(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-21
(54)【発明の名称】カートリッジ及びこれを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20241114BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20241114BHJP
A24F 40/44 20200101ALI20241114BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20241114BHJP
A24F 40/485 20200101ALI20241114BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20241114BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/10
A24F40/44
A24F40/46
A24F40/485
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024535570
(86)(22)【出願日】2022-12-19
(85)【翻訳文提出日】2024-06-13
(86)【国際出願番号】 KR2022020755
(87)【国際公開番号】W WO2023121192
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0183710
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、テフン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC16
4B162AC17
4B162AC18
4B162AC22
4B162AC27
4B162AC41
(57)【要約】
カートリッジ及びエアロゾル生成装置が開示される。カートリッジは、液体を貯蔵するように構成された第1チャンバーと、チャンバー流入口及びチャンバー排出口が形成された第2チャンバーであって、前記チャンバー排出口は前記チャンバー流入口の位置と反対側の前記第2チャンバー側に位置する第2チャンバーと、前記チャンバー流入口及び前記チャンバー排出口に対して横方向に延び、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間に位置し、前記第1チャンバーに貯蔵された液体と連結される芯と、前記芯を加熱するヒーターと、を含み、前記チャンバー流入口の上端から前記芯の中心軸までの第1距離は、前記チャンバー流入口の下端から前記芯の中心軸までの第2距離よりも大きい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯蔵するように構成された第1チャンバーと、
チャンバー流入口及びチャンバー排出口が形成された第2チャンバーであって、前記チャンバー排出口は前記チャンバー流入口の位置と反対側の前記第2チャンバー側に位置する第2チャンバーと、
前記チャンバー流入口及び前記チャンバー排出口に対して横方向に延び、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間に位置し、前記第1チャンバーに貯蔵された液体と連結される芯と、
前記芯を加熱するヒーターと、を含み、
前記チャンバー流入口の上端から前記芯の中心軸までの第1距離は、前記チャンバー流入口の下端から前記芯の中心軸までの第2距離よりも大きい、カートリッジ。
【請求項2】
前記チャンバー流入口は、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間で空気の流動方向に前記芯の一部とオーバーラップし、前記チャンバー流入口の中心軸は前記芯の中心軸よりも上側に位置する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記チャンバー流入口は、前記芯の長手方向に延びるスロットを形成する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記チャンバー流入口は、前記芯の長手方向に対して、約1.8mm~1.9mmの幅を有する、請求項3に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記チャンバー流入口は、前記芯の半径方向に対して、約1.5mm~1.6mmの高さを有する、請求項2に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記チャンバー流入口は、前記チャンバー流入口から前記第2チャンバーの内部に延びる方向に断面積が次第に増加するように形成された部分を含む、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記チャンバー排出口は前記芯の長手方向に延びるスロットを形成し、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間で空気の流動方向に前記芯の一部とオーバーラップし、前記チャンバー排出口の中心軸は前記芯の中心軸よりも下側に位置する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項8】
前記第1チャンバーを含み、前記第1チャンバーから隔離するように形成され、外部と前記チャンバー流入口とを連通させる流入路を含むように形成された第1コンテナと、
前記第1コンテナの下側に位置し、前記チャンバー流入口、前記チャンバー排出口及び前記第2チャンバーを形成するフレームと、
前記第1コンテナの下側に結合され、内部に前記フレームを収容し、前記チャンバー排出口と連通するカートリッジ排出口を形成する第2コンテナと、をさらに含む、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項9】
前記フレームは、前記流入路から前記第2チャンバーに向かって曲がって延びて前記流入路と前記チャンバー流入口とを連結するフレーム流路を形成する、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記フレームは、前記チャンバー排出口の下側に形成され、前記フレームの底から前記チャンバー排出口まで延びて、空気を第2チャンバーから前記チャンバー排出口に案内する第1内部傾斜面を含む、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記第1チャンバーは下側に開口し、
前記第2チャンバーは上側に開口し、
前記カートリッジは、前記第1コンテナと前記フレームとの間に配置されて前記第1チャンバーの開口及び前記第2チャンバーの開口を覆うプレートをさらに含み、
前記プレートは、前記第2チャンバーの開口を覆うように下面から前記チャンバー排出口の周辺に向かって斜めに延びて、空気を前記第2チャンバーから前記チャンバー排出口に案内する第2内部傾斜面を含む、請求項10に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記フレームは、内部に前記チャンバー排出口を有し、前記フレームから突出して前記カートリッジ排出口の周辺を取り囲み、前記第2コンテナの内側面と接触する排出ポートを形成する、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項13】
前記排出ポート及び前記排出ポートと接触する前記第2コンテナの内側面とは、互いに対応する勾配に斜めに形成される、請求項12に記載のカートリッジ。
【請求項14】
液体を貯蔵するように構成された第1チャンバーと、
チャンバー流入口及びチャンバー排出口を形成する第2チャンバーであって、前記チャンバー排出口は前記チャンバー流入口の位置と反対側の前記第2チャンバー側に位置する第2チャンバーと、
一方向に延び、前記第2チャンバー内で前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間に位置し、前記第1チャンバーと連結される芯と、
前記芯を加熱するヒーターと、を含み、
前記チャンバー流入口は前記芯と向き合い、前記芯の半径方向によりも前記芯の長手方向に長く形成される、カートリッジ。
【請求項15】
請求項1又は請求項14に記載のカートリッジと、
前記カートリッジが結合され、一側が前記チャンバー排出口と連通し、他側が外部に開口した挿入空間を形成するボディーと、を含む、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はカートリッジ及びエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、カートリッジを通過する空気の流動効率を改善させることである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、カートリッジを通過する空気中に伴われるエアロゾルの量を増大させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、液体を貯蔵するように構成された第1チャンバーと、チャンバー流入口及びチャンバー排出口が形成された第2チャンバーであって、前記チャンバー排出口は前記チャンバー流入口の位置と反対側の前記第2チャンバー側に位置する第2チャンバーと、前記チャンバー流入口及び前記チャンバー排出口に対して横方向に延び、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間に位置し、前記第1チャンバーに貯蔵された液体と連結される芯と、前記芯を加熱するヒーターと、を含み、前記チャンバー流入口の上端から前記芯の中心軸までの第1距離は、前記チャンバー流入口の下端から前記芯の中心軸までの第2距離よりも大きいカートリッジが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジを通過する空気の流動効率を改善させることができる。
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジを通過する空気中に伴われるエアロゾルの量を増大させることができる。
【0009】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は相異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0012】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0013】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0014】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0015】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0016】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0017】
以下、図面に示す座標系を基準に、エアロゾル生成装置100の方向を定義する。
【0018】
座標系で、x軸方向はエアロゾル生成装置100の前後方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+xに向かう方向は前方向、-xに向かう方向は後方向であり得る。
【0019】
座標系で、y軸方向はエアロゾル生成装置100の左右方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+yに向かう方向は右側方向であり、-yに向かう方向は左側方向であり得る。
【0020】
座標系で、z軸方向はエアロゾル生成装置100の上下方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+zに向かう方向は上方向であり、-yに向かう方向は下方向であり得る。
【0021】
図1及び
図2を参照すると、エアロゾル生成装置は、バッテリー10、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つを含むことができる。バッテリー10、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つはエアロゾル生成装置のボディー110内部に配置され得る。
【0022】
ボディー110は、スティック200が挿入可能な挿入空間を有することができる。スティック200が挿入可能な挿入空間はヒーター30の周辺に形成され得る。
【0023】
図1を参照すると、バッテリー10、制御部20、カートリッジ40及びヒーター30が一列に配置され得る。
図2を参照すると、カートリッジ40及びヒーター30が互いに向き合うように並んで配置され得る。エアロゾル生成装置100の内部構造は図示のものに限定されない。
【0024】
バッテリー10は、制御部20、ヒーター30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つが動作するように電力を供給することができる。バッテリー10は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0025】
制御部20は、エアロゾル生成装置100全般の動作を制御することができる。制御部20は、バッテリー10、ヒーター30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置100の構成のそれぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0026】
ヒーター30は、バッテリー10から供給された電力によって発熱することができる。ヒーター30はエアロゾル生成装置100に挿入されたスティック40を加熱することができる。
【0027】
カートリッジ40はエアロゾルを生成することができる。カートリッジ40で生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100に挿入されたスティック200を通過して使用者に伝達され得る。
【0028】
図3及び
図4を参照すると、カートリッジ40は、第1コンテナ41及び第2コンテナ42を含むことができる。第1コンテナ41は第2コンテナ42の上側に結合され得る。プレート45は第1コンテナ41と第2コンテナ42との間又は第1コンテナ41とフレーム43との間に結合され得る。
【0029】
第1コンテナ41は内部に液体を貯蔵することができる第1チャンバーC1を備えることができる。第1コンテナ41は第1チャンバーC1を取り囲み、第1チャンバーC1の下部は開口し得る。第1チャンバーC1の開口はプレート45によって覆われ得る。
【0030】
第1コンテナ41は空気が通過する流入路412を備えることができる。第1チャンバーC1と流入路412とは互いに隔離され得る。流入路412は第1コンテナ41の一側で上下に長く延び得る。
【0031】
第1コンテナ41はカートリッジ流入口411を備えることができる。カートリッジ流入口411は第1コンテナ41の上部が開口することによって形成され、流入路412と連通し得る。カートリッジ流入口411は流入路412の上端と連通し得る。流入路412の下端は連結ホール451、フレーム流路451及びチャンバー流入口431と連通し得る。
【0032】
第2コンテナ42は第1コンテナ41の下部に結合され得る。第2コンテナ42は、上部が開口し、下部が覆われた空間424を備えることができる。フレーム43は第2コンテナ42の空間424の内部に収容され得る。
【0033】
第2コンテナ42はカートリッジ排出口422を備えることができる。カートリッジ排出口422は第2コンテナ42の一側部に形成され得る。カートリッジ排出口422は第2コンテナ42の側部から厚さ方向に突出したポートの内側に形成され得る。カートリッジ排出口422は空間424と連通し得る。
【0034】
フレーム43は第2コンテナ42の内部の空間424に挿入され、第2コンテナ42と結合され得る。第2コンテナ42の側壁から空間424に突出した締結部材426はフレーム43と締結されることによってフレーム43を固定することができる。
【0035】
フレーム43は内部に第2チャンバーC2を備えることができる。フレーム43は第2チャンバーC2を取り囲み、第2チャンバーC2の上部は開口し得る。第2チャンバーC2の上部はプレート45によって覆われ得る。
【0036】
フレーム43はチャンバー流入口431を備えることができる。チャンバー流入口431は第2チャンバーC2を取り囲む側壁の一面が開口することによって形成され得る。チャンバー流入口431は第2チャンバーC2と連通し得る。フレーム流路4310はフレーム43の上側に開口し得る。チャンバー流入口431はフレーム流路4310の一端に連結され得る。フレーム流路4310はフレーム流路4310の上端から下側に延び、前記チャンバー流入口431まで曲線形に延び得る。
【0037】
フレーム43はチャンバー排出口432を備えることができる。チャンバー排出口432はフレーム43の一側部に形成され得る。チャンバー排出口432は第2チャンバーC2と連通し得る。チャンバー排出口432はフレーム43の側部から厚さ方向に突出したポートの内側に形成され得る。チャンバー排出口432は第2チャンバーC2と連通し得る。チャンバー排出口432はカートリッジ排出口422に対応する位置に形成され得る。チャンバー排出口432は第2チャンバーC2に対して第2チャンバー流入口431の反対位置に形成され得る。フレーム43が第2コンテナ32と結合されると、チャンバー排出口432とカートリッジ排出口422とは互いに連通し得る。
【0038】
フレーム43は内部に芯結合溝434を備えることができる。芯結合溝434は第2チャンバーC2と連通し得る。芯結合溝434は第2チャンバーC2が一側に陥没することによって形成され得る。芯結合溝434は一対として形成され、一対の芯結合溝434は第2チャンバーC2に互いに反対側に位置するように形成され得る。芯結合溝434の上部は開口し得る。
【0039】
芯441は第2チャンバーC2で横に長く延びる円筒形状を有し得る。芯441の両端は一対の芯結合溝434のそれぞれに挿入されて位置し得る。芯441の中心部は第2チャンバーC2に位置し得る。芯441は第1チャンバーC1と連結され、第1チャンバーC1から液体を受けることができる。芯441は芯結合溝434でフレーム43及びプレート45によって固定され得る。
【0040】
ヒーター442は芯441の中心部の周囲に巻かれ得る。ヒーター442は発熱して芯441を加熱することができる。例えば、ヒーター442は抵抗性ヒーターであり得る。ヒーター442は第2チャンバーC2に配置され得る。ヒーター422の端部はフレーム43の底を貫通し、第2コンテナ42の底に配置された電極に電気的に連結され得る。
【0041】
プレート451は第1コンテナ41と第2コンテナ42との間又は第1コンテナ41とフレーム43との間に結合され得る。プレート45は第1チャンバーC1の開口部分を覆って密閉することができる。プレート45はフレーム43の上部を覆うことができる。プレート45は第2チャンバーC2の開口部分を覆って密閉することができる。
【0042】
プレート45は一側に連結ホール451を備えることができる。連結ホール451は流入路412とフレーム流路4310との間に位置し得る。連結ホール451は流入路412とフレーム流路4310とを連結することができる。
【0043】
プレート45は液体流入ホール454を備えることができる。液体流入ホール454は芯結合溝434に対応する位置に一対が形成され得る。一対の液体流入ホール454は芯441の両端の上側に位置し得る。液体流入ホール454は、第1チャンバーC1と芯結合溝434とを連結することができる。芯441は液体流入ホール454を介して第1チャンバーC1と連結され得る。
【0044】
フック溝435はチャンバー排出口432に隣接した位置でチャンバー排出口432の上側に形成され得る。フック453はプレート45の一側から下側に突出し得る。フック453はフレーム43の上部に形成されたフック溝435に挿入されて締結され得る。プレート45がフレーム43に締結され、第2コンテナ42に結合された第1コンテナ41はプレート45のエッジ部をフレーム43に向けて押すことができる。
【0045】
空気はカートリッジ流入口411を通してカートリッジ40の内部に流入し、カートリッジ排出口412を通してカートリッジ40の外部に排出され得る。カートリッジ40の内部に流入した空気は、流入路412、連結ホール451、フレーム流路4310、チャンバー流入口431、第2チャンバーC2、チャンバー排出口432及びカートリッジ排出口422を順次通過して外部に排出され得る。
【0046】
ヒーター442が芯441を加熱すると、芯441から第2チャンバーC2内にエアロゾルが形成され得る。カートリッジ40を通過する空気は第2チャンバーC2からエアロゾルを伴ってカートリッジ排出口422に排出され得る。
【0047】
図5を参照すると、チャンバー流入口431は、芯441(
図3参照)の長手方向に延びるスロットの形状に形成され得る。チャンバー流入口431の幅w11は芯441(
図3参照)の長手方向に延びる長さと定義することができる。チャンバー流入口431の高さw12はチャンバー流入口431の幅w11に垂直な上下方向に延びる長さと定義することができる。チャンバー流入口431の幅w11はチャンバー流入口431の高さw12よりも大きくてもよい。例えば、チャンバー流入口431の幅w11は約1.8mm~1.9mmであり得る。そして、チャンバー流入口431の高さw12は約1.5mm~1.6mmであり得る。
【0048】
チャンバー排出口432は芯441(
図3参照)の長手方向に延びるスロットの形状に形成され得る。チャンバー排出口432の幅w21は芯441(
図3参照)の長手方向に延びる長さと定義することができる。チャンバー排出口432の高さw22はチャンバー排出口432の幅w21に垂直な上下方向に延びる長さと定義することができる。チャンバー排出口432の幅w21はチャンバー排出口432の高さw22よりも大きくてもよい。
【0049】
したがって、チャンバー流入口431から第2チャンバーC2に流入した空気が芯441の全領域に分散することにより、エアロゾルを均一に移動させることができる。
【0050】
図6を参照すると、フレーム43は流入ポート431aを含むことができる。流入ポート431aは、フレーム43の側壁430の一側から外側に突出し得る。フレーム流路4310は流入ポート431aの内側に形成され得る。流入ポート431aはフレーム流路4310に対応する形状を有するように、一端から他端に曲がって延び得る。流入ポート431aは、流入ポート431aの外面が傾くことによって形成された傾斜面431bを含むことができる。傾斜面431bは、流入ポート431aの外面が傾斜を形成するようにオフセット(offset)形に形成され得る。
【0051】
フレーム43は排出ポート432aを含むことができる。排出ポート432aはフレーム43の側壁430の他側から外側に突出し得る。排出ポート432aは流入ポート431aと反対の位置に位置し得る。排出ポート432aは側壁430の厚さ方向に突出し得る。チャンバー排出口432は排出ポート432aの内側に形成され得る。排出ポート432aは、排出ポート432aの外面が傾くことによって形成された傾斜面432bを含むことができる。
【0052】
フレーム流路4310は上側に開口し得る。フレーム流路4310はフレーム流路4310の開口した上端からチャンバー流入口431に向かって曲がって(curved)延び得る。チャンバー流入口431は第2チャンバーC2と向き合って第2チャンバーC2と連通することができる。チャンバー流入口431は、第2チャンバーC2に向かって次第に拡張する部分を含むことができる。チャンバー流入口431の上端は第2チャンバーC2に向かって次第に広くなるように上側に斜めに形成され得る。チャンバー流入口431の下端は第2チャンバーC2に向かって次第に広くなるように下側に斜めに形成され得る。
【0053】
したがって、チャンバー流入口431から第2チャンバーC2に流入する空気が芯441の周辺部に拡散する拡散力をより増大させることができる。また、カートリッジ40を通過する空気の流動効率を改善し、空気中に伴われるエアロゾルの量が増大させることができる。
【0054】
図6及び
図7を参照すると、第2コンテナ42の内壁421a、422aは空間424の側部を覆うことができる。第1内壁421aは、空間424に対して、カートリッジ排出口422の反対側に形成され得る。第2内壁422aは、空間424に対して、第1内壁421aと対向するように形成され得る。カートリッジ排出口422は第2内壁422aが開口することによって形成され得る。
【0055】
第2コンテナ42の内壁421a、422aは、第2コンテナ42の底の方向に空間424が次第に狭くなるように傾いた部分を含むことができる。第2コンテナ42の第1内壁421aと流入ポート431aの傾斜面431bとは互いに対応する勾配に形成され得る。フレーム43が空間424に挿入されるとき、第1内壁421aと傾斜面431bとは互いに接触してスライドすることができる。第1内壁421aと傾斜面431bとは互いに支持することができる。
【0056】
第2コンテナ42の第2内壁422aと排出ポート432aの傾斜面432bとは互いに対応する勾配に形成され得る。フレーム43が空間424に挿入されるとき、第2内壁422aと傾斜面432bとは互いに接触してスライドすることができる。第2内壁422aと傾斜面432bとは互いに支持することができる。チャンバー排出口432はカートリッジ排出口422と連通することができる。
【0057】
よって、フレーム43が空間424に容易に挿入されることができる。
【0058】
また、排出ポート432aと第2コンテナ42との間に隙間が形成されることを減らすことができ、カートリッジ40を通過する空気の流動効率を改善させることができる。
【0059】
図6及び
図8を参照すると、ヒーター442が芯441を加熱すると、芯441の周辺にエアロゾルが生成されることができる。ヒーター442から発生した熱は、エアロゾルとともに第2チャンバーC2内で芯441の周辺に拡散することができる。温度が高くなった第2チャンバーC2内の空気は第2チャンバーC2の上部に移動し、相対的に温度が低い空気は第2チャンバーC2の下部に移動することができる。
【0060】
チャンバー流入口431は第2チャンバーC2と向き合うことができる。チャンバー流入口431は芯441からずれて位置し得る。チャンバー流入口431は側壁430の厚さ方向に向かい得る。チャンバー流入口431は、空気流動方向に芯441の一部とオーバーラップ(overlap)する部分を含み、中心がずれて配置され得る。チャンバー流入口431の中心は芯441の中心軸よりも上側に位置し得る。チャンバー流入口431の上端から芯441の中心軸までの第1距離d1は、チャンバー流入口431の下端から芯441の中心軸までの第2距離D2よりも大きくてもよい。
【0061】
チャンバー排出口432は第2チャンバーC2と向き合うことができる。チャンバー排出口432は芯441からずれて位置し得る。チャンバー排出口432は側壁430の厚さ方向に向かい得る。チャンバー排出口432は空気流動方向に芯441の一部とオーバーラップする部分を含み、中心がずれて配置され得る。チャンバー排出口432の中心は、芯441の中心軸よりも下側に位置し得る。チャンバー排出口432の上端から芯441の中心軸までの第3距離D3は、チャンバー排出口432の下端から芯441の中心軸までの第4距離D3よりも小さくてもよい。
【0062】
チャンバー流入口431は、空気流動方向にチャンバー排出口432の一部とオーバーラップする部分を含み、中心がずれて配置され得る。チャンバー流入口431の中心は、チャンバー排出口432の中心よりも上側に位置し得る。
【0063】
よって、第2チャンバーC2内に拡散した多量の熱を前記カートリッジ40を通過する空気に伴わせることができる(
図9参照)。また、カートリッジ40を通過する空気に伴われるエアロゾルの量を増大させることができる(
図9参照)。
【0064】
フレーム43は第1内部傾斜面430aを含むことができる。第1内部傾斜面430aは、フレーム43のチャンバー排出口432に隣接した側壁430の内面に形成され得る。第1内部傾斜面430aは空気の流動方向に傾くように形成され得る。
【0065】
プレート45の下面452は第2チャンバーC2を覆うことができる。プレート45はプレート45の下面452から空気の流動方向に斜めに突出した第2内部傾斜面452aを含むことができる。第2内部傾斜面452aはチャンバー排出口432に隣接して形成され得る。第2内部傾斜面452aは第2チャンバーC2を覆うことができる。第2内部傾斜面452aは下面452からチャンバー排出口432に延び得る。
【0066】
したがって、第2チャンバーC2を通過する空気は第1内部傾斜面430a及び第2内部傾斜面452aによってチャンバー排出口432に案内され得る。その結果、空気の流動効率を改善させることができる(
図9参照)。また、第2チャンバーC2を通過する空気が第2チャンバーC2を取り囲む壁と衝突することによって形成される渦流を減らすことができる。
【0067】
図9の(A-1)及び(A-2)は従来のカートリッジに対する流動実験結果を示し、
図9の(B-1)及び(B-2)は本発明の実施例によるカートリッジに対する流動実験結果を示す。
図9の(A-1)の結果と(B-1)の結果とを比較すると、本発明の実施例によるカートリッジ40は、空気中に熱をより均一に伴わせ、カートリッジ40から空気及び熱がより円滑に排出させることが分かる。すなわち、本開示の実施例によるカートリッジ40は空気の流動性が改善させる。また、
図9の(A-2)の結果と(B-2)の結果とを比較すると、本発明の実施例によるカートリッジ40の場合、渦流の発生を減らし、空気をカートリッジから円滑に排出させることが分かる。すなわち、本発明の実施例によるカートリッジ40は空気の流動性を改善させる。
【0068】
図1~
図9を参照すると、本開示の一側面によるカートリッジは、液体を貯蔵するように構成された第1チャンバーと、チャンバー流入口及びチャンバー排出口が形成された第2チャンバーであって、前記チャンバー排出口は前記チャンバー流入口の位置と反対側の前記第2チャンバー側に位置する第2チャンバーと、前記チャンバー流入口及び前記チャンバー排出口に対して横方向に延び、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間に位置し、前記第1チャンバーに貯蔵された液体と連結される芯と、前記芯を加熱するヒーターと、を含み、前記チャンバー流入口の上端から前記芯の中心軸までの第1距離は、前記チャンバー流入口の下端から前記芯の中心軸までの第2距離よりも大きい。
【0069】
本開示の他の側面によれば、前記チャンバー流入口は、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間で空気の流動方向に前記芯の一部とオーバーラップ(overlap)し、前記チャンバー流入口の中心軸は前記芯の中心軸よりも上側に位置し得る。
【0070】
本開示の他の側面によれば、前記チャンバー流入口は、前記芯の長手方向に延びるスロットを形成し得る。
【0071】
本開示の他の側面によれば、前記チャンバー流入口は、前記芯の長手方向に対して、約1.8mm~1.9mmの幅を有し得る。
【0072】
本開示の他の側面によれば、前記チャンバー流入口は、前記芯の半径方向に対して、約1.5mm~1.6mmの高さを有し得る。
【0073】
本開示の他の側面によれば、前記チャンバー流入口は、前記チャンバー流入口から前記第2チャンバーの内部に延びる方向に断面積が次第に増加するように形成された部分を含むことができる。
【0074】
本開示の他の側面によれば、前記チャンバー排出口は前記芯の長手方向に延びるスロットを形成し、前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間で空気の流動方向に前記芯の一部とオーバーラップし、前記チャンバー排出口の中心軸は前記芯の中心軸よりも下側に位置し得る。
【0075】
本開示の他の側面によれば、前記カートリッジは、前記第1チャンバーを含み、前記第1チャンバーから隔離するように形成され、外部と前記チャンバー流入口とを連通させる流入路を含むように形成された第1コンテナと、前記第1コンテナの下側に位置し、前記チャンバー流入口、前記チャンバー排出口及び前記第2チャンバーを形成するフレームと、前記第1コンテナの下側に結合され、内部に前記フレームを収容し、前記チャンバー排出口と連通するカートリッジ排出口を形成する第2コンテナと、をさらに含むことができる。
【0076】
本開示の他の側面によれば、前記フレームは、前記流入路から前記第2チャンバーに向かって曲がって延びて前記流入路と前記チャンバー流入口とを連結するフレーム流路を形成することができる。
【0077】
本開示の他の側面によれば、前記フレームは、前記チャンバー排出口の下側に形成され、前記フレームの底から前記チャンバー排出口まで延びて、空気を第2チャンバーから前記チャンバー排出口に案内する第1内部傾斜面を含むことができる。
【0078】
本開示の他の側面によれば、前記第1チャンバーは下側に開口し、前記第2チャンバーは上側に開口し得る。前記カートリッジは、前記第1コンテナと前記フレームとの間に配置されて前記第1チャンバーの開口及び前記第2チャンバーの開口を覆うプレートをさらに含むことができ、前記プレートは、前記第2チャンバーの開口を覆うように下面から前記チャンバー排出口の周辺に向かって斜めに延びて、空気を前記第2チャンバーから前記チャンバー排出口に案内する第2内部傾斜面を含むことができる。
【0079】
本開示の他の側面によれば、前記フレームは、内部に前記チャンバー排出口を有し、前記フレームから突出して前記カートリッジ排出口の周辺を取り囲み、前記第2コンテナの内側面と接触する排出ポートを形成することができる。
【0080】
本開示の他の側面によれば、前記排出ポート及び前記排出ポートと接触する前記第2コンテナの内側面とは、互いに対応する勾配に斜めに形成され得る。
【0081】
本開示の他の側面によるカートリッジは、液体を貯蔵するように構成された第1チャンバーと、チャンバー流入口及びチャンバー排出口を形成する第2チャンバーであって、前記チャンバー排出口は前記チャンバー流入口の位置と反対側の前記第2チャンバー側に位置する第2チャンバーと、一方向に延び、前記第2チャンバー内で前記チャンバー流入口と前記チャンバー排出口との間に位置し、前記第1チャンバーと連結される芯と、前記芯を加熱するヒーターと、を含み、前記チャンバー流入口は前記芯と向き合い、前記芯の半径方向によりも前記芯の長手方向に長く形成され得る。
【0082】
本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、前記カートリッジと、前記カートリッジと結合されるボディーと、を含むことができ、前記ボディーは、一側が前記チャンバー排出口と連通し、他側が外部に開口した挿入空間を形成することができる。
【0083】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0084】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0085】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
【国際調査報告】