(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】データ送信方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/115 20230101AFI20241112BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20241112BHJP
H04W 4/30 20180101ALI20241112BHJP
【ＦＩ】
H04W72/115
H04W72/21
H04W4/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531626
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2022132971
(87)【国際公開番号】W WO2023109431
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111523030.7
(32)【優先日】2021-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．３ＧＰＰ
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】ＨＵＡＷＥＩ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＩＥＳ ＣＯ．，ＬＴＤ．
【住所又は居所原語表記】Ｈｕａｗｅｉ Ａｄｍｉｎｉｓｔｒａｔｉｏｎ Ｂｕｉｌｄｉｎｇ， Ｂａｎｔｉａｎ， Ｌｏｎｇｇａｎｇ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ， Ｓｈｅｎｚｈｅｎ， Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５１８１２９， Ｐ．Ｒ． Ｃｈｉｎａ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】チェン，アルカイ
(72)【発明者】
【氏名】ミー，シーアン
(72)【発明者】
【氏名】リヤオ，シュウゥリー
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ，ヨウローン
(72)【発明者】
【氏名】ドウ，シュヨンユエ
【テーマコード（参考）】
5K067
【Ｆターム（参考）】
5K067AA23
5K067BB21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
(57)【要約】
データ送信方法および装置が提供される。提供される方法および装置では、端末は、送信されるべきデータの一部を適切に破棄し、基地局に通知して、XRデータの送信プロセスにおける資源利用を改善することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって：ネットワーク・デバイスから、構成されたグラント（CG）情報を取得する段階であって、前記CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、前記一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される、段階と；
指示情報を前記ネットワーク・デバイスに送信する段階であって、前記指示情報は、上りリンク・データ送信が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会で実行されないことを示し、Nは正の整数である、段階と；
前記N個のCG送信機会で前記上りリンク・データ送信をスキップする段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記指示情報は、CG送信機会数情報を含み、前記CG送信機会数情報はNを示す、請求項１に記載の方法。
【請求項3】
前記指示情報は、CGインデックス情報を含み、前記CGインデックス情報は、前記一つまたは複数のCG送信機会を示す、請求項１に記載の方法。
【請求項4】
前記指示情報は、上りリンク制御情報（UCI）に含まれるか、または前記指示情報は、媒体アクセス制御（MAC）制御要素（CE）によって搬送される、請求項１ないし３のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
上りリンク・データはピクチャー・データを含み、Nの値は：ピクチャーグループ（GOP）内の残りのデータ・フレームの数；
データ・フレームを挿入する遅延；または
前記データ・フレームの残りの送信遅延予算
のうちの1つに基づいて決定される、請求項１ないし４のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
当該方法は：前記ネットワーク・デバイスから論理チャネル構成情報を取得することをさらに含み、前記論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、前記論理チャネル構成情報は、前記論理チャネルに対応し、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、
請求項１ないし５のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項１ないし５のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
通信方法であって：構成されたグラント（CG）情報を端末に送信する段階であって、前記CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、前記一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される、段階と；
前記端末から指示情報を受信する段階であって、前記指示情報は、前記端末が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会において上りリンク・データ送信を実行しないことを示し、Nは正の整数である、段階と；
前記N個のCG送信機会において前記端末からの上りリンク・データ受信をスキップする段階とを含む、
方法。
【請求項9】
前記指示情報は、CG送信機会数情報を含み、前記CG送信機会数情報は、Nを示す、請求項８に記載の方法。
【請求項10】
前記指示情報はCGインデックス情報を含み、前記CGインデックス情報は前記一つまたは複数のCG送信機会を示す、請求項８に記載の方法。
【請求項11】
前記指示情報は上りリンク制御情報（UCI）に含まれるか、または前記指示情報は媒体アクセス制御（MAC）制御要素（CE）によって搬送される、請求項８ないし１０のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
当該方法は：使用するために前記端末以外の別の端末に、前記N個のCG送信機会に対応する全部または一部の資源を割り当てる段階をさらに含む、
請求項８ないし１１のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
当該方法は：論理チャネル構成情報を前記端末に送信する段階をさらに含み、前記論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、前記論理チャネル構成情報は、前記論理チャネルに対応し、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、
請求項８ないし１２のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項８ないし１２のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
インターフェース・モジュールおよび処理モジュールを有する通信装置であって、前記インターフェース・モジュールは、ネットワーク・デバイスから、構成されたグラント（CG）情報を取得するように構成されており、前記CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、前記一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用されるものであり；
前記インターフェース・モジュールはさらに、指示情報を前記ネットワーク・デバイスに送信するように構成されており、前記指示情報は、上りリンク・データ送信が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会で実行されないことを示し、Nは正の整数であり；
前記処理モジュールは、前記N個のCG送信機会で前記上りリンク・データ送信をスキップするよう当該装置を制御するように構成されている、
装置。
【請求項16】
前記指示情報は、CG送信機会数情報を含み、前記CG送信機会数情報はNを示す、請求項１５に記載の装置。
【請求項17】
前記指示情報は、CGインデックス情報を含み、前記CGインデックス情報は、前記一つまたは複数のCG送信機会を示す、請求項１５に記載の装置。
【請求項18】
前記指示情報は、上りリンク制御情報（UCI）に含まれるか、または前記指示情報は、媒体アクセス制御（MAC）制御要素（CE）によって搬送される、請求項１５ないし１７のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
上りリンク・データはピクチャー・データを含み、Nの値は：ピクチャーグループ（GOP）内の残りのデータ・フレームの数；
データ・フレームを挿入する遅延；または
前記データ・フレームの残りの送信遅延予算
のうちの1つに基づいて決定される、請求項１５ないし１８のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記インターフェース・モジュールはさらに、前記ネットワーク・デバイスから論理チャネル構成情報を取得するように構成されており、前記論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、前記論理チャネル構成情報は、前記論理チャネルに対応し、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項１５ないし１９のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項１５ないし１９のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
インターフェース・モジュールおよび処理モジュールを有する通信装置であって：前記インターフェース・モジュールは、構成されたグラント（CG）情報を端末に送信するように構成されており、前記CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、前記一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用されるものであり；
前記インターフェース・モジュールはさらに、前記端末から指示情報を受信するように構成されており、前記指示情報は、前記端末が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会において上りリンク・データ送信を実行しないことを示し、Nは正の整数であり；
前記処理モジュールは、前記N個のCG送信機会において前記端末からの上りリンク・データ受信をスキップするよう当該装置を制御するように構成されている、
装置。
【請求項23】
前記指示情報は、CG送信機会数情報を含み、前記CG送信機会数情報は、Nを示す、請求項２２に記載の装置。
【請求項24】
前記指示情報はCGインデックス情報を含み、前記CGインデックス情報は前記一つまたは複数のCG送信機会を示す、請求項２２に記載の装置。
【請求項25】
前記指示情報は上りリンク制御情報（UCI）に含まれるか、または前記指示情報は媒体アクセス制御（MAC）制御要素（CE）によって搬送される、請求項２２ないし２４のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項26】
前記処理モジュールはさらに、使用するために前記端末以外の別の端末に、前記N個のCG送信機会に対応する全部または一部の資源を割り当てるように構成されている、請求項２２ないし２５のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項27】
前記インターフェース・モジュールは、論理チャネル構成情報を前記端末に送信するように構成されており、前記論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、前記論理チャネル構成情報は、前記論理チャネルに対応し、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項２２ないし２６のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項28】
前記CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項２２ないし２６のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
プロセッサを有する通信装置であって、前記プロセッサはメモリに結合され、前記メモリはプログラムまたは命令を記憶するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記プロセッサによって実行されると、当該装置は、請求項１ないし７のうちいずれか一項に記載の方法または請求項８ないし１４のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができるようにされる、通信装置。
【請求項30】
コンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令が実行されると、コンピュータが、請求項１ないし７のうちいずれか一項に記載の方法または請求項８ないし１４のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができるようにされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項31】
請求項１ないし７のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたモジュール、または請求項８ないし１４のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたモジュールを有する通信装置。
【請求項32】
コンピュータ・プログラム・コードを含むコンピュータ・プログラム・プロダクトであって、前記コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で実行されると、請求項１ないし７のうちいずれか一項に記載の方法または請求項８ないし１４のうちいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ・プログラム・プロダクト。
【請求項33】
プロセッサを有するチップであって、前記プロセッサはメモリに結合され、前記メモリは命令を記憶するように構成され、前記命令が前記プロセッサによって実行されると、当該チップは、請求項１ないし７のうちいずれか一項に記載の方法または請求項８ないし１４のうちいずれか一項に記載の方法を実施できるようにされる、チップ。
【請求項34】
請求項１５ないし２１のうちいずれか一項に記載の装置と、請求項２２ないし２８のうちいずれか一項に記載の装置とを有する通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月13日に中国国家知識産権局に出願された「データ送信方法および装置」という名称の中国特許出願第202111523030.7号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願は、通信技術の分野に関し、詳細には、データ送信方法および装置に関する。
本願は、通信技術の分野に関し、詳細には、データ送信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークにおいて、エクステンデッド・リアリティ（extended reality、XR）技術は、マルチビュー、強い対話性、および他の利点によって、ユーザーにとって全く新しい視覚的体験を提供することができ、したがって、大きな応用価値および商業的可能性を有する。XR技術は、仮想現実（virtual reality、VR）、拡張現実（augmented reality、AR）、混合現実（mixed reality、MR）、および他の技術をカバーし、それらは、娯楽、ゲーム、医療、広告、産業、オンライン教育、および工学などの多くの分野に広く適用されている。
【0004】
XRデータ送信は、典型的には、ピクチャー・フレームの形で実行され、典型的には、同じピクチャー・フレームに対応する異なるデータ・パケット間には依存関係がある。いくつかのデータ・パケットの送信においてエラーが発生した場合、または送信が遅延予算を超えた場合、ピクチャー・フレームの送信は失敗する。したがって、限られた無線資源を効率的に使用することによってXRデータ送信の効率をどのようにして改善するかが、緊急に解決されるべき問題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の側面によれば、本願のある実施形態は、通信方法を提供する。方法は、端末によって実行されてもよく、または端末のコンポーネント（たとえば、プロセッサ、チップ、またはチップ・システム）によって実行されてもよく、または端末の全部または一部の機能を実装することができる論理モジュールまたはソフトウェアによって実装されてもよい。方法は、ネットワーク・デバイスから、構成されたグラント（configured grant、CG）情報を取得する段階であって、CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される、段階と；指示情報をネットワーク・デバイスに送信する段階であって、指示情報は、上りリンク・データ送信が一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会で実行されないことを示し、Nは正の整数である、段階と；N個のCG送信機会で上りリンク・データ送信をスキップする段階とを含む。任意的に、CG情報は、無線資源制御（radio resource control、RRC）メッセージにおいて搬送される。たとえば、CG情報は、RRCメッセージにおけるConfiguredGrantConfig情報要素であってもよい。
【0006】
この方法において、N回のCG送信機会における上りリンク・データ送信がスキップされる理由は、N回のCG送信機会において送信されるべき上りリンク・データが送信され、ネットワーク・デバイスによって正しく受信されたとしても、ネットワーク・デバイスが上りリンク・データに対応するXRデータ（たとえば、ピクチャー・フレーム）を正常に復元することができないためである。加えて、ネットワーク・デバイスは、指示情報を介して、N個のCG送信機会上の上りリンク・データ送信がスキップされることを通知され、その結果、ネットワーク・デバイスは、資源使用を適時に知ることができる。このようにして、サービスおよびスケジューリング要件に基づいて、ネットワーク・デバイスは、使用のために別のサービスまたは別の端末に、これらのスキップされるCG送信機会に対応する資源を割り当てることができ、それにより、全体的なシステム資源利用を改善する。
【0007】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、指示情報は、CG送信機会数情報を含み、CG送信機会数情報はNを示す。CG送信機会数情報は、端末によってスキップされるCG送信機会の数であって、ネットワーク・デバイスに示される数として理解されてもよい。この情報に基づいて、ネットワーク・デバイスは、端末によってスキップされるCG送信機会の数を正確に知ることができ、CG送信機会に対応する資源を解放し再割り当てするときに、資源の量をより精密に制御することができ、それにより、資源利用をさらに改善する。
【0008】
任意的に、CG送信機会数情報は、任意的な情報であってもよい。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、CG送信機会数情報は、スキップされるCG送信機会の数を示す。指示情報がCG送信機会数情報を含まないとき、既定数のCG送信機会がデフォルトでスキップされ、既定数は、たとえば、1であってもよい。
【0009】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、指示情報は、CGインデックス情報を含み、CGインデックス情報は、一つまたは複数のCG送信機会を示す。前記一つまたは複数のCG送信機会は、CGインデックス情報を使用することによってインデックス付けされうる。CG機構において、ネットワーク・デバイスは、端末のために、異なるインデックスをもつCG送信機会の複数のグループを構成してもよい。ネットワーク・デバイスが、CG送信機会の特定のグループ内にあり、端末によってスキップされるCG送信機会を知ることができるようにするために、スキップされるCG送信機会に対応するインデックスが、CGインデックス情報を使用することによってネットワーク・デバイスに示されてもよく、それにより、ネットワーク・デバイスは、スキップされたCG送信機会に対応する資源を正確に解放し、割り当てることができ、それにより資源利用率を改善する。
【0010】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、指示情報は、上りリンク制御情報（uplink control information、UCI）に含まれるか、または指示情報は、媒体アクセス制御（media access control、MAC）制御要素（control element、CE）によって搬送される。
【0011】
指示情報がUCIに含まれるとき、任意的に、UCIは、物理上りリンク共有チャネル（physical uplink shared channel、PUSCH）上で搬送されてもよく、または物理上りリンク制御チャネル（physical uplink control channel、PUCCH）上で搬送されてもよい。任意的に、UCIは、構成されたグラントUCI（CG-UCI）であり、CG-UCIは、CG関連制御情報をネットワーク・デバイスに送信するために使用される。CG-UCIは、指示情報のみを含んでいてもよく、または指示情報および他の情報を含んでいてもよい。たとえば、他の情報は、次の情報、すなわち：ハイブリッド自動再送要求（hybrid automatic repeat request、HARQ）情報、冗長バージョン（redundancy version、RV）情報、新データ・インジケータ（new data indicator、NDI）情報、またはチャネル占有時間（channel occupancy time、COT）共有情報のうちの一つまたは複数を含む。HARQ情報は、上りリンク・データ送信に対応するHARQプロセス番号を示し、RV情報は、上りリンク・データ送信に対応するRVを示し、NDI情報は、上りリンク・データ送信が新しいデータであるかどうかを示し、COT共有情報は、ライセンスされない周波数帯通信シナリオにおけるチャネル占有時間情報を示す。
【0012】
UCIにおける指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8の、異なるスキップされるCG送信機会の数が示されてもよい。指示情報がCGインデックス情報を含むとき、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドは4ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつCG送信機会の最大12個のグループが1つの帯域幅部分（bandwidth part、BWP）上である端末のために構成されることを考慮すると、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつCG送信機会の最大12個のグループを示しうる。この場合、CGインデックス情報は、物理層でCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0013】
UCIは指示情報を含み、そのため、端末が送信されるべき上りリンク・データを有さないか、またはPUSCH資源を有さない場合であっても、端末は、PUCCH資源を使用することによって、指示情報をネットワーク・デバイスに適時に送信することができ、したがって、ネットワーク・デバイスは、資源割振りを適時に調整することができる。
【0014】
指示情報がMAC CEによって搬送されるとき、任意的に、指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8の異なるスキップされるCG送信機会の数が示されてもよい。指示情報がCGインデックス情報を含むとき、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドは5ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつCG送信機会の最大32個のグループが1つのMACエンティティ上である端末のために構成されることを考慮すると、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつCG送信機会の最大32個のグループを示してもよい。この場合、CGインデックス情報は、MAC層でCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0015】
指示情報はMAC CEによって搬送され、それにより、MAC層と物理層との間の対話が簡略化でき、それにより処理遅延を短縮する。
【0016】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、N個のCG送信機会上で上りリンク・データ送信をスキップする複数の異なる実装がある。
【0017】
ある可能な実装では、N個のCG送信機会上のMACプロトコル・データ・ユニット（protocol data unit、PDU）は生成されなくてもよい。
【0018】
別の可能な実装では、N個のCG送信機会に対応するキャッシュされたデータは、クリアまたは解放されうる。
【0019】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、上りリンク・データはピクチャー・データを含み、Nの値は、ピクチャーグループ（group of pictures、GOP）内の残りのデータ・フレームの数、データ・フレームを挿入する遅延、またはデータ・フレームの残りの送信遅延予算に基づいて決定される。
【0020】
たとえば、Iフレーム／Pフレームが送信されるとき、GOP内の残りのIフレームおよび／またはPフレームの数がNとして決定されてもよい。
【0021】
Nを決定するこの仕方において、別の例では、Iフレーム／Pフレームが送信されるとき、Iフレームの送信においてエラーが発生した場合、物理層は、そのエラーをアプリケーション層にフィードバックし、アプリケーション層は、そのIフレームを再挿入する。このプロセスは、特定の遅延を必要とする。端末側は、遅延を推定し、遅延に基づいてNを決定してもよい。
【0022】
Nを決定するこの仕方において、別の例では、基本層データ・パケットおよび向上層データ・パケットが送信されるとき、データ・フレームの基本層データ・パケットの送信においてエラーが発生した場合、そのデータ・フレームの残りの送信時間予算内のCG送信機会の数がNとして決定されてもよい。
【0023】
Nを決定するこの仕方において、前述の実装によれば、スキップされる必要があるCG送信機会の数Nは、異なるソース・コーディング構成またはシナリオに基づいてより正確に決定されることができ、それにより、過度に大きいNによって引き起こされるデータ送信失敗が最大限に回避でき、過度に小さいNによって引き起こされる資源浪費も最大限に回避できる。
【0024】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、方法は、ネットワーク・デバイスから論理チャネル構成情報を取得することをさらに含み、論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、論理チャネル構成情報は、構成される論理チャネルに対応し、スキップされることが許容される一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。端末側は、論理チャネル構成情報に基づいて、論理チャネルに対応するCG送信機会をスキップすることを決定し、該N個のCG送信機会上で上りリンク・データ送信が実行されないことを示すために、ネットワーク・デバイスに指示情報を送信してもよい。任意的に、論理チャネル構成情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Y（Yは0より大きい整数である）をさらに含み、端末側は、この情報に基づいて、スキップされる必要があるCG送信機会を決定してよい。この実装では、端末は、端末送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の数がYより大きいとき、ネットワーク・デバイスが、論理チャネルに対応する残りのCG送信機会に対応する資源を解放／非アクティブ化／無効化する（disable）ことを知ることができ、その結果、端末は、指示情報をネットワーク・デバイスに適時に送信するように促されるか、または奨励されることができる。
【0025】
論理チャネル構成情報は、RRCメッセージ内のLogicalChannelConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、論理チャネルを構成するための情報要素を含む。LogicalChannelConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、その論理チャネルに対応し、端末がスキップすることが許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、LogicalChannelConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Yを構成するためのものである。
【0026】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。端末側は、CG情報に基づいて、CG情報を使用することによって構成されたCG送信機会をスキップすることを決定し、N個のCG送信機会上で上りリンク・データ送信が実行されないことを示すために、指示情報をネットワーク・デバイスに送信しうる。任意的に、CG情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Z（Zは0より大きい整数である）をさらに含み、端末は、この情報に基づいて、スキップされる必要があるCG送信機会を決定してもよい。この実装では、端末は、端末送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の数がZより大きいとき、ネットワーク・デバイスが残りのCG送信機会に対応する資源を解放／非アクティブ化／無効化（disable）することを知ることができ、それにより、端末は、指示情報をネットワーク・デバイスに適時に送信するように促されるかまたは奨励されうる。
【0027】
CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、CGを構成するための情報要素を含む。ConfiguredGrantConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、CG情報を使って構成され、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、ConfiguredGrantConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Zを構成するためのものである。
【0028】
第2の側面によれば、本願のある実施形態は、通信方法を提供する。方法は、ネットワーク・デバイスによって実行されてもよく、または、ネットワーク・デバイスのコンポーネント（たとえば、プロセッサ、チップ、またはチップ・システム）によって実行されてもよく、または、ネットワーク・デバイスのすべてまたはいくつかの機能を実装することができる論理モジュールまたはソフトウェアによって実装されてもよい。当該方法は、端末にCG情報を送信する段階であって、前記CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、前記一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される、段階と；前記端末から指示情報を受信する段階であって、前記指示情報は、前記端末が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会において上りリンク・データ送信を実行しないことを示し、Nは正の整数である、段階と；前記N個のCG送信機会において前記端末からの上りリンク・データ受信をスキップする段階とを含む。任意的に、CG情報は、RRCメッセージにおいて搬送される。たとえば、CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよい。
【0029】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、指示情報は、CG送信機会数情報を含み、CG送信機会数情報は、Nを示す。CG送信機会数情報は、端末によってスキップされるCG送信機会の数であって、ネットワーク・デバイスに対して示される数として理解されてよい。
【0030】
任意的に、CG送信機会数情報は、任意的な情報であってもよい。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、CG送信機会数情報は、スキップされたCG送信機会の数を示す。指示情報がCG送信機会数情報を含まないとき、既定数のCG送信機会がデフォルトでスキップされ、既定数は、たとえば、1であってもよい。
【0031】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、指示情報はCGインデックス情報を含み、CGインデックス情報は前記一つまたは複数のCG送信機会を示す。前記一つまたは複数のCG送信機会は、CGインデックス情報を使用することによってインデックス付けされうる。
【0032】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、指示情報はUCIに含まれるか、または指示情報はMAC CEによって搬送される。
【0033】
指示情報がUCIに含まれるとき、任意的に、UCIは、PUSCHまたはPUCCH上で搬送されうる。任意的に、UCIはCG-UCIであり、CG-UCIは、CG関連制御情報をネットワーク・デバイスに送信するために使用される。CG-UCIは、指示情報のみを含んでいてもよく、または指示情報および他の情報を含んでいてもよい。たとえば、他の情報は、以下の情報、すなわち、HARQ情報、RV情報、NDI情報、またはCOT共有情報のうちの一つまたは複数を含む。HARQ情報は、上りリンク・データ送信に対応するHARQプロセス番号を示し、RV情報は、上りリンク・データ送信に対応するRVを示し、NDI情報は、上りリンク・データ送信が新しいデータであるかどうかを示し、COT共有情報は、ライセンスされない周波数帯通信シナリオにおけるチャネル占有時間情報を示す。
【0034】
UCIにおける指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8個の異なるスキップされるCG送信機会が示されうる。指示情報がCGインデックス情報を含むとき、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドは4ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会が1つのBWP上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会を示してもよい。この場合、CGインデックス情報は、物理層でのCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0035】
指示情報がMAC CEによって搬送されるとき、任意的に、指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8個の異なるスキップされるCG送信機会が示されうる。指示情報がCGインデックス情報を含むとき、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドは5ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会が1つのMACエンティティ上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会を示してもよい。この場合、CGインデックス情報は、MAC層でCGインデックスを示すことが理解されうる。
【0036】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、方法は、使用するために前記端末以外の別の端末に、または使用するために別のサービスに、N個のCG送信機会に対応する全部または一部の資源を割り当てる段階をさらに含む。ネットワーク・デバイスは、指示情報を介して、端末がN個のCG送信機会上での上りリンク・データ送信をスキップすることを知り、N個のCG送信機会に対応する一部または全部の資源を解放して、これらの資源を、使用するために前記端末以外の前記別の端末に、または使用するために前記別の動的にスケジューリングされるサービスにさらに割り当ててもよく、それにより、資源利用率を改善する。
【0037】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、方法は、論理チャネル構成情報を端末に送信する段階をさらに含み、論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、論理チャネル構成情報は、構成される論理チャネルに対応し、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。
【0038】
任意的に、論理チャネル構成情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Y（Yは0より大きい整数である）をさらに含む。ネットワーク・デバイスは、カウンタを維持し、CG送信機会における端末の送信ステータスに基づいてカウンタを更新してもよい。カウンタのカウント値が最大数Yに達したとき、ネットワーク・デバイスは、残りのCG送信機会に対応する資源を解放し、使用のために前記資源を別の端末に割り当て、それにより、資源利用率を改善する。残りのCG送信機会に対応する資源を解放することは、残りのCG送信機会に対応するCG構成を非アクティブ化することとして理解されてもよい。
【0039】
任意的に、ネットワーク・デバイスは、端末が指示情報をネットワーク・デバイスに報告する動機を改善するために、以下の機構に従ってカウンタを更新してもよい。
【0040】
端末がL（Lは0より大きい整数）個のCG送信機会でデータを送信することに失敗する（ここで、可能性のある原因は、端末がこれらのCG送信機会でデータ送信を実行するが送信が失敗すること、または端末がこれらのCG送信機会で送信をスキップすることである）が、端末が指示情報を送信しないとき、ネットワーク・デバイスは、Lを加えることによってカウンタを更新する。端末がL個のCG送信機会でデータ送信をスキップし、これらのCG送信機会でのデータ送信がスキップされることを示す指示情報を送信するときは、ネットワーク・デバイスは、カウンタを更新しない。カウンタを更新するこのような仕方で、端末は、指示情報を介して、スキップされるCG送信機会をネットワーク・デバイスに報告するように促されうる。端末の報告は、CG送信機会に対応するCG構成が非アクティブ化される可能性を低減することができるので、端末は、データ送信を実行するためにより多くのCG送信機会を占有することを期待しうる。
【0041】
論理チャネル構成情報は、RRCメッセージ内のLogicalChannelConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、論理チャネルを構成するための情報要素を含む。LogicalChannelConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、論理チャネルに対応し、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、LogicalChannelConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Yを構成するためのものである。
【0042】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。
【0043】
任意的に、CG情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Z（Zは0より大きい整数である）をさらに含む。ネットワーク・デバイスは、カウンタを保持し、CG送信機会における端末の送信ステータスに基づいてカウンタを更新してもよい。カウンタのカウント値が最大数Zに達したとき、ネットワーク・デバイスは、残りのCG送信機会に対応する資源を解放し、前記資源を使用のために別の端末に割り当て、それにより、資源利用率を改善する。前記任意的な仕方でカウンタを更新するこの方式、および前記任意的な仕方の有益な効果については、前述の実装における説明を参照されたい。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0044】
CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、CGを構成するための情報要素を含む。ConfiguredGrantConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、CG情報を使って構成され、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、ConfiguredGrantConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Zを構成するためのものである。
【0045】
第3の側面によれば、本願のある実施形態は装置を提供する。装置は、第1の側面または第1の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実装しうる。装置は、前記方法を実行するように構成された対応するユニットまたはモジュールを含む。装置に含まれるユニットまたはモジュールは、ソフトウェアおよび／またはハードウェアを使用することによって実装されうる。たとえば、装置は、端末であってもよく、または方法を実施する際に端末をサポートするチップ、チップ・システム、プロセッサ等であってもよく、または端末の全部もしくは一部の機能を実施することができる論理モジュールもしくはソフトウェアであってもよい。
【0046】
第4の側面によれば、本願のある実施形態は装置を提供する。装置は、第2の側面または第2の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実装しうる。装置は、前記方法を実行するように構成された対応するユニットまたはモジュールを含む。装置に含まれるユニットまたはモジュールは、ソフトウェアおよび／またはハードウェアを使用することによって実装されうる。たとえば、装置は、ネットワーク・デバイスであってもよく、または方法を実施する際にネットワーク・デバイスをサポートするチップ、チップ・システム、プロセッサ等であってもよく、またはネットワーク・デバイスの全部もしくは一部の機能を実施することができる論理モジュールもしくはソフトウェアであってもよい。
【0047】
第5の側面によれば、本願のある実施形態は、プロセッサを含む装置を提供する。プロセッサはメモリに結合され、メモリは命令を記憶するように構成され、命令がプロセッサによって実行されると、装置は、第1の側面または第1の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実装できるようにされる。
【0048】
第6の側面によれば、本願のある実施形態は、プロセッサを含む装置を提供する。プロセッサはメモリに結合され、メモリは命令を記憶するように構成され、命令がプロセッサによって実行されると、装置は、第2の側面または第2の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実装できるようにされる。
【0049】
第7の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令が実行されると、コンピュータは、第1の側面または第1の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行できるようにされる。
【0050】
第8の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令が実行されると、コンピュータは、第2の側面または第2の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行できるようにされる。
【0051】
第9の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、コンピュータ・プログラム・コードを含み、コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の側面または第1の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行できるようにされる。
【0052】
第10の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、コンピュータ・プログラム・コードを含み、コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の側面または第2の側面の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行できるようにされる。
【0053】
第11の側面によれば、本願のある実施形態は、プロセッサを含むチップを提供する。プロセッサはメモリに結合され、メモリは命令を記憶するように構成され、命令がプロセッサによって実行されると、チップは、第1の側面、第2の側面、第1の側面の可能な実装、または第2の側面の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実装できるようにされる。
【0054】
第12の側面によれば、本願のある実施形態は、第3の側面による装置と第4の側面による装置とを含む通信システムを提供する。
【0055】
第13の側面によれば、本願の一実施形態は、第5の側面による装置と第6の側面による装置とを含む通信システムを提供する。
【0056】
第1の側面における特徴に対応する第2の側面ないし第8の側面における特徴の有益な効果については、第1の側面における関連する説明を参照することが理解されうる。詳細は再度説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本願によるある実施形態が適用される通信システムの図である。
【0058】
【図2】本願の実施形態が適用可能ないくつかのシステム・フレームワークの図の一である。
【図3】本願の実施形態が適用可能ないくつかのシステム・フレームワークの図の一である。
【図4】本願の実施形態が適用可能ないくつかのシステム・フレームワークの図の一である。
【図5】本願の実施形態が適用可能ないくつかのシステム・フレームワークの図の一である。
【0059】
【図6】周期的データを示す図である。
【0060】
【図7】ピクチャー・フレームでのインターネットプロトコル（Internet protocol、IP）パケットの送信の影響の図である。
【0061】
【図8】向上層データ・パケットに対する基本層データ・パケットの送信の影響の図である。
【0062】
【図9】別のPフレームに対するPフレームの送信の影響の図である。
【0063】
【図10】本願のある実施形態によるデータ送信方法の図である。
【0064】
【図11】構成されたグラント（configured grant、CG）送信機会をスキップすることの図である。
【0065】
【図12】CG送信機会数情報およびCGインデックス情報を搬送する媒体アクセス制御（media access control、MAC）制御要素（control element、CE）を示す。
【0066】
【図13】CG送信機会をスキップすることの別の図である。
【0067】
【図14】本願のある実施形態による端末の構造の図である。
【0068】
【図15】本願のある実施形態による装置の構造の図である。
【0069】
【図16】本願のある実施形態による別の装置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
図1は、本願のある実施形態が適用される通信システムのアーキテクチャーの図である。図1に示されるように、通信システムは、無線アクセスネットワーク100と、コアネットワーク130とを含む。任意的に、通信システム1000は、インターネット140をさらに含んでいてもよい。無線アクセスネットワーク100は、少なくとも1つの無線アクセスネットワーク・デバイス（たとえば、図1の110aおよび110b）を含んでいてもよく、少なくとも1つの端末（たとえば、図1の120a～120j）をさらに含んでいてもよい。端末は、無線方式で無線アクセスネットワーク・デバイスに接続され、無線アクセスネットワーク・デバイスは、無線または有線方式でコアネットワークに接続される。コアネットワーク・デバイスおよび無線アクセスネットワーク・デバイスは、独立した異なるデバイスであってもよく、またはコアネットワーク・デバイスの機能および無線アクセスネットワーク・デバイスの論理機能が同じデバイスに統合され、またはコアネットワーク・デバイスのいくつかの機能および無線アクセスネットワーク・デバイスのいくつかの機能が1つのデバイスに統合される。端末間および無線アクセスネットワーク装置間の接続のためには、有線または無線方式が使用されてもよい。図1は単なる図解である。通信システムは、他のネットワーク・デバイスをさらに含んでいてもよく、たとえば、図1に示されていない中継デバイスおよびバックホールデバイスをさらに含んでいてもよい。
【0071】
本願の実施形態において提供される方法および装置は、さまざまな通信システム、たとえば、第4世代（4th generation、4G）通信システム、4.5G通信システム、5G通信システム、5.5G通信システム、6G通信システム、複数の通信システムを統合したシステム、または将来の発展型通信システムにおいて使用されうる。さまざまな通信システムは、たとえば、ロングタームエボリューション（long term evolution、LTE）システム、ニューラジオ（new radio、NR）システム、ワイヤレスフィデリティ（wireless-fidelity、Wi-Fi）システム、第3世代パートナーシッププロジェクト（3rd generation partnership project、3GPP）に関連する通信システム、およびこのタイプの別の通信システムである。
【0072】
無線アクセスネットワーク・デバイス（本願ではネットワーク・デバイスと呼ばれることもある）は、基地局（base station）、進化型ノードB（evolved NodeB、eNodeB）、送受信ポイント（transmission reception point、TRP）、5G移動通信システムにおける次世代ノードB（next generation NodeB、gNB）、6G移動通信システムにおける次世代基地局、将来の移動通信システムにおける基地局、Wi-Fiシステムにおけるアクセスノードなどであってもよく、または基地局のいくつかの機能を完了するモジュールもしくはユニットであってもよく、たとえば、中央ユニット（central unit、CU）もしくは分散ユニット（distributed unit、DU）であってもよい。無線アクセスネットワーク・デバイスは、マクロ基地局（たとえば、図1の110a）であってもよく、またはマイクロ基地局若しくは屋内基地局（たとえば、図1の110b）であってもよく、または中継ノード、ドナーノード等であってよい。本願における無線アクセスネットワーク・デバイスのすべてまたはいくつかの機能は、代替的に、ハードウェア上で実行されるソフトウェア機能を使用することによって実装されてもよく、または、プラットフォーム（たとえば、クラウドプラットフォーム）上のインスタンス化された仮想化機能を使用することによって実装されてもよいことが理解されうる。無線アクセスネットワーク・デバイスによって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本願の実施形態において限定されない。説明を容易にするために、以下では、基地局が無線アクセスネットワーク・デバイスとして使用される例を使用することによって説明を提供する。
【0073】
端末は、端末デバイス、ユーザー機器（user equipment、UE）、移動局、モバイル端末などと呼ばれることもある。端末は、さまざまなシナリオ、たとえば、デバイスツーデバイス（device-to-device、D2D）、ビークルツーエブリシング（vehicle-to-everything、V2X）通信、マシンタイプ通信（machine-type communication、MTC）、モノのインターネット（internet of things、IoT）、仮想現実、拡張現実、産業制御、自動運転、遠隔医療、スマートグリッド、スマート家具、スマートオフィス、スマートウェアラブル、スマート交通、およびスマートシティに広く適用されうる。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、ウェアラブルデバイス、車両、無人航空機、ヘリコプター、飛行機、船舶、ロボット、ロボットアーム、スマートホームデバイスなどであってもよい。端末によって使用される特定の技術および特定のデバイス形態は、本願の実施形態において限定されない。
【0074】
あるいはまた、本願における端末は、VR端末、AR端末、またはMR端末であってもよい。VR端末、AR端末、およびMR端末はすべて、XR端末と呼ばれることがある。XR端末は、たとえば、頭部装着型デバイス（たとえば、ヘルメットまたは眼鏡）であってもよく、オールインワンマシンであってもよく、またはテレビ、ディスプレイ、自動車、車載デバイス、タブレット、もしくはスマートスクリーンであってもよい。XR端末は、XRデータをユーザーに提示することができ、ユーザーは、XR端末を装着または使用することによって、多様なXRサービスを体験することができる。XR端末は、無線または有線方式でネットワークにアクセスしてもよく、たとえば、Wi-Fiシステム、5Gシステム、または別のシステムを介してネットワークにアクセスしてもよい。
【0075】
基地局および端末は、固定されていてもよいし、移動可能であってもよい。基地局および端末は、屋内または屋外シナリオ、およびハンドヘルドまたは車両搭載シナリオを含め、地上で展開されてもよく、または水面上で展開されてもよく、または空中の飛行機、気球、もしくは人工衛星上に展開されてもよい。基地局および端末の適用シナリオは、本願の実施形態において限定されない。
【0076】
基地局と端末の役割は相対的であってもよい。たとえば、図1の飛行機または無人航空機120iは、移動基地局として構成されてもよい。無線アクセスネットワーク100～120iにアクセスする端末120jにとって、端末120iは基地局である。しかしながら、基地局110aにとっては、120iは端末であり、すなわち、110aおよび120iは、無線エアインターフェースプロトコルに従って互いに通信する。もちろん、110aおよび120iは、代替的に、基地局間のインターフェースプロトコルに従って互いに通信してもよい。この場合、110aにとって、120iも基地局である。したがって、基地局と端末の両方をまとめて通信装置と呼ぶこともある。図1の110a、110bは、基地局の機能を有する通信装置と呼ばれてもよく、図1の120a～120jは、端末の機能を有する通信装置と呼ばれてもよい。
【0077】
基地局と端末との間、基地局間、および端末間の通信は、ライセンスされるスペクトル、ライセンスされないスペクトル、またはライセンスされるスペクトルとライセンスされないスペクトルの両方を通じて実行されうる。通信は、6ギガヘルツ（gigahertz、GHz）未満のスペクトル、または6GHzより上のスペクトル、または6 GHzより下のスペクトルと6 GHzより上のスペクトルの両方で実行されうる。無線通信のために使用されるスペクトル資源は、本願の実施形態において限定されない。
【0078】
本願の実施形態では、基地局の機能は、基地局内のモジュール（たとえば、チップ）によって実行されてもよく、または基地局の機能を含む制御サブシステムによって実行されてもよい。本明細書の基地局の機能を含む制御サブシステムは、スマートグリッド、産業制御、スマート交通、およびスマートシティなどの、前述の端末の適用シナリオにおける制御センターであってもよい。端末の機能は、端末内のモジュール（たとえば、チップまたはモデム）によって実行されてよく、または、端末の機能を含む装置によって実行されてもよい。
【0079】
本願では、基地局は、下りリンク信号または下りリンク情報を端末に送信し、下りリンク情報は下りリンク・チャネル上で搬送され、端末は、上りリンク信号または上りリンク情報を基地局に送信し、上りリンク情報は上りリンク・チャネル上で搬送され、端末は、サイドリンク（sidelink）信号またはサイドリンク情報を端末に送信し、サイドリンク情報はサイドリンク・チャネル上で搬送される。
【0080】
XR技術は、マルチビュー、強い対話性、および他の利点によってユーザーのために全く新しい体験を提供することができ、したがって、大きな応用価値およびビジネスの可能性を有する。XR技術は、VR、AR、MR、および他の技術をカバーし、これらは、娯楽、ゲーム、医療、広告、産業、オンライン教育、および工学などの多くの分野で広く使用されている。VR技術は、主に、ユーザーに対する現実世界の視覚および聴覚の感覚刺激を最大限にシミュレートするために、視覚および聴覚シナリオをレンダリングする。VR技術は、通例、ユーザーの視覚および／または聴覚をシミュレートするために、ユーザーがXR端末（たとえば、ヘッドマウントデバイス）を装着することを必要とする。VR技術は、さらに、ユーザーに対してアクション追跡を実行して、シミュレートされた視覚的および／または聴覚的コンテンツを適時に更新することができる。AR技術は、主に、追加の視覚および／または聴覚情報、または手動で生成されたコンテンツを、現実環境知覚ユーザーにおいて提供する。ユーザーは、現実環境を直接的に（たとえば、感知、処理、およびレンダリングが実行されない）または間接的に（たとえば、センサー等を使用して転送が実行される）知覚してもよく、さらなる向上処理が実行される。MR技術は、いくつかの仮想要素を物理的シナリオに挿入し、これらの要素を現実のシナリオの一部として追加することによって、没入型体験をユーザーに提供するものである。
【0081】
【0082】
図2は、本願のある実施形態が適用可能なシナリオの図である。図2は、サーバー210と、コアネットワークおよびアクセスネットワーク220（略してトランスポートネットワーク220と呼ばれることがあり、たとえば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または6Gネットワーク）と、端末230とを含むシステム200を示す。サーバー210は、XRソースデータをエンコード、デコード、およびレンダリングするように構成されてもよく、トランスポートネットワーク220は、XRデータを送信するために使用されてもよく、端末230は、XRデータを処理することによって、ユーザーに多様なXR体験を提供する。トランスポートネットワーク220と端末230との間にさらに別の装置が存在してもよいことが理解されうる。たとえば、別の端末（たとえば、携帯電話、ノートブックコンピュータ、または車載端末）および／またはネットワーク・デバイス（たとえば、中継デバイス、統合されたアクセスおよびバックホール（integrated access and backhaul、IAB）デバイス、Wi-Fiルーター、またはWi-Fiアクセスポイント）がさらに含まれてよい。端末230は、別の端末および／またはネットワーク・デバイスを介してトランスポートネットワーク220からXRデータを取得する。
【0083】
図3は、本願のある実施形態が適用可能なシナリオの別の図である。図3は、端末320および別の端末310を含むシステム300を示す。前記別の端末310は、端末320以外の端末である。前記別の端末310は、端末320にXRデータを送信することができる。たとえば、前記別の端末310は、XRデータを端末320に投影してもよい。別の例では、前記別の端末310および端末320は、車載端末であり、XRデータは、車載端末間で対話されてもよい。前記別の端末310は、トランスポートネットワークからXRデータを取得するために、またはトランスポートネットワークにデータを送信するために、トランスポートネットワーク（たとえば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、または6Gネットワーク）にさらに接続されうることが理解されうる。
【0084】
図4は、本願のある実施形態が適用可能なシナリオの別の図である。図4は、端末430、Wi-FiルーターまたはWi-Fiアクセスポイント420（略してWi-Fi装置420と呼ばれることがある）、および別の端末410を含むシステム400を示す。前記別の端末410は、端末430以外の端末である。前記別の端末410は、Wi-Fi装置420を介して端末430にXRデータを送信してもよい。たとえば、前記別の端末410は、携帯電話デバイスであり、Wi-Fi装置420は、Wi-Fiルーター、Wi-Fiアクセスポイント、またはセットトップボックスであり、端末430は、テレビデバイス、スマートスクリーンデバイス、または電子タブレットデバイスである。携帯電話デバイスは、XRデータをユーザーに提示するために、Wi-Fiルーター、Wi-Fiアクセスポイント、またはセットトップボックスを介して、XRデータをテレビデバイス、スマートスクリーンデバイス、または電子タブレットデバイスに投影することができる。
【0085】
図5は、本願のある実施形態が適用可能なシナリオの別の図である。図5は、サーバー510、固定ネットワーク520、Wi-FiルーターまたはWi-Fiアクセスポイント530（略してWi-Fi装置530と呼ばれることがある）、および端末540を含むシステム500を示す。サーバー510は、XRソースデータをエンコード、デコード、およびレンダリングし、固定ネットワーク520およびWi-Fi装置530を介してXRデータを端末540に送信するように構成されうる。たとえば、固定ネットワーク520は事業者ネットワークであり、Wi-Fi装置530はWi-Fiルーター、Wi-Fiアクセスポイント、またはセットトップボックスである。サーバー510は、事業者ネットワーク520およびWi-Fi装置530を介して、XRデータを端末540に送信または投影する。
【0086】
【0087】
以下では、添付の図面を参照して、本願の技術的解決策を説明する。
【0088】
加えて、本願の技術的解決策の理解を容易にするために、XRサービスまたはビデオサービスおよびCG機構の特徴がまず簡潔に説明される。
【0089】
XRデータまたはビデオ・サービス・データは、通例、特定のフレームレートおよび特定の周期性を有する。たとえば、図6は、フレームレートが60フレーム毎秒（frames per second、FPS）である場合のXRサービスのピクチャー・フレームの時間的分布を示す図である。図6から、60FPSの場合、1000/60≒16.67msの間隔でピクチャー・フレームが出現または到着することがわかる。
【0090】
他の可能なフレームレートは、30FPS、90FPS、および120FPSをさらに含む。無線アクセスネットワーク・デバイスは、複数の異なる方式でXRデータまたはビデオ・サービス・データのフレームレートを取得しうる。
【0091】
たとえば、無線アクセスネットワーク・デバイスは、データに対応するサービス品質（quality of service、QoS）フローの構成情報、たとえばQoSプロファイル（QoS profile）に基づいて、XRデータまたはビデオ・サービス・データのフレームレートを取得しうる。別の例では、無線アクセスネットワーク・デバイスは、QoSフロー内のデータ・パケットの到着時間間隔を検出することによって、XRデータまたはビデオ・サービス・データのフレームレートを取得しうる。別の例として、端末が、支援情報、たとえば情報要素UEAssistanceInformationを介して、上りリンク・データのフレームレート、またはフレームレートに関連する情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに報告してもよい。
【0092】
端末も、複数の異なる方式でXRデータまたはビデオ・サービス・データのフレームレートを取得しうる。
【0093】
たとえば、端末は、データに対応するQoSフローの構成情報、たとえばQoS規則（QoS rule）に基づいて、XRデータまたはビデオ・サービス・データのフレームレートを取得しうる。別の例では、端末は、QoSフローにおけるデータ・パケットの到着時間間隔を検出することによって、XRデータまたはビデオ・サービス・データのフレームレートを取得しうる。別の例では、端末は、プロトコル層間の対話を通じて、端末のアプリケーション層の下のプロトコル層（たとえば、RRC層）に、アプリケーション層データのフレームレートまたは該フレームレートに関連する情報を通知してもよい。
【0094】
構成されたグラント（configured grant、CG）機構は、上りリンク周期的サービス送信を実行するのに適したデータ送信機構である。CG機構によれば、上りリンク・データの送信プロセスにおいて、上りリンク・データ送信のために使用される資源（CG資源と呼ばれることもある）は、RRCメッセージまたは下りリンク制御情報（downlink control information、DCI）を使用することによって端末に割り当てられてもよく、それにより、端末は、上りリンク・データ送信を実行するために、割り当てられた資源を周期的に繰り返し使用することができる。CG資源は、時間領域でCG送信機会（transmission occasion）とも呼ばれる。CG機構は、構成されたスケジューリング（configured scheduling、CS）機構またはグラントフリー（grant free、GF）機構と呼ばれることもある。
【0095】
CG機構は、CGタイプ1とCGタイプ2の2つのタイプを含む。以下では、2つのCGタイプの作業手順を別々に説明する。
【0096】
●CGタイプ1：
CGタイプ1では、無線アクセスネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを介して、CG関連構成、たとえばCG周期性およびCG資源を端末のために提供する。RRCメッセージは、CG構成をアクティブ化するためにさらに使用される。RRCメッセージを受信した後、端末は、RRCメッセージを使用することによって構成されたCG周期性およびCG資源に基づいて、上りリンク・データを無線アクセスネットワーク・デバイスに送信しうる。
CGタイプ1では、無線アクセスネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを介して、CG関連構成、たとえばCG周期性およびCG資源を端末のために提供する。RRCメッセージは、CG構成をアクティブ化するためにさらに使用される。RRCメッセージを受信した後、端末は、RRCメッセージを使用することによって構成されたCG周期性およびCG資源に基づいて、上りリンク・データを無線アクセスネットワーク・デバイスに送信しうる。
【0097】
CGタイプ1では、無線アクセスネットワーク・デバイスは、DCIを端末に送信して、CG構成を非アクティブ化するように端末に指示する。DCIを受信した後、端末は、CG資源を解放してもよく、または、それは、そのCG資源上での上りリンク・データ送信を停止／一時停止することとして理解されてもよい。
【0098】
●CGタイプ2：
CGタイプ2では、無線アクセスネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを介して、CG関連構成、たとえばCG周期性を端末のために提供する。無線アクセスネットワーク・デバイスはさらに、DCIを使用することによって、CG資源を端末に示す。DCIを受信した後、端末は、RRCメッセージを使用することによって構成されたCG周期性と、DCIによって示されたCG資源とに基づいて、上りリンク・データを無線アクセスネットワーク・デバイスに送信しうる。DCIは、CG資源を指示し、アクティブ化するものとして理解されてもよい。
CGタイプ2では、無線アクセスネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを介して、CG関連構成、たとえばCG周期性を端末のために提供する。無線アクセスネットワーク・デバイスはさらに、DCIを使用することによって、CG資源を端末に示す。DCIを受信した後、端末は、RRCメッセージを使用することによって構成されたCG周期性と、DCIによって示されたCG資源とに基づいて、上りリンク・データを無線アクセスネットワーク・デバイスに送信しうる。DCIは、CG資源を指示し、アクティブ化するものとして理解されてもよい。
【0099】
CGタイプ2では、無線アクセスネットワーク・デバイスは、CG構成を非アクティブ化するように端末に指示するために、別のDCIを端末に送信する。DCIを受信した後、端末は、CG資源を解放してもよく、または、それは、CG資源上での上りリンク・データ送信を停止／一時停止することとして理解されてもよい。
【0100】
CG機構（CGタイプ1およびCGタイプ2を含む）では、1つのCG資源は、通例、1つのトランスポートブロック（transport block、TB）を送信するために1つのCG周期性において構成される。高信頼性要件を有するサービス、たとえば、超高信頼性低遅延通信（ultra-reliable low-latency communication、URLLC）サービスについては、1つのTBの異なる冗長性バージョン（redundancy versions、RV）を送信するために、複数のCG資源が1つのCG周期性において構成されてもよく、それにより、データ送信信頼性を改善する。RVは、インクリメンタル冗長性（incremental redundancy、IR）ハイブリッド自動再送要求（hybrid automatic repeat request、HARQ）送信を実施するように設計される。たとえば、エンコードを通じて生成されたビットは、いくつかのビット・グループに分割され、各RVは、1つのビット・グループに対応し、異なるRVに対応するビット・グループは、初期送信および再送信のために使用され、冗長ビットを徐々に蓄積し、IR HARQ動作を完了し、データ送信信頼性を改善する。
【0101】
1つのTBの異なるRVの送信は、TBの繰り返し送信とも呼ばれ、またはCG繰り返し送信もしくは物理上りリンク共有チャネル（physical uplink shared channel、PUSCH）繰り返し送信と呼ばれることもある。無線アクセスネットワーク・デバイスは、RRCメッセージ内の繰り返し送信回数に関する情報に基づいて、端末のためのCG周期性における繰り返し送信回数を構成してもよい。
【0102】
CG機構には、PUSCH反復タイプAおよびPUSCH反復タイプBという2つのタイプのPUSCH反復送信がある。以下では、2つのPUSCH反復タイプを別々に説明する。
【0103】
●PUSCH反復タイプA：
PUSCH反復タイプAは、スロット（slot）レベルでの反復送信として理解されてよく、具体的には、1つのTBの異なるRVが複数の連続するまたは連続しないスロットにおいて送信され、すべてのスロットにおけるCG資源構成は同じである。
PUSCH反復タイプAは、スロット（slot）レベルでの反復送信として理解されてよく、具体的には、1つのTBの異なるRVが複数の連続するまたは連続しないスロットにおいて送信され、すべてのスロットにおけるCG資源構成は同じである。
【0104】
●PUSCH反復タイプB：
PUSCH繰り返しタイプBは、ミニスロット（mini-slot）レベルでの繰り返し送信として理解されてよく、具体的には、1つのTBの異なるRVが複数の連続するまたは連続しないミニスロットにおいて送信され、すべてのミニスロットにおけるCG資源構成は同じである。たとえば、1スロットが14シンボルを含む場合、1ミニスロットは2シンボルまたは7シンボルを含む。また、ミニスロットレベルでの繰り返し送信は、1スロットにおいて実行されてもよいし、または複数スロットにまたがって実行されてもよい。
PUSCH繰り返しタイプBは、ミニスロット（mini-slot）レベルでの繰り返し送信として理解されてよく、具体的には、1つのTBの異なるRVが複数の連続するまたは連続しないミニスロットにおいて送信され、すべてのミニスロットにおけるCG資源構成は同じである。たとえば、1スロットが14シンボルを含む場合、1ミニスロットは2シンボルまたは7シンボルを含む。また、ミニスロットレベルでの繰り返し送信は、1スロットにおいて実行されてもよいし、または複数スロットにまたがって実行されてもよい。
【0105】
上述したように、XRデータまたはビデオ・サービス・データは、通例、特定のフレームレートおよび特定の周期性を有する。したがって、CG機構は、周期性を有するXRデータまたはビデオ・サービス・データを送信するのにも適している。
【0106】
XRデータは、通例、ピクチャー・フレームの形で送信され、同じピクチャー・フレームは、通例、処理されて、複数のデータ・パケットにされてもよい。たとえば、同じピクチャー・フレームが、複数のインターネットプロトコル（Internet protocol、IP）パケットに分割されてよく、それらは、端末によって無線アクセスネットワーク（radio access network、RAN）の基地局側に送信され、次いで、コアネットワークを通じて、レンダリングのためにサーバーに送信される。データ圧縮は通例、ソース符号化を通じてピクチャー・フレームに対して実行されるので、通例、ピクチャー・フレームの複数のIPパケットの間には特定の依存関係がある。図7に示されるように、送信プロセスにおいて、IPパケットの送信においてエラーが発生すると、ピクチャー・フレーム全体を復元することができない。ピクチャー・フレームに対応するすべてのIPパケットが正常に送信された場合にのみ、受信端でピクチャー・フレームを正しく復元することができる。
【0107】
層構成の符号化では、XRデータは、送信のために基本層データ・パケットと向上層データ・パケットとに分割されうる。基本層データ・パケットは、受信端におけるデコーダがデコードを通じて基本ビデオ・コンテンツを取得することを可能にしうる。向上層データ・パケットは、ビデオ品質を改善するために、ビデオのより詳細な情報を含む。ネットワーク送信プロセスにおいて、基本層データ・パケットおよび向上層データ・パケットは、通例、別々に送信され、異なるQoS保証を提供する。通例、基本層データ・パケットと向上層データ・パケットとの間には特定の関連付け関係がある。基本層データ・パケットは、基本的なユーザー体験を保証するために独立してデコードされてもよく、一方、向上層データ・パケットは、基本層データ・パケットに頼ることによってのみ正しくデコードできる。図8に示されるように、基本層データ・パケットの送信に失敗すると、向上階層データ・パケットは正しくデコードできない。向上層データ・パケットは、基本層データ・パケットが正常に送信された場合にのみ、受信端で正しくデコードできる。
【0108】
フレーム間参照符号化では、XRデータは、送信のためにIフレームとPフレームとに分割されうる。IフレームおよびPフレームは、ピクチャーグループ（group of pictures、GOP）に含まれてもよい。図9に示されるように、GOP内の1番目のフレームは、通例、Iフレームであり、Iフレームは、別のフレームを参照することなく独立してエンコードおよびデコードされうる。GOP内の別のフレームは、通例、Pフレームであり、Pフレームのエンコードおよびデコードの際には前のフレームが参照される必要がある。前のフレームの内容が送信されない場合、後続のPフレームは正しくデコードできず、ストール（stalling）をもたらす。ストールは、次のGOPにおけるIフレームが正しく受信されるか、または瞬時デコードリフレッシュ（instantaneous decoder refresh、IDR）フレームが挿入されるときにのみ除去されうる。
【0109】
XRデータの送信プロセスにおいて、データの一部の送信においてエラーが発生したとき、または送信が遅延予算を超えたとき、XRデータの送信は失敗することがわかる。この場合、そのデータと関連関係または依存関係にある他のデータが送信され続ける場合、XRデータは正しく受信できず、送信資源の浪費をもたらす。したがって、XRデータを送信する効率を改善するために、限られた無線資源をどのように効率的に使用するかが、緊急に解決される必要がある問題である。
【0110】
本願は、データ送信方法を提供し、それにより、端末は、送信されるべきデータの一部を適切に破棄し、基地局に通知して、XRデータの送信プロセスにおける資源利用率を改善することができる。本願において提供される方法は、方法が適用されるデータ・サービス・タイプを限定せず、XRデータおよび／またはビデオ・サービス・データ以外のデータ・サービス・タイプも適用可能であることが理解されうる。
【0111】
図10は、本願のある実施形態によるデータ送信方法1000の対話図である。図10において、方法は、無線アクセスネットワーク・デバイスおよび端末が対話例の実行主体として使用される例を使用することによって説明される。しかしながら、対話例の実行主体は、本願において限定されない。たとえば、図10の無線アクセスネットワーク・デバイスは、代替的に、当該方法を実施する際に無線アクセスネットワーク・デバイスをサポートするチップ、チップ・システム、またはプロセッサであってもよく、あるいは、無線アクセスネットワーク・デバイスのすべてまたはいくつかの機能を実装できる論理モジュールまたはソフトウェアであってもよい。図10の端末は、代替的に、当該方法を実施する際に端末をサポートするチップ、チップ・システム、もしくはプロセッサであってもよく、または端末のすべてもしくはいくつかの機能を実装できる論理モジュールもしくはソフトウェアであってもよい。図10に示されるように、この実施形態における方法1000は、部分1010、部分1020、および部分1030を含むことができる。
【0112】
部分1010：無線アクセスネットワーク・デバイスは、CG情報を端末に送信し、対応して、端末は、CG情報を取得する。CG情報は、上りリンク・データ送信のために使用される一つまたは複数のCG送信機会を構成するために使用される。これらのCG送信機会は、インデックスを使用することによって識別されうることが理解されうる。
【0113】
任意的に、CG情報は、RRCメッセージにおいて搬送される。たとえば、CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよい。ConfiguredGrantConfigは、CG情報の可能な名前に過ぎず、CG情報の名前は、本願において限定されないことが理解されうる。
【0114】
たとえば、図11に示されるように、無線アクセスネットワーク・デバイスは、CG情報を使用することによって、端末のために、図に示される4つのCG送信機会を構成しうる。たとえば、4つのCG送信機会は、インデックス0を使用することによって識別されうる。4つのCG送信機会の間の時間間隔は、XRデータのピクチャー・フレームの到着周期、たとえば、60FPSについては16.67msの到着周期でありうる。
【0115】
部分1020：端末が指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信し、対応して、無線アクセスネットワーク・デバイスが指示情報を受信する。指示情報は、端末が一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会で上りリンク・データ送信を実行しないことを無線アクセスネットワーク・デバイスに対して示し、Nは正の整数である。上りリンク・データ送信がN個のCG送信機会で実行されないことは、N個のCG送信機会での上りリンク・データ送信をスキップすることとして理解されてもよい。
【0116】
部分1030：端末は、N個のCG送信機会での上りリンク・データ送信をスキップする。対応して、無線アクセスネットワーク・デバイスは、N個のCG送信機会上での端末からの上りリンク・データ受信をスキップする。
【0117】
端末がN回のCG送信機会での上りリンク・データ送信をスキップする理由は、N回のCG送信機会で送信されるべき上りリンク・データが送信され、無線アクセスネットワーク・デバイスによって正しく受信されたとしても、無線アクセスネットワーク・デバイスが該上りリンク・データに対応するXRデータ（たとえば、ピクチャー・フレーム）を正常に復元できないためである。たとえば、ピクチャー・フレームに対応し、前記N個のCG送信機会の前のCG送信機会において送信される上りリンク・データが送信に失敗したとき、そのピクチャー・フレームに対応し、前記N個のCG送信機会にある上りリンク・データが正常に送信されるかどうかにかかわらず、無線アクセスネットワーク・デバイスは、そのピクチャー・フレームを復元することができない。
【0118】
加えて、端末は、指示情報を介して、N個のCG送信機会での上りリンク・データ送信がスキップされることを無線アクセスネットワーク・デバイスに通知する。結果として、無線アクセスネットワーク・デバイスは、資源使用を適時に知ることができる。その結果、サービスおよびスケジューリング要件に基づいて、無線アクセスネットワーク・デバイスは、使用のために別のサービスまたは別の端末に、これらのスキップされたCG送信機会に対応する資源を割り当てることができ、それにより、全体的なシステム資源利用率を改善する。
【0119】
たとえば、図11に示される4つのCG送信機会において、1番目のCG送信機会において端末によって送信されたピクチャー・フレームのデータは、送信に失敗する。端末は、第1のCG送信機会と第2のCG送信機会との間に、指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信して、端末が次の2つのCG送信機会においてピクチャー・フレームの残りのデータを送信しないことを無線アクセスネットワーク・デバイスに示してもよい。そして、端末は、4つのCG送信機会のうち、2番目と3番目のCG送信機会における上りデータ送信をスキップし、無線アクセスネットワーク装置は、2番目と3番目のCG送信機会における端末からの上りデータ受信をスキップする。
【0120】
部分1020において、任意的に、指示情報は、Nを示すCG送信機会数情報を含む。CG送信機会数情報は、端末によってスキップされるCG送信機会の数であって、無線アクセスネットワーク・デバイスに対して示される数として理解されてよい。この情報に基づいて、無線アクセスネットワーク・デバイスは、端末によってスキップされるCG送信機会の数を正確に知ることができ、資源を解放し再割り当てするときに、資源の量をより正確に制御することができ、それにより、資源利用率をさらに改善する。
【0121】
たとえば、図11に示される4つのCG送信機会において、1番目のCG送信機会において端末によって送信されたピクチャー・フレームのデータは、送信に失敗する。端末は、第1のCG送信機会と第2のCG送信機会との間に、CG送信機会数情報を含む指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信してもよい。CG送信機会数情報は、スキップされるCG送信機会の数Nが2であることを示す。無線アクセスネットワーク・デバイスは、CG送信機会数情報を取得し、端末が次の2つのCG送信機会（2番目および3番目のCG送信機会）をスキップすることを知ることができる。
【0122】
CG送信機会数情報は、任意的な情報であってもよい。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、CG送信機会数情報は、スキップされるCG送信機会の数を示す。指示情報がCG送信機会数情報を含まないときは、既定数のCG送信機会がデフォルトでスキップされ、既定数は、たとえば、1であってもよい。
【0123】
部分1020において、任意的に、指示情報は、前記一つまたは複数のCG送信機会を示すCGインデックス情報を含む。前記一つまたは複数のCG送信機会は、CGインデックス情報を使用することによってインデックス付けされうる。CG機構において、無線アクセスネットワーク・デバイスは、端末のために、異なるインデックスをもつCG送信機会の複数のグループを構成してもよい。無線アクセスネットワーク・デバイスが、CG送信機会のあるグループ内にあり、端末によってスキップされるCG送信機会を知ることを可能にするために、端末は、CGインデックス情報を使用することによって、スキップされるべきCG送信機会に対応するインデックスを無線アクセスネットワーク・デバイスに示してもよく、それにより、無線アクセスネットワーク・デバイスは、スキップされるCG送信機会に対応する資源を正確に解放し、割り振ることができ、それにより、資源利用率を改善する。
【0124】
たとえば、図11では、4つのCG送信機会は、インデックス0を使用することによってインデックス付けされる。1番目のCG送信機会において端末によって送信されたピクチャー・フレームのデータが送信に失敗した場合、端末は、CGインデックス情報を含む指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信してもよく、CGインデックス情報はインデックス0を示し、それにより、無線アクセスネットワーク・デバイスは、端末によってスキップされるCG送信機会がインデックス0を使ってインデックス付けされたCG送信機会に含まれることを知ることができる。
【0125】
部分1020のある可能な実装において、指示情報は、上りリンク制御情報（uplink control information、UCI）に含まれる。任意的に、UCIは、物理上りリンク共有チャネル（physical uplink shared channel、PUSCH）上で搬送されてもよく、または物理上りリンク制御チャネル（physical uplink control channel、PUCCH）上で搬送されてもよい。任意的に、UCIは、構成されたグラントUCI（CG-UCI）であり、CG-UCIは、CG関連制御情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信するために端末によって使用される。CG-UCIは、指示情報のみを含んでいてもよく、または指示情報および他の情報を含んでいてもよい。たとえば、他の情報は、以下の情報、すなわち、HARQ情報、RV情報、新しいデータ・インジケータ（new data indicator、NDI）情報、またはチャネル占有時間（channel occupancy time、COT）共有情報のうちの一つまたは複数を含む。HARQ情報は、上りリンク・データ送信に対応するHARQプロセス番号を示し、RV情報は、上りリンク・データ送信に対応するRVを示し、NDI情報は、上りリンク・データ送信が新しいデータであるかどうかを示し、COT共有情報は、ライセンスされない周波数帯通信シナリオにおけるチャネル占有時間情報を示す。
【0126】
UCIにおける指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含み、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含みうるとき、最大で8個の異なるスキップされるCG送信機会が示されうる。指示情報がCGインデックス情報を含み、CGインデックス情報によって占有されるフィールドが4ビットを含みうるとき、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会が1つの帯域幅部分上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会を示しうる。この場合、CGインデックス情報は、物理層でCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0127】
UCIは指示情報を含み、それにより、端末が送信されるべき上りリンク・データを有さないか、またはPUSCH資源を有さないときでさえ、端末は、PUCCH資源を使用することによって、指示情報をネットワーク・デバイスに適時に送信することができ、それにより、ネットワーク・デバイスは、資源割振りを適時に調整して、無線資源利用を改善することができる。
【0128】
部分1020の別の可能な実装において、指示情報がMAC CEによって搬送されるとき、指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含み、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含みうるとき、最大で8個の異なるスキップされるCG送信機会が示されうる。指示情報がCGインデックス情報を含み、CGインデックス情報によって占有されるフィールドが5ビットを含みうるとき、異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会が1つのMACエンティティ上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、前記異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会を示しうる。この場合、CGインデックス情報は、MAC層でCGインデックスを示すと理解されてもよい。図12を例として使用する。図12は、CG送信機会数情報およびCGインデックス情報を搬送するMAC CEを示し、CG送信機会数情報は、3つの下位ビットを占有し、CGインデックス情報は、5つの上位ビットを占有する。MAC CEにおいて指示情報によって占有される具体的な位置およびビットのシーケンスは、本願では限定されないことが理解されうる。たとえば、CG送信機会数情報は、代替的に、3つの上位ビットを占有してもよく、CGインデックス情報は、代替的に、5つの下位ビットを占有してもよい。
【0129】
指示情報はMAC CEによって搬送され、それにより、MAC層と物理層との間の対話が簡略化でき、それにより処理遅延が短縮される。
【0130】
以下では、例を使用することによって、図11を参照して、本願の特定の実装を説明する。
【0131】
図11は、インデックス0を使用してインデックス付けされた4つのCG送信機会を示す。端末は、1番目のCG送信機会においてIフレームを送信するが、送信は失敗する。端末のアプリケーション層は、4番目のCG送信機会に新しいIフレームを再挿入して送信すると仮定する。この場合、1番目のCG送信機会のIフレームは送信に失敗するので、2番目および3番目のCG送信機会において送信されるようにもともと準備されたPフレームが正常に送信されても、1番目のCG送信機会において送信されたIフレームを参照したデコードは完了できない。したがって、該送信を再び行う必要はない。資源利用率を改善するために、端末は、2番目および3番目のCG送信機会上でPフレームを送信することをスキップし、1番目と2番目のCG送信機会の間に無線アクセスネットワーク・デバイスに指示情報を送信して、端末が2番目および3番目のCG送信機会でのデータ送信をスキップすることを無線アクセスネットワーク・デバイスに示すことができる。指示情報を受信した後、無線アクセスネットワーク・デバイスは、端末が2番目および3番目のCG送信機会でのデータ送信をスキップすることを知ることができ、それにより、2番目および3番目のCG送信機会に対応する資源が、使用のために端末の別の動的にスケジューリングされるサービスに、または使用のために別の端末に割り振られ、それにより、資源利用率を改善することができる。
【0132】
部分1030において、端末がN回のCG送信機会における上りリンク・データ送信をスキップするある可能な実装では、端末は、該N回のCG送信機会ではMACプロトコル・データ・ユニット（protocol data units、PDU）を生成しないか、または、端末は、該N回のCG送信機会に対応するキャッシュされたデータをクリアする、または解放する。
【0133】
方法1000において、任意的に、部分1020において指示情報を受信した後に、無線アクセスネットワーク・デバイスは、使用するために前記端末以外の前記別の端末に、または使用するために前記別の動的にスケジューリングされるサービスに、N個のCG送信機会に対応する全部または一部の資源を割り当てる。無線アクセスネットワーク・デバイスは、指示情報を介して、端末がN回のCG送信機会上での上りリンク・データ送信をスキップすることを知り、N回のCG送信機会に対応する一部または全部の資源を解放して、さらに、これらの資源を、使用するために前記端末以外の前記別の端末または使用するために前記別の動的にスケジューリングされるサービスに割り振ることができ、それにより、資源利用率を改善する。
【0134】
たとえば、図11に示されるように、端末は、4つのCG送信機会のうち、2番目と3番目のCG送信機会での上りリンク・データ送信をスキップする。指示情報を介して、端末が2番目および3番目のCG送信機会上での上りリンク・データ送信をスキップすることを知った後、無線アクセスネットワーク・デバイスは、使用するために前記別の端末に、または使用するために前記端末の前記別の動的にスケジューリングされるサービスに、それら2つのCG送信機会に対応する一部または全部の資源を割り当ててもよい。
【0135】
端末がXRデータ（たとえば、ピクチャー・データ、ビデオ・データ、または他のマルチメディア・データ）を送信するとき、スキップされるCG送信機会の数Nを決定するための複数の異なる方法が存在しうる。
【0136】
Nを決定するある可能な実装では、Iフレーム／Pフレームが送信されるとき、GOP内の残りのIフレームおよび／またはPフレームの数がNとして決定されうる。たとえば、GOPにおいて送信されるべきM個のIフレームおよび／またはPフレームがあり、正常に送信されるIフレームおよび／またはPフレームの数がKであり、送信に失敗するIフレームおよび／またはPフレームの数がM－Kである場合、M－KがNとして決定されうる。
【0137】
Nを決定する別の可能な実装では、Iフレーム／Pフレームが送信されるとき、Iフレームの送信においてエラーが発生した場合、物理層は、エラーをアプリケーション層にフィードバックし、アプリケーション層は、Iフレームを再挿入する。このプロセスは、特定の遅延を必要とする。端末は、該遅延を推定し、該遅延に基づいてNを決定してもよい。たとえば、Nは、N＝floor(delay/T)を満たしてもよく、delayは遅延であり、Tはデータ・フレームの到着周期であり、floor(x)はxを切り捨てすることを示す。遅延が40msであり、データ・フレームの到着周期が16.67msである例が使用される。Nは、N＝floor(40/16.67)＝2を満たしうる。
【0138】
Nを決定する別の可能な実装では、基本層データ・パケットおよび向上層データ・パケットが送信されるとき、データ・フレームの基本層データ・パケットの送信においてエラーが発生した場合、データ・フレームの残りの送信時間予算内のCG送信機会の数がNとして決定されうる。たとえば、Nは、N＝floor(DB/T)を満たしてもよく、DBは、残りの送信時間予算であり、Tは、データ・フレームの到着周期である。残りの送信時間予算が40msであり、データ・フレームの到着周期が16.67msである例が使用される。Nは、N＝floor(40/16.67)＝2を満たしうる。
【0139】
前述の実装によれば、スキップされる必要があるCG送信機会の数Nは、異なるソース符号化構成またはシナリオに基づいて、より正確に決定されてもよく、それにより、過度に大きいNによって引き起こされるデータ送信失敗が最大限に回避されることができ、過度に小さいNによって引き起こされる資源浪費も最大限に回避できる。
【0140】
方法1000の任意的な実装A1において、無線アクセスネットワーク・デバイスは、論理チャネル構成情報を端末に送信し、対応して、端末は、論理チャネル構成情報を取得する。論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、論理チャネル構成情報は、論理チャネルに対応し、端末がスキップすることを許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためにさらに使用される。端末は、論理チャネル構成情報に基づいて、論理チャネルに対応するCG送信機会をスキップすることを決定し、部分1020に基づいて、指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信して、N個のCG送信機会上で上りリンク・データ送信が実行されないことを示してもよい。
【0141】
任意的に、論理チャネル構成情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Y（Yは0より大きい整数である）をさらに含み、端末は、この情報に基づいて、スキップされる必要があるCG送信機会を決定してもよい。無線アクセスネットワーク・デバイスは、カウンタを維持し、CG送信機会における端末の送信ステータスに基づいてカウンタを更新してもよい。カウンタのカウント値が最大数Yに達したとき、無線アクセスネットワーク・デバイスは、残りのCG送信機会に対応する資源を解放し、使用のためにそれらの資源を前記別の端末に割り当て、それにより、資源利用率を改善する。残りのCG送信機会に対応する資源を解放することは、残りのCG送信機会に対応するCG構成を非アクティブ化または無効化（disable）することとして理解されてもよい。
【0142】
前述の実装によれば、端末は、端末送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の数がYよりも大きいとき、ネットワーク・デバイスが論理チャネルに対応する残りのCG送信機会に対応する資源を解放／非アクティブ化／無効化（disable）することを知ることができ、それにより、端末は、指示情報をネットワーク・デバイスに適時に送信するように促されるか、または奨励されることができる。
【0143】
無線アクセスネットワーク・デバイスは、以下の機構に従ってカウンタを更新して、端末が指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに報告する動機を改善することができる。
【0144】
端末がL（Lは0より大きい整数）個のCG送信機会でデータを送信することに失敗し（可能性のある原因は、端末がこれらのCG送信機会でデータ送信を実行するが、送信が失敗すること、または端末がこれらのCG送信機会で送信をスキップすることである）、端末が指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信しないとき、無線アクセスネットワーク・デバイスは、Lを加えることによってカウンタを更新する。端末がL個のCG送信機会でデータ送信をスキップし、これらのCG送信機会でのデータ送信がスキップされることを示すために指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信するとき、無線アクセスネットワーク・デバイスは、カウンタを更新しない。カウンタを更新するこの仕方では、端末は、スキップされるCG送信機会を無線アクセスネットワーク・デバイスに指示情報を介して報告するように奨励されうる。端末の報告は、CG送信機会に対応するCG構成が非アクティブ化される可能性を低減することができるので、端末は、データ送信を実行するために、より多くのCG送信機会を占有することを期待しうる。
【0145】
以下では、図13を例として使用して、カウンタの更新機構を説明する。図13は、7個のCG送信機会を示し、端末は、2番目、3番目、5番目、6番目のCG送信機会でデータ送信をスキップする。端末は、2番目および3番目のCG送信機会をスキップするときには、無線アクセスネットワーク・デバイスに前述の指示情報を送信せず、5番目および6番目のCG送信機会をスキップするときには、無線アクセスネットワーク・デバイスに指示情報を送信する。端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数はYであり、無線アクセスネットワーク・デバイスによって維持される前述のカウンタは0に初期化される。無線アクセスネットワーク・デバイスは、2番目および3番目のCG送信機会において端末からデータを正常に受信せず、これら2つのCG送信機会をスキップすることを示す指示情報を受信しない。したがって、無線アクセスネットワーク・デバイスは、2を加算することによってカウンタを更新する。無線アクセスネットワーク・デバイスは、5番目と6番目のCG送信機会では端末からのデータを正常に受信しないが、それら2つのCG送信機会をスキップするように端末に指示する指示情報を受信する。この場合、無線アクセスネットワーク・デバイスはカウンタを更新せず、カウンタのカウント値は依然として2である。Y≦2である場合、無線アクセスネットワーク装置は、残りのCG送信機会に対応する資源を解放することを決定し、これらの解放された資源を使用のために別の端末に割り当ててもよい。
【0146】
論理チャネル構成情報は、RRCメッセージ内のLogicalChannelConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、論理チャネルを構成するための情報要素を含む。また、LogicalChannelConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含む。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、論理チャネルに対応し、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。たとえば、LogicalChannelConfigおよびSkipUplinkTxConfigured情報要素は、次の表に示されうる。
【表1】
【0147】
この表では、SkipUplinkTxConfigured情報要素によって示される値が列挙値：「enabled〔有効〕」または「disabled〔無効〕」である例が使用される。SkipUplinkTxConfigured情報要素が「enabled」として構成されるとき、そのことは、その論理チャネルに対応するCG送信機会をスキップすることを端末が許容されることを示す。SkipUplinkTxConfigured情報要素が「disabled」として構成されるとき、そのことは、その論理チャネルに対応するCG送信時点をスキップすることを端末が許容されないことを示す。
【0148】
また、LogicalChannelConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Yを構成するためのものである。たとえば、maxAllowedSkipSize情報要素は、16個の異なる端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数を示しうる。たとえば、LogicalChannelConfig情報要素に含まれるmaxAllowedSkipSize情報要素は、以下の表に示されてもよく、ここで、INTEGER(1..16)は、maxAllowedSkipSize情報要素が、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Yの値域：1,2,…,16を構成するためのものであることを示す。
【表2】
【0149】
方法1000の別の任意的な実装A2では、CG情報は、端末がスキップすることを許容される前述の一つまたは複数のCG送信機会を構成するためにさらに使用される。端末は、CG情報に基づいて、CG情報を使って構成されたCG送信機会をスキップすることを決定し、部分1020に基づいて、指示情報を無線アクセスネットワーク・デバイスに送信して、N個のCG送信機会上で上りリンク・データ送信が実行されないことを示しうる。
【0150】
任意的に、CG情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Z（Zは0より大きい整数である）をさらに含み、端末は、この情報に基づいて、スキップされる必要があるCG送信機会を決定してもよい。無線アクセスネットワーク・デバイスは、カウンタを維持し、CG送信機会における端末の送信ステータスに基づいてカウンタを更新してもよい。カウンタのカウント値が最大数Zに達したとき、無線アクセスネットワーク・デバイスは、残りのCG送信機会に対応する資源を解放し、該資源を使用のために前記別の端末に割り当て、それにより、資源利用率を改善する。
【0151】
この実装では、端末は、端末送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の数がZより大きいとき、ネットワーク・デバイスが残りのCG送信機会に対応する資源を解放／非アクティブ化／無効化（disable）することを知ることができ、それにより、端末は、指示情報をネットワーク・デバイスに適時に送信するように促されるかまたは奨励されうる。
【0152】
CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、CGを構成するための情報要素を含む。また、ConfiguredGrantConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含む。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、CG情報を用いて構成され、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。たとえば、ConfiguredGrantConfigおよびSkipUplinkTxConfigured情報要素は、以下の表に示されうる。
【表3】
【0153】
この表では、SkipUplinkTxConfigured情報要素によって示される値が列挙値：「enabled」または「disabled」である例を使用する。SkipUplinkTxConfigured情報要素が「enabled」として構成されるとき、そのことは、CG情報を使って構成されたCG送信機会をスキップすることを端末が許容されることを示す。SkipUplinkTxConfigured情報要素が「disabled」として構成されるとき、そのことは、CG情報を使って構成されたCG送信機会をスキップすることを端末が許容されないことを示す。
【0154】
また、ConfiguredGrantConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Zを構成するためのものである。たとえば、maxAllowedSkipSize情報要素は、最大で16個の異なる、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会を示しうる。たとえば、ConfiguredGrantConfig情報要素に含まれるmaxAllowedSkipSize情報要素は、以下の表に示されてもよく、ここで、INTEGER(1..16)は、maxAllowedSkipSize情報要素が、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Zの値域：1,2,…,16を構成するためのものであることを示す。
【表4】
【0155】
前述の方法の実施形態において提供される方法に対応して、本願の実施形態は、前述の諸実施形態を実行するように構成された対応するモジュールを含む、対応する装置をさらに提供する。モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせであってもよい。
【0156】
図14は、端末の構造を示す図である。端末は、図1、図2、図3、図4、または図5に示されるシナリオに適用可能である。端末または端末内のコンポーネントが、前述の方法1000およびさまざまな可能な実装を実行しうる。説明を容易にするために、図14は、端末の主要なコンポーネントのみを示す。図14に示されるように、端末1400は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、および入出力装置を含む。プロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理し、端末全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成される。メモリは、主に、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように構成される。無線周波数回路は、主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するように構成される。アンテナは、主に、電磁波の形で無線周波数信号を受信および送信するように構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ、またはキーボードなどの入出力装置は、主に、ユーザーによって入力されたデータを受領し、ユーザーにデータを出力するように構成される。
【0157】
端末が電源投入された後、プロセッサは、記憶ユニット内のソフトウェアプログラムを読み取り、ソフトウェアプログラムの命令を解釈および実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理しうる。データが無線方式で送信される必要があるとき、プロセッサは、送信されるべきデータに対してベースバンド処理を実行し、ベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号を処理して無線周波数信号を取得し、アンテナを通じて電磁波の形で無線周波数信号を外部に送信する。データが端末に送信されるとき、無線周波数回路は、アンテナを通じて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号にさらに変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
【0158】
説明を容易にするために、図14は、1つのメモリおよび1つのプロセッサのみを示す。実際の端末では、複数のプロセッサおよび複数のメモリが存在してもよい。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどと呼ばれることもある。これは、本願の実施形態において限定されない。
【0159】
ある任意的な実装では、プロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置を含んでいてもよい。ベースバンドプロセッサは、主に、通信プロトコルおよび通信データを処理するように構成される。中央処理装置は、主に、端末デバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。図14のプロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置の機能を統合する。当業者は、ベースバンドプロセッサおよび中央処理装置が代替的には独立したプロセッサであってもよく、バスなどの技術を使って相互接続されることを理解しうる。当業者は、端末が異なるネットワーク規格に適合するために複数のベースバンドプロセッサを含んでいてもよく、端末が端末の処理能力を向上させるために複数の中央処理装置を含んでいてもよく、端末の構成要素がさまざまなバスを通じて接続されてもよいことを理解しうる。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとして表現されてもよい。中央処理装置は、中央処理回路または中央処理チップと表されてもよい。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに組み込まれてもよく、またはソフトウェアプログラムの形で記憶ユニットに記憶されてもよく、プロセッサは、ソフトウェアプログラムを実行してベースバンド処理機能を実装する。
【0160】
一例では、送信機能および受信機能を有するアンテナおよび制御回路は、端末1400のトランシーバユニット1411と見なされてよく、処理機能を有するプロセッサは、端末1400の処理ユニット1412と見なされてよい。図14に示されるように、端末1400は、トランシーバユニット1411と処理ユニット1412とを含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバ装置などと呼ばれることもある。任意的に、トランシーバユニット1411内にあり、受信機能を実装するように構成されたデバイスは、受信ユニットと見なされてもよく、トランシーバユニット1411内にあり、送信機能を実装するように構成されたデバイスは、送信ユニットと見なされてもよい。言い換えれば、トランシーバユニット1411は、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。たとえば、受信ユニットは、受信機マシン、受信機、受信回路などと呼ばれてもよく、送信ユニットは、送信機マシン、送信機、送信回路などと呼ばれてもよい。任意的に、受信ユニットおよび送信ユニットは、1つの統合されたユニットであってもよく、または複数の独立したユニットであってもよい。受信ユニットおよび送信ユニットは、1つの地理的位置にあってもよく、または複数の地理的位置に分散されてもよい。
【0161】
図15に示されるように、本願の別の実施形態は、装置1500を提供する。装置は、端末であってもよく、または端末のコンポーネント（たとえば、集積回路またはチップ）であってもよい。あるいはまた、装置は、無線アクセスネットワーク・デバイス、ネットワーク・デバイスのコンポーネント（たとえば、集積回路またはチップ）、または無線アクセスネットワーク・デバイスの全部または一部の機能を実装することができる論理モジュールもしくはソフトウェアであってもよい。装置は、代替的に、別の通信モジュールであってもよい。たとえば、装置1500は、方法1000における無線アクセスネットワーク・デバイスの機能を実施してもよく、または、装置1500は、方法1000における端末の機能を実施してもよい。装置1500は、インターフェース・モジュール1501（またはインターフェースユニットと呼ばれる）を含んでいてもよい。任意的に、装置は、処理モジュール1502（または処理ユニットと呼ばれる）および記憶モジュール1503（または記憶ユニットと呼ばれる）をさらに含みうる。
【0162】
ある可能な設計では、図15の一つまたは複数のモジュールは、一つまたは複数のプロセッサによって実装されてもよく、一つまたは複数のプロセッサおよび一つまたは複数のメモリによって実装されてもよく、一つまたは複数のプロセッサおよび一つまたは複数のトランシーバによって実装されてもよく、あるいは一つまたは複数のプロセッサ、一つまたは複数のメモリ、および一つまたは複数のトランシーバによって実装されてもよい。これは、本願の実施形態において限定されない。プロセッサ、メモリ、およびトランシーバは、別々に配置されてもよく、または統合されてもよい。
【0163】
装置は、本願の実施形態において説明される端末を実装する機能を有する。たとえば、装置は、本願の実施形態において説明される、端末に関係する段階を端末が実行するために使用される対応するモジュール、ユニット、または手段（means）を含む。機能、ユニット、または手段（means）は、ソフトウェアまたはハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよく、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されてもよい。詳細については、前述の対応する方法実施形態における対応する説明をさらに参照されたい。あるいはまた、装置は、本願の実施形態において説明される無線アクセスネットワーク・デバイスを実装する機能を有する。たとえば、装置は、本願の実施形態において説明される、無線アクセスネットワーク・デバイスに関係する段階を無線アクセスネットワーク・デバイスが実行するために使用される、対応するモジュール、ユニット、または手段（means）を含む。機能、ユニット、または手段（means）は、ソフトウェアまたはハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよく、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されてもよい。詳細については、前述の対応する方法実施形態における対応する説明をさらに参照されたい。
【0164】
ある可能な設計では、装置1500は、処理モジュール1502およびインターフェース・モジュール1501を含む。インターフェース・モジュール1501は、ネットワーク・デバイスからCG情報を取得するように構成され、CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される。インターフェース・モジュール1501は、指示情報をネットワーク・デバイスに送信するようにさらに構成され、指示情報は、上りリンク・データ送信が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会では実行されないことを示し、Nは正の整数である。処理モジュール1502は、N個のCG送信機会での上りリンク・データ送信をスキップするように装置を制御するように構成される。任意的に、CG情報は、RRCメッセージにおいて搬送される。たとえば、CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよい。
【0165】
装置1500のいくつかの可能な実装では、指示情報はCG送信機会数情報を含み、CG送信機会数情報はNを示す。CG送信機会数情報は、端末によってスキップされたCG送信機会の数であって、ネットワーク・デバイスに対して示される数として理解されうる。任意的に、CG送信機会数情報は、任意的な情報であってもよい。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、CG送信機会数情報は、スキップされるCG送信機会の数を示す。指示情報がCG送信機会数情報を含まないとき、既定数のCG送信機会がデフォルトでスキップされ、既定数は、たとえば、1であってもよい。
【0166】
装置1500のいくつかの可能な実装では、指示情報はCGインデックス情報を含み、CGインデックス情報は前記一つまたは複数のCG送信機会を示す。前記一つまたは複数のCG送信機会は、CGインデックス情報を使ってインデックス付けされうる。
【0167】
装置1500のいくつかの可能な実装では、指示情報はUCIに含まれるか、または指示情報はMAC CEによって搬送される。
【0168】
指示情報がUCIに含まれるとき、任意的に、UCIは、PUSCHまたはPUCCH上で搬送されうる。任意的に、UCIはCG-UCIであり、CG-UCIは、CG関連制御情報をネットワーク・デバイスに送信するために使用される。CG-UCIは、指示情報のみを含んでいてもよく、または指示情報および他の情報を含んでいてもよい。たとえば、前記他の情報は、以下の情報、すなわち、HARQ情報、RV情報、NDI情報、またはCOT共有情報のうちの一つまたは複数を含む。HARQ情報は、上りリンク・データ送信に対応するHARQプロセス番号を示し、RV情報は、上りリンク・データ送信に対応するRVを示し、NDI情報は、上りリンク・データ送信が新しいデータであるかどうかを示し、COT共有情報は、ライセンスされない周波数帯通信シナリオにおけるチャネル占有時間情報を示す。
【0169】
UCIにおける指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8つの異なるスキップされるCG送信機会が示されてもよい。指示情報がCGインデックス情報を含む場合、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドは4ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会が1つのBWP上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会を示してもよい。この場合、CGインデックス情報は、物理層でのCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0170】
指示情報がMAC CEによって搬送されるとき、任意的に、指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8個の異なるスキップされたCG送信機会が示されうる。指示情報がCGインデックス情報を含む場合、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドは5ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会が1つのMACエンティティ上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会を示してもよい。この場合、CGインデックス情報は、MAC層でCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0171】
装置1500のいくつかの可能な実装では、N個のCG送信機会で上りリンク・データ送信をスキップする複数の異なる実装がある。
【0172】
ある可能な実装では、N個のCG送信機会上のMAC PDUは生成されなくてもよい。
【0173】
別の可能な実装では、N個のCG送信機会に対応するキャッシュされたデータは、クリアまたは解放されうる。
【0174】
装置1500のいくつかの可能な実装では、上りリンク・データはピクチャー・データを含み、Nの値は、GOP内の残りのデータ・フレームの数、データ・フレーム挿入の遅延、またはデータ・フレームの残りの送信遅延予算に基づいて決定される。
【0175】
たとえば、Iフレーム／Pフレームが送信されるとき、GOP内の残りのIフレームおよび／またはPフレームの数は、Nとして決定されうる。
【0176】
別の例として、Iフレーム／Pフレームが送信されるとき、Iフレームの送信においてエラーが発生すると、物理層は、そのエラーをアプリケーション層にフィードバックし、アプリケーション層は、Iフレームを再挿入する。このプロセスは、特定の遅延を必要とする。端末側は、その遅延を推定し、その遅延に基づいてNを決定してもよい。
【0177】
別の例では、基本層データ・パケットおよび向上層データ・パケットが送信されるとき、データ・フレームの基本層データ・パケットの送信においてエラーが発生すると、データ・フレームの残りの送信時間予算内のCG送信機会の数が、Nとして決定されてもよい。
【0178】
装置1500のいくつかの可能な実装では、インターフェース・モジュール1501は、ネットワーク・デバイスから論理チャネル構成情報を取得するようにさらに構成され、論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、論理チャネル構成情報は、論理チャネルに対応し、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。端末側は、論理チャネル構成情報に基づいて、論理チャネルに対応するCG送信機会をスキップすることを決定し、N個のCG送信機会で上りリンク・データ送信が実行されないことを示すために、ネットワーク・デバイスに指示情報を送信してもよい。任意的に、論理チャネル構成情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Y（Yは0より大きい整数である）をさらに含み、端末側は、この情報に基づいて、スキップされる必要があるCG送信機会を決定してもよい。
【0179】
論理チャネル構成情報は、RRCメッセージ内のLogicalChannelConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、論理チャネルを構成するための情報要素を含む。LogicalChannelConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、論理チャネルに対応し、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、LogicalChannelConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Yを構成するためのものである。
【0180】
装置1500のいくつかの可能な実装では、CG情報はさらに、スキップされることが許容された前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。端末側は、CG情報に基づいて、CG情報を使って構成されたCG送信機会をスキップすることを決定し、N個のCG送信機会上で上りリンク・データ送信が実行されないことを示すために、指示情報をネットワーク・デバイスに送信してもよい。任意的に、CG情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Z（Zは0より大きい整数である）をさらに含み、端末は、この情報に基づいて、スキップされる必要があるCG送信機会を決定してもよい。
【0181】
CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、CGを構成するための情報要素を含む。ConfiguredGrantConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、CG情報を使って構成され、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、ConfiguredGrantConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Zを構成するためのものである。
【0182】
別の可能な設計では、装置1500は、処理モジュール1502とインターフェース・モジュール1501とを含む。インターフェース・モジュール1501は、CG情報を端末に送信するように構成され、CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される。インターフェース・モジュール1501は、端末から指示情報を受信するようにさらに構成され、指示情報は、端末が一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会で上りリンク・データ送信を実行しないことを示し、Nは正の整数である。処理モジュール1502は、N個のCG送信機会で端末からの上りリンク・データ受信をスキップするように装置を制御するように構成される。任意的に、CG情報は、RRCメッセージにおいて搬送される。たとえば、CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよい。
【0183】
装置1500のいくつかの可能な実装では、指示情報はCG送信機会数情報を含み、CG送信機会数情報はNを示す。CG送信機会数情報は、端末によってスキップされるCG送信機会の数であって、ネットワーク・デバイスに対して示される数として理解されうる。
【0184】
任意的に、CG送信機会数情報は、任意的な情報であってもよい。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、CG送信機会数情報は、スキップされるCG送信機会の数を示す。指示情報がCG送信機会数情報を含まないときは、既定数のCG送信機会がデフォルトでスキップされ、既定数は、たとえば、1であってもよい。
【0185】
装置1500のいくつかの可能な実装では、指示情報はCGインデックス情報を含み、CGインデックス情報は一つまたは複数のCG送信機会を示す。一つまたは複数のCG送信機会は、CGインデックス情報を使用することによってインデックス付けされうる。
【0186】
装置1500のいくつかの可能な実装では、指示情報はUCIに含まれるか、または指示情報はMAC CEによって搬送される。
【0187】
指示情報がUCIに含まれるとき、任意的に、UCIは、PUSCHまたはPUCCH上で搬送されうる。任意的に、UCIはCG-UCIであり、CG-UCIは、CG関連制御情報をネットワーク・デバイスに送信するために使用される。CG-UCIは、指示情報のみを含んでいてもよく、または指示情報および他の情報を含んでいてもよい。たとえば、前記他の情報は、以下の情報、すなわち、HARQ情報、RV情報、NDI情報、またはCOT共有情報のうちの一つまたは複数を含む。HARQ情報は、上りリンク・データ送信に対応するHARQプロセス番号を示し、RV情報は、上りリンク・データ送信に対応するRVを示し、NDI情報は、上りリンク・データ送信が新しいデータであるかどうかを示し、COT共有情報は、ライセンスされない周波数帯通信シナリオにおけるチャネル占有時間情報を示す。
【0188】
UCIにおける指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8個の異なるスキップされるCG送信機会が示されうる。指示情報がCGインデックス情報を含むとき、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドが4ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会が1つのBWP上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつ最大12個のグループのCG送信機会を示してもよい。この場合、CGインデックス情報は、物理層でCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0189】
指示情報がMAC CEによって搬送されるとき、任意的に、指示情報は、CG送信機会数情報および／またはCGインデックス情報を含みうる。指示情報がCG送信機会数情報を含むとき、たとえば、CG送信機会数情報によって占有されるフィールドが3ビットを含んでいてもよく、最大で8個の異なるスキップされたCG送信機会が示されうる。指示情報がCGインデックス情報を含むとき、たとえば、CGインデックス情報によって占有されるフィールドは5ビットを含んでいてもよく、異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会が1つのMACエンティティ上で端末のために構成されることを考慮して、CGインデックス情報は、異なるインデックスをもつ最大32個のグループのCG送信機会を示してもよい。この場合、CGインデックス情報は、MAC層でCGインデックスを示すと理解されてもよい。
【0190】
装置1500のいくつかの可能な実装では、処理モジュール1502は、使用のために前記端末以外の別の端末に、または使用のために別のサービスに、N個のCG送信機会に対応する全部または一部の資源を割り当てるようにさらに構成される。
【0191】
装置1500のいくつかの可能な実装では、インターフェース・モジュール1501は、論理チャネル構成情報を端末に送信するようにさらに構成され、論理チャネル構成情報は、論理チャネルを構成するために使用され、論理チャネル構成情報は、構成された論理チャネルに対応し、スキップされることを許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。
【0192】
任意的に、論理チャネル構成情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Y（Yは0より大きい整数である）をさらに含む。ネットワーク・デバイスは、カウンタを維持し、CG送信機会における端末の送信ステータスに基づいてカウンタを更新してもよい。カウンタのカウント値が最大数Yに達したとき、ネットワーク・デバイスは、残りのCG送信機会に対応する資源を解放し、それらの資源を使用のために別の端末に割り当てる。残りのCG送信機会に対応する資源を解放することは、残りのCG送信機会に対応するCG構成を非アクティブ化することとして理解されてもよい。
【0193】
任意的に、ネットワーク・デバイスは、以下の機構に従ってカウンタを更新してもよい。端末がL（Lは0より大きい整数）個のCG送信機会でデータを送信することに失敗し（可能性のある原因は、端末がこれらのCG送信機会でデータ送信を実行するが、送信が失敗すること、または端末がこれらのCG送信機会で送信をスキップすることである）、端末が指示情報を送信しないとき、ネットワーク・デバイスは、Lを加えることによってカウンタを更新する。端末がL個のCG送信機会でデータ送信をスキップし、これらのCG送信機会でデータ送信がスキップされることを示す指示情報を送信するとき、ネットワーク・デバイスは、カウンタを更新しない。
【0194】
論理チャネル構成情報は、RRCメッセージ内のLogicalChannelConfig情報要素であってもよく、情報要素は、論理チャネルを構成するための情報要素を含む。LogicalChannelConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、論理チャネルに対応し、端末がスキップすることが許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、LogicalChannelConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラー数Yおよび／またはスキップされるCG送信機会を構成するためのものである。
【0195】
装置1500のいくつかの可能な実装では、CG情報はさらに、スキップされることが許容された前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである。任意的に、CG情報は、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Z（Zは0より大きい整数である）をさらに含む。ネットワーク・デバイスは、カウンタを維持し、CG送信機会における端末の送信ステータスに基づいてカウンタを更新してもよい。カウンタのカウント値が最大数Zに達したとき、ネットワーク・デバイスは、残りのCG送信機会に対応する資源を解放し、それらの資源を、使用のために別の端末に割り当てる。
【0196】
CG情報は、RRCメッセージ内のConfiguredGrantConfig情報要素であってもよく、該情報要素は、CGを構成するための情報要素を含む。ConfiguredGrantConfig情報要素は、SkipUplinkTxConfigured情報要素をさらに含んでいてもよい。SkipUplinkTxConfigured情報要素は、CG情報を使って構成され、端末がスキップすることを許容されるCG送信機会を構成するためのものである。また、ConfiguredGrantConfig情報要素は、さらに、任意的に、maxAllowedSkipSize情報要素を含んでいてもよく、これは、端末に許容される送信エラーおよび／またはスキップされるCG送信機会の最大数Zを構成するためのものである。
【0197】
装置1500およびさまざまな可能な実装に対応する有益な効果については、前述の方法の実施形態または発明の概要における説明を参照されたいことが理解されうる。詳細は、本明細書では再び説明されない。
【0198】
任意的に、装置1500は、データまたは命令（コードまたはプログラムとも呼ばれることもある）を記憶するように構成された記憶モジュール1503をさらに含みうる。前記別のモジュールは、対応する方法または機能を実装するために、記憶モジュールと対話するか、または記憶モジュールに結合されうる。たとえば、処理モジュール1502は、記憶モジュール1503内のデータまたは命令を読み出してもよく、それにより、装置1500は、前述の実施形態における方法を実施する。
【0199】
たとえば、前述の装置におけるモジュールは、前述の方法を実施するように構成された一つまたは複数の集積回路、たとえば、一つまたは複数の特定用途向け集積回路（application-specific integrated circuit、ASIC）、一つまたは複数のマイクロプロセッサ（digital signal processor、DSP）、一つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ（field programmable gate array、FPGA）、またはこれらの集積回路形態のうちの少なくとも2つの組み合わせであってもよい。別の例では、装置におけるモジュールが処理要素によってプログラムをスケジューリングすることによって実装されうるとき、処理要素は、汎用プロセッサ、たとえば、中央処理装置（central processing unit、CPU）、またはプログラムを呼び出すことができる別のプロセッサでありうる。さらに別の例では、これらのユニットは、システムオンチップ（system-on-a-chip、SoC）の形で統合され、実装されうる。
【0200】
図16は、本願のある実施形態による装置の図である。装置は、前述の方法1000およびさまざまな可能な実装を実施するように構成されうる。図16に示されるように、装置は、プロセッサ1610とインターフェース1630とを含み、プロセッサ1610は、インターフェース1630に結合される。インターフェース1630は、別のモジュールまたはデバイスと通信するように構成される。インターフェース1630は、トランシーバまたは入出力インターフェースでありうる。インターフェース1630は、たとえば、インターフェース回路であってもよい。任意的に、装置は、プロセッサ1610によって実行される命令を記憶するか、プロセッサ1610が命令を実行するための入力データを記憶するか、またはプロセッサ1610が命令を実行した後に生成されたデータを記憶するように構成されたメモリ1620をさらに含む。
【0201】
方法1000およびさまざまな可能な実装は、メモリ1620に記憶されたプログラムまたは命令を呼び出すことによって、プロセッサ1610によって実装されうる。メモリ1620は、装置内部にあってもよいし、装置外部にあってもよい。これは、本願において限定されない。
【0202】
任意的に、図15のインターフェース・モジュール1501および処理モジュール1502の機能／実装プロセスは、図16に示された装置内のプロセッサ1610を使って実装されてもよい。あるいはまた、図15の処理モジュール1502の機能／実装プロセスは、図16に示される装置におけるプロセッサ1610を使用することによって実装されてもよく、図15におけるインターフェース・モジュール1501の機能／実装プロセスは、図16に示される装置におけるインターフェース1630によって実装されてもよい。たとえば、インターフェース・モジュール1501の機能／実装プロセスは、インターフェース1630を駆動するためにメモリ内のプログラム命令を呼び出すことによって、プロセッサによって実装されうる。
【0203】
装置が端末において使用されるチップである場合、端末内のチップは、前述の方法実施形態における端末の機能を実装する。チップは、端末内の別のモジュール（たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ）から情報を受信し、情報は、別の端末または無線アクセスネットワーク・デバイスからのものであり、またはチップは、端末内の別のモジュール（たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ）に情報を送信し、情報は、端末によって別の端末または無線アクセスネットワーク・デバイスに送信される。
【0204】
装置が無線アクセスネットワーク・デバイスにおいて使用されるチップであるとき、チップは、前述の方法実施形態における無線アクセスネットワーク・デバイスの機能を実装する。チップは、無線アクセスネットワーク・デバイス内の別のモジュール（たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ）から情報を受領し、情報は、別の無線アクセスネットワーク・デバイスまたは端末からのものである；またはチップは、無線アクセスネットワーク・デバイス内の別のモジュール（たとえば、無線周波数モジュールまたはアンテナ）に情報を送信し、情報は、無線アクセスネットワーク・デバイスによって別の無線アクセスネットワーク・デバイスまたは端末に送信される。
【0205】
当業者は、本願における第1および第2などのさまざまな数が、単に説明を容易にするために区別するために使用され、本願の実施形態の範囲を限定するために、またはシーケンスを表すために使用されないことを理解することができる。「および／または」は、関連付けられたオブジェクトを記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在しうることを表す。たとえば、Aおよび／またはBは、以下の3つの場合を表すことができる。Aのみが存在、AとBの両方が存在、Bのみが存在。記号「／」は、通例、関連付けられたオブジェクト間の「または」関係を示す。「少なくとも1つ」は、一つまたは複数を意味する。少なくとも2つは、2つ以上を意味する。「少なくとも1つ」、「いずれか1つ」、またはこれらに類する表現は、項目の任意の組み合わせを示し、単数の項目（片）または複数の項目（片）の任意の組み合わせを含む。たとえば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aとb、aとc、bとc、またはaとbとcを示すことがあり、ここで、a、b、およびcは、単数または複数でありうる。「複数」とは、2以上を意味し、他の限定記号も同様である。
【0206】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本願のさまざまな実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0207】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装されうる。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部または一部は、コンピュータ・プログラム・プロダクトの形で実装されうる。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、一つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるとき、本願の実施形態による手順または機能が、すべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、有線（たとえば、同軸ケーブル、光ファイバー、またはデジタル加入者線（DSL））または無線（たとえば、赤外線、無線、またはマイクロ波）方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または一つまたは複数の使用可能な媒体を統合するサーバーもしくはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体（たとえば、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスクドライブ、または磁気テープ）、光媒体（たとえば、DVD）、半導体媒体（たとえば、ソリッドステートドライブ（solid-state drive、SSD））等であってもよい。
【0208】
本願の実施形態において説明される方法の段階は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアユニット、またはそれらの組み合わせに直接組み込まれてもよい。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ（random access memory、RAM）、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ（read-only memory、ROM）、レジスタ、ハードディスクドライブ、リムーバブルディスク、または当技術分野における任意の他の形の記憶媒体に記憶されうる。たとえば、記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに接続することができる。任意的に、記憶媒体は、プロセッサに統合されてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に配置されてもよい。
【0209】
本願は、コンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ可読媒体はコンピュータ・プログラムを記憶し、コンピュータ・プログラムがコンピュータによって実行されると、前述の方法の実施形態のいずれか1つの機能が実装される。
【0210】
本願は、コンピュータ・プログラム・プロダクトをさらに提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータによって実行されるとき、前述の方法実施形態のうちのいずれか1つの機能が実施される。
【0211】
本願の実施形態における同じまたは類似の部分については、互いを参照されたい。本願の実施形態および実施形態における実装／方法／実装方法において、別段の指定がない限り、または論理的衝突が発生しない限り、用語および／または説明は一貫しており、異なる実施形態間で、および実施形態における実装／方法／実装方法間で相互に参照されうる。異なる実施形態および実施形態における実装／方法／実装方法における技術的特徴は、それらの内部の論理的関係に基づいて組み合わされて、新しい実施形態、実装、方法、または実装方法を形成してもよい。前述の説明は、本願の実装であるが、本願の保護範囲を限定することは意図していない。
【0212】
前述の説明は、本願の特定の実施側面に過ぎず、本願の保護範囲を限定することは意図していない。本願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内に入るものとする。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって：ネットワーク・デバイスから、構成されたグラント（CG）情報を取得する段階であって、前記CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、前記一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される、段階と；
指示情報を前記ネットワーク・デバイスに送信する段階であって、前記指示情報は、上りリンク・データ送信が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会で実行されないことを示し、Nは正の整数である、段階と；
前記N個のCG送信機会で前記上りリンク・データ送信をスキップする段階とを含む、
方法。
【請求項2】
前記指示情報は、CG送信機会数情報を含み、前記CG送信機会数情報はNを示す、請求項１に記載の方法。
【請求項3】
前記指示情報は、上りリンク制御情報（UCI）に含まれる、請求項１に記載の方法。
【請求項4】
前記UCIが物理上りリンク共有チャネル（PUSCH）上で搬送される、請求項３に記載の方法。
【請求項5】
上りリンク・データはピクチャー・データを含み、Nの値は：ピクチャーグループ（GOP）内の残りのデータ・フレームの数；
データ・フレームを挿入する遅延；または
前記データ・フレームの残りの送信遅延予算
のうちの1つに基づいて決定される、請求項１に記載の方法。
【請求項6】
前記CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項１に記載の方法。
【請求項7】
通信方法であって：構成されたグラント（CG）情報を端末に送信する段階であって、前記CG情報は、一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものであり、前記一つまたは複数のCG送信機会は、上りリンク・データ送信のために使用される、段階と；
前記端末から指示情報を受信する段階であって、前記指示情報は、前記端末が前記一つまたは複数のCG送信機会のうちのN個のCG送信機会において上りリンク・データ送信を実行しないことを示し、Nは正の整数である、段階と；
前記N個のCG送信機会において前記端末からの上りリンク・データ受信をスキップする段階とを含む、
方法。
【請求項8】
前記指示情報は、CG送信機会数情報を含み、前記CG送信機会数情報は、Nを示す、請求項７に記載の方法。
【請求項9】
前記指示情報は上りリンク制御情報（UCI）に含まれる、請求項７に記載の方法。
【請求項10】
前記UCIが物理上りリンク共有チャネル（PUSCH）上で搬送される、請求項９に記載の方法。
【請求項11】
当該方法は：使用するために前記端末以外の別の端末に、前記N個のCG送信機会に対応する全部または一部の資源を割り当てる段階をさらに含む、
請求項７に記載の方法。
【請求項12】
前記CG情報は、さらに、スキップされることが許容される前記一つまたは複数のCG送信機会を構成するためのものである、請求項７に記載の方法。
【請求項13】
一つまたは複数のプロセッサを有する通信装置であって、前記一つまたは複数のプロセッサは一つまたは複数のメモリに結合され、前記一つまたは複数のメモリはプログラムまたは命令を記憶するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、当該装置は、請求項１ないし６のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができるようにされる、通信装置。
【請求項14】
一つまたは複数のプロセッサを有する通信装置であって、前記一つまたは複数のプロセッサは一つまたは複数のメモリに結合され、前記一つまたは複数のメモリはプログラムまたは命令を記憶するように構成されており、前記プログラムまたは前記命令が前記一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、当該装置は、請求項７ないし１２のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができるようにされる、通信装置。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令が実行されると、コンピュータが、請求項１ないし６のうちいずれか一項に記載の方法または請求項７ないし１２のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができるようにされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
請求項１ないし６のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたモジュールを有する通信装置。
【請求項17】
請求項７ないし１２のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたモジュールを有する通信装置。
【請求項18】
コンピュータ・プログラム・コードを含むコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・プログラム・コードがコンピュータ上で実行されると、請求項１ないし６のうちいずれか一項に記載の方法または請求項７ないし１２のうちいずれか一項に記載の方法が実行される、コンピュータ・プログラム。
【請求項19】
一つまたは複数のプロセッサを有するチップであって、前記一つまたは複数のプロセッサは一つまたは複数のメモリに結合され、前記一つまたは複数のメモリは命令を記憶するように構成され、前記命令が前記一つまたは複数のプロセッサによって実行されると、当該チップは、請求項１ないし６のうちいずれか一項に記載の方法を実施できるようにされる、チップ。
【請求項20】
請求項１６に記載の装置と、請求項１７に記載の装置とを有する通信システム。【国際調査報告】