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特表2024-543077溶接装置、溶接方法、および電極組立体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】溶接装置、溶接方法、および電極組立体
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/536 20210101AFI20241112BHJP
   H01M 50/54 20210101ALI20241112BHJP
   H01M 50/533 20210101ALI20241112BHJP
   H01M 10/04 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H01M50/536
H01M50/54
H01M50/533
H01M10/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024528491
(86)(22)【出願日】2022-11-15
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 KR2022018003
(87)【国際公開番号】W WO2023101265
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0169085
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クウォン、ギ フワン
【テーマコード(参考)】
5H028
5H043
【Fターム(参考)】
5H028AA05
5H028CC11
5H043AA19
5H043BA11
5H043CA08
5H043CA13
5H043EA06
5H043EA32
5H043EA39
5H043EA60
5H043HA17E
5H043JA06E
5H043LA02E
5H043LA22E
(57)【要約】
本発明の実施形態に係る溶接装置は、電極組立体の複数の電極タブを溶接することができる。前記溶接装置は、前記複数の電極タブを集める1対のガイドと、前記1対のガイドにより集められた複数の電極タブを溶接させる溶接部と、を含むことができる。前記ガイドは、前記電極タブに対して昇降する昇降部と、前記電極タブを押しつつ、前記昇降部に対して回転して前記電極タブを前記電極組立体に向かって引っ張る回転部と、を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体の複数の電極タブを溶接する溶接装置であって、
前記複数の電極タブを集める1対のガイドと、
前記1対のガイドにより集められた複数の電極タブを溶接させる溶接部と、
を含み、
前記ガイドは、
前記電極タブに対して昇降する昇降部と、
前記電極タブを押しつつ、前記昇降部に対して回転して前記電極タブを前記電極組立体に向かって引っ張る回転部と、
を含む、溶接装置。
【請求項2】
前記回転部は、
前記電極組立体に向かう第1面と、
前記第1面の反対側に位置した第2面と、
前記第1面と前記第2面を連結し、ラウンド状に形成され、前記電極タブを押すエッジと、を含む、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
前記第2面の長さは、前記第1面の長さよりも長い、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項4】
前記第1面と前記第2面との距離は、前記エッジに近づくほど遠ざかる、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項5】
前記昇降部は、垂直方向に延長形成され、前記電極タブの幅方向に離隔した1対が備えられる、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項6】
前記ガイドは、
前記昇降部に対してスライドするスライダと、
前記スライダと前記回転部を連結し、前記スライダと前記回転部の動作を連動させるリンクと、をさらに含む、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項7】
前記スライダおよび前記回転部には、
前記リンクとヒンジ連結する連結部が備えられる、請求項6に記載の溶接装置。
【請求項8】
前記スライダが前記回転部に向かって移動すると、前記回転部は、前記電極タブを前記電極組立体に向かって引っ張るように構成される、請求項6に記載の溶接装置。
【請求項9】
前記ガイドは、
前記スライダに前記回転部から遠ざかる方向に弾性力を加える弾性部材をさらに含む、請求項6に記載の溶接装置。
【請求項10】
前記昇降部には、前記スライダの端部が挿入され、内部に前記弾性部材が配置されたスライド溝が形成される、請求項9に記載の溶接装置。
【請求項11】
電極組立体に備えられた複数の電極タブを溶接する溶接方法であって、
1対のガイドが互いに接近して前記複数の電極タブを集めるステップと、
前記1対のガイドが前記電極タブを前記電極組立体側に引っ張るステップと、
溶接部が前記複数の電極タブを互いに溶接させるステップと、
を含む、溶接方法。
【請求項12】
前記ガイドは、
前記電極タブに対して昇降する昇降部と、
前記電極タブと接触し、前記昇降部に対して回転する回転部と、を含み、
前記複数の電極タブを集めるステップ時、前記回転部が前記電極タブを押すように、前記昇降部が前記電極タブに向かって移動し、
前記電極タブを引っ張るステップ時、前記回転部が前記電極タブを押した状態で回転する、請求項11に記載の溶接方法。
【請求項13】
前記ガイドは、
前記昇降部に対してスライドするスライダと、
前記スライダと前記回転部を連結し、前記スライダと前記回転部の動作を連動させるリンクと、をさらに含み、
前記電極タブを引っ張るステップ時、前記回転部が回転するように、前記スライダが前記回転部に向かって移動する、請求項12に記載の溶接方法。
【請求項14】
複数の電極がセパレータを間に置いて積層された積層体と、
前記複数の電極に連結され、互いに溶接されて被溶接部を形成する複数の電極タブと、
を含み、
前記複数の電極タブのうち最外側電極タブは、
前記電極から延び、前記積層体に対する距離が増加する第1区間と、
前記第1区間から延び、前記積層体に対する距離が減少する第2区間と、
を含む、電極組立体。
【請求項15】
前記最外側電極タブは、
前記第2区間から前記被溶接部まで延び、前記積層体に対する距離が増加する第3区間をさらに含む、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項16】
前記複数の電極タブのうち少なくとも一部は、前記電極と連結され、平らに形成されたフラット部を含み、
外側に位置した電極タブであるほど、前記フラット部の長さが長い、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項17】
前記第1区間は、
前記電極と連結され、平らに形成されたフラット部と、
前記フラット部と前記第2区間を連結し、曲がって形成された曲がり部と、を含む、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項18】
前記最外側電極タブの外側端部は、他の電極タブの外側端部に対して内側に段差を有する、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項19】
前記最外側電極タブにおける曲率が最大である地点から前記電極までの長さは、他の電極タブにおける曲率が最大である地点から前記電極までの長さよりも長い、請求項14に記載の電極組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年11月30日付けの韓国特許出願第10-2021-0169085号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
【0002】
本発明は、複数の電極タブを溶接する溶接装置、前記溶接装置を用いた溶接方法、および前記溶接装置により溶接された複数の電極タブを含む電極組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
二次電池は、一次電池とは異なって再充電が可能であり、また、小型および大容量化の可能性により、近年多く研究開発されている。モバイル機器に対する技術開発および需要が増加するにつれ、エネルギー源としての二次電池の需要が急激に増加している。
【0004】
二次電池は、電池ケースの形状に応じて、コイン型電池、円筒型電池、角型電池、およびパウチ型電池に分類される。二次電池において、電池ケースの内部に取り付けられる電極組立体は、電極およびセパレータの積層構造からなる充放電可能な発電素子である。
【0005】
電極組立体は、活物質が塗布されたシート状の正極と負極との間にセパレータを介在して巻き取ったゼリーロール(Jelly-roll)型、複数の正極と負極をセパレータが介在された状態で順次積層したスタック型、およびスタック型の単位セルを長さの長い分離フィルムで巻き取ったスタック&フォールディング(Stack & Folding)型に概ね分類することができる。
【0006】
図1は、一般的なパウチ型二次電池の電極タブが曲がった状態を例示的に示した図である。
【0007】
図1を参照すると、一般的なパウチ型二次電池は、外観をなすパウチ10と、前記パウチ10に収容され、複数の電極がセパレータを間に置いて積層された電極組立体20と、を含むことができる。
【0008】
パウチ10は、パウチフィルムをドロー成形して形成され、前記パウチフィルムは、金属層と、前記金属層の一側に位置した第1樹脂層と、前記金属層の他側に位置した第2金属層がラミネートされて形成されることができる。したがって、パウチ10は、適した強度および成形性を有することができ、後述する複数の電極タブ30を収容する部分は、外力により容易に変形することができる。
【0009】
前記電極組立体20には、前記複数の電極と連結された複数の電極タブ30が備えられることができる。前記複数の電極タブ30の外側の一部は、互いに溶接されて被溶接部31を形成することができ、前記被溶接部31には、パウチ10の外部に突出した電極リード40が溶接されることができる。このような構成により、電極組立体20の複数の電極は、複数の電極タブ30および電極リード40を介して外部端子(図示せず)と電気的に連結されることができる。
【0010】
従来は、図1に示されたように、電極リード40が外部衝撃や外力などによりいずれか一側(例えば、上側)に曲がる場合、複数の電極タブ30のうち前記一側とは反対側に位置した最外側電極タブ(例えば、下側の最外側電極タブ)にテンション(Tension)が過度にかかることになり、前記最外側電極タブが破断および断線するという問題があった。
【0011】
また、複数の電極タブ30を溶接する過程で、外側に位置した電極タブ30であるほど、大きく変形した状態で溶接されることになる。したがって、従来は、複数の電極タブ30を溶接する過程で、最外側電極タブにテンション(Tension)が過度にかかることになり、前記最外側電極タブが破断および断線するという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が解決しようとする一課題は、電極タブに過度なテンションがかかるのを防止する溶接装置および溶接方法を提供することにある。
【0013】
本発明が解決しようとする他の課題は、電極タブに過度なテンションがかからない電極組立体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の実施形態に係る溶接装置は、電極組立体の複数の電極タブを溶接することができる。前記溶接装置は、前記複数の電極タブを集める1対のガイドと、前記1対のガイドにより集められた複数の電極タブを溶接させる溶接部と、を含むことができる。前記ガイドは、前記電極タブに対して昇降する昇降部と、前記電極タブを押しつつ、前記昇降部に対して回転して前記電極タブを前記電極組立体に向かって引っ張る回転部と、を含むことができる。
【0015】
前記回転部は、前記電極組立体に向かう第1面と、前記第1面の反対側に位置した第2面と、前記第1面と前記第2面を連結し、ラウンド状に形成され、前記電極タブを押すエッジと、を含むことができる。
【0016】
前記第2面の長さは、前記第1面の長さよりも長くてもよい。
【0017】
前記第1面と前記第2面との距離は、前記エッジに近づくほど遠ざかることができる。
【0018】
前記昇降部は、垂直方向に延長形成され、前記電極タブの幅方向に離隔した1対が備えられることができる。
【0019】
前記ガイドは、前記昇降部に対してスライドするスライダと、前記スライダと前記回転部を連結し、前記スライダと前記回転部の動作を連動させるリンクと、をさらに含むことができる。
【0020】
前記スライダおよび前記回転部には、前記リンクとヒンジ連結する連結部が備えられることができる。
【0021】
前記スライダが前記回転部に向かって移動すると、前記回転部は、前記電極タブを前記電極組立体に向かって引っ張るように構成されることができる。
【0022】
前記ガイドは、前記スライダに前記回転部から遠ざかる方向に弾性力を加える弾性部材をさらに含むことができる。
【0023】
前記昇降部には、前記スライダの端部が挿入され、内部に前記弾性部材が配置されたスライド溝が形成されることができる。
【0024】
本発明の実施形態に係る溶接方法は、電極組立体に備えられた複数の電極タブを溶接することができる。前記溶接方法は、1対のガイドが互いに接近して前記複数の電極タブを集めるステップと、前記1対のガイドが前記電極タブを前記電極組立体側に引っ張るステップと、溶接部が前記複数の電極タブを互いに溶接させるステップと、を含むことができる。
【0025】
前記ガイドは、前記電極タブに対して昇降する昇降部と、前記電極タブと接触し、前記昇降部に対して回転する回転部と、を含むことができる。前記複数の電極タブを集めるステップ時、前記回転部が前記電極タブを押すように、前記昇降部が前記電極タブに向かって移動し、前記電極タブを引っ張るステップ時、前記回転部が前記電極タブを押した状態で回転することができる。
【0026】
前記ガイドは、前記昇降部に対してスライドするスライダと、前記スライダと前記回転部を連結し、前記スライダと前記回転部の動作を連動させるリンクと、をさらに含むことができる。前記電極タブを引っ張るステップ時、前記回転部が回転するように、前記スライダが前記回転部に向かって移動することができる。
【0027】
本発明の実施形態に係る電極組立体は、複数の電極がセパレータを間に置いて積層された積層体と、前記複数の電極に連結され、互いに溶接されて被溶接部を形成する複数の電極タブと、を含むことができる。前記複数の電極タブのうち最外側電極タブは、前記電極から延び、前記積層体に対する距離が増加する第1区間と、前記第1区間から延び、前記積層体に対する距離が減少する第2区間と、を含むことができる。
【0028】
前記最外側電極タブは、前記第2区間から前記被溶接部まで延び、前記積層体に対する距離が増加する第3区間をさらに含むことができる。
【0029】
前記複数の電極タブのうち少なくとも一部は、前記電極と連結され、平らに形成されたフラット部を含み、外側に位置した電極タブであるほど、前記フラット部の長さが長くてもよい。
【0030】
前記第1区間は、前記電極と連結され、平らに形成されたフラット部と、前記フラット部と前記第2区間を連結し、曲がって形成された曲がり部と、を含むことができる。
【0031】
前記最外側電極タブの外側端部は、他の電極タブの外側端部に対して内側に段差を有することができる。
【0032】
前記最外側電極タブにおける曲率が最大である地点から前記電極までの長さは、他の電極タブにおける曲率が最大である地点から前記電極までの長さよりも長くてもよい。
【発明の効果】
【0033】
本発明の好ましい実施形態によると、ガイドの回転部が電極タブを引っ張った状態で、溶接部が複数の電極タブを溶接するため、電極タブ、特に最外側電極タブに対し、積層体から被溶接部の間の長さが長くなることができる。これにより、溶接部が電極タブに発生させるテンションや振動により最外側電極タブが破断するのを防止することができる。
【0034】
また、製造完了した電極組立体において、リードの曲がりなどの変形により、電極タブ、特に最外側電極タブが破断および断線するのを防止することができる。これにより、電極組立体の安全性および信頼性が向上することができる。
【0035】
その他にも、本発明の好ましい実施形態に係る構成から当業者が容易に予測可能な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の好ましい実施形態を例示するものであり、後述する発明の詳細な説明とともに本発明の技術思想をさらに理解させる役割をするものであるため、本発明は、その図面に記載された事項のみに限定して解釈してはならない。
【0037】
図1】一般的なパウチ型二次電池の電極タブが曲がった状態を例示的に示した図である。
図2】本発明の一実施形態に係る溶接装置の斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係るガイドの斜視図である。
図4a】本発明の一実施形態に係るガイドの作用を説明するための図である。
図4b】本発明の一実施形態に係るガイドの作用を説明するための図である。
図4c】本発明の一実施形態に係るガイドの作用を説明するための図である。
図5】本発明の他の実施形態に係る溶接方法のフローチャートである。
図6】比較例に係る電極組立体の電極タブおよびその周辺を拡大した側面図である。
図7】本発明のまた他の実施形態に係る電極組立体の電極タブおよびその周辺を拡大した側面図である。
図8】本発明のまた他の実施形態に係る電極組立体の電極タブおよびその周辺を拡大した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付図面を参照して、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように、本発明の好ましい実施形態について詳しく説明する。ただし、本発明は、種々の異なる形態で実現されてもよく、以下の実施形態により制限または限定されるものではない。
【0039】
本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分または本発明の要旨を不要に濁す恐れがある関連の公知技術に関する詳細な説明は省略し、本明細書において、各図面の構成要素に参照符号を付するに際し、明細書の全体にわたって同一または類似の構成要素に対しては、同一または類似の参照符号を付するようにする。
【0040】
また、本明細書および特許請求の範囲で用いられている用語や単語は、通常的もしくは辞書的な意味に限定して解釈してはならず、発明者らは、自分の発明を最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に合致する意味と概念に解釈すべきである。
【0041】
図2は、本発明の一実施形態に係る溶接装置の斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態に係るガイドの斜視図であり、図4a~図4cは、本発明の一実施形態に係るガイドの作用を説明するための図である。
【0042】
本実施形態に係る溶接装置100は、電極組立体200の複数の電極タブ240を溶接することができる。電極組立体200は、複数の電極がセパレータを間に置いて積層された積層体210と、前記複数の電極に連結された複数の電極タブ240と、を含むことができる。
【0043】
より詳細には、前記溶接装置100は、複数の電極タブ240を集める1対のガイド110と、前記1対のガイド110により集められた複数の電極タブ240を溶接させる溶接部121、122と、を含むことができる。
【0044】
1対のガイド110は、複数の電極タブ240を間に置いて互いに反対側に位置することができ、1対のガイド110のうち少なくとも1つ、好ましくは各ガイド110は、電極タブ240に対して昇降可能に構成されることができる。1対のガイド110は、互いに接近して複数の電極タブ240をグリップすることができる。1対のガイド110は、複数の電極タブ240を集めることができる。各ガイド110の詳細な構成および作用については、後ほど詳しく説明する。
【0045】
溶接部121、122は、1対のガイド110により集められた複数の電極タブ240を溶接して被溶接部245(図4c参照)を形成することができる。すなわち、被溶接部245は、複数の電極タブ240が互いに溶接された部分であってもよい。
【0046】
1対のガイド110は、電極タブ240中の電極組立体200の積層体210と相対的に隣接した部分をグリップすることができ、溶接部121、122は、電極タブ240中の積層体210と相対的に遠い部分を溶接することができる。被溶接部245は、積層体210から離隔することができ、複数の電極タブ240は、被溶接部245に行くほど互いに近くなるように延びることができる。
【0047】
溶接部121、122は、複数の電極タブ240を互いに超音波溶接することができる。より詳細には、溶接部121、122は、複数の電極タブ240の一側(例えば、下側)に位置したアンビル(Anvil)121と、複数の電極タブ240の他側(例えば、上側)に位置したホーン(Horn)122と、を含むことができる。アンビル121およびホーン122のうち少なくとも1つは、電極タブ240に対して昇降可能に構成されることができる。
【0048】
1対のガイド110のうちいずれか1つは、アンビル121と隣接して配置され、1対のガイド110のうち他の1つは、ホーン122と隣接して配置されることができる。
【0049】
複数の電極タブ240がアンビル121とホーン122との間で押された状態で、ホーン122が高周波振動することができ、これにより、複数の電極タブ240が互いに溶接されることができる。アンビル121には、複数の電極タブ240を一側から押す突起121aが形成され、ホーン122には、複数の電極タブ240を他側から押す突起122aが形成されることができる。したがって、複数の電極タブ240に形成される被溶接部245(図4c参照)には、前記突起121a、121bと対応する複数の凹凸形状が形成されることができる。
【0050】
一方、ガイド110は、電極タブ240に対して昇降する昇降部111と、電極タブ240を押しつつ、昇降部111に対して回転する回転部112と、を含むことができる。ガイド110は、昇降部111に対してスライドするスライダ113と、スライダ113と回転部112の動作を連動させるリンク114と、をさらに含むことができる。
【0051】
溶接装置100には、昇降部111を昇降させる昇降メカニズム(図示せず)が備えられることができることは当業者に明らかである。
【0052】
昇降部111は、垂直方向に延長形成されることができる。昇降部111は、ほぼ垂直方向に延びた柱状であってもよい。昇降部111は、電極タブ240の幅方向に離隔した1対が備えられることができる。1対の昇降部111は、回転部112の両側に配置されることができる。
【0053】
昇降部111には、スライダ113をガイドするスライド溝111aが形成されることができる。スライド溝111aは、昇降部111の長さ方向、すなわち、垂直方向に延びることができる。スライド溝111aは、昇降部111の内側面に形成されることができる。1対の昇降部111のスライド溝111aは互いに対向することができる。
【0054】
昇降部111には、回転部112が回転可能に連結される連結孔111bが形成されることができる。連結孔111bは、スライド溝111aよりも電極タブ240にさらに近い位置に形成されることができる。1対の昇降部111の連結孔111bは互いに対向することができる。
【0055】
回転部112は、昇降部111に対して回転して電極タブ240を電極組立体200、より詳細には、積層体210に向かって引っ張ることができる。これにより、電極タブ240、特に最外側電極タブに対し、積層体210から被溶接部245の間の長さが長くなることができる。したがって、最外側電極タブの長さがマージンを有することになり、外力などにより断線しなくなり得る。それについては、後ほどより詳しく説明する。
【0056】
回転部112は、電極タブ240の幅方向に延び、ほぼ垂直方向に立てられた板状部材であってもよい。回転部112は、昇降部111に回転可能に連結されることができる。より詳細には、回転部112には、両側に突出した回転軸が備えられることができ、前記回転軸は、昇降部111に形成された連結孔111bに挿入されることができる。
【0057】
より詳細には、回転部112は、電極組立体200に向かう第1面112aと、第1面112aの反対側に位置した第2面112bと、第1面112aと第2面112bを連結し、ラウンド状に形成されたエッジ112cと、を含むことができる。
【0058】
エッジ112cは、電極タブ240を押すことができる。エッジ112cがラウンド状に形成されるため、エッジ112cに押された電極タブ240が損傷するのを防止することができる。回転部112が回転すると、エッジ112cは、電極タブ240を押した状態を維持しつつ、電極タブ240を電極組立体200、より詳細には、積層体210側に引っ張ることができる。エッジ112cが電極タブ240を信頼性よく引っ張るために、エッジ112cに摩擦力の高い部材(例えば、ゴムなど)が備えられることもできることはいうまでもない。
【0059】
回転部112の回転軸は、エッジ112cの反対側端部に備えられることができる。したがって、回転部112が少しだけ回転しても、エッジ112cが移動する経路が長くなることができ、エッジ112cが電極タブ240を十分に引っ張ることができる。
【0060】
第2面112bの長さは、第1面112aの長さよりも長くてもよい。第1面112aと第2面112bを連結するエッジ112cは、電極組立体200、より詳細には、積層体210側に偏心して形成されることができる。これにより、回転部110が回転しつつ電極タブ240を積層体210側に引っ張る過程で、エッジ112cと電極タブ240との接触が信頼性よく維持されることができる。
【0061】
第1面112aと第2面112bは、互いに斜めに形成されることができる。より詳細には、第1面112aと第2面112bとの距離は、エッジ112cに近づくほど遠ざかることができる。これにより、エッジ112cのラウンド方向に対する長さが長くなることができ、電極タブ240に対する接触面積が広くなることができる。
【0062】
スライダ113は、昇降部111に対してスライドすることができる。スライダ113は、電極タブ240の幅方向に延び、ほぼ垂直方向に立てられた板状部材であってもよい。スライダ113は、回転部112を間に置き、電極タブ240の反対側に位置することができる。スライダ113は、昇降部111の長さ方向、すなわち、垂直方向にスライドすることができる。
【0063】
スライダ113は、昇降部111に形成されたスライド溝111aに沿ってスライドすることができる。スライダ113の両側端部は、1対の昇降部111に形成されたスライド溝111aに挿入されることができる。
【0064】
溶接装置100には、スライダ113を回転部112側に加圧する加圧メカニズム(図示せず)が備えられることができる。スライダ113は、前記加圧メカニズムにより、回転部112に近づく方向に移動することができる。そして、スライダ113は、後述する弾性部材115により、回転部112から遠ざかる方向に移動することができる。
【0065】
リンク114は、ほぼバー(bar)形状であってもよい。リンク114は、スライダ113と回転部112を連結することができる。リンク114は、スライダ113および回転部112それぞれに対して回転可能に連結されることができる。
【0066】
より詳細には、スライダ113および回転部112には、リンク114とヒンジ連結する連結部112d、113dが備えられることができる。回転部112に備えられた連結部112dは、エッジ112cの反対側端部に備えられることができる。スライダ113に備えられた連結部113dは、回転部112側端部に備えられることができる。回転部112に備えられた連結部112dは、リンク114の一端部にヒンジ連結し、スライダ113に備えられた連結部113dは、リンク114の他端部にヒンジ連結することができる。
【0067】
リンク114は、スライダ113と回転部112の動作を連動させることができる。リンク114は、スライダ113の直線運動を回転部112の回転動作に変換させることができる。スライダ113が回転部112に向かって移動すると、回転部112は、電極タブ240を電極組立体200に向かって引っ張るように構成されることができる。すなわち、スライダ113が回転部112に向かって移動すると、回転部112は、電極組立体200、より詳細には、積層体210側に回転することができる。その逆に、スライダ113が回転部112から遠ざかる方向に移動すると、回転部112は、電極組立体200、より詳細には、積層体210の反対側に回転することができる。
【0068】
ガイド110は、スライダ113に回転部112から遠ざかる方向に弾性力を加える弾性部材115をさらに含むことができる。例えば、弾性部材115は、スプリングであってもよい。弾性部材115は、昇降部111のスライド溝111aの内部に配置されることができる。スライダ113が加圧されて回転部112に向かって移動すると、弾性部材115が圧縮されることができ、スライダ113に加えられていた外力が除去されると、弾性部材115の弾性力により、スライダ113が回転部112から遠ざかるように移動することができる。
【0069】
以下、本実施形態に係る溶接装置100の作用について説明する。
【0070】
図4aに示されたように、電極組立体200の複数の電極タブ240は、1対のガイド110の間、そしてアンビル121とホーン122との間に進入することができる。
【0071】
その後、図4bに示されたように、1対のガイド110は、互いに接近して複数の電極タブ240を集めることができる。複数の電極タブ240は、1対のガイド110の回転部110の間にグリップされることができる。より詳細には、各回転部112のエッジ112cは、電極タブ240、特に最外側電極タブを押すことができる。
【0072】
その後、図4cに示されたように、1対のガイド110は、電極タブ240を積層体210側に引っ張ることができる。より詳細には、スライダ113が回転部112に向かって移動すると、回転部112は、昇降部111に対して回転し、回転部112のエッジ112cは、最外側電極タブと接触した状態を維持しつつ、最外側電極タブを積層体210側に引っ張ることができる。この際、複数の電極タブ240は、互いに接触した状態であるため、相互間に摩擦力が作用することになり、最外側電極タブだけでなく、他の電極タブも積層体210側に引っ張られることができる。
【0073】
この状態で、溶接部121、122は、電極タブ240を溶接して被溶接部245を形成することができる。より詳細には、アンビル121およびホーン122のうち少なくとも1つが昇降して複数の電極タブ240を圧着および溶接することができる。
【0074】
ガイド110の回転部112が電極タブ240を引っ張った状態で、溶接部121、122が複数の電極タブ240を溶接するため、電極タブ240、特に最外側電極タブに対し、積層体210から被溶接部245の間の長さが長くなることができる。
【0075】
これにより、溶接部121、122が電極タブ240に発生させるテンションや振動により電極タブ240、特に最外側電極タブが破断するのを防止することができる。
【0076】
また、製造完了した電極組立体200に対して電極タブ240、特に最外側電極タブが外力などにより破断および断線するのを防止することができる。これにより、電極組立体200の安全性および信頼性が向上することができる。
【0077】
図5は、本発明の他の実施形態に係る溶接方法のフローチャートである。
【0078】
以下、前述した溶接装置100を用いた溶接方法を本発明の他の実施形態として説明する。
【0079】
本実施形態に係る溶接方法は、電極組立体200に備えられた複数の電極タブ240を溶接することができる。より詳細には、前記溶接方法は、1対のガイド110が互いに接近して複数の電極タブ240を集めるステップ(S20)と、1対のガイド110が電極タブ240を電極組立体200側に引っ張るステップ(S30)と、溶接部121、122が複数の電極タブ240を互いに溶接させるステップ(S40)と、を含むことができる。前記溶接方法は、複数の電極タブ240を集めるステップ(S20)以前に、セパレータ230(図7参照)を間に置いて複数の電極220を積層させて積層体210を形成するステップ(S10)をさらに含むことができる。
【0080】
積層体210を形成するステップ(S10)時、複数の電極220(図7参照)は、セパレータ230を間に置いて積層されることができる。複数の電極220が積層される方式は限定されない。各電極220は、電極集電体に電極活物質が塗布された有地部と、電極活物質が塗布されていない無地部と、を含むことができ、前記無地部は、適した形状に加工され、電極タブ240として作用することができる。
【0081】
複数の電極タブ240を集めるステップ(S20)時、回転部112が電極タブ240を押すように、昇降部111が電極タブ240に向かって移動することができる。より詳細には、1対のガイド110の昇降部111が互いに接近することができ、複数の電極タブ240は、1対のガイド110の回転部112の間にグリップされて集まることができる。
【0082】
電極タブ240を引っ張るステップ(S30)時、回転部112が電極タブ240を押した状態で回転することができる。この際、回転部112が回転するように、スライダ113が回転部112に向かって移動することができる。
【0083】
複数の電極タブ240を互いに溶接させるステップ(S40)時、溶接部121、122は、複数の電極タブ240を溶接して被溶接部245を形成することができる。より詳細には、アンビル121およびホーン122のうち少なくとも1つが昇降して複数の電極タブ240を圧着および溶接することができる。
【0084】
図面には示されていないが、複数の電極タブ240に形成された被溶接部245に電極リードがさらに溶接されることができる。被溶接部245に対する電極リードの溶接は、レーザ溶接により行われることができる。
【0085】
図6は、比較例に係る電極組立体の電極タブおよびその周辺を拡大した側面図であり、図7および図8は、本発明のまた他の実施形態に係る電極組立体の電極タブおよびその周辺を拡大した側面図である。
【0086】
より詳細には、図7には、1対のガイド110の回転部112が複数の電極タブ240を集めた状態が示され、図8には、図7に示された1対のガイド110の回転部112が回転して複数の電極タブ240を積層体210側に引っ張った状態が示されている。
【0087】
以下、前述した溶接装置100により溶接された複数の電極タブ240を含む電極組立体200を本発明のまた他の実施形態として説明する。
【0088】
本実施形態に係る電極組立体200は、複数の電極220がセパレータ230を間に置いて積層された積層体210と、前記複数の電極220に連結され、互いに溶接されて被溶接部245(図4c参照)を形成する複数の電極タブ240と、を含むことができる。
【0089】
前述したように、ガイド110の回転部112が電極タブ240を積層体210側に引っ張った状態で、複数の電極タブ240が溶接されることができる。したがって、図8に示されたように、複数の電極タブ240のうち最外側電極タブ241は、ほぼS字または逆S字状をなすことができる。図8には、1対のガイド110の回転部112が複数の電極タブ240をグリップした状態が示されているが、被溶接部245の形成後、1対のガイド110が複数の電極タブ240から分離され、最外側電極タブ241が多少変形しても、最外側電極タブ241は、被溶接部245によりほぼS字または逆S字状を維持することができる。
【0090】
より詳細には、複数の電極タブ240のうち最外側電極タブ241は、電極220から延び、積層体210に対する距離が増加する第1区間242と、前記第1区間242から延び、積層体210に対する距離が減少する第2区間243と、を含むことができる。最外側電極タブ241は、前記第2区間243から被溶接部245まで延び、積層体210に対する距離が増加する第3区間244をさらに含むことができる。
【0091】
第1区間242は、電極220と連結され、平らに形成されたフラット部242aと、前記フラット部242aと第2区間243を連結し、曲がって形成された曲がり部242bと、を含むことができる。最外側電極タブ241が曲がり始める地点は、フラット部242aを間に置き、積層体210から所定の間隔だけ離隔することができる。これにより、最外側電極タブ241に過度な応力集中が発生するのを防止するという利点がある。
【0092】
最外側電極タブ241だけでなく、複数の電極タブ240のうち少なくとも一部は、前記電極220と連結され、平らに形成されたフラット部を含んでもよい。この場合、外側に位置した電極タブ240であるほど、前記フラット部の長さが長く形成されることができる。すなわち、最外側電極タブ241のフラット部242aの長さは、他の電極タブ241のフラット部の長さよりも長くてもよい。
【0093】
最外側電極タブ241における曲率が最大である地点Pは、曲がり部242b上に位置することができる。最外側電極タブ241における曲率が最大である地点Pから電極220までの長さは、他の電極タブ240における曲率が最大である地点Pから電極220までの長さよりも長くてもよい。最外側電極タブ241における曲率が最大である地点Pと積層体210との距離d1は、他の電極タブ240における曲率が最大である地点Pと積層体210との距離d2よりも遠くてもよい。
【0094】
これに対し、図6を参照すると、比較例に係る電極組立体の複数の電極タブ240'は、回転部を含まない1対のガイド112'により集められた状態で溶接されることができる。したがって、電極タブ240'、特に最外側電極タブ241'は、延びて積層体210に対する距離が減少する区間が存在しない。このため、最外側電極タブ241'の長さにマージンが確保されず、外力などにより最外側電極タブ241'に過度に高いテンションが作用して破断が発生する恐れがある。また、最外側電極タブ241'は、電極220と連結される地点で直ちに曲がるため、過度な応力集中が発生して破断が発生する恐れがある。
【0095】
一方、再び図8を参照すると、最外側電極タブ241の外側端部は、他の電極タブ240の外側端部に対して内側に段差を有することができる。例えば、最外側電極タブ241の外側端部と中央電極タブの外側端部は、所定の段差Sをなすことができる。
【0096】
1対のガイド110の回転部112により最外側電極タブ241が積層体210側に引っ張られることで、複数の電極タブ240間の摩擦力により、他の電極タブ240も積層体210側に引っ張られることができる。したがって、外側に位置した電極タブ240であるほど、積層体210側にさらに多く引っ張られることになり、このため、最外側電極タブ241の外側端部は、他の電極タブ240の外側端部に対して内側に段差を有することができる。
【0097】
ただし、複数の電極タブ240の外側端部を一致させるための切断加工などが行われてもよい。この場合、最外側電極タブ241の外側端部と他の電極タブ240の外側端部との間に段差が形成されなくてもよい。
【0098】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものにすぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲内で多様な修正および変形が可能である。
【0099】
したがって、本発明に開示された実施形態は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであって、このような実施形態により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【0100】
本発明の保護範囲は後述の特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0101】
100:溶接装置
110:ガイド
111:昇降部
112:回転部
112a:(回転部の)第1面
112b:(回転部の)第2面
112c:(回転部の)エッジ
113:スライダ
114:リンク
115:弾性部材
121:アンビル(溶接部)
122:ホーン(溶接部)
200:電極組立体
210:積層体
220:電極
230:セパレータ
240:電極タブ
241:最外側電極タブ
242:(最外側電極タブの)第1区間
242a:フラット部
242b:曲がり部
243:(最外側電極タブの)第2区間
244:(最外側電極タブの)第3区間
245:被溶接部
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体の複数の電極タブを溶接する溶接装置であって、
前記複数の電極タブを集める1対のガイドと、
前記1対のガイドにより集められた複数の電極タブを溶接させる溶接部と、
を含み、
前記ガイドは、
前記電極タブに対して昇降する昇降部と、
前記電極タブを押しつつ、前記昇降部に対して回転して前記電極タブを前記電極組立体に向かって引っ張る回転部と、
を含む、溶接装置。
【請求項2】
前記回転部は、
前記電極組立体に向かう第1面と、
前記第1面の反対側に位置した第2面と、
前記第1面と前記第2面を連結し、ラウンド状に形成され、前記電極タブを押すエッジと、を含む、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
前記第2面の長さは、前記第1面の長さよりも長い、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項4】
前記第1面と前記第2面との距離は、前記エッジに近づくほど遠ざかる、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項5】
前記昇降部は、垂直方向に延長形成され、前記電極タブの幅方向に離隔した1対が備えられる、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項6】
前記ガイドは、
前記昇降部に対してスライドするスライダと、
前記スライダと前記回転部を連結し、前記スライダと前記回転部の動作を連動させるリンクと、をさらに含む、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項7】
前記スライダおよび前記回転部には、
前記リンクとヒンジ連結する連結部が備えられる、請求項6に記載の溶接装置。
【請求項8】
前記スライダが前記回転部に向かって移動すると、前記回転部は、前記電極タブを前記電極組立体に向かって引っ張るように構成される、請求項6に記載の溶接装置。
【請求項9】
前記ガイドは、
前記スライダに前記回転部から遠ざかる方向に弾性力を加える弾性部材をさらに含む、請求項6に記載の溶接装置。
【請求項10】
前記昇降部には、前記スライダの端部が挿入され、内部に前記弾性部材が配置されたスライド溝が形成される、請求項9に記載の溶接装置。
【請求項11】
電極組立体に備えられた複数の電極タブを溶接する溶接方法であって、
1対のガイドが互いに接近して前記複数の電極タブを集めるステップと、
前記1対のガイドが前記電極タブを前記電極組立体側に引っ張るステップと、
溶接部が前記複数の電極タブを互いに溶接させるステップと、
を含む、溶接方法。
【請求項12】
前記ガイドは、
前記電極タブに対して昇降する昇降部と、
前記電極タブと接触し、前記昇降部に対して回転する回転部と、を含み、
前記複数の電極タブを集めるステップ時、前記回転部が前記電極タブを押すように、前記昇降部が前記電極タブに向かって移動し、
前記電極タブを引っ張るステップ時、前記回転部が前記電極タブを押した状態で回転する、請求項11に記載の溶接方法。
【請求項13】
前記ガイドは、
前記昇降部に対してスライドするスライダと、
前記スライダと前記回転部を連結し、前記スライダと前記回転部の動作を連動させるリンクと、をさらに含み、
前記電極タブを引っ張るステップ時、前記回転部が回転するように、前記スライダが前記回転部に向かって移動する、請求項12に記載の溶接方法。
【請求項14】
複数の電極がセパレータを間に置いて積層された積層体と、
前記複数の電極に連結され、互いに溶接されて被溶接部を形成する複数の電極タブと、
を含み、
前記複数の電極タブのうち最外側電極タブは、
前記電極から延び、前記積層体に対する距離が増加する第1区間と、
前記第1区間から延び、前記積層体に対する距離が減少する第2区間と、
を含む、電極組立体。
【請求項15】
前記最外側電極タブは、
前記第2区間から前記被溶接部まで延び、前記積層体に対する距離が増加する第3区間をさらに含む、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項16】
前記複数の電極タブのうち少なくとも一部は、前記電極と連結され、平らに形成されたフラット部を含み、
外側に位置した電極タブであるほど、前記フラット部の長さが長い、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項17】
前記第1区間は、
前記電極と連結され、平らに形成されたフラット部と、
前記フラット部と前記第2区間を連結し、曲がって形成された曲がり部と、を含む、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項18】
前記最外側電極タブの外側端部は、他の電極タブの外側端部に対して内側に段差を有する、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項19】
前記最外側電極タブにおける曲率が最大である地点から前記電極までの長さは、他の電極タブにおける曲率が最大である地点から前記電極までの長さよりも長い、請求項14に記載の電極組立体。
【請求項20】
請求項11から13のいずれか一項に記載の溶接方法を含む、電極組立体の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
その後、図4bに示されたように、1対のガイド110は、互いに接近して複数の電極タブ240を集めることができる。複数の電極タブ240は、1対のガイド110の回転部11の間にグリップされることができる。より詳細には、各回転部112のエッジ112cは、電極タブ240、特に最外側電極タブを押すことができる。
【国際調査報告】