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2024-543515タンデム光起電力デバイスのためのインターフェース調製
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】タンデム光起電力デバイスのためのインターフェース調製
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/0725 20120101AFI20241114BHJP
   H01L 31/0749 20120101ALI20241114BHJP
   H01L 31/073 20120101ALI20241114BHJP
【FI】
H01L31/06 410
H01L31/06 460
H01L31/06 420
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529204
(86)(22)【出願日】2022-11-16
(85)【翻訳文提出日】2024-07-16
(86)【国際出願番号】 US2022050169
(87)【国際公開番号】W WO2023091530
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】63/279,962
(32)【優先日】2021-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/309,885
(32)【優先日】2022-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/419,182
(32)【優先日】2022-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510328032
【氏名又は名称】ファースト・ソーラー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100104374
【弁理士】
【氏名又は名称】野矢 宏彰
(74)【代理人】
【識別番号】100112634
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 美奈子
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー,ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】チャンドラセカラン,ビノド
(72)【発明者】
【氏名】コターバ,カシミール
(72)【発明者】
【氏名】ロス,アンドレイ
(72)【発明者】
【氏名】マ,ジアリウ
【テーマコード(参考)】
5F251
【Fターム(参考)】
5F251AA09
5F251AA10
5F251AA16
5F251AA20
5F251BA11
5F251CB30
5F251DA03
5F251DA15
5F251DA18
5F251DA19
5F251FA02
5F251GA03
(57)【要約】
タンデム光起電力デバイスを作製および使用する方法が提供され、このようなデバイスは、第1のサブモジュール、第2のサブモジュール、および第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含んでもよい。インターフェースは光の一部を通過させ、第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結する。第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結することは、インターフェースを通過する光の一部の反射を低減させることを含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサブモジュール;および
前記第1のサブモジュール上の第2のサブモジュールであって、前記第1のサブモジュールが、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含む、第2のサブモジュール
を含み、
前記インターフェースが光の一部を通過させ、
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、
前記インターフェースが、
薄膜半導体から形成された吸収体層であって、二乗平均平方根の平均が50ナノメートル~200ナノメートルである粗さを有する表面を有する、吸収体層;および
前記吸収体層の表面上の導電層であって、前記吸収体層に対して少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、導電層
を含む、タンデム光起電力デバイス。
【請求項2】
前記薄膜半導体が、II-VI材料、I-III-VI材料、またはペロブスカイトである、請求項1に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項3】
前記導電層が透明導電酸化物を含む、請求項1または請求項2に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項4】
前記透明導電酸化物が酸化カドミウムスズである、請求項3に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項5】
前記透明導電酸化物が酸化カドミウムである、請求項3に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項6】
前記導電層が複数の層を含み、前記複数の層が、酸化カドミウムスズの層および酸化カドミウムの層を含む、請求項1に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項7】
前記導電層が透明トンネル接合を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項8】
前記吸収体層の表面上および前記吸収体層と前記導電層との間に裏接触層を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項9】
前記裏接触層がZnTeを含む、請求項8に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項10】
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である、請求項1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項11】
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が、160ナノメートル未満、150ナノメートル未満、または120ナノメートル未満である、請求項1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項12】
前記吸収体層の表面の二乗平均平方根の平均が100ナノメートル未満である、請求項1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項13】
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が175ナノメートル~200ナノメートルである、請求項1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項14】
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項15】
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層および前記導電層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、請求項1~13のいずれかに記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項16】
前記透明層が1.7~2.3の屈折率を有する、請求項1~15のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項17】
前記透明層が傾斜屈折率を有する、請求項14~16のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項18】
前記透明層が100nm~1000nmの範囲の厚さを有する、請求項14~17のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項19】
前記透明層が150nm~800nmの範囲の厚さを有する、請求項14~17のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項20】
第1のサブモジュール;および
前記第1のサブモジュール上の第2のサブモジュールであって、前記第1のサブモジュールが、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含む、第2のサブモジュール
を含み、
前記インターフェースが光の一部を通過させ、
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、
前記インターフェースが、
薄膜半導体から形成された吸収体層であって、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する表面を有する、吸収体層;および
前記吸収体層の表面上の導電層であって、前記吸収体層に対して少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、導電層
を含む、タンデム光起電力デバイス。
【請求項21】
第1のサブモジュール;
第2のサブモジュール;
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含み、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、タンデム光起電力デバイス。
【請求項22】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、請求項21に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項23】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にある、請求項22に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項24】
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、請求項23に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項25】
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、請求項23に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項26】
前記第2の層が導電層を含む、請求項25に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項27】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、請求項21に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項28】
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;および
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含む、請求項21に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項29】
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、請求項28に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項30】
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、請求項28に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項31】
前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項30に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項32】
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含み、
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項21に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項33】
前記インターフェースが、通過する約800nm~約1200nmの波長を有する光の少なくとも60%を透過するように構成される、請求項21に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項34】
タンデム光起電力デバイスを作製する方法であって、
第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを供給する工程、ならびに
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程であって、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、工程
を含む、方法。
【請求項35】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し;および
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間に前記インターフェースを形成する工程が、前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことが、前記第1の表面を機械的に研磨すること、前記第1の表面を化学的に研磨すること、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層を含み、
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間に前記インターフェースを形成する工程が、前記第1のサブモジュールの第2の層を形成することを含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記第1のモジュールの前記第2の層を形成することが、スプレーコーティング、ロールコーティング、およびスピンコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
第1のサブモジュール;
第2のサブモジュール;
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含み、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、タンデム光起電力デバイス。
【請求項42】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、請求項41に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項43】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にある、請求項42に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項44】
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、請求項43に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項45】
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、請求項43または請求項44に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項46】
前記第2の層が導電層を含む、請求項45に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項47】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、請求項41に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項48】
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;および
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含む、請求項41に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項49】
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さを有する、請求項41に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項50】
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、請求項48または請求項49に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項51】
前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項50に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項52】
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含み、
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項51に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項53】
前記インターフェースが、通過する約800nm~約1200nmの波長を有する光の少なくとも60%を透過するように構成される、請求項41~52の一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項54】
タンデム光起電力デバイスを作製する方法であって、
第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを供給する工程;ならびに
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程であって、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、工程
を含む、方法。
【請求項55】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し;および
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程が、前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さをもたらすことを含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さをもたらすことが、前記第1の表面を機械的に研磨すること、前記第1の表面を化学的に研磨すること、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層
を含み、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程が、前記第1のサブモジュールの第2の層を形成することを含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、請求項54に記載の方法。
【請求項59】
前記第1のモジュールの前記第2の層を形成することが、スプレーコーティング、ロールコーティング、およびスピンコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することを含む、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し、
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み、
前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記透明層が1.7~2.3の範囲の屈折率を有する、請求項54~60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記透明層が傾斜屈折率を有する、請求項54~61のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本技術は、光起電力デバイスに関し、より具体的には、所望されない反射を最小限に抑えるためにタンデム光起電力デバイス内のインターフェースを調製する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]このセクションは、必ずしも先行技術ではない、本開示に関連する背景情報を提供する。
[0003]光起電力デバイスは、光起電力効果を示す半導体材料を使用して光を電気に変換することにより電力を発生させる。特定の半導体材料は、電磁スペクトルの特定の範囲を吸収する効率がより高い。光起電力デバイスの全体的な効率を改善するために、デバイスは、異なる吸収特性を有する半導体材料を利用する、サブセルとも称されるスタックサブモジュールを組み込んでタンデム光起電力デバイスを形成することができる。
【0003】
[0004]例示的なタンデム光起電力デバイスでは、太陽放射または光が頂部サブモジュールから入り、放射の一部が頂部サブモジュールから底部サブモジュールへと通る。頂部サブモジュールは、より短い波長を有するより高エネルギーの光子を多く吸収することができ、一方で底部サブモジュールは、より長い波長を有するより低エネルギーの光子を吸収することができる。頂部サブモジュールと底部サブモジュールとの間にはインターフェースが存在する。
【0004】
[0005]別々のサブモジュールの関連スペクトル範囲における吸収効率を測定する実験室実験により、入射放射のより大きな割合を吸収するために一緒に使用されてもよい有望なサブモジュールが存在することが示されている。しかし、タンデムアーキテクチャの複雑さが増すにつれて、実際の性能と理論的な性能との間のギャップを埋めることも困難になる場合がある。良好な効率および製造性を備えたタンデム光起電力デバイスを生成するための大きな課題は、所望される電気的、光学的、物理的および熱的特性を有するサブモジュール間のインターフェースを提供することにある。
【0005】
[0006]したがって、タンデム光起電力デバイス内のインターフェースを調製するための方法、およびタンデム光起電力デバイスアーキテクチャにおける所望されない反射を最小限に抑えるための方法に対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0007]本開示に従い、本技術は、タンデム光起電力デバイスを作製および使用する方法に関連する製造品、システムおよび方法を提供する。
[0008]第1のサブモジュール、第2のサブモジュール、および第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含むことができるタンデム光起電力デバイスが提供される。インターフェースは、光の一部を通過させることができ、したがって第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結させることができる。第1のサブモジュールと第2のサブモジュールの光学的連結は、インターフェースを通過する光の一部の反射を低減することを含んでもよい。
【0007】
[0009]タンデム光起電力デバイスの特定の実施形態は、以下の態様を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第1の層を含んでもよく、第1の層は第2のサブモジュールに隣接する。第1の層は、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する第1の表面を有してもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第2の層を含んでもよく、第2の層は第1の層の第1の表面と接触している。インターフェースの第2の層は、第1の層と第2のサブモジュールとの間に位置決めされてもよい。第1の層および第2の層は、少なくとも0.75の屈折率の不一致を有してもよい。インターフェースの第1の層は、II-VI族半導体を有する吸収体層を含んでもよく、第2の層は透明層を含んでもよい。第2の層は導電層を含んでもよい。
【0008】
[0010]タンデム光起電力デバイスの特定の実施形態は、以下の態様を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第1の層および第1のサブモジュールの第2の層を含んでもよい。第1のサブモジュールのインターフェースの第1の層は、第1のサブモジュールのインターフェースの第2の層に隣接してもよく、第1のサブモジュールの第1の層は、二乗平均平方根の平均が約50ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する第1の表面を有してもよい。第1のサブモジュールの第2の層は、第1の層の第1の表面と接触してもよい。第1のサブモジュールの第2の層は、第1のサブモジュールの第1の層と第2のサブモジュールとの間に位置決めされてもよく、第1のサブモジュールの第1の層および第1のサブモジュールの第2の層は、0.2未満の屈折率の不一致を有してもよい。第1のサブモジュールのインターフェースの第2の層は、第1の表面および第2の表面を含んでもよく、第2の層の第1の表面は、第1の層の第1の表面と接触してもよい。第2の層の第2の表面は、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有してもよい。第1のサブモジュールのインターフェースの第1の層は、II-VI族半導体を有する吸収体層を含んでもよく、第2の層は透明層を含んでもよい。透明層は二酸化チタンを含んでもよい。
【0009】
[0011]第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを供給する工程、ならびに第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程を含む、タンデム光起電力デバイスを作製および使用する方法が提供される。インターフェースは、インターフェースが第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結させるように、光の一部を通過させる。第1のサブモジュールと第2のサブモジュールの光学的連結は、光の一部の反射を低減することを含む。
【0010】
[0012]タンデム光起電力デバイスを作製および使用する特定の実施形態は、以下の態様を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第1の層を含んでもよく、第1の層は第2のサブモジュールに隣接し、第1の層は第1の表面を有し、第1の表面は、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすように研磨されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは第1の層を含み、第1のサブモジュールのインターフェースの第2の層も含んでもよく、第1の層は第2の層に隣接し、第2の層は第2のサブモジュールに隣接し、インターフェースの第2の層は第1の層と第2のサブモジュールとの間にある。第1の層は第1の表面を有し、第1の表面は規定された表面粗さを有する。いくつかの実施形態では、第1の表面粗さの平均平方の平均は、約50ナノメートル~約200ナノメートルである。いくつかの実施形態では、第1の表面粗さの二乗平均平方根の平均は、約175ナノメートル~約200ナノメートルである。いくつかの実施形態では、第1のサブモジュールのインターフェースの第2の層は、少なくとも1つの導電層および透明層を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の層は、第1の層の第1の表面と接触してもよい。いくつかの実施形態では、第2の層は、第1の層と第2のサブモジュールとの間に位置決めされてもよく、第1の層および第2の層は、0.2未満の屈折率の不一致を有してもよい。
【0011】
[0013]さらなる適用可能な領域は、本明細書に提供される説明から明らかになる。本概要における説明および具体例は、例示のみを目的とするものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
【0012】
[0014]本明細書に記載される図面は、すべての可能な実装形態ではなく、選択された実施形態の例示のみを目的とし、本開示の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】[0015]図1Aは、表面粗さを示すCdSeTe吸収体スタック断面の走査透過電子顕微鏡写真を示す図である。
図1B】[0016]図1Bは、図1Aで視認可能な粗さで見出されるものなどの、粗面「ファセット」での全内部反射を示す光学図を示す図である。
図2】[0017]本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態によるタンデム光起電力デバイスの断面図を概略的に示す図である。
図3】[0018]本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態による、図1の光起電力デバイスの例示的なサブモジュールを概略的に示す図である。
図4】[0019]本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態による、図2の光起電力サブモジュールの3-3に沿った断面図を概略的に示す図である。
図5】[0020]本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態による基板を概略的に示す図である。
図6】[0021]本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態による図1のタンデム光起電力デバイスの断面図を概略的に示す図である。
図7A】[0022]図7Aは、本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態による例示的なインターフェースの断面図を概略的に示す図である。
図7B】[0023]図7Bは、本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態による別の例示的なインターフェースの断面図を概略的に示す図である。
図8】[0024]本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態によるタンデム光起電力デバイスを作製する方法の一例を示す図である。
図9】[0025]図9は、本明細書に示され記載される1つ以上の実施形態によるタンデム光起電力デバイスを作製する別の例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0026]以下の技術の説明は、1つ以上の発明の主題、製造および使用の本質において単に例示的であり、本出願、または本出願の優先権を主張して出願され得るような他の出願、またはそこから発行される特許で請求される特定の発明の範囲、適用、または使用を制限するものではない。開示された方法に関して、提示された工程の順序は、本質的に例示的であり、したがって工程の順序は、明示的に別段の記載がない限り、特定の工程が同時に実施され得る場合を含め、様々な実施形態で異なってもよい。本明細書で使用される「a」および「an」は、項目の「少なくとも1つ」が存在することを示す;可能な場合、そのような項目の複数が存在してもよい。別段明示されている場合を除き、本明細書におけるすべての数値量は、本技術の最も広い範囲を説明する上で「約」という語によって修飾されていると理解され、すべての幾何学的および空間的記述子は、「実質的に」という語によって修飾されていると理解される。数値に適用される場合の「約」は、計算または測定が、値に若干の不正確さを許容することを示す(値の正確さに若干の接近を伴う;値に概ねまたは合理的に近い;ほぼ)。何らかの理由で、「約」および/または「実質的に」によってもたらされる不正確さが、この通常の意味を有する当技術分野で別様に理解されない場合、本明細書で使用される「約」および/または「実質的に」は、少なくともそのようなパラメータを測定または使用する通常の方法から生じ得る変動を示す。
【0015】
[0027]この詳細な説明で引用される特許、特許出願および科学文献を含むすべての文書は、特に明示的に示されない限り、参照により本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれた文書とこの詳細な説明との間に矛盾または曖昧さが存在し得る場合、本詳細な説明が優先する。
【0016】
[0028]オープンエンド用語「含む(comprising)」は、含む(including)、含有する、または有するなどの非制限的用語の同義語として、本技術の実施形態を記載し主張するために本明細書で使用されるが、実施形態は、代替的に、「からなる」または「から本質的になる」などのより限定的な用語を使用して記載されてもよい。したがって、材料、成分またはプロセス工程を記載するいずれの所与の実施形態でも、本技術は、追加の材料、成分またはプロセスが本出願に明示的に記載されていなくても、そのような追加の材料、成分またはプロセスを除き(からなる場合)、実施形態の重要な特性に影響を及ぼす追加の材料、成分またはプロセスを除き(から本質的になる場合)、そのような材料、成分またはプロセス工程からなる、またはから本質的になる実施形態も具体的に含む。例えば、要素A、BおよびCを記載する組成物またはプロセスの記載は、要素Dが本明細書で除外されると明示的に記載されない場合でも、当技術分野で記載され得る要素Dを除外してA、BおよびCからなり、本質的になる実施形態を具体的に想定する。
【0017】
[0029]本明細書で言及される場合、範囲の開示は、別段の指定がない限り、端点を含み、範囲全体内のすべての別個の値およびさらなる分割された範囲を含む。したがって、例えば、「A~B」または「約A~約B」の範囲は、AおよびBを含む。特定のパラメータ(量、重量パーセンテージなど)の値および値の範囲の開示は、本明細書で有用な他の値および値の範囲を除外しない。所与のパラメータに対する2つ以上の特定の例示された値が、パラメータについて主張され得る値の範囲の端点を定義し得ることが想定される。例えば、パラメータXが値Aを有すると本明細書で例示され、また値Zを有すると例示される場合、パラメータXは、約A~約Zの値の範囲を有することが想定される。同様に、パラメータに対する2つ以上の値の範囲(そのような範囲が入れ子になっているか、重複しているか、または別個であるかにかかわらず)の開示は、開示された範囲の端点を使用して主張され得る値の範囲のすべての可能な組合せを包含することが想定される。例えば、パラメータXが1~10、または2~9、または3~8の範囲の値を有すると本明細書で例示される場合、パラメータXは、1~9、1~8、1~3、1~2、2~10、2~8、2~3、3~10、3~9などを含む他の値の範囲を有し得ることも想定される。
【0018】
[0030]要素または層が、別の要素または層に「載っている」、「係合されている」、「接続されている」、または「連結されている」と言及される場合、他の要素または層に直接載っている、係合されている、接続されている、もしくは連結されていてもよいか、または介在する要素もしくは層が存在してもよい。対照的に、要素が別の要素または層に「直接載っている」、「直接係合されている」、「直接接続されている」、または「直接連結されている」と言及される場合、介在する要素または層が存在しなくてもよい。要素間の関係を説明するために使用される他の単語も同様に解釈されるべきである(例えば、「間」対「直接間」、「隣接」対「直接隣接」など)。本明細書で使用される場合、用語「および/または」は、関連する列挙された項目の1つ以上のあらゆるおよびすべての組合せを含む。
【0019】
[0031]様々な要素、構成要素、領域、層および/またはセクションを説明するために、第1、第2、第3などの用語が本明細書で使用される場合があるが、これらの要素、構成要素、領域、層および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層またはセクションを別の領域、層またはセクションから区別するためにのみ使用されてもよい。「第1」、「第2」、および他の数値用語などの用語は、本明細書で使用される場合、文脈によって明確に示されない限り、順列または順序を意味しない。したがって、以下で考察される第1の要素、構成要素、領域、層またはセクションは、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層またはセクションと称される場合がある。
【0020】
[0032]「内側」、「外側」、「下」、「下方」、「下部」、「上方」、「上部」などの空間的に相対的な用語は、図に示される1つの要素または特徴の別の要素または特徴に対する関係を記載するための説明を容易にするために本明細書で使用されてもよい。空間的に相対的な用語は、図に描かれる配向に加えて、使用または動作時のデバイスの異なる配向を包含することが意図されてもよい。例えば、図中のデバイスが裏返された場合、他の要素または特徴の「下方」または「下」と記載された要素は、他の要素または特徴の「上方」に配向される。したがって、例示的な用語「下方」は、上方と下方の配向の両方を包含してもよい。デバイスは別様に配向されてもよく(90度回転する、または他の配向)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて解釈されてもよい。
【0021】
[0033]「光」という用語は、これらに限定されないが、電磁スペクトルの紫外線(UV)、赤外線(IR)、および可視部分の波長など、電磁スペクトルの様々な波長を指してもよい。本明細書で使用される「太陽光」は、太陽によって発射される光を指す。
【0022】
[0034]「層」という用語は、表面上に供給される材料の厚さを指してもよい。層は、表面の全部または一部を覆ってもよい。層は副層を含んでもよく、層内に組成勾配を有してもよい。層は、1つ以上の材料の機能層を含んでもよい。層は、モジュールの全幅および全長の実質的にすべてにわたって延びてもよい。層は、例えばスクライブによって交差されてもよい。
【0023】
[0035]本技術は、第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを含むタンデム光起電デバイスに関する。しかし、このようなタンデム光起電力デバイスは、追加のサブモジュール、ならびにサブモジュールの追加の配列を含み得ることが認識されるべきである。本明細書に開示されるタンデム光起電力デバイスの構造では、第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間にインターフェースが供給され、インターフェースは光の一部を通過させる。このようにして、インターフェースは、第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結させ、それにより通過する光の一部の反射を低減する。
【0024】
[0036]特に、インターフェースは、第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールの実質的に同一の配列であるが、その間にインターフェースが位置決めされていない場合と比較して、反射を低減することができる。例えば、反射は、光の一部を第1のサブモジュールに通過させて、第2のサブモジュール上に通過させる代わりに、反射させて第1のサブモジュールに戻す場合がある。インターフェースは、それに応じてこのような光の反射に作用し、それにより第2のサブモジュールによって受け取られる光の量を改善してもよい。反射は、光の所望されない散乱および偏光の損失も含んでもよく、そのそれぞれは、インターフェースによって最小限に抑えられ得る。インターフェースによって提供される光学的連結は、それぞれのサブモジュールが、それらが調整される光の一部を受け取り、したがって利用可能な光をより有効に利用することを可能にすることにより、タンデム光起電力デバイスの性能を最適化することができる。
【0025】
[0037]タンデム光起電力デバイスは、光起電力効果を示す半導体材料を使用して、光を直流電気に変換することによって電力を発生させることができる。光起電力効果は、光子が半導体材料内で吸収され、電子をより高いエネルギー状態に励起するため、光への曝露によって電力を発生させる。これらの励起された電子は材料内を移動することができ、電流を発生させる。光起電力デバイスでの使用に好適な半導体材料としては、例えば、(テルル化カドミウム合金を含む)II-VI型材料、(CIGSおよびCIS材料を含む)I-III-VI型材料、シリコン、およびペロブスカイトなどを挙げることができる。
【0026】
[0038]タンデム光起電力デバイスは、太陽スペクトルのより大きな部分を捕捉することにより、単一光起電力デバイスよりも高い総変換効率を達成することができる。タンデムデバイスは、1つより多くのp-n接合、ならびに赤外光、可視光および紫外光を含む電磁スペクトルの異なる範囲または部分に応答する異なるバンドギャップ特性を有する材料を用いて形成されてもよい。一次光源が上方からのものであるデバイスでは、光入射頂部セルまたは上部サブモジュールは、高エネルギーの短波長を捕捉するために大きなバンドギャップを有してもよく、一方で底部セルまたは下部サブモジュールは、より長い波長および反射光子を捕捉するためにより小さなバンドギャップを有する吸収体材料を使用することができる。タンデムデバイスは、2つ以上のスタックサブセルまたはサブモジュールを有することができ、各サブモジュールは、異なる種類の半導体材料を含む、異なる吸収特性を有する半導体材料から形成された活性領域を含んでもよい。
【0027】
[0039]本明細書に記載されるタンデム光起電力デバイスのサブモジュールは、スタックされ、1つ以上のインターフェースによって分離されてもよい。入射電磁放射、すなわち光は、第1のサブモジュール(例えば、前セルまたは上部サブモジュール)を介してデバイスに入る。第1のサブモジュールによって吸収されない光はインターフェースに到達する。特定の実施形態では、インターフェースは、一部の光エネルギー、または光子を反射して第1のサブモジュールに戻し、さらに光の光子を第2のサブモジュール(例えば、裏セルまたは下部サブモジュール)に透過するように構成されてもよい。ほとんどのタンデムデバイスでは、1つのサブモジュールを通過した光の別のサブモジュールへの反射を最小限に抑えることが有益である。これは、インターフェースによる第1のサブモジュールと第2のサブモジュールの光学的連結が、タンデム光起電力デバイスの性能に実質的な影響を及ぼす可能性がある場合である。さらに、複数のスタックサブモジュールを有する光起電力デバイスでは、各サブモジュール間に追加のインターフェースが供給されてもよい。タンデム光起電力デバイスは、前面と後面の両方を通して入射放射を受け取るように構成された両面デバイスも含んでもよい。両面タンデムデバイスは、頂面または前面で直接太陽放射を受け取り、裏面または後面で、可視光および/または赤外光などの光の一部を含む外部表面から反射された放射を受け取るように構成されてもよい。このような場合、インターフェースは、第1のサブモジュールから第2のサブモジュールに通過する光の反射に作用してもよく、その逆も同様である。
【0028】
[0040]典型的な薄膜太陽電池の吸収体膜スタックの裏面は、そのような吸収体の粒状構造のために比較的粗い。粗さは、吸収体の粒径および堆積パラメータに応じて、二乗平均平方根(RMS)の平均がおよそ175nm~200nm以上の範囲であってもよい。本明細書に記載される場合、粗さは、レーザー共焦点走査型顕微鏡(LCSM)を使用して決定されてもよい。ナノメートルレベルのデータは、LCSMによって収集され、RMS(Rq)または算術平均(Ra)として提供されてもよい。例示的なLCSMシステムは、米国イリノイ州ItascaのKeyence Corporation of Americaによるレーザー走査型顕微鏡VK-X1000である。
【0029】
[0041]本出願人は、この粗さが、吸収体から出る光の光反射率の増加につながり得ることを発見した。この理由は、薄膜デバイス(例えば、吸収体、裏接触薄膜)に使用される材料の屈折率が、透明導電酸化物などの典型的な導電層の屈折率よりも大きいか、または1つ以上のポリマー封止材もしくは空気などのセル外部の典型的な媒体の屈折率よりも大きい場合があるためである。このような高低屈折率段差が存在する場合、特定の光入射角で光の全反射が可能である。表面粗さが高いほど、粗面における光の局所的な入射角が大きくなり、その結果、図1Aおよび1Bに示されるように、表面反射が大きくなる。本出願人らは、吸収体の粗さが、後に適用される層の粗さに影響を与え得ることをさらに発見した。例えば、CdTeを含む吸収体の屈折率は、ZnTeを含む裏接触と実質的に整合してもよい。したがって、吸収体と裏接触との間のインターフェースは、ほとんど反射を示さない場合がある。いくつかの実施形態では、導電層は、例えば、コンフォーマル透明導電酸化物などの透明材料から形成されてもよい。このようなコンフォーマル透明導電酸化物の屈折率を裏接触および吸収体と整合させることは困難な場合がある。さらに、このようなコンフォーマル透明導電酸化物の屈折率を封止材材料と整合させることは困難な場合がある。したがって、導電層の両インターフェースは、反射の影響を受けやすい可能性がある。本開示の実施形態は、導電層のインターフェースの一方または両方における反射を低減することができる。例えば、吸収体層の粗さの低減により、その後適用される層の粗さを低減し、反射を低減することができる。
【0030】
[0042]平坦な(例えば、実質的にゼロの粗さ)タンデム頂部セル吸収体は、吸収体のバンドギャップエネルギーを下回るエネルギーを有する太陽光に対して透明であってもよい。通過する光は、それに応じてタンデム光起電デバイスの底部セルに到達する場合がある。しかし、これらのエネルギーの光は、粗い頂部セル裏面によって部分的に反射される場合があり、底部セルに到達するのが妨げられる。反射された光は、その後頂部セルの吸収体によって吸収されず、電気エネルギーに変換されないため、タンデム光起電力デバイス全体の性能が低下する。したがって、薄膜太陽電池の吸収体層の粗い表面は、光反射を増加させ、タンデム頂部セルの透明性を低下させる条件を作り出し、ひいてはタンデム底部セルの性能を低下させる。
【0031】
[0043]このような粗さに関連する問題を克服し、タンデム光起電力デバイスのセルまたはサブモジュール間の光学的連結を改善するために、本技術は本インターフェースを提供する。インターフェースは、それぞれのサブモジュール間の構造を変化させることにより、反射を低減するまたは最小限に抑えることができる。インターフェースによる構造変化は、インターフェースの両側のサブモジュールの光学的連結を最大化するための特定の層またはコーティングの追加だけでなく、表面構造の除去および/または変更を含んでもよい。理論に束縛されることを望むことなく、記載された範囲の制御された粗さを有する材料の層の組合せは、隣接する層の接着を促進するのに十分な粗さを提供するのに有益であってもよく、より短い波長の光(例えば、λ≒400~800nm)を反射または再指向して第1のサブモジュールに戻し、吸収させるのを容易にすると同時に、より長い波長の光(例えば、λ≒800~1200nm)をインターフェースに通し、いずれかの介在層に通し、第2のサブモジュールへと透過するのを促進するのに十分低い表面粗さレベルを提供することができる。
【0032】
[0044]特定の実施形態では、インターフェースは、吸収体裏面の反射率を低減させ、タンデム底部セルの性能を改善するために、薄膜タンデム頂部セルが研磨される場所を含む。タンデム薄膜頂部セルは、吸収体スタック層の一つを堆積した後に研磨されてもよい。例えば、研磨は、CdTe堆積後で透明裏接触堆積前に行われてもよい。同様に、他の薄膜半導体材料(例えば、II-VI材料、I-III-VI材料およびペロブスカイト)は、透明裏接触堆積の前に研磨されてもよい。研磨は、頂部セルの裏インターフェースでの反射を低減し、タンデム頂部セルと底部セルとの間の光学的連結を改善することができ、タンデムセル効率を向上させることができる。換言すると、吸収体と裏接触との間のインターフェースを研磨することにより、導電層のインターフェースを改善することができる。吸収体層の裏面の研磨は、機械的研磨技術、化学的研磨技術、および機械的研磨技術と化学的研磨技術の組合せを含んでもよい。例えば、機械的研磨は、吸収体層の裏面に接触する研磨パッドを振動することによって行われてもよい。研磨パッドに圧力を加えて材料を除去し、粗さを低減させることができる。振動中にスラリーが使用されてもよい。任意に、スラリーは表面と化学的に反応性であってもよい。パッドの種類、スラリーの組成、圧力、移動速度、回転速度などの入力は、所望の粗さを達成するために制御されてもよい。化学的研磨は、吸収体層の裏面に薬液を適用することによって行われてもよい。材料は、粗さを低減するためにエッチング除去されてもよい。溶媒、試薬、溶解度、濃度、時間、温度、活性化時間などの入力は、所望の粗さを達成するために制御されてもよい。
【0033】
[0045]特定の実施形態では、インターフェースは、タンデム薄膜頂部太陽電池の裏面に堆積される、光学的に透明で平坦化した、屈折率が整合したコーティングを含み、コーティングは、頂部セルの裏導電層のインターフェースの反射率を低減させ、したがってタンデム底部セルの性能を改善することができる。コーティングは、頂部セルスタックの表面に堆積される光学コーティングを含んでもよく、コーティングは特定の効果を示すように選択および構成されてもよい。例えば、コーティングは、表面粗さが低減するように、頂部セルスタック裏面を平坦化してもよい。コーティングは、例えば導電層などの最終的な頂部セル層の屈折率と実質的に同様の屈折率を有してもよい。コーティングはまた、頂部セル吸収体のバンドギャップより小さいエネルギーで透明であってもよい。このようなコーティングは、頂部セル裏面での反射を低減し、それによりタンデム頂部セルと底部セルとの間の光学的連結を改善し、タンデム光起電力デバイスの効率を向上させることができる。
【0034】
[0046]特定の実施形態では、インターフェースで使用されるコーティングは、二酸化チタンに基づくコーティング材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、透明コーティング層は、二酸化チタンから本質的になってもよい。コーティング材料は、適用中に溶媒と混合された二酸化チタンを含んでもよく、高度に透明であってもよく、製造プロセスに応じて約1.7~約2.3の範囲の屈折率を有してもよい。いくつかの実施形態では、透明コーティング層は単一の屈折率を有してもよい。代替的な実施形態では、コーティング材料は、約2.3~約1.7で変化する傾斜屈折率を有してもよい。したがって、屈折率は、導電層から封止材材料へと遷移するように傾斜してもよい。このような屈折率は、典型的な薄膜吸収体層の屈折率と実質的に整合してもよい。表面の平坦化は、コーティング厚さおよびコーティング堆積プロセスを最適化することによって達成されてもよい。いくつかの実施形態では、インターフェースコーティング層、または透明層は、50nmより大きい、100nmより大きい、150nmより大きい、200nmより大きい、250nmより大きい、300nmより大きい、400nmより大きい、500nmより大きい、または600nmより大きい厚さを有する。いくつかの実施形態では、透明層は、2000nm未満、1800nm未満、1500nm未満、1250nm未満、1100nm未満、1000nm未満、900nm未満、または800nm未満の厚さを有する。コーティング堆積プロセスの例としては、湿式コーティング方法、例えば、スプレーコーティング、ロールコーティング、スロットダイコーティング、またはスピンコーティングが挙げられる。コーティング材料の適用後、乾燥および/または硬化工程が行われてもよい。このようにして、コーティングは頂部セル透明導体層の裏面に直接接触し、いずれかの粗さまたは表面のマイクロ/ナノ構造と係合することができ、乾燥/硬化されると、効果的に平坦または平滑な新しい裏面を提供することができる。傾斜屈折率コーティングは、各層が異なる屈折率を有する複数のコーティング層として適用されてもよい。透明導体層とコーティングとの間の屈折率が実質的に同一であることにより、この新しい整合された「二層」を通る光の最適化された遷移がもたらされ、光は、透明導体層の裏面の粗さのみによって以前に示された反射を伴うことなく、新しい裏面から出る。したがって、頂部セルスタックとセル外部の媒体、例えば1つ以上のポリマー封止材または空気との間のインターフェースでの反射が低減される。
【0035】
[0047]したがって、本技術は、第1のサブモジュール、第2のサブモジュール、および第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含むタンデム光起電力モジュールを構築する様々な方法を提供する。インターフェースは、光の一部を通過させることができる。インターフェースは、第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結させ、それにより光の一部の反射を低減することができる。インターフェースは、第1のサブモジュールを第2のサブモジュールに光学的に連結させ、約800nm~約1200nmの波長を有する光の少なくとも60%をその中に透過させるように構成されてもよい。例えば、第1のサブモジュールを通過した光はインターフェースに到達してもよく、インターフェースは光の反射を低減させ、光の少なくとも60%(λ≒800~1200nm)が第2のサブモジュールに入ることを可能にする。いくつかの実施形態では、インターフェースは、第1のサブモジュールを第2のサブモジュールに光学的に連結させ、約800nm~約1200nmの波長を有する光の少なくとも90%をその中に透過させるように構成されてもよい。
【0036】
[0048]特定の実施形態では、インターフェースは以下の態様を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールのインターフェースの第1の層を含んでもよい。第1の層は、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する第1の表面を有してもよい。例えば、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する第1の表面は、機械的および/または化学的研磨技術の使用を含む、第1の表面の研磨の結果であってもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールのインターフェースの第2の層を含んでもよく、第2の層は、第1の層の第1の表面と接触してもよい。第2の層は、第1の層と第2のサブモジュールとの間に位置決めされてもよい。第1の層および第2の層は、少なくとも0.75の屈折率の不一致を有してもよい。第1の層は、II-VI族半導体、I-III-VI族半導体、またはペロブスカイトを有する吸収体層を含んでもよい。第1の層は、裏接触層をさらに含んでもよい。第2の層は透明層を含んでもよい。第2の層はまた、透明であり得る導電層を含んでもよい。
【0037】
[0049]特定の実施形態では、インターフェースは以下の態様を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第1の層を含んでもよく、第1の層は第2のサブモジュールに隣接してもよい。第1の層は、例えば約175ナノメートル~約200ナノメートルなど、二乗平均平方根の平均が約50ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する第1の表面を有してもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第2の層を含んでもよく、第2の層は、第1の層の第1の表面と接触してもよい。第2の層は、第1の層と第2のサブモジュールとの間にあってもよい。第1の層および第2の層は、0.2未満の屈折率の不一致を有してもよい。第2の層は、第1の表面および第2の表面を含んでもよく、第2の層の第1の表面は、第1の層の第1の表面と接触してもよい。第2の層の第2の表面は、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有してもよい。第1の層は、薄膜半導体(例えば、II-VI族)を有する吸収体層を含んでもよく、第2の層は透明層を含んでもよい。透明層は、二酸化チタンを含んでもよい。
【0038】
[0050]本技術は、タンデム光起電力デバイスを作製する様々な方法をさらに提供する。このような方法は、第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールが供給され、第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間にインターフェースが形成される場合を含む。インターフェースは、光の一部を通過させ、それにより第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結させることができる。この第1のサブモジュールと第2のサブモジュールの光学的連結は、インターフェースを通過する光の一部の反射を低減することを含んでもよい。
【0039】
[0051]特定の実施形態では、方法は以下の態様を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第1の層を含んでもよく、第1の層は第2のサブモジュールに隣接してもよく、第1の層は第1の表面を有してもよい。第1の表面は、二乗平均平方根の平均が175ナノメートル未満、例えば、例えば一実施形態では160ナノメートル未満、別の実施形態では150ナノメートル未満、さらなる実施形態では120ナノメートル未満、またはさらに別の実施形態では100ナノメートル未満、またはさらにさらなる実施形態では25ナノメートル未満の粗さをもたらすように研磨されてもよい。第1の表面の研磨は、1つ以上の機械的研磨技術および/または1つ以上の化学的研磨技術を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第2の層を含んでもよく、第2の層は第1の層の第1の表面と接触し、第2の層は第1の層と第2のサブモジュールとの間にある。第1の層および第2の層は、少なくとも0.75の屈折率の不一致を有してもよい。第1の層は、薄膜半導体(例えば、II-VI族)を有する吸収体層を含んでもよく、第2の層は透明層を含んでもよい。第2の層は導電層を含んでもよい。任意に、第2の層は透明層を含んでもよく、透明層は二酸化チタンを含んでもよい。例えば、透明層は、導電層の第2の表面上および導電層と封止材との間に供給されてもよい。
【0040】
[0052]特定の実施形態では、方法は以下の態様を含んでもよい。インターフェースは、第1のサブモジュールの第1の層を含んでもよく、第1の層は第2のサブモジュールに隣接し、第1の層は、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する第1の表面を有する。第1のサブモジュールの第2の層が形成されてもよく、第2の層は第1の層の第1の表面と接触してもよい。第2の層は、第1の層と第2のサブモジュールとの間にあってもよく、第1の層および第2の層は、0.2未満の屈折率の不一致を有する。第1のモジュールの第2の層を形成することは、スプレーコーティング、ロールコーティング、およびスピンコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することを含んでもよい。適用されたコーティング組成物は、乾燥および/または硬化されてもよい。第2の層は、第1の表面および第2の表面を含んでもよく、第2の層の第1の表面は、第1の層の第1の表面と接触し、第2の層の第2の表面は、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さを有する。第1の層はII-VI族半導体を有する吸収体層を含んでもよく、第2の層は透明層を含んでもよく、透明層は二酸化チタンを含んでもよい。
【0041】
[0053]特定の実施形態では、タンデム光起電力デバイスは、第1または頂部サブモジュール、および第2または底部サブモジュールを含む。頂部サブモジュールの複数の裏層は、第2のサブモジュールとのインターフェースを提供する接続境界領域を生成する。第1のサブモジュールの境界領域は、赤外光の透過を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、境界領域は、頂部モジュールの吸収体層の裏面または第2の表面;裏接触層;少なくとも1つの導電層または透明導電酸化物;および透明コーティング層を含む。境界領域と第2のサブモジュールとの間に封止材中間層が供給されてもよい。
【0042】
[0054]例示的な実施形態では、吸収体層および裏接触は約2.8の屈折率を有し、導電層は約1.8の屈折率を有し、封止材中間層は約1.5の屈折率を有する。いくつかの実施形態では、導電層は、0.75~1.0の範囲の吸収体層に対する屈折率の不一致を有し、導電層は吸収体層よりも低い屈折率を有する。いくつかの場合では、透明コーティング層が導電層上に供給され、透明層および導電層は0~0.2の範囲の屈折率の不一致を有し、透明コーティング層は導電層よりも低い屈折率を有する。いくつかの場合では、透明コーティング層は1.7~2.3の範囲の屈折率を有する。
【0043】
[0055]いくつかの実施形態では、吸収体層の第2の表面は、50nm~200nmの範囲の粗さRMS値を有する。いくつかの実施形態では、インターフェースは透明層またはコーティング層を含み、コーティング層は二酸化チタンを含み、吸収体層上に供給され、その間に複数の層を含む。いくつかの場合では、コーティング層は100nm~1000nmの範囲の厚さを有する。いくつかの場合では、コーティング層の頂面または第1の表面は、吸収体層の裏面または第2の表面から600nm以内に供給される。いくつかの場合では、コーティング層の第1の表面は、裏接触層の第2の表面から200nm以内に供給される。いくつかの場合では、コーティング層の第1の表面は、吸収体層の第2の表面上に供給され、その間に複数の層を含み、それによりコーティング層の第1の表面は、吸収体層の第2の表面から150nm~650nm離間される。いくつかの場合では、コーティング層の第2の表面または裏面は、50~170nmの範囲の粗さRMS値を有する。
【0044】
[0056]例示的な実施形態では、インターフェースは以下を含む:第1のモジュールの吸収体層の第2の表面であって、吸収体がカドミウムおよびテルルを含むII-VI半導体である、第2の表面;亜鉛およびテルルを含む、吸収体層上の裏接触層;酸化カドミウムスズを含む、裏接触層上のバリア層;酸化カドミウムを含む、バリア層上の導電層;酸化カドミウムスズを含む、導電酸化物層上のキャップ層;およびキャップ層上の平坦化および屈折率整合層または透明コーティング層であって、透明コーティング層が二酸化チタンを含む、透明コーティング層。
【0045】
[0057]タンデム光起電力デバイスは、完成タンデム光起電力デバイスを生成するために、さらなる封止層の追加、バス接続などの様々な仕上げ処理工程に供されてもよい。
[0058]本技術の態様は、以下の例に示されるように、様々な組合せ、相互依存関係、および多重依存関係で適用されてもよい。
【0046】
[0059]提供されるのは、第1のサブモジュール;第2のサブモジュール;第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含み、インターフェースが光の一部を通過させ、インターフェースが第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結させ、第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、タンデム光起電力デバイスの第1の例である。
【0047】
[0060]提供されるのは、インターフェースが第1のサブモジュールの第1の層を含み、第1の層が第2のサブモジュールに隣接し、第1の層が第1の表面を有し、第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、第1の例の第2の例である。任意に、第1の表面は160ナノメートル未満の粗さを有してもよい。任意に、第1の表面は150ナノメートル未満の粗さを有してもよい。任意に、第1の表面は120ナノメートル未満の粗さを有してもよい。任意に、第1の表面は100ナノメートル未満の粗さを有してもよい。
【0048】
[0061]提供されるのは、インターフェースが第1のサブモジュールの第2の層を含み、第2の層が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層が第1の層と第2のサブモジュールとの間にある、第2の例の第3の例である。
【0049】
[0062]提供されるのは、第1の層および第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、第3の例の第4の例である。第1の層は、吸収体層、裏接触層、またはその両方を含んでもよい。第2の層は導電層を含んでもよい。導電層は、コンフォーマル透明導電酸化物の1つ以上の層を含んでもよい。
【0050】
[0063]提供されるのは、第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、第2の層が透明層を含む、第3の例または第4の例の第5の例である。
[0064]提供されるのは、第2の層が導電層を含む、第5の例の第6の例である。
【0051】
[0065]提供されるのは、インターフェースが第1のサブモジュールの第1の層を含み、第1の層が第2のサブモジュールに隣接し、第1の層が第1の表面を有し、第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;インターフェースが第1のサブモジュールの第2の層を含み、第2の層が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層が第1の層と第2のサブモジュールとの間にあり;第1の層および第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、第2の層が透明層を含み;第2の層が導電層を含む、第1の例の第7の例である。
【0052】
[0066]提供されるのは、インターフェースが:第1のサブモジュールの第1の層であって、第1の層が第2のサブモジュールに隣接し、第1の層が第1の表面を有し、第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約50ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;第1のサブモジュールの第2の層であって、第2の層が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層が第1の層と第2のサブモジュールとの間にあり、第1の層および第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層を含む、第1の例の第8の例である。
【0053】
[0067]提供されるのは、第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、第2の層の第1の表面が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層の第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、第8の例の第9の例である。
【0054】
[0068]提供されるのは、第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、第2の層が透明層を含む、第8の例または第9の例の第10の例である。
[0069]提供されるのは、透明層が二酸化チタンを含む、第10の例の第11の例である。
【0055】
[0070]提供されるのは、インターフェースが:第1のサブモジュールの第1の層であって、第1の層が第2のサブモジュールに隣接し、第1の層が第1の表面を有し、第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;第1のサブモジュールの第2の層であって、第2の層が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層が第1の層と第2のサブモジュールとの間にあり、第1の層および第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層を含み、第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、第2の層の第1の表面が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層の第2の表面が、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さを有し、第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、第2の層が透明層を含み、透明層が二酸化チタンを含む、第1の例の第12の例である。
【0056】
[0071]提供されるのは、インターフェースが、通過する約800nm~約1200nmの波長を有する光の少なくとも60%を透過するように構成される、第1の例~第12の例のうちの1つの第13の例である。
【0057】
[0072]提供されるのは、第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを供給する工程;ならびに第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程であって、インターフェースが光の一部を通過させ、インターフェースが第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結させ、第1のサブモジュールと第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む工程を含む、タンデム光起電力デバイスを作製する方法の第14の例である。
【0058】
[0073]提供されるのは、インターフェースが第1のサブモジュールの第1の層を含み、第1の層が第2のサブモジュールに隣接し、第1の層が第1の表面を有し;第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程が、第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことを含む、第14の例の第15の例である。
【0059】
[0074]提供されるのは、第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことが、第1の表面を機械的に研磨すること、第1の表面を化学的に研磨すること、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、第15の例の第16の例である。
【0060】
[0075]提供されるのは、インターフェースが第1のサブモジュールの第2の層を含み、第2の層が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層が第1の層と第2のサブモジュールとの間にあり、第1の層および第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し、第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、第2の層が透明層を含み、第2の層が導電層を含む、第16の例の第17の例である。
【0061】
[0076]提供されるのは、インターフェースが:第1のサブモジュールの第1の層であって、第1の層が第2のサブモジュールに隣接し、第1の層が第1の表面を有し、第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する第1のサブモジュールの第1の層を含み;第1のサブモジュールと第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程が、第1のサブモジュールの第2の層を形成することを含み、第2の層が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層が第1の層と第2のサブモジュールとの間にあり、第1の層および第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第14の例の第18の例である。
【0062】
[0077]提供されるのは、第1のモジュールの第2の層を形成することが、スプレーコーティング、ロールコーティング、スロットダイコーティングおよびスピンコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することを含む、第18の例の第19の例である。
【0063】
[0078]提供されるのは、第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、第2の層の第1の表面が第1の層の第1の表面と接触し、第2の層の第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、第2の層が透明層を含み;透明層が二酸化チタンを含む、第19の例の第20の例である。
【実施例
【0064】
[0079]本技術の例示的な実施形態を、本明細書に同封される複数の図を参照して提供する。
[0080]図2および7を参照すると、タンデム光起電力デバイス300の実施形態が示されている。タンデム光起電力デバイス300は、光子が光から吸収され、光起電力効果を介して電流に転換されるため、光を受け取り、光を電気エネルギーに転換するように構成されてもよい。考察および明瞭化のために、タンデム光起電力デバイス300は、例えば、太陽などの一次光源に面するように構成された前側302を画定してもよい。さらに、タンデム光起電力デバイス300は、例えば、複数の材料の機能層などによって前側302からずらされた裏側304も画定してもよい。
【0065】
[0081]タンデム光起電力デバイス300は、第1のサブモジュール100、第2のサブモジュール500、およびその間のインターフェース400を有してもよい。第1のサブモジュール100は、頂部セルまたは上部サブモジュールとも称されてもよい。第2のサブモジュール500は、底部セルまたは下部サブモジュールとも称されてもよい。インターフェース400は、第1のサブモジュール100および/または第2のサブモジュール500の1つ以上の処理、処理された部分、および/または1つ以上の部分、ならびに第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500との間に介在する単独の処理、処理された部分、および/または構造を含んでもよい。特に、インターフェース400は、光の一部を第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500の一方から第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500の他方に通過させる。したがって、インターフェース400は、第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500を光学的に連結させ、インターフェース400を通る光の反射を低減する。第1のサブモジュール100、第2のサブモジュール500、およびインターフェース400のそれぞれは、複数の層を含んでもよい。タンデム光起電力デバイス300の第1および第2のサブモジュール100、500のそれぞれは、光を電荷キャリアに変換するための1つ以上の吸収体層、および電荷キャリアを収集するための導電層を含んでもよい。
【0066】
[0082]第1のサブモジュール100は、実質的にタンデム光起電力デバイス300の前側302に面する第1の表面102、および実質的に光起電力デバイス300の裏側304に面する第2の表面104を有してもよい。インターフェース400は、実質的に光起電力デバイス300の前側302に面する第1の表面402、および実質的に光起電力デバイス300の裏側304に面する第2の表面404を有してもよい。第2のサブモジュール500は、実質的に光起電力デバイス300の前側302に面する第1の表面502、および実質的に光起電力デバイス300の裏側304に面する第2の表面504を有してもよい。
【0067】
[0083]図2に描かれるように、入射光(hv)10は、第1のサブモジュール100を通ってタンデム光起電力デバイス300の前側302に入ってもよく、光エネルギーの第1の部分11は第1のサブモジュール100によって吸収されてもよく、光エネルギーの残りの部分12は、第1のサブモジュール100からインターフェース400に通ってもよい。インターフェース400では、反射光13が第1のサブモジュール100の吸収領域に向けて戻るよう導かれてもよく、透過光14は第2のサブモジュール500に通ってもよい。しかし、インターフェース400は、特に第1および第2のサブモジュール100、500の光学的連結をもたらし、それにより第1のサブモジュール100に向けて戻るよう導かれる反射光13の部分を低減するように構成される。インターフェース400は、その間に本インターフェース400が位置決めされていない第1のサブモジュール100および第2のサブモジュール500の実質的に同一の配列と比較して、反射光13の部分を低減させることができる。
【0068】
[0084]任意に、両面タンデムデバイスにおいて、裏側光エネルギー16は、第2のサブモジュール500に向かってタンデム光起電力デバイス300の裏側304に入ってもよい。多くの実装形態では、裏側光エネルギー16は、外部反射された光および近赤外光を含んでもよい。第1のサブモジュールは、入射光10と、インターフェース400によって最小限に抑えられなかった反射光13との吸収された組合せを含み得る光エネルギーの第1の部分11を吸収してもよい。第2のサブモジュールは、透過光14、および任意に裏側光エネルギー16を含む光エネルギーの第2の部分15を吸収してもよい。インターフェース400は、反射光13の部分を低減させることにより、第2のサブモジュール500に吸収される光エネルギーの第2の部分15の量を効果的に増加させる。
【0069】
[0085]ここで図3および4を参照すると、タンデム光起電力デバイス300の第1のサブモジュール100の例示的な実施形態が示されている。第1のサブモジュール100は、前側102と裏側104との間に配置された複数の層を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1のサブモジュール100の層は、光起電力セル200のアレイに分割されてもよい。例えば、第1のサブモジュール100は、複数の直列スクライブ202および複数の並列スクライブ204に従ってスクライブされてもよい。直列スクライブ202は、第1のサブモジュール100の長さYに沿って延び、第1のサブモジュール100の長さYに沿って光起電力セル200を区画してもよい。光起電力セルの隣接セル200は、第1のサブモジュール100の幅Xに沿って直列に接続されてもよい。換言すれば、隣接セル200のモノリシック相互接続が、例えば、直列スクライブ202に隣接して形成されてもよい。並列スクライブ204は、第1のサブモジュール100の幅Xに沿って延び、第1のサブモジュール100の幅Xに沿って光起電力セル200を区画してもよい。動作中、電流205は、主に直列スクライブ202によって直列に接続された光起電力セル200を通り、幅Xに沿って流れてもよい。動作中、並列スクライブ204は、長さYに沿って流れる電流205の能力を制限することができる。並列スクライブ204は任意であり、直列に接続された光起電力セル200を長さYに沿って配列されたグループ206へと分離するように構成されてもよい。
【0070】
[0086]特に図3を参照すると、並列スクライブ204は、直列接続された光起電力セル200のグループ206を電気的に隔離してもよい。いくつかの実施形態では、光起電力セル200のグループ206は、例えば、例えば電気バス接続を介して並列に接続されてもよい。任意に、並列スクライブ204の数は、光起電力セル200の各グループ206によって発生する最大電流を制限するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、各グループ206によって発生する最大電流は、例えば、一実施形態では約100mA以下、別の実施形態では約75mA以下、またはさらなる実施形態では約50mA以下などの約200ミリアンペア(mA)以下であってもよい。
【0071】
[0087]特に図4を参照すると、第1のサブモジュール100の層は、基板110上に供給された薄膜スタックを含んでもよい。基板110は、第1のサブモジュール100への光の透過を容易にするように構成されてもよい。基板110は、第1のサブモジュール100の前側102に配置されてもよい。図3および4をまとめて参照すると、基板110は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面112、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面114を有してもよい。基板110の第1の表面112と第2の表面114との間には、1つ以上の材料の層が配置されてもよい。
【0072】
[0088]ここで図5を参照すると、基板110は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面122、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面124を有する透明層120を含んでもよい。いくつかの実施形態では、透明層120の第2の表面124は、基板110の第2の表面114を形成してもよい。透明層120は、例えばガラスなどの実質的に透明な材料から形成されてもよい。好適なガラスとしては、ソーダ石灰ガラス、または鉄の含有量が低減されたいずれかのガラスを挙げることができる。透明層120は、いくつかの実施形態では、約250nm~約1,300nmを含む、いずれの好適な透過率範囲を有してもよい。また、透明層120は、例えば、一実施形態では約50%超、別の実施形態では約60%超、さらに別の実施形態では約70%超、さらなる実施形態では約80%超、またはまたさらなる実施形態では約85%超を含む、いずれの好適な透過率パーセンテージを有してもよい。一実施形態では、透明層120は、約90%以上の透過率を有するガラスから形成されてもよい。任意に、基板110は、透明層120の第1の表面122に適用されたコーティング126を含んでもよい。コーティング126は、光と相互作用するように、または基板110の耐久性を改善するように構成されてもよく、例えば、これらに限定されないが、反射防止コーティング、防汚コーティング、またはこれらの組合せである。
【0073】
[0089]再び図4を参照すると、第1のサブモジュール100は、光起電力スタックの他の層の劣化または剥離をもたらす可能性のある、基板110からの汚染物質(例えば、ナトリウム)の拡散を緩和するように構成されたバリア層130を含んでもよい。バリア層130は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面132、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面134を有してもよい。いくつかの実施形態では、バリア層130は基板110に隣接して供給されてもよい。例えば、バリア層130の第1の表面132は、基板110の第2の表面114上に供給されてもよい。
【0074】
[0090]一般に、バリア層130は、実質的に透明であり、熱的に安定であり、ピンホールの数が少なく、高いナトリウム遮断能力を有し、良好な接着特性を有してもよい。代替的にまたは追加的に、バリア層130は、光に対する色抑制を適用するように構成されてもよい。バリア層130は、これらに限定されないが、酸化スズ、二酸化ケイ素、アルミニウムドープ酸化ケイ素、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸化アルミニウムを含む好適な材料の1つ以上の層を含んでもよい。バリア層130は、例えば、一実施形態では約10ナノメートル超、別の実施形態では約15nm超、またはさらなる実施形態では約20nm未満を含む、第1の表面132および第2の表面134によって結合されるいずれの好適な厚さを有してもよい。
【0075】
[0091]引き続き図4を参照すると、第1のサブモジュール100は、第1のサブモジュール100によって発生した電荷キャリアを輸送するための電気的接触を提供するように構成された透明導電酸化物(TCO)層140を含んでもよい。TCO層140は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面142、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面144を有してもよい。いくつかの実施形態では、TCO層140は、バリア層130に隣接して供給されてもよい。例えば、TCO層140の第1の表面142は、バリア層130の第2の表面134上に供給されてもよい。一般に、TCO層140は、実質的に透明かつ広いバンドギャップを有するn型半導体材料の1つ以上の層から形成されてもよい。具体的には、広いバンドギャップは、光の光子のエネルギーと比較して大きなエネルギー値を有してもよく、それにより光の所望されない吸収を緩和してもよい。TCO層140は、これらに限定されないが、二酸化スズ、ドープされた二酸化スズ(例えば、F-SnO)、酸化インジウムスズ、または酸化カドミウムスズ(CdSnO)を含む好適な材料の1つ以上の層を含んでもよい。TCO層140がスズ酸カドミウムを含む実施形態では、スズ酸カドミウムは結晶形態で提供されてもよい。例えば、スズ酸カドミウムは、膜として堆積され、次いで薄膜を結晶化膜に転換するアニールプロセスに供されてもよい。
【0076】
[0092]第1のサブモジュール100は、TCO層140といずれかの隣接する半導体層との間に絶縁層を供給するように構成されたバッファ層150を含んでもよい。バッファ層150は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面152、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面154を有してもよい。いくつかの実施形態では、バッファ層150は、TCO層140に隣接して供給されてもよい。例えば、バッファ層150の第1の表面152は、TCO層140の第2の表面144上に供給されてもよい。バッファ層150は、これらに限定されないが、真性二酸化スズ、酸化亜鉛マグネシウム(例えば、Zn1-xMgO)、二酸化ケイ素(SiO)、酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛スズ、酸化亜鉛、酸化スズケイ素、またはこれらのいずれかの組合せを含む、TCO層140よりも高い抵抗率を有する材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、バッファ層150の材料は、隣接する半導体層(例えば、吸収体)のバンドギャップと実質的に一致するように構成されてもよい。バッファ層150は、例えば、一実施形態では約10nm超、別の実施形態では約10nm~約80nm、またはさらなる実施形態では約15nm~約60nmを含む、第1の表面152と第2の表面154との間の好適な厚さを有してもよい。
【0077】
[0093]さらに図4を参照すると、第1のサブモジュール100は、別の層と協働して第1のサブモジュール100内にp-n接合を形成するように構成された吸収体層160を含んでもよい。したがって、吸収された光の光子は、電子-正孔対を解放させ、キャリア流を発生させることができ、それにより電気エネルギーをもたらすことができる。吸収体層160は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面162、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面164を有してもよい。吸収体層160の厚さは、第1の表面162と第2の表面164との間に画定されてもよい。吸収体層160の厚さは、例えば、一実施形態では約1μm~約7μm、または別の実施形態では約1.5μm~約4μmなど、約0.5μm~約10μmであってもよい。
【0078】
[0094]吸収体層160は、過剰な正電荷キャリア、すなわち正孔またはアクセプターを有するp型半導体材料から形成されてもよい。吸収体層160は、II-VI族半導体、例えば、カドミウムおよびテルルなどの好適なp型半導体材料を含んでもよい。II-VI族吸収体材料のさらなる例としては、これらに限定されないが、カドミウム、亜鉛、テルル、セレン、またはこれらのいずれかの組合せを含む半導体材料が挙げられる。いくつかの実施形態では、吸収体層160は、カドミウム、セレンおよびテルルの3元系(例えば、CdSeTe1-x)、またはカドミウム、セレン、テルル、および1つ以上の追加元素を含む化合物(例えば、CdZnSeTe)を含んでもよい。吸収体層160は、1つ以上のドーパントをさらに含んでもよい。本明細書で提供される第1のサブモジュール100は、複数の吸収体材料を含んでもよい。代替的な実施形態では、吸収体層160は、I-III-VI族半導体、またはペロブスカイト半導体材料から形成されてもよい。
【0079】
[0095]吸収体層160がテルルおよびカドミウムを含む実施形態では、吸収体層160中のテルルの平均原子パーセントは、約25原子パーセント以上かつ約50原子パーセント以下、例えば、例えば一実施形態では約30原子パーセントより大きく約50原子パーセント未満、さらなる実施形態では約40原子パーセントより大きく約50原子パーセント未満、またはさらに別の実施形態では約47原子パーセントより大きく約50原子パーセント未満であってもよい。代替的にまたは追加的に、吸収体層160中のテルルの平均原子パーセントは約45原子パーセントより大きくてもよく、例えば、例えば一実施形態では約49原子パーセントより大きくてもよい。本明細書に記載される平均原子パーセントは、吸収体層160の全体を表し、吸収体層160内の特定の位置における材料の原子パーセンテージは、吸収体層160の全体的な組成と比較して、厚さを通じて傾斜してもよいことに留意されたい。例えば、吸収体層160は、傾斜した組成を有してもよい。
【0080】
[0096]吸収体層160がセレンおよびテルルを含む実施形態では、吸収体層160中のセレンの平均原子パーセントは、0原子パーセントより大きく約25原子パーセント以下、例えば、例えば一実施形態では約1原子パーセントより大きく約20原子パーセント未満、別の実施形態では約1原子パーセントより大きく約15原子パーセント未満、またはさらなる実施形態では約1原子パーセントより大きく約8原子パーセント未満であってもよい。テルル、セレン、またはその両方の濃度は、吸収体層160の厚さを通して傾斜してもよいことに留意されたい。例えば、吸収体層160が、xのモル分率のセレンおよび1-xのモル分率のテルルを含む化合物を含む場合(SeTe1-x)、xは、吸収体層160の第1の表面162からの距離とともに、吸収体層160内で変化してもよい。
【0081】
[0097]さらに図4を参照すると、吸収体層160は、電荷キャリア濃度を操作するように構成されたドーパントでドープされてもよい。いくつかの実施形態では、吸収体層160は、例えば、ヒ素、リン、アンチモン、またはこれらの組合せなどのVA族(15族)ドーパントでドープされてもよい。代替的にまたは追加的に、吸収体層160は、例えば、銅、銀、金、またはこれらの組合せなどのIB族(11族)ドーパントでドープされてもよい。吸収体層160内のドーパントの総密度は制御されてもよい。さらに、ドーパントの量は、吸収体層160の第1の表面162からの距離とともに変化してもよい。
【0082】
[0098]図4は、例示的な層構造を示し、組成は、II-VI族材料を含む例で説明されてきた。他の実施形態では、タンデム光起電力デバイス300の第1のサブモジュール100は、光起電力サブモジュールを生成するために、代替の層構造で他の光起電力材料を使用することができる。一例では、第1のサブモジュール100は、例えば、硫化/セレン化銅インジウムガリウム(CIGS)、CuInSe(CIS)、またはGaAsなどのI-III-VI族吸収体材料を含んでもよく、薄膜として提供されてもよい。別の例では、第1のサブモジュール100は、ペロブスカイト吸収体を含んでもよい。さらなる例では、第1のサブモジュール100はシリコン吸収体を含んでもよく、これはアモルファス、多結晶、結晶または薄膜シリコンを含んでもよい。
【0083】
[0099]本明細書で提供される実施形態によれば、p-n接合は、吸収体層160を、過剰な負電荷キャリア;例えば、電子またはドナーを有する第1のサブモジュール100の一部に十分に近接して供給することによって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、吸収体層160は、n型半導体材料に隣接して供給されてもよい。あるいは、吸収体層160とn型半導体材料との間に1つ以上の介在層が供給されてもよい。いくつかの実施形態では、吸収体層160は、バッファ層150に隣接して供給されてもよい。例えば、吸収体層160の第1の表面162は、バッファ層150の第2の表面154上に供給されてもよい。
【0084】
[00100]第1のサブモジュール100は、ドーパントの所望されない変質を緩和し、吸収体層160に電気的接触をもたらすように構成された裏接触層170を含んでもよい。裏接触層170は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面172、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面174を有してもよい。裏接触層170の厚さは、第1の表面172と第2の表面174との間に画定されてもよい。裏接触層170の厚さは、約5nm~約200nm、例えば、例えば一実施形態では約10nm~約50nmであってもよい。
【0085】
[00101]いくつかの実施形態では、裏接触層170は、吸収体層160に隣接して供給されてもよい。例えば、裏接触層170の第1の表面172は、吸収体層160の第2の表面164上に供給されてもよい。いくつかの実施形態では、裏接触層170は、例えば、様々な組成で亜鉛およびテルルを含む1つ以上の層など、I、II、VI族からの材料の組合せを含んでもよい。さらに好適な材料としては、これらに限定されないが、テルル化カドミウム亜鉛およびテルル化亜鉛の二層、または例えば、窒素などのV族(15族)ドーパントでドープされたテルル化亜鉛が挙げられる。薄膜接合176は、主に光起電力効果に寄与する薄膜スタックとして定義されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、薄膜接合176は、透明導電酸化物層140、バッファ層150、吸収体層160、裏接触層170、またはこれらの組合せを含んでもよい。
【0086】
[00102]図4を参照すると、第1のサブモジュール100は導電層180を含んでもよく、導電層180は透明であってもよく、裏接触層170、吸収体層160、またはその両方との電気的接触をもたらすように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、導電層180は、吸収体層160に対して第1のサブモジュール100の裏側に向かって形成されてもよい。単一の接合デバイスにおいて、または下部または後部サブモジュール(例えば、第2のサブモジュール500)の一部として供給される場合、導電層180は、サブモジュール(例えば、第2のサブモジュール500)の裏側に配置されてもよく、混濁した不透明の金属層を構成要素として使用してもよい。しかし、不透明層は、多接合光起電力デバイスまたはタンデム光起電力デバイスの接合間に配置される、第1のサブモジュール100の導電層180として使用するのに適さない場合がある。導電層180は、実質的に第1のサブモジュール100の前側102に面する第1の表面182、および実質的に第1のサブモジュール100の裏側104に面する第2の表面184を有してもよい。いくつかの実施形態では、導電層180は、裏接触層170または吸収体層160に隣接して供給されてもよい。例えば、導電層180の第1の表面182は、裏接触層170の第2の表面174または吸収体層160の第2の表面162上に供給されてもよい。導電層180の厚さは、第1の表面182と第2の表面184との間で画定されてもよい。導電層180の厚さは、約500nm未満、例えば、例えば一実施形態では約40nm~約400nm、または約60nm~約350nmであってもよい。
【0087】
[00103]任意に、第1のサブモジュール100は、第1のサブモジュール100の裏側104に裏層199を有してもよい。裏層199の裏面は、前サブモジュールの裏面104を画定する。いくつかの実施形態では、裏層199は電子反射体層を含む。
【0088】
[00104]代替的な実施形態では、裏層199は省略されてもよく、すなわち、裏層199の機能は、導電層180の領域で置き換えられてもよい。例えば、導電層180は、透明トンネル接合として動作してもよい。トンネル接合は、p+サブ領域およびn+サブ領域を有してもよい。いくつかの実施形態では、トンネル接合は、p++サブ領域およびn++サブ領域を有してもよい。例えば、導電層180は、酸化カドミウムスズ、酸化カドミウム、および酸化カドミウムスズの3層スタックによって形成された透明トンネル接合を有してもよい。したがって、導電層180は、透明導電酸化物のコンフォーマル層のスタックとして形成されてもよい。上述のように、このような透明導電酸化物は、吸収体層160、裏接触層170、またはその両方と少なくとも0.75の屈折率の不一致を有してもよい。
【0089】
[00105]半導体および透明導電酸化物などの材料は、これらの電気的および光学的特性を変えるために不純物でドープされてもよい。ドーパントは、n型またはp型の電荷キャリア濃度を変更するために機能層に組み込まれてもよい。電荷密度が約1×1016cm-3より大きい場合、「+」型とみなされてもよい。境界は厳密ではないが、電子ドナーキャリアが約1×1011cm-3~約1×1016cm-3の範囲で存在する場合、材料はn型とみなされてもよく、ドナーキャリア密度が約1×1016cm-3より大きい場合、n+型とみなされてもよい。同様に、電子アクセプターキャリア(すなわち「正孔」)が約1×1011cm-3~約1×1016cm-3の範囲で存在する場合、材料は一般にp型とみなされ、アクセプターキャリア密度が約1×1016cm-3より大きい場合、p+型とみなされる。絶対的キャリア密度に関係なく、キャリア濃度が少なくとも2桁(すなわち100倍)高ければ、層はp型である層に対してp+(またはn型である層に対してn+)であり得るため、境界は厳密ではなく、重なり合う場合がある。さらに、約1×1018cm-3より大きい電荷密度は、「++」型とみなされてもよい。したがって、n型またはp型のいずれかの層は、++層が+層の100倍を超える同型のキャリア密度を有する場合、それ自体がさらに第3の層に対して「+」である同型の層に対して「++」であってもよい。
【0090】
[00106]ここで図2および図6を参照すると、タンデム光起電力デバイス300は、第2のサブモジュール500を含む。第2のサブモジュール500は、タンデム光起電力デバイス300の前側302を一次光に面する頂面として基準にして、第1のサブモジュール100の下方または下に配置されてもよい。光起電力デバイスのサブモジュール500は、第2のサブモジュール500の前側の第1の表面502と第2のサブモジュール500の裏側の第2の表面との間に配置された複数の層を含んでもよい。複数の層のうちの1つ以上は、光起電力吸収体材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、光起電力デバイスのサブモジュール500の層は、複数の光起電力セルに分割されてもよい。
【0091】
[00107]タンデム光起電力デバイス300の第2のサブモジュール500は、層構造の1つ以上の吸収体材料を含んでもよい。一例では、第2のサブモジュール500は、シリコン吸収体を含んでもよく、シリコン吸収体は、アモルファス、多結晶、結晶または薄膜シリコンを含んでもよい。別の例では、第2のサブモジュール500は、ペロブスカイト吸収体材料を含んでもよい。さらなる例では、第2のサブモジュール500は、例えば、硫化/セレン化銅インジウムガリウム(CIGS)、CuInSe(CIS)、またはGaAsなどのI-III-VI族吸収体材料を含んでもよく、薄膜として供給されてもよい。別の例では、第2のサブモジュール500は、例えばCdTe、CdZnTe、またはCdSeTeなどのII-VI族吸収体材料を含んでもよい。
【0092】
[00108]第2のサブモジュール500は、第1のサブモジュール100と様々な態様を共有してもよい。第2のサブモジュール500は、第2のサブモジュール500の前側502に前層501を有してもよい。前層501の前面は、第2のサブモジュール500の前面502を画定してもよい。いくつかの実施形態では、前層501はバッファ層である。いくつかの実施形態では、前層501は導電層である。いくつかの実施形態では、前層501は導電金属グリッドを含む。いくつかの実施形態では、前層501は透明導電酸化物を含む。特定の実施形態では、第2のサブモジュール500の残部または全体が第1のサブモジュール100と同一または実質的に同一に構成されてもよい。第2のサブモジュール500の実施形態は、第1のサブモジュール100の部分と機能および構造が同一または実質的に同一の部分を含んでもよい。
【0093】
[00109]引き続き図2および6を参照すると、タンデム光起電力デバイス300は、第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500との間に位置決めされたインターフェース400を含む。しかし、タンデム光起電力デバイス300の追加のサブモジュール間(例えば、第2のサブモジュールと第3のサブモジュール、第3のサブモジュールと第4サブモジュールなど)に、1つ以上の追加のインターフェース400が位置決めされてもよいことが理解される。インターフェース400は、第1のサブモジュール100および/または第2のサブモジュール500の隣接する層を含む第1のサブモジュール100および/または第2のサブモジュール500の部分、ならびに特定の処理に供された第1のサブモジュール100および/または第2のサブモジュール500の層を含んでもよいことがさらに理解される。同様に、インターフェース400は、第1のサブモジュール100または第2のサブモジュール500のいずれにも存在しない、第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500との間に介在する1つ以上の層または構造を含んでもよい。例としては、吸収体層160、裏接触層170、導電層180、および/または裏層199のうちの1つ以上がインターフェース400の一部を形成する場合が挙げられ、このような層は、第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500との間を通過する反射光を低減させるために特定の処理に供されてもよく、ならびに/または追加の層、コーティングおよび材料と協働してもよい。
【0094】
[00110]インターフェース400の構造の一例が、図7Aの断面部分に概略的に示される。インターフェース400は、第1のサブモジュール100の第1の層410を含む。第1の層410は、第1の表面414を有する。いくつかの実施形態では、第1の表面414は、二乗平均平方根(RMS)の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する。この例では、第1の層410は、第1のサブモジュール100の吸収体層160を含む。任意に、吸収体層160はII-VI族半導体を含む。吸収体層160の形成により、第1の表面414は、吸収体層160に使用されるこのような薄膜半導体材料の粒状構造に起因して最初は粗くなる可能性がある。したがって、最初の粗い表面を研磨(例えば、機械的および/または化学的に研磨)して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する第1の表面414を形成してもよい。具体的には、吸収体層160の第2の表面164は、粗さを低減するために研磨されてもよい。上述のように、吸収体層160の第2の表面164は、RMSの平均が170ナノメートル未満である粗さに研磨されてもよい。任意に、吸収体層160の第2の表面164は、RMSの平均が160ナノメートル未満である粗さに研磨されてもよい。任意に、吸収体層160の第2の表面164は、RMSの平均が150ナノメートル未満である粗さに研磨されてもよい。任意に、吸収体層160の第2の表面164は、RMSの平均が120ナノメートル未満である粗さに研磨されてもよい。任意に、吸収体層160の第2の表面164は、RMSの平均が100ナノメートル未満である粗さに研磨されてもよい。本明細書で提供される実施形態によれば、裏接触170および導電層180は、吸収体層に対して実質的にコンフォーマルであってもよい。したがって、吸収体層160の第2の表面164を研磨することにより、裏接触層180の第1の表面172および第2の表面174の粗さを低減することができる。さらに、吸収体層160の第2の表面164を研磨することにより、導電層180の第1の表面182および第2の表面184の粗さを低減することができる。
【0095】
[00111]図7Aに示されるインターフェース400の例は、第2の層420を含み、第2の層420は、第1の層410の第1の表面414と接触している。第2の層420は、第1の層410と第2のサブモジュール500との間に位置決めされる。第2の層420は、第1のサブモジュール100の裏接触層170などの透明層を含んでもよい。第2の層420はまた、第1のサブモジュール100の導電層180などの導電層を含んでもよい。吸収体層160の第2の表面164(例えば、第1の層410の第1の表面414として)を、今や170ナノメートル未満のRMSを有するように研磨した結果として、研磨された表面が第1のサブモジュール100に向けて戻るよう導かれる反射光13の量を最小限に抑えるため、第1の層410および第2の層420が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有することが可能である。
【0096】
[00112]スクライブ前またはスクライブを含まない第1の表面414の粗さは、サブモジュールの全表面またはスパンにわたって一貫してもよい。本明細書で提供されるサブモジュールは、1平方メートルより大きい表面積を有してもよい。第1のサブモジュールのスパンは、0.5mより大きい、0.8mより大きい、1.0m以上、1.2m以上、2.5m未満、0.5m~2.5mの範囲、または1.0m~2.0mの範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のサブモジュールのスパンにわたる第1の表面414の粗さは、15nm~250nmの範囲、25nm~225nmの範囲、50nm~200nmの範囲、150nm~200nmの範囲、50nm~175nmの範囲、50nm~170nmの範囲、50nm~160nmの範囲、50nm~150nmの範囲、50nm~120nmの範囲、または50nm~100nmの範囲のRMS表面粗さ値を有する。
【0097】
[00113]インターフェース400’構造の別の例が図7Bの断面部分に概略的に示される。インターフェース400’は、第1のサブモジュール100の第1の層410’を含み、第1の層410’は第2のサブモジュール500に隣接して位置決めされる。第1の層410’は、RMSが約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する第1の表面414’を有する。この例では、第1の層410’は第1のサブモジュール100の吸収体層160を含み、吸収体層160はII-VI族半導体を含む。吸収体層160の形成により、吸収体層160に使用されるそのような材料の粒状構造に起因して、第1の表面414’が粗くなる可能性がある。
【0098】
[00114]図7Bに示されるインターフェース400’の例は、第1のサブモジュール100の第2の層420’を含み、第2の層420’は、第1の層410’の第1の表面414’と直接接触している。第2の層420’は、第1の層410’と第2のサブモジュール500との間に位置決めされる。第2の層420’は、第1の表面422および第2の表面424を含み、第2の層420’の第1の表面422は、第1の層410’の第1の表面414’と接触している。第2の層420’の第2の表面424は、RMSが170ナノメートル未満である粗さを有する。第1の層410’および第2の層420’は、0.2未満の屈折率の不一致を有する。このようにして、インターフェース400’の第1の層410’および第2の層420’は、第1のサブモジュール100に向けて戻るよう導かれる反射光13の量を最小限に抑えることができる。第2の層420’は透明層を含んでもよく、透明層は二酸化チタンを含んでもよい。例えば、第2の層420’は、第1の層410’上にコーティングされる二酸化チタンを含むコーティング組成物によって形成されてもよい。コーティング組成物を乾燥および/または硬化することにより、第2の表面424を水平かつ平滑にすることができ、第2の表面424は、25nm~200nm、50nm~170nm、または25ナノメートル未満のRMSを示す。
【0099】
[00115]インターフェース400は、800nm~1200nmの波長を有する光に対して20%より大きい平均透過率を有してもよい。任意に、インターフェース400は、例えば、一実施形態では約50%より大きい、または別の実施形態では約60%より大きい、またはさらなる実施形態では約75%より大きいなど、800nm~1200nmの波長を有する光に対して約25%より大きい平均透過率を有してもよい。
【0100】
[00116]次に図8を参照すると、タンデム光起電力デバイス300を作製する方法の一実施形態が800に示される。805における第1の工程は、第1のサブモジュール100および第2のサブモジュール500を供給することを含んでもよい。810における第2の工程は、第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500との間にインターフェース400を形成する工程を含んでもよく、インターフェース400は、第1のサブモジュール100の第1の層410を含み、第1の層410は第2のサブモジュール500に隣接し、第1の層410は第1の表面414を有する。810におけるインターフェース400を形成する工程は、第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さをもたらす第3の工程815、および第1のサブモジュール100の第2の層420を適用する第4の工程820を含んでもよく、第2の層420は第1の層410の第1の表面414と接触し、第2の層420は、第1の層410と第2のサブモジュール500との間にある。第3の工程815における第1の表面414の研磨は、機械的および/または化学的研磨技術を含んでもよい。このようにして、第1の層410および第2の層420は、少なくとも0.75の屈折率の不一致を有してもよく、一方、研磨された第1の表面414は、第1のサブモジュール100に向けて戻るよう導かれる反射光13の量を最小限に抑える。
【0101】
[00117]次に図9を参照すると、タンデム光起電力デバイス300を作製する方法の別の実施形態が900に示される。905における第1の工程は、第1のサブモジュール100および第2のサブモジュール500を供給することを含んでもよい。910における第2の工程は、第1のサブモジュール100と第2のサブモジュール500との間にインターフェース400’を形成する工程を含んでもよい。910におけるインターフェース400’を形成する工程は、第1のサブモジュール100の第1の層410’を供給する第3の工程915を含んでもよく、第1の層410’は第2のサブモジュール500に隣接し、第1の層410’は第1の表面414’を有し、第1の表面414’は、二乗平均平方根の平均が約50ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する。910におけるインターフェース400’を形成する工程は、第1のサブモジュール100の第2の層420’を形成する第4の工程920をさらに含んでもよく、第2の層420’は第1の層410’の第1の表面414’と接触し、第2の層420’は、第1の層410’と第2のサブモジュール500との間にあり、第1の層410’および第2の層420’は0.2未満の屈折率の不一致を有し、第2の層420’は、スプレーコーティング、ロールコーティング、およびスロットダイコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することによって形成されてもよい。第2の層420’は透明層を含んでもよく、そのような層を形成するために使用されるコーティング組成物は二酸化チタンを含んでもよい。任意に、コーティング組成物は、1種以上の溶媒を除去するために乾燥されてもよく、熱硬化されてもよい。
【0102】
[00118]例示的な方法の層形成工程において、堆積アセンブリは、基板の幅に沿って実質的に均一な層またはコーティングを同時に実現することができる。本明細書に提供される堆積アセンブリは、大きな基板、例えば、長さおよび/または幅が約1m以上、長さおよび幅が0.5~2.0mの範囲、または長さおよび/または幅が最大で約2mまでの寸法を有する基板をコーティングするために拡張可能である。幅は、端部に垂直で、製造プロセス中の搬送方向に垂直な寸法にわたって測定されてもよい。堆積アセンブリは、基板、層スタック、または部分的に形成されたデバイスの上向きの表面に材料を堆積させるように、コンベヤの上方に位置してもよい。コンベヤは、層形成および処理中に基板を搬送するために、基板の下向き表面を支持するロールを含むロール型のものであってもよい。処理は、基板上に層スタックの層を形成するために、複数の堆積および処理ステーションによって基板を輸送することを含んでもよい。一例として、基板が堆積アセンブリを通過して移動する際に、以前に堆積された層の上に透明コーティングが適用され、その後処理ステーションを通過する際に透明コーティングが乾燥および硬化される。
【0103】
[00119]試験例
【0104】
【表1】
【0105】
[00120]表1は、本開示による種々の実験的実施形態の要約を示す。比較例および実施例1~17はすべて、同じ材料のスタックから調製した。具体的には、フッ素ドープ酸化スズ層を含む前接触材料でガラス基板をコーティングした。前接触材料をCdSeTe吸収体層でコーティングした。吸収体層を、酸化カドミウムスズ、酸化カドミウム、および酸化カドミウムスズの三層スタックからの導電層でコーティングした。比較例および実施例1~17のそれぞれは、吸収体層の裏面、すなわち吸収体層と導電層との間の界面に施された研磨を除き、可能な限り同様に調製した。比較例は研磨しなかった。実施例1~17のそれぞれの吸収体層の裏面を、様々なレベルの粗さまで機械的に研磨した。LCSMを使用してRMS(Rq)値を決定し、表1に要約する。比較例および実施例1~17について、各スタックを透過した1,000ナノメートルの波長の光の量を決定した。表1は、比較例に対する実施例1~17を透過した光のパーセンテージの相対的な改善の要約である。
【0106】
[00121]表1に示されるように、RMSの平均の低減は、透過の増加と強く一致する。具体的には、RMSの平均が160ナノメートル未満である粗さまでの低減は、約5%の透過の改善をもたらした(実施例6、11および12を参照)。RMSの平均が120ナノメートル未満である粗さまでの低減は、約15%の透過の改善をもたらした(実施例1および4参照)。RMSの平均が100ナノメートル未満である粗さまでの低減は、約19%の透過の改善をもたらした(実施例15および16参照)。
【0107】
[00122]実験の完了を容易にするために、試験されたスタックから特定の層が省略されたことに留意されたい。具体的には、裏接触層は、吸収体層と導電層との間に配置されなかった。多層裏接触の試験は、吸収体表面と裏接触表面の適合性との間の実質的な一致を示す。一般に、裏接触層(例えば、ZnTe)は、吸収体層と実質的にコンフォーマルであってもよく、吸収体層と実質的に同様の屈折率を有してもよい。したがって、表1の結果は、裏接触層を有するデバイスの改善を示す。デバイスの性能は、封止材を追加した場合に一貫したままであるか、または向上する可能性があることが予想される。具体的には、導電層と透明層は実質的にコンフォーマルであってもよく、封止材とのインターフェースにおける改善された粗さを有してもよい。ほとんどの封止材材料は、導電層と屈折率が整合していないため、比較例に比べて透過が改善されると考えられる。
【0108】
[00123]例示的な実施形態は、本開示が徹底され、当業者にその範囲を十分に伝えるように提供される。本開示の実施形態の徹底的な理解をもたらすために、特定の構成要素、デバイスおよび方法の例など、多数の具体的な詳細が示される。具体的な詳細を利用する必要がないこと、例示的な実施形態が多くの異なる形態で具体化されてもよいこと、およびいずれも本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないことが当業者に明らかである。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、および周知の技術は詳細に説明されない。いくつかの実施形態、材料、組成物および方法の同等の変更、修正および変形は、実質的に同様の結果を伴い、本技術の範囲内で行うことができる。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-08-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサブモジュール;および前記第1のサブモジュール上の第2のサブモジュールであって、前記第1のサブモジュールがインターフェースを含む、第2のサブモジュール
を含み、
前記インターフェースが光の一部を通過させ、
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、
前記インターフェースが、
薄膜半導体を含む吸収体層であって、二乗平均平方根の平均が50ナノメートル~200ナノメートルである粗さを有する表面を有する、吸収体層;および
前記吸収体層の表面上の導電層であって、前記吸収体層に対して少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、導電層
を含む、タンデム光起電力デバイス。
【請求項2】
前記薄膜半導体が、II-VI材料、I-III-VI材料、またはペロブスカイトである、請求項1に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項3】
前記導電層が透明導電酸化物を含む、請求項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項4】
前記透明導電酸化物が酸化カドミウムスズである、請求項3に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項5】
前記透明導電酸化物が酸化カドミウムである、請求項3に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項6】
前記導電層が複数の層を含み、前記複数の層が、酸化カドミウムスズの層および酸化カドミウムの層を含む、請求項1に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項7】
前記導電層が透明トンネル接合を含む、請求項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項8】
前記吸収体層の表面上および前記吸収体層と前記導電層との間に裏接触層を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項9】
前記裏接触層がZnTeを含む、請求項8に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項10】
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が、160ナノメートル未満、150ナノメートル未満、120ナノメートル未満、または100ナノメートル未満である、請求項1~のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項11】
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が175ナノメートル~200ナノメートルである、請求項1~のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項12】
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層が二酸化チタンを含む、請求項1~のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項13】
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層および前記導電層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、請求項1~のいずれかに記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項14】
前記透明層が1.7~2.3の屈折率を有する、請求項13に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項15】
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層が傾斜屈折率を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項16】
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層が100nm~1000nmの範囲の厚さを有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
【請求項17】
第1のサブモジュール;および
前記第1のサブモジュール上の第2のサブモジュールであって、前記第1のサブモジュールがインターフェースを含む、第2のサブモジュール
を含み、
前記インターフェースが光の一部を通過させ、
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、
前記インターフェースが、
薄膜半導体から形成された吸収体層であって、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する表面を有する、吸収体層;および
前記吸収体層の表面上の導電層であって、前記吸収体層に対して少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、導電層
を含む、タンデム光起電力デバイス。
【請求項18】
タンデム光起電力デバイスを作製する方法であって、
第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを供給する工程、ならびに
前記第1のサブモジュールにインターフェースを形成する工程であって、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、工程
を含み、
前記インターフェースが第1の層および第2の層を含み、前記第2の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、そして前記第1の層が第1の表面を有し、
前記インターフェースを形成する工程が、前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことを含む、
方法。
【請求項19】
前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことが、前記第1の表面を機械的に研磨すること、前記第1の表面を化学的に研磨すること、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記インターフェースを形成する工程が前記第2の層を形成することを含み、前記第2の層は前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第2の層を形成することが、スプレーコーティング、ロールコーティング、およびスピンコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することを含む、請求項18に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0108】
[00123]例示的な実施形態は、本開示が徹底され、当業者にその範囲を十分に伝えるように提供される。本開示の実施形態の徹底的な理解をもたらすために、特定の構成要素、デバイスおよび方法の例など、多数の具体的な詳細が示される。具体的な詳細を利用する必要がないこと、例示的な実施形態が多くの異なる形態で具体化されてもよいこと、およびいずれも本開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないことが当業者に明らかである。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、および周知の技術は詳細に説明されない。いくつかの実施形態、材料、組成物および方法の同等の変更、修正および変形は、実質的に同様の結果を伴い、本技術の範囲内で行うことができる。
[発明の態様]
[1]
第1のサブモジュール;および
前記第1のサブモジュール上の第2のサブモジュールであって、前記第1のサブモジュールが、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含む、第2のサブモジュール
を含み、
前記インターフェースが光の一部を通過させ、
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、
前記インターフェースが、
薄膜半導体から形成された吸収体層であって、二乗平均平方根の平均が50ナノメートル~200ナノメートルである粗さを有する表面を有する、吸収体層;および
前記吸収体層の表面上の導電層であって、前記吸収体層に対して少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、導電層
を含む、タンデム光起電力デバイス。
[2]
前記薄膜半導体が、II-VI材料、I-III-VI材料、またはペロブスカイトである、1に記載のタンデム光起電力デバイス。
[3]
前記導電層が透明導電酸化物を含む、1または2に記載のタンデム光起電力デバイス。
[4]
前記透明導電酸化物が酸化カドミウムスズである、3に記載のタンデム光起電力デバイス。
[5]
前記透明導電酸化物が酸化カドミウムである、3に記載のタンデム光起電力デバイス。
[6]
前記導電層が複数の層を含み、前記複数の層が、酸化カドミウムスズの層および酸化カドミウムの層を含む、1に記載のタンデム光起電力デバイス。
[7]
前記導電層が透明トンネル接合を含む、1~6のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[8]
前記吸収体層の表面上および前記吸収体層と前記導電層との間に裏接触層を含む、1~7のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[9]
前記裏接触層がZnTeを含む、8に記載のタンデム光起電力デバイス。
[10]
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である、1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[11]
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が、160ナノメートル未満、150ナノメートル未満、または120ナノメートル未満である、1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[12]
前記吸収体層の表面の二乗平均平方根の平均が100ナノメートル未満である、1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[13]
前記吸収体層の表面粗さの二乗平均平方根の平均が175ナノメートル~200ナノメートルである、1~9のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[14]
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層が二酸化チタンを含む、1~13のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[15]
前記導電層上に透明層を含み、前記透明層および前記導電層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、1~13のいずれかに記載のタンデム光起電力デバイス。
[16]
前記透明層が1.7~2.3の屈折率を有する、1~15のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[17]
前記透明層が傾斜屈折率を有する、14~16のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[18]
前記透明層が100nm~1000nmの範囲の厚さを有する、14~17のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[19]
前記透明層が150nm~800nmの範囲の厚さを有する、14~17のいずれか一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[20]
第1のサブモジュール;および
前記第1のサブモジュール上の第2のサブモジュールであって、前記第1のサブモジュールが、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含む、第2のサブモジュール
を含み、
前記インターフェースが光の一部を通過させ、
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、
前記インターフェースが、
薄膜半導体から形成された吸収体層であって、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する表面を有する、吸収体層;および
前記吸収体層の表面上の導電層であって、前記吸収体層に対して少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、導電層
を含む、タンデム光起電力デバイス。
[21]
第1のサブモジュール;
第2のサブモジュール;
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含み、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、タンデム光起電力デバイス。
[22]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、21に記載のタンデム光起電力デバイス。
[23]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にある、22に記載のタンデム光起電力デバイス。
[24]
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、23に記載のタンデム光起電力デバイス。
[25]
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、23に記載のタンデム光起電力デバイス。
[26]
前記第2の層が導電層を含む、25に記載のタンデム光起電力デバイス。
[27]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、21に記載のタンデム光起電力デバイス。
[28]
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;および
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含む、21に記載のタンデム光起電力デバイス。
[29]
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、28に記載のタンデム光起電力デバイス。
[30]
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、28に記載のタンデム光起電力デバイス。
[31]
前記透明層が二酸化チタンを含む、30に記載のタンデム光起電力デバイス。
[32]
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含み、
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記透明層が二酸化チタンを含む、21に記載のタンデム光起電力デバイス。
[33]
前記インターフェースが、通過する約800nm~約1200nmの波長を有する光の少なくとも60%を透過するように構成される、21に記載のタンデム光起電力デバイス。
[34]
タンデム光起電力デバイスを作製する方法であって、
第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを供給する工程、ならびに
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程であって、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、工程
を含む、方法。
[35]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し;および
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間に前記インターフェースを形成する工程が、前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことを含む、34に記載の方法。
[36]
前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さをもたらすことが、前記第1の表面を機械的に研磨すること、前記第1の表面を化学的に研磨すること、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、35に記載の方法。
[37]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、36に記載の方法。
[38]
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層を含み、
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間に前記インターフェースを形成する工程が、前記第1のサブモジュールの第2の層を形成することを含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、34に記載の方法。
[39]
前記第1のモジュールの前記第2の層を形成することが、スプレーコーティング、ロールコーティング、およびスピンコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することを含む、38に記載の方法。
[40]
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記透明層が二酸化チタンを含む、39に記載の方法。
[41]
第1のサブモジュール;
第2のサブモジュール;
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間のインターフェースを含み、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、タンデム光起電力デバイス。
[42]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有する、41に記載のタンデム光起電力デバイス。
[43]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にある、42に記載のタンデム光起電力デバイス。
[44]
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有する、43に記載のタンデム光起電力デバイス。
[45]
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、43または44に記載のタンデム光起電力デバイス。
[46]
前記第2の層が導電層を含む、45に記載のタンデム光起電力デバイス。
[47]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、41に記載のタンデム光起電力デバイス。
[48]
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;および
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含む、41に記載のタンデム光起電力デバイス。
[49]
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さを有する、41に記載のタンデム光起電力デバイス。
[50]
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含む、48または49に記載のタンデム光起電力デバイス。
[51]
前記透明層が二酸化チタンを含む、50に記載のタンデム光起電力デバイス。
[52]
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層;
前記第1のサブモジュールの第2の層であって、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、第2の層
を含み、
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記透明層が二酸化チタンを含む、51に記載のタンデム光起電力デバイス。
[53]
前記インターフェースが、通過する約800nm~約1200nmの波長を有する光の少なくとも60%を透過するように構成される、41~52の一項に記載のタンデム光起電力デバイス。
[54]
タンデム光起電力デバイスを作製する方法であって、
第1のサブモジュールおよび第2のサブモジュールを供給する工程;ならびに
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程であって、前記インターフェースが光の一部を通過させ、前記インターフェースが前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結させ、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールを光学的に連結することが、光の一部の反射を低減することを含む、工程
を含む、方法。
[55]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第1の層を含み、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し;および
前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程が、前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さをもたらすことを含む、54に記載の方法。
[56]
前記第1の表面を研磨して、二乗平均平方根の平均が25ナノメートル未満である粗さをもたらすことが、前記第1の表面を機械的に研磨すること、前記第1の表面を化学的に研磨すること、およびそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含む、55に記載の方法。
[57]
前記インターフェースが前記第1のサブモジュールの第2の層を含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり;
前記第1の層および前記第2の層が少なくとも0.75の屈折率の不一致を有し;
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み;および
前記第2の層が導電層を含む、56に記載の方法。
[58]
前記インターフェースが、
前記第1のサブモジュールの第1の層であって、前記第1の層が前記第2のサブモジュールに隣接し、前記第1の層が第1の表面を有し、前記第1の表面が、二乗平均平方根の平均が約175ナノメートル~約200ナノメートルである粗さを有する、第1の層
を含み、前記第1のサブモジュールと前記第2のサブモジュールとの間にインターフェースを形成する工程が、前記第1のサブモジュールの第2の層を形成することを含み、前記第2の層が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層が前記第1の層と前記第2のサブモジュールとの間にあり、前記第1の層および前記第2の層が0.2未満の屈折率の不一致を有する、54に記載の方法。
[59]
前記第1のモジュールの前記第2の層を形成することが、スプレーコーティング、ロールコーティング、およびスピンコーティングのうちの1つによってコーティング組成物を適用することを含む、58に記載の方法。
[60]
前記第2の層が第1の表面および第2の表面を含み、前記第2の層の前記第1の表面が前記第1の層の前記第1の表面と接触し、前記第2の層の前記第2の表面が、二乗平均平方根の平均が170ナノメートル未満である粗さを有し、
前記第1の層がII-VI族半導体を有する吸収体層を含み、前記第2の層が透明層を含み、
前記透明層が二酸化チタンを含む、59に記載の方法。
[61]
前記透明層が1.7~2.3の範囲の屈折率を有する、54~60のいずれか一項に記載の方法。
[62]
前記透明層が傾斜屈折率を有する、54~61のいずれかに記載の方法。
【国際調査報告】