(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】アナログスティックデバイス付きコンピュータシミュレーションコントローラ
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0338 20130101AFI20241114BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
G06F3/0338 411
G06F3/01 510
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527368
(86)(22)【出願日】2022-10-29
(85)【翻訳文提出日】2024-06-21
(86)【国際出願番号】 US2022078951
(87)【国際公開番号】W WO2023086741
(87)【国際公開日】2023-05-19
(32)【優先日】2021-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ブラック、グレン
(72)【発明者】
【氏名】クワン、アーサー
【テーマコード(参考)】
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
5B087AB02
5E555AA12
5E555AA71
5E555BA38
5E555BB38
5E555BC04
5E555BE08
5E555CA06
5E555FA00
(57)【要約】
【解決手段】アクセシビリティコンピュータゲームコントローラ(200)は、丸い基部(400)上の中央制御ボタン(402)と、中央制御ボタンを囲む基部上の周辺制御ボタン(404)と、を含む。周辺制御ボタンは、異なるサイズ及び形状を有し得る。アナログスティックユニット(444)が、基部と往復運動的に係合され、基部に対して回転可能な制御部分(446)を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスであって、
基部の上に配置されており、コンピュータ化された装置に信号を、前記コンピュータ化された装置が前記デバイスと通信しているときに送信するように動作可能である、複数の制御ボタンと、
前記基部と往復運動的に係合されており、前記基部に対して回転可能な制御部分を備えるアナログスティックユニットと、を備える、デバイス。
【請求項2】
前記コンピュータ化された装置が、コンピュータシミュレーションコンソールを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記コンピュータ化された装置が、コンピュータシミュレーションサーバを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記アナログスティックユニットが、台を備え、前記台が、前記基部内のレセプタクルと摺動可能に係合された対向する平行側面を有するスライドを備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記レセプタクルが、前記基部の底部上にあり、前記制御ボタンが、前記基部の上部上にある、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記アナログスティックユニットが、前記スライドの端部上の支持体と、前記支持体上に回転可能に取り付けられた制御デバイスと、を備える、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記支持体及び前記制御デバイスが、丸い、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記制御デバイスが、前記コンピュータ化された装置への信号を生成するように操作可能である、請求項6に記載のデバイス。
【請求項9】
前記制御デバイスが、ポイント&クリック方式のデバイスを備える、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
方法であって、
制御デバイスの基部上の制御ボタンを使用して、コンピュータシミュレーションを制御するためのコンピュータシミュレーション信号を生成することと、
前記基部と往復運動的に係合され、前記基部に対して回転可能な制御部分を備えるアナログスティックユニットを使用して、前記コンピュータシミュレーションを制御するためのコンピュータシミュレーション信号を生成することと、を含む、方法。
【請求項11】
コンピュータシミュレーション制御装置であって、
基部と、
コンピュータシミュレーションを制御するための、前記基部上に配置されている複数の制御ボタンと、
前記基部と往復運動的に係合されており、前記基部に対して回転可能であり、前記コンピュータシミュレーションを制御するように動作可能な制御部分を備える、アナログスティックユニットと、を備える、コンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項12】
前記コンピュータシミュレーションが、コンピュータシミュレーションコンソールによって実行される、請求項11に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項13】
前記コンピュータシミュレーションが、コンピュータシミュレーションサーバによって実行される、請求項11に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項14】
前記アナログスティックユニットが、台を含み、前記台が、前記基部内のレセプタクルと摺動可能に係合される対向する平行な側面を有するスライドを備える、請求項11に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項15】
前記レセプタクルが、前記基部の底部上にあり、前記制御ボタンが、前記基部の上部上にある、請求項14に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項16】
前記アナログスティックユニットが、前記スライドの端部上の支持体と、前記支持体上に回転可能に取り付けられた制御デバイスと、を備える、請求項14に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項17】
前記支持体及び前記制御デバイスが、丸い、請求項16に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項18】
前記制御デバイスが、コンピュータ化された装置への信号を生成するように操作可能である、請求項16に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【請求項19】
前記制御デバイスが、ポイント&クリック方式のデバイスを備える、請求項18に記載のコンピュータシミュレーション制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、コンピュータシミュレーションコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータゲームコントローラなどのコンピュータシミュレーションコントローラは、シミュレーション参加者が制御信号をシミュレーションに入力するために使用される。本明細書で理解されるように、参加者の中には、シミュレーションコントローラの動作に困難を呈する、視覚障害又は運動能力障害などの障害を抱えている人もいる。
【発明の概要】
【0003】
したがって、デバイスは、基部の上に配置されており、コンピュータ化された装置がデバイスと通信しているときに、コンピュータ化された装置に信号を送信するように動作可能である、複数のコントロールボタンを含む。デバイスはまた、基部と往復運動的に係合されており、基部に対して回転可能な制御部分を備えるアナログスティックユニットも含む。
【0004】
コンピュータ化された装置には、コンピュータシミュレーションコンソール及び/又はコンピュータシミュレーションサーバを含み得る。
【0005】
例示的な実施形態では、アナログスティックユニットは、基部内のレセプタクルと摺動可能に係合される、対向する平行な側面を有するスライドを備えた台を含む。レセプタクルは基部の底部上にあり、制御ボタンは基部の上部上にあり得る。
【0006】
一部の実装態様では、アナログスティックユニットは、スライドの端部上の支持体と、支持体上に回転可能に取り付けられた制御デバイスと、を含み得る。支持体及び制御デバイスは、丸くすることができる。制御デバイスは、コンピュータ化された装置への信号を生成するように操作可能である。実際、一部の実施形態では、制御デバイスは、ポイント&クリック方式のデバイスを含むことができる。
【0007】
別の態様において、方法は、制御デバイスの基部上の制御ボタンを使用してコンピュータシミュレーションを制御するためのコンピュータシミュレーション信号を生成することと、基部と往復運動的に係合され、基部に対して回転可能な制御部分を含むアナログスティックユニットを使用してコンピュータシミュレーションを制御するためのコンピュータシミュレーション信号を更に生成することと、を含む。
【0008】
別の態様では、コンピュータシミュレーション制御装置は、基部と、コンピュータシミュレーションを制御するための基部上に配置されている複数の制御ボタンと、基部と往復運動的に係合され、基部に対して回転可能であり、コンピュータシミュレーションを制御するように動作可能な制御部分を備えるアナログスティックユニットと、を含む。
【0009】
本出願の詳細は、その構造及び動作の両方に関して、添付図面を参照することにより最良に理解することができ、図中の同様の参照番号は同様の部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本原理に従った例を含む例示的なシステムのブロック図である。
【
図2】本原理が使用され得る第1の例示的な環境を例解する。
【
図3】本原理が使用され得る第2の例示的な環境を例解する。
【
図4】アナログスティックユニットが近接位置にあるコントローラの上面斜視図を例解する。
【
図5】アナログスティックユニットが近接位置にあるコントローラの底面斜視図を例解し、例示的なアタッチメントが基部に対して分解された関係で示されている。
【
図6】アナログスティックユニットが近接位置にあるコントローラの平面図を例解する。
【
図7】アナログスティックユニットが伸長位置にあるコントローラの分解上面斜視図を例解する。
【
図9】基部内のパッドに機械的に結合された制御ボタンを示す
図8の詳細を例解する。
【
図10】基部内のパッドから係合解除された制御ボタンを示す
図8の詳細を例解する。
【
図11】例示的な代替ボタンレイアウトを例解する。
【
図12】別の例示的な代替ボタンレイアウトを例解する。
【
図13】基部をユーザに接続するレッグストラップとして構成されたときのアタッチメントを例解する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、一般に、コンピュータゲームネットワークに限定されないコンシューマエレクトロニクス(CE)デバイスネットワークの態様を含むコンピュータエコシステムに関する。本明細書におけるシステムは、クライアントコンポーネントとサーバコンポーネントとの間でデータが交換され得るように、ネットワーク経由で接続され得るサーバコンポーネント及びクライアントコンポーネントを含み得る。クライアントコンポーネントは、ソニーPlayStation(商標登録)又はMicrosoft、若しくは任天堂若しくは他のメーカー製のゲームコンソールなどのゲームコンソール、仮想現実(VR)ヘッドセット、拡張現実(AR)ヘッドセット、ポータブルテレビ(例えば、スマートテレビ、インターネット対応テレビ)、ラップトップ及びタブレットコンピュータなどのポータブルコンピュータ、スマートフォンを含む他のモバイルデバイスを含む1つ以上のコンピューティングデバイス、並びに後述する追加の例を含み得る。これらのクライアントデバイスは、様々な動作環境で動作し得る。例えば、クライアントコンピュータの中には、例として、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、Microsoftのオペレーティングシステム、又はUnix(登録商標)オペレーティングシステム、又はApple社製若しくはGoogle製のオペレーティングシステムを採用しているものもある。これらの動作環境は、Microsoft若しくはGoogle、若しくはMozillaによって作製されたブラウザー、又は後述するインターネットサーバがホストするウェブサイトにアクセスできる他のブラウザープログラムなど、1つ以上のブラウジングプログラムを実行するために使用され得る。また、本原理による動作環境は、1つ以上のコンピュータゲームプログラムを実行するために使用され得る。
【0012】
サーバ及び/又はゲートウェイは、インターネットなどのネットワーク経由でデータを受信及び送信するようにサーバを構成する命令を実行する1つ以上のプロセッサを含み得る。あるいは、クライアント及びサーバをローカルイントラネット又は仮想プライベートネットワークで接続することもできる。サーバ又はコントローラは、ソニーPlayStation(商標登録)などのゲームコンソール、パーソナルコンピュータなどによってインスタンス化され得る。
【0013】
クライアントとサーバとの間でネットワークを経由して、情報が交換され得る。この目的及びセキュリティのために、サーバ及び/又はクライアントは、ファイアウォール、ロードバランサ、一時ストレージ、及びプロキシ、並びに信頼性及びセキュリティのための他のネットワークインフラを含み得る。1つ以上のサーバが、オンラインソーシャルウェブサイトのような安全なコミュニティをネットワークメンバーに提供する方法を実装する装置を形成し得る。
【0014】
プロセッサは、アドレス線、データ線、及び制御線、及びレジスタ、及びシフトレジスタなどの様々な配線によってロジックを実行することができるシングルチップ又はマルチチップのプロセッサであり得る。
【0015】
ある実施形態に含まれるコンポーネントは、他の実施形態でも適切な組み合わせで使用できる。例えば、本明細書に記載される及び/又は図面に示される様々なコンポーネントはいずれも、他の実施形態から統合、代替、又は除外することができる。
【0016】
「A、B、及びCの少なくとも1つ」(同様に「A、B、又はCの少なくとも1つ」、「A、B、Cの少なくとも1つ」)には、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB、A及びC、B及びC、及び/又はA、B、及びCなどが含まれる。
【0017】
ここで具体的に
図1を参照すると、例示的なシステム10が示されており、このシステム10は、上述の例示的なデバイスのうちの1つ以上を含み得、本原理に従って以下に更に説明する。システム10に含まれる例示的なデバイスの第1のものは、TVチューナー(等価的に、TVを制御するセットトップボックス)を備えたインターネット対応TVなどのオーディオビデオデバイス(AVD)12などのコンシューマエレクトロニクス(CE)デバイスであるが、これに限定されない。代替的に、AVD12はまた、コンピュータ化されたインターネット対応(「スマート」)電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、HMD、ウェアラブルなコンピュータ化されたデバイス、コンピュータ化されたインターネット対応音楽プレーヤー、コンピュータ化されたインターネット対応ヘッドフォン、移植可能なスキンデバイスなどのコンピュータ化されたインターネット対応移植可能デバイスなどであり得る。それにもかかわらず、AVD12が、本原理を実現する(例えば、本原理を実現するために他のCEデバイスと通信し、本明細書に記載されるロジックを実行し、及び本明細書に記載される任意の他の機能及び/又は動作を実行する)ように構成されることを理解されたい。
【0018】
したがって、このような原理を実現するために、AVD12は
図1に示されたコンポーネントの一部又は全部によって確立することができる。例えば、AVD12は、1つ以上のディスプレイ14を含むことができ、ディスプレイ14は、高精細又は超高精細「4K」又はそれ以上のフラットスクリーンによって実装され得、ディスプレイ上のタッチを介してユーザ入力信号を受信するためにタッチ対応であり得る。AVD12は、本原理に従って音声を出力するための1つ以上のスピーカ16と、AVD12を制御するために、AVD12に可聴式コマンドを入力するための音声受信器/マイクロフォンなどの少なくとも1つの追加入力デバイス18と、を含み得る。例示のAVD12はまた、1つ以上のプロセッサ24の制御下で、インターネット、WAN、LANなどの少なくとも1つのネットワーク22を経由して通信するための1つ以上のネットワークインターフェース20を含み得る。したがって、インターフェース20は、限定されるものではないが、無線コンピュータネットワークインターフェースの一例であるWi-Fiトランシーバ、例えば、メッシュネットワークトランシーバなどであり得る。プロセッサ24は、ディスプレイ14を制御してディスプレイ14に画像を提示すること、及びそこから入力を受信することなど、本明細書で説明するAVD12の他の要素を含め、本原理を実現するためにAVD12を制御することを理解されたい。更に、ネットワークインターフェース20は、有線若しくは無線のモデム若しくはルータ、又は無線電話トランシーバ、又は前述のWi-Fiトランシーバなどの他の適切なインターフェースであり得ることに留意されたい。
【0019】
上記に加えて、AVD12は、別のCEデバイスに物理的に接続するための高品位マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))ポート若しくはUSBポート及び/又はヘッドフォンをAVD12に接続して、AVD12からのヘッドフォンを介して音声をユーザに提示するためのヘッドフォンポートなどの1つ以上の入力及び/又は出力ポート26を含み得る。例えば、入力ポート26は、有線又は無線で、ケーブル又は衛星のオーディオビデオコンテンツの供給源26aに接続され得る。したがって、供給源26aは、別個又は統合されたセットトップボックス、あるいは衛星受信機であり得る。あるいは、供給源26aは、コンテンツを含むゲームコンソール又はディスクプレーヤーであり得る。ゲームコンソールとして実装される場合の供給源26aは、CEデバイス48に関連して以下に説明するコンポーネントの一部又は全部を含み得る。
【0020】
AVD12は、一時的な信号ではないディスクベースストレージ又はソリッドステートストレージなどの1つ以上のコンピュータメモリ28を更に含み得、場合によっては、スタンドアロンデバイスとしてAVDのシャーシに、又はAVDのシャーシの内部又は外部のいずれかにおいて、AVプログラムを再生するためのパーソナルビデオレコーディングデバイス(PVR)又はビデオディスクプレーヤーとして、又はリムーバブルメモリメディア若しくは後述のサーバとして、具現化される。また、一部の実施形態では、AVD12は、衛星又は携帯電話基地局から地理的位置情報を受信し、その情報をプロセッサ24に提供し、並びに/又はプロセッサ24と連動してAVD12が配設される高度を判定するように構成される、携帯電話受信器、GPS受信器及び/若しくは高度計30などの位置若しくは所在地受信器を含むことができるが、これらに限定されない。コンポーネント30はまた、AVD12の所在地及び配向を三次元で判定するために、典型的には加速度計、ジャイロスコープ、及び磁気計の組み合わせを含む慣性測定ユニット(IMU)によって、又はイベントベースのセンサによって実装され得る。
【0021】
AVD12の説明を続けると、一部の実施形態では、AVD12は、赤外線カメラ、ウェブカムなどのデジタルカメラ、イベントベースのセンサ、及び/又はAVD12に統合され、本原理に従って写真/画像及び/又はビデオを収集するようにプロセッサ24によって制御可能なカメラなど、1つ以上のカメラ32を含み得る。また、AVD12には、Bluetooth(登録商標)及び/又は近距離無線通信(NFC)の技術をそれぞれ使用する他のデバイスと通信するためのBluetooth(登録商標)トランシーバ34及び他のNFC要素36を含み得る。例示的なNFC要素は、無線周波数識別(RFID)要素とすることができる。
【0022】
更に、AVD12は、プロセッサ24に入力を提供する1つ以上の補助センサ38(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、サイクロメータ、又は磁気センサなどのモーションセンサ、赤外線(IR)センサ、光学センサ、速度及び/又はケイデンスセンサ、イベントベースのセンサ、ジェスチャセンサ(例えば、ジェスチャコマンドを感知するためのもの))を含み得る。AVD12は、プロセッサ24に入力を提供する電波テレビ放送を受信するための電波テレビ放送ポート40を含み得る。上記に加えて、AVD12はまた、IRデータアソシエーション(IRDA)デバイスなどの赤外線(IR)送信器及び/又はIR受信器及び/又はIRトランシーバ42を含み得ることに留意されたい。バッテリ(図示せず)が、AVD12に電力を供給するために提供され得、また、運動エネルギーを、バッテリを充電するための電力及び/又はAVD12に供給するための電力に変換する運動エネルギー収穫器であり得る。グラフィックスプロセシングユニット(GPU)44及びフィールドプログラマブルゲートアレイ46もまた、含まれ得る。デバイスを保持又は接触している人が感知することができる触覚信号を生成するために、1つ以上の触覚生成器47が提供され得る。
【0023】
引き続き
図1を参照するが、AVD12に加えて、システム10は、1つ以上の他のCEデバイスタイプを含み得る。一例では、第1のCEデバイス48は、AVD12に直接送信されるコマンドを介して、及び/又は後述のサーバを通して、コンピュータゲームの音声及び映像をAVD12に送信するために使用できるコンピュータゲームコンソールであり得、一方、第2のCEデバイス50は、第1のCEデバイス48と同様のコンポーネントを含み得る。示される例では、第2のCEデバイス50は、プレーヤーによって操作されるコンピュータゲームコントローラ、又はプレーヤーによって装着されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)として構成され得る。示される例では、CEデバイスは2つしか示されていないが、より少ない数又はより多い数のデバイスが使用され得ることを理解されたい。本明細書におけるデバイスは、AVD12について示したコンポーネントの一部又は全部を実装し得る。以下の図に示されるコンポーネントのうちのいずれも、AVD12の場合に示されるコンポーネントの一部又は全部を組み込み得る。
【0024】
ここで、前述の少なくとも1つのサーバ52を参照すると、少なくとも1つのサーバプロセッサ54と、ディスクベースストレージ又はソリッドステートストレージなどの少なくとも1つの有形コンピュータ可読記憶媒体56と、サーバプロセッサ54の制御下で、ネットワーク22を経由して
図1の他のデバイスとの通信を可能にし、実際に本原理に従ってサーバとクライアントデバイスとの間の通信を容易にし得る少なくとも1つのネットワークインターフェース58と、を含む。ネットワークインターフェース58は、例えば、有線若しくは無線のモデム若しくはルータ、Wi-Fiトランシーバ、又は、例えば、無線電話トランシーバなどの他の適切なインターフェースであり得ることに留意されたい。
【0025】
したがって、一部の実施形態では、サーバ52は、インターネットサーバ又はサーバ「ファーム」全体であり得、例えば、ネットワークゲームアプリケーションのための例示的な実施形態において、システム10のデバイスがサーバ52を介して「クラウド」環境にアクセスし得るような「クラウド」機能を含み、かつ実行し得る。あるいは、サーバ52は、
図1に示した他のデバイスと同じ部屋又はその近くにある1つ以上のゲームコンソール又は他のコンピュータによって実装され得る。
【0026】
以下の図に示されるコンポーネントは、
図1に示されるコンポーネントの一部又は全部を含み得る。
【0027】
図2は、本原理に従うコントローラ200が、制御信号をコンピュータシミュレーションコンソール202に入力して、コンソール202上、ディスプレイ204で実行されるコンピュータシミュレーションの提示を制御するために使用され得ることを例解する。ディスプレイ204は、例えば、TV、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、又は他のディスプレイであり得る。
【0028】
図3は、本原理に従ったコントローラ200が、制御信号をコンピュータシミュレーションサーバ300に入力して、例えば、
図1のサーバ52によって実装され得るように、サーバ300で実行され、ディスプレイ204にストリーミングされるコンピュータシミュレーションの提示を制御するために使用され得ることを例解する。シミュレーションは、サーバ300からディスプレイ204に直接、又は
図2に示されるシミュレーションコンソール202を通して、ストリーミングされ得ることを留意されたい。
【0029】
ここで、
図2及び
図3に示されるコントローラ200の例示的な詳細について、
図4~
図10を参照する。以下で論じるコントローラ200の個々のコンポーネントは、製造業者又はエンドユーザによって製造され得るものを含む射出成形プラスチック、インクジェット印刷されたプラスチックなどのプラスチック、複合材料、金属、又はそれらの組み合わせなどで作製され得る。
【0030】
示される例における基部400は、中央制御(CC)ボタン402を含む、その上部の複数の制御ボタン上に丸い周辺支持体を有し、このCCボタン402は、コンピュータ化された装置がコントローラと有線及び/又は無線通信しているときに、
図3のサーバ300又は
図2のシミュレーションコンソール202などのコンピュータ化された装置に信号を送信するように動作可能なものである。示される非限定的な例における、CCボタン402は丸く、穏やかに凸状の上面を有し得る。
【0031】
例示的な実施形態では、CCボタン402は、通常の動作ボタン、及びアーム/パームレストの2つの機能を有する。CCボタン402は、パーム/アームレストとして使用する場合に、上下方向に移動するのを停止するためのロック機構を有することができる。
【0032】
円形の発光部分403(
図7に最良に示される)は、発光部分がどの方向からも同じように見ることができるように、中央ボタンの周りに配置される。1つ以上の発光ダイオード(LED)又は他の光源が、部分403を通して伝播する光を提供するために、透明又は半透明である部分403の下に配置され得る。
【0033】
複数の周辺制御(PC)ボタン404は、円形の発光部分403を囲み、したがって、示されるようにCCボタン402を囲み、示される非限定的な例では、隣接するPCボタンの間に小さい隙間を残すのみでCCボタン402を完全に囲む。PCボタン404は、互いに異なる形状、サイズ、色、及びテクスチャを有し得る。所望される場合、PCボタン404の一部は、同一のサイズ、形状、色、及びテクスチャを有し得る。各PCボタンは、コンピュータ化された装置がデバイスと通信しているときに、コンピュータ化された装置に信号を送信するように動作可能である。
【0034】
おそらく
図4及び
図6に最良に示されるように、
図4及び
図6にラベル付けされているように、PCボタン404のうちの1つ以上が、1本の指又は肘などによるボタン交換を容易にするために、基部400から張り出している(半径方向外向きに周囲を超えて延在する)外縁ストリップを有し得る。したがって、PCボタン上部の縁は、コントローラ基部400の縁を超えて突き出る形状を有し得る。
【0035】
示される非限定的な例では、平面図における第1のPCボタン406は、CCボタン402に最も近い湾曲した内周408と、わずかに湾曲した又はまっすぐな外周412に向けて外向きに広がる側面410と、を含む。外周412は、内周408よりも大きい(長い)。第1のPCボタン406は、平坦な上面又は穏やかに凸状の上面を有し得、半径方向(コントローラの中心からコントローラの外縁に向かう寸法)及び方位方向の寸法の両方で上面の中心から傾斜し得る。
【0036】
示される非限定的な例では、第1のPCボタン406には、第2のPCボタン414が隣接し、第2のPCボタン414には、第2のPCボタン414と同一の構成及びサイズであり得る第3のPCボタン416が隣接する。第1のPCボタン404とは異なり、第2及び第3のPCボタン414、416は、それぞれ上向きに傾斜する外側の領域418、420を有し得、それぞれの内周からそれぞれの外周に向けて外向きに広がる側面を有する代わりに、内側及び外周は実質的に同じ長さであり、第2第3のPCボタン414、416の側面422は、内側及び外周とともに、それぞれのPCボタンのためのレース場形状の外周を確立するようにまっすぐである。あるいは、側面422は、穏やかな凸状であって、内周及び外周とともに、それぞれのPCボタンの卵形の周囲を確立し得る。
【0037】
第2及び第3のPCボタン414、416はそれぞれ、上向きに傾斜する外側の領域418、420を有し、本質的に下向きに傾斜する内側の領域のエッジから始まる勾配の不連続性を表すことが理解されるであろう。
【0038】
示される非限定的な例では、第4のPCボタン424は、第3のPCボタン416の隣にあり得、第2及び第3のボタン414、416と同じ平面形状、並びに上向きに傾斜する外側の領域426と同じ構成を有し得る。
【0039】
示される非限定的な例では、第5のPCボタン428は、第4のPCボタン424の隣にあり得、第5のPCボタン428の、CCボタンに最も近い、凸状の内周430から、凸状の外周432までの平坦又は穏やかに連続的に下向きに傾斜する輪郭を有し得る。
【0040】
示される非限定的な例では、第6のPCボタン434は、第5のPCTボタン428の隣にあり得、第5のPCボタン428と同じ形状で構成され得るが、第5のPCボタン428よりもサイズが大きくあり得る。
【0041】
示される非限定的な例では、第7のPCボタン436は、示されるように、第6のPCボタン434と第1のPCボタン406との間にあり得、他のPCボタンよりも大きくあり得る。
図6に最良に示されるように、第7のPCボタン436は、凸状の内周を有し得る他のPCボタンとは対照的に、内周438から凸状の外周442まで延在する外向きに広がる直線側面440を有する、凹状の内周438を有し得る。
【0042】
PCボタン404のうちの1つ以上(示される例の場合は全て)は、基部400と取り外し可能に係合され得る。示される特定の非限定的な例では、
図7に最良に示されるように、各PCボタン404は、基部400上のそれぞれのパッド700と取り外し可能に係合され得る。取り外し可能な係合は、PCボタン404とそのそれぞれのパッド700との間の摩擦又はスナップ嵌合であり得るか、又は
図9及び
図10に最良に示されるように、係合は、磁気であり得る。具体的には、
図9及び
図10に示されるように、各ボタン402、404は、それぞれのパッド700内のそれぞれの磁石902と磁気的に係合するように、それぞれの強磁性プレート900(鋼など)に結合され得る。磁石は、ボタン内にあり得、強磁性プレートは、基部のパッド内にあり得ることを理解されたい。
【0043】
したがって、ボタンカバーは、基部400上の異なる基本となるコントロールに移され得る。同様に、コントロール自体の機能は、ユーザによって定義され得る。
【0044】
各ボタン402、404は、他のボタンとは異なる独自の固有の色を有し得る。あるいは、一部のボタン402、404は、第1の色を有し得、1つ以上の他のボタンは、第1の色とは異なる色を有し得る。例えば、第2から第4のボタン414、416、424は、全て同じ色を有し得、その色は、他のボタンの色とは異なり得る。1つ以上のボタンは、ボタンの上部にエンボス加工された又は別様に形成された、隆起した点字パターンを有し、視覚障害者がボタンを識別するのを支援し得る。
【0045】
ユーザによって触れられる各ボタン402、404の上面は、他のボタンとは異なる独自の固有のテクスチャを有し得る。あるいは、一部のボタン402、404は、第1のテクスチャを有し得、1つ以上の他のボタンは、第1のテクスチャとは異なるテクスチャを有し得る。例えば、第2から第4のボタン414、416、424は全て同じテクスチャを有し得、そのテクスチャは他のボタンのテクスチャとは異なり得る。第1のテクスチャは、例えば、滑らかであり得、第2のテクスチャは、例えば、粗面仕上げ、ライン仕上げ、ディンプル加工、又は他の触覚的に区別されるテクスチャであり得る。
【0046】
上記以外のボタン形状が使用され得る。上記のものとは異なる数のボタンが使用され得る。この認識は、現在の発明の原理の一部であり、従来技術の一部を形成するものではない。
【0047】
図4~
図7に戻る。基部400上に配置されており、コンピュータ化された装置に信号を、コンピュータ化された装置がデバイスと通信しているときに送信するように動作可能である複数の制御ボタン402、404に加えて、アナログスティックユニット(ASU)444が、ASU444の制御部分446が基部400と密接に並列している近位位置(
図4~
図6)と、ASU444の制御部分446が基部400から離れている伸長位置(
図7)との間を移動するために、基部400と往復運動的に係合されている。更に、本明細書の他の場所で説明されるように、制御部分446は、基部400に対して回転可能である。近接構成及び延長構成の両方において、並びに様々な角度配向において、ASUの制御部分446は、制御信号をコンピュータ化された装置に入力するように操作されることができる。
【0048】
制御部分446は、ジョイスティック型入力デバイスであり得る。制御部分446の「北」は、例えば、ユーザがASU444のどの半径方向が「北」であるべきかを定義することを可能にするユーザインターフェースを使用して、ユーザのニーズに最適に適合するように、工場製造時又はユーザによって定義され得る。
【0049】
追加の制御キー447が、ゲームプレイのための追加の制御信号を生成するための操作のために、示されるように、ASU444上の制御部分446の隣に提供され得る。
【0050】
おそらく
図5に最良に示されるように、ASU444は、次に、(例えば、基部400の平坦なディスク状の基部プレート454とスライド可能に係合されることによって)基部400内のレセプタクル452とスライド可能に係合される反対側の平行側面450を有するスライド448を含む平坦な台を含む。レセプタクル452は基部400の底部にあり、制御ボタン402、404は基部の上部にあることを理解されよう。
【0051】
また、平坦な台はまた、スライド448の一端に、制御部分446が回転可能に取り付けられているディスク形状の支持体456を含み得る。示される例では、支持体456及び制御デバイス446の両方が丸形であり、実質的に等しい直径を有する。支持体456及びスライド448は、プラスチックなどの単一の材料片から作製され得る。あるいは、滑り止めゴム部品をプラスチック部品と組み合わせるために、別個の構造が使用され得る。
【0052】
制御デバイス446は、コンピュータ化された装置に信号を生成するように操作可能である。1つの非限定的な例では、おそらく
図7に最良に示されているように、制御デバイス446は、ポイント&クリック方式のデバイスを含み得、示されている例では、ボタン458を押下して信号を生成するための、ボタンカバー460を備えたボタン458を含み得、ボタン458は、示されているように、ASU446の中央で上向きに上昇する丸いソケット464内の回転可能なボール462に取り付けられている。
【0053】
ボタンカバー460は、相対的に大きいサイズを有し、上部に紐穴を伴って形成されて、その上に結ぶ又は運ぶための紐又はコードを受容し得る。
【0054】
ASU446に関連付する電気コネクタに関して、限定されないが、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタなどの全てのコネクタ466(
図4)は、ユーザによるアナログスティックの動作とのケーブル干渉を回避するために、アナログスティックユニットの反対側に配置され得る。特に、USBコネクタは、アナログスティックから180度離れた、反対側に配置され得る。これは、USBケーブルがデバイスに接続されると予想される全てのケーブルの中で最も太く、使用中のデバイスの配置に影響を与える可能性があるためである。
【0055】
加えて、デジタルオーディオコネクタ及びアナログオーディオコネクタは同じように見えるため、各々を区別することができるようにUSBコネクタの両側に配置され得る。
【0056】
一部の実施形態では、シリコン、ゴム、及び弾性部材などの柔らかい材料で作製された可撓性バックルアタッチメント468(
図5)を、基部400の背面に取り付けることができる。バックルアタッチメントの柔軟性により、ユーザの脚、腕、又は車椅子のアームなど、取り付けられた部分に沿って変形することができるため、安定して取り付けることができる。
【0057】
示される例では、
図5に最良に例解されるように、2つのねじ穴470が、基部400の底部又は他の表面に形成され得る。それぞれの締結具472は、アタッチメント468のそれぞれの穴474を通過し得、基部400内の穴470と係合されて、基部及びアタッチメントを一緒に保持し得る。三脚476などの他のアタッチメントも同様に基部400と係合され得る。
【0058】
図11は、8つの周辺ボタン1100が丸い中央ボタン1102を囲む、代替のタンレイアウトを例解する。周辺ボタン1100は、同一の形状及びサイズを有し得、示される例において、
図4に示される第1のPCボタン406のような形状であり得る。ボタンは、この実施形態及び他の実施形態では、基部の周囲に対称に配置され得る。
【0059】
図12は、周辺ボタン1200が丸い中央ボタン1202を囲む代替ボタンレイアウトを例解する。一部又は全ての周辺ボタン1200は、丸形などの同一の形状及びサイズを有し得る。示される例では、周辺ボタン1200のうちの4つは丸く、丸い周辺ボタンのうちの1つは、他の3つの周辺ボタンよりも小さいが、周辺ボタンのうちの1つ(1204とラベル付けされている)は、示されるように、長円形であり、方位方向に湾曲している。周辺ボタンのうちの2つ(1206とラベル付けされた)は、小さい平坦な直線ボタンであり得る。
【0060】
図13は、アタッチメント1302(この場合、可撓性を有し、コントローラ200をユーザ1304の脚又は他の部分に固定し得るレッグバンド又はストラップ)と係合された、本原理によるコントローラ200を例解する。取り付けは、例えば、コントローラ200が、ユーザの太ももに取り付けられたときに、1つ又は2つの方向にしか向かないように、コントローラの基部にある締結具及びねじ穴を使用して、上述したように行われ得る。
【0061】
一部の実施形態では、2つのコントローラが提供され得、一方は、ユーザの一方の手による最適な動作のために構成され、他方は、ユーザの他方の手による最適な動作のために構成される。
【0062】
本明細書では、特定の実施形態を示し、詳細に説明するが、本発明によって包含される主題は、特許請求の範囲によってのみ限定されることを理解されたい。
【国際調査報告】