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特表2024-543096電子経絡診断および/または刺激のための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】電子経絡診断および/または刺激のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/0532 20210101AFI20241112BHJP
   A61N 1/36 20060101ALI20241112BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20241112BHJP
   A61B 5/26 20210101ALI20241112BHJP
   A61B 5/276 20210101ALI20241112BHJP
【FI】
A61B5/0532
A61N1/36
A61B5/00 B
A61B5/26 200
A61B5/276
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529614
(86)(22)【出願日】2022-11-16
(85)【翻訳文提出日】2024-07-02
(86)【国際出願番号】 US2022079991
(87)【国際公開番号】W WO2023091972
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】63/264,115
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/352,060
(32)【優先日】2022-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524186327
【氏名又は名称】ニヌルタ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ネメ, イッサム
(72)【発明者】
【氏名】ネメ, ワディ
(72)【発明者】
【氏名】マーシン, アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】クイン, トッド
(72)【発明者】
【氏名】モラン, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】レフトン, スコット
(72)【発明者】
【氏名】フォスター, シミー
【テーマコード(参考)】
4C053
4C117
4C127
【Fターム(参考)】
4C053JJ19
4C117XA01
4C117XB09
4C117XC26
4C117XD05
4C117XE03
4C117XE13
4C117XE20
4C117XE23
4C117XE24
4C117XE27
4C127AA07
4C127BB03
4C127CC06
(57)【要約】
電流センサは、患者の胴部の少なくとも一部を通して、患者の2つの四肢の間を流動する電流の測定を行い得る。電流測定は、患者が、一方の四肢の手の中に接地電極を保持し、プローブ電極が、他方の四肢の遠位部分上の異なる場所において順次設置される間、単回の診断セッションの間に行われ得る。測定場所はそれぞれ、鍼治療のつぼであり得る。診断セッションにわたる電流状態が、計算され得る。本状態は、セッションの間に測定される、1つまたはそれを上回る電流に関する電流範囲から成り得る。ルックアップテーブルが、電流状態によって示される、1つまたはそれを上回る病状を決定するために採用され得る。代替として、訓練された機械学習モデルが、測定された電流に基づいて、1つまたはそれを上回る病状を予測し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流感知システムであって、
接地電極と、
前記接地電極と電子的に通信しているプローブ電極と、
電源回路網と、電流計と、マイクロプロセッサとを備え、前記接地電極およびプローブ電極の両方と電子的に通信しているモジュールと、
前記接地電極、プローブ電極、およびモジュールと電子的に通信しているコンピュータと
を備え、
前記接地電極は、ユーザの皮膚に接触しており、
身体横断電流が、前記プローブ電極と前記接地電極との間で、前記ユーザの身体の中に、それを通して、かつそこから外へ通過し、
前記コンピュータは、前記プローブ電極を通して、前記ユーザの身体の中に送られる前記電流および前記接地電極によって前記ユーザの身体から受け取られる電流に関するデータを収集する、
電流感知システム。
【請求項2】
前記身体横断電流は、AC電流である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記身体横断電流は、DC電流である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記接地電極および前記プローブ電極は、相互に対して固定された位置内にある、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記接地電極および前記プローブ電極は、ハンドヘルド構造体の一部である、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ハンドヘルド構造体はまた、モバイルデバイスのためのケースとしても機能する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ハンドヘルド構造体はさらに、前記モジュールと、前記コンピュータと、スピーカと、前記モジュールから前記プローブ電極への電流の流動をアクティブ化するように構成されるボタンとを備える、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記ハンドヘルド構造体は、プローブ端部からハンドル端部まで延在し、前記プローブ電極は、前記プローブ端部に近接して置かれ、前記接地電極は、前記構造体が、保持されるとき、前記ユーザの手の皮膚と接触しているように構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記マイクロプロセッサは、信号生成器を備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記電流計は、前記ユーザの身体上の異なる点において行われる前記身体横断電流の測定値を表すデジタルデータを出力し、前記マイクロプロセッサは、そのデジタルデータを分析する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記コンピュータは、メモリデバイスと、グラフィックユーザインターフェースとを備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記スピーカは、前記プローブ電極が、前記ユーザの身体上の測定場所に対して固定して設置されていない場合、前記システムが、正しく機能していない場合、または測定プロセスが、何らかの理由のために失敗した場合を含む、様々な状況に関する可聴インジケーションを発する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記グラフィックユーザインターフェースは、破線円によって囲まれる定型化された人体模型の形状における発光ダイオードを備え、前記人体模型および破線円は両方とも、点灯するように構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記破線円は、前記システムが、オンにされるとき、点灯するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記破線円は、時間が経過するにつれて、前記破線円の点灯を選択的に増加または減少させることに基づいて、測定期間に関するタイマとして作用する、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記スピーカは、前記破線円の点灯または消灯が、完了されるとき、測定期間が、完了しているという可聴インジケーションを発する、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記人体模型の各四肢は、現在評価されている前記測定場所に対応して点灯するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記システムはさらに、前記構造物のプローブ端部に固定され、前記構造物に対して作用される力の量を決定するように構成される圧力センサを備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記タイマは、前記圧力センサが、前記ユーザが電流測定を行うために、前記構造体のプローブ端部を使用して、自身の皮膚に対して十分な力を作用していることを決定するとき、開始する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記ハンドヘルド構造体はさらに、選択的に作動可能なモータを備える、請求項8に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
身体インピーダンス、より具体的には、身体横断インピーダンスは、人体等の動物の身体等の身体の特定の病状と関連付けられ得ることが決定されている。故に、ユーザが、そのようなインピーダンス(または逆に言えば、印加および感知される電流を通した伝導率)を直接または間接的に決定することを可能にし、それに関連する関連付けられるフィードバックを提供するために、システムおよび方法が、開発されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
例証的実装では、システムが、皮膚上の点と共通接地電極との間の電気的測定を行い、ユーザのウェルネスの程度を査定するために、ハンドヘルド電流センサを採用する。電流センサ、または電流センサを含有するデバイスは、代替として、コレクタと称され得る。電流センサは、プローブ電極(これはまた、コレクタによって担持され得る)と接地電極(これはまた、コレクタによって担持され得る)との間に流動する、小さい電流の測定を行い得るが、人間が、片方の手の中に接地電極を保持し、プローブ電極は、ユーザの足の片方または両方の上、および接地電極を保持していない腕の前腕または身体上の他の場所上の異なる場所に順次設置される。随意に、ハンドヘルドコレクタの中に統合されている接地電極は、電流測定が、両方の前腕に関して行われることを可能にするために、一方の手から別の手に切り替えられてもよい。
【0003】
ある場合には、接地電極およびプローブ電極は、可撓性ワイヤに取り付けられ、相互に対して自由に移動するが、コレクタは、一般に、プローブ電極および接地電極を支持し得るエンクロージャ(これは、例えば、IEC 60529、少なくともIP41、より好ましくは、IP54、最も好ましくは、IP67に従って、少なくとも実質的に、防塵性および防水性であり得る)を含み、そのそれぞれは、好ましくは、エンクロージャの外側から電気的にアクセス可能である。エンクロージャはなおもさらに、携帯電話、タブレットコンピュータ、またはラップトップコンピュータのケース等の電子デバイスケースとしての役割を果たし得る。プローブ電極は、エンクロージャの一方の端部に向かって、またはそこに位置付けられ得、接地電極は、エンクロージャの別の端部に向かって、またはそこに位置付けられ得る。エンクロージャ内に含有されるものは、好ましくは、少なくとも1つのコンピュータ基板(例えば、プリント回路基板)である。コンピュータ基板は、好ましくは、コレクタに関する回路網の全てを担持する。コンピュータ基板は、手動で、および/またはツールの支援を借りて、エンクロージャから選択的に除去され得る。
【0004】
プローブ電極と接地電極との間の(外部抵抗を通した)電流送達は、エンクロージャによって支持されるスイッチによってアクティブ化および/または制御され得る。好ましい配列では、エンクロージャは、成人の人間の手の中に保持および支持され、接地電極が手と電気的に接触しており、スイッチが同一の手によってアクティブ化可能であり得る。デバイスが、ボタンの作動によってアクティブ化され、プローブ電極が、足関節上等のユーザの身体の表面上の場所(鍼治療経絡に沿った鍼治療のつぼにおいて等)と接触しているとき、足関節とユーザの手との間の電流が、電流センサによって測定可能である。すなわち、ユーザは、支持される接地電極が片方の手の掌に対して押圧されるような方法において、コレクタを保持してもよいが、ユーザは、ユーザの足の片方、他方の足、および接地電極を保持している反対の腕の前腕上の異なる点においてプローブ電極を順次(好ましくは、同一の手を使用して)押圧する。
【0005】
好ましくは、視覚的、聴覚的、および/または触覚的(または力覚的)ユーザフィードバックインターフェースが、コレクタ上に存在する、またはそれと関連付けられる。ユーザインターフェースは、指示的ガイダンス、キュー、ステータス(例えば、進捗および/または成功/失敗)、および/または使用のためにデバイスを位置付けるべき場所、作動の持続時間、または電流送達のステータス、感知される電流レベル、バッテリレベル、および/またはプローブ電極の圧力等のデバイスを使用するための方法に関連する警告を提供し得る。ソフトウェアアプリケーション(スマートフォンアプリケーション等)が、GHUIに加えて、または複数のグラフィカルユーザインターフェース画像を所定または可変順序で表示することによって等、電流センサを適切に利用する際に、ユーザを誘導するために、それに対する代替案として使用されてもよい。ユーザインターフェース画像は、過去の査定結果を表示し、電流センサをいくつかの具体的な身体場所のうちの1つと関連付けるための方向を提供し、走査が進行中であること、走査が完了し、データ値が完了された走査と関連付けられること等のステータス情報をユーザに通信し、履歴査定データを表示し、1つまたはそれを上回るコレクタと関連付けられるユーザアカウントを管理するために使用されてもよい。
【0006】
使用していないとき、コレクタは、スタンド上に設置される、またはそれによって支持され得る。コレクタが、再充電可能バッテリを含む場合、スタンドは、直接電気接点を通して、またはワイヤレス充電方法を利用することを通してのいずれかにおいて、バッテリ充電ステーションとしての役割を果たし得る。
【0007】
本発明による方法の側面によると、コレクタによって取り込まれた電流測定値を使用して、セッションに関する電流状態マップが、計算され得る。ルックアップテーブルまたは訓練された機械学習モデルが、電流状態によって示されるユーザの病状に随意に対応する、1つまたはそれを上回る状態マップを決定または予測するために採用されてもよい。
【0008】
本発明による別の方法は、個々の身体に関するコレクタの個人の較正に関連する。測定される点と共通接地との間の身体インピーダンスおよび/または皮膚抵抗の基本的な測定システムを提供するために、基準点が、測定システムのプローブとの皮膚(または他の身体部分)の接触の不確実性を排除するために確保されてもよい。そのような方法は、測定と測定との間および測定の間に補償オフセットをプローブ値に提供し、接点の可変成分を除去するために使用されてもよい。
【0009】
さらなる実施形態では、コレクタはさらに、種々のモダリティの刺激を送達するための能力を含んでもよい。そのような刺激は、理学療法の間に一般的に採用されるような筋肉刺激等、種々の療法的目的のためであってもよい。
【0010】
概要および要約の節ならびに本書の表題は、(a)本発明を限定せず、(b)一般的な導入を本発明のいくつかの例証的実装に与えることのみが意図され、(c)本発明の詳細の全てを説明せず、(d)単に、本発明の非限定的実施例を説明する。本発明は、多くの他の方法において実装され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、相互に対して自由に移動する、接地およびプローブ電極を有する、電流センサを示す。
【0012】
図2図2は、身体横断電流を測定するために採用されている、電流センサの電極を示す。
【0013】
図3図3、4、および5は、それぞれが接地電極およびプローブ電極の両方を含む、剛性構造体を示す。
図4図3、4、および5は、それぞれが接地電極およびプローブ電極の両方を含む、剛性構造体を示す。
図5図3、4、および5は、それぞれが接地電極およびプローブ電極の両方を含む、剛性構造体を示す。
【0014】
図6図6は、ばね荷重式電極を示す。
【0015】
図7図7、8、9、10A、および10Bは、測定点を示す。
図8図7、8、9、10A、および10Bは、測定点を示す。
図9図7、8、9、10A、および10Bは、測定点を示す。
図10A図7、8、9、10A、および10Bは、測定点を示す。
図10B図7、8、9、10A、および10Bは、測定点を示す。
【0016】
図11図11は、身体横断電流を図示する。
【0017】
図12図12は、診断方法に関するフローチャートである。
【0018】
図13図13は、関係データベースを図示する図である。
【0019】
図14A図14A-Dは、本発明による、コレクタの実施形態の個別の正面左斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
図14B図14A-Dは、本発明による、コレクタの実施形態の個別の正面左斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
図14C図14A-Dは、本発明による、コレクタの実施形態の個別の正面左斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
図14D図14A-Dは、本発明による、コレクタの実施形態の個別の正面左斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
【0020】
図15図15は、図14A-Dの実施形態の分解図である。
【0021】
図16図16は、本発明による、グラフィカルヒューマンユーザインターフェースの実施形態である。
【0022】
図17A図17A-Dは、本発明による、コレクタスタンドの実施形態の個別の上方斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
図17B図17A-Dは、本発明による、コレクタスタンドの実施形態の個別の上方斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
図17C図17A-Dは、本発明による、コレクタスタンドの実施形態の個別の上方斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
図17D図17A-Dは、本発明による、コレクタスタンドの実施形態の個別の上方斜視図、右側方図、正面図、および背面図である。
【0023】
図18A図18A-Cは、図17A-Dの実施形態と連携している、図14A-Dの実施形態の個別の斜視図、側方図、および正面図である。
図18B図18A-Cは、図17A-Dの実施形態と連携している、図14A-Dの実施形態の個別の斜視図、側方図、および正面図である。
図18C図18A-Cは、図17A-Dの実施形態と連携している、図14A-Dの実施形態の個別の斜視図、側方図、および正面図である。
【0024】
図19図19は、拡張された人体モデル集中等価回路の概略図である。
【0025】
図20図20は、関連付けられるコントローラを用いて、動的に開放および閉鎖される接地接続を有する、電流センサ実装の概略図である。
【0026】
図21図21は、本発明による、補償技法の第1の部分の第1の電圧対時間のグラフの結果を提供する。
【0027】
図22図22は、本発明による、補償技法の第2の部分の第2の電圧対時間のグラフの結果を提供する。
【0028】
図23図23は、本発明による、PCB除去ツールの実施形態の斜視図である。
【0029】
図24図24は、図14A-Dのコレクタと連携する、図23のツールの斜視図である。
【0030】
図25A図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25B図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25C図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25D図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25E図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25F図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25G図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25H図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25I図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25J図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25K図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25L図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25M図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25N図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25O図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25P図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25Q図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25R図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25S図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25T図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25U図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25V図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25W図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25X図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25Y図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25Z図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25AA図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
図25BB図25A-25BBは、本発明による、コレクタとユーザを関連付けているソフトウェアアプリケーションによって提供される、グラフィカルユーザインターフェースディスプレイを描写する。
【0031】
上記の図は、本発明の例証的実装を示す、またはそれらの実装に関連する情報を提供する。上記の図において示される実施例は、本発明を限定しない。本発明は、多くの他の方法において実装され得る。
【発明を実施するための形態】
【0032】
好ましい実施形態の説明
本明細書の開示は、当業者が、本発明を実践することを可能にするために詳細かつ正確であるが、本明細書に開示される物理的実施形態は、単に、他の具体的な構造において具現化され得る発明を例示する。好ましい実施形態が、説明されているが、その詳細は、本発明から逸脱することなく変更されてもよい。
電流センサ
【0033】
本発明の例証的実装では、電流センサは、時として、「身体横断」電流と呼ばれるものを測定する。ある場合には、身体横断電流は、ユーザの2つの四肢の遠位領域間を流動する電流であり、ユーザの胴部の少なくとも一部を通して通過する。いくつかの使用シナリオでは、電流センサは、(a)ユーザの手の上の皮膚と(b)ユーザの足または足関節上の皮膚との間を流動する、身体横断電流を測定する。他の使用シナリオでは、電流センサは、(a)ユーザの前腕の手の皮膚と(b)ユーザの他方の前腕の手または手首の皮膚との間を流動する、身体横断電流を測定する。前述の実施例のそれぞれでは、身体横断電流は、ユーザの胴部の少なくとも一部を通して流動し得る。いくつかの使用シナリオでは、電流センサは、ユーザの身体の矢状平面および/または幽門平面を通して通過する、身体横断電流を測定する。
【0034】
いくつかの使用シナリオでは、身体横断電流は、大きさが非常に小さい。例えば、ある場合には、これらの電流は、0.1マイクロアンペア~500マイクロアンペアの範囲内、または0.1マイクロアンペア~300マイクロアンペアの範囲内にある。いくつかの実装では、電流センサは、(a)ユーザが、接地電極を保持し、(b)プローブ電極が、ユーザの皮膚上の異なる場所に位置付けられている間、身体横断電流を測定する。例えば、身体横断電流は、プローブ電極が、ユーザの四肢の24個の異なる場所に位置する間、一度に1つの場所ずつ測定され得る。24個の測定場所は、(a)右足上の6つの場所および左足上の6つの対応する場所、および(b)右手(または右手首)上の6つの場所および左手(または左手首)上の6つの対応する場所から成り得る。
【0035】
ある場合には、電流センサは、相互に対して固定された位置に存在しない、接地およびプローブ電極を有する。換言すると、ある場合には、接地およびプローブ電極は、相互に対して自由に移動する。
【0036】
図1は、相互に対して固定された位置に存在しない、接地およびプローブ電極を有する、電流センサの一実施形態を示す。図1では、電流感知システムが、接地電極103と、プローブ電極101と、モジュール104とを含む。接地およびプローブ電極はそれぞれ、可撓性ワイヤに接続され、相互に対して移動し得る。接地電極103は、ユーザの手の皮膚に対して直接、ユーザによって保持されるように構成される一方、電流センサは、ユーザを通して流動する身体横断電流を測定する。プローブ電極101は、複数の測定点のそれぞれにおいて、一度に1つの測定場所ずつ、ユーザの皮膚に対して直接押圧されるように構成される、伝導性先端部102を有する。プローブ電極101の本体(伝導性先端部101以外)は、薄い絶縁シースによって被覆されてもよい。
【0037】
図1では、ワイヤは、接地およびプローブ電極をモジュール104と電気的に接続し得る。モジュール104は、(とりわけ)電力回路網123と、電流計122と、マイクロプロセッサ121とを格納し得る。電力回路網123は、電源、(非理想的な)電流源、または(非理想的な)電圧源を含み得る、またはそうでなければ、身体横断電流を生成または変調させ得る。
【0038】
電力回路網123は、ひいては、コンピュータ105から電力を受信し得る。
【0039】
(電力回路網123によって発生され、ユーザの身体を通して接地電極とプローブ電極との間に流動する)身体横断電流は、DC電流(直流)またはAC電流(交流)のいずれかであり得る。ある場合には、マイクロプロセッサ121は、信号生成器を含む。本信号生成器は、(a)発振器、関数生成器、波形生成器、またはデジタルパターン生成器を備え得、(b)DCまたはAC身体横断電流の適時選択および持続時間を制御するために採用され得る。
【0040】
図1では、電流計122は、任意のタイプのデジタル電流計を含む、任意のタイプの電流センサまたは電流計を備え得る。例えば、電流計122は、電流に比例するアナログ電圧を生産するために、シャント抵抗器を採用し得、本電圧は、ひいては、デジタル電圧計によって測定され得、これは、アナログ電圧をデジタルデータに変換するためにADC(アナログ-デジタル変換器)を採用する。ある場合には、電流計122は、電流感知増幅器を含み、これは、シャント抵抗器等の感知要素を横断して電流降下を測定することによって、電流の流動を監視する、合致された抵抗利得ネットワークを伴う差動増幅器を備える。電流感知増幅器は、統合された電流感知抵抗器を含み得る。いくつかの他の場合では、電流計122は、ホール効果電流センサ、変換器電流センサ、電流クランプセンサ、フラックスゲート変換器電流センサ、可動コイル電流計、可動磁石電流計、または導電型電流計を備える。電流計122は、電流に比例するように較正される、アナログ電圧を生産し得、ADCは、本アナログ電圧をデジタルデータに変換し得る。
【0041】
図1では、電流計122は、ユーザの四肢上の異なる点において取り込まれる、身体横断電流の測定値を表す、デジタルデータを出力し得る。マイクロプロセッサ121は、本デジタルデータを分析し得る。
【0042】
図1では、コンピュータ105は、マイクロプロセッサ122を制御し、それとインターフェースをとり、さらに、データを分析し得る。コンピュータ105は、メモリデバイス124内にデータを記憶し、そこからデータにアクセスし得る。コンピュータ105は、マイクロフォン131と、スピーカ132と、電子ディスプレイ画面133(例えば、タッチスクリーン、コンピュータモニタ、またはラップトップ画面)と、キーボード134と、マウス135とを含む、入/出力(I/O)デバイスのセットとインターフェースをとり得る。
【0043】
いくつかの使用シナリオでは、ウェルネス実践者は、プローブ電極101を保持し、それをユーザの皮膚内の異なる点に対して押圧する一方、ユーザは、接地電極103を保持する。測定場所のそれぞれにおいて、身体横断電流が、測定され得る。例えば、ユーザが、指が接地電極の周囲を丸めている状態で、接地電極103を片方の手の掌の中に保持し、ウェルネス実践者は、プローブ電極101を保持し、一度に1つの場所ずつ、それをユーザの身体上の24個の場所のシーケンスに対して押圧し得る。非限定的実施例として、ウェルネス実践者は、最初に、プローブ電極101をユーザの右足上の6つの場所に対して、次いで、ユーザの左足上の6つの場所に対して、次いで、ユーザの右手または手首上の6つの場所に対して、次いで、ユーザの左手または手首上の6つの場所に対して押圧し得る。電流センサは、プローブ電極が、これらの異なる測定場所のそれぞれに存在するときに流動する、身体横断電流を測定し得る。
【0044】
図2に示される実施例では、ウェルネス実践者が、ユーザに関するウェルネス査定を管理し得る。具体的には、図2では、(a)ユーザが、指が接地電極を握持し、その周囲に巻着した状態で、接地電極103を手112の掌の中に保持し得る一方、(b)ウェルネス実践者(図示せず)が、プローブ電極101の伝導性先端部102をユーザの他方の前腕111の皮膚に対して押圧する。
【0045】
いくつかの使用シナリオでは、ユーザが、ウェルネス査定の少なくとも一部を自己管理し得る。例えば、ユーザが、接地電極103を片方の手の中に保持する間、ユーザは、プローブ電極101を他方の手の中に保持してもよく、これをユーザの右足における6つの場所およびユーザの左足における6つの場所に対して押圧してもよい。
【0046】
しかしながら、図1に示される装置は、手または手首の測定点において生じる、身体横断電流の測定を行うために、ユーザ自身にとってあまり好適ではない。これは、ユーザが、接地電極およびプローブ電極を同一の手の中に保持しながら、プローブ電極をユーザの他方の前腕の手または手首に対して押圧することが困難であり得るためである。ユーザが、(指が接地電極の周囲に巻着された状態で)接地電極を手の掌の中に握持するとき、ユーザが、プローブ電極を同一の手の指の中に保持することも困難であり得る。
【0047】
本発明のいくつかの実装では、本問題は、その中で接地電極およびプローブ電極が、単一の剛性構造体の部品であり、したがって、相互に対して固定された位置に存在する、電流センサを採用することによって解決される。ユーザは、剛性構造体の接地電極部分が掌等のその手の部分に対して押圧された状態で、剛性構造体を片方の手の中に保持しながら、剛性構造体のプローブ電極部分を別の手足の皮膚に対して押圧してもよい。例えば、ユーザは、接地電極が右手の皮膚に対して押圧された状態で、剛性構造体を右手の中に保持しながら、プローブ電極を最初に右足上の6つの場所に対して、次いで、左足上の6つの場所に対して、次いで、左手上の6つの場所に対して押圧してもよい。次いで、ユーザは、剛性構造体を左手の中に保持しながら、剛性構造体のプローブ電極部分を右手上の6つの場所に対して押圧してもよい。異なる測定場所のそれぞれにおいて、電流センサは、身体横断電流を測定し得る。
【0048】
図3、4、および5は、それぞれが、(a)電流センサの部品であり、(b)接地およびプローブ電極の両方を含む、剛性構造体を示す。
【0049】
図3に示される実施例では、剛性構造体300は、スマートフォンの周囲に緊密に嵌合し、それを定位置に保持するように構成される。換言すると、剛性構造体300は、スマートフォンを部分的に囲繞し、定位置に保持する、剛性ケースとして部分的に機能し得る。剛性構造体300は、背面330と、壁301とを有する。スマートフォンは、(a)スマートフォンが、構造体300の背面330に対して押圧し、(b)スマートフォンの側方移動が、壁301によって制約されるような方法において、構造体300の陥凹領域340の中に挿入され得る。壁301は、スマートフォンの周囲にスナップ嵌合する、またはそれに対して緊密に押圧し得、ユーザが、スマートフォンを引動し、それを陥凹領域から除去しない限り、スマートフォンを陥凹領域340内に留まったままにさせる。背面330は、構造体300の重量を低減させるために、孔332、333を有する。
【0050】
図3において、剛性構造体300はまた、プローブ電極320と、接地電極390とを含む。図3では、プローブ電極320および接地電極390は、単一の剛性構造体の剛性部品であり、したがって、相互に対して固定された位置に存在する。プローブ電極320は、伝導性先端部323を含む。接地電極390(図3においては視界から隠蔽されている)および陥凹領域340は、背面330の反対側上に存在する。
【0051】
ユーザは、(a)接地電極が、片方の手の掌の皮膚に対して押圧されるような方法において、剛性構造体300をその手の中に保持してもよく、(b)プローブ電極322の伝導性先端部323を他の手足の皮膚上の場所に対して押圧してもよい。例えば、ユーザは、剛性構造体300をユーザの左手の中に保持しながら、ユーザの右足上の6つの場所、次いで、ユーザの左足上の6つの場所、次いで、ユーザの右前腕上の6つの場所等の場所のシーケンスに対して先端部323を押圧してもよい。ユーザは、次いで、剛性構造体を右手の中に保持し、ユーザの左前腕上の6つの場所のシーケンスに対して先端部323を押圧してもよい。電流センサは、プローブ電極が、これらの異なる場所のそれぞれにおいて存在するとき、身体横断電流を測定し得る。
【0052】
図4および5は、それぞれ、剛性構造体400の正面図および背面図を示す。剛性構造体400は、スマートフォンのためのケースとして部分的に機能する。壁401および背面490は、その中にスマートフォン450が挿入され得る、陥凹領域を形成する。スマートフォン450は、タッチスクリーン451を含み得る。
【0053】
図4および5に示される実施例では、剛性構造体400は、伝導性先端部423を伴うプローブ電極420を含み、接地電極も含む。本接地電極は、6つの伝導性パッド452、453、454、480、481、470を有する。再度、ユーザは、接地電極が片方の手の掌の皮膚に対して押圧された状態で、その手の中に剛性構造体400を保持しながら、プローブ電極420をユーザの身体の他の手足上の異なる場所における皮膚に対して押圧してもよい。電流センサは、これらの測定場所のそれぞれにおいて、身体横断電流を測定し得る。電子機器モジュール460は、ADCと、他の信号処理回路網と、マイクロコントローラとを含み得る。電子機器モジュール460は、電流計を含み得る。電子機器モジュール460内の電流計のハードウェアおよび機能性は、電流計122に対して上記に説明されるものと同一であり得る。インターフェースモジュール461は、電子コンポーネントと、スマートフォンとインターフェースをとるための他の回路網とを含み得る。ある場合には、インターフェースモジュール461は、自己洗浄式または自己研磨式である。例えば、インターフェースモジュール461は、スマートフォン(または他のモバイルコンピューティングデバイス)が、剛性構造体400の陥凹領域の中に挿入されているとき、伝導している電極から破片を擦取する傾向がある、柔軟な層を含み得る。これらの柔軟な層は、Teflon(登録商標)を備え得る。
【0054】
いくつかの使用シナリオでは、接地電極および/またはプローブ電極が、ユーザの皮膚に対して押圧されている程度を測定することが、望ましい。これは、電極によってユーザの皮膚に対して作用される圧力の量が、電流測定に有意に影響を及ぼし得るためである。例えば、ユーザが、プローブ電極が第2の位置にあるときよりも、プローブ電極が第1の位置にあるときの方がはるかにより強く接地電極に対して押圧する場合、第1の位置内の余分な圧力は、補正手段が講じられない限り、2つの位置における電流測定を比較不可能にさせ得る。
【0055】
いくつかの実装では、(ユーザによって作用される異なる量の圧力が、電流測定の大きさに影響を及ぼす)本問題は、接地電極またはプローブ電極に対して作用される力または圧力の量を測定する、圧力センサを採用することによって軽減される。例えば、接地電極またはプローブ電極は、圧力センサを含む、またはそれに取り付けられてもよい。例えば、図4および5における接地電極の6つの伝導性パッド452、453、454、480、481、470はそれぞれ、圧力センサを含む、またはそれに取り付けられてもよい。任意のタイプの圧力センサが、採用されてもよい。例えば、圧力センサは、(a)ピエゾ抵抗型歪みゲージ、(b)静電容量性歪みゲージ(例えば、振動板が、圧力を増加させることに起因して変形するにつれて、静電容量が減少する、可変コンデンサ)、(c)(例えば、インダクタンスにおける変化によって、またはホール効果によって、または渦電流によって、振動板の変位を測定する)電磁気圧力センサ、(d)(例えば、ファイバブラッグ回析格子を採用する)光学式歪みゲージ、または(e)(例えば、その中で伝導性要素の位置の変化が、抵抗における変化を引き起こす)電位差測定型歪みゲージを備えてもよい。身体横断電流が、測定される毎に、圧力センサは、プローブ電極または接地電極に対して作用される圧力(または力)を測定し得る。
【0056】
ある場合には、接地電極およびプローブ電極は、剛性単一構造体の一部であり、したがって、圧力センサに対して作用される変動する圧力または力に起因して、圧力センサ内の変動する変位に起因して生じる、任意の移動を除いて、相互に対して固定された位置に存在する、剛性部品である。
【0057】
代替として、(a)スマートフォン450は、任意の他のモバイルコンピューティングデバイスと置換されてもよく、(b)剛性構造体400は、モバイルコンピューティングデバイスを囲繞し、定位置に保持する、ケースであってもよい。例えば、モバイルコンピューティングデバイスは、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、モバイルインターネットデバイス、パーソナルデジタルアシスタント、ハンドヘルドPC、またはウルトラモバイルPCであってもよい。
【0058】
図6は、ばね搭載型パッド491の拡大図を示し、これは、接地電極の部品である。本ばね搭載型パッドは、伝導性先端部492と、ばね495と、ロッド493と、圧力センサ494とを含む。例えば、圧力センサ494は、圧電性、誘電性、電位差測定型、または光学式圧力センサを備え得る。ロッド493は、伝導性先端部492に物理的に取り付けられる。伝導性先端部492に対して作用される圧力は、チップ492およびロッド493を変位させる。具体的には、先端部492およびロッド493は、動きの限定された範囲内の単一の軸に沿って移動するように制約される。ロッド493の変動する変位が、先端部492に対して作用される圧力(または力)の代わりになるものとして測定される。
【0059】
図4および5における接地電極の6つの伝導性パッド452、453、454、480、481、470はそれぞれ、図6に示される様式において、ばね搭載型であり得る。
【0060】
図1、2、3、4、および5では、接地電極の一方または両方およびプローブ電極の先端部が、抗菌および抗ウイルス性質を有する、金属合金(例えば、銅/銀)を備え得る。代替として、接地電極の一方または両方およびプローブ電極の先端部が、伝導性ゴムを備えてもよい。
【0061】
いくつかの実装では、接地電極は、ユーザによって保持されているのではなく、ユーザの皮膚に一時的に取り付けられる。例えば、接地電極は、ユーザの皮膚に接着する、接着性の伝導性表面を有してもよい。ある場合には、(a)接地電極は、複数のパッドを有し、(b)パッドはそれぞれ、ユーザの皮膚に付着する、粘着性の伝導性表面を有する。
【0062】
いくつかの代替的実装では、皮膚伝導率(または抵抗)が、2つの電極間でユーザの身体を通して流動する電流を測定する代わりに測定される。例えば、いくつかの実装では、皮膚伝導率(または抵抗)は、赤外線または光学式センサによって測定される。ある場合には、皮膚伝導率(または抵抗)を測定するセンサは、ユーザの皮膚に接触しない。例えば、非接触型の赤外線または光学式センサが、皮膚伝導率を測定するために採用されてもよい。
測定場所
【0063】
測定場所を議論する前に、最初に「前腕」および「脚部」を定義したい。本明細書で使用されるように、「前腕」は、肘に対して遠位にある、人間の上肢の部分を意味する。したがって、前腕は、(a)手と、(b)手首と、(c)肘と手首との間の領域とを含む。本明細書で使用されるように、「脚部」は、膝に対して遠位にある、人間の下肢の部分を意味する。したがって、脚部は、すねと、足関節と、足とを含む。
【0064】
上記に言及されるように、電流センサは、プローブ電極が、一度に1つの場所ずつ、ユーザの手足の皮膚上の24個の場所において位置付けられる間、身体横断電流を測定し得る。測定場所は、(a)右足上の6つの場所および左足上の6つの対応する場所と、(b)右手(または右手首)上の6つの場所および左手(または左手首)上の6つの対応する場所から成り得る。
【0065】
図7、8、および9は、右足上の6つの場所701、702、703、704、705、706を示しており、ここにおいてプローブ電極は、電流センサが、身体横断電流を測定する間、(一度に1つの場所ずつ)設置され得る。右足上のこれらの6つの場所は、鍼治療経絡上に位置付けられる。具体的には、場所701、702、703、704、705、706は、それぞれ、脾臓、肝臓、腎臓、膀胱、胆嚢、および胃の鍼治療経絡上に位置付けられる。鍼治療の専門用語では、(a)場所701は、時として、SP3または脾臓3と呼ばれ、(b)場所702は、時として、LR3または肝臓3と呼ばれ、(c)場所703は、時として、KI4または腎臓4と呼ばれ、(d)場所704は、時として、BL65または膀胱65と呼ばれ、(e)場所705は、時として、GB40または胆嚢40と呼ばれ、(f)場所706は、時として、ST42または胃42と呼ばれる。
【0066】
同様に、電流センサが、身体横断電流を測定する間、プローブ電極は、左足上の6つの場所において(一度に1つの場所ずつ)設置され得る。左足上のこれらの第1、第2、第3、第4、第5、および第6の場所は、それぞれ、右足上の場所701、702、703、704、705、および706と左右対称であり得る。換言すると、ユーザの左足上のこれらの第1、第2、第3、第4、第5、および第6の場所は、それぞれ、ユーザの右足上の場所701、702、703、704、705、および706と(ユーザの矢状平面についての)反射的対称性を有し得る。左足上のこれらの6つの場所は、右足上の個別の対応する場所と同一の鍼治療経絡上に位置付けられ、それと同一の鍼治療経路のつぼ番号を有し得る。例えば、場所701と左右対称である、左足上の場所は、脾臓の鍼治療経絡上に存在し得、SP3または脾臓3とも呼ばれ得る。
【0067】
図10Aおよび10Bは、右前腕上の6つの場所801、802、803、804、805、806を示しており、ここにおいてプローブ電極は、電流センサが、身体横断電流を測定する間、(一度に1つの場所ずつ)設置され得る。右前腕上のこれらの6つの場所は、鍼治療経絡上に位置付けられる。具体的には、場所801、802、803、804、805、806は、それぞれ、肺、心膜、心臓、小腸、トリプルヒータ、および大腸の鍼治療経絡上に位置付けられる。鍼治療の専門用語では、(a)場所801は、時として、LU9または肺9と呼ばれ、(b)場所802は、時として、PC7または心膜7と呼ばれ、(c)場所803は、時として、HT7または心臓7と呼ばれ、(d)場所804は、時として、SI5または小腸5と呼ばれ、(e)場所805は、時として、TH4またはトリプルヒータ4と呼ばれ、(f)場所806は、時として、LI5または大腸5と呼ばれる。
【0068】
同様に、電流センサが、身体横断電流を測定する間、プローブ電極は、左前腕上の6つの場所において(一度に1つの場所ずつ)設置され得る。左前腕上のこれらの第1、第2、第3、第4、第5、および第6の場所は、それぞれ、右前腕上の場所801、802、803、804、805、および806と左右対称であり得る。換言すると、ユーザの左前腕上のこれらの第1、第2、第3、第4、第5、および第6の場所は、それぞれ、ユーザの右前腕上の場所801、802、803、804、805、および806と(ユーザの矢状平面についての)反射的対称性を有し得る。左前腕上のこれらの6つの場所は、右前腕上の個別の対応する場所と同一の鍼治療経絡上に位置付けられ、それと同一の鍼治療のつぼ番号を有し得る。例えば、場所801と左右対称である、左前腕上の場所は、肺の鍼治療経絡上に存在し得、LUまたは肺3とも呼ばれ得る。
【0069】
本明細書で使用されるように、「プロトタイプ測定箇所」は、前述の4つの段落において述べられる、24個の場所(すなわち、ユーザの右側上の12個の場所701、702、703、704、705、706、801、802、803、804、805、806、およびユーザの左側上の12個の左右対称な場所)を意味する。
【0070】
代替として、プローブ電極は、他の鍼治療のつぼにおいて設置されてもよい。各プロトタイプ測定場所に関して、同一の経絡上の別の鍼治療のつぼが、代わりに使用されてもよい。換言すると、プローブ電極を所与の経絡上のプロトタイプ測定点において設置するのではなく、プローブ電極は、代わりに、同一の経絡上の別の鍼治療のつぼ上に設置され得る。例えば、プローブ電極を前腕上および所与の経絡上に存在する、プロトタイプ測定点において設置するのではなく、プローブ電極は、代わりに、同一の前腕上および同一の経絡上に存在する、別の鍼治療のつぼ上に設置され得る。同様に、所与の経絡上に存在し、膝に対して遠位にある、プロトタイプ測定点において、プローブ電極を設置するのではなく、プローブ電極は、代わりに、同一の経絡上に存在し、同一の膝に対して遠位にある、別の鍼治療のつぼ上に設置され得る。
【0071】
例えば、(a)脾臓の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、脾臓の経絡上に存在し、膝に対して遠位にある、鍼治療のつぼにおいて(例えば、脾臓の経絡点SP1-SP8(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(b)肝臓の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、肝臓の経絡上に存在し、膝に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、肝臓の経絡点LR1-LR6(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(c)腎臓の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、腎臓の経絡上に存在し、膝に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、腎臓の経絡点KI1-KI9(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(d)膀胱の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、膀胱の経絡上に存在し、膝に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、膀胱の経絡点BL55-BL67(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(e)胆嚢の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、胆嚢の経絡上に存在し、膝に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、胆嚢の経絡点GB35-GB44(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(f)胃の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、胃の経絡上に存在し、膝に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、胃の経絡点ST36-ST45(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(g)肺の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、肺の経絡上に存在し、肘に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、肺の経絡点LU6-LU11(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(h)心膜の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、心膜の経絡上に存在し、肘に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、心膜の経絡点PC4-PC9(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(i)心臓の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、心臓の経絡上に存在し、肘に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、心臓の経絡点HT4-HT9(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(j)小腸の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、小腸の経絡上に存在し、肘に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、小腸の経絡点SI1-SI7(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(k)トリプルヒータの経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、トリプルヒータの経絡上に存在し、肘に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、トリプルヒータの経絡点TH1-TH9(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよく、(l)大腸の経絡に関する身体横断電流を測定するために、プローブ電極は、大腸の経絡上に存在し、肘に対して遠位にある鍼治療のつぼにおいて(例えば、大腸の経絡点LI1-LI9(両端を含む)のいずれかにおいて)設置されてもよい。
【0072】
代替として、いくつかの実装では、24個未満の測定場所が、単回のウェルネスセッションにおいて採用される。例えば、ある場合には、電流センサが、身体横断電流を測定する間、プローブ電極は、(単回のウェルネスセッションの間の異なる時間において)合計1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個、または12個の場所において位置付けられる。ある場合には、(a)プローブ電極は、単回のウェルネスセッションの間、12個またはそれ未満の測定場所において設置され、(b)その場所の半分は、右肢上に存在し、半分は、左右対称の場所における左肢上に存在する。ある場合には、単回のウェルネスセッションの間、プローブ電極は、全てがユーザの1つまたは2つの前腕上に存在する、12個またはそれ未満の測定場所において設置される。例えば、ある場合には、単回のウェルネスセッションの間、プローブ電極は、12個のみまたはそれ未満の場所において設置され、その全てが、ユーザの1つまたは2つの手首上に存在する。
【0073】
本発明のいくつかの代替的実装では、測定場所は、鍼治療のつぼ上に存在せず、鍼治療経絡上に位置しない。換言すると、身体横断電流の測定を行うとき、プローブ電極は、鍼治療のつぼではなく、鍼治療経絡上ではない場所において、ユーザの皮膚に対して押圧され得る。
電流
【0074】
本明細書で使用されるように、「プロトタイプ電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、プロトタイプ測定場所において、ユーザの別の四肢の皮膚に触れている間、測定される。
【0075】
本明細書で使用されるように、「SP電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、脾臓の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの脚部の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、脾臓3の鍼治療のつぼ(例えば、図7におけるユーザの右脚部上の場所701、またはユーザの左脚部上の左右対称な場所)であってもよい。
【0076】
本明細書で使用されるように、「LR電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、肝臓の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの脚部の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、肝臓3の鍼治療のつぼ(例えば、図8におけるユーザの右脚部上の場所702、またはユーザの左脚部上の左右対称の場所)であってもよい。
【0077】
本明細書で使用されるように、「KI電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、腎臓の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの脚部の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、腎臓4の鍼治療のつぼ(例えば、図7におけるユーザの右脚部上の場所703、またはユーザの左脚部上の左右対称な場所)であってもよい。
【0078】
本明細書で使用されるように、「BL電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、膀胱の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの脚部の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、膀胱65の鍼治療のつぼ(例えば、図9におけるユーザの右脚部上の場所704、またはユーザの左脚部上の左右対称な場所)であってもよい。
【0079】
本明細書で使用されるように、「GB電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、胆嚢の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの脚部の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、胆嚢40の鍼治療のつぼ(例えば、図9におけるユーザの右脚部上の場所705、またはユーザの左脚部上の左右対称な場所)であってもよい。
【0080】
本明細書で使用されるように、「ST電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、胃の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの脚部の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、胃42の鍼治療のつぼ(例えば、図8におけるユーザの右脚部上の場所706、またはユーザの左脚部上の左右対称な場所)であってもよい。
【0081】
本明細書で使用されるように、「LU電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、肺の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの反対側の前腕の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、肺9の鍼治療のつぼ(例えば、図10Aにおけるユーザの右前腕上の場所801、またはユーザの左前腕上の左右対称な場所)であってもよい。
【0082】
本明細書で使用されるように、「PC電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、心膜の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの反対側の前腕の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、心膜7の鍼治療のつぼ(例えば、図10Aにおけるユーザの右前腕上の場所802、またはユーザの左前腕上の左右対称な場所)であってもよい。
【0083】
本明細書で使用されるように、「HT電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、心臓の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの反対側の前腕の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、心臓7の鍼治療のつぼ(例えば、図10Aにおけるユーザの右前腕上の場所803、またはユーザの左前腕上の左右対称な場所)であってもよい。
【0084】
本明細書で使用されるように、「SI電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、小腸の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの反対側の前腕の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、小腸5の鍼治療のつぼ(例えば、図10Bにおけるユーザの右前腕上の場所804、またはユーザの左前腕上の左右対称な場所)であってもよい。
【0085】
本明細書で使用されるように、「TH電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、トリプルヒータの鍼治療経絡上の場所において、ユーザの反対側の前腕の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、トリプルヒータ4の鍼治療のつぼ(例えば、図10Bにおけるユーザの右前腕上の場所805、またはユーザの左前腕上の左右対称な場所)であってもよい。
【0086】
本明細書で使用されるように、「LI電流」は、プローブ電極と接地電極との間の電流を意味し、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、大腸の鍼治療経絡上の場所において、ユーザの反対側の前腕の皮膚に触れている間、測定される。非限定的実施例として、前述の文において述べられる場所は、大腸5の鍼治療のつぼ(例えば、図10Bにおけるユーザの右前腕上の場所806、またはユーザの左前腕上の左右対称な場所)であってもよい。
【0087】
本明細書で使用されるように、(a)ユーザの「右側」は、ユーザの矢状平面の右にあるユーザの身体の部分を意味し、(b)ユーザの「左側」は、ユーザの矢状平面の左にあるユーザの身体の部分を意味し、(c)「右側上の」の電流は、プローブ電極が、ユーザの右側上の測定場所に設置される間に測定される、電流を意味し、(d)「左側上の」の電流は、プローブ電極が、ユーザの右側上の測定場所に設置される間に測定される、電流を意味する。電流が「両側上の」具体的な電流範囲内にあるとは、プローブ電極が、右側上の測定場所に位置付けられる間に測定されるとき、電流が具体的な電流範囲内にあること、およびプローブ電極が左側上の左右対称な場所に位置付けられる間に測定されるときにもまた、同一の電流範囲内にあることを意味する。
【0088】
図11は、本発明の例証的実装における、身体横断電流を示す。図11では、矢状平面1121は、ユーザの身体を右側および左側に分割する。横方向平面1120は、ユーザの臍と交差し、ユーザの身体を上側半分および下側半分に分割する。
【0089】
図11では、第1の身体横断電流は、(a)場所1102において、ユーザの左足に触れるプローブ電極と、(b)場所1101において、ユーザの右掌に触れる接地電極との間に流動する。本第1の電流は、矢状平面1121および横方向平面1120の両方を通して通過する。
【0090】
図11では、第2の身体横断電流は、(a)場所1103において、ユーザの右足に触れるプローブ電極と、(b)場所1101において、ユーザの右掌に触れる接地電極との間に流動する。本第2の電流は、横方向平面1120通して通過する。
【0091】
図11では、第3の身体横断電流は、(a)場所1104において、ユーザの左前腕に触れるプローブ電極と(b)場所1101において、ユーザの右掌に触れる接地電極との間に流動する。本第3の電流は、矢状平面1121を通して通過し、ユーザの手の位置に応じて、横方向平面1120を通してもまた通過し得る。
電流範囲
【0092】
いくつかの実装では、単回のウェルネスセッションの間、電流センサ(例えば、122)は、各測定場所において、電流の複数回の測定を行う。換言すると、電流センサは、プローブ電極が設置される、ユーザの皮膚上の各点において、電流の複数回の測定を行い得る。
【0093】
これらの電流測定値はそれぞれ、較正され得る。例えば、電流測定値は、プローブ電極または接地電極に対して作用される圧力または力を示す、同時に行われる圧力測定に基づいて較正され得る。較正は、変動する圧力または力の電流読取値の大きさへの影響を排除し得る。
【0094】
単一の測定場所に関する較正された測定値は、フィルタリングされ、外れ値を排除し得る。
【0095】
したがって、単一の測定場所毎に、複数の較正され、フィルタリングされた電流測定値が、取り込まれ得る。
【0096】
単一の測定場所に関する測定値は(任意の較正および/またはフィルタリング後に)平均化され、その測定場所に関する平均値をもたらし得る。例えば、電流センサは、(a)接地電極が、ユーザの手の上の皮膚の同一の領域に触れており、(b)プローブ電極が、ユーザの右脚部上の場所701において、ユーザの皮膚に触れている間、20回のSP電流の測定を行い得る。これらの20回のSP電流の測定は、(任意の較正および/またはフィルタリング後に)平均化され、平均SP電流を結果としてもたらし得る。
【0097】
測定場所毎に平均電流を計算する本プロセスは、単回のウェルネスセッションの間、単一のユーザ上の複数の測定場所に関して繰り返され得る。ある場合には、(a)電流測定は、単回のウェルネスセッションの間、単一のユーザ上の24個の異なる測定場所において行われ、(b)24個の平均電流が、24個の測定場所毎に1つずつ計算される。
【0098】
ウェルネスセッションにわたる個別の測定場所に関する平均値は、次いで、平均化され、ウェルネスセッションにわたるユーザに関する全体的な平均電流を結果としてもたらし得る。例えば、ある場合には、(a)24個の測定場所が存在し、(b)全体的な平均電流は、個別の24個の測定場所に関する24個の平均電流の平均である。
【0099】
ウェルネスセッションにわたるユーザに関する電流範囲のセットが、次いで、計算され得る。ある場合には、これらの電流範囲は、(a)「平均をはるかに上回る」、(b)「平均を上回る」、(c)「平均」、(d)「平均を下回る」、および(e)「平均をはるかに下回る」と呼ばれる。「平均をはるかに上回る」範囲内のアンペア数は、「平均を上回る」範囲内のものよりも大きく、これは、ひいては、「平均」範囲内のものよりも大きく、これは、ひいては、「平均を下回る」範囲内のものよりも大きく、これは、ひいては、「平均をはるかに下回る」範囲内のものよりも大きい。
【0100】
いくつかの実装では、(a)「平均範囲」は、全体的な平均電流を中心とするような方法において選択され、(b)「平均をはるか上回る」範囲の下限と「平均」範囲の上限との間の差異の大きさ(アンペア単位)は、「平均」範囲の下限と「平均をはるかに下回る」範囲の上限との間の差異の大きさ(アンペア単位)に等しい。
【0101】
いくつかの実装では、1つまたはそれを上回るコンピュータが、ウェルネスセッションにわたるユーザに関する全体的な平均電流に基づいて、ウェルネスセッションにわたるユーザに関するプロトタイプ電流範囲と呼ばれるものを計算する。
【0102】
本明細書で使用されるように、ウェルネスセッションにわたる「プロトタイプ電流範囲」は、電流範囲のセットを意味し、(a)セットは、5つの電流範囲、具体的には、「平均をはるかに上回る」範囲、「平均を上回る」範囲、「平均」範囲、「平均を下回る」範囲、および「平均をはるかに下回る」範囲から成り、(b)平均をはるかに上回る範囲内のアンペア数は、平均を上回る範囲内のアンペア数よりも大きく、これは、ひいては、平均範囲内のアンペア数よりも大きく、これは、ひいては、平均を下回る範囲内のアンペア数よりも大きく、これは、ひいては、平均をはるかに下回る範囲内のアンペア数よりも大きく、(c)平均範囲の上限は、ウェルネスセッションにわたる全体的な平均電流に25マイクロアンペアを加えたものに等しく、(d)平均範囲の下限は、ウェルネスセッションにわたる全体的な平均電流から25マイクロアンペアを差し引いたものに等しく、(e)平均を上回る範囲の上限は、ウェルネスセッションにわたる全体的な平均電流に50マイクロアンペアを加えたものに等しく、(e)平均を下回る範囲の下限は、全体的な平均電流から50マイクロアンペアを差し引いたものに等しい。前述にかかわらず、「プロトタイプ電流範囲」内の電流範囲は、プロトタイプ電流範囲内の全ての値を正にさせるために必要とされる程度まで切り捨てまたは消去されるものとする。ウェルネスセッションにわたる「プロトタイプ電流範囲」の定義のプロセスに関して、「全体的な平均電流」は、ウェルネスセッションの間の個別の測定場所に関する電流の(任意の較正および/またはフィルタリング後の)平均を意味する。
【0103】
例証的実装では、測定場所毎の電流は、計算された電流範囲のうちの1つに割り当てられる。例えば、ある場合には、(a)電流測定は、単回のウェルネスセッションの間、単一のユーザ上の24個の異なる測定場所において行われ、(b)24個の電流が、24個の測定場所毎に1つずつ計算され、(c)24個の電流がそれぞれ、計算された電流範囲のうちの1つに割り当てられる。電流範囲に割り当てられる各電流は、それ自体が、上記に説明されるように、平均の較正および/またはフィルタリングされた電流であり得る。
【0104】
代替として、ある場合には、(a)単回の電流測定のみが、ウェルネスセッションの間、各測定場所において行われ、(b)全体的な平均電流は、個別の測定場所に関するこれらの単回の電流測定の平均に等しく、(c)個別の測定場所に関する単回の電流測定はそれぞれ、電流範囲に割り当てられる。ある場合には、較正および/またはフィルタリングは、実施されず、全体的な平均電流は、較正および/またはフィルタリングされていないデータを用いて計算される。
ルックアップテーブル
【0105】
いくつかの実装では、個別の測定場所に関する電流がそれぞれ、電流範囲に割り当てられた後、コンピュータが、これらの電流の1つまたはそれを上回るものによって示される、1つまたはそれを上回るウェルネス状態を決定するために、ルックアップテーブルを採用する。例えば、コンピュータは、これらの電流の1つまたはそれを上回るものが、ルックアップテーブル内に列挙される具体的な状態にあるかどうかを決定し得、さらに、本具体的な状態が、(ルックアップテーブルによって)1つまたはそれを上回る具体的なウェルネス状態と関連付けられることを決定し得、したがって、ウェルネスセッションにおける電流読取値が、これらの1つまたはそれを上回る具体的なウェルネス状態が存在することを示すという結論を下し得る。換言すると、コンピュータは、(電流の)ある具体的な状態が、存在し、1つまたはそれを上回る具体的なウェルネス状態に関するバイオマーカであるという結論を下し得る。
【0106】
例えば、コンピュータは、(a)HT電流およびPC電流が、ある具体的な状態にある、すなわち、HT電流が、ユーザの左、右、または両側上で平均を下回り、PC電流が、ユーザの左、右、または両側上で平均を下回ることを決定し得、(b)ルックアップテーブルにアクセスし、本具体的な状態が、(ルックアップテーブルによって)冠動脈疾患と関連付けられることを決定し得、(b)したがって、冠動脈疾患が、電流読取値によって示されるという結論を下し得る。換言すると、コンピュータは、(HTおよびPC電流の)ある具体的な電流状態が、存在し、冠動脈疾患に関するバイオマーカであるという結論を下し得る。
【0107】
いくつかの使用シナリオでは、単一の電流状態が、(ルックアップテーブルによって)1つを上回るウェルネス状態と関連付けられる。
【0108】
各具体的な電流状態は、(a)単一電流に関する電流範囲(例えば、SP電流が、左および右側上で平均を下回る)または(b)複数の個別の電流に関する電流範囲(例えば、GB電流が、左および右側上で平均をはるかに下回り、LR電流が、左および右側上で平均である)のいずれかから成り得る。
【0109】
いくつかの実装では、ルックアップテーブルはまた、特定のウェルネス状態に関する信頼水準または確率を決定するためにも採用される。例えば、ルックアップテーブルは、具体的な電流状態を(a)ウェルネス状態、および(b)その病状に関する信頼水準または確率の両方と関連付け得る。
【0110】
信頼水準または確率は、明示的または黙示的であり得る。例えば、ルックアップテーブルは、具体的なウェルネス状態が実際に存在するかどうかを評価するために、ある勧告が、さらなるウェルネス査定に関して行われるべきであることを示し得る。これは、時として、「対象外」勧告と呼ばれる。
【0111】
いくつかの実装では、ルックアップテーブルは、下記の表1において記述される情報の全てまたは一部を含む。例えば、ルックアップテーブルは、下記の表1に記述される(ウェルネス状態、電流状態、および電流状態とウェルネス状態との間の関連付けについての)情報の少なくとも一部を含み得る。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【0112】
表1は、66個の電流状態、すなわち、1行あたり1つの電流状態を列挙する。本明細書で使用されるように、「プロトタイプ電流状態」は、表1の行内に列挙される、電流状態を意味する。例えば、表1の行3内に列挙されるプロトタイプ電流状態は、「BL電流が、左、右、または両側上で平均を下回る」である。また、例えば、表1の行4内に列挙されるプロトタイプ電流状態は、「(a)BL電流が、左、右、または両側上で平均を下回り、(b)SP電流が、左、右、または両側上で平均を下回る」である。
【0113】
表1内に列挙される各電流範囲は、プロトタイプ電流範囲である。具体的には、「平均をはるかに上回る」、「平均を上回る」、「平均である」、「平均を下回る」、または「平均をはるかに下回る」電流範囲が、表1内に列挙される毎に、その電流範囲が、プロトタイプ電流範囲である。例えば、表1の行3において、「平均を上回る」が、プロトタイプ電流範囲である。また、例えば、表1の行28において、「平均を下回る」および「平均を上回る」がそれぞれ、プロトタイプ電流範囲である。
【0114】
表1は、66個のウェルネス状態、すなわち、1行あたり1つのウェルネス状態を列挙する。本明細書で使用されるように、「プロトタイプウェルネス状態」は、表1の行内に列挙される、ウェルネス状態を意味する。例えば、表1の行1、2、および65内に列挙される、プロトタイプウェルネス状態は、それぞれ、貧血、不安、およびウイルス感染症である。
【0115】
表1内の各行において、その行内に列挙される電流状態は、患者がその行内に列挙される病状を有することを示す。換言すると、表1内の各行において、その行内に列挙される電流状態は、その行内に列挙される病状に関するバイオマーカである。同様に、表1内の各行において、その行内に列挙される電流状態は、鑑別診断において、患者が、少なくともその行内に列挙される病状を有すると結論付ける傾向があることを指し示す(またはそれに対して優先的に加重する)因子である。
【0116】
表1は、プロトタイプウェルネス状態を個別のプロトタイプ電流状態と関連付ける。具体的には、表1は、表1の各行内に列挙されるプロトタイプウェルネス状態をその行内に列挙されるプロトタイプ電流状態と関連付ける。非限定的実施例として、表1は、表1の行48内に列挙されるプロトタイプウェルネス状態(すなわち、肺癌)を表1の行48内に列挙されるプロトタイプ電流状態(すなわち、「LU電流が、左、右、または両側上で平均をはるかに上回る」)と関連付ける。
【0117】
本明細書で使用されるように、動詞「Associate(~と関連付ける)」の最初の文字が、大文字で書かれているとき、「Associate(~と関連付ける)」ことは、ルックアップテーブルによって、表1の行内に列挙されるプロトタイプウェルネス状態を表1のその行内に列挙されるプロトタイプ電流状態と関連付けることを意味する。用語「Associate(~と関連付ける)」は、表1自体にアクセスすることを要求せず、代わりに、「Associate(~と関連付ける)」は、ルックアップテーブルが表1の行内で行われることと同一の関連付けを行うことを要求する。例えば、ルックアップテーブルが、肺癌をプロトタイプ電流状態「LU電流が、左、右、または両側上で平均をはるかに上回る」と関連付けることになる場合、ルックアップテーブルは、肺癌をそのプロトタイプ電流状態と連付けているであろう(これは、表1の行48が、その関連付けを行うためである)。本段落における「Associate(~と関連付ける)」の定義は、その単語の最初の文字が、大文字で書かれていないとき、単語「Associate(~と関連付ける)」の意味に関して、何ら暗示を生成しない。
【0118】
表1内の各行において、その行に関する電流状態が、具体的な電流を明示的に述べていない場合、その具体的な電流は、任意のプロトタイプ電流範囲内にあり得る。例えば、(a)表1の行1において、SP電流、KI電流、およびBL電流のみが、明示的に述べられており、(b)行1内に列挙される電流状態において、他の電流(例えば、LR、GB、ST、LU、PC、HT、SI、TH、およびLI電流)は、任意のプロトタイプ電流範囲内にあり得る。
【0119】
ユーザの特定の側上に存在し、表1内に列挙される各電流は、(a)特定の測定場所における(任意の較正後の)単回の測定または(b)特定の測定場所における(任意の較正およびフィルタリング後の)複数回の測定から導出される値を有し得る。表1内に列挙される電流が、特定の測定場所における複数回の測定から導出される値を有する場合、その値は、(任意の較正およびフィルタリング後の)複数の測定値の平均である。
【0120】
いくつかの使用シナリオでは、表1内に列挙される各電流は、プローブ電極が、プロトタイプ測定場所に触れているときに測定される、プロトタイプ電流である。同様に、いくつかの使用シナリオでは、(a)ユーザの具体的な側上に存在し、表1内に列挙される各電流は、プローブ電極と接地電極との間の電流であり、この電流は、(a)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(b)プローブ電極が、ユーザのその具体的な側上のプロトタイプ測定場所において、ユーザの別の四肢の皮膚に触れている間、測定される。
【0121】
本発明は、ウェルネス状態を正確に検出および査定するために採用されてもよい。例えば、本発明のいくつかの実装では、(a)プローブ電極が、プロトタイプ測定場所に設置される間、表1内に列挙されるプロトタイプ電流が、測定され、(b)測定された電流は、プロトタイプ電流範囲に割り当てられ、(c)ウェルネス状態の正確な査定が、表1に記述される(電流状態とウェルネス状態との間の)個別の関連付けに基づいて行われる。
【0122】
表1では、各ウェルネス状態は、分類を割り当てられる。具体的には、表1の行内に列挙される各ウェルネス状態は、特定の分類内に存在するものとして分類され、この特定の分類は、その行内に列挙される。例えば、表1の行1において、貧血のウェルネス状態は、分類B内に存在するものとして分類される。
【0123】
本明細書で使用されるように、(a)「分類Aの病状」は、表1において、分類A内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(b)「分類Bの病状」は、表1において、分類B内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(c)「分類Cの病状」は、表1において、分類C内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(d)「分類Dの病状」は、表1において、分類D内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(e)「分類Eの病状」は、表1において、分類E内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(f)「分類Fの病状」は、表1において、分類F内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(g)「分類Gの病状」は、表1において、分類G内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(h)「分類Hの病状」は、表1において、分類H内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(i)「分類Iの病状」は、表1において、分類I内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(j)「分類Jの病状」は、表1において、分類J内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(k)「分類Kの病状」は、表1において、分類K内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(l)「分類Lの病状」は、表1において、分類L内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(m)「分類Mの病状」は、表1において、分類M内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(n)「分類Nの病状」は、表1において、分類N内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(p)「分類Pの病状」は、表1において、分類P内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味し、(q)「分類Qの病状」は、表1において、分類Q内に存在するものとして分類される、ウェルネス状態を意味する。本段落において列挙されるウェルネス状態はそれぞれ、プロトタイプウェルネス状態の実施例である。
【0124】
上記に言及されるように、査定システムは、わずか数分しか要しない電流測定に基づいて、ユーザがウイルス感染症を有するかどうか、およびユーザが細菌感染症を有するかどうかを決定し得る。ウイルスおよび細菌感染症を迅速かつ正確に検出し、それらの間を区別するための本能力は、査定システムが、ウイルスまたは細菌の流行における大規模かつ高速なスクリーニングツールとして使用されることを可能にする。
【0125】
例えば、表1の行7および65内に列挙されるウェルネス状態は、それぞれ、細菌感染症およびウイルス感染症である。表1は、細菌感染症を表1の行7内に列挙される電流状態と関連付け、ウイルス感染症を表1の行65内に列挙される電流状態と関連付ける。例えば、表1の行65内に列挙される電流状態が、検出される場合、査定システムは、ユーザがウイルス感染症を有するという査定を出力し得る。同様に、表1の行7内に列挙される電流状態が、検出される場合、査定システムは、ユーザが細菌感染症を有するという査定を出力し得る。
機械学習
【0126】
本発明のいくつかの実装では、コンピュータが、身体横断電流の測定に基づいて、ウェルネス状態を予測するために、ルックアップテーブルの代わりに、訓練された機械学習モデルを採用する。
【0127】
いくつかの実装では、機械学習モデルに対する入力は、単回のウェルネスセッションの間の単一のユーザに関する複数の異なる測定場所における身体横断電流の測定を表すデータである。例えば、機械学習モデルに対する入力は、電流の測定値を備えてもよく、本場合では、(a)電流は、プローブ電極と接地電極との間を流動し、(b)測定は、ユーザが接地電極を保持する間、およびプローブ電極がユーザの四肢の複数の異なる場所のそれぞれにおいて、ユーザの皮膚に対して押圧される間、一度に1つの場所ずつ、単回のウェルネスセッションの間に行われる。
【0128】
ある場合には、データは、機械学習モデルの中への入力としてフィードされる前に、(例えば、存在する場合、電極に対して作用される圧力の影響に関して調整するために)較正され、(例えば、外れ値を除去するために)フィルタリングされる。ある場合には、(a)複数の電流測定が、各測定場所において行われ、(b)所与の場所毎の複数の測定値が、平均化され、結果として生じるその所与の場所に関する平均電流が、機械学習モデルの中への入力としてフィードされる。ある場合には、(a)個別の測定場所に関する電流が、電流範囲の中に割り当てられ、(b)個別の測定場所に関する電流範囲が、機械学習モデルの中への入力としてフィードされる。ある場合には、1つまたはそれを上回る他の特徴が、電流測定値から(および/または文脈的情報から)抽出され、また、機械学習アルゴリズムの中への入力としてもフィードされる。
【0129】
いくつかの実装では、ウェルネス状態を予測するために使用される機械学習モデルは、決定木アルゴリズム、ランダムフォレストアルゴリズム、ANN(人工ニューラルネットワーク)、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)、RNN(再帰型ニューラルネットワーク)、LSTM(長短期記憶)を伴うRNN、ゲート付再帰ユニットを伴うRNN、MLP(多層パーセプトロン)等の教師あり学習アルゴリズム、またはSVM(サポートベクタマシン)アルゴリズム、またはKNN(k近傍法)等の分類子、またはナイーブベイズアルゴリズムである。教師あり学習モデルは、ウェルネス実践者または他の人間の専門家によって標識されている、訓練データセット上で訓練され得る。標識は、ウェルネス状態であり得る。標識されるデータは、電流測定値またはそこから導出されるデータまたは特徴を備えてもよい。ある場合には、(a)訓練に関する十分に大きいデータセットを取得する際に、実践的な困難が存在し、(b)生成モデル(例えば、可変オートエンコーダまたは敵対的生成ネットワーク)が、合成データベースを発生させるために採用される。本合成データベースは、教師あり学習に関する大きい訓練データベースを形成するために、実際の測定から導出されるデータベースに追加されてもよい。
【0130】
本発明のいくつかの他の実装では、ウェルネス状態を予測するために使用される機械学習モデルは、強化学習アルゴリズム(モンテカルロ、Q学習、状態-アクション-報酬-状態-アクション、または深層Qネットワークアルゴリズム等)である。代替として、ウェルネス状態を予測するために使用される機械学習モデルは、AE(オートエンコーダ)、SAE(積層オートエンコーダ)、VAE(変分オートエンコーダ)、DBN(深層信念ネットワーク)、GAN(敵対的生成ネットワーク)、条件付きGAN、またはinfoGANアルゴリズム等の教師なし機械学習アルゴリズムである。または、例えば、機械学習モデルは、制限付きボルツマン機械を備えてもよい。
【0131】
いくつかの実装では、機械学習モデルは、(a)1つまたはそれを上回る予測されるウェルネス状態、および(b)1つまたはそれを上回る予測されるウェルネス状態毎の信頼水準または確率の両方を出力する。再度、信頼水準または確率は、明示的に記述され得る、または暗示的であり得る。例えば、機械学習モデルは、最も確度が高いものからあまり確度が高くないものまでランク付けされる、ウェルネス状態の一覧を出力し得る。または、例えば、機械学習アルゴリズムは、「対象外」勧告、すなわち、さらなる医学的検査が、具体的なウェルネス状態が実際に存在するかどうかを評価するために実施されるべきであるという勧告を出力し得る。
【0132】
いくつかの実装では、(a)機械学習モデルは、教師あり学習アルゴリズムであり、(b)モデルが、最初に訓練された後、付加的なデータが、ユーザに伴う進行中の経験に基づいて集められ、(c)本付加的なデータは、標識され、機械学習モデルの付加的な訓練のために使用される。

ユーザインターフェース
【0133】
いくつかの実装では、1つまたはそれを上回るコンピュータが、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)または視聴覚的UI(ユーザインターフェース)をユーザ、ウェルネス実践者、または他のユーザに提示するような方法において、入/出力(I/O)デバイスを制御する。例えば、タッチスクリーンまたは他の電子ディスプレイ画面(例えば、133、451)が、GUIをレンダリングし得る。ユーザ、ウェルネス実践者、または他のユーザは、タッチスクリーン、キーボード134、またはマウス135等の1つまたはそれを上回るI/Oデバイスを介して、命令またはデータを入力することによって、GUIと相互作用し得る。
【0134】
いくつかの実装では、I/Oデバイスは、スピーカ132によって出力される音声情報を含む、視聴覚的UIを提示する。本視聴覚的UIでは、ユーザによる音声入力は、マイクロフォン131によって、またはマイクロフォン搭載型スマートフォン450によって検出され得る。
【0135】
GUIまたはUIは、(ユーザ、ウェルネス実践者、または他のユーザに)とりわけ、(a)ウェルネスセッションの間に行われる電流測定、(b)異なる電流に割り当てられる電流範囲、(c)ウェルネスセッションの間に行われる電流測定によって示される、1つまたはそれを上回るウェルネス状態を規定する査定または暫定的査定、(d)各査定または暫定的査定と関連付けられる信頼水準または確率、(e)講じることになるアクションに関する1つまたはそれを上回る勧告(例えば、さらなる検査のために、またはウェルネス状態の確認または治療のために医師に相談するための勧告)、(f)査定プロセスおよび電流測定についての付加的な情報、(g)以前のウェルネスセッションの結果、および(h)現在の査定(または複数の査定)の過去の査定(または複数の査定)との比較についての情報を提示し得る。
【0136】
GUIまたはUIは、チャットボックスを含んでもよい。チャットボックスは、ユーザが、症状についての付加的な情報を提供すること、および質問をすることを可能にし得る。ある場合には、チャットボックスは、ユーザが、症状の一覧から選択することを可能にし、また、ユーザが、列挙されていない症状についての情報を入力することも可能にするであろう。チャットボックスはまた、ウェルネス実践者が、付加的な質問をすること、およびユーザから回答を受信することも可能にし得る。
【0137】
1つまたはそれを上回るコンピュータが、ユーザ、ウェルネス実践者、または他のユーザから入力を集め、情報をそれらに提供するために、UI内にチャットボットを採用してもよい。ある場合には、ユーザ、ウェルネス実践者、または他のユーザに提供される情報のうちの少なくとも一部は、1つまたはそれを上回る電子メールまたは他のソーシャルメディアメッセージを介して送信される。チャットボット、電子メール、または他のソーシャルメディアメッセージによって提供される情報は、本「ユーザインターフェース」の節において上記に説明される情報のうちの任意のものまたは全部を備え得る。
【0138】
ある場合には、視聴覚的UIが、正確な読取値にとって好適な条件下で電流測定を行うために、ユーザ(例えば、ユーザ、またはウェルネス実践者)を誘導する。換言すると、視聴覚的UIは、電極が、適切に位置付けられ、皮膚に対して十分にしっかりと押圧されているかどうかに関するリアルタイムのフィードバックを提供し得る。
【0139】
電極が、ユーザの皮膚に対して押圧されるとき、皮膚に対して作用される圧力が、増加するにつれて、測定される電流が平坦域に到達するまで、測定される電流は、増加し得る。ある場合には、(a)電流センサは、電流が増加しているとき、および電流が平坦域に達するときを検出し、(b)測定された電流が、増加し、平坦域に達した後に、査定目的のために使用される電流の測定のみが、生じ、(c)電流が平坦域に到達する前に行われる電流の測定は、査定目的のために無視される。代替として、または加えて、ある場合には、(a)1つまたはそれを上回る圧力センサが、電極に対して作用される圧力を測定し、(b)電極上に作用される圧力が、閾値を超過するとき、査定目的のために使用される電流の測定のみが、生じ、(c)電極上に作用される圧力が、閾値未満またはそれに等しいときに行われる電流の測定は、査定目的のために無視される。ある場合には、電極は、複数のパッドを有し、電流測定は、パッドの閾値数に対して作用される圧力が、閾値圧力を超過しない限り、査定目的のために無視される。ある場合には、圧力が、接地電極およびプローブ電極の両方に関して測定され、電流測定は、各電極に対して作用される圧力が、その電極に関する閾値圧力を超過しない限り、査定目的のために無視される。ある場合には、同一の圧力閾値が、接地およびプローブ電極の両方のために、かつ接地電極のパッドの全てのために使用される。代替として、異なる圧力閾値が、異なる電極のために、および/または電極の異なるパッドのために採用されてもよい。
【0140】
視聴覚的UIは、プローブおよび接地電極が、正しく保持されるとき、音(例えば、ビープ音またはトーン)を発し得る。UIは、電極に印加される圧力の量に応じて、または検出されている電流の量に応じて、ピッチまたはトーンを変更する、可聴ガイドを含み得る。UIはまた、各電極が、ユーザの皮膚と適切に接触しているかどうかを示す、視覚的インジケータを含み得る。例えば、グラフィックディスプレイは、画面上の電極アイコンの色または形状を変更することによって、ユーザの皮膚に適切に接触していない電極を強調し得る。
【0141】
したがって、UIは、変動する測定場所の生理学(例えば、サイズ、皮膚の厚さ、厳密なプローブ設置、ガルバニック皮膚応答における変動、および一過性の表面電流の影響)のユーザ上の身体横断電流の自己較正された測定を可能にし得、最適な測定プロトコルのために高速にスクリーニングするために使用され得る。いくつかの実装では、測定プロトコルは、(a)信号の品質のリアルタイム決定、および(b)視聴覚的UIを介したユーザに対するリアルタイムのフィードバックの両方を含む。
カスタム化
【0142】
ある場合には、機械学習アルゴリズムは、一般母集団に関するデータセット上で訓練される。
【0143】
他の場合では、機械学習アルゴリズムは、ユーザの年齢、性別、人種、体重、習慣(例えば、喫煙者対非喫煙者)、個人の病歴および/または家族の病歴等、ユーザの1つまたはそれを上回る特徴に関してカスタム化される方法において、ウェルネス状態を予測するために訓練される。例えば、機械学習アルゴリズムに関する訓練データセットは、ウェルネス状態を用いてだけではなく、1つまたはそれを上回るこれらの特徴(例えば、ユーザの年齢、性別、人種、体重、習慣、個人の病歴、および/または家族の病歴)を用いて標識され得る。
【0144】
同様に、ルックアップテーブルが、機械学習アルゴリズムの代わりに採用される場合、複数のルックアップテーブルが、使用され得、それぞれが、これらの特徴の異なる組み合わせに関してカスタム化される。非限定的実施例として、59歳を超える男性に関する第1のルックアップテーブル、59歳を超える女性に関する第2のルックアップテーブル、31~59歳の男性に関する第3のルックアップテーブル、およびそのように続くものが存在し得る。
【0145】
本発明のいくつかの実装では、機械学習モデルは、特定のユーザに関して個人化される。例えば、機械学習アルゴリズムは、最初に、一般母集団または一般母集団のサブセットに関するデータ上で訓練され得る。次いで、機械学習アルゴリズムはさらに、特定のユーザの診断を実施する過程において集められるデータに基づいて、特定のユーザに関して訓練され得る。例えば、機械学習アルゴリズムが、ユーザに関するウェルネス状態Aを予測するが、ユーザは、実際には、ウェルネス状態Bを有する場合、本情報は、ユーザに関する個人化された予測を行うために、機械学習アルゴリズムを訓練するための付加的な訓練データセットの一部として使用され得る。
【0146】
同様に、ルックアップテーブルが、機械学習アルゴリズムの代わりに採用される場合、ルックアップテーブルは、特定のユーザの診断を行う過程において集められるデータに基づいて、個人化され得る。

適応型予測
【0147】
ある場合には、ユーザに関する電流測定値は、文脈的特徴についての情報を用いて補足される。例えば、文脈的情報は、ユーザによって装着される、またはその近くに位置する、1つまたはそれを上回るセンサによって取り込まれるセンサ読取値を含み得る。これらの他のセンサは、ユーザの1つまたはそれを上回る生理的状態(例えば、心拍数、呼吸数、体温)および/またはユーザの環境の1つまたはそれを上回る状態(例えば、温度、湿度、周囲光)を測定し得る。これらの他のセンサは、それらの読取値を査定システム内の受信機に無線で伝送し得る。ある場合には、文脈的情報はまた、ユーザの状態(例えば、幸福、心配)および/またはユーザの環境(例えば、職場)に関するユーザまたはウェルネス実践者からのテキストまたは音声入力も含む。
【0148】
ある場合には、機械学習アルゴリズムは、ユーザの文脈的についてのデータに基づいて、リアルタイムにその予測を適応させるように訓練される。例えば、機械学習アルゴリズムに関する訓練データセットは、ウェルネス状態を用いてだけではなく、1つまたはそれを上回る文脈的特徴(1つまたはそれを上回る生理学的状態、精神の状態、および環境的特徴等)を用いて標識され得る。同様に、ルックアップテーブルが、採用される場合、異なるバージョンのルックアップテーブルが、ユーザの文脈に応じて、採用され得る。
【0149】
機械学習モデルが、最初に、訓練された後、電流測定が、行われるとき、これは、ユーザの文脈に基づいて、適応的に学習し得る。電流および文脈の両方に関するデータが、査定を行いながら集められ得、部分的に、文脈に依存する様式においてウェルネス状態を予測するために、モデルをさらに訓練するために、後に、付加的な訓練データセットとして採用され得る。
機械学習の実施例
【0150】
以下の23個の段落は、訓練された機械学習モデルを採用する、査定システムの実施例(「ML実施例」)を説明する。ML実施例は、本発明の非限定的実施例である。
【0151】
本ML実施例では、査定システムが、電流の測定値を捕捉、編成、および分析する。本システムは、機械学習およびデータベース(知識ライブラリ)を採用する。本システムは、あまり経験のない実践者によって、それらのユーザを迅速かつ正確に診断するために使用され得る。
【0152】
本ML実施例では、(a)電流(または皮膚の伝導率)が、各経絡点において測定され、(b)過剰および不完全なエネルギーが、チャート上にプロットされ、識別される。治療は、不完全な経絡を「正常な状態にする」か、または過剰な経絡を「鎮静させる」かのいずれかを行うために、具体的な鍼治療のつぼを刺激することから成る。
【0153】
本ML実施例では、ユーザは、異なる電導率の電位を有する。したがって、本ML実施例では、電流測定値は、絶対的なものではなく、むしろ、同一のユーザ上の全ての他の測定値に対して検討され得る。したがって、平均測定値からの偏差は、実際の測定値自体よりも重要であり得る。(診断のために使用され得る)偏差は、より広範囲な文脈内で測定値を分析する(例えば、電流測定値をチャート上にプロットし、平均値からの外れ値を探す)ことによって決定され得る。例えば、分析が、時として、「生理学的回廊」と呼ばれる面積内に測定値の大部分を網羅するように設計されてもよい。回廊の外側の測定値は、異常と見なされ得、治療が、異常な経絡に対する平衡を回復するために適用される。
【0154】
本ML実施例では、スクリーニングが、個々のユーザにおける、今のところまだ査定されていない状態(例えば、徴候または症状を伴わない)の可能性として考えられる存在を識別するために採用され得る。これは、症状が出る前または認識されていないが症状が出ている状態を伴う個人を含み得る。
【0155】
本ML実施例では、鍼治療の経絡線に沿った電気的測定が、病状、疾患、または疾病を決定するために、個人の弱所および強所の具体的な面積を調査および識別するために使用され得る。一次経絡線の電気的伝導は、ユーザの手首および足関節上の種々の点において測定され得る。ユーザの正常範囲の外側の過剰な電気的伝導レベルおよび不完全な電気的伝導レベルは両方とも、ユーザの病状を分類するために相関され得る。
【0156】
本ML実施例では、鑑別査定プロセスが、特定の病状を類似する症状を提示する他のものと区別し得る。鑑別診断は、以下のステップ、すなわち、(a)診断されることになるユーザについての情報を集め、症状一覧を生成するステップと、(b)症状に関する可能性として考えられる原因(候補となる病状)を列挙するステップと、(c)最も緊急に危険な病状を一覧の最上位に設置することによって、一覧を優先順位付けするステップと、(d)可能性として考えられる原因を対象外とするために、一覧を徐々に減らすステップと、(e)異なる結果を生産する検査を観察および適用することによって、診断結果を一覧から除去するステップとを含み得る。
【0157】
本ML実施例では、ユーザの病状の経絡点の査定は、可能性として考えられる候補となる病状を整理して支持し、また、可能性として、他の可能性として考えられる原因を検討から対象外とするために使用され得る。
【0158】
本ML実施例では、査定システムは、ユーザの精神的な健康ステータスを査定するために適用されてもよい。
【0159】
本ML実施例では、ユーザの心の精神的な健康または精神医学的病状は、ユーザの身体上に有害な影響を及し得る。例えば、(消化管内の感染症または身体的異常状態ではなく)不安または鬱病が、消化不良の根本原因であり得る。伝導率の測定はまた、単なる身体的なものだけではなく、個人の心理的側面に関するデータも提供し得る。
【0160】
本ML実施例では、査定システムは、(a)観察結果を知識のデータベースと連結させ、(b)ユーザの電流状態を分析し、査定の結論に到達するために役立つ、決定/支持システムであり得る。
【0161】
図12は、ML実施例において採用される査定方法に関するフローチャートである。図12に示される方法は、少なくとも以下のステップ、すなわち、捕捉1210と、機械学習1220と、予測1230とを含む。
【0162】
ML実施例では、捕捉ステップは、(a)記録された経絡点の形態において、ユーザの観測結果を取り込むステップと、(b)選択された査定に関して関連付けられ、標識された結果のデータベースを生産するステップとを含み得る(例えば、本場合では、結果標識は、陽性、陰性、および対象外である)。捕捉ステップの間に入手される情報は、知識ライブラリデータベースを生成するために使用され得る。各ユーザの記録は、左および右手から12個ならびに左および右足から12個の24個の経絡点から成り得る。
【0163】
ML実施例では、機械学習のステップは、(a)1つのランダムフォレストが、潜在的な査定エンティティ毎に生成され、(b)ランダムフォレストの集合体は、知識ライブラリデータベースを構成するような方法において、教師あり訓練を通して、ランダムフォレストのセットを発生させるステップを含み得る。
【0164】
ML実施例では、各ランダムフォレストは、所与の査定の結論に関する知識の集団として採用され得る。結論は、「陽性」、「陰性」、または「対象外とするためにさらなる検査を必要とする」のいずれかであり得る。各訓練された集団は、単一の仮説を表し得る。
ML実施例では、任意のタイプの機械学習モデルが、採用され得、以下を含む。
【0165】
(a)人工ニューラルネットワーク、(b)決定木、(c)ランダムフォレスト、または(d)サポートベクタマシン。
【0166】
ML実施例では、機械学習モデルは、教師あり学習によって訓練される。例えば、医者によって入力される経験(および/または別個の診断)データは、モデルのコンテンツの中に編成され得る。したがって、医者は、機械学習モデルの学習を監督し得る。
【0167】
図12に示される、ML実施例のバージョンでは、医者は、それが、具体的な診断に関連する際に、ユーザ経絡点の具体的なセットに関する結果のセット(陽性、陰性、および/または対象外)を入力し得る。各経験は、データベース内に記録される。教師あり学習では、ユーザ経絡点は、特徴であり得、結果は、標識であり得る。教師あり学習の間、決定木は、データの十分に小さいセットが、1つの標識に対して識別するまで、データの特徴に基づいて、データをより小さいデータグループに分割し得る。決定木が訓練された後、これは、入力として特徴セット(経絡点)を取り込み得、1つの標識(陽性、陰性、または対象外)を出力し得る。
【0168】
ML実施例では、1つの決定木のみに依拠するのではなく、いくつかの矛盾する決定木から成る、ランダムフォレストが、生成され、本場合では、各ツリーは、若干異なる方法において訓練される。次いで、フォレスト内の各木が、それ自体の上で解答を決定し得、フォレストは、解答に応じて最良合意案に関して全体的な調査を行い得る。
【0169】
ML実施例では、教師あり学習モードは、正確な予測された標識(結果)を出力し得る。新しいユーザから記録される経絡点が、査定システムの中に入力され得、ユーザの診断結果が、実践者のモニタ上に表示され得る。
【0170】
ML実施例では、機械学習アルゴリズムは、査定候補毎にランダムフォレストを生成し得、各フォレストは、数百個の木から成り得る。非限定的実施例として、100個の査定候補が存在する場合、決定を下している(例えば、経絡点データを可能性として考えられる結果に相関している)、数万個の決定木が存在し得る。
【0171】
ML実施例では、推論エンジンが、その結果の決定に関して、各ランダムフォレストにクエリし得る。推論エンジンは、各決定の信頼性を査定し、それらをランク付けし、それらを提示し得る。推論エンジンはまた、結果の最終的なセットに関して、正当性を支持するものを提示し得る。推論エンジンはまた、最終的な結果の妥当性を決定するために、実践者からのフィードバックも記録し得る。情報は、記録され、最終的には、機械学習アルゴリズムの中にフィードバックされ、システムの性能および正確度を強化し得る。
【0172】
ML実施例では、データは、関係データベース内に記憶され得る。例えば、データは、図13に示される、関係データベース内に記憶され得る。本関係データベースは、とりわけ、ユーザ1300、病状1310、陽性結果1320、陰性結果1330、および対象外1340に関するデータを含み得る。
【0173】
ML実施例では、各経絡の記録が、種々の査定候補に対して分析され得、陽性、陰性、または対象外の結果が、決定され得る。グラフィカルユーザインターフェースは、査定結果を表示し得、また、診断に関する正当性も表示し得る。
【0174】
前述の23個の段落において説明されるML実施例は、本発明の非限定的実施例である。本発明は、多くの他の方法において実装されてもよい。
実践的適用
【0175】
本発明は、多くの実践的適用を有する。例えば、ある場合には、査定システムは、ウェルネス状態を査定する、または暫定的に査定するために採用されてもよい。査定システムはまた、特定のウェルネス状態が存在するかどうかを決定するために、ウェルネス状態に関してスクリーニングし、さらなる検査が必要とされる時期を決定するためにも採用されてもよい。いくつかの実装では、査定システムは、ウイルス感染症と細菌感染症との間の迅速な区別に対して採用される。また、ある場合には、査定システムは、(a)薬剤に関する最適な投薬レベル、(b)(物理的または心理的)療法または運動の効果、(c)ダイエットまたは他の療法的または予防的またはウェルネスに焦点を当てたサプリメントの効果、および(d)製剤および/または他の療法的および査定的介入の効果に関して、高速にスクリーニングするために採用され得る。
コンピュータ
【0176】
本発明の例証的実装では、1つまたはそれを上回るコンピュータ(例えば、サーバ、ネットワークホスト、クライアントコンピュータ、集積回路、マイクロコントローラ、コントローラ、マイクロプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、パーソナルコンピュータ、デジタルコンピュータ、ドライバ回路、またはアナログコンピュータ)が、以下のタスクのうちの1つまたはそれを上回るものを実施するようにプログラミングされる、または特別に適応される。すなわち、(1)電流センサ、電源、または信号発生器のハードウェアコンポーネントの動作を制御する、またはそれとインターフェースをとる、(2)電流測定値を較正する、フィルタリングする、および/または平均化する、(3)電流範囲を計算し、電流を電流範囲に割り当てる、(4)具体的な電流に関する電流範囲または個別の電流に関する電流範囲から成る、電流状態を決定する、(5)1つまたはそれを上回るウェルネス状態が、電流状態によって示されていることを決定するために、ルックアップテーブルにアクセスする、(6)機械学習モデルを訓練する、(7)測定された身体横断電流に基づいて、1つまたはそれを上回るウェルネス状態が存在することを予測するために、訓練された機械学習モデルを採用する、(8)査定または暫定的査定を出力する、(9)ウェルネス状態が、実際に存在するかどうかを評価するために、さらなる医学的検査を実施するために、対象外勧告を出力する、(10)査定または暫定的に査定される、ウェルネス状態毎の確率または信頼水準を出力する、(11)電極が、適切に使用されているかどうかに関するリアルタイムのフィードバックを提供し、電流読取値および診断を含む他の情報を提供する、UIを提示するため等において、入/出力デバイスを制御する、(12)1つまたはそれを上回る圧力センサを含む、1つまたはそれを上回るセンサからデータを受信する、それを制御する、またはそれとインターフェースをとる、(13)本明細書に説明または暗示される、任意の他の計算、算出、プログラム、アルゴリズム、またはコンピュータ機能を実施する、(14)人間の入力を示す、信号を受信する、(15)人間が知覚可能な形式において、情報を出力するためのトランスデューサを制御するための信号を出力する、(16)データを処理し、算出を実施し、任意のアルゴリズムまたはソフトウェアを実行する、ならびに(17)データのメモリデバイスへの書込およびそれらからの読取を制御する(本文のタスク1-17は、本明細書では、「コンピュータタスク」と称される)。1つまたはそれを上回るコンピュータ(例えば、105、121、またはスマートフォン450内のコンピュータ)が、ある場合には、(a)無線で、(b)有線接続によって、(c)光ファイバリンクによって、または(d)有線、無線、または光ファイバリンクの組み合わせによって、相互に、または他のデバイスと通信し得る。
【0177】
例示的実装では、1つまたはそれを上回るコンピュータが、本明細書に説明または暗示される、あらゆる計算、算出、プログラム、アルゴリズム、コンピュータ機能、およびコンピュータタスクを実施するようにプログラミングされる。例えば、ある場合には、(a)機械アクセス可能媒体が、ソフトウェアプログラム内のステップを規定する、その上にエンコードされる命令を有し、(b)コンピュータは、プログラム内で実行するためのステップを決定するために、機械アクセス可能媒体上にエンコードされる命令にアクセスする。例示的実装では、機械アクセス可能媒体は、有形の非一過性媒体を備え得る。ある場合には、機械アクセス可能媒体は、(a)メモリユニット、または(b)補助的なメモリ記憶デバイスを備える。例えば、ある場合には、コンピュータ内の制御ユニットが、メモリから命令をフェッチする。
【0178】
例証的実装では、1つまたはそれを上回るコンピュータが、1つまたはそれを上回る有形の非一過性コンピュータ可読媒体内にエンコードされる命令に従って、プログラムを実行する。例えば、ある場合には、これらの命令は、本明細書に説明または暗示される、任意の計算、算出、プログラム、アルゴリズム、またはコンピュータ機能を実施するために、コンピュータに関する命令を備える。例えば、ある場合には、有形の非一過性コンピュータアクセス可能媒体内にエンコードされる命令は、コンピュータタスクを実施するために、コンピュータに関する命令を備える。
コンピュータ可読媒体
【0179】
いくつかの実装では、本発明は、コンピュータタスクのうちの1つまたはそれを上回るものを実施するようにプログラミングされる、1つまたはそれを上回るコンピュータを備える。
【0180】
いくつかの実装では、本発明は、コンピュータタスクのうちの1つまたはそれを上回るものを実施するために、1つまたはそれを上回るコンピュータに関して、その上にエンコードされる命令を伴う、1つまたはそれを上回る有形の機械可読媒体を備える。いくつかの実装では、これらの1つまたはそれを上回る媒体は、一過性の波でもなく、一過性の信号でもない。
【0181】
いくつかの実装では、本発明は、ソフトウェアのダウンロードに加担するステップを含み、本場合では、ソフトウェアは、コンピュータタスクのうちの1つまたはそれを上回るものを実施するために、1つまたはそれを上回るコンピュータに関する命令を備える。例えば、加担するステップは、(a)コンピュータが、ダウンロードの間、ソフトウェアを提供するステップ、または(b)コンピュータが、ダウンロードの間、ソフトウェアを受信するステップを含み得る。
ネットワーク通信
【0182】
本発明の例証的実装では、1つまたはそれを上回るデバイス(例えば、105、450)が、ネットワーク内の他のデバイスとの無線または有線通信のために構成される。
【0183】
例えば、ある場合には、これらのデバイスのうちの1つまたはそれを上回るものが、ネットワーク内の他のデバイスとの無線通信のための無線モジュールを含む。各無線モジュールは、(a)1つまたはそれを上回るアンテナと、(b)1つまたはそれを上回る無線送受信機、伝送機、または受信機と、(c)信号処理回路網とを含み得る。各無線モジュールは、1つまたはそれを上回る無線規格に従って、データを受信および伝送し得る。
【0184】
ある場合には、以下のハードウェアコンポーネント、すなわち、コンピュータバス、コンピュータポート、ネットワーク接続、ネットワークインターフェースデバイス、ホストアダプタ、ワイヤレスモジュール、ワイヤレスカード、信号プロセッサ、モデム、ルータ、ケーブル、および配線のうちの1つまたはそれを上回るものが、ネットワーク通信のために使用される。
【0185】
ある場合には、1つまたはそれを上回るコンピュータ(例えば、105またはスマートフォン450内のコンピュータ)が、ネットワークを経由した通信のためにプログラミングされる。例えば、ある場合には、1つまたはそれを上回るコンピュータが、(a)インターネットプロトコル群に従って、または(b)任意のUSB規格、イーサネット(登録商標)規格(例えば、IEEE 802.3)、トークンリング規格(例えば、IEEE 802.5)、またはIEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.15(Bluetooth(登録商標)/Zigbee(登録商標))、IEEE 802.16、IEEE 802.20を含む、無線通信規格、GSM(登録商標)(モバイル通信のためのグローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)、CDMA(IS-95、IS-2000、およびWCDMA(登録商標)を含む、符号分割多重アクセス)、LTE(ロングタームエボリューション)、または5G(例えば、ITU IMT-2020)を含む、通信のための任意の他の産業規格に従って、ネットワーク通信のためにプログラミングされる。
定義
【0186】
用語「a」および「an」は、名詞を修飾するとき、名詞のうちの1つのみが存在することを含意しない。例えば、「リンゴが、枝から吊るされている(an apple is hanging from a branch)」という記述は、(i)「1つのみのリンゴが、枝から吊るされている」ことを含意せず、(ii)「1つのリンゴが、枝から吊るされている」場合に当てはまり、(iii)「複数のリンゴが、枝から吊るされている」場合にも当てはまる。
【0187】
「~に関連付ける(Associate)」は、上記に定義されている。
【0188】
規定されたデータ「に基づいて(based on)」算出することは、規定されたデータを入力として取り込む、算出を実施することを意味する。
【0189】
電流が、AとBとの「間(between)」を流動するとは、流動の方向(すなわち、AからBへ、またはBからAへ)に関するいかなる含意も生成しない。[00175]「BL電流」は、上記に定義されている。
【0190】
「カメラ(camera)」の非限定的実施例は、(a)デジタルカメラ、(b)デジタルグレースケールカメラ、(c)デジタルカラーカメラ、および(d)ビデオカメラを含む。
【0191】
用語「~を備える(comprise)」(およびその文法上の変化形)は、「限定ではないが(without limitation)」が続く場合と同様に解釈されるものとする。「AがBを備える」場合、Aは、Bを含み、他の事物も含み得る。
【0192】
デジタルコンピュータは、「コンピュータ(computer)」の非限定的実施例である。アナログコンピュータは、「コンピュータ(computer)」の非限定的実施例である。アナログおよびデジタル算出の両方を実施するコンピュータは、「コンピュータ(computer)」の非限定的実施例である。しかしながら、人間は、その用語が、本明細書で使用される際には、「コンピュータ(computer)」ではない。
【0193】
「コンピュータタスク(Computer Tasks)」は、上記に定義されている。
【0194】
「定義された用語(Defined term)」は、本定義の節において、引用符内に記述される、用語または語句を意味する。
【0195】
ある期間の「間(during)」に生じる事象に関して、事象が、期間全体を通して生じることは、必要とされない。例えば、所与の期間の一部のみの間に生じる事象は、所与の期間の「間」に生じる。
【0196】
用語「例えば(e.g.)」は、「例えば」を意味する。
【0197】
何らかの「実施例(example)」または複数の実施例が与えられる事実は、それらが、その事物の唯一の事例であることを含意しない。実施例(または実施例のグループ)は、単に、非包括的かつ非限定的な例証である。
【0198】
慢性疲労は、「疲労(fatigue)」の非限定的実施例である。
【0199】
用語「分類Aの病状(Class A Condition)」から「分類Nの病状(Class N Condition)」までは、上記に定義されている。また、「分類Pの病状(Class P Condition)」および「分類Qの病状(Class Q Condition)」も、上記に定義されている。
【0200】
「ウェルネスセッション(Wellness session)」は、時間の期間を意味する。文脈上明白に別様に示されない限り、(1)「第1の(a first)」事物および「第2の(a second)」事物を含む語句は、2つの事物の順序(または事物のうちの2つのみが存在すること)を含意せず、(2)そのような語句は、単に、2つの事物を識別する方法であり、したがって、それらはそれぞれ、(例えば、後に、「第1の(the first)」事物および「第2の(the second)」事物を参照することによって)後に、具体性を伴って参照され得る。例えば、デバイスが、第1のソケットと、第2ソケットとを有する場合、文脈上明白に別様に示されない限り、デバイスは、2つまたはそれを上回るソケットを有し得、第1ソケットは、第2のソケットに対して任意の空間的順序で生じ得る。「第3の(third)」事物、「第4の(fourth)」事物、およびそのように続くものを含む語句は、同様の様式において解釈されるものとする。
【0201】
本明細書で使用されるように、「食品に関連する副鼻腔アレルギー(food-related sinus allergy)」は、摂取された食品内の1つまたはそれを上回る物質(例えば、アレルゲン)によって、少なくとも部分的に引き起こされる(または悪化される)副鼻腔アレルギーを意味する。
【0202】
「前腕(Forearm)」は、上記に定義されている。
【0203】
「例えば(For instance)」は、「例えば」を意味する。
【0204】
「所与の(given)」Xとは、単に、Xを識別する方法であり、したがって、Xは、後に、具体性を伴って参照され得る。「所与の(given)」Xとは、Xに関するいかなる含意も生成しない。例えば、「所与の(given)」Xとは、Xが、天からの授かり物、仮定、または既知の事実であるといういかなる含意も生成しない。
【0205】
片頭痛は、「頭痛(headache)」の非限定的実施例である。
【0206】
「本明細書では(Herein)」は、「本文、明細書、請求項、要約、および図面を含む、本書において」を意味する。
【0207】
本明細書で使用されるように、(1)「実装(implementation)」は、本発明の実装を意味し、(2)「実施形態(embodiment)」は、本発明の実施形態を意味し、(3)「場合(case)」は、本発明の実装を意味し、(4)「使用シナリオ(use scenario)」は、本発明の使用シナリオを意味する。
【0208】
電流が患者「の中に(in)」存在するとは、電流が、患者の身体の少なくとも一部を通して流動することを意味する。
【0209】
用語「~を含む(include)」(およびその文法上の変化形)は、「限定ではないが(without limitation)」が続く場合と同様に解釈されるものとする。
【0210】
「GB電流(GB current)」は、上記に定義されている。
【0211】
「HT電流(HT current)」は、上記に定義されている。
【0212】
「KI電流(KI current)」は、上記に定義されている。
【0213】
「左側(Left side)」は、上記に定義されている。
【0214】
「脚部(Leg)」は、上記に定義されている。
【0215】
「LI電流(LI current)」は、上記に定義されている。
【0216】
本明細書で使用されるように、「下背部(lower back)」は、幽門平面よりも下方にある、背中の部分を意味する。
【0217】
「LR電流(LR current)」は、上記に定義されている。
【0218】
「LU電流(LU current)」は、上記に定義されている。
【0219】
生理学的状態は、その用語が、本明細書で使用される際には、「ウェルネス状態(wellness state)」の非限定的実施例である。
【0220】
「経絡(Meridian)」は、鍼治療経絡を意味する。
【0221】
用語「モバイルコンピューティングデバイス(mobile computing device)」または「MCD」は、コンピュータ、カメラ、ディスプレイ画面、および無線送受信機を含む、デバイスを意味する。MCDの非限定的実施例は、スマートフォン、携帯電話、モバイル電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、およびノートブックコンピュータを含む。
【0222】
文脈上明白に別様に示されない限り、「または(or)」は、「および/または(and/or)」を意味する。例えば、「Aが当てはまる」、または「Bが当てはまる」、または「AおよびBが両方とも当てはまる」場合、「AまたはBが当てはまる」。また、例えば、AまたはBの計算は、Aの計算、またはBの計算、またはAおよびBの計算を意味する。
【0223】
「PC電流(PC current)」は、上記に定義されている。
【0224】
本明細書で使用されるように、「血糖制御不良(poor glycemic control)」は、(a)持続的に200mg/dlを上回る血糖レベルとともに、(b)持続的に9%を上回る血中の糖化ヘモグロビンレベルを意味する。
【0225】
「プロトタイプ電流(Prototype Current)」は、上記に定義されている。
【0226】
「プロトタイプ電流範囲(Prototype Current Ranges)」は、上記に定義されている。「プロトタイプ電流状態(Prototype Electrical Current state)」は、上記に定義されている。
【0227】
「プロトタイプ測定場所(Prototype Measurement Locations)」は、上記に定義されている。
【0228】
「プロトタイプ病状(Prototype Medical Condition)」は、上記に定義されている。「右側(right side)」は、上記に定義されている。
【0229】
本明細書で使用されるように、用語「セット(set)」は、何ら要素を伴わないグループを含まない。
【0230】
「SI電流(SI current)」は、上記に定義されている。
【0231】
患者の皮膚の領域上に存在する、伝導性ゲル(または他の伝導性材料)に触れている、またはそれに対して押圧されている電極は、それらの用語が、本明細書で使用される際には、皮膚の領域「に触れている(touching)」または「それに対して押圧されている(pressed against)」電極の非限定的実施例である。
【0232】
文脈上明白に別様に示されない限り、「いくつかの(some)」は、1つまたはそれを上回るものを意味する。
【0233】
「SP電流(SP current)」は、上記に定義されている。
【0234】
「ST電流(ST current)」は、上記に定義されている。
【0235】
本明細書で使用されるように、セットの「サブセット(subset)」は、セットの要素の全てのものよりも少ないものから成る。
【0236】
用語「~等(such as)」は、「例えば」を意味する。
【0237】
「TH電流(TH current)」は、上記に定義されている。
【0238】
電流が、身体「を通して(through)」流動するとは、電流が、身体の少なくとも一部を通して流動することを意味する。
【0239】
機械可読媒体が、「一過性(transitory)」であるとは、媒体が、電磁波等の一過性信号であることを意味する。
【0240】
本明細書で使用されるように、「上背部(upper back)」は、幽門平面よりも上方にある、背中の部分を意味する。
【0241】
節「HT電流は、左側上で平均を上回る、または平均を下回る(HT current is above average or below average on left side)」では、語句「左側上で」は、「平均を上回る」および「平均を下回る」の両方を修飾する。同様に、同一の文法上の構造を伴う他の節も、同一の方法において解釈されるものとする。
【0242】
例えば、節「LI電流は、右側上で平均である、または平均を下回る(LI current is average or below average on right side)」では、語句「右側上」は、「平均である」および「平均を下回る」の両方を修飾する。
【0243】
「A排他的にまたはB(A xor B)」は、「AまたはB」を意味するが、「AおよびB」を意味しない。換言すると、用語「排他的にまたは(xor)」は、「排他的or(または)」を表現する。
【0244】
文脈上明白に別様に要求する限りにおいてを除いて、ある方法におけるステップが、本明細書で説明される場合、本方法は、以下の変形例を含む。すなわち、(1)本方法におけるステップが、本明細書に説明されるものとは異なる任意の順序またはシーケンスを含む、任意の順序またはシーケンスで生じる、(2)本方法における任意のステップまたは複数のステップが、一度を上回って生じる、(3)任意の2つのステップが、本方法の間、同一の数の回数または異なる数の回数生じる、(4)本方法における1つまたはそれを上回るステップが、平行して、または連続的に行われる、(5)本方法における任意のステップが、反復的に実施される、(6)本方法における所与のステップが、所与のステップが生じる毎に、同一の事物に適用される、または所与のステップが生じる毎に、異なる事物に適用される、(7)1つまたはそれを上回るステップが、同時に生じる、または(8)本方法は、本明細書に説明されるステップに加えて、他のステップを含む。
【0245】
見出しは、単に、読者の本書の進行を促進するために、本明細書に含められる。節に関する見出しは、その節の意味または範囲に影響を及ぼさない。
【0246】
本定義の節は、全ての場合において、定義された用語の任意の他の定義に優先し、それらを無効にするものとする。出願者または複数の出願者は、定義された用語に対して、出願者自体の辞書編集者としての役目を務めている。例えば、本定義の節内に記述される、定義された用語の定義は、一般的な用法および任意の外部辞書を無効にする。所与の用語が、本書内で明示的または暗示的に定義される場合、その定義は、本書の外部にあるいかなるソース(例えば、辞書または一般的な用法等)から生まれる、所与の用語の任意の定義に優先するものとし、それを無効にするものとする。本書が、特定の用語の意味に関する明確化を提供する場合、その明確化は、適用可能な限りにおいて、本書の外部にあるいかなるソース(例えば、辞書または一般的な用法)から生まれる、所与の用語の任意の定義を無効にするものとする。文脈上明白に別様に示されない限り、本明細書における用語または語句の任意の定義または明確化は、文法上の形態における差異を考慮して、用語または語句の任意の文法上の変化形に適用する。例えば、文法上の変化形は、名詞、動詞、分詞、形容詞、および所有格の形態、ならびに異なる語形変化、および異なる時制を含む。
【0247】
ここで図14A-Dを参照すると、コレクタ(電流センサ)1000の実施形態が、示されている。好ましくは、電流センサ1000は、防水である。コレクタ1000は、概して、接地電極1002およびプローブ電極1004を支持する、好ましくは、縦方向のエンクロージャを含む。プローブ電極1004は、コレクタ1000の最低部の広がりにおいて位置する。コレクタ1000は、デバイス1000の正面側1010の下側圧接領域1012内に示され、特に、正面図の下方において可視である、ボタン1006の作動によってアクティブ化されるまで、オフまたはスタンバイ状態において留まったままであり得る。補対的な圧接領域が、背面図において見られるように、デバイスの背面上で可視である。ユーザは、例えば、正面側凹部1012内のボタン1006上に自身の親指を、かつ背面側凹部1022上に1つまたはそれを上回る指を設置し得る。
【0248】
それと同時に、ユーザの掌および/または指の他の部分は、接地電極1002と接触している。デバイスが、ボタン1006の作動によってアクティブ化され、プローブ電極1004が、足関節上等のユーザの身体の表面上の場所と接触しているとき、足関節とユーザの手との間の電流が、コレクタ1000によって測定可能である。
【0249】
図15(分解されたコレクタ)は、コンピュータ基板1090(中央)、電極1002-1004(中央底部および右底部)、および他の内部コンポーネントを示す、コレクタ1000の分解図である。
【0250】
電流の測定は、コレクタ1000上に実装されるグラフフィックな光、音、および形状ベースのグラフィカルハンドヘルドユーザインターフェース(GHUI)1040によって誘導される、単回のセッションの間に行われ得る。本GHUI 1040の詳細図が、図16に示されており、本場合では、GHUI 1040は、レオナルドダヴィンチの「ウィトルウィウス的人体」の様式化されたバージョンである(また、光源が、それを通して、またはその中に提供され得る)が、(ダヴィンチによるオリジナルのものにおいては4つであることとは対照的に)2つの腕および2つの脚部のみが延長された状態にある。逆三角形の心臓シンボル1042は、胸部の左側内に位置付けられる心臓を表し、したがって、対称性を壊し、電流測定に関して参照されている腕または脚部の視覚的解釈を可能にする(正しい手足が、点滅している、および/または点灯され、心臓シンボルもまた、明るく光り、その点滅は、行われている測定に対応する)。本GHUIの部分は、例えば、選択的に点灯され、随意に、それに応じて、プローブ電極を位置特定するようにユーザを促す可聴キューに結び付けられる、発光ダイオード(LED)を含む。心臓シンボル1042は、ユーザが、測定が行われることになる身体の側を理解することに役立つ。
【0251】
視覚的GHUI 1040は、ある実施形態では、測定の進捗および成功を認識するために、ユーザに教示するように設計される、音群によって補完される。例えば、プローブ電極1004が、ユーザの身体上の検査場所に対して固定して設置されていない場合、明確に異なるトーンまたはトーンのシーケンスが、コレクタの正面側1010上のウィトルウィウス的人体の真下に示される、穿孔1052に近接して配置されるスピーカ1050または複数のスピーカ1050を介して等、コレクタ1000から発せられ得る。これらの通気孔1052は、好ましくは、防水である。正常な設置が、区別可能なトーンまたはトーンのシーケンスによって認められ得る。トーンの他のシーケンスは、デバイスの作動、低バッテリ等に関して使用され得る。
【0252】
加えて、電流センサのある実施形態は、触覚フィードバックを提供するために、内部の選択的に作動可能なモータ1060または振動部材を含み得る。
【0253】
使用時、印加された電流を感知するために、各測定場所は、例えば、鍼治療および/または従来的な電子経絡測定点であり得る。測定値に基づいて、セッションにわたる電流状態マップが、計算され得る。本状態マップは、(a)測定セッションの間、異なる点間で測定される電流に関するいくつかの電流範囲、または(b)セッションの間に測定される個別の電流に関する電流範囲から成り得る。ルックアップテーブルが、電流状態によって示される、ユーザの病状に随意に対応する、1つまたはそれを上回る状態マップを決定するために採用され得る。代替として、訓練された機械学習モデル、および/または人工ニューラルネットワークが、測定された電流に基づいて、随意に、自己較正プロトコルを使用して、1つまたはそれを上回るユーザの病状を予測し得る。米国特許第10,945,654号(参照することによって本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
【0254】
ある場合には、コレクタ1000は、ユーザの状態マップが、ダイエット、運動、呼吸、ストレッチ、気分、または他のウェルネスに関連する情報における変化等の因子に応答するかどうかを決定し、これは、随意に、経時的にデータストリームに注釈を付けるために使用され、個人化された相関およびそれらのウェルネス決定を誘導するために使用され得る、ユーザのカスタム化され、進化可能な予測モデルを形成することができる。随意に、本注釈は、測定の間ならびにその後、(無線通信技術を含む)Bluetooth(登録商標)を介して、コレクタ1000に接続されるスマートフォン上で起動するアプリによって促進される。
【0255】
ある場合には、接地電極1002およびプローブ電極1004は、可撓性ワイヤに取り付けられ、相互に対して自由に移動する。スリーブが、随意に、電流センサにわたって使い捨て可能であり得る。スリーブの内側表面は、別様に、ユーザの手の掌または他の部分と伝導接触しているであろう、シャフト電極と接触し、シャフト電極を外側接点から絶縁する。代わりに、スリーブは、シャフト電極と有線の遠隔で使い捨て可能な電極との間に電流を伝導する、伝導性内側表面を具備する。したがって、電流センサは、デバイスを使用するための資格を有していないか、またはそうすることが不可能であるかのいずれかである人物に対して使用され得る。これは、幼児、麻痺を抱える人物、麻酔をかけられている人物、ならびに動物を含むであろう。電流センサの使用の際に補助する人物は、センサプローブを検査を受けている人物の1つの場所に対して設置するであろう一方、有線の遠隔に使い捨て可能な電極は、テストを受けている人物の別の場所上に設置される。スリーブは、シャフト電極が、プローブ電極に不用意に短絡されないように防止する。シャフト電極の平衡接点上のスリーブの存在は、内蔵型ソフトウェアアルゴリズムによって自動的に検出される。
【0256】
ある場合には、接地電極1002およびプローブ電極1004は、単一の剛性ハンドヘルドコレクタ1000構造体の剛性部品であり、したがって、上記に説明されるコレクタ1000において等、相互に対して固定された位置内に存在する。
【0257】
代替実施形態では、剛性コレクタ1000構造体は、スマートフォンのためのケースとしての役割もまた果たすように構成され得る。
【0258】
種々の実施形態では、上記に議論されるように、剛性コレクタ1000構造体は、ユーザが、プローブ電極1004および接地電極1002の両方を片方の手の中に保持することを可能にし得る。例えば、ユーザは、剛性コレクタ1000構造体の接地電極1002が片手の手の掌に対して押圧されるような方法において、剛性構造体を保持しながら、ユーザは、ユーザの左足、右足、および他の前腕上の異なる点において、順次、プローブ電極1004を押圧してもよい。
【0259】
コレクタ1000は、それをスタンド1200と接触して設置することによって、充電可能であるように構成されてもよい。ある実施形態では、スタンド1200はまた、下記に議論されるように、ユーザデータを表示するために使用され得るスマートフォンのための支持「棚」と、ある収集点に対してコレクタ1000を位置付けるためにユーザを誘導するソフトウェアアプリケーション画面とを提供するように成形される。上記に示されるコレクタ1000を収容するように、かつスマートフォンまたはタブレットコンピュータ等の表示デバイスを保持するように構成される、そのようなスタンド1200の実施形態が、図17A-Dに示されている。
【0260】
種々の連携する物理的特徴が、スタンド1200に対して特定の配向において、コレクタ1000を定位置に保定するため、ならびにコレクタ1000を充電するための両方において、コレクタ1000上およびスタンド上に提供されてもよい。充電はまた、連携する伝導性接点を伴わずに、無線で実装され得る。示されないが、スタンド1200は、電気供給壁ソケットとインターフェースをとるための電気コードおよびプラグを具備し得る。充電スタンド1200は、コレクタ1000が、スタンド1200内に適切に着座されており、充電されているかどうか、および/または充電が完了したときをユーザに対して信号伝達するために、LED等の点灯される要素を具備し得る。
【0261】
側方図において特に顕著であるように、突出部1204は、スマートフォン等の表示デバイスを支持するために、スタンド1200の正面1202上に提供される。スマートフォン(または他のタブレット様コンピューティングデバイス)は、コレクタ1000と連携して機能する、ソフトウェアアプリケーションを実行し得る。コレクタ1000とアプリケーションとの間の通信は、コレクタ1000内に含まれ、通常、スマートフォン内に含まれるBluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)無線パーソナルエリアネットワーク技術等の無線通信を介するものであり得る。
【0262】
ある実施形態では、コレクタ1000は、コレクタ1000のプローブ電極1004および/または接地電極1002に印加されている圧力の大きさを測定するために、1つまたはそれを上回る圧力センサ1070を備える。例えば、圧力センサ1070は、プローブ電極1004とコレクタ1000の残りの部分との間の物理的界面の中間、またはそれに隣接して配置され得る。
【0263】
これらの圧力読取値、ならびにコレクタ1000によって記録される電流読取値は、電極1002-1004が、正確な測定のための十分なコンダクタンスを達成するために、ユーザの皮膚に対して適切に押圧されているかどうかを決定するために採用され得る。ある場合には、接地電極1002およびプローブ電極1004は、単一の剛性構造体の剛性部品であり、したがって、1つまたはそれを上回る圧力センサ内で生じる変位単独に起因する、任意の移動を除いて、相互に対して固定された位置内に存在し、自動較正が、進行中の測定と並行して進行し得る。プローブ電極1004は、交換可能な電極チップを含み得る。
【0264】
本発明は、ユーザ身体基準システムと電子接地システムとの間の変動性を排除するために、皮膚に対する容易な/標準化された接触を可能にする方法を説明する。測定される点と共通接地との間の身体インピーダンスおよび/または皮膚抵抗の基本的な測定システムを提供するために、基準点が、測定システムのプローブ間の皮膚接触の不確実性を排除するために確保されなければならない。プローブ電極1004の接点は、経時的に変動し、したがって、本測定は、接触の変動性よりも短時間である率において持続的に更新される。換言すると、ベースとなるコンダクタンス値の測定は、プローブ接地とプローブ先端との間の接点の可変方法および患者の表皮設置に起因して、極めて可変である。
【0265】
測定と測定との間および測定の間、プローブ値を検出し、それに対する補正オフセットを提供し、接点の本可変成分を除去することが重要である。オフセットおよび可変接点インピーダンスをゼロ化する本方法は、ウェルネスに関する正確な下流測定値のために必要とされる情報を抽出するために、単純かつ短時間のプロセスを提供する。検出および補正プロセスは、エンドユーザからは隠蔽され、測定の条件に応じて、リアルタイムに適応される。ここでは、デバイスの使用の間、人体接触集中回路の等価成分を検出および除去(オフセット)するために、接点インピーダンスの種々の成分を動的に測定するための装置およびその方法が、提案される。
【0266】
図19は、未知の表皮および/または皮下電子経絡抵抗1032および電荷電流貯蔵コンデンサ1034を強調する、拡張された人体モデル集中等価回路を示す。RPcontactおよびRGcontact抵抗器1032は、電流センサを使用して、診断ステップの間に持続的に変化する、可変接点抵抗を表す。
【0267】
ここで使用される方法は、皮膚から電極への測定上の接触の点を推測するために、それらの点間のインピーダンスを測定しながら、複数の点間で、高速で連続して、接地接続1035を多重化するためのものである。いったん皮膚から電極への測定が、行われると、次いで、これらは、これらの未知の接点をシステム測定から除去するために使用される。
【0268】
図20は、関連付けられたコントローラ1036を用いて、動的に開放および閉鎖される、接地接続1035を有するコレクタ1000の実装を示す。これは、開示される補償技法のために使用される、付加的な接地点を組み込む、拡張されたモデルである。
【0269】
具体的には、モデルの中の未知の成分を決定するために使用される技法は、電流および電圧測定のセットを展開し、次いで、続けて、方程式のセットを使用して、身体モデル回路内の未知のものを解決するためのものである。
【0270】
図21は、電圧刺激が印加され、種々の電流測定値が決定される、技法の前半の電圧対時間のグラフの結果を示す。
【0271】
図22は、電流刺激が使用され、種々の電圧測定値が決定される、技法の後半の電圧対時間のグラフの結果を示す。
【0272】
電流および電圧の測定値のセットは、N個の方程式のセットに対する入力として、高速に連続して生産され、これは、次いで、N個の先の未知の成分を見出すために解かれ得る。
【0273】
加えて、M回の付加的な測定が、未知の値を過剰決定するために行われ、それによって、測定におけるノイズを低減し得る。
【0274】
重要な時間サンプルを測定することによって、成分値の抽出が、短時間かつ信頼可能にされ得る。
【0275】
高速な測定に加えて、電力線干渉およびプローブ移動と同様のいくつかの低周波数の影響が、除去される、畳み込み解除される、および/または排除され得る。
【0276】
加えて、図20におけるコントローラ1036およびスイッチ1038、ならびに図21および22における黒色の点によって表されるように、サンプリング値の時間の場所およびシーケンスは、最良の測定性能のために、コントローラ1036によって経時的に修正される、機械学習方法によって決定される。
【0277】
コレクタ1000の特定の組立特徴は、構造的使用のための鋳造中心フレーム1080および可能性として考えられる伝導性電極1002-1004と、コンピュータ基板1090をコレクタ1000および接地電極1002に接続するためのばね荷重式ポゴピン(ポゴ)1092と、ポゴ1092が、スピーカ1050のための可撓性シール1054の傍を通過することを可能にし、シール1054が、スピーカ面に対して、緊密に着座することを可能にするために、コンピュータ基板1090の挿入のための特殊化されたツール1300の使用とを含む。
【0278】
コンピュータ基板1090は、好ましくは、コレクタ1000のための回路網の全てを担持し、組み立てられたエンクロージャ1001の中に挿入される、または少なくともそれによって担持される。加えて、点検が、いつか必要とされる場合、コンピュータ基板1090に対してか、またはエンクロージャ1001に対してかのいずれかのいかなる損傷も引き起こすことなく、コンピュータ基板1090をエンクロージャ1001から除去することが可能であることが、必要である。複雑な因子は、スピーカ1050の周囲に適度な気密シールを提供する、可撓性シール、シュラウド、またはガスケット1054、およびコンピュータ基板1090から突出する、正面ポゴ1092である。ガスケット1054は、エンクロージャの内側に恒久的に取り付けられ、スピーカ1050の上部に重複し、したがって、引裂または不整合を回避するために、それにわたって摺動されている、またはそれを通過するとき、スピーカ1050から離れるように押圧されることが必要である。ポゴ1092は、コンピュータ基板1090上に搭載され、それを通り越して摺動されているとき、ガスケット1054に対して捕捉し、ポゴ1092および/またはガスケット1054が、機械的隙間を提供するために圧縮されない限り、ガスケット1054を引裂するであろう。
【0279】
ここで図23および24を参照すると、コンピュータ基板1090を挿入し、エンクロージャ1001から除去するための安全なプロセスを生成するために、コンピュータ基板1090が定位置にあるかどうかかかわらず、エンクロージャ1001の中に挿入され得る、詰め木ツール1300が、展開されている。
【0280】
ツール1300は、薄いばね加減型ステンレス鋼シートの一片から作製される。ツール1300は、ハンドルとしての役割を果たすために、一端において、略直角の屈曲部1312を有し(また、握持力を改良するために、本端部上に付加的なテクスチャリングを有し得)、ツール1300の場所をエンクロージャ1001の内側に促進させるために、主要部の長さ1302の少なくとも一部に沿って、非常に軽度な上方向曲線1306を有する。本曲線1306は、好ましくは、ツール1300の主要部分の長さ1302の前半分1304内にある。ツール1300の前半分1304は、アールが設けられた角1308と、丸みを帯びた前縁部1310とを有する。ツールの正面上に直角またはそうでなければ鋭的縁が存在しないことが、不可欠である。使用時、ツール1300はまた、ガスケット1054を通り越して、ツール1300の容易な摺動を可能にするために、離型剤の薄いコーティングを用いて潤滑剤を施される。
【0281】
コンピュータ基板1090の挿入に関して、ツールは、最初に、離型剤を用いて潤滑剤を施され、次いで、エンクロージャ1001の中に挿入され、したがって、これは、ガスケット1054に対して上方に押圧し、接地電極1002によって停止される。コンピュータ基板1090は、次いで、エンクロージャ内の誘導溝1104の中に挿入され、これが、完全に着座されるまで、中に押圧される。正面ポゴ1092が、ツール1300に接触するにつれて、それらは、基板1090に向かって圧縮され、それらとガスケット1054との間に障壁を提供するツール1300を用いて、ツール1300の下側に沿って摺動する。コンピュータ基板1090が、完全に着座されるとき、ツール1300は、次いで、外へ戻るように引動され、正面ポゴ1092が、接地電極1002およびガスケット1054と係合し、スピーカ1050の周囲にシールすることを可能にする。
【0282】
コンピュータ基板1090の除去は、ハンドピースの内容物のいずれも損傷させることなく、ツール1300が再挿入されるために、いくつかのより多くの誘導特徴を要求する。光ガイド1100および光バッフル1102は、ツール1300のために、それらの間に誘導溝を提供するように成形されており、したがって、これは、正しい高さにおいて、挿入され、ガスケット1054をスピーカ1050から上方にかつ離れるように押圧することができる。光バッフル1102の前縁は、誘導溝1104の中へのツール1300の進入を促進するために斜角を付けられている。光バッフル1102はまた、ツール1300が、ガスケット1054に対して押圧しているときのための支持プラットフォームを提供するために、ガスケット1054に向かって延長されている。ガスケット1054の前縁はまた、ツール1300に関して角度付けられた進入表面を提供するために、上方向に延長され、斜角を付けられており、したがって、ツール1300は、損傷のリスクを伴わずに、ガスケット1054に係合し、スピーカ1050から上方向に、かつ離れるように押圧することができる。
【0283】
したがって、コンピュータ基板1090の除去を完遂するために、以下のステップが、続く。
【0284】
1. ツール1300は、離型剤の薄いコーティングを用いて、潤滑剤を施される。
【0285】
2.ツール1300は、光ガイド100と光バッフル1102との間に挿入される。
【0286】
3.ツール1300は、ガスケット1054の前縁に対して押動され、したがって、ガスケット1054を上方向に押勢する。
【0287】
4.ツール1300は、上昇されたガスケット1054とスピーカ1050の上部との間で摺動される。
【0288】
5.ツール1300は、その前縁が、接地電極1002の縁によって停止されるまで、エンクロージャ1001の中に押動される。エンクロージャの中へのツールの深さもまた、完全な挿入を示すであろう。ツール1300におけるわずかな上方向曲線1306は、いったんこれが、スピーカ1050を通過すると、それをエンクロージャ1001の正面内側表面に沿って摺動させ、したがって、電子機器から離れるように留まることに留意されたい。
【0289】
6.コンピュータ基板1090は、ツール1300を完全に挿入された深さにおいて保持しながら、それをエンクロージャ1001から抜脱するために引動される。正面ポゴ1092は、接地電極1002の背面から離れて摺動し、次いで、ツール1300の下側に沿って摺動し、ガスケット1054を通過し、光ガイド1100を通過するであろう。同時に、スピーカ1050は、ガスケット1054の下から外へ摺動するであろう。
【0290】
7.コンピュータ基板1090は、エンクロージャ1001から完全に除去される。
【0291】
8.ツール1300は、エンクロージャ1001から除去される。
【0292】
重要なハードウェアの特徴は、したがって、ツール1300、光ガイド1100と光バッフル1102との間の誘導溝1104、およびガスケット1054に対して斜角を付けられた縁である。
【0293】
さらなる実施形態では、コレクタ1000はさらに、種々のモダリティの刺激を送達するための能力を含んでもよい。そのような刺激は、物理的療法の間に一般的に採用されるように、筋肉刺激等の種々の療法目的のためであってもよい。電気的微小電流は、上記に説明される同一のセンサおよび接地電極を介して送達され得る、および/または付加的な電極が、選択的な電流送達のための付随の内部電気回路を伴って提供され得る。スイッチまたはプッシュボタン等の作動デバイスが、そのような刺激の選択的作動のために、電流センサデバイスの表面上に提供され得る。先に説明されるように、振動性刺激がまた、ある実施形態では、提供されてもよい。さらに、聴覚的刺激がまた、電流センサ内のスピーカを介して、選択的に提供されてもよい。
【0294】
コレクタ1000上の電気的接続は、電流および電圧を人体に送達するように設計される。電流および電圧が両方とも、人間の安全な動作限界内にあることを確実にすることが、重要である。本目標を達成するために、本設計の最大許容限度は、電圧が2mAの最大値を伴って35Vを下回り、したがって、デバイスが、本質的に安全である、湿潤機器に関する電圧を記述する、(AVおよびIT機器のための)TuV規格IEC 62368-1に基づく。
【0295】
本デバイスに関する機器のカテゴリは、皮膚に暴露される最大電圧が、調整された電圧源によって供給されるように、3.0V DCであるため、「極めて低電圧」として分類される。電圧限界は、プローブの正端子と負端子との間の直列ショットキーダイオード配列によって保護される。
【0296】
加えて、最大短絡電流は、固定された精度の20Kオーム抵抗器によって、3V/20k=150マイクロアンペアであると定義される。さらに、本ユニットは、AC壁コンセント等の任意の他の電源への経絡を伴わずに、自己内蔵型バッテリによって給電される。
【0297】
デバイスの充電は、磁気結合された充電コイルを通して、単独で可能にされる。充電コイルは、18V DCの充電器の内部の誘起DC電圧を生産する。本電圧は、デバイスが、ユーザに暴露される回路が存在しない時間において、充電ステーション内に存在するときにのみ生産される。デバイスが、動作可能であるとき、4.2Vのリチウムイオンバッテリ電圧よりも大きい電圧は、デバイス内に存在しない。
【0298】
上記に議論されるように、電流センサと関連付けられるグラフィカルハンドヘルドユーザインターフェース(GHUI)は、(a)音および触覚的振動のキューに随意に結合される光の形態における測定についての情報、(b)タグを用いて注釈を付け、随意に、ウェルネスのスクリーニング結果と相関させるために、選択肢を伴う電流状態マップの表現、および/または(c)カスタム(化可能な)チャットボット管理型アンケートの支援を介してを含む、行われることになるさらなる検査またはアクションまたは測定に関する勧告をユーザに提示し得る。加えて、GHUIは、電極が、スタンドアロンモダリティ内のコレクタを使用して、またはBluetooth(登録商標)接続されたスマートフォンアプリの補助によって、またはその両方によってのいずれかにおいて、適切に使用されているかどうかに関して、ユーザにリアルタイムの視聴覚的フィードバックを提供し得る。随意に、測定は、コレクタに接続されたスマートフォン上のBluetooth(登録商標)アプリを介して、インターネットにも接続されながら起こり得、リアルタイムのアンケートおよびプロンプトを受信し、具体的な点における測定に注釈を付け、それを修正する、またはそれを繰り返し、測定の値を強化し、食事から呼吸まで、瞑想および投薬までの範囲に及ぶ、種々の挙動におけるリアルタイムの変化のウェルネスへの影響に関する結果およびヒント、ならびにユーザの他のアクションまたはユーザ環境内の他のデバイスによって行われる測定の値をユーザに提供する。これは、スマートフォン上または健康アプリに接続されるスマートウォッチを介して利用可能なデータと相関させるための潜在性を含み、限定ではないが、活動等の利用可能なメトリック、最後の測定以降に進められた歩み/昇られた階段の数、ログ記録されるスマートフォンのスクリーンタイム、ソーシャルメディアおよび他の双方向性サービスの使用の時間およびタイプ、駆動される時間数、ログ記録されるカロリー、ログ記録される食品のタイプ、大気圧および温度および相対湿度、体温、血圧、血糖およびコルチゾールレベル、機械嗅覚計(揮発性有機化合物(VOC)等の気相に関する分子センサ)ならびに他の環境および身体センサの出力、ならびに米国特許第8,660,669号および第9,168,370号に示され、説明される、例えば、マウスピース等の療法的デバイスを含む。
【0299】
ソフトウェアアプリケーションは、電流センサを適切に利用する際にユーザを誘導するために、GHUIに加えて、またはそれに対する代替手段として使用されてもよい。付録内に示されるものは、ソフトウェアアプリケーションによって提示され得る、代表的なスクリーンショットである。図25A-25Dおよび25Gは、初期画面および電流センサ(またはコレクタ)をアプリケーションに関連付けるための命令を描写する。図25Hおよび25AAは、所与のユーザと関連付けられる、過去の査定結果を表示する、初期画面を示す。
【0300】
図25Eおよび図25K-25Nは、それによってユーザが、査定目的のために、電流センサをそれらの身体上のいくつかの具体的な場所のうちの1つと関連付けるように指示される、例示的画面を提示する。アプリケーションは、走査が進行中であること、走査が完了していること、およびデータ値が完了された走査と関連付けられていること等のステータス情報をユーザに通信する。ユーザは、1つまたはそれを上回る標的点において再走査される機会を与えられ得る。
【0301】
図25H-25Jは、履歴査定データを示す、初期画面を描写する。
【0302】
図25Oは、ユーザの身体上の複数の場所において行われる種々の測定の要約を図示する。
【0303】
図25P-25Sおよび25V-25Zは、ソフトウェアアプリケーションによって提供される、種々のユーザログインおよびアカウント生成画面を図示する。
【0304】
図25T、25U、および25BBは、電流センサを使用して実施される、過去の査定と関連付けられるユーザデータの提供を図示する。
【0305】
ある実施形態では、本発明は、全体的なシステムが、動的パターン検出シグネチャを発生させるような方法において、一連の測定を配列し、他のユーザの要件に対する先行する同調および較正を低減させ、ウェルネス適用のために、電子的経絡および他の電気的状態測定を個人化するための能力を増加させる。いくつかの実施形態では、本方法またはシステムは、ベースライン測定値を提供する、1つまたはそれを上回るセンサを採用する。いくつかの実施形態では、これらは、加速、移動、身体または頭部または手または足の傾斜等に起因する偽の信号の棄却において補助するために、加速度を測定するセンサと、ジャイロスコープとを含む。いくつかの実装では、心拍数、血液酸素化、呼吸の深さおよび持続時間、血圧、血糖等の他のセンサモダリティ、ならびに心電図(ECG)、脳造影図(EEG)、および脳磁図およびサーモグラフィ等の脳および身体システムの監視の他の方法を含む、他の生理学的パラメータが、具体的な状態マップを決定する際に補助するために、一次信号に結合される。本システムはさらに、コレクタ自体上に位置するデータ分析の随意のハードウェア、ならびにコレクタ上で、および/または無線接続を介してコレクタに接続される、接続しているスマートフォン上で動作するソフトウェア、および/またはクラウド内で分配されるものを含む、リモートサーバ上で動作するソフトウェアを備え、そのようなソフトウェアは、オンラインでのリアルタイムの自己較正および誤差補正のための指摘的出力信号を提供する、電気的入力を反復的測定を通して識別することが可能である。そのようなソフトウェアは、ユーザとの双方向性通信を可能にし、タグを伴うデータの注釈付けを可能にし、さらに、相関が、ジオロケーション等の他の感知モダリティとの関連付けからマイニングされることを可能にし、スマートフォンの一般的な活動は、チャットボット、およびユーザの先行する同意を伴うスマートフォンプラットフォーム上に併置される他のアプリおよびセンサを通して、直接的なユーザ入力をユーザ入力と統合する、長期期間にわたって確立される相関を含み得る。
変形例
【0306】
本発明は、多くの異なる方法において実装されてもよい。以下は、いくつかの非限定的実施例である。
【0307】
いくつかの実装では、本発明は、(a)ウェルネスセッションにおいて、ユーザの身体を通して、接地電極とプローブ電極との間を流動する電流の測定のセットを行うステップであって、測定は、(i)セット内の異なる測定が、一度に1つの場所ずつ、プローブ電極が、異なるプロトタイプ測定場所においてユーザの皮膚に触れている間に行われ、(ii)セット内の個別の測定がそれぞれ、(A)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(B)プローブ電極が、プロトタイプ測定場所のうちの1つにおいて、ユーザの別の四肢の皮膚に触れている間に行われるような方法において行われる、ステップと、(b)測定のセットに基づいて、ウェルネスセッションにわたるプロトタイプ電流状態を計算するステップと、(c)ルックアップテーブルを採用し、ルックアップテーブルがプロトタイプ電流状態と関連付けるウェルネス状態、すなわち、どのウェルネス状態がプロトタイプウェルネス状態であるかを識別するステップと、(d)(i)ユーザがウェルネス状態を有するという査定、または(ii)ユーザが、ユーザがウェルネス状態を有するかどうかを評価するために、さらなる査定を受けるべきであるという勧告を出力するステップとを含む、方法である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Bの病状である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Mの病状である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Nの病状である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Pの病状である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Aの病状である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Cの病状である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、ウイルス感染症である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、細菌感染症である。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Dの病状である。本段落において上記に説明される場合はそれぞれ、本段落の最初の文において説明される方法の実施例であり、また、本発明の他の実施形態と組み合わせられ得る、本発明の実施形態の実施例でもある。
【0308】
いくつかの実装では、本発明は、(a)ユーザ内の電流の測定のセットに基づいて、ウェルネスセッションにわたるプロトタイプ電流状態を計算するステップと、(b)ルックアップテーブルを採用し、ルックアップテーブルがプロトタイプ電流状態と関連付けるウェルネス状態、すなわち、どのウェルネス状態がプロトタイプウェルネス状態であるかを識別するステップと、(c)(i)ユーザがウェルネス状態を有するという査定、または(ii)ユーザが、ユーザがウェルネス状態を有するかどうかを評価するために、さらなる査定を受けるべきであるという勧告を出力するステップとを含む、方法である。ある場合には、セット内の異なる測定が、(a)一度に1つの場所ずつ、プローブ電極が、異なるプロトタイプ測定場所においてユーザの皮膚に触れており、(b)電流が、ユーザの身体を通して、接地電極とプローブ電極との間に流動する間に行われた。ある場合には、セット内の個別の測定はそれぞれ、(a)電流が、ユーザの身体を通して、接地電極とプローブ電極との間に流動し、(b)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(c)プローブ電極が、プロトタイプ測定場所において、ユーザの別の四肢の皮膚に触れている間に行われた。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Bの病状、分類Mの病状、分類Nの病状、または分類Pの病状である。本段落において上記に説明される場合はそれぞれ、本段落の最初の文において説明される方法の実施例であり、また、本発明の他の実施形態と組み合わせられ得る、本発明の実施形態の実施例でもある。
【0309】
いくつかの実装では、本発明は、(a)接地電極と、プローブ電極とを含む、電流センサと、(b)1つまたはそれを上回るコンピュータとを備える、システムであって、(i)電流センサは、ウェルネスセッションの間、(A)測定されている電流が、ユーザの身体を通して、接地電極とプローブ電極との間に流動し、(B)セット内の異なる測定が、一度に1つの場所ずつ、プローブ電極が、異なるプロトタイプ測定場所において、ユーザの皮膚に触れている間に行われ、(C)セット内の個別の測定がそれぞれ、(I)接地電極が、ユーザの前腕の手の皮膚に触れており、(II)プローブ電極が、プロトタイプ測定場所のうちの1つにおいて、ユーザの別の四肢の皮膚に触れている間に行われるような方法において、電流の測定のセットを行うように構成され、(ii)1つまたはそれを上回るコンピュータは、(A)測定のセットに基づいて、ウェルネスセッションにわたるプロトタイプ電流状態を計算し、(B)ルックアップテーブルを採用し、ルックアップテーブルがプロトタイプ電流状態と関連付けるウェルネス状態、すなわち、どのウェルネス状態がプロトタイプウェルネス状態であるかを識別し、(C)(I)ユーザがウェルネス状態を有するという査定、または(II)ユーザが、ユーザがウェルネス状態を有するかどうかを評価するために、さらなる査定を受けるべきであるという勧告を出力するようにプログラミングされる、システムである。ある場合には、接地電極およびプローブ電極は、単一の剛性構造体の部品であり、相互に対して固定された位置内に存在する。ある場合には、(a)システムはさらに、それぞれが、接地電極またはプローブ電極上に作用される圧力を測定するように構成される、1つまたはそれを上回る圧力センサを備え、(b)接地電極およびプローブ電極は、1つまたはそれを上回る圧力センサ内で生じる変位に起因する任意の移動を除いて、相互に対して固定された位置内に存在する。ある場合には、(a)システムはさらに、電子ディスプレイ画面と、音声トランスデューサとを備え、(b)1つまたはそれを上回るコンピュータは、画面および音声トランスデューサに、ともに、接地およびプローブ電極が、ユーザ上に正しく位置付けられているかどうかについての情報を提供する、視聴覚的提示を出力させるようにプログラミングされる。ある場合には、(a)接地電極およびプローブ電極は、単一の剛性構造体の部品であり、相互に対して固定された位置内に存在し、(b)剛性構造体は、スマートフォンまたは他のモバイルコンピューティングデバイスを部分的に囲繞するように構成される。ある場合には、プロトタイプウェルネス状態は、分類Bの病状、分類Mの病状、分類Nの病状、または分類Pの病状である。本段落において上記に説明される場合はそれぞれ、本段落の最初の文において説明されるシステムの実施例であり、また、本発明の他の実施形態と組み合わせられ得る、本発明の実施形態の実施例でもある。
【0310】
本発明の任意の方法、装置、またはシステムの本明細書における(または仮のものにおける)各説明は、本発明の非限定的実施例を説明する。本発明は、それらの実施例に限定されず、他の方法において、実装されてもよい。
【0311】
本発明の任意のプロトタイプの本明細書における(または仮のものにおける)各説明は、本発明の非限定的実施例を説明する。本発明は、それらの実施例に限定されず、他の方法において、実装されてもよい。
【0312】
本発明の任意の実装、実施形態、または場合(または本発明に関する任意の使用シナリオ)の本明細書における(または仮のものにおける)各説明は、本発明の非限定的実施例を説明する。本発明は、それらの実施例に限定されず、他の方法において、実装されてもよい。
【0313】
本発明の任意の特徴を図示する、本明細書における(または仮のものにおける)各図、略図、概略図、または図面は、本発明の非限定的実施例を示す。本発明は、それらの実施例に限定されず、他の方法において、実装されてもよい。
【0314】
(限定ではないが、任意の添付の図面および図を含む)上記の説明は、本発明の例証的実装を説明する。しかしながら、本発明は、他の方法において、実装されてもよい。本明細書に説明される方法および装置は、単に、本発明の原理の例証的適用である。当業者による他の配列、方法、修正、および代用もまた、本発明の範囲内である。多数の修正が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって行われてもよい。また、本発明は、限定ではないが、本明細書に説明される(任意のハードウェア、ハードウェアコンポーネント、方法、プロセス、ステップ、ソフトウェア、アルゴリズム、特徴、および技術を含む)アイテムのうちの1つまたはそれを上回るもの各組み合わせおよび順列を含む。
【0315】
前述は、本発明の原理の例証のみと見なされる。さらに、多数の修正および変更が、当業者に容易に想起されるであろうため、本発明を示され、説明される厳密な構築および動作に限定することは、所望されない。好ましい実施形態が、説明されているが、詳細は、本発明から逸脱することなく、変更されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
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図14A
図14B
図14C
図14D
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図17A
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図17C
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【国際調査報告】