IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アンコン テクノロジーズ カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-サンプリングカプセル 図1
  • 特表-サンプリングカプセル 図2
  • 特表-サンプリングカプセル 図3
  • 特表-サンプリングカプセル 図4
  • 特表-サンプリングカプセル 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】サンプリングカプセル
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/10 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
G01N1/10 V
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527494
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2024-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2022130922
(87)【国際公開番号】W WO2023083220
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202111334161.0
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523162753
【氏名又は名称】安翰科技(武漢)股分有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【弁理士】
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】ヤンダイ ティェンイー
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA29
2G052AD06
2G052BA17
2G052JA16
(57)【要約】
サンプリングカプセル(100)は、メインシェル(1)を備え、メインシェル(1)はサンプリングキャビティ(10)および移行キャビティ(20)を含み、移行キャビティ(20)はサンプリングキャビティ(10)の外周に位置し、メインシェル(1)は第1サンプリングホール(101)と第2サンプリングホール(102)を含み、第1サンプリングホール(101)はサンプリングキャビティ(10)と移行キャビティ(20)との間に位置し、第2サンプリングホール(102)は移行キャビティ(20)とメインシェル(1)の外部との間に位置する。サンプリングカプセル(100)は第1吸水ブロック(2)をさらに備え、第1吸水ブロック(2)は移行キャビティ(20)内に位置し、自然状態において、第1サンプリングホール(101)及び第2サンプリングホール(102)と千鳥状に配置され、第1吸水ブロック(2)が膨張状態において第1サンプリングホール(101)の移行キャビティ(20)に面する開口および/または第2サンプリングホール(102)の移行キャビティ(20)に面する開口を封止する。サンプリングカプセル(100)は収集されたサンプルが外部から汚染されることを防止することに寄与する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインシェルを備え、前記メインシェルはサンプリングキャビティおよび移行キャビティを含み、前記移行キャビティは前記サンプリングキャビティの外周に位置し、前記メインシェルは第1サンプリングホールと第2サンプリングホールをさらに含み、前記第1サンプリングホールおよび前記第2サンプリングホールは両方とも貫通孔として形成され、前記第1サンプリングホールは前記サンプリングキャビティと前記移行キャビティとの間に位置し、前記第1サンプリングホールは前記サンプリングキャビティに面する開口および前記移行キャビティに面する開口を有し、前記第2サンプリングホールは前記移行キャビティと前記メインシェルの外部との間に位置し、前記第2サンプリングホールは前記移行キャビティに面する開口および前記メインシェルの外部に面する開口を有し、
第1吸水ブロックをさらに備え、前記第1吸水ブロックは前記移行キャビティ内に位置し、前記第1吸水ブロックは液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成され、前記第1吸水ブロックは自然状態において前記第1サンプリングホール及び前記第2サンプリングホールと千鳥状に配置され、前記第1吸水ブロックは、膨張状態において、前記第1サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口および/または前記第2サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口を封止する、ことを特徴とするサンプリングカプセル。
【請求項2】
前記第1吸水ブロックは貫通孔を有し、前記貫通孔は前記第1吸水ブロックを貫通しており、前記第1吸水ブロックは、自然状態において、前記貫通孔を開口させ、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールを連通させ、前記第1吸水ブロックは、膨張状態において、前記貫通孔を閉塞し、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールを遮断する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項3】
前記サンプリングカプセルは、第2吸水ブロックをさらに備え、前記第2吸水ブロックは前記サンプリングキャビティ内に位置し、前記第2吸水ブロックは液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成され、前記第2吸水ブロックは自然状態において前記サンプリングキャビティを形成する壁から間隔を置いて配置され、前記第2吸水ブロックは、膨張状態において、前記第1サンプリングホールの前記サンプリングキャビティに面する開口を閉塞する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項4】
前記第1吸水ブロックが液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度は、前記第2吸水ブロックが液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度よりも小さい、ことを特徴とする請求項3に記載のサンプリングカプセル。
【請求項5】
前記第1吸水ブロックおよび前記第2吸水ブロックは両方とも吸水性が高く、液体を吸収して膨張する材料からなる、ことを特徴とする請求項3に記載のサンプリングカプセル。
【請求項6】
前記メインシェルは第1シェルと第2シェルからなり、前記第2シェルは前記第1シェルの外周に位置し、前記第2シェルは前記第1シェルに対して相対的に固定され、前記サンプリングキャビティは前記第1シェルの内周に成形され、前記サンプリングキャビティを形成する壁は前記第1シェルの内壁を含み、前記移行キャビティは前記第1シェルと前記第2シェルとの間の領域に成形され、前記移行キャビティを形成する壁は前記第1シェルの外壁および前記第2シェルの内壁を含み、前記第1サンプリングホールは前記第1シェルの内外面を貫通し、前記第1サンプリングホールの前記サンプリングキャビティに面する開口および前記移行キャビティに面する開口はそれぞれ前記第1シェルの内壁と外壁に位置し、前記第2サンプリングホールは前記第2シェルの内外面を貫通し、前記第2サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口および前記メインシェルの外部に面する開口はそれぞれ前記第2シェルの内壁と外壁に位置し、
前記第1吸水ブロックは前記第1シェルと前記第2シェルとの間に位置し、前記第1吸水ブロックの一端は前記第1シェルの外壁に当接し、前記第1吸水ブロックの他端は前記第2シェルの内壁に当接し、前記第1吸水ブロックが膨張状態において前記第1サンプリングホールの前記第1シェルの外壁にある開口および/または前記第2サンプリングホールの前記第2シェルの内壁にある開口を封止する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項7】
前記第1シェルは中空円筒状構造に成形され、前記第2シェルは中空キャップ状構造または中空半球状構造に成形され、前記第2シェルの数は2つであり、前記第1シェルの軸方向に沿って、2つの前記第2シェルはそれぞれ前記第1シェルの前記第1サンプリングホールが成形された両端に固定されている、ことを特徴とする請求項6に記載のサンプリングカプセル。
【請求項8】
前記第1シェルと前記第2シェルは両方とも中空球状構造に成形され、前記第1シェルの外径が第2シェルの内径よりも小さく、前記第1シェルは前記第2シェル内に位置し、前記第1シェルは前記第1吸水ブロックを介して前記第2シェルに間接的に固定されている、ことを特徴とする請求項6に記載のサンプリングカプセル。
【請求項9】
前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールの数は同じで複数であり、1つの前記第1サンプリングホールは1つの前記第2サンプリングホールに対応し、各前記第1サンプリングホールは対応する別の前記第2サンプリングホールに対して同軸に位置している、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項10】
前記サンプリングカプセルは、可溶性材料からなる外膜をさらに備え、前記外膜は前記メインシェルの外周に位置し、前記外膜は、前記第2サンプリングホールの前記メインシェルの外部に面する開口を封止する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項11】
前記外膜の材料は胃溶性材料または腸溶性材料、または消化管内の特定の酵素の作用により溶解する材料である、ことを特徴とする請求項10に記載のサンプリングカプセル。
【請求項12】
前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールの内径は0.5~2mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年11月11日に出願され、出願番号202111334161.0、発明名称「サンプリングカプセル」の中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、サンプリングカプセルに関し、具体的に消化管用のサンプリングカプセルに関する。
【背景技術】
【0003】
サンプリングカプセルは、その高い信頼性及び安全性により、現在、消化管疾患の診断のための有効な装置となっており、国際的な医療機器分野で高く認知されている。先行技術において、サンプリングカプセルは、通常、消化管から流体サンプルを収集することができ、サンプリングカプセルを身体から取り出した後、医療従事者は、病理学的分析のためにサンプリングカプセルから流体サンプルを取り出すことができる。
【0004】
しかし、従来のサンプリングカプセルは、収集速度が遅く、収集量が少なく、サンプリング成功率が低く、サンプリング終了後に下流物質によりサンプルが汚染されやすく、サンプルの特異性が確保されていない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、サンプリングカプセルの収集速度、収集量、サンプリング成功率および汚染防止能力の向上を促進するための、サンプリングカプセルを提供することである。
【0006】
上記の発明目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態は、メインシェルを備えるサンプリングカプセルを提供し、前記メインシェルはサンプリングキャビティおよび移行キャビティを含み、前記移行キャビティは前記サンプリングキャビティの外周に位置し、前記メインシェルは第1サンプリングホールと第2サンプリングホールをさらに含み、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールは両方とも貫通孔として形成され、前記第1サンプリングホールは前記サンプリングキャビティと前記移行キャビティとの間に位置し、前記第1サンプリングホールは前記サンプリングキャビティに面する開口および前記移行キャビティに面する開口を有し、前記第2サンプリングホールは前記移行キャビティと前記メインシェルの外部との間に位置し、前記第2サンプリングホールは前記移行キャビティに面する開口および前記メインシェルの外部に面する開口を有し、
前記サンプリングカプセルは第1吸水ブロックをさらに備え、前記第1吸水ブロックは前記移行キャビティ内に位置し、前記第1吸水ブロックは液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成され、前記第1吸水ブロックは自然状態において前記第1サンプリングホール及び前記第2サンプリングホールと千鳥状に配置され、前記第1吸水ブロックは、膨張状態において、前記第1サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口および/または前記第2サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口を封止する。
【0007】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記第1吸水ブロックは貫通孔を有し、前記貫通孔は前記第1吸水ブロックを貫通しており、前記第1吸水ブロックは、自然状態において、前記貫通孔を開口させ、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールを連通させ、前記第1吸水ブロックは、膨張状態において、前記貫通孔を閉塞し、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールを遮断する。
【0008】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記サンプリングカプセルは、第2吸水ブロックをさらに備え、前記第2吸水ブロックは前記サンプリングキャビティ内に位置し、前記第2吸水ブロックは液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成され、前記第2吸水ブロックは自然状態において前記サンプリングキャビティを形成する壁から間隔を置いて配置され、前記第2吸水ブロックは、膨張状態において、前記第1サンプリングホールの前記サンプリングキャビティに面する開口を閉塞する。
【0009】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記第1吸水ブロックが液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度は、前記第2吸水ブロックが液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度よりも小さい。
【0010】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記第1吸水ブロックおよび前記第2吸水ブロックは両方とも吸水性が高く、液体を吸収して膨張する材料からなる。
【0011】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記メインシェルは第1シェルと第2シェルからなり、前記第2シェルは前記第1シェルの外周に位置し、前記第2シェルは前記第1シェルに対して相対的に固定され、前記サンプリングキャビティは前記第1シェルの内周に成形され、前記サンプリングキャビティを形成する壁は前記第1シェルの内壁を含み、前記移行キャビティは前記第1シェルと前記第2シェルとの間の領域に成形され、前記移行キャビティを形成する壁は前記第1シェルの外壁および前記第2シェルの内壁を含み、前記第1サンプリングホールは前記第1シェルの内外面を貫通し、前記第1サンプリングホールの前記サンプリングキャビティに面する開口および前記移行キャビティに面する開口はそれぞれ前記第1シェルの内壁と外壁に位置し、前記第2サンプリングホールは前記第2シェルの内外面を貫通し、前記第2サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口および前記メインシェルの外部に面する開口はそれぞれ前記第2シェルの内壁と外壁に位置し、
前記第1吸水ブロックは前記第1シェルと前記第2シェルとの間に位置し、前記第1吸水ブロックの一端は前記第1シェルの外壁に当接し、前記第1吸水ブロックの他端は前記第2シェルの内壁に当接し、前記第1吸水ブロックが膨張状態において前記第1サンプリングホールの前記第1シェルの外壁にある開口および/または前記第2サンプリングホールの前記第2シェルの内壁にある開口を封止する。
【0012】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記第1シェルは中空円筒状構造に成形され、前記第2シェルは中空キャップ状構造または中空半球状構造に成形され、前記第2シェルの数は2つであり、前記第1シェルの軸方向に沿って、2つの前記第2シェルはそれぞれ前記第1シェルの前記第1サンプリングホールが成形された両端に固定される。
【0013】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記第1シェルと前記第2シェルは両方とも中空球状構造に成形され、前記第1シェルの外径が第2シェルの内径よりも小さく、前記第1シェルは前記第2シェル内に位置し、前記第1シェルは前記第1吸水ブロックを介して前記第2シェルに間接的に固定される。
【0014】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールの数は同じで複数であり、1つの前記第1サンプリングホールは1つの前記第2サンプリングホールに対応し、各前記第1サンプリングホールは対応する別の前記第2サンプリングホールに対して同軸に位置する。
【0015】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記サンプリングカプセルは、可溶性材料からなる外膜をさらに備え、前記外膜は前記メインシェルの外周に位置し、前記外膜は、前記第2サンプリングホールの前記メインシェルの外部に面する開口を封止する。
【0016】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記外膜の材料は胃溶性材料または腸溶性材料、または消化管内の特定の酵素の作用により溶解する材料である。
【0017】
本発明の一実施形態のさらなる改良として、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールの内径は0.5~2mmである。
【発明の効果】
【0018】
先行技術と比較すると、本発明は以下の有益な効果を有する。サンプリングホールのところにサンプリングホールの開口を自動的に封止することができる吸水ブロックを備えることにより、サンプリングキャビティ内のサンプル損失を効果的に回避することができると同時に、サンプリングキャビティ内のサンプルが外部によって汚染されることも効果的に回避することができ、サンプリングカプセルのサンプリング成功率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態におけるサンプリングカプセルのサンプルを収集していない時の概略断面図である。
図2】本発明の一実施形態におけるサンプリングカプセルのサンプルを収集した後の概略断面図である。
図3】本発明の一実施形態における第1シェルと第2シェルの概略断面図である。
図4】本発明の別の実施形態におけるサンプリングカプセルのサンプルを収集していない時の概略断面図である。
図5】本発明の別の実施形態におけるサンプリングカプセルのサンプルを収集していない時の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面に示す具体的な実施形態を参照しながら本発明を詳細に説明する。しかしながら、これらの実施形態は本発明を限定するものではなく、これらの実施形態に基づいて当業者によってなされた構造、方法、または機能上の変更は、すべて本発明の保護範囲内に含まれる。
【0021】
図1および図2を参照すると、サンプリングカプセル100は、メインシェル1を備え、メインシェル1はサンプリングキャビティ10および移行キャビティ20を含む。ここで、移行キャビティ20はサンプリングキャビティ10の外周に位置して、または、移行キャビティ20はサンプリングキャビティ10に隣接して設けられている。メインシェル1は第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102をさらに含み、第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102は両方とも貫通孔として形成されている。すなわち、第1サンプリングホール101の両端と第2サンプリングホール102の両端とはそれぞれ連通している。第1サンプリングホール101はサンプリングキャビティ10と移行キャビティ20との間に位置している。具体的に、第1サンプリングホール101は2つの開口を有し、一方の開口はサンプリングキャビティ10に面し、他方の開口は移行キャビティ20に面する。第2サンプリングホール102は移行キャビティ20とメインシェル1の外部との間に位置し、第2サンプリングホール102も2つの開口を有し、一方の開口は移行キャビティ20に面し、他方の開口はメインシェル1の外部に面する。このため、液体が第2サンプリングホール102を通じて移行キャビティ20に入り、第1サンプリングホール101を通じてサンプリングキャビティ10に入る。
【0022】
この実施形態では、サンプリングカプセル100は第1吸水ブロック2をさらに備えている。第1吸水ブロック2は移行キャビティ20内に位置し、第1吸水ブロック2は液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成され、第1吸水ブロック2は自然状態において第1サンプリングホール101及び第2サンプリングホール102と千鳥状に配置され、第1吸水ブロック2が膨張状態において第1サンプリングホール101の移行キャビティ20に面する開口および/または第2サンプリングホール102の移行キャビティ20に面する開口を封止する。なお、第1サンプリングホール101の移行キャビティ20に面する開口と第2サンプリングホール102の移行キャビティ20に面する開口の内の一方または両方が封止されても、達成された効果が同じであることを理解されたい。このように、サンプリングカプセル100は、第1吸水ブロック2の異なる状態に応じてサンプリングキャビティ10とメインシェル1の外部の連通または遮断を制御することができる。例えば、第1吸水ブロック2が自然状態にある場合、液体がメインシェル1の外部から第2サンプリングホール102、移行キャビティ20および第1サンプリングホール101を通じてサンプリングキャビティ10に入ることができ、サンプリングキャビティ10はメインシェル1の外部と連通している。第1吸水ブロック2が膨張状態にある場合、第1サンプリングホール101と移行キャビティ20間の連通関係、および/または第2サンプリングホール102と移行キャビティ20間の連通関係が遮断され、このとき液体がサンプリングキャビティ10の外部と遮断され、サンプリングキャビティ10はメインシェル1の外部から遮断される。
【0023】
具体的に、第1吸水ブロック2は異なる状態において異なる形態を示す構造であり、第1吸水ブロック2の状態遷移は液体吸収によって実現される。第1吸水ブロック2が液体を吸収していないとき、第1吸水ブロック2は自然状態にある。このとき第1吸水ブロック2は相対的に収縮した形態であり、移行キャビティ20内に液体流動のための一定の空間があり、外部の液体がサンプリングキャビティ10に入ることができる。第1吸水ブロック2が液体を吸収して膨張する場合、このとき第1吸水ブロック2が膨張状態にあり、その体積が自然状態よりも大幅に増加し、移行キャビティ20は膨張した第1吸水ブロック2で満たされ、外部の液体がサンプリングキャビティ10に進入するのを遮断する。
【0024】
図1に示すように、サンプリングカプセル100が人体の消化管内でサンプリング作業を行う場合、第1吸水ブロック2が初期に自然状態にあるため、第1吸水ブロック2は第1サンプリングホール101及び第2サンプリングホール102と千鳥状に配置されている。このため、消化管中の液体が第2サンプリングホール102からサンプリングカプセル100に入る過程は第1吸水ブロック2によって遮断されることがなく、液体が移行キャビティ20を直接流れ、第1サンプリングホール101を通じてサンプリングキャビティ10に入り、最終的に消化管の液体サンプルの収集を実現する。
【0025】
サンプリングカプセル100のサンプリングが終了した後、第1吸水ブロック2は液体を吸収して膨張する。このとき、第1吸水ブロック2の体積が増加し、元の第1吸水ブロック2が第1サンプリングホール101及び第2サンプリングホール102と千鳥状に配置されるという位置関係が変更され、膨張状態の第1吸水ブロック2は、第1サンプリングホール101の移行キャビティ20に面する開口および/または第2サンプリングホール102の移行キャビティ20に面する開口を封止する。このように、メインシェル1の外部の液体が第1吸水ブロック2によって遮断されてサンプリングキャビティ10に入ることがなくなり、メインシェル1の外部の液体が変化した場合であっても、サンプリングキャビティ10内に収集された液体サンプルが変化した液体によって汚染されることを効果的に回避することができる。例えば、サンプリングカプセル100が消化管下流に移動した場合、このとき消化管中の液体の成分は目標消化管区間セグメント中の液体の成分とは明らかに異なり、消化管下流の液体がサンプリングキャビティ10に侵入すると、先に収集された液体サンプルが汚染されることになる。同時に、他方では、サンプリングキャビティ10内に収集された液体サンプルも、第1吸水ブロック2の遮断によってサンプリングキャビティ10内または移行キャビティ20内に保持されるため、収集されたサンプルの損失を効果的に回避することができ、図2に示すように、サンプリング成功率のさらなる向上に寄与する。
【0026】
具体的な実施形態では、第1吸水ブロック2が貫通孔201を有し、貫通孔201は第1吸水ブロック2を貫通している。第1吸水ブロック2は自然状態において、貫通孔201が開口し、貫通孔201は第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102を連通させ、第1吸水ブロック2が膨張状態において、貫通孔201が遮断され、同時に第1吸水ブロック2は第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102を遮断する。これにより、サンプリング時における液体のスムーズな流れを実現し、サンプリング終了後、液体サンプルの汚染および損失を回避することができる。一実施形態では、貫通孔201は第1サンプリングホール101および/または第2サンプリングホール102と同軸に設けられ、これにより、液体の流動効率の向上に寄与し、サンプリングカプセル100のサンプル収集速度をさらに向上させる。もちろん、他の実施形態では、小体積の複数の第1吸水ブロック2が間隔を置いて移行キャビティ20内に配置されてもよく、第1吸水ブロック2が液体を吸収して膨張した後に移行キャビティ20を満たし、第1サンプリングホール101および/または第2サンプリングホール102を封止すればよい。
【0027】
一実施形態では、サンプリングカプセル100は第2吸水ブロック3をさらに備えている。第2吸水ブロック3はサンプリングキャビティ10内に位置し、第2吸水ブロック3は同様に液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成される。この実施形態では、第2吸水ブロック3は自然状態においてサンプリングキャビティ10を形成する壁から間隔を置いて配置され、第2吸水ブロック3が膨張状態において第1サンプリングホール101のサンプリングキャビティ10に面する開口を封止する。なお、第1吸水ブロック2または第2吸水ブロック3のいずれかが膨張状態にあるとき、液体の大部分がその内部に収容されるか、または、第1吸水ブロック2と第2吸水ブロック3の両方が液体を吸収して固定することが可能であることを理解されたい。したがって、この実施形態では、サンプリングキャビティ10内に第2吸水ブロック3を配置することにより、サンプリングカプセル100が液体サンプルを収集する時の収集速度を高めるだけでなく、液体サンプルの大部分が第2吸水ブロック3によって吸収固定することができるため、収集可能な液体サンプルの容積を増加させることができ、また、サンプリングキャビティ10内の液体サンプルの安定性をさらに向上させ、容易に損失したり、第1吸水ブロック2によって吸収されたりすることがない。
【0028】
一実施形態では、第1吸水ブロック2が液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度は、第2吸水ブロック3が液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度よりも小さい。具体的に、この実施形態では、それぞれ第1吸水ブロック2と第2吸水ブロック3はそれぞれ特定の差別化されたパラメータを有する材料からなり、第1吸水ブロック2が液体を吸収したときの膨張速率は第2吸水ブロック3が液体を吸収したときの膨張速率よりも低い。このため、第1吸水ブロック2が膨張してサンプリングホール開口を封止する前に、第2吸水ブロック3が先に液体サンプルを吸収することが確保され、サンプリングキャビティ10の収集可能な液体サンプルの容積に影響を与えることを回避することができる。
【0029】
一実施形態では、第1吸水ブロック2と第2吸水ブロック3はいずれも吸水性が高く、液体を吸収したとき膨張する材料、例えばSAP(Super Absorbent Polymer、高吸水性樹脂)または吸水性ゲルから作製される。一具体的な実施形態では、第1吸水ブロック2の厚さは、第1吸水ブロック2の状態遷移効率を向上させるために、1~2mmに形成される。
【0030】
図3を参照すると、一実施形態では、第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102の数は同じで複数であり、1つの第1サンプリングホール101は1つの第2サンプリングホール102に対応し、各第1サンプリングホール101は対応する別の第2サンプリングホール102に対して同軸に配置される。このため、液体がメインシェル1を通じてサンプリングキャビティ10に入る速度の向上に寄与し、サンプリングカプセル100の収集速度を向上させると同時に、第1吸水ブロック2は、第2吸水ブロック3の吸収が完了する前にサンプリングホールを封止することをさらに回避することができる。一具体的な実施形態では、第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102は、流体の最適な通過効果を達成するために、0.5~2mmの内径を有する。
【0031】
一実施形態では、サンプリングカプセル100は可溶性材料からなる外膜4をさらに備えている。外膜4はメインシェル1の外周に位置し、外膜4は第2サンプリングホール102のメインシェル1の外部に面する開口を封止する。ここで、外膜4の具体材料は必要に応じて選択すればよく、例えば溶解時間が環境PH値の相違によって変化する胃溶性材料または腸溶性材料、消化管内のある特定の酵素の作用により溶解する材料を選択することができる。このように、サンプリングカプセル100が人体内の所定の消化管区間に移動したとき、外膜4が特定の消化液環境において徐々に溶解、剥離することによって、第2サンプリングホール102のメインシェル1の外部に面する開口が外部と連通し、サンプリングカプセル100は収集作業を開始する。一具体的な実施形態では、外膜4は中空閉鎖シェルとして成形され、メインシェル1全体は外膜4の空洞内に位置し、これにより、外膜4の構造安定性の維持に寄与する。もちろん、別の実施形態では、外膜4はパッチの形態でメインシェル1の外壁に貼り付けられ、第2サンプリングホール102の開口を覆うこともできるが、これについては詳細に説明しない。
【0032】
一具体的に実施形態では、メインシェル1は第1シェル11と第2シェル12を含む。第2シェル12は第1シェル11の外周に位置し、第2シェル12は第1シェル11に対して相対的に固定されている。ここで、固定方式は直接固定であってもよく、間接固定であってもよい。この実施形態では、第1シェル11と第2シェル12はいずれも中空状のシェルとして形成されるため、第1シェル11と第2シェル12はそれぞれ内壁と外壁を有する。サンプリングキャビティ10は第1シェル11の内周に成形され、サンプリングキャビティ10を形成する壁は第1シェル11の内壁を含む。移行キャビティ20は第1シェル11と第2シェル12との間の領域に成形され、移行キャビティ20を形成する壁は第1シェル11の外壁と第2シェル12の内壁を含む。第1サンプリングホール101は第1シェル11の内外面を貫通し、第1サンプリングホール101のサンプリングキャビティ10に面する開口は第1シェル11の内壁に位置し、第1サンプリングホール101の移行キャビティ20に面する開口は第1シェル11の外壁に位置する。第2サンプリングホール102は第2シェル12の内外面を貫通し、同様に、第2サンプリングホール102の移行キャビティ20に面する開口は、第2シェル12の内壁に成形され、第2サンプリングホール102のメインシェル1の外部に面する開口は第2シェル12の外壁に位置する。
【0033】
この実施形態では、第1吸水ブロック2は第1シェル11と第2シェル12との間に配置され、第1吸水ブロック2の一端は第1シェル11の外壁に当接し、第1吸水ブロック2の他端は第2シェル12の内壁に当接している。このため自然状態において第1吸水ブロック2の固定に寄与する。第1吸水ブロック2が膨張状態において、第1吸水ブロック2は、第1サンプリングホール101の第1シェル11の外壁にある開口および/または第2サンプリングホール102の第2シェル12の内壁にある開口を封止する。このため、第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102の連通を遮断するのに寄与する。さらに、この実施形態では、第2吸水ブロック3は自然状態において第1シェル11の内壁から間隔を置いて配置されている。このため、第2吸水ブロック3に十分な膨張空間があり、第2吸水ブロック3が十分な液体サンプルを収集することに寄与する。第2吸水ブロック3が膨張状態において第1サンプリングホール101の第1シェル11内壁にある開口を封止する。これにより、液体サンプルの損失および外部汚染のさらなる防止に寄与する。
【0034】
一具体的な実施形態では、図1に示すように、第1シェル11は中空円筒状構造に成形され、第2シェル12は中空キャップ状構造に成形されている。この実施形態では、第2シェル12の数は2つであり、第1シェル11の軸方向に沿って、2つの第2シェル12はそれぞれ第1シェル11の第1サンプリングホール101が成形された両端に固定されている。固定方式は接着剤による接着であってもよく、ネジ接続であってもよい。このように、液体がサンプリングカプセル100の両端からサンプリングキャビティ10に入ることができ、サンプリング速度の向上に寄与する。もちろん、別の一実施形態では、図4に示すように、第2シェル12は、患者の服用を容易にするために、中空半球状構造に成形されてもよい。
【0035】
別の具体的な実施形態では、第1シェル11と第2シェル12は両方とも中空球状構造に成形される。図5に示すように、第1シェル11の外径は第2シェル12の内径よりも小さく、第1シェル11全体は第2シェル12内に位置する。このため、サンプリングカプセル100の構造はよりコンパクトになると同時に、消化管内のサンプリングカプセル100の移動性の向上に寄与する。この実施形態では、第1シェル11と第2シェル12は第1吸水ブロック2を介して間接的に固定され、第1サンプリングホール101と第2サンプリングホール102はそれぞれ各シェルの周方向に沿って分布しており、第1サンプリングホール101、第2サンプリングホール102および貫通孔201はいずれも同軸に設けられるため、液体流動性のさらなる向上に寄与する。
【0036】
以上のように、本解決策で設計されたサンプリングカプセル100は、サンプリングカプセル100の収集速度、収集量、サンプリング成功率および汚染防止能力を向上させることができる。同時に、液体を吸収する材料が膨張する原理により、サンプリングカプセル100の構造設計が簡単であり、材料使用量が少なく、サンプリングカプセル100の製造コストの削減に寄与する。同時に、本解決策のサンプリングカプセル100は、自動的にサンプルを収集し、サンプリングホールを自動的に封止するので、サンプリング操作が便利になる。また、本解決策のサンプリングカプセル100は形状変更が容易であるため、サンプリングカプセル100の汎用性の向上に寄与し、大規模の実験やサンプル収集に適している。
【0037】
以上に記載の実施形態の各技術的特徴は任意に組み合わせることができ、説明の簡素化のために、上記実施形態の各技術的特徴のすべての組み合わせを説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせが矛盾しない限り、すべて本明細書の範囲に含まれると考えられるべきである。
【0038】
以上の実施形態は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明の技術的解決策を限定することを意図するものではなく、本明細書は、上記の実施形態に従って本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、本発明に対して修正または等価置換を加えることができ、本発明の精神および範囲から逸脱しない技術的解決策およびその改良は、すべて本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインシェルを備え、前記メインシェルはサンプリングキャビティおよび移行キャビティを含み、前記移行キャビティは前記サンプリングキャビティの外周に位置し、前記メインシェルは第1サンプリングホールと第2サンプリングホールをさらに含み、前記第1サンプリングホールおよび前記第2サンプリングホールは両方とも貫通孔として形成され、前記第1サンプリングホールは前記サンプリングキャビティと前記移行キャビティとの間に位置し、前記第1サンプリングホールは前記サンプリングキャビティに面する開口および前記移行キャビティに面する開口を有し、前記第2サンプリングホールは前記移行キャビティと前記メインシェルの外部との間に位置し、前記第2サンプリングホールは前記移行キャビティに面する開口および前記メインシェルの外部に面する開口を有し、
第1吸水ブロックをさらに備え、前記第1吸水ブロックは前記移行キャビティ内に位置し、前記第1吸水ブロックは液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成され、前記第1吸水ブロックは自然状態において前記第1サンプリングホール及び前記第2サンプリングホールと千鳥状に配置され、前記第1吸水ブロックは、膨張状態において、前記第1サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口および/または前記第2サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口を封止する、ことを特徴とするサンプリングカプセル。
【請求項2】
前記第1吸水ブロックは貫通孔を有し、前記貫通孔は前記第1吸水ブロックを貫通しており、前記第1吸水ブロックは、自然状態において、前記貫通孔を開口させ、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールを連通させ、前記第1吸水ブロックは、膨張状態において、前記貫通孔を閉塞し、前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールを遮断する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項3】
前記サンプリングカプセルは、第2吸水ブロックをさらに備え、前記第2吸水ブロックは前記サンプリングキャビティ内に位置し、前記第2吸水ブロックは液体を吸収することで自然状態から膨張状態に遷移するように構成され、前記第2吸水ブロックは自然状態において前記サンプリングキャビティを形成する壁から間隔を置いて配置され、前記第2吸水ブロックは、膨張状態において、前記第1サンプリングホールの前記サンプリングキャビティに面する開口を閉塞する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項4】
前記第1吸水ブロックが液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度は、前記第2吸水ブロックが液体を吸収して自然状態から膨張状態に遷移する速度よりも小さい、ことを特徴とする請求項3に記載のサンプリングカプセル。
【請求項5】
前記第1吸水ブロックおよび前記第2吸水ブロックが、高吸水性樹脂または吸水性ゲルから作製されたものである、ことを特徴とする請求項3に記載のサンプリングカプセル。
【請求項6】
前記メインシェルは第1シェルと第2シェルからなり、前記第2シェルは前記第1シェルの外周に位置し、前記第2シェルは前記第1シェルに対して相対的に固定され、前記サンプリングキャビティは前記第1シェルの内周に成形され、前記サンプリングキャビティを形成する壁は前記第1シェルの内壁を含み、前記移行キャビティは前記第1シェルと前記第2シェルとの間の領域に成形され、前記移行キャビティを形成する壁は前記第1シェルの外壁および前記第2シェルの内壁を含み、前記第1サンプリングホールは前記第1シェルの内外面を貫通し、前記第1サンプリングホールの前記サンプリングキャビティに面する開口および前記移行キャビティに面する開口はそれぞれ前記第1シェルの内壁と外壁に位置し、前記第2サンプリングホールは前記第2シェルの内外面を貫通し、前記第2サンプリングホールの前記移行キャビティに面する開口および前記メインシェルの外部に面する開口はそれぞれ前記第2シェルの内壁と外壁に位置し、
前記第1吸水ブロックは前記第1シェルと前記第2シェルとの間に位置し、前記第1吸水ブロックの一端は前記第1シェルの外壁に当接し、前記第1吸水ブロックの他端は前記第2シェルの内壁に当接し、前記第1吸水ブロックが膨張状態において前記第1サンプリングホールの前記第1シェルの外壁にある開口および/または前記第2サンプリングホールの前記第2シェルの内壁にある開口を封止する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項7】
前記第1シェルは中空円筒状構造に成形され、前記第2シェルは中空キャップ状構造または中空半球状構造に成形され、前記第2シェルの数は2つであり、前記第1シェルの軸方向に沿って、2つの前記第2シェルはそれぞれ前記第1シェルの前記第1サンプリングホールが成形された両端に固定されている、ことを特徴とする請求項6に記載のサンプリングカプセル。
【請求項8】
前記第1シェルと前記第2シェルは両方とも中空球状構造に成形され、前記第1シェルの外径が第2シェルの内径よりも小さく、前記第1シェルは前記第2シェル内に位置し、前記第1シェルは前記第1吸水ブロックを介して前記第2シェルに間接的に固定されている、ことを特徴とする請求項6に記載のサンプリングカプセル。
【請求項9】
前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールの数は同じで複数であり、1つの前記第1サンプリングホールは1つの前記第2サンプリングホールに対応し、各前記第1サンプリングホールは対応する別の前記第2サンプリングホールに対して同軸に位置している、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項10】
前記サンプリングカプセルは、可溶性材料からなる外膜をさらに備え、前記外膜は前記メインシェルの外周に位置し、前記外膜は、前記第2サンプリングホールの前記メインシェルの外部に面する開口を封止する、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【請求項11】
前記外膜の材料は胃溶性材料または腸溶性材料、または消化管内の特定の酵素の作用により溶解する材料である、ことを特徴とする請求項10に記載のサンプリングカプセル。
【請求項12】
前記第1サンプリングホールと前記第2サンプリングホールの内径は0.5~2mmである、ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリングカプセル。
【国際調査報告】