IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヒタチ・エナジー・リミテッドの特許一覧

特表2024-543157遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス
<>
  • 特表-遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス 図1
  • 特表-遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス 図2
  • 特表-遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス 図3
  • 特表-遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス 図4
  • 特表-遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス 図5
  • 特表-遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス 図6
  • 特表-遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】遅延およびジッタを制御するためにマルチトランスポートメディア(ブルートゥースメッシュ、WIFIメッシュ、セルラ)を利用するIoTエッジデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/00 20060101AFI20241112BHJP
   H04L 1/08 20060101ALN20241112BHJP
【FI】
H04L1/00 E
H04L1/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531302
(86)(22)【出願日】2022-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-07-16
(86)【国際出願番号】 EP2022083305
(87)【国際公開番号】W WO2023094604
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202141054380
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】22151359.1
(32)【優先日】2022-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】523380173
【氏名又は名称】ヒタチ・エナジー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HITACHI ENERGY LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タンドゥール,ディーパックナート
【テーマコード(参考)】
5K014
【Fターム(参考)】
5K014DA03
5K014DA06
5K014FA11
(57)【要約】
装置であって、装置に第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定させ、第1の送信における第1の複数のデータユニットが、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第1の複数のデータユニットの決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定させ、第2の送信が、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第2の送信が第1の送信の後に続き、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機に提供させるように構成された少なくとも1つの集積回路を備える、装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置(12)であって、前記装置に、
第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定させ、前記第1の送信における前記第1の複数のデータユニットが、送信デバイスeから複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、
前記第1の複数のデータユニットの前記決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定させ、前記第2の送信が、前記送信デバイスと前記受信デバイスとの間の前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスによって受信され、前記第2の送信が前記第1の送信の後に続き、
前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を前記送信機に提供させる
ように構成された少なくとも1つの集積回路(21)を備える、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの集積回路が、前記第1の複数のデータユニットが受信される順序に基づいて、前記第1のデータ送信における前記第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットの各データユニットについて、そのデータユニットが前記受信デバイスで受信されたときを前記装置に決定させるように構成される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットの各々が共通時間基準に関していつ受信されるかを前記装置に決定させるように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、前記第2の送信について遅延目標およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定させ、それに応じて、これの表示をユーザインターフェース(19)に提供させるように構成される、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記集積回路(21)が、前記装置に、前記第1の送信に使用された前記複数の異なる接続を使用する前記第2の送信について、1つまたは複数の遅延およびジッタ目標を達成することができないと判定させ、それに応じて、前記第2の送信のために前記複数の異なる接続と共に使用されるべき1つまたは複数の追加の接続を決定させるように構成される、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、前記受信機で受信された前記第2の送信について、前記第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、それぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、これの表示をユーザインターフェースに提供するように構成される、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、前記受信機で受信された前記第2の送信について、前記第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、前記第2の送信に使用された前記複数の接続のそれぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、前記送信デバイスに、前記第2の送信のデータユニットの送信に使用された前記複数の接続から前記それぞれの接続を削除させるように構成される、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、
前記遅延が基準遅延値から逸脱する量を表す遅延偏差を前記遅延情報として決定する、および
前記ジッタが基準ジッタ値から逸脱する量を表すジッタ偏差を前記ジッタ情報として決定する
の1つまたは複数を行わせるように構成される、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
装置(15)であって、前記装置に、
送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせ、
前記送信デバイスから前記受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信させ、
前記受信情報に従って、前記送信デバイスから前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスへ前記第2の複数のデータユニットの前記第2の送信を行わせる
ように構成された少なくとも1つの集積回路(21)を備える、装置。
【請求項11】
1つまたは複数の前記複数の異なる接続が、
ブルートゥース(登録商標)接続、Wi-Fi接続、イーサネット(登録商標)接続、光接続、およびモバイル通信接続
の1つまたは複数により提供される、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットおよび前記第2の送信の前記第2の複数のデータユニットが、
モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途
の1つまたは複数に関連付けられる、先行する請求項のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することであって、前記第1の送信における前記第1の複数のデータユニットが、送信デバイスからの複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信されることと、
前記第1の複数のデータユニットの前記決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することであって、前記第2の送信が、前記送信デバイスと前記受信デバイスとの間の前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスによって受信され、前記第2の送信が前記第1の送信の後に続くことと、
前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を前記送信機に提供させることと
を含む方法。
【請求項14】
送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせることと、
前記送信デバイスから前記受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信することと、
前記受信情報に従って、前記送信デバイスから前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスへ前記第2の複数のデータユニットの前記第2の送信を行わせることと
を含む方法。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると請求項13または14に記載の方法を実行させるコンピュータ実行可能コードを含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、方法および装置に関し、特に、受信デバイスと送信デバイスとの間のデータの送信を制御するための方法および装置に関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
背景
いくつかの通信デバイスは、複数の接続インターフェースを有する。そのような通信デバイスの一例は、IoT(internet of things:モノのインターネット)デバイスを含む。IoTエッジで複数の接続オプションを同時に利用することは、生の帯域幅を改善するため、またはエンドデバイスでの冗長性を改善するために使用され得る。しかしながら、IoTデバイスとの接続が経時的に様々な遅延およびジッタ性能を経験する可能性があるという問題があり得る。したがって、そのような接続は、例えば、非常に低いデータレートの接続で動作する可能性がある産業用途デバイスを使用する産業用途には適していない可能性がある。要求される限界内の遅延およびジッタ制御は、産業用途を可能にするための性能特性の1つであり得る。
【0003】
いくつかの実施形態の目的は、上述の問題に対処するか、または少なくとも軽減することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
一態様によれば、装置が提供され、装置は、装置に第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定させ、第1の送信における第1の複数のデータユニットは、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第1の複数のデータユニットの決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定させ、第2の送信は、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第2の送信は第1の送信の後に続き、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機に提供させるように構成された少なくとも1つの集積回路を備える。
【0005】
いくつかの実施形態は、それぞれの用途の定義された仕様内でジッタおよび遅延の両方を最適化および制限し得る解決策を提供し得る。
【0006】
装置のさらなる実施形態および態様は、上述の問題の1つまたは複数にさらに対処し得る。
【0007】
少なくとも1つの集積回路は、第1の複数のデータユニットが受信される順序に基づいて、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定するように構成されてもよい。
【0008】
少なくとも1つの集積回路は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各データユニットについて、そのデータユニットが受信デバイスで受信されたときを装置に決定させるように構成されてもよい。
【0009】
少なくとも1つの集積回路は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延と比較して低減された遅延、低減されたジッタ、または低減されたジッタおよび遅延を提供するために、第2の送信について、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを装置に決定させるように構成されてもよい。
【0010】
これは、最適化プロセスまたは機能によって達成され得る。
【0011】
少なくとも1つの集積回路は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各々が共通時間基準に関していつ受信されるかを装置に決定させるように構成されてもよい。
【0012】
少なくとも1つの集積回路は、複数の接続を使用する第2の送信について遅延およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと装置に判定させるように構成されてもよい。
【0013】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第2の送信について遅延目標およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定させ、それに応じて、これの表示をユーザインターフェースに提供させるように構成されてもよい。
【0014】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第1の送信に使用された複数の異なる接続を使用する第2の送信について、1つまたは複数の遅延およびジッタ目標を達成することができないと判定させ、それに応じて、第2の送信のために複数の異なる接続と共に使用されるべき1つまたは複数の追加の接続を決定させるように構成されてもよい。
【0015】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、それぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、これの表示をユーザインターフェースに提供するように構成されてもよい。
【0016】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、第2の送信に使用された複数の接続のそれぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、送信デバイスに、第2の送信のデータユニットの送信に使用された複数の接続からそれぞれの接続を削除させるように構成されてもよい。
【0017】
少なくとも1つの集積回路は、遅延が基準遅延値から逸脱する量を表す遅延偏差を遅延情報として装置に決定させるように構成されてもよい。
【0018】
少なくとも1つの集積回路は、ジッタが基準ジッタ値から逸脱する量を表すジッタ偏差をジッタ情報として装置に決定させるように構成されてもよい。
【0019】
データユニットはパケットであってもよい。
【0020】
少なくとも1つの集積回路は、複数の異なる接続の各々について、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を装置に決定させるように構成されてもよい。
【0021】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース(登録商標)接続、Wi-Fi接続、イーサネット(登録商標)接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0022】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0023】
装置は、受信デバイスであってもよく、または受信デバイスに設けられてもよい。
【0024】
別の態様によれば、装置に、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせ、送信デバイスから受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信させ、受信情報に従って、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第2の複数のデータユニットの第2の送信を行わせるように構成された少なくとも1つの集積回路を備える装置が提供される。
【0025】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第2の送信に使用された1つまたは複数に追加される1つまたは複数の追加の接続を示す情報を受信デバイスから受信させるように構成されてもよい。
【0026】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続から1つまたは複数の接続が除去されるべきであることを示す情報を受信デバイスから受信させるように構成されてもよい。
【0027】
データユニットはパケットであってもよい。
【0028】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース接続、Wi-Fi接続、イーサネット接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0029】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0030】
装置は送信デバイスであってもよく、または送信デバイスに設けられてもよい。
【0031】
一態様によれば、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することであって、第1の送信における第1の複数のデータユニットが、送信デバイスからの複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信されることと、複数のデータユニットの決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することであって、第2の送信が、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第2の送信が第1の送信の後に続くことと、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機に提供させることと、を含む方法が提供される。
【0032】
いくつかの実施形態は、それぞれの用途の定義された仕様内でジッタおよび遅延の両方を最適化および制限し得る解決策を提供し得る。
【0033】
方法のさらなる実施形態および態様は、上述の問題の1つまたは複数にさらに対処し得る。
【0034】
方法は、第1の複数のデータユニットが受信される順序に基づいて、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することを含んでもよい。
【0035】
方法は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各データユニットについて、そのデータユニットが受信デバイスで受信されたときを決定することを含んでもよい。
【0036】
方法は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延と比較して低減された遅延、低減されたジッタ、または低減されたジッタおよび遅延を提供するために、第2の送信について、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することを含んでもよい。
【0037】
これは、最適化プロセスまたは機能によって達成され得る。
【0038】
方法は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各々が共通時間基準に関していつ受信されるかを決定することを含んでもよい。
【0039】
方法は、複数の接続を使用する第2の送信について遅延およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定することを含んでもよい。
【0040】
方法は、第2の送信について遅延目標およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定し、それに応じて、これの表示をユーザインターフェースに提供することを含んでもよい。
【0041】
方法は、第1の送信に使用された複数の異なる接続を使用する第2の送信について、1つまたは複数の遅延およびジッタ目標を達成することができないと判定し、それに応じて、第2の送信のために複数の異なる接続と共に使用されるべき1つまたは複数の追加の接続を決定することを含んでもよい。
【0042】
方法は、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定し、それぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、これの表示をユーザインターフェースに提供することを含んでもよい。
【0043】
方法は、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定し、第2の送信に使用された複数の接続のそれぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、送信デバイスに、第2の送信のデータユニットの送信に使用された複数の接続からそれぞれの接続を削除させることを含んでもよい。
【0044】
方法は、遅延が基準遅延値から逸脱する量を表す遅延偏差を遅延情報として決定することを含んでもよい。
【0045】
方法は、ジッタが基準ジッタ値から逸脱する量を表すジッタ偏差をジッタ情報として決定することを含んでもよい。
【0046】
データユニットはパケットであってもよい。
【0047】
方法は、複数の異なる接続の各々について、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することを含んでもよい。
【0048】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース接続、Wi-Fi接続、イーサネット接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0049】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0050】
方法は、装置によって実行され得る。装置は、受信デバイスであってもよく、または受信デバイスに設けられてもよい。
【0051】
別の態様によれば、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせることと、送信デバイスから受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信することと、受信情報に従って、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第2の複数のデータユニットの第2の送信を行わせることと、を含む方法が提供される。
【0052】
方法は、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続に追加されるべき1つまたは複数の追加の接続を示す受信デバイスからの情報を受信することを含んでもよい。
【0053】
方法は、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続から削除されるべき1つまたは複数の接続を示す受信デバイスからの情報を受信することを含んでもよい。
【0054】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース接続、Wi-Fi接続、イーサネット接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0055】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0056】
データユニットはパケットであってもよい。
【0057】
方法は、装置によって実行され得る。装置は送信デバイスであってもよく、または送信デバイスに設けられてもよい。
【0058】
一態様によれば、少なくとも前述の態様のいずれかによる方法を装置に実行させるためのプログラム命令を含む、コンピュータ可読媒体が提供される。
【0059】
一態様によれば、少なくとも前述の態様のいずれかによる方法を装置に実行させるためのプログラム命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0060】
以上、多くの異なる実施形態について説明した。さらなる実施形態は、上述した実施形態の任意の2つ以上の組み合わせによって提供され得ることを理解されたい。
【0061】
図面の簡単な説明
次に、添付の図面を参照して、単なる例として、1つまたは複数の例を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】送信デバイスおよび受信デバイスを概略的に示す図である。
図2】いくつかの実施形態の方法を概略的に示す図である。
図3】パケットジッタを概略的に示す図である。
図4】経時的なジッタ制御の有無による受信信号のジッタ性能を示す図である。
図5】いくつかの実施形態の装置を示す図である。
図6】いくつかの実施形態の方法を示す図である。
図7】いくつかの実施形態の別の方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
詳細な説明
いくつかの実施形態は、送信デバイスのためのジッタおよび/または遅延制御を提供する。送信デバイスは、受信デバイスへ送信することが可能な任意の適切なデバイスであり得る。
【0064】
送信デバイスは、IoTデバイス、IoTエッジデバイス、マシン通信デバイス、または別のデバイスとの通信を必要とする任意の他の適切なコンピューティングデバイスであってもよい。いくつかの実施形態は、複数の接続性インターフェースおよび/または複数の通信プロトコルをサポートする接続性インターフェースを有する送信デバイスと共に使用されてもよい。接続性インターフェースは、任意の適切な接続性インターフェースとすることができる。接続性インターフェースは、トランスポートメディアプロトコルを使用し得る。いくつかの実施形態の1つまたは複数の接続性インターフェースによってサポートされるトランスポートメディアプロトコルのいくつかの例は、ブルートゥース、Wi-Fi、Wi-Fiメッシュ、イーサネット、光接続、モバイル通信接続などのうちの1つまたは複数を含み得る。移動通信接続は、5G、LTE-A、4G、3Gなどに基づく任意の適切な接続とすることができる。ブルートゥースプロトコルは、Bluetooth5または任意の他のブルートゥースプロトコルであってもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、2つ以上の接続性インターフェースが同じトランスポートメディアプロトコルを使用し得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の接続性インターフェースが異なるトランスポートメディアプロトコルを使用してもよい。
【0066】
送信デバイスのインターフェースは、1つまたは複数の接続を有する任意のトランスポートアクセスメディアに属し得る。
【0067】
図1を参照すると、送信デバイス2および受信デバイス4が概略的に示されている。単なる例として、図1の送信デバイスは、第1の接続性インターフェース6aおよび第2の接続性インターフェース6bを備える。送信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つまたは3つ以上の接続性インターフェースを備えてもよい。送信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つ以上の別個の接続をサポートする1つの接続性インターフェースを備えてもよい。
【0068】
受信デバイスは、第1の接続性インターフェース8aおよび第2の接続性インターフェース8bを有する。受信デバイスの第1の接続性インターフェース8aは、送信デバイスの第1の接続性インターフェース6aから第1のストリームであるストリームAを受信し得る。受信デバイスの第2の接続性インターフェース8bは、送信デバイスの第2の接続性インターフェース6bから第2のストリームであるストリームBを受信し得る。
【0069】
受信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つまたは3つ以上の接続性インターフェースを備えてもよい。受信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つ以上の別個の接続をサポートする1つの接続性インターフェースを備えてもよい。
【0070】
受信デバイスと送信デバイスとの間に1つまたは複数のトランスポートメディアがあることに留意されたい。異なるストリームは、同じまたは異なるトランスポートメディアを介して送信デバイスと受信デバイスとの間で伝送され得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、送信デバイスと受信デバイスとの間に1つまたは複数の中間ノードデバイスが存在してもよい。
【0072】
いくつかの実施形態は、必要に応じて、受信デバイス4において、ジッタ制御、遅延制御、またはジッタおよび遅延制御に関する分析を実行し得る。これにより、通信プロトコルを変更する必要がなくなる可能性がある。受信デバイス4は、遅延のみ、ジッタのみ、またはジッタと遅延の両方の制御を提供するように構成され得る。図1の例では、受信デバイス4は、第1のストリームおよび第2のストリームのジッタおよび遅延を決定するように構成される。これは、ストリームAのジッタおよび遅延判定機能10a、ならびにストリームAのジッタおよび遅延判定機能10bによって決定される。ジッタおよび遅延判定機能10aを提供する回路が、ジッタおよび遅延判定機能10bを提供してもよい。あるいは、ジッタおよび遅延判定機能10bを提供する回路と比較して、別個の回路がジッタおよび遅延判定機能10aを提供してもよい。
【0073】
ジッタおよび遅延判定機能によって決定されたジッタおよび遅延データは、その後、受信デバイスのコントローラ12への入力として提供される。いくつかの実施形態では、受信デバイス4は、コントローラ12によって決定される制御フィードバックを送信デバイスに提供するように構成される。このフィードバックは、送信デバイスによって利用されるべきインターフェースに関する情報を提供し得る。このフィードバックは、代替的または追加的に、送信デバイスによって利用されるべき必要なデータパターンに関する情報を提供してもよい。
【0074】
送信デバイス2は、制御フィードバックを用いるように構成される。送信デバイス2は、各ストリームで送信されるデータを制御するコントローラ15を有する。コントローラ15は、制御フィードバックを受信する。コントローラ15は、このフィードバックに応答して、2つ以上のインターフェースを介したデータの送信を制御し得る。フィードバックを使用して冗長性を追加してもよい。
【0075】
提供されるフィードバックは、送信デバイスおよび/または受信デバイスの用途に依存し得る。用途は、IoT用途、産業用途、または任意の他の適切な用途であってもよい。用途は、特定の遅延およびジッタ仕様を有し得る。フィードバックは、送信デバイスがジッタおよび遅延目標または用途の仕様を満たすために提供され得る。
【0076】
送信デバイスが同時に2つ以上の異なる接続性オプションを使用することにより、送信デバイスの性能を向上させてもよい。この改善は、送信デバイスの接続性関連性能にあり得る。例えば、可用性および/または信頼性を向上させることができる。
【0077】
受信デバイス4は、ユーザインターフェース19を有してもよいし、ユーザインターフェース19に接続されてもよい。ユーザインターフェース19は、ジッタおよび遅延パラメータのうちの1つまたは複数を示すユーザ入力を受信し得る。ユーザインターフェースからの入力は、コントローラに提供され得る。コントローラ12は、ユーザインターフェースに出力を提供し得る。例えば、コントローラは、コントローラが用途目標を達成できない場合に、ユーザインターフェースに出力を提供してもよい。これについては後でより詳細に説明する。ユーザインターフェースは、コントローラ12から受信した情報を表示するように構成されたディスプレイを備え得る。
【0078】
IoTデバイスまたは任意の他の適切なデバイスなどの送信デバイスとの接続は、経時的に様々な遅延およびジッタ性能を経験する可能性がある。要求される限界内の遅延およびジッタ制御は、特定の用途を可能にするため、または特定の用途の性能を改善するために必要とされる性能特性であり得る。
【0079】
単に遅延制御を見る解決策は、ジッタ制御には適していない場合があり、またはその逆もあり得る。大きな遅延を有する接続は、ほとんど無視できるジッタを有する可能性があるが、ジッタ性能が低い接続は、特定の用途の許容限界内の遅延を有する可能性がある。
【0080】
いくつかの実施形態は、ジッタおよび/または遅延がそれぞれの用途に対して定義された仕様または所望の範囲内にあることを確実にすることを目的とする。
【0081】
いくつかの実施形態は、通信プロトコルに関してアグノスティックであり得ることに留意されたい。利用可能な接続性オプションは異なり得る。これは、プロトコルおよび/または業界の好みの変化による可能性がある。
【0082】
説明したように、異なる用途は異なる要件を有し得る。例えば、異なる用途は、その用途のサービス品質(QoS:quality of service)を満たすための異なる性能要件を有し得る。以下の表1に、異なる用途の異なる待機時間(遅延)、ジッタおよびパケット損失要件のいくつかの例を示す。特に、表1は、異なる用途について、待機時間、ジッタ、およびパケット損失メトリックの上限を示している。特定の用途についてこれらの範囲内で通信を保証することができる場合、それぞれの用途のサービス品質は満たされていると見なされ得る。図から分かるように、保護および変電所/工場自動化に関連する産業用途は、音声/ビデオ通話およびCCTV用途と比較して、より厳しい要件を有する。いくつかの産業用途は、低データレート接続に関連付けられ得る。
【0083】
【表1】

遅延は、データが送信機から受信機に移動するための待機時間の尺度である。ジッタは、一対のパケットに対する送信デバイスのパケット間隔と比較した、受信デバイスにおけるパケット間隔の差の尺度である。これに関して、図3を参照する。送信側(送信デバイス)は、時間sにおいてパケット1を送信し、時間sにおいてパケット2を送信する。受信デバイスは、時間rにおいてパケット1を受信し、時間rにおいてパケット2を受信する。rとsとの時間差はDである。時間差は遅延を表す。rとsとの時間差はDである。ジッタがなければ、DおよびDは同じ値になる。しかしながら、図3に概略的に示すように、DはDよりも大きい。この例では、パケットは同じサイズであると仮定する。これらの時間間隔の差|(D-D)-(s-s)|は、2つのパケット間のジッタ遅延を与える。一定のパケットストリームの場合、r-rは遅延の尺度であり得る。
【0084】
図4は、経時的なジッタ制御の有無による受信信号のジッタ性能を示す。この例では、ビデオ/音声通話がQoSについて分析されている。図4は、ジッタ制御メカニズムがない場合、受信信号のジッタが音声/ビデオ通話の許容レベル(30ms)の最大4~5倍になり得ることを示している。200ms付近のジッタスパイクは、ビデオ通話における次の6~7フレームに影響を与える可能性があり、したがって、複数のフレームにわたってQoSが悪くなる。ジッタ制御により、受信信号のジッタをジッタ許容レベル未満に保つことができる。
【0085】
いくつかの実施形態は、遅延および/またはジッタを考慮し得る手法を提供する。
【0086】
いくつかの実施形態によって提供される方法を概略的に示す図2を参照する。いくつかの実施形態の方法は、トレーニング段階および動作段階を有し得る。トレーニング段階では、個々の接続の遅延およびジッタプロファイルが測定される。図2に示す例では、これらはストリームA~Nである。実施形態は、2つ以上のストリームを有し得る。異なるストリームは、前述したように同じ送信デバイスからのものである。
【0087】
個々のストリームごとに、遅延およびジッタ測定値が決定される。これは、ストリームAのジッタおよび遅延判定機能10a、ならびにストリームBのジッタおよび遅延判定機能10bによって決定される。ストリームAは、送信デバイスから受信され、送信デバイスの第1のインターフェース6aによって出力される。ストリームBは、送信デバイスから受信され、送信デバイスの第2のインターフェース6bによって出力される。遅延およびジッタの判定は、N本のストリームごとに行われる。簡単にするために、ストリームAとストリームBの2つのストリームがあると仮定する。しかしながら、実施形態は3つ以上の流れと共に使用されてもよいことを理解されたい。
【0088】
ストリームAの例示的なデータは以下の表2にあり、ストリームBの例示的なデータは以下の表3にある。これらのストリームは、音声/映像データである。しかしながら、これは単なる例であり、ストリームは任意の適切な用途に関連付けられてもよい。遅延偏差のメトリックは、ストリーム上の連続するパケット間で発生する150msを超える遅延を考慮する。例えば、2つのパケット間の160msの遅延は、160ms-150ms=10msの遅延偏差をもたらす。ジッタ偏差のメトリックは、ジッタ偏差が30msを超えるジッタ値を考慮する。例えば、50msのジッタは、50ms-30ms=20msのジッタ偏差をもたらす。
【0089】
ジッタ偏差および遅延偏差を決定するために使用される値は、用途のタイプおよび/またはその用途に関連するQoS要件に依存し得ることに留意されたい。使用される30msおよび150msの値は単なる例であり、他の実施形態では異なる値が使用されてもよい。
【0090】
ストリーム上のすべてのパケットの到着時間は、基準開始時間T0に対するものである。両方のストリームに同じ基準開始時間を用いる。これは、正確な到着時間に基づいてもよいし、基準開始時間に対して測定されてもよい。
【0091】
パケットA1を考える。このパケットは、初期時間T0の180ms後に到着した。遅延は、時間T0からパケットA1の到着時間までの時間である。遅延偏差は、30ms、すなわち180-150msであると決定される。第1のパケットのジッタは0である。
【0092】
パケットA2を考える。このパケットは、時間T0の390ms後に到着する。遅延は、パケットA1の到着時間と比較したパケットA2の到着時間の差であり、390ms-180ms=210msである。遅延偏差は、最初のパケットについて決定され、すなわち遅延210ms-150ms=60msである。ジッタは、パケットA2の遅延偏差-パケットA1のパケット偏差、すなわち60-30である。これにより、30のジッタが得られる。ジッタ偏差の値は、パケットA2について決定されたジッタ30ms=0である。
【0093】
これを各値について繰り返す。遅延偏差またはジッタ偏差の値が0未満である場合、遅延偏差またはジッタ偏差は0として記録され得る。
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】

表2は、インターフェース1上のストリームAが非常に良好なジッタ性能を有するが、より高い遅延偏差率を有することを示している。平均遅延は199msである。平均遅延偏差は約49である。平均ジッタは23.5msであり、平均ジッタ偏差は0である。
【0096】
表3は、ストリームBが良好な遅延偏差性能を有するが、不十分なジッタ性能を有することを示している。平均遅延は約87msである。平均遅延偏差は0である。平均ジッタは約56msであり、平均ジッタ変動は約28msである。
【0097】
ジッタおよび遅延判定機能によって決定されたこれらのジッタおよび遅延データは、その後、受信デバイスのコントローラ12への入力として提供される。コントローラ12によって提供される機能は、図2に概略的に示されている。
【0098】
コントローラ12は、コンバイナまたはデータアグリゲータ14を有する。コンバイナ14は、ストリームAからのデータをストリームBからのデータと結合し得る。これに関して、結合データの一例を示す表4を参照する。
【0099】
【表4】

表4は、表2および表3のすべてのデータを含むことが分かる。データは、基準開始時間T0に対する到着時間に基づいて順序付けられる。その後、遅延、遅延偏差、ジッタおよびジッタ偏差が、結合されたデータについて再び決定される。
【0100】
例えば、パケットB3の場合、パケットA1に対して遅延が決定される。パケットB3の到着時間は変更されない。遅延は250-180=70である。70-150が0未満であるので、遅延偏差は0として記録される。ジッタは10(70-60)であり、10-30が0未満であるので、ジッタ偏差は0である。
【0101】
表4の値では、平均遅延は約60msであり、平均遅延偏差は0である。平均ジッタは約51msである。平均ジッタ偏差は、約27msであり得る。
【0102】
コントローラ12は、必要な最適化目標を決定するように構成される。例えば、最小化されるべき遅延、最小化されるべきジッタ、または最小化されるべき遅延およびジッタの両方である。いくつかの実施形態では、これらのオプションのうちの1つのみがサポートされ得る。他の実施形態では、これらのオプションの2つまたは3つすべてがサポートされてもよい。いくつかの実施形態では、最適化目標は、サポートされる用途に依存し得る。コントローラは、サポートされる用途を判定し、サポートされる用途に基づいて必要なオプションを選択してもよい。
【0103】
コントローラは、一例として、表4によって提供されるように、すべての接続からのデータストリームの到着時間を同時に考慮する。コントローラは、ジッタおよび遅延の両方に関して必要な性能を提供するデータストリームのフィルタ処理された時間サンプルを決定する。これに関して、所望の性能を提供するデータストリームのフィルタ処理された時間サンプルの一例を示す表5を参照する。この例では、平均遅延は約83msであり、平均遅延偏差はゼロである。この例では、平均ジッタは31msであり、平均ジッタ偏差は約8msである。表4のデータと比較すると、ジッタ偏差は27msから8msに改善されている。
【0104】
【表5】

表5から分かるように、パケットの一部が削除され、例えばパケットB5が削除される。これにより、そのパケットによってもたらされる比較的大きなジッタ偏差が削除される。この例では、フィルタ処理された複合ストリームの表は、遅延ゼロおよび遅延ジッタ低減をもたらす到着時間(ToA:time of arrival)のみを抽出している。それぞれのストリームからの対応するデータ点は、送信機側でデータの送信パターンを制御するために利用することができる。コントローラによって提供されるフィルタ処理は、受信したストリームの遅延およびジッタ、ならびに用途の性能要件に依存し得る。
【0105】
受信デバイスは、送信デバイスにフィードバックを提供する。フィードバックは、送信デバイスがデータを送信する必要があるインターフェースの数を示してもよい。フィードバックは、必要なデータパターンを示す。例えば、フィードバックは、ストリームの第1のパケット、第2のパケット、および第4のパケットがストリームBを介して送信され、第3のパケットがストリームAを介して送信されることを示す。
【0106】
フィードバックに基づいて、送信デバイスは、動作段階中に、関連する用途のジッタおよび遅延目標を満たすために、接続を介してデータを送信する。これは動作段階で使用される。
【0107】
動作段階中の送信デバイスは、表5から削除されたパケットを使用して冗長性を追加してもよい。例えば、パケットB5に関連付けられた送信インスタンスの場合、送信デバイスは冗長データを提供する。これは、パケットがデータを送信しないか、または冗長性を向上させるために以前に送信されたデータのコピーを送信することを意味する。受信デバイスからのフィードバックは、冗長性送信インスタンス、および任意選択で、再送信されるデータを指定してもよい。
【0108】
コントローラが用途目標を達成することができない場合、コントローラは、仕様要件と比較したときに欠けている目標に関する情報を提供する。この場合、コントローラは、目標の仕様を達成するために必要となる追加のトランスポートメディアの数に関する推奨を提供してもよい。この決定は、トランスポートメディアの現在の性能からの外挿に基づいてもよい。この情報は、送信デバイスおよび/またはシステムコントローラに提供され得る。例えば、この情報は、システムユーザに提供されてもよい。この情報は、受信デバイスに関連付けられたユーザインターフェースを介してシステムユーザに提供されてもよい。
【0109】
コントローラは、必要な遅延および/またはジッタ目標が現在の接続数では満たされないと判定してもよい。コントローラは、この情報をユーザインターフェースに提供してもよい。代替的または追加的に、コントローラは、送信機から受信機にどのような追加の接続が必要かを決定してもよい。コントローラは、送信機に1つまたは複数の追加の接続を使用させるメッセージを送信機へ送信させてもよい。1つまたは複数の追加の接続が提供される場合、トレーニング段階がトリガされる。追加の接続は、トレーニング段階がトリガされる前に使用されてもよいが、その追加の接続は、単に冗長または反復データを搬送し得る。
【0110】
コントローラは、各接続のサービス品質を監視してもよい。接続のサービス品質が低下している、および/または要求される最小値を満たしていない、および/または変動している場合、コントローラは、これを示す出力をユーザインターフェースに提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは、送信機にサービス品質が低い接続の使用を停止させるか、またはその接続に関連する1つまたは複数のパラメータを変更させるメッセージを送信機へ送信させてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは、送信機に低品質の接続の使用を停止させ、代わりに使用されるべき1つまたは複数の他の接続も示すメッセージを、送信機に送信してもよい。新しい接続が追加され、および/または接続が削除される場合、トレーニング段階がトリガされてもよい。
【0111】
受信デバイスのデータアグリゲータまたはデータコンバイナ14は、異なるストリームを介して受信されたデータを集約し、次いで、集約されたデータを受信ホストに提供する。ホストは、バッファリング動作なしでリアルタイムでデータを受信し得る。
【0112】
実施形態では、ジッタおよび遅延の最適化に関する分析は受信機側で実行され、プロトコルのいずれかの変更を必要としない。受信デバイスは、遅延もしくはジッタのみ、または両方の組み合わせを最適化するように構成することができる。
【0113】
実施形態の性能は、接続の数、受信デバイスから送信接続へのフィードバックの頻度、および必要なデータストリーム送信パターンに送信接続が適合する能力のうちの1つまたは複数に依存し得ることに留意されたい。したがって、より多くの接続および/またはフィードバック頻度の増加により、送信IoTデバイスの性能が改善され得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、トレーニングは、ジッタおよび遅延機能10aおよび10bならびにコントローラならびにデータアグリゲータ14に提供される、ライブデータに対して実行されてもよい。いくつかの実施形態では、トレーニングは継続的に実行されてもよい。例えば、トレーニングは、データのセットに対して実行されてもよい。フィードバックは、次のデータセットで使用される。その次のデータセットに対して新しいトレーニング動作が実行され、そのデータからのフィードバックが次のデータセットに対して使用され、以下同様である。
【0115】
接続の用途および性質に応じて、次のデータセットの異なる接続にわたって送信パターンに提供されるフィードバックは、トレーニングが実行されるデータと比較して、低減された遅延、低減されたジッタ、または低減されたジッタおよび遅延を提供し得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、トレーニングは、トレーニングデータのセットに基づいてもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、トレーニングは定期的に実行されてもよい。
【0118】
いくつかの実施形態では、ジッタおよび/または遅延性能が期待されるレベルを下回ったと判定された場合、トレーニングを再度実行してもよい。
【0119】
コントローラを提供する装置を示す図5を参照する。これは、送信デバイスのコントローラ15であってもよいし、受信デバイス12のコントローラであってもよい。コントローラは、少なくとも1つの集積回路(IC)21を備える装置によって提供され得る。少なくとも1つの集積回路は、少なくとも1つのプロセッサ22と、少なくとも1つのメモリ22とを備え得る。少なくとも1つのプロセッサおよび/または少なくとも1つのメモリは、インターフェース24を介してデータを受信し、および/またはインターフェースを介してデータを出力し得る。少なくとも1つのプロセッサは、実行されると前述の方法を実行させるコンピュータプログラムコードを実行するように構成されてもよい。コンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのメモリに記憶され得る。
【0120】
コントローラは、受信デバイスの一部であってもよいし、別個のデバイスによって提供されてもよい。別個のデバイスは、受信デバイスと同じ場所に配置されてもよく、またはネットワーク接続もしくは他の適切な接続を介して受信デバイスに接続されてもよい。
【0121】
図5のコントローラは、1つもしくは集積回路および/または1つもしくは複数の集積回路ダイによって提供されてもよい。
【0122】
図5の装置は、いくつかの実施形態では、受信デバイスに設けられると、第1および第2のストリームを受信し、さらに、前述のようにジッタおよび遅延分析を実行してもよい。
【0123】
図5の装置は、受信デバイスに設けられる場合、いくつかの実施形態ではデータアグリゲータも提供し得る。
【0124】
他の実施形態では、コントローラは、任意の回路および/またはハードウェアによって提供されてもよいことを理解されたい。
【0125】
例示的な実施形態では、パケットについて言及している。しかしながら、他の実施形態は、任意の他の適切なデータユニットと共に使用されてもよいことを理解されたい。
【0126】
受信デバイスと送信デバイスとの間のフィードバック経路は、任意の適切な接続によって提供され得る。単なる例として、接続はVPN(virtual private networking:仮想プライベートネットワーク)接続によって提供されてもよい。
【0127】
前述の例では、ジッタおよび遅延を決定するために、各ストリームからのデータが最初にチェックされる。これは、許可された遅延および/またはジッタパラメータ内ですべてのストリームが動作しているかどうかに関する第1の決定が行われる場合に有用であり得る。そうである場合、2つのストリームからのデータの結合は実行されない。
【0128】
いくつかの実施形態では、個々のデータストリームに関連するジッタおよび/または遅延の決定は省略されてもよく、結合されたデータストリームのみを分析して遅延および/またはジッタ情報を決定する。
【0129】
前述の例では、ジッタおよび遅延偏差の両方が決定される。遅延のみを考慮する場合、2つのストリームに対してジッタの決定は実行されなくてもよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、パケットジッタまたはパケット遅延変動をジッタの尺度として使用してもよい。パケットジッタは、ネットワークにわたるエンドツーエンド遅延の経時的な変動性において測定される待機時間の変動である。パケットジッタは、平均遅延からの偏差の平均として表され得る。
【0131】
前述の例では、到着時間は基準開始点に対して決定され得る。いくつかの実施形態では、受信されたパケットはタイムスタンプ情報を含んでもよい。代替的または追加的に、このタイムスタンプ情報は、遅延および/またはジッタ情報を決定するために使用され得る。
【0132】
いくつかの実施形態は、プロトコルに対してアグノスティックであり得る。したがって、いくつかの実施形態は、送信デバイスによってサポートされる接続性オプションを利用する。
【0133】
いくつかの実施形態は、送信デバイスと受信機側の両方のアプリケーション層に適用される。いくつかの実施形態は、下位レイヤまたはネットワークレイヤの構成に依存しない場合がある。
【0134】
利用可能な複数の異なる通信技術がある場合、いくつかの実施形態が使用されてもよい。
【0135】
実施形態の適用範囲は広い。
【0136】
例えば、いくつかの実施形態は、電力網ネットワークにおける通信に使用され得る。例えば、受信機およびコントローラを1つの変電所に設け、送信機を別の変電所に設けてもよい。別の例では、受信機およびコントローラを変電所に設け、送信機を電圧調整器に設けてもよい。別の例では、受信機およびコントローラを変電所に設け、送信機をコンデンサバンクに設けてもよい。別の例では、受信機およびコントローラを変電所に設け、送信機を配電エンティティに設けてもよい。
【0137】
いくつかの実施形態は、いわゆるスマートシティ環境で提供されてもよい。受信機およびコントローラは、制御エンティティに設けられてもよく、送信機は、CCTV(closed circuit television:閉回路テレビ)、電気自動車充電ポイント、センサ、およびスマートメータなどのエンティティに設けられてもよい。
【0138】
いくつかの実施形態は、輸送インフラストラクチャにおいて提供され得る。受信機およびコントローラは制御エンティティに設けられてもよく、送信機は車両に設けられてもよい。
【0139】
実施形態は、表1の用途のいずれかをサポートするために、ならびに任意の他の適切なシナリオで提供され得る。
【0140】
方法を示す図6を参照する。方法は、装置によって実行され得る。この装置は、図5に関連して説明したとおりであってもよい。装置は、受信デバイスによって、または受信デバイスにおいて提供され得る。
【0141】
方法は、A1において、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することであって、第1の送信における第1の複数のデータユニットが、送信デバイスからの複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信されることを含む。
【0142】
方法は、A2において、複数のデータユニットの決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することであって、第2の送信が、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第2の送信が第1の送信の後に続くことを含む。
【0143】
方法は、A3において、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機へ提供させることを含む。
【0144】
方法を示す図7を参照する。方法は、装置によって実行され得る。この装置は、図5に関連して説明したとおりであってもよい。装置は、送信デバイスによって、または送信デバイスにおいて提供され得る。
【0145】
方法は、B1において、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせることを含む。
【0146】
方法は、B2において、送信デバイスから受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信することを含む。
【0147】
方法は、B3において、受信情報に従って、送信デバイスから複数の接続を介して受信デバイスへ第2の複数のデータユニットの第2の送信を行わせることを含む。
【0148】
いくつかの実施形態は、プロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、またはハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施されてもよい。ソフトウェアルーチン、アプレット、および/またはマクロを含む、プログラム製品とも呼ばれるコンピュータソフトウェアまたはプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に記憶されてもよく、それらは特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含む。コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されると実施形態を行うように構成される、1つまたは複数のコンピュータ実行可能コンポーネントを含み得る。1つまたは複数のコンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその一部であってもよい。
【0149】
上記の説明は、非限定的な例として、本発明の例示的な実施形態の完全かつ有益な説明を提供した。しかしながら、添付の図面および添付の特許請求の範囲と併せて読めば、前述の説明を考慮して、様々な修正および適合が当業者には明らかになるであろう。しかしながら、本発明の教示のそのようなおよび同様の修正はすべて、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内に入る。実際、1つまたは複数の実施形態と前述の他の実施形態のいずれかとの組み合わせを含むさらなる実施形態がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-07-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置(12)であって、前記装置に、
第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定させ、第1の送信における前記第1の複数のデータユニットが、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、
前記第1の複数のデータユニットの前記決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定させ、前記第2の送信が、前記送信デバイスと前記受信デバイスとの間の前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスによって受信され、前記第2の送信が前記第1の送信の後に続き、
前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機に提供させる
ように構成された少なくとも1つの集積回路(21)を備える、装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの集積回路が、前記第1の複数のデータユニットが受信される順序に基づいて、前記第1のデータ送信における前記第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットの各データユニットについて、そのデータユニットが前記受信デバイスで受信されたときを前記装置に決定させるように構成される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットの各々が共通時間基準に関していつ受信されるかを前記装置に決定させるように構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、前記第2の送信について遅延目標およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定させ、それに応じて、これの表示をユーザインターフェース(19)に提供させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記集積回路(21)が、前記装置に、前記第1の送信に使用された前記複数の異なる接続を使用する前記第2の送信について、1つまたは複数の遅延およびジッタ目標を達成することができないと判定させ、それに応じて、前記第2の送信のために前記複数の異なる接続と共に使用されるべき1つまたは複数の追加の接続を決定させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、受信機で受信された前記第2の送信について、前記第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、それぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、これの表示をユーザインターフェースに提供するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、受信機で受信された前記第2の送信について、前記第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、前記第2の送信に使用された前記複数の接続のそれぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、前記送信デバイスに、前記第2の送信のデータユニットの送信に使用された前記複数の接続から前記それぞれの接続を削除させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、
延が基準遅延値から逸脱する量を表す遅延偏差を前記遅延情報として決定する、および
ッタが基準ジッタ値から逸脱する量を表すジッタ偏差を前記ジッタ情報として決定する
の1つまたは複数を行わせるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
装置(15)であって、前記装置に、
送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせ、
前記送信デバイスから前記受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信させ、
受信した前記情報に従って、前記送信デバイスから前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスへ前記第2の複数のデータユニットの前記第2の送信を行わせる
ように構成された少なくとも1つの集積回路(21)を備える、装置。
【請求項11】
1つまたは複数の前記複数の異なる接続が、
ブルートゥース(登録商標)接続、Wi-Fi接続、イーサネット(登録商標)接続、光接続、およびモバイル通信接続
の1つまたは複数により提供される、請求項1または10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットおよび前記第2の送信の前記第2の複数のデータユニットが、
モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途
の1つまたは複数に関連付けられる、請求項1または10に記載の装置。
【請求項13】
第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することであって、第1の送信における前記第1の複数のデータユニットが、送信デバイスからの複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信されることと、
前記第1の複数のデータユニットの前記決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することであって、前記第2の送信が、前記送信デバイスと前記受信デバイスとの間の前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスによって受信され、前記第2の送信が前記第1の送信の後に続くことと、
前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機に提供させることと
を含む方法。
【請求項14】
送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせることと、
前記送信デバイスから前記受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信することと、
受信した前記情報に従って、前記送信デバイスから前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスへ前記第2の複数のデータユニットの前記第2の送信を行わせることと
を含む方法。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると請求項13または14に記載の方法を実行させるコンピュータ実行可能コードを含むコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、方法および装置に関し、特に、受信デバイスと送信デバイスとの間のデータの送信を制御するための方法および装置に関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
背景
いくつかの通信デバイスは、複数の接続インターフェースを有する。そのような通信デバイスの一例は、IoT(internet of things:モノのインターネット)デバイスを含む。IoTエッジで複数の接続オプションを同時に利用することは、生の帯域幅を改善するため、またはエンドデバイスでの冗長性を改善するために使用され得る。しかしながら、IoTデバイスとの接続が経時的に様々な遅延およびジッタ性能を経験する可能性があるという問題があり得る。したがって、そのような接続は、例えば、非常に低いデータレートの接続で動作する可能性がある産業用途デバイスを使用する産業用途には適していない可能性がある。要求される限界内の遅延およびジッタ制御は、産業用途を可能にするための性能特性の1つであり得る。
【0003】
いくつかの実施形態の目的は、上述の問題に対処するか、または少なくとも軽減することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
一態様によれば、装置が提供され、装置は、装置に第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定させ、第1の送信における第1の複数のデータユニットは、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第1の複数のデータユニットの決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定させ、第2の送信は、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第2の送信は第1の送信の後に続き、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機に提供させるように構成された少なくとも1つの集積回路を備える。
【0005】
いくつかの実施形態は、それぞれの用途の定義された仕様内でジッタおよび遅延の両方を最適化および制限し得る解決策を提供し得る。
【0006】
装置のさらなる実施形態および態様は、上述の問題の1つまたは複数にさらに対処し得る。
【0007】
少なくとも1つの集積回路は、第1の複数のデータユニットが受信される順序に基づいて、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定するように構成されてもよい。
【0008】
少なくとも1つの集積回路は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各データユニットについて、そのデータユニットが受信デバイスで受信されたときを装置に決定させるように構成されてもよい。
【0009】
少なくとも1つの集積回路は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延と比較して低減された遅延、低減されたジッタ、または低減されたジッタおよび遅延を提供するために、第2の送信について、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを装置に決定させるように構成されてもよい。
【0010】
これは、最適化プロセスまたは機能によって達成され得る。
【0011】
少なくとも1つの集積回路は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各々が共通時間基準に関していつ受信されるかを装置に決定させるように構成されてもよい。
【0012】
少なくとも1つの集積回路は、複数の接続を使用する第2の送信について遅延およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと装置に判定させるように構成されてもよい。
【0013】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第2の送信について遅延目標およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定させ、それに応じて、これの表示をユーザインターフェースに提供させるように構成されてもよい。
【0014】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第1の送信に使用された複数の異なる接続を使用する第2の送信について、1つまたは複数の遅延およびジッタ目標を達成することができないと判定させ、それに応じて、第2の送信のために複数の異なる接続と共に使用されるべき1つまたは複数の追加の接続を決定させるように構成されてもよい。
【0015】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、それぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、これの表示をユーザインターフェースに提供するように構成されてもよい。
【0016】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、第2の送信に使用された複数の接続のそれぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、送信デバイスに、第2の送信のデータユニットの送信に使用された複数の接続からそれぞれの接続を削除させるように構成されてもよい。
【0017】
少なくとも1つの集積回路は、遅延が基準遅延値から逸脱する量を表す遅延偏差を遅延情報として装置に決定させるように構成されてもよい。
【0018】
少なくとも1つの集積回路は、ジッタが基準ジッタ値から逸脱する量を表すジッタ偏差をジッタ情報として装置に決定させるように構成されてもよい。
【0019】
データユニットはパケットであってもよい。
【0020】
少なくとも1つの集積回路は、複数の異なる接続の各々について、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を装置に決定させるように構成されてもよい。
【0021】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース(登録商標)接続、Wi-Fi接続、イーサネット(登録商標)接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0022】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0023】
装置は、受信デバイスであってもよく、または受信デバイスに設けられてもよい。
【0024】
別の態様によれば、装置に、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせ、送信デバイスから受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信させ、受信情報に従って、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第2の複数のデータユニットの第2の送信を行わせるように構成された少なくとも1つの集積回路を備える装置が提供される。
【0025】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第2の送信に使用された1つまたは複数に追加される1つまたは複数の追加の接続を示す情報を受信デバイスから受信させるように構成されてもよい。
【0026】
少なくとも1つの集積回路は、装置に、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続から1つまたは複数の接続が除去されるべきであることを示す情報を受信デバイスから受信させるように構成されてもよい。
【0027】
データユニットはパケットであってもよい。
【0028】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース接続、Wi-Fi接続、イーサネット接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0029】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0030】
装置は送信デバイスであってもよく、または送信デバイスに設けられてもよい。
【0031】
一態様によれば、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することであって、第1の送信における第1の複数のデータユニットが、送信デバイスからの複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信されることと、複数のデータユニットの決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することであって、第2の送信が、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第2の送信が第1の送信の後に続くことと、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機に提供させることと、を含む方法が提供される。
【0032】
いくつかの実施形態は、それぞれの用途の定義された仕様内でジッタおよび遅延の両方を最適化および制限し得る解決策を提供し得る。
【0033】
方法のさらなる実施形態および態様は、上述の問題の1つまたは複数にさらに対処し得る。
【0034】
方法は、第1の複数のデータユニットが受信される順序に基づいて、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することを含んでもよい。
【0035】
方法は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各データユニットについて、そのデータユニットが受信デバイスで受信されたときを決定することを含んでもよい。
【0036】
方法は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延と比較して低減された遅延、低減されたジッタ、または低減されたジッタおよび遅延を提供するために、第2の送信について、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することを含んでもよい。
【0037】
これは、最適化プロセスまたは機能によって達成され得る。
【0038】
方法は、第1の送信の第1の複数のデータユニットの各々が共通時間基準に関していつ受信されるかを決定することを含んでもよい。
【0039】
方法は、複数の接続を使用する第2の送信について遅延およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定することを含んでもよい。
【0040】
方法は、第2の送信について遅延目標およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定し、それに応じて、これの表示をユーザインターフェースに提供することを含んでもよい。
【0041】
方法は、第1の送信に使用された複数の異なる接続を使用する第2の送信について、1つまたは複数の遅延およびジッタ目標を達成することができないと判定し、それに応じて、第2の送信のために複数の異なる接続と共に使用されるべき1つまたは複数の追加の接続を決定することを含んでもよい。
【0042】
方法は、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定し、それぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、これの表示をユーザインターフェースに提供することを含んでもよい。
【0043】
方法は、受信機で受信された第2の送信について、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定し、第2の送信に使用された複数の接続のそれぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、送信デバイスに、第2の送信のデータユニットの送信に使用された複数の接続からそれぞれの接続を削除させることを含んでもよい。
【0044】
方法は、遅延が基準遅延値から逸脱する量を表す遅延偏差を遅延情報として決定することを含んでもよい。
【0045】
方法は、ジッタが基準ジッタ値から逸脱する量を表すジッタ偏差をジッタ情報として決定することを含んでもよい。
【0046】
データユニットはパケットであってもよい。
【0047】
方法は、複数の異なる接続の各々について、第1の送信の第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することを含んでもよい。
【0048】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース接続、Wi-Fi接続、イーサネット接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0049】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0050】
方法は、装置によって実行され得る。装置は、受信デバイスであってもよく、または受信デバイスに設けられてもよい。
【0051】
別の態様によれば、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせることと、送信デバイスから受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信することと、受信情報に従って、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第2の複数のデータユニットの第2の送信を行わせることと、を含む方法が提供される。
【0052】
方法は、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続に追加されるべき1つまたは複数の追加の接続を示す受信デバイスからの情報を受信することを含んでもよい。
【0053】
方法は、第2の送信に使用された1つまたは複数の接続から削除されるべき1つまたは複数の接続を示す受信デバイスからの情報を受信することを含んでもよい。
【0054】
1つまたは複数の複数の異なる接続は、ブルートゥース接続、Wi-Fi接続、イーサネット接続、光接続、およびモバイル通信接続のうちの1つまたは複数により提供される。
【0055】
第1の送信の第1の複数のデータユニットおよび第2の送信の第2の複数のデータユニットは、モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途のうちの1つまたは複数に関連付けられてもよい。
【0056】
データユニットはパケットであってもよい。
【0057】
方法は、装置によって実行され得る。装置は送信デバイスであってもよく、または送信デバイスに設けられてもよい。
【0058】
一態様によれば、少なくとも前述の態様のいずれかによる方法を装置に実行させるためのプログラム命令を含む、コンピュータ可読媒体が提供される。
【0059】
一態様によれば、少なくとも前述の態様のいずれかによる方法を装置に実行させるためのプログラム命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0060】
以上、多くの異なる実施形態について説明した。さらなる実施形態は、上述した実施形態の任意の2つ以上の組み合わせによって提供され得ることを理解されたい。
【0061】
図面の簡単な説明
次に、添付の図面を参照して、単なる例として、1つまたは複数の例を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】送信デバイスおよび受信デバイスを概略的に示す図である。
図2】いくつかの実施形態の方法を概略的に示す図である。
図3】パケットジッタを概略的に示す図である。
図4】経時的なジッタ制御の有無による受信信号のジッタ性能を示す図である。
図5】いくつかの実施形態の装置を示す図である。
図6】いくつかの実施形態の方法を示す図である。
図7】いくつかの実施形態の別の方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
詳細な説明
いくつかの実施形態は、送信デバイスのためのジッタおよび/または遅延制御を提供する。送信デバイスは、受信デバイスへ送信することが可能な任意の適切なデバイスであり得る。
【0064】
送信デバイスは、IoTデバイス、IoTエッジデバイス、マシン通信デバイス、または別のデバイスとの通信を必要とする任意の他の適切なコンピューティングデバイスであってもよい。いくつかの実施形態は、複数の接続性インターフェースおよび/または複数の通信プロトコルをサポートする接続性インターフェースを有する送信デバイスと共に使用されてもよい。接続性インターフェースは、任意の適切な接続性インターフェースとすることができる。接続性インターフェースは、トランスポートメディアプロトコルを使用し得る。いくつかの実施形態の1つまたは複数の接続性インターフェースによってサポートされるトランスポートメディアプロトコルのいくつかの例は、ブルートゥース、Wi-Fi、Wi-Fiメッシュ、イーサネット、光接続、モバイル通信接続などのうちの1つまたは複数を含み得る。移動通信接続は、5G、LTE-A、4G、3Gなどに基づく任意の適切な接続とすることができる。ブルートゥースプロトコルは、Bluetooth5または任意の他のブルートゥースプロトコルであってもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、2つ以上の接続性インターフェースが同じトランスポートメディアプロトコルを使用し得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の接続性インターフェースが異なるトランスポートメディアプロトコルを使用してもよい。
【0066】
送信デバイスのインターフェースは、1つまたは複数の接続を有する任意のトランスポートアクセスメディアに属し得る。
【0067】
図1を参照すると、送信デバイス2および受信デバイス4が概略的に示されている。単なる例として、図1の送信デバイスは、第1の接続性インターフェース6aおよび第2の接続性インターフェース6bを備える。送信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つまたは3つ以上の接続性インターフェースを備えてもよい。送信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つ以上の別個の接続をサポートする1つの接続性インターフェースを備えてもよい。
【0068】
受信デバイスは、第1の接続性インターフェース8aおよび第2の接続性インターフェース8bを有する。受信デバイスの第1の接続性インターフェース8aは、送信デバイスの第1の接続性インターフェース6aから第1のストリームであるストリームAを受信し得る。受信デバイスの第2の接続性インターフェース8bは、送信デバイスの第2の接続性インターフェース6bから第2のストリームであるストリームBを受信し得る。
【0069】
受信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つまたは3つ以上の接続性インターフェースを備えてもよい。受信デバイスは、いくつかの実施形態では、2つ以上の別個の接続をサポートする1つの接続性インターフェースを備えてもよい。
【0070】
受信デバイスと送信デバイスとの間に1つまたは複数のトランスポートメディアがあることに留意されたい。異なるストリームは、同じまたは異なるトランスポートメディアを介して送信デバイスと受信デバイスとの間で伝送され得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、送信デバイスと受信デバイスとの間に1つまたは複数の中間ノードデバイスが存在してもよい。
【0072】
いくつかの実施形態は、必要に応じて、受信デバイス4において、ジッタ制御、遅延制御、またはジッタおよび遅延制御に関する分析を実行し得る。これにより、通信プロトコルを変更する必要がなくなる可能性がある。受信デバイス4は、遅延のみ、ジッタのみ、またはジッタと遅延の両方の制御を提供するように構成され得る。図1の例では、受信デバイス4は、第1のストリームおよび第2のストリームのジッタおよび遅延を決定するように構成される。これは、ストリームAのジッタおよび遅延判定機能10a、ならびにストリームBのジッタおよび遅延判定機能10bによって決定される。ジッタおよび遅延判定機能10aを提供する回路が、ジッタおよび遅延判定機能10bを提供してもよい。あるいは、ジッタおよび遅延判定機能10bを提供する回路と比較して、別個の回路がジッタおよび遅延判定機能10aを提供してもよい。
【0073】
ジッタおよび遅延判定機能によって決定されたジッタおよび遅延データは、その後、受信デバイスのコントローラ12への入力として提供される。いくつかの実施形態では、受信デバイス4は、コントローラ12によって決定される制御フィードバックを送信デバイスに提供するように構成される。このフィードバックは、送信デバイスによって利用されるべきインターフェースに関する情報を提供し得る。このフィードバックは、代替的または追加的に、送信デバイスによって利用されるべき必要なデータパターンに関する情報を提供してもよい。
【0074】
送信デバイス2は、制御フィードバックを用いるように構成される。送信デバイス2は、各ストリームで送信されるデータを制御するコントローラ15を有する。コントローラ15は、制御フィードバックを受信する。コントローラ15は、このフィードバックに応答して、2つ以上のインターフェースを介したデータの送信を制御し得る。フィードバックを使用して冗長性を追加してもよい。
【0075】
提供されるフィードバックは、送信デバイスおよび/または受信デバイスの用途に依存し得る。用途は、IoT用途、産業用途、または任意の他の適切な用途であってもよい。用途は、特定の遅延およびジッタ仕様を有し得る。フィードバックは、送信デバイスがジッタおよび遅延目標または用途の仕様を満たすために提供され得る。
【0076】
送信デバイスが同時に2つ以上の異なる接続性オプションを使用することにより、送信デバイスの性能を向上させてもよい。この改善は、送信デバイスの接続性関連性能にあり得る。例えば、可用性および/または信頼性を向上させることができる。
【0077】
受信デバイス4は、ユーザインターフェース19を有してもよいし、ユーザインターフェース19に接続されてもよい。ユーザインターフェース19は、ジッタおよび遅延パラメータのうちの1つまたは複数を示すユーザ入力を受信し得る。ユーザインターフェースからの入力は、コントローラに提供され得る。コントローラ12は、ユーザインターフェースに出力を提供し得る。例えば、コントローラは、コントローラが用途目標を達成できない場合に、ユーザインターフェースに出力を提供してもよい。これについては後でより詳細に説明する。ユーザインターフェースは、コントローラ12から受信した情報を表示するように構成されたディスプレイを備え得る。
【0078】
IoTデバイスまたは任意の他の適切なデバイスなどの送信デバイスとの接続は、経時的に様々な遅延およびジッタ性能を経験する可能性がある。要求される限界内の遅延およびジッタ制御は、特定の用途を可能にするため、または特定の用途の性能を改善するために必要とされる性能特性であり得る。
【0079】
単に遅延制御を見る解決策は、ジッタ制御には適していない場合があり、またはその逆もあり得る。大きな遅延を有する接続は、ほとんど無視できるジッタを有する可能性があるが、ジッタ性能が低い接続は、特定の用途の許容限界内の遅延を有する可能性がある。
【0080】
いくつかの実施形態は、ジッタおよび/または遅延がそれぞれの用途に対して定義された仕様または所望の範囲内にあることを確実にすることを目的とする。
【0081】
いくつかの実施形態は、通信プロトコルに関してアグノスティックであり得ることに留意されたい。利用可能な接続性オプションは異なり得る。これは、プロトコルおよび/または業界の好みの変化による可能性がある。
【0082】
説明したように、異なる用途は異なる要件を有し得る。例えば、異なる用途は、その用途のサービス品質(QoS:quality of service)を満たすための異なる性能要件を有し得る。以下の表1に、異なる用途の異なる待機時間(遅延)、ジッタおよびパケット損失要件のいくつかの例を示す。特に、表1は、異なる用途について、待機時間、ジッタ、およびパケット損失メトリックの上限を示している。特定の用途についてこれらの範囲内で通信を保証することができる場合、それぞれの用途のサービス品質は満たされていると見なされ得る。図から分かるように、保護および変電所/工場自動化に関連する産業用途は、音声/ビデオ通話およびCCTV用途と比較して、より厳しい要件を有する。いくつかの産業用途は、低データレート接続に関連付けられ得る。
【0083】
【表1】

遅延は、データが送信機から受信機に移動するための待機時間の尺度である。ジッタは、一対のパケットに対する送信デバイスのパケット間隔と比較した、受信デバイスにおけるパケット間隔の差の尺度である。これに関して、図3を参照する。送信側(送信デバイス)は、時間sにおいてパケット1を送信し、時間sにおいてパケット2を送信する。受信デバイスは、時間rにおいてパケット1を受信し、時間rにおいてパケット2を受信する。rとsとの時間差はDである。時間差は遅延を表す。rとsとの時間差はDである。ジッタがなければ、DおよびDは同じ値になる。しかしながら、図3に概略的に示すように、DはDよりも大きい。この例では、パケットは同じサイズであると仮定する。これらの時間間隔の差|(D-D)-(s-s)|は、2つのパケット間のジッタ遅延を与える。一定のパケットストリームの場合、r-rは遅延の尺度であり得る。
【0084】
図4は、経時的なジッタ制御の有無による受信信号のジッタ性能を示す。この例では、ビデオ/音声通話がQoSについて分析されている。図4は、ジッタ制御メカニズムがない場合、受信信号のジッタが音声/ビデオ通話の許容レベル(30ms)の最大4~5倍になり得ることを示している。200ms付近のジッタスパイクは、ビデオ通話における次の6~7フレームに影響を与える可能性があり、したがって、複数のフレームにわたってQoSが悪くなる。ジッタ制御により、受信信号のジッタをジッタ許容レベル未満に保つことができる。
【0085】
いくつかの実施形態は、遅延および/またはジッタを考慮し得る手法を提供する。
【0086】
いくつかの実施形態によって提供される方法を概略的に示す図2を参照する。いくつかの実施形態の方法は、トレーニング段階および動作段階を有し得る。トレーニング段階では、個々の接続の遅延およびジッタプロファイルが測定される。図2に示す例では、これらはストリームA~Nである。実施形態は、2つ以上のストリームを有し得る。異なるストリームは、前述したように同じ送信デバイスからのものである。
【0087】
個々のストリームごとに、遅延およびジッタ測定値が決定される。これは、ストリームAのジッタおよび遅延判定機能10a、ならびにストリームBのジッタおよび遅延判定機能10bによって決定される。ストリームAは、送信デバイスから受信され、送信デバイスの第1のインターフェース6aによって出力される。ストリームBは、送信デバイスから受信され、送信デバイスの第2のインターフェース6bによって出力される。遅延およびジッタの判定は、N本のストリームごとに行われる。簡単にするために、ストリームAとストリームBの2つのストリームがあると仮定する。しかしながら、実施形態は3つ以上の流れと共に使用されてもよいことを理解されたい。
【0088】
ストリームAの例示的なデータは以下の表2にあり、ストリームBの例示的なデータは以下の表3にある。これらのストリームは、音声/映像データである。しかしながら、これは単なる例であり、ストリームは任意の適切な用途に関連付けられてもよい。遅延偏差のメトリックは、ストリーム上の連続するパケット間で発生する150msを超える遅延を考慮する。例えば、2つのパケット間の160msの遅延は、160ms-150ms=10msの遅延偏差をもたらす。ジッタ偏差のメトリックは、ジッタ偏差が30msを超えるジッタ値を考慮する。例えば、50msのジッタは、50ms-30ms=20msのジッタ偏差をもたらす。
【0089】
ジッタ偏差および遅延偏差を決定するために使用される値は、用途のタイプおよび/またはその用途に関連するQoS要件に依存し得ることに留意されたい。使用される30msおよび150msの値は単なる例であり、他の実施形態では異なる値が使用されてもよい。
【0090】
ストリーム上のすべてのパケットの到着時間は、基準開始時間T0に対するものである。両方のストリームに同じ基準開始時間を用いる。これは、正確な到着時間に基づいてもよいし、基準開始時間に対して測定されてもよい。
【0091】
パケットA1を考える。このパケットは、初期時間T0の180ms後に到着した。遅延は、時間T0からパケットA1の到着時間までの時間である。遅延偏差は、30ms、すなわち180-150msであると決定される。第1のパケットのジッタは0である。
【0092】
パケットA2を考える。このパケットは、時間T0の390ms後に到着する。遅延は、パケットA1の到着時間と比較したパケットA2の到着時間の差であり、390ms-180ms=210msである。遅延偏差は、最初のパケットについて決定され、すなわち遅延210ms-150ms=60msである。ジッタは、パケットA2の遅延偏差-パケットA1のパケット偏差、すなわち60-30である。これにより、30のジッタが得られる。ジッタ偏差の値は、パケットA2について決定されたジッタ30ms=0である。
【0093】
これを各値について繰り返す。遅延偏差またはジッタ偏差の値が0未満である場合、遅延偏差またはジッタ偏差は0として記録され得る。
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】

表2は、インターフェース1上のストリームAが非常に良好なジッタ性能を有するが、より高い遅延偏差率を有することを示している。平均遅延は199msである。平均遅延偏差は約49である。平均ジッタは23.5msであり、平均ジッタ偏差は0である。
【0096】
表3は、ストリームBが良好な遅延偏差性能を有するが、不十分なジッタ性能を有することを示している。平均遅延は約87msである。平均遅延偏差は0である。平均ジッタは約56msであり、平均ジッタ変動は約28msである。
【0097】
ジッタおよび遅延判定機能によって決定されたこれらのジッタおよび遅延データは、その後、受信デバイスのコントローラ12への入力として提供される。コントローラ12によって提供される機能は、図2に概略的に示されている。
【0098】
コントローラ12は、コンバイナまたはデータアグリゲータ14を有する。コンバイナ14は、ストリームAからのデータをストリームBからのデータと結合し得る。これに関して、結合データの一例を示す表4を参照する。
【0099】
【表4】

表4は、表2および表3のすべてのデータを含むことが分かる。データは、基準開始時間T0に対する到着時間に基づいて順序付けられる。その後、遅延、遅延偏差、ジッタおよびジッタ偏差が、結合されたデータについて再び決定される。
【0100】
例えば、パケットB3の場合、パケットA1に対して遅延が決定される。パケットB3の到着時間は変更されない。遅延は250-180=70である。70-150が0未満であるので、遅延偏差は0として記録される。ジッタは10(70-60)であり、10-30が0未満であるので、ジッタ偏差は0である。
【0101】
表4の値では、平均遅延は約60msであり、平均遅延偏差は0である。平均ジッタは約51msである。平均ジッタ偏差は、約27msであり得る。
【0102】
コントローラ12は、必要な最適化目標を決定するように構成される。例えば、最小化されるべき遅延、最小化されるべきジッタ、または最小化されるべき遅延およびジッタの両方である。いくつかの実施形態では、これらのオプションのうちの1つのみがサポートされ得る。他の実施形態では、これらのオプションの2つまたは3つすべてがサポートされてもよい。いくつかの実施形態では、最適化目標は、サポートされる用途に依存し得る。コントローラは、サポートされる用途を判定し、サポートされる用途に基づいて必要なオプションを選択してもよい。
【0103】
コントローラは、一例として、表4によって提供されるように、すべての接続からのデータストリームの到着時間を同時に考慮する。コントローラは、ジッタおよび遅延の両方に関して必要な性能を提供するデータストリームのフィルタ処理された時間サンプルを決定する。これに関して、所望の性能を提供するデータストリームのフィルタ処理された時間サンプルの一例を示す表5を参照する。この例では、平均遅延は約83msであり、平均遅延偏差はゼロである。この例では、平均ジッタは31msであり、平均ジッタ偏差は約8msである。表4のデータと比較すると、ジッタ偏差は27msから8msに改善されている。
【0104】
【表5】

表5から分かるように、パケットの一部が削除され、例えばパケットB5が削除される。これにより、そのパケットによってもたらされる比較的大きなジッタ偏差が削除される。この例では、フィルタ処理された複合ストリームの表は、遅延ゼロおよび遅延ジッタ低減をもたらす到着時間(ToA:time of arrival)のみを抽出している。それぞれのストリームからの対応するデータ点は、送信機側でデータの送信パターンを制御するために利用することができる。コントローラによって提供されるフィルタ処理は、受信したストリームの遅延およびジッタ、ならびに用途の性能要件に依存し得る。
【0105】
受信デバイスは、送信デバイスにフィードバックを提供する。フィードバックは、送信デバイスがデータを送信する必要があるインターフェースの数を示してもよい。フィードバックは、必要なデータパターンを示す。例えば、フィードバックは、ストリームの第1のパケット、第2のパケット、および第4のパケットがストリームBを介して送信され、第3のパケットがストリームAを介して送信されることを示す。
【0106】
フィードバックに基づいて、送信デバイスは、動作段階中に、関連する用途のジッタおよび遅延目標を満たすために、接続を介してデータを送信する。これは動作段階で使用される。
【0107】
動作段階中の送信デバイスは、表5から削除されたパケットを使用して冗長性を追加してもよい。例えば、パケットB5に関連付けられた送信インスタンスの場合、送信デバイスは冗長データを提供する。これは、パケットがデータを送信しないか、または冗長性を向上させるために以前に送信されたデータのコピーを送信することを意味する。受信デバイスからのフィードバックは、冗長性送信インスタンス、および任意選択で、再送信されるデータを指定してもよい。
【0108】
コントローラが用途目標を達成することができない場合、コントローラは、仕様要件と比較したときに欠けている目標に関する情報を提供する。この場合、コントローラは、目標の仕様を達成するために必要となる追加のトランスポートメディアの数に関する推奨を提供してもよい。この決定は、トランスポートメディアの現在の性能からの外挿に基づいてもよい。この情報は、送信デバイスおよび/またはシステムコントローラに提供され得る。例えば、この情報は、システムユーザに提供されてもよい。この情報は、受信デバイスに関連付けられたユーザインターフェースを介してシステムユーザに提供されてもよい。
【0109】
コントローラは、必要な遅延および/またはジッタ目標が現在の接続数では満たされないと判定してもよい。コントローラは、この情報をユーザインターフェースに提供してもよい。代替的または追加的に、コントローラは、送信機から受信機にどのような追加の接続が必要かを決定してもよい。コントローラは、送信機に1つまたは複数の追加の接続を使用させるメッセージを送信機へ送信させてもよい。1つまたは複数の追加の接続が提供される場合、トレーニング段階がトリガされる。追加の接続は、トレーニング段階がトリガされる前に使用されてもよいが、その追加の接続は、単に冗長または反復データを搬送し得る。
【0110】
コントローラは、各接続のサービス品質を監視してもよい。接続のサービス品質が低下している、および/または要求される最小値を満たしていない、および/または変動している場合、コントローラは、これを示す出力をユーザインターフェースに提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは、送信機にサービス品質が低い接続の使用を停止させるか、またはその接続に関連する1つまたは複数のパラメータを変更させるメッセージを送信機へ送信させてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラは、送信機に低品質の接続の使用を停止させ、代わりに使用されるべき1つまたは複数の他の接続も示すメッセージを、送信機に送信してもよい。新しい接続が追加され、および/または接続が削除される場合、トレーニング段階がトリガされてもよい。
【0111】
受信デバイスのデータアグリゲータまたはデータコンバイナ14は、異なるストリームを介して受信されたデータを集約し、次いで、集約されたデータを受信ホストに提供する。ホストは、バッファリング動作なしでリアルタイムでデータを受信し得る。
【0112】
実施形態では、ジッタおよび遅延の最適化に関する分析は受信機側で実行され、プロトコルのいずれかの変更を必要としない。受信デバイスは、遅延もしくはジッタのみ、または両方の組み合わせを最適化するように構成することができる。
【0113】
実施形態の性能は、接続の数、受信デバイスから送信接続へのフィードバックの頻度、および必要なデータストリーム送信パターンに送信接続が適合する能力のうちの1つまたは複数に依存し得ることに留意されたい。したがって、より多くの接続および/またはフィードバック頻度の増加により、送信IoTデバイスの性能が改善され得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、トレーニングは、ジッタおよび遅延判定機能10aおよび10bならびにコントローラならびにデータアグリゲータ14に提供される、ライブデータに対して実行されてもよい。いくつかの実施形態では、トレーニングは継続的に実行されてもよい。例えば、トレーニングは、データのセットに対して実行されてもよい。フィードバックは、次のデータセットで使用される。その次のデータセットに対して新しいトレーニング動作が実行され、そのデータからのフィードバックが次のデータセットに対して使用され、以下同様である。
【0115】
接続の用途および性質に応じて、次のデータセットの異なる接続にわたって送信パターンに提供されるフィードバックは、トレーニングが実行されるデータと比較して、低減された遅延、低減されたジッタ、または低減されたジッタおよび遅延を提供し得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、トレーニングは、トレーニングデータのセットに基づいてもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、トレーニングは定期的に実行されてもよい。
【0118】
いくつかの実施形態では、ジッタおよび/または遅延性能が期待されるレベルを下回ったと判定された場合、トレーニングを再度実行してもよい。
【0119】
コントローラを提供する装置を示す図5を参照する。これは、送信デバイスのコントローラ15であってもよいし、受信デバイスのコントローラ12であってもよい。コントローラは、少なくとも1つの集積回路(IC)21を備える装置によって提供され得る。少なくとも1つの集積回路は、少なくとも1つのプロセッサ22と、少なくとも1つのメモリ22とを備え得る。少なくとも1つのプロセッサおよび/または少なくとも1つのメモリは、インターフェース24を介してデータを受信し、および/またはインターフェースを介してデータを出力し得る。少なくとも1つのプロセッサは、実行されると前述の方法を実行させるコンピュータプログラムコードを実行するように構成されてもよい。コンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのメモリに記憶され得る。
【0120】
コントローラは、受信デバイスの一部であってもよいし、別個のデバイスによって提供されてもよい。別個のデバイスは、受信デバイスと同じ場所に配置されてもよく、またはネットワーク接続もしくは他の適切な接続を介して受信デバイスに接続されてもよい。
【0121】
図5のコントローラは、1つもしくは複数の集積回路および/または1つもしくは複数の集積回路ダイによって提供されてもよい。
【0122】
図5の装置は、いくつかの実施形態では、受信デバイスに設けられると、第1および第2のストリームを受信し、さらに、前述のようにジッタおよび遅延分析を実行してもよい。
【0123】
図5の装置は、受信デバイスに設けられる場合、いくつかの実施形態ではデータアグリゲータも提供し得る。
【0124】
他の実施形態では、コントローラは、任意の回路および/またはハードウェアによって提供されてもよいことを理解されたい。
【0125】
例示的な実施形態では、パケットについて言及している。しかしながら、他の実施形態は、任意の他の適切なデータユニットと共に使用されてもよいことを理解されたい。
【0126】
受信デバイスと送信デバイスとの間のフィードバック経路は、任意の適切な接続によって提供され得る。単なる例として、接続はVPN(virtual private networking:仮想プライベートネットワーク)接続によって提供されてもよい。
【0127】
前述の例では、ジッタおよび遅延を決定するために、各ストリームからのデータが最初にチェックされる。これは、許可された遅延および/またはジッタパラメータ内ですべてのストリームが動作しているかどうかに関する第1の決定が行われる場合に有用であり得る。そうである場合、2つのストリームからのデータの結合は実行されない。
【0128】
いくつかの実施形態では、個々のデータストリームに関連するジッタおよび/または遅延の決定は省略されてもよく、結合されたデータストリームのみを分析して遅延および/またはジッタ情報を決定する。
【0129】
前述の例では、ジッタおよび遅延偏差の両方が決定される。遅延のみを考慮する場合、2つのストリームに対してジッタの決定は実行されなくてもよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、パケットジッタまたはパケット遅延変動をジッタの尺度として使用してもよい。パケットジッタは、ネットワークにわたるエンドツーエンド遅延の経時的な変動性において測定される待機時間の変動である。パケットジッタは、平均遅延からの偏差の平均として表され得る。
【0131】
前述の例では、到着時間は基準開始点に対して決定され得る。いくつかの実施形態では、受信されたパケットはタイムスタンプ情報を含んでもよい。代替的または追加的に、このタイムスタンプ情報は、遅延および/またはジッタ情報を決定するために使用され得る。
【0132】
いくつかの実施形態は、プロトコルに対してアグノスティックであり得る。したがって、いくつかの実施形態は、送信デバイスによってサポートされる接続性オプションを利用する。
【0133】
いくつかの実施形態は、送信デバイスと受信機側の両方のアプリケーション層に適用される。いくつかの実施形態は、下位レイヤまたはネットワークレイヤの構成に依存しない場合がある。
【0134】
利用可能な複数の異なる通信技術がある場合、いくつかの実施形態が使用されてもよい。
【0135】
実施形態の適用範囲は広い。
【0136】
例えば、いくつかの実施形態は、電力網ネットワークにおける通信に使用され得る。例えば、受信機およびコントローラを1つの変電所に設け、送信機を別の変電所に設けてもよい。別の例では、受信機およびコントローラを変電所に設け、送信機を電圧調整器に設けてもよい。別の例では、受信機およびコントローラを変電所に設け、送信機をコンデンサバンクに設けてもよい。別の例では、受信機およびコントローラを変電所に設け、送信機を配電エンティティに設けてもよい。
【0137】
いくつかの実施形態は、いわゆるスマートシティ環境で提供されてもよい。受信機およびコントローラは、制御エンティティに設けられてもよく、送信機は、CCTV(closed circuit television:閉回路テレビ)、電気自動車充電ポイント、センサ、およびスマートメータなどのエンティティに設けられてもよい。
【0138】
いくつかの実施形態は、輸送インフラストラクチャにおいて提供され得る。受信機およびコントローラは制御エンティティに設けられてもよく、送信機は車両に設けられてもよい。
【0139】
実施形態は、表1の用途のいずれかをサポートするために、ならびに任意の他の適切なシナリオで提供され得る。
【0140】
方法を示す図6を参照する。方法は、装置によって実行され得る。この装置は、図5に関連して説明したとおりであってもよい。装置は、受信デバイスによって、または受信デバイスにおいて提供され得る。
【0141】
方法は、A1において、第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することであって、第1の送信における第1の複数のデータユニットが、送信デバイスからの複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信されることを含む。
【0142】
方法は、A2において、複数のデータユニットの決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することであって、第2の送信が、送信デバイスと受信デバイスとの間の複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、第2の送信が第1の送信の後に続くことを含む。
【0143】
方法は、A3において、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を送信機へ提供させることを含む。
【0144】
方法を示す図7を参照する。方法は、装置によって実行され得る。この装置は、図5に関連して説明したとおりであってもよい。装置は、送信デバイスによって、または送信デバイスにおいて提供され得る。
【0145】
方法は、B1において、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせることを含む。
【0146】
方法は、B2において、送信デバイスから受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信することを含む。
【0147】
方法は、B3において、受信情報に従って、送信デバイスから複数の接続を介して受信デバイスへ第2の複数のデータユニットの第2の送信を行わせることを含む。
【0148】
いくつかの実施形態は、プロセッサによって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、またはハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施されてもよい。ソフトウェアルーチン、アプレット、および/またはマクロを含む、プログラム製品とも呼ばれるコンピュータソフトウェアまたはプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に記憶されてもよく、それらは特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含む。コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されると実施形態を行うように構成される、1つまたは複数のコンピュータ実行可能コンポーネントを含み得る。1つまたは複数のコンピュータ実行可能コンポーネントは、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその一部であってもよい。
【0149】
[付記]
(1) 装置(12)であって、前記装置に、
第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定させ、前記第1の送信における前記第1の複数のデータユニットが、送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信され、
前記第1の複数のデータユニットの前記決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定させ、前記第2の送信が、前記送信デバイスと前記受信デバイスとの間の前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスによって受信され、前記第2の送信が前記第1の送信の後に続き、
前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を前記送信機に提供させる
ように構成された少なくとも1つの集積回路(21)を備える、装置。
【0150】
(2) 前記少なくとも1つの集積回路が、前記第1の複数のデータユニットが受信される順序に基づいて、前記第1のデータ送信における前記第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定するように構成される、項目(1)に記載の装置。
【0151】
(3) 前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットの各データユニットについて、そのデータユニットが前記受信デバイスで受信されたときを前記装置に決定させるように構成される、項目(1)または項目(2)に記載の装置。
【0152】
(4) 前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットの各々が共通時間基準に関していつ受信されるかを前記装置に決定させるように構成される、項目(3)に記載の装置。
【0153】
5) 前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、前記第2の送信について遅延目標およびジッタ目標のうちの1つまたは複数を達成することができないと判定させ、それに応じて、これの表示をユーザインターフェース(19)に提供させるように構成される、先行する項目のいずれか1項に記載の装置。
【0154】
(6) 前記集積回路(21)が、前記装置に、前記第1の送信に使用された前記複数の異なる接続を使用する前記第2の送信について、1つまたは複数の遅延およびジッタ目標を達成することができないと判定させ、それに応じて、前記第2の送信のために前記複数の異なる接続と共に使用されるべき1つまたは複数の追加の接続を決定させるように構成される、先行する項目のいずれか1項に記載の装置。
【0155】
(7) 前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、前記受信機で受信された前記第2の送信について、前記第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、それぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、これの表示をユーザインターフェースに提供するように構成される、先行する項目のいずれか1項に記載の装置。
【0156】
8) 前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、前記受信機で受信された前記第2の送信について、前記第2の送信に使用された1つまたは複数の接続のサービス品質メトリックを決定させ、前記第2の送信に使用された前記複数の接続のそれぞれの接続のそれぞれのサービス品質メトリックの低下を判定したことに応答して、前記送信デバイスに、前記第2の送信のデータユニットの送信に使用された前記複数の接続から前記それぞれの接続を削除させるように構成される、先行する項目のいずれか1項に記載の装置。
【0157】
(9) 前記少なくとも1つの集積回路(21)が、前記装置に、
前記遅延が基準遅延値から逸脱する量を表す遅延偏差を前記遅延情報として決定する、および
前記ジッタが基準ジッタ値から逸脱する量を表すジッタ偏差を前記ジッタ情報として決定する
の1つまたは複数を行わせるように構成される、先行する項目のいずれか1項に記載の装置。
【0158】
(10) 装置(15)であって、前記装置に、
送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせ、
前記送信デバイスから前記受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信させ、
前記受信情報に従って、前記送信デバイスから前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスへ前記第2の複数のデータユニットの前記第2の送信を行わせる
ように構成された少なくとも1つの集積回路(21)を備える、装置。
【0159】
(11) 1つまたは複数の前記複数の異なる接続が、
ブルートゥース(登録商標)接続、Wi-Fi接続、イーサネット(登録商標)接続、光接続、およびモバイル通信接続
の1つまたは複数により提供される、先行する項目のいずれか1項に記載の装置。
【0160】
(12) 前記第1の送信の前記第1の複数のデータユニットおよび前記第2の送信の前記第2の複数のデータユニットが、
モノのインターネット用途、産業用途、保護用途、距離保護用途、差動保護用途、工場用途、変電所用途、自動化用途、変電所自動化用途、および工場自動化用途
の1つまたは複数に関連付けられる、先行する項目のいずれか1項に記載の装置。
【0161】
(13) 第1のデータ送信における第1の複数のデータユニットの遅延情報および/またはジッタ情報を決定することであって、前記第1の送信における前記第1の複数のデータユニットが、送信デバイスからの複数の異なる接続を介して受信デバイスによって受信されることと、
前記第1の複数のデータユニットの前記決定された遅延情報および/またはジッタ情報に応じて、第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを決定することであって、前記第2の送信が、前記送信デバイスと前記受信デバイスとの間の前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスによって受信され、前記第2の送信が前記第1の送信の後に続くことと、
前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかに関する情報を前記送信機に提供させることと
を含む方法。
【0162】
(14) 送信デバイスから複数の異なる接続を介して受信デバイスへ第1の複数のデータユニットの第1の送信を行わせることと、
前記送信デバイスから前記受信デバイスへの第2の複数のデータユニットの第2の送信のために、前記第2の複数のデータユニットのうちのどの1つまたは複数が冗長データを提供するべきかを示す情報を受信することと、
前記受信情報に従って、前記送信デバイスから前記複数の異なる接続を介して前記受信デバイスへ前記第2の複数のデータユニットの前記第2の送信を行わせることと
を含む方法。
【0163】
(15) 少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると項目(13)または項目(14)に記載の方法を実行させるコンピュータ実行可能コードを含むコンピュータプログラム。
【0164】
上記の説明は、非限定的な例として、本発明の例示的な実施形態の完全かつ有益な説明を提供した。しかしながら、添付の図面および添付の特許請求の範囲と併せて読めば、前述の説明を考慮して、様々な修正および適合が当業者には明らかになるであろう。しかしながら、本発明の教示のそのようなおよび同様の修正はすべて、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内に入る。実際、1つまたは複数の実施形態と前述の他の実施形態のいずれかとの組み合わせを含むさらなる実施形態がある。
【国際調査報告】