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特表2024-543657デバイスセキュリティプロファイルを使用した保護されたコンテンツへのアクセス管理
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】デバイスセキュリティプロファイルを使用した保護されたコンテンツへのアクセス管理
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/10 20130101AFI20241114BHJP
【FI】
G06F21/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024534583
(86)(22)【出願日】2022-08-23
(85)【翻訳文提出日】2024-06-10
(86)【国際出願番号】 US2022041246
(87)【国際公開番号】W WO2023113871
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】63/289,067
(32)【優先日】2021-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/670,301
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ハミド・アリ
(72)【発明者】
【氏名】アレックス・リー
(57)【要約】
デジタル著作権管理(DRM)サーバは、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信する。DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定する。要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる。DRMサーバはDSPとコンテンツ所有者のインジケーションを格納する。DRMサーバは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信する。DRMサーバは、プルリクエストに応じてDSPをコンテンツサーバに送信する。DSPにより、コンテンツサーバはDSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル著作権管理(DRM)サーバにおいて、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信することであって、前記DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にアクセスするためのクライアントデバイスに関する要件を指定し、前記要件は、アクセスされる前記コンテンツ項目の解像度レベルによって異なる、受信することと、
前記DRMサーバにおいて、前記DSPと前記コンテンツ所有者のインジケーションとを格納することと、
前記コンテンツ所有者に関連付けられた前記コンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信することと、
前記プルリクエストに応答して前記DSPを前記コンテンツサーバに送信することであって、前記DSPは、前記コンテンツサーバに、前記DSPに従ってクライアントデバイスによる前記コンテンツ項目へのアクセスを制限させるように構成される、送信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記解像度レベルは、総ピクセル数、フレームあたりのピクセル数、またはピクセル寸法測定値の少なくとも1つに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記解像度レベルは、標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記要件はアクセスされた前記コンテンツ項目のタグによって異なる、請求項1、2、または3に記載の方法。
【請求項5】
前記クライアントデバイスに関する前記要件は、前記コンテンツ項目のうちのあるコンテンツ項目にアクセスするそれぞれのクライアントデバイスについて、ハードウェア要件、セキュリティ要件、またはそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの要件を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記DSPは、
解像度レベルと解像度レベルごとの前記要件とを表す第1データ構造と、
コンテンツ項目のタグとタグごとの前記要件とを表す第2データ構造と、
前記第1データ構造の前記要件または前記第2データ構造の前記要件に対する例外を有するデバイス構成を表す第3データ構造と
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
所定の時間内に、前記コンテンツ所有者に関連付けられた前記コンテンツ項目を格納する第2コンテンツサーバから前記DSP更新に関するプルリクエストを受信できなかった場合に、前記DSPを前記第2コンテンツサーバにプッシュすることを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記コンテンツ所有者デバイスから前記DSPに対する更新を受信することと、
前記コンテンツサーバから2回目のプルリクエストを受信することと、
前記2回目のプルリクエストに応答して、前記DSPに対する前記更新または前記DSPの更新バージョンを前記コンテンツサーバに送信することと、
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記コンテンツ所有者デバイスに、前記DSPに関連付けられた前記データを入力するためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するためのコードを送信することと、
前記DRMサーバにおいて、前記GUIを介して前記コンテンツ所有者デバイスにおいて取得された前記DSPに関連付けられた前記データに基づく前記DSPを生成することと
を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記コンテンツサーバにおいて、前記コンテンツ所有者に関する前記DSPを受信することと、
前記コンテンツサーバにおいて、クライアントデバイスからコンテンツ項目に関するコンテンツ要求を受信することであって、前記コンテンツ項目は、前記コンテンツ所有者に関連付けられた前記コンテンツ項目のうちの1つである、受信することと、
前記コンテンツ要求および前記DSPに基づいて、前記クライアントデバイスに提供するための前記コンテンツ項目の解像度レベルを決定することと、
決定された前記解像度レベルで前記コンテンツ項目を前記コンテンツサーバから前記クライアントデバイスに送信することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
命令を格納する少なくとも1つのメモリと、
前記命令を実行して、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実施する、少なくとも1つのプロセッサと
を含む、コンピュータシステム。
【請求項12】
1つまたは複数のプロセッサに請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実施させるように動作可能な命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年12月13日に出願された米国仮特許出願第63/289,067号及び2022年2月11日に出願された米国特許出願第17/670,301号に基づき優先権を主張し、その全体が参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
デジタル画像やビデオなどのコンテンツは、インターネットなどのネットワークに接続されたサーバまたはコンテンツストレージ及び配信システムに保存することができる。クライアントデバイスはコンテンツをダウンロードすることができ、クライアントデバイスのユーザにコンテンツを表示させる。コンテンツ所有者は、コンテンツの不正流通を防止したり、クライアントデバイスで許可なく作成されたコピーの品質を低下させたりすることを望む場合がある。場合によっては、デジタル著作権管理(DRM)技術を使用して、クライアントデバイスによるコンテンツのコピーを防止したり、クライアントデバイスによって作成されたコンテンツのコピーの品質を低下させたりすることがある。
【発明の概要】
【0003】
本明細書において、デバイスセキュリティプロファイルを使用して保護されたコンテンツへのアクセスを管理するためのシステム、方法、コンピュータプログラム製品、及び装置の態様を開示する。
【0004】
本明細書に記載の教示の一態様は、デバイスセキュリティプロファイルを使用して保護されたコンテンツへのアクセスを管理する方法である。方法は、デジタル著作権管理(DRM)サーバにおいて、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信することを含むことができ、ここで、DSPは、クライアントデバイスがコンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にアクセスするための要件を指定し、それらの要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる。方法は、DRMサーバにおいて、DSPとコンテンツ所有者のインジケーションを格納することを含み得る。方法は、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信することを含み得る。方法は、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信することを含むことができ、DSPは、コンテンツサーバに、DSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限させる(例えば、DSPは、コンテンツサーバに、DSPに従ってコンテンツ項目へのクライアントデバイスへのアクセスを制限させるように構成される)。
【0005】
解像度レベルは、総ピクセル数、フレームあたりのピクセル数、またはピクセル寸法測定値の少なくとも1つに基づいてよい。解像度レベルは、標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kの少なくとも1つを含めばよい。要件は、アクセスされるコンテンツ項目のタグによって異ってよい。要件は、コンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイス(例えば、各クライアントデバイス)のハードウェア要件及び/またはセキュリティ要件を備えてもよい。DSPは、解像度レベル及び解像度レベルごとの要件を表す第1データ構造と、コンテンツ項目のタグ及びタグごとの要件を表す第2データ構造と、第1データ構造の要件または第2データ構造の要件に対して例外を有するデバイス構成を表す第3データ構造とにより構成されていてもよい。
【0006】
方法は、所定の時間内に、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納する第2コンテンツサーバからDSP更新に関するプルリクエストを受信できなかった場合に、DSPを第2コンテンツサーバにプッシュすることをさらに備えてもよい。方法は、コンテンツ所有者デバイスからDSPへの更新を受信することと、コンテンツサーバから2回目のプルリクエストを受信することと、2回目のプルリクエストに応答してDSPへの更新またはDSPの更新バージョンをコンテンツサーバに送信することをさらに備えてもよい。
【0007】
方法は、DSPに関連付けられたデータを入力するためグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するコードをコンテンツ所有者デバイスに送信することと、GUIを介してコンテンツ所有者デバイスで得られたDSPに関連付けられたデータに基づくDSPをDRMサーバで生成することをさらに備えてもよい。方法は、コンテンツサーバでコンテンツ所有者のDSPを受信することと、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目の1つであるコンテンツ項目に対するコンテンツ要求をコンテンツサーバでクライアントデバイスから受信することと、コンテンツ要求とDSPに基づいて、クライアントデバイスに提供するコンテンツ項目の解像度レベルを決定することと、決定された解像度レベルでコンテンツ項目をコンテンツサーバからクライアントデバイスに送信することを備えてもよい。
【0008】
本明細書に記載の教示の別の態様は、デバイスセキュリティプロファイルを使用して保護されたコンテンツへのアクセスを管理するコンピュータシステムである。システムは命令を格納するメモリを含む。システムは、上記に記載のいずれかの態様の方法を行う命令を実行することができるプロセッサを含む。特に、プロセッサは、DRMサーバにおいて、コンテンツ所有者デバイスからDSPに関連付けられたデータを受信する命令を実行することができ、DSPは、クライアントデバイスがコンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にアクセスするための要件を指定し、それらの要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる。プロセッサは、DRMサーバにDSPとコンテンツ所有者のインジケーションを格納する命令を実行することができる。プロセッサは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信する命令を実行することができる。プロセッサは、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信する命令を実行することができ、DSPは、コンテンツサーバに、DSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限させる。
【0009】
別の態様では、デバイスセキュリティプロファイルを使用して保護されたコンテンツへのアクセスを管理するためのコンピュータ可読媒体(例えば、コンピュータプログラム製品)である。コンピュータ可読媒体は、プロセッサに、上記に記載の態様の方法にある操作などの操作を行わせることができる命令を格納する。命令は、デジタル著作権管理(DRM)サーバにおいて、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信するコードを備えてもよく、DSPは、クライアントデバイスがコンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にアクセスするための要件を指定し、それらの要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる。命令は、DRMサーバにDSPとコンテンツ所有者のインジケーションを格納するためのコードを含み得る。命令は、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信するコードを含み得る。命令は、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信するコードを含むことができ、DSPは、コンテンツサーバに、DSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限させる。
【0010】
これらの態様及び他の態様の変形形態については、後で詳述する。
【0011】
本明細書において、添付の図面を参照して説明され、特に注記しない限り、または文脈から明らかでない限り、複数の図を介して同様の参照番号は同様の箇所を指す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】コンピューティングデバイスの図である。
図2】コンピューティング及び通信システムの図である。
図3】デバイスセキュリティプロファイルを使用して保護されたコンテンツへのアクセス管理を実装することができるシステムの一例のブロック図である。
図4】デバイスセキュリティプロファイルのデータ構造の一例を示すブロック図である。
図5】コンテンツサーバにデバイスセキュリティプロファイルを提供する方法の一例を示すフローチャートである。
図6】デバイスセキュリティプロファイルを使用してコンテンツ要求を処理する方法の一例を示すフローチャートである。
図7】デバイスセキュリティプロファイルに関連付けられた情報を入力するためのグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図8】デバイスセキュリティプロファイルの例外を表示するためのグラフィカルユーザインターフェースの図である。
図9】デバイスセキュリティプロファイルを検索するためのグラフィカルユーザインターフェースの図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
コンテンツ所有者は、コンテンツ(例えば、デジタルビデオ、オーディオファイル、画像)を開発し、コンテンツサーバにストレージ用コンテンツを設けてもよい。コンテンツサーバは、コンテンツをクライアントデバイスに配信し、そこで表示または再生することができる。コンテンツ所有者は、コンテンツの不正流通を防止したり、クライアントデバイスで許可なく作成されたコピーの品質を低下させたりすることを望む場合がある。提供したコンテンツがさらに配信またはコピーされることを制限しながら、再生のコンテンツを提供するのは困難な場合がある。
【0014】
場合によっては、デジタル著作権管理(DRM)技術を使用して、クライアントデバイスによるコンテンツのコピーを防止したり、クライアントデバイスによって作成されたコンテンツのコピーの品質を低下させたりすることがある。DRMサーバは、コンテンツサーバにDRMポリシー情報を提供してもよい。DRMサーバは、コンテンツ所有者が定義したルールに従って、配信されたコンテンツへアクセスするクライアントデバイスを制限するために、暗号化スキームとハードウェアセキュリティのサポートを提供してもよい。
【0015】
コンテンツ所有者は、コンテンツ所有者のコンテンツにアクセスするデバイスのハードウェア及びセキュリティポリシーに関するルールを動的に更新することを望む場合がある。これは、例えば、新しいハードウェアが市場に出たとき、セキュリティポリシーが変更されたとき、または新たなセキュリティの脆弱性(コンテンツの不正コピーに悪用され得る)が発見されたときなどに望ましい場合がある。
【0016】
本明細書における教示の少なくともいくつかの実施態様は、コンテンツ項目にアクセスするデバイスのセキュリティの動的な変化に応答して、配信システムのコンテンツ項目へのアクセスをどのように保護するかという技術的な問題に関する。技術的な解決策としては、コンテンツ所有者が動的に更新できるデバイスセキュリティプロファイル(DSP)を確立することを備えてもよい。例えば、コンテンツ所有者は、クライアントデバイスのセキュリティ資格情報の変更に応答してDSPを更新してもよい。技術的な解決策としては、コンテンツサーバでDSPを安全かつ適時に利用できるようにするための配信アーキテクチャを提供することを備えてもよい。
【0017】
いくつかの実施態様では、DRMサーバはコンテンツ所有者デバイスからDSPに関連付けられたデータを受信する。DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定する。要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる。解像度レベルは、総ピクセル数、フレームあたりのピクセル数、ピクセル寸法測定値、またはそれらの組み合わせに基づいてよい。例えば、解像度レベルは、標準画質(SD)(例えば、720x480ピクセル)、高画質(HD)(例えば、1280x720ピクセルまたは1920x1080ピクセル)、または4K(例えば、4096x2160ピクセル)の少なくとも1つであればよい。DRMサーバは、例えばコンテンツ所有者に関連付けられたデータ構造内に、コンテンツ所有者のインジケーションと共にDSPを格納する。DRMサーバは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信する。DRMサーバは、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信する。DSPにより、コンテンツサーバはDSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限する。
【0018】
いくつかの実施態様では、コンテンツサーバは、例えばコンテンツサーバからのDSP更新に関するプルリクエストに応答して、コンテンツ所有者のDSPを受信する。DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定する。要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる。コンテンツサーバは、クライアントデバイスからコンテンツ項目のコンテンツ要求を受信する。コンテンツサーバは、コンテンツ要求とDSPに基づいて、クライアントデバイスに提供するコンテンツ項目の解像度レベルを決定する。コンテンツサーバは、決定された解像度レベルでコンテンツ項目をクライアントデバイスに送信する。
【0019】
これらの実施態様及び他の実施態様の詳細は、実装され得る環境を最初に参照して、以下でさらに詳述する。
【0020】
図1は、コンピューティングデバイス100の一例を示すブロック図である。図示されたコンピューティングデバイス100は、メモリ110、プロセッサ120、ユーザインターフェース(UI)130、電子通信部140、センサ150、電源160、及びバス170を含む。本明細書で使用される用語「コンピューティングデバイス」は、本明細書に開示される任意の方法、またはその任意の部分(単数または複数)を実行できる任意のユニット、またはユニットの組み合わせを含む。
【0021】
コンピューティングデバイス100は、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバ、ワークステーション、ミニコンピュータ、大型コンピュータなどの固定コンピューティングデバイス、または携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ノートパソコン、タブレットPCなどのモバイルコンピューティングデバイスであればよい。単一のユニットとして示されているが、コンピューティングデバイス100の任意の1つの要素または複数の要素は、任意の数の個別の物理ユニットに統合できる。例えば、ユーザインターフェース130とプロセッサ120は第1物理ユニットに統合され得、メモリ110は第2物理ユニットに統合され得る。プロセッサ120はハードウェアユニットであってもよく、処理ハードウェアまたは処理回路から構成されていてもよい。プロセッサ120は、単一のプロセッサであっても、複数のプロセッサを備えてもよい。
【0022】
メモリ110は、コンピューティングデバイス100の他のコンポーネントによって、またはコンピューティングデバイス100の他のコンポーネントと関連して使用される、データ112、命令114、オペレーティングシステム116、またはそれらに関連する任意の情報を含有、格納、通信、または転送できる任意のタンジブルデバイスなど、任意の非一時的なコンピュータ可用媒体またはコンピュータ可読媒体を含み得る。非一時的なコンピュータ可用媒体またはコンピュータ可読媒体としては、ソリッドステートドライブ、メモリカード、リムーバブルメディア、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスク、フロッピーディスク、光ディスク、磁気カードまたは光カードなどの任意のタイプのディスク、特定用途向け集積回路(ASIC)、または電子情報を格納するのに適した任意のタイプの非一時的な媒体、またはそれらの組み合わせなどが挙げられる。
【0023】
単一のユニットとして示されているが、メモリ110は、ランダムアクセスメモリユニットなどの1つまたは複数のプライマリメモリユニット、ディスクなどの1つまたは複数のセカンダリデータストレージユニット、またはそれらの組み合わせなど、複数の物理ユニットを備えてもよい。例えば、データ112またはその一部、命令114またはその一部、あるいはその両方が、セカンダリストレージユニットに格納され、それぞれのデータ112の処理、それぞれの命令114の実行、あるいはその両方と連動してプライマリストレージユニットにロードされるか、あるいは転送されてよい。いくつかの実施態様では、メモリ110またはその一部は、取り外し可能なメモリであってよい。
【0024】
データ112は、入力データ、エンコードされたデータ、デコードされたデータなどであってもよく、これらを備えてもよい。命令114は、本明細書に開示された任意の方法、またはその任意の部分(単数または複数)を実行するためのコードなどの指示を含み得る。命令114は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実現可能である。例えば、命令114は、コンピュータプログラムやアプリケーションなどのメモリ110に格納された情報として実装されることができ、プロセッサ120によって実行されて、本明細書に記載のそれぞれの方法、アルゴリズム、態様、またはそれらの組み合わせのいずれかを実行することができる。
【0025】
メモリ110が有するように示されているが、一部の実施態様では、命令114またはその一部は、本明細書に記載の方法、アルゴリズム、態様、またはそれらの組み合わせのいずれかを実行する専用ハードウェアを含み得る特殊目的プロセッサまたは回路として実装されてもよい。命令114の一部を、同じ機械または異なる機械の複数のプロセッサに、またはローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネットなどのネットワーク、またはそれらの組み合わせに分散させることができる。
【0026】
プロセッサ120は、光プロセッサ、量子プロセッサ、分子プロセッサ、またはそれらの組み合わせなど、現存するまたは今後開発されるデジタル信号またはその他の電子情報を操作または処理できる任意のデバイスまたはシステムを含み得る。例えば、プロセッサ120は、特殊目的プロセッサ、中央演算処理装置(CPU)、デジタルシグナルプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサコアと関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ、プログラマブルロジックコントローラ、マイクロコード、ファームウェア、任意のタイプの集積回路(IC)、状態機械、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。本明細書で使用される用語「プロセッサ」は、単一のプロセッサまたは複数のプロセッサを含む。
【0027】
ユーザインターフェース130は、仮想キーパッドまたは物理キーパッド、タッチパッド、ディスプレイ、タッチディスプレイ、スピーカ、マイク、ビデオカメラ、センサ、またはそれらの任意の組み合わせなど、ユーザとインターフェースをとることができる任意のユニットを含み得る。例えば、ユーザインターフェース130はオーディオビジュアルディスプレイデバイスであってもよく、コンピューティングデバイス100は、ユーザインターフェース130オーディオビジュアルディスプレイデバイスを使用して、デコードされたオーディオなどのオーディオを、デコードされたビデオなどのビデオの表示と組み合わせて提示することができる。単一のユニットとして示されているが、ユーザインターフェース130は1つまたは複数の物理ユニットを備えてもよい。例えば、ユーザインターフェース130は、ユーザと音声通信を行うためのオーディオインターフェースと、ユーザと視覚ベース及びタッチベースの通信を行うためのタッチディスプレイを備えてもよい。
【0028】
電子通信部140は、高周波(RF)通信媒体、紫外線(UV)通信媒体、可視光通信媒体、光ファイバ通信媒体、有線通信媒体、またはそれらの組み合わせなどの有線または無線の電子通信媒体180を介して信号を送信、受信、または送受信することができる。例えば、図示のように、電子通信部140は、無線信号によって通信するように構成されたアンテナなどの電子通信インターフェース142に作動的に接続される。
【0029】
図1では電子通信インターフェース142は無線アンテナとして示されているが、電子通信インターフェース142は、図示されているような無線アンテナ、イーサネットポート、赤外線ポート、シリアルポートなどの有線通信ポート、または有線または無線の電子通信媒体180とインターフェースをとることができる任意の他の有線または無線ユニットであることができる。図1には、単一の電子通信部140及び単一の電子通信インターフェース142が示されているが、任意の数の電子通信部及び任意の数の電子通信インターフェースを使用することができる。
【0030】
センサ150は、例えば、オーディオ検知装置、可視光検知装置、モーション検知装置、またはそれらの組み合わせを備えてもよい。例えば、センサ150は、マイクなどのサウンド検知装置、または、コンピューティングバイス100を操作するユーザによる音声やその他の発話など、コンピューティングデバイス100の近傍の音を検知できる、現存するまたは今後開発される任意の他のサウンド検知装置を備えてもよい。別の例では、センサ150は、カメラ、または、コンピューティングデバイスを操作するユーザの画像などの画像を検知できる、現存するまたは今後開発される任意の他の画像検知装置を備えてもよい。単一のセンサ150が示されているが、コンピューティングデバイス100は複数のセンサ150を備えてもよい。例えば、コンピューティングデバイス100は、コンピューティングデバイス100のユーザに向けられた視野を持つ第1カメラと、コンピューティングデバイス100のユーザから離れた方向に向けられた視野を持つ第2カメラを備えてもよい。
【0031】
電源160は、コンピューティングデバイス100に電力を供給するのに適した任意のデバイスであることができる。例えば、電源160は、有線外部電源インターフェース、ニッケルカドミウム(NiCd)電池、ニッケル亜鉛(NiZn)電池、ニッケル水素(NiMH)電池、リチウムイオン(Li-ion)電池などの1つまたは複数の乾電池、太陽電池、燃料電池、またはコンピューティングデバイス100に電力を供給できる任意の他のデバイスを含むことができる。図1には単一の電源160が示されているが、コンピューティングデバイス100は、バッテリや有線外部電源インターフェースなどの複数の電源160を備えてもよい。
【0032】
別々のユニットとして示されているが、電子通信部140、電子通信インターフェース142、ユーザインターフェース130、電源160、またはそれらの一部は、組み合わせたユニットとして構成されてもよい。例えば、電子通信部140、電子通信インターフェース142、ユーザインターフェース130、及び電源160は、外部ディスプレイデバイスとインターフェースをとることができ、通信、電力、またはその両方を提供できる通信ポートとして実装されてもよい。
【0033】
メモリ110、プロセッサ120、ユーザインターフェース130、電子通信部140、センサ150、または電源160のうちの1つ以上は、バス170を介して作動的に接続されてもよい。図1には単一のバス170が示されているが、コンピューティングデバイス100は複数のバスを備えてもよい。例えば、メモリ110、プロセッサ120、ユーザインターフェース130、電子通信部140、センサ150、及びバス170は、バス170を介して電源160から電力を受け取ってもよい。別の例では、メモリ110、プロセッサ120、ユーザインターフェース130、電子通信部140、センサ150、電源160、またはそれらの組み合わせは、バス170を介して、電子信号を送受信するなどしてデータを通信してもよい。
【0034】
図1には切り離して示されていないが、プロセッサ120、ユーザインターフェース130、電子通信部140、センサ150、または電源160のうちの1つ以上は、内部バッファまたはレジスタなどの内部メモリを備えてもよい。例えば、プロセッサ120は内部メモリ(図示せず)を備えてもよく、メモリ110から内部メモリ(図示せず)にデータ112を読み込んで処理してもよい。
【0035】
別の要素として示されているが、メモリ110、プロセッサ120、ユーザインターフェース130、電子通信部140、センサ150、電源160、及びバス170、またはそれらの任意の組み合わせは、1つまたは複数の電子ユニット、回路、またはチップに統合できる。
【0036】
図2は、コンピューティング及び通信システム200の図である。図に示すコンピューティング及び通信システム200は、コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100C、アクセスポイント210A、210B、及びネットワーク220を含む。例えば、コンピューティング及び通信システム200は、コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cなどの1つまたは複数の有線通信装置または無線通信装置に、音声、オーディオ、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャスト、またはそれらの組み合わせなどの通信を提供する多元接続システムであることができる。簡単にするため、図2は3つのコンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100C、2つのアクセスポイント210A、210B、及び1つのネットワーク220を示すが、コンピューティング及び通信デバイス、アクセスポイント、及びネットワークは任意の数で使用することができる。
【0037】
コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cは、例えば、図1に記載のコンピューティングデバイス100などのコンピューティングデバイスであることができる。例えば、コンピューティング及び通信デバイス100A、100Bは、モバイルコンピューティングデバイス、ノートパソコン、シンクライアント、またはスマートフォンなどのユーザデバイスであってもよく、コンピューティング及び通信デバイス100Cは、メインフレームまたはクラスタなどのサーバであってよい。コンピューティング及び通信デバイス100Aとコンピューティング及び通信デバイス100Bはユーザデバイスとして記載され、コンピューティング及び通信デバイス100Cはサーバとして記載されているが、任意のコンピューティング及び通信デバイスで、サーバ機能の一部またはすべて、ユーザデバイス機能の一部またはすべて、またはサーバ機能とユーザデバイス機能の一部またはすべてを行ってよい。例えば、サーバのコンピューティング及び通信デバイス100Cは、オーディオデータやビデオデータなどのデータを受信、エンコードなどの処理、処理、格納、送信、またはそれらの組み合わせを行うことができ、コンピューティング及び通信デバイス100Aとコンピューティング及び通信デバイス100Bの一方または両方は、データを受信、デコードなどの処理、処理、格納、提示、またはそれらの組み合わせを行うことができる。
【0038】
各コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cは、ユーザ装置(UE)、移動局、固定加入者ユニットまたはモバイル加入者ユニット、携帯電話、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、サーバ、家電製品、または任意の同様のデバイスを備えてもよく、ネットワーク220を介するなど、有線または無線通信を行うように構成することができる。例えば、コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cは、有線通信信号または無線通信信号を送信または受信するように構成することができる。各コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cは単一のユニットとして示されているが、コンピューティング及び通信デバイスは、相互接続された任意の数の要素を含み得る。
【0039】
各アクセスポイント210A、210Bは、有線または無線通信リンク180A、180B、180Cを介してコンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100C、ネットワーク220、またはその両方と通信するように構成された任意のタイプの装置であることができる。例えば、アクセスポイント210A、210Bは、基地局、無線基地局(BTS)、NodeB、拡張NodeB(eNode-B)、ホームNodeB(HNode-B)、無線ルータ、有線ルータ、ハブ、中継器、スイッチ、または任意の同様の有線または無線装置を含み得る。各アクセスポイント210A、210Bは単一のユニットとして示されているが、アクセスポイントは相互接続された任意の数の要素を含み得る。
【0040】
ネットワーク220は、有線または無線通信リンクを介して音声、データ、アプリケーション、ボイスオーバーインタネットプロトコル(VoIP)、または任意の他の通信プロトコルまたは通信プロトコルの組み合わせなどのサービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであることができる。例えば、ネットワーク220は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、モバイルまたは携帯電話ネットワーク、インターネット、または任意の他の電子通信手段であることができる。ネットワークは、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、インターネットプロトコル(IP)、リアルタイム転送プロトコル(RTP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、またはそれらの組み合わせなどの通信プロトコルを使用できる。
【0041】
コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cは、1つまたは複数の有線または無線通信リンクを使用して、または有線通信リンクと無線通信リンクの組み合わせによって、ネットワーク220を介して相互通信をすることができる。例えば、図示のように、コンピューティング及び通信デバイス100A、100Bは無線通信リンク180A、180Bを介して通信することができ、コンピューティング及び通信デバイス100Cは有線通信リンク180Cを介して通信することができる。コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cのいずれかにより、任意の有線または無線通信リンクを使用して通信してもよい。例えば、第1コンピューティング及び通信デバイス100Aは、第1のタイプの通信リンクを使用して第1アクセスポイント210Aを介して通信することができ、第2コンピューティング及び通信デバイス100Bは、第2のタイプの通信リンクを使用して第2アクセスポイント210Bを介して通信することができ、第3コンピューティング及び通信デバイス100Cは、第3のタイプの通信リンクを使用して第3アクセスポイント(図示せず)を介して通信することができる。同様に、アクセスポイント210A、210Bは、1つまたは複数の種類の有線または無線通信リンク230A、230Bを介してネットワーク220と通信できる。図2は、コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cのネットワーク220を介した通信を示すが、コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cは、直接有線または無線通信リンクなど、任意の数の通信リンクを介して相互通信をすることができる。
【0042】
いくつかの実施態様では、コンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cの1つ以上の間での通信では、ネットワーク220を介した通信を省略してもよく、データ記憶装置などの別の媒体(図示せず)を介したデータ転送を備えてもよい。例えば、サーバのコンピューティング及び通信デバイス100Cは、エンコードされたデータなどのデータを、ポータブルデータストレージユニットなどのデータ記憶装置に格納してもよく、コンピューティング及び通信デバイス100Aまたはコンピューティング及び通信デバイス100Bの一方または両方は、例えば、データ記憶装置をサーバのコンピューティング及び通信デバイス100Cから物理的に切断し、データ記憶装置をコンピューティング及び通信デバイス100Aまたはコンピューティング及び通信デバイス100Bに物理的に接続することによって、データストレージユニットから格納されたオーディオデータへのアクセス、読み取り、または取得を行ってもよい。
【0043】
コンピューティング及び通信システム200の他の実施態様も可能である。例えば、一実施態様において、ネットワーク220はアドホックネットワークであることができ、アクセスポイント210A、210Bの1つ以上を省略することができる。コンピューティング及び通信システム200には、図2に示されていないデバイス、ユニット、または要素を備えてもよい。例えば、コンピューティング及び通信システム200は、さらに多くの通信装置、ネットワーク、及びアクセスポイントを備えてもよい。
【0044】
前述のように、コンテンツ項目にアクセスするデバイスのセキュリティの動的な変化に応答して配信システムのコンテンツ項目へのアクセスを保護するには、コンテンツ所有者が動的に更新できるデバイスセキュリティプロファイル(DSP)を確立することで達成することができる。DSPは、このような保護されたコンテンツへのアクセスを管理するために使用してもよい。
【0045】
図3は、DSPを使用して保護されたコンテンツへのアクセス管理を実装することができるシステム300の一例のブロック図である。図示のように、システム300は、コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302C、DRMサーバ304、コンテンツサーバ306A、306B、及びクライアントデバイス308A、308Bを含む。コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302C、DRMサーバ304、コンテンツサーバ306A、306B、及びクライアントデバイス308A、308Bはそれぞれコンピューティングデバイス100に対応することができる。また、3つのコンテンツ所有者デバイス302A、302B、302C、1つのDRMサーバ304、2つのコンテンツサーバ306A、306B、及び2つのクライアントデバイス308A、308Bが図示されているが、実施態様によっては、これらのデバイスの数を他の数で使用してもよい。コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302C、DRMサーバ304、コンテンツサーバ306A、306B、及びクライアントデバイス308A、308Bは、ネットワーク(例えば、ネットワーク220)を介して相互通信を行う。各コンテンツサーバ306A、306Bは、ライセンスサーバであってもよく、またはライセンスサーバを備えてもよい。
【0046】
いくつかの実施態様によれば、コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302C及びクライアントデバイス308A、308Bは、携帯電話、タブレット型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、スマートウォッチ、携帯情報端末、デジタルミュージックプレーヤなどのユーザ装置である。DRMサーバ304及びコンテンツサーバ306A、306Bはサーバコンピュータであってよい。
【0047】
図示のように、DRMサーバ304は、コンテンツ所有者310A、310B、310Cに関連付けられたデータを格納する。コンテンツ所有者310Aは、コンテンツ所有者デバイス302Aに関連付けられる。コンテンツ所有者310Bは、コンテンツ所有者デバイス302Bに関連付けられる。コンテンツ所有者310Cは、コンテンツ所有者デバイス302Cに関連付けられる。コンテンツ所有者310Aに関連付けられたデータは、DSP312Aを含む。コンテンツ所有者310Bに関連付けられたデータは、DSP312Bを含む。コンテンツ所有者310Cに関連付けられたデータは、DSP312Cを含む。
【0048】
いくつかの実施態様では、DRMサーバ304は、DSP312Aに関連付けられたデータを入力するためグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するコードをコンテンツ所有者デバイス302Aに送信する。デバイスセキュリティプロファイルに関連付けられた情報を入力するためのGUIの例を図7に示す。DSP312Aに関連付けられたデータは、コンテンツ所有者デバイス302Aに関連付けられたコンテンツ所有者のコンテンツを1つまたは複数の解像度レベル(例えば、SD、HD、4Kなど)で表示するための要件、または1つまたは複数のタグ(例えば、新作、ドラマ、コメディ、恋愛など、コンテンツ項目の特性に関する記述データを提供する)を持つための要件を備えてもよい。例えば、DSP312Aに関連付けられたデータは、図4に示され、以下に記載されるデータを備えてもよい。
【0049】
コンテンツ所有者デバイス302Aのユーザは、DSP312Aに関連付けられたデータをGUIに入力する。コンテンツ所有者デバイス302Aは、GUIに入力されるDSP312Aに関連付けられたデータをDRMサーバ304に送信する。DRMサーバ304は、データに基づいてDSP312Aを生成し、コンテンツ所有者310Aに関連付けられたデータ内にDSP312Aを格納する。DSP312Aは、コンテンツ所有者310Aに関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイス308A、308Bなどのクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定する。要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なってよい。例えば、SDコンテンツにアクセスする場合と、同じコンテンツのHDバージョンにアクセスする場合では要件が異なる場合がある。実施態様では、ABC-MOVIEのHDバージョンにアクセスするための要件は、ABC-MOVIEの4Kバージョンにアクセスするための要件と異なる。DSP312B、312Cは、コンテンツ所有者デバイス302B、302Cから得られ、DSP312Aについて本明細書に記載したような技法を使用して、コンテンツ所有者310B、310Cに関連付けられたデータに格納される。
【0050】
DRMサーバ304は、DSP312A、312B、312Cを、関連するコンテンツ所有者310A、310B、310Cのコンテンツを格納するコンテンツサーバ306A、306Bに配信する。図示のように、コンテンツサーバ306Aはコンテンツ所有者310A、310Bのコンテンツを格納しているが、コンテンツ所有者310Cのコンテンツを格納していないため、コンテンツサーバ306AはDSP312A、312Bを受信するが、DSP312Cは受信しない。同様に、コンテンツサーバ306Bはコンテンツ所有者310B、310Cのコンテンツを格納しているが、コンテンツ所有者310Aのコンテンツを格納していないため、コンテンツサーバ306BはDSP312B、312Cを受信するが、DSP312Aは受信しない。他の実施態様では、より多くの、より少ない、または異なるコンテンツサーバにコンテンツが格納してもよい。
【0051】
他の実施態様によれば、DRMサーバ304は、コンテンツ所有者310A、310Bに関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバ306Aから、DSP更新に関するプルリクエストを受信する。DRMサーバ304は、プルリクエストに応答して、前回のプルリクエスト以降に更新または追加されたDSP312A、312Bをコンテンツサーバ306Aに送信する。送信されたDSP312A、312Bにより、コンテンツサーバは、DSP312A、312Bに従って、コンテンツ所有者310A、310Bのコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスに対して制限または条件を設定する。コンテンツサーバ306Bも同様にプルリクエストを送信し、コンテンツサーバ306Bにコンテンツが格納されているコンテンツ所有者310B、310CのDSP312B、312Cを受信する。
【0052】
コンテンツ所有者310AのDSP312Aを受信した後、またはコンテンツ所有者310AのDSP312Aの受信と同時に、コンテンツサーバ306Aは、クライアントデバイス308Aからコンテンツ所有者310Aのコンテンツ項目316Aに対するコンテンツ要求314Aを受信する。コンテンツ要求314Aは、ライセンス要求であってもよく、またはライセンス要求を備えてもよく、クライアントデバイス308Aのハードウェアステータス及びセキュリティステータスを含んでもよい。例えば、ハードウェアステータスは、クライアントデバイス308Aの製造元とモデル(例えば、Apple iPhone XR(登録商標)、Google Pixel 4(登録商標)など)、及びハードウェアへのいずれかの変更の兆候を備えてもよい。セキュリティステータスは、オペレーティングシステムのバージョンと、クライアントデバイス308Aにインストールされているいずれかのセキュリティパッチの指標を含んでもよい。
【0053】
コンテンツサーバ306Aは、コンテンツ要求314AとDSP312Aに基づいて、クライアントデバイス308Aに提供するコンテンツ項目316Aの解像度レベル(例えば、SD、HD、4Kなど)を決定する。例えば、解像度レベルは、コンテンツ要求314Aのハードウェアステータス及びセキュリティステータスを、DSP312Aで指定された様々な解像度レベル(及びコンテンツ項目316Aの任意のタグ)の要件と比較することによって決定することができる。
【0054】
いくつかの実施態様では、コンテンツサーバ306Aは、コンテンツ要求314A及びDSP312Aに基づいて、要求されたコンテンツ項目のバージョンがクライアントデバイス308Aに提供されないおそれがあると判断し、コンテンツ項目316Aが利用できないことをクライアントデバイス308Aに通知するメッセージをクライアントデバイス308Aに送信することができる。コンテンツサーバ306Aは、DSP312Aに基づいて、クライアントデバイス308Aがソフトウェア更新後に要求されたコンテンツ項目316Aにアクセスできるかどうかを判断し、クライアントデバイス308Aのユーザにソフトウェアを更新するようアドバイスするメッセージを送信することができる。
【0055】
いくつかの実施態様では、コンテンツサーバ306Aは、コンテンツ要求314AとDSP312Aに基づいて、要求されたコンテンツ項目の複数の異なる解像度レベル(例えば、SDまたはHD、ただし4Kではない)がクライアントデバイス308Aに提供される可能性があることを判断できる。場合によっては、最も高い解像度レベルがクライアントデバイス308Aに送信されることがある。場合によっては、解像度レベルは、クライアントデバイス308Aのネットワークダウンロード速度、クライアントデバイス308Aの表示機能、クライアントデバイス308Aのオーディオ再生機能、またはクライアントデバイス308Aに関連付けられたユーザアカウントのユーザアカウント設定のうち少なくとも1つに基づいて選択されることがある。コンテンツサーバ306Aは、決定された解像度レベルでコンテンツ項目316Aをクライアントデバイス308Aに送信してもよい。同様に、コンテンツサーバ306Bは、クライアントデバイス308Bからコンテンツ要求314B(ライセンス要求であってもよく、またはライセンス要求を備えてもよい)を受信し、それに応答してコンテンツ項目316Bを送信する。
【0056】
図4は、DSP312(例えば、DSP312A、312B、312Cの1つ)のデータ構造の一例を示すブロック図である。図示のように、DSP312は、解像度要件データ構造402、タグ要件データ構造404、及び例外データ構造406を含む。
【0057】
図示のように、解像度要件データ構造402は、様々な解像度(この例ではSD、HD、または4K)と、関連する解像度レベルでコンテンツ所有者がコンテンツを提供するためにクライアントデバイスが満たす必要のある要件を示す。要件は、ハードウェア要件及びセキュリティ要件を含んでもよい。例えば、ハードウェア要件は、クライアントデバイスの製造元、モデル、及び/または他のハードウェア識別子を含んでもよい。セキュリティ要件は、クライアントデバイスにインストールされているオペレーティングシステムのバージョン、セキュリティポリシー、セキュリティパッチ、またはソフトウェアの更新の少なくとも1つのインジケータを含んでもよい。
【0058】
同様に、タグ要件データ構造404は、示されたタグを含むコンテンツ所有者によるコンテンツの提供のためにクライアントデバイスが満たす必要があるタグ(例えば、「新規リリース」など)要件を示す。例外データ構造406は、データ構造402、404の要件に対する例外が提供される可能性のある様々な装置を示す。例えば、クライアントデバイスの製造元であり、コンテンツ所有者でもある企業は、これらの装置が必要な特定のハードウェア機能やセキュリティ機能に欠けている場合でも、自社のコンテンツの最も高い解像度のバージョンを自社が製造したクライアントデバイスに提供したいと望む可能性がある。
【0059】
図4は、DSP312のデータ構造の一例を示す。図4に示すデータ構造に加えて、またはその代わりに、DSP312の他のデータ構造を使用してもよい。解像度要件データ構造402とタグ要件データ構造404は、表または2次元配列として示されている。ただし、解像度要件データ構造402、タグ要件データ構造404、またはその両方に、他のタイプのデータ構造(例えば、連結リスト、スタック、キューなど)を使用してもよい。
【0060】
一例としての使用例では、コンテンツ所有者デバイス302Aのユーザは、コンテンツ所有者デバイス302Aに表示されるグラフィカルユーザインターフェースによってDSP312Aを作成する。DSP312Aは、コンテンツ所有者310AのSDコンテンツにアクセスするには、アクセスするクライアントデバイスにハードウェアAとセキュリティポリシーAが存在する必要があることを指定する。コンテンツ所有者310AのHDコンテンツにアクセスするには、アクセスするクライアントデバイスにハードウェアBとセキュリティポリシーBが存在する必要がある。コンテンツ所有者310Aの4Kコンテンツにアクセスするには、アクセスするクライアントデバイスにハードウェアCとセキュリティポリシーCが存在する必要がある。コンテンツ所有者310Aの新規リリースにアクセスするには、アクセスするクライアントデバイスにハードウェアDとセキュリティポリシーDが存在する必要がある。DSP312Aは、特定の製造元のクライアントデバイスの例外を示すこともできる。例えば、製造元ABCによって製造されたクライアントデバイスは、クライアントデバイスのハードウェアやセキュリティポリシーに関係なく、コンテンツ所有者310Aのすべての新規リリースまたは4Kコンテンツにアクセスできるようになる。DSP312Aは、コンテンツ所有者デバイス302AからDRMサーバ304に送信され、コンテンツ所有者310Aに関連付けられたデータ構造でDRMサーバ304に格納される。
【0061】
コンテンツサーバ306Aは、コンテンツ所有者310Aに関連付けられたコンテンツ(例えば、ビデオファイル及び/またはオーディオファイル)を格納する。コンテンツサーバ306Aは、DRMサーバ304にDSP更新に関するプルリクエストを送信する。DSP更新に関するプルリクエストに応答して、DRMサーバ304はDSP312Aをコンテンツサーバ306Aに送信する。コンテンツサーバ306AはDSP312Aを格納する。
【0062】
上記の例を続けると、クライアントデバイス308Aは、コンテンツサーバ306Aに格納され、コンテンツ所有者310Aに関連付けられている動画DEFにアクセスするためのコンテンツ要求314Aをコンテンツサーバ306Aに送信する。コンテンツ要求314Aは、クライアントデバイス308AにハードウェアA、セキュリティポリシーA、セキュリティポリシーB、及びセキュリティポリシーCが含まれており、製造元ABCによって製造されていることを示す。コンテンツサーバ306Aは、クライアントデバイス308Aが動画DEFのSD、HD、または4Kバージョンを受信することを許可されているかの判断を試みる。コンテンツサーバ306Aは、クライアントデバイス308Aのハードウェア(ハードウェアAを有し、ハードウェアBがなく、ハードウェアCがない)とクライアントデバイスのセキュリティポリシー(セキュリティポリシーAを有する)に基づいて、クライアントデバイス308Aには動画DEFのSDバージョンへのアクセス権はあるが、動画DEFのHDバージョン及び4Kバージョンへのアクセス権はないことを判断する。コンテンツサーバ306Aは、動画DEFに新規リリースタグがあるかどうかを判断し、動画DEFに新規リリースタグがないと判断すると、クライアントデバイス308Aが動画DEFのSDバージョンには引き続きアクセスできるが、HDバージョンと4Kバージョンにはアクセスできないことを判断する。コンテンツサーバ306Aは、DSP312Aの例外を確認し、クライアントデバイス308Aが製造元ABCによって製造されていることに基づいて、クライアントデバイス308Aが動画DEFのSD、HD、または4Kバージョンを得る資格があるかどうかを判断する。
【0063】
コンテンツサーバ306Aは、クライアントデバイス308Aのネットワーク速度と表示機能を判断し、動画DEFのSD、HD、または4Kバージョンをクライアントデバイスに送信するかどうかを判断する。例えば、クライアントデバイス308AがSD及びHDを表示できるが4Kファイルを表示できない表示部を備えていること、及びクライアントデバイス308AがHD伝送の最小速度(例えば、5メガビット/秒)を超えるダウンロード速度でセルラーネットワークに接続されていることを判断すると、コンテンツサーバ306Aは、クライアントデバイス308Aに動画DEFのHDバージョンを提供することができる。クライアントデバイス308Aが製造元ABC以外の製造元によって製造されていた場合、クライアントデバイス308Aは、DSP312A下で動画DEFのHDまたは4Kバージョンを受信することができず(ハードウェアBとハードウェアCがないため)、クライアントデバイス308Aは動画DEFのSDバージョンを受信することになる。
【0064】
図5は、コンテンツサーバにデバイスセキュリティプロファイルを提供する方法500の一例を示すフローチャートである。方法500は、図3に示すDRMサーバ304などのDRMサーバ、図2に示すコンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cの1つ以上、または図1に示すコンピューティングデバイス100によって実装することができる。
【0065】
ブロック502では、DRMサーバは、コンテンツ所有者デバイス(例えば、コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302C)からDSP(例えば、DSP 312、312A、312B、312C)に関連付けられたデータを受信する。DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイス(例えば、クライアントデバイス308A、308B)がアクセスするための要件を指定する。要件は、アクセスされるコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる。要件は、アクセスされるコンテンツ項目のタグ(例えば、「新規リリース」)によって異ってもよい。要件は、ハードウェア要件及びセキュリティ要件を含んでもよい。
【0066】
ブロック504では、DRMサーバはDSPとコンテンツ所有者(例えば、コンテンツ所有者310A、310B、310C)のインジケーションを格納する。DSP及びコンテンツ所有者のインジケーションは、DRMサーバのメモリ(例えば、メモリ110)またはDRMサーバと通信するデータリポジトリ(例えば、データベース)に格納されてよい。DSPは、解像度レベルと解像度レベルごとの要件を表す第1データ構造(例えば、解像度要件データ構造402)を含んでもよい。DSPは、コンテンツ項目のタグとタグごとの要件を表す第2データ構造(例えば、タグ要件データ構造404)を含んでもよい。DSPは、第1データ構造の要件または第2データ構造の要件に対する例外があるデバイス構成を表す第3データ構造(例えば、例外データ構造406)を含んでもよい。
【0067】
ブロック506では、DRMサーバは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバ(例えば、コンテンツサーバ306A)から、DSP更新に関するプルリクエストを受信する。コンテンツサーバは、コンテンツサーバのネットワーク速度が閾値ネットワーク速度を超えたとき、コンテンツサーバのプロセッサの負荷が閾値負荷を下回ったとき、またはその両方のときに、DSP更新に関するプルリクエストを送信することができる。プルリクエストは、閾値期間ごとに1回(例えば、1日に1回)送信することができる。
【0068】
ブロック508では、DRMサーバは、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信する。DSPにより、コンテンツサーバはDSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限する。いくつかの実施態様では、DRMサーバはコンテンツ所有者デバイスからDSPへの更新を受信する。DRMサーバはコンテンツサーバから2回目のプルリクエストを受信する。DRMサーバは、2回目のプルリクエストに応答して、DSPの更新(またはDSPの更新バージョン)をコンテンツサーバに送信する。
【0069】
いくつかの実施態様では、DRMサーバはDSPを第2コンテンツサーバにプッシュする。プッシュは、例えば、所定の時間または定義された期間(例えば、1日または7日間)内に、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納する第2コンテンツサーバからDSP更新に関するプルリクエストを受信できなかった際に発生する可能性がある。
【0070】
図6は、デバイスセキュリティプロファイルを使用してコンテンツ要求を処理する方法600の一例を示すフローチャートである。方法600は、図3に示すコンテンツサーバ306A、306Bの1つ以上などのコンテンツサーバ、図2に示すコンピューティング及び通信デバイス100A、100B、100Cの1つ以上、または図1に示すコンピューティングデバイス100によって実装することができる。
【0071】
ブロック602では、コンテンツサーバはコンテンツ所有者のDSP(例えば、DSP312、312A、312B、312C)を受信する。DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定する。場合によっては、コンテンツサーバはDSP更新に関するプルリクエストをDRMサーバ(DRMサーバ304)に送信し、プルリクエストに応答してコンテンツ所有者のDSPを受信する。あるいは、DSPをDRMサーバからコンテンツサーバにプッシュしてもよい。
【0072】
ブロック604では、コンテンツサーバは、クライアントデバイス(例えば、クライアントデバイス308A、308B)からコンテンツ項目に対するコンテンツ要求(例えば、コンテンツ要求314A、314B)を受信する。例えば、クライアントデバイスのユーザは、クライアントデバイスをコンテンツサーバに関連付けられたアプリケーションまたはウェブページに誘導し、アプリケーションまたはウェブページを介してコンテンツを要求することができる。
【0073】
ブロック606では、コンテンツサーバは、コンテンツ要求とDSPに基づいて、クライアントデバイスに提供するコンテンツ項目(例えば、コンテンツ項目316A、316B)の解像度レベルを決定する。例えば、コンテンツサーバは、コンテンツ要求に示されているようにクライアントデバイスのハードウェアステータスとセキュリティステータスを、DSPの様々な解像度レベルでコンテンツを提供するためのハードウェア要件とセキュリティ要件と比較する場合がある。
【0074】
ブロック608では、コンテンツサーバは、決定された解像度レベルでコンテンツ項目をクライアントデバイスに送信する。クライアントデバイスは、クライアントデバイスのユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェース130)によってコンテンツ項目を再生または表示することができる。
【0075】
いくつかの実施態様では、コンテンツサーバは、DSP更新に関する2回目のプルリクエストをDRMサーバに送信する。コンテンツサーバは、2回目のプルリクエストに応答して、DSPを置き換えるために更新されたDSPまたは以前に格納されたDSPの更新を受信する。コンテンツサーバが、コンテンツサーバのメモリ(例えば、メモリ110)内でDSPを更新されたDSPに置き換えるか、コンテンツサーバが更新をDSPに組み込む。
【0076】
図7は、DSPに関連する情報を入力するためのGUI700を示す図である。GUI700は、コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302Cで表示することができる。図示のように、GUI700は、DSP702の名称、最小デバイスセキュリティレベル704、復号化ソフトウェアの最小バージョン706、最小コピー保護バージョン708、製造元/モデルが検証されているかどうか710、及びコピー世代管理システム(CGMS)出力保護が必要かどうか712を入力するためのブロックを含む。DSP702の名称は、ユーザが選択した任意の名称であってよい。最小デバイスセキュリティレベル704は、クライアントデバイスにインストールされたセキュリティソフトウェアの表示など、最小セキュリティレベルに対応することができる。復号化ソフトウェアの最小バージョン706は、クライアントデバイスでコンテンツを表示するためのメディアプレーヤまたは他のアプリケーションに関連付けられたソフトウェアのバージョンに対応することができる。最小コピー保護バージョン708は、クライアントデバイスにインストールされているコピー保護のバージョン(例えば、高帯域幅デジタルコンテンツ保護(HDCP))を含んでもよい。検証される製造元/モデル710は、クライアントデバイスからのコンテンツ要求314A、314Bがクライアントデバイスの製造元/モデルを示しているかどうかに対応することができる。CGMS出力保護が必要かどうか712は、クライアントデバイスでCGMS出力保護が必要かどうかを示すことができる。
【0077】
図8は、DSPにデバイス例外を表示するためのGUI800を示す図である。GUI800は、コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302Cで表示することができる。図示のように、GUI800は、シリーズ名802、製造元804、システム識別子(ID)806、許可リストステータス808、及び例外ステータス810の列を含む例外の表を含む。GUI800は、「追加例外を追加」ボタン812も備えており、これを選択すると、ユーザは例外の表に行を追加できる。シリーズ名802の列には、例外が適用されるデバイスのシリーズ名を表示する。製造元804の列には、例外が適用されるデバイスの製造元を表示する。システムID806の列には、例外が適用されるデバイスのシステムIDを表示する。許可リストステータス808の列には、例外が適用されるデバイスの許可リストステータス(例えば、許可またはブロック)を表示する。例外ステータス810の列には、例外が適用されるデバイスに対して例外が設定されているかどうかを表示する。ユーザは、例外ステータス810の列のドロップダウンメニューを使用して、「はい」または「いいえ」(または「正」または「誤」または同様のオプション)を選択し、特定の行にリストされている例外を適用するかどうかを表示することができる。
【0078】
GUI700、800は、DSPのハードウェアプロファイルとセキュリティプロファイルに含まれる情報の例を示す。すべてのDSPで、そこに示されている情報が必要なわけではない。DSPには、異なる情報、より多い情報、またはより少ない情報が含まれてよい。
【0079】
図9は、DSPを検索するためのGUI900を示す図である。GUI900は、コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302Cで表示することができる。図示のように、GUI900は、コンテンツプロバイダ名902とDSP名904でDSPを検索するための入力ボックスを含む。GUI900は、生産ステータス906、デバイスセキュリティレベル908、復号化ソフトウェアバージョン910、及びコピー保護バージョン912でDSPを検索するためのドロップダウンメニューを含む。GUI900は、クライアントデバイスの製造元/モデルが検証されているかどうか914、クライアントデバイスでCGMS出力保護が有効になっているかどうか916、既知のセキュリティ脆弱性が許可されているかどうか918を選択するためのラジオボタンを含む。GUI900は検索ボタン920を含む。検索ボタン920が選択されるとき、GUI900を表示しているデバイス(例えば、コンテンツ所有者デバイス302A、302B、302C)は、902、904の入力ボックス、906、908、910、912のドロップダウンメニュー、及び914、916、918のラジオボタンのいずれかに入力された内容に基づいて、デバイス(またはデバイスにログインしているアカウント)に対応するコンテンツ所有者に関連付けられたDSPを検索する(例えば、ローカルメモリで検索する、またはDRMサーバ304で検索を実行させる)。検索すると検索結果が生成される。生成された検索結果のすべてまたは一部は、デバイスに(例えば、リスト形式で)表示することができる。
【0080】
いくつかの実施態様は、番号付きの例(実施例1、2、3など)として以下で説明される。これらの例は実施例としてのみ提供されており、開示された技術を限定するものではない。
【0081】
実施例1は、デジタル著作権管理(DRM)サーバにおいて、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信することであって、DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定し、要件は、アクセスされたコンテンツ項目の解像度レベルによって異なる、受信することと、DRMサーバで、DSP及びコンテンツ所有者のインジケーションを格納することと、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信することと、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信することであって、DSPは、コンテンツサーバに、DSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限させる、送信することを含む方法である。
【0082】
実施例2において、実施例1の主題は、解像度レベルが総ピクセル数、フレームあたりのピクセル数、またはピクセル寸法測定値のうちの少なくとも1つに基づく主題を含む。
【0083】
実施例3において、実施例1、実施例2、またはその両方の主題は、解像度レベルが標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうち少なくとも1つを備える主題を含む。
【0084】
実施例4において、実施例1~3のいずれかの主題は、アクセスされたコンテンツ項目のタグによって要件が異なる主題を含む。
【0085】
実施例5において、実施例1~4のいずれかの主題は、要件がコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスのハードウェア要件とセキュリティ要件を備える主題を含む。
【0086】
実施例6において、実施例1~5のいずれかの主題は、DSPが、解像度レベル及び解像度レベルごとの要件を表す第1データ構造と、コンテンツ項目のタグ及びタグごとの要件を表す第2データ構造と、第1データ構造の要件または第2データ構造の要件に対して例外を持つデバイス構成を表す第3データ構造とを備える主題を含む。
【0087】
実施例7において、実施例1~6のいずれかの主題は、定義された期間内に、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納する第2コンテンツサーバからDSP更新に関するプルリクエストを受信できなかった場合に、DSPを第2コンテンツサーバにプッシュすることを含む。
【0088】
実施例8において、実施例1~7のいずれかの主題は、コンテンツ所有者デバイスからDSPへの更新を受信することと、コンテンツサーバから2回目のプルリクエストを受信することと、2回目のプルリクエストに応答してDSPへの更新またはDSPの更新バージョンをコンテンツサーバに送信することとを含む。
【0089】
実施例9においては、実施例1~8のいずれかの主題は、DSPに関連付けられたデータを入力するためグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するコードをコンテンツ所有者デバイスに送信することと、GUIを介してコンテンツ所有者デバイスで得られたDSPに関連付けられたデータに基づくDSPをDRMサーバで生成することとを含む。
【0090】
実施例10においては、実施例1~9のいずれかの主題は、コンテンツサーバでコンテンツ所有者のDSPを受信することと、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目の1つであるコンテンツ項目に対するコンテンツ要求をコンテンツサーバでクライアントデバイスから受信することと、コンテンツ要求とDSPに基づいて、クライアントデバイスに提供するコンテンツ項目の解像度レベルを決定することと、決定された解像度レベルでコンテンツ項目をコンテンツサーバからクライアントデバイスに送信することとを含む。
【0091】
実施例11は、命令を格納するメモリと、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信する命令であって、DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定し、要件は、アクセスされたコンテンツ項目の解像度レベルによって異なり、要件は、コンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスのハードウェア要件とセキュリティ要件を含む、受信する命令と、DSP及びコンテンツ所有者のインジケーションを格納する命令と、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信する命令と、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信する命令であって、DSPは、コンテンツサーバに、DSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限させる、送信する命令とを実行するプロセッサを含む、デジタル著作権管理(DRM)サーバである。
【0092】
実施例12において、実施例11の主題は、解像度レベルが総ピクセル数、フレームあたりのピクセル数、またはピクセル寸法測定値のうちの少なくとも1つに基づく主題を含む。
【0093】
実施例13において、実施例11、実施例12、またはその両方の主題は、解像度レベルが標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうち少なくとも1つを備える主題を含む。
【0094】
実施例14において、実施例11~13のいずれかの主題は、アクセスされたコンテンツ項目のタグによって要件が異なる主題を含む。
【0095】
実施例15において、実施例11~14のいずれかの主題は、DSPが、解像度レベル及び解像度レベルごとの要件を表す第1データ構造と、コンテンツ項目のタグ及びタグごとの要件を表す第2データ構造と、及び第1データ構造の要件または第2データ構造の要件に対して例外を持つデバイス構成を表す第3データ構造とを備える主題を含む。
【0096】
実施例16において、実施例11~15のいずれかの主題は、プロセッサが、所定の時間内に、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納する第2コンテンツサーバからDSP更新に関するプルリクエストを受信できなかった場合に、DSPを第2コンテンツサーバにプッシュする命令を実行する主題を含む。
【0097】
実施例17において、実施例11~16のいずれかの主題は、プロセッサが、コンテンツ所有者デバイスからDSPへの更新を受信する命令と、コンテンツサーバから2回目のプルリクエストを受信する命令と、2回目のプルリクエストに応答して、DSPへの更新またはDSPの更新バージョンをコンテンツサーバに送信する命令とを実行する主題を含む。
【0098】
実施例18において、実施例11~17のいずれかの主題は、DSPに関連付けられたデータを入力するためグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するコードをコンテンツ所有者デバイスに送信する命令と、GUIを介してコンテンツ所有者デバイスで得られたDSPに関連付けられたデータに基づくDSPをDRMサーバで生成する命令とを実行する主題を含む。
【0099】
実施例19は、デジタル著作権管理(DRM)サーバで、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信することであって、DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定し、要件は、アクセスされたコンテンツ項目の解像度レベルによって異なり、解像度レベルは、総ピクセル数、フレームあたりのピクセル数、またはピクセル寸法測定値のうちの少なくとも1つに基づく、受信することと、DRMサーバで、DSP及びコンテンツ所有者のインジケーションを格納することと、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信することと、プルリクエストに応答してDSPをコンテンツサーバに送信することであって、DSPは、コンテンツサーバに、DSPに従ってコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスを制限させる、送信することを含む操作をプロセッサが行うよう動作する命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【0100】
実施例20において、実施例19の主題は、解像度レベルが標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうち少なくとも1つを備える主題を含む。
【0101】
実施例21において、実施例19、実施例20、またはその両方の主題は、アクセスされたコンテンツ項目のタグによって要件が異なる主題を含む。
【0102】
実施例22において、実施例19~21のいずれかの主題は、要件がコンテンツ項目にアクセスするクライアントデバイスのハードウェア要件とセキュリティ要件を備える主題を含む。
【0103】
実施例23は、コンテンツサーバでコンテンツ所有者のデバイスセキュリティプロファイル(DSP)を受信することであって、DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定し、要件は、アクセスされたコンテンツ項目の解像度によって異なる、受信することと、コンテンツ項目に対するコンテンツ要求をコンテンツサーバでクライアントデバイスから受信することと、コンテンツ要求とDSPに基づいて、クライアントデバイスに提供するコンテンツ項目の解像度レベルを決定することと、決定された解像度レベルでコンテンツ項目をクライアントデバイスに送信することとを含む、方法である。
【0104】
実施例24において、実施例10または実施例23の主題は、DSP更新に関するプルリクエストを送信することを含み、プルリクエストに応答してコンテンツ所有者のDSPを受信する。
【0105】
実施例25において、実施例24の主題は、DSP更新に関する2回目のプルリクエストを送信することと、2回目のプルリクエストに応答して、DSPまたはDSPへの更新を置き換える更新されたDSPを受信することと、コンテンツサーバのメモリ内で、DSPを更新されたDSPに置き換えるか、または更新をDSPに組み込むこととを含む。
【0106】
実施例26において、実施例10または23~25のいずれかの主題は、解像度レベルが標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうち少なくとも1つを備える主題を含む。
【0107】
実施例27において、実施例10または23~26のいずれかの主題は、アクセスされたコンテンツ項目のタグによって要件が異なる主題を含む。
【0108】
実施例28において、実施例10または23~27のいずれかの主題は、要件がハードウェア要件とセキュリティ要件を備える主題を含む。
【0109】
実施例29において、実施例10または23~28のいずれかの主題は、DSPが、解像度レベル及び解像度レベルごとの要件を表す第1データ構造と、コンテンツ項目のタグ及びタグごとの要件を表す第2データ構造と、第1データ構造の要件または第2データ構造の要件に対して例外を持つデバイス構成を表す第3データ構造とを備える主題を含む。
【0110】
実施例30は、命令を格納するメモリと、コンテンツ所有者のデバイスセキュリティプロファイル(DSP)を受信する命令であって、DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定し、要件は、アクセスされたコンテンツ項目の解像度によって異なる、受信する命令と、コンテンツ項目に対するコンテンツ要求をクライアントデバイスから受信する命令と、コンテンツ要求とDSPに基づいて、クライアントデバイスに提供するコンテンツ項目の解像度レベルを決定する命令と、決定された解像度レベルでコンテンツ項目をクライアントデバイスに送信する命令とを実行するプロセッサを含む、コンテンツサーバである。
【0111】
実施例31において、実施例30の主題は、プロセッサが、DSP更新に関するプルリクエストを送信する命令を実行し、プルリクエストに応答してコンテンツ所有者のDSPが受信される主題を含む。
【0112】
実施例32において、実施例31の主題は、プロセッサが、DSP更新に関する2回目のプルリクエストを送信する命令と、2回目のプルリクエストに応答して、DSPまたはDSPへの更新を置き換える更新されたDSPを受信する命令と、コンテンツサーバのメモリ内で、DSPを更新されたDSPに置き換える命令、または更新をDSPに組み込む命令を実行する主題を含む。
【0113】
実施例33において、実施例30~32のいずれかの主題は、解像度レベルが標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうち少なくとも1つを備える主題を含む。
【0114】
実施例34において、実施例30~33のいずれかの主題は、アクセスされたコンテンツ項目のタグによって要件が異なる主題を含む。
【0115】
実施例35において、実施例30~34のいずれかの主題は、要件がハードウェア要件とセキュリティ要件を備える主題を含む。
【0116】
実施例36において、実施例30~35のいずれかの主題は、DSPが、解像度レベル及び解像度レベルごとの要件を表す第1データ構造と、コンテンツ項目のタグ及びタグごとの要件を表す第2データ構造と、第1データ構造の要件または第2データ構造の要件に対して例外を持つデバイス構成を表す第3データ構造とを備える主題を含む。
【0117】
実施例37は、コンテンツサーバでコンテンツ所有者のデバイスセキュリティプロファイル(DSP)を受信することであって、DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にクライアントデバイスがアクセスするための要件を指定し、要件は、アクセスされたコンテンツ項目の解像度によって異なる、受信することと、コンテンツ項目に対するコンテンツ要求をコンテンツサーバでクライアントデバイスから受信することと、コンテンツ要求とDSPに基づいて、クライアントデバイスに提供するコンテンツ項目の解像度レベルを決定することと、決定された解像度レベルでコンテンツ項目をクライアントデバイスに送信することとを含む操作をプロセッサが行うよう動作する命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【0118】
実施例38において、実施例37の主題は、DSP更新に関するプルリクエストを送信することであって、プルリクエストに応答してコンテンツ所有者のDSPが受信される、送信することを含む操作の主題を含む。
【0119】
実施例39において、実施例38の主題は、DSP更新に関する2回目のプルリクエストを送信することと、2回目のプルリクエストに応答して、DSPまたはDSPへの更新を置き換える更新されたDSPを受信することと、コンテンツサーバのメモリ内で、DSPを更新されたDSPに置き換えるか、または更新をDSPに組み込むこととを備える操作の主題を含む。
【0120】
実施例40において、実施例37~39のいずれかの主題は、解像度レベルが標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうち少なくとも1つを備える主題を含む。
【0121】
実施例41において、実施例37~40のいずれかの主題は、アクセスされたコンテンツ項目のタグによって要件が異なる主題を含む。
【0122】
実施例42において、実施例37~41のいずれかの主題は、要件がハードウェア要件とセキュリティ要件を備える主題を含む。
【0123】
実施例43は、実施例1~10または23~29のいずれかに記載の方法を実行するように構成された処理回路を含むシステムである。
【0124】
単語「例」「実施態様」「態様」は、例、実例、または例示として機能することを意味するために本明細書で使用される。本明細書で「例」「実施態様」「態様」として記載された任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきではない。むしろ、これらの単語の使用は、概念を具象的な態様で提示することを意図したものである。本出願で使用されるように、用語「または」は、排他的な「または」ではなく包含的な「または」を意味することが意図される。すなわち、別様に指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを含む」とは、自然な包括的置換を意味することが意図される。すなわち、XがAを含む場合、XがBを含む場合、または、XがA及びBの両方を含む場合、前述のいずれの場合でも、「XはAまたはBを含む」が満たされる。さらに、本出願及び添付の請求項で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に指定がない限り、または文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、一般に「1つまたは複数」を意味すると解釈されるべきである。さらに、用語「実施形態」または「実施態様」の使用はすべて、そのようなものとして記載されていない限り、同一の実施形態または実施態様を意味するとして意図されていない。本明細書で使用される用語「決定する」及び「識別する」、またはその任意の変形形態は、図1に示される1つまたは複数のデバイスを使用して、選択、確認、計算、検索、受信、決定、確立、取得、またはその他の方法で識別または決定することを含む。
【0125】
さらに、説明を簡単にするため、本明細書の図及び説明には一連のステップまたは段階が含み得るが、本明細書に開示される方法の要素は、様々な順序で、及び/または同時に生じることができる。さらに、本明細書で開示された方法の要素は、本明細書で明示的に提示及び説明されていない他の要素とともに生じてもよい。さらに、本明細書に記載された方法の1つ以上の要素は、開示された主題に従った方法の実施態様から省略されてもよい。
【0126】
送信するコンピューティング及び通信デバイス100A及び/または受信するコンピューティング及び通信デバイス100Bの実施態様(及びそこに格納され、及び/またはそれによって実行されるアルゴリズム、方法、命令など)は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実現できる。ハードウェアは、例えば、コンピュータ、知的財産(IP)コア、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、光プロセッサ、プログラマブルロジックコントローラ、マイクロコード、マイクロコントローラ、サーバ、マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、または任意の他の適切な回路を含むことができる。特許請求項において、用語「プロセッサ」は、前述のハードウェアのいずれかを単独または組み合わせて含むものとして理解されるべきである。用語「信号」と「データ」は同じ意味で使用される。さらに、送信するコンピューティング及び通信デバイス100Aと受信するコンピューティング及び通信デバイス100Bの各部分は、必ずしも同じ方法で実装される必要はない。
【0127】
さらに、いくつかの実施態様では、例えば、送信するコンピューティング及び通信デバイス100Aまたは受信するコンピューティング及び通信デバイス100Bは、実行時、本明細書で記載されているそれぞれの方法、アルゴリズム、及び/または命令のいずれかを実行するコンピュータプログラムを使用して実装することができる。さらに、または代わりに、例えば、本明細書に記載した方法、アルゴリズム、または命令のいずれかを実行するための特殊なハードウェアを含むことができる特殊目的コンピュータ/プロセッサを利用することができる。
【0128】
さらに、実施態様のすべてまたは一部は、例えば、タンジブルコンピュータ可用媒体またはコンピュータ可読媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品の形式をとることができる。コンピュータ可用媒体またはコンピュータ可読媒体は、例えば、任意のプロセッサによって使用されるか、または任意のプロセッサと接続されるプログラムを実体的に保存、格納、通信、または転送できる任意のデバイスである。媒体としては、例えば、電子デバイス、磁気デバイス、光デバイス、電磁気デバイス、または半導体デバイスが挙げられる。他の適切な媒体も利用可能である。
【0129】
態様は任意の便利な形態で実装できることが理解されるであろう。例えば、態様は、適切なコンピュータプログラムによって実装されてよく、適切なコンピュータプログラムが、実体的なキャリアメディア(例えば、ディスク)または実体のないキャリアメディア(例えば、通信信号)であればよい適切なキャリアメディアで実行されてよい。態様は、本明細書に開示された方法及び/または技術を実装するように構成されたコンピュータプログラムを実行するプログラム可能なコンピュータの形態をとることができる適切な装置を使用して実装することもできる。ある態様の文脈で説明されている機能が別の態様で実装できるように、態様は組み合わせることができる。
【0130】
上記の実施態様は、本出願の理解を容易にするために記載されており、限定されるものではない。むしろ、本出願は、添付の請求項の範囲内に含まれる様々な変更形態及び同等の配置を網羅しており、その範囲は、法律で許可されるすべてのそのような変更形態及び同等の構造を包含するように、最も広い解釈が与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル著作権管理(DRM)サーバにおいて、コンテンツ所有者デバイスからデバイスセキュリティプロファイル(DSP)に関連付けられたデータを受信することであって、前記DSPは、コンテンツ所有者に関連付けられたコンテンツ項目にアクセスするためのクライアントデバイスに関する要件を指定し、前記要件は、アクセスされる前記コンテンツ項目の解像度レベルによって異なる、受信することと、
前記DRMサーバにおいて、前記DSPと前記コンテンツ所有者のインジケーションとを格納することと、
前記コンテンツ所有者に関連付けられた前記コンテンツ項目を格納するコンテンツサーバから、DSP更新に関するプルリクエストを受信することと、
前記プルリクエストに応答して前記DSPを前記コンテンツサーバに送信することであって、前記DSPは、前記コンテンツサーバに、前記DSPに従ってクライアントデバイスによる前記コンテンツ項目へのアクセスを制限させるように構成される、送信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記解像度レベルは、総ピクセル数、フレームあたりのピクセル数、またはピクセル寸法測定値の少なくとも1つに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記解像度レベルは、標準画質(SD)、高画質(HD)、または4Kのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記要件はアクセスされた前記コンテンツ項目のタグによって異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記クライアントデバイスに関する前記要件は、前記コンテンツ項目のうちのあるコンテンツ項目にアクセスするそれぞれのクライアントデバイスについて、ハードウェア要件、セキュリティ要件、またはそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの要件を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DSPは、
解像度レベルと解像度レベルごとの前記要件とを表す第1データ構造と、
コンテンツ項目のタグとタグごとの前記要件とを表す第2データ構造と、
前記第1データ構造の前記要件または前記第2データ構造の前記要件に対する例外を有するデバイス構成を表す第3データ構造と
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
所定の時間内に、前記コンテンツ所有者に関連付けられた前記コンテンツ項目を格納する第2コンテンツサーバから前記DSP更新に関するプルリクエストを受信できなかった場合に、前記DSPを前記第2コンテンツサーバにプッシュすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記コンテンツ所有者デバイスから前記DSPに対する更新を受信することと、
前記コンテンツサーバから2回目のプルリクエストを受信することと、
前記2回目のプルリクエストに応答して、前記DSPに対する前記更新または前記DSPの更新バージョンを前記コンテンツサーバに送信することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記コンテンツ所有者デバイスに、前記DSPに関連付けられた前記データを入力するためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成するためのコードを送信することと、
前記DRMサーバにおいて、前記GUIを介して前記コンテンツ所有者デバイスにおいて取得された前記DSPに関連付けられた前記データに基づく前記DSPを生成することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記コンテンツサーバにおいて、前記コンテンツ所有者に関する前記DSPを受信することと、
前記コンテンツサーバにおいて、クライアントデバイスからコンテンツ項目に関するコンテンツ要求を受信することであって、前記コンテンツ項目は、前記コンテンツ所有者に関連付けられた前記コンテンツ項目のうちの1つである、受信することと、
前記コンテンツ要求および前記DSPに基づいて、前記クライアントデバイスに提供するための前記コンテンツ項目の解像度レベルを決定することと、
決定された前記解像度レベルで前記コンテンツ項目を前記コンテンツサーバから前記クライアントデバイスに送信することと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
命令を格納する少なくとも1つのメモリと、
前記命令を実行して、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実施する、少なくとも1つのプロセッサと
を含む、コンピュータシステム。
【請求項12】
1つまたは複数のプロセッサに請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実施させるように動作可能な命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】