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特表2024-543083画質調整方法、装置、機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】画質調整方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/485 20110101AFI20241112BHJP
【FI】
H04N21/485
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529286
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(85)【翻訳文提出日】2024-05-15
(86)【国際出願番号】 CN2021130993
(87)【国際公開番号】W WO2023087152
(87)【国際公開日】2023-05-25
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.HDMI
2.VXWORKS
(71)【出願人】
【識別番号】523465850
【氏名又は名称】シェンチェン ティーシーエル ニュー テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN TCL NEW TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002181
【氏名又は名称】弁理士法人IP-FOCUS
(72)【発明者】
【氏名】ルー ミンウェイ
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA17
5C164GA06
5C164TB22S
5C164UB41S
5C164UD01P
5C164YA21
(57)【要約】
【要約】本願は、画質調整方法、装置、機器及び記憶媒体を開示し、モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定し、この目標画質パラメータ値を表示機器に送信することができるため、表示機器は、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して自動的に調整を行うことができ、ユーザがテレビの画質パラメータ値を手動的に調整する必要がなく、表示機器に対する画質調整の利便性を向上させた。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル端末に応用され、
前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することと、
前記目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定することと、
前記表示機器が前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うように、前記目標画質パラメータ値を前記表示機器に送信することと、を含む、
画質調整方法。
【請求項2】
前記所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定することは、
前記所定標準パラメータ値と前記初期画質パラメータ値に対し差分演算を行って、前記目標画質パラメータ値を得ることを含む、
請求項1に記載の画質調整方法。
【請求項3】
前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することの前、
ローカルエリアネットワークにおける前記モバイル端末のアドレスを取得することと、
前記アドレスにサーチ要求を送信することと、
前記サーチ要求に応じて前記表示機器から送信された通信アドレスを受信し、前記サーチ要求は前記表示機器が前記アドレスをモニターすることによって取得するものであることと、
前記通信アドレスに基づいて前記表示機器との接続を確立することと、をさらに含む、
請求項1に記載の画質調整方法。
【請求項4】
前記サーチ要求は、シンプル・サービス・ディスカバリ・プロトコルのブロードキャストパケットである、
請求項2に記載の画質調整方法。
【請求項5】
前記通信アドレスに基づいて前記表示機器との接続を確立することは、
websocketプロトコルに基づいて前記通信アドレスによって前記表示機器に接続要求を送信することと、
前記表示機器が前記接続要求に基づいて送信した接続許可情報を受信すると、前記表示機器との接続を確立することと、を含む、
請求項2に記載の画質調整方法。
【請求項6】
前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することは、
前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することと、
前記再生命令に基づいて前記表示機器によって再生される目標画像を取得することと、を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の画質調整方法。
【請求項7】
前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することは、
前記接続によって前記表示機器の機器情報を取得し、前記表示機器の機器情報を出力することと、
ユーザが出力された前記表示機器の機器情報に基づいて入力した確認操作を受信し、所定インタフェースによって身分認証要求を前記表示機器に送信して認証を行うことと、
認証が成功すると、前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することと、を含む、
請求項6に記載の画質調整方法。
【請求項8】
前記表示機器が前記再生命令に基づいて再生する目標画像を取得する時、
取得された前記目標画像のフレーム数を記録することをさらに含み、
それに応じて、前記表示機器が前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うように、前記目標画質パラメータ値を前記表示機器に送信することの後、
前記フレーム数が所定閾値よりも小さい場合、前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することに戻って実行することをさらに含む、
請求項6に記載の画質調整方法。
【請求項9】
前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することの前、
ブルートゥース機器のサーチ操作を実行することと、
サーチし得たブルートゥース信号強度が最も強い機器を前記表示機器とし、前記表示機器に接続要求を送信することと、
前記表示機器が前記接続要求に基づいて送信した接続許可情報を受信すると、前記表示機器との接続を確立することと、を含む、
請求項1に記載の画質調整方法。
【請求項10】
表示機器に応用され、
再生命令を受信すると、目標画像を再生して、前記表示機器と接続されるモバイル端末に前記目標画像を取得させることと、
前記モバイル端末から返された前記目標画像を受信することと、
前記目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定することと、
前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うことと、を含む、
画質調整方法。
【請求項11】
前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うことは、
前記目標画質パラメータ値と所定標準パラメータ値に対し加法演算を行って、最終画質パラメータ値を得ることと、
前記表示機器の画質パラメータ値を前記最終画質パラメータ値として設定し、前記最終画質パラメータ値に基づいて前記目標画像を再生することと、を含む、
請求項10に記載の画質調整方法。
【請求項12】
前記目標画質パラメータ値に基づいて画質に対して調整を行うことの後、
調整された画質パラメータ値に基づいて再生待ちのコンテンツを再生することをさらに含む、
請求項10又は11に記載の画質調整方法。
【請求項13】
再生命令を受信すると、目標画像を再生することの前、
ローカルエリアネットワークにおける前記モバイル端末のアドレスをモニターすることと、
前記アドレスによってサーチ要求を受信すると、前記サーチ要求における目標値を前記表示機器の目標値とマッチングすることと、
前記サーチ要求における目標値が前記表示機器の目標値と一致する場合、前記モバイル端末に通信アドレスを送信することと、
前記モバイル端末が前記通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、前記モバイル端末との接続を確立することと、を含む、
請求項10に記載の画質調整方法。
【請求項14】
前記モバイル端末が前記通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、前記モバイル端末との接続を確立することは、
前記モバイル端末がwebsocketプロトコルに基づいて前記通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、前記モバイル端末との接続を確立することを含む、
請求項13に記載の画質調整方法。
【請求項15】
再生命令を受信すると、目標画像を再生することは、
前記モバイル端末が前記接続によって送信した再生命令を受信すると、認証済みの機器キューのうちに前記モバイル端末をサーチすることと、
前記モバイル端末が前記認証済みの機器キューにある場合、目標画像を再生することと、を含む、
請求項10に記載の画質調整方法。
【請求項16】
前記モバイル端末が前記接続によって送信した再生命令を受信すると、認証済みの機器キューのうちに前記モバイル端末をサーチすることの前、
所定インタフェースによって前記モバイル端末から送信された身分認証要求を受信すると、前記モバイル端末に対して認証を行うことと、
認証が成功すると、前記モバイル端末を認証済みの機器キューに追加することと、をさらに含む、
請求項15に記載の画質調整方法。
【請求項17】
表示機器によって再生される目標画像を取得する取得モジュールと、
前記目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する決定モジュールと、
前記表示機器が前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うように、前記目標画質パラメータ値を前記表示機器に送信する送信モジュールと、を含む、
画質調整装置。
【請求項18】
再生命令を受信すると、目標画像を再生して、モバイル端末に目標画像を取得させる再生モジュールと、
前記モバイル端末から返された前記目標画像を受信する受信モジュールと、
前記目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する決定モジュールと、
前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行う調整モジュールと、を含む、
画質調整装置。
【請求項19】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶された画質調整プログラムとを含み、前記画質調整プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~5、9のいずれか一項に記載の画質調整方法、又は請求項10~11、13~16のいずれか一項に記載の画質調整方法を実施する、
コンピュータ機器。
【請求項20】
画質調整プログラムが記憶され、前記画質調整プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~5、9のいずれか一項に記載の画質調整方法、又は請求項10~11、13~16のいずれか一項に記載の画質調整方法を実施する、
コンピュータ記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示機器の技術分野に関し、特に画質調整方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴って、テレビの寿命はますます長くなっている。しかしながら、テレビは長時間の使用後に画質が悪くなるため、その場合、画質パラメータを調整する必要がある。
【0003】
現在、テレビの画質パラメータに対して調整を行う方法は主に2つがある。一つは、テレビのユーザがテレビに対して手動的に調整することである。他の一つは、専門技術者に調整してもらうことである。専門技術者に調整してもらうならお金がかかるため、多くのユーザは自分で手動的に調整する。しかし、多くのユーザは画質に関する知識がないため、毎回ランダムに設定し、その後、設定後の効果に応じて再調整の要否を判断し、そのプロセスでは、ユーザが何度も設定し続ける必要があり、手数を要する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、ユーザが画質パラメータを設定し続ける必要があり、手数を要するという技術的課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1方面では、本願は画質調整方法を提供し、この方法は、モバイル端末に応用され、
モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することと、
前記目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定することと、
前記表示機器が前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うように、前記目標画質パラメータ値を前記表示機器に送信することと、を含む。
【0006】
好ましくは、前記所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定することは、
前記所定標準パラメータ値と前記初期画質パラメータ値に対し差分演算を行って、前記目標画質パラメータ値を得ることを含む。
【0007】
好ましくは、前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することの前、
ローカルエリアネットワークにおける前記モバイル端末のアドレスを取得することと、
前記アドレスにサーチ要求を送信することと、
前記サーチ要求に応じて前記表示機器から送信された通信アドレスを受信し、前記サーチ要求は前記表示機器が前記アドレスをモニターすることによって取得するものであることと、
前記通信アドレスに基づいて前記表示機器との接続を確立することと、をさらに含む。
【0008】
好ましくは、前記サーチ要求は、シンプル・サービス・ディスカバリ・プロトコル(Simple Service Discover Protocol,SSDP)のブロードキャストパケット(broadcast packet)である。
【0009】
好ましくは、前記通信アドレスに基づいて前記表示機器との接続を確立することは、
ウェブソケット(websocket)プロトコルに基づいて前記通信アドレスによって前記表示機器に接続要求を送信することと、
前記表示機器が前記接続要求に基づいて送信した接続許可情報を受信すると、前記表示機器との接続を確立することと、を含む。
【0010】
好ましくは、前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することは、
前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することと、
前記再生命令に基づいて前記表示機器によって再生される目標画像を取得することと、を含む。
【0011】
好ましくは、前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することは、
前記接続によって前記表示機器の機器情報を取得し、前記表示機器の機器情報を出力することと、
ユーザが出力された前記表示機器の機器情報に基づいて入力した確認操作を受信し、所定インタフェースによって身分認証要求を前記表示機器に送信して認証を行うことと、
認証が成功すると、前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することと、を含む。
【0012】
好ましくは、前記表示機器が前記再生命令に基づいて再生する目標画像を取得する時、
取得された前記目標画像のフレーム数を記録することをさらに含む。
【0013】
それに応じて、前記表示機器が前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うように、前記目標画質パラメータ値を前記表示機器に送信することの後、
前記フレーム数が所定閾値よりも小さい場合、前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することに戻って実行することをさらに含む。
【0014】
好ましくは、前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得することの前、
ブルートゥース(登録商標。以下同じ。)機器のサーチ操作を実行することと、
サーチし得たブルートゥース信号強度が最も強い機器を前記表示機器とし、前記表示機器に接続要求を送信することと、
前記表示機器が前記接続要求に基づいて送信した接続許可情報を受信すると、前記表示機器との接続を確立することと、を含む。
【0015】
さらに、本願は、上記目的を達成するために、第2方面では、他の画質調整方法を提供し、この方法は、表示機器に応用され、
再生命令を受信すると、目標画像を再生して、前記表示機器と接続されるモバイル端末に目標画像を取得させることと、
前記モバイル端末から返された前記目標画像を受信することと、
前記目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定することと、
前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うことと、を含む。
【0016】
好ましくは、前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うことは、
前記目標画質パラメータ値と所定標準パラメータ値に対し加法演算を行って、最終画質パラメータ値を得ることと、
前記表示機器の画質パラメータ値を前記最終画質パラメータ値として設定し、前記最終画質パラメータ値に基づいて前記目標画像を再生することと、を含む。
【0017】
好ましくは、前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うことの後、
調整された後の画質パラメータ値に基づいて再生待ちのコンテンツを再生することをさらに含む。
【0018】
好ましくは、再生命令を受信すると、目標画像を再生することの前、
ローカルエリアネットワークにおける前記モバイル端末のアドレスをモニターすることと、
前記アドレスによってサーチ要求を受信すると、前記サーチ要求における目標値を前記表示機器の目標値とマッチングすることと、
前記サーチ要求における目標値が前記表示機器の目標値と一致する場合、前記モバイル端末に通信アドレスを送信することと、
前記モバイル端末が前記通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、前記モバイル端末との接続を確立することと、をさらに含む。
【0019】
好ましくは、前記モバイル端末が前記通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、前記モバイル端末との接続を確立することは、
前記モバイル端末がwebsocketプロトコルに基づいて前記通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、前記モバイル端末との接続を確立することを含む。
【0020】
好ましくは、再生命令を受信すると、目標画像を再生することは、
前記モバイル端末が前記接続によって送信した再生命令を受信すると、認証済みの機器キューのうちに前記モバイル端末をサーチすることと、
前記モバイル端末が前記認証済みの機器キューにある場合、目標画像を再生することと、を含む。
【0021】
好ましくは、前記モバイル端末が前記接続によって送信した再生命令を受信すると、認証済みの機器キューのうちに前記モバイル端末をサーチすることの前、
所定インタフェースによって前記モバイル端末から送信された身分認証要求を受信すると、前記モバイル端末に対して認証を行うことと、
認証が成功すると、前記モバイル端末を認証済みの機器キューに追加することと、をさらに含む。
【0022】
さらに、本願は、上記目的を達成するために、画質調整装置を提供し、この画質調整装置は、
前記モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得するために用いられる取得モジュールと、
前記目標画像に基づいて前記表示機器の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定するために用いられる決定モジュールと、
前記表示機器が前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うように、前記目標画質パラメータ値を前記表示機器に送信するために用いられる送信モジュールと、を含む。
【0023】
また、本願は、上記目的を達成するために、他の画質調整装置を提供し、この画質調整装置は、
再生命令を受信すると、目標画像を再生して、表示機器と接続されるモバイル端末に目標画像を取得させるために用いられる再生モジュールと、
前記モバイル端末から返された前記目標画像を受信するために用いられる受信モジュールと、
前記目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定するために用いられる決定モジュールと、
前記目標画質パラメータ値に基づいて前記目標画像の画質に対して調整を行うために用いられる調整モジュールと、を含む。
【0024】
また、本願は、上記目的を達成するために、コンピュータ機器をさらに提供し、前記コンピュータ機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶された画質調整プログラムとを含み、前記画質調整プログラムが前記プロセッサによって実行されると、上述した画質調整方法を実施する。
【0025】
また、本願は、上記目的を達成するために、コンピュータ記憶媒体(記憶媒体と略称される)をさらに提供し、前記コンピュータ記憶媒体には画質調整プログラムが記憶され、前記画質調整プログラムがプロセッサによって実行されると、上述した画質調整方法を実施する。
【発明の効果】
【0026】
本願は画質調整方法を開示し、まず、モバイル端末がモバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得し、次に、目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。最後に、表示機器が目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うことができるように、目標画質パラメータ値を表示機器に送信する。モバイル端末が表示機器によって再生される目標画像の目標画質パラメータ値を決定し、この目標画質パラメータ値を表示機器に送信することができるため、表示機器は、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して自動的に調整を行うことができ、ユーザが画質パラメータ値を手動的に調整する必要がなく、表示機器に対する画質調整の利便性を向上させた。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本願の技術案及びその発明の効果は、添付の図面と併せて、以下の本願の具体的な実施形態に対して詳しく説明することによって明らかになる。
【0028】
図1】本願が提供したシーンを示す模式図である。
図2】本願における画質調整方法を示すフロー模式図である。
図3】本願における他の画質調整方法を示すフロー模式図である。
図4】本願における画質調整装置の機能を示すブロック模式図である。
図5】本願における他の画質調整装置の機能を示すブロック模式図である。
図6】本願が提供したモバイル端末の構成を示す模式図である。
図7】本願が提供した表示機器の構成を示す模式図である。
【0029】
本願の目的の実現、機能特徴及び利点について実施例と併せて、図面を参照しながらさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本願の目的の実現、機能特徴及び利点について実施例と併せて、図面を参照しながらさらに説明する。説明された実施例は、本願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではないことが明らかである。本願における実施例に基づいく、当業者が創造的な努力をすることなく得る他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0031】
テレビが出荷される前、専門技術者は、通常、テレビの画質パラメータ値を所定標準パラメータ値として設定し、その場合、テレビの表示効果が良い。しかし、テレビが長時間稼働した後、テレビに設定された画質パラメータ値が所定標準パラメータ値のままであるが、画質の低下により、表示効率が悪くなる恐れがある。従って、その場合、所定標準パラメータ値はテレビに適用されなくなり、テレビの画質パラメータ値に対して調整を行う必要がある。
【0032】
現在、テレビの画質パラメータに対して調整する方法は主に2つがある。専門技術者に調整してもらうならお金がかかるため、多くのユーザはテレビの画質パラメータ値に対して自分で調整を行う。しかし、多くのユーザは画質に関する知識がないため、毎回ランダムに設定し、その後、設定後の効果に応じて再調整の要否を判断し、そのプロセスでは、ユーザが何度も設定し続ける必要があり、手数を要する。
【0033】
本願の実施例は、上記技術的課題を解決するために画質調整方法を提供する。この方法では、モバイル端末がモバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定し、この目標画質パラメータ値を表示機器に送信することができるため、表示機器は、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して自動的に調整を行うことができ、ユーザがテレビの画質パラメータ値を手動的に調整する必要がなく、テレビに対する画質調整の利便性を向上させた。以下、本願の実施例が提供した画質調整方法、装置、機器等について詳しく説明する。
【0034】
まず、本願の実施例に適用する応用シーンについて説明する。図1は応用シーンを示す模式図であり、この応用シーンは、モバイル端末10と表示機器20とを含んでもよい。
【0035】
ここで、モバイル端末10は、無線接続の方式により表示機器20と接続されてもよい。又は、モバイル端末10は、アダプタ機器によって表示機器20と接続されてもよい。モバイル端末10が表示機器20と接続される場合、このモバイル端末10や表示機器20は、キーボード及び/又はマウス等の外部機器と接続されてもよく、外部機器と接続されなくてもよい。本願の実施例はこれに対し限定しない。
【0036】
本願の実施例におけるモバイル端末10は、携帯電話、タブレットPC、ウェアラブルデバイス、拡張現実(Augmented Reality,AR)/仮想現実(Virtual Reality,VR)機器、ノートパソコン、ウルトラ・モバイル・パーソナル・コンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer,UMPC)、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)等であってもよい。本願の実施例における表示機器20は、テレビ、PCのディスプレイ、タブレットPC、又はプロジェクタ等のいずれか1つの表示機器であってもよい。本願の実施例は、モバイル端末10のタイプ及び表示機器20のタイプに対し何も限定しない。
【0037】
一例として、モバイル端末10が携帯電話であり、表示機器20がテレビであることを例として、モバイル端末10は無線接続によって表示機器20と接続されてもよい。この無線接続は、ブルートゥース接続又は無線フィデリティ(wireless-fidelity,Wi-Fi)接続等を含んでもよい。具体的には、モバイル端末10は、ローカルエリアネットワーク内において機器間接続プロトコル(simple service discovery protocol)により表示機器20と接続されてもよい。
【0038】
好ましくは、モバイル端末10は、アダプタ機器によって表示機器20と接続されてもよい。例えば、アダプタ機器は、モバイル端末におけるデータ線のユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus,USB)インタフェースにプラグインされてもよく、データ線のType-Cインタフェースがモバイル端末にプラグインされる。アダプタ機器は、アダプタ線によって表示機器20と接続されてもよく、このアダプタ線は高解像度マルチメディアインターフェース(high definition multimedia interface,HDMI)の接続線、ビデオグラフィックスアレイ(video graphics array,AGI)の接続線、デジタルビジュアルインターフェース(digital visual interface,DVI)の接続線等のいずれか1つであってもよい。
【0039】
なお、コンピュータ機器は、モバイル端末又は表示機器であってもよい。
【0040】
以下、図1に示された応用シーンに基づいて、本願の画質調整方法について詳しく説明する。
【0041】
図2を参照して、図2は本願における画質調整方法を示すフロー模式図である。
【0042】
図2に示すように、本実施例が提供した画質調整方法の実施例は、具体的に以下を含む。
【0043】
S201では、モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得する。
【0044】
ここで、目標画像は、表示機器に予め設定された画像である。表示機器は、ユーザが画質に対して調整を行う必要があるテレビである。
【0045】
表示機器が目標画像を再生した後、本モバイル端末のカメラがこの目標画像を撮影して、本モバイル端末が目標画像を取得してもよく、又は、他のモバイル端末がこの目標画像を撮影した後、本モバイル端末に送信してもよい。目標画像を撮影するモバイル端末について、ユーザは実際の状況に応じて選択することができ、本願はここで限定しない。
【0046】
ユーザが表示機器によって再生されるコンテンツの画質に対して調整を行う必要がある場合、表示機器が目標画像を再生するように、ユーザはモバイル端末と接続される表示機器に対して操作を行ってもよく、それにより、モバイル端末は目標画像を取得する。
【0047】
又は、ユーザはモバイル端末に対して操作を行ってもよく、次に、モバイル端末は表示機器との接続によって再生命令を表示機器に送信し、そして表示機器はこの再生命令に基づいて目標画像を再生し、それにより、モバイル端末は目標画像を取得する。
【0048】
モバイル端末が表示機器との接続によって再生命令を表示機器に送信するプロセスにおいて、画質調整プロセスの安全性を確保するため、ユーザの身分に対して認証を行うことができる。従って、一部の実施例では、接続によって再生命令を表示機器に送信するプロセスは、以下の通りであってもよい。
【0049】
モバイル端末は、まず、接続によって表示機器の機器情報を取得し、表示機器の機器情報を出力し、次に、ユーザが出力された表示機器の機器情報に基づいて入力した確認操作を受信し、所定インタフェースによって身分認証要求を表示機器に送信して認証を行う。表示機器は、身分認証要求を受信すると、モバイル端末に対して認証を行う。
【0050】
認証の方式について、ユーザは実際の状況に応じて選択することができ、例えば、本願では、認証コードの方式、又は生体認証(顔認証や指紋認証)の方式を用いて認証を行う。本願は、ここで特に限定しない。
【0051】
最後に、認証が成功すると、モバイル端末は接続によって再生命令を表示機器に送信することができる。
【0052】
表示機器の機器情報は、表示機器の型番、ブランド、及び表示機器の製造日を含むが、これらに限定されない。
【0053】
ユーザが表示機器によって再生されるコンテンツの画質に対して調整を行う必要がある時に、モバイル端末がすでに表示機器と接続された場合、モバイル端末は、表示機器によって再生される目標画像を直接に取得することができる。モバイル端末がまだ表示機器と接続されていない場合、モバイル端末は、まず表示機器との接続を確立する必要がある。
【0054】
1つの可能な実施形態では、モバイル端末と表示機器との接続を確立するプロセスは、以下の通りであってもよい。
【0055】
モバイル端末は、ローカルエリアネットワークにおける自身のアドレスを取得し、このアドレスにサーチ要求を送信する。表示機器は、このアドレスをモニターすることによってサーチ要求を取得する。
【0056】
ここで、サーチ要求は、シンプル・サービス・ディスカバリ・プロトコル(Simple Service Discover Protocol,SSDP)のブロードキャストパケットであり、機器サーチ命令を含み、機器タイプ及び目標値等をサーチする。
【0057】
そして、表示機器は、前記サーチ要求における目標値を前記表示機器の目標値とマッチングし、前記サーチ要求における目標値が自身の目標値と一致する場合、モバイル端末に自身の通信アドレスを送信する。
【0058】
それにより、モバイル端末は表示機器の通信アドレスを受信する。最後に、モバイル端末はこの通信アドレスに基づいて表示機器との接続を確立する。
【0059】
なお、モバイル端末が通信アドレスに基づいて表示機器との接続を確立するプロセスは、具体的に以下の通りであってもよい。
【0060】
モバイル端末は、websocketプロトコルに基づいて、この通信アドレスによって表示機器に接続要求を送信する。表示機器は、モバイル端末から送信された接続要求を受信した後、接続許可情報をモバイル端末に返す。モバイル端末は表示機器から送信された接続許可情報を受信すると、表示機器との接続を確立する。
【0061】
websocketプロトコルの通信効率が高いため、モバイル端末がwebsocketプロトコルに基づいて表示機器との接続を確立することで、モバイル端末と表示機器とのインタラクション効率を向上させ、ひいては表示機器によって再生されるコンテンツの画質に対する調整速度を向上させる。
【0062】
他の可能な実施形態では、モバイル端末及び表示機器はいずれもブルートゥース機能を備える機器である。そのため、モバイル端末と表示機器との接続を確立するプロセスは、以下の通りであってもよい。
【0063】
モバイル端末はブルートゥース機器のサーチ操作を実行する。そして、サーチし得たブルートゥース信号強度が最も強いテレビを表示機器とし、この表示機器に接続要求を送信する。
【0064】
表示機器は、この接続要求を受信すると、接続許可情報をモバイル端末に返す。
【0065】
モバイル端末は、表示機器が接続要求に基づいて送信した接続許可情報を受信すると、表示機器との接続を確立する。
【0066】
本願の実施例では、現在、多くのモバイル端末とテレビは、いずれもブルートゥース機能を備える。モバイル端末が表示機器とブルートゥース接続を確立することによって、本願の実施例における画質調整方法は、現在のモバイル端末及び表示機器で直接に実現されることができ、モバイル端末及び表示機器に対して接続モジュールをさらに追加する必要がない。
【0067】
S202では、目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。
【0068】
画質は、画像の品質を指す。画質パラメータ値は、解像度、シャープネス、レンズディストーション、色の分散度、解析度、色域範囲又はホワイトバランス(white balance)等のうちの少なくとも1つを含む。
【0069】
所定標準パラメータ値は、表示機器が現在実際に設定した画質パラメータ値である。初期画質パラメータ値は、現在表示機器によって再生されるコンテンツの画質パラメータ値である(画質が低下するため、テレビで表示されるコンテンツの画質パラメータ値は、所定標準パラメータ値と一致しない)。
【0070】
所定標準パラメータ値は、表示機器のタイプごとに異なる。従って、表示機器のタイプを表示機器の所定標準パラメータ値と関連してマッピングテーブルにおいて記憶する。モバイル端末は、表示機器のタイプを取得した後、このマッピングテーブルからこの表示機器に対応する所定標準パラメータ値を決定することができる。
【0071】
又は、表示機器は、所定インタフェースから表示機器の所定標準パラメータ値を取得してもよい。
【0072】
モバイル端末がマッピングテーブルから表示機器をサーチし得られない場合、所定インタフェースから表示機器の所定標準パラメータ値を取得することもできる。又は、モバイル端末がサーチし得られていない表示機器をサーバに送信してもよく、サーバがこの表示機器を取得した後、この表示機器に対応する所定標準パラメータ値をモバイル端末に返し、モバイル端末が後から再利用するために記憶を行う。
【0073】
モバイル端末が目標画像の初期画質パラメータ値を取得する方法について、ユーザは実際の状況に応じて選択することができる。本願はここで限定しない。例えば、目標画像のホワイトバランスを調整する必要がある場合、この初期画質パラメータ値が、目標画像の階調値であることができるため、目標画像の初期画質パラメータ値を取得するようにホワイトバランスアルゴリズムを選択してもよい。
【0074】
又は、例えば、目標画像の解像度を調整する必要がある場合、この初期画質パラメータ値が目標画像の解像度であることができ、その場合、目標画像の初期画質パラメータ値を取得するように解像度の計算方法を選択してもよい。
【0075】
一部の実施例では、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定するプロセスは、具体的に以下の通りであってもよい。
【0076】
モバイル端末は所定標準パラメータ値と初期画質パラメータ値に対し差分演算を行って、この目標画質パラメータ値を得る。
【0077】
S203では、表示機器が目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うように、目標画質パラメータ値を表示機器に送信する。
【0078】
モバイル端末は目標画質パラメータ値を得た後、目標画質パラメータ値を表示機器に送信する。表示機器は目標画質パラメータ値を受信した後、目標画質パラメータ値と所定標準パラメータ値に対し加法演算を行なって、最終画質パラメータ値を得、そして、この表示機器の画質パラメータ値を最終画質パラメータ値として設定し、最終画質パラメータ値に基づいて目標画像を再生する。
【0079】
画質調整の精度をさらに高めるために、少なくとも2枚の異なる目標画像を設定し、その後、画質に対して複数回の調整を行なってもよい。従って、他の一部の実施例では、表示機器が再生命令に基づいて再生する目標画像を取得する時、取得された目標画像のフレーム数を記録することをさらに含む。
【0080】
モバイル端末が目標画質パラメータ値を表示機器に送信し、表示機器が目標画像の画質を調整した後、フレーム数が所定閾値よりも小さい場合、接続によって再生命令を表示機器に送信することを自動的に戻って実行する。
【0081】
又は、フレーム数が所定閾値よりも小さい場合、モバイル端末は所定ボタンを表示することができ、ユーザが調整後の画質に満足しない場合、ユーザは、この所定ボタンをトリガすることができる。
【0082】
ユーザが所定ボタンをトリガした後、モバイル端末は実行命令を受信し、その時、接続によって再生命令を表示機器に送信することを戻って実行する。
【0083】
なお、ユーザは実際の状況に応じて所定閾値を設定することができる。例えば、本願では、目標画像のホワイトバランスに対して調整を行う時、階調値が異なる5枚の目標画像を設定し、即ち、所定閾値を5に設定してもよい。本願はここで特に限定しない。
【0084】
本願は画質調整方法を開示し、まず、モバイル端末がモバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得し、次に、目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。最後に、表示機器が目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うことができるように、目標画質パラメータ値を表示機器に送信する。モバイル端末が表示機器によって再生される目標画像の目標画質パラメータ値を決定し、この目標画質パラメータ値を表示機器に送信することができるため、テレビでは、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して自動的に調整を行うことができ、ユーザが画質パラメータ値を手動的に調整する必要がなく、テレビに対する画質調整の利便性を向上させた。
【0085】
また、本願は他の画質調整方法を開示し、この画質調整方法は表示機器に応用され、図3を参照して、この方法は以下を含む。
【0086】
S301では、再生命令を受信すると、目標画像を再生して、表示機器と接続されるモバイル端末に目標画像を取得させる。
【0087】
表示機器は、再生命令を受信すると、目標画像を再生する。それにより、表示機器と接続されるモバイル端末は、目標画像を取得することができる。
【0088】
なお、表示機器が再生命令を受信するように、ユーザは表示機器のインターフェースに操作してもよい。
【0089】
又は、モバイル端末が再生命令を受信するように、ユーザはモバイル端末のインターフェースに操作してもよい。その後、表示機器が再生命令を受信するように、モバイル端末は、この画質調整命令に基づいて、モバイル端末と表示機器との接続によって再生命令を表示機器に送信する。
【0090】
画質調整の安全性を確保するために、一部の実施例では、再生命令を受信すると、目標画像を再生するプロセスは、具体的に以下の通りであってもよい。
【0091】
表示機器はモバイル端末が接続によって送信した再生命令を受信すると、認証済みの機器キューのうちにモバイル端末をサーチする。モバイル端末が認証済みの機器キューにある場合、目標画像を再生する。モバイル端末が認証済みの機器キューにない場合、応答せず又は身分認証操作を行うことを提示する。
【0092】
ここで、表示機器がモバイル端末に対して身分認証操作を行うプロセスは、以下の通りであってもよい。
【0093】
所定インタフェースによってモバイル端末が送信した身分認証要求を受信すると、所定認証方式に基づいてモバイル端末に対して認証を行う。
【0094】
ユーザは実際の状況に応じて所定認証方式を設定することができる。例えば、本願では、認証コードの方式、又は生体認証(顔認証や指紋認証)の方式を用いて認証を行う。本願はここで特に限定しない。
【0095】
認証が成功すると、モバイル端末を認証済みの機器キューに追加する。
【0096】
他の一部の実施例では、再生命令を受信すると、目標画像を再生することの前、さらに以下を含む。
【0097】
表示機器は、ローカルエリアネットワークにおけるモバイル端末のアドレスをモニターする。その後、このアドレスによってサーチ要求を受信すると、サーチ要求における目標値を表示機器の目標値とマッチングする。
【0098】
サーチ要求における目標値が表示機器の目標値と一致する場合、表示機器はモバイル端末に通信アドレスを送信する。サーチ要求における目標値が表示機器の目標値と一致しない場合、応答しない。
【0099】
モバイル端末は表示機器から送信された通信アドレスを受信すると、この通信アドレスによって接続要求を表示機器に送信する。表示機器は、前記モバイル端末が送信した接続要求を受信すると、前記モバイル端末との接続を確立する。
【0100】
ここで、モバイル端末はwebsocketプロトコルに基づいてこの通信アドレスによって接続要求を表示機器に送信することができる。
【0101】
websocketプロトコルの通信効率が高いため、表示機器がwebsocketプロトコルに基づいてモバイル端末との接続を確立することで、モバイル端末と表示機器とのインタラクション効率を向上させ、ひいては表示機器によって再生されるコンテンツの画質に対する調整速度を向上させる。
【0102】
なお、表示機器は、モニター命令の受信した場合にのみ、ローカルエリアネットワークにおけるモバイル端末のアドレスをモニターしてもよい。例えば、ユーザが表示機器の画質に対して調整を行う必要がある場合、ユーザが表示機器に操作して、表示機器がモニター命令を受信し、その後、ローカルエリアネットワークにおけるモバイル端末のアドレスをモニターする。
【0103】
表示機器がモニター命令を受信した場合にのみ、ローカルエリアネットワークにおけるモバイル端末のアドレスをモニターすることで、表示機器の画質に対して調整を行う必要がない場合、ローカルエリアネットワークにおけるモバイル端末のアドレスをモニターする必要がなく、それにより、表示機器の画質に対して調整を行う必要がない場合、表示機器のリソースを占有する必要がない。
【0104】
S302では、モバイル端末から返された目標画像を受信する。
【0105】
表示機器は目標画像を再生した後、接続によってモバイル端末から返された目標画像を受信することができる。
【0106】
S303では、目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び前記初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。
【0107】
表示機器は目標画像を取得した後、目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。
【0108】
ここで、ユーザは実際の状況に応じて目標画像の初期画質パラメータ値を取得する方法を選択することができる。本願はここで特に限定しない。例えば、目標画像のホワイトバランスに対して調整を行う必要がある場合、この初期画質パラメータ値が、目標画像の階調値であることができるため、目標画像の初期画質パラメータ値を取得するようにホワイトバランスアルゴリズムを選択してもよい。
【0109】
又は、例えば、目標画像の解像度に対して調整を行う必要がある場合、この初期画質パラメータ値が目標画像の解像度であることができ、その場合、目標画像の初期画質パラメータ値を取得するように解像度の計算方法を選択してもよい。
【0110】
また、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定するプロセスは、具体に以下の通りであってもよい。
【0111】
表示機器は所定標準パラメータ値と初期画質パラメータ値に対し差分演算を行って、この目標画質パラメータ値を得る。
【0112】
S304では、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行う。
【0113】
表示機器は、目標画質パラメータ値を得ると、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うことができる。
【0114】
ここで、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うプロセスは、以下の通りであってもよい。
【0115】
表示機器は、まず目標画質パラメータ値と所定標準パラメータ値に対し加法演算を行なって、最終画質パラメータ値を得る。その後、表示機器の画質パラメータ値を最終画質パラメータ値として設定し、最終画質パラメータ値に基づいて目標画像を再生する。
【0116】
さらに、目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行なった後、表示機器は再生待ちのコンテンツを再生する必要がある場合、調整された画質パラメータ値に基づいて再生する。即ち、最終画質パラメータ値に基づいて再生待ちのコンテンツを再生する。
【0117】
なお、モバイル端末は目標画像を取得した後、まず目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、この初期画質パラメータ値及び所定標準パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定してもよい。そしてモバイル端末は目標画質パラメータ値を表示機器に送信し、その後、表示機器は目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行う。
【0118】
本願は画質調整方法を開示し、まず、表示機器は再生命令を受信すると目標画像を再生して、表示機器と接続されるモバイル端末に目標画像を取得させることができる。表示機器はモバイル端末から返された目標画像を受信し、そして目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。最後に、表示機器はこの目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質パラメータに対して自動的に調整を行うことができる。即ち、本願では、表示機器は画質パラメータ値に対して自動的に調整を行うことができ、ユーザが画質パラメータ値を手動的に調整する必要がなく、表示機器に対する画質調整の利便性を向上させた。
【0119】
また、本実施例は画質調整装置をさらに提供する。図4を参照すると、図4は、本願における画質調整装置40の機能を示すブロック模式図である。
【0120】
本実施例では、画質調整装置40は仮想装置であり、上述した実施例における画質調整プログラムの全ての機能を実現するために、モバイル端末に記憶される。具体的には、以下の通りである。
【0121】
モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得する。
【0122】
目標画像に基づいて表示機器の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。
【0123】
表示機器が目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うように、目標画質パラメータ値を表示機器に送信する。
【0124】
具体的には、画質調整装置40は、
モバイル端末と接続される表示機器によって再生される目標画像を取得するために用いられる取得モジュール401と、
目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定するために用いられる決定モジュール402と、
表示機器が目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うように、目標画質パラメータ値を表示機器に送信するために用いられる送信モジュール403と、を含む。
【0125】
好ましくは、決定モジュール402は、具体的に、
所定標準パラメータ値と初期画質パラメータ値に対し差分演算を行って、目標画質パラメータ値を取得するために用いられる。
【0126】
好ましくは、この画質調整装置40は、確立モジュールをさらに含む。
【0127】
この確立モジュールは、
ローカルエリアネットワークにおけるモバイル端末のアドレスを取得することと、
アドレスにサーチ要求を送信することと、
表示機器がサーチ要求に応じて送信した通信アドレスを受信し、サーチ要求は表示機器がアドレスをモニターすることによって取得するものであることと、
通信アドレスに基づいて表示機器との接続を確立することと、を実行するために用いられる。
【0128】
好ましくは、サーチ要求は、シンプル・サービス・ディスカバリ・プロトコルのブロードキャストパケットである。
【0129】
好ましくは、確立モジュールは、具体的に、
websocketプロトコルに基づいて通信アドレスによって表示機器に接続要求を送信することと、
表示機器が接続要求に基づいて送信した接続許可情報を受信すると、表示機器との接続を確立することと、を実行するために用いられる。
【0130】
好ましくは、取得モジュール401は、具体的に、
前記接続によって再生命令を前記表示機器に送信することと、
前記表示機器が再生命令に基づいて再生する目標画像を取得することと、を実行するために用いられる。
【0131】
好ましくは、取得モジュール401は、具体的に、
接続によって表示機器の機器情報を取得し、表示機器の機器情報を出力することと、
ユーザが出力された表示機器の機器情報に基づいて入力した確認操作を受信し、所定インタフェースによって身分認証要求を表示機器に送信して認証を行うことと、
認証が成功すると、接続によって再生命令を表示機器に送信することと、を実行するために用いられる。
【0132】
好ましくは、この画質調整装置は、
記録モジュールをさらに含む。
【0133】
この記録モジュールは、
取得された目標画像のフレーム数を記録することを実行するために用いられる。
【0134】
それに応じて、この画質調整モジュールは、
フレーム数が所定閾値よりも小さい場合、接続によって再生命令を表示機器に送信することに戻って実行するために用いられる戻り実行モジュールをさらに含む。
【0135】
好ましくは、確立モジュールは、
ブルートゥース機器のサーチ操作を実行することと、
サーチし得たブルートゥース信号強度が最も強い機器を表示機器とし、表示機器に接続要求を送信することと、
表示機器が接続要求に基づいて送信した接続許可情報を受信すると、表示機器との接続を確立することと、を実行するために用いられる。
【0136】
本実施例の具体的な実現プロセス及び対応する効果について、上述した画質調整方法の実施例を参照することができ、本願はここで説明を省略する。
【0137】
また、本実施例は他の画質調整装置を提供する。図5を参照すると、図5は本願における画質調整装置50の機能を示すブロック模式図である。
【0138】
本実施例では、画質調整装置50は仮想装置であり、上述した実施例における画質調整プログラムの全ての機能を実現するために、表示機器に記憶される。具体的には、以下の通りである。
【0139】
再生命令を受信すると、目標画像を再生して、表示機器と接続されるモバイル端末に目標画像を取得させる。
【0140】
モバイル端末から返された目標画像を受信する。
【0141】
目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定する。
【0142】
目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行う。
【0143】
具体的には、画質調整装置50は、
再生命令を受信すると、目標画像を再生して、表示機器と接続されるモバイル端末に目標画像を取得させるために用いられる再生モジュール501と、
モバイル端末から返された目標画像を受信するために用いられる受信モジュール502と、
目標画像の初期画質パラメータ値を取得し、所定標準パラメータ値及び初期画質パラメータ値に基づいて目標画質パラメータ値を決定するために用いられる決定モジュール503と、
目標画質パラメータ値に基づいて目標画像の画質に対して調整を行うために用いられる調整モジュール504と、を含む。
【0144】
好ましくは、調整モジュール504は、具体的に、
目標画質パラメータ値と所定標準パラメータ値に対し加法演算を行なって、最終画質パラメータ値を得ることと、
表示機器の画質パラメータ値を最終画質パラメータ値として設定し、最終画質パラメータ値に基づいて目標画像を再生することと、を実行するために用いられる。
【0145】
好ましくは、再生モジュール501は、
調整された後の画質パラメータ値に基づいて再生待ちのコンテンツを再生することを実行するためにさらに用いられる。
【0146】
好ましくは、この画質調整装置は、確立モジュールをさらに含む。
【0147】
この確立モジュールは、
ローカルエリアネットワークにおけるモバイル端末のアドレスをモニターすることと、
アドレスによってサーチ要求を受信すると、サーチ要求における目標値を表示機器の目標値とマッチングすることと、
サーチ要求における目標値が表示機器の目標値と一致する場合、モバイル端末に通信アドレスを送信することと、
モバイル端末が通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、モバイル端末との接続を確立することと、に用いられる。
【0148】
好ましくは、確立モジュールは、具体的に、
モバイル端末がwebsocketプロトコルに基づいて通信アドレスによって送信した接続要求を受信すると、モバイル端末との接続を確立するために用いられる。
【0149】
好ましくは、再生モジュール501は、
モバイル端末が前記接続によって送信した再生命令を受信すると、認証済みの機器キューのうちにモバイル端末をサーチすることと、
モバイル端末が認証済みの機器キューにある場合、目標画像を再生することと、を実行するために用いられる。
【0150】
好ましくは、この画質調整装置は、認証モジュールをさらに含む。
【0151】
この認証モジュールは、
所定インタフェースによってモバイル端末から送信された身分認証要求を受信すると、モバイル端末に対して認証を行うことと、
認証が成功すると、モバイル端末を認証済みの機器キューに追加することと、に用いられる。
【0152】
本実施例の具体的な実現プロセス及び対応する効果について、上述した画質調整方法の実施例を参照することができ、本願はここで説明を省略する。
【0153】
図6に示すように、本願の実施例は、モバイル端末の構造模式図をさらに提供する。本願の実施例では、モバイル端末60は、プロセッサ601(例えば、中央プロセッサCentral Processing Unit,CPU)、通信バス602、入力ポート603、出力ポート604、メモリ605を含んでもよい。ここで、通信バス602はこれらの部品間の接続通信を実現するために用いられ、入力ポート603は、データを入力するために用いられ、出力ポート604は、データを出力するために用いられ、メモリ605は、高速RAMメモリであってもよく、ディスクメモリ等の不揮発性メモリ(non-volatile memory)であってもよく、好ましくは、上述したプロセッサ601から独立する記憶装置であってもよい。当業者は、図6に示されたハードウェア構成が、本願を限定するものではなく、図示のものよりも多い又は少ない部品を含んでもよく、いくつかの部品を組み合わせてもよく、又は異なる部品で配置されてもよいことを理解されるべきである。
【0154】
引き続き図6を参照すると、図6の記憶媒体としてのメモリ605は、オペレーティングシステムと、ネットワーク通信モジュールと、アプリケーションモジュールと、デバイス接続切断の処理プログラムとを含んでもよい。図6において、ネットワーク通信モジュールは主にサーバと接続され、サーバとデータ通信を行うために用いられる。一方、プロセッサ601は、メモリ605に記憶される画質調整プログラムを起動し、本願の実施例が提供した画質調整方法を実行することができる。
【0155】
なお、図6に示されたモバイル端末は一例に過ぎず、図6に示された構造はモバイル端末の具体的な構成を限定するものではない。本願の他の一部の好ましい実施例では、モバイル端末は、図6に示されたものよりも多い又は少ない部品を含んでもよく、複数の部品を組み合わせてもよく、又は異なる部品の配置を備えてもよい。図面に示された各部品は、1つ又は複数の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせにおいて実現されることができる。
【0156】
図7に示すように、本願の実施例は、他の表示機器の構造模式図をさらに提供する。
【0157】
図7に示すように、表示機器70は、プロセッサ701と、メモリ702と、無線通信モジュール703と、アンテナ704と、電源スイッチ705と、有線LAN通信処理モジュール706と、HDMI通信処理モジュール707と、USB通信処理モジュール708と、ディスプレイ709と、オーディオモジュール710とを含んでもよい。
【0158】
そのうち、プロセッサ701は、コンピュータ可読命令の読み取り及び実行に用いられることができる。具体的な実現において、プロセッサ701は、主にコントローラと、演算器と、レジスタとを含んでもよい。ここで、コントローラは、主に命令のデコードに用いられ、命令に対応する操作のために制御信号を送信する。演算器は、主に命令の実行過程において一時記憶されるレジスタオペランドと中間操作結果等を記憶するために用いられる。具体的な実現において、プロセッサ701のハードウェアアーキテクチャは、特定用途向け集積回路(ASIC)アーキテクチャ、MIPSアーキテクチャ、ARMアーキテクチャ、又はNPアーキテクチャ等であってもよい。
【0159】
一部の実施例では、プロセッサ701は、無線通信モジュール703及び/又は有線LAN通信処理モジュール706が受信する信号を解析するために用いられることができ、例えば、ブロードキャスト・プローブリクエスト(Probe Request)、電源オン命令、又はリモートコーディング・取得リクエスト等。プロセッサ701は、解析結果に基づいて対応する処理操作を行うことができ、例えば、プローブ応答を生成し、又は、この電源オン命令に応じてディスプレイ709を稼働し表示画面をオンにさせ、又は、リモートコーディング・取得リクエストに応じてリモートコーディングを取得すること等。
【0160】
一部の実施例では、プロセッサ701は、無線通信モジュール703及び/又は有線 LAN通信処理モジュール706から外に送信される信号、例えば、オーディオデータ、ブルートゥースブロードキャスト信号、ビーコン信号を生成することにさらに用いられる。
【0161】
メモリ702はプロセッサ701と結合され、様々なソフトウェアプログラム及び/又は複数の命令セットを記憶するために用いられる。具体的な実現において、メモリ702は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリを含んでもよく、例えば、1つ又は複数のディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイス又はその他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイス。メモリ702は、uCOS、VxWorks、RTLinux等の内蔵オペレーティングシステムを記憶することができる。メモリ702は、さらに、通信プログラムを記憶することができ、この通信プログラムは表示機器、1つ又は複数のサーバ、又は周辺機器に用いられ、通信を行う。
【0162】
無線通信モジュール703は、ブルートゥース通信モジュール、WLAN通信モジュール、及び赤外線通信モジュールのうちの1つ以上を含んでもよい。ここで、ブルートゥース通信モジュールは、クラシックブルートゥース(BT)モジュールと低消費電力ブルートゥース(BLE)モジュールとを含んでもよい。一部の実施例では、ブルートゥース通信モジュール、WLAN通信モジュール、赤外線通信モジュールのうちの1つ以上は、他の機器(例えば、モバイル端末)から送信される信号、例えば、プローブリクエスト、スキャン信号等をモニターし、且つ応答信号、例えば、プローブ応答、スキャン応答等を送信することができるため、他の機器(例えば、モバイル端末)は表示機器をサーチし得ることが可能になり、他の機器と無線通信接続を確立し、ブルートゥース、WLAN又は赤外線のうちの1つ以上の無線通信技術によって他の機器(例えば、モバイル端末)と通信することができる。他の一部の実施例では、ブルートゥース通信モジュール、WLAN通信モジュール及び赤外線通信モジュールのうちの1つ以上は信号、例えば、ブルートゥースブロードキャスト信号、ビーコン信号を送信することもできるため、他の機器(例えば、モバイル端末)が表示機器をサーチし得ることが可能になり、他の機器(例えば、モバイル端末)と無線通信接続を確立し、ブルートゥース又はWLANのうちの1つ以上の無線通信技術によって他の機器(例えば、モバイル端末)と通信することができる。一部の実施例では、無線通信モジュール703はセルラ移動通信モジュール (図示せず)を含んでもよい。
【0163】
表示機器の無線通信機能は、アンテナ704、無線通信モジュール703、モデムプロセッサ等によって実現されることができる。アンテナ704は、電磁波信号を送信及び受信するために用いられることができる。表示機器における各アンテナは、1つ又は複数の通信帯域をカバーするために用いられることができる。アンテナの利用率を向上させるために、異なるアンテナは多重化されることができる。例えば、WLAN通信モジュールのアンテナをブルートゥース通信モジュールのアンテナとして多重化することができる。他の一部の実施例では、アンテナは、同調スイッチと組み合わせて用いられることができる。
【0164】
電源スイッチ705は、電源が表示機器に電力供給することを制御するために用いられることができる。
【0165】
有線LAN通信処理モジュール706は、有線LANによって同一のLANにおける他の装置と通信するために用いられることができ、有線LANによってWANと接続され、WANにおける機器と通信するために用いられることもできる。
【0166】
HDMI通信処理モジュール707は、HDMIインターフェース(図示せず)によって他の機器と通信するために用いられることができる。
【0167】
USB通信処理モジュール708は、USBインタフェース(図示せず)によって他の機器と通信するために用いられることができる。
【0168】
ディスプレイ709は、画像、ビデオ等を表示するために用いられることができる。表示画面709は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode,OLED)ディスプレイ、アクティブマトリックス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode,AMOLED)ディスプレイ、フレキシブル発光ダイオード(flexible light-emitting diode,FLED)ディスプレイ、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes,QLED)ディスプレイ等を用いてもよい。
【0169】
オーディオモジュール710は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号に変換して出力するために用いられ、また、アナログオーディオを入力してデジタルオーディオ信号に変換するために用いられる。オーディオモジュール710は、オーディオ信号に対してコード及びデコードするためにさらに用いられる。一部の実施例では、オーディオモジュール710がプロセッサ701において配置されてもよく、又は、オーディオモジュール710の一部の機能モジュールがプロセッサ701において配置されてもよい。オーディオモジュール710は、オーディオ出力インタフェースによってオーディオ信号を出力するために用いられることができ、それにより、表示機器にオーディオ再生をサポートさせることができる。オーディオモジュール710は、オーディオ入力インタフェースによってオーディオデータを受信するために用いられることができる。
【0170】
一部の実施例では、表示機器は、RS-232インターフェース等のシリアルインターフェースをさらに含んでもよい。このシリアルインタフェースは、ディスプレイとオーディオ再生機器とが協働してオーディオビデオを再生するように、スピーカ等のオーディオ再生機器等の他の機器と接続されることができる。
【0171】
なお、図7に示された表示機器は一例に過ぎず、図7に示す構成は、表示機器の具体的な構成を限定するものではない。本願の他の一部の好ましい実施例では、表示機器は、図7に示されたものよりも多い又は少ない部品を含んでもよく、複数の部品を組み合わせてもよく、又は異なる部品の配置を備えてもよい。図面に示された各部品は、1つ又は複数の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせにおいて実現されることができる。
【0172】
また、本願の実施例はコンピュータ記憶媒体(記憶媒体と略称される)をさらに提供し、コンピュータ記憶媒体には画質調整プログラムが記憶され、画質調整プログラムはプロセッサによって実行されると、上記の画質調整方法を実施する。
【0173】
なお、本明細書において、用語「含む」、「備える」、又は任意のその他の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図し、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又はシステムは、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含み、又は、そのようなプロセス、方法、物品又はシステムにおける固有の要素である。これ以上の制限がない限り、用語「~を含む」によって定義される要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品又はシステムには、さらに同じ要素が存在する。
【0174】
本願の実施例の番号は、説明のみを目的としたものであり、実施例の長所と短所を示すものではない。
【0175】
以上の実施形態の説明から、当業者であれば、上述した実施形態の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームとによって実現可能であり、ハードウェアによっても実現可能であり、ここで、多くの場合、前者がより良い実施形態である。このような理解に基づいて、本願の技術案は実質的に、又は従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形式として具現化されることができる。このソフトウェア製品は、上述した1つの記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、1つのモバイル端末に本願の各実施例で説明された方法を実行させるために、いくつかの命令を含む。
【0176】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の特許範囲を限定するものではなく、本願明細書及び図面の内容を用いて均等な構成あるいはプロセスの変形、又は直接又は間接に他の関連技術分野に適用されるものは、いずれも本願の特許保護の範囲内に含まれる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】