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特表2024-543623ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法、装置、デバイス及び記憶媒体
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  • 特表-ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法、装置、デバイス及び記憶媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241114BHJP
   G06F 11/16 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F11/16 612
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534090
(86)(22)【出願日】2022-11-30
(85)【翻訳文提出日】2024-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2022135224
(87)【国際公開番号】W WO2023103846
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】202111483594.2
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】320010240
【氏名又は名称】ビゴ テクノロジー ピーティーイー. リミテッド
【住所又は居所原語表記】30 PASIR PANJANG ROAD,#15-31A,MAPLETREE BUSINESS CITY,SINGAPORE 117440
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】智 ▲ユ▼徽
【テーマコード(参考)】
5B034
5L050
【Fターム(参考)】
5B034DD06
5B034DD07
5L050CC11
(57)【要約】
本願の実施例には、ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法、装置、デバイス及び記憶媒体が開示される。当該方法は、サービス側のマスターノードによってターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得し、ここで、同期データは、マスターノードとスレーブノードに同期的に記憶され、予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、ローカルデータは、マスターノードに記憶され、予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、待ち行列によってターゲットユーザーを決定し、ターゲットユーザーについて、同期データとローカルデータとを照合し、ターゲットユーザーの現在状態を得て、ターゲットユーザーへ、予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス側のマスターノードに適用される割り当て方法であって、
ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得し、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含むことと、
前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定することと、
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることと、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することと、
を含む、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法。
【請求項2】
前記第1ユーザーデータは第1ユーザー標識と第1行列加入時間とを含み、前記第2ユーザーデータは、第2ユーザー標識、最近招待時間及び最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するという判断結果、且つ現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲内にあることに応答し、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断することと、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待中であることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は招待中であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを禁止することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するという判断結果、且つ現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲内にあることに応答し、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断することと、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致しないという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するという判断結果、且つ現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲を超えたという判断結果に応答し、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断することと、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待タイムアウトであることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は招待タイムアウトであることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを禁止し、且つ前記ターゲットユーザーに対応する第1ユーザーデータを前記待ち行列から削除することを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項7】
探した前記第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断する後、前記方法は、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間と一致しないという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することをさらに含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
サービス側のマスターノードに配置される割り当て装置であって、
データ取得モジュールと、ターゲットユーザー決定モジュールと、状態決定モジュールと、招待モジュールとを含み、
前記データ取得モジュールは、ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得するように設置され、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、
前記ターゲットユーザー決定モジュールは、前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定するように設置され、
前記状態決定モジュールは、前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得るように設置され、
前記招待モジュールは、前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定するように設置される、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置。
【請求項9】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで稼働するコンピュータプログラムとを含み、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するときに、請求項1~7のいずれかに記載の前記の方法を実現させる、
コンピュータデバイス。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行される場合、請求項1~7のいずれかに記載の前記の方法を実現させる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年12月7日に中国特許庁に提出された出願番号202111483594.2の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本願に援用する。
【0002】
本願の実施例は、生放送の技術分野に関し、例えば、ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法、装置、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ライブストリーミング部屋(ライブストリーミングルームと別称)は、生放送類のアプリケーション(Application、APP)製品における仮想空間であり、ユーザーの主な集まる場所であり、そのコア機能の一つは、ユーザーがそれぞれ使用する端末デバイスによってライブストリーミングルーム内のマイク位などのリソース対象に基づいて交流を行うことができることであり、マイク位は、部屋内に存在するマイクロホンの位置と理解することができる。ライブストリーミングルームに、多くのユーザーが同時に存在することができるため、リソース対象は希有のリソースに属し、即ち、ライブストリーミング部屋内に、複数の人がいずれもリソース対象を占用することを要求する場合、複数の人が同時に、同一のリソース対象を奪い取る場面が現れる。このようなリソースの奪い合いによるリソース対象を占用する要求の失敗率が高い、及びユーザーの体験が悪い問題を回避するために、ユーザー側(例えば、ユーザーモバイル端末)とサービス端(バックグラウンド)に多くの状態(リソース対象状態及びユーザー状態などを含み)をメンテナンスする必要があり、例えば、一つのリソース対象があるユーザーに占拠された後、当該リソース対象の状態は変化して、複数のユーザーが同一のリソース対象に占用する問題を発生させことを確保する。それとともに、生放送プラットフォームは一般的にマイクロサービスアーキテクチャに適用され、マスターノードとスレーブノードの間に、状態の同期を行う必要があり、これによって全体サービスの高い可用性を確保する。
【0004】
関連技術において、ライブストリーミングルーム内には、一般的にキャスターが設置され、キャスターは、状態のメンテナンスと状態の同期の直接の参加者であり、キャスターがない場合、ユーザーは、リソース対象の占用を完了できない。このように、キャスター側は、多くのタスクを実行することができ、且つ、常にバックグラウンドとインタラクティブする必要があり、ひいては、様々な状態を維持する目的を実現するために状態機を導入する必要があり、キャスター側APPは重くなり、エネルギー消費も大きくなり、且つ、キャスター側に異常が発生する場合、全体業務の流れを行うことができない。そのため、関連技術のライブストリーミングルーム内のリソース対象の割り当て方案は十分ではなく、改善する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例には、ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法、装置、デバイス及び記憶媒体が提供され、関連技術のライブストリーミングルームによるリソース対象割り当て方案を最適化し、割り当ての効率を向上させることができる。
【0006】
第1態様で、本願の実施例は、
サービス側のマスターノードに適用される割り当て方法であって、
ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得し、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含むことと、
前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定することと、
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることと、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することと、
を含む、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法が提供される。
【0007】
第2態様で、本願の実施例は、
サービス側のマスターノードに配置される割り当て装置であって、
データ取得モジュールと、ターゲットユーザー決定モジュールと、状態決定モジュールと、招待モジュールとを含み、
前記データ取得モジュールは、ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得するように設置され、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、
前記ターゲットユーザー決定モジュールは、前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定するように設置され、
前記状態決定モジュールは、前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得るように設置され、
前記招待モジュールは、前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定するように設置される、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置が提供される。
【0008】
第3態様、本願の実施例はメモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで稼働するコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するときに、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実現させる、コンピュータデバイスが提供される。
【0009】
第4態様、本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行される場合、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法が適用される応用シーンのシーンアーキテクチャ図である。
図2】本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法の流れの概略図である。
図3】本願の実施例に提供されるマイクをアクセスする流れの概略図である。
図4】本願の実施例に提供されるもう一つのライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法の流れの概略図である。
図5】本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置の構造ブロック図である。
図6】本願の実施例に提供されるコンピュータデバイスの構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面及び実施例を結合して本願に対して説明を行う。ここで記載される実施例は、ただ本願を説明するために使用されることが理解されるべきである。なお、説明しやすくするために、図面には、本願に関する部分のみを示す。
【0012】
図1は、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法が適用される応用シーンのシーンアーキテクチャ図である。例示的に、図1を参照して、当該応用シーンにおいて、生放送プラットフォームに対応するサービス側は、マスターノード101、第1スレーブノード102及び第2スレーブノード103を含むことができる。なお、スレーブノードの数は、より多いまたはより少なくてもよく、図1を概略的な説明のみとする。生放送プラットフォームに対応するクライアント(生放送APP)は、ユーザーが使用する端末デバイスに取り付けられ、マスターノード及びスレーブノードのうちの少なくともの一つと通信を行うことができる。マスターノード101、第1スレーブノード102及び第2スレーブノード103には、同期的に同期データが記憶され、マスターノード101には、ローカルデータも記憶される。
【0013】
図2は、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法の流れの概略図であり、当該方法はライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置によって実行されることができ、ここで、当該装置はソフトウェア及び/またはハードウェアによって実現され、一般的にサーバなどの、マスターノードとしてのコンピュータデバイスに集積されることができる。ここで、前記マスターノードは、現在のアイデンティティがマスターノードであるノードと理解することができる。図2に示すように、当該方法は、
ステップ201、予め設定されるタイミング策略を採用してターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得し、ここで、同期データは、サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、ローカルデータは、マスターノードに記憶され、予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含む、ことを含む。
【0014】
本願の実施例において、ターゲットライブストリーミングルームは、現に、サービス側が予め設定されるリソース対象の割り当てを行う必要があるライブストリーミングルームであってもよく、無人化作業タイプのライブストリーミングルームであってもよく、ユーザー側で割り当ての過程の状態を决定する必要がない状態に設置されるライブストリーミングルームであってもよい。例えば、ターゲットキャスター室にキャスターが存在せず、即ち、ターゲットライブストリーミングルームにおける現在ユーザーにはキャスター役のユーザーが存在せず、また、例えば、ターゲットライブストリーミングルームにはキャスターが存在するが、ターゲットライブストリーミングルームの現在の設置は、キャスターが予め設定されるリソース対象の割り当ての権限を具備しないことであり、またはキャスターが、キャスターの代わりにサービス側によって予め設定されるリソース対象の割り当てを自動的に行うことに自発的に設置し、キャスターの操作を低減する。
【0015】
例示的に、予め設定されるリソース対象の形式は、ターゲットライブストリーミングルームのタイプまたは支持する機能に関することができる。例えば、ターゲットライブストリーミングルームは、音声交流の形式のライブストリーミングルームであり、予め設定されるリソース対象はマイク位であってもよく、マイク位は、部屋内に存在するマイクロホン位置と理解することができ、マイク位の数は、実際のニーズによって設定されることができ、また、例えば、ターゲットライブストリーミングルームには、ゲーム機能を支持し、予め設定されるリソース対象は、ゲームに参加する資格などであってもよい。
【0016】
本願の実施例において、同期データは、サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期されるデータと理解することができ、ある程度で、マスターノード及びスレーブノードに記憶される同期データの一致性を確保する。同期データには、予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含むことができ、待ち行列には、全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含む。ここで、待ちユーザーは、予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが、現在に予め設定されるリソース対象を占用できないユーザーと理解することができる。第1ユーザーデータは、ユーザーのアイデンティティを示すために使用される標識を含むことができ、第1ユーザー標識として記載され、例えば申請時間または待ち行列に加入する時間(第1行列加入時間として記載されることができ)などの他の関連データをさらに含むことができる。
【0017】
例示的に、ターゲットライブストリーミングルームにおける第1ユーザーが予め設定されるリソース対象を占用したいときに、自分が使う生放送アプリによってサービス側へ申請を送信し、待ち行列に加入することを要求することができ、当該申請を受信したノードは、第1ユーザーを待ち行列に追加し、一般的には待ち行列の行列末尾に追加し、例えば、待ち行列には、データの記憶順番に従って第1ユーザーの第1ユーザーデータを増加し、この後、第1ユーザーの第1ユーザーデータをサービス側の他のノードに同期し、同期データのノード間における一致性を確保することができる。現在のマスターノードで異常が発生し、マスターノードとスレーブノードの切り替えが発生した場合、待ち行列を失わないことを確保する。
【0018】
例示的に、ターゲットライブストリーミングルームにおける第2ユーザーは、既に待ち行列にあり、第2ユーザーが退室したり、第2ユーザーが待ちをキャンセルしたり(例えば、生放送アプリのインターフェースにおいて申請を取り消すためのコントロールをトリガしたり、マスターノードから送信される、予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を拒否するなど)、第2ユーザーは予め設定されるリソース対象を占用することに既に成功した場合、第2ユーザーを待ち行列から削除し、当該削除操作による待ち行列の変化をサービス側の他のノードに同期することができ、同期データのノード間における一致性を確保する。
【0019】
本願の実施例において、ローカルデータは、マスターノードのローカルに記憶されるデータと理解することができ、例えば、マスターノードの内部メモリに記憶されることができる。ローカルデータは、予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含む。既に招待されたユーザーは、マスターノードから予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を既に送信されたユーザーと理解することができる。第2ユーザーデータは、ユーザーのアイデンティティを示すために使用される標識を含むことができ、第1ユーザーデータとの区別を容易にするために、ここで、第2ユーザー標識として記載される。なお、ユーザー標識はサービス側でグローバルの唯一であり、同一のユーザーについて、それに対応する第1ユーザー標識と第2ユーザー標識とが一致する。第2ユーザーデータは、例えば、招待される時間(例えば、最近の招待の時間)、招待される回数、及び招待されるときに記録する待ち行列に加入する時間(例えば、最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間)などの他の関連データをさらに含むことができる。
【0020】
例示的に、マスターノードは、ターゲットライブストリーミングルームにおける第3ユーザーへ予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信した後、第3ユーザーに対応する第2ユーザーデータをローカルに記憶し、当該データがマスターノードとスレーブノードの間に同期されることがない。マスターノードに異常が発生しても、マスターノードとスレーブノードの切り替えが発生した場合、極端な場合は同一ユーザーを重複的に招待することになる可能性があるが、当該問題は大きな影響を与えない。ユーザー側が受信した重複の招待について処理を行うことで当該影響を消し去ることができ、例えば、二つの招待を連続して受信した場合、新しい招待を無視することができる。
【0021】
本願の実施例において、マスターノードとスレーブノードの間に待ち行列の同期を行い、ローカルデータについての同期をしないため、同期データの膨脹及び同期回数の増加を招くことなく、バックグラウンド負担を軽減し、同期データとローカルデータとの照合によって予め設定されるリソース対象を自動的に割り当てることを実現する。
【0022】
例示的に、予め設定されるリソース対象割り当てイベントがトリガされる場合、同期データとローカルデータを取得する。選択肢の一つとして、予め設定されるタイミング策略を採用して予め設定されるリソース対象割り当てイベントをトリガする。ここで、予め設定されるタイミング策略は、タイマによって設置されることができ、例えば、予め設定される時間間隔ごとに一回を取得することができる。予め設定される時間間隔は、実際の状況によって設置されることができ、例えば、5秒である。
【0023】
選択肢の一つとして、ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象の数は、一般的に限りがあり、空き予め設定されるリソース対象が存在する場合には、タイマを起動することができ、タイマがトリガされた後に空き予め設定されるリソース対象が存在するか否かを確認することもできる。
【0024】
ステップ202では、待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定する。
【0025】
例示的に、最初に待ち行列に入るユーザーが、行列の最も前の位置に並び、この場合、現在に行列の先頭に位置するユーザーをターゲットユーザーとして決定することができ、即ち、待ち行列における最も前の第1ユーザーデータに対応する待ちユーザーをターゲットユーザーとして決定する。
【0026】
ステップ203では、ターゲットユーザーについて、同期データとローカルデータとを照合し、ターゲットユーザーの現在状態を得る。
【0027】
例示的に、ターゲットユーザーの現在状態は、行列に加入した後に招待されない(即ち、ターゲットユーザーが待ち行列に入った後、ターゲットユーザーへ招待を送信したことがない)こと及び招待中(即ち、ターゲットユーザーへ招待を既に送信したが、ターゲットユーザーが予め設定されるリソース対象を占用することにまだ成功しない)などを含むことができる。
【0028】
例示的に、第1ユーザーデータには第1ユーザー標識を含み、第2ユーザーデータには第2ユーザー標識を含む場合、ターゲットユーザーについては、ローカルデータにはターゲットユーザーの第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することができ、存在する場合、現在状態は招待中であるとみられることができ、存在しない場合、現在状態は行列に加入した後に招待されないとみられることができる。
【0029】
例示的に、第1ユーザーデータ及び第2ユーザーデータには、それぞれより豊富なユーザーの関連情報を含む場合、現在状態をより細かく分けることができることで、より精確にターゲットユーザーの現在状態(例えば、招待タイムアウト、及び行列を改めて加入したが招待されないなど)を決定する。
【0030】
ステップ204では、現在状態によって、ターゲットユーザーへ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定する。
【0031】
例示的に、現在状態が行列に加入した後に招待されない場合、ターゲットユーザーへ予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することができ、現在状態は招待中である場合、ターゲットユーザーへ予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを禁止することができ、繰り返し招待する状況が発生したことを回避し、不要なインタラクティブを低減する。
【0032】
本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法は、上記技術方案を採用することで、サービス側がライブストリーミングルーム内のリソース対象の合理的な割り当てを自動的に実現することができ、キャスターが手動で割り当てる必要がなく、キャスター側の端末は、リソース対象に関する多くの状態データをメンテナンスする必要がなく、サービス側との間でのリソース対象割り当てによる多くのインタラクティブ操作を行う必要もなく、キャスター側の端末の負担を軽減し、割り当ての効率を向上させ、ライブストリーミングルームにおけるリソース対象の利用率及びライブストリーミングルームの活動性の向上に役立ち、且つ、当該方案は、データ同期のためのデータ集約層などの専門的なコンポーネントを導入する必要がなく、バックグラウンドの負担を増加せず、サービス側で比較的に高いパフォーマンスを具備することを確保する。
【0033】
いくつかの実施例において、ターゲットユーザー側へ予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信した後、当該方法は、ターゲットユーザー側から引き返す招待確認情報を受信した場合、ターゲットユーザー側へ確認要求を送信し、ターゲットユーザー側が確認要求について発起した、予め設定されるリソース対象占用プロトコル(例えば、マイクをアクセスするプロトコル)による要求を受信した場合、当該プロトコル要求に対して処理を行い、ターゲットユーザー側へプロトコル要求処理結果を引き返すことで、予め設定されるリソース対象を占用する全体の流れを完了することをさらに含むことができる。
【0034】
例示的に、図3は本願の実施例に提供されるマイクをアクセスする流れの概略図であり、予め設定されるリソース対象をマイク位とする例として、マイクをアクセスすることは、ユーザーがライブストリーミングルーム内に一つのマイクロホン位置を占拠する操作と理解することができる。バックグラウンド(サービス側)がユーザーへマイクをアクセスするための招待を送信し、ユーザー(ユーザー側)が招待を確認し、ユーザーが招待を確認することに失敗した場合、流れが終わり、ユーザーが招待を確認することに成功した場合、バックグラウンドがユーザーへの確認を続け、ユーザーがマイクをアクセスするプロトコルを確認して発起した後、バックグラウンドがマイクをアクセスする過程の処理を行い、ユーザーへ処理結果を引き返し、その後、バックグラウンドが次の招待の流れを自動的にトリガすることができる。
【0035】
選択肢の一つとして、本願の実施例におけるサービス側は、マイクロサービスアーキテクチャであってもよく、予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を発起するために使用されるサービスと、予め設定されるリソース対象を占用する流れを処理するために使用されるサービスとは、同一のサービスであってもよく、異なるサービスであってもよい。
【0036】
いくつかの実施例において、現在状態は、行列に加入した後に招待されないことを含む。前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて一致する第2ユーザー標識を探さない場合、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定する、ことを含む。前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定した場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む。ユーザー標識の照合によってターゲットユーザーが既に招待されたか否か迅速に判断することができ、招待されない場合、迅速にターゲットユーザーへ招待を送信することで、予め設定されるリソース対象の利用率を向上することが理解できる。
【0037】
いくつかの実施例において、現在状態は、招待中を含む。前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて一致する第2ユーザー標識を探して、現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が、予め設定される時間長さ範囲内にあり、且つ探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とは一致する場合、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待中であることを決定することを含む。前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待中であることを決定した場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを禁止することを含む。ターゲットユーザーが予め設定されるリソース対象の占用過程中にあるか否かをより精確に識別できることが理解できる。前記のように、ターゲットユーザー側へ招待を送信した後、2回の確認などの複雑なインタラクティブ過程を経てから、予め設定されるリソース対象を占用することに成功した可能性があり、この過程において、ネットワーク状態が不安定などの要素の影響で、過程の継続的な時間長さは決定できない可能性があるため、予め設定される時間長さ範囲を設定することで、ターゲットユーザーが予め設定されるリソース対象を占用することに成功した全過程を完了するまでに長時間待つことを回避し、予め設定されるリソース対象の利用率を向上させる。
【0038】
例示的に、ローカルデータにターゲットユーザーの第2ユーザー標識を見つけたことは、既にターゲットユーザーへ招待を送信したことを示し、現在の時刻と前回の招待される時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲を超えないことは、ターゲットユーザーが正常処理の流れの過程中にある可能性が高いことを示し、且つターゲットユーザーの行列加入時間が変化しないことは、ターゲットユーザーがずっと待ちの過程中にあり、前回の招待が依然として有効であり、招待を再度送信する必要がないことを示す。
【0039】
いくつかの実施例において、現在状態は、改めて行列に加入した後に招待されないことを含む。前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて一致する第2ユーザー標識を探して、現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が、予め設定される時間長さ範囲内にあるが、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とは一致しない場合、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することを含む。前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定する場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む。ターゲットユーザーが短時間内に改めて待ち行列に加入する状況を正確に識別することができ、その現在状態を招待中と誤って判断し、招待をもらすことを回避することが理解できる。
【0040】
例示的に、マスターノードが二回ごとに同期データとローカルデータを取得する時間間隔範囲内で、第1行列加入時間はマスターノードとスレーブノードの間に動的に同期してアップデートされ、第2行列加入時間はユーザーが招待されるときに記録する行列加入時間であり、招待された後、ユーザーが改めて待ち行列に加入する場合、第1行列加入時間が変化するが、第2行列加入時間が変化せず、第1行列加入時間と第2行列加入時間との照合によって、ユーザーは、当該時間間隔範囲内で予め設定されるリソース対象の占用過程を継続して待つか、待ち行列から退出して改めて入るか、を確認できる。ユーザー行列に改めて加入する場合、前回の招待が既に廃棄することを示し、ユーザーへ改めて招待を送信する必要がある。
【0041】
いくつかの実施例において、現在状態は、招待タイムアウトを含む。前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて一致する第2ユーザー標識を探して、現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲を超えた場合、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断することと、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致する場合、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待タイムアウトであることを決定することとを含む。ここで、前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待タイムアウトであることを決定する場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを禁止し、且つ前記ターゲットユーザーに対応する第1ユーザーデータを前記待ち行列から削除することを含む。既に招待されたが、予め設定されるリソース対象を占用することに長時間成功できないユーザーを正確に識別することができ、他のユーザーのチャンスを確保し、空き予め設定されるリソース対象の無駄を回避することが理解できる。
【0042】
例示的に、ローカルデータにターゲットユーザーの第2ユーザー標識を見つけたことは、既にターゲットユーザーへ招待を送信したことを示し、現在の時刻と前回の招待される時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲を既に超えたことは、ターゲットユーザーが悪いネットワークの状況にある可能性が高く、予め設定されるリソース対象を占用できないことを示し、且つその最近に招待されるときに記録する行列加入時間と最新の行列加入時間とは一致することは、それはずっと待ちの過程中にあり、行列に改めて加入する状況が存在しないことを示し、そのため、招待を送信することを禁止し、ターゲットユーザーを待ち行列から削除することで、ターゲットユーザーであると再度決定されることを回避する。
【0043】
いくつかの実施例において、探した前記第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断した後、当該方法は、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とは一致しない場合、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することをさらに含む。前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定する場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む。ターゲットユーザーが予め設定されるリソース対象を占用することに比較的長時間成功できないが、ターゲットユーザーが改めて行列に加入することで、ネットワーク異常などの状況が既に緩解する可能性があることを示し、この過程は、ターゲットユーザーにとって知覚しにくい可能性があり、より直感的に、予め設定されるリソース対象を占用することを確認した後、比較的長い時間を待っていたことを感じる可能性があり、ターゲットユーザーの困惑を回避するために、ターゲットユーザーの再度の試みのチャンスを与えることができ、改めてターゲットユーザーへ招待を送信することが理解できる。
【0044】
いくつかの実施例において、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定した場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することは、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定した場合、前記ローカルデータに存在するターゲット第2ユーザー標識によって前記同期データにおいて一致する第1ユーザー標識を探さないという判断結果に基づいて、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む。ローカルデータにおけるターゲット第2ユーザー標識に対応するユーザーは最近招待されるユーザー(第4ユーザーと仮定して記載される)であり、第4ユーザーが待ち行列に存在しないことは、それが既に一つの予め設定されるリソース対象を占用することに成功し、または既に離れることを示し、このとき、ターゲットユーザーへ招待を送信することができる、ことが理解できる。第4ユーザーが待ち行列に依然として存在することは、第4ユーザーが行列を離れた後、短時間に行列に加入することを改めて申請する可能性があることを示し、第4ユーザーの前の招待資格を保留することができ、一時的にターゲットユーザーを招待せずにおき、次のタイマのトリガ時刻を待って第4ユーザーを改めてターゲットユーザーとして決定する。
【0045】
いくつかの実施例において、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定した場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することは、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定した場合、前記ローカルデータに存在するターゲット第2ユーザー標識によって前記同期データにおいて一致する第1ユーザー標識を探したが、探した第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間と前記ターゲット第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間とが一致しない場合、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む。上記のように、第4ユーザーが依然として待ち行列に存在しており、第4ユーザーの行列加入時間は変化するか否かを確認することができ、第4ユーザーの行列加入時間が変化した場合、行列に改めて加入することを示し、ターゲットユーザーへ招待を送信し、第4ユーザーの行列加入時間が変化しない場合、ターゲットユーザーの決定の段階に問題があり、または第4ユーザーが待ち行列から誤って除去された後、第4ユーザーが予め設定されるリソース対象を占用することに成功しないことを検出したことによって、第4ユーザーをまた待ち行列に戻す(例えば、首位に設置される)ことを示し、このとき、一時的にターゲットユーザーを招待せずにおき、次のタイマのトリガ時刻を待って第4ユーザーを改めてターゲットユーザーとして決定することができる、ことが理解できる。
【0046】
図4は本願の実施例に提供されるもう一つのライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法の流れの概略図であり、当該実施例は、上記各選択可能な実施例を基礎として変更を行う。説明の便宜上、予め設定されるリソース対象はマイク位であることを例とする。当該方法は、
ステップ401、ターゲットライブストリーミングルームにおけるマイク位招待イベントのタイマがトリガされることを検出した、ことを含む。
【0047】
例示的に、実際の業務ニーズによってタイマに対して配置を行うことができ、例えば、5秒ごとに一回トリガされる。マスターノードは、タイマによって同期データにおける待ち行列を絶えず走査して、同期データとローカルデータとを比べることで、ユーザー状態を決定することができる。
【0048】
ステップ402では、ターゲットライブストリーミングルームにおけるマイク位に対応する同期データとローカルデータを取得する。
【0049】
同期データは、サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、マイク位を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列が含まれ、待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、第1ユーザーデータは第1ユーザー標識と第1行列加入時間を含む。ローカルデータは、マスターノードに記憶され、マイク位に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、第2ユーザーデータは、第2ユーザー標識、最近招待時間及び最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間を含む。
【0050】
ステップ403では、待ち行列は空であるか否かを判断し、待ち行列は空でないという判断結果に応答し、待ち行列によってターゲットユーザーを決定し、ステップ404を実行し、待ち行列は空であるという判断結果に応答し、引き返してステップ401を実行する。
【0051】
例示的に、待ち行列は空である場合、ターゲットユーザーを決定することができず、失敗であり、待ち行列は空でない場合、待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定し、例えば、行列の先頭に並んでいる第1ユーザーデータに対応するユーザーをターゲットユーザーとして決定する。
【0052】
例示的に、ユーザーA、ユーザーB及びユーザーCは、マイクをアクセスする申請を順に送信した場合と仮定すると、待ち行列には、ユーザーA、ユーザーB及びユーザーCにそれぞれ対応する第1ユーザー標識a、b及びcにそれぞれ対応する第1行列加入時間Ta1、Tb1及びTc1を含み、ユーザーAが首位に並んでいるため、現在のターゲットユーザーはユーザーAである。
【0053】
ステップ404では、空きマイク位が存在するか否かを判断し、空きマイク位が存在する場合、ステップ405を実行し、そうでない場合、引き返してステップ401を実行する。
【0054】
ステップ405では、ターゲットユーザーは第1回目の招待であるか否かを判断し、ターゲットユーザーは第1回目の招待である場合、ステップ412を実行し、そうでない場合、ステップ406を実行する。
【0055】
例示的に、当該第1回目の招待は、ターゲットライブストリーミングルームに対する相対的なものであり、例えば、ターゲットライブストリーミングルームが創立された後または今回オープンされた後、第1回目に、あるユーザーがマイクをアクセスすることを招待することは、第1回目の招待とみなされる。
【0056】
例示的に、マイクをアクセスする招待が開始される場合と仮定すると、上記の例のように、ユーザーAは最初のターゲットユーザーであれば、第1回目の招待であるため、直接的にステップ412を実行することができ、ユーザーAへマイクをアクセスするための招待を送信し、且つ、ローカルデータをアップデートし、即ちマスターノードの内部メモリに、ユーザーAに対応する第2ユーザー標識a、最近招待時間Ta及び最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間Ta2を記憶する。
【0057】
ステップ406では、現在の時刻とローカルデータにおける最近招待時間の差分値は予め設定される時間長さ範囲内にあるか否かを判断し、予め設定される時間長さ範囲内にある場合、ステップ407を実行し、そうでない場合、ステップ410を実行する。
【0058】
例示的に、ローカルデータに複数の組の第2ユーザーデータが含まれる場合、その中の現在の時刻からの最も近い最近招待時間が、当該差分値を算出するために使用されることができる。
【0059】
例示的に、予め設定される時間長さ範囲は20秒以下であると仮定すると、即ち、現在の時刻は、最も近い一回にマイクをアクセスするための招待を送信するときから、既に20秒を超えるか否かを判断する。
【0060】
ステップ407では、ターゲットユーザーとローカルデータにおける1つ前の招待されるユーザーは一致するか否かを判断し、一致する場合、ステップ408を実行し、そうでない場合、ステップ409を実行する。
【0061】
例示的に、ターゲットユーザーの、同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、ローカルデータにおいて一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを探し、存在する場合、ターゲットユーザーへ招待を既に送信したとみなされ、ステップ408を実行し、引き続いての判定を行う。存在しない場合、ターゲットユーザーは招待を待っている一つの新しいユーザーとみなされる。
【0062】
ステップ408では、ターゲットユーザーに対応する第1行列加入時間と第2行列加入時間とは一致するか否かを判断し、一致する場合、引き返してステップ401を実行し、そうでない場合、ステップ412を実行する。
【0063】
ステップ409では、1つ前の招待されるユーザーが待ち行列から離れるか否か、または1つ前の招待されるユーザーに対応する第1行列加入時間と第2行列加入時間とは一致するか否かを判断し、そうであれば、ステップ412を実行し、そうでない場合、引き返してステップ401を実行する。
【0064】
ステップ410では、ターゲットユーザーが待ち行列に存在する時間長さは予め設定される時間長さ範囲を超えるか否かを判断し、超える場合、ステップ411を実行し、そうでない場合、ステップ412を実行する。
【0065】
ステップ411では、ターゲットユーザーの現在状態は招待タイムアウトであることを決定する場合、ターゲットユーザー側へマイク位を割り当てるための招待を送信することを禁止し、ターゲットユーザーに対応する第1ユーザーデータを待ち行列から削除する。
【0066】
ステップ412では、ターゲットユーザー側へマイク位を割り当てるための招待を送信する。
【0067】
なお、上記各ステップの実行順番は、実際のニーズによって調整することもでき、例えば、ステップ404を実行し、また、ステップ403を実行し、即ち、先に空きマイク位が存在するか否かを判断し、空きマイク位が存在する場合、また、ターゲットユーザーを決定する。
【0068】
例示的に、上記のステップを参照し、ユーザーAが最初の招待されるユーザーとして、ユーザーAがマイクをアクセスすることに成功した場合、ユーザーAの第1ユーザーデータを待ち行列から削除することができる。ある実施例で、ユーザーAへマイクをアクセスするための招待を送信した後、次のタイマのトリガ時刻、即ち、5秒後、ユーザーAの第1ユーザーデータが依然として待ち行列に存在する場合、依然として、ユーザーAをターゲットユーザーとして決定し、且つ続けてユーザーAの現在状態を決定し、ユーザーAへマイクをアクセスするための招待を送信する必要があるか否かことを決定する。このとき、ローカルデータにおいてユーザーAに対応する第2ユーザーデータが既に存在し、現在の時刻とTaの差分値(例えば、5秒に近似するとみなされることができ)算出し、予め設定される時間長さ範囲内にあり、且つ一つ前の招待されるユーザーと一致する場合、Ta1とTa2とは一致するか否かを続けて判断することができ、一致する場合、ユーザーAが待ち行列から離れないことを示し、そのため、次のタイマのトリガを待つことができ、Aへ招待を送信することは必要がなく、一致しない場合、タイマの二回のトリガ間隔内に、ユーザーAが待ち行列から離れ、且つ改めて入る(例えば、Aは、ネットワークの原因でオフラインが発生して、オンラインした後、マイクをアクセスすることを改めて申請し、ユーザーBとユーザーCは、ユーザーAがマイクをアクセスすることを改めて申請する前に、既に離れた場合、Aが現在のターゲットユーザーとして決定されることができる)ことを示し、そのため、ユーザーAへ招待を送信する必要がある。ユーザーAが長時間マイクをアクセスすることに成功しない場合、長期的に待ち行列に存在することができ、複数回のタイマをトリガした後、現在の時刻とTaの差分値が20秒より大きくなる可能性があり、このとき、ユーザーAが待ち行列に存在する時間長さも20秒より大きくなるか否かを判断し、大きくなる場合、招待タイムアウトとみなされ、それを待ち行列から削除し、後ろのユーザーに、マイクをアクセスするチャンスを提供し、ユーザーAが待ち行列に存在する時間長さは20秒未満である場合、ユーザーAが改めて待ち行列に加入する状態があることを示し、このとき、再度ユーザーAへ招待を送信することができる。
【0069】
例示的に、タイマがトリガされた後、決定したターゲットユーザーはユーザーBであり、第1回目の招待ではないと仮定すると、現在の時刻が前回の招待時間から20秒を超えるか否かを続けて判断し、超えない場合、ユーザーBと1つ前の招待されるユーザーAとが異なることを続けて判断することができ、このとき、ユーザーAが確かに既に待ち行列から離れるか否かを判断することができ、離れた場合、ユーザーBへ招待を送信し、ユーザーAが依然として待ち行列にある場合、ユーザーAのTa1とTa2が一致するか否かを続けて判断し、一致しない場合、ユーザーAが改めて待ち行列に入ることを決定することができ、ユーザーBへ招待を送信することができ、一致する場合、一時的にユーザーBへ招待を送信せず、次のタイマがトリガされる時刻を待ち、ターゲットユーザーを改めて決定する。
【0070】
本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法は、ユーザーが待ち行列に加入することを申請する方式によって、マイクをアクセスする申請を行い、サービス側のマスターノードによってマイクをアクセスすることを自動的に完了し、即ち、ユーザーが待ち行列に加入した後、マイクをアクセスすることを待って、最終的にマイクをアクセスすることを完了することができ、全過程を人為的に介入する必要がなく、キャスター側の負担を軽減し、方法はキャスターなし部屋などの無人化作業類の部屋を含む業務シーンに適用されることができ、及びサービス側は、マイクロサービスアーキテクチャであってもよく、上記の方案を採用することで、データ集約層などのコンポーネントを導入する必要がなく、マイクロサービスアーキテクチャのバックグラウンドの内部メモリと限られた同期メカニズムだけで、大量の状態変化とデータ同期問題を解決し、マスターノードとスレーブノードの同期データ膨脹を招くことなく、バックグラウンドの負担を増加せず、サービス側が比較的に高いパフォーマンスを具備することを確保し、同時に、バックグラウンドが全ての状態のメンテナンス及び同期を担い、モバイル端末をリリースし、モバイル端末が担う業務の流れをより少なく、APPをより軽量化することで、モバイル端末がより複雑な業務に参加し、全体の生放送システムのパフォーマンスを向上させることができる。
【0071】
図5は本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置の構造ブロック図であり、当該装置がサービス側のマスターノードに配置され、ソフトウェア及び/またはハードウェアによって実現されることができ、一般的にコンピュータデバイスに集積されることができ、ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実行することで、リソース対象の割り当てを行うことができる。図5に示すように、当該装置は、データ取得モジュール501と、ターゲットユーザー決定モジュール502と、状態決定モジュール503と、招待モジュール504とを含む。
【0072】
データ取得モジュール501は、ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得するように設置され、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含む。
【0073】
ターゲットユーザー決定モジュール502は、前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定するように設置される。
【0074】
状態決定モジュール503は、前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得るように設置される。
【0075】
招待モジュール504は、前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定するように設置される。
【0076】
本願の実施例には、コンピュータデバイスが提供され、当該コンピュータデバイスには、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置が集積されることができる。図6は本願の実施例に提供されるコンピュータデバイスの構造ブロック図である。コンピュータデバイス600はメモリ601、プロセッサ602、及びメモリ601に記憶され且つプロセッサ602で稼働できるコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサ602が前記コンピュータプログラムを実行するときに本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実現する。
【0077】
本願の実施例には、コンピュータ実行可能な命令が含まれる記憶媒体も提供され、前記コンピュータ実行可能な命令は、コンピュータプロセッサに実行されるときに、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実行するために使用される。
【0078】
上記の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置、デバイス及び記憶媒体は、本願の任意の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実行することができ、当該方法の相応的な機能を実行するモジュールと有益な効果とを具備する。上記の実施例に詳しく説明しない技術的詳細は、本願任意の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を参照することができる。
【符号の説明】
【0079】
101 マスターノード
102 第1スレーブノード
103 第2スレーブノード
501 データ取得モジュール
502 ターゲットユーザー決定モジュール
503 状態決定モジュール
504 招待モジュール
600 コンピュータデバイス
601 メモリ
602 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス側のマスターノードに適用される割り当て方法であって、
ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得し、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記第1ユーザーデータは第1ユーザー標識と第1行列加入時間とを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、前記第2ユーザーデータは、第2ユーザー標識、最近招待時間及び最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間を含むことと、
前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定することと、
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることと、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することと、
を含む、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法。
【請求項2】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在しないという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するという判断結果、且つ現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲内にあることに応答し、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断することと、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待中であることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は招待中であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを禁止することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するという判断結果、且つ現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲内にあることに応答し、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断することと、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致しないという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることは、
前記ターゲットユーザーの、前記同期データにおける対応するターゲット第1ユーザー標識によって、前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するか否かを判断することと、
前記ローカルデータにおいて、前記ターゲット第1ユーザー標識と一致する第2ユーザー標識が存在するという判断結果、且つ現在の時刻と探した第2ユーザー標識に対応する最近招待時間の差分値が予め設定される時間長さ範囲を超えたという判断結果に応答し、探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断することと、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は招待タイムアウトであることを決定することと、
を含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は招待タイムアウトであることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを禁止し、且つ前記ターゲットユーザーに対応する第1ユーザーデータを前記待ち行列から削除することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項6】
探した前記第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間とが一致するか否かを判断する後、前記方法は、
探した第2ユーザー標識に対応する第2行列加入時間と前記ターゲット第1ユーザー標識に対応する第1行列加入時間と一致しないという判断結果に応答し、前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することをさらに含み、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することは、
前記ターゲットユーザーの現在状態は改めて行列に加入した後に招待されない状態であることを決定することに応答し、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信することを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項7】
サービス側のマスターノードに配置される割り当て装置であって、
データ取得モジュールと、ターゲットユーザー決定モジュールと、状態決定モジュールと、招待モジュールとを含み、
前記データ取得モジュールは、ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得するように設置され、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記第1ユーザーデータは第1ユーザー標識と第1行列加入時間とを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、前記第2ユーザーデータは、第2ユーザー標識、最近招待時間及び最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間を含み、
前記ターゲットユーザー決定モジュールは、前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定するように設置され、
前記状態決定モジュールは、前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得るように設置され、
前記招待モジュールは、前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定するように設置される、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置。
【請求項8】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサで稼働するコンピュータプログラムとを含み、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するときに、請求項1~のいずれかに記載の前記の方法を実現させる、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当てコンピュータデバイス。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶される非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行される場合、請求項1~のいずれかに記載の前記の方法を実現させる、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
第1態様で、本願の実施例は、
サービス側のマスターノードに適用される割り当て方法であって、
ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得し、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記第1ユーザーデータは第1ユーザー標識と第1行列加入時間とを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、前記第2ユーザーデータは、第2ユーザー標識、最近招待時間及び最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間を含むことと、
前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定することと、
前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得ることと、
前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定することと、
を含む、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
第2態様で、本願の実施例は、
サービス側のマスターノードに配置される割り当て装置であって、
データ取得モジュールと、ターゲットユーザー決定モジュールと、状態決定モジュールと、招待モジュールとを含み、
前記データ取得モジュールは、ターゲットライブストリーミングルームにおける予め設定されるリソース対象に対応する同期データとローカルデータを取得するように設置され、ここで、前記同期データは、前記サービス側のマスターノードとスレーブノードとの間に同期的に記憶され、前記予め設定されるリソース対象を占用することを既に申請したが占用しない待ちユーザーの待ち行列を含み、前記待ち行列には全ての待ちユーザーの第1ユーザーデータを含み、前記第1ユーザーデータは第1ユーザー標識と第1行列加入時間とを含み、前記ローカルデータは、前記マスターノードに記憶され、前記予め設定されるリソース対象に対応する既に招待されたユーザーの第2ユーザーデータを含み、前記第2ユーザーデータは、第2ユーザー標識、最近招待時間及び最近に招待されるときに記録する第2行列加入時間を含み、
前記ターゲットユーザー決定モジュールは、前記待ち行列における各待ちユーザーの前後順番によってターゲットユーザーを決定するように設置され、
前記状態決定モジュールは、前記ターゲットユーザーについて、前記同期データと前記ローカルデータとを照合し、前記ターゲットユーザーの現在状態を得るように設置され、
前記招待モジュールは、前記現在状態によって、ターゲットユーザー側へ前記予め設定されるリソース対象を割り当てるための招待を送信するか否かを決定するように設置される、
ライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て装置が提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
第4態様、本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶される非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行される場合、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実現させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
本願の実施例には、コンピュータ実行可能な命令が含まれる非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供され、前記コンピュータ実行可能な命令は、コンピュータプロセッサに実行されるときに、本願の実施例に提供されるライブストリーミングルームによるリソース対象の割り当て方法を実行するために使用される。
【国際調査報告】