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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】測位方法、装置及記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241112BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20241112BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20241112BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W64/00 173
G01S5/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529266
(86)(22)【出願日】2021-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-15
(86)【国際出願番号】 CN2021131557
(87)【国際公開番号】W WO2023087222
(87)【国際公開日】2023-05-25
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンジュ
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA08
5J062EE01
5K067AA21
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ53
(57)【要約】
本開示は、測位方法、装置及記憶媒体に関する。測位方法は、測位測定レポートを報告するステップであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるステップを含む。本開示の実施例は、キャリア位相測定結果および/または直達経路であるか否かの指示を含む測位測定レポートを報告することで、測位精度を向上させることができる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測位測定デバイスに適用される測位方法であって、
測位測定レポートを報告するステップであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるステップを含む、
ことを特徴とする測位方法。
【請求項2】
前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項3】
前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の測位方法。
【請求項4】
前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の測位方法。
【請求項5】
前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項6】
各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する、
ことを特徴とする請求項5に記載の測位方法。
【請求項7】
前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項8】
前記測位測定レポートを報告するステップは、
コアネットワークデバイスに測位測定レポートを報告するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項9】
前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、
下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項10】
コアネットワークデバイスに適用される測位方法であって、
測位測定レポートを受信するステップであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるステップを含む、
ことを特徴とする測位方法。
【請求項11】
前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項12】
前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の測位方法。
【請求項13】
前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の測位方法。
【請求項14】
前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項15】
各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する、
ことを特徴とする請求項14に記載の測位方法。
【請求項16】
前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項17】
前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、
下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項18】
測位測定レポートを報告するように構成される送信ユニットであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる送信ユニットを含む、
ことを特徴とする測位装置。
【請求項19】
測位測定レポートを受信するように構成される受信ユニットであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる受信ユニットを含む、
ことを特徴とする測位装置。
【請求項20】
測位装置であって、
プロセッサーと、
前記プロセッサーにより実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサーは、請求項1~9のいずれか一項に記載の前記測位方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする測位装置。
【請求項21】
測位装置であって、
プロセッサーと、
プロセッサーにより実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサーは、請求項10~17のいずれか一項に記載の前記測位方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする測位装置。
【請求項22】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体には命令が記憶されており、プロセッサーによって前記記憶媒体の命令が実行される場合、請求項1~9のいずれか一項に記載の前記測位方法が実現される、
ことを特徴とする記憶媒体。
【請求項23】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体には命令が記憶されており、プロセッサーによって前記記憶媒体の命令が実行される場合、請求項10~17のいずれか一項に記載の前記測位方法が実現される、
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の領域に関し、特に測位方法、装置および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
5G R16は多くの測位技術を導入し、端末の測位を実行することができる。これらの測位技術において、複数の経路(path)に対して測定結果を重ね合わせ、複数の経路に対する1つの測定結果を得て、測位測定を行う。しかし、測位精度は、マルチ経路の影響を大きく受け、複数の経路の測定結果を重ね合わせて統一的な測定結果を採用すると、測位精度が低下させる。
【発明の概要】
【0003】
関連技術における課題を克服するために、本開示は、測位方法、装置及記憶媒体を提供する。
【0004】
本開示の実施例の第1の態様によれば、測位測定デバイスに適用される測位方法を提供し、前記測位方法は、
測位測定レポートを報告するステップであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるステップを含む。
【0005】
1つの実施形態において、前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。
【0006】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0007】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0008】
1つの実施形態において、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる。
【0009】
1つの実施形態において、各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する。
【0010】
1つの実施形態において、前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0011】
1つの実施形態において、前記測位測定レポートを報告するステップは、コアネットワークデバイスに測位測定レポートを報告するステップを含む。
【0012】
1つの実施形態において、前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む。
【0013】
本開示の実施例の第2の態様によれば、コアネットワークデバイスに適用される測位方法を提供し、前記測位方法は、
測位測定レポートを受信するステップであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるステップを含む。
【0014】
1つの実施形態において、前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。
【0015】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0016】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0017】
1つの実施形態において、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる。
【0018】
1つの実施形態において、各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する。
【0019】
1つの実施形態において、前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0020】
1つの実施形態において、前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む。
【0021】
本開示の実施例の第3の態様によれば、測位装置を提供し、前記測位装置は
測位測定レポートを報告するように構成される送信ユニットであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる送信ユニットを含む。
【0022】
1つの実施形態において、前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。
【0023】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0024】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0025】
1つの実施形態において、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる。
【0026】
1つの実施形態において、各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する。
【0027】
1つの実施形態において、前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0028】
1つの実施形態において、前記送信ユニットは、コアネットワークデバイスに測位測定レポートを報告するように構成される。
【0029】
1つの実施形態において、前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む。
【0030】
本開示の実施例の第4の態様によれば、測位装置を提供し、前記測位装置は、
測位測定レポートを受信するように構成される受信ユニットであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる受信ユニットを含む。
【0031】
1つの実施形態において、前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。
【0032】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0033】
1つの実施形態において、前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0034】
1つの実施形態において、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる。
【0035】
1つの実施形態において、各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する。
【0036】
1つの実施形態において、前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0037】
1つの実施形態において、前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む。
【0038】
本開示の実施例の第5の態様によれば、測位装置を提供し、前記測位装置は、
プロセッサーと、プロセッサーにより実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサーは、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載の前記方法を実行するように構成される。
【0039】
本開示の実施例の第6の態様によれば、測位装置を提供し、前記測位装置は、
プロセッサーと、プロセッサーにより実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサーは、第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載の前記方法を実行するように構成される。
【0040】
本開示の実施例の第7の態様によれば、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体には命令が記憶されており、プロセッサーによって前記記憶媒体の命令が実行される場合、第1の態様または第1の態様のいずれかの実施形態に記載の方法が実現される。
【0041】
本開示の実施例の第8の態様によれば、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体には命令が記憶されており、プロセッサーによって前記記憶媒体の命令が実行される場合、第2の態様または第2の態様のいずれかの実施形態に記載の方法が実現される。
【発明の効果】
【0042】
本開示の実施例によって提供される技術案は以下の有益な効果を有し、本開示の実施例において、報告される測位測定レポートには、キャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれ、キャリア位相測定結果および/または直達経路であるか否かの指示によって、測位精度を向上させることができる。
【0043】
上記の一般的な説明および後述の詳細な説明は、例示的および説明的なものであり、本開示を制限するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
本明細書に記載の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。本明細書には、本開示の実施例が図示されており、本明細書と共に本開示の原理を説明するために使用される。
図1】一例示的な実施例によって示される無線通信システムの概略図である。
図2】一例示的な実施例によって示される測位方法のフローチャートである。
図3】一例示的な実施例によって示される測位方法のフローチャートである。
図4】一例示的な実施例によって示される測位装置のブロック図である。
図5】一例示的な実施例によって示される測位装置のブロック図である。
図6】一例示的な実施例によって示される測位のための装置のブロック図である。
図7】一例示的な実施例によって示される測位のための装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
ここで、例示的な実施形態について詳細に説明し、その一例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、特に示されない限り、異なる図面中の同じ数字は同じ要素または類似する要素を表す。以下の例示的な実施例で説明する実施例は、本開示と一致するすべての実施例を意味するものではない。。
【0046】
本開示は、測位方法を提供し、当該方法は、図1に示す無線通信システムに適用可能であり、図1に示すように、端末が基地局などの無線アクセスネットワークのネットワークデバイスを介して無線アクセスネットワークにアクセスし、無線アクセスネットワークのネットワークデバイスとコアネットワークデバイスがデータの返信と前方転送を完了して、各種の通信サービスを行う。
【0047】
無線通信システムは、無線通信機能を提供するネットワークであることが理解される。無線通信システムは、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency-division multiple access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多元接続(single Carrier FDMA,SC-FDMA)、キャリア傍受多重アクセス/衝突回避(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)など、異なる通信技術を採用することができる。ネットワークの容量、速度、遅延などの要素に応じて、ネットワークを2 G(英語:generation)ネットワーク、3 Gネットワーク、4 Gネットワーク、または5 Gネットワークなどの未来進化ネットワークに分けることができ、5 Gネットワークは新無線ネットワーク(New Radio、NR)とも呼ばれることができる。説明を容易にするために、本開示は、無線通信ネットワークをネットワークまたはシステムと略称することがある。本開示におけるネットワークは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)及びコアネットワーク(Core Network、CN)を含むことができる。ネットワークには、例えば無線ネットワークデバイス、コアネットワークデバイスなどであってもよいネットワークデバイスが含まれている。なお、無線ネットワークデバイスは基地局とも称することができる。ネットワークはネットワークデバイスを介して端末にネットワークサービスを提供することができ、異なるキャリアは端末に異なるネットワークサービスを提供することができ、異なるキャリアは異なるキャリアネットワークに対応していると理解することができる。例えば、5 G NRにおいて、無線ネットワークデバイス、すなわち無線アクセスネットワークデバイスは、gNBと呼ばれることができる。gNBは、少なくとも1つの送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)として具現化することもできる。コアネットワークデバイスは、位置管理機能を有するネットワーク要素を含む。オプションとして、位置管理機能ネットワーク要素は位置サーバ(location server)を含み、位置サーバはLMF(Location Management Function、位置管理ネットワーク要素)、E-SMLC(Enhanced Serving Mobile Location Centre、サービスを強化する流動測位センター)、SUPL(Secure User Plane Location、安全ユーザー平面測位)、SUPL SLP(SUPL Location Platform、安全ユーザー平面測位プラットフォーム)のいずれかに実現できる。
【0048】
端末(Terminal)は、移動局(Mobile Station、MS)と呼ばれることもあり、ユーザデバイス(User Equipment、UE)、移動端末(Mobile Terminal、MT)などと呼ばれることもあり、ユーザに音声および/またはデータ接続性を提供する機器であり、例えば、端末は無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、車載デバイスなどであってもよい。現在、いくつかの端末の例は、スマートフォン(Mobile Phone)、ポケットコンピュータ(Pocket Personal Computer、PPC)、ハンドヘルドコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ノートパソコン、タブレット、ウェアラブルデバイス、または車載デバイスなどである。本開示の実施例では、以下、端末をUEと呼ぶことを例に説明する。
【0049】
5G R16は複数の測位技術を導入し、測位測定デバイスが基準信号を測定し、測位測定結果を報告することにより、デバイスの測位を実現することができる。その中のいくつかの測位技術、測位測定デバイスは端末であってもよく、端末は測位測定レポートを報告し、コアネットワークデバイスはこの測位測定レポートに基づいて測位を行う。別の測位技術では、測位測定デバイスはTRPであってもよく、TRPは測位測定レポートを報告し、コアネットワークデバイスはこの測位測定レポートに基づいて測位を行う。端末、TRP及びコアネットワークデバイス間の相互作用による測位を実現する場合、測位用途基準信号の伝送を行う場合、通常はマルチ経路(path)伝送に基づく。端末またはTRPに報告された測位測定レポートにおける測位測定結果は通常、マルチ経路に対応する統一的な測定結果であり、この測位方法は、測位精度に影響を与える。
【0050】
Rel-18の立件検討では、キャリヤ位相(carrier phase)に基づく測位方法による測位精度の向上を検討している。ここで、carrier phaseに基づく測位方法において測定及び報告が必要な内容は、ャリア位相の小数部及び全周数を含む。キャリア位相の小数部とは、全周未満の小数部であり、t時刻の測定値であり、受信側で発生する基準信号と送信ポイントからのキャリア信号との位相の差のうち、1周未満の部分であると理解することもできる。全周数は、受信側が衛星信号をロックした時刻t0から、測定時刻tまでの位置カウンタが1つずつ積算されたキャリア信号の全周数である。
【0051】
これに鑑みて、本開示の実施例は測位方法を提供し、この測位方法において、少なくとも1つの経路に基づくキャリア位相測位測定と報告方式を提案し、測位精度を向上させるために、キャリア位相測定と報告される少なくとも1つの経路が直達経路であるか否かを指示することができる。
【0052】
ここで、直達経路は、信号伝送中に障害物が反射したり、屈折したり、回折したりしない経路と理解することができる。直達経路を指示することで測位精度を向上させることができる。
【0053】
本開示の実施例では、説明を容易にするために、直達経路に関する情報を指示する指示情報を直達経路指示情報と呼ぶ。
【0054】
図2は、一例示的な実施例によって示される測位方法のフローチャートであり、図2に示すように、測位方法は、測位測定デバイスに適用され、測位測定デバイスは端末またはTRPであり、以下のステップを含む。
【0055】
ステップS11において、測位測定レポートを報告し、測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0056】
本開示の実施例において、端末またはTRPは、複数の経路に基づいて測位測定を行うものであってもよく、そのキャリア位相測定結果は、複数の経路のうち異なる経路についてそれぞれ測位測定を行う際に決定したキャリア位相測定結果であってもよいし、複数の経路のうち異なる経路全体について測位測定を行う際に決定したキャリア位相測定結果であってもよい。
【0057】
ここで、測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定したものであってもよい。ここで、この測位用途の基準信号は、例えば、下り測位用途の測位基準信号(Positioning reference signaling、PRS)であってもよいし、サウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)などの上り測位用途の基準信号であってもよいし、他の新たに導入された測位用途の基準信号であってもよいことは無論である。
【0058】
ここで、直達経路指示情報は、測位測定される少なくとも1つの経路が直達経路に関する情報であるか否かを指示するために使用することができる。
【0059】
直達経路の測定結果はTRPと端末間の距離と方向をリアルに表現できるため、本開示の実施形態では、キャリア位相測定結果及び/又は直達経路指示情報を報告された測位測定レポートに含めることで、測位精度を向上させることができる。
【0060】
1つの実施形態において、キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。例えば、キャリア位相測定結果には、キャリア位相の全周数が含まれていてもよいし、またはキャリア位相の小数部が含まれていてもよいし、またはキャリア位相の全周数とキャリア位相の小数部とが含まれていてもよい。
【0061】
ここで、本開示の実施形態におけるキャリア位相の小数部およびキャリア位相の全周数は、測位信号に対して少なくとも1つの経路に基づいて測定して得られた波長数であると理解できる。
【0062】
本開示の実施例は、端末またはTRPが複数の経路に基づいて測位測定を行うことができる。ここで、測位測定結果に含まれるキャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0063】
本開示の実施例は、端末またはTRPは、複数の経路に基づいて測位測定を行うことができる。ここで、測位測定結果に含まれるキャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0064】
さらに、本開示の実施例の測位測定結果には直達経路指示情報が含まれる。この直達経路指示情報は、指定経路が直達経路であるか否かに関する情報を指示するために使用される。一方、直達経路指示情報は、指定経路が直達経路であるか否かを指示するためのビット(以下、第1のビットと呼ばれる)を含んでもよい。一例として、ある指定経路に対して、1ビットを設定し、ビット値でこの指定経路が直達経路であるか否かを指示することができる。例えば、ビットが1である場合、指定経路が直達経路であることを指示する。ビットが0である場合、指定経路が直達経路ではないことを指示する。他方、直達経路指示情報は、指定経路が直達経路である確率を指示するためのビット(以下、第2ビットと呼ばれる)を含むことができる。ここで、確率は、例えば、0、0.1、0.2、…、0.9、1などの値をとることができる。一例として、ある特定の指定経路に対して、その指定経路が直達経路である確率を指示する複数のビットを設定することができる。例えば、確率値の取りうる値の個数に応じて、対応するビット数を設定し、ビットの取りうる値によって異なる確率値に対応させ、さらにビットによって指定経路が直達経路である確率を指示することができる。
【0065】
1つの実施形態において、本開示の実施例に関わる直達経路指示情報は、単一(per)の基準信号(reference signal、RS)、単一(per)の送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)、または単一(per)のキャリア位相測定結果などのうちの少なくとも1つに対応することができる。
【0066】
ここで、本開示の実施例に関わる直達経路指示情報に対応するRSは測位用途基準信号であってもよい。この測位用途基準信号は、例えば、Positioning reference signaling、PRSであってもよいし、SRSなどの上り測位用途の基準信号であってもよいし、他の新たに導入された測位用途基準信号であってもよいことは無論である。
【0067】
ここで、単一のキャリア位相測定結果は、1つの基準信号の複数の経路に対する単一のキャリア位相測定結果、または1つの基準信号の第1の経路に対する単一のキャリア位相測定結果、または1つの基準信号のある非第1の経路に対する単一のキャリア位相測定結果を含む。
【0068】
ここで、直達経路指示情報が単一の基準信号に対応する場合、直達経路指示情報は、この基準信号が経験する少なくとも1つの経路に直達経路が存在するか否か、または直達経路が存在する確率と理解することができる。直達経路指示情報が単一のTRPに対応する場合、直達経路指示情報は、そのTRPに対応する少なくとも1つの基準信号が経験した少なくとも1つの経路に直達経路が存在するか否か、または直達経路が存在する確率と理解することができる。このTRPに対応する基準信号は、TRPが送信した基準信号または端末がTRPに送信した基準信号を含む。直達経路指示情報が単一のキャリア位相測定結果に対応する場合、そのキャリア位相測定結果が1つの基準信号の複数の経路の単一の測定結果である場合、直達経路指示情報は、その基準信号が経験した少なくとも1つの経路に直達経路が存在するか否か、または直達経路が存在する確率と理解することができる。直達経路指示情報が単一のキャリア位相測定結果に対応する場合、そのキャリア位相測定結果が基準信号の第1の経路または非第1の経路の測定結果である場合、直達経路指示情報はその基準信号が経験した第1の経路または非第1の経路が直達経路または直達経路である確率であることを理解することができる。
【0069】
なお、本開示の実施例において、上記測位測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差(Rx time error group、REG)が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差(Tx time error group、TEG)が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間(Tx Rx time error group、TREG)誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0070】
ここで、REGが同じである指示情報は、どの基準信号が同じREGを使用するかを指示するために使用される。TEGが同じである指示情報は、どの基準信号が同じTEGを使用するかを指示するために使用される。TREGが同じである指示情報は、どの基準信号が同じTREGを使用するかを指示するために使用される。
【0071】
また、さらに、本開示の実施例において、上記測位測定レポートは、端末から位置管理機能ネットワーク要素(Location Management Function、LMF)などのコアネットワークデバイスに報告することができる。TRPから測位測定レポートをLMFなどのコアネットワークデバイスに報告することもできる。
【0072】
本開示の実施例において、pathによるcarrier phaseの測位測定と報告を行うとともに、直達経路であるか否かを指示することで、測位精度をさらに向上させる。
【0073】
同様の考え方に基づいて、本開示の実施例は、コアネットワークデバイスによって実行される測位方法をさらに提供する。
【0074】
図3は一例示的な実施例によって示される測位方法のフローチャートであり、図3に示すように、測位方法はコアネットワークデバイスに適用され、以下のステップを含む。
【0075】
ステップS21において、測位測定レポートを受信し、測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0076】
本開示の実施例において、キャリア位相測定結果は、複数の経路のうち異なる経路についてそれぞれ測位測定を行う際に決定したキャリア位相測定結果であってもよいし、複数の経路のうち異なる経路全体について測位測定を行う際に決定したキャリア位相測定結果であってもよい。
【0077】
ここで、測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定したものであってもよい。ここで、この測位用途の基準信号は、例えば、PRSであってもよいし、SRSなどの上り測位用途の基準信号であってもよいし、他の新たに導入された測位用途の基準信号であってもよいことは無論である。
【0078】
ここで、直達経路指示情報は、測位測定される少なくとも1つの経路が直達経路に関する情報であるか否かを指示するために使用することができる。
【0079】
直達経路の測定結果はTRPと端末間の距離と方向をリアルに表現できるため、本開示の実施形態では、キャリア位相測定結果及び/又は直達経路指示情報を測位測定レポートに含めることで、測位精度を向上させることができる。
【0080】
1つの実施形態において、キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。例えば、キャリア位相測定結果には、キャリア位相の全周数が含まれていてもよいし、またはキャリア位相の小数部が含まれていてもよいし、またはキャリア位相の全周数とキャリア位相の小数部とが含まれていてもよい。
【0081】
ここで、本開示の実施例において、キャリア位相の小数部およびキャリア位相の全周数は、測位信号に対して少なくとも1つの経路に基づいて測定して得られた波長数であると理解できる。
【0082】
本開示の実施例、測位測定結果に含まれるキャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0083】
本開示の実施例は、測位測定結果に含まれるキャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0084】
1つの実施形態において、一方、直達経路指示情報は、指定経路が直達経路であるか否かを指示するためのビットを含んでもよい。一例として、ある指定経路に対して、1ビットを設定し、ビッ値でこの指定経路が直達経路であるか否かを指示することができる。例えば、ビットが1である場合、指定経路が直達経路であることを指示する。ビットが0である場合、指定経路が直達経路ではないことを指示する。他方、直達経路指示情報は、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットを含むことができる。ここで、確率は、例えば、0、0.1、0.2、…、0.9、1などの値をとることができる。一例として、ある特定の指定経路に対して、その指定経路が直達経路である確率を指示する複数のビットを設定することができる。例えば、確率値の取りうる値の個数に応じて、対応するビット数を設定し、ビットの取りうる値によって異なる確率値に対応させ、さらにビットによって指定経路が直達経路である確率を指示することができる。
【0085】
ここで、各直達経路指示情報は、単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する。
【0086】
ここで、本開示の実施例に関わる直達経路指示情報に対応するRSは測位用途基準信号であってもよい。この測位用途基準信号は、例えば、下り測位用途のPRSであってもよいし、SRSなどの上り測位用途の基準信号であってもよいし、他の新たに導入された測位用途基準信号であってもよいことは無論である。
【0087】
ここで、単一のキャリア位相測定結果は、1つの基準信号の複数の経路に対する単一のキャリア位相測定結果、または1つの基準信号の第1の経路に対する単一のキャリア位相測定結果、または1つの基準信号のある非第1の経路に対する単一のキャリア位相測定結果を含む。
【0088】
ここで、直達経路指示情報が単一の基準信号に対応する場合、直達経路指示情報は、この基準信号が経験する少なくとも1つの経路に直達経路が存在するか否か、または直達経路が存在する確率と理解することができる。直達経路指示情報が単一のTRPに対応する場合、直達経路指示情報は、そのTRPに対応する少なくとも1つの基準信号が経験した少なくとも1つの経路に直達経路が存在するか否か、または直達経路が存在する確率と理解することができる。このTRPに対応する基準信号は、TRPが送信した基準信号または端末がTRPに送信した基準信号を含む。直達経路指示情報が単一のキャリア位相測定結果に対応する場合、そのキャリア位相測定結果が1つの基準信号の複数の経路の単一の測定結果である場合、直達経路指示情報は、その基準信号が経験した少なくとも1つの経路に直達経路が存在するか否か、または直達経路が存在する確率と理解することができる。直達経路指示情報が単一のキャリア位相測定結果に対応する場合、そのキャリア位相測定結果が基準信号の第1の経路または非第1の経路の測定結果である場合、直達経路指示情報はその基準信号が経験した第1の経路または非第1の経路が直達経路または直達経路である確率であることを理解することができる。
【0089】
なお、本開示の実施例において、上記測位測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、REGが同じであるか否かの指示情報、TEGが同じであるか否かの指示情報、およびTREGが同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0090】
ここで、REGが同じであるか否かの指示情報は、どの基準信号が同じREGを使用するかを指示するために使用される。TEGが同じであるか否かの指示情報は、どの基準信号が同じTEGを使用するかを指示するために使用される。TREGが同じであるか否かの指示情報は、どの基準信号が同じTREGを使用するかを指示するために使用される。
【0091】
本開示の実施例において、コアネットワークデバイスによって取得される測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるため、測位精度を向上させることができる。
【0092】
なお、本開示の実施例によって提供されるに適用されるコアネットワークデバイスの測位方法は、端末またはTRPが測位する方法と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0093】
また、さらに、本開示の実施形態により提供される測位方法は、端末、TRP、およびコアネットワークデバイスが対話的に測位を実現する実施プロセスに適用することができる。端末、TRPおよびコアネットワークデバイスがインタラクティブに測位を実現する方法において、端末、TRPおよびコアネットワークデバイスはそれぞれ上記実施例における関連機能を備えているため、ここでは説明を省略する。
【0094】
なお、本開示の上記各種の実施形態/実施例には、前述の実施例と組み合うて用いてもよいし、独立して用いてもよいことは、当業者には理解することができる。単独で使用しても、前述の実施例と組み合わせて使用しても、その実現原理は類似している。本開示の実施形態では、いくつかの実施形態が一緒に使用する実施形態で説明されている。もちろん、当業者は、このような例示が本開示の実施形態を限定するものではないことを理解するべきである。
【0095】
同様の考え方に基づいて、本開示の実施例は、測位装置をさらに提供する。
【0096】
本開示の一実施形態で提供される測位装置は、上記の機能を実現するために、それぞれの機能を実行する対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことを認識されたい。本開示の実施形態に開示された様々な例のユニットとアルゴリズムステップに関連して、本開示の実施形態はハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせで実現することができる。ある機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータソフトウェアによって実行されるのかは、技術案の特定の応用と設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに異なる方法を用いて、記載された機能を実現することができるが、この実現は本開示の実施形態の技術的観点の範囲を超えるとは考えられない。
【0097】
図4は一例示的な実施例によって示される測位装置のブロック図である。図4を参照して、この測位装置100は、端末又はTRPに適用することができ、送信ユニット101を含む。
【0098】
送信ユニット101は、測位測定レポートを報告するように構成され、測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0099】
1つの実施形態において、キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。
【0100】
1つの実施形態において、キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0101】
1つの実施形態において、キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0102】
1つの実施形態において、直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる。
【0103】
1つの実施形態において、各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する。
【0104】
1つの実施形態において、測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0105】
1つの実施形態において、送信ユニット101は、コアネットワークデバイスに測位測定レポートを報告するように構成される。
【0106】
1つの実施形態において、測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、測位用途基準信号には、下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号が含まれる。
【0107】
図5は一例示的な実施例によって示される測位装置のブロック図である。図5を参照し、この測位装置200は、コアネットワークデバイスに適用することができ、受信ユニット201を含む。
【0108】
受信ユニット201は、測位測定レポートを受信するように構成され、測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0109】
1つの実施形態において、キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる。
【0110】
1つの実施形態において、キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む。
【0111】
1つの実施形態において、キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む。
【0112】
1つの実施形態において、直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる。
【0113】
1つの実施形態において、各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する。
【0114】
1つの実施形態において、測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0115】
1つの実施形態において、測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、測位用途基準信号には、下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号が含まれる。
【0116】
上記実施例の装置200に関して、各モジュールが動作を実行する具体的な方法は、この方法に関する実施例で詳しく説明されているので、ここでは詳しく説明しない。
【0117】
図6は一例示的な実施例によって示される測位のための装置のブロック図である。装置300は、端末またはTRPとして提供されてもよい。例えば、装置300は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療デバイス、フィットネスデバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0118】
図6を参照し、装置300は、処理コンポーネント302、メモリ304、電力コンポーネント306、マルチメディアコンポーネント308、オーディオコンポーネント310、入出力(I/O)インターフェース312、センサコンポーネント314、および通信コンポーネント316のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0119】
処理コンポーネント302は、一般に、表示、電話通話、データ通信、カメラ操作、および記録操作と関連する動作などのような装置300の全体の動作を制御する。処理コンポーネント302は、上述の方法のステップの全部または一部を完了するために命令を実行する1つまたは複数のプロセッサ320を含むことができる。さらに、処理コンポーネント302は、処理コンポーネント302と他のコンポーネントとの間の相互作用を容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント302は、マルチメディアコンポーネント308と処理コンポーネント302との間の対話を容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0120】
メモリ304は、デバイス300での動作をサポートするために様々なタイプのデータを格納するように構成されている。このようなデータには、例えば、装置300上で動作する任意のアプリケーションまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、写真、ビデオなどが含まれる。メモリ304は、任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶デバイス、あるいはそれらの組合せによって実装することができる。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなどである。
【0121】
電力コンポーネント306は、装置300の各種コンポーネントに電力を供給する。電力コンポーネント306は、電源管理システム、1つまたは複数の電源、および装置300のための電力の生成、管理、および分配に関連するその他のコンポーネントを含むことができる。
【0122】
マルチメディアコンポーネント308は、装置300とユーザとの間の出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンにタッチパネルが含まれている場合、スクリーンはタッチスクリーンとして実装され、ユーザーからの入力信号を受け取ることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネル上のジェスチャーを感知する1つまたは複数のタッチセンサが含まれている。タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界だけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力も検出することができる。いくつかの実施形態では、マルチメディアコンポーネント308はフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置300が撮影モードやビデオモードなどの動作モードにあるとき、フロントカメラおよび/またはバックカメラは外部のマルチメディアデータを受信してもよい。各フロントカメラとバックカメラは固定の光学レンズ系でもよく、焦点距離と光学ズーム能力を持っていてもよい。
【0123】
オーディオコンポーネント310は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント310はマイク(MIC)を含み、このマイクは、装置300が通話モード、録音モードおよび音声認識モードなどの動作モードにあるとき、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信したオーディオ信号は、さらにメモリ304に格納されてもよいし、通信構成要素316を介して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオコンポーネント310は、オーディオ信号を出力するためのスピーカも含む。
【0124】
I/Oインターフェース312は、処理コンポーネント302と、キーボード、ジョグダイヤル、ボタンなどであってもよい周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供する。これらのボタンには、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、ロックボタンなどがあるが、これらに限定されない。
【0125】
センサーコンポーネント314は、装置300にさまざまな態様の状態評価を提供するための1つまたは複数のセンサーを含む。例えば、センサコンポーネント314は、装置300のディスプレイやキーパッドなどのコンポーネントの相対的な測位、装置300の開閉状態を検出することができる。センサコンポーネント314はまた、装置300または装置300のコンポーネントの位置の変化、ユーザの装置300への接触の有無、装置300の向きや加減速、装置300の温度の変化を検出することもできる。センサコンポーネント314は、何の物理的接触もないときに近傍の物体の存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサコンポーネント314はまた、画像形成アプリケーションで使用するためのCMOSまたはCCD画像センサのような光センサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサアセンブリ314は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含んでもよい。
【0126】
通信コンポーネント316は、装置300と他のデバイスとの間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置300は、WiFi、2G、3Gなどの通信規格に基づく無線ネットワーク、またはそれらの組み合わせにアクセスしてもよい。一例示的な実施例において、通信コンポーネント316は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。一例示的な実施形態では、通信コンポーネント316は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールも含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルーツース(BT)技術、およびその他の技術に基づいて実現することができる。
【0127】
例示的な実施形態において、装置300は、上記の方法を実行するために、1つ又は複数のアプリケーション特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子要素によって実装されてもよい。
【0128】
例示的な実施形態では、装置300のプロセッサ320によって実行されて上記の方法を達成することができる命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶装置などであってもよい。
【0129】
図7は、一例示的な実施例によって示される測位のための装置のブロック図である。例えば、装置400はコアネットワークデバイスとして提供することができる。図7を参照すると、装置400は、1つまたは複数のプロセッサと、処理コンポーネント422によって実行可能な命令、例えば、アプリケーションプログラムを記憶するためのメモリ432によって表されるメモリリソースとをさらに含む処理コンポーネント422を含む。メモリ432に記憶されたアプリケーションは、命令のセットに対応する1つまたは複数のモジュールを含むことができる。さらに、処理コンポーネント422は、上記の方法を実行するための命令を実行するように構成されている。
【0130】
装置400は、装置400の電源管理を実行するように構成された電源コンポーネント426と、装置400をネットワークに接続するように構成された有線または無線のネットワークインタフェース450と、入出力(I/O)インタフェース458とを含むこともできる。装置400は、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTMなど、メモリ432に格納されたオペレーティングシステムに基づいて動作することができる。
【0131】
例示的な実施形態において、装置300は、上記の方法を実行するために、1つ又は複数のアプリケーション特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子要素によって実装されてもよい。
【0132】
例示的な実施例では、装置400の処理コンポーネント422によって実行されて上記の方法を達成することができる命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶装置などであってもよい。
【0133】
さらに理解できるように、本開示における「複数」とは、2つ以上のことであり、他の助数詞も同様である。「および/または」は、関連する対象の関連関係を記述し、3つの関係が存在できることを示し、たとえば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3つの状況を表すことができる。「/」という文字は、通常、コンテキストオブジェクトが「または」の関係であることを示す。単数形の「一種」、「前記」、「当該」も、文脈がはっきりと他の意味を示さない限り、多数の形を含むことを意図している。
【0134】
さらに、「第1」、「第2」などの用語は様々な情報を記述するために使用されるが、これらの情報はこれらの用語に限定されるべきではない。これらの用語は、同じタイプの情報を区別するためにのみ使用され、特定の順序や重要度を示すものではない。実際には、「第1」、「第2」などの表現は完全に交換して使うことができる。例えば、本開示の範囲を逸脱する場合、第1の情報は第2の情報と呼ばれてもよく、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれてもよい。
【0135】
さらに、本開示の実施形態では動作を図面において特定の順序で説明したが、これらの動作を特定の順序または順序で実行すること、あるいは所望の結果を得るためにすべての例示の動作を実行することを要求すると理解すべきではないことが理解されるべきである。特定の環境では、マルチタスクと並列処理が有利な場合がある。
【0136】
当業者は、明細書およびここに開示された発明を検討し、実践した上で、本開示の他の実施形態を容易に思いつくである。本願は、本開示の一般的な原理に従うものであり、本開示の当技術分野における公知の常識的または慣用的な技術的手段を含む、本開示の変形、用途、または適応的な変化を包含することを意図している。
【0137】
本開示は、上記で説明し、図に示した正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱せずに様々な修正および変更を行うことができることが理解されるべきである。本開示の範囲は添付の権利範囲によってのみ制限される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-05-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測位測定デバイスに適用される測位方法であって、
測位測定レポートを報告するステップであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるステップを含む、
ことを特徴とする測位方法。
【請求項2】
前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項3】
前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の測位方法。
【請求項4】
前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の測位方法。
【請求項5】
前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項6】
各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する、
ことを特徴とする請求項5に記載の測位方法。
【請求項7】
前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項8】
前記測位測定レポートを報告するステップは、
コアネットワークデバイスに測位測定レポートを報告するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項9】
前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、
下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の測位方法。
【請求項10】
コアネットワークデバイスに適用される測位方法であって、
測位測定レポートを受信するステップであって、前記測位測定レポートにはキャリア位相測定結果および直達経路指示情報のうちの少なくとも1つが含まれるステップを含む、
ことを特徴とする測位方法。
【請求項11】
前記キャリア位相測定結果には、キャリア位相の小数部とキャリア位相の全周数の少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項12】
前記キャリア位相の小数部は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の小数部、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の小数部を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の測位方法。
【請求項13】
前記キャリア位相の全周数は、複数の経路のうち異なる経路のそれぞれに対応するキャリア位相の全周数、または複数の経路全体に対応するキャリア位相の全周数を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の測位方法。
【請求項14】
前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路であるか否かを指示するための第1のビットが含まれ、または、前記直達経路指示情報には、指定経路が直達経路である確率を指示するための第2のビットが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項15】
各直達経路指示情報は、
単一の基準信号、単一の送受信ポイント、または単一のキャリア位相測定結果の少なくとも1つに対応する、
ことを特徴とする請求項14に記載の測位方法。
【請求項16】
前記測定レポートには、
基準信号受信電力、到達角、出発角、到達時間、到達時間差、往返時間値、受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、送信時間誤差が同じであるか否かの指示情報、および送受信時間誤差が同じであるか否かの指示情報のうちの少なくとも1つが含まれる、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項17】
前記測位測定レポートは、測位用途基準信号に基づいて、複数の経路のうち異なる経路で測定し、前記測位用途基準信号は、
下り測位用途基準信号、または上り測位用途基準信号を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の測位方法。
【請求項18】
測位装置であって、
プロセッサーと、
前記プロセッサーにより実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサーは、請求項1~9のいずれか一項に記載の前記測位方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする測位装置。
【請求項19】
測位装置であって、
プロセッサーと、
プロセッサーにより実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、
前記プロセッサーは、請求項10~17のいずれか一項に記載の前記測位方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする測位装置。
【請求項20】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体には命令が記憶されており、プロセッサーによって前記記憶媒体の命令が実行される場合、請求項1~9のいずれか一項に記載の前記測位方法が実現される、
ことを特徴とする記憶媒体。
【国際調査報告】