(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0417 20170101AFI20241112BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241112BHJP
【FI】
H04B7/0417 110
H04W16/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527817
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-05-13
(86)【国際出願番号】 US2022078360
(87)【国際公開番号】W WO2023097135
(87)【国際公開日】2023-06-01
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バー-オア・ティリンジャー、アミット
(72)【発明者】
【氏名】クッツ、ギデオン・シュロモ
(72)【発明者】
【氏名】トウブール、アサフ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、及びデバイスが説明される。例えば、ユーザ機器(UE)は、基地局から1つ又は複数の基準信号を受信し得る。いくつかの例では、UEは、UEと基地局との間の通信のためのチャネルを介して1つ又は複数の基準信号を受信し得る。UEは、チャネルを介して受信された1つ又は複数の基準信号に基づいてチャネルの応答を測定し得る。いくつかの例では、UEは、チャネル係数のセットを示すメッセージを送信し得る。チャネル係数のセットは、応答を表す2次元(2D)モデルに対応し得る。いくつかの例では、2Dモデルは、チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
前記UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を前記基地局から受信することと、
前記通信チャネルを介して受信された前記少なくとも1つの基準信号に少なくとも部分的に基づいて、前記通信チャネルの応答を決定することと、
前記応答を表す2次元モデルであって、前記通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを前記基地局に送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記通信チャネルの周波数領域応答を、前記応答を決定することの一部として決定することと、
前記通信チャネルの前記周波数領域応答に少なくとも部分的に基づいて前記時間領域応答を生成することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信チャネルの前記時間領域応答又は前記周波数領域応答に少なくとも部分的に基づいて前記空間モデルを生成することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記2次元モデルが、前記空間モデルの行列表現と前記通信チャネルの前記時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
決定された前記応答と前記2次元モデルとの間の最小平均二乗誤差解に少なくとも部分的に基づいて、チャネル係数の前記セットを生成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
チャネル係数の前記セットが、量子化された係数のセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記UEにおける1つ又は複数のアンテナ、前記基地局における1つ又は複数のアンテナ、又はその両方に少なくとも部分的に基づいて前記2次元モデルを生成することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記メッセージを送信することが、
制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数の前記セットを示すビットのセットを前記基地局に送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に少なくとも部分的に基づいて、前記メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示を前記基地局に送信することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
チャネル係数の前記セットを第1のスロットにおいて送信することと、
差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数の前記セットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、前記第1のスロットの後の第2のスロットにおいて送信することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
チャネル係数の前記セットとは異なるチャネル係数の第2のセットを前記第1のスロットの後の第3のスロットにおいて送信することを更に含む、請求項10に記載の方法であって、チャネル係数の前記セット及びチャネル係数の前記第2のセットが、第1の周期に従って送信される、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の前記第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数の前記セットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを、前記第2のスロットの後の第4のスロットにおいて送信することを更に含む、請求項11に記載の方法であって、差分チャネル係数の前記セット及び差分チャネル係数の前記第2のセットが、前記第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
差分チャネル係数の前記セットの送信を有効にするように前記UEに命令する指示を前記基地局から受信することを更に含む、請求項10に記載の方法であって、差分チャネル係数の前記セットを送信することが、前記指示を受信することに少なくとも部分的に基づく、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記UEのモビリティ、又はチャネル係数の前記セットを示す前記メッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に少なくとも部分的に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するように前記UEに命令する指示を前記基地局から受信することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
空間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記基地局から受信することと、
空間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに少なくとも部分的に基づいて前記空間モデルを生成することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記指示が、空間領域基底関数のリストを含む前記空間モデルのための構成を含み、
空間領域基底関数の前記リストが、空間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに対応する、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
時間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記基地局から受信することと、
時間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに少なくとも部分的に基づいて前記時間領域応答を生成することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又はその両方の指示を送信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
複数のアンテナポートペアの各々について複数のタイミングにおいて前記通信チャネルの前記時間領域応答を、前記応答を決定することの一部として決定することと、
前記複数のタイミングにおいて前記通信チャネルの前記時間領域応答を決定することに少なくとも部分的に基づいて、時間領域基底関数のセットを選択することと、
時間領域基底関数の選択された前記セットに少なくとも部分的に基づいて、前記時間領域応答を生成することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のタイミングの各タイミングについて、前記複数のアンテナポートペアにわたる前記時間領域応答の累積エネルギーを決定することと、
前記複数のタイミングの各タイミングについての前記時間領域応答の前記累積エネルギーを決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のタイミングからタイミングのセットを選択することと、
を更に含む、請求項19に記載の方法であって、時間領域基底関数の前記セットを選択することが、タイミングの選択された前記セットに少なくとも部分的に基づく、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
タイミングの選択された前記セットを使用して、決定された前記応答の平均二乗誤差及びチャネル推定を評価することを更に含む、請求項20に記載の方法であって、時間領域基底関数の前記セットを選択することが、前記平均二乗誤差を評価することに少なくとも部分的に基づく、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
いくつかのタイミングの指示を前記基地局から受信することを更に含む、請求項19に記載の方法であって、時間領域基底関数の前記セットを選択することが、タイミングの前記示された数に少なくとも部分的に基づく、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記複数のタイミングのうちのいくつかのタイミングの指示を前記基地局に送信することを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
アンテナポートペアのセットの指示を前記基地局から受信することと、
アンテナポートペアの前記セットの各アンテナポートペアであって、前記UE又は前記基地局に関連付けられる、各アンテナポートペア間の相関を、前記応答を決定することの一部として決定することと、
アンテナポートペアの前記セットの各アンテナポートペア間の前記相関を決定することに少なくとも部分的に基づいて、空間領域基底関数のセットを選択することと、
空間領域基底関数の選択された前記セットに少なくとも部分的に基づいて前記空間モデルを生成することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
アンテナポートペアの前記セットのアンテナポートペアについての最も低い決定された相関に少なくとも部分的に基づいて、空間領域基底関数の前記セットを選択することを更に含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
アンテナポートペアの前記セットの各アンテナポートペア間の前記相関を決定することに少なくとも部分的に基づいて、空間自己相関行列を評価することを更に含む、請求項24に記載の方法であって、空間領域基底関数の前記セットを選択することが、前記空間自己相関行列に少なくとも部分的に基づく、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)と前記基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を前記UEに送信することと、
前記通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、前記通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを前記UEから受信することと、
を含む、方法。
【請求項28】
前記2次元モデルが、前記空間モデルの行列表現と前記通信チャネルの前記時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
チャネル係数の前記セットが、量子化された係数のセットを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記メッセージを受信することが、
制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数の前記セットを示すビットのセットを前記UEから受信することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に少なくとも部分的に基づいて、前記メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示を前記UEから受信することを更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
チャネル係数の前記セットを第1のスロットにおいて受信することと、
差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数の前記セットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、前記第1のスロットの後の第2のスロットにおいて受信することと、
を更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
チャネル係数の前記セットとは異なるチャネル係数の第2のセットを前記第1のスロットの後の第3のスロットにおいて受信することを更に含む、請求項32に記載の方法であって、チャネル係数の前記セット及びチャネル係数の前記第2のセットが、第1の周期に従って受信される、
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の前記第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数の前記セットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを前記第2のスロットの後の第4のスロットにおいて受信することを更に含む、請求項33に記載の方法であって、差分チャネル係数の前記セット及び差分チャネル係数の前記第2のセットが、前記第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
差分チャネル係数の前記セットの送信を有効にするように前記UEに命令する指示を前記UEに送信することを更に含む、請求項32に記載の方法であって、差分チャネル係数の前記セットを受信することが、前記指示を送信することに少なくとも部分的に基づく、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記UEのモビリティ、又はチャネル係数の前記セットを示す前記メッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に少なくとも部分的に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するように前記UEに命令する指示を前記UEに送信することを更に含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記2次元モデルのための空間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記UEに送信することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
前記指示が、空間領域基底関数のリストを含む前記空間モデルのための構成を含み、
空間領域基底関数の前記リストが、空間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに対応する、
請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記2次元モデルのための時間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記UEに送信することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項40】
前記2次元モデルのための、空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又は両方の指示を受信することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項41】
前記2次元モデルのためのいくつかのタイミングの指示を前記UEに送信することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項42】
前記2次元モデルのための複数のタイミングのうちのいくつかのタイミングの指示を前記UEから受信することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項43】
アンテナポートペアのセットであって、各アンテナポートペアが、前記UE又は前記基地局に関連付けられる、アンテナポートペアのセットの指示を前記UEに送信することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項44】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された1つ又は複数の命令と、を含み、
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記UEと前記基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信させ、
前記通信チャネルを介して受信された前記少なくとも1つの基準信号に少なくとも部分的に基づいて、前記通信チャネルの応答を決定させ、
前記応答を表す2次元モデルであって、前記通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを前記基地局へ送信させる、
ように前記プロセッサによって実行可能である、
装置。
【請求項45】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記通信チャネルの周波数領域応答を、前記応答を決定することの一部として決定させ、
前記通信チャネルの前記周波数領域応答に少なくとも部分的に基づいて前記時間領域応答を生成させる、
ように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記通信チャネルの前記時間領域応答又は前記周波数領域応答に少なくとも部分的に基づいて前記空間モデルを生成させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記2次元モデルが、前記空間モデルの行列表現と前記通信チャネルの前記時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である、請求項44に記載の装置。
【請求項48】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
決定された前記応答と前記2次元モデルとの間の最小平均二乗誤差解に少なくとも部分的に基づいて、チャネル係数の前記セットを生成させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項49】
チャネル係数の前記セットが、量子化された係数のセットを含む、請求項44に記載の装置。
【請求項50】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記UEにおける1つ又は複数のアンテナ、前記基地局における1つ又は複数のアンテナ、又はその両方に少なくとも部分的に基づいて前記2次元モデルを生成させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項51】
前記メッセージを送信するための前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数の前記セットを示すビットのセットを前記基地局へ送信させるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項52】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に少なくとも部分的に基づいて、前記メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示を前記基地局へ送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
チャネル係数の前記セットを第1のスロットにおいて送信させ、
差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数の前記セットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、前記第1のスロットの後の第2のスロットにおいて送信させる、
ように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項54】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
チャネル係数の前記セットとは異なるチャネル係数の第2のセットを前記第1のスロットの後の第3のスロットにおいて送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能であり、チャネル係数の前記セット及びチャネル係数の前記第2のセットが第1の周期に従って送信される、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の前記第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数の前記セットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを、前記第2のスロットの後の第4のスロットにおいて送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能であり、差分チャネル係数の前記セット及び差分チャネル係数の前記第2のセットが、前記第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
差分チャネル係数の前記セットの送信を有効にするように前記UEに命令する指示を前記基地局から受信させる、ように前記プロセッサによって更に実行可能であり、差分チャネル係数の前記セットを送信することが、前記指示を受信することに少なくとも部分的に基づく、請求項53に記載の装置。
【請求項57】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記UEのモビリティ、又はチャネル係数の前記セットを示す前記メッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に少なくとも部分的に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するように前記UEに命令する指示を前記基地局から受信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項53に記載の装置。
【請求項58】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
空間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記基地局から受信させ、
空間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに少なくとも部分的に基づいて前記空間モデルを生成させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項59】
前記指示が、空間領域基底関数のリストを含む前記空間モデルのための構成を含み、
空間領域基底関数の前記リストが、空間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに対応する、
請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
時間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記基地局から受信させ、
時間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに少なくとも部分的に基づいて前記時間領域応答を生成させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項61】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又はその両方の指示を送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項62】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
複数のアンテナポートペアの各々について複数のタイミングにおいて前記通信チャネルの前記時間領域応答を、前記応答を決定することの一部として決定させ、
前記複数のタイミングにおいて前記通信チャネルの前記時間領域応答を決定することに少なくとも部分的に基づいて、時間領域基底関数のセットを選択させ、
時間領域基底関数の選択された前記セットに少なくとも部分的に基づいて、前記時間領域応答を生成させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項63】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記複数のタイミングの各タイミングについて、前記複数のアンテナポートペアにわたる前記時間領域応答の累積エネルギーを決定させ、
前記複数のタイミングの各それぞれのタイミングについて前記時間領域応答の前記累積エネルギーを決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のタイミングからタイミングのセットを選択させるように、前記プロセッサによって更に実行可能であり、時間領域基底関数の前記セットを選択することが、タイミングの選択された前記セットに少なくとも部分的に基づく、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
タイミングの選択された前記セットを使用して、決定された前記応答の平均二乗誤差及びチャネル推定を評価させるように、前記プロセッサによって更に実行可能であり、時間領域基底関数の前記セットを選択することが、前記平均二乗誤差を評価することに少なくとも部分的に基づく、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記基地局から、いくつかのタイミングの指示を受信させるように、前記プロセッサによって更に実行可能であり、時間領域基底関数の前記セットを選択することが、タイミングの前記示された数に少なくとも部分的に基づく、請求項62に記載の装置。
【請求項66】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記複数のタイミングのうちのいくつかのタイミングの指示を前記基地局へ送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項62に記載の装置。
【請求項67】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
アンテナポートペアのセットの指示を前記基地局から受信させ、
アンテナポートペアの前記セットの各アンテナポートペアであって、前記UE又は前記基地局に関連付けられる、各アンテナポートペア間の相関を、前記応答を決定することの一部として決定させ、
アンテナポートペアの前記セットの各アンテナポートペア間の前記相関を決定することに少なくとも部分的に基づいて、空間領域基底関数のセットを選択させ、
空間領域基底関数の選択された前記セットに少なくとも部分的に基づいて前記空間モデルを生成させる、
ように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項68】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
アンテナポートペアの前記セットのアンテナポートペアについての最も低い決定された相関に少なくとも部分的に基づいて、空間領域基底関数の前記セットを選択させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
アンテナポートペアの前記セットの各アンテナポートペア間の前記相関を決定することに少なくとも部分的に基づいて、空間自己相関行列を評価させるように、前記プロセッサによって更に実行可能であり、空間領域基底関数の前記セットを選択することが、前記空間自己相関行列に少なくとも部分的に基づく、請求項67に記載の装置。
【請求項70】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された前記1つ又は複数の命令と、を備え、
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
ユーザ機器(UE)と前記基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を前記UEへ送信させ、
前記通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、前記通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを前記UEから受信させる、
ように前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項71】
前記2次元モデルが、前記空間モデルの行列表現と前記通信チャネルの前記時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である、請求項70に記載の装置。
【請求項72】
チャネル係数の前記セットが、量子化された係数のセットを含む、請求項70に記載の装置。
【請求項73】
前記メッセージを受信するための前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数の前記セットを示すビットのセットを前記UEから受信させるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項70に記載の装置。
【請求項74】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に少なくとも部分的に基づいて、前記メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示を前記UEから受信させるように、前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
チャネル係数の前記セットを第1のスロットにおいて受信させ、
差分チャネル係数のセットをであって、差分チャネル係数の前記セットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、前記第1のスロットの後の第2のスロットにおいて受信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項70に記載の装置。
【請求項76】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
チャネル係数の前記セットとは異なるチャネル係数の第2のセットを前記第1のスロットの後の第3のスロットにおいて受信させるように前記プロセッサによって更に実行可能であり、チャネル係数の前記セット及びチャネル係数の前記第2のセットが第1の周期に従って受信される、請求項75に記載の装置。
【請求項77】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の前記第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数の前記セットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数の前記セットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを、前記第2のスロットの後の第4のスロットにおいて送信させる、ように前記プロセッサによって更に実行可能であり、差分チャネル係数の前記セット及び差分チャネル係数の前記第2のセットが、前記第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される、請求項76に記載の装置。
【請求項78】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
差分チャネル係数の前記セットの送信を有効にするように前記UEに命令する指示を前記UEへ送信させるように、前記プロセッサによって更に実行可能であり、差分チャネル係数の前記セットを受信することが、前記指示を送信することに少なくとも部分的に基づく、請求項75に記載の装置。
【請求項79】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記UEのモビリティ、又はチャネル係数の前記セットを示す前記メッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に少なくとも部分的に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するように前記UEに命令する指示を前記UEに送信させる、ように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項75に記載の装置。
【請求項80】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記2次元モデルのための空間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記UEへ送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項70に記載の装置。
【請求項81】
前記指示が、空間領域基底関数のリストを含む前記空間モデルのための構成を含み、
空間領域基底関数の前記リストが、空間領域基底関数の前記セットの前記順序付けに対応する、
請求項80に記載の装置。
【請求項82】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記2次元モデルのための時間領域基底関数のセットの順序付けの指示を前記UEへ送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項70に記載の装置。
【請求項83】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記2次元モデルのための、空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又は両方の指示を受信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項70に記載の装置。
【請求項84】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記2次元モデルのためのいくつかのタイミングの指示を前記UEへ送信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項70に記載の装置。
【請求項85】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
前記2次元モデルのための複数のタイミングのうちのいくつかのタイミングの指示を前記UEから受信させるように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項70に記載の装置。
【請求項86】
前記1つ又は複数の命令が、前記装置に、前記1つ又は複数の命令に少なくとも部分的に基づいて、
アンテナポートペアのセットであって、各アンテナポートペアが、前記UE又は前記基地局に関連付けられる、アンテナポートペアのセットの指示を前記UEへ送信させる、ように前記プロセッサによって更に実行可能である、請求項70に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
[0001] 本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年11月23日に出願された「CHANNEL COMPRESSION FOR CHANNEL FEEDBACK REPORTING」と題するBAR-OR TILLINGERらによる米国特許出願第17/534,290号の利益を主張する。
【0002】
[0002] 以下は、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮を含む、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、時間、周波数、及び電力)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることを可能とすることがある。そのような多元接続システムの例には、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)システム、又はLTE-A Proシステムなどの第4世代(fourth generation、4G)システム、及び新無線(New Radio、NR)システムと呼ばれることがある第5世代(fifth generation、5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、又は離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(discrete Fourier transform spread orthogonal frequency division multiplexing、DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。
【0004】
[0004] ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(User Equipment、UE)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つ又は複数の基地局又は1つ又は複数のネットワークアクセスノードを含み得る。いくつかの多元接続通信システムでは、UEは、チャネル推定を実行し、推定されたチャネルに関連付けられたパラメータを基地局に報告し得る。基地局は、報告されたパラメータを使用して、チャネルプリコーディング、干渉緩和、及び信号ランク判定等の適応技法を通じてチャネルの容量を改善することができる。しかしながら、推定されたチャネルに関連付けられたパラメータは、チャネルの全ての特性を捕捉しない場合があり、したがって、基地局によって獲得されたチャネル知識は不十分である場合がある。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 記載される技法は、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする、改善された方法、システム、デバイス、及び装置に関する。一般に、デバイス(例えば、ユーザ機器(UE))は、基地局から1つ又は複数の基準信号を受信し得る。いくつかの例では、UEは、UEと基地局との間の通信のためのチャネルを介して1つ又は複数の基準信号を受信し得る。UEは、チャネルを介して受信された1つ又は複数の基準信号に基づいてチャネルの応答を測定し得る。いくつかの例では、UEは、チャネル係数のセットを示すメッセージを送信し得る。チャネル係数のセットは、応答を表す2次元(2D)モデルに対応し得る。いくつかの例では、2Dモデルは、チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含み得る。
【0006】
[0006] ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法が説明される。本方法は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信することと、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定することと、応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信することと、を含むことができる。
【0007】
[0007] UEにおけるワイヤレス通信のための装置について説明する。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令と、を含み得る。命令は、装置に、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信させ、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定させ、応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局へ送信させる、ようにプロセッサによって実行可能とすることができる。
【0008】
[0008] UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置について説明する。本装置は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信する手段と、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定する手段と、応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信する手段と、を含むことができる。
【0009】
[0009] UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信し、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定し、応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信するためにプロセッサによって実行可能な命令を含むことができる。
【0010】
[0010] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、通信チャネルの周波数領域応答を、応答を決定することの一部として決定し、通信チャネルの周波数領域応答に基づいて時間領域応答を生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0011】
[0011] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、通信チャネルの時間領域応答又は周波数領域応答に基づいて空間モデルを生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0012】
[0012] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、2次元モデルは、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積であり得る。
【0013】
[0013] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、決定された応答と2次元モデルとの間の最小平均二乗誤差解に基づいてチャネル係数のセットを生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0014】
[0014] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、チャネル係数のセットは、量子化された係数のセットを含む。
【0015】
[0015] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEにおける1つ又は複数のアンテナ、基地局における1つ又は複数のアンテナ、又は両方に基づいて2次元モデルを生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0016】
[0016] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、メッセージを送信することは、制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数のセットを示すビットのセットを基地局に送信する動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0017】
[0017] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に基づいて、メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示を基地局に送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0018】
[0018] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、チャネル係数のセットを第1のスロットにおいて送信し、差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数のセットの各差分チャネル係数は、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、第1のスロットの後の第2のスロットにおいて送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことがでる。
【0019】
[0019] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、チャネル係数のセットとは異なるチャネル係数の第2のセットを第1のスロットの後の第3のスロットにおいて送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、チャネル係数のセット及びチャネル係数の第2のセットは、第1の周期に従って送信され得る。
【0020】
[0020] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数のセットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを、第2のスロットの後の第4のスロットにおいて送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、差分チャネル係数のセット及び差分チャネル係数の第2のセットは、第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信され得る。
【0021】
[0021] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、差分チャネル係数のセットの送信を有効にするようにUEに命令する指示を基地局から受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、差分チャネル係数のセットを送信することは、指示を受信することに基づき得る。
【0022】
[0022] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEのモビリティ、又はチャネル係数のセットを示すメッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するようにUEに命令する指示を基地局から受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0023】
[0023] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、空間領域基底関数のセットの順序付けの指示を基地局から受信し、空間領域基底関数のセットの順序付けに基づいて空間モデルを生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0024】
[0024] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、指示は、空間領域基底関数のリストを含む空間モデルのための構成を含み、空間領域基底関数のリストは、空間領域基底関数のセットの順序付けに対応する。
【0025】
[0025] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時間領域基底関数のセットの順序付けの指示を基地局から受信し、時間領域基底関数のセットの順序付けに基づいて時間領域応答を生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができる。
【0026】
[0026] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又はその両方の指示を送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0027】
[0027] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、複数のアンテナポートペアのセットの各々について複数のタイミングのセットにおいて通信チャネルの時間領域応答を、応答を決定することの一部として決定し、複数のタイミングのセットにおいて通信チャネルの時間領域応答を決定することに基づいて時間領域基底関数のセットを選択し、時間領域基底関数の選択されたセットに基づいて時間領域応答を生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0028】
[0028] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、複数のタイミングのセットの各タイミングについて複数のアンテナポートペアのセットにわたる時間領域応答の累積エネルギーを決定し、複数のタイミングのセットの各タイミングについて時間領域応答の累積エネルギーを決定することに基づいて複数のタイミングのセットからタイミングのセットを選択する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、時間領域基底関数のセットを選択することは、タイミングの選択されたセットに基づき得る。
【0029】
[0029] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、タイミングの選択されたセットを使用して、決定された応答の平均二乗誤差及びチャネル推定を評価する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、時間領域基底関数のセットを選択することは、平均二乗誤差を評価することに基づき得る。
【0030】
[0030] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、いくつかのタイミングの指示を基地局から受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、時間領域基底関数のセットを選択することは、タイミングの示された数に基づき得る。
【0031】
[0031] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、複数のタイミングのセットのいくつかのタイミングの指示を基地局に送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0032】
[0032] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アンテナポートペアのセットの指示を基地局から受信し、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペアであって、UE又は基地局に関連付けられ得る、各アンテナポートペア間の相関を、応答を決定することの一部として決定し、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペア間の相関を決定することに基づいて空間領域基底関数のセットを選択し、空間領域基底関数の選択されたセットに基づいて空間モデルを生成する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0033】
[0033] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アンテナポートペアのセットのアンテナポートペアについての最も低い決定された相関に基づいて空間領域基底関数のセットを選択する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0034】
[0034] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペア間の相関を決定することに基づいて空間自己相関行列を評価する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、空間領域基底関数のセットを選択することは、空間自己相関行列に基づき得る。
【0035】
[0035] 基地局におけるワイヤレス通信のための方法について説明する。本方法は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信することと、通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信することと、を含むことができる。
【0036】
[0036] 基地局におけるワイヤレス通信のための装置について説明する。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令と、を含み得る。命令は、装置に、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEへ送信させ、通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信させるようにプロセッサによって実行可能とすることができる。
【0037】
[0037] 基地局におけるワイヤレス通信のための別の装置について説明する。本装置は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のために通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信する手段と、通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信する手段とを含むことができる。
【0038】
[0038] 基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について説明する。コードは、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信し、通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信するためにプロセッサによって実行可能な命令を含むことができる。
【0039】
[0039] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、2次元モデルは、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積であり得る。
【0040】
[0040] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、チャネル係数のセットは、量子化された係数のセットを含む。
【0041】
[0041] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、メッセージを受信することは、制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数のセットを示すビットのセットをUEから受信する動作、特徴、手段、又は命令を含み得る。
【0042】
[0042] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に基づいて、メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示をUEから受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含んでよい。
【0043】
[0043] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、チャネル係数のセットを第1のスロットにおいて受信し、差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数のセットの各差分チャネル係数は、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを第1のスロットの後の第2のスロットにおいて受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことがでる。
【0044】
[0044] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、チャネル係数のセットとは異なるチャネル係数の第2のセットを第1のスロットの後の第3のスロットにおいて受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、チャネル係数のセット及びチャネル係数の第2のセットは、第1の周期に従って受信され得る。
【0045】
[0045] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数のセットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを第2のスロットの後の第4のスロットにおいて受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、差分チャネル係数のセット及び差分チャネル係数の第2のセットは、第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信され得る。
【0046】
[0046] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、差分チャネル係数のセットの送信を有効にするようにUEに命令する指示をUEに送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことができ、差分チャネル係数のセットを受信することは、指示を送信することに基づき得る。
【0047】
[0047] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEのモビリティ、又はチャネル係数のセットを示すメッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するようにUEに命令する指示をUEに送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0048】
[0048] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、2次元モデルのための空間領域基底関数のセットの順序付けの指示をUEに送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0049】
[0049] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、指示は、空間領域基底関数のリストを含む空間モデルのための構成を含み、空間領域基底関数のリストは、空間領域基底関数のセットの順序付けに対応する。
【0050】
[0050] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、2次元モデルのための時間領域基底関数のセットの順序付けの指示をUEに送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0051】
[0051] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、2次元モデルのための空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又はその両方の指示を受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0052】
[0052] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、2次元モデルのためのいくつかのタイミングの指示をUEに送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0053】
[0053] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、2次元モデルのための複数のタイミングのセットのうちのいくつかのタイミングの指示をUEから受信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含み得る。
【0054】
[0054] 本明細書で記載される方法、装置、及び非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アンテナポートペアのセットであって、各アンテナポートペアが、UE又は基地局に関連付けられ得る、アンテナポートペアのセットの指示をUEに送信する動作、特徴、手段、又は命令を更に含むことがでる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【
図1】[0055] 各々が、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す。
【
図2】各々が、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す。
【
図3】[0056] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするチャネル圧縮プロシージャの一例を示す。
【
図4A】[0057] 各々が、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする性能応答図の一例を示す。
【
図4B】各々が、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする性能応答図の一例を示す。
【
図5】[0058] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする時間領域チャネル応答図の一例を示す。
【
図6A】[0059] 各々が、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする差分符号化方式の一例を示す。
【
図6B】各々が、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする差分符号化方式の一例を示す。
【
図7】[0060] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする性能応答図の一例を示す。
【
図8】[0061] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするプロセスフローの一例を示す。
【
図9】[0062] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図10】本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図11】[0063] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする通信マネージャのブロック図を示す。
【
図12】[0064] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイスを含むシステムの図を示す。
【
図13】[0065] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図14】本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイスのブロック図を示す。
【
図15】[0066] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする通信マネージャのブロック図を示す。
【
図16】[0067] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイスを含むシステムの図を示す。
【
図17】[0068] 本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法を示すフローチャートを示す。
【
図18】本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法を示すフローチャートを示す。
【
図19】本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法を示すフローチャートを示す。
【
図20】本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法を示すフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0056】
[0069] ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UEs)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局又はネットワークアクセスノードを含み得る。例えば、ワイヤレス通信システムは、通信システム内で増加したスループットを可能にするために、様々な周波数帯域において多入力多出力(multi-input multi-output、MIMO)をサポートするように構成され得る。いくつかの例では、MIMO通信は、送信機(例えば、基地局又はUE)における複数のアンテナと受信機(例えば、基地局又はUE)における複数のアンテナとを使用するビームフォーミングを介して実行され得る。場合によっては、UE及び基地局は、MIMO通信のための信号信頼性及び効率を改善するために、通信チャネルの品質に関する情報を共有し得る。例えば、通信システムは、UEがチャネル推定を実行し、推定された通信チャネルに関連付けられた1つ又は複数のパラメータを基地局に報告する、チャネル状態フィードバック(channel state feedback、CSF)を報告するためのフォーマットをサポートし得る。いくつかの例では、報告されたパラメータは、とりわけ、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator、PMI)、又はランクインジケータ(rank indicator、RI)を含み得るチャネル状態情報(channel state information、CSI)と呼ばれ得る。
【0057】
[0070] いくつかの例では、基地局は、通信レートを通信チャネルに適応させるために使用される技法(例えば、適応技法)を通して通信チャネルの容量を最大化するために、報告されたCSIを使用し得る。そのような適応技法は、他の例の中でもとりわけ、チャネルプリコーディング、マルチユーザMIMO(multi-user MIMO、MU-MIMO)スケジューリング、干渉緩和、及び信号ランク判定を含み得る。基地局に報告されるCSIは、推定された通信チャネルに関連付けられたパラメータ(例えば、プリコーディング行列、変調及びコーディング方式(modulation and coding scheme、MCS)、又はランク)を含み得るが、パラメータは、通信チャネルの全ての特性を捕捉しない場合がある。すなわち、報告されたCSIは、通信チャネルの応答(例えば、チャネル応答)全体を捕捉しない場合があり、したがって、基地局によって獲得されたチャネル知識は不十分である場合がある。したがって、基地局によって実行される適応技法の効率が低減され得る。更に、CSI報告に関連付けられたオーバーヘッドは、送信デバイス(例えば、基地局)によって使用されるアンテナポートの数とともに増加し得る。したがって、例えば大規模MIMO通信をサポートするために基地局が多数のアンテナを含む場合、CSIはCSFを報告するのに適したフォーマットではない場合がある。
【0058】
[0071] 本開示の様々な態様は、効率的なCSF報告のための基底関数選択のための技法に関する。一般に、記載される技法は、チャネル圧縮を通して推定通信チャネルを報告することを提供する。いくつかの例では、通信デバイスは、時間周波数モデル(例えば、チャネルの時間領域応答又はチャネルの時間領域インパルス応答)と時間空間モデル(例えば、送信機及び受信機におけるアンテナポートにわたるチャネルの時間領域応答を表す空間モデル)とを使用して、2次元(2D)チャネル推定を実行し、推定された通信チャネルを表すチャネル係数のセットを取得し得る。いくつかの例では、UEは、量子化及びエントロピー符号化(例えば、無損失圧縮)を使用してチャネル係数を圧縮し得る。
【0059】
[0072] UEは、係数のセットを基地局に示し得る。基地局は、係数のセットを使用して、推定された通信チャネルを取得し、他の例の中でもとりわけ、チャネルプリコーディング、MU-MIMOスケジューリング、干渉緩和、及び信号ランク判定等の適応技法のためのパラメータを決定し得る。いくつかの例では、UEは、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積として表されるジョイント(例えば、2D)モデルを使用してチャネル係数のセットを取得し得る。いくつかの例では、UEは、最小平均二乗誤差(minimum mean square error、MMSE)解を見つけることによって取得された係数のセットをジョイントモデルに示し得る。すなわち、チャネル係数の生成は、UEが、2Dモデルを使用したチャネル応答の表現と測定されたチャネル応答との間のMMSE解を見つけることによって達成され得る。
【0060】
[0073] いくつかの例では、時間領域モデル(例えば、通信チャネルの時間領域応答又は時間領域チャネル応答)は、各々がチャネルの時間領域応答の時間領域位置を記述する時間領域基底関数のセットを含み得る。追加的又は代替的に、空間モデルは、基地局(例えば、送信機)におけるアンテナ間の空間相関、又はUE(例えば、受信機)におけるアンテナ間の空間相関に関連付けられた空間領域基底関数の1つ又は複数のセットを含み得る。すなわち、空間領域基底関数は、空間領域基底関数のセットの選択が、基地局におけるアンテナ又はUEにおけるアンテナの自己相関行列の1つ又は複数の固有ベクトル(例えば、最高固有値に対応する)を選択することを含み得るように、基地局におけるアンテナ又はUEにおけるアンテナ間の相関に関し得る。いくつかの例では、空間領域基底関数は、基地局又はUEにおけるアンテナに対応し得る。例えば、空間領域基底関数の1つのセットは、基地局におけるアンテナに関してもよく、空間領域基底関数の別のセット(例えば、異なるセット)は、UEにおけるアンテナに関してもよい。
【0061】
[0074] いくつかの例では、UEは、時間領域基底関数及び空間領域基底関数を取得するためにチャネルスパース性を利用し得る。例えば、UEは、異なる時間位置(例えば、遅延又はタイミング)におけるチャネルの時間領域応答のエネルギーに基づいて、時間領域基底関数を決定し得る。いくつかの例では、UEは、時間領域応答のエネルギーが比較的高いいくつかの時間遅延(例えば、時間領域基底関数)を選択し得る。いくつかの他の例では、UEは、異なる時間遅延組合せを反復的に評価し、推定されたチャネルの予想平均二乗誤差(mean square error、MSE)が低減される時間遅延の組合せを選択し得る。
【0062】
[0075] いくつかの例では、UEは、基地局におけるアンテナポートのペア又はUEにおけるアンテナポートのペアに関連付けられた自己相関行列を評価することによって、空間領域基底関数のセットを決定し得る。例えば、UEは、アンテナポートの1つ又は複数のペア(例えば、UEにおけるアンテナポートのペア、又は基地局におけるアンテナポートのペア)間の相関を測定することによって、又はUEにおけるアンテナアレイの2Dトポロジと基地局におけるアンテナアレイの2Dトポロジとを使用して(例えば、UE又は基地局における)アンテナポートの1つ又は複数のペア間の相関をモデル化することによって、自己相関行列を決定し得る。UEは、自己相関行列に対して特異値分解(singular value decomposition、SVD)を実行し、比較的大きい値(例えば、固有値)を有するベクトル(例えば、空間領域基底関数)を選択することによって、空間領域基底関数を決定し得る。いくつかの他の例では、UEは、基地局からの1つ又は複数の指示に基づいて時間領域基底関数と空間領域基底関数とを選択し得る。例えば、基地局は、時間領域基底関数及び空間領域基底関数のセットを(例えば、所与の順序で)UEに示し得る。UEは、それぞれ、チャネルの時間領域応答及び空間モデルのために、(例えば、示された順序付けに従って)基底関数のサブセットを選択し得る。別の例では、基地局は、時間領域基底関数及び空間領域基底関数の構成(例えば、セット)のリストを示し得る。UEは、時間領域応答及び空間モデルのそれぞれのリストから基底関数の1つ又は複数のセットを選択し得る。いくつかの例では、UEは、選択された時間領域基底関数及び空間領域基底関数の指示を基地局に送信し得る。
【0063】
[0076] いくつかの例では、UEは、予想誤差(例えば、MSE)を低減するチャネル圧縮構成を決定するために、チャネル圧縮パラメータの異なる組合せを動的に評価し得る。チャネル圧縮パラメータは、他の例の中でもとりわけ、時間領域基底関数の数、時間領域位置(例えば、時間領域基底関数を決定するために使用される遅延)、空間領域基底関数の数、空間領域基底関数インデックス(例えば、空間領域基底関数を決定するために使用される)、又は量子化ビットの数(例えば、チャネル係数ごと)を含み得る。追加的又は代替的に、基地局は、UEがチャネル圧縮を実行するのを支援するために、1つ又は複数のパラメータをUEに送信し得る。例えば、基地局は、差分符号化を実行し、チャネル圧縮構成を決定し、又は時間領域基底関数及び空間領域基底関数を決定するための1つ又は複数のパラメータを送信することができる。
【0064】
[0077] 追加的又は代替的に、UEは、係数のセットが推定されたチャネルを表す精度を高めるために(例えば、精度とオーバーヘッドとの間のトレードオフを更に高めるために)、差分符号化を使用し得る。いくつかの例では、差分符号化を使用することは、チャネル推定が変化するとき、推定されたチャネルを表す係数の1つ又は複数の完全なセットを報告することと比較して、チャネル中の変化(例えば、比較的小さい変化)を示すために、低減されたサイズのメッセージを送信するための効率を増加させ得る。例えば、UEは、差分符号化を使用して、第1のタイムスロットと、第1のタイムスロットの後に生じ得る1つ又は複数の他のタイムスロットとの間の量子化されたチャネル係数の値の変化を決定し得る。いくつかの例では、1つ又は複数の他のタイムスロット(例えば、Pスロット)は、アンカー(Iスロット)に対して測定されてもよく、いくつかの他の例では、他の1つ又は複数の他のタイムスロット(Pスロット)は各々、先行するタイムスロット(例えば、P-1)に対して測定されてもよい。例えば、第1のタイムスロットは、アンカースロット(例えば、I)又は先行するタイムスロット(例えば、P-1)において生じ得る。UEは、基地局に送信するために差分チャネル係数のセットを符号化し得る。場合によっては、差分チャネル係数のセットは、UEがチャネル係数のセットを送信する周期よりも低い周期で基地局に送信され得る。
【0065】
[0078] いくつかの例では、推定されたチャネルを表すチャネル係数のセット(例えば、又は差分チャネル係数のセット)を示すことは、基地局によって獲得されるチャネル知識を増加させ、したがって、基地局によって実行される適応技法の効率を増加させ得る。例えば、本明細書で記載される2Dモデルは、送信機(例えば、基地局)又は受信機(例えば、UE)における異なるアンテナにわたるチャネル応答を圧縮するために使用され得る。圧縮は、長期空間相関(例えば、基地局又はUEにおけるアンテナ間の相関)、並びに時間領域におけるチャネルのスパース性質を利用し得る。PMIに関する技法等の従来の技法は、チャネル応答ではなく、送信機によって適用されるプリコーディング行列を指す場合がある。更に、PMIは、アンテナポートごとの係数を含むか又は参照する場合があり、したがって、チャネル応答又は圧縮されたチャネル応答を表さない場合がある。本明細書で記載される2Dモデルは、チャネル応答(例えば、圧縮されたチャネル応答)を表し、履歴情報又は以前のチャネル応答情報等の長期統計を考慮に入れ得る。一方、PMIは、長期統計を考慮に入れない。
【0066】
[0079] 本明細書で記載される主題の特定の態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つ又は複数を実現するように実装され得る。記載される通信デバイスによって採用される技法は、通信デバイスによって実行される適応技法の効率を増加させることを含む、通信デバイスの動作に対する利益及び拡張を提供し得る。例えば、記載される技法は、通信デバイスによって獲得されるチャネル知識を増加させることによって、ワイヤレス通信システムにおける改善と通信の信頼性とをサポートし得る。更に、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮は、本明細書で記載されるように、オーバーヘッドを低減し、それによってレイテンシ及び信頼性を改善し得る。したがって、記載される技法は、他の利益の中でもとりわけ、改善されたネットワーク動作及びネットワーク作業効率をもたらし得る。
【0067】
[0080] 本開示の態様は、最初にワイヤレス通信システムの文脈において説明される。次いで、本開示の態様が、チャネル圧縮プロシージャ、性能応答図、差分符号化方式、及びプロセスフローのコンテキストにおいて記載される。本開示の態様は、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する装置図、システム図、及びフローチャートによって更に図示され、それらを参照しながら記載される。
【0068】
[0081]
図1は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つ又は複数の基地局105、1つ又は複数のUE115、及びコアネットワーク130を含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、又は新無線(NR)ネットワークであってもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼通信、低レイテンシ通信、低コストかつ低複雑度のデバイスとの通信、又はそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0069】
[0082] 基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散されることがあり、異なる形態のデバイス、又は異なる能力を有するデバイスであり得る。基地局105及びUE115は、1つ又は複数の通信リンク125を介してワイヤレスに通信し得る。各基地局105は、UE115及び基地局105が1つ又は複数の通信リンク125を確立し得る、カバレッジエリア110を提供し得る。カバレッジエリア110は、基地局105及びUE115が1つ又は複数の無線アクセス技術に従って信号の通信をサポートし得る、地理的エリアの例であり得る。
【0070】
[0083] UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレッジエリア110全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、異なる時間において固定式又は移動式又はその両方であり得る。UE115は、異なる形態のデバイス、又は異なる能力を有するデバイスであり得る。いくつかの例示的なUE115が
図1に示されている。本明細書で説明されるUE115は、
図1に示されるように、他のUE115、基地局105、又はネットワーク機器(例えば、コアネットワークノード、リレーデバイス、統合アクセス及びバックホール(integrated access and backhaul、IAB)ノード、又は他のネットワーク機器)など、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であってもよい。
【0071】
[0084] 基地局105は、コアネットワーク130と通信し得る、若しくは基地局105どうしで互いに通信し得る、又は両方の通信を行い得る。例えば、基地局105は、1つ又は複数のバックホールリンク120を通して(例えば、S1、N2、N3、又は他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク120を介して(例えば、X2、Xn、又は他のインターフェースを介して)、直接(例えば、基地局105どうしの間で直接)若しくは間接的に(例えば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、又は両方で互いに通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つ又は複数のワイヤレスリンクであってもよく、又は1つ又は複数のワイヤレスリンクを含んでもよい。
【0072】
[0085] 本明細書で説明される基地局105の1つ又は複数は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、NodeB、eNodeB(eNB)、次世代NodeB若しくはgiga-NodeB(そのいずれもがgNBと呼ばれることがある)、Home NodeB、Home eNodeB、又は他の適切な用語を含んでもよく、あるいは当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0073】
[0086] UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、若しくは加入者デバイス、又は何らかの他の適切な用語を含むことがあり、あるいはそのように呼ばれることがあり、「デバイス」は、様々な例の中でも、ユニット、局、端末、又はクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、セルラーフォン、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又はパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスを含み得るか、又はそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、様々な例の中でも、電化製品、又は車両、メータなどの様々な物品において実装され得る、様々な例の中でも、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(Internet of Everything、IoE)デバイス、又はマシンタイプ通信(machine type communications、MTC)デバイスを含んでよく、又はそのように呼ばれることがある。
【0074】
[0087] 本明細書で説明されるUE115は、
図1に示されるように、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、並びに、様々な例の中でも、マクロeNB若しくはgNB、スモールセルeNB若しくはgNB、又は中継基地局を含む、基地局105及びネットワーク機器などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0075】
[0088] UE115及び基地局105は、1つ又は複数のキャリア上で1つ又は複数の通信リンク125を介して互いにワイヤレスに通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理層構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。例えば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(例えば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つ又は複数の物理レイヤチャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分(例えば、帯域幅部分(bandwidth part、BWP))を含み得る。各物理層チャネルは、収集シグナリング(例えば、同期信号、システム情報)、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、又は他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーション又はマルチキャリア動作を使用する、UE115との通信をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリア及び1つ又は複数のアップリンクコンポーネントキャリアで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(frequency division duplexing、FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(time division duplexing、TDD)コンポーネントキャリアとの両方で使用され得る。
【0076】
[0089] キャリア上で送信される信号波形は、(例えば、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)又は離散フーリエ変換拡散OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM、DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(multi-carrier modulation、MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を採用するシステムでは、リソースエレメントは、1つのシンボル期間(例えば、1つの変調シンボルの持続時間)及び1本のサブキャリアからなっていてもよく、ここで、シンボル期間及びサブキャリア間隔は、逆関係にある。各リソースエレメントによって搬送されるビットの数は、変調方式(例えば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、又は両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソースエレメントが多ければ多いほど、また変調方式の次数が高ければ高いほど、UE115にとってデータレートはますます高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、及び空間リソース(例えば、空間レイヤ又はビーム)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信に対してデータレート又はデータ完全性を更に高め得る。
【0077】
[0090] 基地局105又はUE115のための時間間隔は、例えば、Ts=1/(Δfmax・Nf))秒のサンプリング期間を指し得る基本時間単位の倍数で表現され得、ここで、Δfmaxは、サポートされる最大のサブキャリア間隔を表し得、Nfは、サポートされる最大の離散フーリエ変換(DFT)サイズを表し得る。通信リソースの時間間隔は、指定された持続時間(例えば、10ミリ秒(ms))を各々が有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、(例えば、0から1023に及ぶ)システムフレーム番号(system frame number、SFN)によって識別され得る。
【0078】
[0091] 各フレームは、複数の連続的に番号付けされたサブフレーム又はスロットを含んでもよく、各サブフレーム又はスロットは、同じ持続時間を有してもよい。いくつかの例では、フレームは(例えば、時間領域において)サブフレームに分割されてもよく、各サブフレームはいくつかのスロットに更に分割されてもよい。代替として、各フレームは可変数のスロットを含んでよく、スロットの数はサブキャリア間隔に依存し得る。各スロットは、(例えば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含んでよい。いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットが、1つ又は複数のシンボルを含む複数のミニスロットに更に分割されることがある。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つ又は複数(例えば、Nf個の)サンプリング期間を含み得る。シンボル期間の持続時間は、サブキャリア間隔又は動作の周波数帯域に依存し得る。
【0079】
[0092] サブフレーム、スロット、ミニスロット、又はシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(例えば、時間領域における)最小スケジューリング単位であることがあり、送信時間間隔(transmission time interval、TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI持続時間(例えば、TTIの中のシンボル期間の数)は可変であってよい。追加又は代替として、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、(例えば、短縮TTI(sTTIs)のバーストの中で)動的に選択されてもよい。
【0080】
[0093] 物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化されてもよい。物理制御チャネル及び物理データチャネルは、例えば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、又はハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つ又は複数を使用してダウンリンクキャリア上で多重化されてもよい。物理制御チャネルのための制御領域(例えば、制御リソースセット(control resource set、CORESET))は、いくつかのシンボル期間によって定義されてよく、キャリアのシステム帯域幅又はシステム帯域幅のサブセットにわたって延びてよい。1つ又は複数の制御領域(例えば、CORESETs)が、UE115のセットのために構成され得る。例えば、UE115のうちの1つ又は複数は、1つ又は複数のサーチスペースセットに従って制御情報を求めて制御領域を監視又は探索してよく、各サーチスペースセットは、カスケード方式で構成された1つ又は複数のアグリゲーションレベルにおける1つ又は複数の制御チャネル候補を含んでよい。制御チャネル候補のためのアグリゲーションレベルは、所与のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連するいくつかの制御チャネルリソース(例えば、制御チャネルエレメント(control channel elements、CCEs))を指すことがある。サーチスペースセットは、制御情報を複数のUE115へ送るために構成された共通サーチスペースセット、及び制御情報を特定のUE115へ送るためのUE固有サーチスペースセットを含んでよい。
【0081】
[0094] いくつかの例では、基地局105は移動可能であってもよく、したがって、移動する地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供してもよい。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレッジエリア110が重複することがあるが、異なる地理的カバレッジエリア110は同じ基地局105によってサポートされてもよい。他の例では、異なる技術に関連する重複する地理的カバレッジエリア110が、異なる基地局105によってサポートされてもよい。ワイヤレス通信システム100は、例えば、異なるタイプの基地局105が同じか又は異なる無線アクセス技術を使用して様々な地理的カバレッジエリア110にカバレッジを提供する、異種ネットワークを含んでもよい。
【0082】
[0095] ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信若しくは低レイテンシ通信、又はそれらの様々な組合せをサポートするように構成され得る。例えば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼、低レイテンシ、又はクリティカル機能をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信又はグループ通信を含み得、プッシュツートーク、ビデオ、データなどの1つ又は複数のサービスによってサポートされ得る。超高信頼、低レイテンシ機能のサポートは、サービスの優先順位付けを含み得、そのようなサービスは、公共安全又は一般的な商用用途に使用され得る。超高信頼、低レイテンシ、及び超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0083】
[0096] いくつかの例では、UE115はまた、デバイス間(device-to-device、D2D)通信リンク135を介して(例えば、ピアツーピア(peer-to-peer、P2P)プロトコル又はD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用する1つ又は複数のUE115は、基地局105の地理的カバレッジエリア110内にあってもよい。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレッジエリア110の外にあることがあり、又は場合によっては基地局105からの送信を受信できないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ内の他の全ての他のUE115に送信を行う、1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105が関与することなくUE115間で実行される。
【0084】
[0097] コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス認可、トラッキング、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)接続性、及び他のアクセス機能、ルーティング機能、又はモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(evolved packet core、EPC)又は5Gコア(5G core、5GC)であってよく、発展型パケットコア(EPC)又は5Gコア(5GC)は、アクセス及びモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(例えば、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF))、並びにパケットをルーティングするか又は外部ネットワークに相互接続する少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(例えば、サービングゲートウェイ(serving gateway、S-GW)、パケットデータネットワーク(Packet Data Network、PDN)ゲートウェイ(PDN gateway、P-GW)、又はユーザプレーン機能(user plane function、UPF))を含んでよい。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連付けられた基地局105によってサービスされるUE115のための、モビリティ、認証、及びベアラ管理などの非アクセス層(non-access stratum、NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割り当て並びに他の機能を提供し得るユーザプレーンエンティティを通じて転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、1つ又は複数のネットワーク事業者のためのIPサービス150に接続され得る。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)、又はパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0085】
[0098] 基地局105などのネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(access node controller、ANC)の一例であってもよいアクセスネットワークエンティティ140などのサブコンポーネントを含み得る。各アクセスネットワークエンティティ140は、ラジオヘッド、スマートラジオヘッド、又は送受信ポイント(transmission/reception points、TRPs)と呼ばれることがある、1つ又は複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通して、UE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つ又は複数のアンテナパネルを含んでよい。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140又は基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(例えば、ラジオヘッド及びANCs)にわたって分散されてもよく、又は単一のネットワークデバイス(例えば、基地局105)に統合されてもよい。
【0086】
[0099] ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲の中の、1つ又は複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(ultra-high frequency、UHF)領域又はデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建物及び環境特性によって遮断又は方向転換されることがあるが、その波は、屋内に位置するUE115にマクロセルがサービスを提供するのに十分に、構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの短波(high frequency、HF)又は超短波(very high frequency、VHF)部分のより低い周波数及びより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナ及びより短い距離(例えば、100キロメートル未満)に関連し得る。
【0087】
[0100] ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域との両方を利用し得る。例えば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療用(industrial, scientific, and medical、ISM)帯域などの無認可帯域において、ライセンス支援アクセス(License Assisted Access、LAA)、LTEアンライセンス(LTE-Unlicensed、LTE-U)無線アクセス技術、又はNR技術を利用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域の中で動作するとき、基地局105及びUE115などのデバイスは、衝突検出及び回避のためのキャリア検知を利用し得る。いくつかの例では、無認可帯域の中での動作は、認可帯域(例えば、LAA)の中で動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づいてよい。無認可スペクトルにおける動作は、例の中でもとりわけ、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、又はD2D送信などを含み得る。
【0088】
[0101] 基地局105又はUE115は複数のアンテナを装備する場合があり、複数のアンテナは、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、MIMO通信、又はビームフォーミング等の技法を採用するために使用される場合がある。基地局105又はUE115のアンテナは、MIMO動作をサポートし得るか又はビームフォーミングを送信若しくは受信し得る、1つ又は複数のアンテナアレイ又はアンテナパネル内に位置し得る。例えば、1つ又は複数の基地局アンテナ又はアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいて一緒に置かれてもよい。いくつかの例では、基地局105と関連付けられるアンテナ又はアンテナアレイは、多様な地理的位置に位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得る、アンテナポートのいくつかの行及び列を有するアンテナアレイを有してもよい。同様に、UE115は、様々なMIMO動作又はビームフォーミング動作をサポートし得る、1つ又は複数のアンテナアレイを有し得る。追加又は代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0089】
[0102] 基地局105又はUE115は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信又は受信することによってマルチパス信号伝搬を活用し、スペクトル効率を高めるために、MIMO通信を使用し得る。そのような技法は空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号が、例えば、異なるアンテナ又はアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信されてよい。同様に、複数の信号が、異なるアンテナ又はアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信されてよい。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(例えば、同じコードワード)又は異なるデータストリーム(例えば、異なるコードワード)に関連するビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定及び報告のために使用される異なるアンテナポートと関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが、同じ受信デバイスへ送信されるシングルユーザMIMO(single-user MIMO、SU-MIMO)、及び複数の空間レイヤが、複数のデバイスへ送信されるMU-MIMOを含む。
【0090】
[0103] 空間フィルタリング、指向性送信、又は指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(例えば、送信ビーム、受信ビーム)を成形又はステアリングするために送信デバイス又は受信デバイス(例えば、基地局105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の方位で伝搬するいくつかの信号が強め合う干渉を受けるが、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイの複数のアンテナ素子を介して通信される信号を合成することによって達成され得る。アンテナ素子を介して通信される信号の調整は、送信デバイス又は受信デバイスが、振幅オフセット、位相オフセット、又は両方を、デバイスに関連するアンテナ素子を介して搬送される信号に適用することを含んでよい。アンテナ素子の各々に関連する調整は、(例えば、送信デバイス若しくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、又はいくつかの他の方位に対する)特定の方位に関連するビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0091】
[0104] 基地局105又はUE115は、ビームフォーミング動作の一部としてビーム掃引技法を使用し得る。例えば、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、アンテナパネル)を使用し得る。いくつかの信号(例えば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、又は他の制御信号)は、異なる方向で複数回、基地局105によって送信され得る。例えば、基地局105は、送信の異なる方向に関連する異なるビームフォーミング重みセットに従って信号を送信し得る。異なるビーム方向への送信は、(例えば、基地局105などの送信デバイスによって、又はUE115などの受信デバイスによって)基地局105によるより後の送信又は受信のためのビーム方向を識別するために使用され得る。
【0092】
[0105] 特定の受信デバイスに関連するデータ信号などのいくつかの信号は、単一のビーム方向(例えば、UE115などの受信デバイスに関連する方向)において基地局105によって送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連するビーム方向は、1つ又は複数のビーム方向に送信された信号に基づいて決定され得る。例えば、UE115は、基地局105によって異なる方向に送信された信号のうちの1つ又は複数を受信することがあり、UE115が最も高い信号品質又は場合によっては許容可能な信号品質で受信した信号の指示を基地局105に報告し得る。
【0093】
[0106] いくつかの例では、デバイスによる(例えば、基地局105又はUE115による)送信は、複数のビーム方向を使用して実行されてよく、デバイスは、(例えば、基地局105からUE115への)送信のための合成されたビームを生成するために、デジタルプリコーディング又は無線周波数ビームフォーミングの組合せを使用し得る。UE115は、1つ又は複数のビーム方向のためのプリコーディング重みを示すフィードバックを報告してよく、フィードバックは、システム帯域幅又は1つ又は複数のサブバンドにわたるビームの構成された数に対応し得る。基地局105は、プリコーディングされてよく又はプリコーディングされなくてもよい基準信号(例えば、セル固有基準信号(cell-specific reference signal、CRS)、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS))を送信し得る。UE115は、PMI又はコードブックベースのフィードバック(例えば、マルチパネルタイプコードブック、線形結合タイプコードブック、ポート選択タイプコードブック)であり得る、ビーム選択のためのフィードバックを提供し得る。これらの技法について、基地局105によって1つ又は複数の方向に送信される信号を参照しながら説明するが、UE115は、(例えば、UE115による後続の送信又は受信のためのビーム方向を識別するために)信号を異なる方向に複数回送信するための、又は(例えば、データを受信デバイスに送信するために)信号を単一の方向に送信するための、同様の技法を採用し得る。
【0094】
[0107] 受信デバイス(例えば、UE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、又は他の制御信号などの様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信構成(例えば、指向性リスニング)を試みてもよい。例えば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って受信信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセット(例えば、異なる指向性リスニング重みセット)に従って受信することによって、又はアンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信信号を処理することによって、複数の受信方向を試みてもよく、それらのいずれも、異なる受信構成又は受信方向による「リスニング」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(例えば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一受信構成を使用し得る。単一の受信構成は、異なる受信構成方向(例えば、複数のビーム方向によるリスニングに基づいて、最も高い信号強度、最も高い信号対雑音比(signal to noise ratio、SNR)、又は場合によっては許容可能な信号品質を有すると決定されたビーム方向)によるリスニングに基づいて決定されたビーム方向に整合され得る。
【0095】
[0108] UE115及び基地局105は、データの受信に成功する可能性を高めるために、データの再送信をサポートし得る。ハイブリッド自動再送要求(Hybrid automatic repeat request、HARQ)フィードバックは、データが通信リンク125上で正しく受信される可能性を高めるための1つの技法である。HARQは、誤り検出(例えば、巡回冗長検査(cyclic redundancy check、CRC)を使用する)、前方誤り訂正(forward error correction、FEC)、及び再送信(例えば、自動再送要求(automatic repeat request、ARQ))の組合せを含み得る。HARQは、劣悪な無線条件(例えば、低い信号対雑音条件)において媒体アクセス制御(medium access control、MAC)レイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、デバイスは、デバイスが特定のスロットの中の以前のシンボルにおいて受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロットの中で、又は何らかの他の時間間隔に従って、HARQフィードバックを提供し得る。
【0096】
[0109] いくつかの例では、UE115は、チャネル係数圧縮を通して推定された通信チャネルを報告し得る。例えば、UE115は、2Dチャネル推定を実行し、推定されたチャネルを表すチャネル係数のセットを生成するために、時間領域応答及び空間モデルを使用し得る。チャネル係数のセットは、基地局105への送信のために量子化及び符号化され得る。いくつかの例では、時間領域応答は、チャネルの時間遅延を表す時間領域基底関数を使用して生成され得る。UE115は、異なる時間遅延におけるチャネルの時間領域応答のエネルギーに基づいて、時間領域基底関数のセットを選択し得る。追加的又は代替的に、空間モデルは、空間領域基底関数に基づき得る。UE115は、アンテナポートの1つ又は複数のペア(例えば、UE115におけるアンテナのペア又は基地局105におけるアンテナのペア)間の測定された相関に基づいて、又はUE115におけるアンテナアレイの2Dトポロジと基地局105におけるアンテナアレイの2Dトポロジとを使用して(例えば、UE115又は基地局105における)アンテナポートの1つ又は複数のペア間の相関をモデル化することに基づいて、空間領域基底関数のセットを選択し得る。
【0097】
[0110] いくつかの例では、UE115は、予想誤差を低減するチャネル圧縮構成を決定するために、基底関数の数又はチャネル係数ごとに使用される量子化ビットの数等、チャネル係数圧縮の異なる組合せを動的に評価し得る。場合によっては、UE115は、1つ又は複数のチャネル圧縮パラメータの指示を基地局に送信し得る。追加的又は代替的に、基地局105は、UE115がチャネル係数のセットを生成するのを支援するために、1つ又は複数のチャネル圧縮パラメータをUE115に示し得る。追加的又は代替的に、係数のセットが推定されたチャネルを表す精度を高めるために、UE115は、異なるタイムスロット間の量子化チャネル係数の値の変化を決定するために差分符号化を使用し得る。いくつかの例では、(例えば、推定されたチャネルに関連付けられたパラメータではなく)推定されたチャネルを表すチャネル係数を示すことは、基地局によって獲得されるチャネル知識を増加させ、したがって、チャネルの容量を増加させるために基地局によって実行される適応技法の効率を増加させ得る。
【0098】
[0111]
図2は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様を実装し得る。例えば、ワイヤレス通信システム200は、
図1を参照しながら記載された対応するデバイスの例であり得る、基地局105-aとUE115-aとを含み得る。基地局105-a及びUE115-aは、
図1を参照しながら記載された地理的カバレッジエリア110の一例であり得る地理的カバレッジエリア110-a内で通信し得る。いくつかの例では、UE115-aは、通信リンク205及び通信リンク215を介して基地局105-aと通信し得る。
図2の例では、通信リンク205はダウンリンクであってよく、通信リンク215はアップリンクであってよい。
【0099】
[0112] いくつかの例では、送信デバイス(例えば、基地局105-a)は、送信デバイス(例えば、基地局105-a)においてチャネル適応技法を有効にし得る受信デバイス(例えば、UE115-a)からチャネル知識(例えば、通信チャネルの知識)を取得し得る。例えば、通信チャネルの応答(例えば、チャネル応答)は、通信チャネルのインパルス応答関数を指す場合がある。すなわち、チャネルは、通信チャネルのインパルス応答関数のチャネル伝達関数又は時間領域フーリエ変換によって特徴付けられ得る。例えば、通信デバイスから送信された信号は、送信信号が複数の(例えば、2つよりも多い)経路によって受信通信デバイスに到達し得るように、マルチパス伝搬を経験し得る。マルチパス伝搬は、周囲エリア内の物体からの大気ダクト、屈折、又は反射から生じ得る。いくつかの例では、マルチパス伝搬は、送信された信号の干渉及び位相シフト(例えば、マルチパス干渉又はマルチパス歪み)をもたらす可能性があり、これは、受信通信デバイスにおける検出の前に信号に影響を及ぼし得る。すなわち、受信時の信号は、送信時の信号に対して変更されてもよい。
【0100】
[0113] いくつかの例では、受信信号(例えば、通信チャネルを通してマルチパス伝搬を経験した信号)は、通信チャネルのインパルス応答関数によって記述され得る。インパルス応答関数は、外部変化(例えば、入力)に応答したシステムの反応(例えば、出力)を指し得る。したがって、インパルス応答関数は、(例えば、異なる経路を経験することに起因して)異なる時間に受信機に到着する送信信号(例えば、短い入力信号)の異なるインパルスを考慮し得る。すなわち、通信チャネルのインパルス応答関数は、システム(例えば、通信チャネル)の挙動を時間の関数として記述することができる。したがって、通信チャネルのインパルス応答関数(例えば、通信チャネルの応答又はチャネル応答)の知識は、送信デバイスにおけるチャネル適応技法を支援し得る。
【0101】
[0114] いくつかの例では、チャネル適応技法が、チャネルの容量を増加させるために基地局105-aによって使用され得る。例えば、チャネルプリコーディング、MU-MIMOスケジューリング、干渉緩和等、チャネル適応技法が、システム容量を最大化することを目的として送信機によって使用され得る。基地局105-aは、いくつかの例では、CSF報告を介してチャネル知識を取得することができ、UE115-aは、チャネル推定を実行し、推定されたチャネルに関連付けられた1つ又は複数のパラメータ(例えば、CSIパラメータ)を基地局105-aに報告する。
【0102】
[0115] しかしながら、いくつかの例では、基地局105-aにチャネル知識を報告するための技法は不十分であり得る。例えば、(例えば、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)等の)アップリンク制御チャネルを使用してチャネルステータス(例えば、CSIパラメータ)を報告することは、オーバーヘッド及び精度の点で非効率的であり得る。いくつかの例では、オーバーヘッド及び精度に関する非効率性は、(例えば、マッシブMIMO通信の場合)基地局105-aにおけるアンテナポートの数の増加とともに増加し得る(例えば、より顕著であり得る)。例えば、基地局105-aにおける送信のために使用されるアンテナポートの数が増加する場合、所与のチャネルを介して送信される情報が増加する可能性があり(すなわち、通信チャネルがより豊かになり得る)、したがって、チャネルのCSF報告のために使用されるオーバーヘッドも増加し得る。したがって、CSIパラメータを報告するための技法(例えば、解)は、追加又は全てのチャネル特性を捕捉するのに適していない場合があり、したがって、チャネルの限られた又は不正確な表現である場合がある。更に、CSIパラメータを報告するための技法は、例えば、報告されるCSIが送信機におけるポート(例えば、アンテナポート)の数とともにスケーリングする場合、大規模MIMO通信にあまり適していない場合があり、したがって、レイテンシの増加、ネットワークリソースの非効率的な使用等によってシステム性能を低下させ得る。
【0103】
[0116] いくつかの他の例では、推定されたチャネルに関連付けられたCSIパラメータを報告するのではなく、UE115-aは、チャネル圧縮を通して推定されたチャネル自体を報告し得る。例えば、UE115-aは、チャネル知識を報告するために使用されるオーバーヘッドと、チャネルが表される精度とのバランスをとるために、効率的なチャネル表現のための技法を利用し得る。いくつかの例では、効率的な(例えば、圧縮された)チャネル表現が、望ましいオーバーヘッド精度トレードオフを達成するために、並びに、例えば、1つ又は複数のパラメータを使用してオーバーヘッド精度トレードオフを調整するための機構を可能にするために、CSFフォーマットとして使用され得る。言い換えれば、チャネル応答の圧縮された表現は、例えば、オーバーヘッド精度トレードオフに関して、CSF報告のための基礎として使用されてもよく、機構がシステムパラメータに従ってそのようなトレードオフを調整することを可能にする。場合によっては、チャネル応答の圧縮された表現は、チャネル応答の2D分解(例えば、モデル)を使用して達成され得る。いくつかの例では、チャネル応答のそのような表現を使用することは、CSF報告効率を改善し、より正確なチャネル知識を使用し得る送信デバイス(例えば、基地局105-a)におけるチャネル適応技法を可能にし得、チャネルのシステム容量を増加させる。
【0104】
[0117] 説明のための例として、UE115-aは、通信リンク205を介して基地局105-aから1つ又は複数の基準信号(例えば、基準信号210)を受信し得る。いくつかの例では、基準信号210は、UE115-aと基地局105-aとの間の通信のためのチャネルを介して送信され得る。UE115-aは、基準信号210に基づいてチャネルのチャネル応答を測定し得る。いくつかの例では、チャネル応答を測定することの一部として、UE115-aは、チャネルの周波数領域応答を測定し、チャネルの時間領域応答を生成し得る。チャネルの時間領域応答は、チャネルの周波数領域応答から評価することができる。追加的又は代替的に、UE115-aは、チャネルの時間領域応答又はチャネルの周波数領域応答に基づいて空間モデルを生成し得る。例えば、空間モデルは、チャネルの時間領域応答又は周波数領域チャネル応答の空間挙動を評価することによって生成され得る。すなわち、UE115-aは、基地局105-aにおける異なるアンテナからのチャネルの時間領域応答(例えば、又は周波数領域応答)間の相関を計算し、計算された相関に基づいて、空間モデル(例えば、空間領域基底関数のセット)を決定し得る。いくつかの例では、UE115-aは、通信リンク215を介してメッセージ220を基地局105-aに送信し得る。いくつかの例では、メッセージ220は、チャネル応答を表す2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示し得る。いくつかの例では、2Dモデルは、チャネルの時間領域応答と空間モデルとを含み得る。
【0105】
[0118]
図3は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするチャネル圧縮プロシージャ300の一例を示す。いくつかの例では、チャネル圧縮プロシージャ300は、それぞれ
図1及び
図2に関して記載されたワイヤレス通信システム100及び200の態様を含み得る。例えば、チャネル圧縮プロシージャ300は、
図1及び
図2を参照しながら記載された対応するデバイスの一例であり得るUE115によって実装され得る。
【0106】
[0119] いくつかの例では、チャネル応答のコンパクトな表現は、空間領域及び時間領域における通信チャネルのスパース性質(例えば、スパース性)を利用し得る。例えば、空間領域では、送信デバイス(例えば、基地局)におけるアンテナポート間の相関、又は受信デバイス(例えば、UE)におけるアンテナポート間の相関は、自己相関行列の1つ又は複数の固有ベクトル(例えば、アンテナポートの数と比較して少数の固有ベクトル)を使用しながら、チャネルの正確な表現を可能にし得る。いくつかの例では、空間領域基底関数は、自己相関行列の固有ベクトルであり得る。言い換えれば、基地局及びUEにおけるアンテナは、第1のアンテナによって経験されるチャネルが、第1のアンテナの近くに位置する第2のアンテナによって経験されるチャネルと相関され得るように、相関され得る。したがって、コロケートされたアンテナは相関されてもよく、そのようなアンテナの相関はチャネル圧縮のために利用され得る。追加的又は代替的に、1つの送信アンテナ(例えば、基地局におけるアンテナ)と受信アンテナ(例えば、UEにおけるアンテナ)との間のチャネルはまた、時間領域においてスパースであり得る。いくつかの例では、時間領域におけるチャネルのスパース性(例えば、時間領域タップのスパース性)は、1つ又は複数の時間領域タップ(例えば、時間遅延)を使用してチャネル応答の正確な表現を可能にし得る。いくつかの例では、時間遅延は、時間周波数モデル(例えば、チャネルの時間領域応答)の時間領域基底関数として使用され得る。
【0107】
[0120] 例えば、
図3によって示されるように、空間領域基底関数305及び時間領域基底関数310は、チャネル応答を表す2D(例えば、時間及び空間)モデル(例えば、チャネル応答のコンパクトな表現)を生成するために(例えば、それぞれ320及び315において)組み合わせられ得る。いくつかの例では、2Dモデルは、2Dチャネル推定330と、量子化340と、符号化350とを含み得るチャネル圧縮325において使用され得る。例えば、2Dチャネル推定330は、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを取得するために使用され得る。追加的又は代替的に、チャネル係数の量子化340及び符号化350(例えば、エントロピー符号化)は、基地局に報告される情報(例えば、ペイロード)の更なる圧縮を可能にし得る。例えば、チャネル係数は、(例えば、それぞれ335及び345において)量子化340及び符号化350を使用して更に圧縮され、355において基地局に送信され得る。
【0108】
[0121]
図4A及び
図4Bは各々、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする性能応答
図400の一例を示す。いくつかの例では、性能応答
図400(例えば、性能応答
図400-a及び性能応答
図400-b)は、ワイヤレス通信システム100及び200の態様を実装するか、又はそれらの態様によって実装され得る。例えば、性能応答
図400は、
図1及び
図2を参照しながら記載された対応するデバイスの例であり得る、基地局とUEとの間の通信と関連付けられ得る。
【0109】
[0122]
図4Aの例に示すように、チャネル推定報告(例えば、基地局に示されたチャネル係数のセット)が推定チャネルを表す精度は、推定チャネルを表すために使用されるビット数(例えば、係数ごとの平均ビット数)に依存し得る。例えば、性能応答
図400-aは、ビットの関数としてプロットされた圧縮チャネルの正規化平均二乗誤差(normalized mean square error、NMSE)(例えば、圧縮チャネル応答と測定チャネル応答との間の誤差)を示し、各性能応答(例えば、曲線)は、空間領域基底関数のセットを生成するための異なる技法を表し得る。言い換えれば、性能応答
図400-aは、例えば、ビット単位のシグナリングオーバーヘッドとチャネル推定報告の精度との間の異なるトレードオフの性能を示す。
図4Aの例では、性能応答
図400-aに示される性能は、20MHzチャネル帯域幅、送信機(例えば、基地局)における32個のアンテナポート、受信機(例えば、UE)における1個のアンテナポート、及び3キロメートル毎時(kmph)のUE速度に基づき得る。しかしながら、異なる数の時間領域基底関数、異なる数の空間領域基底関数、又は異なる数の量子化ビット(例えば、量子化のためのビット)を使用して、異なるトレードオフが達成され得る。
【0110】
[0123] いくつかの例では、性能応答(例えば、性能応答425-a、性能応答420-a、性能応答415-a、及び性能応答410-a)は、チャネルを表すために使用されるビット数(例えば、係数ごとに使用される平均ビット数)が増加するにつれて、(例えば、2DモデルのMMSE解から取得された)圧縮されたチャネル応答のNMSEが減少することを示し得る。いくつかの例では、性能応答425-aは、空間領域基底関数のセットが事前定義される(例えば、固定される)場合に達成されてもよく、性能応答420-aは、基底関数のセットが60スロットごとに更新される(例えば、SVDを使用して計算される)場合に達成されてもよく、性能応答415-aは、空間領域基底関数が20スロットごとに更新される(例えば、SVDを使用して計算される)場合に達成されてもよく、性能応答410-aは、基底関数のセットが瞬間的に更新される場合に達成されてもよい(例えば、性能応答410-aは、性能応答415-a、性能応答420-a、及び性能応答425-aのための基準に対応し得る)。いくつかの例では、性能応答
図400-aは、例えば、CSIパラメータに依拠するCSF機構と比較して、本明細書で記載されるチャネル圧縮技法によって達成される(例えば、シグナリングオーバーヘッド及びチャネル応答の精度の両方に関する)改善を示し得る。場合によっては、本明細書で記載されるチャネル圧縮技法は、送信機側(例えば、基地局における)及び受信機側(例えば、UEにおける)の両方において比較的低い複雑度を有し得る。追加的又は代替的に、利用されるメモリはまた、例えば、空間領域又は時間領域(例えば、インパルス応答領域)における基底関数の数の低減(例えば、16未満)に起因して、比較的小さくなり得る。
【0111】
[0124] いくつかの例では、受信デバイス(例えば、UE)の速度は、チャネル係数のセットの精度が、チャネル係数のセットを生成するために使用される空間領域基底関数にどのように依存するかに影響を与え得る。例えば、性能応答
図400-bに示される性能は、20MHzチャネル帯域幅、送信機(例えば、基地局)における32個のアンテナポート、受信機(例えば、UE)における1個のアンテナポート、及び120kmphのUE速度に基づき得る。いくつかの例では、性能応答425-bは、空間領域基底関数のセットが事前定義される(例えば、固定される)場合に達成されてもよく、性能応答420-bは、基底関数のセットが60スロットごとに更新される場合に達成されてもよく、性能応答415-bは、基底関数のセットが20スロットごとに更新される場合に達成されてもよく、性能応答410-bは、基底関数のセットが瞬間的に更新される場合に達成されてもよい。場合によっては、チャネル係数のセットの性能応答(例えば、性能応答425-b、性能応答420-b、及び性能応答415-b)は、例えば、3kmphのUE速度に基づき得る
図4Aの例に示された性能応答(例えば、性能応答425-a、性能応答420-a、及び性能応答415-a)と比較して、空間領域基底関数のセット(例えば、空間領域基底関数が更新され得るレート)にあまり依存しない場合がある。
【0112】
[0125] いくつかの例では、メッセージごとの平均ビット数(例えば、結果として得られる圧縮されたチャネルビット)は、Z×M×BT×BRとして表されてもよく、Zは係数ごとの平均ビット数を表してもよく、Mは時間領域位置(例えば、時間領域基底関数)の数を表してもよく、BTは送信デバイス(例えば、基地局)の空間モデルを決定する(例えば、生成する)ための空間領域基底関数の数を表してもよく、BRは受信デバイス(例えば、UE)の空間モデルを決定する(例えば、生成する)ための空間領域基底関数の数を表してもよい。例えば、量子化及び符号化(例えば、エントロピー符号化)後の係数(例えば、Z)ごとの平均ビット数は、周期的に又は非周期的に(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)を使用して)基地局に通信され得る。例えば、係数ごとの平均ビット数は、(例えば、1つ又は複数のCSF機構に従って実行され得るように)基地局によるスケジューリングに従って通信され得る。追加的又は代替的に、(例えば、2DモデルのMMSE解から取得された)圧縮されたチャネル応答のNMSEは、周期的又は非周期的に(例えば、CSF報告ごとに)基地局に通信され得る。
【0113】
[0126] 追加的又は代替的に、量子化のために使用されるビット数(例えば、チャネル係数の実数成分又は虚数成分ごとのビット数)は、(例えば、オーバーヘッド精度トレードオフに関連付けられたパラメータに従って)適応的に選択され、周期的又は非周期的に通信され得る。いくつかの例では、基地局は、量子化のための所望のビット数をUEに示し得る。追加的又は代替的に、基地局は、報告の所望の精度(例えば、チャネル係数のセットの所望のNMSE又はMSE)をUEに示してもよく、UEは、それに応じて(例えば、量子化のための)いくつかのビットを選択してもよい。例えば、(例えば、圧縮されたチャネル応答を表し得る)係数を基地局に送信するために、UEは、各係数成分(例えば、実数又は虚数)がいくつか(例えば、Z/2)のビットを使用して表され得るように、係数をバイナリ表現に変換し得る。いくつかの例では、UEは、チャネルの表現の精度を高めるためにビットの数(Z)を増加させ得る(例えば、量子化誤差が減少する)。そのような例では、メッセージペイロードも増加し得る。したがって、精度と報告オーバーヘッドの低減との間のトレードオフは、量子化のために使用されるビット数を調整することによって達成され得る。
【0114】
[0127] いくつかの例では、精度とオーバーヘッドとの間のトレードオフは、チャネル状態に関して決定され得る。例えば、SNRが比較的低い場合、CSFの精度も低くなる場合があり、UEは、係数ごとにより少ないビットを使用することを選択し得る(例えば、又は基地局によって命令され得る)。UEは、係数の量子化雑音が性能を低減(例えば、制限)し得ないように、ビット数を選択し得る。例えば、ビット数は、量子化雑音が熱雑音よりも所与の係数だけ低くなり得るように決定され得る。別の例では(例えば、係数ごとのビット数がある値に設定される場合)、係数ごとのビット数は、圧縮されたチャネルの精度を高めるために、他のパラメータ(例えば、基底関数の数)と一緒に適応され得る。
【0115】
[0128] いくつかの例では、UEは、量子化のための選択されたビット数を基地局にシグナリングし得る。追加的又は代替的に、UEは、チャネルの経験したMSEに関して、又は経験したSNRに関して、量子化のためのビット数を決定し得る。いくつかの例では、UEは、量子化のための選択されたビット数を基地局にシグナリングし得る。追加的又は代替的に、UEは、例えばエントロピーエンコーダを使用して、係数の圧縮のために辞書を利用し得る。いくつかの例では、エントロピーエンコーダ辞書(例えば、辞書シンボル)の決定は、(例えば、チャネル係数のセットを示す)平均メッセージ長を低減するために実行され得る。追加的又は代替的に、エントロピーエンコーダ辞書シンボルは、周期的又は非周期的に、基地局からUEに事前定義又は通信され得る。いくつかの他の例では、UEは、前の送信の統計値を使用してエントロピーエンコーダ辞書を決定し、決定されたエントロピーエンコーダ辞書を基地局に示し得る。他の例では、基地局は、(例えば、UEによって)使用されるエントロピーエンコーダ辞書を決定し、決定されたエントロピーエンコーダ辞書をUEに示し得る。場合によっては、基地局は、基地局における動作に関連付けられた複雑度を低減するために、決定されたエントロピーエンコーダ辞書を他のUEとともに(例えば、一緒に)UEに示し得る。
【0116】
[0129]
図5は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする時間領域チャネル応答
図500の一例を示す。いくつかの例では、時間領域チャネル応答
図500は、ワイヤレス通信システム100及び200の態様を実装し得るか、又はそれらの態様によって実装され得る。例えば、時間領域チャネル応答
図500は、
図1及び
図2を参照しながら記載された対応するデバイスの例であり得る、基地局とUEとの間の通信と関連付けられ得る。
【0117】
[0130] いくつかの例では、チャネル係数のセットは、チャネルの空間モデル及び時間領域応答を含む2D(例えば、時間空間)モデルを使用して生成され得る。例えば、空間モデルは空間領域基底関数から生成されてもよく、チャネルの時間領域応答は時間領域基底関数に基づいて生成されてもよい。いくつかの例では、空間領域基底関数及び時間領域基底関数は、
図3を参照しながら記載された対応する基底関数の例であり得る。例えば、空間領域基底関数は、送信デバイス(例えば、基地局)におけるアンテナポート間、又は受信デバイス(例えば、UE)におけるアンテナポートペア間の相関を反映してもよく、時間領域基底関数は、チャネル応答の時間領域位置を反映してもよい。
【0118】
[0131] いくつかの例では、チャネルの時間領域応答(例えば、時間周波数モデル)は、チャネルの周波数領域応答の時間領域変換によって表され得る。言い換えれば、チャネルの時間領域応答は、チャネルの周波数応答から評価され得る。例えば、チャネルの時間領域応答は、UEにおける各アンテナポートについてのチャネルの測定された周波数領域応答のフーリエ変換に対応し得る。すなわち、チャネルの周波数領域応答が測定され、フーリエ変換を介して(例えば、スパース)時間領域応答に変換され得る。例えば、チャネルの時間領域応答は、以下の式によって表すことができる。
【0119】
【0120】
ここで
【0121】
【0122】
は、周波数領域応答(例えば、ここで
【0123】
【0124】
は、(第i番目の)アンテナポートで測定されたチャネルのいくつか(N個)の周波数領域係数を含むベクトルである)を表してもよく(例えば、ここでiは、0~Np-1の範囲である)、
【0125】
【0126】
は、時間領域応答(例えば、ここで
【0127】
【0128】
は、チャネルのいくつか(M個)の時間領域係数(例えば、周波数領域応答のフーリエ変換)を含むベクトルである)を表してもよく、nは、ノイズを表してもよい。更に、各行列Fcは、時間領域(例えば、インパルス応答領域)基底関数のセットを表してもよく(例えば、ここでFcはいくつか(N個)の行及びいくつか(M個)の列を有する行列である)、これは、場合によっては、各々がいくつかの数(M個)の係数を有する、選択されたいくつか(N個)の時間領域基底関数行に切り取られたスパースフーリエ行列であり得る。
【0129】
[0132] いくつかの例では、時間領域基底関数(例えば、F
c)は、異なる時間位置(例えば、遅延)におけるチャネルの時間領域応答のエネルギーに基づいて決定され得る。例えば、UEは、時間領域応答のエネルギーが、例えば他の時間遅延における時間領域応答と比較して比較的高い、いくつか(M個)の時間遅延(例えば、時間領域基底関数)を選択し得る。場合によっては、UEは、複数の送信アンテナポート(例えば、基地局へのアップリンク通信のために使用される各アンテナポート)及び複数の受信アンテナポート(例えば、基地局からのダウンリンク通信のために使用される各アンテナポート)における通信チャネルの時間領域応答を決定し(例えば、見つけ)、いくつかの時間遅延(例えば、M個の時間遅延)の間、(例えば、送信アンテナポート及び受信アンテナポートの各々にわたって)エネルギーを累積し得る。例えば、
図5の例に示されるように、時間領域チャネル応答
図500は、様々な時間遅延(例えば、τ
0,τ
1,τ
2,τ
3,τ
4)における通信チャネル(例えば、時間領域チャネル応答)の正規化された時間領域応答を示す。場合によっては、UEは、時間領域基底関数として上位M個の時間遅延(例えば、位置)を選択し得る。具体例として、Mが3に等しい場合、時間領域位置は、τ
0、τ
1、及びτ
3を含み得る。
【0130】
[0133] いくつかの他の例では、UEは、M個の時間位置を見つけるために反復手法(例えば、マッチング追跡)を使用し得る。例えば、UEは、異なる時間遅延組合せを反復的に評価し、推定されたチャネルの予想平均二乗誤差(MSE)が低減される時間遅延の組合せを選択し得る。いくつかの例では、各反復中に(例えば、各ラウンドにおいて)、UEは、構成された又は事前定義されたいくつか(m個)の利用可能な時間位置(例えば、τ0,τ1,τ2,τ3,τ4、ここで、mは5に等しい)にわたってループし、例えば、利用可能な時間位置の各々が時間位置のサブセットに追加された場合、予想されるMSEを評価し得る。UEは、予想されるMSEを使用して、それぞれの反復(例えば、ラウンド)中に追加される(例えば、選択される)時間位置を決定し、例えば、所望のいくつかの(M個)の位置が選択されるまで反復を続けることができる。いくつかの例では、UEはまた、改良段階を実行し得る。例えば、UEは、M個の選択された時間位置にわたってループし、各反復中に、(例えば、M個の時間位置のセットから)1つの時間位置を除去し、MSEが改善されるように、利用可能な時間位置の数(m個)のうちの別の(例えば、まだ選択されていない)時間位置を探索し得る。場合によっては、MSEが他の時間位置で(例えば、実際に)改善された場合、UEは、除去された時間位置を他の時間位置で置き換え得る。
【0131】
[0134] いくつかの例では、UEは、時間領域基底関数として選択された時間位置を基地局に示し得る。場合によっては、指示は、直接的な方法又は異なる方法であり得る(例えば、指示は、前の状態からの差に対応し得る)。場合によっては、基地局は、使用される時間位置の数(M個)をUEにシグナリングし得る。いくつかの他の場合には、UEは、時間位置の数(M個)を基地局に報告し得る。更に、基地局は、(例えば、時間領域基底関数を決定するために)使用される時間領域粒度をUEにシグナリングし得るか、又はUEは、時間領域粒度を基地局に報告し得る。追加的又は代替的に、基地局は、報告の所望の(例えば、ターゲット)精度(例えば、圧縮されたチャネル応答の所望のMSE)をシグナリングしてもよく、UEは、所望のMSEに基づいていくつかの時間位置又は時間領域粒度を決定してもよい。場合によっては、UEは、時間位置の数又は時間領域粒度を基地局に報告し得る。いくつかの例では、時間位置の数又は時間領域粒度は、チャネルの時間領域応答を再構成するために基地局によって使用され得る。追加的又は代替的に、基地局は、時間領域基底関数のコードブックをUEに示し得る。そのような例では、UEは、示されたコードブックから時間領域基底関数のセットを選択し得る。追加的又は代替的に、UEは、コードブックの選択された時間領域基底関数のインデックスを基地局に報告し得る。
【0132】
[0135] 場合によっては、UEは、周期的に更新された基底関数(例えば、時間領域基底関数又は空間領域基底関数)をシグナリングしてもよく、例えば、更新間隔は、基地局及びUEの両方によって(例えば、別々に)決定された事前定義された値、UEのモビリティ状態に基づいてUEによって選択された事前定義された値、UEの速度、又は(例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)メッセージを介して)基地局によって構成された値に基づく。そのような場合、各指示は、特定の周期を有し得る。いくつかの他の場合には、基底関数は、非周期的に更新されてもよく、例えば、UE又は基地局は、通信帯域幅の変化、又は報告の低減されたターゲット精度、又は低減されたMSE(例えば、測定されたMSEの低下)に基づいて、基底ベクトルの非周期的更新を要求し得る。そのような場合、各指示は、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)、MAC-CE、又はRRCメッセージを使用して通信され得る。
【0133】
[0136] いくつかの例では、空間モデル(例えば、時間空間モデル)は、チャネルの時間領域応答又はチャネルの周波数領域応答を使用して評価され得る。例えば、空間モデルは、チャネルの時間領域応答又はチャネルの周波数領域応答の空間挙動に基づいて生成され得る。いくつかの例では、空間モデルは、空間領域基底関数の線形結合として表される空間にわたる各時間領域遅延(例えば、タップ)に対応し得る(例えば、それを伴い得る)。いくつかの例では、空間モデルは、以下の式によって表すことができる。
【0134】
【0135】
ここで
【0136】
【0137】
は、(第i番目の)UEのアンテナポートで測定されたチャネルの時間領域応答(例えば、時間領域タップ)を表してもよく(例えば、ここでiは、0~Np-1の範囲である)、cj[m]は、推定された通信チャネルの時間空間応答を表してもよい(例えば、ここでjは、0~Br-1の範囲である)。追加的又は代替的に、各行列Ui,jは、空間領域基底関数を表し得る。したがって、アンテナ(例えば、空間)にわたる各時間領域応答
【0138】
【0139】
の関与は、周波数領域係数の数(例えば、Br<Np)よりも少ないいくつかの基底関数(例えば、Br)を使用して表され得る。式2によって示されるように、時間領域応答のNp値は、Br基底関数の線形結合として記述されてもよく、線形結合のBr重みは、ベクトルc(例えば、c0[m]~cBr-1[m])であってもよい。いくつかの例では、異なる時間領域応答
【0140】
【0141】
は、同じ基底関数(例えば、U行列)を使用することができるが、異なるcベクトル(例えば、重み)を使用することができる。
【0142】
[0137] いくつかの例では、空間領域基底関数を決定するために複数の技法が使用され得る。空間領域基底関数を選択するために、例えば、送信デバイス又は基地局におけるアンテナポートアレイと、受信デバイス又はUEにおけるアンテナポートアレイとに対して、異なる技法が適用され得る。1つの例では、UEは、例えば、UEアンテナポートアレイ又は基地局アンテナポートアレイの自己相関行列を評価することによって、空間領域基底関数を選択し得る。いくつかの例では、UEは、アンテナポートの各ペア(例えば、UEにおけるアンテナポートの各ペア、又は基地局におけるアンテナポートの各ペア及び基地局)間の相関を直接測定することによって自己相関行列を評価し得る。いくつかの他の例では、UEは、(例えば、アンテナポートの相関ペアのセットからの)アンテナポートの最も低い相関ペアを測定し、線形補間を使用して(例えば、アンテナポートの相関ペアのセットの)アンテナポートの他の相関ペア間の相関を評価し得る。例えば、最も低い相関アンテナポートに基づいて空間領域基底関数を選択するために、基地局は、(例えば、それぞれのアンテナアレイにおける他のアンテナポートに対して)最も低い相関を有する基地局のアンテナアレイにおけるいくつかのアンテナポート(例えば、2つ)を示し得る。それに応答して、UEは、示されたアンテナポート間の相関を評価し、相関値に基づいて空間領域基底関数を決定することができる。
【0143】
[0138] 更にいくつかの他の例では、UEは、自己相関行列のモデルとして(例えば、UEにおける、又は基地局における)アンテナアレイの2Dトポロジを使用し得る。そのような例では、UEは、(例えば、基地局における)ポートの1つ又は複数のペアの相関を測定し、相関が以下の形式であると仮定して、(例えば、基地局におけるアンテナポートの相関ペアのセットの)アンテナポートの他のペアについての相関を外挿することができ、すなわち
【0144】
【0145】
であり、ここで、f1及びf2は、モデルを観測に適合させるように調整され得る2Dトポロジモデルのパラメータに対応することができ、dは、相関する(例えば、2つの)アンテナポート間の距離に対応することができる。いくつかの例では、基地局におけるアンテナポートペア間の相関は、基地局の自己相関行列を決定するために、あるタイプの基準信号(例えば、CSI-RS)を使用して(例えば、UEによって)測定され得る。いくつかの他の例では、別のタイプの基準信号(例えば、SRS)が、UEの自己相関行列を決定するために(例えば、基地局によって)使用され得る。いくつかの他の場合には、任意のダウンリンク基準信号が、基地局の自己相関行列を決定するために使用されてもよく、任意のアップリンク基準信号が、UEの自己相関行列を決定するために使用されてもよい。
【0146】
[0139] いくつかの他の例では、UEは、空間自己相関行列に対してSVDを実行することによって空間領域基底関数を決定し得る。例えば、SVDは以下のように表されてもよい。
[U,S,V]=svd(Rbs) (3)
ここで、U、S、及びVは、各々N×N行列であってもよく、Rbsは、基地局における自己相関行列であってもよい。
【0147】
[0140] そのような例では、UEは、(例えば、固有値のセットの)最大のB個の固有値に対応する最初のB個のベクトル(例えば、固有ベクトル)を選択し得る。例えば、UEは、例えば、アンテナポートの他の線形結合についてのチャネル応答における変動と比較して、(例えば、チャネル応答における)比較的大きい量の変動が生じ得るアンテナポートの線形結合に対応する固有ベクトルを見つけ得る。いくつかの例では、選択された固有ベクトル(例えば、基底関数)は以下のように表され得る。
【0148】
【0149】
[0141] いくつかの例では、1つ又は複数の信号は、自己相関行列の評価をサポートし得る。例えば、基地局は、比較的低い相関を有する1つ又は複数のアンテナポートペアをUEに示し得る(例えば、又はUEは、基地局に示し得る)。いくつかの例では、基地局は、それぞれのデバイスのアンテナアレイの2DトポロジをUEに示し得る(例えば、又はUEは基地局に示し得る)。他の例では、基地局は、UEにUE自己相関行列を示すことができる。場合によっては、指示は、直接的な方法又は異なる方法であり得る(例えば、指示は、前の状態からの差に対応し得る)。いくつかの例では、基地局は、UEにおけるアンテナポートペアのうちのどれが、例えば、アンテナポートペアのセットの最も低い相関アンテナポートペアに対応するかを示し得る。いくつかの他の例では、基地局は、2Dトポロジモデル(例えば、f1及びf2)をUEに示し得る。
【0150】
[0142] いくつかの例では、1つ又は複数の信号は、空間領域基底関数の選択をサポートし得る。例えば、基地局は、使用される空間領域基底関数(例えば、BT又はBR)の数をUEに示すことができる。基地局は、報告の所望の精度(例えば、圧縮されたチャネル応答に対する所望のMSE)を示すことができ、UEは、示されたMSEに基づいていくつかの空間領域基底関数(例えば、BT又はBR)を決定することができる。場合によっては、UEは、使用される空間領域基底関数の数を基地局に報告し得る。他の場合には、基地局は、受信アンテナの空間領域基底関数値、又は基底関数の事前定義されたセットのインデックスをUEに示し得る。更なる場合には、指示は、直接的な方法又は異なる方法であり得る(例えば、指示は、前の状態からの差に対応し得る)。UEは、送信アンテナの基底関数値又は基底関数の事前定義されたセットのインデックスを基地局に示すことができる。いくつかの例では、指示は、直接的な方法又は異なる方法であり得る(例えば、指示は、前の状態からの差に対応し得る)。いくつかの例では、各任意の指示は、周期的に(例えば、指示タイプごとに専用の周期を用いて)又は非周期的に送信され得る。例えば、指示は、DCI、媒体アクセス制御-制御エレメント(medium access control-control element、MAC-CE)、又はRRCメッセージを使用して通信され得る。
【0151】
[0143] いくつかの例では、空間モデルは、送信デバイス(例えば、基地局)の観点から以下のように別個に書かれ得る。
【0152】
【0153】
受信デバイス(例えば、UE)の観点からは、
【0154】
【0155】
ここで
【0156】
【0157】
は、それぞれ基地局及びUEの(第i番目の)アンテナポートで測定されたチャネルの時間領域応答を表してもよく(例えば、ここでiは、0~Np-1の範囲である)、ci[m]は、推定されたチャネルの時間空間応答を表す。
【0158】
[0144] そのような例では、チャネルの時間領域応答は、以下のように書かれ得る。
【0159】
【0160】
2Dモデル(例えば、時間空間モデル)は、チャネルの時間領域応答と空間モデルとのクロネッカー積として表され得る。例えば、2Dモデルは以下のように書かれ得る。
【0161】
【0162】
ここで、cは、チャネル係数を表すベクトルであってもよく、Aは、2Dモデルを表してもよく、σ2は、SNRを表してもよく、Iは、単位行列を表してもよく、hFDは、チャネルの測定された周波数領域応答を表してもよい。すなわち、式8は、チャネルの測定された周波数領域応答(hFD)と圧縮されたチャネル応答を表すチャネル係数(c)との間の関係を記述し得る。いくつかの例では、チャネル係数の値(例えば、ベクトルc)は、以下の式の線形最小平均二乗誤差(linear minimum mean square error、LMMSE)を使用して計算され得る。
c=(AH・A+σ2I)-1AH・hFD。 (9)
【0163】
追加的又は代替的に、チャネル係数(c)は、LMMSE解(例えば、SNRの適応型)を使用してCSF報告ごとに計算され得る。
【0164】
[0145] いくつかの例では、UEは、予想される誤差(例えば、MSE)を低減し得るチャネル圧縮構成を決定するために、チャネル圧縮パラメータの異なる組合せを動的に評価し得る。例えば、チャネル圧縮の動的構成は、所与の報告サイズについて、UEが、(例えば、所定のサイズ以下の報告サイズを有する)1つ又は複数の構成オプションを動的に(例えば、報告ごとに)評価し、所望の性能(例えば、低減されたMSE)を有するオプションを選択し、それに応じて報告(例えば、チャネル係数のセットの指示)を送信し得るように使用され得る。いくつかの例では、チャネル圧縮パラメータの異なる組合せを動的に評価することは、例えば、(例えば、実現されたチャネル応答ごとの)チャネル圧縮パラメータ間のトレードオフを改善することによって、性能を改善し得る。いくつかの例では、動的構成のために考慮され得るパラメータは、いくつかの空間領域基底関数、(例えば、1つ又は複数の事前定義された空間領域基底関数に対応する)いくつかの空間領域基底関数インデックス、いくつかの時間領域基底関数、又はいくつかの量子化ビットを含み得る。
【0165】
[0146] いくつかの例では、低減されたシグナリングオーバーヘッドを達成するために、1つ又は複数のオプションが考慮され得る。例えば、時間領域基底関数及び空間領域基底関数は、それぞれの予想される性能への寄与に関して順序付けられ得る。いくつかの例では、基底関数の数が増加するにつれて、圧縮チャネル推定の精度も増加する。しかしながら、達成された精度に対する各基底関数の寄与は、同じでなくてもよい。したがって、基底関数は、UEが基底関数の数をある数(K個)まで低減することを(例えば、動的に)決定する場合、UEが順序付けられたリストから上位K個の基底関数を選択し得るように、予想される寄与に従って(例えば、対応する固有値順序に従って)順序付けられ得る。したがって、選択された基底関数(例えば、各々が選択された基底関数に対応するK個のインデックス)を報告するのではなく、UEは値Kを報告し、それによってオーバーヘッドを低減し得る。
【0166】
[0147] 時間領域基底関数の数及び空間領域基底関数の数は、(例えば、UEに)動的にシグナリングされ、順序付けに従って選択され得る。UEは、例えば専用セット選択パラメータを使用して、1つ又は複数の異なる構成セット(例えば、動的構成のパラメータのセット)の間で切り替えることができる。いくつかの例では、各構成オプションは、時間領域基底関数の数又は空間領域基底関数の数に基づいて決定され得る。いくつかの例では、時間領域基底関数の数又は空間領域基底関数の数は、量子化ビットの数(例えば、量子化のために使用されるビットの数)とともに(例えば、一緒に)示され得る。いくつかの例では、1つ又は複数の基底関数(例えば、空間領域基底関数又は時間領域基底関数)は、UEによって、1つ又は複数の専用パラメータを使用して置き換えられ得る。
【0167】
[0148] いくつかの例では、基地局は、UEが空間モデルにおいて使用される1つ又は複数の空間領域基底関数を動的に選択し得る空間領域基底関数の順序付けをUEに示し得る。いくつかの例では、UEは、(例えば、空間モデルを再構築するために)選択された空間領域基底関数又は選択された空間領域基底関数の順序付けを基地局に報告し得る。基地局は、UEがチャネルの時間領域応答において使用される1つ又は複数の時間領域基底関数を動的に選択し得る時間領域基底関数の順序付けを示し得る。いくつかの例では、UEは、(例えば、チャネルの時間領域応答を再構築するために)選択された時間領域基底関数又は時間領域基底関数を選択する順序付けを基地局に報告し得る。基地局は、UEがチャネルの時間領域応答及び空間モデルを決定するために使用される構成を動的に選択し得る構成セット(例えば、空間領域基底関数のセットと時間領域基底関数のセットとを含む1つ又は複数の構成)のリストを示し得る。いくつかの例では、UEは、選択された構成を基地局に報告し得る。各構成されたセットは、いくつかの空間領域基底関数、いくつかの時間領域基底関数、又は量子化のために使用するいくつかのビットを含み得る。いくつかの例では、UEは、選択された構成を基地局に報告し得る。いくつかの例では、基地局は、いくつかの時間領域基底関数、いくつかの空間領域基底関数、又は量子化のために使用するいくつかのビットをUEに示し得る。いくつかの他の例では、UEは、時間領域基底関数の数、空間領域基底関数の数、又は量子化のために使用するビットの数を基地局に報告し得る。いくつかの例では、指示のうちの1つ又は複数は、DCI、MAC-CE、又はRRCメッセージを介して示され得る。
【0168】
[0149]
図6A及び
図6Bはそれぞれ、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする差分符号化方式600の一例を示す。いくつかの例では、差分符号化方式600(例えば、差分符号化方式600-a及び差分符号化方式600-b)は、それぞれ
図1及び
図2に関して記載されたワイヤレス通信システム100及び200の態様を含み得る。例えば、差分符号化方式600は、
図1及び
図2を参照しながら記載された対応するデバイスの一例であり得るUE115によって実装され得る。
【0169】
[0150]
図6Aの例に示すように、UEは、チャネル係数のセットが推定されたチャネルを表す精度を高めるために差分符号化を使用し得る。差分符号化のいくつかの場合では、UEは、低減された周期で、例えば、イントラ符号化スロット(例えば、Iスロット610)において、チャネル係数を送信(例えば、示す)し、インター符号化スロット(例えば、Pスロット615)において、チャネル係数のセットにおける変化を送信(例えば、示す)し得る。言い換えれば、差分符号化は、「イントラ符号化スロット」(「Iスロット」)において低い周期でチャネル係数を送信することと、他の「インター符号化スロット」(「Pスロット」)において係数の変化を送信することとを含み得る。差分符号化オプション605-aの例では、所与のPスロット615(例えば、Pスロット615-b)において示されるチャネル係数の変化は、アンカースロット(例えば、Iスロット610-a)において測定されたチャネル係数の値に対して測定され得る。例えば、チャネル係数は、アンカースロット(Iスロット)に関して差分であり得る。差分符号化オプション605-bの例では、所与のPスロット615(例えば、Pスロット615-e)において示されるチャネル係数の変化は、前のスロット(例えば、Pスロット615-d)に対して測定され得る。例えば、チャネル係数は、前のスロットに対して差分であり得る。場合によっては、変化は、受信機において再構成されたチャネルから(例えば、基地局の観点から)測定され得る。
【0170】
[0151]
図6Bの例に示されるように、UEは、チャネル係数のセットを取得するために2Dチャネル推定620を実行し得る。625において、UEは、量子化630を使用してチャネル係数のセットを圧縮し得る。いくつかの例では、2Dチャネル推定及び量子化630は、
図3を参照して記載された対応するプロセスの例であり得る。いくつかの例では、635において、再構成されたチャネルに対応するチャネル係数(例えば、再構成されたチャネル係数)が、(例えば、演算子645を介して)差分チャネル係数のセットを計算するために、チャネル係数の量子化されたセットから減算され得る。いくつかの例では、演算子645は、650において、Pスロット上で送信される差分情報685に差分チャネル係数のセットを出力し得る。場合によっては、Pスロットは、
図6Aを参照して記載されたPスロットの例であってもよい。追加的又は代替的に、655において、差分チャネル係数のセットは、差分デコーダ660に入力され得る。例えば、差分チャネル係数のセットは、マルチプレクサ665に入力され得る。640において、2Dチャネル推定620から生成されたチャネル係数のセット(例えば、Iスロットにおいて送信されるチャネル係数のセット)は、差分デコーダ660に入力され得る。場合によっては、Iスロットは、
図6Aを参照して記載されたIスロットの例であってもよい。例えば、チャネル係数のセットは、マルチプレクサ665に入力され得る。場合によっては、チャネル係数のセットは、マルチプレクサ665を介して差分チャネル係数のセットと多重化され得る。670において、マルチプレクサ665の出力は、アキュムレータ675に入力(例えば、記憶)され得る。いくつかの例では、アキュムレータ675は、Iスロット(例えば、アンカースロット)上でリセットし得る。680において、アキュムレータ675の出力(例えば、再構成されたチャネル係数)は、演算子645を介してチャネル係数の量子化されたセットから減算されてもよく、出力は、前のPスロットに関して測定された差分チャネル係数のセットに対応してもよい。
【0171】
[0152] いくつかの例では、エントロピーエンコーダは、例えば、送信されたメッセージ(例えば、差分チャネル係数のセットの指示)を圧縮するために、差分エンコーダ(例えば、差分デコーダ660)の出力に適用され得る。いくつかの例では、エントロピーエンコーダは、差分デコーダ660の出力値の確率の比較的高い不均衡を利用することができる。いくつかの例では、エントロピーエンコーダ(例えば、又はエントロピーデコーダ)の辞書は、異なる構成を有し得る。例えば、エントロピーエンコーダの辞書は、(例えば、量子化ビット数に関して)事前定義された辞書であってもよく、又は、エントロピーエンコーダの辞書は、差分デコーダ660の出力値の統計情報を収集及び分析することによって(例えば、経時的に)更新されてもよい。
【0172】
[0153]
図7は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする性能応答
図700の一例を示す。いくつかの例では、性能応答
図700は、ワイヤレス通信システム100及び200の態様を実装し得るか、又はそれらの態様によって実装され得る。例えば、性能応答
図700は、
図1及び
図2を参照しながら記載された対応するデバイスの例であり得る、基地局とUEとの間の通信と関連付けられ得る。
【0173】
[0154]
図7の例に示すように、チャネル推定報告(例えば、基地局に示されたチャネル係数のセット)が推定チャネルを表す精度は、推定チャネルを表すために使用されるビット数(例えば、係数ごとの平均ビット数)に依存し得る。例えば、性能応答
図700は、ビットの関数としてプロットされた(例えば、2DモデルのMMSE解から取得された)圧縮チャネルのNMSEを示し、性能応答715(例えば、性能応答715-a及び性能応答715-b)は、60スロットごとに更新され得る基底関数のセットを使用して生成されたチャネル係数のセットを表し、性能応答710(例えば、性能応答710-a及び性能応答710-b)は、16スロットごとに更新され得る基底関数のセットを使用して生成されたチャネル係数のセットを表す。いくつかの例では、性能応答715-b及び性能応答710-bは、差分復号化(例えば、符号化)を使用して性能を表し得る。例えば、性能応答715-b及び性能応答710-bを達成するために使用されるチャネル係数のそれぞれのセットは、
図6A及び
図6Bに関して含む本開示全体を通して記載される差分符号化を使用して生成される差分チャネル係数のセットであり得る。
【0174】
[0155]
図7の例では、ビット単位のシグナリングオーバーヘッドとチャネル推定報告の精度(例えば、圧縮されたチャネル応答のNMSE)との間の異なるトレードオフの性能は、20MHzチャネル帯域幅、送信デバイス(例えば、基地局)における32個のアンテナポート、及び受信デバイス(例えば、UE)における1つのアンテナポートに基づき得る。いくつかの例では、異なるトレードオフ(例えば、性能応答)は、異なる数の時間領域基底関数、異なる数の空間領域基底関数、又は異なる数の量子化ビット(例えば、チャネル係数のセットの量子化のために使用されるビット)を使用して達成され得る。
図7の例に示されるように、差分エンコーダを適用することは、シグナリングオーバーヘッドを低減し得る。例えば、矢印725は、性能応答715-aと性能応答715-bとの間のシグナリングオーバーヘッド(例えば、ビット数)の低減を示し、矢印720は、性能応答710-aと性能応答710-bとの間のシグナリングオーバーヘッド(例えば、ビット数)の低減を示す。
【0175】
[0156] いくつかの例では、基地局は、使用される量子化のためのビット数をUEに示し得るか、又はいくつかの他の例では、UEは、UEによる量子化のために使用されるビット数を基地局に報告し得る。いくつかの例では、基地局は、UEが差分符号化を有効又は無効にするための指示をUEに送信し得る。いくつかの他の例では、UEは、差分符号化が有効にされ得るか無効にされ得るかを基地局に示し得る。基地局は、差分符号化のための方法をUEに示すことができる。例えば、UEは、差分チャネル係数のセットがPスロット又はIスロットに対して測定され得るかどうかを示すことができる。いくつかの例では、差分符号化のための方法は、UEのモビリティと、CSF報告(例えば、連続するCSF報告)間の時間ギャップ(例えば、間隔)とに基づき得る。基地局は、Iスロット周期をUEに示すことができ、又はUEは、Iスロット周期を基地局に示すことができる。基地局は、エントロピーエンコーダのための辞書をUEに示し得るか、又はUEは、エントロピーエンコーダのための辞書を基地局に報告し得る。いくつかの例では、エントロピーエンコーダのための辞書は、基地局における動作に関連付けられた複雑度を低減するために、複数のUEに(例えば、一緒に)示され得る。いくつかの例では、基地局は、報告の所望の精度(例えば、圧縮されたチャネル応答の所望のNMSE又はMSE)を示してもよく、UEは、UEに示された所望の精度に基づいて、使用する量子化のためのいくつかのビット又はIスロット周期を決定してもよい。
【0176】
[0157] いくつかの例では、指示のうちの1つ又は複数は、周期的又は非周期的に送信され得る。例えば、指示は、基地局及びUEによって決定された事前定義された値、UE速度ごとの事前定義された値、又は(例えば、RRCメッセージを介して)基地局によって更新された値に基づいて周期的に送信され得る。そのような例では、各指示は専用の周期を有し得る。別の例では、基底関数は非周期的に更新され得る。例えば、UE又は基地局は、UEのモビリティ又は低減されたMSE(例えば、測定されたMSEの低下)に基づいて、基底ベクトルの非周期的更新を要求し得る。そのような例では、各指示は、DCI、MAC-CE、又はRRCメッセージを使用して通信され得る。
【0177】
[0158]
図8は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするプロセスフロー800の一例を示す。いくつかの例では、プロセスフロー800は、ワイヤレス通信システム100及び200の1つ又は複数の態様を実装し得るか、又はそれらの態様によって実装され得る。例えば、プロセスフロー800は、
図1及び
図2を参照しながら記載された対応するデバイスの例であり得る、基地局105-b及びUE115-bによって実装され得る。プロセスフロー800の以下の説明では、UE115-bと基地局105-bとの間の動作は、示される例示的な順序とは異なる順序で送信されてもよく、又は、UE115-b及び基地局105-bによって実行される動作は、異なる順序で若しくは異なる時間において実行されてもよい。いくつかの動作は省略されてもよい。
【0178】
[0159]
図8の例に示すように、UE115-bは、805において、基地局105-bから1つ又は複数の基準信号を受信し得る。いくつかの例では、UE115-bは、UE115-bと基地局105-bとの間の通信のためのチャネルを介して1つ又は複数の基準信号を受信し得る。場合によっては、1つ又は複数の基準信号は、
図5を参照しながら記載された基準信号(例えば、CSI-RSs)であり得る。810において、UE115-bは、チャネルの応答を測定し得る。いくつかの例では、UE115-bは、チャネルを介して受信された1つ又は複数の基準信号に基づいて応答を測定し得る。815において、UE115-bは、チャネル係数のセットを示すメッセージを送信し得る。場合によっては、チャネル係数のセットは、応答を表す2Dモデルに対応し得る。いくつかの例では、2Dモデルは、チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含み得る。場合によっては、チャネルの空間モデル及び時間領域応答は、
図3~
図5を参照しながら記載されたチャネルの空間モデル及び時間領域応答の例であり得る。
【0179】
[0160]
図9は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイス905のブロック
図900を示す。デバイス905は、本明細書で記載されるUE115の態様の一例であってもよい。デバイス905は、受信機910、送信機915、及び通信マネージャ920を備えてもよい。デバイス905はまた、プロセッサも備えてもよい。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ又は複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0180】
[0161] 受信機910は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を受信する手段を提供することができる。情報は、デバイス905の他の構成要素に渡されてもよい。受信機910は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0181】
[0162] 送信機915は、デバイス905の他の構成要素によって生成される信号を送信する手段を提供することができる。例えば、送信機915は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を送信することができる。いくつかの例では、送信機915は、送受信機モジュール内で受信機910と併置することができる。送信機915は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0182】
[0163] 通信マネージャ920、受信機910、送信機915、又はそれらの様々な組合せ若しくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行する手段の例であってもよい。例えば、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素は、本明細書で記載される機能のうちの1つ又は複数を実行する方法をサポートし得る。
【0183】
[0164] いくつかの例では、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素は、(例えば、通信管理回路において)ハードウェアで実装することができる。ハードウェアは、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、又は本開示で説明する機能を実行するための手段として構成される、又はそうでなければその手段をサポートする、それらの任意の組合せを含むことがある。いくつかの例では、プロセッサ及びプロセッサに結合されたメモリは、(例えば、メモリ内に記憶された命令をプロセッサによって実行することによって)本明細書で説明する機能の1つ又は複数を実行するように構成され得る。
【0184】
[0165] 追加的又は代替的に、いくつかの例では、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素は、プロセッサによって実行されるコード(例えば、通信管理ソフトウェア又はファームウェアとして)で実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素の機能は、(例えば、本開示で記載される機能を実行する手段として構成された、又はそうでなければその手段をサポートする)汎用プロセッサ、DSP、中央処理装置(central processing unit、CPU)、ASIC、FPGA、又はこれらの若しくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行することができる。
【0185】
[0166] いくつかの例では、通信マネージャ920は、受信機910、送信機915、又はその両方を使用して、又はそうでなければそれらと協働して、様々な動作(例えば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成することができる。例えば、通信マネージャ920は、受信機910から情報を受信し、送信機915に情報を送信してもよく、あるいは受信機910、送信機915、又はその両方と組み合わせて一体化され、情報を受信し、情報を送信し、若しくは本明細書で記載される様々な他の動作を実行してもよい。
【0186】
[0167] 通信マネージャ920は、本明細書で開示する例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。例えば、通信マネージャ920は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。通信マネージャ920は、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。通信マネージャ920は、応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0187】
[0168] 本明細書で記載される例に従って通信マネージャ920を含む又は構成することによって、デバイス905(例えば、受信機910、送信機915、通信マネージャ920、若しくはそれらの組合せを制御する、又はそうでなければそれらに結合されたプロセッサ)は、処理の低減、及び通信リソースのより効率的な利用のための技法をサポートし得る。
【0188】
[0169]
図10は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイス1005のブロック
図1000を示す。デバイス1005は、本明細書で記載されるデバイス905又はUE115の態様の一例であってもよい。デバイス1005は、受信機1010、送信機1015、及び通信マネージャ1020を備えてもよい。デバイス1005はまた、プロセッサも備えてもよい。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ又は複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0189】
[0170] 受信機1010は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を受信する手段を提供することができる。情報は、デバイス1005の他の構成要素に渡されてもよい。受信機1010は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0190】
[0171] 送信機1015は、デバイス1005の他の構成要素によって生成される信号を送信する手段を提供することができる。例えば、送信機1015は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を送信することができる。いくつかの例では、送信機1015は、送受信機モジュール内で受信機1010と併置することができる。送信機1015は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0191】
[0172] デバイス1005又はその様々な構成要素は、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行する手段の一例であってもよい。例えば、通信マネージャ1020は、基準信号受信構成要素1025、チャネル応答構成要素1030、メッセージ送信構成要素1035、又はそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ1020は、本明細書で記載される通信マネージャ920の態様の一例であってもよい。いくつかの例では、通信マネージャ1020又はその様々な構成要素は、受信機1010、送信機1015、又はその両方を使用して、又はそうでなければそれらと協働して、様々な動作(例えば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成することができる。例えば、通信マネージャ1020は、受信機1010から情報を受信し、送信機1015に情報を送信してもよく、あるいは受信機1010、送信機1015、又はその両方と組み合わせて一体化され、情報を受信し、情報を送信し、若しくは本明細書で記載される様々な他の動作を実行してもよい。
【0192】
[0173] 通信マネージャ1020は、本明細書で開示する例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。基準信号受信構成要素1025は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。チャネル応答構成要素1030は、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。メッセージ送信構成要素1035は、応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0193】
[0174]
図11は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする通信マネージャ1120のブロック
図1100を示す。通信マネージャ1120は、本明細書で記載される通信マネージャ920、通信マネージャ1020、又はその両方の態様の一例であってもよい。通信マネージャ1120又はその様々な構成要素は、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行する手段の一例であってもよい。例えば、通信マネージャ1120は、基準信号受信構成要素1125、チャネル応答構成要素1130、メッセージ送信構成要素1135、時間領域応答構成要素1140、チャネル係数構成要素1145、2Dモデル構成要素1150、差分チャネル係数構成要素1155、順序付け構成要素1160、空間モデル構成要素1165、アンテナポートペア構成要素1170、差分符号化構成要素1175、タイミング構成要素1180、又はそれらの任意の組合せを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ又は複数のバスを介して)互いに直接又は間接的に通信してもよい。
【0194】
[0175] 通信マネージャ1120は、本明細書で開示する例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。基準信号受信構成要素1125は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信する手段として構成されているか、又はそうでなければそれをサポートし得る。チャネル応答構成要素1130は、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定する手段として構成されているか、又はそうでなければそれをサポートし得る。メッセージ送信構成要素1135は、応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0195】
[0176] いくつかの例では、チャネル応答構成要素1130は、通信チャネルの周波数領域応答を、応答を決定することの一部として決定する手段として構成されているか、又はそうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、時間領域応答構成要素1140は、通信チャネルの周波数領域応答に基づいて時間領域応答を生成する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0196】
[0177] いくつかの例では、空間モデル構成要素1165は、通信チャネルの時間領域応答又は周波数領域応答に基づいて空間モデルを生成する手段として構成されているか、又はそうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、2次元モデルは、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である。
【0197】
[0178] いくつかの例では、チャネル係数構成要素1145は、決定された応答と2Dモデルとの間のMMSE解に基づいてチャネル係数のセットを生成する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、チャネル係数のセットは量子化された係数のセットを含む。いくつかの例では、2Dモデル構成要素1150は、UEにおける1つ又は複数のアンテナ、基地局における1つ又は複数のアンテナ、又は両方に基づいて2Dモデルを生成する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0198】
[0179] いくつかの例では、メッセージを送信することをサポートするために、メッセージ送信構成要素1135は、制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数のセットを示すビットのセットを基地局に送信する手段として構成されているか、又はそうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、メッセージ送信構成要素1135は、通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に基づいて、メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示を基地局に送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0199】
[0180] いくつかの例では、チャネル係数構成要素1145は、チャネル係数のセットを第1のスロットにおいて送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、差分チャネル係数構成要素1155は、差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、第1のスロットの後の第2のスロットにおいて送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0200】
[0181] いくつかの例では、チャネル係数構成要素1145は、チャネル係数のセットとは異なるチャネル係数の第2のセットを第1のスロットの後の第3のスロットにおいて送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、チャネル係数のセット及びチャネル係数の第2のセットは、第1の周期に従って送信される。
【0201】
[0182] いくつかの例では、差分チャネル係数構成要素1155は、差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数のセットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを、第2のスロットの後の第4のスロットにおいて送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、差分チャネル係数のセット及び差分チャネル係数の第2のセットは、第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される。
【0202】
[0183] いくつかの例では、差分チャネル係数構成要素1155は、差分チャネル係数のセットの送信を有効にするようにUEに命令する指示を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、差分チャネル係数のセットを送信することは、指示を受信することに基づく。いくつかの例では、差分符号化構成要素1175は、UEのモビリティ、又はチャネル係数のセットを示すメッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するようにUEに命令する指示を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0203】
[0184] いくつかの例では、順序付け構成要素1160は、空間領域基底関数のセットの順序付けの指示を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、空間モデル構成要素1165は、空間領域基底関数のセットの順序付けに基づいて空間モデルを生成する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、指示は、空間領域基底関数のリストを含む空間モデルの構成を含む。いくつかの例では、空間領域基底関数のリストは、空間領域基底関数のセットの順序付けに対応する。
【0204】
[0185] いくつかの例では、順序付け構成要素1160は、時間領域基底関数のセットの順序付けの指示を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、時間領域応答構成要素1140は、時間領域基底関数のセットの順序付けに基づいて時間領域応答を生成する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、順序付け構成要素1160は、空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、その両方の指示を送信する手段として構成されているか、又はそうでなければそれをサポートし得る。
【0205】
[0186] いくつかの例では、チャネル応答構成要素1130は、複数のアンテナポートペアのセットの各々について複数のタイミングのセットにおいて通信チャネルの時間領域応答を、応答を決定することの一部として決定する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、時間領域応答構成要素1140は、複数のタイミングのセットにおいて通信チャネルの時間領域応答を決定することに基づいて時間領域基底関数のセットを選択する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、時間領域応答構成要素1140は、時間領域基底関数の選択されたセットに基づいて時間領域応答を生成する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0206】
[0187] いくつかの例では、時間領域応答構成要素1140は、複数のタイミングのセットの各タイミングについて複数のアンテナポートペアのセットにわたる時間領域応答の累積エネルギーを決定する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、タイミング構成要素1180は、複数のタイミングのセットの各タイミングについて時間領域応答の累積エネルギーを決定することに基づいて、複数のタイミングのセットからタイミングのセットを選択する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、時間領域基底関数のセットを選択することは、タイミングの選択されたセットに基づく。
【0207】
[0188] いくつかの例では、チャネル応答構成要素1130は、タイミングの選択されたセットを使用して、決定された応答の平均二乗誤差及びチャネル推定を評価する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、時間領域基底関数のセットを選択することは、平均二乗誤差を評価することに基づく。いくつかの例では、タイミング構成要素1180は、いくつかのタイミングの指示を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、時間領域基底関数のセットを選択することは、タイミングの示された数に基づく。
【0208】
[0189] いくつかの例では、タイミング構成要素1180は、複数のタイミングのセットのいくつかのタイミングの指示を基地局に送信する手段として構成されるか、又はそうでなければこれをサポートし得る。
【0209】
[0190] いくつかの例では、アンテナポートペア構成要素1170は、アンテナポートペアのセットの指示を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、チャネル応答構成要素1130は、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペアであって、UE又は基地局に関連付けられる、各アンテナポートペア間の相関を、応答を決定することの一部として決定する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、アンテナポートペア構成要素1170は、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペア間の相関を決定することに基づいて空間領域基底関数のセットを選択する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、空間モデル構成要素1165は、空間領域基底関数の選択されたセットに基づいて空間モデルを生成する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0210】
[0191] いくつかの例では、アンテナポートペア構成要素1170は、アンテナポートペアのセットのアンテナポートペアについての最も低い決定された相関に基づいて空間領域基底関数のセットを選択する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、アンテナポートペア構成要素1170は、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペア間の相関を決定することに基づいて空間自己相関行列を評価する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、空間領域基底関数のセットを選択することは、空間自己相関行列に基づく。
【0211】
[0192]
図12は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイス1205を含むシステム1200の図を示す。デバイス1205は、本明細書で記載されるデバイス905、デバイス1005、又はUE115の構成要素の一例であってもよく、又はそれらを含んでもよい。デバイス1205は、1つ又は複数の基地局105、UE115、又はそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1205は、通信マネージャ1220、入出力(input/output、I/O)コントローラ1210、送受信機1215、アンテナ1225、メモリ1230、コード1235、及びプロセッサ1240等の、通信を送信及び受信するための構成要素を含む、双方向の音声及びデータ通信のための構成要素を含むことができる。これらの構成要素は、1つ又は複数のバス(例えば、バス1245)を介して電子通信していてもよく、又はそうでなければ(例えば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されていてもよい。
【0212】
[0193] I/Oコントローラ1210は、デバイス1205のための入力信号及び出力信号を管理してもよい。I/Oコントローラ1210はまた、デバイス1205と一体化されていない周辺装置を管理してもよい。場合によっては、I/Oコントローラ1210は、外部周辺装置への物理接続又はポートを表してもよい。場合によっては、I/Oコントローラ1210は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、又は別の既知のオペレーティングシステム等のオペレーティングシステムを利用してもよい。追加的又は代替的に、I/Oコントローラ1210は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、又は類似のデバイスを表してもよく、又はそれらと相互作用してもよい。場合によっては、I/Oコントローラ1210は、プロセッサ1240等のプロセッサの一部として実装されてもよい。場合によっては、ユーザは、I/Oコントローラ1210を介して、又はI/Oコントローラ1210によって制御されるハードウェア構成要素を介して、デバイス1205と相互作用することができる。
【0213】
[0194] 場合によっては、デバイス1205は、単一のアンテナ1225を備えてもよい。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1205は、2つ以上のアンテナ1225を有してもよく、2つ以上のアンテナは、複数のワイヤレス送信を同時に送信又は受信することが可能であり得る。送受信機1215は、本明細書で記載されるように、1つ又は複数のアンテナ1225、有線リンク、又はワイヤレスリンクを介して、双方向に通信することができる。例えば、送受信機1215は、ワイヤレス送受信機を表すことができ、別のワイヤレス送受信機と双方向に通信することができる。送受信機1215はまた、パケットを変調して変調されたパケットを送信のために1つ又は複数のアンテナ1225に提供するための、かつ1つ又は複数のアンテナ1225から受信されたパケットを復調するための、モデムを備えてもよい。送受信機1215、又は送受信機1215及び1つ又は複数のアンテナ1225は、本明細書で記載される送信機915、送信機1015、受信機910、受信機1010、又はそれらの任意の組合せ若しくはそれらの構成要素の一例であってもよい。
【0214】
[0195] メモリ1230は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)及び読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)を含んでもよい。メモリ1230は、プロセッサ1240によって実行されると、本明細書で記載される様々な機能をデバイス1205に実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード1235を記憶することができる。コード1235は、システムメモリ又は別のタイプのメモリ等の、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。場合によっては、コード1235は、プロセッサ1240によって直接的に実行可能でない場合があるが、(例えば、コンパイルされ実行されると)本明細書で記載される機能をコンピュータに実行させることができる。場合によっては、メモリ1230は、特に、周辺構成要素又は周辺デバイスとの相互作用等の、基本的なハードウェア動作又はソフトウェア動作を制御することができる基本I/Oシステム(basic I/O system、BIOS)を含むことができる。
【0215】
[0196] プロセッサ1240は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組合せ)を含むことができる。場合によっては、プロセッサ1240は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成することができる。いくつかの他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ1240と一体化することができる。プロセッサ1240は、様々な機能(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする機能又はタスク)をデバイス1205に実行させるために、メモリ(例えば、メモリ1230)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。例えば、デバイス1205、又はデバイス1205の構成要素が、プロセッサ1240、及びプロセッサ1240と結合されたメモリ1230を含んでもよく、プロセッサ1240及びメモリ1230は、本明細書で記載される様々な機能を実行するように構成される。
【0216】
[0197] 通信マネージャ1220は、本明細書で開示する例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。例えば、通信マネージャ1220は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1220は、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1220は、応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0217】
[0198] 本明細書で記載される例に従って通信マネージャ1220を含むか又は構成することによって、デバイス1205は、通信の信頼性の改善、レイテンシの低減、処理の低減に関するユーザ体験の改善、通信リソースのより効率的な利用、及び処理能力の利用率の改善のための技法をサポートし得る。
【0218】
[0199] いくつかの例では、通信マネージャ1220は、送受信機1215、1つ又は複数のアンテナ1225、若しくはそれらの任意の組合せを使用して、又はそうでなければそれらと協働して、様々な動作(例えば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成することができる。通信マネージャ1220は、別個の構成要素として示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ1220に関して記載される1つ又は複数の機能は、プロセッサ1240、メモリ1230、コード1235、又はそれらの任意の組合せによってサポートされる、又は実行される場合がある。例えば、コード1235は、デバイス1205に、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行させるための、プロセッサ1240によって実行可能な命令を含んでもよく、あるいはプロセッサ1240及びメモリ1230は、そうでなければそのような動作を実行又はサポートするように構成することができる。
【0219】
[0200]
図13は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイス1305のブロック
図1300を示す。デバイス1305は、本明細書で記載される基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1305は、受信機1310、送信機1315、及び通信マネージャ1320を備えてもよい。デバイス1305はまた、プロセッサも含んでもよい。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ又は複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0220】
[0201] 受信機1310は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を受信する手段を提供することができる。情報は、デバイス1305の他の構成要素に渡されてもよい。受信機1310は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0221】
[0202] 送信機1315は、デバイス1305の他の構成要素によって生成される信号を送信する手段を提供することができる。例えば、送信機1315は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を送信することができる。いくつかの実施例では、送信機1315は、送受信機モジュール内で受信機1310と併置することができる。送信機1315は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0222】
[0203] 通信マネージャ1320、受信機1310、送信機1315、又はそれらの様々な組合せ若しくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行する手段の例であってもよい。例えば、通信マネージャ1320、受信機1310、送信機1315、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素は、本明細書で記載される機能のうちの1つ又は複数を実行する方法をサポートし得る。
【0223】
[0204] いくつかの例では、通信マネージャ1320、受信機1310、送信機1315、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素は、(例えば、通信管理回路において)ハードウェアで実装することができる。ハードウェアは、プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本開示において説明される機能を実行するための手段として構成される、若しくはそうでなければその手段をサポートする、それらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ及びプロセッサに結合されたメモリは、(例えば、メモリ内に記憶された命令をプロセッサによって実行することによって)本明細書で説明する機能の1つ又は複数を実行するように構成され得る。
【0224】
[0205] 追加的又は代替的に、いくつかの例では、通信マネージャ1320、受信機1310、送信機1315、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素は、プロセッサによって実行されるコード(例えば、通信管理ソフトウェア又はファームウェアとして)で実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ1320、受信機1310、送信機1315、又はそれらの様々な組合せ若しくは構成要素の機能は、(例えば、本開示で説明する機能を実行する手段として構成された、又はそうでなければその手段をサポートする)汎用プロセッサ、DSP、CPU、ASIC、FPGA、又はこれらの若しくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行することができる。
【0225】
[0206] いくつかの例では、通信マネージャ1320は、受信機1310、送信機1315、又はその両方を使用して、又はそうでなければそれらと協働して、様々な動作(例えば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成することができる。例えば、通信マネージャ1320は、受信機1310から情報を受信し、送信機1315に情報を送信してもよく、あるいは受信機1310、送信機1315、又はその両方と組み合わせて一体化され、情報を受信し、情報を送信し、若しくは本明細書で説明する様々な他の動作を実行してもよい。
【0226】
[0207] 通信マネージャ1320は、本明細書で開示する例に従って、基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。例えば、通信マネージャ1320は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1320は、通信チャネルの応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0227】
[0208] 本明細書で記載される例に従って通信マネージャ1320を含む又は構成することによって、デバイス1305(例えば、受信機1310、送信機1315、通信マネージャ1320、若しくはそれらの組合せを制御する、又はそうでなければそれらに結合されたプロセッサ)は、処理の低減及び通信リソースのより効率的な利用のための技法をサポートすることができる。
【0228】
[0209]
図14は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイス1405のブロック
図1400を示す。デバイス1405は、本明細書で記載されるデバイス1305又は基地局105の態様の一例であってよい。デバイス1405は、受信機1410、送信機1415、及び通信マネージャ1420を備えてもよい。デバイス1405はまた、プロセッサも備えてもよい。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ又は複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0229】
[0210] 受信機1410は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を受信する手段を提供することができる。情報は、デバイス1405の他の構成要素に渡されてもよい。受信機1410は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0230】
[0211] 送信機1415は、デバイス1405の他の構成要素によって生成される信号を送信する手段を提供することができる。例えば、送信機1415は、様々な情報チャネル(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮に関する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、又はそれらの任意の組合せ等の情報を送信することができる。いくつかの例では、送信機1415は、送受信機モジュール内で受信機1410と併置することができる。送信機1415は、単一のアンテナ又は複数のアンテナのセットを利用してもよい。
【0231】
[0212] デバイス1405又はその様々な構成要素は、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行する手段の一例であってもよい。例えば、通信マネージャ1420は、基準信号送信構成要素1425、メッセージ受信構成要素1430、又はこれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ1420は、本明細書で記載される通信マネージャ1320の態様の一例であってもよい。いくつかの例では、通信マネージャ1420又はその様々な構成要素は、受信機1410、送信機1415、又はその両方を使用して、又はそうでなければそれらと協働して、様々な動作(例えば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成することができる。例えば、通信マネージャ1420は、受信機1410から情報を受信し、送信機1415に情報を送信してもよく、あるいは受信機1410、送信機1415、又はその両方と組み合わせて一体化され、情報を受信し、情報を送信し、若しくは本明細書で記載される様々な他の動作を実行してもよい。
【0232】
[0213] 通信マネージャ1420は、本明細書で開示する例に従って、基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。基準信号送信構成要素1425は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。メッセージ受信構成要素1430は、通信チャネルの応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0233】
[0214]
図15は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする通信マネージャ1520のブロック
図1500を示す。通信マネージャ1520は、本明細書で記載される通信マネージャ1320、通信マネージャ1420、又はその両方の態様の一例であってもよい。通信マネージャ1520又はその様々な構成要素は、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行する手段の一例であってもよい。例えば、通信マネージャ1520は、基準信号送信構成要素1525、メッセージ受信構成要素1530、係数受信構成要素1535、差分係数受信構成要素1540、順序付け指示構成要素1545、タイミング指示構成要素1550、アンテナポートペア指示構成要素1555、命令構成要素1560、又はそれらの任意の組合せを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(例えば、1つ又は複数のバスを介して)互いに直接又は間接的に通信してもよい。
【0234】
[0215] 通信マネージャ1520は、本明細書で開示する例に従って、基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。基準信号送信構成要素1525は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。メッセージ受信構成要素1530は、通信チャネルの応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0235】
[0216] いくつかの例では、2Dモデルは、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である。いくつかの例では、チャネル係数のセットは量子化された係数のセットを含む。いくつかの例では、メッセージを受信することをサポートするために、メッセージ受信構成要素1530は、制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数のセットを示すビットのセットをUEから受信する手段として構成され得るか、又はそうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、メッセージ受信構成要素1530は、通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に基づいて、メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示をUEから受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0236】
[0217] いくつかの例では、係数受信構成要素1535は、チャネル係数のセットを第1のスロットにおいて受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、差分係数受信構成要素1540は、差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、第1のスロットの後の第2のスロットにおいて受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0237】
[0218] いくつかの例では、係数受信構成要素1535は、チャネル係数のセットとは異なるチャネル係数の第2のセットを第1のスロットの後の第3のスロットにおいて受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、チャネル係数のセット及びチャネル係数の第2のセットは、第1の周期に従って受信される。
【0238】
[0219] いくつかの例では、差分係数受信構成要素1540は、差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数のセットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを、第2のスロットの後の第4のスロットにおいて受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、差分チャネル係数のセット及び差分チャネル係数の第2のセットは、第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される。
【0239】
[0220] いくつかの例では、命令構成要素1560は、差分チャネル係数のセットの送信を有効にするようにUEに命令する指示をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよく、差分チャネル係数のセットを受信することは、指示を送信することに基づく。いくつかの例では、命令構成要素1560は、UEのモビリティ、又はチャネル係数のセットを示すメッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するようにUEに命令する指示をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0240】
[0221] いくつかの例では、順序付け指示構成要素1545は、2Dモデルのための空間領域基底関数のセットの順序付けの指示をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、指示は、空間領域基底関数のリストを含む空間モデルの構成を含む。いくつかの例では、空間領域基底関数のリストは、空間領域基底関数のセットの順序付けに対応する。
【0241】
[0222] いくつかの例では、順序付け指示構成要素1545は、2Dモデルのための時間領域基底関数のセットの順序付けの指示をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、順序付け指示構成要素1545は、2Dモデルのための空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又はその両方の指示を受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。
【0242】
[0223] いくつかの例では、タイミング指示構成要素1550は、2Dモデルのためのいくつかのタイミングの指示をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、タイミング指示構成要素1550は、2Dモデルのための複数のタイミングのセットのうちのいくつかのタイミングの指示をUEから受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、アンテナポートペア指示構成要素1555は、アンテナポートペアのセットであって、各アンテナポートペアが、UE又は基地局に関連付けられる、アンテナポートペアのセットの指示をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0243】
[0224]
図16は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートするデバイス1605を含むシステム1600の図を示す。デバイス1605は、本明細書で記載されるデバイス1305、デバイス1405、若しくは基地局105の構成要素の一例であってもよく、又はそれを含んでもよい。デバイス1605は、1つ又は複数の基地局105、UE115、又はそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1605は、通信マネージャ1620、ネットワーク通信マネージャ1610、送受信機1615、アンテナ1625、メモリ1630、コード1635、プロセッサ1640、及び局間通信マネージャ1645等の、通信を送信及び受信するための構成要素を含む、双方向の音声及びデータ通信のための構成要素を含むことができる。これらの構成要素は、1つ又は複数のバス(例えば、バス1650)を介して電子通信していてもよく、又はそうでなければ(例えば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されていてもよい。
【0244】
[0225] ネットワーク通信マネージャ1610は、(例えば、1つ又は複数の有線バックホールリンクを介した)コアネットワーク130との通信を管理することができる。例えば、ネットワーク通信マネージャ1610は、1つ又は複数のUE115等のクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理してもよい。
【0245】
[0226] 場合によっては、デバイス1605は、単一のアンテナ1625を備えてもよい。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1605は、2つ以上のアンテナ1625を有してもよく、2つ以上のアンテナは、複数のワイヤレス送信を同時に送信又は受信することが可能であり得る。送受信機1615は、本明細書で記載される1つ又は複数のアンテナ1625、有線リンク、又はワイヤレスリンクを介して、双方向に通信することができる。例えば、送受信機1615は、ワイヤレス送受信機を表すことができ、別のワイヤレス送受信機と双方向に通信することができる。送受信機1615はまた、パケットを変調して変調されたパケットを送信のために1つ又は複数のアンテナ1625に提供するための、かつ1つ又は複数のアンテナ1625から受信されたパケットを復調するための、モデムを備えてもよい。送受信機1615、又は送受信機1615及び1つ又は複数のアンテナ1625は、本明細書で記載される送信機1315、送信機1415、受信機1310、受信機1410、又はそれらの任意の組合せ若しくはそれらの構成要素の一例であってもよい。
【0246】
[0227] メモリ1630は、RAM及びROMを含んでもよい。メモリ1630は、プロセッサ1640によって実行されると、本明細書で記載される様々な機能をデバイス1605に実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード1635を記憶することができる。コード1635は、システムメモリ又は別のタイプのメモリ等の、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。場合によっては、コード1635は、プロセッサ1640によって直接的に実行可能でない場合があるが、(例えば、コンパイルされ実行されると)本明細書で記載される機能をコンピュータに実行させることができる。場合によっては、メモリ1630は、特に、周辺構成要素又は周辺デバイスとの相互作用等の、基本的なハードウェア又はソフトウェア動作を制御することができるBIOSを含むことができる。
【0247】
[0228] プロセッサ1640は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組合せ)を含むことができる。場合によっては、プロセッサ1640は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成することができる。いくつかの他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ1640と一体化することができる。プロセッサ1640は、デバイス1605に様々な機能(例えば、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする機能又はタスク)を実行させるために、メモリ(例えば、メモリ1630)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成することができる。例えば、デバイス1605、又はデバイス1605の構成要素が、プロセッサ1640、及びプロセッサ1640と結合されたメモリ1630を含んでもよく、プロセッサ1640及びメモリ1630は、本明細書で記載される様々な機能を実行するように構成される。
【0248】
[0229] 局間通信マネージャ1645は、他の基地局105との通信を管理してもよく、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラ又はスケジューラを含んでもよい。例えば、局間通信マネージャ1645は、ビームフォーミング又はジョイント送信等の様々な干渉緩和技術のために、UE115への送信のためのスケジューリングを協調させてもよい。いくつかの例では、局間通信マネージャ1645は、基地局105の間で通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0249】
[0230] 通信マネージャ1620は、本明細書で開示する例に従って、基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。例えば、通信マネージャ1620は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1620は、通信チャネルの応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信する手段として構成されているか、そうでなければそれをサポートしてもよい。
【0250】
[0231] 本明細書で記載される例に従って通信マネージャ1620を含むか又は構成することによって、デバイス1605は、通信の信頼性の改善、レイテンシの低減、処理の低減に関するユーザ体験の改善、電力消費の低減、通信リソースのより効率的な利用、及び処理能力の利用率の改善のための技法をサポートし得る。
【0251】
[0232] いくつかの例では、通信マネージャ1620は、送受信機1615、1つ又は複数のアンテナ1625、若しくはそれらの任意の組合せを使用して、又はそうでなければそれらと協働して、様々な動作(例えば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成することができる。通信マネージャ1620は、別個の構成要素として示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ1620に関して記載される1つ又は複数の機能は、プロセッサ1640、メモリ1630、コード1635、又はそれらの任意の組合せによってサポートされる、又は実行される場合がある。例えば、コード1635は、デバイス1605に、本明細書で記載されるチャネルフィードバック報告のチャネル圧縮の様々な態様を実行させるための、プロセッサ1640によって実行可能な命令を含んでもよく、あるいはプロセッサ1640及びメモリ1630は、そうでなければそのような動作を実行又はサポートするように構成することができる。
【0252】
[0233]
図17は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書で記載されるように、UE又はその構成要素によって実装することができる。例えば、方法1700の動作は、
図1~
図12を参照して記載されるように、UE115によって実行することができる。いくつかの例では、UEは、説明された機能を実行するようにUEの機能要素を制御するために、命令のセットを実行し得る。追加又は代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0253】
[0234] 1705において、本方法は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信することを含み得る。1705の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1705の動作の態様は、
図11を参照して記載されるように、基準信号受信構成要素1125によって実行することができる。
【0254】
[0235] 1710において、本方法は、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に基づいて通信チャネルの応答を決定することを含み得る。1710の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1710の動作の態様は、
図11を参照して記載されるように、チャネル応答構成要素1130によって実行することができる。
【0255】
[0236] 1715において、本方法は、応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信することを含んでもよい。1715の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1715の動作の態様は、
図11を参照しながら記載されるように、メッセージ送信構成要素1135によって実行され得る。
【0256】
[0237]
図18は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法1800を示すフローチャートを示す。方法1800の動作は、本明細書で記載されるように、UE又はその構成要素によって実装することができる。例えば、方法1800の動作は、
図1~
図12を参照して記載されるように、UE115によって実行することができる。いくつかの例では、UEは、説明された機能を実行するようにUEの機能要素を制御するために、命令のセットを実行し得る。追加又は代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0257】
[0238] 1805において、本方法は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信することを含み得る。1805の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1805の動作の態様は、
図11を参照して記載されるように、基準信号受信構成要素1125によって実行することができる。
【0258】
[0239] 1810において、本方法は、通信チャネルの周波数領域応答を、応答を決定することの一部として決定することを含み得る。1810の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの実施例では、1810の動作の態様は、
図11を参照して記載されるように、チャネル応答構成要素1130によって実行することができる。
【0259】
[0240] 1815において、本方法は、通信チャネルの周波数領域応答に基づいて時間領域応答を生成することを含み得る。1815の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1815の動作の態様は、
図11を参照して記載されるように、時間領域応答構成要素1140によって実行することができる。
【0260】
[0241] 1820において、本方法は、応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信することを含んでもよい。1820の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1820の動作の態様は、
図11を参照して記載されるように、メッセージ送信構成要素1135によって実行することができる。
【0261】
[0242]
図19は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法1900を示すフローチャートを示す。方法1900の動作は、本明細書で記載されるように、基地局又はその構成要素によって実装され得る。例えば、方法1900の動作は、
図1~
図8及び
図13~
図16を参照して記載されるように、基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明される機能を実行するように基地局の機能要素を制御するために、命令のセットを実行し得る。追加又は代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0262】
[0243] 1905において、本方法は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のために通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信することを含み得る。1905の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1905の動作の態様は、
図15を参照して記載される基準信号送信構成要素1525によって実行することができる。
【0263】
[0244] 1910において、方法は、通信チャネルの応答を表す2Dモデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2Dモデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信することを含んでもよい。1910の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、1910の動作の態様は、
図15を参照しながら記載されるように、メッセージ受信構成要素1530によって実行され得る。
【0264】
[0245]
図20は、本開示の態様による、チャネルフィードバック報告のチャネル圧縮をサポートする方法2000を示すフローチャートを示す。方法2000の動作は、本明細書で記載されるように、基地局又はその構成要素によって実装され得る。例えば、方法2000の動作は、
図1~
図8及び
図13~
図16を参照して記載されるように、基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明される機能を実行するように基地局の機能要素を制御するために、命令のセットを実行し得る。追加又は代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0265】
[0246] 2005において、本方法は、UEと基地局との間のワイヤレス通信のために通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信することを含み得る。2005の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、2005の動作の態様は、
図15を参照して記載されるように、基準信号送信構成要素1525によって実行することができる。
【0266】
[0247] 2010において、本方法は、通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信することを含んでもよい。2010の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行することができる。いくつかの例では、2010の動作の態様は、
図15を参照して記載されるように、メッセージ受信構成要素1530によって実行することができる。
【0267】
[0248] 以下は、本開示の態様の概要を提供する。
【0268】
[0249] 態様1:UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号を基地局から受信することと、通信チャネルを介して受信された少なくとも1つの基準信号に少なくとも部分的に基づいて通信チャネルの応答を決定することと、応答を表す2次元モデルにであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージを基地局に送信することと、を含む、方法。
【0269】
[0250] 態様2:通信チャネルの周波数領域応答を、応答を決定することの一部として決定することと、通信チャネルの周波数領域応答に少なくとも部分的に基づいて時間領域応答を生成することと、を更に含む、態様1に記載の方法。
【0270】
[0251] 態様3:通信チャネルの時間領域応答又は周波数領域応答に少なくとも部分的に基づいて空間モデルを生成することを更に含む、態様2に記載の方法。
【0271】
[0252] 態様4:2次元モデルが、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である、態様1~3のいずれかに記載の方法。
【0272】
[0253] 態様5:決定された応答と2次元モデルとの間の最小平均二乗誤差解に少なくとも部分的に基づいて、チャネル係数のセットを生成することを更に含む、態様1~4のいずれかに記載の方法。
【0273】
[0254] 態様6:チャネル係数のセットが、量子化された係数のセットを含む、態様1~5のいずれかに記載の方法。
【0274】
[0255] 態様7:UEにおける1つ又は複数のアンテナ、基地局における1つ又は複数のアンテナ、又はその両方に少なくとも部分的に基づいて2次元モデルを生成することを更に含む、態様1~6のいずれかに記載の方法。
【0275】
[0256] 態様8:メッセージを送信することが、制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数のセットを示すビットのセットを基地局に送信することを含む、態様1~7のいずれかに記載の方法。
【0276】
[0257] 態様9:通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に少なくとも部分的に基づいて、メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示を基地局に送信することを更に含む、態様8に記載の方法。
【0277】
[0258] 態様10:チャネル係数のセットを第1のスロットにおいて送信することと、差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを、第1のスロットの後の第2のスロットにおいて送信することと、を更に含む、態様1~9のいずれかに記載の方法。
【0278】
[0259] 態様11:チャネル係数のセットとは異なるチャネル係数の第2のセットを第1のスロットの後の第3のスロットにおいて送信することを更に含む、態様10に記載の方法であって、チャネル係数のセット及びチャネル係数の第2のセットが、第1の周期に従って送信される、態様10に記載の方法。
【0279】
[0260] 態様12:差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数のセットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを、第2のスロットの後の第4のスロットにおいて送信することを更に含む、態様11に記載の方法であって、差分チャネル係数のセット及び差分チャネル係数の第2のセットが、第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される、態様11に記載の方法。
【0280】
[0261] 態様13:差分チャネル係数のセットの送信を有効にするようにUEに命令する指示を基地局から受信することを更に含む、態様10~12のいずれかに記載の方法であって、差分チャネル係数のセットを送信することが、指示を受信することに少なくとも部分的に基づく、態様10~12のいずれかに記載の方法。
【0281】
[0262] 態様14:UEのモビリティ、又はチャネル係数のセットを示すメッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に少なくとも部分的に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するようにUEに命令する指示を基地局から受信することを更に含む、態様10~13のいずれかに記載の方法。
【0282】
[0263] 態様15:空間領域基底関数のセットの順序付けの指示を基地局から受信することと、空間領域基底関数のセットの順序付けに少なくとも部分的に基づいて空間モデルを生成することと、を更に含む、態様1~14のいずれかに記載の方法。
【0283】
[0264] 態様16:指示が、空間領域基底関数のリストを含む空間モデルのための構成を含み、空間領域基底関数のリストが、空間領域基底関数のセットの順序付けに対応する、態様15に記載の方法。
【0284】
[0265] 態様17:時間領域基底関数のセットの順序付けの指示を基地局から受信することと、時間領域基底関数のセットの順序付けに少なくとも部分的に基づいて時間領域応答を生成することと、を更に含む、態様1~16のいずれかに記載の方法。
【0285】
[0266] 態様18:空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又はその両方の指示を送信することを更に含む、態様1~14のいずれかに記載の方法。
【0286】
[0267] 態様19:複数のアンテナポートペアの各々について複数のタイミングで通信チャネルの時間領域応答を、応答を決定することの一部として決定することと、複数のタイミングにおいて通信チャネルの時間領域応答を決定することに少なくとも部分的に基づいて、時間領域基底関数のセットを選択することと、時間領域基底関数の選択されたセットに少なくとも部分的に基づいて、時間領域応答を生成することと、を更に含む、態様1~18のいずれかに記載の方法。
【0287】
[0268] 態様20:複数のタイミングの各タイミングについて、複数のアンテナポートペアにわたる時間領域応答の累積エネルギーを決定することと、複数のタイミングの各タイミングについての時間領域応答の累積エネルギーを決定することに少なくとも部分的に基づいて、複数のタイミングからタイミングのセットを選択することと、を更に含む、態様19に記載の方法であって、時間領域基底関数のセットを選択することが、タイミングの選択されたセットに少なくとも部分的に基づく、態様19に記載の方法。
【0288】
[0269] 態様21:タイミングの選択されたセットを使用して、決定された応答の平均二乗誤差及びチャネル推定を評価することを更に含む、態様20に記載の方法であって、時間領域基底関数のセットを選択することが、平均二乗誤差を評価することに少なくとも部分的に基づく、態様20に記載の方法。
【0289】
[0270] 態様22:いくつかのタイミングの指示を基地局から受信することを更に含む態様19~21のいずれかに記載の方法であって、時間領域基底関数のセットを選択することが、タイミングの示された数に少なくとも部分的に基づく、態様19~21のいずれかに記載の方法。
【0290】
[0271] 態様23:基地局に、複数のタイミングのうちのいくつかのタイミングの指示を送信することを更に含む、態様19~21のいずれかに記載の方法。
【0291】
[0272] 態様24:アンテナポートペアのセットの指示を基地局から受信することと、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペアあって、UE又は基地局に関連付けられる、各アンテナポートペア間の相関を、応答を決定することの一部として決定することと、アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペア間の相関を決定することに少なくとも部分的に基づいて、空間領域基底関数のセットを選択することと、空間領域基底関数の選択されたセットに少なくとも部分的に基づいて、空間モデルを生成することと、を更に含む、態様1~23のいずれかに記載の方法。
【0292】
[0273] 態様25:アンテナポートペアのセットのアンテナポートペアについての最も低い決定された相関に少なくとも部分的に基づいて、空間領域基底関数のセットを選択することを更に含む、態様24に記載の方法。
【0293】
[0274] 態様26:アンテナポートペアのセットの各アンテナポートペア間の相関を決定することに少なくとも部分的に基づいて、空間自己相関行列を評価することを更に含む、態様24又は25に記載の方法であって、空間領域基底関数のセットを選択することが、空間自己相関行列に少なくとも部分的に基づく、態様24又は25に記載の方法。
【0294】
[0275] 態様27:基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、UEと基地局との間のワイヤレス通信のための通信チャネルを介して少なくとも1つの基準信号をUEに送信することと、通信チャネルの応答を表す2次元モデルであって、通信チャネルの空間モデルと時間領域応答とを含む、2次元モデルに対応するチャネル係数のセットを示すメッセージをUEから受信することと、を含む、方法。
【0295】
[0276] 態様28:2次元モデルが、空間モデルの行列表現と通信チャネルの時間領域応答の行列表現とのクロネッカー積である、態様27に記載の方法。
【0296】
[0277] 態様29:チャネル係数のセットが、量子化された係数のセットを含む、態様27又は28に記載の方法。
【0297】
[0278] 態様30:メッセージを受信することが、制御チャネル又は共有チャネルを介してチャネル係数のセットを示すビットのセットをUEから受信することを含む、態様27~29のいずれかに記載の方法。
【0298】
[0279] 態様31:通信チャネルの平均二乗誤差又は信号対雑音比に少なくとも部分的に基づいて、メッセージのためのいくつかの量子化ビットの指示をUEから受信することを更に含む、態様30に記載の方法。
【0299】
[0280] 態様32:チャネル係数のセットを第1のスロットにおいて受信することと、差分チャネル係数のセットであって、差分チャネル係数のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数のセットを第1のスロットの後の第2のスロットにおいて受信することと、を更に含む、態様27~31のいずれかに記載の方法。
【0300】
[0281] 態様33:チャネル係数のセットとは異なるチャネル係数の第2のセットを第1のスロットの後の第3のスロットにおいて受信することを更に含む、態様32に記載の方法であって、チャネル係数のセット及びチャネル係数の第2のセットが、第1の周期に従って受信される、態様32に記載の方法。
【0301】
[0282] 態様34:差分チャネル係数の第2のセットであって、差分チャネル係数の第2のセットの各差分チャネル係数が、チャネル係数のセットのそれぞれのチャネル係数又は差分チャネル係数のセットのそれぞれの差分チャネル係数に対するチャネル係数差を含む、差分チャネル係数の第2のセットを第2のスロットの後の第4のスロットにおいて受信することを更に含む、態様33に記載の方法であって、差分チャネル係数のセット及び差分チャネル係数の第2のセットが、第1の周期とは異なる第2の周期に従って送信される、態様33に記載の方法。
【0302】
[0283] 態様35:差分チャネル係数のセットの送信を有効にするようにUEに命令する指示をUEに送信することを更に含む、態様32~34のいずれかに記載の方法であって、差分チャネル係数のセットを受信することが、指示を送信することに少なくとも部分的に基づく、態様32~34のいずれかに記載の方法。
【0303】
[0284] 態様36:UEのモビリティ、又はチャネル係数のセットを示すメッセージとチャネル係数の前のセットを示す前のメッセージとの間の時間間隔に少なくとも部分的に基づいて、差分符号化プロシージャを使用するようにUEに命令する指示をUEに送信することを更に含む、態様32~35のいずれかに記載の方法。
【0304】
[0285] 態様37:2次元モデルのための空間領域基底関数のセットの順序付けの指示をUEに送信することを更に含む、態様27~36のいずれかに記載の方法。
【0305】
[0286] 態様38:指示が、空間領域基底関数のリストを含む空間モデルのための構成を含み、空間領域基底関数のリストが、空間領域基底関数のセットの順序付けに対応する、態様37に記載の方法。
【0306】
[0287] 態様39:2次元モデルのための時間領域基底関数のセットの順序付けの指示をUEに送信することを更に含む、態様27~38のいずれかに記載の方法。
【0307】
[0288] 態様40:2次元モデルのための、空間領域基底関数のセットの順序付け、時間領域基底関数のセットの順序付け、又はその両方の指示を受信することを更に含む、態様27~35のいずれかに記載の方法。
【0308】
[0289] 態様41:2次元モデルのためのいくつかのタイミングの指示をUEに送信することを更に含む、態様27~40のいずれかに記載の方法。
【0309】
[0290] 態様42:2次元モデルのための複数のタイミングのうちのいくつかのタイミングの指示をUEから受信することを更に含む、態様27~40のいずれかに記載の方法。
【0310】
[0291] 態様43:アンテナポートペアのセットであって、各アンテナポートペアがUE又は基地局に関連付けられる、アンテナポートペアのセットの指示をUEに送信することを更に含む、態様27~42のいずれかに記載の方法。
【0311】
[0292] 態様44:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令と、を含み、命令が、装置に、態様1~26のいずれかに記載の方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0312】
[0293] 態様45:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様1~26のいずれかに記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0313】
[0294] 態様46:UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1~26のいずれかに記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0314】
[0295] 態様47:基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令と、を含み、命令が、装置に、態様27~43のいずれかに記載の方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0315】
[0296] 態様48:基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、態様27~43のいずれかに記載の方法を実行する少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0316】
[0297] 態様49:基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様27~43のいずれかに記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0317】
[0298] 本明細書で説明した方法は可能な実装形態について説明するものであること、動作及びステップが再構成されるか又は別様に修正される場合があること、並びに他の実装形態が可能であることに留意されたい。更に、これらの方法の2つ以上からの態様が組み合わせられてもよい。
【0318】
[0299] LTE、LTE-A、LTE-A Pro、又はNRシステムの態様が例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、又はNR用語が説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明する技法はLTE、LTE-A、LTE-A Pro、又はNRネットワーク以外にも適用可能である。例えば、説明された技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband、UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、並びに本明細書で明示的に述べられない他のシステム及び無線技術に適用可能であり得る。
【0319】
[0300] 本明細書で説明された情報及び信号は、多種多様な技術及び技法のいずれかを使って表され得る。例えば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0320】
[0301] 本明細書の本開示に関して説明された様々な例示的なブロック及びコンポーネントは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGA若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成)として実装されてもよい。
【0321】
[0302] 本明細書において説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ又は複数の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され、又はコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例及び実装形態が、本開示及び添付の特許請求の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明される機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、又はこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的位置において実装されるように分散されることを含めて、様々な場所に物理的に配置されてもよい。
【0322】
[0303] コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの移送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM、EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(compact disk、CD)ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令又はデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送又は記憶するために使用され得、汎用若しくは専用コンピュータ又は汎用若しくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)及びディスク(disc)は、CD、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク及びBlu-rayディスクを含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0323】
[0304] 特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用されるとき、項目の列挙(例えば、「のうちの少なくとも1つ」又は「のうちの1つ又は複数」などの句が続く、項目の列挙)において使用されるような「又は」は、例えば、A、B、又はCのうちの少なくとも1つという列挙が、A又はB又はC又はAB又はAC又はBC又はABC(すなわち、A及びB及びC)を意味するような、包括的な列挙を示す。また、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されるべきではない。例えば、「条件Aに基づいて」として説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてもよい。言い換えれば、本明細書で使用されるとき、「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同じように解釈されるものとする。
【0324】
[0305] 「決定する」又は「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含し、したがって、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(例えば、テーブル、データベース、又は別のデータ構造の中でのルックアップを介するなど)、確認することなどを含むことができる。また、「決定すること」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、及び他の同様の行為を含むことができる。
【0325】
[0306] 添付の図において、同様のコンポーネント又は特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。更に、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルの後に、ダッシュと、類似のコンポーネントを区別する第2のラベルとを付けることによって区別され得る。第1の参照ラベルだけが本明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベル、又は他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する類似のコンポーネントのいずれにも適用可能である。
【0326】
[0307] 添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成を説明しており、実装され得るか又は特許請求の範囲内に入る全ての例を表すとは限らない。本明細書で使用される「例」という用語は、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味し、「好ましい」又は「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明された技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法はこれらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明した例の概念を不明瞭にすることを回避するために、知られている構造及びデバイスはブロック図の形態で示される。
【0327】
[0308] 本明細書の説明は、当業者が本開示を作成又は使用することを可能にするために与えられる。本開示の様々な修正が当業者に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例及び設計に限定されず、本明細書で開示される原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【国際調査報告】