(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】WEE1プロテインキナーゼ分解剤及びその使用
(51)【国際特許分類】
C07D 487/04 20060101AFI20241114BHJP
A61K 9/02 20060101ALI20241114BHJP
A61K 9/16 20060101ALI20241114BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20241114BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20241114BHJP
A61K 9/10 20060101ALI20241114BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20241114BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20241114BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20241114BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20241114BHJP
C07D 487/14 20060101ALI20241114BHJP
A61K 31/519 20060101ALI20241114BHJP
C07D 487/22 20060101ALI20241114BHJP
C07D 519/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
C07D487/04 143
A61K9/02
A61K9/16
A61K9/20
A61K9/48
A61K9/10
A61K9/08
A61P43/00 105
A61P35/00
A61P35/02
C07D487/14 CSP
A61K31/519
C07D487/04 148
C07D487/22
C07D519/00 311
A61P43/00 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527558
(86)(22)【出願日】2022-11-08
(85)【翻訳文提出日】2024-07-09
(86)【国際出願番号】 CN2022130700
(87)【国際公開番号】W WO2023083194
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】202111322616.7
(32)【優先日】2021-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210360177.7
(32)【優先日】2022-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524174678
【氏名又は名称】ハンジョウ グルバイオ ファーマシューティカル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HANGZHOU GLUBIO PHARMACEUTICAL CO.LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1-803,Heda Yaogu Center,No.291 Fucheng Road,Xiasha District,Qiantang New Area,Hangzhou,Zhejiang 310018,China
(74)【代理人】
【識別番号】110003971
【氏名又は名称】弁理士法人葛和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー,リーチャン
(72)【発明者】
【氏名】コン,リンロン
(72)【発明者】
【氏名】ルー,ガン
(72)【発明者】
【氏名】シャ,イーフォン
(72)【発明者】
【氏名】ルー,チン-チュン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA01
4C076AA11
4C076AA22
4C076AA31
4C076AA36
4C076AA53
4C076BB01
4C076BB13
4C076BB16
4C076BB21
4C076BB29
4C076BB30
4C076BB31
4C076CC27
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB06
4C086CB09
4C086CB10
4C086CB14
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA05
4C086MA13
4C086MA17
4C086MA23
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA41
4C086MA52
4C086MA55
4C086MA56
4C086MA60
4C086MA63
4C086MA66
4C086NA14
4C086ZB21
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC20
(57)【要約】
WEE1プロテインキナーゼを分解する化合物又はその薬学的に許容される塩、及び増殖性疾患の治療におけるその使用。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式(I)で表される化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグであって、
(I):W-L-D
ここで、
Wは、次の構造
【化1】
を有するWEE1キナーゼ結合リガンドであり、
ここで、
【化2】
は、任意に置換された環状基を表し、
A
1は、O=、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基から選択され、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
Lは、次の構造
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
を有するリンカーであり、
ここで、
【化10】
は、結合部位を表し、
Dは、次の構造
【化11】
を有するE3ユビキチンリガーゼ結合リガンドであり、
ここで、
【化12】
は、任意に置換された環状基を表し、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、T
1は、水素又は重水素から選択され、
Lは、一つ又は複数の結合を介してW及び/又はDに結合することを特徴とする、前記化合物。
【請求項2】
Wは、
【化13】
であり、ここで、
A
2は、O=、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基から選択され、
B
3は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、
B
4は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、または
B
3-B
4は、-C=C-であり、
【化14】
は、単結合又は二重結合を表し、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
3は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
3及びR
4は、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項3】
Wは、
【化15】
であり、
A
2は、O=、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基から選択され、
B
3は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、または、R
4B
3-NR
3は、-N=N-であり、
【化16】
は、単結合又は二重結合を表し、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
3は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
3及びR
4は、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
Wは、
【化17】
であり、ここで、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
3は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
3及びR
4は、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
-(R
4N-NR
3)-は、-N=N-であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Wは、
【化18】
であり、ここで、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
X
6は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
7は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
8は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
9は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
10は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
R
8、R
9、R
10、R
11、R
12のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Zは、存在するたびに、CR
13’又はNから独立して選択され、
R
13’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
14は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Wは、
【化19】
であり、ここで、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
X
8は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
R
8、R
9、R
11は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
Wは、
【化20】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
Wは、
【化21】
であり、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
5は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 X
13は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
R
15、R
16及びR
18のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Wは、
【化22】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
Wは、
【化23】
であり、ここで、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 X
16は、存在するたびに、CH、CD、CR
21又はNから独立して選択され、
X
17は、存在するたびに、CH、CD、CR
22又はNから独立して選択され、
X
18は、存在するたびに、CH、CD、CR
23又はNから独立して選択され、
X
19は、存在するたびに、CH、CD、CR
24又はNから独立して選択され、
X
20は、存在するたびに、CH、CD、CR
25又はNから独立して選択され、
R
21、R
22、R
23、R
24、R
25のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
Wは、
【化24】
であり、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、アリル基、プロペニル基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、アリル基、プロペニル基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基、C
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又は、C
1-C
4アルキル基、シクロプロピル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基から任意に選択される置換基によって置換されたC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または、
R
21、R
22は、結合されている環原子と一緒になって、N、O又はSから選択される0、1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員環を形成し、前記5員又は6員環は、C
1-C
4アルキル基、シクロプロピル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基から選択される置換基によって任意に置換されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
Wは、
【化25】
であり、
ここで、
X
2は、CH又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基であり、
R
4は、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチレンC
6-C
12アリール基、メチレンフェニル基、C
1-4アルキル基、任意に置換されたC
2-4アルケニル基、任意に置換されたC
2-4アルキニル基、任意に置換されたC
3-6シクロアルキル基及び任意に置換されたC
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)から選択され、ここで、前記C
1-4アルキル基、C
2-4アルケニル基及びC
2-4アルキニル基は、ハロゲン、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、並びに、ここで、前記C
3-6シクロアルキル基及び前記C
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)の一つ又は複数の環は、ハロゲン、C
1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、
R
3は、
【化26】
、任意に置換されたC
6-C
12アリール基又は任意に置換されたC
5-C
10ヘテロアリール基から選択され、ここで、前記アリール基又は前記ヘテロアリール基が置換される場合、前記C
6-C
12アリール基及び前記C
5-C
10ヘテロアリール基は、独立して、一つ又は複数の置換基によって置換され、前記置換基は、好ましくは、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、ハロゲン化アルキル基であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Wは、
【化27】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Wは、
【化28】
であり、
ここで、
X
2は、CH又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基であり、
R
31は、水素、ヒドロキシル基、フッ素、アミノ基、シアノ基であり、
R
32は、水素、フッ素、メチル基、エチル基、フルオロエチル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、シクロプロピル基であり、
R
31及びR
32は、結合されている原子と一緒になって、
【化29】
を形成し、
X
3は、CH、O、N、NR
39であり、ここで、R
39は、C
1-3アルキル基又はシクロアルキル基であり、
nは、1又は2であり、
Y
35は、CH
2又はOであることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Wは、
【化30】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
Wは、
【化31】
であり、
ここで、
X
2は、C又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基であり、
Arは、ハロゲン、メチル基又はメトキシ基から選択される置換基によって任意に置換されたフェニル基、ハロゲン、メチル基又はメトキシ基から選択される置換基によって任意に置換されたC
5-C
10ヘテロアリール基であり、
【化32】
は、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、又はテトラゾリル基から選択される窒素含有複素芳香環であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
Wは、
【化33】
であり、
ここで、
X
4は、CH又はNであることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
Wは、
【化34】
であり、
ここで、
X
2は、CH又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L置換基から選択され、
R
41は、水素、フッ素、又はメチル基から選択され、
R
42は、水素、フッ素、又はメチル基から選択され、
R
43は、メチル基又はエチル基から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
Wは、
【化35】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
Dは、
【化36】
であり、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、
T
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 Y
41は、存在するたびに、C、CT
41T
41’、NT
41’’、C=O、又はOから独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、C、CT
42T
42’、NT
42’’、C=O、又はOから独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、C、CT
43T
43’、NT
43’’、C=O、又はOから独立して選択され、または
Y
41-Y
42は、-T
41(C=C)T
42-、-(N=C)T
42-、-T
41(C=N)-又は-(N=N)-を表し、またはY
42-Y
43は、-T
42(C=C)T
43-、-(N=C)T
43-、-T
42(C=N)-又は-(N=N)-を表し、
T
41、T
41’、T
41’’、T
42、T
42’、T
42’’、T
43、T
43’、T
43’’のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5は、存在するたびに、CT
5又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、CT
7又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
5、T
6、T
7、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
Dは、
【化37】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、
T
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 Y
41は、存在するたびに、CT
41又はNから独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、CT
42T
42’、NT
42’’、C=O、又はOから独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、CT
43T
43’、NT
43’’、C=O、又はOから独立して選択され、または
Y
41-Y
42は、-(C=C)T
42-、-(C=N)-を表し、またはY
42-Y
43は、-T
42(C=C)T
43-、-(N=C)T
43-、-T
42(C=N)-又は-(N=N)-を表し、
T
41、T
42、T
42’、T
42’’、T
43、T
43’、T
43’’のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5は、存在するたびに、CT
5又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、CT
7又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
5、T
6、T
7、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
Dは、
【化38】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、CH又はNから独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、CH
2、-NH、O又はN-CH
3から独立して選択され、
Y
5は、存在するたびに、N、CT
5から独立して選択され、ここで、T
5は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、N、CT
6から独立して選択され、ここで、T
6は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、N、CT
7から独立して選択され、ここで、T
7は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、N、CT
8から独立して選択され、ここで、T
8は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
Dは、以下の基
【化39】
【化40】
から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
Dは、
【化41】
であり、ここで、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、
T
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 Y
4は、存在するたびに、CT
4T
4’又はNT
4’’から独立して選択され、
T
4、T
4’、T
4’’のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5は、存在するたびに、CT
5又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、CT
7又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
5、T
6、T
7、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
Dは、
【化42】
であり、
ここで、Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
J
1は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
2は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
3は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
4は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
1、J
2、J
3及びJ
4のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
Dは、
【化43】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
Dは、
【化44】
であり、
ここで、Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
J
1は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
2は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
3は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
4は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
1、J
2、J
3及びJ
4のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする。
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
Dは、以下の基
【化45】
から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
Dは、
【化46】
であり、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、NH、N-CH
3又はOから独立して選択され、
【化47】
は、芳香環又は複素芳香環であり、ここで、
Y
10は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
10から独立して選択され、ここで、T
10は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
10’から独立して選択され、ここで、T
10’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
11は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
11から独立して選択され、ここで、T
11は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
11’から独立して選択され、ここで、T
11’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
12は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
12から独立して選択され、ここで、T
12は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
12’から独立して選択され、ここで、T
12’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
13は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
13から独立して選択され、ここで、T
13は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
13’から独立して選択され、ここで、T
13’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
14は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
14から独立して選択され、ここで、T
14は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
14’から独立して選択され、ここで、T
14’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、または
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14の隣接する任意の二つは、それらが結合されている原子と一緒になって、任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基を形成し、前記任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基は、一つ又は複数の結合を介してL基に連結し、好ましくは、前記アリール基又はヘテロアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、インデニル基、インダニル基、1,2-ジヒドロナフチル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル基、ピリジル基、ピリミジニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアジニル基から選択され、その上の置換基は、非存在、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
Dは、以下の基
【化48】
【化49】
から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
Dは、
【化50】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Vは、水素又はメチル基であり、
【化51】
は、芳香環又は複素芳香環であり、ここで、
Y
15は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
15から独立して選択され、ここで、T
15は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
15’から独立して選択され、ここで、T
15’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
16は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
16から独立して選択され、ここで、T
16は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
16’から独立して選択され、ここで、T
16’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
17は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
17から独立して選択され、ここで、T
17は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
17’から独立して選択され、ここで、T
17’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、ハロCH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
18は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
18から独立して選択され、ここで、T
18は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
18’から独立して選択され、ここで、T
18’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
19は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
19から独立して選択され、ここで、T
19は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
19’から独立して選択され、ここで、T
19’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
15、Y
16、Y
17、Y
18及びY
19のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、または
Y
15、Y
16、Y
17、Y
18及びY
19の隣接する任意の二つは、それらが結合されている原子と一緒になって、任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基を形成し、前記任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基は、一つ又は複数の結合を介してL基に連結し、好ましくは、前記アリール基又はヘテロアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、インデニル基、インダニル基、1,2-ジヒドロナフチル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル基、ピリジル基、ピリミジニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアジニル基から選択され、その上の置換基は、非存在、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
Dは、
【化52】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
Dは、
【化53】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
41は、存在するたびに、CT
41又はNから独立して選択され、
T
41は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、メチル基から独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、CH
2、CD
2、CHD、C=O、C-CH
3、又は
【化54】
から独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、CH
2、CD
2、CHD、C=O、C-CH
3、又は
【化55】
から独立して選択され、または
Y
42-Y
43は、-CH=CH-、-CH=N-又は-N=CH-であり、
Y
5は、存在するたびに、N、CT
5から独立して選択され、ここで、T
5は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、N、CT
6から独立して選択され、ここで、T
6は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、N、CT
7から独立して選択され、ここで、T
7は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、N、CT
8から独立して選択され、ここで、T
8は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
5、Y
6、Y
7、及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
Dは、
【化56】
であり、ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
6、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
1、E
2及びE
4のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
1、E
2、Y
6及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
Dは、
【化57】
【化58】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
Dは、
【化59】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
6、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
5、E
6及びE
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
6、E
8、Y
6及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
Dは、
【化60】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
2は、存在するたびに、CH、CD、N又は酸素から独立して選択され、
E
5は、存在するたびに、非存在、水素、重水素又はメチル基から独立して選択され、
E
6、E
7、E
8及びE
9のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、メトキシ基、又はシクロプロピル基から独立して選択され、
E
6、E
7、E
8及びE
9のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
Dは、
【化61】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
Dは、
【化62】
であり、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
10は、存在するたびに、N、CT
10から独立して選択され、ここで、T
10は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
11は、存在するたびに、N、CT
11から独立して選択され、ここで、T
11は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
12は、存在するたびに、N、CT
12から独立して選択され、ここで、T
12は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
13は、存在するたびに、N、CT
13から独立して選択され、ここで、T
13は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
14は、存在するたびに、N、CT
14から独立して選択され、ここで、T
14は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つ又は複数は、L基に連結することを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
Dは、以下の構造
【化63】
から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項41】
Lは、以下
【化64】
【化65】
から選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項42】
式(I)は、式(II)
【化66】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
式(I)は、式(III)
【化67】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
式(I)は、式(IV)
【化68】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項45】
式(I)は、式(V)
【化69】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項46】
式(I)は、式(VI)
【化70】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項47】
式(I)は、式(VIII)
【化71】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項48】
式(I)は、式(IX)
【化72】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項49】
式(I)は、式(XIV)
【化73】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項50】
式(I)は、式(XV)
【化74】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項51】
式(I)は、式(XVII)
【化75】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項52】
式(I)は、式(XVIII)
【化76】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項53】
式(I)は、式(XIX)
【化77】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項54】
式(I)は、式(XXIII)
【化78】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項55】
式(I)は、式(XXIV)
【化79】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
式(I)は、式(XXV)
【化80】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項57】
式(I)は、式(XXVI)
【化81】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項58】
式(I)は、式(XXVIII)
【化82】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
式(I)は、式(XXIX)
【化83】
であり、
ここで、
【化84】
は、=O又は存在しないことを表わすことを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項60】
式(I)は、式(XXX)
【化85】
であり、
ここで、
【化86】
は、=O又は存在しないことを表わすことを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項61】
式(I)は、式(XXXI)
【化87】
であり、
ここで、
R
51は、存在するたびに、F、Cl又はCF
3から独立して選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項62】
式(I)は、式(XXXII)
【化88】
であり、
ここで、
R
51は、存在するたびに、F、Cl又はCF
3から独立して選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項63】
式(I)は、式(XXXIII)
【化89】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項64】
式(I)は、式(XXXIV)
【化90】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択されることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項65】
式(I)は、式(XXXV)
【化91】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項66】
式(I)は、式(XXXVI)
【化92】
であることを特徴とする
前述の請求項のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項67】
構造式(XXXXI)で表される化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグであって、
【化93】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、C、N、NH、N-CH
3、N-C
2H
5、N-C
3H
7、N-C
4H
9から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチレンC
6-C
12アリール基、メチレンフェニル基、任意に置換されたC
1-4アルキル基、任意に置換されたC
2-4アルケニル基、任意に置換されたC
2-4アルキニル基、任意に置換されたC
3-6シクロアルキル基及び任意に置換されたC
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)から独立して選択され、ここで、前記C
6-C
12アリール基、C
1-4アルキル基、C
2-4アルケニル基及びC
2-4アルキニル基は、ハロゲン、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、並びに、ここで、前記C
3-6シクロアルキル基及び前記C
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)の一つ又は複数の環は、ハロゲン、C
1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、
【化94】
は、非存在、-(NR
81)-N=、-(NR
82)-(NR
83)-、-(NR
84)-(C=O)-又は-(C=O)-(NR
85)-を表し、ここで、R
81、R
82、R
83、R
84及びR
85のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、アリル基、プロペニル基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基から独立して選択され、ここで、前記アルキル基、アルコキシ基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基によって任意に置換され、好ましくは、R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、水素、2-ヒドロキシイソプロピル基から独立して選択され、または、
R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CR
93R
94)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
93、R
94、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、重水素、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、アリル基、プロペニル基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基から独立して選択され、好ましくは、R
91、R
92、R
93、R
94、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、さらに好ましくは、R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CH
2)-(CH
2)-又は-(CH
2)-(CH
2)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、
Lは、次の構造
【化95】
【化96】
【化97】
【化98】
【化99】
【化100】
【化101】
を有するリンカーであり、
ここで、
【化102】
は、結合部位を表し、前記L基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換されることを特徴とする、前記化合物。
【請求項68】
式(XXXXI)は、式(XXXXII)であり、
【化103】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、NH、N-CH
3、N-C
2H
5、N-C
3H
7、N-C
4H
9から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、水素又は2-ヒドロキシイソプロピル基から独立して選択され、または、R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CH
2)-(CH
2)-又は-(CH
2)-(CH
2)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、
Lは、次の構造
【化104】
【化105】
【化106】
【化107】
【化108】
【化109】
【化110】
を有するリンカーであり、
ここで、
【化111】
は、結合部位を表し、前記L基は、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基又はC
1-C
6アルキル基から独立して選択される1、2、3又は4個の基によって任意に置換されることを特徴とする
請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
式(XXXXII)は、式(XXXXIII)
【化112】
であることを特徴とする
請求項68に記載の化合物。
【請求項70】
式(XXXXI)は、式(XXXXIV)であり、
【化113】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、C、CH、CD、Nから独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、
Y
62は、存在するたびに、N、NH、-(C=O)-又は-CH
2-から独立して選択され、
R
70は、存在するたびに、水素、メチル基、エチル基又はプロピル基から独立して選択され、
【化114】
は、単結合又は二重結合を表し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、水素又は2-ヒドロキシイソプロピル基から独立して選択され、または、R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CH
2)-(CH
2)-又は-(CH
2)-(CH
2)-(CR
95R
976)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、
Lは、次の構造を有するリンカーであり、
【化115】
【化116】
【化117】
【化118】
【化119】
【化120】
【化121】
ここで、
【化122】
は、結合部位を表し、前記L基は、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基から独立して選択される1、2、3又は4個の基によって任意に置換されることを特徴とする
請求項67に記載の化合物。
【請求項71】
式(XXXXIV)は、式(XXXXV)又は式(XXXXVI)
【化123】
であることを特徴とする
請求項70に記載の化合物。
【請求項72】
構造式(XXXXVII)で表される化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグであって、
【化124】
ここで、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、ハロゲン、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、ハロゲン、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチレンC
6-C
12アリール基、メチレンフェニル基、任意に置換されたC
1-4アルキル基、任意に置換されたC
2-4アルケニル基、任意に置換されたC
2-4アルキニル基、任意に置換されたC
3-6シクロアルキル基及び任意に置換されたC
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)から独立して選択され、ここで、前記C
6-C
12アリール基、C
1-4アルキル基、C
2-4アルケニル基及びC
2-4アルキニル基は、ハロゲン、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、並びに、ここで、前記C
3-6シクロアルキル基及び前記C
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)の一つ又は複数の環は、ハロゲン、C
1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、
Y
61は、存在するたびに、CH
2、NH、N(C
1-C
6アルキル)から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルケニル基、C
1-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基から独立して選択され、ここで、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOHによって任意に置換され、または、
R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CR
93R
94)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
93、R
94、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルケニル基、C
1-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基から独立して選択され、ここで、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOHによって任意に置換され、
Lは、次の構造
【化125】
【化126】
【化127】
【化128】
【化129】
【化130】
【化131】
を有するリンカーであり、
ここで、
【化132】
は、結合部位を表し、前記L基は、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基又はC
1-C
6アルキル基から独立して選択される1、2、3又は4個の基によって任意に置換されることを特徴とする、前記化合物。
【請求項73】
以下の式
【化133】
【化134】
【化135】
【化136】
【化137】
【化138】
【化139】
【化140】
【化141】
【化142】
【化143】
【化144】
【化145】
【化146】
【化147】
【化148】
【化149】
【化150】
【化151】
【化152】
【化153】
【化154】
【化155】
【化156】
【化157】
【化158】
【化159】
【化160】
【化161】
【化162】
【化163】
【化164】
【化165】
【化166】
【化167】
【化168】
【化169】
【化170】
【化171】
【化172】
【化173】
【化174】
【化175】
【化176】
【化177】
【化178】
【化179】
【化180】
【化181】
【化182】
【化183】
から選択される構造を有する化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグ。
【請求項74】
医薬組成物であって、
請求項1~73のいずれか1項に記載の化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグ、及び薬学的に許容される担体を含むことを特徴とする、前記医薬組成物。
【請求項75】
前記医薬組成物は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤、懸濁液、溶液、分散剤、経口又は非経口投与用の徐放性製剤、静脈内注射製剤、皮下注射製剤、吸入製剤、経皮投与製剤、直腸又は膣坐剤であることを特徴とする
請求項74に記載の医薬組成物。
【請求項76】
増殖性疾患を治療するための薬物における、請求項1~73のいずれか1項に記載の化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグの使用。
【請求項77】
請求項1~73のいずれか1項に記載の化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグであって、
増殖性疾患を治療するために使用されることを特徴とする、前記請求項1~73のいずれか1項に記載の化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグ。
【請求項78】
必要とする被験者において増殖性疾患を治療する方法であって、
必要とする被験者に治療有効量の請求項1~73のいずれか1項に記載の化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグを投与することを含むことを特徴とする、前記必要とする被験者において増殖性疾患を治療する方法。
【請求項79】
請求項76~78のいずれか1項に記載の使用、化合物又はその薬学的に許容される塩又は方法であって、
前記増殖性疾患は、乳がん、結腸がん、脳がん、前立腺がん、腎臓がん、膵臓がん、卵巣がん、頭頚部がん、黒色腫、結腸直腸がん、胃がん、扁平上皮がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、精巣がん、メルケル細胞がん、神経膠芽腫、神経細胞腫、リンパ系臓器の癌、及び白血病を含む骨髄悪性腫瘍(急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性単球性白血病(AMOL)、ヘアリー細胞白血病(HCL)、T細胞前リンパ球性白血病(T-PLL)、巨リンパ性白血病、成人T細胞白血病)、リンパ腫(小リンパ球性リンパ腫(SLL)、ホジキンリンパ腫(結節性硬化症、混合細胞性、リンパ球豊富、リンパ球減少性又は非縮小及び結節性リンパ球優勢のホジキンリンパ腫)、非ホジキンリンパ腫(すべてのサブタイプ)、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、B細胞前リンパ性白血病、リンパ形質細胞性白血病(例えば、ワルデンシュトレーム病マクログロブリン血症)、脾臓辺縁帯リンパ腫、形質細胞腫瘍(形質細胞性骨髄腫、形質細胞腫、モノクローナル免疫グロブリン沈着疾患、重鎖疾患)、節外辺縁帯B細胞リンパ腫(MALTリンパ腫)、結節辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL)、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、バーキットリンパ腫/白血病、T細胞前リンパ球性白血病、T細胞巨リンパ性白血病、悪性度NK細胞白血病、成人T細胞白血病/リンパ腫、節外NK/T細胞リンパ腫(鼻型)、腸管性T細胞リンパ腫、肝脾T細胞リンパ腫、サブトップNK細胞リンパ腫、菌状息肉症/セザリー症候群、原発性皮間CD30-陽性T細胞リンパ増殖性疾患、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、リンパ腫様丘疹症、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫(非特異的)、未分化大細胞リンパ腫)、多発性骨髄腫(形質細胞性骨髄腫又はカーラー病)を含むことを特徴とする、前記請求項76~78のいずれか1項に記載の使用、化合物又はその薬学的に許容される塩又は方法。
【請求項80】
請求項76~78のいずれか1項に記載の使用、化合物又はその薬学的に許容される塩又は方法であって、
前記増殖性疾患包括:急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia、ALL)、急性骨髄性白血病(Acute myeloid leukemia、AML)、多発性骨髄腫(multiple myeloma、MM)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large Bcell lymphoma、DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma、MCL)、悪性黒色腫(malignant melanoma)、胃がん(gastric cancer)、神経膠腫(gliomas)、卵巣がん(ovarian carcinoma)、子宮漿液性がん(Uterine serous carcinoma、USC)、結腸直腸がん(colorectal cancer)、膵臓がん(pancreatic cancer)、食道がん(esophageal cancer)、肝細胞がん(hepatocellular carcinoma)、神経膠芽腫(glioblastoma)、非小細胞肺がん(non-small-cell lung cancer、NSCLC)、小細胞肺がん(small-cell lung cancer、NSCLC)、神経芽腫(neuroblastoma)、乳がん(breast cancer)、トリプルネガティブ乳がん(Triple Negative Breast Cancer、TNBC)、神経芽腫(neuroblastoma)、頭頚部扁平上皮がん(Head and Neck Squamous Cell Carcinoma、HNSCC)を含むことを特徴とする、前記請求項76~78のいずれか1項に記載の使用、化合物又はその薬学的に許容される塩又は方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬の分野に属する。本発明は、WEE1プロテインキナーゼを分解する化合物又はその薬学的に許容される塩、及び増殖性疾患の治療におけるその使用を提供する。本発明は、前記化合物又はその薬学的に許容される塩及び任意選択で薬学的に許容される担体を含む組成物をさらに提供する。
【背景技術】
【0002】
細胞サイクルは、細胞分裂の全プロセスを指し、細胞分裂間期(DNA合成前期(G1期)、DNA合成期(S期)、DNA合成後期(G2期)を含む)及び有糸分裂期(M期は、前期、中期、後期、終期、細胞質有糸分裂期を含む)。細胞サイクルチェックポイント(check point)は、細胞サイクルを調節する重要なポイントであり、その主な機能は、サイクル内のすべてのイベント(例えば、DNA複製及び染色体の割り当て等)が秩序正しく高品質な方法で完了できるようにすることである。細胞の主なチェックポイントは、次のとおりである。1)G1/Sチェックポイント、細胞が休止期G1期からDNA合成期に入るチェックポイントを検証及び制御し、2)S期チェックポイント、DNA複製が完了したかどうかを確認するチェックポイントを検証し、3)G2/Mチェックポイント、細胞が有糸分裂期に入るチェックポイントを検証及び制御し、4)中期-後期のチェックポイント、スピンドルが正しく組み立てられるかどうかを確認するチェックポイントを検証する。DNA損傷等の細胞分裂サイクルの特定のプロセスに異常が存在する場合、チェックポイントは、それを適時に感知し、修復を開始する。
【0003】
損傷したDNAは、通常、G1/S期のチェックポイントで修復される。P53タンパク質は、DNA損傷を修復し、細胞がS期に入ることを防ぐことができる。損傷が不可逆的な場合、P53タンパク質は、アポトーシスを引き起こす可能性がある。正常な細胞において、P53タンパク質は、低レベルに維持される。しかしながら、多くの腫瘍細胞にはP53突然変異が存在して、G1/Sチェックポイントの欠陥を引き起こす。
【0004】
P53突然変異を有する細胞(例えば、腫瘍細胞)において、細胞分裂サイクルの制御(例えば、細胞サイクルの停止又は細胞の除去)は、G2/Mチェックポイントに依存する。WEE1プロテインキナーゼは、G2/M期停止の重要な遺伝子である。WEE1プロテインキナーゼは、多くの腫瘍で高度に発現する。WEE1プロテインキナーゼを阻害又は下方制御すると、「有糸分裂破局」が引き起こされ、腫瘍細胞のアポトーシスが引き起こされる可能性がある。AZD1775を代表とするWEE1キナーゼ阻害剤は、抗がん治療において一定の治療効果を達成しているが、細胞活性が低く、薬物の臨床毒性副作用が高く、患者の耐性が低い等の欠点が依然としてある。
【0005】
ユビキチン-プロテアソーム経路は、細胞における重要なタンパク質分解経路であり、非常に特異的で選択的である。タンパク質分解ターゲティングキメラ(PROTAC、proteolysis targeting chimera))は、標的タンパク質(Protein Of Interest、POI)のリガンド及びE3ユビキチンリガーゼ(E3 ubiquitin ligase)のリガンドがリンカー(linker)を介して結合された化合物である。言い換えれば、PROTAC分子の一端は、標的タンパク質に結合することができ、他端は、E3ユビキチンリガーゼに結合することができ、それによってE3ユビキチンリガーゼを標的タンパク質の周囲に募集する。E3ユビキチンリガーゼは、複数のユビキチンのタンパク質を標的タンパク質上に「タグ(tag)」つけることができる(ユビキチン化とも呼ばれる)。タグ付けされた標的タンパク質(ユビキチン化された標的タンパク質)は、プロテアソーム(Proteasome)によって識別及び分解される。このプロセスでは、このプロセスでは、標的タンパク質のリガンドが結合部位を長時間占有する必要はなく、PROTACが標的タンパク質部位及びE3ユビキチンリガーゼ部位を短時間占有するだけで、標的タンパク質のユビキチン化が瞬時に完了する。また、PROTACは、循環可能であり、プロテアソームによって分解されない。
【0006】
しかしながら、小分子阻害剤の薬物のような特性と比較して、多くのPROTAC薬物は、水溶性が低く、膜透過性が低く、代謝安定性が悪く、経口バイオアベイラビリティが低い等の欠点がある。
【0007】
WEE1のタンパク質の加水分解は、下流のシグナル伝達を効果的に遮断することができる。WEE1タンパク質の除去は、WEE1キナーゼ活性及びWEE1の任意のタンパク質の相互作用又は骨格構造機能を有利に除去することができ、これは、腫瘍治療に対して幅広い見通しを有する。
【0008】
本発明に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩は、WEE1プロテインキナーゼを効果的に分解することができ、また、水溶性、膜透過性、代謝安定性、経口バイオアベイラビリティを改善する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、タンパク質分解を標的とするキメラを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の実施形態において、本発明は、構造式(I)で表される化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグを提供し、
(I):W-L-D
ここで、
Wは、次の構造を有するWEE1キナーゼ結合リガンドであり、
【化1】
ここで、
【化2】
は、任意に置換された環状基を表し、
A
1は、O=、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基から選択され、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
Lは、次の構造を有するリンカーであり、
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
ここで、
【化10】
は、結合部位を表し、
Dは、次の構造を有するE3ユビキチンリガーゼ結合リガンドであり、
【化11】
ここで、
【化12】
は、任意に置換された環状基を表し、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、T
1は、水素又は重水素から選択され、
Lは、一つ又は複数の結合を介してW及び/又はDに結合する。
【0011】
第1の実施形態の2番目の態様において、Wは、
【化13】
であり、
ここで、
A
2は、O=、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基から選択され、
B
3は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、
B
4は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、または
B
3-B
4は、-C=C-であり、
【化14】
は、単結合又は二重結合を表し、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
3は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
3及びR
4は、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0012】
第1の実施形態の3番目の態様において、Wは、
【化15】
であり、
A
2は、O=、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基から選択され、
B
3は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、または、R
4B
3-NR
3は、-N=N-であり、
【化16】
は、単結合又は二重結合を表し、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
3は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
3及びR
4は、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0013】
第1の実施形態の4番目の態様において、Wは、
【化17】
であり、
ここで、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
3は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
3及びR
4は、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
-(R
4N-NR
3)-は、-N=N-である。
【0014】
第1の実施形態の5番目の態様において、Wは、
【化18】
であり、
ここで、
A
1は、O=、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基から選択され、
B
1は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、
B
2は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、または
B
1-B
2は、-(C=C)-、-(N=C)-又は-(C=N)-を表し、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
5は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
6は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
7は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
5、R
6及びR
7のうちの二つは、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0015】
第1の実施形態の6番目の態様において、Wは、
【化19】
であり、
ここで、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
X
6は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
7は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
8は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
9は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
10は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
R
8、R
9、R
10、R
11、R
12のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Zは、存在するたびに、CR
13’又はNから独立して選択され、
R
13’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
14は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0016】
第1の実施形態の7番目の態様において、Wは、
【化20】
であり、
ここで、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
X
8は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
R
8、R
9、R
11は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0017】
【0018】
第1の実施形態の8番目の態様において、Wは、
【化22】
であり、
B
1は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、
B
2は、存在するたびに、C、CH、CD又はNから独立して選択され、または
B
1-B
2は、-(C=C)-、-(N=C)-、-(C=N)-、-N=N-を表し、
X
2は、存在するたびに、CR
2’又はNから独立して選択され、
R
2’は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
5は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
6は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
5及びR
6は、結合されている原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
X
11は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
12は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
13は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
14は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
X
15は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
R
15、R
16、R
17、R
18、R
19のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0019】
第1の実施形態の9番目の態様において、Wは、
【化23】
であり、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
5は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 X
13は、存在するたびに、C又はNから独立して選択され、
R
15、R
16及びR
18のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0020】
第1の実施形態の10番目の態様において、Wは、
【化24】
であり、
ここで、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 X
16は、存在するたびに、CH、CD、CR
21又はNから独立して選択され、
X
17は、存在するたびに、CH、CD、CR
22又はNから独立して選択され、
X
18は、存在するたびに、CH、CD、CR
23又はNから独立して選択され、
X
19は、存在するたびに、CH、CD、CR
24又はNから独立して選択され、
X
20は、存在するたびに、CH、CD、CR
25又はNから独立して選択され、
R
21、R
22、R
23、R
24、R
25のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0021】
第1の実施形態の11番目の態様において、Wは、
【化25】
であり、
R
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 R
2は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または
R
1及びR
2は、結合されている環原子と一緒になって、5~14個の環原子を有する単環式、二環式又は三環式の飽和又は不飽和の環系を形成し、前記環原子中の0、1、2、3又は4個は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子であり、残りは、炭素原子であり、また、前記環系は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
1、R
2、R
1及びR
2が一緒になって、またはR
1及びR
2が一緒になって形成された環系中のいずれか一つは、L基に結合し、
R
4は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、アリル基、プロペニル基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、アリル基、プロペニル基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基、C
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又は、C
1-C
4アルキル基、シクロプロピル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基から任意に選択される置換基によって置換されたC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、または、
R
21、R
22は、結合されている環原子と一緒になって、N、O又はSから選択される0、1又は2個のヘテロ原子を有する5員又は6員環を形成し、前記5員又は6員環は、C
1-C
4アルキル基、シクロプロピル基、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基から選択される置換基によって任意に置換される。
【0022】
第1の実施形態の12番目の態様において、Wは、
【化26】
であり、
ここで、
X
2は、CH又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基であり、
R
4は、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチレンC
6-C
12アリール基、メチレンフェニル基、C
1-4アルキル基、任意に置換されたC
2-4アルケニル基、任意に置換されたC
2-4アルキニル基、任意に置換されたC
3-6シクロアルキル基及び任意に置換されたC
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)から選択され、ここで、前記C
1-4アルキル基、C
2-4アルケニル基及びC
2-4アルキニル基は、ハロゲン、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、並びに、ここで、前記C
3-6シクロアルキル基及び前記C
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)の一つ又は複数の環は、ハロゲン、C
1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、
R
3は、
【化27】
、任意に置換されたC
6-C
12アリール基又は任意に置換されたC
5-C
10ヘテロアリール基から選択され、ここで、前記アリール基又は前記ヘテロアリール基が置換される場合、前記C
6-C
12アリール基及び前記C
5-C
10ヘテロアリール基は、独立して、一つ又は複数の置換基によって置換され、前記置換基は、好ましくは、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、ハロゲン化アルキル基である。
【0023】
【0024】
第1の実施形態の13番目の態様において、Wは、
【化29】
であり、
ここで、
X
2は、CH又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基であり、
R
31は、水素、ヒドロキシル基、フッ素、アミノ基、シアノ基であり、
R
32は、水素、フッ素、メチル基、エチル基、フルオロエチル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、シクロプロピル基であり、
R
31及びR
32は、結合されている原子と一緒になって、
【化30】
を形成し、
X
3は、CH、O、N、NR
39であり、ここで、R
39は、C
1-3アルキル基又はシクロアルキル基であり、
nは、1又は2であり、
Y
35は、CH
2又はOである。
【0025】
【0026】
第1の実施形態の14番目の態様において、Wは、
【化32】
であり、
ここで、
X
2は、C又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基であり、
Arは、ハロゲン、メチル基又はメトキシ基から選択される置換基によって任意に置換されたフェニル基、ハロゲン、メチル基又はメトキシ基から選択される置換基によって任意に置換されたC
5-C
10ヘテロアリール基であり、
【化33】
は、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、又はテトラゾリル基から選択される窒素含有複素芳香環である。
【0027】
第1の実施形態の15番目の態様において、Wは、
【化34】
であり、
ここで、
Arは、ハロゲン、メチル基又はメトキシ基から選択される置換基によって任意に置換されたC
6-C
12アリール基、ハロゲン、メチル基又はメトキシ基から選択される置換基によって任意に置換されたC
5-C
10ヘテロアリール基であり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L置換基であり、
X
3’は、C、CH、CD、O又はNであり、
R
33は、非存在、水素、メチル基、フッ素、塩素であり、
R
34は、非存在、水素、重水素、ヒドロキシル基であり、
R
35は、非存在、水素、重水素、ヒドロキシル基であり、または
R
34及びR
35は、一緒になって=Oを形成する。
【0028】
【0029】
第1の実施形態の16番目の態様において、Wは、
【化36】
であり、
ここで、
X
2は、CH又はNであり、
X
4は、CH又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L置換基から選択され、
R
36は、水素、フッ素、シアノ基、メチル基から選択され、
R
37は、水素、-C
1-6アルキレン-OH、-C
1-6アルキレン-O-C
1-6アルキル基、-C
1-6アルキレン-NRaRb、-C(=O)NRcRd、-N=S(=O)(Re)(Rf)、-P(=O)(Rg)(Rh)、-NH-P(=O)(Ri)(Rj)、ピリドン基、又は
【化37】
から選択され、ここで、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、Ri、Rjは、存在するたびに、それぞれ独立して、C
1-6アルキル基、C
3-5シクロアルキル基から選択され、
R
38は、水素、C
1-6アルキル基、C
3-8シクロアルキル基、アリル基、-C
1-6アルキレン-OH、又は-C
1-6アルキレン-O-C
1-6アルキル基から選択される。
【0030】
第1の実施形態の17番目の態様において、Wは、
【化38】
であり、
ここで、
X
4は、CH又はNである。
【0031】
第1の実施形態の18番目の態様において、Wは、
【化39】
であり、
ここで、
X
2は、CH又はNであり、
R
1は、水素、フッ素、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L置換基から選択され、
R
41は、水素、フッ素、又はメチル基から選択され、
R
42は、水素、フッ素、又はメチル基から選択され、
R
43は、メチル基又はエチル基から選択され、
好ましくは、Wは、
【化40】
である。
【0032】
第1の実施形態の19番目の態様において、Dは、
【化41】
であり、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、
T
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 Y
41は、存在するたびに、C、CT
41T
41’、NT
41’’、C=O、又はOから独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、C、CT
42T
42’、NT
42’’、C=O、又はOから独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、C、CT
43T
43’、NT
43’’、C=O、又はOから独立して選択され、または
Y
41-Y
42は、-T
41(C=C)T
42-、-(N=C)T
42-、-T
41(C=N)-又は-(N=N)-を表し、またはY
42-Y
43は、-T
42(C=C)T
43-、-(N=C)T
43-、-T
42(C=N)-又は-(N=N)-を表し、
T
41、T
41’、T
41’’、T
42、T
42’、T
42’’、T
43、T
43’、T
43’’のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5は、存在するたびに、CT
5又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、CT
7又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
5、T
6、T
7、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0033】
第1の実施形態の20番目の態様において、Dは、
【化42】
であり、ここで、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、
T
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 Y
41は、存在するたびに、CT
41又はNから独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、CT
42T
42’、NT
42’’、C=O、又はOから独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、CT
43T
43’、NT
43’’、C=O、又はOから独立して選択され、または
Y
41-Y
42は、-(C=C)T
42-、-(C=N)-を表し、またはY
42-Y
43は、-T
42(C=C)T
43-、-(N=C)T
43-、-T
42(C=N)-又は-(N=N)-を表し、
T
41、T
42、T
42’、T
42’’、T
43、T
43’、T
43’’のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5は、存在するたびに、CT
5又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、CT
7又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
5、T
6、T
7、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0034】
第1の実施形態の21番目の態様において、Dは、
【化43】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、CH又はNから独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、CH
2、-NH、O又はN-CH
3から独立して選択され、
Y
5は、存在するたびに、N、CT
5から独立して選択され、ここで、T
5は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、N、CT
6から独立して選択され、ここで、T
6は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、N、CT
7から独立して選択され、ここで、T
7は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、N、CT
8から独立して選択され、ここで、T
8は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
好ましくは、Dは、
【化44】
【化45】
【化46】
である。
【0035】
第1の実施形態の22番目の態様において、Dは、
【化47】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CT
1又はNから独立して選択され、
T
1は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、 Y
4は、存在するたびに、CT
4T
4’又はNT
4’’から独立して選択され、
T
4、T
4’、T
4’’のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5は、存在するたびに、CT
5又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、CT
7又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
5、T
6、T
7、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
Y
5、Y
6、Y
7及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0036】
第1の実施形態の23番目の態様において、Dは、
【化48】
であり、
ここで、Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
J
1は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
2は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
3は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
4は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
1、J
2、J
3及びJ
4のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
好ましくは、Dは、
【化49】
である。
【0037】
第1の実施形態の24番目の態様において、Dは、
【化50】
であり、
ここで、Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
J
1は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
2は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
3は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
4は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、メトキシ基から独立して選択され、
J
1、J
2、J
3及びJ
4のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0038】
【0039】
第1の実施形態の25番目の態様において、Dは、
【化52】
であり、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、NH、N-CH
3又はOから独立して選択され、
【化53】
は、芳香環又は複素芳香環であり、ここで、
Y
10は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
10から独立して選択され、ここで、T
10は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
10’から独立して選択され、ここで、T
10’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
11は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
11から独立して選択され、ここで、T
11は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
11’から独立して選択され、ここで、T
11’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
12は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
12から独立して選択され、ここで、T
12は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
12’から独立して選択され、ここで、T
12’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
13は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
13から独立して選択され、ここで、T
13は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
13’から独立して選択され、ここで、T
13’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
14は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
14から独立して選択され、ここで、T
14は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
14’から独立して選択され、ここで、T
14’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、または
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14の隣接する任意の二つは、それらが結合されている原子と一緒になって、任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基を形成し、前記任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基は、一つ又は複数の結合を介してL基に連結し、好ましくは、前記アリール基又はヘテロアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、インデニル基、インダニル基、1,2-ジヒドロナフチル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル基、ピリジル基、ピリミジニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアジニル基から選択され、その上の置換基は、非存在、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から選択される。
【0040】
好ましくは、Dは、以下の基から選択される。
【化54】
【化55】
【化56】
【0041】
第1の実施形態の26番目の態様において、Dは、
【化57】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Vは、水素又はメチル基であり、
【化58】
は、芳香環又は複素芳香環であり、ここで、
Y
15は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
15から独立して選択され、ここで、T
15は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
15’から独立して選択され、ここで、T
15’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
16は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
16から独立して選択され、ここで、T
16は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
16’から独立して選択され、ここで、T
16’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
17は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
17から独立して選択され、ここで、T
17は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
17’から独立して選択され、ここで、T
17’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、ハロCH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
18は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
18から独立して選択され、ここで、T
18は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
18’から独立して選択され、ここで、T
18’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
19は、存在するたびに、非存在、O、S、N、NH、CT
19から独立して選択され、ここで、T
19は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基、NT
19’から独立して選択され、ここで、T
19’は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
15、Y
16、Y
17、Y
18及びY
19のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、または
Y
15、Y
16、Y
17、Y
18及びY
19の隣接する任意の二つは、それらが結合されている原子と一緒になって、任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基を形成し、前記任意に置換されたアリール基又は任意に置換されたヘテロアリール基は、一つ又は複数の結合を介してL基に連結し、好ましくは、前記アリール基又はヘテロアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、インデニル基、インダニル基、1,2-ジヒドロナフチル基、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル基、ピリジル基、ピリミジニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアジニル基から選択され、その上の置換基は、非存在、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から選択される。
【0042】
【0043】
第1の実施形態の27番目の態様において、Dは、
【化60】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
41は、存在するたびに、CT
41又はNから独立して選択され、
T
41は、存在するたびに、非存在、水素、重水素、メチル基から独立して選択され、
Y
42は、存在するたびに、CH
2、CD
2、CHD、C=O、C-CH
3、又は
【化61】
から独立して選択され、
Y
43は、存在するたびに、CH
2、CD
2、CHD、C=O、C-CH
3、又は
【化62】
から独立して選択され、または
Y
42-Y
43は、-CH=CH-、-CH=N-又は-N=CH-であり、
Y
5は、存在するたびに、N、CT
5から独立して選択され、ここで、T
5は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、N、CT
6から独立して選択され、ここで、T
6は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
7は、存在するたびに、N、CT
7から独立して選択され、ここで、T
7は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、N、CT
8から独立して選択され、ここで、T
8は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
5、Y
6、Y
7、及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0044】
第1の実施形態の28番目の態様において、Dは、
【化63】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
6、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
1、E
2及びE
4のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
1、E
2、Y
6及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0045】
好ましくは、Dは、
【化64】
【化65】
である。
【0046】
第1の実施形態の29番目の態様において、Dは、
【化66】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
6は、存在するたびに、CT
6又はNから独立して選択され、
Y
8は、存在するたびに、CT
8又はNから独立して選択され、
T
6、T
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
5、E
6及びE
8のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
2-C
6アルケニル基、C
2-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基、C
2-C
6アルケニルオキシ基、C
2-C
6アルキニルオキシ基、C
2-C
6アルカノイル基、C
2-C
6アルキルエステル、C
1-C
6アルキルチオ基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルコキシ基、ヒドロキシC
1-C
6アルキル基、アミノC
1-C
6アルキル基、(モノ-及びジ-C
1-C
6アルキルアミノ)C
0-C
4アルキル基、-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、-O-C
0-C
4アルキル(C
3-C
7シクロアルキル)、C
3-C
12ヘテロシクリル基、C
6-C
12アリール基及びC
5-C
10ヘテロアリール基から独立して選択され、ここで、前記シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換され、
E
6、E
8、Y
6及びY
8のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0047】
第1の実施形態の30番目の態様において、Dは、
【化67】
であり、
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
2は、存在するたびに、CH、CD、N又は酸素から独立して選択され、
E
5は、存在するたびに、非存在、水素、重水素又はメチル基から独立して選択され、
E
6、E
7、E
8及びE
9のうちのそれぞれは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、メトキシ基、又はシクロプロピル基から独立して選択され、
E
6、E
7、E
8及びE
9のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0048】
【0049】
第1の実施形態の31番目の態様において、Dは、
【化69】
であり、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
10は、存在するたびに、N、CT
10から独立して選択され、ここで、T
10は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
11は、存在するたびに、N、CT
11から独立して選択され、ここで、T
11は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
12は、存在するたびに、N、CT
12から独立して選択され、ここで、T
12は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
13は、存在するたびに、N、CT
13から独立して選択され、ここで、T
13は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
14は、存在するたびに、N、CT
14から独立して選択され、ここで、T
14は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、メトキシ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つ又は複数は、L基に連結する。
【0050】
好ましくは、Dは、以下の構造から選択される。
【化70】
【0051】
第1の実施形態の32番目の態様において、Lは、
【化71】
【化72】
から選択される。
【0052】
第2の実施形態において、本発明は、式(II)に関し、
【化73】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0053】
第3の実施形態において、本発明は、式(III)に関し、
【化74】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0054】
第4の実施形態において、本発明は、式(IV)に関し、
【化75】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0055】
第5の実施形態において、本発明は、式(V)に関し、
【化76】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0056】
第6の実施形態において、本発明は、式(VI)に関し、
【化77】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0057】
第7の実施形態において、本発明は、式(VIII)に関し、
【化78】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0058】
好ましくは、X15-R15は、CH、C又はC-Clであり、X14-R19は、CH、C又はC-Clであり、X13-R18は、CH、C又はC-Clであり、X12-R17は、CH、C又はC-Clであり、及び/又は、X11-R16は、CH、C又はC-Clである。
さらに好ましくは、B1-R6は、CH2であり、及び/又はB2-R5は、NH、CH2又はN-CH3である。
【0059】
さらに好ましくは、Y1は、CH又はNである。
さらに好ましくは、Y5は、CH又はCであり、Y6は、CH又はCであり、Y7は、CH又はCであり、及び/又は、Y8は、CH又はCである。
さらに好ましくは、Y41は、CH又はNであり、Y42は、CH2又は=Oであり、及び/又は、Y43は、NH、CH2又はN-CH3である。
【0060】
第8の実施形態において、本発明は、式(IX)に関し、
【化79】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0061】
好ましくは、X15-R15は、CH、C又はC-Clであり、X14-R19は、CH、C又はC-Clであり、X13-R18は、CH、C又はC-Clであり、X12-R17は、CH、C又はC-Clであり、及び/又は、X11-R16は、CH、C又はC-Clである。
さらに好ましくは、B1-R6は、CH2であり、及び/又はB2-R5は、NH、CH2又はN-CH3である。
【0062】
さらに好ましくは、Y1は、CH又はNである。
さらに好ましくは、Y5は、CH又はCであり、Y6は、CH又はCであり、Y7は、CH又はCであり、及び/又は、Y8は、CH又はCである。
さらに好ましくは、Y4は、CH2又は=Oである。
【0063】
第9の実施形態において、本発明は、式(XIV)に関し、
【化80】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0064】
第10の実施形態において、本発明は、式(XV)に関し、
【化81】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0065】
第11の実施形態において、本発明は、式(XVII)に関し、
【化82】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0066】
好ましくは、X8-R11は、CHであり、R8は、Clであり、及び/又は、R9は、Clである。
さらに好ましくは、E6は、H又は非存在であり、及び/又は、E8は、H又は非存在である。
さらに好ましくは、E5は、H又は-CH3である。
さらに好ましくは、Y1は、CHである。
さらに好ましくは、Y6は、CH又はCであり、Y8は、CH又はCである。
【0067】
第12の実施形態において、本発明は、式(XVIII)に関し、
【化83】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0068】
好ましくは、X8-R11は、CHであり、R8は、Clであり、及び/又は、R9は、Clである。
さらに好ましくは、E1は、H、F又は非存在であり、及び/又は、E2は、H、F又は非存在である。
さらに好ましくは、E4は、H又は-CH3である。
さらに好ましくは、Y1は、CH、CD又はNである。
さらに好ましくは、Y6は、CH又はCであり、及び/又は、Y8は、CH、N又はCである。
【0069】
第13の実施形態において、本発明は、式(XIX)に関し、
【化84】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0070】
好ましくは、X8-R11は、CHであり、R8は、Clであり、及び/又は、R9は、Clである。
さらに好ましくは、J1は、H又は非存在であり、J2は、H又は非存在であり、J3は、H又は非存在であり、及び/又は、J4は、H又は非存在である。
さらに好ましくは、Y1は、CHである。
さらに好ましくは、Y4は、CH2又はN-CH3である。
【0071】
第14の実施形態において、本発明は、式(XXIII)に関する。
【化85】
【0072】
第15の実施形態において、本発明は、式(XXIV)に関し、
【化86】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0073】
好ましくは、R4は、アリル基、H又はCH3である。
さらに好ましくは、R21は、CH、C-CH3又はC-Clであり、及び/又は、R22は、CH、C-CH3又はC-Clである。
【0074】
さらに好ましくは、
【化87】
は、
【化88】
から選択される。
【0075】
さらに好ましくは、E1は、H、F又は非存在であり、及び/又は、E2は、H、F又は非存在である。
さらに好ましくは、E4は、H又は-CH3である。
さらに好ましくは、Y1は、CH、CD又はNである。
さらに好ましくは、Y6は、CH又はCであり、及び/又は、Y8は、CH、N又はCである。
さらに好ましくは、R2は、非存在、H、F、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基である。
さらに好ましくは、R1は、非存在、H、F、塩素、メチル基、エチル基、メトキシ基、ヒドロキシメチル基、又は連結L基である。
【0076】
第16の実施形態において、本発明は、式(XXV)に関し、
【化89】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0077】
第17の実施形態において、本発明は、式(XXVI)に関し、
【化90】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0078】
好ましくは、X8-R11は、CHであり、R8は、Clであり、R9は、Clである。
さらに好ましくは、Y21は、NH、O又は非存在である。
さらに好ましくは、Y10は、CH又はCであり、Y12は、CH又はCであり、及び/又はY13は、CH又はCである。
【0079】
第18の実施形態において、本発明は、式(XXVII)に関し、
【化91】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0080】
好ましくは、Y21は、NH、O又は非存在である。
さらに好ましくは、Y10は、CH又はCであり、Y12は、CH又はCであり、及び/又はY13は、CH又はCである。
さらに好ましくは、Y1は、CH又はNである。
さらに好ましくは、Y10は、CH又はCであり、Y12は、CH又はCであり、及び/又はY13は、CH又はCである。
さらに好ましくは、X8-R11は、CHであり、R8は、Clであり、R9は、Clである。
【0081】
第19の実施形態において、本発明は、式(XXVIII)に関し、
【化92】
残りの置換基は、第1の実施形態及びその任意の態様に定義したとおりである。
【0082】
好ましくは、R4は、アリル基、H又はCH3である。
さらに好ましくは、Y21は、NH、O又は非存在である。
さらに好ましくは、Y10は、CH又はCであり、Y12は、CH又はCであり、及び/又はY13は、CH又はCである。
さらに好ましくは、R21は、CH、C-CH3又はC-Clであり、及び/又は、R22は、CH、C-CH3又はC-Clである。
【0083】
さらに好ましくは、
【化93】
は、
【化94】
から選択される。
【0084】
第20の実施形態において、本発明は、式(XXIX)に関し、
【化95】
ここで、
【化96】
は、=O又は非存在を表し、
L基は、第1の実施形態及びその任意の態様で定義したとおりである。
【0085】
好ましくは、
【化97】
は、
【化98】
である。
【0086】
第21の実施形態において、本発明は、式(XXX)に関し、
【化99】
ここで、
【化100】
は、=O又は非存在を表し、
L基は、第1の実施形態及びその任意の態様で定義したとおりである。
【0087】
好ましくは、
【化101】
は、
【化102】
である。
【0088】
第22の実施形態において、本発明は、式(XXXI)に関し、
【化103】
ここで、
R
51は、存在するたびに、F、Cl又はCF
3から独立して選択され、
L基は、第1の実施形態及びその任意の態様で定義したとおりである。
【0089】
第23の実施形態において、本発明は、式(XXXII)に関し、
【化104】
ここで、
R
51は、存在するたびに、F、Cl又はCF
3から独立して選択され、
L基は、第1の実施形態及びその任意の態様で定義したとおりである。
【0090】
第24の実施形態において、本発明は、式(XXXIII)に関し、
【化105】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
L基は、第1の実施形態及びその任意の態様で定義したとおりである。
【0091】
好ましくは、
【化106】
は、
【化107】
から選択される。
【0092】
第25の実施形態において、本発明は、式(XXXIV)に関し、
【化108】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
L基は、第1の実施形態及びその任意の態様で定義したとおりである。
【0093】
好ましくは、
【化109】
は、
【化110】
から選択される。
【0094】
第26の実施形態において、本発明は、式(XXXV)に関する。
【化111】
好ましくは、
【化112】
は、
【化113】
から選択される。
【0095】
第27の実施形態において、本発明は、式(XXXVI)に関し、
【化114】
L基は、第1の実施形態及びその任意の態様で定義したとおりである。
【0096】
好ましくは、
【化115】
は、
【化116】
から選択される。
【0097】
第28の実施形態において、本発明は、式(XXXXI)で表される化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグに関し、
XXXXI:
【化117】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、C、N、NH、N-CH
3、N-C
2H
5、N-C
3H
7、N-C
4H
9から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CF
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つは、L基に連結し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチレンC
6-C
12アリール基、メチレンフェニル基、任意に置換されたC
1-4アルキル基、任意に置換されたC
2-4アルケニル基、任意に置換されたC
2-4アルキニル基、任意に置換されたC
3-6シクロアルキル基及び任意に置換されたC
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)から独立して選択され、ここで、前記C
6-C
12アリール基、C
1-4アルキル基、C
2-4アルケニル基及びC
2-4アルキニル基は、ハロゲン、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、並びに、ここで、前記C
3-6シクロアルキル基及び前記C
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)の一つ又は複数の環は、ハロゲン、C
1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、
【化118】
は、非存在、-(NR
81)-N=、-(NR
82)-(NR
83)-、-(NR
84)-(C=O)-又は-(C=O)-(NR
85)-を表し、ここで、R
81、R
82、R
83、R
84及びR
85のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基から独立して選択され、ここで、前記アルキル基、アルコキシ基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、シアノ基、アミノ基によって任意に置換され、好ましくは、R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、水素、2-ヒドロキシイソプロピル基から独立して選択され、または、
R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CR
93R
94)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
93、R
94、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、さらに好ましくは、R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CH
2)-(CH
2)-又は-(CH
2)-(CH
2)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、
Lは、次の構造を有するリンカーであり、
【化119】
【化120】
【化121】
【化122】
【化123】
【化124】
【化125】
ここで、
【化126】
は、結合部位を表し、前記L基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基によって任意に置換される。
【0098】
第28の実施形態の2番目の態様において、前記式(XXXXI)は、式(XXXXII)であり、
XXXXII:
【化127】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、NH、N-CH
3、N-C
2H
5、N-C
3H
7、N-C
4H
9から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、水素又は2-ヒドロキシイソプロピル基から独立して選択され、または、R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CH
2)-(CH
2)-又は-(CH
2)-(CH
2)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、
Lは、次の構造を有するリンカーであり、
【化128】
【化129】
【化130】
【化131】
【化132】
【化133】
【化134】
ここで、
【化135】
は、結合部位を表し、前記L基は、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基から独立して選択される1、2、3又は4個の基によって任意に置換される。
【0099】
第28の実施形態の3番目の態様において、式(XXXXII)は、式(XXXXIII)である。
XXXXIII:
【化136】
【0100】
第28の実施形態の4番目の態様において、前記式(XXXXI)は、式(XXXXIV)であり、
XXXXIV:
【化137】
ここで、
Y
1は、存在するたびに、CH、CD又はNから独立して選択され、
Y
21は、存在するたびに、C、CH、CD、Nから独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、フッ素、塩素、メチル基、CH
2F、CHF
2、CF
3、CH
2Cl、CHCl
2、CCl
3、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、
Y
62は、存在するたびに、N、NH、-(C=O)-又は-CH
2-から独立して選択され、
R
70は、存在するたびに、水素、メチル基、エチル基又はプロピル基から独立して選択され、
【化138】
は、単結合又は二重結合を表し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、水素又は2-ヒドロキシイソプロピル基から独立して選択され、または、R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CH
2)-(CH
2)-又は-(CH
2)-(CH
2)-(CR
95R
976)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、ヒドロキシル基、メチル基、エチル基、プロピル基から独立して選択され、
Lは、次の構造を有するリンカーであり、
【化139】
【化140】
【化141】
【化142】
【化143】
【化144】
【化145】
ここで、
【化146】
は、結合部位を表し、前記L基は、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基から独立して選択される1、2、3又は4個の基によって任意に置換される。
【0101】
第28の実施形態の5番目の態様において、前記式(XXXXIV)は、式(XXXXV)又は式(XXXXVI)である。
【化147】
又は
【化148】
【0102】
第29の実施形態において、本発明は、構造式(XXXXVII)で表される化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグに関し、
【化149】
ここで、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13、Y
14のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
101から独立して選択され、ここで、T
101は、存在するたびに、非存在、水素、ハロゲン、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
10、Y
11、Y
12、Y
13及びY
14のうちの一つは、L基に連結し、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
52、Y
54のうちのそれぞれは、存在するたびに、N、CT
102から独立して選択され、ここで、T
102は、存在するたびに、非存在、水素、ハロゲン、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6ハロゲン化アルキル基、C
1-C
6アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基から独立して選択され、
Y
50、Y
51、Y
52、Y
53及びY
54のうちの一つ又は複数は、L基に連結し、
R
4は、存在するたびに、アリル基、プロパルギル基、メチレンシクロプロピル基、エチル基、トリフルオロエチル基、ジフルオロエチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、メチレンC
6-C
12アリール基、メチレンフェニル基、任意に置換されたC
1-4アルキル基、任意に置換されたC
2-4アルケニル基、任意に置換されたC
2-4アルキニル基、任意に置換されたC
3-6シクロアルキル基及び任意に置換されたC
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)から独立して選択され、ここで、前記C
6-C
12アリール基、C
1-4アルキル基、C
2-4アルケニル基及びC
2-4アルキニル基は、ハロゲン、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、並びに、ここで、前記C
3-6シクロアルキル基及び前記C
3-6シクロアルキル(C
1-4アルキル)の一つ又は複数の環は、ハロゲン、C
1-4アルキル基、C
1-4アルコキシ基、C
1-4ハロゲン化アルキル基、C
1-4ハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、アミノ基、モノ-C
1-4アルキルアミン及びジ-C
1-4アルキルアミンから選択される一つ又は複数の置換基によって任意に独立して置換され、
Y
61は、存在するたびに、CH
2、NH、N(C
1-C
6アルキル)から独立して選択され、
R
21、R
22のいずれか一つは、存在するたびに、非存在、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルケニル基、C
1-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基から独立して選択され、ここで、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOHによって任意に置換され、または、
R
21、R
22は、一緒に結合して-(CR
91R
92)-(CR
93R
94)-(CR
95R
96)-を形成し、ここで、R
91、R
92、R
93、R
94、R
95及びR
96のうちのそれぞれは、存在するたびに、水素、重水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、C
1-C
6アルキル基、C
1-C
6アルケニル基、C
1-C
6アルキニル基、C
1-C
6アルコキシ基から独立して選択され、ここで、前記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基は、1、2、3又は4個のハロゲン、ヒドロキシル基、カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOHによって任意に置換され、
Lは、次の構造を有するリンカーであり、
【化150】
【化151】
【化152】
【化153】
【化154】
【化155】
【化156】
ここで、
【化157】
は、結合部位を表し、前記L基は、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、メルカプト基、-COOH、又はC
1-C
6アルキル基から独立して選択される1、2、3又は4個の基によって任意に置換される。
【0103】
構造「-L-」は、Lが単結合を介してW及び/又はDに接続されなければならないことを意味するものではない。本出願の各実施形態の各態様において、LからW及び/又はDへの接続は、一つ又は複数の結合を介して達成することができる。
【0104】
「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明の化合物の薬学的に許容される有機塩又は無機塩を指す。例示的な塩は、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、グリコール酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩「メタンスルホン酸塩(mesylate)」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(即ち、1,1’-メチレン-ビス-(2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸)塩)、アルカリ金属(例えば、ナトリウム及びカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)塩及びアンモニウム塩を含むが、これらに限定されない。薬学的に許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオン又は他の対イオン等の別の分子を含むことができる。対イオンは、親化合物の電荷を安定化する任意の有機又は無機部分にすることができる。さらに、薬学的に許容される塩は、その構造内に複数の荷電原子を有することができる。複数の荷電原子が薬学的に許容される塩の一部である例は、複数の対イオンを有することができる。従って、薬学的に許容される塩は、一つ又は複数の荷電原子及び/又は一つ又は複数の対イオンを有することができる。
【0105】
本発明の化合物が塩基である場合、所望の薬学的に許容される塩は、当該技術分野で利用可能な任意の適切な方法によって、例えば、無機酸又は有機酸で遊離塩基を処理することによって調製されることができ、当該無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸等であり、当該有機酸としては、酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、例えばグルクロン酸又はガラクツロン酸等のピラノシル酸、例えばクエン酸又は酒石酸等のα-ヒドロキシ酸、例えばアスパラギン酸又はグルタミン酸等のアミノ酸、例えば安息香酸又は桂皮酸等の芳香族酸、例えばp-トルエンスルホン酸又はエタンスルホン酸等のスルホン酸等である。
【0106】
本発明の化合物が酸である場合、所望の薬学的に許容される塩は、任意の適切な方法によって、例えば、アミン(第一級、第二級又は第三級)、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物等の無機塩基又は有機塩基によって遊離酸を処理することによって調製されることができる。塩に適切な例示的な例は、グリシン及びアルギニン等のアミノ酸、アンモニウム、第一級、第二級及び第3級アミン、ピペリジン、モルホリン及びピペラジン等の環状アミンに由来する有機塩、並びにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム及びリチウムに由来する無機塩を含むが、これらに限定されない。
【0107】
「薬学的に許容される」という用語は、当該物質又は組成物が製剤を含む他の成分及び/又はそれで治療される哺乳動物と化学的及び/又は毒物学的に適合しなければならないことを指す。
【0108】
本出願の化合物は、様々な立体異性体形態で存在することができる。「立体異性体」という用語は、同じ化学構造及び結合性を有するが、空間内で原子の方向が異なり、単結合を中心とした回転によって相互変換できない化合物を指す。「立体異性体」は、「ジアステレオマー」及び「エナンチオマー」を含むことができる。「ジアステレオマー」とは、二つ又は複数のキラル中心を有し、且つその分子が互いに鏡像ではない立体異性体を指す。「エナンチオマー」とは、互いに重ね合わせることができない鏡像である化合物の二つの立体異性体を指す。「R」及び「S」は、一つ又は複数のキラル原子を取り囲む置換基配置を表わす。本出願の化合物は、キラル合成又は異性体の混合物からの分割によって個々の異性体として調製することができる。開示された化合物は、一つ又は複数の立体中心を有することができ、また、各立体中心は、独立してR配置又はS配置で存在することができる。立体中心の絶対立体化学が決定されない場合、立体化学配置は、指定された中心で(*)として割り当てられることができる。一実施形態において、本明細書に記載の化合物は、光学活性形態又はラセミ形態で存在する。本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載の治療上有用な特性を有するラセミ体、光学活性体、位置異性体及び立体異性体の形態又はその組み合わせを含むことを理解されたい。本明細書に記載のキラル原子は、キラル炭素原子、キラル窒素原子又はキラルリン原子であり得る。
【0109】
特別に、本明細書に開示された化合物は、一つ又は複数の立体中心を有することができ、各立体中心は、独立してR配置又はS配置で存在することができる。立体中心の絶対立体化学が決定されない場合、立体化学配置は、当該中心に「*」でマークされることができるが、化合物自体は、単一の立体異性体として分離され、(ジアステレオマー)エナンチオマー的に純粋である。換言すると、いくつかの実施形態において、アスタリスク「*」は、キラル原子が基本的に単一立体配置にあり、その絶対立体化学が九九底されていないことを示唆する(結合が立体化学形態に描かれても)。「*」と表記された原子の実際の絶対立体配置は、描かれた立体化学形態と同じ又は異なる立体配置であり得る。換言すると、「*」と表記された原子は、絶対R配置でもよく、絶対S配置でもよい。「基本的に」という用語は、基準の5%、2%又は1%さらには0.1%の範囲から逸脱した変化を指す。「単一立体配置」という用語は、単一R配置又は単一S配置であり得る。
【0110】
別のいくつかの実施形態において、立体中心は、「*R」又は「*S」と表記される。立体中心が「*R」又は「*S」と表記される場合、これは、基本的に単一立体配置であるにもかかわらず、当該立体中心の絶対立体化学性質が不確実であることを意味する(結合が立体化学形態に描かれても)。「*R」と表記された原子の実際の絶対立体配置は、描かれた立体化学形態と同じ又は異なる立体配置であり得、「*S」と表記された原子の実際の絶対立体配置は、描かれた立体化学形態と同じ又は異なる立体配置であり得る。換言すると、「*R」は、絶対R配置でもよく、絶対S配置でもよい。同様に、「*S」は、絶対R配置でもよく、絶対S配置でもよい。「*R」又は「*S」は、当該分子にランダムに割り当てることができる。「*R」と表記された立体中心は、「*S」と表記された別の立体中心と同じ又は異なる単一立体配置を有することができる。「*R」と表記された立体中心は、「*R」と表記された別の立体中心と同じ又は異なる単一立体構造を有することができる。「*S」と表記された立体中心は、「*S」と表記された別の立体中心と同じ又は異なる単一立体構造を有することができる。
【0111】
同様に、「*R」と表記された立体中心は、「×」と表記された別の立体中心と同じ又は異なる単一立体構造を有することができる。「*S」と表記された立体中心は、「×」と表記された別の立体中心と同じ又は異なる単一立体構造を有することができる。
【0112】
例えば、化合物152-Aの絶対立体配置は、以下のうちの一つである。
【化158】
【0113】
一実施形態において、本出願に記載の化合物は、一つ又は複数のキラル中心を含む。これらの化合物は、立体選択の合成、エナンチオマー選択の合成又はエナンチオマーもしくはジアステレオマーの混合物の分離を含む任意の方法によって調製されることができる。化合物及びその異性体の分割は、化学的プロセス、酵素的プロセス、段階的結晶化、蒸留及びクロマトグラフィーを含むがこれらに限定されない任意の方法によって達成されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0114】
定義
「置換された」という用語は、指定された原子の通常の原子価を超えないことを前提として、指定された原子又は基上の任意の一つ又は複数の水素が、指定された基の一部から選択される置換されることを指す。
【0115】
「アルキル基」は、分岐鎖又は直鎖飽和脂肪族炭化水素基である。一実施形態において、アルキル基は、1~約12個の炭素原子、より一般的には、1~約6個の炭素原子又は1~約4個の炭素原子を含む。一実施形態において、アルキル基は、1~約8個の炭素原子を含む。特定の実施形態において、アルキル基は、C1-C2、C1-C3又はC1-C6である。本明細書で使用されるように、指定された範囲とは、前記範囲の各メンバーが独立した種類のアルキル基として機能することを指す。例えば、本明細書で使用されるように、C1-C6アルキル基という用語は、1、2、3、4、5又は6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を指し、且つこれらのそれぞれが独立した種類として記述されることを意味する。例えば、本明細書で使用されるように、C1-C4アルキル基という用語は、1、2、3又は4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖アルキル基を指し、且つこれらのそれぞれが独立した種類として記述されることを意味する。C0-Cnアルキル基が本明細書で別の基に結合される場合、例えば、(C3-C7シクロアルキル)C0-C4アルキル基又は-C0-C4アルキル(C3-C7シクロアルキル基)の場合、指定された基―この場合のシクロアルキル基、又は単一共有結合(C0アルキル基)によって直接結合されるか、又はアルキル基鎖(この場合、1、2、3又は4個の炭素原子)によって結合される。アルキル基は、ヘテロ原子等の他の基を介して、例えば、-O-C0-C4アルキル(C3-C7シクロアルキル)に結合されてもよい。アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペンチル基、t-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、2-メチルペンタン、3-メチルペンタン、2,2-ジメチルブタン及び2,3-ジメチルブタンを含むが、これらに限定されない。一実施形態において、アルキル基は、上記のように任意に置換される。
【0116】
「アルケニル基」は、一つ又は複数の炭素-炭素二重結合を有する分岐鎖又は直鎖脂肪族炭化水素基であり、前記二重結合は、鎖に沿った安定点で発生することができる。非限定的な例としては、C2-C8アルケニル基、C2-C6アルケニル基及びC2-C4アルケニル基が挙げられる。本明細書で使用されるように、指定された範囲とは、アルキル基部分について上記のしたように、前記範囲の各メンバーが独立した種類のアルケニル基としての範囲を指す。アルケニル基の例としては、ビニル基及びプロペニル基を含むが、これらに限定されない。一実施形態において、アルケニル基は、上記のように任意に置換される。
【0117】
「アルキニル基」は、一つ又は複数の炭素-炭素三重結合を有する分岐鎖又は直鎖脂肪族炭化水素基であり、前記三重結合は、鎖に沿った任意の安定点、例えば、C2-C8アルキニル基又はC2-C6アルキニル基で発生することができる。本明細書で使用されるように、指定された範囲とは、アルキル基部分について上記のしたように、前記範囲の各メンバーが独立した種類のアルキニル基としての範囲を指す。アルキニル基の例としては、エチニル基、プロピニル基、1-ブチニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基、1-ペンチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、4-ペンチル基、1-ヘキシニル基、2-ヘキシニル基、3-ヘキシニル基、4-ヘキシニル基及び5-ヘキシニル基を含むが、これらに限定されない。一実施形態において、アルキニル基は、上記のように任意に置換される。
【0118】
「アルコキシ基」は、酸素架橋(-O-)を介して共有結合された上記ののアルキル基である。アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソ-プロポキシ基、n-ブトキシ基、2-ブトキシ基、t-ブトキシ基、n-ペントキシ基、2-ペントキシ基、3-ペントキシ基、イソペントキシ基、ネオペントキシ基、n-ヘキシルオキシ基、2-ヘキシルオキシ基、3-ヘキシルオキシ基及び3-メチルペントキシ基を含むが、これらに限定されない。同様に、「アルキルチオ基」又は「チオアルキル基」は、硫黄架橋(-S-)を介して共有結合された所定の数の炭素原子を有する上記のようなアルキル基である。一実施形態において、アルコキシ基は、上記のように任意に置換される。
【0119】
「アルケニルオキシ基」は、酸素架橋(-O-)を介してその置換基に共有結合した前記アルケニル基である。
【0120】
「アルカノイル基」は、カルボニル基(C=O)架橋を介して共有結合した上記ののようなアルキル基である。カルボニル炭素は、炭素数に含まれ、即ち、C2アルカノイル基は、CH3(C=O)-イルである。一実施形態において、アルカノイル基は、上記のように任意に置換される。
【0121】
「アルキルエステル」は、エステル結合を介して共有結合した本明細書に記載のアルキル基である。エステル結合は、式-O(C=O)アルキル基又は式-(C=O)Oアルキル基等の任意の方向に存在することができる。
【0122】
「炭素環式基」「炭素環式環」又は「シクロアルキル基」は、すべての炭素環式原子を含む飽和又は部分不飽和(即ち、非芳香族)基である。炭素環式基は、通常、3~7個の炭素原子を含む一つの環又は3~7個の炭素原子を含む2個の縮合環を含む。シクロアルキル基置換基は、自己置換された窒素又は炭素原子の側基であってもよく、二つの置換基を有してもよい置換炭素原子は、スピロ環式基として結合されたシクロアルキル基を有してもよい。炭素環式の例としては、シクロヘキセニル基、シクロヘキシル基、シクロペンテニル基、シクロペンチル基、シクロブテニル基、シクロブチル基及びシクロプロピル基環を含む。一実施形態において、炭素環式は、上記のように任意に置換される。一実施形態において、シクロアルキル基は、すべての炭素環式原子を含む部分不飽和(即ち、非芳香族)基である。
【0123】
「炭素環式-オキシ基」は、酸素-O-結合基を介してその置換基に結合した上記のような単環式炭素環式またはモノ-又はジ-環炭素環式基である。
【0124】
「ハロゲン化アルキル基」とは、一つ又は複数のハロゲン原子、最大許容数のハロゲン原子によって置換された分岐鎖及び直鎖アルキル基を指す。ハロゲン化アルキル基の例としては、トリフルオロメチル基、モノフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、2-フルオロエチル基及びペンタフルオロエチル基を含むが、これらに限定されない。
「ハロゲン化アルコキシ基」とは、酸素架橋(アルコール原子団の酸
【0125】
素)によって結合された本明細書に記載のハロゲン化アルキル基を指す。
「ヒドロキシアルキル基」は、少なくとも一つのヒドロキシ置換基によって置換された上記ののようなアルキル基である。
【0126】
「アミノアルキル基」は、少なくとも一つのアミノ置換基によって置換された上記ののようなアルキル基である。
「ハロゲン」とは、独立して、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素のいずれかを指す。
【0127】
「アリール基」とは、芳香族環又は環中に炭素のみを含む芳香族基を指す。一実施形態において、アリール基は、1~3個の単独又は縮合した環を含み、6~18個(例えば、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18個)の環原子を有し、環メンバーとしてヘテロ原子を有さない。指摘される場合、このようなアリール基は、炭素原子又は非炭素原子又は基によって置換されることができる。このような置換としては、5~7員飽和環基に縮合し、前記飽和環基は、N、O及びSから独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含み、例えば、3,4-メチレンジオキシフェニルを形成する。アリール基としては、フェニル基及びナフチル基を含み、1-ナフチル基及び2-ナフチル基を含む。一実施形態において、アリール基は、側基である。側環の例としては、フェニル基によって置換されたフェニル基である。一実施形態において、アリール基は、上記のように任意に置換される。アリール基は、飽和、部分不飽和の環又は芳香族炭素環又は複素環と縮合する芳香族環を含む二環式基を含む。典型的なアリール基は、ベンゼン(フェニル)、置換されたベンゼン、ナフタレン、アントラセン、インデニル基、インダニル基、1,2-ジヒドロナフタレン、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル基等から誘導された基を含むが、これらに限定されない。好ましくは、アリール基は、フェニル基である。
【0128】
本明細書で使用されるように、「複素環」という用語は、3~18個(例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18個)の環原子を有する飽和又は部分不飽和(即ち、環内に方向性を有さずに一つ又は複数の二重結合及び/又は三重結合を有する)炭素環式原子団を指し、ここで、少なくとも一つの環原子は、窒素、酸素、リン及び硫黄から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子は、Cであり、ここで、一つ又は複数の環原子は、任意選択で、一つ又は複数の上記のの置換基によって独立して置換される。複素環は、3~7個の環メンバー(2~6個の炭素原子、並びにN、O、P及びSから選択される1~4個のヘテロ原子)を有する単環式又は6~10個の環員(4~9個の炭素原子、並びにN、O、P及びSから選択される1~6個のヘテロ原子)をゆする二環式、例えば、二環式[4,5]、[5,5]、[5,6]又は[6,6]系であり得る。一実施形態において、唯一のヘテロ原子は、窒素である。一実施形態において、唯一のヘテロ原子は、酸素である。一実施形態において、唯一のヘテロ原子は、硫黄である。複素環は、Paquette、LeoA.、「Principles of Modern Heterocyclic Chemistry」(W.A.Benjamin、New York、1968)、特に第1、3、4、6、7及び9章、「The Chemistry of Heterocyclic Compounds、A series of Monographs」(John Wiley & Sons、New York、1950~今まで)、特に第13、14、16、19及び28章、並びにJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載される。複素環の例としては、ピロリジン基、ジヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、ジヒドロピラニル基、テトラヒドロチウラニル基、ピペリジニル基、ピペリジノン基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、チオキサニル基(thioxanyl)、ピペラジニル基、高ピペラジニル基、アゾヘテロシクロブチル基、オキセタニル基、チオヘテロシクロブチル基、高ピペリジニル基、オキセパニル基(oxepanyl)、チエパニル基(thiepanyl)、オキサゼピニル基(oxazepinyl)、ジアゼピニル基(diazepinyl)、チアゼピニル基(thiazepinyl)、2-ピロリニル基、3-ピロリニル基、ジヒドロインドリル基、2H-ピラニル基、4H-ピラニル基、ジオキソヘテロシクロヘキシル基、1,3-ジオキソヘテロシクロペンチル基、ピラゾリニル基、ジチオアルキル基、ジチオペンタン環基、ジヒドロピラニル基、ジヒドロチエニル基、ジヒドロフリル基、ジヒドロイソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ピラゾリレンイミダゾリン基、イミダゾリジニル基、2-オキソ-5-アザビシクロ[2.2.2]オクタン、3-オキソ-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン、8-オキソ-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン、6-オキソ-3-アザビシクロ[3.1.1]ヘプタン、2-オキソ5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサアルキル基、3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタアルキル基、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサアルキル基、3H-インドリル基、キノアジニル基、N-ピリジニル尿素及びピロピリジンを含むが、これらに限定されない。スピロ部分も、本定義の範囲内に含まれる。ここで、1又は2個の環炭素原子がオキソ基(=O)部分によって置換されたヘテロシクリル基の例としては、ピリミジンケトン基及び1,1-ジオキソ-チオモルホリニル基が挙げられる。本明細書におけるヘテロシクリル基は、任意選択で、一つ又は複数の本明細書に記載の置換基によって独立して置換される。「ヘテロシクリル基」は、「複素環式アルキル基」を含む。「複素環式アルキル基」は、飽和環基である。これらは、例えば、N、S及びOから独立して選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子を有することができ、残りの環原子は、炭素である。典型的な実施形態において、窒素は、ヘテロ原子である。単環式複素環式アルキル基は、通常、3~約8個の環原子又は4~6個の環原子を有する。複素環式アルキル基の例としては、モルホリニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基及びピロリニル基を含む。「ヘテロシクリル基」は、N、O及びSから選択される1、2、3、4、又は5個のヘテロ原子を含むことができる。
【0129】
「複素環式オキシ」は、酸素-O-結合基を介してその置換基に結合された、上記ののような単環式複素環又は二環式複素環式基である。
【0130】
「ヘテロアリール基」とは、1~3個又はいくつかの実施形態においてN、O及びSから選択される1~2個のヘテロ原子、残りの環原子が炭素である安定単環式芳香族環、またはN、O及びSから選択される1~3個又はいくつかの実施形態において1~2個のヘテロ原子であり、残りの環原子は、炭素の5~10員(5、6、7、8、9、10員)芳香族環を含む少なくとも一つの安定二環式又は三環式系を指す。一実施形態において、唯一のヘテロ原子は、窒素である。一実施形態において、唯一のヘテロ原子は、酸素である。一実施形態において、唯一のヘテロ原子は、硫黄である。単環式ヘテロアリール基は、通常、5~8個の環原子(5、6、7、8個)を有する。いくつかの実施形態において、ジシクロヘテロアリール基は、9~10員ヘテロアリール基、即ち、9又は10個の環原子を含む基であり、ここで、一つの5~7員芳香族環は、2番目の芳香族又は非芳香族環に縮合する。ヘテロアリール基中のS原子及びO原子の増数が1人を超える場合、これらのヘテロ原子は、互いに隣接しない。一実施形態において、ヘテロアリール基中のS原子及びO原子の総数は、1を超えない。別の実施形態において、芳香族複素環中のS原子及びO原子の総数は、1を超えない。ヘテロアリール基の例としては、ピリジル基(例えば2-ヒドロキシピリジル基)、フリル基、イミダゾリル基、イミダゾピリジニル基、ピリミジニル基(例えば4-ヒドロキシピリミジニル基を含む)、ピラゾリル基、トリアゾリル基、ピラジニル基、テトラゾリル基、フリル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、オキサジアゾリル基、オキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピロリル基、キノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、インドリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾフリル基、キノリル基、イミダゾリル基、インダジニル基、フタラジン基、ピリダジン基、トリアジニル基、イソインドリル基、ピリジル基、プリン基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル基、チアジアゾリル基、チアジアゾリル基、フラニル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、キナゾリニル基、キノキサゾリル基、ナフタリジニル基、テトラヒドロフリル基及びフリルピリジル基を含むが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は、任意選択で、一つ又は複数の本明細書に記載の置換基によって独立して置換される。「ヘテロシクロオキシ」は、酸素-O-結合基によってその置換された前記ヘテロアリール基である。「ヘテロアリール基」は、N、O及びSから選択される1、2、3、4、又は5個のヘテロ原子を含むことができる。
【0131】
本明細書において、
【化159】
は、不確定な接続方法から選択を介して結合部位を表わすことができる。
【0132】
本出願は、「シクロアルキル基」、「アリール基」及び「ヘテロアリール基」から選択される一つ又は複数の単環から化学結合が許容されるように形成される二環、三環式、四環、五環等の多環系を含む。シアノ基は、-CNを指し、
CDという用語は、重水素化炭素指す。
【0133】
本出願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグは、増殖性疾患を治療するために使用されることができる。本出願は、増殖性疾患を治療するための薬物における、本出願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグの使用をさらに提供する。本発明は、増殖性疾患を治療するために使用される、前期化合物又はその薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグをさらに提供する。本出願は、必要とする被験者に、治療有効量の前記化合物又はその薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグを投与することを含む、増殖性疾患を治療する方法をさらに提供する。
【0134】
「増殖性疾患」又は「細胞増殖性疾患」という用語は、悪性であっても良性であっても、ある程度の異常細胞増殖に関連する疾患を指す。いくつかの実施形態において、増殖性疾患は、癌である。いくつかの態様において、癌は、固形腫瘍である。いくつかの態様において、癌は、血液系悪性腫瘍である。「増殖性障害」、「細胞増殖性障害」、「癌」、「癌性」及び「腫瘍」という用語は、本出願において言及されたときに互いに排斥しない。
【0135】
「癌」という用語は、癌細胞及び/又は良性又は前癌細胞を含む。例示的な癌としては、乳がん、結腸がん、脳がん、前立腺がん、腎臓がん、膵臓がん、卵巣がん、頭頚部がん、黒色腫、結腸直腸がん、胃がん、扁平上皮がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、精巣がん、メルケル細胞がん、神経膠芽腫、神経細胞腫、リンパ系臓器の癌、及び白血病を含む骨髄悪性腫瘍(急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性単球性白血病(AMOL)、ヘアリー細胞白血病(HCL)、T細胞前リンパ球性白血病(T-PLL)、巨リンパ性白血病、成人T細胞白血病)、リンパ腫(小リンパ球性リンパ腫(SLL)、ホジキンリンパ腫(結節性硬化症、混合細胞性、リンパ球豊富、リンパ球減少性又は非縮小及び結節性リンパ球優勢のホジキンリンパ腫)、非ホジキンリンパ腫(すべてのサブタイプ)、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫、B細胞前リンパ性白血病、リンパ形質細胞性白血病(例えば、ワルデンシュトレーム病マクログロブリン血症)、脾臓辺縁帯リンパ腫、形質細胞腫瘍(形質細胞性骨髄腫、形質細胞腫、モノクローナル免疫グロブリン沈着疾患、重鎖疾患)、節外辺縁帯B細胞リンパ腫(MALTリンパ腫)、結節辺縁帯B細胞リンパ腫(NMZL)、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、バーキットリンパ腫/白血病、T細胞前リンパ球性白血病、T細胞巨リンパ性白血病、悪性度NK細胞白血病、成人T細胞白血病/リンパ腫、節外NK/T細胞リンパ腫(鼻型)、腸管性T細胞リンパ腫、肝脾T細胞リンパ腫、サブトップNK細胞リンパ腫、菌状息肉症/セザリー症候群、原発性皮間CD30-陽性T細胞リンパ増殖性疾患、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、リンパ腫様丘疹症、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫(非特異的)、未分化大細胞リンパ腫)、多発性骨髄腫(形質細胞性骨髄腫又はカーラー病)を含むが、これらに限定されない。「癌」という用語は、白血病、癌(carcinoma)及び肉腫をさらに含む。例示的な癌としては、脳がん、乳がん、子宮頸がん、結腸がん、頭頚部がん、肝臓がん、腎臓がん、肺がん、非小細胞肺がん、黒色腫、中皮腫、卵巣がん、肉腫、胃がん、子宮がん及び成神経管細胞腫を含む。他の例としては、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽腫、卵巣がん、横紋筋肉腫、本態性血小プレート血症、原発性マクログロブリン血症、原発性脳腫瘍、癌、悪性膵島腫、悪性カルチノイド、膀胱がん、前がん性皮膚病変、精巣がん、リンパ腫、甲状腺がん、神経芽腫、食道がん、尿生殖器がん、悪性高カルシウム血症、子宮内膜がん、副腎皮質がん、膵内分泌腫瘍及び膵外分泌腫瘍、並びに前立腺がんを含む。癌という用語は、白血病、多発性骨髄腫、リンパ腫、肝臓がん、胃がん、乳がん、胆管細胞がん、膵臓がん、肺がん、大腸がん、骨肉腫、黒色腫、ヒト子宮頸がん、神経膠腫、鼻咽頭がん、咽頭がん、食道がん、中耳腫瘍、前立腺がん等をさらに含む。
【0136】
本明細書に記載の「連結L基」とは、L基が対応する変数によって提示される部位(例えば、環上の部位、例えば、R1又はR2に結合されるベンゼン環原子、Y5、Y6、又はY8自体等、またはR1及び/又はR2自体)に結合することを指す。この場合、対応する変数は、存在しても存在しなくてもよい。
【0137】
好ましい実施形態において、本出願は、急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia、ALL)、急性骨髄性白血病(Acute myeloid leukemia、AML)、多発性骨髄腫(multiple myeloma、MM)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large Bcell lymphoma、DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma、MCL)、悪性黒色腫(malignant melanoma)、胃がん(gastric cancer)、神経膠腫(gliomas)、卵巣がん(ovarian carcinoma)、子宮漿液性がん(Uterine serous carcinoma、USC)、結腸直腸がん(colorectal cancer)、膵臓がん(pancreatic cancer)、食道がん(esophageal cancer)、肝細胞がん(hepatocellular carcinoma)、神経膠芽腫(glioblastoma)、非小細胞肺がん(non-small-cell lung cancer、NSCLC)、小細胞肺がん(small-cell lung cancer、NSCLC)、神経芽腫(neuroblastoma)、乳がん(breast cancer)、トリプルネガティブ乳がん(Triple Negative Breast Cancer、TNBC)、神経芽腫(neuroblastoma)、頭頚部扁平上皮がん(Head and Neck Squamous Cell Carcinoma、HNSCC)等の疾患に関する。
【0138】
本出願は、本明細書に記載の化合物、又はその誘導体、薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグ、及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物をさらに提供する。本出願に記載の医薬組成物は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤、懸濁液、溶液、分散剤、経口又は非経口投与用の徐放性製剤、静脈内注射製剤、皮下注射製剤、吸入製剤、経皮投与製剤、直腸又は膣坐剤であり得る。
【0139】
本出願に記載の薬学的に許容される担体とは、当業者に周知の薬学的に許容される担体を指し、本出願の薬学的に許容される担体は、充填剤、湿潤剤、接着剤、崩壊剤、潤滑剤、結合剤、流動促進剤、マスキング剤、界面活性剤、防腐剤などを含むが、これらに限定されない。充填剤は、乳糖、微結晶セルロース、デンプン、粉糖、デキストリン、マンニトール、硫酸カルシウム等を含むが、これらに限定されない。湿潤剤及び接着剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、スクロース、ポリビニルピロリドン等を含むが、これらに限定されない。崩壊剤は、カルボキシメチルデンプンナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース等を含むが、これらに限定されない。潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウム、微粉シリカゲル、タルク粉、水素化植物油、ポリエチレングリコール、ラウリルアルコール硫酸マグネシウム等を含むが、これらに限定されない。結合剤は、アラビアゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、グルコース結合剤、デキストリン、デキストロース、エチルセルロース、ゼラチン、液体グルコース、グアルガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトースデキストリン、メチルセルロース、ポリメタクリル酸エステル、ポリビニルピロリドン、予備ゼラチン化デンプン、アルギン酸ナトリウム、ソルビトール、デンプン、シロップ及びキサンタンガムを含むが、これらに限定されない。流動促進剤は、コロイダルシリカ、粉末セルロース、三ケイ酸マグネシウム、シリカ及びタルク粉を含むが、これらに限定されない。マスキング剤は、アスパルテーム、ステアリン酸、フルクトース、グルコース、シロップ、蜂蜜、キシリトール、マンニトール、乳糖、ソルビトール、マルチトール、グリチルレチンを含むが、これらに限定されない。界面活性剤は、トウェイン-80、ポロキサマーを含むが、これらに限定されない。防腐剤は、ニポキシルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム等を含むが、これらに限定されない。
【0140】
様々な割合の有効成分を含む様々な医薬組成物を調製する方法は、知られているか、又は本出願の開示内容に従って、当業者には明らかである。例えば、REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES、Martin、E.W.、ed.、Mack Publishing Company、19th ed.(1995)に記載されたとおりである。前記医薬組成物を調製する方法は、適切な薬学的賦形剤、担体、希釈剤等を組み込むことを含む。従来の混合、溶解又は凍結乾燥方法を含む、公知の方法で本出願に記載の医薬組成物を調製する。
【0141】
本出願に記載の医薬組成物において、有効成分の割合は、変化してもよく、所与の単位剤形重量の約0.01%~約99%を占めてもよい。このような治療に有用な医薬組成物製剤において、有効成分の量は、有効な用量レベルを得ることを可能にする。
【0142】
本出願に記載の錠剤、カプセル剤等は、例えばキサンタンガム、アラビアゴム、コーンデンプン又はゼラチン等の接着剤、例えばリン酸水素二カルシウム等の賦形剤、例えばコーンデンプン、ジャガイモデンプン、アルギン酸等の崩壊剤、例えばステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤、例えばスクロース、フルクトース、乳糖又はアスパルテーム等の甘味料、例えばミント、ウィンターグリーン油又はチェリーの香り等の調味料を含むことができる。単位剤形がカプセルの場合、上記の種類の材料に加えて、植物油又はポリエチレングリコール等の液体担体を含むことができる。コーティングとして、又は固体単位剤形の物理的形態を変更するために、様々な他の材料が存在してもよい。例えば、錠剤又はカプセル剤は、ゼラチン、ワックス、シェラック又は糖等でコーティングすることができる。シロップは、甘味料としてスクロース又はフルクトース、防腐剤としてメチルパラベン又はプロピルパラベン、染料及び香味剤(例えば、チェリーの香り又はオレンジの香料)を含むことができる。もちろん、任意の単位剤形を調製するための任意の材料は、薬学的に許容され且つ応用される量は無毒であるべきである。さらに、有効成分は、徐放性製剤及び徐放性装置に組み込むことができる。
【0143】
有効成分は、注入又は注射によって静脈内又は腹腔内に投与することもできる。有効成分又はその塩の水溶液を調製することができ、任意選択で非毒性界面活性剤と混合してもよい。グリセロール、液体ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテート及びその混合物、並びに油中の分散剤も調製することができる。通常の保管及び使用条件下で、これらの製剤は、微生物の成長を防ぐための防腐剤を含む。
【0144】
注射又は注入に適した医薬組成物の剤形は、滅菌注射可能又は注射可能溶液又は分散液としての即時製剤に適した有効成分(任意選択でリポソームに密閉される)を含有する滅菌水溶液又は分散剤又は滅菌粉末を含むことができる。いずれの場合で、最終剤形は、生産及び保管条件下で無菌であり、液体であり、安定していなければならない。液体担体は、例えば水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール等)、植物油、非毒性グリセリド及びその適切な混合物を含む溶媒又は液体分散媒体であり得る。適切な流動性は、例えば、リポソームの形成によって、分散剤の場合には所望の粒子サイズを維持することによって、又は界面活性剤の使用によって維持することができる。様々な抗菌剤及び抗真菌剤(例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサール等)によって、微生物の予防を実現することができる。多くの場合、砂糖、緩衝剤又は塩化ナトリウム等の等張剤を含むことが好ましい。吸収遅延剤を組成物(例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチン)に使用することによって、注射可能な組成物の持続的な吸収をもたらすことができる。
【0145】
必要量の有効成分を適切な溶媒中で必要に応じて上記に列挙した様々な他の成分と結合した後、ろ過滅菌することによって無菌注射液を調製することができる。無菌注射液を調製するための無菌粉末の場合、好ましい調製方法は、真空乾燥及び凍結乾燥技術であり、これにより、有効成分と、無菌ろ過溶液中に存在する追加の必要な成分の粉末とが得られる。
【0146】
有用な固体担体は、粉砕固体(例えば、タルク、粘土、微結晶セルロース、シリカ、アルミナ等)を含む。有用な液体担体は、水、エタノール又はエチレングリコール又は水-エタノール/エチレングリコールの混合物を含み、本出願の医薬組成物は、任意選択で非毒性界面活性剤の助けを借りて、その中に有効量で溶解又は分散させることができる。特定の使用に合わせて特性を最適化するために、アジュバント(例えば、香料)及び追加の抗微生物剤を添加する場合がある。
【0147】
増粘剤(例えば、合成ポリマー、脂肪酸、脂肪酸塩及びエステル、脂肪アルコール、変性セルロース又は変性無機材料)を液体担体とともに使用して、ユーザーの皮膚に直接塗布するための展延性ペースト、ゲル、軟膏、石鹸等を形成することもできる。
【0148】
有効成分の治療有効量は、選択した特性の塩だけでなく、投与方法、治療対象の疾患の性質及び患者の年齢及び状態に応じて、最終的に立ち会った医師又は臨床医の決定に依存する。
【0149】
上記の製剤は、単位剤形で存在することができ、当該単位剤形は、ヒト及び他の哺乳動物対象への投与に適した単位用量を含む物理的に別個の単位である。単位剤形は、カプセル又は錠剤であり得る。関与する具体的な治療に応じて、単位用量当たりの有効成分の量は、約0.01~約1000mg又はそれ以上で変化又は調整されることができる。
【0150】
本出願で使用される「治療」という用語は、一般に、所望の薬理学的及び/又は生理学的効果を得ることを指す。当該効果は、疾患又はその症状を完全又は部分的に予防するという点で予防的であり、及び/又は疾患及び/又は疾患による副作用の部分的又は完全な安定化又は治癒という点で、治療的である可能性がある。本明細書で使用される「治療」は、患者の病気のあらゆる治療を含み、(a)疾患又は症状にかかりやすいが、まだ病気と診断されていない患者の疾患又は症状を予防し、(b)疾患の症状を阻害し、即ちその信仰を阻止し、又は(c)疾患の症状を緩和し、即ち、疾患又は症状を退行させる。
【0151】
本出願に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグは、癌を治療するために使用される一種又は複数種の追加の治療剤と組み合わせて投与することもできる。このような追加の治療剤は、アントラサイクリン類、シクロホスファミド、5-フルオロウラシル、シスプラチン等を含むが、これらに限定されない。
【0152】
特に明記しない限り、本出願で使用されるパーセンテージ、比率、比率又は部数は、すべて重量又は体積によるものである。本出願で使用される量は、重量又は体積量である。当業者であれば、これを容易に決定することができる。
【0153】
本出願の別の態様において、本出願は、本出願の任意の可変基で定義される基のいずれかを組み合わせることによって得られる化合物又はその薬学的に許容される塩、異性体、溶媒和物、水和物、付加物、複合体又はプロドラッグをさらに含む。
【0154】
本出願は、以下の例示的な化合物をさらに含む。
【化160】
【化161】
【化162】
【化163】
【化164】
【化165】
【化166】
【化167】
【化168】
【化169】
【化170】
【化171】
【化172】
【化173】
【化174】
【化175】
【化176】
【化177】
【化178】
【化179】
【化180】
【化181】
【化182】
【化183】
【化184】
【化185】
【化186】
【化187】
【化188】
【化189】
【化190】
【化191】
【化192】
【化193】
【化194】
【化195】
【化196】
【化197】
【化198】
【化199】
【化200】
【化201】
【化202】
【化203】
【化204】
【化205】
【化206】
【化207】
【化208】
【化209】
【化210】
【0155】
以下、本出願は、実施例を通じて本出願の有益な効果を説明する。当業者であれば、これらの例は、例示的なものであり、限定的なものではないことを認識するであろう。これらの例は、本出願の範囲をいかなる形でも制限するものではない。以下の実施例に記載の実験方法は、特に明記しない限り、従来の方法であり、特に明記しない限り、試薬及び材料は、市販されている。
【0156】
以下の合成経路は、本発明の一般式の化合物の調製を説明するものであり、本発明のすべての最終化合物は、すべて、これらの経路に記載の方法又はそれに類似した方法によって調製され、これらの方法は、有機化学の分野の当業者によく知られている。これらの経路で応用されるすべての可変基は、特許請求の範囲で定義されたとおりである。
【0157】
経路1-1:
【化211】
上記の経路で説明されるように、中間体アミンA1-1と中間体アルデヒドA2-1とを還元的アミノ化により反応させて、実施化合物を得、還元的アミノ化条件は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、酢酸及びジクロロメタン等の条件を含むがこれらに限定されない、一般的な還元的アミノ化条件である。Xは、炭素原子または窒素原子を表し、波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0158】
経路1-2:
【化212】
上記の経路で説明されるように、中間体アミンA1-1と中間体ケトンA2-2とを還元的アミノ化により反応させて、実施化合物を得、還元的アミノ化条件は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセチル水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等の条件を含むがこれらに限定されない、一般的な還元的アミノ化条件である。Xは、炭素原子または窒素原子を表し、波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0159】
経路1-3:
【化213】
上記の経路で説明されるように、中間体アルデヒドA1-3と中間体アミンA2-3とを還元的アミノ化により反応させて、実施化合物を得、還元的アミノ化条件は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセチル水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等の条件を含むがこれらに限定されない、一般的な還元的アミノ化条件である。Xは、炭素原子または窒素原子を表し、波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0160】
経路1-4:
【化214】
上記の経路で説明されるように、中間体ケトンA1-4と中間体アミンA2-4とを還元的アミノ化により反応させて、実施化合物を得、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセチル水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等の条件を含むがこれらに限定されない、還元的アミノ化条件は、一般的な還元的アミノ化条件である。Xは、炭素原子または窒素原子を表し、波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0161】
経路2-1:
【化215】
上記の経路で説明されるように、中間体アミンB1-1と臭化物B2-1とを、有機塩基であるジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又は他の無機塩基である炭酸カリウム、炭酸セシウム等、及び有機溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン等の溶媒下で、求核置換により反応させて、実施化合物を得る。波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0162】
経路2-2:
【化216】
上記の経路で説明されるように、中間体アミンB1-2とフッ化物B2-2とを、有機塩基であるジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又は他の無機塩基である炭酸カリウム、炭酸セシウム等、及び有機溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン等の溶媒下で、SNAr置換により反応させて、実施化合物を得る。波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0163】
経路3-1:
【化217】
上記の経路で説明されるように、中間体C1-1と中間体アミンC2-1とを、有機塩基であるジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又は他の無機塩基である炭酸カリウム、炭酸セシウム等、及び有機溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン等の溶媒下で、求核置換により反応させて、実施化合物を得る。波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0164】
経路3-2:
【化218】
上記の経路で説明されるように、中間体A1-1と中間体アミンC2-2とを、有機塩基であるジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又は他の無機塩基である炭酸カリウム、炭酸セシウム等、及び有機溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン等の溶媒下で、求核置換により反応させて、実施化合物を得る。波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。
【0165】
経路4-1:
【化219】
上記の経路で説明されるように、中間体D1-1と中間体D2-1とを、まず、p-メチルペルオキシ安息香酸を介してメチルチオ基を酸化し、脱離基メタンスルホニル基を形成し、有機塩基であるジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン又は他の無機塩基である炭酸カリウム、炭酸セシウム等、及び有機溶媒であるN,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、トルエン等の溶媒下で、求核置換により反応させて、実施化合物を得る。波線は、反応性官能基と化合物の他の断片との接続を表す。Linkerは、リンカーを表す。
【0166】
実施例:
本出願の化合物は、以下に例示する一般的な合成方法又は同様の方法により合成することができる。化学原子価が許す限り、様々な中間体化合物は、本出願に記載の様々な置換基を有することができる。
略語リスト
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【0167】
【0168】
段階1:化合物中間体B1-3の合成
中間体B1-1(8.85g、41.49mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(80mL)に、0℃で60%水素ナトリウム(2.83g、70.79mmol)を加える。反応液を0℃で30分間攪拌し、0℃で中間体B1-2(7.8g、41.49mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(20mL)を加える。0℃で、窒素ガス雰囲気下で反応液を2時間攪拌する。反応液を氷水(50mL)に注ぎ、メチル第三エーテル60mLで2回分けて抽出し、水相を1N塩酸でpH4~5に調整し、酢酸エチル100mLで2回分けて抽出し、有機相を飽和食塩水60mLで2回分けて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物にメタノール(10mL)を加え、15分間攪拌し、ろ過して、白色固体中間体B1-3(9.8g、収率:66.50%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 12.91(s,1H),8.98(s,1H),7.67(d,J=8.0Hz,2H),7.55-7.50(m,1H),2.57(s,3H)
【0169】
段階2:中間体B1-4の合成
中間体B1-3(14.6g、41.10mmol)、オキシ塩化リン(82.50g、538.05mmol、50mL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(55mL)を90℃で3時間攪拌する。減圧留去により反応液から溶媒を除去する。残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液(500mL)で処理し、酢酸エチル300mLで3回分けて抽出する。混合有機溶媒を飽和重炭酸ナトリウム溶液300mLで3回分けて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、黄色固体中間体B1-4(15.3g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0170】
段階3:化合物中間体B1-6の合成
中間体B1-4(15.3g、40.95mmol)及び中間体B1-5(8.61g、81.90mmol、8.92mL)のアセトニトリル溶液(150mL)を窒素ガスで3回置換し、且つ窒素ガス保護下で、80℃で1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物に石油エーテル/酢酸エチル/ジクロロメタン(3/1/0.2、50mL)を加え、且つ1時間攪拌する。ろ過して、白色固体中間体B1-6(8.2g、収率:32.60%)としたフィルターケーキを得る。ろ液をクロマトグラフィーカラム(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)によって分離及び精製して、淡黄色固体中間体B1-6(3.2g、収率:17.67%)を得る。
MS(ESI+):m/z 441.95[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.92(s,1H),7.80-7.75(m,2H),7.71-7.64(m,2H),4.58(t,J=5.4Hz,1H),3.47-3.41(m,2H),3.33-3.27(m,6H),2.58(s,3H)。
【0171】
段階4:化合物中間体B1の合成
中間体B1-6(700mg、1.58mmol)及び濃塩酸(12M、132μL)をマイクロ波管に加え、且つアセトニトリル(6mL)を加える。反応液をマイクロ波で160℃でに加熱し、且つ15分間攪拌する。反応液に酢酸エチル(15mL)を加え、15分間攪拌し、ろ過して、粗生成物を得る。母液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液10mLで2回分けて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、褐色固体中間体B1(580mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0172】
段階5:中間体B2-1の合成、
メタクロロ過安息香酸(268mg、1.32mmol、85%purity)及び中間体B1(200mg、529μmol)をジクロロメタン(5mL)に加える。反応物を25℃で2時間攪拌する。その後20mLのチオ硫酸ナトリウムでクエンチし、20mLのジクロロメタンを加えて3回抽出し、分液し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、黄色固体中間体B2-1(200mg、収率:57.6%)を得る。
MS(ESI+):m/z 393.9[M+H]+。
【0173】
段階6:中間体B2-2の合成
中間体B2-1(200mg、507μmol)、中間体B2-3(151mg、609μmol)をジメチルスルホキシド(3mL)に加える。120℃で反応液を8時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物に20mLの酢酸エチル及び10mLの水を加え、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~0:1)によって分離して、褐色固体中間体B2-2(100mg、収率:34.1%)を得る。
【0174】
段階7:中間体B2の合成
塩酸ジオキサン(4M、3mL)を中間体B2-2(100mg、173μmol)及びジオキサン(1mL)の混合物に加える。25℃で反応液を1時間攪拌する。その後反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配30%B~60%B)によって分離及び精製して、褐色固体中間体B2(45.0mg、収率:51.0%)を得る。
MS(ESI+):m/z 477.9[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.84(s,1H),9.16(s,1H),7.81-7.73(m,3H),7.69-7.53(m,3H),7.18-7.08(m,2H),3.93(s,2H),3.08-3.01(m,2H),2.81(s,2H)。
【0175】
以下の中間体は、上記の経路と同様の方法を使用して合成される。
【表2-1】
【表2-2】
【0176】
【0177】
段階1:中間体B6-3の合成
中間体B6-1(6.76g、29.0mmol)、中間体B6-2(5.00g、29.0mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(9.38g、72.6mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、70℃で窒素ガス雰囲気下で混合液を16時間反応させる。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物化合物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~10:1)によって分離して、無色油状中間体B6-3(8.50g、収率:73.9%)を得る。
MS(ESI+):m/z 369.1[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.73(s,1H),8.66(s,1H),5.96-5.80(m,1H),5.26-5.03(m,2H),4.30(q,J=7.2Hz,2H),4.16-4.06(m,2H),2.46(s,3H),1.44-1.20(m,12H)。
【0178】
段階2:中間体B6-4の合成
中間体B6-3(8.5g、23.07mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン(4M、58mL)を加え、25℃で1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、白色固体中間体B6-4(7.00g、粗生成物、塩酸塩)を得る。
MS(ESI+):m/z 268.7[M+H]+。
【0179】
段階3:中間体B6-5の合成
中間体B6-4(5.00g、16.4mmol、HCl)をエタノール(30mL)に入れ、次いで6M NaOH(21mL)水溶液を加え、25℃で窒素ガス雰囲気下で混合液を3時間反応させる。6N塩酸水溶液を使用して反応液を酸性化し、次いでエタノールをスピン留去する。100mLのジクロロメタンを使用して3回抽出し、分液し、有機相を合わせた後に150mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、黄色固体中間体B6-5(3.30g、粗生成物)を得る。
MS(ESI+):m/z 223.06[M+H]+。
【0180】
段階4:中間体B6の合成
中間体B6-5(1.10g、4.95mmol)、中間体B6-6(1.18g、5.44mmol)、ヨウ化第一銅(943mg、4.95mmol)、炭酸カリウム(1.03g、7.42mmol)及びN,N-ジメチルエチレンジアミン(873mg、9.90mmol)をジオキサン(10mL)に入れ、マイクロ波下で100℃で混合液を1時間反応させ、当該反応を三つのバッチで並行して実行する。三つのバッチの反応液を20mLの水に注ぐ。20mLの酢酸エチルで3回抽出し、有機相を収集し、有機相を20mLの水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって分離して、白色固体中間体B6(2.85g、収率:53.7%)を得る。MS(ESI+):m/z 358.1[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.01(s,1H),8.03(t,J=8.0Hz,1H),7.79-7.73(m,1H),7.69-7.60(m,1H),5.75-5.59(m,1H),5.39(s,1H),4.98(dd,J=1.2,10.4Hz,1H),4.84-4.72(m,3H),2.55(s,3H),1.45(s,6H)。
【0181】
段階5:中間体B7の合成
中間体B6(2.00g、5.60mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、次いでメタクロロ過安息香酸(1.36g、6.71mmol、85%純度)を加える。25℃で反応液を1時間反応させる。次いでt-ブチル4-(4-アミノフェニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1.86g、6.71mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(2.89g、22.4mmol、3.90mL)を反応系に加える。25℃で混合液を12時間反応させる。反応液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチし、20mLの酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせ、5mLの飽和食塩水を使用して2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~3:5)によって分離して、黄色固体中間体B7(2.79g、収率:85%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.28-10.11(m,1H),8.83(s,1H),8.13-7.97(m,1H),7.81-7.71(m,1H),7.64-7.55(m,3H),6.95(d,J=8.8Hz,2H),5.79-5.56(m,1H),5.37(s,1H),4.99(dd,J=1.2,10.3Hz,1H),4.84-4.78(m,1H),4.72-4.64(m,2H),3.36-3.34(m,4H),3.07-3.02(m,4H),1.45(s,6H),1.42(s,9H)。
【0182】
段階6:中間体B7-Bの合成
中間体B7(100mg、170μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン(4M、2mL)を加え、25℃で1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体B7-B(90.0mg、粗生成物、塩酸塩)を得る。MS(ESI+):m/z 487[M+H]+。
【0183】
以下の中間体は、上記の経路と同様の方法で早世され、または塩酸もしくはトリフルオロ酢酸で脱保護して、対応するアミンを得る。
【表3-1】
【表3-2】
【0184】
【0185】
段階1:中間体B11-3の合成
中間体B11-1(2g、12.3mmol)及びピリジン(1.22g、15.4mmol、1.3mL)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、氷水条件下で中間体B11-2(2.75g、12.3mmol)を加え、室温で反応液を48時間攪拌する。反応液を水50mLで希釈した後に酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機相を1N塩酸で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過及び濃縮して、粗生成物を得、粗生成物をアセトニトリル(30mL)でスラリー化して、中間体B11-3(1g、収率23.24%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.71(s,1H),8.82(s,1H),7.62(d,J=8.0Hz,2H),7.46-7.40(m,1H),2.60(s,3H)。
【0186】
段階2:中間体B11-4の合成
中間体B11-3(500mg、1.43mmol)、メチルアミン塩酸塩(290mg、4.30mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、反応液にトリエチルアミン(435mg、4.30mmol、600μL)を加え、室温で反応液を48時間攪拌する。反応液を水50mLで希釈した後、酢酸エチル(100mL)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過及び濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)によって分離及び精製して、中間体B11-4(320mg、収率:49.41%)を得る。MS(ESI+):m/z 343.0[M+H]+。
【0187】
段階3:中間体B11の合成
中間体B11-4(100mg、291μmol)、ジブロモメタン(152mg、874μmol、61μL)、炭酸セシウム(380mg、1.17mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、80℃で反応液を16時間反応させる。反応液を水25mLで希釈した後に酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過及び濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって分離及び精製して、中間体B11(60mg、収率:53.59%)を得る。MS(ESI+):m/z 355.2[M+H]+。
【0188】
【0189】
段階1:中間体B12-2の合成
中間体B12-1(2g、10.8mmol)及びN-Boc-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-4-ボロン酸ゾナコールエステル(3.32g、10.8mmol)をアセトニトリル(20mL)及び水(4mL)に溶解させ、炭酸カリウム(4.46g、32.3mmol)及び1,1-ビス(ジフェニルリン)フェロセンパラジウムクロリド(787mg、1.07mmol)を加え、95℃で窒素ガス保護下で6時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得、順方向のカラム(石油エーテル:酢酸エチル=1/0~5/1)によって分離して、黄色油状中間体B12-2(1.02g、収率:32.8%)を得る。MS(ESI+):m/z 388.8[M+H]+。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.56(q,J=8.4Hz,2H),4.42-4.32(m,2H),2.80(s,3H),1.58(s,12H),1.43-1.36(m,3H)。
【0190】
段階2:中間体B12-3の合成
中間体B12-2(500mg、1.73mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、10%パラジウム炭素(500mg)を加えて攪拌し、且つ水素ガスで3回置換し、20℃で水素ガス環境下で16時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、白色固体中間体B12-3(241mg、収率:83.7%)を得る。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 6.96(d,J=7.9Hz,1H),6.59-6.47(m,2H),4.38-4.04(m,2H),3.53(br s,2H),2.84-2.69(m,3H),2.27(s,3H),1.76-1.67(m,2H),1.54-1.51(m,2H),1.49(s,9H)。
【0191】
段階3:中間体B12-4の合成
中間体B11(100mg、282μmol)をジクロロメタン(5mL)に加え、0℃で85%パークロロメタオキシ安息香酸(143mg、704μmol)を加え、20℃で16時間攪拌する。0℃で反応液にチオ硫酸ナトリウム(10mL)及び重炭酸ナトリウム(10mL)を加える。次いで水(20mL)を加え、ジクロロメタン(20mL)で2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水10mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得る。白色固体中間体B12-4(246mg、収率:60.2%)を得る。
【0192】
段階4:中間体B12の合成
中間体B12-4(60mg、155μmol)及び中間体B12-3(45mg、155μmol)をジメチルスルホキシド(1mL)に加え、次いで窒素ガスで3回置換し、窒素ガス雰囲気下で120℃で16時間攪拌する。反応液を分取高速液体クロマトグラフィーによって精製し、残渣を精製して、白色固体中間体B12(19mg、収率:20.3%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.02(br s,1H),9.54-9.41(m,1H),8.13(br s,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),7.86-7.78(m,1H),7.42-7.32(m,8H),7.28(d,J=6.4Hz,2H),6.51-6.37(m,1H),5.18-5.11(m,1H),4.57-4.48(m,1H),4.44-4.36(m,1H),2.96-2.87(m,1H),2.60(d,J=16.4Hz,1H),2.45-2.34(m,1H),2.03(d,J=5.6Hz,1H)。
【0193】
段階5:中間体B12-Bの合成
中間体B12(19mg、31.8μmol)をジクロロメタン(5mL)に加え、塩酸ジオキサン(4M、5mL)を加え、窒素ガスで3回置換し、窒素ガス雰囲気下で20℃で2時間攪拌する。反応液をろ過し、フィルターケーキを濃縮して、粗生成物の白色固体中間体B12-Bの塩酸塩(10mg、収率:42.0%)を得る。中間体B12-Bをさらに精製せずに次の段階の反応に直接使用する。
【0194】
以下の中間体は、上記の経路と同様の方法で合成される。
【表4】
【0195】
中間体B30の合成:
【化224】
段階1:中間体B30-1の合成
中間体B6(246mg、689μmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、メタクロロ過安息香酸(326mg、758μmol)を加え、20℃で0.5時間攪拌する。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(267mg、2.07mmol)及び中間体B12-3(200mg、689μmol)を加え、20℃で16時間攪拌する。0℃で反応液にチオ硫酸ナトリウム(10mL)及び重炭酸ナトリウム(10mL)を加える。次いで水(20mL)を加え、ジクロロメタン(20mL)で2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水10mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1:0~10:1)によって精製して、黄色固体中間体B30-1(287mg、69.5%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 544.4[M+H]
+。
【0196】
段階2:中間体B30の合成
中間体B30-1(274mg、457μmol)をジクロロメタン(5mL)に加え、塩酸ジオキサン(4M、5mL)を加え、窒素ガスで3回置換し、窒素ガス雰囲気下で20℃で16時間攪拌する。反応液を減圧下で濃縮して、粗生成物を得る。黄色固体中間体B30(274mg、粗生成物塩酸塩)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。。
【0197】
以下の中間体は、上記の経路と同様の方法を使用して、異なる中間体を経て合成される。
【表5】
【0198】
中間体B15-A及びB15-Bの合成:
【化225】
【0199】
段階1:合成化合物中間体B15-2
中間体B15-1(4g、26.0mmol)のトルエン溶液(40mL)にオキシ臭化リン(14.9g、52.1mmol)を加える。130℃で反応液を72時間攪拌する。反応液を200mLの水に加えて希釈し、希釈した反応液を飽和した200mLの重炭酸ナトリウム水溶液にゆっくりと加える。得られた混合液(pH>7)を室温で10分間攪拌し、ろ過する。ろ液を200mLの酢酸エチルで3回抽出する。混合した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~5:1)によって分離して、白色固体中間体B15-2(3.0g、収率:52.4%)を得る。MS(ESI+):m/z 199.92[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.56(d,J=8.0Hz,1H),7.33(d,J=8.0Hz,1H),2.92-2.80(m,4H),2.11-2.00(m,2H)。
【0200】
段階2:中間体B15-3の合成
中間体B15-2(3.44g、17.4mmol)のジクロロメタン溶液(40mL)に3-クロロペルオキシ安息香酸(14.9g、52.1mmol、85%純度)を加える。25℃で反応液を5時間攪拌する。反応液に50mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び50mLの飽和チオ硫酸ナトリウムを加える。100mLの酢酸エチルで2回抽出する。混合した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~0:1)によって分離して、白色固体中間体B15-3(3.50g、収率:94.1%)を得る。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.46(d,J=8.0Hz,1H),6.97(d,J=8.0Hz,1H),3.26-3.18(m,2H),3.04-2.97(m,2H),2.26-2.17(m,2H)。
【0201】
段階3:中間体B15-4の合成
中間体B15-3(3.5g、16.4mmol)を無水酢酸(33mL、349mmol)に溶解させ、110℃で反応液を12時間攪拌する。反応液を蒸発乾固し、100mLの酢酸エチルに再溶解させ、まず15mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄し、20mLの飽和食塩水で洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~4:1)によって分離して、黄色油状中間体B15-4(4g、収率:82.62%)を得る。MS(ESI+):m/z 257.89[M+H]+。
【0202】
段階4:中間体B15-5の合成
中間体B15-4(6.20g、24.2mmol)をテトラヒドロフラン(65mL)及び水(65mL)に溶解させ、水酸化リチウム(2.32g、96.8mmol)を加える。25℃で反応液を2時間攪拌する。反応液を100mLの水に注ぎ、20mLの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を20mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~3:1)によって分離して、黄色固体中間体B15-5(4.5g、収率:78.15%)を得る。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.45(d,J=8.0Hz,1H),7.35(d,J=8.0Hz,1H),5.19(t,J=6.8Hz,1H),3.07-2.94(m,1H),2.85-2.73(m,2H),2.63-2.50(m,1H),2.13-2.00(m,1H)。
【0203】
段階5:中間体B15-6の合成
中間体B15-5(4.80g、22.4mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、0℃で温度でDess-Martin試薬(19.0g、44.9mmol)を加える。25℃で反応液を2時間攪拌する。反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって分離して、白色固体中間体B15-6(4g、収率:75.71%)を得る。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.76(d,J=8.0Hz,1H),7.64(d,J=8.0Hz,1H),3.16-3.10(m,2H),2.82-2.77(m,2H)。
【0204】
段階6:中間体B15-7の合成
中間体B15-6(4g、18.86mmol)をテトラヒドロフラン(80mL)に溶解させ、0℃で温度で3M臭化エチルマグネシウム溶液(19.0g、44.9mmol)を加える。25℃で反応液を1時間攪拌する。反応液を0℃でに冷却し、100mLの飽和塩化アンモニウム水溶液にゆっくりと滴下し、50mLの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を20mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~3:1)によって分離して、褐色固体中間体B15-7(2.20g、収率:43.4%)を得る。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.34(d,J=8.0Hz,1H),7.25(d,J=8.0Hz,1H),2.94-2.80(m,1H),2.76-2.61(m,1H),2.40-2.18(m,2H),2.17-2.07(m,1H),1.97-1.84(m,1H),1.81-1.68(m,1H),0.88(t,J=7.2Hz,3H)。
【0205】
段階7:中間体B15の合成
中間体B15-7(1.1g、4.54mmol)、中間体B15-8(1.51g、6.82mmol)、ヨウ化第一銅(865mg、4.54mmol)、炭酸カリウム(1.26g、9.09mmol)、N,N-ジメチルエチレンジアミン(801mg、9.09mmol)をジオキサン(10mL)に入れ、マイクロ波下で100℃で混合液を2時間反応させ、反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって分離して、白色固体中間体B15(0.6g、収率:32.89%)を得る。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.94(s,1H),7.79-7.73(m,1H),7.71-7.66(m,1H),5.76-5.64(m,1H),5.07-5.01(m,1H),4.96-4.85(m,2H),4.79-4.67(m,1H),3.11-3.00(m,1H),2.93-2.81(m,1H),2.57(s,3H),2.45-2.34(m,1H),2.29-2.19(m,2H),2.04-1.94(m,1H),1.91-1.79(m,1H),1.01-0.97(m,3H)。
【0206】
段階8:中間体B15-A及びB15-Bの合成
中間体B15(1.2g、3.13mmol)をキラル分離クロマトグラフィーカラム(Phenomenex-Cellulose-2(250mm×50mm、10μm)、移動相:[0.1%アンモニア水/エタノール]:二酸化炭素%:45%)によって分離して、ピーク1の黄色固体中間体B15-A(460mg、収率:38.33%)及びピーク2の黄色固体中間体B15-B(460mg、収率:38.3%)を得る。
【0207】
中間体B15-Aの比旋光度値:-46.64(C=0.1、クロロホルム)。
キラル分析:分析カラム:Cellulose 2 100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:二酸化炭素B:エタノール(0.05%ジエチルアミン)、溶出勾配:40%B、流速:2.8mL/min、カラム温:35℃、検出波長:220nM、Rt=1.76min。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 9.03(s,1H),7.91(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=8.0Hz,1H),5.81-5.59(m,1H),5.10(s,1H),5.03-4.96(m,1H),4.90-4.79(m,2H),4.70-4.59(m,1H),3.07-2.92(m,1H),2.87-2.73(m,1H),2.54(s,3H),2.28-2.16(m,1H),2.10-1.97(m,1H),1.93-1.82(m,1H),1.77-1.65(m,1H),0.87(t,J=7.6Hz,3H)。
【0208】
中間体B15-Bの比旋光度値:+48.265(C=0.1、クロロホルム)。
キラル分析:分析カラム:Cellulose 2 100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:二酸化炭素B:エタノール(0.05%ジエチルアミン)、溶出勾配:40%B、流速:2.8mL/min、カラム温:35℃、検出波長:220nM、Rt=2.41min。
1H NMR(400MHz,DMSO)δ 9.03(s,1H),7.91(d,J=8.0Hz,1H),7.70(d,J=8.0Hz,1H),5.81-5.59(m,1H),5.10(s,1H),5.03-4.96(m,1H),4.90-4.79(m,2H),4.70-4.59(m,1H),3.07-2.92(m,1H),2.87-2.73(m,1H),2.54(s,3H),2.28-2.16(m,1H),2.10-1.97(m,1H),1.93-1.82(m,1H),1.77-1.65(m,1H),0.87(t,J=7.6Hz,3H)。
【0209】
中間体B26、中間体B26-A及び中間体B26-Bの合成
【化226】
中間体B26は、中間体B15の合成方法を使用し、エチル基グリニャール試薬をメチル基グリニャール試薬に置き換えて付加反応を行うことによって合成される。
【0210】
中間体B26(1.10g、2.98mmol)をキラル分離クロマトグラフィーカラム(Phenomenex-Cellulose-2(250mm×30mm、10μm)、移動相:[neutral-ETOH]、二酸化炭素%:45%-45%、45mL/min)によって分離して、ピーク1の黄色固体化合物B26-A(500mg、収率:45%)及びピーク2の黄色固体化合物B26-B(550mg、収率:50%)を得る。
【0211】
中間体B26-A:
キラル分析:分析カラム:Cellulose 2 100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:二酸化炭素B:エタノール(0.05%ジエチルアミン)、溶出勾配:40%B、流速:2.8mL/min、カラム温:35℃、検出波長:220nM、Rt=2.16min。
【0212】
中間体B26-B:
キラル分析:分析カラム:Cellulose 2 100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:二酸化炭素B:エタノール(0.05%ジエチルアミン)、溶出勾配:40%B、流速:2.8mL/min、カラム温:35℃、検出波長:220nM、Rt=2.68min。
【0213】
中間体B49は、B15と同様の方法により、6,7-ジヒドロ-5H-8-キノリノンを使用して合成される。
【化227】
中間体B49(212mg、533umol)をキラル分離クロマトグラフィーカラムDAICEL CHIRALPAK IE(250mm×30mm、10μm)、移動相:[Neu-ETOH]、B%:60%-60%、45mL/min)によって分離して、最初のピーク1(Rt=4.63分間)の中間体B49-A(110mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用し、及び2番目のピーク2(Rt=6.59分間)の中間体B49-B(100mg、収率:47.2%)を得る。
【0214】
中間体B50は、B15と同様の方法をにより、6,7-ジヒドロ-5H-8-キノリノンを使用して合成される。
【化228】
中間体B50(240mg、627umol)をキラル分離クロマトグラフィーカラムDAICEL CHIRALPAK IE(250mm×30mm、10μm)、移動相:[Neu-ETOH]、B%:30%-30%、45mL/min)によって分離して、最初のピーク1(Rt=3.76分間)の白色固体中間体B50-A(120mg、収率:50.0%)及び2番目のピーク2(Rt=3.97分間)B50-B(120mg、収率:50.0%)を得る。
【0215】
以下の中間体は、中間体B7-Bの合成経路を使用し、中間体B15-B又はB
26-Bを介して合成される。
【表6】
【0216】
以下の中間体化合物は、文献に記載の方法又は同様であると予想される方法を使用して合成される。
B
17、B
18、B
19及びB
28は、文献(US2019/192668A
1)に記載の方法を使用して合成される。B
20及びB
21は、文献(WO2018/102725A
1)に記載の方法により合成される。
【表7-1】
【表7-2】
【表7-3】
【0217】
【0218】
段階1:中間体B25-2の合成
化合物中間体B25-1(25.0g、125mmol)及びヒドラジンメチル硫酸塩(36.0g、250mmol)をエタノール(150mL)に溶解させ、炭酸ナトリウム(39.7g、375mmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、次いで窒素ガス雰囲気下で、120℃で16時間攪拌する。反応液を蒸発乾固し、エタノールを除去した後に200mLの水を加え、300mLの酢酸エチルで2回抽出し、有機相を200mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~1:1)によって分離して、黄色固体化合物中間体B25-2(14.0g、収率:45.6%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 228.9[M+H]+。
【0219】
段階2:化合物中間体B25-3の合成
1.8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカン-7-エン(9.16g、60.2mmol、9.07mL)及びL-乳酸(9.26g、60.16mmol)を0℃で混合し、16時間攪拌する。その後化合物中間体B25-2(17.0g、75.0mmol)を加え、80℃で攪拌しながら溶解させる。アクリル酸エチル(11.3g、113mmol、12.3mL)を加え、24時間攪拌した後、再度アクリル酸エチル(11.3g、113mmol、12.3mL)を加え、引き続き24時間攪拌する。反応液に30%次亜塩素酸ナトリウム溶液(200mL)を加え、200mLの水で希釈し、500mLの酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を200mLの飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~3:1)によって分離して、黄色油状化合物中間体B25-3(8.00g、収率:30.3%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 328.7[M+H]+。
【0220】
段階3:化合物中間体B25-4の合成
化合物中間体B25-3(8.00g、24.5mmol)をエタノール(100mL)に溶解させ、酢酸ナトリウム(4.02g、49.1mmol)及び臭化シアン(8.45g、79.8mmol)を加え、80℃で16時間攪拌する。反応液を蒸発乾固し、エタノールを除去した後に100mLの水を加え、200mLの酢酸エチルで2回抽出し、有機相を100mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1~3:1)によって分離して、黄色固体化合物中間体B25-4(5.80g、収率:67.3%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 352.5[M+H]+。
【0221】
段階4:化合物中間体B25-5の合成
化合物中間体B25-4(5.80g、16.5mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、アセトアルドキシム(2.93g、49.5mmol、2.99mL)及び三塩化インジウム(365mg、1.65mmol)を加え、110℃で1時間攪拌する。反応液を蒸発乾固し、トルエンを除去した後に50mLの水を加え、80mLの酢酸エチルで2回抽出し、有機相を60mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~1:1)によって分離して、黄色固体化合物中間体B25-5(5.60g、収率:81.7%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 371.8[M+H]+。
【0222】
段階4:中間体B25の合成
化合物中間体B25-5(5.60g、15.2mmol)をアセトニトリル(150mL)に溶解させ、水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムメタノール溶液(9.51g、22.8mmol、10.3mL、40%)を加え、20℃で0.5時間攪拌する。反応液を蒸発乾固し、50mLの水を加え、20℃で5分間攪拌し、ろ過して、淡黄色固体中間体B25(3.55g、72.4%収率)を得る。LCMS(ESI+):m/z 324.5[M+H]+。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.95-7.76(m,1H),7.66-7.52(m,2H),7.05-6.94(m,1H),4.41-4.33(m,3H),4.11-4.04(m,2H),2.94-2.85(m,2H)。
【0223】
中間体B23及び中間体B51は、中間体B25の合成経路を使用し、異なる原料によって合成される。
【表8】
【0224】
【0225】
段階1:合成中間体B46-3
中間体B23(250mg、774μmol)、B46-2(287mg、928μmol)、炭酸セシウム(756mg、2.32mmol)及びメタンスルホン酸(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル-2-イル)パラジウム(II)(131mg、155μmol)を1,4-ジオキサン(1.5mL)及び水(0.06mL)に入れ、窒素ガスで3回置換し、窒素ガス雰囲気下で60℃で3時間攪拌する。反応液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、結合した有機相をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1/0~10/1)によって分離して、中間体B46-3(285mg、収率:83.1%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 427.2[M+H]+。
【0226】
段階2:中間体B46-4の合成
中間体B46-3(285mg、670μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、二酸化白金(250mg、1.10mmol)を加え、水素ガスで3回置換し、水素ガス雰囲気下で25℃で16時間攪拌する。飽和塩化アンモニウム溶液(1mL)及び還元鉄粉(1.17g、21.0mmol)を、80℃で1時間攪拌する。反応液をろ過し、ジクロロメタンで洗浄し、混合した有機相をスピン乾燥させて、粗生成物中間体B46-4(240mg、粗生成物)を得る。LCMS(ESI+):m/z 372.3[M+H-56]+。
【0227】
段階3:中間体B46の合成
中間体B46-4(240mg、561μmol)をジクロロメタン(2mL)を溶解させ、塩酸/1,4-ジオキサン溶液(4M、2mL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物中間体B46(265mg、粗生成物)を得る。
【0228】
【0229】
段階1:中間体B47-3の合成
中間体B47-1(300mg、560μmol)及び中間体B47-2(222mg、719μmol)をジオキサン(5mL)及び水(0.1mL)に溶解させ、窒素ガス雰囲気下で反応液に炭酸カリウム(249mg、1.80mmol)及び1,1-ビス(ジフェニルリン)フェロセンパラジウムクロリド(26.3mg、36.0μmol)を加える。窒素ガス雰囲気下で100℃で反応液を16時間攪拌する。反応液に無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過し、ジクロロメタン(100mL)でフィルターケーキをリンスし、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって分離して、無色油状中間体B47-3(314mg、収率:69.5%)を得る。
【0230】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.91(d,J=8Hz,1H),7.67(d,J=8.8Hz,1H),7.48-7.43(m,2H),7.42-7.33(m,5H),7.30-7.27(m,4H),7.15-7.07(m,1H),6.53(d,J=8Hz,1H),6.14(br s,1H),5.48(s,2H),5.44-5.35(m,2H),4.14(br s,2H),4.12-4.10(m,3H),3.69(t,J=5.2Hz,2H),2.63(br s,2H),1.52(s,9H)。
【0231】
段階2:中間体B47-4の合成
中間体B47-3(314mg、521μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、窒素ガス雰囲気下で反応液に二酸化白金(200mg、881μmol)を加える。懸濁液を水素ガスで3回置換する。20℃で水素ガス(15Psi)雰囲気下で反応液を48時間反応させる。反応液を珪藻土でろ過し、ジクロロメタン(80mL)でフィルターケーキをリンスし、ろ液を濃縮し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~0:1)によって分離して、無色油状B47-4(65mg、収率:25.1%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 449.3[M+23]+。
【0232】
段階3:中間体B47の合成
中間体B47-4(65mg、152μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、反応液に塩酸/ジオキサン(4M、1.5mL)を加え、25℃で5時間攪拌する。反応液を濃縮し、スピン乾燥させて、褐色固体中間体B47(60mg、粗生成物、塩酸塩)を得、次の段階の反応に直接使用する。LCMS(ESI+):m/z 327.2[M+H]+。
【0233】
【0234】
段階1:中間体1-2の合成
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(702mg、5.43mmol)を、中間体1-1(500mg、1.81mmol)、4-ヒドロキシメチルピペリジン(417mg、3.62mmol)及びN-メチルピロリドン(8mL)を含む混合物に加える。マイクロ波条件下で140℃で反応物を2時間攪拌する。その後20mLの水でクエンチし、50mLの酢酸エチルを加えて3回抽出し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物化合物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、黄色固体中間体1-2(500mg、収率:66.9%)を得る。
MS(ESI+):m/z 371.8[M+H]+。
【0235】
段階2:中間体1-3の合成
Dess-Martin試薬(857mg、2.02mmol)を、中間体1-2(500mg、1.35mmol)及びジクロロメタン(20mL)を含む混合物に加え、反応物を25℃で2時間攪拌する。その後20mLのチオ硫酸ナトリウム溶液及び20mLの重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、抽出し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物化合物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、黄色固体中間体1-3(400mg、収率:79.6%)を得る。MS(ESI+):m/z 370.0[M+H]+。
【0236】
段階3:化合物1の合成
【化233】
中間体1-3(46.3mg、125μmol)、中間体B-2(30.0mg、62.7μmol)、トリエチルアミン(6.35mg、62.7μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、且つ25℃で10分間攪拌する。その後酢酸(3.77mg、62.72μmol)を加え、且つ25℃で50分間攪拌する。その後シアノ水素化ホウ素ナトリウム(7.88mg、125.44μmol)を加え、且つ1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物を薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)によって精製して、黄色固体生成物化合物1(3.96mg、収率:7.44%)を得る。MS(ESI+):m/z 831.1[M+H]
+。
【0237】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.10(br s,1H),10.80(br s,1H),9.15(s,1H),8.35-8.29(m,2H),7.85-7.73(m,3H),7.68-7.62(m,2H),7.61-7.55(m,1H),7.36-7.30(m,1H),7.28-7.20(m,1H),7.11(d,J=1.6Hz,1H),5.06(dd,J=5.2,13.2Hz,1H),4.06(d,J=13.2Hz,2H),3.62-3.57(m,2H),3.00(t,J=12.0Hz,2H),2.93-2.82(m,3H),2.63-2.52(m,3H),2.37-2.34(m,1H),2.04-1.94(m,2H),1.87-1.81(m,1H),1.27-1.10(m,3H),1.00-0.92(m,2H)。
【0238】
化合物2~25は、化合物1と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表9-1】
【表9-2】
【表9-3】
【表9-4】
【表9-5】
【表9-6】
【表9-7】
【表9-8】
【表9-9】
【表9-10】
【0239】
【0240】
段階1:中間体26-1の合成
中間体B16(0.65g、2.46mmol)、4-ヒドロキシメチルピペリジン(340mg、2.95mmol)及びトリエチルアミン(747mg、7.38mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解させ、その後トリn-プロピル環状無水リン酸(1.88g、2.95mmol)をゆっくりと滴下する。25℃で反応物を3時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~9:1)によって分離して、白色固体中間体26-1(0.700g、収率:78.0%)を得る。MS(ESI+):m/z 362.0[M+H]+。
【0241】
段階2:中間体26-2の合成
中間体26-1(0.700g、1.94mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、上記の反応液にDess-Martin試薬(1.23g、2.91mmol)を加える。25℃で反応液を1.5時間攪拌する。反応液を30mLのジクロロメタンで希釈し、10mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、粗生成物の白色固体中間体26-2(0.350g、粗生成物)を得、次の段階の反応に直接使用する。
MS(ESI+):m/z 360.0[M+H]+。
【0242】
段階3:化合物26の合成
【化235】
中間体B4(75.0mg、138μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(76.9μL、553μmol)を加えて反応液をpH
7~8に調整する。その後反応液に酢酸(31.6μL、553μmol)を加えて反応液をpH
5~6に調整する。その後中間体26-2(75.0mg、138μmol)を上記の溶液に加え、25℃で2時間反応させる。最後に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(17.4mg、276μmol)を上記の溶液に加え、25℃で1時間反応させる。反応液を30mLのジクロロメタンで希釈し、10mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配10%B~50%B)によって分離して、白色固体化合物26(29.05mg、収率:23%)を得る。MS(ESI+):m/z 849.2[M+H] +.
【0243】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.96-10.69(m,1H),10.36(s,1H),9.15(s,1H),7.90-7.60(m,6H),7.41-7.08(m,6H),3.84(s,3H),3.54-3.52(m,2H),3.07-2.87(m,4H),2.73-2.64(m,2H),2.49-2.42(m,4H),2.23-2.11(m,2H),2.03-1.93(m,2H),1.80-1.57(m,6H),1.16-0.99(m,2H)。
【0244】
実施例27~30は、化合物26と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表10-1】
【表10-2】
【0245】
【0246】
段階1:中間体31-2の合成
中間体31-1(2.00g、12.9mmol)、4-ヒドロキシメチルピペリジン(1.63g、14.2mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(5.00g、38.7mmol)をN-メチルピロリドン(5mL)に溶解させ、マイクロ波下で140℃で混合液を2時間反応させる。反応液を50mLの水に注ぐ。100mLの酢酸エチルで3回抽出し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって精製して、黄色固体中間体31-2(2.70g、収率:74.5%)を得る。MS(ESI+):m/z 251.12[M+H]+。
【0247】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.06-7.94(m,2H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),4.54(t,J=5.2Hz,1H),3.34-3.29(m,4H),2.32(s,3H),2.21-2.14(m,1H),1.95-1.86(m,1H),1.82-1.73(m,2H),1.60-1.48(m,1H),1.36-1.25(m,2H)。
【0248】
段階2:中間体31-3の合成
中間体31-2(1.20g、4.79mmol)、還元鉄粉(1.34g、24.0mmol)、塩化アンモニウム(1.28g、24.0mol)をエタノール(30mL)及び水(4mL)に溶解させ、混合液を80℃でに加熱して2時間反応させる。反応液を珪藻土でろ過し、30mLの酢酸エチルで2回抽出し、有機相を収集し、20mLの飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、黒色液体中間体31-3(0.830g、収率:70.7%)を得る。MS(ESI+):m/z 221.13[M+H]+。
【0249】
段階3:化合物31-4の合成
中間体31-3(305mg、1.38mmol)、中間体B12-4(428mg、1.15mmol)をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解させ、混合液を120℃でに加熱して16時間反応させる。反応液を100mLのジクロロメタンで希釈し、50mLの水で2回洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥及びろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって精製して、黄色固体中間体31-4(260mg、収率:33.4%)を得る。
【0250】
段階4:中間体31-5の合成
中間体31-4(260mg、493μmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、次いでDess-Martin(314mg、740μmol)を溶液にゆっくりと加え、25℃で1時間反応させる。反応液を30mLのジクロロメタンで希釈し、10mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、白色固体中間体31-5(120mg、収率:43.6%)を得る。
MS(ESI+):m/z 525.07[M+H]+。
【0251】
段階5:化合物31の合成
【化237】
中間体B20(34.6mg、91.4μmol、塩酸塩)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(30mg、304μmol)を使用して、pHが約7~8であることを測定し、次いで中間体31-5(40.0mg、76.1μmol)及び酢酸(4.57mg、76.1μmol)を加えて、pHが約5~6であることを測定する。25℃で反応液を3.5時間攪拌する。反応液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(9.57mg、152μmol)を加え、引き続き1.5時間反応させる。反応液をスピン乾燥させ、高速液体クロマトグラフィーカラム (クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%トリフルオロ酢酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配10%B~50%B)によって分離して、黄色固体的化合物31(30.5mg、収率:46.6%)を得る。MS(ESI+):m/z 851.2[M+H]
+。
【0252】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.13(s,1H),10.00-9.79(m,1H),8.47(s,1H),7.81-7.74(m,1H),7.69-7.54(m,4H),7.53-7.38(m,3H),7.17-6.95(m,1H),5.17-5.06(m,1H),4.99(s,2H),3.90-3.87(m,2H),3.74-3.60(m,2H),3.41-3.20(m,6H),3.12(s,5H),2.95-2.83(m,1H),2.78-2.55(m,3H),2.45-2.38(m,1H),2.26(s,3H),2.09-1.95(m,2H),1.93-1.80(m,2H),1.51-1.37(m,2H)。
【0253】
化合物32~33は、化合物31と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表11】
【0254】
【0255】
段階1:合成化合物34
【化239】
中間体B21(70.0mg、192μmol、HCl)及びトリエチルアミン(92.4mg、913μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させて、pHが約7~8であることを測定し、次いで中間体31-5(120mg、228μmol)及び酢酸(13.7mg、228μmol)を反応系に加えて、pHが約5~6であることを測定する。25℃で2時間攪拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(21.5mg、342μmol)を加え、且つ25℃で12時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させ、高速液体クロマトグラフィーカラム (クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配10%B~45%)によって分離して、白色固体化合物34(8.50mg、収率:4.35%)を得る。MS(ESI+):m/z 837.2[M+H]
+。
【0256】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.96(br s,1H),9.73(s,1H),8.45(s,1H),7.67-7.61(m,2H),7.59-7.43(m,4H),7.11-7.03(m,2H),7.00-6.93(m,1H),5.10-5.00(m,1H),4.96(s,2H),4.39-4.14(m,2H),3.35-3.30(m,4H),3.10(s,3H),3.04-2.97(m,2H),2.94-2.84(m,1H),2.64-2.51(m,7H),2.39-2.31(m,1H),2.28-2.19(m,5H),2.02-1.90(m,1H),1.87-1.76(m,2H),1.73-1.58(m,1H),1.33-1.23(m,2H)
【0257】
化合物56~57は、化合物34と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表12】
【0258】
【0259】
段階1:中間体35-3の合成
ジイソプロピルエチルアミン(6.67g、51.57mmol)を、4-ヒドロキシメチルピペリジン(1.47g、9.67mmol)、中間体35-1(1g、6.45mmol)及びDMF(10mL)を含む混合物に加える。100℃で反応物を12時間攪拌する。その後50mLの飽和塩化ナトリウムでクエンチし、50mLの酢酸エチルを加えて3回抽出し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:2)によって分離して、白色固体35-3(1.30g、収率:80.5%)を得る。MS(ESI+):m/z 250.8[M+H]+。
【0260】
段階2:中間体35-4の合成
水酸化リチウム一水和物(327mg、7.79mmol)を、中間体35-3(1.30g、5.19mmol)、水(5mL)及びテトラヒドロフラン(5mL)を含む混合物に加え、反応物を25℃で2時間攪拌する。その後塩酸(2M)でpH~3に調整し、スピン乾燥させて、白色固体中間体35-4(1.20g、収率:96.8%)を得る。MS(ESI+):m/z 237.12[M+H]+。
【0261】
段階3:中間体35-6の合成
1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(609mg、3.17mmol)を、中間体35-4(500mg、2.12mmol)、中間体35-5(418mg、2.54mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.37g、10.58mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(572mg、4.23mmol)及びDMF(10mL)を含む混合液に加える。25℃で反応液を2時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得、粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配25%B~55%)によって分離及び精製して、白色固体中間体35-6(150mg、収率:19.9%)を得る。MS(ESI+):m/z 347.08[M+H]+。
【0262】
段階4:中間体35-7の合成
Dess-Martin酸化剤(122mg、289μmol)を、中間体35-6(50.0mg、144μmol)及びジクロロメタン(5mL)を含む溶液に加える。25℃で反応液を1時間攪拌する。その後反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、黄色油状中間体35-7(50.0mg、収率:74.4%)を得る。MS(ESI+):m/z 345.08[M+H]+。
【0263】
段階5:化合物35の合成
【化241】
酢酸(8.72mg、145μmol)を、中間体35-7(50.0mg、145μmol)、中間体B8(70.50mg、145μmol)及びジクロロメタン(5mL)を含む溶液に加える。1時間攪拌した後にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(18.3mg、290μmol)を加える。25℃で反応液を1時間攪拌する。その後10mLの水でクエンチし、10mLのジクロロメタンを加えて3回抽出し、分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配10%B~45%)によって分離及び精製して、白色固体化合物35(8.24mg、収率:6.94%)を得る。MS(ESI+):m/z 814.6[M+H]
+。
【0264】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.86(s,1H),10.26(s,1H),8.88(s,1H),8.77-8.66(m,1H),8.35-8.29(m,1H),8.15-8.00(m,1H),7.90-7.82(m,1H),7.79-7.73(m,1H),7.72-7.57(m,3H),7.47-7.32(m,1H),7.27-7.13(m,2H),5.76-5.58(m,1H),5.00(d,J=10.0Hz,1H),4.88-4.79(m,1H),4.79-4.72(m,1H),4.72-4.63(m,2H),4.04-3.87(m,2H),3.26-3.19(m,1H),3.12-2.70(m,6H),2.26-2.11(m,3H),2.05-1.95(m,3H),1.87-1.62(m,7H),1.47(s,6H),1.26-1.14(m,2H)。
【0265】
【0266】
段階1:中間体36-2の合成
中間体061-1(2.00g、9.94mmol)及びトリエチルアミン(3.02g、29.8mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、次いでp-トルエンスルホニルクロリド(2.84g、14.9mmol)をバッチで加え、且つ25℃で2時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させる。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって精製して、白色固体中間体36-2(2.78g、収率:73.2%)を得る。MS(ESI+):m/z 378.1[M+Na]+。
【0267】
段階2:中間体36-3の合成
中間体B8(140mg、268μmol、塩酸塩)、中間体36-2(143mg、402μmol)及びトリエチルアミン(81.4mg、805μmol)をアセトニトリル(2mL)に入れ、ヨウ化カリウム(134mg、805μmol)を加え、次いでマイクロ波下で100℃で2時間反応させ、反応液を濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~0:1)によって精製して、白色固体中間体36-3(150mg、収率:64.4%)を得る。MS(ESI+):m/z 669.5[M+H]+。
【0268】
段階3:中間体36-4の合成
中間体36-3(150mg、224μmol)をジクロロメタン(2mL)を溶解させ、塩酸/ジオキサン(4M、4mL)を加え、25℃で1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体36-4(130mg、粗生成物、塩酸塩)を得る。MS(ESI+):m/z 569.24[M+H]+。
【0269】
段階4:化合物36の合成
【化243】
中間体36-4(65.0mg、107μmol、塩酸塩)、中間体1-1(32.6mg、118μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(41.7mg、322μmol)をDMSO(1mL)に溶解させ、次いでマイクロ波下で110℃で1時間反応させ、反応液を濃縮し、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配15%B~55%B)によって分離して、黄色固体化合物36(10.0mg、収率:11.1%)を得る。MS(ESI+):m/z 825.4[M+H]
+。
【0270】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.07(s,1H),10.25(s,1H),8.87(s,1H),8.10-8.00(m,1H),7.83-7.71(m,1H),7.69-7.56(m,4H),7.25-7.18(m,2H),6.92-6.89(m,1H),6.86-6.78(m,1H),5.72-5.61(m,1H),5.34(s,1H),5.09-5.02(m,1H),5.01-4.96(m,1H),4.85-4.78(m,1H),4.71-4.64(m,2H),3.61-3.55(m,1H),3.53-3.47(m,1H),3.19-3.12(m,1H),3.08-2.97(m,2H),2.92-2.83(m,1H),2.65-2.58(m,2H),2.55-2.54(m,1H),2.46-2.35(m,4H),2.21-2.10(m,1H),2.06-1.95(m,3H),1.82-1.60(m,5H),1.46(s,6H)。
【0271】
【0272】
段階1:化合物37-2の合成
中間体37-1(2g、9.94mmol)、4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(2.8g、14.9mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(364mg、2.98mmol)及びトリエチルアミン(2g、19.87mmol、2.8mL)をジクロロメタン(20mL)で20℃で16時間反応させる。反応液をスピン乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1~3/1)によって精製して、得られた生成物は、白色中間体37-2(4.2g、粗生成物)である。MS(ESI+):m/z 355.7[M+H]+。
【0273】
段階2:化合物37-4の合成
中間体37-2(2g、5.63mmol)及び中間体37-3(387mg、1.88mmol)、トリエチルアミン(1.9g、18.76mmol、2.6mL)、ヨウ化カリウム(934mg、5.63mmol)を1-メチル-2-ピロリドン(1mL)に溶解させ、110℃で条件下でマイクロ波で2時間加熱反応させる。水(80mL)及びジクロロメタン(500mL)を加えて2回分けて抽出し、有機相を分離し、飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、反応液をスピン乾燥させる。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0~3/1)によって分離及び精製し、スピン乾燥させて、得られた生成物は、黄色固体中間体37-4(400mg、収率:42.5%)である。MS(ESI+):m/z 390.4[M+H]+。
【0274】
段階3:中間体37-5の合成
中間体37-4(200mg、513.50μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、その後塩酸ジオキサン(4M、5mL)を加え、20℃で条件下で1時間反応させる。反応液をスピン乾燥させる。スピン乾燥させて、得られた生成物は、黄色固体中間体37-5(300mg、粗生成物)であり、粗生成物を次の段階に直接使用する。MS(ESI+):m/z 290.1[M+H]+。
【0275】
段階4:中間体37-6の合成
中間体37-5(200mg、691μmol)及び中間体1-1(210mg、760μmol)、ジイソプロピルエチルアミン(268mg、2.07mmol、361μL)をジメチルスルホキシド(1mL)に溶解させ、20℃で条件下で2時間反応させる。水(30mL)及び酢酸エチル(150mL)を加えて3回分けて抽出し、有機相を食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、反応液をろ過し、スピン乾燥させる。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1/0~20/1)によって分離及び精製し、スピン乾燥させて、得られた生成物は、黄色固体中間体37-6(100mg、収率:26.0%)である。MS(ESI+):m/z 546.2[M+H]+。
【0276】
段階5:中間体37-7の合成
中間体37-6(100mg、183μmol)及びパラジウム炭素(300mg、10%)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、水素ガス条件下で20℃で2時間反応させる。ろ過し、ろ液をスピン乾燥させる。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1/0~20/1)によって分離及び精製し、スピン乾燥させて、得られた生成物は、黄色固体中間体37-7(30mg、収率:31.7%)である。MS(ESI+):m/z 516.2[M+H]+。
【0277】
段階6:化合物37の合成
【化245】
中間体B6(20mg、55.96μmol)のトルエン(3mL)溶液にメタクロロ過安息香酸(18.8mg、87.3μmol、80%)を加え、20℃で反応液を30分間反応させる。次いで中間体37-7(30mg、58.2μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(22.6mg、175μmol、30μL)を加える。20℃で反応液を16時間反応させる。反応液を10mLのチオ硫酸ナトリウム及び10mLの飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、次いで60mLの酢酸エチルで2回分けて抽出する。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体(アセトニトリル/水(0.1%トリフルオロ酢酸))によって精製して、粗生成物を得、粗生成物を厚い分取用クロマトグラフィープレート(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によってさらに精製して、黄色固体化合物37(4mg、収率:8.15%)を得る。
【0278】
MS(ESI+):m/z 825.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.08(s,1H),10.26(br s,1H),8.88(s,1H),8.16-7.97(m,1H),7.76(d,J=8.0Hz,1H),7.71-7.59(m,4H),7.23(d,J=12.0Hz,2H),6.91(s,1H),6.83(d,J=8.0Hz,1H),5.75-5.60(m,1H),5.35(s,1H),5.11-4.96(m,2H),4.82(d,J=16.0Hz,1H),4.72-4.62(m,2H),3.61-3.54(m,1H),3.44-3.38(m,2H),3.20-3.12(m,1H),3.10-2.95(m,2H),2.94-2.82(m,1H),2.58(d,J=20.0Hz,2H),2.38(d,J=8.0Hz,2H),2.16(d,J=8.0Hz,2H),2.09 1.90(m,4H),1.83-1.62(m,5H),1.47-1.43(s,6H)。
【0279】
化合物38は、化合物37と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表13】
【0280】
【0281】
段階1:化合物39-2の合成
中間体B8(80.0mg、153μmol、HCl)及びトリエチルアミン(62.0mg、613μmol)をメタノール(2mL)に溶解させ、pHが約7~8であることを測定し、次いで中間体39-1(114mg、613μmol)及び酢酸(9.20mg、153μmol)を反応系に加えて、pHが約5~6であることを測定する。25℃で2時間攪拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(14.4mg、230μmol)を加え、且つ25℃で12時間攪拌する。反応液を10mLの塩化アンモニウム溶液でクエンチし、20mLのジクロロメタンで2回抽出し、有機相を合わせ、20mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させ、粗生成物を得る。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~0:1)によって分離して、黄色固体中間体39-2(100mg、収率:97.7%)を得る。MS(ESI+):m/z 655.0[M+H]+。
【0282】
段階2:中間体39-3の合成
中間体39-2(100mg、153μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン(4M、2mL)を加え、25℃で1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体39-3(85.0mg、粗生成物、塩酸塩)を得る。MS(ESI+):m/z 555.21[M+H]+。
【0283】
段階3:化合物39の合成
【化247】
中間体39-3(85.0mg、144μmol、塩酸塩)、中間体1-1(43.7mg、158μmol)及びトリエチルアミン(43.7mg、431μmol)をN-メチルピロリドン(2mL)に溶解させ、次いでマイクロ波下で110℃で1時間反応させ、反応液を濃縮し、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配10%B~50%)によって分離して、白色固体化合物39(10.0mg、収率:8.25%)を得る。MS(ESI+):m/z 811.5[M+H]
+。
【0284】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.08(s,1H),10.27(s,1H),8.87(s,1H),8.10-7.99(m,1H),7.79-7.72(m,1H),7.71-7.59(m,4H),7.27-7.19(m,2H),6.99-6.96(m,1H),6.89-6.81(m,1H),5.73-5.61(m,1H),5.38-5.31(m,1H),5.19-5.04(m,1H),5.02-4.96(m,1H),4.86-4.78(m,1H),4.73-4.64(m,2H),3.77-3.69(m,1H),3.62-3.55(m,1H),3.14-3.04(m,2H),3.03-2.96(m,1H),2.93-2.84(m,1H),2.60-2.56(m,1H),2.45-2.41(m,2H),2.32-2.24(m,2H),2.18-2.04(m,3H),2.03-1.98(m,1H),1.92-1.84(m,1H),1.79-1.64(m,4H),1.46(s,6H)。
【0285】
化合物40~44は、化合物39と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表14-1】
【表14-2】
【表14-3】
【0286】
【0287】
段階1:中間体45-2の合成
中間体45-1(1.00g、2.97mmol)、t-ブチルジメチル(2-プロピニルオキシ)シラン(1.01g、5.93mmol)、トリエチルアミン(300mg、2.97mmol)及びヨウ化第一銅(113mg、593μmol)をジメチルスルホキシド(20mL)に溶解させ、攪拌し且つ3回換気し、次いでテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(343mg、297μmol)を加え、85℃で窒素ガス保護下で1時間攪拌する。反応液を30mLの酢酸エチルで希釈し、40mLの水を加え、30mLの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機層を10mLの飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~3:1)によって精製して、褐色固体中間体45-2(1.18g、収率:92.3%)を得る。
【0288】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.14(s,1H),8.17-7.65(m,3H),5.16(dd,J=5.2,12.8Hz,1H),4.75-4.38(m,2H),3.02-2.77(m,1H),2.64-2.55(m,2H),2.14-2.02(m,1H),0.90(s,9H),0.15(s,6H)。
【0289】
段階2:中間体45-3の合成
中間体45-2(500mg、1.17mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、反応液に湿パラジウム炭素(200mg、606.28μmol、10%)、水酸化パラジウム炭素(200mg、142μmol)を加え、25℃で水素ガス環境下で混合溶液を12時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、黄色油状中間体45-3(380mg、収率:75.3%)を得る。
【0290】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.12(s,1H),7.83(d,J=7.8Hz,1H),7.76(s,1H),7.70(d,J=7.8Hz,1H),5.13(s,1H),3.67-3.52(m,2H),2.97-2.77(m,3H),2.65-2.52(m,2H),2.10-2.01(m,1H),1.87-1.70(m,2H),0.92-0.82(m,9H),0.03(s,6H)。
【0291】
段階3:中間体45-4の合成
中間体45-3(200mg、465μmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解させ、反応液に塩酸ジオキサン(12mL、4M)を加え、25℃で混合溶液を1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体45-4(120mg、収率:81.7%)を得る。
MS(ESI+):m/z 317.03[M+H]+。
【0292】
段階4:中間体45-5の合成
中間体45-4(120mg、379μmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、反応液にDess-Martin(241mg、569μmol)を加え、25℃で窒素ガス環境下で反応液を1時間攪拌する。反応液に6mLのチオ硫酸ナトリウム溶液を加え、8mLのジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、10mLの飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~0:1)によって精製して、無色油状中間体45-5(102mg、収率:85.6%)を得る。
【0293】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.12(s,1H),9.71(s,1H),7.86-7.79(m,2H),7.77-7.70(m,1H),5.18-5.08(m,1H),3.12-3.01(m,2H),2.94-2.78(m,3H),2.59(s,2H),2.11-2.00(m,1H)。
【0294】
段階5:化合物45の合成
【化249】
中間体B7-B(136mg、260μmol、塩酸塩)をジクロロメタン(6mL)に溶解させ、溶液にトリエチルアミン(98.5mg、974μmol)を加え、反応液のpH値を~8に調整し、混合溶液に中間体45-5(102mg、325μmol)及び酢酸(39.0mg、649μmol)を加え、反応液のpH値を5~6に調整し、25℃で窒素ガス環境下で反応液を12時間攪拌し、反応液にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(24.5mg、389μmol)を加え、25℃で窒素ガス環境下で反応液を1時間攪拌し、反応液を16mLのジクロロメタンで希釈し、20mLの水を加え、30mLのジクロロメタンで2回抽出し、合わせた有機層を10mLの飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、粗生成物を高速液体分取クロマトグラフィー(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配40%B~60%)によって精製して、白色固体化合物45(36.0mg、収率:13.4%)を得る。MS(ESI+):m/z 785.5[M+H]
+。
【0295】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.15(s,1H),10.65-9.97(m,1H),8.85(s,1H),8.11-7.99(m,1H),7.94-7.88(m,2H),7.86-7.42(m,5H),7.01(d,J=8.8Hz,2H),5.75-5.56(m,1H),5.16(dd,J=5.6,12.8Hz,1H),5.05-4.95(m,1H),4.88-4.76(m,1H),4.73-4.60(m,2H),3.83-3.72(m,2H),3.66-3.52(m,2H),3.19-3.00(m,6H),2.97-2.80(m,3H),2.65-2.53(m,2H),2.22-2.02(m,3H),1.52-1.40(m,6H)
【0296】
化合物46~51は、化合物45と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表15-1】
【表15-2】
【表15-3】
【0297】
【0298】
段階1:中間体52-2の合成
中間体B6(200mg、560μmol)をトルエン(3mL)に溶解させ、溶液にメタクロロ過安息香酸(136mg、671μmol、85%純度)をゆっくりと加え、25℃で混合液を1時間反応させる。ジイソプロピルエチルアミン(289mg、2.24mmol)及び中間体52-1(139mg、671μmol)を反応液に加え、引き続き室温下で混合液を3時間反応させる。反応液を10mLのチオ硫酸ナトリウム(1M)でクエンチし、10mLの酢酸エチルで3回抽出し、有機相を収集し、有機相を10mLの飽和食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥及びろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって精製して、黄色固体中間体52-2(230mg、収率:71.8%)を得る。MS(ESI+):m/z 516.19[M+H]+。
【0299】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.15(s,1H),8.82(s,1H),8.15-7.97(m,1H),7.82-7.70(m,1H),7.63-7.47(m,3H),7.09-6.83(m,2H),5.74-5.53(m,1H),5.36(s,1H),5.08-4.93(m,1H),4.88-4.77(m,1H),4.74-4.59(m,2H),4.57-4.48(m,1H),3.73-3.56(m,2H),3.31-3.29(m,2H),2.63-2.58(m,2H),1.80-1.70(m,2H),1.50-1.42(m,7H),1.29-1.21(m,2H)。
【0300】
段階2:中間体52-3の合成
中間体52-2(122mg、237μmol)、トリエチルアミン(71.8mg、710μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、メチルスルホニルクロリド(190mg、1.66mmol)を溶液にゆっくりと加え、25℃で混合液を1時間反応させる。反応液を20mLの水に注ぎ、30mLのジクロロメタンで2回抽出し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、緑色固体中間体52-3(130mg、収率:70.7%)を得る。
【0301】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.16(s,1H),8.82(s,1H),8.17-7.98(m,1H),7.81-7.70(m,1H),7.62-7.52(m,3H),6.96-6.85(m,2H),5.73-5.59(m,1H),5.36(s,1H),5.05-4.94(m,1H),4.88-4.79(m,1H),4.76-4.61(m,2H),4.16-4.04(m,2H),3.72-3.64(m,2H),3.19-3.17(m,3H),2.67-2.60(m,2H),1.81-1.75(m,2H),1.50-1.43(m,7H),1.42-1.33(m,2H)
【0302】
段階3:化合物52の合成
【化251】
中間体52-3(130mg、153μmol)、中間体52-4(52.5mg、153μmol)、ジイソプロピルエチルアミン(59.4mg、460μmol)をDMF(3mL)に溶解させ、マイクロ波下で100℃で混合液を1時間反応させる。反応液を20mLの水に注ぐ。30mLのジクロロメタンで2回抽出し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配20%B~50%)によって分離して、黄色固体化合物52(10.0mg、収率:15.5%)を得る。
【0303】
MS(ESI+):m/z 840.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.09(s,1H),10.05(s,1H),8.86-8.68(m,1H),8.08-7.95(m,1H),7.90-7.19(m,5H),7.16-6.85(m,3H),6.54-6.47(m,1H),5.72-5.59(m,1H),5.33(dd,J=5.2,12.8Hz,1H),5.05-4.94(m,1H),4.88-4.76(m,1H),4.74-4.60(m,2H),3.32(s,3H),3.05-3.00(m,2H),2.93-2.82(m,3H),2.67-2.61(m,2H),2.46-2.25(m,5H),2.18-1.94(m,5H),1.81-1.58(m,7H),1.45(s,6H)。
【0304】
化合物53~54は、化合物52と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表16】
【0305】
【0306】
段階1:中間体55-2の合成
中間体B17(250mg、793μmol)及び中間体55-1(297mg、961μmol)を1,4-ジオキサン(5mL)及び水(0.2mL)に溶解させ、炭酸セシウム(723mg、2.22mmol)及びXPhos Pd G3(125mg、148μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、且つ窒素ガス保護下で60℃で3時間攪拌する。反応液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1/0~20/1)によって分離して、白色固体中間体55-2(322mg、収率:85.0%)を得る。MS(ESI+):m/z 384.8[M+H-56]+。
【0307】
段階2:中間体55-3の合成
中間体55-2(322mg、629μmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解させ、二酸化白金(500mg、2.20mmol)を加え、水素ガスで3回置換し、且つ水素ガス雰囲気下で20℃で32時間攪拌する。反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、白色固体中間体55-3(324mg、粗生成物)を得る。MS(ESI+):m/z 387.0[M+H-56]+。
【0308】
段階3:中間体55-4の合成
中間体55-3(324mg、732μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン溶液(4M、4mL)を加え、20℃で反応液を1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、白色固体中間体55-4(302mg、粗生成物)を得る。
【0309】
段階4:中間体55-7の合成
中間体55-5(1.0g、7.09mmol)及び中間体55-6(1.13g、7.09mmol)をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(4.58g、35.4mmol、6.17mL)を加え、90℃で1時間攪拌する。反応液を酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)で分液し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)によって分離して、黄色固体中間体55-7(1.50g、収率:75.5%)を得る。
【0310】
段階5:中間体55-8の合成
中間体55-7(1.5g、5.53mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、パラジウム/炭素(1g、10%)を加え、水素ガスで3回置換し、且つ水素ガス雰囲気下で30℃で1時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させて、褐色固体中間体55-8(1.35g、粗生成物)を得る。
【0311】
段階6:中間体55-9の合成
中間体B6(100mg、280μmol)をトルエン(3mL)に溶解させ、メタクロロ過安息香酸(62.5mg、308μmol)を加え、30℃で0.5時間攪拌する。ジイソプロピルエチルアミン(72.3mg、560μmol、98μL)を加え、その後中間体55-8(77.0mg、308μmol)を加え、30℃で10時間攪拌する。反応液にチオ硫酸ナトリウム飽和溶液(30mL)及び酢酸エチル(50mL)を加え、分液し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/2)によって分離して、黄色固体中間体55-9(160mg、収率:98.9%)を得る。MS(ESI+):m/z 560.0[M+H]+。
【0312】
段階7:中間体55-10の合成
中間体55-9(60mg、107μmol)を塩酸/ジオキサン溶液(4M、2mL)に溶解させ、30℃で1時間攪拌する。反応物スピン乾燥させて、黄色固体中間体55-10(65.0mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0313】
段階8:化合物55の合成
【化253】
中間体55-10(50mg、132μmol)及び中間体55-4(65mg、118μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1.5mL)及びジクロロメタン(4mL)に溶解させ、トリエチルアミン(120mg、1.18mmol、164μL)を加え、30℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(70.6mg、1.18mmol、67.6μL)を加え、30℃で0.5時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(150mg、709μmol)を加え、30℃で16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)で分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物55(30.0mg、収率:28.9%)を得る。MS(ESI+):m/z 840.6[M+H]
+。
【0314】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.09(s,1H),10.12(br s,1H),8.82(s,1H),8.22(s,0.476 H),8.04(br s,1H),7.82-7.69(m,J=8.4Hz,1H),7.68-7.45(m,3H),7.10-6.85(m,5H),5.73-5.59(m,1H),5.43-5.24(m,2H),5.07-4.94(m,J=10.4Hz,1H),4.82(d,J=17.2Hz,1H),4.73-4.59(m,J=4.8Hz,2H),3.64(d,J=12.0Hz,2H),3.58(s,3H),2.99(d,J=10.8Hz,2H),2.93-2.81(m,1H),2.76-2.57(m,4H),2.45-2.38(m,1H),2.28-2.17(m,J=6.4Hz,2H),2.14-1.93(m,3H),1.86-1.62(m,7H),1.46(s,6H),1.31-1.15(m,2H)。
【0315】
化合物95及び96は、化合物55と同様の方法を使用し、異なる中間体の還元的アミノ化によって合成される。
【表17】
【0316】
【0317】
段階1:化合物58-1の合成
中間体B16(500mg、1.89mmol)及び3-アミノピペリジン-2,6-ジオン(492mg、2.99mmol、塩酸塩)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、その後トリエチルアミン(957mg、9.46mmol、1.3mL)及び50%T3P酢酸エチル溶液(2.4g、3.78mmol、2.3mL)を加え、20℃で反応物を6時間攪拌する。反応液に水(30mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン:メタノール=10:1を使用し、200mLを4回分けて抽出し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、黄色固体中間体58-1(200mg、収率:14.6%)を得る。MS(ESI+):m/z 362.1[M+H]+。
【0318】
段階2:中間体58-2の合成
中間体58-1(300mg、830.12μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、その後DMP(704mg、1.66mmol、514μL)を加え、20℃で反応物を時間攪拌する。反応液にチオ硫酸ナトリウム:重炭酸ナトリウム=1:1(100mL)を加えてクエンチし、ジクロロメタン(30mL)で抽出し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。黄色液体中間体58-2(280mg、収率:91.7%)を得る。MS(ESI+):m/z 360.1[M+H]+。
【0319】
段階3:中間体58-3の合成
中間体58-2(200mg、557μmol)及びピペラジン-1-カルボン酸t-ブチルエステル(103mg、557μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、酢酸(67mg、1.11mmol)を加え、1時間反応及び攪拌した後、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(354mg、1.67mmol)を加え、20℃で反応物を16時間攪拌する。反応液に水(20mL)及びジクロロメタン(50mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1/0~10/1)によって精製して、黄色固体中間体58-3(150mg、収率:45.0%)を得る。MS(ESI+):m/z 529.9[M+H]+。
【0320】
段階4:中間体58-4の合成
中間体58-3(150mg、283.22μmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、塩酸ジオキサン(4M、10mL)を加え、20℃で反応物を1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、灰色固体中間体58-4(150mg、収率:粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。MS(ESI+):m/z 430.1[M+H]+。
【0321】
段階5:中間体58-5の合成
中間体B2-1(1.6g、4.06mmol)及び4-アミノベンジルアルコール(800mg、6.50mmol)をジメチルスルホキシド(8mL)で120℃で3時間反応させ、反応液をスピン乾燥させて、褐色固体中間体58-5(330mg、収率:12.6%)を得る。MS(ESI+):m/z 454.96[M+H]+。
【0322】
段階6:中間体58-6の合成
中間体58-5(30mg、66.2μmol)及び塩化チオニル(40mg、331μmol、24.0μL)をジクロロメタン(3mL)に加え、20℃で1時間反応させる。反応液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体58-6(31mg、収率:99.29%)を得る。
【0323】
段階7:化合物58の合成
【化255】
中間体58-4(30mg、63.60μmol)、中間体58-6(30mg、59.71μmol、塩酸塩)及び炭酸カリウム(41.26mg、299μmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)溶液を窒素ガスで3回置換し、且つ窒素ガス保護下で、20℃で16時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させ、次いで高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(0.1%トリフルオロ酢酸))によって分離して、白色固体化合物58(2.43mg、収率:4.66%)を得る。MS(ESI+):m/z 864.2[M+H]
+。
【0324】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.22-10.81(m,1H),10.36(s,1H),9.20(s,1H),8.95(br s,1H),7.90(br s,2H),7.83-7.72(m,2H),7.70-7.59(m,1H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),7.42-7.29(m,3H),7.24-7.08(m,2H),4.40(br s,1H),4.02(br s,2H),3.85(s,3H),3.88-3.82(m,1H),3.62 3.57(m,4H),3.27(br s,5H),2.74-2.60(m,5H),2.33(br s,1H),1.95(br s,1H),1.76(br s,2H),1.25-1.03(m,3H)。
【0325】
実施例59~60は、化合物58と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表18】
【0326】
【0327】
段階1:中間体61-2の合成
中間体B19(500mg、1.09mmol)、中間体61-1(304mg、1.42mmol)、炭酸セシウム(1.07g、3.27mmol)をトルエン(5mL)及びジオキサン(5mL)に溶解させ、Pd-PEPPSI-IPentCl(53.1mg、54.6μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、100℃で反応物を16時間攪拌する。反応液をジクロロメタンで希釈し、ろ過し、スピン乾燥させ、采用カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0~0/1)によって精製して、無色油状中間体61-2(330mg、収率:39.4%)を得る。MS(ESI+):m/z 592.2[M+H]+。
【0328】
段階2:中間体61-3の合成
中間体61-2(390mg、659μmol)をトルエン(0.94mL)に溶解させ、メチルスルホン酸(1.27g、13.2mmol、938μL)を加え、窒素ガスで3回置換し、次いで120℃で2時間攪拌する。0℃で15分間攪拌し、0℃でトリエチルアミン(2.67g、26.4mmol、3.67mL)及びジ炭酸ジt-ブチル(1.44g、6.59mmol)を加え、0℃で15分間攪拌する。反応液をジクロロメタン(30mL)で希釈し、反応液に水(50mL)を加え、有機相を分離し、水相をジクロロメタン(30mL)で3回抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1/0~20/1)によって精製して、無色油状中間体61-3(267mg、収率:53.3%)を得る。MS(ESI+):m/z 472.3[M+H]+。
【0329】
段階3:中間体61-4の合成
中間体61-3(267mg、566μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、塩酸ジオキサン(4M、2.33mL)を加える。30℃で反応液を1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体61-4(239mg、塩酸塩)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0330】
段階4:化合物61の合成
【化257】
中間体55-10(30mg、58.4μmol)及び中間体61-4(23.8mg、58.4μmol、塩酸塩)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(17.7mg、175μmol、24μL)を加え、次いで25℃で30分間攪拌する。酢酸(10.5mg、175μmol、10.0μL)を加え、25℃で30分間攪拌し、最後に、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(37.1mg、175μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得、高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(0.1%トリフルオロ酢酸))によって分離して、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物61(3mg、収率:5.5%)を得る。
【0331】
MS(ESI+):m/z 869.6[M+H]+
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.25-10.93(m,1H),10.25-9.93(m,1H),8.81(s,1H),8.36(s,1.07H),8.04(t,J=8.0Hz,1H),7.75(d,J=6.8Hz,1H),7.63-7.40(m,3H),7.02-6.79(m,5H),5.76-5.60(m,1H),5.45-5.24(m,2H),4.99(d,J=10.0Hz,1H),4.88-4.80(m,1H),4.75-4.60(m,2H),3.63(s,5H),3.16-3.12(m,2H),2.89-2.85(m,1H),2.74-2.70(m,3H),2.64-2.60(m,4H),2.36-2.31(m,2H),2.25(s,3H),2.04-1.94(m,1H),1.88-1.74(m,4H),1.71-1.53(m,3H),1.46(s,6H),1.31-1.16(m,2H)。
【0332】
化合物90、98及び実施例99は、化合物61と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表19-1】
【表19-2】
【0333】
【0334】
段階1:中間体62-3の合成
中間体62-1(500mg、1.82mmol)及び1,3-ジブロモプロパン(1.84g、9.12mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、次いで炭酸カリウム(252mg、1.82mmol)を加え、50℃で反応液を16時間攪拌する。反応液に酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1~2/1)によって精製して、無色油状中間体62-3(480mg、収率:26.7%)を得る。MS(ESI+):m/z 395.20[M+H]+。
【0335】
段階2:化合物62の合成
【化259】
中間体62-3(75.6mg、191μmol)及び中間体B7-B(100mg、191mmol、)をN,N-ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶解させ、次いで炭酸カリウム(252mg、1.82mmol)を加え、60℃で反応物を16時間攪拌する。反応液に酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸)によって精製し、凍結乾燥させて、黄色固体を得る。ジクロロメタン(5mL)で黄色固体を希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(3mL)で洗浄する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過及び濃縮した後にカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1、シリカゲルカラム4g)によって精製して、黄色固体化合物62(12mg、14.83μmol、収率:7.76%)を得る。MS(ESI+):m/z 800.82[M+H]
+。
【0336】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.13(s,1H),10.16(s,1H),8.83(s,1H),8.05(s,1H),7.85(d,J=8.4Hz,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.61(d,J=8.0Hz,3H),7.46(d,J=2.0Hz,1H),7.38(d,J=8.4Hz,1H),6.93(d,J=8.0Hz,2H),5.73-5.61(m,1H),5.35(s,1H),5.13(dd,J=5.6,13.2Hz,1H),4.99(d,J=10.0Hz,1H),4.82(d,J=17.2Hz,1H),4.68(d,J=4.4Hz,2H),4.26(t,J=6.0Hz,2H),3.39(s,1H),3.30-3.29(m,1H),3.12(s,4H),2.97-2.82(m,1H),2.64-2.54(m,5H),2.15-1.88(m,4H),1.46(s,6H)。
【0337】
化合物63は、化合物62と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表20】
【0338】
実施例64:化合物64
【化260】
段階1:化合物64の合成
中間体64-1(82.0mg、132.28μmol)及び中間体B28(38.0mg、132.28μmol)をジクロロエタン(10mL)に溶解させ、トリエチルアミン(53.5mg、529.12μmol)を加え、25℃で30分間攪拌した後、酢酸(23.8mg、396.84μmol)を加え、25℃で30分間攪拌し、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(84.1mg、397μmol)を加え、25℃で反応液を16時間攪拌する。反応液に酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)によって精製し、凍結乾燥させて、黄色固体化合物64(3mg、3.51μmol、収率2.65%)を得る。MS(ESI+):m/z 877.6[M+Na]
+。
【0339】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.11(s,1H),10.38-9.93(m,1H),8.84(s,1H),8.13-7.99(m,1H),7.76(d,J=4.0Hz,1H),7.61(d,J=8.0Hz,3H),7.31-6.86(m,5H),5.78-5.59(m,1H),5.46-5.28(m,2H),5.00(d,J=8.0Hz,1H),4.83(d,J=16.0Hz,1H),4.68(d,J=4.0Hz,2H),3.72-3.62(m,4H),3.31-3.29(m,3H),3.09(br s,4H),2.94-2.81(m,2H),2.76-2.69(m,1H),2.57-2.53(m,6H),2.45-2.36(m,2H),2.08-1.93(m,4H),1.71(br s,2H),1.47(s,6H)。
【0340】
【0341】
段階1:中間体65-3の合成
中間体B19(500mg、1.09mmol)、中間体65-2(325mg、1.42mmol)、炭酸セシウム(1.07g、3.27mmol)をトルエン(8mL)及びジオキサン(8mL)に溶解させ、Pd-PEPPSI-IPentCl(53.1mg、54.6μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、100℃で反応物を16時間攪拌する。反応液をジクロロメタンで希釈し、ろ過し、スピン乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~3:1)によって精製して、無色油状中間体65-3(95mg、収率:12.9%)を得る。
【0342】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.27-7.15(m,2H),6.95-6.88(m,2H),6.87-6.83(m,2H),6.81-6.70(m,1H),5.58-5.42(m,1H),4.92-4.51(m,2H),3.72(s,3H),3.61(s,3H),3.55-3.43(m,2H),3.21-2.98(m,3H),2.88-2.63(m,4H),2.10-2.01(m,1H),1.86-1.70(m,2H),1.63-1.50(m,1H),1.46-1.31(m,2H),0.88(s,9H),0.08-0.04(m,6H)。
【0343】
段階2:中間体65-4の合成
中間体65-3(110mg、181μmol)をトルエン(2mL)に溶解させ、メチルスルホン酸(1.35g、14.1mmol、1mL)を加え、窒素ガスで3回置換し、次いで120℃で1.5時間攪拌する。0℃でトリエチルアミン(3mL)を加え、高速液体クロマトグラフィーカラム(中性条件)によって分離して、粗生成物を得る。ジクロロメタン(10mL)を加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に調整する。反応液に水(5mL)を加え、有機相を分離し、水相をジクロロメタン(10mL)で3回抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、無色油状中間体65-4(31mg、収率:38.6%)を得る。MS(ESI+):m/z 373.2[M+H]+。
【0344】
段階3:中間体65-5の合成
中間体65-4(31mg、83.2μmol)をジクロロメタン(2mL)及びジメチルスルホキシド(0.1mL)に溶解させ、反応液にdess-Martin試薬(70.6mg、166μmol)を加え、25℃で30分間攪拌する。反応液にジクロロメタンを加えて希釈し、チオ硫酸ナトリウム(5mL)及び重炭酸ナトリウム(5mL)を加えてクエンチし、ジクロロメタン(15mL)で3回抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、無色油状中間体65-5(30mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0345】
段階4:化合物65の合成
【化262】
中間体65-5(30mg、81.0μmol)及び中間体B7-B(42.4mg、81.0μmol、塩酸塩)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(24.6mg、243μmol、33.8μL)を加え、次いで25℃で30分間攪拌する。酢酸(14.6mg、243μmol)を加え、25℃で30分間攪拌し、最後に、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(51.5mg、243μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得、高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、粗生成物を得る。アセトニトリル(3mL)でスラリー化して、黄色固体化合物65(16mg、収率:22.9%)を得る。MS(ESI+):m/z 841.6[M+H]
+
【0346】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.09(s,1H),10.29-10.06(m,1H),8.82(s,1H),8.15-7.98(m,1H),7.82-7.69(m,1H),7.68-7.44(m,3H),7.05-6.79(m,5H),5.74-5.58(m,1H),5.40-5.27(m,2H),5.05-4.94(m,1H),4.89-4.78(m,1H),4.75-4.61(m,2H),3.63(s,3H),3.11(br s,5H),2.95-2.83(m,1H),2.76-2.62(m,4H),2.59(br s,1H),2.56-2.52(m,4H),2.31-2.19(m,2H),2.07-1.93(m,1H),1.90-1.79(m,2H),1.77-1.62(m,1H),1.46(s,6H),1.40-1.28(m,2H)。
【0347】
化合物66及び化合物97は、化合物65と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表21】
【0348】
【0349】
段階1:中間体67-3の合成
中間体67-1(3g、18.9mmol)及び中間体67-2(5.27g、28.3mmol)をN-メチルピロリドン(10mL)に溶解させ、60℃で3時間攪拌する。反応液を酢酸エチル(100mL)及び水(50mL)で分液し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、白色固体中間体67-3(6.01g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。MS(ESI+):m/z 269.8[M+H-56]+。
【0350】
段階2:中間体67-4の合成
中間体67-3(6.01g、18.5mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解させ、パラジウム炭素(2g、10%)を加え、水素ガスで3回置換し、且つ水素ガス雰囲気下で25℃で16時間攪拌する。反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、白色固体中間体67-4(5.66g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。MS(ESI+):m/z 240.0[M-56+H]+。
【0351】
段階3:中間体67-6の合成
中間体67-4(1g、3.39mmol)及び中間体67-5(1.25g、3.39mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)に溶解させ、炭酸セシウム(3.31g、102mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(141.6mg、169μmol)を加え、100℃で16時間攪拌する。反応液を酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)で分液し、有機相を用飽和食塩水60mLで2回分けて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=20/1~3/1)によって分離して、黄色油状化合物を得、反応液をスピン乾燥させて、白色固体中間体67-6(908mg、収率:94%)を得る。MS(ESI+):m/z 528.9[M+H-56]+。
【0352】
段階4:中間体67-7の合成
中間体67-6(908mg、1.55mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)及びエタノール(10mL)に溶解させ、パラジウム/炭素(800mg、10%)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1~1/1)によって分離して、白色固体中間体67-7(324mg、収率:51.3%)を得る。m/z 350.9[M-56]+。
【0353】
段階5:中間体67-8の合成
中間体67-7(324mg、797μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、塩酸/1,4-ジオキサン(4M、5mL)を加え、25℃で1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、白色固体中間体67-8(242mg、粗生成物)を得る。
段階6:中間体67-10の合成
中間体67-8(50.0mg、146μmol)及び中間体67-9(48.2mg,219μmol)をジクロロメタン(2mL)を溶解させ、トリエチルアミン(44.3mg、438μmol、60.91μL)を加え、20℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(26.3mg、438μmol、25.0μL)を加え、20℃で0.5時間攪拌する。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(18.33mg、292μmol)を加え、20℃で16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(50mL)及び水(50mL)で分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、黄色固体中間体67-10(56mg、収率:61.7%)を得る。MS(ESI+):m/z 510.5[M].
【0354】
段階7:中間体67-11の合成
中間体67-10(56mg、110μmol)をテトラヒドロフラン(1mL)及び飽和塩化アンモニウム溶液(0.3mL)に溶解させ、還元鉄粉(61mg、1.10mmol)を加え、80℃で1時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させて、灰色固体中間体67-11(60.0mg、粗生成物)を得る。
【0355】
段階8:化合物67の合成
【化264】
中間体B6(60mg、125μmol)をトルエン(2mL)に溶解させ、3-クロロペルオキシ安息香酸(27.9mg、137μmol)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。次いでN,N-ジイソプロピルエチルアミン(32.3mg、250μmol、43.5μL)及び中間体67-11(44.6mg、125μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をチオ硫酸ナトリウム及び重炭酸ナトリウム飽和溶液(1:1、50mL)を使用して20℃でクエンチし、酢酸エチル(50mL)で希釈し、分液し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物67(1.00mg、収率:1.01%)を得る。
【0356】
MS(ESI+):m/z 790.5[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),10.23-10.11(m,1H),8.83(s,1H),8.38(s,1.897H),8.06(br s,1H),7.75(d,J=8.4Hz,1H),7.68-7.49(m,3H),6.95(d,J=8.6Hz,2H),6.83(t,J=9.6Hz,1H),6.52(d,J=16.0Hz,1H),6.43(d,J=8.4Hz,1H),5.82(d,J=7.6Hz,1H),5.73-5.59(m,1H),5.37(s,1H),5.00(d,J=11.2Hz,1H),4.86-4.77(m,J=16.8Hz,1H),4.73-4.61(m,J=5.2Hz,2H),4.29-4.21(m,1H),3.70(d,J=11.2Hz,2H),2.86(br s,4H),2.64(br s,4H),2.59(d,J=4.4Hz,2H),2.12-2.04(m,2H),1.94-1.83(m,4H),1.55(d,J=8.4Hz,2H),1.47(s,6H)。
【0357】
化合物68、69、70、123、154及び化合物155は、化合物67と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表22-1】
【表22-2】
【表22-3】
【0358】
実施例71:化合物71
【化265】
段階1:化合物71の合成
中間体67-8(100mg、292μmol)及び中間体55-10(160mg、292μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリエチルアミン(88.6mg、875μmol、122μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(52.6mg、875μmol、50μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(124mg、583μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)で分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物71(8.98mg、収率:3.64%)を得る。
【0359】
MS(ESI+):m/z 804.5[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.78(s,1H),10.13(br s,1H),8.81(s,1H),8.32(s,0.337 H),8.04(br s,1H),7.74(d,J=7.2Hz,1H),7.64-7.47(m,3H),6.97-6.89(m,2H),6.87-6.77(m,1H),6.56-6.48(m,1H),6.46-6.38(m,1H),5.80(d,J=7.6Hz,1H),5.73-5.58(m,1H),5.35(s,1H),4.99(d,J=10.0Hz,1H),4.82(d,J=18.0Hz,1H),4.67(d,J=5.2Hz,2H),4.30-4.20(m,1H),3.66-3.61(m,2H),2.86(br s,4H),2.76-2.67(m,1H),2.65-2.57(m,2H),2.48-2.46(m,5H),2.21(d,J=6.8Hz,2H),2.12-2.00(m,1H),1.89-1.76(m,3H),1.66(br s,1H),1.46(s,6H),1.30-1.24(m,2H)。
【0360】
化合物72、91、92、94、140及び化合物147は、化合物71と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表23-1】
【表23-2】
【表23-3】
【0361】
【0362】
段階1:中間体73-3の合成
中間体73-1(4.50g、28.26mmol)及び中間体73-2(3g、18.84mmol)をジメチルスルホキシド(10mL)に溶解させ、90℃で16時間攪拌する。反応液に酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製して、白色固体中間体73-3(6.93g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
MS(ESI+):m/z 298.31[M+H]+。
【0363】
段階2:中間体73-4の合成
中間体73-3(6.39g、21.4mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解させ、次いで10%パラジウム炭素(4g)を加え、水素ガス環境下で20℃で反応物を16時間攪拌する。減圧下でろ過及び濃縮して、赤色固体中間体73-4(7.42g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。MS(ESI+):m/z 268.33[M+H]+。
【0364】
段階3:中間体73-6の合成
中間体73-4(2.63g、9.80mmol)及び中間体73-5(3.63g、9.80mmol、)を1,4-ジオキサン(30mL)に溶解させ、炭酸セシウム(9.58g、29.41mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(410mg、490μmol)を加え、窒素ガス環境下で100℃で反応物を16時間攪拌し、反応液に酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1~3/1)によって精製して、赤色固体中間体73-6(3.4g、収率:62.2%)を得る。MS(ESI+):m/z 557.65[M+H]+。
【0365】
段階4:中間体73-7の合成
中間体73-6(3.39g、6.08mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、次いで10%パラジウム炭素(2g)を加え、反応液を水素ガスで3回置換し、水素ガス環境下で20℃で16時間攪拌する。減圧下でろ過し、ろ液を濃縮して、粗生成物を得、粗生成物をクロマトグラフィーカラム(石油エーテル/酢酸エチル=3/1~0/1)によって精製して、淡緑色固体中間体73-7(699mg、収率:30%)を得る。MS(ESI+):m/z 379.42[M+H]+。
【0366】
段階5:中間体73-8の合成
中間体73-7(293mg、772μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、次いで塩酸/1,4-ジオキサン(5mL)を加え、20℃で反応物を3時間攪拌する。減圧下でろ過及び濃縮して、黄色固体中間体73-8(350mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。MS(ESI+):m/z 333.365[M+H]+。
【0367】
段階6:化合物73の合成
【化267】
中間体73-8(80.0mg、216μmol、HCl)及び中間体B8(113mg、216μmol、塩酸塩)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリエチルアミン(87.6mg、865μmol)を加え、25℃で30分間攪拌した後に酢酸(39.0mg、649μmol)を加えてpH
5~6に調整し、25℃で30分間攪拌し、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(138mg、649μmol)を加え、25℃で反応物を16時間攪拌し、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸条件)によって精製し、凍結乾燥させて、白色固体化合物73(81mg、収率46.6%)を得る。MS(ESI+):m/z 803.6[M+H]
+。
【0368】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.79(s,1H),10.27(br s,1H),8.87(s,1H),8.20(s,1.07H),8.07(t,J=7.6Hz,1H),7.86-7.52(m,4H),7.21(d,J=8.4Hz,2H),6.83(t,J=9.6Hz,1H),6.50(d,J=14.8Hz,1H),6.41(d,J=8.4Hz,1H),5.79(d,J=7.6Hz,1H),5.73-5.64(m,1H),5.35(br s,1H),4.99(d,J=10.4Hz,1H),4.82(d,J=17.2Hz,1H),4.68(d,J=5.6Hz,2H),4.32-4.17(m,1H),3.12(d,J=11.2Hz,2H),2.96(d,J=10.4Hz,2H),2.81-2.63(m,2H),2.54(br s,2H),2.46-2.41(m,1H),2.21(d,J=6.8Hz,2H),2.08(s,1H),1.98(t,J=10.8Hz,2H),1.90-1.81(m,1H),1.80-1.69(m,4H),1.62(d,J=9.2Hz,2H),1.46(s,6H),1.32-1.16(m,2H)。
【0369】
化合物74、化合物83~88及び化合物109、化合物122、化合物125及び化合物158は、化合物73と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表24-1】
【表24-2】
【表24-3】
【表24-4】
【表24-5】
【0370】
【0371】
段階1:中間体75-3の合成
中間体75-1(300mg、1.45mmol)及び中間体75-2(434.74mg、2.18mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(441.57mg、4.36mmol)を加え、25℃で30分間攪拌した後に酢酸(349.41mg、5.82mmol)を加え、25℃で30分間攪拌し、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(182.82mg、2.91mmol)を加え、25℃で反応物を16時間攪拌する。反応液に酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1~3:1)によって精製して、黄色油状中間体75-3(675mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に使用する。MS(ESI+):m/z 389.49[M+H]+。
【0372】
段階2:中間体75-4の合成
中間体75-3(675mg、1.73mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、次いで塩酸/ジオキサン(5ml)を加え、20℃で反応物を2時間攪拌する。減圧下でろ過及び濃縮して、白色固体中間体75-4(861mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に使用する。MS(ESI+):m/z 289.37[M+H]+。
【0373】
段階3:中間体75-5の合成
中間体75-4(861mg、2.98mmol)をトリフルオロ酢酸エチル(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(903mg、8.93mmol)を加え、80℃で16時間攪拌する。反応液に酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。采用カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20/1)によって精製して、黄色固体中間体75-5(358mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。MS(ESI+):m/z 385.38[M+H]+。
【0374】
段階4:中間体75-6の合成
中間体75-5(358.3mg、929.73μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、次いでパラジウム炭素(300mg、5%)を加え、水素ガス環境下で、20℃で反応物を16時間攪拌する。減圧下でろ過し、ろ液を濃縮して、黒色油状中間体75-6(121mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。MS(ESI+):m/z 355.40[M+H]+。
【0375】
段階5:中間体75-8の合成
中間体75-6(68.66mg、179.06μmol)をトルエン(1mL)に溶解させ、次いでm-CPBA(123.60mg、286.49μmol)を加え、20℃で30分間攪拌し、ジイソプロピルエチルアミン(69.43mg、537.17μmol)を加え、次いで中間体B15-B(70mg、196.96μmol)を加え、20℃で16時間攪拌する。反応液を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(10mL)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)で0℃でクエンチし、酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって精製する。減圧下でろ過及び濃縮して、黄色固体中間体75-8(149mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。MS(ESI+):m/z 690.76[M+H]+。
【0376】
段階6:中間体75-9の合成
中間体75-8(149mg、216μmol)をメタノール(5mL)に溶解させ、次いで炭酸カリウム(89.44mg、647.12μmol)を加え、25℃で2時間攪拌し、反応液に酢酸エチル(20mL)及び水(20mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって精製する。減圧下でろ過及び濃縮して、黄色固体中間体75-9(120mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。MS(ESI+):m/z 594.75[M+H]+。
【0377】
段階7:化合物75の合成
【化269】
中間体75-9(120mg,202μmol)及び中間体1-1(83.6mg、303μmol)を1-メチル-2-ピロリドン(5mL)に溶解させ、次いでN,N-ジイソプロピルエチルアミン(78.2mg、605μmol)を加え、100℃で反応液を16時間攪拌し、反応液に酢酸エチル(10mL)及び水(10mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル/水(0.1%トリフルオロ酢酸))によって精製し、凍結乾燥させて、黄色固体を得る。ジクロロメタン(5mL)で黄色固体を希釈し、重炭酸ナトリウム(3mL)で洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過及び濃縮した後にカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1、シリカゲルカラム4g)によって精製して、黄色固体化合物75(19mg、収率:10.5%)を得る。MS(ESI+):m/z 851.6[M+H]
+。
【0378】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)11.10(s,1H),10.43-10.10(m,1H),8.87(s,1H),7.94(d,J=7.6Hz,1H),7.75-7.60(m,4H),7.39-7.31(m,1H),7.27(d,J=7.2Hz,1H),7.20(d,J=8.4Hz,2H),5.81-5.56(m,1H),5.11-4.95(m,3H),4.85(d,J=18.4Hz,1H),4.76(d,J=12.8Hz,1H),4.63-4.50(m,1H),4.12(d,J=11.6Hz,2H),3.06-2.93(m,5H),2.90-2.72(m,3H),2.59(d,J=16.0Hz,2H),2.32-2.15(m,3H),2.08-1.97(m,2H),1.96-1.83(m,3H),1.83-1.44(m,8H),0.87(t,J=7.6Hz,3H)。
【0379】
【0380】
段階1:中間体76-3の合成
中間体76-1(1g、2.97mmol)及び中間体76-2(1.24g、2.97mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及び水(1mL)に溶解させ、炭酸ナトリウム(944mg、8.90mmol)及びテトラキストリフェニルリンパラジウム(343mg、297μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、且つ窒素ガス保護下で100℃で16時間攪拌する。反応液を酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)で分液し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0~5/1)によって分離して、黄色固体中間体76-3(946mg、収率:52.9%)を得る。MS(ESI+):m/z 502.0[M+H]+。
【0381】
段階2:中間体76-4の合成
中間体76-3(300mg、600μmol)及び4-(ジメトキシメチル)ピペリジン(191mg、1.20mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、炭酸セシウム(586mg、1.80mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホン酸(50.1mg、60.0μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、且つ窒素ガス雰囲気下で100℃で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させ、酢酸エチル(40mL)で希釈し、水50mLを加えて洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=5/1~1/1)によって分離して、白色固体中間体76-4(201mg、収率:55.0%)を得る。MS(ESI+):m/z 579.3[M+H]+。
【0382】
段階3:中間体76-5の合成
中間体76-4(201mg、347μmol)をテトラヒドロフラン(2mL)及びエタノール(2mL)に溶解させ、パラジウム炭素(200mg、10%)を加え、水素ガスで3回置換し、且つ水素ガス雰囲気下で20℃で16時間攪拌する。反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=5/1~1/1)によって分離して、白色固体中間体76-5(82mg、収率:58.9%)を得る。MS(ESI+):m/z 401.3[M+H]+。
【0383】
段階4:中間体76-6の合成
中間体76-5(82mg、205μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン溶液(4M、2mL)を加え、25℃で反応液を16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、白色固体中間体76-6(113mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0384】
段階5:化合物76の合成
【化271】
中間体76-6(50mg、128μmol)及び中間体B7-B(80.3mg、154μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリエチルアミン(25.9mg、256μmol、36μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(15.4mg、256μmol、15μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(81.3mg、384μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物76(45mg、収率:41.4%)を得る。
【0385】
MS(ESI+):m/z 825.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.85(s,1H),10.26-10.00(m,1H),8.82(s,1H),8.27(s,0.336 H),8.04(br s,1H),7.75(d,J=8.4Hz,1H),7.60(d,J=7.6Hz,3H),7.47(d,J=8.8Hz,1H),6.99-6.87(m,3H),6.83(s,1H),5.72-5.58(m,1H),5.33(s,1H),4.99(d,J=10.4Hz,1H),4.82(d,J=18.4Hz,1H),4.72-4.63(m,2H),4.29-4.22(m,1H),3.88(s,3H),3.84-3.73(m,2H),3.11(br s,4H),2.81-2.69(m,2H),2.64-2.58(m,1H),2.55-2.52(m,4H),2.42(br s,1H),2.31-2.20(m,3H),2.19-2.11(m,1H),1.83(d,J=12.4Hz,3H),1.46(s,6H),1.34-1.20(m,2H)。
【0386】
化合物111、117、化合物144は、化合物76と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表25-1】
【表25-2】
【0387】
【0388】
段階1:中間体77-3の合成
中間体77-1(500mg、2.27mmol)及び中間体77-2(443mg、2.27mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、酢酸(130μL、2.27mmol)を加え、25℃で反応液を2時間攪拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(214mg、3.41mmol)を加え、25℃で反応液を2時間攪拌する。20mLの飽和重炭酸ナトリウムを反応液に加える。40mLの酢酸エチルで3回抽出し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~65:35)によって分離して、黄色固体中間体77-3(280mg、収率:31.6%)を得る。
【0389】
MS(ESI+):m/z 391.14[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.03(d,J=9.6Hz,2H),7.01(d,J=9.6Hz,2H),4.15-3.99(m,2H),3.30-3.24(m,4H),3.02-2.90(m,2H),2.57-2.52(m,1H),2.45-2.38(m,4H),1.88-1.78(m,2H),1.49-1.35(m,11H)。
【0390】
段階2:中間体77-4の合成
中間体77-3(500mg、1.28mmol)をメタノール(10mL)に溶解させる。湿パラジウム炭素(50mg、10%純度)を加え、25℃で、15psi下で、水素ガス環境下で混合液を1時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させ、褐色固体粗生成物中間体77-4(480mg、粗生成物)を得る。
【0391】
段階3:中間体77-5の合成
中間体B6(262mg、733μmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、メタクロロ過安息香酸(298mg、1.47mmol、85%純度)を加え、25℃で混合液を1時間反応させる。中間体77-4(317mg、879μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(379mg、2.93mmol)を反応液に加える。25℃で混合液を12時間反応させる。反応液を5mLの飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び5mLの飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチし、次いで20mLの酢酸エチルで2回抽出し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、黄色固体中間体77-5(480mg、収率:98%)を得る。
MS(ESI+):m/z 669.9[M+H]+。
【0392】
段階4:中間体77-6の合成
中間体77-5(480mg、717μmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、塩酸ジオキサン(10mL、4M)を加え、25℃で混合液を2時間反応させる。反応液をろ過し、スピン乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、白色固体粗生成物中間体77-6(408mg、収率:93.9%、塩酸塩)を得る。
MS(ESI+):m/z 569.6[M+H]+。
【0393】
段階5:化合物77の合成
【化273】
中間体77-6(200mg、352μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解させ、次いで中間体1-1(97.0mg、351μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(183μL、1.05mmol)を加え、マイクロ波下で100℃で混合液を2時間反応させる。反応液を20mLのジクロロメタンで希釈し、28mLの水で洗浄し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C
18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配30%B~70%)によって分離して、黄色固体化合物77(25.36mg、収率:8.66%)を得る。
MS(ESI+):m/z 826.5[M+H]
+。
【0394】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.10(s,1H),10.27-10.10(m,1H),8.83(s,1H),8.14-8.00(m,1H),7.80-7.74(m,1H),7.70-7.67(m,1H),7.64-7.51(m,3H),7.35(s,1H),7.31-7.24(m,1H),7.01-6.90(m,2H),5.75-5.59(m,1H),5.35(s,1H),5.08(dd,J=5.2,12.8Hz,1H),5.01-4.97(m,1H),4.88-4.77(m,1H),4.71-4.62(m,2H),3.77-3.67(m,2H),3.45-3.43(m,4H),2.95-2.82(m,1H),2.70-2.55(m,8H),2.42-2.36(m,1H),2.06-1.96(m,1H),1.94-1.84(m,2H),1.62-1.52(m,2H),1.46(s,6H)
【0395】
化合物78は、化合物77と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表26】
【0396】
【0397】
段階1:中間体79-2の合成
Pd(dppf)Cl2(216mg、296μmol)を、中間体B18(1g、2.96mmol)、中間体79-1(1.19g、8.87mmol)及び炭酸セシウム(1.93g、5.91mmol)が溶解されたジオキサン(5mL)及び水(1mL)の混合溶液に加える。窒素ガスで反応液を5分間置換した後、80℃でマイクロ波条件下で1時間反応させる。スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1~0:1)によって精製して、褐色固体化合物中間体79-2(750mg、収率:72%)を得る。MS(ESI+):m/z 286.07[M+H]+。
【0398】
段階2:中間体79-3の合成
過ヨウ素酸ナトリウム(2.25g、10.5mmol)を水(10mL)に溶解させ、0℃で中間体79-2(750mg、2.63mmol)が溶解されたテトラヒドロフラン(50mL)溶液に加え、且つ0℃で10分間攪拌する。その後上記の溶液にオスミウム酸カリウム(48.4mg、131μmol)を加え、且つ25℃で50分間攪拌する。反応液を50mLの飽和亜硫酸ナトリウムでクエンチし、50mLのジクロロメタンで3回抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:0~0:1)によって精製して、褐色固体中間体79-3(550mg、収率:30%)を得る。
MS(ESI+):m/z 288.04[M+H]+。
【0399】
段階3:中間体79-5の合成
酢酸(20.9mg、20.0μL)を、中間体79-3(100mg、348μmol)、4-ヒドロキシピペリジン(60.1mg、522μmol)が溶解されたN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)及びテトラヒドロフラン(2mL)の混合溶液に加える。80℃で反応液を0.5時間攪拌する。その後25℃条件下でシアノ水素化ホウ素ナトリウム(43.8mg、696μmol)を加える。25℃で反応液を12時間攪拌する。反応液を10mLの飽和塩化ナトリウムでクエンチし、20mLのジクロロメタンで3回抽出する。水相を濃縮及びスピン乾燥させた後に粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配5%B~35%B)によって分離して、白色固体中間体79-5(4.69mg、収率:16%)を得る。MS(ESI+):m/z 387.3[M+H]+。
【0400】
段階4:中間体79-6の合成
中間体79-5(10mg、25.9μmol)をジクロロメタン(1mL)及びジメチルスルホキシド(0.1mL)に溶解させ、0℃で当該溶液にDess-Martin試薬(22.0mg、51.8μmol)を加える。20℃で反応液を2時間攪拌する。反応液を0.5mLの飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした後にろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物中間体79-6(10mg、粗生成物)を得、次の段階の反応に直接使用する。MS(ESI+):m/z 385.07[M+H]+。
【0401】
段階5:化合物79の合成
トリエチルアミン(5.04mg、49.8μmol)を、中間体B8(13.0mg、24.9μmol、HCl)及び中間体79-6(9.57mg、24.9μmol)が溶解されたN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に加え、25℃で0.5時間攪拌する。その後酢酸(1.50mg、24.9μmol、1.42μL)を当該混合溶液に加え、且つ引き続き0.5時間攪拌する。最後に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.13mg、49.8μmol)を上記の反応液に加え、25℃で2時間反応させる。反応液を0.5mLの飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした後にろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラム(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配10%B~50%B)によって分離して、白色固体化合物79(4.69mg、収率:22%)を得る。
【0402】
MS(ESI+):m/z 854.6[M+H] +.
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.12(br s,1H),10.27(br s,1H),8.88(s,1H),8.12-7.94(m,1H),7.82-7.72(m,1H),7.70-7.56(m,3H),7.20(d,J=8.4Hz,2H),7.11(s,1H),7.07-7.01(m,1H),6.99-6.88(m,1H),5.78-5.58(m,1H),5.55-5.16(m,2H),5.03-4.96(m,1H),4.88-4.78(m,1H),4.75-4.62(m,2H),3.48-3.47(m,2H),3.34(s,3H),2.98-2.80(m,6H),2.77-2.70(m,1H),2.65-2.59(m,1H),2.44-2.39(m,1H),2.17-2.09(m,2H),2.05-1.90(m,5H),1.74-1.61(m,5H),1.53-1.49(m,1H),1.46(s,6H),1.18-1.05(m,2H)。
【0403】
【0404】
段階1:中間体80-3の合成
中間体80-1(5.00g、20.8mmol)、中間体80-2(7.73g、25mmol)をジオキサン(30mL)及び水(6mL)に溶解させ、炭酸セシウム(20.36g、62.49mmol)及び1,1-ビス(ジフェニルリン)フェロセンパラジウムクロリド(1.52g、2.08mmol)を加え、窒素ガス雰囲気下で90℃で8時間攪拌する。反応液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1~50:50)によって分離して、黄色固体中間体80-3(6.5g、収率:91.1%)を得る。
【0405】
LCMS(ESI+):m/z 287.8[M-56]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 6.94(d,J=8.4Hz,1H),6.86-6.84(m,1H),6.75-6.71(m,1H),5.54-5.43(m,3H),3.88(br s.,2H),3.50-3.44(m,2H),2.23-2.16(m,2H),1.41(s,9H)。
【0406】
段階2:中間体80-4の合成
中間体80-3(2.00g、1.28mmol)をエタノール(30mL)に溶解させ、湿パラジウム炭素(50mg、10%)を加え、水素ガスで3回置換し、且つ水素ガス(15psi)雰囲気下で25℃で20時間攪拌する。反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、褐色固体粗生成物中間体80-4(1.8g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0407】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.17(d,J=8.4Hz,1H),6.82(d,J=2.4Hz,1H),6.78-6.73(m,1H),5.34(s,2H),2.82-2.65(m,4H),2.47-2.41(m,1H),1.61-1.45(m,4H),1.41(s,9H)。
【0408】
段階3:中間体80-6の合成
中間体80-4(1.00g、2.90mmol)、中間体80-5(1.12g、5.81mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム(731.89mg、8.71mmol)を加え、80℃で混合液を8時間反応させる。反応液に水(20mL)を加えて希釈し、次いで酢酸エチル(60mL)で2回抽出し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~63:27)によって分離して、緑色油状中間体80-6(400mg、収率:30.2%)を得る。
【0409】
LCMS(ESI+):m/z 358.3[M-100+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),7.27(d,J=8.4Hz,1H),6.96-6.83(m,2H),6.24(d,J=8.0Hz,1H),4.45-4.36(m,1H),4.15-4.00(m,2H),2.97-2.90(m,2H),2.84-2.77(m,2H),2.59-2.55(m,1H),2.13-2.03(m,1H),1.96-1.87(m,1H),1.61-1.48(m,4H),1.41(s,9H)。
【0410】
段階4:中間体80-7の合成
中間体80-6(400mg、878.21μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、塩酸ジオキサン(10mL、4M)を加え、25℃で混合液を1時間反応させる。反応液をろ過し、スピン乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、白色固体粗生成物中間体80-7(300mg、収率:87.2%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 356.4[M+H]+。
【0411】
段階5:化合物80の合成
中間体80-7(70mg、179μmol)、中間体55-10(91.8mg、179μmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、トリエチルアミン(75μL、536μmol)及び酢酸(10.2μL、179μmol)を加え、25℃で混合液を1時間反応させ、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(16.8mg、268μmol)を加え、25℃で反応液を3時間反応させ、スピン乾燥させる。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって精製し、凍結乾燥させて、黄色固体化合物を得る。分取TLCプレート(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって分離及び精製して、黄色固体化合物80(12.93mg、収率:8.15%)を得る。
【0412】
LCMS(ESI+):m/z 853.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),10.14(br s,1H),8.82(s,1H),8.09-8.00(m,1H),7.78-7.72(m,1H),7.63-7.52(m,3H),7.33-7.27(m,1H),6.95-6.87(m,4H),6.26-6.18(m,1H),5.73-5.60(m,1H),5.33(s,1H),5.02-4.97(m,1H),4.86-4.79(m,1H),4.72-4.64(m,2H),4.45-4.37(m,1H),3.69-3.60(m,2H),3.07-2.88(m,2H),2.79-2.69(m,1H),2.64-2.56(m,3H),2.45-2.35(m,1H),2.29-2.13(m,2H),2.10-2.04(m,1H),1.96-1.87(m,2H),1.86-1.78(m,3H),1.76-1.58(m,5H),1.46(s,6H),1.27-1.22(m,2H)。
【0413】
化合物81、82及び化合物145は、化合物80と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表27-1】
【表27-2】
【0414】
【0415】
段階1:中間体89-3の合成
中間体B23(100mg、309μmol)及び中間体89-2(86.5mg、464μmol)を1,4-ジオキサン(1mL)に溶解させ、炭酸セシウム(302mg、928μmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホン酸(51.8mg、61.9μmol)を加え、窒素ガス環境下で100℃で反応物を2時間攪拌し、反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって精製して、赤色固体中間体89-3(91mg、収率:54.9%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 429.4[M+H]+。
【0416】
段階2:中間体89-4の合成
中間体89-3(81mg、189μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、次いで塩酸ジオキサン溶液(4M、2mL)を加え、20℃で反応液を2時間攪拌する。減圧下でろ過及び濃縮して、白色固体中間体89-4(71mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
LCMS(ESI+):m/z 329.3[M+H]+。
【0417】
段階6:化合物89の合成
中間体89-4(71mg、216μmol)及び中間体55-10(111mg、216μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(109mg、1.08mmol)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(64.9mg、1.08mmol)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(137mg、649μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)で分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物89(20mg、収率:11.1%)を得る。
【0418】
LCMS(ESI+):m/z 848.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.52(s,1H),10.15(s,1H),8.82(s,1H),8.05(s,1H),7.75(d,J=7.20Hz,1H),7.50-7.65(m,3H),7.46(d,J=9.20Hz,1H),6.93(d,J=8.80Hz,3H),6.83(s,1H),5.57-5.76(m,1H),5.33(s,1H),4.99(d,J=10.00Hz,1H),4.82(d,J=17.6Hz,1H),4.68(d,J=6.00Hz,2H),3.86-3.92(m,6H),3.65(d,J=10.80Hz,2H),3.31(s,2H),3.24(s,5H),2.73(t,J=6.80Hz,2H),2.59-2.65(m,2H),2.25(d,J=7.20Hz,2H),1.83(d,J=11.20Hz,2H),1.71(s,1H),1.46(s,6H),1.23(s,2H)。
【0419】
【0420】
段階1:中間体93-2の合成
中間体93-1(1g、4.16mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、DMP(2.65g、6.24mmol)を加え、25℃で3時間攪拌する。反応液を重炭酸ナトリウム及びチオ硫酸ナトリウム水溶液(1:1、10mL)でクエンチし、20mLの水で希釈し、酢酸エチル80mLで2回分けて抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物中間体93-2(956mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0421】
段階2:中間体93-3の合成
中間体93-2(500mg、2.10mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、飽和塩化アンモニウム溶液(1mL)及び還元鉄粉(1.17g、21.0mmol)を加え、80℃で1時間攪拌する。反応液に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥させ、ろ過し、酢酸エチルで洗浄し、結合した有機相をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~1:1)によって分離して、中間体93-3(256mg、収率:28.6%)を得る。
【0422】
段階3:中間体93-5の合成
中間体93-3(256mg、1.23mmol)及び中間体80-5(708mg、3.69mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム(310mg、3.69mmol)を加え、70℃で3時間攪拌する。反応液を酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)で分液し、有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~1:1)によって分離して、黄色固体中間体93-5(151mg、収率:38.5%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 320.2[M+H]+。
【0423】
段階4:化合物93の合成
中間体93-5(151mg、424μmol)及び中間体B7-B(165mg、315μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(95.7mg、946μmol、132uL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(56.8mg、946μmol、54.1μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(134mg、630μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物93(10.6mg、収率:4.12%)を得る。
【0424】
LCMS(ESI+):m/z 790.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),10.18(br s,1H),8.83(s,1H),8.06(br s,1H),7.82-7.71(m,1H),7.66-7.46(m,3H),7.00-6.89(m,2H),6.88-6.78(m,1H),6.55-6.46(m,1H),6.45-6.36(m,1H),5.85-5.76(m,1H),5.72-5.59(m,1H),5.35(s,1H),4.99(d,J=9.6Hz,1H),4.86-4.77(m,1H),4.73-4.59(m,2H),4.30-4.19(m,1H),3.22-3.15(m,2H),3.11(br s,4H),2.80-2.72(m,1H),2.68(br s,4H),2.63-2.56(m,3H),2.33(br s,1H),2.13-2.03(m,1H),1.91-1.78(m,3H),1.66-1.52(m,2H),1.46(s,6H)。
【0425】
化合物148は、化合物93と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表28】
【0426】
実施例100-A及び実施例100-B:化合物100-A及び化合物100-B
【化278】
段階1:化合物10-A及び100-Bの合成
セラミ化合物71(12mg、3.13mmol)をキラル分離クロマトグラフィーカラムDAICEL CHIRALPAK IE(250mm×30mm、10μm)、移動相:[IPA-ACN]、二酸化炭素%:50%-50%、45mL/min)によって分離して、ピーク1の黄色固体の単一エナンチオマー化合物100-A(1.18mg、収率:9.83%)及びピーク2の黄色固体の単一エナンチオマー化合物100-B(0.76mg、収率:6.33%)を得る。
【0427】
化合物100-A:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IE-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:イソプロパノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=1.87min。
【0428】
化合物100-B:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IE-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:イソプロパノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=2.43min。
【表29】
【0429】
化合物102-A及び化合物102-B:化合物102-A及び102-B
【化279】
段階1:化合物102-A及び102-Bの合成
セラミ化合物74(15.20mg、18.91μmol)をキラル分離クロマトグラフィーカラムDAICEL CHIRALPAK IF(250mm×30mm,10μm)、移動相:[IPA-ACN]、二酸化炭素%:50%-50%、45mL/min)によって分離して、ピーク1の黄色固体の単一配置化合物102-A(2.10mg、収率:13.82%)及びピーク2の黄色固体の単一配置化合物102-B(2.20mg、収率:14.47%)を得る。
【0430】
化合物102-A:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IF-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:イソプロパノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=3.35min。
【0431】
化合物102-B:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IF-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:イソプロパノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=5.89min。
【表30】
【0432】
【0433】
段階1:中間体104-2の合成
中間体B23(500mg、1.55mmol)及び中間体104-1(320mg、2.01mmol)のジオキサン溶液(5mL)に炭酸セシウム(1.51g、4.64mmol)、RuPhos Pd G3(388mg、464μmol)を加える。窒素ガス保護下で100℃で反応液を2時間攪拌する。得られた混合液をろ過及びスピン乾燥させる。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1~1:1)によって分離して、淡黄色固体中間体104-2(160mg、収率:17.8%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 402.5[M+H]+。
【0434】
段階2:中間体104-3の合成
中間体104-2(160mg、399μmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に塩酸ジオキサン(4M、3mL)を加える。20℃で反応液を1時間攪拌する。スピン乾燥させて、粗生成物褐色固体104-3(160mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
LCMS(ESI+):m/z 356.3[M+H]+。
【0435】
段階3:化合物104の合成
中間体104-3(80mg、225μmol)及び中間体B8(109mg、225μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(68.3mg、675μmol)を加え、攪拌した後に酢酸(27mg、450μmol)を加える。反応液を30分間攪拌した後、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(143mg、675μmol)を加える。20℃条件下で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させ、高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、ピンク色固体化合物104(13mg、収率:6.79%)を得る。
【0436】
LCMS(ESI+):m/z 825.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.50(s,1H),10.24(br s,1H),8.87(s,1H),8.10-8.03(m,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.69-7.59(m,3H),7.43(d,J=8.0Hz,1H),7.22(d,J=12.0Hz,2H),6.91(d,J=8.0Hz,1H),6.80(s,1H),5.72-5.61(m,1H),5.36(br s,1H),4.99(d,J=12.0Hz,1H),4.82(d,J=16.0Hz,1H),4.68(d,J=8.0Hz,2H),3.92-3.84(m,5H),3.80(d,J=12.0Hz,2H),2.97(d,J=8.0Hz,2H),2.77-2.70(m,4H),2.46(br s,1H),2.21(d,J=8.0Hz,2H),2.04-1.93(m,2H),1.83(d,J=12.0Hz,2H),1.77-1.70(m,3H),1.69-1.60(m,2H),1.46(s,6H),1.33-1.19(m,2H)。
【0437】
化合物105、117、124、129及び化合物143は、化合物104と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表31-1】
【表31-2】
【0438】
【0439】
段階1:中間体106-2の合成
中間体106-1(500mg、999μmol)及び1-Boc-ピペラジン(372mg、2.00mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、炭酸セシウム(977mg、3.00mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホン酸(84mg、99.9μmol)を加え、窒素ガスで3回置換し、且つ窒素ガス保護下で100℃で16時間攪拌する。反応液を酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)で分液し、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1到1:1)によって分離して、黄色固体中間体106-2(302mg、収率:40.4%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 606.5[M+H]+。
【0440】
段階2:中間体106-3の合成
中間体106-2(302mg、499μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)及びエタノール(10mL)に溶解させ、Pd/C(300mg、10%)を加え、窒素ガスで3回置換し、且つ窒素ガス雰囲気下で25℃で16時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1~0:1)によって分離して、白色固体中間体106-3(118mg、収率:53.7%)を得る。LCMS(ESI+):m/z 428.2[M+H]+。
【0441】
段階3:中間体106-4の合成
化合物106-3(118mg、276μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン溶液(4M、2mL)を加え、25℃で反応液を0.5時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、白色固体化合物106-4(115mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0442】
段階4:化合物106の合成
中間体106-4(115mg、316μmol)及び中間体55-10(174mg、316μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(96.0mg、948μmol、132μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(43.7mg、727μmol、41.6μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(134mg、632μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物106(65mg、収率:24.3%)を得る。
【0443】
LCMS(ESI+):m/z 825.5[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.87(s,1H),10.16(br s,1H),8.82(s,1H),8.05(br s,1H),7.79-7.71(m,1H),7.63-7.53(m,3H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),6.93(d,J=8.8Hz,3H),6.85(s,1H),5.72-5.59(m,1H),5.35(br s,1H),4.99(d,J=10.4Hz,1H),4.86-4.78(m,1H),4.72-4.61(m,2H),4.30-4.23(m,1H),3.89(s,3H),3.69-3.60(m,2H),3.23(br s,3H),2.70-2.59(m,4H),2.54(br s,5H),2.34-2.28(m,1H),2.27-2.21(m,2H),2.20-2.10(m,1H),1.88-1.77(m,2H),1.70(br s,1H),1.46(s,6H),1.31-1.19(m,2H)。
【0444】
化合物118は、化合物106と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表32】
【0445】
【0446】
段階1:中間体107-3の合成
中間体107-1(5g、23.91mmol)及び中間体107-2(2.75g、23.91mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(10mL)に炭酸カリウム(9.91g、71.74mmol)を加える。80℃で反応液を3時間攪拌する。反応液を30mLの水に注ぎ、40mLの酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機相を20mLの飽和食塩水で洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって分離して、黄色固体中間体107-3(7.1g、収率:97.6%)を得る。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.51-8.48(m,1H),8.32-8.26(m,1H),7.26-7.22(m,1H),3.62-3.54(m,2H),3.48-3.39(m,2H),2.93-2.90(m,1H),2.88-2.84(m,1H),1.92-1.81(m,2H),1.72-1.66(m,1H),1.53-1.41(m,2H)
【0447】
段階2:中間体107-4の合成
中間体107-3(3.0g、9.86mmol)の酢酸エチル溶液(20mL)にパラジウム炭素(0.325g、985.98μmol、10%)を加える。水素ガス(15psi)環境下で、25℃で反応液を12時間攪拌する。反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体107-4(2.50g、収率:92.44%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 275.9[M+H]+。
【0448】
段階3:中間体107-6の合成
中間体107-4(2.5g、9.11mmol)及び中間体80-5(5.25g、27.34mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(18mL)に溶解させ、反応液に重炭酸ナトリウム(4.59g、54.69mmol、2.13ml)を加え、70℃で反応液を12時間攪拌する。反応液を100mLの水に注ぎ、40mLの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を80mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって分離して、黄色固体中間体107-6(1.72g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0449】
段階4:中間体107-7の合成
中間体107-6(300mg、778.45μmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、dess-Martin試薬(660.35mg、1.56mmol)を加える。25℃で反応液を10分間攪拌する。反応液を飽和チオ硫酸ナトリウム(6mL)及び飽和重炭酸ナトリウム(8mL)に加え、6mLの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を20mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、青色固体中間体107-7(170mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0450】
段階5:化合物107の合成
中間体107-7(40mg、104.34μmol)及び中間体B8(42.86mg、82.10μmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解させ、反応液に酢酸(66.34mg、313.02μmol)を加え、25℃で反応物を12時間攪拌し、反応液に水素化ホウ素ナトリウム(10.24mg、104.34μmol)を加え、25℃で反応物を引き続き1.5時間攪拌し、反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(0.1%トリフルオロ酢酸))によって分離して、白色固体化合物107(18.00mg、収率:18.87%)を得る。
【0451】
LCMS(ESI+):m/z 853.5[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.81(s,1H),10.38-10.21(m,1H),8.89-8.87(m,1H),8.09-7.96(m,1H),7.78-7.74(m,1H),7.73-7.68(m,2H),7.66-7.61(m,1H),7.32-7.27(m,1H),7.25-7.19(m,2H),6.95-6.92(m,1H),6.92-6.87(m,1H),5.76-5.60(m,1H),5.02-4.98(m,1H),4.88-4.77(m,1H),4.73-4.64(m,2H),4.42-4.32(m,1H),3.10-2.99(m,4H),2.88-2.53(m,8H),2.23-1.79(m,11H),1.47(s,6H),1.40-1.32(m,2H)
【0452】
【0453】
段階1:中間体108-2の合成
中間体108-1(500mg、2.42mmol)のトリフルオロ酢酸エチル溶液(8mL)にトリエチルアミン(491mg、4.85mmol)を得る。80℃で反応液を16時間反応させ、反応完了後、反応液を30mLの酢酸エチル及び20mLの水で分層する。分離された有機相を10mLの飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、褐色油状物中間体108-2(750mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0454】
段階2:中間体108-3の合成
中間体108-2(750mg、2.48mmol)のテトラヒドロフラン溶液(8mL)を、窒素ガス下で5%パラジウム炭素(500mg)を加える。反応液を水素ガスで3回置換し、水素ガス(15Psi)下で30℃で16時間反応させる。反応液をろ過し、フィルターケーキを50mLのジクロロメタンでリンスし、ろ液をろ過し、スピン乾燥させて、白色固体中間体108-3(670mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0455】
段階3:中間体108-4の合成
中間体B15-B(40.0mg、104μmol)をトルエン(3mL)に溶解させ、85%メタクロロ過安息香酸(23.3mg、115μmol)を加え、20℃で混合液を30分間反応させる。化合物トリエチルアミン(21.5mg、212μmol)及び中間体108-3(31.2mg、115μmol)を反応液に加える。20℃で混合液を16時間反応させる。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物を厚い分取クロマトグラフィープレート(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって精製して、黄色油状物中間体108-4(45mg、収率:71.0%)を得る。
【0456】
段階4:中間体108-5の合成
30℃で中間体108-4(45.0mg、74.1μmol)、炭酸カリウム(15.4mg、111μmol)及びメタノール(2mL)の白色懸濁液を16時間反応させる。反応液を30mLのジクロロメタンで希釈し、10mLの水で洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、黄色固体中間体108-5(24.0mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。LCMS(ESI+):m/z 512.4[M+H]+。
【0457】
段階5:化合物108の合成
中間体108-5(24.0mg、46.9μmol)、中間体64-2(17.4mg、46.9μmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、トリエチルアミン(14.2mg、140.7μmol)を加え、30分間攪拌し、次いで酢酸(10.0mg、166.52μmol)を加え、30分間攪拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.90mg、93.8μmol)を加え、20℃で反応液を16時間反応させる。反応液を30mLのジクロロメタンで希釈し、10mLの水で洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、粗生成物を厚い分取クロマトグラフィープレート(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって精製して、白色固体化合物108(7mg、収率:16%)を得る。
【0458】
LCMS(ESI+):m/z 866.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.12(s,1H),10.29(br s,1H),9.19-8.93(m,1H),8.88(s,1H),7.92(br s,1H),7.70(d,J=8.0Hz,3H),7.21(d,J=8.4Hz,2H),7.09-6.82(m,3H),5.75-5.60(m,1H),5.36(dd,J=5.2,12.4Hz,1H),5.09(s,1H),5.00(d,J=10.4Hz,1H),4.85(d,J=17.6Hz,1H),4.80-4.69(m,1H),4.56(dd,J=5.6,15.6Hz,1H),3.64(s,5H),3.15(br s,4H),3.01-2.84(m,3H),2.83-2.68(m,4H),2.44(d,J=8.8Hz,1H),2.27-2.16(m,2H),2.09-1.94(m,5H),1.93-1.82(m,4H),1.80-1.63(m,2H),1.45(br s,2H),0.87(t,J=7.6Hz,3H)。
【0459】
実施例110:化合物110、化合物150-A及び化合物150-B
【化284】
【0460】
段階1:中間体110-3の合成
中間体110-1(10.0g、62.9mmol)及び中間体110-2(15.0g、94.3mmol)をアセトニトリル(100mL)に溶解させ、トリエチルアミン(12.7g、126mmol)を加え、90℃で16時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~10:1)によって分離して、オレンジ色固体中間体110-3(17.8g、収率:85.4%)を得る。
【0461】
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.97(m,1H),7.89(m,1H),6.91(t,J=8.8Hz,1H),4.10(d,J=6.8Hz,1H),3.79-3.70(m,2H),3.39(s,6H),2.85(m,2H),1.92-1.77(m,3H),1.58-1.42(m,2H)
【0462】
段階2:中間体110-4の合成
中間体110-3(17.8g、59.7mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に溶解させ、窒素ガス雰囲気下で10%湿パラジウム炭素(4g)を加え、反応液を水素ガスで3回置換し、水素ガス雰囲気下で(15Psi)15℃で反応物を16時間反応させる。反応液をろ過し、ジクロロメタン(200mL)でフィルターケーキをリンスし、ろ液をスピン乾燥させて、オレンジ色固体中間体110-4(15.8g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
【0463】
段階3:中間体110-5の合成
中間体110-4(15.8g、58.9mmol)をトリフルオロ酢酸エチル(102g、717mmol)に溶解させ、トリエチルアミン(32.4g、320mmol)を加え、80℃で16時間攪拌する。次いで反応液をスピン乾燥させて、粗生成物を得、石油エーテル:酢酸エチル=3:1(50mL)でスラリー化し、ろ過して、得られたフィルターケーキは、白色固体中間体110-5(20.5g、収率:86%)である。
【0464】
1H NMR(400MHz,CDCl3)8.02(br s,1H),7.42(d,J=13.2Hz,1H),7.18(d,J=8.8Hz,1H),6.94(t,J=8.4Hz,1H),4.15-4.05(m,1H),3.46(d,J=10.8Hz,2H),3.38(d,J=1.2Hz,6H),2.63(t,J=12Hz,2H),1.85(d,J=12.8Hz,2H),1.53(m,2H),1.36-1.25(m,1H)
【0465】
段階4:中間体110-6の合成
中間体110-5(20.5g、56.3mmol)をトリフルオロ酢酸(100mL)に溶解させ、50℃で1.5時間攪拌する。次いで反応液をスピン乾燥させて、褐色油状中間体110-6(37g、粗生成物、三つのトリフルオロ酢酸塩)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
LCMS(ESI+):m/z 319.2[M+H]+。
【0466】
段階5:中間体110-8の合成
中間体110-6(37g、56.0mmol、3TFA)及び中間体110-7(11.6g、56.0mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解させ、トリエチルアミン(56.7g、560mmol)を加え、25℃で30分間攪拌する。次いで酢酸(42.0g、699mmol)を加え、25℃で30分間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(35.6g、168mmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)で分液し、水相を3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1/0~10/1)によって分離して、黄色固体中間体110-8(13.6g、収率:39.5%)を得る。
【0467】
LCMS(ESI+):m/z 509.6[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 11.25(s,1H),8.14-7.96(m,2H),7.49(d,J=14.2Hz,1H),7.39(d,J=8.8Hz,1H),7.15-6.91(m,3H),3.45(br s,4H),3.33-3.31(m,4H),2.65(t,J=11.2Hz,2H),2.58-2.52(m,2H),2.23(d,J=6.8Hz,2H),1.81(d,J=12.0Hz,2H),1.68(br s,1H),1.31-1.20(m,2H)
【0468】
段階6:中間体110-9の合成
中間体110-8(1g、1.96mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、窒素ガス雰囲気下で10%湿パラジウム炭素(500mg)を加え、反応液を水素ガスで3回置換し、水素ガス雰囲気下で20℃で反応物を16時間反応させる。反応液をろ過し、ジクロロメタン:メタノール=10:1(200mL)でフィルターケーキをリンスし、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1/0~10/1)によって分離して、オフホワイト固体中間体110-9(624mg、収率:61.7%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 480.9[M+H]+。
【0469】
段階7:中間体110-11の合成
中間体B15-B(300mg、782μmol)をトルエン(6mL)に溶解させ、0℃でメタクロロ過安息香酸(186mg、916μmol、85%purity)を加え、3分間攪拌し、次いでN,N-ジイソプロピルエチルアミン(202mg、1.56mmol)及び中間体110-9(394mg、822μmol)を加え、15℃で16時間反応させる。15℃で反応液を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(15mL)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15mL)でクエンチし、次いでジクロロメタン30mLで抽出し、水相をジクロロメタンで2回抽出する。有機相を合わせ、飽和食塩水15mLで1回洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1/0~20/1)によって分離して、黄色固体中間体110-11(596mg、収率:84.1%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 816.4[M+H]+。
【0470】
段階8:中間体110-12の合成
中間体110-11(596mg、731μmol)をメタノール(12mL)及び水(4mL)に溶解させ、炭酸カリウム(1.52g、11.0mmol)を加え、次いで40℃で反応液を16時間反応させる。反応液に水8mL及びジクロロメタン120mLを加えて3回抽出する。有機相を合わせ、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1/0~10/1)によって分離して、黄色固体中間体110-12(362mg、収率:68.9%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 719.2[M+H]+。
【0471】
段階9:化合物110の合成
中間体110-12(362mg、504μmol)、3-ブロモピペリジン-2,6-ジオン(1.45g、7.55mmol)をN,Nジメチルホルムアミド(8mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム(635mg、7.55mmol)を加える。70℃で反応液を16時間攪拌する。反応液に水30mL及び酢酸エチル30mLを加え、水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせ、飽和食塩水15mLで2回洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって分離して、粗生成物を得る。アセトニトリル:水=1:1(8mL)でスラリー化し、ろ過して、得られたフィルターケーキは、黄色化合物110(210mg、収率:48.7%)である。
【0472】
LCMS(ESI+):m/z 852.5[M+23]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.79(s,1H),10.29-10.05(m,1H),8.82(s,1H),7.93(br s,1H),7.70(d,J=8.0Hz,1H),7.59(br s,2H),6.92(d,J=8.8Hz,2H),6.83(t,J=9.2Hz,1H),6.49(d,J=14.8Hz,1H),6.44-6.36(m,1H),5.86-5.74(m,1H),5.71-5.59(m,1H),5.07(s,1H),4.99(d,J=10.2Hz,1H),4.92-4.67(m,2H),4.64-4.49(m,1H),4.31-4.18(m,1H),3.10(br s,6H),3.01-2.93(m,1H),2.83-2.65(m,4H),2.60-2.53(m,5H),2.27-2.15(m,3H),2.11-1.97(m,2H),1.94-1.75(m,4H),1.73-1.55(m,2H),1.31-1.20(m,2H),0.87(t,J=7.2Hz,3H)。
【0473】
段階10:化合物150-A及び化合物150-Bの合成
ジアステレオマー化合物110(50mg、60.2μmol)をキラル分離クロマトグラフィーカラムDAICEL CHIRALPAK ID(250mm×30mm、10μm)、移動相:[MeOH-ACN]、二酸化炭素%:50%-50%、50mL/min)によって分離して、ピーク1の黄色固体化合物150-A(18mg、収率:36%)及びピーク2の黄色固体化合物150-B(20mg、収率:40%)を得る。
【0474】
化合物150-A:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IE-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:メタノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=3.66min。
LCMS(ESI+):m/z 830.4[M+H]+。
【0475】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),10.25-10.06(m,1H),8.82(s,1H),8.02-7.85(m,1H),7.70(d,J=8.4Hz,1H),7.63-7.42(m,2H),7.01-6.88(m,2H),6.86-6.74(m,1H),6.56-6.46(m,1H),6.41(d,J=8.8Hz,1H),5.87-5.74(m,1H),5.72-5.57(m,1H),5.08(s,1H),4.99(d,J=10.4Hz,1H),4.91-4.69(m,2H),4.64-4.48(m,1H),4.33-4.17(m,1H),3.10(br s,6H),3.00-2.93(m,1H),2.81-2.66(m,4H),2.62-2.54(m,5H),2.26-2.16(m,3H),2.10-1.98(m,2H),1.94-1.76(m,4H),1.73-1.58(m,2H),1.30-1.18(m,2H),0.87(t,J=7.2Hz,3H)
【0476】
化合物150-B:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IE-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:メタノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=5.92min。
LCMS(ESI+):m/z 830.4[M+H]+。
【0477】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.80(s,1H),10.25-10.06(m,1H),8.86-8.77(m,1H),8.02-7.86(m,1H),7.73-7.66(m,1H),7.64-7.48(m,2H),6.92(d,J=8.4Hz,2H),6.83(t,J=9.2Hz,1H),6.55-6.44(m,1H),6.41(d,J=9.2Hz,1H),5.84-5.75(m,1H),5.72-5.60(m,1H),5.08(s,1H),5.02-4.95(m,1H),4.91-4.71(m,2H),4.63-4.49(m,1H),4.31-4.19(m,1H),3.10(br s,6H),3.00-2.94(m,1H),2.84-2.69(m,4H),2.56(d,J=11.6Hz,5H),2.27-2.19(m,3H),2.10-1.99(m,2H),1.90-1.76(m,4H),1.73-1.60(m,2H),1.28-1.21(m,2H),0.87(t,J=7.2Hz,3H)
【0478】
化合物112及び化合物152-A、化合物152-Bは、実施例110と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【化285】
ジアステレオマー化合物112(40mg、49.02μmol)をキラル分離クロマトグラフィーカラムDAICEL CHIRALPAK ID(250mm×30mm,10μm)、移動相:[MeOH-ACN]、二酸化炭素%:50%-50%)によって分離して、ピーク1の黄色固体化合物152-A(15mg、収率:37.5%)及びピーク2の黄色固体化合物152-B(15mg、収率:37.5%)を得る。
【0479】
化合物152-A:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IE-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:メタノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=3.43min。
【0480】
化合物152-B:
キラル分析:分析カラム:chiralpak IE-3、100×4.6mm I.D.、3μm、移動相:A:メタノール(0.05%ジエチルアミン)B:アセトニトリル、溶出勾配:50%B、流速:1.0mL/min、カラム温:35℃、検出波長:254nM、Rt=5.41min。
【0481】
以下に列挙する化合物は、実施例110と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表33-1】
【表33-2】
【表33-3】
【表33-4】
【表33-5】
【表33-6】
【表33-7】
【表33-8】
【表33-9】
【表33-10】
【表33-11】
【表33-12】
【表33-13】
【表33-14】
【表33-15】
【表33-16】
【表33-17】
【表33-18】
【表33-19】
【表33-20】
【表33-21】
【表33-22】
【表33-23】
【表33-24】
【表33-25】
【表33-26】
【表33-27】
【表33-28】
【0482】
【0483】
段階1:中間体114-2の合成
中間体114-1(250g、1.01mol)をメタノール(1L)に溶解させ、オルトギ酸トリメチル(318g、3.0mol)及びTSOH(8.70g、50.6mmol)を加え、25℃で反応物を16時間攪拌する。反応液に重炭酸ナトリウム溶液(150mL)を加え、酢酸エチル(1L)及び水(500mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、黄色液体中間体114-2(320g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
【0484】
段階2:中間体114-3の合成
中間体114-2(320g、1.09mol)をメタノール(600mL)に溶解させ、10%水酸化パラジウム(7.5g)を加える。40℃で水素ガス(40Psi)環境下で反応液を16時間攪拌する。減圧下でろ過及び濃縮して、黄色油状中間体114-3(170g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
【0485】
段階3:中間体114-4の合成
中間体B23(6.30g、19.5mmol)、中間体114-3(4.04g、25.3mmol)、炭酸セシウム(19.1g、58.5mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,6-ジイソプロポキシ-1,1-ビフェニル,)[2-(2-アミノ-1,1-ビフェニル)]パラジウム(4.08g、4.87mmol)にジオキサン(120mL)を加える。褐色の懸濁液を窒素ガスで3回置換し、100℃で反応物を16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(100mL)で希釈し、次いでろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1:0~20:1)によって精製して、黄色固体中間体114-4(3.9g、収率:49.8%)を得る。
【0486】
段階4:中間体114-5の合成
中間体114-4(3.39g、6.08mmol)をトリフルオロ酢酸(50mL)に溶解させ、50℃で反応物を30分間攪拌する。減圧下でろ過及び濃縮して、赤色油状中間体114-5(4.7g、粗生成物、トリフルオロ酢酸塩)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
LCMS(ESI+):m/z 356.0[M+H]+。
【0487】
段階5:中間体114-7の合成
中間体114-5(4.70g、10.0mmol、TFA)及び中間体114-6(2.70g、13.0mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、次いでトリエチルアミン(7.09g、70.1mmol)を加え、室温で30分間攪拌し、酢酸(3.01g、50.1mmol)を加え、20℃で反応物を1時間攪拌し、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(8.49g、40.1mmol)を加え、20℃で反応物を1時間攪拌する。反応液にジクロロメタン(100mL)及び水(100mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1:0~20:1)によって精製して、黄色固体中間体114-7(4.90g、収率:89.5%)を得る。
【0488】
段階6:中間体114-8の合成
中間体114-7(3.0g、5.49mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解させ、次いでPd/C(2g、10%)を加え、水素ガス(15Psi)環境下で15℃で反応物を16時間攪拌する。黒色混合液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1~10:1、20gカラム)によって精製して、褐色固体中間体114-8(1.7g、収率:60%)を得る。
【0489】
段階7:化合物114の合成
中間体B15-B(550mg、1.06mmol)をトルエン(3mL)に溶解させ、メタクロロ過安息香酸(303mg、1.49mmol、85%purity)を加え、20℃で30分間攪拌する。反応液にN,N-ジイソプロピルエチルアミン(275mg、2.13mmol)、テトラヒドロフラン(3mL)及び中間体114-8(420mg、1.10mmol)を加える。20℃で反応液を16時間攪拌する。反応液をチオ硫酸ナトリウム(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(40mL)で抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=10/1)によって精製して、淡黄色固体中間体114(650mg、72%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 852.4[M+H]+。
【0490】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.51(s,1H),10.14(br s,1H),8.82(s,1H),7.93(br s,1H),7.70(d,J=8.0Hz,1H),7.59(br s,2H),7.43(d,J=8.8Hz,1H),6.98-6.84(m,3H),6.81(s,1H),5.76-5.56(m,1H),5.06(s,1H),4.99(d,J=10.0Hz,1H),4.85(d,J=17.2Hz,1H),4.75(br s,1H),4.66-4.48(m,1H),3.96-3.86(m,5H),3.81(d,J=12.4Hz,2H),3.11(br s,4H),3.02-2.90(m,1H),2.82-2.71(m,5H),2.62-2.54(m,4H),2.28-2.18(m,3H),2.09-1.97(m,1H),1.93-1.81(m,3H),1.79-1.61(m,2H),1.31-1.21(m,2H),0.87(t,J=7.6Hz,3H)
【0491】
以下の化合物は、実施例114と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表34-1】
【表34-2】
【表34-3】
【表34-4】
【表34-5】
【表34-6】
【表34-7】
【表34-8】
【0492】
【0493】
段階1:中間体116-2の合成
化合物116-1(1.36g、4.85mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解させ、塩酸ジオキサン(4M、20mL)を加え、20℃で16時間攪拌しながら反応させる。反応液をスピン乾燥させて、黄色固体中間体116-2(1.5g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
LCMS(ESI+):m/z 234.9[M+H]+。
【0494】
段階2:中間体116-3の合成
化合物116-2(222mg、822μmol)及び中間体89-4(200mg、548μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(277mg、2.74mmol)及び酢酸(164mg、2.74mmol)を加え、30分間攪拌しながら反応させる。次いで水素化ホウ素酢酸ナトリウム(348mg、1.64mmol)を加え、20℃で16時間攪拌しながら反応させる。反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル100mLで2回分けて抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液をスピン乾燥させる。厚い分取クロマトグラフィープレート(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって精製して、黄色固体化合物中間体116-3(150mg、収率:48.5%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 547.1[M+H]+。
【0495】
段階3:中間体116-4の合成
化合物116-3(150mg、274μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、10%パラジウム炭素(150mg)を加え、水素ガス条件下で20℃で16時間攪拌しながら反応させる。反応液をろ過し、スピン乾燥させて、白色固体中間体116-4(130mg、収率:粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。
LCMS(ESI+):m/z 517.1[M+H]+。
【0496】
段階4:化合物116の合成
中間体B15-B(50mg、130μmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、メタクロロ過安息香酸(29mg、143μmol)を加え、20℃条件下で30分間反応させ、次いでトリエチルアミン(26mg、261μmol)及び116-4(67mg、130μmol)を加え、20℃条件下で16時間反応させ、反応液をスピン乾燥させ、厚い分取クロマトグラフィープレート(ジクロロメタン:メタノール=10:1)によって精製して、化合物黄色固体化合物116(23mg、収率:14.5%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 852.5[M+H]+。
【0497】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.52(s,1H),10.13(br s,1H),8.82(s,1H),7.99-7.85(m,1H),7.69(d,J=8.0Hz,1H),7.57(br s,2H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),6.93(d,J=12.0Hz,3H),6.83(s,1H),5.74-5.58(m,1H),5.06(s,1H),4.99(d,J=12.0Hz,1H),4.85(d,J=16.0Hz,1H),4.75(s,1H),4.56(d,J=12.0Hz,1H),3.95-3.84(m,5H),3.65(d,J=12.0Hz,2H),3.28-3.19(m,4H),3.03-2.91(m,1H),2.84-2.76(m,1H),2.75-2.70(m,2H),2.65-2.58(m,2H),2.54(br s,4H),2.30-2.15(m,3H),2.07-1.96(m,1H),1.94-1.78(m,3H),1.77-1.62(m,2H),1.25(d,J=16.0Hz,2H),0.91-0.82(m,3H)。
【0498】
化合物126、127、135は、化合物116と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表35-1】
【表35-2】
【0499】
【0500】
段階1:中間体139-3の合成
中間体139-1(2.00g、19.8mmol)、中間体139-2(3.15g、19.8mmol)及び炭酸カリウム(5.47g、39.6mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、70℃で混合液を2時間反応させる。反応液を20mLの水に注ぐ。20mLの酢酸エチルで3回抽出し、有機相を収集し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって精製して、黄色油状物中間体139-3(4.50g、収率:94.7%)を得る。
【0501】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.94-7.86(m,2H),6.83-6.64(m,1H),4.80(t,J=5.2Hz,1H),3.68-3.44(m,4H),3.39-3.32(m,2H),2.46-2.31(m,1H),2.09-1.99(m,1H),1.79-1.66(m,1H)。
【0502】
段階2:中間体139-4の合成
中間体139-3(4.50g、4.79mmol)、10%湿パラジウム炭素(500mg)をエタノール(50mL)に溶解させ、反応液を減圧し、水素ガスで3回置換し、且つ水素ガス雰囲気下で(15psi)室温で1時間反応させる。ろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、白色固体中間体139-4(4.50g、粗生成物)を得る。
【0503】
段階3:中間体139-6の合成
中間体139-4(1.00g、4.76mmol)及び中間体139-5(1.83g、9.51mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、重炭酸ナトリウム(1.20g、14.3mmol)を加える。80℃で反応液を8時間攪拌する。反応液を60mLの水に注ぎ、酢酸エチル(40mL×3)で3回抽出し、有機相を飽和食塩水60mLで2回分けて洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=0/1~3/1)によって分離して、紫色固体中間体139-6(800mg、収率:52.3%)を得る。
【0504】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.95-10.70(m,1H),6.61(t,J=9.6Hz,1H),6.51(dd,J=2.4,15.6Hz,1H),6.40(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),5.57(d,J=7.6Hz,1H),4.66(t,J=5.2Hz,1H),4.30-4.14(m,1H),3.44-3.37(m,2H),3.20-3.02(m,3H),2.97-2.90(m,1H),2.73-2.65(m,1H),2.61-2.54(m,1H),2.38-2.26(m,1H),2.15-2.05(m,1H),1.98-1.74(m,2H),1.64-1.49(m,1H)。
【0505】
段階4:中間体139-7の合成
中間体139-6(400mg、1.24mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(315mg、3.11mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(15.2mg、124μmol)及びp-トルエンスルホニルクロリド(119mg、622μmol)を加える。25℃で反応液を4時間攪拌する。反応液を20mLのジクロロメタンで希釈し、20mLの水で2回洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0~1/1)によって分離して、白色固体中間体139-7(300mg、収率:50.7%)を得る。
MS(ESI+):m/z 475.6[M+H]+。
【0506】
段階5:化合物139の合成
中間体B7-B(205mg、391μmol、塩酸塩)及び中間体139-7(200mg、421μmol)をアセトニトリル(6mL)に溶解させ、溶液にトリエチルアミン(213mg、2.10mmol)及びヨウ化カリウム(140mg、841μmol)を加える。90℃で反応液を2時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=1/0~15/1)及び高速液体分取クロマトグラフィー(クロマトグラフィーカラム:Kromasil 100-5-C18 30×150mm、移動相A:水(0.01%ギ酸)、移動相B:アセトニトリル、20mL/min、勾配15%B~55%)によって精製して、白色固体化合物139(30.1mg、収率:8.88%)を得る。
MS(ESI+):m/z 790.5[M+H]+。
【0507】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.78(s,1H),10.31-9.98(m,1H),8.83(s,1H),8.13-7.99(m,1H),7.82-7.71(m,1H),7.66-7.49(m,3H),6.98-6.86(m,2H),6.67-6.57(m,1H),6.55-6.47(m,1H),6.42-6.35(m,1H),5.72-5.60(m,1H),5.59-5.54(m,1H),5.40-5.28(m,1H),5.03-4.95(m,1H),4.86-4.77(m,1H),4.73-4.63(m,2H),4.26-4.16(m,1H),3.23-3.21(m,1H),3.15-3.08(m,6H),2.95-2.89(m,1H),2.76-2.67(m,1H),2.61-2.52(m,5H),2.44-2.32(m,3H),2.13-1.98(m,2H),1.88-1.77(m,1H),1.65-1.53(m,1H),1.46(s,6H)。
【0508】
【0509】
段階1:化合物141-3の合成
化合物141-1(100mg、271μmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、85%メタクロロ過安息香酸(60.5mg、298μmol)を加え、25℃で30分間攪拌し、DIEA(105mg、812μmol)を加え、化合物141-2(82.6mg、298μmol)を加え、25℃で反応物を16時間攪拌する。反応液に重炭酸ナトリウム溶液(20mL)及びチオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL)及び水(30mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1~10:1)によって精製して、黄色固体化合物141-3(120mg、収率:74.1%)を得、次の段階の反応に直接使用する。LCMS(ESI+):m/z 598.69[M+H]+。
【0510】
段階2:化合物141-4の合成
エナンチオマー化合物141-3(95mg、158.7μmol)をキラル分離クロマトグラフィーカラムDAICEL CHIRALPAK IF(250mm×30mm、10μm)、移動相:[IPA-ACN]、二酸化炭素%:50%-50%、45mL/min)によって分離して、最初のピーク1(Rt=1.13分間)の黄色固体化合物141-4(40mg、収率:42.1%)及び2番目のピーク2(Rt=2.01分間)の黄色固体化合物141-4A(40mg、収率:42.11%)を得、ここで、化合物141-4及び141-4Aのキラルは、任意の特定の立体配置にある。
【0511】
段階3:化合物141-5の合成
化合物141-4(40.00mg、66.8μmol)をジクロロメタン(7mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン(1mL)を加え、25℃で反応物を16時間攪拌し、減圧下でろ過及び濃縮して、緑色固体化合物141-5(40mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階に直接使用する。LCMS(ESI+):m/z 498.58[M+H]+。
【0512】
段階4:化合物141の合成
【化290】
化合物141-5(40.00mg、80.2μmol)及び中間体73-8(26.74mg、80.2μmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、次いでトリエチルアミン(56.8mg、562μmol)を加え、室温で30分間攪拌し、酢酸(14.5mg、241μmol)を加え、20℃で反応物を1時間攪拌し、水素化ホウ素酢酸ナトリウム(51.0mg、241μmol)を加え、20℃で反応物を16時間攪拌する。反応液にジクロロメタン(40mL)及び水(20mL)を加え、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって精製し、凍結乾燥させて、白色固体化合物141(30mg、収率:45.8%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 815.94[M+H]
+。
【0513】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.78(s,1H),10.07(br s,1H),8.82(s,1H),8.11-7.92(m,1H),7.75(d,J=8Hz,1H),7.57(t,J=7.2Hz,3H),6.94-6.78(m,3H),6.54-6.37(m,2H),5.78(d,J=7.6Hz,1H),5.31(br s,3H),4.45(d,J=4.5Hz,2H),4.29-4.19(m,1H),3.13(br s,1H),3.09(br s,4H),2.79-2.70(m,1H),2.56(d,J=12.4Hz,3H),2.50-2.47(m,4H),2.22(d,J=6.7Hz,3H),2.12-1.98(m,2H),1.98-1.82(m,2H),1.81-1.67(m,4H),1.62(br s,1H),1.55(s,3H),1.32-1.17(m,2H)。
【0514】
化合物142は、化合物141と同様の方法を使用し、異なる中間体によって合成される。
【表36】
【0515】
【0516】
段階1:中間体146-2の合成
中間体146-1(10g、58.1mmol)及びアクリル酸(6.28g、87.2mmol、6.0mL)をトルエン(100mL)に溶解させ、100℃で混合液を8時間反応させる。減圧下で反応液を濃縮して、黒色油状中間体146-2(15g、粗生成物)を得る。
【0517】
段階2:中間体146-3の合成
中間体146-2(14.5g、59.4mmol)及び尿素(21.4g、356mmol)を酢酸(100mL)に溶解させ、120℃で混合液を16時間反応させる。減圧下で反応液から酢酸を除去し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液100mLを加え、酢酸エチル300mL(100mL×3)で分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下でろ過及び濃縮して、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1/0~3/1)によって精製して、白色固体中間体146-3(3.69g、12.34mmol、収率:20.8%)を得る。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.63-10.31(m,1 H),7.67-7.47(m,2 H),7.35-7.25(m,2 H),5.91(s,1 H),3.79(t,J=6.8Hz,2 H),2.71(t,J=6.8Hz,2 H)。
【0518】
段階3:中間体146-5の合成
中間体146-3(500mg、1.86mmol)及び146-4(296mg、1.86mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解させ、炭酸セシウム(1.82g、5.57mmol)及び(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホン酸(155mg、186μmol)を加え、窒素ガス環境下で100℃で反応物を2時間攪拌し、反応液をろ過し、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)によって精製して、赤色固体中間体146-5(34mg、収率:4.21%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 185.7[M+H]+。
【0519】
段階4:中間体146-6の合成
中間体146-5(30mg、86.4μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、次いで塩酸1,4-ジオキサン溶液(5mL)を加え、20℃で反応物を2時間攪拌する。減圧下でろ過及び濃縮して、白色固体中間体146-6(45mg、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
LCMS(ESI+):m/z 320.4[M+H]+。
【0520】
段階5:化合物146の合成
中間体146-6(45mg、149μmol)及び中間体B8(72.5mg、149μmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(75.6mg、747μmol、104μL)を加え、25℃で0.5時間攪拌する。次いで酢酸(44.8mg、747μmol、43μL)を加え、20℃で0.5時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(95.0mg、448μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)で分液し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物146(20mg、収率:16.0%)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 793.5[M+Na]+。
【0521】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.28(s,1 H),8.88(s,1 H),8.06(t,J=7.60Hz,1 H),7.59-7.81(m,4 H),7.22(d,J=8.80Hz,2 H),7.13(d,J=8.80Hz,2 H),6.93(d,J=8.80Hz,2 H),5.60-5.74(m,1 H),5.36(s,1 H),4.99(d,J=10.80Hz,1 H),4.82(d,J=17.20Hz,1 H),4.68(d,J=5.60Hz,2 H),3.64-3.74(m,4 H),3.46(s,4 H),3.28(s,1 H),3.03(d,J=9.20Hz,2 H),2.66(d,J=3.60Hz,2 H),2.42(s,1 H),2.29(s,2 H),2.07(s,2 H),1.62-1.86(m,7 H),1.46(s,6 H)。
【0522】
【0523】
段階1:中間体149-2の合成
中間体149-1(3g、10.7mmol)、N-Boc ピペラジン(2.38g、12.8mmol)、(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(446mg、534μmol)、炭酸セシウム(10.4g、32mmol)をジオキサン40mLに溶解させ、窒素ガスで3回置換する。窒素ガス雰囲気下で100℃で反応液を16時間攪拌する。反応液をろ過し、ジクロロメタン80mLでフィルターケーキをリンスし、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:0~1:1)によって分離して、淡黄色中間体149-2(1.14g、収率:24.9%)を得る。
【0524】
LCMS(ESI+):m/z 307.3[M+H]+。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.44-7.37(m,4H),7.36-7.32(m,1H),6.88(t,J=9.2Hz,1H),6.79-6.65(m,2H),5.02(s,2H),3.64-3.54(m,4H),3.01-2.91(m,4H),1.49(s,9H)
【0525】
段階2:中間体149-3の合成
中間体149-2(1.14g、2.95mmol)をテトラヒドロフラン15mL及びエタノール15mLに溶解させ、窒素ガス下で湿パラジウム炭(1g、2.95mmol、10%)を加える。反応液を水素ガスで3回置換し、水素ガス雰囲気下で20℃で反応物を16時間反応させる。反応液をろ過し、100mLのジクロロメタンでフィルターケーキをリンスし、ろ液をスピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をアセトニトリル10mLでスラリー化し、ろ過して、得られたフィルターケーキは、白色固体中間体149-3(774mg、収率:79.7%)である。
【0526】
LCMS(ESI+):m/z 297.3[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.47(br s,1H),6.89(t,J=9.2Hz,1H),6.61-6.46(m,2H),3.43(br s,4H),2.83-2.76(m,4H),1.41(s,9H)。
【0527】
段階3:中間体149-4の合成
中間体149-3(200mg、675μmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、0℃で60%水素ナトリウム(67.5mg、1.69mmol)を加え、次いで0℃で反応液を30分間反応させる。3-ブロモピペリジン-2,6-ジオン(194mg、1.01mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶解させ、それを0℃で反応液に滴下する。0~20℃で反応液を16時間反応させる。25℃で反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、次いで水10mL及び酢酸エチル30mLを加え、水相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を合わせ、飽和食塩水15mLで2回洗浄する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1/0~1/1)によって分離して、無色油状中間体149-4(160mg、収率:48.9%)を得る。
【0528】
LCMS(ESI+):m/z 308.1[M-Boc+H]+。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.92-7.69(m,1H),6.94-6.74(m,3H),4.78(m, 1H),3.66-3.52(m,4H),2.94(br s,5H),2.75-2.63(m,1H),2.38-2.27(m,2H),1.49(s,9H)
【0529】
段階4:中間体149-5の合成
中間体149-4(160mg、393μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、塩酸/ジオキサン(2mL、2M)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液を直接スピン乾燥させて、褐色固体粗生成物中間体149-5(132mg、塩酸塩)を得る。
LCMS(ESI+):m/z 308.1[M+H]+。
【0530】
段階5:化合物149の合成
中間体55-10(144mg、262μmol)及び中間体149-5(60mg、175μmol、塩酸塩)を及びN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(106mg、1.05mmol)を加え、25℃で30分間攪拌する。酢酸(99.6mg、1.66mmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(111mg、524μmol)を加え、25℃で16時間攪拌する。反応液をジクロロメタン(15mL)及び水(10mL)で分液し、水相を3回抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物を高速液体クロマトグラフィーカラム(アセトニトリル/水(2%ギ酸))によって分離して、黄色固体化合物149(53mg、収率:36%)を得る。
【0531】
LCMS(ESI+):m/z 805.5[M+H]+。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.93(br s,1H),10.26-10.00(m,1H),8.82(s,1H),8.04(br s,1H),7.83-7.70(m,1H),7.66-7.48(m,3H),7.04-6.85(m,4H),6.78(d,J=8.4Hz,1H),5.73-5.59(m,1H),5.51-5.23(m,1H),5.18-5.08(m,1H),4.99(d,J=10.4Hz,1H),4.82(d,J=17.2Hz,1H),4.73-4.60(m,2H),3.70-3.60(m,2H),2.93(br s,4H),2.70-2.58(m,4H),2.42(br s,4H),2.27-2.08(m,4H),1.81(d,J=12.0Hz,2H),1.72-1.56(m,1H),1.46(s,6H),1.33-1.14(m,2H)。
【0532】
【0533】
段階1:中間体159-2の合成
ヨウ素(6.35g、25.0mmol)を亜鉛粉末(10.0g、153mmol)のテトラヒドロフラン溶液(50mL)に加え、ブロモ酢酸t-ブチル(6.42g、32.9mmol)を加え、0℃で中間体159-1(5g、25.1mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20mL)をゆっくりと滴下し、100℃で反応物を16時間攪拌する。反応液を重炭酸ナトリウム(70mL)でクエンチし、酢酸エチル(70mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(180mL)で3回抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=2/1~0/1)によって精製して、黄色固体状中間体159-2(6.81g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
【0534】
段階2:中間体159-3の合成
中間体159-2(6.81g、21.6mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(12.3g、108mmol)を加える。次いで20℃で1時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、赤色油状中間体159-3(10.0g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
【0535】
段階3:中間体159-4の合成
中間体159-3(10g、30.4mmol)及び1,2ジフルオロニトロベンゼン(4.83g、30.4mmol)をジメチルスルホキシド(40mL)に溶解させ、反応液にトリエチルアミン(6.15g、60.7mmol)を加え、80℃で16時間攪拌する。反応液に水(60mL)を加え、酢酸エチル(60mL)で3回抽出する。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1~3/1)によって精製して、黄色固体状中間体159-4(6.81g、収率:63.3%)を得る。MS(ESI+):m/z 355.3[M+H]+
【0536】
段階4:中間体159-5の合成
中間体159-4(6.75g、19.1mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解させ、パラジウム炭素(10%、5g)を加え、水素ガスで3回置換し、次いで水素ガス雰囲気(15Psi)下で、20℃で16時間攪拌する。反応液をろ過し、スピン乾燥させて、中間体159-5(7.21g、粗生成物)を得る。
【0537】
段階5:中間体159-6の合成
中間体159-5(7.21g、22.2mmol)、3-ブロモピペリジン-2,6-ジオン(6.40g、33.3mmol)及び重炭酸ナトリウム(5.60g、66.7mmol)をDMF(20mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、次いで窒素ガス雰囲気下で80℃で16時間攪拌する。反応液に水(10mL)を加え、ジクロロメタン(90mL)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、スピン乾燥させて、粗生成物を得る。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1~1/1)によって精製して、緑色固体状中間体159-6(6.81g、収率:60.9%)を得る。MS(ESI+):m/z 436.5[M+H]+。
【0538】
段階6:中間体159-7の合成
中間体159-6(500mg、1.15mmol)をギ酸(1.15mmol、10mL)に溶解させ、50℃で2時間攪拌する。反応液をスピン乾燥させて、黒色固体状中間体159-7(6.81g、粗生成物)を得、粗生成物を次の段階の反応に直接使用する。
【0539】
段階7:化合物159の合成
中間体159-7(50mg、118umol)、中間体3(60.25mg、117.53umol)、EDCI(33.80mg、176.30umol)、HOBt(23.82mg、176.30umol)をジクロロメタン(2mL)を溶解させ、20℃で0.5時間攪拌し、トリエチルアミン(35.7mg、353umol)を加え、20℃で16時間攪拌する。反応液に水(2mL)を加え、ジクロロメタン(20mL)で抽出し、ろ過し、スピン乾燥させ、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:0~10:1)によって精製して、白色固体状化合物159(8mg、収率7.63%)を得る。MS(ESI+):m/z 874.4[M+H]+
【0540】
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.79(br s,1H),10.19(br s,1H),8.83(s,1H),7.93(br s,1H),7.69(m,1H),7.61(br s,2H),6.96(m,2H),6.85(m,1H),6.49(m,1H),6.41(m,1H),5.79(m,1H),5.72-5.60(m,1H),5.08(s,1H),4.99(m,1H),4.90-4.71(m,3H),4.57(m,1H),4.30-4.19(m,1H),3.68(m,4H),3.59(br s,1H),3.10(m,4H),3.01-2.70(m,7H),2.59-2.56(m,2H),2.25-2.15(m,1H),2.12-1.95(m,3H),1.93-1.81(m,2H),1.78-1.64(m,4H),0.86(m,3H)。
【0541】
以下のリストは、本発明の代表的な実施化合物である。
【表37-1】
【表37-2】
【表37-3】
【表37-4】
【表37-5】
【表37-6】
【表37-7】
【表37-8】
【表37-9】
【表37-10】
【表37-11】
【表37-12】
【表37-13】
【表37-14】
【表37-15】
【表37-16】
【表37-17】
【表37-18】
【表37-19】
【表37-20】
【表37-21】
【表37-22】
【表37-23】
【表37-24】
【表37-25】
【表37-26】
【表37-27】
【表37-28】
【表37-29】
【0542】
実施例300:
WEE1タンパク質分解実験(HiBiTタグ生物発光検出)
以下は、HT-1080細胞株における化合物によるWEE1タンパク質分解を検出する方法である。HT-1080細胞は、American Type Culture Collection Center(ATCC、カタログ番号CCL-121)から購入され、この細胞で、レンチウイルス形質導入によって、CRBNタンパク質、GSPT(Δ1-138)/G575Nタンパク質及びHiBiTタグ付きWEE1タンパク質を安定的に発現する。細胞は、10%ウシ胎児血清を補充したDMEM培地中で培養する。まず、音響ディスペンサー(EDCATS-100)を使用して、10点希釈で空の384ウェルプレート上に濃度を増加させながら試験化合物をスポットし、濃度範囲は、一般に0.316ナノモルから10マイクロモルであり、各レベルは、半対数値であり、DMSO処理を対照として使用する。実験中、上記の安定した細胞株を384ウェルプレートに接種し、接種濃度は、ウェルあたり約35μLの培地で、10000個の細胞が含まれる。接種した384ウェルプレートを、5%二酸化炭素を含む37℃のインキュベーターに入れて20時間培養する。最後に、各ウェルに35μLのNano-Glo HiBiT溶解検出溶液(Promega社)を添加し、室温で30分間インキュベートした後にEnVision多機能プレートリーダー(PerkinElmer社)で生物発光数値を読み取る。Collaborative Drug Discovery Vaultソフトウェアパッケージを通じてデータを処理し、DMSO処理サンプルを参照値として使用して、各処理サンプルの分解値(DMSOサンプルの割合と比較)を計算し、最後に、4パラメーターロジスティック回帰モデルを使用して分解曲線を作成し、半分解濃度EC
50及びDC
50を計算する。計算式は、次のとおりである。
【数1】
ここで、
A=Ymin(試験サンプル処理後のWEE1読み取り値の最低値、適応曲線によって計算される)
B=Ymax(最高値、即ち、DMSO処理サンプルのWEE1読み取り数)
C=EC
50半分解濃度
D=ヒル(Hill)傾斜率
x=化合物の濃度
EC
50=y=(Ymax-Ymin)/2の場合の試験サンプル濃度
DC
50=y=50%のDMSO処理サンプル中のWEE1読み取り時の試験サンプル濃度
y=試験サンプル処理後のWEE1読み取り数(DMSO処理サンプルのWEE1読み取り数に正規化)
D
max=(1-Ymin/Ymax)×100%
D
maxは、最高化合物濃度での化合物処理による測定で達成できるWEE1タンパク質分解の最大パーセンテージを表す。
【0543】
NCI-H1048細胞株増殖阻害試験
以下は、小細胞肺がん細胞株(NCI-H048)における細胞増殖を阻害する化合物の能力を検出する方法である。NCI-H048細胞株は、American Type Culture Collection Center(ATCC、カタログ番号CRL-5853)から購入される。細胞は、10%ウシ胎児血清を補充したRPMI-1640培地中で培養する。まず、音響ディスペンサー(EDC ATS-100)を使用して、10点希釈で空の384ウェルプレート上に濃度を増加させながら試験化合物をスポットし、濃度範囲は、一般に0.316ピコモルから10マイクロモルであり、各レベルは、半対数値であり、DMSO処理を対照として使用する。実験中、上記の細胞株を384ウェルプレートに接種し、接種濃度は、ウェルあたり約50μLの培地で、1200(NCI-H048)細胞を含む。接種した384ウェルプレートを、5%二酸化炭素を含む37℃のインキュベーターに120時間培養する。最後に、20μLのCellTiter Glo溶解検出溶液(Promega社)を各ウェルに添加し、室温で30分間インキュベート、EnVision多機能プレートリーダー(PerkinElmer社)で生物発光数値を読み取る。Collaborative Drug Discovery Vaultソフトウェアパッケージ処理を通じてデータを加え、DMSO処理でサンプルを参照して、各処理サンプル後の細胞活性値(DMSOがサンプルの百分比)を計算し、最後に、4パラメーターロジスティック回帰モデルを使用して、半阻害濃度EC
50及びIC
50を計算する。計算式は、次のとおりである。
【数2】
ここで、
A=Ymin(試験サンプル処理後の細胞活性読み取り数の最低値、適用局線により計算される)
B=Ymax(最高値、即DMSO処理で処理したサンプルにおける細胞活性読み取り数)
C=EC
50半阻害濃度
D=ヒル(Hill)傾斜率
x=化合物の濃度
EC
50=y=(Ymax-Ymin)/2の場合の試験サンプル濃度
IC
50=y=50%DMSO処理したサンプル細胞で活性読み取り数時の試験サンプル濃度
y=試験サンプル処理後(DMSO処理したサンプルを細胞活性読み取り数)
【0544】
表2は、例示的な化合物のHiBit WEE1 タンパク質分解データ及びCTG細胞阻害活を引き起こす。
表2において、「+++」は、WEE1タンパク質分解のDC50値を調理し、DC50≦100nM、「++」は、WEE1タンパク質分解のDC50値を表し、100nM<DC50≦1μM、「+」は、WEE1タンパク質分解のDC50値:DC50>1μMを表す。
【0545】
「A」は、WEE1タンパク質分解のDmax値:Dmax≧75%を表し、「B」は、WEE1タンパク質の分解するDmax値、50%≦Dmax<75%を表し、「C」は、WEE1タンパク質分解のDmax値:Dmax<50%を表す。
「***」は、H1048細胞の細胞増殖を阻害するためのIC50値:IC50≦25nMを表し、「**」は、H1048細胞の細胞増殖を阻害するためのIC50値、25nM<IC50≦100nMを表し、「*」は、H1048細胞の細胞増殖を阻害するためのIC50値:IC50>100nMを表す。
【0546】
【表38-1】
【表38-2】
【表38-3】
【表38-4】
【表38-5】
【表38-6】
【0547】
本発明の化合物は、優れたWEE1タンパク質分解活性を示し、H1048細胞増殖活性実験により、本発明の化合物は、顕著な阻害活性を有することを示す。
【0548】
実施例301:動的溶解度の測定
サンプルの調製、振とう及びろ過
30μLの10mM被験物質の原液を採取し、96ウェルプレートの対応する位置に指定された順序で添加する。サンプルプレート上の対応するバイアルに、970μLの対応するpH値緩衝液を追加する。実験は、二重並列である。各バイアルに攪拌棒を追加し、且つポリテトラフルオロエチレン/シリコン栓で固定する。その後サンプルトレイをEppendorf Thermomixer Comfortに置き、1100rpm、25℃条件下で2時間振とうする。2時間後、ストッパーを取外し、且つ大きな磁石を使用して攪拌棒を取外し、次いでサンプルプレートからサンプルをろ過プレートに移す。真空ポンプを使用してサンプルをろ過する。5μLのろ液を取り、5μLのDMSO及び490μLの内部標準化合物含有アセトニトリル水溶液(アセトニトリル:水体積比1:1)を加えて混合する。ピークの形状に応じて、一定の割合の超純水を加えてサンプルを希釈する。希釈倍数は、被験物質の溶解度又は液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC-MS/MS)の信号応答によって調製される場合がある。
【0549】
3μM標準液の調製
標準原液プレートから空のプレートに10mM濃度の原液(DMSOで調製)6μLを移し、194μLのDMSOを加えて300μMの標準作業溶液を調製する。300μM濃度の標準作業溶液5μLを取り、5μLのDMSO及び490μLの内部標準化合物含有アセトニトリル水溶液(アセトニトリル:水体積比1:1)と混合し、標準品溶液の最終濃度は、3μMである。標準品溶液の濃度は、LC-MS/MS信号応答により調整される場合がある。
インジェクションプレートをオートサンプラーに置き、LC-MS/MS方法でサンプル濃度を測定する。
【0550】
表3.本発明の代表的な化合物の動的溶解度データ
【表39】
【0551】
本発明の化合物は、高い動的溶解度を有する。
【0552】
実施例302:本発明の化合物のインビトロ透過性試験
当該研究では、オランダがん研究所によって認可されたMDCK II(Madin-Darbyイヌ腎細胞、野生型)を使用して、P-gp基質又は阻害剤をスクリーニングし、十二指腸、血液脳関門、肝細胞核及びネフロン等の高排出関門における化合物の透過性を予測する。継代10~22のMDCK II細胞を透過性研究の実施に使用される。
MDCK II細胞は、MΕΜ培地(Minimum Essential Media)で培養され、培養条件は、37℃、5%CO2及び95%相対飽和湿度である。細胞をTranswell-96ウェルプレートに5.45x105細胞/cm2の接種密度で摂取し、次いで細胞を二酸化炭素インキュベーター内で4~7日間培養した後に輸送実験に使用される。
【0553】
MEM培地の調製方法は、次のとおりである。
500mlのMEM培地を取り、10%FBS(ウシ胎児血清)及び1%GlutaMax-lを加えて完全培地とする。
【0554】
各試薬の情報は、以下の表に示されたとおりである。
【表40】
【0555】
本発明の化合物及び対照化合物は、1μMの濃度で、2方向(Α-Β及びB-A方向)に投与され、すべて二つのデュープリケートウェルとする。
【0556】
使用する溶液を37±1℃のウォーターバスで30分間プレインキュベートする。頂端から基底端までの薬物の輸送速度を測定するために、125μLの作業溶液(1μM)をTranswellチャンバー(頂端)に添加し、同時にこの中から50μLを最初の投与端サンプル(A-B)として別の96ウェルプレートに直ちに移し、200μLの内部標準含有アセトニトリル又はメタノールと混合する。次いで受信端(基底端)に235μLのHBSS(10mMのHEPES、pH7.4)を追加する。基底端から頂端までの薬物の輸送速度を測定するために、285μLの作業溶液(1μM)を受容チャンバー(基底端)に添加し、同時にこの中から50μLを最初の投与端サンプル(B-A)として別の96ウェルプレートに直ちに移し、200μLの内部標準含有アセトニトリル又はメタノールと混合する。次いでTranswellチャンバーの頂端に75μLのHBSS(10mMのHEPES、pH7.4)を加えた後、細胞プレートを37±1℃、5%CO2及び95%相対飽和湿度のインキュベーターに120分間インキュベートする。
【0557】
インキュベーション後、投与端及び受信端のそれぞれから50μLのサンプルを96ウェルプレートに吸引する。次いで各ウェルに200μLの内部標準を含む予め冷却したアセトニトリル又はメタノールを加え、且つ混合する。10分間ボルテックスし、3220gで40分間遠心分離する。各ウェルから100μLの上清液を採取し、適量の中旬膵ト混合した後にLC-MS/MS分析を実行する。すべてのインキュベーションは、2回繰り返して実行される。
【0558】
輸送実験終了後、蛍光黄色検出実験(Lucifer Yellow Rejection Assay)を使用してMDCK II細胞の完全性を試験する。蛍光黄色溶液を30分間インキュベートした後、蛍光黄色サンプルを収集し、マイクロプレートリーダーで細胞の蛍光値(膜の完全性を検出する)を測定し、励起波長は、480nmであり、発射波長は、530nmである。
【0559】
本発明の化合物、対照品のメトプロロール(Metoprolol)及びジゴキシン(Digoxin)を半定量分析し、分析物と内部標準とのピーク面積比により化合物の濃度を評価する。
表5.本発明の代表的な化合物の透過速度(10-6cm/s)データ
【表41】
【0560】
本発明の化合物は、より優れた透過性を有する。
【0561】
実施例303:化合物のマウス薬物動態評価
実験目的:この研究の目的は、オスCD-1マウスにおける静脈内注射又は強制経口投与後の試験化合物の薬物動態特徴を評価することである。
実験材料:CD-1マウス(オス、20~30g、6~8週齢、浙江Charles River)。
【0562】
実験操作:CD-1マウスに尾静脈注射により2mg/kg又は強制経口投与により10mg/kgの試験化合物を投与する。動物には、餌と水を自由に摂取させる。投与5分間(0.0833時間、静脈内群のみ)、15分間(0.25時間)、30分間(0.5時間)、60分間(1時間)、2時間、4時間、6時間、8時間及び24時間後に足底背静脈から採血する。全血をEDTA-K2含有抗凝固剤チューブに採取し、十分に混合した後に4℃、4000gで5分間遠心分離し、血漿を分離する。LC-MS/MS法を使用して血漿薬物濃度を測定するまで、血漿サンプルを-75±15℃で保存する。Phoenix WinNonlin6.1のノンコンパートメントモデル、線形(Linear)/対数台形法(log trapezoidal)を使用して、関連する薬物動態マラメーターを計算する。
【0563】
表6.マウスにおける本発明の代表的な化合物の薬物動態パラメーター
【表42】
【0564】
本発明の特許化合物は、マウスにおける薬物吸収が良好で、クリアランス率が低く、経口バイオアベイラビリティが高い。
【国際調査報告】