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特表2024-543357がん治療のためのVCP/p97阻害剤
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】がん治療のためのVCP/p97阻害剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/519 20060101AFI20241114BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241114BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20241114BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/706 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/7068 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/704 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/136 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/69 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 38/07 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/573 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/553 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/5025 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
A61K31/519
A61P35/00
A61P35/02
A61P43/00 121
A61K45/00 101
A61K31/706
A61K31/7068
A61K31/704
A61K31/136
A61K31/69
A61K38/07
A61K31/454
A61K31/573
A61K31/497
A61K31/553
A61K31/5025
A61K31/496
A61K39/395 N
A61K31/506
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527127
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2024-07-05
(86)【国際出願番号】 US2022049456
(87)【国際公開番号】W WO2023086419
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】63/277,725
(32)【優先日】2021-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524170153
【氏名又は名称】シーエーエスアイ ファーマシューティカルズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スチュアート,モニック ジェイン
(72)【発明者】
【氏名】ル モワーニュ,ロナン
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン,ダニエル ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】ロルフ,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ラジャンガム,カンヤ ラクシュミ
(72)【発明者】
【氏名】ジャコビッチ,ステヴァン ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】バルガス,ジェシー ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】グテイル,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ハリス,スコット
【テーマコード(参考)】
4C084
4C085
4C086
4C206
【Fターム(参考)】
4C084AA19
4C084BA01
4C084BA08
4C084BA16
4C084BA23
4C084DC32
4C084NA05
4C084ZB072
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZB271
4C084ZC202
4C084ZC751
4C085AA14
4C085BB11
4C085CC23
4C085EE03
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC21
4C086BC37
4C086BC50
4C086BC60
4C086CB02
4C086CB05
4C086CB09
4C086CB22
4C086CB27
4C086DA10
4C086DA43
4C086EA10
4C086EA16
4C086EA17
4C086GA02
4C086GA07
4C086GA12
4C086GA14
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA52
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC75
4C206AA01
4C206AA02
4C206FA31
4C206KA05
4C206MA02
4C206MA04
4C206NA05
4C206ZB26
4C206ZB27
4C206ZC75
(57)【要約】
本明細書では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法であって、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験する、方法が記載されている。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
がんの治療を必要とする対象において前記がんを治療する方法であって、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたる投与量で前記対象に投与することを含み、これにより、前記対象は治療反応を経験する、方法。
【請求項2】
前記医薬組成物は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドのトシル酸塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
24時間期間にわたる前記投与量は、450mg~約1250mg、約450mg~約1000mg、約450mg~約900mg、約450mg~約850mg、約450mg~約800mg、約450mg~約750mg、約450mg~約700mg、約450mg~約650mg、約450mg~約600mg、約600mg~約1250mg、約600mg~約1000mg、約600mg~約900mg、約600mg~約850mg、約600mg~約800mg、約600mg~約750mg、約600mg~約700mg、約900mg~約950mg、約900mg~約1000mg、約900mg~約1250mg、約1000mg~約1250mg、約1000mg~約1500mg、または約1250mg~約1500mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
24時間期間にわたって投与される前記投与量は、約450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、1250mg、または1500mgである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記がんは、血液がんである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記がんは、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄異形成/骨髄増殖性重複腫瘍(MDS/MPN)、CMML(慢性骨髄単球性白血病)、非定型慢性骨髄性白血病(aCML)、多発性骨髄腫、骨髄腫、アミロイドーシス、ワルデンストレームマクログロブリン血症(リンパ形質細胞性リンパ腫としても知られる)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、Bリンパ芽球性白血病、Tリンパ芽球性白血病、リンパ腫、B細胞急性リンパ芽球性白血病、T細胞急性リンパ芽球性白血病、B細胞急性リンパ芽球性リンパ腫、T細胞急性リンパ芽球性リンパ腫、バーキット白血病/リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞NHL、濾胞性リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、ダブル/トリプルヒットB細胞リンパ腫、骨髄増殖性腫瘍(MPN)、本態性血小板血症(ET)、真性多血症(PV)、骨髄線維症、原発性骨髄線維症、PV後骨髄線維症、ET後骨髄線維症、慢性骨髄性白血病(CML)、芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)、M3 AML、およびAPL(急性前骨髄球性白血病)からなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記がんは、急性骨髄性白血病(AML)または骨髄異形成症候群(MDS)である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記AMLは、再発性AML、反復性AML、難治性AML、またはそれらの任意の組み合わせである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記AMLは、初発AML、治療関連AMLおよび骨髄異形成関連変化を伴うAML(MRCを伴うAML)を含む二次性AML、二表現型急性白血病(系統不明の急性白血病とも呼ばれる)、または反復性異常を伴うAMLである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記AMLは、アクショナブル変異を有するAMLである、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記AMLは、アクショナブル変異を有さないAMLである、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記MDSは、再発性または難治性MDSである、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記MDSは、改訂国際予後判定システム(IPSS-R)によって、低リスクMDS、中リスクMDS、高リスクMDS、または超高リスクMDSとして分類される、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記MDSは、1系統異形成を伴うMDS(MDS-SLD)、多系統異形成を伴うMDS(MDS-MLD)、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)、1系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-SLD)、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)、多系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-MLD)、過剰芽球1および/または過剰芽球2を伴うMDS(MDS-EB-1、MDS-EB-2)、分類不能型MDS(MDS-U)、ならびに孤立したdel(5q)を伴うMDSからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記対象は、前記対象の変異または細胞遺伝学的状態に関係なく治療される、請求項7~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
治療反応は、完全寛解、最小残存病変のない完全寛解、不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、形態学的白血病のない状態もしくは部分寛解、血液学的改善、完全な細胞遺伝学的反応、輸血非依存性、赤血球輸血非依存性もしくは血小板輸血非依存性、または幹細胞移植の適格性を含む、請求項5~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
治療反応は、全生存期間の増加、無再発生存期間の増加、無イベント生存期間の増加、反応持続期間の増加、または再発の累積発生率の減少を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記医薬組成物は、(a)対象に薬剤を4日間連続して投与した後、3日間連続して投与しない、(b)対象に薬剤を5日間連続して投与した後、2日間連続して投与しない、(c)週1回投与、または(d)週2回投与を含むレジメンで投与される、請求項1~17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
前記投与レジメンは、反復される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記28日サイクルは、少なくとも1回反復される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記医薬組成物は、投与日に1日1回投与される、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記医薬組成物は、投与日に1日2回投与される、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
24時間期間にわたる前記投与量は、投与日に1日2回の投与量として投与され、総投与量は、より少ない2つの投与量に分割される、請求項1~21のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記より少ない2つの投与量は、それぞれ同じ投与量を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記より少ない2つの投与量は、それぞれ異なる投与量を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
24時間期間にわたる前記投与量は、投与日に1日2回投与量として投与され、第1の1日投与量の投与と第2の1日投与量の投与との間の時間間隔は、8~12時間である、請求項24~26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記医薬組成物は、経口投与される、請求項1~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記医薬組成物は、錠剤またはカプセルとして投与される、請求項1~28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記がんは、AMLであり、前記対象は、ABL1、ASXL1、BCOR、BCORL1、BCR、BRAF、CALR、CBFB、CBL、CBLB、CDKN2A、CEBPA、CSF3R、CUX1、DEK、DNMT3A、ETV6、EZH2、FBXW7、FLT3、GATA1、GATA2、GNAS、HRAS、IDH1、IDH2、IKZF1、JAK2、JAK3、KDM6A、KIT、KMT2A、MECOM(EVI1)、MLL、MLLT3、MPL、MYD88、MYH11、NOTCH1、NPM1、NUP214、NRAS、PDGFRA、PHF6、PTEN、PTPN11、RAD21、RUNX1、SF3B1、SRSF2、SMC1A、SMC3、STAG2、TET2、TP53、U2AF1、WT1、およびZRSR2からなる群から選択される遺伝子座に1つ以上の変異を保有する、請求項7~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記治療は、第2の治療剤の投与をさらに含む、請求項1~30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記第2の治療剤は、DNA損傷剤、メチル化阻害剤、DNA合成を妨害する薬剤、またはDNA複製を妨害する薬剤である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第2の治療剤は、デシタビン、アザシチジン、またはシタラビンである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第2の治療剤は、アントラサイクリン系抗生物質とともに7+3レジメンで投与されるシタラビンである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
7+3は、シタラビン7日間と、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、およびミトキサントロンから選択されるアントラサイクリン系抗生物質3日間と、を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第2の治療剤は、チロシンキナーゼ阻害剤である、請求項31に記載の方法。
【請求項37】
前記第2の治療剤は、DNA損傷修復阻害剤である、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
前記第2の治療剤は、ATM、ATR、PARP、またはChk1の阻害剤である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記第2の治療剤は、プロテアソーム阻害剤である、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
前記第2の治療剤は、ベルケイド(ボルテゾミブ)、ニンラーロ(イキサゾミブ)、またはカイプロリス(カルフィルゾミブ)である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記第2の治療剤は、レナリドミド、ポマリドミド、デキサメタゾン、またはそれらの組み合わせである、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記第2の治療剤は、FLT3、IDH1、またはIDH2の阻害剤である、請求項31に記載の方法。
【請求項43】
前記第2の治療剤は、免疫腫瘍剤または免疫調節剤である、請求項31に記載の方法。
【請求項44】
前記がんは、固形腫瘍、固形腫瘍の転移性形態、進行性転移性固形腫瘍、リンパ腫および進行性リンパ腫からなる群から選択される、請求項1~4、17~29、31~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記対象は、少なくとも1つの前治療を受けている、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第2の治療剤は、ギルテリチニブまたはその類似体を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記第2の治療剤は、ミドスタウリンまたはその類似体を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項48】
前記がんは、FLT3変異を含む、請求項46または請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記第2の治療剤は、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)を阻害する、請求項31に記載の方法。
【請求項50】
前記第2の治療剤は、タラゾパリブ、オラパリブ、ニラパリブ、またはそれらの類似体を含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記がんは、BRCA-2変異を含む、請求項49または請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記がんは、相同組換えを阻害する変異を含む、請求項49または請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記第2の治療剤は、Bcl-2を阻害する、請求項31に記載の方法。
【請求項54】
前記第2の治療剤は、BH3模倣物を含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記BH3模倣物は、ベネトクラクスまたはその類似体を含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記方法は、第3の治療剤の投与をさらに含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記第3の治療剤は、アザシチジンを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第2の治療剤は、抗CD38抗体を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項59】
前記抗CD38抗体は、サークリサ(イサツキシマブ)である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記抗CD38抗体は、ダラツムマブである、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記第2の治療剤は、メニン阻害剤を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項62】
前記第2の治療剤は、SNDX-5613を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記第2の治療剤は、KO-539を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記第2の治療剤は、核外輸送の選択的阻害剤を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項65】
前記第2の治療剤は、セリネクソルを含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記がんは、bcr-abl陰性骨髄性腫瘍である、請求項5に記載の方法。
【請求項67】
前記投与は、前記対象の視覚障害をもたらさない、請求項1~66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記第2の治療剤は、前記医薬組成物の投与の前に投与される、請求項27~65および67のいずれか一項に記載の方法。
【請求項69】
前記第2の治療剤は、前記医薬組成物の投与の約24時間前または1日前に投与される、請求項68に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出額の相互参照
本出願は、2021年11月10日に提出された米国特許仮出願第63/277,725号の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
バロシン含有タンパク質VCP/p97およびその機能は、細胞の生存継続に必須である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドは、VCP/p97阻害剤である。一態様では、本明細書では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法であって、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~1500mgの投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験する、方法が記載されている。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドのトシル酸塩を含む。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、約450mg~約1250mg、約450mg~約1000mg、約450mg~約900mg、約450mg~約850mg、約450mg~約800mg、約450mg~約750mg、約450mg~約700mg、約450mg~約650mg、約450mg~約600mg、約600mg~約1250mg、約600mg~約1000mg、約600mg~約900mg、約600mg~約850mg、約600mg~約800mg、約600mg~約750mg、約600mg~約700mg、約900mg~約950mg、約900mg~約1000mg、約900mg~約1250mgである。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、約450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mgまたは1250mgである。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、約450mg~約1250mg、約450mg~約1000mg、約450mg~約900mg、約450mg~約850mg、約450mg~約800mg、約450mg~約750mg、約450mg~約700mg、約450mg~約650mg、約450mg~約600mg、約600mg~約1250mg、約600mg~約1000mg、約600mg~約900mg、約600mg~約850mg、約600mg~約800mg、約600mg~約750mg、約600mg~約700mg、約900mg~約950mg、約900mg~約1000mg、約900mg~約1250mg、約1000mg~約1250mg、約1000mg~約1500mg、または約1250mg~約1500mgである。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、約450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、1250mg、または1500mgである。
【0004】
いくつかの実施形態では、24時間期間にわたる投与量は、投与日に1日1回投与量として投与される。
【0005】
いくつかの実施形態では、24時間期間にわたる投与量は、投与日に1日2回投与量として投与され、その結果、総投与量は、より少ない2つの投与量に分割される。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたる投与量は、投与日に1日2回投与量として投与され、総投与量は、より少ない2つの投与量に分割され、より少ない2つの投与量は、それぞれ同じ投与量を含む。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたる投与量は、投与日に1日2回投与量として投与され、総投与量は、より少ない2つの投与量に分割され、より少ない2つの投与量は、それぞれ異なる投与量を含む。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたる投与量は、投与日に1日2回投与量として投与され、総投与量は、より少ない2つの投与量に分割され、第1の1日投与量の投与と第2の1日投与量の投与との間の時間間隔は、8~12時間である。
【0006】
いくつかの実施形態では、がんは、固形腫瘍、固形腫瘍の転移形態、進行性転移性固形腫瘍、リンパ腫、および進行性リンパ腫からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、がんは、血液がんである。いくつかの実施形態では、がんは、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄異形成/骨髄増殖性重複腫瘍(MDS/MPN)、CMML(慢性骨髄単球性白血病)、非定型CML(慢性骨髄性白血病)、多発性骨髄腫、骨髄腫、アミロイドーシス、ワルデンストレームマクログロブリン血症(リンパ形質細胞性リンパ腫としても知られる)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、Bリンパ芽球性白血病、Tリンパ芽球性白血病、リンパ腫、B細胞急性リンパ芽球性白血病、T細胞急性リンパ芽球性白血病、B細胞急性リンパ芽球性リンパ腫、T細胞急性リンパ芽球性リンパ腫、バーキット白血病/リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞NHL、濾胞性リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、ダブル/トリプルヒットB細胞リンパ腫、骨髄増殖性腫瘍(MPN)、本態性血小板血症(ET)、真性多血症(PV)、骨髄線維症、原発性骨髄線維症、PV後骨髄線維症、ET後骨髄線維症、慢性骨髄性白血病(CML)、芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)、M3 AML、およびAPL(急性前骨髄球性白血病)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、がんは、急性骨髄性白血病(AML)または骨髄異形成症候群(MDS)である。いくつかの実施形態では、AMLは、再発性AML、反復性AML、難治性AML、またはそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、AMLは、初発AML、治療関連AMLおよび骨髄異形成関連変化を伴うAML(MRCを伴うAML)を含む二次性AML、二表現型急性白血病(系統不明の急性白血病とも呼ばれる)、または反復性異常を伴うAMLである。いくつかの実施形態では、AMLは、アクショナブル変異を有するAMLである。いくつかの実施形態では、AMLは、アクショナブル変異を有さないAMLである。いくつかの実施形態では、MDSは、再発性または難治性MDSである。いくつかの実施形態では、MDSは、改訂国際予後判定システム(IPSS-R)によって、低リスクMDS、中リスクMDS、高リスクMDS、または超高リスクMDSとして分類される。いくつかの実施形態では、MDSは、1系統異形成を伴うMDS(MDS-SLD)、多系統異形成を伴うMDS(MDS-MLD)、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)、1系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-SLD)、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)、多系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-MLD)、過剰芽球1および/または過剰芽球2を伴うMDS(MDS-EB-1、MDS-EB-2)、分類不能型MDS(MDS-U)、ならびに孤立したdel(5q)を伴うMDSからなる群から選択される。
【0007】
いくつかの実施形態では、対象は、対象の変異または細胞遺伝学的状態に関係なく治療される。
【0008】
いくつかの実施形態では、治療反応は、完全寛解、最小残存病変のない完全寛解、不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、形態学的白血病のない状態もしくは部分寛解、血液学的改善、完全な細胞遺伝学的反応、輸血非依存性、赤血球輸血非依存性もしくは血小板輸血非依存性、または幹細胞移植の適格性を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、治療反応は、全生存期間の増加、無再発生存期間の増加、無イベント生存期間の増加、反応持続期間の増加、または再発の累積発生率の減少を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、(a)対象に薬剤を4日間連続して投与した後、3日間連続して投与しない、(b)対象に薬剤を5日間連続して投与した後、2日間連続して投与しない、(c)週1回投与、または(d)週2回投与を含むレジメンで投与される。いくつかの実施形態では、投与レジメンは、反復される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、および22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与される。いくつかの実施形態では、28日サイクルは、少なくとも1回反復される。いくつかの実施形態では、28日サイクルは、再発するまで反復される。
【0011】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、経口投与される。
【0012】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、錠剤またはカプセルとして投与される。
【0013】
いくつかの実施形態では、がんは、AMLであり、対象は、ABL1、ASXL1、BCOR、BCORL1、BCR、BRAF、CALR、CBFB、CBL、CBLB、CDKN2A、CEBPA、CSF3R、CUX1、DEK、DNMT3A、ETV6、EZH2、FBXW7、FLT3、GATA1、GATA2、GNAS、HRAS、IDH1、IDH2、IKZF1、JAK2、JAK3、KDM6A、KIT、KMT2A、MECOM(EVI1)、MLL、MLLT3、MPL、MYD88、MYH11、NOTCH1、NPM1、NUP214、NRAS、PDGFRA、PHF6、PTEN、PTPN11、RAD21、RUNX1、SF3B1、SRSF2、SMC1A、SMC3、STAG2、TET2、TP53、U2AF1、WT1、およびZRSR2からなる群から選択される遺伝子座に1つ以上の変異を保有する。
【0014】
いくつかの実施形態では、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、DNA損傷剤、メチル化阻害剤、DNA合成を妨害する薬剤、またはDNA複製を妨害する薬剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、デシタビン、アザシチジン、またはシタラビンである。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、アントラサイクリン系抗生物質とともに7+3レジメンで投与されるシタラビンである。いくつかの実施形態では、7+3は、シタラビン7日間と、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、およびミトキサントロンから選択されるアントラサイクリン系抗生物質3日間と、を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、チロシンキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、DNA損傷修復阻害剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、ATM、ATR、PARP、またはChk1の阻害剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、プロテアソーム阻害剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、ベルケイド(ボルテゾミブ)、カイプロリス(カルフィルゾミブ)、またはニンラーロ(イキサゾミブ)である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、レナリドミド、ポマリドミド、デキサメタゾン、またはそれらのうちの2つの組み合わせであり、そのうちの1つの薬剤は、デキサメタゾンである。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、FLT3、IDH1、またはIDH2の阻害剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、免疫腫瘍剤または免疫調節剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、サークリサ(イサツキシマブ)または他のCD38標的モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、サークリサ(イサツキシマブ)である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、ダラツムマブである。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、メニン阻害剤を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、SNDX-5613を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、KO-539を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、核外輸送の選択的阻害剤を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、セリネクソルを含む。いくつかの実施形態では、がんは、固形腫瘍、固形腫瘍の転移形態、進行転移性固形腫瘍、リンパ腫および進行リンパ腫からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも1つの前治療を受けている。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、ギルテリチニブ、ミドスタウリン、キザルチニブ、またはそれらの類似体を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、ギルテリチニブまたはその類似体を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、ミドスタウリンまたはその類似体を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、キザルチニブまたはその類似体を含む。いくつかの実施形態では、がんは、FLT3変異を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)を阻害する。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、タラゾパリブ、オラパリブ、ニラパリブ、またはそれらの類似体を含む。いくつかの実施形態では、がんは、BRCA-2変異を含む。いくつかの実施形態では、がんは、MSI highである。いくつかの実施形態では、がんは、相同組換えを阻害する変異を含む。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、Bcl-2を阻害する。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、BH3模倣物を含む。いくつかの実施形態では、BH3模倣物は、ベネトクラクスまたはその類似体を含む。いくつかの実施形態では、がんは、bcr-abl陰性骨髄性腫瘍である。いくつかの実施形態では、投与は、対象の視覚障害をもたらさない。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、医薬組成物の投与の前に投与される。いくつかの実施形態では、第2の治療剤は、医薬組成物の投与の約24時間前または1日前に投与される。
参照による組み込み
【0015】
本明細書で言及されているすべての刊行物、特許、および特許出願は、適用可能かつ関連する範囲で、また、個々の刊行物、特許、または特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されている場合と同じ範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】コホート1~7における化合物1の1日目の25mg、50mg、100mg、175mg、275mg、350mg、および450mgの投与量についての血漿濃度-時間プロットである。
図2】コホート1~7における化合物1の4日目の25mg、50mg、100mg、175mg、275mg、350mg、および450mgの投与量についての血漿濃度-時間プロットである。
図3A】1日目および4日目のAUC0-t対投与量(図3Aおよび図3C)、ならびに1日目および4日目のCmax対投与量(図3Bおよび図3D)のグラフである。
図3B】1日目および4日目のAUC0-t対投与量(図3Aおよび図3C)、ならびに1日目および4日目のCmax対投与量(図3Bおよび図3D)のグラフである。
図3C】1日目および4日目のAUC0-t対投与量(図3Aおよび図3C)、ならびに1日目および4日目のCmax対投与量(図3Bおよび図3D)のグラフである。
図3D】1日目および4日目のAUC0-t対投与量(図3Aおよび図3C)、ならびに1日目および4日目のCmax対投与量(図3Bおよび図3D)のグラフである。
図4】化合物1およびCB-5083についての血漿濃度-時間プロットの比較である。
図5】1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(CB-5339、本明細書では化合物1とも呼ばれる)の構造である。
図6】1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドの投与に関する臨床目的とエンドポイントを示す。図6で使用されている略語:AML=急性骨髄性白血病、AUC∞=時間0から24時間までの血漿濃度時間曲線下面積、AUC0-t=時間0から最後の定量可能な時点までの濃度時間曲線下面積、Cmax=最大観察血漿濃度、CR=完全寛解、CRi=完全な血液学的回復以内の完全寛解、DoCR=完全寛解の期間/不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、DoR=寛解の期間、ELN=European LeukemiaNet、IWG=国際ワーキンググループ、MTD=最大耐量、MDS=骨髄異形成症候群、MPN=骨髄増殖性腫瘍、PD=薬力学、PK=薬物動態、PR=部分寛解、RP2D=推奨される第2相投与量、RR=再発性/難治性、to=半減期、tmax=最大濃度に達する時間。
図7A】1日目のAUC0-t対投与量のグラフである。
図7B】4日目のAUC0-t対投与量のグラフである。
図8A】1日目のCmax対投与量のグラフである。
図8B】4日目のCmax対投与量のグラフである。
図9】1日目に化合物1をQD投与およびBID投与したときの血漿濃度-時間プロットの比較である。
図10】4日目に化合物1をQD投与およびBID投与したときの血漿濃度-時間プロットの比較である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
腫瘍のかなりの異質性にもかかわらず、悪性形質転換は、複製不死性、負の増殖シグナルおよびアポトーシスに対する抵抗性、ならびに血管新生を誘導する能力を含む、いわゆる「がんの特徴」と呼ばれる共通の特徴をがん細胞に付与する。これらの特性は、がん細胞に生存上の利点をもたらす一方で、正常細胞が通常は経験しないストレス条件にさらし、本質的には非発がん性であるが、それでも生存に不可欠な細胞内経路に頼ることを余儀なくさせる(すなわち、「非発がん性依存」)。この観察に基づいて、合成致死的様式でがん細胞と相互作用するストレス過負荷のメカニズムは、治療介入の実行可能な選択肢であると考えられる。
【0018】
がん細胞が直面する2つの主要なストレスは、タンパク質毒性ストレスおよびゲノムストレスである。タンパク質毒性ストレス、すなわち、正常タンパク質、変異したがん関連タンパク質、および新規がん関連融合タンパク質を含む、細胞内タンパク質および細胞外タンパク質の不適切な過剰生産は、タンパク質恒常性経路および折り畳み不全タンパク質応答への依存を引き起こす。がん細胞におけるタンパク質毒性ストレスのレベルが高いことから、タンパク質恒常性を標的とする治療戦略は、タンパク質恒常性機構に過度に依存しているがん細胞にアポトーシスを誘導することで、顕著な抗がん作用を示すはずであることが示唆される。タンパク質恒常性および分解経路は、がん細胞に特有ではないが、がん細胞がこれらのシステムに過度に依存すると、タンパク質恒常性の特定の阻害剤に対して感受性が高まり、正常細胞への毒性が低い抗がん作用が生じる可能性がある。がん細胞におけるゲノムストレスは、腫瘍性転換を可能にするゲノムの完全性に関与する遺伝子の初期変異、急速な増殖能、およびその増殖に伴うDNA複製エラーによって生じ、複製の忠実性およびこれらの過程で生じるDNA損傷の適切な修復を担う機構にがん細胞が抱える変異の数によって増幅される可能性がある。
【0019】
タンパク質恒常性を制御する2つの主要な細胞内分解経路、ユビキチンプロテアソームシステム(UPS)およびオートファジーリソソームシステム(ALS)がある。バロシン含有タンパク質VCP/p97は、UPSにおける役割がよく説明されており、UPSでは、誤って折り畳まれたタンパク質を小胞体関連分解(ERAD)と呼ばれるプロセスで小胞体から抽出し、タンパク質のサブセットを分解のためにプロテアソームへと導く。VCP/p97はまた、DNA損傷応答および修復などのクロマチン関連イベントの調節にも重要な役割を果たす。VCP/p97は、複数のがんで過剰産生されることが知られている。したがって、VCP/p97機能に対する薬理学的干渉は、解決不可能な小胞体(ER)ストレスおよび/または解決不可能な遺伝毒性ストレスを生成することにより、有意な抗腫瘍効果を有すると期待される。したがって、VCP/p97機能の阻害剤は、がん細胞のタンパク質恒常性およびDNA損傷修復経路への依存を利用する機構を提供することができるであろう。
【0020】
有用ながん治療剤であるVCP/p97の阻害剤が求められている。そのような阻害剤の1つは、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(化合物1)である。本明細書では、化合物1の投与量と、治療が困難ながんの種類およびサブタイプなどで治療反応を達成するための投与レジメンと、を含む、化合物1を用いるがんの治療方法が提供される。本明細書における方法は、有効性を高めるための方法および/または潜在的な副作用を軽減もしくは緩和するための方法を含む。また、化合物1と追加の治療剤との組み合わせにより、有効性もしくは治療反応を高めるための方法および/または治療対象となるがんの範囲を拡大するための方法も提供される。
【0021】
定義
本明細書および添付の特許請求の範囲において、特に断りのない限り、以下の用語は以下に示す意味を有する。
【0022】
単数形の「a」、「and」、および「the」は、文脈上明らかに別の意味に解釈されない限り、複数の指示対象も含む。したがって、例えば、「薬剤(an agent)」への言及には、複数のそのような薬剤が含まれ、「細胞(the cell)」への言及には、1つ以上の細胞(または複数の細胞)およびそれらの同等物への言及が含まれる。本明細書において、分子量などの物理的特性、または化学式などの化学的特性について範囲が使用される場合、範囲およびその中の特定の実施形態のすべての組み合わせおよび下位の組み合わせが含まれることが意図される。数値または数値範囲を指す場合の「約」という用語は、参照される数値または数値範囲が実験変動範囲内(または統計的実験誤差範囲内)での近似値であり、したがって数値または数値範囲は記載された数値または数値範囲の1%~15%で変動することを意味する。「含む(comprising)」という用語(および「含む(comprise)」または「含む(comprises)」または「有する(having)」または「含む(including)」などの関連用語)は、他の特定の実施形態、例えば、本明細書に記載される物質の任意の組成物、組成物、方法、使用、またはプロセスなどの実施形態が、記載される特徴「からなる(consist of)」または「から本質的になる(consist essentially of)」可能性があるものを排除することを意図するものではない。
【0023】
「任意選択で」または「任意選択的に」とは、その後に説明される事象または状況が発生する場合も発生しない場合もあり、その説明には、事象または状況が発生する場合および発生しない場合の両方が含まれることを意味する。
【0024】
本明細書において使用されるとき、「治療」または「治療すること」または「緩和すること」または「改善すること」は、本明細書では互換的に使用される。これらの用語は、治療上の利益および/または予防上の利益を含むがこれらに限定されない、有益な結果または望ましい結果を得るためのアプローチを指す。「治療上の利益」とは、治療される根本的な疾患の根絶または改善を意味する。また、基礎疾患に関連する1つ以上の生理学的症状の根絶または改善によって治療効果が達成されるため、患者が依然として基礎疾患に苦しんでいるにもかかわらず、患者の症状の改善が観察される。予防効果のために、組成物は、特定の疾患を発症するリスクのある患者、または、この疾患の診断が下されていないにもかかわらず、疾患の生理学的症状の1つ以上を報告している患者に投与される。
【0025】
本明細書に記載の化合物1の投与量および投与範囲は、化合物1の遊離塩基の投与量または化合物1の薬学的に許容される塩形態の投与量を指す。
【0026】
いくつかの実施形態では、「参加者」、「対象」、および「患者」は、互換的に使用される。いくつかの実施形態では、「対象」は、健康な個人を指す。他の実施形態では、「対象」は、治療を必要とする患者を指す。いくつかの実施形態では、「対象」は、ヒトまたは動物、特に哺乳動物を指す。いくつかの実施形態では、「対象」は。、ヒトを指す。いくつかの実施形態では、「対象」は、非ヒト哺乳動物を指す。
【0027】
1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(化合物1)は、VCP/p97阻害剤である。1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(化合物1)は、CB-5339である。「化合物1」、「CB-5339」、または「1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド」は、次の構造を持つ化合物を指す。
【0028】
【化1】
【0029】
いくつかの実施形態では、化合物1は、薬学的に許容される塩の形態である。いくつかの実施形態では、化合物1は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、ゲンチシン酸塩、酢酸塩、アジピン酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マロン酸塩、およびコハク酸塩から選択される薬学的に許容される塩の形態である。いくつかの実施形態では、化合物1は、トルエンスルホン酸塩の形態である。いくつかの実施形態では、化合物1は、硫酸塩の形態である。いくつかの実施形態では、化合物1は、塩酸塩の形態である。いくつかの実施形態では、化合物1は、遊離塩基である。さらに、化合物1は、薬学的に許容される溶媒との溶媒和形態だけでなく、非溶媒和形態でも存在することができる。いくつかの実施形態では、化合物1は、溶媒和されている。いくつかの実施形態では、化合物1は、溶媒和されていない。
【0030】
本明細書において使用されるとき、「薬学的に許容される」とは、化合物の生物学的活性または特性を阻害せず、比較的無毒である、すなわち、その物質が望ましくない生物学的影響を引き起こすことなく、またはそれが含まれる組成物のいずれの成分とも有害な様式で相互作用することなく個体に投与される、担体または希釈剤などの物質を指す。
【0031】
「薬学的に許容される塩」という用語は、好適なアニオンと組み合わせた治療活性剤のカチオン形態、または代替実施形態では、好適なカチオンと組み合わせた治療活性剤のアニオン形態からなる、治療活性剤の形態を指す。Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use.International Union of Pure and Applied Chemistry,Wiley-VCH 2002。S.M.Berge,L.D.Bighley,D.C.Monkhouse,J.Pharm.Sci.1977,66,1-19。P.H.Stahl and C.G.Wermuth,editors,Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use,Weinheim/Zurich:Wiley-VCH/VHCA,2002。医薬塩は、通常、非イオン性種よりも胃液および腸液への溶解性が高く、より迅速に溶解するため、固形剤形に有用である。さらに、医薬塩の溶解度は、pHの関数であることが多いため、消化管の特定の部分での選択的な溶解が可能であり、この機能は、遅延放出および持続放出挙動の一態様として操作することができる。また、塩形成分子は、中性形態と平衡状態を保つことができるため、生体膜の通過を調整することができる。
【0032】
溶媒和物は、化学量論量または非化学量論量のいずれかの溶媒を含有し、水、エタノール、メタノール、tert-ブチルメチルエーテル(MTBE)、ジイソプロピルエーテル(DIPE)、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、イソプロピルアルコール、メチルイソブチルケトン(MIBK)、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、ニトロメタン、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロメタン(DCM)、ジオキサン、ヘプタン、トルエン、アニソール、アセトニトリルなどの薬学的に許容される溶媒を用いる生成物形成または単離のプロセス中に形成される。いくつかの実施形態では、溶媒和物は、クラス3溶媒(複数可)を使用して形成されるが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、溶媒和物は、クラス2溶媒(複数可)を使用して形成されるが、これに限定されない。溶媒のカテゴリーは、例えば、the International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use(ICH),“Impurities:Guidelines for Residual Solvents Q3C(R6),”(October 2016)で定義されている。溶媒が水の場合には水和物が形成され、溶媒がアルコールの場合にはアルコール和物が形成される。
【0033】
いくつかの実施形態では、化合物1は、非晶質相、結晶形態、粉砕形態、およびナノ粒子形態を含むがこれらに限定されない様々な形態で調製される。
【0034】
方法
本明細書では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法であって、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験する、方法が開示されている。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドの薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドのトルエンスルホン酸塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドの硫酸塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドの塩酸塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド遊離塩基を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は、治療反応を経験する。
【0036】
いくつかの実施形態では、治療反応は、国内または国際的に認められた医療コンソーシアムなどによって確立または提案された医療基準によって測定される1つ以上の奏功基準の達成を含む。例示的な基準としては、AMLに対する2017年のEuropean LeukemiaNet(ELN)奏功基準(Dohner et al.(2017),Blood Vol.129(4)424-427)、MDSに対する2006年改訂国際ワーキンググループ(IWG)奏功基準(Cheson et al.(2006),Blood Vol.108(2),419-25)、国際コンソーシアムによる成人の骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN)に対する統一奏功基準の提案(Savona et al.Blood(2015),Vol.125(12),1857-65)が挙げられ、Tefferi et al.Blood(2013),Vol.122(8),1395-98もまた参照されたい。
【0037】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、対象に投与することを含み、24時間期間にわたって投与される投与量は、約450mg~約1250mg、約450mg~約1000mg、約450mg~約900mg、約450mg~約850mg、約450mg~約800mg、約450mg~約750mg、約450mg~約700mg、約450mg~約650mg、約450mg~約600mg、約600mg~約1250mg、約600mg~約1000mg、約600mg~約900mg、約600mg~約850mg、約600mg~約800mg、約600mg~約750mg、約600mg~約700mg、約900mg~約950mg、約900mg~約1000mg、約900mg~約1250mgであり、これにより、対象は、治療反応を経験する。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、対象に投与することを含み、24時間期間にわたって投与される投与量は、約450mg~約1250mg、約450mg~約1000mg、約450mg~約900mg、約450mg~約850mg、約450mg~約800mg、約450mg~約750mg、約450mg~約700mg、約450mg~約650mg、約450mg~約600mg、約600mg~約1250mg、約600mg~約1000mg、約600mg~約900mg、約600mg~約850mg、約600mg~約800mg、約600mg~約750mg、約600mg~約700mg、約900mg~約950mg、約900mg~約1000mg、約900mg~約1250mg、約1000mg~約1250mg、約1000mg~約1500mg、または約1250mg~約1500mgである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1250mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1000mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約900mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約850mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約800mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約750mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約700mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約650mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約600mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約1250mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約1000mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約900mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約850mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約800mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約750mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約700mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mg~約650mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約900mg~約1250mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約900mg~約1000mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約1000mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象にお
いてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約1250mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、BID(1日2回)投与され、その結果、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、24時間にわたる総投与量が、約450mg~約1250mg、約450mg~約1000mg、約450mg~約900mg、約450mg~約850mg、約450mg~約800mg、約450mg~約750mg、約450mg~約700mg、約450mg~約650mg、約450mg~約600mg、約600mg~約1250mg、約600mg~約1000mg、約600mg~約900mg、約600mg~約850mg、約600mg~約800mg、約600mg~約750mg、約600mg~約700mg、約900mg~約950mg、約900mg~約1000mg、約900mg~約1250mgである。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、BID(1日2回)投与され、その結果、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、24時間にわたる総投与量が、約450mg~約1250mg、約450mg~約1000mg、約450mg~約900mg、約450mg~約850mg、約450mg~約800mg、約450mg~約750mg、約450mg~約700mg、約450mg~約650mg、約450mg~約600mg、約600mg~約1250mg、約600mg~約1000mg、約600mg~約900mg、約600mg~約850mg、約600mg~約800mg、約600mg~約750mg、約600mg~約700mg、約900mg~約950mg、約900mg~約1000mg、約900mg~約1250mg、約1000mg~約1250mg、約1000mg~約1500mg、または約1250mg~約1500mgである。いくつかの実施形態では、BID投与する、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、各投与量で約225mg、250mg、275mg、300mg、350mg、400mg、450mg、500mg、または600mgで投与される。いくつかの実施形態では、BID投与スケジュールの各投与量は、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16時間離れた時点で投与される。いくつかの実施形態では、BID投与スケジュールの各投与量は、少なくとも4、5、6、7、または8時間離れた時点で投与される。いくつかの実施形態では、BID投与スケジュールの各投与量は、少なくとも9、10、11、12、13または14時間離れた時点で投与される。いくつかの実施形態では、BID投与スケジュールの各投与量は、少なくとも4、6、8、10、12、14、または16時間離れた時点で投与される。いくつかの実施形態では、BID投与スケジュールの各投与量は、4~16、4~12、6~16、6~14、6~12、6~10、8~14、8~12、8~10、9~10、9~11、9~12、9~13、9~14、10~11、10~12、10~13、10~14、11~12、11~13、11~14、12~13、12~14、13~14、または14~16時間離れた時点で投与される。いくつかの実施形態では、BID投与スケジュールの各投与量は、9~10、9~11、9~12、9~13、9~14、10~11、10~12、10~13、10~14、11~12、11~13、11~14、12~13、12~14、または13~14時間離れた時点で投与される。いくつかの実施形態では、BID投与スケジュールの各投与量は、4~16、4~12、6~16、6~14、6~12、6~10、8~14、8~12、8~10、または14~16時間離れた時点で投与される。
【0038】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、または1250mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は、治療反応を経験する。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、BID(1日2回)投与され、その結果、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、24時間にわたる総投与量が、約450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、または1250mgで投与される。いくつかの実施形態では、24時間期間にわたって投与される投与量は、BID(1日2回)投与され、その結果、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、24時間にわたる総投与量が、約450mg、500mg、550mg、600mg、650mg、700mg、750mg、800mg、850mg、900mg、950mg、1000mg、1250mg、または1500mgで投与される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、450mgの投与量は、それぞれ225mgの2つの投与量などの、24時間期間にわたって投与される2つの投与量で構成される。いくつかの実施形態では、450mgの投与量は、24時間期間にわたって投与される単回投与量で構成される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、500mgの投与量は、それぞれ250mgの2つの投与量などの、24時間期間にわたって投与される2つの投与量で構成される。いくつかの実施形態では、500mgの投与量は、24時間期間にわたって投与される単回投与量で構成される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約600mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、600mgの投与量は、それぞれ300mgの2つの投与量などの、24時間期間にわたって投与される2つの投与量で構成される。いくつかの実施形態では、600mgの投与量は、24時間期間にわたって投与される単回投与量で構成される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約700mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、700mgの投与量は、それぞれ350mgの2つの投与量などの、24時間期間にわたって投与される2つの投与量で構成される。いくつかの実施形態では、700mgの投与量は、24時間期間にわたって投与される単回投与量で構成される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約800mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、800mgの投与量は、それぞれ400mgの2つの投与量などの、24時間期間にわたって投与される2つの投与量で構成される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約900mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、900mgの投与量は、それぞれ450mgの2つの投与量などの、24時間期間にわたって投与される2つの投与量で構成される。いくつかの実施形態では、900mgの投与量は、24時間期間にわたって投与される単回投与量で構成される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約1000mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、1000mgの投与量は、それぞれ500mgの2つの投与量などの、24時間期間にわたって投与される2つの投与量で構成される。いくつかの実施形態では、1000mgの投与量は、24時間期間にわたって投与される単回投与量で構成される。
【0039】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、がんは、固形腫瘍、固形腫瘍の転移性形態、進行性転移性固形腫瘍、リンパ腫、および進行性リンパ腫からなる群から選択され、これにより、対象は、治療反応を経験する。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、がんは、固形腫瘍である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、がんは、固形腫瘍の転移性形態である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、がんは、進行性転移性固形腫瘍である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、がんは、リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、がんは、進行性リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。
【0040】
いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は、治療反応を経験する。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、bcr-abl陰性骨髄性腫瘍である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、MDS/MPN-RS-T、分類不能型MDS/MPNなどの骨髄異形成/骨髄増殖性重複腫瘍(MDS/MPN)、CMML-1およびCMML-2などのCMML(慢性骨髄単球性白血病)、aCML(非定型慢性骨髄性白血病)、多発性骨髄腫、骨髄腫、アミロイドーシス、ワルデンストレームマクログロブリン血症(リンパ形質細胞性リンパ腫としても知られる)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、Bリンパ芽球性白血病、Tリンパ芽球性白血病、リンパ腫、B細胞急性リンパ芽球性白血病、T細胞急性リンパ芽球性白血病、B細胞急性リンパ芽球性リンパ腫、T細胞急性リンパ芽球性リンパ腫、バーキット白血病/リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、B細胞NHL、濾胞性リンパ腫、辺縁帯リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、ダブル/トリプルヒットB細胞リンパ腫、CES-NOSおよび分類不能型MPNを含む骨髄増殖性腫瘍(MPN)、本態性血小板血症(ET)、真性多血症(PV)、骨髄線維症、原発性骨髄線維症、PV後骨髄線維症、ET後骨髄線維症、PV/ET後骨髄線維症、PVおよびET予後モデルに続発する骨髄線維症[MYSEC-PM]、慢性骨髄性白血病(CML)、芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)、M3 AML、およびAPL(急性前骨髄球性白血病)からなる群から選択される。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、急性骨髄性白血病(AML)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、骨髄異形成症候群(MDS)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、骨髄異形成/骨髄増殖性重複腫瘍(MDS/MPN)である。いくつかの態様では、MDS/MPNは、MDS/MPN-RS-Tまたは分類不能型MDS/MPNである。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、CMML(慢性骨髄単球性白血病)である。いくつかの態様では、CMMLは、CMML-1またはCMML-2である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、非定型慢性骨髄性白血病(aCML)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、多発性骨髄腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、骨髄腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、アミロイドーシスである。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、ワルデンストレームマクログロブリン血症(リンパ形質細胞性リンパ腫としても知られる)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、急性リンパ芽球性白血病(ALL)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、Bリンパ芽球性白血病である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、Tリンパ芽球性白血病である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-
5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、B細胞急性リンパ芽球性白血病である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、T細胞急性リンパ芽球性白血病である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、B細胞急性リンパ芽球性リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、T細胞急性リンパ芽球性リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、バーキット白血病/リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、非ホジキンリンパ腫(NHL)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、慢性リンパ性白血病(CLL)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、小リンパ球性リンパ腫(SLL)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、B細胞NHLである。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、濾胞性リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、辺縁帯リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、マントル細胞リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、ダブルヒット/トリプルヒットB細胞リンパ腫である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、骨髄増殖性腫瘍(MPN)である。いくつかの態様では、MPNは、CES-NOSまたは分類不能型MPNである。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、本態性血小板血症(ET)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、真性多血症(PV)である。いくつかのそのような実施形態では、投与量は、単回投与量として投与されるか、または2分割投与量でBID投与される。
【0041】
本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、単回投与量として投与される。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与される。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、2分割投与量は、それぞれ同じ投与量を含む。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、2分割投与量は、それぞれ異なる投与量を含む。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、4~16時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、6~16時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、4~14時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、6~14時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、4~12時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、6~12時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、8~12時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、6~8時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、8~10時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、10~12時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、4時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、5時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、6時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、7時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、8時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、9時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、10時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、11時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、12時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、13時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、14時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、15時間である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施形態では、投与量は、2分割投与量でBID投与され、第1の投与量の投与と第2の投与量の投与との間の時間間隔は、16時間である。
【0042】
いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、骨髄線維症である。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、原発性骨髄線維症である。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、原発性骨髄線維症である。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、PV後骨髄線維症またはET後骨髄線維症である。いくつかの態様では、骨髄線維症は、PV/ET後骨髄線維症またはPVおよびET予後モデルに続発する骨髄線維症[MYSEC-PM]である。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、慢性骨髄性白血病(CML)である。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、慢性好中球性白血病(CNL)である。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)である。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、M3 AMLである。いくつかの実施形態では、血液がんの治療を必要とする対象において血液がんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、血液がんは、APL(急性前骨髄球性白血病)である。
【0043】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は、治療反応を経験する。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、再発性AML、反復性AML、難治性AML、またはそれらの任意の組み合わせである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、再発性AMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、反復性AMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、難治性AMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、再発性AML、反復性AML、および難治性AMLの任意の組み合わせである。
【0044】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は、治療反応を経験する。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、初発AML、治療関連AMLおよび骨髄異形成関連変化を伴うAML(MRCを伴うAML)を含む二次性AML、二表現型急性白血病(系統不明の急性白血病とも呼ばれる)、または反復性異常を伴うAMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、初発AMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、治療関連AMLおよび骨髄異形成関連変化を伴うAML(MRCを伴うAML)を含む二次性AMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、骨髄異形成関連変化を伴うAML(MRCを伴うAML)である。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、二表現型急性白血病(系統不明の急性白血病とも呼ばれる)である。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、反復性異常を伴うAMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、アクショナブル変異を有するAMLである。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、AMLは、アクショナブル変異を有さないAMLである。
【0045】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は、治療反応を経験する。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、再発性または難治性MDSである。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、改訂国際予後判定システム(IPSS-R)によって低リスクMDSとして分類される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、改訂国際予後判定システム(IPSS-R)によって中リスクMDSとして分類される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、改訂国際予後判定システム(IPSS-R)によって高リスクMDSと分類される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、改訂国際予後判定システム(IPSS-R)によって超高リスクMDSとして分類される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、1系統異形成を伴うMDS(MDS-SLD)、多系統異形成を伴うMDS(MDS-MLD)、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)、1系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-SLD)、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)、多系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-MLD)、過剰芽球1および/または過剰芽球2を伴うMDS(MDS-EB-1、MDS-EB-2)、分類不能型MDS(MDS-U)、ならびに孤立したdel(5q)を伴うMDSからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、1系統異形成を伴うMDS(MDS-SLD)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、多系統異形成を伴うMDS(MDS-MLD)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、1系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-SLD)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、多系統異形成を伴う環状鉄芽球を伴うMDS(MDS-RS-MLD)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、過剰芽球1および/または過剰芽球2を伴うMDS(MDS-EB-1、MDS-EB-2)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、分類不能型MDS(MDS-U)である。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、MDSは、孤立したdel(5q)を伴うMDSである。
【0046】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、対象は、対象の変異または細胞遺伝学的状態に関係なく治療される。
【0047】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、完全寛解、最小残存病変のない完全寛解、不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、形態学的白血病のない状態もしくは部分寛解、血液学的改善、完全な細胞遺伝学的反応、輸血非依存性、赤血球輸血非依存性もしくは血小板輸血非依存性、または幹細胞移植の適格性を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、完全寛解を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、部分寛解を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、血液学的改善を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、完全な細胞遺伝学的反応を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、輸血非依存性を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、赤血球輸血非依存または血小板輸血非依存性を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、幹細胞移植の適格性を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、全生存期間の増加、無再発生存期間の増加、無イベント生存期間の増加、反応持続期間の増加、または再発の累積発生率の減少を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、全生存期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、無再発生存期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、無イベント生存期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、反応持続期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、再発の累積発生率の減少を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、(a)対象に薬剤を4日間連続して投与した後、3日間連続して投与しない、(b)対象に薬剤を5日間連続して投与した後、2日間連続して投与しない、(c)週1回投与、または(d)週2回投与を含むレジメンで投与され、(a)~(d)のそれぞれについて、投与量は、投与日(複数可)に単回投与量で投与されるか、または投与日(複数可)に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、対象に薬剤を4日間連続して投与した後、3日間連続して投与しないことを含むレジメンで投与され、投与量は、投与日(複数可)に単回投与量で投与されるか、または投与日(複数可)に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、対象に薬剤を5日間連続して投与した後、2日間連続して投与しないことを含むレジメンで投与され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、週1回投与を含むレジメンで投与され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、週2回投与を含むレジメンで投与され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、投与レジメンは、反復される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、および22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、および22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与され、28日サイクルは、少なくとも1回反復され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、および22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与され、28日サイクルは、再発するまで反復され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。
【0050】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、投与日に1日1回投与される。いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、投与日に1日2回投与される。
【0051】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、経口投与される。
【0052】
いくつかの実施形態では、骨髄異形成症候群(MDS)の治療を必要とする対象において骨髄異形成症候群(MDS)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、1つ以上の錠剤またはカプセルとして投与される。
【0053】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、全生存期間の増加、無再発生存期間の増加、無イベント生存期間の増加、反応持続期間の増加、または再発の累積発生率の減少を含む。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、全生存期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、無再発生存期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、無イベント生存期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、反応持続期間の増加を含む。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療反応は、再発の累積発生率の減少を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、(a)対象に薬剤を4日間連続して投与した後、3日間連続して投与しない、(b)対象に薬剤を5日間連続して投与した後、2日間連続して投与しない、(c)週1回投与、または(d)週2回投与を含むレジメンで投与され、(a)~(d)のそれぞれについて、投与量は、投与日(複数可)に単回投与量で投与されるか、または投与日(複数可)に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、対象に薬剤を4日間連続して投与した後、3日間連続して投与しないことを含むレジメンで投与され、投与量は、投与日(複数可)に単回投与量で投与されるか、または投与日(複数可)に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、対象に薬剤を5日間連続して投与した後、2日間連続して投与しないことを含むレジメンで投与され、投与量は、投与日(複数可)に単回投与量で投与されるか、または投与日(複数可)に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、週1回投与を含むレジメンで投与され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、週2回投与を含むレジメンで投与され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、投与レジメンは、反復される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、および22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、および22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与され、28日サイクルは、少なくとも1回反復され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、各サイクルの1~4日目、8~11日目、15~18日目、および22~25日目に投与することを含む28日サイクルで投与され、28日サイクルは、再発するまで反復され、投与量は、投与日に単回投与量で投与されるか、または投与日に投与の間を10~12時間空けるなどして2つの投与量として投与される。
【0055】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、投与日に1日1回投与される。いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、投与日に1日2回投与される。
【0056】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、経口投与される。
【0057】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、医薬組成物は、1つ以上の錠剤またはカプセルとして投与される。
【0058】
いくつかの実施形態では、急性骨髄性白血病(AML)の治療を必要とする対象において急性骨髄性白血病(AML)を治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、対象は、ABL1、ASXL1、BCOR、BCORL1、BCR、BRAF、CALR、CBFB、CBL、CBLB、CDKN2A、CEBPA、CSF3R、CUX1、DEK、DNMT3A、ETV6、EZH2、FBXW7、FLT3、GATA1、GATA2、GNAS、HRAS、IDH1、IDH2、IKZF1、JAK2、JAK3、KDM6A、KIT、KMT2A、MECOM(EVI1)、MLL、MLLT3、MPL、MYD88、MYH11、NOTCH1、NPM1、NUP214、NRAS、PDGFRA、PHF6、PTEN、PTPN11、RAD21、RUNX1、SF3B1、SRSF2、SMC1A、SMC3、STAG2、TET2、TP53、U2AF1、WT1、およびZRSR2からなる群から選択される遺伝子座に1つ以上の変異を保有する。いくつかの実施形態では、対象は、ABL1、ASXL1、BCOR、BCORL1、BCR、BRAF、CALR、CBFB、CBL、CBLB、CDKN2A、CEBPA、CSF3R、CUX1、DEK、DNMT3A、ETV6、EZH2、FBXW7、FLT3、GATA1、GATA2、GNAS、HRAS、IDH1、IDH2、IKZF1、JAK2、JAK3、KDM6A、KIT、KMT2A、MECOM(EVI1)、MLL、MLLT3、MPL、MYD88、MYH11、NOTCH1、NPM1、NUP214、NRAS、PDGFRA、PHF6、PTEN、PTPN11、RAD21、RUNX1、SF3B1、SRSF2、SMC1A、SMC3、STAG2、TET2、TP53、U2AF1、WT1、およびZRSR2からなる群のうち2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個、または21個以上の遺伝子座に変異を保有する。
【0059】
治療反応
本明細書に記載の方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(化合物1)、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を投与して、治療対象に治療反応をもたらすことを含む。治療反応は、治療されるがんの種類に加えて、治療対象、がんのステージ、対象の以前の治療、およびその他の健康要因に依存してもよい。本明細書のいくつかの実施形態では、治療されるがんは、AMLまたはMDSなどの血液がんを含み、治療反応は、完全寛解、最小残存病変のない完全寛解、不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、血小板未回復の完全寛解、複合的完全寛解、形態学的白血病のない状態もしくは部分寛解、血液学的改善、完全な細胞遺伝学的反応、輸血非依存性、赤血球輸血非依存性、血小板輸血非依存性、または幹細胞移植の適格性のうちの1つ以上である。いくつかの実施形態では、治療反応はまた、全生存期間の増加、無再発生存期間の増加、無イベント生存期間の増加、反応持続期間の増加、または再発の累積発生率の減少のうちの1つ以上を含むか、またはこれらのうちの1つ以上である。いくつかの実施形態では、多発性骨髄腫の治療を受けた対象の治療反応は、NCCNガイドラインバージョン3.2021多発性骨髄腫に記載されている基準、または国際骨髄腫ワーキンググループの奏功基準(https://radiopaedia.org/articles/international-myeloma-working-group-response-criteria?lang=us)に記載されている基準などによる持続性MRD陰性、フローMRD陰性、シーケンシングMRD陰性、画像診断+MRD陰性、厳密な完全反応、完全反応、非常に良好な部分反応、部分反応、最小限の反応または病状の安定のうちの1つ以上を含むか、またはこれらのうちの1つ以上である。
【0060】
いくつかの実施形態では、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(化合物1)、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物による治療に対する対象の治療反応は、身体検査に基づいて行われる。いくつかの実施形態では、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(化合物1)、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物による治療に対する対象の治療反応は、AMLについてはELN(Dohner H,Estey E,Grimwade D,et al.Diagnosis and management of AML in adults:2017 ELN recommendations from an international expert panel.Blood.2017;129(4):424-47)、MDSについてはIWG基準(Cheson BD,Greenberg PL,Bennett JM,et al.Clinical application and proposal for modification of the International Working Group(IWG)response criteria in myelodysplasia.Blood.2006;108(2):419-25)、PVおよびETに対するIWG-MRTおよびELN奏功基準(Barosi G,Mesa R,et al.Revised response criteria for polycythemia vera and essential thrombocythemia:and ELN and IWG-MRT consensus project.Blood.2013;121(23):4778-4781)、MFに対するIWG-MRTおよびELN奏功基準(Tefferi A,Cervantes F,Mesa R,et al.Revised response criteria for myelofibrosis:International Working Group-Myeloproliferative Neoplasm Research and Treatment(IWG-MRT)and European LeukemiaNet(ELN)consensus report.Blood.2013;122(8):1395-1398.)、またはAML、MDS、bcr-abl陰性MPN、もしくはMDS/MPNについてはMDS/MPN奏功基準(Savona MR,Malcovati L,Komrokji R,et al.An international consortium proposal of uniform response criteria for myelodysplastic/myeloproliferative neoplasms(MDS/MPN)in adults.Blood.2015;125(12):1857-1865)をそれぞれ使用する末梢血および骨髄穿刺/生検に基づいて行われる。いくつかの実施形態では、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド(化合物1)、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物による治療に対する対象の治療反応は、図6に記載された1つ以上の基準に基づいて評価される。
【0061】
併用療法
本明細書では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、対象に投与することを含み、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、これにより、対象は、いずれかの薬剤単独による反応よりも大きい、併用による治療反応を経験する。
【0062】
本明細書では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、これにより、対象は、いずれかの薬剤単独による反応よりも大きい、併用による治療反応を経験する。いくつかの実施形態では、併用による治療反応は、いずれかの薬剤単独による反応に加算される。いくつかの実施形態では、併用による治療反応は、いずれかの薬剤単独による反応の加算よりも大きい。いくつかの実施形態では、併用による治療反応は、いずれかの薬剤単独による反応と比較して相乗的である。相乗作用および相加作用は、当該技術分野で利用可能なモデルによって評価してもよい。相乗作用と相加作用を評価するための代表的なモデルとしては、Bliss独立性モデルとLoewe相加性モデルがある(Greco,W.,Unkelbach,H.D.,Poch,G.,Suhnel,J.,Kundi,M.,& Bodeker,W.(1992).Consensus on concepts and terminology for combined-action assessment:the Saariselka agreement.Arch Complex Environ Stud,4(3),65-9)を参照されたい)。
【0063】
1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドと併用して使用される例示的な第2の治療剤としては、核酸類似体および核酸合成阻害剤などの化学療法剤、チロシンキナーゼ阻害剤、DNA損傷修復阻害剤、ATMの阻害剤、ATRの阻害剤、PARPの阻害剤、Chk1の阻害剤、プロテアソーム阻害剤、FLT3の阻害剤、IDH1の阻害剤、IDH2の阻害剤、免疫腫瘍剤または免疫調節剤、p53標的剤、BCl-2阻害剤、BH3模倣物、DNA-PK阻害剤、およびNEDD-8、阻害剤のうちの1つ以上が挙げられる。
【0064】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、DNA損傷剤、メチル化阻害剤、DNA合成を妨害する薬剤またはDNA複製を妨害する薬剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、DNA損傷剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、メチル化阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、DNA合成を妨害する薬剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、DNA複製を妨害する薬剤である。
【0065】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、デシタビン、アザシチジン、またはシタラビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、デシタビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、アザシチジンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、シタラビンである。
【0066】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、7日間のシタラビンと、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、およびミトキサントロンから選択される3日間のアントラサイクリン系抗生物質と、を含む7+3レジメンで投与される、シタラビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、7日間のシタラビンと、3日間のアントラサイクリン系抗生物質と、を含む7+3レジメンで投与される、シタラビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、7日間のシタラビンと、3日間のダウノルビシンと、を含む7+3レジメンで投与される、シタラビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、7日間のシタラビンと、3日間のドキソルビシンと、を含む7+3レジメンで投与される、シタラビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、7日間のシタラビンと、3日間のイダルビシンと、を含む7+3レジメンで投与される、シタラビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、7日間のシタラビンと、3日間のミトキサントロンと、を含む7+3レジメンで投与される、シタラビンである。
【0067】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、チロシンキナーゼ阻害剤である。
【0068】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、DNA損傷修復阻害剤である。
【0069】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、ATM、ATR、PARP、またはChk1の阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、AZD6738などのATMの阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、AZDO156などのATRの阻害剤である。
【0070】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)の阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、タラゾパリブ、ニラパリブ、およびオラパリブからなる群から選択されるPARPの阻害剤である。本方法のいくつかの実施形態では、PARP阻害剤は、タラゾパリブまたはその類似体を含む。本方法のいくつかの実施形態では、PARP阻害剤は、ニラパリブまたはその類似体を含む。本方法のいくつかの実施形態では、PARP阻害剤は、オラパリブまたはその類似体を含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、Chk1の阻害剤である。
【0072】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、プロテアソーム阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、ベルケイド(ボルテゾミブ)である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、カイプロリス(カルフィルゾミブ)である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、ニンラーロ(イキサゾミブ)である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、NEDD-8の阻害剤である。いくつかの実施形態では、NEDD-8の阻害剤は、ペボネジスタットである。
【0073】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、レナリドミド、デキサメタゾン、ポマリドミド、またはそれらの組み合わせであり、例えば、組み合わせ中の薬剤のうちの1つは、デキサメタゾンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、レナリドミドである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、ポマリドミドである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、デキサメタゾンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、レナリドミド、ポマリドミドおよびデキサメタゾンのうちの1つ以上の組み合わせである。
【0074】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、FLT3阻害剤、IDH1阻害剤、IDH2阻害剤、ヘッジホッグ経路阻害剤、抗CD33抗体、プリン類似体、およびBcl-2阻害剤から選択される。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、FLT3の阻害剤である。本方法のいくつかの実施形態では、FLT3阻害剤は、ギルテリチニブ、ミドスタウリン、またはそれらの類似体を含む。本方法のいくつかの実施形態では、FLT3阻害剤は、ギルテリチニブまたはその類似体を含む。本方法のいくつかの実施形態では、FLT3阻害剤は、ミドスタウリンまたはその類似体を含む。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、IDH1の阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、IDH2の阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、ヘッジホッグ経路阻害剤の阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、ヘッジホッグ経路阻害剤の阻害剤であり、ヘッジホッグ経路阻害剤は、グラスデギブである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、抗CD33抗体である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、抗CD33抗体であり、抗CD33抗体は、ゲムツズマブオゾガマイシンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、サークリサ(イサツキシマブ)またはCD38標的モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、サークリサ(イサツキシマブ)である。いくつかの実施形態では、抗CD38抗体は、ダラツムマブである。
【0075】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、メニン阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、メニン阻害剤SNDX-5613である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、メニン阻害剤KO-539である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、核外輸送の選択的阻害剤である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、核外輸送の選択的阻害剤セリネクソルである。
【0076】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、プリン類似体である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、プリン類似体であり、プリン類似体は、フルダラビンである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、Bcl-2の阻害剤である。本方法のいくつかの実施形態では、Bcl-2阻害剤は、BH3模倣物である。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、Bcl-2阻害剤であり、Bcl-2阻害剤は、ベネトクラクスである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、DNAタンパク質キナーゼ阻害剤である。いくつかのそのような実施形態では、DNAタンパク質キナーゼ阻害剤は、ネディセルチブである。いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、p53またはp53の変異型に作用する。いくつかのそのような実施形態では、第2の治療剤は、APR-246である。
【0077】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、免疫腫瘍剤である。
【0078】
いくつかの実施形態では、がんの治療を必要とする対象においてがんを治療する方法は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドまたはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、約25mg~約2000mgまたは約450mg~約1500mgの24時間期間にわたって投与される投与量で対象に投与することを含み、これにより、対象は治療反応を経験し、治療は、第2の治療剤の投与をさらに含み、第2の治療剤は、免疫調節剤である。
【0079】
投与量
本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、約450mg、約455mg、約460mg、約465mg、約470mg、約475mg、約480mg、約485mg、約490mg、約495mg、約500mg、約525mg、約550mg、約575mg、約600mg、約625mg、約650mg、約675mg、約700mg、約725mg、約750mg、約775mg、約800mg、約825mg、約850mg、約875mg、約900mg、約925mg、約950mg、約975mg、約1000mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1100mg、約1125mg、約1150mg、約1175mg、約1200mg、約1225mg、約1250mg、約1275mg、約1300mg、約1325mg、約1350mg、約1375mg、約1400mg、約1425mg、約1450mg、約1475mg、または約1500mgであり、その中の増分を含む。
【0080】
本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、錠剤またはカプセルなどの単位投与量で投与され、各錠剤またはカプセル中の1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミドの単位投与量は、約200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、525mg、550mg、575mg、600mg、625mg、650mg、675mg、700mg、725mg、750mg、775mg、800mg、825mg、850mg、875mg、900mg、925mg、950mg、975mgまたは1000mgである。
【0081】
本明細書に開示された方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約450mg~約1500mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約450mg~約1000mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約450mg~約900mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約450mg~約750mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約450mg~約600mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約450mg~約525mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約600mg~約1000mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約600mg~約900mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約600mg~約750mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約600mg~約700mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約900mg~約1500mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約900mg~約1250mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約900mg~約1000mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約1000mg~約1500mgである。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に24時間期間にわたって投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1回投与または2回投与で投与される約1000mg~約1250mgである。
【0082】
本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、経口投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、食物とともに投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、食物なしで投与される。
【0083】
本明細書に開示された方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1日1回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1日2回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1日3回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、1日4回投与される。
【0084】
いくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、連続投与の間に数日の期間の治療「休薬日」を設けて投与される。例えば、化合物1の投与量は、1~7日間投与され(「オン」日)、その後1~7日の期間は、化合物1の投与量が対象に投与されない「休薬日」(「オフ」日)である。いくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、4日間オン/3日間オフ、5日間オン/3日間オフ、5日間オン/2日間オフ、または4日間オン/2日間オフとして投与される。いくつかの実施形態では、オン/オフ投与のサイクルは、反復され、その結果、化合物1の投与量は、2、3、4、5サイクル、または6サイクル以上のオン/オフスケジュールで投与される。
【0085】
本明細書に開示された方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、2日ごとに1回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、3日ごとに1回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、4日ごとに1回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、5日ごとに1回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、6日ごとに1回投与される。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、週1回投与される。
【0086】
本明細書に開示された方法のいくつかの実施形態では、それを必要とする対象に投与されることにより対象が治療反応を経験する、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、4日間オンおよび3日間オフで投与される。
【0087】
本明細書に開示された方法のいくつかの実施形態では、化合物1(1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)、またはその薬学的に許容される塩の投与量は、それを必要とする対象に投与され、対象は、少なくとも1つの前治療を受けている。
【0088】
医薬組成物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド医薬組成物は、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、固形剤形中に、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、固形剤形中に、結晶性の1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、固形剤形中に、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含み、固形剤形は、粉末、錠剤、噛み砕き錠、咀嚼錠、カプレット、カプセル、ジェルキャップ、発泡散剤、速崩壊錠、乱用防止錠、放出調節錠、放出調節カプレット、放出調節カプセル、および粉末から製造された水性懸濁液から選択される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、固形剤形中に、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含み、固形剤形は、カプセルである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、固形剤形中に、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤と、を含み、固形剤形は、錠剤である。
【0089】
賦形剤
本明細書に記載の1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド医薬組成物に使用するための好適な任意の賦形剤としては、製薬学で一般的に使用される任意の賦形剤が挙げられ、活性医薬品との適合性および所望の剤形の放出プロファイル特性に基づいて選択される。賦形剤には、結合剤、充填剤、流動助剤、崩壊剤、潤滑剤、流動促進剤、高分子担体、可塑剤、安定剤、界面活性剤などが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に記載の賦形剤の概要は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,Nineteenth Ed(Easton,Pa.:Mack Publishing Company,1995);Hoover,John E.,Remington‘s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Co.,Easton,Pennsylvania 1975;Liberman,H.A.and Lachman,L.,Eds.,Pharmaceutical Dosage Forms,Marcel Decker,New York,N.Y.,1980;およびPharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems,Seventh Ed.(Lippincott Williams & Wilkins,1999)に見出すことができ、それら全体が本明細書に参照により組み込まれる。
【0090】
充填剤または希釈剤は、医薬組成物における嵩を増加させる。このような化合物としては、例えば、ラクトース、デンプン、マンニトール、ソルビトール、デキストロース、Avicel(登録商標)などの微結晶セルロース、ProSolv(登録商標)HD90などのケイ酸処理微結晶セルロース、二塩基性リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム二水和物、リン酸三カルシウム、リン酸カルシウム、無水ラクトース、噴霧乾燥ラクトース、プレゼラチン化デンプン、Di-Pac(登録商標)(Amstar)などの圧縮性糖、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スクロースベースの希釈剤、粉砂糖、一塩基性硫酸カルシウム一水和物、硫酸カルシウム二水和物、乳酸カルシウム三水和物、デキストレート、加水分解シリアル固形物、アミロース、粉末セルロース、炭酸カルシウム、グリシン、カオリン、塩化ナトリウム、イノシトール、ベントナイトなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、2つの充填剤を含む。本明細書に記載の医薬組成物のいくつかの実施形態では、第1の充填剤および第2の充填剤は、ラクトース、マンニトール、リン酸二カルシウム、微結晶セルロース、ケイ酸処理微結晶セルロース、デンプン、およびアルファ化デンプン(Starch1500)から選択される。本明細書に記載の医薬組成物のいくつかの実施形態では、第1の充填剤および第2の充填剤は、ラクトース、マンニトール、微結晶セルロース、およびケイ酸処理微結晶セルロースから独立して選択される。
【0091】
結合剤は、固形経口剤形組成物に凝集性を付与する。粉末充填カプセル製剤の場合、結合剤は、ソフトシェルカプセルまたはハードシェルカプセルに充填することができるプラグ形成を助け、錠剤製剤の場合、結合剤は、圧縮後に錠剤が無傷のままであることを保証し、圧縮または充填工程の前にブレンドの均一性を保証するのに役立つ。本明細書に記載の固形剤形における結合剤としての使用に好適な材料としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース(例えば、Methocel(登録商標))、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、ヒプロメロースUPS Pharmacoat-603)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートステアレート(Aqoate HS-LFおよびHS)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(例えば、Klucel(登録商標))、エチルセルロース(例えば、Ethocel(登録商標))、微結晶セルロース(例えば、Avicel(登録商標))、ProSolv(登録商標)HD90などのケイ酸処理微結晶セルロース、微結晶デキストロース、アミロース、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、多糖酸、ベントナイト、ゼラチン、ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、クロスポビドン、ポビドン、デンプン、アルファ化デンプン、トラガカント、デキストリン、スクロース(例えば、Dipac(登録商標))、グルコース、デキストロース、糖蜜、マンニトール、ソルビトール、キシリトール(例えば、Xylitab(登録商標))、ラクトースなどの糖類、アカシア、トラガカント、ガティガムなどの天然ガムまたは合成ガム、イサポール殻の粘質物、デンプン、ポリビニルピロリドン(例えば、Povidone(登録商標)CL、Kollidon(登録商標)CL、Polyplasdone(登録商標)XL-10、およびPovidone(登録商標)K-12)、カラマツアラボガラクタン、Veegum(登録商標)、ポリエチレングリコール、ワックス、アルギン酸ナトリウムなどが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、結合剤は、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、またはエチルセルロースである。
【0092】
流動促進剤は、粉末混合物の流動特性を改善する。このような化合物としては、例えば、Cab-o-sil(登録商標)などのコロイド状二酸化ケイ素、三塩基性リン酸カルシウム、タルク、コーンスターチ、DL-ロイシン、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、カオリン、および微粒子化非晶質二酸化ケイ素(Syloid(登録商標))などが挙げられる。本明細書に記載の医薬組成物のいくつかの実施形態では、流動促進剤は、コロイド状二酸化ケイ素またはタルクである。いくつかの実施形態では、流動促進剤は、タルクである。いくつかの実施形態では、流動促進剤は、コロイド状二酸化ケイ素である。
【0093】
潤滑剤は、材料の付着または摩擦を防止、低減、または抑制する化合物である。例示的な潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸、水酸化カルシウム、タルク、パラフィン、鉱物油などの炭化水素、または水素化大豆油(Sterotex(登録商標))、Lubritab(登録商標)、Cutina(登録商標)などの水素化植物油、高級脂肪酸およびそのアルミニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、グリセロール、タルク、ワックス、Stearowet(登録商標)、ホウ酸、酢酸ナトリウム、ロイシン、ポリエチレングリコールまたはCarbowax(商標)などのメトキシポリエチレングリコール、オレイン酸ナトリウム、ベヘン酸グリセリル(Compitrol888(登録商標))、パルミトステアリン酸グリセリル(Precirol(登録商標))、Syloid(商標)、Carb-O-Sil(登録商標)などのコロイド状シリカ、コーンスターチなどのデンプン、シリコーン油、界面活性剤などが挙げられる。親水性潤滑剤には、例えば、フマル酸ナトリウムステアリル(現在、PRUV(登録商標)という商品名で販売されている)、ポリエチレングリコール(PEG)、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、安息香酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれる。本明細書に記載の医薬組成物のいくつかの実施形態では、潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはフマル酸ステアリルナトリウムである。いくつかの実施形態では、潤滑剤は、ステアリン酸である。いくつかの実施形態では、潤滑剤は、フマル酸ステアリルナトリウムである。いくつかの実施形態では、潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウムである。
【0094】
崩壊剤は、投与後の医薬製剤の分解または崩壊を促進する。崩壊剤の例には、デンプン、例えば、コーンスターチもしくはジャガイモデンプンなどの天然デンプン、National1551またはAmijel(登録商標)などのアルファ化デンプン、またはPromogel(登録商標)またはExplotab(登録商標)などのデンプングリコール酸ナトリウム、木製品、微結晶セルロース、例えば、Avicel(登録商標)、Avicel(登録商標)PH101、Avicel(登録商標)PH102、Avicel(登録商標)PH105、Elcema(登録商標)P100、Emcocel(登録商標)、Vivacel(登録商標)、Ming Tia(登録商標)、およびSolka-Floc(登録商標)、メチルセルロース、クロスカルメロースなどのセルロース、または架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(Ac-Di-Sol(登録商標))、架橋カルボキシメチルセルロース、または架橋クロスカルメロースなどの架橋セルロース、デンプングリコール酸ナトリウムなどの架橋デンプン、クロスポビドンなどの架橋ポリマー、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸またはアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸の塩などのアルギネート、Veegum(登録商標)HV(ケイ酸マグネシウムアルミニウム)などの粘土、寒天、グアー、イナゴマメ、カラヤ、ペクチン、トラガカントなどのガム、デンプングリコール酸ナトリウム、ベントナイト、天然海綿、陽イオン交換樹脂などの樹脂、柑橘類の果肉、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム配合デンプンなどが挙げられる。本明細書に記載の医薬組成物のいくつかの実施形態では、崩壊剤は、ポビドン、クロスポビドン、ヒプロメロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルアルコールから選択される。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、クロスカルメロースナトリウムである。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、ポリビニルアルコールである。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、ヒドロキシプロピルセルロースである。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、ヒプロメロースである。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、ポビドンである。いくつかの実施形態では、崩壊剤は、クロスポビドンである。
【0095】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の医薬組成物は、1つ以上のpH調整剤または緩衝剤を含む。いくつかの実施形態では、医薬製剤は、酢酸塩、炭酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、およびグルタミン酸塩から選択される緩衝液を含む。いくつかの実施形態では、緩衝剤は、リン酸二水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸一水素二カリウム、およびリン酸一水素二ナトリウムから選択される。いくつかの実施形態では、緩衝剤は、医薬製剤のpHを許容範囲内に維持するために必要な量で含まれる。
【0096】
いくつかの実施形態では、医薬組成物の周囲にフィルムコーティングが施される。いくつかの実施形態では、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩のコーティングは、即時放出コーティングである。いくつかの実施形態では、即時放出コーティングは、可塑剤の有無にかかわらず、かつ界面活性剤および消泡剤(透明または着色または染色)の有無にかかわらず、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を含む。いくつかの実施形態では、1-(4-(ベンジルアミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド、またはその薬学的に許容される塩のコーティングは、防湿層を備えた即時放出コーティングである。いくつかの実施形態では、フィルムコーティングは、Opadry AMB II Beigeである。いくつかの実施形態では、防湿バリアを備えた即時放出コーティングは、可塑剤の有無にかかわらず、界面活性剤および消泡剤(透明または着色または染色)の有無にかかわらず、ポリビニルアルコール(PVA)を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、粒子(例えば、カプセルによる投与用)に配合され、粒子の一部または全部がコーティングされる。いくつかの実施形態では、組成物は、粒子(例えば、カプセルによる投与用)に配合され、粒子の一部または全部がマイクロカプセル化される。いくつかの実施形態では、組成物は、粒子(例えば、カプセルによる投与用)に配合され、粒子の一部または全部は、マイクロカプセル化されておらず、かつコーティングされていない。
【0097】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物は、パルス型剤形を使用して送達される。パルス型剤形は、制御された遅延時間後の所定の時点、または特定の部位に1つ以上の即時放出パルスを提供することができる。他の多くのタイプの制御放出システムは、当業者に知られており、本明細書に記載の組成物とともに使用するのに好適である。このような送達システムの例としては、例えば、ポリ乳酸およびポリグリコール酸、ポリ無水物およびポリカプロラクトンなどのポリマーベースのシステム、多孔質マトリックス、コレステロール、コレステロールエステルおよび脂肪酸などのステロールを含む脂質、またはモノグリセリド、ジグリセリドおよびトリグリセリドなどの中性脂肪である非ポリマーベースのシステム、ハイドロゲル放出システム、シラスティック製システム、ペプチドベースのシステム、ワックスコーティング、生体内分解性剤形、従来の結合剤を使用した圧縮錠剤などが挙げられる。例えば、LIBERMAN et al.,Pharmaceutical Dosage Forms,2 Ed.,Vol.1,pp.209-214(1990)、Singh et al.,Encyclopedia of Pharmaceutical Technology,2nd Ed.,pp.751-753(2002)、米国特許第4,327,725、4号、同第624,848号。同第4,968,509号、同第5,461,140号、同第5,456,923号、同第5,516,527号、同第5,622,721号。同第5,686,105号、同第5,700,410号、同第5,977,175号、同第6,465,014号、および同第6,932,983号を参照されたく、それぞれ参照により具体的に組み込まれる。
【0098】
安定剤としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、アスコルビン酸ナトリウム、およびトコフェロールなどの任意の抗酸化剤、緩衝剤、酸などの化合物が挙げられる。
【0099】
界面活性剤としては、ポリソルベート、ポロキサマー、胆汁酸塩、グリセリルモノステアレート、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、およびd-α-トコフェリルポリエチレングリコールスクシネート(ビタミンE TPGS)などの化合物が挙げられる。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、Soluplus、PEG4000、PEG6000、Poloxamer6200、およびKolliphor P407 microから選択される。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、ポロキサマーである。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、Kolliphor P407 microである。
【0100】
前述の賦形剤は、例示のみを目的としており、すべての可能な選択肢を網羅するものではない。他の好適な賦形剤クラスとしては、着色剤、造粒剤、防腐剤、消泡剤、可塑剤などが挙げられる。さらに、多くの賦形剤は、2つ以上の役割もしくは機能を持つことができるか、2つ以上のグループに分類される可能性もあり、その分類は、説明のみを目的としており、特定の賦形剤の使用を制限するものではない。
キット/製造物品
【0101】
本明細書に記載された方法において使用するためのキットおよび製造物品もまた本明細書に記載される。このようなキットには、バイアル、チューブなどの1つ以上の容器を収容するために区画化されたキャリア、パッケージ、または容器が含まれ、容器(複数可)のそれぞれは、本明細書で説明する方法で使用される個別の要素のうちの1つを含む。好適な容器としては、例えば、ボトル、バイアル、注射器、試験管が挙げられる。一実施形態では、容器は、ガラスまたはプラスチックなどのさまざまな材料から形成される。
【0102】
本明細書で提供される製造物品は、包装材料を含む。医薬品の包装に使用するための包装材料としては、例えば、米国特許第5,323,907号が挙げられる。医薬品包装材料の例には、ブリスターパック、ボトル、チューブ、バッグ、容器、ボトル、および選択された処方ならびに意図された投与および治療に好適な任意の包装材料が挙げられるが、これらに限定されない。
【0103】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物1の医薬組成物は、活性成分を含む1つ以上の単位剤形を含有してもよいパッケージまたはディスペンサデバイスで提供される。本明細書に記載の化合物1の医薬組成物は、単独で包装されるか、または別の化合物もしくは別の成分もしくは添加剤と共に包装される。いくつかの実施形態では、パッケージには、医薬組成物の1つ以上の成分が充填された1つ以上の容器が含まれる。いくつかの実施形態では、パッケージは、ブリスターパックなどの金属箔またはプラスチック箔を含む。いくつかの実施形態では、パッケージまたはディスペンサには、医薬品の製造、使用、または販売を規制する政府機関によって規定された形式で容器に添付された通知が添付されており、この通知は、ヒトまたは獣医での投与のための薬剤の形態が政府機関によって承認されたことを反映する。いくつかの実施形態では、このような通知は、例えば、処方薬に関して米国食品医薬品局によって承認されたラベル、または承認された製品添付文書である。
【0104】
キットには通常、内容物および/または使用するための説明を記載したラベルと、使用するための説明を含むパッケージ添付文書が含まれる。通常は、説明書のセットもまた同梱されることとなる。
【0105】
一実施形態では、ラベルは、容器上にあるか、または容器に添付される。一実施形態では、ラベルを構成する文字、数字、またはその他の記号が容器自体に貼り付けられる、成形される、またはエッチングされる場合、ラベルは、容器上にあり、ラベルは、容器を保持するレセプタクルまたはキャリア内に存在する場合、例えば、パッケージ挿入物として、容器に添付される。一実施形態では、ラベルは、内容物が特定の治療用途に使用されることを示すために使用される。ラベルには、本明細書で説明する方法におけるなど、内容物を使用するための指示もまた示されている。
【実施例
【0106】
略語一覧
本発明の説明全体を通して使用される以下の略語は、特に断りのない限り、以下の意味を有するものと理解されるものとする:AML=急性骨髄性白血病、AUC=時間ゼロから24時間までの血漿濃度時間曲線下面積、AUC0-t=時間ゼロから最後の定量可能な時点までの濃度時間曲線下面積、Cmax=最大観察血漿濃度、CR=完全寛解、CRi=不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、DoCR=完全寛解の期間/不完全な血液学的回復を伴う完全寛解、DoR=寛解の期間、ELN=欧州白血病ネット、IWG=国際ワーキンググループ、MTD=最大耐量、MDS=骨髄異形成症候群、PD=薬力学、PK=薬物動態、PR=部分寛解、RP2D=推奨される第2相投与量、RR=再発性/難治性、t /2=半減期、tmax=最大濃度に達する時間。
実施例1:化合物1の調製
【0107】
化合物1の調製は、米国特許第9,828,363号に開示されており、その内容は全体が参照により組み込まれる。
実施例2:再発性/難治性急性骨髄性白血病または再発性/難治性中リスクもしくは高リスク骨髄異形成症候群の患者における化合物1の安全性および薬物動態プロファイルを評価する第I相試験
【0108】
R/R AMLまたはR/R中~高リスクMDSの成人参加者における化合物1の単剤療法の漸増投与量の安全性、薬物動態(PK)、予備的有効性および薬力学(PD)プロファイルを評価し、推奨される第2相投与量(RP2D)および投与スケジュールを特定するために、ファーストインヒューマン(FIH)試験がデザインされて実施された。
試験デザイン
【0109】
試験は、R/R AML患者またはR/R中~高リスクMDS患者を対象に化合物1を経口投与する多施設共同非盲検第1相試験としてデザインされた。試験は、1)R/R AMLまたはR/R中~高リスクMDSの参加者に対する投与量漸増フェーズと、2)疾患の寛解につながる可能性のある標準治療が利用できないR/R AMLの参加者に対する投与量拡大フェーズと、の2つの部分を含む。メチル化阻害剤投与後のR/R中~高リスクMDS患者向けの追加コホート、またはその他のAMLコホートは、後日追加されてもよい。
【0110】
第1の部分では、化合物1を、進行性疾患または耐えられない毒性が生じるまで、4/3スケジュールで連続する28日サイクルで経口QD投与した。研究の投与量拡大部分でも同様の投与量が使用されてもよい。初期のPK評価に応じて、BID投与もまた試験されてもよい。参加者は、身体検査および臨床検査を含む安全性評価のために定期的に評価された。骨髄穿刺および/または生検は、AMLに対する2017 European LeukemiaNet(ELN)奏功基準またはMDSに対する2006年改訂国際ワーキンググループ(IWG)奏功基準に従った腫瘍反応の評価を含め、定期的に実施される。集中的なPK試験およびPDバイオマーカー評価のために、サイクル1で末梢血サンプルが収集される。追加の集中的なPK試験は、患者内投与量漸増を受けている任意の参加者については収集される。
投与量漸増フェーズ
【0111】
試験は、R/R AMLまたはR/R中~高リスクMDSの参加者における化合物1単独療法の最大耐量(MTD)および/またはRP2Dを定義するために加速滴定デザインを用いた投与量漸増フェーズから開始された。試験のこの部分の間、同意を得た適格な参加者は、化合物1の投与量を増加させる連続コホートに登録された。化合物1の開始投与量は、毎週4/3投与スケジュールを使用するQDで経口投与された25mgであった。1サイクルは、28日からなり、第1のサイクルは、DLT観察期間を含む。表1に投与量コホートを示す。
【0112】
【表1】
【0113】
単一参加者コホートは、加速フェーズ中に初期投与量漸増のために使用された。グレード2を超える非血液学的有害事象がどの投与量レベルでも初めて観察された場合(第1のサイクル中)、加速フェーズは、終了することとなり、投与量漸増は、3+3デザインに変更されることとなる。上記のすべての状況において、非血液学的AEへの言及には、試験介入に関連している可能性があると考えられるすべてのAEが含まれる。
【0114】
3+3デザインが利用される場合、最低3人の参加者が投与量コホートに登録されることとなる(最初の2人の参加者内で2つのDLTが発生しない限り)。コホートの最後の参加者が28日間のDLT観察期間(すなわち、サイクル1)を完了した後もDLTが観察されない場合、安全性レビューに続いて投与量漸増を伴って次のコホートに進むこととなる。第1のサイクル中に3人の参加者のうちの1人がDLTを経験した場合、そのコホートにはさらに3人の参加者が登録されることとなる。追加の3人の参加者のいずれもDLTを経験しなかった場合、投与量漸増は、安全性レビューに続いて次のコホートに継続してもよい。コホートの2人以上の参加者が第1のサイクル中にDLTを経験した場合、投与量漸増は、停止されることとなり、次のより低い投与量レベルがMTDと宣言されることとなる。あるいは、MTDを超える投与量レベルと以前の投与量レベルとの間の中間の投与量レベルを検討し、その投与量で6人の参加者のうち2人未満がDLTを経験する場合にMTDと宣言してもよい。MTDコホートに3人の参加者のみが含まれている場合、その投与量レベルで追加の3人の参加者が登録され、6人の参加者のうち2人未満がその投与量でDLTを経験したことを確認することとなる。
【0115】
投与量コホートの最後の参加者が治療を開始する時点でスクリーニングプロセスに追加の参加者がいる場合、最後の登録参加者から1週間以内に治療を開始することができ、治験モニターから承認を受けている限り、追加の参加者をコホートに登録してもよい。
【0116】
各コホートがDLTウィンドウを完了した後、安全性データおよび任意の利用可能なPKデータが評価されることとなり、投与量漸増が可能かどうか、追加の参加者を投与量コホートに登録する必要があるかどうか、中間投与量を評価する必要があるかどうか、またはBID投与をテストする必要があるかどうかが判定される(表2)。
【0117】
900mg QDコホートの終了時に、対象は、300mg BID投与から始まるBID投与のコホートに登録された。
【0118】
【表2】
【0119】
潜在的に臨床的に関連する投与量で治療される参加者の数を最適化するために、参加者が現在の投与量に耐えられ、治験モニターの承認を得た場合であれば、サイクル1後に参加者内投与量漸増が許可されることとなる。投与量漸増は、以前に承認されたいずれかの投与量レベルまで許可されることとなる。参加者に対して行うことができる投与量漸増の回数に制限はない。
【0120】
4/3投与スケジュールのMTDおよび/またはRP2Dが特定された後、代替投与スケジュール(例えば、週1回投与または週2回投与)もまた評価され得る。代替スケジュールの評価は、薬物動態プロファイルによって示されている場合、または4/3投与スケジュールで臨床的に重大な毒性(例えば、多数のグレード2のAEまたは不耐性による試験治療の保留/中止)が発生した場合、4/3投与スケジュールでMTDまたはRP2Dを特定する前に、より早く開始されてもよい。代替投与スケジュールは、入手可能な累積的な安全性およびPKデータに基づいて特定されることとなり、プロトコルの正式な修正で明確にされることとなる。
【0121】
これらの追加の参加者(複数可)/コホート(複数可)の試験手順は、他の試験参加者/コホートについて説明したものと同一となる。
RP2Dの選択
【0122】
試験の投与量漸増段階が完了すると、試験の拡大フェーズのRP2Dを判定する際に以下のデータが利用可能となる。
●MTDは、第1のサイクル中に少なくとも6人の参加者でDLT率が17%以下となる投与量として定義される
●遅延DLT(第1のサイクル以降に発生するDLT)
●投与量制限毒性が優勢
●全体的な安全性プロファイル
●各コホートの薬物動態
●治験薬の投与中止または投与量減量を必要とした参加者の数
拡大フェーズ
【0123】
RP2Dが特定されると、R/R AMLを有する約38人の追加の参加者のコホートがRP2D(およびスケジュール)で治療されて、安全性がさらに確認され、参加者における予備的な活性が評価されることとなる。この試験の範囲内から得られる新たなデータ、またはその他の非臨床データまたは外部データに応じて、治験依頼者は、R/R中~高リスクMDSまたはAMLの特定のサブタイプの参加者に対して別のコホートを追加することを選択してもよく、これにより拡大フェーズのサンプルサイズが増大してもよい。
【0124】
合計20人のR/R AML患者がRP2Dおよびスケジュールでコホートに登録され、少なくとも2サイクル治療を受けた後、治験依頼者は、予備的な有効性および安全性データおよびベネフィット/リスクプロファイルを評価し、AMLの単剤療法としての化合物1の開発のための試験を中止するかどうかを判定することとなる。化合物1の単独療法の無益性閾値を満たしているにもかかわらず、活性を示唆するORRまたはその他のパラメータが観察される場合、承認された治療法と組み合わせた投与量漸増および投与量拡大コホートが正式なプロトコル修正によって含められてもよい。
試験介入期間
【0125】
化合物1は、28日間の1サイクルの間、毎週4/3スケジュールで経口QD投与されることとなる。参加者は、安全性および忍容性について評価されることとなり、腫瘍の状態は、第1のサイクルの完了後に評価されることとなる。試験治療から許容できない毒性を被っていない参加者は、2回目の試験治療サイクルを受けることが許可されることとなり、その後、安全性、忍容性、および有効性について再評価されることとなる。サイクル2の終了時に許容できない毒性がなく、治験責任医師によって試験治療から利益を得ていると判断される参加者(例えば、MDS参加者の場合は病気の進行の証拠がなく、AML参加者の場合は少なくともPRがある)は、病気の進行、許容できない毒性、治療の完了、またはその他の中止基準のいずれかが最初に見られるまで、試験治療を継続することが許可されることとなる。参加者は、最後の28日間の治療サイクルから30日(±5日)後に、治療の終了(EoT)訪問のために治験施設に戻ることとなる。
【0126】
治療終了後、参加者は、さらなる追跡調査への同意を撤回しない限り、3か月(±2週間)ごとに長期生存追跡調査を継続することとなる。
【0127】
参加者
投与量漸増フェーズおよび投与量拡大フェーズには合計約50~60人の参加者が登録されて治療を受けることとなり、投与量拡大フェーズに登録されて治療を受けることが計画された約38人のR/R AML参加者が含まれる。
【0128】
投与
化合物1は、進行性疾患または容認できない毒性が生じるまで、4/3投与スケジュール(4日間投与、3日間休薬)で28日サイクルで1日1回経口投与される。初期のPK評価に応じて、BID投与もまた試験されてもよい。
基準:
【0129】
選択基準:
●男性か女性か?同意書に署名した時点で18歳であること。
●以下の進行性血液悪性腫瘍のうちの1つ:
○投与量漸増および拡大:
●2016年WHO基準(Arber et al.2016)によって定義された再発性または難治性AMLであり、同種造血細胞移植などの治癒的療法の対象ではないか、または治験責任医師の判断により疾患の寛解につながる可能性のある標準治療が利用できない患者。
○投与量漸増のみ:
●骨髄異形成症候群の予後を評価するための改訂国際判定システムによるMDS高~超高リスクであり、反復性または難治性であるか、参加者が自身の病状に臨床的利益をもたらすことが知られている確立された治療法に耐えられない場合(例えば、メチル化阻害剤による治療後に再発した、または4サイクルを超えても反応がない)と担当医が判断した場合。中リスクの基準を満たす潜在的な参加者は、参加者が重度の血球減少症(複数可)および/または骨髄芽球数の上昇を示す場合、治験モニターの承認を得て検討されてもよい。
●適切な臓器機能とは以下のように定義される:
○血清クレアチニン≦1.5mg/dLまたはコッククロフト-ゴルトの糸球体濾過率式で算出した推定糸球体濾過率?60mL/分
○ギルバート病または白血病によると考えられない限り、総ビリルビン≦1.5×正常上限値(ULN)。
○アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)≦3×ULN、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)≦3×ULN。肝臓に白血病が関与していることが既知の参加者の場合、試験の試験モニターと協議した後、ASTおよび/またはALTのレベルがULNの5倍以下であれば許容されてもよい。
●米国東海岸癌臨床試験グループ(ECOG)パフォーマンスステータス≦2。
●男性または女性による避妊法の使用は、臨床試験に参加する人々の避妊方法に関する現地の規制に準拠する必要がある。妊娠の可能性がある場合には、試験期間中および化合物1の最終投与後90日間は妊娠を避けるために、効果的な避妊法(ラテックス製コンドーム、ペッサリー、子宮頸管キャップなど)を使用することに同意する。妊娠の可能性がある女性参加者は、研究登録後7日以内に血清または尿の妊娠検査で陰性の結果を得る必要がある。非妊娠性とは、閉経後1年以上または外科的に不妊手術を受けたことと定義される。
●付録1に記載されているように、署名済みのインフォームドコンセントを提供できること。インフォームドコンセントは、インフォームドコンセントフォーム(ICF)およびこのプロトコルに記載されている要件および制限の遵守を含まむ。
【0130】
除外基準:
●t(15;17)(q22;q12)を伴う急性前骨髄球性白血病、または異常な前骨髄球性白血病/レチノイン酸受容体アルファ(PML-RARA)。
●活動性中枢神経系(CNS)白血病または既知のCNS白血病を示唆する臨床症状のある参加者。脳脊髄液の評価は、スクリーニング中に白血病による中枢神経系への影響が臨床的に疑われる場合にのみ必要である。
●制御不能な出血、低酸素症またはショックを伴う肺炎、および/または播種性血管内凝固症候群など、直ちに生命を脅かす白血病の重篤な合併症のある参加者。
●皮膚の基底細胞癌もしくは扁平上皮癌、子宮頸部上皮内癌、または局所性前立腺癌を除き、積極的な治療を必要とする同時悪性腫瘍。
○乳癌または前立腺癌の補助療法は許可されている。
●スクリーニング中またはサイクル1の1日目(C1D1、治験責任医師によって腫瘍に起因すると判断された場合を除く)の前の、活動性で制御不能な全身感染症または重度の局所感染症。
○予防的抗感染薬を投与されている参加者は、試験に参加できる。
●CD4+ T細胞数が350細胞/μL未満の既知のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染、C1D1前4週間以内に抗レトロウイルス療法を開始、またはC1D1前12か月以内に後天性免疫不全症候群(AIDS)関連感染。
●ウイルス量が定量限界を超えるB型肝炎ウイルス(HBV)感染またはC型肝炎ウイルス(HCV)感染。
●以下に定義される主要な心臓異常(ただし、これらに限定されない)。制御不能な狭心症もしくは生命を脅かす不安定な不整脈、ベースライン前12週間以内の心筋梗塞の履歴、クラス3以上のニューヨーク心臓協会(NYHA)うっ血性心不全、またはC1D1の28日以内に心エコー図(ECHO)で測定された左室駆出率(LVEF)が45%未満。
●フレデリシア法による補正QT間隔(QTcF)の480ミリ秒を超える持続的な(5分以上の間隔で実施した3回連続の心電図)延長。
●経口投与される薬剤の吸収を妨げるおそれのある胃腸の状態であり、短腸症候群、胃不全麻痺、炎症性腸疾患、急性膵炎などが挙げられるが、これらに限定されない。
実施例3:化合物1のヒト投与量および薬物動態データ
【0131】
対象は、実施例2に記載の通り化合物1のQDで治療された。化合物1の血漿濃度は、投与前1日目および投与後0.5、1、2、4、6、8、12、24時間、ならびに投与前4日目および投与後0.5、1、2、4、6、8、12、24、48時間で測定した。血漿濃度-時間プロットの直線および片対数プロットを図1および図2に示し、1日目(図1)と4日目(図2)に25mg~450mg QDを投与した場合の血漿濃度についてng/mL濃度単位およびμM濃度単位で表される。いずれのコホートでも有害事象は観察されなかった。視覚障害の症状は、低投与量コホートでは見られなかった。コホートXの2人の患者は、投与日に軽度の視覚症状を経験したが、その症状は持続しなかった。表3は、コホート1で投与された2人の患者についてのCmax、Cmax/投与量、AUC(曲線下面積)、tmax、および半減期(t1/2)を含む例示的な薬物動態測定分析を示す。
【0132】
【表3】
【0133】
結果は、化合物1の半減期が約3~4時間であることを示す。化合物1の蓄積は、1日目から4日目の間に認められなかった。驚くべきことに、化合物1は、対象で以前に試験された化合物であるCB-5083(1-[7,8-ジヒドロ-4-[(フェニルメチル)アミノ]-5H-ピラノ[4,3-d]ピリミジン-2-イル]-2-メチル-1H-インドール-4-カルボキサミド)よりも有意に高い血漿曝露を示した。比較すると、25mg QDの化合物1は、40mg QDのCB-5083よりも血漿曝露が有意に高くなった。化合物1の曝露量は、200mgを超えるCB-5083の投与量よりも多かった。図4を参照。また、CB-5083と異なり、同等の血漿曝露において、化合物1は、より低投与量のCB-5083で見られるような視覚障害またはその他の視覚有害事象の症状を示さず、最高投与量でも持続的な症状を示さなかった。図1および図2に示されているように、実施例2の試験デザインに従って25mg、50mg、100mg、175mg、275mg、350mg、および450mgを投与された患者の治療からの曝露データは、投与量間の曝露レベルの増加は、概ね比例し、線形であった。1日目および4日目のAUC0-t対投与量を図3Aおよび図3Cに示す。Cmax対投与量は、1日目および4日目についてそれぞれ、図3Bおよび図3Dに示されている。
【0134】
コホート4および5の患者において2つのバイオマーカーが評価された。K48-Ub(ユビキチン)および活性化カスパーゼ3バイオマーカーが5人の患者の血液サンプルから分析された。その患者のうち2人は、治療後にK48-Ub(ユビキチン)バイオマーカーに変化が見られた(最大変化率は、約3.5倍)。これらの患者のうちの1人は、活性化カスパーゼ3もまた9倍増加した。
実施例4:化合物1と追加の治療剤との組み合わせ
【0135】
実施例3と同様のプロトコルに従って、化合物1を追加の治療剤とともに試験した。各組み合わせは、3つの細胞株、MOML-13(ヒト急性骨髄性白血病細胞株、Addex Bio)、MV-4-11(ヒトB骨髄単球性白血病細胞株、ATCC)、およびOCI-AML-3(ヒト急性骨髄性白血病細胞株)において試験された。これらの細胞株のp53、FLT3-IDT、BRCA1およびBRCA2に関する遺伝子型を表4に示す。
【0136】
【表4】
【0137】
化合物1と他の治療剤との組み合わせを試験するために、投与量反応の濃度範囲はすべて、各薬剤を単独で使用した場合に得られたその薬剤のIC50より1対数高い領域から1対数低い領域まで均等に及ぶように設定された。この範囲内で、それぞれの組み合わせに対して20の投与量レベルが試験され、各反応が2回判定された。評価された各薬剤-細胞株の組み合わせについて、各個別の薬剤の投与量反応を、投与量反応全体にわたって3つの固定比率(1:1、1:2、または2:1)で混合した2つの薬剤の3つの組み合わせの投与量反応と比較し、化合物1は、常に比率の最初の薬剤として定義された。比率内の実際の薬物濃度は、各個別の薬物について得られたIC50値から決定された。例えば、化合物1のIC50が1uMで、追加薬剤のIC50が10uMの場合、1:1 IC50比の薬剤の実際の比率は、1:10になる。
【0138】
生データは、Graph Pad Prism、4パラメータロジスティックフィット、およびChou-Talalay薬物併用分析を使用して分析された。Chou-Talalay分析は、データを正規化し、分数効果として定義する必要があり、分数効果は、0~1であることが必要とされる数であり、0は、効果がないこと(薬剤がない場合のCTG信号)、1は、最大の効果(細胞がない場合のCTG信号)を表す。実際には、多くのデータポイントは、投与量範囲の下限または上限でこれらの限度をわずかに超えていた。分数効果が1を超えるデータポイントの場合、Feは、0.999に設定された。Fe<0のデータポイントの場合、分数効果は、0.001に設定された。Chou-Talalay分析では、効果の範囲全体に等しい重みを適用してデータを分数効果の対数に適合させるため、Fe>0.99または<0.01のデータポイントはChou-Talalay分析から除外された。その結果、投与量反応の上限および下限、実験誤差の範囲内での非常に小さな効果の変化が、モデル適合の結果を誤って歪めてしまう。
【0139】
分数効果値に対してプロットされた実際の併用指数を示す併用指数(CI)対分数効果プロットを、各併用投与量についてプロットした。この分析では、CI=1は、相加的活性を表し、CI>1は、相加的活性より低い活性(拮抗作用と呼ばれることが多い)を表し、CI<1は、相乗的活性(相加的活性よりも良好)を表す。3つの比率すべてにわたるCIスコアを平均して、化合物1単独と比較した。結果を表5に示す。
【0140】
【表5】
【0141】
0.200~0.800のスコアは、併用間の相乗作用を示し、0.800~1.200を超えるスコアは、併用の相加作用を示し、1.200を超えるスコアは、併用の拮抗作用を示す。多くの併用で相乗作用が実証された。PARP阻害剤のタラゾパリブは、特にBRCA2変異細胞株MOML-13において、化合物1との併用で強力な相乗作用を示した。FLT-3薬剤のギルテリチニブは、ホモ接合変異株のMV-4-11では相乗作用を示し、FLT3野生型およびヘテロ接合AML株では相加作用を示した。化合物1とベネトクラクスとの併用は、MOML-13株で相乗作用を示し、他の2つのAML株では強力な相加作用(相乗作用に近い作用)を示した。
【0142】
化学療法剤のシタラビンなどのいくつかの薬剤は、細胞株全体にわたって相加作用を生じた。プロテアソーム阻害剤イキサゾミブなどの他の薬剤は、化合物1と併用した場合、驚くほど拮抗作用を示した。シタラビン、ギルテリチニブ、タラゾパリブおよびベネトクラクスのED50、ED75およびED90にわたる併用指数データを以下の表6~表9に示す。
【0143】
【表6】
【0144】
【表7】
【0145】
【表8】
【0146】
【表9】
【0147】
実施例5:化合物1と治療剤との追加の組み合わせ
化合物1は、追加の治療剤と併用して細胞株MOML-13、およびMV-4-11(実施例4を参照)、ならびにHL-60(ヒト急性前骨髄球性白血病、ATCC)において試験された。この実施例用の追加治療剤は、アザシチジン(Cayman Chemical Cat No.11164)、デシタビン(Sigma Cat No.A3656)、およびベネトクラクス(InvivoChem Cat.No.V0001)であった。
【0148】
細胞培養:本試験では、3つのヒト急性骨髄性白血病腫瘍細胞株、HL60、MV4;11、およびMOLM-13を使用した。HL60およびMV4;11は、それぞれ20%FBSおよび10%FBSを含むIMDM基礎培地で培養された。MOLM-13は、20%FBSを含むRPMI 1640基礎培地で培養された。すべての培養培地は、2mMのグルタミン、100単位/mLのペニシリンGナトリウム塩、25jtg/mLのゲンタマイシン、および100jtg/mLのストレプトマイシン硫酸塩を含有した。腫瘍細胞は、5%CO2および95%空気の雰囲気下、37℃の加湿インキュベータ内の組織培養フラスコで培養された。
アッセイ:腫瘍細胞は、指定されたインキュベーション期間中に複数回の集団倍加(通常3~5回)を可能にするのに十分低い初期密度で、100jtL/ウェルの培地量で96ウェルマイクロ培養プレートに播種して2つ作製した。24時間のインキュベーション後、試験薬剤を各ウェルに加えた。試験物を72時間培養した後、Cell Titer-Glo(登録商標)(Promega G7571)アッセイを使用して細胞生存率を決定した。簡単に説明すると、Cell Titer-Glo(登録商標)(Promega G7571)試薬を室温で30分間平衡化し、エンドポイント(72時間)でウェルあたり100jtLを追加した。プレートを2分間穏やかに振盪し、その後室温で10分間インキュベートした後、BMG Clariostar Plusマイクロプレートリーダーで発光を読み取った。
【0149】
各薬剤単独について、各細胞株のIC50値を決定し、その後、5jtMから開始し、ビヒクル対照(「固定した薬剤なし」と表記)を含む20ポイントの1:1.5投与量反応曲線で化合物1の濃度を変化させながら、IC20およびIC90付近の固定した薬剤濃度を選択するために使用した。組み合わせの第2のセットは、それぞれ各細胞株またはビヒクル対照におけるIC20付近の化合物1の固定した濃度と、化合物1については50jtM、アザシチジンおよびデシタビンについては40jtM、10jtMのベネトクラクスから始まる2倍連続希釈の20ポイントの投与量反応を使用する、第2の薬剤のさまざまな濃度との組み合わせからなっていた。
【0150】
結果を表10~表12に示す。各組み合わせに対するIC50比は、適用可能な固定した薬剤なし(ビヒクル)対照と比較した組み合わせのIC50の比から計算された。併用により活性が強化された薬剤は、1未満の比を有する。例えば、MOML-13細胞では、アザシチジンと化合物1との併用は、化合物1(可変投与量剤として使用)と組み合わせたアザシチジンの低投与量および高投与量の両方で0.39の比を示し、化合物1が固定投与量として提供され、アザシチジンがさまざまな投与量で提供された場合は0.28の比を示した。化合物1とデシタビンとの併用、およびベネトクラクス+アザシチジンとの併用もまた、単独療法と比較して活性が向上した。これらの併用による同様の活性の増強は、MV4;11細胞でも確認された。これらの効果は、HL60細胞ではあまり顕著ではなかった。
【0151】
【表10】
【0152】
【表11】
【0153】
【表12】
【0154】
化合物1は、様々ながん細胞株において3つのPARP阻害剤と併用して試験された。この試験用に使用されたPARP阻害剤は、タラゾパリブ、オラパリブ、ニラパリブであった。シスプラチニンを参照対照として使用した。
【0155】
試験に使用した細胞株を表13に示す。
【0156】
【表13】
【0157】
細胞株は、10~15%FBSを補充した培地中で、温度37℃、5%CO2および湿度95%の条件下で培養された。実施例10のプロトコルに従って、化合物および組み合わせを、Cell Titer-Glo(登録商標)(Promega G7571)アッセイを使用して細胞株についてアッセイした。
【0158】
各薬剤単独について、各細胞株におけるIC50値を決定した。IC50値を表14に示す。
【0159】
【表14】
【0160】
化合物1と各PARP阻害剤との併用の相互作用は、以下のように評価された:各細胞株は、化合物1単独、および3つのPARP阻害剤のうちの1つとのマトリックス投与量の組み合わせで、72時間の細胞力価グロー生存率アッセイで分析された。シスプラチンおよび培養培地は、それぞれ陽性対照および陰性対照として使用された。併用の活性は、CrownSynソフトウェアを使用して評価され、Bliss独立性法とLoewe相加法によって相乗作用スコアが決定された。個々の投与量の組み合わせの相乗作用スコアが5を超える場合、これらの方法では相乗作用があり、平均相乗作用値は、試験されたすべての投与量にわたる相乗作用の概要を示す。
【0161】
Bliss独立性モデルおよびLoewe相加モデルの両方によって計算された相乗作用スコア(Greco,W.,Unkelbach,H.D.,Poch,G.,Suhnel,J.,Kundi,M.,& Bodeker,W.(1992).Consensus on concepts and terminology for combined-action assessment:the Saariselka agreement.Arch Complex Environ Stud,4(3),65-9)を参照されたい)。理論に縛られることなく、Bliss独立性モデルは、例えば、別々の経路を標的とすることにより、独立して反応を引き起こす非相互作用薬剤の相乗作用を評価するためによく適用されるが、Loewe加法モデルは、両方の薬剤が同じ標的または経路に対して同様の作用モードを持つ場合に、より適合性であり得る。これらのモデルでは、スコアが5より高い場合は、相乗作用を示し、-5より低い場合は、拮抗効果を示す。
【0162】
表15は、細胞株全体で試験された各PARP阻害剤-化合物1併用の6×6マトリックスの平均Blissスコア、および個々のマトリックス内でBlissスコアが5を超える薬剤濃度の組み合わせの数を示す。結果は、PARP阻害剤-化合物1併用が、特定の投与量濃度で、2つのPARP阻害剤については試験したすべての細胞株で、残りのPARP阻害剤については2つを除くすべての細胞株で相乗作用を有することを示した。
【0163】
【表15】
【0164】
実施例6:薬物動態解析
対象は、実施例2に記載の通り化合物1をQD投与またはBID投与して治療され、対象から血液サンプルが採取され、実施例3に記載の通り分析された。表16および表17は、100mg、175mg、275mg、350mg、400mg、および900mgコホートのQD投与、ならびに300mgおよび350mgコホートのBID投与に対する薬物動態解析を示す。表16および表17の略語:AR=4日目のAUC0-24/1日目のAUC0-24、NR=報告なし、NA=該当なし。QD投与およびBID投与における1日総投与量対AUCのプロットは、1日目および4日目についてそれぞれ図7Aおよび図7Bに示され、QD投与およびBID投与における1日総投与量対Cmaxのプロットは、1日目および4日目についてそれぞれ図8Aおよび図8Bに示される。図9および図10は、350mg BIDと比較した、350~900mg QDの1日目および4日目についてのAUCを示す。驚くべきことに、350mg投与量のBID投与では1日目に、600、750、および900mgのQD投与で得られた曝露よりも高い曝露レベルが得られた。BID投与による曝露量が大幅に増加すると、Cmaxを過度に高いレベルにすることなく、高い血漿レベルを長期間維持できるという利点が得られる(したがって、Cmaxに起因する毒性を回避できる可能性がある)。
【0165】
【表16】
【0166】
【表17】
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
【国際調査報告】