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特表2024-543188ピラゾール誘導体、その製造方法及び薬学における応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】ピラゾール誘導体、その製造方法及び薬学における応用
(51)【国際特許分類】
   C07D 403/04 20060101AFI20241112BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241112BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20241112BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20241112BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20241112BHJP
   A61K 31/502 20060101ALI20241112BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20241112BHJP
   C07D 487/08 20060101ALI20241112BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241112BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20241112BHJP
   A61K 31/5025 20060101ALI20241112BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
C07D403/04 CSP
A61P35/00
A61P35/02
A61K31/5377
C07D405/14
A61K31/502
C07D403/14
C07D487/08
A61P43/00 111
C07D471/04 116
A61K31/5025
C07D401/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531734
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2022130953
(87)【国際公開番号】W WO2023098439
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】202111441550.3
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210044528.3
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519166372
【氏名又は名称】アビスコ セラピューティクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】デン ハイビン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン フェイ
(72)【発明者】
【氏名】チュウ ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】リウ シャオフェン
(72)【発明者】
【氏名】リウ ジェン
(72)【発明者】
【氏名】リ ミンフェン
(72)【発明者】
【氏名】リウ ツァオミン
(72)【発明者】
【氏名】イン ハイヤン
(72)【発明者】
【氏名】ユ ホンピン
(72)【発明者】
【氏名】チェン チュイ
(72)【発明者】
【氏名】シュウ ヤオチャン
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC41
4C086BC73
4C086CB03
4C086CB09
4C086GA07
4C086GA09
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC41
(57)【要約】
本発明は、ピラゾール誘導体、その製造方法及び薬学における応用に関する。特に、本発明は、式(I)の構造を有するPRMT5阻害剤、その製造方法、それを含む薬物組成物、そのPRMT5阻害剤としての用途、並びにPRMT5が介在する疾患の治療及び/又は予防におけるその用途に関する。式(I)の各置換基の定義は明細書における定義と同じである。
【選択図】 化1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩であって、
【化1】
ここで、Lは、結合、O、S、C(O)、C(O)O、C(O)NH、CH=CH、C≡C、S(O)、S(O)、NR12、S(O)NH又はCR1314であり、
、X及びXは、それぞれ独立にN又はCR15であり、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と4-8員炭素環、4-8員複素環、6-8員芳香環又は5-8員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-8員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
12は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
13及びR14は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R13及びR14は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-8員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R15は、独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
各R16は、それぞれ独立に水素、重水素、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)R21又は-C0-8アルキル-C(O)NR2223から選ばれ、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R17及びR18は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-10員ヘテロアリール基から選ばれるか、あるいは、R17及びR18は、直接連結する硫黄原子と3-10員複素環基を形成し、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R19は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R20は、独立に水素、重水素、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R21は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R22及びR23は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、スルフィニル基、スルホニル基、メチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シクロプロピルスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、アミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基及びC1-10アルカノイル基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-10アルキル一置換アミノ基(Alkyl mono-substituted amino group)、C1-10アルキル二置換アミノ基(Alkyl bis-substituted amino group)及びC1-10アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されるか、あるいは、R22及びR23は、直接連結する窒素原子と4-10員複素環基又は5-10員ヘテロアリール基を形成し、前記4-10員複素環基又は5-10員ヘテロアリール基は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-10アルキル一置換アミノ基、C1-10アルキル二置換アミノ基及びC1-10アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各rは、独立に0、1又は2であることを特徴とする、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Lは、結合、O、S、C(O)、S(O)、S(O)、NR12又はCR1314であり、
、X及びXは、それぞれ独立にN又はCR15であり、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と5-8員炭素環、5-8員複素環、6員芳香環又は5-6員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
12は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
13及びR14は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R13及びR14は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R15は、独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
ここで、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23及びrは、請求項1に定義した通りであることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
各R16は、それぞれ独立に水素、重水素、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-S(O)19、-C(O)OR20、-C(O)R21又は-C(O)NR2223から選ばれ、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-S(O)(=N-R16)R17、-N=S(O)R1718、-N=SR1718、-O-S(O)19、-S(O)19、-P(O)(OR20)R19、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)SR20、-S-C(O)R21、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(=NR22)R21、-N(R22)-C(=NR23)R21、-C(O)NR2223及びイル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R17及びR18は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-8員ヘテロアリール基から選ばれるか、あるいは、R17及びR18は、直接連結する硫黄原子と4-6員複素環基を形成し、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-S(O)(=N-R16)R17、-N=S(O)R1718、-N=SR1718、-O-S(O)19、-S(O)19、-P(O)(OR20)R19、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)SR20、-S-C(O)R21、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(=NR22)R21、-N(R22)-C(=NR23)R21、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R19は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R20は、独立に水素、重水素、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R21は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R22及びR23は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、スルフィニル基(sulfinyl group)、スルホニル基(sulfonyl group)、メチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シクロプロピルスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、アミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基及びC1-4アルカノイル基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-4アルキル基一置換アミノ基、C1-4アルキル基二置換アミノ基及びC1-4アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されるか、あるいは、R22及びR23は、直接連結する窒素原子と4-6員複素環基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記4-6員複素環基又は5-6員ヘテロアリール基は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-4アルキル基一置換アミノ基、C1-4アルキル基二置換アミノ基及びC1-4アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各rは、独立に0、1又は2であることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式(I)の化合物は、下記式(II)の化合物の構造を有し、
【化2】
ここで、Xは、N又はCHであり、Xは、N又はCR15であり、
は、水素、重水素、C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基及び3-6員複素環基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と5-8員炭素環、5-8員複素環、6員芳香環又は5-6員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
15は、水素、重水素、シアノ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
ここで、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23及びrは、請求項1に定義した通りであることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
式(I)の化合物は、下記式(III)の化合物の構造を有し、
【化3】
ここで、環Aは、下記構造、
【化4】
又は
【化5】
であり、
は、水素、重水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基及びシクロプロピル基から選ばれ、
各R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、アセチル基、アセトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、アセチルアミノ基及びカルバモイル基から選ばれ、
15は、シアノ基、エチニル基、シクロプロピル基又は水素から選ばれ、
15がシアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、且つ環Aが
【化6】
である場合、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
15がシアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、且つ環Aが
【化7】
である場合、R6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれ、
15が水素から選ばれ、且つ環Aが
【化8】
である場合、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基が重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とし、
ここで、R20、R21、R22及びR23は、請求項1に定義した通りであることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式(I)の化合物は、下記式(IVa)の化合物の構造を有し、
【化9】
ここで、R15は、シアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、
環Aは、下記構造、
【化10】
又は
【化11】
であり、
及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれ、
ここで、R20、R22及びR23は、請求項5に定義した通りであることを特徴とする、
請求項5に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
及びR6aは、それぞれ独立にフッ素、塩素、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基から選ばれ、前記シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基は、それぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれることを特徴とする、
請求項6に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
式(I)の化合物は、下記式(IVb)の化合物の構造を有し、
【化12】
ここで、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基がそれぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とし、
ここで、R20、R22及びR23は、請求項5に定義した通りであることを特徴とする、
請求項5に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
及びR6aは、それぞれ独立にフッ素、塩素、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基から選ばれ、前記シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基は、それぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基がそれぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とすることを特徴とする、
請求項8に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
前記3-8員窒素含有複素環基は、下記構造から選ばれることを特徴とする、
請求項9に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩:
【化13】
【請求項11】
下記化合物から選ばれることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【化14】
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩と薬用可能な担体とを含む、薬物組成物。
【請求項13】
MATP関連癌又は腫瘍を治療する薬物の製造における、請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩の応用。
【請求項14】
前記腫瘍又は癌は、子宮内膜腺癌、顆粒卵胞膜細胞腫、精巣セルトリ細胞腫、生殖細胞腫、悪性奇形腫、扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫、明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫、卵管癌、腺癌、腎芽細胞腫、リンパ腫、白血病、膀胱癌、扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌、前立腺癌、精上皮腫、奇形腫、胎児癌、奇形腫、絨毛癌、肉腫、間細胞癌、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍、脂肪腫、肝臓癌、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆嚢癌、膨大部癌、胆管癌、悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、痣、形成異常母斑、脂肪腫、血管腫、急性・慢性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、骨肉腫、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫脊索腫、骨軟骨腫、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫、巨細胞腫、血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫、粘液腫、横紋筋瘤、線維腫、脂肪腫及び奇形腫、気管支肺癌、肺胞癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨腫様過誤腫、中皮腫、扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫、胃癌、リンパ腫、平滑筋肉腫、管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、類癌腫、毒蛇腫、腺癌、リンパ腫、類癌腫、カポジ肉腫、平滑筋瘤、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫、大腸腺癌、管状腺腫、絨毛状腺腫、過誤腫、平滑筋瘤、頭蓋腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎、髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症、星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、脳室上衣腫、生殖細胞腫、多形膠芽腫、希突起膠細胞腫、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫及び肉腫から選ばれることを特徴とする、
請求項13に記載の応用。
【請求項15】
前記癌又は腫瘍は、乳癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、肝臓癌又は頭頸部癌から選ばれることを特徴とする、
請求項13に記載の応用。
【請求項16】
PRMT5阻害剤として使用される、請求項1~11のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬物合成の分野に属し、特に、ピラゾール誘導体、その製造方法及び薬学における応用に関する。
【背景技術】
【0002】
エピジェネティックな遺伝子制御は、タンパク質合成と細胞分化の重要な生物調節メカニズムであり、多くのヒト疾患において重要な役割を果たしている。
エピジェネティックな制御は、核酸配列を変更することなく、遺伝可能な遺伝物質を調節することを含む。通常、エピジェネティックな制御は、DNA及びタンパク質(例えば、ヒストン)に対する選択的且つ可逆的な修飾(例えば、メチル化)により、クロマチン立体配座における転写活性状態と不活性状態の変換を制御している。これらの共有結合の修飾は、メチルトランスフェラーゼ(例えば、PRMT5)等の酵素によって制御することができ、メチルトランスフェラーゼの多くは、多くのヒト疾患原因遺伝子の特定の遺伝子変化に関連している。PRMT5は、例えば、腫瘍、代謝性疾患及び血液疾患等の多くの疾患において重要な役割を果たしてる。
【0003】
腫瘍抑制遺伝子のホモ接合欠失は、腫瘍の推進要因であり、抑制遺伝子の近くのパッセンジャー遺伝子の欠失を引き起こすことが多い。これらのパッセンジャー遺伝子の欠失は、腫瘍細胞の特異的な脆弱性をもたらし、標的療法で標的とされ得る。周知の腫瘍抑制遺伝子CDKN2Aを含む染色体9p21サイトのホモ接合欠失は、腫瘍の15%で発生し、多くの場合、パッセンジャー遺伝子MTAPの欠失が含まれる。MTAPは、メチオニンとアデニンのリサイクル経路における重要な酵素である。MTAPの欠失により、その基質であるMTAの蓄積が起こる。MTAは、II型メチルトランスフェラーゼPRMT5のメチル基質供与体であるS-アデノシルメチオニン(SAM)と構造的に類似している。MTAPの欠失によるMTAレベルの上昇により、PRMT5の結合においてSAMと選択的に競合することがあり、メチルトランスフェラーゼが無効な状態になり、PRMT5の阻害により影響されやすくなる。広範囲の腫瘍細胞系を応用した多数の異なるゲノムワイドのshRNAスクリーニングにより、MTAPの欠失と細胞系のPRMT5依存性に相関性があることが示されているため、この代謝感受性の影響が脚光を浴びているようになっている。しかし、PRMT5は細胞にとって非常に重要な遺伝子であり、PRMT5のコンディショナルノックアウト、又はsiRNAノックアウトに関する研究は全て、正常組織でPRMT5を阻害すると重大な副作用が生じることを示唆している。(例えば、血球の減少、不妊、骨格筋の減少、心肥大等)。したがって、正常な組織(MTAP 野生型)におけるPRMT5への作用を回避しつつ、MTAP欠失腫瘍においてPRMT5を選択的に標的とする、代謝感受性を応用・探索するための新たな戦略が必要である。
【0004】
MTAと共働するPRMT5を標的とする小分子阻害剤は、MTAと結合状態にあるMTAP欠失腫瘍細胞でのみ富化されるPRMT5のみを選択的に標的とすることができ、したがって、MTAPが完全な正常細胞でMTAレベルが非常に低い場合、PRMT5は標的にされず、これにより、より良好な治療ウィンドウを提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ピラゾール誘導体、その製造方法及び薬学における応用を提供することである。本発明の一連の化合物はPRMT5に対して強力な阻害作用を有し、PRMT5が介在する疾患を治療及び/又は予防する薬物の製造に広く応用することができ、新世代のPRMT5阻害剤の開発が期待できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩を提供し、
【0007】
【化1】
【0008】
ここで、Lは、結合、O、S、C(O)、C(O)O、C(O)NH、CH=CH、C≡C、S(O)、S(O)、NR12、S(O)NH又はCR1314であり、
、X及びXは、それぞれ独立にN又はCR15であり、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と4-8員炭素環、4-8員複素環、6-8員芳香環又は5-8員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-8員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
12は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
13及びR14は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R13及びR14は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-8員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R15は、独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
各R16は、それぞれ独立に水素、重水素、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)R21又は-C0-8アルキル-C(O)NR2223から選ばれ、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R17及びR18は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-10員ヘテロアリール基から選ばれるか、あるいは、R17及びR18は、直接連結する硫黄原子と3-10員複素環基を形成し、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R19は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R20は、独立に水素、重水素、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R21は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R22及びR23は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、スルフィニル基、スルホニル基、メチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シクロプロピルスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、アミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基及びC1-10アルカノイル基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-10アルキル一置換アミノ基(Alkyl mono-substituted amino group)、C1-10アルキル二置換アミノ基(Alkyl bis-substituted amino group)及びC1-10アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されるか、あるいは、R22及びR23は、直接連結する窒素原子と4-10員複素環基又は5-10員ヘテロアリール基を形成し、前記4-10員複素環基又は5-10員ヘテロアリール基は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-10アルキル一置換アミノ基、C1-10アルキル二置換アミノ基及びC1-10アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各rは、独立に0、1又は2である。
【0009】
より好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、Lは、結合、O、S、C(O)、S(O)、S(O)、NR12又はCR1314であり、
、X及びXは、それぞれ独立にN又はCR15であり、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と5-8員炭素環、5-8員複素環、6員芳香環又は5-6員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
12は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
13及びR14は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R13及びR14は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R15は、独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
ここで、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23及びrは、式(I)の化合物について記載した通りである。
【0010】
より好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、各R16は、それぞれ独立に水素、重水素、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-S(O)19、-C(O)OR20、-C(O)R21又は-C(O)NR2223から選ばれ、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-S(O)(=N-R16)R17、-N=S(O)R1718、-N=SR1718、-O-S(O)19、-S(O)19、-P(O)(OR20)R19、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)SR20、-S-C(O)R21、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(=NR22)R21、-N(R22)-C(=NR23)R21、-C(O)NR2223及びイル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R17及びR18は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-8員ヘテロアリール基から選ばれるか、あるいは、R17及びR18は、直接連結する硫黄原子と4-6員複素環基を形成し、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-S(O)(=N-R16)R17、-N=S(O)R1718、-N=SR1718、-O-S(O)19、-S(O)19、-P(O)(OR20)R19、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)SR20、-S-C(O)R21、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(=NR22)R21、-N(R22)-C(=NR23)R21、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R19は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R20は、独立に水素、重水素、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R21は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R22及びR23は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、スルフィニル基(sulfinyl group)、スルホニル基(sulfonyl group)、メチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シクロプロピルスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、アミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基及びC1-4アルカノイル基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-4アルキル基一置換アミノ基、C1-4アルキル基二置換アミノ基及びC1-4アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されるか、あるいは、R22及びR23は、直接連結する窒素原子と4-6員複素環基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記4-6員複素環基又は5-6員ヘテロアリール基は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-4アルキル基一置換アミノ基、C1-4アルキル基二置換アミノ基及びC1-4アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各rは、独立に0、1又は2である。
【0011】
さらに好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、式(I)の化合物は、下記式(II)の化合物の構造を有し、
【0012】
【化2】
【0013】
ここで、Xは、N又はCHであり、Xは、N又はCR15であり、
は、水素、重水素、C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基及び3-6員複素環基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と5-8員炭素環、5-8員複素環、6員芳香環又は5-6員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
15は、水素、重水素、シアノ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
ここで、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23及びrは、式(I)の化合物について記載した通りである。
【0014】
さらに好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、式(I)の化合物は、下記式(III)の化合物の構造を有し、
【0015】
【化3】
【0016】
ここで、環Aは、下記構造、
【0017】
【化4】
又は
【0018】
【化5】
であり、
【0019】
は、水素、重水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基及びシクロプロピル基から選ばれ、
各R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、アセチル基、アセトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、アセチルアミノ基及びカルバモイル基から選ばれ、
15は、シアノ基、エチニル基、シクロプロピル基又は水素から選ばれ、
【0020】
15がシアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、且つ環Aが
【0021】
【化6】
である場合、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
【0022】
15がシアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、且つ環Aが
【0023】
【化7】
である場合、R6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれ、
【0024】
15が水素から選ばれ、且つ環Aが
【0025】
【化8】
である場合、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基が重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とし、
【0026】
ここで、R20、R21、R22及びR23は、式(I)の化合物について記載した通りである。
さらに好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、式(I)の化合物は、下記式(IVa)の化合物の構造を有し、
【0027】
【化9】
【0028】
ここで、R15は、シアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、
環Aは、下記構造、
【0029】
【化10】
又は
【0030】
【化11】
であり、
【0031】
及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれ、ここで、R20、R22及びR23は、式(I)の化合物について記載した通りである。
【0032】
さらに好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、R及びR6aは、それぞれ独立にフッ素、塩素、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基から選ばれ、前記シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基は、それぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれる。
【0033】
さらに好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、式(I)の化合物は、下記式(IVb)の化合物の構造を有し、
【0034】
【化12】
【0035】
ここで、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基がそれぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とし、
ここで、R20、R22及びR23は、式(I)の化合物について記載した通りである。
【0036】
さらに好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、R及びR6aは、それぞれ独立にフッ素、塩素、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基から選ばれ、前記シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基は、それぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、
及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基がそれぞれ独立に一つ又は複数の重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる置換基によって任意にさらに置換されることを条件とする。
【0037】
さらに好ましい形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩において、前記3-8員窒素含有複素環基は、下記構造から選ばれる。
【0038】
【化13】
【0039】
最も好適な形態として、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩は、下記化合物を含むが、これらに限定されない。
【0040】
【化14】
【0041】
本発明の第2の態様は、式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩の製造方法を提供し、前記製造方法は、式(IA)の化合物又はその塩と式(IB)の化合物又はその塩を縮合反応により合成し、式(I)の化合物又はその塩を得る工程を含み、反応経路は、下記の通りである。
【0042】
【化15】
【0043】
前記製造方法は、Lの定義に応じて本分野の一般的な縮合反応を使用して製造することができ、例えば、
【0044】
Lが結合である場合、Rは、ハロゲンで、Rは-B(OH)又は
【化16】
であるか、あるいは、Rは、-B(OH)又は
【化17】
ハロゲンで、Rは、ハロゲンであり、
【0045】
LがOである場合、Rは、ヒドロキシ基又はアルコキシ基で、Rは、ハロゲンであるか、あるいは、Rは、ハロゲンで、Rは、ヒドロキシ基又はアルコキシ基であり、
LがSである場合、Rは、メルカプト基又はアルキルチオ基で、Rは、ハロゲンであるか、あるいは、Rは、ハロゲンで、Rは、メルカプト基又はアルキルチオ基であり、
LがC(O)、C(O)O、C(O)NHである場合、Rは、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基で、Rは、ハロゲン、ヒドロキシ基又はアミノ基であるか、あるいは、Rは、ハロゲン、ヒドロキシ基又はアミノ基で、Rは、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基であり、
ここで、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、X、X、Xは、式(I)の化合物で定義した通りである。
【0046】
本発明の第3の態様は、式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩と薬用可能な担体とを含む薬物組成物を提供する。
本発明の第4の態様は、MATP関連癌又は腫瘍を治療する薬物の製造における、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩の応用を提供する。
【0047】
好ましい形態として、前記腫瘍又は癌は、子宮内膜腺癌、顆粒卵胞膜細胞腫、精巣セルトリ細胞腫、生殖細胞腫、悪性奇形腫、扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫、明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫、卵管癌、腺癌、腎芽細胞腫、リンパ腫、白血病、膀胱癌、扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌、前立腺癌、精上皮腫、奇形腫、胎児癌、奇形腫、絨毛癌、肉腫、間細胞癌、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍、脂肪腫、肝臓癌、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆嚢癌、膨大部癌、胆管癌、悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、痣、形成異常母斑、脂肪腫、血管腫、急性・慢性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、骨肉腫、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫脊索腫、骨軟骨腫、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫、巨細胞腫、血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫、粘液腫、横紋筋瘤、線維腫、脂肪腫及び奇形腫、気管支肺癌、肺胞癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨腫様過誤腫、中皮腫、扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫、胃癌、リンパ腫、平滑筋肉腫、管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、類癌腫、毒蛇腫、腺癌、リンパ腫、類癌腫、カポジ肉腫、平滑筋瘤、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫、大腸腺癌、管状腺腫、絨毛状腺腫、過誤腫、平滑筋瘤、頭蓋腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎、髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症、星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、脳室上衣腫、生殖細胞腫、多形膠芽腫、希突起膠細胞腫、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫及び肉腫から選ばれる。
【0048】
より好ましい形態として、前記癌又は腫瘍は、乳癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、肝臓癌又は頭頸部癌から選ばれる。
本発明はまた、PRMT5阻害剤薬物として使用される前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩に関する。
【0049】
本発明はまた、PRMT5が介在する疾患を治療及び/又は予防する薬物の製造における、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩の使用に関する。
【0050】
本発明はまた、必要な患者に治療有効量の前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、PRMT5が介在する疾患を治療及び/又は予防する方法に関する。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本願の発明者は、幅広く、深く研究したところ、初めて、下記式(I)の構造を有するPRMT5阻害剤を研究・開発した。本発明の一連の化合物は、PRMT5が介在する疾患を治療及び/又は予防する薬物の製造に幅広く応用することができ、新世代のPRMT5阻害剤として開発されることが期待できる。これに基づき、本発明を完成させた。
【0052】
詳細な説明:相反する陳述又は別段の説明がない限り、明細書及び特許請求の範囲で使用される以下の用語は、以下の意味を有する。
「アルキル基」とは、直鎖又は分岐鎖含有の飽和の脂肪族炭化水素基をいうが、好ましくは、1~10個又は1~6個の炭素原子又は1~4個の炭素原子を含む直鎖アルキル基と分岐鎖含有アルキル基であり、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、s-ブチル基、n-ペンチル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、2,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、n-ヘキシル基、1-エチル-2-メチルプロピル基、1,1,2-トリメチルプロピル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2-エチルブチル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、4-メチルペンチル基、2,3-ジメチルブチル基、n-ヘプチル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、4-メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基、2,3-ジメチルペンチル基、2,4-ジメチルペンチル基、2,2-ジメチルペンチル基、3,3-ジメチルペンチル基、2-エチルペンチル基、3-エチルペンチル基、n-オクチル基、2,3-ジメチルヘキシル基、2,4-ジメチルヘキシル基、2,5-ジメチルヘキシル基、2,2-ジメチルヘキシル基、3,3-ジメチルヘキシル基、4,4-ジメチルヘキシル基、2-エチルヘキシル基、3-エチルヘキシル基、4-エチルヘキシル基、2-メチル-2-エチルペンチル基、2-メチル-3-エチルペンチル基又はその様々な分岐鎖異性体等を含むが、これらに限定されない。「C1-10アルキル基」とは1~10個の炭素原子を含む直鎖アルキル基及び分岐鎖含有アルキル基をいい、「C1-4アルキル基」とは1~4個の炭素原子を含む直鎖アルキル基及び分岐鎖含有アルキル基をいい、「C0-8アルキル基」とは0~8個の炭素原子を含む直鎖アルキル基及び分岐鎖含有アルキル基をいい、「C0-4アルキル基」とは0~4個の炭素原子を含む直鎖アルキル基及び分岐鎖含有アルキル基をいう。
【0053】
アルキル基は、任意に置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0054】
「シクロアルキル基」又は「炭素環」とは飽和又は部分不飽和の単環又は多環の環状炭化水素置換基いう。前記部分不飽和の環状炭化水素とは、環状炭化水素が一つ又は複数(好ましくは、1個、2個又は3個)の二重結合を含み得るが、いずれの環も完全共役のπ電子系を持たないものをいう。シクロアルキル基は単環式シクロアルキル基、多環式シクロアルキル基に分けられ、好ましくは、3~12個又は3~8個又は3~6個の炭素原子を含むシクロアルキル基であり、例えば、「C3-12シクロアルキル基」とは3~12個の炭素原子を含むシクロアルキル基をいい、「C4-8シクロアルキル基」とは4~8個の炭素原子を含むシクロアルキル基をいい、「C3-8シクロアルキル基」とは3~8個の炭素原子を含むシクロアルキル基をいい、「C3-6シクロアルキル基」とは3~6個の炭素原子を含むシクロアルキル基をいい、中では、
単環式シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプチル基、シクロヘプタトリエニル基、シクロオクチル基等を含むが、これらに限定されない。
【0055】
多環式シクロアルキル基は、スピロ環、縮合環及び架橋環のシクロアルキル基を含む。「スピロシクロアルキル基」とは、単環の間で一つの炭素原子(スピロ原子と呼ぶ)を共有する多環基をいい、これらの基は一つ又は複数(好ましくは、1個、2個又は3個)の二重結合を含んでもよいが、完全共役のπ電子系を有する環がない。環と環の間で共有するスピロ原子の数によってスピロシクロアルキル基はモノスピロシクロアルキル基、ジスピロシクロアルキル基又はポリスピロシクロアルキル基に分かれ、スピロシクロアルキル基は以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0056】
【化18】
【0057】
「縮合シクロアルキル基」とは、系における各環が系における他の環と隣接する一対の炭素原子を共有する全炭素多環基をいい、その一つ又は複数の環は一つ又は複数(好ましくは、1個、2個又は3個)の二重結合を含んでもよいが、完全共役のπ電子系を有する環がない。構成環の数によって二環、三環、四環又は多環の縮合シクロアルキル基に分けることができ、縮合シクロアルキル基は以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0058】
【化19】
【0059】
「架橋シクロアルキル基」とは、任意の二つの環が直接連結しない二つの炭素原子を共有する全炭素多環基をいい、これらの基は一つ又は複数(好ましくは、1個、2個又は3個)の二重結合を含んでもよいが、完全共役のπ電子系を有する環がない。構成環の数によって二環、三環、四環又は多環の架橋シクロアルキル基に分けることができ、架橋シクロアルキル基は以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0060】
【化20】
【0061】
前記シクロアルキル基の環はアリール基、ヘテロアリール基又はヘテロシクロアルキルの環に縮合してもよいが、ここで、母体構造と連結した環はシクロアルキル基で、インダニル基、テトラヒドロナフチル基、ベンゾシクロヘプチル基等を含むが、これらに限定されない。
【0062】
「シクロアルキル基」又は「炭素環」は、任意に置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0063】
「複素環基」又は「複素環」とは飽和又は部分不飽和の単環又は多環の環状炭化水素置換基をいう。前記部分不飽和の環状炭化水素とは、環状炭化水素が一つ又は複数(好ましくは、1個、2個又は3個)の二重結合を含み得るが、いずれの環も完全共役のπ電子系を持たないものをいう。複素環基の一つ又は複数の(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の環原子がN、O、N・O又はS(O)(ここで、rは整数の0、1、2である)から選ばれるヘテロ原子であるが、-O-O-、-O-S-又は-S-S-の環部分を含まず、残りの環原子が炭素である。好ましくは、3~12個又は3~8個又は3~6個の環原子を含む複素環基であり、例えば、「3-6員複素環基」とは3~6個の環原子を含む複素環基をいい、「3-8員複素環基」とは3~8個の環原子を含む複素環基をいい、「4-8員複素環基」とは4~8個の環原子を含む複素環基をいい、「4-10員複素環基」とは4~10個の環原子を含む複素環基をいい、「5-8員複素環基」とは5至8個の環原子を含む複素環基をいい、「3-12員複素環基」とは3~12個の環原子を含む複素環基をいう。
【0064】
単環式複素環基は、ピロリジル基、ピペリジル基、ピペラジル基、モルホリル基、チオモルホリル基、ホモピペラジル基、オキセタン基、テトラヒドロフラン基等を含むが、これらに限定されない。
【0065】
多環式複素環は、スピロ環、縮合環及び架橋環の複素環基を含む。「スピロ複素環基」とは、単環の間で一つの原子(スピロ原子と呼ぶ)を共有する多環式複素環基で、その一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の環原子がN、O、N・O又はS(O)(ここで、rは整数の0、1、2である)から選ばれるヘテロ原子で、残りの環原子が炭素である基をいう。これらの基は一つ又は複数の二重結合(好ましくは、1個、2個又は3個)を含んでもよいが、完全共役のπ電子系を有する環がない。環と環の間で共有するスピロ原子の数によってスピロ複素環基はモノスピロ複素環基、ジスピロ複素環基又はポリスピロ複素環基に分かれる。スピロ複素環基は、以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0066】
【化21】
【0067】
「縮合複素環基」とは、系における各環が系における他の環と隣接する一対の原子を共有する多環式複素環基をいい、一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の環は一つ又は複数(好ましくは、1個、2個又は3個)の二重結合を含んでもよいが、完全共役のπ電子系を有する環がなく、その一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の環原子がN、O、N・O又はS(O)(ここで、rは整数の0、1、2である)から選ばれるヘテロ原子で、残りの環原子が炭素である。構成環の数によって二環、三環、四環又は多環の縮合複素環基に分けることができ、縮合複素環基は以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0068】
【化22】
【0069】
「架橋複素環基」とは、任意の二つの環が直接連結しない二つの原子を共有する多環式複素環基をいい、これらの環は一つ又は複数(好ましくは、1個、2個又は3個)の二重結合を含んでもよいが、完全共役のπ電子系を有する環がなく、その一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の環原子がN、O、N・O又はS(O)(ここで、rは整数の0、1、2である)から選ばれるヘテロ原子で、残りの環原子が炭素である。構成環の数によって二環、三環、四環又は多環の架橋複素環基に分けることができ、架橋複素環基は以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0070】
【化23】
【0071】
前記複素環基の環はアリール基、ヘテロアリール基又はシクロアルキル基の環に縮合してもよいが、ここで、母体構造と連結した環は複素環基で、以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0072】
【化24】
【0073】
「複素環基」又は「複素環」は、任意に置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0074】
「アリール基」又は「芳香環」とは全炭素の単環又は縮合多環(すなわち隣接する炭素原子対を共有する環)の基で、共役のπ電子系を有する多環(すなわち隣接する炭素原子対を持つ環)の基をいい、好ましくは、6-10個又は6-8個の炭素を含む全炭素アリール基であり、例えば、「C6-10アリール基」とは6-10個の炭素を含む全炭素アリール基をいい、フェニル基とナフチル基を含むが、これらに限定されず、「C6-8アリール基」とは6-8個の炭素を含む全炭素アリール基をいう。前記アリール基の環はヘテロアリール基、複素環基又はシクロアルキル環に縮合してもよいが、ここで、母体構造と連結した環はアリール環で、以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0075】
【化25】
【0076】
「アリール基」又は「芳香環」は、置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0077】
「ヘテロアリール基」又は「複素芳香族環」とは一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)のヘテロ原子を含むヘテロ芳香族系で、前記ヘテロ原子がN、O、N・O及びS(O)r(ここで、rは整数の0、1、2である)のヘテロ原子を含む基をいうが、好ましくは、5-10個又は5-8個又は5-6個の環原子を含むヘテロ芳香族系である。例えば、「5-8員ヘテロアリール基」とは5-8個の環原子を含むヘテロ芳香族系をいい、「5-10員ヘテロアリール基」とは5-10個の環原子を含むヘテロ芳香族系をいい、フリル基、チエニル基、ピリジル基、ピロリル基、N-アルキルピロリル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、イミダゾリル基、テトラゾリル基等を含むが、これらに限定されない。前記ヘテロアリール基の環はアリール基、複素環基又はシクロアルキル環に縮合してもよいが、ここで、母体構造と連結した環はヘテロアリール環で、以下のものを含むが、これらに限定されない。
【0078】
【化26】
【0079】
「ヘテロアリール基」又は「複素芳香族環」は、任意に置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0080】
「アルケニル基」とは、少なくとも2つの炭素原子及び少なくとも一つの炭素-炭素二重結合からなる、前記のように定義されるアルキル基をいうが、好ましくは、2-10個又は2-4個の炭素を含む直鎖又は分岐鎖含有アルケニル基である。例えば、「C2-10アルケニル基」とは2-10個の炭素を含む直鎖又は分岐鎖含有アルケニル基をいい、「C2-4アルケニル基」とは2-4個の炭素を含む直鎖又は分岐鎖含有アルケニル基をいう。ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-ブテニル基、2-ブテニル基や3-ブテニル基等を含むが、これらに限定されない。
【0081】
「アルケニル基」は、置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0082】
「アルキニル基」とは、少なくとも2つの炭素原子及び少なくとも一つの炭素-炭素三重結合からなる、前記のように定義されるアルキル基をいうが、好ましくは、2-10個又は2-4個の炭素を含む直鎖又は分岐鎖含有アルキニル基である。例えば、「C2-10アルキニル基」とは2-10個の炭素を含む直鎖又は分岐鎖含有アルキニル基をいい、「C2-4アルキニル基」とは2-4個の炭素を含む直鎖又は分岐鎖含有アルキニル基をいう。エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-ブチニル基、2-ブチニル基や3-ブチニル基等を含むが、これらに限定されない。
【0083】
「アルキニル基」は、置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0084】
「アルコキシ基」とは-O-アルキル基をいうが、そのアルキル基の定義は前記の通りであり、例えば、「C1-10アルコキシ基」とは1-10個の炭素を含むアルキルオキシ基をいい、「C1-4アルコキシ基」とは1-4個の炭素を含むアルキルオキシ基をいい、「C1-2アルコキシ基」とは1-2個の炭素を含むアルキルオキシ基をいい、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等を含むが、これらに限定されない。
【0085】
「アルコキシ基」は、任意に置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0086】
「シクロアルコキシ基」又は「シクロアルキルオキシ基」とは-O-シクロアルキル基をいうが、そのシクロアルキル基の定義は前記の通りであり、例えば、「C3-12シクロアルコキシ基」とは3-12個の炭素を含むシクロアルキルオキシ基をいい、「C3-6シクロアルコキシ基」とは3-6個の炭素を含むシクロアルキルオキシ基をいい、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等を含むが、これらに限定されない。
【0087】
「シクロアルコキシ基」又は「シクロアルキルオキシ基」は、任意に置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0088】
「ヘテロシクロオキシ基」又は「複素環オキシ基(ヘテロシクリルオキシ基)」とは-O-複素環基をいうが、その複素環基の定義は前記の通りであり、アゼチジニルオキシ基、オキセタニルオキシ基、アザシクロペンタオキシ基、窒素、オキサニルオキシ基等を含むが、これらに限定されない。
【0089】
「ヘテロシクロオキシ基」又は「複素環オキシ基」は、任意に置換されたもの又は無置換のものでもよいが、置換されたものの場合、置換基は独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数(好ましくは、1個、2個、3個又は4個)の基であることが好ましい。
【0090】
「C1-10アルカノイル基」とはC1-10アルキル酸からヒドロキシ基を除いて残った一価の原子団をいうが、通常「C0-9アルキル-C(O)-」とも表され、例えば、「Cアルキル-C(O)-」とはアセチル基をいい、「Cアルキル-C(O)-」とはプロピオニル基をいい、「Cアルキル-C(O)-」とはブチリル基又はイソブチリル基をいう。
【0091】
「-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17」とは-S(O)(=N-R16)R17における硫黄原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0092】
「-C0-8アルキル-N=S(O)R1718」とは-N=S(O)R1718における窒素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0093】
「-C0-8アルキル-N=SR1718」とは-N=SR1718における窒素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0094】
「-C0-8アルキル-O-S(O)19」とは-O-S(O)19における酸素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0095】
「-C0-8アルキル-S(O)19」とは-S(O)19における硫黄原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0096】
「-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19」とは-P(O)(OR20)R19におけるリン原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0097】
「-C0-8アルキル-O-R20」とは-O-R20における酸素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0098】
「-C0-8アルキル-C(O)OR20」とは-C(O)OR20におけるカルボニル基がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0099】
「-C0-8アルキル-C(O)SR20」とは-C(O)SR20におけるカルボニル基がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0100】
「-C0-8アルキル-S-C(O)R21」とは-S-C(O)R21における硫黄原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0101】
「-C0-8アルキル-C(O)R21」とは-C(O)R21におけるカルボニル基がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0102】
「-C0-8アルキル-O-C(O)R21」とは-O-C(O)R21における酸素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0103】
「-C0-8アルキル-NR2222」とは-NR2122における窒素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0104】
「-C0-8アルキル-C(=NR22)R21」とは-C(=NR22)R21における炭素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0105】
「-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21」とは-N(R22)-C(=NR23)R21における窒素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0106】
「-C0-8アルキル-C(O)NR2223」とは-C(O)NR2223におけるカルボニル基がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0107】
「-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21」とは-N(R22)-C(O)R21における窒素原子がC0-8アルキル基に連結したものをいうが、そのC0-8アルキル基の定義は前記の通りである。
【0108】
「ハロ置換C1-10アルキル基」とはアルキル基における水素が任意にフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の原子によって置換された、1-10個の炭素アルキル基をいうが、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基等を含むが、これらに限定されない。
【0109】
「ハロ置換C1-10アルコキシ基」とはアルキル基における水素が任意にフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の原子によって置換された、1-10個の炭素アルコキシ基をいう。ジフルオロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、ジブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、トリブロモメトキシ基等を含むが、これらに限定されない。
【0110】
「重水素置換C1-10アルキル基」とはアルキル基における水素が任意に重水素原子によって置換された、1-10個の炭素アルキル基をいう。デューテロメチル基、ジデューテロメチル基、トリデューテロメチル基等を含むが、これらに限定されない。
【0111】
「ハロゲン」とはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素をいう。「n-BuLi」とはノルマルブチルリチウムをいう。「THF」とはテトラヒドロフランをいう。「m-CPBA」とはメタクロロ過安息香酸をいう。「CuCN」とはシアン化第1の銅をいう。「DMF」とはジメチルフォルムアミドをいう。「KCO」とは炭酸カリウムをいう。「dioxane」とはジオキサンをいう。「NBS」とはN-ブロモコハク酸イミドをいう。「MeCN」とはアセトニトリルをいう。「DMSO」とはジメチルスルホキシドをいう。
【0112】
「任意の」又は「任意に」とは後記の事項又は環境によって可能であるが必ずしも発生するわけではないという意味で、当該記述は当該事項又は環境が発生する場合又は発生しない場合を含み、つまり、置換されている場合も置換されていない場合も含まれる。例えば、「任意にアルキル基によって置換された複素環基」とはアルキル基が存在しうるが必ずしも存在するわけではないという意味で、当該記述は複素環基がアルキル基によって置換された場合及び複素環基がアルキル基によって置換されていない場合を含む。
【0113】
「置換」とは基における一つ又は複数の「水素原子」が互いに独立に相応する数の置換基によって置換されることをいう。もちろん、置換基はこれらが化学的に可能な位置にあるだけであり、化学原子価結合の理論に適合し、当業者は格別な努力を要することなく(実験的に又は理論的に)置換が可能か不可能か確認することができる。例えば、遊離水素を有するアミノ基又はヒドロキシ基は不飽和結合を有する炭素原子(たとえばオレフィン)と結合する場合に不安定な可能性がある。
【0114】
「立体異性体」は英語でstereoisomerをいい、分子内の原子の空間配列の違いによって生じる異性体を指し、シス・トランス異性体と鏡像異性体の二種類に分けることができ、鏡像異性体とジアステレオ異性体の二種類に分けることもできる。単結合の回転によって生じる立体異性体は立体配座異性体(conformational stereo-isomer)と呼ばれ、回転異性体(rotamer)とも呼ばれる。結合長、結合角、分子内の二重結合、環の存在等によって生じる立体異性体は構造立体異性体(configuration stereo-isomer)と呼ばれ、構造立体異性体は二種類に分かれる。中では、二重結合又は環形成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによって生じる異性体は幾何異性体(geometric isomer)となり、シス・トランス異性体(cis-trans isomer)とも呼ばれ、Z、Eの二つの構造に分かれている。例えば、シス-2-ブテンとトランス-2-ブテンは一対の幾何異性体であり、分子内の反軸対称性の欠如によって生じる光学的性質が異なる立体異性体は光学異性体(optical isomer)と呼ばれ、構造R、Sに分かれている。本発明において、前記「立体異性体」は、特に断りのない限り、前記鏡像異性体、構造立体異性体及び立体配座異性体のうちの一つ又は複数を含むものと理解してもよい。
【0115】
本発明において、「薬学的に許容される塩」とは薬学的に許容される酸付加塩をいい、無機酸塩及び有機酸塩を含み、これらの塩は本分野で公知の方法により製造することができる。
【0116】
「薬物組成物」とは、一つ又は複数の本明細書に記載された化合物あるいはその生理学/薬用可能な塩又はプロドラッグと他の化学成分の混合物と、他の成分、例えば、生理学/薬用可能な担体及び賦形剤とを含有するものを表す。薬物組成物の目的は生物体への投与を促進し、活性成分の吸収に貢献することによって生物活性を発揮させることである。
【0117】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく、全面的に説明するが、本発明を制限するものではなく、本発明は実施例の内容のみに限定されるものでもない。
本発明の化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)又は/及び液相質量分析(LC-MS)によって確認された。NMRの化学シフト(δ)は百万分の一(ppm)の単位で示される。NMRの測定はBruker AVANCE-400/500核磁気共鳴装置が使用され、測定の溶媒は重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d)、重水素化メタノール(CDOD)及び重水素化クロロホルム(CDCl)で、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)であった。
【0118】
液相質量分析LC-MSの測定はAgilent 6120質量分析装置を使用した。HPLCの測定はアジレントの1200DAD高圧液相クロマトグラフ(Sunfire C18 150 × 4.6 mmクロマトグラフカラム)及びWaters 2695-2996高圧液相クロマトグラフ(Gimini C18 150 × 4.6 mmクロマトグラフカラム)を使用した。
【0119】
薄層クロマトグラフィーのシリカゲル板は煙台黄海HSGF254又は青島GF254のシリカゲル板が使用され、TLCに使用された規格は0.15 mm~0.20 mm、で、薄層クロマトグラフィー法による製品の分離・精製に用いられた規格は0.4 mm~0.5 mmであった。カラムクロマトグラフィーは通常煙台黄海シリカゲルの200~300メッシュのシリカゲルが担体として使用された。
【0120】
本発明の実施例における出発原料は既知の市販品、あるいは本分野で既知の方法によって合成することができるものである。
特別に説明しない限り、本発明の全ての反応はいずれも連続的な磁気撹拌で、乾燥窒素又はアルゴンの雰囲気において行われ、溶媒は乾燥溶媒で、反応温度の単位はセルシウス度(℃)である。
【0121】
一、中間体の製造
中間体1:2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-フルオロ-1-ナフトニトリルの製造
【0122】
【化27】
【0123】
第1の工程:5-ブロモ-7-フルオロ-9-メチル-1,4-ジヒドロ-1,4-エピミノナフタレンの合成
【0124】
【化28】
【0125】
1,3-ジブロモ-2-クロロ-5-フルオロベンゼン(45.0 g、156 mmol)とN-メチル-2-ピロール(27.8 mL、312 mmol)をテトラヒドロフラン(1000 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護でマイナス30℃でノルマルブチルリチウム(65 mL, 162 mmol)を滴下した。滴下終了後、マイナス30℃で0.5時間撹拌した後、25℃で12時間撹拌した。反応液を1000 mLの水にゆっくり注ぎ、酢酸エチル(1000 mL*3)により抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液(1000 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を高速シリカゲルカラムで分離して5-ブロモ-7-フルオロ-9-メチル-1,4-ジヒドロ-1,4-エピミノナフタレン(19.0 g、収率48%)を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ 7.16-6.62 (m, 4H), 4.85-4.44 (m, 2H), 2.32 (br s, 1H), 2.16 (br s, 1H), 2.06 (s, 1H), 1.81 (br s, 1H)。
【0126】
第2の工程:1-ブロモ-3-フルオロナフタレンの合成
【0127】
【化29】
【0128】
5-ブロモ-7-フルオロ-9-メチル-1,4-ジヒドロ-1,4-エピミノナフタレン(44.0 g、173 mmol)をクロロホルム(450 mL)に溶解させ、0℃でm-CPBA(70.2 g、85% 純度, 346 mmol)を数回に分けてゆっくり加え、反応液を25℃で14時間反応させた。反応液を500 mLの水にゆっくり注ぎ、ジクロロメタン(500 mL*3)で抽出し、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(400 mL*2)で洗浄した後、飽和食塩水(400 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を高速シリカゲルカラムで分離して1-ブロモ-3-フルオロナフタレン(34.0 g、収率87%)を得た。
【0129】
H NMR (400MHz, CDCl) δ 8.29-8.19 (m, 1H), 7.78 (br dd, J=2.9, 4.5 Hz, 1H), 7.67-7.52 (m, 3H), 7.50-7.41 (m, 1H)。
【0130】
第3の工程:3-フルオロ-1-ナフトニトリルの合成
【0131】
【化30】
【0132】
1-ブロモ-3-フルオロナフタレン(34.0 g、151 mmol)をDMF(450 mL)に溶解させ、0℃で窒素ガスの保護でシアン化第1の銅(23.2 mL、755 mmol)をゆっくり加えた。該混合物を窒素ガスの保護で145℃で12時間反応させた。反応液を250 mLの飽和食塩水にゆっくり注ぎ、酢酸エチルで抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を高速シリカゲルカラムで分離して3-フルオロ-1-ナフトニトリル(19.0 g、収率66%)を得た。
【0133】
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 8.17 (m, 1H) 7.81 (m, 1H) 7.62 (m, 4H)。
第4の工程:3-フルオロ-2-ヨード-1-ナフトニトリルの合成
【0134】
【化31】
【0135】
3-フルオロ-1-ナフトニトリル(1.89 g、3.57 mmol)をテトラヒドロフラン(200 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護でLDA(48.2 mL、96.4 mmol)をゆっくり滴下した。滴下終了後、窒素ガスの保護で-70℃で30分反応させた。ヨウ素(28.3 mL、114 mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解させた後、窒素ガスの保護で-70℃で反応液に加えた。該混合物を-70℃で30分撹拌した後、25℃で17時間反応させた。反応終了後、水(300 mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(3 * 300 mL)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液(400 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を高速シリカゲルカラムで分離して3-フルオロ-2-ヨード-1-ナフトニトリル(16.0 g、収率52%)を得た。
【0136】
H NMR (400MHz, CDCl) δ 8.29-8.22 (m, 1H), 7.91-7.84 (m, 1H), 7.76-7.64 (m, 3H)。
【0137】
第五工程:3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1-ナフトニトリルの合成
【0138】
【化32】
【0139】
3-フルオロ-2-ヨード-1-ナフトニトリル(8.00 g、26.9 mmol)を1,4-ジオキサン(80 mL)及び水(16 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護で反応液に炭酸水素ナトリウム(42.4g、505 mmol)、炭酸カリウム(608 mg、4.40 mmol)、1-メチル-1H-ピラゾール-5-ボロン酸ピナコールエステル(14.0 g、67.3 mmol)及びPd-118(0.88 g、1.34 mmol)を加えた。反応液を窒素ガスの保護で80℃で2時間反応させた。反応液を酢酸エチル(80 mL*3)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液(200 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を高速シリカゲルカラムで分離して3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1-ナフトニトリル(6.0 g、収率76%)を得た。MS m/z (ESI): 252 [M+H]
【0140】
H NMR (400MHz, CDCl) δ 8.36-8.30 (m, 1H), 7.98-7.92 (m, 1H), 7.88 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 7.77-7.73 (m, 2H), 7.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 1.5 Hz, 3H)。
【0141】
第六工程:2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-フルオロ-1-ナフトニトリルの合成
【0142】
【化33】
【0143】
3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-1-ナフトニトリル(6.00 g、23.8 mmol)をアセトニトリル(500 mL)に溶解させ、NBS(7.65 g、42.9 mmol)を加え、反応液を25℃で24時間反応させた。反応終了後、反応液を水(100 mL)と酢酸エチル(100 mL* 3)で抽出し、飽和塩化ナトリウム水溶液(200 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物を高速シリカゲルカラムで分離して2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-フルオロ-1-ナフトニトリル (8.00 g、収率91%)を得た。
【0144】
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.49 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 8.27-8.19 (m, 2H), 7.93-7.85 (m, 3H), 3.81 (s, 3H)。
【0145】
中間体2:tert-ブチル((3-ブロモ-8-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5-イル)メチル)カルバメートの製造
【0146】
【化34】
【0147】
第1の工程:5-ブロモ-3-(ブロモメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチルの合成
【0148】
【化35】
【0149】
5-ブロモ-3-メチルピリジン-2-カルボン酸メチル (3.0g、13.04 mmol)、NBS(3.48 g、19.56 mmol)を四塩化炭素(50 mL)に入れ、窒素ガスの保護で混合物を80℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮した後、カラムクロマトグラフィで分離して5-ブロモ-3-(ブロモメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(4.0、収率90%)を得た。
【0150】
H NMR (400MHz, DMSO-d) δ 8.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.89 (s, 2H), 4.02 (s, 3H)。
【0151】
第2の工程:3-ブロモフロ[3,4-b]ピリジン-7(5H)-オンの合成
【0152】
【化36】
【0153】
5-ブロモ-3-(ブロモメチル)ピリジン-2-カルボン酸メチル(2000 mg、6.47 mmol)、水(10 mL)を1,4-ジオキサン(50 mL)に入れ、窒素ガスの保護で混合物を100℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮した後、カラムクロマトグラフィで分離して3-ブロモフロ[3,4-b]ピリジン-7(5H)-オン(1.0 g、収率61%)を得た。MS m/z (ESI): 213/215 [M+H]
【0154】
第3の工程:(Z)-3-ブロモ-5-((ジメチルアミノ)メチレン)フロ[3,4-b]ピリジン-7(5H)-オンの合成
【0155】
【化37】
【0156】
3-ブロモフロ[3,4-b]ピリジン-7(5H)-オン(1.0 g、4.67 mmol)、カリウムtert-ブトキシド(52 mg、0.47 mmol)をDMFDMAに入れ、窒素ガスの保護で混合物を100℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮した後、PEで叩解して(Z)-3-ブロモ-5-((ジメチルアミノ)メチレン)フロ[3,4-b]ピリジン-7(5H)-オン(1.0 g、収率70%)を得た。MS m/z (ESI): 269/271 [M+H]
【0157】
第4の工程:3-ブロモ-5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オンの合成
【0158】
【化38】
【0159】
(Z)-3-ブロモ-5-((ジメチルアミノ)メチレン)フロ[3,4-b]ピリジン-7(5H)-オン(7.0 g、26.0 mmol)、ヒドラジン水和物(7.44 mL、130.1 mmol)をエタノール(50 mL)に入れ、窒素ガスの保護で混合物を80℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮した後、カラムクロマトグラフィで分離して3-ブロモ-5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オン(3.0 g、収率25%)を得た。MS m/z (ESI): 283/285 [M+H]
【0160】
第五工程:3-ブロモ-5-(クロルメチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オンの合成
【0161】
【化39】
【0162】
3-ブロモ-5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オン(300 mg、1.06 mmol)、クロロメタン酸-2-メチルプロピルエステル(0.28 mL、2.12 mmol)をTHF(10 mL)に入れ、窒素ガスの保護で混合物を室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮した後、PEで叩解して3-ブロモ-5-(クロルメチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オン(250 mg、収率38%)を得た。MS m/z (ESI): 275/277 [M+H]
【0163】
第六工程:2-((3-ブロモ-8-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオンの合成
【0164】
【化40】
【0165】
3-ブロモ-5-(クロルメチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オン(1.5 g、5.46 mmol)、フタルイミドカリウム塩(1.52 g、8.20 mmol)をDMF(50 mL)に入れ、窒素ガスの保護で混合物を90℃で2時間撹拌した。反応液を水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムクロマトグラフィで分離して2-((3-ブロモ-8-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(2.0 g、収率95%)を得た。MS m/z (ESI): 385/387 [M+H]
【0166】
第七工程 5-(アミノメチル)-3-ブロモピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オンの合成
【0167】
【化41】
【0168】
2-((3-ブロモ-8-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.0 g、4.67 mmol)、ヒドラジン水和物(498 mg、15.58 mmol)をエタノール(200 mL)に入れ、窒素ガスの保護で混合物を70℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮した後、5-(アミノメチル)-3-ブロモピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オン(900 mg、収率67%)を得た。MS m/z (ESI): 256/258 [M+H]
【0169】
第八工程:((3-ブロモ-8-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチルの合成
【0170】
【化42】
【0171】
5-(アミノメチル)-3-ブロモピリド[2,3-d]ピリダジン-8(7H)-オン(900 mg、3.53 mmol)、トリエチルアミン(2.45 mL、17.64 mmol)をジクロロメタン(100 mL)に入れ、窒素ガスの保護でジ-tert-ブチルジカーボネート(3.02 mL、14.11 mmol)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。反応液を水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムクロマトグラフィで分離してtert-ブチル((3-ブロモ-8-オキソ-7,8-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5-イル)メチル)カルバメート(300 mg、収率23%)を得た。MS m/z (ESI): 355/357 [M+H]
【0172】
中間体3:(4-((ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-8-シアノ-1-オキソ-1,2-ジヒドロフタラジン-6-イル)ボロン酸の製造
【0173】
【化43】
【0174】
第1の工程:4-ブロモ-2-ヨード-6-メチル安息香酸の合成
4-ブロモ-2-メチル安息香酸(100 g、465.1 mmol)、NIS(156.93 g、697.5 mmol)、及びPd(OAc)(10.44 g、46.5 mmol)のDMF (600 mL)中の混合物を窒素で脱気し、その後、100℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(1 L)及び水(1 L)で抽出し、飽和食塩水(1 L)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離して4-ブロモ-2-ヨード-6-メチル安息香酸(120 g、収率57%)を得た。
【0175】
第2の工程:5-ブロモ-7-ヨード-1,3-ジヒドロ-2-ベンゾフラン-1-オンの合成
【0176】
【化44】
【0177】
4-ブロモ-2-ヨード-6-メチル安息香酸(60 g、176.0 mmol)、TBAB(109.2 mL、352.0 mmol)、及びNa(99.5 mL、1003.1 mmol)をそれぞれCHCN (600 mL)溶液に加えた。混合物を80℃で24時間撹拌した。TLCにより反応が完了したことが確認されると、反応液を酢酸エチル(600 ml)及び水(600 mL)で抽出し、飽和食塩水(600 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離して5-ブロモ-7-ヨード-1,3-ジヒドロ-2-ベンゾフラン-1-オン(20 g、収率33%)を得た。
【0178】
H NMR (400 MHz, DMSO-d ) δ 8.31 (d, J = 0.72 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 1.07 Hz, 1H), 5.35 (s, 2H)。
【0179】
第3の工程:(3Z)-5-ブロモ-3-[(ジメチルアミノ)メチルエテニル]-7-ヨード-1,3-ジヒドロ-2-ベンゾフラン-1-オンの合成
【0180】
【化45】
【0181】
5-ブロモ-7-ヨード-1,3-ジヒドロ-2-ベンゾフラン-1-オン(33.5 g、98.8 mmol)を含むフラスコにトルエン(330 mL)を加え、その後、[(tert-ブトキシ)(ジメチルアミノ)メチル]ジメチルアミン(26.5 mL、128.5 mmol)を加えた。混合物を90℃で5時間撹拌した。TLCにより反応が完了したことが確認されると、混合物を濾過し、濾過ケーキを乾燥させ、化合物(3Z)-5-ブロモ-3-[(ジメチルアミノ)メチルエテニル]-7-ヨード-1,3-ジヒドロ-2-ベンゾフラン-1-オン(20.1 g、収率52%)を黄色固体として得た。
【0182】
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 7.96 (d, J = 1.19 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 1.07 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 3.12 (s, 6H)。
【0183】
第4の工程:6-ブロモ-4-[(ジメチルアミノ)メチル]-8-ヨード-1,2-ジヒドロフタラジン-1-オンの合成
【0184】
【化46】
【0185】
500 mLフラスコに(3Z)-5-ブロモ-3-[(ジメチルアミノ)メチルエテニル]-7-ヨード-1,3-ジヒドロ-2-ベンゾフラン-1-オン(18 g、45.7 mmol)のエタノール溶液(180 mL)を加え、0 Cでヒドラジン水和物(5.2 mL、105.1 mmol)を加え、その後、25℃で0.5 h撹拌し、その後、50℃で18時間撹拌した。沈殿物を直接濾過し、減圧乾燥して6-ブロモ-4-[(ジメチルアミノ)メチル]-8-ヨード-1,2-ジヒドロフタラジン-1-オン(11.73 g、収率63%)を白色固体として得た。
【0186】
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 8.53 (d, J = 1.67 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 1.67 Hz, 1H), 3.56 (s, 2H), 2.18 (s, 6H)。
【0187】
第五工程: 6-ブロモ-4-(クロルメチル)-8-ヨード-1,2-ジヒドロフタラジン-1-オンの合成
【0188】
【化47】
【0189】
6-ブロモ-4-[(ジメチルアミノ)メチル]-8-ヨード-1,2-ジヒドロフタラジン-1-オン(12 g、29.48 mmol) in THF(140 mL)の混合物をNで数回脱気し、0℃に冷却した後、クロロ(2-メチルプロポキシ)メタン(13.8 mL、106.1 mmol)を滴下し、その後、25℃の窒素で16 h撹拌した。反応液を酢酸エチル(100 mL)及び水(100 mL)で抽出し、飽和食塩水(100 ml)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して白色の粗生成物を得た。粗生成物とMTBE(20 mL)を25℃で30分撹拌した。混合物を濾過し、その後、濾過ケーキを乾燥させ、化合物6-ブロモ-4-(クロルメチル)-8-ヨード-1,2-ジヒドロフタラジン-1-オン(9.2 g、収率78%)を白色固体として得た。
【0190】
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 12.88 (s, 1H), 8.59 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 5.02 (s, 2H)。
【0191】
第六工程: tert-ブチルN-[(7-ブロモ-5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル]-N-[(tert-ブチル)カルボニル]カルバメートの合成
【0192】
【化48】
【0193】
ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミン(5.16 g、23.73 mmol)をTHF(100 mL)に加え、N雰囲気で0℃でリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(25.7 mL、25.71 mmol)を加え、N雰囲気で-70℃で1 h撹拌した。その後、混合物に6-ブロモ-4-(クロルメチル)-8-ヨード-1,2-ジヒドロフタラジン-1-オン(7.9 g、19.80 mmol)のテトラヒドロフラン(100 mL)混合物を加えた。得られた混合物を-70℃で2時間撹拌した。反応液を飽和NHCl(100 ml)でクエンチし、酢酸エチル(80 ml)及び水(100 ml)で抽出し、飽和食塩水(100 ml)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離してtert-ブチルN-[(7-ブロモ-5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル]-N-[(tert-ブチル)カルボニル]カルバメート(4.09 g、収率33%)を得た。
【0194】
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 12.69 (s, 1H), 8.60 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 4.98 (s, 2H), 1.39 (s, 18H).
第七工程: tert-ブチル((7-ブロモ-5-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)(tert-ブトキシカルボニル)カルバメートの合成
【0195】
【化49】
【0196】
250 mLの一口フラスコにtert-ブチルN-[(7-ブロモ-5-ヨード-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル]-N-[(tert-ブチル)カルボニル]カルバメート(1.4 g、2.17 mmol)、N,N-ジメチルフォルムアミド(20 mL)、及びシアン化第1の銅(194 mg、2.17 mmol)を加え、80°Cで3時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物をジクロロメタンで希釈し、それぞれ5%のアンモニア水溶液と飽和食塩水で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引濾過し、濾液を減圧濃縮してtert-ブチル((7-ブロモ-5-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)(tert-ブトキシカルボニル)カルバメート(1.1 g、純度88%、収率93%)を得た。MS m/z (ESI): 479/481 [M+H]
【0197】
第八工程: (4-((ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-8-シアノ-1-オキソ-1,2-ジヒドロフタラジン-6-イル)ボロン酸の合成
【0198】
【化50】
【0199】
100 mLの一口フラスコにtert-ブチル((7-ブロモ-5-シアノ-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)(tert-ブトキシカルボニル)カルバメート(1.5 g、純度93%、2.91 mmol)、1,4-ジオキサン(20 mL)、酢酸カリウム(857 mg、8.73 mmol)、1,1-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(213 mg、0.29 mmol)、及びビス(ピナコラート)ジボロン(2.22 g、8.73 mmol)を加え、80°Cで撹拌して2時間反応した。反応液を減圧濃縮し、残留物を逆相カラムクロマトグラフィで分離して(4-((ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-8-シアノ-1-オキソ-1,2-ジヒドロフタラジン-6-イル)ボロン酸(1090 mg、純度65%、収率55%)を得た。MS m/z (ESI): 445 [M+H]
【0200】
中間体4~7は、中間体1、中間体2又は中間体3の合成方法の全部又は一部を参照し、対応する原料を選択して製造することができる。
【0201】
【表1】
中間体8 2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリルの製造
【0202】
【化51】
第1の工程:2-ブロモ-4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリルの合成
【0203】
【化52】
【0204】
2-ブロモ-4-クロロ-3,6-ジフルオロベンゾニトリル(100 mg、0.40 mmol)、炭酸カリウム(219 mg、1.58 mmol)、及び3,3-ジフルオロアゼチジン塩酸塩(103 mg、0.792 mmol)をN-メチルピロリドン(2 mL)に溶解させ、75℃で一晩撹拌し、反応終了後、室温まで冷却し、水(20 mL)を加え、反応液を酢酸エチル(30 mL*3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して溶媒を除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィで分離して2-ブロモ-4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(50 mg、収率39%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ 6.49 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.53 (t, J = 11.7 Hz, 4H)。
【0205】
第2の工程:4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリルの合成
【0206】
【化53】
【0207】
2-ブロモ-4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(300 mg、0.92 mmol)、1-メチル-5-(テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(249 mg、1.20 mmol)、及び炭酸水素ナトリウム(310 mg、3.69 mmol)を1,4-ジオキサン(16 mL)及び水(4 mL)に溶解させ、窒素ガスの保護でcataCXium A Pd G3(67 mg、0.09 mmol)を加えた。反応を窒素ガスの保護で60℃で40時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(30 mL)を加えた後、ジクロロメタン(30 mL*3)で抽出した。有機相を合わせて濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィで分離して4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリル(120 mg、収率40%)を得た。MS m/z (ESI): 327 [M+H]
【0208】
第3の工程:2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリルの合成
【0209】
【化54】
【0210】
4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリル(120 mg、0.37 mmol)を無水アセトニトリル(5 mL)に溶解させ、NBS(98.0 mg、0.55 mmol)を加えた。反応を50℃で一晩撹拌し、反応終了後、反応系を濃縮し、粗生成物をC18逆相カラムで分離して2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-4-クロロ-6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-3-フルオロベンゾニトリル(120 mg、収率80.6%)を得た。MS m/z (ESI): 405/407 [M+1]
【0211】
中間体9~21は、中間体8の合成方法の全部又は一部を参照し、対応する原料を選択して製造することができる。
【0212】
【表2】
【0213】
中間体24: 2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6-シクロプロポキシ-3-フルオロ-4-(3-メトキシピロリジン-1-イル)ベンゾニトリルの合成
【0214】
【化55】
【0215】
第1の工程:2-ブロモ-4-クロロ-3,6-ジフルオロベンゾニトリルの合成
【0216】
【化56】
【0217】
4-クロロ2,5-ジフルオロベンゾニトリル(25 g、144.1 mmol)、NBS (51.28 g、288.1 mmol)、酢酸パラジウム(3.23 g、14.4 mmol)とパラトルエンスルホン酸(11.59 mL、72.0 mmol)のジクロロエタン(250 mL)混合物を窒素で脱気し、その後、75℃で12時間撹拌した。反応液をジクロロエタン(300 mL)及び水(300 mL)で抽出し、飽和食塩水(300 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離して2-ブロモ-4-クロロ-3,6-ジフルオロベンゾニトリル(13.33 g、収率38%)を得た。
【0218】
第2の工程:2-ブロモ-4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロベンゾニトリルの合成
【0219】
【化57】
【0220】
2-ブロモ-4-クロロ-3,6-ジフルオロベンゾニトリル(15 g、59.4 mmol)、シクロプロパノール(5.18 g、89.1 mmol)、及び炭酸カリウム(20.53 g、148.6 mmol)のDMF(200 mL)中の混合物を窒素で脱気し、その後、75℃で2時間撹拌し、反応液を酢酸エチル(200 mL)及び水(200 mL)で抽出し、飽和食塩水(200 ml)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離して2-ブロモ-4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロベンゾニトリル (8.1 g、収率47%)を得た。
【0221】
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.28 (d, J = 5.63 Hz, 1H) 3.77 (dt, J = 8.63, 4.44 Hz, 1H) 0.83 (br d, J = 4.63 Hz, 4H).
第3の工程:4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロ-2-(1-メチル-1H -ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリルの合成
【0222】
【化58】
【0223】
2-ブロモ-4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロベンゾニトリル(5.0 g、17.21 mmol)、1-メチル-5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-ピラゾール、炭酸セシウム(16.82 g、51.63 mmol)を水(20 mL)及びジオキサン(100 mL)に溶解させ、窒素で脱気し、Pd-118(1.12 g、1.72 mmol)を加え、80℃で12時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(50 mL)及び水(50 mL)で抽出し、飽和食塩水(50 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離して4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリル (2.5 g、純度80%、収率50%)を得た。
【0224】
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.63 (d, J = 2.01 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 5.77 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 1.76 Hz, 1H), 3.89 (dt, J = 8.91, 4.33 Hz, 1H), 3.83 (d, J = 1.00 Hz, 3H), 0.96 (m, 4H).
第4の工程:2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロベンゾニトリルの合成
【0225】
【化59】
【0226】
4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)ベンゾニトリル(4.8 g、16.46 mmol)及びNBS(5.86 g、32.91 mmol)をアセトニトリル(50 mL)に溶解させ、40℃の窒素雰囲気で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチル(50 mL)及び水(50 mL)で抽出し、飽和食塩水(50 mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離して2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロベンゾニトリル(5 g、純度:93%、収率76%)を得た。
【0227】
H NMR (400 MHz, CDCl) δ 7.54 (s, 1H), 7.48 (d, J = 5.88 Hz, 1H), 3.82 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 0.92-0.83 (m, 4H).
第五工程:2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6-シクロプロポキシ-3-フルオロ-4-(3-メトキシピロリジン-1-イル)ベンゾニトリルの合成
【0228】
【化60】
【0229】
2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-4-クロロ-6-シクロプロポキシ-3-フルオロベンゾニトリル(80 mg、0.22 mmol)をN-メチルピロリドン(2 mL)に溶解させ、3-メトキシピロリジン(59 mg、0.43 mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(134 mg、1.08 mmol)を加え、反応を密閉管内で130℃で一晩撹拌した。反応終了後、水を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせてから水で洗浄し、有機相を乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィで分離して2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-6-シクロプロポキシ-3-フルオロ-4-(3-メトキシピロリジン-1-イル)ベンゾニトリル(85 mg、収率79%)を得た。MS m/z (ESI): 435/437 [M+H]
【0230】
中間体25-34、は中間体24の合成方法の全部又は一部を参照し、対応する原料を選択して製造することができる。
【0231】
【表3】
【0232】
二、具体的な実施例の製造
実施列1:1-(アミノメチル)-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-5-カルボニトリルの製造
【0233】
【化61】
【0234】
第1の工程:tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)((5-シアノ-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)カルバメートの合成
【0235】
【化62】
【0236】
25 mLの一口フラスコに(4-((ビス(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)-8-シアノ-1-オキソ-1,2-ジヒドロフタラジン-6-イル)ボロン酸(1.0 g、70% 純度、1.58 mmol)、2-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-3-フルオロ-1-ナフトニトリル(594 mg、1.58 mmol)、1,4-ジオキサン(20 mL)、水(5 mL)、炭酸ナトリウム(501 mg、4.73 mmol)、及び[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムジクロロメタン錯体(230 mg、0.32 mmol)を加え、反応液を80°Cで撹拌し3時間反応した。反応液を減圧濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィで分離してtert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)((5-シアノ-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)カルバメート(450 mg、収率43%)を得た。MS m/z (ESI): 650 [M+H]
【0237】
第2の工程:1-(アミノメチル)-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-5-カルボニトリルの合成
【0238】
【化63】
【0239】
tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)((5-シアノ-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)カルバメート(135 mg、0.015 mmol)をジクロロメタン(3.0 mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2.0 mL)を加え、反応液を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウムでpH=9~10に調整し、分液し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧で回転蒸発させて1-(アミノメチル)-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-5-カルボニトリル(96 mg、収率97%)を得た。MS m/z (ESI): 450 [M+H]
【0240】
H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ 12.75 (brs, 1H), 8.56 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.30-8.24 (m, 2H), 8.20-8.12 (m, 1H), 7.91-7.85 (m, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.46 (s, 2H).
tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)((5-シアノ-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)カルバメート(380 mg、0.585 mmol)をキラルカラムで分離してtert-ブチル(M)-(tert-ブトキシカルボニル)((5-シアノ-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)カルバメート(135 mg、収率:35%)、及びtert-ブチル(P)-(tert-ブトキシカルボニル)((5-シアノ-7-(5-(1-シアノ-3-フルオロナフタレン-2-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロフタラジン-1-イル)メチル)カルバメート (182 mg、収率46%)を得た。続いてトリフルオロ酢酸でtert-ブトキシカルボニルを除去し、対応する最終生成物である実施例4と実施例5を得、具体的なデータは以下の表に示す。
【0241】
実施例2~37は、実施例1の合成方法の全部又は一部を参照し、対応する原料を選択して製造することができる。
【0242】
【表4】
前記実施例で製造した化合物の核磁気データは、以下の通りである。
【0243】
【表5】
【0244】
[生物学的測定・評価]
一、ヒト大腸癌HCT116細胞増殖阻害試験
1、HCT 116 MTAP ノックアウト細胞及びMTAP野生型細胞を96ウェル平底プレートに播種し、10%ウシ胎仔血清+1%ペニシリン-ストレプトマイシンを含むMcCoy’s 5A培地で、37℃、5% COの条件下で一晩培養した。
【0245】
2、翌日、化合物をDMSOに溶解させ、化合物をDMSO、培地で順に希釈して細胞プレートに移し、化合物の最終濃度は10μM、4倍希釈、9つの濃度勾配とDMSO対照である。
【0246】
3、化合物で処理されていない細胞を取り出し、CellTiter-Glo Luminescent Cell Viability Assay(Promega)で細胞活性を検出し、操作はキットの取扱説明書を参照し、その後、細胞プレートをEnVision Multilabel Readerに配置して冷光シグナルを検出した。
【0247】
4、同時に、化合物で処理した細胞プレートを37℃、5% COの条件下で6日間連続培養した。
5、その後、同様にCellTiter-Gloで細胞活性を検出した。
【0248】
6、最後に、GraphPad Prism v 9.2.0ソフトウェアの4パラメータ用量反応曲線モジュールを用いて用量反応曲線を描き、増殖抑制IC50(単位:nM)を算出した。
【0249】
【表6】
具体的な実施例の化合物の生物学的活性データから、本発明の一連の化合物は、細胞レベルでヒト大腸癌HCT116 MTAPノックアウト細胞の増殖に対して強力な阻害作用を有するとともに、MTAP野生型HCT116細胞に対する阻害作用が弱く、陽性化合物MRTX-1979と比較してより高い選択性を有する。
【0250】
[マウス薬物動態測定]
1. 研究の目的
本試験の目的は、本発明の一部の化合物の薬物動態学的挙動を研究することであり、投与方式はそれぞれ、ICRマウスへの単回経口投与(PO)である。
【0251】
2. 実験方案
2.1 実験薬
本試験で使用した化合物は本発明の具体的な実施例の化合物に由来するものである。
【0252】
2.2 実験動物
ICRマウス オス N=3 由来:上海西普爾-必凱実験動物有限公司。
2.3 薬物の調製と投与
化合物を秤量し、それぞれ20%PG+10%Solutol HS15+70%pH3 citrate bufferの溶媒に溶解させ、振盪・超音波処理して無色透明の溶液又は懸濁液とした。9匹のマウスに一晩絶食させた後、10 mg/kgの用量で経口投与した。
【0253】
2.4 サンプル収集:
血液を顎下静脈から約90 μL /時点で採取し、ヘパリンナトリウムで抗凝固処理し、採取後氷上に置き、1時間時間以内に遠心分離して血漿を分離した(遠心分離条件:8000回転/分、6分間、2-8度)。采血時点は、0、0.25、0.5、1、2、4、6、8、24時間でした。サンプルはマイナス20度の冷蔵庫で保存した。
【0254】
血漿サンプル40 μLを内部標準を含む160 μLの冰冷アセトニトリルに加え、3分間ボルテックスし、11000回転/分で5分間遠心分離した。上清100 μLを水100 μLに入れ、5 μLをLC/MS/MSに注入して分析した(結果を下表に示す)。
【0255】
2.5試験結果:
マウスに化合物を10 mg/kgで単回経口投与(PO)した時のPK結果
【0256】
【表7】
【0257】
実験結論:マウス体内薬物動態試験において、経口投与の条件下で、本発明の実施例の化合物は陽性化合物MRTX-1979と比較して、Cmax及びAUCが有意に増加し、良好な薬物動態特性を示し、開発の見込みがより良好である
[肝ミクロソーム安定性実験]
一、試薬の製造
1. 緩衝液Cの調製:
緩衝液A:1.0 Lの0.1 Mリン酸二水素カリウム緩衝液(1.0 mM EDTAを含有)。
【0258】
緩衝液B:1.0 Lの0.1 Mリン酸水素二カリウム緩衝液(1.0 mM EDTAを含有)。
緩衝液C:緩衝液Aを700 mL緩衝液Bに加え、pHが7.4に達した時に停止する。
【0259】
2. 10 mMストック溶液の調製:
選択した実施例の化合物及び対照品をそれぞれDMSOに溶解させ、10mMのストック溶液とした。
【0260】
・500 μMの溶液:10 μLの10 mMストック溶液を190 μL ACNに加えた。
・1.5 μM投与溶液(肝ミクロソーム溶液に溶解され、ヒト肝ミクロソームはXenotechから購入):18.75 μLの20 mg/mL肝ミクロソームを479.75 μL緩衝液Cに加え、次に1.5 μLの500 μM溶液を加え、軽く振って均一に混合した。
【0261】
4.6 mM NADPH溶液の調製:
NADPHを秤量し、次に適量の緩衝液Cを加えて6 mMのNADPH 溶液とした。
【0262】
二、具体的な実験方案
1. 30 μLの1.5 μM投与溶液を96ウェルプレート上の異なる時点(0分、5分、15分、30分、45分)に設定されたウェルに添加し、反復数は2であった。
【0263】
2. 0 分のサンプルを製造する:まず135 μL ACN(内部標準含有)を0分のウェルに添加し、続いて15 μLの6 mM NADPH溶液を添加した。
【0264】
3. 1.5 μM投与溶液を含む96ウェルプレートとNADPH溶液を37℃のウォーターバスで5分間予熱した。
【0265】
4. 予熱した15 μLの6 mM NADPH溶液を5分、15分、30分、45分の各時点に設定したウェルに添加し、反応を開始し、計時を開始した。
【0266】
5. タイマーが5分、15分、30分と45分を示した時、135 μL ACN(内部標準含有)を加えて応を終了させた。10 分間ボルテックスし、遠心分離機で5594×gを用いてサンプルを15分間遠心分離した。
【0267】
6. 遠心分離したサンプルから50 μLの上清を取り出し、水50 μLを加えた96ウェルサンプルプレートに移して混合し、最後にサンプルをLC-MS/MSに送って分析し、試験結果から半減期を算出した。実験結果を下表に示す。
【0268】
【表8】
【0269】
実験結論:体外の人肝ミクロソーム安定性実験において、本発明の実施例の化合物は陽性化合物MRTX-1979と比較して、半減期T1/2が有意に改善され、より良好な体外代謝安定性を示し、開発の見込みがより良好である。
【0270】
各文献がそれぞれ単独に引用されるように、本発明に係る全ての文献は本出願で参考として引用する。また、本発明の上記の内容を読み終わった後、当業者が本発明を各種の変動や修正をすることができるが、それらの等価の形態のものは本発明の請求の範囲に含まれることが理解されるはずである。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩であって、
【化1】
ここで、Lは、結合、O、S、C(O)、C(O)O、C(O)NH、CH=CH、C≡C、S(O)、S(O)、NR12、S(O)NH又はCR1314であり、
、X及びXは、それぞれ独立にN又はCR15であり、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と4-8員炭素環、4-8員複素環、6-8員芳香環又は5-8員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-8員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
12は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
13及びR14は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R13及びR14は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-8員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R15は、独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
各R16は、それぞれ独立に水素、重水素、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)R21又は-C0-8アルキル-C(O)NR2223から選ばれ、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R17及びR18は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-10シクロアルキル基、3-10員複素環基、C6-10アリール基又は5-10員ヘテロアリール基から選ばれるか、あるいは、R17及びR18は、直接連結する硫黄原子と3-10員複素環基を形成し、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-10アルキル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-8アルキル-SF、-C0-8アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-8アルキル-N=S(O)R1718、-C0-8アルキル-N=SR1718、-C0-8アルキル-O-S(O)19、-C0-8アルキル-S(O)19、-C0-8アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-8アルキル-O-R20、-C0-8アルキル-C(O)OR20、-C0-8アルキル-C(O)SR20、-C0-8アルキル-S-C(O)R21、-C0-8アルキル-C(O)R21、-C0-8アルキル-O-C(O)R21、-C0-8アルキル-NR2223、-C0-8アルキル-C(=NR22)R21、-C0-8アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-8アルキル-C(O)NR2223及び-C0-8アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R19は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R20は、独立に水素、重水素、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基及び5-10員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R21は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R22及びR23は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-12シクロアルキル基、3-12員複素環基、C6-10アリール基、5-10員ヘテロアリール基、スルフィニル基、スルホニル基、メチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シクロプロピルスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、アミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基及びC1-10アルカノイル基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-10アルキル一置換アミノ基(Alkyl mono-substituted amino group)、C1-10アルキル二置換アミノ基(Alkyl bis-substituted amino group)及びC1-10アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されるか、あるいは、R22及びR23は、直接連結する窒素原子と4-10員複素環基又は5-10員ヘテロアリール基を形成し、前記4-10員複素環基又は5-10員ヘテロアリール基は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、ハロ置換C1-10アルキル基、重水素置換C1-10アルキル基、C1-10アルコキシ基、C3-12シクロアルキル基、C3-12シクロアルコキシ基、3-12員複素環基、3-12員複素環オキシ基、C6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基、5-10員ヘテロアリール基、5-10員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-10アルキル一置換アミノ基、C1-10アルキル二置換アミノ基及びC1-10アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各rは、独立に0、1又は2であることを特徴とする、前記式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Lは、結合、O、S、C(O)、S(O)、S(O)、NR12又はCR1314であり、
、X及びXは、それぞれ独立にN又はCR15であり、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と5-8員炭素環、5-8員複素環、6員芳香環又は5-6員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
は、水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
12は、水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
13及びR14は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R13及びR14は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R15は、独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
ここで、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23及びrは、請求項1に定義した通りであることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
各R16は、それぞれ独立に水素、重水素、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-S(O)19、-C(O)OR20、-C(O)R21又は-C(O)NR2223から選ばれ、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-S(O)(=N-R16)R17、-N=S(O)R1718、-N=SR1718、-O-S(O)19、-S(O)19、-P(O)(OR20)R19、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)SR20、-S-C(O)R21、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(=NR22)R21、-N(R22)-C(=NR23)R21、-C(O)NR2223及びイル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R17及びR18は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-8員ヘテロアリール基から選ばれるか、あるいは、R17及びR18は、直接連結する硫黄原子と4-6員複素環基を形成し、前記基は、重水素、ハロゲン、シアノ基、ニトロ基、アジド基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-S(O)(=N-R16)R17、-N=S(O)R1718、-N=SR1718、-O-S(O)19、-S(O)19、-P(O)(OR20)R19、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)SR20、-S-C(O)R21、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(=NR22)R21、-N(R22)-C(=NR23)R21、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R19は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R20は、独立に水素、重水素、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基及び5-8員ヘテロアリール基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R21は、独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、シアノ基、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各R22及びR23は、それぞれ独立に水素、重水素、ヒドロキシ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、スルフィニル基(sulfinyl group)、スルホニル基(sulfonyl group)、メチルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、シクロプロピルスルホニル基、p-トルエンスルホニル基、アミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基及びC1-4アルカノイル基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-4アルキル基一置換アミノ基、C1-4アルキル基二置換アミノ基及びC1-4アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されるか、あるいは、R22及びR23は、直接連結する窒素原子と4-6員複素環基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記4-6員複素環基又は5-6員ヘテロアリール基は、重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基、アミノ基、C1-4アルキル基一置換アミノ基、C1-4アルキル基二置換アミノ基及びC1-4アルカノイル基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
各rは、独立に0、1又は2であることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
式(I)の化合物は、下記式(II)の化合物の構造を有し、
【化2】
ここで、Xは、N又はCHであり、Xは、N又はCR15であり、
は、水素、重水素、C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキル基及び3-6員複素環基から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、=O、C1-4アルキル基、C1-4アルコキシ基、C3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルコキシ基、3-6員複素環基、3-6員複素環オキシ基、C6-8アリール基、C6-8アリールオキシ基、5-8員ヘテロアリール基、5-8員ヘテロアリールオキシ基及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
、R、R、R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R、R、R、R、Rのうち二つの隣接する置換基は、直接連結する部分と5-8員炭素環、5-8員複素環、6員芳香環又は5-6員複素芳香族環を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
10及びR11は、それぞれ独立に水素、重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれるか、あるいは、R10及びR11は、直接連結する炭素原子とC(O)、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基又は5-6員ヘテロアリール基を形成し、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、3-6員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
15は、水素、重水素、シアノ基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-S(O)(=N-R16)R17、-C0-4アルキル-N=S(O)R1718、-C0-4アルキル-N=SR1718、-C0-4アルキル-O-S(O)19、-C0-4アルキル-S(O)19、-C0-4アルキル-P(O)(OR20)R19、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)SR20、-C0-4アルキル-S-C(O)R21、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(=NR22)R21、-C0-4アルキル-N(R22)-C(=NR23)R21、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれ、前記基は、独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-C0-4アルキル-SF、-C0-4アルキル-O-R20、-C0-4アルキル-C(O)OR20、-C0-4アルキル-C(O)R21、-C0-4アルキル-O-C(O)R21、-C0-4アルキル-NR2223、-C0-4アルキル-C(O)NR2223及び-C0-4アルキル-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R15が水素である場合に、R、R、R、R及びRのうち、少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結していることを条件とし、
ここで、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23及びrは、請求項1に定義した通りであることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
式(I)の化合物は、下記式(III)の化合物の構造を有し、
【化3】
ここで、環Aは、下記構造、
【化4】
又は
【化5】
であり、
は、水素、重水素、メチル基、エチル基、イソプロピル基及びシクロプロピル基から選ばれ、
各R及びRは、それぞれ独立に水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、アセチル基、アセトキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、アセチルアミノ基及びカルバモイル基から選ばれ、
15は、シアノ基、エチニル基、シクロプロピル基又は水素から選ばれ、
15がシアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、且つ環Aが
【化6】
である場合、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
15がシアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、且つ環Aが
【化7】
である場合、R6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれ、
15が水素から選ばれ、且つ環Aが
【化8】
である場合、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基が重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20、-C(O)OR20、-C(O)R21、-O-C(O)R21、-NR2223、-C(O)NR2223及び-N(R22)-C(O)R21から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とし、
ここで、R20、R21、R22及びR23は、請求項1に定義した通りであることを特徴とする、
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
式(I)の化合物は、下記式(IVa)の化合物の構造を有し、
【化9】
ここで、R15は、シアノ基、エチニル基又はシクロプロピル基から選ばれ、
環Aは、下記構造、
【化10】
又は
【化11】
であり、
及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、C1-4アルキル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環オキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれ、
ここで、R20、R22及びR23は、請求項5に定義した通りであることを特徴とする、
請求項5に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
及びR6aは、それぞれ独立にフッ素、塩素、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基から選ばれ、前記シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基は、それぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、
6bは、水素、重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、カルボキシル基、アミノ基及びジメチルアミノ基から選ばれることを特徴とする、
請求項6に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
式(I)の化合物は、下記式(IVb)の化合物の構造を有し、
【化12】
ここで、R及びR6aは、それぞれ独立にハロゲン、C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基から選ばれ、前記C1-4アルコキシ基、C3-8シクロアルコキシ基、3-8員複素環基又は3-8員複素環オキシ基は、それぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基がそれぞれ独立に重水素、ハロゲン、シアノ基、C1-4アルキル基、ハロ置換C1-4アルキル基、重水素置換C1-4アルキル基、C2-4アルケニル基、C2-4アルキニル基、C3-8シクロアルキル基、3-8員複素環基、C6-8アリール基、5-8員ヘテロアリール基、=O、=S、-SF、-O-R20及び-NR2223から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とし、
ここで、R20、R22及びR23は、請求項5に定義した通りであることを特徴とする、
請求項5に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
及びR6aは、それぞれ独立にフッ素、塩素、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基から選ばれ、前記シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基又は3-8員窒素含有複素環基は、それぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換され、なお、R及びR6aのうち少なくとも一つが3-8員窒素含有複素環基であり、前記窒素原子がベンゼン環に連結しており、前記3-8員窒素含有複素環基がそれぞれ独立に重水素、フッ素、塩素、シアノ基、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリデューテロメチル基、ジデューテロメチル基、ビニル基、エチニル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、オキセタニル基、アゼチジニル基、フェニル基、-SF、=O、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基及びジC1-4アルキルアミノ基から選ばれる一つ又は複数の置換基によって任意にさらに置換されることを条件とすることを特徴とする、
請求項8に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
前記3-8員窒素含有複素環基は、下記構造から選ばれることを特徴とする、
請求項9に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩:
【化13】
【請求項11】
下記化合物から選ばれることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【化14】
【請求項12】
請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩と薬用可能な担体とを含む、薬物組成物。
【請求項13】
MATP関連癌又は腫瘍を治療する薬物の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩の使用
【請求項14】
前記腫瘍又は癌は、子宮内膜腺癌、顆粒卵胞膜細胞腫、精巣セルトリ細胞腫、生殖細胞腫、悪性奇形腫、扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、黒色腫、明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫、卵管癌、腺癌、腎芽細胞腫、リンパ腫、白血病、膀胱癌、扁平上皮癌、移行上皮癌、腺癌、前立腺癌、精上皮腫、奇形腫、胎児癌、奇形腫、絨毛癌、肉腫、間細胞癌、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍、脂肪腫、肝臓癌、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、胆嚢癌、膨大部癌、胆管癌、悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、痣、形成異常母斑、脂肪腫、血管腫、急性・慢性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、骨肉腫、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫脊索腫、骨軟骨腫、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫、巨細胞腫、血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫、粘液腫、横紋筋瘤、線維腫、脂肪腫及び奇形腫、気管支肺癌、肺胞癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨腫様過誤腫、中皮腫、扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫、胃癌、リンパ腫、平滑筋肉腫、管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、類癌腫、毒蛇腫、腺癌、リンパ腫、類癌腫、カポジ肉腫、平滑筋瘤、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫、大腸腺癌、管状腺腫、絨毛状腺腫、過誤腫、平滑筋瘤、頭蓋腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎、髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症、星状細胞腫、髄芽腫、神経膠腫、脳室上衣腫、生殖細胞腫、多形膠芽腫、希突起膠細胞腫、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、先天性腫瘍、脊髄神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫及び肉腫から選ばれることを特徴とする、
請求項13に記載の使用
【請求項15】
前記癌又は腫瘍は、乳癌、膵臓癌、皮膚癌、膀胱癌、肝臓癌又は頭頸部癌から選ばれることを特徴とする、
請求項13に記載の使用
【請求項16】
PRMT5阻害剤として使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物、その立体異性体又はその薬学的に許容される塩。
【国際調査報告】