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特表2024-543126SOEC/SOFC型固体酸化物形セルの複数のスタックを高温で調整するためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】SOEC/SOFC型固体酸化物形セルの複数のスタックを高温で調整するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   C25B 9/00 20210101AFI20241112BHJP
   C25B 1/042 20210101ALI20241112BHJP
   H01M 8/247 20160101ALI20241112BHJP
   H01M 8/249 20160101ALI20241112BHJP
   H01M 8/2432 20160101ALI20241112BHJP
   C25B 3/26 20210101ALN20241112BHJP
【FI】
C25B9/00 A
C25B1/042
H01M8/247
H01M8/249
H01M8/2432
C25B3/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024530542
(86)(22)【出願日】2022-11-21
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 FR2022052137
(87)【国際公開番号】W WO2023094756
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】2112366
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502124444
【氏名又は名称】コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ステファーヌ・ディ・イオリオ
(72)【発明者】
【氏名】オリヴィエ・ジリア
(72)【発明者】
【氏名】ティボー・モネ
(72)【発明者】
【氏名】カール・ヴーリエ
【テーマコード(参考)】
4K021
5H126
【Fターム(参考)】
4K021AA01
4K021AC02
4K021AC04
4K021BA02
4K021BA17
4K021BC09
4K021CA02
4K021DB47
4K021DB50
4K021DC03
4K021EA06
5H126AA25
5H126BB06
5H126FF08
5H126FF10
5H126JJ03
5H126JJ09
(57)【要約】
本発明の主な目的は、SOEC/SOFC型の固体酸化物形セルの複数のスタック(20)を調整するためのシステム(100)であって、内部容積(Vi)を区切る熱筐体(102)と、熱筐体(102)の両側に配置されたフレーム(104)と、フレーム(104)に対して可動式にフレーム(104)に取り付けられた第1の横材装置(108)と、スタック(20)に接触してスタック(20)をクランプすることが可能になるように意図された複数のクランプロッド(110)と、クランプロッド(110)におよび第1の横材装置(108)に固定された複数の弾性復帰部材(112)であって、各クランプロッド(110)が、クランプロッド(110)の重量の影響下で圧縮され得る弾性復帰部材(112)によって支持されるようになっている、複数の弾性復帰部材(112)と、を含むことを特徴とする、システム(100)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルの複数のスタックを調整するためのシステム(100)であって、各スタック(20)は、陰極、陽極、および前記陰極と前記陽極との間に介在する電解質でそれぞれ形成された複数の電気化学セル(41)と、2つの隣接する電気化学セル(41)の間にそれぞれ配置された複数の中間インターコネクタ(42)と、を含み、前記システム(100)が、
内部容積(Vi)を区切る熱筐体(102)と、
前記内部容積(Vi)に配置された複数のスタック(20)と、
前記熱筐体(102)の両側に配置されたフレーム(104)と、
前記熱筐体(102)に重ねられ、前記フレーム(104)に対して可動式に前記フレーム(104)に取り付けられた第1の横材装置(108)と、
複数のクランプロッド(110)であって、各スタック(20)が1つまたは複数のクランプロッド(110)と関連付けられ、前記クランプロッド(110)は前記第1の横材装置(108)を通して取り付けられ、前記スタック(20)に接触して前記スタック(20)をクランプすることが可能になるように意図されている、複数のクランプロッド(110)と、
複数の弾性復帰部材(112)であって、各スタック(20)が1つまたは複数の弾性復帰部材(112)と関連付けられ、各弾性復帰部材(112)はクランプロッド(110)の周りに取り付けられ、第1の端部(112a)によって、固定要素(116)によって前記クランプロッド(110)に固定され、かつ、第2の端部(112b)によって、ガイドおよび保持要素(118)によって前記第1の横材装置(108)に固定され、前記クランプロッド(110)が、前記クランプロッド(110)の重量の影響下で圧縮され得る前記弾性復帰部材(112)によって支持されるようになっている、複数の弾性復帰部材(112)と、
を含み、
各スタック(20)が、1と10との間に含まれる数の弾性復帰部材(112)と関連付けられていることを特徴とする、システム(100)。
【請求項2】
前記スタック(20)の数は2と100との間に含まれることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記熱筐体(102)の前記内部容積(Vi)に配置され、前記複数のスタック(20)が配置されているベース(106)を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
各スタック(20)は単一の固有の弾性復帰部材(112)および単一の固有のクランプロッド(110)と関連付けられていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
各弾性復帰部材(112)の剛性は、0.1N/mmと1000N/mmとの間、特に1N/mmと20N/mmとの間に含まれることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
各弾性復帰部材(112)の長さは、0.1mと10mとの間、特に1mと2mとの間に含まれることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記システムは、前記スタック(20)のための少なくとも1つの支持体(124)、特にスタック(20)ごとに1つの支持体(124)を含み、前記支持体(124)は、前記フレーム(104)に固定され、特に前記複数のスタック(20)が配置されているベース(106)を通して形成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の調整システム(100)によって高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルの複数のスタック(20)をクランプするための方法であって、前記第1の横材装置(108)を前記フレーム(104)に対して前記複数のスタック(20)の方向に移動させることからなるステップを含むことを特徴とする、方法。
【請求項9】
不活性ガスの下で実施されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温電解(HTE)、特に高温水蒸気電解(HTSE)、二酸化炭素(CO)の電解、あるいは高温での水蒸気と二酸化炭素(CO)との共電解の全般分野に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、通常SOEC(「固体酸化物形電解セル」の略)という頭字語で表される、高温固体酸化物形電解装置の分野に関する。
【0003】
これはまた、通常SOFCという頭字語で呼ばれる、高温固体酸化物形燃料電池の分野に関する。
【0004】
したがって、より全般的には、本発明は、高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルのスタックの分野に関する。
【0005】
より具体的には、本発明は、高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルの複数のスタックを調整し、スタックの同時調整を可能にするためのシステムに関する。
【背景技術】
【0006】
SOEC型の高温固体酸化物形電解装置の文脈において、これは、同じ電気化学装置内で、電流を通じて、水蒸気(HO)を二水素(H)もしくはメタン(CH)、天然ガス、バイオガス、および二酸素(O)のような他の燃料に変換すること、および/または二酸化炭素(CO)を一酸化炭素(CO)と二酸素(O)に変換することを伴う。SOFC型の高温固体酸化物形燃料電池の文脈において、動作が逆になり、二水素(H)および二酸素(O)を、通常は空気および天然ガス、すなわちメタン(CH)を供給することによって電流および熱を生成する。簡素化のため、次の説明では、水蒸気の電解を実行するSOEC型の高温固体酸化物形電解装置の動作を優先する。しかしながら、この動作は、二酸化炭素(CO)の電解、または水蒸気(HTE)と二酸化炭素(CO)との高温共電解にも適用可能である。さらに、この動作はSOFC型の高温固体酸化物形燃料電池の場合に置き換えることができる。
【0007】
水の電解を実行するには、通常600℃と1000℃との間の高温でこれを実行することが有利であるが、これは、液体の水より水蒸気を電解する方が有利であるため、かつ、反応に必要なエネルギーの一部を、電気より安い熱によって提供することができるためである。
【0008】
高温水蒸気電解(HTSE)を実施するため、SOEC型の高温固体酸化物形電解装置は、互いに重ね合わされた3つの陽極/電解質/陰極層で構成される固体酸化物形電解セル、または電気化学セル、およびバイポーラプレートまたはインターコネクタとも呼ばれる、金属合金で作製された相互接続プレートをそれぞれ含む基本ユニットのスタックで構成されている。各電気化学セルは2つの相互接続プレート間にクランプされている。SOEC型の高温固体酸化物形電解装置はこのとき電気化学セルとインターコネクタとの交互スタックである。SOFC型の高温固体酸化物形燃料電池は同じ型の基本ユニットのスタックで構成されている。この高温技術は可逆的であり、同じスタックが電解モードで動作して水と電気から水素と酸素を生成すること、または燃料電池モードで水素と酸素から電気を生成することができる。
【0009】
各電気化学セルは電解質/電極アセンブリに対応し、これは通常、中央のイオン伝導層によってその電解質が形成されている多層セラミックアセンブリであり、この層は、中実、密であり、封止され、電極を形成している2つの多孔質層間にクランプされている。追加の層が存在してもよいが、これらは、既に説明した層の1つまたは複数を改善する役割を果たすのみであることが留意されるべきである。
【0010】
電気的かつ流体的である相互接続装置は、電気的な観点から、基本ユニットのスタックにおける基本ユニットの各電気化学セルの接続を保証し、セルの一面と陰極との間および次のセルの他方の面と陽極との間の電気接触を、ならびに、流体的な観点から、セルのそれぞれについての試薬の供給および生成物の排出を保証する電子導体である。インターコネクタはしたがって、電流を供給および収集する機能を提供し、分配および/または収集のため、ガス循環室を区切る。
【0011】
より具体的には、インターコネクタの主な機能は、電流の通過だけでなく、各セル付近のガス(すなわち、注入蒸気、HTE電解のために抽出された水素および酸素、SOFCのための注入水素および抽出蒸気を含む空気および燃料)の循環も保証すること、ならびに、それぞれセルの陽極および陰極の側にあるガス循環室である、2つの隣接するセルの陽極および陰極室を分離することである。
【0012】
特に、SOEC型の高温固体酸化物形電解装置では、陰極室は、電気化学反応の生成物である、水蒸気および水素を含む一方、陽極室は、存在すれば、排出ガス、および、電気化学反応の別の生成物である、酸素を含む。SOFC型の高温固体酸化物形燃料電池では、陽極室は燃料を含む一方、陰極室は酸化剤を含む。
【0013】
高温水蒸気電解(HTE)を実行するため、水蒸気(HO)が陰極室に注入される。セルに印加される電流の影響下で、水蒸気の形の水分子の解離が水素電極(陰極)と電解質との間の界面で実行され、この解離により二水素ガス(H)と酸素イオン(O2-)が生成される。二水素(H)は収集され、水素室の出口で排出される。酸素イオン(O2-)は電解質を通って移動し、電解質と酸素電極(陽極)との間の界面で二酸素(O)に再結合する。空気のような排出ガスが陽極で循環するため、ガスの形で生成された酸素を陽極で収集することができる。
【0014】
固体酸化物形燃料電池(SOFC)の動作を保証するため、空気(酸素)が燃料電池の陰極室に、および、水素が陽極室に注入される。空気中の酸素はO2-イオンに解離することになる。これらのイオンは電解質中を陰極から陽極に移動して水素を酸化し、水を形成すると同時に電気を生成することになる。SOFCにおいて、SOEC電解とちょうど同じように、水蒸気は二水素(H)室に見られる。極性が反転するのみである。
【0015】
例示として、図1は、SOEC型の高温固体酸化物形電解装置の動作原理を示す概略図を示す。このような電解装置の機能は、次の電気化学反応にしたがって水蒸気を水素と酸素とに変換することである。
2HO→2H + O
【0016】
この反応は電解装置のセルにおいて電気化学的に実行される。図1に概略的に示すように、各基本電解セル1は、固体電解質3の両側に配置された、陰極2および陽極4で形成されている。2つの電極(陰極および陽極)2および4は、多孔質材料で作製された、電子および/またはイオン伝導体であり、電解質3、は気密性の、電子絶縁体およびイオン伝導体である。電解質3は特にアニオン伝導体、より正確にはO2-イオンのアニオン伝導体とすることができ、電解装置はこのとき、プロトン電解質(H)とは対照的に、アニオン電解装置と呼ばれる。
【0017】
電気化学反応は電子伝導体のそれぞれとイオン伝導体との間の界面で起こる。
【0018】
陰極2で、半反応は次のとおりである。
2HO + 4e→2H + 2O2-
【0019】
陽極4で、半反応は次のとおりである。
2O2-→O + 4e
【0020】
2つの電極2および4の間に介在する電解質3は、陽極4と陰極2との間に課せられる電位差によって作り出される電場の影響下でO2-イオンが移動する場所である。
【0021】
図1における括弧内に示すように、陰極入口での水蒸気には水素Hが伴うことができ、出口で生成および回収される水素には水蒸気が伴うことができる。同様に、点線で示すように、空気のような排出ガスを陽極側入口で注入して、生成された酸素を排出することもできる。排出ガスの注入には、熱調節器として作用する追加の機能がある。
【0022】
基本電解装置、または電解反応器は、陰極2、電解質3、および陽極4を備えた、上述のような基本セル、ならびに電気および流体分配の機能を提供する2つのインターコネクタからなる。
【0023】
生成される水素と酸素との流量を増加させるため、いくつかの基本電解セルを、インターコネクタによって分離して、互いに積み重ねることが知られている。このアセンブリは、電解装置(電解反応器)への電源供給およびガス供給をサポートする2つの端部相互接続プレート間に配置される。
【0024】
SOEC型の高温固体酸化物形電解装置はしたがって、互いに積み重ねられた少なくとも1つの、通常は複数の電解セルを含み、各基本セルは、電解質、陰極および陽極で形成され、電解質は陽極と陰極との間に介在している。
【0025】
前に示したように、1つまたは複数の電極と電気的に接触する流体および電気相互接続装置は一般に、電流を供給および収集する機能を提供し、1つまたは複数のガス循環室を区切る。
【0026】
したがって、陰極室と呼ばれる区画の機能は、電流および水蒸気の分配、ならびに接触している陰極での水素の回収である。
【0027】
陽極室と呼ばれる区画には、電流を分配するとともに、おそらく排出ガスを使用して、接触している陽極で生成された酸素を回収する機能がある。
【0028】
図2は、先行技術によるSOEC型の高温固体酸化物形電解装置の基本ユニットの分解図を示す。この電解装置は、インターコネクタ5と交互に積層された、固体酸化物形セル(SOEC)型の複数の基本電解セルC1、C2を含む。各セルC1、C2は、陰極2.1、2.2および陽極(セルC2の陽極4.2のみが示されている)からなり、これらの間に電解質が配置されている(セルC2の電解質3.2のみが示されている)。
【0029】
インターコネクタ5は、インターコネクタ5と隣接する陰極2.1との間、およびインターコネクタ5と隣接する陽極4.2との間の容積によってそれぞれ画定される、陰極室50および陽極室51間の分離を保証する金属合金部品である。これはまたセルへのガスの分配も保証する。各基本ユニットへの水蒸気の注入は陰極室50で行われる。陰極2.1、2.2での生成された水素および残留蒸気の収集は、セルC1、C2による水蒸気の解離後、セルC1、C2の下流の陰極室50で実行される。陽極4.2で生成された酸素の収集は、セルC1、C2による水蒸気の解離後、セルC1、C2の下流の陽極室51で実行される。インターコネクタ5により、隣接する電極、すなわち陽極4.2と陰極2.1との間の直接接触によってセルC1とC2との間の電流の通過が保証される。
【0030】
高温固体酸化物形電解装置(SOEC)の動作条件は固体酸化物形燃料電池(SOFC)のそれに非常に近く、同じ技術的制約が見られる。
【0031】
したがって、高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルのこのようなスタックの適切な動作には、以下に述べる点を満たすことが主に要求される。
【0032】
まず、2つの連続するインターコネクタ間の電気絶縁を有することが必要であり、そうでないと電気化学セルは短絡することになるが、セルとインターコネクタとの間に良好な電気接触および十分な接触面を有することも必要である。可能な限り低いオーム抵抗がセルとインターコネクタとの間に求められる。
【0033】
また、陽極室と陰極室との間の封止を有することが必要であり、そうでないと生成されたガスが再結合して、効率の低下、および特にスタックを損傷するホットスポットの出現につながることになる。
【0034】
最後に、入口と生成物の回収時の両方でのガスの良好な分配を有することが必須であり、そうでないと、収率の低下、異なる基本ユニット内の圧力および温度の不均一性、またはさらには電気化学セルの重大な劣化が発生することになる。
【0035】
高温で動作する高温電解スタック(SOEC)または燃料電池(SOFC)における流入および流出ガスは、図3を参照して説明するような装置によって管理することができる。装置10はしたがって低温部分PFおよび高温部分PCを含み、高温部分PCは、オーブン11のベース、ガス入口および出口を管理するループチューブ12、および高温電解スタック20(SOEC)または燃料電池(SOFC)を含む。
【0036】
また、図4は、このようなスタック20およびそのクランプシステム60を含むアセンブリ80の一例を示す。このようなアセンブリ80は、特許文献1に記載されているようなものとすることができる。
【0037】
したがって、スタック20は、陰極、陽極、および陰極と陽極との間に介在する電解質でそれぞれ形成される複数の電気化学セル41と、2つの隣接する電気化学セル41の間にそれぞれ配置された複数の中間インターコネクタ42と、を含む。加えて、これは、それぞれ上部スタックエンドプレート43および下部スタックエンドプレート44とも呼ばれる、上部エンドプレート43および下部エンドプレート44を含み、上部エンドプレート43と下部エンドプレート44との間に複数の電気化学セル41および複数の中間インターコネクタ42がクランプされ、または上部エンドプレート43と下部エンドプレート44との間にスタックが配置されている。
【0038】
クランプシステム60は上部クランププレート45および下部クランププレート46を含み、上部クランププレート45と下部クランププレート46との間にスタック20がクランプされている。各クランププレート45、46は4つのクランプオリフィス54を含み、クランプオリフィス54を通ってクランプステム55、またはタイロッドが延在する。クランプ手段56、57、58が上記ステムの端部に設けられている。
【0039】
一般に、これまで、スタック20は、限られた数の電気化学セル41を有する。
【0040】
その動作前、電気化学セル41を、その還元型にし、最初のように酸化させないために、還元熱処理ステップと呼ばれる少なくとも1つの熱処理ステップをスタック20に施す必要がある。この還元ステップは、水素電極では還元ガス、および酸素電極では空気または中性ガスの下での熱機械サイクルとすることができる。このような熱処理ステップはたとえば特許文献2に記載されている。
【0041】
また、これまでに実施されるスタック20は、一般に、その段階のそれぞれで、ジョイントを使用し、これらジョイントは、2つの隣接する別個のガス循環室、すなわち陽極室と陰極室との間の封止を保証せねばならない。このようなジョイントは特許文献3に記載されている。これらのジョイントは、押し込み、定着、微細構造の変化を伴う熱調整が要求されるという特殊性を有する。
【0042】
加えて、特許文献4に記載されている層またはニッケルグリッドのような接触要素も、熱調整中およびスタック20の動作中に押し込まれ、これによりその適切な実施が保証される。水素チャンバにおいて接触要素となる要素も押し込まれる。
【0043】
換言すれば、熱調整ステップ中、スタック20は数センチメートル押し込まれる。これまで、積み重ねられたセルの数が比較的少ないため、押し込みは正しく進行している。
【0044】
しかしながら、本出願人は、より多数の電気化学セルを備えたスタックを作製することを検討してきた。この場合、スタックをクランプするときに予想される動きが、ガイドステム上のブレーシングタイプの機械的遮断問題につながる可能性がある。これらの遮断によりクランプ力の良好な伝達およびしたがって良好な熱調整、および結果的にスタックの通常の動作が妨げられる。
【0045】
これらの欠点に対する解決策は、大きな押し込みに対処するように、補強プレートによって、いくつかのサブスタックを組み立てるスタックのコンセプトを提供することである。しかしながら、このとき各サブスタックを別個に調整する必要があるため、多数のスタックおよびサブスタックを製造せねばならない。
【0046】
しかしながら、加熱にはエネルギーが要求されるため、このようなスタックを調整することは長くてコストがかかるステップである。加えて、現在の装置では、一度に単一のスタックまたはサブスタックを調整することが可能である。
【0047】
結果的に、特にいくつかのスタックを同時に調整するため、高温電解スタック(SOEC)または燃料電池(SOFC)を調整する原理を改善する必要性が依然としてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0048】
【特許文献1】仏国特許出願公開第3045215号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第2870650号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第3078071号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第2900846号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0049】
本発明は、上述の必要性および先行技術の実施形態に関する欠点に少なくとも部分的に対処することを目的とする。
【0050】
これは特に、高温電解スタック(SOEC)または燃料電池スタック(SOFC)についての複数の調整設計を達成しながら、スタックの大きな押し込みストロークにもかかわらず制御されたクランプを維持することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0051】
本発明はしたがって、その態様の1つによれば、高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルの複数のスタックを調整するためのシステムを有し、
各スタックは、陰極、陽極、および陰極と陽極との間に介在する電解質でそれぞれ形成された複数の電気化学セルと、2つの隣接する電気化学セルの間にそれぞれ配置された複数の中間インターコネクタと、を含み、このシステムは、
内部容積を区切る熱筐体と、
内部容積に配置された複数のスタックと、
熱筐体の両側に配置されたフレームと、
熱筐体に重ねられ、フレームに対して可動式にフレームに取り付けられた第1の横材装置と、
複数のクランプロッドであって、各スタックが1つまたは複数のクランプロッドと関連付けられ、クランプロッドは第1の横材装置を通して取り付けられ、スタックに接触してスタックをクランプすることが可能になるように意図されている、複数のクランプロッドと、
複数の弾性復帰部材であって、各スタックが1つまたは複数の弾性復帰部材と関連付けられ、各弾性復帰部材はクランプロッドの周りに取り付けられ、第1の端部によって、固定要素によってそのクランプロッドに固定され、かつ、第2の端部によって、ガイドおよび保持要素によって第1の横材装置に固定され、クランプロッドが、クランプロッドの重量の影響下で圧縮され得る弾性復帰部材によって支持されるようになっている、複数の弾性復帰部材と、
を含むことを特徴とする。
【0052】
本発明による調整システムは、個別に、または任意の可能な技術的組み合わせで採用される次の特徴の1つまたは複数をさらに含むことができる。
【0053】
スタックの数は2と100との間に含まれ得る。好ましくは、スタックの数は4に等しく、特に、十字の形状にすることができる第1の横材装置の良好なバランスを可能にするように、2つずつ2列に配置することができる。
【0054】
加えて、本発明による調整システムは、熱筐体の内部容積に配置され、複数のスタックが配置されているベースを含むことができる。
【0055】
各スタックは、1と10との間に含まれる数の弾性復帰部材と関連付けることができ、各スタックは特に単一の固有の弾性復帰部材および単一の固有のクランプロッドと関連付けられている。各スタックに複数のクランプロッドを有することも可能であるということに留意されたい。利点は、各杖によっておよび各弾性復帰部材によって提供される力を軽減することであろう。クランプの位置合わせがこのとき容易になる。
【0056】
好ましくは、スタックは同一平面上に配置することができる。換言すれば、スタックは互いに隣り合って配置することができ、有利には互いに重なり合わない。
【0057】
さらに、各弾性復帰部材の剛性は、0.1N/mmと1000N/mmとの間、特に1N/mmと20N/mmとの間に含まれ得る。
【0058】
各弾性復帰部材の長さは、0.1mと10mとの間、特に1mと2mとの間に含まれ得る。
【0059】
電気化学セルの数は好ましくは25以上とすることができる。しかしながら、本発明は25未満の電気化学セルの数にも適用される。
【0060】
また、本発明による調整システムは、スタックのための少なくとも1つの支持体、特にスタックごとに1つの支持体を含み、支持体は、フレームに固定され、特に複数のスタックが配置されているベースを通して形成されることができる。
【0061】
さらに、本発明はまた、その態様の別の1つによれば、上で定義したような調整システムによって高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルの複数のスタックをクランプするための方法に関し、この方法は、第1の横材装置をフレームに対して複数のスタックの方向に移動させることからなるステップを含むことを特徴とする。
【0062】
この方法は有利には不活性ガスの下で実施することができる。
【0063】
本発明は、続く詳細な説明、その実施の非限定的な例を読むとともに、添付の図面の概略的および部分的な図を検討すると、よりよく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1】高温固体酸化物形電解装置(SOEC)の動作原理を示す概略図である。
図2】先行技術によるインターコネクタを含む高温固体酸化物形電解装置(SOEC)の一部の分解概略図である。
図3】高温で動作する高温電解(SOEC)または燃料電池(SOFC)スタックが配置される炉のアーキテクチャの原理を示す。
図4】スタックのためのセルフクランプシステムを備えた先行技術によるSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルのスタックの一例を、斜視図および上からの観察によって示す。
図5】クランプなしの空の位置において、高温で動作するSOEC/SOFC型の固体酸化物形セルの複数のスタックの本発明による調整システムの一例を、断面で概略的に示す。
図6図5の調整システムの例を、クランプなしでスタック20に対するクランプロッドの単純な接触位置において、断面で概略的に示す。
図7】クランプありで接触位置にある図5の調整システムの例を、断面で概略的に示す。
図8図7と同様の図による図5の調整システムの代替一実施形態を、断面で概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0065】
これらの図のすべてにおいて、同一の参照符号は同一または同様の要素を示すことができる。
【0066】
加えて、図をより読みやすくするため、図に示す異なる部分は必ずしも均一の縮尺上にあるわけではない。
【0067】
図1から図4は、先行技術および本発明の技術的文脈に関するセクションで先に既に説明した。図1および図2では、水蒸気HOの供給、二水素H、酸素O、空気および電流の分配および回収のための記号および矢印を、明瞭さおよび正確さの目的のために示して、図示の装置の動作を説明していることが明示される。
【0068】
さらに、所与の電気化学セルのすべての構成要素(陽極/電解質/陰極)は好ましくはセラミックであることが留意されるべきである。高温SOEC/SOFC型スタックの動作温度も通常は600℃と1000℃との間に含まれる。
【0069】
加えて、「上部」および「下部」という可能な用語はここで、その使用構成にあるときのSOEC/SOFC型スタックの配向の法線方向にしたがって理解されるべきである。
【0070】
SOEC/SOFC型のいくつかのスタック20の本発明による調整システム100の一例を、異なる図に示す同じ実施形態に関する図5から図7を参照して次に説明する。図8を参照して一変形例を説明する。
【0071】
3つのスタック20の調整をここで考える。しかしながら、スタック20の数は、はるかに多くすることができ、特に2と100との間に含まれる。特に、このとき有利には十字の形をしている第1の横材装置108のバランスを良好にするように、4つのスタック20を2つずつ2列に配置することができる。有利には、スタック20は、同一平面内に互いに隣り合って配置され、したがって互いに重なり合わない。
【0072】
図5において、本発明による調整システム100が示されているが、3つのスタック20でクランプも接触も起こっていない。
【0073】
先行技術および本発明の技術的文脈に関する部分で前述したように、各スタック20は、陰極、陽極、および陰極と陽極との間に介在する電解質でそれぞれ形成された複数の電気化学セル41と、2つの隣接する電気化学セル41の間にそれぞれ配置された複数の中間インターコネクタ42と、を含む。
【0074】
3つのスタック20は、調整システム100の熱筐体102の内部容積Viに配置される。加えて、フレーム104が熱筐体102の両側に配置され、このフレーム104は機械的な力を受けることが可能である。
【0075】
このフレーム104に、フレーム104に対して移動可能な、たとえば摺動する第1の横材装置108が取り付けられている。この第1の横材装置108は、熱筐体102に重ねて、図5では熱筐体102の上方に配置されている。
【0076】
また、3つのクランプロッド110が、各スタック20に1つずつ、第1の横材装置108を通して、たとえば第1の横材装置108に形成されたオリフィスによって、取り付けられている。これら3つのクランプロッド110により3つのスタック20のクランプが可能になる。
【0077】
熱筐体102は、クランプロッド110より大きい開口を含む。少量の断熱ウールをこの開口に配置して、熱損失を制限するが動きを妨げないように柔軟性を保っている。
【0078】
加えて、有利には、3つのばね112が、各スタック20について1つのばね112が使用される。各ばね112はその対応するクランプロッド110の周りに取り付けられている。ばね112は次いで、その第1の端部112aによって、固定要素116によってクランプロッド110に固定され、かつ、その第2の端部112bによって、ガイドおよび保持要素118によって第1の横材装置108に固定されている。換言すれば、図5に見られる第1の横材装置108のこの上昇位置において、クランプロッド110はばね112に載っている。実際、各ばね112は、固定要素116によって対応するクランプロッド110に固定され、ガイドおよび保持要素118によりクランプロッド110のガイドおよび第1の横材装置108に対するばね112の保持が可能になる。したがって、クランプロッド110はばね112によって支持され、ばね112はクランプロッド110の重量のため圧縮されている。
【0079】
各ばね112の剛性は、0.1N/mmと1000N/mmとの間、好ましくは1N/mmと20N/mmとの間に含まれることが留意されるべきである。加えて、各ばね112の長さは0.1mと10mとの間、好ましくは1mと2mとの間に含まれる。
【0080】
有利には、各ばね112の剛性/長さの組み合わせの選択は、数十ミリメートルの潰れまたは緩みが公称クランプに数パーセントの影響を与えるのみであるように行うことができる。大きな長さ、たとえば1.5mで、低剛性の大きなばね112により、たとえ力が加えられる物体のサイズが大幅に変化しても、数kNの力を良好な精度で容易に加えることが可能になる。
【0081】
たとえば、25個のセルおよび200cmのスタック20またはサブスタックを4000Nにクランプせねばならない。調整中のその押し込みストロークは35mm程度である。したがって、1.5mのばね112および6N/mmの剛性で、4kNのクランプを得るには800mmのばね112を押し込むことで十分である。スタック20がその調整中に押し込まれると、クランプの減少は210N、すなわち設定値と比較して力の約5%の変動になる。
【0082】
タイロッドまたはクランプロッド110の膨張の問題も解決することができるが、これは、20℃から850℃まで、膨張係数が12.10-6/℃および1500mmである金属ロッドの膨張は、1500×830×1.2×10-5 = 15mmの膨張を有するためである。この変動の結果、90Nの過負荷が生じる。
【0083】
この図5において、調整システム100が、その剛性を向上させるようにフレーム104に対して固定的に取り付けられ、クランプロッド110によって横断される第2の横材装置114を含むことも見られる。また、3つの自由ガイド要素120が、特にこの第2の横材装置114に存在する。
【0084】
自由ガイド要素120は、直径がクランプロッド110の直径に調整されている中央の円形凹部を含む金属加工品であってもよい。この凹部は、その直径がクランプロッド110の直径より非常にわずかに大きくなるように調整されている。加えて、ガイドは良好にガイドするためにある程度の高さを有する。
【0085】
物体の中心に力を正しく加えることが重要であるため、このような要素は重要である。ガイドにより、調整されるべきスタックの中央にクランプロッドを適切に中心に置くことが可能になる。
【0086】
さらに、3つのスタック20は、ガス交換を可能にするため、ベース106、またはマニホールド106上に配置される。このとき、図5のこの表現においてスタック20には負荷がかからない。
【0087】
有利には、本発明によりこのとき、すべてのばね112に同じ動きを与える第1の横材装置108のおかげで、すべてのばね112に共通の動きを課すことが可能になる。再び有利には、低温領域において、スタック20ごとに単一の独立したばね112を使用することにより、クランプを制御することが可能になる。大きな長さで低い剛性のばねを使用することにより、クランプされるべき物体の位置が大きく変動した場合でも、実質的に一定のクランプを適用することが可能になり得る。
【0088】
第1の横材装置108をフレーム104に対して複数のスタック20に向かって移動させることにより、所望のクランプを得ることが可能になる。この調整は不活性ガスの下で実行することができるが、他の種類のガスを使用することも可能である。
【0089】
より具体的には、各スタック20の内側にガスを分配することができるマニホールドがあれば、このとき内部容積Viを空気下または不活性ガスの下に置くことが可能である。他方、スタック20の内側にガスを分配することができるマニホールドがなければ、このとき内部容積Viを不活性ガスで不活性化する必要がある。
【0090】
図6において、クランプロッド110はスタック20と接触しているが、クランプは実行されていない。この目的のため、第1のスタック20と接触するまで第1の横材装置108を下降させた。
【0091】
スタック20をクランプすることができるよう、図7に示すように、第1の横材装置108を所与の動きによって下向きに移動させて所望のクランプを得る。クランプは、ばね112の剛性に関連する課せられた動きで行われる。したがって、6N/mmのばね112を800mmだけ圧縮して4000Nの力を加えることになる。
【0092】
接触が確立されると、ばね112が伸び、この伸びの影響下で、第1の横材装置108の動きに比例する力がスタック20に加えられる。
【0093】
本発明によるこのクランプ原理には複数の利点がある。たとえば、スタック20が別のものより1mm高ければ、このときスタック20が受けるオーバークランプは6Nとなるが、これは、4000Nが課せられることを考えると無視できる。同様に、スタック20が、調整されたとき、別のものより1mm多く押し込められれば、このときこれは6Nの除荷を受けることになるが、これは、4000Nが課せられることを考えると無視できる。
【0094】
また、15mm程度のクランプロッド110の熱膨張はスタック20に90Nの過負荷をかけるが、これも、4000Nが課せられること、ならびに、約210Nの除荷を作り出す、調整中に生じる、35mmの押し込みを考えると無視できる。また、膨張により部分的に押し込みが補償される。
【0095】
横方向の熱膨張の影響およびスタック20に対してクランプロッド110を中心に置く問題を最小化するため、図8の変形実施形態に示すように、熱筐体102の内部容積Viに支持体または脚124を設けることができる。
【0096】
ガイドの配置は重要なポイントであり、その位置に応じて、特に熱膨張に関して、ガイドが多かれ少なかれ良好になる可能性がある。図8における例は、ガイドがフレーム104および脚124に接続された横材114と一体である限り、有利である。したがって、システム全体が熱くなると、すべてが一緒に膨張することになり、支持点は物体の中心に留まることになる。
【0097】
特に、この例において、各スタック20は、マニホールド106を通して形成された支持体124によって支持される。各支持体124は、低温領域に配置されているフレーム104に有利に接続、固定されている。したがって、完全な機械フレーム104は、クランプロッド110のガイドとともに低温領域にある。
【0098】
一般に、本発明の任意の実施形態に適用可能な方法で、フレーム104を低温領域に配置することが有利である。実際、フレーム104が高温領域にあれば、材料の抵抗が大幅に減少し、力を受けるため、このとき、はるかに高価な材料およびより頑丈な寸法を備えたフレーム104、たとえば、高いほど少なくとも2倍の力を受けるビームを有することが必要である。また、すべての要素、フレーム104、横材114および弾性復帰部材が低温領域にあれば、膨張に関してワークピースを中心に置くことに問題はなく、すべてが良好に位置合わせされたままである。
【0099】
もちろん、本発明は、今説明した実施形態に限定されない。当業者によってこれに様々な修正を行うことができる。
【0100】
特に、オーブン全体を不活性ガスにさらすこと、およびマニホールド106の存在なしで動かすことが可能であるということが留意されるべきである。このとき、オーブンは封止された内部マッフルを含み、クランプロッド110とマッフルとの間の接合部は蛇腹によって作製される。
【符号の説明】
【0101】
1 基本電解セル
2 陰極
3 電解質
4 陽極
5 インターコネクタ
50 陰極室
51 陽極室
10 装置
11 オーブン
12 ループチューブ
20 スタック
41 電気化学セル
42 中間インターコネクタ
43 上部エンドプレート
44 下部エンドプレート
45 上部クランププレート
46 下部クランププレート
54 クランプオリフィス
55 クランプステム
56、57、58 クランプ手段
60 クランプシステム
80 アセンブリ
100 調整システム
102 熱筐体
104 フレーム
106 ベース、マニホールド
108 第1の横材装置
110 クランプロッド
112 ばね
112a 第1の端部
112b 第2の端部
114 第2の横材装置
116 固定要素
118 ガイドおよび保持要素
120 自由ガイド要素
124 支持体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】