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特表2024-543212クレーンブームからの雪および氷の除去のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-19
(54)【発明の名称】クレーンブームからの雪および氷の除去のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   B66C 23/42 20060101AFI20241112BHJP
【FI】
B66C23/42 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532814
(86)(22)【出願日】2022-12-01
(85)【翻訳文提出日】2024-07-17
(86)【国際出願番号】 US2022051556
(87)【国際公開番号】W WO2023034653
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】63/285,409
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524205536
【氏名又は名称】クリューバー, ジャレッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】クリューバー, ジャレッド
【テーマコード(参考)】
3F205
【Fターム(参考)】
3F205AA06
3F205AA07
3F205AC01
3F205CA02
3F205CA08
3F205CA09
3F205KA10
(57)【要約】
クレーンブーム(3)からの雪および氷の除去が、開示される。熱源(13)が、熱をクレーンブーム(3)の妨げのない移動要素進行空間(10)に印加し得る。熱源(13)の空間利用可能マウント(12)が、クレーンブーム(3)の利用可能な残り空間(11)を占有し得る。空間利用可能マウント(12)は、チャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を有するワイヤアセンブリ(18)であり得る。熱源(13)から印加される熱は、クレーンブーム(3)の妨げのない移動要素進行空間(10)内の雪または氷を融解し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タワークレーンブームレール熱印加装置であって、前記タワークレーンブームレール熱印加装置は、タワークレーンの上での使用のために構成された装置を備え、
前記タワークレーンは、
ある長さを有するタワークレーンブームと、
前記タワークレーンブームの前記長さのうちの少なくとも一部に沿った移動のために構成されたトローリと、
前記タワークレーンブームの前記長さのうちの前記一部に沿って配置されたタワークレーンブームレールであって、前記トローリは、前記タワークレーンブームレールを用いて、前記タワークレーンブームの前記長さのうちの前記一部に沿った前記移動のために移動する、タワークレーンブームレールと、
前記タワークレーンブームの前記長さのうちの前記一部に沿った前記移動のために前記タワークレーンブームレールの表面を使用するように構成された前記トローリの少なくとも1つの移動要素と、
前記タワークレーンブームレールの前記表面の妨げのない移動要素進行空間であって、前記トローリの前記移動要素は、前記妨げのない移動要素進行空間を通して移動するように構成されている、妨げのない移動要素進行空間と、
前記妨げのない移動要素進行空間を除く前記タワークレーンブームレールの前記表面の利用可能な残り空間と
を備え、
前記装置は、
熱を前記タワークレーンブームレールの前記表面の前記妨げのない移動要素進行空間に印加するように構成された熱源と、
前記タワークレーンブームレールの前記表面の前記利用可能な残り空間のみを占有するように構成された前記熱源の空間利用可能マウントと
を備えている、タワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項2】
前記タワークレーンブームレールは、長方形管を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項3】
前記長方形管は、約5インチ×約5インチ長方形管を備えている、請求項2に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項4】
前記長方形管は、2インチ幅~10インチ幅の幅を有する一辺を有する長方形管を備えている、請求項2に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項5】
前記タワークレーンブームレールの前記表面は、前記タワークレーンブームレールの平坦な表面部分を備え、前記トローリの前記移動要素は、ローラを備え、前記妨げのない移動要素進行空間は、前記平坦な表面部分のローラ経路を備え、前記利用可能な残り空間は、前記平坦な表面部分の利用可能な残り空間を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項6】
前記平坦な表面部分は、約5インチの幅を有し、前記ローラは、約2インチの幅を有し、前記ローラ経路は、約2インチの幅を有し、前記平坦な表面部分の前記利用可能な残り空間は、約3インチの幅を有する、請求項5に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項7】
レース占有面積空間をさらに備え、前記レース占有面積空間は、前記ローラ経路を除く前記平坦な表面部分を占有し、前記利用可能な残り空間内の約0.5インチを超えないクリアランスを有する、請求項6に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項8】
前記熱源は、細長い等分布熱源を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項9】
前記熱源は、レール対称熱源を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項10】
前記熱源は、雪を前記妨げのない移動要素進行空間から融解させるために十分な熱源と、氷を前記妨げのない移動要素進行空間から融解させるために十分な熱源とから成る群から選択される熱源を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項11】
前記熱源は、加熱ワイヤを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項12】
前記加熱ワイヤは、約0.24インチを超えない直径を有する、請求項11に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項13】
前記利用可能な残り空間は、実質的に滑らかな表面を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項14】
前記利用可能な残り空間は、クランプ部位を欠いている利用可能な残り空間を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項15】
前記利用可能な残り空間は、任意の開口部を伴わない利用可能な残り空間を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項16】
前記利用可能な残り空間は、侵害不可構造を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項17】
前記侵害不可構造は、溶接禁止構造および穿孔禁止構造から成る群から選択される侵害不可構造を備えている、請求項16に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項18】
前記利用可能な残り空間は、レース占有面積が制限された利用可能な残り空間を備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項19】
前記空間利用可能マウントは、前記タワークレーンブームの前記長さのうちの前記一部に沿って、前記トローリの前記移動を妨害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項20】
前記空間利用可能マウントは、前記妨げのない移動要素進行空間を妨害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項21】
前記空間利用可能マウントは、前記利用可能な残り空間の実質的に滑らかな表面に接合されたマウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項22】
前記空間利用可能マウントは、直接接触して前記利用可能な残り空間の表面に接合された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項23】
直接接触して前記利用可能な残り空間の表面に接合された前記空間利用可能マウントは、接着剤を用いて前記利用可能な残り空間の前記表面に接合された空間利用可能マウントを備えている、請求項22に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項24】
前記空間利用可能マウントは、クランプを使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項25】
前記空間利用可能マウントは、前記利用可能な残り空間の開口部を使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項26】
前記空間利用可能マウントは、前記利用可能な残り空間の構造を侵害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項27】
前記空間利用可能マウントは、穿孔された構造を使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項28】
前記空間利用可能マウントは、溶接を使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項29】
前記空間利用可能マウントは、レースの点検を妨害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項30】
前記空間利用可能マウントは、チャネル内に配置された加熱ワイヤを有するワイヤアセンブリを備えている、請求項1に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項31】
前記チャネルは、約0.625インチを超えない幅を有する、請求項30に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項32】
前記加熱ワイヤは、約0.24インチを超えない幅を有する、請求項30に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項33】
前記チャネルと前記加熱ワイヤとの間の充填材料をさらに備えている、請求項30に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項34】
前記充填材料は、熱伝導充填材料を備えている、請求項33に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項35】
前記充填材料は、断熱充填材料を備えている、請求項33に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項36】
前記充填材料は、加熱ワイヤ安定化充填材料を備えている、請求項33に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項37】
前記充填材料は、流体充填材料を備えている、請求項33に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項38】
前記流体充填材料は、シリコーンシーラントを備えている、請求項37に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項39】
前記ワイヤアセンブリは、少なくとも前記加熱ワイヤに対して配置される部分を有する少なくとも1つのワイヤストラップをさらに備え、少なくとも1つのチャネルストラップが、少なくとも前記チャネルに対して配置される部分を有し、前記流体充填材料は、前記チャネル内の残りの空間を充填する、請求項37に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項40】
少なくとも前記チャネルに対して配置される部分を有する少なくとも1つの前記チャネルストラップは、前記チャネルに溶接される少なくとも一部を有する少なくとも1つの前記チャネルストラップを備えている、請求項39に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項41】
少なくとも1つの前記チャネルストラップおよび少なくとも1つの前記ワイヤストラップは、隣接するストラップ対を備えている、請求項39に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項42】
前記チャネルは、長方形チャネルを備え、各前記ストラップは、丸みを帯びたストラップを備えている、請求項39に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項43】
少なくとも1つの前記ストラップは、前記チャネルを越えて延びているタブをさらに備えている、請求項39に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項44】
各前記タブは、前記チャネルを最大0.5インチ越えて延びている、請求項43に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項45】
各前記タブは、接着剤を用いて前記利用可能な残り空間の表面に接合されたタブを備えている、請求項43に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項46】
前記チャネル、前記加熱ワイヤ、および前記充填材料は、前記ワイヤアセンブリの基部を形成し、接着剤を用いて前記利用可能な残り空間の表面に接合された前記ワイヤアセンブリの前記基部のうちの少なくとも一部をさらに備えている、請求項33に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項47】
前記タワークレーンブームレールの複数のレース占有面積空間の前記利用可能な残り空間内に配置された複数の前記ワイヤアセンブリをさらに備えている、請求項31に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項48】
少なくとも1つの前記ワイヤアセンブリは、約68インチの長さを備えている、請求項47に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項49】
少なくとも1つの前記ワイヤアセンブリは、約53インチの長さを備えている、請求項47に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項50】
前記利用可能な残り空間内の少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分をさらに備え、前記少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分は、少なくとも2つの前記ワイヤアセンブリを接続し、少なくとも1つの前記レース占有面積空間をクリアしている、請求項47に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【請求項51】
前記少なくとも1つの露出されたワイヤ区分がルートを決められた前記利用可能な残り空間内の前記少なくとも1つのレース占有面積空間の周囲のクリアランスは、0.5インチを超えない、請求項50に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本願は、2021年12月2日に出願された米国仮出願第63/285,409号の優先権およびその利益を主張するPCT国際特許出願であり、その特許出願および任意の優先権事例は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本発明の技術の実施形態は、雪および氷をクレーンの全てまたは種々の部品から除去する方法および装置を含み得る。あらゆる種類のクレーンおよびそれらが含む構造および部品の全体は本発明の技術の開示の範囲内であるが、本発明の技術は、雪および氷をタワークレーンのブーム上のレールまたは他の構造部材から除去するための適応性を有し得る。
【背景技術】
【0003】
雪、みぞれ、氷等は、クレーン動作を複雑にし得ることが公知であり得る。雪および氷は、特に、クレーンの構造および部品上に蓄積し、問題を生成し得る。それらが持ち出す問題は、持ち上げられた物体が所望されるように設置されることへの干渉、1つ以上のトローリがクレーンブームに沿って移動することへの干渉、重量をクレーンブームおよび持ち上げられる物体に追加することによる容量問題、クレーンオペレータまたは複数のオペレータに対する損なわれた可視性等を含み得る。
【0004】
雪および氷を除去するための従来の技法は、雪、氷等を除去する噴霧化学物質、雪、氷等を破壊するために手動で削り取ることまたはトローリを使用すること、または、雪、氷等を融解させる太陽光、気温の上昇、および天然要素を単に待つことを伴い得る。これらは、かなりの不利を伴い得る。
【0005】
例えば、噴霧方法は、除氷化学物質を噴霧するための可動ユニットの使用を伴い得、そのような可動ユニットが、典型的に、クレーンのブームエリア等のクレーンの1つ以上の部品に到達することができないこともある場合であり得る。噴霧化学物質は、健康および環境危険も持ち出し、おそらく、特殊な取扱および廃棄を要求し得る。さらに、溶液ベースのシステムを使用するとき、除氷溶液は、典型的に、機器の全体にわたって噴霧され得(例えば、飛行機を除氷する態様において)、それは、汚れた状態を生成し得る。さらに、これらの噴霧システムは、典型的に、可動ユニット上に見出され得、例えば、クレーンのブームエリアを含むクレーンの全てのエリアに到達しないこともある。本明細書で使用されるような用語「除氷」は、当業者によって理解され得るようなものであるが、それにかかわらず、雪および/または氷を表面から除去することを伴うものであると理解されたい。
【0006】
手動削り取り方法は、、クレーンオペレータがブームの長さにわたって歩行し、技法を実行することを伴い得、それは、作業するための非常に小さい作業プラットフォームまたは支えを伴って空中数百フィートにいる間に、何フィートにもわたって、スクレーパを伴って端から端まで進み、削り取り、次いで、全ての雪および氷を取り除くこと等によって行われる。これは、好天候下においてさえリスクを持ち出し得、悪天候下において確実にリスクを増加させ得、表面は、つるつる滑り得、可視性は、不良であり得、非常に滑りやすくかつ危険であり得る条件を生成する。
【0007】
太陽光および気温の上昇を待つことは、必然的に、クレーンが動作させられることができないこともある休止時間を生成し得る。天候および太陽に依存すること、それは、完了するために何時間もかかり得る。これは、現場における多くの人々が工事現場タスクのためにクレーンを必要とし得る場合等、忙しい工事現場において非効率性を引き起こし得る。
【0008】
クレーンのトローリを使用して(トローリのホイールの作用等によって)雪および氷を破壊することは、クレーンの1つ以上の構成要素への損傷および/またはトローリホイールを摩耗することまたは破損すること等の短所を持ち出し得る。そのような損傷、摩耗、および破損は、問題が解消され得るまでクレーンにシャットダウンさせ、再び、クレーンのための休止時間を生成し、おそらく、潜在的にコストがかかる修理の費用を追加し得る。さらに、氷および雪をこのように破壊することは、氷の塊を下の地面に落下させ得、それは、このタスクが実施されているとき、地上の従業員、構造、および機器に有害であり得る。
【0009】
加熱される必要がある物体に接合されるシリコーンパッドを使用することが公知であり得る。しかしながら、これらのパッドシステムは、これらのパッドの内側で使用される、加熱ワイヤのサイズに起因して、クレーン上で使用のために要求され得る長さまたは幅に作製されることができないこともある。さらに、これらの種類のシリコーンパッドは、自己調整され得、それらの過熱を防止するための保護を有していないこともある。パッドは、嵩張り得るか、比較的に大きい表面積を要求し得るか、または据え付けるために困難または複雑であり得る。
【0010】
クレーンおよびクレーン上の要素(クレーンブーム等)の形態および構造も、雪および氷の除去のための問題を持ち出し得る。例えば、クレーンブームは、長くかつ細くあり得、クレーンブームは、コンパクト、不規則的、または別様にアクセスするために困難であるエリアを有し得、それは、従来の雪および氷除去技法を妨げ得るか、または、それらを非効果的にし得る。
【0011】
タワークレーンは、蓄積された雪および氷の除去に関して言えば、特定の問題を持ち出し得る。タワークレーンは、概して、地面から離れた高い位置で作業ブームを支持するための垂直マスト、タワー、等を含み得る。荷物が、作業ブームから吊り下げられ得る。これらの考慮点は、ブームおよびブームから吊り下げられる任意の荷物の重量が、例えば、複数のマストまたは他の複数の支持体(例えば、ガントリクレーン等のための場合)によってではなく、または、明らかに地面によってではなく(例えば、線路のレール等によってではなく)、単一マストによって完全に支持される必要があり得ることを要求し得る。タワークレーンのためのこれらの設計考慮点は、タワークレーンブームが、それらを他の種類のクレーンからおそらく区別する以下の特徴を有し得ることを意味する:軽量またはおそらく中空でさえある構造部材;コンパクトであり得、かつ高強度対重量比を有し得る構造部材;形態および構成において流線形であり得、かつ不規則的表面等の不必要な表面積または無関係な特徴を最小化または排除さえするように設計され得る構造部材;重要な支持要素のために空間または表面積を配分または保持しなければならない構造部材(ブームのレースが、レースが支持するレールまたはブームの他の構成要素に接合され得る場合等);ブームおよびその上の荷物の重量を支持するために重要な構成に配置される構造部材(レースが、互いにおよびレールおよび/またはブームの他の構造部材への接続のために配置され得る様式等);その統合が、禁止され得るか、または、そうでなければ、(溶接、穿孔等によって、これらがブームの強度および/または耐荷物容量に影響を及ぼし得る程度に侵害する)改変、修正等が可能でない構造部材;開口部または他の不規則的形態またはカットアウトをその上に有し得ない構造部材;安全性、規制、または他の種類の点検を可能にするための非遮断または容易にアクセス可能な空間を要求し得る構造部材;ケーブル、ホイスト、トローリ等のために、部品をその上で移動させるための厳密な許容誤差およびクリアランスを有し得る構造部材;および、さらにおそらく、当業者によって公知であり得るタワークレーンに特有のそのような他の問題および側面。
【0012】
要するに、雪および氷をクレーンから除去するための従来の技法は、かなりのリスク要因を提示し、かなりの非実践性を伴い、工事現場タスクのためにクレーンを必要とする工事現場における人員に干渉し得るかなりの休止時間を発生させ得る。
【0013】
クレーンからの雪および氷の従来の除去に関連する前述の問題は、それに対する効果的解決策の長年にわたる必要性を表し得る。実装要素のうちのいくつかは、利用可能になっているかもしれないが、この必要性を満たすための実際の試行は、ある程度、不足していたかもしれない。これは、当業者が関わる問題および課題の本質を完全に認識または理解することの失敗に起因していたかもしれない。理解のこの潜在的不足の結果として、これらの長年にわたる必要性を満たすことの試行は、ここで識別された問題または課題のうちの1つ以上のものを事実上解決することに失敗していたかもしれない。これらの試行は、本発明の技術によって行われる技術的指示から離れていたことさえあり、ある程度、当業者によってとられるアプローチの予期しない結果であると考えられ得る本発明の技術の達成をもたらしさえし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の技術は、様々な側面を含み、それらは、特定の用途または対処されるべき必要性に基づいて、異なる組み合わせにおいて選択され得る。種々の実施形態において、本発明の技術は、タワークレーンへの適応性を伴う前述の全てを含むクレーン、クレーン構造、クレーンブーム、およびクレーンブーム上のレールからの雪および氷の除去を含み得る。
【0015】
本発明の技術の1つの目標は、雪および氷をクレーンから除去することを含み得る。
【0016】
本発明の技術の別の目標は、タワークレーンへの適応性を伴って雪および氷をクレーンから除去することを含み得る。
【0017】
本発明の技術の別の目標は、タワークレーンのブームへの適応性を伴って雪および氷を除去することを含み得る。
【0018】
本発明の技術の別の目標は、タワークレーンのブームのレールへの適応性を伴って雪および氷を除去することを含み得る。
【0019】
必然的に、本発明の技術の他の目標および目的は、本文、付記、および請求項全体を通して開示される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、例示的実施形態における種々の種類のクレーンの非限定的例を示す。
【0021】
図2図2は、例示的実施形態におけるタワークレーンの非限定的例を示す。
【0022】
図3図3は、1つの例示的実施形態におけるワイヤアセンブリの断面図の非限定的例を示す。
【0023】
図4図4は、1つの例示的実施形態におけるワイヤアセンブリの斜視図の非限定的例を示す。
【0024】
図5図5は、1つの例示的実施形態におけるタワークレーンブームレールの平坦な表面部分の断面図の非限定的例を示す。
【0025】
図6図6は、1つの例示的実施形態におけるタワークレーンブームレールの平坦な表面部分の斜視図の非限定的例を示す。
【0026】
図7図7A、7B、および7Cは、1つの例示的実施形態におけるワイヤアセンブリの据え付けのためのステップの非限定的例を示す。
【0027】
図8図8は、1つの例示的実施形態におけるタワークレーンブームレール上のワイヤアセンブリの非限定的例を示す。
【0028】
図9図9は、1つの例示的実施形態におけるワイヤアセンブリを越えて延びているタブの非限定的例を示す。
【0029】
図10図10は、1つの例示的実施形態におけるレース占有面積空間の非限定的例を示す。
【0030】
図11図11は、1つの例示的実施形態におけるレース占有面積空間間に配置されたワイヤアセンブリの非限定的例を示す。
【0031】
図12図12は、1つの例示的実施形態におけるチャネルストラップおよびワイヤストラップの非限定的例を示す。
【0032】
図13図13は、1つの例示的実施形態におけるタワークレーンブームレール加熱装置の端面図の非限定的例を示す。
【0033】
図14図14は、1つの例示的実施形態におけるタワークレーンブームレール加熱装置の側面図の非限定的例を示す。
【0034】
図15図15は、第1の例示的実施形態におけるタワークレーンブームレール加熱装置のための電力システムの非限定的例を示す。
【0035】
図16図16は、第2の例示的実施形態におけるタワークレーンブームレール加熱装置のための電力システムの非限定的例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
実施形態は、様々な側面を含み、それらは、異なる方法で組み合わせられ得ることを理解されたい。以下の説明は、要素を列挙し、本願の実施形態のうちのいくつかを説明するために提供される。これらの要素は、初期実施形態とともに列挙されるが、しかしながら、それらが、追加の実施形態を生成するために、任意の様式で、かつ任意の数で組み合わせられ得ることを理解されたい。様々に説明される例および好ましい実施形態は、本願の実施形態を明示的に説明されるシステム、技法、および用途のみに限定するように解釈されるべきではない。示される具体的実施形態または複数の実施形態は、例にすぎない。本明細書は、広範な請求項および各実施形態を支援するものとして、および他の実施形態が除外され得る請求項をも支援するものとして理解されるべきであり、そのように意図されている。重要なこととして、単に例示的な実施形態の開示は、そのようなものがより広範な請求項等において採用され得るいくつかの方法または実施形態のうちの1つにすぎないこともある作製され得る他のより包括的な請求項の範疇を限定することを意味しない。さらに、本説明は、任意の数の開示される要素を伴い、各要素のみを伴い、本出願または任意の後続出願における全ての要素のありとあらゆる種々の並べ替えおよび組み合わせを伴う全ての種々の実施形態、システム、技法、方法、デバイス、および用途の説明、および請求項を支援および包含するように理解されるべきである。
【0037】
本発明の技術の実施形態は、タワークレーンブームレール(4)熱印加装置(5)を含み得る。本発明の技術の実施形態は、タワークレーン(1)のブーム(3)のレール上の雪または氷を融解させる方法も含み得る。
【0038】
例えば、図2に示されるように、タワークレーン(1)は、概して、マスト(2)と、ブーム(3)とを有し得る。タワークレーンブームレール(4)は、図8における例示的実施形態に示され得る。レール(4)は、レール(4)に沿って平行移動するための物体または要素の移動を可能にするようなものであり得、種々の実施形態において、レール(4)は、ブーム(3)上に支持されるブーム(3)自体の部片または部品であり得るか、または、ブーム(3の)別の部片または部品の中に統合されるか、またはそれと組み合わせられ得る。
【0039】
タワークレーンブームレール(4)は、タワークレーン(1)に対する、またはその上での使用または用途のために好適な任意の種類のものであり得、概して、タワークレーンの当技術分野において公知の任意の種類のものであり得る。いくつかの実施形態において、タワークレーンブームレール(4)は、長方形管であり得る。例は、図5、6、13、および14に示され得る。長方形管は、当然ながら、タワークレーン(1)に対する、またはその上での使用または用途のために好適な寸法を有し得るか、または、概して、タワークレーンの当技術分野において公知のものであり得る。いくつかの実施形態において、長方形管は、5インチ×5インチ長方形管、約5インチ×約5インチ長方形管、2インチ幅~10インチ幅の幅を有する一辺を有する長方形管、約2インチ幅~約10インチ幅の幅を有する一辺を有する長方形管、最大6インチ×最大6インチ長方形管、および本明細書の本開示とそうでなければ一貫する寸法を有する長方形管であり得る。
【0040】
タワークレーンブーム(3)は、長さ(7)と、長さ(7)の少なくとも一部に沿った移動のために構成されたトローリ(6)とを有し得る。そのような構成は、トローリ(6)がブーム(3)に沿って移動することを可能にするトローリ(6)の任意の形態、構造、または属性を伴い得、限定ではないが、概して、タワークレーンのための当技術分野において公知であり得るようなもの、およびタワークレーンブームレール(4)およびトローリ(6)の移動要素(8)の開示に関して本明細書に説明され得るようなものを含む。例は、図1、2、および14に示され得る。
【0041】
種々の実施形態は、タワークレーンブーム(3)の長さ(7)の一部に沿って配置されたタワークレーンブームレール(4)を伴い得、トローリ(6)は、そのような長さ(7)の一部に沿ったその移動において、タワークレーンブームレール(4)を用いて移動し得る。例は、図2および8に示され得る。すでに述べたように、レール(4)は、例えば、レール(4)に沿って平行移動するための物体または要素の移動を可能にするためであり得、種々の実施形態において、ブーム(3)自体の部片またはブーム(3)上またはブーム(3)を用いて支持される部品であり得るか、または、ブーム(3)の別の部片または部品の中に統合され得るか、またはそれと組み合わせられ得る。トローリ(6)に関して、トローリ(6)が移動し得るレール(4)は、トローリ(4)が、その上で、または別様にその使用によって移動することを可能にする本明細書の本開示とそうでなければ矛盾しない任意の好適な種類を含むことが理解され得、種々の実施形態において、レール(4)は、1つまたは複数のホイール、キャスタ、ローラ、スライダ、磁石、平坦な表面、丸みを帯びた表面、隆起した表面、溝切りされた表面等を収容し得る。
【0042】
種々の実施形態は、トローリ(6)の少なくとも1つの移動要素(8)を伴い得、移動要素(8)は、長さ(7)の一部に沿ったその移動のためにタワークレーンブームレール(4)の表面(9)を使用するように構成されている。例は、図5、8、13、および14に示され得る。移動要素(8)は、トローリ(6)が移動することを可能にするトローリ(6)とのまたはそれによる使用のための任意の部片、部品、または構成要素であり得、レール(4)の表面(9)を使用するためのそのような構成は、好適な任意の種類のものであり得、移動要素(8)は、それによってレール(4)を利用する。例えば、種々の実施形態において、移動要素(8)は、1つまたは複数のホイール、キャスタ、ローラ、スライダ、磁石、平坦な表面、丸みを帯びた表面、隆起した表面、溝切りされた表面等であり得、それらは、レール(4)上の移動を可能にするためのレール(4)によって収容され得る。
【0043】
種々の実施形態は、タワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)を伴い得、トローリ(6)の移動要素(8)は、ムレール(4)の表面(9)を通して移動するように構成される。これは、単に、移動要素(8)が表面(9)を使用してレール(4)に沿って移動するとき、移動要素(8)が進行するために必要な表面(9)におけるおよび要求される程度までのその近傍の空間であり得、移動要素(8)のそのような構成は、単に、例えば、移動要素(8)がそのような空間を通して移動することを可能にするためであり得る。用語「妨げのない」は、移動要素(8)のそのような進行を遮断、妨害、干渉、または別様に防止するであろう任意の障害物がないそのような空間を伴うように理解され得る。着目すべきこととして、熱源(13)の空間利用可能マウント(12)は、本明細書のいずれかの場所でより完全に議論され得るように、そのような障害物を構成しないことが分かり得る。移動要素(8)が、レール(4)の上部表面(9)に沿って転がるローラである前述の非限定的例として、妨げのない移動要素進行空間(10)は、単に、レール(4)の表面(9)におけるおよびその上方の空間であり得、ローラがレール(4)上を転がるとき、ローラは、その空間を通して移動するために要求される。例は、図5、6、8、10、および11に示され得る。
【0044】
種々の実施形態は、妨げのない移動要素進行空間(10)を除くタワークレーンブームレール(4)の表面(9)の利用可能な残り空間(11)を伴い得る。これは、空間利用可能マウント(12)が妨げのない移動要素進行空間(10)の任意の空間を占有しないように、熱源(13)の空間利用可能マウント(12)が占有し得るレール(4)の表面(9)におけるおよび要求される程度までその近傍における利用可能な残りの空間であり得る。この意味において、利用可能な残り空間(11)が妨げのない移動要素進行空間(10)を除くことを理解されたい。何故なら、利用可能な残り空間(11)の空間が、妨げのない移動要素進行空間(10)の空間の任意および全てのものを占有することができず、したがって、それらを除外するからである(そうでなければ、空間利用可能マウント(12)は、妨げのない移動要素進行空間(10)を通した移動要素(8)の移動を妨げるであろう、または潜在的に妨げるであろう)。例は、図5、6、10、および11に示され得る。
【0045】
利用可能な残り空間(11)は、種々の実施形態において、実質的に滑らかな表面を有し得る。これは、へり、フランジ、段部、突起、穴、凹部、溝、隆起等、表面の滑らかさを中断または中断させる傾向にある不規則性がないまたは実質的にない表面であり得る。例えば、タワークレーンブーム(3)およびタワークレーンブームレール(4)の表面は、概して、本明細書のいずれかで議論されるように、タワークレーンに特有の設計および使用考慮点に起因して、滑らかなまたは実質的に滑らかな表面を有し得る。
【0046】
利用可能な残り空間(11)は、種々の実施形態において、クランプ締め部位を欠き得る。これは、何らかのものがクランプ締めされ得る利用可能な残り空間(11)上、内、またはその構造がないことまたは実質的にないこと(例えば、空間利用可能マウント(12)のクランプ締めによる取り付けを防止するために)と理解され得る。例えば、タワークレーンブーム(3)およびタワークレーンブームレール(4)の表面は、概して、本明細書のいずれかで議論されるように、タワークレーンに特有の設計および使用考慮点に起因して、クランプ締め部位を欠き得る。
【0047】
利用可能な残り空間(11)は、種々の実施形態において、任意の開口部を伴わない利用可能な残り空間(11)であり得る。これは、何らかのものが取り付けられ、接続され、または別様に接合される利用可能な残り空間(11)上、内、またはその開口部のないことまたは実質的にないこと(例えば、そうでなければ、空間利用可能マウント(12)の取り付け、接続、または接合を防止し得る)と理解され得る。例えば、タワークレーンブーム(3)およびタワークレーンブームレール(4)の表面は、概して、本明細書のいずれかで議論されるように、タワークレーンに特有の設計および使用考慮点に起因して、そのような開口部を有していないこともある。
【0048】
利用可能な残り空間(11)は、種々の実施形態において、侵害不可構造を有し得る。これは、タワークレーン(1)の安全性、機能性、または他の特性属性を減少させるであろう様式において、修正されること、影響されること、障害されること、追加されること、除去されること、干渉されること、または別様に影響されることができない構造を有する利用可能な残り空間(11)を伴い得る。例えば、タワークレーンブーム(3)およびタワークレーンブームレール(4)は、本明細書のいずれかの場所に議論されるように、概して、精密な公差、容量、およびタワークレーンに特有の他の設計およびエンジニアリング考慮点を伴ってエンジニアリングされ得、それらは、そのような安全性または機能性考慮点を危険にさらすことなしに備えることができないか、または、それに関して、侵害が、規制または他の法的禁止事項によって禁止され得る。
【0049】
いくつかの実施形態において、そのような侵害不可構造は、溶接禁止構造であり得、それは、溶接等によって侵害されることができない構造(例えば、そうでなければ、そのような溶接によって、空間利用可能マウント(12)を利用可能な残り空間(11)内またはそれに取り付け、接続し、または別様に接合するために有用または有益であり得る等)を伴うと理解され得る。
【0050】
いくつかの実施形態において、そのような侵害不可構造は、穿孔禁止構造であり得、それは、穿孔等によって侵害されることができない構造(例えば、そうでなければ、そのような穿孔によって、空間利用可能マウント(12)を利用可能な残り空間(11)内またはそれに取り付け、接続し、または別様に接合するために有用または有益であり得る等)を伴うと理解され得る。
【0051】
種々の実施形態において、利用可能な残り空間(11)のサイズ、形状、または他の属性は、レール(4)の表面(9)、トローリ(6)の移動要素(8)、妨げのない移動要素進行空間(10)の、ワークレーンブーム(3)のサイズ、形状、または他の属性によって、決定付けられ得る。例えば、いくつかの実施形態において、タワークレーンブームレール(4)の表面(9)は、タワークレーンブームレール(4)の平坦な表面部分であり得、トローリ(6)の移動要素(8)は、ローラであり得、妨げのない移動要素進行空間(10)は、平坦な表面部分のローラ経路であり得、利用可能な残り空間(11)は、平坦な表面部分の利用可能な残り空間(11)であり得る。利用可能な残り空間(11)の寸法は、同様に、利用可能な残り空間(11)が形成される要素の寸法から得られ得る。例えば、いくつかの実施形態において、平坦な表面部分は、5インチまたは約5インチの幅を有し得、ローラは、2インチまたは約2インチの幅を有し得、ローラ経路は、2インチまたは約2インチの幅を有し得、平坦な表面部分の利用可能な残り空間(11)は、3インチまたは約3インチの幅を有し得る。
【0052】
そのような実施形態において、タワークレーンブームレール(4)の平坦な表面部分は、単に、平坦または実質的に平坦であるレール(4)の表面(9)または表面(9)の一部であり得る。ローラは、転がるまたは転がりの動作を通した移動を可能にする何らかのものの部片、部品、または構成要素であるように理解され得、ローラ経路は、1つ以上のローラがそのような移動を可能にするために進行し得る経路を含むように理解され得る。平坦な表面部分上の利用可能な残り空間(11)の一例は、図5に示され得る。
【0053】
種々の実施形態において、利用可能な残り空間(11)は、例えば、長方形または正方形レール(4)の任意の辺、レール(4)の上向きに面した辺、レール(4)の垂直辺、レール(4)の下向きに面した辺、レール(4)の勾配辺等を含むタワークレーンブームレール(4)の辺のいずれかまたは任意の組み合わせの一部または全てであり得る。
【0054】
いくつかの実施形態は、レース占有面積空間(14)をさらに伴い得る。レース占有面積空間(14)は、タワークレーンブームレール(4)上で占有される空間を含むように理解され得、タワークレーンブーム(3)のレース(15)は、レール(4)に出会う、取り付く、または、そうでなければ接合される。例は、図6、10、および11に見られ得る。レース占有面積空間(14)は、クリアランス(16)を有し得、それは、レール(4)の他の部品、部片、または構成要素が、レース(15)に衝突すること、それと相互作用すること、または別様にそれに干渉することを回避するために占有する必要があり得る空間であるように理解され得る。例えば、妨げのない移動要素進行空間(10)は、そのようなクリアランス(16)を要求し得る。しかしながら、本発明の技術の種々の実施形態は、再び、妨げのない移動要素進行空間(10)を通した移動要素(8)の進行を遮断、妨害、干渉、または別様に防止しないように、レール(4)の利用可能な残り空間(11)内にある、レース(15)のクリアランス(16)を検討し得ることに留意されたい。例えば、実施形態は、ローラ経路を除く平坦な表面部分を占有し、クリアランスを利用可能な残り空間(11)内に有するレース占有面積空間(14)を伴い得る。そのようなクリアランスの寸法は、必然的に、平坦な表面部分、ローラ、ローラ経路、およびレース占有面積空間(14)の寸法から得られ得、いくつかの実施形態において、利用可能な残り空間(11)内で、0.5インチを超えないまたは約0.5インチの寸法であり得る。
【0055】
いくつかの実施形態において、利用可能な残り空間(11)は、レース占有面積が制限された利用可能な残り空間(11)であり得る。これは、妨げのない移動要素進行空間(10)を除くことに加え、そうでなければ利用可能な残り空間(11)の一部であろう、空間の一部を占有するレース占有面積空間(14)の全てまたは一部を有し得る利用可能な残り空間(11)を伴うように理解され得る。この意味において、レース占有面積空間(11)は、利用可能な残り空間(11)の空間をさらに制限し得ることが理解され得る。実施形態は、故に、レース占有面積で利用可能な残り空間(11)を制限することを伴い得る。
【0056】
種々の実施形態は、熱をタワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)に印加するように構成された熱源(13)を伴い得る。熱源(13)は、本明細書の開示と別様に一貫するそのような熱を印加するために好適な任意の種類のものであり得る。熱を印加するための構成も、本明細書の開示と別様に一貫する任意の好適な種類のものであり得、例えば、直接接触、放射線、伝導、熱伝達等を通した印加を含み得る。実施形態は、故に、熱源(13)を用いて熱をタワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)に印加することを伴い得る。例は、図3、4、5、6、および13に見られ得る。
【0057】
熱源(13)は、実際、熱を妨げのない移動要素進行空間(10)に印加し得るが、熱源(13)は、タワークレーン(1)の追加の部品、部片、または構成要素に、または、妨げのない移動要素進行空間(10)から別個にさえ、または、その代わりにさえ、タワークレーン(1)のそのような部品、部片、または構成要素に熱を印加することが可能であり得、種々の実施形態において、そのように作製され得ることが理解され得る。タワークレーン(1)のそのような部品、部片、または構成要素は、例えば、タワークレーンブームレール(4)、任意の他の種類のレール、トローリ(6)、トローリ(6)の移動要素(8)、レース(15)、マスト(2)の部品、部片または構成要素、ブーム(3)の部品、部片または構成要素等のいくつかまたは全てを含み得る。さらに、熱源(13)は、種々の実施形態において、所望のレベルまたは範囲の温度出力を達成するために、または表面を所望のレベルまたは範囲の温度に維持するために、サーモスタットと共に使用され得る。いくつかの実施形態は、タワークレーンブーム(3)またはタワークレーン(1)の表面(9)、レール(4)、または別の部品、部片、または構成要素と接触する、または別様にその温度を測定するサーモスタットを伴い得る。
【0058】
熱源(13)は、種々の実施形態において、細長い等分布熱源であり得、それは、例えば、熱をタワークレーンブームレール(4)に均一または実質的に均一に印加するように、ある長さに沿って熱を均一または実質的に均一に印加することが可能である熱源(13)を伴うように理解され得る。実施形態は、故に、熱源(13)を用いて、印加される熱を均一に細長く分配することを伴い得る。
【0059】
熱源(13)は、種々の実施形態において、レール対称熱源であり得、それは、レール(4)の長さ、形状、または他の構成に従う、または実質的に従う位置または複数の位置から熱を印加することが可能である熱源(13)を伴うように理解され得る。実施形態は、故に、熱源(13)を用いて熱をタワークレーンブームレール(4)に対称的に印加することを伴い得る。
【0060】
熱源(13)は、種々の実施形態において、妨げのない移動要素進行空間(10)から雪を融解させるために十分な熱源(13)および/または妨げのない移動要素進行空間(10)から氷を融解させるために十分な熱源(13)であり得る。このように、熱源(13)は、おそらく、例えば、タワークレーンブームレール(4)からの雪および/または氷の除去を可能にし、トローリ(6)がそれに沿って移動することを可能にするために、1つ以上の移動要素(8)が妨げのない移動要素進行空間(10)を通して移動することを可能にし得る様式において、雪および氷を除去し得ることを理解されたい。実施形態は、故に、熱を印加する結果として、タワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)内の雪または氷を融解させ、そのような融解の結果として、妨げのない移動要素進行空間(10)を通したトローリ(6)の少なくとも1つの移動要素(8)の移動を可能にし、タワークレーンブームレール(4)の表面(9)を使用することによって、タワークレーンブーム(3)の長さ(7)の少なくとも一部に沿って配置されたタワークレーンブームレール(4)上でトローリ(6)を移動させ、妨げのない移動要素進行空間(10)を通して、トローリ(6)の少なくとも1つの移動要素(8)を移動させることを伴い得る。
【0061】
いくつかの実施形態において、熱源(13)は、加熱ワイヤ(19)であり得る。加熱ワイヤ(19)は、本明細書の開示と一貫する熱を印加するために好適な任意の種類のものであり得、ワイヤ、ワイヤ対、ケーブル、コード、線等を含む(それらが層、外被、断熱、および他の成分部品、部片、構成要素等を有することを含む)ように理解され得る。例は、図3、4、5、7A、7B、7C、および13に見られ得る。実施形態は、故に、加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得る。
【0062】
種々の実施形態において、加熱ワイヤ(19)は、0.240インチ直径を伴う中実合金/銅導体を有する構造体を含み得る;断熱体を有し得る;圧縮酸化マグネシウム断熱体を有し得る;外側被覆を有し得る;ステンレス鋼シースである、外側被覆を有し得る;シームレスな合金825シースである、外側被覆を有し得る;本明細書の開示と一貫する好適な動作電圧を有し得る;600ボルトまたは約600ボルト動作電圧を有し得る;華氏1,125度または最大華氏1,125度の最大限温度に到達し得る;2分未満以内に最大華氏200度の温度に到達し得る;2分未満以内に最大華氏300度の温度に到達し得る;2分未満以内に最大華氏400度の温度に到達し得る;2分未満以内に最大華氏450度の温度に到達し得る;および、2分未満以内に最大華氏500度の温度に到達し得る。種々の実施形態において、加熱ワイヤ(19)は、周囲空気の温度から独立して、絶対温度値まで加熱し得る。種々の実施形態において、加熱ワイヤ(19)は、ヒートシンクを要求しないこともある;燃焼のリスクを緩和するまたは排除するためのヒートシンクを要求しないこともある;タワークレーン(1)の部品、部片、または構成要素がヒートシンクとしての機能を果たすことを要求しないこともある等。
【0063】
いくつかの実施形態において、加熱ワイヤ(19)は、0.24インチを超えないまたは約0.24インチの直径を有するワイヤであり得る。実施形態は、故に、0.24インチを超えないまたは約0.24インチの直径を有する加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得る。
【0064】
本明細書に説明される熱源(13)は、当然、妨げのない移動要素進行空間(10)に熱を印加することに限定される必要はなく、当然、タワークレーンブームレール(4)、タワークレーンブーム(3)の任意の部品、部片、または構成要素、タワークレーンマスト(2)の任意の部品、部片、または構成要素、またはクレーンの任意の部品、部片、または構成要素のいずれかまたは全てに熱を印加することが可能であり得ることを理解されたい。
【0065】
種々の実施形態は、レール(4)の表面(9)の利用可能な残り空間(11)のみを占有するように構成された熱源(13)の空間利用可能マウント(12)を伴い得、熱源(13)の空間利用可能マウント(12)を利用して、タワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)を除くタワークレーンブームレール(4)の表面(9)の利用可能な残り空間(11)内に熱源(13)を固定することを伴い得る。マウントは、妨げのない移動要素進行空間(10)を除くが、熱を妨げのない移動要素進行空間(10)に印加することが可能である熱源(13)を位置付けるために好適な任意のものであり得る。空間利用可能マウント(12)は、利用可能な残り空間(11)のみを占有するマウントであるように理解され得、マウントのそのような構成は、それをもたらすために好適な任意の種類のものであり得る。例は、図3、4、5、6、7C、9、11、および14に見られ得る。
【0066】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、タワークレーンブーム(3)の長さ(7)の一部に沿ったトローリ(6)の移動を妨害しないように構成された空間利用可能マウント(12)であり得る。そのような構成は、マウントによるトローリ(6)のそのような妨害を防止するために十分な空間利用可能マウント(12)の任意の形態、構造、または属性を伴い得る。実施形態は、故に、空間利用可能マウント(12)でタワークレーンブームレール(4)上のトローリ(6)の移動を妨害しないことを伴い得る。
【0067】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、妨げのない移動要素進行空間(10)を妨害しないように構成された空間利用可能マウント(12)であり得る。そのような構成は、マウントによる妨げのない移動要素進行空間(10)のそのような妨害を防止するために十分な空間利用可能マウント(12)の任意の形態、構造、または属性を伴い得る。実施形態は、故に、空間利用可能マウント(12)で妨げのない移動要素進行空間(10)を通したトローリ(6)の少なくとも1つの移動要素(8)の移動を妨害しないことを伴い得る。
【0068】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、利用可能な残り空間(11)の実質的に滑らかな表面に接合されるそのようマウントであり得る。実施形態は、故に、熱源(13)の空間利用可能マウント(12)を利用して、熱源(13)を利用可能な残り空間(11)の実質的に滑らかな表面に固定することを伴い得る。
【0069】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、マウントのいくつかまたは全てが、直接、利用可能な残り空間(11)の表面のいくつかまたは全てに接触し得る場合等、直接接触して利用可能な残り空間(11)の表面に接合された空間利用可能マウント(12)であり得る。実施形態は、故に、空間利用可能マウント(12)を利用可能な残り空間(11)の表面(9)に直接接触させることを伴い得る。
【0070】
いくつかの実施形態において、直接接触して利用可能な残り空間(11)の表面に接合された空間利用可能マウント(12)は、接着剤を用いて利用可能な残り空間(11)の表面に接合された空間利用可能マウント(12)であり得る。接着剤は、概して、当技術分野において公知であって、理解され得るようなものであり得、関わる表面にすばやく粘着すること、接合すること、または別様に保持することをマウントに行わせる1つ以上の物質または技法を含むように理解され得る。接着剤は、本明細書の開示と関連する以下の特定の有用性および利益を有し得る:マウントを滑らかな表面に接合する;マウントをそうでなければクランプ締め部位を欠き得る表面に接合する;マウントをそうでなければ開口部を欠き得る表面に接合する;穿孔を用いずにマウントを表面に接合する;溶接を用いずにマウントを表面に接合する;マウントを表面の構造を侵害せずに表面に接合する等。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される用途のために好適であり得る例示的接着剤は、いくつかの実施形態において、J-B Weld(登録商標)であり得る。実施形態は、故に、空間利用可能マウント(12)を利用可能な残り空間(11)の表面(9)に接着することを伴い得る。
【0071】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、クランプを使用しないように構成された空間利用可能マウント(12)であり得る。そのような構成は、マウントがクランプ締めを使用せずに表面に接合され得る空間利用可能マウント(12)の任意の形態、構造、または属性を伴い得る。実施形態は、故に、熱源(13)を利用可能な残り空間(11)にクランプ締めしないことを伴い得る。
【0072】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、利用可能な残り空間(11)の開口部を使用しないように構成された空間利用可能マウント(12)であり得る。そのような構成は、マウントがそのような開口部を使用せずに表面に接合され得る空間利用可能マウント(12)の任意の形態、構造、または属性を伴い得る。実施形態は、故に、利用可能な残り空間(11)の開口部を使用しないことを伴い得る。
【0073】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、利用可能な残り空間(11)の構造を侵害しないように構成された空間利用可能マウント(12)であり得る。そのような構成は、マウントが表面の構造を侵害せずに表面に接合され得る空間利用可能マウント(12)の任意の形態、構造、または属性を伴い得、そのような侵害は、本明細書のいずれかに議論され得る。実施形態は、故に、利用可能な残り空間(11)の構造を侵害しないことを伴い得る。
【0074】
種々の実施形態において、そのような空間利用可能マウント(12)は、穿孔された構造を使用しないように構成された空間利用可能マウント(12)、または溶接を使用しないように構成された空間利用可能マウント(12)であり得、そのような穿孔およびそのような溶接は、本明細書のいずれかに議論され得る。実施形態は、故に、利用可能な残り空間(11)を穿孔しないことを伴い得、実施形態は、利用可能な残り空間(11)を溶接しないことを伴い得る。
【0075】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、レース(15)の点検を妨害しないように構成された空間利用可能マウント(12)であり得る。タワークレーン(1)のレース(15)は、接続(多くの場合、溶接)が健全であることを確実にするために、例えば、ブーム(3)のレース(15)が、ブーム(3)のレール(4)またはレース(15)が支持する他の構成要素に接合され得る点において、規制、法律、または他の安全性プロトコル等によって点検されるために要求され得る。点検を妨害しないためのそのような構成は、例えば、点検を要求するレース(15)の関連部分を遮断しないことによって、または、点検中、レース(15)のそのような関連部分の邪魔にならないように移動させられることが可能であることによって、そのような妨害を防止するために十分な空間利用可能マウント(12)の任意の形態、構造、または属性を伴い得る。実施形態は、故に、空間利用可能マウント(12)でレースの点検を妨害しないことを伴い得る。
【0076】
いくつかの実施形態において、空間利用可能マウント(12)は、チャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を有するワイヤアセンブリ(18)であり得る。ワイヤアセンブリ(18)は、単に、熱源(13)が加熱ワイヤ(19)である熱源(13)の空間利用可能マウント(12)の全てまたは1つ以上の部品、部片、または構成要素を含むように理解され得る。チャネル(20)は、加熱ワイヤ(19)の長さをその中に受け取るために好適な任意の種類であり得、例えば、樋、溝、すじ等の形態にサイズおよび形状を決定され、または、例えば、U、V、長方形または正方形の3つの辺等の形状における断面を有する。種々の実施形態において、熱源(13)を用いて熱を印加することは、ワイヤアセンブリ(18)のチャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得る。例は、図3、4、5、6、7C、8、9、11、および14に見られ得る。
【0077】
いくつかの実施形態において、チャネル(20)は、0.625インチを超えないまたは約0.625インチのその断面開口部における幅を有し得、加熱ワイヤ(19)は、0.24インチを超えないまたは約0.24インチの断面幅または直径を有し得る。
【0078】
ワイヤアセンブリ(18)は、種々の実施形態において、チャネル(20)と加熱ワイヤ(19)との間の充填材料(21)を有し得る。このように、充填材料(21)は、加熱ワイヤ(19)によって占有されないチャネル(20)内の開放空間の一部または全てを充填し得る。実施形態は、故に、チャネル(20)と加熱ワイヤ(19)との間の充填材料(21)を有するワイヤアセンブリ(18)のチャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得る。例は、図3、4、5、および6に見られ得る。
【0079】
いくつかの実施形態において、充填材料(21)は、熱伝導充填材料(21)であり得る。これは、加熱ワイヤ(19)によって照射または別様に提供される熱を充填材料(21)を通して、いくつかの実施形態において、充填材料(21)が接触し得る別の表面に伝導させる役割を果たし得る。例えば、ワイヤアセンブリ(18)がレール(4)の表面(9)と直接接触し得る場合、充填材料(21)は、熱が加熱ワイヤ(19)単独によって伝導される面積と比較して、熱がワイヤアセンブリ(18)から伝導される面積を増加させ得る。実施形態は、故に、充填材料(21)を用いて熱を伝導させることを伴い得る。
【0080】
いくつかの実施形態において、充填材料(21)は、断熱充填材料(21)であり得る。例えば、チャネル(20)の外側の周囲空気が、加熱ワイヤ(19)によって照射または別様に提供される、熱の温度より冷たくあり得る場合、充填材料(21)は、低温周囲空気による低温汚染から、加熱ワイヤ(19)を断熱する(おそらく、加熱ワイヤ(19)および/またはワイヤアセンブリ(18)が接触する表面も)役割を果たし得る。実施形態は、故に、充填材料(21)を用いて加熱ワイヤ(19)を断熱することを伴い得る。
【0081】
いくつかの実施形態において、充填材料(21)は、加熱ワイヤ安定化充填材料(21)であり得る。例えば、充填材料(21)は、チャネル(20)内の加熱ワイヤ(19)のためのバルクまたは支持を提供し得、バルクまたは支持は、加熱ワイヤ(19)がその位置を移行させる、または別様にチャネル(20)内で移動する能力を限定または排除し得る。実施形態は、故に、充填材料(21)を用いて加熱ワイヤ(19)を安定化させることを伴い得る。
【0082】
いくつかの実施形態において、充填材料(21)は、例えば、硬質、固体、非プラスチック、または、そうでなければ移動することまたは移動を可能にすることができないものにおけるように、固定された充填材料(21)であり得る。実施形態は、故に、チャネル(20)と加熱ワイヤ(19)との間の固定された充填材料(21)を有するワイヤアセンブリ(18)のチャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得る。
【0083】
いくつかの実施形態において、充填材料(21)は、流体充填材料(21)であり得、充填材料は、可塑性を有し得るか、または、閉じ込められた空間を充填するように流動すること、または閉じ込められた空間内の構造の周囲およびその間を流動することが可能であり得る。実施形態は、故に、チャネル(20)と加熱ワイヤ(19)との間の流体充填材料(21)を有するワイヤアセンブリ(18)のチャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得る。
【0084】
いくつかの実施形態において、充填材料(21)は、シリコーンシーラント、高強度シリコーンシーラント等のシーラントであり得る。実施形態は、故に、チャネル(20)と加熱ワイヤ(19)との間のシーラント、シリコーンシーラント、または高強度シリコーンシーラントを有するワイヤアセンブリ(18)のチャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得る。
【0085】
いくつかの実施形態において、ワイヤアセンブリ(18)は、加熱ワイヤ(19)に対して配置された少なくとも一部を有する少なくとも1つのワイヤストラップ(22)と、チャネル(20)に対して配置された少なくとも一部を有する少なくとも1つのチャネルストラップ(23)と、チャネル(20)内の残りの空間を充填する流体充填材料(21)とを有し得る。このように、ワイヤストラップ(22)は、ワイヤストラップ(22)に対する接触によって、加熱ワイヤ(19)を保持する、安定化させる、または別様に固定する役割を果たし得、チャネルストラップ(23)は、チャネルストラップ(23)に対する接触によって、チャネル(20)を保持する、安定化させる、または別様に固定する役割を果たし得る。ワイヤアセンブリ(18)が基部(24)を有する実施形態において、ストラップはさらに、それに対して基部(24)が接着または別様に接合され得る表面に対する接触によって、加熱ワイヤ(19)およびチャネル(20)を保持する、安定化させる、または別様に固定する役割を果たし得る。実施形態は、故に、チャネル(20)と加熱ワイヤ(19)との間の流体充填材料(21)、加熱ワイヤ(19)に対して配置された少なくとも一部を有する少なくとも1つのワイヤストラップ(22)、チャネル(20)に対して配置される部分を有する少なくとも1つのチャネルストラップ(23)を有するワイヤアセンブリ(18)のチャネル(20)内に配置された加熱ワイヤ(19)を用いて熱を印加することを伴い得、流体充填材料(21)は、チャネル(20)内の残りの空間を充填する。例は、図3、4、5、および6に見られ得る。
【0086】
ワイヤストラップ(22)およびチャネルストラップ(23)は、本明細書の開示と一貫する好適な任意の種類であり得る。いくつかの実施形態において、そのようなストラップは、単孔ストラップであり得る。例は、図12に見られ得る。
【0087】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのチャネルストラップ(23)の少なくとも一部は、チャネル(20)、例えば、チャネル(20)の内面に溶接され得る。
【0088】
種々の実施形態において、少なくとも1つのワイヤストラップ(22)および少なくとも1つのチャネルストラップ(23)は、隣接するストラップ対であり得る。これは、互いに並んで接触またはほぼ並んで接触するように、チャネル(20)内に位置付けられるストラップを伴い得、おそらく、ストラップがタブを有する実施形態において、タブが、タブが接着される、または別様に接触し得る表面上に共通またはほぼ連続した占有面積を形成し得ることを含む。
【0089】
いくつかの実施形態において、チャネル(20)は、長方形または正方形チャネル(20)であり得、ストラップのいくつかまたは全ては、丸みを帯びたストラップであり得る。そのような実施形態において、流体充填材料(21)は、必然的に、丸みを帯びたストラップと、ストラップが配置され得る長方形または正方形チャネル(20)の内側との間の空間を充填し得る。例は、図3および4に見られ得る。
【0090】
いくつかの実施形態において、1つ以上のワイヤストラップ(22)および/またはチャネルストラップ(23)は、タブ(25)を有し得る。タブ(25)は、概して、例えば、ストラップが配置され得る表面に接着するために、または表面との他の接触を作るために好適であるストラップの横延長部を形成し得る。種々の実施形態において、チャネル(20)内に配置されたストラップのタブまたは複数のタブ(25)は、種々の実施形態において、チャネル(20)を越えて最大0.5インチ延びている等、チャネル(20)を越えて延び得る。このように、ワイヤアセンブリ(18)は、概して、チャネル(20)の縁を越えて横に延びている1つ以上のタブ(25)を有し得る。ストラップが、隣接するストラップ対として、チャネル(20)内に配置される場合、タブ(25)は、それに対してワイヤアセンブリ(18)が、接着される、または別様に接触し得る表面上において、概して、ワイヤアセンブリ(18)から横に延びている共通またはほぼ連続した占有面積を形成すると考えられ得る。例は、図3、4、9、11、および12に見られ得る。
【0091】
種々の実施形態において、1つ以上のタブ(25)は、接着剤を用いて利用可能な残り空間(11)の表面(9)に接合され得る。このように、タブ(25)は、ワイヤアセンブリ(18)を利用可能な残り空間(11)の表面(9)に固定し得るか、または、固定を補助し得る。隣接するストラップ対が使用される場合、タブ(25)の結果として生じる共通またはほぼ連続した占有面積は、非隣接ストラップ対と比較して、接着剤の設置および利用のためのより大きい面積を提供し得、それは、表面(9)に対するワイヤアセンブリ(18)の接着力および固定における増加された有効性を与え得る。例は、図5、6、8、9、および11に見られ得る。
【0092】
種々の実施形態において、チャネル(20)、加熱ワイヤ(19)、および充填材料(21)は、ワイヤアセンブリ(18)の基部(24)を形成し得る。例えば、充填材料(21)は、加熱ワイヤ(19)を安定化し、位置付け、チャネル(20)の開放部分を閉鎖する、実質的に滑らかなおよび平坦な表面を提供するように、例えば、基部(24)が、チャネル(20)の向かい合った縁、充填材料(21)の平滑および平坦な表面、および加熱ワイヤ(19)の表面から形成され得るように、チャネル(20)内の空間を充填し得る。例は、図3および4に見られ得る。1つ以上のストラップを有する実施形態において、ストラップは、ストラップの開放端およびタブ端も基部(24)の一部を形成し得るように、チャネル(20)内に配置され、おそらく、充填材料(21)によって位置付けられ、安定化され得る。ワイヤアセンブリ(18)の基部(24)の少なくとも一部は、接着剤等を用いて利用可能な残り空間(11)の表面(9)に接合され得る。
【0093】
種々の実施形態において、複数のワイヤアセンブリ(18)が、タワークレーンブームレール(4)の複数のレース占有面積空間(14)間の利用可能な残り空間(11)内に配置され得る。例は、図6、8、11、および14に見られ得る。ワイヤアセンブリ(18)は、例えば、レール(4)に沿って、各対のレース占有面積空間(14)間に1つずつ配置され、加熱ワイヤ(19)がレール(4)の長さに沿って伸びることを可能にし得る。加熱ワイヤ(19)は、レール(4)の妨げのない移動要素進行空間(10)を加熱し、存在し得る雪および/または氷を融解させるために十分に熱をレール(4)に印加し得る。実施形態は、故に、タワークレーンブームレール(4)の複数のレース占有面積空間(14)間の利用可能な残り空間(11)内に配置される複数のワイヤアセンブリ(18)を用いて熱を印加することを伴い得る。
【0094】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのワイヤアセンブリ(18)は、68インチ、約68インチ、または最大68インチの長さを有し得る。
【0095】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのワイヤアセンブリ(18)は、53インチ、約53インチ、または最大53インチの長さを有し得る。
【0096】
必然的に、そのような前述の長さは、単に、例示的であり、ワイヤアセンブリ(18)は、一対のレース占有面積空間(14)間の所望または要求される空間を占有するための任意の好適な長さを有し得る。
【0097】
いくつかの実施形態において、複数のワイヤアセンブリ(18)は、ある長さを有するワイヤアセンブリ区分を形成し得る。ワイヤアセンブリ区分の長さは、本明細書の開示と一貫する好適であり得るような任意のものであり得る。いくつかの実施形態において、ワイヤアセンブリ区分の長さは、30フィートであり得るか、約30フィートであり得るか、または、最大30フィートであり得る。実施形態は、複数のワイヤアセンブリ区分を一緒に接続し、例えば、タワークレーンブーム(3)またはタワークレーン(1)のレール(4)および/または他の部品、部片、または構成要素の変動するサイズ、形状、および構成を含むための能力を伴い得る。
【0098】
種々の実施形態は、利用可能な残り空間(11)内の少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分(17)をさらに伴い得、露出された加熱ワイヤ区分(17)は、少なくとも2つのワイヤアセンブリ(18)を接続し、少なくとも1つのレース占有面積空間(14)をクリアする。例は、図6および11に見られ得る。露出されたワイヤ区分(17)は、ワイヤアセンブリ(18)の1つ以上の部品、部片、または構成要素を排除し、加熱ワイヤ(19)が、利用可能な残り空間(11)内に留まりながら、レース占有面積空間(14)をクリアするために要求される空間を減らし得る。例えば、露出されたワイヤ区分(17)がルートを決められ得る利用可能な残り空間(11)内のレース占有面積空間(14)の周囲のクリアランス(16)は、種々の実施形態において、0.5インチを超えないことも、約0.5インチであることもある。実施形態において、完全なワイヤアセンブリ(18)は、この空間に適合するために大きすぎることもあり、したがって、部品、部片、または構成要素は、クリアランス(16)において排除され、露出されたワイヤ区分(17)を形成し得、それは、いくつかの実施形態において、まさに加熱ワイヤ(19)自体であり得る。実施形態は、故に、少なくとも2つのワイヤアセンブリ(18)を接続し、少なくとも1つのレース占有面積空間(14)をクリアする利用可能な残り空間(11)内で少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分(17)を用いて熱を印加することを伴い得、かつ露出されたワイヤ区分(17)がルートを決められ得る0.5インチを超えないクリアランスを伴う利用可能な残り空間(11)内で少なくとも1つのレース占有面積空間(14)をクリアすることを伴い得る。
【0099】
いくつかの実施形態において、タワークレーンブームレール熱印加装置(5)は、熱をタワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)に印加するように構成された熱源(13)と、レール(4)の表面(9)の利用可能な残り空間(11)のみを占有するように構成された熱源(13)の空間利用可能マウント(12)とを有する装置であり得、本明細書に説明される属性、特性、または機能性のうちの1つ以上のものを有するタワークレーン(1)の上での使用のために構成された装置であり得る。そのような構成は、タワークレーン(1)と別個に装置を提供するが、提供されるような、または実質的に提供されるようなタワークレーン(1)上に据え付けられる能力、または、そうでなければタワークレーン(1)と共に使用されるための能力を有することを伴い得る。
【0100】
いくつかの実施形態において、装置は、例えば、製造時点において、タワークレーン(1)上に据え付けられることまたはその中に統合されることによって、タワークレーン(1)自体の部片、部品、または構成要素上に、または、それとともに、直接、提供され得るか、または、別様にそれを形成し得る。
【0101】
いくつかの実施形態において、タワークレーンブームレール熱印加装置(5)は、長さ(7)を有するタワークレーンブーム(3)と、タワークレーンブーム(3)の長さ(7)の少なくとも一部に沿った移動のために構成されたトローリ(6)と、トローリ(6)がタワークレーンブーム(3)の長さ(7)の一部に沿った移動のために移動する、タワークレーンブーム(3)の長さのうちの一部に沿って配置されたタワークレーンブームレール(4)と、タワークレーンブーム(3)の長さ(7)の一部に沿った移動のためにタワークレーンブームレール(4)の表面(9)を使用するように構成されたトローリ(6)の少なくとも1つの移動要素(8)と、トローリ(6)の移動要素(8)が移動するように構成されたタワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)と、妨げのない移動要素進行空間(10)を除く、タワークレーンブームレール(4)の表面(9)の利用可能な残り空間(11)と、熱をタワークレーンブームレール(4)の表面(9)の妨げのない移動要素進行空間(10)に印加するように構成された熱源(13)と、タワークレーンブームレール(4)の表面(9)の利用可能な残り空間(11)のみを占有するように構成された熱源(13)の空間利用可能マウント(12)とを含み得る。
【0102】
種々の実施形態は、タワークレーン(1)の構造部材(26)と、熱を構造部材(26)に印加するように構成された加熱ワイヤ(19)とを備えているタワークレーン構造部材加熱装置を伴い得る。構造部材(26)は、タワークレーン(1)の任意の部品、部片、または構成要素であり得、種々の実施形態において、本明細書のいずれかに説明され得るようなタワークレーン(1)の特殊または特定の必要性を対象とし得る。実施形態は、故に、タワークレーン(1)の構造部材(26)に固定された加熱ワイヤ(19)を利用するステップと、熱を加熱ワイヤ(19)からタワークレーン(1)の構造部材(26)に印加するステップと、印加される熱を用いて、タワークレーン(1)の構造部材(26)上の雪または氷を融解させるステップとを含む、雪または氷をタワークレーンの構造部材から融解させる方法を伴い得る。
【0103】
本明細書の開示は、加熱ワイヤ(19)およびワイヤアセンブリ(18)のための使用のある様式を説明しているが、そのような加熱ワイヤ(19)のための使用は、本明細書の開示と一貫し、本明細書の開示に類似し、および本明細書の開示にそうでなければ矛盾しない任意のものであり得、種々の実施形態において、タワークレーン(1)の任意の部品、部片、または構成要素(それらの外側にある、それらの内側にある(中空管、中空部材、等内に配置される等)、それらと直接接触する、それらから間隔を置かれる、それらのコイル状にされた、それらの巻まれた等を含む)上の加熱ワイヤ(19)および/またはワイヤアセンブリ(18)の使用を含み得ることを理解されたい。
【0104】
本明細書の開示は、タワークレーン(1)に適用可能である本発明の技術の実施形態の説明を含み得る。本発明の技術は、タワークレーン(1)に対する特定の適応性を有し得るが、本発明の技術の範囲は、任意の種類のクレーン上での、またはそれと関連した、本発明の技術の使用にも適用され、かつそれを包含することを理解されたい。例は、図1に見られ得る。特に、本明細書の開示および請求項は、単語「タワークレーン」を利用する、および代わりに単語「クレーン」を代用する、全ての説明および請求項の開示およびそれを対象とする請求項を支援すると理解されたい。
【0105】
用語「接合する」は、本明細書で使用されるように、例えば、接続の様式に関する限定を伴うことなく、接続される2つのものを説明するために使用され得る場合のように、非限定的であるものと解釈されるべきである。
【0106】
図15を参照すると、タワークレーンブームレール加熱装置(5)のための電力システム(27)が、第1の例示的実施形態に示され得る。電力システム(27)は、タワークレーン(1)からの主電源(28)を使用して、熱源(13)を動作させ得、それは、種々の実施形態において、加熱ワイヤ(19)であり得る。結果として、要求される熱を提供するためにクレーンオペレータによって取り扱われる必要があり得る独立型加熱ユニットは、存在しないこともある。図15に示される実施形態は、例示にすぎず、それによって電力システムが本明細書に説明されるタワークレーンブームレール熱印加装置(5)と共に使用され得る使用の範囲、種類、構成、または様式を限定するものではないことに留意されたい。図15によって開示される実施形態に関して、タワークレーンブームレール熱印加装置(5)は、277v-3ワイヤコード、480v-3ワイヤコード等の電力導管(29)を使用し得る。電力導管(29)は、ジャンクションボックス等の電力導管コネクタ(31)まで進み得、「Y」スプリット、例えば、JHT-GET等の1つ以上のタワークレーンブームレール(4)に対する電力導管T(32)を含み得る。電力導管(29)は、JHS-GET等の電力伝導スプライス(33)を通して伸び得る。電力導管(29)は、例えば、電力導管(29)を終端するために、または電力導管(29)のより多くの区分を1つ以上のタワークレーンブームレール(4)に追加するために、ダミープラグ、例えば、JHE-GET等の端部シール(34)を有し得る。いくつかの実施形態において、タワークレーンブームレール熱印加装置(5)は、最低でも2つの形態の保護を有し、装置を過熱から防止し得る。
【0107】
図16を参照すると、タワークレーンブームレール加熱装置(5)のための電力システム(27)が、第2の例示的実施形態に示され得る。電力システム(27)は、タワークレーン(1)からの主電源(28)を使用して、熱源(13)を動作させ得、それは、種々の実施形態において、加熱ワイヤ(19)であり得る。結果として、要求される熱を提供するためにクレーンオペレータによって取り扱われる必要があり得る独立型加熱ユニットは、存在しないこともある。図16に示される実施形態は、例示にすぎず、それによって電力システムが本明細書に説明されるタワークレーンブームレール熱印加装置(5)と共に使用され得る使用の範囲、種類、構成、または様式を限定するものではないことに留意されたい。図16によって開示される実施形態に関して、タワークレーンブームレール熱印加装置(5)は、480v-3ワイヤコード等の1つ以上の電力導管(29)を使用し得る。電力導管または複数の導管(29)は、1つ以上のサーモスタット(35)に進んでもよく、それは、本明細書のいずれかの場所で説明されるようなものを含み得る。電力導管または複数の導管(29)は、ジャンクションボックス等の電力導管コントローラ(31)に進み得る。電力導管コントローラ(31)は、電力を電力導管または複数の導管(29)から1つ以上の加熱ワイヤ(19)まで配電し得、それは、タワークレーンブームレール(4)またはタワークレーン(1)の他の部品、部片、または構成要素に沿って配置され得る。加熱ワイヤまたはワイヤ(19)は、端部シールまたは複数の端部シール(34)で終端し得、それは、加熱ワイヤ(19)の長さで終端する役割を果たし得るまたは1つ以上の端部シール(34)がオス型またはメス型接続等として構成され得る場合等、加熱ワイヤ(19)の区分の接続を可能にする役割を果たし得る。電力システム(27)は、本明細書に提供される開示と一貫する好適な様式において、電力システム(27)をタワークレーン(1)の1つ以上の部品、部片、または構成要素に接合するための支持体(36)をさらに有し得るか、または利用し得る。
【0108】
本発明の技術は、いくつかの好ましい実施形態に関連して説明されたが、本発明の技術の範囲を記載される特定の形態に限定することを意図しておらず、それとは反対に、本発明の記述によって定義されるような本発明の技術の精神および範囲内に含まれ得るようなそのような代替、修正、および均等物を含むことを意図している。代替請求項の例は、以下を含み得る。
【0109】
(付記1)タワークレーンブームレール熱印加装置であって、熱印加装置は、
-タワークレーンの上での使用のために構成された装置を備え、タワークレーンは、
-ある長さを有するタワークレーンブームと、
-タワークレーンブームの長さのうちの少なくとも一部に沿った移動のために構成されたトローリと、
-タワークレーンブームの長さのうちの一部に沿って配置されたタワークレーンブームレールであって。それを用いて、トローリが、タワークレーンブームの長さのうちの一部に沿った移動のために移動する、タワークレーンブームレールと、
-タワークレーンブームの長さのうちの一部に沿った移動のためにタワークレーンブームレールの表面を使用するように構成されたトローリの少なくとも1つの移動要素と、
-タワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間であって、それを通して、トローリの移動要素が移動するように構成されている、妨げのない移動要素進行空間と、
-妨げのない移動要素進行空間を除くタワークレーンブームレールの表面の利用可能な残り空間と
を備え、
-装置は、
-熱をタワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間に印加するように構成された熱源と、
-タワークレーンブームレールの表面の利用可能な残り空間のみを占有するように構成された熱源の空間利用可能マウントと
を備えている、タワークレーンブームレール熱印加装置。
【0110】
(付記2)タワークレーンブームレールは、長方形管を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0111】
(付記3)長方形管は、約5インチ×約5インチ長方形管を備えている、付記2または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0112】
(付記4)長方形管は、2インチ幅~10インチ幅の幅を有する一辺を有する長方形管を備えている、付記2または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0113】
(付記5)タワークレーンブームレールの表面は、タワークレーンブームレールの平坦な表面部分を備え、トローリの移動要素は、ローラを備え、妨げのない移動要素進行空間は、平坦な表面部分のローラ経路を備え、利用可能な残り空間は、平坦な表面部分の利用可能な残り空間を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0114】
(付記6)平坦な表面部分は、約5インチの幅を有し、ローラは、約2インチの幅を有し、ローラ経路は、約2インチの幅を有し、平坦な表面部分の利用可能な残り空間は、約3インチの幅を有する、付記5または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0115】
(付記7)レース占有面積空間をさらに備え、レース占有面積空間は、ローラ経路を除く平坦な表面部分を占有し、利用可能な残り空間内の約0.5インチを超えないクリアランスを有する、付記6または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0116】
(付記8)熱源は、細長い等分布熱源を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0117】
(付記9)熱源は、レール対称熱源を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0118】
(付記10)熱源は、雪を妨げのない移動要素進行空間から融解させるために十分な熱源と、氷を妨げのない移動要素進行空間から融解させるために十分な熱源とから成る群から選択される熱源を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0119】
(付記11)熱源は、加熱ワイヤを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0120】
(付記12)加熱ワイヤは、約0.24インチを超えない直径を有する、付記11または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0121】
(付記13)利用可能な残り空間は、実質的に滑らかな表面を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0122】
(付記14)利用可能な残り空間は、クランプ部位を欠いている利用可能な残り空間を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0123】
(付記15)利用可能な残り空間は、任意の開口部を伴わない利用可能な残り空間を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0124】
(付記16)利用可能な残り空間は、侵害不可構造を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0125】
(付記17)侵害不可構造は、溶接禁止構造および穿孔禁止構造から成る群から選択される侵害不可構造を備えている、付記16または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0126】
(付記18)利用可能な残り空間は、レース占有面積が制限された利用可能な残り空間を備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0127】
(付記19)空間利用可能マウントは、タワークレーンブームの長さのうちの一部に沿ったトローリの移動を妨害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0128】
(付記20)空間利用可能マウントは、妨げのない移動要素進行空間を妨害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0129】
(付記21)空間利用可能マウントは、利用可能な残り空間の実質的に滑らかな表面に接合されたマウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0130】
(付記22)空間利用可能マウントは、直接接触して利用可能な残り空間の表面に接合された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0131】
(付記23)直接接触して利用可能な残り空間の表面に接合された空間利用可能マウントは、接着剤を用いて利用可能な残り空間の表面に接合された空間利用可能マウントを備えている、付記22または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0132】
(付記24)空間利用可能マウントは、クランプを使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0133】
(付記25)空間利用可能マウントは、利用可能な残り空間の開口部を使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0134】
(付記26)空間利用可能マウントは、利用可能な残り空間の構造を侵害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0135】
(付記27)空間利用可能マウントは、穿孔された構造を使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0136】
(付記28)空間利用可能マウントは、溶接を使用しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0137】
(付記29)空間利用可能マウントは、レースの点検を妨害しないように構成された空間利用可能マウントを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0138】
(付記30)空間利用可能マウントは、チャネル内に配置された加熱ワイヤを有するワイヤアセンブリを備えている、付記1または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0139】
(付記31)チャネルは、約0.625インチを超えない幅を有する、付記30または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0140】
(付記32)加熱ワイヤは、約0.24インチを超えない幅を有する、付記30または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0141】
(付記33)チャネルと加熱ワイヤとの間の充填材料をさらに備えている、付記30または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0142】
(付記34)充填材料は、熱伝導充填材料を備えている、付記33または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0143】
(付記35)充填材料は、断熱充填材料を備えている、付記33または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0144】
(付記36)充填材料は、加熱ワイヤ安定化充填材料を備えている、付記33または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0145】
(付記37)充填材料は、流体充填材料を備えている、付記33または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0146】
(付記38)流体充填材料は、シリコーンシーラントを備えている、付記37または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0147】
(付記39)ワイヤアセンブリは、少なくとも加熱ワイヤに対して配置される部分を有する少なくとも1つのワイヤストラップをさらに備え、少なくとも1つのチャネルストラップは、少なくともチャネルに対して配置される部分を有し、流体充填材料は、チャネル内の残りの空間を充填する、付記37または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0148】
(付記40)少なくともチャネルに対して配置される部分を有する少なくとも1つのチャネルストラップは、チャネルに溶接される少なくとも一部を有する少なくとも1つのチャネルストラップを備えている、付記39または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0149】
(付記41)少なくとも1つのチャネルストラップおよび少なくとも1つのワイヤストラップは、隣接するストラップ対を備えている、付記39または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0150】
(付記42)チャネルは、長方形チャネルを備え、各ストラップは、丸みを帯びたストラップを備えている、付記39または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0151】
(付記43)少なくとも1つのストラップは、チャネルを越えて延びているタブをさらに備えている、付記39または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0152】
(付記44)各タブは、チャネルを最大0.5インチ越えて延びている、付記43または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0153】
(付記45)各タブは、接着剤を用いて利用可能な残り空間の表面に接合されたタブを備えている、付記43または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0154】
(付記46)チャネル、加熱ワイヤ、および充填材料は、ワイヤアセンブリの基部を形成し、接着剤を用いて利用可能な残り空間の表面に接合されたワイヤアセンブリの基部のうちの少なくとも一部をさらに備えている、付記33または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0155】
(付記47)タワークレーンブームレールの複数のレース占有面積空間の利用可能な残り空間内に配置された複数のワイヤアセンブリをさらに備えている、付記31または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0156】
(付記48)少なくとも1つのワイヤアセンブリは、約68インチの長さを備えている、付記47または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0157】
(付記49)少なくとも1つのワイヤアセンブリは、約53インチの長さを備えている、付記47または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0158】
(付記50)利用可能な残り空間内の少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分をさらに備え、少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分は、少なくとも2つのワイヤアセンブリを接続し、少なくとも1つのレース占有面積空間をクリアする、付記47または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0159】
(付記51)少なくとも1つの露出されたワイヤ区分がルートを決められた利用可能な残り空間内の少なくとも1つのレース占有面積空間の周囲のクリアランスは、0.5インチを超えない付記50または任意の他の付記に記載のタワークレーンブームレール熱印加装置。
【0160】
(付記52)タワークレーンブームレール熱印加装置であって、タワークレーンブームレール熱印加装置は、
-ある長さを有するタワークレーンブームと、
-タワークレーンブームの長さのうちの少なくとも一部に沿った移動のために構成されたトローリと、
-タワークレーンブームの長さのうちの一部に沿って配置されたタワークレーンブームレールであって、それを用いて、トローリは、タワークレーンブームの長さのうちの一部に沿った移動のために移動する、タワークレーンブームレールと、
-タワークレーンブームの長さのうちの一部に沿った移動のためにタワークレーンブームレールの表面を使用するように構成されたトローリの少なくとも1つの移動要素と、
-タワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間であって、それを通して、トローリの移動要素は、移動するように構成されている、妨げのない移動要素進行空間と、
-妨げのない移動要素進行空間を除くタワークレーンブームレールの表面の利用可能な残り空間と、
-熱をタワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間に印加するように構成された熱源と、
-タワークレーンブームレールの表面の利用可能な残り空間のみを占有するように構成された熱源の空間利用可能マウントと
を備えている、タワークレーンブームレール熱印加装置。
【0161】
(付記53)タワークレーン構造部材加熱装置であって、タワークレーン構造部材加熱装置は、
-タワークレーンの構造部材と、
-タワークレーンの構造部材を加熱するように構成された加熱ワイヤと
を備えている、タワークレーン構造部材加熱装置。
【0162】
(付記54)タワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法であって、方法は、
-熱源の空間利用可能マウントを利用して、タワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間を除くタワークレーンブームレールの表面の利用可能な残り空間内に熱源を固定するステップと、
-熱源を用いて、タワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間に熱を印加するステップと、
-熱を印加するステップの結果として、タワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間内の雪または氷を融解させるステップと、
- 融解するステップの結果として、タワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間を通してトローリの少なくとも1つの移動要素の移動を可能にするステップと、
-タワークレーンブームレールの表面を使用してタワークレーンブームレールの表面の妨げのない移動要素進行空間を通してトローリの少なくとも1つの移動要素を移動させることによって、タワークレーンブームの長さのうちの少なくとも一部に沿って配置されたタワークレーンブームレール上でトローリを移動させるステップと、
を含む、方法。
【0163】
(付記55)タワークレーンブームレールは、長方形管を備えている、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0164】
(付記56)長方形管は、約5インチ×約5インチ長方形管を備えている、付記55または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0165】
(付記57)長方形管は、2インチ幅~10インチ幅の幅を有する一辺を有する長方形管を備えている、付記55または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0166】
(付記58)タワークレーンブームレールの表面は、タワークレーンブームレールの平坦な表面部分を備え、トローリの移動要素は、ローラを備え、妨げのない移動要素進行空間は、平坦な表面部分のローラ経路を備え、利用可能な残り空間は、平坦な表面部分の利用可能な残り空間を備えている、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0167】
(付記59)平坦な表面部分は、約5インチの幅を有し、ローラは、約2インチの幅を有し、ローラ経路は、約2インチの幅を有し、平坦な表面部分の利用可能な残り空間は、約3インチの幅を有する、付記58または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0168】
(付記60)レース占有面積空間をさらに備え、レース占有面積空間は、ローラ経路を除く平坦な表面部分を占有し、約0.5インチを超えないクリアランスを利用可能な残り空間内に有する、付記59または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0169】
(付記61)熱を印加するステップは、熱源を用いて、印加される熱を均一に細長く分配するステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0170】
(付記62)熱を印加するステップは、熱源を用いて、タワークレーンブームレールに対称的に熱を印加するステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0171】
(付記63)熱を印加するステップは、加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0172】
(付記64)加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップは、約0.24インチを超えない直径を有する加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップを含む、付記63または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0173】
(付記65)利用可能な残り空間は、実質的に滑らかな表面を備えている、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0174】
(付記66)利用可能な残り空間は、クランプ部位を欠いている利用可能な残り空間を備えている、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0175】
(付記67)利用可能な残り空間は、任意の開口部を伴わない利用可能な残り空間を備えている、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0176】
(付記68)利用可能な残り空間は、侵害不可構造を備えている、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0177】
(付記69)侵害不可構造は、溶接禁止構造および穿孔禁止構造から成る群から選択される侵害不可構造を備えている、付記68または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0178】
(付記70)レース占有面積で利用可能な残り空間を制限するステップをさらに含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0179】
(付記71)空間利用可能マウントでタワークレーンブームレール上のトローリの移動を妨害しないステップをさらに含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0180】
(付記72)空間利用可能マウントで妨げのない移動要素進行空間を通したトローリの少なくとも1つの移動要素の移動を妨害しないステップをさらに含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0181】
(付記73)利用するステップは、熱源の空間利用可能マウントを利用して熱源を利用可能な残り空間の実質的に滑らかな表面に固定するステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0182】
(付記74)利用するステップは、空間利用可能マウントを利用可能な残り空間の表面に直接接触させるステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0183】
(付記75)直接接触させるステップは、空間利用可能マウントを利用可能な残り空間の表面に接着するステップを含む、付記74または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0184】
(付記76)利用するステップは、熱源を利用可能な残り空間にクランプ締めしないステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0185】
(付記77)利用するステップは、利用可能な残り空間の開口部を使用しないステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0186】
(付記78)利用するステップは、利用可能な残り空間の構造を侵害しないステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0187】
(付記79)構造を侵害しないステップは、利用可能な残り空間を穿孔しないステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0188】
(付記80)構造を侵害しないステップは、利用可能な残り空間を溶接しないステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0189】
(付記81)空間利用可能マウントでレースの点検を妨害しないステップをさらに含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0190】
(付記82)熱源を用いて熱を印加するステップは、ワイヤアセンブリのチャネル内に配置された加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップを含む、付記54または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0191】
(付記83)チャネルは、約0.625インチを超えない幅を有する、付記82または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0192】
(付記84)加熱ワイヤは、約0.24インチを超えない幅を有する、付記82または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0193】
(付記85)熱源を用いて熱を印加するステップは、加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップを含み、加熱ワイヤは、チャネルと加熱ワイヤとの間の充填材料を有するワイヤアセンブリのチャネル内に配置されている、付記82または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0194】
(付記86)熱を印加するステップは、充填材料を用いて熱を伝導させるステップを含む、付記85または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0195】
(付記87)熱を印加するステップは、充填材料を用いて加熱ワイヤを断熱するステップを含む、付記85または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0196】
(付記88)熱を印加するステップは、充填材料を用いて加熱ワイヤを安定化させるステップを含む、付記85または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0197】
(付記89)熱源を用いて熱を印加するステップは、加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップを含むみ、加熱ワイヤは、チャネルと加熱ワイヤとの間の流体充填材料を有するワイヤアセンブリのチャネル内に配置されている、付記85または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0198】
(付記90)熱源を用いて熱を印加するステップは、加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップを含み、加熱ワイヤは、チャネルと加熱ワイヤとの間のシリコーンシーラントを有するワイヤアセンブリのチャネル内に配置されている、付記89または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0199】
(付記91)熱源を用いて熱を印加するステップは、ワイヤアセンブリのチャネル内に配置された加熱ワイヤを用いて熱を印加するステップを含み、ワイヤアセンブリは、チャネルと加熱ワイヤとの間の流体充填材料と、加熱ワイヤに対して配置された少なくとも一部を有する少なくとも1つのワイヤストラップと、少なくともチャネルに対して配置される部分を有する少なくとも1つのチャネルストラップとを有し、流体充填材料は、チャネル内の残りの空間を充填する、付記89または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0200】
(付記92)少なくともチャネルに対して配置される部分を有する少なくとも1つのチャネルストラップは、チャネルに溶接される少なくとも一部を有するチャネルストラップを備えている、付記91または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0201】
(付記93)少なくとも1つのチャネルストラップおよび少なくとも1つのワイヤストラップは、隣接するストラップ対を備えている、付記91または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0202】
(付記94)チャネルは、長方形チャネルを備え、各ストラップは、丸みを帯びたストラップを備えている、付記91または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0203】
(付記95)少なくとも1つのストラップは、チャネルを越えて延びているタブをさらに備えている、付記91に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0204】
(付記96)各タブは、チャネルを最大0.5インチ越えて延びている、付記95または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0205】
(付記97)各タブは、接着剤を用いて利用可能な残り空間の表面に接合されたタブを備えている、付記95または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0206】
(付記98)チャネル、加熱ワイヤ、および充填材料は、ワイヤアセンブリの基部を形成し、接着剤を用いて利用可能な残り空間の表面に接合されたワイヤアセンブリの基部のうちの少なくとも一部をさらに備えている、付記85または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0207】
(付記99)熱源を用いて熱を印加するステップは、タワークレーンブームレールの複数のレース占有面積空間間の利用可能な残り空間内に配置された複数のワイヤアセンブリを用いて熱を印加するステップを含む、付記83または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0208】
(付記100)少なくとも1つのワイヤアセンブリは、約68インチの長さを備えている、付記99または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0209】
(付記101)少なくとも1つのワイヤアセンブリは、約53インチの長さを備えている、付記99または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0210】
(付記102)熱源を用いて熱を印加するステップは、利用可能な残り空間内の少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分を用いて熱を印加するステップを含み、少なくとも1つの露出された加熱ワイヤ区分は、少なくとも2つのワイヤアセンブリを接続し、少なくとも1つのレース占有面積空間をクリアしている、付記99または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0211】
(付記103)熱源を用いて熱を印加するステップは、0.5インチを超えないクリアランスを伴って、露出された加熱ワイヤ区分がルートを決められた利用可能な残り空間内の少なくとも1つのレース占有面積空間をクリアするステップを含む、付記102または任意の他の付記に記載のタワークレーンのブームのレール上の雪または氷を融解させる方法。
【0212】
(付記104)雪または氷をタワークレーンの構造部材から融解させる方法であって、方法は、
-タワークレーンの構造部材に固定された加熱ワイヤを利用するステップと、
-熱を加熱ワイヤからタワークレーンの構造部材に印加するステップと、
-印加される熱を用いて、タワークレーンの構造部材上の雪または氷を融解させるステップと
を含む、方法。
【0213】
(付記105)図および説明のうちの任意の1つ以上のものを参照して実質的に本明細書に説明されるようなシステム。
【0214】
(付記106)任意の組み合わせまたは順列において、別個に、図のいずれかに示されるようなステップのいずれかをさらに含む、付記54および付記104または任意の他の付記に記載のプロセス。
【0215】
前述から容易に理解され得るように、本発明の技術の種々実施形態の基本概念は、種々の方法で具現化され得る。これは、適切な除氷を遂行するための除氷技法およびデバイスの両方を伴う。本願では、除氷技法は、説明される種々のデバイスによって達成されることが示される結果の一部として、利用に固有であるステップとして開示される。それらは、単純に、意図および説明されるように本デバイスを利用することの自然な結果である。加えて、いくつかのデバイスが開示されるが、これらがある方法を遂行するだけでなく、いくつかの方法で変動され得ることをも理解されたい。重要なこととして、前述の全てに関して、これらの様相の全ては、本開示によって包含されると理解されるべきである。
【0216】
本特許出願に含まれる議論は、基本的説明としての役割を果たすことを意図している。読者は、具体的な議論があらゆる可能な実施形態を明示的に説明するわけではないこともあり、多くの代替が暗示的であることを認識するべきである。それは、本発明の技術の種々の実施形態の一般的性質を完全には説明しないこともあり、各特徴または要素がより広義の機能または多種多様な代替または同等の要素を実際に表し得る方法を明示的に示さないこともある。一例として、程度の用語、近似の用語、および/または相対的用語が、使用され得る。これらは、単語「おおよそ」、「実質的に」、「約」、「のみ」等の用語を含み得る。これらの単語および単語のタイプは、十分なまたは相当量の量、数量、サイズ等を包含する用語、および規定されるものの大部分であるが、全体的にではないものを包含する用語として、辞書上の意味において理解されるものである。さらに、本願に関して、使用される場合、または、そのとき、程度の用語、近似の用語、および/または相対的用語は、種々の精度のレベルを含むより精密かつさらに定量的値、およびいくつかの定量的選択肢および代替について述べる、請求項の可能性を包含するものとして理解されるべきである。例えば、最終的に使用される範囲において、特定の入力、出力、または特定の段階における物質または条件の存在または非存在は、約xの値またはそのような他の類似言語として、実質的にxのみまたは実質的にxがないと規定されることができる。一例として、パーセンテージ値を使用すると、これらのタイプの用語は、規定された値または相対的条件の99.5%、99%、97%、95%、92%、またはさらに90%を含む、パーセンテージ値の選択肢を包含するものとして理解されるべきであり、対応して、本範囲の他端における値に関して(例えば、実質的にxがない)、これらは、全て体積比または重量比のいずれかが規定され得るかどうかにかかわらず、規定された値または相対的条件の0.5%、1%、3%、5%、8%、またはさらに10%以下を含む、パーセンテージ値の選択肢を包含するものとして理解されるべきである。文脈上、これらは、当業者によって、絶対値意味において、または1つの物質の組を第2の物質の組の値と比較して評価することにおいてであるかどうかにかかわらず開示され、含まれるものとして理解されるはずである。再び、これらは、本開示内に暗示的に含まれ、当業者に理解されるはずである(かつそうであろうと考えられる)。本願がデバイス指向の用語で説明される場合、デバイスの各要素は、暗示的に機能を実施する。装置の請求項が、説明される本デバイスに関して含まれ得るだけではなく、また、方法またはプロセスの請求項も、本実施形態および各要素が果たす機能を述べるように含まれ得る。説明も用語も、任意の後続の特許出願に含まれるであろう請求項の範囲を限定することを意図していない。
【0217】
本発明の技術の種々の実施形態の性質から逸脱することなく、種々の変更が行われ得ることも理解されたい。そのような変更も、説明に暗示的に含まれる。それらは依然として、本発明の技術の種々の実施形態の範囲内に該当する。示される明示的な実施形態、多種多様の暗示的な代替実施形態、および広義の方法またはプロセスを包含する、広義の開示等は、本開示によって包含され、任意の後続の特許出願のための請求項を起草するときに依拠され得る。そのような用語の変更、およびより広義またはより詳細な請求が、後の日付に(任意の要求された締め切りまで等)、または出願人が本申請に基づいて続けて特許申請を求める場合に、遂行され得ることを理解されたい。これを理解した上で、読者は、本開示が、出願人の権利内と見なされるほど広義の請求項の基礎の審査を求め得るかつ独立して、および全体的なシステムとしての両方で、本発明の技術の実施形態の多数の側面を含む特許をもたらすように設計され得る任意の続けて申請される特許出願を支援すると理解されるものであると認識するべきである。
【0218】
さらに、本発明の技術の実施形態および請求項の種々の要素の各々も、種々の様式で達成され得る。加えて、使用または暗示されるとき、要素は、物理的に接続される場合とそうではないこともある、個々および複数の構造を包含するものとして理解されるものである。本開示は、任意の装置実施形態の実施形態、方法またはプロセスの実施形態の変形例であろうと、またはさらに単にこれらの任意の要素の変形例であろうと、各そのような変形例を包含すると理解されるべきである。特に、本開示が本発明の技術の種々の実施形態の要素に関するため、各要素のための単語は、たとえ機能または結果のみが同一であっても、同等の装置の用語または方法の用語によって表され得ることを理解されたい。そのような同等、より広義、またはさらにより一般的な用語は、各要素または措置の説明に包含されると見なされるべきである。そのような用語は、本発明の技術の実施形態が権利を得る暗示的に広義の請求範囲を明示的にすることが所望される場合、代用されることができる。一例のみとして、全ての措置が、全ての措置を講じるための手段として、またはその措置を引き起こす要素として表され得ることを理解されたい。同様に、開示される各物理的要素は、その物理的要素が促進する措置の開示を包含すると理解されるべきである。この最後の側面に関して、一例のみとして、「熱源」の開示は、明示的に議論されているかどうかにかかわらず、「加熱する」行為の開示を包含すると理解されるべきであり、逆に、「加熱する」作用の開示が事実上存在した場合、そのような開示は、「熱源」、およびさらに「加熱するための手段」の開示を包含すると理解されるべきである。そのような変更および代替用語は、説明に明示的に含まれると理解されるものである。さらに、各そのような手段は、(明示的にそのように説明されるかどうかにかかわらず)所与の機能を実施し得る全ての要素を包含するものとして理解されるべきであり、説明される機能を実施する要素の全ての説明は、その機能を実施するための手段の非限定的例として理解されるべきである。他の非限定的例として、請求項要素はまた、特定の結果、使用、目的、状況、機能、または動作を提供またはさらに達成するように、または特定の活性、結果、使用、目的、状況、機能、または動作を達成することが可能である構成要素として構成または構成および配置される、構成要素、プログラミング、サブルーチン、論理、または要素のいずれかとして表され得ることを理解されたい。全て、本開示および記述説明の範囲内であると理解され得る。
【0219】
特許のための本願に述べられた任意の特許、刊行物、または他の参考文献は、参照することによって本明細書に組み込まれる。本願によって請求される任意の優先事例は、本明細書に添付され、参照することによって本明細書に組み込まれる。加えて、使用される各用語に関して、本願でのその利用が、広義に支援する解釈と矛盾しない限り、一般的な辞書の定義が、用語毎に組み込まれるものとして理解されるべきであり、Random House Webster’s Unabridged Dictionary第2版に含有されるような全ての定義、代替用語、および同義語が、参照することによって本明細書に組み込まれると理解されたい。最後に、下記の参考文献の一覧または本願とともに出願された他の情報陳述に列挙される、全ての参考文献は、本明細書に添付され、参照することによって本明細書に組み込まれるが、しかしながら、上記のそれぞれに関して、参照することによって組み込まれるそのような情報または陳述が本発明の技術の種々の実施形態の特許と矛盾すると見なされ得る程度において、そのような陳述は、明示的に、本出願人によって行われると見なされない。
【0220】
(参考文献の一覧)
【表1】
【表2】
【表3】
【0221】
したがって、本出願人は、少なくとも、i)本明細書で開示および説明されるような除氷デバイスのそれぞれ、ii)開示および説明される関連する方法、iii)これらのデバイスおよび方法の各々の類似物、均等物、およびさらに暗示的変形例、iv)開示および説明されるような示される機能の各々を遂行するそれらの代替設計、v)開示および説明されるものを遂行することが暗示的であるような示される機能の各々を遂行するそれらの代替設計および方法、vi)別個の独立した発明として示される各特徴、構成要素、およびステップ、vii)開示される種々のシステムまたは構成要素によって向上される用途、viii)そのようなプロセス、方法、システム、または構成要素によって生産される、結果として生じる製品、ix)言及される任意の具体的分野またはデバイスにここで適用されるような示される、または説明される各システム、方法、および要素、x)実質的に、本明細書の前述で、付随の例のうちのいずれかを参照して説明されるような方法および装置、xi)ステップを実施するための手段を備えている、本明細書に説明される方法を実施するための装置、xii)開示される要素の各々の種々の組み合せおよび並べ替え、xiii)提示される独立請求項または概念のあらゆるものへの従属項として、各々の潜在的に従属した請求項または概念、および、xiv)本明細書に説明される全ての発明を含む、実施形態に対して請求および主張を行うための支援を有するものと理解されるべきである。
【0222】
請求項に関して、ここで提示されても、また後に審査のために提示されても、提示されても、実際的な理由のために、および審査荷物の大幅な拡大を回避するように、本出願人が、常に、最初の請求項のみ、またはおそらく、最初の従属項のみを伴う最初の請求項のみを提示し得ることを理解されたい。本出願または後続の出願の潜在的な範囲に関心のある事務所および任意の第三者は、任意の予備補正、他の補正、請求項の用語、または提示される意見書にかかわらず、本事例、本事例の利益を特許請求する事例、または任意の継続において、より範囲の広い請求項が後日提示され得、したがって、任意の事例の係属全体を通して、任意の潜在的対象を部分譲渡または譲渡する意図がないことを理解すべきである。より範囲の広い請求項が提示される場合またはそのとき、これが、本出願または任意の後続の出願において提示される任意の補正、請求項用語、または意見書がそのような従来技術を回避するように行われると見なされる範囲で可能であり、そのような理由が後で提示される、請求項等によって排除され得るため、そのようなものは、それに先立つ任意の時点で考慮されていることもある、任意の関連する従来技術が再び取り上げられる必要があり得ることを要求し得ると理解されたい。審査官と、既存のまたは後での潜在的な適用範囲に関心がある、または任意の時点で、潜在的な適用範囲の放棄または譲渡の表示の何らかの可能性があるかを考慮している他の任意の個人との両方は、そのような譲渡または放棄は全く意図されていないまたは本出願または任意の後続の出願において決して存在しないことを認識するべきである。Hakim v. Cannon Avent Group,PLC,479 F.3d 1313(Fed. Cir 2007)等に提起されているような限定は、本関連事項または任意の後続の関連事項において、明示的に意図されていない。加えて、支援は、新規事項の法律(限定ではないが、欧州特許条約123(2)条および米国特許法35USC132または他のそのような法を含む)の下で要求される程度まで存在し、任意の他の独立請求項または概念の下での従属項または要素として1つの独立請求項または概念の下で提示されている、種々の従属項または他の要素のうちのいずれかの追加を許容するように理解されるべきである。本出願または任意の後続の出願において任意の時点で任意の請求項を起案する際、また、本出願人が、法的に可能である限りできるだけ完全かつ広範な適用の範囲を獲得しようとしていることを理解されたい。本出願人は単純に、起こり得る全ての事態を予想することができていないこともあるため、不十分な代用しか行われていない限りにおいて、本出願人が、任意の特定の実施形態を文字通り包含するように任意の請求項を実際に起案していない限りにおいて、かつ別様に適用可能な限りにおいて、本出願人は、そのような適用範囲を何らかの形で意図している、またはそれを実際には譲渡していると理解されるべきではなく、当業者は、そのような代替実施形態を文字通り包含しているであろう請求項を起案していると合理的に期待されるべきではない。
【0223】
さらに、使用される場合またはそのとき、移行句「comprising(~を備えている)」、「including(~を含む)」、「containing(~を含有する)」、「characterized by(~によって特徴付けられる)」および「having(~を有する)」の使用は、本明細書では、MPEP§2111.03に議論されるものを含む、従来的な請求項の解釈に従って、「非制限」請求項を維持するために使用される。したがって、文脈が別様に要求しない限り、用語「comprise(~を備えている)」または「comprises(~を備えている)」または「comprising(~を備えている)」等の変形例、「include(~を含む)」または「includes(~を含む)」または「including(~を含む)」等の変形例、「contain(~を含有する)」または「contains(~を含有する)」および「containing(~を含有する)」等の変形例、「characterized by(~によって特徴付けられる)」または「characterizing by(~によって特徴付ける)」等の変形例、「have(~を有する)」または「has(~を有する)」または「having(~を有する)」等の変形例が、記載された要素またはステップまたは要素またはステップの群の包含を含意することを意図しているが、任意の他の要素またはステップまたは要素またはステップの群の除外を含意することを意図していないことを理解されたい。そのような用語は、本出願人に、最も広い適用範囲が法律的に許容されるように、それらの最も広い形態で解釈されるべきである。語句「または任意の他の請求項」の使用は、別の従属請求項、別の独立請求項、以前に列挙された請求項、続けて列挙される、請求項等の任意の他の請求項に従属する、任意の請求項の支援を提供するために使用される。1つの明確化する例として、請求項が、「請求項9または任意の他の請求項」等に従属する場合、それは、所望に応じて、請求項1、請求項8、またはさらに請求項11に従属すると書き換えられ(そのようなものが存在する場合)、依然として、本開示内に該当し得る。本語句はまた、請求項内の要素の任意の組み合わせに関する支援を提供し、さらに、方法、装置、プロセス等の請求項の組み合わせ等を用いて、ある請求項の組み合わせのための任意の所望の適切な先行詞を組み込むことを理解されたい。
【0224】
最後に、記載される任意の請求項が、任意の時点で、本願の種々の実施形態の本説明の一部として参照することによって本明細書に組み込まれるが、本出願人は、請求項またはその任意の要素または構成要素のいずれかまたは全てを支援するための追加の説明として、そのような請求項のそのような組み込まれた内容の全てまたは一部を使用する権利を明示的に留保しており、かつ、本出願人は、本出願によって、またはその任意の後続の継続出願、分割出願、または一部継続出願によって保護が求められる事項を定義する、または、任意の国または条約の特許法、規則、または、規制の任意の利益、それによる手数料の削減を得るため、またはそれに適合させるために、必要に応じて、説明からのそのような請求項またはその任意の要素またはその構成要素の組み込まれた内容の任意の部分または全てを、請求項へ移動させる、またはその逆を行う権利を明示的にさらに留保しており、そのような参照することによって組み込まれる内容は、その任意の後続の継続出願、分割出願、または一部継続出願を含む本出願、またはそれに対する任意の再発行または延長の全係属期間において、存続するものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
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図8
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【国際調査報告】