(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-20
(54)【発明の名称】画面表示方法、画像表示システム、画像表示装置、コンピュータ機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/53 20140101AFI20241113BHJP
A63F 13/426 20140101ALI20241113BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20241113BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20241113BHJP
【FI】
A63F13/53
A63F13/426
A63F13/35
G06T19/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531635
(86)(22)【出願日】2023-04-03
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2023085849
(87)【国際公開番号】W WO2023226593
(87)【国際公開日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】202210590480.6
(32)【優先日】2022-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】叶成豪
(72)【発明者】
【氏名】王子奕
【テーマコード(参考)】
5B050
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA09
5B050BA11
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA09
5B050EA27
(57)【要約】
コンピュータ技術の分野に属する画面表示方法、システム、装置、機器及び記憶媒体であって、当該方法は、仮想環境を表示するステップ(204)と、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングすると、目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、第1仮想オブジェクトと異なる第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する目標方角を含むヒント情報を表示するステップ(205)と、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作も応答して、目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示するステップ(206)とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ機器によって実行される画面表示方法であって、
第1仮想オブジェクトと、端末によって制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトとを含む、仮想環境を表示するステップと、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、前記第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を含む方角ヒント情報を示すステップと、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップと、を含む、
画面表示方法。
【請求項2】
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を示す前記ステップは、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、端末インタフェースの第1提示エリアに前記方角ヒント情報を表示するステップ、または、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、オーディオ再生モジュールにより前記方角ヒント情報を再生するステップを含む
請求項1に記載の画面表示方法。
【請求項3】
端末インタフェースの第1提示エリアに前記方角ヒント情報を表示する前記ステップの前に、さらに、
前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面識別を行って、情報表示要求に合致する前記第1提示エリアを得るステップを含み、前記情報表示要求は、前記第1提示エリア内に表示される仮想環境コンテンツを制限するために用いられる、
請求項2に記載の画面表示方法。
【請求項4】
前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面識別を行って、情報表示要求に合致する前記第1提示エリアを得る前記ステップは、
前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面コンテンツ識別を行って、前記仮想環境画面内の目標表示コンテンツが表示されたエリアを取得するステップと、
前記端末インタフェース内の前記目標表示コンテンツが表示されたエリア以外のエリアにおいて、前記第1提示エリアを決定するステップと、を含む、
請求項3に記載の画面表示方法。
【請求項5】
前記端末インタフェースにはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示するために用いられ、
前記画面表示方法はさらに、
前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する値の位置に、ヒントマーカを表示するステップを含み、前記ヒントマーカは前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する方向に前記目標マーカポイントが存在することを示すために用いられる、
請求項2に記載の画面表示方法。
【請求項6】
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示する前記ステップは、
前記目標方角を向いた前記第2仮想オブジェクトの視角で、前記仮想環境に対して画面収集を行うステップと、
収集した仮想環境画面に前記目標マーカポイントが含まれていないことに応答して、前記第2仮想オブジェクトが前記目標方角を向いている前提の上で前記目標マーカポイントを表示するための、マーカポイント位置特定操作を取得するステップと、
前記マーカポイント位置特定操作に基づいて、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップと、を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の画面表示方法。
【請求項7】
前記端末インタフェースにはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示するために用いられ、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示する前記ステップは、
前記方角座標軸上での前記目標方角に対するトリガー操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップを含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の画面表示方法。
【請求項8】
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示する前記ステップは、
方角記入欄を表示するステップと、
前記方角記入欄における前記目標方角に対する記入確認操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップを含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の画面表示方法。
【請求項9】
前記マーカポイント位置特定操作は、画面収集範囲拡大操作と、前記第2仮想オブジェクトを制御して前記目標方角へ向かって移動させる操作とのうち少なくとも一方を含む、
請求項6に記載の画面表示方法。
【請求項10】
コンピュータ機器によって実行される画面表示方法であって、
第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得するステップと、
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定するステップと、
前記目標方角に基づいて、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成するステップと、
前記第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ前記方角ヒント情報を送信するステップと、を含み、
前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトは異なり、前記クライアントは前記方角ヒント情報を示すために用いられる、
画面表示方法。
【請求項11】
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定する前記ステップは、
前記第2仮想オブジェクトの所在位置と前記目標マーカポイントの所在位置との接続線である第1接続線と、前記第2仮想オブジェクトの所在位置から基準方角へ向かって延びる放射線である第1放射線との、目標夾角を特定するステップと、
前記基準方角から前記目標夾角だけずらした方角を、前記目標方角とするステップと、を含む、
請求項10に記載の画面表示方法。
【請求項12】
前記第1接続線と前記第1放射線との目標夾角を特定する前記ステップは、
前記目標マーカポイントの所在位置の、直交座標系での対応する座標値を特定するステップと、
前記座標値に基づいて、前記第1接続線と前記第1放射線との目標夾角を特定するステップと、を含み、
前記直交座標系は、前記第2仮想オブジェクトの所在位置を原点とし、前記第1放射線に合致する軸をいずれか1つの座標軸とする、
請求項11に記載の画面表示方法。
【請求項13】
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定する前記ステップは、
複数の候補放射線と、第1接続線とのずれ度をそれぞれ特定するステップと、
前記複数の候補放射線のうち前記第1接続線とのずれ度が最小である候補放射線に対応する候補方角を、前記目標方角とするステップと、を含み、
前記複数の候補放射線は前記第2仮想オブジェクトが向くことのできる複数の候補方角に対応し、ある1つの候補放射線は、前記第2仮想オブジェクトの所在位置から前記ある1つの候補放射線に対応する候補方角へ向かって延びる放射線であり、前記第1接続線は前記第2仮想オブジェクトの所在位置と前記目標マーカポイントの所在位置との接続線である、
請求項10に記載の画面表示方法。
【請求項14】
クライアントとサーバとを含む画面表示システムであって、
前記クライアントは、仮想環境を表示するために用いられ、
前記サーバは、第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と、前記クライアントに制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得し、前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントの存在する目標方角を特定し、前記目標方角に基づいて前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記クライアントへ前記方角ヒント情報を送信するために用いられ、
前記クライアントはさらに、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標方角を含む、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を示し、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するために用いられる、
画面表示システム。
【請求項15】
第1仮想オブジェクトと端末によって制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトとを含む仮想環境を表示するための第1表示手段と、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、前記第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を含む方角ヒント情報を示すための第2表示手段と、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するための第3表示手段と、を含む、
画面表示装置。
【請求項16】
第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得するための取得手段と、
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定するための特定手段と、
前記目標方角に基づいて前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ前記方角ヒント情報を送信するための送信手段と、を含み、
前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトは異なり、前記クライアントは前記方角ヒント情報を示すために用いられる、
画面表示装置。
【請求項17】
プロセッサとメモリとを含むコンピュータ機器であって、前記メモリには少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されており、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロード及び実行されることで、前記コンピュータ機器に請求項1~9のいずれか一項に記載の画面表示方法または請求項10~13のいずれか一項に記載の画面表示方法を実現させる、
コンピュータ機器。
【請求項18】
少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されており、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムはプロセッサによってロード及び実行されることで、コンピュータに請求項1~9のいずれか一項に記載の画面表示方法、または請求項10~13のいずれか一項に記載の画面表示方法を実現させる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
コンピュータプログラムまたはコンピュータ指令を含み、前記コンピュータプログラムまたは前記コンピュータ指令はプロセッサによってロード及び実行されることで、コンピュータに請求項1~9のいずれか一項に記載の画面表示方法、または請求項10~13のいずれか一項に記載の画面表示方法を実現させる、
コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2022年5月26日に出願された出願番号202210590480.6、発明の名称「画面表示方法、システム、装置、機器及び記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は援用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願実施例はコンピュータの技術分野に関し、特に画面表示方法、システム、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
仮想シーンに基づいたいくつかのアプリケーションプログラムでは、ユーザはクライアントを通じて仮想オブジェクトを制御して、仮想シーンにおいて行動させることができる。
【0004】
関連技術においては、仮想オブジェクトは仮想シーンの中で、マーカポイントをマーキングすることができ、これにより他の仮想オブジェクトが仮想シーンにおけるマーカポイントを見つけることができ、インタラクション対象者は当該マーカポイントを通じて仮想環境における相互のやり取りを実行できる。例示的には、インタラクション対象者は仮想シーンにおいてマーカポイントを探し出し、当該マーカポイントを含む仮想環境画面を表示することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、元々、マーカポイントを補助タグとして表示するプロセスにおいては、一般的に感知度が低いため、プレイヤーは仮想シーンにおけるマーカポイントの位置をすばやく正確に探し出すことができず、そのためマーカポイントのマーキングによって仮想オブジェクト間のインタラクションを促進することができず、マンマシンインタラクションの効率の低下のみならず、サーバの計算リソース及び端末の表示リソースの浪費をもたらしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願実施例で提供する画面表示方法、システム、装置、機器及び記憶媒体は、マンマシンインタラクション効率を高めることができる。その技術的手段は以下のとおりである。
【0007】
一つの態様として、本願実施例ではコンピュータ機器によって実行される画面表示方法を提供する。前記方法は、第1仮想オブジェクトと、端末によって制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトとを含む、仮想環境を表示するステップと、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、前記第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を含む方角ヒント情報を示すステップと、前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップと、を含む。
【0008】
さらに画面表示方法を提供する。前記方法は、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得するステップと、前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定するステップと、前記目標方角に基づいて前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ前記方角ヒント情報を送信するステップと、を含み、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトは異なり、前記クライアントは前記方角ヒント情報を示すために用いられる。
【0009】
他の態様として、画面表示システムを提供する。前記システムは、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントと、サーバとを含み、前記クライアントは、仮想環境を表示するために用いられ、前記サーバは、第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と、前記クライアントに制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得し、前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントの存在する目標方角を特定し、前記目標方角に基づいて前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記クライアントへ前記方角ヒント情報を送信するために用いられ、前記クライアントはさらに、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標方角を含む、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を示し、前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するために用いられる。
【0010】
他の態様として、画面表示装置を提供する。前記装置は、第1仮想オブジェクトと端末によって制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトとを含む仮想環境を表示するための第1表示手段と、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、前記第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を含む方角ヒント情報を示すための第2表示手段と、前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するための第3表示手段と、を含む。
【0011】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段は、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、端末インタフェースの第1提示エリアに前記方角ヒント情報を表示するか、あるいは、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、オーディオ再生モジュールにより前記方角ヒント情報を再生するために用いられる。
【0012】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段は、前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面識別を行って、前記第1提示エリア内に表示される仮想環境コンテンツを制限するための情報表示要求に合致する、前記第1提示エリアを得るために用いられる。
【0013】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段は、前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面コンテンツ識別を行って、前記仮想環境画面内の目標表示コンテンツが表示されたエリアを取得し、前記端末インタフェース内の前記目標表示コンテンツが表示されたエリア以外のエリアにおいて、前記第1提示エリアを決定するために用いられる。
【0014】
実施可能な一形態において、前記端末インタフェースにはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示するために用いられ、前記第3表示手段は、前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する値の位置に、ヒントマーカを表示するために用いられ、前記ヒントマーカは前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する方向に前記目標マーカポイントが存在することを示すために用いられる。
【0015】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段は、前記目標方角を向いた前記第2仮想オブジェクトの視角で、前記仮想環境に対して画面収集を行い、収集した仮想環境画面に前記目標マーカポイントが含まれていないことに応答して、前記第2仮想オブジェクトが前記目標方角を向いている前提で前記目標マーカポイントを表示するための、マーカポイント位置特定操作を受信し、前記マーカポイント位置特定操作に基づいて前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するために用いられる。
【0016】
実施可能な一形態において、前記端末インタフェース内にはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は、前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示し、前記第3表示手段は、前記方角座標軸上での前記目標方角に対するトリガー操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するために用いられる。
【0017】
実施可能な一形態において、前記装置はさらに、方角記入欄を表示し、前記方角記入欄における前記目標方角に対する記入確認操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するための取得手段を含む。
【0018】
実施可能な一形態において、前記マーカポイント位置特定操作は、画面収集範囲拡大操作と、前記第2仮想オブジェクトを制御して前記目標方角へ向かって移動させる操作とのうち少なくとも一方を含む。
【0019】
さらに画面表示装置を提供する。前記装置は、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得するための取得手段と、前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定するための特定手段と、前記目標方角に基づいて前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ前記方角ヒント情報を送信するための送信手段と、を含み、前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトは異なり、前記クライアントは前記方角ヒント情報を示すために用いられる。
【0020】
実施可能な一形態において、前記特定手段は、第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線である第1接続線と、第2仮想オブジェクトの所在位置から基準方角へ向かって延びる放射線である第1放射線との目標夾角を特定し、基準方角から前記目標夾角だけずらした方角を前記目標方角とするために用いられる。
【0021】
実施可能な一形態において、前記特定手段は、前記目標マーカポイントの所在位置の、直交座標系での対応する座標値を特定し、前記座標値に基づいて前記第1接続線と前記第1放射線との目標夾角を特定するために用いられ、前記直交座標系は、第2仮想オブジェクトの所在位置を原点とし、第1放射線に合致する軸をいずれか1つの座標軸とする。
【0022】
実施可能な一形態において、前記特定手段は、複数の候補放射線と、第1接続線とのずれ度をそれぞれ特定し、前記複数の候補放射線のうち前記第1接続線とのずれ度が最小の候補放射線に対応する候補方角を前記目標方角とするために用いられ、前記複数の候補放射線は前記第2仮想オブジェクトが向くことのできる複数の候補方角に対応し、ある1つの候補放射線は、前記第2仮想オブジェクトの所在位置から前記ある1つの候補放射線に対応する候補方角へ向かって延びる放射線であり、前記第1接続線は前記第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線である。
【0023】
他の態様として、コンピュータ機器を提供する。前記コンピュータ機器は、プロセッサとメモリとを含むコンピュータ機器であって、前記メモリには少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されており、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロード及び実行されることで、前記コンピュータ機器に上記のいずれか1つの画面表示方法を実現させる。
【0024】
他の態様として、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムはプロセッサによってロード及び実行されることで、コンピュータに上記のいずれか1つの画面表示方法を実現させる。
【0025】
他の態様として、コンピュータプログラム製品を提供する。前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムまたはコンピュータ指令を含み、前記コンピュータプログラムまたは前記コンピュータ指令はプロセッサによってロード及び実行されることで、コンピュータに上記のいずれか1つの画面表示方法を実現させる。
【発明の効果】
【0026】
本願実施例で提供する技術的手段は、少なくとも以下のような有益な効果を奏する。
【0027】
本願実施例で提供する技術的手段は、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントが取得した方角ヒント情報に、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれている。このような方角ヒント情報により、目標マーカポイントと第2仮想オブジェクトとの方角上の関係について明確なヒントを与えることができ、方角ヒント情報のヒントの有効性が高い。このような方角ヒント情報のヒントのもとで、インタラクション対象者は第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作により、クライアントに目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させることができる。目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させる操作の利便性が高く、目標マーカポイントを含む仮想環境画面の表示効率を高めることに寄与し、マンマシンインタラクションの効率とインタラクション対象者のインタラクション体験を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は本願実施例で提供する画面表示方法の実施環境の模式図である。
【
図2】
図2は本願実施例で提供する画面表示方法のフローチャートである。
【
図3】
図3は本願実施例で提供する、第1接続線と第1放射線との目標夾角の特定プロセスの模式図である。
【
図4】
図4は本願実施例で提供する、サーバから第2クライアントへ目標マーカポイントの方角ヒント情報を送信するプロセスの模式図である。
【
図5】
図5は本願実施例で提供する、チームメイト1、チームメイト2、目標マーカポイント及び第1仮想オブジェクトの所在位置の関係を示す模式図である。
【
図6】
図6は本願実施例で提供する、第1仮想オブジェクトと第2仮想オブジェクトに対する目標マーカポイントの所在方角の模式図である。
【
図7】
図7は本願実施例で提供する方位盤の模式図である。
【
図8】
図8は本願実施例で提供する仮想環境画面の模式図である。
【
図9】
図9は本願実施例で提供する画面表示方法の実施フローチャートである。
【
図10】
図10は本願実施例で提供する表示インタフェースの模式図である。
【
図11】
図11は本願実施例で提供する表示インタフェースの模式図である。
【
図12】
図12は本願実施例で提供する表示インタフェースの模式図である。
【
図13】
図13は本願実施例で提供する表示インタフェースの模式図である。
【
図14】
図14は本願実施例で提供する画面表示方法のフローチャートである。
【
図15】
図15は本願実施例で提供する画面表示方法のフローチャートである。
【
図16】
図16は本願実施例で提供する画面表示装置の模式図である。
【
図17】
図17は本願実施例で提供する画面表示装置の模式図である。
【
図18】
図18は本願実施例で提供するサーバの構造模式図である。
【
図19】
図19は本願実施例で提供する端末の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本願実施例に関わる用語を説明する。
【0030】
仮想環境:クライアントが端末上で実行されるときに提供(または表示)される環境である。当該仮想環境は、仮想オブジェクトが活動するための構築された環境を指す。仮想環境は2次元の仮想環境、2.5次元の仮想環境、または3次元の仮想環境であってよい。
【0031】
仮想オブジェクト:仮想環境において活動することが可能なオブジェクトを指す。当該仮想オブジェクトは、仮想人物、仮想動物、漫画の人物等であってよく、例えば、仮想環境において表示される人物、動物、植物、ドラム缶、塀や壁、岩石等でありうる。インタラクション対象者は、外付け部材により、またはタッチスクリーンをクリックする方法で、仮想オブジェクトを操ることができる。
【0032】
図1は本願実施例で提供する画面表示方法の実施環境の模式図である。当該実施環境は、端末11とサーバ12を含む。
【0033】
端末11では、仮想環境をサポートするクライアントがインストールされ動作している。インタラクション対象者は、端末11におけるクライアントを使用して仮想オブジェクトの仮想環境での活動を制御できる。当該活動には、身体の姿勢を調整する、這う、歩く、走る、乗る、ジャンプする、運転する、拾う、射撃する、攻撃する、投げる、位置を変える等が含まれるが、これらに限定されない。
【0034】
本願実施例は、仮想環境をサポートするクライアントを限定しないが、例示的に、仮想環境をサポートするクライアントには、VR(Virtual Reality、仮想現実)カテゴリーのクライアント、AR(Augmented Reality、拡張現実)カテゴリーのクライアント、3Dマップクライアント、ゲームカテゴリーのクライアント、交流カテゴリーのクライアント、インタラクティブエンタテイメントカテゴリーのクライアント等が含まれるが、これらに限定されない。
【0035】
サーバ12は、端末11にインストールされた仮想環境をサポートするクライアントに、バックグラウンドサービスを提供するために用いられる。実施可能な一形態においては、サーバ12が主要な計算作業を担当し、端末11が副次的な計算作業を担当する。または、サーバ12が副次的な計算作業を担当し、端末11が主要な計算作業を担当する。または、サーバ12と端末11の二者間で分散型計算アーキテクチャを採用して協同で計算する。
【0036】
実施可能な一形態において、端末11は、キーボード、タッチパネル、タッチスクリーン、リモ―トコントローラ、言語インタラクションまたは手書きデバイス等の1つまたは複数の手段によりインタラクション対象者とマンマシンインタラクションを行うことが可能ないずれかの電子製品、例えば、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブル機器、ポータブル型ゲーム機、PPC(Pocket PC)、タブレットコンピュータ、車載スマート端末、スマートテレビ、スマートスピーカ等である。
サーバ12は1台のサーバであってもよいし、複数台のサーバからなるクラスタサーバでも、または1つのクラウドコンピューティングサーバセンターであってもよい。端末11とサーバ12は、有線または無線ネットワークで通信接続を確立する。
【0037】
なお、本願に係る情報(ユーザ機器情報、ユーザ個人情報等を含むがこの限りではない)、データ(分析のためのデータ、記憶されたデータ、表示されるデータ等を含むがこの限りではない)及び信号は、すべてユーザ認証を経ているか、各方面の十分な認証を経たものであり、関連データの収集、使用、処理においては、関連する国と地域の関連法律法規及び基準を遵守しなければならない。例えば、本願に係るゲーム操作データは、すべて十分に認証された状況で取得したものである。
【0038】
上記
図1に示す実施環境に基づいて、本願実施例で提供する画面表示方法は、第2クライアントとサーバ12により当該方法のインタラクションを実行する例である。ただし、第2クライアントは、端末11にインストールされた、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントである。
図2に示すように、本願実施例で提供する画面表示方法は、以下のようなステップ201~ステップ206を含む。
【0039】
ステップ201において、サーバは第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得する。第1仮想オブジェクトと第2仮想オブジェクトとは異なる。
【0040】
第1仮想オブジェクトは、仮想環境において活動することができるいずれか1つの仮想オブジェクトである。目標マーカポイントは、第1仮想オブジェクトによって仮想環境内にマーキングされた1つのポイントであり、当該目標マーカポイントは、ある1つの仮想物体、ある1つの仮想オブジェクト、ある1つの位置等にマーキングするために用いることができる。本願実施例では目標マーカポイントの形式について限定しないが、例示として、目標マーカポイントの形式は、ある目標形状及び目標カラーを有するマーカポイントであってよい。目標形状及び目標カラーは、例えば目標形状は円形、目標カラーは赤色等と、経験に基づいて設定してもよいし、応用シーンに応じてフレキシブルに調整してもよい。
【0041】
例示的な実施例において、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことをサーバが特定する方法として、サーバは、第1クライアントから送信された目標マーカポイントのマーカ情報を受信したことに応答して、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことを特定する。目標マーカポイントのマーカ情報は、目標マーカポイントを識別するために用いられる。例示的に、目標マーカポイントのマーカ情報には、目標マーカポイントの所在位置、目標マーカポイントの名称等が含まれるが、これらに限定されない。第1クライアントとは、第1仮想オブジェクトを制御するクライアントを指す。
【0042】
第1クライアントがサーバへ目標マーカポイントのマーカ情報を送信するプロセスには、第1クライアントがマーカポイントマーキング操作を取得し、マーカポイントマーキング操作に応答して、第1仮想オブジェクトを介して仮想環境内の目標位置に目標マーカポイントをマーキングすることと、サーバへ目標マーカポイントのマーカ情報を送信することとが含まれる。あるいは、別の選択可能な実施例においては、第1クライアントがマーカポイントマーキング操作を取得し、マーカポイントマーキング操作に応答してサーバへマーキング要求を送信し、サーバが、仮想シーンにおいて第1仮想オブジェクトが向いている方向に基づいて、仮想シーンにおいてレイキャスティング衝突検出を行って、目標マーカポイントを特定する。
【0043】
マーカポイントマーキング操作とは、第1クライアントのインタラクション対象者がトリガーする、目標マーカポイントをマーキングするための操作を指す。例示的な実施例において、第1クライアントがマーカポイントマーキング操作を取得する方法としては、第1クライアントがマーキングウィジェットを表示し、マーキングウィジェットのトリガー操作に応答して、マーカポイントマーキング操作を取得する方法でもよい。マーキングウィジェットは、トリガー可能なボタンまたはアイコン等であり、マーキング操作のトリガー操作とは、マーキングウィジェットへのクリックまたはダブルクリック等を指してもよい。例示的な実施例において、第1クライアントがマーカポイントマーキング操作を取得する方法はさらに以下の方法でもよい。第1クライアントが、オプション入口を表示し、オプション入口に対するトリガー操作に応答して、マーカポイントマーキングという選択肢を含む複数の候補選択肢を表示し、マーカポイントマーキングという選択肢を選択する操作に応答して、マーカポイントマーキング操作を取得する。以上は、第1クライアントがマーカポイントマーキング操作を取得することの実現方法の例示的説明に過ぎず、本願実施例はこれらに限定されない。
【0044】
なお、本願実施例では、第1クライアントのインタラクション対象者がマーカポイントマーキング操作をトリガーするタイミングについて限定しない。例示的には、目標マーカポイントのマーキング目的が敵方陣営にいる仮想オブジェクトをマーキングすることである場合、第1クライアントのインタラクション対象者は、第1仮想オブジェクトが仮想ツールを利用して敵方陣営にいる仮想オブジェクトに狙いを定めたときにマーカポイントマーキング操作をトリガーする。この場合、目標マーカポイントは危険が存在することを示すことができる。例示的に、目標マーカポイントのマーキング目的が、攻撃を避けることが可能な仮想建築物をマーキングすることである場合、第1クライアントのインタラクション対象者は、第1仮想オブジェクトが仮想ツールを用いて仮想建築物に狙いを定めたときにマーカポイントマーキング操作をトリガーする。例示的に、目標マーカポイントのマーキング目的が、仮想環境内で拾得可能な第1仮想ツールをマーキングすることである場合、第1クライアントのインタラクション対象者は既に所持している第2仮想ツールを利用して第1仮想ツールに狙いを定めてマーカポイントマーキング操作をトリガーすることができる。この場合、目標マーカポイントは拾得可能な物資が存在することを示すことができる。
【0045】
第1クライアントはマーカポイントマーキング操作を取得すると、マーカポイントマーキング操作に応答して、第1仮想オブジェクトを介して仮想環境内の目標位置に目標マーカポイントをマーキングする。例示的に、目標位置とは、マーカポイントマーキング操作を取得したとき、第1仮想オブジェクトが仮想ツールを用いて狙いを定めた位置を指す。第1仮想オブジェクトを介して仮想環境内の目標位置に目標マーカポイントをマーキングすることは、第1仮想オブジェクトを介して、仮想ツールを用いて狙いを定めた位置に、目標マーカポイントをマーキングすることを指す。目標マーカポイントのマーキングが完了したことを特定すると、第1クライアントはサーバへ目標マーカポイントのマーカ情報を送信する。
【0046】
例示的な実施例において、第1クライアントは、目標マーカポイントのマーキングが完了したことを特定した後に、第1クライアントの表示インタフェースにヒント情報を表示してもよい。当該ヒント情報には、第1仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する方角が含まれる。例示的に、目標マーカポイントが危険の存在を示す場合を例に採ると、当該ヒント情報は「第1仮想オブジェクトのニックネーム:前方に危険あり」であり、ここでの前方とは、第1仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する方角を指している。例示的に、第1クライアントの表示インタフェース内には、第1仮想オブジェクトの視角で仮想環境に対する画面採集を行って得た仮想環境画面が含まれる。目標マーカポイントは第1仮想オブジェクトの前方に位置するので、第1仮想オブジェクトの視角において目標マーカポイントを見ることができる。したがって表示インタフェースには目標マーカポイントを含む仮想環境画面も表示される。
【0047】
サーバは、第1クライアントから送信された目標マーカポイントのマーカ情報を受信すると、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたと特定し、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得し、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトを制御するクライアント(即ち第2クライアント)へ、ヒントの有効性が高い目標マーカポイントの方角ヒント情報を送信する。
【0048】
目標マーカポイントの所在位置とは、目標マーカポイントの仮想環境内での所在位置を指し、第2仮想オブジェクトの所在位置とは、目標マーカポイントの表示プロセスにおける第2仮想オブジェクトの仮想環境内での所在位置を指す。
【0049】
第2仮想オブジェクトとは、第1仮想オブジェクトと特定の付随関係を有する仮想オブジェクトを指すが、本願実施例では特定の付随関係について限定しない。例えば、第1仮想オブジェクトと特定の付随関係を有する仮想オブジェクトとは、第1仮想オブジェクトと同一陣営に属する仮想オブジェクトを指す。あるいは、第1仮想オブジェクトと特定の付随関係を有する仮想オブジェクトとは、第1仮想オブジェクトと異なる陣営に属する仮想オブジェクト等を指す。なお、第2仮想オブジェクトと第1仮想オブジェクトは、同一の仮想環境において活動する仮想オブジェクトである。
【0050】
例示的な実施例において、サーバが目標マーカポイントの所在位置を取得することの実施形態は、サーバが目標マーカポイントのマーカ情報から目標マーカポイントの所在位置を抽出する方法と、サーバが仮想環境内で目標マーカポイントのマーカ情報に合致する目標マーカポイントを探し、探し出した目標マーカポイントの仮想環境内での所在位置を目標マーカポイントの所在位置とする方法とを含むが、これらに限定されない。例示的な実施例において、サーバが第2仮想オブジェクトの所在位置を取得することの実施形態は、サーバがメモリから直接第2仮想オブジェクトの所在位置を読み出す方法と、サーバが第2クライアントとの通信により第2仮想オブジェクトの所在位置を取得する方法とを含むが、これらに限定されない。
【0051】
ステップ202において、サーバは目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する目標方角を特定する。
【0052】
第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角とは、第2仮想オブジェクトの所在位置を基準として特定した、目標マーカポイントの所在位置が存在する方角である。
【0053】
実施可能な一形態において、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を特定することの実施プロセスは、以下のステップA及びステップBを含む。
【0054】
ステップA:第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定する。第1接続線は第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線であり、第1放射線は第2仮想オブジェクトの所在位置から基準方角へ向かって延びる放射線である。
【0055】
目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得した後、サーバは第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線を第1接続線とし、次に第1接続線と第1放射線との夾角を特定して、当該夾角を目標夾角とすることができる。第1放射線は第2仮想オブジェクトの所在位置から、基準方角へ向かって延びる放射線である。つまり、第1放射線の端点は第2仮想オブジェクトの所在位置であり、第1放射線の延在方向は第2仮想オブジェクトの所在位置から基準方角を指した方向である。
【0056】
基準方角は経験に基づいて設定するか、応用シーンに応じてフレキシブルに調整する。本願実施例はこれについて限定しない。例示的に、基準方角とは、仮想環境内の真北の方角、真南の方角等であってもよいし、第2仮想オブジェクトが現在向いている方角等であってもよい。
【0057】
なお、第1接続線と第1放射線との目標夾角は、時計回り方向における夾角であってもよいし、反時計回り方向における夾角であってもよい。本願実施例はこれについて限定しない。
【0058】
例示的な実施例において、第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定することの実施プロセスは、以下のステップa及びステップbを含む。
【0059】
ステップa:目標マーカポイントの所在位置の、直交座標系での対応する座標値を特定する。直交座標系は第2仮想オブジェクトの所在位置を原点とし、第1放射線に合致する軸をいずれか1つの座標軸とする。
【0060】
第1放射線に合致する軸は、第1放射線が位置する、正方向が基準方角を指す軸であり、第1放射線に合致する軸を直交座標系におけるいずれか1つの座標軸とすることができる。例えば、第1放射線に合致する軸を直交座標系におけるX軸としてもよいし、直交座標系におけるY軸としてもよい。
【0061】
第2仮想オブジェクトの所在位置を原点とし第1放射線に合致する軸をいずれか1つの座標軸として直交座標系を構築した後、目標マーカポイントの所在位置を直交座標系にマッピングすれば、目標マーカポイントの所在位置の直交座標系における対応する座標値が得られる。
【0062】
ステップb:座標値に基づいて、第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定する。
【0063】
例示的な実施例において、第1放射線に合致する軸が直交座標系におけるY軸である場合を例に採ると、この場合、座標値に基づいて、第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定することの実施方法は、座標値に基づいて、逆正接関数を用いて第1接続線とY軸との時計回り方向における第1夾角を算出し、第1夾角に基づいて、第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定する方法を含む。
【0064】
例示的な実施例において、第1夾角は0度以上360度以下の角度で表される。例示的な実施例において、第1接続線と第1放射線との目標夾角が時計回り方向における夾角である場合、第1夾角をそのまま第1接続線と第1放射線との目標夾角としてもよいし、第1夾角を整数化処理して得られた夾角を第1接続線と第1放射線との目標夾角としてもよい。例示的に、整数化処理の原理は、切り上げでも、切り下げでも、四捨五入等でもよい。
例示的な実施例において、第1接続線と第1放射線との目標夾角が反時計回り方向における夾角である場合、360度と第1夾角との差分を第1接続線と第1放射線との目標夾角としてもよいし、360度と第1夾角との差分を整数化処理して得られた夾角を第1接続線と第1放射線との目標夾角としてもよい。なお、上記の例示では0~360度である例で説明したが、いくつかの実施例において、夾角の取りうる値は-180度~180度の間となる。
【0065】
例示的に、第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定するプロセスとして、
図3に示すように、仮想シーンに対応するマップをXY経緯線を有するグリッドチャートと見なし、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を特定した後、第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線を第1接続線とし、第2仮想オブジェクトの所在位置から真北の方角に向かって延びる放射線を第1放射線とし、第2仮想オブジェクトの所在位置を原点とし、第1放射線に合致する軸をY軸として、
図3に示す直交座標系を構築する。目標マーカポイントの所在位置を、当該直交座標系における対応する座標値(x,y)として特定し、座標値に基づいて、第1接続線とY軸との第1夾角、例えば
図3における第1接続線300とY軸との第1夾角を29°(度)と特定し、当該第1夾角を第1接続線300と第1放射線との目標夾角とする。例示的に、座標値(x,y)におけるxとyは、それぞれ第2仮想オブジェクト320の所在位置に対する目標マーカポイント310の所在位置の、X方向上での相対距離及びY方向上での相対距離である。
【0066】
なお、上述のステップa及びステップbに基づいて第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定する方法は、一つの例示として挙げた例に過ぎず、本願実施例はこれに限定されない。例示的な実施例においては、角度測定機器で第1接続線と第1放射線との目標夾角を測定してもよい。
【0067】
ステップB:基準方角から目標夾角だけずらした方角を、目標方角とする。
【0068】
例示的な実施例において、目標夾角が第1接続線と第1放射線との時計回り方向における夾角である場合、基準方角から時計回りの方向へ目標夾角だけずらして得られた方角を目標方角とする。目標夾角が第1接続線と第1放射線との反時計回り方向における夾角である場合、基準方角から反時計回り方向へ目標夾角だけずらして得られた方角を目標方角とする。
【0069】
別の実現可能な形態において、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を特定することの実施プロセスには、以下のステップ1及びステップ2が含まれる。
【0070】
ステップ1:各候補放射線と第1接続線とのずれ度をそれぞれ特定する。各候補放射線は第2仮想オブジェクトが向くことのできる各候補方角に対応し、ある1つの候補放射線は、第2仮想オブジェクトの所在位置からある1つの候補放射線に対応する候補方角へ向かって延びる放射線であり、第1接続線は第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線である。
【0071】
第2仮想オブジェクトが向くことのできる各候補方角は、経験に基づいて設定するか、応用シーンに応じてフレキシブルに調整する。本願実施例はこれについて限定しない。例示的に、第2仮想オブジェクトが向くことのできる各候補方角には、真北の方角、北から東へ1度ずれた方角、北から東へ2度ずれた方角、…、北から東へ89度ずれた方角、真東の方角、東から南へ1度ずれた方角、東から南へ2度ずれた方角、…、東から南へ89度ずれた方角、真南の方角、南から西へ1度ずれた方角、南から西へ2度ずれた方角、…、南から西へ89度ずれた方角、真西の方角、西から北へ1度ずれた方角、西から北へ2度ずれた方角、…、西から北へ89度ずれた方角の、360の方角が含まれる。例示的に、当該360の方角はそれぞれ0度~359度の360の角度で表すことができる。ただし、0度は真北の方角を表し、90度が真東の方角を表し、180度は真南の方角を表し、270度は真西の方角を表す。
【0072】
ある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度は、ある1つの候補放射線に対応する候補方角が目標方角であることの信頼度を判断するために用いられる。ある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度が大きいほど、ある1つの候補放射線に対応する候補方角が目標方角であることの信頼度が低いことを意味し、ある1つの候補放射線と第1接続線のずれ度が小さいほど、ある1つの候補放射線に対応する候補方角が目標方角であることの信頼度が高いことを意味している。
【0073】
各候補放射線と第1接続線とのずれ度をそれぞれ特定する原理は同じであるため、本願実施例ではある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度を特定する方法を例に採って説明する。
【0074】
例示的な実施例において、ある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度を決定する方法は、ある1つの候補放射線と第1接続線の、時計回り方向における夾角と反時計周り方向における夾角とのうちの最小値を、当該ある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度とすることを含む。
【0075】
例示的な実施例において、ある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度を決定する方法は、ある1つの候補放射線と第1放射線の時計回り(または反時計回り)方向における夾角を第2夾角とすることと、第1接続線と第1放射線の時計回り(または反時計回り)方向における夾角を第3夾角とすることと、第2夾角と第3夾角との差分の絶対値を当該ある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度とすることとを含む。ただし、第1放射線は第2仮想オブジェクトの所在位置から基準方角に向かって延びる放射線であり、基準方角は各候補方角のうちの1つの方角であってもよいし、各候補方角以外の1つの方角であってもよい。
【0076】
ステップ2:各候補放射線のうち第1接続線とのずれ度が最小である候補放射線に対応する候補方角を、目標方角とする。
【0077】
ある1つの候補放射線と第1接続線とのずれ度が大きいほど、ある1つの候補放射線に対応する候補方角が目標方角であることの信頼度が低いことを意味している。したがって、各候補放射線のうち第1接続線とのずれ度が最小の候補放射線に対応する候補方角が目標方角であることの信頼度が最も高く、各候補放射線のうち第1接続線とのずれ度が最小の候補放射線に対応する候補方角を目標方角とすることは、特定した目標方角の信頼性を確保することに役立つ。
【0078】
なお、本願実施例では目標方角を表す形式について限定しない。例示的に、目標方角は角度の方角を用いて表してもよいし(例えば、30°に対応する方角、45°に対応する方角等)、地理的方角を用いて表してもよい(例えば、東北の方角、西南の方角等)。さらには時計の方角を用いて表してもよい(例えば、3時の方角、12時の方角等)。当然のことながら、目標方角はその他の形式で表してもよく、本願実施例ではこれらについて逐一説明しない。
【0079】
ステップ203において、サーバは目標方角に基づいて目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、第2クライアントへ方角ヒント情報を送信する。
【0080】
目標マーカポイントの方角ヒント情報には、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれる。本願実施例は方角ヒント情報を示す方式について限定しないが、例示的に、方角ヒント情報を示す方式は、音声及びテキストのうちの少なくとも一方を含む。
【0081】
例示的に、方角ヒント情報に方角ヒント音声及び方角ヒントテキストが含まれている場合を例とすると、目標方角に基づいて目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成する方法は、第1仮想オブジェクトのニックネームと、目標方角と、目標マーカポイントが示す意味とを方角ヒントテキストのテンプレートに記入して、目標マーカポイントの方角ヒントテキストを得て、目標マーカポイントの方角ヒントテキストを音声化して、目標マーカポイントの方角ヒント音声を得ることを含む。目標マーカポイントが示す意味とは、目標マーカポイントがマーキングされたオブジェクトの意味を指し、例えば、目標マーカポイントがマーキングされたオブジェクトが、第1仮想オブジェクトの敵方陣営に位置する仮想オブジェクトである場合、目標マーカポイントが示す意味は、危険が存在することであってよい。
【0082】
方角ヒントテキストのテンプレートは、経験に基づいて設定するか、応用シーンに応じてフレキシブルに調整する。本願実施例はこれについて限定しない。例えば、方角ヒントテキストのテンプレートは「ニックネーム:方角 意味」である。第1仮想オブジェクトのニックネームが「プレイヤーA」で、目標方角が「275°に対応する方角」で、目標方角が示す意味が「危険が存在」である場合を例に採ると、目標マーカポイントの方角ヒントテキストは「プレイヤーA:275°に対応する方角に危険が存在」になる。
【0083】
例示的に、サーバが第2クライアントへ目標マーカポイントの方角ヒント情報を送信するプロセスは、
図4に示すように以下のプロセスを含む。401で、サーバは、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことを特定する。402で、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得する。403で、第2仮想オブジェクトの所在位置を原点として直交座標系を構築する。404で、目標マーカポイントの所在位置を直交座標系に代入し、目標マーカポイントの直接座標系における座標値を得て、座標値に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を特定する。405で、目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成する。406で、第2クライアントへ目標マーカポイントの方角ヒント情報を送信する。
【0084】
ステップ204において、第2クライアントは仮想環境を表示する。
【0085】
仮想環境とは仮想オブジェクトが活動する環境であり、第2クライアントが端末上で実行されると仮想環境を表示することができる。第2仮想オブジェクトが仮想環境において活動するプロセスにおいて、第2クライアントが表示する仮想環境画面はリアルタイムに更新することができる。
【0086】
例示的な実施例において、第2クライアントは、第2仮想オブジェクトの視角で仮想環境に対して画面収集を行って得た仮想環境画面をリアルタイムで表示すると同時に、仮想環境画面上にインタラクションウィジェットを重ねて表示してもよい。インタラクションウィジェットのタイプは経験に基づいて設定するか、または実際の応用シーンに応じてフレキシブルに調整する。本願実施例はこれについて限定しない。例えば、インタラクションウィジェットには、仮想オブジェクト制御ウィジェット、仮想ツール選択ウィジェット、情報検索ウィジェット、マーキングウィジェット等が含まれるが、これらに限定されない。例示的に、仮想環境画面と仮想環境画面上に重ねて表示されたインタラクションウィジェットとで、端末の表示インタフェースを構成する。
【0087】
なお、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたか否かに関わらず、第2クライアントは仮想環境を表示する。つまり、ステップ204の実施は上記ステップ201~ステップ203の制限を受けない。
【0088】
ステップ205において、第2クライアントは第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングした後、目標マーカポイントの方角ヒント情報を示す。方角ヒント情報には第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれる。
【0089】
サーバが第2クライアントに目標マーカポイントの方角ヒント情報を送信した後、第2クライアントはサーバから送信された目標マーカポイントの方角ヒント情報を受信して、目標マーカポイントの方角ヒント情報を表示する。目標マーカポイントの方角ヒント情報を受信したとき、第1仮想オブジェクトがすでに仮想環境において目標マーカポイントをマーキング済みなので、第2クライアントは第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングした後に、目標マーカポイントの方角ヒント情報を表示することになる。
【0090】
方角ヒント情報には、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれており、方角ヒント情報を表示することにより、第2クライアントのインタラクション対象者に、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を知らせることができる。
【0091】
例示的な実施例において、方角ヒント情報を示す方式には、方角ヒント音声と、方角ヒントテキストのうちの少なくとも一方が含まれる。方角ヒント情報に方角ヒントテキストが含まれる場合、第2クライアントが目標マーカポイントの方角ヒント情報を示すプロセスは、第2クライアントが表示インタフェース内に目標マーカポイントの方角ヒントテキストを表示することを含む。本願実施例では、方角ヒントテキストの第2クライアントの表示インタフェースにおける表示位置について限定しない。経験に基づいて設定してもよいし、実際の応用シーンに応じてフレキシブルに調整してもよい。例示的な実施例において、方角ヒント情報に方角ヒント音声が含まれる場合、第2クライアントが目標マーカポイントの方角ヒント情報を示すプロセスは、第2クライアントが目標マーカポイントの方角ヒント音声を再生することを含む。
【0092】
任意選択として、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、端末インタフェースの第1提示エリアに方角ヒント情報を表示する。あるいは、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、オーディオ再生モジュールにより方角ヒント情報を再生する。
【0093】
いくつかの実施例において、端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面識別を行って、情報表示要求に合致する第1提示エリアを得る。情報表示要求は、第1提示エリア内に表示される仮想環境コンテンツを制限するために用いられる。任意選択として、端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面コンテンツ識別を行って、仮想環境画面内の目標表示コンテンツが表示されたエリアを取得し、端末インタフェース内の目標表示コンテンツが表示されたエリア以外のエリアにおいて、第1提示エリアを決定する。例えば、仮想環境画面に対して画面コンテンツ識別を行い、仮想オブジェクトの仮想環境画面内での表示エリアを取得して、当該表示エリアを避けるという制限条件により第1提示エリアを決定する。
【0094】
いくつかの実施例において、端末インタフェース内にはさらに方角座標軸が含まれ、方角座標軸は、第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示するために用いられる。方角ヒント情報を表示するとき、方角座標軸上の目標方角に対応する値の位置にヒントマーカを表示してもよい。ヒントマーカは方角座標軸上の目標方角に対応する方向に目標マーカポイントが存在することを示すために用いられる。
【0095】
第2仮想オブジェクトの数は1つのことも複数のこともあり、同一の目標マーカポイントでも、異なる第2仮想オブジェクトに対して、存在する目標方角が異なることがある。異なる第2仮想オブジェクトを制御する異なる第2クライアントが受信する、同一目標マーカポイントの方角ヒント情報も、異なることがある。即ち、複数の第2クライアントが受信した方角ヒント情報がいずれも同一の目標マーカポイントに関するものであっても、異なる第2クライアントが制御する第2仮想オブジェクトの所在位置が異なるため、複数の第2クライアントが受信した方角ヒント情報に示された目標方角は同じではなく、これにより各第2クライアントのインタラクション対象者がそれぞれ速やかに目標マーカポイントを見つけることができる。
【0096】
例示的に、第2仮想オブジェクトが第1仮想オブジェクトと同じ陣営に属する仮想オブジェクト(つまり第2仮想オブジェクトは第1仮想オブジェクトのチームメイト)である場合を例に採り、第2仮想オブジェクトの数は2つで、それぞれチームメイト1と、チームメイト2であり、チームメイト1、チームメイト2、目標マーカポイント及び第1仮想オブジェクトの所在位置の関係が
図5のとおりであると仮定する。
【0097】
図5に示す関係において、チームメイト1に対する、目標マーカポイント500の存在する目標方角は「29°に対応する方角」であり、チームメイト2に対する、目標マーカポイント500の存在する目標方角は「234°に対応する方角」である。目標マーカポイント500が示す意味は「敵がいる」であり、第1仮想オブジェクトのニックネームが「プレイヤーA」である場合を例に採ると、チームメイト1を制御する第2クライアントが受信した方角ヒント情報は「プレイヤーA:29°に対応する方角に敵がいる」であり、チームメイト2を制御する第2クライアントが受信した方角ヒント情報は「プレイヤーA:234°に対応する方角に敵がいる」である。なお、第1仮想オブジェクトを制御する第1クライアントのローカルでは「私:前方に敵がいる」という方角ヒント情報を表示してもよい。
【0098】
関連技術において、第2クライアントが受信する方角ヒント情報は、第1仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する方角を含む情報である。
図6に示すように、第2仮想オブジェクトと第1仮想オブジェクトの位置が比較的近い場合、彼らに対する、目標マーカポイント610が存在する方角は基本的に一致している。しかし第2仮想オブジェクトと第1仮想オブジェクトの位置が比較的遠い場合、彼らに対する、目標マーカポイント620が存在する方角は全く異なる。このような場合、第2クライアントは受信した方角ヒント情報に基づいて速やかに目標マーカポイント620の位置を特定することができず、方角ヒント情報のヒントの有効性が低く、ひいては目標マーカポイントを含む仮想環境画面の表示効率の低下を招いてしまう。一方、本願実施例では、第2クライアントが受信した方角ヒント情報には第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれ、方角ヒント情報のヒントの有効性が高く、ひいては目標マーカポイントを含む仮想環境画面の表示効率を高めることに寄与する。
【0099】
ステップ206において、第2クライアントは第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、仮想環境において目標マーカポイントを表示する。
【0100】
目標マーカポイントの方角ヒント情報は、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を含んでいるため、第2クライアントが目標マーカポイントの方角ヒント情報を表示すると、第2クライアントのインタラクション対象者は目標マーカポイントの方角ヒント情報のヒントのもとで、目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示するための操作を実行して、第2クライアントにインタラクション対象者が実行した操作に基づいて目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させることができる。
【0101】
本願実施例において、インタラクション対象が実行する、目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させるための操作には、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作が含まれる。ステップ206を実施する前に、第2クライアントはまず第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を取得する必要がある。実施可能な一形態において、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を取得する方式は、以下の方式1~方式3を含むがこれらに限定されない。
【0102】
方式1:各候補方角を表示し、各候補方角における目標方角のトリガー操作を、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作とする。
【0103】
この方式1は、目標方角が、第2仮想オブジェクトが向くことのできる各候補方角のうちの1つである場合に行われる。第2仮想オブジェクトが向くことのできる各候補方角の説明はステップ202を参照されたい。ここでは再度説明しない。
【0104】
例示的な実施例において、各候補方角を表示することの実施プロセスは、表示インタフェースにおいてリストを用いて各候補方角を表示することを含む。例示的に、リストは表示インタフェース上の任意の位置に表示できる。本願実施例はこれについて限定しないが、例えばリストは表示インタフェースの最下部の位置に表示する。
【0105】
例示的な実施例において、各候補方角を表示することの実施プロセスにはさらに、表示インタフェースにおいて、方位盤を用いて各候補方角を表示することが含まれる。方位盤は複数の目盛りを備え、1つの目盛りがそれぞれ1つの候補方角に対応する。1つの候補方角を角度で表してもよいし、識別文字で表してもよい。例示的に、方位盤は表示インタフェース上の任意の位置に表示することができる。本願実施例はこれについて限定しないが、例えば方位盤は表示インタフェースの最上部の位置に表示する。
【0106】
例示的に、各候補方角を表示することは、同時に全ての候補方角を表示することであってもよいし、まず一部の候補方角を表示し、次にスライド操作または展開操作等により残りの部分の候補方角を表示することであってもよい。本願実施例はこれについて限定しない。
【0107】
いくつかの実施例において、方位盤はさらに方角座標軸として表現され、方角座標軸は、第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布を表示し、方角座標軸上での目標方角に対するトリガー操作を受信したことに応答して、仮想環境において目標マーカポイントを表示するために用いられる。
【0108】
例示的に、表示インタフェースにおいて方位盤を用いて各候補方角を表示する場合を例に採ると、各候補方角を表示するための方位盤は
図7の701で示すとおりである。701においては、方位盤で60度に対応する方角から150度に対応する方角までの部分的な候補方角を表示している。Eは90度に対応する方角の識別文字であり、真東の方角を表す。SEは145度に対応する方角の識別文字であり、東南の方角を表す。当該方位盤はスライド操作をサポートしており、スライド操作により残りの部分の候補方角を表示できる。
【0109】
表示される各候補方角はいずれもトリガー可能であり、インタラクション対象者は表示された各候補方角において目標方角をトリガーして、第2クライアントに各候補方角のうちの目標方角のトリガー操作を取得させることができる。第2クライアントは各候補方角のうちの目標方角のトリガー操作を取得すると、各候補方角のうちの目標方角のトリガー操作を、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作とする。
【0110】
方式2:方角記入欄を表示して、方角記入欄に記入された目標方角の確認操作を、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作とする。
【0111】
例示的に、方角記入欄はデフォルトで表示インタフェースに表示してもよいし、方角記入欄に対応するショートカット操作に基づいて表示インタフェースに表示してもよい。本願実施例はこれについて限定しない。方角記入欄に対応するショートカット操作は、経験に基づいて設定するか、または応用シーンに応じてフレキシブルに調整する。例えば、方角記入欄に対応するショートカット操作を目標ボタンのトリガー操作とする。
【0112】
例示的に、方角記入欄に記入された目標方角とは、インタラクション対象者が記入した目標方角のことを指してもよいし、第2クライアントが目標マーカポイントの方角ヒント情報に基づいて自動的に記入した目標方角でもよい。本願実施例はこれについて限定しない。任意選択として、方角記入欄における目標方角の記入確認操作を受信したことに応答して、仮想環境において目標マーカポイントを表示する。
【0113】
例示的に、目標方角が記入された方角記入欄内に、確認ウィジェットと取消ウィジェットを備えており、方角記入欄における確認ウィジェットのトリガー操作に応答して、方角記入欄に記入された目標方角の確認操作を取得する。第2クライアントは、方角記入欄に記入された目標方角の確認操作を取得すると、方角記入欄に記入された目標方角の確認操作を、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作とする。
【0114】
方式3:第2仮想オブジェクトが現在向いている方角をリアルタイムに表示し、リアルタイムに表示される方角が目標方角であるとき停止させた、向き転換操作を、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作とする。
【0115】
第2仮想オブジェクトが現在向いている方角をリアルタイムに表示することで、インタラクション対象者に対して、第2仮想オブジェクトがどの向きに転換したかを直感的に示すことができる。本願実施例は、第2仮想オブジェクトが現在向いている方角をリアルタイムに表示する方法について限定しないが、例示的には、方位盤を用いて各候補方角を表示している場合、第2仮想オブジェクトが現在向いている方角に基づいてリアルタイムに方位盤をスライドさせて、方位盤の中央に表示される方角が終始第2仮想オブジェクトが現在向いている方角になるようにする。つまり、第2仮想オブジェクトが現在向いている方角を、方位盤の中央にリアルタイムに表示する。例示的に、方位盤の中央に指示マークを1つ表示して、第2仮想オブジェクトが現在向いている方角を、当該指示マークを用いて目立つように表示してもよい。例えば、
図7に示すように、指示マーク702は逆三角形のマークであってもよい。
【0116】
例示的に、第2仮想オブジェクトが現在向いている方角を、表示インタフェースにおける目標エリア内にリアルタイムに表示してもよい。目標エリアは経験に基づいて設定するか、または応用シーンに応じてフレキシブルに調整する。例えば、目標エリアを左上隅のエリア、または右下隅のエリア等とする。
【0117】
インタラクション対象者は、例えば、第2クライアントの表示スクリーン内において指で回転させることにより向き転換操作を実行したり、またはジョイスティックで向き転換操作を実行する等したりして、向き転換操作を実行することができる。向き転換操作は持続的な操作であり、インタラクション対象者は、リアルタイムに表示された方角が目標方角であることに気付くと、向き転換操作を停止できる。そして、第2クライアントが、リアルタイムに表示された方角が目標方角であるとき停止した、向き転換操作を取得する。第2クライアントは、リアルタイムに表示された方角が目標方角であるとき停止した向き転換操作を取得すると、リアルタイムに表示された方角が目標方角であるとき停止した向き転換操作を、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作とする。
【0118】
上記の方式1及び方式2によって第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を取得した場合、第2クライアントは第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を取得した後で、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換することができる。上記の方式3によって第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を取得した場合、第2クライアントが第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を受信したとき、第2仮想オブジェクトの向きは既に目標方角に転換されている。
【0119】
第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を取得した後、第2クライアントは第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作に応答して、目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示する。当該目標仮想環境画面は、インタラクション対象者が目標マーカポイントの周囲の状況をチェックできる画面である。
【0120】
本願実施例で提供する方法では、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントが取得した方角ヒント情報に、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれている。このような方角ヒント情報により、目標マーカポイントと第2仮想オブジェクトとの方角上の関係について明確なヒントを与えることができ、方角ヒント情報のヒントの有効性が高い。このような方角ヒント情報のヒントのもとで、インタラクション対象者は第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作により、クライアントに目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させることができる。目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させる操作の利便性が高く、目標マーカポイントを含む仮想環境画面の表示効率を高めることに寄与し、マンマシンインタラクションの効率とインタラクション対象者のインタラクション体験を向上させる。
【0121】
本実施例で提供する方法では、方角ヒント情報を表示する方式または方角ヒント情報を再生する方式により多角的に方角のヒントを与える。インタラクション対象者がゲームのインタラクションを行うことに影響を与えないことを前提に、音声ヒント情報を与えてインタラクション対象者に目標マーカポイントの位置を教えて、マンマシンインタラクションの効率を高め、インタラクション対象者が目標マーカポイントを盲目的に探すことを回避して、コンピュータ資源の浪費を防ぐ。
【0122】
本実施例で提供する方法では、仮想環境画面における目標表示コンテンツを識別することで、目標表示コンテンツの表示エリアで第1提示エリアの位置に制限を加えて、方角ヒント情報の表示が仮想環境画面における目標表示コンテンツを遮蔽してヒントの効率が低下することを防ぐ。
【0123】
本実施例で提供する方法では、方角座標軸上で目標マーカポイントの存在する目標方角に対するヒントマーカの表示を行うことにより、方角ヒント情報のヒントの有効性が向上し、インタラクション対象者が方角座標軸により直接方角の調整を行うことができるので、方角調整の目的性と効率を一層高めることができる。
【0124】
実施可能な一形態において、第2クライアントが第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作に応答して、目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示することの実施プロセスは、以下のステップ2061~ステップ2064を含む。
【0125】
ステップ2061:第2クライアントが目標方角を向いた第2仮想オブジェクトの視角で、仮想環境に対して画面収集を行う。
【0126】
例示的な実施例において、目標方角を向いた第2仮想オブジェクトの視角は、一人称視角でもよいし、三人称視角等でもよい。本願実施例はこれについて限定しない。
【0127】
例示的な実施例において、収集した仮想環境画面に第2仮想オブジェクトを表示してもよい。目標方角を向いた第2仮想オブジェクトの視角が異なる場合、収集した仮想環境画面に表示される第2仮想オブジェクトの状況も多少異なる。例示的に、目標方角を向いた第2仮想オブジェクトの三人称視角においては、収集した仮想環境画面には第2仮想オブジェクトの全体または半身が表示される。目標方角を向いた第2仮想オブジェクトの一人称視角においては、収集された仮想環境画面には第2仮想オブジェクトの一部、例えば第2仮想オブジェクトの手が表示される。
【0128】
例示的な実施例において、収集した仮想環境画面には、第2仮想オブジェクト以外に、他の仮想オブジェクト及び環境エレメント等を表示してもよい。例示的に、他の仮想オブジェクトとは、他のクライアントにより制御される仮想オブジェクト、例えば第1クライアントにより制御される第1仮想オブジェクトであってもよいし、どのクライアントにも制御されない非プレイヤー制御仮想オブジェクト等であってもよい。
【0129】
例示的に、第2仮想オブジェクトの視角が三人称視角である場合を例に採ると、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する前と後に収集された仮想環境画面は
図8に示すとおりである。
図8の(1)に示す仮想環境画面は、第2仮想オブジェクト810の向きを目標方角へ転換する前に収集された仮想環境画面であり、
図8の(2)に示す仮想環境画面は、第2仮想オブジェクト810の向きを目標方角へ転換した後に収集された仮想環境画面である。
【0130】
例示的な実施例において、第2仮想オブジェクトの所在位置を第1位置と称すると、収集された仮想環境画面は、第1画面収集範囲において、目標方角を向き且つ第1位置にいる第2仮想オブジェクトの視角で、仮想環境に対して画面収集して得た画面である。第1画面収集範囲とは、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換するとき第2クライアントにおいて設定された画面収集範囲である。
【0131】
ステップ2062:収集された仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれているか否かを判定し、収集された仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれている場合、これに応答してステップ2063を実行し、収集した仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれていない場合、これに応答してステップ2064を実行する。
【0132】
ステップ2063:収集した仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれていることに応答して、収集した仮想環境画面を目標仮想環境画面として、目標仮想環境画面を表示する。
【0133】
つまり、収集した仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれているとき、第2クライアントのインタラクション対象者は、他の操作をせずとも第2クライアントに目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示させることができる。
【0134】
ステップ2064:収集した仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれていないことに応答して、マーカポイント位置特定操作を取得し、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面を目標仮想環境画面として、目標仮想環境画面を表示する。マーカポイント位置特定操作は、第2仮想オブジェクトが目標方角を向いている前提の上で、表示される仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれるようにする操作である。
【0135】
収集した仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれていないことは、目標マーカポイントの所在位置と第2仮想オブジェクトの所在位置との距離が遠いことを意味している。この場合、表示される仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれるようにしたいならば、第2クライアントのインタラクション対象者はマーカポイント位置特定操作を実行することができる。当該マーカポイント位置特定操作は、第2仮想オブジェクトが目標方角を向いている前提の上で、表示される仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれるようにするための操作である。
【0136】
第2クライアントは、マーカポイント位置特定操作を取得すると、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面を目標仮想環境画面とし、目標仮想環境画面を表示する。マーカポイント位置特定操作は、第2仮想オブジェクトが目標方角を向いている前提の上で、表示される仮想環境画面に目標マーカポイントを含めるための操作である。したがって、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面には目標マーカポイントが含まれており、当該マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面を目標仮想環境画面とすれば、目標仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれることを保証できる。
【0137】
本願実施例ではマーカポイント位置特定操作のタイプについて限定しない。マーカポイント位置特定操作のタイプが異なると、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面の決定方法も多少異なる。
【0138】
例示的な実施例において、マーカポイント位置特定操作は、画面収集範囲拡大操作と、第2仮想オブジェクトを制御して目標方角へ向かって移動させる操作と、第2仮想オブジェクトを制御してズームレンズを用いて観察させる操作とのうち少なくとも1つを含む。画面収集範囲拡大操作は、仮想環境画面を収集する基準となる画面収集範囲を拡大して、表示される仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれるようにするために用いられる。第2仮想オブジェクトを制御して目標方角へ向かって移動させる操作は、第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との距離を縮小して、表示される仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれるようにするために用いられる。第2仮想オブジェクトを制御してズームレンズを用いて観察させる操作は、第2仮想オブジェクトを制御して、ズームレンズ(例えば望遠鏡ツールや、仮想銃器ツールに取り付けられたズームレンズ)により仮想環境を観察させ、これにより遠距離仮想環境を観察する視線範囲を拡大して、表示される仮想環境画面に目標マーカポイントが含まれるようにするために用いられる。
【0139】
例示的に、マーカポイント位置特定操作が画面収集範囲拡大操作を含む場合、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面を決定する方法は、画面収集範囲拡大操作に基づいて、第1画面収集範囲を拡大し、第2画面収集範囲を得ることと、第2画面収集範囲において、目標方角を向き且つ第1位置にいる第2仮想オブジェクトの視角で仮想環境に対して画面収集を行い、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面を得ることを含む。
【0140】
例示的に、マーカポイント位置特定操作が、第2仮想オブジェクトを制御して目標方角へ向かって移動させる操作を含む場合、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面を決定する方法は、第2仮想オブジェクトを制御して目標方角へ向かって移動させる操作に基づいて、第1位置から第2仮想オブジェクトを移動させ、移動後の第2仮想オブジェクトの所在位置を第2位置とすることと、第1画面収集範囲において、目標方角を向き且つ第2位置にいる第2仮想オブジェクトの視角で仮想環境に対して画面収集を行い、マーカポイント位置特定操作にマッチした仮想環境画面を得ることを含む。
【0141】
例示的に、マーカポイント位置特定操作が、第2仮想オブジェクト制御してズームレンズを用いて観察させる操作を含む場合、ズームレンズ使用操作を受信したとき、ズームレンズ観察画面を表示する。ズームレンズ観察画面にはズームレンズの輪郭が含まれ、輪郭内に拡大表示された仮想環境が含まれて、マーカポイント位置特定操作にマッチする仮想環境画面が得られる。
【0142】
例示的な実施例において、目標仮想環境画面における、目標マーカポイントに対応する参照エリア内で、第2仮想オブジェクトと目標マーカポイントとのリアルタイムの距離を表示することで、第2クライアントのインタラクション対象者に対するヒント效果を高めることができる。目標マーカポイントに対応する参照エリアは、経験に基づいて設定するか、または応用シーンに応じてフレキシブルに調整する。本願実施例はこれについて限定しない。例示的に、目標マーカポイントに対応する参照エリアとは、目標マーカポイントの上方の某エリアを指してもよいし、目標マーカポイントの下方の某エリアを指してもよいし、目標マーカポイント自身の某エリア等を指してもよい。本願実施例は参照エリアの形状について限定しないが、例えば矩形のエリアか、または三角形のエリア等であってよい。
【0143】
例示的に、画面表示方法の実施フローは
図9に示すとおりである。第1クライアント910は目標マーカポイントをマーキングし、第1クライアント910は「前方に危険あり」という音声を再生する。サーバ920は目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得し、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を計算し、目標方角に基づいて目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成して、第2クライアント930へ目標マーカポイントの方角ヒント情報を送信する。第2クライアント930は例えば「目標方角に危険あり」という目標マーカポイントの方角ヒント情報を受信する。第2クライアント930はインタラクション対象者が方位盤によって速やかに実行した、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作を取得する。第2クライアント930は第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作に基づいて、目標マーカポイントの目標仮想環境画面を表示する。
【0144】
例示的に、第1仮想オブジェクトのニックネームが“プレイヤーA”で、第2仮想オブジェクトの数が2で、それぞれチームメイト1とチームメイト2である場合を例に採り、チームメイト1を制御する第2クライアントをクライアント1と称し、チームメイト2を制御する第2クライアントをクライアント2と称する。第1クライアントにおける表示インタフェースは、
図10に示すとおりである。第1クライアントのインタラクション対象者が、第1仮想オブジェクトが真南の方角を向いているときにマーキングウィジェット1001をダブルクリックすると、第1クライアントは真南の方角に目標マーカポイント1002を1つマーキングする。第1クライアントの表示インタフェースに目標マーカポイント1002が現れるとともに、右側に「前方に敵がいる」というメッセージが現れる。
【0145】
サーバは、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイント1002をマークしたことを特定すると、目標マーカポイント1002の所在位置及びチームメイト1の所在位置に基づいて、チームメイト1に対する、目標マーカポイント1002の存在する目標方角が、320°に対応する方角であることを算出する。そしてクライアント1へ「プレイヤーA:320°に対応する方角に敵がいる」という方角ヒント情報を送信する。クライアント1が方角ヒント情報を受信したとき、チームメイト1は105°に対応する方角を向いている。クライアント1の表示インタフェースは
図11の(1)に示すとおりであり、
図11の(1)に示す表示インタフェースの右側には「プレイヤーA:320°に対応する方角に敵がいる」というメッセージが表示されている。
図11の(1)に示す表示インタフェースにおける仮想環境画面には、まだ目標マーカポイント1002が含まれていない。
【0146】
クライアント1のインタラクション対象者は、方角ヒント情報を見ると、方位盤でチームメイト1の向きを320°に対応する方角へ転換する操作を実行する。当該操作のもとで、クライアント1はチームメイト1の向きを320°に対応する方角へ転換して、
図11の(2)に示すような表示インタフェースを表示することができる。
図11の(2)に示す表示インタフェースの右側には「プレイヤーA:320°に対応する方角に敵がいる」というメッセージが表示されており、
図11の(2)に示す表示インタフェースにおける仮想環境画面には、目標マーカポイント1002が含まれている。
【0147】
サーバは、第2仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイント1002をマークしたことを特定すると、目標マーカポイント1002の所在位置及びチームメイト2の所在位置に基づいて、チームメイト2に対する、目標マーカポイント1002が存在する目標方角が、70°に対応する方角であることを算出する。そしてクライアント1へ「プレイヤーA:70°に対応する方角に敵がいる」という方角ヒント情報を送信する。クライアント2が方角ヒント情報を受信したとき、チームメイト2はENマークの方角(即ち45°に対応する方角、東北の方角)を向いている。クライアント2の表示インタフェースは
図12の(1)に示すとおりであり、
図12の(1)に示す表示インタフェースの右側には「プレイヤーA:70°に対応する方角に敵がいる」というメッセージが表示されている。
図12の(1)に示す表示インタフェースにおける仮想環境画面には、まだ目標マーカポイント1002が含まれていない。
【0148】
クライアント2のインタラクション対象者は、方角ヒント情報を見ると、方位盤でチームメイト2の向きを70°に対応する方角へ転換する操作を実行する。当該操作のもとで、クライアント2はチームメイト2の向きを70°に対応する方角へ転換して、
図12の(2)に示すような表示インタフェースを表示することができる。
図12の(2)に示す表示インタフェースの右側には「プレイヤーA:70°に対応する方角に敵がいる」というメッセージが表示されており、
図12の(2)に示す表示インタフェースにおける仮想環境画面には、目標マーカポイント1002が含まれている。
【0149】
いくつかの実施例において、第1クライアントにおける表示インタフェースは、
図13の(1)に示すとおりであってもよい。
図13の(1)に示す表示インタフェースは、真南の方角(識別文字Sマークの方角)を向いた第1仮想オブジェクトが、前方に目標マーカポイント1301をマーキングした後に表示されたインタフェースである。
図13の(1)に示す表示インタフェースの右側には、「私:前方に危険あり(23メートル)」というメッセージが表示されている。「23メートル」とは第1仮想オブジェクトと目標マーカポイント1301との現在である。
【0150】
チームメイト1に対する、目標マーカポイント1301の目標方角が320°に対応する方角であると仮定すると、チームメイト1の向きを320°に対応する方角へ転換した後の、クライアント1の表示インタフェースは
図13の(2)に示すとおりである。
図13の(2)に示す表示インタフェースには「プレイヤーA:320°に対応する方角に危険あり(66メートル)」というメッセージが表示されている。「66メートル」とはチームメイト1と目標マーカポイント1301との現在の距離である。
【0151】
チームメイト2に対する、目標マーカポイント1301の目標方角が70°に対応する方角であると仮定すると、チームメイト2の向きを70°に対応する方角へ転換した後の、クライアント2の表示インタフェースは
図13の(3)に示すとおりである。
図13の(3)に示す表示インタフェースには「プレイヤーA:70°に対応する方角に危険あり(70メートル)」というメッセージが表示されている。「70メートル」とはチームメイト2と目標マーカポイント1301との現在の距離である。
【0152】
本願実施例で提供する画面表示方法は、第1仮想オブジェクトが第2仮想オブジェクト(例えば第1仮想オブジェクトのチームメイト)に対して、音声方式またはテキスト方式で目標マーカポイント(例えば、敵方陣営の仮想オブジェクトをマーキングして得たマーカポイント)の方角ヒント情報を同期させるシーンに適用され、目標マーカポイントと第2仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角(第2仮想オブジェクトが向くことのできる360の候補方角のうちの1つの方角)を特定し、次に、当該目標方角を含む方角ヒント情報を、第2仮想オブジェクトを制御する第2クライアントに送信する。これにより方角ヒント情報が示す目標方角が、第2仮想オブジェクトに対してより高い指向性を有するようにして、第2クライアントのインタラクション対象者が速やかに第2仮想オブジェクトに対する目標マーカポイントの存在する方角を理解することを助け、第2クライアントのインタラクション対象者は方角ヒント情報に対して余計な思考転換や判定をすることを回避できる。第2クライアントのインタラクション対象者が方位盤を介して速やかに目標マーカポイントの位置を特定可能であることにより、第2クライアントのインタラクション対象者が目標マーカポイントを探す効率が向上し、第2クライアントが目標マーカポイントの仮想環境画面を表示する効率も向上する。
【0153】
例示的に、第2仮想オブジェクトが向くことができる360の候補方角は、仮想シーンのマップの向き(または仮想環境における統一座標システムともいう)を基準として決定された固定の360の候補方角である。例えば360の候補方角のうち0°に対応する方角は、仮想シーンのマップの真北の方角であり、180°に対応する方角は仮想シーンのマップの真南の方角である。
【0154】
つまり、本願実施例で提供する方法は、クライアントにおいて固定された仮想環境の向きと仮想オブジェクト自身の方位盤とを利用して、目標マーカポイントの方角ヒント情報の発出後の異なる仮想オブジェクトに対する高い指向性を強化し、方角ヒント情報の伝達の有効性を高め、インタラクション対象者が方角ヒント情報を得てから目標マーカポイントを見つけるまでの時間間隔を減少させ、情報コミュニ―ケーションの効率を高めることができる。
【0155】
本願実施例で提供する方法では、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントが取得した方角ヒント情報に、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれている。このような方角ヒント情報により、目標マーカポイントと第2仮想オブジェクトとの方角上の関係について明確なヒントを与えることができ、方角ヒント情報のヒントの有効性が高い。このような方角ヒント情報のヒントのもとで、インタラクション対象者は第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作により、クライアントに目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させることができる。目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させる操作の利便性が高く、目標マーカポイントを含む仮想環境画面の表示効率を高めることに寄与し、マンマシンインタラクションの効率とインタラクション対象者のインタラクション体験を向上させる。
【0156】
本実施例で提供する方法によれば、目標方角を向いた状況において目標マーカポイントが表示されないとき、マーカポイント位置特定操作により第2仮想オブジェクトの視野を拡大するか、あるいは第2仮想オブジェクトと目標マーカポイントとの距離を近づけて、目標マーカポイントが第2仮想オブジェクトから見えるようにするので、目標マーカポイントの観察効率を高めることができる。
【0157】
本実施例で提供する方法によれば、方角座標軸上で方角の選択を行うことにより、第2仮想オブジェクトを制御して選択された目標方角を向いた視角へ回転させ、目標マーカポイントを第2仮想オブジェクトの視線範囲内に表示するので、第2仮想オブジェクトに対する視角方向制御の効率を高め、視角を繰り返し制御することによるコンピュータ資源の浪費の問題を防ぐことができる。
【0158】
本実施例で提供する方法によれば、記入欄に目標方角の方角数値を記入することにより、第2仮想オブジェクトを目標方角を向いた視角へ回転させるので、視角制御の精度を高めることができる。
【0159】
本願実施例で提供する画面表示方法が、第2クライアントによって実行される場合を例として説明する。第2クライアントは第2仮想オブジェクトを制御するクライアントである。
図14に示すように、本願実施例で提供する画面表示方法は、以下のようなステップ1401~ステップ1403を含む。
【0160】
ステップ1401において、仮想環境を表示する。
【0161】
ステップ1402において、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングした後に、目標マーカポイントの方角ヒント情報を表示する。方角ヒント情報には第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれる。第1仮想オブジェクトと第2仮想オブジェクトとは異なる。
【0162】
ステップ1403において、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作に応答して、目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示する。
【0163】
上記ステップ1401~ステップ1403の実施形態は
図2に示す実施例におけるステップ204~ステップ206を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0164】
本願実施例で提供する画面表示方法が、サーバにより実行される場合を例として説明する。
図15に示すように、本願実施例で提供する画面表示方法は、以下のようなステップ1501~ステップ1503を含む。
【0165】
ステップ1501において、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得する。第1仮想オブジェクトと第2仮想オブジェクトとは異なる。
【0166】
ステップ1502において、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する目標方角を特定する。
【0167】
ステップ1503において、目標方角に基づいて目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ方角ヒント情報を送信する。第2仮想オブジェクトを制御するクライアントは、方角ヒント情報に基づいて目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示するために用いられる。
【0168】
上記ステップ1501~ステップ1503の実施形態は
図2に示す実施例におけるステップ201~ステップ203を参照できるので、ここでは再度説明しない。
【0169】
本願実施例は画面表示システムを提供する。当該システムは、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントと、サーバとを含む。第2仮想オブジェクトを制御するクライアントは、仮想環境を表示するために用いられる。
【0170】
サーバは、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得し、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を特定し、目標方角に基づいて目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ方角ヒント情報を送信するために用いられる。第1仮想オブジェクトと第2仮想オブジェクトは異なる。
【0171】
第2仮想オブジェクトを制御するクライアントはさらに、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングした後に、目標マーカポイントの方角ヒント情報であって目標方角を含む方角ヒント情報を表示し、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作に応答して、目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示するために用いられる。
【0172】
図16に示すように、本願実施例は画面表示装置を提供する。当該装置は、仮想環境を表するための第1表示手段1601と、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングした後に、目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、第1仮想オブジェクトとは異なる第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれる方角ヒント情報を表示するための第2表示手段1602と、第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作に応答して、目標マーカポイントを含む目標仮想環境画面を表示するための第3表示手段1603と、を含む。
【0173】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段1603は、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、端末インタフェースの第1提示エリアに前記方角ヒント情報を表示するか、あるいは、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、オーディオ再生モジュールにより前記方角ヒント情報を再生するために用いられる。
【0174】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段1603は、前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面識別を行って、前記第1提示エリア内に表示される仮想環境コンテンツを制限するための情報表示要求に合致する前記第1提示エリアを得るために用いられる。
【0175】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段1603は、前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面コンテンツ識別を行って、前記仮想環境画面内の目標表示コンテンツが表示されたエリアを取得し、前記端末インタフェース内の前記目標表示コンテンツが表示されたエリア以外のエリアにおいて、前記第1提示エリアを決定するために用いられる。
【0176】
実施可能な一形態において、前記端末インタフェースにはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示するために用いられる。
【0177】
前記第3表示手段1603は、前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する値の位置に、ヒントマーカを表示するために用いられ、前記ヒントマーカは前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する方向に前記目標マーカポイントが存在することを示すために用いられる。
【0178】
実施可能な一形態において、前記第3表示手段1603は、前記目標方角を向いた前記第2仮想オブジェクトの視角で、前記仮想環境に対して画面収集を行い、収集した仮想環境画面に前記目標マーカポイントが含まれていないことに応答して、前記第2仮想オブジェクトが前記目標方角を向いている前提で前記目標マーカポイントを表示するための、マーカポイント位置特定操作を受信し、前記マーカポイント位置特定操作に基づいて前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するために用いられる。
【0179】
実施可能な一形態において、前記端末インタフェース内にはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は、前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示し、前記第3表示手段1603は、前記方角座標軸上での前記目標方角に対するトリガー操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するために用いられる。
【0180】
実施可能な一形態において、前記装置はさらに、方角記入欄を表示し、前記方角記入欄における前記目標方角に対する記入確認操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するための取得手段を含む。
【0181】
実施可能な一形態において、前記マーカポイント位置特定操作は、画面収集範囲拡大操作と、前記第2仮想オブジェクトを制御して前記目標方角へ向かって移動させる操作とのうち少なくとも一方を含む。
【0182】
本願実施例で提供する画面表示装置では、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントが取得した方角ヒント情報に、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角が含まれている。このような方角ヒント情報により、目標マーカポイントと第2仮想オブジェクトとの方角上の関係について明確なヒントを与えることができ、方角ヒント情報のヒントの有効性が高い。このような方角ヒント情報のヒントのもとで、インタラクション対象者は第2仮想オブジェクトの向きを目標方角へ転換する操作により、クライアントに目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させることができる。目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させる操作の利便性が高く、目標マーカポイントを含む仮想環境画面の表示効率を高めることに寄与し、マンマシンインタラクションの効率とインタラクション対象者のインタラクション体験を向上させる。
【0183】
図17に示すように、本願実施例はさらに画面表示装置を提供する。当該装置は、第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置を取得するための取得手段1701と、目標マーカポイントの所在位置及び第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する目標方角を特定するための特定手段1702と、目標方角に基づいて目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ前記方角ヒント情報を送信するための送信手段1703と、を含み、第1仮想オブジェクトと第2仮想オブジェクトは異なり、前記クライアントは前記方角ヒント情報を示すために用いられる。
【0184】
実施可能な一形態において、特定手段1702は、第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線である第1接続線と、第2仮想オブジェクトの所在位置から基準方角へ向かって延びる放射線である第1放射線との、目標夾角を特定し、基準方角から目標夾角だけずらした方角を目標方角とするために用いられる。
【0185】
実施可能な一形態において、特定手段1702は、目標マーカポイントの所在位置の、直交座標系での対応する座標値を特定し、座標値に基づいて第1接続線と第1放射線との目標夾角を特定するために用いられ、直交座標系は、第2仮想オブジェクトの所在位置を原点とし、第1放射線に合致する軸をいずれか1つの座標軸とする。
【0186】
実施可能な一形態において、特定手段1702は、複数の候補放射線と、第1接続線とのずれ度をそれぞれ特定し、前記複数の候補放射線のうち前記第1接続線とのずれ度が最小の候補放射線に対応する候補方角を前記目標方角とするために用いられ、前記複数の候補放射線は前記第2仮想オブジェクトが向くことのできる複数の候補方角に対応し、ある1つの候補放射線は、前記第2仮想オブジェクトの所在位置から前記ある1つの候補放射線に対応する候補方角へ向かって延びる放射線であり、前記第1接続線は前記第2仮想オブジェクトの所在位置と目標マーカポイントの所在位置との接続線である。
【0187】
本願実施例で提供する画面表示装置では、第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントが存在する目標方角に基づいて、第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ送信する方角ヒント情報を生成する。このような方角ヒント情報により、目標マーカポイントと第2仮想オブジェクトとの方角上の関係について明確なヒントを与えることができ、方角ヒント情報のヒントの有効性が高い。このような方角ヒント情報のヒントのもとで、目標マーカポイントを含む仮想環境画面を表示させる操作の利便性が高くなり、目標マーカポイントを含む仮想環境画面の表示効率を高めることに寄与し、マンマシンインタラクションの効率とインタラクション対象者のインタラクション体験を向上させる。
【0188】
図18は本願実施例で提供するサーバの構造模式図である。当該サーバは、設定や性能の違いにより大きな差異が生じうるが、1つまたは複数のプロセッサ(Central Processing Units,CPU)1801と、1つまたは複数のメモリ1802とを含み、当該1つまたは複数のメモリ1802には少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されており、当該少なくとも1つのコンピュータプログラムが当該1つまたは複数のプロセッサ1801によってロード及び実行されることで、当該サーバに
図2に示す実施例におけるステップ201~ステップ203を実現させるか、または
図15に示す実施例を実現させることができる。当然のことながら、当該サーバは入出力のために、さらに有線または無線ネットワークインタフェース、キーボード及び入出力インタフェース等の部材を備えてもよいし、機器の機能を実現するための他の部材を含んでもよいが、ここでは説明を省く。
【0189】
図19は本願実施例で提供する端末の構造模式図である。当該端末は、PC、携帯電話、スマートフォン、PDA、ウェアラブル機器、ポータブル型ゲーム機、PPC、タブレットコンピュータ、車載スマート端末、スマートテレビ、スマートスピーカでありうる。
端末は、ユーザ機器、携帯端末、ラップトップ端末、デスクトップ端末等の他の名称で呼ばれることもある。例示的に、当該端末には上記の第2クライアントがインストールされている。通常は、端末にプロセッサ1901とメモリ1902が含まれている。
【0190】
プロセッサ1901は1つまたは複数のプロセッサコアを含む。プロセッサ1901は、DSP(Digital Signal Processing)と、FPGA(Field-Programmable Gate Array)と、PLA(Programmable Logic Array)とのうちの少なくとも1つのハードウェア形態で実現できる。いくつかの実施例において、プロセッサ1901にはAI(Artificial Intelligence)プロセッサが含まれていてもよい。当該AIプロセッサは機械学習に関する計算操作を処理するために用いられる。メモリ1902は、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでいてもよい。当該コンピュータ可読記憶媒体は非一時的なものであってよい。いくつかの実施例において、メモリ1902における非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの指令を記憶するために用いられる。当該少なくとも1つの指令は、プロセッサ1901によって実行されて、当該端末にインストールされた第2クライアントに、本願の
図2に示す実施例におけるステップ204~ステップ206または
図14に示す実施例を実現させるために用いられる。いくつかの実施例において、端末はさらに任意選択として周辺機器インタフェース1903と、少なくとも1つの周辺機器を含んでいてもよい。プロセッサ1901とメモリ1902と周辺機器インタフェース1903とは、バスまたは信号線を介して接続されていてもよい。各周辺機器は、バス、信号線または電子回路板を介して、周辺機器インタフェース1903に接続されている。具体的には、周辺機器は、RF回路1904、ディスプレイ1905、カメラコンポーネント1906、音声回路1907、電源1908のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施例において,端末はさらに1つまたは複数のセンサ1909を含む。当該1つまたは複数のセンサ1909は、加速度センサ1910、ジャイロセンサ1911、圧力センサ1912、光学センサ1913、近接センサ1914を含むが、これらに限定されない。
【0191】
当業者であれば、
図19に示す構造が端末を限定するものではないことを理解されよう。
【0192】
例示的な実施例において、さらにコンピュータ機器を提供する。当該コンピュータ機器はプロセッサ及びメモリを含み、当該メモリには少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されている。当該少なくとも1つのコンピュータプログラムが1つまたは複数のプロセッサによってロード及び実行されることで、当該コンピュータ機器に上記のいずれか1つの画面表示方法を実現させる。
【0193】
例示的な実施例において、さらにコンピュータ可読記憶媒体を提供する。当該コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、当該少なくとも1つのコンピュータプログラムがコンピュータ機器のプロセッサによってロード及び実行されることで、コンピュータに上記のいずれか1つの画面表示方法を実現させる。
【0194】
例示的な実施例において、さらにコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムまたはコンピュータ指令を含み、当該コンピュータプログラムまたはコンピュータ指令がプロセッサによってロード及び実行されることで、コンピュータに上記のいずれか1つの画面表示方法を実現させる。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ機器によって実行される画面表示方法であって、
第1仮想オブジェクトと、端末によって制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトとを含む、仮想環境を表示するステップと、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、前記第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を含む方角ヒント情報を示すステップと、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップと、を含む、
画面表示方法。
【請求項2】
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を示す前記ステップは、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、端末インタフェースの第1提示エリアに前記方角ヒント情報を表示するステップ、または、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、オーディオ再生モジュールにより前記方角ヒント情報を再生するステップを含む
請求項1に記載の画面表示方法。
【請求項3】
端末インタフェースの第1提示エリアに前記方角ヒント情報を表示する前記ステップの前に、さらに、
前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面識別を行って、情報表示要求に合致する前記第1提示エリアを得るステップを含み、前記情報表示要求は、前記第1提示エリア内に表示される仮想環境コンテンツを制限するために用いられる、
請求項2に記載の画面表示方法。
【請求項4】
前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面識別を行って、情報表示要求に合致する前記第1提示エリアを得る前記ステップは、
前記端末インタフェースに表示される仮想環境画面に対して画面コンテンツ識別を行って、前記仮想環境画面内の目標表示コンテンツが表示されたエリアを取得するステップと、
前記端末インタフェース内の前記目標表示コンテンツが表示されたエリア以外のエリアにおいて、前記第1提示エリアを決定するステップと、を含む、
請求項3に記載の画面表示方法。
【請求項5】
前記端末インタフェースにはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示するために用いられ、
前記画面表示方法はさらに、
前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する値の位置に、ヒントマーカを表示するステップを含み、前記ヒントマーカは前記方角座標軸上の前記目標方角に対応する方向に前記目標マーカポイントが存在することを示すために用いられる、
請求項2に記載の画面表示方法。
【請求項6】
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示する前記ステップは、
前記目標方角を向いた前記第2仮想オブジェクトの視角で、前記仮想環境に対して画面収集を行うステップと、
収集した仮想環境画面に前記目標マーカポイントが含まれていないことに応答して、前記第2仮想オブジェクトが前記目標方角を向いている前提の上で前記目標マーカポイントを表示するための、マーカポイント位置特定操作を取得するステップと、
前記マーカポイント位置特定操作に基づいて、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップと、を含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の画面表示方法。
【請求項7】
前記端末インタフェースにはさらに方角座標軸が含まれ、前記方角座標軸は前記第2仮想オブジェクトが向いている方角を中心として複数の方角分布区間を表示するために用いられ、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示する前記ステップは、
前記方角座標軸上での前記目標方角に対するトリガー操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップを含む、
請求項
2に記載の画面表示方法。
【請求項8】
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示する前記ステップは、
方角記入欄を表示するステップと、
前記方角記入欄における前記目標方角に対する記入確認操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するステップを含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の画面表示方法。
【請求項9】
前記マーカポイント位置特定操作は、画面収集範囲拡大操作と、前記第2仮想オブジェクトを制御して前記目標方角へ向かって移動させる操作とのうち少なくとも一方を含む、
請求項6に記載の画面表示方法。
【請求項10】
コンピュータ機器によって実行される画面表示方法であって、
第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得するステップと、
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定するステップと、
前記目標方角に基づいて、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成するステップと、
前記第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ前記方角ヒント情報を送信するステップと、を含み、
前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトは異なり、前記クライアントは前記方角ヒント情報を示すために用いられる、
画面表示方法。
【請求項11】
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定する前記ステップは、
前記第2仮想オブジェクトの所在位置と前記目標マーカポイントの所在位置との接続線である第1接続線と、前記第2仮想オブジェクトの所在位置から基準方角へ向かって延びる放射線である第1放射線との、目標夾角を特定するステップと、
前記基準方角から前記目標夾角だけずらした方角を、前記目標方角とするステップと、を含む、
請求項10に記載の画面表示方法。
【請求項12】
前記第1接続線と前記第1放射線との目標夾角を特定する前記ステップは、
前記目標マーカポイントの所在位置の、直交座標系での対応する座標値を特定するステップと、
前記座標値に基づいて、前記第1接続線と前記第1放射線との目標夾角を特定するステップと、を含み、
前記直交座標系は、前記第2仮想オブジェクトの所在位置を原点とし、前記第1放射線に合致する軸をいずれか1つの座標軸とする、
請求項11に記載の画面表示方法。
【請求項13】
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定する前記ステップは、
複数の候補放射線と、第1接続線とのずれ度をそれぞれ特定するステップと、
前記複数の候補放射線のうち前記第1接続線とのずれ度が最小である候補放射線に対応する候補方角を、前記目標方角とするステップと、を含み、
前記複数の候補放射線は前記第2仮想オブジェクトが向くことのできる複数の候補方角に対応し、ある1つの候補放射線は、前記第2仮想オブジェクトの所在位置から前記ある1つの候補放射線に対応する候補方角へ向かって延びる放射線であり、前記第1接続線は前記第2仮想オブジェクトの所在位置と前記目標マーカポイントの所在位置との接続線である、
請求項10に記載の画面表示方法。
【請求項14】
クライアントとサーバとを含む画面表示システムであって、
前記クライアントは、仮想環境を表示するために用いられ、
前記サーバは、第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と、前記クライアントに制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得し、前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントの存在する目標方角を特定し、前記目標方角に基づいて前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記クライアントへ前記方角ヒント情報を送信するために用いられ、
前記クライアントはさらに、前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において前記目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標方角を含む、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を示し、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するために用いられる、
画面表示システム。
【請求項15】
第1仮想オブジェクトと端末によって制御される仮想オブジェクトである第2仮想オブジェクトとを含む仮想環境を表示するための第1表示手段と、
前記第1仮想オブジェクトが前記仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの方角ヒント情報であって、前記第2仮想オブジェクトに対する、目標マーカポイントの存在する目標方角を含む方角ヒント情報を示すための第2表示手段と、
前記第2仮想オブジェクトの向きを前記目標方角へ転換する操作を受信したことに応答して、前記仮想環境において前記目標マーカポイントを表示するための第3表示手段と、を含む、
画面表示装置。
【請求項16】
第1仮想オブジェクトが仮想環境において目標マーカポイントをマーキングしたことに応答して、前記目標マーカポイントの所在位置と第2仮想オブジェクトの所在位置とを取得するための取得手段と、
前記目標マーカポイントの所在位置及び前記第2仮想オブジェクトの所在位置に基づいて、前記第2仮想オブジェクトに対する、前記目標マーカポイントが存在する目標方角を特定するための特定手段と、
前記目標方角に基づいて前記目標マーカポイントの方角ヒント情報を生成し、前記第2仮想オブジェクトを制御するクライアントへ前記方角ヒント情報を送信するための送信手段と、を含み、
前記第1仮想オブジェクトと前記第2仮想オブジェクトは異なり、前記クライアントは前記方角ヒント情報を示すために用いられる、
画面表示装置。
【請求項17】
プロセッサとメモリとを含むコンピュータ機器であって、前記メモリには少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶されており、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムは、前記プロセッサによってロード及び実行されることで、前記コンピュータ機器に請求項1~
5の何れか1項に記載の画面表示方法または請求項10~13のいずれか一項に記載の画面表示方法を実現させる、
コンピュータ機器。
【請求項18】
コンピュータに請求項1~
5のいずれか一項に記載の画面表示方法、または請求項10~13のいずれか一項に記載の画面表示方法を実現させる、
コンピュータプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
本願実施例はコンピュータの技術分野に関し、特に画面表示方法、画像表示システム、画像表示装置、コンピュータ機器及びコンピュータプログラムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本願実施例で提供する画面表示方法、画像表示システム、画像表示装置、コンピュータ機器及びコンピュータプログラムは、マンマシンインタラクション効率を高めることができる。その技術的手段は以下のとおりである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】