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特表2024-543452プロテインチロシンホスファターゼ阻害剤及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】プロテインチロシンホスファターゼ阻害剤及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   C07D 417/04 20060101AFI20241114BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20241114BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20241114BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/433 20060101ALI20241114BHJP
   C07D 417/14 20060101ALI20241114BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
C07D417/04 CSP
A61P43/00 111
A61P35/00
A61P11/00
A61K31/433
C07D417/14
A61K31/454
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527750
(86)(22)【出願日】2022-11-10
(85)【翻訳文提出日】2024-07-04
(86)【国際出願番号】 US2022049584
(87)【国際公開番号】W WO2023086498
(87)【国際公開日】2023-05-19
(31)【優先権主張番号】63/278,339
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518390343
【氏名又は名称】カリコ ライフ サイエンシーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】512212195
【氏名又は名称】アッヴィ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(74)【代理人】
【識別番号】100221741
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100114926
【弁理士】
【氏名又は名称】枝松 義恵
(72)【発明者】
【氏名】ボグダン アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ファーニー エリオット ピー.
(72)【発明者】
【氏名】フロスト ジェニファー エム.
(72)【発明者】
【氏名】キム フィリップ アール.
(72)【発明者】
【氏名】ション チャオミン
(72)【発明者】
【氏名】バートン ナオミ アン
(72)【発明者】
【氏名】キャリオー-マムフォード クレール アン マリー
(72)【発明者】
【氏名】マクマホン クリストファー パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ナノ ジュゼッペ
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC85
4C086GA02
4C086GA07
4C086GA10
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA59
4C086ZB26
4C086ZC20
(57)【要約】
本発明は、非小細胞肺癌の処置における薬剤として有用な、式(I)の化合物(式中、R、X、及びZは、本明細書で定義される値のいずれかを有する)、及びその薬学的に許容される塩を提供するものである。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
で表される化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
式中、
Xは、-O-または-N(R)-であり、
Zは、-O-または-N(R)-であり、
は、水素またはC1-6アルキルであり、
は、水素、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルからなる群より選択され、
ここで、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により、1つ以上の利用可能な炭素上で置換されていてもよく、
ここで、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルが置換可能な環窒素原子を含有する場合、その環窒素原子は、任意選択で、Rにより置換されていてもよく、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-6アルキル、フェニル、及びC1-6アルコキシからなる群より、出現ごとに独立して選択され、C1-6アルキル、フェニル、及びC1-6アルコキシは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、
は、C1-6アルキル-O-C(O)-であり、
は、ハロゲン及びヒドロキシルからなる群より、出現ごとに独立して選択され、
は、水素及びC1-6アルキルからなる群より選択され、C1-6アルキルは、任意選択で、それぞれハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシル、及びC3-6シクロアルキルからなる群より独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい、
前記化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
式(Ia)もしくは式(Ib):
で表される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式(Ia-1)もしくは式(Ia-2):
で表される、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
が水素である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
式(Ib-1)もしくは式(Ib-2):
で表される、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
が、Rの1つ、2つ、または3つの実例で置換されていてもよい-C1-6アルキルある、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
が、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-6アルキル、及びC1-6アルコキシから選択され、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシが、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、
が、ハロゲンから、出現ごとに独立して選択される、
請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
が、
からなる群より選択される、請求項6または7に記載の化合物。
【請求項9】
が、-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキルであり、-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキルが、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよい、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
が、フッ素、C1-6アルキル、及びフェニルからなる群より、出現ごとに独立して選択され、C1-6アルキル及びフェニルが、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つまたは3つの置換基により置換されていてもよく、
が、ヒドロキシルまたはフッ素から、出現ごとに独立して選択される、
請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
が、
からなる群より選択される、請求項9または10に記載の化合物。
【請求項12】
が、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルであり、前記-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルが、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、
-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルが置換可能な環窒素原子を含有する場合、その環窒素原子が、任意選択で、Rにより置換されていてもよい、
請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
が、C1-6アルキル-O-C(O)-である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が、
からなる群より選択される、請求項12または13に記載の化合物。
【請求項15】
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-(4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(2-シクロペンチルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[2-(3,3-ジフルオロシクロブチル)エチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキソラン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(ジプロピルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(エチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[ビス(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキセタン-3-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[3-(2,2-ジフルオロエトキシ)プロピル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
4-[({[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}アミノ)メチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキサン-4-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[({[(1RS,5SR)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]メチル}アミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-フェニルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(3-フェニルシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({[4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-2-[({[1-(フルオロメチル)シクロプロピル]メチル}アミノ)メチル]-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-(2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[メチル(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-1-メチル-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、及び
5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
からなる群より選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか1項に記載の化合物及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的に許容される組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年11月11日に出願された米国仮出願第63/278,339号の利益及び優先権を主張するものであり、その開示全体は、あらゆる目的のために、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
背景
非受容体2型プロテインチロシンホスファターゼ(PTPN2)は、T細胞プロテインチロシンホスファターゼ(TC-PTP)としても知られており、チロシン基質からリン酸基を除去することにより、複数の細胞調節プロセスを制御している。PTPN2はユビキタスに発現しているが、造血細胞及び胎盤細胞で発現量が最も多い(Mosinger,B.Jr.et al.,Proc Natl Acad Sci USA 89:499-503;1992(非特許文献1))。ヒトにおいて、PTPN2発現は、2種のスプライスバリアント:スプライス部位上流からのC末端に核局在化シグナルを含有する45kDa型、及びC末端ER保留モチーフを有する48kDaのカノニカル型の存在によって転写後に制御されている(Tillmann U.et al.,Mol Cell Biol 14:3030-3040;1994(非特許文献2))。45kDaのアイソフォームは、特定の細胞ストレス条件下において、受動的に細胞質に移行し得る。PTPN2は、非受容体型チロシンキナーゼ(例えば、JAK1、JAK3)、受容体型チロシンキナーゼ(例えば、INSR、EGFR、CSF1R、PDGFR)、転写因子(例えば、STAT1、STAT3、STAT5a/b)、及びSrcファミリーキナーゼ(例えば、Fyn、Lck)のシグナル伝達を負に制御する。JAK-STAT経路の決定的な負の制御因子として、PTPN2は、IFNγを含むサイトカイン受容体を介したシグナル伝達を直接制御するように機能する。
【0003】
マウスB16F10移植可能腫瘍モデルにおけるCRISPR/Cas9ゲノム編集を用いた機能喪失in vivo遺伝子スクリーニングによるデータから、腫瘍細胞におけるPtpn2遺伝子の欠失により、GM-CSF分泌ワクチン(GVAX)+PD-1チェックポイント遮断薬の免疫療法レジメンに対する応答が改善したことが示されている(Manguso R.T.et al.,Nature 547:413-418;2017(非特許文献3))。Ptpn2の欠損は、抗原提示及び増殖抑制に対するIFNγ介在性の効果を増強することにより、腫瘍を免疫療法に対して感作させた。また、同一のスクリーニングによって、PD-L1及びCD47を含む、免疫回避に関与することが知られている遺伝子も免疫療法選択圧下で枯渇したが、一方でIFNγシグナル伝達経路に関与する遺伝子(IFNGR、JAK1、及びSTAT1を含む)は濃縮されたことが明らかになった。こうした知見は、がん免疫療法レジメンの有効性を高める上で、IFNγの感知及びシグナル伝達を増強する治療方針の役割が推定されることを指し示している。
【0004】
プロテインチロシンホスファターゼ-1B(PTP1B)としても知られる非受容体1型プロテインチロシンホスファターゼ(PTPN1)は、インスリン及びレプチンシグナル伝達において重要な役割を果たすことが示されており、インスリン及びレプチン受容体シグナル伝達経路の両方を下方制御する機序の主たるものである(Kenner K.A.et al.,J Biol Chem 271:19810-19816,1996(非特許文献4))。PTPN1欠損動物では、グルコース調節及び脂質プロファイルが改善され、高脂肪食を与えた場合でも体重が増加しにくい(Elchebly M.et al.,Science 283:1544-1548,1999(非特許文献5))。したがって、PTPN1阻害剤が医療に必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Mosinger,B.Jr.et al.,Proc Natl Acad Sci USA 89:499-503;1992
【非特許文献2】Tillmann U.et al.,Mol Cell Biol 14:3030-3040;1994
【非特許文献3】Manguso R.T.et al.,Nature 547:413-418;2017
【非特許文献4】Kenner K.A.et al.,J Biol Chem 271:19810-19816,1996
【非特許文献5】Elchebly M.et al.,Science 283:1544-1548,1999
【発明の概要】
【0006】
本開示は、少なくとも部分的には、プロテインチロシンホスファターゼ(例えば、非受容体2型プロテインチロシンホスファターゼ(PTPN2)及び/またはプロテインチロシンホスファターゼ-1B(PTP1B)としても知られる非受容体1型プロテインチロシンホスファターゼ(PTPN1))を阻害するための化合物を目的とする。
【0007】
例えば、本明細書では、式(I):
で表される化合物またはその薬学的に許容される塩が開示され、
式中、
Xは、-O-または-N(R)-であり、
Zは、-O-または-N(R)-であり、
は、水素またはC1-6アルキルであり、
は、水素、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルからなる群より選択され、
ここで、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により、1つ以上の利用可能な炭素上で置換されていてもよく、
ここで、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルが置換可能な環窒素原子を含有する場合、その環窒素原子は、任意選択で、Rにより置換されていてもよく、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-6アルキル、フェニル、及びC1-6アルコキシからなる群より、出現ごとに独立して選択され、C1-6アルキル、フェニル、及びC1-6アルコキシは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、
は、C1-6アルキル-O-C(O)-であり、
は、ハロゲン及びヒドロキシルからなる群より、出現ごとに独立して選択され、
は、水素及びC1-6アルキルからなる群より選択され、C1-6アルキルは、任意選択で、それぞれハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシル、及びC3-6シクロアルキルからなる群より独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0008】
配列表の簡単な説明
本明細書に開示されるアミノ酸配列を含む配列番号1~配列番号3を含む、「CLS-029PR_ABV21373USL1 SEQ ID List_ST25.txt」と題された配列表は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本配列表は、本明細書と共に、EFSを介してASCIIテキスト形式で提出されている。本配列表は、2021年6月22日に最初に作成したものであり、サイズは7,282バイトである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
例えば、本明細書では、式(I):
で表される化合物またはその薬学的に許容される塩が開示され、
式中、
Xは、-O-または-N(R)-であり、
Zは、-O-または-N(R)-であり、
は、水素またはC1-6アルキルであり、
は、水素、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルからなる群より選択され、
ここで、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により、1つ以上の利用可能な炭素上で置換されていてもよく、
ここで、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルが置換可能な環窒素原子を含有する場合、その環窒素原子は、任意選択で、Rにより置換されていてもよく、
は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-6アルキル、フェニル、及びC1-6アルコキシからなる群より、出現ごとに独立して選択され、C1-6アルキル、フェニル、及びC1-6アルコキシは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、
は、C1-6アルキル-O-C(O)-であり、
は、ハロゲン及びヒドロキシルからなる群より、出現ごとに独立して選択され、
は、水素及びC1-6アルキルからなる群より選択され、C1-6アルキルは、任意選択で、それぞれハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシル、及びC3-6シクロアルキルからなる群より独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。
【0010】
本開示は、式(I-a)もしくは式(Ib):
で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R及びRは、本明細書で定義されるものである。
【0011】
本開示は、式(Ia-1)もしくは式(Ia-2):
で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R及びRは、本明細書で定義されるものである。
【0012】
いくつかの実施形態において、Rは、水素またはC1-6アルキルである。いくつかの実施形態において、Rは水素である。いくつかの実施形態において、Rはメチルである。
【0013】
本開示は、式(Ib-1)もしくは式(Ib-2):
で表される化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、Rは、本明細書で定義されるものである。
【0014】
いくつかの実施形態において、Rは、水素、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルからなる群より選択され、
ここで、-C1-6アルキル-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリル、及び-C1-6アルキレン-フェニルは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により、1つ以上の利用可能な炭素上で置換されていてもよく、
ここで、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルが置換可能な環窒素原子を含有する場合、その環窒素原子は、任意選択で、Rにより置換されていてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態において、Rは、Rの1つ、2つ、または3つの実例で置換されていてもよい-C1-6アルキルある。いくつかの実施形態において、Rは、Rの1つ、2つ、または3つの実例で置換されていてもよい-C1-6アルキルであり、Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-6アルキル、及びC1-6アルコキシから選択され、Rは、1つ、2つ、3つまたはそれ以上のハロゲンにより置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、Rは、Rの1つ、2つ、または3つの実例で置換され得る-C1-6アルキルであり、Rは、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-6アルキル、及びC1-6アルコキシから選択され、C1-6アルキル及びC1-6アルコキシは、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、Rは、ハロゲンから、出現ごとに独立して選択される。
【0016】
いくつかの実施形態において、Rは、
からなる群より選択される。
【0017】
いくつかの実施形態において、Rは、-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキルであり、Rは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、Rは、-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキルであり、Rは、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されている。いくつかの実施形態において、Rは、-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキルであり、Rは、任意選択で、それぞれフッ素、ヒドロキシル、C1-6アルキル、及びフェニルからなる群より独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、C1-6アルキルは、任意選択で、1つ、2つまたは3つのヒドロキシルまたはフッ素により置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、Rは、-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキルであり、Rは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、Rは、フッ素、C1-6アルキル、及びフェニルからなる群より、出現ごとに独立して選択され、C1-6アルキル及びフェニルは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つまたは3つの置換基により置換されていてもよく、Rは、ヒドロキシルまたはフッ素から、出現ごとに独立して選択される。
【0018】
いくつかの実施形態において、Rは、
からなる群より選択される。
【0019】
いくつかの実施形態において、Rは、-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルであり、Rは、任意選択で、それぞれRから独立して選択される1つ、2つ、3つまたはそれ以上の置換基により置換されていてもよく、4~7員ヘテロシクリルが置換可能な環窒素原子を含有する場合、その環窒素原子は、任意選択で、Rにより置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、Rは、任意選択で、Rにより置換されていてもよく、Rは、C1-6アルキル-O-C(O)-である。いくつかの実施形態において、Rは、
からなる群より選択される。
【0020】
いくつかの実施形態では、Rは水素である。
【0021】
本開示は、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-(4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(2-シクロペンチルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[2-(3,3-ジフルオロシクロブチル)エチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキソラン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(ジプロピルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(エチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[ビス(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキセタン-3-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[3-(2,2-ジフルオロエトキシ)プロピル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
4-[({[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}アミノ)メチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキサン-4-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[({[(1RS,5SR)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]メチル}アミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-フェニルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(3-フェニルシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({[4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-2-[({[1-(フルオロメチル)シクロプロピル]メチル}アミノ)メチル]-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-(2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-2-{[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[メチル(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、
5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-1-メチル-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン、及び
5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
からなる群より選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。
【0022】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される化合物は、開示される化合物及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的に許容される組成物として製剤化される。いくつかの実施形態において、本明細書では、非小細胞肺癌の処置を必要とする患者におけるその処置方法であって、有効量の本明細書に開示される化合物を当該患者に投与することを含む、前記処置方法が開示される。
【0023】
例示的化合物の表
【0024】
例示的化合物の製造方法
本開示の化合物は、化合物を調製することができる手段を例示する、以下の合成スキーム及び方法に関連して、よりよく理解され得る。本開示の化合物は、種々の合成手順によって調製することができる。限定するものではないが、代表的な合成手順をスキーム1~2に示す。
【0025】
スキーム1:本開示の例示的化合物を合成するための代表的スキーム
スキーム1に示すように、式(1-2)の化合物は、式(1-1)の化合物から調製することができる。式(1-1)の化合物を、アルデヒド、R1-1-CHO(式中、R1-1は、置換されていてもよいC1-6アルキル、置換されていてもよい-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、置換されていてもよい-C1-6アルキレン-フェニル、または置換されていてもよい-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルである)で還元的にアミノ化して、式(1-2)の化合物を得ることができる。最初に、式(1-2)の化合物を、エタノールまたはエタノールとジクロロメタンとの混合物のような溶媒中で、トリエチルアミンの存在下、アルデヒド、R1-1-CHOと反応させることができる。その後、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤で処理することにより、還元的アミノ化を完了させることができる。式(1-2)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
【0026】
スキーム2:本開示の例示的化合物を合成するための代表的スキーム
スキーム2に示すように、式(2-8)の化合物は、式(2-1)の化合物から調製することができる。式(2-1)の化合物(式中、R2-1は、メチルまたはt-ブチルである)を、アミン、R2-2-NH(式中、R2-2は、置換されていてもよいC1-6アルキル、置換されていてもよい-C1-6アルキレン-C3-6シクロアルキル、置換されていてもよい-C1-6アルキレン-フェニル、または置換されていてもよい-C1-6アルキレン-4~6員ヘテロシクリルである)で還元的にアミノ化して、式(2-2)の化合物を得ることができる。最初に、式(2-1)の化合物を、1,2-ジクロロエタン等の溶媒中で、酢酸の存在下、及び任意選択でトリエチルアミンの存在下、アミン、R2-2-NHと組み合わせ、続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤で処理して、還元的アミノ化を行う。式(2-2)のアミンは、アセトニトリル、ジクロロメタン、またはそれらの混合物等の溶媒中で、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下、二炭酸ジ-tert-ブチルで処理するとすぐに保護され、したがって式(2-3)の化合物を得ることができる。式(2-3)の化合物のトリフルオロアセチル部分を、温めたメタノール中のナトリウムメトキシド、または任意選択で温めたメタノール中もしくはメタノールとテトラヒドロフランとの混合物中の水酸化リチウム水溶液のいずれかで加水分解することにより除去して、式(2-4)の化合物を得ることができる。式(2-4)の化合物を、およそ0℃で、ジクロロメタン中、トリエチルアミン等の塩基の存在下、Cl-SO-NC(O)OCHCH=CHで処理して、式(2-5)の化合物を得ることができる。式(2-5)の化合物を、加熱したメタノール中、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等の触媒、及び炭酸カリウムまたはナトリウムメトキシド等の塩基で処理することにより、式(2-6)の化合物に変換することができる。式(2-6)の化合物のベンジル部分を、水とエタノールとの混合物等の溶媒中、10%パラジウム炭素等の触媒の存在下、水素化により除去して、式(2-7)の化合物を得ることができる。式(2-7)の化合物を、ジクロロメタン、アセトニトリル、またはそれらの混合物等の溶媒中、任意選択でプロパン-1-アミンの存在下、トリフルオロ酢酸または塩酸等による酸性条件下で処理して、式(2-8)の化合物を得ることができる。式(2-8)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
【0027】
医薬組成物
本開示は、本明細書に開示される化合物、例えば、式(I)の化合物を含む医薬組成物を提供するものである。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される化合物、例えば、式(I)の化合物は、医薬組成物中、有効量で提供される。いくつかの実施形態において、有効量は、治療有効量である。ある特定の実施形態において、有効量は、予防上の有効量である。
【0028】
本開示によって提供される医薬組成物には、活性成分(例えば、実施形態または実施例を含む、本明細書に記載される化合物)を治療有効量、すなわち、その意図される目的を達成するのに有効な量で含有する組成物が含まれる。特定の用途に有効な実際の量は、とりわけ、処置される状態に依存することになる。疾患を処置するための方法において投与される場合、かかる組成物は、所望の結果、例えば、標的分子(例えば、PTPN2及び/またはPTPN1)の活性の阻害、及び/または疾患症状の軽減、除去、または進行の遅延を実現するのに有効な量の活性成分を含有することになる。本明細書に開示される化合物の治療有効量を決定することは、特に本明細書における詳細な開示を考慮して、十分に当業者の能力の範囲内にある。
【0029】
定義
化学的定義
特定の官能基及び化学用語の定義を、より詳しく以下に記載する。化学元素は、Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Ed.(中表紙)に従って同定され、特定の官能基は一般に、それに記載されている通りに定義される。加えて、有機化学の一般原則、ならびに特定の官能部分及び反応性は、Thomas Sorrell,Organic Chemistry,University Science Books,Sausalito,1999、Smith and March,March’s Advanced Organic Chemistry,5th Edition,John Wiley & Sons,Inc.,New York,2001、Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers,Inc.,New York,1989、及びCarruthers,Some Modern Methods of Organic Synthesis,3rd Edition,Cambridge University Press,Cambridge,1987に記載されている。
【0030】
本明細書で使用される略語は、化学及び生物学技術分野の範囲内におけるその通常の意味を有する。本明細書において記載される化学構造及び式は、化学技術分野において公知の化学原子価の標準規則に従って構築される。
【0031】
本明細書において冠詞「a」及び「an」は、当該冠詞の文法的対象の1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すように使用され得る。例として、「類似体(an analogue)」は、1つの類似体または2つ以上の類似体を意味する。
【0032】
値の範囲が記載されている場合、その範囲内の各値及び下位範囲が包含されるように意図される。例えば、「C~Cアルキル」は、C、C、C、C、C、C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、C~C、及びC~Cアルキルが包含されるように意図される。
【0033】
以下の用語は、それと共に下に提示される意味を有するように意図されるものであり、本開示の記載及び意図する範囲の理解に有用である。
【0034】
「アルキル」は、1~20個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖飽和炭化水素基のラジカルを指す(「C~C20アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1~12個の炭素原子を有する(「C~C12アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1~8個の炭素原子を有する(「C~Cアルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1~6個の炭素原子を有する(「C~Cアルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1~5個の炭素原子を有する(「C~Cアルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1~4個の炭素原子を有する(「C~Cアルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1~3個の炭素原子を有する(「C~Cアルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1~2個の炭素原子を有する(「C~Cアルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1個の炭素原子を有する(「Cアルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は、2~6個の炭素原子を有する(「C~Cアルキル」)。C~Cアルキル基の例としては、メチル(C)、エチル(C)、n-プロピル(C)、イソプロピル(C)、n-ブチル(C)、tert-ブチル(C)、sec-ブチル(C)、iso-ブチル(C)、n-ペンチル(C)、3-ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3-メチル-2-ブタニル(C)、第三級アミル(C)、及びn-ヘキシル(C)が挙げられる。さらなるアルキル基の例としては、n-ヘプチル(C)、n-オクチル(C)及び同様のものが挙げられる。アルキル基の各例は、任意選択で、独立して置換されていてもよく、すなわち、置換されていないか(「非置換アルキル」)または1つ以上の置換基(例えば、1~5つの置換基、1~3つの置換基、もしくは1つの置換基)で置換されている(「置換アルキル」)。ある特定の実施形態において、アルキル基は、非置換C1-10アルキルである(例えば、-CH)。ある特定の実施形態において、アルキル基は、置換C1-6アルキルである。一般的なアルキルの略語としては、Me(-CH)、Et(-CHCH)、iPr(-CH(CH)、nPr(-CHCHCH)、n-Bu(-CHCHCHCH)、またはi-Bu(-CHCH(CH)が挙げられる。
【0035】
「アルキレン」という用語は、それ自体で、または別の置換基の一部として、別段記載のない限り、限定されないが-CHCHCHCH-によって例示されるように、アルキルから誘導される二価のラジカルを意味する。典型的には、アルキル(またはアルキレン)基は、1~24個の炭素原子を有することになり、本開示においては、10個以下の炭素原子を有する基が好ましい。
【0036】
「アリール」は、6~14個の環炭素原子を有し、芳香環系に備わるヘテロ原子がゼロである、単環式または多環式(例えば、二環式または三環式)4n+2芳香環系(例えば、環式配列で共有される6、10、または14個のπ電子を有する)のラジカルを指す(「C~C14アリール」)。いくつかの実施形態において、アリール基は、6個の環炭素原子を有する(「Cアリール」、例えば、フェニル)。いくつかの実施形態において、アリール基は、10個の環炭素原子を有する(「C10アリール」、例えば、1-ナフチル及び2-ナフチル等のナフチル)。いくつかの実施形態において、アリール基は、14個の環炭素原子を有する(「C14アリール」、例えば、アントラシル)。アリール基は、例えば、C~C10員アリールとして記載されることがあり、「員」という用語は、部分内の非水素環原子を指す。アリール基としては、限定されないが、フェニル、ナフチル、インデニル、及びテトラヒドロナフチルが挙げられる。アリール基の各例は、任意選択で、独立して置換されていてもよく、例えば、置換されていないか(「非置換アリール」)または1つ以上の置換基で置換されている(「置換アリール」)。ある特定の実施形態において、アリール基は、非置換C~C14アリールである。ある特定の実施形態において、アリール基は、置換C~C14アリールである。
【0037】
「ハロ」または「ハロゲン」は、独立して、または別の置換基の一部として、別段記載のない限り、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、またはヨウ素(I)原子を意味する。「ハロゲン化物」という用語は、それ自体で、または別の置換基の一部として、フッ化物、塩化物、臭化物、またはヨウ化物原子を指す。ある特定の実施形態において、ハロ基は、フッ素または塩素のいずれかである。
【0038】
加えて、「ハロアルキル」等の用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、「ハロ-C~Cアルキル」という用語には、限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、4-クロロブチル、3-ブロモプロピル、及び同様のものが含まれる。
【0039】
「ヘテロアリール」は、環炭素原子及び芳香環系に備わる1~4個の環ヘテロ原子を有する、5~10員の単環式4n+2芳香環系(例えば、環式配列で共有される6個または10個のπ電子を有する)のラジカルを指し、各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される(「5~10員ヘテロアリール」)。1個以上の窒素原子を含有するヘテロアリール基では、原子価に余地がある限り、結合点は炭素原子または窒素原子であり得る。
【0040】
「シクロアルキル」は、3~10個の環炭素原子を有し(「C~C10シクロアルキル」)、非芳香環系においてヘテロ原子がゼロである、非芳香族環式炭化水素基のラジカルを指す。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~8個の環炭素原子を有する(「C~Cシクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~6個の環炭素原子を有する(「C~Cシクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~6個の環炭素原子を有する(「C~Cシクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、5~10個の環炭素原子を有する(「C~C10シクロアルキル」)。シクロアルキル基は、例えば、C~C員シクロアルキルとして記載されることがあり、「員」という用語は、部分内の非水素環原子を指す。例示的C~Cシクロアルキル基としては、限定されないが、シクロプロピル(C)、シクロプロペニル(C)、シクロブチル(C)、シクロブテニル(C)、シクロペンチル(C)、シクロペンテニル(C)、シクロヘキシル(C)、シクロヘキセニル(C)、シクロヘキサジエニル(C)、及び同様のものが挙げられる。例示的C~Cシクロアルキル基としては、限定されないが、前述のC~Cシクロアルキル基、ならびにシクロヘプチル(C)、シクロヘプテニル(C)、シクロヘプタジエニル(C)、シクロヘプタトリエニル(C)、シクロオクチル(C)、シクロオクテニル(C)、キュバニル(cubanyl)(C)、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル(C)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル(C)、ビシクロ[2.1.1]ヘキサニル(C)、ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル(C)、及び同様のものが挙げられる。前述の例が例示しているように、ある特定の実施形態において、シクロアルキル基は、単環式(「単環式シクロアルキル」)であるか、または二環式系(「二環式シクロアルキル」)等の縮合環系、架橋環系もしくはスピロ環系を含有し、飽和であり得るか、または部分的に不飽和であり得る。シクロアルキル基の各例は、任意選択で、独立して置換されていてもよく、例えば、置換されていないか(「非置換シクロアルキル」)または1つ以上の置換基で置換されている(「置換シクロアルキル」)。ある特定の実施形態において、シクロアルキル基は、非置換C~C10シクロアルキルである。ある特定の実施形態において、シクロアルキル基は、置換C~C10シクロアルキルである。
【0041】
いくつかの実施形態において、「シクロアルキル」は、3~10個の環炭素原子を有する単環式飽和シクロアルキル基である(「C~C10シクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~8個の環炭素原子を有する(「C~Cシクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3~6個の環炭素原子を有する(「C~Cシクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、5~6個の環炭素原子を有する(「C~Cシクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、5~10個の環炭素原子を有する(「C~C10シクロアルキル」)。C~Cシクロアルキル基の例としては、シクロペンチル(C)及びシクロヘキシル(C)が挙げられる。C~Cシクロアルキル基の例としては、前述のC~Cシクロアルキル基、ならびにシクロプロピル(C)及びシクロブチル(C)が挙げられる。C~Cシクロアルキル基の例としては、前述のC~Cシクロアルキル基、ならびにシクロヘプチル(C)及びシクロオクチル(C)が挙げられる。別段の定めがない限り、シクロアルキル基の各例は、独立して置換されていないか(「非置換シクロアルキル」)または1つ以上の置換基で置換されている(「置換シクロアルキル」)。ある特定の実施形態において、シクロアルキル基は、非置換C~C10シクロアルキルである。ある特定の実施形態において、シクロアルキル基は、置換C~C10シクロアルキルである。
【0042】
「ヘテロシクリル」または「複素環」は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する、3~10員非芳香環系のラジカルを指し、各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、リン、及びケイ素から選択される(「3~10員ヘテロシクリル」)。1個以上の窒素原子を含有するヘテロシクリル基では、原子価に余地がある限り、結合点は炭素原子または窒素原子であり得る。ヘテロシクリル基は、単環式(「単環式ヘテロシクリル」)または二環式系(「二環式ヘテロシクリル」)等の縮合環系、架橋環系もしくはスピロ環系のいずれかであり得、飽和であり得るか、または部分的に不飽和であり得る。ヘテロシクリル二環式系は、一方または両方の環に1つ以上のヘテロ原子を含み得る。「ヘテロシクリル」には、上で定義したヘテロシクリル環が1つ以上のシクロアルキル基と縮合し、結合点はシクロアルキル環上もしくはヘテロシクリル環上のいずれかである環系、または上で定義したヘテロシクリル環が1つ以上のアリール基またはヘテロアリール基と縮合し、結合点はヘテロシクリル環上である環系も含まれ、このような例において、以降、環員の数はヘテロシクリル環系における環員の数を示していく。ヘテロシクリル基は、例えば、3~7員ヘテロシクリルとして記載されることがあり、ここで、「員」という用語は、部分内の非水素環原子(すなわち、炭素、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、リン、及びケイ素)を指す。ヘテロシクリルの各例は、任意選択で、独立して置換されていてもよく、例えば、置換されていないか(「非置換ヘテロシクリル」)または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロシクリル」)。ある特定の実施形態において、ヘテロシクリル基は、非置換3~10員ヘテロシクリルである。ある特定の実施形態において、ヘテロシクリル基は、置換3~10員ヘテロシクリルである。
【0043】
いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する、5~10員非芳香環系であり、各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、リン、及びケイ素から選択される(「5~10員ヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する、5~8員非芳香環系であり、各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~8員ヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、環炭素原子及び1~4個の環ヘテロ原子を有する、5~6員非芳香環系であり、各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、及び硫黄から選択される(「5~6員ヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態において、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される、1~3個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態において、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される、1~2個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態において、5~6員ヘテロシクリルは、窒素、酸素、及び硫黄から選択される、1個の環ヘテロ原子を有する。
【0044】
1個のヘテロ原子を含有する例示的4員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、アゼチジニル、オキセタニル及びチエタニルが挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル及びピロリル-2,5-ジオンが挙げられる。2個のヘテロ原子を含有する例示的5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ジオキソラニル、オキサスルフラニル(oxasulfuranyl)、ジスルフラニル(disulfuranyl)、及びオキサゾリジン-2-オンが挙げられる。3個のヘテロ原子を含有する例示的5員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、トリアゾリニル(triazolinyl)、オキサジアゾリニル(oxadiazolinyl)、及びチアジアゾリニル(thiadiazolinyl)が挙げられる。1個のヘテロ原子を含有する例示的6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、及びチアニルが挙げられる。2個のヘテロ原子を含有する例示的6員ヘテロシクリル基としては、限定されないが、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニル、及びジオキサニルが挙げられる。Cアリール環に縮合した例示的5員ヘテロシクリル基(本明細書において、5,6-二環式複素環とも称される)としては、限定されないが、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリノニル(benzoxazolinonyl)、及び同様のものが挙げられる。アリール環に縮合した例示的6員ヘテロシクリル基(本明細書において、6,6-二環式複素環とも称される)としては、限定されないが、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、及び同様のものが挙げられる。
【0045】
「窒素含有ヘテロシクリル」基とは、少なくとも1個の窒素原子を含有する4~7員の非芳香環式基を意味し、例えば、限定されないが、モルホリン、ピペリジン(例えば、2-ピペリジニル、3-ピペリジニル及び4-ピペリジニル)、ピロリジン(例えば、2-ピロリジニル及び3-ピロリジニル)、アゼチジン、ピロリドン、イミダゾリン、イミダゾリジノン、2-ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペラジン、及びN-アルキルピペラジン(N-メチルピペラジン等)である。特定の例としては、アゼチジン、ピペリドン及びピペラゾン(piperazone)が挙げられる。
【0046】
「アミノ」は、ラジカル-NR7071を指し、R70及びR71はそれぞれ独立して、水素、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、4~10員ヘテロシクリル、C~C10アリール、及び5~10員ヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、アミノは、NHを指す。
【0047】
「シアノ」は、ラジカル-CNを指す。
【0048】
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は、ラジカル-OHを指す。
【0049】
いくつかの実施形態において、開示される化合物に窒素原子が1つ以上存在する場合、その窒素原子は対応するN-オキシドに酸化される。
【0050】
本明細書で定義されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基、及びヘテロアリール基は、置換されていてもよい(例えば、「置換」もしくは「非置換」アルキル基、「置換」もしくは「非置換」アルケニル基、「置換」もしくは「非置換」アルキニル基、「置換」もしくは「非置換」シクロアルキル基、「置換」もしくは「非置換」ヘテロシクリル基、「置換」もしくは「非置換」アリール基、または「置換」もしくは「非置換」ヘテロアリール基)。一般に、「置換されている」という用語は、「任意選択で」という用語が先行するか否かに関わらず、基(例えば、炭素原子または窒素原子)上に存在する少なくとも1つの水素が、許容可能な置換基、例えば、置換と同時に安定な化合物(例えば、転位、環化、脱離、または他の反応等による変換が自発的に起こらない化合物)を生じさせる置換基で置換されていることを意味する。別段の指示がない限り、「置換されている」基は、その基の1つ以上の置換可能な位置に置換基を有し、任意の所与の構造において2つ以上の位置が置換されている場合、置換基は各位置において同一であるかまたは異なる。「置換されている」という用語は、安定な化合物の形成をもたらす本明細書に記載される置換基のいずれか等、有機化合物の全ての許容可能な置換基での置換を含むように企図される。本開示は、安定な化合物に到達するために、ありとあらゆるこのような組み合わせを企図している。本開示の目的に関して、窒素等のヘテロ原子は、水素置換基及び/またはヘテロ原子の原子価を満足し、安定な部分の形成をもたらす、本明細書に記載される任意の適切な置換基を有し得る。
【0051】
任意選択で、2つ以上の置換基を連結させて、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、またはヘテロシクロアルキル基を形成してもよい。このようないわゆる環形成置換基は、必ずしも環状基本構造に結合している必要はないが、典型的には環状基本構造に結合して見出される。一実施形態では、環形成置換基は、当該基本構造の隣接する員に結合している。例えば、環状基本構造の隣接する員に結合した2つの環形成置換基は、縮合環構造を創出する。別の実施形態では、環形成置換基は、当該基本構造の単一の員に結合している。例えば、環状基本構造の単一の員に結合した2つの環形成置換基は、スピロ環式構造を創出する。さらなる別の実施形態では、環形成置換基は、当該基本構造の隣接していない員に結合している。
【0052】
他の定義
「処置すること」または「処置」は、疾患及び/またはそれに伴う症状を緩和または消失させる方法を指す。ある特定の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、非小細胞肺癌の処置に有用である。ある特定の実施形態では、非小細胞肺癌を有するヒト対象を処置する方法であって、その処置を必要とする当該ヒト対象に、治療有効量の式(I)の化合物を投与することを含む、前記方法が提供される。
【0053】
「治療有効量」という語句は、特定の対象または対象集団における処置のために投与された場合に、処置される病状または障害の1つ以上の症状に関して、発症を予防するかまたはある程度緩和するのに十分な、化合物またはその薬学的に許容される塩の量を指す。本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、ヒトを指す。「ヒト」、「患者」、及び「対象」という用語は、本明細書で互換的に使用される。
【0054】
本明細書で定義されるように、タンパク質-阻害剤(例えば、アンタゴニスト)相互作用に関する用語「阻害」、「阻害する」、「阻害性」及び同様のものは、阻害剤の非存在下におけるタンパク質の活性または機能を基準として、相対的にタンパク質の活性または機能に負の影響を及ぼす(例えば、低下させる)ことを意味する。
【0055】
処置を必要とする「患者」または「対象」は、本明細書で提供される化合物もしくは医薬組成物の投与によって処置され得る疾患もしくは病状に罹患しているか、または罹患しやすい生体を指す。いくつかの実施形態において、患者はヒトである。
【0056】
「薬学的に許容される賦形剤」及び「薬学的に許容される担体」は、患者に重大な毒性学的副作用を引き起こすことなく、対象への有効成分の投与及び対象による吸収を補助し、本開示の組成物中に含められ得る物質を指す。
【0057】
本明細書で使用される場合、「PTPN2」という用語は、非受容体2型プロテインチロシンホスファターゼを指す。「PTPN1」という用語は、プロテインチロシンホスファターゼ-1B(PTP1B)としても知られる非受容体1型プロテインチロシンホスファターゼ(PTPN1)を指す。
【0058】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される化合物は、開示される化合物及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的に許容される組成物として製剤化される。
【実施例
【0059】
本明細書に記載される本開示をより完全に理解することができるように、以下の実施例を示す。本出願に記載される合成例及び生物学上の例は、本明細書に示される化合物、医薬組成物、及び方法を例示するために提供されるものであり、いかなる形であれ、本出願の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0060】
合成プロトコル
本明細書に示される化合物は、以下に記載する、当業者に公知であるはずの特定の合成プロトコルに変更を加えて、入手容易な出発物質から調製することができる。典型的または好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応物のモル比、溶媒、圧力など)が与えられている場合、別段記載のない限り、他のプロセス条件も使用することができると理解されよう。最適な反応条件は、使用される特定の反応物または溶媒によって変化し得るが、このような条件は、当業者により、慣例の最適化手順によって決定され得る。本発明の例示的化合物の製造方法に関する一般的なスキームは、例示的化合物の製造方法と題されたセクションにおいて、追加的に記載している。
【0061】
加えて、当業者には明らかであろうように、ある種の官能基が望ましくない反応を受けるのを防ぐために、従来の保護基が必要な場合がある。特定の官能基に対する適切な保護基の選択、ならびに保護及び脱保護のための適切な条件の選択は、当該技術分野において公知である。例えば、多数の保護基、ならびにそれらの導入及び除去については、Greene et al.,Protecting Groups in Organic Synthesis,Second Edition,Wiley,New York,1991、及びそれにおいて引用されている参考文献に記載されている。
【0062】
略語
APCIは大気圧化学イオン化法、Bocはtert-ブトキシカルボニル、BrettPhosは2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6-ジメトキシ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル、BrettPhos Pd G3は[(2-ジ-シクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)-2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホナート、DMSOはジメチルスルホキシド、eeは鏡像体過剰率、ESIはエレクトロスプレーイオン化法、HPLCは高速液体クロマトグラフィー、i.d.は内径、MSは質量スペクトル、NMRは核磁気共鳴、Phはフェニル、ppmは百万分率、psiはポンド毎平方インチ、PTFEはポリテトラフルオロエチレン、RockPhosは2-ジ(tert-ブチル)ホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-3-メトキシ-6-メチルビフェニル、RockPhos Pd G3は[(2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-3-メトキシ-6-メチル-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)-2-(2-アミノビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホナート、RuPhos Pd G3は(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,6′-ジイソプロポキシ-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホナート、SFCは超臨界クロマトグラフィー、及びv/vは体積/体積である。
【0063】
実施例I-1:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物100)
実施例I-1A-1及び実施例I-1A-2:{[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(I-1A-1)及び{[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(I-1A-2)
トリエチルアミン(42.5mg、0.420mmol)をアセトニトリル(1mL)中の実施例I-3の生成物(43mg、0.115mmol)の懸濁液に23℃で添加し、透明溶液を得た。次いで、二炭酸ジ-tert-ブチル(22.90mg、0.105mmol)を添加し、反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、0.2M HCl及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。混合物を濾過し、濃縮した。粗残渣をメタノール(5mL)中に溶解させ、KCO(200mg、1.45mmol)を添加し、混合物を周囲温度で14時間撹拌した。反応混合物を0.2M HCl(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル画分をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。混合物を濃縮し、残渣をSFCにより精製して、2つのピークを得た。第1のピーク(実施例I-1A-1)は、任意に(S)-エナンチオマー(15.9mg、>99% ee、29%収率)として割り当てた、MS (APCI) m/z 472.6 [M-H]。第2のピーク(実施例I-1A-2)は、任意に(R)-エナンチオマー(24.5mg、87% ee、45%収率)として割り当てた、MS (APCI) m/z 472.8 [M-H]
【0064】
分取SFCは、Waters SFC80Q SFCをChromScopeソフトウェア制御下で実行させて行った。分取SFCシステムは、COポンプ、4ポート溶媒選択バルブ付きモディファイアーポンプ、自動背圧調整器(ABPR)、UV検出器、及び6ポジションフラクションコレクターを備えるものであった。移動相は、350psiに加圧された完全乾燥非認証COデュワーにより供給される超臨界COで構成され、メタノール(0.1%ジエチルアミン)のモディファイアーを含み、流量は80g/分であった。カラムは周囲温度に保持し、背圧調整器は150バールを維持するように設定した。サンプルは、8mg/mLの濃度でメタノール中に溶解させた。サンプルは、0.2mL(2mg)インジェクションでモディファイアーストリーム中にロードした。移動相は、20%モディファイアーでアイソクラティックに保持した。フラクション回収は時間でトリガーした。装置には、31mm i.d.×長さ250mm、粒子径5μmのCHIRALPAK(登録商標)ICカラムを取り付けた。
【0065】
ee %は、Waters UPC SFCシステムをEmpowerソフトウェア制御下で実行させて行う分析用超高速SFCによって決定した。SFCシステムは、6方カラムスイッチャー、シリンジ計量法(partial loop injection)で動作するサンプルマネージャーオートサンプラー、COポンプ、バイナリーモディファイアーポンプ、カラムオーブン、及びコンバージェンスマネージャー(ABPR)を含むものであった。移動相は、メタノール(0.1%ジエチルアミン)-COのモディファイアー混合物を含む、バルク送達された完全乾燥COで構成され、流量は1mL/分であった。オーブン温度は35℃、アウトレット圧は150バールであった。移動相は、20分にわたる20%アイソクラティックモディファイアーであった。エナンチオマーの保持時間については、実施例I-1A-1では保持時間=11.114分、及び実施例I-1A-2では保持時間=12.581分であった。
【0066】
実施例I-1B:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン-トリフルオロ酢酸
ジクロロメタン(1mL)中の実施例I-1A-2の生成物(24mg、0.051mmol)(87% ee)及びトリフルオロ酢酸(148mg、1.298mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をアセトニトリルでトリチュレートして、表題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(15mg、0.031mmol、60.7%収率)。H NMR (600 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.27 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.17 (dq, J = 12.3, 7.0 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.27 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.94 (dd, J = 15.2, 6.8 Hz, 1H), 2.83 (ddt, J = 19.9, 12.1, 6.1 Hz, 2H), 1.99 (七重線, J = 6.8 Hz, 1H), 0.95 (t, J = 6.6 Hz, 6H);MS (APCI) m/z 372.4 [M-H]
【0067】
実施例I-2:5-[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物101)
表題化合物は、実施例I-1Bで記載した手順と同じ手順を用いて、実施例I-1A-1からトリフルオロ酢酸塩として39%収率で合成した。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.28 (s, 1H), 8.51 (s, 2H), 6.21 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 5.22 - 5.10 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.26 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.93 (dd, J = 15.3, 6.7 Hz, 1H), 2.89 - 2.76 (m, 2H), 1.98 (七重線, J = 6.8 Hz, 1H), 0.95 (dd, J = 6.7, 4.3 Hz, 6H);MS (APCI) m/z 374.6 [M+H]
【0068】
実施例I-3:5-(4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物102)
実施例I-3A:1-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-フルオロ-2-ニトロベンゼン
ベンジルアルコール(2.2mL、21.16mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)中の5-ブロモ-1,3-ジフルオロ-2-ニトロベンゼン(5g、19.96mmol)及び炭酸セシウム(13g、39.9mmol)溶液に、0℃で添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(4×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-30%酢酸エチル)に供して、表題化合物(5.7g、16.25mmol、81%収率、93%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.71-7.51 (m, 2H), 7.48-7.31 (m, 5H), 5.37 (s, 2H).
【0069】
実施例I-3B:2-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-6-フルオロアニリン
メタノール/テトラヒドロフラン(1:1、75mL)中の亜鉛(5.2g、80mmol)及び実施例I-3Aの生成物(5.7g、16.25mmol)の懸濁液に、5℃で、塩化アンモニウム飽和水溶液(28mL)を15分かけて添加した。反応混合物を2時間かけて室温まで温め、室温で20時間撹拌した。反応混合物を5℃まで冷却し、亜鉛(3.2g、48.9mmol)をさらに添加し、反応混合物を5℃で5分間撹拌した。塩化アンモニウム飽和水溶液(17mL)を10分かけて添加した。反応混合物を1時間かけて室温まで温め、室温で100時間撹拌した。珪藻土(5g)を反応混合物に添加し、懸濁液を珪藻土パッドに通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(2×200mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(150mL)及び水(50mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(4.87g、14.80mmol、91%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.53 - 7.45 (m, 2H), 7.43 - 7.36 (m, 2H), 7.35 - 7.29 (m, 1H), 7.00 - 6.92 (m, 2H), 5.16 (s, 2H), 4.84 (s, 2H);MS (ESI) m/z 298, 296 [M+H]
【0070】
実施例I-3C:N-[2-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-6-フルオロフェニル]-2,2,2-トリフルオロアセトアミド
トリフルオロ酢酸無水物(2mL、14.16mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の実施例I-3Bの生成物(4.2g、13.47mmol)及びピリジン(1.6mL、19.78mmol)溶液に、0℃でゆっくりと添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、室温まで温め、18時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(25mL)及び水(20mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、珪藻土でのドライロード、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル)に供して、表題化合物(5.0g、11.93mmol、89%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.04 (s, 1H), 7.50 - 7.20 (m, 7H), 5.24 (s, 2H);MS (ESI) m/z 390, 392 [M-H]
【0071】
実施例I-3D:N-[6-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-フルオロ-3-(プロプ-2-エン-1-イル)フェニル]-2,2,2-トリフルオロアセトアミド
n-ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M)(8.8mL、22.00mmol)を、テトラヒドロフラン(20mL)中のジイソプロピルアミン(3.2mL、22.83mmol)溶液に-78℃で滴加した。反応混合物を-78℃で45分間撹拌した。テトラヒドロフラン(3mL)中の実施例I-3Cの生成物(4.12g、9.98mmol)溶液を10分かけて滴加し、反応混合物を-78℃で30分間撹拌した。臭化アリル(0.9mL、10.40mmol)を10分かけて滴加し、混合物を-78℃で45分間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL)及び水(30mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、珪藻土でのドライロード、イソヘキサン中0-10%酢酸エチル)に供して、表題化合物(2.38g、4.41mmol、44%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.06 (s, 1H), 7.52 - 7.20 - (m, 6H), 5.97 - 5.79 (m, 1H), 5.31 - 5.16 (m, 2H), 5.07 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 4.95 (d, J = 17.0 Hz, 1H), 3.53 - 3.37 (m, 2H);MS (ESI) m/z 430, 432 [M-H]
【0072】
実施例I-3E:N-{6-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-2-フルオロ-3-[(オキシラン-2-イル)メチル]フェニル}-2,2,2-トリフルオロアセトアミド
3-クロロ過安息香酸(4g、17.38mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の実施例I-3Dの生成物(2.38g、4.41mmol)溶液に、0℃で少しずつ添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで温め、18時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50mL)及びジクロロメタン(50mL)を添加し、混合物を48時間急速に撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、水層を分離した。水層をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、イソヘキサン中0-55%酢酸エチル)に供して、表題化合物(1.9g、4.03mmol、91%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.08 (s, 1H), 7.49 - 7.24 - (m, 6H), 5.24 (s, 2H), 3.20 - 2.87 - (m, 3H), 2.80 - 2.68 (m, 1H), 2.47 - 2.41 (m, 1H);MS (ESI) m/z 446, 448.1 [M-H]
【0073】
実施例I-3F:1-[3-アミノ-4-(ベンジルオキシ)-6-ブロモ-2-フルオロフェニル]-3-[(2-メチルプロピル)アミノ]プロパン-2-オール
2-メチルプロパン-1-アミン(6.00mL、60.4mmol)を、メタノール(15mL)中の実施例I-3Eの生成物(1.9g、4.03mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次いで、45℃で30時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、ジクロロメタン中0-15%メタノール)に供して、表題化合物(1.33g、2.97mmol、74%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.49 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 7.45 - 7.28 - (m, 3H), 6.98 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 5.14 (s, 2H), 4.85 - 4.54 (m, 3H), 3.86 - 3.68 (m, 1H), 2.82 - 2.62 (m, 2H), 2.53 - 2.36 (m, 2H), 2.29 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 1.62 (七重線, J = 6.7 Hz, 1H), 0.84 (d, J = 6.7 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 425, 427 [M+H]
【0074】
実施例I-3G:{3-[3-アミノ-4-(ベンジルオキシ)-6-ブロモ-2-フルオロフェニル]-2-ヒドロキシプロピル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
二炭酸ジ-tert-ブチル(0.7g、3.21mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中の実施例I-3Fの生成物(1.33g、2.97mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.57g、2.83mmol、95%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.55 - 7.23 (m, 5H), 6.97 (s, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.94 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.79 (s, 2H), 3.88 (s, 1H), 3.31 - 3.19 (m, 1H), 3.19 - 2.56 (m, 5H), 1.85 (dt, J = 13.6, 6.7 Hz, 1H), 1.30 (d, J = 57.5 Hz, 9H), 0.80 (dd, J = 23.0, 6.7 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 425, 427 [M-C(O)OC(CH+H]
【0075】
実施例I-3H:{[5-アミノ-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
炭酸セシウム(850mg、2.61mmol)及びRockPhos Pd G3(70mg、0.083mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中の実施例I-3Gの生成物(500mg、0.856mmol)溶液に添加した。反応混合物を15分間窒素でパージし、100℃で25分間撹拌し、室温まで冷却し、次いで、酢酸エチル(25mL)、水(20mL)及びブライン(15mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(3×20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-20%酢酸エチル)に供して、表題化合物(307mg、0.622mmol、73%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.54 - 7.21 (m, 5H), 6.37 (s, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.92 (s, 1H), 4.18 - 3.94 (m, 2H), 3.47 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.26 - 2.91 (m, 4H), 2.81 (dd, J = 15.3, 6.5 Hz, 1H), 1.94 - 1.79 (m, 1H), 1.38 (d, J = 13.0 Hz, 9H), 0.81 (d, J = 6.6 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 345 [M-C(O)OC(CH+H]
【0076】
実施例I-3I:{[6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-5-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
トリフルオロ酢酸無水物(85μL、0.602mmol)を、ジクロロメタン(1.5mL)中のピリジン(70μL、0.865mmol)及び実施例I-3Hの生成物(287mg、0.581mmol)溶液に、室温で滴加した。反応混合物を室温で30分間を撹拌し、水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。水層を分離し、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(410mg、0.531mmol、91%収率、70%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.47 - 7.23 (m, 6H), 6.57 (s, 1H), 5.19- 5.00 (m, 3H), 3.48 - 3.21 (m, 3H), 3.18 - 2.80 (m, 3H), 1.96 - 1.76 (m, 1H), 1.39 (d, J = 18.4 Hz, 9H), 0.82 (d, J = 6.5 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 441 [M-C(O)OC(CH+H]
【0077】
実施例I-3J:{[6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル](トリフルオロアセチル)アミノ}酢酸メチル
2-ブロモ酢酸メチル(95μL、1.000mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(1mL)中のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(170μL、0.973mmol)及び実施例I-3Iの生成物(377mg、0.488mmol)溶液に添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。追加の2-ブロモ酢酸メチル(95μL、1.000mmol)を添加し、反応混合物を60℃で18時間撹拌した後、室温まで冷却した。追加のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(170μL、0.973mmol)及び2-ブロモ酢酸メチル(95μL、1.000mmol)を添加し、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)及び水(10mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(4×10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、イソヘキサン中0-20%酢酸エチル)に供して、表題化合物(305mg、0.398mmol、82%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.44 - 7.26 (m, 5H), 6.64 (s, 1H), 5.21 - 5.02 (m, 3H), 4.52 (d, J = 17.4 Hz, 1H), 4.13 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.53 - 3.36 (m, 2H), 3.28 - 3.17 (m, 1H), 3.14 - 2.80 (m, 3H), 1.94 - 1.80 (m, 1H), 1.36 (d, J = 32.4 Hz, 9H), 0.90 - 0.71 (m, 6H);MS (ESI) m/z 513 [M-C(O)OC(CH+H]
【0078】
実施例I-3K:{[6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]アミノ}酢酸メチル
ナトリウムメトキシド(メタノール中5.4M)(80μL、0.431mmol)を、メタノール中の実施例I-3Jの生成物(300mg、0.392mmol)溶液に室温で添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、60℃で1時間撹拌した。追加のナトリウムメトキシド(メタノール中5.4M)(80μL、0.431mmol)を添加し、反応混合物を60℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、18時間撹拌した。追加のナトリウムメトキシド(メタノール中5.4M)(80μL、0.431mmol)を添加し、反応混合物を60℃で1時間撹拌した。追加のナトリウムメトキシド(メタノール中5.4M)(145μL、0.784mmol)を添加し、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、塩化アンモニウム飽和水溶液(1.5mL)でクエンチし、減圧下で濃縮して、メタノールを除去した。水性懸濁液を、酢酸エチル(10mL)及び水(5mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(200mg、0.390mmol、100%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.51 - 7.26 (m, 5H), 6.42 (s, 1H), 5.10 (s, 2H), 4.95 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.51 (s, 1H), 3.91 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.52 - 3.43 (m, 1H), 3.39 - 3.24 (m, 1H), 3.23 - 2.92 (m, 3H), 2.82 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 1.93 - 1.81 (m, 1H), 1.38 (d, J = 17.6 Hz, 9H), 0.81 (d, J = 6.8 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 517 [M+H]
【0079】
実施例I-3L:{[6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ}酢酸メチル
ジクロロメタン(1mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.09mL、1.037mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.07mL、1.029mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(1mL)中の実施例I-3Kの生成物(0.240g、0.390mmol)及びトリエチルアミン(0.2mL、1.435mmol)を滴加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌させた。反応混合物を水(3mL)でクエンチし、層を分離した。水層をジクロロメタン(2×5mL)で抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル)に供して、表題化合物(170mg、0.213mmol、55%収率、85%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.55 (s, 1H), 7.55 - 7.22 (m, 5H), 6.69 - 6.32 (m, 2H), 6.01 - 5.64 (m, 2H), 5.34 - 4.96 (m, 4H), 4.80 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 4.43 (dt, J = 5.4, 1.6 Hz, 2H), 4.37 - 4.11 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.53 - 3.17 (m, 1H), 3.17 - 2.75 (m, 3H), 1.94 - 1.79 (m, 1H), 1.40 (s, 9H), 0.74 - 0.92 (m, 6H);MS (ESI) m/z 678 [M-H]
【0080】
実施例I-3M:{[6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル-アンモニア
炭酸カリウム(35mg、0.253mmol)を、メタノール(1mL)中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg、9.52μmol)及び実施例I-3Lの生成物(95mg、0.119mmol)の懸濁液に添加した。混合物を60℃で40分間撹拌した。室温まで冷却した後、塩化アンモニウム(95mg、1.782mmol)を反応混合物に添加し、揮発性物質を真空中で除去した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(41mg、0.067mmol、57%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.49 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.37 - 7.25 (m, 3H), 7.00 (s, 3H), 6.42 (s, 1H), 5.15 - 4.99 (m, 3H), 3.89 (s, 2H), 3.49 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 3.41 - 3.19 (m, 2H), 3.15 - 3.06 (m, 1H), 3.04 - 2.94 (m, 1H), 2.89 - 2.79 (m, 1H), 1.94 - 1.81 (m, 1H), 1.39 (d, J = 18.1 Hz, 9H), 0.87 - 0.76 (m, 6H);MS (ESI) m/z 562 [M-H]
【0081】
実施例I-3N:{[4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(0.5mL)中の実施例I-3Mの生成物(40mg、0.067mmol)溶液に、10% Pd/C(5mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(2バール)下で1時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、次いで、パッドをエタノール(50mL)及び水(50mL)で洗浄した。揮発性物質を減圧下で除去して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(32mg、0.062mmol、92%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.14 (s, 1H), 7.09 (s, 3H), 6.12 (s, 1H), 5.03 (s, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.51 - 3.25 (m, 2H), 3.19 (dd, J = 15.1, 9.1 Hz, 1H), 3.06 (d, J = 36.2 Hz, 2H), 2.80 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 1.95 - 1.83 (m, 1H), 1.40 (s, 9H), 0.82 (d, J = 6.6 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 472 [M-H]
【0082】
実施例I-3O:5-(4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
トリフルオロ酢酸(25μL、0.324mmol)を、ジクロロメタン(1mL)中の実施例I-3Nの生成物(28mg、0.054mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物が塩基性になるまで、水中メタノール(95:5)中の0.7M NHを添加した。溶媒を室温にて、減圧下で除去した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-15%メタノール)に供して、表題化合物(5.46mg、0.014mmol、26%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.22 - 5.08 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.38 - 3.21 (m, 3H), 2.94 (dd, J = 15.3, 6.8 Hz, 1H), 2.88 - 2.75 (m, 2H), 1.97 (七重線, J = 6.8 Hz, 1H), 0.95 (dd, J = 6.7, 5.3 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 374 [M+H]
【0083】
実施例I-4:5-[(2R)-2-{[(2-シクロペンチルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物103)
実施例I-4A:1-(ベンジルオキシ)-3,5-ジフルオロベンゼン
N,N-ジメチルホルムアミド(370mL)中の3,5-ジフルオロフェノール(24.1g、185mmol)溶液に、炭酸カリウム(38.3g、277mmol)及び臭化ベンジル(22.0mL、185mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。17時間後、水(800mL)を添加し、混合物をヘプタン(400mL)に抽出した。有機抽出物を塩化アンモニウム飽和水溶液(3×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、得られた43.8gの残渣をヘプタン(20mL)中に溶解させ、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー[220g SiO、2カラム容量のアイソクラティックヘプタンから11% tert-ブチルメチルエーテル/ヘプタンへ勾配をかけて生成物を溶出、210nmでモニター/回収]により精製して、表題化合物(32.1g、146mmol、79%収率)を得た。MS (APCI) m/z 221 [M+H]、しかし、イオン化は観察されなかった。
【0084】
実施例I-4B:(2R)-1-[4-(ベンジルオキシ)-2,6-ジフルオロフェニル]-3-[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]プロパン-2-オール
3つの反応を生じさせ、これらは以下のように同一の様式で実施した。テトラヒドロフラン(259mL)中の実施例I-4Aの生成物(12.8g、58.3mmol)溶液を、内温-75℃まで冷却し、ジブチルエーテル中の1.9Mフェニルリチウム溶液(33.7mL、64.1mmol)を、内温が-72℃を超えないような速度で滴加した。-75℃で2時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(65mL)中の(2R)-2-{[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]メチル}オキシラン(9.45g、58.3mmol)溶液を、内温が-66℃を超えないような速度で添加した。その後、テトラヒドロフラン(65mL)中の三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(11.1mL、87.0mmol)溶液を、内温が-66℃を超えないような速度で添加した。その後、反応混合物をさらに10分撹拌し、冷却浴を除去し、反応混合物を室温まで温めた。室温で1時間撹拌した後、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(30mL)を添加することにより、反応をクエンチした。混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を水(1×100mL)及びブライン(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。3つの反応の濾液を合わせ、濃縮した。粗残渣をジクロロメタン(20mL)中に溶解させ、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー[220g SiO、ヘプタン→15分かけて25.6% tert-ブチルメチルエーテル/ヘプタン、15分保持してから、15分かけて50% tert-ブチルメチルエーテル/ヘプタンへ勾配をかける、210nmでモニター/回収]により精製して、表題化合物(18.9g、49.5mmol、28%収率)を得た。MS (APCI) m/z 383 [M+H]
【0085】
実施例I-4C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-2-{[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン
テトラヒドロフラン(330mL)中の実施例I-4Bの生成物(18.93g、49.5mmol)溶液に、テトラヒドロフラン中の1Mカリウムtert-ブトキシド溶液(49.5mL、49.5mmol)を添加し、反応混合物を内温60℃まで加熱した。75分後、混合物を室温まで冷却し、塩化アンモニウム飽和水溶液(100mL)でクエンチし、5分撹拌し、次いで、酢酸エチル(2×100mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(1×200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して得た17.9gの粗製物質をトルエン(10mL)中に溶解させ、フラッシュクロマトグラフィー[220g SiO、ヘプタン→18.4% tert-ブチルメチルエーテル/ヘプタン、210nmでモニター/回収]により精製して、表題化合物(14.9g、40.1mmol、81%収率)を得た。MS (APCI) m/z 363 [M+H]
【0086】
実施例I-4D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-4-フルオロ-2-{[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン
アセトニトリル(255mL)中の実施例I-4Cの生成物(13.8g、38.2mmol)溶液に、新たに再結晶させたN-ブロモスクシンイミド(6.80g、38.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。49分後、混合物を直接濃縮し、トルエン(25mL)中に溶解させ、濾過してフタルイミドを除去し、直ちにシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー[220g SiO、ヘプタン→31% tert-ブチルメチルエーテル/ヘプタン、210nmでモニター/回収]により精製して、表題化合物(15.6g、35.4mmol、93%収率)を得た。MS (APCI) m/z 442 [M+H]
【0087】
実施例I-4E:[(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メタノール
実施例I-4Dの生成物(9.61g、21.8mmol)に、ジオキサン中の4M塩酸溶液(109mL 436mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。51分後、テトラヒドロフラン中の0.5M塩化亜鉛溶液(17.8g塩化亜鉛、131mmol)を添加した。38分後、濃塩酸(18.2mL、218mmol)を添加した。97分後、定量的変換を認めた。混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(570mL、653mmol)中に非常にゆっくり注ぎ、発泡が止まった後、混合物を酢酸エチル(200mL)に抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をトルエン(10mL)中に溶解させ、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー[120g SiO、ヘプタン→45% tert-ブチルメチルエーテル/ヘプタン、210nmでモニター/回収]により精製した。得られた物質8.59gにはメトキシメチル関連の不純物が混入していたため、トルエン/ジクロロメタン(2:1、15mL)中に溶解させ、再びシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー[120g SiO、ヘプタン→8.7% アセトン/ヘプタン、210nmでモニター/回収]により精製して、表題化合物(4.95g、14.0mmol、64%収率)を得た。MS (APCI) m/z 354 [M+H]
【0088】
実施例I-4F:{[(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}カルバミン酸ベンジル
無水ジクロロメタン(93mL)中の実施例I-4Eの生成物(4.95g、14.0mmol)及びトリエチルアミン(3.91mL、28.0mmol)溶液を、内温-5℃まで冷却し、メタンスルホニルクロリド(1.31mL、16.8mmol)を5分かけて滴加した。10分後、反応を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(100mL)でクエンチし、層を分離し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、[(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メタンスルホン酸メチル(6.01g、13.94mmol、99%収率)を得、これをさらに精製することなくその後のステップで使用した。無水N,N-ジメチルホルムアミド(70mL)中の粗中間体溶液に、アジ化ナトリウム(2.72g、41.8mmol)を添加し、反応混合物を内温80℃まで加熱した。144分後、反応混合物を室温まで冷却し、水(2×300mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分画した。有機画分をブライン(1×200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、(2R)-2-(アジドメチル)-6-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン(5.24g、13.86mmol、99%収率)を得、これをさらに精製することなくその後のステップで使用した。テトラヒドロフラン(56mL)及び水(28mL)中の粗生成物溶液に、トリフェニルホスフィン(4.41g、16.8mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。65分後、内温を57℃まで上昇させた。58分後、内温を61℃まで上昇させた。22分後、定量的変換が達成された。内温を17℃に調整し、水(28mL)及び1M水酸化ナトリウム水溶液(14.0mL、14.0mmol)を添加し、続いてクロロギ酸ベンジル(2.06mL、14.4mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。10分後、混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL)に抽出した。有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して得た12.7gの残渣をトルエン(15mL)中に溶解させ、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー[120g SiO、ヘプタン→25分かけて18.5% アセトン/ヘプタン、210nmでモニター/回収]により精製して、表題化合物(5.82g、12.0mmol、4ステップで85%収率)を得た。MS (APCI) m/z 487 [M+H]
【0089】
実施例I-4G:{[(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ}酢酸tert-ブチル
触媒の原液は以下のように調製した:100mLの丸底フラスコに2-メチル-2-ブタノール(36mL)を充填し、水面下窒素スパージングにより溶媒を10分間脱酸素した。その後、固体ナトリウムtert-ブトキシド(27.5mg、0.289mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(132mg、0.144mmol)、及びRockPhos(150mg、0.318mmol)を添加し、得られた混合物を内温80℃まで加熱した。30分後、均一溶液を室温まで冷却した。別の容器において、2-メチル-2-ブタノール(41mL)中の実施例I-4Fの生成物(5.34g、10.98mmol)、トリフルオロ酢酸ナトリウム(1.79g、13.2mmol)、tert-ブチル-2-アミノアセテート(1.73g、13.2mmol)及び1,5,7-トリアザビシクロ[4.4.0]デカ-5-エン(TBD、1.83g、13.2mmol)の混合物を、水面下窒素スパージングにより20分間脱酸素した。その後に、上で調製した触媒原液13.7mLをカニューレを介して添加し、溶液をさらに15分間脱酸素し、反応混合物を内温70℃まで加熱した。3時間後に、追加して充填した触媒原液(13.7mL)を添加した。総反応時間である12時間後、プロトンNMRにより定量的変換が示された。その後、混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(150mL)と0.5M塩酸水溶液(200mL)との間で分画した。有機抽出物をブライン(1×80mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液にトルエン(70mL)を添加した。濃縮形態において生成物は空気酸化に対して鋭敏であることに起因して、希釈した生成物を含有するフラスコをロータリーエバポレーターに取り付け、装置を窒素で3回排気及び充填し直してから、窒素存在下で濃縮した。濃縮したら直ちにロータリーエバポレーターを窒素で充填し直し、生成物含有フラスコを素早く取り外し、窒素下でシュレンクラインに配置して、10.43gの{[(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]アミノ}酢酸tert-ブチルを得、これを部分的にトルエン中に溶解させた。粗製物質は、精製することなくその後のステップで使用した。
【0090】
内温-10℃のジクロロメタン(336mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(1.39mL、16.0mmol)溶液に、アリルアルコール(1.09mL、16.0mmol)を、内温が0℃を超えないような速度で添加した。30分後、前もって形成したジクロロメタン(17.7mL)中の粗{[(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]アミノ}酢酸tert-ブチル及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.72mL、21.3mmol)溶液を、内温が0℃を超えないような速度で添加した。15分後、反応を水(50mL)でクエンチし、混合物を5分間撹拌した。次いで、層を分離した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジクロロメタン/トルエン(1:1、10mL)中に溶解させ、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー[120g SiO、ヘプタン→30%アセトン/ヘプタン、210nmでモニター/回収]により精製して、表題化合物(5.13g、7.33mmol、2ステップで69%収率)を得た。MS (APCI) m/z 700 [M+H]
【0091】
実施例I-4H:{[(2R)-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}カルバミン酸ベンジル
無水メタノール(21.2mL)中の実施例I-4Gの生成物(2.67g、3.82mmol)溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド溶液(5.72mL、11.5mmol、テトラヒドロフラン中2M)を添加し、溶液を水面下窒素スパージングにより15分間脱酸素した。その後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22.0mg、0.0190mmol)を添加し、反応混合物を内温50℃まで加熱した。3時間後、混合物を内温-9℃まで冷却し、塩酸溶液(4.07mL、12.2mmol、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)中3M)を添加することによりクエンチし、5分間撹拌した後、水(30mL)を添加した。5分間撹拌した後、混合物を酢酸エチル(120mL)と水(50mL)との間で分画した。有機抽出物をブライン(1×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣(4.19g)を、メタノール/N,N-ジメチルホルムアミド/水(1:1:1、15mL)混合物中に溶解させ、ガラスマイクロファイバーフリットに通して濾過し、HPLC[Waters XBridge(商標)BEH C18 OBD Prep Column、130Å、5μm、30mm×100mm、流量40mL/分、バッファー(水酸化アンモニウムでpH10に調整した0.025M重炭酸アンモニウム水溶液)中アセトニトリル5-100%グラジエント(10分かけて5→35%)]により精製した。画分を濃縮して、表題化合物のアンモニウム塩2.22gを得た。その物質を酢酸エチル(70mL)中に懸濁させ、6M HCl(50mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.98g、3.60mmol、48.2%収率)を得た。MS (APCI) m/z 559 [M+H]
【0092】
実施例I-4I:5-[(2R)-2-(アミノメチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン-塩化水素(1/1)
テトラヒドロフラン(46mL)及び水(15.3mL)中の実施例I-4Hの生成物(1.66g、3.07mmol)及び5%アルミナ担持パラジウム(0.371g、0.174mmol[Pd])の懸濁液を、水素ガスで50psiに加圧し、室温で撹拌した。16時間後、1M水酸化ナトリウム(3.07mL、3.07mmol)を添加し、溶液を1時間撹拌し、追加の水/テトラヒドロフラン(1:3、20mL)を添加し、15分間撹拌した後、0.45μM Whatman PTFEフィルターに通して濾過し、触媒床を追加の水/テトラヒドロフラン(1:3、20mL)でリンスした。混合物を濃縮して得た1.31gの残渣を、塩酸溶液(シクロペンチルメチルエーテル中3M、20.4mL、61.3mmol)中に懸濁させ、室温で10分間撹拌した。得られた沈殿物をフリット漏斗で単離し、シクロペンチルメチルエーテル(2×20mL)で洗浄し、一定質量まで乾燥させて表題化合物(1.05g、2.89mmol、94%収率)を得た。H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ ppm 10.4 (br s, 1H), 8.31 (t, J = 6.0 Hz, 3H), 6.33 (s, 1H), 5.12 (m, 1H), 4.28 (s, 2H), 3.31 (dd, J = 15.4, 9.4 Hz, 1H), 3.15 (m, 1H), 3.07 (m, 1H), 2.98 (dd, J = 15.4, 6.8 Hz, 1H);MS (APCI) m/z 353 [M]
【0093】
実施例I-4J:5-[(2R)-2-{[(2-シクロペンチルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.75mL)中の実施例I-4Iの生成物(25mg、0.074mmol)及びトリエチルアミン(31μL、0.22mmol、3当量)を添加した。2-シクロペンチルアセトアルデヒド(16.5mg、0.15mmol、2.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(11.2mg、0.30mmol、4.0当量)を一度に添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、塩酸水溶液(2.0M、0.74mL、1.47mmol、20当量)をゆっくりと添加し、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-80%A、8.0-8.1分80-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(11.9mg、39.1%収率)を得た。H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.56 (s, 2H), 6.20 (s, 1H), 5.16 - 5.07 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.37 - 3.24 (m, 3H), 2.99 - 2.89 (m, 3H), 1.84 - 1.69 (m, 3H), 1.67 - 1.43 (m, 6H), 1.14 - 1.03 (m, 2H);MS (APCI) m/z 414.3 [M+H]
【0094】
実施例I-5:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物104)
実施例I-5A:2,2-ジメチル-4-ペンテン酸メチル
実施例I-23Aに記載した手順を用いて、イソ酪酸メチルから表題化合物を71.8%の収率で合成した。H NMR (400MHz CDCl) δ ppm 5.57-5.89 (m, 1H), 4.91-5.16 (m, 2H), 3.56 (s, 3H), 2.27 (m, 2H), 1.17 (s, 6H).
【0095】
実施例I-5B:2,2-ジメチル-4-ペンテン-1-オール
実施例I-23Bに記載した方法と同様にして、実施例I-5Aから表題化合物を95%の収率で合成した。H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 5.65-5.93 (m, 1H), 4.89-5.11 (m, 2H), 3.19-3.36 (m, 2H), 3.28 (s, 2H), 1.95 (d, J = 7.63 Hz, 2H), 0.82 (s, 6H).
【0096】
実施例I-5C:tert-ブチル[(2,2-ジメチル-4-ペンテン-1-イル)オキシ]ジメチルシラン
実施例I-23Cに記載した方法と同様にして、実施例I-5Bから表題化合物を74%の収率で合成した。H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 5.63-6.07 (m, 1H), 4.86-5.21 (m, 2H), 3.21 (s, 2H), 2.00 (d, J = 7.50 Hz, 2H), 0.91 (s, 9H), 0.84 (s, 6H), 0.01 (s, 6H).
【0097】
実施例I-5D:4-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3,3-ジメチルブタナール
実施例I-23Dに記載した方法と同様にして、実施例I-5Cから表題化合物を66%の収率で合成した。H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 9.84 (t, J = 3.q Hz, 1 H) 3.35 (s, 2 H) 2.28 (d, J = 3.1 Hz, 2 H) 1.02 (s, 6 H) 0.89 (s, 9 H) 0.04 (s, 6 H);MS (ESI) m/z 231 [M+H]
【0098】
実施例I-5E:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(4-ヒドロキシ-3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(59μL、0.42mmol、3当量)を添加した。実施例I-5Dの生成物(65.4mg、0.42mmol、2.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、塩酸水溶液(2.0M、1.4mL、2.8mmol、20当量)をゆっくりと添加し、反応混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(21.7mg、36.8%収率)を得た。H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.17 (s, 1H), 5.09 - 5.00 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.28 (dd, J = 15.1, 9.2 Hz, 1H), 3.14 - 3.08 (m, 4H), 2.95 - 2.81 (m, 3H), 1.48 (tt, J = 9.8, 4.9 Hz, 2H), 0.82 (s, 6H);MS (APCI) m/z 418.3 [M+H]
【0099】
実施例I-6:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-ヒドロキシ-3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物105)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。3-ヒドロキシ-3-メチルブタナール(43.3mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、反応混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(7.9mg、13.8%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.18 (s, 1H), 5.08 (dq, J = 9.5, 6.4 Hz, 1H), 4.08 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.18 (dd, J = 11.9, 4.8 Hz, 3H), 3.06 - 2.87 (m, 4H), 1.67 (td, J = 7.2, 2.4 Hz, 2H), 1.13 (s, 6H);MS (APCI) m/z 404.3 [M+H]
【0100】
実施例I-7:5-[(2R)-2-({[2-(3,3-ジフルオロシクロブチル)エチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物106)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。2-(3,3-ジフルオロシクロブチル)アセトアルデヒド(56.9mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(7.2mg、11.6%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.82 - 8.37 (m, 2H), 6.21 (s, 1H), 5.11 (dq, J = 9.4, 6.3 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.35 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 3.26 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.92 (dt, J = 15.8, 6.9 Hz, 3H), 2.77 - 2.61 (m, 2H), 2.32 - 2.05 (m, 3H), 1.81 (q, J = 7.8 Hz, 2H);MS (APCI) m/z 436.3 [M+H]
【0101】
実施例I-8:5-[(2R)-2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物107)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。4,4-ジフルオロブタナール(45.8mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(10.8mg、18.7%収率)を得た。H NMR (500 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.28 (s, 1H), 8.72 - 8.58 (m, 2H), 6.26 - 5.95 (m, 2H), 5.12 (dq, J = 9.3, 6.4 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.33 - 3.26 (m, 3H), 3.02 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 2.94 (dd, J = 15.3, 6.8 Hz, 1H), 1.98 - 1.81 (m, 2H), 1.81 - 1.67 (m, 2H);MS (APCI) m/z 410.3 [M+H]
【0102】
実施例I-9:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキソラン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物108)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。2-(テトラヒドロフラン-3-イル)アセトアルデヒド(48.4mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(8.8mg、15%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.85 - 7.98 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 5.11 (dq, J = 9.4, 6.4 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.82 - 3.67 (m, 2H), 3.67 - 3.56 (m, 1H), 3.29 - 3.21 (m, 4H), 2.95 (h, J = 7.0, 6.2 Hz, 3H), 2.15 (h, J = 7.1 Hz, 1H), 2.06 - 1.93 (m, 1H), 1.75 - 1.56 (m, 2H), 1.53 - 1.39 (m, 1H);MS (APCI) m/z 416.3 [M+H]
【0103】
実施例I-10:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物109)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。プロピオンアルデヒド(24.6mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(2.4mg、4.8%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.20 (s, 1H), 5.16 - 5.04 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.25 - 3.14 (m, 3H), 2.98 - 2.84 (m, 3H), 1.60 (qt, J = 8.1, 4.0 Hz, 2H), 0.95 - 0.83 (m, 3H);MS (APCI) m/z 360.3 [M+H]
【0104】
実施例I-11:5-{(2R)-2-[(ジプロピルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物110)
実施例I-11は、実施例I-10の合成における副生成物として単離した(5.9mg、10.4%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.38 - 9.11 (m, 2H), 6.19 (s, 1H), 5.29 (s, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.54 - 3.34 (m, 4H), 3.11 (s, 3H), 2.89 (dd, J = 15.3, 6.6 Hz, 1H), 1.64 (s, 4H), 0.90 (t, J = 7.5 Hz, 6H);MS (APCI) m/z 402.3 [M+H]
【0105】
実施例I-12:5-{(2R)-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物111)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。ブチルアルデヒド(30.6mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(3.8mg、7.3%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.20 (s, 1H), 5.11 (dq, J = 8.7, 6.3 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.24 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 2.98 - 2.88 (m, 3H), 1.64 - 1.51 (m, 2H), 1.33 (h, J = 7.4 Hz, 2H), 0.90 (t, J = 7.4 Hz, 3H);MS (APCI) m/z 374.3 [M+H]
【0106】
実施例I-13:5-{(2R)-2-[(エチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物112)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。アセトアルデヒド(10.3mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(10.3mg、21.1%収率)を得た。H NMR (600 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.25 (s, 1H), 8.67 - 8.45 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 5.14 - 5.06 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.37 - 3.28 (m, 1H), 3.26 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 3.00 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 2.93 (dd, J = 15.3, 6.8 Hz, 1H), 1.19 (t, J = 7.2 Hz, 3H);MS (APCI) m/z 346.3 [M+H]
【0107】
実施例I-14:5-[(2R)-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物113)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。シクロペンタンカルボアルデヒド(41.6mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(17.0mg、30.2%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.27 (s, 1H), 8.55 (s, 2H), 6.21 (s, 1H), 5.22 - 5.10 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.38 - 3.24 (m, 3H), 3.02 - 2.88 (m, 3H), 2.17 (七重線, J = 7.7 Hz, 1H), 1.84 - 1.72 (m, 2H), 1.67 - 1.45 (m, 4H), 1.30 - 1.14 (m, 2H);MS (APCI) m/z 400.3 [M+H]
【0108】
実施例I-15:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物114)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボアルデヒド(48.4mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(17.6mg、30%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.18 (s, 1H), 5.07 (dt, J = 13.3, 6.2 Hz, 1H), 3.91 - 3.80 (m, 4H), 3.33 - 3.22 (m, 3H), 3.12 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 2.92 (dd, J = 15.2, 6.9 Hz, 1H), 2.76 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.92 - 1.78 (m, 1H), 1.69 - 1.57 (m, 2H), 1.26 - 1.12 (m, 2H);MS (APCI) m/z 416.3 [M+H]
【0109】
実施例I-16:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物115)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。イソバレルアルデヒド(36.5mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(7.2mg、13.1%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.20 (s, 1H), 5.17 - 5.05 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.37 - 3.33 (m, 1H), 3.25 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.99 - 2.88 (m, 3H), 1.61 (dh, J = 12.9, 6.7 Hz, 1H), 1.49 (ddd, J = 14.0, 6.7, 2.2 Hz, 2H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 6H);MS (APCI) m/z 388.3 [M+H]
【0110】
実施例I-17:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物116)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。2-メチルブタナール(36.5mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(10.8mg、19.7%収率)を得た。H NMR (600 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.71 - 8.36 (m, 2H), 6.21 (s, 1H), 5.21 - 5.13 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.29 - 3.25 (m, 3H), 2.99 - 2.89 (m, 2H), 2.83 - 2.73 (m, 1H), 1.79 - 1.74 (m, 1H), 1.49 - 1.35 (m, 1H), 1.23 - 1.12 (m, 1H), 0.94 (t, J = 6.5 Hz, 3H), 0.87 (td, J = 7.4, 1.3 Hz, 3H);MS (APCI) m/z 388.3 [M+H]
【0111】
実施例I-18:5-[(2R)-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物117)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。シクロプロパンカルボアルデヒド(29.7mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(11.1mg、21.1%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.25 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.15 - 5.11 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.30 - 3.24 (m, 4H), 3.00 - 2.77 (m, 3H), 1.10 - 0.99 (m, 1H), 0.62 - 0.53 (m, 2H), 0.39 - 0.31 (m, 2H);MS (APCI) m/z 372.3 [M+H]
【0112】
実施例I-19:5-[(2R)-2-{[ビス(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物118)
実施例I-19は、実施例I-18の合成における副生成物として単離した(11.5mg、19.1%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.18 (s, 1H), 4.08 (q, J = 5.3 Hz, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.70 - 3.44 (m, 2H), 3.24 - 3.09 (m, 4H), 2.96 (dd, J = 15.2, 6.8 Hz, 2H), 1.30 - 0.85 (m, 2H), 0.83 - 0.12 (m, 8H);MS (APCI) m/z 426.4 [M+H]
【0113】
実施例I-20:5-[(2R)-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物119)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。シクロブタンカルボアルデヒド(35.7mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(10.1mg、18.6%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.23 (s, 1H), 8.49 - 7.91 (m, 2H), 6.19 (s, 1H), 5.16 - 5.06 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.30 - 3.26 (m, 1H), 3.18 (dd, J = 8.4, 5.6 Hz, 2H), 3.02 - 2.87 (m, 3H), 2.66 - 2.54 (m, 1H), 2.10 - 2.00 (m, 2H), 1.93 - 1.71 (m, 4H);MS (APCI) m/z 386.3 [M+H]
【0114】
実施例I-21:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキセタン-3-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物120)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(57μL、0.41mmol、3当量)を添加した。オキセタン-3-カルボアルデヒド(36.5mg、0.42mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(13.1mg、24%収率)を得た。H NMR (600 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.27 (s, 1H), 8.76 - 8.45 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 5.10 (dtd, J = 9.4, 6.9, 5.3 Hz, 1H), 4.68 - 4.61 (m, 2H), 4.38 - 4.33 (m, 2H), 3.88 (s, 2H), 3.36 - 3.27 (m, 4H), 3.27 - 3.23 (m, 2H), 2.93 (dd, J = 15.2, 6.8 Hz, 1H);MS (APCI) m/z 388.3 [M+H]
【0115】
実施例I-22:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物121)
実施例I-22A:tert-ブチル(ジメチル){[1-(プロプ-2-エン-1-イル)シクロブチル]メトキシ}シラン
無水テトラヒドロフラン(70mL)中の(1-アリルシクロブチル)メタノール(Bioorganic and Medicinal Chemistry,2002,10(4),1093-1106に従って調製)(2.5g、15.85mmol、80%純度)溶液に、イミダゾール(2.158g、31.7mmol)を添加し、次いで、tert-ブチルジメチルクロロシラン(3.58g、23.77mmol)を数回に分けて0℃で添加した。反応混合物を20℃で3時間撹拌した。500mgスケールの反応を1回分追加して準備し、上記のように行った。これら2つの反応混合物を合わせ、水(200mL)で抽出した。有機相を分離し、水相を酢酸エチル(60mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。次いで、残渣を石油エーテルで溶解し、シリカゲルに通して濾過し、濾過ケーキを石油エーテル(1500mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物(4g、90%純度、86%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 5.79 (ddt, J = 17.07, 10.07, 7.32 Hz, 1H), 4.96-5.10 (m, 2H), 3.44 (s, 2H), 2.21 (d, J = 7.25 Hz, 2H), 1.63-1.92 (m, 6H), 0.92 (s, 9H), -0.05 (s, 6H).
【0116】
実施例I-22B:[1-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロブチル]アセトアルデヒド
ジオキサン(120mL)及び水(12mL)中の実施例I-22Aの生成物(3g、11.23mmol、純度90%)溶液に、t-ブタノール(220mg、0.865mmol)中の0.2M四酸化オスミウム溶液を20℃で滴加した。15分後、反応混合物を0℃まで冷却してから、過ヨウ素酸ナトリウム(9.61g、44.9mmol)を数回に分けて添加した。添加後、混合物を20℃まで温め、その温度で3時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、濾過した。濾液を、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)に添加し、得られた混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を分液漏斗に移し、有機相を分離し、ブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(3g、純度70%、収率77%)を得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.63 (t, J = 2.75 Hz, 1H), 3.56 (s, 2H), 2.46 (d, J = 2.63 Hz, 2H), 1.82-1.90 (m, 6H), 0.89 (s, 9H), 0.02 (s, 6H).
【0117】
実施例I-22C:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロブチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(59μL、0.42mmol、3当量)を添加した。実施例I-22Bの生成物(68.5mg、0.42mmol、2.0当量)を添加し、反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、塩酸水溶液(2.0M、1.4mL、2.8mmol、20当量)をゆっくりと添加し、反応物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-40%A、8.0-8.1分40-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(17.2mg、28.3%収率)を得た。H NMR (600 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 8.80 - 8.35 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 5.15 - 5.07 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.34 (s, 2H), 3.28 (dd, J = 9.1, 4.4 Hz, 3H), 2.97 - 2.89 (m, 3H), 1.87 - 1.73 (m, 6H), 1.72 - 1.64 (m, 2H);MS (APCI) m/z 430.4 [M+H]
【0118】
実施例I-23:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物122)
実施例I-23A:1-アリルシクロペンタンカルボン酸メチル
無水テトラヒドロフラン(720mL)中のリチウムジイソプロピルアミド(122mL、243mmol)溶液に、シクロペンタンカルボン酸メチル(24g、187mmol)を、窒素下-65℃で滴加した。反応混合物を窒素下-65℃で40分間撹拌してから、3-ブロモプロプ-1-エン(29.4g、243mmol)を滴加した。次いで、混合物を20℃まで温め、20℃で16時間撹拌した後、500mLのNHCl飽和水溶液を0℃で滴加することによりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフで処理し、石油エーテルで溶出して、表題化合物(31.2g、167mmol、収率89%)を得た。H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 5.76 - 5.64 (m, 1H), 5.06 - 4.98 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 2.34 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.11 - 2.02 (m, 2H), 1.69 - 1.58 (m, 4H), 1.58 - 1.46 (m, 2H).
【0119】
実施例I-23B:(1-アリルシクロペンチル)メタノール
テトラヒドロフラン(300mL)中の実施例I-23Aの生成物(15.5g、77mmol、純度90%)溶液に、LiAlH(4.65g、122mmol)を、窒素下0℃で数回に分けて添加した。次いで、混合物を窒素下0℃で2時間撹拌した。0℃で4.65mLの水を滴加することにより、反応混合物をクエンチし、続いて4.65mLの15% NaOH水溶液及び13.95mLの水を滴加した。同種の反応を、15.5gスケールで1回分追加して、上記のように行った。これら2つの反応混合物を合わせ、珪藻土パッドに通して濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル(1000mL)及びテトラヒドロフラン(1000mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物(22.5g、144mmol、収率94%、純度90%)を得た。H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 5.86 (m, 1H), 5.13 - 5.03 (m, 2H), 3.40 (s, 2H), 2.17 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 1.67 - 1.51 (m, 4H), 1.56 - 1.50 - 1.38 (m, 4H).
【0120】
実施例I-23C:tert-ブチル(ジメチル){[1-(プロプ-2-エン-1-イル)シクロペンチル]メトキシ}シラン
無水ジクロロメタン(208mL)中の実施例I-23Bの生成物(10.4g、74.2mmol、純度90%)及びイミダゾール(12.12g、178mmol)溶液に、tert-ブチルジメチルクロロシラン(12.30g、82mmol)を0℃で添加した。次いで、混合物を20℃で12時間撹拌した。同種の反応を、2.5g及び10.4gスケールで2回分追加して、上記のように行った。これら3つの反応混合物を合わせ、水(300mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機画分を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテルで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物(39.35g、155mmol、収率93%、純度90%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 5.87 - 5.76 (m, 1H), 5.06 - 4.99 (m, 2H), 3.31 (s, 2H), 2.13 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 1.61 - 1.54 (m, 4H), 1.47 - 1.32 (m, 4H), 0.88 (s, 9H), 0.04 (s, 6H).
【0121】
実施例I-23D:[1-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)シクロペンチル]アセトアルデヒド
水(60mL)及びテトラヒドロフラン(300mL)中の実施例I-23Cの生成物(14.5g、51.3mmol、純度90%)溶液に、2-メチルプロパン-2-オール(2mL)中の四酸化オスミウム(107mg、0.421mmol)溶液を20℃で添加した。混合物を20℃で15分間撹拌した。次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(43.9g、205mmol)を数回に分けて0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。同種の反応を、14.5g及び5gスケールで2回分追加して、上記のように行った。これら2つの反応混合物を合わせ、酢酸エチル(400mL)で抽出した。合わせた有機画分を濾過した。濾液をNa飽和水溶液(600mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を石油エーテルで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物(19g、70.4mmol、収率57.2%、純度95%)を得た。H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 9.79 (t, J = 2.9 Hz, 1H), 3.41 (s, 2H), 2.39 (d, J = 2.9 Hz, 2H), 1.71 - 1.66 (m, 6H), 1.52 - 1.41 (m, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.01 (s, 6H).
【0122】
実施例I-23E:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({2-[1-(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]エチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(1.4mL)中の実施例I-4Iの生成物(50mg、0.14mmol)及びトリエチルアミン(59μL、0.42mmol、3当量)を添加した。実施例I-23Dの生成物(72.5mg、0.42mmol、2.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(21.4mg、0.57mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、塩酸水溶液(2.0M、1.4mL、2.8mmol、20当量)をゆっくりと添加した。混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(14.8mg、23.6%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.25 (s, 1H), 8.74 - 8.35 (m, 2H), 6.20 (s, 1H), 5.16 - 5.05 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.30 - 3.24 (m, 3H), 3.16 (s, 2H), 3.03 - 2.88 (m, 3H), 1.67 (td, J = 7.1, 3.3 Hz, 2H), 1.58 - 1.38 (m, 6H), 1.32 - 1.21 (m, 2H);MS (APCI) m/z 444.4 [M+H]
【0123】
実施例I-24:5-[(2R)-2-({[3-(2,2-ジフルオロエトキシ)プロピル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物123)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。3-(2,2-ジフルオロエトキシ)プロパナール(35.4mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(0.8mg、2.2%収率)を得た。H NMR (500 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 6.29 - 5.99 (m, 2H), 5.20 - 5.11 (m, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.74 - 3.60 (m, 4H), 3.42 - 3.25 (m, 3H), 3.10 - 3.04 (m, 2H), 2.96 (dd, J = 15.4, 6.8 Hz, 1H), 1.99 - 1.87 (m, 2H);MS (APCI) m/z 440.4 [M+H]
【0124】
実施例I-25:4-[({[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-2-イル]メチル}アミノ)メチル]ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(化合物124)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。4-ホルミルピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(54.3mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-80%A、8.0-8.1分80-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(0.1mg、0.23%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 6.27 (s, 1H), 5.21 - 5.14 (m, 1H), 4.02 - 3.93 (m, 3H), 3.44 - 3.32 (m, 1H), 3.30 - 3.24 (m, 2H), 3.01 - 2.86 (m, 4H), 2.74 (s, 2H), 2.01 - 1.84 (m, 1H), 1.81 - 1.68 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.17 - 1.01 (m, 2H);MS (APCI) m/z 515.5 [M+H]
【0125】
実施例I-26:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキサン-4-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物125)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセトアルデヒド(32.6mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(4mg、11%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 6.25 - 6.20 (m, 1H), 5.15 - 5.03 (m, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.87 - 3.78 (m, 2H), 3.37 - 3.23 (m, 3H), 3.16 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.97 - 2.87 (m, 3H), 1.60 - 1.49 (m, 5H), 1.24 - 1.09 (m, 2H);MS (APCI) m/z 430.4 [M+H]
【0126】
実施例I-27:5-{(2R)-2-[({[(1RS,5SR)-ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]メチル}アミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物126)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボアルデヒド(28.0mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-80%A、8.0-8.1分80-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(4.2mg、12.1%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 6.25 (s, 1H), 5.17 - 5.07 (m, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.40 - 3.17 (m, 3H), 2.99 - 2.75 (m, 3H), 1.78 - 1.48 (m, 5H), 1.31 (t, J = 3.2 Hz, 2H), 1.13 - 1.01 (m, 1H), 0.89 - 0.81 (m, 1H);MS (APCI) m/z 412.3 [M+H]
【0127】
実施例I-28:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-フェニルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物127)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。3-フェニルプロパナール(34.1mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-80%A、8.0-8.1分80-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(4.6mg、12.5%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 7.36 - 7.28 (m, 2H), 7.27 - 7.18 (m, 3H), 6.22 (s, 1H), 5.12 - 5.08 (m, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.45 - 3.29 (m, 1H), 3.25 - 3.21 (m, 2H), 2.97 - 2.87 (m, 3H), 2.69 - 2.60 (m, 2H), 2.00 - 1.84 (m, 2H);MS (APCI) m/z 436.4 [M+H]
【0128】
実施例I-29:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物128)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。2-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)アセトアルデヒド(42.3mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-80%A、8.0-8.1分80-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(5.4mg、13.7%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 6.24 (s, 1H), 5.18 - 5.07 (m, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.40 - 3.26 (m, 3H), 2.99 - 2.85 (m, 3H), 2.45 - 2.27 (m, 2H), 1.89 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.61 (s, 3H), 1.56 - 1.47 (m, 2H), 1.43 - 1.35 (m, 2H), 0.98 (s, 6H);MS (APCI) m/z 468.4 [M+H]
【0129】
実施例I-30:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(3-フェニルシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物129)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。3-フェニルシクロブタン-1-カルボアルデヒド(40.8mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、反応混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-80%A、8.0-8.1分80-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(6.4mg、16.4%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 7.35 - 7.13 (m, 5H), 6.22 (s, 1H), 5.15 - 5.07 (m, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.62 - 3.54 (m, 1H), 3.41 - 3.26 (m, 2H), 3.26 - 3.13 (m, 2H), 3.07 - 3.00 (m, 1H), 2.97 - 2.86 (m, 1H), 2.68 - 2.55 (m, 1H), 2.49 - 2.41 (m, 2H), 2.28 - 2.19 (m, 1H), 1.90 - 1.78 (m, 1H);MS (APCI) m/z 462.4 [M+H]
【0130】
実施例I-31:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({[4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物130)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-カルボアルデヒド(45.8mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-80%A、8.0-8.1分80-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(7.4mg、18.2%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 6.24 (s, 1H), 5.21 - 5.11 (m, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.40 - 3.19 (m, 3H), 3.09 - 2.79 (m, 3H), 2.36 - 2.19 (m, 1H), 1.94 - 1.82 (m, 2H), 1.74 - 1.41 (m, 5H), 1.32 - 1.19 (m, 1H), 1.11 - 0.98 (m, 1H);MS (APCI) m/z 482.2 [M+H]
【0131】
実施例I-32:5-{(2R)-4-フルオロ-2-[({[1-(フルオロメチル)シクロプロピル]メチル}アミノ)メチル]-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾフラン-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物131)
4mLバイアルに、3:2 v/vエタノール/ジクロロメタン(0.8mL)中の実施例I-4Iの生成物(30mg、0.08mmol)及びトリエチルアミン(36μL、0.25mmol、3当量)を添加した。1-(フルオロメチル)シクロプロパン-1-カルボアルデヒド(26.0mg、0.25mmol、3.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(13.5mg、0.34mmol、4.0当量)を一度に添加し、混合物を周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム(1.0mL)をゆっくりと添加した。次いで、混合物を窒素気流下で部分的に濃縮した。メタノール(1mL)を添加し、混合物を、Phenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(50mm×30mm)上の逆相分取HPLCにより精製した。流量40mL/分でメタノール(A)及び水中25mM重炭酸アンモニウムバッファー(pH7)(B)グラジエント(0-0.5分5%A、0.5-8.0分リニアグラジエント5-60%A、8.0-8.1分60-100%A、8.1-9.0分100%A、9.0-9.1分リニアグラジエント100-5%A、9.1-10.0分5%A)を用いて、表題化合物(2.0mg、5.9%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d:DO = 9:1 (v/v)) δ ppm 6.20 (s, 1H), 5.04 - 4.92 (m, 1H), 4.43 (s, 1H), 4.30 (s, 1H), 3.99 (s, 2H), 3.30 - 3.20 (m, 1H), 3.01 - 2.77 (m, 3H), 2.65 - 2.60 (m, 2H), 0.57 - 0.52 (m, 4H);MS (APCI) m/z 404.3 [M+H]
【0132】
実施例II-1:5-[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物132)
実施例II-1A:(2R)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパン酸メチル
テトラヒドロフラン(260mL)中の(2R)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸メチル(33.6g、153mmol)及びtert-ブチルジメチルクロロシラン(25.4g、169mmol)溶液に、イミダゾール(25g、367mmol)を0℃で15分かけて少しずつ添加した。得られた混合物を室温まで温め、18時間撹拌した。メタノール(15mL)を添加することにより、反応をクエンチした。得られた混合物を5分間撹拌した後、水(50mL)、ブライン(75mL)及び酢酸エチル(400mL)で順次希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(59.8g、152mmol、99%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 5.34 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.35 (dt, J = 9.0, 2.9 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 10.1, 2.8 Hz, 1H), 3.82 (dd, J = 10.1, 3.1 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H), 1.45 (s, 9H), 0.86 (s, 9H), 0.02 (d, J = 5.4 Hz, 6H).
【0133】
実施例II-1B:[(2S)-1-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-3-ヒドロキシプロパン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル
テトラヒドロフラン(300mL)中の実施例II-1Aの生成物(29.85g、76mmol)溶液に、水素化ホウ素リチウム(テトラヒドロフラン中2M、57mL、114mmol)を0℃で20分かけて滴加した。得られた無色溶液を室温までゆっくりと温め、80時間撹拌した。混合物を、塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)、水(75mL)及び酢酸エチル(400mL)で注意深く希釈した。得られた二相の混合物を20分間勢いよく撹拌し、次いで分離した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。1M塩酸水溶液(100mL)を、急速に撹拌して合わせた有機層に0℃でゆっくりと添加した。添加し終えた後すぐに、混合物をさらに10分間撹拌した。有機層を分離し、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、イソヘキサン中の20% tert-ブチルメチルエーテル(200mL)に取り込み、シリカと珪藻土との混合物(1:1、5×5cm)パッドに通して濾過し、イソヘキサン中の20% tert-ブチルメチルエーテル(3×50mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、表題化合物(22.73g、63.2mmol、83%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 3.89 - 3.74 (m, 3H), 3.72 - 3.59 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 0.91 (d, J = 6.4 Hz, 9H), 0.09 (d, J = 9.4 Hz, 6H).
【0134】
実施例II-1C:(4R)-4-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-2-オキソ-1,2λ,3-オキサチアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(200mL)中のイミダゾール(17.2g、253mmol)及びトリエチルアミン(26.5mL、190mmol)溶液に、-40℃で、ジクロロメタン中の塩化チオニル1M(76mL、76mmol)溶液を、5分かけて滴加した。30分後、ジクロロメタン(45mL)中の実施例II-1Bの生成物(22.73g、63.2mmol)溶液を、シリンジポンプで30分かけて滴加した。混合物を室温までゆっくりと温め、20時間撹拌した。反応を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(125mL)でクエンチした。水層をジクロロメタン(2×125mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(125mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、イソヘキサン中0-30%酢酸エチル)に供して、表題化合物(16.2g、41.5mmol、66%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 5.07 - 4.90 (m, 1H), 4.86 - 4.66 (m, 1H), 4.24 - 4.01 (m, 2H), 3.85 - 3.69 (m, 1H), 1.61 - 1.47 (m, 9H), 0.96 - 0.81 (m, 9H), 0.16 - 0.00 (m, 6H).
【0135】
実施例II-1D:(4R)-4-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-2,2-ジオキソ-1,2λ,3-オキサチアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(80mL)及び水(20mL)中の実施例II-1Cの生成物(16.2g、41.5mmol)溶液に、0℃で、塩化ルテニウム(III)、HO(0.05g、0.222mmol)を添加し、続いて過ヨウ素酸ナトリウム(13.30g、62.2mmol)を添加した。10分後、混合物を珪藻土プラグ(3×3cm)に通して濾過し、固体を酢酸エチル(3×50mL)で洗浄した。濾液を、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)で洗浄した。次いで、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で順次洗浄した。混合物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-100%酢酸エチル)に供して、表題化合物(12.5g、32.3mmol、78%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 4.67 - 4.55 (m, 2H), 4.31 - 4.21 (m, 1H), 3.86 (dd, J = 10.2, 4.0 Hz, 1H), 3.83 - 3.70 (m, 1H), 1.55 (s, 9H), 0.89 (s, 9H), 0.08 (d, J = 2.7 Hz, 6H).
【0136】
実施例II-1E:[(2S)-1-[4-(ベンジルオキシ)-6-ブロモ-2-フルオロ-3-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)フェニル]-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル
テトラヒドロフラン(65mL)中のジイソプロピルアミン(4.30mL、30.2mmol)溶液に、-78℃で、ヘキサン中n-ブチルリチウム2.5M(12.0mL、30.0mmol)を10分かけて滴加した。15分後、テトラヒドロフラン(20mL)中の実施例I-3Cの生成物(5.25g、13.12mmol)溶液を、シリンジポンプを用いて、-74℃を下回る温度に保ちながら45分かけて滴加した。30分後、テトラヒドロフラン(15mL)中の実施例II-1Dの生成物(5.33g、13.78mmol)溶液を、シリンジポンプを用いて45分かけて滴加し、得られた溶液を、-74℃を下回る温度に保ちながら、さらに90分間撹拌した。反応を1M塩酸水溶液(35mL)でゆっくりとクエンチし、混合物を20分かけて室温まで温めた。1M塩酸水溶液(25mL)を添加し、混合物を室温でさらに30分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、層を分離し、水層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-10%酢酸エチル)に供して、表題化合物(8.06g、10.67mmol、81%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.44 - 7.29 (m, 5H), 7.05 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.16 - 4.98 (m, 2H), 4.83 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 3.99 (s, 1H), 3.68 (d, J = 3.7 Hz, 2H), 3.05 (ddd, J = 12.7, 10.1, 2.4 Hz, 1H), 2.91 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 1.38 - 1.13 (m, 9H), 0.93 (s, 9H), 0.08 (d, J = 1.7 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 579 (79Br), 581 (81Br) [M-C(O)OC(CH+H]
【0137】
実施例II-1F:[{6-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-3-[(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-{[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル]-2-フルオロフェニル}(トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸メチル
ブロモ酢酸メチル(1.1mL、11.94mmol)を、アセトン(15mL)中の実施例II-1Eの生成物(8.06g、10.67mmol)、炭酸カリウム(2.95g、21.35mmol)及びヨウ化カリウム(1.78g、10.72mmol)の懸濁液に室温で添加した。次いで、混合物を60℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(150mL)と塩化アンモニウム飽和水溶液(150mL)との間で分画した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル)に供して、表題化合物(8.4g、9.50mmol、89%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.45 - 7.29 (m, 5H), 7.07 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.11 - 4.98 (m, 2H), 4.82 - 4.67 (m, 1H), 4.53 (dd, J = 24.1, 16.9 Hz, 1H), 4.08 - 3.89 (m, 2H), 3.72 - 3.58 (m, 5H), 3.10 - 2.84 (m, 2H), 1.43 - 1.19 (m, 9H), 1.00 - 0.85 (m, 9H), 0.15 - -0.05 (m, 6H);MS (ESI) m/z 773 (79Br), 775 (81Br) [M+Na]
【0138】
実施例II-1G:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)-4-フルオロ-5-[(2-メトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸塩tert-ブチル
テトラヒドロフラン(20mL)及び水(2mL)中の実施例II-1Fの生成物(4.2g、4.75mmol)及び炭酸セシウム(4.6g、14.12mmol)混合物中に、窒素を10分間通気した。RuPhos Pd G3(0.4g、0.478mmol)を添加し、混合物中に窒素をさらに5分間通気した後、80℃で8時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、珪藻土パッド(3×3cm)に通して濾過し、酢酸エチル(2×100mL)で洗浄した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-25%酢酸エチル)に供して、表題化合物(3.2g、4.77mmol、100%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.55 - 7.29 (m, 6H), 5.15 - 4.98 (m, 2H), 4.64 (dd, J = 16.8, 6.1 Hz, 1H), 4.49 (s, 1H), 3.89 (dd, J = 16.8, 13.1 Hz, 1H), 3.77 - 3.67 (m, 2H), 3.65 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 3.22 - 3.04 (m, 2H), 1.56 (s, 9H), 0.75 (d, J = 20.6 Hz, 9H), 0.04 - -0.10 (m, 6H);MS (ESI) m/z 694 [M+H]
【0139】
実施例II-1H:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-5-[(2-メトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
テトラヒドロフラン(25mL)中の実施例II-1Gの生成物(3.5g、5.22mmol)溶液に、室温で、テトラヒドロフラン中の1Mフッ化テトラ-N-ブチルアンモニウム(5.8mL、5.80mmol)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-60%酢酸エチル)に供して、表題化合物(2.41g、4.33mmol、83%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.53 - 7.18 (m, 6H), 5.14 - 4.98 (m, 2H), 4.73 - 4.53 (m, 2H), 3.92 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 3.87 - 3.71 (m, 2H), 3.65 (d, J = 4.4 Hz, 3H), 3.27 (td, J = 15.9, 10.1 Hz, 1H), 2.96 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 1.76 - 1.45 (m, 9H);MS (ESI) m/z 555 [M-H]
【0140】
実施例II-1I:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-2-ホルミル-5-[(2-メトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
デス-マーチンペルヨージナン(1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンゾジオキソール-3-(1H)-オン)(300mg、0.707mmol)を、ジクロロメタン(0.5mL)中の実施例II-1Hの生成物(400mg、0.647mmol)溶液に0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温までゆっくりと温め、18時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(15mL)及び炭酸水素ナトリウム(15mL)を添加し、二相の混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(398mg、0.574mmol、89%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.65 (d, J = 19.1 Hz, 1H), 7.43 - 7.29 (m, 6H), 5.17 - 5.02 (m, 2H), 4.94 - 4.79 (m, 1H), 4.67 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 3.45 - 3.31 (m, 1H), 3.16 (dt, J = 16.5, 6.3 Hz, 1H), 1.53 (s, 9H);MS (ESI) m/z 455 [M-C(O)OC(CH+H]
【0141】
実施例II-1J:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-5-[(2-メトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
脱気した1,2-ジクロロエタン(2mL)中の実施例II-1Iの生成物(398mg、0.574mmol)溶液に、2-メチルプロパン-1-アミン(110μL、1.107mmol)を添加し、続いて酢酸(60μL、1.048mmol)を添加した。得られた溶液を室温で20分間撹拌した。追加の2-メチルプロパン-1-アミン(40μL、0.403mmol)、次いで、酢酸(20μL、0.349mmol)を添加し、反応混合物を室温で25分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(180mg、0.849mmol)を添加し、混合物を45分間撹拌した。反応混合物を水(15mL)及びジクロロメタン(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(12g SiOカートリッジ、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-100%酢酸エチル)に供して、表題化合物(190mg、0.249mmol、43%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.44 - 7.29 (m, 6H), 5.12 - 5.00 (m, 2H), 4.65 (dd, J = 16.8, 2.5 Hz, 1H), 3.97 - 3.87 (m, 1H), 3.65 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 3.36 - 3.11 (m, 2H), 3.10 - 2.71 (m, 2H), 2.68 - 2.34 (m, 1H), 2.07 (s, 2H), 1.91 - 1.74 (m, 1H), 1.62 - 1.48 (m, 9H), 1.01 - 0.83 (m, 6H);MS (ESI) m/z 613 [M+H]
【0142】
実施例II-1K:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-[(2-メトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(3mL)中の実施例II-1Jの生成物(220mg、0.306mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL、0.916mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(130mg、0.596mmol)を室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈し、層を分離した。水層をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、12gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル)に供して、表題化合物(210mg、0.280mmol、92%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.64 - 7.29 (m, 6H), 5.19 - 4.95 (m, 2H), 4.64 (t, J = 16.3 Hz, 2H), 3.92 (dd, J = 16.8, 11.0 Hz, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.49 (s, 1H), 3.38 - 3.24 (m, 1H), 3.24 - 2.76 (m, 4H), 2.13 - 1.84 (m, 1H), 1.65 - 1.51 (m, 9H), 1.41 (d, J = 12.3 Hz, 9H), 0.96 - 0.73 (m, 6H);MS (ESI) m/z 613 [M-C(O)OC(CH+H]
【0143】
実施例II-1L:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-[(2-メトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.5mL)中の実施例II-1Kの生成物(520mg、0.694mmol)溶液に、室温で、ナトリウムメトキシド(0.39mL、2.106mmol)を添加した。次いで、混合物を50℃で1時間撹拌し、室温まで冷却し、水(10mL)及びtert-ブチルメチルエーテル(15mL)で希釈した。混濁した二相の混合物に、塩化アンモニウム飽和水溶液(10mL)を添加した。水層をtert-ブチルメチルエーテル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(460mg、0.523mmol、75%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.63 - 7.07 (m, 6H), 5.23 - 5.01 (m, 2H), 4.82 - 4.48 (m, 2H), 3.99 - 3.77 (m, 2H), 3.60 - 3.19 (m, 3H), 3.20 - 2.80 (m, 5H), 2.12 - 1.79 (m, 2H), 1.56 (d, J = 4.2 Hz, 9H), 1.41 (s, 9H), 0.87 (s, 6H);MS (ESI) m/z 517 [M-C(O)OC(CH+H]
【0144】
実施例II-1M:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-[(2-メトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(1mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.11mL、1.267mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(90μL、1.323mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-1Lの生成物(460mg、0.523mmol)及びトリエチルアミン(0.25mL、1.794mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-35%酢酸エチル)に供して、表題化合物(277mg、0.249mmol、48%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.51 - 7.30 (m, 6H), 5.85 - 5.70 (m, 1H), 5.51 - 5.18 (m, 2H), 5.17 - 5.06 (m, 2H), 4.90 - 4.49 (m, 3H), 4.45 - 4.24 (m, 4H), 3.73 - 3.59 (m, 3H), 3.58 - 2.90 (m, 5H), 2.10 - 1.83 (m, 1H), 1.57 (d, J = 15.8 Hz, 9H), 1.42 (s, 9H), 0.88 (t, J = 6.2 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 801 [M+Na]
【0145】
実施例II-1N:(2S)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(1.5mL)中の実施例II-1Mの生成物(230mg、0.207mmol)及び炭酸カリウム(110mg、0.796mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20mg、0.017mmol)を添加した。反応混合物を60℃で30分間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(5mL)で希釈した。珪藻土を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(133mg、0.147mmol、71%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.71 - 7.45 (m, 5H), 7.42 - 7.22 (m, 1H), 7.06 (s, 3H), 5.09 (s, 2H), 4.65 (s, 1H), 4.00 - 3.79 (m, 2H), 3.50 - 3.21 (m, 3H), 3.14 - 2.78 (m, 3H), 1.91 (s, 1H), 1.49 (s, 9H), 1.44 - 1.20 (m, 9H), 0.81 (d, J = 6.6 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 563 [M-C(O)OC(CH+H]
【0146】
実施例II-1O:(2S)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.1mL)及びエタノール(2mL)中の実施例II-1Nの生成物(130mg、0.143mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(15mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で1.5時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(23mg)を添加し、反応混合物を水素(5バール)下で4時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(23mg、0.022mmol)を添加し、反応混合物を水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、エタノール(3×20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-55%メタノール)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(51mg、0.082mmol、57%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.22 - 6.78 (m, 4H), 4.61 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 3.97 - 3.77 (m, 2H), 3.47 - 3.13 (m, 3H), 3.11 - 2.87 (m, 3H), 2.87 - 2.62 (m, 1H), 1.91 (s, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.34 (d, J = 17.7 Hz, 9H), 0.81 (d, J = 6.7 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 571 [M-H]
【0147】
実施例II-1P:5-[(2S)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-1Oの生成物(50mg、0.081mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.09mL、1.168mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をメタノール:水(95:5)中の0.7M NH(5mL)で中和し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-20%メタノール)に供して、表題化合物(7.48mg、0.020mmol、25%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (s, 1H), 8.18 (s, 2H), 6.02 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.20 - 4.07 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.18 - 2.93 (m, 3H), 2.87 - 2.62 (m, 3H), 1.97 (七重線, J = 6.8 Hz, 1H), 0.95 (d, J = 6.7 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 373 [M+H]
【0148】
実施例II-2:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物133)
実施例II-2A:(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-{[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}プロパン酸メチル
テトラヒドロフラン(450mL)中の(2S)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-ヒドロキシプロパン酸メチル(50g、228mmol)及びトリイソプロピルクロロシラン(53mL、250mmol)溶液に、イミダゾール(34.2g、502mmol)を0℃で少しずつ添加した。得られた混合物を室温まで温め、18時間撹拌した。メタノール(20mL)を添加することにより、反応をクエンチした。得られた混合物を5分間撹拌した後、1:1水:ブライン(500mL)及び酢酸エチル(300mL)で順次希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をプラグクロマトグラフィー(SiO、500g、イソヘキサン中10%酢酸エチル)に供して、表題化合物(81.3g、195mmol、85%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.85 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.18 (dt, J = 8.2, 5.6 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.62 (s, 3H), 1.37 (s, 9H), 1.16 - 0.93 (m, 21H).
【0149】
実施例II-2B:[(2R)-1-ヒドロキシ-3-{[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}プロパン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル
テトラヒドロフラン(500mL)中の実施例II-2Aの生成物(81.3g、195mmol)溶液に、水素化ホウ素リチウム(テトラヒドロフラン中2M、136mL、273mmol)を0℃で1時間20分かけて滴加した。得られた溶液を室温までゆっくりと温め、80時間撹拌した。混合物を、塩化アンモニウム飽和水溶液(50mL)、水(100mL)及び酢酸エチル(200mL)で注意深く希釈した。得られた二相の混合物を20分間勢いよく撹拌した。層を分離した。水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。1M塩酸水溶液(100mL)を、急速に撹拌して合わせた有機層に0℃でゆっくりと添加した。添加し終えた後すぐに、混合物をさらに10分間撹拌した。有機層を分離し、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(75.8g、195mmol、100%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 6.31 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.53 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 3.72 - 3.53 (m, 2H), 3.53 - 3.43 (m, 1H), 3.43 - 3.34 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 1.14 - 0.94 (m, 21H).
【0150】
実施例II-2C:(4S)-2-オキソ-4-({[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}メチル)-1,2λ,3-オキサチアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(300mL)中のイミダゾール(21.5g、316mmol)及びトリエチルアミン(87mL、622mmol)溶液に、-60℃で、塩化チオニル(18.4mL、252mmol)を15分かけて滴加した。30分後、ジクロロメタン(100mL)中の実施例II-2Bの生成物(75.8g、196mmol)溶液を、45分かけて滴加した。混合物を室温までゆっくりと温め、18時間撹拌した。反応を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(400mL)でクエンチし、層を分離した。水層をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(125mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をプラグクロマトグラフィー(SiO、イソヘキサン中10%酢酸エチル)に供して、表題化合物(76.8g、176mmol、89%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 5.13 - 4.92 (m, 1H), 4.88 - 4.71 (m, 1H), 4.27 - 4.13 (m, 1H), 4.13 - 4.04 (m, 1H), 3.89 - 3.76 (m, 1H), 1.52 (s, 9H), 1.18 - 0.93 (m, 21H).
【0151】
実施例II-2D:(4S)-2,2-ジオキソ-4-({[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}メチル)-1,2λ,3-オキサチアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(100mL)及び水(24mL)中の実施例II-2Cの生成物(10g、24.14mmol)溶液に、0℃で、塩化ルテニウム(III)、HO(0.027g、0.121mmol)を添加し、続いて過ヨウ素酸ナトリウム(7.74g、36.2mmol)を添加した。45分後、混合物を珪藻土プラグに通して濾過し、固体を酢酸エチル(5×50mL)で洗浄した。濾液を、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)で10分間撹拌した。次いで、層を分離し、水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、120g、イソヘキサン中0-100%ジクロロメタン)に供して、表題化合物(9.518g、22.77mmol、94%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 4.69 (dd, J = 9.2, 2.1 Hz, 1H), 4.61 (ddd, J = 9.2, 5.9, 0.9 Hz, 1H), 4.29 (dddd, J = 8.3, 6.1, 4.1, 2.1 Hz, 1H), 3.97 (ddd, J = 9.9, 4.1, 0.9 Hz, 1H), 3.86 (dd, J = 9.9, 8.7 Hz, 1H), 1.55 (s, 9H), 1.16 - 1.01 (m, 21H).
【0152】
実施例II-2E:[(2R)-1-[4-(ベンジルオキシ)-6-ブロモ-2-フルオロ-3-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)フェニル]-3-{[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}プロパン-2-イル]カルバミン酸tert-ブチル
テトラヒドロフラン(80mL)中のジイソプロピルアミン(7.5mL、53.1mmol)溶液に、ブチルリチウム(ヘキサン中1.73M)(30mL、51.9mmol)を、-78℃で15分かけて、-63℃を下回る温度に保ちながら滴加した。溶液を-78℃で30分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(40mL)中の実施例I-3Cの生成物(10g、24.23mmol)溶液を、シリンジポンプを用いて、-67℃を下回る温度に保ちながら45分かけて滴加した。得られた溶液を-78℃で2時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(40mL)中の実施例II-2Dの生成物(10.6g、25.5mmol)溶液を、シリンジポンプを用いて、-67℃を下回る温度に保ちながら30分かけて滴加した。得られた溶液を-78℃で1時間撹拌させておき、次いで、1M塩酸水溶液(120mL、120mmol)でゆっくりとクエンチし、室温で5分間勢いよく撹拌した。二相の混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、5分間撹拌した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)330g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、0.1%トリフルオロ酢酸を含む水中50-100%アセトニトリル)に供して、表題化合物(9.75g、13.51mmol、53%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.03 (s, 1H), 7.43 - 7.28 (m, 6H), 6.55 - 6.45 (m, 1H), 5.20 (s, 2H), 3.97 - 3.81 (m, 1H), 3.62 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.99 - 2.82 (m, 1H), 2.79 - 2.63 (m, 1H), 1.28 (s, 9H), 1.10 - 0.95 (m, 21H);MS (ESI) m/z 621/623 [M-C(O)OC(CH+H]
【0153】
実施例II-2F:[{6-(ベンジルオキシ)-4-ブロモ-3-[(2R)-2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-3-{[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}プロピル]-2-フルオロフェニル}(トリフルオロアセチル)アミノ]酢酸tert-ブチル
アセトン(150mL)中の実施例II-2Eの生成物(15.14g、19.30mmol)溶液に、2-ブロモ酢酸tert-ブチル(3.4mL、23.02mmol)、炭酸カリウム(6.0g、43.46mmol)及びヨウ化カリウム(3.86g、23.26mmol)を添加した。得られた懸濁液を55℃で2時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。溶媒を除去し、残渣を塩化アンモニウム飽和水溶液(100mL)と酢酸エチル(100mL)との間で分画した。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、220g、イソヘキサン中0-30%酢酸エチル)に供して、表題化合物(12.82g、15.30mmol、77%)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.47 - 7.29 (m, 6H), 6.52 (d, J = 9.2 Hz, 0.4H), 6.37 (d, J = 9.5 Hz, 0.6H), 5.29 - 5.14 (m, 2H), 4.42 - 4.28 (m, 1H), 4.00 - 3.91 (m, 1H), 3.91 - 3.77 (m, 1H), 3.68 - 3.51 (m, 2H), 2.98 - 2.84 (m, 1H), 2.81 - 2.64 (m, 1H), 1.39 (s, 4H), 1.38 (s, 5H), 1.30 (s, 4H), 1.26 (s, 5H), 1.05 - 0.96 (m, 21H);MS (ESI) m/z 858 [M+Na]
【0154】
実施例II-2G:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-({[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジオキサン(40mL)中の実施例II-2Fの生成物(13.9g、15.30mmol)溶液に、水(4mL)中の炭酸セシウム(9.97g、30.6mmol)溶液及びBrettPhos(1.232g、2.295mmol)を添加した。得られた混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。BrettPhos Pd G3(1.387g、1.530mmol)を、混合物に添加し、反応混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。次いで、反応混合物を70℃で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル(3×30mL)でリンスした短い珪藻土パッドに通して濾過した。濾液を水(30mL)で洗浄し、次いで、ブライン(30mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、220gカートリッジ、イソヘキサン中0-50%(5% tert-ブチルメチルエーテルを含むトルエン))に供した。得られた粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、220gカートリッジ、イソヘキサン中0-10%テトラヒドロフラン)に再度供して、表題化合物(10.10g、13.38mmol、79%収率)を得た。
【0155】
実施例II-2H:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
テトラヒドロフラン(30mL)中の実施例II-2Gの生成物(4.6g、5.61mmol)溶液に、室温で、テトラヒドロフラン中の1Mフッ化テトラ-N-ブチルアンモニウム(6.2mL、6.17mmol)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80g、シリカでのドライロード、イソヘキサン中0-60%酢酸エチル)に供して、表題化合物(3.42g、5.09mmol、91%収率、89%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.52 - 7.28 (m, 6H), 5.21 - 5.04 (m, 2H), 4.98 (dt, J = 11.3, 5.9 Hz, 1H), 4.51 - 4.35 (m, 2H), 4.09 - 3.91 (m, 1H), 3.60 - 3.42 (m, 2H), 3.24 - 3.11 (m, 2H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 622 [M+Na]
【0156】
実施例II-2I:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-ホルミル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
デス-マーチンペルヨージナン(1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンゾジオキソール-3-(1H)-オン)(2.379g、5.61mmol)を、ジクロロメタン(25mL)中の実施例II-2Hの生成物(3.43g、5.10mmol)溶液に0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温までゆっくりと温め、3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(15mL)及び炭酸水素ナトリウム(15mL)を添加し、二相の混合物を15分間撹拌した。次いで、それをジクロロメタン(30mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(3×15mL)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3×15mL)、及びブライン(15mL)で洗浄した。有機画分を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(3.44g、4.61mmol、90%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 9.63 (dd, J = 7.0, 1.3 Hz, 1H), 7.54 - 7.26 (m, 6H), 5.30 - 5.01 (m, 3H), 4.42 (dd, J = 16.5, 3.3 Hz, 1H), 3.90 (dd, J = 16.5, 3.9 Hz, 1H), 3.46 - 3.31 (m, 1H), 3.16 (ddd, J = 15.9, 10.4, 4.9 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.39 (d, J = 4.4 Hz, 9H).
【0157】
実施例II-2J:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
1,2-ジクロロエタン(24mL)中の実施例II-2Iの生成物(3.92g、5.26mmol)溶液に、2-メチルプロパン-1-アミン(1.567mL、15.77mmol)を添加し、続いて酢酸(903μL、15.77mmol)を添加した。得られた溶液を室温で40分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.671g、7.89mmol)を添加し、混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(10mL)でクエンチし、10分間撹拌した。次いで、混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(4.01g、5.28mmol、100%収率、86%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.50 - 7.24 (m, 6H), 5.23 - 5.03 (m, 2H), 4.54 - 4.35 (m, 2H), 3.96 (dd, J = 16.7, 2.3 Hz, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.23 - 3.08 (m, 1H), 3.07 - 2.95 (m, 1H), 2.81 - 2.70 (m, 1H), 2.41 - 2.23 (m, 2H), 1.66 - 1.55 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 0.96 - 0.74 (m, 6H);MS (ESI) m/z 654 [M+H]
【0158】
実施例II-2K:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(30mL)中の実施例II-2Jの生成物(4.01g、5.28mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.76mL、15.83mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(2.303mg、10.55mmol)を室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応を水(30mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-20%酢酸エチル)に供して、表題化合物(3.59g、4.52mmol、86%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.54 - 7.24 (m, 6H), 5.24 - 5.06 (m, 2H), 4.78 - 4.63 (m, 1H), 4.44 (dd, J = 16.5, 9.6 Hz, 1H), 3.98 - 3.80 (m, 1H), 3.52 - 3.28 (m, 2H), 3.24 - 3.10 (m, 1H), 3.06 - 2.84 (m, 3H), 1.95 - 1.85 (m, 1H), 1.54 (d, J = 2.3 Hz, 9H), 1.46 - 1.29 (m, 18H), 0.94 - 0.78 (m, 6H);MS (ESI) m/z 777 [M+Na]
【0159】
実施例II-2L:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
水酸化リチウム(2M水性)(5.71mL、11.41mmol)を、メタノール(10mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)中の実施例II-2Kの生成物(3.019g、3.80mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃塩酸でpH7に中和した。反応物を酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(2.77g、3.71mmol、97%収率、88%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.54 - 7.24 (m, 5H), 7.18 (s, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.61 (dddd, J = 9.3, 7.5, 5.6, 2.1 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 3.45 - 3.21 (m, 2H), 3.08 - 3.01 (m, 1H), 3.00 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.84 (dd, J = 15.8, 2.1 Hz, 1H), 1.99 - 1.81 (m, 1H), 1.60 - 1.46 (m, 9H), 1.46 - 1.22 (m, 18H), 0.94 - 0.74 (m, 6H);MS (ESI) m/z 658 [M+H]
【0160】
実施例II-2M:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(18mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.6mL、6.91mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.5mL、7.35mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(18mL)中の実施例II-2Lの生成物(2.77g、3.71mmol)及びトリエチルアミン(1.3mL、9.33mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-40% tert-ブチルメチルエーテル)に供して、表題化合物(2.7g、2.80mmol、66%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.58 - 7.13 (m, 6H), 6.45 (s, 1H), 6.02 - 5.83 (m, 1H), 5.31 - 4.96 (m, 4H), 4.69 (s, 1H), 4.30 - 4.19 (m, 1H), 3.96 (dt, J = 4.8, 1.7 Hz, 1H), 3.31 (dd, J = 13.9, 5.9 Hz, 1H), 3.20 - 2.96 (m, 3H), 2.86 (t, J = 16.7 Hz, 1H), 1.97 - 1.84 (m, 1H), 1.61 - 1.44 (m, 10H), 1.44 - 1.25 (m, 18H), 1.13 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 0.96 - 0.77 (m, 7H);MS (ESI) m/z 844 [M+Na]
【0161】
実施例II-2N:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(15mL)中の実施例II-2Mの生成物(2.7g、2.8mmol)及び炭酸カリウム(1.545mg、11.18mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(323mg、0.280mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(10mL)で希釈した。珪藻土を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)80g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(1.50g、1.765mmol、63%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.72 - 7.14 (m, 6H), 5.16 - 5.02 (m, 2H), 4.74 - 4.62 (m, 1H), 3.95 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.47 - 3.25 (m, 2H), 3.18 - 2.93 (m, 6H), 2.91 - 2.79 (m, 1H), 1.94 (七重線, J = 6.9 Hz, 1H), 1.52 (s, 9H), 1.37 (s, 9H), 0.84 (dd, J = 6.7, 1.6 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 685 [M+Na]
【0162】
実施例II-2O:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.1mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-2Nの生成物(500mg、0.588mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(125mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で24時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×20mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-55%メタノール)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(188mg、0.303mmol、52%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.77 - 7.02 (br s, 4H) 7.00 (s, 1H), 4.64 (dddd, J = 9.2, 7.4, 5.6, 2.0 Hz, 1H), 3.99 - 3.82 (m, 2H), 3.35 (qd, J = 14.1, 6.4 Hz, 2H), 3.13 - 2.93 (m, 3H), 2.82 (dd, J = 15.7, 2.0 Hz, 1H), 2.04 (s, 1H), 1.94 (七重線, J = 6.9 Hz, 1H), 1.53 (s, 9H), 1.37 (s, 9H), 0.84 (dd, J = 6.7, 1.8 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 595 [M+Na]
【0163】
実施例II-2P:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-2Oの生成物(80mg、0.129mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.298mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。トリフルオロ酢酸の第2のアリコート(0.1mL、1.298mmol)を添加し、反応物をさらに2時間撹拌した。トリフルオロ酢酸の第3のアリコート(0.1mL、1.298mmol)を添加し、反応物をさらに30分間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で珪藻土(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g、逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-20%メタノール)に供して、表題化合物(34mg、0.089mmol、69%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.11 (br s, 2H), 6.02 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.26 - 4.04 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.10 (dd, J = 15.5, 9.3 Hz, 1H), 3.06 - 2.93 (m, 2H), 2.83 - 2.76 (m, 2H), 2.73 (dd, J = 15.5, 6.8 Hz, 1H), 1.96 (七重線, J = 6.4 Hz, 1H), 0.95 (d, J = 6.7 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 373 [M+H]
【0164】
実施例II-3:5-[(2R)-2-{[(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物134)
実施例II-3A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.25mL、4.37mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の2-エチルブタン-1-アミン(0.59mL、4.43mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1.06g、1.475mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.47g、2.218mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.95g、1.282mmol、87%収率、92%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.52 - 7.21 (m, 6H), 5.26 - 5.02 (m, 2H), 4.55 - 4.31 (m, 2H), 4.11 - 3.83 (m, 2H), 3.22 - 2.87 (m, 2H), 2.83 - 2.67 (m, 1H), 2.45 - 2.27 (m, 2H), 2.04 - 1.93 (m, 1H), 1.56 - 1.44 (m, 9H), 1.42 - 1.33 (m, 9H), 1.26 - 1.15 (m, 4H), 0.89 - 0.68 (m, 6H);MS (ESI) m/z 683 [M+H]
【0165】
実施例II-3B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-3Aの生成物(0.95g、1.282mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.672mL、3.85mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.560g、2.56mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(927mg、1.126mmol、88%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.46 - 7.27 (m, 6H), 5.23 - 5.02 (m, 2H), 4.77 - 4.60 (m, 1H), 4.44 - 4.37 (m, 1H), 4.00 - 3.90 (m, 1H), 3.55 - 2.71 (m, 7H), 1.54 - 1.44 (m, 9H), 1.42 - 1.36 (m, 9H), 1.36 - 1.11 (m, 13H), 0.89 - 0.70 (m, 6H).
【0166】
実施例II-3C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.8mL)及びテトラヒドロフラン(2.80mL)中の実施例II-3Bの生成物(927mg、1.126mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(1.689mL、3.38mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(747mg、0.980mmol、87%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.55 - 7.27 (m, 5H), 7.16 (s, 1H), 5.24 - 5.03 (m, 2H), 4.80 - 4.59 (m, 1H), 4.55 - 4.37 (m, 1H), 3.95 - 3.78 (m, 2H), 3.44 - 3.24 (m, 2H), 3.21 - 3.03 (m, 3H), 2.91 - 2.75 (m, 1H), 1.70 - 1.46 (m, 9H), 1.46 - 1.32 (m, 18H), 1.32 - 1.13 (m, 5H), 0.84 (tt, J = 7.5, 1.9 Hz, 6H);MS (ESI+) m/z 587 [M+H-C(O)OC(CH
【0167】
実施例II-3D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(4.901mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.16mL、1.843mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.13mL、1.912mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(4.90mL)中の実施例II-3Cの生成物(747mg、0.980mmol)及びトリエチルアミン(0.34mL、2.439mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40% tert-ブチルメチルエーテル、90mL/分)に供して、表題化合物(667mg、0.707mmol、72%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.67 - 11.44 (m, 1H), 7.67 - 7.00 (m, 6H), 5.80 - 5.61 (m, 1H), 5.27 - 4.99 (m, 4H), 4.77 - 4.56 (m, 3H), 4.32 - 4.07 (m, 3H), 3.27 - 2.87 (m, 4H), 2.87 - 2.64 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.44 - 1.05 (m, 23H), 0.89 - 0.73 (m, 6H);MS (ESI) m/z 848 [M-H]
【0168】
実施例II-3E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(7mL)中の実施例II-3Dの生成物(0.667g、0.707mmol)及び炭酸カリウム(0.4g、2.89mmol)溶液を、真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.082g、0.071mmol)を添加し、反応混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(444mg、0.572mmol、81%収率、89%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.57 - 7.44 (m, 2H), 7.43 - 7.25 (m, 3H), 7.20 (s, 1H), 5.17 - 5.05 (m, 2H), 4.78 - 4.56 (m, 1H), 3.94 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.45 - 3.27 (m, 2H), 3.21 (s, 1H), 3.15 - 2.92 (m, 3H), 2.91 - 2.77 (m, 1H), 1.65 - 1.55 (m, 1H), 1.51 (s, 9H), 1.37 (s, 9H), 1.32 - 1.03 (m, 4H), 0.93 - 0.78 (m, 6H);MS (ESI) m/z 714 [M+Na]
【0169】
実施例II-3F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱酸素した水(0.1mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-3Eの生成物(444mg、0.558mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(120mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×20mL)で洗浄した。濾液を、減圧下でC18シリカ(1.5g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-55%メタノール、45mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(270mg、0.427mmol、76%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 6.93 (s, 1H), 4.70 - 4.58 (m, 1H), 3.95 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.41 - 3.26 (m, 2H), 3.17 - 3.00 (m, 3H), 2.78 (dd, J = 15.6, 2.0 Hz, 1H), 1.60 (dt, J = 13.0, 6.9 Hz, 1H), 1.53 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 1.33 - 1.16 (m, 4H), 0.89 - 0.78 (m, 6H);MS (ESI) m/z 624 [M+Na]
【0170】
実施例II-3G:5-[(2R)-2-{[(2-エチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-3Fの生成物(106mg、0.163mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.188mL、2.445mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。トリフルオロ酢酸の第2のアリコート(0.188mL、2.445mmol)を添加し、反応混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5-20%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物(59mg、0.147mmol、84%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.63 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.08 (s, 1H), 3.83 (s, 2H), 3.06 (dd, J = 15.5, 9.3 Hz, 1H), 2.92 (s, 2H), 2.82 - 2.64 (m, 3H), 1.91 (s, 1H), 1.53 (s, 1H), 1.45 - 1.21 (m, 4H), 0.85 (t, J = 7.4 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 401 [M+H]
【0171】
実施例II-4:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物135)
実施例II-4A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.252mL、4.40mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の実施例II-2Iの生成物(0.92g、1.465mmol)及びプロパン-1-アミン(0.36mL、4.4mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.466g、2.198mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、得られた混合物を10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(983mg、1.46mmol、99%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.48 - 7.28 (m, 6H), 5.22 - 5.04 (m, 2H), 4.52 - 4.44 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 16.7, 4.0 Hz, 1H), 3.97 (dd, J = 16.5, 3.0 Hz, 1H), 3.22 - 3.08 (m, 1H), 3.06 - 2.94 (m, 1H), 2.80 - 2.70 (m, 1H), 2.60 - 2.38 (m, 3H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 11H), 0.87 - 0.77 (m, 3H);MS (ESI) m/z 640 [M+H]
【0172】
実施例II-4B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(プロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-4Aの生成物(983mg、1.460mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.765mL、4.38mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(637mg、2.92mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(831mg、1.090mmol、75%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.46 - 7.29 (m, 6H), 5.21 - 5.04 (m, 2H), 4.74 - 4.59 (m, 1H), 4.40 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.98 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 3.29 - 3.01 (m, 4H), 3.01 - 2.77 (m, 2H), 1.56 - 1.43 (m, 11H), 1.38 (s, 9H), 1.36 - 1.24 (m, 9H), 0.81 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【0173】
実施例II-4C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(プロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-4Bの生成物(894mg、1.172mmol)溶液に、室温で、水(4mL)中の水酸化リチウム一水和物(246mg、5.86mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素(5.86mL、5.86mmol)でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(778mg、1.088mmol、93%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.56 - 7.18 (m, 6H), 5.22 - 4.95 (m, 2H), 4.63 - 4.51 (m, 1H), 3.50 - 3.16 (m, 2H), 3.16 - 2.67 (m, 4H), 1.56 - 1.42 (m, 14H), 1.42 - 1.20 (m, 17H), 0.86 - 0.75 (m, 3H).
【0174】
実施例II-4D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(プロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.189mL、2.175mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.148mL、2.175mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-4Cの生成物(778mg、1.088mmol)及びトリエチルアミン(0.379mL、2.72mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-100%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(394mg、0.391mmol、36%収率、80%純度)を得た。MS (ESI) m/z 805 [M-H]
【0175】
実施例II-4E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(プロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(5mL)中の実施例II-4Dの生成物(394mg、0.391mmol)及び炭酸カリウム(220mg、1.592mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(45mg、0.039mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(10mL)で希釈した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-70%メタノール、60mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(125mg、0.169mmol、43%収率、90%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.75 - 7.00 (m, 10H), 5.09 (s, 2H), 4.70 - 4.56 (m, 1H), 4.39 - 4.30 (m, 1H), 3.99 - 3.82 (m, 1H), 3.49 - 3.39 (m, 2H), 3.26 - 3.20 (m, 1H), 3.16 - 2.99 (m, 3H), 2.91 - 2.71 (m, 1H), 1.49 (s, 9H), 1.38 (s, 4H), 1.30 (s, 5H), 0.80 (t, J = 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 671 [M+Na]
【0176】
実施例II-4F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(プロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア(部分)
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-4Eの生成物(125mg、0.173mmol)溶液に、10% Pd/C(25mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。懸濁液を、減圧下でC18シリカゲル(2g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-60%メタノール、40mL/分)に供して、表題生成物を部分的なアンモニウム塩として得た(44mg、0.062mmol、36%収率、80%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.36 (s, 1H), 7.27 - 6.59 (m, 3H), 4.65 - 4.51 (m, 1H), 3.95 - 3.80 (m, 2H), 3.48 - 3.39 (m, 2H), 3.24 - 3.15 (m, 2H), 3.15 - 2.98 (m, 3H), 2.84 - 2.69 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.37 (s, 4H), 1.32 (s, 5H), 0.81 (t, J = 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 581 [M+Na]
【0177】
実施例II-4G:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[(プロピルアミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(3mL)中の実施例II-4Fの生成物(44mg、0.079mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.073mL、0.945mmol)を添加した。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7Mアンモニア(4mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲル上ドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-50%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(11mg、0.031mmol、39%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (s, 1H), 7.12 (br s, 6H), 6.04 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.18 - 4.04 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.19 - 2.95 (m, 3H), 2.90 (dd, J = 9.4, 6.4 Hz, 2H), 2.73 (dd, J = 15.6, 7.0 Hz, 1H), 1.70 - 1.54 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 359 [M+H]
【0178】
実施例II-5:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物136)
実施例II-5A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-{[(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.252mL、4.40mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の実施例II-2Iの生成物(0.92g、1.465mmol)及び2-メトキシエタンアミン(0.38mL、4.4mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.466g、2.198mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(992mg、1.437mmol、98%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.46 - 7.29 (m, 6H), 5.21 - 5.03 (m, 2H), 4.53 - 4.44 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 16.7, 2.0 Hz, 1H), 3.99 - 3.89 (m, 1H), 3.42 - 3.25 (m, 2H), 3.22 (2 s, J = 4.7 Hz, 3H), 3.19 - 3.10 (m, 1H), 3.03 - 2.92 (m, 1H), 2.77 (dd, J = 11.9, 3.8 Hz, 1H), 2.73 - 2.53 (m, 3H), 1.51 (s, 9H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 656 [M+H]
【0179】
実施例II-5B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-5Aの生成物(992mg、1.437mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.753mL、4.31mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(627mg、2.87mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(30mL)でクエンチした。次いで、混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(894mg、1.136mmol、79%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.44 - 7.29 (m, 6H), 5.24 - 5.04 (m, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.40 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 4.03 - 3.93 (m, 1H), 3.45 - 3.20 (m, 9H), 3.19 - 3.07 (m, 1H), 2.96 - 2.74 (m, 1H), 1.51 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 1.37 - 1.23 (m, 9H);MS (ESI) m/z 778 [M+Na]
【0180】
実施例II-5C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-5Bの生成物(831mg、1.056mmol)溶液に、室温で、水(4.00mL)中の水酸化リチウム一水和物(221mg、5.28mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素(5.28mL、5.28mmol)でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(811mg、1.045mmol、99%収率、85%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.58 - 7.15 (m, 6H), 5.13 - 5.03 (m, 2H), 4.74 - 4.50 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.51 - 3.35 (m, 3H), 3.35 - 3.13 (m, 6H), 3.12 - 3.00 (m, 1H), 2.86 - 2.64 (m, 1H), 1.57 - 1.43 (m, 9H), 1.43 - 1.20 (m, 18H).
【0181】
実施例II-5D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.181mL、2.090mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.142mL、2.090mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(3.00mL)中の実施例II-5Cの生成物(811mg、1.045mmol)及びトリエチルアミン(0.364mL、2.61mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-100%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(618mg、0.676mmol、65%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.64 - 11.48 (m, 1H), 7.53 - 7.17 (m, 6H), 5.78 - 5.63 (m, 1H), 5.30 - 5.01 (m, 4H), 4.72 - 4.59 (m, 2H), 4.32 - 4.08 (m, 3H), 3.47 - 3.37 (m, 2H), 3.36 - 3.19 (m, 7H), 3.15 - 3.02 (m, 1H), 2.87 - 2.70 (m, 1H), 1.56 - 1.43 (m, 9H), 1.43 - 1.21 (m, 18H);MS (ESI) m/z 821 [M-H]
【0182】
実施例II-5E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(15mL)中の実施例II-5Dの生成物(600mg、0.656mmol)及び炭酸カリウム(363mg、2.62mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(76mg、0.066mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(10mL)で希釈した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-70%メタノール、60mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(214mg、0.232mmol、35%収率、74%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.67 - 7.46 (m, 3H), 7.38 - 7.26 (m, 3H), 7.06 (s, 3H), 5.17 - 5.04 (m, 2H), 4.72 - 4.59 (m, 1H), 4.34 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.98 - 3.82 (m, 2H), 3.50 - 3.36 (m, 5H), 3.24 (s, 3H), 3.15 - 3.02 (m, 1H), 2.94 - 2.68 (m, 1H), 1.49 (s, 9H), 1.38 (s, 4H), 1.30 (s, 5H);MS (ESI) m/z 687 [M+Na]
【0183】
実施例II-5F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-5Eの生成物(214mg、0.238mmol)溶液に、10% Pd/C(25mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。懸濁液を、減圧下でC18シリカゲル(3g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-60%メタノール、40mL/分)に供して、表題生成物をアンモニウム塩として得た(100mg、0.152mmol、64%収率、90%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 7.27 - 6.76 (m, 4H), 4.67 - 4.54 (m, 1H), 3.95 - 3.80 (m, 2H), 3.49 - 3.37 (m, 3H), 3.32 (s, 3H), 3.30 - 3.25 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.11 - 2.95 (m, 1H), 2.82 - 2.63 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 4H), 1.32 (s, 5H);MS (ESI) m/z 597 [M+Na]
【0184】
実施例II-5G:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メトキシエチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(4mL)中の実施例II-5Fの生成物(100mg、0.152mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.181mL、2.349mmol)を添加した。反応混合物を25℃で20時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(6mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカ上ドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-50%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(29mg、0.077mmol、51%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.48 (br s, 1.5H), 6.01 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.18 - 4.06 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.59 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 3.32 (s, 3H), 3.16 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.13 - 2.98 (m, 3H), 2.72 (dd, J = 15.6, 6.7 Hz, 1H);MS (ESI) m/z 375 [M+H]
【0185】
実施例II-6:5-[(2R)-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物137)
実施例II-6A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.25mL、4.37mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中のシクロブチルメタンアミン、塩酸(0.54g、4.44mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1.06g、1.475mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリエチルアミン(0.6mL、4.30mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(470mg、2.218mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.89g、1.341mmol、91%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm7.49 - 7.25 (m, 6H), 5.23 - 5.02 (m, 2H), 4.52 - 4.31 (m, 2H), 3.96 (dd, J = 16.6, 2.0 Hz, 1H), 3.21 - 3.06 (m, 1H), 2.99 (ddd, J = 16.0, 7.3, 2.6 Hz, 1H), 2.78 - 2.69 (m, 1H), 2.61 - 2.52 (m, 2H), 2.42 - 2.23 (m, 1H), 1.98 - 1.87 (m, 2H), 1.87 - 1.68 (m, 2H), 1.67 - 1.54 (m, 3H), 1.51 (s, 9H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 667 [M+H]
【0186】
実施例II-6B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-6Aの生成物(1.05g、1.341mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.702mL、4.02mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.585g、2.68mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(957mg、1.187mmol、89%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.49 - 7.26 (m, 6H), 5.25 - 5.05 (m, 2H), 4.66 (s, 1H), 4.40 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 3.96 (s, 1H), 3.54 - 2.73 (m, 7H), 1.98 - 1.87 (m, 2H), 1.87 - 1.73 (m, 2H), 1.73 - 1.59 (m, 2H), 1.54 - 1.46 (m, 9H), 1.41 - 1.37 (m, 9H), 1.37 - 1.22 (m, 9H).
【0187】
実施例II-6C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.8mL)及びテトラヒドロフラン(2.8mL)中の実施例II-6Bの生成物(957mg、1.187mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(1.781mL、3.56mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(735mg、0.988mmol、83%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.53 - 7.44 (m, 2H), 7.44 - 7.28 (m, 3H), 7.17 (s, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.65 - 4.55 (m, 1H), 4.54 - 4.46 (m, 1H), 3.84 (dd, J = 6.8, 2.0 Hz, 2H), 3.42 - 3.14 (m, 4H), 3.06 (dd, J = 15.9, 9.2 Hz, 1H), 2.82 (dd, J = 15.9, 2.1 Hz, 1H), 2.62 - 2.52 (m, 1H), 2.07 - 1.91 (m, 2H), 1.91 - 1.74 (m, 2H), 1.74 - 1.60 (m, 2H), 1.51 (s, 9H), 1.46 - 1.25 (m, 18H);MS (ESI+) m/z 570 [M+H-C(O)OC(CH
【0188】
実施例II-6D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(4.94mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.16mL、1.843mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.13mL、1.912mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-6Cの生成物(0.735g、0.988mmol)及びトリエチルアミン(0.35mL、2.51mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40% tert-ブチルメチルエーテル、90mL/分)に供して、表題化合物(665mg、0.798mmol、81%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.69 - 11.44 (m, 1H), 7.56 - 7.06 (m, 6H), 5.75 - 5.63 (m, 1H), 5.27 - 4.95 (m, 4H), 4.73 - 4.56 (m, 2H), 4.33 - 4.19 (m, 1H), 4.19 - 4.07 (m, 2H), 3.44 - 3.02 (m, 5H), 2.83 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 1.97 - 1.87 (m, 2H), 1.87 - 1.73 (m, 2H), 1.73 - 1.60 (m, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.42 - 1.21 (m, 19H);MS (ESI) m/z 831 [M-H]
【0189】
実施例II-6E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(8mL)中の実施例II-6Dの生成物(0.782g、0.798mmol)及び炭酸カリウム(0.44g、3.18mmol)溶液を、真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.092g、0.080mmol)を添加し、反応混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、一晩放置した。反応混合物をメタノール(10mL)で希釈した。珪藻土(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、15mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(608mg、0.677mmol、85%収率、80%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.69 - 7.58 (m, 1H), 7.58 - 7.45 (m, 3H), 7.41 - 7.26 (m, 3H), 7.21 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.65 (dddd, J = 9.4, 7.5, 5.7, 2.1 Hz, 1H), 3.94 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.39 - 3.25 (m, 2H), 3.07 (ddd, J = 24.4, 12.3, 8.0 Hz, 5H), 2.84 (dt, J = 15.5, 4.0 Hz, 1H), 2.63 - 2.52 (m, 1H), 2.06 - 1.91 (m, 2H), 1.90 - 1.76 (m, 2H), 1.76 - 1.61 (m, 2H), 1.55 - 1.46 (m, 9H), 1.37 (s, 9H);MS (ESI) m/z 697 [M+Na]
【0190】
実施例II-6F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
脱気した水(0.1mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-6Eの生成物(100mg、0.111mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(25mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下でC18シリカ(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-55%メタノール、50mL/分)に供して、表題化合物(44mg、0.070mmol、63%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 8.65 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.69 - 4.54 (m, 1H), 3.97 - 3.84 (m, 2H), 3.39 - 3.17 (m, 4H), 3.11 - 2.95 (m, 1H), 2.81 (dd, J = 15.7, 2.0 Hz, 1H), 2.63 - 2.52 (m, 1H), 2.06 - 1.92 (m, 2H), 1.89 - 1.76 (m, 2H), 1.76 - 1.63 (m, 2H), 1.54 (s, 9H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 607 [M+Na]
【0191】
実施例II-6G:5-[(2R)-2-{[(シクロブチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-6Fの生成物(96mg、0.148mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.171mL、2.226mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5-20%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物(56mg、0.146mmol、98%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.65 (s, 1H), 7.87 (s, 2H), 6.00 (s, 1H), 5.91 (s, 1H), 4.16 - 3.99 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.07 (dd, J = 15.5, 9.3 Hz, 1H), 3.01 - 2.83 (m, 4H), 2.71 (dd, J = 15.5, 6.7 Hz, 1H), 2.65 - 2.54 (m, 1H), 2.13 - 1.97 (m, 2H), 1.95 - 1.66 (m, 4H);MS (ESI) m/z 385 [M+H]
【0192】
実施例II-7:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物138)
実施例II-7A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.252mL、4.40mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタンアミン(0.496mL、4.40mmol)及び実施例II-2Iの生成物(0.92g、1.465mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.466g、2.198mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.0345g、1.472mmol、100%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.44 - 7.27 (m, 6H), 5.22 - 5.02 (m, 2H), 4.51 - 4.44 (m, 1H), 4.40 (dd, J = 16.6, 5.8 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 16.6, 3.4 Hz, 1H), 3.84 - 3.76 (m, 2H), 3.27 - 3.07 (m, 3H), 3.07 - 2.93 (m, 1H), 2.79 - 2.69 (m, 1H), 2.63 - 2.52 (m, 1H), 2.45 - 2.30 (m, 2H), 1.59 - 1.52 (m, 3H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 1.14 - 0.98 (m, 2H);MS (ESI) m/z 696 [M+H]
【0193】
実施例II-7B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-7Aの生成物(1.0345g、1.472mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.771mL、4.42mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.643g、2.94mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(1.05g、1.253mmol、85%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.46 - 7.29 (m, 6H), 5.22 - 5.05 (m, 2H), 4.76 - 4.63 (m, 1H), 4.41 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 3.98 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 3.89 - 3.78 (m, 2H), 3.33 - 2.64 (m, 9H), 1.55 - 1.47 (m, 9H), 1.47 - 1.40 (m, 2H), 1.40 - 1.37 (m, 9H), 1.37 - 1.20 (m, 9H), 1.20 - 1.06 (m, 2H).
【0194】
実施例II-7C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(3mL)及びテトラヒドロフラン(3mL)中の実施例II-7Bの生成物(1.05g、1.253mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(1.880mL、3.76mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム(20mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をイソヘキサン中でトリチュレートした。固体をデカンテーションにより分離して、表題化合物(0.472g、0.682mmol、54%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.53 - 7.44 (m, 2H), 7.40 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.34 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.70 (s, 1H), 4.60 (s, 1H), 3.88 - 3.78 (m, 4H), 3.28 - 3.16 (m, 4H), 3.14 - 2.90 (m, 3H), 2.84 - 2.68 (m, 1H), 1.91 - 1.73 (m, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.44 - 1.22 (m, 20H), 1.20 - 1.05 (m, 2H);MS (ESI) m/z 700 [M+H]
【0195】
実施例II-7D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(7mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.155mL、1.785mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.125mL、1.838mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(7mL)中の実施例II-7Cの生成物(0.530g、0.682mmol)及びトリエチルアミン(0.310mL、2.224mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で50分間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.628g、0.655mmol、96%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.53 - 6.81 (m, 7H), 6.07 - 5.64 (m, 2H), 5.55 - 5.00 (m, 6H), 4.82 - 4.39 (m, 4H), 4.31 - 4.07 (m, 2H), 3.88 - 3.74 (m, 2H), 3.28 - 3.01 (m, 4H), 1.95 - 1.72 (m, 1H), 1.53 - 1.42 (m, 9H), 1.42 - 0.99 (m, 22H);MS (ESI) m/z 861 [M-H]
【0196】
実施例II-7E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア(部分)
メタノール(10mL)中の実施例II-7Dの生成物(0.628g、0.655mmol)及び炭酸カリウム(0.402g、2.91mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.084g、0.073mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(10mL)で希釈した。珪藻土(2g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM水酸化アンモニウム中5-70%メタノール、15mL/分)に供して、表題化合物を部分的なアンモニウム塩として得た(0.246g、0.314mmol、48%収率、92%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.56 - 7.45 (m, 2H), 7.42 - 7.26 (m, 3H), 7.25 - 6.77 (m, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.70 - 4.64 (m, 1H), 3.98 - 3.77 (m, 4H), 3.28 - 2.96 (m, 7H), 2.91 - 2.63 (m, 1H), 1.86 - 1.81 (m, 1H), 1.63 - 1.20 (m, 20H), 1.19 - 1.03 (m, 2H);MS (ESI) m/z 703 [M-H]
【0197】
実施例II-7F:(2R)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
水(2mL)及び1,4-ジオキサン(2mL)中の実施例II-7Eの生成物(246mg、0.314mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(49mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で2時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(50mg)を添加し、混合物を水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×20mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で珪藻土(4g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM水酸化アンモニウム中5-55%メタノール、25mL/分)に供して、表題化合物(0.123g、0.190mmol、61%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 9.20 - 7.66 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.71 - 4.60 (m, 1H), 3.89 (dd, 2H), 3.84 (ddd, J = 11.5, 4.4, 2.3 Hz, 2H), 3.42 - 3.18 (m, 4H), 3.12 - 3.01 (m, 3H), 2.81 (dd, J = 15.6, 2.0 Hz, 1H), 1.94 - 1.80 (m, 1H), 1.54 (s, 9H), 1.55 - 1.43 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.25 - 1.10 (m, 2H);MS (ESI) m/z 613 [M-H]
【0198】
実施例II-7G:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[(オキサン-4-イル)メチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-7Fの生成物(116mg、0.189mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.250mL、3.24mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。追加のトリフルオロ酢酸(0.100mL、1.298mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、シリカゲルC18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-20%メタノール、25mL/分)に供して、表題化合物(68.6mg、0.156mmol、82%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.64 (s, 1H), 6.00 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.12 - 4.04 (m, 1H), 3.91 - 3.75 (m, 4H), 3.33 - 3.23 (m, 2H), 3.07 (dd, J = 15.5, 9.3 Hz, 1H), 2.97 - 2.86 (m, 2H), 2.81 - 2.75 (m, 2H), 2.71 (dd, J = 15.5, 6.8 Hz, 1H), 1.95 - 1.77 (m, 1H), 1.63 (dtd, J = 13.2, 4.6, 2.3 Hz, 2H), 1.30 - 1.09 (m, 2H);MS (ESI) m/z 415 [M+H]
【0199】
実施例II-8:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物139)
実施例II-8A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.25mL、4.37mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の3-メチルブタン-1-アミン(0.51mL、4.39mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1.06g、1.475mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(470mg、2.218mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。反応物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.97g、1.415mmol、96%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.52 - 7.25 (m, 6H), 5.23 - 5.02 (m, 2H), 4.54 - 4.33 (m, 2H), 3.96 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 3.22 - 3.07 (m, 1H), 3.07 - 2.92 (m, 1H), 2.80 - 2.70 (m, 1H), 2.62 - 2.42 (m, 3H), 1.63 - 1.45 (m, 10H), 1.38 (s, 9H), 1.30 - 1.20 (m, 2H), 0.89 - 0.75 (m, 6H);MS (ESI) m/z 669 [M+H]
【0200】
実施例II-8B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-8Aの生成物(1.05g、1.415mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.742mL、4.25mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.618g、2.83mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(30mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、80gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(0.995g、1.296mmol、92%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.47 - 7.29 (m, 6H), 5.23 - 5.04 (m, 2H), 4.66 (s, 1H), 4.40 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 4.01 - 3.92 (m, 1H), 3.56 - 2.74 (m, 7H), 1.51 (s, 9H), 1.38 (s, 11H), 1.37 - 1.21 (m, 9H), 0.93 - 0.78 (m, 6H).
【0201】
実施例II-8C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(3mL)及びテトラヒドロフラン(3mL)中の実施例II-8Bの生成物(1.07g、1.296mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(1.98mL、3.96mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応を塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(0.896g、1.134mmol、87%収率、85%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.54 - 7.28 (m, 6H), 5.21 - 4.96 (m, 2H), 4.73 - 4.44 (m, 2H), 3.84 (s, 1H), 3.30 - 2.94 (m, 6H), 2.94 - 2.70 (m, 1H), 1.57 - 1.05 (m, 30H), 0.92 - 0.80 (m, 6H);MS (ESI) m/z 672 [M+H]
【0202】
実施例II-8D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(8mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.2mL、2.303mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.155mL、2.279mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(8mL)中の実施例II-8Cの生成物(0.896g、1.134mmol)及びトリエチルアミン(0.4mL、2.87mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で45分間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-50%酢酸エチル、35mL/分)に供して、表題化合物(0.331g、0.373mmol、33%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.67 - 11.43 (m, 1H), 7.58 - 7.18 (m, 6H), 5.77 - 5.64 (m, 1H), 5.26 - 4.98 (m, 4H), 4.70 - 4.57 (m, 2H), 4.31 - 4.07 (m, 3H), 3.27 - 2.74 (m, 6H), 1.57 - 1.21 (m, 30H), 0.94 - 0.79 (m, 6H);MS (ESI) m/z 857 [M+Na]
【0203】
実施例II-8E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア(部分)
メタノール(10mL)中の実施例II-8Dの生成物(0.389g、0.354mmol)及び炭酸カリウム(0.196g、1.416mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.041g、0.035mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(10mL)で希釈した。珪藻土(1g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5-70%メタノール、17mL/分)に供して、表題化合物を部分的なアンモニウム塩として得た(70mg、0.088mmol、25%収率、87%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.53 - 7.44 (m, 2H), 7.39 - 7.30 (m, 2H), 7.33 - 7.25 (m, 1H), 7.01 (t, J = 51.1 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.65 - 4.61 (m, 1H), 3.98 - 3.80 (m, 2H), 3.25 - 2.70 (m, 6H), 1.49 (app s, 10H), 1.40 - 1.27 (m, 12H), 0.87 (d, J = 6.5 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 699 [M+Na]
【0204】
実施例II-8F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
水(1mL)及び1,4-ジオキサン(1mL)中の実施例II-8Eの生成物(70mg、0.088mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(30mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で3時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(10mg)を添加し、混合物を水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、メタノール(3×10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で逆層C18シリカ(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、逆相C18シリカでのドライロード、10mM水酸化アンモニウム中5-55%メタノール、18mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(33mg、0.054mmol、62%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 7.31 - 6.74 (m, 4H), 4.61 - 4.57 (m, 1H), 3.99 - 3.77 (m, 2H), 3.24 - 2.61 (m, 6H), 1.50 (app s, 10H), 1.40 - 1.29 (m, 12H), 0.87 (d, J = 6.5 Hz, 6H). ;MS (ESI) m/z 585 [M-H]
【0205】
実施例II-8G:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
1,4-ジオキサン(2mL)中の実施例II-8Fの生成物(56mg、0.091mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(150μl、1.947mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。追加のトリフルオロ酢酸(200μL、2.60mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。1M塩酸水溶液(1mL)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。6M塩酸水溶液(0.5mL)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣を、1,4-ジオキサン(1.mL)及び3M塩酸水溶液(0.5mL)の混合物中に再度溶解させ、3時間撹拌した。反応混合物を0.7Mメタノール中アンモニア(2.5mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、逆相18シリカ上ドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5-20%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(14.5mg、0.036mmol、40%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (s, 1H), 8.25 (s, 2H), 6.02 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.13 - 4.08 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.10 (dd, J = 15.5, 9.3 Hz, 1H), 3.06 - 2.99 (m, 2H), 2.99 - 2.90 (m, 2H), 2.73 (dd, J = 15.5, 6.9 Hz, 1H), 1.67 - 1.54 (m, 1H), 1.54 - 1.44 (m, 2H), 0.89 (d, J = 6.5 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 387 [M+H]
【0206】
実施例II-9:5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物140)
実施例II-9A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.230mL、4.02mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の3,3-ジフルオロプロパン-1-アミン塩酸塩(0.529g、4.02mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1g、1.341mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.426g、2.012mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.095g、1.297mmol、97%収率、80%純度)を得た。MS (ESI) m/z 676 [M+H]
【0207】
実施例II-9B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-9Aの生成物(1.09g、1.291mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.676mL、3.87mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.563g、2.58mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(10mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80gカートリッジ、イソヘキサン中20%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(965mg、1.120mmol、83%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.44 - 7.29 (m, 6H), 6.05 (tq, J = 56.3, 4.1 Hz, 1H), 5.18 (dd, J = 12.0, 3.9 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 12.0, 2.1 Hz, 1H), 4.76 - 4.67 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.5, 9.0 Hz, 1H), 3.87 (dd, J = 27.6, 16.5 Hz, 1H), 3.43 - 3.12 (m, 5H), 2.93 - 2.84 (m, 1H), 2.16 - 2.00 (m, 2H), 1.53 (d, J = 2.4 Hz, 9H), 1.40 (d, J = 2.2 Hz, 9H), 1.36 (d, J = 7.5 Hz, 9H);MS (ESI) m/z 798 [M+Na]
【0208】
実施例II-9C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.5mL)及びテトラヒドロフラン(2.5mL)中の実施例II-9Bの生成物(965mg、1.182mmol)溶液に、室温で、水(2.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(149mg、3.55mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素(3.55mL、3.55mmol)でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(803mg、1.063mmol、90%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.56 - 7.22 (m, 6H), 6.09 (t, J = 56.2 Hz, 2H), 5.08 (s, 2H), 4.74 - 4.49 (m, 1H), 3.85 (s, 2H), 3.45 - 3.15 (m, 4H), 3.15 - 3.01 (m, 1H), 2.85 - 2.65 (m, 1H), 2.05 (s, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.38 (s, 4H), 1.34 (s, 9H), 1.29 (s, 5H);MS (ESI) m/z 680 [M+H]
【0209】
実施例II-9D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.2mL、2.303mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.16mL、2.353mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-9Cの生成物(803mg、1.063mmol)及びトリエチルアミン(0.4mL、2.87mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-100%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(737mg、0.647mmol、61%収率、74%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.55 (s, 1H), 7.53 - 7.22 (m, 6H), 6.10 (t, J = 56.9 Hz, 1H), 5.78 - 5.62 (m, 1H), 5.25 - 5.01 (m, 4H), 4.73 - 4.57 (m, 2H), 4.20 - 4.10 (m, 1H), 3.44 - 3.03 (m, 7H), 2.85 - 2.61 (m, 1H), 2.17 - 2.00 (m, 2H), 1.56 - 1.43 (m, 9H), 1.43 - 1.21 (m, 18H);MS (ESI) m/z 841 [M-H]
【0210】
実施例II-9E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(8mL)中の実施例II-9Dの生成物(737mg、0.647mmol)及び炭酸カリウム(358mg、2.59mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(74.8mg、0.065mmol)を添加した。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(5mL)で希釈した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-70%メタノール、60mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(347mg、0.425mmol、66%収率、86%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.68 - 7.24 (m, 6H), 7.11 - 6.91 (m, 3H), 6.09 (t, J = 56.4 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.72 - 4.61 (m, 1H), 3.98 - 3.82 (m, 2H), 3.28 - 3.21 (m, 2H), 3.19 - 3.06 (m, 1H), 2.86 - 2.69 (m, 1H), 2.15 - 1.95 (m, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.38 (s, 5H), 1.29 (s, 6H);MS (ESI) m/z 683 [M-H]
【0211】
実施例II-9F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-9Eの生成物(347mg、0.436mmol)溶液に、10% Pd/C(50mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。懸濁液を、減圧下でC18シリカゲル(3g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-60%メタノール、40mL/分)に供して、表題生成物をアンモニウム塩として得た(208mg、0.323mmol、74%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.30 (s, 1H), 7.09 (s, 4H), 6.09 (tt, J = 56.3, 4.1 Hz, 1H), 4.67 - 4.51 (m, 1H), 3.96 - 3.80 (m, 2H), 3.38 - 3.19 (m, 4H), 3.07 (dd, J = 15.7, 9.1 Hz, 1H), 2.82 - 2.59 (m, 1H), 2.14 - 1.96 (m, 2H), 1.49 (s, 9H), 1.38 (s, 4H), 1.32 (s, 5H);MS (ESI) m/z 593 [M-H]
【0212】
実施例II-9G:5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(4mL)中の実施例II-9Fの生成物(99mg、0.158mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.18mL、2.336mmol)を添加した。反応混合物を25℃で7時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(8mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカ上ドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-50%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(43mg、0.109mmol、69%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.70 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 6.22 (tt, J = 56.0, 4.1 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.11 (s, 1H), 3.17 - 2.97 (m, 5H), 2.74 (dd, J = 15.6, 7.0 Hz, 1H), 2.32 - 2.14 (m, 2H);MS (ESI) m/z 395 [M+H]
【0213】
実施例II-10:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物141)
実施例II-10A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-{[(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.21mL、3.67mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の実施例II-2Iの生成物(0.85g、1.282mmol)及び3,3,3-トリフルオロプロパン-1-アミン(0.41mL、3.63mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.408g、1.924mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.0577g、1.128mmol、88%収率、74%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.48 - 7.28 (m, 6H), 5.24 - 5.01 (m, 3H), 4.53 - 4.44 (m, 1H), 4.44 - 4.34 (m, 1H), 3.99 - 3.93 (m, 1H), 3.63 - 3.54 (m, 1H), 3.23 - 3.09 (m, 1H), 3.01 - 2.93 (m, 1H), 2.82 - 2.64 (m, 2H), 2.64 - 2.52 (m, 1H), 2.42 - 2.23 (m, 2H), 1.51 (s, 7H), 1.47 (s, 2H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 695 [M+H]
【0214】
実施例II-10B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-10Aの生成物(1.05g、1.211mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.635mL、3.63mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.529g、2.422mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(10mL)でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80gカートリッジ、イソヘキサン中20%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(688mg、0.823mmol、68%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.74 - 7.38 (m, 4H), 7.38 - 7.25 (m, 2H), 5.18 (dd, J = 12.0, 2.7 Hz, 1H), 5.11 (dd, J = 12.0, 4.9 Hz, 1H), 4.77 - 4.67 (m, 1H), 4.44 (dd, J = 16.4, 9.5 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 28.6, 16.5 Hz, 1H), 3.46 - 3.28 (m, 4H), 3.19 (dt, J = 16.6, 8.6 Hz, 1H), 2.99 - 2.84 (m, 1H), 2.57 - 2.42 (m, 2H), 1.53 (d, J = 2.4 Hz, 9H), 1.40 (d, J = 1.8 Hz, 9H), 1.36 (d, J = 6.9 Hz, 9H);MS (ESI) m/z 816 [M+Na]
【0215】
実施例II-10C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.5mL)及びテトラヒドロフラン(2.5mL)中の実施例II-10Bの生成物(688mg、0.823mmol)溶液に、室温で、水(2.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(104mg、2.470mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液(2.470mL)でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(632mg、0.543mmol、66%収率、60%純度)を得た。MS (ESI) m/z 599 [M-C(O)OC(CH+H]
【0216】
実施例II-10D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.15mL、1.728mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.12mL、1.764mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-10Cの生成物(632mg、0.543mmol)及びトリエチルアミン(0.30mL、2.152mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-100%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(242mg、0.143mmol、26%収率、51%純度)を得た。MS (ESI) m/z 765 [M - CHCH=CH- C(CH+ H]
【0217】
実施例II-10E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)中の実施例II-10Dの生成物(242mg、0.143mmol)及び炭酸カリウム(79mg、0.573mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(16.57mg、0.014mmol)を添加した。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(5mL)で希釈した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-70%メタノール、60mL/分)に供して、表題化合物(37.7mg、0.029mmol、20%収率、54%純度)を得た。MS (ESI) m/z 701 [M-H]
【0218】
実施例II-10F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-10Eの生成物(37.7mg、0.029mmol)溶液に、10% Pd/C(10mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。懸濁液を、減圧下でC18シリカゲル(2g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-60%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物(14.5mg、0.017mmol、58%収率、71%純度)を得た。MS (ESI) m/z 611 [M-H]
【0219】
実施例II-10G:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(3,3,3-トリフルオロプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-10Fの生成物(14.5mg、0.017mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.02mL、0.260mmol)を添加した。反応混合物を25℃で7時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(6mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカ上ドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-60%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(8.5mg、0.020mmol、定量収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.14 - 4.04 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.19 (s, 2H), 3.15 - 2.99 (m, 3H), 2.77 - 2.61 (m, 3H);MS (ESI) m/z 413 [M+H]
【0220】
実施例II-11:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物142)
実施例II-11A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.23mL、4.02mmol)を、1,2-ジクロロエタン(3mL)中の2-メチルブタン-1-アミン(350mg、4.02mmol)及び実施例II-2Iの生成物(0.885g、1.335mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。追加の2-メチルブタン-1-アミン(175mg、2.008mmol)及び酢酸(120mg、2.003mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(420mg、1.982mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(6mL)でクエンチし、10分間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.934g、1.189mmol、89%収率、85%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.50 - 7.20 (m, 6H), 5.23 - 4.99 (m, 2H), 4.56 - 4.31 (m, 2H), 4.09 - 3.85 (m, 1H), 3.15 (dt, J = 15.8, 10.0 Hz, 1H), 3.01 (dt, J = 17.1, 4.0 Hz, 1H), 2.79 - 2.70 (m, 1H), 2.64 - 2.21 (m, 6H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 1.12 - 0.96 (m, 1H), 0.92 - 0.71 (m, 6H);MS (ESI) m/z 669 [M+H]
【0221】
実施例II-11B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-11Aの生成物(935mg、1.190mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.63mL、3.61mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(520mg、2.380mmol)を室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-30%酢酸エチル、32mL/分)に供して、表題化合物(770mg、0.903mmol、76%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.51 - 7.25 (m, 6H), 5.23 - 5.04 (m, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.48 - 4.33 (m, 1H), 4.04 - 3.92 (m, 1H), 3.58 - 2.73 (m, 7H), 1.78 - 1.58 (m, 1H), 1.50 (d, J = 4.6 Hz, 9H), 1.43 - 1.19 (m, 18H), 1.13 - 0.98 (m, 1H), 0.92 - 0.73 (m, 6H).
【0222】
実施例II-11C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-11Bの生成物(770mg、0.903mmol)溶液に、室温で、水(4.00mL)中の水酸化リチウム一水和物(115mg、2.74mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(586mg、0.785mmol、87%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.58 - 7.12 (m, 6H), 5.08 (s, 2H), 4.77 - 4.64 (m, 1H), 4.58 (s, 1H), 3.84 (dd, J = 7.1, 2.2 Hz, 2H), 3.50 - 3.28 (m, 1H), 3.27 - 2.89 (m, 5H), 2.88 - 2.61 (m, 1H), 1.81 - 1.57 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.34 (s, 18H), 1.04 (dt, J = 10.7, 6.8 Hz, 1H), 0.90 - 0.69 (m, 6H).
【0223】
実施例II-11D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.14mL、1.612mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.11mL、1.617mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-11Cの生成物(586mg、0.785mmol)及びトリエチルアミン(0.27mL、1.937mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(530mg、0.597mmol、76%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.68 - 11.46 (m, 1H), 7.57 - 7.07 (m, 6H), 6.09 - 5.80 (m, 0.5H), 5.79 - 5.62 (m, 0.5H), 5.57 - 5.39 (m, 0.5H), 5.35 - 4.95 (m, 4.5H), 4.78 (dt, J = 6.3, 1.2 Hz, 0.5H), 4.65 (dd, J = 17.6, 10.8 Hz, 2H), 4.42 (dt, J = 5.1, 1.6 Hz, 0.5H), 4.33 - 4.05 (m, 2H), 3.31 - 2.71 (m, 6H), 1.66 (s, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.42 - 1.17 (m, 18H), 1.12 - 0.96 (m, 1H), 0.93 - 0.68 (m, 6H).
【0224】
実施例II-11E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア(部分)
メタノール(4mL)中の実施例II-11Dの生成物(623mg、0.597mmol)及び炭酸カリウム(330mg、2.388mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(69.0mg、0.060mmol)を添加した。反応混合物を60℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-80%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物を部分的なアンモニウム塩として得た(279mg、0.365mmol、61%収率、90%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.67 - 7.45 (m, 3H), 7.40 - 7.24 (m, 3H), 7.09 (s, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.66 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 3.99 - 3.80 (m, 2H), 3.42 (s, 0.5H), 3.37 - 2.70 (m, 7.5H), 1.79 - 1.58 (m, 1H), 1.49 (s, 9H), 1.43 - 1.19 (m, 9H), 1.12 - 0.97 (m, 1H), 0.93 - 0.72 (m, 6H);MS (ESI) m/z 675 [M-H]
【0225】
実施例II-11F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-11Eの生成物(270mg、0.354mmol)溶液に、10% Pd/C(36mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-65%メタノール、32mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(185mg、0.291mmol、82%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.26 (s, 1H), 7.29 - 6.75 (m, 4H), 4.61 (s, 1H), 3.98 - 3.76 (m, 2H), 3.52 - 3.16 (m, 3H), 3.04 (dd, J = 15.7, 9.1 Hz, 3H), 2.84-2.63 (m, 1H), 1.79 - 1.56 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.34 (d, J = 16.5 Hz, 9H), 1.12 - 0.95 (m, 1H), 0.93 - 0.69 (m, 6H);MS (ESI) m/z 587 [M+H]
【0226】
実施例II-11G:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルブチル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(4mL)中の実施例II-11Fの生成物(165mg、0.246mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.284mL、3.69mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。追加のトリフルオロ酢酸(0.095mL、1.230mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。追加のトリフルオロ酢酸(0.095mL、1.230mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(15mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカ上ドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-35%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(72.74mg、0.178mmol、72%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.29 - 8.01 (m, 2H), 6.02 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.13 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.17 - 2.95 (m, 3H), 2.91 (dt, J = 13.0, 6.7 Hz, 1H), 2.74 (dt, J = 15.8, 6.4 Hz, 2H), 1.75 (h, J = 6.7 Hz, 1H), 1.48 - 1.35 (m, 1H), 1.27 - 1.10 (m, 1H), 0.99 - 0.80 (m, 6H);MS (ESI) m/z 387 [M+H]
【0227】
実施例II-12:5-[(2R)-2-({[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物143)
実施例II-12A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-({[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.217mL、3.78mmol)を、1,2-ジクロロエタン(3mL)中の(3,3-ジフルオロシクロブチル)メタンアミン、塩酸(0.596g、3.78mmol)及び実施例II-2Iの生成物(0.885g、1.261mmol)溶液に添加した。トリエチルアミン(0.527mL、3.78mmol)を添加し、反応混合物を室温で40分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.401g、1.891mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(6mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.734g、1.008mmol、80%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.47 - 7.26 (m, 6H), 5.23 - 5.02 (m, 1H), 4.52 - 4.33 (m, 1H), 4.08 - 3.87 (m, 1H), 3.22 - 3.07 (m, 1H), 2.99 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 2.76 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.71 - 2.43 (m, 8H), 2.25 - 2.07 (m, 3H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 703 [M+H]
【0228】
実施例II-12B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(4mL)中の実施例II-12Aの生成物(884mg、1.008mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.56mL、3.21mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(470mg、2.154mmol)を室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、32mL/分)に供して、表題化合物(630mg、0.742mmol、74%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.48 - 7.27 (m, 6H), 5.25 - 5.04 (m, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.40 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 4.08 - 3.91 (m, 1H), 3.15 (dd, J = 16.3, 9.3 Hz, 3H), 2.70 - 2.54 (m, 3H), 2.46 - 2.16 (m, 5H), 1.50 (s, 9H), 1.42 - 1.20 (m, 18H).
【0229】
実施例II-12C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-12Bの生成物(700mg、0.742mmol)溶液に、室温で、水(4.00mL)中の水酸化リチウム一水和物(93mg、2.226mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で40分間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素(2.25mL、2.250mmol)でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(535mg、0.720mmol、97%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.56 - 7.19 (m, 6H), 5.08 (s, 2H), 4.70 (s, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.84 (dd, J = 7.2, 2.2 Hz, 2H), 3.45 - 3.16 (m, 3H), 3.15 - 2.97 (m, 1H), 2.84 - 2.54 (m, 3H), 2.45 - 2.16 (m, 4H), 1.47 (s, 9H), 1.42 - 1.20 (m, 18H).
【0230】
実施例II-12D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.125mL、1.438mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.1mL、1.470mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-12Cの生成物(534mg、0.719mmol)及びトリエチルアミン(0.250mL、1.797mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(574mg、0.661mmol、92%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.68 - 11.46 (m, 1H), 7.60 - 7.01 (m, 6H), 6.07 - 5.94 (m, 0.5H), 5.93 - 5.80 (m, 0.5H), 5.79 - 5.64 (m, 1H), 5.56 - 5.41 (m, 1H), 5.35 - 5.01 (m, 4H), 4.78 (dt, J = 6.2, 1.2 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 17.5, 8.3 Hz, 2H), 4.42 (dt, J = 5.1, 1.6 Hz, 1H), 4.32 - 4.04 (m, 3H), 3.18 - 3.03 (m, 1H), 2.88 - 2.54 (m, 3H), 2.46 - 2.20 (m, 3H), 1.56 - 1.15 (m, 27H).
【0231】
実施例II-12E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(3mL)中の実施例II-12Dの生成物(718mg、0.661mmol)及び炭酸カリウム(365mg、2.64mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(76mg、0.066mmol)を添加した。反応混合物を60℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗製物質をメタノール(8mL)で希釈し、C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-75%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(195mg、0.228mmol、35%収率、90%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.59 - 7.45 (m, 3H), 7.41 - 7.22 (m, 3H), 7.07 (s, 3H), 5.09 (s, 2H), 4.67 (s, 1H), 3.90 (q, J = 13.2 Hz, 2H), 3.30 (d, J = 9.6 Hz, 3H), 3.19 - 3.03 (m, 1H), 2.89 - 2.55 (m, 5H), 2.43 - 2.22 (m, 3H), 1.49 (s, 9H), 1.34 (d, J = 39.1 Hz, 9H);MS (ESI) m/z 709 [M-H]
【0232】
実施例II-12F:(2R)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-12Eの生成物(190mg、0.222mmol)溶液に、10% Pd/C(23.6mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-65%メタノール、32mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(115mg、0.171mmol、77%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.27 (s, 1H), 7.28 - 6.81 (m, 4H), 4.62 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 3.97 - 3.75 (m, 2H), 3.49 - 3.13 (m, 4H), 3.05 (dd, J = 15.6, 9.2 Hz, 1H), 2.82 - 2.55 (m, 3H), 2.44 - 2.21 (m, 4H), 1.50 (s, 9H), 1.35 (d, J = 27.7 Hz, 9H);MS (ESI) m/z 620 [M-H]
【0233】
実施例II-12G:5-[(2R)-2-({[(3,3-ジフルオロシクロブチル)メチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(4mL)中の実施例II-12Fの生成物(115mg、0.171mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.198mL、2.57mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(5mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカ上ドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-35%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(39.31mg、0.089mmol、52%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.35 (s, 2H), 6.01 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.11 (s, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.20 - 2.92 (m, 5H), 2.81 - 2.64 (m, 3H), 2.57 - 2.36 (m, 3H);MS (ESI) m/z 421 [M+H]
【0234】
実施例II-13:5-[4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物144)
実施例II-13A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-({[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.22mL、3.84mmol)を、1,2-ジクロロエタン(3mL)中の2-(オキセタン-3-イル)エタンアミン(0.38g、3.76mmol)及び実施例II-2Iの生成物(0.885g、1.335mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。追加の2-(オキセタン-3-イル)エタンアミン(0.19g、1.878mmol)及び酢酸(0.11g、1.832mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.4g、1.887mmol)を添加し、反応混合物を40分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(6mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(0.93g、1.228mmol、92%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.49 - 7.21 (m, 6H), 5.25 - 5.01 (m, 2H), 4.64 - 4.33 (m, 3H), 4.06 - 3.88 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.04 - 2.88 (m, 1H), 2.69 - 2.31 (m, J = 1.9 Hz, 7H), 2.29 - 2.10 (m, 1H), 1.76 (dd, J = 18.3, 11.1 Hz, 1H), 1.50 (d, J = 3.0 Hz, 9H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 683 [M+H]
【0235】
実施例II-13B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-13Aの生成物(846mg、1.241mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.650mL、3.72mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(152mg、1.241mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(542mg、2.482mmol)を連続して添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。分けた追加の二炭酸ジ-tert-ブチル(271mg、1.241mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(152mg、1.241mmol)を添加し、反応混合物をさらに30分間撹拌した。反応を半飽和ブライン(10mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80gカートリッジ、イソヘキサン中20%アイソクラティック酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(442mg、0.565mmol、45%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.43 - 7.35 (m, 5H), 7.37 - 7.30 (m, 1H), 5.22 - 5.06 (m, 2H), 4.60 - 4.49 (m, 1H), 4.48 - 4.38 (m, 1H), 3.97 - 3.77 (m, 3H), 3.26 - 3.13 (m, 1H), 3.00 - 2.92 (m, 1H), 2.73 - 2.51 (m, 5H), 2.44 - 2.28 (m, 2H), 1.93 - 1.75 (m, 1H), 1.54 (s, 9H), 1.47 - 1.34 (m, 19H);MS (ESI) m/z 782 [M+H]
【0236】
実施例II-13C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(1.5mL)及びテトラヒドロフラン(1.5mL)中の実施例II-13Bの生成物(490mg、0.564mmol)溶液に、室温で、水(1.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(71.0mg、1.692mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で45分間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素(1.7mL、1.7mmol)でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(371mg、0.541mmol、96%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.50 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.31 (m, 3H), 7.20 (s, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.48 - 4.44 (m, 1H), 3.96 - 3.88 (m, 2H), 3.85 (dd, J = 6.7, 2.0 Hz, 2H), 3.12 (ddd, J = 15.9, 9.2, 2.7 Hz, 1H), 2.94 (dt, J = 15.9, 2.7 Hz, 1H), 2.74 - 2.51 (m, 5H), 2.43 - 2.27 (m, 2H), 1.94 - 1.79 (m, 1H), 1.51 (s, 9H), 1.45 - 1.41 (m, 10H), 1.37 (s, 9H);MS (ESI) m/z 687 [M+H]
【0237】
実施例II-13D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(2mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.094mL、1.082mmol)溶液を0℃まで冷却し、アリルアルコール(0.074mL、1.082mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(3mL)中の実施例II-13Cの生成物(464mg、0.541mmol)及びトリエチルアミン(0.189mL、1.353mmol)溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、水でクエンチした。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-100%(3:1酢酸エチル:エタノール)、40mL/分)に供して、表題化合物(370mg、0.446mmol、82%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 9.65 (s, 1H), 7.50 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 7.44 - 7.32 (m, 3H), 7.17 (s, 1H), 6.49 (s, 2H), 5.93 (ddt, J = 17.3, 10.0, 4.8 Hz, 1H), 5.25 - 5.08 (m, 3H), 5.02 (dq, J = 10.4, 1.8 Hz, 1H), 4.87 - 4.76 (m, 1H), 4.38 - 4.22 (m, 1H), 4.11 - 4.01 (m, 1H), 3.99 - 3.93 (m, 2H), 3.59 - 3.08 (m, 6H), 2.95 - 2.58 (m, 2H), 2.38 - 2.04 (m, 1H), 1.88 - 1.64 (m, 1H), 1.59 - 1.50 (m, 9H), 1.45 (s, 9H), 1.42 - 1.38 (m, 1H), 1.35 (s, 9H);MS (ESI) m/z 849 [M+H]
【0238】
実施例II-13E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)中の実施例II-13Dの生成物(435mg、0.436mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50.3mg、0.044mmol)及び炭酸カリウム(241mg、1.742mmol)を添加した。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中10-100%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物(104mg、0.120mmol、28%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.69 - 7.16 (m, 6H), 5.10 (s, 2H), 4.57 - 4.40 (m, 1H), 3.99 - 3.86 (m, 4H), 3.23 - 3.10 (m, 1H), 2.99 - 2.92 (m, 2H), 2.78 - 2.52 (m, 5H), 2.44 - 2.37 (m, 1H), 1.89 - 1.84 (m, 1H), 1.56 - 1.48 (m, 9H), 1.46 - 1.41 (m, 10H);MS (ESI) m/z 691 [M+H]
【0239】
実施例II-13F:(2R)-2-({(tert-ブトキシカルボニル)[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
エタノール(1.3mL)及び水(0.13mL)中の実施例II-13Eの生成物(104mg、0.120mmol)溶液に、10%パラジウム炭素(28.5mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で16時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×15mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-50%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(27mg、0.042mmol、35%収率)を得た。MS (ESI) m/z 601 [M+H]
【0240】
実施例II-13G:5-[4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-({[2-(オキセタン-3-イル)エチル]アミノ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(0.7mL)中の実施例II-13Fの生成物(25mg、0.039mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.045mL、0.587mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌し、次いで、0℃まで冷却し、メタノール中の0.7Mアンモニア(1.5mL)でクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5%アイソクラティックメタノール、30mL/分)、次いで、第2のカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中0%アイソクラティックメタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(8mg、0.019mmol、49%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 8.23 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 5.81 (s, 1H), 4.22 - 4.10 (m, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.51 - 3.32 (m, 3H), 3.31 - 3.11 (m, 5H), 2.69 (dd, J = 15.7, 7.1 Hz, 1H), 2.48 - 2.41 (m, 1H), 2.09 - 1.95 (m, 1H), 1.82 - 1.62 (m, 1H);MS (ESI) m/z 401 [M+H]
【0241】
実施例II-14:5-(2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物145)
実施例II-14A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.220mL、3.85mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の4,4-ジフルオロブタン-1-アミン、塩酸(0.560g、3.85mmol)及び実施例II-2Iの生成物(0.85g、1.282mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.408g、1.924mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.0144g、1.309mmol、100%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.46 - 7.29 (m, 6H), 6.21 - 5.87 (m, 1H), 5.21 - 5.03 (m, 2H), 4.47 (s, 1H), 4.40 (dd, J = 16.6, 2.7 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 16.6, 3.3 Hz, 1H), 3.22 - 3.09 (m, 1H), 3.04 - 2.95 (m, 1H), 2.79 - 2.70 (m, 1H), 2.62 - 2.52 (m, 2H), 1.88 - 1.68 (m, 2H), 1.50 (s, 9H), 1.48 - 1.41 (m, 4H), 1.38 (s, 9H);MS (ESI) m/z 691 [M+H]
【0242】
実施例II-14B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-14Aの生成物(1.01g、1.172mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.614mL、3.51mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.511g、2.343mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(10mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80gカートリッジ、イソヘキサン中20%アイソクラティック酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(790mg、1.001mmol、83%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.44 - 7.29 (m, 6H), 6.03 (tq, J = 56.9, 4.2 Hz, 1H), 5.18 (dd, J = 12.0, 3.9 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 4.75 - 4.65 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.5, 9.0 Hz, 1H), 3.87 (dd, J = 26.1, 16.5 Hz, 1H), 3.45 - 3.30 (m, 2H), 3.27 - 3.09 (m, 3H), 2.99 - 2.85 (m, 1H), 1.89 - 1.70 (m, 1H), 1.70 - 1.59 (m, 2H), 1.59 - 1.47 (m, 10H), 1.42 - 1.38 (m, 9H), 1.36 (d, J = 7.5 Hz, 9H);MS (ESI) m/z 812 [M+Na]
【0243】
実施例II-14C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.5mL)及びテトラヒドロフラン(2.5mL)中の実施例II-14Bの生成物(930mg、1.001mmol)溶液に、室温で、水(2.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(126mg、3.00mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を周囲温度で45分間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素(3.00mL、3.00mmol)でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(800mg、0.997mmol、100%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.54 - 7.43 (m, 2H), 7.47 - 7.35 (m, 2H), 7.38 - 7.29 (m, 1H), 7.17 (s, 1H), 6.02 (tt, J = 56.9, 4.3 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.66 - 4.56 (m, 1H), 4.51 (td, J = 6.7, 2.6 Hz, 1H), 3.85 (dd, J = 6.7, 2.0 Hz, 2H), 3.40 - 3.24 (m, 2H), 3.26 - 3.14 (m, 2H), 3.10 (dd, J = 15.9, 9.2 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 15.9, 2.1 Hz, 1H), 1.86 - 1.52 (m, 4H), 1.51 (s, 9H), 1.38 (s, 18H);MS (ESI) m/z 717 [M+Na]
【0244】
実施例II-14D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.153mL、1.759mmol)溶液を0℃まで冷却し、アリルアルコール(0.120mL、1.759mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-14Cの生成物(803mg、0.880mmol)及びトリエチルアミン(0.307mL、2.199mmol)溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、反応を水(10mL)でクエンチした。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-100%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(549mg、0.640mmol、64%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.54 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.27 (m, 3H), 7.24 (s, 1H), 6.45 (s, 2H), 6.21 - 5.85 (m, 2H), 5.26 - 5.07 (m, 3H), 5.02 (dq, J = 10.5, 1.7 Hz, 1H), 4.72 - 4.65 (m, 1H), 4.29 - 4.20 (m, 1H), 3.96 (dt, J = 4.8, 1.7 Hz, 1H), 3.48 - 3.05 (m, 5H), 2.90 - 2.77 (m, 1H), 1.85 - 1.58 (m, 4H), 1.56 - 1.47 (m, 9H), 1.44 - 1.29 (m, 18H).
【0245】
実施例II-14E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(6mL)中の実施例II-14Dの生成物(686mg、0.640mmol)溶液を、20分間脱酸素した(窒素ガス放出)。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(74.0mg、0.064mmol)及び炭酸カリウム(354mg、2.56mmol)を添加した。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-100%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物(315mg、0.419mmol、66%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.69 - 7.25 (m, 5H), 7.23 (s, 1H), 6.03 (tt, J = 56.9, 4.3 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.72 - 4.64 (m, 1H), 4.05 - 3.91 (m, 2H), 3.42 - 3.29 (m, 2H), 3.26 - 3.05 - (m, 3H), 2.88 - 2.77 (m, 1H), 1.87 - 1.69 (m, 2H), 1.67 - 1.57 (m, 2H), 1.51 (d, J = 6.1 Hz, 9H), 1.37 (s, 9H);MS (ESI) m/z 697 [M-H]
【0246】
実施例II-14F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
エタノール(4mL)及び水(0.4mL)中の実施例II-14Eの生成物(315mg、0.419mmol)溶液に、10% Pd/C(99mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で16時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×15mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-100%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物(177mg、0.288mmol、69%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 6.75 (s, 1H), 6.03 (tt, J = 56.9, 4.3 Hz, 1H), 4.66 - 4.53 (m, 1H), 3.98 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.43 - 3.31 (m, 1H), 3.31 - 3.18 (m, 4H), 2.77 - 2.68 (m, 1H), 1.86 - 1.70 (m, 2H), 1.68 - 1.59 (m, 2H), 1.52 (s, 9H), 1.39 (s, 9H);MS (ESI) m/z 631 [M+Na]
【0247】
実施例II-14G:5-(2-{[(4,4-ジフルオロブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル)-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-14Fの生成物(170mg、0.277mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.33mL、4.28mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。分けた追加のトリフルオロ酢酸(0.11mL、1.43mmol)を添加し、反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した後、0℃まで冷却した。次いで、反応をメタノール中の0.7Mアンモニア(8.5mL)でクエンチした。混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中0-20%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(81mg、0.190mmol、69%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (s, 1H), 8.34 (s, 2H), 6.14 (tt, J = 56.5, 4.1 Hz, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.13 - 4.08 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.20 - 3.05 (m, 1H), 3.08 - 2.96 (m, 4H), 2.74 (dd, J = 15.8, 6.8 Hz, 1H), 2.00 - 1.81 (m, 2H), 1.80 - 1.67 (m, 2H);MS (ESI) m/z 409 [M+H]
【0248】
実施例II-15:5-[(2R)-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物146)
実施例II-15A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.230mL、4.02mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中のシクロペンチルメタンアミン塩酸塩(0.546g、4.02mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1g、1.341mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で40分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.426g、2.012mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.06g、1.326mmol、99%収率、85%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.49 - 7.28 (m, 6H), 5.28 - 5.03 (m, 2H), 4.57 - 4.48 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.4, 6.8 Hz, 1H), 3.94 - 3.82 (m, 1H), 3.17 (dt, J = 15.8, 9.9 Hz, 1H), 3.06 - 2.95 (m, 2H), 2.83 (dt, J = 12.3, 3.8 Hz, 1H), 2.76 - 2.60 (m, 1H), 1.99 - 1.87 (m, 1H), 1.75 - 1.59 (m, 2H), 1.59 - 1.43 (m, 13H), 1.40 (s, 9H), 1.23 - 1.07 (m, 3H);MS (ESI) m/z 680 [M+H]
【0249】
実施例II-15B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-15Aの生成物(1.06g、1.326mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.695mL、3.98mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.579g、2.65mmol)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(10mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80gカートリッジ、イソヘキサン中20%酢酸エチル、60mL/分)に供して、表題化合物(0.80g、1.026mmol、76%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.44 - 7.29 (m, 6H), 5.18 (dd, J = 12.0, 5.2 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.75 - 4.67 (m, 1H), 4.44 (dd, J = 16.5, 9.6 Hz, 1H), 3.95 - 3.76 (m, 1H), 3.47 - 3.33 (m, 2H), 3.19 - 3.05 (m, 3H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.25 - 2.10 (m, 1H), 1.71 - 1.57 (m, 5H), 1.57 - 1.47 (m, 10H), 1.45 - 1.31 (m, 20H);MS (ESI) m/z 803 [M+Na]
【0250】
実施例II-15C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.8mL)及びテトラヒドロフラン(2.8mL)中の実施例II-15Bの生成物(1g、1.026mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(1.5mL、3.08mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(819mg、0.958mmol、93%収率、80%純度)を得た。MS (ESI) m/z 708 [M+Na]
【0251】
実施例II-15D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(5mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.16mL、1.843mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.13mL、1.912mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-15Cの生成物(0.819g、0.958mmol)及びトリエチルアミン(0.35mL、2.51mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40% tert-ブチルメチルエーテル、90mL/分)に供して、表題化合物(0.605g、0.714mmol、75%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.75 - 11.42 (m, 1H), 7.59 - 7.14 (m, 6H), 5.83 - 5.62 (m, 1H), 5.29 - 4.98 (m, 4H), 4.65 (dd, J = 17.7, 11.2 Hz, 2H), 4.37 - 4.21 (m, 1H), 4.21 - 4.11 (m, 2H), 3.28 - 3.06 (m, 3H), 2.85 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 2.24 - 2.09 (m, 1H), 1.71 - 1.53 (m, 5H), 1.47 (s, 12H), 1.41 - 1.23 (m, 20H);MS (ESI) m/z 747 [M-C(O)OC(CH+H]
【0252】
実施例II-15E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(7mL)中の実施例II-15Dの生成物(0.756g、0.714mmol)及び炭酸カリウム(0.4g、2.89mmol)溶液を、真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.083g、0.071mmol)を添加し、反応混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。反応混合物を60℃で4時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物(615mg、0.774mmol、100%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.69 - 7.57 (m, 2H), 7.43 - 7.25 (m, 3H), 7.21 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.76 - 4.59 (m, 1H), 3.94 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.47 - 3.29 (m, 2H), 3.17 - 3.06 (m, 3H), 2.86 (dd, J = 15.8, 2.2 Hz, 1H), 2.19 (七重線, J = 7.4 Hz, 1H), 1.73 - 1.57 (m, 4H), 1.52 (s, 11H), 1.37 (s, 9H), 1.26 - 1.10 (m, 2H);MS (ESI) m/z 711 [M+Na]
【0253】
実施例II-15F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
脱気した水(0.4mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-15Eの生成物(300mg、0.340mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(72mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で24時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下でC18シリカ(2g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-50%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物(66mg、0.105mmol、31%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 6.66 (s, 1H), 4.67 - 4.49 (m, 1H), 4.01 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.39 (dd, J = 13.9, 7.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 13.9, 5.4 Hz, 1H), 3.18 - 3.08 (m, 3H), 2.93 (dd, J = 15.1, 9.1 Hz, 2H), 2.72 (d, J = 14.7 Hz, 1H), 2.20 (七重線, J = 7.4 Hz, 1H), 1.71 - 1.54 (m, 5H), 1.51 (s, 10H), 1.39 (s, 9H), 1.27 - 1.12 (m, 2H);MS (ESI) m/z 621 [M+Na]
【0254】
実施例II-15G:5-[(2R)-2-{[(シクロペンチルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-15Fの生成物(60mg、0.095mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.110mL、1.432mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5-20%メタノール、35mL/分)、続いて第2のカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中0-20%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物(33mg、0.076mmol、80%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.16 (s, 2H), 6.02 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.22 - 4.02 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.15 - 2.95 (m, 3H), 2.92 (dd, J = 7.3, 1.8 Hz, 2H), 2.73 (dd, J = 15.6, 6.8 Hz, 1H), 2.14 (七重線, J = 7.7 Hz, 1H), 1.77 (td, J = 11.3, 6.0 Hz, 2H), 1.68 - 1.44 (m, 4H), 1.22 (td, J = 11.3, 9.7, 4.3 Hz, 2H);MS (ESI) m/z 399 [M+H]
【0255】
実施例II-16:5-[(2R)-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物147)
実施例II-16A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.230mL、4.02mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中のシクロプロピルメタンアミン(0.349mL、4.02mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1g、1.341mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.426g、2.012mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(987mg、1.287mmol、96%収率、85%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.57 - 7.24 (m, 6H), 5.26 - 5.01 (m, 2H), 4.61 - 4.48 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.4, 5.9 Hz, 1H), 3.96 - 3.85 (m, 1H), 3.25 - 3.13 (m, 1H), 3.09 - 2.93 (m, 2H), 2.89 (dd, J = 12.0, 3.9 Hz, 1H), 2.70 (dt, J = 12.0, 7.5 Hz, 1H), 2.47 (dd, J = 6.6, 2.3 Hz, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.40 (s, 9H), 0.96 - 0.79 (m, 1H), 0.50 - 0.35 (m, 2H), 0.21 - 0.05 (m, 2H);MS (ESI) m/z 652 [M+H]
【0256】
実施例II-16B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-16Aの生成物(0.987g、1.287mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.675mL、3.86mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.562g、2.57mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応を半飽和ブライン(10mL)でクエンチした。混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、層を分離した。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40% tert-ブチルメチルエーテル、35mL/分)に供して、表題化合物(920mg、1.187mmol、93%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.52 - 7.18 (m, 6H), 5.27 - 5.06 (m, 2H), 4.82 - 4.66 (m, 1H), 4.44 (dd, J = 16.5, 10.4 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 25.3, 16.5 Hz, 1H), 3.54 - 3.34 (m, 2H), 3.25 - 3.07 (m, 2H), 3.07 - 2.85 (m, 2H), 1.62 - 1.45 (m, 9H), 1.45 - 1.30 (m, 18H), 1.08 - 0.89 (m, 1H), 0.55 - 0.38 (m, 2H), 0.28 - 0.15 (m, 2H);MS (ESI) m/z 775 [M+Na]
【0257】
実施例II-16C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.8mL)及びテトラヒドロフラン(2.8mL)中の実施例II-16Bの生成物(920mg、1.187mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(1.781mL、3.56mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(762mg、1.162mmol、98%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.55 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.29 (m, 3H), 7.16 (s, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.70 - 4.57 (m, 1H), 4.57 - 4.44 (m, 1H), 3.85 (dd, J = 6.7, 2.0 Hz, 2H), 3.46 - 3.28 (m, 2H), 3.19 - 2.95 (m, 3H), 2.85 (dd, J = 15.9, 2.0 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 18H), 1.09 - 0.88 (m, 1H), 0.55 - 0.37 (m, 2H), 0.33 - 0.08 (m, 2H).
【0258】
実施例II-16D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(5mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.192mL、2.209mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.158mL、2.325mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-16Cの生成物(0.847g、1.162mmol)及びトリエチルアミン(0.405mL、2.91mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40% tert-ブチルメチルエーテル、90mL/分)に供して、表題化合物(600mg、0.696mmol、60%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.73 - 11.36 (m, 1H), 7.53 - 7.28 (m, 6H), 5.71 (ddt, J = 16.0, 10.7, 5.6 Hz, 1H), 5.26 - 4.99 (m, 4H), 4.73 - 4.55 (m, 2H), 4.34 - 4.20 (m, 1H), 4.20 - 4.06 (m, 2H), 3.23 - 2.91 (m, 3H), 2.91 - 2.72 (m, 1H), 1.47 (s, 9H), 1.42 - 1.20 (m, 20H), 1.01 (s, 1H), 0.54 - 0.35 (m, 2H), 0.29 - 0.11 (m, 2H);MS (ESI) m/z 663 [M-C(O)OC(CH-C(CH+H]
【0259】
実施例II-16E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(7mL)中の実施例II-16Dの生成物(0.6g、0.696mmol)及び炭酸カリウム(0.4g、2.89mmol)溶液を、真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.080g、0.070mmol)を添加し、反応混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。反応混合物を60℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物(492mg、0.653mmol、94%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.58 - 7.46 (m, 2H), 7.43 - 7.26 (m, 3H), 7.20 (s, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.78 - 4.64 (m, 1H), 3.94 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.52 - 3.33 (m, 2H), 3.18 - 3.04 (m, 3H), 2.87 (dd, J = 15.8, 2.1 Hz, 1H), 1.51 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 1.09 - 0.91 (m, 1H), 0.46 (dt, J = 9.7, 2.8 Hz, 2H), 0.25 - 0.17 (m, 2H);MS (ESI) m/z 683 [M+Na]
【0260】
実施例II-16F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
脱酸素した水(0.3mL)及びエタノール(3mL)中の実施例II-16Eの生成物(250mg、0.341mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(64mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で2時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下でC18シリカ(2g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-50%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物(168mg、0.280mmol、82%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 6.93 (s, 1H), 4.65 (dddd, J = 9.3, 7.5, 5.8, 2.0 Hz, 1H), 3.99 - 3.84 (m, 2H), 3.38 (dt, J = 14.0, 6.7 Hz, 2H), 3.14 (dd, J = 14.5, 6.6 Hz, 2H), 3.09 - 2.98 (m, 2H), 2.82 (dd, J = 15.6, 2.0 Hz, 1H), 1.52 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 1.08 - 0.90 (m, 1H), 0.52 - 0.38 (m, 2H), 0.27 - 0.15 (m, 2H);MS (ESI) m/z 593 [M+Na]
【0261】
実施例II-16G:5-[(2R)-2-{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-16Fの生成物(100mg、0.167mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.193mL、2.501mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5-20%メタノール、35mL/分)、続いて第2のカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中0-20%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物(28mg、0.0756mmol、45%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.29 (s, 2H), 6.03 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.23 - 4.05 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.19 - 2.94 (m, 3H), 2.85 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.74 (dd, J = 15.6, 6.8 Hz, 1H), 1.04 (tt, J = 7.9, 4.6 Hz, 1H), 0.67 - 0.50 (m, 2H), 0.46 - 0.29 (m, 2H);MS (ESI) m/z 371 [M+H]
【0262】
実施例II-17:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物148)
実施例II-17A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-{[(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.273mL、4.78mmol)を、1,2-ジクロロエタン(4mL)中のペンタン-2-アミン(0.566mL、4.78mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1.0g、1.592mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.506g、2.389mmol)を添加し、反応混合物を周囲温度で3時間及び35℃で20分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(12mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、10分間撹拌した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.2g、1.581mmol、99%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.45 - 7.29 (m, 4H), 7.37 - 7.30 (m, 2H), 5.21 - 5.04 (m, 2H), 4.46 - 4.35 (m, 2H), 3.96 (dd, J = 16.6, 5.4 Hz, 1H), 3.21 - 3.07 (m, 1H), 3.06 - 2.98 (m, 1H), 2.85 - 2.71 (m, 1H), 2.62 - 2.51 (m, 2H), 1.50 (s, 9H), 1.38 (s, 9H), 1.33 - 1.09 (m, 4H), 1.02 - 0.76 (m, 6H);MS (ESI) m/z 668 [M+H]
【0263】
実施例II-17B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-17Aの生成物(1.2g、1.581mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.846μL、4.84μmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.690g、3.16mmol)を室温で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、35mL/分)に供して、表題化合物(1.44g、1.575mmol、100%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.65 - 7.00 (m, 6H), 5.27 - 5.02 (m, 2H), 4.74 - 4.52 (m, 1H), 4.52 - 4.32 (m, 1H), 4.00 - 3.70 (m, 3H), 3.25 - 2.85 (m, 3H), 1.66 - 1.03 (m, 34H), 0.87 (td, J = 7.4, 2.3 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 668 [M-C(O)OC(CH+H]
【0264】
実施例II-17C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(3mL)及びテトラヒドロフラン(3mL)中の実施例II-17Bの生成物(1.44g、1.594mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(2.2mL、4.40mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で50分間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、0-40%酢酸エチル/イソヘキサン)に供して、表題化合物(0.741g、1.048mmol、66%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.57 - 7.26 (m, 6H), 5.08 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.77 - 4.43 (m, 2H), 3.91 - 3.51 (m, 3H), 3.30 - 2.80 (m, 4H), 1.49 (s, 9H), 1.44 - 1.01 (m, 25H), 0.93 - 0.77 (m, 3H);MS (ESI) m/z 672 [M+H]
【0265】
実施例II-17D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(8mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.182mL、2.096mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.143mL、2.096mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(8mL)中の実施例II-17Cの生成物(0.741g、1.048mmol)及びトリエチルアミン(0.365mL、2.62mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-50%酢酸エチル、37mL/分)に供して、表題化合物(674mg、0.743mmol、71%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.52 (s, 1H), 7.50 - 7.22 (m, 6H), 5.80 - 5.62 (m, 1H), 5.30 - 5.00 (m, 4H), 4.74 - 4.51 (m, 2H), 4.32 - 4.08 (m, 3H), 3.91 - 3.37 (m, 2H), 3.21 - 2.83 (m, 3H), 1.70 - 1.43 (m, 9H), 1.43 - 1.00 (m, 25H), 0.87 (dt, J = 11.8, 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 857 [M+Na]
【0266】
実施例II-17E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(10mL)中の実施例II-17Dの生成物(0.674g、0.743mmol)及び炭酸カリウム(0.424g、3.07mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.090g、0.078mmol)を添加した。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、メタノール(10mL)で希釈した。C18シリカ(2g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中5-70%メタノール、17mL/分)に供して、表題化合物(300mg、0.341mmol、46%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.52 - 7.48 (m, 2H), 7.38 - 7.26 (m, 3H), 7.24 - 7.18 (m, 1H), 5.20 - 5.02 (m, 2H), 4.69 - 4.59 (m, 1H), 3.98-3.80 (m, 2H), 3.78 - 3.65 (m, 1H), 3.41 - 3.31 (m, 1H), 3.25 - 3.14 (m, 1H), 3.13 - 3.04 (m, 1H), 2.97 - 2.90 (m, 1H), 1.65 - 1.49 (m, 10H), 1.49 - 1.34 (m, 10H), 1.34 - 1.19 (m, 2H), 1.18 - 1.09 (m, 3H), 0.93 - 0.86 (m, 3H);MS (ESI) m/z 675 [M-H]
【0267】
実施例II-17F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱酸素した水(0.4mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-17Eの生成物の懸濁液に、10% Pd/C(73mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で24時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×10mL)で洗浄した。濾液を、C18シリカ(2g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-50%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として、1:1ジアステレオ異性体混合物として得た(175mg、0.284mmol、83%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.53 (幅広線 s, 1H) 7.06 (幅広線 s, 3H), 6.99 (s, 1H), 4.75 - 4.52 (m, 1H), 3.93 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.82 - 3.62 (m, 1H), 3.35 (dd, J = 14.2, 8.1 Hz, 1H), 3.19 (td, J = 13.9, 5.1 Hz, 1H), 3.03 (dd, J = 15.6, 9.1 Hz, 1H), 2.90 (dd, J = 15.6, 2.2 Hz, 1H), 1.67 - 1.57 (m, 1H), 1.54 (s, 9H), 1.51 - 1.41 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.35 - 1.19 (m, 2H), 1.15 (dd, J = 12.8, 6.8 Hz, 3H), 0.90 (td, J = 7.3, 2.7 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 609 [M+Na]
【0268】
実施例II-17G:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(ペンタン-2-イル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-17Fの生成物(169mg、0.274mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.317mL、4.12mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中0-20%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物を1:1ジアステレオ異性体混合物として得た(51mg、0.132mmol、48%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (s, 1H), 8.17 (s, 2H), 6.07 - 5.95 (m, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.22 - 4.03 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.27 - 3.16 (m, 1H), 3.16 - 2.92 (m, 3H), 2.73 (dd, J = 15.4, 7.1 Hz, 1H), 1.76 - 1.61 (m, 1H), 1.49 - 1.34 (m, 2H), 1.34 - 1.22 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 387 [M+H]
【0269】
実施例II-18:5-[(2R)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物149)
実施例II-18A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル]アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.273mL、4.78mmol)を、1,2-ジクロロエタン(4mL)中の(R)-ブタン-2-アミン(0.482mL、4.78mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1g、1.592mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.506g、2.389mmol)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、0.944mmol)を混合物に添加した。反応混合物を周囲温度で30分間撹拌し、次いで、35℃で20分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(12mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、10分間撹拌した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.196g、1.592mmol、100%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.45 - 7.38 (m, 1H), 7.42 - 7.29 (m, 5H), 5.22 - 5.04 (m, 2H), 4.45 - 4.40 (m, 1H), 4.46 - 4.35 (m, 1H), 3.96 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 3.22 - 2.98 (m, 2H), 2.86 - 2.76 (m, 1H), 2.61 - 2.51 (m, 1H), 2.50 - 2.39 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.43 - 1.12 (m, 11H), 1.04 - 0.88 (m, 3H), 0.88 - 0.71 (m, 3H);MS (ESI) m/z 654 [M+H]
【0270】
実施例II-18B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル](tert-ブトキシカルボニル)アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-18Aの生成物(1.196g、1.592mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.834mL、4.78mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.695g、3.18mmol)を室温で添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。アセトニトリル(5mL)を添加し、反応混合物を周囲温度で30分間撹拌し、最大40℃で20分間撹拌した。揮発性物質を真空中で除去した。残渣をジクロロメタン(50mL)中に溶解させ、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(50mL)と共に10分間撹拌した。水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(1.05g、1.379mmol、87%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.76 - 6.86 (m, 6H), 5.25 - 5.02 (m, 2H), 4.73 - 4.55 (m, 1H), 4.49 - 4.33 (m, 1H), 4.00 - 3.36 (m, 3H), 3.30 - 2.85 (m, 3H), 1.71 - 1.42 (m, 11H), 1.42 - 1.06 (m, 21H), 0.88 - 0.72 (m, 3H);MS (ESI) m/z 776 [M+Na]
【0271】
実施例II-18C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル](tert-ブトキシカルボニル)アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(3mL)及びテトラヒドロフラン(3mL)中の実施例II-18Bの生成物(1.05g、1.379mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(2mL、4.00mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で50分間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)でクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、0-40%酢酸エチル/イソヘキサン)に供して、表題化合物(0.677g、0.906mmol、66%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.58 - 7.29 (m, 5H), 7.03 - 6.77 (m, 1H), 5.15 - 5.00 (m, 2H), 4.79 - 4.28 (m, 2H), 3.92 - 3.34 (m, 3H), 3.30 - 2.81 (m, 4H), 1.68 - 1.43 (m, 11H), 1.43 - 1.03 (m, 21H), 0.88 - 0.75 (m, 3H);MS (ESI) m/z 658 [M+H]
【0272】
実施例II-18D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル](tert-ブトキシカルボニル)アミノ}メチル)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(8mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.157mL、1.811mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.123mL、1.811mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(8mL)中の実施例II-18Cの生成物(0.677g、0.906mmol)及びトリエチルアミン(0.316mL、2.264mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で60分間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(30mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(867mg、0.877mmol、97%収率、85%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.77 - 11.06 (m, 1H), 7.55 - 7.23 (m, 6H), 6.07 - 5.42 (m, 2H), 5.41 - 4.99 (m, 4H), 4.82 - 4.51 (m, 2H), 4.45 - 3.56 (m, 5H), 3.22 - 2.83 (m, 4H), 1.76 - 0.97 (m, 30H), 0.81 (dt, J = 12.0, 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 819 [M-H]
【0273】
実施例II-18E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル](tert-ブトキシカルボニル)アミノ}メチル)-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(9mL)中の実施例II-18Dの生成物(0.867g、0.877mmol)及び炭酸カリウム(0.48g、3.47mmol)溶液を、真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.101g、0.088mmol)を添加し、反応混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。反応混合物を60℃で24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(590mg、0.347mmol、40%収率、40%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.93 - 7.09 (m, 6H), 5.21 - 5.04 (m, 2H), 4.73 - 4.52 (m, 1H), 3.94 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.68 - 3.52 (m, 1H), 3.37 (dd, J = 14.0, 9.1 Hz, 1H), 3.29 - 3.15 (m, 1H), 3.13 - 2.88 (m, 2H), 1.73 - 1.57 (m, 1H), 1.57 - 1.44 (m, 10H), 1.39 (s, 9H), 1.23 - 1.07 (m, 3H), 0.93 - 0.75 (m, 3H);MS (ESI) m/z 685 [M+Na]
【0274】
実施例II-18F:(2R)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル](tert-ブトキシカルボニル)アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.4mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-18Eの生成物の懸濁液に、10% Pd/C(109mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で24時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下でC18シリカ(3g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中20-80%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(134mg、0.193mmol、75%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 8.62 (s, 1H), 7.00 (s, 4H), 4.70 - 4.51 (m, 1H), 3.93 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.60 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.36 (dd, J = 14.0, 9.0 Hz, 1H), 3.21 (dd, J = 14.1, 5.0 Hz, 1H), 3.09 - 3.04 (m, 1H), 2.91 (dd, J = 15.5, 2.2 Hz, 1H), 1.72 - 1.57 (m, 1H), 1.54 (s, 9H), 1.48 (dd, J = 13.6, 7.3 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H), 1.21 - 1.05 (m, 3H), 0.85 (t, J = 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 595 [M+Na]
【0275】
実施例II-18G:5-[(2R)-2-({[(2R)-ブタン-2-イル]アミノ}メチル)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-18Fの生成物(70mg、0.101mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.117mL、1.514mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(7mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中0-20%メタノール、35mL/分)に供して、表題化合物(27mg、0.072mmol、72%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (s, 1H), 6.00 (s, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.10 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.21 - 2.92 (m, 4H), 2.72 (dd, J = 15.6, 7.0 Hz, 1H), 1.84 - 1.67 (m, 1H), 1.53 - 1.36 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.90 (t, J = 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 373 [M+H]
【0276】
実施例II-19:5-{(2R)-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物150)
実施例II-19A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.273mL、4.78mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中のブタン-1-アミン(0.472mL、4.78mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1g、1.592mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.506g、2.389mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.168g、1.608mmol、100%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.51 - 7.28 (m, 6H), 5.26 - 5.03 (m, 2H), 4.56 - 4.47 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.4, 6.6 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 16.4 Hz, 2H), 3.23 - 3.10 (m, 1H), 3.06 - 2.96 (m, 2H), 2.81 (dt, J = 12.2, 3.6 Hz, 1H), 2.71 - 2.53 (m, 2H), 1.53 (s, 9H), 1.40 (s, 9H), 1.37 - 1.25 (m, 4H), 0.86 (td, J = 7.2, 3.1 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 654 [M+H]
【0277】
実施例II-19B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(8mL)中の実施例II-19Aの生成物(1.168g、1.608mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.85mL、4.87mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.700g、3.21mmol)を室温で添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、35mL/分)に供して、表題化合物(1.08g、1.404mmol、87%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.51 - 7.26 (m, 6H), 5.26 - 5.03 (m, 2H), 4.78 - 4.63 (m, 1H), 4.44 (dd, J = 16.5, 9.2 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 24.3, 16.5 Hz, 1H), 3.48 - 3.27 (m, 2H), 3.23 - 3.07 (m, 2H), 2.92 (dt, J = 15.9, 3.0 Hz, 1H), 1.54 (d, J = 2.0 Hz, 9H), 1.51 - 1.42 (m, 2H), 1.42 - 1.31 (m, 18H), 1.31 - 1.16 (m, 3H), 0.89 (td, J = 7.3, 4.3 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 776 [M+Na]
【0278】
実施例II-19C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-19Bの生成物(1.08g、1.404mmol)溶液に、室温で、水(4.00mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.177g、4.21mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩化水素溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(0.93g、1.272mmol、91%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.60 - 7.15 (m, 5H), 5.08 (s, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.56 (s, 1H), 3.84 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.48 - 2.95 (m, 6H), 2.78 (s, 1H), 1.48 (幅広線 s, 11H), 1.41 - 1.09 (m, 20H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【0279】
実施例II-19D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.221mL、2.54mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.173mL、2.54mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-19Cの生成物(930mg、1.272mmol)及びトリエチルアミン(0.443mL、3.18mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(836mg、0.984mmol、77%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.66 - 11.46 (m, 1H), 7.66 - 6.89 (m, 6H), 5.75 (s, 1H), 5.28 - 4.97 (m, 4H), 4.73 - 4.52 (m, 2H), 4.33 - 4.05 (m, 3H), 3.49 - 3.01 (m, 5H), 2.91 - 2.70 (m, 1H), 1.47 (s, 10H), 1.43 - 1.12 (m, 21H), 0.88 (q, J = 7.6 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 819 [M-H]
【0280】
実施例II-19E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(3mL)中の実施例II-19Dの生成物(950mg、0.984mmol)及び炭酸カリウム(544mg、3.93mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(114mg、0.098mmol)を添加した。反応混合物を60℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(560mg、0.700mmol、71%収率、90%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.68 - 7.43 (m, 3H), 7.41 - 7.26 (m, 3H), 7.26 - 6.88 (m, 3H), 5.09 (s, 2H), 4.63 (s, 1H), 4.00 - 3.80 (m, 2H), 3.49 - 2.97 (m, 6H), 2.91 - 2.71 (m, 1H), 1.59 - 1.12 (m, 22H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 661 [M-H]
【0281】
実施例II-19F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(ブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(3mL)中の実施例II-19Eの生成物(250mg、0.313mmol)溶液に、10% Pd/C(34mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で2時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(34mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で18時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(34mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で4時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(34mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、減圧下で濃縮した。その物質をエタノール(2mL)及び水(0.5mL)中に溶解させ、10% Pd/C(34mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で1時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(34mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で1時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(34mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で80時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、32mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(135mg、0.213mmol、68%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.27 (s, 1H), 7.36 - 6.65 (m, 4H), 4.59 (s, 1H), 3.98 - 3.78 (m, 2H), 3.53 - 2.95 (m, 6H), 2.85 - 2.63 (m, 1H), 1.57 - 1.41 (m, 11H), 1.41 - 1.28 (m, 9H), 1.27 - 1.16 (m, 2H), 0.88 (t, J = 7.3 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 571 [M-H]
【0282】
実施例II-19G:5-{(2R)-2-[(ブチルアミノ)メチル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-19Fの生成物(133mg、0.232mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.25mL、3.24mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(10mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中0-20%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(20mg、0.054mmol、28%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.69 (s, 1H), 8.26 (s, 2H), 6.01 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.11 (td, J = 6.5, 3.4 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.16 - 2.87 (m, 5H), 2.73 (dd, J = 15.6, 7.0 Hz, 1H), 1.57 (tt, J = 7.9, 6.4 Hz, 2H), 1.33 (h, J = 7.4 Hz, 2H), 0.90 (t, J = 7.4 Hz, 3H);MS (ESI) m/z 371 [M-H]
【0283】
実施例II-20:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物151)
実施例II-20A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2-({[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
水(8mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.787g、18.77mmol)溶液を、テトラヒドロフラン(10mL)及びメタノール(10mL)中の実施例II-2Gの生成物(3.08g、3.75mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で30分間急速に撹拌し、次いで、1M塩酸水溶液を、混合物が中和されるまで添加した。酢酸エチル(50mL)及び水(50mL)を添加し、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.33g、1.81mmol、48%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.57 - 7.15 (m, 6H), 5.06 (s, 2H), 4.63 (s, 1H), 4.41 (s, 1H), 3.82 (dd, J = 6.9, 2.1 Hz, 4H), 3.23 - 3.09 (m, 1H), 2.94 (d, J = 15.7 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.34 (s, 9H), 1.07 - 0.76 (m, 21H).
【0284】
実施例II-20B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2-({[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(5mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.8mL、9.21mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.62mL、9.12mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-20Aの生成物(2.66g、3.63mmol)及びトリエチルアミン(1.7mL、12.20mmol)調製溶液を滴加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、ジクロロメタン(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、220gカートリッジ、0-30%酢酸エチル/イソヘキサン)に供して、表題化合物(1.46g、1.69mmol、47%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.50 (d, J = 16.7 Hz, 1H), 7.52 - 7.12 (m, 6H), 5.75 (s, 3H), 5.33 - 4.98 (m, 3H), 4.66 (t, J = 17.0 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 4.40 - 4.03 (m, 2H), 4.03 - 3.59 (m, 2H), 3.21 (dd, J = 16.0, 9.5 Hz, 1H), 2.94 (t, J = 16.9 Hz, 1H), 1.63 - 1.17 (m, 18H), 0.92 (dd, J = 49.8, 6.3 Hz, 21H);MS (ESI) m/z 820 [M-H]
【0285】
実施例II-20C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2-({[トリ(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}メチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(5mL)中の実施例II-20Bの生成物(5.1g、5.89mmol)溶液を窒素で30分間パージした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.34g、0.294mmol)及びナトリウムメトキシド(5.4mL、29.2mmol)を順次添加した。反応混合物を60℃で30分間撹拌した。1M塩酸水溶液(30mL)を添加した。混合物を水(30mL)及び酢酸エチル(100mL)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、シリカでのドライロード、120gカートリッジ、ジクロロメタン中0-15%メタノール)に供して、表題化合物(1.81g、2.45mmol、25%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.51 - 7.20 (m, 6H), 5.11 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 4.50 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 4.35 - 4.15 (m, 2H), 3.98 - 3.69 (m, 2H), 3.29 - 3.13 (m, 1H), 2.94 (d, J = 15.8 Hz, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.11 - 0.77 (m, 21H);MS (ESI) m/z 662 [M-H]
【0286】
実施例II-20D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-4-フルオロ-2-(ヒドロキシメチル)-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア-トリエチルアミン
室温で、トリエチルアミン三フッ化水素塩(0.33mL、2.027mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)中の実施例II-20Cの生成物(1g、1.356mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。追加のトリエチルアミン三フッ化水素塩(0.35mL、2.149mmol)を添加し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。混合物が中和されるまで炭酸水素ナトリウムを添加し、混合物を減圧下で濃縮した。テトラヒドロフラン(10mL)を固体に添加し、懸濁液を超音波処理した。混合物を濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-60%メタノール)に供して、表題化合物をアンモニウム、トリエチルアミン塩として得た(580mg、1.050mmol、77%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.50 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 7.41 - 7.22 (m, 3H), 7.09 (s, 3H), 5.08 (s, 2H), 4.94 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.43 - 4.35 (m, 1H), 4.09 (q, J = 5.2 Hz, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.57 - 3.38 (m, 3H), 3.21 - 3.01 (m, 2H), 3.00 - 2.89 (m, 1H), 1.49 (s, 9H), 1.16 (t, J = 7.3 Hz, 2H);MS (ESI) m/z 506 [M-H]
【0287】
実施例II-20E:(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.1mL)及びエタノール(3mL)中の実施例II-20Dの生成物(315mg、0.570mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(40mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で3時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、それをエタノール(3×20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中10-40%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(180mg、0.394mmol、69%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.23 (s, 1H), 7.25 - 6.85 (m, 4H), 4.93 (s, 1H), 4.41 - 4.29 (m, 1H), 3.91 (s, 2H), 3.53 (dd, J = 10.6, 3.4 Hz, 1H), 3.48 - 3.17 (m, 1H), 3.14 - 3.00 (m, 1H), 2.90 (dd, J = 15.8, 2.9 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H);MS (ESI) m/z 416 [M-H]
【0288】
実施例II-20F:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(4mL)中の実施例II-20Eの生成物(160mg、0.383mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.4mL、5.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(15mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(60mg、0.189mmol、49%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.46 (s, 1H), 7.07 (s, 4H), 5.91 (s, 1H), 5.82 (s, 1H), 4.78 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 3.86 - 3.75 (m, 3H), 2.91 (dd, J = 15.4, 9.3 Hz, 1H), 2.58 (dd, J = 15.4, 6.2 Hz, 1H);MS (ESI) m/z 316 [M-H]
【0289】
実施例II-21:5-[(2R)-2-{[(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物152)
実施例II-21A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.273mL、4.78mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の2-シクロプロピルエタンアミン(0.4g、4.70mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1g、1.592mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.5g、2.359mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.19g、1.430mmol、90%収率、80%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.50 - 7.28 (m, 6H), 5.26 - 5.03 (m, 2H), 4.59 - 4.47 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.4, 6.5 Hz, 1H), 3.95 - 3.85 (m, 1H), 3.25 - 3.10 (m, 1H), 3.07 - 2.89 (m, 2H), 2.82 (ddd, J = 12.2, 3.7, 2.3 Hz, 1H), 2.73 - 2.55 (m, 3H), 1.53 (s, 9H), 1.40 (s, 9H), 1.34 - 1.24 (m, 2H), 0.76 - 0.61 (m, 1H), 0.46 - 0.31 (m, 2H), 0.08 - -0.09 (m, 2H);MS (ESI) m/z 666 [M+H]
【0290】
実施例II-21B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(3mL)中の実施例II-21Aの生成物(1.19g、1.430mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(075mL、429mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.62g、2.84mmol)を室温で添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を水(10mL)でクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、50mL/分)に供して、表題化合物(1.11g、1.377mmol、96%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.48 - 7.24 (m, 6H), 5.25 - 5.05 (m, 2H), 4.78 - 4.61 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.4, 8.8 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 24.4, 16.5 Hz, 1H), 3.48 - 3.28 (m, 2H), 3.28 - 3.07 (m, 3H), 2.94 (ddd, J = 19.0, 15.3, 2.2 Hz, 1H), 1.63 - 1.48 (m, 9H), 1.47 - 1.26 (m, 20H), 0.70 - 0.53 (m, 1H), 0.46 - 0.32 (m, 2H), 0.06 - -0.01 (m, 2H);MS (ESI) m/z 788 [M+Na]
【0291】
実施例II-21C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-21Bの生成物(1.11g、1.377mmol)溶液に、室温で、水(4.00mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.173g、4.13mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(0.96g、1.290mmol、94%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.57 - 7.18 (m, 6H), 5.08 (s, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.56 (s, 1H), 3.84 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 3.48 - 3.00 (m, 5H), 2.79 (s, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.32 (d, J = 17.5 Hz, 20H), 0.56 (s, 1H), 0.39 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 0.00 (d, J = 4.9 Hz, 2H).
【0292】
実施例II-21D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.224mL、2.58mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.175mL、2.58mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-21Cの生成物(960mg、1.290mmol)及びトリエチルアミン(0.449mL、3.22mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(850mg、0.998mmol、77%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.66 - 11.46 (m, 1H), 7.70 - 6.93 (m, 6H), 6.08 - 5.80 (m, 0.5H), 5.79 - 5.63 (m, 0.5H), 5.57 - 5.42 (m, 0.5H), 5.36 - 4.98 (m, 3.5H), 4.78 (dt, J = 6.3, 1.2 Hz, 0.5H), 4.65 (dd, J = 17.3, 10.5 Hz, 2H), 4.42 (dt, J = 5.2, 1.6 Hz, 0.5H), 4.32 - 4.07 (m, 3H), 3.50 - 3.02 (m, 4H), 2.89 - 2.71 (m, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.35 (d, J = 7.2 Hz, 20H), 0.57 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 0.46 - 0.29 (m, 2H), 0.08 - -0.07 (m, 2H);MS (ESI) m/z 831 [M-H]
【0293】
実施例II-21E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(3mL)中の実施例II-21Dの生成物(924mg、0.998mmol)及び炭酸カリウム(552mg、3.99mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(115mg、0.100mmol)を添加した。反応混合物を60℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(445mg、0.547mmol、55%収率、85%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.67 - 7.45 (m, 3H), 7.39 - 7.26 (m, 3H), 7.26 - 6.90 (m, 3H), 5.09 (d, J = 2.9 Hz, 2H), 4.34 (s, 1H), 3.99 - 3.83 (m, 2H), 3.50 - 3.40 (m, 2H), 3.39 - 3.03 (m, 4H), 2.90 - 2.71 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.44 - 1.18 (m, 11H), 0.57 (s, 1H), 0.39 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 0.06 - -0.04 (m, 2H);MS (ESI) m/z 697 [M+Na]
【0294】
実施例II-21F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(2mL)中の実施例II-21Eの生成物(200mg、0.246mmol)溶液に、10% Pd/C(26mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で4時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(26mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をエタノール(2mL)及び水(0.5mL)中に溶解させた。10% Pd/C(26mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で1時間撹拌させた。追加の10% Pd/C(26mg)を添加し、得られた懸濁液を水素(5バール)下で1時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-65%メタノール、32mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(155mg、0.232mmol、94%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.28 (s, 1H), 7.37 - 6.84 (m, 4H), 4.58 (s, 1H), 4.03 - 3.76 (m, 2H), 3.48 - 2.96 (m, 6H), 2.85 - 2.65 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.43 - 1.18 (m, 11H), 0.57 (s, 1H), 0.39 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 0.09 - -0.07 (m, 2H);MS (ESI) m/z 583 [M-H]
【0295】
実施例II-21G:5-[(2R)-2-{[(2-シクロプロピルエチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-21Fの生成物(139mg、0.208mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.25mL、3.24mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(10mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中0-20%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(50mg、0.124mmol、59%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.26 (s, 2H), 6.02 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.11 (ddd, J = 9.0, 6.3, 2.8 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.19 - 2.92 (m, 5H), 2.73 (dd, J = 15.6, 6.9 Hz, 1H), 1.50 (dt, J = 10.0, 7.3 Hz, 2H), 0.78 - 0.62 (m, 1H), 0.51 - 0.36 (m, 2H), 0.19 - 0.03 (m, 2H);MS (ESI) m/z 385 [M+H]
【0296】
実施例II-22:5-[(2R)-2-{[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物153)
実施例II-22A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-{[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.273mL、4.78mmol)を、1,2-ジクロロエタン(6mL)中の3,3-ジメチルブタン-1-アミン(0.645mL、4.78mmol)及び実施例II-2Iの生成物(1g、1.592mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.506g、2.389mmol)を添加した。さらに1,2-ジクロロエタン(3mL)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.21g、1.580mmol、99%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.48 - 7.22 (m, 6H), 5.26 - 4.99 (m, 2H), 4.57 - 4.47 (m, 1H), 4.43 (dd, J = 16.4, 7.4 Hz, 1H), 3.95 - 3.83 (m, 1H), 3.24 - 3.10 (m, 1H), 3.06 - 2.96 (m, 2H), 2.81 (ddd, J = 12.3, 3.7, 1.8 Hz, 1H), 2.73 - 2.52 (m, 3H), 1.54 (d, J = 0.6 Hz, 9H), 1.40 (s, 9H), 1.33 - 1.25 (m, 2H), 0.96 - 0.82 (m, 9H);MS (ESI) m/z 683 [M+H]
【0297】
実施例II-22B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(7mL)中の実施例II-22Aの生成物(1.21g、1.580mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.85mL、4.87mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.7g、3.21mmol)を室温で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、35mL/分)に供して、表題化合物(1.1g、1.322mmol、84%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.49 - 7.26 (m, 6H), 5.27 - 5.04 (m, 2H), 4.80 - 4.61 (m, 1H), 4.44 (dd, J = 16.5, 8.9 Hz, 1H), 3.87 (dd, J = 28.2, 16.5 Hz, 1H), 3.47 - 3.26 (m, 2H), 3.23 - 3.07 (m, 3H), 2.91 (ddd, J = 15.9, 7.2, 2.1 Hz, 1H), 1.63 - 1.47 (m, 9H), 1.47 - 1.27 (m, 20H), 0.96 - 0.79 (m, 9H);MS (ESI) m/z 804 [M+Na]
【0298】
実施例II-22C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-22Bの生成物(1.1g、1.322mmol)溶液に、室温で、水(4mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.166g、3.97mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水性混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(866mg、1.136mmol、86%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.65 - 6.83 (m, 6H), 5.08 (s, 2H), 4.70 (s, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.91 - 3.70 (m, 2H), 3.45 - 2.97 (m, 5H), 2.76 (t, J = 18.9 Hz, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.43 - 1.11 (m, 20H), 0.95 - 0.72 (m, 9H).
【0299】
実施例II-22D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.197mL、2.273mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.155mL、2.273mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-22Cの生成物(866mg、1.136mmol)及びトリエチルアミン(0.396mL、2.84mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(870mg、0.922mmol、81%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.65 - 11.50 (m, 1H), 7.57 - 7.18 (m, 6H), 5.81 - 5.59 (m, 1H), 5.29 - 4.96 (m, 4H), 4.73 - 4.58 (m, 2H), 4.35 - 4.01 (m, 3H), 3.44 - 3.28 (m, 1H), 3.27 - 2.99 (m, 4H), 2.81 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.43 - 1.18 (m, 20H), 0.95 - 0.72 (m, 9H);MS (ESI) m/z 848 [M-H]
【0300】
実施例II-22E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(3mL)中の実施例II-22Dの生成物(870mg、0.922mmol)及び炭酸カリウム(510mg、3.69mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(107mg、0.092mmol)を添加した。反応混合物を60℃で5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(474mg、0.633mmol、69%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.54 - 7.46 (m, 2H), 7.40 - 7.25 (m, 4H), 7.24 - 6.85 (m, 3H), 5.09 (s, 2H), 4.64 (s, 1H), 3.98 - 3.79 (m, 2H), 3.49 - 3.38 (m, 1H), 3.27 - 3.02 (m, 5H), 2.88 - 2.70 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.44 - 1.22 (m, 11H), 0.87 (s, 9H);MS (ESI) m/z 713 [M+Na]
【0301】
実施例II-22F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル)(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(3mL)中の実施例II-22Eの生成物(250mg、0.300mmol)溶液に、10% Pd/C(31.9mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で4時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、エタノール(3×20mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、32mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(207mg、0.302mmol、100%収率、90%純度)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 9.27 (s, 1H), 7.08 (s, 4H), 4.59 (s, 1H), 3.98 - 3.77 (m, 2H), 3.26 - 2.95 (m, 6H), 2.84 - 2.61 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.43 - 1.25 (m, 11H), 0.88 (s, 9H);MS (ESI) m/z 623 [M+Na]
【0302】
実施例II-22G:5-[(2R)-2-{[(3,3-ジメチルブチル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-22Fの生成物(185mg、0.270mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.311mL、4.04mmol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(10mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中0-30%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(70mg、0.166mmol、62%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.68 (s, 1H), 8.20 (s, 2H), 6.01 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.17 - 4.04 (m, 1H), 3.84 (s, 2H), 3.16 - 2.86 (m, 5H), 2.73 (dd, J = 15.6, 6.9 Hz, 1H), 1.56 - 1.44 (m, 2H), 0.90 (s, 9H);MS (ESI) m/z 401 [M+H]
【0303】
実施例II-23:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物154)
実施例II-23A:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2-[({[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.168mL、2.94mmol)を、1,2-ジクロロエタン(3mL)中の(3-イソプロピルシクロブチル)メタンアミン、塩酸(0.482g、2.94mmol)及び実施例II-2Iの生成物(0.900g、0.981mmol)溶液に添加した。トリエチルアミン(0.410mL、2.94mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.312g、1.471mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(6mL)でクエンチし、10分間撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.14g、0.966mmol、99%収率、60%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.53 - 7.24 (m, 6H), 5.22 - 5.03 (m, 2H), 4.52 - 4.32 (m, 2H), 4.03 - 3.91 (m, 1H), 3.21 - 3.07 (m, 1H), 3.05 - 2.93 (m, 1H), 2.79 - 2.69 (m, 1H), 2.69 - 2.53 (m, 1H), 2.45 - 2.36 (m, 1H), 2.19 - 1.93 (m, 2H), 1.91 - 1.79 (m, 1H), 1.75 - 1.59 (m, 4H), 1.55 - 1.43 (m, 9H), 1.42 - 1.29 (m, 9H), 1.28 - 1.10 (m, 2H), 0.81 - 0.67 (m, 6H);MS (ESI) m/z 709 [M+H]
【0304】
実施例II-23B:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル){[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(4mL)中の実施例II-23Aの生成物(1.14g、0.966mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.506mL、2.90mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.422g、1.933mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチした。水性混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-30%酢酸エチル、32mL/分)に供して、表題化合物(779mg、0.916mmol、95%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.59 - 7.25 (m, 6H), 5.25 - 5.01 (m, 2H), 4.66 (s, 1H), 4.55 - 4.31 (m, 1H), 3.44 (s, 1H), 3.21 - 3.05 (m, 3H), 3.03 - 2.74 (m, 1H), 2.40 - 2.21 (m, 2H), 2.07 - 1.82 (m, 2H), 1.79 - 1.61 (m, 3H), 1.51 (s, 9H), 1.44 - 1.22 (m, 20H), 0.83 - 0.70 (m, 6H);MS (ESI) m/z 831 [M+Na]
【0305】
実施例II-23C:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル){[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(4mL)及びテトラヒドロフラン(4mL)中の実施例II-23Bの生成物(779mg、0.916mmol)溶液に、室温で、水(4mL)中の水酸化リチウム一水和物(115mg、2.75mmol)溶液を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(674mg、0.805mmol、88%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.63 - 7.17 (m, 6H), 5.08 (s, 2H), 4.69 (s, 1H), 4.55 (s, 1H), 3.91 - 3.76 (m, 2H), 3.46 - 3.26 (m, 1H), 3.27 - 2.94 (m, 4H), 2.90 - 2.68 (m, 1H), 2.43 - 2.17 (m, 1H), 2.08 - 1.85 (m, 1H), 1.77 - 1.62 (m, 3H), 1.54 - 1.42 (m, 9H), 1.43 - 1.21 (m, 20H), 0.82 - 0.67 (m, 6H).
【0306】
実施例II-23D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル){[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ]メチル}-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(3mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.140mL、1.609mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.109mL、1.609mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-23Cの生成物(674mg、0.805mmol)及びトリエチルアミン(0.280mL、2.012mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチし、ジクロロメタン(10mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、40mL/分)に供して、表題化合物(609mg、0.680mmol、84%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.69 - 11.46 (m, 1H), 7.59 - 6.85 (m, 6H), 6.11 - 5.78 (m, 1H), 5.79 - 5.64 (m, 1H), 5.56 - 5.26 (m, 1H), 5.26 - 5.01 (m, 3H), 4.74 - 4.55 (m, 2H), 4.31 - 4.20 (m, 1H), 4.20 - 4.08 (m, 1H), 3.47 - 3.36 (m, 1H), 3.26 - 3.00 (m, 4H), 2.91 - 2.70 (m, 1H), 2.43 - 2.19 (m, 1H), 2.09 - 1.85 (m, 1H), 1.78 - 1.61 (m, 3H), 1.48 (s, 9H), 1.43 - 1.22 (m, 20H), 0.82 - 0.70 (m, 6H);MS (ESI) m/z 873 [M-H]
【0307】
実施例II-23E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル){[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ]メチル}-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
メタノール(3mL)中の実施例II-23Dの生成物(700mg、0.680mmol)及び炭酸カリウム(376mg、2.72mmol)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(79mg、0.068mmol)を添加した。反応混合物を60℃で7時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲルでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(185mg、0.239mmol、35%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.56 - 7.46 (m, 2H), 7.39 - 7.24 (m, 3H), 7.21 (s, 1H), 7.01 (s, 3H), 5.11 (s, 2H), 4.71 - 4.60 (m, 1H), 4.00 - 3.81 (m, 2H), 3.42 - 3.23 (m, 3H), 3.19 - 2.94 (m, 2H), 2.85 (dd, J = 15.5, 2.1 Hz, 1H), 2.47 - 2.36 (m, 1H), 2.35 - 2.21 (m, 1H), 2.09 - 1.90 (m, 1.5H), 1.82 - 1.68 (m, 2.5H), 1.59 - 1.46 (m, 9H), 1.45 - 1.24 (m, 11H), 0.88 - 0.72 (m, 6H);MS (ESI) m/z 715 [M-H]
【0308】
実施例II-23F:(2R)-2-{[(tert-ブトキシカルボニル){[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル-アンモニア
脱気した水(0.5mL)及びエタノール(3mL)中の実施例II-23Eの生成物(180mg、0.233mmol)溶液に、10% Pd/C(24.8mg、0.023mmol)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で4時間撹拌させた。反応混合物を珪藻土パッドに通して濾過し、エタノール(3×20mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-70%メタノール、32mL/分)に供して、表題化合物をアンモニウム塩として得た(115mg、0.161mmol、69%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 8.64 (s, 1H), 7.32 - 6.78 (m, 4H), 4.70 - 4.52 (m, 1H), 3.99 - 3.79 (m, 2H), 3.39 - 3.22 (m, 3H), 3.21-3.10 (m, 1H), 3.09-2.94 (m, 1H), 2.81 (dd, J = 15.7, 2.1 Hz, 1H), 2.46 - 2.36 (m, 0.5H), 2.35 - 2.21 (m, 0.5H), 2.10 - 1.89 (m, 1.5H), 1.83 - 1.68 (m, 2.5H), 1.60 - 1.47 (m, 10H), 1.46 - 1.25 (m, 11H), 0.84 - 0.73 (m, 6H);MS (ESI) m/z 625 [M-H]
【0309】
実施例II-23G:5-{(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-[({[3-(プロパン-2-イル)シクロブチル]メチル}アミノ)メチル]-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル}-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-23Fの生成物(105mg、0.147mmol)溶液に、室温で、トリフルオロ酢酸(0.170mL、2.202mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を、メタノール:水(95:5)中0.7M NH(10mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカでのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中0-30%メタノール、30mL/分)に供して、表題化合物(51mg、0.114mmol、77%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.67 (s, 1H), 8.17 (s, 2H), 6.00 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.18 - 4.02 (m, 1H), 3.83 (s, 2H), 3.15 - 3.04 (m, 2H), 3.04 - 2.88 (m, 3H), 2.77 - 2.68 (m, 1H), 2.46 - 2.28 (m, 1H), 2.17 - 2.06 (m, 1H), 2.00 - 1.89 (m, 0.5H), 1.89 - 1.71 (m, 2.5H), 1.58 - 1.46 (m, 0.5H), 1.45 - 1.31 (m, 1.5H), 0.84 - 0.70 (m, 6H);MS (ESI) m/z 427 [M+H]
【0310】
実施例II-24:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[メチル(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物155)
実施例II-24A-1:(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
及び
実施例II-24A-2:{[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
トリフルオロ酢酸(1.252mL、16.25mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の実施例II-2Oの生成物(653mg、1.083mmol)溶液に添加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。次いで、反応物を、メタノール中0.7M NH(15mL)で中和し、減圧下で濃縮した。粗残渣をジメチルスルホキシド(8mL)中に溶解させ、濾過し、逆相分取HPLC(Phenomenex(登録商標)Gemini(登録商標)NX-C18分取カラム上、110Å、5μm、30mm×150mm、流量40mL/分で水-メタノール中0.3%アンモニアにより15分かけて溶出、220nmでのUV検出を使用)により精製した。最初の1分間にわたり、At-column dilutionポンプからメタノールを2mL/分で供給する。グラジエント情報:0.0-0.5分5%メタノール、0.5-1.0分5%メタノール~30%メタノール勾配、1.0-16.0分30%アイソクラティックメタノール、30%メタノール~100%アセトニトリル勾配、16.0-16.5分100%アセトニトリルで保持。これにより、2種の位置異性体の表題化合物、実施例II-24A-1(最初に溶出)及び実施例II-24A-2(2番目に溶出)を得た:
実施例II-24A-1(216mg、0.434mmol、40%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 8.75 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.80 - 4.62 (m, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.23 (dd, J = 16.0, 9.7 Hz, 1H), 3.10 (dd, J = 12.5, 5.3 Hz, 2H), 3.03 - 2.91 (m, 2H), 2.80 - 2.65 (m, 2H), 1.92 (七重線, J = 6.8 Hz, 1H), 1.55 (s, 9H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 473 [M+H]
及び
実施例II-24A-2(57mg、0.121mmol、11%収率)。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.52 (s, 1H), 7.08 (s, 4H), 5.97 (s, 1H), 5.83 (s, 1H), 4.01 (s, 1H), 3.82 (s, 2H), 3.32 - 3.26 (m, 1H), 3.11 (s, 2H), 2.97 (s, 1H), 2.91 (dd, J = 15.3, 9.0 Hz, 1H), 2.57 (dd, J = 15.4, 6.9 Hz, 1H), 1.89 (dt, J = 13.7, 6.9 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H), 0.82 (t, J = 6.0 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 471 [M-H]
【0311】
実施例II-24B:(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[メチル(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.035mL、0.603mmol)を、1,2-ジクロロエタン(1mL)中のホルムアルデヒド(水中50%)(0.033mL、0.603mmol)及び実施例II-24A-1の生成物(100mg、0.201mmol)溶液に添加し、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(63.9mg、0.302mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をメタノール中0.7M NH(2mL)で中和し、C18シリカゲル(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中0-30%メタノール、15mL/分)に供して、表題化合物(77mg、0.158mmol、79%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 8.87 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.69 (s, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.28 - 3.10 (m, 2H), 3.03 - 2.79 (m, 3H), 2.69 - 2.41 (m, 4H), 1.92 (s, 1H), 1.62 - 1.48 (m, 9H), 0.98 - 0.87 (m, 6H);MS (ESI) m/z 487 [M+H]
【0312】
実施例II-24C:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2-{[メチル(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
トリフルオロ酢酸(0.152mL、1.972mmol)を、ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-24Bの生成物(77mg、0.158mmol)溶液に添加した。得られた溶液を室温で20時間撹拌した。次いで、反応物をメタノール中0.7M NH(2mL)で中和し、C18シリカゲル(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中0-30%メタノール、15mL/分)に供して、表題化合物(48mg、0.124mmol、79%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 8.15 (s, 1H), 7.08 (s, 3H), 5.94 (s, 1H), 4.17 - 4.05 (m, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.21 (s, 1H), 3.10 (dd, J = 15.5, 9.3 Hz, 1H), 2.87 - 2.69 (m, 2H), 2.66 (dd, J = 15.5, 6.6 Hz, 2H), 2.52 (s, 3H), 1.92 (s, 1H), 1.01 - 0.88 (m, 6H);MS (ESI) m/z 387 [M+H]
【0313】
実施例II-25:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-1-メチル-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物156)
実施例II-25A:{[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-1-メチル-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-2-イル]メチル}(2-メチルプロピル)カルバミン酸tert-ブチル
酢酸(20μL、0.349mmol)を、ジクロロエタン(1mL)中のホルムアルデヒド(水中50%)(20μL、0.726mmol)及び実施例II-24A-2の生成物(57mg、0.115mmol)溶液に添加し、続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(37mg、0.175mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応物をメタノール中0.7M NH(2mL)で中和し、C18シリカゲル(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中0-30%メタノール、15mL/分)に供して、表題化合物(10mg、0.011mmol、10%収率)を得た。MS (ESI) m/z 486 [M-H]
【0314】
実施例II-25B:5-[(2R)-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-1-メチル-2-{[(2-メチルプロピル)アミノ]メチル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
トリフルオロ酢酸(20μL、0.260mmol)を、ジクロロメタン(1mL)中の実施例II-25Aの生成物(10mg、0.011mmol)溶液に添加し、反応混合物を室温で8時間撹拌した。次いで、反応物をメタノール中0.7M NH(1mL)で中和し、濃縮し、-18℃で一晩保存した。粗残渣をジクロロメタン(1mL)中に再度溶解させ、トリフルオロ酢酸(300μL、3.89mmol)を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、反応物をメタノール中0.7M NH(2mL)で中和し、C18シリカゲル(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中0-30%メタノール、15mL/分)に供して、表題化合物(2mg、5.2μmol、47%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 8.73 (s, 1H), 7.17 (s, 4H), 5.92 (s, 1H), 3.85 (s, 2H), 3.71 (q, J = 8.2, 7.4 Hz, 1H), 3.25 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 3.19 - 3.03 (m, 2H), 2.88 - 2.72 (m, 3H), 2.70 (s, 3H), 2.06 - 1.92 (m, 1H), 0.95 (t, J = 6.2 Hz, 6H);MS (ESI) m/z 387 [M+H]
【0315】
実施例II-26:5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン(化合物157)
実施例II-26A:N-(3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド
メタノール(5mL)中の3-アミノ-1,1-ジフルオロプロパン-2-オール(0.49g、4.19mmol)撹拌溶液に、0℃で、2,2,2-トリフルオロ酢酸エチル(0.540mL、4.54mmol)を滴加した。添加完了後、冷却槽を除去し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を慎重に減圧下で濃縮して、表題化合物(0.9699g、4.17mmol、99%収率)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 6.74 (s, 1H), 5.74 (td, J = 55.3, 4.0 Hz, 1H), 4.00 (dddd, J = 14.6, 10.6, 7.6, 3.9 Hz, 1H), 3.79 (ddd, J = 14.4, 6.8, 3.8 Hz, 1H), 3.49 (ddd, J = 13.5, 7.5, 5.3 Hz, 1H), 2.10 (d, J = 40.4 Hz, 1H);MS (ESI) m/z 206 [M-H]
【0316】
実施例II-26B:N-{3,3-ジフルオロ-2-[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]プロピル}-2,2,2-トリフルオロアセトアミド
ジクロロメタン(4mL)中の実施例II-26Aの生成物(0.9799g、4.17mmol)撹拌溶液に、0℃で、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.829mL、10.42mmol)を添加し、次いで、2-メトキシエトキシメチルクロリド(テクニカルグレード純度)(0.885mL、6.25mmol)を滴加した。添加完了後、冷却槽を除去し、反応混合物を室温で20時間撹拌した。さらに、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.463mL、8.34mmol)及び2-メトキシエトキシメチルクロリド(0.885mL、6.25mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。さらに、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.732mL、4.17mmol)及び2-メトキシエトキシメチルクロリド(0.590mL、4.17mmol)を添加した。反応混合物を室温で2日間撹拌した。さらに、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.097mL、6.25mmol)及び2-メトキシエトキシメチルクロリド(0.590mL、4.17mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。さらに、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.097mL、6.25mmol)及び2-メトキシエトキシメチルクロリド(0.590mL、4.17mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈した。塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)を添加した。有機層を分離した。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、24gカートリッジ、0-100% tert-ブチルメチルエーテル:イソヘキサン、60mL/分)に供して、未反応の出発物質と共に表題化合物を得た。ジクロロメタン(4mL)中の本残渣溶液に、0℃で、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.407mL、8.02mmol)を添加し、次いで、2-メトキシエトキシメチルクロリド(テクニカルグレード純度)(0.681mL、4.81mmol)を滴加した。添加完了後、冷却槽を除去し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。さらに、2-メトキシエトキシメチルクロリド(テクニカルグレード純度)(0.681mL、4.81mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.407mL、8.02mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。さらに、2-メトキシエトキシメチルクロリド(テクニカルグレード純度)(0.681mL、4.81mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.407mL、8.02mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。さらに、2-メトキシエトキシメチルクロリド(テクニカルグレード純度)(0.681mL、4.81mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.407mL、8.02mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。さらに、2-メトキシエトキシメチルクロリド(テクニカルグレード純度)(0.681mL、4.81mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.407mL、8.02mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈した。塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)を添加した。有機層を分離した。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40gカートリッジ、0-100% tert-ブチルメチルエーテル:イソヘキサン、60mL/分)に供して、表題化合物(2.5g、1.694mmol、53%収率、20%純度)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 7.84 (s, 1H), 5.97 - 5.60 (m, 1H), 4.85 - 4.78 (m, 2H), 3.89 - 3.47 (m, 6H), 3.40 - 3.30 (m, 3H), 3.22 - 3.14 (m, 1H);MS (ESI) m/z 294 [M-H]
【0317】
実施例II-26C:3,3-ジフルオロ-2-[(2-メトキシエトキシ)メトキシ]プロパン-1-アミン
メタノール(4mL)中の実施例II-26Bの生成物(2.5g、1.694mmol)撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(2M水性)(2.5mL、5.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。追加の水酸化ナトリウムのアリコート(2M水性)(2.5mL、5.0mmol)を添加し、反応混合物をさらに2時間撹拌した。追加の水酸化ナトリウムのアリコート(2M水性)(2mL、4.0mmol)を添加し、反応混合物をさらに2時間撹拌した。反応混合物を圧縮空気気流で濃縮し、次いで、ジクロロメタン(10mL)及び水(10mL)で希釈した。有機層を分離した。水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で慎重に濃縮して、表題化合物(2.38g、1.195mmol、71%収率、10%純度)を得た。MS (ESI) m/z 200 [M+H]
【0318】
実施例II-26D:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-2-[8-(ジフルオロメチル)-2,5,7-トリオキサ-10-アザウンデカン-11-イル]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
酢酸(0.07mL、1.20mmol)を、1,2-ジクロロエタン(5mL)中の実施例II-26Cの生成物(2.38g、1.195mmol、10%純度)及び実施例II-2Iの生成物(0.852g、1mmol)溶液に添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.318g、1.500mmol)を添加し、反応混合物を20時間撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(3mL)でクエンチし、10分間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物(1.45g、0.930mmol、93%収率、50%純度)を得た。MS (ESI) m/z 780 [M+H]
【0319】
実施例II-26E:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-[10-(tert-ブトキシカルボニル)-8-(ジフルオロメチル)-2,5,7-トリオキサ-10-アザウンデカン-11-イル]-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)(トリフルオロアセチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
アセトニトリル(6mL)中の実施例II-26Dの生成物(1.45g、0.930mmol)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.487mL、2.79mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(0.406g、1.860mmol)を室温で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチした。水層を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、24gカートリッジ、イソヘキサン中0-40%酢酸エチル、50mL/分)に供して、表題化合物(1.13g、0.642mmol、69%収率、50%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.48 - 7.28 (m, 6H), 6.23 - 5.87 (m, 1H), 5.29 - 5.06 (m, 2H), 4.84 - 4.67 (m, 5H), 4.64 (s, 2H), 4.57 - 4.36 (m, 1H), 4.02 - 3.77 (m, 1H), 3.70 - 3.57 (m, 4H), 3.56 - 3.37 (m, 4H), 3.16 (dd, J = 16.7, 9.7 Hz, 1H), 2.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.66 (s, 2H), 1.58 - 1.48 (m, 7H), 1.46 - 1.30 (m, 18H);MS (ESI) m/z 902 [M+Na]
【0320】
実施例II-26F:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-[10-(tert-ブトキシカルボニル)-8-(ジフルオロメチル)-2,5,7-トリオキサ-10-アザウンデカン-11-イル]-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(2.8mL)及びテトラヒドロフラン(2.8mL)中の実施例II-26Eの生成物(1.13g、0.642mmol)溶液に、室温で、2M水酸化リチウム水溶液(0.96mL、1.93mmol)を添加した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を1M塩酸水溶液でpH7に中和し、水(10mL)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、表題化合物(0.794g、0.506mmol、79%収率、50%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.56 - 7.43 (m, 2H), 7.43 - 7.28 (m, 3H), 7.23 - 7.12 (m, 1H), 6.22 - 5.81 (m, 1H), 5.14 - 5.03 (m, 2H), 4.82 - 4.68 (m, 3H), 4.64 (s, 3H), 4.55 - 4.35 (m, 1H), 4.16 - 4.00 (m, 1H), 3.91 - 3.80 (m, 2H), 3.71 - 3.56 (m, 2H), 3.54 - 3.44 (m, 2H), 3.44 - 3.34 (m, 2H), 3.32 - 3.23 (m, 2H), 3.17 - 3.05 (m, 1H), 2.84 - 2.73 (m, 1H), 1.73 - 1.17 (m, 27H);MS (ESI) m/z 785 [M+H]
【0321】
実施例II-26G:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-[10-(tert-ブトキシカルボニル)-8-(ジフルオロメチル)-2,5,7-トリオキサ-10-アザウンデカン-11-イル]-5-[(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)({[(プロプ-2-エン-1-イル)オキシ]カルボニル}スルファモイル)アミノ]-4-フルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
ジクロロメタン(5mL)中のクロロスルホニルイソシアネート(0.084mL、0.962mmol)溶液に、0℃でアリルアルコール(0.069mL、1.013mmol)を滴加した。得られた溶液を0℃で20分間撹拌した後、ジクロロメタン(5mL)中の実施例II-26Fの生成物(0.794g、0.506mmol)及びトリエチルアミン(0.176mL、1.266mmol)調製溶液を滴加した。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水(50mL)でクエンチし、ジクロロメタン(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、40gカートリッジ、イソヘキサン中0-80% tert-ブチルメチルエーテル、90mL/分)に供して、表題化合物(490mg、0.259mmol、51%収率、50%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.74 - 11.41 (m, 1H), 7.76 - 7.09 (m, 6H), 6.12 (t, J = 54.5 Hz, 1H), 5.72 (ddd, J = 16.5, 10.7, 5.4 Hz, 1H), 5.31 - 4.99 (m, 4H), 4.90 - 4.59 (m, 7H), 4.36 - 3.95 (m, 4H), 3.68 - 3.48 (m, 2H), 3.48 - 3.37 (m, 2H), 3.38 - 3.29 (m, 2H), 3.27 - 3.19 (m, 2H), 3.19 - 3.04 (m, 1H), 2.79 (t, J = 18.8 Hz, 1H), 1.66 - 1.08 (m, 27H);MS (ESI) m/z 946 [M-H]
【0322】
実施例II-26H:(2R)-6-(ベンジルオキシ)-2-[10-(tert-ブトキシカルボニル)-8-(ジフルオロメチル)-2,5,7-トリオキサ-10-アザウンデカン-11-イル]-4-フルオロ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
メタノール(3mL)中の実施例II-26Gの生成物(0.49g、0.259mmol)及び炭酸カリウム(0.143g、1.035mmol)溶液を、真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.030g、0.026mmol)を添加し、反応混合物を真空下で脱気し、窒素で3回充填し直した。反応混合物を60℃で24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、C18シリカゲル(3g)を添加し、混合物を真空中で濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)40g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、C18シリカゲル3gでのドライロード、0.1%水酸化アンモニウム中10-70%メタノール、40mL/分)に供して、表題化合物(220mg、0.251mmol、97%収率、90%純度)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 7.58 - 7.44 (m, 2H), 7.43 - 7.25 (m, 3H), 7.25 - 7.18 (m, 1H), 6.04 (tt, J = 54.6, 2.5 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.77 (dd, J = 9.0, 6.6 Hz, 1H), 4.74 - 4.64 (m, 2H), 4.14 - 3.98 (m, 1H), 3.94 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 13.0, 2.3 Hz, 1H), 3.71 - 3.55 (m, 2H), 3.54 - 3.42 (m, 4H), 3.37 (dd, J = 14.2, 6.1 Hz, 1H), 3.33 - 3.20 (m, 4H), 3.20 - 3.08 (m, 1H), 2.90 - 2.73 (m, 1H), 1.60 - 1.46 (m, 9H), 1.46 - 1.29 (m, 9H);MS (ESI) m/z 787 [M-H]
【0323】
実施例II-26I:(2R)-2-[10-(tert-ブトキシカルボニル)-8-(ジフルオロメチル)-2,5,7-トリオキサ-10-アザウンデカン-11-イル]-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-5-(1,1,4-トリオキソ-1λ,2,5-チアジアゾリジン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-カルボン酸tert-ブチル
脱気した水(0.1mL)及びエタノール(4mL)中の実施例II-26Hの生成物(220mg、0.251mmol)の懸濁液に、10% Pd/C(53mg)を添加した。得られた懸濁液を、水素(5バール)下で18時間撹拌させた。反応混合物をWhatmanガラス繊維濾紙に通して濾過し、エタノール(3×10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下でC18シリカ(1g)上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Reveleris(登録商標)24g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、珪藻土でのドライロード、10mM重炭酸アンモニウム中5-55%メタノール、50mL/分)に供して、表題化合物(146mg、0.209mmol、83%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d 90 ℃) δ ppm 6.82 (s, 1H), 6.04 (tt, J = 54.7, 3.0 Hz, 1H), 4.76 (dd, J = 7.9, 6.6 Hz, 1H), 4.70 (dd, J = 6.6, 3.9 Hz, 1H), 4.67 - 4.54 (m, 1H), 4.15 - 4.01 (m, 1H), 3.97 (dd, J = 13.0, 1.3 Hz, 1H), 3.89 (dd, J = 13.0, 2.8 Hz, 1H), 3.71 - 3.55 (m, 2H), 3.55 - 3.41 (m, 4H), 3.41 - 3.32 (m, 1H), 3.32 - 3.17 (m, 5H), 3.01 (ddd, J = 15.7, 9.0, 4.3 Hz, 1H), 2.78 - 2.65 (m, 1H), 1.61 - 1.47 (m, 9H), 1.47 - 1.34 (m, 9H);MS (ESI) m/z 697 [M-H]
【0324】
実施例II-26J:5-[(2R)-2-{[(3,3-ジフルオロ-2-ヒドロキシプロピル)アミノ]メチル}-4-フルオロ-6-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イル]-1λ,2,5-チアジアゾリジン-1,1,3-トリオン
トリフルオロ酢酸(0.885mL、11.49mmol)を、ジクロロメタン(2mL)中の実施例II-26Iの生成物(146mg、0.209mmol)及びプロパン-1-アミン(0.259mL、3.13mmol)溶液に0℃で添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。この時間に、反応物は懸濁液の形態となった。トリフルオロ酢酸の第2のアリコート(0.885mL、11.49mmol)及びアセトニトリル(1mL)を添加して、溶解性を向上させた。得られた溶液を室温で20時間撹拌した。次いで、反応物をメタノール中0.7Mアンモニア(20mL)で中和し、C18シリカゲル上に濃縮した。粗残渣をカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中0-30%メタノール、15mL/分)、続いて別のカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO RediSep Rf Gold(登録商標)12g逆相(C18)フラッシュカートリッジ、0.1%水酸化アンモニウム中0-20%メタノール、15mL/分)に供して、表題化合物(1mg、2.4μmol、1%収率)を得た。H NMR (400 MHz, DMSO-d) δ ppm 7.80 (s, 2H), 7.12 (s, 4H), 6.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.83 (td, J = 55.4, 3.8 Hz, 1H), 4.30 - 4.11 (m, 3H), 4.11 - 3.93 (m, 1H), 3.31 - 3.11 (m, 2H), 3.11 - 2.97 (m, 3H), 2.77 (dd, J = 15.6, 7.1 Hz, 1H), 1.32 (s, 2H);MS (ESI) m/z 411 [M+H]
【0325】
生物学的アッセイ
略語
DMEMはダルベッコ変法イーグル培地、DMSOはジメチルスルホキシド、DTTはジチオスレイトール、EDTAはエチレンジアミン四酢酸、EGTAはエチレングリコール-ビス(2-アミノエチルエーテル)-N,N,N′,N′-四酢酸、HEPESは4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-エタンスルホン酸、IFNγはインターフェロンガンマ、及びTween(登録商標)20はポリエチレングリコールソルビタンモノラウレートである。
【0326】
実施例III-1:PTPN2阻害剤の効力を測定するために用いる移動度シフトアッセイ(MSA)
化合物活性を、in vitro酵素反応において、社内のHisタグPTPN2(TC45)タンパク質(配列番号1)を用いて測定した。活性を測定するために使用した酵素アッセイは、Caliper Life SciencesによるLabChip EZ Readerを用いた移動度シフトアッセイであった。酵素反応はアッセイバッファー(50mM HEPES pH7.5、1mM EGTA、10mM EDTA、0.01% Tween(登録商標)20、及び2mM DTT)中で行った。化合物を、ProxiPlate(商標)白色384ウェル(PerkinElmerカタログ#6008289)プレートに、Labcyte Echoを用いて、様々な濃度で(12ポイント、1:3希釈)分注した。酵素(0.5nM)を化合物と共に室温で10分間インキュベートした。その後、基質(リン酸化インスリン受容体プローブ配列:((OG488)-(NH-CH-CH-O-CH-CH-O-CH-CO)-T-R-D-I-(PY)-E-T-D-Y-Y-R-K-K-NH)(配列番号2)を、2μMでプレートに添加し、室温でさらに10分間インキュベートした。最後に、クエンチ溶液(水及び4-ブロモ-3-(2-オキソ-2-プロポキシエトキシ)-5-(3-{[1-(フェニルメタンスルホニル)ピペリジン-4-イル]アミノ}フェニル)チオフェン-2-カルボン酸)をプレートに添加し、次いで、EZ Reader(励起488nm、発光530nm)を作動させて変換%(リン酸化基質がPTPN2により脱リン酸化された量)を測定した。各プレートには、100%コントロール(阻害剤:4-ブロモ-3-(2-オキソ-2-プロポキシエトキシ)-5-(3-{[1-(フェニルメタンスルホニル)ピペリジン-4-イル]アミノ}フェニル)チオフェン-2-カルボン酸)及び0%コントロール(DMSO)を含め、これらを用いて阻害%を算出した。次いで、阻害%を用いてIC50値を算出した。
【0327】
実施例III-2:PTPN1阻害剤の効力を測定するために用いる移動度シフトアッセイ(MSA)
化合物活性を、in vitro酵素反応において、社内のHisタグ完全長PTPN1タンパク質(配列番号3)を用いて測定した。活性を測定するために使用した酵素アッセイは、Caliper Life SciencesによるLabChip EZ Readerを用いた移動度シフトアッセイである。酵素反応はアッセイバッファー(50mM HEPES pH7.5、1mM EGTA、10mM EDTA、0.01% Tween(登録商標)20、及び2mM DTT)中で行った。化合物を、ProxiPlate(商標)白色384ウェル(PerkinElmerカタログ#6008289)プレートに、Labcyte Echo(登録商標)リキッドハンドラーを用いて、様々な濃度で(12ポイント、1:3希釈)分注した。酵素(0.5nM)を化合物と共に室温で10分間インキュベートした。その後、基質(リン酸化インスリン受容体プローブ配列:((OG488)-(NH-CH-CH-O-CH-CH-O-CH-CO)-T-R-D-I-(PY)-E-T-D-Y-Y-R-K-K-NH)(配列番号2)を、2μMでプレートに添加し、室温でさらに10分間インキュベートした。最後に、クエンチ溶液(水及び4-ブロモ-3-(2-オキソ-2-プロポキシエトキシ)-5-(3-{[1-(フェニルメタンスルホニル)ピペリジン-4-イル]アミノ}フェニル)チオフェン-2-カルボン酸)をプレートに添加し、次いで、EZ Reader(励起488nm、発光530nm)を作動させて変換%(リン酸化基質がPTPN1により脱リン酸化された量)を測定した。各プレートには、100%コントロール(阻害剤:4-ブロモ-3-(2-オキソ-2-プロポキシエトキシ)-5-(3-{[1-(フェニルメタンスルホニル)ピペリジン-4-イル]アミノ}フェニル)チオフェン-2-カルボン酸)及び0%コントロール(DMSO)を含め、これらを用いて阻害%を算出した。次いで、阻害%を用いてIC50値を算出した。
【0328】
以下の表1は、本開示の例示的化合物に関する、PTPN2 MSAアッセイ及びPTPN1 MSAアッセイを用いて得られたIC50データをまとめたものである。この表において、「A」は、10nM未満のIC50を表し、「B」は、10nM~100nMのIC50を表し、「C」は、10nM~100nM超、100nM超のIC50を表している。
【0329】
(表1)PTPN2及びPTPN1移動度シフトアッセイ(MSA)における本開示の例示的化合物のIC50
【0330】
実施例III-3:B16F10(マウスメラノーマ細胞)Phospho-STAT1 HTRF直接関連性薬力学(PD)アッセイ
B16F10細胞を、10%ウシ胎児血清(Gibco,カタログ#10082-139,Dun Laoghaire Co Dublin)を補充した高グルコースDMEM(Gibco,カタログ#11965-092,Dun Laoghaire Co Dublin)中で増殖させ維持した。細胞をペレット化し、10%ウシ胎児血清を補充したフェノールレッド不含高グルコースDMEM(Gibco,カタログ#11054-020,Dun Laoghaire Co Dublin)中に再懸濁させ、384ウェルCorningプレート(製品#3765,Corning,NY)に、20μLの量で、ウェルあたり11,000細胞にて蒔いた。10ポイント用量反応のため、Echo Liquid Handler(Beckman Coulter,Brea,CA)を用いて、目的化合物を50μMの最高用量から3倍希釈で0.002679μMまで希釈して細胞に投与した。プレートを37℃で3時間インキュベートし、その後に組換えマウスIFNγ(R&D Systems,カタログ#485-MI,Minneapolis,MN、最終濃度100nM)を用いて37℃で10分間処理してSTAT1リン酸化を誘導し、続いて37℃で1時間、3.3μMのスタウロスポリンで処理してリン酸化を終結させた。次いで、培地を吸引し、20μLの1×溶解バッファー/ブロッキング試薬(Cisbio Phospho-STAT1キット,パーツ#63ADK026PEH,Bedford,MA)を添加した。プレートを室温で30分間プレートシェーカーに置き、密封し、必要になるまで-80℃で保管した。プレートを解凍するため、抗体マスターミックス(1:40 Phospho-STAT1 Eu Cryptate抗体、1:40 Phospho-STAT1 d2抗体、検出バッファー含有、Cisbio Phospho-STAT1キット,パーツ63ADK026PEH,Bedford,MA)を作製する間、完全に解凍するまでプレートを室温でシェーカーに置いた。次いで、384 ProxiPlate Plus(PerkinElmer,パーツ#6008289,Waltham,MA)に、抗体マスターミックスをウェルあたり4μLで分注し、VIAFLO 384(INTEGRA)を用いて、16μLの溶解物をCorningプレートからProxiplateに移した。プレートを室温で3時間インキュベートし、EnVision(登録商標)(Perkin Elmer)プレートリーダーで、レーザー励起335nm及び発光665nmにより読み取った。Dotmatics Studies(Bishop′s Stortford,UK)を利用して全ての用量反応曲線を作成し、EC50を算出した。表2にEC50を示す。
【0331】
(表2)B16F10 IFNγ誘導STAT1リン酸化(pSTAT1)細胞アッセイにおけるEC50
【0332】
実施例III-4:実施例III-4:移動度シフトアッセイ(MSA)及びB16F10 pSTAT1直接関連性薬力学(PD)アッセイにおける本開示のジヒドロベンゾフラン化合物及びインドリン化合物と対応するクロマン類似体との比較
実施例III-1に記載したプロトコルのPTPN2移動度シフトアッセイデータ(生化学的効力)、及び実施例III-3に記載したプロトコルのB16F10 pSTAT1直接関連性薬力学(PD)アッセイデータ(細胞効力)を用いて、アッセイデータを得た。データは、本開示のジヒドロベンゾフラン類似体及びインドリン類似体を、対応するクロマン類似体と比較したものである。PTPN2 MSAで示されるように、12種のジヒドロベンゾフラン化合物のうち10種が、生化学的効力において、対応するクロマン類似体を上回っている。PTPN2 MSAで示されるように、3種のインドリン化合物はいずれも、生化学的効力において、対応するクロマン類似体を上回ることがない。pSTAT1直接関連性薬力学アッセイにおいて、10種のジヒドロベンゾフラン化合物のうち8種が、細胞効力において、対応するクロマン類似体を上回っている。pSTAT1直接関連性薬力学アッセイにおいて、インドリン化合物の全てが、細胞効力において、対応するクロマン類似体を上回っている。10個の比較のうち6個に関し、ジヒドロベンゾフラン類似体は、細胞アッセイにおいて、対応する生化学的比較で認められた効力増強よりも大きい効力増強を示した。全ての比較に関し、インドリン類似体は、細胞アッセイにおいて、対応する生化学的比較で認められた効力増強よりも大きい効力増強を示した。
【0333】
(表3)本開示の例示的なジヒドロキシベンゾフラン化合物及びインドリン化合物のPTPN2移動度シフトアッセイ(MSA)におけるIC50値、及びB16F10 IFNγ誘導STAT1リン酸化(pSTAT1)細胞アッセイにおけるEC50値と、対応するクロマン類似体との比較
【0334】
均等物及び範囲
特許請求の範囲において、「a」、「an」、及び「the」等の冠詞は、相反する指示がない限り、またはそれ以外に文脈から明らかでない限り、1つ以上を意味し得る。群の1つ以上の要素間に「または」を含む請求項または記載は、相反する指示がない限り、またはそれ以外に文脈から明らかでない限り、群の要素のうちの1つ、2つ以上、または全てが所与の生成物もしくはプロセスに存在するか、使用されるか、またはその他の点で関連する場合、満たしているとみなされる。本開示は、群のうちのまさしく1つの要素が、所与の生成物もしくはプロセスに存在するか、使用されるか、またはその他の点で関連する実施形態を含む。本開示は、群の要素のうちの2つ以上、または全てが、所与の生成物もしくはプロセスに存在するか、使用されるか、またはその他の点で関連する実施形態を含む。
【0335】
さらに、本開示は、列挙された請求項のうちの1つ以上に由来する限定、要素、節、及び記述用語の1つ以上が別の請求項に導入されるという、全ての変形、組み合わせ、及び入れ替えを包含する。例えば、別の請求項に従属する任意の請求項は、同じ基本請求項に従属する任意の他の請求項に見出される1つ以上の限定を含むように変更され得る。要素がリストとして(例えばMarkush群形式で)示される場合、当該要素の各亜群も開示され、任意の要素(複数可)が群から取り除かれ得る。一般に、本開示、または本開示の態様が、特定の要素及び/または特徴を含むと言及される場合、本開示のある特定の実施形態、または本開示のある特定の態様は、そのような要素及び/または特徴からなるか、またはそれらから本質的になることが理解されるべきである。簡略化のために本明細書においてそれらの実施形態は、この通りの言葉で具体的に示されてはいない。また、「含む」及び「含有する」という用語は、オープンであることを意図しており、追加の要素またはステップの包含を許容していることに留意されたい。範囲が与えられている場合、その範囲には端点が含まれる。さらに、別段の指示がない限り、またはそれ以外に文脈及び当業者の理解から明らかでない限り、範囲として表される値は、文脈により別途明確に要求されない限り、本開示の異なる実施形態において、記載された範囲内の任意の特定の値または下位範囲を、範囲の下限の位の10分の1まで想定し得る。
【0336】
本出願では、種々の発行済み特許、公開特許出願、雑誌記事、及び他の刊行物を参照しており、これら全てが参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれる参考文献のいずれかと本明細書との間に矛盾がある場合は、本明細書が優先するものとする。加えて、先行技術に該当する本開示の任意の特定の実施形態は、請求項のいずれか1つ以上から明確に除外され得る。かかる実施形態は当業者に公知であるとみなされるため、本明細書において除外されると明確に示されていなくとも、かかる実施形態は除外され得る。本開示の任意の特定の実施形態を、先行技術の存在に関連しているか否かに関わらず、任意の理由で、任意の請求項から除外することができる。
【0337】
当業者は、本明細書に記載される具体的な実施形態に対する多くの均等物を、通常の実験を行うだけで認識するかまたは確認できるであろう。本明細書に記載される本実施形態の範囲は、上の記載に限定されることが意図されず、正確には添付の特許請求の範囲に示される通りである。当業者は、特許請求の範囲で定義される本開示の精神または範囲から逸脱することなく、本記載に対する様々な変更及び修正がなされ得ることを認めるであろう。
【手続補正書】
【提出日】2024-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】配列表
【補正方法】追加
【補正の内容】
【配列表】
2024543452000001.xml
【国際調査報告】