(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】シャフトに取り付けられたコンベヤアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B65G 23/06 20060101AFI20241114BHJP
【FI】
B65G23/06 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529530
(86)(22)【出願日】2022-12-01
(85)【翻訳文提出日】2024-05-17
(86)【国際出願番号】 US2022051483
(87)【国際公開番号】W WO2023102094
(87)【国際公開日】2023-06-08
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508181663
【氏名又は名称】レイトラム,エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】ドワーニック,マーティン エイ.
(72)【発明者】
【氏名】モハン,ジェイク エイ.
(57)【要約】
【要約】
シャフトに取り付けられたコンベアアセンブリ(10)は、シャフト(12)上に直列に配置され、コンベアベルトに接触するための周面を有する螺旋を形成する一連のスクロールモジュール(100、102)を含む。各スクロールモジュールは、シャフトを受容するためのオープンハブ(120)と、周面を画定する橋渡しスクロール部(110)とを含む。シャフトは、スクロールモジュールを取り付けるための取り付け領域にL字形取り付けスロット(30)を含む。スナップオンロッキングカラー(200)は、シャフトにインストールした後のスクロールモジュールの軸方向の動きを防止する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベア用スクロールモジュールであって、
コンベヤのシャフトを着座させるためのシャフト受容開口部を形成するオープンハブを有するクランプ部と、
前記クランプ部から延びており、第1縁部から第2縁部まで円弧状にねじれて螺旋状の半コイルを形成する本体を有する橋渡しスクロール部と、を含む、コンベア用スクロールモジュール。
【請求項2】
前記オープンハブは、前記シャフト受容開口部を狭めるための対向するフィンガーをそれぞれの端部に含む、請求項1に記載のスクロールモジュール。
【請求項3】
前記対向するフィンガーは、フラット端で終端する、請求項2に記載のスクロールモジュール。
【請求項4】
前記第1縁は、直線であり、前記シャフト受容開口部の軸に対して垂直に前記クランプ部から半径方向に延びている、請求項1に記載のスクロールモジュール。
【請求項5】
前記第2縁部は、直線であり、前記シャフト受容開口部の軸に対して垂直に前記クランプ部から半径方向に延びている、請求項4に記載のスクロールモジュール。
【請求項6】
前記第2縁部と前記オープンハブとの間の切り欠きと、
前記第1縁部と前記オープンハブとの間の切り欠き部の対角線上に形成され、前記第1縁部の下方に延びる突出面と、をさらに含む、請求項5に記載のスクロールモジュール。
【請求項7】
コンベヤ用アセンブリであって、
一連の取り付け領域に形成された複数のL字形取り付けスロットを有するシャフトと、
前記L字形取り付けスロットを使用して前記シャフトに取り付けられて、螺旋状プーリーを形成する一連のスクロールモジュールと、
前記一連のスクロールモジュールの前記シャフトに沿った軸方向の動きを制限するロッキングカラーと、を含む、コンベヤ用アセンブリ。
【請求項8】
前記シャフトの第1端部に近接する前記第1L字形取り付けスロットは、前記ロッキングカラーを前記シャフトにロックするためのロック溝を含む、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記シャフトの第2端部に近接する前記第2L字形取り付けスロットは、前記第2ロッキングカラーを前記シャフトにロックするためのロック溝を含む、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記一連のスクロールモジュールは、直列に配置された1組の左回転スクロールモジュール及び1組の右回転スクロールモジュールを含む、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記各スクロールモジュールは、
前記シャフトを着座させるためのシャフト受容開口部を形成するオープンハブを有するクランプ部と、
前記クランプ部から延びており、第1縁部から第2縁部まで円弧状にねじれて螺旋状の半コイルを形成する本体を有する橋渡しスクロール部と、を含む、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記各オープンハブは前記シャフト受容開口部を狭めるための対向するフィンガーを、それぞれの端部に含み、前記各フィンガーは、関連するL字型取り付けスロットの軸方向脚部に受容される、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記各第1縁部は直線であり、前記シャフト受容開口部の軸に垂直な関連するクランプ部から半径方向に延びている、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記各第2縁部は直線であり、前記シャフト受容開口部の軸に垂直な関連するクランプ部から半径方向に延びている、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記第1スクロールモジュールの前記第2縁部は、前記第2スクロールモジュールの第1縁部に隣接している、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記各取り付け領域は、前記シャフトの両側に前記L字形取り付けスロットを有する、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記各L字形取り付けスロットは、円周方向に延びる平坦部と、前記平坦部と交差して張り出し部を形成する軸方向に延びる取り付けスロットとを含む、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項18】
コンベアのシャフトにスクロールアセンブリを組み立てる方法であって、前記シャフトは、複数の取り付け領域を含み、前記各取り付け領域は、前記シャフトの各側にL字形取り付けスロットを含み、前記方法は、
第1スクロールモジュールのハブ部のフィンガーを、第1対のL字型取り付けスロットの周縁平坦部上で摺動させ、次いで、第1スクロールモジュールを軸方向に移動させて、第1対のL字型取り付けスロットの張り出し部を前記ハブ部の屈曲部に着座させることによって、第1スクロールモジュールを第1取り付け領域内のシャフトにインストールするステップと、
第2スクロールモジュールのハブ部のフィンガーを、第2対のL字形取り付けスロットの周縁平坦部上で摺動させ、次いで、第2スクロールモジュールを軸方向に移動させて、第2対のL字形取り付けスロットの張り出し部を前記ハブ部の屈曲部に着座させることによって、第2スクロールモジュールを前記シャフトにインストールするステップと、を含み、
前記第1スクロールモジュールと前記第2スクロールモジュールとは、一緒に螺旋の完全なターンを形成する、方法。
【請求項19】
前記第2スクロールモジュールに隣接して第3スクロールモジュールをインストールするステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記スクロールモジュールを固定するために前記シャフトにロッキングカラーをインストールするステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1、第2及び第3スクロールモジュールとは異なる向きを有する一連のスクロールモジュールを前記シャフトにインストールするステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年12月3日に出願された、発明の名称が「シャフトに取り付けられたコンベヤアセンブリ」の米国仮特許出願第63/285,517号に対する優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
本発明は、一般に、エンドレスコンベヤベルトシステムのシャフト上に組み立てることができるコンベヤコンポーネントに関する。
【0003】
スクロールは、コンペアベルトの内側に接触してコンペアベルトの中心から端部に向かって破片を移動させるために、コンペアベルトに取り付けられたシャフトに取り付けられた、またはシャフトと一体になったアイドルデバイスであり、破片は床や容器に落ちても無害である。現在のスクロールの設計では、衛生面、組立て、分解、コンベヤシステム内のスクロールの交換に問題がある。
【発明の概要】
【0004】
シャフトに取り付けられたコンベヤアセンブリは、シャフト上に直列に配置された一連のスクロールモジュールを含む。シャフトは、スクロールモジュールを取り付けるためのL字形取り付けスロットを含む。スナップオンロッキングカラーは、シャフトにインストールした後のスクロールモジュールの軸方向の動きを防止する。
【0005】
一態様によれば、コンベヤ用スクロールモジュールは、コンベヤのシャフトを着座させるためのシャフト受容開口部を形成するオープンハブを有するクランプ部と、前記クランプ部から延びており、第1縁部から第2縁部まで円弧状にねじれて螺旋状の半コイルを形成する本体を有する橋渡しスクロール部と、を含む。
【0006】
別の態様によれば、コンベヤ用アセンブリは、一連の取り付け領域に形成された複数のL字形取り付けスロットを有するシャフトと、前記L字形取り付けスロットを使用して前記シャフトに取り付けられて、螺旋状プーリーを形成する一連のスクロールモジュールと、前記一連のスクロールモジュールの前記シャフトに沿った軸方向の動きを制限するロッキングカラーと、を含む。
【0007】
別の態様によれば、コンベアのシャフトにスクロールアセンブリを組み立てる方法が提供される。前記シャフトは、複数の取り付け領域を含み、前記各取り付け領域は、前記シャフトの各側にL字形取り付けスロットを含む。組み立て方法は、第1スクロールモジュールのハブ部のフィンガーを、第1対のL字型取り付けスロットの周縁平坦部上で摺動させ、次いで、第1スクロールモジュールを軸方向に移動させて、第1対のL字型取り付けスロットの張り出し部を前記ハブ部の屈曲部に着座させることによって、第1スクロールモジュールを第1取り付け領域内のシャフトにインストールするステップと、第2スクロールモジュールを前記シャフトにインストールするステップと、を含む。第2スクロールモジュールのハブ部のフィンガーを、第2対のL字形取り付けスロットの周縁平坦部上で摺動させ、次いで、第2スクロールモジュールを軸方向に移動させて、第2対のL字形取り付けスロットの張り出し部を前記ハブ部の屈曲部に着座させることによって、第2スクロールモジュールは前記シャフトにインストールされる前記第1スクロールモジュールと前記第2スクロールモジュールとは、一緒に螺旋の完全なターンを形成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、螺旋状プーリアセンブリを形成するためにシャフト上に直列に配置された複数のスクロールモジュールを備えるシャフトに取り付けられたコンベヤアセンブリの端面図である。
【
図2】
図2は、
図1の螺旋状プーリアセンブリの等角図である。
【
図3】
図3は、
図1の螺旋状プーリアセンブリの側面図である。
【
図4】
図4は、
図1の螺旋状プーリアセンブリの第1スクロールモジュールの等角図である。
【
図5】
図5は、
図4の第1スクロールモジュールの正面図である。
【
図6】
図6は、
図4の第1スクロールモジュールの底面図である。
【
図7】
図7は、
図1の螺旋状プーリアセンブリの第2スクロールモジュールの等角図である。
【
図8】
図8は、
図7の第2スクロールモジュールの正面図である。
【
図9】
図9は、
図7の第2スクロールモジュールの平面図である。
【
図15】
図15A~15Dは、
図1の螺旋状プーリアセンブリの形成中に第1スクロールモジュールをシャフトに取り付ける際に含まれるステップを示す等角図である。
【
図16】
図16A~16Dは、
図1の螺旋状プーリアセンブリの形成中に第1スクロールモジュールをシャフトに取り付ける際に含まれるステップを示す側面図である。
【
図17】
図17A~17Dは、
図15A~16Dのシャフトに第2スクロールモジュールを取り付ける際のステップを示す図である。
【
図18】
図18A~
図18Dは、一実施形態による螺旋状プーリアセンブリの前半を完成させるために、第3スクロールモジュールおよびロッキングカラーを取り付けることに含まれるステップを示す。
【
図20】
図20は、
図19の螺旋状プーリアセンブリへのロッキングカラーのインストールを示す。
【
図21】
図21は、
図1の螺旋状プーリアセンブリのロッキングカラーの正面図である。
【
図22】
図22は、
図1の螺旋状プーリアセンブリのロッキングカラーの等角図である。
【
図23】
図23A~23Cは、
図21および22のロッキングカラーをシャフトにスナップ留めする際に含まれるステップを示す。
【
図24】
図24は、
図1の螺旋状プーリアセンブリの完成した第1側の別の図である。
【
図25】
図25は、スクロールモジュールを取り付けるためのL字型スロットの詳細図である。
【
図27】
図27は、切り欠きの詳細を示すスクロールモジュールの第1側の等角図である。
【
図28】
図28は、突出面を詳細に示す、
図2のスクロールモジュールの第2側の等角図である。
【
図29】
図29は、一実施形態による、シャフト上に組み立てられたスクロールモジュールの切り欠き面と突出面との間の境界面を示す。
【
図30】
図30は、構成要素間の接触点を詳細に示す、
図24の螺旋状プーリアセンブリの第1側の正面図である。
【
図31】
図31は、
図1の螺旋状プーリアセンブリの分解中のスクロールモジュールの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
コンベヤベルトを駆動、洗浄、案内、またはその他の方法で係合するためのシャフトに取り付けられたコンベヤアセンブリは、回転可能なシャフトに取り付けられた複数のモジュールを含む。以下、本発明は、例示的な実施形態に限定されるものではないが、いくつかの例示的な実施形態に関して説明する。
【0010】
図1~3は、本発明の特徴を具現化するシャフトに取り付けられたアセンブリの一形態を示す。例示的なシャフトに取り付けられたコンベヤアセンブリ10は、一連のスクロールモジュール100、102と、シャフト12に取り付けられて螺旋構造を形成するロッキングカラー200とから形成される螺旋状プーリーである。モジュール100、102およびロッキングカラー200は、工具を必要とせずにシャフト12に取り付けることができ、また、工具を必要とせずにシャフト12から容易に取り外すことができる。各スクロールモジュール100又は102は、螺旋のハーフターンを形成するが、別の範囲にまたがることもできる。例示的なアセンブリは、第1向きを有し、各ハーフターンの端部が互いに隣接して螺旋構造を形成するように直列に配置された複数の第1(「左巻き」)スクロールモジュール100と、第2向きを有し、各ハーフターンの端部が互いに隣接して螺旋構造を形成するように直列に配置された複数の第2(「右巻き」)スクロールモジュール102と、とを含む。螺旋の外面104、105は、コンベヤベルトに接触して破片をコンベヤベルトから除去するための周面を形成する。製品は、スクロールモジュール100、102によってスクロールアセンブリ10の中心から外側に向けて駆動される。例示的なアセンブリ10は、双方向インフィードスクロールを形成しているが、本発明はこれに限定されない。
【0011】
図4~
図6は、
図1~
図3のアセンブリ10などのスクロールアセンブリの一部を形成するのに適した第1スクロールモジュール100の実施形態を示している。第1スクロールモジュール100は、「左巻き」スクロールモジュールであり、螺旋の半コイルを形成する橋渡しスクロール部110と、モジュール100をシャフト12に取り付けるためのクランプ部120とを含む。橋渡しスクロール部は、第1縁部106から第2縁部108まで円弧状にねじれて半コイルを形成するねじり本体を含む。例示的な縁部106、108は、直線であり、シャフト12の軸に対して垂直に半径方向にクランプ部120から延びているが、本発明はこれに限定されない。橋渡しスクロール部は、一定の厚さを有し、周面104で終端する。ねじり本体は螺旋の任意の部分を形成することができ、半コイルに限定されない。
【0012】
クランプ部120は、シャフト受容開口部121を形成する半径方向内面を有するオープンハブを含む。ハブの端部の対向するフィンガー122、123は、開口部121の入口を狭め、平坦端で終端する。クランプ部は、ハブとフィンガー部122、123との間の交差点に屈曲部124、125を形成する。
【0013】
図7~
図9は、別の実施形態による第2スクロールモジュール102(「右巻き」スクロールモジュールとして示される)の一実施形態を示す。また、第2スクロールモジュールは、第1スクロールモジュール100の橋渡しスクロール部110とは反対方向に延びる橋渡しスクロール部111を含む。第2スクロールモジュール102は、第1スクロールモジュール100のクランプ部120と同様または同一のクランプ部120’をさらに含む。
【0014】
例示的なコンベヤシャフト12は、スクロールモジュールの取り付けを容易にする形状であるが、本発明はこれに限定されない。
図10~13を参照すると、例示的なシャフト12は、長手方向軸に沿って第1端部13から第2端部14まで延びる、実質的に円形として示される本体を含む。
図10は、シャフト12の上面図である。
図11および
図12はシャフト12の第1側1を示し、
図13はシャフト12の第2側2を示すが、しかしながら、当業者であれば、シャフト12は長手方向軸の周りを回転するので、シャフトの頂部Tと底部Bが相互に関係していることを認識する。第1端部13及び第2端部14は、シャフト12の回転を容易にするために軸支され得る。シャフト12の本体は、スクロールモジュール100、102を取り付けるための一連の取り付け領域22、23、24、25、26および27を形成する。各取り付け領域22、23、24、25、26および27は、シャフト12の各側1、2にL字形取り付けスロット30を含む。L字形取り付けスロット30は、方向が交互に形成されており、各取り付け領域内の各対のL字形取り付けスロットは、同じ方向(すなわち、シャフト12の頂部Tまたはシャフトの底部Bに至る方向)を有している。
【0015】
各L字形スロット30は、シャフト本体に加工されて外方に延びる平面31を含む。平坦部31は、フィンガー122、124の平坦端に対して、フィンガーが対応する取り付け領域の平坦部31上を滑動できるように構成される(すなわち、2つの対応する平坦部31の間の距離は、その取り付け領域に取り付けられるスクロールモジュールのフィンガー122、124の平坦端の間の距離よりわずかに小さいか、等しいか、またはわずかに大きい。)。取り付けチャネル33は、平坦部31と交差し、平坦部31から軸方向に延びて、関連するスクロールモジュールを拘束するための張り出し部35を形成する。各取り付けチャネル33は、スクロールモジュール100または102の脚部122または123を取り付ける。各L字形スロット30は、そのスロットに取り付けられるモジュールの方向およびタイプに基づいて方向付けされる。張り出し部35は、シャフト12に対向する頂部Tとシャフト12の底部Bとの間で交互に配置されている。
【0016】
第1端部13に近い第1取り付け領域22内の第1L字形スロットは、第1ロッキングカラー200をシャフトにロックするロック溝202を含む。ロック溝202を含むL字形スロットに対向するシャフト12の端部14の第6取り付け領域27のL字形スロットは、第2ロッキングカラーをシャフトにロックするための第2ロック溝204を含む。シャフト12の両側にはロック溝202、204が形成されている。
【0017】
図14に示すように、クランプ部120のオープンハブがシャフト本体を受けるようにスクロールモジュール100がシャフト12に取り付けられると、フィンガー122、124の平坦端は、平坦端31上を摺動した後、取り付けチャネル33内に受容される。シャフト張り出し部35は、ハブ内の屈曲部124、125に着座される。このようにして、スクロールモジュール100はシャフトに固定され、シャフトとともに回転する。ハブ120は、平坦部31上を摺動するためにわずかに屈曲してもよいし、屈曲せずに平坦部31上を自由に摺動してもよい。
【0018】
図15A~15Dおよび16A~16Dは、アセンブリ10全体の取り付けを開始するために第1スクロールモジュール100をシャフト12にインストールするプロセスを示す。例示的な左巻きのモジュール100は、シャフト12の内側から第1端部13にインストールされ、第1スクロールモジュール100は、中央取り付け領域24にインストールされる。右巻きのモジュール102は、中央取り付け領域25から開始し、第2端部14に向かって設置され続けることができる。まず、
図15Bおよび16Aに示すように、第1スクロールモジュール100が、関連する取り付け領域24と位置合わせされる。次に、
図15Cおよび
図16Bに示すように、第1スクロールモジュールはシャフト12に対して第1方向に移動し、フィンガー122および124の平坦端は、シャフト12に形成された平坦端31を取り付け領域内で摺動する。次に、
図15C、16Cに示すように、第1スクロールモジュール100をシャフト12の上下方向の中間に向けて摺動させて、
図15D、16Dに示すように、シャフト張り出し部35をスクロールモジュールハブ120の屈曲部124、125に着座させる。
【0019】
図17A~
図17Dに示すように、後続のスクロールモジュール100bは、隣接する取り付け領域23に第1スクロールモジュール100と直列にインストールされてもよい。同様に、第2スクロールモジュール100bは、
図17Bに示すように、シャフト本体上で第1方向に摺動し、フィンガー122、123の平坦端が取り付け領域の平坦部31上を摺動する。すると、
図17Cに示すように、第2スクロールモジュール100bは、第1スクロールモジュール100に向かって第2垂直方向に摺動し、シャフト脚部35がスクロールモジュールハブの屈曲部124、125に挿入されて、第2スクロールモジュール100bを第1スクロールモジュール100に対して固定し、
図17Dに示すように、螺旋の完全なターンを形成する。組み立てられると、
図17Dに示されるように、第2モジュールの第1縁部106は、第1モジュール108の第2縁部108に当接して、周面104の螺旋形状を継続する。
【0020】
図18Aに示すように、同様に、第3スクロールモジュール100c(又は左巻きモジュールシリーズの最後のスクロールモジュール)を外側取り付け領域22にインストールした後、ロッキングカラー200をシャフト12にインストールして、
図18B~18D、19及び20に示すように、スクロールモジュールシリーズ100をシャフト12に対して固定することができる。シャフト12の第1端部に近いロック溝202は、ロッキングカラー200を固定するのに役立つ。
【0021】
図21~22に示すロッキングカラー200は、湾曲した外面220と、シャフト受容開口部223を形成する半径方向内面222とを有するオープンハブを含む。ロッキングカラーの第1端部226は、平坦な端面224と、主半径方向内面222から内方に延びる湾曲した内面225とを含む。第2端部227は、シャフト12のロック溝202内に収容されるように構成された半径方向内方に延びるタブ228を形成する。
【0022】
ロッキングカラー200をシャフト12に固定するために、
図23A~
図23Cに示すように、ロッキングカラー200はシャフトに接近して配向される。ロック溝202には、半径方向内方に延びるタブ228が挿入されている。次に、ロッキングカラー200がシャフトにカチッとはまり、
図23Cに示すロックされた向きになる。ロッキングカラー200は、シャフト23にスナップ嵌めされると弾性変形する。
【0023】
図24は、左側のスクロールモジュール100、100b、100cおよびロッキングカラー200を順に挿入した後のスクロールアセンブリ10の片側を示す。第1及び第2スクロールモジュール100、100bの移動範囲は、後にインストールされる第3スクロールモジュール100cと、モジュールハブと軸上の関連する取り付けチャネル33との間の干渉によって軸方向に制限される。第3スクロールモジュール100cは、ロッキングカラー200と関連するシャフト上の取り付けスロット33とによって軸方向に拘束される。右巻きのモジュール102および第2ロッキングカラー200を備えるスクロールアセンブリ10の第2側は、同様の連続的な方法で取り付けることができる。
【0024】
図25は、関連するスクロールモジュール100の移動を軸方向に規制するL字形取り付けスロット30における取り付けチャネル33の底壁36を詳細に示している。
【0025】
図26に示すように、スクロールモジュール100は、旋回時に製品荷重がスクロールアセンブリに加わると、底壁36に対して底部に接触する。
【0026】
図27に示すように、スクロールモジュール100は、第2縁部108とハブ120との間に切欠き128を含むことができる。
図28に示すように、突出面129は、第1縁部106とハブ120との間で切り欠き128の対角線上に形成され、第1縁部106の下方に延びる。切り欠き128は、隣接するスクロールモジュールの突出面129の底部を当接させる平坦面を提供し、
図29に示すように、モジュールがシャフト12から滑って脱落するのを防止する。
【0027】
図30は、アセンブリを形成するシャフト12に取り付けられたスクロールモジュール100、100b、100cとロッキングカラー200との間の接点301、302、303、304を示している。ロッキングカラー200がインストールされると、スクロールモジュール100、100b、100cは、その後にインストールされるモジュールおよびロッキングカラー200との干渉により、シャフトから滑り落ちることができない。ロッキングカラー200は、スクロールモジュール100のインストールおよび取り外しを容易にするために、シャフト12の端部に位置している。
【0028】
図31に示すように、スクロールモジュール100は、モジュールを張り出し部35から平坦部31内に摺動させ、スクロールモジュール100をシャフトから引き離すことによって、シャフト12から取り外すことができる(他の干渉がない場合)。モジュール100は、インストールとは逆の順序で取り外すことができる。
【0029】
本発明はいくつかのバージョンを参照して説明されてきたが、他のバージョンも可能である。本発明の範囲は、様々な例示的なバージョンの詳細に限定されない。
【国際調査報告】