(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】車両のナンバープレートの文字に関する情報をマスキングするために、カメラに永続的に記憶された文字コードを使用して速度違反切符を生成すること
(51)【国際特許分類】
G06F 21/64 20130101AFI20241114BHJP
【FI】
G06F21/64
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532190
(86)(22)【出願日】2022-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 EP2022083246
(87)【国際公開番号】W WO2023099345
(87)【国際公開日】2023-06-08
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】110000420
【氏名又は名称】弁理士法人MIP
(72)【発明者】
【氏名】オーバーホーファー、マーティン
(72)【発明者】
【氏名】メンツェル、フロリアン
(72)【発明者】
【氏名】パム テ、ヒエン
(72)【発明者】
【氏名】テバラジャー、シスハンス
(57)【要約】
速度違反切符を生成するためのコンピュータ実装方法を開示する。方法には、第1のカメラにより車両の少なくとも一部の第1の画像を生成すること、第1の画像に依存して車両のナンバープレートの文字の第1のセットを検出すること、および第1のカメラにより、文字の第1のセットと第1の文字コードを使用して保護ファイルを生成することが含まれる。方法は、さらに、第2のカメラによって車両の一部の第2の画像を生成し、第2の画像に依存してナンバープレート依存の文字の第2のセットを検出することを含み得る。方法は、さらに、車両が速度制限に違反していると判定したことに応答して、かつ、文字の第1のセットが文字の第2のセットと等しいことを検証したことに応答して、速度違反切符を生成することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
速度違反切符を生成するためのコンピュータ実装方法であって、前記方法は、
第1のカメラによって車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、前記第1のカメラは、道路の第1の位置に配置され、前記車両の前記一部は、前記車両のナンバープレートを含み、前記ナンバープレートは、文字を含む、前記第1の画像を生成することと、
前記第1の画像に依存して前記車両の前記ナンバープレートの前記文字の第1のセットを検出することと、
前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットと第1の文字コードを使用して前記第1のカメラで保護ファイルを生成することであって、前記保護ファイルは前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットのマスク版を含む、前記保護ファイルを生成することと、
第2のカメラによって前記車両の前記一部の第2の画像を生成することであって、前記第2のカメラは前記道路の第2の位置に配置される、前記第2の画像を生成することと、
前記第2の画像に依存して前記ナンバープレートの前記文字の第2のセットを検出することと、
前記保護ファイルを使用して、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいかどうかを検証することと、
前記車両が、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記車両の平均速度に関する情報に依存して速度制限に違反しているかどうかをチェックすることと、
前記車両が前記速度制限に違反していると判定したことに応答して、かつ、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいことを検証したことに応答して、前記速度違反切符を生成することと、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
請求項1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記保護ファイルをメモリ装置に記憶することと、
所定の時間経過後、前記メモリ装置内の前記保護ファイルを自動的に削除することと、をさらに含み、
前記所定の時間は、前記速度制限に違反することなく前記第1の位置から前記第2の位置までの前記道路を走行するための可能な最短の時間に等しく、前記車両が前記速度制限に違反しているかどうかをチェックすることは、前記メモリ装置からの前記保護ファイルの読み取りに成功することを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードと前記文字の前記第1のセットを含む第1のストリングを生成することと、
ハッシュ関数を使用する前記第1のカメラによって、前記第1のストリングのハッシュ値を計算することであって、前記保護ファイルは前記第1のストリングの前記ハッシュ値を含む、前記ハッシュ値を計算することと、
前記第1の文字コードと前記文字の前記第2のセットを含む第2のストリングを生成することと、
前記ハッシュ関数を使用する前記第2のカメラによって、前記第2のストリングのハッシュ値を計算することと、
前記第1のストリングの前記ハッシュ値と前記第2のストリングの前記ハッシュ値を比較することと、
をさらに含み、
前記第1のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第1のカメラの外部からアクセス不能な第1の永続メモリ装置を含み、
前記第2のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第2のカメラの外部からアクセス不能な第2の永続メモリ装置を含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項4】
請求項3に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のストリングの前記ハッシュ値を前記第1のカメラにローカルに記憶することと、
前記第2のカメラから前記第1のカメラに前記第2のストリングの前記ハッシュ値を送信することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードを前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの共通秘密キーとして使用して、前記文字の前記第1のセットの署名を生成することであって、前記保護ファイルは、前記文字の前記第1のセットの前記署名を含む、前記第1のセットの署名を生成することと、
前記第1の文字コードを使用して、前記文字の前記第2のセットの署名を生成することと、
前記文字の前記第1のセットの前記署名と前記文字の前記第2のセットの前記署名を比較することと、
をさらに含み、
前記第1のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第1のカメラの外部からのアクセス不能な第1の永続メモリ装置を含み、
前記第2のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第2のカメラの外部からアクセスできない第2の永続メモリ装置を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項6】
請求項5に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記文字の前記第1のセットの前記署名を前記第1のカメラにローカルに記憶することと、
前記文字の前記第2のセットの前記署名を前記第2のカメラから前記第1のカメラに送信することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記第1の文字コードが、前記第1のカメラおよび前記第2のカメラ用に一意的に生成される、請求項1から6のいずれか1項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードを前記第1のカメラの秘密キーとして使用して、前記文字の前記第1のセットの署名を生成することであって、前記保護ファイルは、前記文字の前記第1のセットの前記署名を含む、前記第1のセットの署名を生成することと、
前記第1のカメラの前記秘密キーに対応する前記第1のカメラのパブリックキーによって、前記文字の前記第1のセットの前記署名を検証することと、
をさらに含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードを前記第1のカメラと前記第2のカメラの対称暗号キーとして使用して、前記文字の前記第1のセットの暗号化版を生成することであって、前記保護ファイルは、前記文字の前記第1のセットの前記暗号化版を含む、前記第1のセットの署名を生成することと、
前記第1の文字コードによって、前記文字の前記第1のセットの前記暗号化版を復号化することと、
をさらに含み、
前記第1のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第1のカメラの外部からアクセス不能な第1の永続メモリ装置を含み、
前記第2のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第2のカメラの外部からアクセス不能な第2の永続メモリ装置を含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項10】
請求項3から9のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のストリングの前記ハッシュ値を前記第1のカメラのローカルメモリに記憶することと、
前記第1のカメラのパブリックキーに依存して前記第2のストリングの前記ハッシュ値を暗号化することと、
前記第2のストリングの暗号化されたハッシュ値を前記第1のカメラに送信することと、
前記第2のストリングの前記暗号化されたハッシュ値を復号化することと、
前記第2のストリングの前記ハッシュ値を、前記第1のカメラによる前記第1のストリングの前記ハッシュ値と比較することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項11】
請求項3から10のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のカメラによって、概略タイムスタンプを計算することと、
前記第2のカメラによって前記概略タイムスタンプを計算することと、
をさらに含み、前記第1のストストリングが前記概略タイムスタンプを含み、前記第2のストストリングが前記概略タイムスタンプを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項12】
請求項3から11のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のストリングと前記第2のストリングを、前記第1のストリングが前記道路のセクションの位置に関する情報を含みかつ前記第2のストリングが前記道路の前記セクションの前記位置に関する前記情報を含むように生成すること
をさらに含み、前記道路の前記セクションは、前記第1の位置と前記第2の位置とを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記ナンバープレートの前記文字および前記保護ファイルを含むファイルを生成することと、
国家当局のパブリックキーを使用して前記ファイルを暗号化し、前記速度違反切符を生成することと、
をさらに含み、
前記速度違反切符は前記暗号化されたファイルを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項14】
請求項13に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の画像または前記第2の画像のマスク版を、前記第1の画像または前記第2の画像および前記第1の文字コードに依存して生成することと、
前記第1の画像または前記第2の画像のマスク版を前記ファイルに書き込むことと、
をさらに含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項15】
請求項13から14のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記車両の前記平均速度を測定することと、
前記平均速度のマスク版を、前記平均速度および前記第1の文字コード画像に依存して生成することと、
前記平均速度の前記マスク版を前記ファイルに書き込むことと、
をさらに含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法であって、
複数の速度違反切符を生成することと、
前記複数の速度違反切符が削除されたり変更されたりしないように、前記複数の速度違反切符を全体として永続的に一緒に記憶することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項17】
前記複数の速度違反切符は、ブロックチェーンの形式で全体として永続的に記憶される、請求項16のコンピュータ実装方法。
【請求項18】
前記複数の速度違反切符は、全体として、挿入専用データベースの形式で永続的に一緒に記憶され、前記挿入専用データベースは、前記挿入専用データベースに情報を追加するのみのために構成される、請求項16から17のいずれか1項に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項19】
カメラであって、前記カメラは、
車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、前記カメラが、前記カメラの外部からアクセス不能な状態で第1の文字コードを永続的に記憶する永続メモリ装置を含み、前記車両の前記一部が前記車両のナンバープレートを含み、前記ナンバープレートが文字を含む、前記第1の画像を生成することと、
前記第1の画像に依存して前記車両の前記ナンバープレートの前記文字の第1のセットを検出することと、
前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットと前記第1の文字コードを使用して前記カメラで保護ファイルを生成することであって、前記保護ファイルは前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットのマスク版を含む、前記保護ファイルを生成することと、
を行うように構成される、カメラ。
【請求項20】
速度違反切符を生成するためのシステムであって、前記システムは第1のカメラと第2のカメラを含み、前記システムは、
第1のカメラによって車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、前記第1のカメラは、道路の第1の位置に配置され、前記車両の前記一部は、前記車両のナンバープレートを含み、前記ナンバープレートは、文字を含む、前記第1の画像を生成することと、
前記第1の画像に依存して前記車両の前記ナンバープレートの前記文字の第1のセットを検出することと、
前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットと第1の文字コードを使用して前記第1のカメラで保護ファイルを生成することであって、前記保護ファイルは前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットのマスク版を含む、前記保護ファイルを生成することと、
第2のカメラによって前記車両の前記一部の第2の画像を生成することであって、前記第2のカメラは前記道路の第2の位置に配置される、前記第2の画像を生成することと、
前記第2の画像に依存して前記ナンバープレートの前記文字の第2のセットを検出することと、
前記保護ファイルを使用して、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいかどうかを検証することと、
前記車両が、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記車両の平均速度に関する情報に依存して速度制限に違反しているかどうかをチェックすることと、
前記車両が前記速度制限に違反していると判定したことに応答して、かつ、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいことを検証したことに応答して、前記速度違反切符を生成することと、
を実行するように構成される、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にトラフィック監視に関し、より詳細には、方法、システム、および速度違反切符を生成するためのカメラに関する。
【0002】
速度違反切符を発行するシステムは、車両の実際の速度または平均速度を測定し得る。平均速度が測定される場合、平均速度が測定される時間中に、システムの第1の測定コンポーネントによって生成されたナンバープレートの文字などの車両に関する第1のデータを記憶する必要があり得る。車両に関する第1のデータは、システムの第2の測定コンポーネントによって生成された車両に関する第2のデータとともにこのデータを処理するために通信ネットワーク内で転送される可能性がある。このデータのデータ保護を強化するために、車両に関するデータのハッシュ値を生成することが知られている。
【発明の概要】
【0003】
一側面では、速度違反切符を生成するためのコンピュータ実装された方法が提供される。コンピュータ実装方法は、第1のカメラによって車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することを含み、第1のカメラは、道路の第1の位置に配置され、ここで、車両の一部は、車両のナンバープレートを含み、ナンバープレートは、文字を含む。コンピュータ実装方法には、さらに、第1の画像に依存して車両のナンバープレートの文字の第1のセットを検出することが含まれる。コンピュータ実装方法は、さらに、ナンバープレートの文字の第1のセットと第1の文字コードとを使用して、第1のカメラにより保護ファイルを生成することを含み、保護ファイルは、ナンバープレートの文字の第1のセットのマスク版を含む。コンピュータ実装方法は、さらに、第2のカメラによって車両の一部の第2の画像を生成することを含み、第2のカメラは、道路の第2の位置に配置される。コンピュータ実装方法は、さらに、第2の画像に依存してナンバープレートの文字の第2のセットを検出することを含む。コンピュータ実装方法は、さらに、保護ファイルを使用して、文字の第1のセットが文字の第2のセットと等しいかどうかを検証することを含む。コンピュータ実装方法は、さらに、車両が、第1の位置と第2の位置の間の車両の平均速度に関する情報に依存して速度制限に違反しているかどうかをチェックすることを含む。コンピュータ実装方法は、さらに、車両が速度制限に違反していると判定したことに応答して、かつ、文字の第1のセットが文字の第2のセットと等しいことを検証したことに応答して、速度違反切符を生成することを含む。
【0004】
別の側面では、保護ファイルを生成するためのカメラが提供される。カメラは、車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、カメラは、第1の文字コードをカメラから外部へアクセス不能に永続的記憶するメモリ装置を備え、車両の一部は車両のナンバープレートを含み、ナンバープレートは文字を含む、ことと、第1の画像に依存して車両のナンバープレートの第1のセットを検出することと、およびナンバープレートの文字の第1のセットと第1の文字コードを使用して、カメラによって保護ファイルを生成することであって、保護ファイルは、ナンバープレートの文字の第1のセットのマスク版を含む、こととを行うように構成される。
【0005】
さらに別の側面では、速度違反切符を生成するためのシステムが提供される。システムは、第1のカメラと第2のカメラを含む。このシステムは、第1のカメラによって車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、第1のカメラは道路の第1の位置に配置され、車両の一部は車両のナンバープレートを含み、ナンバープレートは文字を含む、ことと、第1の画像に依存して車両のナンバープレートの文字の第1のセットを検出することと、第1のカメラによって、ナンバープレートの文字の第1のセットおよび第1の文字コードを使用して保護ファイルを生成することであって、保護ファイルは、ナンバープレートの文字の第1のセットのマスク版を含む、ことと、第2のカメラによって車両の一部の第2の画像を生成することであって、第2のカメラは、道路の第2の位置に配置される、ことと、第2の画像に依存してナンバープレートの文字の第2のセットを検出することと、保護ファイルを使用して、文字の第1のセットが文字の第2のセットと等しいかどうかを検証することと、第1の位置と第2の位置との間の車両の平均速度に関する情報に依存して、車両が速度制限に違反しているかどうかをチェックすることと、車両が速度制限に違反しているとの判定に応答して、また、文字の第1のセットが文字の第2のセットに等しいことの検証に応答して、速度違反切符を生成することを行うように構成される。
【0006】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、例としてのみ、より詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1のカメラと第2のカメラを含む、車両の速度違反切符を生成するためのシステムを模式的に示すブロック・ダイアグラムである。
【
図2】
図1に示された車両のナンバープレートを捕捉した第1の画像を示す図である。
【
図3】
図2に示すナンバープレートの文字の検出された第1のセットを示す図である。
【
図4】
図3に示した文字の第1のセットを使用して生成された保護ファイルを示す図である。
【
図5】
図1に示す車両のナンバープレートを捕捉した第2の画像を示す図である。
【
図6】
図5に示すナンバープレートの文字の検出された第2のセットを示す図である。
【
図7】
図1に示した第1のカメラのブロック・ダイアグラムを示す。
【
図8】
図1に示した第2カメラのブロック・ダイアグラムを示す。
【
図9】車両の速度違反切符を生成するための方法のフローチャートである。
【
図11】速度違反切符のさらなる例を示す図である。
【
図12】速度違反切符のさらなる例を示す図である。
【
図13】速度違反切符のさらなる例を示す図である。
【
図14】
図10に示す速度違反切符を検証するための国家当局の検証サーバを示す図である。
【
図15】
図10に示した速度違反切符を検証するための方法のフローチャートである。
【
図16】
図18に示した複数の速度違反切符を生成するためのカメラを複数対備えた、
図1に示したシステムのさらなる例を示す図である。
【
図17】
図18に示した複数の速度違反切符を生成するための複数の評価ユニットを示す図である。
【
図18】
図16に示したシステムによって生成された複数の速度違反切符を示す図である。
【
図19】永続的に
図18に示した複数の速度違反切符を記憶するためのブロックチェーン・ネットワークを示す図である。
【
図20】永続的に
図18に示した複数の速度違反切符を記憶するためのブロックチェーン要素を含むブロックチェーンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の様々な実施形態の説明は、図の目的のために提示されるが、開示された実施形態を網羅したり限定したりすることを意図するものではない。説明した実施形態の範囲および思想から逸脱することなく、当業者には多くの修正および変形が明らかであろう。本明細書で使用される用語は、実施形態の原理、実際の応用、または市場で見られる技術に対する技術的改良を最もよく説明するため、または他の当業者が本明細書に開示される実施形態を理解できるようにするために選択された。
【0009】
提案された方法は、ナンバープレートの文字の第1のセット(以下、文字の第1のセットともいう)のより高いデータ保護を使用可能にすることができる。これは、第1の文字コードによって、文字の第1のセットのマスク版を含む保護ファイルが生成されるためである。提案された方法を使用して達成され得る文字の第1のセットのデータ保護は、例えば安全なハッシュアルゴリズム(SHA)-256を使用して文字の第1のセットを単にハッシュ化し得る方法を使用して達成されるデータ保護よりも高くなる可能性がある。この場合、文字の第1のセットの文字数に等しい長さを有する文字のすべての組み合わせと、それらに対応するハッシュ値とを含み得る「レインボーテーブル」を使用して、文字の第1のセットを復元することができる。加えて、第1の文字コードは、ハードワイヤード方式で第1のカメラの永続メモリ装置に永続的に記憶され、第1のカメラの外部からアクセスできないため、文字の第1のセットのデータ保護はさらに増加する可能性がある。
【0010】
文字の第1のセットのデータ保護は、文字の第1のセットに関する情報を第1のカメラから第2のカメラに転送するために有用である可能性がある。例えば、このような転送は、車両が速度制限に違反しているかどうかのチェックを行うために行われ得る。この転送は、第1のカメラから第2のカメラに保護ファイルを送信することによって実行することができる。さらに、一例では、文字の第1のセットに関する情報は、例えば、速度違反切符の一部として、第1のカメラから国家当局(state authority)へ送信され得る。この場合、提案された方法は、文字の第1のセットについても、より高いデータ保護情報を使用可能にし得る。提案された方法は、さらに、車両が速度制限に違反するかどうかをチェックすることにより、車両が速度制限に違反しないことが示された場合に、保護ファイルを削除することを含んでもよい。
【0011】
さらに、保護ファイルが第1のカメラによって生成されたことを証明するために使用することもできる。これは、第1の文字コードを使用して保護ファイルが生成され、第1の文字コードが第1のカメラの永続メモリ装置にハードワイヤード方式で記憶され、第1の文字コードが第1のカメラの外部からアクセスできないように第1のカメラのメモリ装置に記憶されるためである。加えて、第1のカメラが道路の第1の位置に配置されているため、保護ファイルは、車両が道路の第1の位置を通過したことを証明する役割を果たす可能性がある。一例では、国家当局かつ国家当局のみが、保護ファイルが第1のカメラによって生成されることを検証するために、第1の文字コードを記憶する検証サーバにアクセスを有することができる。さらなる例によれば、国家当局は、保護ファイルが第1のカメラによって生成されることを検証するために、第1のカメラのパブリックキーを記憶する検証サーバに対してアクセスを有することができる。一例によると、速度違反切符は保護ファイルを含む。更なる例では、速度違反切符は保護ファイルの形式で設計され得る
【0012】
第1の文字コードを使用して保護ファイルが生成され、第1の文字コードは第1のカメラの永続的なメモリ装置にハードワイヤ方式で永続的に記憶され、第1の文字コードは第1のカメラのメモリ装置に第1のカメラの外部からアクセスできないように記憶されるため、提案された方法は、保護ファイルを生成するための改ざん防止性の高い方法とみなすことができる。その結果、提案された方法は、例えば保護ファイルを生成することによって、道路の第1の位置を車両が通過したことを示す改ざん防止性証明書を生成するために使用することができる。一例として、第1の文字コードが検証サーバに保存されている場合、第1の文字コードは、第1のカメラの外部からアクセスできないように第1のカメラのメモリ装置に記憶されるため、第1または第2のカメラのそれぞれの処理ユニットから離れて国家当局のみがアクセス可能である。
【0013】
第1および第2の画像は、車両の前部または後部を含むことができる。従って、車両の一部は、車両の前部または後部の一部である可能性がある。たいていの場合、車両の一部は、ナンバープレートが車両の一部により構成され得るように、車両の前部または後部の下部の一部を含み得る。
【0014】
第1のカメラおよび第2のカメラは、光学システムおよびそれぞれ、第1のカメラの光学システムの電子信号に依存して第1の画像を生成し、第2のカメラの光学システムの電子信号に依存して第2の画像を生成するためのそれぞれの処理ユニットを含み得る。第1のカメラは、第1の時点で第1の画像を生成することができる。第1の画像の生成は、第1の画像を第1の画像ファイルの形式で第1のカメラのメモリに記憶することを含み得る。同様に、第2のカメラは、第2の時点で第2の画像を生成することができる。第2の画像の生成は、第2の画像を第2の画像ファイルの形式で第2のカメラのメモリに記憶することを含み得る。
【0015】
第1のカメラは、第1のカメラの光学システムが道路の第1の位置によって通過する車両を捕捉するように、道路の第1の位置に配置することができる。第1の位置は、道路の第1の構造、例えば道路のブリッジ交差部の支柱、または道路に隣接して配置される第1のさらなる構造によって定義され得る。第1の位置は、第1のGPS座標によって定義され得る。同様に、第2のカメラは、第2のカメラの光学システムが道路の第2の位置によって通過する車両を捕捉するように、道路の第2の位置に配置することができる。第2の位置は、道路の第2の構造、例えば道路のブリッジ交差部の支柱、または道路に隣接して配置される第2のさらなる構造によって定義され得る。第2の位置は、第2のGPS座標によって定義され得る。
【0016】
第1画像に依存して文字の第1のセットを検出するように構成され得る。例えば、第1のカメラは、文字の第1のセットを認識するための文字認識モジュール含むことができる。認識モジュールは、第1の画像ファイルを読み取って処理し、第1の画像ファイルによって構成される数個のプルレートの各文字を認識するためのパターン認識アルゴリズムを実行するように構成されてもよい。第1のカメラの手段で検出されたナンバープレートの文字を、本開示の文字の第1のセットと呼ぶ。
【0017】
同様に、第2のカメラは、第2の画像に依存してナンバープレートの文字の第2のセットを検知するように構成することができる。例えば、第2のカメラは、文字認識モジュール、またはナンバープレートの文字の第2のセットを認識するためのさらなる文字認識モジュールを含み得る。認識モジュールは、第1の画像ファイルを読み取って処理し、第2の画像ファイルによって構成されるナンバープレートの各文字を認識するためのパターン認識アルゴリズムを実行するように構成されてもよい。第2のカメラの手段で検出されたナンバープレートの文字を、本開示の文字の第2のセットと呼ぶ。
【0018】
本明細書で使用する「文字の第1のセットのマスク版」という用語は、それから文字の第1のセットが、一般に復元できないか、または第1の文字コードによってもしくは第1の文字コードに対応する復号キーによってのみ復元できる、文字の第1のセットの版を指す。「マスクされた」という用語は、文字の第1のセットのマスク版だけを読み取ることによっては文字の第1のセットが読み取ることができないことを意味する。さらに、文字の第1のセットのマスク版は、文字の第1のセットの変更が文字の第1のセットのマスク版の変更を引き起こし得るように、文字の第1のセットに依存し得る。保護ファイルだけでは文字の第1のセットが読めないので、保護ファイルは安全であると考えられる。保護ファイルの生成は、文字の第1のセットと第1の文字コードを使用して、文字の第1のセットのマスク版を生成することを含み得る。
【0019】
第1のカメラは、例えば、変換関数を使って、文字の第1のセットと第1の文字コードに依存して文字の第1のセットのマスク版を計算し、ナンバープレートの文字の第1のセットのマスク版を保護ファイルに書き込むことによって、保護ファイルを生成するように構成することができる。変換関数は一方向関数であってよく、または、暗号化関数であってよい。
【0020】
一例では、第1の文字コードは、第1のカメラ用に一意的に生成され得る。これは、保護ファイルが第1のカメラによって生成される確信度を強めている可能性がある。一例では、第1の文字コードはランダムなシードによって生成される。これは、第1の文字コードが一意の文字コードである見込みを強め得る。
【0021】
第1のカメラの永続メモリ装置(以下、第1の永続メモリともいう)は、読み取り専用メモリ(ROM)の形式で設計することができる。第1の永続メモリに記憶された第1の文字コードは、第1のカメラに第1の永続メモリが設置された後は、電子的に変更することはできない。第1の永続メモリは、第1の文字コードをハードワイヤード方式で記憶することができる。例えば、第1の永続メモリは、第1のカメラ内に設置されるダイオードマトリックスやマスクROM集積回路の形式で設計することができる。第1の永続メモリは、第1の永続メモリの電子接続が第1の永続メモリから第1の文字コードを読み取るように設計されているように、第1の文字コードをハードワイヤード方式で記憶することができる。第1の文字コードは、例えば第1の永続メモリの電子的接続を生成することで、第1の永続メモリの製造業手順の過程で第1の永続メモリに書き込むことができる。一例では、第1の永続メモリはプログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)であり得る。
【0022】
一般的に、第1の文字コードを含む第1の永続メモリに記憶されたデータは、第1のカメラの外部からは変更できない場合がある。しかしながら、一例によれば、第1の永続メモリは、第1のカメラに設置される消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)の形式で、第1のカメラの外部から変更できないように設計することができる。例えば、EPROMは第1のカメラのケースによって覆われ得る。この場合、第1のカメラは、第1のカメラの内部に侵入し、EPROMを再プログラムするための紫外線に第1の永続メモリをさらすために第1のカメラのケースを開けるために破損しなければならないシールを含み得る。破損したシールは、この例に従って第1の永続メモリが変更されたことを示し得る。
【0023】
第1の永続メモリは、第1のカメラの外部からアクセスできないように第1の文字コードを記憶する。これは、第1の文字コードが、第1のカメラの内部に位置する第1のカメラの処理ユニットによってのみ読み取り可能であることを暗に示す可能性がある。したがって、第1の文字コードは、第1のカメラの外部に配置され、第1のカメラに短距離または長距離のラジオ接続を有するさらなる装置によって読めない。一例では、第1のカメラは、さらなる装置や他の装置に対してラジオ波接続を確立できないように設計され得る。この場合、第1のカメラの出力信号はワイヤによってのみ転送可能である。さらなる例によれば、第1のカメラは、データが第1のカメラからさらなる装置にのみ送信され得、さらなる装置から第1のカメラには送信され得ないように構成することができる。
【0024】
以下では、文字の第1のセットが文字の第2のセットと等しいことを検証することを、検証すると呼ぶこともある。
【0025】
車両の平均速度に関する情報は、一例に従って、車両の平均速度の値を表し得るようなものであってもよい。別の例では、平均速度に関する情報は、この情報が速度制限より大きいことを示すようなものであってもよい。平均速度の値は、車両が第1の位置から第2の位置まで走行する時間を測定することで得ることができる。第1のカメラは、第1の画像を生成する際に第1の時点を録画し、第2のカメラは、第2の画像を生成する際に第2の時点を録画することができる。第1のカメラと第2のカメラは静止していてもよい。従って、道路の第1の位置と第2の位置の間の道路の長さは、固定長として考えることができる。評価ユニットは、固定長および第1の時点と第2の時点との間の時間差に依存して車両の平均値を計算することができる。評価ユニットは、第1または第2のカメラに設置してもよいし、第1および第2のカメラの外部に配置してもよい。
【0026】
一実施形態によれば、保護ファイルの生成は、第1のストリングを生成することを含み得る。第1のストリングは、第1の文字コードと文字の第1のセットを含み得る。さらに、保護ファイルの生成は、ハッシュ関数を使用する第1のカメラによる第1のストリングのハッシュ値を計算することを含み得、保護ファイルは、第1のストリングのハッシュ値を含み得る。第1のストリングのハッシュ値は、本実施形態によれば、文字の第1のセットのマスク版であってもよく、ハッシュ関数は、変換関数であってもよい。さらに、この実施形態によれば、保護ファイルの生成は、第2のストリングを生成することをさらに含んでよい。第2のストリングは、第1の文字コードと文字の第2のセットを含み得る。さらに、保護ファイルの生成は、ハッシュ関数を使用する第2のカメラのハッシュ関数による第2のストリングのハッシュ値を計算することを含んでもよい。検証は、第1のストリングのハッシュ値と第2のストリングのハッシュ値を比較することを含み得る。第2のカメラは、第1の文字コードをハードワイヤード方式で、かつ第2のカメラの外部からアクセス不能に永続的に記憶する永続メモリ装置を含んでもよい。このように、本実施形態によれば、第1の文字コードは、第1の永続メモリと第2のカメラの永続メモリに同時に記憶される共有秘密と考えることができる
【0027】
本明細書で使用される「ハッシュ値」という用語は、ハッシュ関数の出力値を意味し得る。ハッシュ関数は、ハッシュ関数の入力データおよびハッシュ関数のアルゴリズムに応じて、ハッシュ関数の入力データの対応するハッシュ値としてハッシュ関数の出力値を計算するように構成され得る。ハッシュ関数のアルゴリズムは、制限事項がなければ、安全なハッシュアルゴリズム(SHA)-256であり得る。特に、ハッシュ関数は暗号ハッシュ関数であってもよい。
【0028】
ハッシュ関数は、入力データのハッシュ値から元データを得て(un-hash)入力データを得ることができないように入力データのハッシュ値を計算することができる。ハッシュ関数とそのアルゴリズムは、ハッシュ関数の入力データのわずかな変化によって、入力データのハッシュ値と比較してまったく異なるハッシュ値になるように設計することができる。ハッシュ関数の出力値は、ハッシュ関数の入力データのサイズに依存する固定長を含むことができる。ハッシュ関数の出力値の長さは256ビットであってもよく、その場合、ハッシュ関数のアルゴリズムは安全なハッシュアルゴリズム(SHA)-256となる。ハッシュ関数の入力データはバイナリー・ファイルであり得る。バイナリー・ファイルは、2進数形式の文字および/または数字を表すことができる。
【0029】
上述の実施形態によれば、一例として、ハッシュ関数の入力データは第1のストリングであり、ハッシュ関数の出力値は第1のストリングのハッシュ値であってもよい。第1のストリングのハッシュ値は、文字の第1のセットのソルト化されたハッシュ値と考えることができる。第2のストリングのハッシュ値を計算するために、ハッシュ関数の入力データが第2のストリングである可能性がある。この場合、ハッシュ関数の出力値が第2のストリングのハッシュ値である可能性がある。第2のストリングスのハッシュ値は、文字の第2のセットのソルト化されたハッシュ値と考えることができる。
【0030】
第2カメラの永続メモリ装置は、以下、第2のメモリともいい、読み取り専用メモリ(ROM)の形式で設計することができる。第2の永続メモリに記憶された第1の文字コードは、第2のカメラに第2の永続メモリが設置された後は、電子的に変更することはできない。第2の永続メモリは、第1の文字コードをハードワイヤード方式で記憶することができる。例えば、第2の永続メモリは、第2のカメラ内に設置されるダイオードマトリックスやマスクROM集積回路の形式で設計することができる。第2の永続メモリは、第2の永続メモリの電子接続が第2の永続メモリから第1の文字コードを読み取るように設計されているように、第1の文字コードをハードワイヤード方式で記憶することができる。第1の文字コードは、例えば第2の永続メモリの電子的接続を生成することで、第2の永続メモリの製造業手順の過程で第2の永続メモリに書き込むことができる。一例では、第2の永続メモリはプログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)である。
【0031】
一般的に、第1の文字コードを含む第2の永続メモリに記憶されたデータは、第2のカメラの外部からは変更できない場合がある。しかしながら、一例によれば、第2の永続メモリは、第2のカメラに設置される消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)の形式で、第2のカメラの外部から変更できないように設計することができる。例えば、EPROMは第2のカメラのケースによって覆われ得る。この場合、第2のカメラは、第2のカメラの内部に侵入し、EPROMを再プログラムするための紫外線に第2の永続メモリをさらすために、第2のカメラのケースを開けるために破損しなければならないシールを含み得る。破損したシールは、この例に従って第2の永続メモリが変更されたことを示し得る。
【0032】
第2の永続メモリは、第2のカメラの外部からアクセスできないように第1の文字コードを記憶し得る。これは、第1の文字コードが、第2のカメラの内部に位置する第2のカメラの処理ユニットによってのみ読み取り可能であることを暗に示す可能性がある。したがって、第1の文字コードは、第2のカメラの外部に配置され、第2のカメラに短距離または長距離のラジオ接続を有するさらなる装置によって読めない。一例では、第1のカメラは、さらなる装置や他の装置に対してラジオ波接続を確立できないように設計され得る。この場合、第2のカメラの出力信号はワイヤによってのみ転送可能である。さらなる例によれば、第2のカメラは、データが第2のカメラからさらなる装置にのみ送信され得、さらなる装置から第1のカメラには送信され得ないように構成することができる。
【0033】
第1のストリングと第2のストリングのハッシュ値の手段による検証を行う利点は、オープンソースソフトウェアとして有効な安全なハッシュアルゴリズム(SHA)-256のような既知のハッシュ関数を使用して、これらのハッシュ値を計算できることである。第1のカメラは、第1の永続メモリ上または第1のカメラのさらなるメモリ装置上で、第2のカメラは、第2の永続メモリ上または第2のカメラのさらなるメモリ装置上で、ハッシュ関数を記憶することができる。第1の文字コードは、ソルト化されたハッシュ値の形式で第1および第2のストリングのハッシュ値を作成するために使用することができ、第1の文字コードはソルト値と見なすことができる。
【0034】
さらに、上述した実施形態に従って、第1の文字コードが共有秘密キーとして使用され、第2のカメラも第2のストリングのハッシュ値を生成するためにハッシュ関数を使用する場合、検証を実行するために文字の第1のセットに関する情報をマスク解除する必要はない。これは、文字の第1のセットのデータ保護を強化し得る。速度違反切符は、第1のストリングまたは第2ストリングのハッシュ値を含み得る。
【0035】
一実施形態によれば、第1の文字コードは、カメラの個々の対に対して一意的に生成され、カメラの個々の対は、第1のカメラと第2のカメラを含む。例えば、第1の文字コードは、上述したランダムなシードを使用して第1の文字コードを生成することにより、カメラの個々の対に対して一意的に生成することができる。この実施形態は、車両が道路の第1および第2の位置を通過した確信度を強化する可能性がある。検証サーバは、第1の文字コードが第1のカメラと第2のカメラのために一意的に生成されたものであるという事実に関する情報を記憶してもよい。
【0036】
一実施形態によれば、保護ファイルの生成は、第1のカメラおよび第2のカメラの共通秘密キーとしての第1の文字コードを使用して、文字の第1のセットの署名(以下では、第1の署名と呼ぶ)を生成することを含み得る。保護ファイルは、第1の署名を含むことができる。本実施形態によれば、第1の署名は、文字の第1のセットのマスク版であってもよく、また、署名アルゴリズムは、変換関数であってもよい。この実施形態によれば、方法は、第1の文字コードを使用して、文字の第2のセットの署名(以下、第2の署名と呼ぶ)を生成することをさらに含むことができる。検証は、第1の署名と第2の署名を比較することを含み得る。本実施形態によれば、第2のカメラは、上述のように、第1の文字コードを永続的にハードワイヤード方式で、かつ第2のカメラの外部からアクセス不能に記憶する上述の第2の永続メモリを含む。一例では、速度違反切符は、第1の署名および/または第2の署名を含み得る。
【0037】
一例では、第1の署名を生成することは、共通秘密キーとして第1の文字コードを使用して、文字の第1のセットのハッシュ値に署名することを含み得る。この場合、文字の第1のセットの署名されたハッシュ値が第1の署名である可能性がある。第1のカメラは、第1の文字コードとハッシュ関数を使って、文字の第1のセットのハッシュ値を生成することができる。同様に、第2の署名を生成することは、共通秘密キーとして第1の文字コードを使用して、文字の第2のセットのハッシュ値に署名することを含み得る。この場合、文字の第2のセットの署名されたハッシュ値は第2の署名であり得る。第2のカメラは、第1の文字コードとハッシュ関数を使って、文字の第2のセットのハッシュ値を生成することができる。
【0038】
第1の署名を使用することで、保護ファイルが第1または第2のカメラによって生成されたという確信度をさらに強めることができる。これは、共通秘密キーおよび共通秘密キーに対応する共通パブリックキーを得るためには認証局が関与する必要であるためである。一例によれば、第1の署名は、保護ファイルとみなすことができる。第1および第2の署名を使用するさらなる利点は、第1の文字コードが、第1の署名が第1のカメラによって作成されたこと、または第2の署名が第2のカメラによって作成されたことを検証する必要がないことである。このような検証は、共通パブリックキーを使って行うことができる。したがって、保護ファイルが第1のカメラによって生成されたことを検証することができるようにするためには第1の文字コードが検証サーバに記憶される必要は無い。その代わり、共通パブリックキーは検証サーバに記憶され得る。共通パブリックキーは、第1の文字のセットのデータ保護を失うことなく共有することができる。
【0039】
検証のために第1および第2の署名を使用するさらなる利点は、共通パブリックキーが検証のために不要であることである。しかし、共通パブリックキーを一般に使用しないことで、保護ファイルが第1または第2のカメラによって生成されたことを証明することはできない場合がある。共通パブリックキーが公表されていない場合、つまり公衆にとって利用不可の場合、共通秘密キーを使用し、一般では共通パブリックキーを使用しない方が有利な場合がある。この場合、文字の第1のセットのデータ保護がさらに強化され得る。これは特に、文字の第1のセットの署名されたハッシュ値が第1の署名である場合、特に当てはまる可能性がある。
【0040】
一実施形態によれば、方法はさらに、第1のストリングのハッシュ値を第1のカメラにローカルに記憶することと、第2のストリングのハッシュ値を第2のカメラから第1のカメラに送信することとを含んでもよい。
【0041】
同様に、一実施形態によれば、方法は、第1のカメラに第1の署名をローカルに記憶することと、第2のカメラから第1のカメラに第2の署名を送信することとをさらに含むことができる。この実施形態および先に説明した実施形態は、検証を実行するために、第1のストリングのハッシュ値も第1の署名も、第1のカメラの外側にある装置に送信する必要がないという利点を有する可能性がある。その結果、文字の第1のセットに関する情報のデータ保護が増加する可能性がある。
【0042】
一実施形態によれば、方法はさらに、保護ファイルをメモリ装置に記憶し、所定の時間経過後にメモリ装置内の保護ファイルを自動的に削除することを含んでいてもよい。所定の時間は、速度制限に違反することなく第1の位置から第2の位置までの道路を走行するための可能な限り短い時間に等しい場合がある。この実施形態によれば、車両が速度制限に違反しているかどうかのチェックは、メモリ装置からの保護ファイルの読み取りに成功することを含み得る。一例では、第1のカメラはメモリ装置含むことができる。
【0043】
第1の位置と第2の位置との間の道路の長さと速度制限は所定のものと考えることができるので、所定の時間は、第1の位置と第2の位置との間の道路の長さおよび速度制限に依存して計算することができる。方法は、さらに、第1のカメラによって第2のカメラから第2のストリングまたは第2の署名のハッシュ値を受信したことに応答して、メモリ装置から保護ファイルを読み取るための読み取りコマンドを実行することを含んでいてもよい。この場合、保護ファイルは削除されず、読み取りのコマンドは正常に実行され得る。保護ファイルの読み取りに成功すれば、その車両が速度制限に違反していることを暗に示す可能性がある。この場合、保護ファイルが削除されるため保護ファイルの読み取りに失敗し、これは、車両が速度制限に違反しないことを暗に示している可能性がある。したがって、この実施形態は、文字の第1のセットまたは文字の第1のセットに関する情報、例えば、文字の第1のセットまたは第1の署名のハッシュ値が、所定の時間よりも長く記憶されないことを引き起こす可能性がある。結果として、この実施形態は、文字の第1のセットのデータ保護を強化する可能性がある。
【0044】
一実施形態によれば、保護ファイルの生成は、第1の文字コードを第1のカメラの秘密キーとして使用して、文字の第1のセットの第1のさらなる署名を生成することを含み得、保護ファイルは、第1のさらなる署名を含む。この実施形態では、第1のさらなる署名は、文字の第1のセットのマスク版と見なすことができる。この実施形態によれば、検証することは、第1のカメラの秘密キーに対応する第1のカメラのパブリックキーと文字の第2のセットによって、第1のさらなる署名を検証することを含み得る。この実施形態では、第1の文字コードを第1の永続メモリのみに記憶できるようにすることができ、これは第1の文字コードの保護の強化を可能とする。第1のカメラは第2のカメラに第1のさらなる署名を送信することができる。一例では、第2のカメラは、パブリックキー、文字の第1のさらなる署名および第2のセットに依存して第1のさらなる署名の検証を実行することができる。この例によれば、文字の第1のセットが文字の第2のセットと等しい場合、第1のさらなる署名の検証は成功する可能性がある。
【0045】
一例では、第1のさらなる署名を生成することは、第1のカメラの秘密キーとして第1の文字コードを使用して、文字の第1のセットのハッシュ値に署名することを含み得る。この場合、文字の第1のセットの署名されたハッシュ値が第1のさらなる署名である可能性がある。第1のカメラは、文字の第1のセットとハッシュ関数を使って、文字の第1のセットのハッシュ値を作成することができる。第1のカメラは第2のカメラに第1のさらなる署名を送信することができる。一例では、第2のカメラは、パブリックキー、第1のさらなる署名および文字の第2のセットのハッシュ値に依存して、第1のさらなる署名の検証を実行することができる。第2のカメラは、文字の第2のセットとハッシュ関数を使って、文字の第2のセットのハッシュ値を作成することができる。この例によれば、文字の第1のセットのハッシュ値が、文字の第2のセットのハッシュ値と等しい場合、検証は成功する可能性がある。
【0046】
第1のさらなる署名を使用することで、保護ファイルが第1のカメラによって生成されたという確信度をさらに強めることができる。これは、第1のカメラの秘密キーと、第1のカメラの秘密キーに対応する第1のカメラのパブリックキーとを取得するために認証局が関与する必要があるためである。一例によれば、第1のさらなる署名は、保護ファイルとみなすことができる。第1のさらなる署名を使用するさらなる利点は、第1の文字コードが、第1のさらなる署名が第1のカメラによって作成されることを検証する必要がないことである。このような検証は、第1のカメラのパブリックキーを用いて行うことができる。したがって、保護ファイルが第1のカメラによって生成されたことが検証され得るためには、第1の文字コードが検証サーバに記憶される必要は無い。代わりに、第1のカメラのパブリックキーが検証サーバに記憶され得る。
【0047】
一実施形態によれば、保護ファイルの生成は、第1のカメラと第2のカメラの対称暗号キーとして第1の文字コードを使用して、文字の第1のセットの暗号化版を生成することを含み得る。この場合、文字の第1のセットの暗号化版は、文字の第1のセットの暗号化版のマスク版であってもよい。この実施形態によれば、保護ファイルは、文字の第1のセットの暗号化版を含み得る。検証は、第1の文字コードによって文字の第1のセットの暗号化版を復号化することを含み得る。さらに、本実施形態によれば、第2のカメラは、第1の文字コードを永続的にハードワイヤード方式で、かつ第2のカメラの外部からアクセス不能に記憶する永続メモリ装置を含むことができる。第1のカメラは、文字の第1のセットの暗号化版を第2カメラに送信することができる。第2のカメラは、文字の第1のセットの暗号化版の復号化を行うことができる。この実施形態は、提案された方法に基づく版を提示することができ、それによると、文字の第1のセットは、高い保護を有することができる。対称的な暗号キーを提供することは、共通秘密キーを提供することよりも簡単であり得る。
【0048】
一実施形態によれば、方法はさらに、第1のカメラのローカルメモリに第1のストリングのハッシュ値を記憶し、第1のカメラのパブリックキーに依存して第2のストリングのハッシュ値を暗号化することを含む。この実施形態によれば、方法はさらに、第2のストリングの暗号化されたハッシュ値を第1のカメラに送信することと、第2のストリングの暗号化されたハッシュ値を復号化することとを含む。第1のカメラは、第2のカメラの暗号化されたハッシュ値を復号化することができる。この実施形態によれば、検証は、第1のカメラによって第2のストリングのハッシュ値を第1のストリングのハッシュ値と比較することを含み得る。第1に、この実施形態には、第1のストリングのハッシュ値が第1のカメラのどこにも送信されないという利点があり得る。これは、文字の第1のセットのデータ保護を強化し得る。第2に、第2ストリングのハッシュ値を暗号化することで、文字の第2のセットのデータ保護が強化され得る。したがって、第1の文字コードを第1のストリングのハッシュに使用することによって車両が第1の位置または第2の位置を通過したという改ざん防止の証拠を提供することに加えて、この実施形態により、文字の第1および第2のセットのデータ保護を強化することができる。
【0049】
一実施形態によれば、方法はさらに、第1のカメラによって概略タイムスタンプを計算し、第2のカメラによって概略タイムスタンプを計算することを含んでいてもよい。本実施形態では、第1のストリングは、概略タイムスタンプと文字の第1のセットを含み得、拡張第1のストリングとも呼ばれる場合がある。同様に、第2のストリングは、概略タイムスタンプと文字の第2のセットを含み、拡張第2のストリングと呼ばれることもある。第1のカメラは、第1のカメラのクロックの実際のタイムスタンプを、次の1分または1秒まで丸めることにより、一般タイムスタンプを計算することができる。同様に、第2のカメラは、第2のカメラのクロックの実際の時間を次の1分または1秒に丸めることによって、概略タイムスタンプを計算することができる。この場合、第1のカメラのクロックと第2のカメラのクロックは、正確な分または秒に同期させることができる。
【0050】
概略タイムスタンプは、その車両が概略タイムスタンプで示されたほぼ同時刻に第1と第2の位置を通過したことを証明することが可能である場合がある。さらに、本実施形態によれば、第1のストリングおよび第2のストリングが、概略タイムスタンプに加えて第1の文字コードを含むため、本実施形態は、保護ファイルに概略タイムスタンプを含める耐改ざん方法を提供することができる。さらに、本実施形態によれば、第1および第2のストリングが拡張されるため、第1および第2のストリングのハッシュ値の危殆化をより困難にすることができる。
【0051】
別の例によれば、第1の署名は、第1のカメラおよび第2のカメラの共通秘密キーとしての第1の文字コードによって生成される拡張第1のストリングの署名であってもよい。同様に、第2の署名は、共通秘密キーとしての第1の文字コードによって生成される拡張第2のストリングの署名であってもよい。
【0052】
一実施形態によれば、方法はさらに、第1のストリングが道路のセクションの位置に関する情報を含み、第2のストリングが道路のセクションの位置に関する情報を含むように、第1のストリングと第2のストリングを生成することを含んでもよい。この実施形態によれば、道路のセクションは、第1の位置および/または第2の位置を含み得る。一例では、道路のセクションの位置に関する情報は、第1の位置GPS座標および/または第2の位置GPS座標を含み得る。道路のセクションの位置に関する情報は、車両のドライバが道路のセクションを走行したことを証明することを可能にする可能性がある。さらに、本実施形態によれば、第1のストリングおよび第2のストリングは、道路のセクションの位置に関する情報に加えて、第1の文字コードを含み、この実施形態は、道路のセクションの位置に関する情報を保護ファイルに含めるための改ざん防止方法を提供することができる。さらに、本実施形態によれば、第1および第2のストリングが拡張するため、第1および第2のストリングのハッシュ値の危殆化をより困難にすることができる。
【0053】
本実施形態のさらなる変形例では、第1のストリングは、概略タイムスタンプ、道路のセクションの位置に関する情報、および文字の第1のセットを含み得、さらに拡張された第1のストリングとも呼ばれる場合がある。同様に、この実施形態の変形例によれば、第2のストリングは、概略タイムスタンプ、道路のセクションの位置に関する情報、および文字の第2のセットを含み得、さらに拡張された第2のストリングとも呼ばれる場合がある。したがって、本実施形態のこの変形例によれば、第1および第2のストリングがさらに拡張し得るため、第1および第2のストリングのハッシュ値の危殆化をより困難にすることができる。
【0054】
別の例によれば、第1の署名は、第1のカメラおよび第2のカメラの共通秘密キーとしての第1の文字コードによって生成されるさらなる拡張第1のストリングの署名であってもよい。同様に、第2の署名は、共通秘密キーとしての第1の文字コードによって生成されるさらなる拡張第2のストリングの署名であってもよい。
【0055】
一実施形態によれば、方法は、さらに、ナンバープレートの文字および保護ファイルを含むさらなるファイルを生成することを含んでいてもよい。この実施形態によれば、速度違反切符の生成は、国家当局のパブリックキーを使用してさらなるファイルを暗号化することを含み、速度違反切符は暗号化されたさらなるファイルを含む。この実施形態の一例では、速度違反切符は暗号化されたさらなるファイルとして設計される。別の例では、速度違反切符はさらなるファイルであり、暗号化されたさらなるファイルは暗号化された速度違反切符を表し得る。
【0056】
本明細書で使用される「国家当局」という用語は、速度違反切符の管理を担当するあらゆる政府機関を指し得る。暗号化することで、ナンバープレートの文字のデータ保護がさらに強化され得る。さらに、この実施形態では、さらなるファイルが保護ファイルを含み得るため、車両が第1の位置を通過したことを証明するために速度違反切符を使用することを許可することができる。そのためには、暗号化されたさらなるファイルを、国家当局の秘密キーを使って復号化することができる。
【0057】
車両が第1の位置を通過したという証拠は、第1のストリングのハッシュ値を含む保護ファイルを複製することによって作成することができる。これは、復号化されたさらなるファイルと第1の文字コードとハッシュ関数によって与えられるナンバープレートの文字を使って、保護ファイルを複製することで実現できる。上述したように、第1の文字コードは、一例によれば、国家当局の検証サーバに記憶され得る。
【0058】
さらに、車両が第1の位置を通過したという証拠は、保護ファイルが第1の署名を含む場合に、保護ファイルを検証することによって作成され得る。これは、文字の第1のセットが第1のカメラによって署名されたことを検証することによって実現され得る。このような検証は、復号化されたさらなるファイルによって与えられるナンバープレートの文字と、第1のカメラのパブリックキー、または第1および第2のカメラの共通パブリックキーを用いて行うことができる。上述したように、一例によれば、第1のカメラのパブリックキーまたは共通パブリックキーは、国家当局の検証サーバに記憶されてもよい。
【0059】
一実施形態によれば、さらなるファイルの生成は、第1または第2の画像および第1の文字コードに依存して第1または第2の画像のマスク版を生成することと、第1または第2の画像のマスク版をさらなるファイルに書き込むこととを含み得る。第1または第2の画像は、車両のドライバが第1の位置を通過したことを証明するために許可することができる。第1の文字コードによって生成された第1または第2の画像のマスク版は、第1または第2の画像の改ざん防止版を表し得る。
【0060】
一例では、第1のカメラは、第1または第2の画像のマスク版を、第1または第2の画像のソルト化されたハッシュ値の形式で生成することができる。第1のカメラは、ハッシュ関数または第1のさらなるハッシュ関数の入力データが、第1または第2の画像の画素値と第1の文字コードとを含む第3のストリングであり、ハッシュ関数または第1のさらなるハッシュ関数の出力値は、第3のストリングのハッシュ値であり得るようにハッシュ関数または第1のさらなるハッシュ関数を実行することができる。この例では、第3のストリングのハッシュ値は、第1または第2の画像のソルト化されたハッシュ値であり得る。
【0061】
別の例によれば、第1のカメラは、第1のカメラの秘密キーとして第1の文字コードを使用して、第2のさらなる署名の形式で第1または第2の画像のマスク版を生成することができる。この例では、第2のさらなる署名は、第1または第2の画像の画素値の署名であってもよい。
【0062】
一実施形態によれば、方法はさらに、車両の平均速度を測定し、平均速度と第1の文字コードに依存して平均速度のマスク版を生成し、平均速度のマスク版をさらなるファイルに書き込むことを含んでいてもよい。
【0063】
評価ユニットは、上述のように平均速度を計算することができる。平均速度は、車両が速度制限に違反したことを証明する役割を果たし得る。第1の文字コードによって生成された平均速度のマスク版は、平均速度の改ざん防止版を表し得る。
【0064】
一例として、第1のカメラは、平均速度のソルト化されたハッシュ値の形式で平均速度のマスク版を生成することができる。第1のカメラは、ハッシュ関数または第2のさらなるハッシュ関数の入力データが平均速度および第1の文字コードを含む第4のストリングであり、ハッシュ関数または第2のさらなるハッシュ関数の出力値は、第4のストリングのハッシュ値であり得るように、ハッシュ関数または第2のさらなるハッシュ関数を実行することができる。この例では、第4ストリングのハッシュ値は平均速度のソルト化されたハッシュ値であり得る。
【0065】
別の例によれば、第1のカメラは、第1のカメラの秘密キーとして第1の文字コードを使用して、第3のさらなる署名の形式で平均速度のマスク版を生成することができる。この例では、第3のさらなる署名は、平均速度の署名であってもよい。
【0066】
一実施形態によれば、この方法は、速度違反切符を生成する方法を繰り返すことをさらに含み得、その結果、複数の速度違反切符がそれぞれ生成される。方法はさらに、速度違反切符が削除されたり変更されたりし得ないように、速度違反切符を全体として永続的に一緒に記憶することを含んでもよい。速度違反切符をまとめて永続的に記憶することにより、複数の速度違反切符のうちの単一速度違反切符の偽造に対する防御レベルを高めることができる。
【0067】
一実施形態によれば、速度違反切符は、ブロックチェーンの形式で全体として永続的に一緒に記憶され得る。ブロックチェーンの各複製は、ブロックチェーン・ネットワークの各ノード上に記憶され得る。速度違反切符を記憶するためにブロックチェーンを使うことは、速度違反切符の単一の速度違反切符を破損させるためにはブロックチェーン全体を再構築しなければならず、それがほとんど不可能であるという利点があり得る。ブロックチェーン全体を再構築するには、ノードの半分が危殆化されなければならない。
【0068】
一実施形態によれば、速度違反切符は、挿入専用のデータベースの形式で全体として永続的に一緒に記憶することができる。挿入専用データベースは、挿入専用データベースに情報を付加するのみのために構成されてもよい。速度違反切符を永続的に記憶するために、挿入専用のデータベースを使用することは、ブロックチェーンの形式で速度違反切符を記憶することに比べて、より少ないリソースで済み得る。
【0069】
一例では、速度違反切符を生成するための方法の繰り返しは、以下では、複数の速度違反切符を生成するための方法の繰り返しまたは反復とも呼ばれ、方法を繰り返すたびに第1カメラと第2カメラを使用することが含まれ得る。方法の各繰り返しにおいて、それぞれのさらなる速度違反切符が作成され得る。さらなる速度違反切符のそれぞれは、道路の第1および第2の位置を通過するそれぞれのさらなる車両に割り当てられ得る。それぞれのさらなる速度違反切符は、この例に従って第1の文字コードに依存して生成されるそれぞれのさらなる保護ファイルを含み得る。それぞれのさらなる保護ファイルは、上述の変形例の一つに従って作成することができる。
【0070】
別の例では、方法の繰り返しを実行することは、複数のカメラ対を使用することを含み得、各カメラ対は第1のカメラと第2のカメラを含む。それぞれのさらなる速度違反切符を生成するための方法の各繰り返しは、それぞれのカメラ対の第1のカメラによって、それぞれのさらなる車両の少なくとも一部のそれぞれのさらなる第1の画像を生成することであって、それぞれのカメラ対の第1のカメラは、道路のそれぞれのさらなる第1の位置に配置され、それぞれのさらなる第1の文字コードをハードワイヤード方式で永続的に記憶し、それぞれのカメラ対の第1のカメラの外部からアクセスできない、それぞれのさらなる永続メモリ装置を備え、それぞれのさらなる車両の一部は、それぞれのさらなる車両のナンバープレートを含み、それぞれのさらなる車両のナンバープレートは文字を含む、ことと、それぞれのさらなる第1の画像に依存して、それぞれのさらなる車両のナンバープレートの文字のそれぞれのさらなる第1のセットを検出することと、それぞれのさらなる文字の第1のセットおよびそれぞれのさらなる第1の文字コードを使用して、それぞれのカメラ対のうちの第1のカメラによってそれぞれのさらなる保護ファイルを生成することであって、それぞれのさらに保護ファイルは、それぞれのさらなる文字の第1のセットのマスク版を含む、ことと、それぞれのカメラ対のうちの第2のカメラによって、それぞれのさらなる車両の一部のそれぞれのさらなる第2の画像を生成することであって、それぞれのカメラ対の第2のカメラは、道路のそれぞれのさらなる第2の位置に配置される、ことと、それぞれのさらなる第2の画像に依存して、それぞれのさらなる車両のナンバープレートの文字のそれぞれのさらなる第2のセットを検出することと、それぞれのさらなる保護ファイルおよびそれぞれのさらなる文字の第2のセットを使用して、それぞれのさらなる文字の第1のセットがそれぞれのさらなる文字の第2のセットと等しいことを検証することと、それぞれのさらなる第1の位置とそれぞれのさらなる第2の位置との間のそれぞれのさらなる車両の平均速度に関する情報に依存して、それぞれのさらなる車両が速度制限に違反しているかどうかをチェックすることと、それぞれのさらなる車両が速度制限に違反した場合、およびそれぞれのさらなる文字の第1のセットがそれぞれのさらなる文字のそれぞれのさらなる第2のセットと等しいことを検証する場合、それぞれのさらなる速度違反切符を生成することと、を含み得る。
【0071】
図1は、速度違反切符80(10で示す)を生成するためのシステム10を示している。システム10は、第1のカメラ1および第2のカメラ2を備え得る。第1のカメラ1は、車両4の少なくとも一部3の第1の画像11(
図2に示す)を生成するように構成され得る。第1のカメラ1は、道路23の第1の位置21に配置することができ、第1の文字コード41をハードワイヤード方式で永続的に第1のカメラ1の外部からアクセス不可能に記憶する永続メモリ装置31を備える。一例では、永続メモリ装置31(以下、第1の永続メモリ31ともいう)は、ダイオードメモリまたはマスクROMの形式で設計することができる。
【0072】
図2に示すように、車両4の一部3は車両4のナンバープレート5を備え、ナンバープレート5は文字6を備える。第1のカメラ1は、
図2に示す第1の画像11に依存して、車両4のナンバープレート5の文字の第1のセット51(
図3に示す)を検出するように構成され得る。さらに、第1のカメラ1は、ナンバープレート5の文字の第1のセット51(
図3に示す)および第1の文字コード41を使用して保護ファイル61を生成するように構成され得る。
図4に描かれている保護ファイル61は、ナンバープレート5の文字の第1のセットのマスク版71を含み得る。
【0073】
第2のカメラ2は、少なくとも車両4の一部3の第2の画像12(
図5に示す)を生成するように構成されていてもよい。第2のカメラ2は、道路23の第2の位置22に配置されていてもよい。第2のカメラ2は、第2の画像12(
図5に示す)に依存して車両4のナンバープレート5の文字の第2のセット52(
図6に示す)を検出するように構成することができる。
【0074】
システム10、および一例ではシステム10の評価ユニット7は、保護ファイル61および文字の第2のセット52(
図6に示す)を使用して、文字の第1のセット51(
図3に示す)が文字の第2のセット52(
図6に示す)と等しいことを検証するように構成されてもよい。
【0075】
さらに、システム10、および一例では評価ユニット7は、車両4が、第1の位置21と第2の位置22との間の車両4の平均速度に関する情報に依存して、速度制限に違反しているかどうかをチェックするように構成することができる。第1の位置21と第2の位置22は、それぞれ第1のカメラ1と第2のカメラ2含む道路23のセクション(区間)の形式で描かれている。
【0076】
加えて、車両4が速度制限に違反した場合、および文字の第1のセット51が文字の第2のセット52と等しいことを検証する場合に、速度違反切符80(
図10~
図13に示す)を生成するようにシステム10を構成することができる。
【0077】
図7は、第1のカメラ1の一例を示す図である。この例によれば、第1のカメラ1は、以下において第1のコンピュータシステム112と称されるコンピュータシステム112を含み得る。
【0078】
第1のコンピュータシステム112は、コンピュータシステムによって実行されるプログラム・モジュールなどのコンピュータシステム実行可能命令の一般的な文脈で説明することができる。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、論理、データ構造などを含むことができる。
【0079】
第1のコンピュータシステム112のコンポーネントは、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット16、システムメモリ228、およびシステムメモリ228を含む様々なコンポーネントをプロセッサ16に結合するバス18を含み得るが、これらに限定されない。バス18は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、加速グラフィックスポート、および様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサまたはローカルバスを含む、いくつかのタイプのバス構造のうちの1つまたは複数を表す。限定ではなく例として、そのようなアーキテクチャは、IndustryStandardArchitecture(ISA)バス、MicroChannelArchitecture(MCA)バス、EnhancedISA(EISA)バス、VideoElectronicsStandardsAssociation(VESA)ローカルバス、およびPeripheralComponentInterconnect(PCI)バスを含む。
【0080】
第1のコンピュータシステム112は、通常、さまざまなコンピュータシステム可読媒体を含む。このような媒体は、第1のコンピュータシステム112によってアクセス可能な有効な媒体であれば何でもよく、また、揮発性媒体と不揮発性媒体の両方を含み得る。
【0081】
システムメモリ28は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)30および/またはキャッシュ・メモリ32など、揮発性メモリの形式の可読媒体を用いてもよい。第1のコンピュータシステム112は、他の揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体をさらに含むことができる。以下にさらに図示し説明するように、メモリ28は、本発明の実施形態の機能の少なくとも一部を実行するように構成されたプログラム・モジュールのセット(例えば、少なくとも1つ)を有する少なくとも1つのプログラム・プロダクトに含むことができる。
【0082】
プログラム・モジュール90のセット(少なくとも1つ)を有する第1のコンピュータシステム112のプログラム・ユーティリティ40は、一例として、メモリ28内に記憶することができる。プログラム/ユーティリティーは、オペレーティングシステム、さらなるプログラム・モジュールおよび/またはプログラム・データを含み得る。プログラム・モジュール90は、一般に、本明細書で説明する本発明の実施形態の機能および/または方法論の一部を実行するように構成することができる。
【0083】
図7は、第1の永続メモリ31がシステムメモリ28の一部であることに従った変形例を示している。例えば、第1のメモリ31は、RAM30とキャッシュ32を含む回路ボードに取り付けることができる。さらなる変形例では、第1の永続メモリ31は、第1のカメラ1内に設置されてもよく、第1のコンピュータシステム112に対して接続を有する第1のコンピュータシステム112から外部に取り付けられてもよい。
【0084】
一例では、第1のカメラ1は、少なくとも1つのレンズ73とフォトダイオード74を備えた光学システム72を含み得る。レンズ73は、車両4の一部3によって反射された光を捕捉し、その捕捉された光をフォトダイオード74に向け、車両4の一部3の設計に依存して光学システム72の電子出力信号を生成できる。光学システム72は、光学システム72の電子出力信号を第1のコンピュータシステム112のインターフェイス24に送信できる。
【0085】
第1のコンピュータシステム112は、画像生成モジュール91を含み得る。プロセッサ16は、画像生成モジュール91を実行する際に、光学システム72の電子的な出力信号に依存して、第1の画素値依存の第1の画像11(
図2に示す)を計算することができる。第1の画像11を生成することに応答して、プロセッサ16は、第1のタイムスタンプを生成し、第1の画像11を第1の画像ファイルの形式で、例えばRAM30に記憶することができる。
【0086】
さらに、第1のカメラ1は、ナンバープレート5(
図2に示す)の文字6を認識するための文字認識モジュール92を含むことができる。プロセッサ16は、認識モジュール92を実行する際に、第1の画像ファイルを読み取って処理し、ナンバープレート5の文字6の各文字を認識するためのパターン認識アルゴリズムを実行することができる。第1のカメラ1によって検出、すなわち認識されたナンバープレート5の文字6は、文字の第1のセット51としてラベル付けされる(
図3に示す)。
【0087】
加えて、第1のカメラ1は、文字の第1のセット51および第1の文字コード41に依存して保護ファイル61を生成するための変換モジュール293を含むことができる。
【0088】
図8は、第2のカメラ2の一例を示す図である。この例によれば、第2のカメラ2は、
図8に示すように、以下において第2のコンピュータシステム212と称するコンピュータシステム212を含み得る。
【0089】
第2のコンピュータシステム212は、コンピュータシステムによって実行されるプログラム・モジュールなどのコンピュータシステム実行可能命令の一般的な文脈で説明することができる。一般に、プログラム・モジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、論理、データ構造などを含むことができる。
【0090】
第2のコンピュータシステム212のコンポーネントは、1つまたは複数のプロセッサまたは処理ユニット216、システムメモリ228、およびシステムメモリ228を含む様々なコンポーネントをプロセッサ216に結合するバス218を含み得るが、これらに限定されない。バス218は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、加速グラフィックスポート、および様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサまたはローカルバスを含む、いくつかのタイプのバス構造のうちのいずれか1つまたは複数を表す。限定ではなく例として、そのようなアーキテクチャは、IndustryStandardArchitecture(ISA)バス、MicroChannelArchitecture(MCA)バス、EnhancedISA(EISA)バス、VideoElectronicsStandardsAssociation(VESA)ローカルバス、およびPeripheralComponentInterconnect(PCI)バスを含む。
【0091】
第2のコンピュータシステム212は、通常、様々なコンピュータシステム可読媒体を含む。このような媒体は、第2のコンピュータシステム212によってアクセス可能な有効な媒体であれば何でもよく、また、揮発性媒体と不揮発性媒体の両方を含み得る。
【0092】
システムメモリ228は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)230および/またはキャッシュ・メモリ232など、揮発性メモリの形式で可読媒体を用いてもよい。第2のコンピュータシステム212は、他の揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体をさらに含むことができる。以下にさらに図示し説明するように、メモリ228は、本発明の実施形態の機能の少なくとも一部を実行するように構成されたプログラム・モジュールのセット(例えば、少なくとも1つ)を有する少なくとも1つのプログラム・プロダクトに含むことができる。
【0093】
プログラム・モジュール290のセット(少なくとも1つ)を有する第2のコンピュータシステム212のプログラム・ユーティリティ240は、一例として、メモリ228内に記憶することができる。プログラム/ユーティリティーは、オペレーティングシステム、さらなるプログラム・モジュールおよび/またはプログラム・データを含み得る。プログラム・モジュール290は、一般に、本明細書で説明する本発明の実施形態の機能および/または方法論の一部を実行するように構成することができる。
【0094】
一例では、第2のカメラ2は、少なくとも1つのレンズ273とフォトダイオード274を備えた光学システム272を含み得る。レンズ273は、車両が第2の位置22を通過する際に車両4の一部3によって反射される光を捕捉することができる。さらに、レンズ273は、車両4の一部3の設計に依存して、光学システム272の電気出力信号を生成するために、捕捉された光をフォトダイオード274に向けることができる。光学システム272は、光学システム272の電子出力信号を第2のコンピュータシステム212のインターフェイス224に送信することができる。
【0095】
第2のコンピュータシステム212は、画像生成モジュール291を含み得る。プロセッサ216は、画像生成モジュール291を実行する際に、光学システム272の電子的な出力信号に依存して、第2の画素値の形式で第2の画像12(
図5に示す)を計算することができる。第2の画像12を生成することに応答して、プロセッサ216は、第2のタイムスタンプを生成し、第2の画像12を第2の画像ファイルの形式で、例えばRAM230に記憶することができる。
【0096】
さらに、第2のカメラ2は、ナンバープレート5(
図5に示す)の文字6を認識するための文字認識モジュール292含むことができる。プロセッサ216は、認識モジュール292を実行するときに、第2の画像ファイルを読み取って処理し、ナンバープレート5の文字6の各文字を認識するためのパターン認識アルゴリズムを実行してもよい。第2のカメラ2によって検出、すなわち認識されたナンバープレート5の文字6は、文字の第2のセット52としてラベル付けされる(
図6に示す)。
【0097】
加えて、第1のカメラ1は、文字の第1のセット51および第1の文字コード41に依存して保護ファイル261を生成するための変換モジュール293を含むことができる。
【0098】
図9は、例えば速度違反切符80のような速度違反切符を生成するための方法のフローチャートである。
【0099】
手順1001において、車両4の少なくとも一部3の第1の画像11は、第1のカメラ1によって生成され得る。第1のカメラ1は、道路23の第1の位置21に配置されてもよく、第1の文字コード41をハードワイヤード(hard wired)方式で永続的に第1のカメラ1の外部からアクセス不可能に記憶する永続メモリ装置31を備えてもよい。車両4の一部3が車両4のナンバープレート5を含み、ナンバープレート5が文字6を含み得る。
【0100】
手順1002では、車両4のナンバープレート5の文字の第1のセット51を、第1の画像11に依存して検出することができる。
【0101】
手順1003では、保護ファイル61は、ナンバープレート5の文字の第1のセット51および第1の文字コード41を使用して、第1のカメラ1によって生成され得る。保護ファイル61は、ナンバープレート5の文字の第1のセットのマスク版71を含み得る。
【0102】
手順1004において、車両4の一部3の第2の画像12は、第2のカメラ2によって生成され得る。第2のカメラ2は、道路23の第2の位置22に配置され得る。
【0103】
手順1005では、ナンバープレート5の文字の第2のセット52を、第2の画像12に依存して検出することができる。
【0104】
手順1006では、文字の第1のセット51と文字の第2のセット52とが等しいことを、保護ファイル61と文字の第2のセット52とを用いて検証する。
【0105】
手順1007において、車両4が速度制限に違反しているかどうかのチェックは、第1の位置21と第2の位置22との間の車両4の平均速度に関する情報に対して依存的に実行されてもよい。
【0106】
手順1008では、車両4が速度制限に違反している場合、および文字の第1のセット51と文字の第2のセット52とが等しいことを検証する場合に、速度違反切符80を生成することができる。
【0107】
手順1001、1002、1003、1004、1005、1006、1007、1008の数表現は、これらの順序の実行の手順を規定するものではない。例えば、手順1004と手順1005は、手順1001、1002、1003の前に実行することができる。この場合、第1のカメラ1と第2のカメラ2は、車両4が第1のカメラ1に通過できる前に車両4が第2のカメラ2に通過できるように、道路23に配置することができる。
【0108】
一例では、手順1001は、上述の光学システム72と画像生成モジュール91を使用して実行することができる。さらに、一例では、プロセッサ16によって、認識モジュール92を実行する手順1002を実行してもよい。手順1003は、変換モジュール93を実行して実行することができる。手順1004は、上述の光学システム272と画像生成モジュール291を使用して実行することができる。さらに、一例では、プロセッサ216によって、認識モジュール292を実行する手順1005を実行してもよい。
【0109】
以下では、第1の文字コード41が保護ファイル61を生成するためにどのように使用され得るかを、いくつかの例で説明する。検証は、保護ファイル61が第1のカメラ1によってどのように生成されるかにより実行され得る。
【0110】
第1の変形例によれば、変換モジュール93は、例えば安全なハッシュアルゴリズム(SHA)-256のようなハッシュ関数を含み得る。プロセッサ16は、文字の第1のセット51と第1の文字コード41を連結することで、第1のストリングを構築することができる。さらに、プロセッサ16は、ハッシュ関数を実行することで、第1のストリングのハッシュ値を生成することができる。第1の変形例によれば、第1のストリングのハッシュ値は、文字の第1のセットのマスク版71を表すことができる。プロセッサ16は、第1の変形に従って、第1のストリングのハッシュ値を保護ファイル61に書き込むことができる。一例として、プロセッサ16は、RAM30内の保護ファイル61を記憶することができる。
【0111】
代替として、または追加として、第1のカメラ1は、保護ファイル61を評価ユニット7に送信してもよい。評価ユニット7は、保護ファイル61を評価ユニット7のメモリ装置70に記憶してもよい。評価ユニット7は、所定の時間が経過すると、メモリ装置70内の保護ファイル61を自動的に削除するように構成されてもよい。所定の時間は、速度制限に違反することなく第1の位置21から第2の位置22までの道路23を車両4が走行するための可能な限り短い時間に等しい。
【0112】
一例によれば、プロセッサ16は、例えば、プロセッサ16のクロックの実際のタイムスタンプを、次の1分または1秒まで丸めることによって、概略タイムスタンプを計算することができる。この例では、プロセッサ16は、文字の第1のセット51、第1の文字コード41、および概略タイムスタンプを連結することによって、第1のストリングを構築することができる。
【0113】
さらに、さらなる変形例によれば、プロセッサ16は、文字の第1のセット51、第1の文字コード41、概略タイムスタンプ、および道路23のセクションの位置に関する情報を連結することによって、第1のストリングを構築することができる。道路のセクションは、第1の位置21および/または第2の位置22を含み得る。一例では、道路23のセクションの位置に関する情報は、第1の位置21と第2の位置22を含む領域のGPS座標であってもよい。
【0114】
第1の変形例によれば、第2のカメラ2は、変換モジュール293と、第1の文字コード41をハードワイヤード方式で永続的に第2のカメラ2の外部からアクセス不可能に記憶する永続メモリ装置231とを備え得る。一例では、永続メモリ装置231(以下、第2の永続メモリ231とも呼ぶ)は、ダイオードマトリックスまたはマスクROMの形態で設計され得る。
【0115】
第1の変形例によれば、変換モジュール293は、ハッシュ関数を含むことができる。プロセッサ216は、文字の第2のセット52と第1の文字コード41を連結することによって、第2のストリングを構築することができる。さらに、プロセッサ16は、ハッシュ関数を実行することで、第2のハッシュ値1000とも呼ばれる第2ストリングのハッシュ値を生成することができる。第1の変形例によれば、第2のハッシュ値1000は、文字の第2のセット52のマスク版を表すことができる。第2のカメラ2は、第2のハッシュ値1000を評価ユニット7に送信することができる。
【0116】
一例によれば、プロセッサ216は、例えば、プロセッサ216のクロックの実際のタイムスタンプを、次の1分または1秒まで丸めることによって、概略タイムスタンプを計算することができる。この例では、プロセッサ216は、文字の第2のセット52、第1の文字コード41、および概略タイムスタンプを連結することによって、第2のストリングを構築することができる。
【0117】
さらに、さらなる変形例によれば、プロセッサ216は、文字の第2のセット52、第1の文字コード41、概略タイムスタンプ、および道路23のセクションの位置に関する情報を連結することによって、第2のストリングを構築することができる。プロセッサ16は、第1の位置21および第2の位置22を含む領域のGPS座標を、丸めアルゴリズムを使用して第1の位置21のGPS座標および領域の所定のサイズに基づいて計算するように構成され得る。同様に、プロセッサ216は、第1の位置21および第2の位置22を含む領域のGPS座標を、丸めアルゴリズムを使用して第2の位置22のGPS座標および領域の所定のサイズに基づいて計算するように構成され得る。
【0118】
第1の変形例によれば、評価ユニット7は、第1のストリングのハッシュ値と第2のハッシュ値1000とを比較することによって、文字の第1のセット51が文字の第2のセット52と等しいか否かの検証を実行することができる。これを実現するために、評価ユニット7の処理ユニット75は、メモリ装置70から処理ユニット75に保護ファイル61を読み取るための読み取りコマンドをメモリ装置70に送信することができる。読み取りコマンドが正常に実行された場合、車両4が速度制限に違反していることを示す可能性がある。読みとりコマンドは、読みとりコマンドを実行する前に保護ファイル61が削除されていない場合にのみ、正常に実行することができる。保護ファイル61の読み取りに応答して、処理ユニット75は、第1のストリングのハッシュ値を第2のハッシュ値1000と比較することができる。処理ユニット75は、メモリ装置70から保護ファイル61を読み取ることで、第1のストリングのハッシュ値を読み取ることができる。第1のストリングのハッシュ値が第2のハッシュ値1000と等しい場合、検証を完了することができる。第1のストリングのハッシュ値が第2のハッシュ値1000と等しくない場合、検証は完了しない可能性がある。
【0119】
1つの変形例において、手順1007、すなわち、車両4が速度制限に違反しているか否かをチェックすることは、手順1006を実行することによって、すなわち、文字の第1のセット51が文字の第2のセット52と等しいことを検証することによって実行されてもよい。このような変形例は、上述のように、所定の時間が経過した後、メモリ装置70内の保護ファイル61を自動的に削除するように構成された評価ユニット7を提供することによって提供することができる。メモリ装置70から保護ファイル61を読み出すための読み取りコマンドが成功し、第2の画像12の生成後にその読み取りコマンドが開始された場合、安全に実行されたファイル61の読み取りが成功裏に実行されたことは、第1の位置21と第2の位置22との間の車両4の平均速度についての情報とみなされてもよい。この場合、車両4の平均速度に関する情報は、車両4の第1の位置21と第2の位置22との間の平均速度が速度制限よりも高くなるようにすることができる。
【0120】
さらなる例によれば、システム10は、車両4の平均速度81の値を計算するように構成されてもよい。一例ではシステム10、例えば評価ユニット7は、第1の位置21と第2の位置22との間の固定長と、第1のタイムスタンプによって示される第1の時点と第2のタイムスタンプによって示される第2の時点との間の時間差との商として、車両4の平均速度81の値を計算することができる。一例では、第1のカメラ1は第1のタイムスタンプを評価ユニット7に送信し、第2のカメラ2は第2のタイムスタンプを評価ユニット7に送信することができる。
【0121】
評価ユニット7は、検証が完了した場合、すなわち、文字の第1のセット51が文字の第2のセット52と等しいことを検証する事例において、車両4が速度制限に違反した場合、速度違反切符80を生成することができる。上述したように、一例によれば、第2の画像12が生成された後、保護ファイル61の読み取りに成功した場合、車両4は速度制限に違反する。別の例では、評価ユニット7は、車両4が速度制限に違反しているかどうかをチェックするために、車両4の平均速度81の値を計算し、平均速度と速度制限を比較することができる。
【0122】
速度違反切符80は、
図10に示すように、例えば、保護ファイル61の形式における文字の第1のセットのマスク版71を含み得る。
図11に示す更なる例によれば、速度違反切符80は、文字の第1のセット51または文字の第2のセット52の形式でナンバープレート5の文字6を含み得る。
図12は、速度違反切符80が、文字の第1のセット51または文字の第2のセット52の形式でのナンバープレート5の文字6および平均速度81の値を含むことができる、さらなる例を示している。
【0123】
ほとんどの場合、評価ユニット7は、
図13に示すように、速度違反切符が、文字の第1のセットのマスク版71、平均速度81の値、文字の第1のセット51または文字の第2のセット52の形式でのナンバープレート5の文字6、
図13には示されていない第1のタイムスタンプおよび/または第2のタイムスタンプを含み得るように、速度違反切符80を生成することができる。さらに、速度違反切符80は、第1の画像11および/または第2の画像12および/または第1の位置21および/または第2の位置22の図示しない地理的位置情報を含み得る。
【0124】
一般に、速度違反切符80は、それぞれのハッシュ化された形式での、第1のタイムスタンプ、平均速度81の値、第1の画像11および/または第1の位置の地理位置情報を含むことができる。これを実現するために、第1のカメラ1は、第1のタイムスタンプ、平均速度81の値、第1の画像11、及び/又は第1の位置の地理位置情報をそれぞれ第1の文字コード41と連結することによって、それぞれの連結ストリングを生成してもよい。それぞれのハッシュ形式を作成するには、第1のカメラ1は、ハッシュ関数を使用して、第1のタイムスタンプ、平均速度81の値、第1の画像11、および第1の位置の地理位置情報をそれぞれ含む連結ストリングのそれぞれのハッシュ値を計算することができる。
【0125】
図1では、評価ユニット7は、第1のカメラ1および第2のカメラ2の外部環境の位置に描かれているが、これは必須ではない。評価ユニット7は、第1のカメラ1内、例えば
図7に破線で示す評価モジュール94の形式に配置することができる。評価モジュール94は、検証し、車両4が制限速度に違反しているかどうかをチェックし、また速度違反切符80の書き込みを実行するように構成され得る。この場合、プロセッサ16は処理ユニット75の機能を実行し、第2のカメラ2は第2のハッシュ値1000を第1のカメラ1に送信することができる。さらなる例では、評価ユニット7は、例えば、
図8に破線で示される評価モジュール94の形態で、第2のカメラ2内に配置され得る。この場合、第1のカメラ1は保護ファイル61を第2のカメラ2に送信することができる。同様に、第2のカメラ2の評価モジュール94は、検証し、車両4が速度制限に違反しているかどうかをチェックし、速度違反切符80を書き込むように構成されてもよい。
【0126】
一例では、システム10は、例えば、評価ユニット7または第1のカメラ1または第2のカメラ2によって、検証サーバ140に速度違反切符80を送信することができる。国家当局は、速度違反切符80を検証するために検証サーバ140にアクセスすることができる。検証サーバ140は、速度違反切符80の検証を実行するために、第1の文字コード41を記憶することができる。
【0127】
図15は、速度違反切符80を検証するための方法のフローチャートである。手順2001では、第1の変形例に関して、速度違反切符80によって与えられたナンバープレート5の文字6と第1の文字コード41を連結することによって、制御ストリングを作成することができる。手順2002では、制御ハッシュ値は、ハッシュ関数を使用して制御ストリングに応じて生成できる。制御ハッシュ値は制御ストリングのハッシュ値であり得る。手順2003では、制御ハッシュ値は、第1の変形例による文字の第1のセットのマスク版71によって与えられ得る第1のストリングのハッシュ値と比較され得る。文字の第1のセットのマスク版71は、速度違反切符80に含まれてもよい。制御ハッシュ値が第1のストリングのハッシュ値と等しい場合、速度違反切符80は検証されたとみなすことができる。さらに、制御のハッシュ値が第1のストリングのハッシュ値と等しいという検証は、車両4が第1の位置21を通過したこと、すなわち、文字の第1のセットのマスク版71が第1のカメラ1によって生成されたことを検証しているとみなすことができる。上述したそれぞれのハッシュ化された形式の検証は、類似の方法で行うことができる。
【0128】
一例では、評価ユニット7は、国家当局のパブリックキー82を使用して、速度違反切符80を暗号化することができる。検証サーバ140は、国家当局の秘密キー83を格納してもよく、秘密キー83を使用して、暗号化された速度違反切符80を復号化してもよい。
【0129】
第2の変形例によれば、変換モジュール93は、文字の第1のセット51に署名するための署名アルゴリズムを含み得る。第2の変形例によれば、第1の文字コード41は、第1のカメラ1と第2のカメラ2との間で共用の共通秘密キーの形式で設計されてもよい。プロセッサ16は、変換モジュール93の署名アルゴリズムを実行する、共通秘密キーに依存して、文字の第1のセット51に署名することができる。プロセッサ16は、共通秘密キーによって文字の第1のセット51に署名した結果として、第1の署名を計算することができる。第2の変形例によれば、第1の署名は、文字の第1のセットのマスク版71を表すことができる。プロセッサ16は、第2の変形例に従って、第1の署名を保護ファイル61に書き込むことができる。一例として、プロセッサ16は、RAM30内の保護ファイル61を記憶することができる。
【0130】
第2の変形例によれば、変換モジュール293は、文字の第1のセット51に署名するための署名アルゴリズムを含むことができる。さらに、第2の変形例によれば、第2のカメラ2は、第1の文字コード41をハードワイヤード方式で永続的な共通秘密キーとして、かつ、第2のカメラ2の外部からアクセス不能に記憶する永続メモリ装置231を含み得る。プロセッサ216は、文字の第2のセット52を、変換モジュール293のアルゴリズム署名を実行する、共通秘密キーに依存して署名してもよい。プロセッサ16は、共通秘密キーによって文字の第2のセット52を署名した結果として、第2の署名2000を計算することができる。
【0131】
第2の変形例によれば、第2の署名2000は、文字の第2のセット52のマスク版を表すことができる。第2のカメラ2は、
図1に破線で描かれているように、第2の署名2000を評価ユニット7に送信することができる。
【0132】
第2の変形例によれば、評価ユニット7は、第1の署名を第2の署名2000と比較することによって、文字の第1のセット51が文字の第2のセット52と等しいかどうかの検証を実行してもよい。これを実現するために、評価ユニット7の処理ユニット75は、メモリ装置70から処理ユニット75に保護ファイル61を読み取るための読み取りコマンドをメモリ装置70に送信することができる。保護ファイル61の読み取りに応答して、処理ユニット75は第1の署名を第2の署名2000で比較することができる。第1の署名が第2の署名2000と等しい場合、検証は完了し得る。第1の署名が第2の署名2000に等しくない場合、検証は完了し得ない。
【0133】
第1の変形例および第2の変形例の両変形例により、第1のカメラ1および第2のカメラ2は、一緒になってカメラの個々の対を表すことができ、第1の文字コードは、この個々の対のために一意的に生成される。
【0134】
さらなる例によれば、第1の文字コード41は、第1のカメラ1の秘密キーであってもよい。この場合、評価ユニット7は、例えば第2の永続メモリ231において、第1のカメラの秘密キーに対応する第1のカメラ1のパブリックキーを記憶してもよい。このさらなる例によれば、プロセッサ16は、保護ファイル61が第1のさらなる署名を含むように、保護ファイル61を生成することができる。プロセッサ16は、第1のカメラ1の秘密キーを使用して文字の第1のセット51に署名することにより、第1のさらなる署名を計算することができる。第1のカメラ1は、保護ファイルを評価ユニット7に送信することができる。評価ユニット7は、第1のさらなる署名を検証することができる。評価ユニット7は、第1のさらなる署名、第1のカメラのパブリックキー、および文字の第2のセット52によって、第1のさらなる署名を検証することができる。第2のカメラ2は、文字の第2のセット52を評価ユニット7に送信することができる。別の例では、第2のカメラ2によって評価ユニット7が、例えば評価モジュール294の形式で構成される場合、第1のカメラ1が保護ファイル61を第2のカメラ2に送信してもよい。
【0135】
さらなる例では、プロセッサ16は、システムメモリ28内のローカルに第1のストリングのハッシュ値を格納することができる。第2のカメラ2は、第1のカメラ1のパブリックキーを使用して第2のストリングのハッシュ値を暗号化し、暗号化された第2のストリングのハッシュ値を第1のカメラ1に送信することができる。プロセッサ16は、第2のストリングの暗号化されたハッシュ値を復号化し、第2のストリングのハッシュ値を第1のストリングのハッシュ値と比較することによって検証を実行することができる。このさらなる例によれば、評価ユニット7は、第1のカメラ1によって、例えば評価モジュール94の形式で構成することができる。
【0136】
図16は、システム10がカメラの複数の対16を含み得ることに従った、システム10の変形例を示し、カメラの対16の各対は、第1のカメラと第2のカメラを含む。例えば、カメラの第1の対16-1は、第1のカメラ1と第2のカメラ2とを含み得る。カメラのn番目の対16-nは、第1のカメラ1-nと第2のカメラ2-nとを含み得、カメラの第2の対16-2は、第1のカメラ1-2と第2のカメラ2-2とを含み得、カメラのi番目の対16-iは、第1のカメラ1-iと第2のカメラ2-iとを含み得る。
【0137】
複数の対16のカメラは、速度違反切符を生成するために使用され得る。例えば、速度違反切符80に加えて、さらに速度違反切符80-2、…、80-i、…、80-n(
図17および
図18に示す)は、さらなる車両4-2、…、4-i、…、4-nのために生成され得る。インデックス「i」は、カメラのさらなる対16-2、…、16-i、…、16-nのそれぞれの1つ、速度違反切符80-2、…、80-i、…、80-nのそれぞれの1つ、またはさらなる車両4-2、…、4-i、…、4-nのそれぞれの1つを表すために使用される。さらなる速度違反切符80-2、…、80-i、…、80-nは、速度違反切符80と同様に、例えば上述の第1または第2の変形例に従って、以下のように作成することができる。
【0138】
一例では、それぞれのさらなる車両4-iの少なくとも一部のそれぞれのさらなる第1の画像は、カメラのそれぞれの対16-iの第1のカメラ1-iによって生成され得る。カメラのそれぞれの対16、16-2、…、16-i、…、16-nの第1のカメラ1、1-2、…、1-i、…、1-nは、道路23のそれぞれの第1の位置21、21-2、…、21-i、…、21-nに配置され、永続的なハードワイヤ方式でそれぞれの第1の文字コード41、41-2、…、41-i、…、41-nを記憶し、第1のカメラの外部からアクセスできないそれぞれの永続メモリ装置31、31-2、…、31-i、…、31-nを含む。それぞれのさらなる車両4-iの一部は、それぞれのさらなる車両4-iのナンバープレートを含み得、それぞれのさらなる車両4-iのナンバープレートは文字を含む。
【0139】
さらに、一例では、それぞれのさらなる車両4-iのナンバープレートの文字のそれぞれのさらなる第1のセットが、それぞれのさらなる第1の画像に依存して検出されてもよい。
【0140】
さらに、一例では、それぞれのさらなる保護ファイルは、文字のそれぞれのさらなる第1のセットおよびそれぞれのさらなる第1の文字コード41-iを使用して、カメラのそれぞれの対16-iの第1のカメラ1-iによって生成されてもよい。それぞれのさらなる保護ファイルは、文字のそれぞれのさらなる第1のセットのマスク版を含むことができる。
【0141】
さらに、一例では、それぞれのさらなる車両4-iの一部のそれぞれのさらなる第2の画像は、カメラのそれぞれの対16-iの第2のカメラ2-iによって生成されてもよい。カメラのそれぞれの対16-iの第2のカメラ2-iは、道路23のそれぞれのさらに第2の位置22-iに配置されてもよい。
【0142】
さらに、一例では、それぞれのさらなる車両4-iのナンバープレートの文字のそれぞれのさらなる第2のセットが、それぞれのさらなる第2の画像に依存して検出されてもよい。
【0143】
さらに、一例において、文字のそれぞれのさらなる第1のセットが文字のそれぞれのさらなる第2のセットと等しいことのそれぞれのさらなる検証は、保護ファイルおよび文字のそれぞれのさらなる第2のセットを使用して実行されてもよい。一例では、評価ユニット7、7-2、…、7-i、…、7-n(
図17に示す)は、それぞれのさらなる検証を実行することができる。それぞれのさらなる評価ユニット7-iは、それぞれのカメラの対16-iの第1または第2のカメラ内に配置されてもよいし、それぞれのカメラの対16-iの第1および第2のカメラ外に配置されてもよい。
【0144】
さらに、一例では、それぞれのさらなる車両4-iが速度制限に違反しているかどうかのそれぞれのさらなるチェックは、それぞれのさらなる第1の位置とそれぞれのさらなる第2の位置との間のそれぞれのさらなる車両4-iの平均速度に関する情報に依存して実行されてもよい。
【0145】
さらに、一例では、それぞれのさらなる速度違反切符80-iは、それぞれのさらなる車両4-iが速度制限に違反し、文字のそれぞれのさらなる第1のセットが文字のそれぞれのさらなる第2のセットと等しいことを検証する事例において生成され得る。評価ユニット7またはそれぞれのさらなる評価ユニット7-iは、それぞれのさらなる速度違反切符80-iを生成することができる。
【0146】
図17は、それぞれのさらなる評価ユニット7-iが、それぞれのカメラの対16-iの第1および第2のカメラの外部に配置され得ることを示す変形例を示している。評価ユニット7と同様に、それぞれのさらなる評価ユニット7-iは、それぞれのさらなる速度違反切符80-iを、国家当局のパブリックキー82を使用して暗号化し、それぞれのさらなる速度違反切符80-iを国家当局の記憶システム170に送信することができる。記憶システム170は、速度違反切符80、80-2、…、80-i、…、80-nが削除または変更され得ないように、全体として永続的に一緒に記憶するように構成されてもよい。
【0147】
一例では、検証サーバ140は、カメラのそれぞれの対16-iの第1のカメラのそれぞれのさらなる第1の文字コード41-iを記憶してもよい。この例では、国家当局は、それぞれのさらなる保護ファイルがそれぞれのカメラの対16-iの第1のカメラによって生成されたことを検証することができる。
【0148】
一例によれば、記憶システム170は、
図18に描かれている挿入専用データベース180を含み得る。挿入専用データベースは、挿入専用データベースに情報を付加のみするように構成されてもよい。一度それぞれの速度違反切符80-iが挿入専用データベース180に追加されると、それぞれの速度違反切符80-iを変更したり、挿入専用データベース180から削除したりすることはできない。
【0149】
さらなる例によれば、記憶システム170は、
図19に示すように、ブロックチェーン・ネットワーク190の形式で設計することができる。エンティティ190-1、190-2、…、190-i、…、190-mを含むブロックチェーン・ネットワーク190は、速度違反切符80、80-2、…、80-i、…、80-nの複数の複製を記憶することができる。速度違反切符80、80-2、…、80-i、…、80-nの各複製は、
図20に示すように、ブロックチェーン200の形式で配置されてもよく、ブロックチェーン・ネットワーク190のそれぞれのエンティティ190-iに記憶され得る。それぞれのエンティティ190-iは、一例として、それぞれの州の行政区画(respective county of a state)のサーバであってもよい。
【0150】
ブロックチェーン200は、ブロックチェーン要素201-1、…、201-i、…、201-mを含み得る。ブロックチェーン要素201-1、…、201-i、…、201-mは、ヘッダ・ファイル202-1、…、202-i、…、202-mおよびデータ・ブロック203-1、…、203-i、…、203-mを含み得る。それぞれのデータ・ブロック203-iは、速度違反切符80、80-2、…、80-i、…、80-nのそれぞれのセットを含むことができる。データ・ブロック203-1,…,203-i,…,203-mの異なるデータ・ブロックの速度違反切符80,80-2,…,80-i,…,80-nのセットは、不連続であってもよい。それぞれのヘッダ・ファイル202-1,…,202-i,…,202-mは、それぞれのブロック・ハッシュ値を含むことができる。それぞれのブロック・ハッシュ値は、それぞれのデータ・ブロック203-iの速度違反切符80、80-2、…、80-i、…、80-nのセットによって与えられるデータのハッシュ値であってもよい。
【0151】
それぞれのヘッダ・ファイル202-iは、それぞれのブロックチェーン要素201-iのタイムスタンプなどの説明データや、それぞれの先行ブロックチェーン要素201-(i-1)のチェーン要素ハッシュ値を含み得る。先行ブロックチェーン要素201-(i-1)は、ブロックチェーン200内のそれぞれのブロックチェーン要素201-iに先行する。それぞれの先行ブロックチェーン要素201-(i-1)のチェーン要素ハッシュ値は、それぞれの先行ブロックチェーン要素201-(i-1)のタイムスタンプなど、それぞれの先行ブロックチェーン要素201-(i-1)のヘッダ・ファイルの説明データを含むデータのハッシュ値およびそれぞれの先行するブロックチェーン要素201-(i-1)のブロック・ハッシュ値であってもよい。それぞれの先行ブロックチェーン要素201-(i-1)のブロック・ハッシュ値は、それぞれの先行ブロックチェーン要素201-(i-1)のデータ・ブロック201i-1の速度違反切符80、80-2、…、80-i、…、80-nのセットにより与えられるデータのハッシュ値であってもよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータの情報処理により速度違反切符を生成するためのコンピュータ実装方法であって、前記方法は、
第1のカメラによって車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、前記第1のカメラは、道路の第1の位置に配置され、前記車両の前記一部は、前記車両のナンバープレートを含み、前記ナンバープレートは、文字を含む、前記第1の画像を生成することと、
前記第1の画像に依存して前記車両の前記ナンバープレートの前記文字の第1のセットを検出することと、
前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットと第1の文字コードを使用して前記第1のカメラで保護ファイルを生成することであって、前記保護ファイルは前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットのマスク版を含む、前記保護ファイルを生成することと、
第2のカメラによって前記車両の前記一部の第2の画像を生成することであって、前記第2のカメラは前記道路の第2の位置に配置される、前記第2の画像を生成することと、
前記第2の画像に依存して前記ナンバープレートの前記文字の第2のセットを検出することと、
前記保護ファイルを使用して、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいかどうかを検証することと、
前記車両が、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記車両の平均速度に関する情報に依存して速度制限に違反しているかどうかをチェックすることと、
前記車両が前記速度制限に違反していると判定したことに応答して、かつ、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいことを検証したことに応答して、前記速度違反切符を生成することと、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
請求項1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記保護ファイルをメモリ装置に記憶することと、
所定の時間経過後、前記メモリ装置内の前記保護ファイルを自動的に削除することと、をさらに含み、
前記所定の時間は、前記速度制限に違反することなく前記第1の位置から前記第2の位置までの前記道路を走行するための可能な最短の時間に等しく、前記車両が前記速度制限に違反しているかどうかをチェックすることは、前記メモリ装置からの前記保護ファイルの読み取りに成功することを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項3】
請求項
1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードと前記文字の前記第1のセットを含む第1のストリングを生成することと、
ハッシュ関数を使用する前記第1のカメラによって、前記第1のストリングのハッシュ値を計算することであって、前記保護ファイルは前記第1のストリングの前記ハッシュ値を含む、前記ハッシュ値を計算することと、
前記第1の文字コードと前記文字の前記第2のセットを含む第2のストリングを生成することと、
前記ハッシュ関数を使用する前記第2のカメラによって、前記第2のストリングのハッシュ値を計算することと、
前記第1のストリングの前記ハッシュ値と前記第2のストリングの前記ハッシュ値を比較することと、
をさらに含み、
前記第1のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第1のカメラの外部からアクセス不能な第1の永続メモリ装置を含み、
前記第2のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第2のカメラの外部からアクセス不能な第2の永続メモリ装置を含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項4】
請求項3に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のストリングの前記ハッシュ値を前記第1のカメラにローカルに記憶することと、
前記第2のカメラから前記第1のカメラに前記第2のストリングの前記ハッシュ値を送信することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項5】
請求項
1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードを前記第1のカメラおよび前記第2のカメラの共通秘密キーとして使用して、前記文字の前記第1のセットの署名を生成することであって、前記保護ファイルは、前記文字の前記第1のセットの前記署名を含む、前記第1のセットの署名を生成することと、
前記第1の文字コードを使用して、前記文字の前記第2のセットの署名を生成することと、
前記文字の前記第1のセットの前記署名と前記文字の前記第2のセットの前記署名を比較することと、
をさらに含み、
前記第1のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第1のカメラの外部からのアクセス不能な第1の永続メモリ装置を含み、
前記第2のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第2のカメラの外部からアクセスできない第2の永続メモリ装置を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項6】
請求項5に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記文字の前記第1のセットの前記署名を前記第1のカメラにローカルに記憶することと、
前記文字の前記第2のセットの前記署名を前記第2のカメラから前記第1のカメラに送信することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項7】
前記第1の文字コードが、前記第1のカメラおよび前記第2のカメラ用に一意的に生成される、請求項
1に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項8】
請求項
1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードを前記第1のカメラの秘密キーとして使用して、前記文字の前記第1のセットの署名を生成することであって、前記保護ファイルは、前記文字の前記第1のセットの前記署名を含む、前記第1のセットの署名を生成することと、
前記第1のカメラの前記秘密キーに対応する前記第1のカメラのパブリックキーによって、前記文字の前記第1のセットの前記署名を検証することと、
をさらに含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項9】
請求項
1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の文字コードを前記第1のカメラと前記第2のカメラの対称暗号キーとして使用して、前記文字の前記第1のセットの暗号化版を生成することであって、前記保護ファイルは、前記文字の前記第1のセットの前記暗号化版を含む、前記第1のセットの署名を生成することと、
前記第1の文字コードによって、前記文字の前記第1のセットの前記暗号化版を復号化することと、
をさらに含み、
前記第1のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第1のカメラの外部からアクセス不能な第1の永続メモリ装置を含み、
前記第2のカメラは、前記第1の文字コードを記憶し、前記第2のカメラの外部からアクセス不能な第2の永続メモリ装置を含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項10】
請求項
3に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のストリングの前記ハッシュ値を前記第1のカメラのローカルメモリに記憶することと、
前記第1のカメラのパブリックキーに依存して前記第2のストリングの前記ハッシュ値を暗号化することと、
前記第2のストリングの暗号化されたハッシュ値を前記第1のカメラに送信することと、
前記第2のストリングの前記暗号化されたハッシュ値を復号化することと、
前記第2のストリングの前記ハッシュ値を、前記第1のカメラによる前記第1のストリングの前記ハッシュ値と比較することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項11】
請求項
3に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のカメラによって、概略タイムスタンプを計算することと、
前記第2のカメラによって前記概略タイムスタンプを計算することと、
をさらに含み、前記第1のストストリングが前記概略タイムスタンプを含み、前記第2のストストリングが前記概略タイムスタンプを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項12】
請求項
3に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1のストリングと前記第2のストリングを、前記第1のストリングが前記道路のセクションの位置に関する情報を含みかつ前記第2のストリングが前記道路の前記セクションの前記位置に関する前記情報を含むように生成すること
をさらに含み、前記道路の前記セクションは、前記第1の位置と前記第2の位置とを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項13】
請求項
1に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記ナンバープレートの前記文字および前記保護ファイルを含むファイルを生成することと、
国家当局のパブリックキーを使用して前記ファイルを暗号化し、前記速度違反切符を生成することと、
をさらに含み、
前記速度違反切符は前記暗号化されたファイルを含む、コンピュータ実装方法。
【請求項14】
請求項13に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記第1の画像または前記第2の画像のマスク版を、前記第1の画像または前記第2の画像および前記第1の文字コードに依存して生成することと、
前記第1の画像または前記第2の画像のマスク版を前記ファイルに書き込むことと、
をさらに含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項15】
請求項
13に記載のコンピュータ実装方法であって、
前記車両の前記平均速度を測定することと、
前記平均速度のマスク版を、前記平均速度および前記第1の文字コード画像に依存して生成することと、
前記平均速度の前記マスク版を前記ファイルに書き込むことと、
をさらに含み、
前記第1の文字コードは、前記第1のカメラと前記第2のカメラに対して一意的に生成される、コンピュータ実装方法。
【請求項16】
請求項
1に記載のコンピュータ実装方法であって、
複数の速度違反切符を生成することと、
前記複数の速度違反切符が削除されたり変更されたりしないように、前記複数の速度違反切符を全体として永続的に一緒に記憶することと、
をさらに含む、コンピュータ実装方法。
【請求項17】
前記複数の速度違反切符は、ブロックチェーンの形式で全体として永続的に記憶される、請求項16のコンピュータ実装方法。
【請求項18】
前記複数の速度違反切符は、全体として、挿入専用データベースの形式で永続的に一緒に記憶され、前記挿入専用データベースは、前記挿入専用データベースに情報を追加するのみのために構成される、請求項
16に記載のコンピュータ実装方法。
【請求項19】
カメラであって、前記カメラは、
車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、前記カメラが、前記カメラの外部からアクセス不能な状態で第1の文字コードを永続的に記憶する永続メモリ装置を含み、前記車両の前記一部が前記車両のナンバープレートを含み、前記ナンバープレートが文字を含む、前記第1の画像を生成することと、
前記第1の画像に依存して前記車両の前記ナンバープレートの前記文字の第1のセットを検出することと、
前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットと前記第1の文字コードを使用して前記カメラで保護ファイルを生成することであって、前記保護ファイルは前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットのマスク版を含む、前記保護ファイルを生成することと、
を行うように構成される、カメラ。
【請求項20】
速度違反切符を生成するためのシステムであって、前記システムは第1のカメラと第2のカメラを含み、前記システムは、
第1のカメラによって車両の少なくとも一部の第1の画像を生成することであって、前記第1のカメラは、道路の第1の位置に配置され、前記車両の前記一部は、前記車両のナンバープレートを含み、前記ナンバープレートは、文字を含む、前記第1の画像を生成することと、
前記第1の画像に依存して前記車両の前記ナンバープレートの前記文字の第1のセットを検出することと、
前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットと第1の文字コードを使用して前記第1のカメラで保護ファイルを生成することであって、前記保護ファイルは前記ナンバープレートの前記文字の前記第1のセットのマスク版を含む、前記保護ファイルを生成することと、
第2のカメラによって前記車両の前記一部の第2の画像を生成することであって、前記第2のカメラは前記道路の第2の位置に配置される、前記第2の画像を生成することと、
前記第2の画像に依存して前記ナンバープレートの前記文字の第2のセットを検出することと、
前記保護ファイルを使用して、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいかどうかを検証することと、
前記車両が、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記車両の平均速度に関する情報に依存して速度制限に違反しているかどうかをチェックすることと、
前記車両が前記速度制限に違反していると判定したことに応答して、かつ、前記文字の前記第1のセットが前記文字の前記第2のセットと等しいことを検証したことに応答して、前記速度違反切符を生成することと、
を実行するように構成される、システム。
【国際調査報告】