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特表2024-543332回転子に貫通孔が形成された振動モータ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】回転子に貫通孔が形成された振動モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 33/12 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
H02K33/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525601
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 KR2022015786
(87)【国際公開番号】W WO2023085626
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0154552
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520366651
【氏名又は名称】リム ヨンキュン
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リム ヨンキュン
【テーマコード(参考)】
5H633
【Fターム(参考)】
5H633BB03
5H633BB15
5H633GG02
5H633GG04
5H633GG08
5H633HH03
5H633HH05
5H633HH13
5H633JB09
(57)【要約】
本発明は、モータハウジングと振動部を貫通して結合される回転子が洗浄溶剤の供給を受ける役割、及び振動伝達媒介体の役割を同時に果たすので、別途の供給管が不要であってコスト削減及び生産性の向上に寄与し、内部構造を簡素化して性能の向上に役立てるうえ、回転子の先端にノズルが着脱自在に固定されるので、洗浄しようとする対象物に応じて様々なノズルを選択的に取り替えて使用することができ、回転子の貫通孔に水、オイル、粉末、空気などの多様な洗浄溶剤を供給して対象物を効率よく洗浄することができる、回転子に貫通孔が形成された振動モータに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータハウジング(110)と、
前記モータハウジング(110)の内部両側部に結合され、回転子(130)を正逆回転させながら振動を付与する振動部(120)と、
内部に貫通孔が形成されながら一定の長さを有し、前記モータハウジング(110)内の中央部に結合される回転子(130)と、
前記回転子(130)の前方に着脱自在に結合されるノズル(140)と、
前記回転子(130)をノズル(140)に固定するための結合部(150)と、
前記モータハウジング(110)内の回転子(130)に結合され、前記回転子(130)の回転を案内する軸受(160、160’)と、
前記モータハウジング(110)の前、後方に結合される前方カバー(170)及び後方カバー(170’)と、を含んで構成され、
前記モータハウジング(110)は、
本体部(111)と、
前記本体部(111)の内側中央部に形成され、回転子(130)が挿入結合される装着ホール(112)と、
前記装着ホール(112)を中心として本体部(111)の両側内部に形成され、振動部(120)が結合される結合空間(113)と、
前記本体部(111)の後端部の上、下部に設けられ、後方カバー(170’)が結合される結合ホール(114)と、が備えられることを特徴とする、回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【請求項2】
前記振動部(120)は、
前記モータハウジング(110)の本体部(111)の内部両側にそれぞれ装着されるステータ(121)と、
前記ステータ(121)をモータハウジング(110)の内部に固定させるインシュレータ(122)と、
前記ステータ(121)に巻かれるコイル(123)と、
前記回転子(130)の両側面に装着されるマグネット(124)と、が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【請求項3】
前記ステータ(121)と前記インシュレータ(122)は、インサート射出されて一体に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【請求項4】
前記回転子(130)は、
前記一定の長さを有し、内部には貫通孔(131’)が形成され、先端はノズル(140)に結合され、中央部はモータハウジング(110)の内部に位置し、後端はモータハウジング(110)の外部に露出される軸(131)と、
前記軸(131)の中央部の両側面に設けられ、マグネット(124)が装着される装着溝(132)と、
前記軸(131)の先端に設けられ、ノズル(140)が結合される挿入ホール(133)と、
前記挿入ホール(133)の後方に設けられ、軸(131)の外周面に形成されてノズル(140)が結合される固定溝(134)と、が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【請求項5】
前記ノズル(140)は、
前記回転子(130)を収容するように結合される結合本体(141)と、
前記結合本体(141)の先端に形成されるノズルチップ(142)と、
前記結合本体(141)の上、下部に弾性を有する弾性片(143)と、
前記弾性片(143)の先端部の内側に形成され、結合本体(141)を回転子(130)に固定させる固定突部(144)と、
前記結合本体(141)と前記ノズルチップ(142)との境界部である内側部に形成され、回転子(130)の先端に結合される挿入突起(145)と、が備えられ、
前記弾性片(143)の先端に突設されるストッパー(146)がさらに備えられることを特徴とする、請求項1に記載の回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【請求項6】
前記結合部(150)は、
前記ノズル(140)の結合本体(141)に結合され、弾性片(143)を回転子(130)側に加圧する結合リング(151)と、
前記結合リング(151)の外周面に把持が容易であるように多数形成される突起部(152)と、
前記結合リング(151)の先端の内側面に形成され、ノズル(140)のストッパー(146)に係止される係止段(153)と、が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【請求項7】
前記軸受(160、160’)のうち、いずれか一つの軸受(160)は、モータハウジング(110)の内側に装着されて回転子(130)を回転させ、他の一つの軸受(160’)は、後方カバー(170’)の内側に装着されて回転子(130)を回転させることを特徴とする、請求項1に記載の回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【請求項8】
前記前方カバー(170)は、前記モータハウジング(110)の先端部に超音波融着するか或いはインサートモールド方式で固定され、前記後方カバー(170’)は、前記モータハウジング(110)の後端部に形成された結合ホール(114)に結合されるように上、下部に固定片(171)が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の回転子に貫通孔が形成された振動モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動モータに係り、より詳細には、モータハウジングと振動部を貫通して結合される回転子が洗浄溶剤の供給を受ける役割、及び振動伝達媒介体の役割を同時に果たすので、別途の供給管が不要であってコスト削減及び生産性の向上に寄与し、内部構造を簡素化して性能の向上に役立てるうえ、回転子の先端にノズルが着脱自在に固定されるので、洗浄しようとする対象物に応じて様々なノズルを選択的に取り替えて使用することができ、回転子の貫通孔に水、オイル、粉末、空気などの多様な洗浄溶剤を供給して対象物を効率よく洗浄することができる、回転子に貫通孔が形成された振動モータに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、振動を発生させる振動モータは、各種健康用品や医療機器、洗浄用品などの多様な分野に用いられている。
【0003】
このような振動モータは、電流を通す導体が磁界中にあれば力を受けるという、いわゆるフレミングの左手の法則によって、固定子と回転子との間の空隙の電磁界が仲介して電気エネルギーをトルクという機械エネルギーに変換するものである。
【0004】
上述したような振動モータが活用される先行技術として、韓国登録実用新案第20-0422546号としてビデノズルの振動装置が登録されたことがある。
【0005】
しかし、上述した先登録考案は、流路が形成されたノズルに振動部が内蔵され、ビデボタン信号に応じて振動部材が回転しながらノズルを振動させて洗浄水を噴出するので、洗浄部位を広げて容易に洗浄するという利点はあるものの、振動部がノズルの内側に一体型に装着されるので、ノズルの振動幅が小さくて洗浄力が低下するだけでなく、ノズルに振動を起こす振動部材がノズル管と直交するように装着されるか、或いは垂直する方向に装着されるので、洗浄孔を介して噴出される水筋に活発なアクションを付与するには限界があった。
【0006】
また、振動を発生させる振動部と、水が流入する流体供給管を別々に形成するので、構成が複雑であり、用途も洗浄しようとする対象物の形状や材質に合わせず、1つの据付ノズルで洗浄することにより、ユーザの満足感を満たせないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録実用新案第20-0422546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、上述したような従来の諸問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、モータハウジングと振動部を貫通して結合される回転子が洗浄溶剤の供給を受ける役割、及び振動伝達媒介体の役割を同時に果たすので、別途の供給管が不要であってコスト削減及び生産性の向上に寄与し、内部構造を簡素化して性能の向上にも役立てる、回転子に貫通孔が形成された振動モータを提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、回転子の先端にノズルが着脱自在に固定されるので、洗浄しようとする対象物に応じて様々なノズルを選択的に取り替えて使用することができる、回転子に貫通孔が形成された振動モータを提供することにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、回転子の貫通孔に水、オイル、粉末、空気などの多様な洗浄溶剤を供給して対象物を効率よく洗浄することができる、回転子に貫通孔が形成された振動モータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の回転子に貫通孔が形成された振動モータは、モータハウジングと、前記モータハウジングの内部両側部に結合され、回転子を正逆回転させながら振動を付与する振動部と、内部に貫通孔が形成されながら一定の長さを有し、前記モータハウジング内の中央部に結合される回転子と、前記回転子の前方に着脱自在に結合されるノズルと、前記回転子をノズルに固定するための結合部と、前記モータハウジング内の回転子に結合され、前記回転子の回転を案内する軸受と、前記モータハウジングの前、後方に結合される前方カバー及び後方カバーと、を含んで構成されることを特徴とする。
【0012】
前記モータハウジングは、本体部と、前記本体部の内側中央部に形成され、回転子が挿入結合される装着ホールと、前記装着ホールを中心として本体部の両側内部に形成され、振動部が結合される結合空間と、前記本体部の後端部の上、下部に設けられ、後方カバーが結合される結合ホールと、が備えられる。
【0013】
前記振動部は、前記モータハウジングの本体部の内部両側にそれぞれ装着されるステータと、前記ステータをモータハウジングの内部に固定させるインシュレータと、前記ステータに巻かれるコイルと、前記回転子の両側面に装着されるマグネットと、が備えられる。
【0014】
前記ステータと前記インシュレータは、インサート射出されて一体に形成されることを特徴とする。
【0015】
前記回転子は、前記一定の長さを有し、内部には貫通孔が形成され、先端はノズルに結合され、中央部はモータハウジングの内部に位置し、後端はモータハウジングの外部に露出される軸と、前記軸の中央部の両側面に設けられ、マグネットが装着される装着溝と、前記軸の先端に設けられ、ノズルが結合される挿入ホールと、前記挿入ホールの後方に設けられ、軸の外周面に形成されてノズルが結合される固定溝と、が備えられる。
【0016】
前記ノズルは、前記回転子を収容するように結合される結合本体と、前記結合本体の先端に形成されるノズルチップと、前記結合本体の上、下部に弾性を有する弾性片と、前記弾性片の先端部の内側に形成され、結合本体を回転子に固定させる固定突部と、前記結合本体とノズルチップとの境界部である内側部に形成され、回転子の先端に結合される挿入突起とが備えられ、前記弾性片の先端に突設されるストッパーがさらに備えられる。
【0017】
前記結合部は、前記ノズルの結合本体に結合され、弾性片を回転子側に加圧する結合リングと、前記結合リングの外周面に把持が容易であるように多数形成される突起部と、前記結合リングの先端の内側面に形成され、ノズルのストッパーに係止される係止段とが備えられる。
【0018】
前記軸受のうち、いずれか一つの軸受は、モータハウジングの内側に装着されて回転子を回転させ、他の一つの軸受は、後方カバーの内側に装着されて回転子を回転させることを特徴とする。
【0019】
前記前方カバーは、モータハウジングの先端部に超音波融着するか或いはインサートモールド方式で固定され、前記後方カバーは、モータハウジングの後端部に形成された結合ホールに結合されるように上、下部に固定片が備えられる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、モータハウジングと振動部を貫通して結合される回転子が洗浄溶剤の供給を受ける役割、及び振動伝達媒介体の役割を同時に果たすので、別途の供給管が不要であってコスト削減及び生産性の向上に寄与し、内部構造を簡素化して性能の向上にも役立てるという効果がある。
【0021】
また、本発明によれば、回転子の先端にノズルが着脱自在に固定されるので、洗浄しようとする対象物に応じて様々なノズルを選択的に取り替えて使用することができるため、使用上の利便性が向上するという効果がある。
【0022】
また、本発明によれば、回転子の貫通孔に水、オイル、粉末、空気などの多様な洗浄溶剤を供給して対象物を効率よく洗浄することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態が適用された振動モータの斜視図である。
図2】本発明の一実施形態が適用された振動モータの分離斜視図である。
図3】本発明の一実施形態が適用された振動モータの側断面図である。
図4】本発明の一実施形態が適用された振動モータの正断面図である。
図5】本発明の振動部の分離斜視図である。
図6】本発明の回転子とノズルとの結合状態の断面図である。
図7】本発明の回転子とノズルとの結合状態の断面図である。
図8】本発明の回転子とノズルとの結合状態の断面図である。
図9】本発明のノズルの他の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面を参照して多様な実施形態をより詳細に説明する。本明細書に記載された実施形態は、多様に変形可能である。特定の実施形態が図面で描写され、詳細な説明で詳細に説明できる。ところが、添付図面に開示された特定の実施形態は、多様な実施形態を容易に理解するようにするためのものに過ぎない。よって、添付図面に開示された特定の実施形態によって技術的思想が制限されるものではなく、発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての均等物又は代替物を含むものと理解されるべきである。
【0025】
「第1」、「第2」などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用できるが、これらの構成要素は、上述した用語によって限定されるものではない。上述した用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0026】
本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。ある構成要素が他の構成要素に「連結」又は「接続」されていると記載された場合には、ある構成要素が他の構成要素に直接連結又は接続されていてもよく、それらの間に別の構成要素が介在していてもよいと理解されるべきである。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」又は「直接接続」されていると記載された場合には、それらの間に別の構成要素が介在していないと理解されるべきである。
【0027】
一方、本明細書で使用される構成要素に対する「モジュール」又は「部」は、少なくとも一つの機能又は動作を行う。そして、「モジュール」又は「部」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって機能又は動作を行うことができる。また、特定のハードウェアで行われるべきである、或いは少なくとも一つのプロセッサで行われる「モジュール」又は「部」を除いた複数の「モジュール」又は複数の「部」は、少なくとも一つのモジュールに統合されてもよい。単数の表現は、文脈上、明らかに異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。
【0028】
その他にも、本発明を説明するにあたり、関連する公知の機能或いは構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にするおそれがあると判断された場合、それについての詳細な説明は縮約又は省略する。
【0029】
図1は、本発明が適用された振動モータの斜視図であり、図2は、本発明が適用された振動モータの分離斜視図である。
【0030】
本発明の回転子に貫通孔が形成された振動モータ100は、モータハウジング110と、前記モータハウジング110の内部両側部に結合され、回転子130を正逆回転させながら振動を付与する振動部120と、内部に貫通孔が形成されながら一定の長さを有し、前記モータハウジング110内の中央部に結合される回転子130と、前記回転子130の前方に着脱自在に結合されるノズル140と、前記回転子130をノズル140に固定するための結合部150と、前記モータハウジング110内の回転子130に結合され、前記回転子130の回転を案内する軸受160、160’と、前記モータハウジング110の前、後方に結合される前方カバー170及び後方カバー170’と、を含んで構成される。
【0031】
前記モータハウジング110は、内部に回転子130が挿入されて結合されるものであって、本体部111の内側中央部が貫通する装着ホール112が形成される。
【0032】
前記装着ホール112を中心として本体部111の両側内部には、振動部120が結合される結合空間113が形成される。
【0033】
前記本体部111の先端部には前方カバー170が結合固定され、後端部には後方カバー170’が結合されるように上、下部に結合ホール114が形成される。
【0034】
また、前記振動部120は、本体部111の内部両側に形成された結合空間113にステータ121が装着され、前記ステータ121の先端と後端部にはインシュレータ122が結合されることにより、モータハウジング110の内部に固定される。
【0035】
ここで、前記ステータ121とインシュレータ122は、図5に示すように、インサート射出されて一体に形成されることが好ましく、前記ステータ121にはコイル123が巻かれる。
【0036】
前記回転子130の両側面にはマグネット124がそれぞれ固定され、上述のように構成される振動部120の作動によって、回転子130は正逆回転しながら振動を発生させる。
【0037】
また、図6に示すように、前記回転子130は、振動部120によって振動しながら洗浄溶剤をノズル140に供給する。
【0038】
前記回転子130は、一定の長さに形成され、内部には、貫通孔131’を有する軸131が備えられる。
【0039】
前記軸131は、先端がノズル140の結合本体141に結合され、中央部はモータハウジング110の内部に位置し、後端部はモータハウジング110の外部に露出される。
【0040】
前記軸131は、中央部の断面が四角状に形成され、前記四角断面の中央部を中心として先端と後端部の断面は円形に形成される。
【0041】
前記軸131の中央部の両側面には装着溝132が形成されることにより、振動部120のマグネット124がそれぞれ装着される。
【0042】
前記軸131の先端部の両側には、前方に開放された挿入ホール133が形成されることにより、ノズル140に形成された挿入突起145に挿入されて結合される。
【0043】
前記挿入ホール133の後方には軸131の外周面の上、下部に固定溝134が形成されることにより、結合部150の操作でノズル140の結合本体141と固定される。
【0044】
前記軸131の先端部に挿入ホール133と固定溝134が形成されることにより、回転子130をノズル140に着脱自在に固定させることができる。
【0045】
上述のように、回転子130は、洗浄溶剤の供給を受ける役割、及び振動伝達媒体の役割を同時に果たすので、別途の供給管が必要ない。
【0046】
また、前記ノズル140は、回転子130の先端部が結合される結合本体141が備えられ、前記結合本体141の先端には、回転子130から供給された洗浄溶剤が噴出されるノズルチップ142が備えられる。
【0047】
前記結合本体141の上、下部には、弾性を有する弾性片143が形成されており、前記弾性片143の先端部には、回転子130を固定することができるように内側方向に固定突部144が備えられる。
【0048】
前記結合本体141とノズルチップ142との境界部である内側部には挿入突起145が形成されることにより、回転子130の先端部に形成された挿入ホール133に挿入されて結合される。
【0049】
前記弾性片143の先端には、外方に突出するストッパー146が備えられることにより、結合部150の操作時に結合部150が弾性片143から外れないようにする。
【0050】
図9に示すように、回転子130の貫通孔131’には水だけでなくオイル、粉末、空気などの洗浄溶剤が供給されてノズル140を介して噴射される。前記ノズル140は、洗浄しようとする対象物の形状又は材質、洗浄溶剤の量、洗浄強度、洗浄面積によってその用途が異なる。回転子130の先端に様々なノズルを選択的に装着して適切に使用することができる。
【0051】
また、図7及び図8に示すように、前記結合部150は、ノズル140の結合本体141の外周面に結合される結合リング151が備えられる。
【0052】
前記結合リング151は、ノズル140を回転子130から分離した場合には、モータハウジング110側に位置し、回転子130にノズル140を結合した状態で前記ノズル140を回転子130に固定するためには、まず、結合リング151をノズルチップ142側へ移動させると、結合リング151の内周面が弾性片143を加圧し、弾性片143に形成された固定突部144が回転子130の固定溝134に密着しながら回転子130とノズル140が固定される。
【0053】
前記結合リング151の外周面には、ユーザの把持時に滑りを防止するように多数の突起部152が環状に形成される。
【0054】
前記結合リング151の先端には、ノズル140を回転子130に結合するために移動するとき、結合リング151がノズル140のストッパー146に係止されてそれ以上移動しないように係止段153が形成される。
【0055】
また、前記軸受160、160’は、回転子130を回転させるために装着されるものであり、いずれか一つの軸受160の外周面は、モータハウジング110の内側に装着され、その内周面は回転子130の外周縁に密着し、他の一つの軸受160’の外周面は、後方カバー170’の内側に装着され、その内周面は、回転子130の外周縁に密着して回転子130の回転を案内する。
【0056】
また、前記前方カバー170は、モータハウジング110の前方の開放された部分を閉鎖させるものであり、超音波融着するか或いはインサートモールド方式で固定される。
【0057】
前記後方カバー170’は、モータハウジング110の後方の開放された部分を閉鎖するものであり、上、下部には固定片171が形成されることにより、モータハウジング110に形成された結合ホール114に固定片171が結合されて後方カバー170’を固定する。
【0058】
すなわち、本発明の回転子に貫通孔が形成された振動モータは、前記回転子130が洗浄溶剤の供給を受ける役割、及び振動伝達媒介体の役割を同時に果たすので、別途の供給管が不要であってコスト削減及び生産性の向上に寄与し、内部構造を簡素化して性能の向上にも役立てる。
【0059】
また、本発明は、回転子130の先端にノズルを着脱自在に固定することにより、洗浄しようとする対象物に応じて様々なノズルを選択的に取り替えて使用することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0060】
以上のように、本発明は、たとえ限定された実施形態と図面によって説明されたが、本明細書及び請求の範囲に使用された用語や単語は、通常的又は辞典的な意味に限定されて解釈されてはならず、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0061】
従って、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本発明の請求の範囲を逸脱することなく様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9(a)】
図9(b)】
図9(c)】
【国際調査報告】