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特表2024-543267張力緩和を備えたケーブル案内装置のチェーンリンク
<図1>
  • 特表-張力緩和を備えたケーブル案内装置のチェーンリンク 図1
  • 特表-張力緩和を備えたケーブル案内装置のチェーンリンク 図2
  • 特表-張力緩和を備えたケーブル案内装置のチェーンリンク 図3
  • 特表-張力緩和を備えたケーブル案内装置のチェーンリンク 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-20
(54)【発明の名称】張力緩和を備えたケーブル案内装置のチェーンリンク
(51)【国際特許分類】
   F16G 13/16 20060101AFI20241113BHJP
【FI】
F16G13/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024531652
(86)(22)【出願日】2022-11-18
(85)【翻訳文提出日】2024-07-24
(86)【国際出願番号】 EP2022082380
(87)【国際公開番号】W WO2023094270
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】102021131273.6
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506367515
【氏名又は名称】ツバキ カーベルシュレップ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Tsubaki Kabelschlepp GmbH
【住所又は居所原語表記】Daimlerstrasse 2, 57482 Wenden-Gerlingen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケンパー,ウヴェ
(57)【要約】
本発明は、ライン案内装置のチェーンリンクおよびライン案内装置に関する。チェーンリンクには、張力緩和張力緩和部が一体化される。効果的な構造により、ラインおよびライン案内装置に対して作用する力およびトルクが吸収および軽減されるため、材料破損のリスクが低減され、それによって全ての構成要素の耐用年数が延長される。加えて、本発明は、組み立ておよび保守が特に容易であることが分かる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対して移動可能な2つの接続位置の間でライン(13)またはホースを案内するためのライン案内装置のチェーンリンク(20)であって、
前記チェーンリンク(20)は、2つの平行なサイドフラップ(1)と、前記チェーンリンク(20)に一体化された張力緩和部(12)とを有し、
各サイドフラップ(1)は、第1長手縁部(2)と第2長手縁部(3)とを有し、
前記張力緩和部(12)は、前記各サイドフラップ(1)に接続された固締要素(7)と、前記固締要素(7)に接続された第1端領域(14)と前記第1端領域の反対側の第2端領域(15)とを有する少なくとも1つの張力緩和要素(8)とを有し、
一方のサイドフラップ(1)から対向するサイドフラップ(1)の方向に延び、前記張力緩和要素(8)に少なくとも部分的に重なる少なくとも1つのアバットメント(11)を特徴とする、
チェーンリンク(20)。
【請求項2】
請求項1に記載のチェーンリンク(20)であって、前記各サイドフラップ(1)を接続する横断ウェブ(6)によって前記アバットメント(11)が形成される、チェーンリンク(20)。
【請求項3】
請求項1または2に記載のチェーンリンク(20)であって、前記張力緩和要素(8)の前記第2端領域(15)は、2つの前記アバットメント(11)の間に配置される、チェーンリンク(20)。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のチェーンリンク(20)であって、前記張力緩和要素(8)は、少なくとも1つの端領域(14、15)に接続され得る少なくとも1つの挟持部材(10)を備える、チェーンリンク(20)。
【請求項5】
請求項4に記載のチェーンリンク(20)であって、前記張力緩和要素(8)は、その前記第2端領域(15)に、前記少なくとも1つの挟持部材(10)の方向に延び、前記第2端領域(15)を貫通するプレススクリュ(9)を有する、チェーンリンク(20)。
【請求項6】
互いに対して移動可能な2つの接続位置の間でライン(13)またはホースを案内するためのライン案内装置であって、互いに関節状に接続された各チェーンリンク(20)を備え、少なくとも1つのチェーンリンク(20)は、2つの平行なサイドフラップ(1)と、前記チェーンリンク(20)に一体化された張力緩和部(12)とを有し、
各サイドフラップ(1)は、第1長手縁部(2)と第2長手縁部(3)とを有し、
前記張力緩和部(12)は、前記各サイドフラップ(1)に接続された固締要素(7)と、前記固締要素(7)に接続された第1端領域(14)と前記第1端領域の反対側の第2端領域(15)とを有する少なくとも1つの張力緩和要素(8)とを有し、
一方のサイドフラップ(1)から対向するサイドフラップ(1)の方向に延び、前記張力緩和要素(8)に少なくとも部分的に重なる少なくとも1つのアバットメント(11)を特徴とする、
ライン案内装置。
【請求項7】
複数のチェーンリンク(20)を備えたライン案内装置であって、少なくとも1つのチェーンリンク(20)は、請求項2~5のいずれか一項にしたがって構成される、ライン案内装置。
【請求項8】
請求項6または7に記載のライン案内装置であって、前記ライン案内装置の端に形成される少なくとも1つのチェーンリンク(20)は、請求項1~5のいずれか一項にしたがって構成される、ライン案内装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、張力緩和張力緩和部が一体化されたライン案内装置のチェーンリンクおよびライン案内装置に関する。
【背景技術】
【0002】
互いに対して移動させられ得る2つの接続位置の間でラインまたはホースを案内するためのライン案内装置は、従来技術より既知である。これらは例えば、エネルギーまたは媒体が供給されねばならない可動要素を備えた機械において使用される。「ライン」という用語には、特にケーブル、ホース、およびワイヤが含まれる。
【0003】
ライン案内装置は、互いに関節状に接続され、ラインが中に保護された状態で案内され得る複数のチェーンリンクを備える。チェーンリンクは、互いに対向する2つのサイドフラップと、サイドフラップを接続する横断ウェブとによって形成され得る。
【0004】
ラインに対して作用する引張力は、接続されるべき2つの接続位置の間の相対移動にも関連することが多い。このような負荷はラインの耐用年数を短縮し、さらに動作信頼性に対するリスクを示す。これらの負荷を受けるために、様々な張力緩和の構想が知られている。
【0005】
国際公開第95/28582号は、ライン案内装置のチェーンリンクにおける張力緩和要素の一体化を可能にする固締要素を開示する。この場合、比較的高いレベルの装置の複雑度が要求される。固締要素はこの場合には個別に生産され、作用する力の結果として大規模に構成されねばならない。作用力が固締要素に導入されることから、その強度がライン案内装置全体の動作信頼性および障害保護を決定する要因である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、従来技術から知られる問題を少なくとも部分的に克服することであり、特に、ラインまたはホースに対して作用する引張力が別のやり方で吸収されることによって最小化されるチェーンリンクを提供することである。この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。従属請求項に個々に記載された特徴は、技術的に効果的なやり方で互いに組み合わせることができ、本発明の他の実施形態を定義することができる。さらに、特許請求の範囲に記載された特徴は、本発明の追加の好ましい実施形態を記載した説明において特定され、より詳細に説明される。
【0007】
本発明は、汎用され得る一体化された張力緩和張力緩和部を有するチェーンリンクに関する。この場合、ラインおよびライン案内装置に対して作用する力およびトルクが、固締部および少なくとも1つのアバットメントによって吸収される。引張力および捩りトルクから生じる負荷がいくつかの位置でチェーンリンクの構成要素に効果的に導入されることから、ライン案内装置内に複数のラインを上下に重ねて案内することも可能である。張力緩和張力緩和部が一体化された本発明によるチェーンリンクは、装置に関して低い複雑度で負荷に耐えることができ、早期の材料疲労を防ぐことができる。本発明の結果として、負荷が複数の要素にわたって軽減されることから、動作信頼性および障害保護の向上がさらに達成され得る。
【0008】
ライン案内装置のチェーンリンクが提案される。ライン案内装置は、特に、互いに対して移動させられ得る2つの接続位置の間でラインまたはホースを案内するために提供され得る。チェーンリンクは、2つの平行なサイドフラップと、チェーンリンクに一体化された張力緩和張力緩和部とを有する。各サイドフラップは、第1および第2長手縁部を有する。長手縁部は、サイド部分の最も大きい広がりの方向に延びる。ライン案内装置内のラインもこの方向に延びる。
【0009】
張力緩和張力緩和部は、固締要素と張力緩和要素とを備える。固締要素は、例えば、サイド部分の間に横断方向に設けられるレールの形であってもよい。チェーンリンクの横断方向とは、案内しようとするラインに対して直交する、一方のサイド部分から他方のサイド部分への方向であるものと理解されることが特に意図される。固締要素は、張力緩和要素に接続され得る。接続は、張力緩和要素の2つの端領域のうちの第1端領域で行われる。張力緩和要素は、例えば固締要素の周りに係合するかまたはその中に挿入されることができる。張力緩和要素の第1端領域と固締要素とは、互いに幾何学的に適合されるのが効果的である。
【0010】
張力緩和要素は、チェーンリンクの長手方向に開いた中空部材を備えてもよい。中空部材を通してラインが案内され得る。
【0011】
少なくとも一方のサイドフラップ上には、それぞれ他方のサイドフラップの方向に延びる少なくとも1つのアバットメントが設けられる。これは、アバットメントと張力緩和要素とがチェーンリンクの横断方向に少なくとも部分的に互いに重なるまでチェーンリンクの内部に突出する。したがって、張力緩和要素およびアバットメントは、可能な限り遊びを小さくして長手方向に前後に配置され、アバットメントにより張力緩和要素の長手方向の移動が阻止される。
【0012】
効果的な実施形態によれば、アバットメントは、横断ウェブによって形成されてもよい。横断ウェブは、サイドフラップを接続し、互いに間隔をあけて固定する要素であるものと理解されることが意図される。
【0013】
別の効果的な実施形態によれば、力を吸収するために複数のアバットメントが設けられてもよい。したがって、張力緩和要素は、例えば、力が2方向に吸収され得るように、2つのアバットメントの間に配置され得る。これは、たびたび変化する引張力および圧力が予想され得るときに特に効果的である。
【0014】
張力緩和要素が、張力緩和要素の端に接続され得る少なくとも1つの挟持部材を備える実施形態も特に好ましい。挟持部材は、ラインを少なくとも部分的に囲み、その結果固定するように設けられるボウル状または半殻状の要素であり得る。複数のラインが張力緩和要素を通って案内され、その中に固定され得るように、一連の半殻状部分が互いに並んで設けられてもよい。
【0015】
別の効果的な実施形態によれば、張力緩和要素はその第2端領域にプレススクリュを有する。このスクリュは、第2端領域を通って延びる。プレススクリュによって、張力緩和要素における少なくとも1つの挟持部材の位置が調整され、このようにして挟持部材とラインとの間の緊張、ならびに少なくとも1つの挟持部材と少なくとも1つのラインとの固定が生じ得る。
【0016】
別の本発明の構想によれば、互いに関節状に接続された複数のリンクを有するライン案内装置が記載される。このライン案内装置は、互いに対して移動させられ得る2つの接続位置の間でラインまたはホースを案内するために特に適する。少なくとも1つのチェーンリンクが、上述の説明にしたがって構成される。
【0017】
ライン案内装置の端では、一般にひずみ負荷の増加が予想され得る。したがって、ライン案内装置の端に形成される少なくとも1つのチェーンリンクに上述の説明による張力緩和張力緩和部が提供されたライン案内装置の変形例が特に好ましい。
【0018】
本発明および技術的背景を、図面を参照して以下でより詳細に説明する。本発明が示された例示的実施形態によって限定されることは意図されていないことに留意しなければならない。特に、別段の明記がない限り、図面で説明された内容の部分的側面を抽出し、それを本明細書および図面の少なくとも一方からの他の構成要素および知識と組み合わせることも可能である。図面および特に図示されたサイズ関係は概略的であることに留意しなければならない。同じ参照番号は同じ対象物を指し、そのため適切な場合には他の図面からの説明が補足的に用いられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明によるチェーンリンクのサイドフラップの側面図を示す。
図2】一体化された張力緩和要素を含まない本発明によるチェーンリンクの斜視図を示す。
図3】一体化された張力緩和要素およびラインを含む本発明によるチェーンリンクの斜視図を示す。
図4】本発明によるチェーンリンクの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明によるチェーンリンク20のサイドフラップ1の側面図を示す。サイドフラップ1は、第1長手領域2と第2長手領域3とを有する。長手領域2、3は、サイド部分1の最も長い広がりに沿って延びる。各長手領域2、3は2つのU字形状の凹部4を有し、それらの開口部はそれぞれの長手領域2、3の外縁部に向かっている。各凹部4は、ロッキングリブを有する。この例では、ロッキングリブは凹部4内に、サイドフラップ1の横断方向に中央に設けられた断面が狭くなっている。
【0021】
第2長手領域3に凹部5が設けられる。この例示的実施形態では、これはC字形状のプロファイルを受けるのに適した形状を有する。
【0022】
図2は、本発明によるチェーンリンク20の斜視図を示す。より明確にするために、張力緩和要素8およびチェーンリンク20を貫通するラインは、この例では図示されない。チェーンリンク20は、4つの横断ウェブ6によって互いに接続された2つのサイドフラップ1によって形成される。横断ウェブ6が凹部4に導入され得るように、横断ウェブ6の断面は部分円に対応する。90°に回転すると、横断ウェブ6とサイドフラップ1とが互いに接続される。横断ウェブ6は、サイド部分1に対して横断する移動方向がブロックされるように、サイド部分1の凹部4のロッキングリブが中に係合するスロットを有する。
【0023】
固締要素7が、第2長手縁部3のサイド部分1の凹部5に挿入される。この例示的実施形態では、固締要素7は、C字形状のレールによって形成される。固締要素7は、他の断面、例えばダブルT字形状の断面の構成要素によって形成されてもよい。
【0024】
図3は、張力緩和要素8およびライン13が挿入された、図2からの本発明によるチェーンリンク20の斜視図を示す。張力緩和要素8および固締要素7は、張力緩和張力緩和部12を形成する。張力緩和要素8は、第1端領域14で固締要素7上に一体化される。張力緩和要素8は、ライン13が中を案内される中空部材を備える。
【0025】
張力緩和要素8は、固締要素7から第2端領域15が少なくともアバットメント11の高さまで突出する。これは、側面図として見たときにチェーンリンク20の上に突出してもよい。
【0026】
その結果、張力緩和要素8とアバットメント11とは、チェーンリンク20の横断方向に少なくとも部分的に重なるように設けられる。
【0027】
この例示的実施形態では、横断ウェブ6はそれぞれ、サイド部分1の第1長手縁部2上にアバットメント11を形成する。
【0028】
張力緩和要素8は、複数の挟持部材10を有し、それらの間を通ってライン13が案内される。プレススクリュ9によって、挟持部材10がライン13を部分的に囲み、その結果固定するように配置され得る。
【0029】
図4は、本発明によるチェーンリンク20の断面図を示す。この図では、張力緩和要素8がどのように固締要素7に接続されるかを見ることができる。張力緩和要素8は、この例示的実施形態においてこの固締要素7内に係合する。張力緩和要素が接続動作の間に傾けられることによって組み立ての複雑さをほとんど伴わずに固締要素に挿入され得るように、張力緩和要素7の第1端領域14は非対称に構成される。張力緩和要素8が固締要素7の周りに係合し、ポジティブロッキングおよび非ポジティブロッキングの少なくとも一方の様式で接続される、固締要素7と張力緩和要素8との組み合わせも可能である。
【0030】
図4には、例として生じる力およびトルクが矢印で示される。ライン13に対して生じる引張力FZugが、捩りトルクMをもたらす。これは、固締要素7と張力緩和要素8との間の接続位置で働く。第1長手縁部2の横断ウェブ6がアバットメント11を形成し、引張力Fの結果生じる荷重の一部を吸収する。この目的のために、ライン13に対して作用する引張力に応答した張力緩和要素8の位置変化が阻止されるように、張力緩和要素8が第1長手縁部2上の2つの横断ウェブ6の間の遊びを可能な限り小さくして設けられる。負荷の変化、引張力または圧力が反対方向に作用する際には、それぞれ他方の横断ウェブ6によって荷重が吸収され得る。
【0031】
本発明は、ライン案内装置のチェーンリンクおよびライン案内装置に関する。チェーンリンクには、張力緩和張力緩和部が一体化される。効果的な構造により、ラインおよびライン案内装置に対して作用する力およびトルクが吸収および軽減されるため、材料破損のリスクが低減され、それによって全ての構成要素の耐用年数が延長される。加えて、本発明は、組み立ておよび保守が特に容易であることが分かる。
【0032】
チェーンリンクは、ライン案内装置の部品であるものと一般に理解される。この場合、チェーンリンクは分離可能な構成要素であってよい。同様に、チェーンリンクは、少なくとも1つの枢軸の周りを枢動でき、少なくとも1つのラインを受け入れるのに適した、一連の複数の部分からなる個々の部分であってもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 サイドフラップ
2 第1長手領域
3 第2長手領域
4 横断ウェブ用凹部
5 凹部
6 横断ウェブ
7 固締要素
8 張力緩和要素
9 プレススクリュ
10 挟持部材
11 アバットメント
12 張力緩和張力緩和部
13 ライン
14 第1端領域
15 第2端領域
20 チェーンリンク
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-07-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対して移動可能な2つの接続位置の間でライン(13)またはホースを案内するためのライン案内装置のチェーンリンク(20)であって、
前記チェーンリンク(20)は、2つの平行なサイドフラップ(1)と、前記チェーンリンク(20)に一体化された張力緩和部(12)とを有し、
各サイドフラップ(1)は、第1長手縁部(2)と第2長手縁部(3)とを有し、
前記張力緩和部(12)は、前記各サイドフラップ(1)に接続された固締要素(7)と、前記固締要素(7)に接続された第1端領域(14)と前記第1端領域の反対側の第2端領域(15)とを有する少なくとも1つの張力緩和要素(8)とを有し、
一方のサイドフラップ(1)から対向するサイドフラップ(1)の方向に延び、前記張力緩和要素(8)に少なくとも部分的に重なる少なくとも1つのアバットメント(11)を特徴とする、
チェーンリンク(20)。
【請求項2】
請求項1に記載のチェーンリンク(20)であって、前記各サイドフラップ(1)を接続する横断ウェブ(6)によって前記アバットメント(11)が形成される、チェーンリンク(20)。
【請求項3】
請求項1または2に記載のチェーンリンク(20)であって、前記張力緩和要素(8)の前記第2端領域(15)は、2つの前記アバットメント(11)の間に配置される、チェーンリンク(20)。
【請求項4】
請求項1または2に記載のチェーンリンク(20)であって、前記張力緩和要素(8)は、少なくとも1つの端領域(14、15)に接続され得る少なくとも1つの挟持部材(10)を備える、チェーンリンク(20)。
【請求項5】
請求項4に記載のチェーンリンク(20)であって、前記張力緩和要素(8)は、その前記第2端領域(15)に、前記少なくとも1つの挟持部材(10)の方向に延び、前記第2端領域(15)を貫通するプレススクリュ(9)を有する、チェーンリンク(20)。
【請求項6】
互いに対して移動可能な2つの接続位置の間でライン(13)またはホースを案内するためのライン案内装置であって、互いに関節状に接続された各チェーンリンク(20)を備え、少なくとも1つのチェーンリンク(20)は、2つの平行なサイドフラップ(1)と、前記チェーンリンク(20)に一体化された張力緩和部(12)とを有し、
各サイドフラップ(1)は、第1長手縁部(2)と第2長手縁部(3)とを有し、
前記張力緩和部(12)は、前記各サイドフラップ(1)に接続された固締要素(7)と、前記固締要素(7)に接続された第1端領域(14)と前記第1端領域の反対側の第2端領域(15)とを有する少なくとも1つの張力緩和要素(8)とを有し、
一方のサイドフラップ(1)から対向するサイドフラップ(1)の方向に延び、前記張力緩和要素(8)に少なくとも部分的に重なる少なくとも1つのアバットメント(11)を特徴とする、
ライン案内装置。
【請求項7】
複数のチェーンリンク(20)を備えたライン案内装置であって、少なくとも1つのチェーンリンク(20)は、請求項にしたがって構成される、ライン案内装置。
【請求項8】
請求項に記載のライン案内装置であって、前記ライン案内装置の端に形成される少なくとも1つのチェーンリンク(20)は、請求項にしたがって構成される、ライン案内装置。
【国際調査報告】