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特表2024-543305ウォークインクローゼットおよび家具一般の輪郭要素を支持壁に固定するための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ウォークインクローゼットおよび家具一般の輪郭要素を支持壁に固定するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 12/00 20060101AFI20241114BHJP
   A47B 96/14 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
F16B12/00
A47B96/14 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518918
(86)(22)【出願日】2022-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-26
(86)【国際出願番号】 EP2022076375
(87)【国際公開番号】W WO2023066592
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】102021000027023
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517220911
【氏名又は名称】アルトゥーロ・サリチェ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】ARTURO SALICE S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】サリチェ,セルジオ
【テーマコード(参考)】
3J024
【Fターム(参考)】
3J024AA12
3J024AA37
3J024CA18
(57)【要約】
ウォークインクローゼット(10)及び家具一般の輪郭要素(11)を支持壁(12)に固定するための固定装置(17)は、支持壁(12)に固定可能なベース本体(18)、ウォークインクローゼット(10)の輪郭要素(11)と係合可能な接続部材(19)及びベース本体(18)と接続部材(19)の間に介在する中間体(20)を備える。中間体(20)はベース本体(18)と取り外し可能に係合可能であり、接続部材(19)は中間体(20)に調整可能に接続される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォークインクローゼット(10)及び家具一般の輪郭要素(11)を支持壁(12)に固定するための固定装置(17)であって、
支持壁(12)に固定可能なベース本体(18)と、
ウォークインクローゼット(10)の輪郭要素(11)と係合可能な接続部材(19)と、
を備え、
前記ベース本体(18)及び前記接続部材(19)の間に介在する中間体(20)を備え、
前記中間体(20)は前記ベース本体(18)と取り外し可能に係合可能であり、
前記接続部材(19)は前記中間体(20)に調整可能に接続されることを特徴とする、
固定装置(17)。
【請求項2】
前記ベース本体(18)及び前記中間体(20)は互いに摺動して係合可能であり、前記ベース本体(18)及び/又は前記中間体(20)は、往復で摺動して係合するために、ガイド及び/又はベベル手段(21、22、23、24)を備えることを特徴とする、
請求項1に記載の固定装置(17)。
【請求項3】
前記ベース本体(18)及び前記中間体(20)は細長い形状を有し、前記輪郭要素(11)の背面に設けられた長手方向のシート(11’)に挿入可能となるように、長手方向の軸に従って延在することを特徴とする、
請求項1又は2に記載の固定装置(17)。
【請求項4】
前記接続部材(19)が、各々のネジ手段(19”、28)によって、前記中間体(20)に調整可能に接続されていることを特徴とする、
請求項1から3のいずれか1つに記載の固定装置(17)。
【請求項5】
前記ベース本体(18)及び前記中間体(20)の間にフック部材(32)を備え、前記フック部材(32)は、フック位置及びリリース位置の間で移動可能であることを特徴とする、
請求項1から4のいずれか1つに記載の固定装置(17)。
【請求項6】
前記フック部材(32)は前記ベース本体(18)及び前記中間体(20)の一方により、移動可能に支持される歯として構成されていることを特徴とする、
請求項5に記載の固定装置(17)。
【請求項7】
前記フック部材(32)を前記フック位置に向かって付勢ための付勢手段(35)、好ましくは弾性又は磁気手段を備えることを特徴とする、
請求項5又は6に記載の固定装置(17)。
【請求項8】
前記フック部材(32)を前記フック位置から前記リリース位置まで移動させるためのリリース要素(36)を備えることを特徴とする、
請求項5又は6に記載の固定装置(17)。
【請求項9】
前記リリース要素(36)が調整可能な前記接続部材(19)と一体であることを特徴とする、
請求項8に記載の固定装置(17)。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1つに記載の固定装置(17)により、ウォークインクローゼット(10)及び家具一般の輪郭要素(11)を支持壁(12)に固定する方法であって、
前記固定装置(17)の前記ベース本体(18)を支持壁(12)に固定するステップと、
前記固定装置(17)の前記接続部材(19)とウォークインクローゼット(10)の前記輪郭要素(11)を係合するステップと、
前記固定装置(17)の前記中間体(20)と前記ベース本体(18)を係合するステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォークインクローゼットおよび家具一般の輪郭要素を支持壁に固定するための装置であり、具体的には、輪郭要素間にパネルのない種類のウォークインクローゼットに関するものであり、又、本発明はウォークインクローゼットおよび家具一般の輪郭要素を前記固定装置を用いて支持壁に固定する固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家具の分野において、ウォークインクローゼット又はより一般的な家具の構造はさまざま提案されており、支持壁又は住宅や店舗の内部の構造体に垂直に固定される複数の輪郭要素を備えており、支持ブラケットは、棚、引き出し、及びその他の家具要素を組み立てるために固定されており、これにより、モノ及び/又は衣類の収納及びサポートのニーズに応じて、ウォークインクローゼット又は高度にカスタマイズされた家具を構築することができる。
【0003】
これらのウォークインクローゼット及び家具構造には2つのタイプがあり、具体的には、第1のタイプは美観を目的として支持壁又は構造体を覆うために輪郭要素の間に配置されたパネルを有する。そして、第2のタイプはパネルを有さず、支持壁又は構造体が輪郭要素とともに見えたままになっており、そのため、より正確な設計をする必要がある。
【0004】
輪郭要素は一般的に固定装置により支持壁に取り付けられ、従来、固定装置は、ベース本体と、例えば、ネジを用いて、前記ベース本体に調整可能に接続された接続部材とを備える。ベース本体はネジを用いて支持壁に固定することができ、一方、接続部材は各固定装置を輪郭要素に沿って適切に配置できるように、輪郭要素の背面側に長手方向に設けられた溝に摺動して係合可能である。
【0005】
上述した第2のタイプのウォークインクローゼットでは、設計のニーズから、従来の固定装置は狭くて細長い形状を有しており、ウォークインクローゼットの最終組み立て状態において、固定装置を視界から隠すように、固定装置は輪郭要素の背面に設けられた空洞に挿入される。
【0006】
しかし、主にベース本体を支持壁に固定するためのネジにアクセスするのが難しいため、輪郭要素の内部の固定装置のこの配置は前記固定装置の組み立てにかなりの複雑さを伴う。
【0007】
特に、ドライバーや工具を使ってネジにアクセスするために、ネジを締め付けることができるように輪郭要素に設けられた前穴に対応させて、ネジを位置決めをするために、輪郭要素に沿ってベース本体を正確に配置することが事前に必要である。
【0008】
さらに、すでに接続されている固定装置を用いて輪郭要素を正確に垂直に位置決めすることは困難である。
【0009】
そのため、即座に簡単に実行できる操作により、簡単かつ迅速な方法で輪郭要素を支持壁に固定できる固定装置が必要とされている。
【0010】
したがって、本発明の主な目的はウォークインクローゼット及び家具一般の輪郭要素を支持壁に固定するための装置を提供することであり、これにより、輪郭要素を支持壁に簡単かつ迅速に固定することができ、それと同時に、輪郭要素は支持壁から輪郭要素を簡単に分解することもできる。
【0011】
本発明の別の目的は、簡単かつ即時の固定操作で、ウォークインクローゼット及び家具一般の輪郭要素を支持壁に固定する方法を提供することである。
【0012】
上記はウォークインクローゼット及び家具一般の輪郭要素を支持壁に固定するための装置により達成することができ、固定装置は、
支持壁に固定可能なベース本体と、
ウォークインクローゼットの輪郭要素と係合可能な接続部材と、
を備え、
前記ベース本体と前記接続部材との間に介在する中間体を備え、
前記中間体は前記ベース本体と取り外し可能に係合可能であり、
前記接続部材は前記中間体に調整可能に接続されることを特徴とする。
【0013】
上記は、本発明に係る少なくとも1つの固定装置を用いた、ウォークインクローゼット及び家具一般の輪郭要素を支持壁に固定する方法によっても達成することができ、方法は、
固定装置のベース本体を支持壁に固定するステップと、
固定装置の接続部材とウォークインクローゼットの輪郭要素を係合するステップと
固定装置の中間体とベース本体を係合するステップと、
を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の特徴は特許請求の範囲にも定義される。
【0015】
本発明の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら、固定装置及び固定方法の優先的ではあるが排他的ではない、以下の実施の形態の説明より明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る固定装置を用いて組み立てられたウォークインクローゼットの斜視図
図2】本発明に係る固定装置の中間体が固定装置のベース本体と係合された固定装置の正面斜視図
図3】固定装置の中間体が固定装置のベース本体から取り外された図2に示す固定装置の斜視図
図4】本発明に係る固定装置が輪郭要素を支持壁に固定する優先的な工程を示した、図1に示す4-4線で切断した輪郭要素の縦断面図
図5】本発明に係る固定装置が輪郭要素を支持壁に固定する優先的な工程を示した、図1に示す4-4線で切断した輪郭要素の縦断面図
図6】本発明に係る固定装置が輪郭要素を支持壁に固定する優先的な工程を示した、図1に示す4-4線で切断した輪郭要素の縦断面図
図7】本発明に係る固定装置が輪郭要素を支持壁に固定する優先的な工程を示した、図1に示す4-4線で切断した輪郭要素の縦断面図
図8】支持壁から輪郭要素を取り外す分解ステップにおける、図1に示す4-4線で切断した輪郭要素の縦断面図
図9】本発明に従って取り付けられた固定装置を備えた、図1に示す9-9線で切断した輪郭要素の断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面は、ウォークインクローゼットおよび家具一般の輪郭要素を支持壁に固定できるようにする、本発明に係る固定装置を示す。
【0018】
図1に示すように、本発明に係る固定装置は輪郭要素間にパネルがなく、支持壁が前記輪郭要素とともに見えたままであるウォークインクローゼットの組み立てに特に適している。しかしながら、これは固定装置が他のタイプのウォークインクローゼット又は家具にも使用できることを排除するものではない。
【0019】
符号10で全体を示されている、このタイプのウォークインクローゼットは、一般に、本発明に係る固定装置を用いて支持壁又は住宅や店舗の内部の構造体12を垂直に固定された複数の輪郭要素11を備えており、以下で説明するように、各輪郭要素11は少なくとも2つの固定装置を用いて支持壁12に固定される。支持ブラケット13、14は、棚15、引き出し16及び他の家具要素を組み立てるために輪郭要素11に固定される。このように、モノ及び/又は衣類の収納とサポートのニーズに応じて、高度にカスタマイズされたウォークインクローゼットを構築する。
【0020】
図2及び図3に示すように、全体を符号17で示す本発明に係る固定装置は、支持壁12に固定できるベース本体18と、ウォークインクローゼット10の輪郭要素11と係合可能な接続部材19と、を備える。
【0021】
本発明によれば、固定装置17はベース本体18と接続部材19との間に介在する中間体20を備え、中間体20はベース本体18と取り外し可能に係合可能であり、接続部材19は中間体20に調整可能に接続されている。
【0022】
ベース本体18、中間体20及びより一般的な固定装置17は、全体として、パネルのない種類のウォークインクローゼット10で使用するために、好ましくは狭くて細長い形状を有し、そして、それらは垂直に取り付けられた状態で長手方向の軸に沿って延在する。狭くて細長い形状により、それらは輪郭要素の背面に設けられた長手方向のシート又はキャビティ11’に少なくとも部分的に挿入でき、その結果、ウォークインクローゼットの最終組み立て状態において、それらは視界から隠されるため、より明確でより良いデザインが得られる。
【0023】
好ましくは、ベース本体18及び中間体20は、互いに摺動して係合可能であり、この目的のために、ベース本体18及び/又は中間体20は、往復で摺動して係合可能にするためのガイド及び/又はベベル手段を備える。
【0024】
例えば、図示された好ましい実施形態では、ベース本体18は、中間体20の対応する側方ガイドエッジ23を摺動可能に保持するために、ベース本体18の下部の少なくとも一部に沿って長手方向に延在し、対向する拘束エッジ22を有するサイドガイド壁21を含むガイド手段を有する。このようにして、中間体20はベース本体18、具体的には、ベース本体18のサイド壁21間に少なくとも部分的に嵌合する。
【0025】
さらに、ベース本体18と中間体20の係合を容易にするために、例えば、面取り面24がガイド21のサイド壁及び対向する拘束エッジ22の上端に設けられている。
【0026】
ベース本体18及び中間体20上のガイド及びベベル手段の逆の配置、又は同じものの異なる構成は除外されない。
【0027】
ベース本体18の下端には、中間体20がベース本体18に挿入されるとき、中間体20のストローク端のサポートを画定する停止壁又は要素25も設けられている。
【0028】
接続部材19と輪郭要素11の係合を目的として、好ましくは、接続部材19は、輪郭要素11の背面側において輪郭要素11のサイド壁27に設けられた2つの対向する溝26間に摺動して係合可能な拡大されたヘッド19’を有する。具体的には、ヘッド19’は、輪郭要素11の一端から開始して対向する溝26間で係合可能であり、その後、ヘッド19’が所望の長手方向位置に配置されるまで、前記輪郭要素11に沿って摺動する。
【0029】
具体的には、接続部材19は、各々のネジ手段により中間体20に調整可能に接続される。
【0030】
例えば、接続部材19は、具体的には、ヘッド19’から延在しており、中間体20に設けられたネジ穴28に調整可能に係合可能なネジ付きシャンク19”を備える。
【0031】
接続部材19の回転、ひいては調整をコントロールするために、ヘッド19’は、前記接続部材19を回転させるために、工具を挿入できる成形穴29を有する。組み立て状態において、工具を挿入することを目的で、輪郭要素11のフロントスリット30を通って、さらに、フロントスリット30と輪郭要素11の後側のサイド壁27に設けられた対向する溝26の間の輪郭要素11に互いに長手方向に間隔を置いて配置された一連の穴31を通って、ヘッド19’にアクセスすることが可能である。
【0032】
ベース本体18と中間体20との間の望ましくない離脱を防止するために、具体的には、固定装置17はベース本体と中間体20との間にフック部材32を備え、フック部材32はフック位置とリリース位置との間で移動可能である。
【0033】
具体的には、フック部材32はベース本体18及び中間体20のいずれかにより、移動可能に支持された歯の形態である。例えば、歯32は、ベース本体18に設けられた係合要素又は横材34と係合可能となるように揺動軸33を介して中間体20に揺動可能に支持される。
【0034】
例えば、ベース本体上で、フック部材の異なる配置、又は前記フック部材の異なる動作、例えば摺動する動作は、排除されない。
【0035】
具体的には、固定装置17は、フック部材32をフック位置に向かって付勢するための付勢手段、好ましくは弾性又は磁気手段を備える。図示した解決策は、永久磁石35は、フック位置に向かって付勢するためのフック部材32の一部を引き付けることにより中間体20のシート内に収容されて設けられる。
【0036】
中間体20をベース本体18から取り外すことを可能にするために、好ましくは固定装置17は、フック部材32をフック位置からリリース位置まで移動させるためのリリース要素36を備える。
【0037】
好ましい実施形態では、リリース要素36は接続部材19と一体化されており、例えば、接続部材19のネジ付きシャンク19”の端部に配置されたワッシャーの形態である。このように回転することにより、具体的には、接続部材19を緩めることにより、フック位置からリリース位置までフック部材32を移動させることができる。
【0038】
本発明に係る固定装置17によって、ウォークインクローゼット及び家具一般の輪郭要素11の支持壁12への固定は、簡単な組み立てステップを含む固定方法によって実施可能である。
【0039】
特に、固定装置17のベース本体11を、好ましくはネジ37を用いて、支持壁12に固定することが必要である。
【0040】
さらに、図4に示すように、中間体20に接続されている接続部材19は、ウォークインクローゼットの輪郭要素11と嵌合する必要がある。このフェーズは、具体的には輪郭要素11に設けられた対向する溝26間に接続部材19のヘッド19’を係合することにより起こる。
【0041】
これらの最初の2つのステップの順序は逆にもできる。
【0042】
必要に応じて、接続部材19ひいては中間体20を輪郭要素11と一体にし、前記輪郭要素に対する縦方向の摺動を防止するために、図5に示すように、中間体20が輪郭要素11に接触するまで接続部材19をねじ止めすることが可能である。
【0043】
最後に、図6及び図7に示すように、固定装置17の中間体20をベース本体18に係合する必要がある。この係合フェーズ中では、好ましくは、ベース本体18と中間体20とのうち一方に設けられたフック部材32は、中間体20をベース本体18に挿入できるように回転し、挿入後、他方のベース本体18と中間体20に配置された係合要素に引っ掛けられる。
【0044】
一度、中間体20がベース本体18に挿入されると、所望の位置及び/又は傾斜に達するまで接続部材19が回転することにより、正面方向の輪郭要素11の位置を調整することが可能である。
【0045】
輪郭要素11を支持壁12から取り外される場合、簡単な分解フェーズを実行することが可能である。具体的に、接続部材19を緩めることにより、接続部材19と一体化したリリース要素36は、それ自体がフック部材32をフック位置からリリース位置まで移動させ、ベース本体18から中間体20を離脱可能にする。
【0046】
ベース本体18を支持壁12に正確に位置決めして固定するために、前記ベース本体18の位置の測定の事前作業を行うことが可能である。具体的に、第1フェーズにおいて、2つ以上の完全に組み立てられたベース本体18、つまり、中間体20、及び接続部材19を備える固定装置17は、接続部材19の各々のヘッド19”が輪郭要素11の溝26間に挿入することにより、輪郭要素11に接続される。
【0047】
一度、固定装置17が輪郭要素11に沿って所望の位置に配置されると、ベース本体18の固定位置及びネジ37のための穴あけ位置をマークするために、前記輪郭要素11は支持壁12に沿って、取り出され、配置される。
【0048】
続いて、ベース本体18は、歯32を前記ベース本体18の裏側から押すことにより、各々の中間体20から分離され、ベース本体18及び中間体20間の係合を解除できる。
【0049】
この位置において、支持壁12に固定位置をマークし、ネジ37を用いて、ベース本体18を前記壁12に固定することへ進むことができる。
【0050】
上記より、本発明に係る固定装置が上述の目的を達成することは明らかである。本発明に係る固定装置は支持壁に輪郭要素を簡単かつ即座に固定することができ、それと同時に、前記輪郭要素を壁自体から簡単に分解することもでき、さらに、本発明によるウォークインクローゼット及び家具一般の輪郭要素を支持壁に固定する方法は簡単かつ即時の固定操作が可能となるからである。
【0051】
本発明に係る固定装置及び関連する固定方法は、いかなる場合でも、本発明の概念の範囲内で修正及び変形が可能である。さらに、構造の詳細は技術的に同等の要素で置き換えることが可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】