを導出するために、UEが(例えば、指示によって、かつ/又はシグナリングによって)測定値/推定値(1つ以上のXDDシンボル/スロットを使用して、かつ/又は1つ以上の非XDDシンボル/スロットを使用して取得され、例えば、両方のスロットタイプが一緒に平均化することを可能にされ得る)を経時的に平均化することを可能にし得る。いくつかの例では、基地局/gNBは、広帯域CQI/CSIを導出するために、UEが経時的に平均化するためのトランケートされた測定値をスキップすべきであることを示し得、これは、効率的なネットワーク動作戦略に基づいてトランケートされた測定値によって影響され得ない測定値平均化の精度を改善するという観点から、利益をもたらし得る。
【0171】
UEは、(例えば、少なくとも広帯域報告のための)1つ以上の測定リソースの構成されたCSI-RSの送信が、(例えば、XDDのためのスロット/シンボルタイプ指示、XDDのためのtdd-UL-DL-configパラメータ、DPA指示、及び/又は1つ以上のFD関連パラメータに基づいて)XDDシンボル/スロットであるとして示されたシンボル/スロットについて、スキップされ得ることを決定(例えば、識別及び/又は仮定)し得る。決定に応じて、又は決定の後に、UEは、例えば、CSI(例えば、広帯域CSI)を導出するための測定値平均化のために、シンボル/スロット上でCSI-RSを受信及び/又は測定しないことがある。
【0172】
DPA指示に基づく代表的なサブバンド報告手順/挙動
UEは、(1)広帯域報告、(2)サブバンド報告、及び/又は(3)1つ以上の測定リソース、例えば、1つ以上のCSI-RSリソース、1つ以上のSSBインデックス、及び/又は1つ以上のCSI-IMリソースなどのうちの少なくとも1つを示し得る(例えば、含み得る)、(例えば、CSI-ReportConfigに基づく)CSI/ビーム報告の構成と関連付けられた指示及び/又は構成を受信し得る。
【0173】
本明細書におけるUE報告のための少なくとも1つの代表的な手順は、例えば、基地局/gNBから構成及び/又は示されるときに、広帯域報告に少なくとも適用可能であり得る。例えば、UEが、(例えば、広帯域報告に加えて、及び/又は広帯域報告の代わりに)サブバンド報告を用いて構成されるように、かつ/又はそれを使用するように指示されるとき、UEは、XDD関連パラメータ(例えば、DPA指示、DLサブバンドワイズミューティング指示、及び/又はXDD関連スロット/シンボルタイプなど)を用いて構成され、指示され、かつ/又はそれと関連付けられ得る(例えば、少なくとも部分的に構成され/指示され/関連付けられ得る)1つ以上の特定のサブバンドについての報告をスキップしてもよく、かつ/又はスキップするように構成されてもよい。
【0174】
例えば、第1のサブバンドがXDD関連パラメータを用いて構成され/指示され/それと関連付けられる場合、又はそれを条件として、例えば、(例えば、測定スキップ手順/挙動に基づく)DPA指示がRBのグループごとに与えられる/取得されるときに、パラメータがサブバンドレベルに対して(例えば、BWP/CC内の一部のRBに対して指示された場合、UEは、構成/指示されたサブバンド報告を(例えば、広帯域報告に加えて)報告するときに、第1のサブバンドに対応する第1のCSI(例えば、サブバンドCSI)の報告をスキップしてもよい。
【0175】
他の例では、第2のサブバンドがXDD関連パラメータを用いて構成され/指示され/それと関連付けられていない場合、UEは、(例えば、広帯域報告に加えて)構成/指示されたサブバンド報告を報告するときに、第2のサブバンドに対応する第2のCSI(例えば、サブバンドCSI)を報告することをスキップしなくてもよい(かつサブバンド報告のために含めてもよい)。
【0176】
様々な例では、UEが(例えば、第1のサブバンドと、第2のサブバンドと、第3のサブバンドと、第4のサブバンドとを含み得る)4つのサブバンド上でサブバンド報告を報告するように構成/指示され、第3のサブバンド及び第4のサブバンドの全てが、XDD関連パラメータを用いて構成されない/指示されない/それと関連付けられない場合、UEは、第2のサブバンドCSIと、(例えば、第3のサブバンドに基づいて導出された)第3のサブバンドCSIと、(第4のサブバンドに基づいて導出された)第4のサブバンドCSIとを含み得るサブバンド報告を報告し得るが、第1のサブバンドCSIはスキップされ得る(例えば、基地局/gNBに報告されないことがある)。
【0177】
特定の代表的な実施形態では、UEが、(例えば、広帯域報告に加えて若しくはその代わりに)サブバンドを用いて構成され、かつ/又はサブバンドを使用するように指示されるとき、UEは、サブバンドワイズの電力レベル補償手順/挙動、例えば、XDD関連パラメータ(例えば、DPA指示、測定量を導出するために電力レベル補償を実施することをUEに通知するパラメータ、及び/若しくはXDD関連スロット/シンボルタイプなど)を用いて構成され/指示され/それと関連付けられ得る(例えば、少なくとも部分的に構成され/指示され/関連付けられ得る)1つ以上の特定のサブバンドに対するサブバンドごとの独立電力レベル補償を適用してもよく、かつ/又は適用(例えば、実施)するように構成されてもよい。
【0178】
いくつかの例では、第1のサブバンドがXDD関連パラメータを用いて構成され/指示され/それと関連付けられる場合、かつXDD関連パラメータがサブバンドレベルに対して(例えば、BWP/CC内のRBの一部に対して、例えば、例えば電力レベル補償に基づくDPA指示がRBのグループごとに与えられる/提供されるときに)指示される場合、UEは、構成/指示されたサブバンド報告を(例えば、広帯域報告に加えて)報告するときに、第1のサブバンドに対応する第1のCSI(例えば、サブバンドCSI)を導出するために、電力レベル補償に関する本明細書の手順のうちの少なくとも1つを適用し得る。
【0179】
例えば、第2のサブバンドがXDD関連パラメータを用いて構成され/指示され/それと関連付けられていない場合、UEは、(例えば、広帯域報告に加えて)構成/指示されたサブバンド報告を報告するときに、第2のサブバンドに対応する第2のCSI(例えば、サブバンドCSI)を導出するために電力レベル補償を適用しなくてもよい。
【0180】
いくつかの例では、UEが(例えば、第1のサブバンドと、第2のサブバンドと、第3のサブバンドと、第4のサブバンドとを含む)4つのサブバンド上でサブバンド報告を報告するように構成/指示され、かつ第3のサブバンド及び第4のサブバンドが、XDD関連パラメータを用いて構成されない/指示されない/それと関連付けられない場合(例えば、かつ第1のサブバンド及び第2のサブバンドが、XDD関連パラメータを用いて構成され/指示され/それと関連付けられている場合)、UEは、電力レベル補償に基づいてかつ/若しくはそれを使用して導出された(例えば、第1のサブバンドに対応する)第1のサブバンドCSI、電力レベル補償に基づいてかつ/若しくはそれを使用して導出された(例えば、第2のサブバンドに対応する)第2のサブバンドCSI CSI、電力レベル補償に基づいてかつ/若しくはそれを使用せずに導出された(例えば、第3のサブバンドに対応する)第3のサブバンドCSI CSI、並びに/又は電力レベル補償に基づいてかつ/若しくはそれを使用せずに導出された(例えば、第4のサブバンドに対応する)第4のサブバンドCSI CSI、を含む、サブバンド報告を報告し得る。
【0181】
他のUEのRSを測定することに基づく代表的なCSI導出
UEは、DPA動作のためのCSI報告をサポートし得る。CSI報告は、以下のうちの1つ以上に基づいてもよい:
(1)UEは、CSIパラメータのセットを用いてCSI報告を報告し得る。例えば、UEは、DPA動作/手順についてのUEの好適な仮定/決定を示し得る。例えば、UEがDPA動作/手順に対する選好を示す場合、UEは、DPA動作/手順の使用に基づいて導出されたCSIパラメータのセットを報告してもよい。UEがDPA動作/手順を使用しない選好を示す場合、UEは、DPA動作/手順に基づかずに導出されたCSIパラメータのセットを報告してもよい。例えば、指示は明示的又は暗黙的であってもよい。明示的な指示の一例として、第1の値(例えば、「0」)を有するパラメータは、DPA動作/手順ではないことを示してもよく、第2の値(例えば、「1」)は、DPA動作/手順を示してもよい。別の例では、指示は暗黙的であってもよい。例えば、UEは、(1)1つ以上のCSI-RSリソース/リソースセット構成、(2)SSB構成、及び/又は(3)CSI報告構成のうちの1つ以上と関連付けられたインデックス/情報を報告してもよい。UEは、インデックスに基づいて関連付けられた構成を示し得る。例えば、関連付けられた構成が1つ以上のDPA動作/手順の使用の指示を含む場合、UEは、1つ以上のDPA動作/手順を使用してCSIパラメータのセットを導出してもよい。関連付けられた構成がDPA動作/手順の使用の指示を含まないか、又はDPA動作/手順の指示を含まない場合、UEは、DPA動作/手順を使用せずにCSIパラメータのセットを導出してもよい。例えば、インデックスは、1つ以上のCSI-RSリソース/リソースセットインデックス、1つ以上のSSBインデックス、及び/若しくは1つ以上のCSIレポート構成インデックスのうちの1つ以上であってもよい。並びに/又は
(2)UEは、CSIパラメータの2つ以上のセットを用いてCSI報告を報告し得る。例えば、CSI報告は、CSIパラメータの第1のセットとCSIパラメータの第2のセットとを含み得る。UEは、DPA動作/手順を使用せずにCSIパラメータの第1のセットを導出し、1つ以上のDPA動作/手順を使用してCSIパラメータの第2のセットを導出してもよい。UEは、DMRS(例えば、UL DMRS)及び/又はSRSに基づいて干渉を測定するためのCSI報告構成を示す情報を受信してもよい。UEは、DMRS及び/又はSRSを測定するために独立したタイミングアドバンス(Timing Advance、TA)を使用するように構成/指示されてもよい。UEは、DMRS及び/又はSRSの構成に基づいて、干渉測定のために測定されたTAを適用してもよい。
【0182】
例えば、UEは、少なくとも1つのUL RS(例えばUE間CLI緩和を考慮に入れた、例えばセル内の他のUEに対して構成された1つ以上のUL RS)を測定することに基づいて、CSIを導出してもよく、かつ/又は導出するように構成されてもよい。UEは、例えば、UE間CLIに適応するために、(所望のRSとして)構成/指示されたDL-RS、及び/又は(他のUEの)UL DMRS(例えば、及び/又はSRS)を(例えば、干渉として)測定することによって、CSIを導出するように構成/指示されてもよい。UEは、第1のCSI(例えば、FD、XDD、及び/若しくはDPAを伴わない)、並びに/又は第2のCSI(例えば、FD、XDD、及び/又はDPAを伴う)を報告してもよく、かつ/又は報告するように構成されてもよい。DL-RS(例えば、CSI-RS)は、(例えば、条件/基準に依存して)DPAとともに適用され得る。
【0183】
DPA指示に基づくRS間の代表的な電力比
UEは、示されたDPAに基づいてCSIを導出し得る。例えば、UEは、指示されたDPAに基づいて、CSI-RS REに対するPDSCH REの電力オフセットを決定し得る。例えば、UEは、(例えば、CSI-RSリソースごと及び/又はSSBごとの)powerControlOffsetのセットを用いて構成され得る。UEが第1のDPA値を示す指示を受信した場合、UEは、第1のDPA値と関連付けられたセットの第1のpowerControlOffsetを決定し得る。UEが第2のDPA値を示す指示を受信した場合、UEは、第2のDPA値と関連付けられたセットの第2のpowerControlOffsetを決定し得る。いくつかの例では、UEは、powerControlOffsetと、(例えば、CSI-RSリソースごと及び/又はSSBごとの)デルタpowerControlOffsetのセットとを用いて構成され得る。UEが第1のDPA値を示す指示を受信した場合、UEは、powerControlOffsetプラス又はマイナス第1のDPA値と関連付けられたセットの第1のデルタpowerControlOffsetを適用し得る。UEが第2のDPA値を示す指示を受信した場合、UEは、powerControlOffsetプラス又はマイナス第2のDPA値と関連付けられたセットの第2のデルタpowerControlOffsetを適用し得る。電力オフセット/デルタ電力オフセットとCSI-RS/SSBとの間の関連付けは、RRC(例えば、RRCシグナリング)、MAC CE、及び/又はDCIのうちの1つ以上に基づき得る。例えば、手順(例えば、関連付け手順)は、送信タイプに基づいて異なり得る。例えば、第1のタイプのCSI-RS/SSB(例えば、周期的及び/又は半永続的)の場合、UEは、RRCを介して関連付けを用いて構成されてもよい。第2のタイプのCSI-RS/SSB(例えば、半永続的及び/又は非周期的)の場合、UEは、動的指示(例えば、MAC CE及び/又はDCI)を介して関連付けを用いて構成されてもよい。
【0184】
いくつかの例では、UEは、CSI報告のためのpowerControlOffset又はデルタpowerControlOffsetの動的指示を受信し得る。指示は、明示的DCIフィールドに基づき得る。他の例では、指示は、示された、トリガされた、かつ/又は構成されたCSI報告構成間の関連付けに基づき得る。例えば、powerControlOffset又はデルタpowerControlOffsetは、CSI報告構成において構成されてもよい。CSI報告構成が指示/トリガ/構成される場合、UEは、関連付けられたpowerControlOffset又はデルタpowerControlOffsetを、1つ以上の関連付けられたCSI-RSリソース/リソースセットに適用し得る。
【0185】
特定の代表的な実施形態では、UEは、DPA指示に基づいて、異なるRS及び/又はチャネル間の電力比を決定し得る。異なるRS及び/又はチャネルは、とりわけ、(1)DL/UL、DMRS、(2)DL/UL PT-RS、(3)PDCCH、(4)PDSCH、(5)PUCCH、(6)PUSCH、(7)SSB、(8)CSI-RS、(9)SRS、及び/又は(10)TRS(すなわち、追跡のためのCSI-RS)のうちの1つ以上であり得る。
【0186】
例えば、UEは、DPA指示に基づいてDMRS間の電力比を決定し得る。UEは、DPA指示に基づいて、異なるRS/チャネル間の電力比、例えば、DMRS若しくはCRS対PDSCH EPRE比を決定し得る。電力比は、DPA指示によって示された値が事前定義されたかつ/又は事前構成された閾値を下回るとき、第1の値として決定されてもよい。電力比は、DPA指示によって示された値が事前定義されたかつ/又は事前構成された閾値を上回るとき、第2の値として決定されてもよい。
【0187】
DPA指示に基づく代表的なUEトリガ自動利得制御(AGC)手順
UEは、信号(例えば、DL信号)の受信前に一定期間の間、自動利得制御(AGC)を実施し得る。UEがAGCを実施し得る時間ウィンドウは、AGC時間ウィンドウと称され得る。AGC時間ウィンドウは、AGCシンボル、AGC信号、AGCスロット、及び/又はAGCサンプルと互換的に使用され得る。
【0188】
DPA指示と関連付けられたDLチャネルの第1の部分は、条件のうちの1つ以上が満たされるときに、AGC時間ウィンドウとして使用され得る。例えば、PDSCHのためのDPAレベルと、以前に受信されたPDSCHのDPAレベルとの間のギャップが閾値よりも大きいときに、PDSCHの第1のシンボルがAGC時間ウィンドウとして使用されてもよい。特定の例では、スケジューリングされたPDSCHのDPAレベルと、基準DLチャネル(例えば、関連付けられたPDCCH)のDPAレベルとの間のギャップが閾値よりも大きいときに、PDSCHの第1のシンボルがAGC時間ウィンドウとして使用されてもよい。以下のうちの1つ以上が、適用され得る:
(1)UEは、第1のDPAレベルと第2のDPAレベルとの間のギャップに基づいて、DLチャネル受信のためのAGC時間ウィンドウの存在を決定し得る。例えば、第1のDPAレベルは第1のDLチャネルと関連付けられてもよく、第2のDPAレベルは第2のDLチャネルと関連付けられてもよい。第1のDLチャネルは、スケジューリング及び/又は構成され得、UEは、現在のスロット又は後のスロットにおいて、第1のDLチャネルを復号し、復号を試み、監視し、かつ/又は受信し得る。第1のDLチャネルは、とりわけ、PDCCH、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)及び/又はPDSCHのうちの少なくとも1つを含み得る。第2のDLチャネルは、第1のDLチャネルよりも前にスケジューリング及び/又は受信されたDLチャネルであってもよい。第2のDLチャネルは、SSB、CSI-RS、PDCCH、PSCCH、PSSCH、及び/又はPDSCHのうちの少なくとも1つを含み得る。AGC時間ウィンドウが存在するとき、UEは、AGC時間ウィンドウと重複し得る第1のDLチャネル中のREの(デ)パンクチャリング及び/又は(デ)レートマッチングを実施し得る。AGC時間ウィンドウは、以下のうちの少なくとも1つであり得る:(i)第1のDLチャネルの第1のNシンボルのコピー、(ii)第1のDLチャネルの1つ以上の基準信号(例えば、第1の基準信号シンボル)のコピー、及び/又は(iii)所定のシーケンス(例えば、とりわけ、CSI-RS及び/若しくはTRS)、
(2)同じスロットスケジューリングが使用される(例えば、スケジューリングされたPDSCH及びそれと関連付けられたPDCCHが同じスロット中で送信/受信される)とき、スケジューリングされたPDSCHのためのAGC時間ウィンドウの存在を決定するための基準DLチャネル/探索空間は、以下のうちの少なくとも1つであり得る:(i)関連付けられたPDCCH(例えば、PDSCHをスケジューリングするために使用される探索空間/CORESET)、(ii)UEによって監視され、同じスロット中のPDSCHに最も近い(例えば、時間的により早い)探索空間(若しくはCORESET)、(iii)スロット内で最も低いCORESET識別情報を有する探索空間、(iv)最も低い探索空間識別情報を有する探索空間、及び/又は(v)とりわけ、受信された最後のPDSCH。並びに/あるいは
(3)クロススロットスケジューリングが使用される(例えば、スケジューリングされたPDSCH及びその関連付けられたPDCCHが異なるスロットにおいて送信/受信される)とき、AGC時間ウィンドウの存在を決定するための基準DLチャネル/探索空間は、以下のうちの少なくとも1つであり得る:(i)関連付けられたPDCCH、(ii)UEによって監視され、同じスロット若しくはより早いスロットのいずれかにおいてスケジューリングされたPDSCHに最も近い(例えば、時間的により早い)探索空間(若しくはCORESET)、(iii)スケジューリングされたPDSCHと同じスロット(例えば、時間的により早い)を含む最も近いスロットにおいて最も低いCORESET識別情報を有する探索空間、及び/又は(iv)受信された最後のPDSCH。
【0189】
特定の例では、第1のDPAレベルと第2のDPAレベルとのギャップに基づいて、AGC時間ウィンドウ長が決定され得る。例えば、ギャップが第1の閾値よりも小さい場合、第1のAGC時間ウィンドウ長(例えば、0シンボル)が使用され得る。ギャップが第1の閾値よりも大きい(かつ/又は、例えば、第2の閾値よりも小さい)場合、第2のAGC時間ウィンドウ長(例えば、1シンボル)が使用され得る。以下のうちの1つ以上が適用され得る:(1)UEは、第1のDPAレベルと第2のDPAレベルとの間のギャップに基づいて、DLチャネルのためのAGC時間ウィンドウの存在及び/若しくは長さを決定し得、かつ/又は(2)UEは、ギャップ(例えば、各ギャップ範囲)に基づいて、AGC時間ウィンドウの必要とされる/設定された長さについて自身の能力を示し得る。
【0190】
特定の例では、DLチャネルのためのAGC時間ウィンドウの存在は、DPA指示に基づいて暗黙的に決定されてもよい。例えば、UEは、第1のDPAレベル(例えば、0dB)がDLチャネルのために示される場合、DLチャネルのためのAGC時間ウィンドウがないと決定してもよい。UEは、第2のDPAレベル(例えば、-3dB)がDLチャネルのために示される場合、AGC時間ウィンドウがDLチャネルのために存在すると決定してもよい。
【0191】
UEは、DPAレベルの第1のサブセットのうちの1つがDLチャネルのために示される場合、AGC時間ウィンドウがDLチャネル中に存在すると決定してもよく、そうでない場合、AGC時間ウィンドウはDLチャネル中に存在しない可能性がある。
【0192】
いくつかの例では、UEは、DLチャネル中のAGC時間ウィンドウ存在の指示に基づいて、DPAレベルを示す情報を受信及び/又は取得し得る。例えば、UEは、DLチャネルのためのスケジューリング/構成情報を受信してもよい。スケジューリング/構成情報がAGC時間ウィンドウを有効化する場合、UEは、第1のDPAレベル(例えば、-3dB)を決定/仮定してもよく、そうでない場合、UEは、第2のDPAレベル(例えば、0dB)を決定/仮定してもよい。
【0193】
いくつかの例では、UEは、AGC及び/又はAGC時間ウィンドウに基づいて、本明細書で開示される少なくとも1つの手順/挙動を実施した後に、フィードバックメッセージを報告してもよく、かつ/又は報告する(例えば、送信する)ように構成されてもよい。フィードバックメッセージは、AGCの適用時/適用後の状態と、AGCを適用すること、例えばとりわけ、より多くのAGCシンボル及び/又はAGC時間ウィンドウを要求することなどによる成果/結果とを含み得る。
【0194】
特定の例では、UEは、AGC時間ウィンドウの間にデータ及び/若しくは信号(例えば、DL信号/チャネル)を受信しないことがあり、かつ/又は受信することを予期しないことがある。例えば、UEは、AGC時間ウィンドウの間にデータ(例えば、DL信号/チャネル)を受信しないことがある。UEは、AGC時間ウィンドウの間にデータ(例えば、DL信号/チャネル)を受信したことに応じて/受信した後に、UL信号(例えば、ACK及び/又はPUCCHなど)を送信しないことがある。
【0195】
様々な例では、UEは、AGC時間ウィンドウの間にデータ/信号(例えば、UL信号/チャネル)を送信しないことがあり、かつ/又は送信することを予期しないことがある。例えば、UEは、例えば、データ/信号が送信のために(例えば、以前に)スケジューリングされていたとしても、AGC時間ウィンドウの間にデータ/信号(例えば、UL信号/チャネル)を送信しないことがあり、送信を無視することがあり、送信をスキップすることがあり、送信を延期することがある。
【0196】
以下の参考文献の各々の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる:(1)「Multiplexing and channel coding」と題された3GPP TS38.212、V16.6.0、(2)「Physical layer procedures for control」と題された3GPP TS38.213、V16.6.0、(3)「Physical layer procedures for data」と題された、3GPP TS38.214、V16.6.0、(4)「Medium Access Control(MAC)protocol specification」と題された、3GPP TS38.321、V16.5.0、(5)「Radio Resource Control (RRC)protocol specification」と題された、3GPP TS38.331、V16.5.0、及び(6)「Physical layer measurements」と題された、3GPP TS38.215、V16.4.0。
【0197】
代表的実施形態によるデータを処理するためのシステム及び方法は、メモリデバイスに含まれる命令のシーケンスを実行する、1つ以上のプロセッサによって、実行されてもよい。このような命令は、二次データ記憶デバイスなどのその他のコンピュータ可読媒体から、メモリデバイスに読み込まれてもよい。メモリデバイスに含まれる命令のシーケンスの実行により、プロセッサは、例えば、上述したように動作する。代替的実施形態では、本発明を実装するために、ソフトウェア命令の代わりに、又はソフトウェア命令と組み合わせて、ハードワイヤ回路を使用してもよい。このようなソフトウェアは、ロボット支援/装置(robotic assistance/apparatus、RAA)及び/又は別の移動体デバイス内に遠隔的に収容されるプロセッサ上で、実行されてもよい。後者の場合、データは、センサを含むRAA又はその他の移動体デバイスと、上述のようにスケール推定及び補償を実行するソフトウェアを実行するプロセッサを含む遠隔デバイスと、の間で、有線又は無線で、転送されてもよい。その他の代表的実施形態によれば、位置特定に関して上述した処理のいくつかは、センサ/カメラを含むデバイスにおいて実行されてもよく、処理の残りは、センサ/カメラを含むデバイスから部分的に処理されたデータを受信した後に、第2のデバイスにおいて実行されてもよい。
【0198】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。加えて、本明細書に記載される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに、実装されてもよい。非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、並びにCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU102、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0199】
更に、上述の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含むその他のデバイスが、記載されている。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「CPU」)及びメモリを含んでもよい。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって、実施されてもよい。このような動作、及び演算又は命令は、「実行される(executed)」、「コンピュータによって実行される(computer executed)」、又は「CPUによって実行される(CPU executed)」と言及される場合がある。
【0200】
当業者には、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことが、理解されよう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は低減を引き起こし得るデータビットを表し、メモリシステムのメモリ位置にデータビットを維持し、それによって、CPUの動作及びその他の信号の処理を、再構成又は別様に変更する。データビットが維持されるメモリ位置は、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する、物理的位置である。代表的実施形態は、上述のプラットフォーム又はCPUに限定されず、その他のプラットフォーム及びCPUが、提供された方法をサポートし得るということを、理解されたい。
【0201】
データビットはまた、磁気ディスク、光学ディスク、及び任意のその他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」))又はCPUによって読み取り可能な、不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」))大容量記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に、維持されてもよい。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在する、又は処理システムに対してローカル又はリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散された、協調的又は相互接続された、コンピュータ可読媒体を含んでもよい。代表的実施形態は、上述のメモリに限定されず、その他のプラットフォーム及びメモリが、記載された方法をサポートし得るということが、理解されよう。代表的実施形態は、上述のプラットフォーム又はCPUに限定されず、その他のプラットフォーム及びCPUが、提供された方法をサポートし得るということを、理解されたい。
【0202】
例示的実施形態では、本明細書に記載される動作、プロセスなどのうちのいずれかは、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読命令として、実装されてもよい。コンピュータ可読命令は、移動体、ネットワーク要素、及び/又は任意のその他のコンピューティングデバイスのプロセッサによって、実行されてもよい。
【0203】
システムの態様のハードウェア実装とソフトウェア実装の間には、ほとんど区別がない。ハードウェア又はソフトウェアの使用は、一般に(常にではないが、特定の状況では、ハードウェアとソフトウェアとの間の選択が大きな意味を持ち得る)、コスト対効率のトレードオフを意味する、設計上の選択事項である。本明細書に記載されるプロセス及び/又はシステム及び/又はその他の技術が影響を受ける可能性があり得る、様々なビークル(例えばハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)が存在し得るが、好ましいビークルは、プロセス及び/又はシステム及び/又はその他の技術が配備される状況によって、変化し得る。例えば、実装者が、速度及び正確性が最重要であると判定した場合、実装者は、主に、ハードウェア及び/又はファームウェアのビークルを選択してもよい。柔軟性が最重要である場合、実装者は、主に、ソフトウェア実装を選択してもよい。代替的に、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの何らかの組み合わせを選択してもよい。
【0204】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、及び/又は実施例の使用を通じて、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示した。このようなブロック図、フローチャート、及び/又は実施例が、1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、このようなブロック図、フローチャート、又は実施例中の各機能及び/又は各動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの実質的に任意の組み合わせによって、個別にかつ/又は集合的に実装されてよいことが、当業者には理解されよう。好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準製品(ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意のその他のタイプの集積回路(IC)、及び/又は状態機械が挙げられる。
【0205】
本開示は、本出願に説明されている特定の実施形態の観点において限定されるものではなく、これらの実施形態は、様々な態様の例解として、意図されるものである。当業者には明らかなように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形が行われてもよい。本出願の記載において使用されているいかなる要素、動作、又は指示も、そのように明示的に提示されていない限り、本発明にとって重要又は本質的であると解釈されるべきではない。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び装置が、前述の記載から、当業者には明らかであろう。このような修正及び変形は、添付の請求項の範囲に入ることが、意図されている。本開示は、添付の請求項の条項によってのみ限定されるものであり、このような請求項が権利を有する均等物の完全な範囲とともに、限定されるものである。本開示は、特定の方法又はシステムに限定されないことを、理解されたい。
【0206】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを記載する目的のためであり、限定することを意図するものではないということも、理解されたい。本明細書で使用される場合、本明細書で言及される場合、「局」及びその略語「STA」、「ユーザ機器」及びその略語「UE」は、(i)本明細書の他箇所に記載された無線送信及び/若しくは受信ユニット(WTRU)、(ii)本明細書の他箇所に記載されたWTRUのいくつかの実施形態の任意のもの、(iii)とりわけ、本明細書の他箇所に記載されたWTRUの一部又は全ての構造及び機能を有して構成された、無線可能及び/若しくは有線可能な(例えば、テザー可能な)デバイス、(iii)本明細書の他箇所に記載されたWTRUの、全てよりも少ない構造及び機能を有して構成された、無線可能及び/若しくは有線可能なデバイス、又は(iv)その他、を意味してもよい。本明細書に列挙される任意のUEを代表し得る例示的なWTRUの詳細が、図1A図1Dに関して以下に提供される。
【0207】
特定の代表的実施形態では、本明細書に記載される主題のいくつかの部分は、特定用途用集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び/又はその他の統合フォーマットを介して、実装されてもよい。しかしながら、本明細書に開示される実施形態のいくつかの態様は、その全体又は一部が、1つ以上のコンピュータ上で動作する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば、1つ以上のコンピュータシステム上で動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして(例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路において等価的に実装され得ることと、回路を設計すること、並びに/又はソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを書くことが、本開示に照らして、当業者の技術の範囲内であることが、当業者には認識されよう。加えて、本明細書に記載される主題のメカニズムが、様々な形態のプログラム製品として配布され得ること、及び本明細書に記載される主題の代表的実施形態が、配布を実際に行うために使用される特定のタイプの信号伝達媒体にかかわらず適用されることが、当業者には理解されよう。信号伝達媒体の例としては、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能型媒体、並びに、デジタル通信媒体及び/又はアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの送信型媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0208】
本明細書に記載される主題は、場合によっては、異なるその他の構成要素内に含まれるか、又は異なるその他の構成要素に接続されている、異なる構成要素を示している場合がある。このような描示されたアーキテクチャは、単なる例であり、実際には、同じ機能を達成するその他の多くのアーキテクチャが実装され得ることを、理解されたい。概念的には、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成され得るように、効果的に「関連付けられる(associated)」。したがって、特定の機能を達成するために本明細書において組み合わされた、任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は中間構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられた(associated with)」として、見ることができる。同様に、このように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために、互いに「動作可能に接続されている(operably connected)」、又は「動作可能に連結されている(operably coupled)」とみなされ得、このように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために、互いに「動作可能に結合可能(operably couplable)」であるとみなされてもよい。動作可能に連結可能の具体例としては、物理的に嵌合可能かつ/若しくは物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能かつ/若しくは無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用するかつ/若しくは論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられるが、これらに限定されない。
【0209】
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、及び/又は単数形から複数形に、変換し得る。本明細書では、明瞭にする目的で、様々な単数形/複数形の並べ換えが、明示的に記載され得る。
【0210】
一般に、本明細書、特に、添付の請求項(例えば添付の請求項の本体)において使用されている用語は、一般に「非限定(open)」用語として意図されることが、当業者には理解されよう(例えば、「含んでいる(including)」という用語は、「含んでいるが、それらに限定されない(including but not limited to)」と解釈するべきであり、「有する(having)」という用語は、「を少なくとも有する(having at least)」と解釈するべきであり、「含む(includes)」という用語は、「含むがそれらに限定されない(includes but is not limited to)」と解釈するべきである)。更に、導入された請求項の特定の数の記載が意図される場合、このような意図は、請求項に明示的に記載されており、このような記載がない場合、このような意図は存在しないことが、当業者には理解されよう。例えば、1つの項目のみが意図される場合、「単一(single)」という用語又は類似する言葉が、使用されてもよい。理解を助けるために、以下の添付の請求項及び/又は本明細書の記載は、請求項の詳細説明を導入するために「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ以上の(one or more)」という導入句の使用を、含んでもよい。しかしながら、このような句の使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、このような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、1つのこのような記載のみを含む実施形態に制限することを意味するものと解釈すべきではなく、たとえ同じ請求項に、導入句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの)」及び「a」又は「an」などの不定冠詞が含まれていても、同様である(例えば「a」及び/又は「an」は、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の)」を意味するものと、解釈すべきである)。請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用も、同様である。加えて、導入された請求項の特定の数の記載が明示的に記載されている場合でも、このような記載は、少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されよう(例えば、その他の修飾語なしの「2つの記載(two recitations)」という単純な記載は、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つなど」に類似する表記が使用される場合、一般に、このような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として、意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つなど」に類似する表記が使用される場合、一般に、このような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として、意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、かつ/又はA、B、及びCを一緒に、有するシステムを含むが、これらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接的な語及び/又は句は、用語の一方、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解されるべきであることが、当業者には更に理解されよう。例えば、「A又はB(A or B)」という句は、「A」若しくは「B」又は「A及びB(A and B)」の可能性を含むものと理解されたい。更に、本明細書で使用される、複数の項目のリスト及び/又は複数の項目のカテゴリのリストが後ろに続く「のうちのいずれか」という用語は、項目及び/又は項目のカテゴリの、「のうちのいずれか」、「の任意の組み合わせ」、「の任意の複数」、及び/又は「の任意の複数の組み合わせ」を、個別に、又はその他の項目及び/若しくはその他の項目のカテゴリとの組み合わせにおいて、含むことを意図している。更に、本明細書で使用される場合、「セット/組(set)」又は「グループ/群(group)」という用語は、ゼロを含む任意の数の項目を含むことが、意図される。追加的に、本明細書で使用される、「数(number)」という用語は、ゼロを含む任意の数を含むことが、意図される。
【0211】
加えて、本開示の特徴又は態様が、マーカッシュ群(Markush group)の観点から記載されている場合、当業者には、本開示が、それによって、マーカッシュ群の任意の個々の構成要素又は構成要素のサブグループの観点からも記載されることが、認識されよう。
【0212】
当業者には理解されるように、書面による記載を提供するという観点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示される全ての範囲は、その任意の可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせもまた、包含している。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が、少なくとも等しい2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解されることを十分に説明して可能にするものとして、容易に認識され得る。非限定的実施例として、本明細書に考察されている各範囲は、下位3分の1、中央の3分の1、及び上位3分の1などに容易に分解されてもよい。また、当業者には理解されるように、「まで(up to)」、「少なくとも(at least)」、「よりも多い(greater than)」、「よりも少ない(less than)」などの全ての言葉は、言及された数を含み、かつ、上で考察されるように、更に部分範囲に分解され得る範囲を意味する。最後に、当業者には理解されるように、範囲は、個々の各要素を含む。したがって、例えば、1~3つのセルを有するグループは、1つ、2つ、又は3つのセルを有するグループを指す。同様に、1~5つのセルを有するグループは、1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つのセルを有するグループを指し、以下同様である。
【0213】
更に、請求項は、特にそのように記載されない限り、提供された順序又は提供された要素に限定されるものとして、読まれるべきではない。加えて、いかなる請求項においても、「ための手段(means for)」という用語の使用は、米国特許法第112条、第6項、又はミーンズプラスファンクションの請求項形式(means-plus-function claim format)に訴えることを意図しており、「ための手段」という用語を有しない、いかなる請求項も、そのようには意図されていない。
【0214】
ソフトウェアに関連するプロセッサを使用して、無線送信/受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)若しくは進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)、又は任意のホストコンピュータで使用するための、無線周波数トランシーバを実装してもよい。WTRUは、例えば、ソフトウェア無線(Software Defined Radio、SDR)などのハードウェア及び/又はソフトウェアに実装されたモジュール、並びにカメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカ電話、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)モジュール、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、及び/又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)若しくは超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)モジュールなどの、その他の構成要素と併せて使用されてもよい。
【0215】
本開示を通して、当業者は、ある特定の代表的実施形態が、代替的又はその他の代表的実施形態と組み合わせて使用され得ることを、理解する。
【0216】
なお、本明細書に記載される方法は、上述の動作を実行するためのコンピュータ又はプロセッサによる実行のために、命令としてコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれた、コンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに、実装されてもよい。非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体、並びにCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-07-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実装される方法であって、前記方法が、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信することと、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定することと、を含み、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの前記第1のセットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの前記第2のセットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていることに基づいて、前記方法が、
RBの前記第1のセット及びRBの前記第2のセットの両方において重複しているRB中のシンボル若しくはスロットの前記第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定することと、
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)を決定することと、
前記CSIを報告することと、を含む、方法。
【請求項2】
ネットワークノードから、前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていることを示す指示を受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実装される方法であって、前記方法が、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信することと、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信することと、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定することと、を含み、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていることに基づいて、又は前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を前記WTRUが受信しないことに基づいて、前記方法が、
前記第1のCSI-RSに基づいて前記CSIを決定することと、前記CSIを報告することと、を含む、方法。
【請求項4】
二重方式の前記タイプが、非重複サブバンド全二重(SBFD)及び交差分割二重(XDD)のいずれかを含む、請求項1又は請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて前記CSIを前記決定することが、前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定を平均化することを含む、請求項1又は請求項3に記載の方法。
【請求項6】
(1)シンボル若しくはスロットの前記第1のセット及び(2)シンボル若しくはスロットの前記第2のセットのいずれかがいつ適用されるかを示すための、時間ドメインパターン又はタイムスタンプのいずれかを含む、タイミング情報を受信することを含む、請求項1又は請求項3に記載の方法。
【請求項7】
RBの前記第2のセット中の前記RBのうちの1つ以上が非連続である、請求項1又は請求項3に記載の方法。
【請求項8】
決定された前記CSIが、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びレイヤ1(L1)基準信号受信電力(RSRP)のうちのいずれかを含む、請求項1又は請求項3に記載の方法。
【請求項9】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
トランシーバであって、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信し、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信し、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信する、ように構成された、トランシーバと、
プロセッサであって、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定し、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの前記第1のセットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの前記第2のセットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていることに基づいて、
RBの前記第1のセット及びRBの前記第2のセットの両方において重複しているRB中のシンボル若しくはスロットの前記第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定し、
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)を決定し、
前記CSIを報告する、ように構成された、プロセッサと、を備える、WTRU。
【請求項10】
前記トランシーバが、ネットワークノードから、前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていることを示す指示を受信するように構成されている、請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
トランシーバであって、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信し、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信し、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信する、ように構成された、トランシーバと、
プロセッサであって、
シンボル若しくはスロットの前記第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの前記第1のセットにおいて、第1のCSI-RSを測定し、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていないことに基づいて、又は前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を、前記WTRUが受信しないことに基づいて、前記プロセッサが、前記第1のCSI-RSに基づいて前記CSIを決定し、前記CSIを報告する、ように構成された、プロセッサと、を備える、WTRU。
【請求項12】
二重方式の前記タイプが、非重複サブバンド全二重(SBFD)及び交差分割二重(XDD)のいずれかを含む、請求項9又は請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて前記CSIを決定するために、前記プロセッサが、前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定を平均化するように構成されている、請求項9又は請求項11に記載のWTRU。
【請求項14】
前記トランシーバが、(1)シンボル若しくはスロットの前記第1のセット及び(2)シンボル若しくはスロットの前記第2のセットのいずれかがいつ適用されるかを示すための、時間ドメインパターン又はタイムスタンプのいずれかを含む、タイミング情報を受信するように構成されている、請求項9又は請求項11に記載のWTRU。
【請求項15】
RBの前記第2のセット中の前記RBのうちの1つ以上が非連続である、請求項9又は請求項11に記載のWTRU。
【請求項16】
決定された前記CSIが、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びレイヤ1(L1)基準信号受信電力(RSRP)のうちのいずれかを含む、請求項9又は請求項11に記載のWTRU。
【請求項17】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信するための手段と、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて第1のCSI-RSを測定するための手段と、を備え、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットの前記第1のセットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットの前記第2のセットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていることに基づいて、前記WTRUが、
RBの前記第1のセット及びRBの前記第2のセットの両方において重複しているRB中のシンボル若しくはスロットの前記第2のセットのシンボル若しくはスロットにおいて、第2のCSI-RSを測定するための手段と、
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて、チャネル状態情報(CSI)を決定するための手段と、
前記CSIを報告するための手段と、を備える、WTRU。
【請求項18】
ネットワークノードから、前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていることを示す指示を受信するための手段を備える、請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUが、
チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)測定を実施するためのリソースブロック(RB)の第1のセットを示す構成情報を受信するための手段と、
ダウンリンク(DL)RBとして示され、RBの前記第1のセットのサブセットを含む、RBの第2のセットを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセットが二重方式のあるタイプのために構成されておらず、シンボル若しくはスロットの第2のセットが二重方式の前記タイプのために構成されていることを示す指示を受信するための手段と、
シンボル若しくはスロットの第1のセット中のシンボル若しくはスロット中のRBの第1のセットにおいて第1のCSI-RSを測定するための手段と、を備え、
前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることを許可されていないことに基づいて、又は前記WTRUが二重方式の前記タイプのために構成されたシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値と、二重方式の前記タイプのために構成されていないシンボル若しくはスロットからのCSI-RS測定値とを組み合わせることができることを示す指示を、前記WTRUが受信しないことに基づいて、前記WTRUが、前記第1のCSI-RSに基づいて前記CSIを決定するための手段を備え、前記CSIを報告する、WTRU。
【請求項20】
二重方式の前記タイプが、非重複サブバンド全二重(SBFD)及び交差分割二重(XDD)のいずれかを含む、請求項17又は請求項19に記載のWTRU。
【請求項21】
前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定に基づいて前記CSIを決定するための前記手段が、前記第1のCSI-RS及び前記第2のCSI-RSの前記測定を平均化するための手段を含む、請求項17又は請求項19に記載のWTRU。
【請求項22】
(1)シンボル若しくはスロットの前記第1のセット及び(2)シンボル若しくはスロットの前記第2のセットのいずれかがいつ適用されるかを示すための、時間ドメインパターン又はタイムスタンプのいずれかを含む、タイミング情報を受信するための手段を備える、請求項17又は請求項19に記載のWTRU。
【請求項23】
RBの前記第2のセット中の前記RBのうちの1つ以上が非連続である、請求項17又は請求項19に記載のWTRU。
【請求項24】
決定された前記CSIが、チャネル品質情報(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びレイヤ1(L1)基準信号受信電力(RSRP)のうちのいずれかを含む、請求項17又は請求項19に記載のWTRU。
【請求項25】
請求項1に記載の方法を実施するためのプログラム命令を記憶した、コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】