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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】深部炭層破砕スロット反射防止装置
(51)【国際特許分類】
   E21B 43/26 20060101AFI20241114BHJP
   E21F 7/00 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
E21B43/26
E21F7/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532564
(86)(22)【出願日】2023-12-04
(85)【翻訳文提出日】2024-05-30
(86)【国際出願番号】 CN2023136243
(87)【国際公開番号】W WO2024074158
(87)【国際公開日】2024-04-11
(31)【優先権主張番号】202211602842.5
(32)【優先日】2022-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521231444
【氏名又は名称】河南理工大学
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】弁理士法人キュリーズ
(72)【発明者】
【氏名】王登科
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼旭
(72)【発明者】
【氏名】▲ザイ▼成
(72)【発明者】
【氏名】▲聶▼百▲勝▼
(72)【発明者】
【氏名】鞠▲楊▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼海▲濤▼
(72)【発明者】
【氏名】朱建波
(72)【発明者】
【氏名】高明忠
(72)【発明者】
【氏名】柳先▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】王剛
(57)【要約】
【課題】 深部炭層破砕スロット反射防止装置である。
【解決手段】 深部炭層破砕スロット反射防止装置は、破砕剤供給装置(1)と、深部炭層に開設されている掘削孔に設けられ、かつ破砕剤供給装置(1)の入力端子に連通されている導流管(2)と、隣接の導流管(2)の端部に嵌合して設けられている破砕スロット装置(3)であって、隣接の導流管(2)を係合するために用いられている破砕スロット装置(3)と、を含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
破砕剤供給装置と、
深部炭層に開設されている掘削孔に設けられ、かつ破砕剤供給装置の入力端子に連通されている導流管と、
隣接の前記導流管の端部に嵌合して設けられている破砕スロット装置であって、隣接の前記導流管を係合するために用いられている破砕スロット装置と、
を含む深部炭層破砕スロット反射防止装置であって、
前記破砕スロット装置は、
導流管の一端に設けられているエネルギー増大アセンブリと、
導流管の他端に設けられている収容位置制限アセンブリと、
スロットアセンブリであって、スロットアセンブリの両端は、第1の回動リングを通じて、それぞれ、前記エネルギー増大アセンブリ、前記収容位置制限アセンブリに回動可能に装着されているスロットアセンブリと、
を含み、
前記スロットアセンブリは、
第2の取付筒であって、第2の取付筒のエネルギー増大アセンブリに近い一端のリング壁には円周分布している収容コンパートメントが設けられ、収容コンパートメントの外径口にはオクルーダが設けられ、オクルーダには回転ディスクが取り付けられ、回転ディスクには収容コンパートメントの外径口の外部と収容コンパートメントの内径口とを連通する連通管が設けられ、かつ前記連通管の外管口には破砕スロット管が連通され、破砕スロット管の管壁には噴流反射防止孔が設けられ、前記連通管の内管口には伸縮トップロッドフレームが固定されている第2の取付筒と、
収容コンパートメントの内径口の側壁に軸方向に設けられているスライダレールと、
スライダレールをスライドするラッチスケートボードであって、ラッチスケートボードの上板面のカード歯が伸縮トップロッドフレームと係合して嵌め込まれ、ラッチスケートボードの下板面には、ラッチスケートボードに垂直に固定されている伸縮台形状プラグが設けられているラッチスケートボードと、
を含み、
前記噴流反射防止孔は、第2の取付筒の筒壁を背にしている側の領域に設けられている、
ことを特徴とする深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【請求項2】
前記収容位置制限アセンブリは、第1の取付筒を含み、第1の取付筒のスロットアセンブリに近い一端の外筒壁には収容槽が設けられ、第1の取付筒のスロットアセンブリに近い一端の内筒壁には第1のドッキングリングが設けられ、前記第1のドッキングリングの内側には第1の取付筒の内筒壁に固定されている位置制限ストリップがさらに設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【請求項3】
前記エネルギー増大アセンブリは、
第3の取付筒であって、第3の取付筒のスロットアセンブリに近い一端の内筒壁には第2のドッキングリングが設けられている第3の取付筒と、
伸縮キャリッジであって、伸縮キャリッジの一端は第2のドッキングリングの内側に位置する第3の取付筒の内筒壁に接続され、伸縮キャリッジの他端は同軸に取付シャフトが固定され、取付シャフトの両端部には、それぞれ、開口が対向して設けられている第1の導流錐状筒、第2の導流錐状筒が固定され、かつ前記第1の導流錐状筒のテーパ壁と第2の導流錐状筒のテーパ壁には、それぞれ、第1の導流口、第2の導流口が開設されている伸縮キャリッジと、
前記取付シャフト、第1の導流錐状筒及び第2の導流錐状筒に合わせて取り付けるエネルギー増大流動遮断フレームと、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【請求項4】
前記エネルギー増大流動遮断フレームは、
取付シャフトの両端にそれぞれ回動可能に取り付けられている第2の回動リングであって、2のグループの前記第2の回動リングの対向する環状面の間にはガイドバーが固定されている第2の回動リングと、
取付シャフト、ガイドバーに外挿されて摺動接続されている流動遮断ディスクであって、流動遮断ディスクの軸方向の中部の両側端には、それぞれ、係合スプリングが接続され、流動遮断ディスクの外側の円環面には、伸縮台形状プラグの端部と嵌合可能な逆台形状スナップリングが設けられ、両側の前記係合スプリングの他端は、それぞれ、両側の前記第2の回動リングの円環面と接続され、かつ前記流動遮断ディスクの中部の両側端には、それぞれ、長筒リングがさらに固定されている流動遮断ディスクと、
第1の導流錐状筒の内筒壁に取り付けられている流量制御フレームと、
第2の導流錐状筒の外筒壁に取り付けられている小径リングであって、小径リングの内部には溝が開設され、溝の内には伸縮ドッキングヘッドが設けられている小径リングと、
を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【請求項5】
前記流動遮断ディスクの第2の導流錐状筒に近い側の長筒リングの外壁には流動遮断羽根が固定されていることを特徴とする請求項4に記載の深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【請求項6】
前記流量制御フレームは取付リングを含み、取付リングの内リング壁には軸方向面に沿って揺動可能な継手が回動可能に取り付けられ、複数のグループの継手が円周に均一に分布され、継手の下端には短い回転軸が回動可能に取り付けられ、短い回転軸の下端には扇形フリッチの外弧面端が固定して接続され、前記扇形フリッチの両側面には補強バーが固定され、2つグループの前記補強バーはそれぞれ扇形フリッチの中心線から外れて背にして設けられ、かつ前記継手の両側には、取付リングの内壁に接続されている牽引弾性部材がさらに設けられ、両側の前記牽引弾性部材の他端は、それぞれ、両側の補強バーに接続されていることを特徴とする請求項4に記載の深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【請求項7】
前記伸縮キャリッジの一端に近い取付シャフトの端部には、導流管に貫通して導入されているワイヤがさらに接続されていることを特徴とする請求項3に記載の深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は炭鉱採掘技術分野に関し、具体的には深部炭層破砕スロット反射防止装置(deep coal seam slotting and fracturing permeability-enhancing decive)である。
【背景技術】
【0002】
炭鉱の採掘プロセスでは、採掘効率を高めるために、一般的に炭層に対してスロット(slotting)処理を行い、炭層内部の通気性を高め、これによってガスの抽出効率および抽出量を高める。現在、深部炭層領域のスロット処理プロセスにおいて、深部炭層区域が位置する深さが比較的に深いため、一般的な炭層スロット処理装置は、取り付け効率が低く、各炭層区域の所に対する破砕スロット処理が便利ではない。
【0003】
したがって、上記従来技術の不足に対して改善した技術案を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術案を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
破砕剤(fracturing agent)供給装置と、
深部炭層に開設されている掘削孔に設けられ、かつ破砕剤供給装置の入力端子に連通されている導流管と、
隣接の前記導流管の端部に嵌合して設けられている破砕スロット装置であって、隣接の前記導流管を係合するために用いられている破砕スロット装置と、
を含む深部炭層破砕スロット反射防止装置であって、
前記破砕スロット装置は、
導流管の一端に設けられているエネルギー増大アセンブリと、
導流管の他端に設けられている収容位置制限アセンブリと、
スロットアセンブリであって、スロットアセンブリの両端は、第1の回動リングを通じて、それぞれ、前記エネルギー増大アセンブリ、前記収容位置制限アセンブリに回動可能に装着されているスロットアセンブリと、
を含み、
前記スロットアセンブリは、
第2の取付筒であって、第2の取付筒のエネルギー増大アセンブリに近い一端のリング壁には円周分布している収容コンパートメントが設けられ、収容コンパートメントの外径口にはオクルーダが設けられ、オクルーダには回転ディスクが取り付けられ、回転ディスクには収容コンパートメントの外径口の外部と収容コンパートメントの内径口とを連通する連通管が設けられ、かつ前記連通管の外管口には破砕スロット管が連通され、破砕スロット管の管壁には噴流反射防止孔が設けられ、前記連通管の内管口には伸縮トップロッドフレームが固定されている第2の取付筒と、
収容コンパートメントの内径口の側壁に軸方向に設けられているスライダレールと、
スライダレールをスライドするラッチスケートボードであって、ラッチスケートボードの上板面のカード歯が伸縮トップロッドフレームと係合して嵌め込まれ、ラッチスケートボードの下板面には、ラッチスケートボードに垂直に固定されている伸縮台形状プラグが設けられているラッチスケートボードと、
を含み、
前記噴流反射防止孔は、第2の取付筒の筒壁を背にしている側の領域に設けられている、
深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【有益な効果】
【0006】
本発明では、導流管の敷設プロセスにおいて、炭層各領域深部の柔軟な位置決めのために、破砕スロット装置を敷設して取り付け、ただし、エネルギー増大アセンブリ、スロットアセンブリ及び収容位置制限アセンブリを通じて、炭層スロットの形態角度に対して多様性の選択があり、柔軟に炭層のテクスチャ構成に基づいて、より具体的で適切な炭層スロット面位置の選択を提供することができ、かつスロットプロセスにおける安定性、流暢性及びスロット効率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の深部炭層破砕スロット反射防止装置の構成模式図である。
図2】本発明の破砕スロット装置の構成模式図である。
図3】本発明のスロットアセンブリの部分構成の拡大模式図である。
図4】本発明の破砕スロット管の部分構成の拡大模式図である。
図5】本発明のエネルギー増大アセンブリの部分構成の拡大模式図である。
図6】本発明の流量制御フレームの部分構成の拡大模式図である。
図7】本発明の流量制御フレームの変形の実施模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1~7を参照し、本発明は以下の技術案を提供する。
【0009】
破砕剤供給装置1と、
深部炭層に開設されている掘削孔に設けられ、かつ破砕剤供給装置1の入力端子に連通されている導流管2と、
隣接の導流管2の端部に嵌合して設けられている破砕スロット装置3であって、隣接の導流管2を係合するために用いられている破砕スロット装置3と、
を含む深部炭層破砕スロット反射防止装置。
【0010】
破砕スロット装置3は、
導流管2の一端に設けられているエネルギー増大アセンブリ6と、
導流管2の他端に設けられている収容位置制限アセンブリ4と、
スロットアセンブリ5であって、スロットアセンブリ5の両端は、第1の回動リング7を通じて、それぞれ、エネルギー増大アセンブリ6、収容位置制限アセンブリ4に回動可能に装着されているスロットアセンブリ5と、を含む。
【0011】
具体的に実施する時に、導流管2の両端の管口には、それぞれ、エネルギー増大アセンブリ6、収容位置制限アセンブリ4が予め固定して装着され、導流管2のドッキングと取り付けを行う時に、スロットアセンブリ5の取り付けをさらに行い、第1の回動リング7を通じて、スロットアセンブリ5を対応端のエネルギー増大アセンブリ6と収容位置制限アセンブリ4に取り付けて係合する。
【0012】
スロットアセンブリ5は、第2の取付筒51であって、第2の取付筒51のエネルギー増大アセンブリ6に近い一端のリング壁には円周分布している収容コンパートメント52が設けられ、収容コンパートメント52の外径口にはオクルーダ58が設けられ、図3を参照して、オクルーダ58は収容コンパートメント52の外径口を横方向にシールしてブロックし、オクルーダ58には回転ディスク53が取り付けられ、回転ディスク53には収容コンパートメント52の外径口の外部と収容コンパートメント52の内径口とを連通する連通管54が設けられ、かつ連通管54の外管口には破砕スロット管55が連通され、破砕スロット管55の管壁には噴流反射防止孔511が設けられ、連通管54の内管口には伸縮トップロッドフレーム56が固定されている第2の取付筒51と、収容コンパートメント52の内径口の側壁に軸方向に設けられているスライダレール57と、スライダレール57をスライドするラッチスケートボード59であって、ラッチスケートボード59の上板面のカード歯が伸縮トップロッドフレーム56と係合して嵌め込まれ、ラッチスケートボード59の下板面には、ラッチスケートボード59に垂直に固定されている伸縮台形状プラグ510が設けられているラッチスケートボード59と、を含み、伸縮台形状プラグ510の台形端部には凹孔が設けられ、噴流反射防止孔511は、第2の取付筒51の筒壁を背にしている側の領域に設けられる。
【0013】
具体的に実施する時に、図3を参照して、伸縮台形状プラグ510の受力が右方向移動傾向を有する時に、ラッチスケートボード59は伸縮トップロッドフレーム56の台形端部を固着して右方向移動傾向を有し、伸縮トップロッドフレーム56は自動収縮傾向を有し、これにより回転ディスク53は反時計回りに回転する傾向を呈する一方、破砕スロット管55が炭層に対して絶えずスロットする作用につれて、伸縮台形状プラグ510は同期に右方向移動し、さらに破砕スロット管55に伝達して同期に軸方向面に沿って回転して開き、これにより炭層に対して導流管2の方向に沿うスロットを行う。
【0014】
伸縮台形状プラグ510は、複数の仕様のように構成され、すなわち、同じ圧力を受けると、複数の仕様の伸縮台形状プラグ510の収縮量が異なるため、逆台形状スナップリング665と伸縮台形状プラグ510が嵌合して係止する前に、逆台形状スナップリング665の軸方向移動の異なる移動量を取得することができ、破砕スロット管55が軸方向面に沿って回転して開く角度を制御することができるので、炭層に対してスロットして選択する時に、破砕スロット管55の、スロット面、軸方向スロット面の周りに多様な選択性があり、柔軟に炭層のテクスチャ構成に基づいて、より具体的で適切な炭層スロット面位置の選択を提供することができる。
【0015】
収容位置制限アセンブリ4は、第1の取付筒41を含み、第1の取付筒41のスロットアセンブリ5に近い一端の外筒壁には収容槽42が設けられ、第1の取付筒41のスロットアセンブリ5に近い一端の内筒壁には第1のドッキングリング44が設けられ、第1のドッキングリング44の内側には第1の取付筒41の内筒壁に固定されている位置制限ストリップ43がさらに設けられている。
【0016】
エネルギー増大アセンブリ6は、第3の取付筒61であって、第3の取付筒61のスロットアセンブリ5に近い一端の内筒壁には第2のドッキングリング67が設けられている第3の取付筒61と、伸縮キャリッジ62であって、伸縮キャリッジ62の一端は第2のドッキングリング67の内側に位置する第3の取付筒61の内筒壁に接続され、伸縮キャリッジ62の他端は同軸に取付シャフト63が固定され、取付シャフト63の両端部には、それぞれ、開口が対向して設けられている第1の導流錐状筒64、第2の導流錐状筒65が固定され、かつ第1の導流錐状筒64のテーパ壁と第2の導流錐状筒65のテーパ壁には、それぞれ、第1の導流口、第2の導流口が開設され、これにより敷設されている導流管2の全体に破砕剤が完全に充填されていない時に、導流管2を流れる破砕剤の抵抗を低減させ、すなわち、破砕剤供給装置1が最初に導流管2の内に破砕剤を供給する運動エネルギーは、伸縮キャリッジ62を完全に右に移動させるために、伸縮キャリッジ62が受ける衝撃エネルギーの不足を満たす必要があり、これによりこの時に破砕剤が破砕スロット装置3に与える衝撃作用を低減させる一方、敷設されている導流管2の全体に破砕剤が完全に充填された後、再び破砕剤の供給運動エネルギーを上昇させることで、すべての破砕スロット装置3を相対的に同期運転させ、炭層スロットに対する掌握性を高めることができる伸縮キャリッジ62と、取付シャフト63、第1の導流錐状筒64及び第2の導流錐状筒65に合わせて取り付けるエネルギー増大流動遮断フレーム66と、を含む。
【0017】
エネルギー増大流動遮断フレーム66は、取付シャフト63の両端にそれぞれ回動可能に取り付けられている第2の回動リング661であって、2のグループの第2の回動リング661の対向する環状面の間にはガイドバー662が固定されている第2の回動リング661と、取付シャフト63、ガイドバー662に外挿されて摺動接続されている流動遮断ディスク664であって、流動遮断ディスク664の軸方向の中部の両側端には、それぞれ、係合スプリング663が接続され、流動遮断ディスク664の外側の円環面には、伸縮台形状プラグ510の端部と嵌合可能な逆台形状スナップリング665が設けられ、両側の係合スプリング663の他端は、それぞれ、両側の第2の回動リング661の円環面と接続され、かつ流動遮断ディスク664の中部の両側端には、それぞれ、長筒リングがさらに固定されている流動遮断ディスク664と、第1の導流錐状筒64の内筒壁に取り付けられている流量制御フレーム68と、第2の導流錐状筒65の外筒壁に取り付けられている小径リング666であって、小径リング666の内部には溝が開設され、溝の内には伸縮ドッキングヘッド667が設けられている小径リング666と、を含む。
【0018】
具体的に実施する時に、第1の導流錐状筒64が第2のドッキングリング67、伸縮ドッキングヘッド667および第1のドッキングリング44に合わせた後、破砕剤は第1の導流口からの加速流入を制限され、流量制御フレーム68を経てエネルギー増大させた後、係合スプリング664に衝撃を与え、係合スプリング663の作用を再配合し、この時に、連通管54が位置する局所チャンバにおける破砕剤が連通管54に充填され、破砕スロット管55に入り、噴流反射防止孔511を経て噴出され、炭層に対してスロットする。逆台形状スナップリング665には、逆台形状スナップリング665が伸縮台形状プラグ510に嵌合して係止するために、凹孔と係合可能な凸柱がさらに設けられている。また、伸縮ドッキングヘッド667及び小径リング666の設置構成は、第2の導流錐状筒65の口径を小さくして、係合スプリング664が位置するチャンバにおける破砕剤エネルギーの保存に便利にして、かつ伸縮ドッキングヘッド667の初期位置は第3の取付筒61の内部にあり、右に移動する時、伸縮台形状プラグ510をよりスムーズに通過するようにする。
【0019】
流動遮断ディスク664の第2の導流錐状筒65に近い側の長筒リングの外壁には流動遮断羽根(flow blocking fan blade)668が固定され、破砕剤の運動エネルギーをスロットアセンブリ5の回転を駆動するエネルギーに変換することができ、また破砕剤の流通の流暢性にも有利であり、破砕剤における一部の物質がスロットアセンブリ5の領域に集積して保管されることを回避する。
【0020】
流量制御フレーム68は取付リング681を含み、取付リング681の内リング壁には軸方向面に沿って揺動可能な継手682が回動可能に取り付けられ、複数のグループの継手682が円周に均一に分布され、継手682の下端には短い回転軸683が回動可能に取り付けられ、短い回転軸683の下端には扇形フリッチ684の外弧面端が固定して接続され、扇形フリッチ684の両側面には補強バー685が固定され、2つグループの補強バー685はそれぞれ扇形フリッチ684の中心線から外れて背にして設けられ、かつ継手682の両側には、取付リング681の内壁に接続されている牽引弾性部材686がさらに設けられ、両側の牽引弾性部材686の他端は、それぞれ、両側の補強バー685に接続され、伸縮キャリッジ62の一端に近い取付シャフト63の端部には、導流管2に貫通して導入されているワイヤ8がさらに接続される。
【0021】
具体的に実施する時に、破砕剤の流動強度が増大するにつれて、図7に示すように、本構成における流量制御フレーム68は破砕剤の作用の下で、特にその位置する領域において、破砕剤の流通の口径を一定の変化させることができ、すなわち、流量制御フレーム68が左部分の変化の中にある時、破砕スロット管55が位置する領域の破砕剤は破砕剤のエネルギーの増大に伴ってさらにエネルギー増大させることができ、この時に破砕スロット管55はまだ回転しておらず、破砕スロット管55が炭層スロットに対して必要なエネルギーの増加量を制御することに便利にして、流量制御フレーム68が右部分の変化の中にある時、流量制御フレーム68の破砕剤に対するエネルギー増大を低下させて、破砕スロット装置3の使用安全を保証することに便利にする。
【0022】
具体的に実施する時に、必要なスロット破砕反射防止の深部炭層領域を選定してから、この深部炭層領域に必要なスロット破砕反射防止の位置に穿孔した後、掘削孔に導流管2を導入し、隣接の導流管2の係合端部には破砕スロット装置3が装着され、破砕スロット装置3の伸縮ドッキングヘッド667の初期位置は第2のドッキングリング67の内側に位置し、導流管2の敷設が完了した後、破砕剤供給装置1を介して破砕剤を導流管2に充填し、破砕剤は破砕スロット装置3が位置する領域を通過する時に、図2と結合し、破砕剤の高圧流動に伴い、伸縮キャリッジ62を右に押し込み、取付シャフト63の右端は移動して位置制限ストリップ43にトップシートさせ、この時に、第1の導流錐状筒64は第2のドッキングリング67と密着して嵌合し、伸縮ドッキングヘッド667は第1のドッキングリング44と密着して嵌合し、破砕剤の流路が制限され、この時に、流量制御フレーム68は、図7に示す右部分の変化の中にあり、破砕剤は流量制御フレーム68の内縮口から流れ、かつ係合スプリング664を衝撃し、流量制御フレーム68の内縮口と流動遮断羽根668との間のチャンバの液体エネルギーは増大し、かつ破砕スロット管55における噴流反射防止孔511から射出され、逆台形状スナップリング665の伸縮台形状プラグ510に対する押し込み作用、破砕スロット管55の絶え間ないスロット深さ及び炭層の制限作用を結合して、破砕スロット管55は次第に開き、図2に示すように、伸縮台形状プラグ510が圧縮されて逆台形状スナップリング665に嵌入する時に、伸縮台形状プラグ510と逆台形状スナップリング665との嵌合係止は全体構成を呈し、流動遮断羽根668は回転を停止し、流量制御フレーム68の内縮口と流動遮断羽根668との間のチャンバの液体エネルギーが再び増大するにつれて、流動遮断羽根668はスロットアセンブリ5の全体に一定のトルクを提供し、噴流反射防止孔511の衝撃スロットにつれて、スロットアセンブリ5を軸線回りに回転させながらスロットを行い、すなわち、破砕剤の高圧流動のプロセスにおいて、破砕スロット管55を軸方向面に沿って開き、伸縮台形状プラグ510が逆台形状スナップリング665に圧縮して嵌入される時に、破砕スロット管55は軸線回りにスロットを回転する。
【符号の説明】
【0023】
1 破砕剤供給装置
2 導流管
3 破砕スロット装置
4 収容位置制限アセンブリ
5 スロットアセンブリ
6 エネルギー増大アセンブリ
7 第1の回動リング
8 ワイヤ
41 第1の取付筒
42 収容槽
43 位置制限ストリップ
44 第1のドッキングリング
51 第2の取付筒
52 収容コンパートメント
53 回転ディスク
54 連通管
55 破砕スロット管
56 伸縮トップロッドフレーム
57 スライダレール
58 オクルーダ
59 ラッチスケートボード
510 伸縮台形状プラグ
511 噴流反射防止孔
61 第3の取付筒
62 伸縮キャリッジ
63 取付シャフト
64 第1の導流錐状筒
65 第2の導流錐状筒
66 エネルギー増大流動遮断フレーム
67 第2のドッキングリング
68 流量制御フレーム
661 第2の回動リング
662 ガイドバー
663 係合スプリング
664 流動遮断ディスク
665 逆台形状スナップリング
666 小径リング
667 伸縮ドッキングヘッド
668 流動遮断羽根
681 取付リング
682 継手
683 短い回転軸
684 扇形フリッチ(flitch)
685 補強バー
686 牽引弾性部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】