(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイス
(51)【国際特許分類】
A24F 40/60 20200101AFI20241114BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20241114BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521819
(86)(22)【出願日】2022-10-24
(85)【翻訳文提出日】2024-06-04
(86)【国際出願番号】 GB2022052705
(87)【国際公開番号】W WO2023084189
(87)【国際公開日】2023-05-19
(32)【優先日】2021-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】サットン, ジョセフ ピーター
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AD03
4B162AD08
4B162AD23
(57)【要約】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システム1。このエアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1のユーザの音声を検出するために、マイクロフォン97を備えるセンサ95を備える。このエアロゾル供給システムは制御回路16をさらに備え、制御回路は、センサからセンサデータを受信し、そのセンサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答して、エアロゾル供給システム1の動作を実行するように構成される。したがって、音声制御型又は音声作動型のエアロゾル供給システム1も提供される。エアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1の動作を実行する前に、所定の基準が事前に指定されることを可能にするために、初期又は設定動作モードで動作するように構成される。
【選択図】
図8A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、前記エアロゾル供給システムが制御回路をさらに備え、前記制御回路が、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行する前に、前記所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されている、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記所定の基準が、所定の発話が発声されたことを示す前記センサデータを含む、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記所定の発話が、発声された所定のフレーズを示す、請求項2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の発話が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記発話を判定し、
前記所定の発話を、前記判定された発話として指定する、
ように構成されている、請求項2又は3に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記所定の基準が、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンを示す前記センサデータを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの前記音声パターンが指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記音声パターンを判定し、
前記音声パターンを、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの前記音声パターンであるとして指定する、
ように構成されている、請求項5に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記エアロゾル供給システムが、前記発話が所定のフレーズとして指定されることを可能にするようにさらに構成されている、少なくとも請求項4又は6にさらに従属する場合の、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記エアロゾル供給システムが、前記所定のフレーズを入力させるためのユーザ入力デバイスを備える、請求項7に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記ユーザ入力デバイスがタッチ感知ディスプレイを備える、請求項8に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
前記エアロゾル供給システムが、前記動作モードにおいて、前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して動作される前記エアロゾル供給システムの動作が指定されることを可能にするようにさらに構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの動作がユーザ入力デバイスによって指定されることを可能にするように構成されている、請求項10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作が前記マイクロフォンによって指定されることを可能にするように構成されている、請求項10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
アクチュエータをさらに備える、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項14】
前記アクチュエータが、前記センサが動作することを可能にするために動作されるように構成されている、請求項13に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項15】
前記アクチュエータが、前記動作が実行されることを可能にするために動作されるように構成されている、請求項13又は14に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項16】
前記制御回路が、i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及びii)前記アクチュエータが動作していることの両方を判定することに応答してのみ、前記エアロゾル供給システムに対して前記動作を実行するように構成されている、請求項13~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項17】
前記アクチュエータがタッチセンサを備える、請求項13~16のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項18】
前記アクチュエータが容量センサを備える、請求項13~17のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項19】
前記アクチュエータが、前記アクチュエータが動作しない第1の位置と、前記アクチュエータが動作する第2の位置との間で可動である、請求項13~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項20】
前記アクチュエータが、前記センサが動作しない第1の位置と、前記センサが動作する第2の位置との間で可動である、請求項13~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項21】
前記アクチュエータが前記第1の位置に向かって付勢されている、請求項19又は20に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項22】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するように構成されている、請求項1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項23】
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器をさらに備える、請求項1~22のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項24】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル生成器の動作を抑止するように構成されている、請求項23に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項25】
前記動作が、前記エアロゾル供給システムから前記エアロゾル生成器に電力を供給することを含む、請求項23又は24に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項26】
前記動作が、前記エアロゾル供給システムからエアロゾルを生成することを含む、請求項1~25のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項27】
前記制御回路が、
前記センサから第2のセンサデータを受信し、
前記第2のセンサデータから、前記センサデータが第2の所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記第2のセンサデータが前記第2の所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの第2の動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行する前に、前記第2の所定の基準が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するように構成されている、請求項1~26に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項28】
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給システムの使用時に前記エアロゾル生成材料がエアロゾル化されることを可能にするために、前記消耗品を取外し可能に受容されるように構成されている、請求項1~27のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項29】
前記エアロゾル供給システムが、前記第1の所定の基準、続いて前記第2の所定の基準が指定されることを順次可能にするために、前記動作モードで動作するように構成されている、請求項28に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項30】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給デバイスのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、前記エアロゾル供給デバイスが制御回路をさらに備え、前記制御回路が、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して前記エアロゾル供給デバイスの動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給デバイスの動作を実行する前に、前記所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されている、エアロゾル供給デバイス。
【請求項31】
エアロゾル供給システムにおいて動作を実行する方法であって、
前記エアロゾル供給システムからの制御回路が、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで前記エアロゾル供給システムを動作させるステップと、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、前記エアロゾル供給システムからの、マイクロフォンを備えるセンサからセンサデータを受信するステップと、
前記制御回路が、前記センサデータから、前記センサデータが前記所定の基準を満たすか否かを判定するステップと、
前記制御回路が、前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行するステップと、
を含む、方法。
【請求項32】
前記方法は、
前記制御回路が、i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及びii)前記エアロゾル供給システムからのアクチュエータが作動されていることの両方を判定することに応答してのみ、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行するステップ
をさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記方法は、
前記制御回路が、前記アクチュエータが動作していないと前記制御回路が判定するとすぐに、前記動作を停止させるステップ
をさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記方法は、
前記制御回路が、前記動作が指定されることを可能にするために、前記エアロゾル供給システムを前記動作モードで動作させるステップ
をさらに含む、請求項31~33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記方法は、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するステップ
をさらに含む、請求項31~34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記方法は、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾル生成器の動作を抑止するステップ
をさらに含む、請求項31~35のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本開示は、限定するものではないが、ニコチン送達システム(例えば、電子タバコ及び同種のもの)などのエアロゾル供給システムに関する。
【背景】
【0002】
電子エアロゾル供給システムは、電子タバコ(eシガレット)又はより一般的にはエアロゾル供給デバイスを使用することが多い。このようなエアロゾル供給システムは、典型的にはニコチンを含むが、必ずしもニコチンを含むとは限らない薬剤を含有する流体又は液体のリザーバなどのエアロゾル化可能材料(エアロゾル生成材料とも呼ばれる)、又はタバコベース製品などの固体材料を典型的に含有し、そこから蒸気/エアロゾルが、例えば熱気化によって、ユーザによる吸引のために生成される。したがって、エアロゾル供給システムは、典型的には、エアロゾル化可能材料の一部分をエアロゾル化して蒸気を生成するように構成された気化器(エアロゾル生成器とも呼ばれる)、例えば、加熱要素を備える。
【0003】
蒸気が生成されると、蒸気は、加香材料を通過して蒸気に香味が加えられ(エアロゾル化可能材料自体が加香されていなかった場合)、その後、(加香された)蒸気は、エアロゾル供給デバイスからマウスピースを経てユーザに送達され得る。
【0004】
いくつかの既存のエアロゾル供給システム及び関連するエアロゾル供給デバイスの潜在的な問題点は、物理的障害を有する者、例えば手の協調が相対的に失われている者に適切な操作性を提供することができないという点である。多くの既存のエアロゾル供給システムのさらなる問題点は、これらが低照度条件で動作することが非常に困難であることが多いことである。したがって、本明細書では、別個の設定/初期動作モードの一部として、エアロゾル供給システムの特定の動作(例えば、気化)を実行する前に、少なくとも部分的に音声制御することができ、その音声制御をカスタマイズすることができるエアロゾル供給システムの使用を通じて、これらの問題のいくつかに対処又は緩和するのを助けることを目的とした様々な手段が記載されている。偶発的な音声作動に対して少なくとも部分的に抗することができるように構成された音声制御型エアロゾル供給システムも本明細書に開示されている。
【概要】
【0005】
特定の実施形態の第1の態様によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムが提供され、このエアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、また、このエアロゾル供給システムは制御回路をさらに備え、制御回路は、
・センサからセンサデータを受信し、
・センサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
・センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答して、エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成され、
・エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムの動作を実行する前に、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成される。
【0006】
特定の実施形態の第2の態様によれば、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するためのエアロゾル供給デバイスが提供され、このエアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、このエアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給デバイスのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、また、このエアロゾル供給デバイスは制御回路をさらに備え、制御回路は、
・センサからセンサデータを受信し、
・センサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
・センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答してエアロゾル供給デバイスの動作を実行する、
ように構成され、
・エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給デバイスの動作を実行する前に、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成される。
【0007】
特定の実施形態の第3の態様によれば、エアロゾル供給システムにおいて動作を実行する方法が提供され、この方法は、
・エアロゾル供給システムからの制御回路が、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードでエアロゾル供給システムを動作させるステップと、
・制御回路が、エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、エアロゾル供給システムからの、マイクロフォンを備えるセンサからセンサデータを受信するステップと、
・制御回路が、センサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定するステップと、
・制御回路が、センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答して、エアロゾル供給システムの動作を実行するステップと、
を含む。
【0008】
本発明の様々な態様に関連して上述した本発明の特徴及び態様は、本明細書において記載される特定の組合せだけでなく、必要に応じて本発明の他の態様による本発明の実施形態に等しく適用可能であり、それらと組み合わせることができることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を単なる例として説明する。
【
図1】
図1は、本開示の特定の実施形態による、カートリッジ及びエアロゾル供給デバイス(分離して示されている)を備えるエアロゾル供給システムを概略的に斜視図で示す。
【
図2】
図2は、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの構成要素を分解斜視図で概略的に示す。
【
図3A】
図3Aは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部分を断面図で概略的に示す。
【
図3B】
図3Bは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部分を別の断面図で概略的に示す。
【
図3C】
図3Cは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジのハウジング部分をさらに別の断面図で概略的に示す。
【
図4A】
図4Aは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの隔壁要素を斜視図で概略的に示す。
【
図4B】
図4Bは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの隔壁要素を平面図で概略的に示す。
【
図5A】
図5Aは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを斜視図で概略的に示す。
【
図5B】
図5Bは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを別の斜視図で概略的に示す。
【
図5C】
図5Cは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの弾性プラグを平面図で概略的に示す。
【
図6A】
図6Aは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップを斜視図で概略的に示す。
【
図6B】
図6Bは、
図1のエアロゾル供給システムのカートリッジの底部キャップを平面図で概略的に示す。
【
図7】
図7は、
図1~
図6Bに示すようなエアロゾル供給システムと共に使用可能であるエアロゾル供給システムの一実施形態を概略的に示し、この実施形態は、本開示の特定の実施形態によれば、少なくとも部分的に音声作動されるように構成される。
【
図8A】
図8Aは、
図7のエアロゾル供給システムの一実施形態を概略的に示し、この実施形態は、エアロゾル供給システムのマイクロフォンからのセンサデータが所定の基準を満たしていると判定することに応答して、エアロゾル供給システムの動作を実行するように構成され、所定の基準は、本開示の特定の実施形態によれば、発声されたときの所定の発話を示すセンサデータ、及び/又は発声されたときの所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンを示すセンサデータであってもよい。
【
図8B】
図8Bは、
図7のエアロゾル供給システムの一実施形態を概略的に示し、この実施形態は、エアロゾル供給システムのマイクロフォンからのセンサデータが第2の所定の基準を満たしていると判定することに応答して、エアロゾル供給システムの動作を実行するように構成され、第2の所定の基準は、本開示の特定の実施形態によれば、発声されたときの第2の所定の発話を示すセンサデータであってもよい。
【
図9】
図9は、
図7のエアロゾル供給システムの一実施形態を概略的に示し、この実施形態は、本開示の特定の実施形態によれば、アクチュエータをさらに用いる。
【詳細な説明】
【0010】
特定の例及び実施形態の態様及び特徴について、本明細書にて論じ/説明する。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴は、従来どおりに実施することができ、これらは、簡潔にする目的で、詳細には論じ/説明することはしない。したがって、本明細書にて論じているが詳細には説明していない装置及び方法の態様及び特徴は、そのような態様及び特徴を実施するための任意の従来の技術に従って実施され得ることが理解されよう。
【0011】
本開示は、非燃焼式エアロゾル供給システム(eシガレットなど)に関する。本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル化可能材料(又はその構成成分)が燃焼されない又は焼却されないというものである。本明細書においてエアロゾル生成材料又はエアロゾル前駆体材料とも呼ばれることがあるエアロゾル化可能材料は、例えば、加熱、照射又は任意の他の方法でエネルギーが加えられる場合にエアロゾルを生成することができる材料である。エアロゾル化可能材料はまた、いくつかの実施形態において、加香されてもよい。
【0012】
以下の記載全体を通して、「eシガレット」又は「電子タバコ」という用語を使用することがあるが、この用語は、エアロゾル供給システムと互換的に使用され得ることが理解されよう。電子タバコは、ベイピング装置又は電子ニコチン送達システム(END:electronic nicotine delivery system)としても知られているが、エアロゾル化可能材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0013】
いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドデバイスであり、エアロゾル化可能材料の1つ又は複数は加熱されてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドデバイスは、液体又はゲルのエアロゾル化可能材料及び固体エアロゾル化可能材料を含む。固体エアロゾル化可能材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0014】
さらにまた、いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムは、消耗型部分に含まれる固体エアロゾル化可能材料を使用してエアロゾルを生成するように構成されてもよい。ここで、固体エアロゾル化可能材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含んでもよい。
【0015】
上述したように、いくつかの実施形態によれば、(非燃焼式)エアロゾル供給システムは、カートリッジ/消耗部分と、カートリッジ/消耗部分と解除可能に係合するように構成された本体/再使用可能/エアロゾル供給デバイス部分とを備えてもよい。
【0016】
エアロゾル供給システムには、その中の気化器に電力を供給するための手段が設けられてもよく、そこに気化されるべきエアロゾル化可能材料を受容するためのエアロゾル化可能材料移送要素が設けられてもよい。エアロゾル供給システムにはまた、エアロゾル化可能材料を収容するためのリザーバ、及びいくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムから生成された蒸気を加香するための加香材料を収容するためのさらなるリザーバが設けられてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、気化器は、エアロゾル化可能材料から1つ又は複数の揮発性物質を放出して蒸気/エアロゾルを形成するように、エアロゾル化可能材料と相互作用することができるヒータ/加熱要素であってもよい。いくつかの実施形態では、気化器は、加熱することなくエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成することができる。例えば、気化器は、熱をエアロゾル化可能材料に加えることなく、例えば振動式、機械式、加圧式又は静電式の手段のうちの1つ又は複数によって、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成することが可能である。
【0018】
いくつかの実施形態では、送達されるべき物質は、活性成分、担体(carrier)成分、及び任意選択的に1つ又は複数の他の機能性成分を含み得るエアロゾル化可能材料であってもよい。
【0019】
活性成分は、ユーザにおいて生理学的及び/又は嗅覚的な反応を得るために、エアロゾル化可能材料に含まれる1つ又は複数の生理学的及び/又は嗅覚的な活性成分を含んでもよい。活性成分は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、及び向精神薬から選択されてもよい。活性成分は、天然に存在してもよく、合成的に得られてもよい。活性成分は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体若しくはそれらの組合せを含んでもよい。活性成分は、タバコ又は別の植物の成分、誘導体又は抽出物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、活性成分は、生理学的活性成分であり、ニコチン、ニコチン塩(例えば、ニコチン酒石酸/ニコチン酒石酸塩)、ニコチンを含まないタバコ代替物、カフェインなどの他のアルカロイド、又はそれらの混合物から選択されてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、活性成分は、嗅覚的活性成分であり、「香料」及び/又は「香味料」から選択されてもよく、それらは、地域の規制が許す場合に、成人消費者向けの製品に所望の味、香り又は他の体性感覚センセーション(somatosensorial sensation)を作り出すために使用され得る。いくつかの例では、そのような成分は、香料、香味料、加香材料、冷却剤、加熱剤、及び/又は甘味剤と呼ばれることがある。それらは、天然に存在する香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成により得られる材料、又はそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、リコリス(甘草)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、カエデ、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、林檎、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、檸檬、ライム、トロピカルフルーツ、パパイア、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、胡瓜、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウィキョウ、山葵、ピーマン、生姜、コリアンダー、コーヒー、ヘンプ、メンタ属の任意種からのミント油、ユーカリ、八角、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、銀杏、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、ばら、緑茶や紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、月桂樹の葉、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、檸檬の皮、ミント、紫蘇、クルクマ、シラントロ、ミルテ、カシス、カノコソウ、ピーマン、メース、ダミアン、マヨラナ、オリーブ、セイヨウヤマハッカ、レモンバジル、チャイブ、カービ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、砂糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又は、マンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含み得る。それらは、模造品、合成若しくは天然の成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又はガス状の1又は複数の抽出物(例えば、甘草、アジサイ、ホオノキ葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、桃、林檎、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウィキョウ、ピーマン、生姜、アニセ、コリアンダー、コーヒー、又は、メンタ属の任意種からのミント油)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤又は刺激剤、砂糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又は、マンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は、息清涼剤などの他の添加物であってもよい。それらは、模造品、合成若しくは天然の成分、又はそれらの混合物であってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、油、液体、又は粉末であってもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、加香材料(香料)は、メンソール、スペアミント及び/又はペパーミントを含んでもよい。いくつかの実施形態では、香料は、胡瓜、ブルーベリー、柑橘類及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態では、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態では、香料はセンセートを含んでもよく、センセートは、香りや味覚神経に加えて又はそれに代えて第五脳神経(三叉神経)の刺激によって通常化学的に誘導されて知覚される体性感覚センセーションを達成するのを意図し、それらは加熱、冷却、うずき、麻痺の効果をもたらす薬剤を含むことがある。適切な熱効果剤は、それだけに限定されないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、それだけに限定されないが、ユーカリプトール、WS-3であってもよい。
【0022】
担体成分は、エアロゾルを形成することができる1つ又は複数の成分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、担体成分は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリトリトール、メソ-エリトリトール、バニリン酸エチル、エチルラウレート、ジエチルスベリン酸塩、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、ベンジルフェニルアセテート、トリブチリン、ラウリルアセテート、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0023】
1つ又は複数の他の機能性成分は、pH調整剤、着色薬剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は抗酸化剤のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0024】
上述したように、エアロゾル供給システム(eシガレット)は、多くの場合、再使用可能な部分(本体、すなわちエアロゾル供給デバイス)と、交換可能な消耗部分(カートリッジ部分)との両方を含むモジュール式アセンブリを備え得る。このタイプの2パートモジュール式の構成に適合するテバイスは、一般に2パートデバイスと呼ばれることがある。電子タバコが略細長い形状を有することも一般的である。具体的な例を提供するために、本明細書において記載される本開示の特定の実施形態は、消耗部分を使用するこの種の略細長い2パートデバイスを含み得る。しかしながら、本明細書に記載される基本原理は、例えば典型的にはより箱状の形状を有するいわゆるボックスモッド(box-mod)高性能デバイスに基づく、他の全体形状に適合するデバイスとして、他の電子タバコ構成、例えば2つを超える部分を備えるモジュール式デバイスのために等しく採用され得ることは理解されるであろう。
【0025】
したがって、上記から、また
図1を参照すると、本開示の特定の実施形態による例示的なエアロゾル供給システム(eシガレット)1の概略斜視図が示されている。電子タバコの様々な態様の相対位置に関する用語(例えば、上方、下方、上、下、上部、底部などの用語)は、本明細書では、(特にことわらない限り)
図1に示された電子タバコの向きを基準として用いられる。しかしながら、これは単に説明をしやすくするためであり、使用の際に何か必要とされる向きが電子タバコにあることを示すものではないことは理解されよう。
【0026】
eシガレット1(エアロゾル供給システム1)は、2つの主要な構成要素、すなわちカートリッジ2及びエアロゾル供給デバイス4を備える。エアロゾル供給デバイス4及びカートリッジ2は、
図1では分離して示されているが、使用時に互いに結合される。
【0027】
カートリッジ2とエアロゾル供給デバイス4とは、これらの間に機械的及び電気的な接続を確立することによって結合される。機械的及び電気的な接続が確立される特定の態様は、本明細書において記載される原理にとって最重要ではなく、例えば、2つの部分間の電気的な接続を必要に応じて確立するための適切に配置された電気接点/電極を有する、ねじ式、バヨネット式、ラッチ式又は摩擦嵌合式の機械的固定手段に基づき、従来の技術に従って確立されてもよい。例えば、
図1に示す電子タバコ1では、カートリッジは、マウスピース33と、マウスピース端部52と、インターフェース端部54とを備え、カートリッジのインターフェース端部にてインターフェース端部部分6をエアロゾル供給デバイスの対応するレセプタクル8/受容セクションに挿入することによってエアロゾル供給デバイスに結合される。カートリッジのインターフェース端部部分6は、レセプタクル8に対する締まり嵌め部であり、カートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に解除可能な機械的係合を提供するために、レセプタクル8を画定するレセプタクル壁12の内面の、対応する戻止め部と係合する突起56を含む。電気的な接続は、カートリッジの底部の1対の電気接点(
図1には示さず)とレセプタクル8の基部における対応するばね式接触ピン(
図1には示さず)とを介して、エアロゾル供給デバイスとカートリッジとの間に確立される。上述したように、電気的な接続が確立される特定の態様は、本明細書において記載される原理にとって重要ではなく、実際には、いくつかの実施形態は、例えば、再使用可能な部分からカートリッジへの電力の伝送を無線にすることが(例えば、電磁誘導技術に基づき)できるため、カートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に電気的な接続を全く有さないこともある。
【0028】
電子タバコ1(エアロゾル供給システム)は、長手方向軸線Lに沿って延びる略細長い形状を有する。カートリッジがエアロゾル供給デバイスに結合されると、この例の電子タバコの(長手方向軸線に沿う)全長は約12.5cmである。エアロゾル供給デバイスの全長は約9cmであり、カートリッジの全長は約5cmである(すなわち、カートリッジのインターフェース端部部分6とエアロゾル供給デバイスのレセプタクル8とが互いに結合されるとき、それらの間に約1.5cmの重なりがある)。電子タバコの断面は、略楕円形であり、電子タバコの中央付近で最大であり、端部に向かって湾曲した態様で先細になっている。電子タバコの中央付近の断面は、幅が約2.5cm、厚さが約1.7cmである。カートリッジの端部は、約2cmの幅及び約0.6mmの厚さを有するのに対し、電子タバコの他方の端部は、約2cmの幅及び約1.2cmの厚さを有する。電子タバコの外側ハウジングは、この例ではプラスチックから形成されている。電子タバコの特定のサイズ及び形状と、これを作るための材料とは、本明細書において記載される原理にとって最重要ではなく、別の実施態様では異なっていてもよいことが理解されよう。すなわち、本明細書において記載される原理は、様々なサイズ、形状及び/又は材料を有する電子タバコにも同様に採用され得る。
【0029】
エアロゾル供給デバイス4は、本開示の特定の実施形態によれば、その機能及び一般的な構築技術に関して広く従来一般のものであってもよい。
図1の例では、エアロゾル供給デバイス4は、上述したように、カートリッジの端部を受容するためのレセプタクル8を画定するレセプタクル壁12を含むプラスチック製の外側ハウジング10を備える。この例のエアロゾル供給デバイス4の外側ハウジング10は、2つの部分間が滑らかに遷移するために、それらのインターフェース部にカートリッジ2の形状及びサイズに一致する略楕円形の断面を有する。カートリッジ2のレセプタクル8及び端部部分6は、180°回転させたときに対称であるため、カートリッジを2つの異なる向きでエアロゾル供給デバイスに挿入することができる。レセプタクル壁12は、2つのエアロゾル供給デバイス空気入口開口部14(すなわち、壁の穴)を含む。これらの開口部14は、カートリッジがエアロゾル供給デバイスに結合されるときにカートリッジ用の空気入口50と整列するように配置されている。開口部14の別の1つは、異なる向きでカートリッジの空気入口50と整列する。いくつかの実施形態では、カートリッジが1つの向きのみでエアロゾル供給デバイスと結合可能であるようにいかなる度合いの回転対称性も有しないとしてもよいが、他の実施形態では、カートリッジがより多くの向きでエアロゾル供給デバイスに結合可能であるように高い度合いの回転対称性を有してもよいことが理解されよう。
【0030】
エアロゾル供給デバイスは、電子タバコに動作電力を供給するためのバッテリー16と、電子タバコの動作を制御及び監視するための制御回路18と、ユーザ入力ボタン20と、インジケータライト22と、充電ポート24とをさらに備える。
【0031】
この例におけるバッテリー16は、再充電可能であり、従来タイプのもの、例えば、比較的短期間にわたって比較的高い電流の供給を必要とする電子タバコや他の用途において通常使用されるものであってもよい。バッテリー16は、例えば、USBコネクタを備えることができる充電ポート24を介して再充電されてもよい。
【0032】
この例における入力ボタン20は、従来の機械式ボタンであり、例えば、下にある回路の電気的接触を確立するためにユーザによって押圧され得るばね取付け式の構成要素を備える。この点に関して、入力ボタンは、例えば、エアロゾル生成を開始するために、ユーザ入力を検出するための入力デバイスと考えてもよく、ボタンが実装される特定の態様は重要ではない。例えば、他の実施形態では、(例えば、容量式又は光学的検知技術に基づく)他の形態の機械式ボタン又はタッチ感知ボタンが使用されてもよく、或いは、ボタンがなくてもよく、デバイスはエアロゾル生成を開始するためにパフ検出器に依存してもよい。
【0033】
インジケータライト22は、電子タバコに関連する様々な特性、例えば、動作状態(例えばオン/オフ/スタンバイ)の表示、及び電池寿命又は故障状態などの他の特性の視覚的表示をユーザに与えるために設けられる。様々な特性は、例えば、一般的に従来の技術によれば、様々な色及び/又は様々なフラッシュシーケンスによって示され得る。
【0034】
制御回路18は、電子タバコを制御するための確立された技術に即して、電子タバコの動作を制御して従来の動作機能を提供するように適切に構成/プログラムされている。制御回路(プロセッサ回路)18は、電子タバコの動作の様々な態様に関連する種々のサブユニット/回路要素を論理的に備えると考えてもよい。例えば、様々な実施態様で与えられる機能に応じて、制御回路18は、ユーザ入力に応答してバッテリー/電源からカートリッジへの電力の供給を制御するための電源制御回路、ユーザ入力に応答して構成設定(例えば、ユーザ定義の電力設定)を確立するためのユーザプログラミング回路、並びに、本明細書において記載される原理及びインジケータライト表示駆動回路やユーザ入力検出回路などの電子タバコの従来の動作態様による他の機能ユニット/回路関連機能を備えてもよい。制御回路18の機能は、例えば、適切にプログラムされた1つ又は複数のプログラム可能コンピュータ、及び/又は所望の機能を提供するように構成されている適切に構成された1つ又は複数の特定用途向け集積回路(複数可)/回路(複数可)/チップ(複数可)/チップセット(複数可)を用いて、様々な異なる態様で提供できることが理解されよう。
【0035】
図2は、カートリッジ2の分解概略斜視図(長手方向軸線Lに沿って分解されている)である。カートリッジ2は、ハウジング部分32と、空気チャネルシール34と、隔壁要素36と、出口管38と、気化器/加熱要素40と、エアロゾル化可能材料移送要素42と、プラグ44と、接触電極46を有するエンドキャップ48とを備える。
図3~
図6は、より詳細にこれらの構成要素のいくつかを概略的に表す。
【0036】
図3Aは、ハウジング部分32が最も薄いところでの、長手方向軸線Lに沿ってのハウジング部分32の概略切断図である。
図3Bは、ハウジング部分32が最も幅広いところでの、長手方向軸線Lに沿ってのハウジング部分32の概略切断図である。
図3Cは、長手方向軸線Lに沿ってのハウジング部分の、インターフェース端部54からの(すなわち、
図3A及び
図3Bの向きで下から見た)概略図である。
【0037】
図4Aは、隔壁要素36を下から見た概略斜視図である。
図4Bは、下から見た隔壁要素36の上部部分の概略断面図である。
【0038】
図5Aは、上からのプラグ44の概略斜視図であり、
図5Bは、下からのプラグ44の概略斜視図である。
図5Cは、カートリッジのマウスピース端部52から見た(すなわち、
図1及び
図2の向きに関して上から見た)長手方向軸線Lに沿ってのプラグ44の概略図である。
【0039】
図6Aは、エンドキャップ48の上からの概略斜視図である。
図6Bは、カートリッジのマウスピース端部52から(すなわち、上から)見た長手方向軸線Lに沿ってのエンドキャップ48の概略図である。
【0040】
この例のハウジング部分32は、ハウジング外壁64及びハウジング内側管62を備え、それらはこの例ではポリプロピレンの単一の成形体から形成される。ハウジング外壁64は、カートリッジ2の外観を画定し、ハウジング内側管62は、カートリッジを通る空気チャネルの一部を画定する。ハウジング部分は、カートリッジのインターフェース端部54で開き、カートリッジのマウスピース端部52では、ハウジング内側管62と流体連通しているマウスピース33から、マウスピース開口部/エアロゾル出口60を除いて、閉じている。ハウジング部分32は、側壁に、カートリッジのための空気入口50を提供する開口部を有する。この例における空気入口50は、約2mm2の面積を有する。ハウジング部分32の外壁64の外面は、カートリッジとエアロゾル供給デバイスとの間に解除可能な機械的係合を提供するために、レセプタクル8を画定するレセプタクル壁12の内面の対応する戻止め部と係合する上述の突起56を含む。ハウジング部の外壁64の内面は、カートリッジが組み立てられるときに隔壁要素36を長手方向軸線Lに沿って位置決めするための当接式ストッパを提供するように機能するさらなる突起66を含む。ハウジング部分32の外壁64は、ラッチ凹部68を提供する穴をさらに備え、かかるラッチ凹部68は、カートリッジが組み立てられるときにエンドキャップをハウジング部分に固定するために、エンドキャップにおける対応するラッチ凸部70を受容するように配置されている。
【0041】
ハウジング部分32の外壁64は、空気入口50と流体連通する間隙76を画定する二重壁セクション74を含む。間隙76は、カートリッジを通る空気チャネルの一部を形成する。この例では、ハウジング部分32の二重壁セクション74は、間隙が、長手方向軸線に対して平行にハウジング外壁64内で延びる空気チャネルを画定し、長手方向軸線に対して垂直な面内の断面が約3mm2であるように配置されている。ハウジング部分の二重壁セクションによって画定される空気チャネル76の間隙/部分は、ハウジング部分32の開口端部まで下方に延びる。
【0042】
空気チャネルシール34は、貫通穴80を有する略管形態のシリコーン成形体である。空気チャネルシール34の外壁は、環状の隆起部84及び上部カラー82を含む。空気チャネルシール34の内壁も環状の隆起部を含むが、それらは
図2では見えない。カートリッジが組み立てられると、空気チャネルシール34は、ハウジング内側管62の一端が部分的に空気チャネルシール34の貫通穴80内に延びている状態でハウジング内側管62に取り付けられる。空気チャネルシールの貫通穴80は、空気チャネルシールの弛緩状態で約5.8mmの直径を有するが、ハウジング内側管62の端部は約6.2mmの直径を有し、それにより、空気チャネルシール34がハウジング内側管62を受け入れるように伸張されるとシールが形成される。このシールは、空気チャネルシール34の内面の隆起部によって助長される。
【0043】
出口管38は、例えばANSI304ステンレス鋼又はポリプロピレンから作られた管状セクションを備え、その内径は約8.6mmであり、壁厚は約0.2mmである。出口管38の底部端部は、直径方向に互いに対向する1対のスロット88を含み、各スロットの端部は半円形凹部90を有する。カートリッジが組み立てられると、出口管38は空気チャネルシール34の外面に装着される。空気チャネルシールの外径は、空気チャネルシールの弛緩状態で約9.0mmであり、それにより、空気チャネルシール34が圧縮されて出口管38の内側に嵌合するとシールが形成される。このシールは、空気チャネルシール34の外面の隆起部84によって促進される。空気チャネルシール34のカラー80は、出口管38のためのストッパになる。
【0044】
エアロゾル化可能材料移送要素42は毛細管ウィックを備え、気化器(エアロゾル生成器)40は、毛細管ウィックの周りに巻かれた抵抗線ヒータを備える。毛細管ウィックの周りに巻かれた抵抗線の部分に加えて、気化器は電気リード線41を備え、この電気リード線41は、プラグ44の貫通穴を通ってエンドキャップ54に取り付けられた接触電極46に至り、それにより、カートリッジがエアロゾル供給デバイスに接続されるときに確立される電気的インターフェースを介して、気化器に電力を供給することが可能になる。気化器のリード線41は、毛細管ウィックの周りに巻かれた抵抗線と同じ材料を含んでもよく、又は毛細管ウィックの周りに巻かれた抵抗線に接続された異なる材料(例えば、より低い抵抗材料)を含んでもよい。この例では、ヒータコイル40はニッケル鉄合金ワイヤを含み、ウィック42はガラス繊維束を含む。気化器及びエアロゾル化可能材料移送要素は、任意の従来の技術に従って設けられてもよく、様々な形態及び/又は様々な材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施態様では、ウィックは繊維状又は固体のセラミック材料を含んでもよく、ヒータは様々な合金を含んでもよい。他の例では、ヒータ及びウィックは、例えば多孔質材料及び抵抗性のある材料の形態で組み合わされてもよい。より一般には、特定の性質のエアロゾル化可能材料移送要素及び気化器は、本明細書において記載される原理にとって最重要ではないことが理解されよう。
【0045】
カートリッジが組み立てられると、ウィック42は出口管38の半円形凹部90内に受容され、その結果、周りに加熱コイルが巻かれたウィックの中央部分は出口管の内側になり、一方、ウィックの端部部分は出口管38の外側になる。
【0046】
この例のプラグ44は、シリコーンの単一の成形体からなり、弾性を有してもよい。プラグは、基部部分100を備え、外壁102が基部部分100から上方に(すなわち、カートリッジのマウスピース端部に向かって)延びる。プラグは内壁104をさらに備え、この内壁104は、基部部分100から上方に延び、かつ基部部分100を通る貫通穴106を取り囲む。
【0047】
プラグ44の外壁102は、カートリッジが組み立てられると、プラグイン44がハウジング部分32とシールを形成するように、ハウジング部分32の内面に適合する。プラグ44の内壁104は、カートリッジが組み立てられると、プラグ44も出口管38とシールを形成するように、出口管38の内面に適合する。内壁104は、直径方向に互いに対向する1対のスロット108を含み、各スロットの端部は半円形凹部110を有する。内壁104内の各スロットの底部から外方に(すなわち、カートリッジの長手方向軸線から離れる方向に)延びるのはクレードルセクション112であり、これはカートリッジが組み立てられるとエアロゾル化可能材料移送要素42のセクションを受容するように形作られる。プラグ44の内壁によって設けられたスロット108及び半円形凹部110と、出口管38のスロット88及び半円形凹部90とは、整列され、それによって、出口管38のスロット88はクレードル112のうちのそれぞれ1つを収容し、出口管及びプラグのそれぞれの半円形凹部が協働してエアロゾル化可能材料移送要素が通る穴を画定する。エアロゾル化可能材料移送要素が通る半円形凹部によって設けられた穴のサイズは、エアロゾル化可能材料移送要素のサイズ及び形状に緊密に対応するが、わずかに小さいため、プラグ44の弾性によってある程度押し縮められる。これにより、エアロゾル化可能材料が毛細管作用によってエアロゾル化可能材料移送要素に沿って移送されることが可能になり、その間、毛細管作用によっては移送されないエアロゾル化可能材料が開口部を通過することができる程度を制限する。上述したように、プラグ44は、カートリッジが組み立てられるときに気化器の接触リード線41が通る基部部分100のさらなる開口部114を含む。プラグの基部部分の底部は、基部部分の底部の残りの面とエンドキャップ48との間のオフセットを維持するスペーサ116を含む。これらのスペーサ116は、気化器用の電気接触リード線41が通る開口部114を含む。
【0048】
エンドキャップ48は、1対の金メッキ銅電極ポスト46が取り付けられているポリプロピレン成形体からなる。
【0049】
エンドキャップの底部側の電極ポスト44の端部は、エンドキャップ48によって提供されるカートリッジのインターフェース端部54と面一であるように近い。それらは電極の部分であり、そこに、カートリッジ2が組み立てられてエアロゾル供給デバイス4に接続されると、エアロゾル供給デバイス4における対応して整列されたばね式接触子が接続する。カートリッジの内側の電極ポストの端部は、エンドキャップ48から離れる方向に延び、接触リード線41が通るプラグ44の穴114内へ延びる。電極ポストは、穴114に対してわずかにサイズが大きく、プラグの穴114への挿入を容易にするためにそれらの上部端部に面取り部を含み、プラグによって気化器の接触リード線との加圧接触状態が維持される。
【0050】
エンドキャップは、基部セクション124と、ハウジング部分32の内面に適合する直立壁120とを有する。エンドキャップ48の直立壁120はハウジング部分32内に挿入され、それにより、カートリッジが組み立てられると、ラッチ凸部70はハウジング部分32のラッチ凹部68と係合してエンドキャップ48をハウジング部分にスナップ嵌めする。エンドキャップ48の直立壁120の上部はプラグ44の周縁部分に当接し、プラグのスペーサ116の下面もまたプラグの基部セクション124に当接し、それにより、エンドキャップ48は、ハウジング部分に取り付けられると、弾性部分44を押圧してそれをわずかに圧縮した状態に維持する。
【0051】
エンドキャップ48の基部部分124は、カートリッジのインターフェース端部でのハウジング部分の外壁の厚さに対応する厚さを有する、直立壁112の基部を越える周縁リップ126を含む。エンドキャップはまた、直立した位置決めピン122を含み、直立した位置決めピン122は、プラグの対応する位置決め穴128と整列して、組立て中におけるそれらの相対的な配置を確立するのに役立つ。
【0052】
隔壁要素36は、ポリプロピレンの単一の成形体からなり、隔壁130と、隔壁130からカートリッジのインターフェース端部に向かう方向の凸部によって形成されたカラー132とを含む。隔壁要素36は、出口管38が通る中央開口部134を有する(すなわち、隔壁は、出口管38の周りに配置される)。いくつかの実施形態では、隔壁要素36は、出口管38と一体的に形成されてもよい。カートリッジが組み立てられると、プラグ44の外壁102の上面が隔壁130の下面と係合し、隔壁130の上面がハウジング部分32の外壁64の内面の突起66と係合する。したがって、隔壁130は、プラグがハウジング部分32内に押し込まれ過ぎるのを防止し、すなわち、隔壁130は、ハウジング部分の突起66によりカートリッジの長手方向軸線に沿って固定的に配置され、したがって、押し付けられる固定面をプラグに提供する。隔壁からの凸部によって形成されるカラー132は、プラグ44の外壁102の内面における対応する凹部と係合する第1の対の互いに対向する凸部/舌部134を含む。隔壁130からの突起は、カートリッジが組み立てられてエアロゾル化可能材料移送要素が通る開口部をさらに画定するときに、部分44内のクレードルセクション112の対応するものと係合するように構成された1対のクレードルセクション136をさらに提供する。
【0053】
カートリッジ2が組み立てられると、空気入口50からカートリッジを通ってエアロゾル出口60に延びる空気チャネルが形成される。ハウジング部分32の側壁の空気入口50から開始して、空気チャネルの第1のセクションが、ハウジング部分32の外壁64の二重壁セクション74によって形成された間隙76によって提供され、空気入口50からカートリッジのインターフェース端部54に向かって延び、プラグ44を越える。空気チャネルの第2の部分は、プラグ44の基部とエンドキャップ48との間の間隙によって提供される。空気チャネルの第3の部分は、プラグ44を通る穴106によって提供される。空気チャネルの第4の部分は、プラグの内壁104内の領域、及び気化器40の周りの出口管によって提供される。空気チャネルのこの第4の部分は、エアロゾル/エアロゾル生成領域とも呼ばれることがあり、使用中にエアロゾルが生成される主要な領域である。空気入口50からエアロゾル生成領域までの空気チャネルは、空気チャネルの空気入口セクションと呼ばれることがある。空気チャネルの第5の部分は、出口管38の残りの部分によって提供される。空気チャネルの第6の部分は、空気チャネルをエアロゾル出口60につなぐ外側ハウジング内側管62によって形成され、これはマウスピース33の端部に配置される。エアロゾル生成領域からエアロゾル出口となる空気チャネルは、空気チャネルのエアロゾル出口セクションと呼ばれることがある。
【0054】
また、カートリッジが組み立てられると、エアロゾル化可能材料のためのリザーバ31が、空気チャネルの外側及びハウジング部分32の内側の空間によって形成される。これは、製造中に、例えば後でシールされる充填穴を通して、又は他の手段によって充填されてもよい。エアロゾル化可能材料の特定の性質は、例えばエアロゾル化可能材料の組成物の観点において、本明細書において記載される原理にとって最重要ではなく、一般に、電子タバコに通常使用されるタイプの任意の従来のエアロゾル化可能材料が使用されてもよい。本開示は、エアロゾル化可能材料としての液体を指し、これは上述のように従来のeリキッドとしてもよい。しかしながら、本開示の原理では、流動する能力を有しかつ液体、ゲル、又は固体を含み得る任意のエアロゾル化可能材料に適用され、固体の場合、複数の固体粒子は、バルクとみなされる場合に流動する能力を有すると考えてもよい。
【0055】
リザーバは、プラグ44によってカートリッジのインターフェース端部で閉じられる。リザーバは、空気チャネルとプラグの外壁との間に形成された空間内に、隔壁130の上方の第1の領域と、隔壁130の下方の第2の領域とを含む。エアロゾル化可能材料移送要素(毛細管ウィック)42は、上述したように互いに係合するプラグ44及び出口管38の半円形凹部108、90、並びにプラグ44及び隔壁要素36のクレードルセクション112、136によって提供される空気チャネルの壁の開口部を通る。したがって、エアロゾル化可能材料移送要素の端部は、リザーバの第2の領域内に延び、そこからエアロゾル化可能材料を空気チャネルの開口部を通して気化器40に引き込み、その後気化させる。
【0056】
通常の使用の際、カートリッジ2はエアロゾル供給デバイス4に結合され、エアロゾル供給デバイスが作動されて、電力がエンドキャップ48内の接触電極46を介してカートリッジに供給される。その後、電力は接続リード線41を介して気化器40に流れる。したがって、気化器は電気的に加熱され、それにより、気化器の近傍でエアロゾル化可能材料移送要素からのエアロゾル化可能材料の一部分が気化される。これにより、空気路のエアロゾル生成領域内にエアロゾルが生成される。エアロゾル化可能材料移送要素から気化されたエアロゾル化可能材料は、毛細管作用によってリザーバから引き出されたより多くのエアロゾル化可能材料に置換される。気化器が作動している間、ユーザはカートリッジのマウスピース端部52を吸う。これにより、どのエアロゾル供給デバイス空気入口14がカートリッジの空気入口50と整列していても、空気が引き込まれる(カートリッジがエアロゾル供給デバイスレセプタクル8に挿入された向きに依存する)。次いで、空気は、空気入口50を通ってカートリッジに入り、ハウジング部分32の二重壁セクション74の間隙76に沿って通過し、プラグ44とエンドキャップ48との間を通過した後、プラグ44の基部部分100の穴106を通って、気化器40を取り囲むエアロゾル生成領域に入る。入ってくる空気は、気化器から生成されたエアロゾルと混合して凝縮エアロゾルを形成し、凝縮エアロゾルはその後、出口管38及びハウジング部分内側62に沿って引き込まれた後、ユーザ吸入のためにマウスピース出口/エアロゾル出口60を通って流出する。
【0057】
上記の
図1~
図6Bからは、本開示の文脈での使用に適したエアロゾルを生成するように構成されたエアロゾル供給システム1の可能な実施形態の構成を(潜在的に他の形態のエアロゾル供給システムと共に)見ることができる。
【0058】
ここで
図7~
図9を参照すると、いくつかの実施形態によれば、本開示はまた、少なくとも部分的に音声制御されるように構成されたエアロゾル供給システム(例えば、
図1~
図6Bに示すようなエアロゾル供給システム1に基づくことができるが、エアロゾルを生成することができる限り、他の形態のエアロゾル供給システムも明らかに使用することができる)を提供する。
【0059】
したがって、一般的なレベルでは、エアロゾルを生成するための(音声制御型)エアロゾル供給システムが、本開示のいくつかの実施形態に従って本明細書で提供され、このエアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システム1のユーザの音声を検出するために、マイクロフォン97を備えるセンサ95を備える。この態様では、エアロゾル供給システム1は、さらに、センサ95からセンサデータを受信し、センサデータが所定の基準を満たすか否かをセンサデータから判定し、次いでそのセンサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答してエアロゾル供給システム1の動作を実行するように構成された制御回路18を備えてもよい。
【0060】
したがって、この構成により、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1のユーザからの適切な音声コマンド又は発話に応答して、エアロゾル供給システム1の動作、例えば単にエアロゾル供給システム1からエアロゾル生成器40に電力を供給する動作、及び/又はエアロゾル供給システム1からエアロゾルを生成することを含む動作を含み得るエアロゾル供給システム1の動作を可能にするように構成することができる。
【0061】
いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、所定の基準が指定されることを可能にするために、エアロゾル供給システムの動作を実行する前に、ある動作モードで動作するように構成されてもよい。そのような動作モードは、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1のユーザがアクセスすることができる「初期」動作モード又は「設定」動作モードと呼ばれ、後述するように、ユーザがそれら及びそれらの音声パターンに対して所定の基準をより効果的に調整することを可能にすることができる。
【0062】
したがって、この態様では、この初期/設定動作モードの存在により、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1の近くにいる他の人による発話又は音声パターンの結果として偶発的に動作するのとは対照的に、エアロゾル供給システムの特定の意図されたユーザのコマンド又は音声パターンに応答してのみ動作するよう、より良好にカスタマイズされ得る。
【0063】
したがって、上記に鑑みれば、上記の所定の基準に関して、いくつかの実施形態によれば、所定の基準は、発声された所定の発話を示すセンサデータを含んでもよい。本明細書で使用される発話という用語は、エアロゾル供給システム1のユーザによって発せられる単語、文又は何らかの他の音声などのフレーズを意味するものとして理解され得る。したがって、この態様では、所定の基準が、所定の発話が発声されたことを示すセンサデータを含む限り、所定の発話は、所定のフレーズが発声されたことを示すことができる。
【0064】
そのような所定の発話がどのようなものであり得るかに関しては、これは、「パフ」(
図8Aの実施形態に示される)「オン」、「オフ」(
図8Bの実施形態に示される)、「より多くの電力を」、「より少ない電力を」というフレーズの発話、又は「私の声が私のパスワードです」などのユーザによって事前に指定された何らかの他の発話のような、エアロゾル供給システム1の制御回路18にプログラムされる任意の発話であり得ることが理解されよう。
【0065】
上記に留意すれば、エアロゾル供給システム1は、音声作動されるように構成され得るエアロゾル供給システムの任意の所与の動作に対して所定の発話が何であるべきかをユーザが指定できるように構成されてもよいことを理解されたい。したがって、この態様では、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、所定の発話が指定されることを可能にするために動作モードで動作するように構成されてもよく、その場合、制御回路18は、エアロゾル供給システム1が動作モードで動作している間に、エアロゾル供給システム1のユーザに発話を指定するように指示するための信号を出力するように構成される。この態様では、ユーザが発話を指定すると、制御回路18は、次いで、発話に関するオーディオデータなどのデータを含むセンサ95(及び/又はマイクロフォン97)から発話データを受信してもよい。
【0066】
データがセンサ95から受信されると、制御回路18は、次いで、エアロゾル供給システム1のメモリに記憶されている音声認識ソフトウェア又は音声テキスト化ソフトウェアを使用して、発話データからユーザによって発声された発話を判定し、その後、このことから、所定の発話を判定された発話として指定してもよい。
【0067】
したがって、一連の例として、この機能を説明するために、特定の実施形態によれば、ユーザは、いつエアロゾル供給システム1がエアロゾル生成器40を動作させるかの制御を担う所定の基準を指定することを望む場合もあり得る。したがって、この態様では、ユーザは、初期/設定動作モードを使用して、「パフ」という所定の発話をこの所定の基準/動作に割り当ててもよい。この態様では、動作モードでエアロゾル供給システム1を操作するユーザを通して、制御回路18がユーザに発話を指定するように指示するための信号を出力することに応答して、ユーザは続いて発話「パフ」を発声してもよい。この態様では、先に進んでエアロゾル供給システム1のエアロゾル生成器40を動作させるために、又はエアロゾル供給システム1のエアロゾル生成器40の動作に異なる発話が割り当てられるまで(この特定の動作のために動作モードを再び繰り返すことによって)、ユーザは、次いで、単にエアロゾル供給システム1の近くで発話「パフ」を発声する必要があるとしてもよい。
【0068】
エアロゾル供給システム1の上記の機能を参照すると、エアロゾル供給システムの特定の動作に対するユーザからの特定の発話を指定するこの能力は、エアロゾル供給システムの任意の必要な1つ又は複数の動作に適用可能であり得ることが理解されよう。
【0069】
したがって、この態様では、エアロゾル供給システムの複数の動作が音声制御されるように構成されるいくつかの実施形態によれば、制御回路18は、エアロゾル供給システム1が動作モードで動作している間に、音声制御されるように構成されているエアロゾル供給システムの各動作について特定の/それぞれの発話を指定するようにユーザにシステム的に指示するように構成されてもよい。したがって、この態様では、一般的なレベルで、本開示はまた、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するためのマイクロフォンを備えるセンサを備えるエアロゾル供給システムを提供してもよく、かかるエアロゾル供給システムは、センサからセンサデータを受信し、センサデータから、センサデータが複数の所定の基準のうちの1つを満たすか否かを判定し、センサデータが複数の所定の基準から所定の基準を満たすと判定することに応答して、複数の所定の基準のうちの1つに割り当てられたエアロゾル供給システムの動作を実行するように構成された制御回路をさらに備える。
【0070】
したがって、この態様では、そのような実施形態によれば、エアロゾル供給システムは、いくつかのより狭い実施形態において、エアロゾル供給システムの動作を実行する前に、(エアロゾル供給システムのそれぞれの様々な動作の各々について)所定の基準のそれぞれが指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されてもよい。
【0071】
これらの(複数の)所定の基準がどのように指定され得るかに関して、エアロゾル供給システムは、所定の基準の各々がいくつかの場合において動作モードの一部として順次指定されることを可能にするように構成されてもよいことが考えられる。例えば、これは、エアロゾル供給システムからの第1の動作のための特定の発話を指定するために必要なユーザ対話ステップを実行し、次いで、その動作が音声制御されるように構成されているエアロゾル供給システムからの残りの動作のための動作モードの一部としてこれらのユーザ対話ステップを繰り返すという動作モードによって達成され得る。
【0072】
或いは、いくつかの実施形態によれば、動作モードの一部として所定の基準のそれぞれを繰り返すのではなく、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1のその動作又は各動作が指定されることを可能にするために、入力ボタン20などのユーザ入力デバイス、又はエアロゾル供給システム1からのタッチ感知ディスプレイ99を備えてもよい。この態様では、動作モードの前に、及び/又は動作モードの一部として、いくつかの特定の実施形態によるエアロゾル供給システム1は、ユーザが、ユーザ入力デバイス20、99を使用して、動作モードにおいて指定されるべき所定の基準を選択することを可能にするように構成されてもよい。この態様では、エアロゾル供給システム1のユーザは、エアロゾル供給システム1の特定の動作について1つの所定の基準のみを指定/変更することを望むだけであれば、動作モードの一部として(エアロゾル供給システムのそれぞれの様々な動作のすべてについて)所定の基準のすべてを繰り返し、又は指定することは必ずしも必要ない。
【0073】
完全性のためにも、任意のユーザ入力デバイスが使用される限り、このユーザ入力デバイスは、任意の所定の発話又はそこからの所定のフレーズなどの所定の基準がユーザによって入力されることを可能にするために、同様に使用されてもよいことが理解されよう。この態様では、動作モードの一部として特定の所定の発話又は所定のフレーズを発する必要はなく、代わりに、ユーザは、特定の所定の発話又は所定のフレーズ(例えば、「パフ」という単語)をユーザ入力デバイス99に単にタイプ入力/挿入してもよい。この態様では、次いで、センサ95からのセンサデータが、この所定の発話(例えば、「パフ」という単語)が発声されたことを示すものとして制御回路18によって判定されると、制御回路18は、この所定の発話に関連付けられた動作を実行してもよい。
【0074】
さらにまた、任意のユーザ入力デバイスが使用される限り、このユーザ入力デバイスは、ユーザ入力デバイスを通して指定される任意の所定の基準に対するエアロゾル供給システムの動作を可能にするために、同様に使用されてもよいことが理解されよう。この態様では、動作モードの前に、又は動作モードの一部として、ユーザ入力デバイスは、動作モードの一部として指定されるべき特定の所定の基準に関連付け/ペアリングされるべきエアロゾル供給システムの動作(例えば、エアロゾル供給システムをオンにする動作、又はエアロゾル供給システムからエアロゾル生成器40を動作させるための異なる動作、又はエアロゾル供給システム1をオフにするためのさらに別の動作)を選択するために用いられてもよい。
【0075】
しかしながら、同様に、いくつかの実施形態によれば、動作モードの一部として指定されるべき特定の所定の基準に関連付け/ペアリングされるべきエアロゾル供給システム1の動作を選択するためにユーザ入力デバイスを使用する必要はなく、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムは、所定の基準が指定されるべき動作モードをユーザが口頭で指定/発声することによって、センサ95又はマイクロフォン97を介してエアロゾル供給システムの動作が指定されることを可能にするように構成されてもよい。
【0076】
したがって、上記から、エアロゾル供給システム1からの動作モードは、エアロゾル供給システムの任意の所与の動作に関連する任意の/それぞれの所与の所定の基準が、ユーザが動作モードの一部としてそのように指定する特定の発話に指定されることを可能にし、したがって、エアロゾル供給システムのそのような動作の各々が、エアロゾル供給システム1のユーザではない人によって偶発的に音声作動される可能性を低減するために使用され得ることが分かるであろう。
【0077】
これに鑑みて、いくつかの関連する実施形態によれば、任意の所定の基準は、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンを示すセンサデータを含んでもよい。この態様では、エアロゾル供給システム1は、制御回路がエアロゾル供給システム1から関連の動作を実行するための特定の発話(特定の単語又はフレーズなど)をユーザが指定することのみを必然的に要求するのとは対照的に、ユーザの音声パターンが認識されることを要求するように構成されてもよい。
【0078】
そのような音声パターンの実施形態が採用される場合、動作モードは、この動作モードにおいて制御回路18がエアロゾル供給システムのユーザに発話を指定するように指示するための信号を出力するように再度構成されてもよく、その結果、制御回路は、センサ95から、発話に関するデータを含む発話データを受信する。しかしながら、これらの後者の実施形態では、必ずしも発話データから発話(例えば、「パフ」という単語)を判定するように構成されるのではなく、制御回路は、追加的/代替的に、発話データから音声パターンを判定し、その後、音声パターンを、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンであるものとして指定するようにさらに構成されてもよい。
【0079】
したがって、これらの後者の実施形態では、エアロゾル供給システム1のメモリに記憶された音声認識/プロファイリングソフトウェア(Amazon(登録商標)が所有するAlexa(登録商標)システムで使用される音声プロファイリングソフトウェアなど)を使用することによって、制御回路18は、発話データから特定の音声パターンが判定された場合にのみエアロゾル供給システム1の動作を可能にするように構成されてもよい。したがって、例えば、動作モードの一部として、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンとして「ピーター(Peter)」という音声パターンが指定されている場合、別のユーザ(例えば、「ナイジェル(Nigel)」又は「トレーシー(Tracey)」)が後でエアロゾル供給システム1を操作しようとするとき、この別のユーザについての別の音声パターン(「ナイジェル」又は「トレーシー」)は、所定の許可されたユーザプロファイル(すなわち、「ピーター」に関連するユーザプロファイル)からの音声パターンと一致しない。したがって、制御回路18は、異なるユーザ(「ナイジェル」又は「トレーシー」)に対してはエアロゾル供給システム1の動作を実行しない。したがって、この態様では、制御回路18は、エアロゾル供給システムの機能を、許可されたユーザ(又は所定以上の許可されたユーザプロファイルが使用される場合のユーザ)のみに制限することができる。
【0080】
本明細書に記載されるエアロゾル供給システム1の任意の偶発的な音声作動をさらに抑制するのを助けるために、いくつかの実施形態によれば、
図9に示す特定の実施形態に関して最もよく示されているように、エアロゾル供給システムの任意の所与の動作が実行されることを可能にするために2要素入力プロセスが必要とされてもよい。したがって、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1からの制御回路18は、i)センサデータが所定の基準を満たしていること、及びii)エアロゾル供給システム1からのアクチュエータ98が動作していること、という両方の判定に応答してのみ、エアロゾル供給システム1に対する動作を実行するように構成されてもよい。この態様では、ユーザがこの所定の基準に関連する特定の発話(例えば、前述の実施形態のいくつかに関連して「パフ」という単語)を、例えばユーザが行っている何らかの他の会話の一部としてこの発話が現れることよるなどして、誤って発する可能性がある限り、この発話だけを発することによっては、制御回路18はエアロゾル供給システム1に対する動作を実行させない。
【0081】
エアロゾル供給システム1からのそのようなアクチュエータ98がどのようなものであり得るかに関して、これは概念的にはいくつかの様々なものから構成される可能性があることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態によれば、このアクチュエータ98は、タッチセンサ又は静電容量センサを含んでもよい。同様に、いくつかの実施形態によれば、アクチュエータ98は、アクチュエータが動作しない第1の位置と、アクチュエータが動作する第2の位置との間で可動であってもよい。この態様では、特定の実施形態において、アクチュエータは(例えば、摺動可能なスイッチの一部として)第1の位置と第2の位置との間で切り替えられてもよい。さらにまた、
図9の実施形態に示すようないくつかの実施形態によれば、アクチュエータ98は、ユーザ入力ボタン20及び/又はタッチ感知ディスプレイ99などのユーザ入力デバイスを好適に備えることができる。
【0082】
したがって、これらの実施形態を参照すると、エアロゾル供給システム1からの制御回路18は、i)センサデータが所定の基準を満たしていること、ii)エアロゾル供給システム1からのアクチュエータ20、98Bが動作していること、という両方の判定に応答してのみ、エアロゾル供給システムに対する動作を実行するように構成される場合、これらの場合にエアロゾル供給システム1の動作をさらに制御するために、いくつかの実施形態(例えば、動作がエアロゾル供給システム1からエアロゾル生成器40に電力を供給することを含むいくつかの実施形態など)によれば、制御回路18は、アクチュエータ20、98Bがもはや動作していないと制御回路18が判定したならばすぐに、動作を停止するように構成されてもよい。この場合、例えばアクチュエータ20、98が上記の第2の位置から上記の第1の位置に向かって付勢される実施形態において、ユーザがアクチュエータ20、98B上の圧力(P)を解放するとすぐに、アクチュエータ20、98Bは第1の位置に戻り、したがって、制御回路18がエアロゾル供給システムの動作(これは、例えば、エアロゾル供給システム1のエアロゾル生成器40に電力を供給するための特定の動作であり得る)を停止させてもよい。
【0083】
アクチュエータ98が使用される上記の特定の実施形態にかかわらず、このアクチュエータ98はまた、センサ95を動作させるための機構98Aを許容すべく他の実施形態において使用され得ることを理解されたい。この態様では、アクチュエータ98Aが動作されない限り、これによりセンサ95が動作されなくなり、したがって、エアロゾル供給システム1における任意の音声作動能力が無効になり得る。そのような実施形態では、エアロゾル供給システム1は、例えばユーザ入力ボタン20を使用して、
図1~
図6Bの実施形態を参照して説明した動作のように、手動で作動されるようにさらに構成されてもよい。したがって、これらの実施形態によれば、アクチュエータ98、98Aの存在によって、エアロゾル供給システム1が(センサ95を使用して)音声制御されるように動作可能である第1の動作モード(
図9の実施形態におけるアクチュエータ98Aの位置P1)と、エアロゾル供給システム1が音声制御されるように動作可能でない(及び/又は単にユーザ入力ボタン20の押下に応答してエアロゾルを生成するように動作可能である)第2の動作モード(
図9の実施形態におけるアクチュエータ98Aの位置P2)との間でエアロゾル供給システムが切り替わることが可能になり得る。そのような機能は、例えば、エアロゾル供給システム1が無音を必要とする領域で動作するように意図されている場合、及び/又は、逆に、(例えば、コンサートにおいて)周囲ノイズが多すぎて制御回路18がこの周囲ノイズの中でユーザによって発せられた任意の特定の発話をセンサデータから識別することができない場合に、特に有用であり得る。
【0084】
アクチュエータ98が使用される上記の実施形態にかかわらず、センサ95が動作することを可能にするための異なる/別個の機構、及び/又はエアロゾル供給システム1の動作を実行するように制御回路18に指示するための異なる/別個の機構を許容するために、アクチュエータ98を他の実施形態で追加的/代替的に使用することができることを理解されたい。例えば、アクチュエータ98、98Bは、動作が実行され得るように操作されるよう構成されてもよい。この態様では、ユーザは、エアロゾル供給システムの動作を実行するための2つの別個の機構、すなわち、アクチュエータ(これは、例えば、ユーザ入力ボタン20、98Bとすることができる)を手動で動作させるための、及び/又は、センサ95及び本明細書で説明されたエアロゾル供給システム1用の音声作動機構の使用による2つの別個の機構を有してもよい。この場合もまた、これらの実施形態によれば、アクチュエータ98の存在によって、エアロゾル供給システム1の操作性を向上させることができる。
【0085】
したがって、上記を考慮すると、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムが記載されており、このエアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するための、マイクロフォンを備えるセンサを備え、また、このエアロゾル供給システムは制御回路をさらに備え、制御回路は、
・センサからセンサデータを受信し、
・センサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
・センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答して、エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成され、
・エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムの動作を実行する前に、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成される。
【0086】
また、エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するためのエアロゾル供給デバイスも記載されており、エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、エアロゾル供給デバイスは制御回路をさらに備え、制御回路は、
・センサからセンサデータを受信し、
・センサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
・センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答してエアロゾル供給デバイスの動作を実行する、
ように構成され、
・エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル供給デバイスの動作を実行する前に、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成される。
【0087】
また、エアロゾル供給デバイスにおいて動作を実行する方法も記載されており、この方法は、
・エアロゾル供給デバイスからの制御回路が、所定の基準が指定されることを可能にするための動作モードでエアロゾル供給システムを動作させるステップと、
・制御回路が、エアロゾル供給デバイスのユーザの音声を検出するために、エアロゾル供給システムからの、マイクロフォンを備えるセンサからセンサデータを受信するステップと、
・制御回路が、センサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定するステップと、
・制御回路が、センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答して、エアロゾル供給システムの動作を実行するステップと、
を含む。
【0088】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システム1も記載されており、このエアロゾル供給システム1は、エアロゾル供給システム1のユーザの音声を検出するために、マイクロフォン97を備えるセンサ95を備える。エアロゾル供給システムは制御回路16をさらに備え、制御回路16は、センサからセンサデータを受信し、センサデータから、センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、センサデータが所定の基準を満たすと判定することに応答して、エアロゾル供給システム1の動作を実行するように構成される。したがって、音声制御型又は音声作動型のエアロゾル供給システム1が提供され得る。エアロゾル供給システム1はまた、エアロゾル供給システム1の動作を実行する前に、所定の基準が事前に指定されることを可能にするために、初期動作モード又は設定動作モードで動作するように構成される。
【0089】
また、本明細書では、以下に列挙した条項において特定される実施形態も提供される。
[条項1]
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、
前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するための、マイクロフォンを備えるセンサと、
アクチュエータと、
制御回路であり、
センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及びii)前記アクチュエータが動作していることの両方を判定することに応答してのみ、エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成された制御回路と、
を備える、エアロゾル供給システム。
[条項2]
前記制御回路が、前記アクチュエータが動作していないと判定するとすぐに前記動作を停止するように構成されている、条項1に記載のエアロゾル供給システム。
[条項3]
前記アクチュエータがタッチセンサを備える、条項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
[条項4]
前記アクチュエータが容量センサを備える、条項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項5]
前記アクチュエータが、前記アクチュエータが動作しない第1の位置と、前記アクチュエータが動作する第2の位置との間で可動である、条項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項6]
前記アクチュエータが前記第1の位置に向かって付勢される、条項5に記載のエアロゾル供給システム。
[条項7]
前記動作が、前記エアロゾル供給システムからエアロゾル生成器に電力を供給することを含む、条項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項8]
前記動作が、前記エアロゾル供給システムからエアロゾルを生成することを含む、条項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項9]
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給システムの使用時に、前記エアロゾル生成材料がエアロゾル化されることを可能にするために、前記消耗品を取外し可能に受容するように構成されている、条項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項10]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの動作を実行する前に、前記所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されている、条項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項11]
前記所定の基準が、所定の発話が発声されたことを示すセンサデータを含む、条項10に記載のエアロゾル供給システム。
[条項12]
前記所定の発話が、発声された所定のフレーズを示すものである、条項11に記載のエアロゾル供給システム。
[条項13]
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の発話が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記発話を判定し、
前記所定の発話を、判定された発話であるとして指定する、
ように構成されている、条項11又は12に記載のエアロゾル供給システム。
[条項14]
前記所定の基準が、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンを示すセンサデータを含む、条項10~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項15]
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンが指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記音声パターンを判定し、
前記音声パターンを、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンであるとして指定する、
ように構成されている、条項14に記載のエアロゾル供給システム。
[条項16]
前記エアロゾル供給システムが、前記発話が所定のフレーズとして指定されることを可能にするようにさらに構成されている、少なくとも条項13又は15にさらに従属する場合の、条項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項17]
前記エアロゾル供給システムが、前記所定のフレーズが入力されることを可能にするために、ユーザ入力デバイスを備える、条項16に記載のエアロゾル供給システム。
[条項18]
前記ユーザ入力デバイスがタッチ感知ディスプレイを備える、条項17に記載のエアロゾル供給システム。
[条項19]
前記エアロゾル供給システムが、前記動作モードにおいて、前記エアロゾル供給システムの動作が指定されることを可能にするようにさらに構成されている、条項10~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項20]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの動作がユーザ入力デバイスによって指定されることを可能にするように構成されている、条項19に記載のエアロゾル供給システム。
[条項21]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの動作がマイクロフォンによって指定されることを可能にするように構成されている、条項19に記載のエアロゾル供給システム。
[条項22]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するように構成されている、条項10~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項23]
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器をさらに備える、条項1~22のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項24]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル生成器の動作を抑止するように構成されている、条項10~22のいずれか一項にさらに従属する場合の条項23に記載のエアロゾル供給システム。
[条項25]
前記制御回路が、
センサから第2のセンサデータを受信し、
前記第2のセンサデータから、前記センサデータが第2の所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記第2のセンサデータが前記第2の所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの第2の動作を実行し、
i)前記センサデータが前記第2の所定の基準を満たしていること、及びii)アクチュエータが動作していることの両方を判定することに応答してのみ、前記エアロゾル供給システムの前記第2の動作を実行する、
ようにさらに構成されている、条項1~24のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項26]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの動作を実行する前に、前記第2の所定の基準が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するように構成されている、条項10~24のいずれか一項に従属する場合の、条項25に記載のエアロゾル供給システム。
[条項27]
前記エアロゾル供給システムが、前記第1の所定の基準、続いて前記第2の所定の基準が指定されることを順次可能にするために、前記動作モードで動作するように構成されている、条項26に記載のエアロゾル供給システム。
[条項28]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを含み、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給システムの使用時に、前記エアロゾル生成材料がエアロゾル化されることを可能にするために、前記消耗品を取外し可能に受容されるように構成されている、条項1~27のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[条項29]
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、
前記エアロゾル供給デバイスのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサと、
アクチュエータと、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及びii)前記アクチュエータが動作していることの両方を判定することに応答してのみ、前記エアロゾル供給デバイスの動作を実行する、
ように構成されている、エアロゾル供給デバイス。
[条項30]
エアロゾル供給システムにおいて動作を実行する方法であって、
前記エアロゾル供給システムからの制御回路が、前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、エアロゾル供給システムから、マイクロフォンを備えるセンサからセンサデータを受信するステップと、
前記制御回路が、前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定するステップと、
前記制御回路が、i)前記センサデータが所定の前記基準を満たしていること、及びii)前記エアロゾル供給システムからのアクチュエータが動作していることの両方を判定することに応答してのみ、エアロゾル供給システムの動作を実行するステップと、
を含む、方法。
[条項31]
前記方法は、
前記制御回路が、前記アクチュエータが動作していないと前記制御回路が判定するとすぐに、前記動作を停止させるステップ
を含む、条項30に記載の方法。
[条項32]
前記方法は、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムを、前記センサから前記センサデータを受信する前に、前記動作が指定されることを可能にするために、動作モードで動作させるステップ
をさらに含む、条項30又は31に記載の方法。
[条項33]
前記方法は、
前記制御回路が、前記動作が指定されることを可能にするために前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するステップ
をさらに含む、条項32に記載の方法。
[条項34]
前記方法は、
前記制御回路が、前記動作が指定されることを可能にするために、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからの前記エアロゾル生成器の動作を抑止するステップ
をさらに含む、条項32又は33に記載の方法。
[条項35]
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、
前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサと、
ユーザ入力デバイスと、
制御回路であり、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及び/又はii)前記エアロゾル供給システムからの前記ユーザ入力デバイスが動作していることのいずれかを判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成された制御回路と、
を備える、エアロゾル供給システム。
[条項36]
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、
前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサと、
アクチュエータと、
制御回路であり、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及び/又はii)前記エアロゾル供給システムからの前記アクチュエータが動作していることのいずれかを判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成された制御回路と、
を備える、エアロゾル供給システム。
[条項37]
エアロゾルを生成するための音声制御型のエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、エアロゾルを生成するために音声制御されるように動作可能である第1の動作モードと、エアロゾルを生成するために音声制御されるように動作可能ではない第2の動作モードとを切り替えるように構成されている、エアロゾル供給システム。
[条項38]
前記エアロゾル供給システムが、前記第1の動作モードと前記第2の動作モードとの間で前記エアロゾル供給システムを切り替えるためのアクチュエータを備える、条項37に記載のエアロゾル供給システム。
[条項39]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記第2の動作モードでエアロゾルを生成することを可能にするために前記第2の動作モードで動作可能であるユーザ入力デバイスをさらに備える、条項37又は38に記載のエアロゾル供給システム。
[条項40]
音声制御型のエアロゾル供給システムにおけるエアロゾルの生成を制御する方法であって、前記エアロゾル供給システムがエアロゾルを生成するために音声制御されるように動作可能である第1の動作モードと、前記エアロゾル供給システムがエアロゾルを生成するために音声制御されるように動作可能ではない第2の動作モードとの間で前記エアロゾル供給システムを切り替えるステップを含む、方法。
【0090】
様々な問題に対処し、かつ当該技術を進歩させるために、本開示は、特許請求される発明が実施され得る様々な実施形態を例示として示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルにすぎず、網羅的及び/又は排他的ではない。それらは、理解を助け、特許請求される発明を教示するためにのみ提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本開示に対する制限又は特許請求の範囲に対する均等物に対する制限とみなされるべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用することができ、修正を行うことができることを理解されたい。様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを好適に含み得るか、それからなり得るか、又はそれから本質的になり得、したがって、従属請求項の特徴は、請求項に明示的に記載されたもの以外の組合せで独立請求項の特徴と組み合わせられ得ることが理解されよう。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。この点においても、任意の所与の独立請求項又は条項からの任意の特徴は、本明細書に列挙された任意の他の条項又は特許請求の範囲からの1つの特徴/複数の特徴の任意の組合せを含むことができることが理解されよう。
【0091】
同様に、前に示唆したように、本開示は、必ずしもエアロゾル供給システムの単一の動作のみと対になる1つの所定の基準のみに限定されないことも理解されよう。したがって、本開示はまた、エアロゾル供給システムの任意の数の異なる動作を採用することができるエアロゾル供給システムにも適用可能であり、各動作はそれぞれの所定の基準(及び場合によっては相応の所定の発話)と対になる/関連付けられることが理解されよう。
【0092】
同様に、本開示は必ずしも単一のユーザからの音声制御に限定されないことも理解されよう。したがって、所定の基準が所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンを示すセンサデータを含む実施形態によれば、いくつかの実施形態によれば、所定の基準は、(例えば、単一のエアロゾル供給システムがいく人かの異なるユーザによって共有される実施形態において)複数の異なる所定の許可されたユーザプロファイルのうちの1つからの音声パターンを示すセンサデータを同様に含むことができる。
【0093】
さらにまた、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1の任意の所与の動作と対になる本明細書で使用される任意の所定の基準は、発声された所定の発話を示すセンサデータと、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンとを含んでもよいことが理解されよう。この態様では、エアロゾル供給システムの動作が実行されるためには、制御回路18は、正しい発話が発声されたこと、及びこの発話が許可された人/ユーザによって発声されたことの両方を判定しなければならない。したがって、これらの後者の実施形態に関して、これは、許可されていないユーザ操作に対する抵抗性がより高い、特に安全な音声作動型エアロゾル供給システム1をもたらすことができることが分かる。
【0094】
また、動作モードで動作している間のエアロゾル供給システムに関して、そのような場合、エアロゾル供給システムは、いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムがこの動作モードで動作している間、エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するように構成されてもよく、及び/又はエアロゾル供給システムがこの動作モードで動作している間、エアロゾル供給システムからの任意のエアロゾル生成器の動作を抑止するように構成されてもよいことが理解されよう。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、前記エアロゾル供給システムが制御回路をさらに備え、前記制御回路が、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行する前に、前記所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されている、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記所定の基準が、所定の発話が発声されたことを示す前記センサデータを含む、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記所定の発話が、発声された所定のフレーズを示す、請求項2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の発話が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記発話を判定し、
前記所定の発話を、前記判定された発話として指定する、
ように構成されている、請求項
2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記所定の基準が、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンを示す前記センサデータを含む、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの前記音声パターンが指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記音声パターンを判定し、
前記音声パターンを、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの前記音声パターンであるとして指定する、
ように構成されている、請求項5に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記エアロゾル供給システムが、前記発話が所定のフレーズとして指定されることを可能にするようにさらに構成されて
おり、前記エアロゾル供給システムが、前記所定のフレーズを入力させるためのユーザ入力デバイスを備える、請求項4又は6にさらに従属する場合の、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記エアロゾル供給システムが、前記動作モードにおいて、前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して動作される前記エアロゾル供給システムの動作が指定されることを可能にするようにさらに構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作が前記マイクロフォンによって指定されることを可能にするように構成されている、請求項
8に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
アクチュエータをさらに備える、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記制御回路が、i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及びii)前記アクチュエータが動作していることの両方を判定することに応答してのみ、前記エアロゾル供給システムに対して前記動作を実行するように構成されている、請求項
10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記アクチュエータがタッチセンサを備える、請求項
10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
前記アクチュエータが容量センサを備える、請求項
10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項14】
前記アクチュエータが、前記アクチュエータが動作しない第1の位置と、前記アクチュエータが動作する第2の位置との間で可動である、請求項
10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項15】
前記アクチュエータが前記第1の位置に向かって付勢されている、請求項
14に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項16】
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するように構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項17】
前記動作が、前記エアロゾル供給システムからエアロゾルを生成することを含む、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項18】
前記制御回路が、
前記センサから第2のセンサデータを受信し、
前記第2のセンサデータから、前記センサデータが第2の所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記第2のセンサデータが前記第2の所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの第2の動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行する前に、前記第2の所定の基準が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するように構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項19】
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給システムの使用時に前記エアロゾル生成材料がエアロゾル化されることを可能にするために、前記消耗品を取外し可能に受容されるように構成されている、請求項
1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項20】
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給デバイスのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、前記エアロゾル供給デバイスが制御回路をさらに備え、前記制御回路が、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して前記エアロゾル供給デバイスの動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給デバイスの動作を実行する前に、前記所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されている、エアロゾル供給デバイス。
【請求項21】
エアロゾル供給システムにおいて動作を実行する方法であって、
前記エアロゾル供給システムからの制御回路が、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで前記エアロゾル供給システムを動作させるステップと、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、前記エアロゾル供給システムからの、マイクロフォンを備えるセンサからセンサデータを受信するステップと、
前記制御回路が、前記センサデータから、前記センサデータが前記所定の基準を満たすか否かを判定するステップと、
前記制御回路が、前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行するステップと、
を含む、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
また、動作モードで動作している間のエアロゾル供給システムに関して、そのような場合、エアロゾル供給システムは、いくつかの実施形態では、エアロゾル供給システムがこの動作モードで動作している間、エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するように構成されてもよく、及び/又はエアロゾル供給システムがこの動作モードで動作している間、エアロゾル供給システムからの任意のエアロゾル生成器の動作を抑止するように構成されてもよいことが理解されよう。
[発明の項目]
[項目1]
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、前記エアロゾル供給システムが制御回路をさらに備え、前記制御回路が、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行する前に、前記所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されている、エアロゾル供給システム。
[項目2]
前記所定の基準が、所定の発話が発声されたことを示す前記センサデータを含む、項目1に記載のエアロゾル供給システム。
[項目3]
前記所定の発話が、発声された所定のフレーズを示す、項目2に記載のエアロゾル供給システム。
[項目4]
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の発話が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記発話を判定し、
前記所定の発話を、前記判定された発話として指定する、
ように構成されている、項目2又は3に記載のエアロゾル供給システム。
[項目5]
前記所定の基準が、所定の許可されたユーザプロファイルからの音声パターンを示す前記センサデータを含む、項目1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目6]
前記エアロゾル供給システムが、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの前記音声パターンが指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するようにさらに構成されており、前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間に、
前記エアロゾル供給システムのユーザに対して発話を指定するように指示する信号を出力し、
前記センサから、前記発話に関するデータを含む発話データを受信し、
前記発話データから前記音声パターンを判定し、
前記音声パターンを、前記所定の許可されたユーザプロファイルからの前記音声パターンであるとして指定する、
ように構成されている、項目5に記載のエアロゾル供給システム。
[項目7]
前記エアロゾル供給システムが、前記発話が所定のフレーズとして指定されることを可能にするようにさらに構成されている、少なくとも項目4又は6にさらに従属する場合の、項目1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目8]
前記エアロゾル供給システムが、前記所定のフレーズを入力させるためのユーザ入力デバイスを備える、項目7に記載のエアロゾル供給システム。
[項目9]
前記ユーザ入力デバイスがタッチ感知ディスプレイを備える、項目8に記載のエアロゾル供給システム。
[項目10]
前記エアロゾル供給システムが、前記動作モードにおいて、前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して動作される前記エアロゾル供給システムの動作が指定されることを可能にするようにさらに構成されている、項目1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目11]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの動作がユーザ入力デバイスによって指定されることを可能にするように構成されている、項目10に記載のエアロゾル供給システム。
[項目12]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作が前記マイクロフォンによって指定されることを可能にするように構成されている、項目10に記載のエアロゾル供給システム。
[項目13]
アクチュエータをさらに備える、項目1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目14]
前記アクチュエータが、前記センサが動作することを可能にするために動作されるように構成されている、項目13に記載のエアロゾル供給システム。
[項目15]
前記アクチュエータが、前記動作が実行されることを可能にするために動作されるように構成されている、項目13又は14に記載のエアロゾル供給システム。
[項目16]
前記制御回路が、i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及びii)前記アクチュエータが動作していることの両方を判定することに応答してのみ、前記エアロゾル供給システムに対して前記動作を実行するように構成されている、項目13~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目17]
前記アクチュエータがタッチセンサを備える、項目13~16のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目18]
前記アクチュエータが容量センサを備える、項目13~17のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目19]
前記アクチュエータが、前記アクチュエータが動作しない第1の位置と、前記アクチュエータが動作する第2の位置との間で可動である、項目13~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目20]
前記アクチュエータが、前記センサが動作しない第1の位置と、前記センサが動作する第2の位置との間で可動である、項目13~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目21]
前記アクチュエータが前記第1の位置に向かって付勢されている、項目19又は20に記載のエアロゾル供給システム。
[項目22]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するように構成されている、項目1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目23]
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾルを生成するためのエアロゾル生成器をさらに備える、項目1~22のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目24]
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル生成器の動作を抑止するように構成されている、項目23に記載のエアロゾル供給システム。
[項目25]
前記動作が、前記エアロゾル供給システムから前記エアロゾル生成器に電力を供給することを含む、項目23又は24に記載のエアロゾル供給システム。
[項目26]
前記動作が、前記エアロゾル供給システムからエアロゾルを生成することを含む、項目1~25のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目27]
前記制御回路が、
前記センサから第2のセンサデータを受信し、
前記第2のセンサデータから、前記センサデータが第2の所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記第2のセンサデータが前記第2の所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの第2の動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行する前に、前記第2の所定の基準が指定されることを可能にするために、前記動作モードで動作するように構成されている、項目1~26に記載のエアロゾル供給システム。
[項目28]
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給システムの使用時に前記エアロゾル生成材料がエアロゾル化されることを可能にするために、前記消耗品を取外し可能に受容されるように構成されている、項目1~27のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
[項目29]
前記エアロゾル供給システムが、前記第1の所定の基準、続いて前記第2の所定の基準が指定されることを順次可能にするために、前記動作モードで動作するように構成されている、項目28に記載のエアロゾル供給システム。
[項目30]
エアロゾルを生成するためのエアロゾル供給システムで使用するためのエアロゾル供給デバイスであって、前記エアロゾル供給システムが、前記エアロゾル供給デバイスと、エアロゾル化のためのエアロゾル生成材料を含む消耗品とを備え、前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給デバイスのユーザの音声を検出するために、マイクロフォンを備えるセンサを備え、前記エアロゾル供給デバイスが制御回路をさらに備え、前記制御回路が、
前記センサからセンサデータを受信し、
前記センサデータから、前記センサデータが所定の基準を満たすか否かを判定し、
前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して前記エアロゾル供給デバイスの動作を実行する、
ように構成されており、
前記エアロゾル供給デバイスが、前記エアロゾル供給デバイスの動作を実行する前に、前記所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで動作するように構成されている、エアロゾル供給デバイス。
[項目31]
エアロゾル供給システムにおいて動作を実行する方法であって、
前記エアロゾル供給システムからの制御回路が、所定の基準が指定されることを可能にするために、動作モードで前記エアロゾル供給システムを動作させるステップと、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムのユーザの音声を検出するために、前記エアロゾル供給システムからの、マイクロフォンを備えるセンサからセンサデータを受信するステップと、
前記制御回路が、前記センサデータから、前記センサデータが前記所定の基準を満たすか否かを判定するステップと、
前記制御回路が、前記センサデータが前記所定の基準を満たすと判定することに応答して、前記エアロゾル供給システムの動作を実行するステップと、
を含む、方法。
[項目32]
前記方法は、
前記制御回路が、i)前記センサデータが前記所定の基準を満たしていること、及びii)前記エアロゾル供給システムからのアクチュエータが作動されていることの両方を判定することに応答してのみ、前記エアロゾル供給システムの前記動作を実行するステップ
をさらに含む、項目31に記載の方法。
[項目33]
前記方法は、
前記制御回路が、前記アクチュエータが動作していないと前記制御回路が判定するとすぐに、前記動作を停止させるステップ
をさらに含む、項目32に記載の方法。
[項目34]
前記方法は、
前記制御回路が、前記動作が指定されることを可能にするために、前記エアロゾル供給システムを前記動作モードで動作させるステップ
をさらに含む、項目31~33のいずれか一項に記載の方法。
[項目35]
前記方法は、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾルの生成を抑止するステップ
をさらに含む、項目31~34のいずれか一項に記載の方法。
[項目36]
前記方法は、
前記制御回路が、前記エアロゾル供給システムが前記動作モードで動作している間、前記エアロゾル供給システムからのエアロゾル生成器の動作を抑止するステップ
をさらに含む、請求項31~35のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】