特表 2024-543361 インターネットプロトコルアドレスの生成

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-11-21

(54)【発明の名称】インターネットプロトコルアドレスの生成

(51)【国際特許分類】

   H04L 61/5007 20220101AFI20241114BHJP

【ＦＩ】

H04L61/5007

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024527252

(86)(22)【出願日】2022-03-15

(85)【翻訳文提出日】2024-05-08

(86)【国際出願番号】 US2022020356

(87)【国際公開番号】W WO2023154068

(87)【国際公開日】2023-08-17

(31)【優先権主張番号】17/667,550

(32)【優先日】2022-02-09

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

【国等の委託研究の成果に係る記載事項】（出願人による申告）令和２年度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「ポスト５Ｇ情報通信システム基盤強化研究開発事業／ポスト５Ｇ情報通信システムの開発／クラウド型ネットワーク統合管理・自動最適化技術の開発（ＯＳＳ／ＭＡＮＯのソフトウェア）の研究」委託研究、産業技術力強化法第１７条の適用を受ける特許出願

(71)【出願人】

【識別番号】319010088

【氏名又は名称】楽天モバイル株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100109380

【弁理士】

【氏名又は名称】小西 恵

(74)【代理人】

【識別番号】100109036

【弁理士】

【氏名又は名称】永岡 重幸

(74)【代理人】

【識別番号】100188879

【弁理士】

【氏名又は名称】渡邉 未央子

(72)【発明者】

【氏名】クマール，ニティッシュ

(72)【発明者】

【氏名】シュリワス，パワン

(72)【発明者】

【氏名】バン，ニヤンク

(72)【発明者】

【氏名】マハジャン，プラティック

(72)【発明者】

【氏名】イルファン，モハムド

(72)【発明者】

【氏名】ハンワトカル，マヘシュ

(57)【要約】

この方法は、第１のユーザから、ネットワークに接続されたデバイスのためのインターネットプロトコル（ＩＰ）テンプレートを作成する要求を受信することを有する。この方法は、ネットワークについてのＩＰスキーマを受信することをさらに有する。この方法は、ネットワークに関連付けられたＩＰテンプレートパラメータのリストを受信することをさらに有し、ＩＰテンプレートパラメータは、ネットワークの一部に関する情報を有する。この方法は、第１のユーザがＩＰテンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定することをさらに有する。この方法は、第１のユーザが許可されているという判定に応じて、ネットワークの一部のＩＰテンプレートパラメータおよびＩＰスキーマに基づいてＩＰテンプレートを生成することをさらに有する。この方法は、ＩＰテンプレートに基づいてＩＰアドレスを生成することをさらに有する。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

インターネットプロトコル（ＩＰ）アドレステンプレートを生成するためのシステムであって、
回路構成を含むコントローラを備え、
前記コントローラは、
第１のユーザから、ネットワークに接続されたデバイスのためのＩＰアドレステンプレートを作成する要求を受信し、
前記ネットワークについてのＩＰスキーマを受信し、
ＩＰアドレステンプレートパラメータがネットワークの一部に関する情報を含んでいる、前記ネットワークに関連付けられたＩＰアドレステンプレートパラメータのリストを受信し、
前記第１のユーザがＩＰアドレステンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定し、
前記第１のユーザが許可されているという判定に応じて、前記ネットワークの一部の前記ＩＰアドレステンプレートパラメータおよび前記ＩＰスキーマに基づいてＩＰアドレステンプレートを生成する
ように構成されているシステム。

【請求項2】

前記コントローラが、
前記ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応する前記ＩＰアドレステンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するユーザ定義ラベルのセットを受信し、
前記ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応する前記ＩＰアドレステンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するシステム生成ラベルのセットを決定し、
前記ＩＰアドレステンプレート、前記ユーザ定義ラベル、および前記システム生成ラベルに基づいてＩＰアドレスを生成する
ように構成された、請求項１に記載のシステム。

【請求項3】

前記コントローラが、
前記ＩＰアドレステンプレートを使用して前記ＩＰアドレスの第１のビットセットを決定するためにＩＰアドレスを生成するよう構成されており、前記第１のビットセットは前記ＩＰアドレスのビットの全体よりも小さい、
請求項１に記載のシステム。

【請求項4】

前記コントローラが、
デプロイメントのためのＩＰアドレスを生成する要求を前記第１のユーザから受信し、
前記ＩＰスキーマおよび前記ＩＰアドレステンプレートに基づいて、前記第１のユーザからの追加の情報を要求し、
前記追加の情報に基づいて前記ＩＰアドレスを生成する
ように構成された、請求項１に記載のシステム。

【請求項5】

前記コントローラが、
前記ＩＰアドレスが既存のＩＰアドレスと競合するかどうかを判定し、
前記ＩＰアドレスが前記既存のＩＰアドレスと競合するという判定に応じて、前記ＩＰアドレスをブロックする
ように構成された、請求項４に記載のシステム。

【請求項6】

インターネットプロトコル（ＩＰ）アドレスを生成する方法であって、
第１のユーザから、ネットワークに接続されたデバイスのためのＩＰアドレステンプレートを作成する要求を受信することと、
前記ネットワークについてのＩＰスキーマを受信することと、
ＩＰアドレステンプレートパラメータがネットワークの一部に関する情報を含んでいる、前記ネットワークに関連付けられたＩＰアドレステンプレートパラメータのリストを受信することと、
前記第１のユーザが前記ＩＰアドレステンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定することと、
前記第１のユーザが許可されているという判定に応じて、前記ネットワークの一部の前記ＩＰアドレステンプレートパラメータおよび前記ＩＰスキーマに基づいてＩＰテンプレートを生成することと、
前記ＩＰアドレステンプレートに基づいて前記ＩＰアドレスを生成することと
を有する方法。

【請求項7】

前記ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応する前記ＩＰアドレステンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するユーザ定義ラベルのセットを受信することと、
前記ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応する前記ＩＰアドレステンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するシステム生成ラベルのセットを決定することと、
前記ＩＰアドレステンプレート、前記ユーザ定義ラベル、および前記システム生成ラベルに基づいて前記ＩＰアドレスを生成することと
をさらに有する請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記第１のユーザが許可されていないという判定に応じてアラートを生成することと、
前記第１のユーザまたは別のユーザに前記アラートを送信することと
をさらに有する請求項６に記載の方法。

【請求項9】

前記ＩＰアドレスを生成することが、前記ＩＰアドレステンプレートを使用して前記ＩＰアドレスの第１のビットセットを決定するために前記ＩＰアドレスを生成することを有し、前記第１のビットセットは前記ＩＰアドレスのビットの全体よりも小さい、請求項６に記載の方法。

【請求項10】

デプロイメントのためのＩＰアドレスを生成する要求を前記第１のユーザから受信することと、
前記ＩＰスキーマおよび前記ＩＰアドレステンプレートに基づいて、前記第１のユーザからの追加の情報を要求することと、
前記追加の情報に基づいて前記ＩＰアドレスを生成するステップと
をさらに有する請求項６に記載の方法。

【請求項11】

前記ＩＰアドレスが既存のＩＰアドレスと競合するかどうかを判定することと、
前記ＩＰアドレスが前記既存のＩＰアドレスと競合するという判定に応じて、前記ＩＰアドレスをブロックすることと
をさらに有する請求項６に記載の方法。

【請求項12】

前記ＩＰアドレステンプレートに基づいて前記第１のユーザからの情報を受信するためのグラフィカルユーザインターフェースを生成すること
をさらに有する請求項６に記載の方法。

【請求項13】

インターネットプロトコル（ＩＰ）アドレスを生成するための動作をコンピュータに実行させるために前記コンピュータによって実行可能な命令を備えるコンピュータ可読媒体であって、前記動作が、
第１のユーザから、ネットワークに接続されたデバイスのためのＩＰアドレステンプレートを作成する要求を受信することと、
前記ネットワークのためのＩＰスキーマを受信することと、
ＩＰアドレステンプレートパラメータがネットワークの一部に関する情報を含んでいる、前記ネットワークに関連付けられたＩＰアドレステンプレートパラメータのリストを受信することと、
前記第１のユーザが前記ＩＰアドレステンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定することと、
前記第１のユーザが許可されているという判定に応じて、前記ネットワークの一部の前記ＩＰアドレステンプレートパラメータおよび前記ＩＰスキーマに基づいて前記ＩＰアドレステンプレートを生成することと、
を有する、コンピュータ可読媒体。

【請求項14】

前記コンピュータによって実行可能な前記命令が、前記コンピュータに、
前記ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応する前記ＩＰアドレステンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するユーザ定義ラベルのセットを受信させ、
前記ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応する前記ＩＰアドレステンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するシステム生成ラベルのセットを決定させ、
前記ＩＰアドレステンプレート、前記ユーザ定義ラベル、および前記システム生成ラベルに基づいて前記ＩＰアドレスを生成させる
ように構成されている、請求項１３に記載のコンピュータ可読媒体。

【請求項15】

前記コンピュータによって実行可能な前記命令が、前記コンピュータに、
前記第１のユーザが許可されていないという判定に応じてアラートを生成させ、
前記第１のユーザまたは別のユーザに前記アラートを送信させる
ように構成されている、請求項１３に記載のコンピュータ可読媒体。

【請求項16】

前記コンピュータによって実行可能な前記命令が、前記コンピュータに、
前記ＩＰアドレステンプレートに基づいて前記第１のユーザからの情報を受信するためのグラフィカルユーザインターフェースを生成させる
ように構成されている、請求項１３に記載のコンピュータ可読媒体。

【請求項17】

前記コンピュータによって実行可能な前記命令が、前記コンピュータに、
前記ＩＰアドレステンプレートを使用して前記ＩＰアドレスの第１のビットセットを決定することによって前記ＩＰアドレスを生成させるよう構成されており、前記第１のビットセットは前記ＩＰアドレスの前記ビットの全体よりも小さい、
請求項１３に記載のコンピュータ可読媒体。

【請求項18】

前記コンピュータによって実行可能な前記命令が、前記コンピュータに、
デプロイメントのための前記ＩＰアドレスを生成するために前記第１のユーザからの要求を受信させ、
前記ＩＰスキーマおよび前記ＩＰアドレステンプレートに基づいて、前記第１のユーザからの追加の情報を要求させ、
前記追加の情報に基づいて前記ＩＰアドレスを生成させる
ように構成されている、請求項１３に記載のコンピュータ可読媒体。

【請求項19】

前記コンピュータによって実行可能な前記命令が、前記コンピュータに、
前記ＩＰアドレスが既存のＩＰアドレスと競合するかどうかを判定させる
ように構成されている、請求項１８に記載のコンピュータ可読媒体。

【請求項20】

前記コンピュータによって実行可能な前記命令が、前記コンピュータに、
前記ＩＰアドレスが前記既存のＩＰアドレスと競合するという判定に応じて、前記ＩＰアドレスをブロックさせる
ように構成されている、請求項１９に記載のコンピュータ可読媒体。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

優先権主張および相互参照
本出願は、２０２２年２月９日に出願された米国非仮出願第１７／６６７，５５０号に対する優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

【背景技術】

【0002】

インターネットプロトコル（ＩＰ）アドレスは、ネットワーク内の各デバイスの一意の識別子である。ＩＰアドレスは、ネットワークインターフェースの識別および位置情報の識別に役立つ。ＩＰアドレスは、デバイスまたはネットワークに関する情報を提供するＩＰアドレス内の特性なしに、任意に割り当てられることが多い。場合によっては、ＩＰアドレスの任意の割り当ては、割り当てられたＩＰアドレス内で冗長性または競合を引き起こす。任意に割り当てられたＩＰアドレスは、デバイスと、割り当てられたＩＰアドレスとの間の相関を追跡するためにデータベースと組み合わせて使用されることが多い。このようなデータベースの不正確さまたは破損は、ネットワーク内のデバイス追跡の精度に問題をもたらすおそれがある。

【0003】

本開示の態様は、以下の詳細な説明を添付の図と併せて読めば最もよく理解される。業界の標準的慣行に従い、様々な特徴は縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。実際には、様々な特徴の寸法は、説明を明確にするために、任意に増減され得る。

【図面の簡単な説明】

【0004】

【図1】本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、インターネットプロトコルアドレスの生成のためのシステムの図である。

【0005】

【図2】本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、インターネットプロトコルアドレスの図である。

【0006】

【図3】本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、インターネットプロトコルテンプレートを生成する方法のフローチャートである。

【0007】

【図4】本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、インターネットプロトコルアドレスを生成する方法のフローチャートである。

【0008】

【図5】本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、インターネットプロトコルアドレスを生成するための例示的なハードウェアのブロック図である。

【発明を実施するための形態】

【0009】

以下の開示は、提供される主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態または例を提供する。本開示を簡単にするために、構成要素、値、動作、材料、配置などの特定の例が以下で説明される。当然ながら、これらは単なる例であり、限定することを意図するものではない。他の構成要素、値、動作、材料、配置などが企図されている。加えて、本開示は、様々な例において図示番号および／または文字を繰り返すことがある。この繰り返しは、簡潔さおよび明瞭さを目的としたものであり、説明される様々な実施形態間および／または構成間の関係をそれ自体が規定するものではない。

【0010】

いくつかの実施形態では、システムは、クラウド環境においてＩＰアドレスを論理的に割り当ててＩＰアドレスを生成する。システムは、ＩＰスキーマに基づいてＩＰテンプレートを生成することができる。いくつかの例では、ＩＰスキーマは、デバイスのベンダ、デバイスまたはネットワークの一部のサービスカテゴリ、サービスタイプまたはデバイスタイプ固有の割り当てロジックなどのＩＰネットワークパラメータ情報に基づく。いくつかの実施形態では、システムは、ＩＰスキーマに基づいて、カテゴリ、サービスのタイプ、またはベンダに関連付けられた１つ以上のＩＰアドレスを構成するためのＩＰテンプレートを生成することができる。いくつかの実施形態では、システムは、関連するデバイスを識別するために、ＩＰアドレスの一部として１つ以上のプロパティを含むＩＰテンプレートを使用してＩＰアドレスを生成することができる。

【0011】

いくつかの実施形態では、ＩＰテンプレートを使用して生成されたＩＰアドレスにより、システムは一貫性を高め、新しいデバイスの設置に費やされる時間を短縮し、ＩＰアドレスの潜在的な競合を低減または防止し、ネットワーク上で意味があり識別可能なＩＰアドレスを提供することができるようになる。

【0012】

無線アクセスネットワークでは、ＩＰアドレス内の識別可能なビットなしでＩＰアドレスを任意に割り当てると、デバイスの追跡可能性が低下し、ＩＰアドレスの冗長性または競合のリスクが増加する。

【0013】

図１は、本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、ＩＰスキーマ、ＩＰテンプレート、およびＩＰアドレス生成のためのシステム１００の図である。この図は、クラウドアーキテクチャ１０２をホストするためのシステム１００を含む。いくつかの実施形態では、システム１００は、図５で後述する構成要素を含む。いくつかの実施形態では、システム１００は、クラウドサービスなどのサーバのクラスタをホストする。いくつかの実施形態では、システム１００は、パブリッククラウドをホストする。いくつかの実施形態では、システム１００は、プライベートクラウドをホストする。

【0014】

いくつかの実施形態では、クラウドアーキテクチャ１０２は、プロセッサ１２８およびメモリ１３０を含む。クラウドアーキテクチャ１０２は、リソースを提供し、仮想マシンおよびサービスなどのサービスを管理して、クラウド上のリソースを接続する。

【0015】

いくつかの実施形態では、クラウドアーキテクチャ１０２はオープンＲＡＮ環境であり、ＲＡＮは、無線ユニット（ＲＵ）、分散型ユニット（ＤＵ）、および集中型ユニット（ＣＵ）の３つの主要なビルディングブロックに分けられる。いくつかの実施形態では、ＲＵは、無線周波数信号を受信し、送信し、増幅し、デジタル化する。いくつかの実施形態では、ＲＵは、無線周波数干渉を回避または低減するために、アンテナの近くに配置されるか、またはアンテナに一体化される。いくつかの実施形態では、ＤＵおよびＣＵは、基地局の計算構成要素を形成し、デジタル化された無線信号をネットワークに送信する。いくつかの実施形態では、物理的には、ＤＵはＲＵの内部またはその近くに配置される。いくつかの実施形態では、ＣＵは、ＤＵおよびＲＵから物理的に分離され、コアの近くに配置される。いくつかの実施形態では、クラウド環境１０２は、ＲＡＮ内のこれらの様々なビルディングブロック（無線機、ハードウェア、およびソフトウェア）間のプロトコルおよびインターフェースに基づいてオープンＲＡＮを実装する。オープンＲＡＮインターフェースの例は、無線ユニットと分散型ユニットとの間のフロントホール、分散型ユニットと集中型ユニットとの間のミドルホール、およびＲＡＮをコアに接続するバックホールを含む。いくつかの実施形態では、ＤＵおよびＣＵは仮想化され、サーバまたはサーバのクラスタ内で実行される。

【0016】

システム１００は、ＩＰアドレス管理サーバ１０４を含む。いくつかの実施形態では、ＩＰ管理サーバ１０４は仮想サーバである。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、クラウドアーキテクチャ１０２上などのクラウドサービス上で実行されるプロセスである。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰスキーマ生成部１０６と、ＩＰテンプレート生成部１０８と、ＩＰ構成スクリプト１１０と、ＩＰアドレスＡＰＩ要求部１１２と、データベース１１４とを含む。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＡＰＩを介して一人以上のユーザ１０７、１０９とインターフェースする。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ネットワーク上でウェブページとして機能する。

【0017】

いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰスキーマを生成する要求を受信する。例えば、ユーザ１０７は、ＩＰスキーマの生成をＩＰアドレス管理サーバ１０４に要求する。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマ生成部１０６は、ネットワークのＩＰパラメータに関する情報をデータベース１１４から受信する。いくつかの実施形態では、ネットワークのＩＰパラメータは、ネットワーク上の様々なデバイス間の階層および相互接続、ネットワーク内のレイヤ、ネットワークデバイスのベンダ、ネットワークデバイスが使用されるサービスカテゴリ、デバイスによって提供されるサービスのタイプ、ネットワークデバイスによって提供されるサービスのタイプなどに関する情報を含む。例えば、オープンＲＡＮ内のＩＰスキーマ生成部は、ＲＵ、ＤＵ、およびＣＵなどのネットワークの異なるレイヤの構成およびデバイスに関する情報を受信することができる。少なくとも１つの例では、ＩＰスキーマ生成部１０６は、ＲＵのベンダ、電波の周波数、ＲＵが向いている方向、ＲＵの位置、第４世代無線ネットワークなどのＲＵが提供するサービスのタイプなどに関する情報を含むＲＵに関する情報を受信する。

【0018】

いくつかの実施形態では、ユーザ１０９は、デバイスへのＩＰアドレスの論理的割り当てのためのＩＰ計画設計を提供する。いくつかの実施形態では、ＩＰ計画設計は、許可されたユーザが、ＩＰ計画設計に関する情報を用いて、デバイスの位置、デバイスの階層内におけるデバイスの位置などに関する情報を識別することを可能にするネットワークのＩＰパラメータに基づく。例えば、許可されたユーザは、特定の英数字ビットエントリを有するＩＰアドレスの特定の部分を、ニューヨークに位置するすべてのデバイスに割り当てる。英数字ビットエントリにより、許可されたユーザはＩＰアドレスを使用してデバイスに関する情報を解読することができるようになる。ＩＰ計画設計へのアクセスを有しないユーザは、ネットワーク上の複数のデバイスにアクセスしないと、多くの情報を識別することができない。この隠蔽性により、ＩＰアドレスおよびオープンＲＡＮのセキュリティが向上する。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマ生成部１０６は、ユーザ１０９からＩＰパラメータの位置符号化を受信する。例えば、ユーザ１０９は、デバイスの位置、デバイスによって提供されるサービスのタイプなどを示す特定の情報をビットに割り当てる。いくつかの実施形態では、システム１００は、サービスの位置がニューヨークであることを示すためにＩＰアドレス内の特定のビットに割り当てられるべき情報を、クラウドＡＰＩなどのアプリケーションプログラミングインターフェース（ＡＰＩ）を介して受信する。いくつかの実施形態では、システム１００は、情報を受信するためにウェブページ上にグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）を提示する。いくつかの実施形態では、システム１００は、ＡＰＩを介して、同じタイプのデバイスに割り当てられるビットの範囲に関する情報を受信する。例えば、特定のベンダからのネットワーク内のすべてのＲＵに使用可能な固定ビットに続くビットの範囲。ビットの範囲は複数のＲＵに割り当てられ、固定ビットはベンダを識別する。

【0019】

いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマは、特定の意味を有するビットのリストと、ＩＰ計画情報に基づいて特定の位置のビットを特定の値、値の範囲、またはその両方に割り当てる手段とを提供する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０９などの第１のユーザがＩＰスキーマを作成することを許可されているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス内の最初のＸ個のビットは、ＩＰスキーマを介して割り当てられる。例えば、ＩＰスキーマ生成部１０６は、ＩＰスキーマに基づいて、１２８ビットのＩＰアドレスのうちの最初の６４ビットを割り当てる。他のビットはＩＰスキーマを使用せずに割り当てられる。

【0020】

いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０７がＩＰスキーマを作成することを許可されているという判定に基づいて、ＩＰパラメータの位置符号化に基づいてＩＰスキーマを生成する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０９からの承認など、ＩＰスキーマが作成される前に別のユーザからの承認を要求する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０７がＩＰスキーマを作成することを許可されていないという判定に応じて、ＩＰスキーマなしでＩＰアドレスを生成する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０７がＩＰスキーマを作成することを許可されていないという判定に応じて、オーディオまたは視覚的アラートなどのアラートを生成するように構成される。いくつかの実施形態では、アラートは、ユーザ１０９などのシステム管理者にワイヤレス送信などで送信される。

【0021】

いくつかの例では、システム１００の構成要素の動作は、不揮発性コンピュータ可読メモリ１３０に記憶されている機械可読命令に基づいてプロセッサ１２８によって実行される。いくつかの例では、システム１００の構成要素の動作のうちの１つ以上は、異なるプロセッサ上で実行される。いくつかの例では、システム１００の構成要素の動作は、複数のプロセッサ間で分割される。

【0022】

いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰテンプレートを生成する要求を受信する。例えば、ユーザ１０７は、ＩＰテンプレートの生成を要求する。いくつかの実施形態では、ＩＰテンプレートは、要求されるまたは頻繁に使用される１つ以上のデバイスのＩＰアドレスにおけるビットの割り当てを記述する。例えば、ＲＵをデプロイする際、ベンダは、各々のＲＵのＩＰアドレス、およびＲＵをオープンＲＡＮに接続するためのルータなどのあらゆる新しい機器のＩＰアドレスを要求する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、デバイスと、頻繁に組み合わせて使用される他のデバイスとの間の関係、ネットワーク内におけるデバイスの組合せの位置、デバイスの組合せの構成などを定義するＩＰテンプレートパラメータを受信する。いくつかの実施形態では、頻繁に使用される構成は、ユーザ１０７によって要求されたＩＰテンプレートを生成するためにＩＰテンプレート生成部１０８によってアクセス可能なデータベース１１４などのデータベースに記憶される。ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０７から情報を受信するためのＡＰＩを提供する。少なくとも１つの例では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ネットワークの一部に関する情報をユーザ１０７から受信するためのグラフィカルユーザインターフェースを有するウェブページとして機能する。

【0023】

いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、データベース１１４からネットワークに関連付けられたＩＰテンプレートパラメータのリストを受信し、ＩＰテンプレートパラメータは、一緒に使用される１つ以上のデバイス、または同じタイプの複数のデバイス、または一緒にデプロイされる同じサービス用の複数のデバイスを構成するための情報など、ネットワークの第１の部分に関する情報を含む。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、第１のユーザがＩＰテンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、第１のユーザが許可されているという判定に基づいて、ＩＰスキーマ生成部１０６からのＩＰスキーマに基づいて、ＩＰテンプレート生成部１０８を用いて、ネットワークアドレスの第１の部分用のＩＰテンプレートを生成する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０７がＩＰテンプレートを作成することを許可されていないという判定に応じて、ユーザ１０７がＩＰテンプレートを作成する許可を持っていないことをユーザ１０７に通知する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０７がＩＰテンプレートを作成することを許可されていないという判定に応じて、オーディオまたは視覚的アラートなどのアラートを生成するように構成される。いくつかの実施形態では、アラートは、ユーザ１０９などのシステム管理者にワイヤレス送信などで送信される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ネットワークアドレスの第１の部分に関する情報をユーザ１０７から受信する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰテンプレートを生成する前にユーザ１０７からの承認を要求する。いくつかの例では、ＩＰテンプレートは、ＩＰスキーマに基づいて、サービスまたはテンプレートの一部であるデバイスの動的ＩＰ範囲などの情報を提供する。例えば、ＩＰテンプレートは、ＩＰアドレス内のビットをネットワークアドレスの第１の部分にさらに割り当てて、デバイスまたはタイプなどの区別を可能にすることができる。いくつかの例では、ＩＰテンプレートは、デバイスへのＩＰアドレスのデプロイメントを簡素化し、構成間の一貫性を維持する。いくつかの例では、ユーザ１０７は、特定のデプロイメントに関連付けられたデバイスを識別するのに役立つように、そのデプロイメントのＩＰテンプレートを動的に生成する。

【0024】

いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０１の代理としてのユーザ１０７からＩＰアドレスを生成する要求を受信する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰスキーマおよびＩＰテンプレートに基づいてＩＰアドレスを生成する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰテンプレートまたはＩＰスキーマに基づいて、ユーザ１０９などの第２のユーザからの許可を要求する。例えば、ＩＰ構成スクリプト１１０は、ＩＰテンプレートまたはＩＰスキーマに基づいて、要求されたＩＰアドレスが、ユーザ１０７がアドレス指定することを許可されているネットワークの階層内の上位に位置するデバイスまたはサービスのタイプであると判定し、情報要求に基づいて、ＩＰアドレスを生成する前にユーザ１０９などの第２のユーザからの追加の許可を要求するべきであると判定する。

【0025】

いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰアドレスを生成する要求をユーザ１０１から受信する。ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、要求をユーザ１０７に通知する。いくつかの実施形態では、ユーザ１０１は、オープンＲＡＮを運営している組織のメンバではない。例えば、ユーザ１０１は、他のベンダの中でＲＵをデプロイするベンダである。ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰ生成プロセスをベンダから分離してネットワークを遮蔽する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ユーザ１０１からの要求に適用するＩＰテンプレートを受信する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰテンプレートおよびＩＰスキーマに基づいて、ユーザ１０７から追加の情報を要求する。例えば、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰアドレスを生成するために、デバイスまたはネットワークの一部のスーパーブロック、デバイスのクラスタＩＤ、デバイスのファブリックＩＤ、無線制御ポートノード番号、またはノードタイプなどの情報を要求する。

【0026】

いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰアドレス生成ＡＰＩを使用してＩＰアドレスを生成する。ＩＰアドレス生成ゲートウェイ１１８は、入力検証モジュール１１９と、ロックモジュール１２０と、ＩＰ生成モジュール１２２と、ロック解除モジュール１２４と、ＩＰアドレス生成部１２６とを含む。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス生成ゲートウェイ１１８は、ＩＰスキーマおよびＩＰテンプレートからの情報に基づいて、ユーザ１０１からの入力を検証する。少なくとも１つの例では、ＩＰスキーマは、システム割り当てビットおよびユーザ生成ビットに関する情報を含む。ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ＩＰ生成ゲートウェイ１１８とＩＰアドレス管理サーバ１０４とをリンクするＡＰＩを介してデータベース１１４に問い合わせる。ＡＰＩは、ユーザ１０１からのネットワークに関する情報をファイアウォールで遮断する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス管理サーバ１０４は、ロックモジュール１２０を使用してＩＰアドレス空間をロックして、ＩＰアドレスが同じデバイスに対して２つの異なるベンダによって同時に要求されるときの競合を防止する。いくつかの実施形態では、ＩＰ生成モジュール１２２は、ＩＰアドレスを生成し、ＩＰアドレス管理サーバ１０４と通信しているデバイス用にＩＰアドレスを予約する。例えば、ＤＮＳサーバがＩＰアドレスを生成する。

【0027】

いくつかの実施形態では、ＩＰ生成モジュール１２２は、ＡＰＩを介してＩＰアドレスＡＰＩ要求部１１２と通信する。いくつかの実施形態では、ロック解除モジュール１２４は、ＩＰアドレスが生成された後にＩＰスキーマ以外のＩＰアドレス空間をロック解除する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレス生成部１２６は、ＩＰアドレスＡＰＩ要求部１１２へのインターフェースとして機能する。いくつかの実施形態では、Ｒｅｄｉｓ１１６サーバなどのキャッシングサーバが、ユーザ１０１からの情報を検証するために既に発行されているＩＰアドレスのリストを記憶する。

【0028】

いくつかの実施形態では、ＩＰ生成ゲートウェイ１１８は、ＩＰアドレスがユーザ１０１にリリースされる前に許可を要求する。いくつかの実施形態では、ＩＰ生成ゲートウェイ１１８は、ユーザ１０７またはユーザ１０９から許可を要求する。

【0029】

図２は、本システムの少なくとも１つの実施形態によって生成された例示的なＩＰスキーマである。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマ２００は、システム１００（図１）を使用して生成される。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマ２００の最初の４ビット２０４は、サービスプロバイダ用に予約されたＩＰアドレスブロックに基づく。例えば、最初の４ビット２０４は２４０ｂの値を有する。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマの第２の４ビット２０６は、他の詳細の中でも、スーパーブロック識別子、またはモバイル呼び出し番号を示す。例えば、ＳなどのＩＰスキーマの第２の４ビット２０６内のビットは、デバイスまたはサービスがどこに位置しているかを記述する識別子内のスーパーブロックを示す。例えば、デバイスが位置するオープンＲＡＮデプロイメントにおける都市の名前。例えば、これらの値は、サービスがニューヨーク、ワシントンＤＣなどに位置することを示す。いくつかの実施形態では、第３の４ビット２０８内の４ビット、例えばＫは、デバイスに関連付けられたインフラストラクチャまたはサービスを示す。スキーマＫにおけるインフラストラクチャまたはサービスの例は、第４世代ネットワーク、第５世代ネットワーク、Ｗｉ－Ｆｉ、インフラストラクチャ、サービスアプリケーションなどのユーザ機器タイプを含む。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマの第４の４ビット２１０は、ＩＰ生成中にデバイスのグループに割り当てるために予約される。

【0030】

いくつかの実施形態では、ＸＸＸＸによって示される値は、１つ以上の所定の選択肢の中から選択可能なユーザが構成可能な値である。いくつかの例では、構成可能な値はバイナリである。いくつかの例では、構成可能な値は、ネットワークパラメータに関する詳細を符号化するための英数字桁である。いくつかの実施形態では、ＳおよびＭで示される値は、ユーザから取得される。

【0031】

ＩＰスキーマ２００は、他のビット２１２～２１８のセットを含む。これらのビットのセットは、デバイスの他の識別情報を提供するために使用可能である。いくつかの実施形態では、ビット２１２～２１８のセットのうちの１つ以上は、デバイスのデプロイメントを識別するために使用可能である。いくつかの実施形態では、ビット２１２～２１８のセットのうちの１つ以上は、デバイスのタイプを識別するために使用可能である。いくつかの実施形態では、ビット２１２～２１８のセットのうちの１つ以上は、ネットワーク内におけるデバイスの階層的位置を識別するために使用可能である。いくつかの実施形態では、ビット２１２～２１８のセットのうちの１つ以上は、ネットワークの階層内におけるデバイスより上位または下位のデバイスを識別するために使用可能である。当業者は、ＩＰスキーマ２００内の識別情報の他の組合せが本開示の範囲内であることを認識するであろう。

【0032】

図３は、本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、インターネットプロトコルテンプレートを生成する方法３００のフローチャートである。いくつかの実施形態では、方法３００は、システム１００（図１）を使用して実施される。いくつかの実施形態では、方法５００は、図５のハードウェアを使用して実施される。方法３００を使用して、ネットワーク内のデバイスの設置または修理中のＩＰアドレスの生成を容易にするためにＩＰアドレステンプレートが生成される。

【0033】

動作３０５において、ＩＰアドレステンプレートを作成する要求が受信される。いくつかの実施形態では、要求は第１のユーザから受信される。いくつかの実施形態では、要求は、第１のユーザによって制御可能なモバイルデバイスから受信される。いくつかの実施形態では、要求は、電子メールまたは他の適切なメッセージなどの電子メッセージとして受信される。いくつかの実施形態では、要求は、実行されるべき設置または修理などの作業のパラメータに関する情報を含む。いくつかの実施形態では、要求は無線で受信される。いくつかの実施形態では、要求は有線接続を介して受信される。

【0034】

動作３１０において、受信した要求に基づいてＩＰスキーマが読み出される。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマはデータベースから読み出される。いくつかの実施形態では、ＩＰスキーマは、要求に含まれる情報に基づいて読み出される。いくつかの実施形態では、複数のＩＰスキーマが読み出され、複数のＩＰスキーマの中から所望のＩＰスキーマを選択するために要求者に提供される。いくつかの実施形態では、動作３１０は、要求者が複数のＩＰスキーマを提供されたことに応答して、ＩＰスキーマを選択するための入力を受信することを含む。いくつかの実施形態では、要求者に提供されるＩＰスキーマのいずれも十分ではない。

【0035】

動作３１５において、要求者が読み出されたＩＰスキーマのいずれかを選択したかどうかに関する判定が行われる。いくつかの実施形態では、判定は、要求されたものから受信した入力に基づいて行われる。要求者がＩＰスキーマを選択したという判定に応じて、方法３００は動作３２５に進む。読み出されたＩＰスキーマのいずれも要求者にとって満足のいくものではないという判定に応じて、方法３００は動作３２０に進む。

【0036】

動作３２０において、ＩＰアドレステンプレートの生成がキャンセルされる。いくつかの実施形態では、動作３２０に進むことに応答して、要求者は、新しいＩＰスキーマを生成するか、または要求者の希望を満たす新しいＩＰスキーマを生成するためのパラメータを提供するように促される。いくつかの実施形態では、プロンプトはオーディオまたは視覚的プロンプトを含む。いくつかの実施形態では、プロンプトは、要求者によってアクセス可能なモバイルデバイスに送信される。いくつかの実施形態では、プロンプトは、モバイルデバイス上に自動的に表示されるように構成される。いくつかの実施形態では、プロンプトは無線で送信される。いくつかの実施形態では、プロンプトは有線接続を介して送信される。

【0037】

動作３２５において、要求者がＩＰアドレステンプレートを生成することを許可されているかどうかに関する判定が行われる。いくつかの実施形態では、判定は、要求者のユーザ識別情報に基づいて行われる。いくつかの実施形態では、判定は、ユーザ識別情報と生成されるＩＰアドレステンプレートのタイプとの組合せに基づいて行われる。いくつかの実施形態では、判定は自動的に行われる。いくつかの実施形態では、判定はシステム管理者によって行われる。いくつかの実施形態では、動作３２５において、認可要求がシステム管理者に自動的に送信される。いくつかの実施形態では、認可要求は無線で送信される。いくつかの実施形態では、認可要求は有線接続を介して送信される。いくつかの実施形態では、認可要求は、システム管理者のためのアラートを自動的に生成するように構成される。いくつかの実施形態では、アラートは、オーディオまたは視覚的アラートを含む。要求者が許可されていないという判定に応じて、方法３００は動作３２０に進む。要求者が許可されているという判定に応じて、方法３００は動作３３０に進む。

【0038】

動作３３０において、ＩＰアドレステンプレートが生成される。ＩＰアドレステンプレートは、動作３１０においてユーザによって選択されたＩＰスキーマに基づいて生成される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートは、要求者から受信したラベル情報に基づいて生成される。ラベル情報は、ＩＰスキーマ内の符号化ビットに対応するＩＰアドレステンプレートの１つ以上のパラメータを記述する。いくつかの実施形態では、ラベル情報に基づいてシステム生成ラベルのセットが作成される。システム生成ラベルのセットは、ＩＰスキーマの位置的に符号化されたビットに対応する。ＩＰアドレステンプレートが生成されると、ＩＰアドレステンプレートは、ネットワーク内の構成要素のＩＰアドレスの生成に使用可能になる。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートは、ＩＰアドレスの生成に使用するために、データベースなどの構成要素に記憶される。

【0039】

いくつかの実施形態では、方法３００は他の動作を含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法３００は、要求者によるレビューのために既存のＩＰアドレステンプレートを読み出すことをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法３００の少なくとも１つの動作は省略される。例えば、いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートの生成がシステムに悪影響を及ぼさない状況では、動作３２５は省略される。いくつかの実施形態では、方法３００の動作の順序が調整される。例えば、いくつかの実施形態では、動作３２５は、要求者にＩＰスキーマを提供する前に、要求者がＩＰアドレステンプレートを生成することを許可されているかどうかを判定する動作３１０の前に行われる。当業者は、方法３００に対する追加の修正がこの説明の範囲内にあることを認識するであろう。

【0040】

図４は、本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、インターネットプロトコルアドレスを生成する方法４００のフローチャートである。いくつかの実施形態では、方法４００は、システム１００（図１）を使用して実施される。いくつかの実施形態では、方法４００は、図５のハードウェアを使用して実施される。いくつかの実施形態では、方法４００は、方法３００（図３）を使用して生成されたＩＰアドレステンプレートを使用して実施される。ＩＰアドレステンプレートを使用してＩＰアドレスを生成することは、ネットワーク内のデバイスを正確に追跡できるようにするのに役立つ。ＩＰアドレステンプレートを使用してＩＰアドレスを生成することはまた、在庫監視およびデバイス識別を支援する。

【0041】

動作４０５において、承認済みＩＰアドレステンプレートが受信される。受信されるＩＰアドレステンプレートは、インストールまたは修理されている構成要素のタイプに基づく。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートはデータベースから受信される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートは外部デバイスから受信される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートは無線で受信される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートは有線接続を介して受信される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレート内の情報の少なくとも一部は、以前に生成されたＩＰアドレスの情報に基づいて自動的に追加される。

【0042】

動作４１０において、ＩＰアドレステンプレートがユーザに表示される。表示されたＩＰアドレステンプレートは、ユーザから情報を受信するためのフィールドを含む。いくつかの実施形態では、ユーザは、ネットワークの構成要素の設置または修理を実行する技術者を含む。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートは、ユーザによってアクセス可能なモバイルデバイス上に表示される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレステンプレートはＧＵＩを使用して表示される。いくつかの実施形態では、強調表示されたフィールド、色付きフィールド、または他の適切にマークされたフィールドなどの入力データを受信するためのフィールドの指示を含むＩＰアドレステンプレートが表示される。いくつかの実施形態では、表示されたＩＰアドレステンプレートは、少なくとも１つのドロップダウンメニューを含む。いくつかの実施形態では、表示されたＩＰアドレステンプレートは、ユーザがＩＰアドレステンプレートのフィールドに入力するのを支援するための提案されたデータまたは他の情報を含む。

【0043】

動作４１５において、デバイス情報がユーザから受信される。いくつかの実施形態では、デバイス情報は、ＩＰアドレステンプレートを表示するために使用されるモバイルデバイスを使用してユーザから受信される。いくつかの実施形態では、デバイス情報は、デバイス情報を手動で入力することによって受信される。いくつかの実施形態では、デバイス情報は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）または他の適切な接続を使用するなど、デバイスへのローカル接続を確立することによって受信される。いくつかの実施形態では、デバイス情報は、デバイスの他の識別情報のシリアル番号に基づいてＩＰアドレステンプレート内の１つ以上のフィールドに追加することによって入力される。いくつかの実施形態では、デバイス情報は、ＩＰアドレステンプレートを表示するために使用されるＧＵＩを介して受信される。

【0044】

動作４２０において、ＩＰアドレステンプレートに入力された情報に基づいて、デバイスのＩＰアドレスが生成される。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレスは、デバイスの識別情報、デバイスのタイプ、デバイスの位置、デバイスとネットワーク内の他のデバイスとの関係、またはデバイスに関連する他の適切な情報のうちの少なくとも１つを識別するために生成される。いくつかの実施形態では、生成されたＩＰアドレスの第１の部分はデバイスに関する情報を含み、生成されたＩＰアドレスの第２の部分はランダムに生成されたビットを含む。いくつかの実施形態では、生成されたＩＰアドレス内の第１の部分の位置は、ＩＰアドレステンプレートによって定義される。

【0045】

動作４２５において、生成されたＩＰアドレスが別の既知のＩＰアドレスと競合するかどうかに関する判定が行われる。いくつかの実施形態では、既知のＩＰアドレスがデータベースに記憶される。動作４２５において、動作４２０において生成されたＩＰアドレスは、生成されたＩＰアドレスが既知のＩＰアドレスのいずれかと一致するかどうかを判定するために既知のＩＰアドレスと比較される。生成されたＩＰアドレスに対する一致が見つかった場合、生成されたＩＰアドレスと少なくとも１つの既知のアドレスとの間に競合が存在する。生成されたＩＰアドレスが競合していると判定したことに応答して、方法４００は動作４２０に戻り、ＩＰアドレステンプレートを使用して新しいＩＰアドレスが生成される。いくつかの実施形態では、方法４００が動作４２０に戻るのに応答して、動作４１５で受信された情報の少なくとも一部がＩＰアドレステンプレートに自動的に追加され、新しいＩＰアドレスは、ＩＰアドレスに対してランダムビットの新しい生成を行うことによって生成される。いくつかの実施形態では、方法４００が動作４２０に戻ることに応答して、動作４１５で受信された情報の少なくとも一部は自動的に追加されず、ユーザは新しいデバイス情報を促される。生成されたＩＰアドレスに競合が存在しないという判定に応じて、方法４００は動作４３０に進む。

【0046】

動作４３０において、生成されたＩＰアドレスがデバイスに割り当てられる。いくつかの実施形態では、割り当てられたＩＰアドレスは、将来生成されるＩＰアドレスと比較するためにデータベースに記憶される。ＩＰアドレスがデバイスに割り当てられると、デバイスは、割り当てられたＩＰアドレスを使用してネットワーク内でアクセス可能になる。

【0047】

いくつかの実施形態では、方法４００は他の動作を含む。例えば、いくつかの実施形態では、方法４００は、割り当てられたＩＰアドレスを使用してデバイスへのテスト接続を実行することをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法４００の少なくとも１つの動作は省略される。例えば、いくつかの実施形態では、動作４２０におけるＩＰアドレスの生成が重複ＩＰアドレスの生成を防止するためのロジックを含む状況では、動作４２５は省略される。いくつかの実施形態では、方法４００における動作の順序が調整される。例えば、いくつかの実施形態では、動作４１５は、動作４１０の前に行われ、デバイス情報を受信し、次いで、承認のために完了したＩＰアドレステンプレートをユーザに表示する。当業者は、方法４００に対する追加の修正がこの説明の範囲内にあることを認識するであろう。

【0048】

図５は、本システムの少なくとも１つの実施形態に係る、ＩＰスキーマおよびＩＰテンプレートを生成するための例示的なハードウェア構成のブロック図である。例示的なハードウェア構成は、ネットワーク５０９と通信し、入力デバイス５０７と対話するシステム１００を含む。少なくともいくつかの実施形態では、装置５００は、入力デバイス５０７から入力またはコマンドを受信するコンピュータまたは他のコンピューティングデバイスである。少なくともいくつかの実施形態では、システム１００は、入力デバイス５０７に直接、またはネットワーク５０９を介して間接的に接続するホストサーバである。少なくともいくつかの実施形態では、システム１００は、２つ以上のコンピュータを含むコンピュータシステムである。少なくともいくつかの実施形態では、システム１００は、システム１００のユーザ用のアプリケーションを実行するパーソナルコンピュータである。

【0049】

システム１００は、コントローラ５０２と、記憶ユニット５０４と、通信インターフェース５０８と、入出力インターフェース５０６とを含む。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラ５０２は、プロセッサまたはプログラマブル回路構成に命令に従って動作を実行させるための命令を実行するプロセッサまたはプログラマブル回路構成を含む。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラ５０２は、アナログまたはデジタルプログラマブル回路構成、あるいはそれらのいずれかの組合せを含む。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラ５０２は、通信を介して対話する、物理的に分離された記憶装置または回路構成を含む。少なくともいくつかの実施形態では、記憶ユニット５０４は、命令の実行中にコントローラ５０２がアクセスするための実行可能データおよび非実行可能データを記憶することができる不揮発性コンピュータ可読媒体を含む。通信インターフェース５０８は、ネットワーク５０９との間でデータを送信および受信する。入出力インターフェース５０６は、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポートなどを介して、入力デバイス５０７などの様々な入出力ユニットに接続し、コマンドを受け入れ、情報を表示する。

【0050】

コントローラ５０２は、無線ユニット（ＲＵ）５０４と、分散型ユニット（ＤＵ）５０６と、集中型ユニット（ＣＵ）と、ＩＰアドレス管理サーバ５１０と、コアとを含む。いくつかの実施形態では、無線ユニット（ＲＵ）５０４、分散型ユニット（ＤＵ）５０６、集中型ユニット（ＣＵ）、およびコア５１４は、仮想マシンまたは仮想マシンのクラスタに基づいて構成される。ＤＵ５０６、ＣＵ５１０、コア５１４、またはそれらの組合せは、ＤＵ５０６、ＣＵ５１０、コア５１４、またはそれらの組合せからの情報のストリームを処理するように構成されたコントローラ５０２の回路構成または命令である。少なくともいくつかの実施形態では、ＤＵ５０６、ＣＵ５１０、コア５１４、またはそれらの組合せは、オープンＲＡＮネットワークからの情報などの情報を受信するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、ＤＵ５０６、ＣＵ５１０、コア５１４、またはそれらの組合せは、クラウドネイティブ環境にソフトウェアサービスをデプロイしてリアルタイムで情報を処理するように構成される。少なくともいくつかの実施形態では、ＤＵ５０６、ＣＵ５１０、コア５１４、またはそれらの組合せは、サイトデータベース８９０などの記憶ユニット５０４に情報を記録し、記憶ユニット５０４内の情報を利用する。少なくともいくつかの実施形態では、ＤＵ５０６、ＣＵ５１０、コア５１４、またはそれらの組合せは、前述のフローチャートで説明したように、追加の機能を実行するためのサブセクションを含む。少なくともいくつかの実施形態では、このようなサブセクションは、それらの機能に関連付けられた名前によって参照され得る。

【0051】

少なくともいくつかの実施形態では、装置は、論理機能を処理して本明細書の動作を実行することが可能な別のデバイスである。少なくともいくつかの実施形態では、コントローラと記憶ユニットは、完全に別個のデバイスである必要はなく、いくつかの実施形態では、回路構成または１つ以上のコンピュータ可読媒体を共有する。少なくともいくつかの実施形態では、記憶ユニットは、コントローラによってアクセスされるコンピュータ実行可能命令とデータとの両方を記憶しているハードドライブを含み、コントローラは、中央処理装置（ＣＰＵ）と、コンピュータ実行可能命令が本明細書の動作の実施中にＣＰＵによる実行のために全体的または部分的にコピーされることが可能なＲＡＭとの組合せを含む。

【0052】

装置がコンピュータである少なくともいくつかの実施形態では、コンピュータにインストールされたプログラムが、コンピュータに、本明細書に記載の実施形態の装置として機能させるか、または本明細書に記載の実施形態の装置に関連付けられた動作を実行させることができる。少なくともいくつかの実施形態では、このようなプログラムは、コンピュータに、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックの一部または全部と関連付けられた特定の動作を実行させるように、プロセッサによって実行可能である。本システムの様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図の、（１）動作が実行されるプロセスのステップ、または（２）動作の実行を担当するコントローラのセクションを表し得るブロックを参照して説明されている。特定のステップおよびセクションは、専用回路構成、コンピュータ可読メディア上に記憶されているコンピュータ可読命令が供給されるプログラマブル回路構成、および／またはコンピュータ可読メディア上に記憶されているコンピュータ可読命令が供給されるプロセッサによって実施される。いくつかの実施形態では、専用回路構成は、デジタルおよび／またはアナログハードウェア回路を含み、集積回路（ＩＣ）および／またはディスクリート回路を含み得る。いくつかの実施形態では、プログラマブル回路構成は、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、プログラマブル論理アレイ（ＰＬＡ）などの、論理ＡＮＤ、ＯＲ ＸＯＲ、ＮＡＮＤ、ＮＯＲ、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、メモリ素子などを備える再構成可能なハードウェア回路を含む。

【0053】

本システムの様々な実施形態は、システム、方法、および／またはコンピュータプログラム製品を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本システムの態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体（またはメディア）を含む。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用される命令を保持および記憶することができる有形デバイスを含む。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、または前述のもののいずれかの好適な組合せを含むが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的なリストは、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ（ＥＰＲＯＭまたはフラッシュメモリ）、スタティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、メモリスティック、フロッピーディスク、命令が記録されているパンチカードもしくは溝の中の隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、および前述のもののいずれかの適切な組合せを含む。本明細書で使用されるコンピュータ可読記憶媒体は、それ自体が、電波もしくは他の自由に伝搬する電磁波、導波路もしくは他の伝送メディアを通って伝搬する電磁波（例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス）、またはワイヤを通って伝送される電気信号などの一時的な信号であると解釈されるべきではない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワークおよび／もしくはワイヤレスネットワークなどのネットワークを介して、コンピュータ可読記憶媒体から、それぞれのコンピューティング／処理デバイスに、または外部コンピュータもしくは外部記憶デバイスにダウンロード可能である。いくつかの実施形態では、ネットワークは、伝送用銅ケーブル、伝送用光ファイバ、ワイヤレス伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、および／またはエッジサーバを含み得る。それぞれの計算／処理デバイス内のネットワークアダプタカードまたはネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令をそれぞれの計算／処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するために転送する。

【0054】

いくつかの実施形態では、上述の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ（ＩＳＡ）命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはＳｍａｌｌｔａｌｋ、Ｃ＋＋などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「Ｃ」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、１つ以上のプログラミング言語のいずれかの組合せで書かれたソースコードもしくはオブジェクトコードのいずれかである。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で実行され、部分的にユーザのコンピュータ上で実行され、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行され、部分的にユーザのコンピュータ上および部分的に遠隔コンピュータ上で実行され、または完全に遠隔コンピュータもしくはサーバ上で実行される。いくつかの実施形態では、後者のシナリオにおいて、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）またはワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）を含むいずれかのタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続され、または（例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して）外部コンピュータに接続することができる。いくつかの実施形態では、例えば、プログラマブル論理回路構成、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）、またはプログラマブル論理アレイ（ＰＬＡ）を含む電子回路構成は、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路構成を個別化することによって、コンピュータ可読プログラム命令を実行して、本システムの態様を実装する。

【0055】

以上、本システムの実施形態について説明したが、特許請求されているいずれの主題の技術的範囲も、上記の実施形態に限定されない。上記の実施形態に、様々な改変または改良を加えることが可能であることは当業者には明らかである。このような改変または改良を加えられた実施形態もシステムの技術的範囲に含まれることが、特許請求の範囲から明らかである。

【0056】

特許請求の範囲、実施形態、および図面において示される装置、システム、プログラム、および方法によって実行される各プロセスの動作、手順、ステップ、および段階は、順序が「より前に」、「の前に」などによって明示されておらず、また、前のプロセスからの出力が後のプロセスに用いられない限り、あらゆる順序で実行されてもよい。特許請求の範囲、実施形態、および図面中のプロセスフローに関して、「まず」、「次に」などを用いて説明しているとしても、この順序で実行することが必須であることを意味するものではない。

【0057】

以上、本システムの実施形態について説明したが、特許請求されているいずれの主題の技術的範囲も、上記の実施形態に限定されない。上記の実施形態に、様々な改変または改良を加えることが可能であることは当業者には明らかである。このような改変または改良を加えられた実施形態もシステムの技術的範囲に含まれることが、特許請求の範囲から明らかである。特許請求の範囲、実施形態、および図面において示される装置、システム、プログラム、および方法によって実行される各プロセスの動作、手順、ステップ、および段階は、順序が「より前に」、「の前に」などによって明示されておらず、また、前のプロセスからの出力が後のプロセスに用いられない限り、あらゆる順序で実行されてもよい。特許請求の範囲、実施形態、および図面中のプロセスフローに関して、「まず」、「次に」などを用いて説明しているとしても、この順序で実行することが必須であることを意味するものではない。

【0058】

本明細書の一態様は、コンピュータによって実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。これらの命令は、コンピュータに、ネットワークに接続されたデバイスのためのインターネットプロトコル（ＩＰ）テンプレートを作成する要求を、第１のユーザから受信させるように構成されている。これらの命令は、コンピュータに、ネットワークについてのＩＰスキーマを受信させるように構成されている。命令は、コンピュータに、ネットワークに関連するＩＰテンプレートパラメータのリストを受信させるように構成されており、ＩＰテンプレートパラメータは、ネットワークの一部に関する情報を含む。命令は、コンピュータに、第１のユーザがＩＰテンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定させるように構成されている。命令は、コンピュータに、第１のユーザが許可されているという判定に応じて、ネットワークの一部のＩＰテンプレートパラメータおよびＩＰスキーマに基づいてＩＰテンプレートを生成させるように構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータによって実行可能な命令は、コンピュータに、ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応するＩＰテンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するユーザ定義ラベル（user defined labels）のセットを受信させ、ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応するＩＰテンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するシステム生成ラベル（system generated labels）のセットを決定させ、ＩＰテンプレート、ユーザ定義ラベル、およびシステム生成ラベルに基づいてＩＰアドレスを生成させるように構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータによって実行可能な命令は、コンピュータに、第１のユーザが許可されていないという判定に応じてアラートを生成させ、第１のユーザまたは別のユーザにアラートを送信させるように構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータによって実行可能な命令は、コンピュータに、ＩＰテンプレートに基づいて第１のユーザからの情報を受信するためのグラフィカルユーザインターフェースを生成させるように構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータによって実行可能な命令は、コンピュータに、ＩＰテンプレートを使用してＩＰアドレスの第１のビットセットを決定することによってＩＰアドレスを生成させるように構成されており、第１のビットセットはＩＰアドレスのビットの全体よりも小さい。いくつかの実施形態では、コンピュータによって実行可能な命令は、コンピュータに、デプロイメントのためのＩＰアドレスを生成するために第１のユーザからの要求を受信させ、ＩＰスキーマおよびＩＰテンプレートに基づいて第１のユーザに追加の情報を要求させ、追加の情報に基づいてＩＰアドレスを生成させるように構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータによって実行可能な命令は、コンピュータに、ＩＰアドレスが既存のアドレスと競合するかどうかを判定させるように構成されている。いくつかの実施形態では、コンピュータによって実行可能な命令は、コンピュータに、ＩＰアドレスが既存のアドレスと競合するという判定に応じてＩＰアドレスをブロックさせるように構成されている。

【0059】

本明細書の一態様は、方法に関する。方法は、第１のユーザから、ネットワークに接続されたデバイスのためのインターネットプロトコル（ＩＰ）テンプレートを作成する要求を受信することを有する。本方法は、ネットワークについてのＩＰスキーマを受信することをさらに有する。方法は、ネットワークに関連付けられたＩＰテンプレートパラメータのリストを受信するステップをさらに有し、ＩＰテンプレートパラメータは、ネットワークの一部に関する情報を含む。方法は、第１のユーザがＩＰテンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定することをさらに有する。方法は、第１のユーザが許可されているという判定に応じて、ネットワークの一部のＩＰテンプレートパラメータおよびＩＰスキーマに基づいてＩＰテンプレートを生成することをさらに有する。方法は、ＩＰテンプレートに基づいてＩＰアドレスを生成することをさらに有する。いくつかの実施形態では、方法は、ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応するＩＰテンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するユーザ定義ラベルのセットを受信することと、ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応するＩＰテンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するシステム生成ラベルのセットを決定することと、ＩＰテンプレート、ユーザ定義ラベル、およびシステム生成ラベルに基づいてＩＰアドレスを生成することと、をさらに有する。いくつかの実施形態では、方法は、第１のユーザが許可されていないという判定に応じてアラートを生成することと、第１のユーザまたは別のユーザにアラートを送信することとをさらに有する。いくつかの実施形態では、ＩＰアドレスを生成することは、ＩＰテンプレートを使用してＩＰアドレスの第１のビットセットを決定するためにＩＰアドレスを生成することを有し、第１のビットセットはＩＰアドレスのビットの全体よりも小さい。いくつかの実施形態では、方法は、デプロイメントのためのＩＰアドレスを生成する要求を第１のユーザから受信することと、ＩＰスキーマおよびＩＰテンプレートに基づいて、第１のユーザからの追加の情報を要求することと、追加の情報に基づいてＩＰアドレスを生成することとをさらに有する。いくつかの実施形態では、方法は、ＩＰアドレスが既存のアドレスと競合するかどうかを判定することと、ＩＰアドレスが既存のアドレスと競合するという判定に応じて、ＩＰアドレスをブロックすることとをさらに有する。いくつかの実施形態では、方法は、ＩＰテンプレートに基づいて第１のユーザからの情報を受信するためのグラフィカルユーザインターフェースを生成するステップをさらに含む。

【0060】

本明細書の一態様は、システムに関する。システムは、回路構成を含むコントローラを含む。コントローラは、第１のユーザから、ネットワークに接続されたデバイスのためのインターネットプロトコル（ＩＰ）テンプレートを作成する要求を受信するように構成されている。コントローラは、ネットワークのＩＰスキーマを受信するように構成されている。コントローラは、ネットワークに関連付けられたＩＰテンプレートパラメータのリストを受信するように構成されており、ＩＰテンプレートパラメータは、ネットワークの一部に関する情報を含む。コントローラは、第１のユーザがＩＰテンプレートを作成することを許可されているかどうかを判定するように構成されている。コントローラは、第１のユーザが認可されているという判定に応じて、ネットワークの一部のＩＰテンプレートパラメータおよびＩＰスキーマに基づいてＩＰテンプレートを生成するように構成されている。いくつかの実施形態では、コントローラは、ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応するＩＰテンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するユーザ定義ラベルのセットを受信し、ＩＰスキーマ内の位置的に符号化されたビットに対応するＩＰテンプレートパラメータ内の１つ以上のパラメータを記述するシステム生成ラベルのセットを決定し、ＩＰテンプレート、ユーザ定義ラベル、およびシステム生成ラベルに基づいてＩＰアドレスを生成するように構成されている。いくつかの実施形態では、コントローラは、ＩＰテンプレートを使用してＩＰアドレスの第１のビットセットを決定するためにＩＰアドレスを生成するように構成されており、第１のビットセットはＩＰアドレスのビットの全体よりも小さい。いくつかの実施形態では、コントローラは、デプロイメントのためのＩＰアドレスを生成する要求を第１のユーザから受信し、ＩＰスキーマおよびＩＰテンプレートに基づいて、第１のユーザからの追加の情報を要求し、追加の情報に基づいてＩＰアドレスを生成するように構成されている。いくつかの実施形態では、コントローラは、ＩＰアドレスが既存のアドレスと競合するかどうかを判定し、ＩＰアドレスが既存のアドレスと競合するという判定に応じて、ＩＰアドレスをブロックするように構成されている。

【0061】

上記は、当業者が本開示の態様をよりよく理解することができるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、本明細書に紹介の実施形態の同じ目的を実行し、および／または同じ利点を達成するための他のプロセスおよび構造を設計または修正するための基礎として、本開示を容易に使用し得ることを理解すべきである。当業者はまた、かかる同等の構成が本開示の趣旨および範囲から逸脱しないこと、ならびに本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書において種々の変更、置換、および変更を行ってもよいことを理解すべきである。上記は、当業者が本開示の態様をよりよく理解することができるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、本明細書に紹介の実施形態の同じ目的を実行し、および／または同じ利点を達成するための他のプロセスおよび構造を設計または修正するための基礎として、本開示を容易に使用し得ることを理解すべきである。当業者はまた、かかる同等の構成が本開示の趣旨および範囲から逸脱しないこと、ならびに本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書において種々の変更、置換、および変更を行ってもよいことを理解すべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【国際調査報告】