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特表2024-543329ライダーデバイス、洗浄方法及び車両
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ライダーデバイス、洗浄方法及び車両
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/62 20060101AFI20241114BHJP
   G01S 7/481 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B60S1/62 110B
G01S7/481 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525503
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2021127674
(87)【国際公開番号】W WO2023070583
(87)【国際公開日】2023-05-04
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
2.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】方 群
(72)【発明者】
【氏名】▲韋▼ 浩
(72)【発明者】
【氏名】彭 旭
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 向兵
(72)【発明者】
【氏名】黄 博林
【テーマコード(参考)】
3D225
5J084
【Fターム(参考)】
3D225AA04
3D225AC02
3D225AD11
5J084AA04
5J084AA10
5J084AC02
5J084BA03
(57)【要約】
この出願の実施形態は、ライダーデバイス、ライダー洗浄方法、及び車両を提供する。ライダーデバイスは、洗浄装置と、制御ユニットと、を含む。制御ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいてライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定し、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御するように構成される。従来のライダーデバイス及びライダーデバイスの洗浄装置と比較して、この出願の実施形態は、目標を絞った態様で遮蔽物を洗浄することができ、それにより、ライダー洗浄効率が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄装置と制御ユニットとを備えるライダーデバイスであって、
前記制御ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいて前記ライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定し、前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように前記洗浄装置を制御する、
ライダーデバイス。
【請求項2】
前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報は、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の座標範囲を含み、
前記制御ユニットは、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲に基づいて、前記洗浄対象領域の座標範囲を決定する、
請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項3】
前記洗浄対象領域の前記座標範囲は、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲以上である、請求項2に記載のライダーデバイス。
【請求項4】
前記ライダーデバイスが検出ユニットを更に備え、前記検出ユニットは、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報を取得する、請求項1から3のいずれか一項に記載のライダーデバイス。
【請求項5】
前記洗浄装置は、ノズルと、スクリューロッドと、モータと、ガイドレールと、を備え、
前記モータは、前記ノズルを駆動して前記ガイドレールの規定された軌道に沿って移動させるために、前記スクリューロッド上に回転可能に配置される、
請求項1から4のいずれか一項に記載のライダーデバイス。
【請求項6】
前記制御ユニットは、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲に基づいてモータパラメータを決定し、
前記制御ユニットは、前記モータパラメータに基づいて、前記モータを回転させるように制御し、前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように前記ノズルを駆動する、
請求項5に記載のライダーデバイス。
【請求項7】
前記モータパラメータがモータ回転角又はモータ回転速度を含む、請求項6に記載のライダーデバイス。
【請求項8】
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値未満である場合には、前記制御ユニットが洗浄を行うように前記洗浄装置を制御する、請求項1から7のいずれか一項に記載のライダーデバイス。
【請求項9】
前記デバイスがトランシーバユニットを更に備え、前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値よりも大きい場合には、前記トランシーバユニットがアラーム信号をコックピットコントローラに送信し、前記アラーム信号が手動介入を要求するために使用される、請求項1から7のいずれか一項に記載のライダーデバイス。
【請求項10】
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合、前記制御ユニットは、前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように前記洗浄装置を制御する、請求項1から8のいずれか一項に記載のライダーデバイス。
【請求項11】
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも長い場合、前記制御ユニットは、前記ノズルを制御して前記ガイドレールの端部まで移動させ、前記ガイドレールの前記端部は、前記ライダーウィンドウの可視範囲外に位置する、請求項1から8のいずれか一項に記載のライダーデバイス。
【請求項12】
前記ライダーデバイスがライダー本体を更に備え、前記ライダー本体がコントローラエリアネットワークインタフェースを備え、前記洗浄装置が水ポンプ制御モジュールとモータ駆動モジュールとを更に備え、
前記コントローラエリアネットワークインタフェースは、コントローラエリアネットワークバスを介して前記水ポンプ制御モジュール及び/又は前記モータ駆動モジュールに接続される、
請求項1から11のいずれか一項に記載のライダーデバイス。
【請求項13】
ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報を取得するステップと、
前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報に基づいて前記ライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定するステップと、
前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御するステップと、
を含むライダー洗浄方法。
【請求項14】
前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報は、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の座標範囲を含み、
前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報に基づいて洗浄対象領域を決定する前記ステップは、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲に基づいて前記洗浄対象領域の座標範囲を決定するステップを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記洗浄対象領域の前記座標範囲は、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲以上である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
請求項13から15のいずれか一項に記載の方法であって、
前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲に基づいてモータパラメータを決定するステップと、
前記モータパラメータに基づいて、モータを回転させるように制御し、前記洗浄装置を駆動して前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するステップと、
を更に含む、方法。
【請求項17】
前記モータパラメータがモータ回転角又はモータ回転速度を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御する前記ステップは、
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値未満である場合に、洗浄を実行するように前記洗浄装置を制御するステップ、
を含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値よりも大きい場合に、アラーム信号を送信するステップであって、前記アラーム信号が手動介入を要求するために使用される、ステップ、
を更に含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御する前記ステップは、
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合に、前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように前記洗浄装置を制御するステップ、
を含む、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記方法は、
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも長い場合に、前記洗浄装置が前記ライダーウィンドウの可視範囲外に位置するように制御するステップ、
を更に含む、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えるインテリジェント車両であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに結合されるとともに、請求項13から21のいずれか一項に記載の方法を実行するために、前記メモリ内の命令を読み出して実行するように構成される、インテリジェント車両。
【請求項23】
請求項1から12のいずれか一項に記載のライダーデバイスを備える、インテリジェント車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願の実施形態は、センサ分野に関し、より具体的には、ライダーデバイス、ライダー洗浄方法、及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
ライダーの使用中、ライダーのウィンドウは、環境内の汚れ、ほこり、又は葉によって容易に塞がれる。その結果、ライダーの検出性能が低下したり、ライダーが無効になったりする。ウィンドウに取り付けられたこれらの遮蔽物は、通常、水又は空気を噴射することによって除去される。水噴射洗浄システムは、2つの解決策、すなわち固定ノズル及び可動ノズルを含む。固定ノズルは、構造が簡単であるが、容積が大きく、洗浄効果が低い。可動ノズルは、良好な洗浄効果を達成するためにウィンドウを走査して覆うことができるが、ノズルシステムが複雑で寿命が短い。
【0003】
実際の用途では、固定ノズルを使用するか可動ノズルを使用するかにかかわらず、洗浄システムの固定プログラムが実行されてライダーを洗浄する。固定プログラム洗浄モードが開始されると、ライダーウィンドウ全体が洗浄される。洗浄プロセスでは、洗浄モードが一定の継続時間及び一定量の洗浄剤を必要とし、これは非効率的であり、リソースの浪費を引き起こす。
【発明の概要】
【0004】
この出願の実施形態は、ライダーデバイス、ライダー洗浄方法、及び車両を提供し、それにより、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置に基づいて目標とする洗浄を実行することができ、その結果、ライダーウィンドウの洗浄効率が向上し、リソースの浪費が低減される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、ライダーデバイスが提供される。ライダーデバイスは、洗浄装置と、制御ユニットと、を含む。制御ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいてライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定し、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御する。
【0006】
この出願のこの実施形態において、ライダーウィンドウの洗浄対象領域は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいて決定されてもよく、洗浄装置は、洗浄対象領域に対して特定領域洗浄を実行するように制御される。従来の固定モードにおけるフル洗浄モードと比較して、この出願のこの実施形態では、遮蔽物を目標を絞った態様で洗浄することができ、それにより、ライダーウィンドウの洗浄効率が向上し、リソースの浪費が低減される。
【0007】
具体的には、従来のライダー洗浄装置は、固定プログラムによってライダーウィンドウを全範囲にわたって洗浄するためにのみ使用され得る。フル洗浄モードでは、モードが開始されると、一定の継続時間及び一定量の洗浄剤を要する。しかしながら、ほとんどの場合、遮蔽物はライダーウィンドウのわずかな範囲のみを占める場合がある。この場合、遮蔽物は、ライダー信号に影響を及ぼし、依然として洗浄する必要がある。ライダーが依然として広い範囲で洗浄される場合、効率は低い。加えて、ライダーは洗浄中に作動できないため、ライダーの作動間隔が長くなり、それにより、車両の運転に安全上のリスクをもたらす。別の態様では、リソースが浪費され、洗浄剤が過剰に使用される。この出願のこの実施形態では、ライダーウィンドウ上の遮蔽物に関連する領域(例えば、洗浄対象領域)の一部に対してのみ対象を絞った洗浄を実行することができるので、洗浄装置の洗浄効率を向上することができ、ウィンドウ洗浄によって引き起こされるライダーの作動間隔を可能な限り短縮することができ、必要な洗浄剤が少量のみで済み、リソースの浪費が低減される。
【0008】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲を含む。制御ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいて、洗浄対象領域の座標範囲を決定する。
【0009】
遮蔽物の形状は一般に不規則である。遮蔽物の位置情報及び洗浄対象領域は、座標範囲に基づいて決定され、それにより、ライダーウィンドウの洗浄効率を向上させるために、処理を簡素化し、洗浄装置の動作を容易にすることができる。
【0010】
例えば、座標範囲は、特定の座標系において遮蔽物又は洗浄対象領域が占める座標値の上限及び下限を指してもよい。例えば、直交座標系[X,Y]において、座標範囲は、[X1,X2]、[Y1,Y2]、又はそれらの組合せであってもよく、ここで、X1<X2及びY1<Y2である。[X1、X2]が例として使用される。X1は、遮蔽物/洗浄対象領域が占める範囲の最小X座標値であってもよく、X2は、遮蔽物/洗浄対象領域が占める範囲の最大X座標値であってもよい。別の例として、角度座標系[r,θ]において、座標範囲は、[r1,r2]、[θ1,θ2]、又はそれらの組合せであってもよく、ここで、r1<r2及びθ1<θ2である。遮蔽物の座標範囲及び洗浄対象領域の座標範囲の具体的な形態は、この出願では限定されないことを理解すべきである。
【0011】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、洗浄対象領域の座標範囲が、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲以上である。
【0012】
この出願のこの実施形態において、決定された洗浄対象領域の座標範囲は、実際の洗浄要件に基づいてライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲以上であってもよい。例えば、洗浄対象領域の座標範囲は、目標を絞った態様でライダーウィンドウの洗浄を実施するために、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基本的に等しくてもよい。別の例として、洗浄装置の洗浄領域はまた、洗浄効果を更に向上させるために、洗浄対象領域の座標範囲がライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲よりもわずかに大きくなるように、適切に拡張されてもよい。
【0013】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、ライダーデバイスが検出ユニットを更に含み、検出ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報を取得することができる。
【0014】
この出願のこの実施形態において、検出ユニットは、ライダーデバイス内のライダー本体に位置され、信号ケーブルを介して制御ユニットに接続されてもよく、又はライダー本体の外側に配置されて、信号ケーブルを介して制御ユニットに接続されてもよい。
【0015】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態において、洗浄装置は、ノズルと、スクリューロッドと、モータと、ガイドレールと、を更に含み、モータは、ガイドレールの規定された軌道に沿って移動するようにノズルを駆動するためにスクリューロッド上に回転可能に配置される。
【0016】
この出願のこの実施形態において、洗浄装置は、モータ、スクリューロッド、及びガイドレールの組合せ構造を使用し、それにより、ノズルがライダーウィンドウに沿って走査動作を行うことができ、洗浄システムの構造がよりコンパクトである。
【0017】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態において、制御ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいてモータパラメータを決定する。制御ユニットは、モータパラメータに基づいてモータを回転させるように制御し、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するようにノズルを駆動させる。
【0018】
この出願のこの実施形態において、制御ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいてモータパラメータを決定するとともに、モータパラメータに基づき、モータを回転させるように制御して、ライダーウィンドウを洗浄するようにノズルを駆動させることができる。このようにして、目標を絞った態様で洗浄を実行し、ライダーウィンドウの洗浄効率を向上させることができる。
【0019】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、モータパラメータがモータ回転角又はモータ回転速度を含む。
【0020】
モータ回転角とノズルの位置(例えば、座標位置)との間には対応関係があってもよい。すなわち、モータ回転角を調整することで、ノズルを位置決めしてもよい。
【0021】
モータパラメータは、この出願のこの実施形態では限定されないことを理解すべきである。モータパラメータは、モータの状態を示す任意のパラメータ、例えばモータの回転角やモータの回転速度であってもよい。モータパラメータは、指定された特定の値であってもよく、又は特定の値の範囲などであってもよい。
【0022】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値未満であるとき、制御ユニットは、洗浄を実行するように洗浄装置を制御する。
【0023】
この出願のこの実施形態において、洗浄装置は、洗浄が連続的に実行された回数が第1の閾値未満である場合にのみ洗浄を実行するように制御される。このようにして、洗浄装置が洗浄を実行する回数を制御することができ、それにより、洗浄システムの運転安定性が向上される。
【0024】
この出願のこの実施形態において、第1の閾値は、洗浄が始まる前のライダー洗浄の予め設定された回数であってもよく、又は遮蔽物が実際の洗浄プロセスにおいて洗浄される必要がある回数であってもよいことを理解すべきである。洗浄が連続的に実行された回数とは、制御ユニットの制御下で洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数を指してもよく、又は遮蔽物の位置情報を取得してから洗浄を実行するように洗浄装置を制御するまでの全プロセスにおいて連続的に実行が果たされた回数を指してもよい。
【0025】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値よりも大きい場合、トランシーバユニットが、コックピットコントローラにアラーム信号を送信し、アラーム信号は、手動介入を要求するために使用される。
【0026】
この出願のこの実施形態では、洗浄が連続的に実行された回数が第1の閾値よりも大きい場合、ライダーデバイスは、手動介入を要求するために、コックピットコントローラにアラーム信号を送信する。このように、連続的に洗浄が実行された回数が多い場合、洗浄装置の一般的な洗浄方法では遮蔽物を効果的に洗浄できない可能性があることを示している。この場合、手動介入が必要となる。このようにして、洗浄システムの動作安定性を向上させることができ、ライダーの洗浄効率が向上される。
【0027】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合、制御ユニットは、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御する。
【0028】
この出願のこの実施形態において、洗浄装置は、洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合にのみ洗浄を実行するように制御される。このようにして、洗浄装置の洗浄継続時間を制御することができ、それによって洗浄システムの運転安定性を向上させることができる。
【0029】
この出願のこの実施形態において、第2の閾値は、洗浄が始まる前の事前設定されたライダー洗浄継続時間であってもよく、又は遮蔽物が実際の洗浄プロセスで洗浄される必要があるライダー洗浄継続時間であってもよいことを理解すべきである。
【0030】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも長い場合、制御ユニットは、ノズルを制御してガイドレールの端部に移動させ、この場合、ガイドレールの端部はライダーウィンドウの可視範囲外に位置される。
【0031】
この出願のこの実施形態では、洗浄の継続時間が第2の閾値よりも長い場合、制御ユニットは、ノズルをガイドレールの端部に移動させるように制御する。ガイドレールの端部はライダーウィンドウの可視範囲外に位置されるため、ノズルはライダーウィンドウに対して隠れた状態にあり得る。このようにして、洗浄装置が洗浄を行った後にノズルが環境に直接さらされることを防止することができ、それにより、ノズルの耐用年数が延びる。
【0032】
第1の態様に関連して、第1の態様の幾つかの実装形態では、ライダーデバイスがライダー本体を更に含み、ライダー本体はコントローラエリアネットワークインタフェースを含み、洗浄装置は、水ポンプ制御モジュール及びモータ駆動モジュールを更に含む。コントローラエリアネットワークインタフェースは、コントローラエリアネットワークバスを介して水ポンプ制御モジュール及び/又はモータ駆動モジュールに接続される。
【0033】
この出願のこの実施形態において、ライダー本体は、コントローラエリアネットワークインタフェース(CANインタフェース)を介してモータ駆動モジュール及び水ポンプ制御モジュールを制御して、モータ及び水ポンプを制御して作動させる。このようにして、洗浄装置は、ライダー本体によって直接制御することができ、それにより、洗浄システムと第三者コントローラとの間の適合を回避する。ライダーユーザの場合、車体内のケーブルルーティングを低減することができ、ソフトウェア調整継続時間を短縮することができる。
【0034】
第2の態様によれば、ライダー洗浄方法が提供される。方法は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報を取得するステップと、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいてライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定するステップと、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御するステップと、を含む。
【0035】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態において、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲を含む。ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいて洗浄対象領域を決定するステップは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいて洗浄対象領域の座標範囲を決定するステップを含む。
【0036】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態において、洗浄対象領域の座標範囲は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲以上である。
【0037】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態において、方法は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいてモータパラメータを決定するステップと、モータパラメータに基づいて、モータを回転させるように制御して、洗浄装置を駆動し、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するステップと、を更に含む。
【0038】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態では、モータパラメータがモータ回転角又はモータ回転速度を含む。
【0039】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態において、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御するステップは、洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値未満である場合、洗浄を実行するように洗浄装置を制御するステップを含む。
【0040】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態において、方法は、洗浄装置が洗浄を連続的に実行した回数が第1の閾値よりも大きい場合、アラーム信号を送信するステップであって、アラーム信号が手動介入を要求するために使用される、ステップを更に含む。
【0041】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態では、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御するステップは、洗浄装置が洗浄を連続的に実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御するステップを含む。
【0042】
第2の態様に関連して、第2の態様の幾つかの実装形態において、方法は、洗浄装置が洗浄を連続的に実行する継続時間が第2の閾値よりも長い場合、洗浄装置をライダーウィンドウの可視範囲外に位置されるように制御するステップを更に含む。
【0043】
この出願のこの実施形態では、ライダーウィンドウの可視範囲外に隠れるように洗浄装置を制御する態様は限定されないことを理解すべきである。隠す態様は、隠すために初期位置に戻るように洗浄装置を制御することであってもよく、又は隠すために新しい位置に移動するように洗浄装置を制御することなどであってもよい。
【0044】
第3の態様によれば、ライダー装置が提供される。装置は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出して実行するように構成される。装置は、前述の態様の方法を実行するように構成される。
【0045】
第4の態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータ可読媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータで実行されると、コンピュータは、前述の態様に係る方法を実行できるようにされる。
【0046】
第5の態様によれば、チップが提供される。チップは、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含む。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出して実行するように構成される。装置は、前述の態様の方法を実行するように構成される。
【0047】
第6の態様によれば、インテリジェント車両が提供される。車両は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含む。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出して実行するように構成される。車両内のプロセッサは、前述の態様の方法を実行するように構成される。
【0048】
第7の態様によれば、インテリジェント車両が提供される。車両は、前述の態様のデバイス又は装置を含む。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】この出願の一実施形態に係る車両の概略機能図である。
図2】この出願の一実施形態に係るライダーのアーキテクチャ及びライダーの洗浄装置の概略図200である。
図3】この出願の一実施形態に係る洗浄装置300の概略図である。
図4】この出願の一実施形態に係る洗浄装置300の別の概略図である。
図5】この出願の一実施形態に係るライダー洗浄方法500の概略図である。
図6】この出願の一実施形態に係るライダー洗浄方法600の概略図である。
図7】この出願の一実施形態に係るライダー装置700の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下、添付図面を参照して、この出願の技術的解決策について説明する。
【0051】
理解を容易にするために、この出願の実施形態が適用可能な例示的なシナリオを、例としてインテリジェント運転シナリオを使用して図1を参照して以下に説明する。
【0052】
図1は、この出願の一実施形態による車両100の概略機能図である。車両100は、完全又は部分的な自動運転モードになるように構成されてもよい。例えば、車両100は、検知システム120を使用することによって車両100の周囲環境情報を取得し、周囲環境情報の分析に基づいて自動運転ポリシーを取得して、完全な自動運転を実施することができ、又は分析結果をユーザに提示して、部分的な自動運転を実施することができる。
【0053】
車両100は、インフォテインメントシステム110、検知システム120、決定制御システム130、駆動システム140、及びコンピューティングプラットフォーム150などの様々なサブシステムを含むことができる。任意選択的に、車両100は、より多くの又はより少ないサブシステムを含んでもよく、各サブシステムは、複数の構成要素を含んでもよい。更に、車両100の各サブシステム及び構成要素は、有線又は無線で互いに接続されてもよい。
【0054】
幾つかの実施形態では、インフォテインメントシステム110は、通信システム111、エンターテインメントシステム112、及びナビゲーションシステム113を含むことができる。
【0055】
通信システム111は、無線通信システムを含むことができ、無線通信システムは、無線モードで直接又は通信ネットワークを介して1つ以上のデバイスと通信することができる。例えば、無線通信システム146は、CDMA、EVD0、又はGSM/GPRSなどの3Gセルラネットワークを介した通信を実行してもよいし、LTEなどの4Gセルラネットワークを介した通信を実行してもよい。或いは、無線通信システムは、5Gセルラネットワーク通信を介して通信を行ってもよい。無線通信システムは、Wi-Fiを使用して無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)と通信することができる。幾つかの実施形態では、無線通信システム146は、赤外線リンク、ブルートゥース、又はZigBeeを使用してデバイスと直接通信し得る。他の無線プロトコルの場合、例えば、無線通信システムなどの様々な車両通信システムは、1つ以上の専用短距離通信(dedicated short range communications,DSRC)デバイスを含むことができ、これらのデバイスは、車両と別の車両及び/又は路側局との間のパブリック及び/又はプライベートデータ通信を含むことができる。
【0056】
エンターテインメントシステム112は、中央制御画面、マイクロフォン、及び音声を含むことができる。ユーザは、エンターテインメントシステムに基づいて、放送を聴取し、車両内で音楽を再生することができる。或いは、携帯電話が車両に接続され、携帯電話の投影が中央制御画面上で実施される。中央制御画面はタッチスクリーンであってもよく、ユーザは画面に触れることによって操作を行うことができる。場合によっては、マイクロフォンを使用してユーザの音声信号を取得することができ、ユーザの音声信号の分析、例えば車両内の温度を調整することに基づいて、車両100上でユーザによって実行される何らかの制御が実施される。幾つかの他の場合では、音を使用して音楽をユーザに再生することができる。
【0057】
ナビゲーションシステム113は、車両100の走行経路のナビゲーションを提供するために、地図供給業者によって提供される地図サービスを含むことができる。ナビゲーションシステム113は、車両の全地球測位システム121及び慣性測定ユニット122と共に使用することができる。地図提供業者が提供する地図サービスは、二次元地図であってもよいし、高精度地図であってもよい。
【0058】
検知システム120は、車両100の周囲環境情報を検知及び検出するように構成された幾つかのセンサを含むことができる。例えば、検知システム120は、全地球測位システム(全地球測位システムは、GPSシステム、BeiDouシステム、又は別の測位システムであってもよい)121、慣性測定ユニット(inertial measurement unit,IMU)122、ライダー123、ミリ波レーダ124、超音波レーダ125、及びカメラ装置126を含んでもよい。検知システム120は、監視される車両100の内部システムのセンサ(例えば、車内空気品質モニタ、燃料計、及びオイル温度計)を更に含んでもよい。これらのセンサのうちの1つ以上からのセンサデータを使用して、物体及び物体の対応する特徴(位置、形状、方向、速度等)を検出することができる。このような検出及び認識は、車両100の安全な動作の重要な機能である。
【0059】
全地球測位システム121は、車両100の地理的位置を推定するために使用され得る。
【0060】
慣性測定ユニット122は、慣性加速度に基づいて車両100の位置及び向きの変化を検知するように構成される。幾つかの実施形態では、慣性測定ユニット122は、加速度計とジャイロスコープとの組合せであってもよい。
【0061】
ライダー123は、レーザを使用して、車両100が位置する環境内の物体を検知することができる。幾つかの実施形態では、ライダー123は、1つ以上のレーザ源、レーザスキャナ、1つ以上の検出器、及び別のシステム構成要素を含むことができる。
【0062】
ミリ波レーダ124は、無線信号を用いて車両100の周辺環境における物体を検知してもよい。幾つかの実施形態では、物体を検知することに加えて、レーダ126は、物体の速度及び/又は移動方向を検知するように更に構成されてもよい。
【0063】
超音波レーダ125は、超音波信号を用いて車両100の周囲の物体を検知してもよい。
【0064】
カメラ装置126は、車両100の周囲環境の画像情報を取り込むように構成されてもよい。カメラ装置126は、単眼カメラ、両眼カメラ、ストラクチャードライトカメラ、パノラマカメラなどを含んでもよい。カメラ装置126が取得する画像情報は、静止画像を含んでもよいし、ビデオストリーム情報を含んでもよい。
【0065】
決定制御システム130は、検知システム120によって取得された情報に基づいて分析及び決定を実行するコンピューティングシステム131を含む。更に、決定制御システム130は、車両100の動力系を制御する車両コントローラ132と、車両100を制御するように構成されたステアリングシステム133、スロットル134及び制動システム135と、を含む。
【0066】
コンピューティングシステム131は、検知システム120によって取得された様々な情報を処理及び分析して、車両100の周囲の環境内のターゲット、物体、及び/又は特徴を識別するように動作することができる。ターゲットは、歩行者又は動物を含むことができ、物体及び/又は特徴は、信号機、道路境界、又は障害物を含むことができる。コンピューティングシステム131は、物体認識アルゴリズム、ストラクチャフロムモーション(structure from motion,SFM)アルゴリズム、及びビデオ追跡などの技術を使用することができる。幾つかの実施形態では、コンピューティングシステム131は、環境のマッピング、物体の追跡、物体の速度の推定などを行うように構成することができる。コンピューティングシステム131は、取得した情報を分析し、車両の制御ポリシーを取得することができる。
【0067】
車両コントローラ132は、車両100の動力性能を改善するために、車両の動力バッテリ及びエンジン141を調整及び制御するように構成することができる。
【0068】
ステアリングシステム133は、車両100の進行方向を調整するために操作されてよい。例えば、一実施形態において、ステアリングシステムはステアリングホイールシステムであってよい。
【0069】
スロットル134は、エンジン141の動作速度を制御し、車両100の速度を更に制御するように構成される。
【0070】
制動システム135は、車両100を制御して減速させるように構成される。制動システム135は、摩擦力を使用することによってホイール144を減速させることができる。幾つかの実施形態では、制動システム135は、ホイール144の運動エネルギーを電流に変換することができる。或いは、制動システム135は、車両100の速度を制御するために、ホイール144の回転速度を低下させるために別の形態を使用してもよい。
【0071】
駆動システム140は、車両100が移動するための動力を提供する構成要素を含むことができる。一実施形態では、駆動システム140は、エンジン141、エネルギー源142、トランスミッションシステム143、及びホイール144を含むことができる。エンジン141は、内燃エンジン、モータ、空気圧縮エンジン、又は別の種類のエンジンの組合せ、例えば、ガソリンエンジンとモータとを含むハイブリッドエンジン、又は内燃エンジンと空気圧縮エンジンとを含むハイブリッドエンジンであってもよい。エンジン141は、エネルギー源142を機械的エネルギーに変換する。
【0072】
エネルギー源142の例としては、ガソリン、ディーゼル、他の油性燃料、プロパン、他の圧縮ガス系燃料、無水アルコール、ソーラーパネル、バッテリ、及び他の電源が挙げられる。エネルギー源142は、車両100の別のシステムにエネルギーを提供することもできる。
【0073】
トランスミッション装置143は、機械的動力をエンジン141からホイール144に伝達し得る。トランスミッション装置143は、ギヤボックス、差動装置、及びドライブシャフトを含み得る。一実施形態では、トランスミッション装置143は、別の構成要素、例えばクラッチを更に含み得る。駆動シャフトは、1つ以上のホイール121に結合され得る1つ以上のシャフトを含んでもよい。
【0074】
車両100の一部又は全部の機能は、コンピューティングプラットフォーム150によって制御される。コンピューティングプラットフォーム150は、少なくとも1つのプロセッサ151を含むことができる。プロセッサ151は、メモリ152などの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令153を実行することができる。幾つかの実施形態では、コンピューティングプラットフォーム150は、代替的に、車両100の個々の構成要素又はサブシステムを分散して制御する複数のコンピューティングデバイスであってもよい。
【0075】
プロセッサ151は、任意の従来のプロセッサ、例えば、市販のCPUであってもよい。或いは、プロセッサ151は、グラフィック処理ユニット(graphic processing unit,GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)、システムオンチップ(system on chip,SOC)、特定用途向け集積チップ(application specific integrated circuit,ASIC)、又はそれらの組合せを更に含んでもよい。図1は、同じブロック内のプロセッサ、メモリ、及びコンピュータ110の別の構成要素を機能的に示しているが、当業者は、プロセッサ、コンピュータ、又はメモリが、実際には、同じ物理的ハウジング内に記憶されてもされなくてもよい複数のプロセッサ、コンピュータ、又はメモリを含んでもよいことを理解するはずである。例えば、メモリは、ハードディスクドライブ、又はコンピュータ110のハウジングとは異なるハウジング内に位置する別の記憶媒体であってよい。したがって、プロセッサ又はコンピュータへの言及は、並列に動作してもしなくてもよいプロセッサ又はコンピュータ又はメモリのセットへの言及を含むことが理解される。本明細書に記載のステップを実行するために単一のプロセッサを使用することとは異なり、ステアリング構成要素及び減速構成要素などの幾つかの構成要素は、それぞれのプロセッサを含むことができる。プロセッサは、構成要素固有の機能に関連する計算のみを実行する。
【0076】
ここで説明されている様々な態様では、プロセッサは、車両から遠く離れて配置され、車両と無線で通信してもよい。別の態様では、本書で説明されている幾つかのプロセスがビークルの内部に配置されたプロセッサ上で実行され、他のプロセスは遠隔のプロセッサによって実行され、これは、単一の操作に必要なステップを実行することを含む。
【0077】
幾つかの実施形態では、メモリ152は、命令153(例えば、プログラム論理)を含むことができ、命令153は、車両100の様々な機能を実行するためにプロセッサ151によって実行され得る。メモリ152はまた、インフォテインメントシステム110、検知システム120、決定制御システム130、及び駆動システム140のうちの1つ以上にデータを送信し、そこからデータを受信し、それと対話し、かつ/又はそれを制御するために使用される命令を含む追加の命令を含むことができる。
【0078】
命令153に加えて、メモリ152は、道路地図、経路情報、車両の位置、方向、速度、及び他のそのような車両データなどのデータ、及び他の情報を更に記憶することができる。そのような情報は、自律モード、半自律モード、及び/又は手動モードでの車両100の動作中に車両100及びコンピュータシステム150によって使用され得る。
【0079】
コンピューティングプラットフォーム150は、様々なサブシステム(例えば、駆動システム140、検知システム120、及び決定制御システム130)から受信した入力に基づいて車両100の機能を制御することができる。例えば、コンピューティングプラットフォーム150は、決定制御システム130からの入力を利用して、検知システム120によって検出された障害物を回避するようにステアリングシステム133を制御することができる。幾つかの実施形態では、コンピューティングプラットフォーム150は、車両100及び車両100のサブシステムの多くの態様に対する制御を提供するように動作することができる。
【0080】
任意選択的に、前述の構成要素のうちの1つ以上は、車両100とは別個に設置されてもよいし、又は車両100に関連付けられてもよい。例えば、メモリ152は、車両100から部分的に又は完全に分離して存在してもよい。前述の構成要素は、有線及び/又は無線で互いに通信可能に結合されてもよい。
【0081】
任意選択的に、前述の構成要素は例にすぎない。実際の適用中、前述のモジュール内の構成要素は、実際の要件に基づいて追加又は削除され得る。図1は、この出願のこの実施形態に対する限定として解釈されるべきではない。
【0082】
車両100などの道路を走行する自律型車両は、現在の速度を調整することを決定するために車両の周囲環境内の物体を識別することができる。物体は、別の車両、交通制御デバイス、又は別のタイプの物体であってもよい。幾つかの例では、自律型車両は、各識別された物体を独立して考慮することができ、物体の現在の速度、物体の加速度、又は物体と自律型車両との間の距離など、各識別された物体の特徴に基づいて自律型車両の調整対象速度を決定することができる。
【0083】
任意選択的に、車両100又は車両100に関連する検知及びコンピューティングデバイス(例えば、コンピューティングシステム131又はコンピューティングプラットフォーム150)は、認識された物体の特徴及び周囲環境の状態(例えば、交通、雨、路上の氷など)に基づいて、識別された物体の挙動を予測することができる。任意選択的に、全ての識別された物体は、互いの挙動に依存し、その結果、全ての識別された物体は、単一の識別された物体の挙動を予測するために一緒に考慮され得る。車両100は、識別された物体の予測された挙動に基づいて車両100の速度を調整することができる。言い換えれば、自律型車両は、物体の予測された挙動に基づいて、車両が調整される必要がある特定の安定状態(例えば、加速、減速、又は停止)を決定することができる。このプロセスでは、車両100の速度、例えば、車両が走行する道路上の車両100の水平位置、道路の曲率、又は静止物体と動的物体との間の近接度を決定するための別の要因も考慮することができる。
【0084】
自律型車両の速度を調整するための命令を提供することに加えて、コンピューティングデバイスは、自律型車両が所与の軌道を追従し、かつ/又は自律型車両の隣の物体(例えば、道路上の隣接車線にいる車)からの安全な横方向及び縦方向距離を維持するように、車両100の操向角を変更するための命令を提供することができる。
【0085】
車両100は、自動車、トラック、オートバイ、バス、ボート、飛行機、ヘリコプター、芝刈り機、レクリエーション車両、遊具車両、建設デバイス、トロリー、ゴルフカート、電車などであってもよい。これは、この出願のこの実施形態では具体的に限定されない。
【0086】
この出願の実施形態の理解を容易にするために、以下では、この出願の実施形態で使用される用語について説明する。
【0087】
(1)CANバス:CANバスはフィールドバスの一種である。一般的なポイントツーポイントバス構造とは異なり、コントローラエリアネットワーク(controller area network,CAN)は、電子コントローラ(electronic control unit,ECU)が分岐線を介して同じ主線に取り付けられることを可能にする。時分割及びアービトレーションモードは、各ノードがメインノードとしてのCPUによって直接制御され得ることを保証し、複数のメインノードを有する構造、すなわち、メインノードとセカンダリノードとを区別しない構造を実装する。
【0088】
(2)CAN:コントローラエリアネットワーク(controller area network,CAN)は、豊富な機能を有する車両バス規格である。それは、ホスト(Host)を必要とせずにマイクロコントローラと機器との間の通信を可能にするように設計されている。
【0089】
(3)ライダー:ライダー(LiDar)は、光検出及び測距(light detection and ranging,LDR)とも呼ばれる。光源及び受信機を使用して物体を遠隔で検出及び測距することが、検知技術である。車両分野において、ライダーの機能は、車両の周囲の障害物を検出しモデル化することである。
【0090】
(4)MCU:マイクロ制御ユニット(micro-control unit,MCU)は、プロセッシングユニット、制御ユニット、又はシングルチップマイクロコンピュータ(single chip microcomputer,SCM)とも呼ばれる。大規模集積回路の出現及び開発に伴い、MCUは、コンピュータのCPU、RAM、ROM、タイマ、及び複数のI/Oインタフェースをチップに統合して、異なるアプリケーションシナリオのためのチップレベルコンピュータを形成する。
【0091】
図2は、この出願の一実施形態に係るライダーのアーキテクチャ及びライダーの洗浄装置の概略図200である。
【0092】
図2に示すように、ライダーのアーキテクチャ及びライダーの洗浄装置の概略図は、ライダー本体装置210及び洗浄装置220を含むことができる。ライダー本体装置210は、CANバスを介して洗浄装置220に接続されてもよい。ライダー本体装置210は、検出ユニット211、MCU212、及びCANトランシーバ213を含むことができる。洗浄装置220は、水ポンプ221、水ポンプ制御モジュール222、ノズル223、トランスミッション機構224、モータ225、及びモータ駆動モジュール226を含むことができる。
【0093】
検出ユニット211は、ライダーデバイス内のライダー本体装置210に配置されてもよく、信号ケーブルを介してMCU212及びCANトランシーバ213に接続される。或いは、検出ユニット211は、ライダー本体装置210の外部に位置し、信号ケーブルを介してMCU212に接続されてもよい。
【0094】
洗浄装置220では、水ポンプ221とノズル223とが洗浄管路を介して接続されてもよく、水ポンプ221と水ポンプ制御モジュール222とが信号ケーブルを介して接続されてもよく、ノズル223とトランスミッション機構224とモータ225とが機械的接続を用いて接続されてもよく、モータ225とモータ駆動モジュール226とが信号ケーブルを介して接続されてもよい。
【0095】
更に、ライダーの構造及びライダーの洗浄装置の図は、水タンク230及びコックピットコントローラ240に外部接続されてもよい。水タンク230は、洗浄液パイプラインを介して洗浄装置220内の水ポンプ221に接続されてもよい。コックピットコントローラ240は、CANバスを介してライダー本体210のCANトランシーバ213に接続することができる。
【0096】
ライダー本体装置210は、CANトランシーバ213のインタフェースを介して、モータ駆動モジュール226、水ポンプコントローラ222、及びボディコックピットコントローラ240と通信することができる。装置全体のコンピューティングセンタとして、ライダー本体内のMCU212は、検知データを処理し、モータ駆動モジュール226及び水ポンプ221に実行命令を送信し、コックピットコントローラ240にアラーム信号を送信する役割を果たす。
【0097】
図2のCANバスは、CAN信号を伝送するために使用される特殊信号線であってもよいことを理解すべきである。信号線は、CAN信号以外の他の信号を伝送するために用いられる信号線であってもよく、機械的な接続は、例えばギアやベアリングを用いて機械的に行われる接続であってもよい。
【0098】
この出願の実施形態では、特に指定及び限定されない限り、「接続」及び「接続」などの用語は広い意味で理解されるべきであることを更に理解すべきである。例えば、これらの用語は、固定接続、取り外し可能な接続、又は一体型接続であってもよく、これらの用語は、機械的接続、電気的接続、又は相互通信であってもよく、或いは、これらの用語は、直接的な接続、中間媒体を介した間接的な接続、又は2つの要素の内部の接続、又は2つの要素間の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、本発明における前述の用語の特定の意味は、特定の状況に基づいて理解され得る。
【0099】
ライダー装置の実際の適用プロセスでは、検出ユニット211は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置を取得することができ、MCU212は、遮蔽物の位置に基づいて洗浄対象領域を決定し、CANトランシーバ213を使用してモータ駆動モジュール226及び水ポンプ制御モジュール222を制御する。モータ駆動モジュール226は、モータ225を制御して作動させ、モータ225は、トランスミッション機構224を用いてノズル223を駆動して遮蔽物の位置に移動させる。水ポンプ制御モジュール222は、水ポンプ221を動作するように制御し、水ポンプ221は、水タンク230からノズル223に水又は洗剤を駆動し、ノズル223は、遮蔽物を洗浄するために水又は洗剤の噴射を開始する。
【0100】
この出願のこの実施形態では、洗浄デバイスはライダーによって直接制御され、洗浄デバイスとライダーとは電気的に接続される。作業時に洗浄装置及び第三者コントローラのためのハードウェアケーブルを構築する必要がなく、ソフトウェア適合の必要がなく、ソフトウェア調整継続時間を短縮し、洗浄システムの効率を向上させることができる。
【0101】
この出願のこの実施形態では、遮蔽物の位置情報を取得するための検出ユニット221及び洗浄対象領域を決定するためのMCU212に様々な適切な解決策が使用され得る。
【0102】
想定し得る実装形態では、検出ユニット211がライダーウィンドウ上の遮蔽物の遮蔽情報を取得する態様で、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報を取得することができる。
【0103】
ライダーは、3次元撮像態様で異なるシナリオの3次元画像を迅速かつ正確に取得することができる。更に、ライダーの検出ユニット211は、取得された三次元画像上でライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置を識別して、ライダーウィンドウを洗浄する必要があるかどうかを決定することができる。したがって、この出願のこの実施形態は、主にライダーウィンドウの特定の領域の洗浄のためのものである。ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置が識別されない可能性があるため、別のタイプのライダーは、この出願のこの実施形態に適用できない場合がある。
【0104】
任意選択的に、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の遮蔽領域を含んでもよい。
【0105】
決定された洗浄対象領域は、この出願のこの実施形態では限定されず、洗浄対象領域は、代替的に、任意の形状、例えば、セクタ、矩形、又は円であってもよいことを理解すべきである。洗浄対象領域の範囲は、遮蔽領域の範囲よりも大きくてもよく、等しくてもよく、又は小さくてもよい。
【0106】
例えば、ライダーウィンドウ上の遮蔽領域の水平座標範囲が[x1,x2]である場合、決定された洗浄対象領域の範囲は[x1,x2]であり得る。この場合、決定された洗浄対象領域は遮蔽物の遮蔽領域と等しく、遮蔽物は目標を絞った態様で正確に洗浄され得る。或いは、決定された洗浄対象範囲は[x1-a1,x2+a2]であってもよく、a1及びa2は事前設定パラメータであってもよく、a1及びa2の値は0より大きい。この場合、決定された洗浄対象領域は、遮蔽物の遮蔽領域よりも大きい。
【0107】
別の例として、ライダーウィンドウ上の遮蔽領域が半径Rのセクタである場合、決定された洗浄対象領域の範囲は半径Rのセクタであってもよい。この場合、決定された洗浄対象領域は遮蔽物の遮蔽領域に等しく、遮蔽物は目標を絞った態様で正確に洗浄されてもよい。或いは、決定された洗浄対象領域の範囲は、R+rの半径を有するセクタであってもよく、rは事前設定パラメータであってもよく、rの値は0より大きい。この場合、決定された洗浄対象領域は、遮蔽物の遮蔽領域よりも大きい。
【0108】
洗浄対象領域が座標範囲によって表される場合、対応する洗浄装置のノズルは摺動洗浄ノズルであってもよく、又は、洗浄対象領域がセクタによって表される場合、対応する洗浄装置のノズルは回転洗浄ノズルであってもよいことを理解すべきである。
【0109】
任意選択的に、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲を含んでもよい。この場合、MCU212は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいて、洗浄対象領域の座標範囲を決定してもよい。
【0110】
任意選択的に、洗浄対象領域の座標範囲は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲以上である。
【0111】
この出願のこの実施形態では、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲は、遮蔽物の水平座標範囲を含んでもよく、遮蔽物の鉛直座標範囲を含んでもよく、遮蔽物の水平及び鉛直座標範囲を含んでもよいことを理解すべきである。決定された洗浄対象領域の座標範囲は、洗浄対象領域の水平座標範囲を含んでもよく、又は洗浄対象領域の鉛直座標範囲を含んでもよく、又は洗浄対象領域の水平及び鉛直座標範囲を含んでもよい。
【0112】
この出願のこの実施形態では、ライダーの検出ユニット211は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲を検出することができ、次いで、ライダーのMCU212は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいて洗浄対象領域の座標範囲を決定し、洗浄対象領域の座標範囲内で洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御する。したがって、ライダーウィンドウに対して特定の領域の洗浄をより洗練された態様で実行することができ、ライダーウィンドウの洗浄効率を改善することができる。
【0113】
この出願のこの実施形態では、MCU212が洗浄対象領域に基づいてライダーウィンドウを洗浄するために洗浄装置を制御することは、様々な適切な洗浄溶液を使用することができる。
【0114】
想定し得る実装形態では、MCU212は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいてモータパラメータを決定することができる。MCU212は、モータパラメータに基づいて、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するためにノズル223を回転及び駆動するようにモータを更に制御することができる。
【0115】
具体的には、モータパラメータは、洗浄装置が洗浄を実行するときにノズルのモータに設定する必要があるパラメータを指すことができる。例えば、モータパラメータは、モータ回転角であってもよく、モータ回転角は、特定の範囲のウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲に対応してもよい。このようにして、MCU212は、モータ回転角に基づいて、ライダーウィンドウに対して目標を絞った態様で洗浄を実行するように洗浄装置のノズル223を制御することができる。
【0116】
表1は、ウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲とモータ回転角との対応関係の一例である。
【表1】
【0117】
表1の実施態様によれば、ウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲が[X1,X2]である場合、ノズルの対応するモータ回転角範囲は[θ1,θ2]である。ノズルのモータ回転角度範囲が決定された後、MCU212は、モータ回転角度範囲に基づいて、対応する角度まで回転するようにモータ225を制御することができ、モータ225は、大規模な洗浄によって引き起こされるリソースの浪費を回避するために、特定の領域の洗浄を実行するようにノズル223を制御することができる。
【0118】
具体的には、モータ225がノズル223を制御して洗浄を行う過程において、モータ225がノズル223を制御して異なる範囲で走査を行ってもよい。例えば、ウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲が[X1,X2]である場合、モータ225は、[X1,X2]の範囲を走査するようにノズル223を制御してもよい。この場合、ノズル223の走査範囲は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲と等しく、遮蔽物を正確に洗浄することができる。
【0119】
また、ウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲が[X1,X2]である場合、モータ225は、[0,X2]の範囲を走査するようにノズル223を制御してもよく、b1を正の数として予め設定した[X1-b1,X2]の範囲を走査するようにノズル223を制御してもよい。また、モータ225は、[X1,X2+b2]の範囲で走査するようにノズルを制御してもよく、b2は正の数であり、予め設定されていてもよい。この場合、ノズル223の走査範囲は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲よりも大きく、遮蔽物をより効果的に洗浄することができる。
【0120】
一例では、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲が[X1,X2]=[0,20]、[X3,X4]=[20,40]、及び[X5,X6]=[40,60]である場合、ノズルの対応するモータ回転角はそれぞれ、[θ1,θ2]=[2π,6π]、[θ3,θ4]=[6π,10π]、及び[θ5,θ6]=[10π,14π]である。ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標の単位はミリメートル(mm)であり、ノズルのモータ回転角の単位はradである。
【0121】
この出願のこの実施形態では、モータの回転角は、前述のテーブルルックアップ方法を使用して、又は式計算方法を使用して決定され得ることを理解すべきである。
【0122】
想定し得る実装形態では、モータパラメータはモータ回転速度であってもよく、モータ回転速度は、特定の範囲内のウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲に対応してもよい。このようにして、MCU212は、モータ回転速度に基づいて、ライダーウィンドウを洗浄するように洗浄装置のノズル223を制御することができる。
【0123】
表2は、ウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲とモータ回転速度との対応関係の一例である。
【表2】
【0124】
表2の実施態様によれば、ウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲が[X1,X2]である場合、ノズルモータの対応する回転速度範囲はε1である。したがって、MCU212は、ライダーウィンドウの洗浄効率を向上させるために、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置に基づいてモータ225の回転速度を制御して、ノズル223の走査速度を制御することができる。
【0125】
一例では、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲が[X1,X2]=[0,20]、[X3,X4]=[20,40]、及び[X5,X6]=[40,60]である場合、ノズルの対応するモータ回転角はそれぞれε1=15、ε2=11、及びε1=8である。ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標の単位はミリメートル(mm)であり、ノズルのモータ回転速度の単位はr/sである。
【0126】
この実施態様では、遮蔽物の水平座標範囲がライダーウィンドウの中心に位置する場合、モータ回転速度は小さい値に設定され得る。したがって、ノズル223は、コア領域の洗浄効率を確保するために、ライダーウィンドウの中心をより良好に洗浄する。
【0127】
この出願のこの実施形態では、MCU212は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいてモータパラメータを決定し、モータパラメータに基づいてモータ225を制御し、ノズル223を駆動してライダーウィンドウを洗浄することができる。洗浄は、ライダーウィンドウの洗浄効率を改善するために、目標を絞った態様で実行することができる。
【0128】
想定し得る実装形態では、洗浄装置が洗浄を連続的に実行した回数が第1の閾値未満である場合、MCU212は、洗浄を実行するように洗浄装置を制御する。洗浄装置が洗浄を連続的に実行した回数が第1の閾値よりも大きい場合、MCU212は、手動介入を要求するために、アラーム信号をコックピットコントローラ240に送信する。
【0129】
この出願のこの実施形態において、第1の閾値は、洗浄が始まる前のライダー洗浄の予め設定された回数であってもよく、又は遮蔽物が実際の洗浄プロセスにおいて洗浄される必要がある回数であってもよいことを理解すべきである。なお、連続洗浄回数とは、MCU212の制御下で洗浄装置が連続して洗浄を実行した回数を指してもよく、又は遮蔽物の位置情報を取得してから洗浄を実行するように洗浄装置を制御するまでの全プロセスにおいて連続的に実行が果たされた回数を指してもよい。
【0130】
この出願のこの実施形態では、洗浄が連続的に実行された回数を第1の閾値と比較することによって、異なる特定領域洗浄ポリシーを使用することができる。連続的に洗浄が行われた回数が多い場合、洗浄装置の一般的な洗浄方法では遮蔽物を効果的に洗浄できない可能性があることを示す。この場合、手動介入が必要となる。このようにして、洗浄システムの運転安定性を向上させることができ、ライダーの洗浄効率が向上される。
【0131】
想定し得る実装形態では、洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合、MCU212は、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御することができる。洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも長い場合、MCU212は、ガイドレールの端部がライダーウィンドウの可視範囲外に位置するガイドレールの端部に移動するようにノズル223を制御してもよい。
【0132】
この出願のこの実施形態では、洗浄装置の作業状態は、洗浄が実行される継続時間を第2の閾値と比較することによって決定され得る。洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が短い場合、洗浄装置は特定領域の洗浄を行うように制御される。洗浄装置の洗浄の継続時間が遮蔽物を洗浄するのに必要な継続時間に達すると、ノズルがライダーウィンドウの可視範囲外に位置するように、ノズルがガイドレールの端部に移動するように制御される。このようにして、一態様では、洗浄装置によって実行される洗浄の継続時間を制御することができ、それによって洗浄リソースを節約することができる。別の態様では、洗浄を行った後にノズルが環境に直接さらされることを防止することができ、ノズルの性能が向上する。
【0133】
図3は、この出願の一実施形態に係る洗浄装置300の概略図である。この装置は、図1の車両100に適用されてもよく、図2のライダー及びライダーの洗浄システム200に適用されてもよい。
【0134】
図3に示すように、洗浄装置300は、水入口パイプ301、水ポンプ302、水出口パイプ303、カスタマイズされたノズル304、カスタマイズされたスクリューロッドナット305、スクリューロッド306、ガイドロッド307、カバー308、ガイドレール309、モータ310、及びライダー311を含むことができる。洗浄装置300は、ライダー本体と一体化されてもよく、すなわち、水ポンプ302及びモータ310の制御モジュールは、CANバスを介してライダー本体に接続されてもよい。このようにして、洗浄デバイス300は、ライダーによって直接制御されてもよい。作業時に洗浄装置及び第三者コントローラのためのハードウェアケーブルを構築する必要がなく、ソフトウェア適合の必要がなく、ソフトウェア調整継続時間を短縮し、洗浄システムの効率を向上させることができる。
【0135】
洗浄装置300において、水入口パイプ301は水ポンプ302に接続され、水出口パイプ303の一端は水ポンプ302に接続され、他端はカスタマイズされたノズル304に接続される。カスタマイズされたノズル304は、カスタマイズされたスクリューロッドナット305上に配置され、ライダー311を洗浄するように構成される。カスタマイズされたノズル304は、異なるタイプの洗浄液を使用することができる。例えば、カスタマイズされたノズル304は、遮蔽物の範囲内を繰り返し走査し、水又は洗剤を噴射して洗浄してもよい。カスタマイズされたノズル304の洗浄態様は、この出願では限定されない。
【0136】
カスタマイズされたスクリューロッドナット305は、スクリューロッド306及びガイドロッド307上に配置され、スクリューロッド306及びガイドロッド307上を移動することができる。ガイドレール309は、カバー308上に位置している。カスタマイズされたノズル304は、ガイドレール309に沿って移動することができ、モータ310は、カスタマイズされたノズル304及びカスタマイズされたスクリューロッドナット305を駆動してライダーウィンドウを洗浄するように構成される。洗浄装置300が洗浄を実行するとき、モータ310は、直線動作を実行するようにカスタマイズされたスクリューロッドナット305を制御して、カスタマイズされたスクリューロッドナット305はカスタマイズされたノズル304を駆動してガイドレールに沿って遮蔽物の位置まで移動させ、遮蔽物を洗浄する。
【0137】
この出願の実施形態における「上」、「下」などによって示される向き又は位置関係は、添付図面に示される向き又は位置関係に基づいており、単に本発明の説明を容易にし、説明を単純化することを意図しているにすぎず、指定された装置又は要素が特定の向きを有しなければならず、特定の構造及び動作を有しなければならないことを示す又は暗示するものではないことを理解すべきである。したがって、これを本発明に対する限定として解釈することはできない。
【0138】
この出願のこの実施形態では、モータ、スクリューロッド、及びガイドレールを有する構造を使用することにより、カスタマイズされたノズルはライダーウィンドウに沿って走査動作を実行することができ、その結果、洗浄システムの構造がよりコンパクトになり、空間利用率が高くなる。
【0139】
図4は、この出願のこの実施形態に係る洗浄装置300の別の概略図である。概略図は、図3の洗浄装置の正面図であり、図4の(a)は静置状態の概略図であり、図4の(b)は洗浄を行っている状態の概略図である。
【0140】
図4の(a)に示すように、洗浄装置が静止状態にあるとき、カスタマイズされたノズル304はガイドレールの端部に位置する。ガイドレールの端部はライダーウィンドウの可視範囲外に位置するため、カスタマイズされたノズル304はライダーウィンドウに対して隠れた状態にあり得る。
【0141】
図4の(b)に示すように、洗浄装置が洗浄を実行している状態にあるとき、モータ310はカスタマイズされたスクリューロッドナット305を制御して直線移動を実行し、カスタマイズされたスクリューロッドナット305はカスタマイズされたノズル304を駆動して、スクリューロッド306に沿って遮蔽物の位置まで移動させ、遮蔽物を洗浄する。洗浄が完了した後、モータ310は、カスタマイズされたノズル304を制御して、ガイドレールの端部に再び移動させる。ガイドレールの端部はライダーウィンドウの可視範囲外に位置するため、カスタマイズされたノズル304は、ライダーウィンドウに対して再び隠れた状態になり得る。
【0142】
図4に示すノズルの隠れ状態は説明のための一例にすぎず、これはこの出願では限定されないことを理解すべきである。隠す態様は、隠すために初期位置に戻るようにカスタマイズされたノズルを制御することであってもよく、隠すための新しい位置に移動するようにカスタマイズされたノズルを制御することなどであってもよい。
【0143】
この出願のこの実施形態では、ライダーウィンドウを洗浄する必要がない場合、ノズルを完全に隠すことができる。ライダーウィンドウが洗浄された後、ノズルは再び隠れ状態になるように制御されてもよい。このようにして、この出願のこの実施形態では、ノズルを効果的に保護することができ、洗浄システムの全体的な空間利用率が改善される。
【0144】
実際には、従来のライダー洗浄装置は、固定プログラムを介して広範囲でライダーウィンドウを洗浄するためにのみ使用することができる。このような洗浄態様では、一態様では、遮蔽物は、目標を絞った態様で容易に洗浄されない。別の態様では、固定プログラム洗浄モードが開始されると、固定された継続時間及び固定量の洗浄剤が消費され、これは非効率的であり、リソースの浪費を引き起こす。この出願の実施形態は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物を目標を絞った態様で洗浄することができ、洗浄効率を改善するように、特定の領域洗浄方法を提供する。
【0145】
図5は、この出願の一実施形態に係る、ライダーの特定の領域を洗浄するための方法500の概略図である。ライダーの特定の領域を洗浄するための方法は、図2のライダー及びライダーの洗浄システム200に適用することができ、図3又は図4の洗浄装置にも適用することができる。方法500は、以下のステップを含み得る。
【0146】
S501:ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報を取得する。
【0147】
任意選択的に、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の遮蔽領域を含んでもよい。
【0148】
任意選択的に、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲を含んでもよい。
【0149】
この出願のこの実施形態では、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報は、遮蔽物の遮蔽領域、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲、遮蔽物の遮蔽領域のサイズなどを含むことができることを理解すべきである。
【0150】
S502:ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいて、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定する。
【0151】
任意選択的に、このステップは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の遮蔽領域に基づいて洗浄対象領域を決定するステップを含んでもよい。
【0152】
任意選択的に、このステップは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいて洗浄対象領域の座標範囲を決定するステップを含んでもよい。
【0153】
決定された洗浄対象領域は、この出願のこの実施形態では限定されず、洗浄対象領域は、代替的に、任意の形状、例えば、セクタ、矩形、又は円であってもよいことを理解すべきである。洗浄対象領域のサイズは、遮蔽領域のサイズよりも大きくてもよく、等しくてもよく、又は小さくてもよい。
【0154】
S503:ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御する。
【0155】
前述の技術的解決策に基づいて、この出願の実施形態は、効率的なライダー洗浄方法を提供する。この方法では、洗浄装置は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置に基づいて、ライダーに対して特定の領域の洗浄を目標を絞った態様で実行するように制御することができ、ライダーの洗浄効率を改善する。
【0156】
この出願のこの実施形態では、洗浄装置が洗浄対象領域に基づいて制御されてライダーウィンドウを洗浄することは、様々な適切な洗浄液を使用することができる。
【0157】
想定し得る実装形態では、ステップS503は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の座標範囲に基づいてモータパラメータを決定するステップと、モータパラメータに基づいて、モータを回転させるように制御して、洗浄装置を駆動し、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するステップと、を更に含む。
【0158】
この出願のこの実施形態では、モータパラメータは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲に基づいて決定されてもよく、洗浄装置の洗浄効率を向上させるために、洗浄装置は、モータパラメータに基づいて、目標を絞った態様で洗浄を実行するように制御される。
【0159】
想定し得る実装形態では、ステップS503において、洗浄装置が洗浄を連続的に実行した回数が第1の閾値未満である場合、洗浄装置は、洗浄を実行するように制御され、又は、洗浄装置が洗浄を連続的に行った回数が第1の閾値より大きい場合、アラーム信号が送信され、アラーム信号は手動介入を要求するために使用される。
【0160】
この出願のこの実施形態では、洗浄が連続的に実行された回数を第1の閾値と比較することによって、異なる特定領域洗浄ポリシーを使用することができる。連続的に洗浄が行われた回数が多い場合、洗浄装置の一般的な洗浄方法では遮蔽物を効果的に洗浄できない可能性があることを示す。この場合、手動介入が必要となる。このようにして、洗浄システムの動作安定性を向上させることができ、ライダーの洗浄効率が向上される。
【0161】
想定し得る実装形態では、ステップS503において、洗浄装置が洗浄を連続的に実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合、洗浄装置は、ライダーウィンドウの洗浄対象領域を洗浄するように制御され、又は、洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも長い場合、洗浄装置は、ライダーの可視範囲外に位置するように制御される。
【0162】
この出願のこの実施形態では、ライダーウィンドウの可視範囲外に隠れるように洗浄装置を制御する態様は限定されないことを理解すべきである。方法は、隠すために初期位置に戻るように洗浄装置を制御することであってもよく、又は隠すために新しい位置に移動するように洗浄装置を制御することなどであってもよい。
【0163】
この出願のこの実施形態では、洗浄装置の作業状態は、洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間を第2の閾値と比較することによって決定され得る。洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が短い場合、洗浄装置は特定領域の洗浄を行うように制御される。洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が遮蔽物を洗浄するのに必要な継続時間に達すると、ノズルはライダーウィンドウに対して隠れた状態に制御される。このようにして、一態様では、洗浄装置によって実行される洗浄の継続時間を制御することができ、それによって洗浄リソースを節約することができる。別の態様では、洗浄装置は、洗浄を実行した後に環境に直接さらされることを防止することができ、洗浄装置の性能を向上させる。
【0164】
以下、図6に示すプロセスを参照して、この出願のこの実施形態を詳細に説明する。
【0165】
図6は、この出願の一実施形態に係る、ライダーの特定の領域を洗浄するための方法600の概略図である。本方法は、図2のライダー及びライダーの洗浄システム200に適用することができ、図3又は図4の洗浄装置にも適用することができる。方法600は、以下のステップを含んでもよい。
【0166】
S601:ライダーを始動させる。
【0167】
S602:ライダー洗浄が必要かどうかを決定する。ライダー洗浄が必要な場合、ステップS603を実行し、又は、ライダー洗浄が必要でない場合、洗浄装置は洗浄のために開始されない。
【0168】
任意選択的に、ライダー洗浄が必要であるかどうかを決定するステップは、返された点群に基づいて、ライダー洗浄が必要であるかどうかを決定するステップを含む。具体的には、このようにして、ポイントクラウドから返された3次元画像上で遮蔽物の有無を識別することができる。
【0169】
この出願では、返された点群を使用して、ライダー洗浄が必要かどうかを決定する方法は説明のための一例にすぎず、決定する態様はこの出願では限定されないことを理解すべきである。
【0170】
S603:洗浄が連続的に実行された回数がn回以下であるかどうかを決定する。洗浄が連続的に実行された回数がn回以下であれば、ステップS604を実行し、又は、洗浄が連続的に実行された回数がn回以下でない場合、手動介入を要求するためにコックピットコントローラにアラーム信号を送信する。
【0171】
nは0以上の整数であってもよく、nの特定の値は実際の洗浄要件に基づいて予め設定されてもよいことを理解すべきである。
【0172】
このようにして、この出願のこの実施形態では、洗浄装置によって洗浄が実行される回数を制御することができ、実際の状況に基づいて異なる洗浄ポリシーを使用することができ、それによって洗浄システムの安定性を改善する。
【0173】
S604:ウィンドウ上の遮蔽物の位置を決定する。
【0174】
任意選択的に、ウィンドウ上の遮蔽物の位置を決定するステップは、ウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲[X1,X2]を決定するステップを含む。
【0175】
任意選択的に、このステップは、ウィンドウに対する遮蔽物の比ε及び遮蔽領域のサイズを決定するステップを更に含む。
【0176】
この出願のこの実施形態では、ウィンドウ上の遮蔽物の位置は、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の水平座標範囲であってもよく、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の鉛直座標範囲などであってもよいことを理解すべきである。
【0177】
S605:遮蔽物の位置におけるノズルの対応するモータパラメータを決定する。
【0178】
任意選択的に、モータパラメータは、[X1,X2]の範囲内のノズルのモータ回転角範囲[θ1,θ2]を含む。
【0179】
モータパラメータは、モータ回転角、モータ回転速度などであってもよいことを理解すべきである。
【0180】
S606:モータが遮蔽物の位置に移動するように、モータに命令を送信する。
【0181】
任意選択的に、命令は、モータが角度θ1だけ回転するためのコマンドを含む。
【0182】
モータに送信される命令は、この出願のこの実施形態では限定されず、モータが命令に従って遮蔽物の位置に移動することができる限り、命令は、この出願のこの実施形態に適用可能であることを理解すべきである。
【0183】
S607:水ポンプに命令を送信し、命令は水ポンプに水の噴射を開始するように命令する。
【0184】
S608:遮蔽物の範囲内で均一速度走査を行うようにモータ及びノズルを制御する。
【0185】
任意選択的に、このステップは、モータが回転角度範囲[θ1,θ2]で均一速度走査を実行し、それに対応して、ノズルが範囲[X1,X2]で均一速度走査を実行することを含む。
【0186】
なお、モータが回転角度範囲[θ1,θ2]で等速走査するとは、モータが回転角度範囲[θ1,θ2]で往復移動することを意味してもよく、ノズルが範囲[X1,X2]で等速走査するとは、ノズルが範囲[X1,X2]で往復移動することを意味してもよいことを理解すべきである。
【0187】
S609:水ポンプは、水の噴射を開始し、予め設定された噴射継続時間が終了した後に水の噴射を停止し、ノズルは、ライダーウィンドウの可視範囲外の位置に戻り、隠れた状態になる。
【0188】
任意選択的に、噴射継続時間はTに予め設定され、水ポンプはεT後に水の噴射を停止すると仮定する。
【0189】
本明細書における設定パラメータεは、遮蔽物とウィンドウとの比を指すことができ、パラメータεの値は、遮蔽物の遮蔽領域のサイズとライダーウィンドウのサイズとの比に基づいて決定され得ることを理解すべきである。
【0190】
予め設定された噴射継続時間Tに比例係数を乗算する理由は、ライダーウィンドウの遮蔽物に対して特定の領域洗浄を実行するためにノズルと協働するためであることを更に理解すべきである。
【0191】
任意選択的に、ノズルがライダーウィンドウの可視範囲外の位置に戻って隠れ状態になった後、ステップS602が実行され続ける。
【0192】
前述の技術的解決策に基づいて、この出願のこの実施形態では、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置に基づいて洗浄対象領域を決定することができ、洗浄装置は、目標を絞った態様で特定領域の洗浄を実行するように制御され、これによりライダーウィンドウの洗浄効率が向上し、洗浄リソースが節約される。更に、洗浄装置が使用されないとき、ノズルはライダーウィンドウの可視範囲外に位置するように制御され、これにより、ノズルが使用されないときにノズルが環境に直接さらされることが回避され、洗浄装置の寿命が延びる。
【0193】
図7は、この出願の一実施形態に係るライダー装置700の概略図である。この装置は、図1の車両100に適用されてもよく、図2のライダーのアーキテクチャ及びライダーの洗浄装置の図に適用されてもよい。
【0194】
ライダー装置は、メモリ710、プロセッサ720、及び通信インタフェース730を含む。メモリ710、プロセッサ720及び通信インタフェース730は、内部接続経路を介して接続される。メモリ710は命令を記憶するように構成される。プロセッサ720は、メモリ720に記憶された命令を実行して、第2のチャネルモデルの少なくとも幾つかのパラメータを受信/送信するように入出力インタフェース730を制御するように構成される。任意選択的に、メモリ710は、インタフェースを介してプロセッサ720に結合されてもよく、又はプロセッサ720と一体化されてもよい。
【0195】
通信インタフェース730は、例えば、これに限定されないが、トランシーバなどのトランシーバ装置を使用することによって、通信デバイス700と他のデバイス又は通信ネットワークとの間の通信を実施することに留意すべきである。通信インタフェース730は、入出力インタフェース(input/output interface)を更に含んでもよい。
【0196】
実施プロセスにおいて、前述の方法のステップは、プロセッサ720内のハードウェア集積論理回路、又はソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。この出願の実施形態を参照して開示された方法は、ハードウェアプロセッサによって直接実施されてもよく、又はプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せによって実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、又はレジスタなどの、当技術分野における成熟した記憶媒体に位置されてもよい。記憶媒体は、メモリ710内に位置され、プロセッサ720は、メモリ710内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。繰返しを避けるために、本明細書では詳細は再度説明されない。
【0197】
この出願の一実施形態はコンピュータ可読媒体を更に提供し、コンピュータ可読媒体はプログラムコードを記憶する。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、図5又は図6の前述の方法のいずれか1つを実行することが可能になる。
【0198】
この出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含むチップを更に提供する。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出して実行し、図5又は図6の前述の方法のいずれか1つを実行するように構成される。
【0199】
この出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含むインテリジェント車両を更に提供する。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出して実行し、図5又は図6の前述の方法のいずれか1つを実行するように構成される。
【0200】
この出願の一実施形態は、図2図3、又は図7の前述のライダーデバイス又は装置のいずれか1つを含むインテリジェント車両を更に提供する。
【0201】
この出願の実施形態におけるプロセッサは、中央制御ユニット(central processing unit,CPU)であってもよく、又は別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素などであってもよいことを理解すべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又はプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0202】
この出願の実施形態では、メモリは、読み出し専用メモリ及びランダム・アクセス・メモリを含むことができ、プロセッサに命令及びデータを提供することも更に理解されるべきである。プロセッサの一部は、不揮発性ランダム・アクセス・メモリを更に含んでもよい。例えば、プロセッサは、デバイスタイプの情報を更に記憶してもよい。
【0203】
本明細書における「及び/又は」という用語は、関連する物体間の関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表すことを理解すべきである。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表すことができる:Aのみが存在する、AとBとの両方が存在する、又はBのみが存在する。加えて、本明細書における文字「/」は、一般的に、関連する対象間の「又は」関係を示す。
【0204】
この出願の様々な実施形態において前述のプロセスの連続番号は実行順序を意味しないことを更に理解すべきである。プロセスの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに基づいて決定されるべきである。前述のプロセスのシーケンス番号は、この出願の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
【0205】
本明細書で使用される「構成要素」、「モジュール」、及び「システム」などの用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、又は実行されているソフトウェアを示す。例えば、構成要素は、これらに限定されないが、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、物体、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよい。図を使用して示されているように、コンピューティングデバイスとコンピューティングデバイス上で実行するアプリケーションとの両方は、構成要素であってもよい。1つ以上の構成要素は、プロセス及び/又は実行スレッド内に存在してもよく、構成要素は、1つのコンピュータ上に配置されてもよく、かつ/又は2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。加えて、これらの構成要素は、種々のデータ構造を記憶する種々のコンピュータ可読媒体によって実行され得る。例えば、構成要素は、ローカル及び/又はリモートプロセスを使用して、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システム、及び/又はネットワークを介して別の構成要素と対話する2つの構成要素のデータ、例えば、信号を使用して別のシステムと対話するインターネット)を有する信号に基づいて通信することができる。
【0206】
当業者であれば分かるように、本明細書に開示されている実施形態で説明された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実施され得る。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途及び設計上の制約しだいで決まる。当業者は、説明された機能を特定の用途ごとに実施するために異なる方法を使用し得るが、実施態様がこの出願の範囲を超えると考えられてはならない。
【0207】
簡便かつ簡単な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照し得、ここでは詳細は再度説明されないことが、当業者によって明確に理解され得る。
【0208】
この出願で提供される幾つかの実施形態では、開示されているシステム、装置、及び方法が他の態様で実施されてもよいことを理解すべきである。例えば、説明されている装置実施形態は例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は単に論理的な機能分割であり、実際の実装では分割のための別の態様を有することができる。例えば、複数のユニット又は構成要素が組み合わされるか、又は別のシステムに統合されてもよく、又は幾つかの特徴は無視されてよく、又は実行されなくてもよい。更に、表示又は説明された相互結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェースを使用して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は別の形態で実施されてもよい。
【0209】
別個の構成要素として記載されたユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよい。ユニットとして表示される構成要素は、物理ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。幾つか又は全てのユニットは、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて選択することができる。
【0210】
更に、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又はユニットのそれぞれは、物理的に別々に存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0211】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、機能はコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づくと、この出願の技術的解決策は本質的に、又は従来の技術に寄与する部分は、又は技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、この出願の実施形態で説明されている方法のステップの全部又は一部を実行することをコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってよい)に命令する幾つかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク・ドライブ、リード・オンリー・メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0212】
前述の説明は、この出願の特定の実施態様にすぎず、この出願の保護範囲を限定することを意図されていない。この出願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易く考え出されるいかなる変更又は置換も、この出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0213】
100 車両
110 インフォテインメントシステム、コンピュータ
111 通信システム
112 エンターテインメントシステム
113 ナビゲーションシステム
120 検知システム
121 全地球測位システム、ホイール
122 慣性測定ユニット
123 ライダー
124 ミリ波レーダ
125 超音波レーダ
126 レーダ、カメラ装置
130 決定制御システム
131 コンピューティングシステム
132 車両コントローラ
133 ステアリングシステム
134 スロットル
135 制動システム
140 駆動システム
141 エンジン
142 エネルギー源
143 トランスミッション装置、トランスミッションシステム
144 ホイール
146 無線通信システム
150 コンピュータシステム、コンピューティングプラットフォーム
151 プロセッサ
152 メモリ
153 命令
200 洗浄システム
210 ライダー本体、ライダー本体装置
211 検出ユニット
213 CANトランシーバ
220 洗浄装置
221 水ポンプ、検出ユニット
222 水ポンプコントローラ、水ポンプ制御モジュール
223 ノズル
224 トランスミッション機構
225 モータ
226 モータ駆動モジュール
230 水タンク
240 ボディコックピットコントローラ
300 洗浄装置、洗浄デバイス
301 水入口パイプ
302 水ポンプ
303 水出口パイプ
304 ノズル
305 スクリューロッドナット
306 スクリューロッド
307 ガイドロッド
308 カバー
309 ガイドレール
310 モータ
311 ライダー
500 ライダー洗浄方法
600 ライダー洗浄方法
700 ライダー装置、通信デバイス
710 メモリ
720 プロセッサ
720 メモリ
730 通信インタフェース、入出力インタフェース
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄装置と制御ユニットとを備えるライダーデバイスであって、
前記制御ユニットは、ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報に基づいて前記ライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定し、前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように前記洗浄装置を制御する、
ライダーデバイス。
【請求項2】
前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報は、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の座標範囲を含み、
前記制御ユニットは、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲に基づいて、前記洗浄対象領域の座標範囲を決定する、
請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項3】
前記洗浄対象領域の前記座標範囲は、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲以上である、請求項2に記載のライダーデバイス。
【請求項4】
前記ライダーデバイスが検出ユニットを更に備え、前記検出ユニットは、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報を取得する、請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項5】
前記洗浄装置は、ノズルと、スクリューロッドと、モータと、ガイドレールと、を備え、
前記モータは、前記ノズルを駆動して前記ガイドレールの規定された軌道に沿って移動させるために、前記スクリューロッド上に回転可能に配置される、
請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項6】
前記制御ユニットは、前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記座標範囲に基づいてモータパラメータを決定し、
前記制御ユニットは、前記モータパラメータに基づいて、前記モータを回転させるように制御し、前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように前記ノズルを駆動する、
請求項5に記載のライダーデバイス。
【請求項7】
前記モータパラメータがモータ回転角又はモータ回転速度を含む、請求項6に記載のライダーデバイス。
【請求項8】
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値未満である場合には、前記制御ユニットが洗浄を行うように前記洗浄装置を制御する、請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項9】
前記デバイスがトランシーバユニットを更に備え、前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行した回数が第1の閾値よりも大きい場合には、前記トランシーバユニットがアラーム信号をコックピットコントローラに送信し、前記アラーム信号が手動介入を要求するために使用される、請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項10】
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも短い場合、前記制御ユニットは、前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように前記洗浄装置を制御する、請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項11】
前記洗浄装置が連続的に洗浄を実行する継続時間が第2の閾値よりも長い場合、前記制御ユニットは、前記ノズルを制御して前記ガイドレールの端部まで移動させ、前記ガイドレールの前記端部は、前記ライダーウィンドウの可視範囲外に位置する、請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項12】
前記ライダーデバイスがライダー本体を更に備え、前記ライダー本体がコントローラエリアネットワークインタフェースを備え、前記洗浄装置が水ポンプ制御モジュールとモータ駆動モジュールとを更に備え、
前記コントローラエリアネットワークインタフェースは、コントローラエリアネットワークバスを介して前記水ポンプ制御モジュール及び/又は前記モータ駆動モジュールに接続される、
請求項1に記載のライダーデバイス。
【請求項13】
ライダーウィンドウ上の遮蔽物の位置情報を取得するステップと、
前記ライダーウィンドウ上の前記遮蔽物の前記位置情報に基づいて前記ライダーウィンドウの洗浄対象領域を決定するステップと、
前記ライダーウィンドウの前記洗浄対象領域を洗浄するように洗浄装置を制御するステップと、
を含むライダー洗浄方法。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えるインテリジェント車両であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに結合されるとともに、請求項13に記載の方法を実行するために、前記メモリ内の命令を読み出して実行するように構成される、インテリジェント車両。
【請求項15】
請求項1に記載のライダーデバイスを備える、インテリジェント車両。
【国際調査報告】