IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コペリオン ゲーエムベーハーの特許一覧

特表2024-543574造粒装置の接触力を調整する方法、コンピュータプログラム、コントローラ、造粒装置、及び材料ストランドを粒状化する方法
<>
  • 特表-造粒装置の接触力を調整する方法、コンピュータプログラム、コントローラ、造粒装置、及び材料ストランドを粒状化する方法 図1
  • 特表-造粒装置の接触力を調整する方法、コンピュータプログラム、コントローラ、造粒装置、及び材料ストランドを粒状化する方法 図2
  • 特表-造粒装置の接触力を調整する方法、コンピュータプログラム、コントローラ、造粒装置、及び材料ストランドを粒状化する方法 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】造粒装置の接触力を調整する方法、コンピュータプログラム、コントローラ、造粒装置、及び材料ストランドを粒状化する方法
(51)【国際特許分類】
   B29B 9/06 20060101AFI20241114BHJP
   B01J 2/20 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
B29B9/06
B01J2/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532744
(86)(22)【出願日】2022-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-07-31
(86)【国際出願番号】 EP2022083836
(87)【国際公開番号】W WO2023099557
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】21212057.0
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501164665
【氏名又は名称】コペリオン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】タベリング,マレイケ
(72)【発明者】
【氏名】アードラー,アルネ
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルフ,モーリッツ
(72)【発明者】
【氏名】トラトニク,トミ
(72)【発明者】
【氏名】ハンマー,ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】レーリング,ヨナス
(72)【発明者】
【氏名】バルトル,ユルゲン
【テーマコード(参考)】
4F201
4G004
【Fターム(参考)】
4F201AJ08
4F201AM23
4F201AR02
4F201BC02
4F201BC13
4F201BL08
4F201BL25
4G004LA08
(57)【要約】
プラスチック材料ストランドなどの材料ストランドを造粒するための造粒装置(100)の少なくとも1つのカッター(108)の接触力(Fhydraulisch)を適合させるための方法であって、
造粒装置(100)は、少なくとも1つのカッター(108)を造粒装置(100)の孔プレート(104)に対して接触力(Fhydraulisch)で押圧するための力発生装置(112)を有し、
以下のステップを含み:
カッター接触力を予め決定するステップ(S11)と、
少なくとも1つのカッター(108)の回転によって発生し、少なくとも1つのカッター(108)に孔プレート(104)に向かう方向に作用する軸方向圧力などの流体力学的力(Fhydrodynamic)を決定するステップ(S13)と、
予め決定されたカッター接触力及び決定された流体動力学的力(Fhydrodynamisch)に基づいて接触力(Fhydraulisch)を決定するステップと、
造粒装置(100)に存在する接触力(Fhydraulisch)を調整するために決定された接触力(Fhydraulisch)を提供すること、ならびに対応するコンピュータプログラム製品、制御装置(102)、造粒装置(100)、及びプラスチック材料のストランドなどの材料のストランドを造粒するための方法を提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材料ストランドなどの材料ストランドを造粒するための造粒装置(100)の少なくとも1つのカッター(108)の接触力(Fhydraulisch)を調整する方法であって、
造粒装置(100)は、前記少なくとも1つのカッター(108)を前記造粒装置(100)の孔プレート(104)に対して前記接触力(Fhydraulisch)で押圧するための力発生装置(112)を備え、
- カッター接触力を予め設定するステップ(S11)と;
- 前記少なくとも1つのカッター(108)の回転によって発生し、前記孔プレート(104)に向かう方向で前記少なくとも1つのカッター(108)に作用する、軸方向圧力などの、流体動力学的力(Fhydrodynamisch)を決定するステップ(S13)と;
- 設定された前記カッター接触力及び決定された前記流体動力学的力(Fhydrodynamisch)に基づいて、前記接触力(Fhydraulisch)を決定するステップと;
- 前記造粒装置(100)に存在する前記接触力(Fhydraulisch)を調整するために、決定された前記接触力(Fhydraulisch)を提供するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記カッター接触力は目標値として予め設定され、前記目標値は特に、前記カッター(108)の特性、前記カッター(108)の数、及び/又は、造粒化すべき材料の特性に依存する、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記力発生装置(112)は、液圧装置などの流体力学式装置、ニューマチック装置などの気体式装置、ハイドロニューマチック装置、電子装置、機械装置、又は電気機械装置であり、及び/又は
前記力発生装置(112)が前記接触力(Fhydraulic)を発生及び/又は提供するように設計されている、
請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記力発生装置(112)は駆動装置、特に、流体力学式駆動装置、気体式駆動装置、ハイドロニューマチック駆動装置、電子式駆動装置又はリニア駆動装置又はサーボ駆動装置などの電気機械駆動装置、を備える、
請求項1乃至3いずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記接触力(Fhydraulisch)は、接触圧力及び/又は液圧力などの流体力学的力(Fhydraulisch)であり、及び/又は
前記接触力(Fhydraulisch)は、特に軸方向の、順方向力と、特に軸方向の、逆方向力との差である、
請求項1乃至4いずれか1項記載の方法。
【請求項6】
流体力学的パラメータなどの、前記力発生装置(112)の少なくとも1つのパラメータを提供し(S12)、及び/又は、
提供された及び/又は決定された前記接触力(Fhydraulisch)、及び/又は、流体力学的パラメータなどの前記力発生装置(112)の提供された前記少なくとも1つのパラメータに基づいて、接触圧力及び/又は流体力学的圧力などの圧力を計算する(S14)、
請求項1乃至5いずれか1項記載の方法。
【請求項7】
接触圧力及び/又は流体圧力などの計算された前記圧力を、接触圧力及び/又は流体圧力などの前記造粒装置(100)内に存在する圧力を調整するために、特に新たな目標値として、提供する(S15)、
請求項6記載の方法。
【請求項8】
接触圧力及び/又は流体圧力などの計算された前記圧力は、前記力発生装置(112)、特に液圧装置(112)の、特に軸方向の、順方向圧力であり、及び/又は、
流体力学的パラメータなどの前記少なくとも1つのパラメータは、
前記力発生装置(112)、特に液圧装置(112)の、ピストン面積及び/又はピストン総面積などの第1面積に割り当てられた、接触圧力及び/又は流体圧力などの、計算された前記圧力であり、及び/又は、
前記力発生装置(112)、特に液圧装置(112)の、特に軸方向の、逆方向圧力であり、及び/又は、
前記力発生装置(112)、特に液圧装置(112)の、ピストン面積及び/又は総ピストン面積などの、前記逆方向圧力に割り当てられた第2面積である、
請求項6又は7記載の方法。
【請求項9】
接触圧力及び/又は流体圧力などの、前記圧力、特に順方向圧力を、前記圧力に割り当てられた前記第1面積及び/又は前記逆方向圧力及び/又は前記逆方向圧力に割り当てられた前記第2面積に基づいて計算する、
請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記逆方向圧力をセンサによって検出し、及び/又は
接触圧力及び/又は流体圧力などの前記圧力、特に順方向圧力に割り当てられた前記第1面積及び/又は順方向圧力に割り当てられた前記第2面積が、予め設定されているか又は予め設定される、
請求項8又は9記載の方法。
【請求項11】
前記流体動力学的力(Fhydrodynamisch)を、計算するか又はセンサによって検出する、
請求項1乃至10いずれか1項記載の方法。
【請求項12】
前記流体動力学的力(Fhydrodynamisch)を、回転数、特にカッター回転数及び/又はカッターヘッド回転数に基づいて計算し及び/又は推定し及び/又は決定する、
請求項1乃至11いずれか1項記載の方法。
【請求項13】
特に実際値としての、前記回転数をセンサによって検出し、及び/又は、目標値としての回転数を予め設定する、
請求項12記載の方法。
【請求項14】
目標値として予め設定された前記回転数を、特に材料スループット値などのスループット値及び/又は造粒数及び/又は補正係数及び/又はカッター数及び/又は前記孔プレートの孔数に基づいて計算する、
請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記流体動力学的力(Fhydrodynamisch)を、多項式関数などの関数によって計算し及び/又は推定し及び/又は決定し、ここで、
前記回転数、特に実際値としてセンサによって検出された回転数が、前記関数の変数及び/又は不確定要素であり、及び/又は
前記関数が1次、2次、3次、4次又はそれ以上の次数の関数であり、及び/又は
前記関数が1つ以上のパラメータによって定義される1つ以上の係数を有する、
請求項11乃至14いずれか1項記載の方法。
【請求項16】
前記1つ以上のパラメータが、予め設定されており及び/又は経験的に決定するなどして決定されており、又は、予め設定され及び/又は経験的に決定するなどして決定され、
前記1つ以上のパラメータは、前記造粒装置(100)の少なくとも1つの動作モードにおいて決定された少なくとも1つのデータ系列に基づく、
請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記接触力を、流体静力学的力(Fhydrostatisch)に基づいて決定し、
前記流体静力学的力(Fhydrostatisch)は、予め設定されており又は予め設定され、及び/又は
前記流体静力学的力(Fhydrostatisch)は、センサによって検出されるなどして決定される水圧、及び/又は、特に予め設定された、圧力面積に基づいて決定されているか又は決定される
請求項1乃至16いずれか1項記載の方法。
【請求項18】
前記接触力を、特に押出装置によって引き起こされる材料溶融物の溶融圧力に依存する、溶融圧力に基づいて決定する、
請求項1乃至17いずれか1項記載の方法。
【請求項19】
コントローラ(102)及び/又は造粒機(100)などの装置に、請求項1乃至18いずれか1項記載の方法を実行させる、及び/又は、
コンピュータプログラム製品をプロセッサ上で実行するときに、請求項1乃至18いずれか1項記載の方法を実行するためのプログラムコード手段を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項20】
造粒装置(100)用のコントローラ(102)であって、
前記コントローラ(102)は、請求項1乃至18いずれか1項記載の方法を実行するように設計され、決定されており、及び/又は、
前記コントローラ(102)は、少なくとも1つのプロセッサと、請求項19記載のコンピュータプログラム製品とを備える、コントローラ(102)。
【請求項21】
プラスチック材料ストランドなどの材料ストランドを造粒するための造粒装置(100)であって、請求項1乃至18いずれか1項記載の方法を実施するように設計され、決定されており、及び/又は、
請求項20記載のコントローラ(102)を備える、造粒装置(100)。
【請求項22】
- 材料ストランドを生成するための孔プレート(104)と、
- 少なくとも1つのカッター(108)を有するカッターヘッド(106)であって、前記材料ストランドから粒状物を生成するために前記孔プレートの下流側に配置されている、カッターヘッドと、
- 前記カッターヘッドを前記回転軸の周りに回転駆動させるための駆動装置と、
- 前記少なくとも1つのカッター(108)を接触力で及び/又は接触圧力で、前記孔プレートに押し付けるための力発生装置(112)、特に液圧装置(112)と、
を備える、請求項21記載の造粒装置。
【請求項23】
プラスチック材料ストランドなどの材料ストランドを造粒するための方法であって、
- 請求項21又は22記載の造粒装置を用意するステップ(S21)と、
- 材料ストランドが生成されるように、プラスチック材料溶融物などの材料溶融物を、前記孔プレート(104)を介して搬送するステップ(S22)と、
- 前記少なくとも1つのカッターによって前記材料ストランドを粒状物にカットするように、駆動装置によってカッターヘッドを回転駆動するステップ(S23)であって、前記力発生装置(112)、特に液圧装置(112)は、前記少なくとも1つのカッターを、接触力で及び/又は接触圧力で前記孔プレートに対して押圧する、ステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック材料ストランドなどの材料ストランドを造粒するために造粒装置の少なくとも1つのカッターの接触力(Anpresskraft)を調整する方法に関する。本発明はまた、対応するコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラム、コントローラ及び造粒装置に関する。さらに、本発明は、材料ストランドを粒状化する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
文献DE 10322610 A1には、孔プレートとカッターヘッドとを有する造粒装置が開示されている。カッターヘッドは、下流側で孔プレートに対して当接する複数の造粒カッターを有し、孔プレートを通過する材料ストランドがペレットにカットされるように、駆動モーターによって回転駆動される。その際、造粒カッターは必ず接触力で孔プレートに押しつけられる。
【0003】
孔プレートに対する造粒カッターの位置と接触力のレベル、特に造粒カッターの接触圧力は、高い切断品質を達成し、摩耗を最小限に抑えるために正確に設定されなければならない。接触力又は接触圧力が高すぎると、造粒カッターが摩耗しすぎて孔プレートの摩耗が進む。接触力又は接触圧力が低すぎると、孔プレート上に潤滑膜が形成され、要求される粒状物の品質が著しく低下し、品質が悪すぎるとマシンのスイッチを切らなければならなくなる。従って、粒状物の品質は、造粒装置のカッティングパラメータの正しい選択にかかっている。
【0004】
通常、接触力又は接触圧力は手動で設定され、運転中は一定に保たれる。問題は、個々のプロセスパラメータが運転中に変化し得ることである。手動設定では、これらの変化に自動的に対応することができない。調整不足や運転中の操作ミスは、造粒ブレードや孔プレートの損傷や粒状物の品質の変動につながる。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、接触力を調整するための冒頭に述べた方法を機能的に改良するという課題に基づいている。さらに、本発明は、冒頭に述べたコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラム、冒頭に述べたコントローラ及び冒頭に述べた造粒装置を構造的及び/又は機能的に改良するという課題に基づいている。さらに、本発明は、冒頭に述べた材料ストランドを粒状化する方法を機能的に改良するという課題に基づいている。
【0006】
したがって、特に本発明の課題は、先行技術に関連して示された問題を低減又は除去することができる接触力の調整方法及び造粒装置を提供することである。
【0007】
これらの課題は、請求項1の特徴を有する方法によって解決される。さらに、これらの課題は、請求項14の特徴を有するコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラム及び請求項15の特徴を有する制御システムによって解決される。さらに、この課題は、請求項16の特徴を有する造粒装置及び請求項18の特徴を有する方法によって解決される。有利な実施形態及び/又はさらなる実施形態は、従属請求項の主題である。
【0008】
方法は、造粒装置の少なくとも1つのカッターの接触力を調整すること及び/又はその役割を果たすことができる。造粒装置は、プラスチック材料ストランドなどの材料のストランドを造粒するために設計され、及び/又は意図され得る。造粒装置は、水中造粒装置(Unterwassergranuliervorrichtung)であることができる。造粒装置は孔プレートを有することができる。少なくとも1つのカッターは造粒カッターであることができる。造粒装置は、造粒カッターなどの複数のカッターを有することができる。造粒装置は、力発生装置を有することができる。力発生装置は、接触力及び/又は接触圧力を発生及び/又は提供するように設計され得る。力発生装置は、接触力及び/又は接触圧力で少なくとも1つのカッターを造粒装置の孔プレートに押圧するように設計され得る。力発生装置は、液圧装置(Hydraulikeinrichtung)などの流体力学式装置(hydraulische Einrichtung)、ニューマチック装置(Pneumatikeinrichtung)などの気体式装置(pneumatische Einrichtung)、ハイドロニューマチック装置、電子装置、機械装置又は電気機械装置であることができる。力発生装置は、例えば、流体力学式駆動装置、気体式駆動装置、ハイドロニューマチック駆動装置、電子式駆動装置又はリニア駆動装置又はサーボ駆動装置などの電気機械駆動装置、などの駆動装置を有することができる。液圧装置は、液力アセンブリ(Hydraulikaggregat)及び/又は液圧アセンブリ(Hydraulikdruckaggregat)及び/又は液圧ユニット(Hydraulikdruckeinheit)であることができる。液圧装置は、少なくとも1つのピストンを有することができる。少なくとも1つのピストンは、シリンダ内に変位可能に支持されることができる。少なくとも1つのピストンは、液圧流体(Hydraulikfluids)によって加圧可能であり及び/又は変位することができる。液圧装置は、接触力及び/又は接触圧力が設定されるように、及び/又は、接触力及び/又は接触圧力で少なくとも1つのカッターが孔プレートに押圧されるように制御することができる。少なくとも1つのピストンは、特に接触力及び/又は接触圧力を達成するために変位させることができる。
【0009】
この方法は、以下のステップを含むことができる:カッター接触力を予め設定するステップ。カッター接触力は、目標値として予め設定されているか又は予め設定されているか又はされることができる。カッター接触力及び/又はカッター接触力の目標値は、カッターの特性及び/又は数及び/又は造粒されるべき材料の特性及び/又は他のプロセスパラメータに依存し得る。カッターの特性には、カッターの材料特性、及び/又はカッターの鋭さのレベル、及び/又はカッターの迎え角を含めることができる。
【0010】
本方法は、以下のステップを含むことができる:予め設定された接触力及び/又は、例えば決定された、流体動力学的力に基づいて、接触力を決定するステップ。
【0011】
本方法は、以下のステップを含むことができる:造粒装置内に存在する接触力を調整するために、決定された接触力を提供するステップ。
【0012】
接触力は、接触力及び/又は液圧力などの流体力学的力とすることができる。接触力は、例えば軸方向の、順方向力と、例えば軸方向の、逆方向力との差とすることができる。力発生装置は、順方向力及び/又は逆方向力を発生及び/又は提供するように設計することができる。
【0013】
本方法は、以下のステップを含むことができる:力発生装置、例えば液圧装置の少なくとも1つのパラメータ、例えば流体力学的パラメータを提供する。本方法は、以下のステップを含むことができる:提供された及び/又は決定された接触力、及び/又は力発生装置の、提供された少なくとも1つのパラメータ、例えば流体力学的パラメータに基づいて、接触圧力(Anpressdruck)及び/又は流体圧力(Hydraulikdruck)などの圧力を計算するステップ。本方法は、以下のステップを含むことができる:造粒装置(100)内に存在する、接触力及び/又は液圧などの圧力を調整するために、特に新たな目標値として、接触圧力及び/又は流体圧力などの計算された圧力を提供するステップ。接触圧力及び/又は流体圧力などの計算された圧力は、目標圧力及び/又は目標接触圧力及び/又は目標流体圧力などの目標値とすることができる。接触圧力及び/又は流体圧力などの計算された圧力は、例えば、力発生装置、特に液圧装置の軸方向の順方向圧力とすることができる。計算された圧力は、力発生装置、特に液圧装置の目標順方向圧力とすることができる。流体力学的パラメータなどの少なくとも1つのパラメータは、接触力及び/又は流体圧力などの計算された圧力に割り当てられた、力発生装置、特に流体圧装置の第1面積、例えばピストン面積及び/又は総ピストン面積であることができる。流体力学的パラメータなどの少なくとも1つのパラメータは、例えば、力発生装置、特に流体圧装置の軸方向の逆方向圧力とすることができる。流体力学的パラメータなどの少なくとも1つのパラメータは、逆方向圧力に割り当てられた力発生装置、特に流体圧装置のピストン表面及び/又は全ピストン表面などの第2の表面であることができる。力発生装置、特に流体圧装置は、複数、例えば2つ、3つ又はそれ以上のピストン及び/又は関連するシリンダを有することができる。総ピストン面積は、全てのピストン面積の合計とすることができる。ピストン面積は、ピストンの断面積として理解することができる。接触力は、ピストン面積及び/又は総ピストン面積に作用するすべての力、例えば順方向力及び/又は逆方向力、及び/又は圧力、例えば順方向圧力及び/又は逆方向圧力の、結果及び/又は合計であることができる。接触圧力は、接触力によって定義することができる。例えば、この接触圧力は、順方向圧力と逆方向圧力との間の差圧であることができる。順方向力は、順方向圧力によって、及び/又は、ピストン面積及び/又は総ピストン面積などの順方向圧力に割り当てられた面積によって定義及び/又は計算することができる。逆方向力は、逆方向圧力によって、及び/又は、ピストン面積及び/又は総ピストン面積などの逆方向圧力に割り当てられた面積によって、定義及び/又は計算することができる。
【0014】
別段の記載がない限り、又は文脈から明らかでない限り、「軸方向」という表示は、少なくとも1つのカッター及び/又はカッターヘッドの回転軸の延在する方向、及び/又は力発生装置、特に流体圧装置のピストンなどの少なくとも1つのアクチュエータの移動方向を指す。特に指定がない限り、又は文脈から明らかでない限り、「順方向」及び「逆方向」という表示は、回転軸又は移動方向に沿った方向を指す。「順方向」は、例えば少なくとも1つのカッターの送り方向など、孔プレートに向かう方向に対応することができる。「逆方向」は、孔プレートから離れる方向、例えば順方向とは反対の方向に対応することができる。
【0015】
逆方向圧力はセンサで検出できる。逆方向圧力は、検出された実際値であることができる。接触圧力及び/又は流体圧力、特に順方向圧力などの圧力に割り当てられる第1面積は、予め設定されているか又はされることができる。接触圧力及び/又は流体圧力、特に順方向圧力などの圧力に割り当てられる第1面積は、造粒装置のサイズ及び/又は少なくとも1つのアクチュエータ及び/又はピストンのサイズ、例えば表面積及び/又は断面積に依存する変数であることができる。逆方向圧力に割り当てられる第2面積は、予め決定されているか又はされることができる。逆方向圧力に割り当てられる第2面積は、造粒装置及び/又は少なくとも1つのアクチュエータ及び/又はピストンのサイズに依存する、面積及び/又は断面積などのサイズであることができる。
【0016】
接触圧力及び/又は流体圧力、特に順方向圧力などの圧力は、接触圧力及び/又は流体圧力、特に順方向圧力などの圧力に割り当てられた第1面積、及び/又は、逆方向圧力及び/又は逆方向圧力に割り当てられた第2面積に基づいて計算することができる。逆方向圧力と逆方向圧力に割り当てられた第2の面積との積を形成又は計算することができる。
【0017】
この方法は、以下のステップを含むことができる。流体力学的力、例えば軸方向の圧縮力を決定する。流体力学的力は、少なくとも1つのカッターの回転によって生成されているか又はされることができる。流体力学的力は、少なくとも1つのカッターに対して、孔プレートに向かう方向、例えば順方法に作用することができる。
【0018】
流体力学的力は、計算又はセンサによって検出されているか又はされることができる。流体力学的力は、回転数、例えばカッター回転数及び/又はカッターヘッド回転数に基づいて計算及び/又は推定及び/又は決定されているか又はされることができる。
【0019】
回転数は、例えば実際回転数などの実際値として、センサによって検出されているか又はされることができる。回転数は、例えば目標回転数などの目標値として予め設定されているか又はされることができる。回転数は、実際値としてセンサによって検出されているか又はされることができ、さらに、回転数は、目標値として予め設定されているか又はされることができる。回転数は、まず目標値として予め設定されているか又はされることができ、その後、その結果の回転数は実際値としてセンサによって検出されているか又はされることができる。流体力学的力は、検出された実際回転数に基づいて計算及び/又は推定及び/又は決定されているか又はされることができる。回転数は、回転軸周りの少なくとも1つのカッター及び/又はカッターヘッドの回転回転数とすることができる。回転数は、回転軸を中心に少なくとも1つのカッター及び/又はカッターヘッドを回転させるための駆動装置の回転数とすることができる。目標回転数は、駆動装置に予め設定されているか又はされることができる。目標回転数は、例えばオペレータによって入力されているか又はされることができる。目標回転数は、例えば初期入力として入力することができる。目標回転数は、例えばオペレータによって初期目標回転数として入力されているか又はされることができる。
【0020】
目標値として予め設定された回転数、例えば目標回転数は、計算されているか又はされることができる。目標値として予め設定される回転数、例えば目標回転数の計算は、材料スループット値などのスループット値及び/又は粒状物数、及び/又は補正係数及び/又はカッター数及び/又は孔プレートの孔数に基づいて行うことができる。スループット値は、造粒された材料のスループットを定義することができる。スループット値は、1時間当たりのキログラムのスループットであることができる。スループット値は、現在のスループット及び/又は例えばセンサによって検出されるスループットであることができる。スループット値は、例えばオペレータによって入力されているか又はされることができる。粒状物数は、1グラム当たりの粒状物の数及び/又はペレットの数を定義するか、又はその数であることができる。粒状物数に加えて又は代えて、特に目標値として予め設定された回転数を計算するために、定義された粒状物数及び/又はペレット数を使用することができる。粒状物数は、ペレット数であることができる。粒状物数は、例えばオペレータが入力することができる。ペレットの数は、経験的に決定されているか又はされることができる。粒状物数は、経験的に決定されているか又はされることができる。粒状物数は、現在の及び/又は例えばセンサによって検出された粒状物数であることができる。粒状物数は、以前に実行された測定に基づくことができる。カッター数は、カッターヘッドに配置及び/又は設置されたカッター数に対応することができる。カッター数は、例えばオペレータによって入力されているか又はされることができる。孔の数は、孔プレートの孔数、特に、造粒されるべき材料が出てくる孔数に対応することができる。孔数は、例えばオペレータによって入力されているか又はされることができる。補正係数は、予め計算及び/又は定義されているか又はされることができる。補正係数は、例えばオペレータによって入力されているか又はされることができる。補正係数は、例えばコントローラに記憶されているか又はされることができる。補正係数は、孔プレートの孔などの開孔数に依存することができる。
【0021】
目標値として予め設定された回転数、例えば目標回転数を計算する場合、スループット値と粒状物数との積が形成及び/又は計算されているか又はされることができる。目標回転数など、目標値として予め設定された回転数を計算する場合、スループット値とペレット数と補正係数との積が形成及び/又は計算されているか又はされることができる。目標回転数などの目標値として予め設定された回転数を計算する場合、カッター数と孔数との積が形成及び/又は計算されているか又はされることができる。目標回転数などの目標値として予め設定された回転数を計算する場合、スループット値と粒状物数との積を、カッター数と孔数との積で除算する、すなわち、両積から除算が形成されているか又はされることができる。目標値として予め設定された回転数、例えば目標回転数を計算する場合、スループット値と粒状物数と補正係数との積は、カッター数と孔数との積で除算されているか又はされることができる。
【0022】
流体力学的力は、多項式関数などの関数を用いて計算及び/又は推定及び/又は決定されているか又はされることができる。回転数、例えば実際の値としてセンサによって検出された回転数、例えば実際回転数は、関数の変数及び/又は不確定要素であることができる。関数は、1次、2次、3次、4次又はそれ以上の次数の関数であることができる。関数は、1つ以上の係数を有することができる。1つ以上の係数は、1つ以上のパラメータによって定義されているか又はされることができる。各係数はパラメータに対応するか又はパラメータであことができる。1つ以上のパラメータは、例えば経験的に決定されるなど、予め決定されているか又はされることができる。1つ以上のパラメータは、造粒装置の少なくとも1つの運転モード及び/又はプロセスモードにおいて決定された少なくとも1つのデータ系列に基づくことができる。1つ以上のパラメータは、少なくとも1つのデータ系列から決定されているか又はされることができる。少なくとも1つのデータ系列は、経験的な、特に経験的に決定されたデータ系列であることができる。少なくとも1つのデータ系列は、平均値から形成されているか又はされることができる。少なくとも1つのデータ系列は、トレンド曲線及び/又はトレンド関数を定義及び/又は決定することができる。トレンド曲線及び/又はトレンド関数は、少なくとも1つのデータ系列から決定されているか又はされることができる。1つ以上のパラメータは、トレンド曲線及び/又はトレンド関数から決定されているか又はされることができる。複数のデータ系列を、特に造粒装置の同じ及び/又は異なる運転モード及び/又はプロセスモードで検出されているか又はされることができる。複数のデータ系列から1つ以上のパラメータを決定されているか又はされることができる。
【0023】
接触力及び/又は圧力、例えば接触圧力及び/又は流体圧力及び/又は順方向圧力などの計算は、カッター接触力が、流体力学的力などの接触力と流体動力学的力との和であるという事実に基づくことができる。カッター接触力は、カッターヘッドに作用するすべての力の合計であることができる。接触力又は圧力、例えば接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力は、この式を相応に解決又は変換することによって定義及び/又は算出することができる。流体力学的力などの接触力は、流体力学的パラメータに基づいて、又は流体力学的パラメータによって定義することができ、及び/又は流体力学的パラメータを用いて計算されているか又はされることができる。流体力学的力などの接触力は、接触力及び/又は流体圧力及び/又は順方向圧力などの圧力、この圧力に割り当てられた第1面積、逆方向圧力及び/又は逆方向圧力に割り当てられた第2面積に基づくことができ、又はこれらによって定義することができ、及び/又はこれらによって計算されているか又はされることができる。流体力学的力などの接触力は、接触力及び/又は流体圧力及び/又は順方向圧力などの圧力と、この圧力に割り当てられた第1面積との積であるか、又はこれらによって定義されているか又はされることができ、及び/又は逆方向圧力に割り当てられた第2面積の逆方向圧力の積であるか、又はこれらによって定義されているか又はされることができる。流体力学的力などの接触力は、接触力及び/又は流体圧力及び/又は順方向圧力などの圧力と、この圧力に割り当てられた第1面積との積と、逆方向圧力と、逆方向圧力に割り当てられた第2面積との積との差であるか、又は差から定義され得る。
【0024】
接触力は、流体静力学的力に基づいて決定することができる。接触力の決定は、予め設定されたカッター接触力、決定された流体力学的力、及び流体静力学的力に基づいて行うことができる。流体静力学的力は、予め設定されているか又はされることができる。流体静力学的力は、例えばセンサによって検出されるなどして決定された水圧、及び/又は、例えば予め決定された圧力面に基づいて決定されているか又はされることができる。圧力面積は、シール直径などの直径によって定義及び/又は算出することができる。直径は、平均シール直径などの平均直径であることができる。直径は、例えば、メカニカルシール及び/又はメカニカルシールのシールなどのシール、及び/又はスタッフィングボックスパッキンの領域における、駆動装置の駆動シャフトの直径であり得る。駆動軸は、回転軸を定義することができる。駆動シャフトは、カッターヘッドに回転不能に連結することができる。流体静力学的力を計算する場合、圧力面積と水圧との積が形成されているか又はされることができる。圧力領域は、2乗又は2のべき乗で表すことができる。換言すると、圧力面積の2乗と水圧の積は形成されているか又はされることができる。圧力面積の2乗と水圧の積は、値π/4を乗じられるものであるか又は乗じられることができる。
【0025】
接触力及び/又は、接触圧力及び/又は流体圧力及び/又は順方向圧力などの圧力の計算は、カッター接触力が流体力学的力、流体動力学的力及び流体静力学的力の和であることに基づくことができる。接触力又は、接触圧力及び/又は流体圧力及び/又は順方向圧力などの圧力は、この式を相応に解決又は変換することによって定義及び/又は算出することができる。
【0026】
接触力は、溶融圧力に基づいて決定することができる。接触力及び/又は、接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力の決定は、予め設定されたカッター接触力、決定された流体力学的力及び溶融圧力に基づいて行うことができる。接触力及び/又は、接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力の決定は、予め設定されたカッター接触力、決定された流体動力学的力、流体静力学的力及び溶融圧力に基づいて行うことができる。溶融圧力は、押出装置によって引き起こされる材料溶融物の溶融圧力に依存することができ、及び/又はこれによって計算されているか又はされることができる。
【0027】
接触力及び/又は、接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力の計算は、カッター接触力が流体力学的力などの接触力、流体動力学的力及び溶融圧力の和であることに基づくことができる。接触力及び/又は、接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力の計算は、カッター接触力が流体力学的力、流体動力学的力、流体静力学的力及び溶融圧力の和であるという事実に基づくことができる。接触力又は、接触力及び/又は液圧及び/又は順方向圧などの圧力は、この式を相応に解決又は変換することによって定義及び/又は算出することができる。
【0028】
接触力及び/又は、接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力の計算は、例えば造粒装置の運転中に、自動的に及び/又は繰り返し実行することができる。例えば、接触力及び/又は、接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力は、連続的に及び/又は継続的に計算することができる。計算はまた、定義された時間間隔で実行及び/又は繰り返すことができる。
【0029】
本方法は、以下のステップを含むことができる:造粒装置内及び/又は液圧装置などの力発生装置内に存在する接触力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力を調整するために、液圧装置などの力発生装置の接触力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの計算された圧力を提供する。流体圧装置などの力発生装置の接触力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの計算された圧力は、例えば、目標圧力、目標接触圧力、目標液圧圧力又は目標順方向圧力などの新たな目標値として提供することができる。液装置などの力発生装置の、接触力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの算出された圧力は、例えば、順方向圧力及び/又は目標順方向圧力などの目標値として、液圧装置などの力発生装置に提供することができる。このようにして、液圧装置などの力発生装置の、接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの圧力を調整することができる。液圧装置などの力発生装置の接触圧力及び/又は流体圧力及び/又は順方向圧力などの計算された圧力は、例えば造粒装置の運転中に、自動的に及び/又は繰り返し及び/又は連続的に、提供及び/又は調整することができる。例えば、液圧装置などの力発生装置の接触圧力及び/又は液圧圧力及び/又は順方向圧力などの計算された圧力は、連続的及び/又は継続的に供給及び/又は調整することができる。また、供給及び/又は調整は、定義された時間間隔で実行し及び/又は繰り返されることもできる。
【0030】
特に接触力を調整するための方法は、コンピュータプログラムとして、少なくとも部分的に、コンピュータ、マイクロコンピュータ、コントローラ、電子制御及び/又は演算ユニット、制御及び/又は演算デバイス又は記憶媒体に、記憶され及び/又は実施されることができる。コンピュータプログラムは、1つ以上の記憶媒体、コントローラ、制御及び/又は演算ユニット/装置又はコンピュータなどに分配されることができる。
【0031】
コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、コントローラ及び/又は造粒装置などの装置に、上述及び/又は後述の方法、特に接触力を調整するための方法を実行させることができる。コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムがプロセッサ上で実行されるとき、上述及び/又は後述の方法、特に接触力を調整するための方法を実行するためのプログラムコード手段を含むことができる。コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、例えば、電子的な、コントローラ及び/又は、制御及び/又は演算ユニット/機器、制御システム、造粒装置、水中造粒機及び/又は水中造粒装置などの造粒装置、プロセッサ又はコンピュータなどの装置に、上述及び/又は後述の方法、特に接触力を調整するための方法を実行させることができる。この目的のために、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、対応するデータセット及び/又はプログラムコード手段及び/又はコンピュータプログラム及び/又はデータセット及び/又はプログラムを記憶するための記憶媒体を含むことができる。
【0032】
制御ユニット又は制御器などのコントローラは、水中造粒装置などの造粒装置用であることができる。コントローラは、造粒装置で使用するように設定され、意図され得る。コントローラは、マイクロコンピュータ及び/又はプロセッサを含み得る。コントローラは、1つ以上のセンサを備え、及び/又は、これらに接続され得る。コントローラは、上述及び/又は後述のコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを含み得る。コントローラは、メモリを含み得る。コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムは、メモリに格納され得る。コントローラは、特に接触力を調整するために、上述及び/又は後述の方法を実行するように配置され、及び/又は意図され得る。
【0033】
造粒装置は、プラスチック材料ストランドなどの材料ストランドを造粒するために設計及び/又は意図され得る。造粒装置は、特に接触力を調整するため、及び/又は材料ストランドを造粒するために、上述及び/又は後述のプロセスを実施するように設計及び/又は意図することができる。造粒装置は、上述及び/又は後述のように設計及び/又は駆動制御及び/又は調節することができる。造粒装置は、上述及び/又は後述のコントローラを有することができる。
【0034】
造粒装置は、水中造粒装置であることができる。造粒装置は孔プレートを有することができる。孔プレートは、材料ストランドを製造するために役立ち及び/又は設計され得る。造粒装置は、少なくとも1つのカッターを有し得る。少なくとも1つのカッターは造粒カッターであり得る。造粒装置は、造粒カッターなどの複数のカッターを有することができる。造粒装置はカッターヘッドを有し得る。カッターヘッドは、少なくとも1つのカッター又は複数のカッターを有することができる。カッターヘッドは、少なくとも1つのカッターウィングを有することができる。カッターヘッドは、複数のカッターウィング、例えばカッター数に対応する数のカッターウィングを有することができる。少なくとも1つのカッター又は複数のカッターは、カッターヘッド及び/又はそのカッターウィングに、例えばねじ込み式で接続することができる。少なくとも1つのカッターウィング又は複数のカッターウィングは、駆動装置の駆動シャフトなどのシャフトに接続することができる。カッターヘッドは、材料ストランドから粒状物を製造するために使用及び/又は設計することができる。カッターヘッドは、孔プレートの下流側に配置することができる。造粒装置は、駆動装置を有することができる。駆動装置は、カッターヘッドを回転軸周りに回転駆動させる役割を果たす及び/又は設計され得る。駆動装置は、駆動シャフトなどのシャフトを有することができる。シャフトは回転軸を画定することができる。回転軸は、孔プレートに対して同心状又は偏心状であることができる。造粒装置は造粒ボンネットを有することができる。造粒ボンネットはワンピース、ツーピース、マルチピースのいずれでもよい。孔プレート及びカッターヘッドは、造粒ボンネットによって取り囲まれ得るか、及び/又は少なくとも部分的にもしくは完全に取り囲まれるものであるか又はことができる。造粒ボンネットは、完全に又は部分的に水で満たされているか又はことができる。造粒装置は、特に造粒ボンネット内に開口する水導入パイプを有することができる。造粒装置は、特に造粒ボンネット外に開口する水粒状物排出パイプを有することができる。造粒装置は、力発生装置を有することができる。力発生装置は、1つ以上のカッターを孔プレートに対して接触力及び/又は接触圧力で押圧する役割を果たし及び/又は設計され得る。力発生装置は、1つ以上のカッター、カッターヘッド及び/又は駆動装置を、例えば造粒装置の長手方向に、及び/又は順方向及び/又は逆方向に、及び/又は回転軸の方向に又は回転軸に沿って、移動又は変位させるように設計することができる。力発生装置は、上述及び/又は後述するように設計及び/又は駆動制御及び/又は調節することができる。力発生装置は、液圧装置などの流体力学装置、ニューマチック装置などの気体式装置、ハイドロニューマチック装置、電子装置、機械装置又は電気機械装置であることができる。力発生装置は、例えば、流体力学式駆動装置、気体式駆動装置、ハイドロニューマチック駆動装置、電子式駆動装置又はリニア駆動装置又はサーボ駆動装置などの、電気機械駆動装置などの駆動装置を有することができる。液圧装置は、液圧ユニット及び/又は液圧圧力アセンブリ及び/又は液圧圧力ユニットとすることができる。液圧装置は、少なくとも1つのピストンを有することができる。少なくとも1つのピストンは、シリンダ内に変位可能に取り付けることができる。少なくとも1つのピストンは、液圧流体によって加圧及び/又は変位させることができる。
【0035】
方法は、プラスチック材料ストランドなどの材料ストランドを造粒するための役立ち及び/又はためのものである。この方法は、以下のステップを含むことができる:造粒装置を提供するステップ。造粒装置は、上述及び/又は後述するように設計され及び/又は駆動制御され及び/又は調整され得る。本方法は、以下のステップをさらに含むことができる:材料ストランドが生成されるように、プラスチック材料溶融物などの材料溶融物を、孔プレートを介して搬送するステップ。本方法はまた、以下のステップを含むことができる:材料ストランドが少なくとも1つのカッターによって粒状物としてカットされるように、駆動装置によってカッターヘッドを回転駆動するステップ。液圧装置は、1つ以上のカッターを、接触力及び/又は接触圧力で孔プレートに押圧することができる。
【0036】
本発明により、接触力及び/又は接触圧力を最適に設定又は調整する(geregelt)ことができる。例えば、カッターや孔プレートの摩耗を低減することができる。これにより、コストが最適化され、機械のダウンタイムが回避される。粒状物の品質も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
以下では、本発明の実施形態を、模式的かつ例示的に示す図を参照しながら、より詳細に説明する。
図1図1は、押し付け力を調整する方法のフローチャートを示す図である。
図2図2は、コントローラ付き造粒装置を示す図である。
図3】材料ストランドを粒状化する方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、プラスチック材料ストランドなどの材料ストランド(Materialstraengen)を粒状化するための造粒装置の、造粒カッターなどの少なくとも1つのカッターの接触力又は押圧力(Anpresskraft)を調整するための方法のフローチャートを概略的に示しており、造粒装置は、少なくとも1つのカッターを造粒装置の孔プレート(Lochplatte)に接触力で押圧するための液圧装置を有している。接触力は、特に液圧装置(Hydraulikeinrichtung)の流体力学的力(hydraulische Kraft)であることができる。
【0039】
ステップS11では、カッター接触力を目標値として予め設定する。カッター接触力は、カッターの特性及び数、粒状化すべき材料の性質に依存する。
【0040】
ステップS12では、液圧装置の少なくとも1つの流体力学的パラメータが提供される。例えば、順方向圧力に割り当てられた第1面積、逆方向圧力に割り当てられた第2面積など、3つの流体力学的パラメータを提供することができる。
【0041】
ステップS13では、少なくとも1つのカッターの回転によって生成され、孔プレートの方向において少なくとも1つのカッターに作用する、軸方向の圧力などの流体力学的力が決定される。
【0042】
流体力学的力は、センサによって検出された実際回転数、特にカッター回転数及び/又はカッターヘッド回転数に基づいて計算され、目標回転数が予め設定される。したがって、実際回転数は、予め設定された目標回転数に調整される。目標値として指定された回転数は、スループット値(Durchsatzwert)、例えば材料スループット値、粒状物の数、補正係数、カッター数、孔プレートの孔の数に基づいて計算される。
【0043】
流体力学的力の計算は、実際回転数が関数の変数及び/又は不確定要素であり、関数が2次関数であり、関数が複数の、例えば3つのパラメータによって定義される複数の、例えば3つの係数を有する、多項式関数などの関数を用いて行われる。複数のパラメータは予め設定されているか又は設定されることができる。例えば、複数のパラメータは、以前に経験的に決定されたものであることができ、造粒装置の少なくとも1つの動作モードで決定された少なくとも1つのデータ系列に基づいている。
【0044】
ステップS14では、予め設定されたカッター接触力、提供された少なくとも1つの流体力学的パラメータ、例えば3つの流体力学的パラメータ、及び決定された流体動力学的力に基づいて、液圧装置の順方向圧力が計算される。順方向圧力の計算は、カッター接触力が流体力学的力(hydraulischen Kraft)と流体動力学的力(hydrodynamischen Kraft)との和であるという事実に基づく。順方向圧力は、この式を相応に分解又は変換することによって定義し、計算することができる。計算された順方向圧力は、液圧装置の目標順方向圧力となる。
【0045】
ステップS15において、計算された順方向圧力は、特に、造粒装置内に存在する接触力又は接触圧力を調整するための液圧装置のための新たな目標値として提供される。これにより、順方向圧力、ひいては接触力あるいは接触圧力が調整される。この方法を繰り返し実施することにより、造粒装置の運転中に順方向圧力を自動的に繰り返し供給し、調整することができる。
【0046】
図2は、プラスチック材料のストランドなどの材料のストランドを粒状化するための造粒装置100を概略的に示しており、この装置は、特に図1及び/又は図3に従って、上述及び/又は後述する1つ以上の方法を実行するように設定され、意図されている。この目的のために、造粒装置100は、プロセッサ及び対応するコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを有するコントローラ102を有する。
【0047】
造粒装置100は、水中造粒装置として設計されており、材料のストランドを製造するための孔プレート104と、材料ストランドから粒状物を製造するために、孔プレート104の下流側に配置された、少なくとも1つのカッター108を有する、カッターヘッド106と、カッターヘッド108を回転軸111まわりに回転駆動するための回転シャフト110を有する駆動装置と、少なくとも1つのカッター108を孔プレート104に対して接触力又は接触圧力で押圧するための液圧装置112と、を備える。カッターヘッド106は、カッター108が取り付けられるカッターウィング109も有する。カッターウィング106は回転シャフト110に強固に連結されている。
【0048】
造粒装置100はまた、造粒フード114を有し、このフードは、孔プレート104及び回転シャフト110を少なくとも部分的に囲む。造粒フード114と回転シャフト110との間には、シール116、例えばメカニカルシール116が効果的に配置されている。造粒フード114は、カッター108を有するカッターヘッド106が配置されるチャンバ118を画定又は区画する。
【0049】
図2に示す矢印は、流体動力学的力Fhydrodynamisch、流体力学的力Fhydraulisch、流体静力学的力Fhydrostatischを示している。
【0050】
その他の点は、特に図1及び関連説明を参照されたい。
【0051】
図3は、材料ストランドを粒状化する方法の概略図である。
【0052】
ステップS21では、造粒装置100が準備される。造粒装置100は、特に図2に従って、上述及び/又は後述のように設計される。
【0053】
ステップS22では、プラスチック材料溶融物などの材料溶融物は、材料ストランドが生成されるように孔プレート104を介して搬送される。
【0054】
ステップS23では、少なくとも1つのナイフ108を使用して材料ストランドが粒状物に切断されるように、カッターヘッド106が駆動装置によって回転駆動され、液圧装置112は、接触力又は接触圧力によって少なくとも1つのカッター108を孔プレート104に押圧する。
【0055】
その他の点は、特に図1及び2と、関連説明とを参照されたい。
【0056】
「できる又は得る(kann)」は、特に本発明の任意の特徴を指す。したがって、それぞれの特徴を付加的又は代替的に有する本発明のさらなる発展及び/又は例示的な実施形態も存在する。
【0057】
必要に応じて、独立した特徴を、本明細書に開示される特徴の組み合わせから選択し、他の特徴と組み合わせて使用して、請求項の主題を限定し、特徴間に存在する可能性のある構造的及び/又は機能的な接続を排除することもできる。ステップの順序及び/又は数は変更できる。方法は、相互に結合して、例えば全体的方法にすることができる。
【符号の説明】
【0058】
S11 カッター接触力を予め設定するステップ
(Schritt zum Vorgeben einer Messeranpresskraft)
S12 流体力学的パラメータを設定するステップ
(Schritt zum Bereitstellen von Hydraulikparameter)
S13 流体動力学的力を決定するステップ
(Schritt zum Ermitteln einer hydrodynamischen Kraft)
S14 順方向圧力を計算するステップ
(Schritt zum Berechnen des Vorwaertsdrucks)
S15 計算された順方向圧力を提供するステップ
(Schritt zum Bereitstellen des berechneten Vorwaertsdrucks)
100 造粒装置(Granuliervorrichtung)
102 コントローラ(Steuerung)
104 孔プレート(Lochplatte)
106 カッターヘッド(Messerkopf)
108 カッター(Messer)
109 カッターウィング(Messerfluegel)
110 回転シャフト(Drehwelle)
111 回転軸(Drehachse)
112 液圧装置(Hydraulikeinrichtung)
114 造粒フード(Granulierhaube)
116 メカニカルシール(Gleitringdichtung)
118 チャンバ(Kammer)
hydrodynamisch 流体動力学的力(hydrodynamische Kraft)
hydraulisch 流体力学的力(hydraulische Kraft)
hydrostatisch 流体静力学的力(hydrostatische Kraft)
S21 造粒装置を提供するステップ
(Schritt zum Bereitstellen einer Granuliervorrichtung)
S22 溶融材料を搬送し、材料ストランドを形成するステップ
(Schritt zum Foerdern von Materialschmelze und Erzeugen der Materialstraenge)
S23 カッターヘッドを回転駆動させ、カッターを孔プレートに対して接触圧力で押圧するステップ
(Schritt zum Drehantreiben des Messerkopfs und Druecken der Messer mit dem Anpressdruck gegen die Lochplatte)
図1
図2
図3
【国際調査報告】