(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】消音アセンブリ、膨張弁及び空調システム
(51)【国際特許分類】
F16K 47/02 20060101AFI20241114BHJP
F25B 41/40 20210101ALI20241114BHJP
F25B 43/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
F16K47/02 D
F25B41/40 A
F25B43/00 W
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579470
(86)(22)【出願日】2023-05-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-14
(86)【国際出願番号】 CN2023097214
(87)【国際公開番号】W WO2023246444
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202210700307.7
(32)【優先日】2022-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202310598231.6
(32)【優先日】2023-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】賀 宇辰
(72)【発明者】
【氏名】江 超
(72)【発明者】
【氏名】徐 冠軍
(72)【発明者】
【氏名】劉 ▲トウ▼暉
【テーマコード(参考)】
3H066
【Fターム(参考)】
3H066AA01
3H066BA32
3H066EA14
3H066EA34
(57)【要約】
本出願は、消音アセンブリ、膨張弁及び空調システムを提供し、消音アセンブリは、複数の消音通路及び1つ以上の第1通過流路を含む消音ブロックセットを含み、第1通過流路の流通断面積が複数の消音通路のうちの最小流通断面積より大きい。本出願は、従来技術における電子膨張弁の消音構造の不純物の詰まりによるシステム信頼性低下の課題を解決する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の消音通路(101)及び少なくとも1つの第1通過流路(102)を含む消音ブロックセット(100)を含み、前記第1通過流路(102)の流通断面積が複数の前記消音通路(101)のうちの最小流通断面積より大きい、消音アセンブリ。
【請求項2】
前記消音ブロックセット(100)は、消音セット本体を含み、少なくとも1つの前記第1通過流路(102)及び複数の前記消音通路(101)はいずれも消音セット本体に設けられる、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項3】
前記消音ブロックセット(100)は、消音セット本体及び支持フレーム(200)を含み、前記消音セット本体が前記支持フレーム(200)に設けられ、少なくとも1つの前記第1通過流路(102)が前記支持フレーム(200)に設けられ、前記複数の消音通路(101)が前記消音セット本体に設けられる、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項4】
前記消音ブロックセット(100)は、
流体の流れ方向に間隔をあけて設けられた第1消音ブロック(11)及び第2消音ブロック(12)を更に含み、前記第1消音ブロック(11)及び前記第2消音ブロック(12)のいずれにも前記複数の消音通路(101)が設けられており、前記第1消音ブロック(11)及び/又は前記第2消音ブロック(12)に前記少なくとも1つの第1通過流路(102)が設けられており、
ここで、前記第1消音ブロック(11)と前記第2消音ブロック(12)との間の最小垂直距離のとりうる値の範囲が0.6mm~5mmである、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項5】
前記第1消音ブロック(11)は、順に積層して設けられた複層の第1フィルタを含み、
ここで、前記第1フィルタの層数が3層~8層であり、前記第1フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである、請求項4に記載の消音アセンブリ。
【請求項6】
前記第2消音ブロック(12)は、順に積層して設けられた複層の第2フィルタを含み、
ここで、前記第2フィルタの層数が3層~8層であり、前記第2フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである、請求項4に記載の消音アセンブリ。
【請求項7】
前記消音ブロックセット(100)は、
前記複数の消音通路(101)及び少なくとも1つの前記第1通過流路(102)が設けられる消音セット本体と、
間隔をあけて設けられた複数の第2通過流路(201)が設けられており、前記消音セット本体が設けられる支持フレーム(200)とを更に含む、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項8】
前記第2通過流路(201)の径方向の断面が弧状軌跡に沿って延在する、又は、
前記第2通過流路(201)の径方向の断面が円形である、請求項7に記載の消音アセンブリ。
【請求項9】
前記消音セット本体は、
前記支持フレーム(200)の第1側に設けられた第1消音ブロック(11)と、
前記支持フレーム(200)の第2側に設けられた第2消音ブロック(12)とを含み、
前記第1消音ブロック(11)及び前記第2消音ブロック(12)のいずれにも前記複数の消音通路(101)が設けられており、前記第1消音ブロック(11)に少なくとも1つの前記第1通過流路(102)が設けられている、請求項7に記載の消音アセンブリ。
【請求項10】
前記第1消音ブロック(11)に前記少なくとも1つの第1通過流路(102)が設けられており、前記第1消音ブロック(11)におけるそれぞれの前記第1通過流路(102)の少なくとも一部が、前記第2消音ブロック(12)における前記複数の消音通路(101)に対向している、請求項9に記載の消音アセンブリ。
【請求項11】
前記支持フレーム(200)は、
取り付け開口(202)が設けられており、複数の第2通過流路(201)が前記取り付け開口(202)の周りに設けられた支持本体(20)と、
前記支持本体(20)に設けられ、周方向に沿って延在することにより、前記取り付け開口(202)と連通する取り付け通路(210)を取り囲んで形成し、前記第2消音ブロック(12)が前記取り付け通路(210)内に設けられた突出本体(21)とを含む、請求項9に記載の消音アセンブリ。
【請求項12】
前記支持本体(20)における前記複数の第2通過流路(201)の少なくとも一部が、前記第1消音ブロック(11)における前記複数の消音通路(101)に対向している、請求項11に記載の消音アセンブリ。
【請求項13】
前記取り付け通路(210)の内壁面に制限凹溝(211)が設けられており、前記制限凹溝(211)が前記取り付け通路(210)の周方向に沿って延在し、前記第2消音ブロック(12)が前記制限凹溝(211)内に設けられる、請求項11に記載の消音アセンブリ。
【請求項14】
前記支持フレーム(200)は、前記支持本体(20)の縁部に設けられて前記突出本体(21)から離れる方向に向かって延在し、前記支持本体(20)の周方向の周りに設けられたフランジ(22)を更に含み、前記第1消音ブロック(11)が前記フランジ(22)に設けられる、請求項11に記載の消音アセンブリ。
【請求項15】
前記支持フレーム(200)に取り付け通路(210)が設けられており、前記第2消音ブロック(12)が前記取り付け通路(210)内に設けられ、
前記支持フレーム(200)の端部に前記取り付け通路(210)と連通する制限通路(220)が設けられており、前記制限通路(220)は、対向して設けられた第1端と第2端とを含み、前記制限通路(220)の第1端が前記取り付け通路(210)に接続され、前記第1端から前記第2端への方向に沿って、前記制限通路(220)の径方向の断面の断面積が徐々に減少する、請求項9に記載の消音アセンブリ。
【請求項16】
複数の前記消音通路(101)の平均内径が0.15mm未満である、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項17】
媒体流通通路(301)が設けられている弁体(300)と、前記媒体流通通路(301)内に設けられた消音アセンブリ(400)とを含む膨張弁であって、前記消音アセンブリが請求項1から16のいずれか一項に記載の消音アセンブリである、膨張弁。
【請求項18】
前記弁体(300)内に弁口が設けられており、前記消音ブロックセット(100)及び前記消音アセンブリ(400)の支持フレーム(200)はいずれも前記弁口内に取り付けられ、前記第1通過流路(102)の流通断面積が前記弁口断面積の二分の一以上である、請求項17に記載の膨張弁。
【請求項19】
前記消音アセンブリが請求項7に記載の消音アセンブリであり、前記弁体(300)内に前記媒体流通通路(301)と連通する弁口通路(302)が設けられており、
ここで、複数の前記第2通過流路(201)の径方向の断面の総面積がSであり、前記弁口通路(302)の径方向の断面の最小断面積がAであり、Sの範囲が1.3A~2Aである、請求項17に記載の膨張弁。
【請求項20】
前記消音アセンブリが請求項4に記載の消音アセンブリであり、前記弁体(300)内に前記媒体流通通路(301)と連通する弁口通路(302)が更に設けられており、
前記第1消音ブロック(11)は前記第2消音ブロック(12)に対して前記弁口通路(302)に近接して設けられ、前記弁口通路(302)の端口が位置する平面と前記第1消音ブロック(11)との間の最小垂直距離が1mm~6mmである、請求項17に記載の膨張弁。
【請求項21】
前記媒体流通通路(301)は、互いに連通する取り付けチャンバ(3010)と混合チャンバ(3011)とを含み、前記消音アセンブリ(400)が前記取り付けチャンバ(3010)内に設けられ、
前記弁体(300)内に弁口通路(302)が更に設けられており、前記弁口通路(302)が前記混合チャンバ(3011)の前記取り付けチャンバ(3010)から離れた一端に連通され、
前記混合チャンバ(3011)の少なくとも一部の内壁面がテーパ面又は円柱面である、請求項17に記載の膨張弁。
【請求項22】
前記消音アセンブリが請求項15に記載の消音アセンブリであり、前記制限通路(220)の最小内径がd3であり、
前記弁体(300)内に前記媒体流通通路(301)と連通する弁口通路(302)が設けられており、前記弁口通路(302)の最小内径がd2であり、
前記第1消音ブロック(11)に複数の前記第1通過流路(102)が設けられており、前記第1通過流路(102)の最小内径がd1であり、d1≧d2、d3>d1である、請求項17に記載の膨張弁。
【請求項23】
冷媒流通回路(500)と、前記冷媒流通回路(500)に設けられた膨張弁(600)とを含む空調システムであって、前記膨張弁(600)が請求項17に記載の膨張弁(600)である、空調システム。
【請求項24】
冷媒流通回路(500)と、前記冷媒流通回路(500)に設けられた消音アセンブリとを含む空調システムであって、前記消音アセンブリが請求項1から16のいずれか一項に記載の消音アセンブリである、空調システム。
【請求項25】
前記空調システムは、前記冷媒流通回路(500)に設けられた濾過器を更に含み、前記消音アセンブリにおける第1通過流路(102)の流通断面積が前記濾過器におけるフィルタの最小目開きの流通断面積より大きい、請求項24に記載の空調システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年6月20日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202210700307.7であり、発明の名称が「消音アセンブリ、膨張弁及び空調システム」である特許出願の優先権を主張しており、2023年5月24日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202310598231.6であり、発明の名称が「消音アセンブリ、膨張弁及び空調システム」である特許出願の優先権を主張している。
【0002】
本出願は、電子膨張弁消音の技術分野に関し、具体的には、消音アセンブリ、膨張弁及び空調システムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、電子膨張弁を使用する過程において、二相流体の流れが不安定で、絞り前後の気泡の大きさが異なるため、不連続な騒音が発生しやすく、且つ騒音値が比較的大きい。
【0004】
従来の技術は、通常、複数の細孔を含み、冷媒が複数の細孔を流れる過程において消音効果を実現する消音構造が電子膨張弁に設けられている。
【0005】
しかしながら、消音構造における細孔の孔径が比較的小さいため、冷媒が消音構造を流れる過程において、冷媒における不純物が細孔内で詰まりやすく、消音効果、及びシステムの長期運転における性能の信頼性に影響を与える。
【発明の概要】
【0006】
本出願は、従来の技術における電子膨張弁の消音構造の不純物の詰まりによるシステムの信頼性低下の課題を解決するための消音アセンブリ、膨張弁及び空調システムを提供することを主な目的とする。
【0007】
上記の目的を実現するために、本出願の第1態様によれば、複数の消音通路及び少なくとも1つの第1通過流路を含む消音ブロックセットを含み、第1通過流路の流通断面積が複数の消音通路のうちの最小流通断面積より大きい消音アセンブリを提供する。
【0008】
更に、消音ブロックセットは、消音セット本体を含み、少なくとも1つの第1通過流路及び複数の消音通路はいずれも消音セット本体に設けられる。
【0009】
更に、消音ブロックセットは、消音セット本体及び支持フレームを含み、消音セット本体が支持フレームに設けられ、少なくとも1つの第1通過流路が支持フレームに設けられ、複数の消音通路が消音セット本体に設けられる。
【0010】
更に、消音ブロックセットは、流体の流れ方向に間隔をあけて設けられた第1消音ブロック及び第2消音ブロックを更に含み、第1消音ブロック及び第2消音ブロックのいずれにも複数の消音通路が設けられており、第1消音ブロック及び/又は第2消音ブロックに複数の第1通過流路が設けられており、ここで、第1消音ブロックと第2消音ブロックとの間の最小垂直距離のとりうる値の範囲が0.6mm~5mmである。
【0011】
更に、第1消音ブロックは、順に積層して設けられた複層の第1フィルタを含み、ここで、第1フィルタの層数が3層~8層であり、第1フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである。
【0012】
更に、第2消音ブロックは、順に積層して設けられた複層の第2フィルタを含み、ここで、第2フィルタの層数が3層~8層であり、第2フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである。
【0013】
更に、消音ブロックセットは、複数の第1通過流路及び複数の消音通路が設けられる消音セット本体と、間隔をあけて設けられた複数の第2通過流路が設けられており、消音ブロックセットが設けられる支持フレームとを更に含む。
【0014】
更に、第2通過流路の径方向の断面が弧状軌跡に沿って延在する、又は、第2通過流路の径方向の断面が円形である。
【0015】
更に、消音セット本体は、支持フレームの第1側に設けられた第1消音ブロックと、支持フレームの第2側に設けられた第2消音ブロックとを含み、第1消音ブロックの正投影の投影面積が第2消音ブロックの正投影の投影面積より大きい、又は、第1消音ブロックの正投影と第2消音ブロックの正投影とが重なり合って、第1消音ブロック及び第2消音ブロックのいずれにも複数の消音通路が設けられており、第1消音ブロックに少なくとも1つの第1通過流路が設けられている。
【0016】
更に、第1消音ブロックに少なくとも1つの第1通過流路が設けられており、第1消音ブロックにおけるそれぞれの第1通過流路の少なくとも一部が、第2消音ブロックにおける複数の消音通路に対向している。
【0017】
更に、支持フレームは、取り付け開口が設けられており、複数の第2通過流路が取り付け開口の周りに設けられた支持本体と、支持本体に設けられ、周方向に沿って延在することにより、取り付け開口と連通する取り付け通路を取り囲んで形成し、第2消音ブロックが取り付け通路内に設けられた突出本体とを含む。
【0018】
更に、支持本体における複数の第2通過流路の少なくとも一部が、第1消音ブロックにおける複数の消音通路に対向している。
【0019】
更に、取り付け通路の内壁面に制限凹溝が設けられており、制限凹溝が取り付け通路の周方向に沿って延在し、第2消音ブロックが制限凹溝内に設けられる。
【0020】
更に、支持フレームは、支持本体の縁部に設けられて突出本体から離れる方向に向かって延在し、支持本体の周方向の周りに設けられたフランジを更に含み、第1消音ブロックがフランジに設けられる。
【0021】
更に、支持フレームに取り付け通路が設けられており、第2消音ブロックが取り付け通路内に設けられ、支持フレームの端部に取り付け通路と連通する制限通路が設けられており、制限通路は、対向して設けられた第1端と第2端とを含み、制限通路の第1端が取り付け通路に接続され、第1端から第2端への方向に沿って、制限通路の径方向の断面の断面積が徐々に減少する。
【0022】
更に、複数の消音通路の平均内径が0.15mm未満である。
【0023】
本出願で提供される第2態様によれば、媒体流通通路が設けられている弁体と、媒体流通通路内に設けられた消音アセンブリとを含む膨張弁であって、消音アセンブリが上記の消音アセンブリである膨張弁を提供する。
【0024】
更に、消音ブロックセット及び消音アセンブリの支持フレームはいずれも弁口内に取り付けられ、第1通過流路の流通断面積が弁口の断面積の二分の一以上である。
【0025】
更に、消音アセンブリが上記の消音アセンブリであり、弁体内に媒体流通通路と連通する弁口通路が設けられており、ここで、複数の第2通過流路の径方向の断面の総面積がSであり、弁口通路の径方向の断面の最小断面積がAであり、Sの範囲が1.3A~2Aである。
【0026】
更に、消音アセンブリが上記の消音アセンブリであり、弁体内に媒体流通通路と連通する弁口通路が更に設けられており、第1消音ブロックは第2消音ブロックに対して弁口通路に近接して設けられ、弁口通路の端口が位置する平面と第1消音ブロックとの間の最小垂直距離が1mm~6mmである。
【0027】
更に、媒体流通通路は、互いに連通する取り付けチャンバと混合チャンバとを含み、消音アセンブリが取り付けチャンバ内に設けられ、弁体内に弁口通路が更に設けられており、弁口通路が混合チャンバの取り付けチャンバから離れた一端に連通され、混合チャンバの少なくとも一部の内壁面がテーパ面又は円柱面である。
【0028】
更に、消音アセンブリが上記の消音アセンブリであり、制限通路の最小内径がd3であり、弁体内に媒体流通通路と連通する弁口通路が設けられており、弁口通路の最小内径がd2であり、第1消音ブロックに複数の第1通過流路が設けられており、第1通過流路の最小内径がd1であり、d1≧d2、d3>d1である。
【0029】
本出願で提供される第3態様によれば、冷媒流通回路と、冷媒流通回路に設けられた膨張弁とを含む空調システムであって、膨張弁が上記の膨張弁である空調システムを提供する。
【0030】
本出願で提供される第4態様によれば、冷媒流通回路と、冷媒流通回路に設けられた消音アセンブリとを含む空調システムであって、消音アセンブリが上記の消音アセンブリである空調システムを提供する。
【0031】
更に、空調システムは、冷媒流通回路に設けられた濾過器を更に含み、消音アセンブリにおける第1通過流路の流通断面積が濾過器におけるフィルタの最小目開きの流通断面積より大きい。
【0032】
本出願の技術態様を適用すると、消音アセンブリは、消音ブロックセット及び支持フレームを含み、消音ブロックセットは複数の消音通路と、少なくとも1つの第1通過流路とを含み、第1通過流路の流通断面積が複数の消音通路のうちの最小流通断面積より大きく、支持フレームに複数の第2通過流路が設けられており、複数の第2通過流路は間隔をあけて設けられ、消音ブロックセットは支持フレームに設けられる。ここで、消音ブロックセットにおける複数の消音通路を使用して、媒体が通過する過程において騒音を低減させ、第1通過流路を使用して、第1通過流路の流通断面積を複数の消音通路のうちの最小流通断面積より大きくすることにより、媒体が通過する過程において、媒体における不純物が消音ブロックセットに詰まることを回避し、媒体における不純物が第1通過流路内を通過することができ、支持フレームにおける第2通過流路と協働して、消音効果を確保するとともに、消音ブロックセットにおける第1通過流路に汚れや詰まりが発生することを回避し、消音アセンブリの信頼性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0034】
【
図1】本出願による消音アセンブリの実施例の構造模式図を示す。
【
図2】本出願による消音アセンブリの支持フレームの構造模式図を示す。
【
図3】本出願による消音アセンブリの第1消音ブロックの第1実施例の構造模式図を示す。
【
図4】本出願による消音アセンブリの第1消音ブロックの第2実施例の構造模式図を示す。
【
図5】本発明による消音アセンブリの第1消音ブロック及び第2消音ブロックの取り付けの模式図を示す。
【
図6】本発明による消音アセンブリの第2通過流路の断面図を示す。
【
図9】本発明による膨張弁の騒音値、及び消音フィルタの汚れや詰まりの発生後流量と元の流量との比を示す。
【
図10】本発明による空調システムの構造模式図を示す。
【0035】
ここで、上記の図面には以下の符号が含まれる。
100 消音ブロックセット、101 消音通路、102 第1通過流路、11 第1消音ブロック、12 第2消音ブロック、200 支持フレーム、201 第2通過流路、20 支持本体、202 取り付け開口、21 突出本体、210 取り付け通路、211 制限凹溝、22 フランジ、220 制限通路、300 弁体、400 消音アセンブリ、301 媒体流通通路、3010 取り付けチャンバ、3011 混合チャンバ、302 弁口通路、500 冷媒流通回路、501 蒸発器、502 復水器、600 膨張弁、700 第1濾過器、800 第2濾過器。
【発明を実施するための形態】
【0036】
説明すべきこととして、矛盾しない限り、本出願における実施例及び実施例における特徴は、互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照して、実施例と併せて本出願を詳細に説明する。
【0037】
留意すべきこととして、ここで使用される用語は、単に具体的な実施形態を記述するためのものにすぎず、本出願による例示的な実施形態を制限することを意図していない。ここで使用されるように、文脈において別途に明瞭に明示していない限り、単数形式は複数形式も含むことを意図しており、更には、本明細書において「包含」及び/又は「含む」という用語が用いられる場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び/又はこれらの組み合わせの存在を示すことも理解すべきである。
【0038】
図1から
図6を参照すると、本出願は、複数の消音通路101及び少なくとも1つの第1通過流路102を含む消音ブロックセット100を含み、第1通過流路102の流通断面積が複数の消音通路101のうちの最小流通断面積より大きい消音アセンブリを提供する。
【0039】
消音ブロックセット100に複数の消音通路101と、少なくとも1つの第1通過流路102とを設け、第1通過流路102の流通断面積が複数の消音通路101のうちの最小流通断面積より大きいことにより、媒体が消音ブロックセット100を通過する過程において、媒体における不純物が第1通過流路102を通過することが可能になり、媒体における不純物が消音通路101内に詰まることによって消音ブロックセット100の消音効果に影響を与えることを回避する。
【0040】
ここで、第1通過流路102の数は、1つ以上とし、消音通路101の数は複数としてもよい。
【0041】
本出願の第1実施例において、消音ブロックセット100は、消音セット本体を含み、少なくとも1つの第1通過流路102及び複数の消音通路101はいずれも消音セット本体に設けられる。ここで、消音セット本体を弁体の弁口、又は配管内、又は弁体と配管とが結合する位置に設けて、媒体が消音セット本体を流れる過程において消音の効果を発揮するとともに、第1通過流路102を設けることにより媒体における不純物を順調に流すことができるため、消音通路101に詰まりが発生して、消音効果に影響を与えることを回避する。
【0042】
本出願で提供される第2実施例において、消音ブロックセット100は、消音セット本体及び支持フレーム200を含み、消音セット本体が支持フレーム200に設けられ、少なくとも1つの第1通過流路102が支持フレーム200に設けられ、複数の消音通路101が消音セット本体に設けられる。このように設計すると、消音セット本体の消音効果を最大化することができ、独立に設けた支持フレーム200及び支持フレーム200に設けられた第1通過流路102により、媒体における不純物を第1通過流路102から通過させ、消音セット本体と支持フレーム200とが互いに協働して、消音効果を実現するだけでなく、消音通路101が不純物によって詰まる課題も回避する。
【0043】
本発明で提供される第3実施例において、消音ブロックセット100は、流体の流れ方向に間隔をあけて設けられた第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12を更に含み、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12のいずれにも複数の消音通路101が設けられており、第1消音ブロック11及び/又は第2消音ブロック12に少なくとも1つの第1通過流路102が設けられており、ここで、第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との間の最小垂直距離H1のとりうる値の範囲が0.6mm~5mmである。第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との間の最小垂直距離のとりうる値の範囲を制限することにより、第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との間の圧力降下を低減させ、流量への影響を低減させ、距離が大きすぎで気泡が効果的に微細化できないことを回避し、消音アセンブリの消音効果を最適化させる。
【0044】
具体的には、第1消音ブロック11は、順に積層して設けられた複層の第1フィルタを含み、ここで、第1フィルタの層数が3層~8層であり、第1フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである。
【0045】
具体的には、第2消音ブロック12は、順に積層して設けられた複層の第2フィルタを含み、ここで、第2フィルタの層数が3層~8層であり、第2フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである。
【0046】
第1フィルタと第2フィルタとの層数及びメッシュ数を制限することにより、大気泡の不連続な流れによる異常な騒音を低減させ、二相流の気泡を微細化して、微小気泡が膨張弁の弁口を流れるときに均一化することにより、不安定で不連続な大気泡が弁口を流れるときに発生する異常な騒音を低減させる。
【0047】
ここで、説明すべきこととして、メッシュ数とは、1CM2面積内のメッシュ穴数で表わされ、即ち1CM2面積内にある目開きの数を意味する。
【0048】
本出願で提供される第4実施例において、消音ブロックセット100は、複数の第1通過流路102及び複数の消音通路101が設けられる消音セット本体と、間隔をあけて設けられた複数の第2通過流路201が設けられており、消音ブロックセット100が設けられる支持フレーム200とを更に含む。本出願の実施例における消音アセンブリによれば、消音ブロックセット100及び支持フレーム200を含み、消音ブロックセット100の消音セット本体に複数の消音通路101及び複数の第1通過流路102が設けられており、第1通過流路102の流通断面積が複数の消音通路101のうちの最小流通断面積より大きく、支持フレーム200に複数の第2通過流路201が設けられており、複数の第2通過流路201は間隔をあけて設けられ、消音ブロックセット100は支持フレーム200に設けられる。ここで、消音ブロックセット100における複数の消音通路101を使用して、媒体が通過する過程において騒音を低減させ、第1通過流路102を使用して、第1通過流路102の流通断面積を複数の消音通路101のうちの最小流通断面積より大きくすることにより、媒体が通過する過程において、媒体における不純物が消音ブロックセット100に詰まることを回避し、媒体における不純物が第1通過流路102内を通過することができ、支持フレーム200における第2通過流路201と協働して、消音効果を確保するとともに、消音ブロックセット100における第1通過流路102に汚れや詰まりが発生することを回避し、消音アセンブリの信頼性を向上させる。
【0049】
具体的には、消音セット本体は、支持フレーム200の第1側に設けられた第1消音ブロック11と、支持フレーム200の第2側に設けられた第2消音ブロック12とを含み、第1消音ブロック11の正投影の投影面積が第2消音ブロック12の正投影の投影面積より大きい、又は、第1消音ブロック11の正投影と第2消音ブロック12の正投影とが重なり合って、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12のいずれにも複数の消音通路101が設けられており、第1消音ブロック11に少なくとも1つの第1通過流路102が設けられている。使用する過程において、媒体が消音アセンブリに出入りする際に、媒体における気泡は、第1消音ブロック11における複数の消音通路101及び第2消音ブロック12における複数の消音通路101により微小気泡に微細化され、同時に第1通過流路102を設けることにより、複数の消音通路101の完全な汚れや詰まりを回避する。更に、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12は、順に媒体流通通路の延在方向に沿って間隔をあけて設けられ、これにより、媒体は第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との協同作用により、消音アセンブリの消音効果を向上させる。
【0050】
ここで、正投影とは、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12の水平面での投影である。
【0051】
第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との間の最小垂直距離のとりうる値の範囲が0.6mm~5mmである。第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との間の最小垂直距離のとりうる値の範囲を制限することにより、第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との間の圧力降下を低減させ、流量への影響を低減させ、距離が大きすぎで気泡が効果的に微細化できないことを回避し、消音アセンブリの消音効果を最適化させる。
【0052】
具体的には、第1消音ブロック11は、順に積層して設けられた複層の第1フィルタを含み、ここで、第1フィルタの層数が3層~8層であり、第1フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである。
【0053】
具体的には、第2消音ブロック12は、順に積層して設けられた複層の第2フィルタを含み、ここで、第2フィルタの層数が3層~8層であり、第2フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである。ここで、正投影とは、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12の水平面での投影である。
【0054】
具体的な実施過程において、第1消音ブロック11に少なくとも1つの第1通過流路102が設けられており、第1消音ブロック11における第1通過流路102の少なくとも一部が、第2消音ブロック12における複数の消音通路101に対向している。このように設計すると、媒体が流れる過程において、媒体が複数の消音通路101を流れる際に、媒体中の不純物が多すぎると、一部の媒体が第2消音ブロック12に滞留し、他の一部の不純物が第1消音ブロック11における複数の第1通過流路102を通過して流れ出るため、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12における消音通路101の全てに汚れや詰まりが発生して、消音効果に影響を与えることを回避する。媒体が逆方向に流れるときに、第2消音ブロック12に残っている不純物を直接運び出すことができる。
【0055】
本出願の第1消音ブロック11の第1実施例において、
図3に示すように、第1消音ブロック11の中間部に第1通過流路102が設けられており、このとき、第2消音ブロック12における消音通路101が第2消音ブロック12の中間部に設けられる。
【0056】
本出願の第1消音ブロック11の第2実施例において、
図4に示すように、複数の第1通過流路102が第1消音ブロック11の縁部に設けられ、このとき、第2消音ブロック12における消音通路101が第2消音ブロック12の縁部に設けられる。
【0057】
本出願で提供される実施例において、
図2に示すように、支持フレーム200は、取り付け開口202が設けられており、複数の第2通過流路201が取り付け開口202の周りに設けられた支持本体20と、支持本体20に設けられ、周方向に沿って延在することにより、取り付け開口202と連通する取り付け通路210を取り囲んで形成し、第2消音ブロック12が取り付け通路210内に設けられた突出本体21とを含む。媒体が流れる過程において、一部の媒体が第2消音ブロック12における消音通路101を使用して消音を行い、他の一部の媒体が支持本体20における第2通過流路201を通過して第1消音ブロック11における消音通路101まで流れることにより消音効果を実現するとともに、媒体における不純物は第2通過流路201を直接通過して第1消音ブロック11に付着されることができ、媒体が逆方向に流れるときに第1消音ブロック11における媒体を運び出し、支持本体20における第2通過流路201を通過して流れ出るため、消音効果を確保するだけでなく、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12に対して清潔の役割も果たす。
【0058】
具体的には、支持本体20における複数の第2通過流路201の少なくとも一部が、第1消音ブロック11における複数の消音通路101に対向している。第2通過流路201の媒体に対する消音能力が消音通路101より低いため、支持本体20における複数の第2通過流路201の少なくとも一部を第1消音ブロック11における複数の消音通路101に対向させることにより、媒体が第2通過流路201を流れた直後に、第1消音ブロック11における消音通路101を使用して消音を行って、騒音が過大になることを回避することができる。
【0059】
第2消音ブロック12の取り付けを容易にするために、取り付け通路210の内壁面に制限凹溝211が設けられており、制限凹溝211が取り付け通路210の周方向に沿って延在し、第2消音ブロック12が制限凹溝211内に設けられる。このように、第2消音ブロック12が媒体からの襲撃を受けるときに安定性を維持するように、制限凹溝211の対向する2つの溝壁面により第2消音ブロック12を止める。
【0060】
具体的な実施過程において、支持フレーム200は、支持本体20の縁部に設けられて突出本体21から離れる方向に向かって延在し、支持本体20の周方向の周りに設けられたフランジ22を更に含み、第1消音ブロック11がフランジ22に設けられる。フランジ22を設けることにより、第1消音ブロック11と支持本体20との間に隙間を発生させ、この隙間により媒体に対して緩和の役割を果たし、媒体が、第1消音ブロック11を流れた後に直接支持本体20に衝突して、又は、支持本体20を流れた後に直接第1消音ブロック11に衝突して、媒体のエネルギー損失が大きくなり、媒体循環システム全体の運転に影響を与えることを回避する。好ましくは、第1消音ブロック11の接続端面から支持本体20の取り付け開口202を取り囲んで形成する端面までの距離(即ち、フランジ22の高さ)が0.2mm~3mmであり、0.8mmであることが好ましく、このようにして、第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との間の距離が最適な騒音低減効果を実現することを確保する。
【0061】
好ましくは、複数の消音通路101の平均内径が0.15mm未満である。これにより、媒体における気泡を均一に微細化して、消音効果を向上させる。
【0062】
本出願における消音アセンブリは、弁体部材、又は継手、又は継手と弁体との接続部に固定することができ、媒体が消音アセンブリを通過する過程において、消音効果を果たすことができる。
【0063】
第1消音ブロック11と第2消音ブロック12との協同作用により、騒音低減効果を最適化するとともに、第1通過流路102及び第2通過流路201が設けられたため、第1通過流路102及び第2通過流路201が媒体の圧力に与える影響、及び騒音低減に与える影響を補償することができるとともに、媒体における不純物により消音通路101が詰まりやすい課題を解決する。
【0064】
具体的な実施過程において、支持フレーム200に取り付け通路210が設けられており、第2消音ブロック12が取り付け通路210内に設けられ、支持フレーム200の端部に取り付け通路210と連通する制限通路220が設けられており、制限通路220は、対向して設けられた第1端と第2端とを含み、制限通路220の第1端が取り付け通路210に接続され、第1端から第2端への方向に沿って、制限通路220の径方向の断面の断面積が徐々に減少する。ここで、制限通路220の径方向の断面が円形であり、制限通路220により第2消音ブロック12を制限するため、部品数を低減させ、全体的な構造及び組み立てプロセスを簡素化させる。
【0065】
図7及び
図8に示すように、本出願では、媒体流通通路301が設けられている弁体300と、媒体流通通路301内に設けられた消音アセンブリ400とを含む膨張弁であって、消音アセンブリが上記の消音アセンブリである膨張弁を更に提供する。
【0066】
ここで、弁体300内に弁口が設けられており、消音ブロックセット100及び支持フレーム200はいずれも弁口内に取り付けられ、第1通過流路102の流通断面積が弁口の断面積の二分の一以上である。第2通過流路201の流通断面積が弁口の断面積の二分の一以上であるため、消音通路101内に汚れや詰まりが発生することを回避するとともに、媒体が第1通過流路102又は第2通過流路201を通過する過程に顕著な圧力降下が発生することを回避することができる。
【0067】
弁体300内に媒体流通通路301と連通する弁口通路302が設けられており、ここで、複数の第2通過流路201の径方向の断面の総面積がSであり、弁口通路302の径方向の断面の最小断面積がAであり、Sの範囲が1.3A~2Aである。このように設計すると、膨張弁の全開時の流量が減衰せず、気泡の微細化効果に影響を与えないことを確保して、弁前の二相流の騒音低減効果を実現し、第2通過流路201を比較的大きい寸法に設計して、フィルタが詰まっても流量を正常に調節することができる。
【0068】
図9に示すように、騒音値、及び消音フィルタ(第1消音ブロック及び第2消音ブロック)の汚れや詰まりの発生後流量と元の流量との比であり、総面積Sと最小断面積Aとの比、騒音値、消音フィルタの汚れや詰まりの発生後流量と元の流量との比の関係は、以下の表に示す通りである。
【0069】
【0070】
弁体300内に媒体流通通路301と連通する弁口通路302が更に設けられており、第1消音ブロック11は第2消音ブロック12に対して弁口通路302に近接して設けられ、弁口通路302の端口が位置する平面と第1消音ブロック11との間の最小垂直距離H2が1mm~6mmである。更に、媒体流通通路301は、互いに連通する取り付けチャンバ3010と混合チャンバ3011とを含み、消音アセンブリ400が取り付けチャンバ3010内に設けられ、弁体300内に弁口通路302が更に設けられており、弁口通路302が混合チャンバ3011の取り付けチャンバ3010から離れた一端に連通され、混合チャンバ3011の少なくとも一部の内壁面がテーパ面又は円柱面である。このように設計すると、流量の減衰を低減させ、システムの大きい開度での流量に対する要求を満たすことができるため、第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12を流れる気泡が均一な混合を重ねて、距離が近すぎて十分に混合できず、気泡のサイズ分布の不均一、異常な騒音を回避するとともに、距離が遠すぎで、微細化された微小気泡が互いに結合されて再び大気泡になり、異常な騒音になってしまうことを回避する。
【0071】
消音アセンブリが上記の実施例の消音アセンブリであり、制限通路220の最小内径がd3であり、弁体300内に媒体流通通路301と連通する弁口通路302が設けられており、弁口通路302の最小内径がd2であり、第1消音ブロック11に複数の第1通過流路102が設けられており、第1通過流路102の最小内径がd1であり、d1≧d2、d3>d1である。このように設計すると、フィルタに汚れや詰まりが発生した後に、フィルタの中心孔に絞りが発生して流量に影響を与えることを回避し、中心孔を流れる大気泡が、バイパス穴を通過して留出することを回避し、又はバイパス穴を流れる大気泡が中心孔を通過して留出して、気泡の微細化が不均一になって、異常な騒音が発生してしまうことを回避する。ここで、説明すべきこととして、制限通路220の径方向の断面が円形であり、弁口通路302の径方向の断面が円形であり、第1通過流路102及び第2通過流路201の径方向の断面はいずれも円形である。
【0072】
図10に示すように、本出願は、冷媒流通回路500と、冷媒流通回路500に設けられた膨張弁600とを含む空調システムであって、膨張弁600が上記の膨張弁600である空調システムを更に提供する。
【0073】
本出願では、冷媒流通回路500と、冷媒流通回路500に設けられた消音アセンブリとを含む空調システムであって、消音アセンブリが上記の実施例の消音アセンブリである空調システムを更に提供する。
【0074】
空調システムは、冷媒流通回路500に設けられた濾過器を更に含み、消音アセンブリにおける第1通過流路102の流通断面積が濾過器におけるフィルタの最小目開きの流通断面積より大きい。
【0075】
具体的には、濾過器は冷媒流通回路500に間隔をあけて設けられた第1濾過器700と第2濾過器800とを含み、膨張弁600が第1濾過器700と第2濾過器800との間に位置する。ここで、冷媒流通回路500に蒸発器501及び復水器502が更に設けられている。実際の適用過程において、二相冷媒は、冷媒流通回路500内を循環し、冷媒が膨張弁600を通過する過程において、消音アセンブリにおける第1消音ブロック11及び第2消音ブロック12の消音通路101を使用して冷媒における気泡を微細化して、消音の効果を果たすことができるとともに、第1通過流路102及び第2通過流路201を設けたため、冷媒における不純物による消音通路101の詰まりを回避し、第1濾過器700で濾過できなかった不純物は、第1通過流路102及び第2通過流路201を通過した後に、引き続き第2濾過器800により濾過されることができ、更に空調システム運転の信頼性を向上させ、不純物により消音通路101が詰まる場合、冷媒が逆方向に流れるときに消音通路101内の不純物を運び出すことができ、清潔の役割を果たし、汚れや詰まりの時間を遅らせる。
【0076】
以上の説明から、本出願の上記の実施例は、以下のような技術効果を実現することが分かる。
【0077】
本出願で提供される消音アセンブリによれば、消音ブロックセット100及び支持フレーム200を含み、消音ブロックセット100は、複数の消音通路101と、少なくとも1つの第1通過流路102とを含み、第1通過流路102の流通断面積が複数の消音通路101のうちの最小流通断面積より大きく、支持フレーム200に複数の第2通過流路201が設けられており、複数の第2通過流路201は間隔をあけて設けられ、消音ブロックセット100は支持フレーム200に設けられる。ここで、消音ブロックセット100における複数の消音通路101を使用して、媒体が通過する過程において騒音を低減させ、第1通過流路102を使用して、第1通過流路102の流通断面積を複数の消音通路101のうちの最小流通断面積より大きくすることにより、媒体が通過する過程において、媒体における不純物が消音ブロックセット100に詰まることを回避し、媒体における不純物が第1通過流路102内を通過することができ、支持フレーム200における第2通過流路201と協働して、消音効果を確保するとともに、消音ブロックセット100における第1通過流路102に汚れや詰まりが発生することを回避し、消音アセンブリの信頼性を向上させる。
【0078】
説明すべきこととして、本出願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」等の用語は、類似した対象を区別するためのものであり、特定の順番又は前後の順番を説明するために用いられる必要はない。このように用いられるデータは、必要に応じて、ここで説明する本出願の実施形態を例えばここで図示又は説明した順番以外の順番で実施できるように、取り換えることができることは理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語、並びにこれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品、又は装置は、明確に列挙されたそれらのステップ又はユニットに限定されず、明確に列挙されていない、もしくは、これらの過程、方法、製品、又は装置に固有の他のステップ又はユニットも含むことができる。
【0079】
説明の便宜上、ここでは、「~の上にある」、「~の上方にある」、「~上面にある」、「上面の」等のような空間的に相対的な用語が、図示された1つのデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴との空間的な位置関係を記述するために用いられてもよい。空間的に相対的な用語は、図面に記述された方位に加えて、使用又は操作中のデバイスの異なる方位を包含することを意図するものとして理解すべきである。例えば、図面におけるデバイスが逆になると、「他のデバイス又は構造の上方にある」又は「他のデバイス又は構造の上にある」と記述されたデバイスは、それ以降、「他のデバイス又は構造の下方にある」又は「他のデバイス又は構造の下にある」と位置決めされる。従って、例示的な用語「~上方にある」は、「~上方にある」及び「~下方にある」の両方の方位を含んでもよい。このデバイスは、他の異なる方式で(90度回転又は他の方位で)位置決めされ、且つここで使用される空間的に相対的な記述は、それに応じて解釈されてもよい。
【0080】
上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の趣旨及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等は、いずれも本出願の保護範囲内に包含されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の消音通路(101)及び少なくとも1つの第1通過流路(102)を含む消音ブロックセット(100)を含み、前記第1通過流路(102)の流通断面積が複数の前記消音通路(101)のうちの最小流通断面積より大きい、消音アセンブリ。
【請求項2】
前記消音ブロックセット(100)は、消音セット本体を含み、少なくとも1つの前記第1通過流路(102)及び複数の前記消音通路(101)はいずれも消音セット本体に設けられる、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項3】
前記消音ブロックセット(100)は、消音セット本体及び支持フレーム(200)を含み、前記消音セット本体が前記支持フレーム(200)に設けられ、少なくとも1つの前記第1通過流路(102)が前記支持フレーム(200)に設けられ、前記複数の消音通路(101)が前記消音セット本体に設けられる、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項4】
前記消音ブロックセット(100)は、
流体の流れ方向に間隔をあけて設けられた第1消音ブロック(11)及び第2消音ブロック(12)を更に含み、前記第1消音ブロック(11)及び前記第2消音ブロック(12)のいずれにも前記複数の消音通路(101)が設けられており、前記第1消音ブロック(11)及び/又は前記第2消音ブロック(12)に前記少なくとも1つの第1通過流路(102)が設けられて
いる、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項5】
前記第1消音ブロック(11)と前記第2消音ブロック(12)との間の最小垂直距離のとりうる値の範囲が0.6mm~5mmである、請求項4に記載の消音アセンブリ。
【請求項6】
前記第1消音ブロック(11)は、順に積層して設けられた複層の第1フィルタを含み、
ここで、前記第1フィルタの層数が3層~8層であり、前記第1フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである、請求項4に記載の消音アセンブリ。
【請求項7】
前記第2消音ブロック(12)は、順に積層して設けられた複層の第2フィルタを含み、
ここで、前記第2フィルタの層数が3層~8層であり、前記第2フィルタのメッシュ数が50メッシュ~90メッシュである、請求項4に記載の消音アセンブリ。
【請求項8】
前記消音ブロックセット(100)は、
前記複数の消音通路(101)及び少なくとも1つの前記第1通過流路(102)が設けられる消音セット本体と、
間隔をあけて設けられた複数の第2通過流路(201)が設けられており、前記消音セット本体が設けられる支持フレーム(200)とを更に含む、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項9】
前記第2通過流路(201)の径方向の断面が弧状軌跡に沿って延在する、又は、
前記第2通過流路(201)の径方向の断面が円形である、請求項
8に記載の消音アセンブリ。
【請求項10】
前記消音セット本体は、
前記支持フレーム(200)の第1側に設けられた第1消音ブロック(11)と、
前記支持フレーム(200)の第2側に設けられた第2消音ブロック(12)とを含み、
前記第1消音ブロック(11)及び前記第2消音ブロック(12)のいずれにも前記複数の消音通路(101)が設けられており、前記第1消音ブロック(11)に少なくとも1つの前記第1通過流路(102)が設けられている、請求項
8に記載の消音アセンブリ。
【請求項11】
前記消音セット本体は、
前記支持フレーム(200)の第1側に設けられた第1消音ブロック(11)と、
前記支持フレーム(200)の第2側に設けられた第2消音ブロック(12)とを含み、
前記第1消音ブロック(11)及び前記第2消音ブロック(12)のいずれにも前記複数の消音通路(101)が設けられており、前記第1消音ブロック(11)に少なくとも1つの前記第1通過流路(102)が設けられている、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項12】
前記第1消音ブロック(11)に前記少なくとも1つの第1通過流路(102)が設けられており、前記第1消音ブロック(11)におけるそれぞれの前記第1通過流路(102)の少なくとも一部が、前記第2消音ブロック(12)における前記複数の消音通路(101)に対向している、請求項
11に記載の消音アセンブリ。
【請求項13】
前記支持フレーム(200)は、
取り付け開口(202)が設けられており、複数の第2通過流路(201)が前記取り付け開口(202)の周りに設けられた支持本体(20)と、
前記支持本体(20)に設けられ、周方向に沿って延在することにより、前記取り付け開口(202)と連通する取り付け通路(210)を取り囲んで形成し、前記第2消音ブロック(12)が前記取り付け通路(210)内に設けられた突出本体(21)とを含む、請求項
11に記載の消音アセンブリ。
【請求項14】
前記支持本体(20)における前記複数の第2通過流路(201)の少なくとも一部が、前記第1消音ブロック(11)における前記複数の消音通路(101)に対向している、請求項
13に記載の消音アセンブリ。
【請求項15】
前記支持フレーム(200)は、取り付け開口(202)が設けられた支持本体(20)と、前記支持本体(20)に設けられ、周方向に沿って延在することにより、前記取り付け開口(202)と連通する取り付け通路(210)を取り囲んで形成し、前記第2消音ブロック(12)が前記取り付け通路(210)内に設けられた突出本体(21)とを含み、前記取り付け通路(210)の内壁面に制限凹溝(211)が設けられており、前記制限凹溝(211)が前記取り付け通路(210)の周方向に沿って延在し、前記第2消音ブロック(12)が前記制限凹溝(211)内に設けられる、請求項11に記載の消音アセンブリ。
【請求項16】
前記支持フレーム(200)は、前記支持本体(20)の縁部に設けられて前記突出本体(21)から離れる方向に向かって延在し、前記支持本体(20)の周方向の周りに設けられたフランジ(22)を更に含み、前記第1消音ブロック(11)が前記フランジ(22)に設けられる、請求項
15に記載の消音アセンブリ。
【請求項17】
前記支持フレーム(200)に取り付け通路(210)が設けられており、前記第2消音ブロック(12)が前記取り付け通路(210)内に設けられ、
前記支持フレーム(200)の端部に前記取り付け通路(210)と連通する制限通路(220)が設けられており、前記制限通路(220)は、対向して設けられた第1端と第2端とを含み、前記制限通路(220)の第1端が前記取り付け通路(210)に接続され
る、請求項
11に記載の消音アセンブリ。
【請求項18】
前記第1端から前記第2端への方向に沿って、前記制限通路(220)の径方向の断面の断面積が徐々に減少する、請求項17に記載の消音アセンブリ。
【請求項19】
複数の前記消音通路(101)の平均内径が0.15mm未満である、請求項1に記載の消音アセンブリ。
【請求項20】
媒体流通通路(301)が設けられている弁体(300)と、前記媒体流通通路(301)内に設けられた消音アセンブリ(400)とを含む膨張弁であって、前記消音アセンブリが請求項1から
19のいずれか一項に記載の消音アセンブリである、膨張弁。
【請求項21】
前記弁体(300)内に弁口が設けられており、前記消音ブロックセット(100)及び前記消音アセンブリ(400)の支持フレーム(200)はいずれも前記弁口内に取り付けられ、前記第1通過流路(102)の流通断面積が前記弁口断面積の二分の一以上である、請求項
20に記載の膨張弁。
【請求項22】
前記媒体流通通路(301)は、互いに連通する取り付けチャンバ(3010)と混合チャンバ(3011)とを含み、前記消音アセンブリ(400)が前記取り付けチャンバ(3010)内に設けられ、
前記弁体(300)内に弁口通路(302)が更に設けられており、前記弁口通路(302)が前記混合チャンバ(3011)の前記取り付けチャンバ(3010)から離れた一端に連通され、
前記混合チャンバ(3011)の少なくとも一部の内壁面がテーパ面又は円柱面である、請求項20に記載の膨張弁。
【請求項23】
媒体流通通路(301)が設けられている弁体(300)と、前記媒体流通通路(301)内に設けられた消音アセンブリ(400)とを含む膨張弁であって、前記消音アセンブリが請求項
8に記載の消音アセンブリであり、前記弁体(300)内に前記媒体流通通路(301)と連通する弁口通路(302)が設けられており、
ここで、複数の前記第2通過流路(201)の径方向の断面の総面積がSであり、前記弁口通路(302)の径方向の断面の最小断面積がAであり、Sの範囲が1.3A~2Aである、
膨張弁。
【請求項24】
媒体流通通路(301)が設けられている弁体(300)と、前記媒体流通通路(301)内に設けられた消音アセンブリ(400)とを含む膨張弁であって、前記消音アセンブリが請求項4に記載の消音アセンブリであり、前記弁体(300)内に前記媒体流通通路(301)と連通する弁口通路(302)が更に設けられており、
前記第1消音ブロック(11)は前記第2消音ブロック(12)に対して前記弁口通路(302)に近接して設けられ、前記弁口通路(302)の端口が位置する平面と前記第1消音ブロック(11)との間の最小垂直距離が1mm~6mmである、
膨張弁。
【請求項25】
媒体流通通路(301)が設けられている弁体(300)と、前記媒体流通通路(301)内に設けられた消音アセンブリ(400)とを含む膨張弁であって、前記消音アセンブリが請求項
18に記載の消音アセンブリであり、前記制限通路(220)の最小内径がd3であり、
前記弁体(300)内に前記媒体流通通路(301)と連通する弁口通路(302)が設けられており、前記弁口通路(302)の最小内径がd2であり、
前記第1消音ブロック(11)に複数の前記第1通過流路(102)が設けられており、前記第1通過流路(102)の最小内径がd1であり、
d1≧d2、d3>d1である、
膨張弁。
【請求項26】
冷媒流通回路(500)と、前記冷媒流通回路(500)に設けられた膨張弁(600)とを含む空調システムであって、前記膨張弁(600)が請求項
20に記載の膨張弁(600)である、空調システム。
【請求項27】
冷媒流通回路(500)と、前記冷媒流通回路(500)に設けられた消音アセンブリとを含む空調システムであって、前記消音アセンブリが請求項1から
19のいずれか一項に記載の消音アセンブリである、空調システム。
【請求項28】
前記空調システムは、前記冷媒流通回路(500)に設けられた濾過器を更に含み、前記消音アセンブリにおける第1通過流路(102)の流通断面積が前記濾過器におけるフィルタの最小目開きの流通断面積より大きい、請求項
27に記載の空調システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
消音アセンブリが上記の実施例の消音アセンブリであり、制限通路220の最小内径がd3であり、弁体300内に媒体流通通路301と連通する弁口通路302が設けられており、弁口通路302の最小内径がd2であり、第1消音ブロック11に複数の第1通過流路102が設けられており、第1通過流路102の最小内径がd1であり、d1≧d2、d3>d1である。このように設計すると、フィルタに汚れや詰まりが発生した後に、フィルタの中心孔に絞りが発生して流量に影響を与えることを回避し、中心孔を流れる大気泡が、バイパス穴を通過して流れ出ることを回避し、又はバイパス穴を流れる大気泡が中心孔を通過して流れ出て、気泡の微細化が不均一になって、異常な騒音が発生してしまうことを回避する。ここで、説明すべきこととして、制限通路220の径方向の断面が円形であり、弁口通路302の径方向の断面が円形であり、第1通過流路102及び第2通過流路201の径方向の断面はいずれも円形である。
【国際調査報告】