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特表2024-544039電子機器および相応する製品シリーズ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-27
(54)【発明の名称】電子機器および相応する製品シリーズ
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/06 20060101AFI20241120BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20241120BHJP
【FI】
H05K5/06 A
H05K5/06 D
H01R13/52 301H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546340
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2023-07-31
(86)【国際出願番号】 EP2022076226
(87)【国際公開番号】W WO2023099056
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】102021131953.6
(32)【優先日】2021-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512216148
【氏名又は名称】アウマ リースター ゲーエムベーハー ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】AUMA Riester GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Aumastrasse 1, D-79379 Muellheim, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】リューディガー シュテンツェル
【テーマコード(参考)】
4E360
5E087
【Fターム(参考)】
4E360AB12
4E360AB33
4E360AB34
4E360BD03
4E360BD05
4E360EA11
4E360EA21
4E360EC05
4E360EC12
4E360ED02
4E360ED03
4E360ED28
4E360GA22
4E360GA23
4E360GA29
5E087LL04
5E087LL12
5E087LL14
5E087RR12
(57)【要約】
ハウジング(3)を有している電子機器(1)であって、ハウジングは、電気的差し込み接続部の差し込み部分(5)が挿入されている開口を有しており、この開口は、電気的差し込み接続部の対応差し込み部分(6)を収容するポット形のカバー(2)によって閉鎖可能であり、差し込み部分(5)が、自身の背面において注封されている、電子機器(1)において、ハウジング(3)がカバー(2)と密封結合されていることが提案される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(3)を有している電子機器(1)、特にアクチュエータであって、
前記ハウジングは、電気的差し込み接続部の差し込み部分(5)が挿入されている開口を有しており、
前記開口は、前記電気的差し込み接続部の対応差し込み部分(6)を収容するポット形のカバー(2)によって閉鎖可能であり、
前記差し込み部分(5)は、自身の背面において注封されている、電子機器(1)において、
前記ハウジング(3)は、前記カバー(2)と密封結合されている、
電子機器(1)。
【請求項2】
前記差し込み部分(5)と前記対応差し込み部分(6)とは、解離可能に結合されている、
請求項1記載の電子機器(1)。
【請求項3】
前記カバー(2)は、前記対応差し込み部分(6)よりも大きな直径を有しているシールリング(4)、特にカバーシールリングを有している、
請求項1または2記載の電子機器(1)。
【請求項4】
前記シールリング(4)、特にカバーシールリングは、前記差し込み部分(5)よりも大きな直径を有している、
請求項1から3までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項5】
前記差し込み部分(5)は、内側で、前記ハウジングに、好ましくは直接的に結合されている、かつ/または、前記差し込み部分(5)の挿入方向において、前記カバー(2)に対する前記ハウジング(3)のシール面に対して間隔を置いて結合されている、
請求項1から4までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項6】
前記差し込み部分(5)は、注封部分(7)と形状結合的かつ/または摩擦結合的に結合されている、
請求項1から5までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項7】
前記注封部分(7)は、対応注封部分(8)に結合されている、
請求項1から6までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項8】
前記対応注封部分(8)は、好ましくは前記ハウジング(3)の中心に配置されているケーブル貫通部(14)を有している、
請求項1から7までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項9】
注封受口(9)は、成形されている、
請求項1から8までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項10】
前記注封受口(9)は、前記対応注封部分(8)、前記注封部分(7)および/または前記差し込み部分(5)に接触接続する、
請求項1から9までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項11】
前記注封受口(9)は、注封コンパウンド(13)によって前記差し込み部分(5)に保持されている、
請求項1から10までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項12】
前記注封受口(9)の直径は、前記差し込み部分(5)の直径よりも小さい、
請求項1から11までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項13】
前記差し込み部分(5)は、取り付け要素(12)、特にねじ結合部によって前記ハウジング(3)に結合されている、
請求項1から12までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項14】
シールリング(10)、特に注封受口シールリングは、前記注封受口(9)と前記ハウジング(3)との間に成形されている、
請求項1から13までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項15】
前記シールリング(10)、特に前記注封受口シールリングの直径は、前記注封受口(9)の最大直径よりも小さい、
請求項1から14までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項16】
前記ケーブル貫通部(14)は、前記注封受口(9)内の、特に円形の孔を通して案内される、
請求項1から15までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項17】
取り付け空間(11)は、前記差し込み部分(5)と前記対応差し込み部分(6)との間に成形されている、
請求項1から16までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項18】
前記注封受口(9)は、一方の端部において直接的に前記取り付け空間(11)内に突き出ている、
請求項1から17までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項19】
取り付け要素(12)、特にねじは、前記取り付け空間(11)内に突き出ている、
請求項1から18までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項20】
前記対応差し込み部分(6)は、取り付け要素(12)、特にねじによって前記カバー(2)に結合されている、
請求項1から19までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項21】
前記差し込み部分(5)は、取り付け要素(12)、特にねじによって前記ハウジング(3)に結合されている、
請求項1から20までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項22】
前記差し込み部分(5)は、ピンが挿入可能な開口を有している、
請求項1から21までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項23】
前記注封部分(7)は、材料結合的かつ/または形状結合的に前記注封受口(9)に結合されている、
請求項1から22までのいずれか1項記載の電子機器(1)。
【請求項24】
電子機器(1)の製品シリーズであって、
請求項1から23までのいずれか1項に従って前記電子機器(1)が形成されている第1の変形形態と、差し込み部分(5)が非注封で形成されている第2の変形形態と、を備えている製品シリーズにおいて、
前記第1の変形形態と前記第2の変形形態とは、少なくとも一致するカバー(2)およびハウジング(3)を有している、
製品シリーズ。
【請求項25】
前記第1の変形形態と前記第2の変形形態とは、一致する差し込み部分(5)および/または一致する対応差し込み部分(6)を有しており、かつ/または、
前記第2の変形形態は、注封受口(9)を有していない、
請求項24記載の製品シリーズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジングを有している電子機器に関しており、ハウジングは、電気的差し込み接続部の差し込み部分が挿入されている開口を有しており、この開口は、電気的接続部の対応差し込み部分を収容するポット形のカバーによって閉鎖可能であり、差し込み部分は、自身の背面において注封されている。このような電子機器は、実地において多様に使用される。
【0002】
本発明はさらに、2つの変化態様を有している製品シリーズに関する。このような製品シリーズは知られている。
【0003】
このような機器は、例えばアクチュエータとして、またはアクチュエータのための制御機器として実現されていてよく、電気的接触接続部はケーブルを介してカバー内へ案内され、そこで差し込み部分に対する対応差し込み部分に接続されるので、カバーは、対応差し込み部分および差し込み部分に対する差し込み接続部または電気的接触接続部を形成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、電子機器の動作特性および結合特性を改善することである。本発明の課題はさらに、水または塵埃等の外的な影響に対して密閉作用を及ぼし、良好な防食を提供する、それ自体が密封されているアセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載の特徴を提案する。したがって、特に本発明によって、冒頭に記載した様式の電子機器において、上述の課題を解決するために、ハウジングがカバーと密封結合されていることが提案される。これによって、それ自体が密封されているアセンブリを提供することができる。
【0006】
以降に、本発明の有利な構成を記載する。これらの構成は、単独でも、または別の構成の特徴との組み合わせにおいても、任意選択的に請求項1に記載の特徴と組み合わせ可能である。
【0007】
付言すると、従属請求項に個々に記載された特徴は、技術的に有意義な任意の様式で互いに組み合わせ可能であり、本発明のさらなる構成を規定している。さらに、請求項に記載された特徴は、明細書においてさらに詳しく明確にされ、記載され、ここで本発明のさらなる好適な構成が示される。
【0008】
有利な構成では、差し込み部分と対応差し込み部分とが解離可能に結合されていることが予定されていてよい。これによって、電子機器を容易かつ省時間的に組み立てることまたは取り付けることが可能になる。
【0009】
有利な構成では、カバーが、対応差し込み部分よりも大きな直径を有しているシールリングを有していることが予定されていてよい。これによって、風、水または塵埃等の外的な影響に対する密封を提供することができる。好適には、シールリングはカバーシールリングとして成形されている。
【0010】
有利な構成では、シールリングが、差し込み部分よりも大きな直径を有していることが予定されていてよい。これによって、風、水または塵埃等の外的な影響に対する密封を提供することができる。
【0011】
有利な構成では、差し込み部分が、内側で、ハウジングに、好ましくは直接的に結合されていることが予定されていてよい。択一的または付加的に、差し込み部分が、差し込み部分の挿入方向において、カバーに対するハウジングのシール面に対して間隔を置いて結合されていてよい。これによって、容易に取り付け可能なアセンブリを提供することができる。
【0012】
好適には、カバーは好ましくは円形の開口を有しており、この開口を通してケーブルと電気的差し込み接続部とが案内され得る。ケーブルおよび電気的差し込み接続部は、アクチュエータにエネルギを供給することができる。択一的または付加的に、ケーブルは、位置、速度またはトルク等の調整パラメータをアクチュエータに伝達することができる。
【0013】
有利な構成では、差し込み部分が、注封部分と形状結合的に結合されていることが予定されていてよい。択一的または付加的に、差し込み部分は、注封部分と摩擦結合的に結合されていてよい。これによって、省スペースで容易に取り付け可能なアセンブリを提供することができる。
【0014】
有利な構成では、注封部分が対応注封部分に結合されていることが予定されていてよい。これによって、良好に密封されたアセンブリを提供することができる。
【0015】
好適には、注封部分と対応注封部分とは、例えば接着結合によって材料結合的に互いに結合されている。
【0016】
有利な構成では、対応注封部分が、ハウジングの中心に配置されているケーブル貫通部を有していることが予定されていてよい。これによって、アクチュエータ用のエネルギが提供され得る、またはアクチュエータ用のパラメータが調整され得る。
【0017】
有利な構成では、注封受口が成形されていることが予定されていてよい。好適には、注封受口は、プラスチックまたは金属からなる。これによって、注封コンパウンドを効率的かつ省スペースに充填することができる。
【0018】
有利な構成では、注封受口が、対応注封部分、注封部分および付加的または択一的に差し込み部分に接触接続することが予定されていてよい。これによって、省スペースのアセンブリを達成することができる。
【0019】
有利な構成では、注封受口が、注封コンパウンドによって差し込み部分に保持されていることが予定されていてよい。注封コンパウンドは、注封部分および付加的または択一的に対応注封部分を含んでいる。これによって、それ自体が密封されているアセンブリを提供することができる。
【0020】
有利な構成では、注封受口の直径が、差し込み部分の直径よりも小さいことが予定されていてよい。これによって、省スペースのアセンブリを提供することができる。
【0021】
有利な構成では、差し込み部分が、取り付け要素、特にねじ結合部によってハウジングに結合されていることが予定されていてよい。これによって、容易かつ低コストの結合を達成することができる。
【0022】
有利な構成では、シールリング、好ましくは注封受口シールリングが、注封受口とハウジングとの間に成形されていることが予定されていてよい。これによって、ハウジングの内部の個々の部分間の密封を達成することができる。
【0023】
有利な構成では、シールリング、好ましくは注封受口シールリングの直径が、注封受口の最大直径よりも小さいことが予定されていてよい。これによって、正確に適合するアセンブリを提供することができる。
【0024】
有利な構成では、ケーブル貫通部が、注封受口内の孔を通して案内されることが予定されていてよい。好適には、この孔は円形である。これによって、正確に適合しかつ省スペースなアセンブリを提供することができる。
【0025】
有利な構成では、差し込み部分と対応差し込み部分との間に取り付け空間が成形されていることが予定されていてよい。これによって、機械的に安定したアセンブリを達成することができる。
【0026】
有利な構成では、注封受口が一方の端部において直接的に取り付け空間内に突き出ていることが予定されていてよい。これによって、機械的に安定したアセンブリを達成することができる。
【0027】
有利な構成では、取り付け要素が取り付け空間内に突き出ていることが予定されていてよい。好適には、取り付け要素はねじである。これによって、機械的に安定した結合を提供することができる。
【0028】
好ましくは、取り付け要素は、対応差し込み部分をカバーに結合する、もしくは差し込み部分をハウジングに結合する。取り付け要素を使用することによって、アセンブリを容易にカバー内およびハウジング内に取り付けることおよび取り外すことが可能になる。
【0029】
有利な構成では、対応差し込み部分が、取り付け要素によってカバーに結合されていることが予定されていてよい。これによって、容易に取り付け可能なアセンブリを提供することができる。
【0030】
有利な構成では、差し込み部分が、取り付け要素によってハウジングに結合されていることが予定されていてよい。これによって、容易に取り付け可能なアセンブリを提供することができる。
【0031】
有利な構成では、差し込み部分が、ピンが挿入可能な開口を有していることが予定されていてよい。ピンは、電気的なピンに成形されており、ピンボディと電気的な線路とを含んでいる。ピンは、開口内に密封してはめ込まれているので、これを通って湿分が侵入することはない。これによって、アクチュエータ用のコントロールユニットが提供される。
【0032】
有利な構成では、注封部分が、材料結合的に、かつ択一的または付加的に形状結合的に注封受口に結合されていることが予定されていてよい。これによって、正確に適合しかつコンパクトなアセンブリを提供することができる。
【0033】
材料結合は接着結合によって達成され得る。
【0034】
上述の課題を解決するために、本発明では製品シリーズに向けられた並列的な請求項の特徴が予定されている。したがって特に、上述の課題を解決するために、本発明によれば、冒頭に記載した様式の製品シリーズにおいて、第1の変形形態では上述した特徴による電子機器が形成されており、第2の変形形態では、差し込み部分が非注封で形成されており、ここで第1の変形形態と第2の変形形態とが、少なくとも一致するカバーおよびハウジングを有していることが提案される。これによって、密封されているアセンブリを提供することができる。
【0035】
製品シリーズの有利な構成では、第1の変形形態と第2の変形形態とが、一致する差し込み部分と、付加的または択一的に、一致する対応差し込み部分と、を有しており、付加的または択一的に、第2の変形形態が注封受口を有していないことが予定されていてよい。これによって、構造的な選択肢を提供することができる。
【0036】
次に、本発明を実施例に基づいてより詳しく説明するが、本発明は、この実施例に限定されるものではない。単一または複数の保護請求項の特徴を相互に組み合わせることによって、かつ/または実施例の単一または複数の特徴と組み合わせることによって、さらなる実施例が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】注封コンパウンドを備えていない電子機器の断面図を示す図である。
図2】注封コンパウンドを備えている電子機器の断面図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以降で、本発明の種々の実施例を説明するが、機能の点で一致する構成要素については、形状または形状付与が異なったとしても、同一の参照番号で示すものとする。
【0039】
見易くするために、図において全ての参照符号が付けられているわけではないが、それらの要素が図に存在することは大いにあり得る。ただし、同じ参照符号は、機能的かつ/または構造的に同じ構成部分および機能ユニットを表している。
【0040】
図1には、注封コンパウンド13を備えていない電子機器1の断面図が示されている。
【0041】
電子機器1は、ポット形のカバー2とハウジング3とを含んでいる。2つの部分は、ねじ結合部として成形されている取り付け要素を介して互いに結合されており、ここで、シールリング4が、カバー2とハウジング3との間の面を密閉している。
【0042】
電子機器は、さらに、差し込み部分5と対応差し込み部分6とを含んでおり、ここで2つの部分は、形状結合的かつ/または摩擦結合的に互いに結合されている。
【0043】
対応差し込み部分6は、取り付け要素によってカバー2に結合されている。差し込み部分5は、取り付け要素によってハウジング3に結合されている。
【0044】
差し込み部分5は、電気的なピンが挿入可能な開口(図示せず)を有している。電気的なピン(図示せず)は、それ自体公知の様式で、ピンボディと電気的な線路とを有している。電気的な線路は、エネルギをアクチュエータに導くか、またはアクチュエータ用のパラメータを調整することができるデータ伝送部を含んでいる。アクチュエータ用の可能なパラメータは、例えば、位置、閉鎖速度またはトルクであってよい。
【0045】
図2には、注封コンパウンド13を備えている電子機器1の断面図が示されている。
【0046】
電子機器1は、ポット形のカバー2とハウジング3とを含んでいる。2つの部分は、ねじ結合部として成形されている取り付け要素を介して互いに結合されており、ここで、シールリング4が、カバー2とハウジング3との間の面を密閉している。
【0047】
電子機器は、さらに、差し込み部分5と対応差し込み部分6とを含んでいる。2つの部分は、形状結合的かつ/または摩擦結合的に互いに結合されている。
【0048】
差し込み部分は、電気的なピン(図示せず)を収容することができる開口(図示せず)を有している。電気的なピンは、ピンボディと、このピンボディ内に貫通して延びる電気的な線路と、を含んでいる。
【0049】
対応差し込み部分6は、取り付け要素によってカバー2に結合されている。差し込み部分5は、取り付け要素12によってハウジング3に結合されている。
【0050】
差し込み部分5と対応差し込み部分6との間には、取り付け空間11が成形されている。
【0051】
電子機器1は、さらに、注封部分7と対応注封部分8と注封受口9とを含んでいる。注封受口9は、差し込み部分5、注封部分7および対応注封部分8に接触接続する。シールリング10が注封受口9とハウジング3との間に成形されており、これは、ハウジングの内室を、侵入する湿分または塵埃汚染から保護する。
【0052】
注封受口9は、好ましくは円形の孔を有しており、この孔内に、ケーブル貫通部14がハウジング3の中央に成形されている。
【0053】
差し込み部分5と対応差し込み部分6とは、互いに解離可能に結合されている。
【0054】
カバー2は、シールリング4を有している。シールリング4は、対応差し込み部分6および差し込み部分5よりも大きい直径を有している。
【0055】
差し込み部分5は、注封部分7と形状結合的に、かつ付加的または択一的に摩擦結合的に結合されている。
【0056】
注封部分7は、対応注封部分8に結合されている。
【0057】
対応注封部分8は、注封受口9の孔内に配置されている。
【0058】
注封受口9は、注封部分7および/または差し込み部分5に接触接続する。注封受口9は、注封コンパウンド13によって差し込み部分5に保持される。注封コンパウンド13は、注封部分7および対応注封部分8として成形されている。注封受口9の直径は、差し込み部分5の直径よりも小さい。
【0059】
差し込み部分5は、取り付け要素12によってハウジング3に結合されている。好ましくは、これらの取り付け要素12はねじである。
【0060】
シールリング10が、注封受口9とハウジング3との間に成形されている。シールリング10の直径は、注封受口9の最大直径よりも小さい。ケーブル貫通部14が、注封受口9内の孔を通して案内される。
【0061】
取り付け空間11が、差し込み部分5と対応差し込み部分6との間に成形されている。注封受口9は、一方の端部において直接的に取り付け空間11内に突き出ている。取り付け要素12、特にねじも、取り付け空間11内に突き出ている。
【0062】
対応差し込み部分6は、取り付け要素12によってカバー2に結合されている。差し込み部分5は、取り付け要素12によってハウジング3に結合されている。
【0063】
差し込み部分5は、電気的なピンが挿入可能な開口(図示せず)を有している。
【0064】
注封部分7は、材料結合的かつ/または形状結合的に注封受口9に結合されている。
【0065】
ハウジングを有している電子機器であって、ハウジングは、電気的差し込み接続部の差し込み部分が挿入されている開口を有しており、この開口は、電気的差し込み接続部の対応差し込み部分を収容するポット形のカバーによって閉鎖可能であり、差し込み部分が、自身の背面において注封されている、電子機器において、ハウジングがカバーと密封結合されていることが提案される。
【符号の説明】
【0066】
1 電子機器
2 カバー
3 ハウジング
4 シールリング
5 差し込み部分
6 対応差し込み部分
7 注封部分
8 対応注封部分
9 注封受口
10 (別の)シールリング
11 取り付け空間
12 取り付け要素
13 注封コンパウンド
14 ケーブル貫通部
図1
図2
【国際調査報告】