(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】壁貫通管アセンブリ及びエアコン
(51)【国際特許分類】
F24F 13/02 20060101AFI20241114BHJP
F24F 13/08 20060101ALI20241114BHJP
F16L 5/00 20060101ALI20241114BHJP
H02G 3/22 20060101ALI20241114BHJP
F24F 1/32 20110101ALI20241114BHJP
【FI】
F24F13/02 A
F24F13/08 A
F16L5/00 S
H02G3/22
F24F1/32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532286
(86)(22)【出願日】2023-05-25
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2023096352
(87)【国際公開番号】W WO2024032092
(87)【国際公開日】2024-02-15
(31)【優先権主張番号】202222078485.9
(32)【優先日】2022-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372472
【氏名又は名称】青島海尓空調器有限総公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER AIR CONDITIONER GENERAL CORP.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park,No.1 Haier Road,Laoshan District Qingdao,Shandong 266101 China
(71)【出願人】
【識別番号】523100571
【氏名又は名称】青島海尓空調電子有限公司
【氏名又は名称原語表記】QINGDAO HAIER AIR-CONDITIONING ELECTRONIC CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park, No. 1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(71)【出願人】
【識別番号】520514414
【氏名又は名称】海尓智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Haier Industrial Park No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】商 慶浩
(72)【発明者】
【氏名】王 寧
(72)【発明者】
【氏名】李 偉
(72)【発明者】
【氏名】何 燕
【テーマコード(参考)】
3L054
3L080
3L081
5G363
【Fターム(参考)】
3L054BC04
3L080AA03
3L080AB02
3L080AC03
3L080AD01
3L080AD02
3L081AA02
3L081AA10
3L081BA01
5G363AA16
5G363BA02
5G363BA07
5G363CB11
(57)【要約】
本出願はエアコン配管の技術分野に関し、壁貫通管アセンブリを開示しており、壁貫通管アセンブリは、内部に外気ダクトキャビティが構成されている外気ダクトと、外気ダクトと同方向に並列して密着設置されたワイヤーハーネス管であって、ワイヤーハーネス管の内部において、ワイヤーハーネス管キャビティが構成されており、ワイヤーハーネス管の密着面において、管長手方向に延在して成形され、ワイヤーハーネス群をワイヤーハーネス管キャビティに取り付けることに用いられる取り付けノッチが開設されている、ワイヤーハーネス管と、を備え、外気ダクトの密着面は、ワイヤーハーネス管と外気ダクトとが密着された後に取り付けノッチを閉鎖することができる。本開示の実施例による壁貫通管アセンブリによれば、外気ダクトとワイヤーハーネス管との2つの管部材を用いてワイヤーハーネス群を外気通路から分離することで、両者の相互干渉を回避することができ、また、ワイヤーハーネス群はワイヤーハーネス管に開設された取り付けノッチを介して取り付けられると共に、この取り付けノッチは外気ダクトで閉鎖されることで、構造が簡単で、取り付け作業が迅速で容易である。本出願はまた、エアコンを開示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁貫通管アセンブリであって、
内部に外気ダクトキャビティが構成されている外気ダクト(100)と、
前記外気ダクト(100)と同方向に並列して密着設置されたワイヤーハーネス管(200)であって、前記ワイヤーハーネス管(200)の内部において、ワイヤーハーネス管キャビティが構成されており、前記ワイヤーハーネス管(200)の密着面において、管長手方向に延在して成形され、ワイヤーハーネス群をワイヤーハーネス管キャビティに取り付けることに用いられる取り付けノッチ(230)が開設されている、ワイヤーハーネス管(200)と、を備え、
ここで、前記外気ダクト(100)の密着面は、前記ワイヤーハーネス管(200)と前記外気ダクト(100)とが密着された後に前記取り付けノッチ(230)を閉鎖することができる、
ことを特徴とする壁貫通管アセンブリ。
【請求項2】
前記ワイヤーハーネス管(200)は、外管壁部(210)と、前記外管壁部の両側縁から密着面に沿って対向延在して成形された2つの縁折り部(220)と、を備え、2つの縁折り部(220)の間の空隙が前記取り付けノッチ(230)を形成している、
ことを特徴とする請求項1に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項3】
前記外気ダクト(100)の断面は閉じた円弧状を呈し、前記ワイヤーハーネス管(200)の断面は半閉じた円弧状を呈し、前記外気ダクト(100)とワイヤーハーネス管(200)とが密着された後の断面は円形を呈する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項4】
前記外気ダクト(100)の断面は半円形を呈し、前記ワイヤーハーネス管(200)の断面は半円形を呈する、
ことを特徴とする請求項3に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項5】
前記壁貫通管アセンブリは、
前記外気ダクト(100)の吸気端に取り外し可能に設けられたフード(300)をさらに備え、
前記フード(300)は、
前記外気ダクト(100)と同じ外向きに延在して成形されたバレルとして構成されるフード本体(310)であって、前記フード本体(310)の外向きの一端は閉鎖され、内向きの一端は外気ダクト(100)の吸気端にスリーブ接続され、前記フード本体(310)の下向きの側面には、外気吸気口が設けられている、フード本体(310)と、
前記外気吸気口に設けられたグリル(320)と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項6】
前記壁貫通管アセンブリは、
前記外気ダクト(100)と外気装置とを接続することに使用可能な外気内側接続管セットをさらに備え、
前記外気内側接続管セットは、
第1移行端(410)が前記外気ダクト(100)の排気端に接続され、第2移行端(420)が中間接続管(500)に接続された、移行接続管(400)であって、前記第2移行端(420)の通気面積が第1移行端(410)の通気面積よりも大きい、移行接続管(400)と、
中間接続管(500)であって、両端が前記第2移行端(420)と前記外気装置とにそれぞれ接続されている中間接続管(500)と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項7】
前記外気内側接続管セットは、前記中間接続管(500)の、前記外気装置を接続する一端に設けられた外側継手(600)をさらに備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項8】
前記移行接続管(400)及び/又は中間接続管(500)は波形ホースである、
ことを特徴とする請求項6に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項9】
前記壁貫通管アセンブリは、
前記ワイヤーハーネス群と前記移行接続管(400)とを束ねて連結する梱包部材をさらに備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項10】
エアコン本体と、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の壁貫通管アセンブリと、を備える、
エアコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、出願番号が202222078485.9であり、出願日が2022年08月08日である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願の全ての内容は引用により本出願に組み込まれている。
本出願は、エアコン配管の技術分野に関し、例えば、壁貫通管アセンブリ及びエアコンに関する。
【背景技術】
【0002】
気温が暑い夏、多くの人は冷房の効いた部屋に居たがるが、冷房の効いた部屋は比較的に快適な体感を提供することができる一方、このような環境はユーザーの健康に悪影響ももたらしやすい。冷房の効いた部屋は密閉性が高く、空気の流動性が悪いため、長時間経つとユーザーに鼻づまりや耳鳴り、疲労感、皮膚アレルギーなどの症状が現れ、このような状況は一般的に「冷房病」を罹っていると考えられる。
【0003】
このような状况を改善するために、近年、一部のエアコンメーカーは外気機能付きエアコン製品を導入し、エアコンの室内機に外気ダクトを取り付けて、外気ダクトの吸気端を室外に設置することで外気ダクトを介して室外の新たな空気を室内環境に導入することができるため、室内環境を改善し、空気の質を高める目的を果たすことができる。
【0004】
エアコンの取り付け工事では、外気ダクトを壁体に開けた壁貫通孔から屋外に通す必要があると共に、エアコンの室内机と室外机の間の一部のパイプライン(例えば、冷媒配管、電力供給線など)もこの壁貫通孔に通すため、外気ダクトやパイプラインを如何に合理的に配置するかが重要な問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例を実現する過程において、関連技術には少なくとも以下の問題が存在することが判明した。
【0006】
関連技術で採用された外気ダクトとパイプラインの配置は主に(1)同じダクトを共用する形式、(2)2つのダクトに分割する形式の2種類がある。しかし、この2種類の形式はいずれも一定の欠点が存在し、前者は配管の配置が乱雑で、外気ダクトの吸気面積が取られやすく、後者はパイプラインの取り付けが不便で、2つのダクトを壁貫通孔に入れにくいなどの問題があり、そのため、関連技術による配置形式に対してより最適化するというニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示された実施例のいくつかの態様に対する基本的に理解を得るために、以下簡単な概括を示す。この概括は、一般的な記述ではなく、また、キーポイント/重要な構成要素を確定したり、あるいはこれらの実施例の保護の範囲を示したりするものではなく、後の詳細な説明の前置きとして使用される。
【0008】
本開示の実施例では、関連技術における外気ダクト及びパイプラインの配置方法の有する欠点を解決するために、壁貫通管アセンブリ及びエアコンを提供する。
【0009】
いくつかの実施例では、壁貫通管アセンブリは、
内部に外気ダクトキャビティが構成されている外気ダクトと、
外気ダクトと同方向に並列して密着設置されたワイヤーハーネス管であって、ワイヤーハーネス管の内部においてワイヤーハーネス管キャビティが構成されており、ワイヤーハーネス管の密着面において、管長手方向に延在して成形され、ワイヤーハーネス群をワイヤーハーネス管キャビティに取り付けることに用いられる取り付けノッチが開設されている、ワイヤーハーネス管と、を備え、
ここで、外気ダクトの密着面は、ワイヤーハーネス管と外気ダクトとが密着された後に取り付けノッチを閉鎖することができる。
【0010】
いくつかの任意の実施例では、ワイヤーハーネス管は、外管壁部と、外管壁部の両側縁から密着面に沿って対向延在して成形された2つの縁折り部とを備え、2つの縁折り部の間の空隙が取り付けノッチを形成している。
【0011】
いくつかの任意の実施例では、外気ダクトの断面は閉じた円弧状を呈し、ワイヤーハーネス管の断面は半閉じた円弧状を呈し、外気ダクトとワイヤーハーネス管とが密着された後の断面は円形を呈する。
【0012】
いくつかの任意の実施例では、外気ダクトの断面は半円形を呈し、ワイヤーハーネス管の断面は半円形を呈する。
【0013】
いくつかの任意の実施例では、壁貫通管アセンブリは、外気ダクトの吸気端に取り外し可能に設けられたフードをさらに備え、フードは、
外気ダクトと同じ外向きに延在して成形されたバレルとして構成されるフード本体であって、フード本体の外向きの一端は閉鎖され、内向きの一端は外気ダクトの吸気端にスリーブ接続され、フード本体の下向きの側面には、外気吸気口が設けられている、フード本体と、
外気吸気口に設けられたグリルと、を備える。
【0014】
いくつかの任意の実施例では、壁貫通管アセンブリは、外気ダクトと外気装置とを接続することに使用可能な外気内側接続管セットをさらに備え、
外気内側接続管セットは、
第1移行端が外気ダクトの排気端に接続され、第2移行端が中間接続管に接続された、移行接続管であって、第2移行端の通気面積が第1移行端の通気面積よりも大きい、移行接続管と、
中間接続管であって、両端が第2移行端と外気装置とにそれぞれ接続されている中間接続管と、を備える。
【0015】
いくつかの任意の実施例では、外気内側接続管セットは、中間接続管の、外気装置を接続する一端に設けられた外側継手をさらに備える。
【0016】
いくつかの任意の実施例では、移行接続管及び/又は中間接続管は波形ホースである。
【0017】
いくつかの任意の実施例では、壁貫通管アセンブリは、ワイヤーハーネス群と移行接続管と束ねて連結する梱包部材をさらに備える。
【0018】
さらに別の実施形態では、エアコンは、エアコン本体と、上記実施形態に示されたいずれかの壁貫通管アセンブリとを備える。
【0019】
本開示の実施例によって提供される壁貫通管アセンブリは、以下の技術的効果を達成することができる。
【0020】
本開示の実施例による壁貫通管アセンブリによれば、外気ダクトとワイヤーハーネス管との2つの管部材を用いてワイヤーハーネス群を外気通路から分離することで、両者の相互干渉を回避することができ、また、ワイヤーハーネス群はワイヤーハーネス管に開設された取り付けノッチを介して取り付けられると共に、この取り付けノッチは外気ダクトで閉鎖されることで、構造が簡単で、取り付け作業が迅速且つ容易である。
【0021】
上記の全体的な記載及び以下の記載は、例示的及び説明的なものにすぎず、本願を限定するためには使用されない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
1つまたは複数の実施例はそれに対応する図面によって例示的に説明されており、これらの例示的な説明及び図面は、実施例の限定を構成するものではなく、図面中の同じ参照番号を有する要素は、類似する要素として示されており、図面は、縮尺の限定を構成するものではない。
【
図1】本開示の実施例による壁貫通管アセンブリの全体を示す概略図である。
【
図2】本開示の実施例による壁貫通管アセンブリを示す分解組立図である。
【
図3】本開示の実施例による外気ダクトを示す概略図である。
【
図4】本開示の実施例によるワイヤーハーネス管を示す概略図である。
【
図5】本発明の実施例による外気ダクトとワイヤーハーネス管とがフィットした後の断面を示す概略図である。
【
図6】本開示の実施例によるフードの外観を示す概略図である。
【
図6A】本開示の実施例によるフードの断面を示す概略図である。
【
図7】本開示の実施例による移行接続管の外観を示す概略図である。
【
図7A】本開示の実施例による移行接続管の断面を示す概略図である。
【
図8】本開示の実施例による中間接続管の外観を示す概略図である。
【
図9】本開示の実施例による外側継手を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の実施例の特徴と技術内容をより詳細に理解するために、以下に添付図面と併せて本開示の実施例の実現について詳細に述べる。添付図面は参照説明のためだけのものであり、本開示の実施例を限定するためのものではない。以下の技術的説明では、説明を容易にするために、開示された実施例の十分な理解を提供するように、複数の詳細にわたって説明する。しかし、これらの詳細がなくても、1つ以上の実施例を依然として実施することができる。他の場合に、図面を簡略化するために、周知の構造及び装置を簡略化して示すことができる。
【0024】
本開示の実施例の明細書及び特許請求の範囲並びに上述の図面において、用語「第1」、「第2」等は、特定の順序または優先順位を記述するために使用することなく、類似のオブジェクトを区別するためのものである。このように使用されるデータは、本開示に記載される実施例を説明するために適切な場合に交換可能であることを理解すべきである。さらに、「含む」という用語及び「有する」という用語、ならびにそれらの変形は、非排他的な包含を対象とすることを意図している。
【0025】
本開示の実施例において、「上」、「下」、「内」、「中」、「外」、「前」、「後」などの用語が示す方位または位置関係は、図面に示される方位または位置関係に基づいており、本開示の実施形態及び実施例を説明しやすくするためのものに過ぎず、示された装置、要素、または構成要素が特定の方位を有していなければならないこと、または特定の方位で構成及び動作されなければならないことを限定するために使用されることを意図するものではない。 さらに、上記の用語のいくつかは、方位または位置関係に加えて他の意味を示すために使用されることがあり、例えば、「上」という用語は、場合によっては、特定の依存関係または接続関係を示すためにも使用されることがある。当業者にとって、本開示の実施例におけるこれらの用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解され得る。
【0026】
さらに、「設置」、「接続」、「固定」という用語は、広義に理解されるものとする。 例えば、「接続」は、固定的な接続、取り外し可能な接続、または一体型構造であってもよく、機械的な接続または電気的な接続であってもよく、直接的な接続または中間媒体を介した間接的な接続であってもよく、2つの装置、要素、または構成要素間の内部接続であってもよい。当業者にとって、本開示の実施例における上記の用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解され得る。
【0027】
特に断りがない限り、用語「複数」は2つ以上を意味する。
【0028】
本開示の実施例において、記号「/」は、前後のオブジェクトが「または」の関係を表す。例えば、A/BはAまたはBを表す。
【0029】
「及び/又は」という用語はオブジェクトの関連関係を記述するものであり、3つの関係が存在することができることを意味する。例えば、A及び/又はBは、AまたはB、またはA及びB、との3つの関係を表す。
【0030】
なお、本開示の実施例における実施例及び実施例中の特徴は、衝突することなく、互いに組み合わされてもよい。
【0031】
図1及び
図2に示すように、いくつかの任意の実施例では、壁貫通管アセンブリは、外気ダクト100と、ワイヤーハーネス管200と、外気内側接続管セットなどの構成要素を備え、ここで、外気ダクト100と、ワイヤーハーネス管200とは、壁体を貫通する管セグメントであり、外気内側接続管セットは、室内側の外気ダクト100と外気装置(例えばエアコン)とを連通する管セグメントである。
【0032】
いくつかの実施例では、
図3に示すように、外気ダクト100は直管状の長尺管であり、その内部では、自身の管長手方向に沿って延在して成形された外気ダクトキャビティであって、両端が開口した外気ダクトキャビティが構成されており、外気ダクトキャビティは、外気ダクト100を通って外気が流れる通路として機能し、建物の壁体に設けられた壁貫通孔に外気ダクト100を取り付ける際に、外気ダクト100の一端は壁体の外側に位置して外気ダクト100の吸気端とし、外気ダクト100の他端は壁体の内側(すなわち室内側)に位置して外気ダクト100の排気端とし、外気ダクト100の吸気端から外気ダクトキャビティを通って外気が排気端に流れる。
【0033】
実施例では、外気ダクト100の内壁面及び外壁面は、いずれも平滑面に構成されている。 ここで、外気ダクト100の外壁面は壁貫通孔やワイヤーハーネス管200と接触する面であり、外壁面を平滑面とすることで、外気ダクト100の取り付け時における壁貫通孔やワイヤーハーネス管200との接触面との摩擦力を低減し、外気ダクト100を壁貫通孔に迅速に装入するための労力をより省くことができ、また、外気ダクト100の内壁面は空気と接触する面であり、内壁面を平滑面とすることで、外気ダクトキャビティが空気流に及ぼす抵抗の影響を低減し、吸気量及び吸気風速を向上させることができる。
【0034】
他の実施例では、外気ダクト100は、室外の新鮮な空気を室内側に導入するだけでなく、室内側の汚れた空気を室外側の環境に排出することができる「排気ダクト」としても機能し、この状態では、空気が外気ダクト100を通す順序は、外気ダクト100の排気端(室内側)から外気ダクトキャビティを経て吸気端(室外側)に向かって流れるようになっている。
【0035】
選択的に、外気ダクト100は、金属材料、非金属材料、または複合材料を用いて製造することができ、例えば亜鉛鉄板、ステンレス鋼またはアルミニウム材料などの一般的に使用される金属材料を使用することができ、例えば硬質ポリ塩化ビニル、ガラス繊維強化プラスチックなどの一般的に使用される非金属材料を使用することができる。本開示の実施例は、外気ダクト100の材料の選択に限定されない。
【0036】
選択的に、外気ダクト100の管壁の厚みは0.3cm~1cmの範囲の値をとることができる。ここで、外気ダクト100の管壁寸法は、壁貫通孔に取り付けられた場合における換気及び受圧に対する設計要求を満たし、外気ダクト100の耐久性を確保するように、外気ダクト100の設計換気量、壁貫通孔の寸法、管材の種類等の要素に応じて適応的に調整することができる。
【0037】
選択的に、外気ダクト100の管長は30cm~40mmの範囲の値をとることができる。ここで、外気ダクト100の管長の寸法は、建物の壁厚に応じて適宜延長または短縮することが可能であり、本願は特に管長に限定されない。
【0038】
いくつかの実施例では、
図4に示すように、ワイヤーハーネス管200は、直管状の長尺管であり、ワイヤーハーネス管200は、同じ壁貫通孔を通して貫通設置されるように、外気ダクト100と同方向に並列して密着設置され、ワイヤーハーネス管200及び外気ダクト100の管長手方向は、壁貫通孔の穿孔方向である。外気ダクト100の内部には、自身の管長手方向に延在して成形されたワイヤーハーネス管キャビティであって、両端が開口したワイヤーハーネス管キャビティが構成されており、ワイヤーハーネス管キャビティは、ワイヤーハーネス群が外気装置の内外機を接続できるように、例えばワイヤーハーネス群がエアコンの室外機と室内機とを接続するように、エアコンのワイヤーハーネス群を収容する空間として機能する。ワイヤーハーネス管200は、建物の壁体に設けられた壁貫通孔に取り付けられた際に、ワイヤーハーネス管200の一端が壁体の外側に位置し、他端が壁体の内側(すなわち室内側)に位置する。
【0039】
選択的に、ワイヤーハーネス群のワイヤーハーネス種類には、冷媒配管、信号線、電力供給線、結露水管などがあるが、これらに限定されない。ワイヤーハーネス管200のワイヤーハーネス管キャビティ内において、上記の1種または複数種のワイヤーハーネスを収容することができ、複数種のワイヤーハーネスは、束ねられた後にワイヤーハーネス管キャビティ内に配置されてもよいし、互いに間隔をおいて分散して直接ワイヤーハーネス管キャビティ内に配置されてもよい。
【0040】
実施例では、外気ダクト100とワイヤーハーネス管200とは面接触で密着設置されているので、外気ダクト100とワイヤーハーネス管200との接触面積を増加させることができ、取り付け後の外気ダクト100とワイヤーハーネス管200との位置ずれを低減し、相互の位置決めをしてフィットする役割を果たすことができる。
【0041】
選択的に、外気ダクト100とワイヤーハーネス管200との密着面を平面とし、あるいは、選択的に、外気ダクト100とワイヤーハーネス管200との密着面を規則的又は不規則な曲面とし、例えば円弧面、波状面、歯形面等とする。外気ダクト100及びワイヤーハーネス管200のそれぞれの密着面の形状を適合させることにより、両者をより密着して合わせることができ、密着面の隙間を少なくすることができ、このようにすることで、防風、防塵の役割も果たすことができる。
【0042】
いくつかの実施例では、ワイヤーハーネス管200は、金属材料、非金属材料、または複合材料を用いて製造することができ、例えば亜鉛鉄板、ステンレス鋼またはアルミニウム材料などの一般的に使用される金属材料を使用することができ、例えば硬質ポリ塩化ビニル、ガラス繊維強化プラスチックなどの一般的に使用される非金属材料を使用することができる。本開示の実施例は、ワイヤーハーネス管200の材料の選択に限定されない。
【0043】
選択的に、ワイヤーハーネスパイプ200と外気パイプ100とを同一材料、例えばいずれも硬質ポリ塩化ビニルを用いて製造することにより、工程設備の種類を省き、製造コストを低減することができる。
【0044】
いくつかの実施例では、ワイヤーハーネス管200の管壁の厚みは0.3cm~1cmの範囲の値をとることができる。ここで、ワイヤーハーネス管200の管壁寸法は、壁貫通孔に取り付けられた場合における受圧に対する設計要求を満たし、ワイヤーハーネス管200の耐久性を確保するように、壁貫通孔の寸法、管材の種類等の要素に応じて適応的に調整することができる。
【0045】
選択的に、ワイヤーハーネス管200と外気管100とは管壁の厚みは同じである。
【0046】
いくつかの実施例では、ワイヤーハーネス管200の管長は30cm~40mmの範囲の値をとることができる。ここで、ワイヤーハーネス管200の管長の寸法は、建物の壁厚に応じて適宜延長または短縮することが可能であり、本願は特に管長に限定されない。
【0047】
選択的に、ワイヤーハーネス管200と外気管100とは同じ管長を有する。
【0048】
従来の外周輪郭が完全に閉鎖された管型の通線方式は、一端から貫入して他端から貫出することしかできないが、ワイヤーハーネスの材質が軟らかく、通線時に管内にワイヤーハーネスが溜まりやすく、通線が不便であるという問題があった。
【0049】
これに対して、本開示の実施例では、ワイヤーハーネス管200の管壁に、管長手方向に沿って延在して成形された取り付けノッチ230であって、ワイヤーハーネス管200の両端部まで延在し、ワイヤーハーネス管200の厚み方向においてワイヤーハーネス管200の管壁を貫通する取り付けノッチ230が設けられている。本実施例では、取り付けノッチ230はワイヤーハーネス管200の外周輪郭線上に開口していることに相当するため、ワイヤーハーネス管200外周輪郭は半閉鎖型構造となり、長いワイヤーハーネスは取り付けノッチ230を介して外側から横送りでワイヤーハーネス管キャビティに直接入れることができ、取り扱いが容易であり、ワイヤーハーネスの溜まりの問題も生じない。
【0050】
さらに、
図5に示すように、ワイヤーハーネス管200が壁貫通孔に取り付けられた後にワイヤーハーネスがワイヤーハーネス管キャビティから抜け出る事態を回避するため、本実施例ではワイヤーハーネス管200の取り付けノッチ230は密着面に設けられているので、ワイヤーハーネス管200と外気ダクト100とを並列して密着設置すると、外気ダクト100の密着面は実在の板面として取り付けノッチ230を直接閉鎖して、ワイヤーハーネス管キャビティは外周輪郭が完全に閉鎖されたキャビティとなることで、ワイヤーハーネス管200をワイヤーハーネス管キャビティ内に拘束することができる。
【0051】
ワイヤーハーネス管200の具体的な構造に関して、
図4に示すように、ワイヤーハーネス管200は、外管壁部210と、外管壁の両側縁から密着面に沿って対向延在して成形された2つの縁折り部220と、を備え、2つの縁折り部220の間の空隙が取り付けノッチ230を形成している。実施例では、外管壁部210は、主として壁貫通孔にフィットする管壁部として機能し、2つの縁折り部220及び取り付けノッチ230は、ワイヤーハーネス管200における密着面の部分を共通に構成する。
【0052】
実施例において、平面形状の密着面について、対向延在とは、2つの縁折り部220が同一平面上で互いに近接して延長成形することを意味するが、非平面形状の密着面について、対向延在とは、2つの縁折り部220が互いに近接して延長成形することを意味し、各縁折り部220の延在線形状は、規則的または不規則な曲線、折れ線等であってもよい。
実施例では、ワイヤーハーネス管200の外管壁部210と2つの縁折り部220とが一体成形された一体構造となっている。
【0053】
一般的に、壁貫通孔の孔型は円形孔であるので、壁貫通管アセンブリを壁貫通孔に密着に合わせるために、外気ダクト100とワイヤーハーネス管200とが密着して形成された、壁貫通した管セグメント全体の断面は円形を呈する。選択的に、外気ダクト100の断面は閉じた円弧状を呈し、ワイヤーハーネス管200の断面は半閉じた円弧状を呈し、外気ダクト100の位置する円弧のラジアンとワイヤーハーネス管200の位置する円弧のラジアンとの和は2πであることにより、外気ダクト100とワイヤーハーネス管200とが密着された後の断面が完全な円形を呈することを保証する。
【0054】
例示的に、外気ダクト100の位置する円弧のラジアンが3π/2であり、これに対応して、ワイヤーハーネス200の位置する円弧のラジアンがπ/2であり、このラジアン比例で外気ダクト100の断面積はワイヤーハーネス200の断面積よりも大きいため、大きな外気量のニーズがある場合に適しており、またはワイヤーハーネス200の本数が少なく且つ管径が小さい場合に適している。あるいは、外気ダクト100の位置する円弧のラジアンが2π/3であり、これに対応して、ワイヤーハーネス管200の位置する円弧のラジアンが4π/3であり、このラジアン比例で外気ダクト100の断面積はワイヤーハーネス管200の断面積よりも小さいため、小さい外気量のニーズがある場合や、ワイヤーハーネス管200の本数が多く且つ管径が大きい場合に適している。
【0055】
図5に示す実施例において、外気ダクト100の断面が半円形であり、ワイヤーハーネス管200の断面が半円形である場合、外気ダクト100及びワイヤーハーネス管200が位置する円弧のラジアンはそれぞれπとなる。本実施例では、外気ダクト100の密着面をその直径線の位置する平面とし、ワイヤーハーネス管200の密着面を同じ直径線の位置する平面とし、ワイヤーハーネス管200の2つの縁折り部220は、径方向に沿って外周から円心方向に向かって延在して成形されている。
【0056】
図示されていない他の実施例では、壁貫通孔の孔形状が四角や楕円などの非円形の孔である場合に、外気ダクト100とワイヤーハーネスパイプ200とが密着して形成された、壁貫通した管セグメント全体の外周輪郭も壁貫通孔の孔形状に適合していることで、壁貫通した管セグメントと壁貫通孔との隙間を減少させることができ、両者がフィットされた場合の隙間から空気流や埃などが室内側に入り込み、室内環境の清浄度に影響を及ぼすことを減少させることができる。
【0057】
本開示の実施例で提供される壁貫通管アセンブリによれば、外気ダクト100とワイヤーハーネス管200との2つの管部材を用いてワイヤーハーネス群を外気通路から分離することで、両者の相互干渉を回避すると共に、ワイヤーハーネス群はワイヤーハーネス管200に開設された取り付けノッチ230を介して取り付けられ、この取り付けノッチ230を外気ダクト100で閉鎖するので、構造が簡単で、取り付け作業が迅速且つ容易である。
【0058】
いくつかの任意の実施例では、壁貫通管アセンブリは、外気ダクト100の吸気端に取り外し可能に設けられたフード300をさらに備え、このフード300は、外気をろ過し、風、雨またはゴミを遮蔽する役割を果たすことができる。
【0059】
図6及び
図6Aに示すように、フード300は、フード本体310と、グリル320とを備える。
【0060】
ここで、フード本体310は、外気ダクト100と同じ外向きに延在して成形されたバレルとして構成され、フード本体310の外向きの一端は閉鎖され、内向きの一端は外気ダクト100の吸気端にスリーブ接続されるものである。図示では、外気ダクト100は断面が半円形を呈する管体であるため、フード本体310も断面が半円形を呈する筒体として構成される。筒体の内向きの一端の管径が外気ダクト100の吸気端の管径よりも若干小さくなっているため、筒体の内向きの一端が外気ダクト100の吸気端に挿入されて両者のスリーブ接続が実現される。
【0061】
実施例では、フード本体310の内向きの一端の外壁において、外向き凸部311の凸部を1つ以上設けており、これに対応して、外気ダクト100の吸気端の内壁にも、内向き凹状に成形された凹溝101を1つまたは複数設けて、フード本体310が外気ダクト100に進入された後に、各凸部が凹溝101と1対1に対応して係止することで外気ダクト100の管長手方向においてストッパーを形成することにより、フード300は外気ダクト100に取り付けられた後に逆方向へ抜け難くなり、係止位置決めの役割を果たすことができる。
図3では、凹溝101の数は2つであり、外気ダクト100の密着面に設けられており、これに対応して、
図6では、凸部の数は2つであり、断面が半円形を呈するフード本体310の直径平面に設けられている。
【0062】
本実施例では、フード本体310の下向きの側面には外気吸気口が設けられており、上方から落下する雨水がフード本体310内に侵入することを回避するために外気吸気口は下向きに設けられている。外気吸気口は、フード本体310の直径平面に設けられた矩形状の開口部であり、この開口部を介して外気がフード本体310内に侵入した後、外気ダクト100内に流れることができる。
【0063】
グリル320は外気吸気口を被せて設けられることで、流入する空気の流れをろ過する機能を果たしている。
図6に示すように、グリル320は、並列して間隔をおいて設けられた複数のグリッドからなり、隣り合うグリッド間には棒状の空気孔が形成されている。
【0064】
いくつかの任意の実施例では、壁貫通管アセンブリは、外気ダクト100と外気装置(例えば、エアコン等)とを接続することに使用され得る外気内側接続管セットをさらに備える。一般的に、外気装置の吸気口の吸気面積は、外気ダクト100の吸気面積よりも大きいので、吸気面積の異なる外気ダクト100と外気装置との突き合わせを容易にするために、
図1及び
図2に示すように、外気内側接続管セットは、断面積が変化する管セグメントである移行接続管400と、延長接続された管セグメントである中間接続管500とを含む。
【0065】
図7及び
図7Aに示すように、移行接続管400の第1移行端410は外気ダクト100の排気端に接続され、第2移行端420は中間接続管500に接続され、ここで、第1移行端410の形状は、外気ダクト100の排気端の形状に適合しており、例えば前述の実施例における外気ダクト100の排気端の断面が半円形を呈した場合に、第1移行端410の断面も半円形を呈し、第1移行端410と外気ダクト100の排気端とはスリーブ接続を行い、第1移行端410と外気ダクト100の排気端とはスリーブ接続を行い、第2移行端420の断面は円形を呈し、第2移行端420の通気面積は第1移行端410の通気面積よりも大きい。
【0066】
移行接続管400の第1移行端410から第2移行端420までの間の管セグメントは、断面積が徐々に拡大する形態であり、両者の間は湾曲状または直線状の移行斜面430によって移行して成形されている。
【0067】
選択的に、移行接続管400の管長は20cm~30cmの範囲の値をとる。
【0068】
実施例では、
図8に示すように、中間接続管500は円形管であり、その両端はそれぞれ第2移行端420及び外気装置と接続する。選択的に、中間接続管500と第2移行端420とがねじ結合され、及び/又は、中間接続管500と外気装置の吸気口とがねじ結合される。
【0069】
選択的に、中間接続管500の管長は120cm~160cmの範囲の値をとる。
【0070】
選択的に、中間接続管500を複数セグメントの管を順次連結して構成することもできるので、中間接続管500を複数の管長の短いセグメントに分散させることにより、管セグメントの加工や運搬を容易にすることができ、また、管セグメントの数を増減することにより中間接続管500を長くしたり短くしたりすることもできるので、利用者居室の異なる風路長による取り付けの相違に対応することができる。
【0071】
選択的に、移行接続管400及び/又は中間接続管500は、良好な軸方向延性及び半径方向弾性を有する波形ホースであり、外気装置と外気ダクト100との間の接続要求に良好に対応することができる。
【0072】
いくつかの任意の実施例では、外気内側接続管セットは外側継手600も備え、外側継手600は、中間接続管500の、外気装置を接続する一端に設けられている。
図9に示すように、外側継手600は、一端が中間接続管500に接続され、他端が外気装置に接続されたL字型エルボ構造であり、L字型エルボは、空気の流れを変化・補強する役割を果たすことができ、空気が外気装置によりスムーズに流入することができ、管路接続位置での接続強度が高い。
【0073】
いくつかの任意の実施例では、壁貫通管アセンブリは、ワイヤーハーネス群と移行接続管400とを束ねて連結する梱包部材をさらに備え、梱包部材を設けることにより、ワイヤーハーネス群の室内側への伸出部分に乱雑が生じる事態を回避し、整頓され美観性を向上させることができる。
【0074】
選択的に、梱包部材はナイロンロープ、テープ等であってもよい。
【0075】
さらに別の任意の実施例では、本開示はまた、エアコン本体と、上記実施例で示された壁貫通管アセンブリとを備えるエアコンを提供する。
【0076】
ここで、エアコン本体は、室内機と室外機とを備え、室内機と室外機との間には、冷媒配管や電力供給線などのワイヤーハーネスが接続されており、室内機には、室内へ外気を送るための外気モジュールが設けられている。ここで、室内機と室外機との間のワイヤーハーネスは、壁貫通管アセンブリのワイヤーハーネス管において設けられており、室内機の外気モジュールは壁貫通管アセンブリと協働して室外の新たな空気を室内機へ導いて、最終的に室内環境に送り出すことができる。
【0077】
上記の説明及び添付図面は、当業者が実施することができるように、本開示の実施例を十分に示している。他の実施例は、構造及び他の変更を含むことができる。実施例は、可能性のある変更のみを表す。個別の部品や機能は、明示的に要求されない限り任意であり、操作の順序は変更可能である。いくつかの実施例の部分及び特徴は、他の実施例の部分及び特徴に含まれてもよいし、それらを置き換えてもよい。本開示の実施例は、上記に説明され、添付図面に示された構造に限定されるものではなく、その範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができる。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0078】
100 外気ダクト
101 凹溝、
200 ワイヤーハーネス管
210 外管壁部
220 縁折り部
230 取り付けノッチ
300 フード
310 フード本体
311 凸部
320 グリル、
400 移行接続管
410 第1移行端
420 第2移行端
430 移行斜面
500 中間接続管
600 外側継手
【手続補正書】
【提出日】2024-05-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁貫通管アセンブリであって、
内部に外気ダクトキャビティが構成されている外気ダクト(100)と、
前記外気ダクト(100)と同方向に並列して密着設置されたワイヤーハーネス管(200)であって、前記ワイヤーハーネス管(200)の内部において、ワイヤーハーネス管キャビティが構成されており、前記ワイヤーハーネス管(200)の密着面において、管長手方向に延在して成形され、ワイヤーハーネス群をワイヤーハーネス管キャビティに取り付けることに用いられる取り付けノッチ(230)が開設されている、ワイヤーハーネス管(200)と、を備え、
ここで、前記外気ダクト(100)の密着面は、前記ワイヤーハーネス管(200)と前記外気ダクト(100)とが密着された後に前記取り付けノッチ(230)を閉鎖することができる、
ことを特徴とする壁貫通管アセンブリ。
【請求項2】
前記ワイヤーハーネス管(200)は、外管壁部(210)と、前記外管壁部の両側縁から密着面に沿って対向延在して成形された2つの縁折り部(220)と、を備え、2つの縁折り部(220)の間の空隙が前記取り付けノッチ(230)を形成している、
ことを特徴とする請求項1に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項3】
前記外気ダクト(100)の断面は閉じた円弧状を呈し、前記ワイヤーハーネス管(200)の断面は半閉じた円弧状を呈し、前記外気ダクト(100)とワイヤーハーネス管(200)とが密着された後の断面は円形を呈する、
ことを特徴とする請求項
1に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項4】
前記外気ダクト(100)の断面は半円形を呈し、前記ワイヤーハーネス管(200)の断面は半円形を呈する、
ことを特徴とする請求項3に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項5】
前記壁貫通管アセンブリは、
前記外気ダクト(100)の吸気端に取り外し可能に設けられたフード(300)をさらに備え、
前記フード(300)は、
前記外気ダクト(100)と同じ外向きに延在して成形されたバレルとして構成されるフード本体(310)であって、前記フード本体(310)の外向きの一端は閉鎖され、内向きの一端は外気ダクト(100)の吸気端にスリーブ接続され、前記フード本体(310)の下向きの側面には、外気吸気口が設けられている、フード本体(310)と、
前記外気吸気口に設けられたグリル(320)と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項6】
前記壁貫通管アセンブリは、
前記外気ダクト(100)と外気装置とを接続することに使用可能な外気内側接続管セットをさらに備え、
前記外気内側接続管セットは、
第1移行端(410)が前記外気ダクト(100)の排気端に接続され、第2移行端(420)が中間接続管(500)に接続された、移行接続管(400)であって、前記第2移行端(420)の通気面積が第1移行端(410)の通気面積よりも大きい、移行接続管(400)と、
中間接続管(500)であって、両端が前記第2移行端(420)と前記外気装置とにそれぞれ接続されている中間接続管(500)と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項7】
前記外気内側接続管セットは、前記中間接続管(500)の、前記外気装置を接続する一端に設けられた外側継手(600)をさらに備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項8】
前記移行接続管(400)及び/又は中間接続管(500)は波形ホースである、
ことを特徴とする請求項6に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項9】
前記壁貫通管アセンブリは、
前記ワイヤーハーネス群と前記移行接続管(400)とを束ねて連結する梱包部材をさらに備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の壁貫通管アセンブリ。
【請求項10】
エアコン本体と、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の壁貫通管アセンブリと、を備える、
エアコン。
【国際調査報告】