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特表2024-543334ユーティリティモジュール及びそれ用の接続システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ユーティリティモジュール及びそれ用の接続システム
(51)【国際特許分類】
   B65D 21/02 20060101AFI20241114BHJP
   B25H 3/02 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B65D21/02 510
B65D21/02
B25H3/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525838
(86)(22)【出願日】2022-11-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 IL2022051179
(87)【国際公開番号】W WO2023095121
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】288315
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524126448
【氏名又は名称】ケター ホーム アンド ガーデン プロダクツ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ムアレム,ディクラ
(72)【発明者】
【氏名】エヴァンズ,リチャード
【テーマコード(参考)】
3C012
3E006
【Fターム(参考)】
3C012BH00
3E006AA02
3E006BA01
3E006DA04
3E006DA06
3E006DB03
3E006DB08
(57)【要約】
少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと、第2のユーティリティモジュールを第1のユーティリティモジュールに着脱可能に連結するための結合機構とを備えるユーティリティアセンブリ。結合機構は、前記少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び前記少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの1つに関連付けられた雄型結合部と、前記少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び前記少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの別の1つに関連付けられた雌型結合部とを備える。雄型結合部は、突出ロック用平面に垂直な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、雌型結合部は、窪み受け平面に垂直な雌型回転軸から延びる対応する少なくとも一対の対称に分布するロック用凹部を備えて構成される。ロック用部材はロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、前記ロック用凹部による回転係合のために構成される。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと;第2のユーティリティモジュールを第1のユーティリティモジュールに着脱可能に連結するための結合機構であって、前記少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び前記少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの1つに関連付けられた雄型結合部と、前記少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び前記少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの別の1つに関連付けられた雌型結合部とを備える結合機構と;を備えるユーティリティアセンブリであって、前記雄型結合部は、突出ロック用平面に垂直な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、前記雌型結合部は、窪み受け平面に垂直な雌型回転軸から延びる対応する少なくとも一対の対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、前記ロック用部材は、前記ロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティアセンブリ。
【請求項2】
取り付け面及び支持面の一方又は両方を備えるユーティリティモジュールであって、前記取り付け面及び前記支持面の一方又は両方は、別のユーティリティモジュールと着脱可能に連結するための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部及び雌型結合部を備え;ここで、前記雄型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、前記雌型結合部は、それぞれ前記ベース部材及び前記蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる対応する少なくとも一対の対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、前記第2のユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティモジュール。
【請求項3】
前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの各1つは、雄型結合部及び雌型結合部を備え、前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールのそれぞれの前記雄型回転軸及び前記雌型回転軸は一致し、前記雄型結合部及び前記雌型結合部は、異なる半径で同軸に配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項4】
前記ロック用部材が、それぞれのユーティリティモジュールの前記ロック用凹部に対して90°で配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項5】
組み立てられたインターロック位置において、前記第2のユーティリティモジュールが、両方のユーティリティモジュールの側壁が同じ方向を向くように、前記第1のユーティリティモジュールの上に配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項6】
前記雄型結合部及び前記雌型結合部の一方のみを備える第2のユーティリティモジュールが、前記雄型結合部及び前記雌型結合部の他方の1つを用いて前記第1のユーティリティモジュールの上に連結され、前記雄型結合部及び前記雌型結合部の両方を備える第2のユーティリティモジュールは、前記雄型結合部及び前記雌型結合部の両方を用いて前記第1のユーティリティモジュールの上に連結されることができる、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項7】
前記雄型結合部の前記横方向に突出するロック用部材及び前記雌型結合部の前記ロック用凹部が、それぞれ、前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの規則的な縁部と平行に配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項8】
ロック係合が2つの一方向において起こり、別の配置によれば、ロック係合は一方向においてのみ起こり、前記ロック用部材のうちの少なくとも1つ及び前記ロック用凹部のうちの少なくとも1つの一方又は両方が、ストーパを備えて構成され、それによって、係合は、前記第2のユーティリティモジュールが一方向においてのみ前記第1のユーティリティモジュールと係合するように回転できるように、一方向性である、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項9】
密閉された収納空間を共に画定する、ベース部材から延びる側壁と閉鎖可能な蓋とを備えるコンテナであって;前記ベース部材及び前記蓋の一方又は両方は、ユーティリティモジュールと着脱可能に連結するための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部と雌型結合部とを備え;ここで、前記雄型結合部は、それぞれ前記ベース部材及び前記蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、前記雌型結合部は、それぞれ前記ベース部材及び前記蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる対応する少なくとも一対の対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、ユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、コンテナ。
【請求項10】
前記第2のユーティリティモジュールの設置面積は、前記第1のユーティリティモジュールの設置面積よりも小さく、又は大きくすることができ、それによって、雄-雌型結合の中央の、最も内側の結合のみが、互いに回転係合するように構成される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの一方又は両方がコンテナである、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項12】
前記コンテナが、少なくとも前記コンテナの蓋に配置された密封ガスケットにより、水密密封するように構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項13】
前記コンテナが無臭及び防塵構造である、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項14】
前記第1のユーティリティモジュールにおいて、前記雄型結合部の最上部表面が、前記雌型結合部の最上部部分と共平面である、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項15】
前記第2のユーティリティモジュールにおいて、前記雄型結合部の最下部表面が、前記雌型結合部の最下部部分と共平面である、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のユーティリティモジュールが、第2のユーティリティモジュールに連結するように構成されたインターロック式ベースユニットである、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項17】
前記インターロック式ベースユニットが、運搬部材と一体であるか、又は運搬部材に取り付けられる、請求項16に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項18】
前記雄型結合部の前記ロック用部材の表面と、前記雌型結合部の前記ロック用凹部の対応する対向面とが、回転防止機構を備えて構成される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項19】
前記回転防止機構が、前記雌型結合部の前記ロック用凹部の対向面上に配置された嵌合隆起部及び窪みを備え、前記回転防止機構は、前記第1のユーティリティモジュールと前記第2のユーティリティモジュールがインターロックされているとき、及び前記第1のユーティリティモジュールに対して前記第2のユーティリティモジュールの軸方向変位を適用すると係合するように構成され;このような軸方向変位は、前記第2のユーティリティモジュールによって、組み立てられたユーティリティアセンブリを持ち上げると生じ得る、請求項18に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項20】
前記回転防止機構が、前記第1のユーティリティモジュールからの前記第2のユーティリティモジュールの非国家的な回転係合解除の可能性を排除するか、又は実質的に低減するように構成される、請求項18に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項21】
前記第1のコンテナの上面が、第2のユーティリティモジュールの前記雄型結合部を前記第1のユーティリティモジュールの前記雌型結合部に対してロック前の位置に位置決めするための、面取りされた縁部を有する窪んだ滑り面を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項22】
第2のコンテナが第1のコンテナ上に連結されているとき、前記2つのコンテナの同軸軸の周りに小さな自由度が存在する、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項23】
前記コンテナが、閉位置で前記コンテナ上の蓋を確実にロックするための二重ロック機構を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項24】
前記コンテナの第1のロック機構が少なくとも一対のサイドラッチを備え、そのそれぞれは前記コンテナの反対側に配置され、各ラッチは前記コンテナの前記蓋及び側壁の一方に回動可能に連結され、前記コンテナの前記蓋及び側壁の他方に構成されたロック拘束部とロック係合するように構成される、請求項23に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項25】
前記サイドラッチがトグル式ラッチである、請求項24に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項26】
前記コンテナの第2のロック機構が、旋回ハンドルの1つ又は複数を備え、そのそれぞれは、前記蓋の側壁部分に回動可能に連結されたハンドル部分を備え、前記蓋の上面を貫通して突出可能な弧状アームをそのそれぞれの端部に備え、前記ハンドルが前記蓋に対して変位され、各弧状アームが前記コンテナの側壁の上部にある拘束アパーチャと係合するロック位置と、前記ハンドルが前記蓋の前記上面から変位され、前記弧状アームがそれぞれの拘束アパーチャから係合解除されるロック解除位置との間で構成可能である、請求項24に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項27】
前記ロック解除位置において、前記旋回ハンドルは、少なくとも90°で回動可能に配置され、これにより、前記蓋は前記コンテナから取り外し可能であり、前記旋回ハンドルの上に上下逆さまに載るトレイとして機能する、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項28】
前記旋回ハンドルが、前記第1のロック機構の前記サイドラッチによって前記ロック位置に拘束されるように構成される、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項29】
前記弧状アームが偏心しており、閉位置に回動可能に変位するにつれて、前記拘束アパーチャとの拘束係合を増強するように構成され、その結果、前記コンテナに対する前記蓋の密封力を増強させる、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項30】
前記弧状アームの少なくとも一部が、ラチェットのような態様で、前記拘束アパーチャとのクリック式係合のために、少なくとも一平面にわたって鋸歯状である、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項31】
前記コンテナの蓋が、その内側面に収納庫を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項32】
前記収納庫が、前記蓋の底面に着脱可能に取り付け可能である、請求項31に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項33】
前記コンテナが、前記コンテナの一部に着脱可能に連結された編組パラコードを備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項34】
前記編組パラコードが、旋回ハンドルに着脱可能に取り付けることができ、前記旋回ハンドルに取り付けられた状態で柔らかいグリップを提供する、請求項33に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項35】
前記パラコードが、互いに取り付け可能なバックルによって旋回ハンドルに取り付けられる、請求項33に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項36】
前記コンテナが、前記コンテナを運搬台に固定するための、前記コンテナの反対側に配置された2つ以上の固着(縛り付け)構造を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項37】
前記コンテナが、前記コンテナの無許可の開放を防止するためのロック配置を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項38】
前記雄型及び/又は雌型結合配置が、丸みを帯びた縁部を備えて構成される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項39】
2つの雄/雌型結合配置のいずれか一方又は両方を備えて構成され、前記結合配置のそれぞれは、中央又は周辺結合配置のどちらかとして配置することができ、さらに、前記結合配置は、前記ユーティリティモジュールの軸に関して異なる向きで配置することができる、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項40】
少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと;第2のユーティリティモジュールを第1のユーティリティモジュールに着脱可能に連結するための結合機構とを備え、前記結合機構は、前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの一方の面上の、雄型バヨネット結合部、及び前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雌型バヨネット結合部と;前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの他方の面上の、前記第1のユーティリティモジュールの前記雄型バヨネット結合部及び雌型バヨネット結合部とインターロック式に連結するように構成された、雌型バヨネット結合部、及び前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雄型バヨネット結合部とを備える、ユーティリティアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
現在開示されている主題は、ユーティリティアセンブリ、及びユーティリティモジュールを互いに着脱可能に取り付けることを容易にするように構成された接続システムに向けられている。
【0002】
「ユーティリティモジュール」という用語は、以下、その広い意味で使用され、あらゆる形状及びサイズの収納コンテナ、旅行用荷物、工具箱、収納具、コンパクト化された作業台、ケーブル収納庫、工具(例えば、ハンドツール、発電機及び電源)、通信モジュール、運搬台、ラック、運動台、電気及び電子器具、カップ、その他などの様々な物品を示すことを意味し、任意のユーティリティモジュールを、他の1つ又は複数のユーティリティモジュールに着脱可能に取り付けることができる。
【背景技術】
【0003】
現在開示されている主題の背景として関連すると考えられる文献を以下に列挙する:
- US11,059,631号
- US10,603,783号
- US20210221561号
【0004】
本明細書における上記文献の認定は、これらが現在開示されている主題の特許性に何らかの形で関連していることを意味するものとして推論されるものではない。
【0005】
US11,059,631号は、ユーティリティモジュール用の接続システムを開示しており、このシステムは、剛性ベース部であって、剛性ベース部の第1の縁部で突出する少なくとも1つの係合タブ及び剛性ベース部の第2の縁部に配置される少なくとも1つのロック用受け部を有する剛性ベース部;及び、剛性取り付けプラットフォームであって、ユーティリティモジュール拘束空間を画定する上方に延びる周辺リムであって、第1の位置に少なくとも1つのタブ拘束空間を、及び第2の位置に少なくとも1つのロック用ラッチを備えて構成された周辺リムを備える剛性取り付けプラットフォーム;の一方又は両方を含む。
【0006】
US10,603,783号は、第1の工具コンテナと第2の工具コンテナとを含む工具コンテナシステムに向けられている。第1の工具コンテナは、第1のベースと、第1のヒンジ部によって第1のベースに回動可能に取り付けられた第1のカバーと、ベースに結合された第1のベースロック用部材と、第1のカバーに結合された第1のカバーロック用部材と、第1のベースに結合された第1のラッチであって、第1のカバーが第1のベースに対して閉位置と開位置との間で移動可能な第1のロック解除位置と、第1のラッチが第1のカバーロック用部材に係合し、第1のカバーが閉位置で第1のベースにロックされる第1のロック位置との間で移動可能な第1のラッチとを有する。第2の工具コンテナは、第1の工具コンテナの第1のカバー上に積み重ね可能であり、第2のロック用部材を有する。第2の工具コンテナが第1の工具コンテナ上に積み重ねられると、第2の工具コンテナは、第1のラッチが第1のロック位置に移動して第1のカバーロック用部材と第2のロック用部材の両方に係合すると第1の工具コンテナにロック可能である。
【0007】
US20210221561号は、第1のコンテナ、第2のコンテナ、及び第1の位置と第2の位置との間で移動可能なラッチを含む積み重ね可能な収納システムに関する。第1のコンテナは、積み重ね方向に沿って第1のコンテナから離れる方向に延びる突起を含む。縁部が、積み重ね方向に実質的に垂直な平面に沿って突起から延びている。第2のコンテナは凹部を含む。凹部は、第1のコンテナと第2のコンテナとが積み重ね方向に互いに積み重ねられたときに突起を受ける。ラッチは、第1のコンテナと第2のコンテナを固定するために第1の位置にある間、積み重ね方向に関して縁部に重なる。ラッチと縁部は、ラッチが第2の位置にある間、互いに重ならないように位置付けられ、第1のコンテナと第2のコンテナの分離を可能にする。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、ユーティリティモジュール接続システムに関するものであり、当該システムは、ユーティリティモジュールの別のユーティリティモジュールへの/からの迅速かつ容易な取り付け/取り外しを促す一方で、剛性かつ堅固な接続性を提供する。
【0009】
本開示の第1の態様によれば、少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと;第2のユーティリティモジュールを第1のユーティリティモジュールに着脱可能に連結するための結合機構であって、少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの1つに関連付けられた雄型結合部と、少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの別の1つに関連付けられた雌型結合部とを備える結合機構と;を備えるユーティリティアセンブリであって、雄型結合部は、突出ロック用平面に垂直な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、雌型結合部は、窪み受け平面に垂直な雌型回転軸から延びる対応する少なくとも一対の対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、前記ロック用部材は、前記ロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティアセンブリが提供される。
【0010】
ユーティリティアセンブリの特定の配置によれば、第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールの各1つは、雄型結合部及び雌型結合部を備え、第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールのそれぞれの雄型回転軸及び雌型回転軸は一致し、雄型結合部及び雌型結合部は、異なる半径で同軸に配置される。
【0011】
この配置によれば、ロック用部材は、それぞれのユーティリティモジュールのロック用凹部に対して90°で配置される。
【0012】
特定の構成によれば、組み立てられたインターロック位置において、第2のユーティリティモジュールは、両方のユーティリティモジュールの側壁が同じ方向を向くように、第1のユーティリティモジュールの上に配置される。
【0013】
この配置は以下のようなものである、すなわち、雄型結合部及び雌型結合部の一方のみを備える第2のユーティリティモジュールが、雄型結合部及び雌型結合部の他方の1つを用いて第1のユーティリティモジュールの上に連結されることができ、雄型結合部及び雌型結合部の両方を備える第2のユーティリティモジュールが、雄型結合部及び雌型結合部の両方を用いて第1のユーティリティモジュールの上に連結されることができるような配置である。
【0014】
雄型結合部の横方向に突出するロック用部材及び雌型結合部のロック用凹部は、それぞれ、第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールの規則的な縁部と平行に配置することができる。
【0015】
雄型結合部の横方向に突出するロック用部材及び雌型結合部のロック用凹部の接線は、それぞれ、前記第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールに関して対称に配置することができる。
【0016】
雄型結合部の横方向に突出するロック用部材及び雌型結合部のロック用凹部は、それぞれ、第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールの表面に対して平行に配置することができる。
【0017】
1つの配置によれば、ロック係合は2つの一方向において起こることができ、別の配置によれば、ロック係合は、一方向においてのみ起こることができ、ロック用部材のうちの少なくとも1つ及びロック用凹部のうちの少なくとも1つの一方又は両方は、ストーパを備えて構成され、それによって、係合は、第2のユーティリティモジュールが一方向においてのみ第1のユーティリティモジュールと係合するように回転され得るように、一方向性である。
【0018】
本開示の第2の態様によれば、取り付け面及び支持面の一方又は両方を備えるユーティリティモジュールであって、前記取り付け面及び支持面の一方又は両方は、別のユーティリティモジュールと着脱可能に連結するための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部及び雌型結合部を備え;ここで、雄型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、雌型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる対応する少なくとも一対の対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、第2のユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティモジュールが開示される。
【0019】
本開示の別の態様によれば、密閉された収納空間を共に画定する、ベース部材から延びる側壁と閉鎖可能な蓋とを備えるコンテナであって;前記ベース部材及び前記蓋の一方又は両方は、ユーティリティモジュールと着脱可能に連結するための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部と雌型結合部とを備え;ここで、雄型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、雌型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる対応する少なくとも一対の対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材はロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、ユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、コンテナがある。
【0020】
本開示の一態様によれば、少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと;第2のユーティリティモジュールを第1のユーティリティモジュールに着脱可能に連結するための結合機構とを備え、結合機構は、第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールの一方の面上の、雄型バヨネット結合部、及び前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雌型バヨネット結合部と;第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールの他方の面上の、第1のユーティリティモジュールの雄型バヨネット結合部及び雌型バヨネット結合部とインターロック式に連結するように構成された、雌型バヨネット結合部、及び前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雄型バヨネット結合部とを備える、ユーティリティアセンブリが開示される。
【0021】
以下の特徴、設計及び構成のうちの任意の1つ又は複数が、別個に、又はそれらの様々な組み合わせにおいて、本開示の態様及び実施形態のうちの任意の1つ又は複数に適用され得る:
- 第2のユーティリティモジュールの設置面積は、第1のユーティリティモジュールの設置面積よりも小さく、又は大きくすることができ、それによって、雄-雌型結合の中央の、最も内側の結合のみが、互いに回転係合するように構成される;
- 第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールの一方又は両方はコンテナとすることができる;
- コンテナは、少なくともコンテナの蓋に配置された密封ガスケットにより、水密密封するように構成することができる;
- コンテナは無臭及び防塵構造とすることができる;
- 第1のユーティリティモジュールにおいて、雄型結合部の最上部表面は、雌型結合部の最上部部分と共平面にすることができる;
- 第2のユーティリティにおいて、雄型結合部のモジュール最下部表面は、雌型結合部の最下部部分と共平面にすることができる;
- 第1のユーティリティモジュールは、第2のユーティリティモジュールに連結するように構成されたインターロック式ベースユニットとすることができる;
- インターロック式ベースユニットは、運搬部材と一体であるか、又は運搬部材に取り付けることができる;
- 運搬部材は、トラック荷台、ハンドトラック、作業台、取り付け壁等とすることができる;
- 雄型結合部のロック用部材の表面と、雌型結合部のロック用凹部の対応する対向面とは、回転防止機構を備えて構成することができる;
- 回転防止機構は、雌型結合部のロック用凹部の対向面上に配置された嵌合隆起部及び窪みを備え、回転防止機構は、第1のユーティリティモジュールと第2のユーティリティモジュールがインターロックされているとき、及び第1のユーティリティモジュールに対して第2のユーティリティモジュールの軸方向変位を適用すると係合するように構成され;このような軸方向変位は、第2のユーティリティモジュールによって、組み立てられたユーティリティアセンブリを持ち上げると生じ得る;
- 回転防止機構は、第1のユーティリティモジュールからの第2のユーティリティモジュールの非国家的な回転係合解除の可能性を排除するか、又は実質的に低減するように構成される;
- 第1のコンテナの上面は、第2のユーティリティモジュールの雄型結合部を第1のユーティリティモジュールの雌型結合部に対してロック前の位置に位置決めするための、面取りされた縁部を有する窪んだ滑り面を備えて構成され得る;
- 第2のコンテナが第1のコンテナ上に連結されているとき、2つのコンテナの同軸軸の周りに小さな自由度が存在する;
- コンテナは、閉位置でコンテナ上の蓋を確実にロックするための二重ロック機構を備えて構成することができる;
- コンテナの第1のロック機構は少なくとも一対のサイドラッチを備え、そのそれぞれは、コンテナの反対側に配置され、各ラッチはコンテナの蓋及び側壁の一方に回動可能に連結され、コンテナの蓋及び側壁の他方に構成されたロック拘束部とロック係合するように構成される;
- サイドラッチは、トグル式ラッチとすることができる;
- コンテナの第2のロック機構は、旋回ハンドルの1つ又は複数を備え、そのそれぞれは、蓋の側壁部分に回動可能に連結されたハンドル部分を備え、蓋の上面を貫通して突出可能な弧状アームをそのそれぞれの端部に備え、ハンドルが蓋に対して変位され、各弧状アームがコンテナの側壁の上部にある拘束アパーチャと係合するロック位置と、ハンドルが蓋の上面から変位され、弧状アームがそれぞれの拘束アパーチャから係合解除されるロック解除位置との間で構成可能である;
- ロック解除位置において、旋回ハンドルは、少なくとも90°で回動可能に配置され、これにより、蓋はコンテナから取り外され、旋回ハンドルの上に上下逆さまに載るトレイとして機能することができる;
- 旋回ハンドルは、開位置で対称にかつ均等に拘束されることができる;
- 旋回ハンドルは、第1のロック機構のサイドラッチによってロック位置に拘束される;
- 弧状アームは偏心していることができ、閉位置に回動可能に変位するにつれて、拘束アパーチャとの拘束係合を増強するように構成され、その結果、コンテナに対する蓋の密封力を増強させることができる;
- 弧状アームの少なくとも一部は、ラチェットのような態様で、拘束アパーチャとのクリック式係合のために、少なくとも一平面にわたって鋸歯状にすることができる;
- 蓋は、その内側面に収納庫を備えて構成することができる;
- 収納庫は、蓋の底面に着脱可能に取り付けることができる;
- コンテナは、コンテナの一部に着脱可能に連結された編組パラコードを備えて構成することができる;
- 編組パラコードは、旋回ハンドルに着脱可能に取り付けることができ、旋回ハンドルに取り付けられた状態で柔らかいグリップを提供する;
- パラコードは、互いに取り付け可能なバックルによって旋回ハンドルに取り付けることができる;
- コンテナは、コンテナを運搬台に固定するための、コンテナの反対側に配置された2つ以上の固着(縛り付け)構造を備えて構成することができる;
- コンテナは、コンテナの無許可の開放を防止するためのロック配置を備えて構成することができる;
- 雄型及び/又は雌型結合配置は、丸みを帯びた縁部を備えて構成することができる;
- 本開示によるユーティリティモジュールは、2つの雄/雌型結合配置のいずれか一方又は両方を備えて構成することができ、結合配置のそれぞれは、中央又は周辺結合配置のどちらかとして配置することができ、さらに、結合配置は、ユーティリティモジュールの軸に関して異なる向きで配置することができる、
- 旋回ハンドルは、蓋を操作/取り扱うために使用することができる;
- ロック用アセンブリは、コンテナの上に蓋を拘束するために構成され、コンテナ運搬部は、ロック用アセンブリの下に構成される;
- 第2のユーティリティモジュールは、第1のユーティリティモジュールの結合機構のロック用平面と平行な回転平面内で回転変位可能であり、回転軸(Z)は前記平面を通り垂直に延びる;
- ロック用リブの上向き面は、ロック用平面に平行に延びることができる;
- ロック用凹部の上向き面は、ロック用平面に平行に延びることができる;
- ロック用部材の上面及び/又はロック用凹部の上面は、ロック用凹部拘束強化配置を備えて構成することができる。ロック用凹部拘束強化配置は、突起を備えて構成された摩擦強化面とすることができる;
- ロック用凹部拘束強化配置は、ロック用部材及び/又はロック用凹部の一方又は両方に穏やかな傾斜を付与することによって適用することができ、すなわち、前記ロック用部材及び/又はロック用凹部は、前記平面を通り垂直に延びる回転軸(Z)に対して穏やかな角度で配置される。
【0022】
本明細書において開示される主題をより良く理解し、それが実際にどのように実施され得るかを例示するために、添付の図面を参照して実施形態を非限定的な例としてのみ記載する:
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1A】本開示の一例によるユーティリティモジュール、すなわちコンテナの上面斜視図である。
図1B図1Aに示すコンテナの底面斜視図である。
図2A図1Aの線2A-2Aに沿って取った断面である。
図2A図1Aの線2A-2Aに沿って取った断面である。
図3A】それぞれ図2A及び図2Bの平面図である。
図3B】それぞれ図2A及び図2Bの平面図である。
図4図1Aの4と記された部分の拡大図である。
図5A図1B中の5と記された部分の拡大図である。
図5B図5Aと同じであり、拘束強化配置を示す。
図6図6A-6D。本開示の例による、ユーティリティモジュールアセンブリの組み立てを示す連続するステップである。
図7A図6Bの線7A-7Aに沿った断面であり、第1のユーティリティモジュールの上に位置決めされた第2のユーティリティモジュールを示すが、ロック位置ではない。
図7B図6Bの線7B-7Bに沿った断面である。
図8A図6Dの線8A-8Aに沿った断面である。
図8A図6Dの線8A-8Aに沿った断面である。
図8C図8B中の8Cと記された部分の拡大図である。
図8D図8A中の8Dと記された部分の拡大図である。
図8E図7B中の8Eと記された部分の拡大図である。
図8F図7A中の8Fと記された部分の拡大図である。
図9A】それぞれ、結合位置、休止位置、及び第2のユーティリティモジュールの持ち上げ時の雄-雌型結合機構の要素のみを示す、図8Aの矢印IXの方向で取られた断面図である。
図9B】それぞれ、結合位置、休止位置、及び第2のユーティリティモジュールの持ち上げ時の雄-雌型結合機構の要素のみを示す、図8Aの矢印IXの方向で取られた断面図である。
図10A図8Aの線X-Xに沿った局所的な断面であり、それぞれ図9A及び9Bに対応する。
図10B図8Aの線X-Xに沿った局所的な断面であり、それぞれ図9A及び9Bに対応する。
図11】本開示の一例によるコンテナの上面斜視図であり、全開位置にあるハンドル及びロック用アセンブリを示す。
図12A】ハンドルのみの斜視図である。
図12B図12A中の12Bと記された部分の拡大図である。
図12C図12Aに示されるハンドルから分離されたパラコード/パッド配置を示す。
図12D図12Aのハンドルに取り付けられる/取り外されるパラコードを示す。
図13】開位置でのハンドルベースの拡大斜視図である。
図14図14A-14D。本開示の一例による、コンテナの蓋をコンテナにロック/ロック解除する連続ステップである。
図15図14Cの線15-15に沿って取られた局所的な断面である。
図16A】本開示の一例による、展開されたロック用アーム上に載置されたテーブルへと構成されたコンテナの蓋を示し、蓋は蓋収納庫を備えて構成される。
図16B図16Aと同じであり、アームが折り畳まれた/ロックされた位置にある。
図16C図16Aと同じであり、蓋収納庫が開位置にある。
図17A】本開示の一例による、車輪を備えて構成されたコンテナを示す。
図17B】本開示の一例による、可撓性運搬用ハンドルを備えて構成されたコンテナを示す。
図17C】本開示の一例による、ユーティリティアセンブリを示し、ここでは、第1のユーティリティモジュールが、それに連結された第2のユーティリティモジュールよりも大きな設置面積を有する。
図17D】本開示の一例による、複数のユーティリティモジュール段を備える、ユーティリティアセンブリを示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
最初に、全体的に10で示される、本開示によるユーティリティモジュールを例示する図面の図1から5に注意を向ける。本明細書全体を通して、「ユーティリティモジュール」はコンテナとして言及され例示されるが、この用語はその広い意味で使用され、あらゆる形状及びサイズの収納コンテナ、旅行用荷物、工具箱、収納具、コンパクト化された作業台、ケーブル収納庫、工具(例えば、ハンドツール、発電機及び電源)、通信モジュール、運搬台、ラック、移動台、電気及び電子器具、カップ、その他の様々な物品を示すことを意味することが理解され、任意のユーティリティモジュールを、他の1つ又は複数のユーティリティモジュールに着脱可能に取り付けることができる。したがって、以下では、ユーティリティモジュールという用語は、コンテナという用語と交換可能に使用される。
【0025】
コンテナ10は、側壁16(即ち、右側壁、左側壁、前側壁、及び後側壁)がそこからコンテナの上縁18に向かって延びるベース14を備えるベース部12を備える。注目すべきことに、ベース14は、ユーティリティモジュールと一体であることができるか、又はユーティリティモジュールと一体化されることができる。蓋20は、以下でさらに詳述されるように、コンテナ10を覆って着脱可能に固定される。
【0026】
ベース14は、雄型結合部と雌型結合部とを備える結合機構を備えて構成されており、中央の雄型結合部26は、雄型突出ロック用平面(ハブ)30から、突出ロック用平面30に垂直な中央回転軸Cを中心として横方向に突出する一対の対称に分布したロック用部材28を備えて構成されている。ロック用部材28は翼状であり、コンテナ10の中心前後軸32に沿った方向に延びるように配置されている。ロック用部材28のそれぞれは、ストッパ部材40(図5Aで最良に見られる)を備えて構成され、その上面42に、前後軸32と平行に配置された複数の上向きリブ44を有し、その目的については後述する。上面42は、コンテナ10の底面48から距離Dだけ離間し、厚さDを有することが分かる(図9A及び10Bで最良に見られる)。
【0027】
図5Bに見られるように、(凹部52の)リブ55の上面53は、ロック用平面30に対して穏やかな角度α°で傾斜しており、同様に、ロック用部材28の上面も穏やかな角度β°で傾斜しており、その結果、コンテナをロック係合に回転させると、それぞれのロック用凹部とロック用部材との間の摩擦係合が強化される。
【0028】
ベース14の結合機構の雌型結合部は、中心回転軸Cと同軸でベース部材の平面(即ち、その表面48)と平行な雌型回転軸から横方向に延び、しかしながら、軸32を直角に横断する軸51に沿って延びる、対称に分布した一対のロック用凹部52を備えて構成され、ロック用凹部52は、厚さDと同様か、又は厚さDよりもわずかに大きい隙間D図3A)を有し、したがって、雄型ロック用部材28をそこに拘束するように構成される。
【0029】
特定の構成によれば、第2のユーティリティモジュールは、第1のユーティリティモジュールの連結機構のロック用平面と平行な回転平面内で回転可能に変位可能であり、回転軸(Z)は、前記平面を通り法線方向に延びている。それにもかかわらず、ロック用リブ及びロック用凹部は、異なる修正形態を取ることができることが理解される。例えば、ロック用リブの頂部表面は、ロック用平面に平行に延びることができる。或いは、ロック用凹部の頂部表面は、ロック用平面に平行に延びることができる。
【0030】
さらに、ロック用部材及び/又はロック用凹部の面は、ロック用凹部拘束強化配置で構成することができる。ロック用凹部拘束強化配置は、突起(例えば、それぞれリブ44及び77)を有するように構成された摩擦強化面とすることができる。あるいは、ロック用凹部拘束強化配置は、ロック用部材及び/又はロック用凹部の一方又は両方に穏やかな傾斜を付与することによって適用することができ、すなわち、前記ロック用部材及び/又はロック用凹部は、前記平面を通って法線方向に延びる回転軸(C)に対して穏やかな角度で配置される。
【0031】
さらに、凹部52はそれぞれ、ベース14の側縁に沿って延び、底面48から突出し、突出したロック用平面(ハブ)30と実質的に同一平面上に延び、共に接地面として機能するベース支持部分56内に受容されることに留意されたい。
【0032】
本明細書で上述した例では、ベース14は、中央雄型結合部26と周辺雌型結合部28とを備えて構成されている。しかしながら、本開示によるユーティリティモジュールは、2つの雄/雌型結合配置のいずれか1つ又は両方を備えて構成可能であり、結合配置のそれぞれは、中央結合配置又は周辺結合配置のいずれかとして配置可能であり、さらに、結合配置は、ユーティリティモジュールの軸に関して異なる向きで配置可能であることが理解される。
【0033】
コンテナ10は、着脱可能な蓋60をさらに備えるように構成されるが、別の例(図示せず)によれば、蓋は、本体、すなわちベース部12に対して回動可能に連結され得ることが理解される。蓋20は、その閉鎖位置でコンテナを液密、気密、無塵及び無臭にする密封ガスケット64(図2A、3A及び3B)を装着した周辺リム62を備えて構成される。
【0034】
蓋20の上面68は、中心軸Cと同軸で窪み受け面74に垂直な雌型回転軸から延びる対称に分布した一対のロック用凹部72を備える中央雌型結合部を備えて構成され、前記平面は、ベース14の雄型突出ロック用平面(ハブ)30を収容する形状及びサイズである。ロック用凹部72は、コンテナ10の中央前後軸32上に平行に配置され、ロック用凹部72の隙間は、以下に説明するように、バヨネット式結合で、別のユーティリティモジュールの雄型ロック用部材28を拘束するための形状及びサイズである。図4で最も良く分かるように、ロック用凹部72はストッパ部材75を備えて構成され、フランジ部76の底面(表面74と共にロック用凹部72を構成する表面68と共平面)は、雄型ロック用部材28のリブ44と嵌合するように構成された、前後軸32と平行に配置された複数の下向きリブ77で構成され、その目的については後述する。
【0035】
蓋20はまた、蓋20の上面68から横方向に外側に延び、軸51に関して平行に分布され、中心長手方向軸Cと同軸に配された一対の対称に分布されたロック用部材76によって、雄型結合配置を有するように構成される。
【0036】
注目すべきことに、雄型ロック用部材78は、ベース14の結合機構のロック用凹部52に対応して成形され互いに離間され、同様に、蓋20の中央の雌型ロック用凹部72は、ベース14の雄型ロック用部材28に対応して成形され離間されている。したがって、第1のユーティリティモジュールの雄型ロック用部材28は、第2のユーティリティモジュールの中央雌型ロック用凹部72によって拘束することができ、第1のユーティリティモジュールのロック用凹部52は、以下に例示するように、第2のユーティリティモジュールの雄型ロック用部材78を拘束することができる。
【0037】
図6から10をさらに参照しながら、ユーティリティモジュールがどのように互いに着脱可能に連結され得るかについて説明する。分かりやすくするためだけに、「第1のユーティリティモジュール」(第1のコンテナと交換可能に使用される)及び「第2のユーティリティモジュール」(第2のコンテナと交換可能に使用される)という用語は、それぞれ、ベース/ボトムユーティリティモジュール/コンテナ、及びその上に取り付け可能なトップユーティリティモジュール/コンテナを示す。
【0038】
図7Aから6Dに示される組立順序に見られるように、全体的に80で示されるコンテナアセンブリの組立ては、本明細書で前述したのと同じ参照番号を用いて、以下の順序で行われる。まず、第1のコンテナ(ユーティリティモジュール)90を入手して配置し、前記コンテナ90は、上述した蓋20の開示と同様の蓋で構成される。次に、第2のコンテナ(ユーティリティモジュール)95を入手し、前記コンテナ95は、上述のベース14の開示と同様のベースを備えて構成される。第2のコンテナ95は第1のコンテナ90の上に置かれるが、第2のコンテナ95は中心軸Cを中心に90°回転して配置される(図6A)。次に、第2のコンテナ95の突出ロック用ハブ30は、第2のコンテナ95が第1のコンテナ90の上で静止した状態で、窪んだ受入れ平面74内に配置される(図6B)。さらなるステップ(図6C)で、第2のコンテナ95は第1のコンテナ90に対して矢印98の方向に90°回転させられる。反対方向への回転は、ストッパ部材40と75によって阻止される。第2のコンテナ95の回転は、雄-雌結合対のバヨネット結合(図6D)をもたらし、すなわち、第2のユーティリティモジュール95の中央雄型ロック用部材28は、第1のユーティリティモジュール90の中央雌型ロック用凹部72内に係合し、第1のユーティリティモジュール90の雄型ロック用部材78は、第2のユーティリティモジュール95の雌型ロック用凹部52内に係合する。この最終ステップで、第2のユーティリティモジュール95は第1のユーティリティモジュール90の上に係合され、2つのユーティリティモジュールはこのとき同じ向きで、すなわち軸51を中心に整列して延びる。
【0039】
実際、その配置は以下のようなものである、すなわち、第1のユーティリティモジュールは、その面に、雄型バヨネット結合部と、前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雌型バヨネット結合部とを備える結合機構を備えて構成され、第2のユーティリティモジュールは、その面に、雌型バヨネット結合部と、前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雄型バヨネット結合部とを備えて構成され、第1のユーティリティモジュールの雄型バヨネット結合部及び雌型バヨネット結合部とインターロック式に連結するように構成されている。
【0040】
2つのユーティリティモジュール90及び95が連結されると、ユーティリティモジュールアセンブリ80は、第1のユーティリティモジュール90又は第2のユーティリティモジュール95のいずれかにおいて持ち上げることにより、ユニットとして運ぶことができる。しかしながら、アセンブリは、コンテナが他方に対して意図せずに回転する(これは場合によってはコンテナが意図せずに切り離されることにつながる)のを防止するための配置を有するように構成される。図9及び10をさらに参照すると、アセンブリ80の中央の雄-雌型結合部のみが示されている。本明細書で上述したように2つのコンテナが互いに連結され係合され、第2のコンテナ95が第1のコンテナ90の上に静止しているとき、ロック用部材28とロック用凹部72との間にわずかな隙間が存在していること、すなわち、雄型ロック用部材28のリブ44がロック用凹部72の対向リブ77から間隔をあけて配置され、係合解除されていることが分かる(図9A及び10A)。しかしながら、上部(第2)コンテナ95をつかんでアセンブリ80を持ち上げると(矢印99の方向;図9B及び10B)、中心軸Cに沿ってわずかな変位が生じ、その結果、リブ44が対向リブ77と係合し、その結果、それらの間の回転変位が防止される。
【0041】
ハンドルシステムと蓋ロック機構に関する図11から15にさらなる注意を向ける。
【0042】
これらの図に示されるコンテナ10は、本明細書で前述したコンテナと実質的に類似しており、したがって、関連する箇所では同様の参照番号が使用される。
【0043】
蓋20は、一対のハンドル100を備えて構成され、各ハンドルは、蓋の側部近傍に連結され、互いに平行に延び、コンテナの前後軸32と平行に延びる回動軸105を中心に前壁/後壁部分で回動可能である。ハンドル100は、実質的に蓋20の上面68の下方に延び、且つ蓋20の周辺リム62の環状肩部108の上方に延びるロック位置(例えば図1~3、14C)と、直立したロック解除位置(図11、13及び14A)との間で(矢印105の方向に)回動式に変位可能である。
【0044】
ハンドル100はそれぞれ、それぞれの端部において、内側面116と外側面118とを有する円弧状のロック用アーム112を備えて構成され、その両方の側面は仮想半径について回動軸105から同軸に延びている。内側面116は鋸歯状で、外側面118には切欠き120が設けられている。その配置は以下のようなものである、すなわち、環状肩部108が開口部126を有し、その結果、ロック用アーム112は前記開口部126内でベース12の側壁16の上縁18の上面の対応する開口部128に旋回可能であるような配置である。前記開口部128は、鋸歯状面132を有する拘束ブロック130(図15)を備えて構成され、前記ブロックは、ロック用アーム112の内側面116の円弧に対応する円弧形状を有し、それにより、拘束ブロック130の前記鋸歯状面132は、ハンドルが前記鋸歯状面によるクリック経路を中心としてそのロック位置(例えば、図1~3、14C、15)に回動可能に変位されるときは常に、ハンドルの鋸歯状内側面116と拘束係合するように構成される。
【0045】
ハンドル100が開位置に回動変位されると、アーム112は拘束ブロック130から外れ、蓋はコンテナから自由に取り外される。開位置では、ロック用アーム112の自由端は蓋の開口部126内に配置される(図16A及び16B)。
【0046】
旋回ハンドル100をハンドルと呼ぶが、コンテナ10は、その反対側の側壁16に、後述するロック機構130の下方に構成された窪み17の形態の、一対のコンテナ運搬/操作ハンドルを備えて構成され、前記ハンドル17は、重く積載されたときにもコンテナの運搬を容易にすることが理解される。
【0047】
コンテナは、全体的に130と示される固定ハンドルロック機構も備えており、この固定ハンドルロック機構は、コンテナのそれぞれの側壁の上部でアクスル134を中心に回動可能に固定されたトグルタイプのロック用ラッチ132を備えている。この配置は以下のようなものである、すなわち、ラッチ132はロック解除位置(図11及び14Dに最もよく見られる)とロック位置との間で回動可能であり、ロック位置で、ラッチ132は蓋20のロック用隆起部136上にスナップ式に係合し、さらに、ロック位置で、ラッチ132はハンドル100の一部を少なくとも部分的に包含し、したがって、ハンドルを閉/ロック位置で固定するような配置である。しかしながら、ラッチ132は、ハンドル100が直立のロック解除位置にある状態で、そのロック位置に位置決めできることが理解される。これは、ハンドル100が、コンテナの蓋を操作するため、又は、蓋20がコンテナの本体上にしっかりと固定された状態でコンテナを運ぶため(コンテナ内に相当な重量がない場合)に役立つ位置である。
【0048】
図12Aから12Dに見られるように、ハンドル100は、ハンドル100の溝143内に受容され、ハンドル100の対応するスナップロック146とスナップ係合するように設計された一対のスナップファスナ144によって着脱可能に連結される、編組パラコード142を備えて構成される。ハンドルに連結されているとき、編組パラコード142は、クッション部材として機能することができ、切り離されると、必要とされ得る使用のための長さを取るように編組を解くことができる。パラコードの代わりに、弾力性のあるパッド部材(図示せず)をハンドルに適用することもできる。
【0049】
図16Aでは、蓋20はテーブル/昇降トレイの位置に示されており、2つのハンドル100は全開位置に回動され、それにより蓋は表面より上に持ち上げられて静止することができ、蓋の底面は作業面として機能することができる。図16Aから16Cの例では、蓋20は、その底面に、蓋に着脱可能に連結された収納庫150を備えて構成されている。収納庫のカバー154の外側面は作業面として機能し、ハンドルは、ハンドルのアーム112の切欠き120とクリック係合可能に構成された拘束隆起部(図示せず)によって、閉位置への自然発生的な倒壊から保護される。あるいは、ハンドルは、自然発生的な倒壊の可能性を減少させるために90°を超えて回動させることができる。
【0050】
図17Aは、ユーティリティモジュール、すなわち、本開示の一例によるコンテナ160を示し、前記コンテナは、本明細書で上述したように、結合機構及び他の特徴を備えて構成され、底部分に一対の車輪162をさらに備え、それにより、コンテナは車輪で移動することができる。図17Bに示すコンテナ166は、弾力性のあるコーティング内に封入された可撓性スチールコアを備え、コンテナを持ち運ぶためのグリップ170を備えた可撓性ハンドル168を特徴とする。
【0051】
図示の例によるコンテナは、固着(縛り付け)構造、すなわち、バンジーコード、ラチェットケーブル等を使用して、コンテナを例えばトラックの荷台又は任意の運搬台(図示せず)に固定するように構成された開口部173(図1B、2A、7B、8A)を備えてさらに構成される。
【0052】
図17Cは、第1のコンテナ182とその上に連結された第2のコンテナ184とを備えるコンテナアセンブリ180を示すが、第2のコンテナの設置面積は第1のコンテナの設置面積より小さい。図示の例では、第1のコンテナ182の蓋にある雄型結合部(見えない)は、第2のコンテナ184の対応する雌型結合部と係合するために、コンテナの中心寄りに配置されている。あるいは、第2のユーティリティモジュールは、中央の雄/雌型結合機構(図示せず)によってのみ、第1のユーティリティモジュールの上に連結することができる。
【0053】
図17Dは、全体的に190で示され、本明細書で前述した雄-雌型バヨネット結合機構によって互いに上下に連結された4つのコンテナ192A~192Dを備える4段ユーティリティモジュールアセンブリを示しており、それによって、ベースコンテナ192Aは、それに連結された第2のコンテナ192Bに対して第1のコンテナとして機能し、しかし、コンテナ192Bは、第2のコンテナ192Cに対して第1のコンテナとして機能する、などである。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図15
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
図17C
図17D
【手続補正書】
【提出日】2024-07-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本開示の第1の態様によれば、少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと;第2のユーティリティモジュールを第1のユーティリティモジュールに着脱可能に連結するための結合機構であって、少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの1つに関連付けられた雄型結合部と、少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの別の1つに関連付けられた雌型結合部とを備える結合機構と;を備えるユーティリティアセンブリであって、雄型結合部は、突出ロック用平面に垂直な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、雌型結合部は、窪み受け平面に垂直な雌型回転軸から延びる少なくとも一対の対応する対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、前記ロック用部材は、前記ロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティアセンブリが提供される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
1つの配置によれば、ロック係合は2つの方向において起こることができ、別の配置によれば、ロック係合は、一方向においてのみ起こることができ、ロック用部材のうちの少なくとも1つ及びロック用凹部のうちの少なくとも1つの一方又は両方は、ストパを備えて構成され、それによって、係合は、第2のユーティリティモジュールが一方向においてのみ第1のユーティリティモジュールと係合するように回転され得るように、一方向性である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
本開示の第2の態様によれば、取り付け面及び支持面の一方又は両方を備えるユーティリティモジュールであって、前記取り付け面及び支持面の一方又は両方は、別のユーティリティモジュールと着脱可能に連結するための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部及び雌型結合部を備え;ここで、雄型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、雌型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる少なくとも一対の対応する対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、第2のユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティモジュールが開示される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
本開示の別の態様によれば、密閉された収納空間を共に画定する、ベース部材から延びる側壁と閉鎖可能な蓋とを備えるコンテナであって;前記ベース部材及び前記蓋の一方又は両方は、ユーティリティモジュールと着脱可能に連結するための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部と雌型結合部とを備え;ここで、雄型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、雌型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる少なくとも一対の対応する対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材はロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、ユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、コンテナがある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
以下の特徴、設計及び構成のうちの任意の1つ又は複数が、別個に、又はそれらの様々な組み合わせにおいて、本開示の態様及び実施形態のうちの任意の1つ又は複数に適用され得る:
- 第2のユーティリティモジュールの設置面積は、第1のユーティリティモジュールの設置面積よりも小さく、又は大きくすることができ、それによって、雄-雌型結合の中央の、最も内側の結合のみが、互いに回転係合するように構成される;
- 第1のユーティリティモジュール及び第2のユーティリティモジュールの一方又は両方はコンテナとすることができる;
- コンテナは、少なくともコンテナの蓋に配置された密封ガスケットにより、水密密封するように構成することができる;
- コンテナは無臭及び防塵構造とすることができる;
- 第1のユーティリティモジュールにおいて、雄型結合部の最上部表面は、雌型結合部の最上部部分と共平面にすることができる;
- 第2のユーティリティにおいて、雄型結合部のモジュール最下部表面は、雌型結合部の最下部部分と共平面にすることができる;
- 第1のユーティリティモジュールは、第2のユーティリティモジュールに連結するように構成されたインターロック式ベースユニットとすることができる;
- インターロック式ベースユニットは、運搬部材と一体であるか、又は運搬部材に取り付けることができる;
- 運搬部材は、トラック荷台、ハンドトラック、作業台、取り付け壁等とすることができる;
- 雄型結合部のロック用部材の表面と、雌型結合部のロック用凹部の対応する対向面とは、回転防止機構を備えて構成することができる;
- 回転防止機構は、雌型結合部のロック用凹部の対向面上に配置された嵌合隆起部及び窪みを備え、回転防止機構は、第1のユーティリティモジュールと第2のユーティリティモジュールがインターロックされているとき、及び第1のユーティリティモジュールに対して第2のユーティリティモジュールの軸方向変位を適用すると係合するように構成され;このような軸方向変位は、第2のユーティリティモジュールによって、組み立てられたユーティリティアセンブリを持ち上げると生じ得る;
- 回転防止機構は、第1のユーティリティモジュールからの第2のユーティリティモジュールの意図しない回転係合解除の可能性を排除するか、又は実質的に低減するように構成される;
- 第1のコンテナの上面は、第2のユーティリティモジュールの雄型結合部を第1のユーティリティモジュールの雌型結合部に対してロック前の位置に位置決めするための、面取りされた縁部を有する窪んだ滑り面を備えて構成され得る;
- 第2のコンテナが第1のコンテナ上に連結されているとき、2つのコンテナの同軸軸の周りに小さな自由度が存在する;
- コンテナは、閉位置でコンテナ上の蓋を確実にロックするための二重ロック機構を備えて構成することができる;
- コンテナの第1のロック機構は少なくとも一対のサイドラッチを備え、そのそれぞれは、コンテナの反対側に配置され、各ラッチはコンテナの蓋及び側壁の一方に回動可能に連結され、コンテナの蓋及び側壁の他方に構成されたロック拘束部とロック係合するように構成される;
- サイドラッチは、トグル式ラッチとすることができる;
- コンテナの第2のロック機構は、旋回ハンドルの1つ又は複数を備え、そのそれぞれは、蓋の側壁部分に回動可能に連結されたハンドル部分を備え、蓋の上面を貫通して突出可能な弧状アームをそのそれぞれの端部に備え、ハンドルが蓋に対して変位され、各弧状アームがコンテナの側壁の上部にある拘束アパーチャと係合するロック位置と、ハンドルが蓋の上面から変位され、弧状アームがそれぞれの拘束アパーチャから係合解除されるロック解除位置との間で構成可能である;
- ロック解除位置において、旋回ハンドルは、少なくとも90°で回動可能に配置され、これにより、蓋はコンテナから取り外され、旋回ハンドルの上に上下逆さまに載るトレイとして機能することができる;
- 旋回ハンドルは、開位置で対称にかつ均等に拘束されることができる;
- 旋回ハンドルは、第1のロック機構のサイドラッチによってロック位置に拘束される;
- 弧状アームは偏心していることができ、閉位置に回動可能に変位するにつれて、拘束アパーチャとの拘束係合を増強するように構成され、その結果、コンテナに対する蓋の密封力を増強させることができる;
- 弧状アームの少なくとも一部は、ラチェットのような態様で、拘束アパーチャとのクリック式係合のために、少なくとも一平面にわたって鋸歯状にすることができる;
- 蓋は、その内側面に収納庫を備えて構成することができる;
- 収納庫は、蓋の底面に着脱可能に取り付けることができる;
- コンテナは、コンテナの一部に着脱可能に連結された編組パラコードを備えて構成することができる;
- 編組パラコードは、旋回ハンドルに着脱可能に取り付けることができ、旋回ハンドルに取り付けられた状態で柔らかいグリップを提供する;
- パラコードは、互いに取り付け可能なバックルによって旋回ハンドルに取り付けることができる;
- コンテナは、コンテナを運搬台に固定するための、コンテナの反対側に配置された2つ以上の固着(縛り付け)構造を備えて構成することができる;
- コンテナは、コンテナの無許可の開放を防止するためのロック配置を備えて構成することができる;
- 雄型及び/又は雌型結合配置は、丸みを帯びた縁部を備えて構成することができる;
- 本開示によるユーティリティモジュールは、2つの雄/雌型結合配置のいずれか一方又は両方を備えて構成することができ、結合配置のそれぞれは、中央又は周辺結合配置のどちらかとして配置することができ、さらに、結合配置は、ユーティリティモジュールの軸に関して異なる向きで配置することができる、
- 旋回ハンドルは、蓋を操作/取り扱うために使用することができる;
- ロック用アセンブリは、コンテナの上に蓋を拘束するために構成され、コンテナ運搬部は、ロック用アセンブリの下に構成される;
- 第2のユーティリティモジュールは、第1のユーティリティモジュールの結合機構のロック用平面と平行な回転平面内で回転変位可能であり、回転軸(Z)は前記平面を通り垂直に延びる;
- ロック用リブの上向き面は、ロック用平面に平行に延びることができる;
- ロック用凹部の上向き面は、ロック用平面に平行に延びることができる;
- ロック用部材の上面及び/又はロック用凹部の上面は、ロック用凹部拘束強化配置を備えて構成することができる。ロック用凹部拘束強化配置は、突起を備えて構成された摩擦強化面とすることができる;
- ロック用凹部拘束強化配置は、ロック用部材及び/又はロック用凹部の一方又は両方に穏やかな傾斜を付与することによって適用することができ、すなわち、前記ロック用部材及び/又はロック用凹部は、前記平面を通り垂直に延びる回転軸(Z)に対して穏やかな角度で配置される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図1A】本開示の一例によるユーティリティモジュール、すなわちコンテナの上面斜視図である。
図1B図1Aに示すコンテナの底面斜視図である。
図2A図1Aの線2A-2Aに沿って取った断面を示す
図2B図1Aの線2B-2Bに沿って取った断面を示す。
図3AAの平面図である。
図3B2Bの平面図である。
図4図1Aの4と記された部分の拡大図である。
図5A図1B中の5と記された部分の拡大図である。
図5B図5Aと同じであり、拘束強化配置を示す。
図6A本開示の例による、ユーティリティモジュールアセンブリの組み立てを示す連続するステップのうちの1つを示す。
図6B本開示の例による、ユーティリティモジュールアセンブリの組み立てを示す連続するステップのうちの1つを示す。
図6C本開示の例による、ユーティリティモジュールアセンブリの組み立てを示す連続するステップのうちの1つを示す。
図6D本開示の例による、ユーティリティモジュールアセンブリの組み立てを示す連続するステップのうちの1つを示す。
図7A図6Bの線7A-7Aに沿った断面を示し、第1のユーティリティモジュールの上に位置決めされた第2のユーティリティモジュールを示すが、ロック位置ではない。
図7B図6Bの線7B-7Bに沿った断面を示す
図8A図6Dの線8A-8Aに沿った断面を示す
図8B図6Dの線8B-8Bに沿った断面を示す。
図8C図8B中の8Cと記された部分の拡大図である。
図8D図8A中の8Dと記された部分の拡大図である。
図8E図7B中の8Eと記された部分の拡大図である。
図8F図7A中の8Fと記された部分の拡大図である。
図9A合位置、休止位置、及び第2のユーティリティモジュールの持ち上げ時の雄-雌型結合機構の要素のみを示す、図8Aの矢印IXの方向で取られた断面図である。
図9B合位置、休止位置、及び第2のユーティリティモジュールの持ち上げ時の雄-雌型結合機構の要素のみを示す、図8Aの矢印IXの方向で取られた断面図である。
図10A図8Aの線X-Xに沿った局所的な断面を示し、図Aに対応する。
図10B図8Aの線X-Xに沿った局所的な断面を示し、図9Bに対応する。
図11】本開示の一例によるコンテナの上面斜視図であり、全開位置にあるハンドル及びロック用アセンブリを示す。
図12A】ハンドルのみの斜視図である。
図12B図12A中の12Bと記された部分の拡大図である。
図12C図12Aに示されるハンドルから分離されたパラコード/パッド配置を示す。
図12D図12Aのハンドルに取り付けられる/取り外されるパラコードを示す。
図13】開位置でのハンドルベースの拡大斜視図である。
図14A本開示の一例による、コンテナの蓋をコンテナにロック/ロック解除する連続するステップのうちの1つを示す。
図14B本開示の一例による、コンテナの蓋をコンテナにロック/ロック解除する連続するステップのうちの1つを示す。
図14C本開示の一例による、コンテナの蓋をコンテナにロック/ロック解除する連続するステップのうちの1つを示す。
図14D本開示の一例による、コンテナの蓋をコンテナにロック/ロック解除する連続するステップのうちの1つを示す。
図15図14Cの線15-15に沿って取られた局所的な断面を示す
図16A】本開示の一例による、展開されたロック用アーム上に載置されたテーブルへと構成されたコンテナの蓋を示し、蓋は蓋収納庫を備えて構成される。
図16B図16Aと同じであり、アームが折り畳まれた/ロックされた位置にある。
図16C図16Aと同じであり、蓋収納庫が開位置にある。
図17A】本開示の一例による、車輪を備えて構成されたコンテナを示す。
図17B】本開示の一例による、可撓性運搬用ハンドルを備えて構成されたコンテナを示す。
図17C】本開示の一例による、ユーティリティアセンブリを示し、ここでは、第1のユーティリティモジュールが、それに連結された第2のユーティリティモジュールよりも大きな設置面積を有する。
図17D】本開示の一例による、複数のユーティリティモジュール段を備える、ユーティリティアセンブリを示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
ベース14は、雄型結合部と雌型結合部とを備える結合機構を備えて構成されており、中央の雄型結合部26は、雄型突出ロック用平面(ハブ)30から、突出ロック用平面30に垂直な中央回転軸Cを中心として横方向に突出する一対の対称に分布したロック用部材28を備えて構成されている。ロック用部材28は翼状であり、コンテナ10の中心前後軸32に沿った方向に延びるように配置されている。ロック用部材28のそれぞれは、ストッパ部材40(図5Aで最良に見られる)を備えて構成され、その上面42に、前後軸32と平行に配置された複数の上向きリブ44を有し、その目的については後述する。上面42は、コンテナ10の底面48から距離Dだけ離間し、厚さDを有することが分かる(図8C、9A及び10Bで最良に見られる)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
特定の構成によれば、第2のユーティリティモジュールは、第1のユーティリティモジュールの連結機構のロック用平面と平行な回転平面内で回転可能に変位可能であり、回転軸は、前記平面を通り法線方向に延びている。それにもかかわらず、ロック用リブ及びロック用凹部は、異なる修正形態を取ることができることが理解される。例えば、ロック用リブの頂部表面は、ロック用平面に平行に延びることができる。或いは、ロック用凹部の頂部表面は、ロック用平面に平行に延びることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
コンテナ10は、着脱可能な蓋20をさらに備えるように構成されるが、別の例(図示せず)によれば、蓋は、本体、すなわちベース部12に対して回動可能に連結され得ることが理解される。蓋20は、その閉鎖位置でコンテナを液密、気密、無塵及び無臭にする密封ガスケット64(図3A及び3B)を装着した周辺リム62を備えて構成される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
蓋20はまた、蓋20の上面68から横方向に外側に延び、軸51に関して平行に分布され、中心長手方向軸Cと同軸に配された一対の対称に分布されたロック用部材78によって、雄型結合配置を有するように構成される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
6A乃至6Dに示される組立順序に見られるように、全体的に80で示されるコンテナアセンブリの組立ては、本明細書で前述したのと同じ参照番号を用いて、以下の順序で行われる。まず、第1のコンテナ(ユーティリティモジュール)90を入手して配置し、前記コンテナ90は、上述した蓋20の開示と同様の蓋で構成される。次に、第2のコンテナ(ユーティリティモジュール)95を入手し、前記コンテナ95は、上述のベース14の開示と同様のベースを備えて構成される。第2のコンテナ95は第1のコンテナ90の上に置かれるが、第2のコンテナ95は中心軸Cを中心に90°回転して配置される(図6A)。次に、第2のコンテナ95の突出ロック用ハブ30は、第2のコンテナ95が第1のコンテナ90の上で静止した状態で、窪んだ受入れ平面74内に配置される(図6B)。さらなるステップ(図6C)で、第2のコンテナ95は第1のコンテナ90に対して矢印98の方向に90°回転させられる。反対方向への回転は、ストッパ部材40と75によって阻止される。第2のコンテナ95の回転は、雄-雌結合対のバヨネット結合(図6D)をもたらし、すなわち、第2のユーティリティモジュール95の中央雄型ロック用部材28は、第1のユーティリティモジュール90の中央雌型ロック用凹部72内に係合し、第1のユーティリティモジュール90の雄型ロック用部材78は、第2のユーティリティモジュール95の雌型ロック用凹部52内に係合する。この最終ステップで、第2のユーティリティモジュール95は第1のユーティリティモジュール90の上に係合され、2つのユーティリティモジュールはこのとき同じ向きで、すなわち軸51を中心に整列して延びる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
実際、その配置は以下のようなものである、すなわち、第1のユーティリティモジュールは、その面に、雄型バヨネット結合部と、前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に同軸に配置された雌型バヨネット結合部とを備える結合機構を備えて構成され、第2のユーティリティモジュールは、その面に、雌型バヨネット結合部と、前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に同軸に配置された雄型バヨネット結合部とを備えて構成され、第1のユーティリティモジュールの雄型バヨネット結合部及び雌型バヨネット結合部とインターロック式に連結するように構成されている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
これらの図に示されるコンテナ10は、本明細書で前述したコンテナと実質的に同様であり、したがって、関連する箇所では同様の参照番号が使用される。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
蓋20は、一対のハンドル100を備えて構成され、各ハンドルは、蓋の側部近傍に連結され、互いに平行に延び、コンテナの前後軸32と平行に延びる回動軸105を中心に前壁/後壁部分で回動可能である。ハンドル100は、実質的に蓋20の上面68の下方に延び、且つ蓋20の周辺リム62の環状肩部108の上方に延びるロック位置(例えば図1~3、14C)と、直立したロック解除位置(図11、13及び14A)との間で(矢印107の方向に)回動式に変位可能である。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
ハンドル100はそれぞれ、それぞれの端部において、内側面116と外側面118とを有する円弧状のロック用アーム112を備えて構成され、その両方の側面は仮想半径について回動軸105から同軸に延びている。内側面116は鋸歯状で、外側面118には切欠き120が設けられている。その配置は以下のようなものである、すなわち、環状肩部108が開口部126を有し、その結果、ロック用アーム112は前記開口部126内でベース12の側壁16の上縁18の上面の対応する開口部128に旋回可能であるような配置である。前記開口部128は、鋸歯状面133を有する拘束ブロック131図15)を備えて構成され、前記ブロックは、ロック用アーム112の内側面116の円弧に対応する円弧形状を有し、それにより、拘束ブロック131の前記鋸歯状面133は、ハンドルが前記鋸歯状面によるクリック経路を中心としてそのロック位置(例えば、図1~3、14C、15)に回動可能に変位されるときは常に、ハンドルの鋸歯状内側面116と拘束係合するように構成される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
ハンドル100が開位置に回動変位されると、アーム112は拘束ブロック131から外れ、蓋はコンテナから自由に取り外される。開位置では、ロック用アーム112の自由端は蓋の開口部126内に配置される(図16A及び16B)。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
旋回ハンドル100をハンドルと呼ぶが、コンテナ10は、その反対側の側壁16に、後述するロック機構130の下方に構成された窪み17の形態の、一対のコンテナ運搬/操作ハンドルを備えて構成され、前記窪み17は、重く積載されたときにもコンテナの運搬を容易にすることが理解される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
図12Aから12Dに見られるように、ハンドル100は、ハンドル100の溝内に受容され、ハンドル100の対応するスナップロック146とスナップ係合するように設計された一対のスナップファスナ144によって着脱可能に連結される、編組パラコード142を備えて構成される。ハンドルに連結されているとき、編組パラコード142は、クッション部材として機能することができ、切り離されると、必要とされ得る使用のための長さを取るように編組を解くことができる。パラコードの代わりに、弾力性のあるパッド部材(図示せず)をハンドルに適用することもできる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
図16Aでは、蓋20はテーブル/昇降トレイの位置に示されており、2つのハンドル100は全開位置に回動され、それにより蓋は表面より上に持ち上げられて静止することができ、蓋の底面は作業面として機能することができる。図16Aから16Cの例では、蓋20は、その底面に、蓋に着脱可能に連結された収納庫150を備えて構成されている。収納庫のカバー154の外側面は作業面として機能し、ハンドルは、ハンドルのアーム112の切欠き120とクリック係合のために構成された拘束隆起部(図示せず)によって、閉位置への自然発生的な倒壊から保護される。あるいは、ハンドルは、自然発生的な倒壊の可能性を減少させるために90°を超えて回動させることができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
図17Aは、ユーティリティモジュール、すなわち、本開示の一例によるコンテナ160を示し、前記コンテナは、本明細書で上述したように、結合機構及び他の特徴を備えて構成され、底部分に一対の車輪162をさらに備え、それにより、コンテナは車輪で移動することができる。図17Bに示すコンテナ160は、弾力性のあるコーティング内に封入された可撓性スチールコアを備え、コンテナを持ち運ぶためのグリップ170を備えた可撓性ハンドル168を特徴とする。
【手続補正21】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと第2のユーティリティモジュール第1のユーティリティモジュールへの着脱可能連結ための結合機構とを備えるユーティリティアセンブリであって、前記結合機構は、前記少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び前記少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの1つに関連付けられた雄型結合部と、前記少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び前記少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールのうちの別の1つに関連付けられた雌型結合部とを備え、前記雄型結合部は、突出ロック用平面に垂直な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、前記雌型結合部は、窪み受け平面に垂直な雌型回転軸から延びる少なくとも一対の対応する対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、前記ロック用部材は、前記ロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティアセンブリ。
【請求項2】
取り付け面及び支持面の一方又は両方を備えるユーティリティモジュールであって、前記取り付け面及び前記支持面の一方又は両方は、別のユーティリティモジュールと着脱可能連結ための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部及び雌型結合部を備えここで、前記雄型結合部は、それぞれベース部材及び蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、前記雌型結合部は、それぞれ前記ベース部材及び前記蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる少なくとも一対の対応する対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、前記第2のユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、ユーティリティモジュール。
【請求項3】
前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの各1つは、雄型結合部及び雌型結合部を備え、前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールのそれぞれの前記雄型回転軸及び前記雌型回転軸は一致し、前記雄型結合部及び前記雌型結合部は、異なる半径で同軸に配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項4】
前記ロック用部材が、それぞれのユーティリティモジュールの前記ロック用凹部に対して90°で配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項5】
組み立てられたインターロック位置において、前記第2のユーティリティモジュールが、両方のユーティリティモジュールの側壁が同じ方向を向くように、前記第1のユーティリティモジュールの上に配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項6】
前記雄型結合部及び前記雌型結合部の一方のみを備える第2のユーティリティモジュールが、前記雄型結合部及び前記雌型結合部の他方の1つを用いて前記第1のユーティリティモジュールの上に連結され、前記雄型結合部及び前記雌型結合部の両方を備える第2のユーティリティモジュールは、前記雄型結合部及び前記雌型結合部の両方を用いて前記第1のユーティリティモジュールの上に連結されることができる、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項7】
前記雄型結合部の前記横方向に突出するロック用部材及び前記雌型結合部の前記ロック用凹部が、それぞれ、前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの規則的な縁部と平行に配置される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項8】
ロック係合が2つの方向において起こり、別の配置によれば、ロック係合は一方向においてのみ起こり、前記ロック用部材のうちの少なくとも1つ及び前記ロック用凹部のうちの少なくとも1つの一方又は両方が、ストパを備えて構成され、それによって、係合は、前記第2のユーティリティモジュールが一方向においてのみ前記第1のユーティリティモジュールと係合するように回転できるように、一方向性である、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項9】
密閉された収納空間を共に画定する、ベース部材から延びる側壁と閉鎖可能な蓋とを備えるコンテナであって前記ベース部材及び前記蓋の一方又は両方は、ユーティリティモジュールと着脱可能連結ための結合機構を備え、前記結合機構は雄型結合部と雌型結合部とを備えここで、前記雄型結合部は、それぞれ前記ベース部材及び前記蓋の平面と平行な雄型回転軸から横方向に突出する少なくとも一対の対称に分布するロック用部材を備えて構成され、前記雌型結合部は、それぞれ前記ベース部材及び前記蓋の平面と平行な雌型回転軸から延びる少なくとも一対の対応する対称に分布するロック用凹部を備えて構成され、前記ロック用部材は前記ロック用凹部と位置合わせされた状態で配置され、前記雌型回転軸は前記雄型回転軸と一致し、ロック用部材は、ユーティリティモジュールのロック用凹部による回転係合のために構成される、コンテナ。
【請求項10】
前記第2のユーティリティモジュールの設置面積は、前記第1のユーティリティモジュールの設置面積よりも小さく、又は大きくすることができ、それによって、雄-雌型結合の中央の、最も内側の結合のみが、互いに回転係合するように構成される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの一方又は両方がコンテナである、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項12】
前記コンテナが、少なくとも前記コンテナの蓋に配置された密封ガスケットにより、水密密封するように構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項13】
前記コンテナが無臭及び防塵構造である、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項14】
前記第1のユーティリティモジュールにおいて、前記雄型結合部の最上部表面が、前記雌型結合部の最上部部分と共平面である、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項15】
前記第2のユーティリティモジュールにおいて、前記雄型結合部の最下部表面が、前記雌型結合部の最下部部分と共平面である、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のユーティリティモジュールが、第2のユーティリティモジュールに連結するように構成されたインターロック式ベースユニットである、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項17】
前記インターロック式ベースユニットが、運搬部材と一体であるか、又は運搬部材に取り付けられる、請求項16に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項18】
前記雄型結合部の前記ロック用部材の表面と、前記雌型結合部の前記ロック用凹部の対応する対向面とが、回転防止機構を備えて構成される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項19】
前記回転防止機構が、前記雌型結合部の前記ロック用凹部の対向面上に配置された嵌合隆起部及び窪みを備え、前記回転防止機構は、前記第1のユーティリティモジュールと前記第2のユーティリティモジュールがインターロックされているとき、及び前記第1のユーティリティモジュールに対して前記第2のユーティリティモジュールの軸方向変位を適用すると係合するように構成されこのような軸方向変位は、前記第2のユーティリティモジュールによって、組み立てられたユーティリティアセンブリを持ち上げると生じる、請求項18に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項20】
前記回転防止機構が、前記第1のユーティリティモジュールからの前記第2のユーティリティモジュールの意図しない回転係合解除の可能性を排除するか、又は実質的に低減するように構成される、請求項18に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項21】
前記第1のコンテナの上面が、第2のユーティリティモジュールの前記雄型結合部を前記第1のユーティリティモジュールの前記雌型結合部に対してロック前の位置に位置決めするための、面取りされた縁部を有する窪んだ滑り面を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項22】
第2のコンテナが第1のコンテナ上に連結されているとき、前記2つのコンテナの同軸軸の周りに小さな自由度が存在する、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項23】
前記コンテナが、閉位置で前記コンテナ上の蓋を確実にロックするための二重ロック機構を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項24】
前記コンテナの第1のロック機構が少なくとも一対のサイドラッチを備え、そのそれぞれは前記コンテナの反対側に配置され、各ラッチは前記コンテナの前記蓋及び側壁の一方に回動可能に連結され、前記コンテナの前記蓋及び側壁の他方に構成されたロック拘束部とロック係合するように構成される、請求項23に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項25】
前記サイドラッチがトグル式ラッチである、請求項24に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項26】
前記コンテナの第2のロック機構が、旋回ハンドルの1つ又は複数を備え、そのそれぞれは、前記蓋の側壁部分に回動可能に連結されたハンドル部分を備え、前記蓋の上面を貫通して突出可能な弧状アームをそのそれぞれの端部に備え、前記ハンドルが前記蓋に対して変位され、各弧状アームが前記コンテナの側壁の上部にある拘束アパーチャと係合するロック位置と、前記ハンドルが前記蓋の前記上面から変位され、前記弧状アームがそれぞれの拘束アパーチャから係合解除されるロック解除位置との間で構成可能である、請求項24に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項27】
前記ロック解除位置において、前記旋回ハンドルは、少なくとも90°で回動可能に配置され、これにより、前記蓋は前記コンテナから取り外し可能であり、前記旋回ハンドルの上に上下逆さまに載るトレイとして機能する、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項28】
前記旋回ハンドルが、前記第1のロック機構の前記サイドラッチによって前記ロック位置に拘束されるように構成される、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項29】
前記弧状アームが偏心しており、閉位置に回動可能に変位するにつれて、前記拘束アパーチャとの拘束係合を増強するように構成され、その結果、前記コンテナに対する前記蓋の密封力を増強させる、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項30】
前記弧状アームの少なくとも一部が、ラチェットのような態様で、前記拘束アパーチャとのクリック式係合のために、少なくとも一平面にわたって鋸歯状である、請求項26に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項31】
前記コンテナの蓋が、その内側面に収納庫を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項32】
前記収納庫が、前記蓋の底面に着脱可能に取り付け可能である、請求項31に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項33】
前記コンテナが、前記コンテナの一部に着脱可能に連結された編組パラコードを備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項34】
前記編組パラコードが、旋回ハンドルに着脱可能に取り付けることができ、前記旋回ハンドルに取り付けられた状態で柔らかいグリップを提供する、請求項33に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項35】
前記編組パラコードが、互いに取り付け可能なバックルによって旋回ハンドルに取り付けられる、請求項33に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項36】
前記コンテナが、前記コンテナを運搬台に固定するための、前記コンテナの反対側に配置された2つ以上の固着構造を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項37】
前記コンテナが、前記コンテナの無許可の開放を防止するためのロック配置を備えて構成される、請求項11に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項38】
前記雄型及び/又は雌型結合配置が、丸みを帯びた縁部を備えて構成される、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項39】
2つの雄/雌型結合配置のいずれか一方又は両方を備えて構成され、前記結合配置のそれぞれは、中央又は周辺結合配置のどちらかとして配置することができ、さらに、前記結合配置は、前記ユーティリティモジュールの軸に関して異なる向きで配置することができる、請求項1又は2に記載のユーティリティアセンブリ。
【請求項40】
少なくとも1つの第1のユーティリティモジュール及び少なくとも1つの第2のユーティリティモジュールと第2のユーティリティモジュール第1のユーティリティモジュールへの着脱可能連結ための結合機構とを備えるユーティリティアセンブリであって、前記結合機構は、前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの一方の面上の、雄型バヨネット結合部、及び前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雌型バヨネット結合部と前記第1のユーティリティモジュール及び前記第2のユーティリティモジュールの他方の面上の、前記第1のユーティリティモジュールの前記雄型バヨネット結合部及び雌型バヨネット結合部とインターロック式に連結するように構成された、雌型バヨネット結合部、及び前記雄型バヨネット結合部の半径方向内側に配置された同軸の雄型バヨネット結合部とを備える、ユーティリティアセンブリ。
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図15
図16A
図16B
図16C
図17A
図17B
図17C
図17D
【国際調査報告】