(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】空気圧材料搬送システムにおいて材料を処理するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
B65G 53/24 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
B65G53/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527631
(86)(22)【出願日】2022-11-07
(85)【翻訳文提出日】2024-07-03
(86)【国際出願番号】 FI2022050728
(87)【国際公開番号】W WO2023084152
(87)【国際公開日】2023-05-19
(32)【優先日】2021-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521172734
【氏名又は名称】マリキャップ・オサケイフティオ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヨーラン・スンドホルム
【テーマコード(参考)】
3F047
【Fターム(参考)】
3F047CA02
3F047DB01
(57)【要約】
材料を移送および処理するための方法であって、この方法において、セパレータデバイス(1)の容器空間にパイプ(7)によって接続された部分真空発生器(8)によって輸送空気出口パイプ(6)へ提供される輸送空気流とともに、材料搬送パイプ(100)によって入口開口(3)からセパレータデバイス内へ材料(w)が供給され、この方法において材料(w)はセパレータデバイス(1)の容器空間(2)から出口開口(9)を介してプレス室(11)へ除去され、プレスデバイス(10)の移送部材(14)によってプレス室(11)の出口開口(16)を介して別個の材料容器(26)の容器空間(27)へ材料が移送されて圧縮され、この材料容器(26)は押圧デバイスに取り外し可能に接続されている。この方法において、部分真空発生器(8)の吸引側を、吸引パイプ(20)および吸引開口(33)を介して材料容器(26)の容器空間(27)内で作用するように接続することによって、ならびに、セパレータデバイス(1)の容器空間(2)へ、および/またはプレスデバイス(10)のプレス室(11)へ置換空気を供給することによって、セパレータデバイス(1)の容器空間(2)からプレス室(11)へ、そしてさらに材料容器(26)の容器空間(27)への材料の移動効率が向上する。本発明は装置にも関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を移送および処理するための方法であって、前記方法において、セパレータデバイス(1)の容器空間にパイプ(7)によって接続された部分真空発生器(8)によって輸送空気出口パイプ(6)へ提供される輸送空気流とともに、材料搬送パイプ(100)によって入口開口(3)から前記セパレータデバイス内へ材料(w)が供給され、前記方法において前記材料(w)は前記セパレータデバイス(1)の容器空間(2)から出口開口(9)を介してプレス室(11)へ除去され、プレスデバイス(10)の移送部材(14)によって前記プレス室(11)の出口開口(16)を介して別個の材料容器(26)の容器空間(27)へ材料が移送されて圧縮され、前記材料容器(26)は前記プレスデバイスに取り外し可能に接続されている、方法において、前記部分真空発生器(8)の吸引側を、吸引パイプ(20)および吸引開口(33)を介して前記材料容器(26)の前記容器空間(27)内で作用するように接続することによって、ならびに、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)へ、および/または前記プレスデバイス(10)の前記プレス室(11)へ置換空気を供給することによって、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)から前記プレス室(11)へ、そしてさらに前記材料容器(26)の前記容器空間(27)への前記材料の移動効率が向上することを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)へ置換空気を供給すると同時に、前記セパレータデバイスの前記輸送空気出口開口(6)を介する前記部分真空発生器の前記吸引側への接続を閉じることによって、前記材料(w)の前記移動効率が向上する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プレス室(11)から前記材料容器(26)の前記容器空間へ前記材料を移送して圧縮するための、前記プレスデバイス(10)の前記移送部材(14)の第1の位置から第2の位置への移動前、および/または
前記移送部材(14)の前記第1の位置から前記第2の位置への移動中
に前記材料の前記移動効率が向上する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記材料搬送パイプ(100)を介して前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)へ置換空気が供給される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記セパレータデバイス(1)の前記輸送空気出口パイプ(6)を介する前記部分真空発生器(8)の前記吸引側への前記接続が閉じられているとき、入口開口(24)を介して前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間へ置換空気が供給される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法において、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)から前記プレス室(11)へ垂直方向に、そして前記プレス室(11)において前記垂直方向に対して横方向に、好ましくは水平方向に、前記プレス室(11)から前記材料容器(26)の前記容器空間(27)へ材料が移送される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法において、前記プレスデバイス(10)に取り外し可能に接続可能な材料容器が前記材料容器(26)として使用され、前記材料容器の上部にある前記吸引開口(33)に前記吸引パイプ(20)が取り外し可能に接続可能である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
材料を移送および処理するための装置であって、前記装置は、材料空間(2)、入口パイプ(3)、輸送空気出口パイプ(6)および材料出口開口(9)を有するセパレータデバイス(1)を含み、前記入口パイプ(3)に、前記セパレータデバイスの容器空間へ輸送空気流内の材料(w)を供給するための材料搬送パイプ(100)が接続可能であり、前記輸送空気出口パイプ(6)は、空気圧材料搬送システムの部分真空発生器(8)の吸引側と媒体連通するように接続可能であり、前記セパレータデバイス(1)の前記材料出口開口(9)は、プレスデバイス(10)のプレス室(11)と媒体連通するように配置され、前記プレス室は、入口開口(12)、および出口開口(16)を有し、前記プレス室(11)は、移動可能に配置された移送部材(14)を収容し、前記プレスデバイスの前記移送部材(14)は、前記プレス室(11)の前記出口開口(16)を介して、前記プレスデバイスに取り外し可能に接続された別個の材料容器(26)の容器空間(27)へ材料を移送して圧縮するように構成されている、装置において、前記装置が、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)から前記プレス室(11)への、そしてさらに前記材料容器(26)の前記容器空間(27)への前記材料の前記移動効率を向上させるための手段を含み、前記手段は、前記部分真空発生器(8)の前記吸引側を、前記材料容器(26)の前記容器空間(27)内で作用するように吸引開口(33)を介して吸引パイプ(20)によって接続するための接続手段と、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)へ、および/または前記プレスデバイス(10)の前記プレス室(11)へ置換空気を供給するための置換空気供給手段と、を含むことを特徴とする、装置。
【請求項9】
前記置換空気供給手段は、前記セパレータデバイス(1)の前記材料空間(2)から、最も好適にはその上部から、置換空気開口(24)への媒体接続、および前記媒体接続を開閉するための閉鎖/調節手段、および/または置換空気が、前記入口パイプ(3)を介して、および/または前記輸送空気出口パイプ(6)を介して前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間へ供給されるように構成されている構成を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記置換空気供給手段は、前記プレスデバイス(10)へ、その前記プレス室(11)へ媒体連通する置換空気開口(18)を含む、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)へ置換空気を供給するための接続を開くように構成された第1の閉鎖/調節手段と、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)から前記輸送空気出口開口(6)を介する前記部分真空発生器(8)の前記吸引側への接続を閉じるように構成された第2の閉鎖/調節手段と、を含む、請求項8から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記装置は、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)から前記輸送空気出口パイプ(6)を介する前記部分真空発生器(8)の前記吸引側への前記接続が開き、前記セパレータデバイス(1)の前記入口パイプ(3)から前記材料搬送パイプ(100)への接続が開き、そして前記材料容器(26)の前記吸引開口(33)から前記吸引パイプ(20)を介する前記部分真空発生器の前記吸引側への接続が開き、前記搬送パイプ(100)から前記セパレータデバイスの前記容器空間(2)へ、そしてさらに前記出口開口(9)を介して前記プレス室(11)へ前記材料(w)が移動することが可能になっている第1の動作状態を有する、請求項8から11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、前記セパレータデバイス(1)の前記容器空間(2)から前記輸送空気出口パイプ(6)を介する前記部分真空発生器(8)の前記吸引側への前記接続が閉じられ、前記セパレータデバイス(1)の前記上部への置換空気ラインが開き、そして前記材料容器(26)の前記吸引開口(33)を介する、および前記吸引パイプ(20)を介する前記部分真空発生器(8)の前記吸引側への接続が開き、前記セパレータデバイスの前記容器空間(2)から前記プレス室(11)へ、および/または前記プレス室(11)から前記材料容器の前記容器空間へ前記材料(w)がより効率的に移動することができるようになっている第2の動作状態を有する、請求項8から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は第3の動作状態を有し、ここで前記プレス部材(14)は、前記プレス室(11)から前記材料容器の前記容器空間(27)へ前記材料(w)を移送して圧縮するため、アクチュエータ(15)によって第1の位置から第2の位置へ移送されるように構成されており、前記動作状態において、前記材料容器(26)の前記吸引開口(33)を介する、および前記吸引パイプを介する前記部分真空発生器(8)の前記吸引側への前記接続が開き、前記プレス室(11)から前記プレス置換空気開口(18)への接続が開き、そして前記セパレータデバイスの前記輸送空気出口パイプ(6)から前記部分真空発生器(8)の前記吸引側への前記接続が開いている、請求項8から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、前記プレスデバイスの前記移送部材(14)が、前記第2の位置から前記第1の位置へ、待機位置へ移動するように構成されている第4の動作状態を有する、請求項8から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記プレスデバイス(10)は、前記セパレータデバイスの前記容器空間(2)と前記プレス室(11)との間の接続を、好ましくは前記移送部材(14)の移動と同期して開閉可能にする閉鎖部(14’)を含む、請求項8から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記材料容器(26)は、前記容器空間(27)と前記吸引開口(33)との間に、グリルまたはメッシュのようなセパレータ壁(34)を含む、請求項8から16のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、部分真空輸送システムのような空気圧材料搬送システムに関し、具体的には、産業材料または家庭廃棄物もしくはリサイクル可能材料の移送のような、材料の収集および移送に関する。
【背景技術】
【0002】
圧力差または吸引によって配管内で廃棄物を搬送するシステムが知られている。このようなシステムにおいて、廃棄物は配管内で長距離にわたって搬送され得る。これらのシステムでは、部分真空装置またはブロワーを使用して圧力差を提供することができるということが一般的であり、部分真空装置において、部分真空ポンプのような部分真空発生器によって搬送パイプ内への負圧が提供される。搬送パイプには少なくとも1つの弁部材を設けることができ、この弁部材を開閉することによって、搬送パイプ内へ来る置換空気を制御することができる。これらのシステムにおいて、廃棄材料のような材料が供給される廃棄物シュートのような入力点を材料入力端で使用することができ、搬送されるべき材料を、たとえば排出弁部材を開くことによって搬送パイプへ移送することができる。廃棄物の移送は、主に、空気流によって引き起こされる圧力差によって行うことができる。空気流は、配管を通して空気を吸引することによって提供することができる。たとえば袋詰めされた廃棄材料のような廃棄材料を入力点から搬送パイプへ、そしてさらにセパレータデバイス内へ搬送することができ、ここで廃棄物は輸送空気から分離される。セパレータデバイスに関連して、アクチュエータに、たとえばシリンダとピストンの組み合わせに配置された移送部材のような圧縮器デバイスをおくことができ、この移送部材によって、セパレータデバイスに関連して設けられた圧縮器室から廃棄物容器、たとえば輸送容器内へ廃棄物を移送することができる。既知の解決策において、廃棄物は重力によってセパレータデバイスから移送室内へ移動し、そこから廃棄材料は圧縮器デバイスの移送部材によって廃棄物容器内へ移送されて圧縮される。既知の解決策において、容量は、とりわけ、セパレータデバイスから圧縮器室内へ一度に移動する廃棄材料のバッチのサイズによって限定されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、特にセパレータデバイス、圧縮器デバイスおよび廃棄物容器の間で材料を移送して処理するための方法および装置のための全く新しい解決策を提供することであり、これによって既知の解決策の欠点が回避されることになる。本発明の1つの目的は、その動作が信頼でき、効率的であり、適用現場でのその相対容量が高い方法および装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、材料を移送するために、圧縮器デバイスの移送部材の移動に加えて、材料容器の容器空間の方向から部分真空発生器によって提供される吸引を使用することによって、ならびに、セパレータデバイスの容器空間および/または圧縮器室の方向から置換空気を供給して圧力差を提供することによって、セパレータデバイスから圧縮器室を介して材料容器内へ材料が移動する効率を向上させるというアイデアに基づく。本発明の目的は、一実施形態によれば、材料を移送および処理するための方法であり、この方法において、セパレータデバイスの容器空間にパイプによって接続された部分真空発生器によって輸送空気出口パイプへ提供される輸送空気流とともに、材料搬送パイプによって入口開口からセパレータデバイス内へ材料が供給され、この方法において材料はセパレータデバイスの容器空間から出口開口を介してプレス室へ除去され、押圧デバイスの移送部材によってプレス室の出口開口を介して別個の材料容器の容器空間へ材料が移送されて圧縮され、この材料容器は押圧デバイスに取り外し可能に接続されている。本発明による方法は、独立請求項1に記載されているものを特徴とする。本発明の方法の実施形態は、従属請求項に記載されているものを特徴とする。この方法において、部分真空発生器の吸引側を、吸引パイプおよび吸引開口を介して材料容器の容器空間内で作用するように接続することによって、ならびに、セパレータデバイスの容器空間へ、および/またはプレスデバイスのプレス室へ置換空気を供給することによって、セパレータデバイスの容器空間からプレス室へ、そしてさらに材料容器の容器空間への材料の移動効率が向上する。
【0005】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、セパレータデバイスの容器空間へ置換空気を供給することによって、材料の移動効率を向上させることができる。同時に、セパレータデバイスの輸送空気出口開口を介する部分真空発生器の吸引側への接続を閉じることができる。
【0006】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、
プレス室から材料容器の容器空間へ材料を移送して圧縮するための、プレスデバイスの移送部材の第1の位置から第2の位置への移動前、および/または
移送部材の第1の位置から第2の位置への移動中
に材料の移動効率を向上させることができる。
【0007】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、材料搬送パイプを介してセパレータデバイスの容器空間へ置換空気を供給することができる。
【0008】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、入口開口を介してセパレータデバイスの容器空間へ置換空気を供給することができる。この場合、セパレータデバイスの輸送空気出口パイプを介する部分真空発生器の吸引側への接続は、閉じられていてもよいし閉じられてもよい。
【0009】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、この方法において、セパレータデバイスの容器空間からプレス室へ垂直方向に材料を移送することができる。一実施形態によれば、この場合、プレス室において垂直方向に対して横方向に、好ましくは水平方向に、プレス室から材料容器の容器空間へ材料を移送することができる。
【0010】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、この方法において、プレスデバイスに取り外し可能に接続可能な材料容器を材料容器として使用することができ、この材料容器の上部にある吸引開口に吸引パイプが取り外し可能に接続可能である。一実施形態によれば、材料容器は、輸送手段によって移動可能な廃棄物容器として構成することができる廃棄物容器とすることができる。
【0011】
第2の態様によれば、本発明は、材料を移送および処理するための装置に関する。この装置は、請求項8に記載されているものを特徴とする。この装置の実施形態は、従属請求項に記載されているものを特徴とする。
【0012】
この装置はセパレータデバイスを含むことができ、これは、材料空間、入口パイプ、輸送空気出口パイプおよび材料出口開口を有することができ、この入口パイプに、セパレータデバイスの容器空間へ輸送空気流内の材料を供給するための材料搬送パイプを接続可能とすることができ、輸送空気出口パイプは、空気圧材料搬送システムの部分真空発生器の吸引側と媒体連通するように接続可能とすることができ、セパレータデバイスの材料出口開口は、プレスデバイスのプレス室と媒体連通するように配置することができ、このプレス室は、入口開口、および出口開口を有することができ、プレス室は、移動可能に配置された移送部材を収容することができ、プレスデバイスの移送部材は、プレス室の出口開口を介して、プレスデバイスに取り外し可能に接続された別個の材料容器の容器空間へ材料を移送して圧縮するように構成することができる。一実施形態によれば、この装置は、セパレータデバイスの容器空間からプレス室への、そしてさらに材料容器の容器空間への材料の移動効率を向上させるための手段を含むことができ、この手段は、部分真空発生器の吸引側を、材料容器の容器空間内で作用するように吸引開口を介して吸引パイプによって接続するための接続手段と、セパレータデバイスの容器空間へ、および/またはプレスデバイスのプレス室へ置換空気を供給するための置換空気供給手段と、を含むことができる。
【0013】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、置換空気供給手段は、セパレータデバイスの材料空間から、最も好適にはその上部から、置換空気開口への媒体接続、および媒体接続を開閉するための閉鎖/調節手段、および/または置換空気が、入口パイプを介して、および/または輸送空気出口パイプを介してセパレータデバイスの容器空間へ供給されるように構成されている構成を含むことができる。
【0014】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、置換空気供給手段は、プレスデバイスへ、そのプレス室へ媒体連通する置換空気開口を含むことができる。
【0015】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、この装置は、セパレータデバイスの容器空間へ置換空気を供給するための接続を開くように構成された第1の閉鎖/調節手段と、セパレータデバイスの容器空間から輸送空気出口開口を介する部分真空発生器の吸引側への接続を閉じるように構成された第2の閉鎖/調節手段と、を含むことができる。
【0016】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、この装置は、第1の動作状態を有することができ、この第1の動作状態では、セパレータデバイスの容器空間から輸送空気出口パイプを介する部分真空発生器の吸引側への接続が開き、セパレータデバイスの入口パイプから材料搬送パイプへの接続が開き、材料容器の吸引開口から吸引パイプを介する部分真空発生器の吸引側への接続が開き、搬送パイプからセパレータデバイスの容器空間へ、そしてさらに出口開口を介してプレス室へ材料が移動することが可能になっている。
【0017】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、この装置は、第2の動作状態を有することができ、この第2の動作状態では、セパレータデバイスの容器空間から輸送空気出口パイプを介する部分真空発生器の吸引側への接続が閉じられ、セパレータデバイスの上部への置換空気ラインが開き、材料容器の吸引開口を介する、および吸引パイプを介する部分真空発生器の吸引側への接続が開き、セパレータデバイスの容器空間からプレス室へ、および/またはプレス室から材料容器の容器空間へ材料がより効率的に移動することができるようになっている。
【0018】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、この装置は第3の動作状態を有することができ、この第3の動作状態では、プレス部材は、プレス室から材料容器の容器空間へ材料(w)を移送して圧縮するため、アクチュエータによって第1の位置から第2の位置へ移送されるように構成されており、この動作状態において、材料容器の吸引開口を介する、および吸引パイプを介する部分真空発生器の吸引側への接続が開き、プレス室(11)からプレス置換空気開口への接続が開き、そしてセパレータデバイスの輸送空気出口パイプから部分真空発生器の吸引側への接続が開いている。
【0019】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、この装置は、第4の動作状態を有することができ、この第4の動作状態では、プレスデバイスの移送部材が、第2の位置から第1の位置へ、待機位置へ移動するように構成されている。
【0020】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、プレスデバイスは、セパレータデバイスの容器空間とプレス室との間の接続を、好ましくは移送部材の移動と同期して開閉可能にすることができる閉鎖部を含むことができる。
【0021】
上記または下記のような一実施形態の代わりに、またはこれに加えて、材料容器は、容器空間と吸引開口との間に、グリルまたはメッシュのようなセパレータ壁を含むことができる。
【0022】
本発明による解決策はいくつかの顕著な利点を有する。本発明の解決策によって、先行技術の欠点が回避されることになる。吸引および置換空気によって提供される圧力差によって材料の移動効率を向上させることによって、以前よりかなり大きな容量をプレスデバイスに提供することができる。これはたとえば、空気圧廃棄物搬送システムに関連して使用される廃棄物プレスにおいて大きな重要性を有する。本発明による方法は、空気圧廃棄物搬送システムに容易に適応可能である。本発明による方法および装置は、新規および既存の用途の効率を向上させるように構成可能であり得る。既知の解決策より多くの材料をプレスの移送部材の動作範囲へ供給することができるので、本発明による解決策は、プレスデバイスの容量を増やすのに非常に適している。一実施形態によれば、本発明による解決策によって先行技術の構成の最大2倍の容量をプレスデバイスに提供することができる。
【0023】
本願の説明および図面にも発明の実施形態が開示されている。本願における発明の内容は、次の特許請求の範囲で定義されている方法とは別の方法で定義されることもある。発明の内容は、特に、明示的または暗黙的なサブタスクに照らして、または達成される利点または利点のセットの観点で発明が検討される場合、いくつかの別個の発明で構成されることもある。この場合、下記の特許請求の範囲のいくつかの特徴は、異なる発明のアイデアの観点で冗長であることがある。本発明の異なる実施形態の特徴は、基本的な発明のアイデアの範囲内で他の実施形態と関連して適用することができる。
【0024】
次において添付の図面を参照して本発明を実施例によってより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】材料容器を取り除いて部分的に切断した、一実施形態による装置の一部を、側面から見た簡略図として示す。
【
図2】一実施形態による装置の材料容器を、長手方向の垂直面で切断した簡略図として示す。
【
図3】一実施形態による装置を、
図4の矢印Aの方向から、端から見た簡略図として示す。
【
図4】一実施形態による装置を第1の動作状態において簡略図として示す。
【
図5】一実施形態による装置を第1の動作状態において簡略図として示す。
【
図6】一実施形態による装置を第2の動作状態において、プレスデバイスの移送部材が第1の位置にある簡略図として示す。
【
図7】一実施形態による装置を第3の動作状態において、プレスデバイスの移送部材が中間位置にある簡略図として示す。
【
図8】一実施形態による装置を第3の動作状態において、プレスデバイスの移送部材が第2の位置にある簡略図として示す。
【
図9】材料容器を取り除いて部分的に切断した、第2の実施形態による装置の一部を、側面から見た簡略図として示す。
【
図10】第2の実施形態による装置の材料容器を、長手方向の垂直面で切断した簡略図として示す。
【
図11】第2の実施形態による装置を、
図12の矢印Aの方向から、端から見た簡略図として示す。
【
図12】第2の実施形態による装置を第1の動作状態において簡略図として示す。
【
図13】第2の実施形態による装置を第1の動作状態において簡略図として示す。
【
図14】第2の実施形態による装置を第2の動作状態において、プレスデバイスの移送部材が第1の位置にある簡略図として示す。
【
図15】第2の実施形態による装置を第3の動作状態において、プレスデバイスの移送部材が中間の位置にある簡略図として示す。
【
図16】第2の実施形態による装置を第3の動作状態において、プレスデバイスの移送部材が第2の位置にある簡略図として示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
いくつかの場合において、本願で提示される特徴は、他の特徴を無視して、そのまま使用することができる。他方、本願で提示される特徴は、必要であれば、組み合わせて、異なる組み合わせを形成することができる。
【0027】
下記の段落で他の特徴と組み合わせて提示される特徴は、必要であれば、別個に使用することもできる。
【0028】
【0029】
空気圧材料搬送システムの実施形態は、一実施形態によれば、廃棄材料またはリサイクル可能材料収集および搬送システムとすることができる。空気圧材料搬送システムにおいて、材料搬送パイプ100における入力点から輸送空気流における圧力差によって材料搬送システムの出力端まで材料を搬送することができる。出力端で、搬送された材料は、セパレータデバイス1において輸送空気流から分離することができる。セパレータデバイスはたとえばセパレータ容器とすることができる。材料wを輸送するために必要とされる圧力差および輸送空気流はたとえば部分真空発生器8によって提供することができ、その吸引側を、材料搬送パイプ100内で作用するように接続することができる。同時に、置換空気を材料搬送パイプに導くことができる。
【0030】
本発明による解決策の1つの実施形態が
図1に示され、ここで、空気圧材料搬送システム、たとえば廃棄物搬送システムのセパレータデバイス1に関連して、プレス室11内で移動するように配置された移送部材14およびその動作装置15を有するプレスデバイス10がある。セパレータデバイス1は、入口パイプ3を接続することができる容器部分2を含むことができる。入口パイプ3は、材料搬送システムの材料搬送パイプ100に接続することができる。材料搬送パイプ100は材料入力点(図示せず)に接続可能とすることができる。固形家庭ごみまたはリサイクル可能材料のような材料Wが、たとえば入力点で、材料搬送パイプ100に供給され、ここで吸引/圧力差および/または配管内を流れる輸送空気によって入口パイプ3からセパレータデバイス1の容器部分2へ搬送される。セパレータデバイス1の容器部分2において、材料は、たとえば重力および/または遠心力によって輸送空気から分離され、搬送された材料Wがセパレータデバイス1の下部5へ移動するようになっている。セパレータデバイス1の上部に出口パイプ6を配置することができ、この出口パイプを、パイプライン7によって、吸引ポンプまたはブロワーのような部分真空発生器8の吸引側に接続することができる。輸送空気はセパレータデバイスの容器部分2から出口パイプ6へ出ることができる。
【0031】
一実施形態によれば、セパレータデバイス1の容器部分2は、下部5に向かって円錐状に先細りする部分を含むことができる。
図1の実施形態において、セパレータデバイスの容器部分2の下部5において円錐状部分の後に円筒状部分を配置することができ、円筒状部分はその下部において材料出口開口9を有する。セパレータデバイス1の容器部分2から、その下部5に形成された出口開口9を介して材料を除去することができる。セパレータデバイス1は別の形状であってもよく、異なる動作原理で動いてもよい。一実施形態によれば、セパレータデバイス1はプレスデバイス10のプレス室11の上で垂直方向に配置され、これによって、分離された材料wはセパレータデバイスの出口開口9を介してプレス室11へ容易に移動することができる。
【0032】
セパレータデバイス1の下部は、プレスデバイス10のプレス室11の壁13、たとえばこの壁の上部に配置することができる。セパレータデバイス1の出口開口9は、プレスデバイス10のプレス室11の入口開口12に接続することができる。プレスデバイス10のプレス室11の入口開口12は、セパレータデバイス1の出口開口9と位置を合わせて配置することができる。セパレータデバイスの出口開口9は、一実施形態によれば、セパレータデバイスの下部に配置することができる。プレスデバイス10のプレス室11の入口開口12はプレス室の壁13の上部に配置することができる。一実施形態によれば、プレス室の壁13は、上壁部、第1の側壁部、第1の側壁部から距離をおいた第2の側壁部、および上壁部から距離をおいた下壁部を有することができる。下壁部は第1の側壁部と第2の側壁部をその下部から接続することができる。上壁部は第1の側壁部と第2の側壁部をその上部から接続することができる。プレス室11に移送部材14を移動可能に配置することができる。移送部材14は移送部材前面を含むことができ、これは、材料wが移送部材によってプレス室11から材料容器26の容器空間27へ移送されるとき、材料wを移送および押圧するための押圧面として働くことができる。移送部材14を移動させるようにアクチュエータ15を配置することができる。一実施形態によれば、アクチュエータ15は、シリンダとピストンの組み合わせ、たとえば、油圧作動アクチュエータまたは空気圧アクチュエータのような、媒体作動式のシリンダとピストンの組み合わせとすることができる。一実施形態によれば、アクチュエータ15は機械式または電気機械式アクチュエータとすることができる。プレス室11は出口開口16を含むことができる。出口開口16は、プレス室11の第1の端部に配置することができる。出口開口16は、プレス室の入口開口12から距離をおいて配置することができる。一実施形態によれば、出口開口16は、移送部材14の移送方向において入口開口12から距離をおいて配置することができる。一実施形態によれば、セパレータデバイス1の材料除去方向はプレス室11の長手軸を横切ることができる。一実施形態によれば、プレス室11の長手軸は移送部材14の主移動方向に対して平行とすることができる。一実施形態によれば、出口開口9を介したセパレータデバイス1の材料wの除去方向は、一実施形態によればセパレータデバイスの垂直軸に対して平行とすることができる。一実施形態によれば、材料は上部からセパレータデバイス1内へ供給され、セパレータデバイス1の下部からプレス室11へ除去される。一実施形態によれば、セパレータデバイス1は、サイクロンセパレータ、すなわち渦流セパレータとすることができ、この中へ材料が入口パイプ3を介して輸送空気とともに供給される。一実施形態によれば、輸送空気はセパレータデバイス1から出口パイプ6に出ることができる。第2の実施形態によれば、セパレータデバイス1は、セパレータデバイスを介してプレス室11へ置換空気を導くためのラインを含むことができる。一実施形態によれば、セパレータデバイスの出口パイプ6から置換空気用の接続部を配置することができる。一実施形態によれば、置換空気入口開口24が設けられ、ここからセパレータデバイス1内へ、その容器空間2への接続がある。一実施形態によれば、置換空気入口開口24から、弁23のような閉鎖および調節デバイスが装備された置換空気用ラインが、セパレータデバイス1の容器空間2まである。第2の実施形態によれば、材料搬送パイプ100および入口パイプ3を介して置換空気をセパレータデバイスの容器空間2へ導くことができる。
【0033】
プレスデバイスの移送部材14は、少なくとも第1の位置と第2の位置との間でその主移動方向に移動可能に配置することができる。第1の位置、すなわち初期位置において、移送部材14は、プレス室11においてその出口開口16に対して反対側の端部に、かつ入口開口12の反対側に配置することができる。第2の位置において、移送部材14は、プレス室の出口開口16まで、またはその近傍まで延在するように配置することができる。
【0034】
セパレータデバイス1に関連して、セパレータデバイス1の容器部分2の材料出口開口9と別個の材料容器26の入力開口25との間に、入力開口12を有するプレス室11を配置することができる。入力開口12は、セパレータデバイス1の容器部分2の出口開口9と位置を合わせて配置することができる。プレス室11は、別個の材料容器26の入力開口25と位置を合わせて配置可能な出口開口16を有する。プレス室11は、カラー部によってセパレータデバイスの容器部分2の下部5に接続されるように配置することができる。
【0035】
一実施形態によれば、プレス室11内の少なくとも2つの位置の間で移動可能に移送部材14を配置することができる。移送部材14は、入力開口12からプレス室11へ導かれている廃棄材料wを、その出口開口16に向かって、そしてさらに入力開口25から別個の材料容器26へ、または少なくとも入力開口25の近傍へ移送するように配置することができる。移送部材は、移送に関連して、移送されている材料をまた同時に押圧してより密にするように、すなわち別個の材料容器26へ材料を圧縮するように配置することができる。一実施形態によれば、材料容器26は、たとえば、輸送車両のような輸送媒体に載せることができる移動可能な容器とすることができる。一実施形態によれば、材料容器は、底部28と、これから距離をおいた上壁29と、を含む。底部の第1の側縁から上壁に向かって延在しているのが第1の側壁32、ならびに、第1の側壁から距離をおいて、底部の第2の縁から延在しているのが第2の側壁32’である。底部は第1の側壁と第2の側壁をその下部から接続する。側壁32、32’は、底部28を上壁29に接続する。材料容器26は第1の端壁30を含むことができる。第1の端壁は、底部28と上壁29、ならびに第1の側壁32と第2の側壁32’を接続することができる。一実施形態によれば、材料容器は第2の端壁31を含む。第2の端壁は、第1の端壁30から距離をおいて配置することができる。第2の端壁31は、底部28、上壁29、第1の側壁32および第2の側壁32’を接続することができる。一実施形態によれば、第1の端壁30は、端壁に配置された入力開口25を含むことができる。入力開口25の縁にフレーム35を配置することができる。一実施形態によれば、材料容器26の入力開口25のフレーム35は、プレスデバイス10のプレス室11の壁13の出口開口16を囲む対応部分に接続するように構成することができる。したがって、材料容器がプレスデバイスのプレス室に接続されると、材料がプレス室11から材料容器26の容器空間27へ移動することができ、材料がプレス室から出口開口16を介して材料容器の入力開口25から容器空間27へ移動することができる。
【0036】
材料容器26の上部に吸引開口33を配置することができ、この吸引開口に、部分真空発生器の吸引側につながるパイプ20を接続することができる。一実施形態によれば、吸引開口33は第1の端壁30の上部に配置されている。一実施形態によれば、いくつかの吸引開口33があり得る。
図3の実施形態において、2つの吸引開口33がある。一実施形態によれば、部分真空発生器8の吸引側につながるパイプ20から2つの分岐が形成され、これらのそれぞれが材料容器26の吸引開口33の1つに接続可能であり得る。材料容器26の上部に、通気性セパレータ壁34、たとえばメッシュまたはグリルを配置することができる。セパレータ壁34は空気を通過させることができるが、空気中で運ばれる材料、たとえば少なくとも大きな粒子を分離し、材料wが材料容器26の容器空間27に留まるようになっている。
【0037】
一実施形態によれば、材料容器26の吸引開口33を介して配置される吸引をプレスデバイス10に関連して利用してセパレータデバイス1からプレス室11への材料wの移動効率を向上させることができる。吸引開口33を介して容器空間内で、およびこれによってプレス室の入力開口および出口開口を介してプレス室11内で作用する、たとえば部分真空発生器の吸引側によって提供される圧力差および/または輸送空気流を使用して、重力に加えてまたはこれの代わりに、材料をプレス室へ、およびプレス室からさらにプレス室の出口開口に向かって、材料容器の入力開口25および材料容器の容器空間27に向かって移送することができる。
【0038】
一実施形態によって、吸引およびその効果を弁のような閉鎖/調節手段によって調節することができ、これらの弁の開閉は、たとえば弁に関連して配置されたアクチュエータによって制御することができる。加えて、セパレータデバイス1への、たとえばその容器空間2への置換空気入口経路を開閉することができる。
【0039】
図1~
図8の実施形態において別個の置換空気入口開口を配置することができ、これによって置換空気入口開口24への接続を弁部材23によって開閉することができる。一実施形態によれば、置換空気入口開口24またはたとえば入口チャネルは、セパレータデバイスの壁に配置することができる。一実施形態によれば、置換空気入口開口は、セパレータデバイスの容器空間の上部に接続することができる。
図1~
図8の実施形態において、置換空気入口開口は、パイプ7に接続されるように構成することができる。パイプ7に弁部材22を配置することができ、この弁部材によって部分真空発生器8の吸引側への接続を開閉することができる。一実施形態によれば、弁部材22は、置換空気吸引開口24の接続部と部分真空発生器8の吸引側との間の部分に沿ってパイプ7に配置することができる。これによって、セパレータデバイスの容器空間2へ置換空気を導くために、部分真空発生器8の吸引側への接続を閉じ、置換空気弁23を開くことができる。部分真空発生器8の吸引側から吸引パイプ20への接続を設けることができる。吸引パイプ20は、材料容器26の吸引開口33に接続することができる。一実施形態によれば、部分真空発生器8の吸引側から材料容器26の吸引開口33への接続は、吸引パイプ20に配置された弁部材21によって開閉可能とすることができる。一実施形態によれば、材料容器26の容器空間27における吸引衝突部位は弁部材21によって変更することができ、したがって容器空間における材料wの移動方向は、吸引によって制御され得る可能性がある。一実施形態によれば、いくつかの材料容器26があることがあり、これによって弁部材21は、各材料容器26の容器空間27と部分真空発生器8の吸引側との間の接続を開閉するために使用することができる。
【0040】
次に図を参照していくつかの実施形態の動作を説明する。図において、閉鎖/調節部材の状態が概略的に示されている。閉鎖/調節部材の色によって状態を表現することができる。たとえば、黒い閉鎖/調節部材の記号は、閉鎖/調節部材を通る接続が、閉鎖/調節部材が配置されているパイプまたはチャネルにおいて閉じている状態を示すことができる。白い記号、すなわち黒で塗りつぶされていない記号は、閉鎖/調節部材が配置されているパイプにおける調節部材を通る接続が開いている閉鎖/調節部材の状態を示すことができる。図において材料および/または空気流の方向も矢印によって示されている。材料wは図においてボールとして簡略化して示されている。一実施形態によれば、材料wは廃棄物またはリサイクル可能材料であってもよい。一実施形態によれば、材料wは、袋詰めされた材料、たとえば固形廃棄物またはリサイクル可能材料であってもよい。用途に応じて、材料は、選別された材料、または混合廃棄物のような異なる材料タイプを含む混合材料であってもよい。
【0041】
図4において材料容器26はプレスデバイスに取り外し可能に接続されている。したがって、材料Wは、プレス室11の出口開口16を介してプレス室から材料容器26の入力開口25を介して容器空間27へ移送することができる。材料Wは搬送パイプ100内を輸送空気流において圧力差によってセパレータデバイス1の容器空間へ輸送される。これによって部分真空発生器の吸引側は、パイプ7および出口パイプ6を介してセパレータデバイス1の容器空間2内で、そしてさらに入口パイプ3を介して材料搬送パイプ100内で作用するように接続することができる。搬送される材料の反対側から材料搬送パイプ100へ置換空気を導くことができる。したがって、材料wは、圧力差のために部分真空システムの材料搬送パイプ100内をセパレータデバイス1内へ輸送空気流においてそれ自体知られたやり方で移動する。セパレータデバイス1の容器空間2において、より重い材料Wは容器空間の下部へ移動することができ、輸送空気はセパレータデバイス1の上部から出口パイプ6を介して出ることができる。輸送空気は、部分真空発生器8の吸引側につながるパイプ7を介して、そしてさらに部分真空発生器の吹き出し側へ、可能な輸送空気流濾過手段(図示せず)を介して出口パイプ200、たとえば外へさらに導くことができる。材料wはセパレータデバイスから出口開口9を介してプレス室11へ入力開口12を介して移動することができる。搬送パイプ100を介してセパレータデバイス内へより多くの材料が導かれるにつれて、材料wは材料の蓄積へと蓄積することができる。
図5に示すように、材料の蓄積はプレス室11からセパレータデバイスの容器空間2まで延在することができる。
【0042】
図6の動作状態において、セパレータデバイス1の容器空間2から、たとえば入口パイプ3から材料搬送パイプ100への接続を、閉鎖/調節部材4、たとえば弁によって閉じることができる。セパレータデバイス1の容器空間2から部分真空発生器の吸引側への接続を閉じることができる。部分真空発生器8の吸引側から材料容器26の吸引開口33への接続を吸引パイプ20によって形成することができる。置換空気入口開口24は、セパレータデバイスの容器空間へ置換空気を導くために開くことができる。一実施形態によれば、置換空気はこれによってセパレータデバイス1内への、その容器空間への、材料容器26の容器空間27内で作用する部分真空発生器8の吸引に対する材料wまたはあり得る材料の蓄積の反対側へのアクセスを有し、材料wが圧力差のためにプレス室11からさらに材料容器26の容器空間へ移動することができるようになっている。これにより、材料が重力のみによってセパレータデバイス1から出口開口9を介してプレス室11へ移送される状況と比較して、セパレータデバイス1の容器空間2からプレス室11を介して材料容器26の容器空間27へ材料が移動する効率をかなり向上させることができる。
【0043】
図7の動作状態において、プレスデバイスの移送部材14は、中間位置において、すなわちアクチュエータ15によってプレス室11内を第1の位置から第2の位置に向かって移動するプロセスにおいて示されている。
図4~
図6においてプレスデバイスの移送部材14は第1の位置にある。
図8においてプレスデバイスの移送部材14は第2の位置にある。
図7の動作状態において、プレスデバイスの移送部材14は、プレス室へ移動した材料wをプレス室の出口開口16へ、そしてさらに材料容器26の容器空間27へ移送して圧縮する。容器空間27内で吸引が作用するため、重力のみによる材料の移動の結果と比較してより多くの材料wがプレスデバイスの移送部材14の動作範囲までプレス室11へ移動することができる。容器空間27から作用する吸引および材料の反対側から作用する周囲圧力下の置換空気のため、たとえば
図6に示すように圧力差のため材料が移動することができる。したがって、プレスデバイスの容量は、材料容器の容器空間27を介して作用する吸引によって大幅に増加させることができる。吸引と置換空気の組み合わせによって提供される圧力差を、セパレータデバイス1からプレス室11へ材料wを移送するために使用することができるとき、プレスデバイス10の移送部材14の押圧ストローク頻度は増加させる必要がない。重力のみによる材料の移動の結果として、プレスデバイスについて対応する容量を提供するため、プレスデバイスの押圧ストローク頻度は増加させなければならないであろう。一実施形態によれば、これはたとえば、容器空間27の方向から作用する吸引によって、重力のみによる吸引がないときよりも、より多くの材料をプレスデバイスの移送部材14の動作範囲へ導くことができるためである。
【0044】
図7および
図8の動作状態において、プレスデバイスのフレーム内の置換空気開口18はプレス室11へ開くことができる。一実施形態によれば、置換空気開口18は、プレスデバイスのプレス室11の壁に、その第1の端部17に配置されている。弁19のような閉鎖/調節手段を置換空気開口18に関連して配置することができる。移送部材14は、プレス室の壁に支持されるように構成された支持壁を含むことができる。一実施形態によれば、移送部材は、押圧面を横切ってそこから延在する支持壁を含むことができる。一実施形態によれば、支持壁は移送部材14の押圧面からプレスデバイスのプレス室の第1の端部17に向かって延在することができる。一実施形態によれば、プレスデバイス10は、セパレータデバイスの容器空間2とプレス室11との間の接続を開閉可能にし得る閉鎖部14’を含むことができる。一実施形態によれば、この接続は、移送部材14の移動と同期して開閉可能とすることができる。一実施形態によれば、閉鎖部14’は移送部材14の支持壁とすることができ、これは、移送部材が第1の位置から第2の位置へ移送されるとき、セパレータデバイスからプレス室への接続を閉じるように構成することができる。したがって、プレスデバイスの移送部材が押圧段階を実行する、すなわち第1の位置から第2の位置へ移動すると同時に、より多くの材料wをセパレータデバイス内へ導くことができる。押圧段階が実行された後、プレスデバイスの移送部材は、アクチュエータ15によって
図8の位置から
図4に示す第1の位置へ戻すことができる。
【0045】
第2の実施形態を
図9~
図16に示す。これは、材料搬送パイプ100を介してセパレータデバイスの容器空間へ供給されるように置換空気を構成することができるという点で
図1~
図8の実施形態と異なる。これによってセパレータデバイスに別個の置換空気開口が必要とされなくなる。第2の実施形態による構成により、セパレータデバイス1から材料搬送パイプ100への接続を閉じる必要なく、材料wを搬送パイプ100からセパレータデバイス内へ連続的に搬送することも可能になる。
図9~
図16の実施形態において部分真空発生器8の吸引は、パイプ7を介してセパレータデバイスの輸送空気出口パイプ6内で作用するように接続することができる。パイプ7における部分真空発生器8の吸引側と輸送空気出口パイプとの間の接続は、弁22のような閉鎖/調節手段によって開閉することができる。部分真空発生器8の吸引側は、材料wを材料搬送パイプ100に沿ってセパレータデバイスの容器空間2へ搬送するため、輸送空気出口パイプ6、容器空間2およびセパレータデバイス1の材料入口パイプ3を介して材料搬送パイプ100内で作用するように接続することができる。部分真空発生器8の吸引側は、吸引パイプ20内で作用するように接続することができ、これは、材料容器26の吸引開口に取り外し可能に接続することができる。一実施形態によれば、部分真空発生器の吸引側から吸引パイプへの接続は、
図1~
図8に示す弁21のような閉鎖/調節手段によって開閉することができる。一実施形態によれば、部分真空発生器8の吸引側から吸引パイプ20を介する吸引開口33への、そして材料容器26の容器空間への接続は、たとえば
図9~
図16の実施形態のように開くことができる。部分真空発生器8の吸引側は、セパレータデバイスの容器空間と材料容器26の容器空間27の両方に同時に、またはこれらの1つのみに、セパレータデバイス1の容器空間2または材料容器26の容器空間27のいずれかに接続することができる。
【0046】
材料容器26は、プレスデバイス10のプレス室11の出口開口16を材料容器26の入力開口25と位置合わせするためにプレスデバイスに取り外し可能に接続することができ、これによって材料wをプレス室11から材料容器26の容器空間27へ移送することができる。
【0047】
図12において、材料容器26はプレスデバイスに取り外し可能に接続されている。したがって、材料Wは、プレス室11の出口開口16を介してプレス室から材料容器26の入力開口25を介して容器空間27へ移送することができる。材料Wは搬送パイプ100内を輸送空気流において圧力差によってセパレータデバイス1の容器空間へ輸送される。これによって部分真空発生器の吸引側は、パイプ7および出口パイプ6を介してセパレータデバイス1の容器空間2内で、そしてさらに入口パイプ3を介して材料搬送パイプ100内で作用するように接続することができる。搬送される材料の反対側から材料搬送パイプ100へ置換空気を導くことができる。したがって、材料wは、圧力差のために部分真空システムの材料搬送パイプ100内をセパレータデバイス1内へ輸送空気流においてそれ自体知られたやり方で移動する。セパレータデバイス1の容器空間2において、より重い材料wは容器空間の下部へ移動することができ、輸送空気はセパレータデバイス1の上部から出口パイプ6を介して出ることができる。輸送空気は、部分真空発生器8の吸引側につながるパイプ7を介して、そしてさらに部分真空発生器の吹き出し側へ、可能な輸送空気濾過手段(図示せず)を介して出口パイプ200、たとえば外へさらに導くことができる。材料wはセパレータデバイスから出口開口9を介してプレス室11へ入力開口12を介して移動することができる。搬送パイプ100を介してセパレータデバイス内へより多くの材料が導かれるにつれて、材料wは材料の蓄積へと蓄積することができる。
図13に示すように、材料の蓄積はプレス室11からセパレータデバイスの容器空間2へ延在することができる。
図12~
図14の動作状態において、セパレータデバイス1の容器空間2から、たとえば入口パイプ3から材料搬送パイプ100への接続を開くことができる。材料が主に搬送パイプからセパレータデバイス内へ搬送されるとき、セパレータデバイス1の容器空間2から輸送空気出口パイプを介する部分真空発生器の吸引側への接続を開くことができる。部分真空発生器8の吸引側から材料容器26の吸引開口33への接続を吸引パイプ20によって形成することができる。セパレータデバイスの容器空間へ置換空気を導くために材料搬送パイプ100を介して置換空気を導くことができる。一実施形態によれば、置換空気はこれによってセパレータデバイス1内への、その容器空間への、材料容器26の容器空間27内で作用する部分真空発生器8の吸引に対する材料wまたはあり得る材料の蓄積の反対側へのアクセスを有し、材料wが圧力差のためプレス室11からさらに材料容器26の容器空間へ移動することができるようになっている。これにより、材料が重力のみによってセパレータデバイス1から出口開口9を介してプレス室11へ移送される状況と比較して、セパレータデバイス1の容器空間2からプレス室11を介して材料容器26の容器空間27へ材料が移動する効率をかなり向上させることができる。
【0048】
プレス室11から材料容器の容器空間27への材料の移動効率を向上させるため、セパレータデバイスの輸送空気出口パイプ6を介する部分真空発生器8の吸引側への接続は、たとえば弁22のような閉鎖/調節手段によって閉じることができる。これは
図14に示されている。したがって、材料容器26の吸引開口33および吸引パイプ20を介する部分真空発生器の吸引側への接続は維持されるため、プレス室11を介して供給される材料wに対して吸引効果が効率的に発揮される。同時に、置換空気が材料搬送パイプ100を介して入口パイプ6へ、そしてさらにセパレータデバイス1の容器空間2へ、セパレータデバイスの出口開口9およびプレスデバイスの入力開口12を介して、容器空間27内で作用する吸引に対してプレス室11にある材料wの反対側へ流れることができる。発生した圧力差のため、材料wはプレス室11から出口開口16および入口開口25を介して容器空間27へ効率的に移動することができる。
【0049】
図15の動作状態において、プレスデバイスの移送部材14は、中間位置において、すなわちアクチュエータ15によってプレス室11内を第1の位置から第2の位置に向かって移動するプロセスにおいて示されている。
図12~
図14において、プレスデバイスの移送部材14は第1の位置にある。
図16において、プレスデバイスの移送部材14は第2の位置にある。
図15の動作状態においてプレスデバイスの移送部材14は、プレス室へ移動した材料wをプレス室の出口開口16へ、そしてさらに材料容器26の容器空間27へ移送して圧縮する。容器空間27内で吸引が作用するため、重力のみによる材料の移動の結果と比較してより多くの材料wがプレスデバイスの移送部材14の動作範囲までプレス室へ移動することができる。容器空間27から作用する吸引および材料の反対側から作用する周囲圧力下の置換空気のため、たとえば
図14に示すように、圧力差のため材料が移動することができる。したがって、プレスデバイスの容量は、材料容器の容器空間27を介して作用する吸引によって大幅に増加させることができる。吸引と置換空気の組み合わせによって提供される圧力差を、セパレータデバイス1からプレス室11へ材料wを移送するために使用することができるとき、プレスデバイス10の移送部材14の押圧ストローク頻度は増加させる必要がない。重力のみによる材料の移動の結果として、プレスデバイスについて対応する容量を提供するため、プレスデバイスの押圧ストローク頻度は増加させなければならないであろう。一実施形態によれば、これはたとえば、容器空間27の方向から作用する吸引によって、重力のみによる吸引がないときよりも、より多くの材料をプレスデバイスの移送部材14の動作範囲へ導くことができるためである。
【0050】
図15および
図16の動作状態において、プレスデバイスのフレーム内の置換空気開口18はプレス室11へ開くことができる。一実施形態によれば、置換空気開口18は、プレスデバイスのプレス室11の壁に、その第1の端部17に配置されている。弁のような閉鎖/調節手段を置換空気開口18に関連して配置することができる。移送部材14は、プレス室の壁に支持されるように構成された支持壁を含むことができる。一実施形態によれば、移送部材は、押圧面を横切ってここから延在する支持壁を含むことができる。一実施形態によれば、支持壁は移送部材14の押圧面からプレスデバイスのプレス室の第1の端部17に向かって延在することができる。一実施形態によれば、移送部材の閉鎖部14’は支持壁とすることができ、これは、移送部材14が第1の位置から第2の位置へ移送されるとき、セパレータデバイスからプレス室への接続を閉じるように構成することができる。したがって、プレスデバイスの移送部材が押圧段階を実行する、すなわち第1の位置から第2の位置へ移動すると同時に、より多くの材料wをセパレータデバイス内へ導くことができる。押圧段階が実行された後、プレスデバイスの移送部材は、アクチュエータ15によって
図16の位置から
図12に示す第1の位置へ戻すことができる。
【0051】
本願において、パイプは一般的に、材料、液体または気体ラインを指すことができる。パイプは、剛性パイプ、可撓性パイプ、ホースなどとすることができる。パイプはいくつかのパイプ部分で形成することができる。弁部材のような閉鎖/調節手段はいくつかの部品を含むことができる。弁部材は弁部材動作手段を含むことができる。弁部材動作手段は制御手段によって制御することができる。制御手段は、所定の条件が満たされると、自動または手動で開閉するように弁部材を制御することができる。一実施形態によれば、弁部材は個別にまたは群で制御することができる。一実施形態によれば、弁部材はたとえば、材料の量、圧力または時間に基づいて、またはユーザによって提供されるインパルスによって制御することができる。置換空気開口は置換空気チャネルであってもよい。置換空気開口または置換空気チャネルを開閉するために置換空気開口または置換空気チャネルに関連して、弁部材のような閉鎖/調節手段を配置することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 セパレータデバイス
2 容器部分
3 入口パイプ
4 閉鎖/調節部材
5 下部
6 出口パイプ
7 パイプ
8 部分真空発生器
9 出口開口
10 プレスデバイス
11 プレス室
12 入口開口
13 壁
14 移送部材
14’ 閉鎖部
15 アクチュエータ
16 出口開口
17 第1の端部
18 置換空気開口
19 弁
20 パイプ
21 弁部材
22 弁部材
23 弁
24 置換空気入口開口
25 入口開口
26 材料容器
27 容器空間
28 底部
29 上壁
30 第1の端壁
31 第2の端壁
32 第1の側壁
32’ 第2の側壁
33 吸引開口
34 セパレータ壁
35 フレーム
100 搬送パイプ
200 出口パイプ
【国際調査報告】