IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-止め弁 図1
  • 特表-止め弁 図2
  • 特表-止め弁 図3
  • 特表-止め弁 図4
  • 特表-止め弁 図5
  • 特表-止め弁 図6
  • 特表-止め弁 図7
  • 特表-止め弁 図8
  • 特表-止め弁 図9
  • 特表-止め弁 図10
  • 特表-止め弁 図11
  • 特表-止め弁 図12
  • 特表-止め弁 図13
  • 特表-止め弁 図14
  • 特表-止め弁 図15
  • 特表-止め弁 図16
  • 特表-止め弁 図17
  • 特表-止め弁 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】止め弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/02 20060101AFI20241114BHJP
   F16K 1/36 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
F16K27/02
F16K1/36 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529133
(86)(22)【出願日】2022-12-16
(85)【翻訳文提出日】2024-07-02
(86)【国際出願番号】 CN2022139684
(87)【国際公開番号】W WO2023109957
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202123214781.9
(32)【優先日】2021-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123218667.3
(32)【優先日】2021-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123220452.5
(32)【優先日】2021-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】馮 光華
(72)【発明者】
【氏名】陳 狄永
(72)【発明者】
【氏名】周 峰
(72)【発明者】
【氏名】寿 傑
(72)【発明者】
【氏名】譚 震宇
【テーマコード(参考)】
3H051
3H052
【Fターム(参考)】
3H051AA01
3H051BB08
3H051BB09
3H051CC11
3H051DD03
3H051EE03
3H051FF01
3H051FF08
3H052AA01
3H052BA24
3H052CA02
3H052CA19
3H052CA23
3H052CB02
3H052CB20
3H052CC03
3H052CC09
3H052EA01
3H052EA11
(57)【要約】
弁座(10)に少なくとも第1開口(11)及び第2開口(12)が穿設されているステンレス材質の弁座(10)と、少なくとも一部の弁芯(20)が弁座(10)の内部に設けられ、且つ弁座(10)の軸方向に沿って移動して、第1開口(11)と第2開口(12)とが連通又は遮断されるようにすることができる弁芯とを含み、弁座(10)はベース(15)及びソケット(14)を含み、少なくとも一部の弁芯(20)がソケット(14)内に位置してベース(15)内まで延在し、ベース(15)とソケット(14)とは別体に設けられて固定接続される、止め弁(100)を開示する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁座に少なくとも第1開口及び第2開口が穿設されている、ステンレス材質の弁座と、
少なくとも一部の弁芯が前記弁座の内部に設けられ、且つ前記弁座の軸方向に沿って移動して、前記第1開口と前記第2開口とが連通又は遮断されるようにすることができる弁芯と、を含み、
前記弁座はベース及びソケットを含み、少なくとも一部の前記弁芯が前記ソケット内に位置して前記ベース内まで延在し、前記ベースと前記ソケットとは別体に設けられて固定接続される、止め弁。
【請求項2】
前記弁座内にカラーが設けられており、前記カラーに弁口が穿設されており、前記弁芯は、前記弁座の軸方向に沿って移動して前記弁口を封止することができ、前記カラーと前記弁座とは別体に設けられる、請求項1に記載の止め弁。
【請求項3】
前記弁芯の前記弁口に向かう側面に第2密封部材が設けられており、前記カラーの前記弁芯に向かう端面に第2突起が設けられており、前記第2密封部材は前記第2突起に当接可能であり、
前記弁芯の前記弁口に向かう側面に環状の第2密封溝が穿設されており、前記第2密封部材は前記第2密封溝内に設けられ、前記第2密封溝の溝口は縮径して設けられる、請求項2に記載の止め弁。
【請求項4】
前記弁芯に近接する方向に沿って、前記第2突起の厚さは徐々に減少し、前記第2突起の高さは0.5mm~5mmである、請求項3に記載の止め弁。
【請求項5】
前記弁芯は、接続セグメント及び当接セグメントを含み、前記接続セグメントが前記当接セグメントに接続され、
前記当接セグメントは前記接続セグメントに対して前記カラーに近接して設けられ、前記第2密封部材は前記当接セグメントに設けられ、且つ前記当接セグメントの外径が前記接続セグメントの外径より大きく、及び/又は、
前記ベースの内径が前記ソケットの内径より大きく、前記当接セグメントが前記ベース内に位置し、前記接続セグメントは、少なくとも一部が前記ソケット内に挿設される、請求項3に記載の止め弁。
【請求項6】
前記弁座は、接続リングを更に含み、前記接続リングは前記ベースと前記ソケットとの間に設けられ、且つ前記接続リングの前記ソケットに近接した側が前記ソケットに固定接続され、前記接続リングのソケットから離れた側が前記ベースに固定接続され、前記ソケットの外径が前記ベースの外径より小さい、請求項1に記載の止め弁。
【請求項7】
前記接続リングは、前記ベース及び前記ソケットとそれぞれ別体に設けられ、前記接続リングは前記ソケットの一端の外側壁に嵌合されて前記ソケットに固定接続され、前記ベースの前記ソケットに近接した一端に第1取り付け口が穿設されており、前記接続リングは前記第1取り付け口内に入り込んで前記第1取り付け口の内壁に固定接続される、請求項6に記載の止め弁。
【請求項8】
前記ベースの内径が前記ソケットの内径より大きく、前記弁座は接続リングを更に含み、前記接続リングは前記ソケットの一端の外側壁に嵌合されて前記ソケットに固定接続され、前記ベースの前記ソケットに近接した一端に第1取り付け口が穿設されており、前記接続リングは前記第1取り付け口内に入り込んで前記第1取り付け口の内壁に固定接続される、及び/又は、
前記接続リングは、前記ベース及び前記ソケットとそれぞれ別体に設けられ、前記第1取り付け口の内壁に第1制限部が設けられており、前記接続リングは前記第1制限部に当接される、請求項1に記載の止め弁。
【請求項9】
前記ベースは、本体セグメント及び第1セグメントを含み、前記第1セグメントは前記本体セグメントに設けられ、前記第1取り付け口は前記第1セグメントに穿設され、前記接続リングの前記本体セグメントから離れた端面は前記第1セグメントの前記本体セグメントから離れた端面に対して突出して設けられるか、又は、前記接続リングの前記本体セグメントから離れた端面と前記第1セグメントの前記本体セグメントから離れた端面とが面一に設けられる、請求項8に記載の止め弁。
【請求項10】
前記止め弁は、架台を更に含み、前記架台は前記ベースの外側に嵌合されて前記ベースに固定接続され、前記架台と前記ベースとは別体に設けられ、
前記ベースは本体セグメント及び第2セグメントを含み、前記第2セグメントは前記本体セグメントの一端に設けられ、前記第2セグメントの外接円の直径が前記本体セグメントの外接円の直径より小さく、前記架台は前記第2セグメントの外側に嵌合され、
前記架台の内側壁に第1位置決め部が設けられており、前記第2セグメントの外側壁に第2位置決め部が設けられており、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とが係合されて前記架台と前記第2セグメントとが位置決めされる、請求項1に記載の止め弁。
【請求項11】
前記止め弁は、エンドカバーを更に含み、前記エンドカバーは前記弁座の一端に設けられ、前記弁芯は前記エンドカバー内に挿設されて前記エンドカバーに螺合され、前記エンドカバーと前記弁座とは別体に設けられて固定接続される、請求項6に記載の止め弁。
【請求項12】
前記エンドカバーの一端に第3突起が設けられており、前記弁芯の外側壁に第1突起が設けられており、前記第1突起に第3密封部材が設けられており、前記第3密封部材は前記第3突起に当接可能である、請求項11に記載の止め弁。
【請求項13】
前記第1開口に第1連通管が設けられており、前記第1連通管の一端に第1接続管が設けられており、前記第1接続管は外部配管に接続されるために用いられ、前記第1連通管と前記第1接続管とは別体に設けられる、及び/又は、
前記第2開口に第2連通管が設けられており、前記第2連通管の一端に第2接続管が設けられており、前記第2接続管は外部配管に接続されるために用いられ、前記第2連通管と前記第2接続管とは別体に設けられる、請求項6に記載の止め弁。
【請求項14】
前記ベースは、冷間鍛造により加工して形成され、前記ソケットはステンレス管を加工して形成される、及び/又は、
前記ベースは、継手により形成される、及び/又は、
前記ソケットは、継手により形成される、請求項1、2又は6に記載の止め弁。
【請求項15】
前記止め弁は、ステンレス材質のバルブアセンブリを更に含み、前記ベースの側面に第2取り付け口が穿設されており、前記バルブアセンブリの一端は前記第2取り付け口内に入り込んで前記第2取り付け口の内壁に固定接続され、前記バルブアセンブリと前記ベースとは別体に設けられて固定接続される、請求項1又は6に記載の止め弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年12月18日に出願された出願番号が202123214781.9であり、発明の名称が「止め弁」、2021年12月18日に出願された出願番号が202123218667.3であり、発明の名称が「止め弁」、及び、2021年12月18日に出願された出願番号が202123220452.5であり、発明の名称が「止め弁」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、冷却の技術分野に関し、特に、止め弁に関する。
【背景技術】
【0003】
冷却システムにおいて、止め弁は、それが所在している配管内の媒体に対して切断及び絞りの重要な役割を果たし、止め弁の開閉部材は弁芯であり、弁芯は、主に低温環境における媒体の遮断に適用される。
【0004】
関連技術における止め弁において、弁座はベース及びソケットを含み、弁座は真鍮を採用して一体に鋳造して形成され、ソケットとベースとの間の移行部には応力が集中する問題が存在し、割れやすい。
【発明の概要】
【0005】
本出願の様々な実施例によれば、止め弁を提供し、技術態様は以下の通りである。
本出願は、ステンレス材質の弁座及び弁芯を含む止め弁を提供する。弁座には少なくとも第1開口及び第2開口が穿設されており、少なくとも一部の弁芯が弁座の内部に設けられ、且つ弁座の軸方向に沿って移動して、第1開口と第2開口とを連通又は遮断することができ、弁座はベース及びソケットを含み、少なくとも一部の弁芯がソケット内に位置してベース内まで延在し、ベースとソケットとは別体に設けられて固定接続される。
【0006】
本出願の1つ以上の実施例の詳細は、以下の図面及び記述において提示する。本出願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ここに開示されているこれらの発明の実施例及び/又は例示をより良く記述及び説明するために、1つ以上の図面を参照することができる。図面を説明するために用いられる追加の詳細又は例示は、開示された発明、ここで説明する実施例及び/又は例示、並びにここで理解されるこれらの発明の最適な形態のうちのいずれかの範囲を制限するものとしてみなされるべきではない。
【0008】
図1】1つ以上の実施例による止め弁の斜視図である。
図2】1つ以上の実施例による止め弁の断面図の斜視図である。
図3】1つ以上の実施例による止め弁の断面図の正面図である。
図4】1つ以上の実施例による止め弁の分解図である。
図5】1つ以上の実施例による止め弁の分解断面図である。
図6】1つ以上の実施例による止め弁が開かれたときの断面図である。
図7図6におけるAの部分拡大図である。
図8】1つ以上の実施例による止め弁が閉じられた場合の断面図である。
図9】1つ以上の実施例による止め弁の斜視図である。
図10】1つ以上の実施例による止め弁の分解断面図である。
図11】1つ以上の実施例による止め弁の分解図である。
図12】1つ以上の実施例による止め弁の分解断面図である。
図13】1つ以上の実施例による止め弁の分解図である。
図14】1つ以上の実施例による止め弁の断面図の斜視図である。
図15】1つ以上の実施例による止め弁の断面図の正面図である。
図16】1つ以上の実施例による止め弁の斜視図である。
図17】1つ以上の実施例による弁芯のフェイスアップ実装過程の模式図である。
図18】1つ以上の実施例による弁芯のフェイスダウン実装過程の模式図である。
【0009】
図面において、各符号の意味は以下の通りである。
100 止め弁、10 弁座、11 第1開口、111 第1連通管、112 第1接続管、12 第2開口、121 第2連通管、122 第2接続管、13 カラー、131 弁口、132 第2制限部、133 第2突起、14 ソケット、15 ベース、151 第1セグメント、1511 第1取り付け口、1512 第1制限部、152 本体セグメント、153 第2セグメント、1531 第2位置決め部、154 第2取り付け口、16 接続リング、17 段差、20 弁芯、21 操作セグメント、211 凹溝、22 接続セグメント、221 第1密封部材、222 第1突起、223 第1密封溝、224 第3密封部材、23 当接セグメント、231 第2密封部材、232 第2密封溝、30 架台、31 第1位置決め部、40 エンドカバー、401 第3突起、50 保護スリーブ、60 バルブアセンブリ、61 接続体、62 バルブコア、63 ハウジング、64 第4密封部材、65 弾性部材、70 弁体。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本出願の実施例における図面を参照して本出願の実施例における技術態様について明確且つ完全に説明するが、説明される実施例は本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力なしに得られる全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護の範囲に属する。
【0011】
留意すべきこととして、アセンブリが別のアセンブリに「装着される」とされる場合、別のアセンブリに直接装着されてもよく、又は、介在するアセンブリが存在してもよい。1つのアセンブリが別のアセンブリに「設けられる」とみなされる場合、別のアセンブリに直接設けられてもよく、又は、介在するアセンブリが同時に存在してもよい。1つのアセンブリが別のアセンブリに「固定される」とみなされる場合、別のアセンブリに直接固定されてもよく、又は、介在するアセンブリが同時に存在してもよい。
【0012】
特に定義しない限り、本出願で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本出願の技術分野に属する当業者によって通常理解される意味と同じである。本出願の明細書に使用される用語は、具体的な実施例を説明することのみを目的としており、本出願を制限する意図のものではない。本出願で使用される「又は/及び」という用語は、関連する列挙された項目の任意及び全ての組み合わせを1つ以上含む。
【0013】
図1から図18を参照すると、本出願で提供される止め弁100は、冷却システムに取り付けられて、パイプラインの連通及び遮断を実現するために用いられる。
【0014】
図12及び図13を参照すると、止め弁100は、弁体70及び弁芯20を含み、弁芯20の少なくとも一部は弁体70内に設けられて弁体70内で移動することができる。弁体70は、弁座10を含む。弁体70及び弁芯20は、いずれもステンレスを採用して作製し、コストを低減させることができる。
【0015】
具体的には、図2図3図6図9及び図12を参照すると、弁体70は弁座10を含み、弁座10の内部は中空であり、弁芯20等の部材を収容するために用いられる。弁芯20の少なくとも一部が弁座10の内部に設けられ、弁座10の軸方向に沿って移動することができる。本実施例において、弁芯20はステンレスを採用して作製してもよく、他の実施例において、弁芯20は真鍮等の材料を採用して作製してもよい。
【0016】
弁座10には第1開口11及び第2開口12が穿設されており、第1開口11内に第1連通管111が接続されており、第2開口12内に第2連通管121が接続されている。第1連通管111及び第2連通管121は、それぞれ媒体の入口又は出口とされる。第1連通管111を媒体の入口とする場合、媒体は第1連通管111から止め弁100に入って、第1開口11を通過して弁座10の内部に入り、止め弁100が開かれた状態であると、媒体は第2開口12を通過し、第2連通管121を介して止め弁100から流れ出るが、逆に、媒体は第2連通管121から第2開口12を介して弁座10に入って、更に、第1開口11及び第1連通管111を通過して止め弁100から流れ出てもよい。
【0017】
第1連通管111の弁体70から離れた一端に第1接続管112が設けられており、第1連通管111と第1接続管112とは別体に設けられて固定接続され、第1接続管112は外部配管に接続されるために用いられる。第1連通管111と第1接続管112とを別体に設けることで、第1連通管111と第1接続管112とをそれぞれ規格品の継手を成形することにより形成することができるので、材料を節約することができる。
【0018】
第1接続管112は銅管であり、第1連通管111はステンレス管であり、第1接続管112と第1連通管111とは溶接固定され、空調配管が銅管であるため、銅質の第1接続管112が空調配管に溶接接続されることが容易である。
【0019】
第1接続管112は第1連通管111の一端の外側壁に嵌合され、第1接続管112の内径が第1連通管111の内径より大きい。このように設計すると、一方では、第1接続管112と第1連通管111との接触面積を増加させて、溶接強度を強化し、他方では、外部配管に接続されるとき、外部配管の一端が第1接続管112内に入り込んで、第1連通管111の内径と外部配管とを一致させることができる。
【0020】
第2連通管121の弁体70から離れた一端に第2接続管122が設けられており、第2連通管121と第2接続管122とは別体に設けられて固定接続され、第2接続管122は外部配管に接続されるために用いられる。第2連通管121と第2接続管122とを別体に設けることで、第2連通管121と第2接続管122とをそれぞれ規格品の継手を成形することにより形成することができるので、材料を節約し、コストを低減させることができる。
【0021】
第2接続管122は銅管であり、第2連通管121はステンレス管であり、第2接続管122と第2連通管121とは溶接固定され、空調配管が銅管であるため、銅質の第2接続管122が空調配管に溶接接続されることが容易である。
【0022】
第2接続管122は第2連通管121の一端の外側壁に嵌合され、第2接続管122の内径が第2連通管121の内径より大きい。このように設計すると、一方では、第2接続管122と第2連通管121との接触面積を増加させて、溶接強度を強化し、他方では、外部配管に接続されるとき、外部配管の一端が第2接続管122内に入り込んで、第2連通管121の内径と外部配管とを一致させることができる。
【0023】
このように設計すると、第1連通管111と第1接続管112とを別体に設けることで、第1連通管111と第1接続管112とをそれぞれ規格品の継手を成形することにより形成することができるので、材料を節約することができる、及び/又は、第2連通管121と第2接続管122とをそれぞれ規格品の継手を成形することにより形成することができるので、材料を節約し、コストを低減させることができる。
【0024】
本実施例において、弁座10の内壁に段差17が設けられており、段差17に弁口131が設けられており、弁口131は第1開口11に連通され且つ同軸に設けられる。弁芯20が弁口131に挿入されると、第1開口11と第2開口12との遮断を実現することができる。本実施例において、弁口131は弁座10に設けられ、溶接工程を減少させる。他の実施例において、弁座10内には、別体としたカラー13が設けられてもよく、カラー13の弁芯20に向かう端面に弁口131が形成される。
【0025】
弁座10はステンレスを採用して作製され、且つ弁座10はベース15及びソケット14を含み、少なくとも一部の弁芯20がソケット14内に位置してベース15内まで延在し、ベース15とソケット14とは別体に設けられて固定接続される。選択的に、第1連通管111及び第2連通管121は、それぞれ溶接によりベース15に固定される。このように設計すると、ベース15の内径を実際状況に応じて調整することができるため、大口径流量の機能を実現し、更に、ステンレスが比較的安価であるため、ステンレスを採用して作製された弁座10はコストを低減させることができ、且つステンレスが比較的硬いため、弁座10を分節化して設けると、加工が容易になり、ベース15及びソケット14は、それぞれ構造が異なる止め弁100に適用することができ、汎用性が良く、柔軟性が高く、且つ真鍮を採用して一体に鋳造する場合にベース15とソケット14との移行部に応力の集中が発生し、割れやすくなる問題を回避することができる。
【0026】
図12を合わせて参照すると、弁座10内にカラー13が設けられており、カラー13に弁口131が穿設されており、弁口131は第1開口11に連通される。いくつかの実施例において、弁口131は第1開口11に連通され且つ同軸に設けられる。弁芯20がカラー13に当接されると、第1開口11と第2開口12との遮断を実現することができる。
【0027】
弁座10のカラー13に向かう開口の直径が弁芯20の外径より大きいため、弁芯20をこの開口から取り付けることが容易になる。
【0028】
図10及び図11を参照すると、本実施例において、カラー13はステンレス材質であり、カラー13と弁座10とは別体に設けられて固定接続され、ステンレスは比較的硬いため、両者を別体に設けると、加工が容易になり、且つコストを低減させる。また、弁座10及びカラー13は、それぞれ構造が異なる止め弁100に適用することができ、汎用性及び柔軟性を強化する。なお、カラー13及びベース15は、それぞれ継手を加工して形成することができるので、廃材の発生を減少させる。
【0029】
カラー13の第1連通管111に近接した一端の内壁には第2制限部132が設けられており、第1連通管111は第2制限部132に当接されて、第1連通管111がカラー13内に挿入される深さを制限する。
【0030】
本実施例において、第2制限部132は段差面であり、他の実施例において、第2制限部132は突起等の構造であってもよい。
【0031】
選択的に、カラー13と弁座10とは溶接により固定され、堅牢性を強化することができる。
【0032】
ベース15の内径がソケット14の内径より大きいため、ソケット14の材料を節約する。
【0033】
選択的に、ベース15とソケット14とは溶接により固定され、堅牢性を強化することができる。
【0034】
ベース15は冷間鍛造により形成され、ソケット14はステンレス管を加工して形成され、ステンレス管は既製品であるため、加工が容易であり、ソケット14が鋼管を直接使用するため、冷間鍛造される部材はそれに応じて短縮して、冷間鍛造の難度を低下させ、弁座10の変形が小さくなるとともに、応力が集中する問題を緩和させて、割れにくい。このように設計すると、廃材の発生を減少させることができる。
【0035】
図1図4及び図5を参照すると、ベース15は、本体セグメント152及び第1セグメント151を含み、本体セグメント152と第1セグメント151とは接続されて一体に成形されて設けられ、第1セグメント151は本体セグメント152のソケット14に近接した一端の端面に設けられ、第1セグメント151は本体セグメント152の端面に対して突出して設けられ、第1セグメント151はソケット14に接続されるために用いられ、且つ第1セグメント151の外接円の直径が本体セグメント152より小さいので、材料を節約する。
【0036】
第1セグメント151は環状を呈し、第1取り付け口1511が穿設されており、本体セグメント152は中空に設けられ、第1取り付け口1511は本体セグメント152の内部に連通され、ソケット14は第1取り付け口1511内に入り込む。
【0037】
ベース15は、第2セグメント153を更に含み、本体セグメント152と第2セグメント153とは接続されて一体に成形されて設けられ、第2セグメント153は本体セグメント152の第1セグメント151から離れた一端の端面に設けられ、第2セグメント153は本体セグメント152の端面に対して突出して設けられる。第2セグメント153の外接円の直径が本体セグメント152の外接円の直径より小さく、第2セグメント153は他の部品と係合してベース15を固定するために用いられる。
【0038】
本実施例において、本体セグメント152は矩形を呈し、第1セグメント151は円環状を呈し、第2セグメント153は円柱状を呈し、他の実施例において、本体セグメント152は円形を呈してもよく、第1セグメント151は矩形環状を呈してもよく、第2セグメント153は角柱状を呈してもよい。
【0039】
弁座10は接続リング16を更に含み、接続リング16はソケット14の一端の外側壁に嵌合され、接続リング16は第1取り付け口1511内に設けられて第1取り付け口1511の内壁に固定接続される。接続リング16は、ベース15とソケット14との間に設けられ、且つ接続リング16のソケット14に近接した側はソケット14に固定接続され、接続リング16のソケット14から離れた側はベース15に固定接続され、ソケット14の外径がベース15の外径より小さい。また、分節化して設けることにより、接続リング16の設計は、ソケット14の幅及び弁芯20の幅を小さくし、材料を節約することができる。そしてまた、ソケット14内の密封部材の材料を節約することにより、材料を節約し、加工の難度を低下させ、ソケット14は弁芯20に対してガイド作用を果たすだけでよく、ベース15が比較的大きくて、媒体の流量を増大させることができる。
【0040】
他の実施例において、接続リング16は、第1取り付け口1511の外壁に嵌合されて第1取り付け口1511の外壁に固定接続されてもよい。
【0041】
接続リング16は、ベース15及びソケット14とそれぞれ別体に設けられ、接続リング16及びベース15はいずれもステンレスであり、ステンレスは比較的硬いため、別体に設けると加工が容易になる。接続リング16、ソケット14及びベース15の寸法はそれぞれ異なるため、三者を別体に設けると、それぞれ加工することができ、接続リング16、ソケット14及びベース15はいずれもステンレス継手により加工することができるので、廃材の発生を更に減少させ、コストを節約し、工程を減少させることができ、且つ真鍮を採用して一体に鋳造する場合にベース15とソケット14との移行部に応力が集中して、割れやすくなる問題を回避することができる。同様に、接続リング16、ソケット14及びベース15は、異なる止め弁100に適用することができ、使用の柔軟性を強化する。
【0042】
ベース15は、鋼管を仕込んだ後に両側のフランジングによって形成され、ソケット14は、規格品の鋼管により形成されるので、加工を必要としない。
【0043】
接続リング16は、ベース15及びソケット14にそれぞれ溶接により固定されて、接続の堅牢性を強化する。
【0044】
選択的に、接続リング16と第1取り付け口1511の内壁とは溶接により固定接続されることで、接続の堅牢性を強化する。突出して設けられた第1セグメント151は、接続リング16とベース15との接触面積を増加させることができ、溶接材料の流れに有利であり、溶接の堅牢性を強化する。
【0045】
第1取り付け口1511の内壁に第1制限部1512が設けられており、接続リング16は第1制限部1512に当接されて、接続リング16を位置決めする。
【0046】
本実施例において、第1制限部1512は環状の段差面であり、他の実施例において、第1制限部1512は突起であってもよい。
【0047】
接続リング16の、本体セグメント152の内部に向かう端面とソケット14の、本体セグメント152の内部に向かう端面とが面一に設けられることにより、ソケット14が第1取り付け口1511内に入り込む深さが適切になり、ソケット14が入り込み過ぎて弁芯20を干渉することを防止する。
【0048】
更に、接続リング16の本体セグメント152から離れた端面は、第1セグメント151の本体セグメント152から離れた端面に対して突出して設けられ、又は、接続リング16の本体セグメント152から離れた端面と第1セグメント151の本体セグメント152から離れた端面とが面一に設けられることにより、接続リング16とベース15との接触面積を増加させ、密封性を強化し、溶接強度を強化する。
【0049】
止め弁100は、架台30を更に含み、架台30は環状を呈し、且つベース15の外側に嵌合されてベース15に固定接続され、架台30とベース15とは別体に設けられる。架台30は、構造が異なる止め弁100に適用することができ、使用の柔軟性を強化する。
【0050】
架台30とベース15とは溶接により固定接続され、加工が容易になる。架台30はステンレスで作製され、ステンレスが比較的硬いため、架台30とベース15とを別体に設けると加工が容易になり、且つコストを低減させる。
【0051】
選択的に、架台30は、第2セグメント153の外側に嵌合され且つ本体セグメント152に当接され、架台30は本体セグメント152に対して支持作用を果たすだけでなく、ベース15を架台30により取り付けて固定することもできる。
【0052】
引き続いて図3及び図4を参照すると、架台30の内側壁に第1位置決め部31が設けられており、第2セグメント153の外側壁に第2位置決め部1531が設けられており、第1位置決め部31及び第2位置決め部1531により架台30と第2セグメント153とを位置決めして取り付ける。架台30と第2セグメント153とを溶接するとき、第1位置決め部31と第2位置決め部1531との係合は制限作用を果たして、架台30の回転を防止し、外部工具のクランプを必要としないことが可能である。
【0053】
本実施例において、第1位置決め部31及び第2位置決め部1531はいずれも平面であり、架台30の平面が第2セグメント153の平面に密着される。他の実施例において、第1位置決め部31及び第2位置決め部1531は、突起又は他の構造であってもよい。
【0054】
いくつかの実施例において、弁体70はエンドカバー40を更に含み、エンドカバー40は弁座10の一端に設けられる。
【0055】
具体的には、ソケット14は両端に開口が設けられ、ソケット14のベース15から離れた一端の開口にエンドカバー40が設けられ、エンドカバー40内に雌ねじが設けられており、弁芯20の一端に雄ねじが設けられており、エンドカバー40の雌ねじと弁芯20の雄ねじとの螺合により、弁芯20の軸方向の移動を実現する。
【0056】
エンドカバー40の一端は弁座10内に入り込んで弁座10と別体に設けられ、エンドカバー40は弁座10に固定接続される。弁座10とエンドカバー40とを別体に設けることで、加工するときに、弁座10とエンドカバー40とがそれぞれ継手を加工して形成することができ、多段式弁体70の設計により、廃材の発生を減少させ、コストを節約し、工程を減少させることができる。また、エンドカバー40及び弁座10はいずれもステンレスであり、ステンレスは比較的硬いため、別体に設けると加工が容易になるとともに、エンドカバー40及び弁座10は、それぞれ異なる止め弁100に適用することができ、柔軟性を強化し、汎用性が良好である。
【0057】
弁芯20は、互いに接続された接続セグメント22と操作セグメント21とを含み、操作セグメント21はエンドカバー40に挿設され、雄ねじは操作セグメント21に設けられ、操作セグメント21のベース15から離れた一端の端面には凹溝211が設けられており、凹溝211内には、外部工具により弁芯20を操作して回転させるための少なくとも2つの互いに平行な平面が設けられている。いくつかの実施例において、接続セグメント22は、少なくとも一部がソケット14内に設けられる。
【0058】
凹溝211内には、六角レンチによる操作のための互いに連結された6つの平面が設けられている。
【0059】
接続セグメント22の外側壁に第1密封部材221が設けられており、第1密封部材221がソケット14の内壁に当接され、接続リング16の配置も同様に第1密封部材221の材料を節約することができる。
【0060】
第1密封部材221の両側に第1突起222が設けられており、両側の第1突起222により第1密封溝223が形成され、エンドカバー40に近接した第1突起222に第3密封部材224が設けられており、第3密封部材224はエンドカバー40に当接可能であり、止め弁100が全開したとき、第3密封部材224はエンドカバー40に当接されて、緩衝及び制限の役割を果たす。
【0061】
図12を参照すると、いくつかの実施例において、接続セグメント22の外側壁に第3密封部材224が設けられており、操作セグメント21の外側壁に第1突起222が設けられており、第3密封部材224は第1突起222に設けられ、エンドカバー40の一端に第3突起401が設けられており、第3突起401は第3密封部材224に当接可能であり、緩衝及び制限の役割を果たす。
【0062】
選択的に、第3突起401の第3密封部材224に向かう側面は円弧面であり、第3突起401が第3密封部材224に当接された密着性を強化する。
【0063】
第1突起222と接続セグメント22との間に第1密封溝223が形成され、第1密封部材221は第1密封溝223内に設けられる。
【0064】
弁芯20は、当接セグメント23を更に含み、当接セグメント23の外径が接続セグメント22の外径より大きく、止め弁100が閉じられたとき、当接セグメント23は段差17に当接され、且つ弁口131を封止することができる。接続セグメント22の外径は比較的小さく、材料を節約することができる。いくつかの実施例において、当接セグメント23は、ベース15に設けられ且つ接続セグメント22に接続され、止め弁100が閉じられたとき、当接セグメント23はカラー13に当接されて弁口131を封止することができる。
【0065】
図7及び図8を合わせて参照すると、当接セグメント23の弁口131に向かう側面に第2密封部材231が設けられており、第2密封部材231は段差17に当接可能であり、弁口131に対する密封性を強化する。
【0066】
カラー13の弁芯20に向かう端面に第2突起133が設けられており、第2密封部材231は第2突起133に当接可能であり、弁口131に対する密封性を強化することができる。
【0067】
第2密封部材231は、純銅パッキン又はガスケットであり、純銅パッキン及びガスケットはいずれも比較的軟らかいため、密封性を強化することができる。
【0068】
当接セグメント23の弁口131に近接した側面に第2密封溝232が穿設されており、第2密封部材231は第2密封溝232内に設けられ、第2密封溝232は環状を呈し、第2密封溝232の溝口は縮径して設けられ、即ち第2密封溝232の溝口におけるリング幅が第2密封溝232の内部におけるリング幅より小さいため、第2密封部材231が第2密封溝232内に緊密に係止されて、外れにくくなっている。
【0069】
選択的に、第2密封溝232の横断面は台形を呈し、加工が容易になる。
【0070】
更に、第2突起133は環状を呈し、且つ弁口131を取り囲む周方向に設けられるか、又は、第2突起133は複数であり、複数の第2突起133は弁口131を取り囲む周方向に均一に分布される。
【0071】
弁芯20に近接する方向に沿って、第2突起133の厚さが徐々に減少することにより、第2突起133の弁芯20に近接した一端がより尖って、第2密封部材231内に嵌め込むことができる。このように設計すると、密封性を強化することができる。
【0072】
本実施例において、第2突起133の弁口131から離れた側面は弁口131の軸線に対して傾斜して設けられ、且つ弁芯20に近接する方向に沿って、第2突起133の弁口131から離れた側面から弁口131の中心軸線までの距離は徐々に小さくなり、第2突起133の弁口131に近接した内側面と弁口131の壁面とは面一になる。他の実施例において、第2突起133の弁口131に近接した側面及び弁口131から離れた側面がいずれも弁口131の軸線に対して傾斜するか、又は、第2突起133の弁口131に近接した側面は弁口131の軸線に対して傾斜するが、第2突起133の弁口131から離れた側面は弁口131の軸線に平行する。
【0073】
第2突起133の高さhは0.5mm~5mmであり、第2突起133の高さhは適切な値である。第2突起133が高すぎると材料が無駄になり、第2突起133が低すぎると密封性に影響を与える。第2突起133の高さは0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm又は5mmであってもよい。
【0074】
止め弁100は、保護スリーブ50を更に含み、保護スリーブ50はソケット14の外側に嵌合されて、弁芯20に対する保護の役割を果たし、操作セグメント21の雄ねじに埃が積もってソケット14内に持ち込まれることを防止するとともに、凹溝211内に埃が積もることも防止する。
【0075】
更に、止め弁100はバルブアセンブリ60を更に含み、ベース15の側面に第2取り付け口154が穿設されており、バルブアセンブリ60の一端は第2取り付け口154内に入り込んで第2取り付け口154の内壁に固定接続される。
【0076】
本実施例において、バルブアセンブリ60は本体セグメント152に接続される。バルブアセンブリ60は、第2開口12に対向して設けられ、充気入口又は放気出口として、冷却システム全体に媒体を補充するか、又は媒体を放出するために用いられる。他の実施例において、バルブアセンブリ60の軸線は、第2開口12の軸線に垂直に設けられてもよく、バルブアセンブリ60は、ベース15の他の位置に設けられてもよい。
【0077】
他の実施例において、バルブアセンブリ60を設けなくてもよい。
【0078】
バルブアセンブリ60は接続体61を含み、接続体61は弁座10に接続され、接続体61は第2取り付け口154に接続され、接続体61は媒体が弁座10に入る通路である。
【0079】
接続体61はステンレスを採用して作製され、且つベース15と別体に設けられるため、加工が容易になる。バルブアセンブリ60は、構造が異なる止め弁100に適用することができ、使用の柔軟性を強化する。
【0080】
バルブアセンブリ60は、バルブコア62、ハウジング63及び第4密封部材64を更に含む。バルブコア62は接続体61内に設けられて、本体セグメント152の内部と接続体61の内部とを連通又は遮断することができ、ハウジング63は接続体61の外周側に嵌合されてバルブコア62を保護し、外部の不純物が侵入することを防止するために用いられ、第4密封部材64はハウジング63と接続体61との間に位置し、ハウジング63に係合されて接続体61を密封する。
【0081】
具体的には、バルブコア62の一端に弾性部材65が設けられている。バルブコア62が外部の圧力を受けていない場合、閉じられた状態を維持し、この場合、接続体61は密封を維持して弁座10の内部と外部とを遮断する。バルブコア62が圧力を受けるとき、バルブコア62は弾性部材65を押し付け、且つベース15に近接する方向へ移動することで、封止が解除され、これによりベース15の内部と接続体61の内部とが連通されて、媒体が弁座10の内部に入ったり、弁座10の内部から流れ出たりすることができる。弾性部材65は、バルブコア62の復帰に用いられる。
【0082】
いくつかの実施例において、加工過程において、成形されたステンレス管を使用してソケット14を先に加工し、且つステンレス管又はステンレス棒を冷間鍛造によりベース15を加工してから、接続リング16をソケット14の外側に嵌合し、接続リング16を第1制限部1512に当接させ、接続リング16をベース15に溶接固定し、且つ接続リング16をソケット14に溶接固定する。この過程において、弁芯20を第1取り付け口1511からベース15内に取り付ける。
【0083】
同時に、別体に設けられた架台30及びバルブアセンブリ60は、それぞれベース15に溶接される。各部品を別体に設けて溶接固定することにより、加工が容易になり、応力が集中し、割れやすい問題を解決することができ、別体に設けられた各部品は、それぞれ構造が異なる他の止め弁100に適用することができ、汎用性がよく、柔軟性が高い。
【0084】
いくつかの実施例において、加工過程において、成形されたステンレス管を使用してソケット14を先に加工し、冷間鍛造によりベース15を加工してから、機械加工により形成されたカラー13をベース15内に設けて、カラー13、ベース15及びソケット14をベース15に溶接固定する。同時に、カラー13に第2突起133を設け、弁芯20に第2密封部材231を設けることにより、止め弁100が閉じられたとき、第2密封部材231が第2突起133に当接されて、密封性を強化し、止め弁100に内部漏れが発生することを防止する。
【0085】
いくつかの実施例において、加工過程において、ベース15、ソケット14、接続リング16をそれぞれ継手を加工して形成してから溶接固定するので、廃材が少なく、第1接続管112と第2連通管121とをそれぞれ規格品の継手を成形することにより形成してから溶接固定し、第2接続管122と第2連通管121とをそれぞれ規格品の継手を成形することにより形成するので、廃材の発生を減少させることができる。
【0086】
図17を参照すると、取り付ける過程で、いくつかの実施例において、接続体61、第1連通管111、第2連通管121、カラー13及び架台30をベース15に先に固定接続してから、即ち止め弁100の下半分を先に取り付けてから、弁芯20をベース15内に装着し、接続リング及びソケット14をベース15に溶接することにより、弁芯20のフェイスアップ実装を実現する。いくつかの他の実施例において、図18を参照すると、第1連通管111、ソケット14、エンドカバー40、及び接続体61をベース15に先に接続してから、弁芯20を第1開口11から装着し、次に、カラー13及び第2連通管121を取り付けて、弁芯20のフェイスダウン実装を実現する。多段式弁体70は、弁芯20の取り付け過程を柔軟化し、多様化することができる。
【0087】
上述した実施例の各技術特徴は、任意の組み合わせが可能であり、説明を簡潔にするために、上記の実施例における各技術特徴の可能な組み合わせについては全て説明されていないが、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載された範囲とみなされるべきである。
【0088】
上述した実施例は、本出願のいくつかの実施形態を示すものにすぎず、その説明が比較的に具体的且つ詳細ではあるが、それ故に実用新案の特許請求の範囲を制限するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本出願の趣旨を逸脱しないことを前提に、いくつかの変形及び改善を行うこともできるが、いずれも本出願の保護範囲に含まれることを指摘しておかなければならない。従って、本出願の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準ずるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】