(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】車両ドア制御方法及び装置、車両、コンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
E05B 81/76 20140101AFI20241114BHJP
E05B 85/10 20140101ALI20241114BHJP
【FI】
E05B81/76
E05B85/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517034
(86)(22)【出願日】2022-12-26
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2022141901
(87)【国際公開番号】W WO2023125403
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111649687.8
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BYD Company Limited
【住所又は居所原語表記】No. 3009, BYD Road, Pingshan, Shenzhen, Guangdong 518118, P. R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100130443
【氏名又は名称】遠藤 真治
(72)【発明者】
【氏名】邱寿▲発▼
(72)【発明者】
【氏名】▲頼▼楠
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼秀霞
(72)【発明者】
【氏名】周倩倩
(72)【発明者】
【氏名】李方成
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250KK02
2E250LL01
2E250RR11
(57)【要約】
車両ドア制御方法及び装置、車両、コンピュータ記憶媒体であり、車両ドア制御方法は、第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得するステップと、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動するステップと、ドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報に基づいて、第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得するステップと、
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動するステップと、
前記ドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御するステップとを含む、ことを特徴とする車両ドア制御方法。
【請求項2】
車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、前記方法は、
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定した場合、ガードモード有効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て復帰するように駆動するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両ドア制御方法。
【請求項3】
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップは、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両ドア制御方法。
【請求項4】
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定するステップは、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定するステップを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の車両ドア制御方法。
【請求項5】
車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、前記方法は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、かつ車両ドアがロック解除状態にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の車両ドア制御方法。
【請求項6】
車両をガードモード無効化又はガードモード有効化するように制御した後に、前記車両のドアハンドルを全て突出させるか又は全て復帰するように駆動する前に、前記方法は、
前記車両のドアハンドルモータが熱保護状態にないと決定するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項2に記載の車両ドア制御方法。
【請求項7】
前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップは、
前記車両状態情報に基づいて、該ドアハンドルに対応する車両ドアがロック状態及びガードモード無効状態にあると決定した場合、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両ドア制御方法。
【請求項8】
第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得する取得モジュールと、
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動し、そして前記ドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御する制御モジュールとを含む、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
【請求項9】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサ上で実行可能な車両ドア制御プログラムとを含み、前記プロセッサが前記車両ドア制御プログラムを実行すると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両ドア制御方法を実現する、ことを特徴とする車両。
【請求項10】
プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両ドア制御方法を実現する車両ドア制御プログラムが記憶されている、ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年12月30日に提出された、出願番号が202111649687.8で、発明の名称が「車両ドア制御方法及び装置、車両、コンピュータ記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、車両制御の技術分野に関し、特に車両ドア制御方法及び装置、車両、コンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、車両のドアハンドルが隠し式ドアハンドルである場合、一般的には、感知領域をタッチすることによりドアハンドルを突出させ、更にドアハンドルを引いて手動でドアロックを解錠してから車両ドアを開ける。このような方法を用いると、ユーザーはドアハンドルを引く必要があり、通常のドアハンドルより、体験の顕著な向上がなく、ユーザー体験が依然として良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、関連技術における技術的課題の1つを少なくともある程度解決することを目的とする。このため、本開示は、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させる車両ドア制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、車両ドア制御装置を更に提供する。
【0006】
本開示は、車両を更に提供する。
【0007】
本開示は、コンピュータ記憶媒体を更に提供する。
【0008】
本開示に係る車両ドア制御方法は、第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得するステップと、前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動するステップと、前記ドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御するステップとを含む。
【0009】
本開示の実施例の車両ドア制御方法では、まず、第1タッチ領域に対して収集を行い、第1タッチ領域でタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得し、次に、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であるか否かを判断し、有効であれば、該タッチ信号がどのタイプの信号に該当するかを更に決定し、該タッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、かつドアハンドルを突出させるように制御する。ドアハンドルを全て突出させた後、次に第2タッチ領域に対して収集を行い、第2タッチ領域でタッチ信号を収集した場合、車両状態情報を取得し、該車両状態情報に基づいて、第2タッチ領域で収集されたタッチ信号が有効であると決定した場合、ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御する。これにより、該実施例の車両ドア制御方法により、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0010】
本開示のいくつかの実施例によれば、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、前記方法は、前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定した場合、ガードモード有効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て復帰するように駆動するステップを更に含む。
【0011】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップは、前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップを含む。
【0012】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定するステップは、前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定するステップを含む。
【0013】
本開示のいくつかの実施例によれば、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、前記方法は、前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、かつ車両ドアがロック解除状態にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定するステップを更に含む。
【0014】
本開示のいくつかの実施例によれば、車両をガードモード無効化又はガードモード有効化するように制御した後に、前記車両のドアハンドルを全て突出させるか又は全て復帰するように駆動する前に、前記方法は、前記車両のドアハンドルモータが熱保護状態にないと決定するステップを更に含む。
【0015】
本開示のいくつかの実施例によれば、前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップは、前記車両状態情報に基づいて、該ドアハンドルに対応する車両ドアがロック状態及びガードモード無効状態にあると決定した場合、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップを含む。
【0016】
本開示に係る車両ドア制御装置は、第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得する取得モジュールと、前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動し、そして前記ドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御する制御モジュールと、を含む。
【0017】
本開示の実施例の車両ドア制御装置は、取得モジュール及び制御モジュールを含み、取得モジュールは、第1タッチ領域に対して収集を行い、第1タッチ領域でタッチ信号を取得した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を更に取得し、次に、制御モジュールは、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であるか否かを判断し、有効であれば、該タッチ信号がどのタイプの信号に該当するかを更に決定し、該タッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、かつドアハンドルを突出させるように制御することができる。ドアハンドルを全て突出させた後、次に第2タッチ領域に対して収集を行い、第2タッチ領域でタッチ信号を収集した場合、車両状態情報を取得し、該車両状態情報に基づいて、第2タッチ領域で収集されたタッチ信号が有効であると決定した場合、制御モジュールは、ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御する。これにより、該実施例の車両ドア制御装置により、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0018】
本開示に係る車両は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサ上で実行可能な車両ドア制御プログラムとを含み、前記プロセッサは、前記車両ドア制御プログラムを実行すると、上記実施例に記載の車両ドア制御方法を実現する。
【0019】
本開示の実施例の車両はメモリ及びプロセッサを含み、プロセッサがメモリに記憶される車両ドア制御プログラムを実行することにより、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0020】
本開示に係るコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサによって実行されると、上記実施例に記載の車両ドア制御方法を実現する車両ドア制御プログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0021】
本開示の実施例のコンピュータ可読記憶媒体に記憶される車両ドア制御プログラムをプロセッサによって実行することにより、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0022】
本開示のさらなる態様及び利点については、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明から明らかになるか又は本開示の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の上記及び/又はさらなる態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり、容易に理解される。
【0024】
【
図1】本開示の一実施例に係る車両ドア制御方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の1つの具体的な実施例に係る車両のドアハンドルの概略図である。
【
図3】本開示の1つの具体的な実施例に係る車両のドアハンドルのシステム概略図である。
【
図4】本開示の1つの具体的な実施例に係る車両ドア制御方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の実施例に係る車両ドア制御装置のブロック構成図である。
【
図6】本開示の実施例に係る車両のブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は図面に示されるが、一貫して同一又は類似の符号は、同一又は類似の素子、或いは、同一又は類似の機能を有する素子を表す。以下、図面を参照しながら説明される実施例は、例示的なものであり、本開示を解釈するためのものであり、本開示を限定するものとして理解してはならない。
【0026】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施例に係る車両ドア制御方法及び装置、車両、コンピュータ記憶媒体を説明する。
【0027】
図1は、本開示の一実施例に係る車両ドア制御方法のフローチャートである。
【0028】
図1に示すように、本開示は、車両ドア制御方法を提供し、該制御方法は、以下のステップS10~S30を含む。
【0029】
S10では、第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得する。
【0030】
具体的には、本開示の実施例では、ダブルコンデンサを設け車両ドアをロック解除してもよく、
図2に示すように、第1コンデンサ2が車両ドアに対してガードモード有効化及びガードモード無効化の制御を行い、第2コンデンサ3が車両ドアに対してロック解除の制御を行ってもよい。
【0031】
図2に示すように、第1タッチ領域は、
図2におけるコンデンサによるガードモード無効化/有効化領域であってもよく、ユーザーが該領域をタッチすると、車両のドメインコントローラは、対応するタッチ信号を収集することができる。ドメインコントローラが第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両の車両状態情報及び鍵位置情報を取得し、説明すべきこととして、該実施例における車両状態情報は、車両のガードモード状態、車両ドアのロック状態、車両の電源ポジション状態及び鍵の位置情報を含む。
【0032】
説明すべきこととして、第1コンデンサ2及び第2コンデンサ3をバックルによりドアハンドルのキャビティ内に固定設置し、その後、接着剤注入プロセスを用いてドアハンドルのキャビティを充填することで、第1コンデンサ2及び第2コンデンサ3の固定及び防水密封性能を実現することができる。一般的には、第1タッチ領域は、ドアハンドルの後側に設けられる。
【0033】
S20では、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動する。
【0034】
具体的には、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後、該情報に基づいて、該第1タッチ領域のタッチ信号が有効であるか否かを決定することができ、有効であれば、該第1タッチ領域のタッチ信号がガードモード無効化要求信号であるか否かを更に判断することができる。
【0035】
いくつかの実施例では、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップは、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップを含む。
【0036】
具体的には、ドメインコントローラは、第1タッチ領域のタッチ信号を収集した後、CANバス信号などの方式で車両状態情報及び鍵位置情報を取得し、車両がガードモード有効状態にあり、車両の電源ポジション情報がOFFポジション状態であり、かつ鍵が車外にあると決定した場合、該第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号である。
【0037】
理解されるように、車両がガードモード有効状態にないと決定した場合、車両のガードモード無効化する必要がなく、それ故に、現在の第1タッチ領域のタッチ信号はガードモード無効化要求信号ではなく、車両の電源ポジション情報がOFFポジション状態ではないと決定した場合、ユーザーが現在駐車するつもりがない可能性があることになるため、車両のガードモード無効化する必要がなく、それ故に、該タッチ信号は、ガードモード無効化要求信号に該当せず、車両の鍵が車内にあると決定した場合、例えば車両の鍵が鍵穴に差し込まれていると、同様にユーザーが駐車するつもりがないことを示すため、車両のガードモード無効化する必要がなく、それ故に、該タッチ信号はガードモード無効化要求信号に該当しない。
【0038】
第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した後、車両がガードモード無効化操作を行うように制御し、車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動することができる。
【0039】
理解されるように、該実施例における車両のガードモード無効化操作は、車両ドアに対するガードモードの無効化であり、即ち車両ドアを開ける前に、ガードモード無効化操作を行う必要があり、そうしなければ、車両ドアを正常に開けることができない。ガードモード無効化操作を完了した後、ドアハンドルモータによって車両のドアハンドルを突出させるように制御して、第2コンデンサに対応するタッチ領域、即ち
図2に示すコンデンサロック解除領域を露出させることができる。
【0040】
S30では、ドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報に基づいて、第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御する。
【0041】
具体的には、車両の全てのドアハンドルを全て突出させた後、第2タッチ領域を露出させることができ、更に、ユーザーがいずれか1つのドアハンドルの第2タッチ領域をタッチすることができる。ドメインコントローラが第2タッチ領域のタッチ信号を収集した後、更に車両状態情報を取得し、その後、車両状態情報に基づいて第2タッチ領域のタッチ信号が有効であるか否かを判断することができる。
【0042】
より具体的には、車両状態情報に基づいて、該ドアハンドルに対応する車両ドアがロック状態及びガードモード無効状態にあると決定した場合、第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定する。
【0043】
具体的には、車両状態情報を取得した後、該車両状態情報に基づいて、車両のドアがロック状態にあるか否か、及び車両がガードモード無効状態にあるか否かを判断することができ、車両のドアがロック状態にあり、かつ車両がガードモード無効状態にあれば、ユーザーが第1タッチ領域にタッチした後、車両に対するガードモード無効化操作を完了したことになる。車両のドアが現在ロックされた状態にないと検出すれば、車両を再びロック解除する必要がなく、それ故に、第2タッチ領域のタッチ信号は無効である。
【0044】
第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定した場合、対応する車両ドアを制御してロック解除するように電気的ロック解除モータを駆動することができる。具体的には、電気的ロック解除モータを300ミリ秒駆動するように制御することにより、対応する車両ドアをロック解除することができる。それにより、車両ドアをロック解除するためにユーザーが一定の距離をわたってドアハンドルを引く必要がなく、ユーザー体験が向上する。
【0045】
本開示のいくつかの実施例では、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、方法は、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定した場合、ガードモード有効化するように車両を制御し、車両のドアハンドルを全て復帰するように駆動するステップを更に含む。
【0046】
具体的には、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、車両状態情報及び鍵位置情報について判断し、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあり、そして鍵が車外にある場合、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつ該タッチ信号がガードモード有効化要求信号に該当すると決定してもよい。
【0047】
理解されるように、ガードモード有効化要求信号は、車両ドアを閉じる操作に対応し、ガードモード無効化要求信号は、車両ドアを開ける操作に対応してもよい。
【0048】
本開示のいくつかの実施例では、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、方法は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、かつ車両ドアがロック解除状態にあると決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定するステップを更に含む。
【0049】
具体的には、理解されるように、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号について判断する場合、上記実施例におけるガードモード無効化信号及びガードモード有効化信号に対する判断を参照し、タッチ信号がガードモード無効化信号及びガードモード有効化信号を満たさない場合、無効な信号と決定することができる。
【0050】
本開示のいくつかの実施例では、車両をガードモード無効化又はガードモード有効化するように制御した後に、車両のドアハンドルを全て突出させるか又は全て復帰するように駆動する前に、方法は、車両のドアハンドルモータが熱保護状態にないと決定するステップを更に含む。
【0051】
具体的には、子供又は一部のユーザーがドアを頻繁に開閉することでモータが焼損することを防止するために、ドアハンドルモータの熱保護機能を設定してもよい。ドアハンドルモータは、ドアハンドルの突出と格納を駆動し、ドアハンドルモータが熱保護状態にある場合、車両をガードモード無効化又はガードモード有効化するように制御することができるが、ドアハンドルが突出するか又は格納されることがない。具体的には、モータの温度又はモータの運転周波数などの方式によってモータが熱保護状態にあるか否かを判断することができ、例えば、モータが5分間以内に運転を繰り返した回数が15回を超えた場合、該モータが熱保護状態にあると決定することができる。モータが熱保護状態にあると決定した後、30秒待ってから第1タッチ領域のタッチ信号を収集することができる。
【0052】
図3に示すように、ドアハンドルシステムは、第1コンデンサ2、第2コンデンサ3、ドアハンドルモータ4、ドアハンドル運動機構アセンブリ5などを含んでもよく、ドメインコントローラ1が第1コンデンサからタッチ信号を受信した後に、該信号が有効であれば、ドアハンドル運動機構アセンブリ5を駆動するようにドアハンドルモータ4を制御して、ドアハンドルを突出させるか又は復帰するように制御し、その後に、また第2コンデンサ3からタッチ信号を受信して車両ドアをロック解除してもよい。説明すべきこととして、電気的ロック解除アセンブリ6によって車両ドアのロック解除を制御することができ、図示されるリモコンキー7はドメインコントローラ1に鍵位置情報を提供することができる。
【0053】
要約すると、1つの具体的な実施例では、
図2及び
図4に示すように、まず、第1コンデンサ2により第1タッチ領域のタッチ信号を収集し、該タッチ信号を収集した場合、車両がガードモード無効状態にあるか否かを決定し、車両がガードモード無効状態にあれば、車両ドアがロック状態にあるか否かを判断し、ロック状態にあれば、車両がOFFポジションにあるか否かを判断し、車両がOFFポジションにあれば、鍵が車外にあるか否かを判断することができ、車外にあれば、ドメインコントローラ1がガードモード有効化要求信号を受信したと決定し、その後に、ドアハンドルモータが熱保護状態にあるか否かを判断し、熱保護状態でなければ、ガードモード有効化するようにドアロックモータを駆動し、ドアハンドルが格納されるようにドアハンドルモータを駆動する。車両がガードモード無効状態になく、車両がOFFポジションにあり、かつ鍵が車外にあると決定した場合、ドメインコントローラ1がガードモード無効化要求信号を受信したと決定し、その後に、ドアハンドルモータが熱保護状態にあるか否かを判断し、熱保護状態でなければ、ガードモード無効化するようにドアロックモータを駆動し、ドアハンドルを突出させようにドアハンドルモータを駆動し、更に第2コンデンサ3により第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、対応する側の車両ドアがロック状態にあるか否かを決定し、ロック状態にあれば、更に対応する側の車両ドアがガードモード無効状態にあるか否かを判断し、ガードモード無効状態にあれば、対応する側のロック解除モータを300ミリ秒駆動し、車両ドアをロック解除する。第2タッチ領域のタッチ信号が収集され、対応する側の車両ドアがロック状態になく、かつ対応する側の車両ドアがガードモード無効状態になければ、車両ドアは応答しない。対応する側のロック解除モータを300ミリ秒駆動し、車両ドアをロック解除する前に、ロック解除モータが熱保護状態にあるか否かを決定し、ロック解除モータが熱保護状態になければ、対応する側のロック解除モータを300ミリ秒駆動し、車両ドアをロック解除するステップと、ロック解除モータが熱保護状態にあれば、車両ドアをロック解除しないステップとを更に含んでもよい。
【0054】
以上より、本開示の実施例の車両ドア制御方法により、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0055】
図5は、本開示の実施例に係る車両ドア制御装置のブロック構成図である。
【0056】
図5に示すように、本開示は、車両ドア制御装置100を提供し、該車両ドア制御装置100は、取得モジュール101及び制御モジュール102を含む。
【0057】
取得モジュール101は、第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得し、制御モジュール102は、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動し、そしてドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報に基づいて、第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御する。
【0058】
本開示のいくつかの実施例では、制御モジュール102は、更に、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定した場合、ガードモード有効化するように車両を制御し、車両のドアハンドルを全て復帰するように駆動する。
【0059】
本開示のいくつかの実施例では、制御モジュール102は、更に、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定する。
【0060】
本開示のいくつかの実施例では、制御モジュール102は、更に、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定する。
【0061】
本開示のいくつかの実施例では、制御モジュール102は、更に、車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、かつ車両ドアがロック解除状態にあると決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定する。
【0062】
本開示のいくつかの実施例では、制御モジュール102は、更に、車両をガードモード無効化又はガードモード有効化するように制御する前に、車両のドアハンドルモータが熱保護状態にないと決定する。
【0063】
本開示のいくつかの実施例では、車両状態情報に基づいて、第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップは、車両状態情報に基づいて、該ドアハンドルに対応する車両ドアがロック状態及びガードモード無効状態にあると決定した場合、第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップを含む。
【0064】
説明すべきこととして、本開示の実施例の車両ドア制御装置の具体的な実施形態は、上記実施例における車両ドア制御方法の具体的な実施形態を参照することができ、ここで繰り返し説明しない。
【0065】
以上より、本開示の実施例の車両ドア制御装置により、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0066】
図6は、本開示の実施例に係る車両のブロック構成図である。
【0067】
図6に示すように、本開示は、車両200を提供し、該車両200は、メモリ201と、プロセッサ202と、メモリ201に記憶され、プロセッサ202上で実行可能な車両ドア制御プログラムとを含み、プロセッサは、車両ドア制御プログラムを実行すると、上記実施例に係る車両ドア制御方法を実現する。
【0068】
本開示の実施例の車両はメモリ及びプロセッサを含み、プロセッサがメモリに記憶される車両ドア制御プログラムを実行することにより、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0069】
本開示は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、該記憶媒体には、プロセッサによって実行されると、上記実施例に係る車両ドア制御方法を実現する車両ドア制御プログラムが記憶されている。
【0070】
本開示の実施例のコンピュータ可読記憶媒体に記憶される車両ドア制御プログラムをプロセッサによって実行することにより、ユーザーがドアハンドルを更に引くことなく車両ドアをロック解除することができ、ユーザー体験を大幅に向上させることができる。
【0071】
説明すべきこととして、フローチャートに示されるか又は本開示で他の方式で説明されたロジック及び/又はステップは、例えば、ロジック機能を実現するための実行可能な命令の順序付けられたリストとしてみなされてもよく、任意のコンピュータ可読媒体に具体的に実現されることにより、命令実行システム、装置若しくは機器(例えば、コンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステム、又は命令実行システム、装置若しくは機器から命令を読み取って実行できる他のシステム)によって使用されるか、又はこれらの命令実行システム、装置若しくは機器と組み合わせて使用されてもよい。本明細書では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置又は機器によって使用されるか、これらの命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるためのプログラムを格納、記憶、通信、伝播又は伝送することができる任意の装置であってもよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ以上の配線を有する電気接続部(電子装置)、ポータブルコンピュータディスクボックス(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ装置、及びポータブル読み取り専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ可読媒体は更に、例えば、紙又は他の媒体を光学的にスキャンし、次に編集し、解釈するか、又は必要に応じて他の適切な方式で処理することにより、上記プログラムを電子的に取得し、その後にコンピュータメモリに記憶することができるので、上記プログラムを印刷することができる紙又は他の適切な媒体であってもよい。
【0072】
本開示の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせによって実現することができることを理解されたい。上記実施形態では、複数のステップ又は方法は、メモリに記憶され、かつ適切な命令実行システムにより実行されるソフトウェア又はファームウェアによって実現することができる。例えば、ハードウェアによって実現される場合、別の実施形態と同様に、データ信号に対してロジック機能を実現するためのロジックゲート回路を有する離散ロジック回路、適切な組み合わせロジックゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの本分野の公知技術のうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせによって実現することができる。
【0073】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などを参照した説明は、該実施例又は例と組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同一の実施例又は例に限定されるものではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。
【0074】
なお、本開示の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本開示を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有し、特定の方位で構成され、操作されなければならないと指示するか又は暗示するものではないため、本開示を限定するものとして理解してはならない。
【0075】
また、本開示の実施例で使用される「第1」、「第2」などの用語は、説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆したり、本実施例において示された技術的特徴の数を暗示的に示したりするためのものであると理解すべきではない。これにより、本開示の実施例では「第1」、「第2」などの用語で限定された特徴は、該実施例において少なくとも1つの該特徴を含むことを明示的又は暗示的に意味する。本開示の説明において、用語「複数」は、実施例において明確な限定がない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つ、4つなどを意味する。
【0076】
本開示において、実施例において他の明確な関連規定又は限定がない限り、実施例に現れる用語「取付」、「連結」、「接続」及び「固定」などは、広義に理解されるべきであり、例えば、接続は、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続又は一体的な接続であってもよく、理解されるように、機械的接続、電気的接続などであってもよく、もちろん、直接的な連結であっても、中間媒体を介した間接的な接続であってもよく、2つの部品の内部の連通であっても、2つの部品の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、具体的な実施状況に応じて本開示における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0077】
本開示において、明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴が直接的に接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴が中間媒体を介して間接的に接触することを含んでもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」又は「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことだけを表してもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」又は「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことだけを表してもよい。
【0078】
以上、本開示の実施例を示し説明したが、上記実施例は、例示的なものであり、本開示を限定するものであると理解すべきではなく、当業者であれば、本開示の範囲で上記実施例に対して変更、修正、交換及び変形を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、車両状態情報及び鍵位置情報を取得するステップと、
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定した場合、ガードモード無効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て突出させるように駆動するステップと、
前記ドアハンドルを全て突出させた後、いずれか1つのドアハンドルに対応する第2タッチ領域のタッチ信号を収集した場合、前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定したとき、該ドアハンドルに対応する車両ドアをロック解除するように制御するステップとを含む、ことを特徴とする車両ドア制御方法。
【請求項2】
車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、前記方法は、
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定した場合、ガードモード有効化するように車両を制御し、前記車両のドアハンドルを全て復帰するように駆動するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両ドア制御方法。
【請求項3】
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップは、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード無効化要求信号であると決定するステップを含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両ドア制御方法。
【請求項4】
前記車両状態情報及び鍵位置情報に基づいて、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定するステップは、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が有効であり、かつガードモード有効化要求信号であると決定するステップを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の車両ドア制御方法。
【請求項5】
車両状態情報及び鍵位置情報を取得した後に、前記方法は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、かつ車両ドアがロック解除状態にあると決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード無効状態にあり、車両ドアがロック状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態にあり、かつ車両がOFFポジション状態にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定し、又は、
前記車両状態情報に基づいて、車両がガードモード有効状態、OFFポジション状態にあると決定し、そして前記鍵位置情報に基づいて、鍵が車外にないと決定した場合、前記第1タッチ領域のタッチ信号が無効であると決定するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両ドア制御方法。
【請求項6】
車両をガードモード無効化又はガードモード有効化するように制御した後に、前記車両のドアハンドルを全て突出させるか又は全て復帰するように駆動する前に、前記方法は、
前記車両のドアハンドルモータが熱保護状態にないと決定するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項2に記載の車両ドア制御方法。
【請求項7】
前記車両状態情報に基づいて、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップは、
前記車両状態情報に基づいて、該ドアハンドルに対応する車両ドアがロック状態及びガードモード無効状態にあると決定した場合、前記第2タッチ領域のタッチ信号が有効であると決定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両ドア制御方法。
【請求項8】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサ上で実行可能な車両ドア制御プログラムとを含み、前記プロセッサが前記車両ドア制御プログラムを実行すると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両ドア制御方法を実現する、ことを特徴とする車両。
【請求項9】
プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両ドア制御方法を実現する車両ドア制御プログラムが記憶されている、ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【国際調査報告】