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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】室外機
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/0035 20190101AFI20241114BHJP
   F24F 1/24 20110101ALI20241114BHJP
   F24F 1/32 20110101ALI20241114BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20241114BHJP
【FI】
F24F1/0035
F24F1/24
F24F1/32
F24F1/0007 401Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535567
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-06-13
(86)【国際出願番号】 CN2022128451
(87)【国際公開番号】W WO2023124493
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】202111683235.1
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123455494.7
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202123455428.X
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111683207.X
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517383858
【氏名又は名称】海信(広東)空調有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hisense (Guangdong) Air Conditioning Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No 8 Hisense Road, Advanced Manufacturing Jiangsha Demonstration Park, Jiangmen City, Guangdong Province, PRC
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン、チン
(72)【発明者】
【氏名】ツォウ、シアンシュイ
(72)【発明者】
【氏名】チュー、チアンクオ
(72)【発明者】
【氏名】パン、チー
(72)【発明者】
【氏名】ラン、ユアンフェイ
【テーマコード(参考)】
3L051
3L054
【Fターム(参考)】
3L051BJ04
3L054BB03
(57)【要約】
室外機であって、前記室外機は、筐体、渦巻ハウジング主体、導風ダクト、弾性接続具、取付座及び緩衝パッドを備える。前記筐体は、吸込口及び吹出口を有し、前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の第1側及び第2側に設置され、前記第1側は、前記第2側に対向する。前記渦巻ハウジング主体は、前記筐体内に設置される。前記導風ダクトの一端は前記渦巻ハウジング主体と連通し、前記導風ダクトの他端は前記吹出口と連通する。前記弾性接続具は前記渦巻ハウジング主体に設置され、且つ前記筐体に接続される。前記取付座は前記筐体の前記吹出口に近い位置に設置され、前記取付座は取付溝を有する。前記緩衝パッドは前記導風ダクトの外周に外嵌され、前記緩衝パッドの一方側は前記取付溝内に係止して設置され、前記緩衝パッドは前記導風ダクトの振幅を低減するために用いられる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸込口及び吹出口を有する筐体であって、前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の第1側及び第2側に設置され、前記第1側は、前記第2側に対向する筐体と、
前記筐体内に設置される渦巻ハウジング主体と、
一端が前記渦巻ハウジング主体と連通し、他端が前記吹出口と連通する導風ダクトと、
前記渦巻ハウジング主体に設置され、且つ前記筐体に接続される弾性接続具であって、前記渦巻ハウジング主体の振幅を低減するために用いられる弾性接続具と、
前記筐体の前記吹出口に近い位置に設置され、取付溝を有する取付座と、
前記導風ダクトの外周に外嵌される緩衝パッドであって、前記緩衝パッドの一方側は前記取付溝内に係止して設置され、前記取付座は前記緩衝パッドを固定するために用いられ、前記緩衝パッドは前記導風ダクトの振幅を低減するために用いられる緩衝パッドと、
を備える、
室外機。
【請求項2】
前記室外機は、
前記取付座に接続されるクランプであって、前記クランプは前記緩衝パッドに当接し、前記クランプは前記取付溝と合わせて取付通路を形成し、前記導風ダクトは前記取付通路内を貫通して設置され、前記クランプは前記導風ダクトを固定するために用いられるクランプをさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項3】
前記取付座は挿入溝及びネジ孔をさらに有し、前記挿入溝及び前記ネジ孔は、それぞれ前記取付溝の両端に設けられ、前記クランプの一端は、前記挿入溝内に挿入して設置され、前記クランプの他端は、ネジを介して前記ネジ孔に接続され、前記取付座は前記クランプを固定するためにも用いられる、
請求項2に記載の室外機。
【請求項4】
前記室外機は、
一端が前記吹出口を通過して前記導風ダクトの外周に外嵌され、内径が前記導風ダクトの外径より大きい通風継手主体であって、前記緩衝パッドは前記通風継手主体の内壁と前記導風ダクトの外周との間の隙間をシールする通風継手主体と、
前記通風継手主体の外周に設けられ、前記筐体に接続されることにより、前記通風継手主体を固定する接続板と、
をさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項5】
前記筐体は凹溝をさらに有し、前記凹溝は前記吹出口の外周に沿って設けられ、且つ前記筐体の外側に位置し、前記接続板は前記凹溝内に設けられ、前記凹溝は前記接続板を位置決めするために用いられる、
請求項4に記載の室外機。
【請求項6】
前記室外機は、
前記筐体内に設けられる取付柱であって、前記弾性接続具は前記取付柱上に嵌め込んで設置され、前記取付柱は前記弾性接続具を固定するために用いられる取付柱をさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項7】
前記室外機は、
前記渦巻ハウジング主体の外周に設置される複数の接続リングをさらに備え、
前記弾性接続具は係止溝を有し、前記係止溝は前記弾性接続具の外周に設置され、前記複数の接続リングは前記係止溝内に嵌め込んで設置され、前記渦巻ハウジング主体を固定する、
請求項1に記載の室外機。
【請求項8】
前記筐体は挿入口をさらに有し、前記挿入口は前記筐体の第3側の前記吸込口に近い位置にあり、
前記室外機は、
前記筐体に摺動可能に接続される濾過アセンブリであって、前記挿入口を通過して前記筐体内に設置されることにより、前記濾過アセンブリが前記挿入口を介して着脱する濾過アセンブリと、
前記筐体内に設置される電気制御アセンブリであって、前記濾過アセンブリの前記吸込口から離れる側に位置することで、前記電気制御アセンブリ内への水の流入を低減する電気制御アセンブリと、
をさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項9】
前記室外機は、
前記吸込口と前記濾過アセンブリとの間に設けられ、通過口を有する通風ブラケットであって、前記通過口は前記通風ブラケットの前記挿入口に近い側に設けられ、前記通風ブラケットは、前記吸込口から入る外部の空気を前記濾過アセンブリに輸送するために用いられる通風ブラケットをさらに備える、
請求項8に記載の室外機。
【請求項10】
前記通風ブラケットは、
吸込端及び吹出端を有する吸込通路であって、前記吸込端は前記吸込通路の前記吸込口に近い側に位置し、前記吸込端は前記吸込口に接続され、前記吹出端は前記吸込通路の前記電気制御アセンブリに近い側に位置し、前記通過口は前記吸込通路の内部と連通し、前記濾過アセンブリは前記挿入口及び前記通過口を通過し、前記吸込通路内に設けられる吸込通路を含む、
請求項9に記載の室外機。
【請求項11】
前記吸込通路は風通過キャビティ及び濾過キャビティをさらに有し、前記風通過キャビティは前記吸込通路の前記吹出端に近い側に位置し、前記風通過キャビティは気流を流通するために用いられ、前記濾過キャビティは前記吸込通路の前記吹出端に近い側に位置し、前記風通過キャビティは前記濾過キャビティに接続され、前記濾過アセンブリは前記濾過キャビティ内に設置され、
前記通風ブラケットは、
前記風通過キャビティ内の前記吸込端に近い側に設けられ、前記吸込端と前記濾過キャビティとを隔たる止水板であって、前記止水板と前記風通過キャビティの両側壁面との間には、風通過隙間が設けられ、前記風通過隙間は気流を流通するために用いられる止水板をさらに含む、
請求項10に記載の室外機。
【請求項12】
前記筐体は、
収容溝を有するベースであって、前記吸込口、前記吹出口及び前記挿入口は、前記ベース上に設けられ、前記濾過アセンブリ、前記電気制御アセンブリ及び前記渦巻ハウジング主体は、第1方向に沿って順に前記収容溝内に取り付けられるベースと、
前記ベースに接続され、前記収容溝上にカバーされる上部カバーと、
を含む、
請求項11に記載の室外機。
【請求項13】
前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記通風ブラケットと前記電気制御アセンブリとの間に位置し、前記電気制御アセンブリを絶縁するために用いられる仕切板をさらに含む、
請求項12に記載の室外機。
【請求項14】
前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記電気制御アセンブリと前記渦巻ハウジング主体との間に位置し、風通過路を有する支持台であって、前記風通過路は空気を流通するために用いられ、前記支持台は前記上部カバーを支持するために用いられる支持台をさらに含む、
請求項12に記載の室外機。
【請求項15】
前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記渦巻ハウジング主体の前記上部カバーに近い側に設けられる支持板であって、前記支持板の両端は前記ベースに取り外し可能に接続され、前記支持板は前記上部カバーを支持するために用いられる支持板をさらに含む、
請求項12に記載の室外機。
【請求項16】
前記筐体は、
前記収容溝の底面に設けられ、且つ前記通風ブラケットと前記電気制御アセンブリとの間に位置し、前記電気制御アセンブリを水から遮断するために用いられる止水部をさらに含む、
請求項12に記載の室外機。
【請求項17】
前記ベースは排水孔を有し、前記排水孔は前記ベースの底面に位置し、前記排水孔は前記筐体内の水溜りを排出するために用いられる、
請求項12に記載の室外機。
【請求項18】
前記ベースは集水溝を有し、前記集水溝は前記収容溝の底面に設けられ、前記排水孔は前記集水溝内に設けられる、
請求項17に記載の室外機。
【請求項19】
前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数のガイドリブ板であって、前記複数のガイドリブ板は、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、傾斜して設けられることにより、前記吸込通路内への水の浸入を減少させる複数のガイドリブ板をさらに備える、
請求項10に記載の室外機。
【請求項20】
前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数の吸込グリルであって、前記複数の吸込グリルは、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、前記ガイドリブ板と互いに重ねて接続されることにより、前記吸込口と前記吸込端とを接する複数の吸込グリルをさらに含む、
請求項19に記載の室外機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年12月31日に出願された出願番号が202123455494. 7である中国特許出願、2021年12月31日に出願された出願番号が202111683235.1である中国特許出願、2021年12月31日に出願された出願番号が202123455428.Xである中国特許出願、2021年12月31日に出願された出願番号が202111683207.Xである中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は空調設備の技術分野に関し、特に室外機に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、一部の室外機には、室外の空気を室内に吸引して濾過し、室内に新鮮な空気を加えるという目的を実現するための新風装置が取り付けられている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
室外機が提供される。前記室外機は、筐体、渦巻ハウジング主体、導風ダクト、弾性接続具、取付座及び緩衝パッドを備える。前記筐体は、吸込口及び吹出口を有し、前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の第1側及び第2側に設置され、前記第1側は、前記第2側に対向する。前記渦巻ハウジング主体は、前記筐体内に設置される。前記導風ダクトの一端は前記渦巻ハウジング主体と連通し、前記導風ダクトの他端は前記吹出口と連通する。前記弾性接続具は前記渦巻ハウジング主体に設置され、且つ前記筐体に接続され、前記弾性接続具は前記渦巻ハウジング主体の振幅を低減するために用いられる。前記取付座は前記筐体の前記吹出口に近い位置に設置され、前記取付座は取付溝を有する。前記緩衝パッドは前記導風ダクトの外周に外嵌され、前記緩衝パッドの一方側は前記取付溝内に係止して設置され、前記取付座は前記緩衝パッドを固定するために用いられ、前記緩衝パッドは前記導風ダクトの振幅を低減するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
以下、本開示に係る技術案をより明確に説明するために、本開示の幾つかの実施例で使用される図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本開示の幾つかの実施例の一部の図面にすぎないことは明らかである。当業者であれば、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。また、以下の説明における図面は、概略図と見なすことができ、本開示の実施例に係る製品の実際の寸法、方法の実際の流れ、信号の実際のタイミングなどを限定するものではない。
【0006】
図1】幾つかの実施例に係る空気調和機の概略図である。
図2】幾つかの実施例に係る室外機の構造図である。
図3】幾つかの実施例に係る室外機の分解図である。
図4】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の構造図である。
図5】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の分解図である。
図6】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の上面図である。
図7図6のA-A断面図である。
図8図7のB部分の拡大図である。
図9】幾つかの実施例に係る上部カバーが隠された新風装置の正面図である。
図10図9のC-C断面図である。
図11】幾つかの実施例に係る新風装置の通風ブラケットの構造図である。
図12】幾つかの実施例に係る他の視点の新風装置の通風ブラケットの構造図である。
図13】幾つかの実施例に係る新風装置のベースと吸引アセンブリとの間の構造図である。
図14図13の分解図である。
図15図14のD部分の拡大図である。
図16】幾つかの実施例に係る新風装置における吸引アセンブリ、通風継手及びベースの間の組立の概略図である。
図17図16のE-E断面図。
図18図17のE部の部分拡大図である。
図19】幾つかの実施例に係る新風装置の筐体の構造図である。
図20図19のG部分の拡大図である。
図21】幾つかの実施例に係る新風装置の渦巻ハウジング、クランプ、環状緩衝リング及び通風継手の構造図である。
図22図21の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、本開示の幾つかの実施例を明確かつ完全に説明する。無論、ここに記載された実施例はあくまで本開示の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本開示における実施例に基づいて、当業者にとっては取得された他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に含まれるものとする。
【0008】
文脈において別途指摘されない限り、本明細書及び特許請求の範囲において、用語「含む(comprise)」及びその他の形態、例えば、第三人称の単数形である「含む(comprises)」及び現在分詞の形式である「含む(comprising)」は、開放、包括的な意味、即ち「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。明細書の説明において、用語「一実施例(one embodiment)」、「幾つかの実施例(some embodiments)」、「例示的な実施例(exemplary embodiments)」、「例(example)」、「特定例(specific example)」、又は「幾つかの例(some examples)」などは、この実施例又はその例に関連する特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを示すことが意図される。上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。さらに、記載された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の適切な態様で、任意の1つ又は複数の実施例又は例に含まれ得る。
【0009】
以下において、「第1」、「第2」という用語は、単に目的を説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示するものとして、若しくは指示された技術的特徴の数量を暗示するものと理解されるべきでない。従って、「第1」、「第2」と定義された特徴は、1つ又は複数の当該特徴を明示的又は暗示的に含み得る。本開示の実施例の説明では、特に明記しない限り、「複数」は2つ又は2つ以上を意味する。
【0010】
幾つかの実施例を説明する際に、「結合」と「接続」及びそれらに由来する表現を使用する場合がある。例えば、幾つかの実施例を説明する時、2つ又は2つ以上の構成要素がお互いに直接的な物理的又は電気的接触を有することを示すように、「接続」という用語を使用する場合がある。また、例えば、幾つかの実施例を説明する時、2つ又は2つ以上の構成要素が直接的な物理的又は電気的接触を有することを示すように、「結合」という用語を使用する場合がある。しかしながら、「結合」又は「通信可能に結合された(communicatively coupled)」という用語は、2つ又は2つ以上の構成要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働又は相互作用することも意味し得る。ここに開示された実施例は、必ずしも本明細書の内容に限定されない。
【0011】
「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」は、「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」と同じ意味を有し、いずれも以下のA、B及びCの組み合わせ:Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの組合せ、A及びCの組合せ、B及びCの組合せ、並びにA、B及びCの組合せを含む。
【0012】
「A及び/又はB」は、Aのみ、Bのみ、及びAとBの組合せの3つの組合せを含む。
【0013】
本明細書において、「…に適用する」又は「…ように配置される」の使用は開放的且つ包括的な言語を意味し、追加のタスク又はステップを実行するように適用又は配置される装置を排除しない。
【0014】
本明細書で使用される場合、「約」、「おおよそ」、又は「近似」は、記載された値、及び特定値の許容可能な偏差範囲内の平均値を含み、ここで、前記許容可能な偏差範囲は、当業者によって検討されている測定及び特定量の測定に関連する誤差(即ち、測定システムの制限性)を考慮して決定される。
【0015】
本明細書で使用されるように、「平行」、「垂直」、「等しい」は、記載されている状況及び記載されている状況に近似している状況を含み、この近似している状況の範囲は許容可能な偏差範囲内にあり、前記許容可能な偏差範囲は、当業者が検討している測定及び特定量の測定に関連する誤差(すなわち、測定システムの限界)を考慮して決定される。例えば、「平行」は真の平行と略平行を含み、ここで略平行の許容可能な偏差範囲は例えば5°以内の偏差であり、「垂直」には真の垂直と略垂直が含まれ、略垂直の許容可能な偏差範囲は、例えば5°以内の偏差であってもよい。「等しい」とは、絶対的に等しいものとほぼ等しいものを含み、ここで、ほぼ等しい許容可能な偏差範囲内では、例えば、等しい両者の間の差は、いずれかの5%以下である。
【0016】
本開示の幾つかの実施例は、空気調和機が提供される。
【0017】
図1に示すように、空気調和機1000は、室内機10と室外機20とを備える。室内機10と室外機20とは、配管によって接続されることで、冷媒を伝送する。室内機10は、室内熱交換器400と室内ファン600とを備える。室外機20は、圧縮機201と、四方弁202と、室外熱交換器203と、室外ファン204と、膨張弁205とを備える。順に接続された圧縮機201、室外熱交換器203、膨張弁205及び室内熱交換器400は冷媒回路を形成し、冷媒は前記冷媒回路内で循環的に流れ、室外熱交換器203及び室内熱交換器400を介してそれぞれ空気と熱交換することにより、空気調和機1000の冷房モードまたは暖房モードを実現する。
【0018】
圧縮機201は、冷媒を圧縮することにより、低圧冷媒を圧縮して高圧冷媒が形成されるように構成される。
【0019】
室外熱交換器203は、室外空気と室外熱交換器203内で伝送される冷媒とを熱交換するように構成される。例えば、空気調和機1000の冷房モードでは、室外熱交換器203は凝縮器として動作することで、圧縮機201によって圧縮された冷媒は室外熱交換器203を介して室外空気に放熱して凝縮する。空気調和機1000の暖房モードでは、室外熱交換器203は蒸発器として動作することで、減圧後の冷媒は室外熱交換器203を介して室外空気の熱を吸収して蒸発する。
【0020】
幾つかの実施例では、室外熱交換器203は、熱交換フィンをさらに備え、これにより、室外空気と室外熱交換器203内で伝送される冷媒との間の接触面積を拡大し、室外空気と冷媒との間の熱交換効率を向上させる。
【0021】
室外ファン204は、室外機20の室外吸込口を介して室外空気を室外機20内まで吸い込み、室外熱交換器203と熱交換した室外空気を室外機20の室外吹出口を介して送り出すように構成される。室外ファン204は、室外空気の流れに動力を供給する。
【0022】
膨張弁205は、室外熱交換器203と室内熱交換器400との間に接続され、室外熱交換器203と室内熱交換器400とを流れる冷媒の圧力は、膨張弁205の開度の大きさにより調節されることで、室外熱交換器203と室内熱交換器400との間を流れる冷媒の流量が調節される。室外熱交換器203と室内熱交換器400との間を流れる冷媒の流量及び圧力は、室外熱交換器203及び室内熱交換器400の熱交換性能に影響を与える。膨張弁205は電子弁であってもよい。膨張弁205の開度は調節可能であることで、膨張弁205を流れる冷媒の流量と圧力を制御する。
【0023】
四方弁202は前記冷媒回路内に接続され、四方弁202は冷媒回路内の冷媒の流れる方向を切り替えて空気調和機1000に冷房モードまたは暖房モードを実行させるように構成される。
【0024】
室内熱交換器400は、室内空気と室内熱交換器400内で伝送される冷媒とを熱交換するように構成される。例えば、空気調和機1000の冷房モードでは、室内熱交換器400は蒸発器として動作することで、室外熱交換器203を介して放熱された冷媒は室内熱交換器400を介して室内空気の熱を吸収して蒸発する。空気調和機1000の暖房モードでは、室内熱交換器400は凝縮器として動作することで、室外熱交換器203を介して吸熱された冷媒は室内熱交換器400を介して室内空気に放熱して凝縮する。
【0025】
幾つかの実施例において、室内熱交換器400は、熱交換フィンをさらに備え、これにより、室内空気と室内熱交換器400内で伝送される冷媒との間の接触面積を拡大し、室内空気と冷媒との間の熱交換効率を向上させる。
【0026】
室内ファン600は、室内機10の室内吸込口を介して室内空気を室内機10内まで吸い込み、室内熱交換器400と熱交換した室内空気を室内機10の室内吹出口12を介して送り出すように構成される。室内ファン600は、室内空気の流れに動力を供給する。
【0027】
説明の便宜上、特に説明がない場合、本開示は、上、下、左、右、前、後の方位表現について、空気調和機1000の使用時の状態を参考とする。空気調和機1000の使用時にユーザに面する側は前側、反対側は後側である。空気調和機1000の高さ方向は、上下方向である。空気調和機1000の左右方向は、ユーザの左右方向とは反対であり、例えば、空気調和機1000の左側はユーザの右側であり、空気調和機1000の右側はユーザの左側である。
【0028】
室内空間に新風を導入するために、新風装置を室内機に統合して設置するのが通常であり、これにより、室内機の体積が大きくなり、室内空間を占用することになる。また、室内機に濾過アセンブリを取り付けることにより、濾過アセンブリを取り外す際、室内に二次汚染が発生しやすくなる。或いは、室外機に新風装置を取り付けるが、室外機内部の圧縮機が運転中に大きな振動を発生するため、当該振動が直接新風装置まで伝達され、新風装置内部の渦巻ハウジング及び導風ダクトが振動を受けやすくなって揺れが発生し、その結果、吹出風量に影響を与え、新風装置の作動安定性をある程度低下させる。
【0029】
上記問題を解決するために、本開示は、新風装置を室外機に取り付け、濾過アセンブリを新風装置内に取り外し可能に取り付け、さらに、渦巻ハウジング主体と筐体との接続位置に弾性接続具を追加して設置し、導風ダクトと筐体との接続位置に緩衝パッドを追加して設置することで、振動による渦巻ハウジング主体と吹出ダクトへの影響を軽減し、それにより、新風装置の作動安定性を保証する。図2から図5に示すように、空気調和機1000は新風装置100をさらに備え、新風装置100は室外機20に取り付ける。新風装置100は、筐体1、濾過アセンブリ2、電気制御アセンブリ3及び吸引アセンブリ4を備える。筐体1は、ベース14と上部カバー15とを備える。筐体1は、吸込口11、吹出口12及び挿入口13を有する。吸込口11、吹出口12及び挿入口13は、それぞれベース14上に開放して設置される。吸込口11及び吹出口12は、それぞれ筐体1の第1側及び第2側に設けられ、第1側と第2側は対向する。例えば、吸込口11がベース14の右側に位置する場合、吹出口12はベース14の左側に位置する。挿入口13は、筐体1の第3側(例えば前側)の吸込口11に近い位置にある。
【0030】
図3に示すように、室外機20は箱体206をさらに備える。箱体206の上部には第1開口207が設けられる。もちろん、箱体206の上部は密封されてもよい。箱体206の上部に第1開口207が設けられる場合、新風装置100は箱体206の上部に取り付けられ、且つ箱体の第1開口207を覆いかぶせるように嵌合する。すなわち、新風装置100は室外機20内に統合して設けられ、新風装置100の上部構造は同時に箱体206の上部構造を構成し、室外機20の全体構造を簡略化することができる。箱体206の上部が密封される場合、新風装置100は室外機20とは相対的に独立し、ユーザは空気調和機1000の使用に影響を与えることなく、実際のニーズに応じて新風装置100を取り外すことができる。また、幾つかの実施例では、吹出口12は、筐体1上の室外機20内の圧縮機201が位置するキャビティに近い側に対応して設けられる。例えば、吹出口12及び圧縮機201をいずれも筐体1の左側に配置することにより、配線を容易にすることができる。
【0031】
幾つかの実施例では、図4及び図5に示すように、ベース14の上部には収容溝141が開放して設けられる。濾過アセンブリ2、電気制御アセンブリ3及び吸引アセンブリ4は、第1方向(例えば右から左への方向)で順にベース14の収容溝141内に取り付けられる。濾過アセンブリ2は、挿入口13を通過して筐体1内に摺動的に挿入して設置されることで、筐体1を取り除いてから濾過アセンブリ2を着脱する必要がなく、濾過アセンブリ2が挿入口13を介して着脱するのを容易にする。吸引アセンブリ4は、収容溝141内の吹出口12に近い側に位置する。電気制御アセンブリ3は、濾過アセンブリ2と吸引アセンブリ4との間に位置する。吸引アセンブリ4は、電気制御アセンブリ3に結合される。吸引アセンブリ4は、吸込口11から外部の空気を吸い込み、且つ外部の空気を濾過アセンブリ2を通って吹出口12から流出させるために用いられる。上部カバー15は、ベース14上に取り付けられ、且つ収容溝141の上部にカバーされる。例えば、ベース14の上部側縁にネジ柱を設け、上部カバー15の側端に接続孔を設け、側面にネジを打つことにより、上部カバー15をベース14に接続してもよい。
【0032】
新風装置100は、室内空間を占用することなく、室外機20の上部に取り付けられる。また、新風装置100において、吸込口11、濾過アセンブリ2、電気制御アセンブリ3、吸引アセンブリ4及び吹出口12は、右から左への方向に沿って順に設置されることで、水平方向の空間を合理的に利用できることにより、室外機の寸法に合わせる。また、濾過アセンブリ2は、筐体1の前側の挿入口13を介して筐体1内に摺動的に挿入して設置されることで、着脱が容易になることによって、洗浄及び交換がより便利になり、長期的な濾過効果を保証する。さらに、室外空気は筐体1の右側から流入してから、濾過アセンブリ2によって濾過及び消臭された後、筐体1の左側から室内に送り込まれる。室外空気は、筐体1内で左右対流によって、ガスの流れを円滑に確保し、空気が筐体1内に渦流を発生するなどの現象を回避し、吸込風量と通風効率を保証する。
【0033】
幾つかの実施例では、図4及び図5に示すように、新風装置100は通風ブラケット5をさらに備え、通風ブラケット5は吸込口11と電気制御アセンブリ3との間に設置される。例えば、通風ブラケット5とベース14との間は、係合やねじ止めによって取り外し可能に接続してもよい。通風ブラケット5は、吸込口11から入るガスを濾過アセンブリ2に輸送するために用いられてもよい。図5に示すように、通風ブラケット5は吸込通路51を備える。吸込通路51は吸込端511及び吹出端512を有する。吸込端511は吸込通路51上の吸込口11に近い側に位置し、吸込端511は吸込口11に接続され、吹出端512は吸込通路51上の電気制御アセンブリ3に近い側に位置する。通風ブラケット5は通過口52を有する。通過口52は通風ブラケット5の挿入口13に近い前側に設けられ、通過口52は吸込通路51の内部と連通する。濾過アセンブリ2は、挿入口13及び通過口52を順に通過した後、吸込通路51内に摺動的に挿入して設置される。吸引アセンブリ4の作用下で、室外側の新風は、吸込口11及び吸込端511を順に通って吸込通路51内に入り、濾過アセンブリ2によって濾過された後、最終的に吹出口12から室内側に流出される。
【0034】
図8及び図11に示すように、通風ブラケット5は、複数のガイドリブ板53をさらに備える。複数のガイドリブ板53は、吸込通路51の吸込端511に近い側の内壁上に設けられ、筐体1の底面に垂直な方向(例えば、上下方向)に沿って順に配列される。複数のガイドリブ板53は傾斜して設けられ、例えば、複数のガイドリブ板53は吸込口11の一方側に向かって傾斜して設けられる。例えば、ガイドリブ板53の傾斜角度は、30から45°であってもよい。吸込端511に傾斜のガイドリブ板53を設置することは、吸込通路51内への雨水の浸入を効果的に減少させることができ、新風の円滑な通過を保証することもできる。
【0035】
図8に示すように、通風ブラケット5は、複数の吸込グリル111をさらに備える。複数の吸込グリル111は、吸込通路51の吸込端511に近い側の内壁上に設けられる。複数の吸込グリル111は、吸込端511の上下方向に沿って順に配列される。図8に示すように、吸込グリル111とガイドリブ板53は互いに重ねて接続される。吸込グリル111は、吸込口11と吸込端511との間の良好な嵌合接合効果を保証し、雨水が筐体1内に浸入するのを回避することができる。
【0036】
幾つかの実施例では、図7から12に示すように、吸込通路51は、風通過キャビティ513、濾過キャビティ514及び風通過隙間515をさらに有する。風通過キャビティ513は、吸込通路51の吸込端511に近い側に位置する。風通過キャビティ513は、気流を流通するために用いられる。濾過キャビティ514は、吸込通路51の吹出端512に近い側に位置する。風通過キャビティ513は濾過キャビティ514と連通する。図8及び図9に示すように、通風ブラケット5は、止水板5131をさらに備える。止水板5131は、風通過キャビティ513内の吸込端511に近い側に設けられる。止水板5131は、吸込端511と濾過キャビティ514とを隔たる。例えば、止水板5131は筐体1の上下方向に沿って設置してもよい。止水板5131の上側は吸込通路51の上側に接続されてもよく、止水板5131の下側はベース14に接続されてもよい。
【0037】
図10及び図12に示すように、止水板5131と風通過キャビティ513の前後の両側壁面との間には、いずれも、風通過隙間515が設けられる。風通過隙間515は、気流を流通するために用いられる。濾過アセンブリ2は濾過キャビティ514内に挿入して設置され、濾過キャビティ514は前記濾過アセンブリを収容するために用いられる。吸込通路51において、新風中の雨水は、止水板5131との衝突中に止水板5131に沿って下方に流れ、雨水を除去した後の新風は、風通過隙間515から濾過アセンブリ2まで前方に向かって流れ続け、濾過処理を行う。
【0038】
図14に示すように、ベース14の底面には、排水孔142がさらに有する。排水孔142は筐体1内の水溜りを排出するために用いられる。例えば、排水孔142は、室外機20のファンが位置するキャビティに連通していてもよい。止水板5131上の水滴は下方に流れ、排水孔142を通って室外機20の室外ファン204が位置するキャビティ内まで下向きに排出される。
【0039】
幾つかの実施例では、図8及び図13に示すように、ベース14は集水溝148をさらに有する。集水溝148は、ベース14の収容溝141の底面に設けられ、且つ排水孔142は、集水溝148内に設けられる。集水溝148は水を集める役割を果たし、風通過キャビティ513内の残留水を下方に排出することができる。
【0040】
図8及び図13に示すように、筐体1は止水部147をさらに備える。止水部147は、取付溝1461の底面に設けられ、且つ通風ブラケット5と電気制御アセンブリ3との間に位置し、雨水が電気制御アセンブリ3の取付位置に流れるのをさらに防止し、漏電現象の発生を回避することができる。
【0041】
図5図7及び13に示すように、筐体1は仕切板143をさらに備える。仕切板143は、ベース14の収容溝141内に設置され、且つ通風ブラケット5と電気制御アセンブリ3との間に位置する。例えば、仕切板143は、止水部147と電気制御アセンブリ3との間に位置する。濾過アセンブリ2が取り出された場合、当該仕切板143は、指が濾過キャビティ514の位置に伸ばした後、誤って電気制御アセンブリ3に触れるのを防止し、感電防止の役割を果たすことができる。
【0042】
幾つかの実施例では、図6図7及び13に示すように、筐体1は支持台144と支持板145とをさらに備える。支持台144は、ベース14の収容溝141内に設置され、且つ電気制御アセンブリ3と吸引アセンブリ4との間に位置する。支持台144に風通過路1441が設けられる。風通過路1441は空気を流通するために用いられる。支持板145は、ベース14の収容溝141内に設置され、吸引アセンブリ4の上部カバー15に近い側(例えば、上方)に架設される。支持板145の両端は、ベース14に取り外し可能に接続される。通風ブラケット5、支持台144及び支持板145は、共に上部カバー15を支持する役割を果たす。
【0043】
幾つかの実施例では、図13及び図14に示すように、吸引アセンブリ4は、渦巻ハウジング41、モーター42、弾性接続具43及び緩衝パッド44を備える。渦巻ハウジング41は、渦巻ハウジング主体411と導風ダクト412とを備える。図7に示すように、渦巻ハウジング主体411は収容溝141内に設置される。渦巻ハウジング主体411上には、吸風口4111が開放して設置される。導風ダクト412の一端は渦巻ハウジング主体411に連通する。例えば、導風ダクト412と渦巻ハウジング主体411とは、一体成型部材である。導風ダクト412の他端は吹出口12に連通する。弾性接続具43は、渦巻ハウジング主体411に設けられ、且つベース14に接続される。弾性接続具43は、渦巻ハウジング主体411の振幅を低減するために用いられる。図22に示すように、緩衝パッド44は、導風ダクト412の外周に外嵌される。緩衝パッド44は、導風ダクト412の振幅を低減するために用いられる。導風ダクト412は、緩衝パッド44を介してベース14に接続される。モーター42は、渦巻ハウジング主体411に取り付けられ、且つモーターの出力軸は、渦巻ハウジング主体411内に延びている。
【0044】
幾つかの実施例では、図13図14及び図18に示すように、吸引アセンブリ4は、通風継手45をさらに備える。通風継手45は、内部が中空であり、且つ両端が開口している。通風継手45の一端は、筐体1の外側から筐体1の内側へ吹出口12を通過する。通風継手45は、導風ダクト412の外周に間隔を空けて嵌め込んで設置される。通風継手主体451の内径は、導風ダクト412の外径より大きい。すなわち、通風継手45は、導風ダクト412に直接接触しない。例えば、通風継手45の内壁と導風ダクト412の外周との間に、2mm程度の隙間を確保してもよく、且つ通風継手45は緩衝パッド44の端面に当接し、緩衝パッド44は通風継手45の内壁と導風ダクト412の外周との間の隙間をシールする。渦巻ハウジング41は、外部が通風継手45を介して配管に接続され、渦巻ハウジング41と配管との間の接続シール性を向上させ、それにより、新風装置100によって発生された新鮮な空気が配管を介して室内にスムーズに送り込まれる。
【0045】
図18に示すように、通風継手45は、通風継手主体451と接続板452とをさらに備える。接続板452は通風継手主体451の外周に位置し、接続板452はベース14の外側面に接続される。例えば、接続板452は、ネジや係合などによって筐体1の外側壁に着脱可能に接続されてもよいことで、通風継手主体451が筐体1に固定され、使用時において通風継手45が振動によって揺れが発生することを回避し、接続安定性を向上させる。
【0046】
幾つかの実施例では、図13から図18に示すように、新風装置100は、取付座146をさらに備える。取付座146は、ベース14の収容溝141内の吹出口12に近い位置に設置される。
【0047】
幾つかの実施例では、図15に示すように、取付座146は取付溝1461を有する。緩衝パッド44の下側は、取付溝1461内に係止して設置され、取付溝1461の内壁に貼り合わせる。取付座146は、取付溝1461を固定するために用いられる。緩衝パッド44のその軸方向に沿った寸法は、取付溝1461の溝幅より大きいことで、緩衝パッド44が締まりばめにより取付溝1461内に係止して設置され、それにより、緩衝パッド44が取付溝1461内に固定される。図21及び図22に示すように、吸引アセンブリ4は、クランプ46をさらに備える。クランプ46は緩衝パッド44の上側に当接し、且つクランプ46は取付座146に接続される。クランプ46は取付溝1461と合わせて取付通路を形成し、導風ダクト412は前記取付通路内を貫通して設置される。クランプ46を利用して導風ダクト412を上向きにさせて渦巻ハウジング主体411から分離するのを制限することにより、導風ダクト412が筐体1内に安定的に固定される。
【0048】
幾つかの実施例では、弾性接続具43及び緩衝パッド44は、ゴムまたはシリコーンなどの材料で製造してもよく、より強い弾性位置エネルギーを有し、筐体1に伝導される振動または吸引アセンブリ4によって発生する振動を吸収できる。
【0049】
導風ダクト412とベース14との間に弾性接続具43を設置し、また渦巻ハウジング主体411とベース14との間に緩衝パッド44を設置することにより、渦巻ハウジング主体411または通風継手45とベース14との間に剛性接触が発生するのを回避する。一方では、吸引アセンブリ4の作動中に発生する振動がベース14及び通風継手45に与える影響を低減し、共鳴騒音の発生を回避することができる。他方では、圧縮機201によって筐体1まで伝導される振動が吸引アセンブリ4に与える影響を低減することができ、それにより、筐体1内における吸引アセンブリ4の接続安定性を向上させ、ひいては吹出安定性を確保し、新風装置100の作動安定性を向上させる。されに、緩衝パッド44は通風継手45の端部と弾性的に当接し、シール及び接合の役割も果たす。幾つかの実施例では、図15に示すように、取付座146は、挿入溝1462及びネジ孔1463をさらに有する。挿入溝1462及びネジ孔1463は、それぞれ取付溝1461の両端に設けられる。クランプ46の一端は、挿入溝1462内に挿入して設置され、クランプ46の他端は、ネジを介してネジ孔1463に接続されてもよい。取付座146は、クランプ46を固定するためにも用いられる。クランプ46及び取付座146の取り付け過程は、以下の通りで行っても良い。まず、クランプ46の一端を挿入溝1462内に挿入する。例えば、クランプ46の端部と挿入溝1462との間は、締まりばめまたは係合などによって接続されてもよい。クランプ46と挿入溝1462との接続は、クランプ46の位置決めを実現する。次に、クランプ46の他端をネジ孔1463に接続される。例えば、ネジとネジ孔1463を用いて、クランプ46とネジ孔1463とのネジ接続を実現する。クランプ46とネジ孔1463との接続は、クランプ46の固定を実現する。これにより、クランプ46と取付座146との間の組立利便性を向上させる。
【0050】
幾つかの実施例では、図19及び図20に示すように、筐体1は凹溝121をさらに有する。凹溝121は、吹出口12の外周に沿って設けられ、且つ筐体1の外側に位置する。接続板452は、凹溝121内に設けられることで、通風継手主体451を固定する。凹溝121は接続板452と嵌合して位置決めの目的を果たし、通風継手45の筐体1上の組立利便性を向上させる。
【0051】
幾つかの実施例では、図17及び図19に示すように、新風装置100は取付柱149をさらに備える。取付柱149は、収容溝141の底面に設置される。例えば、取付柱149は、筐体1との一体成型部材であってもよい。弾性接続具43は、取付柱149上に嵌め込んで設置される。取付柱149は、弾性接続具43を固定するために用いられる。図13に示すように、渦巻ハウジング41は、複数の接続リング413をさらに備える。複数の接続リング413は、渦巻ハウジング主体411の外周に設置される。例えば、複数の接続リング413は、渦巻ハウジング主体411との一体成型部材であってもよい。弾性接続具43の外周には、複数の係止溝が設けられる。接続リング413は、弾性接続具43の係止溝内に嵌め込んで設置される。例えば、接続リング413は、締まりばめにより環状の係止溝内に嵌め込んで設置されることで、渦巻ハウジング主体411が筐体1の内部に安定的に固定される。
【0052】
本発明の開示範囲が、上記の具体的な実施例に限定されるものではなく、本出願の精神から逸脱することなく、実施例の特定要素に対して修正及び置換を行うことができることは、当業者には理解され得る。本開示の範囲は、特許請求の範囲によって限定される。
【符号の説明】
【0053】
100 新風装置、
1 筐体
11 吸込口
111 吸込グリル
12 吹出口
121 凹溝
13 挿入口
14 ベース
141 収容溝
142 排水孔
143 仕切板
144 支持台
1441 風通過路
145 支持板
146 取付座
1461 取付溝
1462 挿入溝
1463 ネジ孔
147 止水部
148 集水溝
149 取付柱
15 上部カバー
2 濾過アセンブリ、
3 電気制御アセンブリ、
4 吸引アセンブリ
41 渦巻ハウジング
411 渦巻ハウジング主体
4111 吸風口
412 導風ダクト
413 接続リング
42 モーター
43 弾性接続具
44 緩衝パッド
45 通風継手
451 通風継手主体
452 接続板
46 クランプ
5 通風ブラケット
51 吸込通路
511 吸込端
512 吹出端
513 風通過キャビティ
5131 止水板
514 濾過キャビティ
515 風通過隙間
52 通過口
53 ガイドリブ板
20 室外機
201 圧縮機
202 四方弁
203 室外熱交換器
204 室外機ファン
205 膨張弁
206 箱体
207 第1開口。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2024-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
新風装置100は、室内空間を占用することなく、室外機20の上部に取り付けられる。新風装置100が室外に設置されているため、室内機のサイズを小さくすることができ、日本のユーザの室内空間のコンパクトさと低騒音のニーズに応えることができる。また、本開示では、新風装置100の全体レイアウトに重点を置き、すなわち、新風装置100全体は、室外機20の上部にあり、外観上、室外機20と一体に形成されている。このようにして設置することで、室外機20の全体的な高さは増加するものの、長さは増加せず、実空間の取付が容易になる。取付時には、室内外両側の接続ダクトを取り付けるだけでよく、他の操作は不要である。また、新風装置100において、吸込口11、濾過アセンブリ2、電気制御アセンブリ3、吸引アセンブリ4及び吹出口12は、右から左への方向に沿って順に設置されることで、水平方向の空間を合理的に利用できることにより、室外機の寸法に合わせる。また、濾過アセンブリ2は、筐体1の前側の挿入口13を介して筐体1内に摺動的に挿入して設置されることで、着脱が容易になることによって、洗浄及び交換がより便利になり、長期的な濾過効果を保証する。また、濾過アセンブリ2を筐体1内に設置することにより、光や雨水の浸食を回避することができ、異物の衝突も回避でき、損傷を防止し、寿命を長くすることができる。さらに、室外空気は筐体1の右側から流入してから、濾過アセンブリ2によって濾過及び消臭された後、筐体1の左側から室内に送り込まれる。室外空気は、筐体1内で左右対流によって、ガスの流れを円滑に確保し、空気が筐体1内に渦流を発生するなどの現象を回避し、吸込風量と通風効率を保証する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
100 新風装置、
1 筐体
11 吸込口
111 吸込グリル
12 吹出口
121 凹溝
13 挿入口
14 ベース
141 収容溝
142 排水孔
143 仕切板
144 支持台
1441 風通過路
145 支持板
146 取付座
1461 取付溝
1462 挿入溝
1463 ネジ孔
147 止水部
148 集水溝
149 取付柱
15 上部カバー
2 濾過アセンブリ、
3 電気制御アセンブリ、
4 吸引アセンブリ
41 渦巻ハウジング
411 渦巻ハウジング主体
4111 吸風口
412 導風ダクト
413 接続リング
42 モーター
43 弾性接続具
44 緩衝パッド
45 通風継手
451 通風継手主体
452 接続板
46 クランプ
5 通風ブラケット
51 吸込通路
511 吸込端
512 吹出端
513 風通過キャビティ
5131 止水板
514 濾過キャビティ
515 風通過隙間
52 通過口
53 ガイドリブ板
20 室外機
201 圧縮機
202 四方弁
203 室外熱交換器
204 室外ファン
205 膨張弁
206 箱体
207 第1開口。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸込口、吹出口及び挿入口を有する筐体であって、前記吸込口及び前記吹出口は、前記筐体の第1側及び第2側に設置され、前記第1側は前記第2側に対向し、前記挿入口は前記筐体の第3側の前記吸込口に近い位置にある筐体と、
前記筐体内に設置される渦巻ハウジング主体と、
一端が前記渦巻ハウジング主体と連通し、他端が前記吹出口と連通する導風ダクトと、
前記渦巻ハウジング主体に設置され、且つ前記筐体に接続される弾性接続具であって、前記渦巻ハウジング主体の振幅を低減するために用いられる弾性接続具と、
前記筐体の前記吹出口に近い位置に設置され、取付溝を有する取付座と、
前記導風ダクトの外周に外嵌される緩衝パッドであって、前記緩衝パッドの一方側は前記取付溝内に係止して設置され、前記取付座は前記緩衝パッドを固定するために用いられ、前記緩衝パッドは前記導風ダクトの振幅を低減するために用いられる緩衝パッドと、
前記筐体に摺動可能に接続される濾過アセンブリであって、前記挿入口を通過して前記筐体内に設置されることにより、前記濾過アセンブリが前記挿入口を介して着脱する濾過アセンブリと、
前記吸込口と前記濾過アセンブリとの間に設けられ、通過口を有する通風ブラケットであって、前記通過口は前記通風ブラケットの前記挿入口に近い側に設けられ、前記通風ブラケットは、前記吸込口から入る外部の空気を前記濾過アセンブリに輸送するために用いられる通風ブラケットと、
を備える、
室外機。
【請求項2】
前記室外機は、
前記取付座に接続されるクランプであって、前記クランプは前記緩衝パッドに当接し、前記クランプは前記取付溝と合わせて取付通路を形成し、前記導風ダクトは前記取付通路内を貫通して設置され、前記クランプは前記導風ダクトを固定するために用いられるクランプをさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項3】
前記取付座は挿入溝及びネジ孔をさらに有し、前記挿入溝及び前記ネジ孔は、それぞれ前記取付溝の両端に設けられ、前記クランプの一端は、前記挿入溝内に挿入して設置され、前記クランプの他端は、ネジを介して前記ネジ孔に接続され、前記取付座は前記クランプを固定するためにも用いられる、
請求項2に記載の室外機。
【請求項4】
前記室外機は、
一端が前記吹出口を通過して前記導風ダクトの外周に外嵌され、内径が前記導風ダクトの外径より大きい通風継手主体であって、前記緩衝パッドは前記通風継手主体の内壁と前記導風ダクトの外周との間の隙間をシールする通風継手主体と、
前記通風継手主体の外周に設けられ、前記筐体に接続されることにより、前記通風継手主体を固定する接続板と、
をさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項5】
前記筐体は凹溝をさらに有し、前記凹溝は前記吹出口の外周に沿って設けられ、且つ前記筐体の外側に位置し、前記接続板は前記凹溝内に設けられ、前記凹溝は前記接続板を位置決めするために用いられる、
請求項4に記載の室外機。
【請求項6】
前記室外機は、
前記筐体内に設けられる取付柱であって、前記弾性接続具は前記取付柱上に嵌め込んで設置され、前記取付柱は前記弾性接続具を固定するために用いられる取付柱をさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項7】
前記室外機は、
前記渦巻ハウジング主体の外周に設置される複数の接続リングをさらに備え、
前記弾性接続具は係止溝を有し、前記係止溝は前記弾性接続具の外周に設置され、前記複数の接続リングは前記係止溝内に嵌め込んで設置され、前記渦巻ハウジング主体を固定する、
請求項1に記載の室外機。
【請求項8】
前記室外機は、
前記筐体内に設置される電気制御アセンブリであって、前記濾過アセンブリの前記吸込口から離れる側に位置することで、前記電気制御アセンブリ内への水の流入を低減する電気制御アセンブリをさらに備える、
請求項1に記載の室外機。
【請求項9】
前記通風ブラケットは、
吸込端及び吹出端を有する吸込通路であって、前記吸込端は前記吸込通路の前記吸込口に近い側に位置し、前記吸込端は前記吸込口に接続され、前記吹出端は前記吸込通路の前記電気制御アセンブリに近い側に位置し、前記通過口は前記吸込通路の内部と連通し、前記濾過アセンブリは前記挿入口及び前記通過口を通過し、前記吸込通路内に設けられる吸込通路を含む、
請求項8に記載の室外機。
【請求項10】
前記吸込通路は風通過キャビティ及び濾過キャビティをさらに有し、前記風通過キャビティは前記吸込通路の前記吹出端に近い側に位置し、前記風通過キャビティは気流を流通するために用いられ、前記濾過キャビティは前記吸込通路の前記吹出端に近い側に位置し、前記風通過キャビティは前記濾過キャビティに接続され、前記濾過アセンブリは前記濾過キャビティ内に設置され、
前記通風ブラケットは、
前記風通過キャビティ内の前記吸込端に近い側に設けられ、前記吸込端と前記濾過キャビティとを隔たる止水板であって、前記止水板と前記風通過キャビティの両側壁面との間には、風通過隙間が設けられ、前記風通過隙間は気流を流通するために用いられる止水板をさらに含む、
請求項9に記載の室外機。
【請求項11】
前記筐体は、
収容溝を有するベースであって、前記吸込口、前記吹出口及び前記挿入口は、前記ベース上に設けられ、前記濾過アセンブリ、前記電気制御アセンブリ及び前記渦巻ハウジング主体は、第1方向に沿って順に前記収容溝内に取り付けられるベースと、
前記ベースに接続され、前記収容溝上にカバーされる上部カバーと、
を含む、
請求項10に記載の室外機。
【請求項12】
前記筐体は、
前記収容溝内に設けられ、前記渦巻ハウジング主体の前記上部カバーに近い側に設けられる支持板であって、前記支持板の両端は前記ベースに取り外し可能に接続され、前記支持板は前記上部カバーを支持するために用いられる支持板をさらに含む、
請求項11に記載の室外機。
【請求項13】
前記筐体は、
前記収容溝の底面に設けられ、且つ前記通風ブラケットと前記電気制御アセンブリとの間に位置し、前記電気制御アセンブリを水から遮断するために用いられる止水部をさらに含む、
請求項11に記載の室外機。
【請求項14】
前記ベースは排水孔を有し、前記排水孔は前記ベースの底面に位置し、前記排水孔は前記筐体内の水溜りを排出するために用いられる、
請求項11に記載の室外機。
【請求項15】
前記ベースは集水溝を有し、前記集水溝は前記収容溝の底面に設けられ、前記排水孔は前記集水溝内に設けられる、
請求項14に記載の室外機。
【請求項16】
前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数のガイドリブ板であって、前記複数のガイドリブ板は、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、傾斜して設けられることにより、前記吸込通路内への水の浸入を減少させる複数のガイドリブ板をさらに備える、
請求項9に記載の室外機。
【請求項17】
前記通風ブラケットは、
前記吸込通路の前記吸込端に近い側の内壁上に設けられる複数の吸込グリルであって、前記複数の吸込グリルは、前記筐体の底面に垂直な方向に沿って順に配列され、前記ガイドリブ板と互いに重ねて接続されることにより、前記吸込口と前記吸込端とを接する複数の吸込グリルをさらに含む、
請求項16に記載の室外機。
【国際調査報告】