(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】巨核球由来細胞外小胞のバイオマーカー
(51)【国際特許分類】
C12N 5/078 20100101AFI20241114BHJP
C12N 15/12 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/52 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/113 20100101ALI20241114BHJP
C12N 15/11 20060101ALI20241114BHJP
C07K 17/04 20060101ALI20241114BHJP
C07K 14/47 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/09 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/13 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/62 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/88 20060101ALI20241114BHJP
C07K 17/02 20060101ALI20241114BHJP
C12N 11/04 20060101ALI20241114BHJP
C12N 5/10 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/87 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/89 20060101ALI20241114BHJP
C07K 14/165 20060101ALI20241114BHJP
C12N 15/50 20060101ALI20241114BHJP
A61K 48/00 20060101ALI20241114BHJP
A61K 35/545 20150101ALI20241114BHJP
A61P 7/04 20060101ALI20241114BHJP
A61P 31/14 20060101ALI20241114BHJP
A61P 7/00 20060101ALI20241114BHJP
A61P 7/06 20060101ALI20241114BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20241114BHJP
A61K 31/7088 20060101ALI20241114BHJP
A61K 35/19 20150101ALI20241114BHJP
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A61K 31/713 20060101ALI20241114BHJP
A61K 31/711 20060101ALI20241114BHJP
A61K 38/02 20060101ALI20241114BHJP
A61K 38/19 20060101ALI20241114BHJP
A61K 39/00 20060101ALI20241114BHJP
A61K 47/46 20060101ALI20241114BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20241114BHJP
A61K 31/7072 20060101ALI20241114BHJP
A61K 35/28 20150101ALI20241114BHJP
A61K 35/54 20150101ALI20241114BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20241114BHJP
A61P 9/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
C12N5/078
C12N15/12
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C12N15/113 Z
C12N15/11 Z
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C07K14/47
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C12N15/09 110
C12N15/13
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C12N15/88 Z
C07K17/02
C12N11/04
C12N5/10
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C12N15/89 Z
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C12N15/50
A61K48/00
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A61P7/04
A61P31/14
A61P7/00
A61P7/06
A61P35/02
A61K31/7088
A61K35/19
A61K31/7105
A61K31/713
A61K31/711
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A61K38/19
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A61K39/00 G
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A61K39/395 D
A61K39/395 N
A61K31/7072
A61K35/28
A61K35/54
A61P43/00 107
A61P9/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527849
(86)(22)【出願日】2022-11-11
(85)【翻訳文提出日】2024-06-24
(86)【国際出願番号】 US2022049737
(87)【国際公開番号】W WO2023086595
(87)【国際公開日】2023-05-19
(32)【優先日】2022-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522442951
【氏名又は名称】ストーム バイオ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トーン、ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】ボード、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ゴールドバーグ、ラウラ
【テーマコード(参考)】
4B033
4B065
4C076
4C084
4C085
4C086
4C087
4H045
【Fターム(参考)】
4B033NA37
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4H045FA72
(57)【要約】
ヒト多能性幹細胞に由来する巨核球由来細胞外小胞に関する組成物及び方法であって、当該巨核球由来細胞外小胞が特有のバイオマーカーを提示する、組成物及び方法が本明細書に開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物であって、
ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含み、前記組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、前記巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または前記巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上のタンパク質を含む、前記組成物。
【請求項2】
組成物であって、
ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含み、前記組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、前記巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または前記巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む、前記組成物。
【請求項3】
前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、アミノアシル-tRNA生合成に関与し、任意選択で、YARS1、AARS1、GARS1、LARS1、EPRS1、TARS1、DARS1、WARS1、VARS1、NARS1、RARS1、SARS1、KARS1、IARS1、CARS1、QARS、及びHARS1から選択される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、好中球細胞外トラップ形成に関与し、任意選択で、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H2AZ2、H3-3A、H2AC14、及びMACROH2A2から選択される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項5】
前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、H4C16、H2AC17、H3C13、RPL9P9、PHB1、SETSIP、H2AZ1、XP32、COPS9、SEC61A2、MARS1、MRE11、ATP5F1C、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、FCSK、CAVIN2、YARS1、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H3-2、SELENOF、MPIG6B、セプチン7、AARS1、H1-5、H1-2、H2AZ2、GARS1、LARS1、THPO、RACK1、H3-3A、CCDC191、H2BC19P、セプチン2、EPRS1、TARS1、ATP5F1B、ERBIN、DARS1、WARS1、VARS1、NIBAN2、セプチン6、NARS1、RARS1、セプチン11、セプチン5、SARS1、NIBAN1、SNRPGP15、PIP4P2、CYRIB、CARMIL1、KARS1、IARS1、セプチン9、H1-4、ARHGAP45、H1-0、CARS1、GCN1、FADS2、TBC1D13、GET3、RO60、LAMTOR5、ELOC、H2AC14、SCARF1、RNF24、GCSAML、NRDC、ECPAS、MACROH2A2、ATP5F1A、DMTN、TANGO2、CSF2RB、WASHC5、KCNA3、QARS1、MINDY1、PTPA、EXOC3L2、PRUNE1、PLPBP、THUMPD1、WASHC4、NECTIN2、GFUS、ADGRE2、AKAP8L、FAM234A、ADSS2、ANKRD13D、KCT2、NT5C3A、PIP4P1、CCDC9、ELOB、HPGDS、MEAK7、TOMM70、SMIM1、HARS1、ATP5PD、OGA、CHSY1、SQLE、SUSD6、IGKV1-27、PEDS1-UBE2V1、CEP44、MYG1、NRROS、IL21R、GRK2、MCEMP1、ELAPOR2、SDAD1、CERT1、UBE2F、CALHM5、H1-10、EIPR1、PBDC1、ARMH3、VIPAS39、MESD、PROSER2、RABL6、FYB1、C17orf49、RMDN3、KYAT3、TTMP、ERO1A、CD244、CZIB、PLPP3、BABAM2、H1-3、NAXE、ENSA、PALS2、GUCY1B1、UMAD1、MIX23、PRXL2B、SNU13、RTRAF、KXD1、VSIR、EPOR、及びMARCHF2から選択される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項6】
組成物であって、
ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含み、前記組成物が、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、
前記巨核球由来細胞外小胞の内腔が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ならびにノンコーディングRNA及びコーディングRNAから選択される1つ以上の巨核球由来核酸分子を含み、
前記脂質二重層膜が、会合しているか、または内部に埋め込まれた1つ以上のタンパク質を含み、前記1つ以上のタンパク質が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、前記巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または前記巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、前記組成物。
【請求項7】
組成物であって、
ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含み、前記組成物が、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、
前記巨核球由来細胞外小胞の内腔が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ならびにノンコーディングRNA及びコーディングRNAから選択される1つ以上の巨核球由来核酸分子を含み、
前記脂質二重層膜が、1つ以上の核酸を含み、前記1つ以上の核酸が、前記脂質二重層膜と会合しているか、または前記脂質二重層膜内に埋め込まれた1つ以上のタンパク質をコードし、他のタイプの細胞外小胞と比較して、前記巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または前記巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、前記組成物。
【請求項8】
前記脂質二重層膜が、CAVIN2、MPIG6B、ERBIN、ELOC、CSF2RB、KCNA3、NECTIN2、IL21R、MCEMP1、PROSER2、FYB1、CD244、及びEPORから選択される、前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)をコードする前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)を含む、請求項6または7に記載の組成物。
【請求項9】
前記巨核球由来細胞外小胞の約1%超、または約5%超、または約10%超、または約15%超、または約20%超、または約25%超、または約30%超、または約35%超、または約40%超、または約45%超、または約50%超、または約55%超、または約60%超、または約65%超、または約70%超、または約75%超、または約80%超、または約85%超、または約90%超、または約95%超が、前記1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする前記1つ以上の核酸を含む脂質二重層膜を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記巨核球由来細胞外小胞の約95%未満、または約90%未満、または約85%未満、または約80%未満、または約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満、または約55%未満、または約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、または約35%未満、または約30%未満、または約25%未満、または約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満、または約1%未満が、前記1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする前記1つ以上の核酸を含む脂質二重層膜を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項11】
組成物であって、
ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含み、 前記組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、前記巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または前記巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上の核酸を含む、前記組成物。
【請求項12】
組成物であって、
ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含み、 前記組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、前記巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または前記巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む、前記組成物。
【請求項13】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、または少なくとも5個、または少なくとも10個、または少なくとも25個、または少なくとも50個、または少なくとも100個、または少なくとも150個、または少なくとも175個、または少なくとも500個、または少なくとも1000個、または少なくとも1500個、または少なくとも2000個、または少なくとも2500個)が表6に列記されている、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項14】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、好中球細胞外トラップ形成に関与し、任意選択で、H3-3A、H4C12、H2AC18、H2AC13、H2AC19、H3-3B、H2BC12、H4C3、H3C10、H2AC14、H2BC4、H2AC20、H3C13、H4C14、H3C2、H2AC8、H2BC3、H3C7、H2AC17、H3C4、H2BC11、SELP、H3C11、H4C2、H2AC15、H2AC12、H3C1、H4C4、H2AC4、H4C13、H2BC5、H2AC7、H2AC16、H2BC17、H2AJ、H3C3、H2BC10、H2AC21、H3C14、H3C15、H2AC11、H3C12、FPR1、H2BC13、H4C1、MACROH2A1、H2BC14、H2AX、H2BC6、NCF4、H4C6、H2BC15、H2BC21、H2BC7、H2BC8、CYBB、FCGR1A、H2AZ2、H4C5、AQP9、H2BC9、CLCN4、FPR2、H4C9、HDAC9、ITGAL、FCGR3B、ITGAM、H3C8、TLR2、NCF1、NCF2、H3C6、CAMP、MPO、ELANE、FCGR3A、AZU1、H2AW、SIGLEC9、CLEC7A、PLCB4、CASP1、H2BU1、TLR4、及びTLR8から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項15】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、造血細胞系譜に関与し、任意選択で、CD36、IL9R、FCGR1A、CSF3R、KIT、GP5、CSF1、ITGAM、CD33、IL1B、IL7R、IL6R、HLA-DPB1、CD24、CD22、GYPA、MME、ITGA1、CD1C、IL3RA、HLA-DPA1、IL1R2、CD34、HLA-DRA、HLA-DQA1、及びCD7から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項16】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、細胞接着に関与し、任意選択で、CD226、SELP、PECAM1、VSIR、PTPRC、NRXN1、NECTIN2、ITGAL、ITGAM、SELL、CD28、HLA-DPB1、CNTNAP2、CLDN5、JAM2、CD40LG、LRRC4、CD274、CD40、CD276、CD22、ITGA9、NECTIN3、NEGR1、HLA-DPA1、CNTN1、ITGB8、CD34、HLA-DRA、SIGLEC1、及びHLA-DQA1から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項17】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、ATP結合カセット(ABC)輸送に関与し、任意選択で、CFTR、ABCD4、ABCA5、ABCA9、ABCC1、ABCB8、ABCA8、ABCB9、ABCC9、ABCA1、ABCA10、及びABCC8から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項18】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、Rap1シグナル伝達経路に関与し、任意選択で、F2R、LCP2、FYB1、FPR1、F2RL3、P2RY1、RAPGEF2、KIT、EGF、CSF1、ANGPT1、PDGFC、ITGAL、VAV1、VAV3、PDGFRA、ITGAM、RAPGEF5、MAGI2、FARP2、CTNND1、FGF23、FLT1、FGF1、DRD2、AFDN、PLCB4、APBB1IP、PLCE1、MAGI3、KDR、LPAR3、GRIN2B、ADCY1、FGF7、ANGPT4、及びTEKから選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項19】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、ケモカインシグナル伝達経路に関与し、任意選択で、PF4、CCL5、CXCL2、CXCL8、ELMO1、GRK2、GNG8、CCR4、PF4V1、VAV1、VAV3、PIK3R6、PIK3CG、SHC4、GRK3、NCF1、HCK、GRK4、ITK、GNG2、CXCR2、CCR1、CXCL5、CCL3、PLCB4、CXCL6、CCL22、CCL8、CCL4L2、CXCL12、GNGT1、CXCL11、ADCY1、及びXCL1から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項20】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、貪食に関与し、任意選択で、TUBA8、NCF4、CD36、CYBB、FCGR1A、CTSS、FCGR3B、PIKFYVE、ITGAM、TLR2、NCF1、NCF2、HLA-DPB1、MPO、EEA1、MSR1、FCGR3A、FCAR、DYNC1I1、CLEC7A、FCGR2B、HLA-DPA1、ATP6V0D2、MRC2、TLR4、TLR6、HLA-DRA、MARCO、及びHLA-DQA1から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項21】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、アミノアシル-tRNA生合成に関与し、任意選択で、RARS1、DARS1、KARS1、SARS1、AARS1、TARS1、NARS1、WARS1、GATB、CARS1、EPRS1、TARS3、EARS2、IARS1、QRSL1、及びWARS2から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項22】
前記1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる前記1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)が、H4C16、H2AC17、H3C13、RPL9P9、PHB1、SETSIP、H2AZ1、XP32、COPS9、SEC61A2、MARS1、MRE11、ATP5F1C、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、FCSK、CAVIN2、YARS1、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H3-2、SELENOF、MPIG6B、セプチン7、AARS1、H1-5、H1-2、H2AZ2、GARS1、LARS1、THPO、RACK1、H3-3A、CCDC191、H2BC19P、セプチン2、EPRS1、TARS1、ATP5F1B、ERBIN、DARS1、WARS1、VARS1、NIBAN2、セプチン6、NARS1、RARS1、セプチン11、セプチン5、SARS1、NIBAN1、SNRPGP15、PIP4P2、CYRIB、CARMIL1、KARS1、IARS1、セプチン9、H1-4、ARHGAP45、H1-0、CARS1、GCN1、FADS2、TBC1D13、GET3、RO60、LAMTOR5、ELOC、H2AC14、SCARF1、RNF24、GCSAML、NRDC、ECPAS、MACROH2A2、ATP5F1A、DMTN、TANGO2、CSF2RB、WASHC5、KCNA3、QARS1、MINDY1、PTPA、EXOC3L2、PRUNE1、PLPBP、THUMPD1、WASHC4、NECTIN2、GFUS、ADGRE2、AKAP8L、FAM234A、ADSS2、ANKRD13D、KCT2、NT5C3A、PIP4P1、CCDC9、ELOB、HPGDS、MEAK7、TOMM70、SMIM1、HARS1、ATP5PD、OGA、CHSY1、SQLE、SUSD6、IGKV1-27、PEDS1-UBE2V1、CEP44、MYG1、NRROS、IL21R、GRK2、MCEMP1、ELAPOR2、SDAD1、CERT1、UBE2F、CALHM5、H1-10、EIPR1、PBDC1、ARMH3、VIPAS39、MESD、PROSER2、RABL6、FYB1、C17orf49、RMDN3、KYAT3、TTMP、ERO1A、CD244、CZIB、PLPP3、BABAM2、H1-3、NAXE、ENSA、PALS2、GUCY1B1、UMAD1、MIX23、PRXL2B、SNU13、RTRAF、KXD1、VSIR、EPOR、及びMARCHF2から選択される、請求項11または12に記載の組成物。
【請求項23】
前記巨核球由来細胞外小胞の約1%超、または約5%超、または約10%超、または約15%超、または約20%超、または約25%超、または約30%超、または約35%超、または約40%超、または約45%超、または約50%超、または約55%超、または約60%超、または約65%超、または約70%超、または約75%超、または約80%超、または約85%超、または約90%超、または約95%超が、前記1つ以上の核酸、または前記1つ以上の核酸によってコードされる前記1つ以上のタンパク質を含む、請求項11~22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
前記巨核球由来細胞外小胞の約95%未満、または約90%未満、または約85%未満、または約80%未満、または約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満、または約55%未満、または約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、または約35%未満、または約30%未満、または約25%未満、または約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満、または約1%未満が、前記1つ以上の核酸、または前記1つ以上の核酸によってコードされる前記1つ以上のタンパク質を含む、請求項11~22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項25】
前記巨核球由来細胞外小胞が、約100nm~約600nmの範囲の直径を実質的に有する、請求項1~24のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項26】
前記巨核球由来細胞外小胞が、約30nm~約100nmの範囲の直径を実質的に有する、請求項1~25のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項27】
前記巨核球由来細胞外小胞が、約100nm~約300nmの範囲の直径を実質的に有する、請求項1~26のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項28】
前記巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約100nm~約600nmの直径を有する、請求項1~27のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項29】
前記巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約100nm~約300nmの直径を有する、請求項1~27のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項30】
前記巨核球由来細胞外小胞が、自己DNAを実質的に含まない、請求項1~29のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項31】
前記巨核球由来細胞外小胞が、
(a)巨核球、及び/または
(b)血小板、を実質的に含まない、請求項1~29のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項32】
前記巨核球由来細胞外小胞が、インビボ及び/またはインビトロでの造血幹細胞へのホーミングに好適である、請求項1~31のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
前記巨核球由来細胞外小胞が、インビボ及び/またはインビトロでの骨髄へのホーミングに好適である、請求項1~31のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項34】
前記巨核球由来細胞外小胞が、インビボ及び/またはインビトロでのリンパ細胞へのホーミングに好適である、請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
前記巨核球由来細胞外小胞が、インビボ及び/またはインビトロでの制御性T細胞へのホーミングに好適である、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
前記巨核球由来細胞外小胞が、前記巨核球由来細胞外小胞の内腔へのカーゴのロード及び/または前記巨核球由来細胞外小胞の表面と会合したカーゴのロードに好適である、請求項1~35のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項37】
前記カーゴが、1つ以上の治療薬である、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
前記治療薬が、核酸治療薬である、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
前記核酸治療薬が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ノンコーディングRNA及びコーディングRNA、直鎖DNA、DNA断片、またはDNAプラスミドから選択される1つ以上の非自己核酸構築物及び/または組換え核酸構築物から選択される、請求項38に記載の組成物。
【請求項40】
前記核酸治療薬がmRNAであり、任意選択で、インビトロ転写されるか、または合成である、及び/または任意選択でプソイドウリジン及び5-メトキシウリジンから選択される1つ以上の非標準ヌクレオチドを含む、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
前記核酸治療薬が、機能性タンパク質をコードする、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
前記核酸治療薬が、遺伝子編集タンパク質をコードする、及び/または遺伝子編集機能のための関連要素をコードする、請求項40に記載の組成物。
【請求項43】
前記遺伝子編集タンパク質が、ジンクフィンガー(ZF)、転写活性因子様エフェクター(TALE)、メガヌクレアーゼ、及びクラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)関連タンパク質から選択される、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
前記CRISPR関連タンパク質が、Cas9、CasX、CasY、Cpf1、及びそれらのgRNA複合体から選択される、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
前記治療薬が、生物学的治療薬である、請求項37に記載の組成物。
【請求項46】
前記生物学的治療薬が、タンパク質である、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
前記生物学的治療薬が、組換えタンパク質である、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
前記生物学的治療薬が、抗体または抗体断片、融合タンパク質、遺伝子編集タンパク質、サイトカイン、抗原、及びペプチドのうちの1つである、請求項46または47に記載の組成物。
【請求項49】
前記治療薬が、低分子治療薬である、請求項37に記載の組成物。
【請求項50】
前記治療薬が、ワクチン及び/または免疫原性抗原である、請求項37~49のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項51】
前記ヒト多能性幹細胞が、初代CD34+造血幹細胞である、請求項1~50のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項52】
前記初代CD34+造血幹細胞が、末梢血または臍帯血から供給される、請求項51に記載の組成物。
【請求項53】
前記末梢血が、顆粒球コロニー刺激因子動員成体末梢血(mPB)である、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
前記ヒト多能性幹細胞が、胚性幹細胞(ESC)である、請求項1~53のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項55】
前記ヒト多能性幹細胞が、誘導多能性幹細胞(iPS)である、請求項1~54のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項56】
前記巨核球由来細胞外小胞が、エリスロポエチンが添加されていない状態で生成された巨核球から単離される、請求項1~55のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項57】
前記巨核球由来細胞外小胞が、トロンボポエチンが添加された状態で生成された巨核球から単離される、請求項1~56のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項58】
請求項1~57のいずれか1項に記載の組成物と、薬学的に許容される賦形剤または担体と、を含む、医薬組成物。
【請求項59】
送達能を有する治療薬を移送するための方法であって、
(a)請求項1~57のいずれか1項に記載の巨核球由来細胞外小胞を得ることと、
(b)前記巨核球由来細胞外小胞を治療薬とともにインキュベートして、前記治療薬を、前記巨核球由来細胞外小胞の内腔に移入させる、及び/または前記巨核球由来細胞外小胞の表面と会合させるようにし、送達能を有する治療薬を産出することと、
(c)前記送達能を有する治療薬を患者に投与すること、または前記送達能を有する治療薬を生体細胞とインビトロで接触させて、接触した前記生体細胞を患者に投与することと、を含む、前記方法。
【請求項60】
前記方法が、インビボ方法である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記方法が、エクスビボ方法である、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記方法が、患者から生体細胞を得ることを更に含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記送達能を有する治療薬と前記生体細胞との前記接触が、前記送達能を有する治療薬を前記生体細胞と共培養することを含む、請求項61または62に記載の方法。
【請求項64】
前記巨核球由来細胞外小胞が、前記患者に対して自己である、請求項59~63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記巨核球由来細胞外小胞が、前記患者と同種異系である、請求項59~63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記巨核球由来細胞外小胞が、前記患者と異種である、請求項59~63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記治療薬が、核酸治療薬である、請求項59~66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記核酸治療薬が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ノンコーディングRNA及びコーディングRNA、直鎖DNA、DNA断片、またはDNAプラスミドから選択される1つ以上の非自己核酸構築物及び/または組換え核酸構築物から選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記核酸治療薬が、前記患者に欠損している野生型遺伝子をコードする、請求項67または68に記載の方法。
【請求項70】
前記核酸治療薬が、遺伝子編集タンパク質をコードする、及び/または遺伝子編集機能のための関連要素をコードする、請求項67~69のいずれか1項に記載の方法。
【請求項71】
前記遺伝子編集タンパク質が、ジンクフィンガー(ZF)、転写活性因子様エフェクター(TALE)、メガヌクレアーゼ、及びクラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)関連タンパク質から選択される、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記CRISPR関連タンパク質が、Cas9、CasX、CasY、Cpf1、及びそれらのgRNA複合体から選択される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記治療薬が、生物学的治療薬であり、任意選択でウイルスである、請求項59~66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
前記生物学的治療薬が、タンパク質である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記生物学的治療薬が、組換えタンパク質である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記治療薬が、抗体または抗体断片、融合タンパク質、遺伝子編集タンパク質、サイトカイン、抗原、及びペプチドのうちの1つである、請求項74または75に記載の方法。
【請求項77】
前記治療薬が、低分子治療薬である、請求項59~66のいずれか1項に記載の方法。
【請求項78】
前記インキュベートが、超音波処理、サポニン透過処理、機械的振動、低張透析、多孔質膜を介した押し出し、コレステロール抱合、電流印加、及びそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、請求項59~67のいずれか1項に記載の方法。
【請求項79】
前記インキュベートが、エレクトロポレーションすること、形質転換すること、トランスフェクトすること、及びマイクロインジェクトすることのうちの1つ以上を含む、請求項59~68のいずれか1項に記載の方法。
【請求項80】
前記巨核球由来細胞外小胞が、前記患者の細胞上の細胞表面受容体に結合する、請求項59~79のいずれか1項に記載の方法。
【請求項81】
前記巨核球由来細胞外小胞が、ステップ(c)の接触した前記生体細胞上の細胞表面受容体に結合する、請求項59~80のいずれか1項に記載の方法。
【請求項82】
前記巨核球由来細胞外小胞が、前記患者の細胞の細胞外膜と融合する、請求項59~81のいずれか1項に記載の方法。
【請求項83】
前記巨核球由来細胞外小胞が、ステップ(c)の前記生体細胞の細胞外膜と融合する、請求項59~82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項84】
前記巨核球由来細胞外小胞が、前記患者の細胞によってエンドサイトーシスされる、請求項59~81のいずれか1項に記載の方法。
【請求項85】
前記巨核球由来細胞外小胞が、ステップ(c)の前記生体細胞によってエンドサイトーシスされる、請求項59~82のいずれか1項に記載の方法。
【請求項86】
請求項1~57のいずれか1項に記載の巨核球由来細胞外小胞を生成する方法であって、
(a)ヒト多能性幹細胞を得ることであって、前記ヒト多能性幹細胞が、末梢血または臍帯血から供給される初代CD34+造血幹細胞である、前記得ることと、
(b)エリスロポエチンが添加されていない状態及びトロンボポエチンが添加された状態で、前記ヒト多能性幹細胞を巨核球に分化させることと、
(c)前記巨核球から巨核球由来細胞外小胞を単離することと、を含む、前記方法。
【請求項87】
前記方法が、(d)前記巨核球由来細胞外小胞を放射線と接触させることを更に含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記放射線が、ガンマ放射線である、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記ガンマ放射線が、約12kGy、または約25kGy、または約50kGyを超える量である、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記方法が、実質的に無血清である、請求項86~89のいずれか1項に記載の方法。
【請求項91】
感染性疾患を治療または予防するための方法であって、有効量の請求項1~58のいずれか1項に記載の組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項92】
感染性疾患を治療または予防するための方法であって、請求項1~58のいずれか1項に記載の組成物とインビトロで接触した細胞を含む有効量の組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項93】
前記組成物が、(i)ワクチンタンパク質及び/または免疫原性抗原をコードする核酸分子、または(ii)ワクチンタンパク質及び/または免疫原性抗原を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、請求項91または92に記載の方法。
【請求項94】
前記組成物が、(i)感染性に関連するタンパク質をコードする核酸分子、または(ii)感染性に関連するタンパク質を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、請求項91または92に記載の方法。
【請求項95】
前記感染性疾患が、コロナウイルス感染症である、請求項91~94のいずれか1項に記載の方法。
【請求項96】
前記コロナウイルス感染症が、ベータコロナウイルスまたはアルファコロナウイルスによる感染症であり、任意選択で、前記ベータコロナウイルスが、SARS-CoV-2、SARS-CoV、MERS-CoV、HCoV-HKU1、及びHCoV-OC43から選択されるか、または前記アルファコロナウイルスが、HCoV-NL63及びHCoV-229Eから選択される、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記コロナウイルス感染症が、SARS-CoV-2による感染症である、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記感染性疾患が、COVID-19である、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記ワクチンタンパク質が、ベータコロナウイルスタンパク質またはアルファコロナウイルスタンパク質であり、任意選択で、前記ベータコロナウイルスタンパク質が、SARS-CoV-2、SARS-CoV、MERS-CoV、HCoV-HKU1、及びHCoV-OC43タンパク質、もしくはそれらの抗原性断片から選択されるか、または前記アルファコロナウイルスタンパク質が、HCoV-NL63及びHCoV-229Eタンパク質、もしくはそれらの抗原性断片から選択される、請求項95~98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項100】
前記SARS-CoV-2タンパク質が、スパイク表面糖タンパク質、膜糖タンパク質M、エンベロープタンパク質E、及びヌクレオカプシドリンタンパク質、またはそれらの抗原性断片である、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記スパイク表面糖タンパク質が、S1サブユニットもしくはS2サブユニット、またはそれらの抗原性断片である、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
感染性に関連するタンパク質をコードする前記核酸分子がmRNAであり、前記mRNAが、任意選択で、インビトロ転写されるか、または合成である、請求項94~98のいずれか1項に記載の方法。
【請求項103】
前記mRNAが、SARS-CoV-2スパイク表面糖タンパク質、膜糖タンパク質M、エンベロープタンパク質E、及びヌクレオカプシドリンタンパク質、またはそれらの抗原性断片をコードする、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記mRNAが、任意選択でプソイドウリジン及び5-メトキシウリジンから選択される1つ以上の非標準ヌクレオチドを含む、請求項102または103に記載の方法。
【請求項105】
前記感染性疾患が、任意選択でA型、B型、C型、及びD型インフルエンザから選択されるインフルエンザ感染症である、請求項91~94に記載の方法。
【請求項106】
前記感染性疾患が、任意選択でヒト免疫不全(HIV)及びサル免疫不全(SIV)から選択されるレトロウイルス感染症である、請求項91~94に記載の方法。
【請求項107】
前記組成物が、低下したC-Cケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を有するタンパク質をコードする核酸を含む巨核球由来細胞外小胞を含む、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記組成物が、変異型CCR5またはCXCR4をコードする核酸分子を含む巨核球由来細胞外小胞を含む、請求項106または107に記載の方法。
【請求項109】
前記組成物が、C-Cケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を低下させることができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子を含む巨核球由来細胞外小胞を含む、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記遺伝子編集タンパク質が、ジンクフィンガー(ZF)、転写活性因子様エフェクター(TALE)、メガヌクレアーゼ、及びクラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)関連タンパク質から選択される、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記CRISPR関連タンパク質が、Cas9、CasX、CasY、Cpf1、及びそれらのgRNA複合体から選択される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
血小板減少症を治療するための方法であって、有効量の請求項1~58のいずれか1項に記載の組成物を投与することを含み、前記組成物が、機能性血小板減少症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性血小板減少症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、前記方法。
【請求項113】
血小板減少症を治療するための方法であって、有効量の請求項1~58のいずれか1項に記載の組成物とインビトロで接触した細胞を含む有効量の組成物を投与することを含み、前記組成物及び/または医薬組成物が、機能性血小板減少症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性血小板減少症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、前記方法。
【請求項114】
前記血小板減少症が、先天性無巨核球性血小板減少症(CAMT)、橈骨欠損を伴う血小板減少症、先天性血小板減少症を伴う橈尺骨癒合症、サラセミアを伴うX連鎖巨大血小板性血小板減少症、GB11b関連血小板減少症、X連鎖血小板減少症/ウィスコット・アルドリッチ症候群、フォン・ヴィレブランド病2B型、血小板型フォン・ヴィレブランド病、CYCS関連血小板減少症、免疫性血小板減少症(特発性血小板減少性紫斑病)、及び骨髄除去/化学療法誘発性血小板減少症から選択される、請求項112または113に記載の方法。
【請求項115】
前記血小板減少症が、CAMTである、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記方法により、前記患者に機能性トロンボポエチン(TPO)受容体が提供される、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記遺伝子が、機能性c-Mpl遺伝子であるか、または機能性c-Mpl遺伝子を形成することができる遺伝子編集タンパク質をコードする、請求項115または116に記載の方法。
【請求項118】
前記遺伝子編集タンパク質が、ジンクフィンガー(ZF)、転写活性因子様エフェクター(TALE)、メガヌクレアーゼ、及びクラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)関連タンパク質から選択される、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
前記CRISPR関連タンパク質が、Cas9、CasX、CasY、Cpf1、及びそれらのgRNA複合体から選択される、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
前記方法により、前記患者における巨核球形成が促進される、請求項112~119のいずれか1項に記載の方法。
【請求項121】
前記方法により、前記患者における血小板数の増加が引き起こされる、請求項118~120のいずれか1項に記載の方法。
【請求項122】
前記血小板数の増加が、約100×10
9血小板/Lを超える、または約110×10
9血小板/Lを超える、または約120×10
9血小板/Lを超える、または約130×10
9血小板/Lを超える、または約140×10
9血小板/Lを超える、または約150×10
9血小板/Lを超える、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記方法により、前記患者が再生不良性貧血及び/または白血病を発症する可能性が低下する、請求項112~122のいずれか1項に記載の方法。
【請求項124】
前記方法により、造血幹細胞(HSC)移植の必要性が取り除かれる、請求項112~123のいずれか1項に記載の方法。
【請求項125】
前記患者が、乳幼児である、請求項112~124のいずれか1項に記載の方法。
【請求項126】
異常ヘモグロビン症を治療するための方法であって、有効量の請求項1~58のいずれか1項に記載の組成物を投与することを含み、前記組成物が、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、前記方法。
【請求項127】
異常ヘモグロビン症を治療するための方法であって、請求項1~58のいずれか1項に記載の組成物とインビトロで接触した細胞を含む有効量の組成物を投与することを含み、前記組成物が、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、前記方法。
【請求項128】
前記機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子が、ヘモグロビンの一部をコードする遺伝子である、請求項126または127に記載の方法。
【請求項129】
前記機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子が、ヘモグロビンのグロビン鎖の一方をコードする遺伝子である、請求項126~128のいずれか1項に記載の方法。
【請求項130】
前記機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子が、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を非疾患レベルに回復させる、請求項126~129のいずれか1項に記載の方法。
【請求項131】
前記機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子が、ヘモグロビン量を非疾患レベルに回復させる、請求項126~130のいずれか1項に記載の方法。
【請求項132】
前記機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子が、ベータグロビン(HBB)である、請求項126~131に記載の方法。
【請求項133】
前記遺伝子が、機能性ベータグロビン(HBB)遺伝子を形成することができる遺伝子編集タンパク質をコードする、請求項126または127に記載の方法。
【請求項134】
前記遺伝子編集タンパク質が、ジンクフィンガー(ZF)、転写活性因子様エフェクター(TALE)、メガヌクレアーゼ、及びクラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)関連タンパク質から選択される、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記CRISPR関連タンパク質が、Cas9、CasX、CasY、Cpf1、及びそれらのgRNA複合体から選択される、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記異常ヘモグロビン症が、鎌状赤血球症である、請求項126~135のいずれか1項に記載の方法。
【請求項137】
前記異常ヘモグロビン症が、β-サラセミアである、請求項126~136のいずれか1項に記載の方法。
【請求項138】
前記方法により、赤血球変形、溶血性貧血、微小血管閉塞、及び虚血性組織損傷のうちの1つ以上が軽減または予防される、請求項126~137のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年11月11日に出願された米国仮特許出願第63/278,378号、2022年4月26日に出願された同第63/335,181号、及び2022年10月23日に出願された同第63/380,576号に対する優先権の利益を主張するものであり、これらは全て、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、巨核球由来細胞外小胞のバイオマーカー及びそれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
薬物の細胞傷害性及び副作用及び/または迅速なクリアランスを回避するために、様々なナノ小胞が、治療薬を投与するために開発されている。
【0004】
臨床的に承認されたナノ粒子の最も大きなカテゴリーはリポソームであり、これは水性区画を取り囲む単純な脂質二重層で構成されている。しかしながら、リポソームが限られた細胞または組織標的化機構しか有しない外来性の合成実体であるため、リポソームは、治療薬の標的非特異性及び非効率的なアンロードに加えて、免疫反応及び細胞傷害性を含む有害作用を患者に引き起こす可能性もある。アデノウイルスベクター、レトロウイルスベクター、AAVベクター、及びレンチウイルスベクターは、現在、遺伝子治療に用いられている最も人気のあるウイルスベクターである。それにもかかわらず、血清の存在下で接着細胞株及び一過性トランスフェクションを使用する従来のウイルスベクター産生方法は拡張可能ではない。
【0005】
その代替として、細胞外小胞のようなナノ小胞は、それらの生物学的特性及び組成的特性の更なる理解から利益を得るであろう。
【0006】
したがって、予測可能な単離及び標準化を可能にするために、カーゴパッケージング及び細胞への送達の有効性を高め、かつ十分に特徴付けられた組成物及び方法の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0007】
製造された巨核球由来細胞外小胞に関する組成物及び方法が本明細書に開示される。具体的には、とりわけ、本巨核球由来細胞外小胞は、それらを治療的送達及び様々な疾患または障害の治療における利用によく適したものにする特有のバイオマーカープロファイルを示す。様々な実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、薬物送達及び1つ以上の遺伝性疾患の治療のために利用され得る。複数の実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、薬物送達及び感染性疾患の治療に利用され得る。複数の実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、薬物送達及び造血疾患または障害、例えば、血小板減少症/貧血の治療に利用され得る。複数の実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、薬物送達及び異常ヘモグロビン症の治療に利用され得る。本明細書に開示される方法は、インビボまたはエクスビボであり得、例えば、遺伝子置換療法及び遺伝子編集に使用され得る。
【0008】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上のタンパク質を含む、組成物に関する。
【0009】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む、組成物に関する。
【0010】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ならびにノンコーディングRNA及びコーディングRNAから選択される1つ以上の巨核球由来核酸分子を含み、当該脂質二重層膜が、会合しているか、または内部に埋め込まれた1つ以上のタンパク質を含み、当該1つ以上のタンパク質が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、組成物に関する。
【0011】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ならびにノンコーディングRNA及びコーディングRNAから選択される1つ以上の巨核球由来核酸分子を含み、当該脂質二重層膜が、1つ以上の核酸を含み、当該1つ以上の核酸が、当該脂質二重層膜と会合しているか、または当該脂質二重層膜内に埋め込まれた1つ以上のタンパク質をコードし、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、組成物に関する。
【0012】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上の核酸を含む、組成物に関する。
【0013】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む、組成物に関する。
【0014】
別の態様では、本発明は、本明細書に開示される組成物と、薬学的に許容される賦形剤または担体と、を含む医薬組成物に関する。
【0015】
別の態様では、本発明は、送達能を有する治療薬を移送するための方法であって、(a)本明細書に開示される組成物の巨核球由来細胞外小胞を得ることと、(b)当該巨核球由来細胞外小胞を治療薬とともにインキュベートして、当該治療薬を、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔に移入させる、及び/または当該巨核球由来細胞外小胞の表面と会合させるようにし、送達能を有する治療薬を産出することと、(c)当該送達能を有する治療薬を患者に投与すること、または当該送達能を有する治療薬を生体細胞とインビトロで接触させて、接触した当該生体細胞を患者に投与することと、を含む、方法に関する。
【0016】
別の態様では、本発明は、本明細書に開示される組成物の巨核球由来細胞外小胞を生成する方法であって、(a)ヒト多能性幹細胞を得ることであって、当該ヒト多能性幹細胞が、末梢血または臍帯血から供給される初代CD34+造血幹細胞である、得ることと、(b)エリスロポエチンが添加されていない状態及びトロンボポエチンが添加された状態で、当該ヒト多能性幹細胞を巨核球に分化させることと、(c)当該巨核球から巨核球由来細胞外小胞を単離することと、を含む、方法に関する。
【0017】
様々な実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、薬物送達及び1つ以上の遺伝性疾患の治療のために利用され得る。
【0018】
別の態様では、本発明は、感染性疾患を治療または予防するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含む、方法に関する。
【0019】
別の態様では、本発明は、感染性疾患を治療または予防するための方法であって、本明細書に開示される組成物とインビトロで接触した細胞を含む有効量の組成物を投与することを含む、方法に関する。
【0020】
別の態様では、本発明は、造血疾患または障害を治療するための方法に関する。ある態様では、本発明は、血小板減少症を治療するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性血小板減少症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性血小板減少症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0021】
別の態様では、本発明は、血小板減少症を治療するための方法であって、本明細書に開示される組成物とインビトロで接触した細胞を含む有効量の組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性血小板減少症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性血小板減少症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0022】
別の態様では、本発明は、異常ヘモグロビン症を治療するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0023】
別の態様では、本発明は、異常ヘモグロビン症を治療するための方法であって、本明細書に開示される組成物とインビトロで接触する細胞を含む有効量の組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0024】
要約ならびに以下の発明を実施するための形態は、添付の図面と併せて読むことにより更に理解される。本開示の方法を例示する目的のために、本方法の例示的な実施形態が図面に示されているが、これらは開示される特定の実施形態に限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1A】本開示のMkEVプロテオームと、データベースExoCarta(Keerthikumar et al.J Mol Biol.2016;428(4):688-692)(ワールドワイドウェブexocarta.org)で同定された上位100個のエクソソームマーカータンパク質との重複を示す一連の円グラフである。これらのタンパク質のうちの96個が本開示のMkEVプロテオームで同定されたが、4個は同定されなかった(
図1A)。
図1Bに示すように、VesiclePediaデータベース(Pathan et al.Nucleic Acids Res.2019 Jan 8;47:D516-D519)(ワールドワイドウェブmicrovesicles.org)によって定義される上位100個のEVマーカータンパク質のうち、これらのタンパク質の91個が本開示のMkEVプロテオームで同定されたが、9個は同定されなかった。まとめると、本開示のMkEVは、主に、共通の細胞外小胞及びエクソソームマーカーを含む。
【
図1B】本開示のMkEVプロテオームと、データベースExoCarta(Keerthikumar et al.J Mol Biol.2016;428(4):688-692)(ワールドワイドウェブexocarta.org)で同定された上位100個のエクソソームマーカータンパク質との重複を示す一連の円グラフである。これらのタンパク質のうちの96個が本開示のMkEVプロテオームで同定されたが、4個は同定されなかった(
図1A)。
図1Bに示すように、VesiclePediaデータベース(Pathan et al.Nucleic Acids Res.2019 Jan 8;47:D516-D519)(ワールドワイドウェブmicrovesicles.org)によって定義される上位100個のEVマーカータンパク質のうち、これらのタンパク質の91個が本開示のMkEVプロテオームで同定されたが、9個は同定されなかった。まとめると、本開示のMkEVは、主に、共通の細胞外小胞及びエクソソームマーカーを含む。
【
図2A】本開示のMkEVプロテオームと、ヒトEVプロテオームのVesiclePediaデータベース及びExoCartaデータベース全体との重複を示す一連のベン図であり、本開示のMkEVに特有の147個のタンパク質を明らかにする(
図2A)。本開示のMkEVの細胞表面タンパク質とVesiclePediaデータベースによって捕捉された表面タンパク質との重複は、13個の細胞表面タンパク質及び膜タンパク質が本開示のMkEVに特有であることを示した(
図2B)。表面タンパク質及び膜タンパク質を、Bausch-Fluck et al.(Bausch-Fluck et al.PLoS One.10:e0121314)及びthe Human Protein Atlas(Thul P.J.,Akesson L.,Science.2017.365(6340))に従って定義した。
【
図2B】本開示のMkEVプロテオームと、ヒトEVプロテオームのVesiclePediaデータベース及びExoCartaデータベース全体との重複を示す一連のベン図であり、本開示のMkEVに特有の147個のタンパク質を明らかにする(
図2A)。本開示のMkEVの細胞表面タンパク質とVesiclePediaデータベースによって捕捉された表面タンパク質との重複は、13個の細胞表面タンパク質及び膜タンパク質が本開示のMkEVに特有であることを示した(
図2B)。表面タンパク質及び膜タンパク質を、Bausch-Fluck et al.(Bausch-Fluck et al.PLoS One.10:e0121314)及びthe Human Protein Atlas(Thul P.J.,Akesson L.,Science.2017.365(6340))に従って定義した。
【
図3】本開示の特有のMkEVタンパク質中のKEGG経路濃縮を示すヒストグラムである。本開示の特有のMkEVタンパク質の有意に濃縮されたKEGG経路のリスト(p値<0.05)を示し、アミノアシル-tRNA生合成及び好中球細胞外トラップ形成に関与する経路を含む。
【
図4】特有のMkEVタンパク質の直接タンパク質間相互作用ネットワークを示す図である。このネットワークを、キュレートした直接タンパク質間相互作用(相互作用スコア>0.4)を含むように構築した。輪郭強調は、関連相互作用スコア(相互作用の信頼度)を表す。3つより多くのノードを有するクラスターを強調表示し、降順に番号付けた。非相互作用ノードを除外した。番号1は、ヒストンクラスターを表し、番号2は、タンパク質翻訳クラスターのtRNAアミノアシル化を表し、番号3は、セプチンタンパク質のクラスターを表し、番号4は、ミトコンドリア関連クラスターを表し、番号5は、細胞生合成プロセス(転写及び翻訳)を表す。
【
図5】特有のMkEVタンパク質の機能的及び物理的タンパク質間相互作用ネットワークを示す図である。このタンパク質ネットワークを、機能的会合及び直接タンパク質間相互作用を使用して構築した。実験的エビデンス及びデータベースエビデンスを含めた(相互作用スコア>0.4)。3つより多くのノードを有するクラスターを強調表示し、降順に番号付けた。非相互作用ノードを除外した。番号1は、ヒストンクラスターを表し、番号2は、タンパク質翻訳クラスターのtRNAアミノアシル化を表し、番号3は、セプチンタンパク質のクラスターを表し、番号4は、細胞生合成プロセス(転写及び翻訳)を表し、番号5は、造血クラスターを表し、番号6は、ミトコンドリア関連クラスターを表す。
【
図6】2つのMkEVバッチ間のタンパク質同定の重複を示すベン図である。2332個のタンパク質のうち、973個が両方のバッチ間で共有され、1226個が第1のバッチで同定され、133個が第2のMkEVバッチで同定された。
【
図7】MkEVバッチにわたるタンパク質量の強い一貫性を強調する、973個の重複MkEVタンパク質のタンパク質強度のヒートマップである(試料ロード正規化)。
【
図8】MkEVプロテオームと血漿EVタンパク質の包括的リスト(4つの公開されたソース及び新たに生成されたデータセットを組み合わせて作成したもの)との間の重複を可視化するベン図である。この比較により、MkEV中で特有に同定された508個のタンパク質が明らかになった。
【
図9A】健常ドナー由来のCD61+EV中で以前に同定されていないMkEVタンパク質セットを明らかにする一連のベン図である。(
図9A).CD61+EVと血漿EVとの間の強い重複。(
図2B).合計2109個のタンパク質がMkEVで同定されたが、CD61+EVには存在しなかった。
【
図9B】健常ドナー由来のCD61+EV中で以前に同定されていないMkEVタンパク質セットを明らかにする一連のベン図である。(
図9A).CD61+EVと血漿EVとの間の強い重複。(
図2B).合計2109個のタンパク質がMkEVで同定されたが、CD61+EVには存在しなかった。
【
図10】本開示のMkEV中のタンパク質コード転写物を示すベン図である。MkEVタンパク質コード遺伝子(RNA-seq)と、VesiclePediaデータベース全体で同定された転写物との間の重複により、本開示のMkEVに特有の2701個のmRNA転写物が明らかになる。
【
図11】本開示のMkEV中の特有のタンパク質コード転写物のKEGG経路を示すヒストグラムである。全ての特有のMkEVタンパク質コード転写物(合計2701個の遺伝子)のKEGG経路濃縮を示す。手動でキュレートしたKEGG経路セットを表示する。
【
図12】選択したKEGG経路に関連する本明細書に開示されるMkEVに特有の遺伝子(RNA-seq)を列記した表である。
【
図13】GFPタグ付きCas9リボ核タンパク質(RNP)をロードしたMkEVと共培養したHSPC(系譜枯渇CD150+CD48-マウス骨髄細胞)の共焦点顕微鏡画像を示す。カーゴをロードしたMkEVと共培養した細胞はGFP陽性であり、GFPタグ付きCas9ロードMkEVの細胞取り込みを示した。対照的に、細胞のみを含む対照試料及びMkEV+RNPと共培養した細胞を含む対照試料(細胞との共培養前に、MKEVをRNPと混合したが、エレクトロポレーションでロードしなかった(EPなし))は、GFP陽性を示さなかった。これらのデータは、RNPカーゴをロードしたMkEVのHSPCへの送達の成功を示す。
【
図14A】エクスビボでの造血幹細胞及び前駆細胞に対するMkEVの優先的な標的化を示す。GFPタグ付きCas9タンパク質をロードしたMkEV(
図14A)または親油性蛍光色素DiDで標識したMkEV(
図14B)のいずれかを、野生型マウスに由来する初代全骨髄と共培養した。24時間共培養した後、細胞を、GFP+またはDiD+(すなわち、MkEV+)であった細胞の%についてフローサイトメトリーにより分析した。加えて、系譜陽性(Lin+)、系譜陰性(Lin-)、及び系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+細胞パーセントを、系譜陽性マーカー、Sca-1、及びc-Kit細胞表面タンパク質に対する蛍光標識抗体を使用して同時に決定した。不均一な全骨髄集団における細胞の各サブタイプのパーセンテージを
図14Aに示す。GFPタグ付きCas9をロードしたMkEVと共培養した細胞の場合(
図14Aの棒グラフによって示される)、培養中の細胞の大部分(95%)がLin+細胞(分化細胞)であるにもかかわらず、これらの細胞の最大23%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、5%未満が造血幹細胞及び前駆細胞(Lin-細胞)であったが、これらの細胞のほぼ50%が、細胞用量当たり300個のEVでMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞である、集団のわずか0.25%を構成するLSK細胞の場合、この集団のほぼ40%がMKEVに対して陽性であった。これらのデータは、骨髄由来造血幹細胞及び前駆細胞の優先的なエクスビボ標的化を示す。同様に、
図14Bに示すように、DiD標識MkEVと共培養した全骨髄細胞の場合、Lin+細胞の20%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、より珍しいLin-細胞集団の30%がMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物(LSK)で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞の場合、この集団の最大48%%がMKEVに対して陽性であった。対照と比較して、MkEV共培養の全ての条件にわたって、全骨髄培養物中の合計Lin+細胞及びLin-細胞のパーセンテージに有意な変化はなかった(
図14C)。
【
図14B】エクスビボでの造血幹細胞及び前駆細胞に対するMkEVの優先的な標的化を示す。GFPタグ付きCas9タンパク質をロードしたMkEV(
図14A)または親油性蛍光色素DiDで標識したMkEV(
図14B)のいずれかを、野生型マウスに由来する初代全骨髄と共培養した。24時間共培養した後、細胞を、GFP+またはDiD+(すなわち、MkEV+)であった細胞の%についてフローサイトメトリーにより分析した。加えて、系譜陽性(Lin+)、系譜陰性(Lin-)、及び系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+細胞パーセントを、系譜陽性マーカー、Sca-1、及びc-Kit細胞表面タンパク質に対する蛍光標識抗体を使用して同時に決定した。不均一な全骨髄集団における細胞の各サブタイプのパーセンテージを
図14Aに示す。GFPタグ付きCas9をロードしたMkEVと共培養した細胞の場合(
図14Aの棒グラフによって示される)、培養中の細胞の大部分(95%)がLin+細胞(分化細胞)であるにもかかわらず、これらの細胞の最大23%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、5%未満が造血幹細胞及び前駆細胞(Lin-細胞)であったが、これらの細胞のほぼ50%が、細胞用量当たり300個のEVでMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞である、集団のわずか0.25%を構成するLSK細胞の場合、この集団のほぼ40%がMKEVに対して陽性であった。これらのデータは、骨髄由来造血幹細胞及び前駆細胞の優先的なエクスビボ標的化を示す。同様に、
図14Bに示すように、DiD標識MkEVと共培養した全骨髄細胞の場合、Lin+細胞の20%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、より珍しいLin-細胞集団の30%がMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物(LSK)で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞の場合、この集団の最大48%%がMKEVに対して陽性であった。対照と比較して、MkEV共培養の全ての条件にわたって、全骨髄培養物中の合計Lin+細胞及びLin-細胞のパーセンテージに有意な変化はなかった(
図14C)。
【
図14C】エクスビボでの造血幹細胞及び前駆細胞に対するMkEVの優先的な標的化を示す。GFPタグ付きCas9タンパク質をロードしたMkEV(
図14A)または親油性蛍光色素DiDで標識したMkEV(
図14B)のいずれかを、野生型マウスに由来する初代全骨髄と共培養した。24時間共培養した後、細胞を、GFP+またはDiD+(すなわち、MkEV+)であった細胞の%についてフローサイトメトリーにより分析した。加えて、系譜陽性(Lin+)、系譜陰性(Lin-)、及び系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+細胞パーセントを、系譜陽性マーカー、Sca-1、及びc-Kit細胞表面タンパク質に対する蛍光標識抗体を使用して同時に決定した。不均一な全骨髄集団における細胞の各サブタイプのパーセンテージを
図14Aに示す。GFPタグ付きCas9をロードしたMkEVと共培養した細胞の場合(
図14Aの棒グラフによって示される)、培養中の細胞の大部分(95%)がLin+細胞(分化細胞)であるにもかかわらず、これらの細胞の最大23%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、5%未満が造血幹細胞及び前駆細胞(Lin-細胞)であったが、これらの細胞のほぼ50%が、細胞用量当たり300個のEVでMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞である、集団のわずか0.25%を構成するLSK細胞の場合、この集団のほぼ40%がMKEVに対して陽性であった。これらのデータは、骨髄由来造血幹細胞及び前駆細胞の優先的なエクスビボ標的化を示す。同様に、
図14Bに示すように、DiD標識MkEVと共培養した全骨髄細胞の場合、Lin+細胞の20%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、より珍しいLin-細胞集団の30%がMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物(LSK)で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞の場合、この集団の最大48%%がMKEVに対して陽性であった。対照と比較して、MkEV共培養の全ての条件にわたって、全骨髄培養物中の合計Lin+細胞及びLin-細胞のパーセンテージに有意な変化はなかった(
図14C)。
【
図15-1】野生型マウスへのインビボ送達後の蛍光標識MkEVのインビボ生体内分布を示す。実験設計を
図15Aに示す(n=3~5マウス/群)。蛍光標識MkEVを、野生型マウスに尾静脈を介して静脈内注射し、注射の16時間後に組織を採取し、蛍光について分析した。
図15Bは、マウスから解剖した大腿骨におけるIVISによって検出された蛍光シグナルを示す。n=5マウス/群。プレートリーダーによりアッセイし、かつ組織重量により正規化した、各々の均質化組織における蛍光(
図15C)。
図15Cでは、各々の組織についての左から右への各々のデータポイントは、それぞれ、生理食塩水、色素のみ、及びMkEVである。
図15D及び
図15Eは、フローサイトメトリーにより分析して、MkEVに対して陽性であった造血(CD45+細胞、
図15D)の%及び非常に原始的な長期造血幹細胞(CD45+/Lin-/CD150+/CD201+/CD48-細胞、
図15E)の%を決定した、CD45、系譜マーカー、CD150、CD201、及びCD48に対する抗体を使用して染色した骨髄細胞の実験データのグラフを示す。MkEVは、骨髄内及びその区画内の造血細胞を優先的に標的とし(
図15D)、非常に珍しい(0.03%未満の骨髄細胞)長期造血幹細胞を標的としている(
図15E)。MkEV注射の16時間後の骨髄中の末梢白血球数(
図15F)、ヘモグロビン(
図15G)、血小板数(
図15H)、WBC分画(
図15I)、またはCD45+細胞及びCD45-細胞の%(
図11J)、または長期造血幹細胞の%(
図15K)に変化はなく、インビボ注射後の造血毒性の欠如を示す。
【
図15-2】野生型マウスへのインビボ送達後の蛍光標識MkEVのインビボ生体内分布を示す。実験設計を
図15Aに示す(n=3~5マウス/群)。蛍光標識MkEVを、野生型マウスに尾静脈を介して静脈内注射し、注射の16時間後に組織を採取し、蛍光について分析した。
図15Bは、マウスから解剖した大腿骨におけるIVISによって検出された蛍光シグナルを示す。n=5マウス/群。プレートリーダーによりアッセイし、かつ組織重量により正規化した、各々の均質化組織における蛍光(
図15C)。
図15Cでは、各々の組織についての左から右への各々のデータポイントは、それぞれ、生理食塩水、色素のみ、及びMkEVである。
図15D及び
図15Eは、フローサイトメトリーにより分析して、MkEVに対して陽性であった造血(CD45+細胞、
図15D)の%及び非常に原始的な長期造血幹細胞(CD45+/Lin-/CD150+/CD201+/CD48-細胞、
図15E)の%を決定した、CD45、系譜マーカー、CD150、CD201、及びCD48に対する抗体を使用して染色した骨髄細胞の実験データのグラフを示す。MkEVは、骨髄内及びその区画内の造血細胞を優先的に標的とし(
図15D)、非常に珍しい(0.03%未満の骨髄細胞)長期造血幹細胞を標的としている(
図15E)。MkEV注射の16時間後の骨髄中の末梢白血球数(
図15F)、ヘモグロビン(
図15G)、血小板数(
図15H)、WBC分画(
図15I)、またはCD45+細胞及びCD45-細胞の%(
図11J)、または長期造血幹細胞の%(
図15K)に変化はなく、インビボ注射後の造血毒性の欠如を示す。
【
図15-3】野生型マウスへのインビボ送達後の蛍光標識MkEVのインビボ生体内分布を示す。実験設計を
図15Aに示す(n=3~5マウス/群)。蛍光標識MkEVを、野生型マウスに尾静脈を介して静脈内注射し、注射の16時間後に組織を採取し、蛍光について分析した。
図15Bは、マウスから解剖した大腿骨におけるIVISによって検出された蛍光シグナルを示す。n=5マウス/群。プレートリーダーによりアッセイし、かつ組織重量により正規化した、各々の均質化組織における蛍光(
図15C)。
図15Cでは、各々の組織についての左から右への各々のデータポイントは、それぞれ、生理食塩水、色素のみ、及びMkEVである。
図15D及び
図15Eは、フローサイトメトリーにより分析して、MkEVに対して陽性であった造血(CD45+細胞、
図15D)の%及び非常に原始的な長期造血幹細胞(CD45+/Lin-/CD150+/CD201+/CD48-細胞、
図15E)の%を決定した、CD45、系譜マーカー、CD150、CD201、及びCD48に対する抗体を使用して染色した骨髄細胞の実験データのグラフを示す。MkEVは、骨髄内及びその区画内の造血細胞を優先的に標的とし(
図15D)、非常に珍しい(0.03%未満の骨髄細胞)長期造血幹細胞を標的としている(
図15E)。MkEV注射の16時間後の骨髄中の末梢白血球数(
図15F)、ヘモグロビン(
図15G)、血小板数(
図15H)、WBC分画(
図15I)、またはCD45+細胞及びCD45-細胞の%(
図11J)、または長期造血幹細胞の%(
図15K)に変化はなく、インビボ注射後の造血毒性の欠如を示す。
【
図16】Cas9のMkEVへのロードを示す実験データのグラフを示す。MkEVをCas9でエレクトロポレーションし、プロテイナーゼKで処理してあらゆる非内在化カーゴ(遊離カーゴ及び小胞表面会合カーゴ)を除去するか、または濾過により処理してあらゆる遊離カーゴを除去し、その後、ウエスタンブロッティングにより分析してCas9を定量した。対照には、エレクトロポレーションなし±プロテイナーゼK±濾過のMkEV+Cas9が含まれた。Cas9は、濾過後に、エレクトロポレーションしたMkEVに存在したが、対照のエレクトロポレーションしていないMkEVには存在せず、タンパク質カーゴの小胞会合及び/または内在化が成功したことを示す。Cas9は、プロテイナーゼK消化後に、エレクトロポレーションしたMkEVに存在したが、対照のエレクトロポレーションしていないMkEVには存在せず、エレクトロポレーション後のタンパク質カーゴの内在化及び保護が成功したことを示す。
【
図17A】pDNAをロードしたEVのインビボ生体内分布を示し、分析した。本方法の非限定的な概略図を
図17Aに示す。レポーターpDNA(CMV駆動GFP)をエレクトロポレーションによりMkEVにロードし、DiDで標識し、その後、野生型マウスに尾静脈を介して注射した。注射の16時間後に組織を単離し、フローサイトメトリーによりEV会合について分析した。ビヒクルのみ注射(生理食塩水対照)は、陰性対照としての役割を果たした。
図17Bに示すように、カーゴをロードしたEVは、静脈内注射後に骨髄を標的とし、骨髄区画内の造血幹細胞及び前駆細胞において優先的な取り込みを示した。バーは、平均DiD+細胞パーセント±標準偏差を表し、n=1マウス/群である。
【
図17B】pDNAをロードしたEVのインビボ生体内分布を示し、分析した。本方法の非限定的な概略図を
図17Aに示す。レポーターpDNA(CMV駆動GFP)をエレクトロポレーションによりMkEVにロードし、DiDで標識し、その後、野生型マウスに尾静脈を介して注射した。注射の16時間後に組織を単離し、フローサイトメトリーによりEV会合について分析した。ビヒクルのみ注射(生理食塩水対照)は、陰性対照としての役割を果たした。
図17Bに示すように、カーゴをロードしたEVは、静脈内注射後に骨髄を標的とし、骨髄区画内の造血幹細胞及び前駆細胞において優先的な取り込みを示した。バーは、平均DiD+細胞パーセント±標準偏差を表し、n=1マウス/群である。
【
図18A】pDNAをロードしたMkEVが、インビボでpDNAカーゴを造血幹前駆細胞(HSPC)に送達することを示す。本方法の非限定的な概略図を
図18Aに示す。レポーターpDNA(CMV駆動GFPをコードするpDNA)をエレクトロポレーションによりMkEVにロードし、DiDで標識し、その後、野生型マウスに尾静脈を介して注射した。注射の16時間後にHSPC(系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+細胞)を単離し、qPCRによりpDNA送達について分析した。2つの代表的な実験を
図18B~18Cに示す。
図18B中、バーは、ビヒクルのみ(生理食塩水対照)、100ng pDNAのみ(pDNAのみ対照)、及びpDNAをロードしたEVを注射したマウスにおけるHSPC中の相対的なpDNAレベル(生理食塩水対照に対する倍率変化)を表す。n=1マウス/群。示すように、静脈内注射後にpDNAのHSPCへの送達に成功した。
図18C中、バーは、ビヒクルのみ(生理食塩水対照)及びpDNAをロードしたEVを注射したマウスにおけるHSPC中の相対的なpDNAレベル(生理食塩水対照に対する倍率変化)を表す。示すように、静脈内注射後にpDNAのHSPCへの送達に成功した。更に、静脈内注射後にEVに対して陽性であった(DiD+)HSPCからのみpDNAカーゴが回収された。対照的に、静脈内注射後にEVを取り込まなかった(DiD-)HSPCからは、あったとしても最小限のpDNAしか回収されなかった。n=1マウス/群。
【
図18B】pDNAをロードしたMkEVが、インビボでpDNAカーゴを造血幹前駆細胞(HSPC)に送達することを示す。本方法の非限定的な概略図を
図18Aに示す。レポーターpDNA(CMV駆動GFPをコードするpDNA)をエレクトロポレーションによりMkEVにロードし、DiDで標識し、その後、野生型マウスに尾静脈を介して注射した。注射の16時間後にHSPC(系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+細胞)を単離し、qPCRによりpDNA送達について分析した。2つの代表的な実験を
図18B~18Cに示す。
図18B中、バーは、ビヒクルのみ(生理食塩水対照)、100ng pDNAのみ(pDNAのみ対照)、及びpDNAをロードしたEVを注射したマウスにおけるHSPC中の相対的なpDNAレベル(生理食塩水対照に対する倍率変化)を表す。n=1マウス/群。示すように、静脈内注射後にpDNAのHSPCへの送達に成功した。
図18C中、バーは、ビヒクルのみ(生理食塩水対照)及びpDNAをロードしたEVを注射したマウスにおけるHSPC中の相対的なpDNAレベル(生理食塩水対照に対する倍率変化)を表す。示すように、静脈内注射後にpDNAのHSPCへの送達に成功した。更に、静脈内注射後にEVに対して陽性であった(DiD+)HSPCからのみpDNAカーゴが回収された。対照的に、静脈内注射後にEVを取り込まなかった(DiD-)HSPCからは、あったとしても最小限のpDNAしか回収されなかった。n=1マウス/群。
【
図18C】pDNAをロードしたMkEVが、インビボでpDNAカーゴを造血幹前駆細胞(HSPC)に送達することを示す。本方法の非限定的な概略図を
図18Aに示す。レポーターpDNA(CMV駆動GFPをコードするpDNA)をエレクトロポレーションによりMkEVにロードし、DiDで標識し、その後、野生型マウスに尾静脈を介して注射した。注射の16時間後にHSPC(系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+細胞)を単離し、qPCRによりpDNA送達について分析した。2つの代表的な実験を
図18B~18Cに示す。
図18B中、バーは、ビヒクルのみ(生理食塩水対照)、100ng pDNAのみ(pDNAのみ対照)、及びpDNAをロードしたEVを注射したマウスにおけるHSPC中の相対的なpDNAレベル(生理食塩水対照に対する倍率変化)を表す。n=1マウス/群。示すように、静脈内注射後にpDNAのHSPCへの送達に成功した。
図18C中、バーは、ビヒクルのみ(生理食塩水対照)及びpDNAをロードしたEVを注射したマウスにおけるHSPC中の相対的なpDNAレベル(生理食塩水対照に対する倍率変化)を表す。示すように、静脈内注射後にpDNAのHSPCへの送達に成功した。更に、静脈内注射後にEVに対して陽性であった(DiD+)HSPCからのみpDNAカーゴが回収された。対照的に、静脈内注射後にEVを取り込まなかった(DiD-)HSPCからは、あったとしても最小限のpDNAしか回収されなかった。n=1マウス/群。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、部分的には、バイオマーカー組成(例えば、タンパク質バイオマーカー(複数可)または遺伝子バイオマーカー(複数可)の存在、不在、または量)及びサイズなどの特定の物理的特徴のセットに特徴付けられ、かつ治療薬の送達に使用するために内腔内にカーゴを運搬することができる、実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞の組成物、及びそれを作製または使用するための方法の発見に基づく。複数の実施形態では、本開示の巨核球由来細胞外小胞は、全血(無血小板血漿)から収集されるか、または活性化血小板(血小板EV)に由来する天然に存在する生成物とは異なる。したがって、複数の態様では、本発明は、望ましい特性を有するように一貫して産生され、かつ特定のカーゴを運搬して、それらの治療的使用が成功する可能性を高める、巨核球由来細胞外小胞の組成物ならびにそれを得る及び使用するための方法を提供する。
【0027】
比較的免疫不顕性(immune silent)である巨核球由来細胞外小胞は、繰り返し投与することができ、これは免疫原性ウイルスベクターと比較して明白な利点である。いくつかの態様では、巨核球由来細胞外小胞は、コンディショニング治療を必要としないインビボゲノム医療に有用であり、そのため、人々は外来診療の場で巨核球由来細胞外小胞を受けることができる。このプラットフォームは、エクスビボ送達からインビボ送達への遺伝子治療の重要なパラダイムシフトであり、治療までの時間を短縮してコストを削減することにより遺伝子治療を民主化するようになる。
【0028】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上のタンパク質を含む、組成物に関する。
【0029】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む、組成物に関する。複数の実施形態では、1つ以上のタンパク質または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸は、アミノアシル-tRNA生合成及び/または好中球細胞外トラップ形成に関与する。
【0030】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ならびにノンコーディングRNA及びコーディングRNAから選択される1つ以上の巨核球由来核酸分子を含み、当該脂質二重層膜が、会合しているか、または内部に埋め込まれた1つ以上のタンパク質を含み、当該1つ以上のタンパク質が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、組成物に関する。
【0031】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔が、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ならびにノンコーディングRNA及びコーディングRNAから選択される1つ以上の巨核球由来核酸分子を含み、当該脂質二重層膜が、1つ以上の核酸を含み、当該1つ以上の核酸が、当該脂質二重層膜と会合しているか、または当該脂質二重層膜内に埋め込まれた1つ以上のタンパク質をコードし、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、組成物に関する。複数の実施形態では、核酸分子は、外因由来である。
【0032】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上の核酸を含む、組成物に関する。
【0033】
一態様では、本発明は、ヒト多能性幹細胞に由来する複数の実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む組成物であって、当該組成物が、他のタイプの細胞外小胞と比較して、当該巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または当該巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む、組成物に関する。複数の実施形態では、1つ以上の核酸、または1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質は、好中球細胞外トラップ形成、造血細胞系譜、細胞接着、ATP結合カセット(ABC)輸送、ケモカインシグナル伝達経路、貪食、及び/またはアミノアシル-tRNA生合成に関与する。
【0034】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、巨核球由来細胞外小胞の内腔へのカーゴのロード及び/または巨核球由来細胞外小胞の表面と会合したカーゴのロードに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴが巨核球にロードされて、細胞外小胞にパッケージングされる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞に直接ロードされる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴが巨核球にロードされて、細胞外小胞にパッケージングされる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞に直接ロードされる。
【0035】
複数の実施形態では、カーゴは、本明細書に記載の治療薬を含む1つ以上の治療薬である。複数の実施形態では、カーゴは、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ならびにノンコーディングRNA及びコーディングRNAから選択される1つ以上の巨核球由来核酸分子を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴが巨核球にロードされて、細胞外小胞にパッケージングされる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞に直接ロードされる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、巨核球由来細胞外小胞の表面と会合したカーゴのロードに好適である。
【0036】
別の態様では、本発明は、本明細書に開示される組成物と、薬学的に許容される賦形剤または担体と、を含む医薬組成物に関する。
【0037】
別の態様では、本発明は、送達能を有する治療薬を移送するための方法であって、(a)本明細書に開示される組成物の巨核球由来細胞外小胞を得ることと、(b)当該巨核球由来細胞外小胞を治療薬とともにインキュベートして、当該治療薬を、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔に移入させるようにし、送達能を有する治療薬を産出することと、(c)当該送達能を有する治療薬を患者に投与すること、または当該送達能を有する治療薬を生体細胞とインビトロで接触させて、接触した当該生体細胞を患者に投与することと、を含む、方法に関する。
【0038】
別の態様では、本発明は、様々な疾患または障害を本巨核球由来細胞外小胞で治療するための方法に関する。
【0039】
バイオマーカープロファイルまたはフィンガープリント
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、それらを、例えば、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞と区別する、特有のバイオマーカープロファイルまたはフィンガープリントに特徴付けられる。様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、同一性(例えば、存在もしくは不在)または量(例えば、巨核球由来細胞外小胞集団中のバイオマーカーの実質的な存在もしくは実質的な非存在、または集団中の巨核球由来細胞外小胞の大部分の存在もしくは不在、またはバイオマーカーを有する巨核球由来細胞外小胞のパーセンテージ)を含む、かかるバイオマーカープロファイルまたはフィンガープリントに特徴付けられる。
【0040】
タンパク質バイオマーカー
複数の実施形態では、本組成物は、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、かつヒト多能性幹細胞に由来する実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含み、脂質二重層膜は、会合しているか、または内部に埋め込まれた1つ以上のタンパク質(バイオマーカーとも称される)を含む。
【0041】
複数の実施形態では、本組成物は、他のタイプの細胞外小胞と比較して、巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む。
【0042】
複数の実施形態では、直接タンパク質間相互作用は、本開示の特有のMkEVタンパク質間に存在する。複数の実施形態では、ネットワークは、キュレートされた直接タンパク質間相互作用(相互作用スコア0.4超)を含み、ここで、クラスター番号1は、ヒストンクラスターを表し、クラスター番号2は、タンパク質翻訳クラスターのtRNAアミノアシル化を表し、クラスター番号3は、セプチンタンパク質のクラスターを表し、クラスター番号4は、ミトコンドリア関連クラスターを表し、クラスター番号5は、細胞生合成プロセス(いずれも転写及び翻訳)を表す。
【0043】
複数の実施形態では、1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、アミノアシル-tRNA生合成に関与し、任意選択で、YARS1、AARS1、GARS1、LARS1、EPRS1、TARS1、DARS1、WARS1、VARS1、NARS1、RARS1、SARS1、KARS1、IARS1、CARS1、QARS、及びHARS1から選択される。
【0044】
複数の実施形態では、1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、好中球細胞外トラップ形成に関与し、任意選択で、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H2AZ2、H3-3A、H2AC14、及びMACROH2A2から選択される。
【0045】
複数の実施形態では、1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、H4C16、H2AC17、H3C13、RPL9P9、PHB1、SETSIP、H2AZ1、XP32、COPS9、SEC61A2、MARS1、MRE11、ATP5F1C、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、FCSK、CAVIN2、YARS1、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H3-2、SELENOF、MPIG6B、セプチン7、AARS1、H1-5、H1-2、H2AZ2、GARS1、LARS1、THPO、RACK1、H3-3A、CCDC191、H2BC19P、セプチン2、EPRS1、TARS1、ATP5F1B、ERBIN、DARS1、WARS1、VARS1、NIBAN2、セプチン6、NARS1、RARS1、セプチン11、セプチン5、SARS1、NIBAN1、SNRPGP15、PIP4P2、CYRIB、CARMIL1、KARS1、IARS1、セプチン9、H1-4、ARHGAP45、H1-0、CARS1、GCN1、FADS2、TBC1D13、GET3、RO60、LAMTOR5、ELOC、H2AC14、SCARF1、RNF24、GCSAML、NRDC、ECPAS、MACROH2A2、ATP5F1A、DMTN、TANGO2、CSF2RB、WASHC5、KCNA3、QARS1、MINDY1、PTPA、EXOC3L2、PRUNE1、PLPBP、THUMPD1、WASHC4、NECTIN2、GFUS、ADGRE2、AKAP8L、FAM234A、ADSS2、ANKRD13D、KCT2、NT5C3A、PIP4P1、CCDC9、ELOB、HPGDS、MEAK7、TOMM70、SMIM1、HARS1、ATP5PD、OGA、CHSY1、SQLE、SUSD6、IGKV1-27、PEDS1-UBE2V1、CEP44、MYG1、NRROS、IL21R、GRK2、MCEMP1、ELAPOR2、SDAD1、CERT1、UBE2F、CALHM5、H1-10、EIPR1、PBDC1、ARMH3、VIPAS39、MESD、PROSER2、RABL6、FYB1、C17orf49、RMDN3、KYAT3、TTMP、ERO1A、CD244、CZIB、PLPP3、BABAM2、H1-3、NAXE、ENSA、PALS2、GUCY1B1、UMAD1、MIX23、PRXL2B、SNU13、RTRAF、KXD1、VSIR、EPOR、またはMARCHF2から選択される。
【0046】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%超、または約5%超、または約10%超、または約15%超、または約20%超、または約25%超、または約30%超、または約35%超、または約40%超、または約45%超、または約50%超、または約55%超、または約60%超、または約65%超、または約70%超、または約75%超、または約80%超、または約85%超、または約90%超、または約95%超が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む。
【0047】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%超、約2%超、約3%超、約4%超、約5%超、約6%超、約7%超、約8%超、約9%超、約10%超、約11%超、約12%超、約13%超、約14%超、約15%超、約16%超、約17%超、約18%超、約19%超、約20%超、約21%超、約22%超、約23%超、約24%超、約25%超、約26%超、約27%超、約28%超、約29%超、約30%超、約31%超、約32%超、約33%超、約34%超、約35%超、約36%超、約37%超、約38%超、約39%超、約40%超、約41%超、約42%超、約43%超、約44%超、約45%超、約46%超、約47%超、約48%超、約49%超、約50%超、約51%超、約52%超、約53%超、約54%超、約55%超、約56%超、約57%超、約58%超、約59%超、約60%超、約61%超、約62%超、約63%超、約64%超、約65%超、約66%超、約67%超、約68%超、約69%超、約70%超、約71%超、約72%超、約73%超、約74%超、約75%超、約76%超、約77%超、約78%超、約79%超、約80%超、約81%超、約82%超、約83%超、約84%超、約85%超、約86%超、約87%超、約88%超、約89%超、約90%超、約91%超、約92%超、約93%超、約94%超、約95%超、約96%超、約97%超、約98%超、約99%超、またはそれ以上が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む。
【0048】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%未満、または約90%未満、または約85%未満、または約80%未満、または約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満、または約55%未満、または約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、または約35%未満、または約30%未満、または約25%未満、または約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満、または約1%未満が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む。
【0049】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%未満、または約98%未満、または約97%未満、または約96%未満、または約95%未満、または約94%未満、または約93%未満、または約92%未満、または約91%未満、または約90%未満、または約89%未満、または約88%未満、または約87%未満、または約86%以下、未満、約85%未満、または約84%未満、または約83%未満、または約82%未満、または約81%未満、または約80%未満、または約79%未満、または約78%未満、または約77%未満、または約76%未満、または約75%未満、または約74%未満、または約73%未満、または約72%未満、または約71%未満、または約70%未満、または約69%未満、または約68%未満、または約67%未満、または約66%未満、または約65%未満、または約64%未満、または約63%未満、または約62%未満、または約61%未満、または約60%未満、または約59%未満、または約58%未満、または約57%未満、または約56%未満、または約55%未満、または約54%未満、または約53%未満、または約52%未満、または約51%未満、または約50%未満、または約49%未満、または約48%未満、または約47%未満、または約46%未満、または約45%未満、または約44%未満、または約43%未満、または約42%未満、または約41%未満、または約40%未満、または約39%未満、または約38%未満、または約37%未満、または約36%以下、未満、約35%未満、または約34%未満、または約33%未満、または約32%未満、または約31%未満、または約30%未満、または約29%未満、または約28%未満、または約27%未満、または約26%未満、または約25%未満、または約24%未満、または約23%未満、または約22%未満、または約21%未満、または約20%未満、または約19%未満、または約18%未満、または約17%未満、または約16%未満、または約15%未満、または約14%未満、または約13%未満、または約12%未満、または約11%未満、または約10%未満、または約9%未満、または約8%未満、または約7%未満、または約6%未満、または約5%未満、または約4%未満、または約3%未満、または約2%未満、または約1%が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む。
【0050】
複数の実施形態では、脂質二重層膜は、CAVIN2、MPIG6B、ERBIN、ELOC、CSF2RB、KCNA3、NECTIN2、IL21R、MCEMP1、PROSER2、FYB1、CD244、及びEPORから選択される、1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%超、または約5%超、または約10%超、または約15%超、または約20%超、または約25%超、または約30%超、または約35%超、または約40%超、または約45%超、または約50%超、または約55%超、または約60%超、または約65%超、または約70%超、または約75%超、または約80%超、または約85%超、または約90%超、または約95%超が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む脂質二重層膜を含む。
【0051】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%超、約2%超、約3%超、約4%超、約5%超、約6%超、約7%超、約8%超、約9%超、約10%超、約11%超、約12%超、約13%超、約14%超、約15%超、約16%超、約17%超、約18%超、約19%超、約20%超、約21%超、約22%超、約23%超、約24%超、約25%超、約26%超、約27%超、約28%超、約29%超、約30%超、約31%超、約32%超、約33%超、約34%超、約35%超、約36%超、約37%超、約38%超、約39%超、約40%超、約41%超、約42%超、約43%超、約44%超、約45%超、約46%超、約47%超、約48%超、約49%超、約50%超、約51%超、約52%超、約53%超、約54%超、約55%超、約56%超、約57%超、約58%超、約59%超、約60%超、約61%超、約62%超、約63%超、約64%超、約65%超、約66%超、約67%超、約68%超、約69%超、約70%超、約71%超、約72%超、約73%超、約74%超、約75%超、約76%超、約77%超、約78%超、約79%超、約80%超、約81%超、約82%超、約83%超、約84%超、約85%超、約86%超、約87%超、約88%超、約89%超、約90%超、約91%超、約92%超、約93%超、約94%超、約95%超、約96%超、約97%超、約98%超、約99%超、またはそれ以上が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む脂質二重層膜を含む。
【0052】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%未満、または約90%未満、または約85%未満、または約80%未満、または約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満、または約55%未満、または約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、または約35%未満、または約30%未満、または約25%未満、または約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満、または約1%未満が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む脂質二重層膜を含む。
【0053】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%未満、または約98%未満、または約97%未満、または約96%未満、または約95%未満、または約94%未満、または約93%未満、または約92%未満、または約91%未満、または約90%未満、または約89%未満、または約88%未満、または約87%未満、または約86%以下、未満、約85%未満、または約84%未満、または約83%未満、または約82%未満、または約81%未満、または約80%未満、または約79%未満、または約78%未満、または約77%未満、または約76%未満、または約75%未満、または約74%未満、または約73%未満、または約72%未満、または約71%未満、または約70%未満、または約69%未満、または約68%未満、または約67%未満、または約66%未満、または約65%未満、または約64%未満、または約63%未満、または約62%未満、または約61%未満、または約60%未満、または約59%未満、または約58%未満、または約57%未満、または約56%未満、または約55%未満、または約54%未満、または約53%未満、または約52%未満、または約51%未満、または約50%未満、または約49%未満、または約48%未満、または約47%未満、または約46%未満、または約45%未満、または約44%未満、または約43%未満、または約42%未満、または約41%未満、または約40%未満、または約39%未満、または約38%未満、または約37%未満、または約36%以下、未満、約35%未満、または約34%未満、または約33%未満、または約32%未満、または約31%未満、または約30%未満、または約29%未満、または約28%未満、または約27%未満、または約26%未満、または約25%未満、または約24%未満、または約23%未満、または約22%未満、または約21%未満、または約20%未満、または約19%未満、または約18%未満、または約17%未満、または約16%未満、または約15%未満、または約14%未満、または約13%未満、または約12%未満、または約11%未満、または約10%未満、または約9%未満、または約8%未満、または約7%未満、または約6%未満、または約5%未満、または約4%未満、または約3%未満、または約2%未満、または約1%が、1つ以上のタンパク質、または1つ以上のタンパク質をコードする1つ以上の核酸を含む脂質二重層膜を含む。
【0054】
複数の実施形態では、脂質二重層膜は、CD54、CD18、CD43、CD11b、CD62P、CD41、CD61、CD21、CD51、ホスファチジルセリン(PS)、CLEC-2、LAMP-1(CD107a)、CD63、CD42b、CD9、CD31、CD47、CD147、CD32a、及びGPVIから選択される、1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)、または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個)を含む。
【0055】
複数の実施形態では、脂質二重層膜は、例えば、アネキシンVの検査によって限定されない、ホスファチジルセリンを含む。
【0056】
複数の実施形態では、脂質二重層膜は、CD62P、CD41、及びCD61から選択される1つ以上のタンパク質を含む。
【0057】
複数の実施形態では、CD41を含む脂質二重層膜を含む巨核球由来細胞外小胞の約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、約95%超、または約99%超が、脂質二重層膜にCD61も含む。
【0058】
複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、CD54、CD18、CD43、CD11b、CD62P、CD41、CD61、CD21、CD51、及びCLEC-2のうちの1つ以上の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、PS、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CD42b、CD9、CD43、CD31、及びCD11bのうちの1つ以上の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、PS、CD61、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CLEC-2、及びCD63のうちの1つ以上の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、PS、CD62P、CLEC-2、CD9、CD31、CD147、CD32a、及びGPVIのうちの1つ以上の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、PS、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CLEC-2、CD9、及びCD31のうちの1つ以上の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、CD62P、CD41、及びCD61のうちの1つ以上の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、CD54、CD18、CD43、CD11b、CD62P、CD41、CD61、CD21、CD51、及びCLEC-2のうちの1つ以上の実質的な発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、CD62P、CD41、及びCD61のうちの1つ以上の実質的な発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、相当量のDRAQ5を発現しないこと及び/またはそれを含まないことに特徴付けられる。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、DRAQ5を実質的に含まないことに特徴付けられる。
【0059】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。
【0060】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。
【0061】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。
【0062】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。
【0063】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む。
【0064】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、CD62Pを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0065】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD62Pの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD62Pを有する。
【0066】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD62Pの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD62Pを有する。
【0067】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約4分の1~約32分の1または約8分の1~約16分の1の量のCD62Pを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約15分の1または約16分の1の量のCD62Pを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約32分の1~約128分の1、約50分の1~約75分の1、または約60分の1~約70分の1の量のCD62Pを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約60分の1、約64分の1、または約70分の1の量のCD62Pを有する。
【0068】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。
【0069】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。
【0070】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。
【0071】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。
【0072】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。
【0073】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、CD41を含む。
【0074】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD41の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD41を有する。
【0075】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD41の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD41を有する。
【0076】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍~約8倍または約2倍~約4倍の量のCD41/CD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍、約3倍、または約4倍の量のCD41/CD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1倍~約2倍の量のCD41/CD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1倍または約1.2倍の量のCD41/CD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)と実質的に同じ量のCD41/CD61を有する。
【0077】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。
【0078】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。
【0079】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。
【0080】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。
【0081】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む。
【0082】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD61の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD61を有する。
【0083】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD61の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD61を有する。
【0084】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍~約8倍または約2倍~約4倍の量のCD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍、約3倍、または約4倍の量のCD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1~約2分の1の量のCD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1または約1.2分の1の量のCD61を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)と実質的に同じ量のCD61を有する。
【0085】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD4を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。
【0086】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。
【0087】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。
【0088】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。
【0089】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD54を含む脂質二重層膜を含む。
【0090】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD54の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD54を有する。
【0091】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍~約10倍または約2倍~約4倍の量のCD54を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約3倍の量のCD54を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1倍~約4倍または約1.1倍~約2倍の量のCD54を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.5倍の量のCD54を有する。
【0092】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD54の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD54を有する。
【0093】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。
【0094】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。
【0095】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。
【0096】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。
【0097】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD18を含む脂質二重層膜を含む。
【0098】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD18の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD18を有する。
【0099】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍~約10倍、8倍~約64倍、または約16倍~約32倍、または約16倍~約24倍の量のCD18を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約20倍の量のCD18を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1倍~約4倍または約1.1倍~約2倍の量のCD18を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.5倍の量のCD18を有する。
【0100】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD18の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD18を有する。
【0101】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。
【0102】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。
【0103】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。
【0104】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。
【0105】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD43を含む脂質二重層膜を含む。
【0106】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD43の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD43を有する。
【0107】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約4倍~約64倍、または約8倍~約32倍、または約8倍~約16倍の量のCD43を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約10倍または約12倍の量のCD43を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.5倍~約8倍または約2倍~約4倍の量のCD43を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約3倍または約4倍の量のCD43を有する。
【0108】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD43の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD43を有する。
【0109】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。
【0110】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。
【0111】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。
【0112】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。
【0113】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む。
【0114】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD11bの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD11bを有する。
【0115】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍~約8倍または約2倍~約4倍の量のCD11bを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約3倍の量のCD11bを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1倍~約4倍または約1.1倍~約2倍の量のCD11bを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.5倍の量のCD11bを有する。
【0116】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD11bの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD11bを有する。
【0117】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD11bの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD11bを有する。
【0118】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。
【0119】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。
【0120】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。
【0121】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。
【0122】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD21を含む脂質二重層膜を含む。
【0123】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD21の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量を有する。
【0124】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍~約64倍、約4倍~約32倍、または約8倍~約16倍の量のCD21を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約10倍または約12倍の量のCD21を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約2倍~約8倍または約4倍~約8倍の量のCD21を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約4倍または約5倍の量のCD21を有する。
【0125】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD21の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD21を有する。
【0126】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。
【0127】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。
【0128】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。
【0129】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。
【0130】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD51を含む脂質二重層膜を含む。
【0131】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD51の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD51を有する。
【0132】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD51の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD51を有する。
【0133】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約1.1分の1~約4分の1または約1.1分の1~約2分の1の量のCD51を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約1.5分の1の量のCD51を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1~約4分の1または約1.1分の1~約2分の1の量のCD51を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.5分の1の量のCD51を有する。
【0134】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。
【0135】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。
【0136】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。
【0137】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。
【0138】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む。
【0139】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCLEC-2の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCLEC-2を有する。
【0140】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCLEC-2の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCLEC-2を有する。
【0141】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2分の1~約16分の1または約4分の1~約8分の1の量のCLEC-2を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約4分の1または約5分の1の量のCLEC-2を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約4分の1~約32分の1または約8分の1~約16分の1の量のCLEC-2を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約10分の1または約12分の1の量のCLEC-2を有する。
【0142】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。
【0143】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。
【0144】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。
【0145】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。
【0146】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。
【0147】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、LAMP-1(CD107A)を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0148】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いLAMP-1(CD107A)の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のLAMP-1(CD107A)を有する。
【0149】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いLAMP-1(CD107A)の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のLAMP-1(CD107A)を有する。
【0150】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約1分の1~約2分の1の量のLAMP-1(CD107A)を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVと実質的に同じ量のLAMP-1(CD107A)を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約2分の1~約8分の1または約2分の1~約4分の1の量のLAMP-1(CD107A)を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約3分の1または約4分の1の量のLAMP-1(CD107A)を有する。
【0151】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。
【0152】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。
【0153】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。
【0154】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。
【0155】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。
【0156】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約30%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%~約25%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%~約20%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約13%~約19%が、CD63を含む脂質二重層膜を含む。
【0157】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD63の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD63を有する。
【0158】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD63の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD63を有する。
【0159】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍~約8倍または約2倍~約4倍の量のCD63を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍または約3倍の量のCD63を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1~約2分の1の量のCD63を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1または約1.2分の1の量のCD63を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)と実質的に同じ量のCD63を有する。
【0160】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。
【0161】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。
【0162】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。
【0163】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。
【0164】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD42bを含む脂質二重層膜を含む。
【0165】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD42bの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD42bを有する。
【0166】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD42bの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD42bを有する。
【0167】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約8分の1~約32分の1または約10分の1~約20分の1の量のCD42bを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約16分の1または約20分の1の量のCD42bを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約64分の1~約128分の1または約50分の1~約75分の1の量のCD42bを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約64分の1または約70分の1の量のCD42bを有する。
【0168】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。
【0169】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。
【0170】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。
【0171】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。
【0172】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。
【0173】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約70%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%~約70%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約62%~約68%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約65%~約66%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。
【0174】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD9を含む脂質二重層膜を含む。
【0175】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD9の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD9を有する。
【0176】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD9の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD9を有する。
【0177】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約1.5倍~約4倍または約2倍~約4倍の量のCD9を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2倍の量のCD9を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1~約2分の1の量のCD9を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1または約1.2分の1の量のCD9を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)と実質的に同じ量のCD9を有する。
【0178】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。
【0179】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。
【0180】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。
【0181】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。
【0182】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。
【0183】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%~約50%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%~約40%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%~約35%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約13%~約31%が、CD31を含む脂質二重層膜を含む。
【0184】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD31の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD31を有する。
【0185】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD31の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD31を有する。
【0186】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約1.1分の1~約4分の1または約1.1分の1~約2分の1の量のCD31を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約1.5分の1の量のCD31を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約2分の1~約4分の1の量のCD31を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約2分の1または約3分の1の量のCD31を有する。
【0187】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。
【0188】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。
【0189】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。
【0190】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。
【0191】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。
【0192】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%~約40%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%~約40%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%~約35%が、CD47を含む脂質二重層膜を含む。
【0193】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD47の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD47を有する。
【0194】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD47の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD47を有する。
【0195】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約128倍~約512倍、または約256倍~約512倍、または約250倍~約300倍の量のCD47を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約256倍または約300倍の量のCD47を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1~約2分の1の量のCD47を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1または約1.5分の1の量のCD47を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)と実質的に同じ量のCD47を有する。
【0196】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。
【0197】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。
【0198】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。
【0199】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。
【0200】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。
【0201】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約15%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約3%~約8%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約4%~約7%が、CD147を含む脂質二重層膜を含む。
【0202】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD147の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD147を有する。
【0203】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD147の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD147を有する。
【0204】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2分の1~約8分の1または約2分の1~約4分の1の量のCD147を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約2分の1または約3分の1の量のCD147を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1~約2分の1の量のCD147を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約1.1分の1または約1.2分の1の量のCD147を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)と実質的に同じ量のCD147を有する。
【0205】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。
【0206】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。
【0207】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。
【0208】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。
【0209】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む。
【0210】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、CD32aを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0211】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いCD32aの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD32aを有する。
【0212】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いCD32aの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD32aを有する。
【0213】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約50分の1~約100分の1、128分の1~約512分の1、または約256分の1~約512分の1、または約250分の1~約300分の1の量のCD32aを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約250分の1または約256分の1の量のCD32aを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約250分の1~約400分の1または256分の1~約512分の1の量のCD32aを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約256分の1または約300分の1の量のCD32aを有する。
【0214】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%超が、GPVIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%超が、GPVIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%超が、GPVIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%超が、GPVI aを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%超が、GPVIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%超が、GPVIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%超が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%超が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。
【0215】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約60%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約80%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%以下が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。
【0216】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約40%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約30%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約25%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約15%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約10%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約5%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。
【0217】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約99%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約50%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約25%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約10%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約5%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%~約2%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約50%~約99%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約75%~約99%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%~約99%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%~約99%が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。
【0218】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%未満、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、約21%、約22%、約23%、約24%、約25%、約26%、約27%、約28%、約29%、約30%、約31%、約32%、約33%、約34%、約35%、約36%、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む。
【0219】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも高いGPVIの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のGPVIを有する。
【0220】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いGPVIの発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のGPVIを有する。
【0221】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約8倍~約64倍または約16倍~約32倍の量のGPVIを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、無血小板血漿(PFP)MkEVの約30倍または約32倍の量のGPVIを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約2分の1~約16分の1または約4分の1~約8分の1の量のGPVIを有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)の約4分の1または約5分の1の量のGPVIを有する。
【0222】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、LAMP-1(CD107A)を含まない、またはそれを実質的に含まない。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞よりも少ないLAMP-1(CD107A)を有する。
【0223】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満が、LAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含む。
【0224】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、CD62Pを有し、かつLAMP-1(CD107A)を含まない、またはそれを実質的に含まないことに特徴付けられる。
【0225】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、巨核球由来細胞外小胞の約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満がLAMP-1(CD107A)を含む脂質二重層膜を含み、かつ約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、約95%超、または約99%超がCD62Pを含む脂質二重層膜を含む、巨核球由来細胞外小胞集団に特徴付けられる。
【0226】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約70%未満、または約60%未満、または約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、ホスファチジルセリン(PS)を含む脂質二重層膜を含む。
【0227】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞よりも低いホスファチジルセリン(PS)の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のホスファチジルセリン(PS)を有する。
【0228】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、ホスファチジルセリン(PS)を含まない、またはそれを実質的に含まないことに特徴付けられる。
【0229】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満がホスファチジルセリン(PS)を含む脂質二重層膜を含み、かつ巨核球由来細胞外小胞の約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、約95%超、または約99%超がCD47を含む脂質二重層膜を含む、巨核球由来細胞外小胞集団に特徴付けられる。
【0230】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞よりも高いCD41の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のCD41を有する。
【0231】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞よりも低いCD41の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞の約2分の1、または約10分の1、または約50分の1、または約100分の1、または約300分の1、または約500分の1、または約1000分の1の量のCD41を有する。
【0232】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、全長フィラミンAを含む。
【0233】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、ホスファチジルセリンを含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、その約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、約95%超、または約99%超がホスファチジルセリンを含む脂質二重層膜を含む、巨核球由来細胞外小胞集団に特徴付けられる。
【0234】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、アネキシンVに対して陽性である脂質二重層膜を含む。例えば、ホスファチジルセリン(PS)と相互作用するアネキシンVは、ホスファチジルセリンの発現及び/または存在もしくは不在の代理として使用することができる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、その約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超がPSに対して陽性である、巨核球由来細胞外小胞集団に特徴付けられる。
【0235】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリン(PS)、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CD42b、CD9、CD43、CD31、及びCD11bのうちの2、3、4、5、6、7、または8個を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、PS、CD62P、CD9、及びCD11bのうちの2、3、または4個を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のホスファチジルセリン(PS)、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CD42b、CD9、CD43、CD31、及びCD11bのうちの1つ以上を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、相当量のDRAQ5を発現しないことに特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、DRAQ5を実質的に含まないことに特徴付けられる。
【0236】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリン(PS)、CD61、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CLEC-2、及びCD63のうちの2、3、4、5、または6個を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、PS、CD61、及びCD63のうちの2個または3個を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリン(PS)及びCD61を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のホスファチジルセリン(PS)、CD61、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CLEC-2、及びCD63のうちの1つ以上を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、相当量のDRAQ5を発現しないことに特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、DRAQ5を実質的に含まないことに特徴付けられる。
【0237】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリン(PS)、CD62P、CLEC-2、CD9、CD31、CD147、CD32a、及びGPVIのうちの2、3、4、5、6、7、または8個を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリン(PS)、CD9、CD31、及びCD147のうちの2、3、または4個を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のホスファチジルセリン(PS)、CD62P、CLEC-2、CD9、CD31、CD147、CD32a、及びGPVIのうちの1つ以上を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、相当量のDRAQ5を発現しないことに特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、DRAQ5を実質的に含まないことに特徴付けられる。
【0238】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリン(PS)、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CLEC-2、CD9、及びCD31のうちの2、3、4、5、または6個を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリン(PS)、CD62P、及びCD9のうちの2個または3個を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、PS及びCD9を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞、血小板由来細胞外小胞(PLT EV)などの血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞、及び/または無血小板血漿(PPF)巨核球由来細胞外小胞の約2倍、または約10倍、または約50倍、または約100倍、または約300倍、または約500倍、または約1000倍の量のホスファチジルセリン(PS)、CD62P、LAMP-1(CD107a)、CLEC-2、CD9、及びCD31のうちの1つ以上を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、相当量のDRAQ5を発現しないことに特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、DRAQ5を実質的に含まないことに特徴付けられる。
【0239】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞及び/または複数の巨核球由来細胞外小胞及び/または巨核球由来細胞外小胞集団は、脂質二重層膜を含み、
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD54を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD18を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD43を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD11bを含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD62Pを含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約40%超、または約50%超、または約60%超、または約70%超、または約80%超、または約90%超、約95%超、または約99%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD21を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD51を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約40%超、または約50%超、または約60%超、または約70%超、または約80%超、または約90%超、約95%超、または約99%超が、CD61を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD147を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD31を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD47を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD32aを含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約40%超、または約50%超、または約60%超、または約70%超、または約80%超、または約90%超、約95%超、または約99%超が、CD9を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CLEC-2を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、LAMP-1(CD107a)を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD24bを含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、GVPIを含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、CD63を含む脂質二重層膜を含む、及び/または
巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、もしくは約40%未満、もしくは約30%未満、もしくは約20%未満、もしくは約10%未満、もしくは約5%未満、もしくは約1%未満が、ホスファチジルセリン(PS)を含む脂質二重層膜を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞及び/または複数の巨核球由来細胞外小胞及び/または巨核球由来細胞外小胞集団の約40%超、約50%超、または約60%超、または約70%超、または約80%超、または約90%超、約95%超、または約99%超が、CD41を含む脂質二重層膜を含む。
【0240】
核酸バイオマーカー
複数の実施形態では、本組成物は、他のタイプの細胞外小胞と比較して、巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個、もしくは少なくとも500個、もしくは少なくとも1000個、もしくは少なくとも1500個、もしくは少なくとも2000個、もしくは少なくとも2500個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個、もしくは少なくとも500個、もしくは少なくとも1000個、もしくは少なくとも1500個、もしくは少なくとも2000個、もしくは少なくとも2500個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個、もしくは少なくとも500個、もしくは少なくとも1000個、もしくは少なくとも1500個、もしくは少なくとも2000個、もしくは少なくとも2500個)を含み、これらの1つ以上の核酸は、以下の表6に列記されている。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【0241】
複数の実施形態では、他のタイプの細胞外小胞と比較して、本開示の巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または本開示の巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、好中球細胞外トラップ形成に関与し、任意選択で、H3-3A、H4C12、H2AC18、H2AC13、H2AC19、H3-3B、H2BC12、H4C3、H3C10、H2AC14、H2BC4、H2AC20、H3C13、H4C14、H3C2、H2AC8、H2BC3、H3C7、H2AC17、H3C4、H2BC11、SELP、H3C11、H4C2、H2AC15、H2AC12、H3C1、H4C4、H2AC4、H4C13、H2BC5、H2AC7、H2AC16、H2BC17、H2AJ、H3C3、H2BC10、H2AC21、H3C14、H3C15、H2AC11、H3C12、FPR1、H2BC13、H4C1、MACROH2A1、H2BC14、H2AX、H2BC6、NCF4、H4C6、H2BC15、H2BC21、H2BC7、H2BC8、CYBB、FCGR1A、H2AZ2、H4C5、AQP9、H2BC9、CLCN4、FPR2、H4C9、HDAC9、ITGAL、FCGR3B、ITGAM、H3C8、TLR2、NCF1、NCF2、H3C6、CAMP、MPO、ELANE、FCGR3A、AZU1、H2AW、SIGLEC9、CLEC7A、PLCB4、CASP1、H2BU1、TLR4、及びTLR8から選択される。
【0242】
複数の実施形態では、他のタイプの細胞外小胞と比較して、本開示の巨核球由来細胞外小胞に特有であるか、または本開示の巨核球由来細胞外小胞に優先的に存在する、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、好中球細胞外トラップ形成、造血細胞系譜、細胞接着、ATP結合カセット(ABC)輸送、ケモカインシグナル伝達経路、貪食、及び/またはアミノアシル-tRNA生合成に関与する。
【0243】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、好中球細胞外トラップ形成に関与し、任意選択で、H3-3A、H4C12、H2AC18、H2AC13、H2AC19、H3-3B、H2BC12、H4C3、H3C10、H2AC14、H2BC4、H2AC20、H3C13、H4C14、H3C2、H2AC8、H2BC3、H3C7、H2AC17、H3C4、H2BC11、SELP、H3C11、H4C2、H2AC15、H2AC12、H3C1、H4C4、H2AC4、H4C13、H2BC5、H2AC7、H2AC16、H2BC17、H2AJ、H3C3、H2BC10、H2AC21、H3C14、H3C15、H2AC11、H3C12、FPR1、H2BC13、H4C1、MACROH2A1、H2BC14、H2AX、H2BC6、NCF4、H4C6、H2BC15、H2BC21、H2BC7、H2BC8、CYBB、FCGR1A、H2AZ2、H4C5、AQP9、H2BC9、CLCN4、FPR2、H4C9、HDAC9、ITGAL、FCGR3B、ITGAM、H3C8、TLR2、NCF1、NCF2、H3C6、CAMP、MPO、ELANE、FCGR3A、AZU1、H2AW、SIGLEC9、CLEC7A、PLCB4、CASP1、H2BU1、TLR4、及びTLR8から選択される。
【0244】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、造血細胞系譜に関与し、任意選択で、CD36、IL9R、FCGR1A、CSF3R、KIT、GP5、CSF1、ITGAM、CD33、IL1B、IL7R、IL6R、HLA-DPB1、CD24、CD22、GYPA、MME、ITGA1、CD1C、IL3RA、HLA-DPA1、IL1R2、CD34、HLA-DRA、HLA-DQA1、及びCD7から選択される。
【0245】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)のタンパク質は、細胞接着に関与し、任意選択で、CD226、SELP、PECAM1、VSIR、PTPRC、NRXN1、NECTIN2、ITGAL、ITGAM、SELL、CD28、HLA-DPB1、CNTNAP2、CLDN5、JAM2、CD40LG、LRRC4、CD274、CD40、CD276、CD22、ITGA9、NECTIN3、NEGR1、HLA-DPA1、CNTN1、ITGB8、CD34、HLA-DRA、SIGLEC1、及びHLA-DQA1から選択される。
【0246】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、ATP結合カセット(ABC)輸送に関与し、任意選択で、CFTR、ABCD4、ABCA5、ABCA9、ABCC1、ABCB8、ABCA8、ABCB9、ABCC9、ABCA1、ABCA10、及びABCC8から選択される。
【0247】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、Rap1シグナル伝達経路に関与し、任意選択で、F2R、LCP2、FYB1、FPR1、F2RL3、P2RY1、RAPGEF2、KIT、EGF、CSF1、ANGPT1、PDGFC、ITGAL、VAV1、VAV3、PDGFRA、ITGAM、RAPGEF5、MAGI2、FARP2、CTNND1、FGF23、FLT1、FGF1、DRD2、AFDN、PLCB4、APBB1IP、PLCE1、MAGI3、KDR、LPAR3、GRIN2B、ADCY1、FGF7、ANGPT4、及びTEKから選択される。
【0248】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、ケモカインシグナル伝達経路に関与し、任意選択で、PF4、CCL5、CXCL2、CXCL8、ELMO1、GRK2、GNG8、CCR4、PF4V1、VAV1、VAV3、PIK3R6、PIK3CG、SHC4、GRK3、NCF1、HCK、GRK4、ITK、GNG2、CXCR2、CCR1、CXCL5、CCL3、PLCB4、CXCL6、CCL22、CCL8、CCL4L2、CXCL12、GNGT1、CXCL11、ADCY1、及びXCL1から選択される。
【0249】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、貪食に関与し、任意選択で、TUBA8、NCF4、CD36、CYBB、FCGR1A、CTSS、FCGR3B、PIKFYVE、ITGAM、TLR2、NCF1、NCF2、HLA-DPB1、MPO、EEA1、MSR1、FCGR3A、FCAR、DYNC1I1、CLEC7A、FCGR2B、HLA-DPA1、ATP6V0D2、MRC2、TLR4、TLR6、HLA-DRA、MARCO、及びHLA-DQA1から選択される。
【0250】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、様々な経路に関与し、任意選択で、H3-3A、H4C12、H2AC18、H2AC13、H2AC19、H3-3B、H2BC12、H4C3、H3C10、H2AC14、H2BC4、H2AC20、H3C13、H4C14、H3C2、H2AC8、H2BC3、H3C7、H2AC17、H3C4、H2BC11、SELP、H3C11、H4C2、H2AC15、H2AC12、H3C1、H4C4、H2AC4、H4C13、H2BC5、H2AC7、H2AC16、H2BC17、H2AJ、H3C3、H2BC10、H2AC21、H3C14、H3C15、H2AC11、H3C12、FPR1、H2BC13、H4C1、MACROH2A1、H2BC14、H2AX、H2BC6、NCF4、H4C6、H2BC15、H2BC21、H2BC7、H2BC8、CYBB、FCGR1A、H2AZ2、H4C5、AQP9、H2BC9、CLCN4、FPR2、H4C9、HDAC9、ITGAL、FCGR3B、ITGAM、H3C8、TLR2、NCF1、NCF2、H3C6、CAMP、MPO、ELANE、FCGR3A、AZU1、H2AW、SIGLEC9、CLEC7A、PLCB4、CASP1、H2BU1、TLR4、TLR8、CD36、IL9R、FCGR1A、CSF3R、KIT、GP5、CSF1、ITGAM、CD33、IL1B、IL7R、IL6R、HLA-DPB1、CD24、CD22、GYPA、MME、ITGA1、CD1C、IL3RA、HLA-DPA1、IL1R2、CD34、HLA-DRA、HLA-DQA1、CD7、CD226、SELP、PECAM1、VSIR、PTPRC、NRXN1、NECTIN2、ITGAL、ITGAM、SELL、CD28、HLA-DPB1、CNTNAP2、CLDN5、JAM2、CD40LG、LRRC4、CD274、CD40、CD276、CD22、ITGA9、NECTIN3、NEGR1、HLA-DPA1、CNTN1、ITGB8、CD34、HLA-DRA、SIGLEC1、HLA-DQA1、CFTR、ABCD4、ABCA5、ABCA9、ABCC1、ABCB8、ABCA8、ABCB9、ABCC9、ABCA1、ABCA10、ABCC8、F2R、LCP2、FYB1、FPR1、F2RL3、P2RY1、RAPGEF2、KIT、EGF、CSF1、ANGPT1、PDGFC、ITGAL、VAV1、VAV3、PDGFRA、ITGAM、RAPGEF5、MAGI2、FARP2、CTNND1、FGF23、FLT1、FGF1、DRD2、AFDN、PLCB4、APBB1IP、PLCE1、MAGI3、KDR、LPAR3、GRIN2B、ADCY1、FGF7、ANGPT4、TEK、PF4、CCL5、CXCL2、CXCL8、ELMO1、GRK2、GNG8、CCR4、PF4V1、VAV1、VAV3、PIK3R6、PIK3CG、SHC4、GRK3、NCF1、HCK、GRK4、ITK、GNG2、CXCR2、CCR1、CXCL5、CCL3、PLCB4、CXCL6、CCL22、CCL8、CCL4L2、CXCL12、GNGT1、CXCL11、ADCY1、XCL1、TUBA8、NCF4、CD36、CYBB、FCGR1A、CTSS、FCGR3B、PIKFYVE、ITGAM、TLR2、NCF1、NCF2、HLA-DPB1、MPO、EEA1、MSR1、FCGR3A、FCAR、DYNC1I1、CLEC7A、FCGR2B、HLA-DPA1、ATP6V0D2、MRC2、TLR4、TLR6、HLA-DRA、MARCO、HLA-DQA1、RARS1、DARS1、KARS1、SARS1、AARS1、TARS1、NARS1、WARS1、GATB、CARS1、EPRS1、TARS3、EARS2、IARS1、QRSL1、及びWARS2から選択される。
【0251】
複数の実施形態では、1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、または1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)によってコードされる1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)は、アミノアシル-tRNA生合成に関与し、任意選択で、RARS1、DARS1、KARS1、SARS1、AARS1、TARS1、NARS1、WARS1、GATB、CARS1、EPRS1、TARS3、EARS2、IARS1、QRSL1、及びWARS2から選択される。
【0252】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%超、または約5%超、または約10%超、または約15%超、または約20%超、または約25%超、または約30%超、または約35%超、または約40%超、または約45%超、または約50%超、または約55%超、または約60%超、または約65%超、または約70%超、または約75%超、または約80%超、または約85%超、または約90%超、または約95%超が、1つ以上の核酸、または1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む。
【0253】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約1%超、約2%超、約3%超、約4%超、約5%超、約6%超、約7%超、約8%超、約9%超、約10%超、約11%超、約12%超、約13%超、約14%超、約15%超、約16%超、約17%超、約18%超、約19%超、約20%超、約21%超、約22%超、約23%超、約24%超、約25%超、約26%超、約27%超、約28%超、約29%超、約30%超、約31%超、約32%超、約33%超、約34%超、約35%超、約36%超、約37%超、約38%超、約39%超、約40%超、約41%超、約42%超、約43%超、約44%超、約45%超、約46%超、約47%超、約48%超、約49%超、約50%超、約51%超、約52%超、約53%超、約54%超、約55%超、約56%超、約57%超、約58%超、約59%超、約60%超、約61%超、約62%超、約63%超、約64%超、約65%超、約66%超、約67%超、約68%超、約69%超、約70%超、約71%超、約72%超、約73%超、約74%超、約75%超、約76%超、約77%超、約78%超、約79%超、約80%超、約81%超、約82%超、約83%超、約84%超、約85%超、約86%超、約87%超、約88%超、約89%超、約90%超、約91%超、約92%超、約93%超、約94%超、約95%超、約96%超、約97%超、約98%超、約99%超、またはそれ以上が、1つ以上の核酸、または1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む。
【0254】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約95%未満、または約90%未満、または約85%未満、または約80%未満、または約75%未満、または約70%未満、または約65%未満、または約60%未満、または約55%未満、または約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、または約35%未満、または約30%未満、または約25%未満、または約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満、または約1%未満が、1つ以上の核酸、または1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む。
【0255】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約99%未満、または約98%未満、または約97%未満、または約96%未満、または約95%未満、または約94%未満、または約93%未満、または約92%未満、または約91%未満、または約90%未満、または約89%未満、または約88%未満、または約87%未満、または約86%以下、未満、約85%未満、または約84%未満、または約83%未満、または約82%未満、または約81%未満、または約80%未満、または約79%未満、または約78%未満、または約77%未満、または約76%未満、または約75%未満、または約74%未満、または約73%未満、または約72%未満、または約71%未満、または約70%未満、または約69%未満、または約68%未満、または約67%未満、または約66%未満、または約65%未満、または約64%未満、または約63%未満、または約62%未満、または約61%未満、または約60%未満、または約59%未満、または約58%未満、または約57%未満、または約56%未満、または約55%未満、または約54%未満、または約53%未満、または約52%未満、または約51%未満、または約50%未満、または約49%未満、または約48%未満、または約47%未満、または約46%未満、または約45%未満、または約44%未満、または約43%未満、または約42%未満、または約41%未満、または約40%未満、または約39%未満、または約38%未満、または約37%未満、または約36%以下、未満、約35%未満、または約34%未満、または約33%未満、または約32%未満、または約31%未満、または約30%未満、または約29%未満、または約28%未満、または約27%未満、または約26%未満、または約25%未満、または約24%未満、または約23%未満、または約22%未満、または約21%未満、または約20%未満、または約19%未満、または約18%未満、または約17%未満、または約16%未満、または約15%未満、または約14%未満、または約13%未満、または約12%未満、または約11%未満、または約10%未満、または約9%未満、または約8%未満、または約7%未満、または約6%未満、または約5%未満、または約4%未満、または約3%未満、または約2%未満、または約1%が、1つ以上の核酸、または1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む。
【0256】
サイズプロファイル
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、それらを、例えば、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板に由来する小胞もしくは細胞外小胞と区別する、特有のサイズ(例えば、小胞直径)プロファイルに特徴付けられる。様々な実施形態では、本発明の巨核球由来細胞外小胞は、例えば、それらのより高い運搬能力に望ましい、例えば、天然に存在する巨核球由来細胞外小胞及び/または血小板由来の小胞もしくは細胞外小胞と比較して、より大きい粒子を好む、サイズプロファイルに特徴付けられる。
【0257】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、約30nm~約100nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0258】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、約30nm~約400nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0259】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約200nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0260】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約300nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0261】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約500nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0262】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約600nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0263】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、平均して直径約200nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0264】
様々な実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、平均して直径約250nmの粒子に対するバイアスに特徴付けられる。
【0265】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約100nm未満の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約30nm~約300nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約30nm~約400nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約300nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約200nm~約300nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約300nm~約400nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約400nm~約500nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約500nm~約600nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約600nm~約700nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約700nm~約800nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約800nm~約900nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約900nm~約1000nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約500nm~約1000nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約600nm~約1000nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約500nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約600nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約150nm~約500nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約200nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約100nm~約200nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約200nm~約600nmの範囲の直径を実質的に有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、約30nm~100nm、または約30nm~400nm、または約100nm~約200nm、または約100nm~約500nm、または約200nm~約350nm、または約400nm~約600nmの範囲の直径を実質的に有する。
【0266】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約30~100nmの直径を有する。
【0267】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約30~400nmの直径を有する。
【0268】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約100nm~約200nmの直径を有する。
【0269】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約100nm~約300nmの直径を有する。
【0270】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約200nm~約350nmの直径を有する。
【0271】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約100nm~約600nmの直径を有する。
【0272】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約400nm~約600nmの直径を有する。
【0273】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約200nm~約200nmの直径を有する。
【0274】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約30~約100nm及び/または約30~約400nm及び/または約100nm~約200nm及び/または約100nm~約300nm及び/または約200nm~約350nm及び/または約400nm~約600nmの直径を有する。
【0275】
複数の実施形態では、本組成物は、異なる直径を有する小胞の様々な亜集団を含む。例えば、複数の実施形態では、本組成物は、直径約50nmの亜集団、直径約150nmの亜集団、直径約200nmの亜集団、直径約250nmの亜集団、直径約300nmの亜集団、直径約400nmの亜集団、直径約500nmの亜集団、及び直径約600nmの亜集団のうちの1つ以上(例えば、1つ、または2つ、または3つ、または4つ)を含む。複数の実施形態では、本組成物は、直径約45nmの亜集団、直径約135nmの亜集団、直径約285nmの亜集団、及び直径約525nmの亜集団のうちの1つ以上(例えば、1つ、または2つ、または3つ、または4つ)を含む。
【0276】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、直径約50nm及び/または直径約150nm及び/または直径約300nm及び/または直径約500nmを有する。
【0277】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞集団は、以下の特徴を呈する:
a)集団中の巨核球由来細胞外小胞の約80%以上、約85%以上、約90%以上、約95%以上、約97%以上、または約99%以上が、核を実質的に含まない、
b)巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約100nm~約600nmの直径を有する、
c)集団中の巨核球由来細胞外小胞の約40%以上、約50%以上、約60%以上、約70%以上、約80%以上、または約90%以上が、CD41を有する、及び
d)集団が、約1×107個以上、約1.5×107個以上、約5×107個以上、約1×108個以上、約1.5×108個以上、約5×108個以上、約1×109個以上、約5×109個以上、約1×1010個以上、または約1×1010個以上の巨核球由来細胞外小胞を含む。
【0278】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞集団は、以下の特徴を呈する:
a)集団中の巨核球由来細胞外小胞の約80%以上、約85%以上、約90%以上、約95%以上、約97%以上、または約99%以上が、核を実質的に含まない、
b)巨核球由来細胞外小胞の約90%以上、または約95%以上、または約97%以上、または約99%以上が、約100nm~約600nmの直径を有する、
c)集団中の巨核球由来細胞外小胞の約40%以上、約50%以上、約60%以上、約70%以上、約80%以上、または約90%以上が、CD61を有する、及び
d)集団が、約1×107個以上、約1.5×107個以上、約5×107個以上、約1×108個以上、約1.5×108個以上、約5×108個以上、約1×109個以上、約5×109個以上、約1×1010個以上、または約1×1010個以上の巨核球由来細胞外小胞を含む。
【0279】
巨核球由来細胞外小胞集団における核の量を決定するためのあらゆる方法が、本開示によって企図される。方法の非限定的な例としては、巨核球由来細胞外小胞をDRAQ5などの核染色で染色することが挙げられ、この際、染色の欠如は、巨核球由来細胞外小胞が核を実質的に含まないことを示す。
【0280】
巨核球由来細胞外小胞の供給源及び特徴付け
巨核球は、CD34+細胞区画内に含まれている、造血幹細胞及び前駆細胞に由来する大きい多倍体細胞である。複数の実施形態では、巨核球は、CD41、CD62P、GPVI、CLEC-2、CD42b、及びCD61のうちの1つ以上の発現及び/または存在に特徴付けられる。複数の実施形態では、巨核球は、CD42b+、CD61+、及びDNA+のうちの1つ以上である。成熟巨核球の形態学的特徴の1つは、大きい多葉核の発達である。成熟巨核球は、増殖を止めることができるが、エンドミトーシスによりそれらのDNA含量を増加させ続け、それに並行して、細胞サイズも増大させる。
【0281】
複数の実施形態では、細胞外小胞に加えて、巨核球は、前血小板及び血小板前駆体ならびに血小板様粒子を脱落させることができる。これらの脱落部分は、血小板に成熟することができる。複数の実施形態では、前血小板及び血小板前駆体ならびに血小板様粒子は全て異なる産物であり、これらは、サイズ、形態、バイオマーカーの発現及び/または存在、ならびに機能によって区別され得る。
【0282】
巨核球は、多能性造血幹細胞(HSC)前駆体に由来する。HSCは、主に肝臓、腎臓、脾臓、及び骨髄で産生され、それらが受け取るシグナルに応じて様々な血液細胞を産生することができる。
【0283】
トロンボポエチン(TPO)は、HSCの巨核球への分化を誘導するための主要なシグナルである。巨核球分化を誘導するための他の分子シグナルには、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、インターロイキン-3(IL-3)、IL-6、IL-11、SCF、FMS様チロシンキナーゼ3リガンド(FLT3L)、インターロイキン9(IL-9)などがある。産生の詳細は、本明細書の他の個所にも記載されている。
【0284】
複数の実施形態では、本組成物は、ヒト多能性幹細胞に由来する実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む。
【0285】
複数の実施形態では、ヒト多能性幹細胞は、初代CD34+造血幹細胞である。複数の実施形態では、初代CD34+造血幹細胞は、末梢血または臍帯血から供給される。複数の実施形態では、末梢血は、顆粒球コロニー刺激因子動員成体末梢血(mPB)である。複数の実施形態では、ヒト多能性幹細胞は、肝臓、腎臓、脾臓、または骨髄によって産生されたHSCである。複数の実施形態では、HSCは、肝臓によって産生される。複数の実施形態では、HSCは、腎臓によって産生される。複数の実施形態では、HSCは、脾臓によって産生される。複数の実施形態では、HSCは、骨髄によって産生される。複数の実施形態では、HSCは、TPO、GM-CSF、IL-3、IL-6、IL-11、SCF、Flt3L、IL-9などのうちの1つ以上から選択される分子シグナルを受け取ることによって巨核球に分化するように誘導される。複数の実施形態では、分子シグナルは、TPOである。複数の実施形態では、分子シグナルは、GM-CSFである。複数の実施形態では、分子シグナルは、IL-3である。複数の実施形態では、分子シグナルは、IL-6である。複数の実施形態では、分子シグナルは、IL-11である。複数の実施形態では、分子シグナルは、IL-6である。複数の実施形態では、分子シグナルは、SCFである。複数の実施形態では、分子シグナルは、IL-6である。複数の実施形態では、分子シグナルは、Flt3Lである。複数の実施形態では、分子シグナルは、IL-6である。複数の実施形態では、分子シグナルは、IL-9である。
【0286】
複数の実施形態では、分子シグナルは、ケモカインである。
【0287】
複数の実施形態では、分子シグナルは、巨核球形成に向かう細胞の運命決定を促進する。
【0288】
複数の実施形態では、分子シグナルは、エリスロポエチン(EPO)を欠いている。
【0289】
複数の実施形態では、ヒト多能性幹細胞は、胚性幹細胞(ESC)である。ESCは、ESCが得られる方法にかかわらず、体の3つの胚葉全てから細胞を形成する能力を有する。ESCは、機能的に、以下の特徴のうちの1つ以上を有することができる幹細胞である:(a)免疫不全マウスに移植したときに奇形腫を誘発することができる、(b)3つの胚葉全ての細胞型(すなわち、外胚葉、中胚葉、及び内胚葉細胞型)に分化することができる、(c)胚性幹細胞の1つ以上のマーカー(例えば、Oct 4、アルカリホスファターゼ、SSEA-3表面抗原、SSEA-4表面抗原、SSEA-5表面抗原、Nanog、TRA-l-60、TRA-1-81、SOX2、REX1など)を発現する。
【0290】
複数の実施形態では、ヒト多能性幹細胞は、誘導多能性幹細胞(iPCs)である。成熟分化細胞は、胚性幹細胞様の特性を有する胚様細胞にリプログラミング及び脱分化することができる。iPSCは、胎児体細胞、生後体細胞、新生児体細胞、幼若体細胞、または成体体細胞を使用して生成することができる。線維芽細胞は、例えば、ある特定の転写因子のレトロウイルス導入により、多能性に逆転させることができ、その結果、iPSがもたらされる。複数の実施形態では、iPSは、線維芽細胞、ケラチノサイト、メラニン細胞血液細胞、骨髄細胞、脂肪細胞、及び組織常在性前駆細胞を含む様々な組織から生成される。複数の実施形態では、iPSCは、1つ以上のリプログラミング因子またはYamanaka因子、例えば、Oct3/4、Sox2、Klf4、及びc-Mycを介して生成される。ある特定の実施形態では、少なくとも2つ、3つ、または4つのリプログラミング因子が体細胞で発現されて、体細胞が再プログラミングされる。
【0291】
多能性細胞が分化を完了して成熟巨核球になると、核を有さず、かつ直径約1~3umであり得る血小板を産生するプロセスを開始する。巨核球は、細胞外小胞も産生する。
【0292】
複数の実施形態では、本巨核球は、血小板よりも巨核球由来細胞外小胞の産生を好むように誘導される。すなわち、複数の実施形態では、本巨核球は、血小板よりも実質的に多くの巨核球由来細胞外小胞を産生する。複数の実施形態では、本組成物は、血小板を実質的に含まない。複数の実施形態では、本発明の組成物は、約10%未満、または約7%未満、または約5%未満、または約3%未満、または約2%未満、または約1%未満の血小板を含む。
【0293】
複数の実施形態では、本組成物は、血小板に由来する細胞外小胞を実質的に含まない。複数の実施形態では、本発明の組成物は、約10%未満、または約7%未満、または約5%未満、または約3%未満、または約2%未満、または約1%未満の血小板に由来する細胞外小胞を含む。
【0294】
複数の実施形態では、本開示の巨核球由来細胞外小胞は、細胞小器官を実質的に含まない。汚染細胞小器官の非限定的な例としては、ミトコンドリア及び核が挙げられるが、これらに限定されない。複数の実施形態では、本開示の巨核球由来細胞外小胞は、ミトコンドリアを実質的に含まない。複数の実施形態では、本開示の巨核球由来細胞外小胞を含む調製物は、エクソソームを実質的に含まない。複数の実施形態では、本開示の巨核球由来細胞外小胞は、細胞小器官を含む。
【0295】
複数の実施形態では、本開示の巨核球由来細胞外小胞は、核を実質的に含まない。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約80%~約100%、約85%~約100%、約90%~約100%、または約95%~約100%が、核を実質的に含まない。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約約80%超、約85%超、約90%超、約95%超、約99%超、または約100%が、核を実質的に含まない。
【0296】
標的化
巨核球由来細胞外小胞は、様々な標的細胞にホーミングすることができる。巨核球由来細胞外小胞が標的細胞に結合すると、これらは、標的細胞による巨核球由来細胞外小胞の内在化の様々なメカニズムを介して、カーゴを放出することができる。
【0297】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビボでの骨髄へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビトロでの骨髄へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約2倍、または約3倍、または約4倍、または約5倍、または約6倍、または約7倍、または約8倍、または約9倍、または約10倍高い特異性で、骨髄にインビボでホーミングする。
【0298】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の骨髄産生(myelopoeitic)細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、1つ以上の骨髄造血性細胞は、骨髄芽球、前骨髄球、好中球性骨髄球、好酸球性骨髄球、好中球性後骨髄球、好酸球性後骨髄球、好中球桿状球、好酸性桿状球、分葉核好中球、分葉核好酸球、好塩基球、及びマスト細胞から選択される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の赤血球産生(erythropoietic)細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、1つ以上の赤血球産生細胞は、前正赤芽球、好塩基性正赤芽球、多染性正赤芽球、及び正染性正赤芽球から選択される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビボで形質細胞、細網細胞、リンパ球、単球、及び巨核球のうちの1つ以上にインビボでホーミングする。
【0299】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の造血細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の造血細胞、例えば、血小板産生細胞にインビボでホーミングする。
【0300】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の造血幹細胞にインビボでホーミングする。
【0301】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の造血幹細胞にエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、1つ以上の造血幹細胞は、CD45+HSCを含む、及び/またはそれからなる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の造血幹細胞にエクスビボでホーミングし、この際、造血幹細胞は、長期造血幹細胞を含む、及び/またはそれからなる。複数の実施形態では、長期造血幹細胞は、CD45+/Lin-/CD150+/CD201+/CD48- HSCを含む、及び/またはそれからなる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中の1つ以上の造血幹細胞にエクスビボでホーミングし、この際、造血幹細胞は、多能性造血幹細胞を含む、及び/またはそれからなる。複数の実施形態では、多能性造血幹細胞は、系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+(LSK)HSCを含む、及び/またはそれからなる。
【0302】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビボでのHSCへのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビトロでのHSCへのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、エクスビボでのHSCへのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約2倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約3倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約4倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約5倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約6倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約7倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約8倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約9倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約10倍高い特異性で、HSCにインビボでホーミングする。
【0303】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、エクスビボでのHSCへのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、エクスビボでのHSCへのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、エクスビボでのHSCへのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約2倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約3倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約4倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約5倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約6倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約7倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約8倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約9倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約10倍高い特異性で、HSCにエクスビボでホーミングする。
【0304】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中及び/または骨髄由来の1つ以上の造血幹細胞及び/またはHSC集団及び/または複数のHSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、1つ以上の造血幹細胞及び/またはHSC集団及び/または複数のHSCへのインビボでのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、1つ以上の造血幹細胞及び/またはHSC集団及び/または複数のHSCへのインビトロでのホーミングに好適である。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団中、HSCの約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%超が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴが含まれるが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSCは、系譜陰性(Lin-)HSCである。複数の実施形態では、HSCは、多能性HSCである。多能性HSCの非限定的な実施形態としては、系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+(LSK)HSCが挙げられる。複数の実施形態では、HSCは、長期HSCである。複数の実施形態では、HSCは、CD45+HSCである。複数の実施形態では、HSCは、CD45+/Lin-/CD150+/CD201+/CD48-HSCである。
【0305】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中及び/または骨髄由来の1つ以上の造血幹細胞及び/またはHSC集団及び/または複数のHSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約50%が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約50%以下が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約30%が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約30%以下が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSCは、系譜陰性(Lin-)HSCを含む、及び/またはそれからなる。
【0306】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、骨髄中及び/または骨髄由来の1つ以上の造血幹細胞及び/またはHSC集団及び/または複数のHSCにエクスビボでホーミングする。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約30%が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約30%以下が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約50%が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSC及び/または複数のHSCの集団の約50%以下が、カーゴをロードしたMkEV及び/またはカーゴをロードしたMkEV由来のカーゴを含むが、これらに限定されない、本開示のMkEVを含む。複数の実施形態では、HSCは、系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+(LSK)HSCを含む、及び/またはそれからなる。
【0307】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビボでのリンパ細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビトロでのリンパ細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約2倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約3倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約4倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約5倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約6倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約7倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約8倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約9倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約10倍高い特異性で、リンパ細胞にインビボでホーミングする。
【0308】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビボでの制御性T細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビトロでの制御性T細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約2倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約3倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約4倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約5倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約6倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約7倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約8倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約9倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約10倍高い特異性で、制御性T細胞にインビボでホーミングする。
【0309】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビボでの肝臓細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、エクスビボでの肝臓細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビトロでの肝臓細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約2倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約3倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約4倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約5倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約6倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約7倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約8倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約9倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約10倍高い特異性で、肝臓細胞にインビボでホーミングする。
【0310】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビボでの脾臓細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、エクスビボでの脾臓細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、インビトロでの脾臓細胞へのホーミングに好適である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約2倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約3倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約4倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約5倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約6倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約7倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約8倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約9倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、別の細胞型、または別の臓器、または組み合わされた全ての他の細胞型よりも約10倍高い特異性で、脾臓細胞にインビボでホーミングする。
【0311】
複数の実施形態では、送達能を有する治療薬を移送するための本方法は、(a)巨核球由来細胞外小胞を得ることと、(b)当該巨核球由来細胞外小胞を治療薬とともにインキュベートして、当該治療薬を、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔に移入させるようにし、送達能を有する治療薬を産出することと、(c)当該送達能を有する治療薬を患者に投与すること、または当該送達能を有する治療薬を生体細胞とインビトロで接触させて、接触した当該生体細胞を患者に投与することと、を含む。
【0312】
複数の実施形態では、送達能を有する治療薬を移送するための本方法は、(a)巨核球由来細胞外小胞を得ることと、(b)当該巨核球由来細胞外小胞を治療薬とともにインキュベートして、当該治療薬を、当該巨核球由来細胞外小胞の表面と会合させるようにし、送達能を有する治療薬を産出することと、(c)当該送達能を有する治療薬を患者に投与すること、または当該送達能を有する治療薬を生体細胞とインビトロで接触させて、接触した当該生体細胞を患者に投与することと、を含む。
【0313】
一態様では、本開示は、送達能を有する治療薬を移送するためのエクスビボ方法を提供する。複数の実施形態では、本方法は、(a)巨核球由来細胞外小胞を得ることと、(b)当該巨核球由来細胞外小胞を治療薬とともにインキュベートして、当該治療薬を、当該巨核球由来細胞外小胞の内腔に移入させるようにし、送達能を有する治療薬を産出することと、(c)患者から生体細胞を得ることと、(d)当該送達能を有する治療薬を患者に投与すること、または当該送達能を有する治療薬を当該生体細胞とインビトロで接触させて、接触した当該生体細胞を当該患者に投与することと、を含む。
【0314】
複数の実施形態では、本方法は、(a)巨核球由来細胞外小胞を得ることと、(b)当該巨核球由来細胞外小胞を治療薬とともにインキュベートして、当該治療薬を、当該巨核球由来細胞外小胞の表面と会合させるようにし、送達能を有する治療薬を産出することと、(c)患者から生体細胞を得ることと、(d)当該送達能を有する治療薬を患者に投与すること、または当該送達能を有する治療薬を当該生体細胞とインビトロで接触させて、接触した当該生体細胞を当該患者に投与することと、を含む。
【0315】
複数の実施形態では、送達能を有する治療薬と生体細胞との接触は、送達能を有する治療薬を生体細胞と共培養して、送達能を有する治療薬から生体細胞へのカーゴの移送を提供することを含む。
【0316】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者の細胞上の細胞表面受容体に結合する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、ステップ(c)の接触した生体細胞上の細胞表面受容体に結合する。複数の実施形態では、生体細胞は、がん細胞、腫瘍細胞、ウイルスに感染した細胞、上皮細胞、内皮細胞、神経細胞、筋肉細胞、結合組織細胞、健常細胞、疾患細胞、分化細胞、及び多能性細胞のうちの1つ以上である。
【0317】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者の細胞の細胞外膜と融合する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、ステップ(c)の生体細胞の細胞外膜と融合する。複数の実施形態では、生体細胞は、がん細胞、腫瘍細胞、ウイルスに感染した細胞、上皮細胞、内皮細胞、神経細胞、筋肉細胞、結合組織細胞、健常細胞、疾患細胞、分化細胞、及び多能性細胞のうちの1つ以上である。
【0318】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者の細胞によってエンドサイトーシスされる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、ステップ(c)の生体細胞によってエンドサイトーシスされる。複数の実施形態では、生体細胞は、がん細胞、腫瘍細胞、ウイルスに感染した細胞、上皮細胞、内皮細胞、神経細胞、筋肉細胞、結合組織細胞、健常細胞、疾患細胞、分化細胞、及び多能性細胞のうちの1つ以上である。
【0319】
巨核球由来細胞外小胞を産生する方法
複数の実施形態では、細胞培養プロセスは、初代ヒト末梢血CD34+HSCから同種巨核球由来細胞外小胞を産生するように適合されている。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、商用供給業者から供給された初代ヒト末梢血CD34+HSCを得ることと、幹細胞維持培地からHSC増殖培地に移行させることと、を含む方法によって産生される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、初代ヒト臍帯血CD34+HSCを得ることを含む方法によって産生される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、初代ヒト骨髄CD34+HSCを得ることを含む方法によって産生される。複数の実施形態では、本方法は、HSC培養物を巨核球分化培地に入れることと、培養上清から巨核球由来細胞外小胞を収集することと、を更に伴う。したがって、複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、出発CD34+HSCから産生される。複数の実施形態では、製造された本巨核球由来細胞外小胞は、操作されており、特有のバイオマーカーを含む。
【0320】
複数の実施形態では、巨核球分化は、CD41、CD61、CD42b、巨核球特異的細胞骨格タンパク質 β1-チューブリン、アルファ顆粒成分(例えば、血小板因子4及びフォン・ヴィレブランド因子)、分泌顆粒、ならびに超構造的特徴(例えば、陥入した膜系、高密度の管系、多小胞体)のうちの1つ以上のバイオマーカー発現及び/または存在によって確認される。
【0321】
複数の実施形態では、巨核球は、直径約100~約600nm(平均約200nm)、DNA-、かつCD41+である、約500~約1500個の巨核球由来細胞外小胞/細胞を産出する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、接線流濾過によって更に単離/濃縮され、約1.5×108巨核球由来細胞外小胞/mLの標的濃度でパッケージングされる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、巨核球及び血小板特異的バイオマーカー、RNA、ならびに細胞質タンパク質のロバストな発現及び/または存在を呈する。
【0322】
複数の実施形態では、ナノ粒子分析、電子顕微鏡法、フローサイトメトリー、及び/またはウエスタンブロットを使用して、巨核球由来細胞外小胞のバイオマーカー発現及び/または存在及び組成を確認する。
【0323】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、エリスロポエチンが添加されていない状態で生成された巨核球から単離される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、トロンボポエチンが添加された状態で生成された巨核球から単離される。
【0324】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、(例えば、源細胞への)生体力学的ストレスの外部適用を実質的に含まない方法を使用して、巨核球などの源細胞から単離される。生体力学的ストレスの外部適用を実質的に含まない単離方法の非限定的な例としては、接線流濾過及び分画遠心分離が挙げられる。
【0325】
複数の実施形態では、製造された本巨核球由来細胞外小胞は、核酸を実質的に含まない。複数の実施形態では、製造された巨核球由来細胞外小胞は、自己核酸を実質的に含まない。複数の実施形態では、製造された巨核球由来細胞外小胞は、RNAを実質的に含まない。複数の実施形態では、製造された巨核球由来細胞外小胞は、核酸を含む。複数の実施形態では、製造された巨核球由来細胞外小胞は、自己核酸を含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、自己RNAを含む。RNAの非限定的な例としては、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、及び/またはノンコーディングRNA及びコーディングRNAが挙げられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、小胞が由来する細胞由来のRNAを実質的に含まない。非限定的な例では、巨核球由来細胞外小胞は、小胞を調製する方法及び/または天然RNAを除去するためのRNaseの使用に起因して、RNAを含まない。
【0326】
複数の実施形態では、製造された本巨核球由来細胞外小胞は、自己DNAを実質的に含まない。複数の実施形態では、本巨核球由来細胞外小胞は、小胞が由来する細胞由来のDNAを実質的に含まない。非限定的な例では、巨核球由来細胞外小胞は、小胞を調製する方法及び/または天然DNAを除去するDNaseの使用に起因して、DNAを含まない。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、(a)巨核球、(b)巨核球由来血小板、及び(c)血小板に由来する細胞外小胞のうちの1つ以上を実質的に含まない。
【0327】
複数の実施形態では、凍結顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を動員したヒト末梢血CD34+細胞を得て、培養して巨核球を得た後に、培養前にCD41+細胞(巨核球)を濃縮し、その後、フローサイトメーターまたはナノ粒子分析により細胞培養物中の巨核球由来細胞外小胞のCD41発現及び/または存在及び濃度を測定する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、一連の遠心分離、例えば、漸増速度/力によって生成される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、(a)例えば、約10分間の、例えば、約150×gでの遠心分離により、培養培地から細胞を除去すること、(b)例えば、約10分間の、例えば、約1000×gでの遠心分離より、血小板様粒子(PLP)及び細胞残屑を除去すること、及び(c)例えば、約4℃で、例えば、約1時間の、例えば、約25,000rpm(38000×g)での超遠心分離により、上清から巨核球由来細胞外小胞を濃縮することによって生成される。
【0328】
複数の実施形態では、異なるpH及びpO2またはpCO2ならびに異なるサイトカインカクテルとの多相培養プロセスを使用して、巨核球産生を大幅に増加させる。
【0329】
複数の実施形態では、巨核球は、(a)巨核球前駆細胞産生を促進する分子シグナル/因子/サイトカインカクテルとともにCD34+HSCを培養すること、及び(b)細胞を異なる条件にシフトさせて、前駆細胞から成熟巨核球を増殖させることによって生成される。複数の実施形態では、商用培地が使用される。複数の実施形態では、無血清培地が使用される。複数の実施形態では、pHは、巨核球産生を増加させるようにシフトされる。複数の実施形態では、CO2パーセントは、巨核球産生を増加させるようにシフトされる。複数の実施形態では、分子シグナル/因子/サイトカインの同一性は、巨核球産生を増加させるように変更される。複数の実施形態では、分子シグナル/因子/サイトカインカクテルは、TPO、GM-CSF、IL-3、IL-6、IL-11、SCF、Flt3L、IL-9などのうちの1つ以上を含む。
【0330】
複数の実施形態では、本産生方法は、H4C16、H2AC17、H3C13、RPL9P9、PHB1、SETSIP、H2AZ1、XP32、COPS9、SEC61A2、MARS1、MRE11、ATP5F1C、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、FCSK、CAVIN2、YARS1、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H3-2、SELENOF、MPIG6B、セプチン7、AARS1、H1-5、H1-2、H2AZ2、GARS1、LARS1、THPO、RACK1、H3-3A、CCDC191、H2BC19P、セプチン2、EPRS1、TARS1、ATP5F1B、ERBIN、DARS1、WARS1、VARS1、NIBAN2、セプチン6、NARS1、RARS1、セプチン11、セプチン5、SARS1、NIBAN1、SNRPGP15、PIP4P2、CYRIB、CARMIL1、KARS1、IARS1、セプチン9、H1-4、ARHGAP45、H1-0、CARS1、GCN1、FADS2、TBC1D13、GET3、RO60、LAMTOR5、ELOC、H2AC14、SCARF1、RNF24、GCSAML、NRDC、ECPAS、MACROH2A2、ATP5F1A、DMTN、TANGO2、CSF2RB、WASHC5、KCNA3、QARS1、MINDY1、PTPA、EXOC3L2、PRUNE1、PLPBP、THUMPD1、WASHC4、NECTIN2、GFUS、ADGRE2、AKAP8L、FAM234A、ADSS2、ANKRD13D、KCT2、NT5C3A、PIP4P1、CCDC9、ELOB、HPGDS、MEAK7、TOMM70、SMIM1、HARS1、ATP5PD、OGA、CHSY1、SQLE、SUSD6、IGKV1-27、PEDS1-UBE2V1、CEP44、MYG1、NRROS、IL21R、GRK2、MCEMP1、ELAPOR2、SDAD1、CERT1、UBE2F、CALHM5、H1-10、EIPR1、PBDC1、ARMH3、VIPAS39、MESD、PROSER2、RABL6、FYB1、C17orf49、RMDN3、KYAT3、TTMP、ERO1A、CD244、CZIB、PLPP3、BABAM2、H1-3、NAXE、ENSA、PALS2、GUCY1B1、UMAD1、MIX23、PRXL2B、SNU13、RTRAF、KXD1、VSIR、EPOR、及びMARCHF2から選択される1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、及び/または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)について結果として得られた巨核球由来細胞外小胞を特徴付けるステップを更に伴う。
【0331】
複数の実施形態では、本産生方法は、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、FCSK、CAVIN2、YARS1、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H3-2、SELENOF、MPIG6B、セプチン7、AARS1、H1-5、H1-2、H2AZ2、GARS1、LARS1、THPO、RACK1、H3-3A、CCDC191、H2BC19P、セプチン2、EPRS1、TARS1、ATP5F1B、ERBIN、DARS1、WARS1、VARS1、NIBAN2、セプチン6、NARS1、RARS1、セプチン11、セプチン5、SARS1、NIBAN1、SNRPGP15、PIP4P2、CYRIB、CARMIL1、KARS1、IARS1、セプチン9、H1-4、ARHGAP45、H1-0、CARS1、GCN1、FADS2、TBC1D13、GET3、RO60、LAMTOR5、ELOC、H2AC14、SCARF1、RNF24、GCSAML、NRDC、ECPAS、MACROH2A2、ATP5F1A、DMTN、TANGO2、CSF2RB、WASHC5、KCNA3、QARS1、MINDY1、PTPA、EXOC3L2、PRUNE1、PLPBP、THUMPD1、WASHC4、NECTIN2、GFUS、ADGRE2、AKAP8L、FAM234A、ADSS2、ANKRD13D、KCT2、NT5C3A、PIP4P1、CCDC9、ELOB、HPGDS、MEAK7、TOMM70、SMIM1、HARS1、ATP5PD、OGA、CHSY1、SQLE、SUSD6、IGKV1-27、PEDS1-UBE2V1、CEP44、MYG1、NRROS、IL21R、GRK2、MCEMP1、ELAPOR2、SDAD1、CERT1、UBE2F、CALHM5、H1-10、EIPR1、PBDC1、ARMH3、VIPAS39、MESD、PROSER2、RABL6、FYB1、C17orf49、RMDN3、KYAT3、TTMP、ERO1A、CD244、CZIB、PLPP3、BABAM2、H1-3、NAXE、ENSA、PALS2、GUCY1B1、UMAD1、MIX23、PRXL2B、SNU13、RTRAF、KXD1、VSIR、EPOR、及びMARCHF2から選択される1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、及び/または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)について結果として得られた巨核球由来細胞外小胞を特徴付けるステップを更に伴う。
【0332】
複数の実施形態では、本産生方法は、CAVIN2、MPIG6B、ERBIN、ELOC、CSF2RB、KCNA3、NECTIN2、IL21R、MCEMP1、PROSER2、FYB1、CD244、及びEPORから選択される1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、及び/または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)について結果として得られた巨核球由来細胞外小胞を特徴付けるステップを更に伴う。
【0333】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約5%、約0%~約10%、約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、H4C16、H2AC17、H3C13、RPL9P9、PHB1、SETSIP、H2AZ1、XP32、COPS9、SEC61A2、MARS1、MRE11、ATP5F1C、H4C1、H2AC20、H3C1、H2BC12、FCSK、CAVIN2、YARS1、H3C15、MACROH2A1、H2AX、H3-2、SELENOF、MPIG6B、セプチン7、AARS1、H1-5、H1-2、H2AZ2、GARS1、LARS1、THPO、RACK1、H3-3A、CCDC191、H2BC19P、セプチン2、EPRS1、TARS1、ATP5F1B、ERBIN、DARS1、WARS1、VARS1、NIBAN2、セプチン6、NARS1、RARS1、セプチン11、セプチン5、SARS1、NIBAN1、SNRPGP15、PIP4P2、CYRIB、CARMIL1、KARS1、IARS1、セプチン9、H1-4、ARHGAP45、H1-0、CARS1、GCN1、FADS2、TBC1D13、GET3、RO60、LAMTOR5、ELOC、H2AC14、SCARF1、RNF24、GCSAML、NRDC、ECPAS、MACROH2A2、ATP5F1A、DMTN、TANGO2、CSF2RB、WASHC5、KCNA3、QARS1、MINDY1、PTPA、EXOC3L2、PRUNE1、PLPBP、THUMPD1、WASHC4、NECTIN2、GFUS、ADGRE2、AKAP8L、FAM234A、ADSS2、ANKRD13D、KCT2、NT5C3A、PIP4P1、CCDC9、ELOB、HPGDS、MEAK7、TOMM70、SMIM1、HARS1、ATP5PD、OGA、CHSY1、SQLE、SUSD6、IGKV1-27、PEDS1-UBE2V1、CEP44、MYG1、NRROS、IL21R、GRK2、MCEMP1、ELAPOR2、SDAD1、CERT1、UBE2F、CALHM5、H1-10、EIPR1、PBDC1、ARMH3、VIPAS39、MESD、PROSER2、RABL6、FYB1、C17orf49、RMDN3、KYAT3、TTMP、ERO1A、CD244、CZIB、PLPP3、BABAM2、H1-3、NAXE、ENSA、PALS2、GUCY1B1、UMAD1、MIX23、PRXL2B、SNU13、RTRAF、KXD1、VSIR、EPOR、及びMARCHF2から選択される1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)、及び/または1つ以上のタンパク質(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)をコードする1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、もしくは少なくとも5個、もしくは少なくとも10個、もしくは少なくとも25個、もしくは少なくとも50個、もしくは少なくとも100個、もしくは少なくとも150個、もしくは少なくとも175個)を含む。
【0334】
複数の実施形態では、本産生方法は、表6(本明細書の他の個所に提供される)に列記される1つ以上の核酸(例えば、少なくとも3個、または少なくとも5個、または少なくとも10個、または少なくとも25個、または少なくとも50個、または少なくとも100個、または少なくとも150個、または少なくとも175個、または少なくとも500個、または少なくとも1000個、または少なくとも1500個、または少なくとも2000個、または少なくとも2500個)について結果として得られた巨核球由来細胞外小胞を特徴付けるステップを更に伴う。
【0335】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約5%、約0%~約10%、約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、表6に列記される1つ以上の核酸及び/または1つ以上の核酸によってコードされる1つ以上のタンパク質を含む。
【0336】
複数の実施形態では、本産生方法は、例であって、限定されない、ナノ粒子分析、電子顕微鏡法、フローサイトメトリー、及び/またはウエスタンブロット分析により、CD54、CD18、CD43、CD11b、CD62P、CD41、CD61、CD21、CD51、CLEC-2、LAMP-1(CD107a)、CD63、CD42b、CD9、CD31、CD47、CD147、CD32a、及びGPVIのうちの1つ以上について結果として得られた巨核球由来細胞外小胞を特徴付けるステップを更に伴う。複数の実施形態では、本産生方法は、例であって、限定されない、アネキシンVの検査により、例であって、限定されない、ナノ粒子分析、電子顕微鏡法、フローサイトメトリー、及び/またはウエスタンブロット分析により、ホスファチジルセリンについて結果として得られた巨核球由来細胞外小胞を特徴付けるステップを更に伴う。
【0337】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、成熟巨核球から生成される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、未成熟巨核球から生成される。
【0338】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞を生成するための方法は、大規模生産を可能にするように標準化される。
【0339】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞を生成するための本方法のバッチ間/ドナー間変動性は、約20%未満、または約15%未満、または約10%未満、または約5%未満である。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞を生成するための方法は、バッチ間/ドナー間変動性が12.5%未満になるように開発される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞を生成するための方法は、バッチ間/ドナー間変動性が10%未満になるように開発される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞を生成するための方法は、バッチ間/ドナー間変動性が7.5%未満になるように開発される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞を生成するための方法は、バッチ間/ドナー間変動性が5%未満になるように開発される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞を生成するための方法は、バッチ間/ドナー間変動性が2.5%未満になるように開発される。
【0340】
複数の実施形態では、集団は、約1×107個以上、約1.5×107個以上、約5×107個以上、1×108個以上、約1.5×108個以上、約5×108個以上、約1×109個以上、約5×109個以上、約1×1010個以上、または約1×1010個以上の巨核球由来細胞外小胞を含む。
【0341】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、集団として単離される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞集団は、実質的に均一である。
【0342】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD54を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約5%、約0%~約10%、約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、CD54を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%超、約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、CD54を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD54を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD54を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0343】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD18を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約5%、約0%~約10%、約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、CD18を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%超、約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、CD18を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD18を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD18を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0344】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD43を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約1%~約30%、約1%~約25%、約1%~約20%、または約1%~約15%、約0%~約5%、または約0%~約10%が、CD43を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD43を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD43を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0345】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD11bを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約5%、約0%~約10%、約1%~約50%、約5%~約40%、または約10%~約35%が、CD11bを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、または約5%未満が、CD11bを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD11bを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0346】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD62Pを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約40%、約0%~約30%、約0%~約20%、約0%~約10%、または約0%~約5%が、CD62Pを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約40%未満、約30%未満、約20%未満、約10%未満が、CD62Pを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD62Pを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0347】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD41を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、CD41を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%超、約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、CD41を含む。
【0348】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD61を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約約40%~約100%、約60%~約100%、または約85%~約10%が、CD61を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約85%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、CD61を含む。
【0349】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD21を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約10%、約0%~約5%、約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、CD21を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%超、約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、CD21を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、または約5%未満が、CD21を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD21を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0350】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD51を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約10%、約0%~約5%、約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、CD51を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%超、約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、CD51を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約50%未満、または約45%未満、または約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、または約5%未満が、CD51を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD51を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0351】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CLEC-2を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約10%、約0%~約5%、または約0%~約12%が、CLEC-2を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約10%未満、約5%未満、または約2%未満が、CLEC-2を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CLEC-2を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0352】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、LAMP-1(CD107a)を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約20%、約1%~約15%、約2%~約10%、約0%~約5%、または約0%~約5%が、LAMP-1(CD107a)を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%未満、約15%未満、約10%未満、または約5%未満が、LAMP-1(CD107a)を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、LAMP-1(CD107a)を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0353】
複数の実施形態では、CD41+巨核球由来細胞外小胞集団の約20%未満、約15%未満、約10%未満、または約5%未満が、LAMP-1(CD107a)を含む。
【0354】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞が、DRAQ5を実質的に含まない。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約20%、約0%~約15%、約0%~約10%、または約0%~約5%が、DRAQ5を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%未満、約15%未満、約10%未満、または約5%未満が、DRAQ5を含む。
【0355】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD63を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約約1%~約20%、約1%~約15%、または約1%~約10%が、CD63を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD63を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD63を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0356】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD42bを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約20%、約0%~約15%、約0%~約10%、または約0%~約5%が、CD42bを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD42bを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD42bを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0357】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD9を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約約40%~約100%、約50%~約80%、または約60%~約70%が、CD9を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、CD9を含む。
【0358】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD31を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約1%~約30%、約1%~約25%、約1%~約20%、または約1%~約15%が、CD31を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD31を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD31を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0359】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD47を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約1%~約40%、約1%~約35%、約1%~約20%、約20%~約30%、約30%~約40%、または約1%~約15%が、CD47を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約40%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD47を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD47を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0360】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD147を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約1%~約30%、約1%~約25%、約1%~約20%、約20%~約30%、または約1%~約15%が、CD147を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD147を含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD147を含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0361】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、CD32aを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約約0%~約20%、約1%~約15%、または約1%~約10%が、CD32aを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、CD32aを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、CD32aを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0362】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、GVPIを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約0%~約5%、約0%~約10%、約0%~約30%、約0%~約15%、または約0%~約10%が、GVPIを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、GVPIを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、GVPIを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0363】
複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の実質的に全てが、ホスファチジルセリンを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約約15%~約90%、約30%~約80%、または約50%~約70%が、ホスファチジルセリンを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約20%超、約30%超、約40%超、約50%超、約60%超、約70%超、約80%超、約90%超、または約95%超、または約99%超が、ホスファチジルセリンを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の約30%未満、約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、または約1%未満が、GVPIを含む。複数の実施形態では、集団中の巨核球由来細胞外小胞の全てが、ホスファチジルセリンを含まない、またはそれを実質的に含まない。
【0364】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、(a)末梢血または臍帯血から供給される初代CD34+HSCであるヒト多能性幹細胞を得ることと、(b)EPOが添加されていない状態及びTPOが添加された状態で、当該ヒト多能性幹細胞を巨核球に分化させることと、(c)当該巨核球から巨核球由来細胞外小胞を単離することとによって生成される。
【0365】
複数の実施形態では、本方法は、インビボ方法である。複数の実施形態では、本方法は、エクスビボ方法である。
【0366】
複数の実施形態では、末梢血から供給されるCD34+HSCは、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)及び顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)などの動員剤の投与によって幹細胞が血流に動員された志願者に由来する多能性幹細胞である。
【0367】
複数の実施形態では、臍帯血は、出産後に胎盤及び付着した臍帯に残っている血液に由来する多能性幹細胞を含む。
【0368】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者に対して自己である。複数の実施形態では、ヒト多能性幹細胞が患者から抽出され、巨核球を生成するために使用され、巨核球から、選択したカーゴを含む巨核球由来細胞外小胞が生成され、その後、患者に投与される。複数の実施形態では、分化細胞が患者から抽出され、iPSCを生成するために使用され、次いで、巨核球を生成するために使用され、選択したカーゴを含む巨核球由来細胞外小胞が生成され、その後、患者に投与される。
【0369】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者と同種異系である。複数の実施形態では、ヒト多能性幹細胞が患者ではないヒト対象から抽出され、巨核球を生成するために使用され、巨核球から、選択したカーゴを含む巨核球由来細胞外小胞が生成され、その後、患者に投与される。複数の実施形態では、分化細胞が患者ではないヒト対象から抽出され、iPSCを生成するために使用され、次いで、巨核球を生成するために使用され、選択したカーゴを含む巨核球由来細胞外小胞が生成され、その後、患者に投与される。
【0370】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者と異種である。複数の実施形態では、多能性幹細胞が非ヒト対象から抽出され、巨核球を生成するために使用され、巨核球から、選択したカーゴを含む巨核球由来細胞外小胞が生成され、その後、患者に投与される。複数の実施形態では、分化細胞が非ヒト対象から抽出され、iPSCを生成するために使用され、次いで、巨核球を生成するために使用され、選択したカーゴを含む巨核球由来細胞外小胞が生成され、その後、患者に投与される。
【0371】
複数の実施形態では、インキュベートは、超音波処理、サポニン透過処理、機械的振動、低張透析、多孔質膜を介した押し出し、コレステロール抱合、電流印加、及びそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。複数の実施形態では、インキュベートが、エレクトロポレーションすること、形質転換すること、トランスフェクトすること、及びマイクロインジェクトすることのうちの1つ以上を含む。
【0372】
複数の実施形態では、本方法は、(d)巨核球由来細胞外小胞を放射線と接触させることを更に含む。複数の実施形態では、放射線は、ガンマ放射線である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約12kGy、25kGy、または50kGyを超える量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約12kGy~15kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約15kGy~20kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約20kGy~25kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約25kGy~30kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約30kGy~35kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約35kGy~40kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約40kGy~45kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約45kGy~50kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約50kGy~55kGyの量である。複数の実施形態では、ガンマ放射線は、約55kGy~60kGyの量である。
【0373】
複数の実施形態では、本方法は、実質的に無血清である。複数の実施形態では、本方法は、60%超無血清である。複数の実施形態では、本方法は、70%超無血清である。複数の実施形態では、本方法は、80%超無血清である。複数の実施形態では、本方法は、90%超無血清である。
【0374】
様々な実施形態では、本組成物は、実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞を含む。複数の実施形態では、実質的に精製されたとは、生物学的に純粋であることと同義である。複数の実施形態では、実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞は、大部分は、その天然状態で見つけられるようにそれを通常伴う成分から様々な程度で遊離している。「単離」とは、元の源または周囲からの分離の程度を示す。複数の実施形態では、実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞は、いずれの不純物も巨核球由来細胞外小胞の生物学的特性に物質的に影響を及ぼさないか、または他の悪影響を引き起こさないように、他の物質を十分には含まない(sufficiently free)。複数の実施形態では、実質的に精製された巨核球由来細胞外小胞は、産生に必要とされ得る細胞物質、ウイルス物質、または培養培地を十分には含まない。純度及び均一性は、典型的には、当該技術分野で既知の生化学的技法を使用して決定される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、サイズ排除濾過を使用して精製される。複数の実施形態では、フィルターは、約650nmの孔径を有する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、サイズ排除濾過を使用して精製される。複数の実施形態では、フィルターは、約50nm~約600nmの範囲の孔径を有する。複数の実施形態では、フィルターは、少なくとも50nmの孔径を有する。複数の実施形態では、フィルターは、約600nmの孔径を有する。
【0375】
巨核球由来細胞外小胞のカーゴ
巨核球由来細胞外小胞は、mRNA、マイクロRNA、及びサイトカインなどの多様なカーゴを含み得る。巨核球由来細胞外小胞は、それらのカーゴを移送して、標的細胞の機能を改変することができる。それらは、表面受容体シグナル伝達、形質膜融合、及び内在化により標的細胞に影響を及ぼす。巨核球または巨核球由来細胞外小胞に生物学的カーゴまたは治療的カーゴをロードすることにより、巨核球由来細胞外小胞は、標的治療効果を達成するための送達ビヒクルとして更に使用することができる。これまで、低分子RNA(siRNA及びmiRNA)、低分子直鎖DNA、及びプラスミドDNAは全て、様々な送達適用のための巨核球由来細胞外小胞へのロードに成功している。巨核球由来細胞外小胞の標的化は、表面タンパク質のそれらの相補体によって規定され、目的とする特定のバイオマーカーを発現または除去するように更に操作されて、生体内分布及び細胞間認識を改良することができる。例えば、特有のバイオマーカープロファイルを有する本巨核球由来細胞外小胞は、ペイロード、例えば、療法の送達に特に適している。
【0376】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、内腔へのカーゴのロードに好適である。複数の実施形態では、カーゴは、RNA、DNA、タンパク質、炭水化物、脂質、生体分子、及び小分子のうちの1つ以上から選択される。複数の実施形態では、カーゴは、生物学的に産生された成分である。複数の実施形態では、カーゴは、合成的に生成された成分である。複数の実施形態では、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞に事前ロードされる。複数の実施形態では、生物学的成分は、生成された巨核球由来細胞外小胞が生物学的成分を含むように巨核球で過剰発現する。複数の実施形態では、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞に事後ロードされる。複数の実施形態では、精製された巨核球由来細胞外小胞がカーゴと混合されて、カーゴをロードした巨核球由来細胞外小胞が生成される。複数の実施形態では、カーゴは、疎水性である。複数の実施形態では、カーゴは、親水性である。複数の実施形態では、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞の脂質二重層に組み込まれる。複数の実施形態では、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置する。
【0377】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞と会合している。複数の実施形態では、カーゴは、巨核球由来細胞外小胞の表面及び/または外側と会合している。巨核球由来細胞外小胞と会合したカーゴの非限定的な例としては、小胞の表面に共有結合的に接合したカーゴ、または静電相互作用により表面と会合したカーゴが挙げられる。当業者に理解されるであろうように、巨核球由来細胞外小胞と会合したカーゴは、小胞の内腔にロードされていない場合でも、依然として輸送することができる。
【0378】
複数の実施形態では、カーゴは、物理的に誘導される及び/または化学的に誘導されるアクティブロード戦略を使用して巨核球由来細胞外小胞にロードされる。複数の実施形態では、アクティブロード戦略は、物理的に誘導される。複数の実施形態では、物理的に誘導されるアクティブロード戦略は、エレクトロポレーション、超音波処理、凍結融解サイクリング、及び押し出しなどの外力による巨核球由来細胞外小胞脂質二重層の機械的または物理的破壊を含む。複数の実施形態では、エレクトロポレーションは、カーゴが巨核球由来細胞外小胞によって取り込まれた後に、電界の存在が脂質二重層を破壊する一方で、電界の除去が脂質層の細孔閉鎖及び再形成を可能にする、巨核球由来細胞外小胞二重層における自発的な細孔形成を誘導するための電界の使用を伴う。複数の実施形態では、超音波処理は、巨核球由来細胞外小胞脂質二重層の剛性を低下させて、カーゴの拡散を可能にする、ソニケータープローブにより加えられた超音波エネルギーを伴う。複数の実施形態では、凍結融解サイクリングは、熱エネルギーを使用して、巨核球由来細胞外小胞カーゴロードを容易にする。複数の実施形態では、押し出しは、巨核球由来細胞外小胞が遊離カーゴと混合され、ナノ規模の細孔を含む膜を通過し、その力が脂質二重層を破壊し、外因性カーゴが巨核球由来細胞外小胞に入ることを可能にする、合成リポソームの形成のための確立されたプロトコルに従って行われる。
【0379】
複数の実施形態では、アクティブロード戦略は、化学的に誘導される。複数の実施形態では、化学的に誘導されるアクティブロード戦略は、サポニンまたはトランスフェクション試薬などの化学薬剤を使用して巨核球由来細胞外小胞脂質二重層をバイパスすることを含む。複数の実施形態では、化学薬剤は、サポニンなどの洗剤である。複数の実施形態では、サポニンは、巨核球由来細胞外小胞脂質二重層からコレステロールを選択的に除去して、脂質二重層内の細孔を開くために使用される。複数の実施形態では、化学薬剤は、トランスフェクション剤である。複数の実施形態では、トランスフェクション剤は、脂質二重層との相互作用及びその後の内在化を促進するカチオン性物質を利用することによって核酸を巨核球由来細胞外小胞に送達するために使用される。複数の実施形態では、トランスフェクション剤は、リポフェクタミン及び/または脂質ベースの薬剤である。
【0380】
複数の実施形態では、核酸(すなわち、1小胞当たりの核酸のコピー数)の本開示の巨核球由来細胞外小胞へのロード比は、約1~約1000、約1~約500、約1~約100、約10~約1000、約100~約1000、約500~約1000、約100~約500,000、約1000~約300,000、約100,000~約300,000、約1000~約10,000、または約1000~約5000の範囲である。複数の実施形態では、核酸は、DNAである。複数の実施形態では、核酸は、プラスミドDNAである。
【0381】
複数の実施形態では、本開示の巨核球由来細胞外小胞に核酸などのカーゴをロードするロード効率は、約1%~約99%、約10%~約90%、約30%~約70%、約40%~約60%、約40%~約50%、または約50%~約60%の範囲である。複数の実施形態では、カーゴは、核酸である。複数の実施形態では、核酸は、DNAである。複数の実施形態では、核酸は、プラスミドDNAである。複数の実施形態では、ロード効率は、以下の等式を使用して計算される:
ロード効率(%)=カーゴ+MV数/総MV数
【0382】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の表面は、巨核球由来細胞外小胞の生体内分布及び標的化能力に影響を及ぼすように修飾される。複数の実施形態では、表面リガンドが、遺伝子操作により巨核球由来細胞外小胞に付加される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、それらの脂質二重層で融合タンパク質を発現するように生成される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞脂質二重層中の内因性タンパク質は、細胞操作により標的リガンドと融合される。
【0383】
複数の実施形態では、カーゴは、1つ以上の治療薬である。複数の実施形態では、治療薬は、核酸治療薬である。複数の実施形態では、核酸治療薬は、機能性タンパク質をコードする。
【0384】
複数の実施形態では、核酸治療薬は、mRNA、tRNA、rRNA、siRNA、マイクロRNA、調節RNA、ノンコーディングRNA及びコーディングRNA、直鎖DNA、DNA断片、またはDNAプラスミドから選択される1つ以上の非自己核酸構築物及び/または組換え核酸構築物から選択される。複数の実施形態では、核酸治療薬は、mRNA、miRNA、siRNA、及びsnoRNAのうちの1つ以上から選択される。
【0385】
複数の実施形態では、核酸治療薬は、患者に欠損している野生型遺伝子をコードする。複数の実施形態では、核酸治療薬は、mRNAであり、任意選択で、インビトロ転写されるか、または合成である、及び/または任意選択でプソイドウリジン及び5-メトキシウリジンから選択される1つ以上の非標準ヌクレオチドを含む。
【0386】
複数の実施形態では、1つ以上の非標準ヌクレオチドは、2-チオウリジン、5-アザウリジン、プソイドウリジン、4-チオウリジン、5-メチルウリジン、5-メチルプソイドウリジン、5-アミノウリジン、5-アミノプソイドウリジン、5-ヒドロキシウリジン、5-ヒドロキシプソイドウリジン、5-メトキシウリジン、5-メトキシプソイドウリジン、5-エトキシウリジン、5-エトキシプソイドウリジン、5-ヒドロキシメチルウリジン、5-ヒドロキシメチルプソイドウリジン、5-カルボキシウリジン、5-カルボキシプソイドウリジン、5-ホルミルウリジン、5-ホルミルプソイドウリジン、5-メチル-5-アザウリジン、5-アミノ-5-アザウリジン、5-ヒドロキシ-5-アザウリジン、5-メチルプソイドウリジン、5-アミノプソイドウリジン、5-ヒドロキシプソイドウリジン、4-チオ-5-アザウリジン、4-チオプソイドウリジン、4-チオ-5-メチルウリジン、4-チオ-5-アミノウリジン、4-チオ-5-ヒドロキシウリジン、4-チオ-5-メチル-5-アザウリジン、4-チオ-5-アミノ-5-アザウリジン、4-チオ-5-ヒドロキシ-5-アザウリジン、4-チオ-5-メチルプソイドウリジン、4-チオ-5-アミノプソイドウリジン、4-チオ-5-ヒドロキシプソイドウリジン、2-チオシチジン、5-アザシチジン、プソイドイソシチジン、N4-メチルシチジン、N4-アミノシチジン、N4-ヒドロキシシチジン、5-メチルシチジン、5-アミノシチジン、5-ヒドロキシシチジン、5-メトキシシチジン、5-エトキシシチジン、5-ヒドロキシメチルシチジン、5-カルボキシシチジン、5-ホルミルシチジン、5-メチル-5-アザシチジン、5-アミノ-5-アザシチジン、5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、5-メチルプソイドイソシチジン、5-アミノプソイドイソシチジン、5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、N4-メチル-5-アザシチジン、N4-メチルプソイドイソシチジン、2-チオ-5-アザシチジン、2-チオプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-メチルシチジン、2-チオ-N4-アミノシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシシチジン、2-チオ-5-メチルシチジン、2-チオ-5-アミノシチジン、2-チオ-5-ヒドロキシシチジン、2-チオ-5-メチル-5-アザシチジン、2-チオ-5-アミノ-5-アザシチジン、2-チオ-5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、2-チオ-5-メチルプソイドイソシチジン、2-チオ-5-アミノプソイドイソシチジン、2-チオ-5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-アザシチジン、2-チオ-N4-メチルプソイドイソシチジン、N4-メチル-5-メチルシチジン、N4-メチル-5-アミノシチジン、N4-メチル-5-ヒドロキシシチジン、N4-メチル-5-メチル-5-アザシチジン、N4-メチル-5-アミノ-5-アザシチジン、N4-メチル-5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、N4-メチル-5-メチルプソイドイソシチジン、N4-メチル-5-アミノプソイドイソシチジン、N4-メチル-5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、N4-アミノ-5-アザシチジン、N4-アミノプソイドイソシチジン、N4-アミノ-5-メチルシチジン、N4-アミノ-5-アミノシチジン、N4-アミノ-5-ヒドロキシシチジン、N4-アミノ-5-メチル-5-アザシチジン、N4-アミノ-5-アミノ-5-アザシチジン、N4-アミノ-5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、N4-アミノ-5-メチルプソイドイソシチジン、N4-アミノ-5-アミノプソイドイソシチジン、N4-アミノ-5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、N4-ヒドロキシ-5-アザシチジン、N4-ヒドロキシプソイドイソシチジン、N4-ヒドロキシ-5-メチルシチジン、N4-ヒドロキシ-5-アミノシチジン、N4-ヒドロキシ-5-ヒドロキシシチジン、N4-ヒドロキシ-5-メチル-5-アザシチジン、N4-ヒドロキシ-5-アミノ-5-アザシチジン、N4-ヒドロキシ-5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、N4-ヒドロキシ-5-メチルプソイドイソシチジン、N4-ヒドロキシ-5-アミノプソイドイソシチジン、N4-ヒドロキシ-5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-メチルシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-アミノシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-ヒドロキシシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-メチル-5-アザシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-アミノ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-メチルプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-アミノプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-メチル-5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-アミノプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-メチルシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-アミノシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-ヒドロキシシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-メチル-5-アザシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-アミノ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-メチルプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-アミノプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-アミノ-5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-メチルシチジン、N4-ヒドロキシ-5-アミノシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-ヒドロキシシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-メチル-5-アザシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-アミノ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-ヒドロキシ-5-アザシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-メチルプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-アミノプソイドイソシチジン、2-チオ-N4-ヒドロキシ-5-ヒドロキシプソイドイソシチジン、N6-メチルアデノシン、N6-アミノアデノシン、N6-ヒドロキシアデノシン、7-デアザアデノシン、8-アザアデノシン、N6-メチル-7-デアザアデノシン、N6-メチル-8-アザアデノシン、7-デアザ-8-アザアデノシン、N6-メチル-7-デアザ-8-アザアデノシン、N6-アミノ-7-デアザアデノシン、N6-アミノ-8-アザアデノシン、N6-アミノ-7-デアザ-8-アザアデノシン、N6-ヒドロキシアデノシン、N6-ヒドロキシ-7-デアザアデノシン、N6-ヒドロキシ-8-アザアデノシン、N6-ヒドロキシ-7-デアザ-8-アザアデノシン、6-チオグアノシン、7-デアザグアノシン、8-アザグアノシン、6-チオ-7-デアザグアノシン、6-チオ-8-アザグアノシン、7-デアザ-8-アザグアノシン、及び6-チオ-7-デアザ-8-アザグアノシンから選択される。
【0387】
複数の実施形態では、本方法は、遺伝子編集及び/または遺伝子修正を含む。複数の実施形態では、本方法は、例えば、非標準ヌクレオチドを含むRNA、例えば、ヌクレアーゼ、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、メガヌクレアーゼ、ニッカーゼ、クラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)関連タンパク質、DNA修復タンパク質、DNA修飾タンパク質、塩基修飾タンパク質、DNAメチルトランスフェラーゼ、DNA脱メチル化を引き起こすタンパク質、DNAを基質とする酵素、またはそれらの天然もしくは操作バリアント、ファミリーメンバー、オルソログ、断片、または融合構築物のうちの1つ以上をコードするRNAを用いた、合成RNAベースの遺伝子編集及び/または遺伝子修正を包含する。複数の実施形態では、遺伝子編集及び/または遺伝子修正の効率は、例えば、DNAベースの遺伝子編集及び/または遺伝子修正よりも高い。複数の実施形態では、本遺伝子編集法及び/または本遺伝子修正法は、インビボ適用に十分に効率的である。複数の実施形態では、本遺伝子編集法及び/または本遺伝子修正法は、細胞選択(例えば、編集された細胞の選択)を必要としない程度に十分に効率的である。複数の実施形態では、本方法の遺伝子編集の効率は、約1%、または約2%、または約3%、または約4%、または約5%、または約6%、または約7%、または約8%、または約9%、または約10%、または約20%、または約30%、または約40%、または約50%、または約60%、または約70%、または約80%、または約90%、または約100%である。複数の実施形態では、本方法の遺伝子修正の効率は、約1%、または約2%、または約3%、または約4%、または約5%、または約6%、または約7%、または約8%、または約9%、または約10%、または約20%、または約30%、または約40%、または約50%、または約60%、または約70%、または約80%、または約90%、または約100%である。
【0388】
複数の実施形態では、本方法は、操作されたヌクレアーゼ切断またはDNA修飾ドメインを含む高効率遺伝子編集タンパク質を含む。複数の実施形態では、本方法は、操作されたヌクレアーゼ切断またはDNA修飾ドメインを含む高忠実度遺伝子編集タンパク質を含む。複数の実施形態では、高効率遺伝子編集タンパク質は、操作されたDNA結合ドメインを含む。複数の実施形態では、高忠実度遺伝子編集タンパク質は、操作されたDNA結合ドメインを含む。複数の実施形態では、本方法は、操作されたリピート配列を含む遺伝子編集タンパク質を含む。複数の実施形態では、本方法は、1つ以上のCRISPR関連ファミリーメンバーを含む遺伝子編集タンパク質を含む。複数の実施形態では、本方法は、細胞に遺伝子編集タンパク質をトランスフェクトするか、または遺伝子編集タンパク質を発現するように細胞を誘導することによって細胞のDNA配列を改変することを含む。複数の実施形態では、本方法は、インビトロ培養物中に存在する細胞のDNA配列を改変することを含む。複数の実施形態では、本方法は、インビボに存在する細胞のDNA配列を改変することを含む。
【0389】
複数の実施形態では、本方法は、トランスフェクション培地中に1つ以上のステロイド及び/または1つ以上の抗酸化剤を含み、インビボトランスフェクション効率、インビボリプログラミング効率、及びインビボ遺伝子編集効率を増加させることができる。複数の実施形態では、本方法は、細胞または患者を、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、またはベタメタゾンなどのグルココルチコイドと接触させることを含む。複数の実施形態では、本方法は、細胞を、ステロイドを含む培地と接触させ、かつ細胞を1つ以上の核酸分子と接触させることによって、目的とするタンパク質を発現させるように細胞を誘導することを含む。複数の実施形態では、核酸分子は、合成RNAを含む。複数の実施形態では、ステロイドは、ヒドロコルチゾンである。複数の実施形態では、ヒドロコルチゾンは、約0.1uM~約10uM、または約1uMの濃度で培地中に存在する。複数の実施形態では、本方法は、細胞を、抗酸化剤を含む培地と接触させ、かつ細胞を1つ以上の核酸分子と接触させることによって、目的とするタンパク質を発現させるように細胞をインビボで誘導することを含む。複数の実施形態では、酸化防止剤は、アスコルビン酸またはアスコルビン酸-2-ホスフェートである。複数の実施形態では、アスコルビン酸またはアスコルビン酸-2-ホスフェートは、約0.5mg/L~約500mg/L(約50mg/Lを含む)の濃度で培地中に存在する。複数の実施形態では、本方法は、細胞を、ステロイド及び/または酸化防止剤を含む培地と接触させ、かつ細胞を1つ以上の核酸分子と接触させることによって、細胞をインビボでリプログラミング及び/または遺伝子編集することを含み、この際、1つ以上の核酸分子は、1つ以上のリプログラミング及び/または遺伝子編集タンパク質をコードする。複数の実施形態では、細胞は生物内に存在し、ステロイド及び/または抗酸化剤がその生物に送達される。
【0390】
複数の実施形態では、核酸治療薬は、遺伝子編集タンパク質及び/または遺伝子編集機能のための関連要素をコードする。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質は、ジンクフィンガー(ZF)、転写活性因子様エフェクター(TALE)、メガヌクレアーゼ、及びクラスター化して規則的な配置の短い回文配列リピート(CRISPR)関連タンパク質から選択される。複数の実施形態では、CRISPR関連タンパク質は、Cas9、CasX、CasY、Cpf1、及びそれらのgRNA複合体から選択される。複数の実施形態では、CRISPR関連タンパク質は、Cas9、xCas9、Cas12a(Cpf1)、Cas13a、Cas14、CasX、CasY、クラス1 Casタンパク質、クラス2 Casタンパク質、MAD7、及びそれらのgRNA複合体から選択される。
【0391】
複数の実施形態では、治療薬は、生物学的治療薬である。複数の実施形態では、生物学的治療薬は、タンパク質である。複数の実施形態では、生物学的治療薬は、インターフェロン、モノクローナル抗体、及び/またはインターロイキンである。複数の実施形態では、生物学的治療薬は、特異的能動免疫療法、非特異的能動免疫療法、受動免疫療法、及び細胞傷害性療法のうちの1つ以上から選択される免疫療法をもたらすために使用される。
【0392】
複数の実施形態では、生物学的治療薬は、組換えタンパク質である。
【0393】
複数の実施形態では、生物学的治療薬は、ウイルスである。
【0394】
複数の実施形態では、生物学的治療薬は、抗体または抗体断片、融合タンパク質、遺伝子編集タンパク質、サイトカイン、抗原、及びペプチドのうちの1つである。
【0395】
複数の実施形態では、治療薬は、低分子治療薬である。複数の実施形態では、低分子治療薬は、薬物、阻害剤、または補因子のうちの1つ以上である。複数の実施形態では、がん療法に使用するための薬物。複数の実施形態では、阻害剤は、キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、及びアポトーシスを標的とする阻害剤のうちの1つ以上である。
【0396】
複数の実施形態では、治療薬は、ワクチン及び/または免疫原性抗原である。
【0397】
巨核球由来細胞外小胞を使用した治療方法
様々な実施形態では、本明細書に開示される組成物及び方法は、薬物送達及び1つ以上の遺伝性疾患の治療のために利用され得る。
【0398】
感染性疾患
感染性疾患は、細菌、ウイルス、菌類、または寄生虫などの病原性微生物によって引き起こされる疾患である。人畜共通感染性疾患は、ヒトに伝染すると疾患を引き起こす可能性のある動物の感染性疾患である。
【0399】
別の態様では、本発明は、感染性疾患を治療または予防するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含む、方法に関する。
【0400】
別の態様では、本発明は、感染性疾患を治療または予防するための方法であって、本明細書に開示される組成物とインビトロで接触した細胞を含む有効量の組成物を投与することを含む、方法に関する。
【0401】
別の態様では、本発明は、感染性疾患を治療または予防するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含み、当該組成物が、カーゴを含む巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、ヒト多能性幹細胞に由来し、巨核球由来細胞外小胞内腔は、カーゴを含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴは、小胞の表面と会合している。複数の実施形態では、カーゴは、RNA、DNA、タンパク質、炭水化物、脂質、生体分子、及び小分子のうちの1つ以上から選択される。複数の実施形態では、カーゴは、1つ以上の治療薬である。
【0402】
複数の実施形態では、本組成物及び本方法の巨核球由来細胞外小胞は、患者におけるウイルスによって引き起こされる感染症(ウイルス感染症)を治療するために使用され、ウイルス感染症は、(a)主にライノウイルス、コロナウイルス、及びアデノウイルスによって生じる風邪、(b)エンテロウイルス及び単純ヘルペスウイルス(HSV)、ならびにウェストナイルウイルスに起因する脳炎及び髄膜炎、(c)HPV及びHSVが原因となる疣贅及び皮膚感染症、(d)ノロウイルスによって引き起こされる胃腸炎、(e)ジカ、(f)AIDS/ HIV、(g)肝炎、(h)ポリオ、(i)H1N1豚インフルエンザを含むインフルエンザ、(j)デング熱、ならびに(k)エボラのうちの1つ以上から選択される。
【0403】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者における細菌によって引き起こされる感染症(細菌感染症)を治療するために使用され、細菌感染症は、コレラ、ジフテリア、赤痢、腺ペスト、結核、腸チフス、細菌性髄膜炎、中耳炎、肺炎、上気道感染症、胃炎、食中毒、眼感染症、副鼻腔炎、尿路感染症、皮膚感染症、及び性感染症のうちの1つ以上から選択される。
【0404】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者における真菌によって引き起こされる感染症(真菌感染症)を治療するために使用され、真菌感染症は、渓谷熱(コクシジオイデス症)、ヒストプラスマ症、カンジダ症、足白癬、白癬、眼感染症、及び皮膚感染症のうちの1つ以上から選択される。
【0405】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、患者における寄生虫によって引き起こされる感染症(寄生虫感染症)を治療するために使用され、寄生虫感染症は、マラリア、睡眠病、アメーバ症、トリパノソーマ症、シラミ寄生症、シャーガス病、サイクロスポーラ症、条虫症、エキノコックス症、食物媒介疾患、ジアルジア症、角膜炎、リーシュマニア症、オンコセルカ症、旋毛虫症、水系感染症、及び人畜共通感染性疾患のうちの1つ以上から選択される。
【0406】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、コロナウイルス感染症に関連する1つ以上の症状を治療するために使用される。
【0407】
コロナウイルス(CoV)は、ヒトに侵入することが比較的最近知られるようになった、ベータコロナウイルス及びアルファコロナウイルス呼吸器病原体を含むCoronaviridaeファミリーのメンバーである。コロナウイルスファミリーには、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)、SARS-CoV、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)、HCoV-HKU1、及びHCoV-OC43などのベータコロナウイルスが含まれる。アルファコロナウイルスには、例えば、HCoV-NL63及びHCoV-229Eが含まれる。複数の実施形態では、本発明は、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)、SARS-CoV、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)、HCoV-HKU1、及びHCoV-OC43のうちのいずれかによる感染症の1つ以上の症状を治療するための、本巨核球由来細胞外小胞の治療的使用に関する。アルファコロナウイルスには、例えば、HCoV-NL63及びHCoV-229Eが含まれる。
【0408】
理論に拘束されることなく、コロナウイルスは、宿主細胞へのウイルスの侵入を促進する哺乳類宿主の膜貫通受容体であるアンギオテンシン変換酵素2(ACE2)のウイルス認識に関与する「スパイク」表面糖タンパク質を利用して細胞に侵入する。(Zhou et al.,A pneumonia outbreak associated with a new coronavirus of probable bat origin,Nature 2020)。
【0409】
コロナウイルス感染症に関連する症状には、発熱、疲労、乾性咳 、痛み及び疼痛、息切れ及び他の呼吸困難、下痢、上気道症状(例えば、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、咽頭痛)、及び/または肺炎が含まれるが、これらに限定されない。複数の実施形態では、本組成物及び本方法は、これらの症状のうちのいずれかの治療または緩和に有用である。
【0410】
複数の実施形態では、本発明は、SARS-CoV-2(例えば、2019-nCoV)によって引き起こされるコロナウイルス感染症2019(COVID-19)を含むSARS-CoV-2による感染症の1つ以上の症状を治療するための、本巨核球由来細胞外小胞の治療的使用に関する。
【0411】
複数の実施形態では、感染性疾患は、コロナウイルス感染症である。複数の実施形態では、コロナウイルス感染症は、ベータコロナウイルスまたはアルファコロナウイルスによる感染症であり、任意選択で、ベータコロナウイルスが、SARS-CoV-2、SARS-CoV、MERS-CoV、HCoV-HKU1、及びHCoV-OC43から選択されるか、またはアルファコロナウイルスが、HCoV-NL63及びHCoV-229Eから選択される。複数の実施形態では、コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2による感染症である。複数の実施形態では、感染性疾患は、COVID-19である。
【0412】
複数の実施形態では、感染性疾患は、任意選択でA型、B型、C型、及びD型インフルエンザから選択されるインフルエンザ感染症である。
【0413】
複数の実施形態では、感染性疾患は、任意選択でヒト免疫不全(HIV)及びサル免疫不全(SIV)から選択されるレトロウイルス感染症である。
【0414】
複数の実施形態では、本組成物は、ワクチンタンパク質及び/または免疫原性抗原をコードする核酸分子を含む巨核球由来細胞外小胞を含む。複数の実施形態では、本組成物は、感染性に関連するタンパク質をコードする核酸分子を含む巨核球由来細胞外小胞を含む。
【0415】
複数の実施形態では、ワクチンタンパク質は、ベータコロナウイルスタンパク質またはアルファコロナウイルスタンパク質であり、任意選択で、ベータコロナウイルスタンパク質が、SARS-CoV-2、SARS-CoV、MERS-CoV、HCoV-HKU1、及びHCoV-OC43タンパク質、もしくはそれらの抗原性断片から選択されるか、またはアルファコロナウイルスタンパク質が、HCoV-NL63及びHCoV-229Eタンパク質、もしくはそれらの抗原性断片から選択される。
【0416】
複数の実施形態では、SARS-CoV-2タンパク質は、スパイク表面糖タンパク質、膜糖タンパク質M、エンベロープタンパク質E、及びヌクレオカプシドリンタンパク質、またはそれらの抗原性断片である。複数の実施形態では、スパイク表面糖タンパク質は、S1サブユニットもしくはS2サブユニット、またはそれらの抗原性断片である。
【0417】
複数の実施形態では、感染性に関連するタンパク質をコードする核酸分子はmRNAであり、mRNAは、任意選択で、インビトロ転写されるか、または合成である。複数の実施形態では、mRNAは、任意選択でプソイドウリジン及び5-メトキシウリジンから選択される1つ以上の非標準ヌクレオチドを含む。
【0418】
複数の実施形態では、mRNAは、SARS-CoV-2スパイク表面糖タンパク質、膜糖タンパク質M、エンベロープタンパク質E、及びヌクレオカプシドリンタンパク質、またはそれらの抗原性断片をコードする。
【0419】
複数の実施形態では、本組成物は、低下したC-Cケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を有するタンパク質をコードする核酸を含む巨核球由来細胞外小胞を含む。複数の実施形態では、本組成物は、変異型CCR5またはCXCR4をコードする核酸分子を含む巨核球由来細胞外小胞を含む。
【0420】
複数の実施形態では、本組成物は、C-Cケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を低下させることができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子を含む巨核球由来細胞外小胞を含む。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子は、ケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を約10%~約20%低下させる。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子は、ケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を約20%~約30%低下させる。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子は、ケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を約30%~約40%低下させる。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子は、ケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を約40%~約50%低下させる。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子は、ケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を約50%~約60%低下させる。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子は、ケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を約60%~約70%低下させる。複数の実施形態では、遺伝子編集タンパク質をコードする核酸分子は、ケモカイン受容体5型(CCR5)活性及びC-X-Cケモカイン受容体4型(CXCR4)活性を約70%~約80%低下させる。
【0421】
血小板減少症/貧血
様々な実施形態では、本発明は、血液細胞の異常数または異常機能に特徴付けられる疾患または障害を治療するための方法に関する。かかる疾患または障害は、複数の実施形態では、遺伝性疾患または障害である。
【0422】
様々な実施形態では、本発明は、造血の疾患または障害を治療するための方法に関する。
【0423】
血小板減少症は、150,000/μL未満の血清血小板数に関連する。血小板減少症は、軽度、中等度、及び重度に層別化することができる(それぞれ、75,000-150,000/μL、50,000-75,000/μL、及び50,000/μL未満の血小板数に相当する)。
【0424】
ある態様では、本発明は、血小板減少症を治療するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含み、当該組成物が、カーゴを含む巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、ヒト多能性幹細胞に由来し、巨核球由来細胞外小胞内腔は、カーゴを含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴは、小胞の表面と会合している。複数の実施形態では、カーゴは、RNA、DNA、タンパク質、炭水化物、脂質、生体分子、及び小分子のうちの1つ以上から選択される。複数の実施形態では、カーゴは、1つ以上の治療薬である。
【0425】
ある態様では、本発明は、血小板減少症を治療するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性血小板減少症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性血小板減少症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0426】
別の態様では、本発明は、血小板減少症を治療するための方法であって、本明細書に開示される組成物とインビトロで接触した細胞を含む有効量の組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性血小板減少症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性血小板減少症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0427】
複数の実施形態では、本組成物及び本方法の巨核球由来細胞外小胞は、軽度の血小板減少症を有する患者を治療するために使用される。複数の実施形態では、本組成物及び本方法の巨核球由来細胞外小胞は、中等度の血小板減少症を有する患者を治療するために使用される。複数の実施形態では、本組成物及び本方法の巨核球由来細胞外小胞は、重度の血小板減少症を有する患者を治療するために使用される。
【0428】
複数の実施形態では、血小板減少症を有する患者は、(a)血小板輸血及び(b)TPO受容体アゴニストの投与のうちの1つ以上から選択される治療と組み合わせて、巨核球由来細胞外小胞を含む治療を投与される。
【0429】
複数の実施形態では、血小板減少症は、先天性無巨核球性血小板減少症(CAMT)、橈骨欠損を伴う血小板減少症、先天性血小板減少症を伴う橈尺骨癒合症、サラセミアを伴うX連鎖巨大血小板性血小板減少症、GB11b関連血小板減少症、X連鎖血小板減少症/ウィスコット・アルドリッチ症候群、フォン・ヴィレブランド病2B型、血小板型フォン・ヴィレブランド病、CYCS関連血小板減少症、免疫性血小板減少症(特発性血小板減少性紫斑病)、及び骨髄除去/化学療法誘発性血小板減少症から選択される。
【0430】
複数の実施形態では、血小板減少症は、CAMTである。
【0431】
複数の実施形態では、本方法により、患者における巨核球形成が促進される。
【0432】
複数の実施形態では、本方法により、患者における血小板数の増加がもたらされる。
【0433】
複数の実施形態では、血小板数の増加は、約100×107血小板/Lを超える、または約100×108血小板/Lを超える、または約100×109血小板/Lを超える、または約110×109血小板/Lを超える、または約120×109血小板/Lを超える、または約130×109血小板/Lを超える、または約140×109血小板/Lを超える、または約150×109血小板/Lを超える。
【0434】
複数の実施形態では、本方法により、患者が再生不良性貧血及び/または白血病を発症する可能性が低下する。
【0435】
複数の実施形態では、本方法により、造血幹細胞(HSC)移植の必要性が取り除かれる。
【0436】
複数の実施形態では、患者は、進行性肝疾患を有する。複数の実施形態では、進行性肝疾患を有する患者は、進行性肝疾患を有しないヒトと比較して増加した濃度のフォン・ヴィレブランド因子を有する。複数の実施形態では、進行性肝疾患を有する患者は、増加した濃度の抗凝固因子、例えば、アンチトロンビン及びタンパク質Cを有する、及び/または上昇したレベルの凝血促進因子VIIIを有する。
【0437】
複数の実施形態では、患者は、乳幼児である。
【0438】
複数の実施形態では、本方法により、患者に機能性トロンボポエチン(TPO)受容体が提供される。
【0439】
複数の実施形態では、遺伝子は、機能性c-Mpl遺伝子であるか、または機能性c-Mpl遺伝子を形成することができる遺伝子編集タンパク質をコードする。
【0440】
複数の実施形態では、疾患または障害は、異常な(例えば、非疾患状態と比較して低下した)血液細胞機能に特徴付けられる。例えば、複数の実施形態では、本疾患または本障害は、血液細胞数の減少ではなく、(例えば、機能不全タンパク質に起因する)活性に特徴付けられ得る。
【0441】
異常ヘモグロビン症
異常ヘモグロビン症は、世界中で最もよく見られる遺伝性疾患の1つである。複数の実施形態では、本発明の方法及び本組成物の巨核球由来細胞外小胞は、患者における異常ヘモグロビン症を治療するために使用される。複数の実施形態では、異常ヘモグロビン症は、(a)サラセミア症候群の群または(b)構造ヘモグロビン(Hb)バリアント(異常ヘモグロビン)の群に分類される。複数の実施形態では、サラセミア症候群は、α-サラセミアまたはβ-サラセミアである。複数の実施形態では、構造ヘモグロビンバリアントは、Hbバリアントである。複数の実施形態では、構造ヘモグロビンバリアントは、HbS、HbE、またはHbCである。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、軽度の低色素性貧血、中等度の血液疾患、及び多臓器関与を伴う重度の生涯にわたる輸血依存性貧血から選択される異常ヘモグロビン症の臨床兆候のうちの1つ以上を治療するために使用される。
【0442】
複数の実施形態では、異常ヘモグロビン症は、鎌状赤血球症(SCD)である。鎌状赤血球症(SCD)は、SNP rs334の11番染色体の一方または両方の対立遺伝子における正常なアデニンからチミンへの単一ヌクレオチド-単一遺伝子変異転位によって引き起こされる血液障害の群を包含する。アデニンの代わりにチミンが転位すると、虚血及び/または梗塞の間欠的または永続的エピソードを引き起こす異常ヘモグロビン(例えば、HbS)の転写が引き起こされる。鎌状ヘモグロビンは、正常なヘモグロビンの解剖学的構造及び弾性特性を変化させ、鎌状ヘモグロビンに含まれる赤血球の粘性を高め、酸素及び栄養素を遠位の臓器及び組織に輸送及び送達する能力を低下させる。複数の実施形態では、本組成物及び本方法は、SNP rs334においてアデニン(A)の代わりにチミン(T)が転位することにより両方の対立遺伝子に影響が及ぼされるヘテロ接合性鎌状ヘモグロビン(別名、鎌状赤血球貧血)を治療する。複数の実施形態では、本組成物及び本方法は、1つの対立遺伝子に影響が及ぼされる(A/T)ヘテロ接合性鎌状ヘモグロビンを治療する。
【0443】
別の態様では、本発明は、異常ヘモグロビン症を治療するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含み、当該組成物が、カーゴを含む巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、内腔を取り囲む脂質二重層膜を含み、ヒト多能性幹細胞に由来し、巨核球由来細胞外小胞内腔は、カーゴを含む。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞の内腔内に位置するカーゴに加えて、またはその代替として、カーゴは、小胞の表面と会合している。複数の実施形態では、カーゴは、RNA、DNA、タンパク質、炭水化物、脂質、生体分子、及び小分子のうちの1つ以上から選択される。複数の実施形態では、カーゴは、1つ以上の治療薬である。
【0444】
ある態様では、本発明は、異常ヘモグロビン症を治療するための方法であって、有効量の本明細書に開示される組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0445】
別の態様では、本発明は、異常ヘモグロビン症を治療するための方法であって、本明細書に開示される組成物とインビトロで接触する細胞を含む有効量の組成物を投与することを含み、当該組成物が、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物、または機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子を作製することができる遺伝子編集タンパク質をコードする核酸もしくはそのタンパク質産物を含む、巨核球由来細胞外小胞を含む、方法に関する。
【0446】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞による治療は、(a)幹細胞移植、(b)鉄キレート化と組み合わせた生涯にわたる定期的な輸血、及び(c)鎮痛剤、抗生物質、ACE阻害剤、及びヒドロキシ尿素を含む薬物、のうちの1つ以上と組み合わせられる。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞による治療は、診断試験と組み合わせられる。複数の実施形態では、診断試験は、(a)鉄欠乏検査、(b)赤血球数、(c)DNA検査、及び(d)ヘモグロビン検査、のうちの1つ以上から選択される。
【0447】
複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、サラセミアヘモグロビン合成障害を治療するために使用される。複数の実施形態では、巨核球由来細胞外小胞は、異常ヘモグロビンを有する患者を治療するために使用される。鎌状赤血球症には、異常なHbSレベル、特に50%超のHbSを有する全ての兆候が含まれる。
【0448】
複数の実施形態では、異常ヘモグロビン症は、鎌状赤血球症である。複数の実施形態では、異常ヘモグロビン症は、β-サラセミアである。
【0449】
複数の実施形態では、本方法により、赤血球変形、溶血性貧血、微小血管閉塞、及び虚血性組織損傷のうちの1つ以上が軽減または予防される。
【0450】
複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビンの一部をコードする遺伝子である。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビンのグロビン鎖の一方をコードする遺伝子である。
【0451】
複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を非疾患レベルに回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルの約40%~約50%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルの約50%及び約60%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルの約60%及び約70%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルの約70%及び約80%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルの約80%及び約90%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルの約90%及び約100%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルと比較して改善する。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を増加させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン溶解性、安定性、及び/または酸素親和性を、非疾患レベルと比較して増加させる。
【0452】
複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルに回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルの約40%~約50%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルの約50%及び約60%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルの約60%及び約70%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルの約70%及び約80%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルの約80%及び約90%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルの約90%及び約100%まで回復させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルと比較して改善する。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を増加させる。複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ヘモグロビン量を非疾患レベルと比較して増加させる。
【0453】
複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、RBC鎌状化を予防または軽減する。
【0454】
複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、鎌状ヘモグロビン重合を予防または軽減する。
【0455】
複数の実施形態では、機能性異常ヘモグロビン症関連遺伝子は、ベータグロビン(HBB)である。複数の実施形態では、遺伝子は、機能性ベータグロビン(HBB)遺伝子を形成することができる遺伝子編集タンパク質をコードする。
【0456】
医薬組成物
治療的治療は、治療が投与される患者に対する毒性を最小限に抑えながら、有効用量で治療効果を達成するように設計された1つ以上の投与経路及び1つ以上の製剤の使用を含む。
【0457】
複数の実施形態では、有効用量は、インビボでの細胞傷害性を実質的に回避する量である。様々な実施形態では、有効用量は、ヒト患者における免疫反応を実質的に回避する量である。例えば、免疫反応は、自然免疫系によって媒介される免疫応答であり得る。免疫応答は、当該技術分野で既知のマーカー(例えば、サイトカイン、インターフェロン、TLR)を使用して監視することができる。複数の実施形態では、有効用量は、残留毒性を緩和するために使用される免疫抑制剤によるヒト患者の治療の必要性を取り除く。
【0458】
製剤化の際に、溶液が、本明細書に記載されるように、投薬製剤と適合した様式で、かつ治療的に有効であるような量で、投与され得る。製剤は、注射用溶液などの多様な剤形で容易に投与され得る。水溶液での非経口投与のために、例えば、溶液は、一般に、好適に緩衝化され、液体希釈剤は、最初に、例えば、十分な生理食塩水またはグルコースで等張化される。かかる水溶液は、例えば、静脈内、筋肉内、皮下、及び腹腔内投与のために使用され得る。好ましくは、当業者に既知のように、滅菌水媒体が用いられる。
【0459】
医薬調製物は、送達試薬(別名「トランスフェクション試薬」、別名「ビヒクル」、別名「送達ビヒクル」)及び/または賦形剤を更に含み得る。薬学的に許容される送達試薬、賦形剤、及びそれらの調製及び使用方法(医薬調製物を調製するための方法及びそれを患者に投与するための方法を含む)は、当該技術分野で周知であり、例えば、参照により全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第US2008/0213377号を含む多数の刊行物に記載されている。複数の態様では、本発明は、本明細書に開示される組成物と、薬学的に許容される賦形剤または担体と、を含む、医薬組成物に関する。
【0460】
例えば、本組成物は、薬学的に許容される塩の形態とすることができる。かかる塩としては、例えば、参照により全体が本明細書に組み込まれる、J.Pharma.Sci.66,2-19(1977)及びThe Handbook of Pharmaceutical Salts;Properties,Selection,and UseP.H.Stahl and C.G.Wermuth(eds.),Verlag,Zurich(Switzerland)2002に列記されているものが挙げられる。薬学的に許容される塩の非限定的な例としては、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカラート、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩、パモ酸塩、フェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、o-アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン-2-安息香酸塩、イソ酪酸塩、フェニル酪酸塩、α-ヒドロキシ酪酸塩、ブチン-1,4-ジカルボン酸塩、ヘキシン-1,4-ジカルボン酸塩、カプリン酸塩、カプリル酸塩、桂皮酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸塩、リンゴ酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、ニコチン酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、プロピオル酸塩、プロピオン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、セバシン酸塩、スベリン酸塩、p-ブロモブベンゼンスルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、エチルスルホン酸塩、2-ヒドロキシエチルスルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、ナフタレン-1,5-スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酒石酸塩、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属の水酸化物;カルシウム及びマグネシウムなどのアルカリ土類金属の水酸化物;アルミニウム及び亜鉛などの他の金属の水酸化物;非置換またはヒドロキシ置換モノ-、ジ-、またはトリ-アルキルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどのアンモニア及び有機アミン;トリブチルアミン;ピリジン;N-メチル、N-エチルアミン;ジエチルアミン;トリエチルアミン;モノ-、ビス-、またはトリス-(2-ヒドロキシエチル)アミン、2-ヒドロキシ-tert-ブチルアミン、またはトリス-(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどのモノ-、ビス-、またはトリス-(2-OH-低級アルキルアミン);N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシエチル)アミンまたはトリ-(2-ヒドロキシエチル)アミンなどのN,N-ジ-低級アルキル-N-(ヒドロキシル-低級アルキル)-アミン;N-メチル-D-グルカミン;ならびにアルギニン、リジンなどのアミノ酸などが挙げられる。
【0461】
本医薬組成物は、水及び油(石油、動物油、植物油、もしくは合成起源油、例えば、ピーナッツ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などを含む)などの液体を含む賦形剤を含むことができる。医薬賦形剤は、例えば、生理食塩水、アカシアガム、ゼラチン、デンプン糊、タルク、ケラチン、コロイド状シリカ、尿素などとすることができる。加えて、補助剤、安定化剤、増粘剤、滑沢剤、及び着色剤を使用することができる。複数の実施形態では、薬学的に許容される賦形剤は、患者に投与された際に滅菌である。好適な医薬賦形剤には、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、エタノールなども含まれる。本明細書に記載のいずれの薬剤も、所望の場合、微量の湿潤剤もしくは乳化剤、またはpH緩衝剤も含むことができる。
【0462】
複数の実施形態では、本組成物は、局所、髄腔内、病巣内、冠状動脈内、静脈内(IV)、関節内、筋肉内、鼻腔内、及び気管支内投与、ならびに膵臓内血管内注射、髄核内、腰椎穿刺、心筋内、心内膜内、瘻管内、髄間腔、鼻腔内、及び硬膜腔内注射を介した投与のうちの1つ以上用に製剤化される。
【0463】
複数の実施形態では、本組成物は、注入用に製剤化される。複数の実施形態では、本組成物は、注入用に製剤化され、当該組成物は、末梢ライン、中心ライン、トンネル型ライン、植込み型ポート、及び/またはカテーテルを介して、患者の静脈内に針を介して、患者の血流に送達される。複数の実施形態では、患者は、注入により、水分補給などの支持薬または支持治療を受ける場合もある。複数の実施形態では、本組成物は、静脈内注入用に製剤化される。複数の実施形態では、注入は、連続注入、二次静脈内療法(IV)、及び/またはIVプッシュである。複数の実施形態では、本組成物の注入は、注入ポンプ、皮下注射針、点滴チャンバ、末梢カニューレ、及び圧力バッグのうちの1つ以上から選択される機器の使用により施され得る。
【0464】
複数の実施形態では、本組成物は、例えば、外皮内、皮内、または皮下に、薬用化粧品の形態で、皮膚内または皮膚上に導入される(例えば、Epstein,H.,Clin.Dermatol.27(5):453-460(2009)を参照されたい)。複数の実施形態では、本組成物は、クリーム、ローション、軟膏、ゲル、スプレー、溶液などの形態である。複数の実施形態では、本組成物は、界面活性剤、脂肪酸、胆汁酸塩、キレート剤、非キレート非界面活性剤などであるが、これらに限定されない浸透促進剤を更に含む。複数の実施形態では、本組成物は、芳香剤、着色剤、日焼け止め剤、抗菌剤、及び/または保湿剤も含み得る。
【0465】
本明細書に開示される本発明がより効率的に理解されるように、実施例が以下に提供される。これらの実施例は説明のみを目的としており、いかなる方法によっても本発明を限定するものと解釈されるべきではないことを理解されたい。
【実施例】
【0466】
これより、本発明を以下の実施例を参照して説明する。これらの実施例は、説明のみを目的として提供されており、本発明は、決してこれらの実施例に限定されるものと解釈されるべきではなく、本明細書に提供される教示の結果として明らかになるありとあらゆる変形を包含すると解釈されるべきである。
【0467】
更なる説明なしに、当業者であれば、前述の説明及び以下の説明的実施例を使用して、本発明の化合物を作製及び利用し、特許請求される方法を実施することができると考えられる。したがって、以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態を具体的に指摘し、いかなる方法によっても本開示の残りの部分を限定するものと解釈されるべきではない。
【0468】
これより、本明細書に開示される実験に用いた材料及び方法を説明する。
【0469】
材料及び方法
MKEVを、100KDaのスピンフィルターを使用して濃縮し、サイズ排除クロマトグラフィーにより単離し、プロテオミクス分析及びトランスクリプトーム分析のために処理した。
【0470】
プロテオミクス分析のために、細胞外小胞タンパク質を、アセトン中でインキュベートすることによって沈殿させ、続いて、尿素を補充した炭酸水素アンモニウム緩衝液中で遠心分離及び再懸濁した。タンパク質ペレットをトリプシン/Lys-C消化のために再懸濁し、ペプチドをC18カラム上で抽出した。ペプチド試料を、timsTOF Pro質量分析計(Bruker Daltonics,USA)上でLC-MS/MSを使用して分析した。データを、100~1700m/zの質量範囲でデータ依存的自動MS/MSを使用して取得し、PASEFを、10(デューティサイクル1.27秒)に設定したいくつかのPASEFスキャン、ならびに0.4分の動的除外、m/z依存的分離ウィンドウ、及び42.0eVの衝突エネルギーで有効にした。目標強度を20,000に設定し、強度閾値を2,500に設定した。データ処理のために、初期検索を、Preview(商標)バージョン4.0.12(Protein Metrics,USA)を用いて、ホモサピエンス参照プロテオーム(Uniprot、78,120個のタンパク質及び20,600個の遺伝子(2021年3月7日現在))に対して行い、Byonic(商標)バージョン4.0.12(Protein Metrics,USA)によるその後の完全な検索のために、質量誤差、消化特異性、及び修飾を測定した。Byonic(商標)検索戦略を、以下のパラメータを用いて、同じタンパク質データベース上でPreview(商標)によって設定した:前駆イオンの場合20ppmの質量耐性及び断片イオンの場合40ppmの質量耐性、ペプチド-スペクトル一致(PSM)レベルでの連結フォワード-リバースデータベース検索を使用して推定した1%未満の偽発見率(FDR)、最大2つの欠損切断を伴う半特異的N末端不規則(N-ragged)トリプシン切断、及び静的システインカルバミドメチル化(+57.021464Da)。以下の可変修飾が特定された:メチオニンモノ/ジ酸化(+15.994915/+31.989829Da)、メチオニンの脱チオメチル化(-48.003371Da)、アスパラギンの脱アミド化(+0.984016Da)、ピロ-GluへのN末端グルタミン/グルタミン酸変換(-17.026549/-18.010565Da)、N末端アンモニア欠損(-17.026549Da)、ペプチドN末端に加えてリジン及びアルギニンのカルバミル化(+43.005814Da)、及びN末端ペプチドアセチル化(+42.010565Da)。6つの複製物に対応するByonic出力ファイルをBatcher(商標)バージョン4.0(Protein Metrics,USA)と統合した。デコイタンパク質ID及び共通の汚染物質を最終データセットからフィルターで除外した(例えば、トリプシン、血清アルブミン、ヒトケラチンなど)。識別p値0.001以下(すなわち、タンパク質p値3以上のlog10)を有するタンパク質のみを報告した。
【0471】
トランスクリプトーム分析のために、RNAを抽出し、トランスクリプトーム分析を、Illuminaに対するNEBNext ultraII指向性RNAライブラリ調製キットを使用して、各ライブラリにつき40ngの全RNAで行った。具体的には、製造業者の指示に従って、Illuminaに対するNEBNext Ultra II指向性RNAライブラリ調製キット(New Englands Biolabs Inc.,Ipswich,MA,USA)を使用して、全RNA配列決定ライブラリを調製した。断片化RNAを、ランダムプライマーを用いた逆転写酵素によるcDNA合成の鋳型として使用した。cDNAを二本鎖DNAに変換し、末端修復した。アダプターをライゲートした後に、AxyPrep Mag PCRクリーンアップキット(Axygen,Big Flats,NY,USA)を用いた精製ステップ、dUTPを含む鎖の切除、最後に、多重化のための特定のインデックス付きアダプターを組み込むための8サイクルのPCR濃縮ステップを行った。最終増幅ライブラリの品質を、TapeStation 2200(Agilent Technologies,Santa Clara,USA)上でDNAスクリーンテープD1000を用いて調べ、定量をQBit 3.0蛍光計(ThermoFisher Scientific,Canada)上で行った。固有のインデックスを有する全RNA-seqライブラリを等モル比で一緒にプールし、次世代シーケンシングプラットフォームであるGenomics Center(CHU de Quebec-Universite Laval Research Center,Quebec City,Canada)で、NovaSeq 6000 flowcell S1上で対合末端100pbシーケンシングのために配列決定した。ライブラリの平均挿入サイズは、240bpであった。平均被覆度/試料は、75Mの対合末端リードであった。配列決定の質を、fastqc(0.11.2)を使用してシーケンサーから得た全ての100bpリードについて確保した(ワールドワイドウェブbioinformatics.babraham.ac.uk/projects/fastqc/)。トリミング後に30bpを超える長さのリードのみを保持し、ヒトゲノムトランスクリプトーム(Homo_sapiens.GRCh38.cdna.all.fa)(release-104、Hypertext Transfer Protocol Secure ftp.ensembl.org/pub/release-104/fasta/homo_sapiens/cdna/)と整列させた。転写物の存在量を、トランスクリプトームインデックス付け手順及びKallisto(Bray et al.2016)の擬似整列手順を使用して得た。
【0472】
LC-MS/MS及びバルクRNA-seqデータのデータ分析及び可視化を、R(バージョン4.0.3)を使用して実施した。LC-MS/MS:3つ未満の特有のペプチドを有する同定及び定量したタンパク質群を下流分析から除外した。取得した本開示のMkEVプロテオームを、ExoCartaデータベース及びVesiclePediaデータベースと比較した(Keerthikumar et al.J Mol Biol.2016 Feb 22;428(4):688-692、Pathan et al.Nucleic Acids Res.2019 Jan 8;47(D1):D516-D519)。加えて、STRM MkEVプロテオームを、健常ドナーの以前に公開された新たに生成された血漿EVプロテオームの集合と比較した(Karimi et al.Cell Mol Life Sci.2018;75(15):2873-2886、Muraoka et al.iScience.2022;25(4):104012、Keerthikumar et al.J Mol Biol.2016 Feb 22;428(4):688-692、Pathan et al.Nucleic Acids Res.2019 Jan 8;47(D1):D516-D519)。手短に言えば、ヒトエクソソーム/EV試料由来の同定されたタンパク質を、ExoCarta及びVesiclePediaから抽出した。ExoCarta/VesiclePediaに含まれていない本開示のMkEVタンパク質を、以前に特徴付けられていないMkEV特異的タンパク質として同定した。表面タンパク質及び膜タンパク質を、前述のように定義した(Bausch-Fluck et al,PLoS One.2015 Apr 20;10(3):e0121314、Thul et al,Science.2017 May 26;356(6340):eaal3321)。Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes(KEGG)経路分析(Kanehisa and Goto,Nucleic Acids Res.2000 Jan 1;28(1):27-30)を、Limma(バージョン3.44.3)を使用して行った。タンパク質間相互作用ネットワークを、STRINGデータベース(Szklarcyk et al.2021)を使用して構築し、Cytoscape(バージョン3.8.2)を使用して可視化した。物理的相互作用ネットワーク及び機能的/物理的STRINGネットワーク(データベースエビデンス及び実験的エビデンスのみ)を、相互作用信頼度スコアカットオフ0.4を使用して計算した。STRM MkEVバッチのプロテオームを再現性について検査し、試料毎に別個の正規化を必要とした。タンパク質強度を、各々の所与の試料中のタンパク質強度の合計を使用して、試料ロード正規化した。RNA-seq:未加工数(raw count)を、100万当たりの転写物(TPM)値を計算することにより、遺伝子の長さ及び配列決定の深さに対して正規化した。タンパク質コード遺伝子を抽出し、低発現遺伝子を分析から除外した(カットオフ:技術的複製毎に1TPM未満)。導出した同定されたタンパク質コード転写物セットを、ExoCarta及びVesiclePediaに含まれるヒトエクソソーム/EV試料からのmRNAエビデンスと比較した。いずれのデータベースでも以前に同定されなかった遺伝子を、特有のMkEV転写物として分類した。KEGG経路分析を前述のように行った。
【0473】
共焦点顕微鏡法を行い、初代HSPCによるMkEV送達カーゴの内在化を決定した。最初に、野生型マウスから骨髄を採取し、NH4Cl(STEMCELL Technologies)及び系譜枯渇(STEMCELL Technologies)を使用して赤血球溶解に供した。HSPCを蛍光活性化細胞選別(FACS)によって単離し、系譜枯渇CD150+CD48-細胞として定義した。MkEVにGFPタグ付きCas9(Sigma)及びガイドRNA(Sigma)をロードし、RNPに事前形成した。HSPCを、ロードしたMkEVと18時間共培養した。インキュベーション期間後に、未固定細胞を顕微鏡スライド上に移し、Zeiss 780共焦点顕微鏡及び63倍対物レンズを使用して撮像した。Zen Blackソフトウェアを画像捕捉及び処理に使用した。
【0474】
共培養を、NH4Cl(STEMCELL Technologies)を使用した赤血球溶解後の初代野生型全骨髄細胞を使用して実施した。MkEVにGFPタグ付きCas9をロードするか、またはMkEVをDiD Vybrant色素(Invitrogen)で標識した。DiD標識を製造業者の指示に従って行い、その後、2回の洗浄ステップを行った。ロードしたMkEVまたは標識MkEVを、1e6個の全骨髄細胞と24時間共培養した。その後、共培養物を、以下の抗体:CD3、CD11b、CD19、GR-1、TER119、CD45R/B220、7AAD、cKit、Sca-1を使用して、フローサイトメトリー(LSR Fortessa X-20,BD Bioscience)により分析したフローサイトメトリーデータ分析を、FlowJo(バージョン10.8.1、BD Bioscience)を使用して実施した。
【0475】
実施例1:巨核球由来細胞外小胞(MkEV)は特有のタンパク質マーカーを含む。
図1A~1Bに示すように、本開示のMkEVプロテオームと、上位100個のエクソソームマーカータンパク質との重複が、データベースExoCarta(Keerthikumar et al.J Mol Biol.2016;428(4):688-692)(ワールドワイドウェブexocarta.org)で同定された。これらのタンパク質のうちの96個が本開示のMkEVプロテオームで同定されたが、4個は同定されなかった(
図1A)。
図1Bに示すように、VesiclePediaデータベース(Pathan et al.Nucleic Acids Res.2019 Jan 8;47:D516-D519)(ワールドワイドウェブmicrovesicles.org)によって定義される上位100個のEVマーカータンパク質のうち、これらのタンパク質の91個が本MkEVプロテオームで同定されたが、9個は同定されなかった。まとめると、本開示のMkEVは、特有の細胞外小胞及びエクソソームマーカーのみならず、共通の細胞外小胞及びエクソソームマーカーも含む。
【0476】
図2A~2Bのベン図に示すように、本開示のMkEVに特有の147個のタンパク質(
図2A)。本開示のMkEVの細胞表面タンパク質とVesiclePediaデータベースによって捕捉された表面タンパク質との重複は、13個の細胞表面タンパク質及び膜タンパク質が本開示のMkEVに特有であることを示した(
図2B)。表面タンパク質及び膜タンパク質を、Bausch-Fluck et al.(Bausch-Fluck et al.PLoS One.10:e0121314)及びthe Human Protein Atlas(Thul P.J.,Akesson L.,Science.2017.365(6340))に従って定義した。
【0477】
以下の表1は、キュレートしたVesiclePediaデータベース及びExoCartaデータベースに捕捉された、高スループットスクリーニング及び低スループットスクリーニングで報告される、細胞外小胞及びエクソソームで以前に同定されていない、本開示のMkEVに特有のタンパク質の完全なリストを提供する。
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【0478】
本開示のMkEVに特有のタンパク質の分析により、細胞表面及び細胞膜に特異的なタンパク質が同定された。
【0479】
表2は、細胞外小胞及びエクソソームの実証された(VesiclePedia及びExoCarta)プロテオームと比較して、本開示のMkEVに特有であると同定された表面タンパク質または膜タンパク質のリストを示す。
【表3】
【0480】
本開示の特有のMkEVタンパク質の有意に濃縮されたKEGG経路のリスト(p値<0.05)を
図3に示し、アミノアシル-tRNA生合成及び好中球細胞外トラップ形成に関与する経路を含む。
【0481】
以下の表3は、選択されたKEGG経路と会合した本開示のMkEVに特有のタンパク質のリストを提供する。
【表4】
【0482】
図4に示すように、本開示の特有のMkEVタンパク質の直接タンパク質間相互作用ネットワークが存在する。このネットワークを、キュレートした直接タンパク質間相互作用(相互作用スコア>0.4)を含むように構築した。輪郭強調は、関連相互作用スコア(相互作用の信頼度)を表す。3つより多くのノードを有するクラスターを強調表示し、降順に番号付けた。非相互作用ノードを除外した。番号1は、ヒストンクラスターを表し、番号2は、タンパク質翻訳クラスターのtRNAアミノアシル化を表し、番号3は、セプチンタンパク質のクラスターを表し、番号4は、ミトコンドリア関連クラスターを表し、番号5は、細胞生合成プロセス(転写及び翻訳)を表す。
【0483】
より具体的には、本発明の特有のMkEVタンパク質の機能的及び物理的タンパク質間相互作用ネットワークが同定された(
図5)。
【0484】
MkEVの再現性を決定するために、第2のバッチをプロテオミクススクリーニングに供し、前のデータセットと比較して、両方のバッチ間のタンパク質IDの88%の重複を明らかにした(
図6)。
【0485】
新たに同定された133個のMkEVタンパク質のうち13個は、包括的EVプロテオームデータベース(VesiclePedia及びExoCarta)によって以前に捕捉されなかったものであった。結果として得られた特有のMkEVタンパク質セットを表4に列記する。
【表5-1】
【表5-2】
【表5-3】
【表5-4】
【表5-5】
【0486】
973個の重複タンパク質のタンパク質強度を、試料ロード(SL)正規化した。正規化したタンパク質強度の階層的クラスタリングを両方のMkEVバッチに行い、タンパク質存在量のバッチ間変動を概説した。低存在量タンパク質と高存在量タンパク質の両方の大部分が、バッチ間で強い再現性を示した(
図7)。
【0487】
健常ドナー由来のMkEVと天然に存在する血漿EVとの間の分子的重複を決定するために、包括的血漿EV参照プロテオームを生成した(材料及び方法に記載されている)。MkEVプロテオーム(2つのバッチ由来の全ての特有のタンパク質)とのその後の比較により、508個のMkEV特異的タンパク質が明らかになった(
図8)。
【0488】
MkEV特異的表面タンパク質及び/または膜タンパク質を表5に列記する。
【表6-1】
【表6-2】
【0489】
健常ドナーから単離したCD61+EVのプロテオームは、天然に存在する血漿EVと強く重複しており、CD61+EVタンパク質の96%が天然に存在する血漿EVにおいて同定されている(
図9A)。対照的に、MkEVプロテオームとCD61+EVとの重複は46%に制限された(
図9B)。
【0490】
実施例2:巨核球由来細胞外小胞(MkEV)は特有の遺伝子マーカーを含む。
本開示のMkEVは、特有のタンパク質コード転写物を含む。
図10のベン図に示すように、MkEVタンパク質コード遺伝子(RNA-seq)と、VesiclePediaデータベースにわたって同定された転写物との間に重複が存在する。この図は、本開示のMkEVに特有の2701個のmRNA転写物も明らかにした。
【0491】
以下の表6は、これらの特有の転写物の詳細なリストを提供する。
【表7-1】
【表7-2】
【表7-3】
【表7-4】
【表7-5】
【表7-6】
【表7-7】
【表7-8】
【表7-9】
【表7-10】
【0492】
KEGG経路分析により、選択された経路と会合した本開示のMkEVに特有の遺伝子のリストが明らかになった。これらの経路関連遺伝子には、H3-3A、H4C12、H2AC18、H2AC13、H2AC19、H3-3B、H2BC12、H4C3、H3C10、H2AC14、H2BC4、H2AC20、H3C13、H4C14、H3C2、H2AC8、H2BC3、H3C7、H2AC17、H3C4、H2BC11、SELP、H3C11、H4C2、H2AC15、H2AC12、H3C1、H4C4、H2AC4、H4C13、H2BC5、H2AC7、H2AC16、H2BC17、H2AJ、H3C3、H2BC10、H2AC21、H3C14、H3C15、H2AC11、H3C12、FPR1、H2BC13、H4C1、MACROH2A1、H2BC14、H2AX、H2BC6、NCF4、H4C6、H2BC15、H2BC21、H2BC7、H2BC8、CYBB、FCGR1A、H2AZ2、H4C5、AQP9、H2BC9、CLCN4、FPR2、H4C9、HDAC9、ITGAL、FCGR3B、ITGAM、H3C8、TLR2、NCF1、NCF2、H3C6、CAMP、MPO、ELANE、FCGR3A、AZU1、H2AW、SIGLEC9、CLEC7A、PLCB4、CASP1、H2BU1、TLR4、TLR8、CD36、IL9R、FCGR1A、CSF3R、KIT、GP5、CSF1、ITGAM、CD33、IL1B、IL7R、IL6R、HLA-DPB1、CD24、CD22、GYPA、MME、ITGA1、CD1C、IL3RA、HLA-DPA1、IL1R2、CD34、HLA-DRA、HLA-DQA1、CD7、CD226、SELP、PECAM1、VSIR、PTPRC、NRXN1、NECTIN2、ITGAL、ITGAM、SELL、CD28、HLA-DPB1、CNTNAP2、CLDN5、JAM2、CD40LG、LRRC4、CD274、CD40、CD276、CD22、ITGA9、NECTIN3、NEGR1、HLA-DPA1、CNTN1、ITGB8、CD34、HLA-DRA、SIGLEC1、HLA-DQA1、CFTR、ABCD4、ABCA5、ABCA9、ABCC1、ABCB8、ABCA8、ABCB9、ABCC9、ABCA1、ABCA10、ABCC8、F2R、LCP2、FYB1、FPR1、F2RL3、P2RY1、RAPGEF2、KIT、EGF、CSF1、ANGPT1、PDGFC、ITGAL、VAV1、VAV3、PDGFRA、ITGAM、RAPGEF5、MAGI2、FARP2、CTNND1、FGF23、FLT1、FGF1、DRD2、AFDN、PLCB4、APBB1IP、PLCE1、MAGI3、KDR、LPAR3、GRIN2B、ADCY1、FGF7、ANGPT4、TEK、PF4、CCL5、CXCL2、CXCL8、ELMO1、GRK2、GNG8、CCR4、PF4V1、VAV1、VAV3、PIK3R6、PIK3CG、SHC4、GRK3、NCF1、HCK、GRK4、ITK、GNG2、CXCR2、CCR1、CXCL5、CCL3、PLCB4、CXCL6、CCL22、CCL8、CCL4L2、CXCL12、GNGT1、CXCL11、ADCY1、XCL1、TUBA8、NCF4、CD36、CYBB、FCGR1A、CTSS、FCGR3B、PIKFYVE、ITGAM、TLR2、NCF1、NCF2、HLA-DPB1、MPO、EEA1、MSR1、FCGR3A、FCAR、DYNC1I1、CLEC7A、FCGR2B、HLA-DPA1、ATP6V0D2、MRC2、TLR4、TLR6、HLA-DRA、MARCO、HLA-DQA1、RARS1、DARS1、KARS1、SARS1、AARS1、TARS1、NARS1、WARS1、GATB、CARS1、EPRS1、TARS3、EARS2、IARS1、QRSL1、及びWARS2が含まれる。
【0493】
いくつかのKEGG関連経路には、例えば、好中球細胞外トラップ形成、造血細胞系譜、細胞接着、ATP結合カセット(ABC)輸送、ケモカインシグナル伝達経路、貪食、及びアミノアシル-tRNA生合成が含まれる(以下の
図11及び
図12ならびに表7の詳細を参照されたい)。
【表8-1】
【表8-2】
【表8-3】
【0494】
実施例3:MkEVに関する生体内分布データ
本実施例は、カーゴをロードしたMkEVの送達、エクスビボでのMkEVの標的化、及びインビボでのMkEV生体内分布データを含む、MkEVの生体内分布データに関するデータを説明する。
【0495】
GFPタグ付きCas9リボ核タンパク質(RNP)をロードしたMkEVと共培養したHSPC(系譜枯渇CD150+CD48-マウス骨髄細胞)の共焦点顕微鏡画像を取得した(
図13)。カーゴをロードしたMkEVと共培養した細胞はGFP陽性細胞を示し、GFPタグ付きCas9ロードMkEVの細胞取り込みを示した。対照的に、細胞のみを含む対照試料及びRNPを偽ロードしたMkEV(エレクトロポレーションなし(EPなし))と共培養した細胞を含む対照試料は、GFP陽性を示さなかった。これらのデータは、RNPカーゴをロードしたMkEVのHSPCへの送達の成功を示す。
【0496】
図14A~14Cに示すように、MkEVは、エクスビボで造血幹細胞及び前駆細胞を優先的に標的とする。GFPタグ付きCas9タンパク質をロードしたMkEV(
図14A)または親油性蛍光色素DiDで標識したMkEV(
図14B)のいずれか。その後、ロードしたMkEV及びDiD標識MkEVを、野生型マウスに由来する初代全骨髄と共培養した。24時間共培養した後、細胞を、GFP+またはDiD+(すなわち、MkEV+)であった細胞の%についてフローサイトメトリーにより分析した。細胞取り込み/MkEVとの会合を示すGFP+またはDID+であった細胞のパーセントを、フローサイトメトリーにより定量した。加えて、系譜陽性(Lin+)、系譜陰性(Lin-)、及び系譜陰性/c-Kit+/Sca-1+(LSK)細胞パーセントを、系譜陽性マーカー、Sca-1、及びc-Kit細胞表面タンパク質に対する蛍光標識抗体を使用して同時に決定した。不均一な全骨髄集団における細胞の各サブタイプのパーセンテージを
図14Aに示す。GFPタグ付きCas9をロードしたMkEVと共培養した細胞の場合(
図14Aの棒グラフによって示される)、培養中の細胞の大部分(95%)がLin+細胞(分化細胞)であるにもかかわらず、これらの細胞の最大23%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、5%未満が造血幹細胞及び前駆細胞(Lin-細胞)であったが、これらの細胞のほぼ50%が、細胞用量当たり300個のEVでMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞である、集団のわずか0.25%を構成するLSK細胞の場合、この集団のほぼ40%がMKEVに対して陽性であった。これらのデータは、骨髄由来造血幹細胞及び前駆細胞の優先的なエクスビボ標的化を示す。同様に、
図14Bに示すように、DiD標識MkEVと共培養した全骨髄細胞の場合、Lin+細胞の20%のみがMkEVに対して陽性であった。対照的に、より珍しいLin-細胞集団の30%がMkEVに対して陽性であった。最後に、これらの培養物(LSK)で評価した最も珍しく最も多能性のある造血幹細胞の場合、この集団の最大48%がMKEVに対して陽性であった。対照と比較して、MkEV共培養の全ての条件にわたって、全骨髄培養物中の合計Lin+細胞及びLin-細胞のパーセンテージに有意な変化はなく(
図14C)、毒性の欠如を示した。
【0497】
図15A~15Kに示すように、蛍光標識MkEVのインビボ生体内分布を、野生型マウスへのインビボ送達後に調べた。実験設計を
図15Aに示す(n=3~5マウス/群)。蛍光標識MkEVを、野生型マウスに尾静脈を介して静脈内注射し、注射の16時間後に組織を採取し、蛍光について分析した。
図15Bは、マウスから解剖した大腿骨におけるIVISによって検出された蛍光シグナルを示す。N=5マウス/群。プレートリーダーによりアッセイし、かつ組織重量により正規化した、各々の均質化組織における蛍光(
図15C)。
図15Cに示すように、注射後に、骨髄へのインビボMkEV標的化が有意に存在した。
図15D及び
図15Eは、フローサイトメトリーにより分析して、MkEVに対して陽性であった造血(CD45+細胞、
図15D)の%及び非常に原始的な長期造血幹細胞(CD45+/Lin-/CD150+/CD201+/CD48-細胞、
図15E)の%を決定した、CD45、系譜マーカー、CD150、CD201、及びCD48に対する抗体を使用して染色した骨髄細胞の実験データのグラフを示す。MkEVは、骨髄内及びその区画内の造血細胞を優先的に標的とし(
図15D)、非常に珍しい(0.03%未満の骨髄細胞)長期造血幹細胞を標的としている(
図15E)。MkEV注射の16時間後の骨髄中の末梢白血球数(
図15F)、ヘモグロビン(
図15G)、血小板数(
図15H)、WBC分画(
図15I)、またはCD45+細胞及びCD45-細胞の%(
図15J)、または長期造血幹細胞の%(
図15K)に変化がなかったことによって示されるように、造血区画に関する毒性の証拠は存在しなかった。
【0498】
図16に示すように、Cas9をMkEVにロードした。MkEVをCas9でエレクトロポレーションし、プロテイナーゼKで処理してあらゆる非内在化カーゴ(遊離カーゴ及び小胞表面会合カーゴ)を除去するか、または濾過により処理してあらゆる遊離カーゴを除去するかのいずれかを行い、その後、ウエスタンブロッティングにより分析してCas9を定量した。対照には、エレクトロポレーションなし±プロテイナーゼK±濾過のMkEV+Cas9が含まれた。Cas9は、濾過後に、エレクトロポレーションしたMkEVに存在したが、対照のエレクトロポレーションしていないMkEVには存在せず、タンパク質カーゴの小胞会合及び/または内在化が成功したことを示す。同様に、Cas9は、プロテイナーゼK消化後に、エレクトロポレーションしたMkEVに存在したが、対照のエレクトロポレーションしていないMkEVには存在せず、エレクトロポレーション後のタンパク質カーゴの内在化及び保護の両方が成功したことを示す。
【0499】
遺伝子治療利点は、インビボ投与後に骨髄細胞に送達することができる。MkEVをDiDで標識し、エレクトロポレーション(200V、6パルス)によりCMVプロモーター駆動GFP発現pDNAをロードし、尾静脈注射を介して免疫能のある野生型マウスに注射した。注射の16時間後に組織を単離し、フローサイトメトリーによりEV会合について分析した。ビヒクルのみ注射(生理食塩水対照)は、陰性対照としての役割を果たした(
図17A)。
図17Bに示すように、カーゴをロードしたEVは、静脈内注射後に骨髄を標的とし、骨髄区画内の造血幹細胞及び前駆細胞において優先的な取り込みを示した。最後に、静脈内投与後の骨髄内のHSPC(系譜-/c-Kit+/Sca-1+細胞)へのpDNAカーゴ送達を評価するために、MkEVに、エレクトロポレーション(200V、6パルス)によりpDNAカーゴ(CMVプロモーター駆動GFP)をロードし、尾静脈注射を介して免疫能のある野生型マウスに注射した。静脈内注射の16時間後にHSPCを単離し、細胞内のpDNAをqPCRにより定量した(
図18A)。
図18Bに示すように、pDNAをロードしたMkEVを受けたマウスではpDNAのHSPCへの送達に成功したが、生理食塩水またはpDNAのみを注射した対照マウスでは成功しなかった。更に、別個の実験では、
図18Cに示すように、静脈内注射後にEVに対して陽性であった(DiD+)HSPCからpDNAカーゴが回収された。対照的に、静脈内注射後にEVを取り込まなかった(DiD-)HSPCからは、あったとしても最小限のpDNAしか回収されなかった。これらのデータは、インビボ送達後に、MPN利点がMkEVにロードされ、骨髄内の造血細胞に首尾よく送達され得ることを示す。
【0500】
等価物
本発明は、その特定の実施形態に関連して説明されているが、更なる修正が可能であり、本出願が、概して本発明の原理に従い、かつ本発明が属する技術分野で既知の実務または慣行に含まれるような本開示からの逸脱、前述の本質的な特徴に適用され得るもののような本開示からの逸脱、及び添付の特許請求の範囲に含まれるような本開示からの逸脱を含む、本発明のあらゆる変形、使用、または適用を包含するよう意図されていることが理解される。
【0501】
当業者であれば、単なる日常的な実験を使用して、本明細書に具体的に記載されている特定の実施形態の多数の等価物を認識するか、または確認することができるであろう。かかる等価物は、以下の特許請求の範囲内に包含されるよう企図される。
【0502】
参照による組み込み
本明細書で参照される全ての特許及び刊行物は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0503】
本明細書で論じられる刊行物は、本出願の出願日前のそれらの開示に対してのみ提供されている。本明細書におけるいずれの内容も、本発明が先行発明によりかかる刊行物に先行する資格がないことを認めるものと解釈されるべきではない。
【0504】
本明細書で使用される場合、全ての見出しは単に構成のためのものであり、いかなる方法によっても本開示を限定するようには意図されていない。いかなる個々の節の内容も、全ての節に等しく適用可能であり得る。
【0505】
参考文献
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【国際調査報告】