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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】止め弁及びその空調ユニット
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/00 20060101AFI20241114BHJP
   F16K 27/02 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
F16K27/00 C
F16K27/00 A
F16K27/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024529740
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2022123353
(87)【国際公開番号】W WO2023109258
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202123211188.9
(32)【優先日】2021-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】華 立鋼
(72)【発明者】
【氏名】楼 峰
(72)【発明者】
【氏名】陳 狄永
(72)【発明者】
【氏名】周 峰
【テーマコード(参考)】
3H051
【Fターム(参考)】
3H051AA01
3H051BB01
3H051BB04
3H051CC11
3H051CC15
3H051DD02
3H051EE06
3H051FF08
(57)【要約】
止め弁(100)及びその空調ユニット(200)であり、止め弁(100)は、ステンレス材質の弁体(10)であって、少なくとも第1開口(11)及び第2開口(12)が穿設されている弁体(10)と、弁芯(20)であって、少なくとも一部の弁芯(20)は弁体(10)内に設けられ、第1開口(11)と第2開口(12)とを連通又は遮断するように弁体(10)内で移動可能である弁芯(20)と、ステンレス材質の第2接続管(121)であって、第2接続管(121)は第2開口(12)に設けられている第2接続管(121)と、単一継手(50)であって、単一継手(50)は第2接続管(121)により弁体(10)に接続され、単一継手(50)の外周壁には第2ねじ(51)が設けられている単一継手(50)と、を含む。止め弁(100)及びその空調ユニット(200)によって、パイプライン間の取り付け及び接続がより容易になる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1開口及び第2開口が穿設されているステンレス材質の弁体と、
少なくとも一部が前記弁体内に設けられた弁芯であって、前記第1開口と前記第2開口とを連通又は遮断するように前記弁体内で移動可能である弁芯と、
前記第2開口に設けられているステンレス材質の第2接続管と、
前記第2接続管により前記弁体に接続され、外周壁に第2ねじが設けられている単一継手と、
を含む、止め弁。
【請求項2】
前記単一継手はステンレスの単一継手である、請求項1に記載の止め弁。
【請求項3】
前記第2接続管の一端は、前記単一継手内に入り込んで前記単一継手に接続される、請求項1に記載の止め弁。
【請求項4】
前記単一継手の外側壁には第3突起が設けられており、前記第3突起は前記単一継手の径方向に向かって延在し、前記第3突起は前記弁体及び前記第2ねじの間に位置し、前記第3突起には互いに平行な第2平面が少なくとも2つ設けられている、請求項1に記載の止め弁。
【請求項5】
前記第3突起には前記第2平面が6つ設けられている、請求項4に記載の止め弁。
【請求項6】
前記単一継手内には貫通孔を有し、前記貫通孔の内壁は制限部に設けられ、前記第2接続管の一端は、前記貫通孔内に入り込んで前記制限部に当接される、請求項1に記載の止め弁。
【請求項7】
前記弁体内には弁座が設けられており、前記弁座には弁口が穿設されており、前記弁口と前記第1開口とは連通され、
前記弁体の前記弁座から離れた一端の開口にはエンドカバーが設けられており、前記弁芯は互いに接続された接続セグメント及び操作セグメントを含み、前記操作セグメントは前記エンドカバーに挿設され、
前記操作セグメントの前記接続セグメントから離れた一端の端面には凹溝が設けられており、前記凹溝内には互いに平行な第1平面が少なくとも2つ設けられているか、又は、前記操作セグメントの外側壁には互いに平行な第1平面が少なくとも2つ設けられている、請求項1に記載の止め弁。
【請求項8】
前記接続セグメントの外側壁には第1密封部材が設けられており、前記第1密封部材は前記弁体の内壁に当接される、請求項7に記載の止め弁。
【請求項9】
前記第1密封部材の両側には第1突起が設けられており、両側の前記第1突起は第1密封溝を形成し、前記エンドカバーに近接する前記第1突起には第3密封部材が設けられており、前記第3密封部材は前記エンドカバーに当接可能である、請求項8に記載の止め弁。
【請求項10】
前記接続セグメントの前記弁口に向かう側面には第2密封部材が設けられており、前記弁座の前記弁芯に向かう端面には第2突起が設けられており、前記第2密封部材は前記第2突起に当接可能である、請求項7に記載の止め弁。
【請求項11】
バルブアセンブリを更に含み、前記バルブアセンブリは前記弁体に接続され、
前記バルブアセンブリは接続体を含み、前記接続体は前記弁体に接続され、前記接続体は媒体が前記弁体に入る通路となり、
前記バルブアセンブリは、バルブコア、ハウジング及び第4密封部材を更に含み、前記バルブコアは、前記接続体内に設けられ、前記弁体の内部と前記接続体の内部とを連通又は遮断するために用いられ、前記ハウジングは前記接続体の外周側に嵌合され、前記第4密封部材は前記ハウジングと前記接続体との間に位置し、前記ハウジングに係合して前記接続体を密封するために用いられる、請求項1に記載の止め弁。
【請求項12】
前記第2接続管は前記弁体に接続される、請求項1に記載の止め弁。
【請求項13】
第1接続管を更に含み、前記第1接続管は前記第1開口に設けられ、前記第1接続管は前記弁体に接続される、請求項1に記載の止め弁。
【請求項14】
前記単一継手と前記第2接続管とは母材を溶融させる方式により固定され、及び/又は、前記第2接続管と前記弁体とは母材を溶融させる方式により固定される、請求項1に記載の止め弁。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項に記載の止め弁を含む、空調ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年12月18日に出願された、出願番号が202123211188.9であり、発明の名称が「止め弁及びその空調ユニット」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は冷却の技術分野に関し、特に、止め弁及びその空調ユニットに関する。
【背景技術】
【0003】
空調ユニットにおいて、止め弁は、止め弁が位置するパイプライン中の媒体に対して切断及び絞りという重要な役割を果たすためのものであり、止め弁の開閉部材は弁芯であり、弁芯は、主に低温環境における媒体の遮断に適用される。
【0004】
関連する止め弁は、止め弁の接続管が溶接により空調ユニットのパイプラインに接続され、ユーザが使用するとき、溶接が必要であるが、空調ユニットの取り付け現場では溶接条件を備えていない場合が多く、取り付けが不便である。
【発明の概要】
【0005】
本出願の様々な実施例によれば、止め弁を提供する。
【0006】
少なくとも第1開口及び第2開口が穿設されているステンレス材質の弁体と、
少なくとも一部が弁体内に設けられた弁芯であって、第1開口と第2開口とを連通又は遮断するように弁体内で移動可能である弁芯と、
第2開口に設けられているステンレス材質の第2接続管と、
第2接続管により弁体に接続され、外周壁に第2ねじが設けられている単一継手と、
を含む、止め弁。
【0007】
一実施例において、単一継手はステンレスの単一継手である。
【0008】
一実施例において、第2接続管の一端は、単一継手内に入り込んで単一継手に接続される。
【0009】
一実施例において、単一継手の外側壁には第3突起が設けられており、第3突起は単一継手の径方向に向かって延在し、第3突起は弁体及び第2ねじの間に位置し、第3突起には互いに平行な第2平面が少なくとも2つ設けられている。
【0010】
一実施例において、第3突起には第2平面が6つ設けられている。
【0011】
一実施例において、単一継手内には貫通孔を有し、貫通孔の内壁は制限部に設けられ、第2接続管の一端は、貫通孔内に入り込んで制限部に当接される。
【0012】
一実施例において、弁体内には弁座が設けられており、弁座には弁口が穿設されており、弁口と第1開口とは連通され、
弁体の弁座から離れた一端の開口にはエンドカバーが設けられており、弁芯は互いに接続された接続セグメント及び操作セグメントを含み、操作セグメントはエンドカバーに挿設され、
操作セグメントの接続セグメントから離れた一端の端面には凹溝が設けられており、凹溝内には互いに平行な第1平面が少なくとも2つ設けられているか、又は、操作セグメントの外側壁には互いに平行な第1平面が少なくとも2つ設けられている。
【0013】
一実施例において、接続セグメントの外側壁には第1密封部材が設けられており、第1密封部材は弁体の内壁に当接される。
【0014】
一実施例において、第1密封部材の両側には第1突起が設けられており、両側の第1突起は第1密封溝を形成し、エンドカバーに近接する第1突起には第3密封部材が設けられており、第3密封部材はエンドカバーに当接可能である。
【0015】
一実施例において、接続セグメントの弁口に向かう側面には第2密封部材が設けられており、弁座の弁芯に向かう端面には第2突起が設けられており、第2密封部材は第2突起に当接可能である。
【0016】
一実施例において、止め弁はバルブアセンブリを更に含み、バルブアセンブリは弁体に接続される。
【0017】
一実施例において、バルブアセンブリは接続体を含み、接続体は弁体に接続され、接続体は媒体が弁体に入る通路となる。
【0018】
一実施例において、バルブアセンブリは、バルブコア、ハウジング及び第4密封部材を更に含み、バルブコアは、接続体内に設けられ、弁体の内部と接続体の内部とを連通又は遮断するために用いられ、ハウジングは接続体の外周側に嵌合され、第4密封部材は、ハウジングと接続体との間に位置し、ハウジングに係合して接続体を密封するために用いられる。
【0019】
一実施例において、第2接続管は弁体に接続される。
【0020】
一実施例において、止め弁は第1接続管を更に含み、第1接続管は第1開口に設けられ、第1接続管は弁体に接続される。
【0021】
一実施例において、単一継手と第2接続管とは母材を溶融させる方式により固定され、及び/又は、第2接続管と弁体とは母材を溶融させる方式により固定される。
【0022】
本出願は、以下のような技術態様を更に提供する。
上記の止め弁を含む、空調ユニット。
【0023】
本出願の1つ以上の実施例の詳細は、以下の図面及び記述中で説明される。本出願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
ここに開示されているこれらの出願の実施例及び/又は例示をより良く記述及び説明するために、1つ以上の図面を参照することができる。図面を説明するために用いられる追加の詳細又は例示は、開示された発明、ここで説明する実施例及び/又は例示、並びにここで理解されるこれらの発明の最適な形態のうちのいずれかの範囲を制限するものとしてみなされるべきではない。
【0025】
図1】本出願の実施例による止め弁の断面図である。
図2】本出願の実施例による止め弁の正面図である。
図3】本出願の実施例による止め弁の単一継手の断面図である。
図4】本出願の実施例による止め弁の上面図である。
図5】本出願の実施例による止め弁の斜視図である。
図6】本出願の実施例による止め弁の断面図である。
図7】本出願の実施例による空調ユニットの模式図である。
【0026】
図中の各符号の意味は次の通りである。
100 止め弁、200 空調ユニット、10 弁体、11 第1開口、111 第1接続管、12 第2開口、121 第2接続管、13 弁座、131 弁口、132 第2突起、20 弁芯、21 操作セグメント、211 凹溝、2111 第1平面、212 第1ねじ、22 接続セグメント、221 第1密封部材、222 第1突起、223 第1密封溝、224 第3密封部材、225 第2密封部材、23 ガイドセグメント、30 架台、40 エンドカバー、50 単一継手、51 第2ねじ、52 貫通孔、53 制限部、54 第3突起、541 第2平面、60 バルブアセンブリ、61 接続体、62 バルブコア、63 ハウジング、64 第4密封部材。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術態様を明瞭に且つ完全に記述するが、記述される実施例は、単に本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力なしに得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0028】
留意すべきこととして、アセンブリが別のアセンブリに「装着される」とされる場合、別のアセンブリに直接装着されてもよく、又は、介在するアセンブリが存在してもよい。1つのアセンブリが別のアセンブリに「設けられる」とみなされる場合、別のアセンブリに直接設けられてもよく、又は、介在するアセンブリが同時に存在してもよい。1つのアセンブリが別のアセンブリに「固定される」とみなされる場合、別のアセンブリに直接固定されてもよく、又は、介在するアセンブリが同時に存在してもよい。
【0029】
特に定義しない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本出願の属する技術分野における当業者が通常理解している意味と同じである。ここで、本出願の明細書に使用される用語は、単に具体的な実施形態を説明することを目的とし、本出願を制限するものではない。本明細書に使用される「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0030】
図1を参照すると、本出願で提供する止め弁100は、空調ユニット200に取り付けられ、配管の連通と遮断を実現するために用いられる。
【0031】
具体的には、止め弁100は、ステンレス材質の弁体10及び弁芯20を含み、弁体10の内部は中空であり、弁芯20等の部材を収容するために用いられ、弁芯20は少なくとも一部が弁体10内に設けられて弁体10の軸方向に沿って移動可能である。本実施例において、弁芯20はステンレスを採用して製造され、他の実施例において、弁芯20は真鍮等の材料を採用して製作されてもよい。
【0032】
弁体10には第1開口11及び第2開口12が穿設されており、止め弁100は第1接続管111及び第2接続管121を更に含み、第1接続管111は第1開口11内に設けられ、第2接続管121は第2開口12内に設けられる。第1接続管111及び第2接続管121は、それぞれ媒体の入口又は出口となる。第1接続管111が媒体の入口となる場合、媒体は第1接続管111から止め弁100に進入し、第1開口11を通って弁体10の内部に進入し、止め弁100が開状態であると、媒体は第2開口12を通って第2接続管121を介して止め弁100から流れ出る。逆に、媒体は第2接続管121から第2開口12を介して弁体10に進入し、更に第1開口11及び第1接続管111を通って止め弁100から流れ出てもよい。第1接続管111及び第2接続管121は、いずれもステンレスを採用して製作され、且つ弁体10に接続され、例えば、溶接接続等であり、コストを低減させるだけでなく、材質が弁体10と同じであるため、溶接難易度を低下させることができる。
【0033】
更に、第1接続管111及び第2接続管121は、母材を溶融させる方式を採用して弁体10に溶接され、例えば、レーザ溶接、アルゴンアーク溶接等の方式を採用して溶接され、変形が少ない。
【0034】
弁体10内には弁座13が設けられており、弁座13には弁口131が穿設されており、弁口131と第1開口11とは連通される。弁芯20が弁座13に当接されるとき、第1開口11と第2開口12との遮断を実現することができる。本実施例において、弁座13はステンレスを採用して製作され、他の実施例において、弁座13は真鍮等の材料を採用して製作されてもよい。
【0035】
弁座13と弁体10とは別体に設けられ且つ接続され、例えば、固定接続等であり、ステンレスが比較的硬いため、両者が別体に設けられて、加工が容易になり、且つコストを低減させ、また、弁体10及び弁座13は、それぞれ異なる構造の止め弁100に用いることができ、汎用性及び柔軟性を強化させる。
【0036】
弁座13と弁体10とは溶接固定を採用しており、堅牢性を強化させることができる。
【0037】
弁体10の両端には開口が設けられ、弁体10の弁座13から離れた一端の開口にはエンドカバー40が設けられており、エンドカバー40内には雌ねじが設けられており、弁芯20の一端の外側壁には第1ねじ212が設けられており、エンドカバー40の雌ねじと弁芯20の第1ねじ212との螺合により、弁芯20の軸方向移動を実現する。
【0038】
図1及び図2を参照すると、弁芯20は互いに接続された接続セグメント22及び操作セグメント21を含み、第1ねじ212は操作セグメント21に設けられ、操作セグメント21はエンドカバー40に挿設され、操作セグメント21の接続セグメント22から離れた一端の端面には凹溝211が設けられており、凹溝211内には、外部工具が弁芯20を回転させて操作するように、互いに平行な第1平面2111が少なくとも2つ設けられている。
【0039】
更に、凹溝211内には、内六角レンチが操作を行うように、順に繋がっている第1平面2111が6つ設けられており、即ち、互いに平行な第1平面2111が3対設けられている。
【0040】
他の実施例において、互いに平行な第1平面2111は操作セグメント21の外側壁に設けられ、且つ第1平面2111は常にエンドカバー40外へ突出してもよく、即ち、弁芯20が弁座13に当接されても、第1平面2111は依然としてエンドカバー40外に位置し、操作が容易である。
【0041】
接続セグメント22の外側壁には第1密封部材221が設けられており、第1密封部材221は弁体10の内壁に当接される。
【0042】
第1密封部材221の両側には第1突起222が設けられており、両側の第1突起222は第1密封溝223を形成し、エンドカバー40に近接する第1突起222には第3密封部材224が設けられており、第3密封部材224はエンドカバー40に当接可能である。止め弁100が全開であるとき、第3密封部材224はエンドカバー40に当接されて、緩衝及び制限の役割を果たす。
【0043】
弁芯20はガイドセグメント23を更に含み、ガイドセグメント23は接続セグメント22に接続され、ガイドセグメント23は弁口131内に入り込んで弁芯20の軸方向運動をガイドする作用を果たすことができる。止め弁100が閉じられるとき、ガイドセグメント23は弁口131内に入り込んで弁口131の内壁に当接される。
【0044】
接続セグメント22の弁口131に向かう側面には第2密封部材225が設けられており(図6に示す通りである)、弁座13の弁芯20に向かう端面には第2突起132が設けられており、第2密封部材225が第2突起132に当接可能であることで、弁口131に対する密封性を強化させる。
【0045】
更に、第2密封部材225は純銅のガスケット又は密封輪を含み、純銅のガスケット及び密封輪がいずれも比較的軟らかいため、密封性を強化させることができる。
【0046】
更に、第2突起132は環状を呈し且つ弁口131の周方向を取り囲んで設けられ、又は、第2突起132は複数であり、複数の第2突起132は弁口131の周方向を取り囲んで均一に分布される。
【0047】
第2突起132の弁芯20に近接する一端が比較的尖っており、第2密封部材225内に嵌め込むことができるように、弁芯20に近接する方向に沿って、第2突起132の厚さは徐々に小さくなっている。
【0048】
止め弁100は単一継手50を更に含み、単一継手50は第2接続管121により弁体10に接続され、例えば、固定接続等であり、単一継手50の外側壁には第2ねじ51が設けられている。単一継手50は外径が比較的大きいため、第2開口12内に直接入り込むことができず、第2接続管121により継がれ、接続が容易であり、単一継手50の外側の第2ねじ51が空調ユニット200のパイプラインにおけるナットに直接螺合可能であり、取り付け現場で溶接により室内機と室外機とを接続する必要がなく、空調ユニット200の現場取り付けが容易である。
【0049】
単一継手50内には貫通孔52を有し、貫通孔52は単一継手50の一端から他端まで貫通し、貫通孔52と第2接続管121とが連通されて、媒体の流れを実現する。
【0050】
単一継手50は、ステンレスを採用して製作され且つ第2接続管121に溶接固定され、コストを低減させることができるだけでなく、溶接難易度を低下させることができる。
【0051】
単一継手50と第2接続管121とは、母材を溶融させる方式を採用して溶接固定される。
【0052】
図4及び図5を参照すると、単一継手50の外側壁には第3突起54が設けられており、第3突起54は単一継手50の第2ねじ51と弁体10との間に位置し、即ち、第3突起54は第2ねじ51に対して弁体10により近接しており、第3突起54には、外部工具がクランプするように、互いに平行な第2平面541が少なくとも2つ設けられている。単一継手50と空調ユニット200のパイプラインにおけるナットとを突き合わせる場合、ナットを回転させる必要があり、締めつける際に第2平面541をクランプすることにより、ナットを回転させるときに第2接続管121が連動して捩れることを防止し、更には、弁体10及び第1接続管111が連動して捩れることを回避する。第1接続管111に固定接続されたパイプラインが動かないため、第1接続管111の捩れによって、第1接続管111はパイプラインに対して捻じれが生じ、更には破断してしまう。
【0053】
更に、第3突起54には、外部工具が異なる角度から単一継手50をクランプできるように、六角面が設けられており、即ち、互いに平行な第2平面541が3対設けられており、6つの第2平面541は順に繋がっている。外部工具は、可動レンチ、固定レンチ等を含んでもよい。
【0054】
第2接続管121の一端が単一継手50内に入り込むことで、溶接強度を強化させる。
【0055】
図3を参照すると、貫通孔52の内壁には制限部53が設けられており、第2接続管121が制限部53に当接されて、第2接続管121が単一継手50内に過度に挿入されることを防止する。
【0056】
本実施例において、制限部53は段差面であり、他の実施例において、制限部53は突起等であってもよい。
【0057】
止め弁100は架台30を更に含み、架台30は、環状を呈し且つ弁体10外に嵌合されて弁体10に接続され、例えば固定接続等であり、架台30と弁体10とは別体に設けられる。
【0058】
架台30と弁体10とは溶接により固定接続され、加工が容易である。
【0059】
更に、止め弁100はバルブアセンブリ60を更に含み、バルブアセンブリ60は弁体10に接続される。本実施例において、バルブアセンブリ60と第2開口12とは対向して設けられ、空調ユニット200全体に媒体を補充するための充気入口又は媒体を放出するための排気出口として用いられる。他の実施例において、バルブアセンブリ60の軸線は第2開口12の軸線に垂直となるように設けられてもよく、バルブアセンブリ60は弁体10の他の位置に設けられてもよい。
【0060】
他の実施例において、バルブアセンブリ60を設けなくてもよい。
【0061】
バルブアセンブリ60は接続体61を含み、接続体61は弁体10に接続され、接続体61は媒体が弁体10に入る通路であり、接続体61は、ステンレスを採用して製作され、且つ弁体10とは別体に設けられ、加工が容易である。
【0062】
バルブアセンブリ60は、バルブコア62、ハウジング63及び第4密封部材64を更に含む。バルブコア62は、弁体10の内部と接続体61の内部とを連通又は遮断できるように、接続体61内に設けられ、ハウジング63は、接続体61の外周側に嵌合され、バルブコア62を保護し、外界の不純物が進入することを防止するために用いられ、第4密封部材64は、ハウジング63と接続体61との間に位置し、ハウジング63に係合して接続体61を密封する。
【0063】
具体的には、バルブコア62の一端には弾性部材(図示せず)が設けられている。バルブコア62が外界の圧力を受けていないとき、閉状態を維持し、このとき、接続体61は密封を維持して、弁体10の内部と外界とを遮断する。バルブコア62が圧力を受けるとき、バルブコア62は弾性部材を押し付けて弁体10に近接する方向に向かって運動することで封止を解除し、弁体10の内部と接続体61の内部とを連通させて、媒体が弁体10の内部に入ったり、又は弁体10の内部から流れ出ることができるようになる。弾性部材は、バルブコア62の復帰に用いられる。
【0064】
取り付けの過程で、第2接続管121を弁体10に溶接固定し、更に、単一継手50を第2接続管121に溶接固定し、第1接続管111を空調ユニット200のパイプラインに溶接固定し、第2接続管121に近接するその端の空調ユニット200のパイプラインにおけるナットと単一継手50とを螺合させ、且つ外部工具で第2平面541をクランプし、ナットを単一継手50に締めつける。
【0065】
図7に示すように、本出願は、上記の止め弁100を含む空調ユニット200を更に提供する。
【0066】
以上の実施例の各技術特徴は任意に組み合わせることができ、記述を簡潔にするために、上述の実施例における各技術特徴の全ての可能な組み合わせについて記述されていないが、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載された範囲とみなされるべきである。
【0067】
以上の実施例は、単に本出願のいくつかの実施形態を示したものにすぎず、その記述が比較的に具体的且つ詳細ではあるが、そのために本出願の特許請求の範囲を制限するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本出願の趣旨を逸脱しないことを前提にいくつかの変形及び改善を行うこともでき、これらはいずれも本出願の保護範囲に含まれると指摘しておかなければならない。従って、本出願の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準ずるものとすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】