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特表2024-543534骨格、骨格アセンブリ、コイルアセンブリ及び電子膨張弁
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】骨格、骨格アセンブリ、コイルアセンブリ及び電子膨張弁
(51)【国際特許分類】
   H01F 5/04 20060101AFI20241114BHJP
   F16K 31/06 20060101ALI20241114BHJP
   F16K 31/04 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
H01F5/04 D
F16K31/06 305B
F16K31/06 305D
F16K31/04 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529710
(86)(22)【出願日】2022-12-15
(85)【翻訳文提出日】2024-07-05
(86)【国際出願番号】 CN2022139373
(87)【国際公開番号】W WO2023109915
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111538994.9
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123189432.6
(32)【優先日】2021-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】張 積友
(72)【発明者】
【氏名】陳 勇好
(72)【発明者】
【氏名】鄭 利峰
【テーマコード(参考)】
3H062
3H106
【Fターム(参考)】
3H062BB33
3H062CC01
3H062HH04
3H062HH08
3H062HH09
3H106EE48
3H106GA07
3H106GA10
(57)【要約】
骨格、骨格アセンブリ、コイルアセンブリ及び電子膨張弁を提供し、骨格は、フレーム体(10)、接続部(20)及びピン受け座(30)を含み、接続部(20)の一端はフレーム体(10)の周面に設けられ、ピン受け座(30)は接続部(20)のフレーム体(10)から離れた一端に設けられ、骨格は支持部(40)を更に含み、支持部(40)は接続部(20)に設けられ、コイルアセンブリの防水効果が低いという問題を解決できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨格であって、フレーム体(10)、接続部(20)及びピン受け座(30)を含み、前記接続部(20)の一端は前記フレーム体(10)の周面に設けられ、前記ピン受け座(30)は前記接続部(20)の前記フレーム体(10)から離れた一端に設けられ、前記骨格は支持部(40)を更に含み、前記支持部(40)は前記接続部(20)に設けられている、骨格。
【請求項2】
前記支持部(40)は、前記接続部(20)の長手方向に沿って偏心して前記接続部(20)に設けられている、請求項1に記載の骨格。
【請求項3】
前記支持部(40)の数は複数であり、複数の前記支持部(40)は間隔をおいて前記接続部(20)に設けられている、請求項1に記載の骨格。
【請求項4】
前記支持部(40)は支持柱又は支持片を含み、前記支持片は、前記接続部(20)の長手方向に沿って延在する、請求項1に記載の骨格。
【請求項5】
前記支持部(40)は支持柱を含み、前記支持柱の横断面は円形又は多角形である、請求項1に記載の骨格。
【請求項6】
前記ピン受け座(30)は、互いに接続されている接続セグメント(31)と挿嵌セグメント(32)とを含み、前記接続セグメント(31)は前記接続部(20)に接続され、前記接続セグメント(31)の延在方向と前記挿嵌セグメント(32)の延在方向とは、夾角を有し、前記接続セグメント(31)と前記挿嵌セグメント(32)の間に補強部(33)を有する、請求項1に記載の骨格。
【請求項7】
骨格アセンブリであって、2つの互いにロック係合されている骨格を含み、各前記骨格は、フレーム体(10)、接続部(20)及びピン受け座(30)を含み、各前記骨格において、前記接続部(20)の一端は前記フレーム体(10)の周面に設けられ、前記ピン受け座(30)は前記接続部(20)の前記フレーム体(10)から離れた一端に設けられ、2つの前記骨格のフレーム体(10)は対向して設けられ、2つの前記骨格の接続部(20)は対向して設けられ、2つの前記骨格のピン受け座(30)は位置をずらして設けられ、前記骨格アセンブリは支持部(40)を更に含み、2つの前記骨格のうちの少なくとも一方の前記接続部(20)には前記支持部(40)が設けられており、前記支持部(40)は2つの前記骨格の接続部(20)を支持するために用いられる、骨格アセンブリ。
【請求項8】
2つの前記骨格の接続部(20)には、いずれも前記支持部(40)が設けられている、請求項7に記載の骨格アセンブリ。
【請求項9】
一方の前記接続部(20)における支持部(40)と他方の前記接続部(20)における支持部(40)とは互いに位置をずらして設けられている、請求項8に記載の骨格アセンブリ。
【請求項10】
一方の前記接続部(20)における支持部(40)と他方の前記接続部(20)における支持部(40)とは対向して設けられている、請求項8に記載の骨格アセンブリ。
【請求項11】
2つの前記骨格のうちの一方の前記接続部(20)には前記支持部(40)が設けられている、請求項7に記載の骨格アセンブリ。
【請求項12】
前記支持部(40)は、支持柱又は支持片を含み、前記支持片は、前記接続部(20)の長手方向に沿って延在する、請求項7に記載の骨格アセンブリ。
【請求項13】
請求項7から12のいずれか一項に記載の骨格アセンブリを含む、コイルアセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載のコイルアセンブリを含む、電子膨張弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年12月15日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202111538994.9であり、発明の名称が「骨格、骨格アセンブリ、コイルアセンブリ及び電子膨張弁」である特許出願の優先権を主張する。
【0002】
本出願は、2021年12月15日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202123189432.6であり、発明の名称が「骨格、骨格アセンブリ、コイルアセンブリ及び電子膨張弁」である特許出願の優先権を主張する。
【0003】
本出願は電子膨張弁の技術分野に関し、具体的には、骨格、骨格アセンブリ、コイルアセンブリ及び電子膨張弁に関する。
【背景技術】
【0004】
現在、電子膨張弁のコイルアセンブリは、互いにロック係合して設けられている2つの骨格を含み、骨格の内周壁にはクローポールが設けられ、骨格の外周面には巻線が設けられ、且つ骨格と巻線の外周には封入層が設けられて、コイルアセンブリの防水絶縁性能を確保する。通常の場合、射出成形の方式を採用して骨格及び巻線に対して封入処理を行うが、射出成形過程における射出成形力が大きくて、骨格の一部が変形することが起こりやすいため、骨格の一部が変形すると、プラスチック封止材の分布が不均一になる現象が生じ、更には、プラスチック封止材と骨格との接続効果に影響を与えて、プラスチック封止材が硬化した後に封入層との間に隙間が生じ、コイルアセンブリの防水絶縁効果に影響を与える。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、従来技術におけるコイルアセンブリの防水効果が低いという課題を解決するために、骨格、骨格アセンブリ、コイルアセンブリ及び電子膨張弁を提供する。
【0006】
本出願の一態様によれば、骨格であって、フレーム体、接続部及びピン受け座を含み、接続部の一端はフレーム体の周面に設けられ、ピン受け座は接続部のフレーム体から離れた一端に設けられ、骨格は支持部を更に含み、支持部は接続部に設けられている、骨格を提供する。
【0007】
本出願の技術態様を適用すると、支持部を設けることにより、骨格の接続部に対して支持の役割を果たすことができ、封入過程において骨格の接続部が変形することを減少させ、封入層が2つの接続部の間に分布される均一性を確保し、封入層と接続部の間に隙間が生じることを減少又は回避させ、封入層の防水絶縁効果を向上させることができる。
【0008】
更に、支持部は接続部の長手方向に沿って偏心して接続部に設けられている。このように設置すると、接続部に対する支持効果を向上させることができる。
【0009】
更に、支持部の数は複数であり、複数の支持部は間隔をおいて接続部に設けられている。このように設置すると、接続部に対する支持効果を更に向上させることができる。
【0010】
更に、支持部は支持柱又は支持片を含み、支持片は接続部の長手方向に沿って延在する。このように設置すると、支持片の接続部から離れた端面全体が支持面を形成し、更には、支持面積を増加させ、接続部への支持効果を更に増加させることができる。
【0011】
更に、支持部は支持柱を含み、支持柱の横断面は円形又は多角形である。このように設置すると、支持柱の接続部から離れた端面全体を平面構造にすることができ、更には、支持柱と他のアセンブリとの係合の安定性を向上させ、支持柱の支持効果を確保することができる。
【0012】
更に、ピン受け座は、互いに接続されている接続セグメントと挿嵌セグメントとを含み、接続セグメントは接続部に接続され、接続セグメントの延在方向と挿嵌セグメントの延在方向とは、夾角を有し、接続セグメントと挿嵌セグメントの間に補強部を有する。補強部の設置により、接続セグメントと挿嵌セグメントの間に引き裂かれる現象が発生することを減少させ、接続セグメントと挿嵌セグメントとの接続強度を向上させ、ピン受け座の寿命を延長させることができる。
【0013】
本出願の他の態様によれば、骨格アセンブリであって、互いにロック係合されている2つの骨格を含み、各骨格は、フレーム体、接続部及びピン受け座を含み、各骨格において、接続部の一端はフレーム体の周面に設けられ、ピン受け座は接続部のフレーム体から離れた一端に設けられ、2つの骨格のフレーム体は対向して設けられ、2つの骨格の接続部は対向して設けられ、2つの骨格のピン受け座は位置をずらして設けられ、骨格アセンブリは支持部を更に含み、2つの骨格のうちの少なくとも一方の接続部には支持部が設けられており、支持部は2つの骨格の接続部を支持するために用いられる、骨格アセンブリを提供する。
【0014】
本出願の技術態様を適用すると、2つの骨格が互いにロック係合されると、支持部は2つの接続部の間に位置し、且つ2つの骨格の接続部を支持することができ、更には、射出成形時に2つの接続部が変形することを減少させることができ、プラスチック封止材が2つの接続部の間に均一に充填されることを確保し、プラスチック封止材と接続部との接続効果を向上させ、プラスチック封止材が硬化した後に接続部との間に隙間を有する可能性を減少させ、コイルアセンブリの防水絶縁効果を向上させることができる。
【0015】
更に、2つの骨格の接続部にはいずれも支持部が設けられている。このように設置すると、接続部に対する支持部の支持効果を更に向上させることができる。
【0016】
更に、一方の接続部における支持部と他方の接続部における支持部とは互いに位置をずらして設けられている。このように設置すると、複数の支持部が接続部の延在方向に沿って分布され、接続部の複数の位置を支持することを確保し、接続部に対する支持効果を確保することができる。
【0017】
更に、一方の接続部における支持部と他方の接続部における支持部とは対向して設けられている。このように設置すると、2つの骨格の構造が完全に同じになり、骨格を加工する際に追加の成形金型及び成形工程が不要となり、生産効率を向上できる。
【0018】
更に、2つの骨格のうちの一方の接続部には支持部が設けられている。このように設置すると、支持部の端面を他方の接続部の端面全体と完全に当接係合させることができ、支持部の支持効果を確保することができる。
【0019】
更に、支持部は支持柱又は支持片を含み、支持片は接続部の長手方向に沿って延在する。支持片の設置により、接続部に対する接触面積を増加させることができ、更には、接続部に対する支持効果を更に向上させることができる。
【0020】
本出願の他の態様によれば、上記における骨格アセンブリを含むコイルアセンブリを提供する。
【0021】
本出願の他の態様によれば、上記におけるコイルアセンブリを含む電子膨張弁を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
以下、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術態様を明瞭に且つ完全に記述するが、記述される実施例は、単に本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力なしに得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0023】
図1】本出願の実施例1により提供される骨格の構造模式図を示す。
図2】本出願の実施例1により提供される骨格の正面図を示す。
図3】本出願の実施例1により提供される骨格の側面図を示す。
図4】本出願の実施例1により提供される骨格の上面図を示す。
図5】本出願の実施例1により提供される他の骨格の構造模式図を示す。
図6】本出願の実施例2により提供される骨格の構造模式図を示す。
図7】本出願の実施例3により提供される骨格の構造模式図を示す。
図8】本出願の実施例4により提供される骨格アセンブリの構造模式図を示す。
図9】本出願の実施例5により提供される骨格アセンブリの構造模式図を示す。
【0024】
ここで、上記の図面には、以下の符号が含まれる。
10 フレーム体、20 接続部、30 ピン受け座、31 接続セグメント、32 挿嵌セグメント、33 補強部、40 支持部、50 シールリブ。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0026】
図1から図5に示すように、本出願の実施例1は、骨格であって、フレーム体10、接続部20及びピン受け座30を含み、接続部20の一端はフレーム体10の周面に設けられ、ピン受け座30は接続部20のフレーム体10から離れた一端に設けられ、骨格は支持部40を更に含み、支持部40は接続部20に設けられている、骨格を提供する。
【0027】
本出願の技術態様を適用すると、支持部40を設けることにより、骨格の接続部20に対して支持の役割を果たすことができ、封入過程において骨格の接続部20が変形することを減少させ、封入層が2つの接続部20の間に分布される均一性を確保し、封入層と接続部20の間に隙間が生じることを減少又は回避させて、封入層の防水絶縁効果を向上させる。なお封入過程において、封入層は支持部40の外周を包むこともでき、更には、封入層と骨格との接続の強固性を更に向上させる。
【0028】
具体的には、フレーム体10は軸方向に沿って対向して設けられている第1端と第2端とを有し、接続部20はフレーム体10の第1端に設けられ、支持部40は接続部20の第2端から乖離した一端に設けられている。また、支持部40は1つ設けられてもよく、複数設けられてもよいが、本態様では支持部40の数量を具体的に限定しない。
【0029】
具体的には、接続部20とフレーム体10とは一体成形構造であり、支持部40が複数設けられている場合、複数の支持部40は、接続部20の延在方向に沿って間隔をおいて設けられてもよい。支持部40が1つ設けられている場合、支持部40は、接続部20の長手方向の中心に設けられてもよく、接続部20の長手方向に沿って偏心して接続部20に設けられてもよい。本実施例において、支持部40が1つ設けられ、且つ接続部20の端部に設けられ、且つ支持部40と接続部20とは一体成形構造である。このように設置すると、接続部20の端部に対する支持部40の支持効果を補強することができ、且つ支持部40と接続部20との接続強度を確保することができ、支持部40の支持効果を更に向上させることができる。
【0030】
具体的には、支持部40の接続部20から離れた一端の端面は平面であり、本実施例において、支持部40は支持柱であり、且つ支持部40の横断面は円形又は多角形であってもよく、本態様では支持柱の断面形状を具体的に限定しない。このように設置すると、支持部40に対する加工成形が容易となり、且つ支持部40の支持の安定性を確保することができる。
【0031】
ここで、ピン受け座30は、接続部20の延在方向に沿って間隔をおいて複数設けられており、本実施例において、ピン受け座30は、接続部20の延在方向に沿って間隔をおいて3つ設けられている。また、骨格は更にシールリブ50を含み、シールリブ50は接続部20に設けられ、シールリブ50と接続部20とは一体成形構造であり、シールリブ50の延在方向と接続部20の延在方向とは同じであり、且つシールリブ50は平行に複数本設けられてもよく、シールリブ50及び支持部40は、フレーム体10からピン受け座30に向かう方向に沿って分布されている。本実施例において、シールリブ50は平行に4本設けられている。接続部20のピン受け座30から離れた一端の端面全体はいずれもフレーム体10に接続されているため、接続部20のフレーム体10に接続されている一端の変形度合いが小さく、上記の設置により、支持部40の支持点が接続部20のフレーム体10から離れた一端に位置されて、接続部20に対する支持効果を向上させることができる。
【0032】
更に、ピン受け座30は、互いに接続されている接続セグメント31と挿嵌セグメント32とを含み、接続セグメント31は接続部20に接続され、接続セグメント31の延在方向と挿嵌セグメント32の延在方向とは、夾角を有し、接続セグメント31と挿嵌セグメント32の間に補強部33を有する。具体的には、接続セグメント31と接続部20とは一体成形構造であり、且つ接続セグメント31と挿嵌セグメント32とは一体成形構造であり、接続セグメント31及び挿嵌セグメント32は、いずれも補強部33と一体成形構造である。このように設置すると、接続セグメント31と挿嵌セグメント32との接続箇所が引き裂かれる現象を回避又は減少させることができ、接続セグメント31と挿嵌セグメント32との接続強度を向上させ、ピン受け座30の使用寿命を延長させる。ここで、補強部33は、円柱構造又はブロック体構造であってもよく、本実施例における補強部33の断面は三角形構造である。補強部33の横断面を三角形構造とすることで、射出成形過程において隣接する2つのピン受け座30が互いに接近又は互いに離れることを減少させることができ、射出成形過程におけるピン受け座30の安定性を向上させ、射出成形精度を向上させる。
【0033】
図6に示すように、本出願の実施例2は骨格を提供し、実施例1と異なる点は、支持柱が複数設けられており、且つ複数の支持柱が接続部20の延在方向に沿って間隔をおいて設けられていることであり、本態様では支持柱の個数を限定しない。本実施例における支持柱は、接続部20の延在方向に沿って間隔をおいて2つ設けられており、且つ2つの支持柱は、接続部20の2つの端部にそれぞれ設けられている。
【0034】
図7に示すように、本出願の実施例3は骨格を提供し、実施例1と異なる点は、支持部40が支持片であり、支持片が接続部20の長手方向に沿って延在し、且つ支持片が平行に複数設けられてもよく、本実施例において、支持片は1つ設けられていることである。支持片の設置により、支持部40の支持面積を増加させることができ、接続部20の離れた側のフレーム体10の端部全体を支持することを実現して、接続部20が変形する現象を減少させ、更に支持効果を向上させる。
【0035】
図8に示すように、本出願の実施例4は、骨格アセンブリであって、互いにロック係合されている2つの骨格及び支持部40を含み、各骨格は、フレーム体10、接続部20及びピン受け座30を含み、各骨格において、接続部20の一端はフレーム体10の周面に設けられ、ピン受け座30は接続部20のフレーム体10から離れた一端に設けられ、2つの骨格のフレーム体10は対向して設けられ、2つの骨格の接続部20は対向して設けられ、2つの骨格のピン受け座30は位置をずらして設けられ、2つの骨格のうちの少なくとも一方の接続部20には支持部40が設けられており、支持部40は2つの骨格の接続部20を支持するために用いられる、骨格アセンブリを提供する。
【0036】
本出願の技術態様を適用すると、2つの骨格が互いにロック係合されると、支持部40は2つの接続部20の間に位置し、且つ2つの骨格の接続部20を支持することができ、更には、射出成形時に2つの接続部20が変形することを減少させることができ、プラスチック封止材が2つの接続部20の間に均一に充填されることを確保し、プラスチック封止材と接続部20との接続効果を向上させ、プラスチック封止材が硬化した後に接続部20との間に隙間を有する可能性を減少させ、コイルアセンブリの防水絶縁効果を向上させることができる。
【0037】
本実施例において、骨格アセンブリにおける一方の骨格の接続部20には支持部40が設けられておらず、この骨格は第1骨格であり、他方の骨格の接続部20には支持部40が設けられており、この骨格は第2骨格である。ここで、第2骨格は実施例2における骨格である。第1骨格と第2骨格とがロック係合されると、第2骨格における2つの支持柱はいずれも第1骨格における接続部20に当接され、且つそれぞれ第1接続部20及び第2接続部20の2つの端部を支持して、第1接続部20及び第2接続部20に対する支持効果を実現する。
【0038】
図9に示すように、本出願の実施例5は骨格アセンブリを提供し、実施例4と異なる点は、第2骨格が上記実施例3における骨格であることである。第1骨格と第2骨格とが互いにロック係合されると、支持片と第1骨格の接続部20とが互いに当接係合されて、2つの接続部20に対する支持を実現する。このように設置すると、支持片が第1骨格における接続部20及び第2骨格における接続部20の端部を支持して、支持効果を更に確保する。
【0039】
ここで、骨格アセンブリの2つの骨格には、いずれも支持部40を設けることができ、骨格アセンブリの2つの骨格にいずれも支持部40が設けられているとき、一方の接続部20における支持部40と他方の接続部20における支持部40とは互いに位置をずらして設けられている。本出願の実施例6は骨格アセンブリを提供し、実施例4と異なる点は、第1骨格の接続部20にも支持部40が設けられており、且つ第1骨格及び第2骨格はいずれも実施例1における骨格であることである。このように設置すると、第1骨格と第2骨格との構造が完全に同じになり、且つ2つの骨格がロック係合されると、第1骨格における支持部40と第2骨格における接続部20とが当接係合され、第2骨格における支持部40と第1骨格における接続部20とが当接係合され、更には、2つの支持部40がそれぞれ2つの接続部20の2つの端部を支持する。従って、上記の設置により、骨格を加工する際に追加の成形金型及び成形工程が不要となり、更には、生産効率を向上させ、生産コストを低減させることができる。
【0040】
本出願の実施例7は、骨格アセンブリにおける2つの骨格にいずれも支持部40が設けられている骨格アセンブリを提供し、実施例6と異なる点は、2つの骨格がいずれも実施例2における骨格であり、2つの骨格がロック係合されると、2つの接続部20における支持部40が互いに当接係合されて、2つの接続部20に対する支持を実現することである。上記の設置により、2つの骨格の構造が完全に同じになり、骨格を加工する際に追加の成形金型及び成形工程が不要となり、生産効率を向上できる。
【0041】
本出願の実施例8は、骨格アセンブリにおける2つの骨格にいずれも支持部40が設けられている骨格アセンブリを提供し、実施例6と異なる点は、2つの骨格がいずれも実施例3における骨格であり、2つの骨格がロック係合されると、2つの接続部20における支持片が互いに当接係合されて、2つの接続部20に対する支持を実現することである。
【0042】
本出願の実施例9は、実施例6における骨格アセンブリを含むコイルアセンブリを提供する。
【0043】
本出願の実施例10は、実施例9におけるコイルアセンブリを含む電子膨張弁を提供する。
【0044】
ここで用いられる用語は、具体的な実施形態を説明するためのものにすぎず、本出願による例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに注意すべきである。ここで用いられるように、文脈上明確な指摘がなされていない限り、単数形式は複数形式を含むことも意図し、更に、本明細書において、「包含する」及び/又は「含む」という用語が用いられる場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び/又はそれらの組み合わせが存在することを意味することも理解されるべきである。
【0045】
特に具体的に説明しない限り、これらの実施例に記載された部材及びステップの相対的な配置、数式及び数値は、本出願の範囲を限定するものではない。同時に、説明の便宜上、図面に示す各部分の寸法は実際の比率関係で描かれたものではないことは理解されるべきである。当業者に既に知られている技術、方法及び機器については詳細な説明を省略する場合があるが、必要に応じて、当該技術、方法及び機器は、承認された明細書の一部としてみなされるべきである。ここで示し、且つ説明した全ての例では、いずれの具体的な値も例示的なものにすぎず、限定するためのものではないと解釈すべきである。従って、例示的な実施例の他の例は、異なる値を有してもよい。類似した符号及び文字は、以下の図面において類似したものを表すため、あるものが1つの図面において定義されると、その後の図面においては、それについて更に説明する必要がないことに注意すべきである。
【0046】
本出願の説明において、「前、後、上、下、左、右」、「横方向、縦方向、垂直、水平」及び「頂、底」等のような方位用語で表される方位又は位置関係は、一般的に、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであるが、本出願の説明を容易にし、且つ簡潔にするためのものにすぎず、逆の説明がない場合、これらの方位用語は、示された装置又は素子が必ずしも特定の方位を有するか、あるいは、特定の方位で構成し操作されることを示し且つ暗示するものではないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではなく、「内、外」という方位用語は、各部材自体の輪郭に対する内、外である。
【0047】
説明の便宜上、ここでは「…の上に」、「…の上方に」、「…の上面に」、「上の」等のような空間相対用語を用いて、図に示すような1つのデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴との空間位置関係を説明することができる。空間相対用語は、デバイスの図に記載された方位以外の、使用又は操作中の異なる方位を包含することを意図するものであることは理解されるべきである。例えば、図面中のデバイスの上下が逆さまになると、「他のデバイス又は構造の上方に」又は「他のデバイス又は構造の上に」と説明されたデバイスは、その後「他のデバイス又は構造の下方に」又は「他のデバイス又は構造の下に」と位置付けられることになる。よって、例示的な用語「…の上方に」は、「…の上方に」及び「…の下方に」の2つの方位を含むことができる。このデバイスは、他の異なる方法で位置付けし(90度回転又は他の方位に位置させ)、且つここで用いられる空間の相対的な説明について対応する解釈を行うこともできる。
【0048】
更に、説明すべきこととして、「第1」、「第2」等の用語を用いて部品を限定することは、対応する部品を区別するためのものにすぎず、特に説明がない限り、上記用語は特別な意味を持たないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではない。
【0049】
上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の精神及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
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【国際調査報告】